2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【何処も彼処も】ガサラキ 八首目【火宅なりけり】

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 01:05:44 ID:???0
前スレ
【心の闇に】ガサラキ 七句目【棲う君の名】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1178701293/l50x

過去ログ
【想いは踊る】ガサラキ 六句目【操り人形に似て】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1147457171/
リアルロボットの最右翼 ガサラキ 五
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1107660737/
【我身あやつる】ガサラキ 四句目【蜃気楼見る】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1091895827/
【明日を音に問う】ガサラキ 三句目【心細さに】@懐かしアニメ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1078182084/
[【積み重ねたる】ガサラキ 二句目【千年の禁】
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1062224478/
【餓沙羅の】ガサラキ【舞】
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1033453459/
嵬]ガサラキを語るスレ[嵬]リピュア
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1036502064/
[嵬]ガサラキを語るスレ[嵬]
http://comic.2ch.net/anime/kako/1015/10156/1015680628.html


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 01:12:43 ID:???0
乙!ユウシロウ

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 01:20:34 ID:???0
関連スレ
ガサラキ[タクティカルアーマー]キット 参の舞(模型板)
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/mokei/1166766969/
【一清の野望】 ガサラキ 二代目 【豪和の系譜】(模型板)dat落ち
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/mokei/1067957995/
富野と高橋と神田と(シャア板)dat落ち
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/x3/1079852456/

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 01:24:45 ID:???0
スタッフ
監 督:高橋良輔(「装甲騎兵ボトムズ」「火の鳥」「幕末機関説いろはにほへと」「FLAG」監督)
助監督:谷口悟朗(「無限のリヴァイアス」「スクライド」「プラネテス」「ガン×ソード」「コードギアス」監督)
キャラクターデザイン:村瀬修功(「ウィッチハンターロビン」「Ergo Proxy」監督)
メカニックデザイン:出渕裕(「ラーゼフォン」監督)
メカニックデザイン:荒牧伸志(「アップルシード」監督)

ガサラキ外伝小説「DEAD POINT ―死点―」
ttp://dash.shueisha.co.jp/-dead/index.html

関連ネタ本
ガサラキ村井中尉(ムラチュー)の決心
ttp://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=Shift_JIS&q=%83K%83T%83%89%83L%91%BA%88%E4%92%86%88%D1%28%83%80%83%89%83%60%83%85%81%5B%29%82%CC%8C%88%90S&btnG=Google+%8C%9F%8D%F5&lr=

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 01:41:08 ID:???0
何処も彼処も安宅なりけり

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 01:42:52 ID:???0
>>1乙!

>>4
何気に個性的な凄い面子が顔そろえてるなw
個人的にシリーズ構成脚本のノザッキー(野崎透)も忘れやいでか


7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 14:50:20 ID:???0
何処も彼処も御宅なりけり

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 17:26:48 ID:???O
>>1謝ス
此のスレタイだと今回は荒れまくるのかな…w

>>6
お叱り覚悟で言えばガサラキって野崎氏の作品なのかも…と思うことも。

山田くん、>>7さんに座布団一枚!



9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 19:04:59 ID:???0
>>1乙〜
来年秋の10周年までには使い切れるかな?

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 22:57:41 ID:???0
>>8
高橋監督&野崎氏のコラボでしょ。
どちらが欠けてもああはならなかったと思う。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/08(木) 03:42:07 ID:???0
>>8荒れまくる
ガサラキのスレでそれはないとオモw

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 00:59:42 ID:???0
だれか1000取れよwwwww
どんだけ過疎なんだwww

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 01:16:51 ID:???0

               _,、-‐''" ̄ ̄ ̄`¨`Z_
              r'     _,ィ'     ルィ i,
               /  _,、-ァ゙r /   ∠ヒ!  '!
           /--─''"r'゙ィ'/   ,/`'''''| , |
            | 〃´`!,r゙V^i、4ィ_,/    ,! i;.|
           ) i, f( l′   ーiテ-ミ   ノ ノ l l
           ゙、ノ、_`       `  'iテニフィリ,ノ
          _../  |         i′ /`ー'′
        _/ `'-、 ゙、      ' , ′/
      __∠_ー-、 `-:゙、     `ー- /
     /      ̄ ̄``ヾ\.   ,、-'゙    第八幕のはじまり……ですか。
    / .::/   二ニ_ー-`ース'┬'′
   ./ ::/         ̄`=,\!
  / ,r'              ``ー- 、、_
  i゙ (                       ``''ー- 、、.,_
_!_」ヘ____________________`_ヽ、______
_________________  ____________
  | ;:::::::::::::::``::ー- 、_             | |       / / `ヽ、
  | ;::::::::::::::::::::::::::::::::::`:`::ー- 、.,_        | |      //   ヽ
  | ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:'    `¨`'i'Tー- _| |   / ̄`>  /   ゙!
  ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:'  ..::::;'    ヽ!.  | |`''ー'゙   i  !、   l
  ヽ::::::::::::::::::::::::::::::;:' .::::::::;'      ゙!;  | |       ゙i i、 `ン、 l
   ヽ::::::::::::::::::::::::::...::::::::::;:'         リ  | |        l ! i i゙ | /

>前スレ1000
なんという狙い定m

14 :AA厨:2007/11/09(金) 01:18:08 ID:???0
>>12
単に規制に引っ掛かっただけ

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 02:02:27 ID:???0
檜山斑目総ウケ吹いたw

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 02:21:22 ID:???0
それアニメ違うw

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 00:03:36 ID:???0
BOX特典のTAリポート読んだ

ユウシロウ…その後は鬼哭石の郷で隠遁生活て…
確か(ドラマCDによると)TA中隊の皆とアメリカ行ったんじゃw
(あ、その後日本に戻って…ってことか)

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 00:20:19 ID:???0
BOX特典か。そういえば、あのライナーノーツ?に、
ガサラキが出来上がるまでの企画段階での案が乗ってたっけな。
高橋氏の旧知の脚本家である吉川or鈴木?が書いた初期のは、なんつーか稚拙な感じがw
「新しいものを作りたい」という企画書の意図が哀しいかな、全く反映されてねー。
確かに(なんとなく富野のリーンの翼っぽい)これまでのサンライズらしい、
といえばらしいが、これの何処が高橋作品なんだ?っていうw
(豪和五郎とジェニファーかよ…←主要キャラ)


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 00:41:17 ID:???O
高橋さんにとってガサラキって自作品の中でどんなポジションなんでしょうね?


因みに自分は高橋さんと松任谷正隆氏の区別がつきません…w

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 00:43:04 ID:???0
>>8>>18
自身ではその特典インタビューで誤解だって言ってるけど、
結局、あそこまで詳細かつ説得力のある世界を構築できたのは、
野崎氏の手腕があってこそって気もするしな。まだ本編の面影留めてる
企画書第二弾?ざっと呼んだ限りでは、まさにガサラキって気がするし…
文章力といいアイデアといい、上の初期案と比べると、その違いが一目瞭然(笑


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 01:05:37 ID:???0

ノザッキーのような学者肌の人間が書くからノンフィクション
サイエンスぽくなって俄然面白くなったというのは本当かも名
当初は考証アイデアのみの参加だったのが結局…ってのは頷ける話だ。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 01:11:47 ID:???0
>>19
それをいうなら蛭子さんw

いろはにとボトムズの中間とか…簡単に言うとw>ポジション

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 01:27:03 ID:???0
>>8>>10
野崎それと谷口の色は確実に出てるなw
その土台である叩き台として高橋作品臭が漂ってるっていう

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 01:46:14 ID:???0
>新しいものを作りたい
エヴァショックの中でよくもあれだけ
新参者ながら野崎は本作に素晴らしく貢献したよ…
脚本家としては確かに素人かもしれんがw

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 11:02:43 ID:???0
>>22
以前どっかで「わしが育てた」の人とも似てると言われてるのを見たなw>良輔さん

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 13:16:56 ID:???0
それは全然違うわ

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 20:24:28 ID:???0
こはく色のおとこの夢どこに

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 20:57:53 ID:mpQ5VMx00
Blue blue rain In my soul・・・

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 21:56:44 ID:???0
新スレになった途端、いつもの軍ヲタどもは寄り付かなくなったようだな

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 22:50:26 ID:???0
ガサラキヲタ=軍ヲタだろ

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 00:32:38 ID:???0
伝奇ヲタやらキャラ燃(萌)えヲタその他もお忘れなく…

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 04:16:54 ID:???0
特自の隊員たちは男にしか興味なし。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 12:35:12 ID:???0
>>30
まともな軍ヲタなら2足歩行兵器は認めにくいだろな。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 14:56:13 ID:???0
認める認めないっつーか、
リアルに「自衛隊にガンダム!!111」とか言う脳の弱い子が困るワケで。

アニメはアニメで楽しむさ。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 20:12:08 ID:???0
>>33
マイル1みたいなものがあれば脚で機動する車両には可能性がある
圧倒的に軽く出来るしな
なんせアクチュエータ自身が動力源になるから、重量的にはAFVよりも
ヘリコプターに近くなるだろうと思われ
発電用のターボシャフトエンジンでも積めば5時間くらい動いてられそう

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 21:57:11 ID:???0
【防衛省】“ガンダム”新装備を公開 暗視カメラに生体認証、ファンネル?も(画像有り)★2
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1194503505/

TAは開発しないのか・・・?

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 01:28:38 ID:???0
企業と癒着がヤバス

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 02:30:47 ID:???0
ガンダムという言葉に飛びつきすぎ

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 02:46:20 ID:???0
ガサラキくらい二次創作のやりやすいアニメも珍しい?な

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 03:13:30 ID:???0
もどってきた!軍ヲタどもがもどってきた!

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 03:34:31 ID:???0
>>32
アッー

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 04:13:46 ID:???0
>>30
というか、ここには軍オタしかこないな…
それかたまに世界情勢オタ

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 04:24:18 ID:???0
豪和五郎とジェニファー出てこなくてよかったな!

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 04:30:21 ID:???0
世界情勢ヲタが湧く→ミリヲタが叩く→腐女子が湧く→ミリヲタが過疎る
前スレ後半からの流れ

以前はキャラネタも多かった気がする…
相変わらず西田人気は不動だがw

>>43
確か平井久司が(見事に没っ他)バイクメカデザインしてたんだよな

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 04:32:06 ID:???0
>>42
軍ヲタ≠兵器ヲタ
軍事という言葉の意味をよく考えてみたまえよ

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 04:44:26 ID:???0
ついでにサミュエル・アベも>>43

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 04:49:58 ID:???0
つまりミリネタに傾倒してるガサラキスレは詰まらんてオチでおk?

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 07:09:02 ID:???0
婦女子がいたことなんてあるの?

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 08:07:07 ID:???O
>>34
MSサイズは二足歩行陸戦兵器としては、余りにも非現実的ですからなぁ。

フィクションとしても宇宙戦兵器(だから歩行は二次的なもの)として開発され、後はなし崩し的に陸戦でも使われた感じでしょうか。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 08:11:33 ID:???0
┌――――――軍事――――――┐
|                            |
|   政治  経済  地理  歴史   |
|                            |
|   戦術  戦略  兵器  科学   |
|                            |
|  将来技術  法/条約  思想  .|
|                            |
|   宗教  治世  資源  環境   |
|                            |
└――――――――――――――┘


51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 08:12:40 ID:???0
ガサラキが「軍事的」であるとされるのは、軍事を包括する世界観をアニメで再現した
おそらく唯一の作品だからだと思う

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 11:29:22 ID:???0
PS3か×箱でオンラインゲー出してよ

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 11:57:10 ID:???0
高レベルの奴とPT組むと機能相転移で低レベルのやつのステータスが大幅上昇!!

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 15:33:00 ID:???0
>>51
唯一と書いてツッコミが入らないのは、このスレにはほか作品ヲタがいないからかしら。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 19:08:38 ID:???0
このアニメ、ボトムズよりツボなんだが俺は選ばれた者か?

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 20:01:05 ID:???0
>>55
おまえは、嵬だ。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 20:37:39 ID:???0
>>56
一清乙。

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 22:29:38 ID:???0
>>53
アジアン静脈癒と国会議事堂で無双できるなw

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 23:52:20 ID:???0
>豪和五郎とジェニファー
誰かその初期企画書うpしてくれ…
気になって夜も眠れんw

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 00:06:22 ID:???0
このアニメ評価されないの勿体ねーーー

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 00:18:42 ID:???0
「誰か」が持ち上げない限り、未来永劫無理だろうな…

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 00:25:59 ID:???0

激しい豪雨の森を進む黒い影――人間の姿だが、尋常ではない。
"鬼"と呼ぶべきだろうか。頭の日本の角と小さく輝く目は、古代神話や伝説を思わせる。
しかし、それは明らかに現代テクノロジーの成果だ。闇の奥では技術者たちが、
その性能を計測していた。
「実験を中止します……侵入者です」
神聖な儀式は汚された。黒い影はふいに獰猛な兵器に変貌し、侵入者めがけて
機関砲を放った。
   *    *    *
遠雷のような響きに、おかっぱの少女が目覚め、歌い始めた。
「黒い実、金の実、鬼かづら……鬼山さま、黒鬼さまのお降りじゃ……」


63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 00:44:09 ID:???0
>>62
はええーーーーww

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 00:47:47 ID:???0

 主人公、豪和五郎(17歳)は、このところ気晴らしにバイクで山を疾走するのが日課だった。
 その日、彼は東京から来た白人女性ジェニファー(19歳)と出会った。
 彼女はバード・ウォッチングのため数ヶ月キャンプするらしく、五郎に道案内を乞う。
「それはいいけど……」ゴロウは彼女に好印象を抱いた。「ここから先は、うちの所有地だぜ」
 彼は、この豪和市の大地主の息子だ。父親(豪和大三郎)は市に本社を置く、
世界企業GI(豪和インスツルメンツ)の社長である。
そもそも豪和家はなら平安の昔に遡る家系を誇り、市民のほとんどが血族で、
しかもGI社の社員だ。豊かなハイテク企業城下町の裏には、おぞましいほどの
伝説と因習が生き続けていた。
 何不自由なく育ちながら、ゴロウは成長するにつれ、閉鎖的な人間関係に息苦しさを覚えた。
だからジェニファーとの出会いは衝撃で、彼に芽生えていた批判精神を大いに刺激した。
ジェニファーは尋ねた。
「あなたの家系は代々……武器を作ってるんですって?」
 豪和一族は古来より兵器製造の名門である。
現代も防衛庁と密接に結びつき、米国防総省とも関係があることは公然の秘密だった。
 しかし、ゴロウは具体的なことは何一つ知らない。
今は親友になっている国防総省から派遣された日系米人サミュエル・アベ(20歳)も、
そのことになると「ゴロウ、許してくれ。これは国家機密なんだ」と、
一切明かしてくれない。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 00:51:06 ID:???0
ゴロウというと谷gちを思い出してしま・・・

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 01:16:35 ID:???0

 ゴロウは土地にまつわる伝承や不可解なタブーに、今ほど疑問を抱いたことはなかった。
数日後、彼はジェニファーとの約束の場所に出掛けた。しかし彼女の姿はなく、沢にカメラのキャップが落ちていた。
川で溺れたのだろうか……いや、むしろ土地の者とトラブルを起こした可能性が高い……ゴロウは彼女の跡を探る。
 そうするうち、彼はこれまで友人と信じていた親しい人々がすべて秘密を抱え、口を閉ざしていたことに気が付いた。
しかも、単に権力者の息子として敬愛されているのではなく、もっと違った存在として、畏怖されているらしい……。
 ゴロウの周囲がにわかに謎めいた魔界へと変わっていく。
ただ山の少女(小夜)だけは別で、いつものように遠い目で歌ってくれた。
「金の姫さま、黒鬼さまにさらわれた……」
 ゴロウは、兄の十郎を思わずにいられなかった。
数年前、兄は豪和市から逃げ出そうとして騒動を引き起こし、その後ぷっつりと姿を消したのだ。
何か一族の禁忌に触れたのだろうか? ゴロウはふいに思い出した。
兄と遊んでいた頃、鬼山に大人たちの知らない秘密の門があったことを。


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 01:26:04 ID:???0

 記憶を頼りに、門に忍び込むゴロウ。果たしてそこにジェニファーが捕らえられていた。
ゴロウは彼女を救い出すが警備員に追われる。迷い込んだ所は地下工場の一隅だった。
そこに黒々と光る装甲武具(コンバット・ギア)があった。
「思わぬ成り行きだが、これをお前の元服としよう」父大三郎が現れた。
「豪和一族の千年の家系は、この環っ聖のために育まれ、守られた。
祖先の重ねた努力を思うがいい。元服とは、これをお前に着せるための儀式であった」
 しかし、今ゴロウにとっての重要事はジェニファーを守ることだった。
彼は無我夢中でコンバット・ギアに搭乗した。彼は父に反逆し、囲みを突破した。
                             (以上、一話予定)


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 01:43:11 ID:???0
反逆ギアs

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 01:49:51 ID:???0
>>62-67
いや、これはこれで…しかし確かにどっかで見たことのある話のようなw

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 01:55:52 ID:???0
ハイブリッター(仮)

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 02:59:02 ID:???0
コンバットギアとか、あまりにも・・・なw

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 03:26:01 ID:???0
なにせ未完の傑作だもんなー>39

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 06:48:06 ID:???0
キャラクターが多いのも一助になってるかも
しかもハードコアなくせにキャラクター達がそれほど肩いからせてない感じで親しみやすい
ミハルとユウシロウ以外

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 10:23:06 ID:???0
>>64
「企業城下町の因習に辟易して自由を求める子供」って高橋監督が
レイズナーの前後に企画してた作品のプロットにそっくりだな。
あの企画がガサラキの原型になってたのかも。


75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 11:19:33 ID:???0
>>74
そんなものが…なるほどナー
「DEAD POINT」が「FLAG」になったようなもんか(ちょっと違うか?)

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 13:31:28 ID:???O
なんか最近、週末深夜のCXでそんなのやってなかった?

チョトチガウカ…w

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 19:35:01 ID:???0
平安編のOPよりかっこいいアニソンあんの?

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 20:05:08 ID:???0
>>75
ttp://homepage2.nifty.com/yu1/sw00.html

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 21:57:04 ID:???0
AA無いアニメも珍しいな

80 :続き…極小文字死ぬわorz:2007/11/15(木) 00:01:29 ID:???0

 ゴロウはジェニファーをを救い出して、山へ逃げる。
しかし意外にも、彼女は鬼山を熟知していて、彼を洞窟に導いた。
そこには数人の仲間がいた。彼らはある国際的組織のメンバーらしく、
GI社の兵器開発を調査していたのだ。
 彼らによれば、コンバット・ギアは米国防総省と防衛庁の共同委託によって、
極秘生産されていた。が、GI社は彼らにも極秘に、さらに強力な"スペシャル・ギア"
を開発しているという。
「あのサミュエルも、からんでいたのか」
「もちろん彼も、GI社の極秘プロジェクトも知っている。
問題はこのスペシャル・ギアがどうして量産され、世界を大戦に巻き込んだかよ」
「何言ってる。もう起きたみたいに」ゴロウは笑った。
「その前に、どっかが核を使うさ」
「核はいずれ廃止され、入れ替わりにコンバット・ギアが登場するの。
ヒューマノイド兵器は、どんな兵器にも勝る。対抗するものもなく、その力に世界がひれ伏す」
彼女はまるでみてきたように暗い未来を迫真的に語った。
「その原型が古代アジアに存在したことがわかった。コンバット・ギアの秘密は、
豪和一族の過去に隠されている」


81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 00:04:03 ID:???0

 豪和側は三日間のうちに処理しようとしたが、サミュエルはこの機会に乗じて、
大三郎に情報の公開を迫る。圧力に折れた豪和大三郎はスペシャル・ギアを公開した。
サミュエルはそのメカニズムを見て呆然となった。
「日本人は狂っている。こんなものが動くはずがない!」
「さよう、あたりまえの人間には」と、大三郎は答えた。
「これはおそらく、ゴロウにしか動かせぬ」

 その数日後――戦いでコンバット・ギアを破壊されたゴロウは、
再び地下工場に潜入して、スペシャル・ギアを発見する。
 見かけは変わらないが、動力系は異なる。メカトロニクスの極地である
標準コンバット・ギアと違って、高分子筋肉で外骨格を動かす昆虫のようなシステムだ。
にもかかわらず、それはまだ動いたことはなく、どうすれば作動するのかさえ、誰にもわからなかった。
 ゴロウは搭乗した。マシンは軽々と動いた。しかしそれは豪和と国防総省の監視下にあった。
動くはずのないシステムが作動するのを目撃して驚愕するサミュエル。
 豪和一族は、総力をあげてゴロウを追跡する。


82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 00:13:31 ID:???0

「初めてじゃないわね」 ジェニファーが言った。
「あなたはアイデンティフィケーションされていた。マシンに……」
 サミュエルの"標準コンバット・ギア"と、ゴロウの"スペシャル・ギア"の差は歴然だったが、
なんともゴロウは慣れていなかった。その上サミュエルは、標準ギアを信じられない技量で操縦する。
 おまけに米軍と自衛隊が大挙出動し、すさまじい爆弾の雨が降った。
スペシャル・ギアはついに破壊された。ゴロウが死なずに済んだのは、サミュエルの前に
ジェニファーが立ちはだかったからだ。
「あなたは何もかも捨てたのね。信念も誇りも、そして……」
 二人は恋人同士だった――政府職員だった二人は、日本での新兵器開発を境に、
敵同士になったのだ。ゴロウはジェニファーと共に逃げる。

 鬼山のさらに奥へ逃げる二人。数年前に失踪した兄の十郎は、鬼山の一地点をメモしていた。
確かそこは昔から"神隠し"の場所として怖れられ、小夜などはそこから"湧いてきた"と噂されていた。
 接近するゴロウ――だがスポットに達するなり、ゴロウとジェニファーは異空間に放り込まれた。
地球に数ヶ所しかない"タイムスリップ・ホール"だった。


83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 00:16:12 ID:???0
以上、20世紀末篇(1〜6話)

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 00:20:18 ID:???0


85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 00:23:59 ID:???0
       ,,、-''",ィ'' ,ィ
     ,,、-''"  ,ィ゙ ジ   〃ー、.._     、... ,..、,..、 \
      / /  '     〃    ,' ,' ; ; i  ゛   :、r ',
    / / / ,! .;  |    '' ー-v' ,' ; ; i ;、.. - '"   i
    /,r7 /  l .;i:  |:,     ;i                ';
   '゙´! ,;/,  | ;i::. |、:':, ,ヘ ;i::.  ,;      ,,       |   ';
    |.;/./  lハ;::゙'| ヽ_/リi i;:::. ,i::   ,ィン゙,ィ ,,    |   |
    ゙! / /f   ::゙N  _二_Vハ:: /}::: /,//,レグ ノ ,!  ,' |
     Y ハ; !  ::l   上ソ` ヽV j/ー'ナ二,フツ/j ,r゙   ,! |
    | / l |.l ;{ ::!    ``.:::'   ::.. ´ビjヘ   ノイ;'   ;'./
    |,'  lハ! ;! :l     .::::;'    ``       ,!:;'   ,!/
        ゙、;゙! ':,    ::::〈          /'′ ,/′
         人ト、 `t.、  ::::::  '       /  /
         レ:::::`'t、_`'-_、 -、..__    _,、-'′ /     呼んだ?>>79
         (,ハ::::,!\``'- ゙゙'''ー`¨  ,.∠゙ _,、ッ'゙
           ヽ|  \       '"-'゙プ゙.::::゙、
         _,..!   \    ,.、-''゙´/,、::ハノ
     ‐''" ̄ 〈      `ー-‐''゙   /、
          \          / `、
            \        (`ヽ !
            o  \ .._゙!       |  \_
          o o  \``⌒ヽ、 r〜|   ',``''ー 、_
           ==    \____j  ∴ ',    ``'ー 、
                  \:::::::::::::::!  ~~ ',


86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 00:39:01 ID:???0
みなみけのリアル顔?

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 00:54:04 ID:???0
タイムスリップとか出てきた時点でもう終わってるなw

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 01:30:11 ID:???0
ヒューマノイド兵器=えヴぁうぇ"あ

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 02:24:42 ID:???O
誠にもって乙にて候。某、感服仕った!


此れは此れで興味深いよね。
80年代終わり位に高橋さんがやってたら一角のものに成ってたんじゃなかろうか。

けど、出来上がった“ガサラキ”とどちらを選ぶかと云えば……ですかね(w)

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 22:16:58 ID:???0
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.;ルNヽ:.:\
       /.:.:.ィ〜し、.ノ|.:.:.:.:.:.:\Y^ヽへ「.:.:.:.:.`ヽ,
     , -'.:.:.:厶 人 /`.:.:.:.:.:_-:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
    /'ク::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r' ⌒´  }.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.、ノ
     l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、     l;ハ.:.:.:乃.:.::::::::::ハ
      {:::::::::::.::.:.:.:ト、::( ヾ、   '゛‐'フ乙、レァ:y、/:,:ノ
      \|、:::::::.:L弋_匚_`     '´{,い 〉了バ.:.:|
       ト-ァ‐T:=八,い`      ^''′ ,' ,ノ/.:.:l     ,.. 、
       |.:.:.l { lヽ:^ `'゛  、      i_/::.:.:.',   /..  }
       l.:.:.:l\、ヘ:.      'k      ,辷‐ 、_.:.::'.、  !;:::_〈 >>79 呼んだ?
          l.:.:.l:::::广∧:.   -‐ ''′  /:. : :`ヽ ヽ、冫´::  \
        l.:.:// : :.:jヽ:、      , イヽ:. : :  ` 7 ,;:、、_   \
        j/ /  : :.:.(::::|: `丶、_ / 丿::|: : :    〉´::   ``'  )
       / /    : :.:〉::`` ー--‐'::::::::::l、: :     { _:_ _ ,,,...   |
       〈_ヽ     .:|:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ  ハ´ :        l
       ノ!ヽ、\    |:ゞ、;;_::::::::::_::/:::::::::::L._/ ハー:-―‐ ''"  /
     / l.:.:.::l`ヽ\_ノ|::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::::::::ト<´ ゝ、_,,. -  ∧、__
     ,イ   !.:.::::l.:.:::`ヽイ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ|:.:.\ リ ゝ:-   ′'、:.:l、
   / \ |.:.:::::l.:.:::::::::ノ\_:::::::::::::::::::::::::::::::/ |:.:. `<  ';: .     '、:!ヽ
 /    〉 \::::|.:::::::(   `7:::::::::::::::::::::::::\ |:.:.   \ハ:: .     ソ l

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 03:10:06 ID:???0
>>78
どうでもいい話だが、
そのステルス・ワイズの前番組(つまり幻の幻)のキャラデザは
塩山さんだったみたいだな。

恐らく日本人で、ガリアンのジョジョをボサボサ頭にして
年齢を引き上げた感じの主人公らしきワンパク少年と、
その少年と同年代か少し上で、オネアミスのリイクニみたいな風貌というか
物静かな感じの少女の設定画を見せてもらった事がある。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 04:51:31 ID:???0
せめてコンバットアーマーくらいにしてくれw

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 04:59:56 ID:???0
これを谷口がギアスの元ネタとしても引っ張ったとかなw

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 11:45:35 ID:???0
>>91
ハイブリッター?

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 11:49:05 ID:???0
>>75
昔バンダイが出してたBクラブという雑誌に高橋監督の新作の企画というのが
載ってたんですよ。そのプロットが>>64の書き込みに結構似てると思ったのです。


96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 19:02:35 ID:???0
鉄の惑星ランディフォースって何だったの?
ガセ?

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 19:44:55 ID:???0
ランディバースはガリアンじゃなかったっけ?

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 20:40:45 ID:???0
ガリアンは雄星伝アンティボーグ

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 23:04:13 ID:???0
>>94
ハイブリッターは最近流れた企画じゃなかったっけ?

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 23:31:06 ID:???O
>>99
ボトムズブログでDVD-BOX解説にハイブリッター(仮)の情報も掲載とあったので、すわ高橋の新作か?と言われたが、実際はボトムズ後番組の企画のことだった。

101 :性懲りもなくうp:2007/11/17(土) 00:07:42 ID:???0

【平安時代篇 7〜12話】

 ゴロウが目覚めると、そこは河原で近くに見たこともない村があった。
突然、甲冑に身を固めた軍勢が押し寄せ、村を焼き払う。
 ゴロウが御倉で見た絵巻そっくりの武者たちだ。
そして、あの一回り大きな黒鬼(餓沙羅鬼)と呼ばれる武者たちもいる。
彼らに追い詰められるゴロウ。だが同様の餓沙羅鬼が現れ、一騎打ちとなった。
おかげでゴロウは攻撃されていた村人たちに救われた。そこにジェニファーの姿もあった。

「ゴロウ、ここは?」
「たっぷり1000年は昔だぜ……」
 この地方一体は、豪和族と神和(カムワ)一族の勢力争いの真っ只中にあった。
カムワが数で圧倒する豪和軍五分に渡り合っていたのは、やはり強力な餓沙羅鬼があったからだ。
 ゴロウを救ったのはカムワの若い武将ネノタマで、その武具は豪和側のよりも幾分か優れていた。
餓沙羅鬼伝説は寸分の違いもなく史実だったが、ゴロウの疑問はふくらむばかりだ。
 豪和――祖先はなぜこんな残酷な振る舞いをしているのか?
また、千年前になぜコンバット・ギアが存在しうるのか?
 やがてゴロウは知る。カムワ一族が所有する"餓沙羅鬼"派、夜須丸という
兵具師が都から持ち帰った材料を基に作ったらしい……。


102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 00:25:57 ID:???0

 ゴロウは夜須丸を求めて、足柄の山奥に入る。
彼らは金時という野生児にめぐりあった。夜須丸は彼の育ての親だという。
朽ちかけた山寺に案内されたゴロウは、厳しい顔立ちの老人に対面した。
「よく似ておる……」 と、夜須丸はゴロウを見るなり言った。
「空智という僧だが……もとは十郎と聞いた」
「それは僕の兄さんだ!」
 空智は、夜須丸とともに高野山に登り、仏法大師・空海が伝来した、
密教経典の中に暗号として刷り込まれた餓沙羅鬼すなわちコンバット・ギアの秘伝を模写したという。

 十郎は豪和の歴史を研究し、その秘密・餓沙羅鬼の秘伝を探ろうと、
山奥のタイム・ホールをくぐってこの時代に来ていたのだ!
 空智と夜須丸の二人はその後、恐ろしい武具を復元したが、空智は餓沙羅鬼の性能を上げることに
打ち込み始めた。彼の理想とは、人体と装甲鎧とが完全に一体となって着脱もならぬ"肉鎧"にすることだった。
 夜須丸は恐怖を覚え、「これがもし悪に伝わるなら、正義の手にも伝えねばならぬ」と、
この地に逃げて、細々と試作を続けていたのだ。
「……空智の知恵にはかなわぬと思っていたが、未来より訪れた者と聞けば納得もいくわ」


103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 00:37:00 ID:???0

吉川惣司さんが書いたプロット?

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 00:50:57 ID:???0

 餓沙羅鬼は、インドでは"ガーシャマ"と呼ばれ、中国では"鬼羅"と呼ばれた。
決して無知や迷信の所産ではなく、歴史の闇に存在し続けた"実在の鎧"だ。
千里を歩き、千人の敵と戦い、意思のまま力を数倍に拡大してくれる理想の武具。
 その力の源泉はオリハルコーと呼ばれる未知のエネルギーらしい……。

 そこへ豪和軍が攻撃してきた。驚いたことに、導くのはすっかりこの時代の
人間になりきって陰陽師・阿部晴明と名乗るサミュエルだ。彼もまた、
ゴロウとジェニファーを追って、あのタイムホールをくぐったのだった。
 激しい戦いの末、山寺は焼け落ちた。夜須丸とゴロウたちは命からがら逃げ延び、
空智と豪和に敵対する源頼光と同盟すべく、都へと旅立つ。

     *   *   *

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 00:52:24 ID:???0

 数週後、ゴロウとジェニファーの姿は、洛北の深山にあった。
敵から奪取した餓沙羅鬼で戦っていた頼光四天王に怪しまれるゴロウたち。
 ともかくも頼光に対面することができた。
「豪和どもが手にしている秘伝は、いずれも筆写で欠けており、完全でない」
頼光は笑った。
「完全な秘伝は僧・空智が持っている。彼は餓沙羅鬼を日に日に改良している」
 空智は今は豪和を完全にコントロールする陰陽師、サミュエル=阿部晴明の裏の支援を得ていた。
やがて豪和側は餓沙羅鬼の軍団で都を襲い、権力奪取を狙った。
「朝廷の逆賊と呼ばれるが、彼らは奪った権力によって餓沙羅鬼の大軍建設を夢見ている」
と頼光。
「狙いは倭どころか、唐天竺を含む世界全土だ」
 頼光は四天王とゴロウらを率いて、都の内外に出没する豪和・餓沙羅鬼軍団と戦う。
ことに羅城門の戦いは壮絶を極めた。


106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 00:54:57 ID:???0
>人体と装甲鎧とが完全に一体となって着脱もならぬ"肉鎧"
(|| ゚Д゚)ガクブルw

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 00:58:04 ID:???0
がーしゃま、オリハルコー・・・だめだこいつ早くなんとか(ry

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 01:07:40 ID:???0
唐天竺…

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 01:33:21 ID:???0

 一方、ジェニファーはミカドに接近を図るサミュエル・阿部を防ぐ。
やがて彼女はゴロウの兄、空智が隠れ棲むという大江山をつきとめた。
 悪の権化と化して久しい十郎は自ら作り上げた、餓沙羅鬼をまとったまま数年を経過し、
いまや一体となって脱ぐことも出来なかった。豪和の暗黒の過去を探ろうとした彼は、
その魔力に見入られ、餓沙羅鬼そのものになってしまったのだ。

 四天王とともに大江山を攻めるゴロウは、変わり果てた兄と対面した。
「天竺には、唯一の完全なる餓沙羅鬼がある」 と、十郎は言った。
「それと同じものを彼は目指した。彼が身につけているものと今完成したそれだ。
着るがいい。お前はどんな餓沙羅鬼にも搭乗できる」


110 :これなんてギアスw:2007/11/17(土) 01:36:13 ID:???0

【近未来篇 21〜26話】

 ゴロウが到着した時、そこは以前と変わらない豪和市の山中に見えた。
ただ一歩出ると、かつて威容を誇ったGI社ビルは廃墟のように変貌していた。
(戻った世界は、少しばかり先の未来――2010年だった)
 見知らぬ餓沙羅鬼の軍団が襲った。ゴロウはその国章エムパイア・ステイツ・オブ・
ニューアメリカの文字を見て驚く。幸い救援のゲリラ部隊が駆けつけ、ゴロウは救われる。
 その中にはかつての豪和家の一族やGI社員の顔があった。

 驚くべき事実だった。――日本はニュー・アメリカ"帝国軍"に占領されていたのだ。
同盟諸国から支援を受ける日本解放戦線は、豪和の餓沙羅鬼製造工場を敵から取り戻すべく、
ゲリラ戦を展開していた。これが以前ジェニファーが語った近未来――独裁国家と連合軍の世界大戦だった。
(といってもニューアメリカの国民のほとんどは奴隷状態だった。)
 かつての軍需産業の元締めハル・マックグロウが大統領に就任し、国防総省を握って、
餓沙羅鬼を軍団を作り上げ、日本を占領、豪和の技術者らを使ってさらに量産を進めているのだ。


111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 01:39:29 ID:???0

 東京のアメリカ軍司令部を攻撃するゴロウたち。
やがて、最も強力な餓沙羅鬼と遭遇した。それはむろんあのサミュエルだった。
彼はジェニファーから秘伝を奪って完全な、しかも最新の素材による"スペシャル餓沙羅鬼"を完成していた。
 ついに捕らえられるゴロウ。野望を非難するゴロウだが、サミュエルは笑うのみだった。
「俺が世界を? そう見えるか。帝国の意志とは無関係だ。俺の関心は1万年前、地上に落とされた餓沙羅鬼だ」
「なんだと……誰に?」
「考えれば考えるほど餓沙羅鬼は、宇宙戦略用の機動装甲服としか見えない。
何のためそれが地球にあるのか。あるいは……宇宙種族が敵対者の成長を図るためのセンサーとしてかも……」
「バカ言え」
「無限の星々の中には、予想もしないほど早くテクノロジーを発達させる種族もいるだろう。
俺が銀河を支配していたら、そうした危険な芽は必ず摘む……もし、この仮説が正しければ、
地球は一つにならなければなるまい。やがて来る支配者に対抗する為にな」


112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 01:58:43 ID:???0

 ゴロウを救ったのはジェニファーだった。
<深層記憶者>のジェニファーは、サミュエルに秘伝書を奪われたものの、
その内容を見て深層記憶し、完全に再現できたのだ。
「独裁国家は滅びるべきよ」と、彼女は資料をゴロウに手渡した。
 これで連合軍は、ニュー・アメリカ帝国に抵抗できる餓沙羅鬼を持てる。
しかし、彼女はもっと重要な事実をもたらした。

 ゴロウは、兄が作った黒塗りの餓沙羅鬼に装着(搭乗)した。
死闘の果て、ゴロウは兄の、朱の餓沙羅鬼を切り裂いた。
餓沙羅鬼の外被が破れると不思議にも、元の聡明で誠実な十郎の顔が現れた。
「俺が解明した餓沙羅鬼の作動原理は間違っていなかった。この時代においてもそれが動き、
お前という特別な存在を得て最高の力を発揮した。GI社の技術にかかれば、おそらく聖地に眠る餓沙羅鬼と対決できる……」
「なぜ俺が特別なんだ、兄さん!」
「お前は元々豪和のものではない。小夜と同様、ホールを通じて別の世界から来た。
親父はお前の能力を見抜いて、後継者と定めたのだ」
「でも……俺は何者なんだ?」
「彼らにはやらせてはならない。頼むぞ……ゴロウ」
兄は息絶えた。 
 約千年後、彼は鎧姿のままミイラとなって発掘されることになる。


113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 02:14:04 ID:???0

 その頃ジェニファーは、法成寺大仏に鋳込まれた秘伝書を取り出し、
それを奪おうとするサミュエル=阿部と戦っていた。だが彼女は敗れ、関東へと連れ去られる。
 豪和の地――カムワの地は豪和にほとんど奪われ、人々は奴隷化されていた。
戻って豪和軍と戦うゴロウ。
 やっと平定したものの、既にサミュエルはジェニファーと鬼山へ逃れ、例のタイムホールに消えたという。
 ゴロウは追って、再び時の彼方へとスリップした。

「あれから私は歴史書を探ったわ。インドや中国に伝わった餓沙羅鬼の伝説の発祥地はヒマラヤだった」
「そこに、究極の餓沙羅鬼が?」
「サミュエルは既に気が付いている。そして必ず手に入れようとするでしょう」
「奴の先回りをしよう」
「でも、どうするの? この世には触れてはならぬ物がある」
 激しく対立する二人。結局ジェニファーはゴロウの望むように日本側に脱出しなかった。
ゴロウは資料を仲間に託し、サミュエルの乗る超大型輸送機に潜入してヒマラヤへと飛ぶ。


114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 02:33:39 ID:???0

 聖地ヒマラヤ――その裾野は、醜い岩肌が露出している。 
たゆみない温暖化によって雪は減少し、標高4000メートル以上の雪原にのみ、赤い小さな花が咲いていた。
 ジェニファーはサミュエルに忠告した。
「これは瑠紅と呼ばれる毒花よ。餓沙羅鬼を侵そうとする者を殺す……」
「そんな迷信に俺が惑わされると思うか。ふふ、餓沙羅鬼の場所がわかったぞ」

 山腹には、古代バラモン教よりも古いという、秘教が存在していた。
その法王ドエレ・ウマは、リ・インカーネーションによって多くの肉体を転生し、
"万世一人"だという。彼こそが餓沙羅鬼と瑠紅花を守ってきたのだ。
 ゴロウは山中で仲間と合流、サミュエルの一隊と激しい戦いを繰り広げる。
サミュエルはドエレ・ウマ442世を撃ち、地下格納庫へと突入した。
 その直後、ゴロウは瀕死のドエレ・ウマと対面した。
「これまで、ドエレ・ウマは誰に転生したのかわからなかった。
民の不安を鎮めるために、私が替え玉を果たしていたが……今、見つかった。
ドエレ・ウマ442世は、そなただ」


115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 02:36:05 ID:???0

 サミュエルはついに"究極の餓沙羅鬼"を手にして、搭乗した。
「存在する限り、見ずにはいられない。触れずにはいられない。そして、
この手に入れずには……それが人間というものだ!」
 ゴロウとサミュエルの死闘。
しかし、究極の餓沙羅鬼には抗する術はなかった。
ゴロウが敗れ、とどめを刺されようとしたとき――サミュエルは突然発狂した。
 戦闘中に、機体に仕掛けられた瑠紅花の毒が廻ったのだ。餓沙羅鬼は
傷を負うことなく完全な形で残った。

 見れば、空にはまるで島のようなスペース・シップが滞在していた。
人類は宇宙に進出し、戦闘できる危険なレベルに達した。しかし、また人類は、
抑制力があり、問題をいずれ解決するだろう……そう判断したのだろうか。
 スペース・シップは餓沙羅鬼を収容し、上昇していった――。

                          【完】


116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 02:41:29 ID:???0
そうかこれが上手いことギアスに化けたわけか…谷口w

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 02:47:21 ID:???0
ゴロウたんだけに・・・

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 09:50:05 ID:???0
ヂキヂキヂキヂキっていう機関砲のSEが好き

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 14:17:04 ID:???0
>>116
確かに上手い事ギアスに活かされてますね。


120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 21:24:20 ID:???0
コードギアスはガサラキのパクリっていうか、同じ源流だったんだな
んで、TAとATをもらってきて完成ってわけだ

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 00:43:41 ID:???0
>>107
野雑記ー乙w

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 01:07:57 ID:???0
ダライ・ラマかね>>114

123 :初期企画案その2:2007/11/18(日) 01:21:57 ID:???0
誰かルーペ貸してくれ…

 およそ50億年前、我々が今、天の川銀河と呼んでいる恒星集団の片隅で起きた
赤色巨星の爆発によって一種のウイルスが形成された。膨大に作り出された
 ウイルスは無限にも似た距離をさまよい、約3億年前、ある太陽系の上に降り注いだ。
その太陽系には10個の惑星があり、内二つの惑星には既に生命が誕生していた。
 二つの星の生命は、突然降り注いだウイルスに深刻な影響を受ける。ウイルスは
数知れぬ生命の遺伝子に取り込まれ、それまでそれらの星になかったような
新しい"性格"を生命の上に与えた。その結果、進化の大爆発が起こることになる。

 さらに膨大な月日が流れ、それぞれの星に知性を持った生命体が現れた。
しかし、進化の速度の誤差は一方の知性体をより進んだものとしていた。
 より進んだ知性体は、既に宇宙へ飛び出す技術を手に入れ、近隣の惑星を
訪れるようになっていた。そこで彼らは信じられない事実に遭遇する。
 通常の進化の道筋を考える限り、異なる二つの環境で発達した生命が
同じような遺伝構造を持つことなど有り得ない。ところがその偶然が実際に
発見されたのである。第3惑星で彼らが見たのは、未だ原始的ではあったが、
紛れもなく彼ら自身と極めて近い位置に存在する生物だった。


124 :初期企画案その2:2007/11/18(日) 01:53:21 ID:???0

 果たしてこれは本当に偶然なのだろうか。それとも、この惑星の生物と自分たちは
どこかで繋がっているのだろうか。理解を超えた疑問は、大きな亀裂を彼らの社会の
上にもたらした。忽然と現れた原始的な親類をどのように扱ったいいのだろうか?
 同じ頃、この進んだ生命の間にはもう一つ深刻な問題があった。その進んだ
技術は生機融合の分野でも目覚しい成果を挙げていた。だが、彼らは知らなかった。
機械技術を取り入れることによって、生物としての自らの力は確実に弱っていくことを。
生殖率が激減したばかりでなく、種の保存の本能そのものが弱まってきていたのだ。
 緩慢な、しかし確実な絶滅が押し寄せてきていた。

 彼らがそのことに気付いた時、既に時間は殆ど残されていなかった。
何とか自分たちの痕跡を残すことは出来ないか。その時、彼らの目に原始的な自分たちの
親戚が全く別の存在として映ってくる。なぜ彼らのような存在が生まれたのか未だ謎だったが、
しかし現にそこに自分たちのコピーともいえる種が存在することは事実だ。ならば未だ若々しい
生命力に満ち溢れたそのコピーに自分たちの未来を託すことは出来ないものだろうか。最後の
技術を傾注して、自分たちでは成し得なかった究極の生機融合体を作り出す実験が行われた。
原始的な個体を選別して、特に優れた遺伝的性質を持つ者達の遺伝子にトレーサーを仕掛ける。


125 :初期企画案その2:2007/11/18(日) 02:00:40 ID:???0

 そしてそのトレーサーに同調させた機械素体を超ミンコフスキー空間に封じ込める。
もし遺伝子が十分に高度な進化を遂げて理想的な素体が誕生したら、トレーサーの呼びかけに
応じて、機械素体が時間軸を同調させ、この時空に出現する。そして生機融合を行い、進化の
最終段階が達せられるのである。彼らは思った。恐らく自分たちの誰一人としてこの実験の結果を
見る者はいないだろう。しかし、もし実験が最終的に成功して究極の生機融合体が誕生したら、
我々の意識を継ぐ者が再びこの太陽系に出現し、我々には成し遂げられなかった夢――
遠く太陽系外へ旅立つ――を実現してくれるに違いない、と。

 それから百年を経ずして、あれほど高度な文明を誇った生命は、自らの星を粉々に
打ち砕き、あまりにも簡単に瓦解してしまう。辛うじて脱出に成功した僅かな宇宙船は、
最後の望みを託して、自分達も生きられるという第3惑星に向かった。

 だが急な出立は最適軌道を取る余裕を与えず、船団は総て途中でエネルギーを使い果たし、
ようやく一隻だけが第3惑星の衛星に漂着する。生残者は生きていくのに最低必要な装具だけを
携えて惑星へと降り立った。しかし、その数はあまりにも少なく、たちまち彼らは新しい環境の中に
呑み込まれて行ってしまった。彼らの文明の記憶と共に、ただ衛星の地中深く埋もれた宇宙船の
残骸だけが、彼らの文明の最後の痕跡を伝えるだけだった。無言で……。


126 :初期企画案その2:2007/11/18(日) 02:20:15 ID:???0

 地球に残された遺伝子は、緊密な関係で結ばれた血の集団を形作りながら、最も純粋な
個体の中に受け継がれていった。勿論、彼らとて自らの血の由来を知っていた訳ではない。
 ただ時折、人類の歴史の節目でその集団が理解不能の力を発揮することがあり、それが
強い求心力となって集団を他とは違う一種排他的なものにしていったのである。だが、
その力は決して仕掛けられたものではなく、あくまで個発的なものだった。

 かつて絶滅した文明が血の中に残したトレーサーは、進化に伴う精神感応力が、ある特定の
段階に達した時に 機械素体と互いに同調するようになっていた。しかし、世代を重ねていく中で、
遺伝子は予想を超える発達を見せ始めた。ある特定の人間の精神感応力が理性的側面を越えて
独自の進化を辿り始めたのだ。特に血の配合が閉ざされた集団においてそれは顕著だった。
 しかも集団的熱狂という想定外の要因がこれに加わり、純粋個が特定の進化レベルに
達する以前の段階であるにも拘らず、機械素体が感応するといった事態が出来たのである。


127 :初期企画案その2:2007/11/18(日) 02:37:37 ID:???0

 後にクグツと呼ばれることになる血縁集団は、遍歴の芸能民でありながら、秘事としての
神事にも携わっていた。その神事に於いて、彼らは《クグツの舞》と呼ばれる舞を踊ることに
よって自らを集団トランス状態に陥る。トランス状態に陥ったクグツ達は一時的に人間を失い、
時間をも超えた存在となる。舞そのものは簡単な円運動を基調にした単調なものだった。
 しかし人々の声明は大地を揺るがさんばかりに響き渡り、空間を異様な熱気に包む。
そして、その熱気が頂点に達した時、トレーサーは突然共鳴し、それが現れるのである。

 それは正に神だった。神を、クグツ達は《餓沙羅鬼》と呼び、怖れ、崇めた。
部族の中の最も純粋な血は、本来、ガサラキと合一し新しい生気融合体へと変貌していく筈だった。
しかし、未だ進化の道半ばまでしか到達していない遺伝子は、到底融合の精神的圧迫に耐えられるものではない。
 それでも、もし敢えて融合しようとするなら、生命素体は不完全な形で機械素対に取り込まれ、
殆ど自らの意思を持たない一種の機械類似生命体となってしまう。そうした事故が無かった訳ではない。
 そのとき、ガサラキは自らの一部を切り離し、自己の最も根幹となる部分だけは守るのであった。そして、
切り離された素体は独自の再生を図り、不完全なガサラキとして人間の世界に大きな災いを巻き起こしたのである。


128 :初期企画案その2:2007/11/18(日) 02:39:24 ID:???0

 ガサラキの力は人智を超え、人を支配する。誰もその力を治めることは出来ない。だが、たとえ
その力を直接支配できなくても、神の降臨が巻き起こす恐怖は人々を支配する大きな力となった。
 ここに神を呼び出す人々の力を借りて、強大な王権を打ちたてようとする豪族が現れるのは、当然の
流れだった。豪族はクグツを利用し、闘いの際にガサラキを呼び出して周辺の豪族を平らげようとする。
 ガサラキを呼び出せるのは極めて稀であり、決して思うように闘いに利用できる訳ではなかったが、
それでも豪族は次々と敵を打ち破り、ついには強大な王権を打ち立てた。

 一度権力が確立すると、今度はガサラキの存在が王権を脅かす脅威へと変わる。その結果、
クグツの舞は秘事中の秘事とされ、クグツ一族は次第に社会の片隅に追いやられることとなる。
ただ、部族の記憶だけが、時にガサラキの出来を促し、世に動乱を呼ぶのであった。


129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 02:44:15 ID:???0
穀物高騰、かぐや月面探査と、なにかとガサラキちっくな事象が続いてる昨今でおますな…

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 02:51:33 ID:???0
>サミュエル・阿部
そのBOXライナーノーツには一清的な悪役ポジだが
行動の動機はかなり異なるとあるけど、要するに
どっちも世界征服したいってことでFA?w

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 03:23:38 ID:???0
もってけ☆世界征服ー!!

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 13:38:34 ID:???0
【”超”関連スレ】

キリコ=キュービィがコードギアスの世界に来たら
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1195321360/

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:31:40 ID:???0
>>116まんまギアスじゃねえかwwwwww

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:14:06 ID:???0
谷ぐっちは商売上手いな

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:28:02 ID:???0
前スレでちょこっと出てた筑紫舞。
それ以降、全然話題にのぼらないのが不思議だ…

確かに小説版にしか出てこないけどなー嵬の源流である筑紫(北九州)王朝

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:37:15 ID:???0
なにせここは兵器ネタにしか興味のないミリヲタの巣窟なので〜>>135

>>133
これが'96に企画されたものだってんだから面白いよね

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:47:11 ID:???0
いやガサラキの小説は面白いよ。最終巻では8年前の話とかも読めるし
例のCDドラマ(ミハル=卑弥呼)の件もあるし、意外と深読みすると面白い筑紫王朝。
ちと古田(武彦)の説に傾倒しすぎだがw

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:56:13 ID:???0
>>123-128
見事にノザッキーの世界に書き換えられてるな
やはり裏で高橋を操ってたのは、実質コイツと谷口かw

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:02:59 ID:???0
>>135>>137
むしろ平安編より面白かったり
古代(日本)神話の時代だしね…

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:10:52 ID:???0
白村江の戦いとか、千年どころか余裕でそれ以上行ってるしなw

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:22:21 ID:???0
一万年と二千年前から愛してるぅ

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:36:05 ID:???0
>>93
何気に予言してる?まんますぎてワロタけどなw

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 16:58:27 ID:???O
>>141
なる程…d!
ミハルが歌ってると思うと…………イメージ狂うわっ!!!w

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:42:24 ID:???0
>>94
多分そうだと思う。
今ごろ思い出したが、軍服(?)か主人公と同じツナギを着ている
若きペールゼン風のナイスミドルもあったな。
(そんなんノンケの喪男がチェックすべき事ではないな・・・・・・。)

あと、間違いなく瓦氏デザインの人型メカは
頭がまんまスカルガンナーやステルス・ワイズなんだけど、
他の部位はレイズナーよりも前に描かれた物だからか、えらくシンプルで
ファッティーやバイファムのウェアパペットみたいな感じ。

コックピットの位置とハッチの開閉はATと全く同様で、
メカ自体のサイズも同じかチョイ大きいくらい。
それに腕部へは垂直移動用のクローを、背中にはレイズナーのドール的な
アーム展開方式で、キャタピラによる走行ユニットを装備していたよ。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:02:39 ID:rFJmISAK0
ガサラキを広めるためにあげてみる。
(固定的なミリオタしか来ないというのは寂しいので…)

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:12:53 ID:???0
>>136
'96か…ちょうど10年前くらいか。
エヴァブームまっただなかだったな
元々ギアスは色んなものの美味しいトコ取りだしなw

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:35:40 ID:???0
>>141
しかし皆、輪廻転生が好きだなw
確かファンタジックチルドレンとかもそうだったわ

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 09:44:49 ID:???0
皆、死んで何も無くなるのが怖いんだよ。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:26:00 ID:???0
う〜ん、ただ「生まれ変わり」を扱った作品としては異色なほうだとオモ
現実に根ざした世界観を好むリョウスケ監督らしいというか

最終回予告で「人は人として生まれ、人として死ぬのだ」とあるように
喩えレイズナーの劣化コピーだったと嗤われようが、凡俗の夢みがちな
「変身願望」や「永遠願望」をバッサリと切り捨てるオチで〆ていたし、
遺伝情報に関わる未知の因子だったら、記憶の一部くらいは継承されるかも
……って感じに抑えていたでしょ

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 02:26:33 ID:???O
オーラの泉、今週のゲストは豪和ユウシロウさんです。

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 02:45:37 ID:???0
>>150
誰だよw

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 02:51:21 ID:???0
まぁリインカーネーションというのは、昔から
諸々SF作品でよく好まれてきたテーマだしねぇ。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 03:30:07 ID:???0
伝奇SFプラス恋愛(もしくは愛憎)っていう美味しい常套手段だな>輪廻転生

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 03:44:44 ID:???0
クガイが記憶措置だっていう設定が巧みだよ

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 09:00:19 ID:???0
骨嵬にそんな設定増えたの?

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 00:14:23 ID:???0
模型板のスレ落ちちゃったんでコッチへ書くけど、
骨嵬(朱天)の立体物といやぁコレが決定版だな。

ttp://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m49667025

もう定価じゃ入手出来なくなって久しいが。
これとミハルのガレキだけは何故か必要以上に人気があるんだよなぁ。

157 :156:2007/11/22(木) 00:23:00 ID:???0
すまん。スレ落ちてなかったわ。
何やってんだか俺orz

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 10:12:35 ID:???0
まあ落ち着けって事で、>>156にS液を注入します!

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 23:33:18 ID:???0
なんという過疎スレ!漏れが一日来なかっただけでこんなに進んでいるとわ!

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 01:08:44 ID:???0
まあそう言うな。それだけ希少価値があるってことだガサラキには

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 02:04:19 ID:???0
最近になってギアスがどんだけ一発芸的なものであったか再認識した
所詮寄せ集めかーきっとこれを機に谷口はデカイ次回作用意してるに違いない

どうでもいいが、再び高橋+谷口な作品拝みたいな…
(いろはにやFLAGには何かが足りなかった)
どうせガサラキにはまだ未練タラタラなんだろ、おい谷口
ノザッキーは言うに及ばずだがな


162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 02:08:12 ID:???0
高橋師匠の立場は…

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 11:55:34 ID:???0
>>161
>いろはにやFLAGには何かが足りなかった

シリーズ構成の上手い脚本家ではないかと。


164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 14:52:52 ID:???0
上手すぎて何かが足らない

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 15:08:11 ID:???0
つまりガサラキは唯一無二ということだ

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 15:27:23 ID:???0
未完の傑作だけにね

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 19:40:16 ID:xuHN+IGwO
今コンビニで発売されているゴルゴ13総集編の一話目、アレ完璧にTAだよ。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 20:36:53 ID:???0
似てるよね

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 22:20:48 ID:???0
要するにギアスは一時のお祭りなんだよね
対するガサラキは壮大な絵巻物

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 22:54:37 ID:???0
ぼく地球とか思い出すわ>輪廻転生の元祖

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 22:58:46 ID:???0
元祖言うなよ。あれだって先達の遺産を受け継いだ物だろ。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 01:09:31 ID:???0
まあそうだけどね。
でも、転生扱った中では著名な作品ではあるよなぁ

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 12:21:37 ID:???O
“僕の地球を寸って”って、此れをきっかけにムー辺りで「〇〇と云う言葉に覚えがある方連絡下さい。」ってのが流行ったってヤツですか?

“早紀ちゃんシリーズ”は好きで読んでたんだが…。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 21:26:03 ID:???0
ただでさえ過疎なのに人大杉とは

175 :初期企画案その2:2007/11/24(土) 21:44:17 ID:???0

 豪和市にある巨大企業《豪和インスツルメンツ》―すなわちGIの巨大な工場内に設えられた
能舞台では、今まさに余流能楽の《餓沙羅鬼の舞》が舞われていた。その舞は異端の名に
恥じぬ異様なものであったが、異様なのは舞だけではなかった。能舞台を取り囲んでいる
様々な機器類、そして戦争でも始まるかと錯覚するほどの警戒態勢。

 やがて舞はそのクライマックスを迎えた。そして異変は起こった。舞台上に異常な空間の
歪みが生じ、何かがその空間に出現しようとしていた。舞台を取り巻く観測機器はその様子を
克明に記録する。ところが出現途中のその"もの"は突如暴走を始める。警備陣との衝突、
だが現代兵器がまるで子供扱いである。やがてその"もの"は空間の歪みの中にかき消える。

 静けさを取り戻した舞台の上には、一人、能の演者《豪和ユウシロウ》が立ち尽くしていた。
だが既に彼に意識はなく、新陳代謝は見る見るうちに低下していった。そしてついには生命を
維持できるぎりぎりのレベルに達してしまう。まるで、あえて自ら植物人間になったかのように、
ただ、脳波だけは活発に異常なパターンを記録していた。

「やはり彼はまだ第二段階に達していなかったのか」
 脳波パターンを見ながら、監視質で状況を見守っていた研究員の一人がそっと呟いた。

176 :初期企画案その2:2007/11/24(土) 22:07:55 ID:???0

 数年後――ユウシロウはテストベッドで様々な身体機能の検査を受けていた。
瞳孔反応、反射神経、状況判断力、動体視力――あらゆる数値が常人離れした
彼を記録する。平然とすべての項目をこなすユウシロウ。今の彼にはそれが
当たり前のことであり、自分がしていることに対する何の迷いもなかった。
 まるで一個の機械のように――。

 話は一ヶ月ほど前に遡る。その日、ユウシロウは豪和のラボで目覚めた。
能舞台での実験以来、ユウシロウは豪和の手によって仮死状態のままに置かれていた。
それは豪和の行った実験が超法規的なものであると同時に、そこには国際関係をも
微妙に動揺させかねない新発見の可能性が秘められているからだった。しかし、
だからと云ってユウシロウを闇から闇へと葬り去る事は出来ない。何故なら、あくまで
その実験の成否の鍵を握っているのはユウシロウという存在そのものであり、いくら
実験の第一段階で膨大なデータを収集したからとはいえ最終段階に達していない
ユウシロウを手放すのは論外だったからである。そこで、豪和はユウシロウの
生体機能を奪ったまま、自らの手元に保存する手段を取ったのである。




177 :初期企画案その2:2007/11/24(土) 22:28:22 ID:???0

 ユウシロウが無限の眠りに就いている間、豪和は最初の実験の状況を再現し、
再びあの日の異常な出来事の真の原因を究明しようとした。しかし、繰り返し再現を
試みたにも拘らず、異変は現れなった。遂に、異変を出現させるには能に付随する
行為ばかりでなく、やはりユウシロウという存在そのものが必要であるという結論に達する。
ただし、少なくとも前回と同じような轍を踏むことは許されない。次の実験では、異変を
出現させるだけでなく、最低限の制御も行わなければならない。しかし、どうしたら
あの力を制御できるというのか?

「やはり、あの意見を取り入れてみるしかないのであろうか……」
 豪和インスツルメンツの最高経営責任者《豪和大三郎》は傍らに控えていた息子
《豪和一清》二無あって言った。それはかつて研究員の一人が提出したレポート――
最初の実験の失敗は人形使いとしての経験の不足に起因すると思われます。まず
我々が為さねばならないのは、クグツにオペレーターとしての経験を積ませ、人形使い
として機能するときのあらゆる生体データを収集する事です――の事だった。

「確かに、この意見は荒唐無稽に見えるかもしれません。しかし、この計画自体、元々は
豪和に代々伝わる"鬼の手"と呼ばれる一塊の石を解析した処から始まった事を考えると、
あながち捨てておく事も出来ないと思います」言いながら、なぜか一清はニヤリと笑った。


178 :初期企画案その2:2007/11/26(月) 00:59:07 ID:???0

 "鬼の手"――一見何の変哲もない石が何故そう呼ばれるのか、最早誰一人知る者とてない。
ところが、一清の進言に従ってその石を分析してみたところ、思い掛けない事実が判明した。
それは単なる石ではなく、極めて複雑な構造を持つ一種の金属だというのだ。しかも、どうやら
その金属はさらに大きな結晶の核であるらしい。早速、豪和の研究所で"鬼の手"の一部を
削り出し、巨大結晶に成長させる実験が行われた。そうして得られたのは、精密で、且つ
複雑な構造を持つ一種の機械結晶とも言えるものだった。しかも実験を進める中で、
さらにそれがほぼ完全な変換効率をもつ強靭な人口筋肉である事も解って来た。

 ここで俄かに"鬼の手"が何であるかが注目を集める。結果的に行き着いたのは、
クグツの一族にまつわる伝承と、代々受け継がれてきた舞・餓沙羅の鬼だった。
そしてユウシロウはそのクグツの末裔であり、さらに最も純粋な血を受け継ぐ者、
餓沙羅の鬼の継承者であったのだ。

 餓沙羅の鬼を再現することによって、確かに鬼の手と関係すると思われる
異変の出現を招く事が出来た。ただし、それは必ずしもクグツの伝承に
正確に従ったものではなかった。なぜなら、そこには、"血清き者、そは
荒ぶる輩を率いる猛きクグツにして初めて依代となる"と記されていた。
"荒ぶる輩を率いる猛きクグツ"――これは明らかに戦闘者としての資質を
示す言葉であった。しかも、それはあくまで人形使いであるクグツとしてである。


179 :初期企画案その2:2007/11/26(月) 01:17:11 ID:???0

 豪和ではその頃、鬼の手から得られた人口筋肉の技術を使って、
画期的な戦術甲冑《タクティカル・アーマー》の開発を進めていた。
「あれに乗せて、経験を積ませなければならないと言うのだな」
「恐らく、舞手としてばかりでなく人形使いとしての資質にも目覚めた時、
初めてユウシロウはあの伝説の鬼を呼び出し、さらに制御する事が出来るに違いない」

 覚醒させられたユウシロウを待っていたのは、新たな演者としての役割、
タクティカルアーマーのテスト操縦士であった。そして、ユウシロウはあらゆる
適性検査を最高の成績でパスし、ロボットのようなもののテストパイロットとして
働かされる事となる。しかし豪和にとって必要だったのは、あくまでユウシロウの
舞い手と操り手としての力だった。彼らにとって他は一切必要なかった……。

 ユウシロウの訓練の日々が始まった。予想通り、その習熟の速さは群を抜いていた。
しかし、確かにユウシロウの適応能力には文句のつけようがなかったが、そこには時々
不自然さが付き纏う事があった。少なくとも初期の訓練生には必ず見られるはずの判断の
迷いが時としてまったく見られないのである。ユウシロウは徐々にそんな自分に気付き始める。

180 :初期企画案その2:2007/11/26(月) 01:37:31 ID:???0

 ある日、対テロ攻撃を模したシミュレーション訓練の時、ユウシロウは、自分が
全く迷うことなく相手を射殺してしまった事に少なからずショックを覚える。確かに
その局面では射殺が最も正しい判断だった。だが相手が人間である以上、誰でも
一瞬の躊躇は避けられないはずである。なのに自分はほんの一瞬の迷いもなく
機械的に相手を"処理"してしまったのだ。 ……何故? 自分は人間を一個の物
としか見る事が出来ないのか? むしろ人並み以上に繊細で、命に対しても過敏に
反応する心を持っていただけに、ユウシロウは人一倍悩む。自分の中にそうした
狂気の種があるのだろうか……探ろうとするが、そんな時彼は必ず得体の
知れない障壁に出遭う。

 気をつけて自分の行動を観察してみると、むしろ些細な部分でちぐはぐな
処が見られる事が解ってきた。例えば酒保で何か飲み物を飲もうとした時、
彼は自分が何を飲みたいのか思い出す事ができなくて愕然とした。同僚の
思い出話の中にどうしても加わる気持ちになれない自分を知って驚く事も
あった。それどころか、普段はほとんど気にする事もない過去の記憶が、
深く立ち入ろうとすればするほど、嘘臭く思えてきてしまう事に気付く。

 "記憶の操作……"その考えが頭を過った瞬間、ユウシロウは恐怖にも
似た戦慄を覚えた。自分の記憶は本来の自分のものではない? そんな
事が有り得るのか? そう思ったところで、今のユウシロウニはどうしたら
本当のことを確かめられるのか、どうしたらいいのか皆目見当も付かなかった。
 ただ、そうした不安に苛まれつつ、訓練の日々に流されていくだけだった。


181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/26(月) 12:13:11 ID:???0
初期企画案その2、すごく面白いですね。
ありがとうございます。
記憶の操作による混乱と苦悩をもう少し丁寧に
描写しても良かったのになあと思ってたので、
初期企画案を読んでだいぶ満足しました。
映像でも観たかったなあ。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/27(火) 00:08:37 ID:???0

劇場版の企画書とかないですか?

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/27(火) 03:02:01 ID:???0
あとから考えたら、冒頭あたり(50億年間の件)は小説版最終巻ラストにも書かれてたねー

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/27(火) 03:03:13 ID:???0
×50億年間
○50億年前

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/27(火) 13:28:55 ID:???0
先日「ボーン・アルティメイタム」を観て
記憶を操作された人が過去を思い出す時ってこんな感じかもな〜、と思った。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/27(火) 22:35:42 ID:???0
ユウシロウの記憶の混乱については、ほぼ似たようなくだりが
(自分はコーヒーという飲み物がどんなものだったか知っていただろうか?云々)
小説版に書かれてるよ。家族に関する過去の記憶が借り物っぽいものであるとか…

ガサラキ本編を補完するのは、やはり小説版を一度読んだほうがお勧めかと

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/29(木) 05:06:38 ID:q2nUg5ov0
くそっ人大杉目
一応あげておくか

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/30(金) 23:38:18 ID:???O
やっぱ落とさない為には偶にはageるのも必要なんですかね?

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/01(土) 01:16:50 ID:???0
人大杉が過疎に拍車をかけてるようだな

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/02(日) 01:59:45 ID:???O
何処も彼処も固くなりけり…。


カブタソ「大尉!下ネタは禁止よ!!」

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/02(日) 09:16:13 ID:???0
ツンデレ代表かほるタンがそう言ったからには
心の中では…ああっ

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/02(日) 23:39:30 ID:uxYridj60
追って追う すべての法を乗り越えて 走る心の赴くままに

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/03(月) 01:01:38 ID:???0
この歌の表すところは、
まさに惚れた男のためなら横田突入も怖くない鏑木大尉の心情…

千年ラヴとはツンデレにすぎる
日本はどうなってしまうのか

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/03(月) 02:08:24 ID:???O
一千年と二十年前から、あ・い・し・て・る〜♪


「貴方とメンタルバーストしたい…。」

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/03(月) 14:19:17 ID:???0
すまない、俺はすでに骨嵬と合体

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/03(月) 20:14:06 ID:???0
シンボル「御社(豪和)と合併したい」

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/03(月) 23:43:33 ID:???0
最終回でのあの騒動の後、豪和やシンボルは謝罪会見行ったのだろうか?

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/04(火) 02:33:38 ID:???0
輸送機から空中サーカスみたいなことをTAでやって戦闘機撃墜とか、ラプターを
目視で撃墜とか最終話の戦闘とか、まさにありえない、アニメ的なのに緊張感がある。
こういうのをアニメとして映像で見せてくれみたいな。

ダブルオーみたいのだと、はいはい、みたい感じで緊張感なくて萎える。

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/04(火) 04:51:09 ID:???0
空中で牽引されながら機動するのも、メンタルバーストによるマイル1の覚醒あってこそで、
通常のTAでは無理だった
また、FCSまでマイル1に大部分を任せているからこそできた描写だとも思う
いくら姿勢制御ができても、射撃統制装置の質が向上しなければ撃破はできなかった

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/04(火) 08:29:17 ID:???0
あれ、わざわざぶら下げたのって何が理由だっけ?
TA射撃時のバックファイア避け?
反動で輸送機に影響でるとか?


201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/04(火) 08:43:48 ID:???0
ヘリにしろAFVにしろ普通は前向きに載せて固定するだろ・・・jk

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/04(火) 09:38:49 ID:???0
>>200
ドアを開けただけでは射界が狭いから。
ユウシロウの凄さを見せたいから。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/04(火) 12:52:47 ID:???0
>>202
おk

72 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)