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エヴァキャラを修羅場らせてみたら

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 11:45:45 ID:XxxS569v
ヤンデレアスカはあるけど、全員を病ましてみたくないかい?
面白いんじゃないかと思うんだ。


2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 11:50:04 ID:???
ニィーッ!!

3 :綾波:2007/11/06(火) 11:56:56 ID:???
私は病まないは。人形だもの。

4 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 12:25:59 ID:???
セカンドチルドレン、知っている。
碇君と同居している。
碇君と多くの時間を共にする。
なんだか胸が痛い、
この感情を私は知らない。
そう言えば本で読んだ事がある、
セカンドチルドレンのような存在を牝猫と呼ぶらしい。


5 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 12:46:22 ID:???
「シンジ君どいて、そいつ殺せないわ!」
ミサトはレイに銃口を向け叫ぶ。
「ミサトさんやめて下さい。」
しかしミサトとレイの間にはシンジが立っており、ミサトは引き金をひけないでいた。
「シンジ君見たでしょ?レイは人間じゃないのよ。使徒なのよ!
あなたは、そいつに騙されてただけなのよ。だからこっちに来なさい、ね?」
「だけど…」
―確かに綾波は人間では無いのかもしれない―
水槽に浮かぶ無数の綾波らしき存在を見たシンジの心は揺らいでいた。
「碇君、どいて。あなたは私が守る」
「うわっ」
レイはシンジが思考している隙を付いて、シンジを横に押しやる。
その瞬間、

バン、バン、バン

銃声が響いた。

「何がシンジ君を守るよ、使徒のくせに。シンジ君を守るのは私よ」
ミサトは憎らしげに呟き、倒れたレイを見つめていた。
「綾波、綾波、綾波」
シンジの声が響く、
「…碇君…」
「綾波!!」
綾波は最期の力を振り絞り言う。
「…大丈夫…あな…たはこれからも…私が守るわ」
「何言ってるんだよ、綾波。もう話すなよ今医者を呼ぶから」

「シンジ君離れなさい、汚れちゃうわ」
ミサトはシンジをレイから引き離す為に側までより、綾波の最期の声を聞いてしまう。

「私が死んでも代わりはいるもの」

6 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 14:34:46 ID:???
ハーレム板にそれらしきものが投下されてるよ

7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 14:48:14 ID:???
>>6
板じゃなくてスレな。間違ったorz

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/07(水) 02:13:21 ID:???
一方シンジはゲンドウにヤンデレた

9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/07(水) 04:42:05 ID:???
ナイスボートな展開になりそうだなぁ。

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/07(水) 20:44:29 ID:???
本編も似たようなもん

11 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/08(木) 23:25:41 ID:???
テステス

12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/09(金) 01:41:17 ID:???
http://upup.s13.dxbeat.com/up/up2544.jpg

13 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 10:52:29 ID:???
読んでみたいスレにあったレスを参考に書いて、一度ハーレムスレに投下したのですが
スレチな内容になってしまいそうなので、教えて頂いたこちらに投下します。
どうせなので一話から

14 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 10:54:46 ID:???



――朝の出来事――


5時30分

目が醒めたのは、日の光がまだ照っていない朝の早い時間だった。
昨夜枕元に置いた目覚まし時計を6時30分にセットしたのだが、それよりも早く目が醒めてしまったらしい。
もう一度眠りにつこうか――少しばかり考えてやめる事にした。
横を見ればミサトさんは寝息をたてており、それは僕がミサトさんの傍から少しの時間かもしれないが離れていられるという事だった。
先ずは歯を磨いて顔を洗おう、それと学校の宿題もしないと。
色々と計画を立てながらミサトさんの布団から抜け出て、僕は襖を開けた。
ミサトさんの部屋からリビングに足を踏み入れると、ソファに腰掛けているアスカが目についた。
まだ暗いのに照明も付けていない。
今、起きたばかりなのだろうか。
アスカにしては早起きだなと思い僕は聞いてみた。
「おはようアスカ、今起きたの?」
「眠れなかったのよ」
アスカは不機嫌な顔をして答える。
「どうしてさ?」
「どうして?ふざけないでよ!」
アスカはソファから立ち上がり、今にも殴り掛かって来そうな勢いで歩み寄ってきた。


15 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 10:56:52 ID:???
「な、なんだよ」
「毎日毎日飽きもせずに、ミサトとあんな事をして。煩いのよ、お陰で眠れやしない!」
アスカの言うあんな事――聞くまでもなくセックスの事だろう。
サードインパクトが不完全な物に終わり、戻って来たミサトさんと僕は身体を重ねるようになった。
ここ最近は毎日のようにしている。
昨晩はつい数時間前までミサトさんを抱いていた。
声には気を使っていたつもりだったのだが、やはりそれにも限界があったのだろう。
それでは同居しているアスカが眠れやしないと怒るのも当然の事だと思える。
「ごめん」
僕は素直に謝る事以外には思いつかなかった。
「謝ったって何にもならないのよ!どうせ今日もするんでしょ」
「わからないよ」
そうは答えたが、きっと今日もするのだと思う。
それは確信に近い予想だった。
「もうやめなさいよ、アンタだって本当はあんな年増の相手をするのは嫌なんでしょ?」
「やめるなんて無理だよ」
ミサトさんには僕がいないと駄目なのだ。
それは決して自惚れでは無い。


16 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:01:46 ID:???
赤い海から還って来たミサトさんは酷く精神的に弱っていた、僕は気付かなかったが。
ネルフの検査で僕の帰りが遅かった日の事だ。
アスカから聞いた話だが、ミサトさんはいつものように夕食を取りながらお酒を飲んでいたらしい。
しかしその日は以前のような飲み方ではなく、まるで自分を壊してしまいたいかの様な飲み方をしていたとアスカは言っていた。
そんな飲み方をしたからだろうミサトさんは急性アルコール中毒で倒れてしまった。
病院に駆けつけ、どうしてそんな飲み方をしたのかと問う僕にミサトさんは言った。
――寂しかったのよ、シンジ君が居なかったから――
ミサトさんの言葉通り、僕が傍に居るとミサトさんは酷いお酒の飲み方をしなくなった。
逆にミサトさんから目を離すと、お酒を大量に飲みアスカがそれを止めてもやめない。
だから僕はミサトさんの傍を離れる訳にはいかないのだ。
「アスカも知ってるだろ、僕がミサトさんの傍にいないと駄目なんだよ」
「だったら傍にいるだけで良いじゃない!あんな事する必要は無いじゃないの!」
「それは……」
アスカの言う事はもっともな事なのだが、だからこそ僕は何も言えなかった。
僕はミサトさんとセックスをする事が嫌では無いのだ。
ただ、それをアスカに言うのは躊躇われた。
それを言うときっとアスカに頬を叩かれるだろうと予想がついたからだ。
「何とか言いなさいよ」

パンッッ――

どうやら言っても言わなくても、僕の頬は叩かれる運命にあったらしい。


17 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:05:01 ID:???
リビングに乾いた音が響き、頬がジンジンと痛む。
ミサトさんとの関係で僕がアスカに叩かれる覚えは無い。
確かに眠れやしない程に僕とミサトさんの声がうるさかったのかもしれないが、ミサトさんとの関係をアスカにあれこれ言われる覚えは無いのだ。
「何でアスカに叩かれ……」
叩かれなきゃいけないんだよ、そう言おうとして出来なかった。
「何でよ、何でよ、何でよ、何でよ、何でよ、何でよ、何でよ」
アスカは泣いていた。
「アスカ?」
「うっさい!」
伸ばした手は叩かれ、僕には呆然とそれを見ているしか出来ないでいた。

「シンジ君、シンジ君、シンジ君」
しばらくそのまま呆然としていたら、ミサトさんの部屋から僕を呼ぶ声が聞こえた。
「シンジ君、シンジ君」
その声が次第に大きくなっていく、きっと僕とアスカの言い争いの声でミサトさんが目を醒ましたのだろう。
「シンジ、待って…」
急いでミサトさんの元に向かおうとする僕にアスカから声が掛かる。
「ごめん、アスカ。ちょっとだけ待ってて」
何故アスカが泣いたのかはわからないが、その責任は僕にあるのだろう。
後できちんと謝ろう。
そう決めて、僕はミサトさんの部屋へと急いだ。




18 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:07:59 ID:???


「起きたらシンジ君が居なかった」
襖を開けると、まるで母親と死に別れた子供の様に涙を流すミサトさんがいた。
「トイレに行ってただけですよ」
苦笑しながら僕はそう答える。
「笑わないでよぉ〜」
「はは、ごめんなさい」
また笑う〜とミサトさんは頬を膨らませながら、布団の中にあった手を僕の側まで伸ばす。
「言いましたよね?僕はミサトさんよりも若いから、だからきっとミサトさんが寿命で死んじゃうまで傍に居る事になるんだろうなって」
それじゃあ安心出来ませんか?と言いながら、僕はミサトさんの手を握った。
「嫌なの?」
「嫌じゃありませんよ、僕だってミサトさんといたいんですから」
ミサトさんを安心させる為に色々な事をしてきたからか、そんな恥ずかしいセリフを言う事にも慣れてしまった。
「女の方が寿命長いのよ知らないの?シンジ君」
「じゃあ僕が死にそうになったら、ミサトさんに言いますから心中しますか?」
ミサトさんは冗談っぽく言い、僕も冗談で返す。
「それ良いわね」
ミサトさんは笑い、
「それじゃあ僕そろそろ朝食作らないと」
それを見て安心した僕は立ち上がろうとしたが、ミサトさんは握っていた手を離してはくれなかった。
「ミサトさん?」
「………」
ミサトさんは何も答えない。
「……わかりました」
僕は観念し、目を閉じたミサトさんにキスをする。



19 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:09:46 ID:???
唇がミサトさんのそれと密着した瞬間――ドンッッ
背後で閉め忘れたらしき襖の締まる音がした。
ドキリと振り返ると今度は、
「ふふふ」
と背後からミサトさんの笑う声が聞こえた。


20 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:13:30 ID:???



――約束の続き――


シンジ君は今リツコの研究室で検査を受けており、家には居ない。
そういう訳で家にはアスカと私の二人しかいなかった。
気まずい――
アスカは自分で作った夕食を黙々と食べて、一言も発しない。
私の方から何か話せば良いのだろうが、それは躊躇された。
加持君との事でギスギスしたまま今まで来てしまい、何だか私も後ろめたさを感じてしまっていた。
「それってそんなに美味しいの?」
沈黙に嫌気が差したのか、私が手に持つえびちゅを見つめてアスカは言った。
「どうかしらね、飲んでみる?アスカ」
美味しいかどうかを決める事が出来るのは、これを飲んだ者だけなのだ。
私自身は決して美味しいものでは無いと思っている、これは喉ごしを楽しむものだ。
しかしアスカがどう思うかは本人の舌次第。
そう思い、私は半分程残ったえびちゅの缶を差し出してみた。


21 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:17:04 ID:???
「私、未成年よ」
ビール大国で育ったくせに、アスカは日本の法律を守りたいらしい。
「あら、私がアスカ位の歳の時にはもう飲んでたわよ」
「はぁ、ミサトが還って来た理由ってもしかしてそれを飲む為じゃ無いでしょうね」
溜め息をつき、あきれ顔でアスカは言う。
言われて気付いたが、そういえば私は何故還って来たのだろうか。
私自身がわかっていなかった。
「まさか、違うわよ」
ただ、えびちゅの為に還って来た訳ではない。
そこまで私はのんべえでは無い。
アスカの問いに少々の怒気を含めて私は答える。
「どうだか」
アスカは疑惑の目で、私の口に運ばれるえびちゅを見つめながら言った。



22 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:22:27 ID:???


今日は何故だかお酒が進んだ。
「もうそろそろやめなさいよ、シンジが居ないからって飲みすぎよ」
空いた缶が九本目辺りになった所で、アスカからの注意が入る。
いつもはシンジ君に飲む本数を五本迄と制限されており、いつしかシンジ君からの注意が入る前にやめられるまでになっていた。
ここ最近は三本しか飲まないでいても、物足りなさを感じない。
こうやって段々と飲む本数を減らしていけば、この少しばかり出てしまっているお腹ともオサラバかしら――そんな淡い希望も持つ迄に私は成長したのだ。
けれど、何故だか今夜は飲んでも飲んでも物足りない。
「ねえアスカ、シンジ君には好きって言ったの?」
私はまだ飲みたい気持ちを押さえられず、話を逸らしてみる事を試みた。
「な、な、な、何でよ」
試みは成功しアスカは、私がえびちゅを飲むのをやめない事にも気付かない程に狼狽える。
「何でってアスカ、シンジ君の事好きでしょう」
「そ、そんな訳ないでしょ、なんで私がし、シンジみたいな奴」
アスカは否定するが、その狼狽えっぷりでは何を言っても説得力が無かった。
そもそも、アスカは自分の気持ちは誰にも知られていないと本気で思っているのだろうか。
だとしたら、それは笑えてしまう。
「何がおかしいのよ!」
苦笑してしまった私にアスカは不機嫌な声をあげる。
「はぁ」
いつまで自分の気持ちに気付かないフリをするのかしら―――
そう思うと、溜め息が出てしまうのを禁じえない。
溜め息をついてしまった私にまたもや憤慨するアスカを、良いから聞きなさいと宥める。
「シンジ君を他の誰かに取られちゃっても良いの?」
「構わないわよ。シンジが誰と付き合おうと私には関係ないもの」
強がりなのだろう、アスカはそう答えた。
まさか、本気でシンジ君が自分以外の誰かと付き合っても良いなんて思ってはいないはずだ。



23 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:25:10 ID:5UX6cTCE
「本当に良いの?」
「何回言わせるのよ!私はシンジの事好きなんかじゃない、シンジなんて関係無いのよ!」
酔っているせいで、無神経に追求し過ぎてしまったのかもしれない。
もう一度聞いた私にアスカは、ハアハアと肩を震わせる程に叫んだ。
途端にまた気まずい雰囲気になってしまい、私とアスカの間はまたもや沈黙に支配されてしまった。
「シンジは」
先に沈黙を破ったのはアスカだった。
「私の事なんて何とも思ってないのよ」
そして、それは聞き取れないくらいの弱々しい声だった。
「どうして?」
「シンジは私の事嫌いなのよだってシンジは私の――」
だってシンジは私の――その後が全く聞き取れない。
何かを言っているというのはわかるのだが、それを言葉としては聞き取れなかった。
「え、最後なんて言ったの?」
「何でも無い、とにかく私はシンジに嫌われてるのよ。私のせいだから仕方ないんだけど」
アスカはただ自嘲気味な笑みを浮かべてそう言うだけで、聞き取れなかった部分を教える事はなかった。
「シンジ君がアスカの事を嫌いなはず無いじゃない」
「ミサトにはわからないのよ」
「ええ、たしかに私はシンジ君とアスカの間に何があったのかは知らない」
アスカがシンジ君は自分の事が嫌いなのだと思う理由は、聞き取れなかった部分の事が理由しているのだろう。
それを私は知らない。
だが、どうしても私はシンジ君がアスカの事を嫌っているとは思えない。
「でもアスカ、あなたシンジ君に嫌われるような事してないじゃない」
「したわよ、色々と。キツいことだって沢山言ったし、八つ当たりだってした」
だから嫌われても当然なのよ―――と、そんな事を言うアスカを私は羨ましく思ってしまう。
「そんな事でシンジ君はアスカの事嫌いになんてならないわよ」
「嫌われてるのよ!私にはわかるの」
「アスカが嫌われてるのなら、きっと私はシンジ君に憎まれてるわね」
そう言った私はどんな顔をしているのだろうか―――鏡が傍に無い事が悔やまれた。


24 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:27:41 ID:???
「私は、アスカのとは比べものにならない程にシンジ君に酷い事してきたから」
父を殺した使徒に復讐する為、私は生きていた。
復讐をするにはシンジ君が乗るエヴァが必要で、それを失う訳にはいかなかった。
だから、私は家族を求めていたシンジ君を偽りの家族で縛ったのだ。
あれは全部シンジ君の事を縛りつける為の演出だったのかと言われれば、それは嘘になる。
私自身、家族に憧れていたしシンジ君がエヴァに乗って使徒と戦うという事が心配だという想いもあった。
けれど私は心配だと言っておきながら、危険だとわかっているのにシンジ君をエヴァに乗る事から逃がさなかったのだ。
私個人の恨みの為じゃない―――人類を救う為なのよと、エヴァの中が一番安全なのよと自分に言い訳をして。
シンジ君は友人の足を奪って心が傷付いてしまった。
シンジ君は友人を殺して心が壊れてしまった。
その時私は加持君に逃げていた。
「私の事をシンジ君は許さないけどアスカの心配してる事なんて、ごめんの一言で済むわよ」
今更後悔なんてしても意味が無い、
私はシンジ君に憎まれているのだ。
それがわかっているのに―――
「ミサト」
「何?」
「アンタ、泣いてるの?」
―――涙が止まらない。
「泣いてなんてないわよ」
誤魔化す為に顔を上に向けるようにして、えびちゅを飲む。
アスカにシンジ君の事で、私が泣いていると知られたくなかった。
アスカに涙を指摘されて、気付いたその理由。
その理由をアスカは認めないだろうから。
「私、もう寝るわ」
いたたまれない気持ちになり、私はそこから逃げる様に席を立つ。
途端に世界がグニャリと揺れる―――
「ミサト?」
アスカの声がひどく遠くに聞こえ、世界は暗闇に包まれた。



25 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 11:36:53 ID:5UX6cTCE


私はシンジ君の事を愛していたのかもしれない。
エレベーターの階数表示を見つめながらそんな事を思っていた。
加持君は―――愛していたと自信を持っては言えない。
やはり私にとって加持君は父の代わりだったのだと思う。
けれど、大切な存在なのは確かだった。
だから加持君が死んだ事はとても悲しかった。
そして、その悲しみはシンジ君で忘れようとした。
悲しみを忘れるだけならば、誰でも良かったのだ。
それなのに私は、齢の離れた倫理的に問題のあるシンジ君を選んだ。
やはり私はシンジ君の事を愛していたのだ。
今更その事に気付いて、ハハッと自嘲的な笑いがこぼれる。
私はシンジ君に憎まれているのだ。
それに血が止まらない。
本当今更だ―――そう思ったら涙が止まらない。
だけどもしも世界が滅亡しないで私が生きていたら―――大人のキスよ、帰って来たら続きをしましょう―――その約束だけは果たそう。
憎まれていたとしても、セックスならば誰とでも出来るのだ。
愛していない相手とも。
シンジ君に気持ち良い事を教えてあげよう。
その約束だけは死んでも忘れ無いでいよう。
私は朧気になる意識の中で、
―――大人のキスよ、帰って来たら続きをしましょう―――
その約束だけは生き返った時に覚えていられるようにと精一杯記憶した。





26 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 12:00:09 ID:???


光が閉じた瞼に当たって、赤く感じる。
「ん……」
その赤さが不快で目を開いたら、時間はいつの間にか朝になっていた。
「ここは?」
周りを見渡してみる。
確か昨晩はえびちゅを飲んで、アスカと言い争いをして――そこまでの記憶はある。
けれど、白いシーツ、白い壁そんな病室らしき場所で私が寝ている理由は憶えていない。
ただ―――大人のキスよ、帰って来たら続きをしましょう―――ついさっき夢で見た以前した約束、それだけは憶えていた。
コンコン――
「入りますね」
控え目なノックの後、シンジ君が入って来た。
「ミサトさん気付いたんですね」
「ええ、けどどうして私病院なんかに?」
「憶えてないんですか?ミサトさん、お酒の飲みすぎで倒れたんですよ」
シンジ君は呆れたような口調で言い、
それで私は――ああ、あの後倒れたのか――と知った。
「ごみん、反省してます」
「本当です、反省してください。心配したんですから」
その言葉が心から私は嬉しい。
「どうしてそんな倒れるような飲み方したんですか?」
叱ってくれる事が嬉しい。


27 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 12:09:40 ID:???
例えそれが偽りの優しさだとしても、
本当は私の事を憎んでいるのだとしても。
シンジ君といるとその事を忘れさせてくれるのだ。
シンジ君は優しいから、人を傷付けない。
シンジ君の笑顔とか苦笑とか戸惑った顔怒った顔呆れた顔、それらが私に向けられていると忘れられる。
例えそれらの表情がシンジ君の優しさ故の偽りの物であったとしても―――シンジ君は私の事を憎んでいる―――
その事実を忘れられる。
「寂しかったのよ、シンジ君が居なかったから」
だから私はシンジ君に傍に居て欲しかった。
アスカが居ない事もあって、私を抑えるものは何もなかった。
「私、シンジ君の事好きだから。シンジ君が家に居ないと、傍に居てくれないと怖いのよ」
想いが止まらない。
「怖い?」
「私の事、嫌いなんじゃないかって。」
女っていうのは、本当に便利な技を持っている。
「僕、ミサトさんの事嫌いじゃないですよ。好きです」
シンジ君は笑顔で私の涙に騙されてくれる。
「じゃあ、証明してくれない?」
「え?どうやって」
思案するシンジ君に私は還ってきた理由を伝える。
「あの時の続きをしましょう」
憎まれてても良いから、それを忘れさせて欲しい。
私は最も近い距離で良いからシンジ君を感じて居たいのだ。
アスカの顔が一瞬浮かんだが、
あの子はシンジ君の事が好きではないのだから、問題無い。
「続き?」
「忘れちゃったの?仕方ないわね」
理解していないシンジ君に、私はもう一度大人のキスから始めた。

28 : ◆qVQRLFvEBc :2007/11/09(金) 12:25:23 ID:???
ゴメ、何度かあげてしまってた。


29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/09(金) 15:09:29 ID:???
紫煙

30 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/09(金) 17:18:01 ID:???
うほっ

31 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/10(土) 21:24:38 ID:???
wktk

32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/10(土) 22:56:07 ID:i+AHa2Cp
あげてみる

33 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/11(日) 03:24:23 ID:???
GJ

34 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/13(火) 02:44:45 ID:???
wktk

35 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/14(水) 20:51:32 ID:???
これは期待

36 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/15(木) 23:13:09 ID:AQxTXhXa
投下(・∀・*)っ/凵⌒マダァ?

37 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/16(金) 02:25:27 ID:???
シンジは見た、本部の長いエスカレーターでアスカとレイが戦っているのを。
綾波は左手にナイフを持っている。一方、アスカは左手にカッターナイフを持っている。
二人は凄い形相で組み合っている。
二人はシンジを見つけるとより一層激しく戦っている。綾波の突きを受けアスカのカッターの刃が折れ飛ぶ。
が、すぐに次の刃を迫り出し切りかかる。それをサバイバルナイフで受けるレイ。
「死になさいよ!アンタはー!」「ダメ、碇君は渡さない、死ぬのはあなた」「やめて!やめてよ!二人とも!」
アスカの首にナイフが、レイの首にカッターが。
二人の首から鮮血の華が咲く。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアー」
-----暗転----------
「何叫んでるの!バカシンジ」
ゴチン
「ハァ、ハァ、ゆ、夢か。」
  

38 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:31:35 ID:???
まだ嫉妬も修羅場っても無いけど投下してみる

39 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:33:22 ID:???



―シンジの場合―


僕は後悔していた。


エヴァに乗ることは嫌だった。
何の為に乗っているのかわからないから。
人類を守る――
それは、僕にとって理由にはなれなかった。
多くの知らない人間の為に命を賭けられる程、僕は強い人間では無いから。
だけどこの第三新東京市、
ここで僕は少しは人を好きになる事が出来た。
だからその好きな人達くらいは守りたい、
そう思った。
エヴァに乗る事は嫌だ、だけど僕は乗る。
そう決意したのは間違いだったのかもしれない。




40 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:37:41 ID:???



「あ、ぁああーー」
エヴァが勝手に動く。
「やめろよ、止まれよ」
目の前にはエヴァがいた。
「なんでだよ、なんで言う事を聞かないんだよ」
初号機は僕の意思を無視して、同じエヴァを破壊する。
中には初号機と同じように人が乗っているのに。


程なくして初号機は動く事を止めた。
目の前には破壊されたエヴァ。
僕がやったのだ。
僕は人を殺したのだ。
「あ、あぁあ」
身体が震える。
救護班がエヴァのパイロットを運び出すのが見えた。
そのパイロットは―――
「うわぁぁぁああ」
―――トウジだった。


やはり間違いだったのだ、
好きな人達くらいは守りたい―――
そんな事は無理だと、現実が教えてくれた。
エヴァに乗る事は嫌だ、だけど僕は乗る。
そんな決意をした事を僕は後悔していた。




41 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:40:52 ID:???



―ミサトの場合―


私は後悔していた。


復讐を果たせても、喜べなくなくなったのはいつからだろう。
わからない、
けれど、喜べないのだ。
復讐が果たされても、
ただ胸が痛いだけ。





42 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:44:46 ID:???


夜十時――

入院生活を終え、久しぶりに帰って来た我が家には灯かりが灯っていなかった。
真っ暗なリビングで、月明かりだけがシンジ君の居場所を教えてくれる。
私は声を掛ける事が出来ない。
何を見るでもなく、ただ焦点の合っていない目で前を見つめている―――
そんな雰囲気が他人を私を拒絶しているように感じた。

「おかえりなさい」
しばらくしてシンジ君は私の気配に気付いたのかお決まりの挨拶を言った。
けれど私はそのお決まりの挨拶に対するお決まりの言葉を返せない。
「ごめんなさい」
私にはそれ以外の言葉が無かった。



43 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:47:00 ID:???


4thチルドレンがシンジ君の友人である鈴原君だという事を知っていて、
「ミサトさんは知ってたんですか?」
「ええ」
それを私はシンジ君に隠していたのだから。
「ミサトさんは悪く無いですよ。
だって新しく出来たエヴァがあんな事になるなんて誰にも予想出来ないじゃないですか。」
確かにエヴァが使徒に乗っ取られてしまうなんて事は予想していなかった。
けれどもしシンジ君が新しいパイロットが誰かを事前に知っていれば鈴原君が死んでしまうなんて結末にはならなかったのかもしれない。

新しく作られたエヴァに鈴原君が乗ると、私がシンジ君に伝えれば良かったのだ。
いずれわかってしまう事だったのだから。
けれど私はしなかった。
鈴原君がエヴァに乗ると知れば、きっとシンジ君は私を責めただろう。
鈴原君がエヴァに乗ることになった経緯、
妹さんの治療を盾に鈴原君に了承させた事。
シンジ君に嫌悪の感情をぶつけられるのが嫌で、
大人の汚い部分、いや私の汚い部分をシンジ君に知られてしまうのが怖くて
だから私は言えなかった。




44 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:50:35 ID:???


「ごめんなさい、本当にごめんなさい」
私は鈴原君が死んでしまった理由の一因を担っているのだ。
私には謝罪以外の言葉を持てない、それで済む問題では無いとわかっていても。

「ミサトさんは悪くないですよ」
私はわかっていた。
「僕が悪いんです、人が乗ってるって思ったら動けなかったんです」
シンジ君は自分を責めているだろうと。
シンジ君が悪いのでは無い、
今までと違い使徒はエヴァの形をしていたのだ。
中に人が乗っているというのは容易に予測がついただろう。
使徒を倒すという事は人を殺してしまうかもしれないという事―――
だから、動けなくて当然なのだ。
それにエヴァはシンジ君の意思の元で動いた訳では無い、
シンジ君が鈴原君を殺した訳では無い。
けれど、シンジ君はそうは思えないのだろう。
鈴原君を殺したのは自分だと思っている。




45 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:52:26 ID:???


「シンジ君は悪くない、悪くないのよ」
どうすれば、どう言えばシンジ君は自分を責める事をやめてくれるだろうか。
散々考えたのに――
「ミサトさん?」
「どうして自分を責めるのよ、シンジ君は悪くないじゃない」
私には抱きしめてあげる事位しか出来ない。
「なんで、こんなに細い」
抱き締めた身体は暗闇ではわからなかったが、とても痩せ細っていた。
元々細い少年だったが、健康的ではあった。
けれど今はそれとは違う。
「食欲が湧かないんです」
シンジ君は死を望んでいる。
それを抱き締めた身体が教えてくれた。
「もう、やめて」
気がつくと涙が溢れていた。




46 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 09:56:11 ID:???


復讐を果たせたのに、喜べない。
それが何故だかわかった。
復讐が果たされたのに、ただ胸が痛いだけ。
それが何故だかわかった。
エヴァに乗るとシンジ君がこんなにも傷付くから嬉しくない。
こんなにも傷付いているから、ただ胸が痛いだけ。
止まらない涙が私にそれを教えてくれる。

「ミサトさん?」
シンジ君はソファに座ったまま、顔を上に向ける。
涙がシンジ君の顔に落ちていく。
「どうして泣いてるんですか?」
シンジ君は困ったような顔をして聞いてきた。
何かを答えようとしても言葉にならない。
死にたいなんて思わないで―――
それを嗚咽が邪魔して言葉で伝えられない。
言葉を言う事の出来ない今の私にとって、
それを伝えきるには抱きしめるだけでは足りなかった。
「んっ!?」
だから私はキスをした。




47 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 10:00:36 ID:???


シンジ君の唇は冷たかった。
抱き締めている身体はあまりにも細い。
友人を死なせたのは自分だと責めているから、
死を望んでいる。
エヴァに乗るような事にならなければ、シンジ君はここまで追い込まれなかっただろう。
だから私はシンジ君が第三新東京市に初めて来たあの日、
「乗りなさい」とシンジ君にそう言った事を後悔していた。
けれど後悔しても仕方ないのだ。

だから、
胸に感じる少し早い鼓動―――
これだけは私が失わせない。


48 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 10:01:59 ID:???
ここまでです、次に投下する分は嫉妬要素くらいはあると思います

49 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/18(日) 11:00:35 ID:???
GJ!!!!!

50 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/25(日) 04:58:27 ID:???
しかしながら今まで温めてきたプロットが遂に実現するとは…

激しくwktk

51 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/29(木) 14:50:18 ID:???


52 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/02(日) 19:26:15 ID:???
うまいね

53 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/02(日) 22:55:30 ID:???
まじで良作
激しく期待して待ってます


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