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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part84

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 10:40:54 ID:IR/dqUTr
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part83
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1195116653/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/


    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
             ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!


    _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ     本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |     ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l      ・スレタイと違う内容になったり、痛い展開になったりする場合も、避難所に投下した方が無難ね。
              ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。


   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。
    { {_jイ」/j」j〉      これ以上だと投下できないそうです。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
   ⊂j{不}lつ     ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   く7 {_}ハ>     ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
    ‘ーrtァー’      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 10:42:41 ID:quVbGo56
>>1

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 10:45:09 ID:JSyN8xhd
>>1乙欲をもてあます

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 10:45:38 ID:omTW28Zl
>>1
乙ついでにDARKER THAN BLACKの黒<ヘイ>を召喚してくれ!頼む!

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 10:50:59 ID:0Ky0fNwo
>>4
「召喚したい!」と思ったときが書くときだぜ!
新スレ立ったし挑戦してみては?


6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 10:52:23 ID:AeF5Q07F
>>1乙です

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:14:41 ID:ccfi7C0m
>>4
自分でよべえええええ

いちもつ

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:24:13 ID:PYae3d9b
>>1

>>4
君に任せた
一度考えたんだけど、せいぜいフーケ戦くらいまでしか話がまとまらない
最終話以降の黒はなんでもありの最強能力持ちだし、銀もいれば敵の裏事情をすべて把握
俺じゃ小ネタか短編にするのがやっとだね

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:24:27 ID:v0faYu1y
>>1

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:31:30 ID:8KWhEfsm
>>8
むしろヘルズゲートを召喚すればいいんじゃね?

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:43:29 ID:SR32D7Jj
>>1

話の流れぶったぎってすまないが
誰か龍騎からカードデッキと契約モンスターを
呼んでくれる御仁はおりませんか?
誰をどのモンスターと契約させるかなかなか纏まらん。
だれかかわりにかいてください

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:45:31 ID:RsBIYeMV
>11
蛮勇でいいからとりあえず組み合わせを決めてしまって書くんだ。

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:50:17 ID:BFZKgF+u
>>11
自分が読みたいものは自分にしか形に出来ない、多分。
とりあえず属性絡みでキュルケがドラグレッダー、タバサがダークウィングかデストワイルダーで良いんじゃない?

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:56:45 ID:7KnL3Czo
ひたすら大火力、ということでマグナギガでもいいんじゃないかと思うけどな。>キュルケ
モンモンがエビルダイバーでギーシュがメタルゲラス、マルコメは…なんじゃろ?
とりあえずルイズはドラグブラッカーな。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:56:49 ID:PTz8fpbT
>>11
トラタバサ ドラゴンキュルケ カニギーシュ コオロギルイズ なんてどうだ?

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 11:58:39 ID:SR32D7Jj
>>12
了解、とにかくやってみよう。
とりあえず考えた組み合わせ
才人も一緒に呼べるなら
『龍騎=才人』無理なら『龍騎=ルイズ』
『ファムまたは騎士=タバサ』
『王蛇またはオーディン=ジョゼフ』
これ以上は思いつかんがやってみよう

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:00:40 ID:7KnL3Czo
全力でがんがれ。
自分は読みたいから応援するぜ。

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:02:39 ID:pCOUwJkI
ジョゼフ「…イライラすんだよ」

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:02:41 ID:JSyN8xhd
>>16
サイト呼ぶのもおkだと思うぞ
ガンガレ、超ガンガレ

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:06:57 ID:SUh3TAJf
原作と絡めるならば、
最終回以降、消滅したはずのミラーワールドがなぜか復活した、って設定がやりたすかもね。
キャラ改変になるが、才人の名字を『平賀』ではなく『香川』にできないかな?
つまりオルタナティブ=サイトで、父親の残した資料を基にミラーワールドを
追って、ハルケギニアに来たって感じでね。
(何巡もやり直して、世界リセットしたから資料は無いかもしれないが)。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:10:20 ID:omTW28Zl
駄目だ・・・、よく考えたら俺文才ゼロだった・・・。
頭の中でそれらを組み合わせたアニメーションを作ることならできるのに・・・。(毎朝登校中の地下鉄の中で想像している)

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:14:34 ID:ccfi7C0m
>>21
まあ落ち着いてsageるんだ。文章力はないが妄想力はサイヤ人並ってことか。

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:15:08 ID:JSyN8xhd
んーキャラ改変はできるだけ避けたほうがいいなぁ…
キャラの改変はそれだけで結構な-要素だから

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:19:13 ID:SUh3TAJf
んじゃあ、香川教授死亡後に奥さん再婚、香川教授の息子→平賀姓へ
ってことも可能だが?これならキャラ改変なしだ。

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:19:58 ID:SR32D7Jj
>>21
俺もだよ、文章力無いもの同士頑張ろうじゃないか

26 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/18(日) 12:21:54 ID:rFYVcMMJ
SS投下準備完了!
CIC指示を頼む!



27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:23:47 ID:C//9B0zr
オーいけいけ

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:24:23 ID:kK7rurW1
支援の準備は出来てるぜ! 支援。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:24:29 ID:u5M2+4dC
らーさ。

30 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/18(日) 12:24:59 ID:rFYVcMMJ
ゼロの悪魔召喚師   第三話
<流星>

       「じゃあ、すまないがミス・ヴァリエール彼を借りていくよ」



もうすぐ食事の時間なのになぁ
やっと落ち着いてきた俺は、軽口がたたけるくらいになっていた
先ほど見せた携帯にそんなに興味があるのだろうか?
確か俺のご主人様であるルイズ・ル・ブラン……そっから先は忘れたが、不満そうな顔でこっちをみてくる
相手の気分を判断したほうがいいぞ、中年教師

ずりずりと引きずられたどり着いたのは巨大な塔の前
「ここは火の塔と言ってですな、さっきまでいたのが本塔、その回りにこのようにして5つの塔があるんだ。それぞれ土・水・火・風・虚無を現しているのですよ」
世界を構成する四元素か、ゲームやアニメで見たことがあるなぁ
それにしてもなぜに、そんなに笑顔なんだ?笑顔のたたき売りができるぞ
とはいえ顔には出さない、ノモスでの交渉経験は伊達じゃないぜ
顔に出るようでは足元を見られた挙句に、襲われるからな
まさに鉄壁のポーカーフェイスさ
「四元素はわかるのですが、虚無とは何ですか?」
「それは伝説の属性でいまだに何か判らないのですよ」
伝説ねぇ…経験からするとろくでもないものだな、きっと
俺は火の塔と本塔の間にある掘っ立て小屋の前までつれてこられた
デカイ物置小屋?しかも凄く汚い、匂いもガソリンスタンドと理科室を足したような…
「ここが私の個人的な研究室です、どうぞ」
言わなくてよかった、気づかなくても危険を回避する俺
流石は俺だ!
「じゃあ、先ほどの携帯電話やその腕の小手の説明をしていただきたいのですよ」
そういいながら席を勧めるコルベール
ここが応接間みたいなものか?外も汚いが中も汚い、正直空き巣が入ったと言われたら信じるくらい物が散らかっている
「その前に、使い魔の契約について詳しく教えてもらいたいのですが」
「じゃあ、そちらから先に教えよう。少し待っていてくれたまえ」
そういい残して、奥に消えて行くコルベール
「まぁ研究室なんでね、水しかないけどいいかな。もう少ししたら食事も持ってきてもらえるように頼んである」
うん、完全に持久戦の構えだな、キャッチセールか?新手のキャッチセールなのか?

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:25:01 ID:SR32D7Jj
>>26
支援します


32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:26:57 ID:2K6cWo5b
支援


33 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/18(日) 12:27:15 ID:rFYVcMMJ
「使い魔は第一に主人の目となり耳となること、第二に主人の求める秘薬を持ってくること、第三に主人を守ることだ」
そういってコルベールは説明を始めた
「一つ目は感覚の共有だな、二つ目は魔法の補助に使うもの…例えばコケとか硫黄とかを採ってくることだ
三つ目はまあ、そのまま危険から守ることだ」
一つ目は止めてほしいな、思春期の高校生ですよ?おれは
二つ目は場所と物がわからなければ無理だろうが、仲魔の力を借りればどうにかなるな
3つ目はノモスならともかく、ここでの悪魔の強さなんてわからんしな
それと重要なことを聞かなければ
「契約期間はどれ位なんですか?」
「どちらかが死ぬまでだよ」
死ぬまでって!?聞き間違いで有ってほしい
「死ぬまでって」
「そのままの意味だよ、メイジにとって使い魔は神聖なものだからね」
情報が必要とはいえ、コイツは想定外
「悪魔と契約してるほうがましですね…ここは魔界ですか?」
「残念ながら現実だよ、魔界なんてあるわけないじゃないか」
にこやかに答えるなぁ!!
目の前も思考もブラックアウト




よいではないか…いざとなればこの世界を狂気に染めればよいのだ…
俺は魔界に帰りたいんだよ、イカタコ軟体

神のいない世界で新たな秩序を作ればいい
秩序も何もこの世界の事自体何もわからんわ

全て破壊すればよいのだ
お前はピナーカ振り回すな、つか暴れたいだけだろ

在るがままに受け入れ、我とともに悟りを開くのだ
そこまで悟れてないわい




ハッ!!
思わず脳内妄想会議を開いてしまった
バットトリップしてるときじゃない
…いざとなったら秘孔針>地返しの玉>魔石だな
人生に開き直りは必須さ


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:30:38 ID:0tlQnvcO
しえn

35 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/18(日) 12:30:45 ID:rFYVcMMJ
ハッ!!
思わず脳内妄想会議を開いてしまった
バットトリップしてるときじゃない
…いざとなったら秘孔針>地返しの玉>魔石だな
人生に開き直りは必須さ

流石に俺がかわいそうになったのか、コルベールが声をかける
「そう悲観的にならなくてもいい、ミス・ヴァリエールは君を大切にしてくれると思うよ」
「召喚されたときの対応からしてそれはない」
思わず地が出るが、かまわず否定しておく
「そ、それではこの携帯電話のことや日本、ノモスのことを教えてくれ」
話題を変えてきたか、使い魔の扱いはそんなものか
気を取り直していこう、焦ってもしょうがないしな

日本のことはともかく、ノモスは魔界にあります。なんて言ったら間違いなくアレな人だろ
そういうことで
日本に住んでいたけどノモスに留学した
そこでほかの国から侵略者が来て逃げ出した
それがどこの国から来たのかは分からない
ノモスではマジックアイテムの勉強をしていた
アモンという人物に転移魔法をかけてもらい、日本に戻るつもりが着いたのはここだった
という差しさわりのない内容に変更しておいた
これならマジックアイテムをもっていても変じゃない…はずだ、たぶん

「ほうほう、それではノモスのマジックアイテムを見せてくれますかな?」
COMPを起動しアイテムを取り出す
マハザンストーン、マハジオストーン、ハブフストーン、マハラギストーン、魔石、宝玉そしてデザートイーグル
「こ、これは…」
「侵略者から逃れるために攻撃的なのが多いですね」
ひとつひとつ手にとって興奮しながら観察している
流石にM134バルカンやM249は出していない、アレは逃げるためのもじゃないからな
「それにどうやってその小さな小手から!?」
「詳しい仕組みはわかりませんが、デジタルデータ化、分解・合成しているらしいです」
この機能で重い武器や多くの弾薬、アイテムを持ち歩いていたんだ
ちなみに装備品もデジタルデータ化することで着替えることなくその性能を発揮させるんだ
ステータス画面ではいつも制服のままだったろ、それはこういうわけなのさ
もちろん防具だけだ、剣や銃は必要に応じて実体化させるんだ

「アイテムもすごいが、この銃は連発できるのか!」
「ええ、一応は」
「しかし……これでやっぱり身を守る為とはいえ人を殺めたのかい?」
流石にいやな顔になったな、少なくとも戦闘経験があるように見えたが?
「いえ、そういう時は神経弾を使いました」
「何だねそれは?」
「相手を眠らせる弾丸です。殺すのを避けるために使いました」
いや、実際は眠らせながら殺してたりするんだけどね
「殺さないように戦うか……」
考え込んでしまっているな


36 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/18(日) 12:32:39 ID:rFYVcMMJ
トントントン
誰かがドアをノックしているよ〜、気付いてよ〜
お腹減ったよ〜、ご飯の時間だよ〜
だめだ、全く気がつかないな
仕方がないのでドアを開けると
「あ、あの食事を持ってきました。」
湯気の立っている食事を持ったメイドが立っている
メイドかよ…完全に中世だな…
巨乳だな、一瞬で観察すると(胸しか見てない)メイドから食事を受け取り礼を言う
「ありがとう」
「いえ、仕事ですから」
そういうとメイドは小走りに行ってしまった
巨乳のメイドから受け取った食事をテーブルの上に載せる
「食事にしましょう、先生?」
へんじがない、ただのしかばねのようだ
しょうがないな、魔法の言葉を使うか
「そのマジックアイテムは差し上げますから食事にしましょう」
「いや、すまないね。何からなにまで」
ほら動いた、やっと食事ができるな
「後で私の研究を君の視点から見てくれ、それで君の感想が欲しいんだ」
俺はその後…就寝時間寸前まで解放されなかった……


37 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/18(日) 12:34:29 ID:rFYVcMMJ
以上で投下完了!
支援機に感謝
なるべく速くSS積んで戻ってくるつもり


38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 12:48:05 ID:kK7rurW1
準備できてるとか言いながら、投下待ってたら,
気づけば終わってたよ…orz GJ

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 13:15:28 ID:1JWuAZq5
乙〜
デザートイーグル一丁でもギーシュくらいなら相手にできるじゃないかw

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 13:30:10 ID:rkGJxo38
遅れてしまったが
>>1乙か霊夢!

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 13:42:28 ID:rFYVcMMJ
39・・・
それはないw


42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 13:55:44 ID:rFYVcMMJ
デザートイーグルを使わない戦闘をする予定だw
かといってマジックアイテムを使うわけでもないw


最大の問題はその場面まで書く時間と文章力・・・(つд・)

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 13:58:12 ID:b8Q8Eseg
何分かしたら投下します

バックトゥザフューチャーのマーティーがデロリアンごと
ハルゲキニアに飛ばされていたら(仮)

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:05:04 ID:/ZvKHCtC
>>前スレ950

ロマサガ3の雪だるまはあるイベントアイテムをGETすれば火炎でも平気になる

45 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 14:06:22 ID:JM/CcXgN
>>43sienn

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:07:10 ID:b8Q8Eseg
プルトニウムを盗んだテロ屋から逃げる為にデロリアンでタイムワープを敢行したマーチーであったが、その瞬間RPGの爆発が
時空の歪みを揺籃し異なる平行世界へと飛んだのであった。

マーチーは突然爆発音と共に開けた場所に出現したのを驚愕した、「ここは一体どこなんだ!」

我らがルイズ嬢は何やら見慣れない乗り物に人間が乗り込んでいるのを見て、召還の成功を喜んだが 中の人が見慣れない異国風の服装をしているのを見て心の中で祝賀会を保留にした。

コルベールは見慣れないガジェットにもはや興奮ひとしおで
ルイズに成功だと一言告げるやいなやべたべたデロリアンに触りまくる。

「おいおい、ヘビーだなぁ・・・」
デロリアンのドアを上げると見物していたメイジ達がすわ!契約かとニヤニヤしながら事態を伺っている。

ルイズはあまり気はすすまなかったがその青年の顔を両手で掴むとキスをした。

(む、むぐぐ)
マーチーは余りの事に失神してしまうのであった。

つづく

47 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 14:08:06 ID:JM/CcXgN
支援

48 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 14:08:45 ID:JM/CcXgN
支援

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:09:47 ID:/ZvKHCtC
…これで終わり?

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:10:50 ID:rkGJxo38
みじけぇwwwwだがそれもいい!
乙でしたww

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:13:10 ID:9r6zSgP9
マーチーに噴いたwww

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:16:28 ID:WxV8EhH4
>>43

支援する前に終わりかよ。orz
とにかく乙〜。

1.21ギガワットの電力が電撃で代用できるかが最大の問題かな。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:21:48 ID:HmtJoFs7
ゴミが燃料なのは3からだっけ?

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:21:57 ID:0Ky0fNwo
マーチー乙
>1.21ギガワットの電力が電撃で代用できるかが最大の問題かな。
ワルドのライトニング・クラウドでいけるか?
そんで6000年前にタイムスリップして聖地アキバを確保。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:23:51 ID:b8Q8Eseg
ゼロのマーチー

「???あれ今何時だ?」
医務室に運ばれたマーチーをルイズと水メイジが看護しており、覚醒と共にマーチーは状況の異常さを認識しはじめた。

「ここはどこ?今は何年なんだ?」

「ここはハルゲキニア、あなたは召還されたの」
「おいおい、嘘だろ」
「あなたは私の使い魔なんだからさっさと起きなさい」
「使い魔って一体なんなのさ?」

ひとしきりルイズから説明を受けるとマーチーはヘビーだと呻くと、何気なく空を見上げ月が二つある事に驚き腰を抜かす。

「月が二つあるなんて冗談だろ!」
「冗談じゃないわ」

ルイズの着替えをするとマーチーはいつものようにベットに服を着たまま倒れこむが、犬呼ばわりされて部屋をおんだされ
仕方なくデロリアンの中で寝ることにした。

しかしコルベールがデロリアンの中に入り込んで何やら調べている
「この物はどういう仕組みなんだい?」
「ガソリンとプルトニウムがあれば元の世界に帰れるのに・・・燃料が無いから帰れないんだ」
「ふむ、エレキの力で時空を歪めるとは物凄い仕組みだ!」
「このイリュージョンを記録するからくりは素晴らしい!」

「1.21ジゴワットの電気?プルトニウムとはなんだね?」
「この世界に原子炉なんてありそうに無いし、ガソリンも無い、どうにもならないよDr.コルベール」」
「君は諦めるのかい?マーチー」

コルベールがタンクに残っていたガソリンとプルトニウムの錬金に一ヶ月掛かると言った次の日の朝マーチーはテンションが高いまま食堂に入り、ちょうどギーシュが落とした香水を踏み潰してしまうのであった。

「決闘だ!」
「決闘だなんて馬鹿馬鹿しいね!そんなの時代遅れだよ!」
「怖いのか?ルイズの使い魔は腰抜けの役立たずだって本当らしいな!」
「な、なんだと!腰抜けだなんて言わせないぞ!」

「マーチー・・・」
「心配しなくたって、決闘の前に元の世界に帰れるから平気だだよルイズ」
「コルベールから予定より何日か遅れるって連絡が来てたわよ?」

「・・・ウーララー!」

どうするマーチー つづく

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:23:58 ID:0tlQnvcO
>>53
2から
ミスター・フュージョンって名前だったと思う

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:26:08 ID:rkGJxo38
聖地と聞いてある事を考えた。

作品によっては聖地にいるのが『エルフ』でなくてもいいのでは?
エルフは聖地を奪い取られ何処か別の地にいるという設定で…

そして聖地にいるのが異形だったり悪魔だったりという(バキュン!

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:35:37 ID:/A74eVV9
ちょっと待てコッパゲ被爆するぞwww

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:36:49 ID:rkGJxo38
>>58
マーチーの説明不足でコッパゲが大変なことにwwwwwww

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:39:21 ID:0Ky0fNwo
>>59
頭髪の事か!?

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:41:36 ID:b8Q8Eseg
まず改造できるほどコルベール先生は知識が無いので
避雷針を付けるよりプルトニウムの糟を分析して錬金するほうが
難易度高いかなと

ガソリンの錬金は原作でも出来ているけど
重金属ほどメイジのレベルが高いのでちょっと無理かwww


でも放射能防護スーツがあるから平気じゃないの?
生成したプルトニウムが学院を汚染するかもしれんがwww

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:41:53 ID:rkGJxo38
>>60
大丈夫、コッパゲの頭髪は半生半死だから今更どうなっても平気。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:44:54 ID:uok54QGI
>>60
HEVスーツがいるな
直接接触しなければ(ry

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:51:48 ID:D796Vj3e
Dr.ワイリーやシグマを呼んだらかなりすごいことになりそうだ

65 :u^:2007/11/18(日) 15:03:05 ID:jTDj8gi5
聖地____________っと、
聖地の扉の中にはク○ーソーとエン○ージが。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:03:07 ID:GgBSfy9r
>>56
訳によっては融合炉と日本語で言ってるのもあるね。
時速88マイルを時速140`、フラックスキャパシターを次元転移装置とか
ウォーキートーキーをトランシーバーって分かりやすくしてる。
個人的にはテレビ朝日版の三ツ矢雄二吹き替えが一番好き。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:03:08 ID:rkGJxo38
世界レベルで有名なマリオやソニックは喋らないからキャラが難しいな。


一向に喋らせないという手もあるが。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:06:10 ID:fCYHpmj/
>>67
つアニメ版ソニックX

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:07:40 ID:b8Q8Eseg
今日はこのぐらいでオワリ

マーチーは舞踏会でルイズほっぽってエレキギターを披露する予定

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:13:30 ID:fvfvowQI
>>67
つピーチ姫救出大作戦

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:14:59 ID:rkGJxo38
>>68
そういえばあったなw

難易度は高そうだがペーパーマリオ召喚も面白そうだ。
そいでもってゼロ魔キャラもみんなペーパーになるw

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:16:36 ID:9r6zSgP9
最初は「若干薄いかな」ぐらいのコルベール先生の頭髪が、
物語終盤には明らかに原爆症の症状が出てきているとかになったら神www

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:18:15 ID:cm8D1edG
>>67
ドリキャス以降の新シリーズはみんなよくしゃべるぜ
ソニックは縛られるの嫌いだから、一人冒険旅行しそう

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:19:21 ID:2wInN3ry
最近のソニックはよく喋る。
ただDMCのダンテと一緒で出してもゼロ魔キャラが食われるだけかと。平たく言うとクロスし辛い

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:28:22 ID:rkGJxo38
>>70
知らないので調べてみたらマリオの声優がアムロの中の人www

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:34:04 ID:omTW28Zl
>>75ええーマジでー!!

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:34:56 ID:FGZEGK4G
ビューティフルジョー召喚!HENSHIN-A-GO-GO,baby!
もちろんゼロ魔世界は映画の中という設定です

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:38:23 ID:FuhUn+KG
今、レンタルマギカの伊庭いつきで書いているんだけど、同じ魔法を取り扱っている作品
なのにかなり大変だ…

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:40:23 ID:S7qXyEoY
ルイズ一人称で、
「〜〜〜ですって?」
見たいな流れで話を続けていくわけか。
キャラとしてはありがちだし、無口な主人公というのはいないわけじゃないが、
完全にしゃべらない主人公は珍しいな。

ただ、キャラクターというのは口調だけじゃなく、行動も含めて個性だからなぁ。
しゃべらせなくても違和感は出ると思う。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:40:51 ID:fvfvowQI
>>76
ルイージ=ゴッドマーズ
ピーチ=山瀬まみ
クッパ=和田アキコ

豪華声優陣ですw

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:43:18 ID:ccfi7C0m
レンタルワキガに見えた俺は変態。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:48:16 ID:jiRsQagG
藤木はほとんど喋らないよな。
原作だと普通に喋ってるらしいが。


83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 15:55:28 ID:1KibquNk
ガンダム00のマイスター ガンダム付き(批判スレはやめてくれ)
紛争に介入する!

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:00:54 ID:rkGJxo38
>>83
頼むからsageてくれ。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:04:07 ID:omTW28Zl
くそっ!妄想するのは簡単なのにいざ書こうとすると自分の文章力のなさに絶望・・・。orz
ゼロの使い魔×DARKER THAN BLACK で、SS投下してくれる人どこかにいないかなぁ・・・。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:04:57 ID:0Ky0fNwo
>>83
ゼロ魔側もMSみたいな兵器を用意しないといかんね。
>(批判スレはやめてくれ)
どういう意味?

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:05:36 ID:9mjCTSLR
>>85
sageろ馬鹿。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:09:03 ID:1KibquNk
86へ いや、各方面でいろいろ叩かれていて・・・ごめん(泣)

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:10:06 ID:C//9B0zr
sageろアホンタラ

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:10:27 ID:0Ky0fNwo
>>85
自サイトで書いてる人ならいるかもしれんよ?
自分で書けないのなら、グーグル先生と一緒に頑張って探してみよう。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:10:45 ID:rkGJxo38
突然だがよくよく考えてみたらホラーゲームに出てるキャラの話しは大抵地雷だということに気づいた。
まぁ作者にもよるが…
こればっかりは技量でナントカするしかない。
Tウィルスの話しは俺的に面白かったし。


92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:11:23 ID:9mjCTSLR
>>88
だからsageろ馬鹿
sageれないならROMってろ

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:12:04 ID:C//9B0zr
ホラー系ってバイオ以外に何が来てたっけ?

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:12:11 ID:JSyN8xhd
まぁ、みんな落ち着け
でもやっぱり下げてくれ

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:14:37 ID:0Ky0fNwo
>>93
エイリアン
フェイスハガーがルイズの顔に張り付いてそこから云々。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:14:52 ID:2K6cWo5b
ホラー……なんだっけ。ゲーセンにあるガンコントローラでゾンビ撃つゲームに明らかにゾンビの範疇抜け出したマジシャンとかいう感じの名前の奴がいたような……


97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:15:44 ID:nj9krW7x
一向にオチないスレですな

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:16:05 ID:R/DBysR7
沙耶…?

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:17:46 ID:rkGJxo38
>>98
あれはホラーと言って良いのか良く分からないジャンルだが面白かったぜ。

思えば沙耶はスレが初期の頃では一番輝いていたな…

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:17:52 ID:JSyN8xhd
あー宙に浮いてめっさ攻撃してくる奴?

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:18:04 ID:PTz8fpbT
30分から投下おk?
支援をお願いしたいんですが

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:18:13 ID:1KibquNk
92とは遭遇しないようにするよ

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:18:21 ID:D6Log6nN
俺はT-1000の話が好きだったな

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:18:32 ID:E9xxqM1S
>>96
ハウス・オブ・ザ・デッドかな。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:19:26 ID:rkGJxo38
>>101
準備しとくぜ。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:20:28 ID:/ZvKHCtC
>>93
寄生獣は?
どっちにしても敵役の方召喚したらBADENDしかありえんような
ソーサリー・ゼロや牙狼みたいに主役格のキャラをルイズが召喚して数日後、
トリスティン各地に奇妙な事件が勃発という形にすれば…

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:21:13 ID:omTW28Zl
了解>>101を支援する。

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:22:08 ID:GR9a1bQ7
支援します。ついでに皆、sageよう?

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:23:11 ID:Y1W2WOJD
>>102
さ げ ろ カ ス

意味がわかんないなら書き込みするな

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:23:22 ID:3jMW9Yv5
>>107
だからsageろと言ってるだろうがぁぁぁぁ!!

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:23:25 ID:/A74eVV9
とりあえずsageてくれよ・・・

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:24:16 ID:fvfvowQI
>>102
sageられないなら大体のスレで同じ事言われるよ。

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:24:17 ID:rkGJxo38
>>106
惨劇しか思いつかないというのなら静岡のピラミッド男とかどうだろう。
学院がたった一日で血まみれに……

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:26:02 ID:omTW28Zl
すんません。sage

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:26:42 ID:2K6cWo5b
>>100
あー多分それ
>>104
おお、それだ!
ありがとうスッキリした

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:26:59 ID:JSyN8xhd
>>114
メル欄に入れろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:27:20 ID:mQyVbKRt
ID:omTW28Zlは他スレでも見たが一向にsageないな
何度同じことを繰り返すんだ

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:27:21 ID:0Ky0fNwo
>>113
>静岡の
って部分で首を傾げたわw
せめて静丘って書いてくれれば…w
あと、切り裂きナース軍団も追加してくれないか?

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:27:37 ID:rkGJxo38
>>114
メール欄に「sage」と書くだけでおk

もしかして釣りなのか?釣りなのかこれ?

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:27:46 ID:uok54QGI
>>114
周りの人と自分がどう違うかを(ry

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:28:38 ID:rkGJxo38
>>118
すまんwwwwwwww
なん実Vに良く通うからついつい静岡になってしまった。

でもそろそろ時間だから自重して待機しようぜ?

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:28:45 ID:3/idMfH/
>>114

他スレのテンプレだけど、これ読んで勉強しろ
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1195222375/8

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:29:01 ID:NUqU4fr1
>>114
とりあえずもう書き込まず半年ROMってろ
今のあんたは荒らしと変わらん

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:29:43 ID:yRgsNqcc
アンリエッタ姫が喪ったウェールズを惜しむあまり狂気に捕われて
静丘にまよいこむ電波を受信したッ

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:29:46 ID:0Ky0fNwo
よっしゃ来い>>101

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:30:00 ID:/ZvKHCtC
>>118
あの三角頭は2の主人公の罪悪感が具現化した存在だからコルベール先生と絡ませてみたいな

127 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:30:22 ID:PTz8fpbT
さて、まずは今回の結末を語ろう。

フーケは逮捕された。
やはりパスカルの捕まえた黒ローブがフーケであり、その正体はミス・ロングビルだったらしい。
その際、何やらくだらないやり取りがあったらしいが……彼は詳しく聞いていない。聞く気もない。
彼女は、私刑に処すという意見もあったが、法にのっとり刑罰を下すためチェルノボグの監獄なる場所に送られたとのこと。
曰く、死刑は免れないだろうというのが、オスマンの判断だったそうだ。

なぜ、伝聞系なのか?
簡単だ。彼は、それらの話を聞いていないからだ。
もう少し、さかのぼって細かく話そう。
彼がCOMPからパスカルを召喚し、気絶した。
片足骨折に、内臓破裂こそしなかったが、五臓六腑に大きな損害。
当然目覚める事もなく、というより意識がおぼろげなまま、学院まで運ばれた。
必ず怪我人が出るだろうというオスマンの賢明な予測で、学園ではすでに怪我人の治療の準備を済ませてあった。
日頃はふざけていても、流石は学院長。その判断は正しかった。
おかげで、彼は到着と同時に治療される運びとなる。
その意識のない間に、フーケは教師たちに引き渡されたのだ。
事後処理や、報告はこの時なされたらしいが、どこまでこの一件について彼女たちは話したのやら。
結局、『召喚の手甲』は、学院には戻らなかった。


―――彼が目を覚ましたのは、フーケの捕り物事件の次の日の夕方、夜も近づくころだった。

「く……、う………?」
痛む体と、白む意識を強引に起こす。
掻くようにベッドの布地をつかみ、無理に上半身を持ち上げ、座り込んだ。
かなり、体の節々が痛い。相当また体を痛めつけたようだ、と咄嗟に分かる自分に辟易する。
「………痛み慣れしすぎるってのも考えもんだな」
見回してみれば、慣れたベコベコのルイズの部屋だった。となればこのベッドもルイズのものだろう。
やれやれと頭を左手で2,3度かく。そのあと、眩しい時手をかざすように左手を上げ、目を細めた。

左手に装着されているのは、あいつのCOMPだった。

体を見れば、包帯が巻かれていることから、誰かが治療したということはわかる。
なのに、わざわざ処置の邪魔にしかならないCOMPを外さなかったとは……。
加えてこれは今回の盗難物だ。学院にとって貴重な代物であることは間違いない。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:30:52 ID:rkGJxo38
支援

129 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:31:31 ID:PTz8fpbT
手を握ったり、開いたりしてみる。
間違いない、独特のマニピュレーターの駆動音は本物のCOMPの音だ。
見た感じだが、この世界の技術で、ここまで精巧な機械製品を作れるとは思えない以上、確実だろう。

だとしたら、なぜ……?

「目が、覚めたかね?」
ドアノブを回し、長い鬚をたくわえた老人と、この部屋の本来の主が入ってきた。
後ろには、パスカルまでいる。ルイズがデルフを抱えていた。
「彼女たちと『白銀の……あー、パスカル君から、大体の話は聞いた」
何しに来たんだと身構え、口を開かなかったカオスヒーローに対し、オスマンは言った。
「今日の昼、協議会を設けてな。そこで決まった決定を伝えておこうかと思っての」
大方、COMPの破壊か、封印か、はたまた『学園が活用する』、つまり利用するか……そんなところだろうと彼はあたりを付けた。
パスカルの力を知れば、これを過剰に危険視するか、自分の武器として利用したがるのは目に見えている。

もし、そうなら知ったことか。この場でジジィを燃やして逃げだすだけだ………!

いつでも動けるように、ベッドの中で膝を立てる。折れた脚は痛むが、そんなことは関係ない。
戦闘準備だけは、すぐに無意識にでも体が整えてくれる。右手を強く握った。
「そう身構えんでいい、悪いことじゃないと思うのじゃが」
オスマンが、彼の気配、というか殺気を敏感に察知し、苦笑して見せた。
よく見ると、周りのルイズとパスカルも、微妙にやれやれという表情をしている気がする。
コホン、と一つ咳をすると、オスマンは違う表情を示した。
懐から、1枚の羊皮紙を取り出すと、丸まっていたそれを広げる。
威厳と貫録のある、重々しい声だ。そしてゆっくりと宣告するように話す。
「国を超えて大規模な窃盗事件を起こしていた『土くれ』のフーケを捕まえたことは、
4名ともシュバリエ勲章を与えるに値する。しかしうち一名は、平民であり、爵位を与えることはできない。
故に、代わりに今回の一件における負傷の治療費として、相応の価値をもつものを与えるとこととする。
その物品に関しては、国からの授与はできないため、学院からの個人的な譲渡として扱う」
「……な、に?」
そこでいったんオスマンは言葉を区切った。
彼がイマイチ把握しきらないうちに、さらにオスマンの言葉。

「譲渡物……『召喚の手甲』」

「……というわけじゃ、『ガンダールヴ』」
顔をいつも通り崩し、ニヤッとオスマンが笑った。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:32:00 ID:omTW28Zl
これでいい?

131 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:32:41 ID:PTz8fpbT




―――――同日夜。

「何が、『というわけじゃ』だ、ジジィ……知るかよ」
背中がわいわいと騒がしい。窓一枚隔てた向こうでは、パーティが催されていた。
アルヴィーズの食堂の上の階にあるホールで、『フリッグの舞踏会』が行われている。
ホールの外にある据え付け式のテラスで、彼は柵によりかかっていた。
「マアソウ愚痴ヲコボスナ。 コチラトシテモ、貴様ナラ信頼デキル」
傍には、パスカルの姿がある。
ホールの中に入ることはできないが、表向き警護用の幻獣と騎士、という名目で彼らはそこにいた。
ラッパ飲みで、ワインを口に含む。
一応今の彼は20歳未満なのだが……咎める者はこの世界にはいなかった。
「にしても、もうちょっと喜んで見せたらどうだい、相棒?
 形見も手に入ったし、自分が伝説の使い魔だったんだぜ、悪い気分じゃないだろ?」
「……どっちも、欲しくも何ともなかった」
左手に宿るルーンと、左手につけたCOMP。
帰り際に、オスマンは、自分をガンダールヴと呼んだ。
老人曰く、『あらゆる武器を使いこなした伝説の使い魔』らしい。
武器を持つと肉体が急激に軽くなることを話すと、おそらくそれがルーンの力だと懇切丁寧にも教えてくれた。
力が手に入ることには歓迎だが、使い魔なんていう束縛の代償として手に入る力なんぞ嬉しくもない。
COMPも同じだ。あいつが死んで、その形見に……と言われても嬉しい筈がない。

一人と、一頭と、一本の夜会は続く。

「それで、おれが死んだ後……あいつと世界はどうなった?」
さらに酒をあおった後、カオスヒーローがパスカルに問う。
「一時、均等ガ生マレタガ結局、法ノ流レハ止マラナカッタ。
倒シタハズノ4天使モ甦リ、ガイア教徒ハ駆逐サレル。……『センター』ガソノ後創立サレタ。
マスターハ、ソノ流レニ逆ラオウトシテ、反抗活動ヲ続ケタ。資金ヲ得エルタメ、『コロシアム』ノ戦士トナッテ」
センターとコロシアムについて、軽くパスカルが説明する。
月を見上げて、パスカルは一声吠えた。
その声は、峻烈な破壊の意思を込めたものではなく、どこか悲しい響きがある声だった。
彼は、何も言わなかった。言葉はいらない。そんなものなくても……十分にすべて伝わってきた。
「15年ハ経タッタコロダロウカ、マスターハ移動ノタメ、飛行機ニ乗ッタノダ。
 ソノ飛行機ガ……落チタ。オソラク、メシア教ノ策略ダロウ。マスターハ、奴ラニトッテ最大ノ敵ダカラナ」
「…………15年だと?」
初めて彼が口を開いた。
「ジジィは『青年』と言った。だが、お前は俺と戦ったときから15年後、と言った。
 ……どういうことだ? 15年も経てば30は超えてるはずだろ」
パスカルはそう言うのも当然だ、と頷いた。


132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:33:12 ID:rkGJxo38
>>130
やれば出来るじゃないか

書符「支援」

133 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:33:46 ID:PTz8fpbT
帰ってきたのは、驚愕の答え。

「若返ッタノダ……『コノ世界』ニ飛バサレテキタ同時ニ。
 オ前ガ、魔人カラ、人間ニナッタヨウニ。時ガ逆巻キ、アノ頃……『カテドラル』ノコロノ姿ニ」

「なんだと……ッ!?」
力加減を間違え、持っていたワインの瓶が砕ける。瓶が割れる音がした。
その音も、妙に遠くの音に感じる。血が出ているというのに現実味がない。
俺が死んで15年後の世界から来たあいつが、15年近く若返って、10年前のこの世界に流れ着く。
わけがわからない。
自分より『未来』の存在が、自分より『過去』に、自分がいたのと同じ『現代』の姿で現れた……?
パスカルが、自分の主について嘘を言うはずがない。
全て真実なのは、疑いようがない。だが、だとしたら、どうして……!?
「ちょっと待てよワンコロ。だとしたら、おかしかならねぇか? しかもそのお前さんの主は死んだんだ?
 神も悪魔もぶっ飛ばす一番強かったころの姿なんだろ?」
デルフリンガーが、話に口をはさむ。
たしかに、そうだ。全盛期のあいつが負ける姿など想像できない。
次々とわきあがる疑問。動悸がする。心臓の音が、いつもより大きく聞こえる。
答えを知りたい、だが知りたくない。
ただ押し黙る彼に、パスカルはその原因を語った。

「信シンジラレヌダロウガ、コレカラ語ルコトハ真実ダ。
大天使ガ4体ト、『メシア』ニ襲ワレタ。我々モトモニ戦ッタガ……手モ足モ出ナカッタ」

「『メシア』だと……?まさか……いや、あいつも、お前らに敗れて死んだはずだ!」

脳裏に浮かぶ、白い面影。それは、ロウヒーローの姿。

「ソウダ、カツテ、倒シタハズノ……アノ男ガ蘇ッテコノ世界ニイタ。
ヤツモマタ、アノコロノ姿ダッタ。ソシテ、コウ言ッタノダ。
『この世界でも、遍く神の意向を伝えねばならない。私たちが『レコン・キスタ』として動くまでの準備の間、
あなたという存在は障害となる。元の世界でも、この世界でも邪魔はさせない』トナ」

「4大天使と……メシア気取りのあの野郎まで、こっちにいるのか?いや、それでもあいつが負けるなんざ………」

目を伏せるパスカル。
「……以前ノヤツトハ、力量ガ違ウ。 オソラク、魔人ノ貴様ト2人ガガリデモ勝テヌ……
完全ナ『神人』トナッテイル。シカモ、奴ハワザト我々ヲ逃ガシタ。
マスターサエ倒セバ、オ前ラナド取ルニ足ラナイ、トナ」

混沌を束ねる戦士、魔人カオスヒーロー。
人間の希望の象徴、超人ザ・ヒーロー。
法を司る天の使徒、神人ロウヒーロー。


134 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:34:46 ID:PTz8fpbT

はっきり言って、3者の力は均衡していた。
だからこそ、どこも優位になろうとも勢いで攻撃を仕掛けられなかった。
その内、『魔人』『超人』2人がかりでも、倒せないほどに強化された『神人』。

………思わぬ方向に話が転がり始めた。

「……これから、どうする?」

首をうなだれ、カオスヒーローは話を一旦切り上げた。
これ以上、この話を続けていれば、気がふれる。そんな直感があった。
「何百年デモ、何千年デモ……マスターノ側ニアリ続ケル。ソレ以外アルノカ?」
「………場所は分かってんのか」
「オールド・オスマン カラ聞イタ。 裏ノ山ニ埋葬シタトナ
 ソレダケ分カレバ、十分ダ。 何年経トウト……マスターノ匂イハ忘レナイ」
「そうか」
そっけなく、それだけ答えると、視線をCOMPへ彼はおろす。
「貴様ハ、『メシア』ト戦ウツモリダロウ?」
パスカルが、重たげに身を起こす。
「COMPハ、貴様ガ使エ。ソノホウガ、マスターモ喜ブ。
 ソレニ、マスターハ最後ニ、契約シテイタ悪魔ヲ解放シタ。
 ドコデナニヲシテイルカハ知ランガ、話セバ、力ニナル者モ、イルダロウ」
テラスから、パスカルが飛び降りた。
音もなく、地面に着地して、どこかへ駆けていく。向かう先は、おそらく彼の主のもとだろう。
パスカルも、少なからず主を殺した『メシア』が憎いはずだ。
だが、あの誇り高き獣が選択した道は、敵を討つことではなく、死に伏した主を守ることだった。
パスカルがいなくなり、テラスが随分と広く感じた。

俺は……どうする?

確かに、メシアと呼ばれた……ロウヒーローと戦おうという気分にはなった。
しかし敵討ち、という動機は自分が抱くにはおかしなものだ。
かつて、殺す気で戦った相手のために復讐?
だが、あいつもまた……大切な親友であることには変わりない。
討たれたのも親友ならば、討ったのも親友なのだ。
ガイア教徒として、メシア教の暗躍の阻止?
考えるだけで今ではお寒いお題目だった。自分の信ずるところをなせ。
これもまたガイア教の教えだ。何か看板しょって一人戦うなど、間違ってる。

……俺の、信じるところ。 それは?


135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:35:07 ID:rkGJxo38
支援

136 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:35:48 ID:PTz8fpbT

「クソッたれが。 決まってるじゃねぇか」

それは、力だ。どれだけきつくても、迷っても、それ以外ない。
それに間違いはない。ただ……きっと方向が間違っていたんだと思う。
だから、きっとあれだけ力を求めていても、ザ・ヒーローに負けた。
自分の信じるものの為に、力を使う。なのに、力のためにやりたくないことをやる。

……なんだ、負けて当然じゃないか。

自分が信じる根っこに殉ずることもできず、溺れていた自分が勝てるはずがない。
初めから強かったわけじゃない。今でも弱い。
ああ、つらいさ。 つらかったさ。 でも、それも含めて自分の人生なのだ。
妙に悟って、内心疑って………それを否定しては先に進めるはずがない。
右手に、鋭い痛みが走る。切った手から、酒に混じって血が流れている。
自分の真っ赤な血を眺める。
死んだ筈から蘇った2度目の人生だ。文字通り、好きにやらせてもらおう。

「とりあえず、会ってみて、気に食わなけりゃ潰す。それでいい」

それでいいのだ、万事がそれに結局つながる。
そんな簡単でシンプルな答えをなぜ今までわからなかったのだろう?
口に出してみると、それは魔法のように心の重りを取り去った。
後ろで、扉が開く音がする。
「……話は終わった? 寒いから中に入りなさいよ」
ドレスで着飾った、ルイズがいた。
「この格好でか?」
自分の服を指で引っ張ってみせる。片足ギブスで、ボロボロの防弾ロングコート。
ピカピカのドレスばかりのホールには不似合いこの上ない。
「踊る相手がいないのよ」
「そりゃそうだろうな」
「治りかけでお腹すいたでしょ」
「地獄並みの世界のせいで小食でな」
二言三言言っては、そのたびにルイズの答えを、刀のようにバッサリと切って捨てる彼。
「ああ、もう!」
ああ言えばこう言う、という彼の態度に業を煮やしたのか、
ルイズが彼の横までやってきて、同じように柵にもたれた。


137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:36:18 ID:E9xxqM1S
四円

138 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:36:52 ID:PTz8fpbT
「………何やってんだ?」
「別に。それこそ私の自由よ」
「………ハッ」
やれやれとため息をつく彼に、眉をあげるルイズ。
「何よ? フーケのゴーレムから助けてあげたの忘れたの?
言っとくけど、まだあんな魔法、完成じゃないわよ。 必ず、あんたにも勝ってみせるんだから!」

「せいぜいがんばって強くなれよ、その生き方が間違ってないと証明できるようにな。
              

………おれもやるだけやってみなけりゃな」

最後は、小声で付け加える。
ぽんぽんと軽くルイズの頭をさわり、コートをはためかせ彼は歩き出す。
踏み出すたびに、まだ治りきっていない足が痛かった。
しかし、その前に進むことの痛みが心地よかった。
「あ、ちょっとどこ行くのよ、しかも今笑ってなかった!?」

「さぁな! 知りたきゃ頑張って後ついてくることだ!」


――――まぁ、俺もこの生き方の先なんざ知らないけどな!


139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:37:50 ID:JSyN8xhd
支援

140 :力を求める使い魔:2007/11/18(日) 16:39:47 ID:PTz8fpbT
投下終了!
やっとカオスヒーローが吹っ切れるところまでかけました。
これでやっとまともに主人公ポジできるw
あと、今後結構原作原作2刊ラストあたりから話が離れます。
原作尊重しつつ、少しずつメガテンテイストに流していこうかなー、と

原作やってない人向けに用語集とか、設定上げたほうがいいんでしょうか?

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:45:02 ID:omTW28Zl
>>132
すいません、僕初心者でわからないことばっかなので。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:46:34 ID:ccfi7C0m
>>141
ルールさえ覚えればいいさ。初心者だからは免罪符にもならねえよ。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:46:57 ID:rkGJxo38
>>140
乙&GJ
俺的にそういうことはwikiで載せた方が良いと思う。


144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:47:53 ID:iwGFEUKS
>>141
分からないなら半年ROMれカス

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:48:24 ID:0Ky0fNwo
GJ!でした。
復帰してたの最近知りました。これからも応援します!
>原作やってない人向けに用語集とか、設定上げたほうがいいんでしょうか?
この辺は運営さんに聞いた方がいいのかな?
どうでしたっけ?

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:52:09 ID:vdauj7sx
>>144
注意するなら良いけど、荒らすなら他所に行ってくれ。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:53:28 ID:omTW28Zl
>>141です。普段掲示板とかあまり見ないほうなので・・・。
3週間ぐらい前からはじめたばっかなのでこれからもよろしくお願いします。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:53:40 ID:E9xxqM1S
>>140
清清しいカオスヒーローも新鮮で良いですなw

専門用語や設定については丁寧さとテンポとの兼合いが悩ましいところだけど、
基本部分は作中で説明して、細かいところはサラッと流してしまって良いんじゃないかな?
後は後書きで「今回のメガテン用語集」みたいなことをやるとか。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:55:25 ID:iwGFEUKS
>>146
ここは2ちゃんだぞ?当たり前のことをいちいち言わせるなとだな

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:57:32 ID:GR9a1bQ7
乙でした。
とりあえず皆落ち着いて、アイスキューカンバーでも飲もう。
あーだこうだ騒いでもいい事なんて無いさ。
さて、注文を聞こうか?

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:58:37 ID:vdauj7sx
>>149
避難所向きかな。
勘違いしてるかもしれないけど、2ちゃんだら暴言吐いて良い理屈は無いよ。
自重しような。勿論、俺もな。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:58:46 ID:rkGJxo38
>>150
とりあえず落ち着きたいから緑茶と水羊羹を頼むわ。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:59:05 ID:0Ky0fNwo
>>150
この寒い中に敢えて生中1つ、チンチンに冷やしといてくださいね。
投下前に飲むから。

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:59:20 ID:8eDKHAB3
お茶は用意したぜ

ttp://www.vipper.org/vip669678.jpg

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:59:47 ID:bef61N89
カオスヒーローの人GJです。
やっぱりメガテンネタはいいですなぁ

悪魔繋がりでメガテン3にも出演したことのあるダンテとか召喚したら割と楽観的に使い魔しそうだな。
ゼロ戦を嬉々として乗り回しそうだw

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 16:59:55 ID:9r6zSgP9
>>149
2ちゃんにも最低限のルールというものがある。
それを守れなかったから、ID:omTW28Zlは叩かれた。
その彼を正すつもりで実は君自身もルールを破ってるから、今注意されているんだ。
自重しような?

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:00:15 ID:iwGFEUKS
あたりめとソルティドッグくれ

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:00:40 ID:vdauj7sx
>>150
落ち着きたいんで、緑茶を頼む。誤植しちゃったし。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:00:45 ID:GR9a1bQ7
>>152>>153
残念ながらバーボンしか置いてないんだ。
それと、投下支援もメニューの一つだ。
支援一つ入りましたー!

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:01:20 ID:rkGJxo38
>>154
光の速さで保存した

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:05:22 ID:2K6cWo5b
(ジョロロロ……)
よし
姉妹スレに習ってぬるいお茶の用意があるぞ


162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:05:42 ID:7Wgj559T
初めて投下してるやつら全員>>1くらい読め

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:06:41 ID:vdauj7sx
>>154
サンクス! 
もちついてきた。誤植の部分「だから」が正しい。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:06:41 ID:9r6zSgP9
>>161
それはマリコルヌの甘茶だ。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:06:48 ID:ccfi7C0m
ぬこにいれてもらったお茶で落ち着こうぜ。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:07:27 ID:Wb9GhaEU
>>164
マルコメ糖尿確定かよw

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:07:56 ID:0Ky0fNwo
お茶が甘い?
じゃあ>>164は糖尿?(バァーン!!)


168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:08:00 ID:/ZvKHCtC
>>161
そこはキリマンジャロの雪どけ水でカンベンしてくれw

169 :ゼロの雷帝:2007/11/18(日) 17:10:09 ID:LHqImp4w
今から投下してもよろしいでしょうか?

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:12:04 ID:otIbtp0R
         _..  - ―‐ - ._
        , '"          \
      /"レ'/  /\_. へ、 ∧lヽ
     / /´ {/ノノ ,ィ爪Yハ`′  ',
   /  / // ノ´    ヽ ', l
   |  /   //   :    ', l |
   | l| l  /     .::     ,,l !l |       >1-166君だっけ?
   |l |l |  ド==、、::  ,r='"-| ! |        立ってばかりいるのも何だから
  ノ|| |l l  |t‐t・ッテ,  ィrt・ッラ|l  |         ここ座んなよ
≦ノノll│ |  |. ´¨~〃 .,,_ ヾ~´ .|l lト、
_./ノ|l | |  l:.   ゙:. ′゙    ,'|l l|ヽヾニ=‐       お茶でも飲んで
‐''"ノ| | |  ト、     `''"__  /:l  l\ー-`ニ=-       話でもしようや・・・
:::´ノ,l li l  | ヽ、 '‐ニ-'' ,イ:::l  lヾミヽ::l
:::‐"/ / ハ l  | ヽ ヽ、._"_/ l:::! l`ヽ、`二>‐
:::::/ノ/ } i l― -、ヾ三/ __ll l::::::::::::::`>― ---- 、
::::"´:::::::;.' ノ、 ', ⊂) 〈フフ  _,l l::::::::::::r'´ /¨>'"  )
:::::::::::::://::| ヽ ⊂⊃ノ7 '"´l _l. ― 、`='-、/( _,∠ヽ
:::::::::/´:::(cl=  ⊂二ノ   ,r'‐、  ‐= }   `ヽ |   }
:::::::::::::::::::::::`l   ⊆¨l  ハ __ノ} <l ,' ⊂) 〈フフ\-‐'´}
::::::⊂) 〈フフ:::l    ⊂ 」  { `¨´ l_> / ⊂⊃ノ7  ヽ/}
::::⊂⊃ノ7:(cl"´┌i 00 V ム Δ /   ⊂二ノ    l/}
::::⊂二ノ:::::::::l`⊂ ⊃   {` ー''"     ⊆¨l   l/
:::::::::::⊆¨l::::::::l (フl」<)=、‐-∨⌒ヽ     ⊂ 」   /
 ̄ ̄⊂ 」 ̄ ̄ ̄r'rブノ   `  ',   ┌i 00 // ̄ ̄
  ┌i 00'" ̄ ̄} }} ̄ ¨''‐、____ノ_  ⊂ ⊃ //
  ⊂ ⊃ |`` ========''"r==、ヽ-(フl.」<)‐'´
  (フl」<) ',          ノ   } }


171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:13:19 ID:ccfi7C0m
>>170
お前何人分出るんだよwww
雷帝カモン

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:13:55 ID:9r6zSgP9
>>169
>>170が打ち水をした後でよければ……どうぞ。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:13:57 ID:GR9a1bQ7
支援一丁入りまーす!

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:14:19 ID:2K6cWo5b
>>170
お茶の家元自重
支援開始

175 :ゼロの雷帝(1/10):2007/11/18(日) 17:14:54 ID:LHqImp4w
「父上よ!そこまでオレが憎かったか!!?『バオウ』を受け継いだガッシュがそこまで大切か?」

父と弟を憎み続けた。

「やめろぉお!!こんなものを見せるな!!ガッシュは憎むべき存在なんだ!!!バオウと一緒に消しさる相手だぁあ!!!」

真実の一端を知っても、自らの憎しみに拘り続けた。

「わかるか!?オレは勝ったんだ!!恨み続けたガッシュも、バオウも、オレの力でぶち壊したんだ!!!」

苦しみ、倒れた弟の姿を見ようとも、意固地に自らが正しいと言い聞かせた。
満足など何処にもなく、ただ心には空しさのみが広がっていった。

「許せ、ガッシュ…兄が愚かだった」

バカだった。未熟な心で力を求めた自分が愚かだった。

「心の奥では負けることを望んでいた…こんな憎しみの力など、オレごと全て壊してくれと思っていた…」

そう、壊れてしまえばいい。
弟を憎み続け、苦しめ続けた自分と力。
こんな愚かな自分など、こんな憎しみの力など―――!

「……!」

眼が覚めた。マントを通して注がれる日の光に眼を細める。
寝るために長くしていたマントを元の長さに戻し、腰掛けていた窓から降りる。

「…あの時の夢か」

夢を思い出し、独りごちる。
あの時は本当に死ぬつもりだった。自分の全てが許せなかった。
だが自分は死なず、弟は苦しめ続けた自分を許し、自分と暮らすとまで言ってくれた。
あの時ほど嬉しかったことはなかった、たとえ自分に分不相応な幸せだとしても。
苦しめ続けた償いとしても、兄としても、少しでもガッシュが王になった後に助けになろうと思っていたのに―――

「何の因果か、異世界にいるわけだからな」

呟き、自分がここにいる原因を見やる。
原因たるルイズはすやすやと幸せそうに眠っており、その様子に思わずため息が出そうになる。
自分は魔界に帰る手段を探す必要があり、その苦労を思うと頭が痛くなるのだが、全くもって正反対だ。

(本当によく眠ってやがるな)

確かもうすぐ朝食の時間だったはずなのだが、そんなことは全く関係ないと言わんばかりにご主人様は夢の中だった。
普通ならここで起こしてやるべきなのだろう。が。

「さて、食事にするか」

ゼオンは全く意に介さず、ルイズを放置した。
さっさと部屋のドアに手をかけ、外に出る。
大怪我を治した後だからだろう、非常に腹が減っていた。
ルイズの記憶で見た分には質も量も随分と良い食事が出るようだから非常に期待できる。

(食堂の場所は、と…)

とことんなまでにルイズを放置し、ゼオンは食堂へと向かっていった。
桃色の少女以外誰もいなくなった部屋からはただ幸せそうな寝言だけが響く。

176 :ゼロの雷帝(2/10):2007/11/18(日) 17:16:31 ID:LHqImp4w
そしてその約30分後。

「う〜〜〜ん、ふぁああ…よく寝たわ〜。………!?嘘、もうこんな時間ーーーーーー!?ゼオンすぐに支度、っていない!?あ、ああああ、あのバカ使い魔わたしをほっていったわねー!!」

一人の少女が悲鳴を上げた。




「ゼオンーーーーーーーーーーー!!!!」

食堂に入るなり思い切りルイズは叫んだ。
一体何事かと食堂の皆が驚いているのに目もくれず、ルイズは肩を怒らせてずんずんと自分の席に座っている使い魔の元に歩いていく。
近くまで来てみると、この忠誠心ゼロの使い魔がナプキンで口元を拭っているのが見えた。
その態度にルイズの額に青筋が一つ浮かぶ。

「ようやく起きたのか。遅かったな」
「ようやく起きたのか、じゃないでしょうがあああああ!!あんたわたしの使い魔でしょ、何でわたしを起こさないのよ!」
「フン…そんなもの使い魔の仕事にはない」
「人としての良識の問題でしょうが!誰があんたの衣食住の面倒をってああ!?わたしの朝食が何もない!?」

朝食の方をふと見やると自分の朝食があるはずの場所にはひたすらに空の皿が並べられていた。
ギギギ、とまるでオイルの切れた機械のようにルイズはゆっくりとゼオンの方を向く。
先ほどゼオンがナプキンで口元を拭っていたのを思い出す。間違いない、こいつ主人の朝食を全部食いやがった…!

「ゼ、ゼゼゼゼ、ゼオン?あああああ、あんた全部食べたわね?主人の朝食食べるなんて、なんてなんていけないのかしら食べ物に見境ないなんてまままるで犬じゃないの、このいいいい犬」

目を瞑って出来るだけ静かに言ったつもりだったが、どうしても怒りのあまり声が震える。
別にそこまでお腹が空いているわけではないが、主人の食事を事もあろうに無断で全部食べるなど許せるはずもない。
未だかつてないほどの怒りっぷりに周囲も不穏な空気を感じ取ったのか、少しずつルイズから距離をとっていく。
ルイズはこの怒りを思い切りぶつけるべく目を見開き、自分が魔法を使えないことも忘れて杖を振ろうとしたところで―――

「…え?」

先ほどまで自分の使い魔が座っていた席が空になっていることに気がついた。どうやら自分が目を瞑っている間にいなくなったらしい。
自分の叱責すらも無視され、更に怒りが臨界点を突破し、顔が赤く染まっていく。

「あ、あの…ルイズ?」

「ああん、何よっ!?」

おずおずと切り出してきた太った男子生徒、マリコルヌを思い切り睨みつける。
ひぃ!?と怯えた声をあげたが、マリコルヌは勇気を振り絞って告げた。

「そ、そんなに腹が減ってるのなら、そこの床に置いてあるのが残ってるから飲めばいいんじゃないかなと…」

こんなことを本気で言えるあたり、彼がモテない理由が外見だけの問題ではないことがわかろうというものである。
ルイズはゆっくりと足元の皿を見やった。
そこには申し訳程度に小さな肉の欠片が浮いたスープがあり、皿の端に固そうなパンが二切れ置いてあった。
無論使い魔用にルイズが用意したものである。
ケガが回復するまでは普通の食事をさせるつもりだったが、あの使い魔はピンピンしてるのでこっちに取り替えたのだ。

(これを食べる?私が?ゼオンは豪華な食事でわたしはこれ?逆じゃないの?ああ、やっぱり逆だわだって凄い世界が揺れてるもの…)

朝からのあまりの怒りと理不尽さにとうとうルイズはばたん、と仰向けに倒れたのだった。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:16:33 ID:rkGJxo38
支援

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:17:39 ID:2K6cWo5b
支援

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:17:51 ID:Wb9GhaEU
なんというしっぺ返しww支援

180 :ゼロの雷帝(3/10):2007/11/18(日) 17:17:59 ID:LHqImp4w



一方、ルイズに倒れるほどのストレスを与えた元凶は食堂裏の厨房にいた。
既に朝食の時間は終わっているため、コックやメイドは皿を洗ったり賄いを食べている。
ここに来た理由は二つあった、一つはあの程度では足りなかったからである。
普段ならもっと少なくて済むのだが、やはり栄養が足りていなかった。

「おい、何かまだ食べ物はあるか?」

適当に当たりをつけ、メイドに話しかける。
素朴な感じのする少女で、カチューシャで纏めた黒髪とそばかすが特徴的だった。

「食べ物、ですか?すいません、足りなかったでしょうか?」

「いや、今日は例外だっただけだ。ケガの治療と一日半寝ていたせいで随分腹が減っていてな」

「ケガ…?もしかして、あなたはミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう子供ですか?」

「そういうことになってるな。オレのことを知っているってことは噂にでもなってるのか?」

「ええ、大怪我をした平民の子供を召喚したって噂になってますわ。前例のないことですし」

ケガと子供、というキーワードでゼオンが誰かを少女は察したらしい。
まあ当然といえば当然である、ここは魔法学院で、子供に見える学生はいても本物の子供は滅多にいない。

「まあ召喚自体はおかしくないんだがな、オレがいた場所に目を瞑れば」

「え?それってどういうことでしょうか?」

「使い魔に召喚されるのは人間ではないのが普通なんだろう?そういう意味ではおかしくないということだ」

少女は首をかしげた。
疑問が少女の顔にありありと浮かんでいて、ゼオンは苦笑した。
まあ確かに自分が魔物であるとはわかるまい、自分はかなり人間に近い外見をしている。
髪に隠れているツノを見せれば、自分が魔物であるとわかるかもしれないが、今の本題はそこではない。

「それで、まだ食事はあるのか?」

「あ、はい。大丈夫です、ありますよ。少し待っていてください。えっと…」

「名前か?ゼオンだ。お前は?」

「ゼオン君、ですか。いい名前ですね、私はシエスタです。それじゃちょっと待っててください、ゼオン君」

「…君づけはやめろ」

ゼオンを厨房の片端の椅子に座らせ、シエスタは厨房の奥へと消えていった。
待っている間はやることもない、仕方なくそこらに目を向けて観察する。

(ホウ、これは…)

魔界の王宮の厨房とは比べるべくもないが、なるほどこの厨房もなかなか立派なものだ。
さすが貴族の学び舎といったところかと感心していると―――

(……!!)

ある場所に彼にとっての神が鎮座していた。

181 :ゼロの雷帝(4/10):2007/11/18(日) 17:20:01 ID:LHqImp4w
しばらく時間がかかったがシチューを皿に入れ、シエスタはそれを持って歩いていた。
時間がかかったのはシチューの量が減っており、少しとはいえ作り直す必要があったためである。
幸い、コック長であるマルトーがシチューを更に作っている最中だったので大した時間はとらなかった。
しかしお腹を空かせている子供を待たせるのは忍びない、早く戻らなきゃと自然足も早くなる。
視界に白銀の髪が見え、シエスタは謝罪した。

「すいません、遅くなってしまって。シチューでいい、です、か…」

少しずつ声が細くなっていく。
ゼオンがいる、それはいい。しかしやっていることが問題だった。
かつおぶしを口にくわえ、手に持ったかつおぶしをシャッシャッと削り節にしている。
ボールの中に積まれた削り節の量はかなりのものである。
ゼオンの表情はとても幸せそうな今までとは違う子供相応のあどけないモノで、かつおぶしにまさしく夢中だった。

(か、可愛い…!)

これは可愛い、ひどく可愛い。思わず抱きしめたくなる衝動にかられる。
しばし見入っているとゼオンが気付いたのかこちらを振り向いた。

「ん?シエスタか。ふむ、シチューか…そこに置いておけ。オレはこれで十分だ」
「え?あ、はい…」

素直にシチューをゼオンの傍に置く。

「けど、それだけでいいんですか?」
「構わん、これがあればオレは生きていける」

それだけ言ってゼオンはまた作業を再開した。
やはりとても幸せそうである、その表情からは先ほどのセリフが完全に本気であることがありありと伺えた。
彼はこの異世界に来て以来、初めての心からの笑顔を浮かべながら作業に没頭するのだった。


全て食べ終わり、満足したゼオンは食堂へと戻っていた。
シエスタは「いつでも来てくださいね」と言っていたので、かつおぶしがいつでも食えるとわかりゼオンはご機嫌である。
辺りを見回し、目的地を探す。行き先はルイズのところである。少し探すとすぐに桃色がかったブロンドが見えた。しかし。

(何をやってるんだ、あいつは?)

ルイズはテーブルに突っ伏していた。
家族が見れば目を覆わんばかりの光景だが、今の疲れきった彼女にはそんなことは関係なかった。
昨日といい食堂での一件といい、ゼオンにとことん疲れさせられているのである。
もうこのままここで全部忘れて寝てしまいたいと思うほどに彼女はふて腐れていた。

「おい、女。起きろ」

傍まで近づき、ゼオンが呼びかける。

「…何よ、今度はわたしにどんな迷惑かける気」

暗く澱んだ目をしながら、ルイズはゼオンの方を振り向きすらせずに答えた。
もうこれ以上の迷惑はゴメンだ、何か無茶なことを言い出したら速攻で無視する。
しかしゼオンの言葉は彼女にとって想定外のものだった。

「シチューを持ってきた。食え」

コト、とシチューの入った皿がテーブルに置かれる。
その言葉に彼女は耳を疑い、思わず振り向いた。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:21:10 ID:8ncn+CBq
雷帝の原作の方での復活も楽しみです支援

183 :ゼロの雷帝(5/10):2007/11/18(日) 17:21:40 ID:LHqImp4w
「…え?シチュー?あんたが?わたしに?」

ゼオンとシチュー、そして自分をルイズは何度も指差す。

「何だ、いらないのか?」
「い、いる、けど…」

置かれたシチューにおずおずと口をつける。

(おいしい)

シチューには何もおかしなものは入っておらず、普通のおいしいシチューだった。
厨房にゼオンが行ったもう一つの理由はルイズに食事を持って行くためだった。
さすがに全て食べてしまったのは悪かった、予想以上に腹が減っていたため、気付いた時には全て空にしていたのである。
謝罪はしたくないが、このまま放置も後味が悪く、何か食べ物をもらいに行ったのだった。

(やっぱりこいつ、そんなに悪い奴じゃないのかしら?)

悪い奴が少しいい所を見せると実はいい人に見えてしまうのと同じ理屈で、ルイズは少しだけそう思ったが、すぐにかぶりを振った。

(だ、騙されちゃ駄目よ。元はといえばこいつが全部食べちゃったのが悪いんだし。片手で放火してもう片方の手で消火するような真似よ、全然いいことなんかじゃないんだから)

そう考えているとまた少々怒りが湧いてきたが、先程ほどではないので黙ってシチューを食べる。
と、ゼオンがルイズの傍の椅子に座る。そこはマリコルヌの席なのだが、そんなことは当然気にも留めない。

「あと言っておくことがある。午前中はオレは用がある」

ゼオンの欠勤発言にルイズはじろりと睨み、シチューを食べる手を止める。

「あんたわたしの使い魔でしょ。勝手な行動しないで」
「どうせ貴様についていっても無駄だろう?授業を受けている間、オレがやることは何もない。実際、全てのメイジが使い魔を教室に連れて行っているわけではあるまい」

確かにその大きさや環境的な問題から教室の中まで連れて行けない使い魔もいる。
ゼオンの言っていることは正しくはある。しかしそこにゼオンは含まれない、なぜならば。

「あんたは別でしょ。身体が大きいわけでも教室にいられないわけでもないんだから」

ゼオンは言ってみれば子供と変わらない存在である。教室に連れていくことに不都合などあろうはずもなかった。

「教室に入れるのに連れてこないとなると、使い魔に舐められてるように見えるもの。あんたが来ないことでの不都合はあるの」
「ならばケガの容態がかんばしくないとでも言っておけ。オレのケガは皆見てるだろう、それで通るはずだ」

それに、と続ける。

「いないのは午前だけだ。午後からは貴様についていってやる」

「まあ…それならいいけど。いったい何の用事があるのよ?」

釈然としないものを感じてはいるが、それ以上にルイズは用事とやらが気になった。

「コルベールとか言ったか、あのハゲに会いに行く。その後は散策だ。貴様の記憶だけではこの学院全ては把握しきれていない」

「ミスタ・コルベールに?何のためによ」

「奴がこの学院で最も知識のある人間だろう?貴様の記憶を見る限り、普通とは違ったモノにも興味を持ってるとか。その知識も欲しい」

帰る方法を見つけるためにな、と口には出さず胸中で呟く。

「ミスタ・コルベールのあの変な研究とかに使ってる知識を?あんたやっぱり変わってるわね…まあいいわ、行ってきなさい。ただし!!」

184 :ゼロの雷帝(6/10):2007/11/18(日) 17:23:15 ID:LHqImp4w
くわっと目を見開いてルイズがゼオンに指をつきつける。

「絶ぇ〜〜〜っ対に粗相のないようにしなさい!傍若無人な態度とか絶対とるんじゃないわよ!」

コルベールは非常に温厚な教師だが、ゼオンがルイズにやるようにさんざんにバカにすれば、いくらコルベールでも激怒する可能性がある。
そうした場合、その責任をとることになるのは当然この使い魔の主たるルイズなのである。

「フン、その程度は考えている。ヘソを曲げさせて情報が手に入らなくなるのはオレとしても面白くない」

そう聞いても疑念が晴れることはないのか、ルイズはじと目でゼオンを見ている。

「約束したわよ、絶対にバカにしたりとかするんじゃないわよ」

「しつこいぞ、やらんと言ったらやらん。むこうがやってきたらその限りではないがな」

がたり、とゼオンが椅子から立ち上がる。

「確かに伝えたぞ。ではオレは行く」

マントをたなびかせ、ゼオンが食堂から出ていく。
その後姿は子供にも関わらず、王者の風格のようなものが表れていたが、見ているルイズにはそれがどうしても不吉な未来図を暗示しているように思え、不安にかられていた。

「…やっぱり心配だわ…もう、何でこんな苦労ばっかりすることになるのよ!」

もう自棄だと言わんばかりにルイズは残ったシチューをかきこんだ。





本塔と火の塔に挟まれた一画、みすぼらしい掘立小屋に炎蛇のコルベールの姿はあった。
研究と発明を生甲斐とするコルベールは自分の居室ではなく、この研究室にいる時間の方が多い。
この研究室で眠る日も少なくはないほどである。

(ふむ、『愉快なヘビくん』は…ここをこうして…)

いつものように発明に没頭している中、研究室の扉をノックする音が響く。

(誰かな?大抵の人はここに寄り付くのも嫌だとか言っていたのだが)

「空いていますよ。入ってきてください」

ドアが開かれて訪問者、ゼオンが入ってくる。
その瞬間にコルベールは思い出したくもない懐かしい圧迫を感じた。
そう、これは魔法研究所実験小隊時代に死を賭さねばならぬほどの怪物を相手にした時と同じ感覚―――

(バカな、何をわたしは考えているんだ)

相手は子供だ、どうかしている。
彼が召喚された時に念のためにディテクトマジックで調べたが、全く魔力を検知することはなかったのだ。
疲れているのだろう、と懸念を押し込み、彼はゼオンを歓待した。

「おお、君は!もうケガは大丈夫なのかね?」

「ああ。傷は無事完治した」

一言述べると部屋の中央まで入ってきて、雑多に並べられた発明品の一つをゼオンは手に取った。

「ほう…珍奇なものばかりだが、原理は面白いな。この世界ではこういった物は作られていなかったはずだが」

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:23:32 ID:2K6cWo5b
かつおぶしに吹いた
コイツ原作でもこうなのか?
V様のメロンといいちゃんと原作見てればよかった……

186 :ゼロの雷帝(7/10):2007/11/18(日) 17:24:40 ID:LHqImp4w
面白い、と言われてコルベールの目が輝く。
何しろ今までずっと評価してくれる人がいなかったのだ、喜色満面といった表情になる。

「おお!君にはこの発明の面白さがわかるのかね!これは素晴らしい!えっと君は…」

「ゼオンだ。コルベール、お前に聞きたいことがある」

「わたしに聞きたいこと?一体何かね?」

コルベールはゼオンに椅子をすすめ、自分もまた椅子に座りなおしてゼオンと向き合った。

「召喚されたものを元の場所に送り返す魔法を知らないか?」

やはり帰りたいか、とコルベールは申し訳なく思う。

「…残念だが、召喚する魔法はあっても返す魔法はないのだよ」

答えにゼオンは落胆した、それはルイズの記憶から得た知識と完全に一致していたからだ。

「教師でも知らないか…」

「しかしミス・ヴァリエールに頼めば一時的な帰郷などは許してくれるはずだよ、彼女は意地っ張りではあるが優しい子だからね」

突然召喚されたのだ、故郷が恋しくなるのは仕方ないのことだろう。
ましてやこの子は子供、親元に帰りたいと考えるのは当然だ。
コルベールは慰めのつもりで意見を出してみたが、ゼオンは苦笑して首を振った。

「生憎と、あの女が許可を出そうとも帰れない。どうやらとんでもなく遠い所へ来てしまったようだからな」

「遠いところ…?一体君はどこから来たのだね?」

あの公爵家令嬢の許可を得ようとも帰れない場所、となると東方のロバ・アル・カリイエだろうか?
訝しむコルベールに対してゼオンは告げた。

「オレは別世界から来た。ここ、ハルケギニアとは違う世界からな」

ぴたり、とコルベールの動きが止まる。

「なんと言ったね?」

「別世界から来た、と言った」

内容のあまりに突飛さにコルベールは固まっている。
ゼオンともっと交流を持っていたなら信じたかもしれないが、ゼオンとは今回が初対面と言ってもいいほどだ。

「まあ信じられんのも無理はない。頭を貸せ、見せてやる」

頭を出してどうなるのか?と思いもしたが、言われるままにコルベールは頭をゼオンの方に傾ける。
鈍く輝く手をゼオンはコルベールの太陽のような頭に置いた。

「こ、これは…!」

コルベールの頭に直に映像が流れ込んでくる。
自動に動く機械、トリステインの都市など問題にならぬほど巨大な都市、そしてたった一つの月―――!

もう十分だろう、と判断してゼオンは手を離す。

「これでわかったか?」

「た、確かに…なんと…まさか別世界が存在するとは…」

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:25:41 ID:2K6cWo5b
おっと支援が抜けてた支援

188 :ゼロの雷帝(8/10):2007/11/18(日) 17:26:05 ID:LHqImp4w
コルベールはあまりの衝撃に半ば放心している。
しばし呆然としていた後―――水を得た魚のようにはしゃぎだした。

「まさか!まさか異世界とは!面白い!ハルケギニアの理だけがすべての理というわけではないのだな!ゼ、ゼオン君、是非とも先のをもう少し見せて―――!」

抱きついてきかねない勢いのコルベールにゼオンは落ち着け、と促す。

「生憎とお前に見せた以上のことはもうないぞ。お前が本当に見たい物を見たいなら、自分で行きでもしなければ無理だ」

「そ、そうか…しかしこれは本当に素晴らしい!いや、十年は若返った気分だよ!世界にはまだまだ大いなる謎が満ちているものなのだな!」

少しは治まったようだが、まだ興奮冷めやらぬといった風にコルベールは叫ぶ。

「まあそういうわけだ、オレは帰らねばならんが、方法がない。一番当てにしていたのは返還の術式をお前から聞くことだったのだが」

ないのなら仕方ない、別の手段を講じるとゼオンは代案を出した。

「お前は発明だの何だのとやっているんだろう?ならば何か珍しい物や情報をよく入手するはずだ、手に入れたらそれをオレに見せてくれ」

ふむ、とコルベールは黙考する。確かに自分の元にはそういった物や情報が入ってきやすい。

「しかしそれを見てどうするんだね?」

「オレのように異世界から来た物や情報があるかもしれん。そいつを足がかりに帰る方法を探す」

なるほど、とコルベールはうなずいた。
非常にか細い希望だが、現状では確かにそれ以外あるまい。
また、ゼオンが別世界の存在だとすると、恐らく先ほどからゼオンから感じる圧迫感は彼が異世界人だから感じているものなのだろう。
先にゼオンから見せられたあの映像は異世界の機械とかそういったものだとコルベールは考えており、ゼオンは普通の子供だとコルベールは思っていた。

(しかしやはり気になる、もう一度確かめるかな)

どうしてもこの感覚が気になり、もう一度ディテクトマジックをかけてみる。
もう一度見て、彼がただの子供と確認すればこの感覚も取り越し苦労の笑い話にできるだろう―――

(…!?何だコレは…っ!)

前回調べた時とは全く違う結果がそこにはあった。
以前コルベールが調べた時は、ゼオンはガッシュに全魔力を渡していた。しかし今では空になっていた魔力も回復している。
ゼオンの身体の隅々まで溢れる、荒れ狂う雷のような暴悪なまでの魔力。
コルベールでさえ、未だかつてここまでの魔力は見たことがなかった。

(そして…血の、臭い…)

その力故に自然と目も鼻も注意深いものに変わる。
コルベールはゼオンから確かな血の臭いを感じ取った、人を殺したものだけが身に纏う血臭を。
冷汗を浮かべるコルベールを見てゼオンがニィ、と笑みを浮かべる。

「オレを『見た』な。フン、物好きな奴だな。ただの子供と思っていた相手を『見る』など」

「君、は…ゼオン君…」

コルベールは荒く息をつき、悲しそうに顔を歪めている。
力を見たからだけとは思えないコルベールの様子にゼオンは怪訝そうな顔をしたが、すぐに得心がいったのかまた笑う。

「ほう、そこまでわかったか?疑問に思っているようだから答えてやる。お前の思っている通り、オレは人を殺したことがある」

あっさりと認めたゼオンにコルベールが苦しげな顔をする。

「…なぜ…君のような年端もいかぬ子が…」

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:26:46 ID:8ncn+CBq
見せるのが魔界じゃない辺り地球(というか相棒か)のこと気にいってたんだな支援

190 :ゼロの雷帝(9/10):2007/11/18(日) 17:27:13 ID:LHqImp4w
「簡単だ。そいつらがオレの家族を苦しめ、殺そうとしたからだ」

憎しみ、怒りの空しさを確かに実感したが、それでも許せないことはある。
少なくとも奴らを殺したことについては後悔していない。





豪華な調度品のある一室に死の気配が充満していた。
多くの人間が倒れ、事切れている。共通しているのは皆一様に恐怖の顔を浮かべていることだった。

「た、たす、助けて…ひ、ひ…!」

色白な白衣の男が命乞いをする。
しかしそれに白銀の子も、髪を逆立たせた青年も答えることはなかった。

「バルギルド・ザケルガ!」

「ひ、ぎ、あぁあああぁぁあああああぁあああ!」

またもう一人、雷の拷問にかけられる。
髪を逆立たせた青年、デュフォーを閉じ込め、苦しめていた研究員のメンバーの一人だ。
デュフォーの全てに答えを出すの能力、アンサートーカーの力により、研究に中心として携わっていた全員がこの一室に集められていた。

「ゼオン、とめろ」

心が壊れる寸前で雷の拷問から解放する。
白衣の男が助かったと思ったと同時にデュフォーは足を男の首に振り下ろした。
鈍い音が鳴り、男は永遠に動かなくなる。
もはやこの場にいた者達もゼオン、デュフォーを除けばたった一人しかいない。

「ま、まて…待てD!ややめろ、やめろ、やめてくれ!」

デュフォーと長年一緒にいて、ずっと苦しめてきた老人の研究者だ。

「わ、私がその力を開発したんじゃないか!その力があれば君は何でもできる!私のおかげなんだ!だ、だから…だから…!」

もはや自分の命惜しさに正常な判断ができなくなっているのだろう。
自分の支離滅裂な言動に気づいていない。

「デュフォー。こいつだけはお前の手で最初から最後までやりたいだろう?」

ゼオンは髪の毛を抜き、それを剣に変えてデュフォーに手渡した。
デュフォーはその剣を携え、無言で老人に近づいていく。

「ひ、ひ、ひ…!ディ、D!D!!Dーーーーーーーーー!!」

無言のままデュフォーは剣を振りかぶった。



チ、と舌打ちする。
不愉快な記憶だった、あんな吐き気のするゴミの最期など覚えていても苛立つだけである。
コルベールを見やり、告げる。

191 :ゼロの雷帝(10/10):2007/11/18(日) 17:28:34 ID:LHqImp4w
「フン、どうでもいい話だったな。気分が悪くなる」

もう話は終わったとゼオンは立ち上がった。

「邪魔をしたな。もし何か見つかったら教えてくれ」

そのまま研究室の扉へと向かっていく。と、その背中をコルベールが呼び止めた。

「ゼオン君。もしも…もしも、ここでその許せない存在ができてしまったら。君は、どうするかね?」

その声には特に何の力もこもっておらず、淡々と響いた。

「さあな。今と昔では違う」

振り返らずに答え、ゼオンは研究室から出て行った。

ただ一人となったコルベールは天井を見上げる。
もしも。もしも…彼がそんな存在を見つけてしまったとしたら。もしもその昔と同じならば。

「わたしが彼を…ゼオン君を、止めなくてはならないのだろうね」

声の大きさに反し、その言葉には固い決意が込められていた。


192 :ゼロの雷帝:2007/11/18(日) 17:30:18 ID:LHqImp4w
以上です。
支援ありがとうございました。

>>185
ゼオンのかつおぶし好きは28巻の裏表紙に載っています

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:32:53 ID:fPwJzpKp
投下GJ一番槍!
敵役だからって記憶関連のスキル便利&強力過ぎだよなー。
それを不自然に制限しないでバンバン使わせる作者氏はすげえ度胸と実力だと思う。

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:32:54 ID:PQN2CA1o
弟はブリで、ゼオンはカツオブシか。
ともあれGJ!


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:34:19 ID:9+R7hyGG
>>192
乙です!
かつおぶし好きって公式なのか…。

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:34:35 ID:8ncn+CBq
向こうの王族に偏見を持ちたくなるなw
GJ!

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:43:04 ID:0Ky0fNwo
雷帝GJ!
あかん、カツオブシに齧りついてる画が浮かんでくるwww

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:44:12 ID:7c92W7LS
28巻の裏表紙を参照

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:51:06 ID:0Ky0fNwo
>>198
今度本屋で確認してみるw

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 17:55:28 ID:xWYVusOU
>>197
というか、喜びの余りハルケギニアにカツオブシが存在すると言う事実に
疑問を抱いていないゼオン萌え。

……魔界にもカツオブシってあったんだっけ?

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 18:11:50 ID:CZxBY3aj
投下してもよろしいか?

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 18:14:40 ID:ccfi7C0m
何分に投下するぜ!
ぐらいの勢いでカモン

203 :ZEROのスペシャリスト:2007/11/18(日) 18:15:16 ID:CZxBY3aj
誰もいない、投下するなら今のうち…(6レス予定)


3a. 報告 ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール

その朝は顔をなでる優しい風で目をさました。
窓からはいる、春のにおい。
それもいいけど、ほんとの目覚めの理由は別にある。

無意識のうちに探してた"その原因"は、机の上でくびをかしげてこちらを見返す。
レミーは鳥の中で寝てたはず、大丈夫って言ってたけどやっぱりベッドとか用意してあげたいな。
あ、ゆっくりしてる暇はないんだった。

手早く着替えると、昨日もらってきた厚手の布を左腕に巻きつける。
振り返るとレミーは軽く羽ばたいてわたしの腕に飛び移る、けれどやっぱり部屋の中ではせまいみたい。

「爪は痛くないか?」
「大丈夫。それより翼とかぶつけたりしない?」
「うむ…室内での飛行は避けた方が良さそうだな、色々と吹き飛ばしてしまったし。
 今度からもっと腕を近づけてくれ」

苦い言葉に思わず笑ってしまう。
確かに机の上にあった軽い文房具なんかは全滅。ひどいありさま。
鳥の羽ばたきってこんな凄いんだ…
鳥の使い魔が風系統のメイジの証とされることに心の底から納得できる。

つまり。
わたしの系統は風なのかしら?
でも中身は緑の小人、レミーだし。うーん?

と、考え事なんてしてる場合じゃない。
足早に厨房へと向かい、忙しく働くコックからパンとスープをもらって腹に入れる。
貴族にあるまじき行儀の悪さだけど、始祖ブリミルには許してもらうしかない。
すべてはハルケギニアのためなんです。ごめんなさい。
お祈りの言葉も簡潔に。


204 :ZEROのスペシャリスト:2007/11/18(日) 18:18:08 ID:CZxBY3aj
記録的な早さで朝食を終えると、本塔の図書館へと向かう。
授業用の資料を借りる教師のためか、魔法学院の中で一番早くから開いている施設かもしれない。
司書に会釈して入館。
レミーを椅子の背に留らせて、30メイル近い巨大な本棚を目指す。
そんなに専門的な本は必要ないので、背の届く範囲でそれほど時間をかけずに数冊選び出せた。

すみっこに陣取り、本を開く。

「絵が描かれてるのはこれくらいよ」
「とにかく急ごう」

みんなは食堂で朝食前の祈りの時間、小声で話す分には誰にもばれない。
ページをめくる。
これは駄目だ、愛玩用の小鳥ばかり。
ページをめくる。
これも駄目。食用のタマゴばかりで親鳥の説明がほとんどない。
ページをめくる。
これ、かな?

「どうかしら、おもに山岳地帯にみられる危険な鳥たち、だって」
「嘴や爪の特徴は似てるな…大きさはどうだ?それと色は?」
「ええっと、翼を広げると50サントほどになる」
「小さすぎる」
「じゃあこれは?」
「頭部の特徴が違いすぎる」

そう、まずなによりも大切なのは、レミーの正体を隠すこと。
使い魔として召喚されても不思議じゃない、もっともらしい正体をでっちあげないといけない。
最初は「鳥の姿でいれば大丈夫じゃないの?」と思ったけど、レミーに言われて納得した。

ハルケギニアの誰も見たことがないような、異常な鳥だなんて言われたら困るのだ。

鳥の魔法人形は星の国の学者が見ても正体がばれないぐらい精巧だけど、さすがに餌を食べたりはできないらしいし。
だから鳥かごに入れられて何日も観察されたら絶対ばれる。
非常にまずい。
お断りしたい。

「ああ、その右上は?」
「メスは1メイルをこえる、だって。でも翼に白いすじがあるのが特徴でしょ?」
「解剖学的な特徴と違って色素の変異は珍しくない。これくらいで妥協しよう」

火竜山脈南の外れ、火がその支配を失うあたりに住まう大鷲の一種らしい。
うん、なにか聞かれたら「ロマリアの大鷲みたい」でいいや。
それ以上つっこむ失礼な奴は無視しちゃえ。
調べれば簡単にそれっぽいのは見つかるわけだし、言い訳としてはそれで十分ね。

いけない、授業が始まっちゃう。
本を返して教室へ急ぐ。

大鷲のレミー、左の腕にずしりと重い。

わたしルイズの、立派な使い魔。
わたしルイズの、大事な友達。

205 :ZEROのスペシャリスト:2007/11/18(日) 18:19:53 ID:CZxBY3aj
 ◇◇◇

教室の前には紙が一枚、休講のお知らせが貼られてた。
ミセス・シュヴルーズの体調不良により…っていったいどうしたんだろう?
疑問に思ったのはわたしだけじゃないみたい。
ああでもない、こうでもないと噂話。
昨日の夜遅くに水の塔の医務室へ担ぎ込まれたのは事実らしいけど。
大丈夫かしら。

「なんでも倒れたのはミセス・シュヴルーズだけじゃないそうよ」
「誰?」
「調べてる」
「病気なの?」
「うううん、倒れた人はね、見ちゃったらしいのよ…」
「見た?」

なんだか小声になる噂。
わたしも自然に耳をそばだたせる。

「寮の外の水場でね、ちいさな、緑の小人を!」

クラスメートの甲高い悲鳴を遠くに感じつつ、ぎくしゃくとレミーの方に顔を向ける。
鳥の仮面に表情なんてあるわけないけど、それでもわかる。
黙って、ばつが悪そうに首をひねってた。


206 :ZEROのスペシャリスト:2007/11/18(日) 18:21:32 ID:CZxBY3aj
3b. 報告 レミー・デンジャー

ルイズとの相談は深夜にまで及び、当面の方針を決定して終わった。
本格的な活動を始める前に色々と準備が必要だ。
先は長い。

ベッドを振り返る。
二つの月に照らされて十分に明るい、赤外線画像に切り替えるまでもなくルイズの眠る姿が見える。
呼吸も規則的、これなら目覚めることもないだろう。

窓に近寄ると微かに夜風が吹き込んでいる。
下を覗くと結構な高さがある。
この部屋はどうやら三階に位置するらしい。
これなら羽ばたかずに滑空して十分な距離を取れる、好都合だ。

もう一度、各部の動作をあらためる。
軽く跳ねて外に飛び出すと、少し我慢してから翼を広げる。
音もなく30メートルをこなし羽ばたいて上昇、動きは滑らかで異常は見当たらない。
ようやく安心してマシンの振動に身を任せる。

実際に飛んでみるまで、あの転送ショックによるダメージが心配だったのだ。
鳥マシンに故障があったら今後の計画に大きな手直しが必要となる。
幸いにして杞憂だったが。

力強く羽ばたいて、学院の敷地を上空から何度も確認する。
予想より規模が大きい。
中世レベルの文明を前提とすると、色々と判断を誤りかねないと自戒する。
この世界には魔法という未知の超心理技術が存在するのだ。
侮ってはならない。


外部からの調査には限界がある。
適当なところで切り上げ、女子寮から少し離れた木の枝に留まり、操縦桿から手を離して伸びをする。

予想外の出来事が続いたのだ、流石の私も疲労している。

USOのスペシャリストとて一人の人間、機械ではないしましてや万能でもない。
任務にあたっては徹底した準備をするのが当然であり、それがあってこそ予期せぬ危機に対処出来るのだ。
今回のような事故に遭えば、私のようなベテランであってもショックは大きい。

リラックスして精神を立て直さねば。

微かな水音に目をやると、水場があった。人気もないし、丁度いい。
下から見えない枝に移ってから爪をロック、マシンから這い出して周囲を窺う。
特に問題はない。


207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 18:22:25 ID:XEJnU0pv
支援

208 :ZEROのスペシャリスト:2007/11/18(日) 18:23:26 ID:CZxBY3aj
木の幹をたどって地上に降り立ち、水場へ。
滑車と桶には手が出せないが、音で予想した通りここには流水があった。
でかぶつ達には足りずとも私には十分な湧水量だ。

ざっと見て回り、流れのそばにある窪みを選ぶ。
完全に澱んではいない、水質に問題ない場所だ。
熱線銃を低出力の拡散モードにセットして射撃、数秒の放射で水は沸騰する。
ルイズの持ってきた食物を調べ、基本的に問題ないことはわかっているが念の為だ。
石材の表面に生えた苔類に毒がないとは限らない。

戦闘服を脱いで下着を洗う。特別汚れた訳じゃないが、清潔に出来るのならこしたことはない。
シガの小人は清潔好きなのだ。
熱い石の上に広げて乾きやすくした頃には、窪みの水温も入浴に適したものになっていた。

ふう。

軽い溜息が洩れる。まだ熱いお湯につかると、凝り固まった身体から疲れが抜ける。
心は自然と故郷の妻子へと向かう。
帰還には何年かかるかわからない、ボジルは父親を知らずに育つのだろうか。
いや、今からそんなことを考えてどうする…


半分眠りかけたところで意識が切り替わる。
建物の方に人の気配がある。まっすぐ歩けば数分で水場のそばに来るだろう。
ぬるくなったお湯から立ち上がる。そろそろ潮時か。

ガサリ。

驚愕しつつ振り返ると、信じ難いが数メートルも離れていない場所にフードを被った人物が立っていた。

馬鹿げている。これまで物音なんてひとつもしなかった。

惚けていた訳ではない。
シガ星人の感覚の鋭さを見損なっては困る。
たとえデフレクターで透明化していたとしても、でかぶつ達が歩けば空気の動きは発生するし、私がそれに気付かないなどあり得ない話だ。

その人物の顔がこちらを向く。

私は、USOのスペシャリストにあるまじきことだが、1秒ほど動けずにいた。
それほどまでに不意打ちだったのだ。

目が合う。

フードが顔だけでなく上体を覆い隠しているが、シルエットから判断すると女性らしい。
陰から覗く緑の瞳が私の身体を嘗め回すかのように動く。
見られる前なら服を持って物陰に隠れることも出来たが、こうなっては動けない。人形とでも思ってくれれば…

沈黙。

後ろの方で何か息を呑むような音がして、思い出す。
そういえば建物の気配に気付くのが先だったのに、驚きのあまりすっかり忘れていた。
目の前の人物も、はっとして私の背後に視線を移す。

今だ、もはや選択肢はない。
戦闘服の上に置いた銃に飛びつき、麻痺モードに切り替えると同時に発砲、振り向きざまにもう一度。

二人目も女性であることに気付いたのは、彼女が倒れるのと同時だった。

209 :ZEROのスペシャリスト:2007/11/18(日) 18:24:56 ID:CZxBY3aj
なんてことだ、今日だけで3人も銃撃するはめになるとは!
しかもその全員が女性ときている。

倒れた二人の視線から外れていることを確認し、衣服を身につけながら自省する。
もっと慎重に行動すべきではないか?

フード姿の接近に気付かなかった理由は不明だが、未知の世界で入浴とは大胆不敵に過ぎた。
ルイズの協力があるのだ、他人の目を気にせずにくつろげる日も遠くない。
リスクを冒す必要はどこにもないはず。

と、そこまで考えてやめる。

そんなこともわからぬほどに追い詰められたからに決まっている。
シガ星人は繊細なのだ。
USOでの訓練と、積み重ねた実戦経験をもってしても、人の感性はそうそう変わらない。

カソムなら、こんな状況でも野蛮に笑ってみせるだろうに。

エルトルスの巨人を思い出すと微かに頬が緩むのがわかる。
直径2メートルのぶっとい胴体に、でっかい胃袋しか入ってないような蛮族を思い出して笑うとは!
レミー・デンジャーよ、相当に参っているらしいな。
自嘲してホルスターに銃を収める。

倒れた女性を観察、呼吸に支障がないことを確かめてその場を去る。
朝までには麻痺も治るはず、彼女達に私がしてやれることは何もない。

今夜はもう帰ろう。
ハルケギニアの友人が眠る部屋へ。

倒れた二人を、ふたつの月が煌々と照らしていた。


210 :ZEROのスペシャリスト:2007/11/18(日) 18:26:11 ID:CZxBY3aj
以上、投下終了。

女性を撃ちまくりなのはレミー的に忸怩たるものがありますが、まあ仕方ない。

“Oh! Little Green Man!!”

とか叫んで失神されるよりはマシでしょう。
きっと。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 18:54:26 ID:2K6cWo5b
GJ!
リトルグリーンメンと申したか(トイストーリーの三つ目で緑の奴思い出しながら)

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:04:23 ID:GR9a1bQ7
スペシャリストの人乙です。
>>211
まて、それはなんか違わないか?
俺はグリーンアーミーメンを思い浮かべたのだが…

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:08:26 ID:J038nY4W
ゼオンは本を燃やせば帰還できるな

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:12:34 ID:rkGJxo38
GJでした!!



215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:23:27 ID:otIbtp0R
ちょっとアークグレンラガンが冷遇されていたのでアークグレンラガン召還
することにした

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:28:19 ID:2jc//OCL
アークて…中の顔面は?
とりあえず楽しみにしてます

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:50:51 ID:JSyN8xhd
そういえば、ありそうなのにサモンナイトのキャラが呼ばれるのってまだないんだな

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:55:56 ID:P9gpoxmA
ダイグレンとか、天元突破とか呼んだ日にはそれこそスケール違いで話になりそうもねぇしな。

219 :蛇の使い魔:2007/11/18(日) 19:57:03 ID:0tlQnvcO
投下準備完了
進路OK?

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:57:52 ID:mf3GNVc5
okok

221 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 19:58:08 ID:JM/CcXgN
支援

222 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 19:58:21 ID:JM/CcXgN
支援

223 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 19:58:25 ID:JM/CcXgN
支援

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:58:27 ID:rkGJxo38
>>219

………クリア。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:59:04 ID:fPwJzpKp
ルイズのデレをノータイムでキャンセルする男ジバクくんの爆を召喚。

「ふざけるな、キサマは俺の下僕だ!」

226 :蛇の使い魔:2007/11/18(日) 19:59:08 ID:0tlQnvcO
「ほ、本当に勝っちゃった…」

今起こったことをありのままに話すわ!
『閃光が走って、轟音が響いたと思ったら、ギーシュが投げ飛ばされていた』
な、何を言っているのか、分からないと思うけどすべて本当の事なの!
私も何が起きたか分からなかった…。
ルーンが光ったとか、何か投げたとか、そんなちゃちなものじゃない。
もっと恐ろしいものの片鱗を感じたわ…。

「あ、あんた何をしたのよ?」
「ああ、スタングレネードだ。
 スタングレネードは閃光と轟音で人間の見当識を失わせる非殺傷兵器だ。
 炸裂すると、瞬間的に250万カンデラ以上の閃光と160デシベル以上の轟音を発生させる。」

カンデラ?デシベル?単位か何かかしら。

「つまり視覚と聴覚を麻痺させるだけだ。
 ちなみに爆発時に2700度ほどの高温も発するが、ミリセカンド単位の話だ。発火の可能性は無いと思っていいだろう。
 同じく爆発音の発生時間もミリセカンド単位の間だから、恒久的な聴覚障害の恐れは無い。」
「使うと人が気絶するようになるってことね?」
「そういうことだ。」

話が長いわよ。
それにしても驚いた。
いくら私が魔法について教えたからって、たった少しの時間でここまで作戦を立てるなんて。

「そうだ、ルイズ。」
「何?」
「情報提供感謝する。ありがとう。」

面と向かって言われたのでちょっと恥ずかしかった。


学院長の部屋
二人の男は目を丸くして驚いていた。

「ミスタ・コルベール、あの男、勝ってしまったのぅ。」
「はい。それに、あの閃光…いったいなんでしょうか?」

ふぅむ、と考え込むオスマン。
ルーンのことも気になるが、あの服や閃光と轟音…。
なにやら謎が多そうだ。

「ミスタ・コルベール、ルーンのことは黙っておきなさい。
 政府の馬鹿者にガンダールヴとその主人を渡すわけにはいかんでな。」
「はい。」
「それと、機会があったら、さっきの武器について調べてみてくれんかの?」
「かしこまりました。」

部屋を出て行くコルベール。
オスマンはもう一度鏡をのぞく。

「ふむ…あの兵装、格闘術…どこかで見たような…。
 ああ、年は取りたくないものだ。」

227 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 20:00:36 ID:JM/CcXgN
支援

228 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 20:00:39 ID:JM/CcXgN
支援

229 :蛇の使い魔:2007/11/18(日) 20:01:14 ID:0tlQnvcO
「まったくもう。勝手なことはこれ以上しないでよね!」
「ははは。わかった。」

笑顔で広場から出て行く二人。
だが、笑顔を張りつけたままスネークが前のめりに倒れた。
起き上がらない。

「ちょっと大丈夫!?」
「腹が…腹が…。」
「どうしたの?おなか痛いの?」

心配して顔を覗き込むルイズ。
返事の代わりに

―ぐるぅぅぅぅぅううう

腹の音が鳴り響き、真顔でスネークが答えた。

「腹が減った。」

次の瞬間スネークは地面にキスをしていた。
ルイズの足が頭の上に乗っているようだ。

「馬鹿なことを言ってないで早く帰るわよ。心配して損したわ!」
「待て!バンダナを掴むな!」

大の男が少女にひきづれていく姿はかなりシュールだったと言う。
結局スネークは部屋まで引きづられていったそうな。


次の日から周りのスネークに対する態度が変わった。
ただし、ルイズを除いて。
特に変わったのは厨房の人々だ。
スネークの戦いぶりに感化され、厨房の人々はスネークを英雄のように扱っていた。

「我らの蛇だ!『不可能を可能にする男』だ!」
「よしてくれ…。」

挙句の果てには『不可能を可能にする男』とまで呼ばれるようになっていた。
何処の世界でもこの呼ばれ方からは逃れられないようだ…。
シエスタだけはかわいく「スネークさん♪」と呼んでくれている。
俺の心のオアシスだ。
料理長には痛く気に入られたようだ。
だが、少々暑苦しい。

「お前は誰に勝ったか分かっているのか?」

始終こんな感じだ。俺が言うのもなんだが、むさくるしい。

「ただの高慢ちきな子供に勝っただけだ。」
「違う!メイジに勝ったんだぞ!?」
「たいしたことじゃない。」
「聞いたか皆!蛇は決して驕らない!」

もう英雄でも何でも言ってくれ…。
食事が出るなら何でもいい。

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:01:35 ID:J038nY4W
支援

231 :蛇の使い魔:2007/11/18(日) 20:02:19 ID:0tlQnvcO
スネークにとってはじめての虚無の曜日。
この世界の貴族は休日をどのように過ごすか興味があったのだが、今日はルイズに連れられて城下町に出る事になった。

「ブルドンネ街よ。トリステインで一番大きな通りなの。この先にトリステインの宮殿があるわ。」
「これで一番大きいのか…。歩くだけでも大変だ。」
「仕方ないでしょ。スリに気をつけて。」

武器屋へ向けて歩きだす。
何とかスリに遭うことなく到着した。
店の中は薄暗く、ランプの灯りが灯っていた。
少し怪しいが、確かに武器屋のようだ。所狭しと剣や槍が並べられている。
店の置くから店主らしき男が出てきた。

「大きくて太い剣をお願い。」
「かしこまりました、へぇ。」

店の置くから店主が取り出したのは光り輝き、宝石が散りばめられた大剣だった。
確かに見事な剣だ。大きさは1,5メイル程。頑丈そうだ。

「店一番の業物でさぁ。そちらさんなら十分扱えると思うさ。」
「いくら?」
「エニュー金貨で二千、新金貨で三千。」

貨幣価値は分からないが、庭付きの立派な家が買えるほどらしい。たいした額だ。

「そんなものいらないんだが…。」
「どうして?確かにちょっと高いけど…。」
「その剣はたいした剣じゃない。
 そもそも、その宝石には何の戦術的優位性《タクティカル・アドバンテージ》は無い。
 実用と観賞用は違う。」

そのとき、乱雑に積み上げられた剣の中から声がした。

「おう、そこのでっかいの!知った風な口聞くんじゃねぇ!」
「…どこから声が?」
「ここだ、でっかいの!お前の目は節穴か!?」

なんと声の主は一本の剣だった。
いろいろ不思議なことはこの数日で慣れたつもりだったが、さすがに驚いた。

「これってインテリジェンス・ソード?」
「イン…なんだって?」
「インテリジェンス・ソード。意思を持った魔剣よ。」
「それはたいしたものだ。…俺はスネーク。お前名前は?」
「デルフリンガーだ。スネーク。お前見たところ『使い手』じゃねぇか。俺を買え。」
「はっはっは、面白い奴だ!店主、コイツはいくらだ?」
「コイツなら百で結構でさ。こちらとしてもいい厄介払いになりますんで。」

ルイズの顔を見るとどうやら買えない額では無いようだ。

「わかった。ルイズ、これで頼む。それと店主、小型のナイフは無いか?」
「ああ、それならいいのがある。あまり高いもんじゃないんで、お付けいたしやす。」
「すまない。」

ポーチからルイズの財布を取り出し、代金を支払う。
店主が鞘も渡してくれた。これに入れておけば静かになるらしい。
ナイフとその鞘を受け取って二人は店を出た。

232 :蛇の使い魔:2007/11/18(日) 20:03:21 ID:0tlQnvcO
投下終了です。
支援ありがとうございました。

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:03:39 ID:ccfi7C0m


234 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 20:03:56 ID:JM/CcXgN
支援

235 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 20:03:59 ID:JM/CcXgN
支援

236 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/18(日) 20:04:03 ID:JM/CcXgN
支援

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:05:02 ID:mf3GNVc5


238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:05:57 ID:J038nY4W
乙!
ナイフが活躍しそうでデルフの将来が心配だw

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:07:26 ID:rkGJxo38
スネークの人乙でした!
3の名言が来るとは思いもしなかったぜww
やはりビッグ・ボスの息子だなーとつくづく思う。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:07:27 ID:Wb9GhaEU
乙!

ソリッド・スネークにCQCを使わせるのは
ちょっと無理がありそうな気もするが、がんばってくれ!

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:09:27 ID:JSyN8xhd
キたーーーーー!!乙www

それにしてもスネーク、お前食事に貪欲すぎだwww

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:10:08 ID:0tlQnvcO
>>240
OLD SNAKEはCQCを使ってますよ

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:11:21 ID:JSyN8xhd
ちょっとやってみたくなったのでサモンナイトの誓約者を召喚することにした

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:15:38 ID:rkGJxo38
>>241
一応サバイバルとかヘビやら生物を喰うのに慣れたビッグ・ボスの息子だからなぁ。
よくよく考えてみればサバイバル技術もマスターから教えて貰ったと思うから。
この作品は俺の中では当たりだなーと思う。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:15:47 ID:otIbtp0R
ところでアークグレンラガン短いけど投下おk?

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:16:20 ID:1bUD9/WR
GJでした

まぁゴーレム切る位は活躍の場があるのでは・・・w

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:17:58 ID:Wb9GhaEU
>>242
あぁ、でもそこの整合性はゲーム中に説明つけるって言ってたから、
それと同じように理由とかもちょっと描写してくれればいいと思う。
説明とかどうするのかなってつもりの意見だった。非難っぽく聞こえたらスマン。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:19:29 ID:0tlQnvcO
>>247
ありがとうございます。
参考にさせていただきます

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:22:53 ID:JSyN8xhd
>>245

okok

250 :顔×2×2×0=0:2007/11/18(日) 20:29:13 ID:otIbtp0R
では投下します

「な・・・なによこれ・・・」
ルイズが召還したのは超巨大な灰色と赤のゴーレム
と灰色のゴーレムだった

「ば・・・馬鹿な!あのZEROのルイズが成功するなんてありえない!ましてやこれほど巨大な
ゴーレムを召還するなんてありえない!何かのまちがいだ・・・!
うろたえるな!メイジはうろたえない!」
「うるさい!」

「とりあえず・・・どうやって契約すればいいのよ!
顔が二つあってどちらが口かわからないじゃない!」
「ゼロのくせに顔が二つたぁ生意気な!!」
なんというか名付け親っぽいのが居たが気にしてはならない

「それはともかく先に小さいほうの上の顔と契約しなさい」
「わかりましたミスタ・コルベール」

251 :顔×2×2×0=0:2007/11/18(日) 20:30:12 ID:otIbtp0R


そしてグラパールに必死によじ登ること20分後

「わ・・・我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ!」

グラパールの右手にルーンが刻まれていく


「どうやら契約は一度でいけたようですね?それに珍しいルーンですね?それはともかく
次はあの巨大な方です」

「ミスタ・コルベール」
「何でしょう?」
「このゴーレム・・・どうやって動かすかわかりません」
「私に聞かれても困ります」
「とりあえずそのゴーレムのもうひとつの顔のとこじゃないですかね?」
「わかりました一度いって見ます」

252 :顔×2×2×0=0:2007/11/18(日) 20:32:29 ID:otIbtp0R

そして数十分後草原は焼け野原になっていた

「とにかくあの巨大な方との契約は明日にしなさい」
「ミスタ・コルベール!あんなのが盗まれたら大変なことになるので今契約します!」
「本当に大丈夫かね?」
「大丈夫です!これと違っていちいちのぼらなくても飛べばいいんですから!」

グラパールの飛行ユニットのおかげでアークグレンラガンの頭まではすぐについた


「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ!」



ごめん やっぱりSS難しいや(逃走)

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:38:10 ID:JSyN8xhd
投下乙

>そして数十分後草原は焼け野原になっていた

なにがあったwwww


254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:38:53 ID:PkI1wjWE
……まあ、そのなんだ。
自信がないなら避難所のスレで「練習」と宣言して書き込んでみれば良いと思うよ。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:40:04 ID:SFZt/Z5G
話が飛んでて只でさえ無い内容が無くなってるじゃないですか。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:47:14 ID:JSyN8xhd
んーグレンラガン&シモンから呼んで見てはどうだろう、その後なんかでアークグレンが来て合体!な感じに

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:47:26 ID:KqzCyQHy
まぁ その なんだ

中途半端な気持ちで投稿されては 困る

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:48:56 ID:WCsIBad4
とりあえず地の文が少なすぎるな

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:49:32 ID:rkGJxo38
ちゃんと内容練って書こうぜ…。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:50:19 ID:ccfi7C0m
ここは産廃処理場じゃねえぞ。練習スレあんだからそっちでやれよ。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 20:50:29 ID:s/JdOtfA
つ『投稿はもっと考えて練ってから』
 
シモン達の気合のないアークグレンラガンなんて、アークグレンラガンじゃねぇよ!
ルイズに頑張らせるんだったら、ラガンタイプ(コアドリル付)が出て
魔法学院のみんなと駆け抜けてゆくとかの方が面白いと思うよ!

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:16:18 ID:xWYVusOU
>>261
>ルイズがラガンタイプ召喚

シエスタの祖父が、銀河螺旋海溝戦での特攻の折、ハルケギニアに飛ばされたキタンで、
タルブにはキングキタンが安置されていて、タルブ会戦ではキングキタンとラガンタイプが
合体……なんてことを妄想してたらこんなネタ絵を発見。

ttp://fun-bolt.sakura.ne.jp/rakugaki/data/IMG_004870.gif

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:18:05 ID:myNIH6Ij
こんなのチラ裏だと思えばなんともないぜ!……グフッ


264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:19:17 ID:OifmYipZ
とりあえずノートとかに書いてからにしたほうがいいよ

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:27:31 ID:SkzGN7Cw
ルイズが某コメの国の大統領を召喚

「レコンキスタは大量破壊兵器を所持している」


266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:29:23 ID:geeShTfJ
>>265
アルビオンで石油でも見つかったのかよwww

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:32:23 ID:2K6cWo5b
>>266
むしろアルビオンそのものが巨大な風石だったとかの方向で

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:38:35 ID:+6FkMzug
>>266

それは盲点だった。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:38:45 ID:BXY3OpW0
通るたびに雨を降らしているそうだから、
水資源じゃないか?
最近熱いらしいし

270 :聖石の人 ◆FIXARUtWLY :2007/11/18(日) 21:40:41 ID:GR9a1bQ7
ところで、なんか知らないがとんでもなく変なネタが出来上がったんだが…
投下OKですか?

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:41:33 ID:5NGXg5k3
神崎士郎を召喚
当然生徒にデッキを渡してライダーになった生徒の使い魔がミラーモンスター化
自分だけ契約モンスターが最初いないから「折れたぁ!?」を体感するルイズ
実体がないと分かってタバサ卒倒

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:43:43 ID:yRgsNqcc
ルイズやタバサはともかく
キュルケやギーシュには
ライダーになってまで叶えたい願いなんてないだろw

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:44:50 ID:rkGJxo38
>>270
今日はあまりお奨めできないが。とりあえずカモン

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:45:07 ID:crpl7ZFs
>>272
ギーシュ「全ての女性を楽しませたい!」

と剛の者っぷりをみせてくれるかも?

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:46:43 ID:j7+EoGdE
妹いないのにライダーバトルやらせてどうすんだ。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:48:07 ID:2K6cWo5b
>>274
ギャグ要員としてある意味で皆に愛され「違う! これも確かに愛だけど何か違う!」と絶叫するギーシュ
そして支援

277 :DQな使い魔たち ◆FIXARUtWLY :2007/11/18(日) 21:49:38 ID:GR9a1bQ7
Take2の元ネタがなんなのか分かる人とは友達ということで投下開始。

Take1

私の召喚で現われた生物。
牛と鳥を掛け合わせたような生き物。
しばらく生態を観察してみることにした。

特徴として、鳥の癖に牛なので空を飛ぶことが出来ない。
同時に牛であって、鳥なのでそこまで強いというわけではない。
どーしようも無い。

あ、コックのマルトー氏。
あの牛鳥を見ている。
引きずってった。

その日から私の召喚した牛鳥は消えた。
消えた日の晩御飯は鳥のササミと牛サーロインステーキだった。
ありがとう、暴れ牛鳥。
あなたの味は忘れない。


Take2へ。



Take2

召喚した暴れ牛鳥が(胃袋に)消えたため、再召喚となった。
今度出てきたのは、前面に棘の付いた甲羅を持つ魚だった。

しかし、ここは内陸のトリステイン。
周囲に海水など無く、水のメイジが処置する前に息絶えてしまった。
この日、私のテーブルにだけ東方の『サシミ』という料理が並んだ。
さようなら、突撃魚の品種改良版・轟沈魚。
あなたの味は忘れない。
ちなみに、残った部分はフライにされて、文字通り酒の『肴』になった。


Take3へ。




Take3

轟沈魚も息絶えてしまったため、再々召喚と相成ったわけです。
出てきたのは、鉄を溶かしたような色をしたスライムだった。
契約の儀式を行おうと持ち上げようとした瞬間、逃げ出した。

こうして、私は逃げ出したスライム―――メタルスライムを追いかけるために旅に出た。
ヤツの行方はつかめないが、絶対に捕まえてみせる。
そう、暴れ牛鳥や轟沈魚の犠牲を無駄にしないために。

ルイズ二十九歳、今日も元気に追いかけています。


その頃メタルスライムは、シエスタの家で幸せに暮らしていた。
めでたしめでたし。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:49:49 ID:geeShTfJ
>>276
「でもそれってボクの愛なの」と申すか。

279 :DQな使い魔たち ◆FIXARUtWLY :2007/11/18(日) 21:52:35 ID:GR9a1bQ7
以上、投下終了。
いやなんかこう、ぐだぐだな流れ見てたら手元にドラクエの四コマ漫画が。
見たらちょうど牧野先生で、暴れ牛鳥と轟沈魚のネタだったもので。
カッとなって書き上げてみました。
支援してくださった皆様ありがとうございました。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:53:33 ID:WMAxwyj3
アレ、ゼオンって本を燃やしたら帰れるんじゃねぇ?

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:54:35 ID:ncHzj5P8
おいしそうな気がしないのはなぜだww
GJ

>>278
撲殺ですか

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:56:57 ID:geeShTfJ
>>281
はい、「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜」です

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:58:35 ID:pZxcs1mr
ワルドは「母親を生き返らせたい」でライダーバトル参戦。
ギーシュは不治の病化するか?で、モンモンがかいがいしく面倒見てて、
最後「ギーシュ、美味しいもの買って帰ってくるね」
マリコルヌは当然「英雄になりたい!」だろう。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 21:59:23 ID:+6FkMzug
きゅきゅきゅいきゅいきゅきゅきゅきゅ〜い♪

いや、なんでもない。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:00:34 ID:Wb9GhaEU
>>284
なぜかタバサが無表情で例のバットを振り回すシーンが見えたw

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:01:33 ID:GgBSfy9r
>>279
牧野と言えば勇者カタストロフな俺ガイル
そのネタは四コマ読んでたけど覚えが無いな
怪傑おおねずみとか偽勇者が好きだった。

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:01:49 ID:7Wgj559T
何か定期的に言っておかないと小学生の溜り場になりそうだから言っておく

新規で投下しようとしてるやつは>>1を全て読め



288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:02:58 ID:xWYVusOU
>>823
暴れ馬から子供を庇ってマルコメ死亡(ノД`)

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:03:48 ID:geeShTfJ
>>823に期待

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:04:39 ID:zjz3+jA8
笑死寸前wwwwあじゅじゅしたー!


>>65
まて、クロちゃんはジュノーンだ。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:05:56 ID:0Nm3eJbZ
誰か>>270思いだしたれよ…

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:09:38 ID:M5HaFXd3
>>291
ヒント@:鳥
ヒントA:ID

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:14:46 ID:2K6cWo5b
これはうまい(二つの意味で)
DQ使い魔GJ!

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:17:04 ID:zjz3+jA8
ガンダールヴのシャナ、
ヴィンダールヴの神楽、
ミョズニトニルンのネム、
名を記すことすら憚れる泰麒。

という電波を受信した。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:17:55 ID:D796Vj3e
ヴァッシュなら七万人相手でもなんとかしてくれる…!

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:23:33 ID:7SDdPo+9
殺傷兵器で非殺傷設定の人に無理させちゃいけない

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:24:20 ID:T+c/RQ7k
>>279
轟沈魚の刺身はまずそうだが暴れ牛鳥のステーキは絶対においしいと思う
しかしコック長、貴族の使い魔を料理するとは恐れ知らずな…

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:27:29 ID:JSyN8xhd
でもそれだとルイズが龍騎になった瞬間避けえない死亡フラグが成立するんだがwww

299 :豆粒ほどの小さな使い魔:2007/11/18(日) 22:27:46 ID:6OC2OBEc
こんばんは。
投下してもよいですか?

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:28:02 ID:J038nY4W
全盛期のオウムが小銃、化学兵器などの工場、頭脳担当信者と労働担当信者揃えて召喚されたら面白いかな?

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:28:14 ID:GR9a1bQ7
>>297
それについては私も同意見だったり。
牛であるくせに鳥特有のササミが取れ、鳥であるのにサーロインも堪能できる。
実際に誕生したら新しい食材かも。

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:28:16 ID:2K6cWo5b
>>294
泰麒は右手じゃないだろうか
麒麟だし
右手なら『心優しき神の笛』だし
汕子や傲濫もいるし
多分場合によってはハルケギニアの幻獣魔獣を使令に下して増えるだろうな
そういや傲濫(ごうらん・漢字に自信ない) はどれくらいの戦闘力が期待できるんだろう?
ぶっちゃけ主の身を守る役割は麒麟は血の汚れの問題から無理、女怪も戦闘力に不安がある
となると傲濫に一任するしか無いわけだが。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:29:08 ID:JSyN8xhd
>>300
あまりメタなネタはやめたほうがいいぞ

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:30:04 ID:/lboDm0W
Go!

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:30:05 ID:yeoPF33V
うーむ、タバサナイトだと、キュルケ龍騎とか思う今日この頃
ルイズ? てめーは占いでもしてろっての! ……手塚かっこいいよ手塚

306 :豆粒ほどの小さな使い魔20 1/4:2007/11/18(日) 22:30:13 ID:6OC2OBEc
心って、ややこしい。

嫌な気持ちだったのは、カトレアさんのことがきらいだからじゃなかったみたい。
ルイズの魔法のお披露目の続きは、ご両親と、元気になったからと着いてきたカトレアさんに暖かくお祝いされた。
ただ、あまりに小さな子供のように可愛がられるのにルイズが最後には爆発しちゃったけど。だから草笛は落ち着いてもらえるようにゆっくりとした曲を選んだ。
笛を吹いていると、いつも合わせてくれる音が聞こえるような気がする。遠くなっちゃった皆との繋がりを忘れないように。

夕ご飯は、全部ルイズの好きな物が用意された。カトレアさんがそうお願いしてたって。怒ったりするところが想像できない。
「ルイズ、ですがこれで満足したりしないでしょうね?」
「もちろん、分かってますお母様。これは最初の一歩に過ぎないことを、行動で証明してご覧にいれます」
かっこいいな。
そう思ってルイズのことを眺めてるのが、私ともう一人、いた。
皆の目が、ルイズとそれをからかうキュルケに向かってるのを確かめて、私はカトレアさんの肩に跳んだ。
「るいずハ、本当ハ泣キ虫、ダケド、スゴク頑張ルノ」
ちょっとびっくりしたみたいだけど、すぐに小さな声で返事をしてくれた。
「そうね、それに本当は、とっても優しいのよね」
「ウン、アト負ケズ嫌イデ」
「恥ずかしがりやさん」
くすくす。カトレアさんが笑ってるのに、タバサが気がついたみたい。でも知らない振りをしてくれた。
「かとれあサンハ、私ガ嫌ジャナイノ?」
「どうして? 小さなルイズが好きな人は、私も大好きよ」
違う。そういうことじゃないの。手のひらに浮かんだ汗を、上着で拭う。聞きたいことがあるのに、言葉が上手く見つからない。
「今は、お食事をしましょう。ほら、ルイズの側に居てあげて」
「ウ……ウン」
「ルイズが寝たら、私の部屋へ。扉に隙間を開けておくから」
「分カッタ」

ほっとした。
やっぱり、優しいだけの人じゃなかったみたい。


* * *



307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:30:19 ID:KSG/xc/A
石塚2先生を思い出した

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:30:21 ID:VF28KC2G
殺伐としたスレに豆粒大の救世主が!
というわけで支援。

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:31:10 ID:ccfi7C0m
超絶支援

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:31:17 ID:GR9a1bQ7
私では無理だった雑談切りを実現してくれ支援

311 :豆粒ほどの小さな使い魔20 2/4:2007/11/18(日) 22:31:32 ID:6OC2OBEc
「聞いてたのより、優しい感じだったわね。それとも、今日が特別だったってことかしら?」
「そうみたい。お父様があんなに酔っ払ったとこなんて、私も見たことないもの」
そう言う私たちだってお酒入ってるし。騒ぐだけ騒いで、いい感じに疲れちゃった。
シエスタとタバサは客間に引っ込んで、多分もう寝てると思う。キュルケはどういうわけか、私の部屋にまでついてきたけど。
ていうか、そこは私のベッドよ。
「いいじゃないのたまにはこういうのも」
ちょいちょいと手招きされる。キュルケの手には、ワインのボトルとグラスが二つ。カナッペを盛ったお皿まで。
「んっ もう少しスパイシーな方が私の好みなんだけど、でもヴァリエール家の料理人も中々よね」
「寝る前にあまり食べるのもどうかと思うわよ」
「残したって硬くなるだけよ。美味しいうちに食べてあげなきゃ料理に悪いじゃない」
まったく、口ではキュルケには敵わない。お腹一杯でも、そう言われたら食べなきゃって気になるじゃないの。
「そのクリームチーズのは私のよ」
ルルルッ
「硬いこと言わないの。ほら、あなたもこれ食べてみなさいよ」
「ちょっと、そんなの大きすぎるわよ。ハヤテにはこっち」
クラッカーを小さく砕いて、フルーツクリームを乗せてハヤテに渡してあげる。
お行儀が悪いと言いたそうだったけど、ちょっと笑って、一口齧ってくれた。これでハヤテも共犯だからね。


「でも、よくうちに来る気になったわね」
声は掛けたけど、正直来てくれない確率の方が高いと思ってたから。お父様たちはちゃんと客人として遇してくれたけど、キュルケにとって居心地がいい場所じゃないはずだもの。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:31:43 ID:ZYvzgXxi
メタルサーガ主人公チーム召喚
閃いたけど
ハン太=ヴィンダールヴ
キリヤ=ミョズニトニルン
アルファ=ガンダールヴ
デルフが・・・( iдi )

313 :豆粒ほどの小さな使い魔20 3/4:2007/11/18(日) 22:32:47 ID:6OC2OBEc
「ツェルブストーとして、一度はヴァリエール公とちゃんと面識を持ってみたかったっていうのもあるし、そういう意味でもいい機会ではあったのよ」
ここまで素顔を見せてもらえるとは思ってなかったけど、と苦笑する。それはあんたが開けっぴろげだったから、お父様も毒気を抜かれたのよ。
もてなしを受けて料理を褒めるのは、客としてのマナーだ。学院ではだらしないところが目立つけど、ただの色ボケじゃなかったってことか。
「将来のこと、考えてるんだ」
「そりゃ少しはね。再来年はもう卒業してるわけだし」
「ツェルブストー家の家業を継ぐの?」
確か、手広く事業を展開してたはずだ。隣領だけど、そうなると顔を合わせる機会はぐっと少なくなるだろう。学院なら隣の部屋で、嫌というほど顔を合わせるのに。たった二年後には全然違っちゃうのか。
「いつかは継がなきゃって思うんだけど、もう少し見ていたいっていうのもあるのよ」
胸の中の変な気持ちを、ワインでぐっと流し込む。むせた。
「ああもう何やってんのよルイズ」
「うるひゃいっ けほっ」
薄情なキュルケなんて知るもんか。ハヤテはずっと一緒にいてくれるもんね。
「まぁ卒業後のことは置いておいて、あんたやたら熱心にタバサ誘ってたみたいじゃない。それが気になったのもあるわ」
「よく知ってるわね。誰に聞いたのよ」
というか、誘ったのは朝の散歩のときだから、私たちしかいなかったはずなんだけど。
「気がついてなかったの? 授業中もやたらとそわそわして、タバサの方ばっかり見てたじゃないの。放課後の魔法練習の時も、ぼうっとして失敗してたし。あれ、タバサの返事を待ってたんでしょ?」
恥ずかしくて、顔が上げられない。
「素直なのは美徳だけど、あまり素直すぎるのも貴族としてどうかと思うわよ」
「う、うるさいわね、分かってるわよ」
ハヤテが私の指をさすって宥めてくれる。うん、ありがとう。もう大丈夫。
「つまんなーい。その子が来てから、ルイズが爆発しなくなっちゃった」
「キュルケ、あんたねぇ」
「うそうそ、冗談よ。感心してるんだから。あのちょっと突付かれるだけで爆発してたルイズが、だんだん大人になってるんだなって」


314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:33:17 ID:2K6cWo5b
支援

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:34:05 ID:GgBSfy9r
支援

316 :豆粒ほどの小さな使い魔20 4/4:2007/11/18(日) 22:34:13 ID:6OC2OBEc
悔しい恥ずかしいむずむずするどうしてこんな見守るような目でキュルケに見られないといけないのよ。
「いいお姉ちゃんができて良かったわねールイズ」
「っ からかってるでしょう!」
ケラケラと笑いながら、形のいい喉を反らしてワインをくーっと空ける。
「だってぇ、悔しいじゃないのぉ。私がいっぱい弄っても変わらなかったルイズが、ハヤテだと簡単に変わっちゃうんだもの」
え?
今の、冗談めかした声の中に、違う気持ちが混じってるようで。
私が何か言うよりも早く、キュルケはベッドからひょいと飛び降りた。
「ああ、飲んだ飲んだ。もう流石に限界。それじゃ私も寝るから」
ひらひらと手を振りながらドアから出て行く。あれ? 何で私、ぼうっと見送ってるんだろう。ほっぺたがやたらと熱いし。
「悪口ヲ遠クカラ言ッテクル人ニハ、何ヲ言ッテモ届カナイ、ケド、きゅるけハ違ッタヨネ」
「……うん」
いつでも、入学してからずっと。私のところまで来て、それで散々からかって。
「きゅるけ、キライ?」
「好きじゃないわよ、あんなやつ」
人のことをゼロゼロって、それにからかってばっかりだし。でも、
「でも、きらいじゃないわ」
いなくなったら、寂しいって思うくらいには。
「ちょっと飲みすぎちゃったみたい」
キュルケの悪酔いに釣られちゃった。
見ていたいって言ってた。誰のことをかな? 私もその中に入ってるんだろうか。
お皿とグラスを、サイドテーブルに片付けて、ぽふと枕の位置を直す。
「さぁ寝るわよハヤテ……あ、そうだったわね」
ドアを一度開けてから、置物を挟んで閉めなおす。指二本分の隙間。
「これでいいわね」
「ウン、イツモアリガト」
手紙を出したとき、ついでに学院の寮みたいに改造させちゃえばよかった。そうすれば、ここは私とハヤテの部屋ってことになるし。
「明日残ってくれるのはタバサだけか」
そう、タバサともちゃんと話さないと……それで、タバサとちい姉様と……
目を閉じてたら、ふふ、ハヤテったら指笛で子守唄なんて。
あんまり甘やかすと、もっと甘えちゃうから……ね……


317 :豆粒ほどの小さな使い魔:2007/11/18(日) 22:35:29 ID:6OC2OBEc
投下終了
素直になれないけど本当は大切なお友達。


318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:37:03 ID:OitynA0v
>>295
いまテロ牧師で構想中。
一週間以内に書いてみる予定…

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:37:09 ID:2K6cWo5b
× ツェル『ブ』ストー
○ ツェル『プ』ストー

GJ!
ああもうこいつら可愛いなあ

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:37:57 ID:/lboDm0W

学生時代は短い一瞬の輝きなんだぜ!

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:38:27 ID:iprxcU0D
GJ。あぁんもぅあぁんもぅあぁんもぅ転がりまわりたくなるじゃないか。
キュルケいいヤツだよキュルケ。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:40:42 ID:ccfi7C0m
キュルケはいいお姉さんだな。
和んだ。マジで和んだ。アンタの投下はマジで大活躍ですよ。
つまりGJ!

323 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 22:41:47 ID:sHGxHu8C
豆粒さんGJです!
この人の後は緊張するー……
一応十分後投下します

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:41:58 ID:3tF2q1P0
>>318
おおっ! これは期待してるぜ

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:43:44 ID:h5vZ0OlQ
ハヤテは俺の心の妖精

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:46:09 ID:N5AeoJyB
豆粒にはレコンキスタとかアルビオンだとかといった争い事は無しで平和にほのぼのしていて欲しいっすww
ああ、癒される………。

327 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 22:47:09 ID:HOc/vob1
>>317
GJ!

俺はとあるの人が投下し終わったら投下させていただきたいのだけれど、いいかな?

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:47:20 ID:GR9a1bQ7
豆粒の人、ほのぼのしていて良いですね。乙です。
そしてこの後にとあるの人がやってくる。週末は嬉しいな支援

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:48:34 ID:AXzO0R9E
雷帝でゼオンがデュフォーの事を家族だと思っていてなんか感動してしまった

330 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 22:49:29 ID:sHGxHu8C
それでは投下開始しますー

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:49:57 ID:JSyN8xhd
今日はいっぱいくるなー


332 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 22:50:59 ID:sHGxHu8C
「こっちの魔術はちょっとスタイルが違うんだにゃー」
 基本、必要最低限しか摂取しなくても大丈夫な土御門は、村長のご好意によって頂いた夕食を割と早く食べ終えた。
 一方のインデックスは、未だにガツガツと手と口の動きが絶えない。
 土御門がインデックスのためにと残した分もたいらげ、まだまだお腹いっぱいには程遠いご様子。既におかわりモード突入だ。
 あの小柄な少女のどこにそんな腹があるのだろうと、村長が驚きを隠せていない。
 このままでは村長の好感度が下がってしまうと危惧した土御門は、彼女の食事に対する勢いを止めようとインデックスに話しかけた。
 この世界の魔術――もとい魔法を二、三回見ただけで多少理解したのはさすがと言うべきなのだろうか。たとえあのような状況でも観察を怠らないのが土御門だ。
 返事をするのがめんどくさいのだろう。未だに料理は口に運んでいるが、目はちゃんと土御門の方を向いている。
 続きをどうぞという意味を含めているのは有り難いが、これでは裏の目的が達せられない。
 話を続ければ止まるかにゃー……、とやや脱力しながらも、仕方なしに土御門は続けた。
「一、ワンドを使って呪文を詠唱すれば特定の魔術が発動。二、ただしそのワンドがなければ魔術は発動できない模様。後は魔術に頼りすぎてる部分もあるかもにゃー」
 まあこれが全ての魔術師に該当するかは保証できないぜよ、と付け加える。
 さすがにそこまで言われたら、返答しなければならないだろう思ったのか、もぐもぐしていた料理を置いてある水を使い、無理矢理飲み込む。これで口の中は空洞だ。
「ふむふむ。そのワンドに何かの術式が入っているのかな?」
 いや、と土御門はインデックスの意見に反論する。
「確かにその可能性もあるが、俺個人の感想としては多分杖は魔術を発動させる何かの媒介ととらえるべきなんぜい」
 たとえば、アニューゼという人間がいる。
 彼女は『蓮の杖』という武器を使い、『偶像の理論』を組み込む事によって座標攻撃を可能としている。
 これがインデックスが思っている敵の魔術だ。
 つまり、杖に込められている術式を発動する事によって使える代物という事だ。
 しかし、土御門が受けた印象はどちらかというとRPG的な要素を含んだ魔術であった。
 つまり杖自身には術式が込められておらず、単なる始動キーとして存在している感じだ。

333 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 22:52:59 ID:sHGxHu8C
 事実、彼らの魔術は魔術と呼べるような物ではない。むしろ、『魔法』と命名した方が良いのかもしれない。
 もっとも、彼らがたまたまそういうタイプのメイジであっただけという可能性も否定できない。が、参考程度に話す分には問題ないと土御門は踏んだ。
 インデックスは土御門の言葉を頼りに、必死に頭を働かせたが、
「うーん……。見ていないからなんとも言えないね」
 どうやらお手上げのようだ。
 土御門との会話にうまく入ってくれたようだ。手に持っていたナイフやフォークは机に置いてある。
 ホッと一安心をした土御門は、そうそうにこの話題を終わらせる。
「にゃー。俺も詳しく見る暇はなかったからな。まぁ後々研究さしてもらうんぜい」
それよりも、と土御門は別の、もっと重要な問題について語り始めた。
「吸血鬼に襲われている、とは予想外なんぜよ」
「うん。こっちの世界でも存在しているっぽいね」
 二人はこの村に着いてまず村長へ事情を説明することにした。
 おそらくこの村に宿と呼ばれるような場所はぱっと見存在しない様子。ならばと、土御門はこういうときに行く場所でのお決まりである『村長の家』へ向かった。
 飛行船に乗ってガリアへ向かっていた所、賊に襲われ命からがらで逃げ出してたどり着いたという嘘は、用意に村長の心をゲットした。
 この際にもインデックスがシスターだと思われたのが幸いだ。
 先程インデックスから聞いた件といい、どうやらある宗教がそうとう大きな支配を持っている、と土御門は判断した。
 その際に話されたのが、今このサビエラ村を襲っている吸血鬼の話であった。
「吸血鬼は太陽の光に弱いから日中外を歩かないそう。なら『こちらの吸血鬼』は『うちらの吸血鬼』とは違うようだにゃー」
「うん、吸血鬼が襲うならここの村人全員が死んでてもおかしくないからね」
 インデックス達の世界に(おそらく)存在している吸血鬼は、漫画やアニメ等に出てくる吸血鬼の比ではない。
 見た人間は存在せず、尽きる事のない無限の魔力を誇る不老不死。おそらくそれらを倒す術は本当に数える程度の物でしかない。
 が、こちらでは違う。
 どうやら、世間一般に広まっている吸血鬼がこの村を襲っているらしい。
 弱点をつけば敵は死ぬ。そしてこの村ではそれを実行できる人間がいなくて困っているとの事。
 ならば話は簡単。
「じゃあ私たちが倒さないとね」

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:54:11 ID:7SDdPo+9
>用意に村長の心をゲットした。
「容易」な、と誤字指摘しつつ支援

335 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 22:54:40 ID:sHGxHu8C
 もちろん倒すべきだ。
 そう、インデックスは思っていた。
「…………………………………………は?」
 が、土御門にとってはどうやら違うようだ。
 予想外の返答に、インデックスも「へ?」と聞き返してしまう。
 土御門は僅かばかりズレた青く輝いたサングラスを戻し、インデックスに確認をとる。
「待て、お前はまさか吸血鬼を倒そうとしてるのか……?」
「うん」
 寸分の迷いもない肯定に、土御門はため息を吐く。
「困っている人がいたら助けなきゃ」
 むしろ自分が困った。
 確かにこちらの吸血鬼は日光に弱いと言われている。ならば心臓に杭を刺したり、火で燃やしたらおそらく死ぬのだろう。
 しかし、それはあくまで可能性だ。
 たまたま日光に弱いという『弱点』が被っただけなのかもしれない。たまたま一人ずつ襲っていく吸血鬼なのかもしれない。
 挙げれば挙げる程こちらが不利になるような展開だ。
 しかも、この件に関して自分達が介入する必要はない。
 自分らは布教するシスターとそのお供をする人間だと判断されている。

 別に吸血鬼退治にこの村に来たわけではない。
 上条当麻という少年と出会う為に一晩泊めてもらうだけの場所だ。

「……無理だ」
 敵の強さがわからないのに立ち向かうのは無謀だ。
 こちらの戦力は魔力がない魔術師に出来損ないの無能力者。
 援軍もなにもないこの状況で、
 『日光が弱い』という事しかわかっていない吸血鬼に勝負をしかけるにはリスクが高すぎる。
 もちろん土御門だってこの村を見殺しになどしたくはない。できる事なら救ってやりたいとも思う。
 しかし、今回は条件が悪すぎる。
「どうしてかな?」
 なのにこの少女は疑問をあらわにする。
 まるで、とある少年と同じ行動を取るかのように。
「わかるだろ? 俺達が死ぬかもしれないんだぞ?」
「でも、このままじゃみんな殺されちゃうかもしれないだよ?」
「そのために俺達が死んでいいのか?」
「なんでそんな話をするのかな?」
 ん、と眉をひそめた土御門に、インデックスは続ける。

「もとはるはこの村の人たちを助けたくないの?」

 迷わず、真っすぐと土御門の目を見た。
 これだ。
 とある少年もおそらく同じ言動を取るだろう。
 そして、こうなっては何を言っても無駄である。
 本当に、困った。
 イェスと言ってもノゥーと言ってもあまりいい未来ではない。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:55:34 ID:KSG/xc/A
コミック第一巻発売支援

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:56:05 ID:FuhUn+KG
支援

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:56:28 ID:VYjD+JIF
sien

339 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 22:57:24 ID:sHGxHu8C
 インデックスを死なせるわけにはいかないのだから結局は自分が頑張らなければならないのだ。
 と、そんな時だった。
 半開きのドアを盾に、自分達を覗いている小さい少女の存在に気付いた。
「ん?」
 自分から視線に離れた事に違和感を感じたのだろう。インデックスは振り返り、土御門の視線の先を見た。
「おお!?」
 まるで小動物を見るかのような輝きを出すインデックスは、さっそくこちらに来てもいいよと手招きする。
 しかし、少女はビクッと体を震わせるだけでこちらに現れようとしない。
「どしたのかな? こっちに来てもいいんだよ?」
 不思議がるインデックスに対して、少女は言うとおりにするべきか悩んでいる。
 そこに、今まで会話に参加しなかった村長が少女を促す。
「お入りエルザ。お客さまにご挨拶しなさい」
 村長の孫娘なのだろうと二人は判断する。まだ五歳ぐらいであろう少女なのだ。初対面の人間に怯えてしまっても仕方ない。
 エルザと呼ばれた少女は、トコトコとやや緊張しながらもインデックスに近づき、一礼する。
「わぁ〜、かぁいいんだよー」
 インデックスがそのままお持ち帰りしそうな勢いでキュウ〜と抱きしめる。あ、う……と困惑した表情をエルザは浮かべた。
「にゃー、インデックス。相手が困っているんだぜい」
 ニヤニヤと笑みを浮かべながら形だけは静止させる。ほっほ、と村長もつられて笑う。
「あわわわっ、ご、ごめんね?」
 いささか自分の行動が失礼であることに気付いたようだ。
 慌ててインデックスはエルザから離れて、改めて挨拶をした。
「こんにちわ。エルザって言うんだね?」
 こんな腹ぺこシスターでもシスターだ。屈託な笑みを浮かべて、エルザが話しやすい場を作る。
 そんなインデックスの対応にやや心を開いたのか、
「う、うん……」
 と顔を俯き、とても小さな声で肯定した。
「短い間だけどよろしくね。大丈夫、私たちが吸血鬼を退治しちゃうんだから」
 吸血鬼、といえば子供たちが恐怖する対象だ。しかも今現在襲われているのだから、少しでも安心させようとインデックスなりに考えた言葉であった。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:58:23 ID:JSyN8xhd
支援

341 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 22:59:33 ID:sHGxHu8C
 やれやれ、と言わんばかりに土御門はため息を吐く。どうやら既に決定事項らしい。
 しかし、
「お姉ちゃんはメイジなの……?」
 エルザは変わらず怖がっている。いや、むしろどちらかというとインデックスに怯えているようだ。
「うん。そうだよ?」
 小首を傾げ、不思議がるルイズ。何か自分は悪い事を言ってしまったのだろうか?
「ッ!」
 すると、エルザはすぐさまインデックスから離れて、そのまま立ち去っていった。
 呆然とするインデックス。黙っている土御門。ただ一人、事情を知っている村長が口を開いた。
「すみません。エルザはメイジに両親を殺されておりますのじゃ」
「……そう、なんだ」
 よっぽどショックだったのだろう、かなり落ち込んでいる。
 無理もない、小さい子供に拒絶されたのだ。インデックスは、村長に対してなにか返事をしなければならないと思っての言葉であった。
「一年ぐらい前に寺院の前で拾ったのです。聞けば両親はメイジに殺されて自分だけなんとか逃げてきたようでの。すみません、エルザのためを思っての発言が……」
「あ、ううん。気にしなくていいんだよ」
 どうやら村長はインデックスの発言を嘘と捉えたようだ。やはり、メイジ=杖という方程式があるのかもしれない。
 罪悪感を感じたのか、慌てて両手をぶんぶんとインデックスは横に振る。
 その時だ。今まで黙っていた土御門が突然と立ち上がる。
「――インデックス」
「ほえ?」
 サングラスのせいで表情がわからない。一体どのような思いで今この場にいるのかが、わからない。
「気が済むまで吸血鬼探しをしていい。けど自分一人でしてくれ。あと自分がメイジだとあまりばらさないようにな」
「え……、もとはるはどうするの?」
 インデックスの横を通り過ぎ、借りている部屋に向かおうとする土御門に待ったをかける。
 いくらなんでもインデックス一人では危ないのではないだろうか?
「俺はその間こっちの言語を覚えるんだにゃー」
 しかし、どうやら土御門は本気のようであった。

342 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 23:01:53 ID:sHGxHu8C
「……んで、俺と一緒に仲良くドキドキピクニックイベントの行き先はどこなのでしょーか?」
 上条当麻とタバサは、シルフィードの背中に乗って快適な空の旅を送っていた。
 ただし、それはあくまで景色のみ。
 まるで当麻がこの場にいないかのように、タバサは黙々と本を読んでいるのであった。
 背びれを背もたれにして、心地よい風を身に浴びながらも、のんびりと字を追っている。
 暇だ。
 勝手に連れてかれたのに、その人物はこちらと話そうとしない。いくら当麻でもこれはどうかと思ってしまう。
 むしろ気まずい。限られた空間の中で、いざ話を振ろうとするにはそうとうの勇気を必要とする。
 それでも当麻はこういった無駄な所で頑張る。当麻はタバサへと近づくと、話しかけた。
 おそらく華麗にスルーされるだろうなぁ、と否定的な思いを浮かべる。
 なんせ、タバサが会話をしている所など数えるくらいの程しか見ていない。
 しかし、
「頼みがあるの」
 まさか返事が来るなんて予想外であった。
 簡潔で短絡。しかもこちらに視線は向けずにぽつりと呟いた程度だ。
 しかし、今の当麻にとってそっちよりも重要な方を指摘した。
「って、普通に返事すんのかよ!?」
「話しかければ、当然の事」
 いやいやいや、と当麻は自分の顔の前で激しく手を横を振る。
「だったらこのような誰にも気付かれない二人だけの空間でコミュニケーションとりたくありませんオーラを出すスキル『本を読む』はありなんですか!?」
 言いながら、あれ? 実はこの空間いろいろとまずいんじゃないかと気付く当麻。
 二人きりの空の旅、何だがとても響きが良さそうに感じると同時、危ない面もありそうだ。
 一方のタバサはようやく顔をこちらに向けて、無表情のまま本のタイトルを当麻に見せつけた。
 が、当麻にはこちらの言語は読めない。普段は会話として成立しているのに、不思議な事だ。
「なんて読むんだ?」
「よくわからない言葉を連発する人とのコミュニケーション方法」

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:01:56 ID:JSyN8xhd
支援

344 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 23:04:53 ID:sHGxHu8C
 ズゴッ、と当麻は思わずこけた。その際、シルフィードから落ちそうになるのは言うまでもない。
 うぉ! アブネェよ! とハラハラしながらもシルフィードの背中に乗り直す。
「俺か? 俺なのか!? 確かにこっちには存在していない単語を連発してますけどっ! それはあくまでこちらの世界の話であって、わたくしたちの世界では至極当然な話なのです!」
 彼の言う世界はジャパニーズ文化(オタク世界)という割と狭い空間なのだが、ばれないし問題ないっ! というのが彼の心情だ。
 すると、タバサは本のページをめくり、そこに書いてあるだろう内容を口にする。
「一、ハイテンションな人がこれに該当する」
「嘘こけ! お前俺が読めないからって適当なこと言うんでない!」
 ビシッ! と馬鹿っぽい人のようにタバサに向かって指をさす。
 すると、タバサは次のページをめくり、再び内容を口にする。
「二、割と馬鹿っぽい人がこれに該当する」
「えぇい、今考えました感が逆にありすぎてるんですがっ!」 タバサは数秒ばかしジッと当麻を見つめる。そして視線を本へと戻すと、また黙ってページをめくり始めた。どうやらもう話す事はないらしい。
「…………、なんかよくわかんねえな」
 今の状況を一言で述べた当麻は、タバサから少し離れて、大の字となって寝転ぶ。
 目的地にまではまだ時間がかかる様子、当麻もやることがないため、仕方なく空をボケーっと眺める。
 何もできない当麻は、ただただタバサに付き合うしか道はないのだ。
 そして気付く。

 結局自分はどこに連れていかれるのかわからずじまいであった。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:05:46 ID:rl9gLtKD
支援

346 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/11/18(日) 23:06:47 ID:sHGxHu8C
>>334
指摘ありがとうございますorz

以上で投下終了ですー、支援ありがとうございました
なかなか主が出てきませんw

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:18:05 ID:4ywAFUOn
GJっしたー!

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:18:08 ID:5NGXg5k3
>>305
ルイズ「あたしの魔法は失敗する」
メンヌヴィル「燃やされに来たお前が悪い」
マルコメ「どーです?俺強いでしょ?」

349 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:24:40 ID:HOc/vob1
おつかれー
それじゃあ、後半出来たんで投下してもいい?
ネタ被りなんて少し心苦しいが。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:27:07 ID:JSyN8xhd
わーい今日の夜は投下祭りダー

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:29:38 ID:myNIH6Ij
>329
よう俺
カツオブシといい雷帝の書き手さんは分かってらっしゃる

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:30:06 ID:h5vZ0OlQ
いいぞいいぞーどんどん続けー

353 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:34:14 ID:HOc/vob1
よし、行くぜ!

354 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:35:39 ID:HOc/vob1

 被害にあった家を調べ、若い娘を一か所に集める。
 村長宅にある客間が広いとは言え、15人程が集まれば窮屈だろうが我慢してもらうしかない。
 勿論、襲われたら一網打尽だという懸念もあったがウリエルが守るという事で彼女達を納得させた。
 そうして今、二人は客間の隣の部屋で休んでいる。
 尤も、休んでいるのはタバサでウリエルの方は魔法を使ってアレキサンドルの監視をしていたのだが。
「動きは?」
「まだ、なにも」
 吸血鬼が夜に活動する事を考え、昼間の内に睡眠をとっていたタバサが夕方になって目覚める。
「ウリエル」
「何?」
「どうして、彼が屍鬼人だと分かったの?」
「……生きている生命には、正の力が宿るわ。死ぬとそれが消える。そして、それを無理やりに蘇らせたり動かそうとすると正の力では無く負の力が宿る」
「だから、屍人鬼かどうかわかる?」
「あの人からは負の力しか感じなかったし、母親からは正の力しか感じなかった」
 自分の知らない魔法を幾つも知っているウリエルの技術に、タバサは今更ながらに頼もしく思う。
 錬金などの魔法はからきしだが、こうした戦闘に関する能力は素晴らしく高い。
「太陽が沈んだら外にいく」
「貴女の方に注意を向けると、アレキサンドルの動向が判らなくなるわ」
「構わない、私は囮。ウリエルがいれば、吸血鬼はここに手が出しにくい筈。そうなれば私を狙う」
 こうなってしまうと、当初のウリエルを騎士と偽った策が痛手になってくる。
 ウリエルが無防備だと油断させようとした案は、アレキサンドルが屍鬼人だと言うのを聞いた時点で捨てた。
 下僕である屍鬼人を手許に置いておかないとは、よほど自信があって大胆なのか慎重で用心深いのか、そのどちらかだ。
 どちらにしろ、下手な小細工は通用しまい。まがりなりにもトライアングルクラスの騎士が殺された後で、初日から何も出来ない無能者が送られた事を演技だと見抜けない相手ではないだろう。
 こちらのアドバンテージは、屍鬼人をイの一番に見つけ出せだし、監視下に置いているという事だけ。
 ウリエルを従者として、無防備に村を歩かせた方がよかったかもしれない。ウリエルは杖が無くとも魔法が使えるし、アレキサンドルへの監視も外さずに済む。
 何にしても、使い魔に負担をかける事になるのは間違い無いのだが。

355 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:37:12 ID:HOc/vob1
「……ウリエル、少し休んで」
「この程度なら問題ないわ」
 主従の必要な事だけのやりとり。
 他人から見ればつっけんどんな態度に見えるかもしれないが、タバサにすればそれが彼女なりの優しさなのが解る。
 ごく短い付き合いだが……まるで生れた時から一緒の姉妹のように不思議とウリエルの感情はよく理解できたし、ウリエルもタバサをよく理解してくれていた。
「夜になれば、忙しくなる。少しでも休んでおく方が得策」
 日没までそれほど時間がある訳ではないが、このまま起き続けているより1時間でも仮眠をとった方が良いだろう。
「……わかった」
 そう言うと、ウリエルはベッドに腰掛け、壁に背を預けて静かに目を閉じる。
 杖を抱いているのは何かあった時、直ぐに動けるようにするためだろう。
 程なくして、寝息を立て始めたウリエルを見てタバサは思う。
 彼女は……いかにして、このような生き方を身につけたのだろうか?
 自分とそう歳が変わらない少女。学院の生徒たちがそうであるように、メイジであったとしても平穏に暮らせる者が大半なのだ。
 自分のように、こうした事件に対して慣れ過ぎている事の方が異常なのに。
 何も語ろうとしない自分の使い魔に対して、タバサは初めてキュルケ以外の誰かに興味を持つという事を覚えていた。


356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:38:22 ID:h5vZ0OlQ
シエン

357 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:39:14 ID:HOc/vob1


 日が沈み、二つの月が高く昇る。
 先ほどの予定通り、タバサはあえて村の中を歩き回っていた。
 周囲には誰もいないが、何かあればウリエルが瞬時に駆けつけてくれる手はずになっている。
 敵に自分がメイジであると悟られない為に杖は持ってきていない。
 タバサの彫像のような顔にほんの少しだけだが緊張がみられる。
 シュヴァリエとは言え、丸腰で囮になるのはやはり尋常ではない重圧であるのだろう。

 そうして、村を一周ほどしたタバサ。
 しかし、肝心の吸血鬼が現れる事は無かった。
 結局何もしないままに村長の家まで戻ってきたタバサは少しだけ嘆息する。
 ……やはり少し安直すぎただろうか?
 時間を置けば、自分やウリエルは兎も角、村の娘達が保たない。そう考えて早く解決したいのだが。
 仕方がない、明日からまた調査しその結果をふまえてまた何か策を……
 そこまで思考したタバサの耳に、悲鳴が聞こえてきた。
 咄嗟に二階を見上げる。
 違う、あそこからでは無い、それよりも少しだけ近く、そしてあの部屋に居る娘達よりもずっと幼い悲鳴。
 タバサは駆け出す。
 悲鳴の発生場所はすぐに解った。窓が叩き割られ、中で一人の少女がうずくまっている。
 その壊れた窓からタバサが飛び込むと同時に、扉を叩き開けてウリエルもまた部屋に駆け込んできた。
 そこに居たのは、五歳ぐらいの小さな女の子。
 笑えば愛くるしいであろうその顔は、恐怖で歪んでいる。

「いやぁああああああああああ!」

 二人を見て、少女は更に悲鳴を上げる。
 タバサはその少女の元に駆け寄り、ウリエルは叩き割られた窓から外を見渡した。
 夜目が利くウリエルであったが、既にそこには誰もいない。
 直ぐに術を起動させ、アレキサンドルの方に視線を向ける。
 ……彼は、自分の家で眠っている。
 だとすれば、ここに来たのは吸血鬼本人であるという事か。
 追いかけるべきかどうか一瞬迷ったが、夜の吸血鬼に不用意に挑んで勝てると思うほどにウリエルは愚かではない。
 それに、吸血鬼に襲われておびえる少女を放っておくわけにもいかないだろう。
 現に彼女は毛布を被って震えている。
「大丈夫、私たちは貴女の敵じゃない」
 ウリエルがエルザに呼びかけるが少女は震え続けるばかり。
 そこで、二人はエルザがメイジを恐れていることを思い出す。
「……タバサ、私は皆の様子を見てくるから、その娘をお願い」
 幸いにしてタバサは杖を所持していない、自分が相手をするよりもずっと良いだろう。
 そう考えて部屋を出て行こうとするウリエル。
 そこでふと、扉に目をやり、次に部屋を見渡す。
 タバサが飛び込んできた窓にまで戻ると、何かを確かめるように足先で床を探る。
 最後に、もう一度窓の外を覗き込んだ後、振り返ってタバサに訪ねた。
「タバサ、吸血鬼の姿は見た?」
「いいえ」
「そう、ならいいわ。……一応、気をつけて」
 タバサが頷くと、ウリエルはようやく部屋を出て行く。
 残されたタバサは、エルザが泣きやむまでずっと彼女の傍を離れなかった……


358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:40:25 ID:bqkqbhOR
支援

359 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:42:17 ID:HOc/vob1

 夜も更け、ウリエルとタバサは自分たちに宛がわれた部屋にいた。
 そこには吸血鬼に襲われたエルザも一緒である。
「少し仮眠をとるから、何かあったら起こして」
「かしこまりました」
 エルザの目が在る為、自室でも演技をする二人。
 タバサの杖がベッドの下に隠してあるのを悟られる心配があったが、二人にはどうしてもエルザを一人にはしておけなかった。
「おいで」
 杖を恐れるエルザをタバサは手招く。
 壁を背にして座りエルザを抱きかかえると、その温もりに安心したのかエルザは目を閉じた。
「おねえちゃんは寝ないの?」
 この中で、唯一寝る気配を見せないタバサの事が気になったのかそう問いかける。
「うん、吸血鬼がきたら騎士様をおこさなきゃいけないから」
「大変だね」
「それが仕事だから」
「お姉ちゃん、まだ子供だよね?」
 自分よりも年下の少女に子供呼ばわりされるが、さほどタバサは気にしない。
 ……彼女の手が触れている場所を指して子供だと言われても仕方ないと自覚はしてる。
「子供なのにえらいなぁ。一生懸命、一生懸命働いてて。えらいなぁ」
「……」
「おねえちゃんと騎士様は姉妹なの?」
 唐突に、何を言い出すのだろうか?
 タバサは内心、少しだけ驚きながら首を横に振る。
「違う」
「そうなの? でもおねえちゃんと騎士様、そっくりだよ?」
 外見の事ではあるまい。
 見た目はタバサとウリエルは全く似ていない

360 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:44:06 ID:HOc/vob1
「おねえちゃんのパパとママは?」
「ママいる、パパはいない」
「ママはどうしてるの?」
「寝たきり」
「そっか」
 少しだけ、空気が重くなる。
「私はね、パパもママも殺されたの。メイジの魔法でムシケラみたいに。ねぇ、お姉ちゃんのパパはどうして死んじゃったの?」
「……殺された」
「私のパパみたいに、魔法で?」
「魔法じゃない」
 タバサの胸中で憎悪が蜷局を巻いて蠢いている。
 だが彼女はそれを表に出すことはない。
 それは、母の心が壊れたあの日から被り続けた仮面がそうさせているのだ。
 そんな、タバサをじっと見つめていたエルザは呟く。
「お姉ちゃんお人形みたい」
「どうして?」
「あんまりしゃべらないし、全然笑わないし、表情も判らないんだもの。騎士様もそう、あんなに皆怖い顔してたのに、全然平気そうだったから」
 そう言われて、タバサはウリエルを見る。
 ウリエルは背を向けて寝ているため、ここから顔を見ることは出来ない。
 ただ、確かにタバサもウリエルが笑っているところを見たことがない。
 召喚されてからずっと、怒ることも泣くことも無い使い魔。
 ルイズの使い魔は、あまり主に従おうとはせずに何時も二人で喧しい騒動を起こしている。
 だが、ウリエルは契約をしてからよくタバサに尽くしてくれた。
 ……今まで住んでいたところから突然呼び出され、彼女はなんとも思わなかったのだろうか?
 ウリエルの父や母や、家族や友人達は?
 彼女の持つ杖は、師から与えられた物を再現したのだと言っていた。
 ならば、最低でも彼女には師が居て、彼女はその師を慕っていたはずだ。

 本当ならば、ルイズの使い魔サイトの様に不満を抱くのが当たり前で、ウリエルの方が異常の筈。
 今まで抱かなかった疑問が、タバサの脳裏を支配して行く。

「おねえちゃん?」
「……なんでもない」

 急に黙り込んだタバサを不審におもってか、エルザが顔を見上げる。
 そして、じっと自分が写るタバサの瞳を覗き込むと少しだけ笑った。
「やっぱりお人形さんみたい」
 そう言って、エルザはタバサに身を預け、寝息を立てる。
 その夜は、途中で起きたウリエルと交代で眠るつもりだったのだが、タバサは眠っている間もエルザを離そうとはしなかった。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:45:10 ID:0tlQnvcO
支援

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:45:51 ID:E9xxqM1S
似たもの主従支援

363 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:45:51 ID:HOc/vob1

 勿論、エルザが吸血鬼に襲われたという事件は村を震撼させた。
 だがそれ以上に、村人達を震え上がらせる事件が起きていたのである。


 ざわざわと騒がしい村人の中心で一人の老婆が慟哭の声を挙げていた。
 それを村人達は痛ましい様子で見つめている。
 無理もない、たった一人の息子が殺されてしまったのだから。

 アレキサンドルの遺体が発見されたのは、朝早くの事。
 畑仕事に出た村人達が、道の真ん中に倒れているのを見つけた。
 若い娘以外の、しかもエルザのような少女ならば兎も角、男が殺されたとだけあって村人には衝撃が走ったが、それ以上にアレキサンドルは何か大きな刃物らしきもので袈裟斬りにさていたことである。
「……多分、逃げる途中の吸血鬼に遭遇してそのまま殺されてしまったのね」
「では、吸血鬼にねらわれた訳ではないと?」
「血が吸われてないのを見る限り、そう考えるのが妥当」
「なるほど……いや、しかし」
 村長が老婆の方に視線を向ける。
 今日は憎たらしいほどに晴れ渡っており、太陽の光が惜しみなく降り注いでいる。
 無論、老婆に対しても例外ではなく、それが彼女が吸血鬼ではないとはっきりと村人達に証明する事になっていた。
「……まさか、息子の死が吸血鬼でない事の証明になろうとは。なんと皮肉な」
 ウリエルもそちらの方をちらと見る。
 そして、顔を伏せて目を閉じると持っていた杖を強く握りしめた。
「皆に、今晩から厳重に戸締まりするように伝えて。どんな事があっても、日が沈んでから外を出歩かないように」
「解りました。こんな事件が起こったばかりですからの」
 村長は村人達に声をかけ、色々な指示を飛ばす。
 自分たちがする事は、あそこでは無いだろうとウリエルとタバサは村の中を見て回る。
 一軒一軒、村中の家々の隅々まで調べて行く。
 しかし、吸血鬼の手がかりとなるものは何一つとして見つからない。

 不安と恐怖が沈殿して行く中、再び村は夜を迎えようとしていた。


364 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:47:08 ID:HOc/vob1

 村長の家では、娘達ばかりでなく子供や赤ん坊まで集められている。
 流石に村人全員を屋敷に入れることは不可能である為、優先的に狙われやすい者だけを集めたのだ。お陰で喧しいことこの上ない。
 尤も、ウリエルもタバサもそんな喧噪など関係なく宛がわれた部屋で休んでいたのだが。
 今日は昨日のようにアレキサンドルの監視を行っては居ない。
 それでも、ウリエルはベットの上に座って動かない。
 タバサも、壁を背にして座っていると、部屋のドアを叩く音がした。
「騎士様、そこにエルザはおりますかの?」
 ドアの向こうから聞こえてきたのは村長の声だった。
 タバサとウリエルはお互いの顔を見合わせるとドアを開ける。
「エルザがどうかしたの?」
「いえ、さっきから姿が見あたりませんもので……てっきりこちらにいるのかと」
「いない?」
「はい……屋敷のどこにも……」
「タバサ」
「はい」
「探しに行くわ支度して」
「はい」
 二人の真剣な雰囲気とエルザがここにもいなかった事実に、漠然としていた恐怖がはっきりと形になったのだろう村長の顔がみるみる青ざめる。
「貴方たちはここで待っていて、窓もドアも全部締めて朝まで開けては駄目」
「き、騎士様……エルザは、エルザは……」
「エルザは私たちが見つける。だから、絶対に外に出ないで。私たちの声がしても朝日が昇るまで誰も入れない事。いいわね?」
 ウリエルの言葉に、村長は只頷くしかない。
 二人はそれを確かめると急いで階段を駆け下り、不安がる女達を無視して屋敷の外に飛び出す。
「タバサ、貴女は森を捜して。私は向こうを」
「わかった」
 二つの影が月光に曝され、胸が締め付けられるほどの静寂に閉じこめられた村の中を駆けていった……


365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:47:41 ID:0tlQnvcO
支援

366 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:49:48 ID:HOc/vob1

 森の中の捜索を担当する事になったタバサ。
 昼間ならば兎も角、夜とも成ればより一層闇を深くする中で、タバサは注意深く周囲を観察しながら歩いていた。
 どんな些細な事でも見落としてはならない。暗いから解らなかった、では済まされないのだ。
 だからだろうか? タバサの耳にその声が届いたのは。

「おねえちゃん」

 紛れもない、エルザの声。
 タバサは迷うことなくその声の方角へ向かう。
 やがてたどり着いたのは、森の中にある少しばかり開けた場所。
 エルザの姿を捜すが、どこにも見あたらない。
 声の方角からして、こちらで間違いないはずなのだが。まだ奥なのだろうか?
 そんな風に思案していると、再びエルザの声が響いてきた。
 しかし、今度は先ほどのようなか細い声ではなくどこかしら妖しさと嘲笑を含んだ色で。

「枝よ。伸びし森の枝よ。彼女の腕をつかみたまえ」

 呪文。それも先住の。
 それを理解するとともに、その場から飛び退こうとするが、その程度で先住魔法からは逃れられない。
 あっという間に伸びてきた枝に、足と腰を捕まれてタバサの自由は奪われてしまった。
「クスクスクス……今晩は、おねえちゃん」
 タバサの前に姿を現したエルザは、タバサ達が知るような人見知りのする少女の顔ではなかった。
 年不相応とも、あるいはそれ故に少女らしい艶めかしい笑いをしている。
「……吸血鬼」
「そう、私が貴女たちの捜していた吸血鬼」
 髪をいじくりながら、エルザは事も無げに自らの正体を口にする。
 魔法の使えないタバサ如き、しかも自由を奪っているとあれば何の驚異でもないと言いたいのだろう。
「ごめんなさいね、おねえちゃん。だってあの騎士のおねえちゃん……ウリエルだっけ? とっても強そうなんだもん。だから、まずはおねえちゃんに死んで貰う事にしたの。いくら屍鬼人を一目で見破れるからって言っても自分の従者だもの、隙ぐらいできるわよね?」
 エルザはタバサの首筋に手を伸ばす。
 タバサはそれから逃れようとしても、拘束はビクともしない。
「綺麗な肌、白くてまるで雪みたい……あのおじちゃんみたいな醜い屍鬼人じゃなくておねえちゃんみたいなのが良かったな、私」
「……」
「そうそう、あのおじちゃんで思い出したのだけれど、おねえちゃんのもう一人の仲間は何処にいるの?」
「仲間?」
「とぼけてもムダよ。だってあの傷はどう見ても刃物……しかもかなり鋭い刃物で一撃の下に斬り伏せた傷だったし、おねえちゃんも騎士様もその細腕でそんな事無理だし傷の具合から見て結構大きな刃物よ? でもおねえちゃん達そんなの持ってなかったじゃない」
 傷から凶器の事がある程度解るなど明らかに子供の知識と知能ではない。
 だが、吸血鬼は人間よりもずっと長い時を生きられるのだ、エルザにしても見た目通りの年ではあるまい。
「ま、いっか。おねえちゃんを屍鬼人にしてからじっくり聞き出せば良いんだもんね。それとも、騎士様の方も屍鬼人にしちゃおうかしら?」
 無邪気な笑みを浮かべながら、エルザはそっとタバサの首筋に顔を近づける。
「ふふ、それじゃあさようならおねえちゃん。そして、ようこそ私の世界に……」
 そして、エルザの牙がタバサの白い肌にふれようとし……


367 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:51:28 ID:HOc/vob1

 赤い花が、二人の間に滴った。

 だがそれはタバサの首筋から漏れた赤ではない。
 それよりも大量の血が、地面を彩っている。
「な、何?」
 唐突に、自分の体に起こった異変にたいしてエルザは迂闊にも理解が一瞬遅れた。
 その事を認識したのは、地面に転がる自分の左腕を見たときだ。
「わ、私の腕が……!」
 咄嗟にタバサの方に目をやれば、そこには鮮やかな金髪を風になびかせて、赤い瞳が自分を睨み付けている。
「騎士!? 何時の間に!!」
 不味い、これは不味すぎる。
 エルザの本能と経験がこの状況の危険性を訴え、エルザはそれにしたがって逃げ出そうとする。
 後ろに飛びのいてウリエルとの距離を取る。
 それに対して、ウリエルは呪文を唱えることも杖を構えもせずに、杖を持っていない方の手をエルザに向けた。
 ただ、それだけなのにエルザの背筋にえもしれぬ悪寒が奔る。
 無理に体を捻り、「直撃」を避けようとするがそれは大して意味のない結果に終わってしまった。
 ウリエルの手から放たれた魔法が、エルザの左半身を抉ったのである。
「ぎっ……ぎゃああああああああああああああああああああ!!!」
 響き渡る絶叫。
吸血鬼にとってそれは断末魔ではないものの、致命的な一撃であった事に代わりはない。
「い、今の魔法? 詠唱無しで、これだけの威力? そんな魔法、聞いたことも」
 肉の焼ける嫌なにおいの中で、もう一度敵の方に目を向ける。
 冷徹な目で自分をみるウリエルと、戒めから解放されウリエルから杖を渡されるタバサ。
「貴女も、メイジ、だった?」
 それともう一つ、エルザの目を惹いたモノ。
 それはウリエルの杖。
 先端が、輝いていた。
 見たこともない文字で、杖の先に刃が形成されあたかもポールアックスのようになっている。
「わ、私の屍鬼人を殺したのは、貴女だったのね……! その杖で……でも、何時!? 昨日の夜はずっと私が見張ってたのに!!」
「貴女が襲われた演技をした後すぐ」
「嘘よ! あの後、すぐに戻ってきたじゃない。そんな時間で出来るはずが」
「……昼間、あの家を調べたときに転移の下準備をしておいた」
「転、移? 空間、転移? そんな事が……そう、か、ここには……私は、逆にさそいこまれて……!」
 エルザの中で全てが繋がる。
すでにウリエルは昼間の内に村のあちこちに転移のための「下準備」とやらをしていたのだろう。
 自分は、自分を探しに来たタバサを上手く誘導して誘い込もうとしていたが、そんな目論見は全くのムダだったのだ。
 いや、ムダなどころか二人は最初から見抜いていた。
 タバサが一人で森に来ていたとき、気づくべきだったのだ!

368 :風が揺らす翼と冠:2007/11/18(日) 23:52:31 ID:HOc/vob1
「気づいていたのね、私が吸血鬼だって」
「そう、気づいていた」
「何時!?」
「昨日の夜」
 エルザが吸血鬼に襲われる演技をした時、ウリエルは扉を叩き開けた。
 そう、「叩き開けた」のだ。
 窓から吸血鬼が出て行ったのならば、何処から入ってきた?
 そこに思いついたのなら後は簡単だ。最初からそこに居たと結論づけるしかない。
「さっき、貴女がいなくなったと聞いて確信に変わった」
「だから、わざと二手に分かれて貴女を油断させた」
 タバサとウリエルの言葉に、エルザはがっくりとうなだれる。
 全ては二人の手の内だったのだ。
 しかし、この方法を成功させるにはウリエルの術が無ければ不可能だっただろう。
「……あなたは一体“何”?」
「……」
「屍鬼人を殺した手際、こんな強力な魔法……でもエルフじゃない、わたしのような吸血鬼でもない……あなたは……わたしなんか問題にならないバケモノよ……」
 エルザの疑問にウリエルは答えない。
 ただ、目の前の吸血鬼にとどめを刺すべく魔力を集中させる。
 すると、タバサが一歩前にでてそれを止めた。
「これは、私の受けた任務。……始末は私がつける」
 そう言って、タバサは土を握る。
「待って、おねえちゃんお願い殺さないで、わたしはわるくない。人間だってお腹が空けば家畜や獣や野菜を採って食べるでしょう? 私だって同じ。人間の血を吸わなきゃ死んじゃう、それが悪いことなの?」
 甘えたような、エルザの嘆願。
 たしかに、吸血鬼は人の血が無ければ生きて行けない。だからこそタバサは、それを否定はしなかった。
「なら、見逃して。この村を出て行くわおねえちゃん達に迷惑はかけないから……!」
 しかし、タバサはその嘆願そのものを聞き入れたわけではない。
 土をエルザにかけ、練金の術で土を油に変える。
 油まみれになったエルザは、青い顔をますます青くさせた。
「どうして、止めて! わたしは何も悪くないのに!!」
 静かに発火の呪文を唱えると、エルザの小さな体は瞬く間に業火に包まれる。

「わたしは、なにもわるくない……どうしてしななきゃいけないの……!!」

「こたえなさいよ、この……“悪魔”……!!」

 全身を振るわせ、呪詛の如くはき出すエルザ。
 しかし、それでもタバサの表情は変わらない。
 やがて炎はエルザだったものの形を崩し、その名残すら舐め尽くして小さくなって行く。
「……私たちは人間だから、人間の敵は討つだけ」
 ポツリと漏らしたその言葉は、果たして誰に向けたモノだったのか。
 エルザなのか、それともタバサ自身へなのか。
「帰りましょう、タバサ」
 ウリエルの一言にタバサは頷く。
 なにはともあれ、事件は終わったのだ。それで良い。

 二人は白み始めた朝日を浴びて、その場を後にする。
 一握りの灰が、まるで二人を追うかのように風に揺れたが結局はそれだけだった。


369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 23:58:16 ID:E9xxqM1S
支援

370 :風が揺らす翼と冠:2007/11/19(月) 00:00:53 ID:DqKiDOca


 任務を終え、二人は学院にもどっていた。
 着いたときにはもう夜で、兎に角つかれていたタバサは明日の授業の事も考えてベッドに潜り込む。
 ウリエルも、タバサと同じベッドで眠らせてもらっていたがその日はまだ眠っていなかった。
 隣で寝息を立てるタバサを優しく見つめる。
 タバサは、多分、自分の手でエルザを殺させたくなかったのだ。
 吸血鬼とは言え、幼い子供の姿をしたものを。
 何故、そんな事が解るのか。

 それは、自分とこの娘があまりにも似すぎているからだ。

 大いなる、そして忌まわしき魔法文明を築いた「黄金の民」の末にして「黄金の民」の長が作り出した最強の魔導兵器「聖天使」それが、ウリエルの正体。
 黄金の民が戦争によって討たれ、自分と姉は黄金の民と戦った「教会」に保護された。
 しかし、そこで待っていたのは平穏な生活などではない。
 姉・アニエルを人質同然にされ、姉に会いたい一心で訳も分からず命を殺め続けた日々。
 その中で研ぎ澄まされて行く魔導士としての資質。
 何時か終わる、何時か姉と暮らせる日が来る。
 けれども、そんな時は終にやってこなかった。
 ウリエル自身が壊してしまった。
 自分の願いと自分の心と自分の姉を殺してしまったから。
 もう、二度と優しい姉は帰ってこない。
 そんな資格も自分にはない。

 ずっと、そう思っていた。
 あの人に、マーガレット・ガルシアに出会うまで。


371 :魔法少女リリカルルイズ:2007/11/19(月) 00:01:44 ID:BRnE/ubC
とりあえず、投下予約だけさせてください

372 :風が揺らす翼と冠:2007/11/19(月) 00:02:37 ID:DqKiDOca
 彼女は、マギーは自分に優しくしてくれた。自分の事を知っても、全部受け止めて姉になってくれると。
 嬉しかった。
 だから、ウリエルは戦えた。
 世界を滅ぼさんと欲した聖天使ガブリエルと。
 結局、敗北してまったけれど何も後悔はしてない。
 世界は救われた。義兄が……ミカエルがガブリエルを倒したのだ。
 もし、ミカエルも敗北していたならばガブリエルは「月落とし」を成功させていただろう。地上のあらゆるモノが薙ぎ払われ、自分の骸も消えていたに違いない。
 けれども、自分は生きている。
 ガブリエルに敗北して死んだはずのこの身が生きていると言うことは、誰かが……いや、誰かなどと言うまい。師であるラハブ様が蘇生の儀式を施してくださったのだ。
 自然界に溢れる正の力をほんの僅かづつ骸に集めて生き返らせるこの秘術は、完成に何十年も掛かる。
 それでも、私は生き返った。それが、私の世界が救われたという証拠。
 唯一気がかりなのは、義姉マーガレットの事だ。
 果たして、幸せな人生を送ってくれただろうか?
 ミカエルが聖天使として覚醒するには、義姉の死が必要だ。もし、ミカエルが聖天使としてガブリエルを倒したというのならば……
 それを思うと、胸が締め付けられる。

 けれども、今の私には成さねばならない事がある。
 それは、この娘のタバサの……いいえ、シャルロットの力となること。
 私はこの娘の痛みを知っている。苦しさも悲しさも、全部。
 義姉や師や義兄がしてくれたような事は、私には無理なのかもしれないけれど。

「……シャルロット。何時かみんなでお花を摘みに行きましょう。学院の外に綺麗な花畑があるの」

 この娘と、母と、友人とそして……私の皆で。
 この世に、破れない術など存在しない。
 いつか私は、シャルロッテの母の心も取り戻してみせる。
 聖天使としての力はガブリエルに奪われたが、それは私の中で確固たる決意として宿っている。


 窓から覗く二つの月を背に、ウリエルはそっとタバサの髪を撫でる。
 気がついているだろうか? 月の光が写す彼女の影に。
 美しくきらめくそこには、仇敵に奪われた、忌まわしき力の象徴ではない

 本当の、冠と翼が輝いていたことに。


373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:02:59 ID:Ep0ZN3p/
今日は何組来るんだ支援

374 :風が揺らす翼と冠:2007/11/19(月) 00:06:25 ID:DqKiDOca
以上です。
ウリエルとタバサって境遇が色々と似てるから絡めてみたら面白いなと思った。
デルフリンガーや虚無の事とか、絡められる要素は他にもあるけどここまでです。

それじゃ、ありがとうございました。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:07:37 ID:fFpjipEJ
PJ《大量投下がなんだ!俺が支援してやる!》


376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:13:19 ID:eWkLTphy
乙です!

タバサとウリエルのコンビはいいですね

377 :Alive a ZERO :2007/11/19(月) 00:14:20 ID:xbEy9wUz
みなさんこんばんは
どうも>>11です。ID違うかも知れませんがPCではなくPS3から書き込んで
いたので本人です。
魔法少女リリカルルイズの人の後に投下予約だけさせてください。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:14:21 ID:7u5HN/Ea
GJ!
似たものコンビはいいな
そしてリリカル支援

379 :魔法少女リリカルルイズ:2007/11/19(月) 00:16:11 ID:BRnE/ubC
そろそろよろしいでしょうか

380 :Alive a ZERO :2007/11/19(月) 00:16:27 ID:xbEy9wUz
忘れてました
リリカル支援

381 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:17:15 ID:0WC/b0/7
とあるの人GJ
上条はしっかり吸血鬼にもフラグを立てるのか?

あと、支援開始

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:17:25 ID:uDRd1wTV
支援

383 :魔法少女リリカルルイズ:2007/11/19(月) 00:18:15 ID:BRnE/ubC
ゴーレムの右腕から音を立てて火矢が飛び出す。
ねらいはシルフィード。それに、その背中に乗っているタバサ、キュルケ、ルイズ、ユーノの4人。
「少し右」

きゅい。

シルフィードは体を少し傾ける。
火矢がうまくシルフィードを追いかけられるように進路を変えてやる。
「ねえ、タバサ。この方法、やっぱり無理があるわよ」
キュルケは風にばたつく髪を押さえている。
「大丈夫」
「でもね、あの火矢をおびき寄せてゴーレムに当てるなんて無理がありすぎるわ。「フレイム・ボール」も敵を追いかけるけど、使ったメイジに当てるなんてできないのよ」
「フレイム・ボールとは違う」
タバサは横目で火矢が地面をえぐった後を見る。
「追いかけるという性能では、火矢はフレイム・ボールよりずっと下。だからできる」
「それはよくても……タバサ!後ろ後ろ!」
キュルケに後ろには呪文を唱えるルイズ──ではなく、リリカルイズ──と彼女が落ちないように支えているユーノがいる。
さらにシルフィードの尻尾の向こうでは火矢が急速に距離を詰めつつある。
「あなたのシルフィードの方が遅いのよ!追いつかれる!」
「大丈夫」
タバサは小さく呪文を唱え、体をねじりながら杖を後ろに降る。
空気に空気をたたきつけるエアハンマー特有の音がキュルケの耳を打つ。

きゅいっ。きゅきゅいっ。

音と同時にシルフィードは急加速。
火矢との距離を開ける。
シルフィードは青い風になった。
「ねえ、さっきのエアハンマー。何に使ったの?」
タバサは答えない。
ただ、そのときのシルフィードは涙目になっているようにキュルケには見えた。
「あなたも大変ね」

きゅい。

今度は風竜の瞳がきらりと光る。
キュルケはシルフィードが訴えかける目をしているような気がした。


暴走するジュエルシードはさらなる魔力を放出する。
それはゴーレムにさらなる力を与え、変異を促した。


さらに数発の砲撃の後にゴーレムは動きを止める。
キュルケがいぶかしんで見下ろすとゴーレムの胴体がぼろぼろと崩れ出した。
「あら、終わり?」
そうではない。
崩れたのはゴーレムの表面だけ。
その下からはハリネズミのの針ように胴体を埋め尽くす無数の砲身が姿を現す。
「ちょっと!何よ、あれ!」
「ちょうどいい」
あわてるキュルケとは反対にタバサはいつもと変わらない。
シルフィードに命じて少し降下し、羽を左右に振らせる。
「挑発してどうするのよ!」
「まだ火矢が足りない」
「ええっ!?」
ゴーレムの視線が上を向き、砲身のついた腕を上げる。
「嘘……でしょ?」
キュルケの顔が引きつった。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:19:32 ID:0WC/b0/7
支援

385 :魔法少女リリカルルイズ:2007/11/19(月) 00:19:36 ID:BRnE/ubC
ルイズはキュルケとは別のことを考えていた。
ゴーレムの右腕は自分たちに向いている。
でも、胴体にある無数の砲身は全てがルイズたちを狙っているわけではない。
いくつもの砲身が品評会会場を向いている。
──あそこには姫さまが
ルイズは叫ぶ。
「ユーノ!急いで!姫さまを守って!」
ユーノが口を開こうとする。
何を言いたいかはだいたいわかる。ルイズはそれを視線で押さえた。
ユーノにはそれで通じた。
「わかった。アンリエッタ王女はきっと守るよ」
ユーノはシルフィードの背中からふわりと離れる。
「キュルケさん。お願いします」
「え?ちょっと、待ちなさいよ!」
あわてて、キュルケはユーノに変わってルイズを支える。
ユーノは会場に向けて飛ぶ。
その下でゴーレムが不気味な音をあげていた。


ゴーレムが爆発した。
実際には全ての砲身より無数の火矢が同時に放たれたのだが、火を噴き轟音を上げる様はそうとしか見えない。
発射音は遙か遠くまで響く。学院の塔はふるえ、ガラスも割れて崩れ落ちる。
火矢の多くはシルフィードに殺到し、あるものは全く別の方向に飛ぶ。
その内、品評会会場に飛んだ火矢の数は決して少なくはなかった。


空を飛ぶユーノの下を火矢が次々に追い越していく。
会場まではもう、あと少しもない。
この後に来る惨劇を予想してユーノの顔が曇る。
「相棒。俺だ。俺を抜け。ちったぁ助けになるはずだ」
叫ぶ背中のデルフリンガーに手をかける。
鞘から刀身が抜けきったときに、視界が変わった。
ロケット弾がゆっくり飛んでいる。
ユーノにはそう見えた。
なら、簡単に追い越せる。
「どうするんだ?相棒」
「全部止めるよ!」
デルフリンガーの切っ先にシールドを展開。
ロケット弾の前に立ち、受け止める。直後に爆発。
その圧力を利用して方向を変える。
「こんどは、あれ!」
次に前に出ているロケット弾の前に飛ぶ。
普段ならできるはずのない判断が瞬時にできる。
ユーノはそれに従い、空を舞い踊る。
ロケット弾が一つ一つ、順番に爆発の中に消えていった。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:19:36 ID:0WC/b0/7
支援

387 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:20:01 ID:0WC/b0/7
支援

388 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:20:06 ID:0WC/b0/7
支援

389 :魔法少女リリカルルイズ:2007/11/19(月) 00:20:53 ID:BRnE/ubC
ゴーレムが出現してから、アンリエッタが下した命令はただ一つだけだった。
「皆さんを安全なところに!」
その一言だけで彼女の近衛隊は動いてくれた。
空に起こる爆発にも動じないのは日頃の訓練のせいだろうか。
だが、そんな訓練をしていないアンリエッタもここから逃げ出す気にはなれなかった。
この国の王女としてだけではない。
空で戦う白い服の少女。
少女の桃色のブロンドを見て、アンリエッタは確信した。
「ルイズ……」
ルイズがあそこで学院の守るために戦っている。
なら、自分がなぜここから逃げられるのか。
そのアンリエッタに火矢──アンリエッタはロケット弾という言葉を知らない──が迫る。
アンリエッタは恐怖した。
火矢の威力は先に爆発した地面でわかる。
走っても、フライでも逃げられる速さではない。
その場で立ちつくし、動けなくなる。
目を見開くアンリエッタの前に、空から落ちてくると言っていい速さで誰かが落ちてきた。
背丈より長い剣を手にした少年のメイジだ。
少年は魔法陣を先に灯した剣を火矢に向ける。
「あ……」
止める暇もない。
火矢は魔法陣にぶつかり爆発する。
にもかかわらず爆風も、熱風もアンリエッタを襲うことはなかった。
「早く逃げてください。アンリエッタ王女!」
少年の強い言葉にアンリエッタは背を押される。
「わかりました。ご武運を」
会場の生徒はほとんど避難している。
アンリエッタは近衛の騎士に手を引かれ、生徒たちを追った。
「チェーンバインド!」
振り返ると、地面に描かれた魔法陣からしなやかに舞い踊る光の鎖が火矢の行く手を遮った。
光の鎖は火矢をその踊りの中へと引き込む。
囚われの火矢はその中で、引き絞られ、くびれ、自らを火炎と変えていった。
********************************************
今回はここまでです。
いつもながらなかなか決着がつきません。
では、お次の方即座にどぞ。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:22:25 ID:0WC/b0/7
続けて支援

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:24:09 ID:DnuiKirx
グレンキャノンもだ!!(支援

392 :Alive a ZERO :2007/11/19(月) 00:24:19 ID:xbEy9wUz
では逝きます。支援よろしく。

「また失敗してしまった。優衣…何時になったらお前を救う事ができるんだ?」
暗い闇の中で一人の男が呟く。13ライダーズの戦いを仕組み20歳の誕生日に消えてしまう妹を助けようとした男、神崎士郎である。
「この世界では無理なのか?こうなったら…」
士郎の前に現れる12個の契約済みのカードデッキと二つの鏡。鏡には片方は東京の景色もう片方は見慣れぬ動物が空を飛んでいる
景色が写る
「異世界でライダーバトルを…ってあれ?」
(一個足りない?)
カードデッキは全部で13個、自分の目の前にあるのは12個、数が合わない。
ふと鏡のほうに目をやると、
「ギャウ」
してやったりという顔をした真っ赤なドラゴン・・・『龍騎』の契約モンスター『ドラグレッダー』がそこにいた。
そしてその口には黒い箱に金で龍の彫刻を施したもの『龍騎』のカードデッキが銜えられていた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
睨み合う一人と一匹。永遠に続くかと思われた睨み合いも士郎のこの一言で終わった。
「まてぇ〜〜泥棒〜〜〜それ返せぇ〜〜〜〜」
逃げる龍、追いつく術など、最早ない。
ドラグレッダーは鏡面世界の東京へと逃げていった。




393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:25:39 ID:uDRd1wTV
支援

394 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:25:57 ID:0WC/b0/7
支援

395 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:26:03 ID:0WC/b0/7
支援

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:26:41 ID:7u5HN/Ea
これは予想できない始まりw 支援

397 :ゼロの独立愚連隊:2007/11/19(月) 00:28:08 ID:jAYCri1C
こんばんわ。
次に投下予約でお願いします。

398 :Alive a ZERO :2007/11/19(月) 00:29:41 ID:xbEy9wUz
ところ変わって東京某所。ここで元気に高校生をやってる青年が一人
「あ〜あ、パソコンの修理代高くついちまった。またOREジャーナルでのバイト入れないとなぁ」
旧姓『香川才人』現在は『平賀才人』と名乗っている、ライダーバトルの時『オルタナティブ・ゼロ』と呼ばれる強化服を身に纏い
ミラーワールドを消滅させようとした男『香川秀行』の息子である。
父の行方不明の後、母は暫く一人身でいたがまだ幼かった一人息子に『父親がいない苦痛を味あわせたくない』と言う思いから再婚、現在に至る。
その際、ミラーワールドに関する資料はすべて処分されたので才人が父の研究を知る術はないのだが処分を免れたものがひとつだけあった。
「それにしても・・・今日もたくさんいるなぁ〜」
彼のパーカーのポケットの中にあるもの『タイガ』のカードデッキの複製品である。これだけは幼かった才人が父の書斎から持ち出していたのだ。
ゆえに彼も『視る』ことができる、鏡の中の住人たちを。
「ん?・・・何だ、あいつ?」
ミラーワールドの住人たちの中に見慣れぬ紅い龍がいる。それは一瞬だけこちらに顔を出すと何か黒いものを落として去っていった。
「何か落としていった・・・なんだろ?」
才人はそれを拾う、幸いあの龍を見ていた人は少なく『落し物』に気づいた人もいない。
(これ・・・似てる、俺のヤツと・・・でもなにか違う?)
それは、自分の持つものとは違う箱だった。黒一色に金色で龍の頭の彫刻を施した物。
蒼一色に虎の頭の彫刻を施した自分の物とは似ているようでどこか溢れ出る力が違う
「ま、いっかひょっとしたら父さんを探す手がかりになるかも知れないし、持っといて損はないか。」


399 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:30:20 ID:0WC/b0/7
支援

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:30:57 ID:DKNYph+t
この投下ペース…まさか書きながらじゃないよな?支援

401 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/11/19(月) 00:30:58 ID:0WC/b0/7
支援

402 :Alive a ZERO :2007/11/19(月) 00:32:34 ID:xbEy9wUz
そのころ士郎は・・・
「龍騎のカードデッキを捕捉っと」
11個のカードデッキと対になる契約モンスターをドラグレッダーの逃げ込んだ鏡とは違う鏡に投げ込んだ後ずっっっっと龍騎のカードデッキを探していた。
こいつも案外イマジン・・・もとい暇人である。
「お、今日は使い魔召喚の日か・・・ちょうどいい13人目はあいつだ。」
「え〜とここをこうしてっと・・・できた!」




「戦え」
「うおっ、なんだ?」
「カードデッキは全部で13、倒すべきライダーは・・・破壊すべきカードデッキは12。自分のデッキ以外の全てのデッキを倒せ・・・生き残った最後の一人の望みを叶えよう」
いきなり鏡の中に現れた人間しかも周りを見渡しても自分の後ろに立つ者どころか立ち止まる者もいない。
「あんた・・・一体?」
何者だ?と聞こうとした瞬間
「戦わなければ生き残れない!!」
という言葉と同時に
自分の足元に魔方陣が現れ
「なんでこーなるのぉぉぉぉぉぉ?」
才人は落ちていった。
で、目を覚ますと・・・
「あんた誰?」
それが・・・
その一言が
すべての始まりだった。

支援ありがとうございます。規制くらいかかってました

403 :Alive a ZERO:2007/11/19(月) 00:35:26 ID:xbEy9wUz
忘れてましたがこれで終わりです

404 :ゼロの独立愚連隊2-1:2007/11/19(月) 00:40:03 ID:jAYCri1C
では投下させてもらいます。
とりあえず前回よりは見やすいように気を使ったつもりですが

とぼとぼと中庭を歩く背中が一つ。建物の窓をのぞいたり、渡り廊下の先をぐるりと見回してはため息をついて再び歩き出す。
サモンジである。
昼飯は抜きだ、と怒鳴るルイズを何とかなだめて食事にありつこうとしたが、ルイズは無常にもそのままサモンジをおいて食事に行ってしまった。
集めたゴミがそのままでは収まりがわるいので、とりあえず教室の隅にゴミを寄せて追いかけたが……すでにどこにも見当たらない。
そして現在、食堂を探して歩き回っている最中なのだが、気力が尽きそうである。
「とほほ〜、昨日からひどい目に遭ってばっかりだなぁ……実はやっぱり夢だったり、ってオチはないのかなぁ」
そう呟きながら、今歩いている廊下を見渡すとベンチがある。どっこらしょ、という声と共に深く腰を落すと、疲れから体がベンチに沈み込むような間隔さえある。
部屋から持ってきたライフルを杖代わりにもたれ掛かり大きくため息を付く。さっきの授業で本格的にこのトリステイン魔法学院が怪物のうろうろする異郷だと実感して用意してみたが……
レベル1のライフルと技能なしの高速振動剣では心もとないどころか返り討ちだ。サモンジはメック戦士が本業だし、指揮官は後衛が基本である。
(生きるか死ぬの戦場なら昔もそうだけど、食われるってのはいやだなぁ)
何か、こう人生的なご褒美がなければやってられないよ……そう思いながら顔を上げると
ぱたぱたと動く足がスカートの生地を叩いてひらひらとはためいている。長いスカートのすそからちらちら靴下と白い脚が見えるのがすばらしい。ワゴンカートから落ちたパンを拾うために屈むとスカートにお尻の形が浮き上がる。
「め、メイドさんっ!?そんな方向性もあったのか!」
さっそく新しい世界に開眼した。
イワンと『元気系つくす系色気系にホモ、なんて4人組は新しい』なんて言ってたのが馬鹿みたいだ……こりゃ新発見だ」
(黒髪にはロングが似合うって言うけど、これくらいなのもなかなか……髪の綺麗さを目立たせない代わりに、服の造作や細かい仕種にも目が行くからそっちを楽しめるってのも……)
すっかり元気になっておっさんぶりを取り戻している。ニヨニヨしながらそのメイドさんが銀盆の上にワインを並べて運んでいるのを見守る。そのメイドさんが廊下の奥に消えるまで見続けると、今度は別のメイドさんがワゴンカートを押しながらこっちの方へ戻ってくる。
次々に目の前を行き来するメイドさん達を前から後ろから視線でホーミングする……ふと気付き、廊下の奥を覗いてみる。
「ここ食堂だよ!もう着いてたのか。お〜い、ルイズちゃーん」

「はい、どうぞ。賄いのシチューで申し訳ないですけど」「いやいやいや、ありがたいですよ」
ルイズに撃墜されたので厨房で余り物をもらう事にした。なんかもう色々タフになってきたなあ、と一人ごちるサモンジ。
しばらくしてシチューを持ってきてくれたメイドさんに手を合わせてシチュー皿を受け取る。いただきますを言うやいなや、早速一口二口と口に運んでいく。
「うっはー、これおいしいですねぇ!………おかわりっ。いや本当においしいですよ、あなたが作ってくれたんですか、え〜っと……」
「あ、ははは。私はシエスタです。ミス・ヴァリエールの使い魔になったサモンジさん、でよかったですよね?これを作ったのはコック長のマルトーさんですよ」
そう言ってもう一度シチュー鍋に向かうシエスタ。厨房の中を見回すと、違う鍋の前にいる一人のコックと目が合い、満面の笑みを返される。
何だろうと問い返す前に直ぐに鍋に向き直られる。と、そこにちょうどシエスタがおかわりを持って来た。
「や、ありがとうございます。えっと、あのコックさんがマルトーさん?」


405 :ゼロの独立愚連隊2-2:2007/11/19(月) 00:41:21 ID:jAYCri1C
「ええ、そうですよ。マルトーさんは元は「シエスタぁ!面倒見がいいのは構わんが、自分の仕事を忘れてないかぁ」
そこに先ほどのコック―彼がマルトーコック長か―が笑いながらサモンジの横にどっかと腰掛ける。シエスタは、あっと声を上げると慌てて別のテーブルからデザートをワゴンに載せ始める。
「ああすみませんね。私がおかわりまで頼んだもんだから。あんまり責めないで上げてやってください、ほとんど私のせいですから」
「はっはっは、俺の料理を褒めてくれた奴の言葉だ。聞かないわけにはいかねぇな」
そう言って自分の仕事は終わった、とばかりにサモンジの横でしゃべり始めるマルトー。一仕事終えての息抜きのつもりだろうが、話の中身の大半は貴族への悪口である。
「だから言ってやったのよ。俺の料理が俺の魔法だ、ってよ。っと、俺ばかり喋っちまったな。サモンジさんよ、あんたも災難だなぁ、勝手に呼び出されて使い魔なんて奴隷にされるなんてよ」
「あは、はっはっは……いや」
やたら相槌を求めてくるのでシチューがさめているのだが、マルトーの話はまだ終わらない。
「あんたの風体からしてトリステインの出身じゃないだろ?どこから来たんだ?仕事は何やってたんだ?」
ようやくこちらに話の主導権がやってくる。とりあえず当たり障りないことから話すことにする。
「そうですねぇ、このトリステインって国自体知らないもんですからどこからってのは答え難いですね。仕事はメック戦士…ま、傭兵ですね。本当は学校で農業の研究したかったんですが、兄が戦死して家を継ぐことになりまして」
「っと、そいつはすまんね。にしても、あんた平民のなのに学校行ってたのか……傭兵でも儲かる家は儲かるんだな。傭兵ってことはもしかして、その変な棒は銃って武器なのか?話には聞いてたけど、鉄の棒みたいっていうには違うよなぁ」
質問がやまない。兄の話を出せばいい加減話がやむ思ったのだが……半ばやけくそ気味にマルトーと話を続けていると、厨房にシエスタが青い顔で飛び込んでくる。
「た、大変ですサモンジさん!ミス・ヴァリエールが…すぐにヴェストリの広場に、助けてあげてください!」
イベントフラグを逃したように見えても所詮TRPGリプレイキャラ、重要イベントは回避不能である。

ヴェストリの広場とやらに向かう途中にシエスタから聞いた話では、シエスタが貴族の痴話喧嘩のとばっちりで貴族に叱責されていたところを、ルイズが庇ってくれたと言う。
やっぱりそこまで悪い子じゃないんだね、とのんきに答えるサモンジだが、その貴族とルイズが決闘騒ぎになっていると聞いて顔色が変わる。
「決闘って、やっぱり魔法でやるのかい?でもルイズちゃんは…」
だが、シエスタに難癖をつけてきた貴族はルイズまで侮辱するように『ゼロのルイズがメイド如きの名誉を庇うのかい?それならそのメイドの代理決闘者として僕と決闘で互いの名誉を競おうじゃないか』と言い出してきたらしい。
「なんだいそりゃ?ルイズちゃんのプライドを煽って絶対勝てる勝負に持ち込んだわけか。小ずるい奴だなぁ…ようし、私が何とかするよ。まかせておきなさいっ」
そう言ってシエスタに笑いかけるサモンジ。そうしている内に、決闘の場所であるヴェストリの広場に到着する。
中庭になった場所にあるそこは、うわさを聞いた生徒がまばらに、だが大きな輪になって取り囲み、その中央で金髪の貴族とルイズがいた。
ルイズの周囲の地面はあちこちがえぐれており、ルイズの服は汚れ、ところどころ破れてしまっている。あの爆発する魔法に自分を巻き込んだのだろう。
それに対して金髪の貴族は、十分に距離をとった所からバラの造花を振って金属の人形を一体近くに作り出す。
「みっともないなぁ、ゼロのルイズ。僕の美しいワルキューレをそんな無様なウインドカッターで壊すなんて。もしかしてエアハンマーの間違いだったかな?」
その貴族の声に周りの生徒から嘲笑が上がる。その声にきっと顔を上げて目の前の貴族を睨み返すルイズ。
「だまってなさい!あんたみたいに貴族の誇りを忘れた奴に、私を、あのメイドを侮辱する資格なんて、私は認めないっ!そして私はゼロじゃない、ファイヤーボール!」
見当違いの場所で起こる爆発。笑い声を上げる周りの生徒。正直、サモンジには見るに耐えない。罵声に耐えるルイズも、周囲で笑う生徒も、『ゼロ』と罵る金髪の生徒も。
サモンジは近くの塔の壁に背中を預け、肩から提げていたレーザーライフルの安全装置を解除する。まずは低出力モードにしてレーザーポインタ代わりにしてスコープを使えばまず当たる。。
距離は約80メートル。不安なら気合を入れれば―利用可能経験点を使えば―外すことはない条件。その上レーザーポインタの存在を知らない相手だ。ゆっくりあの杖を狙って……

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:42:25 ID:0uydLoMT
支援

407 :ゼロの独立愚連隊2-3:2007/11/19(月) 00:43:49 ID:jAYCri1C
学園長室では、オスマンとコルベールが広場の様子を監視している。
ギーシュとルイズが決闘騒ぎになっていると聞き、もしやガンダルーヴのルーンを持つかもしれないというルイズの使い魔の実力を見られるかと思い『遠見の鏡』で広場の様子を観察していたのだ。
結局決闘には使い魔は現れず、爆発しか起こせないルイズに、それを哂いながら遊んでいるギーシュという構図である。
見るべきところもないので、コルベールか誰かを仲裁に向かわせようとした時、コルベールが広場の隅、塔の外壁沿いにいるサモンジを見つけたのである。
「あの使い魔は何をしようとしておるのかのう」
「解りません。しかし…あの構え、銃やボウガンの構えに似ています。それに、構えているあの棒は、あの男が召喚されたときに持っていた物のようですぞ」
その言葉にふむ、と唸るオスマン。
「となれば、あらゆる武器を使いこなすという伝説を確かめるにはちょうどいい、というわけじゃな」
「ええ。最近設立された銃士隊の新型銃でもあの100メイル近い距離では銃の性能限界。しかしあれを当てることができるならば……」

長々とルイズをいたぶっていたギーシュだが、そろそろまずいと思えてきた。ギーシュとてゼロの癖にこちらに食って掛かるルイズは気に入らないが、それでも女の子に暴力を振るうのは好きではない。
だが、ルイズを見れば未だこちらを睨み返してくる。周りの罵声にうっすらの涙を滲ませ、それでも今度こそ成功させると杖を振るう。また爆発。ギーシュのゴーレムのはるか頭上に煙が漂っている。
それでも杖を手放さないルイズに流石にギーシュも可哀想になってくる。降伏を勧めても彼女は認めまい、ワルキューレで少々強引にでも杖を奪うか、そう思い薔薇を象った杖を握る右腕を広げる。
あと2体。合計3体のワルキューレで囲んで杖を奪う。これで終わりだ。
ギーシュは気付いていない。自分の持つ薔薇の杖が、ちらちらと光っていることに。周囲の生徒には気付いた者もいたかもしれないが、ギーシュが新たなゴーレムを作ろうとしている、くらいにしか思っていないだろう。
そして、広場を細い光が一条横切った。
ジリッ、という鋭い音がギーシュの右手から走った。ふと右手の杖を見たギーシュの前にあったのは、薔薇がなくなった茎だけの自分の杖だった。杖が半ばで折れ、薔薇の造花は地面に落ちている。これではもう魔法は使えない。
驚くギーシュと何が起こったかわからないルイズや生徒。そこにサモンジが割って入ってくる。
「はいはいはい!喧嘩は終了、解散、かいさ〜ん」
声を張り上げながらルイズの傍にやってきて、ハンカチで顔を拭う。
「や〜、遅くなったけど助けに来たよルイズちゃん。怪我はないかな?銃は専門外だけど上手くいってよかったよ」
「な、何よあんた…助けに来たって……それより!誰が助けを求めたのよ!」
サモンジを前にして急に強気に振舞おうとするルイズ。しかし体は疲れ切っているのか座り込んだまま立ち上がらない。
そこに教師たちも余ってきて皆に解散するよう指示を飛ばし始める。
もっと早く来ればいいのに……ウチの部隊に来る援軍はギリギリが間に合わない、あとは実は裏切り者だった、とかそんなのばっかだよ、と一人ごちるサモンジの前に二人の生徒がやってくる。
「しばらくぶりね、サモンジさん。どう?ルイズの様子は」「……」
いつぞやのキュルケと、もう一人青い髪の小さな女の子だ。サモンジが何か言う前に早速ルイズがキュルケに噛み付く。それをキュルケが笑いながらあしらう。こっちはもう大丈夫だろうと、サモンジはギーシュの方へ向かう。
「や、君大丈夫かい?一応杖だけを狙ったつもりだけど、指は……うん、大丈夫そうだね」


408 :ゼロの独立愚連隊2-4:2007/11/19(月) 00:44:54 ID:jAYCri1C
「あなたは…お前はルイズの使い魔の平民か。なれなれしいぞ、何の用だ!」
ばっと立ち上がるギーシュ。その両肩に手を乗せて顔を近づけるサモンジ。
「いやぁ〜、か弱い女の子相手に決闘けしかけて、引っ込みが付かなくなったとこを助けてあげたんだよぉ?ちょっとは感謝しようよ」
にやり、とできるだけ不敵な表情で笑うサモンジ。両肩を掴む手を押し返そうとするギーシュだが、さらにサモンジが畳み掛ける。
「何で君の杖がいきなり折れたか解ったかな?この銃で撃たせてもらったのさ……もちろん、当てようと思えば他の物も狙えたけどね」
その言葉に息を飲むギーシュ。要するに、飛び道具での不意打ちなら平民でもメイジを容易に殺せる、それをこの男は実演して見せたのだ。
そして、この距離でようやく解る。この男は、訓練された兵士だ。自分の父や兄弟とはまた違う、貴族として戦う兵士や将ではない。兵士や将として生きる、そんな空気を併せ持って生きている。
「まあまあ、結局決闘の結果は私の乱入で無効試合ってことにしません?なんせ、あなた魔法の使えないルイズちゃんに決闘吹っかけるなんて真似したんですよ。これで負けたら恥ですけど、勝ったとしても……ねえ」
そういわれてしまえば、最早口では勝てない。むしろ、ギーシュとしてはこの決闘をうやむやにできるというのは願ったり適ったりである。
ふう、と一息ついて考える。学院内での評判は決闘の勝敗の如何に関わらず遺恨が残る物にしかならないだろう。そもそも家の格では向こうが上、遺恨を残すことはできない。
それに、ギーシュ・ド・グラモンは薔薇を名乗る貴族、紳士のつもりである。今までの行いは、自分に相応しい物ではない。冷静になれば、その場限りの面子のために自分がいかに愚かなことをしようとしたかが解る。
「そうだね、使い魔君。君の言うとおりだ…その申し出、ありがたく受けさせてもらおう。それと、この愚かな行いを止めてくれた借りはいつか返すよ。ギーシュ・ド・グラモンの名に賭けて」
そう言って薔薇のなくなった杖を一振りしてルイズ達の方へ向かう。まあ、落ち着いてみればやはりそう悪い人間ではないのだろう。サモンジも安心して一息ついてから後を追う。

変わって再び学園長室。
「………結局、なんだったんじゃ?いったい」
何が起こったかさっぱりわからない。あの使い魔は壁を背に銃らしき物を構えたり下ろしたりし、ようやく構えたかと思えばじっと動かない。いい加減オスマンらが焦れてきた所で遠見の鏡の上に線が浮いた、と思うと銃を下ろして無造作に決闘の場に向かう。
何をしているのかと思ってルイズ達の方へ視点を動かすと、決闘は終わっていた。何度も今の光景を思い返すが、何が起きたか、誰が何をしてこうなったかが解らない。
いや、あの使い魔が何かをしたのは確かだ。持っていたのはあの鉄の棒だからそれを使ったのだろう。しかし、それで何をしたかが解らない。
「銃、ではなかったようですね。火薬の爆発がありませんでした。もしかしたら、マジックアイテムかもしれませんね……そう、あの破壊の杖のような」
「そうか…やはり、例外の使い魔らしく色々と規格外のようじゃな。もうしばらく様子を見ようかの」
そして、その言葉を扉の外で聞いている者がいた。


409 :ゼロの独立愚連隊2-5:2007/11/19(月) 00:45:55 ID:jAYCri1C
騒がしい一団が廊下を進む。一番後ろでサモンジの隣を歩くミス・シュヴールズも最早注意しなくなっている。決闘騒ぎの主犯格の二人を注意しに来たようだが、ルイズの疲労が激しいので医務室までは着いて来る様だ。
ギーシュの非を認めているのかいないのか良くわからない謝罪と決闘をうやむやにするような言葉に噛み付くルイズ。ルイズに肩を貸しながら笑うキュルケ。無言で着いて来る青い少女(ダバサというらしい)。
ライフルでギーシュの杖を狙ったとき。突然左手が、正確には左手の文字が光ったのだ。慌てて手を見ている間に射撃の機会を失って決闘への介入が遅れてしまったが、その後の射撃はひどく正確だった。
この文字については使い魔の契約完了の証と聞いていたが、後で確認してみることにする。やはり、魔法という物h色々と解らないことが多すぎる。
医務室ではルイズに簡単な診察が行われ、特に大したこともないということで夜までベッドで休んでいるようにとのことであった。そしてそのまま説教タイムに入り、キュルケたちは早々に退散する。
サモンジも退散したいのだが、特にやることもないしルイズを放って置くわけにも行かないので、近くの椅子に腰掛けて待つ。
待つ。
待つ。
と、医務室のドアが開かれる。
「し、失礼しますっ!ミス・ヴァリエールがここにいると…」
メイドのシエスタだった。ルイズの見舞いに来たようだが、シュヴールズの説教に決闘の発端(これは微妙にぼかして)と、ルイズが自分を庇って決闘を受けたことなどを説明し、両者の処分を軽減するように頼み始める。
シュヴールズも学生の無茶にあまり付き合いたくなかったのだろう、そういうことなら、と双方に次に処分に値することをすれば容赦はしない、とだけ言って帰っていった。
早速シエスタがルイズに謝りだす。ルイズが笑いながら気にしないようと言おうとして、シエスタが勢い込んで割り込む。そこにさらにギーシュが割り込む。
「いいから気にしな「そんなことありません!私は本当に「…渡すなど配慮に欠ける行動ではあった。しかしそれを必要以上に僕が責めて「私も自分の誇りのためにやっ「それでもっ!私は感動したんで「だから僕は、あえて君に己に非があったと…
そうやって騒ぐルイズたちをサモンジは微笑みながら眺める。まったく、子供はげんきだねぇ…ま、喧嘩してるよりは仲良さそうでいいか……そう思いながら、自分の身の上を考える。
「そっか…小隊で動くことが多かったから気にしなかったけど、今って……私一人なんだな…」
暗くなりつつある空に、窓から月が二つ見える。だが、自分が今まで行った星の中でこんな月が見える星はなかった。そして、魔法使いなど聞いた事も無い。
気楽そうな、のんきそうな顔で目の前の賑やかな騒ぎを眺めながら、僅かな寂しさをサモンジは飲み込んだ。


410 :ゼロの独立愚連隊:2007/11/19(月) 00:47:21 ID:jAYCri1C
以上で投下終了です。
部下がいるかメックがないととサモンジは動かし難いです……

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:49:15 ID:rv2bIsmD
ダバサって誰だぁー!?
GJ!

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:49:28 ID:oIWEKiIR
>>410
投下乙ですー

ですが、
>無言で着いて来る青い少女(ダバサというらしい)。
タバサ・・・

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:50:50 ID:VmEj3RdB
ダバサ〜とくればグッモーニンエブリワン!だろ

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:51:34 ID:4mNwX7/S
聞き間違えで後でタバサ本人に突っ込みを入れられるとか。

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:55:20 ID:wYhoiscR
乙でした
今日の投下ペース凄いねー

キートン4話出来ました 投下ok?

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:57:03 ID:7u5HN/Ea
大丈夫っぽいね支援

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 00:57:44 ID:xbEy9wUz
>>415
支援する
かしゅん『FINAL VENT』

418 :ゼロのMASTER 4 1/4:2007/11/19(月) 00:58:19 ID:wYhoiscR
シュヴルーズ先生の授業が始まった。もっとも、授業を受けるのは私ではなく、ルイズはじめ子供達なのだが。
それにしても…。
私は周りを見渡す。まるで子供の頃に入ったお化け屋敷みたいだな。
先ほどの彼女―――キュルケという少女の大トカゲはまだいい。しっぽに火が付いているが。
羽の付いた巨大な目玉、タコのような足が生えた謎の生き物、そのほかにも何とも言えない奇妙な生物が主人である子供達の隣にいる。
父さんが見たら感動しそうだな、これは…。

「ちょっと、あまりキョロキョロしないでよ」
ルイズに突かれる。いけない、いけない。つい夢中になってしまった。
シュヴルーズ先生も気付いたのか、こちらを少しきつめの表情で見る。
すると、少し太った少年がこちらを指差して騒ぎ始めた。
「ミセス・シュヴルーズ!ゼロのルイズがうるさくて授業に集中出来ません」
「わたしはゼロじゃないわ!」
ルイズが顔を真っ赤にして立ち上がる。ああ、またか…。と、いっても今度は私のせいなんだろうけど。
「うそつけ!そこの使い魔だって、そこらを歩いていた平民を適当に連れてきたんだろ!」
「違うわ!こいつが勝手に召喚されただけよ!」
「二人とも、静かにしなさい」
シュヴルーズ先生がぴしゃりと言う。二人は渋々席についた。
「ですが、ミセス・シュヴルーズ。風邪っぴきのマリコルヌがわたしを侮辱しました!」
「俺は風邪っぴきじゃない、風上だ!風上のマリコルヌだぞ!ミセス・シュヴルーズ、ルイズが侮辱を…」
二人はまだ言いたそうだったが、シュヴルーズ先生からさらに睨まれたことに萎縮したのか、何も言わなくなった。

授業が進む。シュヴルーズ先生が不意に杖を振ると、机の上に石が何個か現れた。
手品でもなんでもなく、自然に出すんだからなあ。まったく驚かされる。
彼女曰く、魔法には四大系統というものがあるらしい。すなわち、「火」、「水」、「風」、「土」の四つの系統。
失われた系統である「虚無」というのもあるとか。…まいったな、ますますファンタジーだ。
どうやら魔法というものは、現代世界での科学技術に相当するものらしい。
とはいえ、ブルドーザーやトラクターといったものまであるわけではないし、どのみち労働者は大変だろうな。

先生は手にもった小振りの杖を振った。すると、どうだろうか。机に置かれていた石が、あっという間に光る金属に変わった。
キュルケ君が目の色を変えて質問していたが、先生によると本物の金ではなく、ただの真鍮らしい。

…こういった講義の内容をいちいちメモしてしまうのも、癖の一つなんだろうな。
私がメモ帳に書き込んでいると、ルイズが不思議そうに見ていた。

「ミス・ヴァリエール!余所見をする暇があるのでしたら、あなたも実際にやってみなさい」


419 :ゼロのMASTER 4 2/4:2007/11/19(月) 01:00:04 ID:wYhoiscR
シュヴルーズ先生がルイズを指差した。おお、どうやら実力を発揮するチャンスが来たみたいだな。
「がんばれ、ルイズ。他の子達を見返す良い機会だよ」
「『ご主人様』でしょ!言われなくったってわかってるわよ」
ルイズが立ち上がったとき、キュルケが手を上げる。どうしたのだろうか?
「先生、ルイズは止めといたほうがいいと思いますけど」
「どうしてですか?」
「危険です」
…見ると、キュルケ君の顔は蒼白になっている。
ギィ、という音がしたので後ろを振り向くと、青髪で小柄な少女が教室から出て行くのが見えた。
ガタガタという音と共に、他の生徒達が机の下に隠れていく。
これは…ひょっとして…かなり、まずい、のか?
「あ、ああ。ルイズ。僕も止めとくべき」
「黙ってなさい」
ルイズはぴしゃりと言うと教壇の前に歩いていく。まずい、やる気だ。本気のようだ。
先生は先生で彼女に頑張るように言っている。キュルケ君は「やめて」と言ってるんだが。

目をつむり、ルイズが呪文を唱え始めた。幻想的だな・・・。と、思った瞬間、空気が震え始める。
いけない、これは―――
咄嗟に、私はシュヴルーズ先生とルイズに向けて走っていた。

やってしまった―――。
机の石に向けてルーンを唱え、杖を振り下ろしたまでは良かった。
だが、続けてまばゆい閃光と爆発音が走った瞬間、失敗したと後悔する。
ああ、わたしはいつもいつも―――
黒板に叩きつけられる!! そのとき、前から突進してきた何かがわたしを床に押さえつけた。
むぎゅ・・・・・・。

・・・大丈夫かい?ルイズ、ルイズ!
誰かの声が聞こえた。暗くてよく見えないけど、頼りになりそうなその声―――
誰だろう?そう思い、うっすらと目を開ける。そこには・・・

「大丈夫かい?」
私はルイズに声をかける。すすだらけ、埃だらけになってしまったが、外傷は無いようだ。
なんとかルイズとシュヴルーズ先生の両方を助けることが出来た。先生の方は気絶してしまっているようだが…。
「傷は無いようだね。とりあえず、無事でよかった」
ルイズの手を取って立ち上がらせる。
二人を助けるときにスーツの上着を被せたのでボロボロになってしまったけど…まあ、仕方が無いな。
騒がしいので後ろを振り向くと、生徒達の使い魔が暴れだしている。
ショックで泣いている子もいるし、こりゃあ説教だけですみそうに無いかな…。


420 :ゼロのMASTER 4 3/4:2007/11/19(月) 01:01:59 ID:wYhoiscR
「やあ、よかったね。この程度ですんで」
私はルイズと一緒に破壊された教室の後片付けをしていた。
本来なら厳重注意…というところだろうが、私が二人を助けたことが例のコルベール氏、
そしてこの学院の長であるオールド・オスマン氏(私はまだ見たことがないが)に知れたらしく、
教室の後片付け程度で済ませてくれたらしい。
気がついたシュヴルーズ先生も私に礼を言っていたな。たぶん、彼女が上に報告してくれたおかげもあるのだろう。
二人で作業をこなす。ルイズは…私が話しかけても黙っている。やっぱり怒っているのだろうか?


―わたしはキートンと一緒に教室の掃除をしている。
あのとき、目にも止まらない速さで突っ込んできたのはキートンだった。
私と先生を地面に伏せさせて、自らの身体で庇ったのもキートンだった。
ひょっとしたら、大怪我をしていたかもしれないのに、なぜそこまでしてくれたのだろうか?
主人と使い魔だから、の一言ですませられるものなのだろうか?

「ちょっと」
「なんだい?」
「ぁ、ぁ、り・・・」
「蟻?」
私は彼女に顔を近づける。ルイズはいきなりばっと顔を上げると、大声で叫んだ。
「だから!ありがとうって言ってるでしょ!でも勘違いしないように。わたしはあんたのご主人様なんだからね!」
私はびっくりして腰を抜かす。いやはや、驚かせるなぁ。
「礼なんていいよ。あー、その、それでもしよかったらでいいんだけど、お願いしたいことがあるんだ」
私は重大なことに気が付いたからだ。これは日常生活の上で非常に大切なことだからな。

「助かったよ。さすがにあの御飯はちょっとねえ。それに昨日から風呂も入ってなかったし」
「あんまり調子に乗らないこと。使い魔なんだから」
そう言いながら二人で庭園を歩く。今日は二年生の授業は午後から休みらしい。
なんでも、使い魔とコミュニケーションを深めるため、だそうだ。
私は私でルイズに食事の件で頼み込んだところ、案外あっさりと許可してもらえた。
彼女曰く、「使い魔としては、『そこそこ』役に立っているから特別で」だとか。これで少しは待遇が良くなるといいが…。
風呂は平民用のサウナ風呂を使え、ということらしい。
学院に貴族用の風呂はあるものの、平民がそれを使うことは禁じられているとか。
…うーん、風呂は自分で作った方がいいかもな。

「やれやれっと…」
椅子に座る。今日はいい日和だなあ。今頃、皆は何をしているだろうか…。
「ちょっと。ボサッとしてないで、お茶ぐらい持ってきなさいよ。気が利かないんだから」
「おっと、ごめんごめん。それじゃ、行ってくるよ。デザートは何がいい?」
私はルイズに尋ねる。クックベリーパイ持ってきて、とのことだった。…そんなデザート、あったかな?


421 :ゼロのMASTER 4 4/4:2007/11/19(月) 01:03:19 ID:wYhoiscR
「クックベリーパイ、クックベリーパイ…。あのォ、すみませーん」
私は一人のメイドに声をかける。おっと、この子は確か…。
「ああ、ヒラガさん。こんにちは」
シエスタ君だった。生徒達の注文で忙しいのだろう。彼女も大変だな…。
「キートンでいいですよ。ちょっと、クックベリーパイというデザートを探してるんですけど…。御存知ですか?」
「クックベリーパイなら厨房です。コック長のマルトーさんに頼んでくださいね。ついでにお茶も頂けますから」
「どうも、ありがとうございます」
私は彼女に礼を言うと、厨房に向かった。早くしないと、またルイズに怒られてしまうからな。
「すみませーん、マルトーさんはいらっしゃいますか?」
「マルトーなら俺だぜ」
間髪を入れずに恰幅の良い中年の男性が出てきた。アテネのレストランにでもいそうな人だな。
「ああ、クックベリーパイとお茶を持ってくるようにといわれておりまして」
「そこにあるぞ。勝手に持っていきな」
マルトー氏はふん、と鼻をならすと黙々と料理やお菓子を作っている。
かなりの手練れらしく、あっという間に見事なケーキが出来上がった。
他のコック達もマルトー氏と同じ様に次々と仕上げていく。

「なんだい、ボサッとして。さっさと持っていきな」
「あ、ああ。どうも、ありがとうございます」
私がパイとお茶をお盆の上に乗せて持っていこうとすると、マルトー氏に呼び止められた。
「待ちな。…お前さん、召喚されたって平民だろ。シエスタが言ってたからな」
ばれてるようだ。…それ以前に、午前中の授業で服が傷んだからな。見ればわかるか。
「貴族連中の機嫌を損ねんように気を付けるんだな。平民が貴族に逆らったら、ただではすまんからな」
「…どうも」
私は彼に一礼すると、厨房を出た。少し気が荒そうだけど、根は親切そうな人だな。
ポケットの茹で卵をさすりながら、私はルイズのところへ向かった。

「まったく、変わった奴だな…。ん?おい、ペタン!ここにあった茹で卵をどうした!さてはお前、食ったな!?」

「君、気をつけたまえ」
戻る途中、一人の少年にぶつかった。なんというか、派手な子だな…。薔薇なんか服に挿している。
「おっと、すみません。余所見をしてまして」
少年は私に構わず、とっとと歩いていってしまった。ことん、という音と共に何かを落としたまま。

「ん?これは…」
鼻を近付け、嗅いでみる。どうやら香水のようだ。しかも、かなりきつめの。たぶん、高級なやつなのだろう。
あの子が落としていったんだな…。仕方ない、追いかけて届けてやろう。
ルイズにはすまないが、彼を見失ってはいけないしな。
私はお茶とパイを乗せたお盆を持ったまま、薔薇の少年を追いかけることにした。


422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:04:36 ID:wYhoiscR
以上です
なかなか前に進まry
ギーシュとの決闘ですけど、キートンの性格だとけっこう難しいっすねー

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:06:47 ID:epTQDyzA

だが、ギーシュとの決闘は義務じゃないぞ?

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:16:02 ID:DKNYph+t
無理矢理決闘させて不自然さを出すよりは、むしろイベントを削ってしまった方が楽と言えば楽。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:20:01 ID:EoH3lrEg
ごくたまに決闘イベント無いものもあるからね。


426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:22:58 ID:uOZUmrmS
丁度今さっき投下されたゼロの独立愚連隊における喧嘩の仲裁とかか

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:28:20 ID:rv2bIsmD
ギーシュの存在自体をスルーしてしまうという荒業もアリっちゃアリだよな

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:30:17 ID:a7Xl7pYy
ゆで卵にやられるギーシュを期待してしまったのは俺だけなのか?

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:32:19 ID:wYhoiscR
>>423
>>424
どもです
なんとかキートンらしく纏めたいなー

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:33:52 ID:7u5HN/Ea
まあ原作のイベント無視するってのも難しそうだし、作者さんが納得いくものが出来るまで頑張って欲しいな

431 :ゼロのgrandma:2007/11/19(月) 01:48:22 ID:Ans5ULfJ
こんばんわ。
予約します。何とか行けそうなので。

他にいなければ三分後から。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:51:07 ID:7rr81Iy5
sien

433 :ゼロのgrandma 1/7:2007/11/19(月) 01:51:40 ID:Ans5ULfJ
彼は、計画の一部が瓦解した事を理解する。

目的の一つは、皇太子の確実な殺害。
戦死する確率が高いとは言え、下手に落ち延びられては後々の災いとなる。
有り得ない話ではないのだ。
忠臣が揃っているなら、如何に本人が踏み止まろうと、強引に逃がされる可能性もある。
財はともかく、ある程度人脈を維持した復讐者を野に放つ――それは出来る限り避けねばならない。
先の見えた老王などより遙かに危険。
それ故、古来より敗者の一族郎党の根を絶つのは、戦の常道の一つである。

無論、遂行出来る可能性自体は高くなかった。
ある意志の偶発的な決意から得られた機会。
同じく、偶発的に発生した、自分と縁故を有する使者の選定。
貴重な偶然の積み重ね。――それでも難易度の高さには変わりはなく。
実際にアルビオンで事を為せたかどうかについては、極めて曖昧と言えた。

だが、それでも『千載一遇の機』ではあったのだ。

彼は改めて荷車の方に目を向けた。全ての原因たる使い魔。
小賢しい策を並べ立て、理不尽な能力で全てを覆し、挙げ句に徒労を味わわせてくれた。
ぎり、と奥歯を噛み締める。
ウェールズ・テューダーと接触する機会が、永久に失われた事は理解した。
理解はしたが、到底納得出来る話ではない。



「ワルド様?」
違和感を感じたルイズは眉を顰めた。
「どうかされましたか」
「うん? ああいや、感心していたんだ。まさかルイズが、それほどの使い魔を召喚していたなんて」
それよりも、と彼は笑いながら頼んでくる。
他人行儀な喋り方は勘弁して欲しい――そう言われた彼女は多少逡巡の色を見せたが、すぐに微笑んだ。
「分かったわ、ワルド。これでいい?」
「ああ。昔に戻ったようだよ」
笑みを返した彼は、いかにも不思議そうな顔で尋ねた。
「それにしても、きみは一体どんな方法でアルビオンに行ってきたんだ?」
「それは、その」
焦ったルイズは、どう言い繕うべきか考え始める。
が、それに構うこと無くワルドは続けた。
「魔法にしても無理がある。とすると……そうか。彼女は先住魔法が使えるという事だね?」
「え? まさかそんな」
「つまり先住種族か。なるほど、あの奇妙な服装も納得がいく」
「あの」
言い訳しようにも、勝手に頷いているワルドを見ると、とても言いくるめそうにない。
元々嘘はそれほど上手くないのだ。



434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:53:41 ID:epTQDyzA
ワルド器が小せえ、支援

435 :ゼロのgrandma 2/7:2007/11/19(月) 01:54:21 ID:Ans5ULfJ
「ワルド。リンディの事は出来る限り黙っていて欲しいの」
「先住種族が、王家に連なるヴァリエール家に仕えるというのは、体裁が悪いのかい?」
「そうじゃないわ」
ルイズは慌てて説明する。
使い魔にした経緯は言えないが、彼女が様々なマジックアイテムの使い手で、頼り甲斐のあること。
柔軟な思考と対応で、いつも自分をフォローしてくれる『大人』であること。
――だけど、世間的には目立ちたくないと思っているらしいこと。
何か理由があるのだ。それはおそらく、自分がどれだけ頼んでも教えてもらえないはずで。
(それに過去だって、ほとんど教えてくれないし)

「使い魔のルーンも、こんな感じの不思議な文字なの。先生も見たこと無いって」
うろ覚えではあったが、地面にリンディの左手に描かれた文字を描いてみせる。
「これが、きみの使い魔の左手に?」
何故かワルドは、念を押すように聞いてきた。
「そうよ。何か知ってるの?」
「いや、きみほどのメイジの使い魔なら伝説の――そう、例えばガンダールヴの印を持ってるかと思ったんだ」
始祖ブリミルが用いたと言われる、伝説の使い魔。『神の左手』とも呼ばれている。
それを得るには、ある特別な才能が必要だと彼は語った。

逆を言うなら。
使い魔を見れば系統が分かるという事実は、伝説についても同じなのだ。
「じゃあ、わたしにそんな特別な才能は無かったって事ね。運は良かったみたいだけど」
「運が、良い?」
「ええ。だってリンディみたいな素晴らしい使い魔を持てたんだもの」
「そうか」
平坦な口調で頷くと、ワルドは地面に描かれたルーンを再び眺めた。
彼の記憶にある、どの伝説のルーンとも異なる。それはつまり、彼が求めた物とも異なるという事だ。
ルイズは、昔から少々特異な才能を示してはいたが――結論としては。
「虚無ではないということか……?」
陰鬱な口調で呟いたワルドに、ルイズは何故か嫌な感じを受けた。

聞いてみようとした瞬間、激しく咳き込む音が耳に入る。
慌てて荷車に駆け寄ると、胸を押さえ、苦しそう呻いているリンディが目に映った。
息がかなり荒い。夜だというのに、顔色が悪いのもはっきりと分かる。

――先程よりも、さらに悪化している?

血の気が退くのを自覚した。
間に合わないかもしれない――そんな恐ろしい想像を振り払い、水桶に手を突っ込んだ。
震える指で濡れた手拭いを取り替えると、ワルドの元に駆け寄る。
「とにかく、今は急いで学院に戻りたいの。手を貸して」
「僕のグリフォンで運ぶって事かい?」
「そうよ!」
グリフォンは、馬などより遙かに速いのだから。
「しかしだね」
ワルドは困ったような表情を見せる。
「グリフォンは疲れ切ってるんだ。三人乗せて学院まで飛ぶなんて、とても無理だよ」
「そんな! だったらリンディだけでも――」
「そうだ、いい方法がある」
詰め寄ったルイズに、彼は説得するように言った。
「預かった手紙を渡して欲しい。僕が姫殿下に届けよう」



436 :ゼロのgrandma 3/7:2007/11/19(月) 01:56:59 ID:Ans5ULfJ
「え?」
「僕一人で城に行って事情を説明すれば、他の者を手配してくれるはずだ。おそらくその方が早い」
「それなら、別に手紙が無くったって」
「いや、こんなに早く任務を達成したなんて、姫殿下だって信じないよ。だから手紙は必要なんだ」
確かに、学院と城はここから直線上にあるわけではない。選択は必要だ。
おそらく、確実に運搬手段を確保出来るのは城の方。
学院で速く飛べる使い魔はあの風竜ぐらいだし、万が一タバサが不在だったら意味が無くなる。
「でも、それより」
リンディだけでも学院に運べないのか――そう頼もうとして、ルイズは気付いた。
もう確実だ。ワルドはリンディを快く思っていない。
平民か先住種族だか分からない得体の知れない存在。しかも散々苦労を掛けさせてくれた相手。
挙げ句、彼は手柄を立てる機会すら奪われたのだ。――憎んでるかもしれない。
そんな人間を、大事なグリフォンに乗せるはずがないのだ。
さっきの怖い視線だって、明らかにリンディに向けられていたではないか。

「きみはその間、少しでも学院への距離を縮めてくれ」
「う……」
微笑みながら言うワルド。
だが、ルイズはその笑顔が、かつての優しいものとは異なっていると理解した。
自分を見る目が、どこか違うのだ。
そんなにリンディが憎いのか。それほど、その使い魔の主たる自分が気に食わないのか。
そして――こんなに狭量な人だったのか。
(苦しんでる人より、自分のことの方が大事なんて)
任務に関われなかったワルドが手柄を立てるとしたら、確かにこの方法しか残っていない。
彼は手紙を誇らしげに姫殿下に捧げるのだろう。リンディがどれだけ苦労したかなんて気にも留めず。
彼女は悲しくなった。
遙か昔の憧憬が、目の前で崩れ去っていくことが。

それに。
「手紙は渡せないわ。これはわたしとリンディが、直接姫殿下に渡さなきゃいけないの」
ルイズはきっぱりと言った。
託されたアンリエッタの想いと、それに対するウェールズの想いと覚悟。
彼がリンディに誓約した事は、おそらく自分では上手く伝えられない。
指輪が託された時だって、ルイズは二人の間に入れなかった。
「本当は、わたしにだって資格は無いかもしれない。でも、託されたからには最後までやり遂げなきゃ」
「だが、それではきみの使い魔が、大変なことになるかもしれないぞ?」
「手紙が無くったって、姫殿下なら信じてくれる。だから行って。わたしは待ってるから」
そう言い捨てると、ルイズは荷車の方へと歩き始める。

「――どうしても?」
「?」
ルイズは、背後からの冷ややかな声に足を止めた。
同時に、背筋が凍るような寒気に襲われる。
「使い魔が大変なことになる。僕はそう言ったんだが」
思わず唾を飲み込んだ。
今まで、これほど悪意に満ちた声を聞いたことがあっただろうか?
「……ワル、ド?」
恐る恐る振り返った途端。

彼の放った魔法――風の槌が、荷車を轟音と共に吹き飛ばした。

   ◆  ◆  ◆



437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 01:57:47 ID:7rr81Iy5
眠いけど支援

438 :ゼロのgrandma 4/7:2007/11/19(月) 01:59:17 ID:Ans5ULfJ
「――――!?」
ドン、と重い衝撃を受けて、キュルケは後ろに弾き飛ばされた。
地面を転がりながら、必死に四肢を広げて勢いを殺し、体勢を取り戻す。
「い……痛いじゃないのっ!」
憤然と杖を構えた前には――巨大な土壁がそびえ立っていた。

「あれ?」
「なに呆けてんのさっ」
横を全速で走り抜ける影が一人。
それで気付く。ロングビルが咄嗟に壁を生成し、電撃の魔法を防いでくれたのだろう。
ついでに跳ね飛ばしたのは、少しでも距離を稼がせる為かもしれないが――素直に礼をするには痛かった。
「もう少し丁寧にやってよ。擦り傷だらけになっちゃったわ」
後に続いて走りながら、キュルケは皮肉っぽい口調で言う。
「素直じゃないねえ。黒焦げになりたかったのかい?」
「ご冗談。微熱を燃え上がらせるには足りないっての」
タバサの元に駆け寄ると、二人して振り返った。それぞれ死角を作らぬように杖を構える。
だが、闇の奥に人影はない。
「タバサ、分かる?」
「分からない」
即答が返ってくる。
「――そう。でも」
気になるのは、タバサが最初から背中を見せていたことだ。
「そっちにいるんじゃないの?」
「いない」
今度は一瞬、間があった。
(どういうことかしら)
疑問に思いつつも、キュルケが信頼を揺るがす事は無い。
確信が掴めない事なら聞く必要は無いし、それで何か起きたとしても、彼女は全力でフォローしてくれる。

不意にロングビルが呻いた。
「……どういうつもりだろうね」
「あら」
視線を向けると、いつの間にか彼女の正面三十メイル程の距離に、黒々とした人影がある。
堂々と黒塗りの杖を構えたその顔は、白い仮面に隠されて確認出来ないが、
「あの下は、いい男だったりするのかしら」
相手は、こちらを観察するように動かない。
姿を見せた意図は掴めないが――それでもやるべき事は絞られる。
「タバサ、こっち」
警戒をロングビルに任せ、キュルケは囁きかける
気付いているだろうに、タバサが背を向けたままなのだ。
そこまで背後を警戒する理由の根拠は?
「他に誰かいるっていうの?」
「……いる、と思う」
「なんだって?」
聞き捨てならない内容に、ロングビルも反応した。
あの技量の相手が一人と二人では、対応が根本的に異なる。先程の電撃魔法から下手するとスクエアだ。
こちらはトライアングル以下のメイジ三人と使い魔一匹。
逃げるのが上策だろう。
「そいつは確かかい?」
「分からない。けど」
タバサは静かに呟く。
「さっき魔法が使われた時、二人いたかもしれない」
同じ風系統の魔法が二つ。
間を置かずに放たれた槌と電撃が、一人で唱えられるとは到底思えなかったのだ。

   ◆  ◆  ◆



439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:01:22 ID:epTQDyzA
どっちもピンチ♪
遍在ってどう考えてもバランス崩壊なとんでも魔法だよなあ…支援

440 :ゼロのgrandma 5/7:2007/11/19(月) 02:01:39 ID:Ans5ULfJ
「言っただろう? ほら、大変な事になった」
ワルドは楽しげに顔を歪めた。
それはまるで爬虫類の如く平坦で、感情が一切感じられない。
眼差しに至っては、もう人に対するものではなかった。害虫を見るような蔑みしかない。
さらに怖ろしいことに。
その視界の中に自分も含まれている――そう感じた瞬間、ルイズはへたり込んだ。
ガチガチと歯が鳴っている。
腰が抜けてしまったのか、足に全く力が入らない。
「念を押しておくか。いくら死に損ないでも先住種族だそうだからな」
「ひ……」
呆然と見上げるルイズの前で、ワルドは再び魔法を唱え始めている。

――誰に対して?

(やめて……)
声を出そうとしたが、唇が震えるだけで音にならなかった。
視界の片隅に映る、転がった荷車。微かにデルフリンガーの輝きは見える。
じゃあリンディは?
完全に裏返しになった荷台の下は分からない。宙に浮いた車輪が足掻くように回っているだけだ。
あんな重い物の下敷きになるだけでも、大怪我してしまうのに――もう彼女は。
(やめて。リンディは、立つことも出来ないのに)

ワルドの詠唱は止まらない。
彼の頭上の空気が冷えていき、その冷気がルイズの頬を撫でる。
何か強力な魔法を唱えている事だけは理解出来た。そして、それを止める術が無い事実も。

何故。
それだけしか頭に浮かばない。
ワルドは何故このような暴挙に出たのだろう。言う通りにしなかった自分が悪いのか?
リンディという存在が許せないからって、ここまでする事なのか。
殺したいほど憎いのは、やっぱり手柄を立てられなかったから?
だけど。
リンディには、手柄なんて立てるつもりは無かった。
彼女がアルビオンまで連れて行ってくれたのだって、自分が任務なんて引き受けたから。
その結果、もの凄く具合が悪くなって――今にも死んじゃいそうなのに。
全部、自分のせいなのに。
(わ、わたし、リンディを故郷に帰すって誓ったの、に)

涙に滲んだ視界の中、ワルドが杖を振るおうとしている。
(やめて)
あれが振るわれると同時に彼女が死んでしまう。
家族の元に帰る事無く。――勝手に召喚してしまった自分のせいで。

「やめて――――――っ!」
絶叫したルイズの視界を、稲妻の光が白く染め上げていった。



「ふむ」
ワルドは、俯いて嗚咽を漏らす少女へと近付いた。
目の前に立つと、のろのろと顔を上げてくる。涙に溢れたそれは昔見た物と変わらない。
結局、昔から小さいままだったのだ。
「きみの使い魔は、死んだよ」
彼女の表情が、激しい絶望に彩られる過程を楽しむように、厳かに告げる。



441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:03:30 ID:epTQDyzA
死体の確認もせずに死亡宣言とは、これまさしく雑魚の証よ!
支援

442 :ゼロのgrandma 6/7:2007/11/19(月) 02:04:13 ID:Ans5ULfJ
「今回、僕の目的は三つあった。――いや、結果的には二つかな」
一つ目は、先に挙げたように、ウェールズ皇太子の確実な殺害。
二つ目は、アンリエッタ王女の手紙。
それを入手することは、トリステインとゲルマニアの同盟を阻止出来る可能性に繋がる。
「どうだい? 分かったかな?」
「……アルビオンの、貴族派」
驚愕の色が混ざる。
それを多少残念に思いながら、彼はゆっくりと頷いた。
エルフ共に奪われた聖地を取り戻す――その崇高な使命の元に繋がった貴族の連盟。
それに国境は無く、トリステイン貴族である彼が加わっている事に何の問題も無い。
ハルケギニアは我々の手で一つになる。
その為には、些細なことに拘る意味など無いのだから。

「ああ、ついでだ。もう一つ有った目的も話しておこう」
信じられないという表情の彼女に対して、ワルドは思いついたように指を立てた。
「それはね。きみだったんだ」
「わた……し?」
「そうだ。きみには自分自身では気付いていない、凄い才能があると思っていたんだ」
彼は歌うように言う。
「僕の小さなルイズ。きみは、始祖ブリミルにも劣らぬ、優秀なメイジに成長するだろう」
「何を、言って」
今更。
こんな自分を持ち上げて、何の意味があるのだろう。
何も考えられないまま、ルイズは並べられる言葉を耳に入れるしかない。

「きみと結婚すれば、その素晴らしい能力が手に入る。そのはずだったんだが――」
彼は杖を振り上げた。
ぼんやりとそれを見上げるルイズに、楽しそうな笑みを見せる。
「きみはどうやら違っていたのかもしれない。求めた才能など無かったんだろうね」
例えあったとしても――今となってはどうでもいい事だ。
エア・ニードルの魔法を唱える。
回転する大気の渦が、杖を細かく震動させて鋭利な切っ先を形成した。
人を貫くには充分過ぎる力。

「結局、きみには何一つ無かったわけだ」
完全に表情を失った少女に向けて、ワルドは杖を構えた。
弔辞の代わりに、最後に一言だけ。
「きみの無意味な人生を終わらせるのが、僕になるとはね。――最後まで無駄な事をさせるものだ」
そう告げると、彼は青白く光る杖を突き出した。

   ◆  ◆  ◆



443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:04:19 ID:j+wkfbr4
支援


444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:05:22 ID:rv2bIsmD
このワルドは(死んでも)いいワルド支援

445 :ゼロのgrandma 7/7:2007/11/19(月) 02:06:14 ID:Ans5ULfJ
無意味。
何一つ為さないまま終わってしまう人生なら、そうだと思う。
魔法なんて成功したこと無いのに、唯一成功したのが召喚魔法。
自分には勿体無いほどの使い魔を喚び出せたけど、契約の際に怪我をさせてしまった。
結局、最後まで彼女の綺麗な羽が戻ることは無かった。
もう二度と見れない。彼女は死んでしまったから。
自分も、死んでしまうから。

(なんだろう)
目を閉じたルイズは、呻き声のようなものを聞いた気がした。
瞼を通して感じる、淡い光。
そっと開けてみると、緑色の光が目に入った。
煌々と輝くのは、自分の前で回転する魔法陣。それが、ワルドの杖を食い止めている。
「馬鹿な……まだ生きていただと?」
苦々しげに呟いた声に、それが応える。

「野望を語る男の人は魅力的です。でも女の子相手にそれでは、少々品がありませんね」

耳に入るのは、涼やかな音色。
ルイズは、恐る恐る視線を向けた。幻では無いことを、心から願って。
しっかりとした足取りで、誰かが歩いてくる。
目の前の輝きと、溢れた涙のせいで良く見えないけど。

後退るワルドを睨みながら、リンディは歩みを止めた。
見上げたルイズの脇にデルフリンガーを突き立てると、何事かを一言囁く。
間髪を入れず応じる、承知、との声。
「わたしたちは、可能な限り現地の法に従います」
杖を構えながら距離を取る相手に対し、リンディは足を踏み換えた。
「ですが」
口元の血を拭う。
肺が損傷している証拠だが、気にはならなかった。
「正当防衛には充分過ぎる状況ですし、貴方を捕らえる義務も、おそらく無いでしょう」
身体は充分。それに、少しばかり長く保たせても意味が無い。
今この場で、最後まで。
「そして、何よりも」
非殺傷設定――ファイアリングロック、解除。
そう内心で呟いてから、彼女は静かに宣告する。

「貴方は、一人の女の子の人生を、身勝手にも否定しました。――その罪は軽くありませんよ」

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:06:19 ID:6cREs2ze
支援支援〜

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:07:54 ID:j+wkfbr4
非殺傷設定、解除。

スゴイ勢いで死亡フラグが立ちましたな。

448 :ゼロのgrandma:2007/11/19(月) 02:08:14 ID:Ans5ULfJ
投下完了です。
深夜の支援感謝ですー。
次は、週末です。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:10:17 ID:6cREs2ze
GJ&乙!
ワルドの悪怒っぷりがワイルド

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:11:02 ID:epTQDyzA
自分の死刑執行書にサインするも同然…哀れよのう、小物ワルド。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:35:07 ID:PUNw+FHf
>>312
……ラシード。

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:38:54 ID:+YkgyHLP
>>451
メタルの伝統でソルジャーはシャーリィしか使わない俺ガイル。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:44:46 ID:YKo5rb43
乙。さらばワルド。逃走出来ぬ恐怖を知り己の間抜けさを知り己の噛ませっぷりを知り……死んどけ。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:45:27 ID:43elZj+7
乙、面白いからもっと早く投下して欲しいです、

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 02:49:41 ID:25iY/XFd
あぁ・・・統括官が「殺す微笑み」を?
ワルドは、少し頭冷やさreいや、かち割られるのか((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

お疲れ様でした。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 04:24:03 ID:28kPolst
ゼロのgrandmaの人、GJ!!
どうなる事かと思ったけれど、ラストのリンディさんに萌え、もとい燃えました。
そしてワルド、逝ってよし。
続き、楽しみにしています。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 04:43:23 ID:KT8hBJ7h
grandmaの人GJ。 燃える展開ですなこりゃ。

>>454
面白いSSがそんなほいほい簡単に書けるとでもおもってんのか?
それとも投下始めて終了までの時間のこといってるんなら連投規制ってシステムを知った上でのことか?

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 05:08:16 ID:25iY/XFd
誰かが注意してくれると思ってた。注意してくれた。
感謝です。
んでは、おやすみなさい。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 06:00:46 ID:2lGYM8zh
それが>>458の最後の言葉だった……

460 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:02:38 ID:OIHDDYHP
おはもーございます・・・(眠)。
今日、お仕事お休みなので、徹夜して仕上げますた。
5分後投下いいですか?

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 06:08:10 ID:UVSk5mQC
君が! 投下し終わるまで! 支援するのを! ややややめないんだからねっ!

462 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:09:09 ID:OIHDDYHP
感謝です。では、逝かせていただきます。



「う〜ん・・・。つまり―――・・で、ここは――・・・・・、・・―――?」
「少し違うわ。ここの小節の言の葉が少しニュアンスが異なるでしょう?だから、・・・―――。」

ルイズは自室の机で羊皮紙を広げ、羽ペンを右手に持ちつつ、唸っていた。
その隣で、ミカヤは自身で即席で作った、数枚の羊皮紙のつづりの中の1ページに記された文章を説明している。
初日の夜に約束した『古代語』を教授する為に作り上げた手製の教科書と、隣には魔導書。
それを使った二人だけの授業は、夜の就寝前の貴重な一時であった。

「う〜〜〜・・・。」

艶のある桃色の髪を乱暴に撫でながら、眉を顰めるルイズ。
異世界の言葉であり、精霊に語りかけることが出来、先住の民達が用いたという『古代語』は、魔法学院でも勤勉と評される
ルイズでも難解だった。
知らない言語を基礎から始めるのだから、尚の事である。
そんな彼女を笑みを湛えながら見つめ、落ち着かせるように右肩に自身の右手を乗せる。

「大丈夫よ。ルイズは飲み込みが早いから、補助詠唱くらいは直ぐに覚えられるわ。」
「・・・そうかしら?」

そんなミカヤの励ましに首を捻りつつも、それを嬉しく思うルイズだった

463 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:11:13 ID:OIHDDYHP





ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』

第七章 『穏やかなる日々』





ギーシュとの決闘から早数日。
二人を取り巻く環境は大きく変貌した。





まずは朝。
洗濯物をシエスタが取りに来るようになり、ミカヤはメイド服に着替えてから彼女に続き、洗濯をしつつ、
朝の語らいをすることが日課になった。
そうした中で、彼女にアイクの縁者であるかを訊ね、シエスタはアイクの孫であることを告白した。
心を読んだことで得た推測が確信に変わり、自身が彼や自身の故郷であるテリウスの事を話した。
祖父から、幼い頃より寝物語に聞いていた話が真実だったことが分かり、何より嬉しかったと言っていた。

彼女の故郷である村―――「タルブ」では鍛冶業が発展しており、祖父、そして共に流れついた、祖父亡き後は厳しくも優しく
接してくれた小父によってもたらされた、テリウス大陸製に近い武器が生成されている。
知っていた小父も知識のみであり、現物以外無かった為か、試行錯誤が数十年の間、幾度と無く繰り返された。
現在は、青銅や精鉄、純鋼、耐久力は低いものの、刃物にすると抜群の切れ味を持つ加工銀等で出来た―――所謂
タルブ製の武器は信頼性が高く、トリステインの平民の持ちうる最高の武器となった。
工房が小さく、出荷数は少ない為、城下町に並んだ次の日にはたちどころにに品切れになってしまうと言う。

「私の従姉は、王都の歓楽街の酒場で働いているんですよ。
中々お暇が合わなくて会えないんですけど、手紙の交換で近況を知らせていますわ。」
「大変ですね。歓楽街だったら揉め事も多いんじゃあないかしら?」

手を休める事無く、二人は会話に花を咲かせる。

「ええ、この間も性質の悪い強盗を締め上げたらしくて。
衛士詰所から褒章を貰った、て書いていました。」

困ったような笑みで、そんなことを語るシエスタ。
その従姉は話によれば、彼女より気が強いらしく、例えメイジ崩れの強盗の脅しにでも一歩も退かないとのこと。
大切なものを守る為ならば、シエスタ自身も同様であろう。
何より、あの『勇者』の孫なのだから。

「彼女もそうですが、その強盗は大丈夫だったのですか?」
「はい。でも私より腕が立つから、むしろ手加減していたと思いますよ?」
「まぁ。」

ミカヤの問いに、謙遜しつつもそう嬉しそうに話すシエスタに、彼女は苦笑を禁じえなかった。

464 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:15:17 ID:OIHDDYHP
洗濯と会話を楽しみ、それを終えると、次はルイズを起こす。洗濯を終えたままのメイド服姿で起こした時は当初、
かなりびっくりしたとはルイズの独白。
時には、朝が弱いルイズを着替えさせ、身支度をし、日頃の他愛ない話をしつつ、食堂へ。

「おはようございます。料理長、皆さん。」
「おう、『我らの乙女』ミカヤ!今日もよろしく頼むぜ!」

厨房へ入り、朝の挨拶をマルトー達と交わす。
あの決闘以来、ミカヤは平民の使用人達から『我らの乙女』という称号でもって呼ばれることがある。
厳密には違えど、メイジでありながら平民達に心を砕く姿勢と、貴族相手に一歩も退かず、勝利したことを称え、
そう呼ぶことにしたと聞かされた。
全ての貴族連中もミカヤのようであれば、という愚痴を何度も聞き、それに苦笑する日々。

更には男子学生達を中心に、彼女のメイド姿を気に入られ、いつの間にか食堂の看板になっていた。

「ミス・ミカヤ!僕の所にも配膳を!」
「何を言うんだ!次は俺の順番だろう!」

そうして男子学生達が言い合う光景も、今や日常の一幕。

「はい、ただ今。」

465 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:18:12 ID:OIHDDYHP
純粋な意思でもって接する彼らに笑みを向けつつ、配膳をしていくミカヤ。
そんな光景を頬を膨らませ、ぶつぶつと不満げに文句を言いながら眺めるルイズの姿も日常と化す。

「全く、ミス・ミカヤと私がお話出来ないじゃないのよ・・・。」
「あらあら、妬いてるの?大事な「お姉さま」が引っ張りだこになって。」
「うるさい!」

あれからルイズとキュルケ、タバサの3人はよく会い、つるむようになった。
食事中は二人が良く、ルイズの隣に掛けるようになり、こうしてキュルケがルイズをからかい、それをタバサが眺めることも
また日常。
ルイズの拗ねた姿も実に愛らしいらしく、母性本能をくすぐられるとはキュルケの談。

「・・・。」

独特の匂いと苦味がある、食べる人間を選ぶハシバミ草のサラダをついばみながらミカヤを眺めるタバサ。
しかし、彼女に向ける視線には、何か迷いを感じさせる。
・・・まるで、胸の内に抱える悩みを話すことを躊躇うかのように。

「いい加減にしないか、諸君!僕達は貴族なんだぞ?
そのように下心丸出しな、粗野な振る舞いは為すべきではないだろう?」

騒ぐ同期達を戒めるように一喝するギーシュ。
あの決闘で、人間的な意味合いでミカヤに惚れ込んだ彼は、自身を見つめ直し、心と魔法の研鑽の日々を送っている。
かつての傲慢さは鳴りを潜め、真の貴族たらんとする振る舞いは、今までより多くの少女達の心を掴んだ。

「申し訳ありません、ミス・ミカヤ。貴族らしからぬ姿をお見せしました。」
「いいえ、気にしてはいませんよ。
このくらいは大目に見る度量もまた、貴方の目指す「貴き一族」と思いますが?」

頭を下げるギーシュにそう返すミカヤ。
それに苦笑いをうかべつつ、彼は頭をかいた。

「変われば変わるものねぇ。」

そんな様子を見つつ呟くモンモランシーは、ギーシュに惚れ直したという。
同時に、彼を変える切欠を作ったミカヤに感謝していた。






466 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:22:12 ID:OIHDDYHP
食事が終わり、装束に着替えると、次は授業。
系統の魔法から地理、歴史、国語に至るまで、テリウスとの相違を検証する日々。
その過程でハルケギニア語と文字を学んだが、基礎から習得するにはかなり苦労した。
ミカヤ自身は今まで気がつかなかったことだったが、学習の過程で、自身が話していた言葉はハルケギニア語に、聞き取る
会話はテリウス語に変換されていたことが判明した。
文字の綴り等を学び、ハルケギニア語の文章作成をもって魔導書の解読を行い、ルイズとの就寝前の授業に当てている
のである。





午前の授業が終わり、昼休み。

「はぁっ!」
「ふっ!」

金属同士を幾度も打ち鳴らす快音が広場の裏庭に響く。
シエスタが刃を溢した訓練用の大剣を胴を両手持ちし、右横一文字に払い抜けるが、ミカヤは体を左に流し、右手の杖で
逸らす。
逆に脳天を打ち据えようとするが、その場で彼女は勢い良く回転し、大剣を横にしたまま頭上に上げたことにより、阻まれる。
鍔迫り合いを嫌って後退したミカヤを追撃をかけず、そのまま間合いを取った。

「・・・・・今日はここまでですね。」
「何時も・・・、ありがとうございます・・・。」

そう言い合うと、二人は各々の得物を収める。
互いに肩で息をしていることから、激しい打ち合いだったことが見て取れる。

昼休みの時間を利用し、ミカヤは毎日欠かさぬ精霊との対話の後、シエスタと白兵戦の鍛錬をしていた。
テリウス大陸の、大賢者以上の魔道士や神官は杖術を習得出来、杖を行使した直後の護身、迎撃に使う。
更に実戦を積んだ強者になれば、ミカヤのように魔法との連携も駆使する。
自身の実戦訓練になるとシエスタが快諾してくれ、現在、この鍛錬で戦場で培った反応や勘、体力を取り戻すべく奮闘
している。
その後は、平民用のサウナ風呂で汗を流しつつ、会話を楽しむのであった。





―――――こうして、かつてミカヤが経験したことの無い、賑やかで穏やかな日々は流れる。

467 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:24:35 ID:OIHDDYHP





ある日、何時ものようにシエスタと共に、早朝の洗濯に勤しんでいた時だった。
ミカヤの背後から、きゅるきゅると鳴きつつ、近寄ってくる大トカゲ。
キュルケの使い魔であるサラマンダーのフレイムだった。

「あら、あなたはフレイム?どうしたの?」

向き直るミカヤに、フレイムは口に銜えている長方形の包み―――手紙の封筒を見せるように、此方に向ける。
自身に当てたものであることを言いたげに向けてきたものだったため、それを受け取ると、フレイムは踵を返し、そのまま
去って行った。

「どうしたんです?」
「ミス・ツェルプストーからの使いで来たみたいですが、この手紙を私に・・・。」

そう言いつつ、開封すると、『錬金』で作ったであろう、一枚の鉄のプレート。
そこにはツェルプストー家の家紋のレリーフと、焼付けで描いた、ハルケギニア語の一文で、こう記してあった。

―――――親愛なるミス・ミカヤへ。今夜互いの親睦を深め合いたいと思うので、是非お時間を。
            灯火の晩餐へご招待致します。     『微熱』のキュルケより友愛を込めて―――――




468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 06:26:33 ID:sgPBlz9i
grandmaの人、超GJ。
やべぇ、リンディさんがマジギレしてる (( ;゚Д゚)))
しかも非殺傷設定解除とか・・・・・・・。
ワルドめ、自分に向けて核ミサイルを発射させるスイッチを押しよった・・・・・・。

469 :双月の女神:2007/11/19(月) 06:26:55 ID:OIHDDYHP
以上です。次回は誘惑イベ代わりの、二人だけの晩餐。
ルイズがいると語れない本音が飛び出すかもです。
問題は更新が亀・・・・・(涙)。
では失礼をば。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 06:28:15 ID:sgPBlz9i
すいません、割り込んでしまいました。
本当に失礼しましたorz

頭冷やされてきます λ……

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 06:57:28 ID:fFpjipEJ
女神の作者殿!
早朝投下乙であります!

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 07:42:19 ID:tBH0AEST
乙乙!

ところで、まとめの更新履歴の動画吹いたwwww
ねーよwwwwwww

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 08:25:30 ID:MQWphmYs
まとめの動画見た

ひ ど す ぐ るっw

ワロタ

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 08:30:04 ID:AHmAEGsR
頭の弱い子が良かれと思って登録したんだろうねぇ…

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 08:31:13 ID:/4x///Hr
つーか、普通に駄目だろ。
ワロタじゃねーよ。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 08:56:01 ID:EXLFqJXv
面白かったことは認めよう。
だが、アウトだろ。

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:01:34 ID:m2bFncAf
投下もせず何も言わずに更新したってこと?

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:06:36 ID:VmEj3RdB
どうしてもやりたいなら応援スレなりなんなり相応しいところでやればいいのにな。
ま、それでも動画引用は嫌われることあるけど。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:21:25 ID:MQWphmYs
動画引用がダメな理由でもあるのか?

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:23:17 ID:HgVzYPuO
ダメも何もまとめの趣旨ともスレの趣旨とも違うだろうが

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:24:41 ID:/4x///Hr
このスレで作られたSSをまとめるwikiに、他所の物を勝手に、
しかもSSですらない物を登録した上て大丈夫だとでも思うの?

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:35:28 ID:m2bFncAf
>>479はwikiとか避難所とか一通り目を通してくるといい

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:44:56 ID:aTEPVGgH
笑ったけどアウトだなこれはww

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:46:44 ID:lgyPaowT
ちなみにニコニコ動画は見れない人も多いし、
動画アップサイト自体が著作権的にアレな動画も多い(アニメそのままアップとか)ので、
普通に嫌われてる場所も多いと言い添えておこう。

「○○ってアニメニコ動で見たけど面白いよねー」とか言うと人格を疑われるから注意な。

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:51:35 ID:pdFH4nMw
新規で投下しようとしてるやつは>>1を全部読め

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 09:58:08 ID:RQJhmy8R
ついでに空気も読んでくれると大助かりです

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:00:31 ID:yZjl7Duu
テンプレとか一切見てねえんだな。ニコニコ動画のリンクなんて張るんじゃねえよ胸糞悪い。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:03:59 ID:pdFH4nMw
新規で投下しようとしてるやつは>>1を全部読め
意味がわからなかったら二度と来るな
どうしても投下したいなら避難所に行け
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:05:04 ID:kA4mSs+E
おまいら全員おちつけ。
こんな劣悪な空気じゃ投下自粛する職人出て来るぞ。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:11:31 ID:lgyPaowT
じゃあ空気変えるためにも、ちょいと投下させてもらいますか。
進路オーケー?

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:12:36 ID:DQmRFsKo
ごゆるりと…

492 :ゼロの看板に偽りアリ:2007/11/19(月) 10:14:57 ID:lgyPaowT
「どう見ても悪人です。本当にありがとうございました」
「あああああ悪魔が来たりて笛を吹くうぅぅぅ!」
「ゼロのルイズが悪魔を召喚しやがったぞー!」

蜘蛛の子を散らすように逃げてゆくトリステイン魔法学院の生徒達。
貴族と言っても人間、貴族と言っても子供なのだ。それも仕方の無い事だ。
春の使い魔召喚の儀式でルイズに召喚されたのは恐ろしい外見の怪人だったのだから。
白骨の白と闇の漆黒で構成されたスーツ。
赤い同系デザインの前腕を覆うグローブと膝下のブーツ。
血の色を思わせる真紅のマント。
そして人間なら顔があるはずの部分には、青い液体を満たした透明カプセルが付いていた。
その中に浮かぶ頭蓋骨。
あまり信じたくないが、そのドクロがこの怪人の頭なのだろう。

「あああああああアンタ、誰よ?」

誰という表現が正しいのかどうか、ともかく怯えつつもそう聞いたルイズの勇気は立派なものだと言えるだろう。

「わたしは……」

ドクロがルイズを向いて、意外に落ち着いた様子の声音で静かに答えた。
その虚ろな眼窩の奥がビガーっと光っている様子に、ルイズの方は失神寸前だったのだが。

「わたしは、魔法少女っス」
「なんでじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

恐怖も忘れて全力でツッ込むルイズだった。

<ゼロの看板に偽り有り>

「アンタの何処をどう見れば魔法少女なのよ!
百歩譲って魔法はいいとして、少女じゃ無いでしょう少女じゃあ!!」
「わわわかった、私が悪かったから。今のナシ。もういっかいやりなおしで!」

相当な剣幕で迫るルイズに怪人が謝る。
その様子を見た学院生徒達は、とりあえず思ったほどの危険は無いのかと戻ってきた。
そして最初のシーンからもう一度。

「ゼロのルイズが……えーっと、何か変なのを召喚したぞー!」<棒読み
「さすがはゼロのルイズだぜー」<棒読み
「それで、アンタは何者なのよ」<ちょっと面倒そう
「私はドクロ仮面ッ! 悪の組織の幹部だッッ!!」
「ぎぃやあぁぁぁぁぁぁぁ! やっぱり悪党だあぁぁぁぁ!!」
「逃げろっ!殺されるぞおぉぉぉぉぉぉ!!」

再び蜘蛛の子を散らすように逃げ出す生徒達。
青い液体に浮いたガイコツがビガーッと目を光らせながら言うんだから当然である。

「好きなものはー、黒猫とか仏滅ー」
「意味は判らないけどなんか縁起悪いっ!」
「口癖はー、先に家族から始末してやる!」
「正にッッ! 悪逆非道ぅぅ!!」
「ミス・ヴァリエール! こっちです! つかまりなさい!」

493 :ゼロの看板に偽りアリ:2007/11/19(月) 10:17:08 ID:lgyPaowT
生徒達が素早く逃げ出して、人っ子一人居なくなった草原。
唯一タイミングを逃して怪人ドクロ仮面のプロフィール紹介なんぞをガクプルしながら聞いていたルイズだったが、
フライの魔法で飛んできたコルベールに掴まれて運ばれる。

「ふう、無事でしたかな、ミス・ヴァリエール」

最高速度で離脱して、やれやれと息をつくコルベール。
その腕の中で、ルイズは大変な事を思い出した。

「ああっ! 私まだあの使い魔と契約してない!」
「……やめておきなさい。私のカンだが、彼は戦場を経験している本物の戦士だ」

シリアスな表情で告げるコルベール。
後ろ暗い過去を持つ彼だからこそ気がつけた事だが、あの怪人は間違いなく同類だと感じ取っていた。
どう考えても、まだ学生でしかないルイズの御し得るような相手ではない。
その上魔法がどうこうと言っていた事から考えれば、なにか忌まわしい実験によって生まれたメイジの成れの果てかもしれない。
そんなモノを自分の生徒の使い魔になど、させてはならないと『炎蛇』は決意していた。

ピョウピョウと風が吹く。
誰も居なくなった草原にたたずむのはただ1人、異世界から召喚されて右も左も分からぬドクロ仮面。
世界征服を狙い正義の味方「超星戦騎エクセリオン」と戦う、超次元からの侵略者「ZONE」の幹部。
飛行機事故で死んだ人間と融合する事でこの世界に出現した、超次元の炎を操る冷酷なる魔人。
その強すぎる力を抑えきれないため頭部の冷却液で封印しているが、開放されれば自身を含めた全てを焼き尽くす劫火の化身―――という設定。
そんなドクロ仮面は、所在無げに飛び去ってゆくルイズやコルベールを見上げてボーっとしていたが、
やがて人差し指をピッと立ててあたりを指差し始めた。
ピッと。
『異世界ハルケギニア』
ピピッと。
『トリステイン魔法学園』『召喚された使い魔(候補)』
ピッピと。
『魔法使い・ゼロのルイズ』『魔法使い・炎蛇のコルベール教師』
空中に浮かび上がる半透明のホログラム。
宇宙付箋という宇宙テクノロジーの産物は、指差した物の名前や情報を確認できる宇宙スゴイ宇宙アイテムだ。
その能力を使って確認をとったドクロ仮面は、おぼろげに感じていた事実を確信していた。

「ここはやっぱり……魔法の世界っス」

自分はアルバイトの最中に異世界に召喚されてしまったのだという、その事実を。


春の使い魔召喚の儀式の数時間後。
トリステイン魔法学院『アルヴィーズの食堂』調理室の裏口。
1人の少女がナイフを片手に手際良く野菜の皮を剥いていた。
度の強い眼鏡をかけて、黒い髪を二つに束ねて結んだ、野暮ったい外見の平民である。
借り物の御仕着せメイド服がまるで似合っていないと言うか、生活臭が漂いすぎて似合っていると言うか。
やがて大きな鍋に一杯になるまで野菜を剥くと、それを抱えて食堂へと入る。

「マルトー親方ー、野菜剥き終わったっスー!」
「おう、じゃあ次は皿の用意を頼むぜ」
「了解っス」

元気良く返事をするとテキパキと下働きの仕事を進める少女。

494 :ゼロの看板に偽りアリ:2007/11/19(月) 10:19:07 ID:lgyPaowT
その働きっぷりは実に手馴れた様子で、今日初めて『ここ』で働く事になったようには見えない。
ちなみに『ここ』と言うのは『この食堂』と言う意味ではない。

「いやぁ、でも親方がここで働かせてくれて助かったっス」
「良いって事よ。貴族にいきなり連れて来られて路頭に迷ってたって言うじゃねぇか。
そんなヒドイ話を聞いちゃあ、見捨てて置けねぇのが人情ってモンじゃねぇか」
「ホント恩に着るっスよー」

『ここ』とはつまり『この世界ハルケギニア』という意味。
この地味な少女こそ名前をベホイミちゃんと言う。
異世界の日本からルイズによって召喚されたドクロ仮面の中の人。
そう、ドクロ仮面とは単なるイベントアトラクションの着ぐるみなのである。

「礼だったらシエスタ――アンタを連れて来た黒髪の娘に言いなよ。
買出しに街まで行ってたあの子が馬車から見つけたアンタを連れてこなきゃ、
ひょっとして野垂れ死にしてたかも知れないんだしな」

厨房で働く若い見習いコックが言う。
ベホイミは彼等が野菜や魚介等の生鮮食品を買出しに出た馬車での帰り、フラフラと街への街道で彷徨っていた所を拾われたのだ。
ちなみにメイドであるシエスタが買出しに借り出されていたのは彼女がなぜか御者の技能を持っていたから。
馬どころか竜の牽く竜車すら御せるという、ワリとレアなスキル持ちなのである。
もし走る馬車の御者台からシエスタが見つけなければ、右も左も判らない異世界で、冗談抜きに行き倒れていたかもしれない。
だからその言葉に納得して、ベホイミは大きく頷いた。

「そうっスね。ひと段落したら改めて御礼を言うっスよ」

そして数刻後。
豪華な夕食の準備を終えたベホイミは、配膳担当であるシエスタがまだ現われないからと探してくるように命じられる。
普段は時間に正確な真面目な娘なのにと首を捻るマルトー親方。
心配そうなその様子に、ベホイミ自身も多少不安を感じながらシエスタを探す。
そして見つけてしまった。貴族の少年にからまれているシエスタの姿を。

同じ頃。使い魔を召喚したものの契約できなかったルイズは落ち込んでいた。
あの草原へはコルベールが学園の兵士を引き連れて確認に行ったものの、ドクロ仮面の姿は発見できなかった。
一応召喚自体は出来たという事で、成績等は考慮してくれるとコルベールは言ったが……ルイズにとって重要なのはそこではない。
ずっと憧れていた。一人前の魔法使いが持つという使い魔という存在に。
今まで一度も魔法が成功せず、それぞれのメイジが自分の得意な魔術に掛けて冠する二つ名すら『ゼロ』だという自分。
そんな自分でも使い魔を得れば、少しはメイジらしくなれるかもしれないと、淡い期待を抱いていた。
……あまり愉快な想像では無いが、もしも召喚すら出来なかったとしたら、ある意味諦めもついた。
自分にはメイジとしての能力は無いのだと、新たな自分を探し始める契機になったかもしれない。
けれど召喚自体は出来た。出来てしまったのだ。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:20:31 ID:rv2bIsmD
支援

496 :ゼロの看板に偽りアリ:2007/11/19(月) 10:20:45 ID:lgyPaowT
なのに契約する事が出来なかったなどというのは、あまりに痛恨の失敗だ。
諦めるには諦められず、さりとてあの恐ろしい外見の使い魔を見つけ出して再度契約を迫れるかと言うと、そんな自信も無い。
そもそも、あんなのを連れて歩く自分の姿を想像すると……まるっきり悪の魔法使いだ。
いっそドクロ仮面をなんとか見つけて倒して、もう一度サモンサーヴァントを唱えるべきか。
そこまで思い悩んでいた時だった。
トボトボと歩いていたその先で、2人の平民が貴族に絡まれている姿をルイズが見かけたのは。

話は少しだけ過去に遡る。
諍いのきっかけは何処にでもあるような話で、新米のメイドが洗濯物を風で飛ばしてしまった事から始まる。
慌てて洗濯物を追った彼女は、ウェスタリの広場まで走るハメになってしまった。
学院本塔の西側にあり昼間でもあまり日の差さないその場所は、あまり人気の多い場所ではない。
だからこそ逆に、教師に見咎められては困る行為をする生徒達にとって都合のいい場所だった。
たとえば校則では禁止されている決闘騒ぎであったり。
たとえば健全とは言い難い不純異性交遊の逢引であったり。
彼女が目撃してしまったのは後者だった。
まだ日も落ちていない午後の公園で、野外だというのにシャツのボタンを最後の一つだけ残して外した男女が絡み合っていた。
男子生徒の手は女子生徒の豊満な胸と細い腰からボリュームのある尻を情熱的に探りまわし、
女子生徒の手はむき出しの胸板と、スボンに包まれた下半身のアレな部分をまさぐっている。
そして二人の唇は当然のように重ねあわされ、お互いを激しく貪りあっていた。

ここで彼女が、それなりに経験を積んだ街娘なら、あるいは学院にきでそれなりに長い経験を積んだメイドなら問題はおきなかっただろう。
礼儀正しく見なかった事にして、洗濯物を拾って回れ右すればよろしい。
だが、彼女はほんの数日前に片田舎から従姉を頼って出てきたばかりの村娘でしかなかった。
そのため、目の前の刺激的な情景に過剰反応をしてしまう。
つまり、顔を耳まで真っ赤に染めて。

「きゃあぁぁぁぁぁ!?」

と、叫んでしまったのだ。
いくら学園の敷地が広いとは言え、その声を聞きつける者も居る。
幸いにも教師には見つからなかったが……少女にとって不幸な事に、集まってきたのは男子生徒が数人だった。
野次馬の姿に、見事な赤毛の女生徒はつまらなそうに「興が削がれたわ」と言って立ち去る。
収まらないのは男の方で、この不始末の責任はどうとるつもりだと少女を怒鳴りつけた。
そこへ割り込んだのが、シエスタである。

「申し訳ありませんメイジさま。
この子はまだ御奉公させていただいて三日目で、右も左も分からない新米なんです!
お怒りは至極ごもっともですが、どうか寛大なお心でお許し下さいませ!」

男子生徒――ペリッソンという三年生の剣幕に震える事しかできない同僚を助けるため、シエスタは土下座をして代わりに謝った。
だが、貴族達はそれを許さない。
ペリッソンが、ではなくて、集まった野次馬の生徒達4人がニヤニヤと笑いながらシエスタ達を責める。

「なんだオマエ。平民のクセに生意気に貴族に意見しようってのか」

冷酷な視線で震えるシエスタ達を見下ろす少年達。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:21:41 ID:yZjl7Duu
ベホイミちゃん支援

498 :ゼロの看板に偽りアリ:2007/11/19(月) 10:22:09 ID:lgyPaowT
5人もの貴族に囲まれて責められれば、平民など震える事しかできない。
そんな様子に嗜虐心を刺激されたのだろう。
普段は面に出さないであろう下劣な欲望を、少年達は歪んだ笑みで口にした。

「ふん、新人の教育が出来て無いのは先輩であるお前の責任だよなぁ?」
「なぁペリッソン、麗しのキュルケ嬢の代わりにはとてもならないが、この平民にはここで服を脱いでもらうってのはどうだ?」
「まぁ嫌なら無理にとは言わないがね。その時はそっちのメイドを脱がせば良い事だし」

ペリッソンは、彼等の様子をつまらなそうに傍観していた。
平民などの裸体を見たいほど飢えていないが、わざわざ助け船を出すほど慈愛に満ちた性格でも無いのだ。
ゆえに、誰もシエスタ達を助けない。
いかにもモテなさそうなアバタ面の少年達は、今にもヨダレを垂らしそうな様子である。
ありがちな思春期の男子の好奇心の暴走だが、そこに絶対的な権力と暴力の差があるからには笑い事では無かった。

「ほら、モタモタしてないで早く脱げよ!」
「DVD! DVD!」

手を叩いてなにやら謎の呪文まで唱える者すら居る。
ブルブルと恐怖に震えながら、しかしもう失神してしまいそうな同僚を救うためにリボンに手を掛けるシエスタ。
―――救い主は、その時に現われた。

「まてい!!」

事の成り行きを半分ほど見て、あまりの暴挙に止めに入ろうとルイズが駆け出しそうになった瞬間だった。
いつの間にか広場にある彫像の上に立っていたのは、骸骨の浮かぶポッドが顔面の位置にある異形の姿。
赤いマントを風にはためかせ、悪の化身が颯爽と現われたのだ。

「それ以上の不埒な行い、このドクロ仮面が許さんぞ!!」
「なっなっなっなっなっ…………」
「あ、悪魔!?」

三年生は今日ルイズによって召喚されたドクロ仮面の事を知らない。
突然現われた奇怪な存在に、恐怖と混乱の坩堝へと叩き落された。
とは言え彼等とてメイジ。
敵と見れば咄嗟に杖を引き抜いてスペルを唱えようとする程度の気概はある。
その瞬間、閃光が走った。
まるで認識できないスピードで疾駆するドクロ仮面。
気が付けば既に三人の少年が、杖を折られて悶絶していた。
すれ違いざまに一瞬で、杖ごと身体をへし折るようなボディーブローを見舞ったのである。
そう気が付いて、凝った軍装拵えの杖をペリッソンが抜こうとした時には、ドクロ仮面の掌は自分ともう1人の少年の顔を掴んでいた。
口を完全に塞がれ、それぞれ片手で軽々と持ち上げられる二人のメイジ。
こうなっては、杖が有っても呪文など唱えられない。
その上このまま顎を握り潰されるのではないかという握力でギリギリと締め付けられ、二人の貴族は恐怖に震えた。
メイド達二人など、もう手を取り合って涙を流して恐がるしかできないでいる。

「貴様等っ! 貴様等の魔法は何のためにあるっ!」
「!?」

そんな状態でドクロ仮面突然の問いかけ。
当然ながら、ペリッソンももう1人の少年も答えられない。色々な意味で。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:23:54 ID:rv2bIsmD
支援

500 :ゼロの看板に偽りアリ:2007/11/19(月) 10:24:10 ID:lgyPaowT
「貴様等は貴族なんだろう! 皆をその魔法で守る者なんだろう!
それが、力の無い者を傷つけてどうするっ!!
それでも魔法使いか! それでも貴族か! いや、それ以前に―――それでも男か!!」

その言葉に、悶絶していた少年達は打たれたように目を見開く。
が、掴まれている二人はそれどころでは無い。

「ええい! なんとか言うっスー!!」

口が塞がれている二人に対して理不尽にもそう言ってガクガク揺するドクロ仮面。
正に悪魔。
本人達は「潰れるーっ」「中身出るっー」「眼が回るー」「死ぬー」「ごめんなさいー」「二度としませんー」等々反省していたのだが……
いかんせんフガフガとしか聞こえない声にドクロ仮面の折檻が続いてしまう。
しまいに顔色を紫にして意識を手放したペリッソン達を放り投げ、ドクロ仮面は重々しく言った。

「よいかお前達―――この世は私のもの。勝手な事は断じて許さん。
これに懲りたら、二度と恥知らずなマネはせぬように」
「は、はいっ!」

怯えた声で答えると、気絶した二人を三人で担いでその場から逃げ去る少年達。
杖を折られて魔法も使えないから一仕事だが、素早く速やかに最高速度で彼等は姿を消した。
悪魔恐いから。

「あのっ……あ、ありがとうございます」
「…………ございますっ!」

おそるおそると言った様子で、それでも勇気を出してお礼を言うシエスタ達に、ドクロ仮面は笑って(?)答える。

「気にするな。悪の組織の幹部として当然の事をしただけだ。
それに、オマエの優しさは多くの者を救うだろう。その気持ちを大切にな―――さらば!」

力強く飛び上がり渡り廊下の屋根へ。
そこから更に飛んで姿を消したドクロ仮面を見送ってから、二人は顔を見合わせる。

「いい人でしたね。シエスタ先輩」
「強くて優しくて……人は見かけによらないってホントね。人じゃないけど」

シミジミと語りあってから、仕事の時間に遅れたと駆け出す二人。
その背中を、出時を逸したルイズが呆然と見つめていた。
自分が召喚したモノが悪魔強いのを見て驚いているというのもある。しかしそれ以上に、その言葉と行動に衝撃を受けていたのだ。
平民のピンチに迷い無く飛び出す姿。貴族とは何か、その本質を突く言葉。
そんな姿を前に、ルイズは自分の弱さや不甲斐無さを感じてしまったのである。
そもそも使い魔の在る無しで魔法使い「らしい」とか「らしくない」とか考えている自分が恥ずかしくもなっていた。
そんなモノは、貴族の魂になんら関係が無いと気づかされたのだ。

「わたし……なにやってるんだろう」

ションボリと肩を落とす魔法の使えない魔法使い。
ルイズはトボトボと、自分の部屋へと帰るのだった。


501 :ゼロの看板に偽りアリ:2007/11/19(月) 10:27:48 ID:lgyPaowT
「ふぃー、これで良かったんスかねぇ」

その頃、本塔の壁に施された彫刻の上で、ドクロのスーツを脱いだ少女が息をついていた。
恩人が絡まれている所に遭遇して、流石にメイド服で問題を起こしてはマズかろうとスーツに着替えて仲裁に入ったベホイミ。
これはこれで、教師にでも告げ口されて捜索隊でも組まれればやっかいな事になるのだろうが……まぁ仕方ないと諦める。
結局何処に行っても、騙し騙しそれなりにやっていくしか無いのだ。
地上から高さ50メートルほど離れた壁面から沈む夕日をアンニュイに眺める。

「それにしても。いきなり異世界に飛ばされるなんて、いきなり魔法少女にされるのとおんなじぐらいムチャクチャっスねぇ」

呟いて、もう一度盛大に溜め息をつく。
自分でもそれなりに数奇な人生を送っていると思っていたが、この事態は数奇にも程がある。
元の世界に帰れるのだろうかと不安になって当然だ。
そしてそれ以上に、元の世界に戻った時に学校の出席と単位がどうなっているかが不安だった。
ただでさえ地味キャラかつ色々妙な属性が付いているのに、今更ダブリ属性なんて欲しくないのだ。

「宇宙人、助けに来てくれねーっスかねぇ……もしくはサラマンダーみたいな妖精とか」

他人が聞いたら電波としか思えない独り言。

「あー……そろそろ戻って皿洗いとかしなきゃ。その後まかない貰えるし」

続けてヤケに日常的なセリフを口にした。
着ぐるみを着たせいで乱れた髪を輪ゴムで縛りなおして、ふと、この異世界ってお風呂とか有るんスかねー、などと考える。
そんな、異常事態に対する自分の適応能力の異常さに気が付いていないベホイミちゃんであった。


デビュー戦
――●ペリッソンVSドクロ仮面○――決まり手は締め上げ
新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん、第二話へ続く!

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:27:58 ID:5Hm1iqzc
メソウサでも居たら一緒に隅で落ち込んでそうだな支援

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:28:13 ID:rv2bIsmD
支援

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:29:07 ID:lgyPaowT
投下終了ー。
支援ありがとでやんしたー。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:30:57 ID:D6cS3sgr
GJ
前途多難だな

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:31:38 ID:5Hm1iqzc
麦人は見てそうだ、衛星軌道上から

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 10:48:42 ID:BgTP5rVX
ベホイミ…可哀想な子っ
不幸の空気をまとうのがこんなに似合うなんて

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 11:38:55 ID:JSNlqaGy
吹いたwGJです
やることは同じかベホイミ、がんばれ、超がんばれ
いつか宇宙人(CV杉田の方)が助けに来てくれるかもしれない……多分

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:00:17 ID:ZogeFymd
ぱにぽにかーwwww
まさにその発想はなかった!って奴ですねw

GJでした

510 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:21:15 ID:CgZ5SH+d
12:30頃より投下

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:26:29 ID:pdFH4nMw
支援

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:31:06 ID:zKE724i0
強く生きるベホイミちゃんGJ
やさい支援

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:32:57 ID:LHVPbfFp
クリリンのことかー!

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:33:37 ID:nUGvPf1y
ベホイミGJ
ギャグマンガ出身の連中は強いな
そして野菜支援

515 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:34:04 ID:CgZ5SH+d
アンリエッタ姫が魔法学院に到着したのはそれから2時間ほど経ってからだった。
生徒が歓声をあげて出迎える中、悟空は馬車から降り立った姫を護衛する一行の中に、他の者とは一味違う強い気を感じた。
羽帽子を被り、長い金髪に、それと同じ色の長い口ひげを携えたメイジだ。
黒いマントの胸には、彼が跨っている動物、グリフォンの刺繍が施されている。
ルイズが息を飲んだのを感じ、悟空は自分の主人を見やった。彼女もまた、悟空と同じ人物を見つめていた。

「知り合いか?」
「え?」
「あのヒゲのおっちゃん」
「おっちゃんじゃないわ。ワルド様よ」

以前ルイズの記憶を読んだ時に、悟空はルイズのプライベートな部分までは見なかったので、彼がルイズの古い許婚である事は知らなかった。

「やっぱ知ってんのか」
「まあ…ね」

ルイズの頬に紅が差した。
悟空は再びワルドを見た。彼の視線に気付いたのか、ワルドの視線もまた、悟空を捉えた。
ほんのわずかな間だが、ワルドに緊張が走る。悟空はそれを気の揺らぎで感じた。

「あいつ、強えな」
「そりゃそうよ。グリフォン隊の隊長ですもの」

グリフォン隊。トリステインに存在する3つの魔法衛士隊の1つである。
隊の名を関する幻獣に騎乗し、強力な魔法を操る彼らは、国民の畏怖と憧れの象徴でもあった。
そうルイズから聞いた悟空は、機会があったら一度あのワルドとかいう男と戦ってみたい、と思った。
一方、悟空の視線を受け止めたワルドは微かに震えていた。恐れではない。
あの女の話を聞いた時点では内心高をくくっていたが、それが自分の傲慢である事を思い知らされた。
強い。見ただけでは判らないが、あの平民は自身の実力を隠している。
ワルドの震えは歓喜からくるものだった。
確かにあれを味方につければ心強い。だが、その前に1人の男として彼と手合わせ願いたい。そう思った。
近いうちに、実戦で彼の実力を試す時が来るだろう。
馬車の前から敷き詰められた緋毛氈の絨毯の上をアンリエッタ姫と一同がしずしずと歩き、出迎えるオスマン氏の前に立った。

「急な我侭で申し訳ありませんでした、ミスタ・オスマン」
「滅相もございません。生徒共々お待ち申しておりました」
「今年だけは、是非ともこの目で見たかったもので」
「ほう、それは?」

興味を引かれ、オスマン氏は顔を上げた。
品評会は毎年行われるものではあるが、一国の王女がわざわざ見学に来るような目新しいものでもない。
一応、社交事例として毎年招待状は送っているものの、外交上さほど重要ではないとして、これまで毎年のように黙殺され続けてきたのである。
訝しむオスマン氏の視線に、アンリエッタは見るもの全てを虜にする微笑で応えた。

「個人的な事ですわ」



昼食時、悟空は厨房に居る筈の人物の姿が無い事に気付いた。

「あれ、シエスタは?」

厨房をいくら見回しても、あの特徴的なメイド服の少女は何処にも見当たらなかった。
賄いを食べる時はいつも傍にいて給仕してくれていたので、それがいつしか当たり前になっていた悟空は尚の事違和感を感じた。

「あの姫様ってのが来たから、何か別の仕事でもしてんのかな」
「……お前、シエスタから聞いてねえのか?」
「へ?」

516 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:35:27 ID:CgZ5SH+d
マルトーが言うには、朝食の後、モット伯という貴族に仕える為に急遽、学院での仕事を辞めることになったのだそうだ。
結局、平民は貴族の言いなりになるしかない。
己の無力を嘆くやり場の無い怒りを隠そうともせず、マルトーはそう吐き捨てた。
自らもまた、自分の意思とは関係なく、エリートの都合によって余所の星へと送り込まれた下級戦士であった悟空は、シエスタの立場を自分と重ね合わせて考え、そして結論を出した。

「心配ねえって。シエスタならきっと、うまくやれるさ」
「いや、そういう問題じゃねえんだけどな……」

的の外れた慰めをする悟空を、マルトーは微妙な表情で見つめるしかなかった。



「モット伯爵は王宮の勅使で時々学院に来るわ。いつも偉ぶっててわたしは好きじゃないわね」

夕刻。
歓迎会の準備のために、悟空の手を借りてめかし込んでいるルイズは、彼からシエスタが奉公に出た事を聞かされた。
嫌な顔一つ見せず、自分と自分の使い魔の世話を引き受けてくれた彼女が居なくなってしまったのは正直寂しいが、それがここでの理なのだ。
自分がとやかく言う筋合いはない。

「あ、でも」

彼女が居なくなってしまったら、誰に下着を洗わせればいいのだろう?
悟空は…多分無理だ。ただでさえ常日頃からパワーを持て余している事を知った今、下着なんてデリケートなものをちまちまと洗わせるのは正直危険だ。というか勿体無い。
主人である自分を守る、という点においては充分過ぎる技量を持っているのだから、それで満足するべきだろう。

「何だ?」
「わたしの服を洗う人が居なくなっちゃったわね」
「他のヤツに頼めばいいんじゃねえのか?」
「それがね、シエスタってああ見えてビックリするほど洗濯が上手いのよ。何ていうか手馴れてる感じ」
「じゃあ、どうすんだ? 連れて帰るのか」
「そうもいかないわよ」
「ん?」

悟空は、生徒のものではない気がルイズの部屋に近づいてくるのを感じた。
この気には覚えがある。確か、今日学院に来たアンリなんとかという姫様の気だ。

「ルイズ、おめえ、今日来た姫様と知り合いか?」
「え? ええ。姫様の御幼少のみぎり、恐れ多くもお遊び相手を務めさせて頂いてたのよ。何で?」

悟空はその問いには答えず、代わりにルイズの部屋の扉を開けた。
まさに今、ドアをノックしようとしていた人影が、ドアを叩く筈だった右手を振り出した勢いを殺しきれず、部屋の中に入ってくる。
よほど慌てたのか、2、3歩よろけたところで足をもつれさせて前のめりにスッ転び、「はぎゅ」と情けない声を立てた。
転んだ衝撃で目深に被っていたフードが脱げ、その下から現れた顔を見たルイズは仰天した。

「姫殿下!」

床で醜態を晒しているその人物は、誰あろうアンリエッタ王女その人であった。
ルイズの声に、呻き声をあげていたアンリエッタは我に返り、急いでマントの隙間から杖を取り出し、部屋中に光りの粉を捲き散らした。
悟空とルイズはそれがディテクト・マジックだと気付いた。
部屋の何処にも聞き耳を立てる魔法の耳や、何処かに通じる覗き穴がない事を確かめ、最後に自分の入ってきたドアが開けっ放しになっている事に気付いて慌てて閉めると、アンリエッタは改めてルイズに向き直った。

「お、お久し振りね、ルイズ・フランソワーズ」

何ともしまりのない再会であった。


517 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:37:10 ID:CgZ5SH+d
自分がぼけっと突っ立っていたことに気づいたルイズは慌てて膝をついた。

「姫殿下、申し訳ありません、こんな下賎な場所へお越しになられただけでなく、その御身を地に這いつくばらせてしまうなど…!」
「いいのですよ、とっさの事に対処できなかったわたくしが悪いのですから。だからその顔を上げて頂戴」

かしこまった声で謝罪するルイズに、アンリエッタは優しく彼女を抱きしめた。

「それに、そんな堅苦しい行儀も止めて頂戴。あなたとわたくしはおともだち。おともだちじゃないの!」
「勿体無いお言葉です、姫殿下」
「止めて! ここには枢機卿も、母上も、あの友達面をして寄って来る欲の皮の突っ張った宮廷貴族たちもいないのですよ!
 ああ、もう、わたくしには心を許せるおともだちはいないのかしら。昔馴染みの懐かしいルイズ・フランソワーズ、あなたにまでそんな余所余所しい態度を取られたら、わたくし死んでしまうわ!」
「姫殿下……」ルイズはようやく顔を持ち上げた。
「幼い頃、いっしょになって宮廷の中庭で蝶を追いかけたじゃないの! 泥だらけになって!」

アンリエッタの心底嬉しそうな顔に、はにかんだ顔でルイズが応えた。

「……ええ、お召し物を汚してしまって、侍従のラ・ボルトさまに叱られました」
「そうよ! そうよルイズ! 彼とのカップリング論争で、掴み合いになったこともあるわ! あなた彼は受けだって言って引かなかったわね」

ルイズのはにかんだ笑顔が一変し、「ピキ」と、空気の固まる音が聞こえた。
薄く化粧を施したルイズの顔に、どっと冷や汗が噴き出してくる。固く封印していた筈の過去の汚点を暴露され、ルイズは頭を抱えた。

「ああやめて黒歴史黒歴史」
「わたくしがボル×ワル本を書いたらあなた、『ワルド様は攻め以外絶対認めない!』なんて言って、それからやっきになってワル×ボル本を書いて、
 挙句の果てにはその本をお姉様方に見られて丸2日屋敷に帰って来なかったこともあったわねえ」
「ビッケモンバック! ビッケモンバーック!!」

ルイズはベッドに突っ伏すと、顔を枕に埋め、いやいやをするように手足をバタバタとのた打ち回らせた。
悟空は意味不明の単語の応酬に理解が追いつかず、呆然と立ち尽くしている。

「懐かしいわ、あの本まだ本棚に仕舞ってあるかしら」
「捨ててー! お願いですから捨てて下さい後生だからー!!」

心を抉られる痛みに耐え切れなくなったルイズは絶叫した。
主人の恥ずかしい過去の古傷を笑顔でほじくり返すアンリエッタ姫を、悟空はただただ呆れ顔で見つめていた。
おしとやかに見えて、意外とお転婆娘のようである。
この場合における「お転婆」という表現が適切かどうかは定かではないが。

「ああいやだ、懐かしくて、わたくし、涙が出てしまうわ」
「わたしは恥ずかしくて涙が出てまつ…。でも感激です、姫さまが、そんな昔の事を覚えて下さってるなんて……。
 とっくにお忘れになったかと思いました。……ていうか、忘れて下さいお願いします」

王女は深い溜息をつくと、ベッドに腰かけた。

「忘れるわけないじゃない。あの頃は、毎日が楽しかったわ。何にも悩みなんかなくって」

深い、憂いを含んだ声であった。

「姫さま?」
「あなたが羨ましいわ。自由って素敵ね、ルイズ・フランソワーズ」
「今日からそうでもねえんだよな」蚊帳の外に置かれていた悟空が、ここでやっと口を開いた。
「というと?」
「ゴ、ゴクウ! 余計な事は言わなくていいから!!」
「良いのですよ。私にできる事があったら、何でも相談して頂戴」


518 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:39:56 ID:CgZ5SH+d
「いえ、いいんです! たかがメイドが1人奉公に出たくらいで…」
「へえ?」

アンリエッタの宝石のような目が、その輝きをいっそう増した。

「その話、詳しく訊かせてもらえないかしら?」

困った顔で視線を反らすルイズ。すがるような目で悟空を見上げるが、この状況で使い魔を頼っても何も出来そうにない。
逡巡するルイズに、アンリエッタはダメ押しの一撃を放った。

「お願い☆」

ウインクまで出され、ルイズは陥落した。



「モット伯ですか……。確かにあの方ならやりそうな事ですわね」

真剣な顔で話を聞き終えたアンリエッタは深くため息をついた。
魔法学院に勤めていた侍女の1人が奉公に出てしまい、世話をしてもらっていたルイズは不便を強いられている。
アンリエッタにはそう伝えた。内容的にはあまり正しくはないが、かといって真っ赤な嘘でもない。
ルイズが口にした貴族の名前はアンリエッタにも覚えがあった。
平民の若く美しい娘に目をつけては自分の屋敷に買い入れ、夜の相手をさせていると聞く。
以前謁見をした事があったが、その時にも、仮にも王女である自分を好色そうな目で見ていた。どちらかというと、悪い印象しかない。
貴族としての業績に欠点らしい欠点は無いが、それでも1人の女として、彼の横暴は許されざるものがあった。

「ここだけの話ですが、私個人としても、彼のような人物は好ましくないと思っています。あなたがその平民の帰還を望むのなら、わたくしは助力を惜しまないつもりですわ」
「でも、ほんとうにいいのですか?」
「幼い頃に約束したではありませんか。『ルイズの助けになる』って。わたくしは今でも忘れておりませんわ」
「もったいないお言葉、光栄至極に存じます」
「もし、何か騒ぎになるような事があったら、その時はわたくしに相談して頂戴。可能な限り、裏で手を回しますわ」
「わかりました。他ならぬ姫さまのご好意、厚く御礼申し上げます」
「さあ! そろそろ歓迎会が始まりますわ。わたくし、もうお暇しませんと」

アンリエッタが立ち上がり、来た時と同じように再びフードを被った。
ルイズが部屋の扉の前まで送り出すと、アンリエッタはルイズを優しく抱きしめた。

「ここ数年で、1番楽しい一時でした…。ありがとう、ルイズ・フランソワーズ」
「わたしもですわ…姫さま」

アンリエッタはルイズから身を離すと、次に悟空に目をやった。

「ルイズの恋人さんも」
「へ?」
「オラ?」
「明日、頑張って下さいね」

ルイズは思いきり首をぶんぶんと振って、アンリエッタの言葉を否定した。

「ち、違います! ここ、こいつは恋人じゃありません! わたしの使い魔です!!」
「使い魔?」アンリエッタはきょとんとした面持ちで悟空を見つめた。「人にしか見えませんが……。頭に変なのくっついてますけど」
「人ですわ。姫さま。頭に変なのくっついてますけど」


519 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:41:55 ID:CgZ5SH+d
「そうよね。はあ、ルイズ・フランソワーズ。あなたって昔からどこか変わっていたけど、相変わらずね」
「こう見えてもこの使い魔、力は相当ですわ」
「まあ。それじゃ益々、明日が楽しみね。おやすみなさい、ルイズ」



とはいえ、どうやってモット伯に説明すればいいのだろう。
豪勢な歓迎会が終わった後も、ルイズの頭の中はその事で一杯だった。
まさか正面から堂々と乗り込んで「やっぱ必要だからシエスタ返して」と言うわけにも行かない。
何か交換条件を持ち出すのが得策だろう。問題はそれをどうするかだ。
考え込んでしまったルイズに、悟空が口を開いた。

「こっそり連れて帰ってきちまえばいいんじゃねえのか?」
「それができれば苦労は無いわよ。できたとして、それをどうやって穏便に済ますかも問題だし……」
「オラが瞬間移動で連れてくりゃ、すぐだろ」
「あ、そういえばそうね。…ん? でもそれだと……」
「よし、ちょっくら行ってくる」
「え? 待ってゴク――」

ピシュン。
悟空の姿が消えた。

「……ウ」

ルイズは悟空のいた空間を見つめ、しばし固まった。
あの馬鹿、シエスタが他の誰かと一緒だったらどうやって連れて帰ってくるつもりよ?
もしそれがモット伯だったら弁解のしようも無いじゃないの、などとルイズがボンヤリ考えていると、再び悟空が戻って来た。

「ただいまー」

傍らにはシエスタが立っている。その身にタオルを捲き付けただけの、裸同然の姿だ。

「何でいきなり連れて帰ってきちゃったのよ!? てか、他の誰かに見られたらどーするつもりよ!!」
「それなら心配ねえ。オラが行った時、いたのはシエスタだけだったからな」

実際、悟空が提案したのは、今ならシエスタの周囲に誰の気も感じなかったからだった。
瞬間移動で目的地に移動する際、移動先は固定されているが、出現先は対象の気から数メートルの範囲内であればある程度の融通が利く。
相手の眼前に移動することも、そこから少し離れた場所に移動することも自由自在だ。
もし、シエスタの近くに誰かがいたとしても、その人物の死角になる場所に実体化すればよいと悟空は考えていた。
シエスタは何が起こったのか判らず混乱し、「な…なんなんですか? ここ、どこですか? 何で私、連れてこられたんですか?」などと呟いている。
身を縮こませ、時おり小刻みに震えているのは寒さのせいだけではないだろう。

「えーと、シエスタ?」
「へ? あ、ミス・ヴァリエール」
「とりあえず落ち着きなさい。あのね、ここはわたしの部屋。そして貴女はゴクウに連れてこられたの。おわかり?」
「は…はい。でも何で……」
「貴女がモット伯爵の元に奉公に出たのは聞いたわ。でもそれじゃ私やゴクウがちょっと不便するから、帰ってきてもらう事にしたのよ」
「で、でも、そんな事をしたら、モット伯が……」
「心配要らないわ。伯爵がこの件に対して何か言ってきても大丈夫なの。一応そういうことになってるから」
「はあ…?」
「ところであんた、何でそんな格好なの?」
「あ、私湯浴みをするところだったんです」


520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:44:03 ID:pdFH4nMw
支援

521 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:44:29 ID:CgZ5SH+d
「湯浴み……?」
「はい。…その、モット伯が、用があるから湯浴みをしたら寝室に来るように…って」

シエスタが顔を赤くして俯いた。
その表情が意味するものを悟ったルイズは呆れ顔で頭を掻いた。やっぱりあのエロジジイは、と怒りが沸々とこみ上げてきた。
やっぱり使い魔のやった事は正しい。むしろ褒めてつかわす。いろんな意味でギリギリのタイミングみたいだったし。
判決。被告、ソンゴクウ。無罪。被告、モット伯。有罪。以上、これにて閉廷。
呆れ顔から怒り顔を経て今度は1人悦に浸るルイズに、震える声でシエスタが訴える。

「…あの、ところで私の服と荷物、どうすれば……」
「あ」

結局、悟空は再び瞬間移動をさせられた。
シエスタの衣服に残った僅かな気を頼りに移動するという、極めて難しい作業ではあったが、南の銀河にサイヤ人の気を探って行った経験が意外なところで活かされた。
もっと時間が経ってしまってからでは遅かったかもしれない。ブロリーの時と違い、シエスタの服に残った気は時間とともにどんどん小さくなっていた。
服を着替え、無事に戻ってきたシエスタを見たマルトーはたいそう喜び、「なんだかんだ言ってシエスタの事気にかけてたんじゃねえか、ええ? 我らの拳よぉ!」と、付き添いで来た悟空の背中をバシバシと叩いた。



悟空が無事服と荷物を持ち帰ってこれたのにはもう一つの理由がある。
この時、湯浴みをさせていた筈のメイドが忽然と姿を消したモット伯の屋敷では当然の事ながら騒ぎになり、「逃げ出した」だの「何処ぞのメイジに連れ去られた」だのと憶測が憶測を呼んでいた。
出入り口を除いては密室であったはずの場所でメイドと何者かが会話をしていたのを聞いた、などと言い出す者まで現れ、事態は混乱の極みに達した。
一時は「モット伯の屋敷で夕刻に湯浴みをすると、謎のメイジに攫われる」といった、ある意味根も葉もある噂まで立つ始末である。
その混乱の中、慎重に気を探りながら、また自身も極力気を消して探索に当たっていた悟空は、幸運にも誰にも出くわすことなく、また潜入任務の定番、空き箱に隠れる必要も無く任務を遂行できた。
結局、事態を重く見たモット伯により箝口令が敷かれ、この事件はうやむやのうちに決着を迎えることとなったのだが……。
その日以降、夕方から夜にかけてモット伯の屋敷で入浴をしようとする人間は一人もいなくなってしまったことをここに付け加えておく。
後に「モット伯家の七不思議」の一つとなった事件である。




522 :サイヤの使い魔:2007/11/19(月) 12:46:27 ID:CgZ5SH+d
今回は以上です。支援ありがとうございました。
使い魔品評会を書く筈が何でモット伯の話になってんだ、私…。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:49:14 ID:nUGvPf1y
支援



524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 12:57:52 ID:lgyPaowT
幽霊が怪談になったw
ある意味正しいとゆーかなんとゆーかw

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 13:09:13 ID:7y51vA7u
なんという同人娘たちwwww

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 13:15:01 ID:oiPk3X8Q
>>522
ルイズと姫さん腐女子だったんかいwww

悟空とワルドのバトルが楽しみだ。GJ!

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 15:06:35 ID:p2fu3TW/
GJ! 瞬間移動便利すぎwww

ワルドが超サイヤ人の悟空見てアゴを外しそうだw

528 :ゼロ・HiME:2007/11/19(月) 15:17:43 ID:MpYBBzTv
8話で前半できたんで投下します。
進路オールクリア?

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 15:19:25 ID:zeh4tBqh
OK

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 15:21:13 ID:RRDTUqjp
止める理由なぞ何も無い。存分にまいられい!

531 :ゼロ・HiME:2007/11/19(月) 15:23:17 ID:MpYBBzTv
んでは、いきます

532 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第八話(前編) 1/3:2007/11/19(月) 15:26:34 ID:MpYBBzTv

 虚無の曜日の深夜。
 二つの月の光に照らされ、学院の本塔5階にある宝物庫の壁に垂直に立つ人影が浮かび上がる。

 「あのハゲ中年、何が物理衝撃が弱点よ。こんなに分厚い壁、ちょっとやそっとの魔法じゃどうにもならないじゃないの……さすがに魔法学園の本塔の壁、一筋縄じゃいかないってことか」

 人影の主――『土くれのフーケ』は、黒いフードとマントを纏い、青く長い髪をなびかせながら呟く。

 「施術されているのは『固定化』だけみたいだけど……この厚さだと私のゴーレムでも壊せるかどうかは五分五分……とはいえ、ここまできて『破壊の杖』を諦めるってのはしゃくだし」
 
 フーケは腕組みして考え込むが、真下にある中庭に人の気配を感じて飛び降りる。途中で小さく『レビテーション』を唱え、塔の影になっている回廊の屋根に音もなく着地すると、その場に身を隠した。

 フーケが中庭に感じた気配はルイズのものだった。深夜というのに寝巻き姿のままベンチに腰かけ、何やら考え込んでいる。

 「余計なこと聞いちゃったかなあ……」
 
 どうして深夜にルイズがこんな場所にいるのか。話は就寝前まで遡る。


 「ルイズ様はほんま綺麗な髪したはりますなぁ」
 「そ、そうかしら? シズルの髪だって充分綺麗だと思うけど……」

 買い物から帰って夕食の後、ベッドの真ん中でに座って静留に髪をといてもらっていたルイズは、その褒め言葉にどぎまぎしながら前々から疑問に思っていたことを口に出した。

 「そういえば、シズルって私のことをよく可愛いと言ったり、ハグしたりとか色々するけど……別にそういう趣味じゃなくて、単に私をからかってるだけよね? 元の世界じゃ好きな人がいたとか言ってたし」
 「……はい?」

 ルイズの問いに静留は間抜けな声で目をぱちくりさせた後、右手で口を押さえてくすくすと笑いながら答える。

 「あら、うちルイズ様に言うてへんやろか。うちが好きだった人――なつきは、おなごなんよ」
 「ふ〜ん、そうなんだ……ええ〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 静留の言葉に思わず驚いて立ち上がったルイズは、バランスを崩してベッドから転がり落ちた。

 「ルイズ様、大丈夫どすか?」
 「いたたたた、大丈夫よ――それより相手が女ってどういうことよ!」

 落ちた拍子にぶつけた頭をさすりながらルイズは起き上がると、慌てて寄ってきた静留に説明を求める。


533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 15:29:36 ID:ROMAAFpe
しーえーん

534 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第八話(前編) 2/3:2007/11/19(月) 15:32:11 ID:MpYBBzTv
  「どういうって……そやねえ、少し話はなごうなりますけど、聞きはります?」
 「ええ、聞かせてもらうわ」

 ルイズがうなずくと静留はなつきとの出会いを話し始めた。

 「うちがなつきと知りおうたんは、うちが15であの子が13の時。花に八つ当たりしようとしたあの子をうちが止めたんがきっかけどした。そん時のあの子の綺麗に澄んだ、
それでいて世の中を拗ねてはるような強い光を放つ瞳、見咎められたんを恥じるように薄く染まった頬、風に舞う長い黒髪――うちは一目で、恋に落ちてしもたんどす」
 
 (自分で聞くって言ったんだし、真剣に聞かなきゃ失礼よね)
 
なつきとの出会いを懐かしそうに語る静留を見て、軽い気持ちで話を聞いていたルイズは居住まいを正して静留と向き合う。

 「でも、なつきがうちの想いを受け入れられるような子やないって分かっとったから、うちはええ友達、ええ先輩でいようとしとしました。ほんまは拒まれるんが怖かっただけ
かもしれまへんけど、あの頃のうちは、なつきが傍に居てくれさえすれば、それで幸せやと思うてました……うちがなつきと同じHiMEの能力に目覚めて、『星詠みの舞』が始まるまでは」
 
 そこまで言うと静留は一瞬、目を閉じて酷く辛そうな表情を浮かべたが、そのまま話を続ける。

 「それから色々――ほんまに色々なことがあって……後はこないだ話した通りどす。気がついた時には、ここに召喚されとりました」
 「……ねえ、静留は元の世界に帰りたくないの?」
 
 静留の話が終わった後、しばらく何もいえずにいたルイズは、辛うじてそう静留に尋ねた。

 「そやね、向こうに想い残したこともないし……それに戻っても、うちの居場所はないはずやから」

ルイズの問いに静留は笑顔で答えたが、ルイズにはその笑顔がどこか虚ろに見えた。


 「――で、それが気になって、こんな時間に考え込んでたって訳?」
「そうよ、悪い?」

 一人で考え込んでいるところを偶然(?)通りがかったキュルケに見つかって事情を説明するはめになったルイズは、隣に座ったキュルケの言葉に不機嫌そうに答える。

 「別に悪くないけど……あたしにはあんたがスネてるようにしか見えないのよねえ」
 「それ、どーいう意味よ?」
 「あんたは聞いた話の内容より、途中でシズルに話をはぐらかされたことに腹を立てている……違う?」
 「うっ……言われてみたら、そうかも」

 思い当たる節があるので、ルイズはキュルケの指摘に力なくうなずく。

 「それで、あんたはどうしたいの?」
「どうって……それが分かれば悩まないわよ」

 キュルケはルイズの答えにやれやれと肩をすくめ、立ち上がって話を続ける。


535 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第八話(前編) 3/3:2007/11/19(月) 15:35:39 ID:MpYBBzTv

 「いいこと、ルイズ。はぐらかすってことはシズルにとって話せないか、話したくないことだってことよ。興味本位とか主人としての沽券に拘わるからなんてことなら首をつっこむのはやめておきなさい。もっとも、あんたにそれを受け止める覚悟があるっていうなら別だけど」

 いつになく真面目な顔をしたキュルケの言葉を聞いてしばらく考え込んだ後、ルイズは口を開いた。

 「とりあえず、気にしないことにしたわ。誰にだって言えないことの一つや二つぐらいあるだろうし……それにシズルなら、いつか話してくれるような気がするから」
 「ふ〜ん、悩んでた割には随分あっさりしてんのね。まあ、こっちもウジウジしてるあんたをからかってもつまんないし、その方がありがたいけど」
 「なんか私がいつも能天気みたいな言い草ね。でも、おかげさまでスッキリしたわ。ありがとう、キュルケ」

 キュルケはルイズの礼に目を丸くするが、すぐに不敵な笑みを浮かべる。

 「礼を言うって事は貸しって事でいいのかしら、ヴァリエール? この貸しは高くつくわよ?」
 「ええ、かまわなくてよ、ツェルプストー。いずれ山ほど利子つけて返して上げるから、覚えときなさい」

 ルイズは立ち上がってそう言うと、キュルケに向かって彼女と同じ不敵な笑みを返した。月明かりの下でしばし沈黙した後、キュルケが口を開く。

 「さて、あたしは戻るけど、あんたはどうすんの?」
 「戻るわよ、すっきりしたら眠くなってきたし」
 「それがいいわ。睡眠不足は美容に悪いしね」
 
 欠伸混じりのキュルケの言葉にルイズは苦笑すると、共に連れ立って寄宿舎の中へと戻った。だが、中に入った瞬間、巨大な衝撃音が数度学院に鳴り響き、ルイズとキュルケは外に飛び出した。

 「な、なに!」
 「あれは――ゴーレム!」

 外に出た二人が見たのは、拳を打ち込んで本塔の壁に大穴を空けた高さ30メイルもある巨大な土ゴーレムの姿だった。 


536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 15:36:26 ID:HImozHmW
suen



537 :ゼロ・HiME:2007/11/19(月) 15:39:13 ID:MpYBBzTv
 終了です。
 なんか改行グダグダになってしまった;

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 16:33:32 ID:VaK7PUuS
ナンテコッタ支援しそこねたぜガッテム乙

俺は全然気にならんよ改行。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:31:52 ID:Ep0ZN3p/
投下の予約をしたい。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:32:43 ID:0uj+vpH/
支援する。

541 :ゼロの家庭教師:2007/11/19(月) 18:36:59 ID:Ep0ZN3p/
『先生の長い一日!!!』の巻 続き

その日の夜、一台の馬車がモット伯爵邸の敷地の門を潜った。

馬車は衛士の制止を受けることなくそのまま門を通過し、
中庭を抜けて敷地内の本館前に静かに停車。
御者は車を降り、続いて馬車を降りる女性を支え、館の中へと導いた。

「お待ちしておりましたよ、シエスタさん」
やや年老いた女中頭に迎え入れられた少女は、暗い面持ちで深々と一礼した。

彼女は館内の案内や、当家に仕える上での諸説明を受けた後、
促されるがままに伯爵の執務室を訪れた。
 
コン、コン
「失礼致します、ワインを御持ちしました」
「入りたまえ」

ソファにもたれたまま首を向けたモット伯は、
その視線の先にいる人物を見定め、口元を歪ませた。

「おお…ついに届いたか。待ち侘びたぞ、シエスタ」
伯爵が猫なで声を出して立ち上がると、訪問者を上から下に蛇が這うようにして眺めてまわった。

カチューシャで纏めた黒い髪、物憂げに伏せられた黒い瞳、
白く細い手の上には瓶とグラスを乗せた盆、
そしてワインレッドの衣装から布越しに窺える肢体……

「実に…実に豊潤そうな逸品だ。直ぐにでも味わいたくなる様な…」
ゆっくりと後ろに回りこみ、その項に顔をうずめるようにして囁く。

「…………」
「フフ、では先ずはワインから頂くとしようか」
俯いたまま僅かに顔を背け、ただただ耐え忍ぶ彼女の反応をしばらく楽しむと、
器からグラスを受け取り、再びソファに腰掛けワインが注がれていく様子を見守った。

「やはり良いものだ……」
そう呟いてグラスを手に取り、口元に寄せてしばし香りを楽しみ、
口に含んでその味を確かめ、喉を通して目を瞑り満足感を味わう…

――すると次の瞬間、強烈な眠気が伯爵を襲った。

(馬鹿な、これは『眠りの雲』!?)
カッ!と見開いた目の前には、怪訝そうにこちらを窺う顔がある。
(ち、違う…この部屋には杖も持たぬ平民しか…何…故…?)

急速に失われていく意識の中、ジュール・ド・モット伯爵は彼女の手中の一点を見つめていた。
もしやあの中身が……



モット伯が倒れこむ姿を悲鳴の一つも上げず、その過程を無言で見守っていた少女は、
ふと自身が抱え込んだボトルに視線を落とすと、新たなグラスに注ぎ始めた。

「さすがは伯爵、よいワインを飲んでいらっしゃるようで」
グラスを片手に妖しく微笑んだその顔は、確かにシエスタの姿そのものだった。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:38:00 ID:Ep0ZN3p/
同じく夜、同じように馬車に揺られて伯爵邸にやってきた、
もう一人の少女が居た。

彼女は一行が館に着く前に馬車の後ろからそっと抜け出し、
忍び足で裏手に廻り、一旦はそこでじっと身を潜め、
勝手口から慎重に中を覗きこむと、何食わぬ顔をして進入した。
努めて平静に、なるだけ冷静に、できるだけ目立たぬように…

そうしてしばらく辺りをうろつき回っていたが、どうやら埒があかぬ様子で、
仕方なく偶々見かけた、召使いと思しき人物に声を掛けた。

「あの…わわ私今日初めてお世話になるものです…その…伯爵さまに呼ばれて…」
しどろもどろになりながら話しかけてくる少女の言葉を聞き、
使用人はしばらく考えてから口を開いた。

「伯爵さまは確か今……そう、執務室にいらっしゃるはずだ」
しかし答えを聞いても未だ落ち着かない様子の少女。

「…どうした、まだ何かあるのかい?」
「その…私、まだ中のことを良く覚えていなくって…」

使用人は「なんだい、そんなことか」と執務室までの道順を教えてやり、
お礼の言葉と共に別れた少女を見送った後、同情に満ちた声で呟いた。
「可愛い子だったが……伯爵様も罪深い方だ」


道案内を受け、今度は確かな足取りで執務室を目指す少女。
逸る気持ちを抑えて歩き、すれ違う人間にはぎこちないお辞儀を返し、
ようやくたどり着いた扉の前で一呼吸、左右を伺う。

人の居ないことを確認すると、扉をそっと開けて隙間から中を覗き込む。
緊張の一瞬、自分の高鳴る鼓動の音が響いてしまいそうな静寂の時間が過ぎ、
ほっ、とため息をついて少女は扉を開く。

そこには床に転がったモット伯を、縄でせっせと縛り上げるモット伯が居た。


「おやおや、随分とお早い到着ですねぇ〜ルイズ!」
「作業は順調みたいね、アバン」

今夜の二人の侵入者、アバンとルイズの会合である。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:38:38 ID:0Che8rPl
モシャスktkr支援

544 :ゼロの家庭教師:2007/11/19(月) 18:39:04 ID:Ep0ZN3p/
「ハァ〜、もう!死ぬほど緊張したじゃない!!!」
後ろ手に扉と鍵を閉めたルイズは、今までの想いを吐き出すように叫んだ。
そもそも平民に化けるというのは彼女にとって屈辱的だったが、屈辱を上回る緊張感がそれを忘れさせた。

そうして一息ついた後、気絶したまま縛り上げられたモット伯を見て、
次いでモット伯を肩に担いでクローゼットの中に放り込む、モット伯に扮したアバンを見て、
ルイズはちょっとばかり感慨深げに呟いた。
「……それにしても、ホンットに似てるわね〜」


「そりゃそうですよ。『モシャス』はそっくりそのまま相手に変化する能力なんですから」
一仕事終えて手をパンパン、と払うアバン。
その姿は上から下までモット伯そのままであった。

「でもそんなことが出来るなんて今日まで知らなかったもの。そりゃ少しはビックリするじゃない!」
「既に人が竜に化けたんですよ?今更人が人に化けたって何の不思議もないでしょうに」
「む〜〜〜」
むくれるルイズに苦笑するアバン。

「顔を変えるのも、相手を眠らせるのも、こちらの世界でもメイジなら十分可能な範疇でしょう?」
「でもアンタがあのメイドに化けた時は、顔だけじゃないじゃない!胸とか胸とか胸とか!!」
「まぁ確かにその辺はねぇ、でも他の手段でいくらでもなんとかできるじゃないですか。
 …それこそ、今の貴方みたいにね。良く似合ってますよ、ルイズ!!」

桃色を帯びた見事なブロンドを、質素なバンドで後ろに纏め、
整った目元を覆い隠すべく、流れるような鼻先にかけられたのはアバンの眼鏡。
本来はシエスタのためにと支給されたメイド服、
ルイズの胸と服の生地との無限の狭間には、大量の詰め物が詰まっている……

「…それ、どういう意味かしらねぇ…?」
「へ?いや、なに、勿論見事な変装だと褒めてるだけですよ?」
何やらルイズの心の琴線に(悪い意味で)触れてしまったかもしれない…
そう感じたアバンは慌てて話しを切り替えた。

「オッホン、とにかく!重要なのは後になって手口から我々を特定できないことです。
 ですから今日はド派手な大立ち回りは無し、貴方のオリジナリティ溢れる魔法も無しです。
 不特定多数の人間が実行可能と思える、そういう作戦でなくてはいけません。
 …さて、そろそろ次の行動に移りましょうか?」

ジト〜っとした目で見送るルイズに、内心冷や汗をかきつつ退室したアバンだが、
そそくさと廊下にでると心機一転、緊張の糸を張り直す。
襟を正して『伯爵』としての威厳を纏いなおすや、
マントをたなびかせて堂々と歩き出した。

大広間の扉を勢い良く開け放ち、
中に居た使用人らが恭しく一礼するのに目もくれず室内に乗り込むと、
今や完全にジュール・ド・モット伯爵に成りきったアバンが厳かに宣言した。


「緊急事態である。大至急この屋敷に居る者全てをこの広間に集合させよ!!!」

545 :ゼロの家庭教師:2007/11/19(月) 18:40:48 ID:Ep0ZN3p/
ざわ…… ざわ……

領主からの突然の大召集令に、召使いや使用人はおろか、
門を守る番兵から調理場のコックまで集まった広場は、
今や異様な雰囲気に包まれていた。

(一体、何があったのだろう?)
集まった皆が皆、そういった不安を隠せぬ様子である。

「フム…どうやら皆集まったようだな」
彼らが主人、モット伯はそうのたまうと、広場の中央に進み出て周囲を見渡した。
その視線に合わせ、広場を包んだ喧騒がピタリと止む。


「諸君、単刀直入に言おう。
 たった今、ある知人から寄せられた極秘情報によれば、明朝王宮より王室衛士隊の調査団が来るとのことだ。
 名目は上は昨今、巷を騒がす『土くれのフーケ』なる盗賊の目撃情報があったためとのことだが、
 本当の目的は…我が伯爵家である!」

固唾を呑んで見守る一同。

「諸君も既に聞いているやもしれないが、現在ハルケギニアの情勢は徐々にではあるが不安定化してきている。
 王室は綱紀粛正と有力貴族諸侯への脅しを兼ね、見せしめの為のスケープゴートを探しており、
 そして間の悪いことに我が伯爵家の『ある種の行為』の証拠のいくつかが掴まれたようだ。
 普段ならば当局に手を回して穏便に処理も可能なのだが、今回は……」

「……お家取り潰しは間違いない、とのことだ」

無念そうに首を振って語調を弱めた伯爵、その様子は深刻そのものであり、
周囲に身の破滅を予感させるに十分なものだった。

「調査団の連中は陛下からの許可証をたてに私を拘束し、私財は全て没収されるだろう。
 事態は逼迫し、最早一刻の猶予もない。そこで私は決断した。
 国外に亡命しよう、と!!!」

急に語気を強めた伯爵に、身を強張らせる聴衆。

「さて諸君には無期限の休暇を与える。退職勧告と受け取ってもらってかまわん。
 明日の朝までに全員この屋敷を引き払うように。それが私のためであり、諸君のためでもある」

「…とはいえ、急にこのようなこと言われても行く当てもない人間も多かろう…
 そこで退職金に代わり、当家の屋敷の財産全てを諸君にくれてやる!!!
 どうせ明日になれば王室に没収されるのだ、私は一切惜しくはない!!」

「ここにあるのは我が伯爵家が代々伝える名品ばかり!壺の一つでも持っていけば商売を始めるに十分な程。
 それがこの屋敷にはごまんと転がっているのだ。諸君ら程度の生活なら補って余りある。
 …さあ行け!早い者勝ちだ!!ただし妙な揉め事は起こすなよ。争いを見かけたら私自らその場で処分を下す。
 それにどうせ両手に持ちきれない程の数なのだ、争う暇があるなら別のものを探す方が早かろう……」

あまりの急展開に唖然として身動き一つできぬ一同。
そんな周囲をしばし眺めたモット伯が、再び「さあ、早く行け!!」と強い命令を発すると、
お互いに顔を見合わせ、入り口付近の人間がまず動いたのを皮切りに、広間の大部分の人間が雪崩をうって駆け出した。

後に残った極僅かの者たち(年老いた老執事やメイド長など)は、思いのほか打ちひしがれ、途方に暮れた様子だったので、
歩み寄ってこれまでの労をねぎらい忠勤に感謝の言葉をかけ、予め物色しておいた金貨や宝飾類など特に高価で換金しやすい貴重品を分け与えると、
数の限られた馬車に手を取って乗せてやり、自ら馬車が見えなくなるまで見送ったモット伯ことアバン=デ=ジニュアール3世。

(ああいった忠義心に篤い手合いが今回の一番の障害…ここは早めに退場してもらった方がいいでしょう)

ここまでは順調に進む計画に心中笑みを浮かべると、詰めの作業に取り掛かるべくマントを翻した。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:40:51 ID:QYASXfoP
支援します

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:42:45 ID:22vJn38Z
アバンは大切なモノを盗んでいきました。支援

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:43:16 ID:Ep0ZN3p/
中途半端な気もするがここまで書いて投下した。

多分あと一回でこの長い巻も終わるはず…

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:44:09 ID:/vmnYQj2
モット涙目w乙

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:45:39 ID:bQ/tcwTs
アバン先生……恐ろしい人!



551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:46:31 ID:QBN++EdY
小ネタの投下予約をしたいのですが、よろしいですかな?
(5分後ぐらいに投下)

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:47:30 ID:Tu6XhC9+
GJ!
アバン先生マジ外道w

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:48:33 ID:7rr81Iy5
>>551
道路の雪は除雪しておいたぜ!

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:50:18 ID:VaK7PUuS
「シエスタエロいな」というつもりがアバン先生かい!!


しかしこりゃマジで根こそぎ持ってかれるなモット伯…

555 :魔法の国のボン太くん:2007/11/19(月) 18:50:52 ID:QBN++EdY
>>553
感謝するであります。

ラ・ヴァリエール公爵家の三女、ルイズは使い魔召喚の儀式で、見た事が無いゴーレムを
7体召喚した。
イヌなのか、ネズミなのか、判断に苦しむ外見をした二足歩行のゴーレムで、装飾が無い
シンプルな兜と、袖無しの上着の様な鎧を身に着けている。
体の色は1体が茶色で、残りの6体が灰色だった。

「何だか、マヌケな顔ね…」

誰が、何の目的でこんな物を作ったのかは分からないが、コルベールが調べたところ、こ
れは中に直接入って操るという、特殊なゴーレムである事が分かった。
ルイズには、その凄さがイマイチ理解できなかったが、「ふもっふ」という鳴き声が気に
入ったので、7体全てのゴーレムを自分の使い魔にした。



それから、数日後。
学院で働くメイドのシエスタが、女好きで有名なモッド伯に半ば強引に買われるという出
来事が起こった。
普段から仲の良いシエスタを助けたいとルイズは思ったが、トライアングルクラスのメイ
ジ相手に喧嘩を売る程の勇気も無い。
そこで、秘策を思いついた彼女は、自分と同じくシエスタの身を案じる使用人達数人に協
力を仰ぐ事にした。

「シエスタを助けたいのなら、私に協力して」

その日の夜、モット伯の屋敷が何者かの襲撃を受け、蹂躙されるという事件が起こった。
さらに翌日の朝、黒髪の少女を囲むようにして、魔法学院へと続く道を駆け抜ける謎の
ゴーレムの集団が多数の人に目撃されたと言う。


556 :魔法の国のボン太くん:2007/11/19(月) 18:52:40 ID:QBN++EdY
モット伯との一件で、ルイズはゴーレムの強さをとても気に入ったが、自分の部屋に7体
全てを置く余裕は無いので、灰色の6体を姉のカトレアにプレゼントする事にした。
ゴーレムは生き物の様な外見なので、動物好きの彼女ならきっと気に入ってくれるだろう
と思ったが、受け取った当の本人は微妙な反応をしたと言う。



近頃、トリステイン国内では、近々アルビオンの襲撃が噂されていた。
そこで、ルイズはトリステイン王家に対し、自分の使い魔をベースとした新兵器を開発し、
実戦配備してはどうかと提案する。
王家の家臣達はこれに反対するが、ルイズの使い魔の姿に心惹かれたアンリエッタの鶴の
一声で、この提案は採用される事になる。
こうして、ルイズの使い魔をベースとした戦闘用ゴーレムが、ゲルマニアと共同で開発さ
れ、量産されるまでに至った。
アルビオン侵攻の際には、およそ15000体が前線に投入され、トリステイン・ゲルマ
ニア連合軍に圧倒的な勝利をもたらした。
アルビオン軍七万に対し、一万五千という数は不利に見えるが、ほんわかとした外見が、
敵の戦意を喪失させるという意外な効果を発揮した為、勝てたのだ。

この戦いで活躍したゴーレムの噂は世界中に広まる事になる。
ある日、その噂を聞き付けたガリア王国の王女イザベラは、自ら団長を勤める北花壇騎士
団の制服に、例のゴーレムを採用する事を決めた。

「今度から任務の時は、このゴーレムを着てちょうだい。いいわね? シャルロット」
「……………」


557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 18:54:31 ID:QBN++EdY
投下終了したであります。
それでは!

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:01:20 ID:o4Bh6EeE
な・・・中身が気になるぞちっくしょう!!

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:03:54 ID:gitUJUoK
着るゴーレムといいつつ使い魔にはなってるしよーわからん

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:06:00 ID:rYtmYefA
ボン太くんwwwwwwwwww



561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:10:23 ID:JuJplVf7
イザベラ様GJwww

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:13:14 ID:9rMz58IW
タバサが餌食になってるwww

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:15:58 ID:22vJn38Z
>559
気にしたら負けだ
召喚されるのは生物だから中身がいるはずとか
考えちゃダメなんだぜ?

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:17:09 ID:bA99z4b6
>>559
    ,,-‐、______,-''三ヽ     中
   ( ミ,,-――――――-- 、丿     の
   /::/   U        `ヽ     人
  /:/   (;;;;;;;;;)ノ ハU(;;;;;;;;;)U ヽ    な
 /:/ U  i||| -     l - lli   i     ど
 |;|         、__丿     U i   い
 ||      U   ,ニ,ニ、      i.    な
 |::|   U     | |  ̄ | |  U <三三 い
三三>       U l iエエ,i      人    !!!
 |:::::::::ヽ、______ー___,,-'':::::
 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:18:51 ID:GUXOYgQr
あえて言おう!
中の人などいない!
GJ

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:26:01 ID:Lc0HvqEk
乙&GJ!!

くそう凄い面白そうだ!本投下してくれ頼む!!

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:26:37 ID:js9EQmQm
乙!

ぽんたくんwwwwwwwwwwwwwwww

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:33:19 ID:wMRqswZr
中に誰もいないじゃないですかGJ

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:41:50 ID:rLV54rok
>ルイズの使い魔の姿に心惹かれたアンリエッタの鶴の一声

アン様w

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:42:23 ID:4La4QayX
やめろ甲児君!中の人などいない!!  GJ

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 20:18:15 ID:rv2bIsmD
中の人などいないGJ!
最近ガチャポンでガチャピンの「食べちゃうぞ」ボタンを入手した
ベッドに寝転んだ拍子に踏んで「食ぁべちゃうぞ」とか鳴ってマジびびった

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 20:19:44 ID:5Hm1iqzc
へぇー
へぇー

・・・・・・・・・12へぇ

我ながら微妙な・・・・・・・・・

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 20:48:53 ID:LHVPbfFp
>>564
下の人さえいれば百人力だー!

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:00:51 ID:oi5K1ZRR
孔雀王(無印の方)の孔雀を召喚して精霊の力を借りる魔法を凌駕する神の力を目にしたルイズが弟子入り
って電波を受信した



575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:03:33 ID:wYhoiscR
>>571
赤い毛むくじゃらって地味だよな・・・

576 :Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs :2007/11/19(月) 21:07:39 ID:5qfKfPvS
投下予約。
10分後に投下します


577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:07:41 ID:Hoj9zNnL
>>574
ルイズは阿修羅みたいになりそ

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:11:53 ID:yZjl7Duu
アンジェ支援するよっ!

579 :Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs :2007/11/19(月) 21:18:32 ID:5qfKfPvS
Zero ed una bambola   ゼロと人形



「アンジェ、挨拶なさい」

ルイズに手を引かれながら学院長室に入ってきたアンジェリカはルイズにいわれるままちょこんとお辞儀をした。

「始めまして、アンジェリカです」

オスマンはそんなアンジェリカを微笑ましく見守っている。

「わしはこの学院の学院長をしておるオスマンじゃ。おじーちゃんとでも呼んどくれ」

彼からしたら場を和まそうとしていたのだろうが、アンジェリカはキョトンと首を傾げ、ルイズは大丈夫かこのじじいとでもいいそうな目で睨んだ。

「ま、まあ冗談は置いておいてじゃな、ほれ、あの銃は持ってきてくれたかのう?」

オスマンに促され、ルイズはM16をオスマンに手渡す。

「おおこれじゃこれ。ちとアンジェリカくんに聞きたいんじゃが、これを使えるというのは本当かね?」

アンジェリカはチラリとルイズの顔を伺う。ルイズは頷き、アンジェリカを促した。

「…はい」
「ふむふむ。ではこれはどうじゃ?」

次に破壊の杖をアンジェリカに見せた。

「M72-LAW…使ったことはありません」
「そうかそうか、分かるのか。すごいのう」

やけに上機嫌になりアンジェリカを褒めるオスマンの姿がいつか見た夢の中の男と重なる。
脳裏に浮かぶのは銃を持つアンジェリカ……赤い血。無垢な笑顔を振りまく死の天使。

「それで最後に聞きたいのはこれなんじゃよ」

オスマンは二枚の金属板の付いた古びて汚そうなネックレスをアンジェリカに渡した。

「そこに書いてある文字は読めるかのう?」

「モット=ハーク…アメリカ陸軍、伍長…血液型…」

すらすらと小さな金属板に刻まれた文字を読み上げていくアンジェリカ。オスマンは一言一言噛締めるように聞いていた。
モット=ハーク……その名がルイズの忘れたい記憶を明確に呼び覚ます。
モット伯…あの事件……アンジェリカが殺した…。ルイズの顔は青くなる。


580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:19:09 ID:Sip+E02x
支援

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:19:32 ID:rv2bIsmD
>>577
阿修羅と言ってるのに何故か王仁丸が浮かんでゴツいルイズが再生された
支援

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:20:46 ID:7sd/Aplp
ちょwwwモット=ハークwwwww

583 :Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs :2007/11/19(月) 21:21:14 ID:5qfKfPvS
「そうかそれでのう…うん? ミス・ヴァリエール、どうかしたかね?」

アンジェリカに気をとられ、ルイズの様子が少しおかしいことにオスマンはようやく気付いた。

「いえ、その…まだ時間はかかりますか?」
「うむ。まだ聞きたいことがあるのう」
「そうですか…あの、わたし用事思い出しましたので失礼しますね」

本当は用事など無いのだが、その場留まることが我慢できずに嘘をつてしまった。

「アンジェ、お話が終わったら部屋に戻って待ってなさいね?」
「はいルイズさん」

ルイズはそういうとアンジェリカを残し、足早に学院長室を後にする。
オールド・オスマンが呼び止めるが聞こえない振り。
部屋の扉を閉めてからしばらく歩くとその場にしゃがみこんだ。
胃液が逆流してくる。その場に吐きそうになるのを必死に堪える。
ルイズは今まで死を意識したことが無かった。だがアンジェリカと会ってからはそれを意識せざるを得ない。
例えメイジといえども死に様は平民と同じ。赤い血を振りまいて死ぬのだ。

中庭に目を向ければそこで魔法の練習をしている生徒と教師の姿があった。
生徒の魔法が成功したのだろう。教師がよくやったと生徒を褒めている。
その姿は皮肉にも夢の中で人を殺したアンジェリカを褒めている男の姿と同じ図式。

ルイズは気付いてしまった。多くのメイジが使う魔法も同じなんだと……。
魔法もアンジェリカが使う鉄砲と同じなんだと……。
所詮ただの人殺しの手段に相違ないのだ。



ルイズは魔法に恐怖を覚えた。



Episodio 29


Un importante tesoro
大切な宝物


584 :Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs :2007/11/19(月) 21:24:04 ID:5qfKfPvS
Intermissione



「何て馬鹿な連中なの?」

ロングビルは馬を走らせていた。アルビオンに向けて。

「馬鹿よ…馬鹿に決まっているわ」

口ではそう言うものの嬉しさで零れそうになる涙を堪えていた。
そして学院長室でのやり取りを思い出した。



信じて欲しい。だが深く傷ついたロングビルの心は簡単にオスマンたちを容易に信じることが出来ない。
かといって嘘を吐く訳にはいかない。彼らの信頼を裏切ることは出来ないのだ。
マチルダ・オブ・サウスゴータは彼らを信じられない。
ミス・ロングビルは彼らを裏切れない。
相反する二つの感情が心を苦しめる。
学院長室はしばしの間沈黙に包まれた。オスマンもコルベールもロングビルが口を開くのをじっと待った。
そしてポツリ…ポツリと口を開き始めた。

自分が元々アルビオンの貴族だったこと、没落しても故郷にいる家族や子供達を養わなければならないと。
ロングビルも完全には彼らを信用し切れない。テファニアのことは隠し、その素性に関しては暈して伝えた。
それでも自身の境遇を伝えるには十分だった。

「大変じゃったのう」

オスマンの労わる声。別に同情が欲しいわけでない。

「これからどうするつもりですか?」

当然のことを聞いてくるコルベール。
さてこれからどうしようか。盗みが終わったら一度ウェストウッドに手土産を持って帰ろうと思っていたのだが……。


585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:26:14 ID:XgXh75NR
ちょwwwモット伯www

支援

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:26:18 ID:rv2bIsmD
支援

587 :Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs :2007/11/19(月) 21:26:45 ID:5qfKfPvS
「そのことじゃが一つ気に懸かることがあっての」

オスマンの顔つきが飄々とした爺から威厳ある顔つきに変化した。

「アカデミーの連中の動きが不可解なのじゃよ。ほれモット伯の屋敷の事件についての報告書があるじゃろう?」
「それがどうかしましたか」
「最終報告と銘打っておるのに学院に査察が入るというんじゃ」

確かにおかしい。調査は終わったのではないのだろうか。

「確認するが君はあの事件に関わっておらんのじゃろう?」

虚偽の返答は許さんとオスマンの目が語る。

「当然です。わたくしの家族に誓って」

胸を張って答える。オスマンも満足気に頷く。

「おかしいというか分からんのじゃよ。アカデミーの動きが不自然すぎる…それでのうミス・ロングビル?」

威厳ある顔つきから何やら悪戯を思いついた子供のような表情を見せたオスマン。

「何でしょうか?」
「ちと高飛びしてみんか?」
「は?」



588 :Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs :2007/11/19(月) 21:29:28 ID:5qfKfPvS
投下完了。支援に感謝します。
米兵の名前?モット=ハークです。適当に考えました。深く考えないでください。
モット伯ではないですよ。決して次回予告のモット伯ではないんだからね!





589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:34:59 ID:yZjl7Duu
GJ!
モットwwwww

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:39:10 ID:57CDqTFj
GJであります!

それはそれとして……龍騎ネタ、やってみたいなと思ってたらすでに
書かれたかたがいてびっくり

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:43:48 ID:rv2bIsmD
GJ!
普通にそんな名前もあるだろうと思って後のレスで気づいて吹いた
>>590
大丈夫かぶって悪い事は無い。
先に書かれてるからって先に書いた人が独占出来るわけでもない
つまり俺が読みたいので書いて下さいお願いします

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:44:35 ID:EHNCFtyf
GJ
まあ魔法と銃じゃちょっと違うと思うけどね。
ゼロ魔世界の魔法は普段の生活に関わってくるし
>>574
最近やってる孔雀王は絵が微妙すぎる
荻野っちの絵があんなのになったのっていつからだっけ?
>>590
誰をやる気だったんだ
真司?弁護士?全裸?

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:44:52 ID:hthGPXbo
あえて言おう。書きたい時に書け、と。
ただし、プロット・展開・状況をよく練って。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:45:59 ID:VzufVHgs
スレの空気を読むことを忘れずに

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:47:37 ID:hwUGEzRe
少なくとも10話位先まではプロットを考えてくれ。
1、2話だけ投下して後は放って置くと言う作品が多すぎる。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:51:57 ID:Tu6XhC9+
小ネタならば思いつきの赴くまま書いても多少は問題は無いかも知れない。
けど、ある程度長めにするんだったら他の面々も言う通りある程度のプロットを考える事が必要。

まあ、小ネタでもある程度考えてから投下した方がいい物が出来ると思うけどな

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:59:01 ID:bmmFOHOQ
“ねた”がかぶったっていいじゃない。

“かわ”がかぶるよりましだもの。
                      のぼる

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 21:59:50 ID:YhFyNepR
というか、小ネタだってオチをしっかりしてほしいもんだ。
自分の好きなキャラの召喚シーンが見たいなら、勝手に脳内でやれよと。
小ネタを自称するなら、最低でも呼んだ結果どうなるかぐらいやろうや。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:00:42 ID:Lc0HvqEk
>>590
気にするな。まとめにも同じキャラが出されるのがあるじゃないか

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:05:50 ID:22vJn38Z
召喚シーン書いただけで小ネタです^ ^

ってのは勘弁な

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:08:45 ID:CSxW6RE6
その後の活躍をちょこっとでも描いて欲しいよな

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:11:43 ID:5Hm1iqzc
メタルスライムを召喚した
メタルスライムはにげだした
これはありがちだけどオチ付いたよなと言える
最近うまくやった小ネタがあったな

603 :松下:2007/11/19(月) 22:15:16 ID:LBDeSGQx
乙でやんした、モット伍長。
アニメのオリキャラだが、もっと活躍してもいいかもなあ、せっかく水のトライアングルなんだし。

さて、松下だが、5分後に投下してもよろしいかな?

604 :新約・使い魔くん千年王国 第五章 女王の愛 1/4:2007/11/19(月) 22:21:36 ID:LBDeSGQx
今晩は、人間の皆さん。ぼくは松下一郎、神童さ。
アニメ第五期鬼太郎の西洋妖怪たちが代替わりしていて、猫娘汁噴いた。ロリ魔女ザンビアかわいいよザンビア。
ベアードさまは出ないようだが、ザンビアの胸にベアード印の飾りがあったりして、やっぱりロリコンだったのね。
それはさておき、投下します。腹黒女王注意。


『アンドバリの指輪』で甦らされたと思しきウェールズ皇太子、そして悪魔とともにいたのは、アンリエッタ女王。
決まりだ。クロムウェルが謀略戦を仕掛けてきている。いかにあの女王でも、搦め手から攻めれば捕まる。
後は人質として枢機卿たちに降伏を迫るもよし、洗脳して操るもよし。『指輪』があれば操るのは容易だ。
そして、この悪魔。バックベアードが言っていた、ベリアルの部下といったところか。

「ルイズ! キュルケ! タバサ! そのウェールズは、もはや死人だ!
 無傷で捕らえればそれなりに利用はできるが、我々は女王を奪還せねばならない!」
「分かっている。悪魔も撃退する」
「ちょっと、いきなり悪魔ですって!? 本物なの!?」

湖面が激しく波打ち、水柱が立つ。体長5メイルはある、人魚の姿をした悪魔が現れた。
銀に縁取られたエメラルド色の鱗を持ち、波打つ髪は海草に覆われている。口は耳まで裂け、耳の後ろに鰓がある。
「あんたが『東方の神童』マツシタかい!? なあんだ、まだちいちゃな餓鬼じゃあないか!
 腹の足しにもなりゃあしない! そおれ、霧でも喰らえ!!」
びゅうーっと悪魔が口から濃霧を噴き、松下たちを攻撃する。タバサは風を放って霧を吹き散らす。

「あの姿、この能力。貴様はソロモン王の召喚した、72柱の魔神の一である『ヴェパール』だな!
 海洋を支配する地獄の大公爵であり、29の悪魔軍団を指揮するという……」
敵の『正体と名前』を知っている事は、魔術戦闘における大きなイニシアティヴだ。
だが、百年前のオールド・オスマンを苦しめたアンドラスは『不和の侯爵』。
その上位にある『公爵』が、ホームグラウンドたる水の中にいるのだ。生半な事では倒せない。
『ソロモンの笛』があれば、従わせて使い魔にしてやるのだが。

「いかにも、私は『海洋の公爵』ヴェパールさ! 海でないのが残念だけど、水さえあれば私は無敵!
 今度は、私の『邪眼』を受けてみな! グズグズの膿まみれにしてやるよ!」

悪魔の邪眼により、キュルケとタバサの体には無数の傷が生じた。
その傷はすぐにグズグズと腐り、膿と蛆が湧き始める。
「この呪傷を治すには、ヴェパールを倒して解呪させる他方法がない! 手遅れにならないうちに、総攻撃をかけるぞ!」
松下はそう叫ぶと、モンモランシーの使い魔・蛙のロビンを思い切り遠くへ投げ、湖の中へ放り込む。
上手く湖底まで逃げ延びれば、『水の精霊』を呼んで来てくれるだろう。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:22:19 ID:bA99z4b6
私怨もとい支援

606 :新約・使い魔くん千年王国 第五章 女王の愛 2/4:2007/11/19(月) 22:23:48 ID:LBDeSGQx
松下、キュルケ、タバサが力を併せ、悪魔ヴェパールに挑む。だが敵は1体ではない。
「おお公爵、敵は懐かしい、あのヴァリエール嬢とその仲間たちか!
 僕も加勢しよう! 喰らえ『ウインド・ブレイク』!」
ウェールズが杖を振るい、側面から魔法攻撃を仕掛けてきた。馬群もこちらに駆け寄り、魔法を放つ。
多勢に無勢、大ピンチだ。ルイズは大して役に立たないし。……いや、待てよ。

「ルイズ! あの『祈祷書』と『水のルビーの指輪』は、肌身離さず持っているか!?」
「え、ええ! 始祖ブリミルより伝わる、二つとない秘宝だもの! 姫様のお墨付きと一緒に、ここにあるわ!」
ルイズが薄い胸に手を当てる。ああ、何か入っている気がしたが、そこか。

「よし、この間のタルブでの戦闘を思い出せ! その指輪を嵌めて祈祷書を読めば、新たな『虚無の呪文』が見えるだろう!
 それでこの場をどうにかするんだ! 防御と時間稼ぎは、ぼくたちがやる!」
「分かったわ! ええと、ええと、これね!」
松下はルイズに命令を下すと、さらなる呪文を唱え、森の木々から根や枝を伸ばさせて追っ手を縛ろうとする。
さらに葉っぱは刃となって降り注ぎ、敵を切り裂く。だが、仮初の生命でしかない死人は、頚を裂いても斃れない。
空中に指で『精霊の五芒星』を描き、手裏剣のように投げつけて、死人の手首を落とし、悪鬼の頭を割ってゆく。


業を煮やしたヴェパールの姿が変容し、赤い甲羅のような鎧に包まれる。
「私の別名は『真紅の公爵』ゼパール! 女性を他人の愛の虜にし、劣情と恥ずべき情欲を燃え上がらせる!
 さらに女を不妊にすることもできるのさ。そこの赤い髪の売女(ビッチ)、私の手下にならないかい?」
強力な『魅了』の魔法がキュルケを襲い、陶然とした表情でタバサに杖を向けた。
やむなくタバサは雪風を放ち、彼女の手から杖を弾き飛ばす。これで戦力が減った。

「ははははは、行け、我が29の軍団の精鋭たちよ!」
悪鬼たちはぐにゅぐにゅと分裂を開始し、松下たちに襲い掛かる。霧の中から幻影と嵐も湧き起こる。


《愛は寛容であり、愛は親切である。また人を妬まない。愛は高ぶらず、誇らない。
 礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜ぶ。
 すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。愛はいつまでも絶えることがない》
  (『愛の讃歌』:新約聖書『コリント人への手紙1』第十三章より)


猛攻を加える悪魔たちを相手に、松下とタバサは、それでも頑張っていた。
松下は、タバサにしなだれかかるキュルケを転倒させ、魅了解除の秘薬を飲ませて戦線復帰させる。
タバサは周囲に風の結界を作り、ルイズが呪文を完成させるまでの時間稼ぎとする。
「ルイズ! まだかっ!」
「……Eloim Essaim frugativi et appelavi(炎の神よ、我は求め、訴えたり)……」
ルイズは呪文を発見し、トランス状態に入っていた。もうすぐだ。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:25:33 ID:7pUJ94Z0
支援

608 :新約・使い魔くん千年王国 第五章 女王の愛 3/4:2007/11/19(月) 22:26:06 ID:LBDeSGQx
「ええい、まだるっこしい! ウェールズ! 愛しいアンリエッタと協力して、さっさと邪魔者を殺すんだよ!」

愛を操るヴェパール=ゼパールの呪文が飛び、正気を失ったアンリエッタはふらふらと立ち上がる。
そして二人は、風と水のトライアングル・メイジは、力を併せて呪文を唱える。現れるのは六芒星。
「始祖ブリミルの正統なる後裔、王族の近親者同士にのみ許された、ヘキサゴン・スペルの威力を見よ!」
猛烈な嵐に水の刃が混じり、タバサの結界に穴を空ける。おそらくスクウェア級以上の威力だ。

「サノバビッチ(売女の子)! ああ、王族にこんな事言っちゃダメよね、ブリミル(畜生)!」
キュルケが憎まれ口を叩きながら新たな結界を張るが、防御しきれない。松下も魔法結界を構築する。
「キュルケ! タバサと協力して、ヘキサゴン・スペルとやらは撃てないのか!?」
「さっき二人が言ったように、よっぽど条件が揃った相手同士じゃなきゃ無理よ!
 それに皇太子はともかく、女王陛下は一応生身なのよ!」

愛か! 愛とはなんと、人間の理性を、正しい判断力を失わせることか!
アガペー(隣人愛・人類愛)ではなく、フィリア(友情・好意)やストルゲー(家族愛)でも過ぎればそうだが、
ただのエロス、情欲、愛欲、恋愛という奴は!

「あああはははははは、愛の力を甘く見たかい? 二人は永遠に結ばれるのさ! 地獄でね!
 情欲のために国を滅ぼした罪で、邪淫地獄で嵐の中、互いにぶつかり合って苦しみなぁ!!」

「おお、ウェールズ皇太子……愛しています。いいえ、『愛していました』」

突如、アンリエッタの氷結魔法が、隣のウェールズを襲った。意表を点かれ、彼は首まで氷に包まれる。
「なっ!? あああああああ!! アンリエッ、タ!?」
「けれど、今は立場がございます。貴方の飲ませた眠りの秘薬は、右奥歯に仕込んだ解毒剤で。
 魅了の魔法は、同じく左奥歯に仕込んだ強力な気付け薬で、解除しました。
 この頃激務続きでしたもの、こんなものまで仕込んでいて、助かりましたわ。ふふふふふ」
アンリエッタは不敵に笑う。眼の下に隈が出来ていた。皆、正直驚愕する。だが、トランス中のルイズは別だ。

「……ヘカス・ヘカス・エステべべロイ!
 忌まわしき太古の術法よ、主なる神の御名において、この者たちより退き、彼らを解放せよ! 『解呪』!!」
霊的結界が周囲を包み、『虚無』の力が解放される。
ルイズの放った虚無の呪文『解呪』によって、ウェールズたちの仮初の生命は失われた。
さらにキュルケとタバサにかけられた『呪傷』も、解除される。

609 :新約・使い魔くん千年王国 第五章 女王の愛 4/4:2007/11/19(月) 22:29:26 ID:LBDeSGQx
「くっ、愛のない女だねぇ、女王陛下ぁ! 鉄の処女王にでもなるおつもりかい!? って、うわあぁああ!?」
たじろぐヴェパールの背後から、同じ姿を取った『水の精霊』が襲い掛かる。
悪魔を羽交い絞めにし、手下の悪鬼どもも飲み込んで、精霊は彼らを湖の底へと引きずり込んだ。
ちゃぽん、と蛙のロビンが水面に顔を出す。どうやら間に合ったようだ。

「……曲りなりにも、地獄の公爵だ。いかに『水の精霊』でも、封印するのに数年はかかるだろう。
 ここは湖全体に封鎖結界を敷き、しばらく悪魔と精霊を封じ込めた方がいいかも知れん。ガリア側からは無理かな」
「そうですね。彼の弔いが終われば、付近の諸侯をここに集め、儀式を行いましょう。
 ガリア側にも増水被害が出ていましたから、それを食い止める目的と宣伝すれば、国境紛争にはなりますまい。
 ……さようなら、ウェールズ。私は『水の精霊』に誓いましょう。必ずやクロムウェルとワルドを討ち、
 貴方の仇をとることを。そして、アルビオン王国の復興を……」

ウェールズ皇太子は、すでに物言わぬ遺体に戻っていた。女王は深く一礼すると、彼に固定化魔法をかけた。
……『証拠物件』だ。女王がスキャンダルに巻き込まれても、これなら多少の言い訳は立つ。
敵は卑劣にも皇太子のご遺体を操り、女王を無理矢理誘拐したのだ、と。
「いずれアルビオンを解放した暁には、ご遺体は霊廟にお納めしましょう。それまでは、我が王城にお眠りを……」


「女王陛下ァ! ラグドリアン湖を封鎖するなんて、本当ですか!?
 我々ヴォジャノーイ族は、どこへ行けばいいんです!? 数千年ここで生きてきたんですよ!」
「わしら周辺住民も、湖の漁業で生計の半分を立ててきたんですぞ!
 今更住み慣れたこの土地を、数年とは言え離れろって仰るんですかい!?」

翌日から、女王は住民や諸侯との折衝に入る。王都での外交と内政は枢機卿に任せた。
「では、ひとまずぼくの治めるタルブへ移住させよう。戦争の準備中だから、仕事の口は充分にあるぞ。
 税金は国内のどこよりも安い。身の安全は、国家とぼくが保証する。なんなら条例で保険加入料も無料にしよう」
「おいおい、湖や川はあるのかい? ヴォジャノーイは陸上じゃあ暮らせないぜ。海辺でもいいが」
「地下水脈はそれなりにあるようだが……。陛下、どこかいい場所はありませんか」

女王は少し考え、返答する。
「では、海辺の『ダングルテール地方』に彼らを移します。もともとアルビオンからの移民が多い土地、
 亜人でもどうにか暮らせるでしょう。何か問題を起こせば、トリステイン国民と同等に処分します」
ガリア側諸侯や住民との交渉は枢機卿にも任せる事とし、女王はトリスタニアへと還御された。

かくして、ラグドリアン湖畔での一件は落着した。
モンモランシーとギーシュも人間に戻り、ルイズも一安心したという。

(つづく)

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:29:47 ID:X1Xzhhyz
紫煙

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:31:08 ID:LBDeSGQx
投下終了。いやはや、強きものは愛ですなあ。ビッチではないが恐ろしいアンリエッタ女王陛下でした。
『始祖の祈祷書』にはルーンじゃなくて、ヘブライ語かヒエログリフでも書いてあるのかな。
「ヘカス・ヘカス・エステべべロイ」の呪文は、本来呪詛返しの魔法で用いるんだそうで。

…さて、一旦幕間を挟んで、次回より「トリスタニア陰謀編」を始めます。いかん、女王陛下をどうにかせねば。
では、また。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:32:36 ID:js9EQmQm
試演

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 22:38:21 ID:FGvArAr+
お疲れー

この場面でビッチじゃないアンリエッタは久しぶりだな。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 23:41:50 ID:9TkxEG9I
松下の呪文を読んでいたら
「エロ犬えっサイト」
と読んでしまった件

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 23:42:26 ID:8Nnt+ASb
つーか、鉄の宰相化しとるぞアンアン。いや、女王なんだけど。
すぐそばに松下という強力なライバルがいるから大変だなあ…

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 23:54:29 ID:frCoyM7h
そのうちに御前会議で
「ここには男は一人しかいないのですか! 」
とか言い出すのか

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 23:55:30 ID:xHnSJcjI
ゼロのキテレツとかどうナリ

「よーし!みよちゃんを助けに行くぞ!」
「キテレツ、急ぐNARIYO!」

ちょうどキテレツが次元刀を振るった時に
ルイズの召還魔法で出現した鏡を切った為
キテレツとコロスケはハルゲキニア世界に飛んでしまうのだった。

フーケ戦で如意光で小さくしたゴーレムを踏み潰し勝利
アルビオンまでいったら、天狗の抜け穴で
ウェールズをアンリエッタに合わせて無事解決

アルビオン国民も全員脱出させて
誰も死なないまま一巻終了

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:01:28 ID:8Nnt+ASb
みよちゃん放置プレイかよ!

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:11:45 ID:znMuWwKf
みんな眠くないのか?
眠くないならSS投下するけど?

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:13:25 ID:W+IHsNEo
支援

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:13:36 ID:sLeCm8eU
このスレは24時間営業です。
問題ない、投下しろ。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:13:57 ID:leMRlDHt
こいこい支援〜。

623 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/20(火) 00:15:23 ID:znMuWwKf
ゼロの悪魔召喚師  第四話
<ルイズ>

「じゃあ、使い魔のできることを確認しないとね」

ワタシの目をまっすぐみながらおとなしく話を聞く流星。
まずわかったこと
メイジでもなんでもない平民だということ。
腕についてるマジックアイテムとはハンドベルドコンピュータという名前だいうこと。
そして、それはワタシには扱えないということ。

「あやしい…ものすごくあやしい…これいじょうないほどあやしい…」

もの凄いジト目で私は流星を見る、流星はそれを受け流しながら
「どこが怪しいのでしょうか?ご主人様」
「ワタシがそのハンドベルなんとかを扱えないところよ!なんでよ!使い魔のものはご主人様のものでしょ!」
「ハンドベルドコンピュータですよ。まぁ長いのでCOMPとか呼びますけど」
爽やかに笑いながら答える
「笑いながらシレッと答えるな!!」
バンッ!バンッ!
思わずテーブルを叩く。

一応状況を確認しておこう。落ち着くためにも必須だわ。
まずここはワタシの部屋。テーブルを挟んでイスに座っている。
そしてテーブルの上にCOMPとかいうもの。
時間はもうすぐ寝る時間だ。
コイツは夕飯まえからコッパゲに連れて行かれていった。
おかげでこんな時間に尋問…じゃない質問タイムになってしまったのだ。


624 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/20(火) 00:16:59 ID:znMuWwKf
「ああ、マグネタイトの性質で本人確認しますから」
やっぱり笑いながら答える
コイツは…今なら殺意の波動に目覚められるわね。
「マグネタイトって何よ!」
もう質問じゃなくて怒鳴り声になっている。
「生体磁気と呼ばれる生物の精神活動エナジー。激しい感情の変動を起こし得る生物が多く持つものです。ご主人様はたくさん持ってると思いますよ」
「そんなわけのわからない物持っていても、しょうがない「魔力といってもいいかなぁ」なんですって!?」
思わず流星の胸倉をつかんで締め上げる。
ワタシは魔法が使えない、というか使っても必ず爆発する。そのワタシが大量に持っている気にならないわけがない!
「苦しい…、あ…とテーブルの上に乗るのはやめたほうが「うーるーさーい!」」
確かにいつまでもテーブルの上にいてもしょうがないので降りてイスに戻る。
「早くマグネタイトの事を説明しなさいよ!」
「ええとですね、MAGつまりマグネタイトのことですが強力な魔力を持っている悪魔…じゃない、人間が大量に持ってることが多いのです。わかっていただけましたか?」
知りたいのはそういうことじゃない!
「持っているなら魔法を使えるわよね?」
「そうとは限りません、別に魔法を使えない人でも持っているときは持ってますから」
だめだ…それじゃあ意味がない………
…マグネタイトの説明を思い返してみると、悪魔って言葉がでてきたわね…
「悪魔っていわなかった?」
「強大な力を持ってる魔術師は悪魔のようなものですし」
顔を下に向けて自分の上着を直しながら答えた。
「そういえばなんで強大な魔術師たちが持ってるって知ってるの?もしかしてメイジキラー…ってそんなわけないわよね」
「もちろんです。COMPを貰った時に説明されました。本人以外に使えないのは盗まれても使えないようにという防犯でしょうね、たぶん」
服を直し終わってやっと顔を上げる、ワタシはそんな使い魔の目を覗き込みながらさらに質問を続ける。


625 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/20(火) 00:18:15 ID:znMuWwKf
「COMPは何ができるの?」
「ええと、アイテム管理とマッピングです」
ジト目で流星を観察する、嘘は言ってはないみたいね。
「アイテム管理って、アンタ鞄も何も持ってないじゃない」
「COMPの中に入ってますよ」
思い切り睨みつけ、乗馬用の鞭を取り出す。
「アンタ、馬鹿にしてるでしょ…すこーし教育が必要みたいね…」
「嘘は言ってないんですよ、実演しますから」
そういってテーブルの上のCOMPを身につけ手を二、三度開くと変な石ころが手のひらの上に乗っている。
「ちょ、ちょっと、どういうことよ?」
魔法?手品?わけがわからない。
「デジタルデータとして格納しているので」
「意味がわからないわよ、わかるように説明しなさいよ!」
「私もわからないんですよ。料理の作り方はわからなくても、食べることはできる。そういうことです。」
ん〜〜〜納得がいかないけれど使えるのらばいいか…?
あ〜〜でもやっぱり知りたいし…
でも、わからないものは説明なんてできるわけないし…
「まぁ、これ一個だけじゃありませんけどね」
「COMPの中にはほかにも何か入っているの!?」
何か驚くようなものがあるかもしれない、気に入らないが驚いてばかりだ。
「いくつかの銃、マジックアイテムですかねぇ」
「マジックアイテム!?それよ!それ!早く出しなさいよ!」思わず立ち上がり、叫んでしまった。
「いくつかはコルベール先生に譲りましたよ。」
「何勝手に人に上げてるのよ!今度からはワタシの許可を求めなさいよ!」
「理不尽すぎますよ…ご主人様」
睨み付けたら黙った。

「全部あげたわけではないですよ、今あるのは攻撃・回復系統ですかね」
「それどんなやつよ?」
胡散臭そうに流星を見てしまう。
「回復系統は魔力のこもった石ですよ、今出したやつです。傷をある程度までなら瞬時に治せますよ」
相変わらず笑ったまま答える。
「攻撃系統は?」
色とりどりの石をテーブルに転がす
「それぞれ、炎、氷結、電撃、衝撃ですね」
「全部貰っておくわね〜♪」
「どうぞ……」

…まぁ、完全にはずれではないけど完全に当りでもないといったとこかしら…
まぁ、マジックアイテムと銃があるなら少しは戦えるか…
「って銃!?アンタ銃なんか持ってるの?」
そうだわ、コイツ銃って言った。
「何なのよ、アンタ盗賊?傭兵?そういえばその胸の紋章もどういうことよ?」
すっかり、マジックアイテムに気をとられてしまった。
「一応学生ですよ、ノモスは物騒なところでしたので。この胸の紋章は通っていた学校のものです。」
「学校?アンタ、貴族なの?そうは見えないけど?」
高貴さといったものがコイツから見受けられない、まかり間違って貴族だったとしてもウチよりは家柄は低そうだ。
「平民ってやつですね、ここでの身分は。ただ私の住んでた所では平民も学校に行くんです」
苦笑いしながら答える。
「日本にしろノモスにしろ身分制度はなかったり、実力のほうが評価されるんでこっちのことはよくわかりませんが」
「じゃあ、ご主人様がここの常識というものを教えてあげるわ」
ここは主人としての威光を示すところよね。
「ご教授のほどよろしくお願いします。ご主人様」まっすぐとこっちの目を見てくる。
これが優越感なのかしら、人に物を教えるなんてしたことなかったし。
自然と笑いがこぼれてくるのを抑えられない。
「ご主人様?どうなさいました?」
「えっ、な、なんでもないわ。まずは…」


626 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/20(火) 00:19:49 ID:znMuWwKf
「…というわけよ。駆け足だったけどわかった?何か質問ある?」
できる限り短くまとめたつもりだったけど、ずいぶんと夜も更けてしまった。
「はい、大丈夫だと思います。それにしても教えるが上手ですね。」
称賛のまなざしで見てくる。こんなこと初めてね…
コイツはいい使い魔だ。気持ちよくしてくれるし。
でも、躾とはべつよね。さっきとは別の気持ちから笑いがこみ上げてくる。
「じゃあ、もう遅いから寝ましょう。あんたは床ね、ベッドはひとつしかないんだから」
ワタシは床に敷いた藁を指差した。
「はい、わかりました」
あ、あれ?不満を言ってきたのを躾という予定は?スルーの魔法?
ワタシはネグリジェに着替えながら、流星のほうを見る。
COMPつけて、上着を毛布代わりにして寝る仕度をしている。
「アンタ、寝るときにもそれをつけて寝るの?」
「いつでもつけておかないと落ち着かないんですよ、ノモスではいつ襲われるかわかりませんでしたし」
ノモスってどんだけ治安が悪いのよ…
「ああ、ついでにこれを洗濯しておいてね」
流星に投げて渡す。
「はい、わかりました。お休みなさいませ、ご主人様」
こちらに一礼してくる流星。
完全なまでの従順。全く反抗する気がないのか?
何の反抗もないのも物足りないわね。自分だけが空回りしてる気になってくるわ。
「じゃあ、おやすみ。流星」
パチン、指を鳴らしてランプを消す。

人間だから楽に会話できるけどこんな使い魔で立派なメイジになれるのかしら?
まぁいいわ、まだ時間はいっぱいあるんだから明日にしよう。
精神的に疲れたし…明日こそ…鞭を…使い…た…い…

危険なことを考えながらルイズは眠りについたのだった…


627 :ゼロの悪魔召喚師:2007/11/20(火) 00:21:46 ID:znMuWwKf
以上で終了です
支援者に感謝します



628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:21:46 ID:P/ACy6q4
支援

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:24:20 ID:P/ACy6q4
ああ、懐かしきはんどへるどこんぴゅーたー
あくまの大活躍が今から楽しみですGJ。てかルイズのDQN度が常より高い気がw

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:24:56 ID:iUc1WGa9
このキャラは従順すぎて逆に怖いな、確か開発スタッフの一人がモデルになってるんだっけ?
得体の知れなさが感じられる気がするGJ!

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:25:38 ID:HvVIGoVU
ルイズが何時にも増してドSだwww

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:27:09 ID:jAO0m97j
鞭を使うことが「手段」では無く「目的」になってるルイズコワス…

このルイズはドS

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:31:53 ID:x9Eg3qsV
手段のために目的を選ばないというどうしようもないルイズだなこりゃw

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:38:58 ID:IBOGhHPS
GJ
>>398です
ドSなルイズも嫌いじゃなかとです
398です
連載(?)するつもりだったのに
ウィキではなぜか小ネタに登録されてたので疑問に思ってたら
話数書いてませんでした
398です
398です
398です



死のうorz


635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:48:28 ID:RlR1SJ7W
>>634
キャラ改変するわsage無いわ自己主張強いわ…

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:56:43 ID:LZmjVUJB
>>633
でも、かなり原作に忠実なルイズだ。
使い魔達の目から見ても評価は最低だしな。

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:59:00 ID:b5arKvuG
ルイズってたまに目的と手段が入れ替わるよね。
このルイズは延々と思惑をスルーされ続けたからむきになってしまったんだろう。

638 :エデンの中の人:2007/11/20(火) 01:08:18 ID:GMojVMIO
予約はあるかしら?

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:09:00 ID:leMRlDHt
支援の用意はできている。

640 :林檎ウメェ 1/9:2007/11/20(火) 01:09:47 ID:GMojVMIO
行くね。


十八話 『イヴは林檎にかじりつく』


 魔法という手段を用いて人を殺すとき、いかに効率よく殺すのかを戦士は考える。
 オスマンはそのはるかに高みにある力でもって相手を圧倒する。
 コルベールはその優れた頭脳から生み出された術でもって相手を焼き尽くす。

 なら自分はどうすべきか?

 ギーシュの考えから生まれたそれは、己の扱いうる技術を最大限に駆使するものだった。

 人体には大量の金属が流れている。
 鉄、リン、銅、鉛、亜鉛、骨を構成するカルシウムやナトリウムも一種の金属だ。
 もっとも簡単に相手を殺すのなら、脳の血管を一つ引きちぎればいい。
 頭痛と眠気に襲われて、その部分から脳が壊死を始めてやがて死に至る。

 だが無論のこと、ハルケギニアにそんな希少金属の情報は無い。
 カルシウムやナトリウムなどは存在すら確認されていない。

 だからこそギーシュは、自分のできる範囲でそれを行うことにした。

 ギーシュに錬金が可能な物質は、青銅以下の価値を持つ金属に限られる。
 何故か含む“油”に、彼は意識を払った。

 “果たして人体に含まれる脂質を青銅に錬金できるのか?”

 結論から言えば可能だった。
 実験に使った牛肉の塊から大量の青銅のナイフが飛び出したときは、流石のルイズ達も引いていたが。

 だが魔法には多大なる集中力が必要になる。
 つまり止まっている物質か、直接触れている相手にしか魔法をかけられないのだ。
 ましてや生き物、常に変動し続けるそれを、基本的に錬金はできない。
 それゆえに彼は別の手段を講じることになった。

 その結果がジークフリートの機能である。

「ぎゃあああ!」

 振るわれるその蛮刀は、実のところ切れ味は無いに等しい。
 ただし中空構造になっており、液体を通すための溝がある。
 加えて歯の部分は細かく分かれのこぎりのようになっている。

 仕組みとしてはジークフリートの構成物の一部を油に錬金して剣を伝って相手に散布、さらにのこぎり状の歯と相手の武装との間で起こる摩擦と火花で着火する。
 それにひるんでいる隙に相手に錬金をかけるのだ。
 可燃油に錬金されたごくごく表層の、それこそほんの数グラムの脂肪に炎は着火し燃え上がる。
 それは周辺の脂肪分を沸騰させ、相手の動きを完全に停止した。

 それゆえ完全に応対した場合、相手は“焼けて死ぬ”のである。
 完全に掛からなくても内側から沸騰する痛みに、人間は絶対に耐えられない。
 たとえ鎮火しても行動不能に陥る。

 だがとにもかくにも、今回は数が多すぎた。
 数人を倒したところでまだ敵はいる。
 だからこその裏技だった。

641 :林檎ウメェ 2/9:2007/11/20(火) 01:11:22 ID:GMojVMIO
 ギーシュの金の髪が茜色に、炎の色に染まる。

「ああああああ!」

 悪魔の実がその能力を提供する。

「うお!」
「何だコリャ!」

 それは傭兵たちを拘束し、完全に動きを止める。

「ヴェルダンデ、こいつらを埋めろ!」

 ボゴンと地面がへこみ、まとめられた傭兵たちが首まで埋まる。
 わめく傭兵たちを踏みつけて、ギーシュは声めがけて突っ走る。
 まるで馬のように早く走る自分に、ギーシュは気づいていなかった。


 オスマンはいらだっていた。
 何なのかこの傭兵は?
 書類の整理で忙しい自分へのあてつけか?
 ミス・ロングビルがいなくてセクハラができずいらだっている自分へのあてつけか?
 それともセクハラするなというあてつけか?

「もう止めじゃ止めじゃ」
「あん? 何か言ったか爺!」

 ゴーレムを前面に出してから人的被害がほとんど無くなった傭兵メイジの一団は、あまり上級でない魔法しか使ってこないオスマンを侮り始めていた。

「もう止めるちゅうたんじゃ、若造」
「はっ! あきらめたかよ!」
「あきらめる? 何言うとるんじゃヌケサクが」

 オスマンの前に集まる目に見えるほどの精神力。
 くみ上げられたそれがメイジたちが思わず戦闘を止めてしまうほど大きく膨れ上がった。

 炎が熱を持ちすぎて白く揺らめく。
 風が竜巻を通り越し雷をまとった衝撃波と化す。
 盛り上がった土が一粒残らず火の秘薬に錬金される。
 押し固められた水の塊が高速で回転し始める。

「学院が壊れないように気をつけるのはもう止めると言うたんじゃ」

 炎が地面ごと焼きつぶし、衝撃波が燃え残りを粉砕し、爆発が一面をなぎ払い、高速で射出された水がその空間を切りさばき冷却する。

「ワシャあ才能が無くての。若いころは“四大のオスマン”なんて呼ばれとったが要は器用貧乏じゃ」

 髭を撫でるオスマンの前には、先ほどまでいた傭兵たちが壁ごと門ごと地面ごと、削り取られたようになくなっている。

「全部極めるのに三百年も掛かってしもうたわ」


 キュルケは敵の多さに少しあせり始めていた。
 精神力とて無限ではなく、いずれは削り落ちする。
 何か手はないかと何気なく懐に手をいれ、小さなものをつかみ出した。
 金属の密閉ケース、表明に等間隔で縦横の切れ込みが入っている。
 ルイズの小屋からくすねてきた、火の粒が反応するもの。

642 :林檎ウメェ 3/9:2007/11/20(火) 01:12:47 ID:GMojVMIO
「ええと、確かこの紐に火をつけて投げるんだっけ」

 手に握りこむサイズのそれに火をつけて投擲。

「タバサ、耳をふさいで口開けて伏せて」
「ん」

 数秒後、投下地点から十メートルほどの範囲が粉々に吹き飛んだ。

「うわあ……」
「強力」


 コルベールはひざを付いていた。
 えぐられた左肩は修復したが、すぐさま次の一撃を見舞われる。
 ゾオン系の利点はその異常なまでの身体能力の強化である。
 それは純粋であるがゆえに穴が無い、他の実よりも大きな補正。

「ははははは! どうしたよ隊長! あのときのあんたを倒したいのによお! へっぴり腰とは笑わせるぜ!」

 体が変わったせいなのかしゃがれた声でメンヌヴィルがあざ笑う。

「くっ!」

 時折放たれるコルベールの魔法は、光を失ったはずの彼にやすやすと避けられていく。

「当たらねえ、当たらねえよ! 犬の嗅覚は人間の一億倍イイイイ! 目が見えなくても全部まるっとお見通しだぜえ!」

 人よりはるかに優れたイヌ科の嗅覚がメンヌヴィルに失った視覚を与えてくれる。
 鼻で感じるにおいと気流で、メンヌヴィルの脳裏には自分を中心とする全天の映像が捕らえられていた。

「つまらねえ、つまらねえよ隊長殿! 俺の身体能力差っぴいてもあんたはもっと強かった!」
「君はずいぶんと変わったね。もう少し落ち着いていたと思っていたが」
「こんなもの手に入れちゃなあ。にしてもつまらない。俺がかぎたいのは本気のあんたの焼けるにおいだ」

 ふと、その視線が生徒たちに向く。

「そうか、そいつらが邪魔か。なら枷を外してやるよ」

 ゴッ、と避けようのない炎が、モンモランシーたちに飛んだ。

 あ、死んだ。

 何故かすんなりと、小さく悲惨な未来が想像される。
 短い自分の人生に、モンモランシーは涙をこぼした。

「ギーシュ……」
『キャンドルウォール!』

 救いは白い壁と共に現れた。
 それは突如として生徒の前に壁を生成する。
 炎であぶられ表面が溶け出すも、それは確かに鉄の硬度をもってモンモランシーたちを守った。

「そこの人狼! ……狼? まあいい、それ以上はこのギーシュ・ド・グラモンが許可しない!」

643 :林檎ウメェ 4/9:2007/11/20(火) 01:14:19 ID:GMojVMIO
 髪を茜色に染めたギーシュがそこにいた。


 モンモランシーは呆然としていた。
 はて、ギーシュはこんなにかっこよかっただろうか?
 ていうかさっきの白いのは何? 錬金?
 髪の毛も赤色だし、赤って言うか燃えて……

「ってちょっとギーシュ! 髪の毛燃えてる!」
「ん? ああ」

 頭に手をやり、ギーシュはその熱を確認する。
 髪の色が茜色に染まり、間から火花が漏れている。

「仕様だよ」
「仕様って、ギーシュ、そうじゃなくて」
「いいから、君は治療を続けるんだ」

 まるで平気な様子で、ギーシュはレイピアを抜く。

「面白い。俺とやりあう気かな?」
「どうやら人狼ではなさそうだね。人狼なら父上の仕事で見たことがあるが、君ほど理性的じゃなかった」
「カカカカカ! 悪魔が力をくれたのさ!」
「……なるほどね。となると」

 左手から白い液体が滴る。

「僕のご同輩か!」

 一瞬で生成された大量の白い剣が、メンヌヴィルめがけて降り注いだ。
 直後まるでかすれるように姿を消したメンヌヴィルがギーシュの真横に現れる。

「遅えよ!」
「いや、問題ないよ」

 振るわれた一撃は硬い音にさえぎられた。
 マントに下には真っ白な鎧。

「蝋だと!?」
「まああれだ、喰らえ」

 その鎧から湧き出すように打ち出される白蝋の剣、それもすべて高速で回避された。

「早いな」
「当たらなきゃ意味ねえぞ、小僧」

 内心ギーシュはあせっていた。
 全身に張り巡らせた白蝋の鎧のおかげでダメージは無いが、相手が早すぎて追いつかない。
 相手の攻撃はしっかり当たるので、鎧が削れるたびに修復しなければならないのだ。

「(まさか蝋を作るたびに精神力を消費するなんてね)」

 ならば爆発をあれだけ連発して平気な顔をしているルイズはいったいいかほどの精神力を持っているのか、と思いつつ、ギーシュは策を考える。
 足りないのなら補えばいい。
 相手の短所を見抜きそこを突く。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:14:35 ID:jxcOkU5+
パーフェクト支援ぐ

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:14:43 ID:13Sc2+qp
ドルドルだったか 支援

646 :林檎ウメェ 5/9:2007/11/20(火) 01:16:16 ID:GMojVMIO
「さて、見たところイヌイヌの実かな?」
「イヌ科、って分類があるらしいな。よく知らんが」
「犬ねえ……」

 なるほど目が見えなくてもあの鼻があるから、と考えて、ギーシュはふと思いつく。

 何だ、簡単じゃないか。

「えっと、ミスタ・メンヌヴィルだったかな?」
「あん?」

 左手から蝋が滴る。

「予言しよう、君は僕に敗北すると」
「……面白いじゃねえか」

 膨れ上がる殺気に顔色を変えることなく、ギーシュは仕掛けを設置する。

「あいにくと山は乗り越えたんでね、もうおびえる余裕なんてないんだよ!」

 ギーシュは左手を振るった。
 振るうたびにばら撒かれる白蝋の剣。
 そのすべてをメンヌヴィルはその反射神経だけで“放たれるのを見てから”回避し反撃する。
 メンヌヴィルの攻撃はそのすべてが白蝋の鎧を削るだけにとどまった。

「どうする小僧! もう終わりか!?」
「ああ、これで詰みかな」

 ばら撒かれていた剣が、いっせいにワルキューレに変わる。

「なっ!」
「僕は一応メイジなんだけどねえ、錬金の」

 ぐるりとメンヌヴィルを囲んだギーシュとワルキューレたちから、いっせいに剣がとんだ。
 そのワルキューレの数たるや十五体。
 青銅なら七体が限界でも対象は蝋、倍以上の数など動作もない。
 普通の蝋ならともかく白蝋の悪魔の蝋、その硬度は鉄を越えている。

 メンヌヴィルは当然、上へ飛んだ。

「その方向への逃走も予測済みだ!」

 ついさっきまでメンヌヴィルがいた場所でかち合った剣が、形を変えもう一体のワルキューレを形作る。
 そしてそれは情報へ向けて馬上槍を発射した。

「これで詰みだ!」
「うわああああああ! って喰らうかそんなもの!」

 足場も何もない空中、当然回避はできない。
 メンヌヴィルが取った行動は“迎撃”

「ゾオン系をなめるな! ただ飛んで切るだけの槍など造作もない!」

 迎撃した十数本の槍を手足の動きだけで弾き飛ばし、砕く。
 ……砕く?

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:16:35 ID:13Sc2+qp
タイミングを合わせて支援

648 :林檎ウメェ 6/9:2007/11/20(火) 01:17:34 ID:GMojVMIO
「問題ないよ、ミスタ・メンヌヴィル」

 砕けないはずの鉄の硬度を持つ白蝋の槍の中、数本混じった普通の蝋の槍。
 その中には紫色の液体に満たされた、キレイなクリスタルガラスの小瓶。
 メンヌヴィルの眼前で、それはキラキラと舞う。

「その行動も予測済みだ」

 液体はバシャリと、メンヌヴィルの顔に降りかかった。

「グルルルルウウアアアアアアア!」

 痛い痛い痛い痛い! 何だこれは何だこれは!

 メンヌヴィルの感覚器を強烈な刺激が焼きつぶす。
 のた打ち回る人狼。

「別に毒ではないよ、ただの香水だ。モンモランシー特製のね」

 周りに散らばっていた白蝋の剣とワルキューレを回収し、ギーシュはマントのほこりを払う。

「香水というのはもともときつい香りがするものだ。数滴手首や首に塗りこむものだから」

 懐から同じビンを取り出し、数滴を手首にふりかけその手で首筋を撫でる。

「うん、やはり適量ならいい香りだ。まあ人間でも耐え難い一ビン丸ごと、犬の嗅覚のあなたでは地獄のような刺激だろう?」

 ビンをしまいギーシュはレイピアを布でぬぐう。
 メンヌヴィルはようやく刺激になれ始めていた。

「ああそうだ、先ほどの発言を撤回しよう」

 鼻の中に水の魔法を通しこっそり洗浄したメンヌヴィルの鼻に、香水とは違う刺激臭が混入した。
 それは油のにおい。きつい刺激臭を放つ気化した燃料油。

 においの先には杖を構える男が一人。

「あなたを倒すのは僕ではなかったようだ」
『爆炎!』

 まるでルイズの魔法のごとき爆発が、メンヌヴィルを包み込んだ。


 肉のこげる嫌なにおいの中、コルベールは生徒に左肩を治してもらいながらその光景を見つめていた。
 暴れまわる白蝋のゴーレムたちが次々と傭兵を撃退していく。
 戦いを嫌悪するコルベールにとっても、ギーシュの成長振りはうれしいものだった。

「しかしいつの間にあそこまで……」
「ギーシュ……」

 コルベールは治療をしていたモンモランシーとそろってその勇姿を見守る。
 そんなドラマティックな光景を轟音が妨害した。

「な、何!?」
「……あ〜」

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:17:55 ID:QXHt3oj/
支援

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:18:03 ID:b5arKvuG
オスマンかっこいー
…器用貧乏ってのはありそうだなー支援

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:18:24 ID:13Sc2+qp
チェックメイトだっ支援!

652 :林檎ウメェ 7/9:2007/11/20(火) 01:19:31 ID:GMojVMIO
 音の方向でガラガラと崩れる学園の石壁。
 すぐさまその残骸が錬金され石壁を再構成する。

「あ、あんなすごいメイジなんて!」
「ああ、学園長ですよ。しかしまあ派手に」
「……オールド・オスマンが?」
「普段はあれですけどね。それにしても」

 コルベールの目に映る錬金された壁は装飾や体裁、素材に依然との違いがあるのが見て取れる。
 何よりかけられていた“固定化”ごと破壊され、その修繕には数日掛かるのは言うまでもない。

「ミス・ロングビルはいないのに、書類の整理とかどうされるのやら」

 後にオスマンは書類整理に追われながらコルベールにぼやいていた。
 曰く、『これなら軍を一人で相手にするほうが楽だ』と。


 散り散りに逃げていく傭兵たちを見送り、ギーシュは壊れた城壁を白蝋で補修する。
 完全に封鎖して息をつき、レイピアを鞘に収めた。

「ミスタ・グラモン、大丈夫ですか?」
「怪我らしい怪我はしてませんよ」
「いえ、そうではなく」
「ああ、一応は。さっき全部吐いたので平気ですし」

 服のほこりを払って、ギーシュはモンモランシーに歩み寄った。
 真っ赤な髪が普段の金色に戻る。

「まあ何でもいいさ、無事でよかった」

 そうつぶやくと髪をかきあげ――
 ――フラリと傾いだ。

「ギーシュ!」

 慌てて駆け寄ったモンモランシーに支えられ、ギーシュは頭を振った。

「大丈夫だよ、精神力を使いすぎただけでね」

 ギーシュはモンモランシーの肩に手を置きよろよろと立ち上がる。

「まあそれでもこれくらいはできるさ」

 ひゅうんと振るわれた左手から放たれた剣が、コルベールの背後の焼死体を貫いた。

「がああああ!」

 焼死体のはずのそれ、メンヌヴィルが血を吐きうごめく。
 ボロボロと焼け焦げた服や皮膚、肉がボロボロと崩れ落ち、その下からきれいな真皮がのぞいていた。

「やっぱり生きていたか」
「てめ、何でわかっ、がっ」
「あなたはさっき“人狼と同じ”と言った。なら当然再生能力もあるだろう? 父が戦った人狼は失った腕を生やして見せた」
「く、くはは、かふっ、小僧、名前は」
「さっきも名乗ったろう? 僕はギーシュ・ド・グラモン、誇り高きグラモン家の第四子だ」
「……ああ、あの髭の息子か」
「父を知っているのか?」

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:20:06 ID:QXHt3oj/
支援

654 :林檎ウメェ 8/9:2007/11/20(火) 01:21:25 ID:GMojVMIO
 思わず身を乗り出すギーシュに、血まみれのメンヌヴィルは笑みを向ける。

「一度戦場でやりあったことがある。完敗だったよ。強かっがふっ」

 メンヌヴィルは真っ黒な血を吐き出した。

「流石はやつの息子だ小僧。誇れ」
「それは僕にとって最高の栄誉だよ」
「ククク、そうかい」

 口からあふれる血の量、メンヌヴィルは笑った。

「ひとつだけいいこと教えてやるよギーシュ」
「いいこと?」

 握った右のこぶしを胸の上へ。

「この“イヌイヌの実”はな、ある方にもらったものだ」

 最期に大きく血を吐き出し、メンヌヴィルはこと切れた。



 戦場は膠着していたといっていい。
 モット伯の石油の白鳥が船を穿つ穿つ穿つ。
 だがなんにせよ大きすぎる質量、足止めはできてもそれ以上は困難なままだった。

「くぞ! 土のメイジは!」
「もう無理です!」
「子爵! こちらもそろそろ打ち止めだぞ!」
「くたばれやああ!」

 杖を下げたモット伯にここぞとばかりに突っ込む用兵メイジたち。

「白鳥アラベスク!」
「がふん!」

 一撃を食らい吹き飛ぶ傭兵その一。

「どちらにせよこのままではジリドンだ!」
「増援はまだか!」

 叫ぶ男たちの耳に響く、すんだ声。

「なら手を貸してあげましょう」

 直後巨大な風の塊が、船の動力を打ち抜いた。
 唖然とするトリステイン軍の前で、次々と衝撃波が船を打ち抜き吹き飛ばす。
 大陸の外に押しやられた軍艦は、ついで打ち込まれる風の砲弾に粉々に破壊された。

「もう少ししっかりしてくれなくては。そんなざまでは娘は差し上げられませんわ」

 その女性はそれだけ言い捨てると、人ごみの中にまぎれて消えた。

「……子爵、彼女は?」

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:22:01 ID:QXHt3oj/
人狼と言うと吸血鬼マンガの大尉がちらつく支援

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:22:53 ID:13Sc2+qp
カリンママさん 支援

657 :林檎ウメェ 9/9:2007/11/20(火) 01:23:01 ID:GMojVMIO
 呆然とするモット伯に、ワルドは脂汗を流し顔を引きつらせながら振り返る。

「もしかしたら私の義母になる方、あの“烈風・カリン”その人です」
「あれが……なんという威圧感か」
「ああ、情けないざまを見られてしまった……」


 地下に走る坑道を男は逃げていた。
 その手に持つのは金銀財宝。

「くそくそくそ! こんなはずでは!」

 男の名はリッシュモン、賄賂のために国すら売る売国奴だった。
 彼はどこからかぎつけたのかレコン・キスタとのつながりをマザリーニに見つけ出され、ほうほうのていで逃げる最中だった。

「もう少し、もう少しでトリステインは私のものになったのに!」
「それは残念だな法院長」

 静かな声が道の先の闇の中から響いた。

「誰だ!」
「私ですよ法院長」

 ゆらりと闇から生まれるように現れる女が一人。

「ふん、アニエスか。そこをどけ!」
「できません。反逆者を捕まえるのも仕事のうちですから」
「……平民風情が!」

 一瞬の詠唱で放たれるフレイムボール、ほんの一拍子でアニエスは炎に包まれた。

「平民の小娘が! すこしは分をわきまえ「熱いんだ……」何い!?」

 炎の中燃え盛るアニエス、だがその体も装飾品もすべて焦げてはいない。

「貴様は忘れているだろうが、私は生き残りなのだよ、タングテールの虐殺の!」
「あ、あれは疫病が「黙れ!」ヒッ」

 燃え盛る炎に包まれたまま、アニエスは前進する。

「言い訳も弁解ももういらない! うずくんだよ、あの日に焼かれた腹の傷が! 敵をとれと! お前たちを殺せと!」
「ま、待て、話し合おう、な、な?」
「黙れ黙れ黙れ! お前の黒焼きを「まあ待てアニエス」! マザリーニ様!」

 ゆっくりと、アニエスの背後から現れるマザリーニ。

「“鳥の骨”! 貴様あ!」
「いいかアニエス」

 リッシュモンを完全に無視し、マザリーニはアニエスに声をかける。

「首から上は残せ。誰の死体かわからんのは困る」
「マ、マザリーニイイイイイイイ!」
「やまかしいぞリッシュモン。おとなしく燃えて死ね」

 坑道の中、男の断末魔が少しだけ響き、そして消えた。

658 :林檎ウメェ 10/9:2007/11/20(火) 01:24:58 ID:GMojVMIO
以上投下終わり。
微妙なところで次へ。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:25:16 ID:b5arKvuG
アニエスってば何時の間にメラメラにー?支援

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:26:07 ID:13Sc2+qp
ヤベェ、このアニエスも能力者か!!
乙でしたー!

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:26:16 ID:usn2tTgd
みんな大変なことになってるなぁ。ワクワクテカテカ
超ぐっじょぶっス!!

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:32:45 ID:QXHt3oj/
GJ!
なんかちょっと混乱しそうだ
アニエス=メラメラ
ギーシュ=ドルドル
ルイズ=ボムボム&バクバク
フーケ=スナスナ
フレイム=ヒトヒト
ヴェルダンデ=ヒトヒト
メンヌヴィル=イヌイヌ
もっとオカマ
忘れてるのある?

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:40:32 ID:txh+OQFc
乙であります

シエスタがファルコンだったはず

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:45:55 ID:xhLpJy6Z
カツ丼(豚)、がイノシシだったはず。

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 02:25:18 ID:QXHt3oj/
サンクス
もう最初の頃の話を忘れる程進んだんだなあ
とりあえず読み直してくる

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 02:26:31 ID:u/+ww3/j
                 ____
                | !   ! |
                l |   | l
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                 f 〈  〉'l
                ,-|` === ´!-、
              / ` 、___ノ  ヽ
            __∠__      ___ ',
            {   ,イ ヽ   √\ヽ\!、
            ヽ { i fへ___ヘ  〉 } }コ!\
             } }乂|‐ 、  } , A乂lh |::.::.\___
           /川リャ-u- ィ|ナu‐ァ川i}:!::.::.::.//` ‐- 、
          _/::.::从乂ミ  l    彡从'l|::.:: /::/:: :: :: :: :: ::ヽ
       r'f::.|::.::.::.::. ヾリ|\ _`__, .イ´回|::.::.l::/:: :: :: .. , =z、::}
      /:: :{::.|::.::.::.::.: : : |  ヽ ー ‐' ./l|回|::.::l/:: :: :: :: ::l!:: ::ヾ:|
      〈:: :: l::.l::.::.::.::.::i::.::`i‐-、ヾwソ //回l::.::.|:!:: :: :: i!:: ヽ、_ユ:!
      l:: :: ヽ:ヽ、::.::.l::.::.::.l回|ヽV //回/::.::.:|:|:: :: :: }L_∠_,_、:|
       !:: :: ::`ー、\::!::.::.::l回|! ヽノ/回./:.::.::.:!:!:: :7:: ::, -:: :: ::ヘ
       ヽ:: :: :: :: ::ー::|:::北ヾコl! l! /回ノ::.北:.:リ=十=イ:: ::  :: ::',
       ,4┐::   :: ::!もfLu回`×回/::もfLu::ヾ、:: ::|:: ::::  :: :::':,
     ∠:: :ll!::  ::ヾ:: j ::.::.::.::.i:.ヾrヘ/.. .....i:.::.::.::.::.::.:ヾ:: :: ::  :: :: ::',
    /:: :: :li!=z:: |か `ーi::.::.l::.:{/.. .. .. ....i::.::.::.::/::.::.:}:: :: ::   :: :: ::',
   /:: :: ::  ヾ リ:::ク    l::!::.::|/::. .. .. .. .. .. i::.::.:/::.::.::.:l :: :: ::   :: :: ::',
. /:: :: :: ::   :: /::/.    l::ヾ/::::: ::::: ::::: ::::: ::::./:::: ::::.ハ :: :: :    :: :: :l

ファイジャ・シマッタミカタマキコンダ (イラン・1962〜1993)


667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 02:28:29 ID:u/+ww3/j
ごばく

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 02:33:44 ID:jAO0m97j
>>666
軍師&策士&策が裏目つながりで
ルイズ…呉学人
タバサ…コンボイ司令官
キュルケ…海のリハク

と言う電波を受信してしまった…

コンボイ「私に良い考えが…」
呉学人「ああっ何で私はこんな簡単なことを見落としていたんだ!」
リハク「このリハクの眼をもってしても見抜けなかったとはこのリハク一生の不覚!」

3人寄れば文殊の知恵

こいつらならルイズたちも空気にならないよ!
(サイトの場合の三倍ぐらい苦労しそうだけど)

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 02:41:36 ID:fa6fj0CW
ワルドは蟹にくわれる

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 05:31:28 ID:aSqtoOgr
>>666
 流石のサイトも途中で逃げ出しそうだな。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 07:38:29 ID:dTToZw/7
ポケスペからベルリッツ家のお嬢様を召喚。
お嬢様とポッチャマって典型的お嬢様キャラで
品性があるほうだからルイズとは相性最悪決定。


イエローとか十二国記の泰麒とか銀魂の神楽とかの
ヴィンダールヴ適性のありそうなキャラとの相性は良さそうなんだがなー。
神楽はガンダールヴでもヴィンダールヴでもいけそう。無論、定春付きで。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 08:16:58 ID:8Un3/qdG
横山孔明が召喚されました


673 :聖石の人 ◆FIXARUtWLY :2007/11/20(火) 08:32:40 ID:Uf+7Pc4u
朝方、室温が十度を切り、マジで死ぬかと思う今日この頃。
外は雪、湿った雪なのでクソ重たいです。
雪かきから逃れるために投下OKですか?

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 08:41:29 ID:iUc1WGa9
go!go!
聖石の人すごいペースだな支援

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 08:41:43 ID:jxcOkU5+
投下すればよかろうなのだ

676 :ゼロと聖石19 ◆FIXARUtWLY :2007/11/20(火) 08:45:39 ID:Uf+7Pc4u
さよならなのだと言いつつ永久氷晶で自爆攻撃投下開始!

空を占拠したアルビオンの軍艦から降りてくる兵隊。
大よそ五千の軍勢は大体半分に別れ、片方はラ・ロシェールに、もう片方はタルブ村に向かってくる。
上空、黒チョコボから見た規模で、6:4くらいの割合。

それに対して、タルブ村周辺に並ぶ志願軍、約五百人。
百人ぐらいが外の冒険者で協力してくれた人たち。
それらを勘定に加え、大雑把に計算しても大体四倍の戦力差。

この戦いは、いかに技術を生かして戦うかが最大の焦点だ。
そのつもりで皆準備を進めている。
会戦まであと一時間位。
組み上げられる足場、そこに並ぶタルブ村の弓使いたち。
ルーンソードを持って並ぶ、ナイトの洗礼を受けた人たち。
道具袋に剣や槍を詰め、投擲準備に入る忍者達。
入念に準備運動するモンクたちに、刀を構える侍。

非戦闘員の避難も終わり、村から人が消える。
準備は万端だ。
決死の覚悟で落としに来い、このタルブ村、そう易々と占領はさせない!




地図に書かれているタルブという小さな集落。
こんなところは本来落とす予定は無かった。
あのワルドとか言う貴族が、攻撃目標に含めろという言葉を通達してきた。
たかが一集落がなんだと思っていたが、レキシントン号から眺めた景色が物語っていた。

トリスタニアよりも広いメインストリートに、強固な防壁。
村という言葉で片付けてはいけない、都市があった。

ボーウッドは乗り気のしない作戦に対して少しだけ興味を抱いた。
そして制圧部隊の内、約二千を村の制圧に回した。
ラ・ロシェールの軍に対抗するに当たって、三千の兵と船からの砲撃で蹴散らす。
混乱しているトリステイン軍にはこれで問題ないだろう。

親善訪問を装っての奇襲、その混乱を狙っての攻撃。
人としては最悪だが、命令を実行するのが軍人。
ウェールズ様の命とあっては逆らうことすら許されない。

「全軍、攻撃開始! レコンキスタの威光を見せ付けろ!」

それにしても、司令官とかいうジョンストン。
正直邪魔だ。
大雑把にしか命令していない男を横目に見つつ、小声で副官に細かい指示を出していった。

677 :ゼロと聖石19 ◆FIXARUtWLY :2007/11/20(火) 08:47:13 ID:Uf+7Pc4u
タルブ村襲撃の任に当たったメイジは憮然としていた。
最初は自分が指揮をとることに喜んでいたが、向かう先はただの集落。
たかが集落に、二千の兵を使って攻め落とせという話自体がありえない。
全軍に命令をし、とっとと片付けてラ・ロシェールを攻める側に回ろうと思っていた。
村の守備隊と前線がぶつかり合う。
自身も魔法で援護しようと考え、詠唱を開始する。

しかしその行動は、一本の矢によって阻まれた。

バキン、と小気味いい音が響く。
自分の手元を見る。
真っ二つに折れて、無残な姿を晒している杖。
足元には一本の矢。

それをきっかけに、あちこちで響く破壊音。
前線で戦っていた兵達の武器がどんどん破壊されてゆく。
村の守備隊によって、だ。



―――ブレイク系の技を覚えている人たちは、真っ先に武器を破壊しろ。

タルブ村のまとめ役であるお父さんから出された第一の指示。
敵を無力化し、少しでも有利な状況を作る。
私も冥界恐叫打で武器を破壊する。

弓使いをやっている人で、ウェポンブレイクを使える人は結構いる。
その人たちにはメイジの杖を破壊してもらっている。
後方に控える、杖の無いメイジなど怖くない。
全員が一丸となって、武器を破壊し続ける。
少しでも負担を減らすため、私は剣を構える。

「天の願いを胸に刻んで心頭滅却! 聖光爆裂破!」

一直線に走る光が、前線に穴を開ける。
タルブ村の長い一日は始まったばかりだ。

678 :ゼロと聖石19 ◆FIXARUtWLY :2007/11/20(火) 08:48:32 ID:Uf+7Pc4u
ええい、杖が一本だと思っていたか!
予備の杖を出し、詠唱。
五メイル位のゴーレムを作り出し、突撃させる。
周りのメイジたちも予備の杖を出し、魔法を使い始める。

その光景に、村の守備隊は後方へ下がる。
代わりに現われたのは、黄色い羽を持った巨大な鳥。

こちらめがけて一直線に走りこんでくる鳥に魔法を浴びせる。
しかし、それでも勢いは止まらない。
ゴーレムに張り付いて各部をくちばしで抉る。
傷ついた鳥が数匹集まって、光を発して傷を癒す。
その間にもゴーレムは削られ、前線の兵士達は鳥によって蹂躙される。

何なんだ、この村は!!
何なんだよ、こいつらは!?




―――ゴーレムとかそういった類が出てきたら、チョコボを前線に出すんだ。
   チョコボの何たるかを知らないヤツ等には衝撃を与えられるだろう。

武器を破壊され、チョコボの出現に浮き足立っている敵に動揺を与えるために私は叫ぶ。

「全員、騎乗! 大将首を討ち取ります!!」

全員が一斉にチョコボに跨り、突撃。
私もトウホウフハイに跨る。
同時に弓と、槍や剣の投擲による援護。
これによって突撃の威力を引き上げる。

陣が乱れると同時にチョコボに乗っていない人たちも突撃。
戦力差の関係から全滅させることは不可能だが、少なくとも撤退まで持ち込むことは出来る。
剣を振るい、不動無明剣でなぎ倒しながら進む。

トウホウフハイの速度に物を言わせ、一番奥に陣取っていたメイジの元へ。
軽い恐慌状態に陥っているメイジを見つけた瞬間、私はデルフを掲げる。

「幾多の戦場と時を駆け抜けた、魔殺しの名を解き放て! デルフリンガー!!」

刀魂放気。
今まで使う機会の無かった、デルフリンガーの魂開放。
ほかの刀でもよかったが、あくまでも撤退させるのが目的だ。
魔法吸収能力を、刀身という楔から解き放つ。

その力を解放されたデルフリンガーが行った行動は、

『周囲の魔力を全て喰らい尽くす』

メイジの杖から、大気から、魔力という魔力が喰われる。
周囲に魔力が一切無い空白が出来上がった後、デルフが満足して戻ってくる。

679 :ゼロと聖石19 ◆FIXARUtWLY :2007/11/20(火) 08:50:15 ID:Uf+7Pc4u
「ふっはぁ、久しぶりに使ったなぁ」
「ちなみにやり方を間違えると壊れるんですよ」

このとき、初めてデルフはシエスタのことが本気で怖いと思った。
そんなことはさておき、メイジの無力化に成功。
長続きはしないので、杖だけを破壊してすばやく離脱する。
その間にも武器破壊攻撃や槍の投擲が続く。

「全員、篭城します!!」

私の掛け声を合図に、門の所に撤退。
全員とチョコボが収容されると同時に閉門。
第一戦はなんとか成功。しばらくの間、篭城で時間は稼げる。
問題はこれから来る戦艦たちだ。

でも、私は信じていた。
ルイズ様が、何とかしてくれるという確信が。




「ちょっとばかりのんびりしすぎたわね」

ラ・ロシェールでのんびりとティータイムを過ごしていたら、トリステイン空軍が壊滅した。
始祖の祈祷書を抱え、ミメットに跨る。
羽ばたき、空を舞う。
その時、違和感を感じて祈祷書を開く。
今まで白紙だった本に、文字が書かれている。

レキシントン号の近くまで飛ぶ。
私は祈祷書に集中し、攻撃と回避は全てミメット任せる。
ふむふむ、祈祷書と使い手と王家のルビーが揃ったときに読めるわけね。




レキシントン号周辺になると、接近してくるルイズとミメットに対して直援の竜騎兵が寄ってくる。
こちらを敵とみなした火竜が炎を吐き、それをミメットがバレルロールで避ける。
お返しとばかりに謎の球体―――チョコボールを放ち、火竜を打ち据える。
そのままバランスを崩して落ちてゆく竜騎兵。

最大速度で火竜に劣る黒チョコボだが、その旋回性能と運動性の高さで竜騎兵を翻弄する。
ミメットは己の主人をちらりと見る。
相変わらず本に集中している。
やれやれと首を振り、進行方向とは逆向きの力を掛けるように羽ばたく。
翼は広げたまま固定し、滑らかな円を描きながら降下する。

背面に張り付いていた竜騎兵はこちらの姿を探している。
消えたように見えるだろうが、失速と降下を利用した黒チョコボの空戦テクニックだ。
速度を上げ、一気に上昇。同時に竜騎兵の背面を取り、チョコボールを放つ。
二体目、この調子で攻撃を繰り返す。
今、空の勢力図が変わろうとしていた。

680 :ゼロと聖石19 ◆FIXARUtWLY :2007/11/20(火) 08:51:32 ID:Uf+7Pc4u
ミメットが二十体打ち落としたところで本を閉じる。
眼下の地上部隊と、砲撃を続けるレキシントン号。
レコンキスタとトリステインの地上部隊規模は同じ。
差があるとしたら、空を押さえる戦艦がいるということだ。

地上ではアンリエッタ姫が陣頭指揮を取っている。
だったら空中をつぶすのは私の役目だ。

「ショウタイムよ」

ミメットが高度を上げ、レキシントン号に肉薄しようとする。
その途中で急減速、ひねり込むような機動を始めた。
文句を言おうとした瞬間、耳元を空気の槍が通過する。

背後を見る。
グリフォンでは無く、風竜に跨ったワルドがいた。
彼の手には杖が構えられている。
私は杖ではなく、アルテマから貰った剣を構えた。
同時に小石を投げ、錬金。
ワルドのエアスピアーと、失敗魔法が交差する。

まずい、まさか風竜に乗ってくるなんて。
最高速度、運動性の高さ、空の王者とも言える存在。
運動性能と旋回半径は勝っているが、総合能力ではどうしても劣ってしまう。
あまり魔力を消費するわけにも行かず、全力で回避に徹する。
それに私が出て行ったのを知ったら、絶対来るはずだから。

「来た…!」

先ほどやった失速降下―――木の葉落としを繰り出し、視界から消える。
それでもワルドは見失わずにこちらに風竜を向ける。
それが命取りとも知らずに。

「ヒィィィイイイイヤッホォォォーーーーー!!」

凄まじい勢いで突撃してくる風竜。
そして奇声を上げるキュルケ。
その横で杖を構えるタバサ。
ワルドの風竜の真横を通り過ぎ、方向転換するシルフィード。

「援軍に来た」
「気付くのが一時間遅かったら間に合わなかったわ」
「遅い! ―――ありがとう」

ワルドの風竜も体勢を立て直し、構える。

「ルイズ! とっとと落としてきなさい!」
「ここは引き受ける」

その言葉に、私はミメットをレキシントン号へ向ける。
ワルドがエアスピアーを放つも、キュルケがブラストガンで撃ち落とす。

「そういうわけで、通さないわよ。オ・ジ・サ・マ?」
「残念ながらオジサマと呼ばれるには早い年齢なのでな。通してもらうぞ!!」

今、空中における決戦が始まった。

681 :ゼロと聖石19 ◆FIXARUtWLY :2007/11/20(火) 08:53:52 ID:Uf+7Pc4u
以上で投下終了です。
刃の付く武器ならもう何でも使いこなせるんじゃないかと思ってしまう今日この頃。
ちなみにデルフの引き出すは『沈黙+MPダメージ』みたいな感じをイメージ。
それでは、ありがとうございましたー。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 09:03:03 ID:jAO0m97j
聖石の人乙

4倍程度なら普通に全滅させれそうだから困る…


>>672
背広を着ていたら当たり
「全ては人の心を動かす策士の技…」
無能王の使い魔っぽい…

横山版は趙雲が素敵

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 09:08:52 ID:8avM2UxY
乙〜

「弓装備+ウェポンブレイク」か…
ハルケギニアのメイジまさに涙目www
FFTのアビリティはまさに戦闘特化だからなぁ

つーかシエスタ「引き出す」が使える何て相当な実力者だな
まあ「白刃取り」が使えるから覚えてない事もないか

さてトドメにルイズが放つのはどっちだ!?

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 09:19:59 ID:TiE4iJzD
エスカッション+見切るとかリフレクがあったらメイジさらに涙目だなww

乙!

685 :爆炎の使い魔:2007/11/20(火) 11:23:38 ID:akLy2UuX
時間が空いてるようですね。投下予約してもよろしいでしょうか?

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 11:28:18 ID:KVdGyDZK
チータルブ村ワロタw
算術士とかいたら、平原or上空に陣取っている敵ユニットは高低差を利用して一掃できそうだな。
そうして隊列が乱れたところに、よく訓練されたチョコボ軍団を投入すれば阿鼻叫喚の地獄絵図の出来上がりw
後は、踊り子のネイムレスダンスでも観賞しながら、お茶をすすってればおk

687 :爆炎の使い魔:2007/11/20(火) 11:30:30 ID:akLy2UuX
では、投下させていただきます。

ヒロに「ハゲ」と定義されてしまったコルベールは、トリスティン魔法学院で仕事をするようになって20年になる中堅の教師である。
彼の二つ名は『炎蛇』、『火』系統の魔法を得意とするメイジである。
彼は先日、ルイズが召喚した平民の少女の額に現れたルーンのことが気にかかっていた。しかし気になっていたのはそれだけではなかった。
爆発の際に感じた異常なまでの炎の魔力、あれは明らかに自分を凌駕するものだ。最初はミス・ヴァリエールの属性が炎なのかと思ったが、
おそらく違うだろう。彼女の爆発は何度か見たが、そこにはどの属性も感じられなかったからだ。

では、あの少女が?しかし彼女は平民だ。平民は魔法は使えない。この世界の鉄則である。しかし、本人がいないのでは、これ以上詮索しても
しょうがない。彼は1番手がかりのありそうなルーンのほうから調べることにした。
膨大な書物の中で、彼が探しているのは始祖の使い魔たちが記述された古書である。
すると、埃を被っている書物の中に、彼は目的のものを見つけ出した。さっそくページをめくる。するとその中に記された一節に目が止まる。
その一説と少女の額のルーンのスケッチを見比べると、思わず彼は驚きの声を上げる。そして、その本を抱えたまま駆け出していった。

トリスティン魔法学院の本搭の最上階、そこに学園長室がある。そして、魔法学院の学院長を務めるオスマン氏は白いひげと髪を生やした初老
の人物であった。
オスマン氏はつまりこの学園で1番偉い人物ということになる。そのオスマン氏は今学園長室で、

足蹴にされていた。

「や、やめるんじゃミス・ロングビル。お、お尻を撫でるくらいいいではないか。減るもんじゃなあいたっ!」
オスマン氏を足蹴にしながら、ミス・ロングビルと呼ばれた女性はスタンピングをやめようとしない。
「いくら秘書であるとはいいましてもですね。まったく、今度、やったら、王都に、報告すると、言ったでは、ありませんか!」
「痛い、痛いぞ、ミス・ロングビル。このままではわし、いかん方向に目覚めてしまいそうじゃーー」
蹴られて少し嬉しそうなオスマン氏と、ちょっとうっとりした表情になっているミス・ロングビル。彼女も実はまんざらではないのかもしれない。
そんな平和?なひと時は突然の闖入者によって破られる。
「オールド・オスマン!たたた大変です!」
ミス・ロングビルは何事もなかったかのように机で書類を整理している。オスマン氏は窓のほうを向いて後ろ手を組んでいた。
「まったく騒々しい、何事じゃミスタ・コルベール」
「ここ、これを見て下さい」
「また古い書物を持ち出して一体何だというんじゃ・・・」
「これも見て下さい!」
コルベールはヒロの額のルーンをスケッチしたものをオスマン氏に見せる。
それを見た瞬間、オスマン氏の目が変わった。飄々としたものから厳しいものへと。
「ミス・ロングビル、すまんが席を外してくれ」
ミス・ロングビルは何も言わずに立ち上がり、部屋を出て行った。
「詳しく説明してくれんかの。ミスタ・コルベール」

688 :爆炎の使い魔:2007/11/20(火) 11:31:52 ID:akLy2UuX
ルイズとヒロはめちゃくちゃになった教室の片づけを終わらせ廊下を歩いていた。
ヒロとして教室をめちゃくちゃにしたのはルイズなので付き合う義理などなかったが、使い魔なのだから、とシュヴルーズに言われたので、
まあいいか。と、とりあえず片付けに参加したのだった。片付け中も左手を見せなかったあたりは器用としか言いようがない。
一方ルイズは、というと掃除中から教室を出た今でも、沈んだ表情で、時折ため息をついていたのだった。そしてふと口を開く。
「あんたも・・あたしのこと『ゼロ』だって思ってるんでしょ。魔法の成功確率ゼロのメイジだ。って」
そんな発言にヒロはちらとルイズのほうを見ただけですぐに前に視線を戻す。
「別に、お前が魔法を使えようが使えまいが、私にとっては大して重要な項目ではないのでな。しかし、魔法というのは失敗すれば爆発するもの
なのか?あれだけの、爆発だ、その気になれば殺傷能力を強化して戦争にも使用されそうな勢いだがな・・」
その言葉にルイズも疑問を浮かべる。
「そういえば、普通は魔法に失敗しても何も起きないのが普通よ」
「なるほどな。(系統が違うと考えるべきか?いや、単純に構成を失敗しているだけとも考えられる。『虚無』だったか。あの失われた伝説の系
統というのもまあゼロではないが。今の段階では憶測の外を出るわけではないな)まあ、今は考えてもしょうがあるまい。魔法で失敗するのなら
練習するしかあるまい。私も小さい頃は反復運動の繰り返しだったからな。」
そう言いながらヒロはスペクトラルタワーに上った事を思い出す。二度と行きたくなかった。
「わかってるわよ。平民のあんたに言われなくたって、いつも練習してるもん!でも、いつも失敗しちゃうのよ!」
ヒロは、喚くルイズにどうしたものかと思っていると、そういえば食事の時間だったなと思い出す。
「そうそう、そろそろ食事の時間だろう。とりあえず私の故郷の諺で『腹が減っては戦はできぬ』という言葉がある。とりあえず食事でもして頭を
冷やしてこい。私はあまり食欲がないのでその辺でも散策しているさ。まだこの学院の他の場所なども把握していないからな」
「わかったわよ・・」
そういうとルイズは食堂へと入っていった。
「やれやれ、さて、どうしたものか」
食欲がないと言ったのは嘘である。正直なところ大、勢で食事をするのがあまり好きではないというだけだった。
「とはいえ、食べねばさすがにな・・」
周りを見渡していると
「どうなさいました?」
前のほうから黒髪の少女が歩いてくる。見ればメイドの格好をしている。この学園で働いているのだろう。ともすれば厨房でも貸してもらえるかも
しれないな。と考えた。
ヒロも最初は料理ができなかった。できたことと言えばヒヨコ虫の丸焼きだったりなど、実に野生的なものばっかりであった。だがあるとき大蛇丸
に「ヒロよう、料理とか覚えとかねぇと男が寄ってこねぇぞ」と言われ、最初は馬鹿馬鹿しいと思っていたが、姉プラーナは完璧超人だったために、
料理覚えよう、という結論に至ったのであった。べ、べつに男に寄って欲しいわけじゃないんだからな!


689 :爆炎の使い魔:2007/11/20(火) 11:32:59 ID:akLy2UuX
拳を握り締めるヒロを苦笑いで見る少女。
その視線に気づき、慌てて向き直る。
「ああ、すまないが厨房はどこだ?自分用の食事を作りたくてな。」
「もしかして、あなた、ミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう・・」
彼女はヒロの額のルーンに気がついたようだった。
「私のことを知っているのか?」
「ええ。召喚の魔法で平民を呼び出した。と噂になってます。」
笑う彼女はまるでミュウのように眩しい存在に見えた。そういえばスカーフェイスと結婚したとかなんとか。勇者の娘と闘神の息子の結婚、さぞや
生まれてくる子供は、とんでもない存在になることだろう。
「お前はメイジ、とやらではなさそうだな」
「ええ、貴方と同じ平民です。貴族の方々のお世話をするためにこの学園に奉公にきてるんですよ」
私は平民ではない。と言おうとしてやめた。魔王と人間のハーフなど、ここでは言っても冗談と受け止められるか、頭がおかしいと思われるのが関
の山だろう。この左手でも見せれば違うかもしれないが、無用な騒ぎの種にもなりかねない。
「私はシエスタといいます。ええと・・」
「ああ、私はヒロという」
「あ、ごめんなさい。食事を希望されてたんですよね。こちらへ着いてきてくださいますか?」
忘れてた。と慌てた仕草をしながらシエスタはヒロを厨房へと案内した。


ヒロが案内された厨房は大きかった。そういえば城の厨房もこんな感じだったな。とヒロは考える。
「ちょっと待っててください」
そういうとシエスタは、厨房の奥へ行ってしまった。そしてそのままお皿を持って戻ってきた。
皿の中身はシチューのようだ。作り立てらしく美味しそうな湯気と匂いを立たせている。
「シチューか。いい匂いだな。味も良さそうだ・・・うまいな・・」
そんなヒロに気を良くしたのか、シエスタも笑顔を浮かべた。
そこまで早くはないが、ヒロはシチューを食べ終えた。正直なところ美味しかったのでおかわりもした。
「美味かった。久しぶりにいい食事ができた。礼を言うシエスタ」
「ご飯、もらえなかったんですか?」
「いや、ああいう大人数での食事というのが苦手なだけだ」
「そうなんですか。あ、でもでしたらここに来ていただければ、いつでも食事を用意しますよ」
「いや、それは悪いだろう。さすがにただ飯食らいというのもどうかと思うのだが」
「いえ、そんなことないですよ。私も1人で食べるのもなんですし、2人でしたら美味しく食べれると思いますよ」
元々自分で作るつもりだったので、厨房を借りることができればいいだけなのだが、どうやらこの少女は世話を焼きたいようだ。
ふむ、とヒロは思案した挙句。
「そうだな、何か手伝いでもしよう。生憎ルイズの使い魔をやっているので四六時中というのは無理だが、何かあれば言ってくれれば駆けつけよう。」
「あら、ありがとうございます。でしたらそうですね・・デザートを運ぶのを手伝っていただけますか?」
シエスタが微笑みながら言った。
「了解した」
ヒロはうなずき、シエスタの後をついていった。


690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 11:33:32 ID:44XSKVwS
支援

691 :爆炎の使い魔:2007/11/20(火) 11:34:23 ID:akLy2UuX
デザートを配っていると1人の貴族が目に止まった。
金髪でフリルのついたシャツを着ている、気障っぽい感じがする男だった。どうやら談笑しているようだ。別段興味はなかったが耳には入ってくる。
「なあギーシュ!お前は今、誰と付き合っているんだ?」
「誰が恋人なのか教えてくれよギーシュ!」
あの男はギーシュという名前らしい。
「つきあう?僕にはそんな特定の女性はいないのさ。なぜなら」
そう言って薔薇を口に近づける。
「薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」
聞いてて胸糞が悪くなってきた。一瞬燃やしてやろうかとも思ったが、仕事中な上にめちゃくちゃにしてしまってはシエスタに申し訳ない。ヒロは自重
した。その時、ギーシュのポケットから何かが落ちた。ガラスでできた小瓶のようである。そして不幸にもシエスタがそれに気づいてしまった。
「あ、貴族様落し物です」
その小瓶をみたギーシュの友人が騒ぎ始める。
「おお!?その香水は、もしやモンモランシーの香水じゃないのか?」
モンモランシー。聞いたことのない名前だ。
「そうだ!その紫色の香水は、モンモランシーが自分のために調合しているものじゃないか!」
「そいつがお前のポケットから落ちてきたってことは、今はモンモランシーと付き合ってるってことだなギーシュ!!」
「違うんだ。いいかい?彼女の名誉のために言っておくが・・・」
ギーシュが何か言いかけたとき、左から茶色のマントの少女が、右から巻き髪の少女が立ち上がりつかつかと寄ってきた。
「モ、モンモランシー、それにケティ・・・ち、違うんだ!これはなんというか・・・」
「やっぱりミス・モンモランシーと・・」と泣くケティ。
「やっぱり、その1年生に手を出していたのね」と睨むモンモランシー。
「「最低!!」」
2人の女性に怒鳴られひっぱたかれるギーシュ。2人の女性はそれぞれ反対方向へと歩いて去っていき。彼の頬は腫れて赤くなっていた。
ギーシュは腫れた頬を手でさすりながら
「あのレディたちは薔薇の存在の意味を理解していないようだ」
なおもそこまで言えるギーシュ。ある意味感嘆する。まあ、もう関係ないなと作業に戻ろうとしたときだった。
「そこなメイド!」

692 :爆炎の使い魔:2007/11/20(火) 11:35:37 ID:akLy2UuX
いきなり貴族様に呼ばれる。何か粗相をしてしまったのだろうかと思う。
「な、なんでしょうか?」
身を竦ませるシエスタ。だって相手は貴族だし。
「君が軽率にも香水の瓶なんかを拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた。どうしてくれるんだね?」
気障ったらしく髪をかきあげながら、シエスタに向かって薔薇を向けるギーシュという貴族。一方のシエスタはとんでもないことをしてしまったと、
自分が顔が真っ青になってがくがく震えているのがわかる。
「も、申し訳ありません貴族様!!」
もう謝るしか自分はできないと思い土下座をした。しかし、それで許すほどギーシュは寛容ではなかった。
「僕に謝られてもしょうがないんだが・・・そうだな、君にお仕置きをしてあげよう、貴族らしくね。今晩、僕の部屋まで来たまえ」
もうシエスタはどうしようもないと思った。顔も真っ青を通り越して白くなっている。


ブチ


シエスタは何かが切れる音を聞いたような気がした。一体何なんだろう。

するとヒロがこちらに寄ってきてギーシュの胸に指をさす。下を少し向いているのか表情は伺えない。
「二股をかけてるようなやつが何を言っている」
「何だ君は?貴族に口答えをするとは・・ああ、君はあのゼロのルイズが呼び出した、平民だったね。ゼロのルイズだけに使い魔もたいしたことはな
いようだ。それに、どうやら君は貴族に対する接し方を知らないようだな」
ヒロは顔を上げると笑みを浮かべながら。
「ああ、残念ながら貴様のような最低の男に対する礼儀なんてものがこの世界にあるとは驚きだ。くくく」
「よかろう・・・ならば君に礼儀を教えてやろうじゃないか!決闘だ!場所はヴェストリの広場だ!その仕事が終わったらきたまえ。まあ、別に怖く
なって逃げてもかまわないがね。では待っているよ!」
そう言うと、ギーシュはマントを翻し、食堂を出て行った。
「大丈夫か?シエスタ?」
シエスタの方を見るとまだ震えている。まあ怖かったのだろう。手を貸そうとすると、
「あ、あなた殺されちゃう・・・」
「ん?」
「ご、ごめんなさい!」
シエスタは言うが早いか、走って逃げていってしまった。
どうしたものか、と手を差し出そうとした姿勢で止まってしまった。
すると食事を終えたのか、ルイズが後ろから駆け寄ってくる。
「あんた!何勝手なことしてんのよ!」
「食事は終えたのか?」
「そんなことはどうでもいいわよ!何決闘の約束なんかしてるのよ!」
「何、成り行きのようなものだ。それにいい機会だしな」
「何がよ・・ひっ」
「さてルイズよ。私はお前の使い魔なわけだ。まああのギーシュとやらは、お前のことも馬鹿にしていたからな。叩きのめす理由としては十分だろう」
とてつもなく凄みのある笑みを浮かべて言うヒロを見てルイズは後ずさる。正直なところ、ヒロは色々溜まっていた。戦いがなかったというのもあるかもしれない。
「それにな」
「な、なによ」
「自分の使い魔がどれほどのものなのか、知っておくにはいい機会だろう?」
ヒロは言いながら食堂から出て行った。目指すはヴェストリ広場である。

歩きながら1人の生徒を見かけ、声をかける。
「すまんが、ヴェストリの広場とはどこだ?」
まだ学園を把握していないヒロなのであった。

693 :爆炎の使い魔:2007/11/20(火) 11:38:12 ID:akLy2UuX
5話終了です。なんとかペースはいい感じなのですが、なぞってる感じがしてなんとも・・・
オリジナル展開がすごい苦手なので話が進むとどんどん執筆ペースが。

では支援してくださった方々、ありがとうございました。

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 11:38:13 ID:H17p0lSC
支援

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 11:41:13 ID:wE+MqpeD
人が死なないムーンフェイス編がみたいお (つ'ω'と)

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 12:23:28 ID:u/+ww3/j
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/gline/1195393508/

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 12:24:43 ID:u/+ww3/j
gobakudesu


698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 12:36:22 ID:9ICHlZTr
ヒロ可愛いよGJ

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 12:52:05 ID:4z7jnC3p
中国では呉学人は「有能そうな役立たず」の代名詞だそうです

納得

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 14:53:44 ID:vHNddyxq
>「そこなメイド!」
いきなり時代劇口調wと思ったら
村娘シエスタをかどわかす助平旗本展開か


701 :ゼロの使い魔は魔法使い(童貞):2007/11/20(火) 15:17:18 ID:lQO8qlJI
1分後に投下します。

702 :ゼロの使い魔は魔法使い(童貞):2007/11/20(火) 15:19:04 ID:lQO8qlJI
「………なるほど。」
学院長であるオールド・オスマンはルイズ達から話を聞くと大きく頷いた。
「とうとう奴の言っておった者が復活したか………これは厄介じゃのう。」
「オールド・オスマン! そんな悠長なことを言ってないで早くフーケを…」
「残念だがお主ら相手でも勝てんじゃろう。たとえどれだけ数があろうとも。」
「そんな………」オスマンはルイズの声を退けた。そしてルイズ達の顔を見渡し、こう続けた。
「じゃが、対抗する方法がひとつだけある。それはおぬしの力を復活させることじゃ。」
「…………えっ?」
オスマンが杖を向けた相手はすでに魔法が使えなくなったド変態である使い魔のエイジであった。

翌日、ルイズ達とオスマンは宝物庫の中にいた。
はじめてみたそれは見たところガラクタばかりで、ルイズには価値がわかりかねるものばかりであった。しかし――
「こ、これは………」
ただ一人、使い魔であるエイジはこれらが何であるかを理解していた。
「○○さくらの○○○カードに、○○teの聖杯………コ○ブ○ヤのフィギュアもこんなにいっぱい………!」
エイジは思わず辺りをくまなく見回した。するとそこには美少女のポスターがすきまなく貼り付けられているではないか。
「ここは昔ここに迷い込んできた"魔法使い"が持ってきたものじゃよ。」
オスマンはそういいながら一際頑丈そうな宝箱を開ける。
「ふむ………やはりないか。」
その宝箱には中にあるはずの破壊の杖が盗まれており、その代わりに『破壊の杖確かに頂戴しました 変わり身のフーケ』と印字されていた。
「なんでこんなガラクタがここに………?」
エイジが横で愕然としているのを無視してキュルケはオスマンに質問した。
「数百年前にこの魔法学院に迷い込んできた男がおったのじゃ。奴は自分のことを"魔法使い"だと言っておった。そして奴はこれらの物を"萌えグッズ"と呼んでおったのじゃ。」
「つまり………その彼は"萌"属性の魔法使いだったという事ですね。」
「その通りじゃ。」
ルイズの出した答えにオスマンは嬉しげに頷いた。だがそれを聞いたエイジが思わず手を挙げた。
「自分のいた世界では魔法使いが誕生したのは歴史にして数十年ぐらいのものでありやす。しかし、貴方は数百年前からとおっしゃってましたが、数百年前は確か………」
「人類は滅亡しておったはずじゃ。」
エイジは目を見開いた。確かに自分のいた世界では数百年前に人類は滅んでしまい、魔法使いギルドが再構成したのはほんの数十年前のことなのである。
「こんな言い伝えを聞いたことはないか? 『三十を過ぎた童貞は魔法使いになれる』……と。」
「………童貞? 童貞ってどういう意味なの?」
質問をしたルイズを除く全員が驚きのあまり目を見開いた。
「どっ、童貞というのは、つっ、つまりっ、そのっ、あのっ、」
動揺しまくっているエイジをよそにキュルケは優しく耳打ちした。
「童貞ってね………男の人に対して使う言葉で………うん、まだしてない人のことを童貞っていうのよ。」
「ええええええっ!!!! そ、そんな奴がいっ、いるわけないでしょうが!」
ぐさっ
「あのマリコルヌですら結婚できないことは無いと言われているのに……」
ぐさぐさっ
「まあこの時代じゃ考えられないことなのよね。その……どっ、童貞ってのは。 貴方はどうなの、エイジ?」
「ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!」
エイジは動揺のあまり関西弁をしゃべっていることに気づいていなかった。

703 :ゼロの使い魔は魔法使い(童貞):2007/11/20(火) 15:20:10 ID:lQO8qlJI
「つまりここに来た魔法使いはその方法で勝手になったと主張しておったのじゃが………」
「じゃあ勝手になったのではなくてどのようになったのですか?」
「いや、勝手になったのは本当のようじゃ。しかし、それに至るまでの過程を聞いてみるとどうやらなるべくしてなったようでの………」
オスマンは近くにあった萌えグッズに腰を下ろして語り始めた。
「かつて、その男は国中の童貞が集まる都に足繁く通っていたそうなのじゃ。
その都では童貞を守るための聖典が盛んに売買されており、更にその聖典の多くは童貞の手によって作られておった。」
オスマンはエイジの目を見据えた。エイジはビクッとして思わず目をそらす。オスマンは話を続けた。
「童貞が童貞の為に聖典を作り、それを童貞自身が売り、また童貞が買う………
奴は日常的にこのようなことを繰り返しておったらしい。そして魔法使いになったその瞬間、奴はこの世界に飛ばされたらしいのじゃ。」
「そんな魔法使いがいたなんて………」
ルイズたちは驚愕のあまり言葉も出なかったようだ。オスマンは本題に話を移す。
「しかし、かの魔法使いは既に力を失っておった。ただのド変態になっていたのじゃよ。お前のようにな」
エイジは思わず俯いた。オスマンは「いや、お主を責めるつもりは無いのじゃよ。」と言っているが明らかに嘘だとエイジは思った。
「そこで奴は魔法を復活させる装置を作ったのじゃ」
「装置?」
「そうじゃ。それはここより地下のほうにある。君たちも一緒に来なさい」
言うと、オスマンは萌えグッズの一つを脇に押しのけ、人一人が入れるぐらいの穴に入るように促した。

「これは…………」
ルイズ達は目の前のものに驚愕した。まさか魔法学院にこんなものがあったとは………
そこには白くて大きな建物が待ち構えていた。
それは人を寄せ付けない印象があり、入るものを躊躇させる威圧感があった。
「最終試練『シュレーディンガーの箱』じゃ。この中でエイジは最終試練を受ける。」
オスマンはボタンのようなものをいじりながら話を続ける。
「無論、この試練は過酷でお主にとっては地獄を見るものになるじゃろう。
そしてかの魔法使いはこれで命を失ったのじゃ。」
エイジは目の前にある大きな建物を見つめた。
「この中で………何が?」
目の前の物は何も言わずただ威圧感や重圧感を漂わせているだけだ。
「最後にもう一度確認するぞ? お主はここで地獄を見る。そして命の危険に晒されるかも知れぬ。それでも良いのか?」
オスマンの真剣な表情にエイジは思わず息を呑んだ。そして唇を震わせながらも自分の意思を伝えようとする。
「お、おれ………は………」
エイジが何かを言おうとしたその瞬間、
「勿論よ。早く始めちゃいなさいよ!」
と答えたのはルイズである。
What's!? あまりのサプライズにエイジは思わず英語でそう叫んでしまった。
それを聞いたタバサとキュルケはルイズと一緒にエイジの背中を押す。
「ほら、あんたもただのド変態のままなんて嫌でしょうからさっさと覚醒なり何なりしちゃいなさいよ!」
「そ、そんな! う、受けるのは自分でありやして……」
「だから何? さっさと始めなさいよっ!」
そしてエイジはそのままシュレーディンガーの箱に押し込められてしまった。
尚、このシュレーディンガーの箱は最終試練を受けるエイジとは別にルイズ達は別室でモニタリングすることが出来る。
「エイジー? 聞こえるー?」
そして別室での声はマイクを通してエイジに聞こえるようになっている。しかし逆にエイジの声はルイズたちに聞こえることは無い。
「どうして私たちまでここに?」
ルイズは疑問に思っていたので聞いてみた。オスマンはしきりにボタンをいじりながらルイズの問いに簡潔に答えた。
「君達がエイジの最終試練を見届けることがエイジの最終試練をクリアする近道になるのじゃよ。………さて、準備完了じゃ。」
オスマンは目の前にあるレバーをゆっくりと下げていった。
「さあ覚悟するのじゃぞ、エイジ!」

704 :ゼロの使い魔は魔法使い(童貞):2007/11/20(火) 15:22:07 ID:lQO8qlJI
短いですが以上です。書くのが楽しいところは一つにまとめて書きたい派な自分
「箱」は原作の字を使いたかったのですがどうにも見当たらなかったので妥協しました。

では

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 15:58:54 ID:/6AJGh6L



  ほ う


706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 16:02:53 ID:u/+ww3/j
ほう・・・

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 16:03:53 ID:u/+ww3/j
>>705
おいィ?かぶったんですわ?お?
お前と結婚しなければならないのは確定的に明らか

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 16:25:58 ID:UXGVqXko
童貞GJ
時にアースガルズの続きがみたいのはおれだけだろうか

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 16:40:51 ID:jxcOkU5+
ここにいるぞ!

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 16:59:57 ID:oPffq+g1
バケツの底を突き抜ける突きを放つ大門寺君より強い筑波を倒した兼一を苦戦させた
武田と一緒に技の3人衆と恐れられた古賀を投げ飛ばし瞬殺した辻を内弟子になり地獄の特訓
で強くなり不意打ちとはいえ倒した兼一でも苦戦したハーミットと同じ八拳豪として恐れられたジークフリート
を無拍子という必殺技を習得して倒した兼一が大苦戦したさらに強くなったハーミットでも
「勝つのは無理」と言わしめるスリーオブカードのオーディーンが制空圏という技で兼一を
圧倒しても同じく制空圏を覚え強くなり倒した兼一が更にYOMI対策ですりきり一杯の修行をした
兼一と互角の勝負をしたボリス・イワノフと同じYOMIの幹部の一人のジェイハンを倒した兼一が
やっとの思いで倒した郭誠天が恐れる程の風林寺美羽をあっさり気絶させ更に動発動で暴走した美羽と
互角の勝負をしたYOMIのリーダー叶翔が更に静動轟一で強くなっても敵わなかった流水制空圏を
覚えた兼一

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 17:06:49 ID:dTToZw/7
赤ずきんチャチャから
ルイズがチャチャ、キュルケがリーヤ、タバサがしいねを召喚。
アニメ版だと割と真面目に王女様だよなチャチャ………


アニメ版チャチャとか、ポケスペのお嬢様&ポッチャマとか、
舞乙のアヤネ・ハザクラとか、FSSのラキシスとかの
ルイズに勝るとも劣らない地位で、初期ルイズにない品格のありそうなキャラを
ルイズに召喚させたい自分は歪んでいる。

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 17:41:28 ID:wiSofE9W
>>711

チャチャかぁ
変身するのに3人必要だったっけ?

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 17:53:09 ID:2PP3kKuE
チャチャならむしろポピィ君と市松長官を召喚してヘルケギニアの平和を守ってもらいたい

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:02:28 ID:8VIUAWK8
ゼルダの伝説からリンクを召喚。
漫画版ムジュラの仮面によると、ハイラルでもかなり高位の騎士の家のお墨付きもらったり
個人的とはいえ王家の信任もあったりと意外と立派な騎士。素の実力でもアニエスと互角以上。
ナビィやチャットでパートナーのいる戦闘になれているからデルフとの相性もよさそう。

惜しむらくはオレに文才がないことだ・・・

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:07:04 ID:HMfgMoBd
漫画版の夢を見る島の妖精が可愛かったな。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:10:26 ID:UD+hqykt
>>714
でもさ、リンクはとんがり耳だからエルフとか言われて色々大変な事になりそうだな
実際エルフだっけ?

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:10:50 ID:v9UH5oO9
>夢見る島
あ゛ あ゛ カモメが 飛んで い く … …(滂沱)

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:14:59 ID:aI8IN0TG
>>715>>717
ゼロ魔世界にリンク召喚してさらにかぜのさかなを絡ませて…やっぱやばいな
ネタバレになるし、反感買うだろうし

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:15:03 ID:wiSofE9W
>>714
毒吐きというわけでも無いんだが
…リンクの主人公らしさって何がある?

凄腕の剣士が召喚されましたという以外は
特殊能力や特異な性格はないだろ

確かに強いけど普通に強いだけになりそうなんだが

似たところでイースのアドルなんかもその系統だと思うが

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:16:33 ID:+JvHAlbY
爆炎の人乙です
スペクトラルタワー2を久しぶりに起動したけど500階で止まっている事に絶望した!
40時間もかかっているのにあと9200階も残っている事に絶望した!

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:20:03 ID:+JvHAlbY
9800だよ俺。引き算すら間違える自分に絶bry

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:21:29 ID:+JvHAlbY
9500……

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:22:08 ID:Oa3M0Uvn
>>715
かぢばあたるの夢島はいいな。
ただリンクが蹴りつかったり、剣以外の戦いも強いのがw

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:26:20 ID:ryeUQCBz
>>711
チャチャの変身後には、息子がだいぶお世話になりました

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:27:55 ID:OmWZcmM4
ぜんまいざむらいからぜんまいざむらいと豆丸を召喚


…いかん、ギーシュやフーケはおろか、ワルドなどの悪人までも必笑だんご剣の前には無力だ!

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:27:58 ID:jAO0m97j
>>719
ねこじるみたいな顔…


爆炎の人乙
勇者の娘と闘神の息子の子供のアルは確かに潜在能力(成長速度1.5倍) 強気 底力(瀕死で攻撃力と防御力アップ) 絶対障壁(瀕死で魔法絶対回避)
そして専用武器も優秀で中々強かったね…


727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:28:58 ID:CSaLTJvq
>>711
いけない!リーヤが女狼に食べられちゃう!

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:30:41 ID:wiSofE9W
>>726
>ねこじるみたいな顔…

うぉいっwww

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:33:24 ID:HMfgMoBd
>>723
蹴りは漫画の表現としては良いと思う
あまり原作通りにすると羽根が無いとジャンプできなくなるw

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:33:54 ID:tRoBpl4C
ルイズを、複写眼にしてみよーとおもいます。
ルイズTUEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!したいだけなんだけどね。

今から書く。投下はいつになるかわからん。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:37:14 ID:82ghJMo+
ええい、EDFとダイアモンの続きはまだか?!

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:37:22 ID:xSyCZ/5M
>>704


733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:42:58 ID:Oa3M0Uvn
>>729
蹴りだけならまだいいさ。
あれ、ふつーに素手でモンスター圧倒してますからw

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:45:46 ID:naj//yux
爆炎の人乙です。
あんまりオリジナル過ぎても、問題が有るみたいなので、
何と言ったら良いか、自分のペースで頑張って下さい。


735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 18:47:00 ID:WriMoJ8r
テッカマンブレードからDボゥイを呼び出したら、他の使い魔候補は誰になるんだろうかと思う俺ガイル……。

736 :Mr.0の使い魔:2007/11/20(火) 19:00:04 ID:atonyf5Y
お久しぶりねぃ。予約なければ五分後にトゥーカしちゃうわよぅ。

737 :Mr.0の使い魔 第三十話(1/6):2007/11/20(火) 19:05:50 ID:atonyf5Y
 一足先に船倉に辿り着いたアーサーは、変わり果てた友の亡骸を前に
膝を折っていた。枯れ木のようにやせ細った体は、服がなければ元が誰
だか、それどころか人間の死体かどうかさえわかるまい。さらに積荷の
隙間へ押し込められていたせいで、手足が途中から千切れている。
 この非道な仕打ちは誰の仕業か?
 考えるまでもない。丁寧に偽装を施し、鍵までかけて姿をくらました
あの貴族達だ。

「何やってんだ、エドワード」

 もう二度と、エドワードの豪快な笑い声を聞く事はできない。

「冗談だろ、ブライアン」

 もう二度と、ブライアンにカードの手ほどきを受ける事はできない。

「――ッ!」

 遅れて駆けつけたトマス達の足音を掻き消し、男の慟哭が木霊した。


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第三十話


 近場の部屋を漁り終えたクロコダイル達は、先ほど空賊が姿を見せた
側とは反対の方向に進んだ。敵が現れたという事は、そちら側に空賊の
集合場所がある可能性が高い。戦力の不足する現状で、多数のメイジを
相手取るのは分が悪すぎる。
 従って、敵が少ないであろうルートを優先して捜索する事にしたのだ。
宝物庫が見つからなければ空賊の溜まり場の側も見て回る必要があるが、
もし途中で杖とデルフリンガーを回収できれば、残敵掃討が随分と楽に
なる。後者が望ましいのは言うまでもない。
 10メイルほど元来た方へ戻ると分岐を左折、まっすぐ伸びた廊下を
フネ前方へと向かって歩く。左は一面の板張り、右は壁一枚隔てて空と
逃げ場がないが、同時に敵が潜める場所もない。視界に入る曲がり角の
向こうにだけ注意すればいいのだ。

「ん?」

 その曲がり角から何者かの声が聞こえて、クロコダイルは足を止めた。
 まだいくらか距離があるため内容までは聞き取れなかったが、声自体
はルイズとワルドにも聞こえたようで、二人ともその場に留まっている。
目配せを交わし、三人はより慎重な足取りで前へと進んだ。



738 :Mr.0の使い魔 第三十話(2/6):2007/11/20(火) 19:07:54 ID:atonyf5Y
 第一保管庫に赴いたヘンリーは、無事に警備の二人と合流して、非常
召集がかかった旨を告げていた。
 緊急時の対応を定めた規則に照らせば、警備担当者はそのままここの
守りとなる。であるから、召集について知らせた事でヘンリーの任務は
ひとまず終了、この後は甲板に戻って再度指示を仰ぐ予定であった。
 廊下の角から、大量の砂が溢れてこなければ。

「召集ってのはコイツのせいか!」

 床を流れる砂に足下を掬われないよう、ヘンリーは両膝を曲げて踏ん
張りを利かせる。警備兵達が同じ体勢で短銃を構えるのを横目で確認し、
手にした杖の先を曲がり角へと向けた。

(今のは様子見だ。姿勢を崩した隙を突いて、本命の魔法を叩き込むための)

 魔法を撃ち込むにはある程度狙いを定める必要があり、従って廊下の
向こうから顔なり杖を持つ手なりを晒さねばならない。その瞬間を迎撃
しようと、ヘンリーは【ライトニング・クラウド】を唱えた。集束した
雷は、一撃で人間を死に至らしめる。かすめただけでも杖を落として、
魔法が使えなくなるだろう。
 最後の一節を残して待機するヘンリーの杖は、内に溜め込まれた雷で
青白く輝いている。後はあちらが出てくるのを待つばかり。指先、毛先
すら見逃すまいとヘンリーは目を凝らす。
 その集中が、仇となった。

「がッ」

 鈍い打撃音と、短い苦悶の声。ハッと振り仰ぐヘンリーの視界に、頭
を見当違いな方向に傾けて倒れ込む警備兵の姿が映った。彼の首をへし
折ったのは、突然現れた見知らぬ男だ。
 まるで影も形もなかった筈のそいつは、驚きに硬直したもう一人の首
を鷲掴んで吊り上げる。骨の軋む嫌な音が、呆然としていたヘンリーを
現実に引き戻した。

「貴様ァ!」
「おっと」

 突き出された杖は、雷を吐き出す寸前でピタリと止まる。

「あまり物騒な物を向けてくれるなよ」

 まだ息のある警備兵をヘンリーとの間に挟んで、男は冷笑を浮かべた。
 【ライトニング・クラウド】を放てば、男だけでなく瀕死の仲間をも
巻き添えにしてしまう。かといって今から別の呪文を唱えても、反撃の
猶予を敵に与える事になる。その間に無防備なヘンリーを殺すか、それ
とも捕まえている警備兵を絞め殺すかはわからないが。

「ヘン、リ……かま、わずッ……」

 逡巡するヘンリーの耳に、警備兵のかすれ声が届いた。彼は、自分の
命より敵の排除を優先したのだ。奇襲の仕掛け方といい、人を盾にする
非道な戦い方といい、こんな危険人物を取り逃がすわけにはいかない。
命を捨ててでもこの場で討ち取らなければ、今度は別の仲間が襲われる
かもしれないのだ。その時、倒すチャンスがあるとは限らない。

739 :Mr.0の使い魔 第三十話(3/6):2007/11/20(火) 19:09:35 ID:atonyf5Y
「っ、【ライトニング・クラウド】!」

 迷いを振り切って、ヘンリーは叫んだ。
 迫る雷を前に、警備兵は残る力を振り絞る。自分の首を捕らえる男の
腕を両手で掴み、逃げられないようきつく握りしめる。一瞬顔を顰めた
男は、さらに力を込めて警備兵の息の根を止めようとした。だが、もう
遅い。自分が息絶えるよりも先に、雷撃が両者の体を炭に変えてしまう
のだから。
 覚悟を決めた警備兵と、忌々しげに顔を歪める男。二人の元へ閃光が
到達――する寸前で、男の体が砂に解けた。警備兵を掴んでいた掌も、
捕われていた腕も、全てが弾けて砂礫に化ける。一人残された警備兵に
【ライトニング・クラウド】が直撃し、空気を震わす音とともに全身を
焼き焦がした。

「残念だったな」

 呆然とするヘンリーに、後ろからかけられる声。彼が最期に見たのは、
己の胸を喰い破る金色のかぎ爪だった。


 廊下を走る旗手班の三人は、今までにないほど激昂していた。途中で
見つけたのは、右手を失い頭を撃たれたジョンの亡骸と、半分ほど砂に
埋まった休憩室でミイラになっていた陸戦班の面々。
 弔ってやりたいが、今はその時間も惜しい。彼らを亡き者にした敵を
討たなければ、犠牲者がさらに増える可能性もあるのだ。元凶を早急に
排除するために、保管庫の仲間と合流して戦力を整える必要があった。
 三人は杖を抜き、呪文を詠唱しながら第一保管庫を目指す。もし敵に
遭遇した時、即座にその命を奪うか、少なくとも足止めができるように。

「ッ!」

 廊下の突き当たりを曲がった瞬間、旗手達は我が目を疑った。
 砂に覆われた廊下――デニスの説明にあった砲甲板と同じではないか。
 無惨な姿を晒すヘンリーら三人――もうここまで敵の手が及んでいる。
 そして、血塗れのかぎ爪をもつ一人の男――奴が、敵。

「「「【エア・カッター】!」」」

 三人は全く同時に魔法を発動した。三つと言わず、無数の風の刃が、
無防備な男の頭を、体を、手足を、バラバラに切断する。文字通り微塵
に刻まれ、肉片と砂の区別すらつかない。唯一、原型をとどめたかぎ爪
だけが、男の存在した証になった。
 敵を倒した旗手達は、その勢いのままヘンリー達に駆け寄った。既に
息はない。まだ温かさを残した三人の体は、間一髪で間に合わなかった
事を示唆している。

「くそッ!」

 堪えきれぬ怒りを少しでも吐き出そうと、一人が足下に転がるかぎ爪
を蹴り飛ばした。一度壁で跳ね返った鋼の爪は、廊下の端まで転がって
いく。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:10:05 ID:Yf9wcsEX
ルフィ対策

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:11:46 ID:WriMoJ8r
死炎。

742 :Mr.0の使い魔 第三十話(4/6):2007/11/20(火) 19:11:50 ID:atonyf5Y
 そして、蹴りの勢いで舞い上がった砂――それが瞬時に倍以上に膨れ
上がったかと思うと、足を振り抜いた旗手の顔面にへばりついた。口と
鼻を塞いだ砂塵は、そのまま喉奥へと侵入して気管にも栓をする。

「なっ!?」

 驚愕する間にもう一人、こちらは全身を砂に覆われた。
 敵の攻撃だと遅まきながら理解した最後の一人が杖を構えようとする
が、寸前で誰かの足にその手を踏みつけられてしまう。痛みに歯を食い
しばって見上げた先には、自分達が細切れにしたあの男。

「生憎だが、あの程度の攻撃でおれは殺せんよ」

 嘲笑を浮かべ、男は健在な右手で旗手の頭を掴む。同時に襲った猛烈
な乾きに、彼もまた仲間達の後を追った。


 邪魔な空賊達を始末し、クロコダイルは傍らの扉に目を向けた。これ
まで見てきた船内の扉と比べ、色や形にさしたる違いはない。
 しかしながら、ここには警備の者が三人も配置されていた。つまり、
それだけ空賊達にとって重要な部屋だという事だ。例えば危険物の充満
した弾薬庫だったり、銃器や刃物を大量に安置している武器庫だったり。
 あるいは、金塊や宝石を溜め込んだ金庫室だったり。

「ここが宝物庫みたいね」

 口元を三日月のように歪めたクロコダイルの元へ、ルイズがかぎ爪を
手に現れた。右手にナイフ、左手に血だらけのかぎ爪を持つ姿は、これ
までの彼女からは考えられない。特に左手は、ブラウスの袖口まで紅く
染まっているのだが、ルイズはそれを気にもしていないようだ。
 そんなルイズを見て、クロコダイルの三日月の上下が反転した。後に
続くワルドも、やや表情を硬くしている。

「はい、これ」
「ああ……」

 受け取ったかぎ爪を左手に接合しながら、クロコダイルは覚えのある
不快感に内心舌打ちした。胸焼けに似た感覚は、つい先ほど、ルイズが
空賊を撃ち殺した後にも一度感じている。すぐに治まったのでその時は
気にしなかったが、それと全く同じ感覚が、再びクロコダイルを蝕んで
いた。
 原因は不明。気づかぬうちに毒を吸い込んだか、それとも『呪い』と
でも言うべき魔法をかけられたか。あるいは腫瘍や病原菌を体内に作る
魔法など、存在そのものが不確定――故にないとは言い切れない魔法を
使われたのかもしれず、可能性は考えだすときりがない。

(面倒臭い)

 鬱屈したものを抱え込んだまま、クロコダイルは宝物庫の扉に右手を
押し当てた。ルイズが人殺しに慣れて厄介事が一つ減ったかと思いきや、
次の問題が発生するとは。できれば、これ以上余計なトラブルが起きる
前に引き上げたいものだ。当然、やるべき事は済ませてから。

「さっさとデル公を回収して、残りを片付けねェとな」



743 :Mr.0の使い魔 第三十話(5/6):2007/11/20(火) 19:12:51 ID:atonyf5Y
「それは、本当か?」

 砲甲板にて、頭はトマスの報告に声を震わせた。調査の最中、船倉へ
向かった筈の監視班からトマスら四人がやってきたのが三分ほど前の事。
彼らのもたらした情報は、頭が予想だにしなかった内容であった。
 捕らえていた貴族達が、エドワードとブライアンを殺して脱走、船内
を徘徊しているというのだ。しかも、相手は人間をミイラにする魔法を
使うらしい。

「はい。船倉には、樽を三つ布でくるんだものが残っていました。
 自分達が逃げた事に気づかれないよう、偽装したと考えられます。
 我々は班を二つに分け、アーサー達が甲板への報告へ向かいました」
「何と言う事だ……」

 ギリ、と奥歯を噛み締める。
 三人の中で、頭がまともに相対したのは桃色の髪の少女一人だったが、
彼女の持つ高潔さ、気概は素晴らしいものだった。貴族派とは根本的に
違う雰囲気を纏った少女は、おそらく何か事情があってあの商船に乗り
込んでいたのだろう。ならば他の二人も彼女の仲間、従者だと考えて、
人質としての体裁だけ繕って船倉に入ってもらった。三人が自ら杖と剣
を差し出し、しかし媚びる様子を見せなかった時には感動もした。
 だからこそ、この混乱の渦中から一刻も早く脱出させようとしたのだ。
本来なら無関係だった筈の異変に巻き込んで、彼女達には申し訳ないと
心中で詫びた。無事に顔を会わせられたら、自分の口から謝罪の言葉を
述べたいとも思っていた。
 それがどれほど滑稽な道化芝居か、まるで気づかずに。

(私のミスだ)

 彼女の態度、もう一人の貴族の仕草、そして従者の男の行動。全てを
見誤っていたのである。

「諸君」

 よく通る声で、頭は砲甲板にいる一同に呼びかけた。


744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:13:27 ID:WriMoJ8r
四円。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:13:28 ID:C26fa2i3
しぇん

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:14:08 ID:iypm2+2i
支援
ルイズが染まりつつあるなぁ

747 :Mr.0の使い魔 第三十話(6/6):2007/11/20(火) 19:14:29 ID:atonyf5Y
「この異常の元凶は、私が安易に招き入れた貴族達だ。
 本来ならば、私は事の責を負い、この命を捨ててでも彼の者達を葬らねばならない」
「な、何を仰るんです!?」

 慌てるトマスを手振りで制し、頭は皆を見渡す。誰もが驚きと困惑を
隠しきれず、動揺が顔に表れていた。
 一呼吸置いて、頭は続ける。

「だがもし、もしも許されるのであれば、今一度だけ私の指示に従って欲しい。
 これ以上の狼藉を食い止めるため、力を貸して欲しいのだ。
 無論、諸君が無能な指揮官に失望し、別行動を取るなら、もはや私に止める権利はないが――」
「水臭い事は言いっこなしですぜ、船長」

 腕組みをしていた坊主頭の男が、不敵な笑みと共に口を挟んだ。

「俺達は、船長のためなら命だって惜しくない。
 どんな危険な事でも喜んでやりますぜ。ああ、尻尾巻いて逃げ出せ、なんて命令は勘弁ですが」
「ローワン……」
「なあ、お前らだって、頭のために命賭けるぐらいできるだろう?」

 男――ローワンが呼びかけると、他の者達も口々に同意した。丁寧に
意見を述べる者も、荒っぽく答える者も、頭への厚い忠義は本物だ。
 意見が出揃い、ローワンは頭へと向き直る。

「てな具合です。一度と言わず、何度だって命令してくださいよ」
「すまないな。いらぬ気遣いだった」

 苦笑した頭は、自分の杖を握り直した。アルビオンに到着する前に、
何があろうともあの三人を殲滅する決意を固めて。


   ...TO BE CONTINUED

748 :Mr.0の使い魔:2007/11/20(火) 19:15:35 ID:atonyf5Y
以上、三十話終了。支援ありがトゥー!

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:19:54 ID:iypm2+2i
お疲れ様っしたー。
見事にすれ違いなルイズ一行とウェールズ一味。
でもある意味当然といえば当然だよなぁ。

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:22:58 ID:MUXe2h2z
こりゃまともには合流できんぞ……
見られたら全部消してるから面が割れてないのが唯一の救いか。
どっちにしろ王党派哀れ。

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:42:04 ID:hrebk8sf
>>719
リンクはエルフ耳
阿鼻叫喚の地獄だよ

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:42:39 ID:ryeUQCBz
はやく次が読みたいんだけれど作品が来ないときはどうすればいいの?

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:45:16 ID:+otwn7Ka
>>752
とりあえずsageる。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:45:55 ID:KLZHvFo6
>>752
応援スレで応援する。感想スレに感想を書く。
催促は駄目よ。

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:48:01 ID:YejKw1J6
>>751
子供時代のリンクは普通の耳じゃなかった?
確かハイリア人は大人になるとエルフ耳になったはず。

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:52:46 ID:x9Eg3qsV
>>752
全裸で待ってろ

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 19:53:37 ID:e/VEw2MP
>>723
御剣ハルカ召喚とかどうかな?

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:00:51 ID:q7/L/9XP
>>756

寒いので靴下だけでも着用したいのですが

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:02:17 ID:6skQxBUr
何でもいいから待ってろ
きっと21〜22時には投下祭りが起きてくれるはず・・・起きてくれ・・・

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:04:08 ID:jAO0m97j
>>758
紳士としてネクタイは忘れずに。


761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:05:22 ID:9ICHlZTr
シルクハットもつけるぜ

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:05:47 ID:iypm2+2i
>>758
靴下とネクタイの色を合わせるとよりエレガンテだ

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:10:04 ID:UD+hqykt
後髭な、髭。
カイゼル髭とか。

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:11:00 ID:6skQxBUr
メガネも忘れちゃいけない

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:13:16 ID:hrebk8sf
鼻メガネな

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:13:18 ID:3TK27lWT
杖も必要だな

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:15:44 ID:L1cshHj3
頭はスキンヘッドだ。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:18:33 ID:6skQxBUr
これで変態と言う名の紳士の完成だ

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:20:02 ID:OmWZcmM4
ちょっと待った!
股間に天狗のお面一丁を付けるのを忘れてるぞ!

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:22:55 ID:QXHt3oj/
>>769
シンプルに天狗のお面だけってのもアリだよな
もちろん全裸で股間に装着

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:23:08 ID:BsM3SJgu
そして叫ぶのだ、力の限り

「おっぱい」と

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:24:00 ID:hyZpKCpf
>>768

紳士で何故か思い出したのだが、アバンストラッシュって
アバンの必殺技ということで、ストップラッシュの略と言い張る友が
いたんだが、実際の所、どうなのか存じてる方、おりますでせうか?

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:31:46 ID:BsM3SJgu
アバンがネクタイにシルクハットで股間に天狗の面を着けて靴下を履き

「おっぱい!」と叫びながらアバンストラッシュを放つ姿を思い浮かべた

私は腐っているようだ

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:42:14 ID:UD+hqykt
>>773
そしてそれを見て顔を引きつらせながら「何で私こんなのと契約しちゃったんだろう」
と途方に暮れる「ゼロの家庭教師」のルイズ

つーか全裸英国紳士アバンの姿が原作絵で脳内で描き出されてしまったよ

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:47:00 ID:6enymkeV
おまいら、人が楽しみにしていたバニラアイスを返せww

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:47:55 ID:0MfETjtu
爆炎の人乙です
ギーシュ・・・消し炭決定かな?www

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 20:59:14 ID:E+/7t1QR
このスレにケロケロエース読んでる人、どれくらいいるのかな?
いや、ちょっと大怪獣バトルのイオきゅんを召還したくなったので。
・・・俺にそんな文才ないが。

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:00:10 ID:Z3FGoIbw
>>732
読みおしえたげないと毎回漢字入力とか手書き入力しないといけないとオモ

まあ読み『はこ』で辞書登録しとくのをお勧めする

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:14:28 ID:xSyCZ/5M
>>778
IMEによっては読みで出ないんだ>コウ、ゴウ、はこ
少なくともMS-IME2000では手書き以外じゃ出せない
読みで出せたら読みのみを教えたんだろうけどな

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:15:32 ID:wD0np1sV
全裸といえば空飛ぶ全裸 錬金魔術師スピッツ・モードさんをわすれちゃいけねえぜ

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:17:24 ID:Z3FGoIbw
某板の全裸でアムロを待つスレの常連が山ほどいると見た!

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:31:23 ID:2lR49q2e
>>735
いくら伝説のガンダールヴと言えど、この至近距離からのライトニングクラウド(×5)を喰らえばひとたまりも……
……何ィ!!?

となるワルドが見えたw

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:35:08 ID:6skQxBUr
それなんてランス

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:35:25 ID:2zN5BPgG
キートン5話投下しますね

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:36:21 ID:Z3FGoIbw
かもん!

786 :ゼロのMASTER 5 1/4:2007/11/20(火) 21:37:21 ID:2zN5BPgG
ようやく薔薇の少年に追いつく。どうやら気付いていないようだから、後ろから声をかけた。
「すみません、これ。落としましたよ」
しかし、なぜか少年は苦い顔をした上、意外な言葉を返してきた。
これは僕のものじゃない、と。どういうことだろう?確かにこの香水は彼が落としたものなのだが。
すると、彼の周りにいた子供達が突然騒ぎ始めた。

「おい、その香水はモンモランシーのじゃないか?」
「本当だ!その紫色の奴はモンモランシーが自分のためだけに調合している香水だぞ!」
「そいつがギーシュのポケットから落ちたってことは、さてはお前、あいつと付き合って…」
どうやらこの派手な少年はギーシュという名らしい。しかも、私は実に不味いタイミングで渡してしまったようだ。
子供達の冷やかしを受けて、ギーシュ少年が慌て始める。
「違う。いいかい?彼女の名誉のために言っておくが、僕は…」
そのとき、私の隣に座っていた少女がいきなり立ち上がった。
少女は悲しそうな顔をすると、ギーシュの前に歩いていって
「ギーシュさま、やはりあなたはミス・モンモランシーと…」
「ケティ、誤解だよ。僕の心の中に住んでいるのは…」
言い訳をしようとしたが、いささか遅かったようだ。庭園に痛そうな音が響く。
ケティはギーシュに向けて怒りの言葉を叫ぶと泣きながら走って行ってしまった。
さらに不味いことに、この騒ぎを聞きつけたのか、モンモランシーもやって来た。
彼女も彼女でギーシュ少年にキツイ言葉を浴びせると、テーブルに置いてあったワインを彼にひっかけて去ってしまった。
…気の毒なことをしたのかな。僕は。

「あのレディ達は薔薇の存在の意味を理解していないようだ」
ギーシュは顔をハンカチで拭いながら言う。
自業自得だろうとか、二股かけてたお前が悪いとか、そういった声が聞こえるが気にはしない。
そして、喧騒に紛れてこっそりと去ろうとしていた一人の男性を呼び止める。

「待ちたまえ。確か君はゼロのルイズが呼び出した平民君だったな。
君の軽率な行動のおかげで二人のレディの名誉が傷ついた。どうしてくれるんだね?」
「ギーシュ君。二股は良くないよ…」
キートンが気の毒そうに言うと、周りの子供達もどっと笑い出す。
これがカンにさわったのか、ますますギーシュの機嫌が悪くなった。
「どうやら君は貴族に対する礼を知らないようだな…。よかろう、君に礼儀を教えてやろう」
そういうと、大げさに身体を翻して
「ヴェストリの広場で待っている。準備が出来たら来たまえ」
怒りのオーラを身にまといながら、さっさと歩いていってしまった。
あとに残されたキートンは頭を掻きながら呟く。

「まいったなァ…」


787 :ゼロのMASTER 5 2/4:2007/11/20(火) 21:39:09 ID:2zN5BPgG
「ありゃ?おい、ここにあったモンモランシーの香水は?」
「あれ、なくなってる・・・」


「あんた、なにやってんの!!」
庭園にルイズの怒声が響く。キートンの帰りが遅いから見に来てみればこれだ。
それも、相手がギーシュときている。貴族と平民が争えばどうなるか―――ルイズは知っていた。
「やあ、ルイズ。どうも困ったことに」
「謝ってきなさい、ギーシュに。いますぐに!それともまさか、あんた決闘を受けるとか言わないでしょうね?」
キートンの声を遮り、ルイズが怒鳴る。ここでもし決闘を受けると言えば一大事だ。良くて怪我だろう。
「まさか、子供相手に喧嘩なんて出来ないよ。それに、僕は暴力が嫌いなんだから」
「じゃあ謝ってきなさい」
「わかっているよ。それに、彼が嫌な目に遭ったのも、僕にも原因があるしね」
キートンはそう言うと、さっさと広場の方へ向かおうとした。と、途中なにかに気付いたのか戻ってくる。

「これ、お茶とクックベリーパイ。待たせて悪かったね」
ルイズにお盆を渡すと、キートンはさっさと走っていってしまった。


「どうやら逃げずに来たようだな」
ギーシュは花をいじりながら気障っぽく言う。決闘の話を聞いたのか、他の生徒達が集まってきた。
さながら闘技場の観客のように、キートンとギーシュの周りをぐるりと囲んでいる。
キートンはキートンで、何を考えているのか、ズボンのポケットに手を突っ込んだまま立っている。
「それで決闘を受ける気になったのかい?」
「ああ、ちょっと、そのことでね・・・」
キートンはズボンから手を出すと、指を口に突っ込んだ。
生徒達は何を考えているのか、といった表情でキートンを見る。
口から指を出すと、キートンは高く手を上げる。数十秒間、そのままの体勢でいたが、不意に手を下ろした。

「ギーシュ君。私の不注意で君に不快な思いをさせたことを謝るよ。すまない」
「フン…。では、決闘する気はないのかい?」
キートンは黙る。そして遠くにあるテーブルを指差した。
「いや、ちょっと面白いゲームをしたいんだ。あそこにテーブルがあるだろう。
今から私がテーブルの上に置かれている花瓶、あの花瓶の花を打ち落とす。成功したら、この件は許してほしい」

これには生徒も目を丸くした。テーブルの位置はかなり遠い。その上、花瓶ではなく、花を打ち落とすというのだから。
ギーシュも何を言うのか、というふうに
「あんな遠くの花を打ち落とすだって?魔法も持たない君がか?面白い!
やってみたまえ。ただし、花瓶に少しでも傷を付けたら・・・」
「わかってる。その時は、君になんでもするよ。約束する」

二人がこの遣り取りをしているとき、ルイズが走ってきた。


788 :ゼロのMASTER 5 3/4:2007/11/20(火) 21:40:17 ID:2zN5BPgG
「あ、あんた!何を勝手な…」
「ルイズ」

ルイズははっとして黙る。この雰囲気、いままでのぼうっとしていたキートンとは違う。
ちょうど、午前中の授業のとき、自分を助けてくれたときのような力強い声でキートンは言葉を続ける。
「大丈夫、僕は失敗はしない。僕は君の『使い魔』なんだからね」
そう言うと、急にキートンはにこにこして、ルイズの頭をぽんぽんと撫でた。
ルイズは―――黙って見送るしかなかった。なぜかそれ以上、止めようという気が起きなかったからだ。

「準備はできたかい?」
「ああ、もういいよ」
キートンは位置に立つ。テーブルは遠い。ここからだと、花瓶の花はまるで豆粒のようだ。
それでも物怖じせず立つこの男を生徒達は不思議そうな目で見ていた。
今日は風が強い日だった。

瞬間、キートンが振りかぶって何かを投げる。それはまるで弾丸のように飛んでいって―――
軽い音がした。花瓶は倒れていない。観客の一人、マリコルヌが慌てて見に行き、花瓶を手にとって見ている。
「すごいぞ!本当に花だけ打ち落としている!花瓶には傷一つ付いてないぞ!」
「馬鹿な…」
ギーシュは呻いた。いくらなんでも、あんな小さな的を打ち落とすなんて!一体何者なんだ。
飄々としていて、たいした実力など持っていそうにないのに。
「もういいかな?」
キートンがまたにこにこしながら、ギーシュに話しかける。
「う、うぬ…!き、貴族に二言は無い。さっさと行きたまえ!」
「どうも」
ギーシュに向けて片手をあげると、キートンはさっさと歩いていってしまった。
あとに残されたのは、騒ぐ生徒達とギーシュ、ルイズ。
「ルイズ、彼は…あの男は何者なんだ?」
ギーシュはルイズに話しかける。ルイズはふるふると首を振った。
「知らないわよ!でも…」
「でも?」

「昨日召喚されたあいつと、さっきのあいつ。雰囲気がまるで別人みたいだった」
キートンは遠くで何かを拾うと、口をもぐもぐしながら消えていった。

この一部始終を見ていた者達がいた。
トリステイン魔法学院のトップに立つ老人、オールド・オスマン。
中年の男性コルベールの二人だった。


789 :ゼロのMASTER 5 4/4:2007/11/20(火) 21:42:49 ID:2zN5BPgG
『遠見の鏡』で広場の喧騒を見ていたオールド・オスマンは重々しく口を開く。

「見たかね、ミスタ・コルベール。あの男…」
コルベールは頷く。心境は複雑だった。"ゼロ"のルイズと嘲られる少女が召喚した男。
外見はまったく冴えないのに、今しがた見せた技には驚くしかなかった。
それに、ミセス・シュヴルーズを助けたとき―――
彼女曰く、気絶する前に見た感想は「疾風のようだった」とのことだ。

どうも、彼は我々とは明らかに違う何かがある。そして、コルベールが知ったもう一つのこと。
「オールド・オスマン。あの平民は只者ではありません。それに、あの男の左手のルーン!
この『始祖ブリミルの使い魔たち』に出てくるガンダールヴのルーンと…」
「まったく同じだと?」
コルベールは興奮したように再度頷いた。
「はい。それに先ほど、彼が物体を投げる瞬間・・・明らかにルーンが光っております!
これは世紀の大発見ですよ、オールド・オスマン!ただちに上へ報告を…」
興奮するコルベールをオスマンは制止した。
強大な力を持つ者が現れた場合、たいていは喜ばしいことではあるが、同時に面倒なことも多い。
「ミスタ・コルベール。この件は私と君だけの秘密じゃ。
ボンクラ貴族どもがこのことを知ったら、面倒になるからのう。彼については、もう少し様子を見よう」
コルベールは少し残念そうな顔をしたが、すぐに同意した。

その様子を見ている影が一つ。


「まったく、大事にならなかったから良かったけど!勝手な真似をしないでよね!」
ルイズの自室に戻ったキートンは、彼女にこってりと絞られていた。
「すまない、すまない。今度から勝手なことはしないから」
キートンはキートンで彼女に謝っている。ルイズは一つ気にかかることがあった。
さきほど広場で見せたキートンの技…。

「ねえ」
「なんだい?」
「どうしてあんなに綺麗に飛んで、綺麗に花に当たったの?」

キートンはしばらく天井を見ていたが、やがて口を開いた。
「風、だよ」
「風?」
頷くと静かに話し始める。
「ああ。ギーシュ君との決闘の前に、風の向きを調べたんだ。
僕は指を掲げて風の向き、強さを調べた。その結果、最適だったのがあのテーブルの方向だったってわけさ」
「で、でもいくら風が強くても、あんな遠くに…」
「風を舐めちゃいけない。原始武器や投擲でも驚くほど飛距離や威力が上がることがあるからね」

ルイズはキートンの話を興味深そうに聴いていた。
でも、今回は予想より飛び過ぎたような気もするな…。キートンは少し気になった。


790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:43:08 ID:TlGYoM30
支援

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:45:00 ID:2zN5BPgG
以上です
ギーシュとはこんな感じで纏めました
スーツの補修をしなきゃいけないな、キートン

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:53:17 ID:YrjwSezo
実にスマートだキートン
GJ

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:53:31 ID:GLw3E2Xg

一話の投擲武器ネタが出たからには
フーケに砂漠に放置されたりするんじゃないかと思ってみたり

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:56:09 ID:bzNqv5mH
き、貴様おマチさんのXXXXから水を作るシーンを見たいと申したか

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:58:48 ID:VIAF5aAv
誰かなんか作品投下してけろ〜
おらいひゃっこい部屋で待ってるからっしゃ
早くしてけろ〜

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 21:59:42 ID:S6FNVt2h
>>795
だが断る

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:01:26 ID:PBdz5iEp
己で書け

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:01:41 ID:hrebk8sf
また全裸か…

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:04:51 ID:/zX6eO2D
天狗紳士か?

別に一日二日投下が無くてもいいやん。
勢いだけの考え無しな作品書かれるよりは。

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:08:16 ID:C26fa2i3
ここのペースが異常だということがわかってないのかw
これでも大分落ち着いてるだろ。前一日2スレ消費してた時もあったな。

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:10:22 ID:1EqckZVf
キートンがありならルンゲ警部やオッチョや超人シュタイナーのおっさんもありだろ

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:13:54 ID:leMRlDHt
キートン山田を召喚とな?

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:14:21 ID:jMOEyhAJ
他のSSスレとか行けば分かるが、普通はこんなに早くない。
ここの速さに慣れるのは構わんが、他所でも同じだと思うなよ?

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:14:24 ID:TlGYoM30
ともだち召還したらどうなっちゃうんだよ

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:15:29 ID:Ro7d4Hql
キートンSUGEEE!!!というかスマートで非常に円満に済ませてよかった。
GJ!!


806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:15:32 ID:IenWga+t
むしろジゴロー爺ちゃんをたのむぜ

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:18:48 ID:CSaLTJvq
>>791GJです
実にスマートにまとめましたな
このまま本編準拠でいくのかオリジナル展開でいくのか楽しみです

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:19:20 ID:zqMKE2Em
ジゴロー呼んだら普通に昔オスマン助けてて
また来たみたいなノリになりそう

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:23:49 ID:Ro7d4Hql
レコンキスタが友人党……いやあああ!!!

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:27:02 ID:BsM3SJgu
>>795

投下したい
投下したいが・・・

自信の持てる出来には、まだならんのだ

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:33:21 ID:YrjwSezo
>>810
お茶でも飲んでゆっくり書いてくださいな
つ旦

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:36:51 ID:CCtkmAMc
>>810
あるある……

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:36:58 ID:RlR1SJ7W
810君だっけ?
立ってばかりいるのも何だから
ここ座んなよ
お茶でも飲んで
話でもしようや・・・

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:39:05 ID:vxc4driz
よし完成、投下するか

よく見たら誤字が多いな、修正するか

間違えて全部消してしまった\(^o^)/

もう一回書くか。面白そうな展開思いついたし



これを3回も繰り返した馬鹿がいますorz

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:39:44 ID:hyZpKCpf
>>810

書きおわったの何時だい?夜だったら一回寝てから熟読する464。
再構築ポイント落ち着いて発見できるかも。何にせよ締め切り決まってるわけ
でもないんだから、よく煮込んで投下すりゃいいよ。がんばりゃ

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:41:29 ID:CCtkmAMc
>>814
あるあるwww

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:42:52 ID:BsM3SJgu
続きを書き終わったのは、もう一週間も前だ

ところが、そこからラストまでを考えたら、どう転ぶかわかりゃしない

んなわけで、次の話、その次の話と、どんどん書き続けてしまった


結果、いつまでたっても終わらんorz

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:43:12 ID:uMNHJ6wR
変身キャラは出てるけど、変化するキャラって喚ばれてないよね

思い付くのは、ウーロン、プーアル
楊ゼン、極悪ロリータぐらいだけど

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:45:29 ID:vxc4driz
>>816
ねーよwwwww
と言われると思ってた
まさか同志がいたとは……

だが気付けば4ヶ月も放置してしてるなんてことは流石にないよな
サッサトツヅキカケヨオレorz

820 :ギガンティックゼロの中の人 ◆8J9uQZJJKQ :2007/11/20(火) 22:46:12 ID:a8vfVWUs
予約なければ
投下行きますよー。


821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:46:26 ID:QxHMrzo0
無理にどちらかのエピソードを基に添えなくてもいいと思うんだ


822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:46:57 ID:CCtkmAMc
>>819
自分なんて他スレでSSをもう1年半は放置してるぜ!

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:47:17 ID:BsM3SJgu
続き書きながら支援ー

824 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ EP7「捕縛」:2007/11/20(火) 22:51:04 ID:a8vfVWUs
激突。黒と紫が、火花を散らした。蛇槌とムラクモソードが激突し、まるで演舞のように両者は舞う。
華麗なステップを踏み、剣を敵に突き立てるためだけに、幾多もの思考を試算し、そして最適の選択を選び取る。
選択を誤った者が、死ぬ。
あらゆる角度から飛来する剣を流し、躱し、そして自らの剣を打ち込む。それだけのことが、こんなにも美しく映ろうとは。
誰も思っていなかった。二機はこの瞬間、自分の名すらも忘れ、ただ敵を打倒するためだけの、戦闘機械となっていた。
剣戟。剣戟。回避。激突。回避、打突、回避、剣戟。
打突、薙払、回避、防御、剣戟、回避。跳躍、打突。
全ての動きは自然で、全く無駄は存在しない。さながら流れる川のように。命を奪い合うという行為が、芸術にまで昇華される瞬間。金属がぶつかり、擦れ合う音はオーケストラのように澄んだ音色を放つ。
「…相手に不足はッ!なかったッ!!」
「なめられたモノだなっ!!」
何度目かの剣の激突で、両者の距離は不意に離された。お互いの様子を見るかのように、両者は距離を保つ。再びの静寂が広場を包み、そして静寂は再び破られる。
先に動いたのはオニクスだった。両腕のビームの銃口を玄武神に向け、発砲する。玄武神はこれを亀甲盾で防ぎ、逆に蛇槌を撃ち込んだ。
オニクスはそれをサイドステップして躱す。そして接近を試みるが、鞭となった蛇槌に目の前の空間を薙ぎ払われ、後退を余儀なくされる。
オニクスは空いた手を上に掲げ、掌にエネルギーを集中させる。そして玄武神に向けると、雷が複数、一直線に飛んだ。だがそれも全て鞭に弾かれ、玄武神にダメージを与えるには至らない。
「近距離戦では君にかなわない。なら遠距離戦を挑むのが常識って物だろう?」
「素直に斬られろ!」
オニクスは両腕に電磁リニアガンを召還する。小振りな形状のそれは、大地の恵みを司る豊穣の神が持っていた銃だ。そして玄武神と距離を取りつつ、二丁の銃を連続で放った。
電磁加速された弾丸を亀甲盾で防ぐ玄武神。
(やはりあの盾がある限り、遠距離戦での不利は明白)
オニクスはわかっていながら、遠距離戦を仕掛けざるを得なかった。あの鞭がある限り、近づくことはかなわない。盾を撃ち抜けるような武装はうかつに使えない。
(…チィ)
面の攻撃も点の攻撃も、あの盾の前には通じない。被弾覚悟で接近戦を挑もうとしても、あの蛇槌の餌食となるだけだ。オニクスはリスクの低い射撃戦を挑まざるを得ない。
玄武神の量子ビームと鞭をかわし、弾丸を撃ち込み弾かれる。このままでは、ケリがつくことは無いだろう。
「どうした、どうした!?」
「うるさいっ!」
銃を捨て、オニクスは一気に踏み込んだ。一気に走り込む。すかさず量子ビームを放つ玄武神。だが左右に飛んでオニクスはかわす。
それを読んでいたかのように、鞭が飛んでくる。オニクスもまたこれを読んでいたかのように、足下を払おうと飛んできた鞭を跳んでかわし、
そのまま上空へと舞った。玄武神は空中のオニクスを捉え、鞭を天に向かって振り払う。だが、オニクスはその鞭を弾いた。


825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:51:51 ID:vxc4driz
>>822
なんという大先輩……
師匠と呼ばせてください

支援

826 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ EP7「捕縛」:2007/11/20(火) 22:53:23 ID:a8vfVWUs
「!?」
オニクスの左腕にあるのは力場障壁。相手の盾に対抗するかのように、オニクスも盾をまた喚んだのだ。そして天に掲げた右腕に、プラズマを収束させる。
「燃え尽きろ!」
身をひねりつつ、オニクスは球状に巨大化したプラズマを投げ放った。すかさず盾を構える玄武神。
プラズマは盾に激突すると凄まじい光と共に爆発、地表を煙で覆い尽くす。滞空したオニクスは障壁を展開しつつ、地上の様子をうかがった。
倒したならばそれでよし。
倒せなかったのならば息の根を止めるまで。
オニクスのセンサー群が、くまなく地上を探査する。だが、プラズマの余波がセンサーを阻害し、玄武神の生死はわからない。
「…………」
時だけが過ぎていく。

[WARNING]
センサーが何かを捉えた。身をかわす。最早それは反射に近い。ブースタが瞬間的に推力を増し、機体を強引に移動させた。瞬間、黒い線が空間を薙ぐ。
蛇槌。
それとわかった次の瞬間に、右足に打撃を受けた。
(さっきの薙ぎはブラフ!)
右足に巻き付く蛇槌。最初の一撃は、この一撃を通すための囮に過ぎなかったのだ。だが気付いてももう遅い。電撃がオニクスの体を襲った。
「ぐああああああああっ」
電撃は全身に一瞬で浸透し、内側からオニクスを灼く。その威力は想像を絶する物で、全身の制御を失ったオニクスは真っ逆さまに墜落した。同時に煙は晴れ、そこにある光景をありありと映し出す。
倒れたオニクスと、それを見下ろす玄武神。その顔には相変わらず、アルカイックスマイルが宿っていた。
「ざまぁないねぇ」
「…っ」
「確かに以前の僕ならそれで殺れたかもしれない。だけど、今の僕は違う。あのお方の力を授かった以上、僕が負けるはずは無い」
「…いくらでもほざいていやがれ」
「口は減らないねえっ!」
そう言うと同時に、再びオニクスの全身に電流が流れる。悶え苦しむオニクス。だが全身の制御を取り戻し切れていないオニクスは、立ち上がることすら出来ない。
こうなればもう玄武神のワンサイドゲームだ。
「じっくり殺してやるから安心しなよ、偽者君」



827 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ EP7「捕縛」:2007/11/20(火) 22:54:45 ID:a8vfVWUs
………
ルイズは驚愕していた。あのウルカヌスを簡単に斬り殺したオニクスが、妙な紫色のゴーレムに、やられかけている。
「…うそ」
両者の戦いは凄まじいものだった。そこに一介の魔法使い、しかも失敗魔法しか撃てない自分が、入り込む余地は全くない。
自分は、オニクスを助けられない。そう思うと、無性に悔しかった。魔法が撃てない自分に失望した。せめて攻撃魔法が使えれば、敵の気ぐらいそらせた。
防御魔法が使えれば、オニクスの身を少しだけど守れた。
だけど、失敗魔法では意味がない。真っ直ぐ飛ぶかもわからないそれでは、オニクスを助けられない。ルイズは絶望した。
使い魔を見殺しにする主人。
(…最低だ、ワタシ)
モンモランシーも、キュルケも、タバサも、そこに入り込む余地はなかったろう。一瞬で殺されかねない。
「…」
皆、何も出来ないのは一緒だった。
だが、ルイズは誰よりも悔しかった。
自分の使い魔だ。自分が初めて成功した魔法で、呼んで従えた使い魔だ。
それを、目の前で見殺しにする。
人生最大の屈辱であると、ルイズは感じた。

「いや、嫌だ…こんな」
確かに、今この状況自分が行ってオニクスが助かる確率が上がるわけでもない。
だが、何もしないでいたら、きっと自分は後悔する。
「絶対、嫌だ!」

ルイズは杖を上げた。詠唱。杖先に集まる魔力。
(届け、届け、届け、届け!)
精神を統一する。昂る心を鎮める。
(助ける、自分が助けるんだ!)
魔力を編む。
(あいつを)

魔力は大気に放出され、玄武神に命中、その力を解放した。爆発は玄武神の左腕を吹き飛ばし、亀甲盾を失わせる。
「っあ!?」
玄武神は彼女など全く眼中に入っていなかったのだろう、突然の事態に姿勢を崩す。右腕は吹き飛んで地に落ち、一瞬で玄武神は自分の損傷の程を理解した。
そして不意打ちとはいえ、自分にこのダメージを与えるそれをキッ、と見つめる。そして判断した。
あれは、自分にとって危険な存在だ。
「雑魚が煩いなぁ…消えろよ!!」
玄武神は残った右手の蛇槌をルイズに向けた。そして即時、発砲する。ルイズはもう一度詠唱する。防御の呪文を。
だがそれは再び爆発に変じ、障壁の機能を果たさない。魔力の奔流は量子ビームを止められず、わずかに減衰させただけだった。
量子ビームがルイズの胸に吸い込まれる。ルイズは着弾と同時に後ろに吹っ飛んだ。
「カナぁあーーーー!!!」
オニクスが、絶叫した。



828 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ EP7「捕縛」:2007/11/20(火) 22:57:10 ID:a8vfVWUs
その時、ルイズは冷静に思考した。
二回目の呪文を唱えた後、閃光に撃たれて吹き飛んだ。わずかに失敗魔法が相殺してくれたのか、即死ではなかったようだ。
(ワタシ、やっぱり役立たず)
だが、オニクスを助けられなかった。視界がぼやける。
(…しぬのかな、ねえさま)
視界に赤い物と青いものがうつった。光が隅で明滅する。きっと、誰かがルイズに治癒の魔法をかけてくれているのだろう。だが神の力は人の力では直せまい。ルイズはやはり冷静だった。
(あの赤いのは、ツェルプストーだわ)
ルイズのわずかに残る感覚が、端から死んでいく。
(つめたい)
そして、視界がモノクロになって、壊れかけのテレビのように消え始める。
(…オニクス)
その時、ルイズは何故か、今頃、しかも死の間際になって何かが気になった。そうだ。さっき聞いた名前。それがとても気になっていた。
(…ねぇ)

(ねぇ、カナって、誰なの?)

ルイズの視界は暗転した。
と思ったら、ホワイトアウトした。

『ルイズ、聞こえてるか。ルイズ!』
数分前まで聞いていた声。オニクスの声。それがルイズの頭の中に響いてくる。
『聞こえているならば、聞いてくれ』
オニクスの声はやけにはっきりと聞こえる。ルイズは、まだ自分は死んでいないようだと思った。
『お前は無力じゃない』
何を言っているのだろう。こいつは。ワタシは失敗魔法しか使えない、『ゼロのルイズ』だっていうのに。
『お前は俺と契約したな』
当たり前だ。
『そしてお前の魔力は俺にルーンを刻んだ。そうだな?』
お前は何を言ってるんだ。
『それと同じように、俺もお前に少なからず影響を与えている』
何の話だろう。
『いいか、よく聞け』
聞いている。
『俺の力を使え』



829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 22:58:31 ID:vxc4driz
支援

830 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ EP7「捕縛」:2007/11/20(火) 22:58:35 ID:a8vfVWUs
『信じろ。自分を。生きる希望を持て。意志あるものに、ナーブケーブルは力を与える』
ナーブケーブル?あの細長い糸のことか。
『お前もまた俺の力を、少なからず共有している』
そうなのか。
『思い描くんだ、お前の最も望む力を』
そうだ。私は力が欲しい。
ルイズは今になって、自分の考えを再確認する。
『そして行使しろ』
『神の力を』
『お前の意志を』

そうだ。
助けなくちゃ。
こんな所で冷静になってる場合じゃ、ないんだ。

なら、先ず体を直そう。

視界は再びブラックアウトした。



閃光。
ルイズを必死になって助けようとしていた三人は、凄まじい閃光がルイズの胸からほとばしるのをもろに受けた。三人は皆同じ感想を抱いた。眩しく無い。
「やさしい光」
タバサがつぶやく。そうだ。やさしい光。
そしてルイズの胸から光の線が幾重にも伸びる。オニクス達が行使していた物と同一のそれは、上に伸びるとUターンし、再びルイズの胸に吸い込まれる。
それはルイズの傷を瞬く間に治していった。並の治癒魔法の何倍も強力だ。そしてルイズはゆっくりと立ち上がった。
「…何が、起こっている」
左腕を再生し終えた玄武神も、これには驚きを隠せなかった。ただの人間がナーブ・ケーブルを行使する。ありえないことだった。ルイズが彼にとっての、脅威の存在へと再び切り替えられる。
「死に損ないが!」
玄武神は蛇槌をルイズに放った。だが量子ビームは見えない壁に弾かれるかのように、ルイズに命中することはない。
「馬鹿な」
そしてルイズは玄武神から距離を置いて立ち止まると、無言のままに両手を前に上げる。開いた掌を胸の前で止め、ルイズの口から漏れた言葉が、神話の武器を織り上げる。
ルイズの後ろ、何もない空間から黄色い棒のような物が四本伸び、両方の脇の下と肩の上を通って、先端がルイズの手のひらの辺りで静止した。
そしてその棒とルイズの掌の作る輪の中に、光の玉がひとつ生まれる。
「…馬鹿な!」
玄武神はそれをただ黙って見つめることしか出来ない。
光の球は見る間に大きくなり、空間を覆い尽くす程までに大きくなった。ルイズは掌を離し、再び口を開けた。織り上げられる神代の言葉。
『雷焔(プラズマ・フレイム)』
瞬間、光の玉は解き放たれ、極太の光の奔流となり玄武神に向かって真っ直ぐに飛翔した。すかさず盾を向ける玄武神。フィールドエフェクトが、プラズマフレイムを防いだ。
だが、生み出される光の奔流は盾を構える玄武神を容易く後ろに押しやり、フィールドエフェクトにひびを入れる。後退する玄武神。
もう逃げる場所など無い。ひびは深くまで到達し、ついにはひびは盾にまで入る。
「嘘だ…負けるはずが無い…」


831 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ EP7「捕縛」:2007/11/20(火) 23:00:01 ID:a8vfVWUs
そして、限界点。
盾は砕かれ、光の奔流は玄武神を吹き飛ばした。灼かれていく装甲。光の奔流は周囲の木々をなぎ倒し、玄武神を数十メートルも押しやった。
止まる奔流。ルイズの周囲に展開されていた棒は粒子化し、消滅する。ルイズはぼう、とただその場にたったまま、先ほどまで玄武神がいた空間を凝視する。
オニクスは制御を取り戻し、起き上がった。そして玄武神に歩み寄り、その手に剣を取る。
顔を上げた玄武神の顔面に、オニクスは容赦なく剣を突きつけた。
「容赦はしない」
「……まだだ、まだ死ぬわけにはいかない…」
つぶやく玄武神。オニクスは剣を振り上げる。
「死ね」

その時だ。
木々の奥から、一条の閃光がほとばしった。光弾は剣を弾き飛ばす。
「!」
これをチャンスとばかりに玄武神はオニクスの顔面を蹴りつけ、よろけるオニクスを無視して飛び上がり、飛翔した。
天高く舞い上がる躯体は、そのまま周囲の草木を揺らし、オニクスに背を向けて飛び去っていく。
「待て!」
すかさず追おうとするオニクスだったが、損傷のせいか機能が戻らず、すぐに膝をついてしまった。
彼は追うのを断念し、立ち上がって自分を助けてくれた…自分の主人の方を振り向く。
彼女はその場に突っ立っていた。オニクスは彼女に近づき、声をかける。
「…ありがとう。すまない」
「………」
「…ルイズ」
「………」
だが、彼女は何の反応を示すこともなく、突っ立っている。瞬きもしなければ、首を向けることもない。
「…ルイズ」
オニクスはルイズの肩に手をおいた。
その瞬間、ルイズはふらりとバランスを崩して、地面に崩れ落ちた。まるで糸の切れた人形のように。急いでオニクスは膝をつき、ルイズを抱き上げる。
「…やはり、神の力を人間が行使するには無理があるのだな」
モンモランシーの時と同じだ。ギガンティックは頭像の無尽蔵の力がある限り、いくらでも力を使うことが出来る。だが人間は違う。
魔力を水に例えた場合、ギガンティックを広大な海だとすれば、人間は広さは違えど水たまりに過ぎない。使えば無くなるのだ。
さらに一度に多くを引き出すのにも限界がある。これでギガンティックにおける必殺技クラスの技を行使したのだから、魔力切れで倒れて当然だ。
「…無茶をして」

ルイズがその日、眼を覚ますことはなかった。
ルイズは保健室に連れて行かれ、そのベッドで今も眠っている。
ギーシュの方も保健室に連れて行かれたが、ギーシュはすぐに目を醒まし、すぐに自分で歩けるようになったので、授業に復帰した。
ちなみに、強力になった力は、元に戻っていたようだ。

その後も授業は滞りなく行われたが、やはり話題はギーシュとオニクスの決闘中に突如現れた紫色のゴーレムのことであった。
オニクスを叩き伏せたアレのことですぐに学園中は大騒ぎになり、主が不在の間、オニクスは好事家の生徒達から、さながらスキャンダル疑惑を報じられたアイドルのように逃げ回る日々を過ごした。



832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:03:27 ID:oU5m/j1Q
>>1

833 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ 今更ながら武装解説:2007/11/20(火) 23:06:04 ID:a8vfVWUs
知らない人のために、これまで使った武器の捕捉。

・ムラクモソード
アレスとオニクスの標準装備。ナーブケーブルを纏った両刃剣。

・ライトニングソード
ジュピターの装備。雷の剣で、プラズマを物質化している。
雷を操ることが出来る。

・ボルカノハンマー
ウルカヌス氓フ装備。ハンマー状の手持ちミサイル・ポッド。
先端が展開し、ミサイルを放つ。

・蛇槌
玄武神三号の装備。杖状の武器。
量子ビームと2本の鞭を装備する。

・亀甲盾
玄武神三号の装備。盾。
フィールド・エフェクト(いわゆるBシールド)を展開し、高い防御力を誇る。

・決闘銃(ドゥエーリ・ルゥジョー)
ユーノワヲの装備。レーザーライフル。

・プラズマフレイム
ネフティスァの必殺技。強力無比なビーム。

・Emシェイカー
イシュタルェの装備。重力を操り防御フィールドや射撃を使うことが出来る。


834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:07:33 ID:Sxlt5+6t
まずsageな支援

835 :ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ:2007/11/20(火) 23:07:46 ID:a8vfVWUs
次 回 予 告

この地に現界した神は
何も一人だけではない
ただ、この世には
順番という物がある。

次回、Intermission「空白」 時に、空白が物語を左右する。

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:09:11 ID:H17p0lSC
親切な俺が内気なシエスタの言いたいことを代弁するとだな
不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
ってことらしいんだよね

837 :ギガンティックゼロの中の人 ◆8J9uQZJJKQ :2007/11/20(火) 23:11:06 ID:a8vfVWUs
今回はこれで終わりです
sage忘れてましたすいませぬ

執筆ペースが日に日に遅く…

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:18:34 ID:C26fa2i3
解説とか文章内でやってほしかった。



839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:19:12 ID:Z3FGoIbw
いまさらだがトランスレーターのいないギガンティックは
作品の特色の半分を自主放棄してるような気がするなぁ

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:31:36 ID:dTToZw/7
乙ですたー。

デジモンのキャラ召喚。
大輔とブイモンがガンダールヴ、
賢とワームモンが心優しき神の笛なのでヴィンダールヴ、
伊織とアルマジモンが知識の紋章持ちなのでミョズニトニルン、
京とホークモンが残ったので記すことすら憚られる使い魔
という電波を再受信した。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:32:50 ID:oRmhfBmY
ギガンティックの人乙。

プロットを書き上げて読み直してふと思うこと。
わざわざクロスさせて書く必要ない気がてのがよくある…。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:34:12 ID:dTToZw/7
>>841
あるあるorz

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:38:49 ID:YZk1C+1c
>>841
     __.. -―─ 、__
    /`       三ミー ヘ、_
  ゝ' ;; ,, , ,,     ミミ  , il ゙Z,
  _〉,..    ////, ,彡ffッィ彡从j彡
  〉,ィiiif , ,, 'ノ川jノ川; :.`フ公)了
 \.:.:.:i=珍/二''=く、 !ノ一ヾ゙;.;.;)
  く:.:.:.:lムjイ  rfモテ〉゙} ijィtケ 1イ'´
   〕:.:.|,Y!:!、   ニ '、 ; |`ニ イj'  逆に考えるんだ
   {:.:.:j {: :} `   、_{__}  /ノ
    〉イ 、゙!   ,ィ__三ー、 j′  「クロスオーバーもNOBORUの掌の上だった」
  ,{ \ ミ \  ゝ' ェェ' `' /
-‐' \ \ ヽ\  彡 イ-、    と考えるんだ
     \ \.ヽゝ‐‐‐升 ト、 ヽ、__
      \  ヽ- 、.// j!:.}    ` ー 、
       ヽ\ 厶_r__ハ/!:.{
          ´ / ! ヽ



844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:47:01 ID:mCLvxwK4
>>843
俺たちはノボル神の掌で全裸ダンスをしているってことですねっ!

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:54:21 ID:Fg4L7DzK
むっちゃ強いキャラ呼び出してそれこそ出鱈目な展開にするというのもありだと思うよ。
メガテンのルシファー陛下やらDBのフリーザ様やらダイ大のバーン様みたいな
星一つ軽く壊滅させれるキャラを召喚とかな

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:56:32 ID:iAkIc/ka
>>844
待て!!ネクタイと靴下を忘れるな!!

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:56:46 ID:C26fa2i3
どうやって続けんだよそれでwww


848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:58:21 ID:RlR1SJ7W
>>847
フリーザ様はトランクスに殺られた直後で力を失ってるとかでいけるぞ

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 23:59:15 ID:BsM3SJgu
だからほとんどのSSは未完なんだよw

まとめwikiみてみな。完結したのはいくつだよ

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:02:02 ID:nNUc5KAt
>>848
少なくともそんな発想の書き手は勘弁な。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:02:20 ID:NnW8z7Gw
地味に世界征服をたくらむ話とか。
バーン様あたりは、恐怖で支配しても仕方がないと思ってそうだし。


852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:05:23 ID:qp5PLi8Y
どんな展開だろうが結局は書き手次第てことで
律儀な人だろうが仕事やら学業やらで蜜柑はよくあること

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:07:43 ID:So/dUvUf
完結していない長編はどれくらいあるんだろ。
多くて数える気にもならない…。

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:16:26 ID:4nNWB2Sj
帰れないと知って喜ぶようなやつはいないんだろうか
もしくは還す方法が無無いことをハルケギニア側が絶望するような奴

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:18:07 ID:8X9NEvfJ
帰れないで喜ぶ、か

元の世界で重罪を犯して逃亡中だったりとかかね。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:23:38 ID:+pylavqm
>>845
よし、例の神聖四文字のハゲを一柱召喚してみてくれ

「我をあがめよ……」

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:24:06 ID:PqAomTYR
自宅警備員な俺たちもじゃね?

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:26:26 ID:NnW8z7Gw
>>854
子ネタで貧乏神を呼んでたと思う。


859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:26:28 ID:bLjbh/XT
有名だったり強すぎたりとかで元の世界に居づらくなって、召喚されたのを渡りに船と一平民生活をエンジョイとかってのもあるか。

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:26:49 ID:8X9NEvfJ
>>857
もう、2chができなくなるんだぜ。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:27:05 ID:jbBb+WPx
トライガンのミッドバレイ・ザ・ホーンフリークのような境遇の人か

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:27:25 ID:9oO7qS5w
元の世界に帰れなくても別にこっちで冒険すればいいかと割り切れるキャラを一人知ってる。
某イースの赤毛の勇者だ。
ワルドたちを倒したらルイズの元からトンズラ

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:27:34 ID:je8FjvEm
綾崎ハーマイオニーだな

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:32:15 ID:NnW8z7Gw
ネウロとかも、そこがどんな場所でも気にしないだろうな。

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:33:38 ID:8X9NEvfJ
世界の全てから逃げていた浅羽と伊里野(イリヤの空、UFOの夏)
同じく逃亡中だったシュウジとちせ(最終兵器彼女)

帰れなくても構わない、じゃなくて、帰れない方がいいってレベルのは少ないな。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:33:51 ID:MHWQqJU8
最終回で命以外総て失った
多分主人公のシン・アスカは

867 :ゼロのトランスフォーマー:2007/11/21(水) 00:34:49 ID:U4UuSx/4
小ネタ投下予約します

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:34:52 ID:4nNWB2Sj
>>859
イオナズン喰らって
「無駄とは言わない」「だがこの程度で僕は殺せない」
の人か
もしくはネクロノームの連中
探してみると意外と出るな

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:35:28 ID:8X9NEvfJ
どくさいスイッチで、世界でたった一人になってしまったのび太

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:37:08 ID:4nNWB2Sj
>>867
どうぞどうぞ

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:37:38 ID:MHWQqJU8
私にいい考えがある

支援だ

872 :ゼロのトランスフォーマー:2007/11/21(水) 00:38:28 ID:U4UuSx/4

もし、ルイズが召喚したのがサイトでもスタスクでも無くあの伝説の司令官だったら……?

そんなイフを越えたイフが、ここに実現したとすれば。
伝説の指令官コンボイは、いかなる判断をこのハルケギニアで下すのだろうか。

そのいくつかを、これから御覧頂こう。

――inアルビオン・ニューカッスル


『私に良い考えがある。
 せっかくこのニューカッスル城が浮遊大陸の隅っこにあるんだ。
 敵を城内に誘き寄せ、直後我々はマリー・ガラント号で脱出し、大陸の先端を虚無で爆破させて、
 ニューカッスル城ごと敵を地上に叩き落そう』

えげつない上に滅茶苦茶な良い考えである。
王党派は藁にも掴む思い出賛同したが、無論作戦は失敗した。定石通り、ワルドは裏切りウェールズは殺され、
救援に来たタバサ達に心底安堵感を覚え、シルフィードに乗ってアルビオンを脱出した。

だが、背中に人間を4人乗せ、口元に巨大モグラを銜え、
両腕でコンボイを担ぐシルフィードの体力の限界はすぐに訪れた。
おもいきゅい、の一言で、シルフィードはアルビオンを脱出して間も無く、空中でコンボイを離してしまう。

『うをっ、うをぉぉぉぉぉぉっ!!!!』

重力に従い真っ直ぐ墜落するコンボイ。タバサがレビテーションで救おうとしたが、間に合わなかった。
けたたましい雄叫びを上げながら、コンボイは地上に墜落したが、どっこい生きていた。


――ある日、シエスタの故郷に遊びに行った時の事。

『私に嫌な予感がする。その竜の羽衣とか言うのは、実は我々の敵ではなかろうか』

コンボイの嫌な予感は必ず的中する。
案の定、竜の羽衣の正体は、実はスペースシャトルだったのだ。

『久しぶりだな、覚えているか? 俺はアストロトレインだ! 死ねぇ、コンボイ!!!!』

『うをっ、うをぉぉぉぉぉぉっ!!!!』


――その翌日

『私に良い考えがある。実は別の誰かがアイアンハイドあたりを召喚していて、
 きっと我々の心強い味方になってくれるはずだ!』

コンボイのその考えは一応半分は的中した。
メンヌヴィルの召喚した使い魔がまさしくアイアンハイドだったのだ。が、
アイアンハイドはアイアンハイドでも、真っ赤なボディで冷凍ビームを発射するアイアンハイドでもなく、
漆黒の体躯で両腕の大砲を人間に向けて運試ししようぜと抜かすアイアンハイドでもなく、
マイクロン伝説で何故か戦車に変形する破壊大帝の忠実な側近をしてたアルマダアイアンハイドだったのだ。

『問答無用で死ねぇ、コンボイ!!!』

『うをっ、うをぉぉぉぉぉぉっ!!!!』


873 :ゼロのトランスフォーマー:2007/11/21(水) 00:40:00 ID:U4UuSx/4

――対レキシントン号

『私に良い考えがある。
 そのフネとやらの動力が石ころならば、その石ころを積んでる貯蔵庫に銃で穴を開ければいいんだ』

ヴェルダンデと協力し、タルブ上空を飛行するレキシントン号の真下に穴掘って出たまでは良かったが、
すぐさま敵に見つかってしまい、慌てて穴に逃げ込もうとしたのだが

『ええい邪魔だこのデカモグラが!! うをっ、うをぉぉぉぉぉぉっ!!!!』

ヴェルダンデが邪魔で、そのまま集中砲撃を喰らってしまった。
ちなみに、レキシントン号はジュリオの使い魔アズーロに乗ったルイズが虚無の力で撃沈した。


――閑話休題

『ルイズ、私にはコンボイとはまた別のもう1つの名があるのだよ』
「へぇ、どんなの?」
『オプテプティマシプイムだ。
 いや、違うな……、オティプスムライプ? 待てよ、オティムプスライムだったか? どうだったかな?』
「私に聞かないでよ……」


――対アルビオン7万群

『私に良い考えがある。
 マトリクスを敵大群のど真ん中で開放すればなんとかなる!!!』

この作戦は珍しく成功した。
なのだが、戦いの後、意気揚々とトリステインに帰ろうと脱出船に乗り込もうとした時、
うっかり足を踏み外して、またもやアルビオン大陸から地上に墜落してしまったのだ。

『うをっ、うをぉぉぉぉぉぉっ!!!!』


如何であっただろうか? いかにコンボイが伝説と称されるかを察していただければこれ幸いである。
しかし、そんなマヌケながらも、懸命に物事を解決しようとする姿勢に、
コンボイはトリステイン学院内のわりかし多くの生徒から「司令官」と親しまれていた。
今では、アンリエッタの近衛隊、水精霊騎士隊の事実上の「司令官」として、充実とした毎日を貪っている様だ。
ただ、司令官なのに誰も作戦には従ってくれないのが目下の悩みらしいが。

『私に良い考えがある。モンモランシーが開発したこの秘薬をハルケギニア中にばら撒けば、
 争いなど起こらずにきっと世界は平和になるだろう! さぁ、水精霊騎士隊、出撃!』

無論、誰も腰をあげなかった。


874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:41:27 ID:mdi48ySI
酒宴

875 :ゼロのトランスフォーマー:2007/11/21(水) 00:41:35 ID:U4UuSx/4
以上です。
途中、「思いで」の所が「思い出」に間違えてました。

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:42:27 ID:25SNhDbZ
さすが大惨事はコンボイ総司令官のお家芸だな!
GJっしたー

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:44:15 ID:4nNWB2Sj
何処が「良い」考えだよwww
GJ!

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:46:03 ID:Hbv8oD3t
トランスフォーマーの詳細知らんけど、
常に裏目が出ちゃう可哀想な奴なのか?w

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:49:09 ID:LsUEXoeO
>>875
原作読んでないことはわかった

アルビオン突入の時点では虚無使えない

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:49:46 ID:8dNV2GC+
>>878
wikiでコンボイって調べてみろ
能力欄の所を見ることで彼がいかに偉大かがよく分かる

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:55:51 ID:bbsa99Qo
玄田の悲鳴が脳内再生されて吹いたw

882 :ゼロのトランスフォーマー:2007/11/21(水) 00:57:09 ID:U4UuSx/4
>>879

(作画ミス)の類のギャグのつもりでしたが、描写不足でした。失礼しました。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:57:47 ID:Hbv8oD3t
>>880
読んできた
人望:S 作戦立案:C−   よく生まれ変わる

って感じか

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:01:04 ID:HB6kzu7M
>>879
そういう設定上の矛盾が多いのが
トランスフォーマー

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:01:46 ID:RTGn9W+b
過去には隠し子のいたコンボイも居たしなw

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:02:53 ID:gp2VBtVg
>>878
呉学人や海のリハクと丙丁付けがたい逸材。

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:08:27 ID:4nNWB2Sj
>>886
甲乙じゃねえのかwww
丙丁じゃ微妙さランキングみたいじゃないか

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:10:37 ID:TsLJec8T
彼のいい考えは王大人の「死亡確認」くらい信用できるからな

889 :u^:2007/11/21(水) 01:11:30 ID:4rnSTSAW
「やぁ、みんな、電話ありがとう。
今日はみんなに悲しいお知らせがあるんだ。
実は、コンボイ司令官が戦いで亡くなってしまったんだ。
だけど、コンボイ司令官は死に際に謎の言葉を残したんだ。

その言葉とは『ロディマス』!

みんなもこの言葉の意味を考えてくれ。
あ、それから、電話する時は番号に気をつけてくれよな。
デストロンに盗聴されるといけないからな。それじゃ。」

昔こんなのあったな。。。

890 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/11/21(水) 01:12:31 ID:+aRECJmb
覚悟完了! 当方に投下の用意あり!

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:16:30 ID:4rnSTSAW
その言葉とは 『支援』!

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:18:11 ID:eCXT4g2a
支援こそ我が存在の証明……!

893 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/11/21(水) 01:18:59 ID:+aRECJmb
「きゅい。クザク、鼻血はもうだいじょうぶ?」
「我を心配する暇があるのならその間に服を着ておれ…………」
「りょうかいなのね」
叢の向こうで自分の貸し与えたマントと上着を着ているであろうシルフィードに
声をかけ、九朔は深い溜息をついた。
さてもさても情けない話である。素っ裸の女をみたぐらいで鼻血を出し、
あまつさえその女に介抱されるとは。
しかもそれが人に化けたシルフィードだというのだから尚情けない。
木にもたれ、シルフィードがどこからか持ってきたてぬぐいを鼻に突っ込み
止血している様など到底人に見せられるものではない。
はっきりいってこれはかなり、恥ずかしい。
「うー、クザクの上着とマント借りたけどこれでいい?」
「ようやく着たか。まったく汝のおかげで我………は………」
「きゅい?」
視線の先にあるシルフィードを一瞥し、九朔は言葉を失った/時が止まった。
上着を羽織り、マントをパレオのように腰に巻いているのは良かった。
服は着ているのだ、何も問題はない。言ったとおりだ。
しぶしぶだったが言う事を聞いてくれたのだ、何も問題はない。
だが、なんというか、まあ、かなり、非常に、とんでもなく、うん、際どい。
素肌の上から直に男物の上着を羽織ってあるわけだからそれはつまり二つの
ふくらみ分のゆとりが胸部分にたりないわけで双つの果実はしっかり
押し込められて寄せられてぼんきゅっぼーんでああこれは選択をしくじったと
思うや下に視線を移せば女性らしさを強調する引き締まった臀部は紅の外套を
腰に巻いたお陰でよりラインが強調されはちきれんばかりの太もも。


なんつーか、いただいちゃって良いっすかね?
ほら、こうやって色々やってると溜まるものもあるわけですから?
暴走する若さとか思春期ちゃんを、おーいえす、おーやっはーしたいわけで?
いや、一応毎日ブチマケはしてるわけですけど、ほら?
ブチマケばかりじゃなくて給水塔の上でストロベリたい年頃ですし?
毎日同じものを食べていると飽きるからたまには別のものも食べたいなぁ、とか
思わなかったり思ったりするわけで。
いや、好きですよ? 好・き・だ・け・ど!
食べたいものは選り好みしちゃいけないってパパもママも昔から言ってます!
だからね、僕ちゃんモラルというそんな道理をぶっ飛ばして天井突き破ってたまには
こうやってこの無垢な身体をこの心の中のドロドロとした欲望ちゃんの解放の
ためにその鍵穴にスピンオンしたいんどぅえす!
神だって演じたいからアダムとイヴのカルネヴァァァァァレッッッ!!
二次創作だからできる別ルートのジャングォォォォォッッ!!
いざいかん、めぇるひぇんの世界! 文字だけの禁断のヘ・ヴ・ンっっっ!!
え? 目が充血してるって? あはは嫌だなぁ、オッドアイですから!
血走ってるって? だからオッドアイですからぁ!


「きゅい? どうしたのねクザク、ボーっとしちゃって」
「――っ! な、なんでもない!」
一瞬別世界からの電波を受信していたようだ。我に返り、九朔は邪念を振り払う
ように頭を大きく横に振り顔を両手で引っぱたいた。
なんだか酷く懐かしい感覚の電波ではあったが、すさまじくおぞましい何かでも
あったような気がする。
何故だろうか、嫌悪と郷愁が同時に襲い掛かって複雑な心境である。
だがしかしだ、ああそうだ、破廉恥は良くない、よろしくない。
騎士たる者淫らな思考に惑わされてはいけない。
ああ、まったくだ。

894 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/11/21(水) 01:21:44 ID:+aRECJmb
「顔がまっかなのね」
「大丈夫だ、何も問題はない」
「う〜ん………まあ、そう言うのならそれで良いのね!」
よっこいしょと腰を下ろし、ニコニコ笑顔でシルフィードがこちらに
視線を送ってくる。
「なんだ?」
「えへへ〜」
心底嬉しそうな笑顔でこちらを見てくるのを見ると、果たして20そこらの
容姿が10代前半の少女のものに見えるから不思議だ。
いやいやそういう事ではない。何故、こんなところに連れて来たのか
理由を聞かねば。
「汝、とにかくだ。どうして我を――」
「なかまね! うん、やっぱりクザクとシルフィは一緒!」
「は?」
さて、またも話が見えなくなった。というより先ほどから言葉を遮られて
ばかりのような気もするがそれは仕方ないとして。
「仲間、とは?」
「きゅいきゅい! まー、またまた冗談ばっかり言ってクザクったらひどいのね!
 こうしてわたしもおんなじ姿になったんだから隠す必要なんてないのに!」
もうやだだわ、と自信満々に肩を叩いてくるのは良いが話が見えない。
いや、そもそも最初から互いの理解が食い違っているような。
「済まぬがシルフィード、汝が人に化けることは理解したがそれが我と
 如何なる関係があるというのだ?」
「んもう。だから冗談はやめてほしいと言ってるのね。シルフィは韻竜だから
 変化の魔法がつかえます。クザクもギーシュさまと戦ったときにすっごい
 先住魔法を使ったのね、だからなかまとシルフィはわかったのです!」
ああ、なるほど。ようやく九朔も理解した。
そして同時にシルフィードに対してすまなく思う。
「シルフィード」
「で、で、でで? クザクはいったいどちらの方なのかしら?! 変化も使えて
 あんな遍在みたいなのからびゅーんってすぅ〜〜っごい風を巻き起こして
 そしたらすっごいパンチ! ねえねえ、クザクはどちら様!?」
「いやな……」
「だいじょーぶだいじょーぶ。シルフィってばクザクがどんなにす〜〜〜っごい
 先住の生き物でも驚いたりしないのね。シルフィは長生きです、えらいのです、
 かしこいのです!
 だってお父様やお母様、あとあとお姉さまにも色々教えてもらってるから!」
「だから……」
「あ、そうね! 今度はお姉さまも呼んで一緒に行くのね! うんうん、
 そしたらお姉さまもシルフィがおしゃべりするお許しをちょ〜っとはゆるめて
 くれると思うのね。やった、やった! シルフィだいばんざい!」
一人ハイテンションで突っ切るシルフィード、この後を思うとより一層すまない
気持ちになってきた。
「シルフィード」
万歳を繰り返すシルフィードの肩にクザクはゆっくり手を置いた。
「ん? クザクってばどうしたの? あ、正体教えてくれるのね!」
ああ、その屈託のないキラキラと輝く瞳が痛い。
「で、で!? クザクはいったいどこの――」
「シルフィード、落ち着いて聞け。我は幻獣ではない、人だ」
「きゅいきゅい! 何を言うかとおもえばまたまたごじょうだんを、なのね。
 さっきもだけど、そんなのではわたしは騙せません!」
先ほどと同じように、んもう、と肩をぽんっと押すシルフィードだが、
「いや、冗談ではない。本当だ」
九朔の真顔を見てようやく嘘ではないと気づいたようで、すーっと顔を
竜の姿のときと同じくらいに、いやそれ以上に青ざめた。
ああ、悪くないのに締め付けるような痛みが胸を襲う。
「じょじょじょ、じょーだんなのねっ。クザクは冗談がおじょうずなのね!
 にんげんの姿になったのにだますのはひどいのです!」

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:22:29 ID:hSql2sJW
紫煙だ間に合え

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:22:46 ID:smOU663k
>ああ、まったくだ。
ああ、まったくだ。と呟きつつ支援。

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:24:38 ID:k+k3Ztdy
しえん

898 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/11/21(水) 01:25:26 ID:+aRECJmb
あははと青ざめた顔で笑いながら、九朔の顔を指差すシルフィードに
首を振って否と九朔は答える。
「う、うう、うううそね。うんうん、シルフィが間違えるとかなーい、
 なーい、ないなーい。そんなのありえなーい」
「……済まぬとは思うがな、現実から逃げてもどうしようもないぞ?」
青ざめたままシルフィードが硬直した。
なんというか酷く申し訳ない気分になる、まったく悪くないのだが。
凍りついたまま身動き一つしないシルフィードをさてどうやって慰めるべきかと
考える九朔であったが、そう考えた時には既にシルフィードに押し倒されていた。
「どうしようどうしようどうしようどうしよう!? わわわわたし喋っちゃった!
 おこられちゃう! ごはんたべれなくなっちゃう! 大ピンチなのね!!」
マウントポジションで九朔の胸元を掴み振り回すシルフィード。
丸く大きな瞳から滝の如く涙を流してうろたえるその様はまるでカートゥーンの
キャラクターのようだが、本人にとっては切実極まりない話なのに違いない。
押し倒されているというのにやたらめったら冷静に観察していた九朔では
あったがその危機的状況の理解までにかかった時間は一瞬であった。
半裸の女性(穿いてない、地肌に上着一枚)が胸元はだけた己の腰あたりに
跨っている。
うむ、これは激しくまずい。
傍から見ればもう、これは逃れようもないほどに確実にどこまでも
まるっと最悪の想像しか出来ない光景である。
こんなの人に見られた日には何を言われたものか分かったものではないのだが、
だがしかし悲劇とは得てしてそんなときに起こるものである。
「ねえタバサ、本当にここでよかったの―――って、あらま」
「…………ん」
「わっぷ! ちょ、何いきなり立ち止まってんのよツェプルス……ト………」
林を掻き分けて現れる3つの影。
そして同時それが魔法学院の生徒且つうち二人がルイズとタバサであることに
気づき最悪の状況到来を実感。
「なんかお取り込み中のようでしたわね、おほほ」
「………」
「なっ……ななな……なななななななあぁぁ!?」
一人は嬉々と、一人は無言で、一人は呆気に取られと三者三様の反応。
脳内に浮かぶ三択の選択が全て『現実は非情である』しかないというのは
これ如何に。
「こ、このぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
そして振上げられる杖の向こうにルイズの憤怒相を視認し、思う。
「きゅ、きゅい! お姉様これは――――あいたー!」
主人を見て逃走を図るシルフィードにお仕置きとばかりに杖を叩き付ける
タバサを見て思う。
「え? ちょ、ちょっと二人とも!?」
同時行動した二人に驚く褐色の少女を見て思う。
そして、閃光と共に衝撃抱えて遥か空高く舞い上がり、一瞬の浮遊感の後超速で
ニュートンの法則に従い落ちていく最中に、思う。


――――これからが本当の地獄だ




899 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/11/21(水) 01:26:45 ID:+aRECJmb
投下終了!

作者近況:二足の草鞋は一つ履き直せば一つが脱げる。無ー惨無ー惨

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:28:00 ID:PEXwTz6f
ちょwwwwベジータ様wwwww
そういえばエリートで強いけどボス格には凹られるあたりベジータ様っぽいよね支援

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:33:00 ID:5SnOM4gA
>食べたいものは選り好みしちゃいけないってパパもママも昔から言ってます!
いやいや
ママは言わないだろwそんなこというのはおまいのパパだけだwww

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:35:33 ID:YgvA7YuZ
容量的にそろそろ次スレが必要に……

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:35:55 ID:hSql2sJW
双剣の人乙
レス900、480kB越えとそろそろ次スレの季節ですね

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:36:27 ID:J7whpanG
ロリペドパーパ自重wwwww

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:38:48 ID:TsLJec8T
この電波あのキ○ガイが発信元じゃねえだろうなwwww

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 01:58:43 ID:TgY9Rjds
乙であります
>>905
残念ながら電波の発信源は間違いなくオッドアイのぱーぱでしょう
ドラマCDで若さゆえの欲望でエセルお持ち帰りしたりしたし
文字の世界だしっ!

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 02:34:19 ID:rQiOkBwt
ゼロの使い魔には四つの系統、使い魔、秘宝、ルビーと“4”が多い。
あ、そうだ四神に関係する話を書こう!→ふしぎ遊技と月華の剣士を思い付いた。
よし、月華の剣士にしよう。

召喚されるのは一条あかり、はぐれ人形のどちらか。
聖地=地獄門とか。
金髪・紅眼で口が悪いシエスタがデルフを振り回して雷を叩きつけている。そんな光景が目に浮かぶ。
「見せてやるぜ、あたいの本気を!」とか
青龍 シエスタ
朱雀   ?
白虎   ?
玄武   ?

絶賛構想中

ふしぎ遊技は避難所専門になるだろう。6時からあってたアニメは今なら絶対深夜と思う。

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 03:08:54 ID:9FtyrjZe
五行(地水火風空)マイナス1(空)の方が意味合いとしては近いわけだが

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 03:25:57 ID:FFYfGzEW
双剣の人乙。確かに二束の草鞋は修羅の道なのはあの人やその人を見てもわかる通り。
けど俺はこっちの記憶喪失九朔もあっちの三位一体九朔たちも期待して待ってるぜ。
何時までも待ち続けてやる……。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 04:28:39 ID:BFhj8PmH
西洋の四大て「ぼくのこれが世界の最小単位だと思うもの」の寄せ集めなんだっけ
ある意味全部虚無w

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 04:37:24 ID:nQfDTm6x
>>907
5番目の属性のルイズがラスボスにwwwwww

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 04:44:42 ID:BS4gBQha
ふと思ったんだが、ハニー(アリスソフトシリーズ)みたいな
絶対魔法防御を持ったキャラとか種族を召喚したらどうするんだろう?

ハニーならメガネかければホイホイついてきそうではあるが

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 05:49:49 ID:rzfdvFgR
>>912
タバサがハニー体質になってしまうではないか

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 05:49:59 ID:RXGJW3d6
ハニホー!眼鏡っ子発見!

身震いするエレオノール姉さまですか。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 05:51:00 ID:pPQeTo6x
>>912
いやむしろメガネキャラが召喚する方向で。

ロングビルとしてハニー召喚したマチルダ姉さんが、延々メガネを掛け続けるとか。
あと、タバサがハニーキングを召喚して復讐の為の力を得る代償として、ペットorハニ子化とか・・・・・・

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 05:53:57 ID:RXGJW3d6
スーパーハニー「改造するよー」

そしてスーパータバサに……

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 06:04:31 ID:jJSHf4hJ
気がついたらハルケギニアがハニーに乗っ取られてると。

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 06:04:53 ID:Brw3y25M
480kb超えてますので新スレ立てますよ。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 06:08:48 ID:Brw3y25M
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part85
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1195592885/l50


920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 06:28:57 ID:/XIKyVgh
ハニーと聞いて虚無もびっくりの元祖?魔法少女が思い浮かんだぜ!

ルイズが全裸で変身するようになって、シエスタがおっぴろげキックを繰り出し
フーケがあばしり一家で、オスマンの服装がハレンチ学園の校長
という珍妙な光景が続いて鮮明に思い浮かんだ自分は大人しくピンク板……でなくダイナミックスレに逝きます

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 07:09:39 ID:AyGnQdkh
>>920
そして特大ジャックナイフになるデルフ。

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 07:32:02 ID:tQbKd0Wd
召喚される不動明はどれが良いですか

  原作版
  アニメ版
→バイオレンスジャック

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 07:36:23 ID:wvFRW/OS
1000まで行きそうにないね。500kならミッ○ーマウスを召喚。

エルフや虚無も真っ青なディ◎ニーがハルケギニアまで
ミッ○ーマウスを取り戻しに来るぞ。

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 07:42:18 ID:AyGnQdkh
>>922
トリスティン地獄地震発生のお知らせ。

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 07:45:23 ID:RTGn9W+b
500kbならぞくぞく村から魔女のオバタンかゴブリンさん家の七つ子ちゃんを召喚。
ゴブリン一家はとんがり耳だからエルフの赤ん坊を召喚したと勘違いされそう。

そういえば、七つ子ちゃんの話の巻末のあみだで
力持ちの子の将来が【女子プロレスラー】になっていたのには吹いた。

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 08:10:36 ID:v+QLb0aF
500kbならサンサーラ・ナーガ2を絡めて小ネタを書く

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 09:09:56 ID:3eBTUcZ7
500kbなら初代ハロ、Vガンハロ、ピンクハロ、ロックオンのハロ召喚

928 :元気が出るメイジ(1レスのネタ):2007/11/21(水) 09:19:19 ID:1fwVLLPf

ルイズ・フランソワーズ・ラ・ヴァリエールは始祖ブリミルと五つの力のペンタゴンに祈った
「この宇宙のどこかに居る偉大で万能な、そして魅力的な使い魔よ、我の求めに応じ…」

    『なんだコノヤロー!』

ルイズはビートたけしを召喚した

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
『では最初のコーナーは「こんなメイジはいやだ」』

”ひどい花粉症”  ”マルチの勧誘をする”  ”部屋から出てこない”

    『次のコーナーは「早朝、目覚まし破壊の杖」です』

「…おはようございます…わたくし心のこもったレポートでおなじみのコルベールです…」
では準備はいいでしょうか?・・・・・・3,2,1・・・ファイアー!」

ドーン!

「・・・・・・・・・・・・・・・何?・・・・・・・・・・・・・」

目覚めたのはすげぇローテンションな素の表情のジョゼフ


  『では、次のコーナーは「勇気を出して初めての告白」、はいそこ、キャーとか言わない』

「・・・こんにちはー!今日はわたくしマチルダが、視聴者の方の恋と告白を応援しちゃいます!」



他にもルイズ出演の「勉強してアカデミーに入ろうね会」、メンヌヴィルの「グレたメイジの里帰り」など
人気コーナーが多数

オープニングアニメは蛭子能収、しりあがり寿、どぉくまんの描くルイズとシエスタ

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 09:29:27 ID:rgzXyaet
>>918-919
中々優秀な奴だな。

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 09:59:00 ID:fQPHjSP0
五行が地水火風空って何だ
それ五行じゃなくて五色じゃねえかい
五行は木火土金水だろう

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 10:11:57 ID:MIpmVft5
500ならデーモン小暮閣下召喚

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 10:15:02 ID:UhfuCeYH
500なら、火竜山の火口に飛び降りた
黒衣の将軍を召喚。
まず、杖っぽい物が鏡から飛び出し、そのあとに黒衣の将軍が

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 10:30:22 ID:f6VV2g+t
>>923
既に語ることすら憚られるものが召喚されている

〜なら〜を召喚というやつはせめてwikを見るべきだと思うんだ。
前スレ(だっけか?)で円環の神に近いお方をマイナーだけど召喚するのはどうか云々などと言っていたうつけ者のようなな。


934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 10:39:15 ID:LsUEXoeO
>>933
wikiどころか>>1さえ見ない小学生が増えてるから仕方ない

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 10:47:48 ID:/bPEZlp1
残念ながら元々>>1を見ないような奴は、>>1を見ろという忠告にも目を向ける事はない

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 11:31:56 ID:ppMbtYCv
小ネタでも別のエピソードを考えてたり、
長編でやってみようとしてるのかも試練。
どっちにしろミッ■■■ウ■は出オチ以外俺には考えつかないけどな…怖すぎて。


それと500だったらプラジナー3姉妹を召喚してみないこともない。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 11:40:09 ID:xfmgfhhg
めげずに、500なら停滞作品多数再開埋め

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 11:43:19 ID:LsUEXoeO
いい加減続き書かないとなぁ……
忘れられてる可能性高いがorz

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 11:43:58 ID:HVFLq/bS
     1を見ずにレスをしたものは死ぬ
      ・・・・・・・。
  (   ) 
_ (__,/ ̄ ̄ ̄/_  
   \/     /
      ̄ ̄ ̄

      カチャカチャ
  ( ゚д) 
_ (__,/ ̄ ̄ ̄/_  
   \/     /
      ̄ ̄ ̄

    ∬∫
  
_,,、        i ̄/_
  ',        ノ ./
  ヽ、___,ィ' ̄

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 11:44:32 ID:QPvcaBG3
そのためのまとめwiki
ゆっくり書いて投下してください。
500なら>938が今月中に投下するように水垢離する

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 11:48:25 ID:LsUEXoeO
今月中か……
真面目に頑張ってみようかなぁ

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 11:50:50 ID:RTGn9W+b
500kbならマジレンの人のが完成する

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 12:39:03 ID:/vJAVDW8
500なら、テッカマンレイピア召喚

どうやって死なないうちに、元の世界に帰すかが悩みどころ
いっそブレード程度には適応できた平行世界から呼ぶか?

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 12:53:54 ID:FOrJtfbK
>>943
テッカマン本編でなくスパロボJとかWとかから召喚とか

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 12:59:17 ID:HA64lFSL
>>930
五色の他は五大ともいいますね。
それに織を入れると六大になりますが…

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 13:01:42 ID:ICVTLjHd
識な、補足

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 13:11:17 ID:DeDoa1QC
>>936
腹黒ネズミかぁ

奴の行進曲を聴くとハートマン軍曹と
ベトナムを思い出してしょうがない

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 16:12:12 ID:o0GGb4Re
500ならリキッド召喚


949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 16:41:06 ID:TLUnM+u5
500なら金色の王召喚

微笑んでるだけ

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:16:04 ID:MIzL+qPE
500なら孝之君

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:22:09 ID:z/rc5HFc
500なら、さよなら絶望先生より臼井影朗を召喚

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:22:30 ID:fUAZAi4g
500kbなら雫の長瀬祐介召喚
電波を使えば魔法も妨害できるだろうし。

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:26:51 ID:KwYv8h70
500kbなら…

           |
       \  __  /
       _ (m) _ピコーン
          |ミ|
        /  `´  \
         ∧ ∧
        (・∀ ・)
        ノ(  )ヽ
         <  >

       \     /
       _ `゙`・;`' _バチュ--ン
          `゙`・;`
        /  `´  \
         ∧ ∧
        (・∀ ・)
        ノ(  )ヽ
         <  >


         ∧ ∧
        (・∀ ・) <何だっけ
        ノ(  )ヽ
         <  >

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:33:06 ID:NRoCujpr
500KBなら、サモンナイトからギアン召還。

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:40:07 ID:U/Yo6a6k
500kbならアンバーの九王子からコーウィン召喚

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:42:16 ID:TLUnM+u5
1kbしかふえてないぞw

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:48:04 ID:BD/1lgFx
495kbなら↓がボクっ娘を召喚

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:52:30 ID:bLjbh/XT
1000にして500kbならWILD ARMS2からエッチでキレイなお姉さんを召喚




+リザード星人がレコン・キスタに参加。ツッコミ時空発生。

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:54:40 ID:CWdMxt7K









960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:54:54 ID:KepGez9K
>>958
ワルドがツッコミ役になりそうw

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:56:17 ID:dX+y/O96
500ならミョズで黒き月の管理者召喚

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 17:57:08 ID:CWdMxt7K
qwerrtyuu
qweterttsytuh
tsustyjnghnhcgjhjtydj
trhjdhjhdkcjdt
srjhdxnjyhfdymysthtrhbg
srthnhdydkudkyhrdxtght

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:06:58 ID:Jg7nOPX/
500ならポスタルデュードさんを召喚

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:07:08 ID:EQgV9kgs
500kbなら
カイバーマンと究極嫁(もしくは社会人)召喚


965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:09:18 ID:Q3uj/f0B
500なら超兄貴よりアドン・サムソンを召喚

兄貴ぃ!それロンじゃー!

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:10:13 ID:L9y8E7Jl
500ならのらくろ召喚
いや、どうするかさっぱり考えてないけど

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:16:41 ID:TLUnM+u5
現在495kb


500なら↓のが償還

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:17:45 ID:/2Fv0vpe
じゃあぼくはサンレッドちゃん!

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:30:01 ID:APaBNcBu
500ならキュルケがギーア召喚

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:43:06 ID:RTGn9W+b
970ならポケスペのお嬢様召喚。

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:44:21 ID:gSUJKfNn
500なら土管くん召喚

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:46:25 ID:Q3uj/f0B
>>968
ならぼくはウサコッツ率いるアニマルレンジャー!


…アレ?どうにも活躍できる気がしないぞ?

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:47:21 ID:IkVdZ++v
500kbなら絶対無敵可憐な声のノエルを召喚。
七英雄でも神聖騎士団長でも自動人形メイドでもない方で。

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:47:29 ID:MLelz+Yh
リュウケンドー召喚っていうのも面白そうだなぁ
リュウケンドー ルイズ
リュウガンオー キュルケ
リュウジンオー タバサ


975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:56:27 ID:jdf4ubxU
500kbなら悪をぶっとばす青年探偵を召喚。
背後霊ならぬ背後巫女とかWTGとかがもれなく付属します。

とりあえずワルドには、ぶっとばされてお縄になるか、お縄になってぶっとばされるかを
選んでもらう。

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 18:58:54 ID:7RA2M+kE
500なら杉小路高千穂召喚
清村役を割り当てられたルイズがクックベリーパイの為に車を追いかける


977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:02:00 ID:SOew8AX8
>>973
アリアンロッドから召喚するなら、リドルの妖精を推してみる。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:05:13 ID:rU0ooaUl
500kbならなのはStSからドゥーエ召喚


979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:07:23 ID:U/Yo6a6k
500kbならパンツァーフロントbisからシュトライバー召喚

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:09:59 ID:ylZhjiI6
500ならギルティギアのエディ本体召喚

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:10:44 ID:EJr858z/
>>975
先住魔法も契約の精霊が小踊りしちゃって無効化になるわけですね

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:11:11 ID:z/rc5HFc
980なら おじゃる丸からうすいさちよ28歳独身様(貧ちゃん付)を召喚

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:11:28 ID:FwNQoDO8
久しぶりに>>1000行くか?

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:13:30 ID:L9y8E7Jl
ならば、1000になったら50レス分の大作を投下する

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:13:41 ID:LsUEXoeO
流石に無理では?

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:13:48 ID:nvUDGJ7E
500kbならサモンナイトの碧の賢帝シャルトス降臨
もしくはカルマエンド後の先生で

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:14:31 ID:L9y8E7Jl
ごめん、やっぱむり

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:15:21 ID:z/rc5HFc
>>983
行くかも知らんね
だが断る。
500kbならカラクリサーカスの白金召喚

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:15:50 ID:M/d/6k+A
>>970
>>970
>>970

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:15:56 ID:FwNQoDO8
1000まで届けっ

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:16:22 ID:EJr858z/
ムシウタより
ガンダールヴに薬屋大助を召喚
ヴィンダールヴに土師圭吾を召喚
ミョズニトニルンに浸父を召喚
そして最後に一人……記すことさえはばかられる――ふゆ●たるを――


992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:17:00 ID:FwNQoDO8
992

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:17:14 ID:+hL2nBPL
500kor1000なら……

そうだな、ロウヒーローかザ・ヒーロー召喚

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:17:56 ID:p2OYYtfx
佐藤十兵衛召喚

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:18:26 ID:M/d/6k+A
>>1000ならマイケルジャクソンがやってくる

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 19:18:55 ID:FwNQoDO8
996

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