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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part74

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:49:12 ID:TH3yhALc
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part73
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1192383143/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

--------------------------------------------------------------------------------
    _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし      ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ      本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l        ・スレタイと違う内容になったり、痛い展開になったりする場合も、避難所に投下した方が無難ね。
              ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。

--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、       ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。
    { {_jイ」/j」j〉      これ以上だと投下できないそうです。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
   ⊂j{不}lつ      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   く7 {_}ハ>      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
    ‘ーrtァー’       ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:51:37 ID:AC5h+w8S
>>1乙。
そしてgrandmaの人の次回投下予告日はやっぱり当てにならんと思う俺、参上。

3 :ゼロのgrandma:2007/10/18(木) 19:52:34 ID:rkR9Uj30
>>1
乙です。

予約が無いみたいなので、2分後から投下します。
よろしくお願いします。

4 :ゼロのgrandma 1/4:2007/10/18(木) 19:54:59 ID:rkR9Uj30
最近、学院長オスマンの生傷が増えたという噂が広まっているそうである。
本当かどうかは不明。なにせ本人から聞いたのだから。
「んな、わけ無いっての」
ロングビルは大量の書類をまとめながら舌打ちした。
そもそも、昨日今日で知れ渡るようなことはしていない。
尻を触ってきた学院長を、八つ当たり気味に叩きのめしたのは数日前だ。
少々力を入れ過ぎたせいだろうか。恨めしそうな目で嫌味を言うだけならともかく、仕事まで増やしてきた。
(まあ、忙しいのは事実だけどさ)
自業自得は否定できないし。
早いとこクビにしてもらおうと、ここ二、三日サボタージュしていたツケである。
これだけ明確な業務指示では、さすがに遊んでいられない。有能秘書に化けた弊害だろう。
「ったく、さっさと放り出してくれりゃいいのにさ」
一日だって、こんな所にはいたくないのに。
文句を言いながらも業務を進めていく。根が真面目である事については、本人の自覚無し。
ちなみに。
コルベール教師がある女性に冷たくされて、相当落ち込んでいるという噂もあるそうだが。
こちらは全くの事実である。

「あら?」
「げ」
息抜きに出たロングビルは、会いたくない顔を見て顔を歪めた。
「そんな露骨に、嫌そうな顔しないで。傷ついちゃうじゃない」
「あんたが、そんなタマかい」
いつも怪しげな笑みを浮かべているくせに。
「だいたいね、あんたのツラ見て好意的になれるわけ無いでしょうが」
「なぜ?」
「言わせたいわけ? 化け物のくせに」
「酷いわねえ。化け物じゃなくて、使い魔でしょう?」
使い魔――リンディは、困ったように眉をひそめた。
いつものバリアジャケット姿だが、数日前からは背中に長剣を背負っている。
「化け物が使い魔やってんでしょ。……それ、使えるの?」
「少しはね」
「へー。少しね。どんな『少し』なんだか知りたくもない」
武器なんか使う必要があるとは思えない。杖無しで、幾らでも魔法を使えるのだから。
「口が悪いわよ。誰かに聞かれると困るでしょう?」
「悪かったね、これが素なのさ。それにそんなドジは踏まないよ」
吐き捨てるロングビル。
だが。
「でも、いつもは丁寧な喋り方が出来るんだから、普段もそうした方がいいわよ」
ほんの僅かに変わった気配に、血の気が退くのを自覚する。
青ざめた顔で横を見ると、リンディのいつもの笑みが目に映った。
冷たい汗が服を濡らす。
「な、何よ。それも命令ってわけ? 言われた通り、仕事はちゃんとやってるでしょ!?」
「あら、命令なんてしてないわ」
足を止めた彼女を置いたまま、リンディは歩き去っていく。
「お願いしてるだけだもの。じゃ、お仕事頑張ってくださいね♪」

「……なにがお願いだよ」
震える足を押さえながら、ロングビル――土くれのフーケは大きく息を吐いた。
アレを使い魔にしてるあの子も、あの子の周りの連中もどうかしている。
第一、あんなのがいる場所に、何故いつまでも居続けなきゃならないのか。
(真面目に働いた上で解雇されるなら、仕方が無いって言われたけどさ。そりゃ無理な注文だっての)
逃げられるものなら逃げたいが、その結果がどうなるのかは、想像もしたくない。
「ま、考えるだけ無駄ってことかね」

『保護観察処分』とやらの期間が切れるまでは、自分に自由など無いのだから。

   ◆  ◆  ◆



5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:55:27 ID:AC5h+w8S
支援

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:56:19 ID:AxrT2i8L
リンディさん鬼!支援

7 :ゼロのgrandma 2/4:2007/10/18(木) 19:57:05 ID:rkR9Uj30
「保護観察? ――って何?」
リンディの提案に、ルイズは首を傾げる
「罪を犯した人を牢屋に入れないで、社会で更生させる手助けをしてあげるって事かしら」
「何で牢屋に入れないわけ?」
ルイズの疑問に、キュルケたちも同感という表情だ。
「牢屋に入れなきゃ、逃げちゃうじゃない」
「うーん、それはそうなんだけどね。何と言えばいいのかしら……」
リンディが口ごもるのは当たり前で。
この世界の法規は知らないし、執行猶予を含む高度な司法制度を説明するのは困難だ。
社会制度やインフラ、倫理観に治安状況も全く異なるのだから。根本的に無理があり過ぎる。
もっとも、そんな事を説明したいわけでもない。
自分の娘の例などを使い、大雑把な説明を試みた結果として――
「つまり、軽い罪を犯した人や子供の犯罪者に立ち直る機会を与えて、それを誰かが見届けるということ?」
「そんな感じで構わないわ」
タバサの要約に、リンディはようやく頷いた。

(そういう事なわけ?)
(多分ね)
ルイズとキュルケは複雑そうな顔で視線を合わせた。
リンディの意図が掴めたからだ。
ここでフーケを捕まえたとしても、どこにも渡せない。どこかに閉じ込めるには無理がある。
もちろん、口を封じる方法は簡単だ。簡単だが――誰がそれを実行するのだろう。
既に無力化した相手、しかも顔見知りを誰にも知られぬよう処分するというのは、どうしても躊躇ってしまう。
死刑が確実な重罪人だったとしても、こちらの都合で殺害するという事実にかわりはないのだから。
(主人であるわたしが、リンディに命令するのが当然だけど)
今の自分には、とうてい無理だ。
それが判っているからこそ、リンディもこういう提案を出したのだろうか。判断を保留にする為に?
それとも、最初からそのつもりだったのか?
どちらの理由だったとしても、聞いたら自分は多分怒る。衝動的に、後悔しそうな指示を出すかもしれない。
そう自覚して、ルイズは沈黙を選ぶことにした。

「何を馬鹿なこと言ってんだか」
フーケが鼻で笑ったのも当たり前だ。
「訳わかんないね。何でわたしが逃げないと思うんだい? 例え手配されたって、国を出ちまえば捜せっこないだろ」
アルビオンでもゲルマニアでも、どこにだって逃げ道はある。
知られたくない子が手配書を見たとしても、どうせ本名ではないのだから、自分だとは気付かないと思いたい。
(逃げるチャンスも出来るし、死ぬのも嫌だけどさ)
ここは相手の気楽さに応じて、低姿勢に出た方が得策だとは分かっている。
しかし。
「監視付での生活なんてお断りだよ。それに、ちょっとでも機嫌を損ねたら、結局殺されるんだろ?」
奴隷とどう違うのだろう。

(なるほどね。こう考えてもおかしくないものねえ。――どうしようかしら)
リンディ自身、どれだけ時間をかけて説明しても、無理があるのは自覚している。
だが結論としては、この女性を助ける方向で動くつもりだった。
話をしてみて分かったが、性根はさほど悪くないし、判断力もしっかりしている。物欲に塗れた澱みも感じられない。
手を染めている犯罪をリスクが大きいものと自覚しているなら、それなりの理由や目的を持っている可能性も高い。
重罪人なのは間違いない。しかし理由次第では更生の余地がある。

――という判断はしても、口には出さない。
基本的に、現地の司法判断への干渉が厳禁なのは承知しているし、
(わたしには判断する権限自体がないしね。でも、言ってみるくらいは構わないはずだもの)
あくまで自分は『提案』しただけだ。
いわゆる現場判断の範疇だと思う。少なくとも気遣いの範囲。
とは言っても。
ルイズたちがどう判断するかは確信しているが、少し補強をしておいた方が良いかもしれない。
万が一逃げられると、ルイズに迷惑がかかってしまうから。
(やりたくは無いけど……怖い「化け物」に徹するとしますか)



8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:57:13 ID:AC5h+w8S
悪魔で良いよ支援

9 :ゼロのgrandma 3/4:2007/10/18(木) 20:00:14 ID:rkR9Uj30
「選択肢は無いと思うんだけどねー」
キュルケが頭を掻きながら溜息をついた。
「今更、消し炭にするって気にはなれないから。ねえ?」
「…………」
話を振られたタバサは、表情一つ変えない。
「――と、とにかく。あなただって死にたくないんでしょう? しばらく様子を見りゃいいじゃない」
「のん気な話だね。明日の朝には、いなくなってるかも知れないのにかい?」
「あー、それは無い無い」
キュルケはぱたぱたと手を振った。
「なんでよ?」
訝しげなフーケに、キュルケは苦笑した。
「あなたが宝物庫の上にいた時、見つけたのはリンディだから。かなり遠くから見えてたみたい」
「え……」
「壁に隠れて死角に入った時もね。それにさっきの見たでしょ? あなたを背中から撃ったやつ」
「そ、それは」
避ける暇も無く直撃した、自在に誘導できる火球。
その時の恐怖を思い出し、フーケは震える唇を押さえた。
「リンディは、あなたがどこにいても見つけられるんじゃない? しかも、どこにいても魔法を当てられる」
そうでしょ、とキュルケが視線で問うと、リンディは微笑みながら手を振ってくる。
否定も肯定もしないところが、尚更フーケの目には不気味に映った。
「逃げようとしたら、どうなるか分かると思うんだけどね。今度こそ楽な死に方は出来ないかもよ?」
「そんな」
彼女は青ざめた顔で俯いた。確かに、あの化け物なら出来そうな気がするのだ。
傭兵を揃えて迎え撃とうとしても、結界とやらを使われたら全部無駄になってしまう。

「はい、決定!」
沈黙の中、ルイズがあっさりと結論を出した。
「リンディに全部任せるわ。逃げないようにしっかり監視して。逃げちゃったら好きにしていいからね」
「好きにって、どうしたらいいのかしら?」
「どこまでも追いかけて、きっちり責任を取らせなさいよ。逃げたことを後悔するように!」
「――こ、後悔ってなにさ!?」
ルイズの宣言に、フーケが悲鳴じみた声を上げた。
どうやら彼女の頭の中では、相当凄惨な光景が浮かんでいるらしい。
と、タバサがリンディの袖を引いた。
「でも、重罪人」
執行猶予対象にはならないのではないか? という視線の問いに、リンディは爽やかに答える。
「違うわ。軽犯罪者だからじゃなくて、判断力の無い子供だから」
「子供って?」
ルイズたちはフーケを見やった。詳しい歳は知らないが、少なくとも子供とは言えないだろう。
本人も不本意そうだ。
「こ、子供扱いは納得いかないね。これでもそれなりに世間を知ってるんだ」
「あら、結構なお歳なの? お幾つ?」
「……二十三だよ」
「なあんだ」
ぼそぼそと答えられた内容に、リンディがぽん、と手を打った。
「うちの息子より若いじゃない。やっぱりまだ子供よね♪」

「……………………」
告げられた内容は、聞いた者の脳に届くまで、やたらと時間がかかったようで。
呼吸音すら聞こえぬ沈黙は、随分長く続いたという。

   ◆  ◆  ◆




10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:01:16 ID:AC5h+w8S
砂糖とミルクたっぷりの緑茶毎日飲まされるよりは良いじゃないか支援

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:01:51 ID:AxrT2i8L
こりゃ本当に"いろんな意味で"バケモノ扱いされるなリンディさん支援。

12 :ゼロのgrandma 4/4:2007/10/18(木) 20:02:33 ID:rkR9Uj30
「何してたの? 遅いじゃない」
外に出ると、夕闇の中、ルイズの怒った顔が出迎えた。
「ごめんなさい。シエスタさんと一緒にお菓子作りをしてたから。――ついでに寄ってきたし」
「どこに……って、ああミス・ロングビル? ちゃんと仕事してた?」
「ええ。頑張ってたみたい」
やっぱり真面目そうで可愛いわ、と楽しそうなリンディに、ルイズは呆れた。
「有名な盗賊でしょ、あの人」
「だからこそ『仕事』に真面目なんじゃないかしら」
「な、なるほどね」
リンディがデルフリンガーを引き抜くのに合わせ、ルイズも杖を用意する。
「いつものフライパンは?」
「マルトーさんに貸してあげたわ。でもほら」
と中身が詰まったように見える背負い袋を見せた。
実際は固めの紙箱しか入っていないので、背負っていても動きをほとんど阻害しない。
「気が利くじゃない」
「誰が見てるか分からないもの。念のためね」
十メイルほど離れる二人に、デルフはぶつぶつと文句を言う。
「あのな、お前ら。俺だけじゃ不満なのか?」
「不満じゃないのよ。ただ、あなたは防御用のマジックアイテムには見えないもの」
「あたりめえだ。俺は剣だぜ剣! あんな鍋みたいなもんと一緒にすんな」
怒鳴るデルフに、ルイズが気の無い声をかける。
「田舎じゃ、売ってる場所が同じってこともあるみたいよ?」
「……あのな」
疲れたような声のデルフを、リンディが試すように振る。
重さはそれなりだが、錆びてるとは思えない風鳴り。元は結構な業物だったのかもしれない。
そのうち研ぎに出してみたいとは思うが、残念ながらお金は無かった。
それに、これで何かを切ることも無いはず。
「まったく不本意だぜ。こんな使われ方じゃ錆が増えるだけだっつの」
「ごめんなさい――ねっ!」
袈裟懸けに振られたデルフに合わせて、リンディの放った魔力弾が数メイル先の地面に穴を開ける。
知らない者が見れば、剣の特殊効果だと思うだろう。
「うん。いい感じ」
「ふ、不本意だ――不本意な上に不愉快だーっ!」
ぎゃあぎゃあ喚くデルフを、リンディは苦笑しながら宥める。
「凄く感謝してるんですから、勘弁してくださいな。上手く使える人も探してあげるから、ね?」
「ぐ……変なヤツに変な場所で変な使われ方をする俺っていったい……」
「どこが変な場所なのよ。伝統ある学院に失礼ね」
ルイズが馬鹿にしたように言う。
「いや、変なんだってここ。何か思い出しそうな気分が続いて、すげえ気持ち悪い」
「あーはいはい」

「これくらいかしら?」
「んー…もうちょっと小さいのでも見えるわ」
力場で浮かべられた小石を見て、ルイズは目を細めた。
「こんなものでいい?」
「そうね」
小石はリンディのすぐ前を漂っている。この距離で視認できるギリギリの大きさだ。
「じゃ、行くわよー」
「どうぞー」
お気楽な声と同時に、それはルイズの錬金魔法で、いつものように爆発した。

13 :ゼロのgrandma:2007/10/18(木) 20:04:43 ID:rkR9Uj30
投下完了です。
支援どうもでした。

管理局の公安職関係がさっぱり分かりません。
まるで宇宙刑事のようだ…。

次は多分火曜日、です。
いやその、仕事がどうなるか判らないんですよー。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:07:36 ID:AC5h+w8S
乙ー。いっそ宇宙刑事やSPDで良い気がしないでもない。
どっかのヒーローショーじゃギャバンとドギーが同期の桜だったんだ、それくらいry
しかしフーケさんは災難だな。目を付けられて。
後、次回投下予告日がやっぱり信用出来ないw

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:09:04 ID:m7lin7AF
乙ー
おマチさんの環境考えると「判断能力のない子供」ってのもけっこう無茶苦茶だよなーと思う岡目八目

>管理局の公安職関係
大丈夫。恐らく原作者もよく分かってないハズ

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:13:35 ID:88xWu7Gr
>>14
ギャバン召喚(ドルーごと)

気が付くと宇宙刑事に採用されているルイズ
そして坊主頭になっている一条寺 烈

ルイズ「どうしたの?その頭」
一条寺 烈「ああ ちょっとな」

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:15:38 ID:aEpk9fjF
「ハゲじゃないよ、剃ってるだけー」
「奇遇ですな、私は伸ばしてるんですよ」
と申したか。
【足の親指を回して沖縄に刀を買いに行きつつ】

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:31:57 ID:hZg4phJM
>前スレ946
勘弁してやれ、
きっと作者も一方通行の反射破りの良い方法が見つからなかったんだよ。


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:34:00 ID:TH3yhALc
前スレは埋まったか…さてここからが、現行スレの本番だ。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:34:35 ID:zwuTTleH
やっぱりルイズは不快だね。
他人の力を自分の力と感じてる所が大嫌い
部下の功績を自分の物とする、野心だけはある無能な中間管理職みたい。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:42:05 ID:l4fQJW0w
>>20
何を言ってるんだお前は

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:44:37 ID:IwH/dYRL
>>20
「使い魔の功績は主の功績」というのはあの世界ではスタンダードな考えなのだろう


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:46:12 ID:PMPz1XsY
>>20
警察犬や猟犬と同じ扱いなのがあの世界の使い魔みたいだぜ。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:47:24 ID:1gfwi9h5
お前ら釣られ過ぎ

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:48:36 ID:0WJB1myn
>>20
つ『虚無の使い魔と煉獄の虚神』
あれのルイズは頑張ってたぞ。自力で。

……そういやどの作品でもタバサは使い魔に頼らんなあ。

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:49:03 ID:IjC5ag7C
お前ら20は釣りだってばw

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:49:40 ID:NI6vD4yM
一般的に道具扱いだろ使い魔は。


28 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 20:49:53 ID:/myElmH/
えーっと、予約無いなら、投下よろしいでしょうか?

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:50:40 ID:TH3yhALc
>>28
システム・オールグリーン。行けます。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:50:51 ID:NI6vD4yM
どうそ!

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:51:14 ID:ni9Q31cZ
どうぞ

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:51:33 ID:IjC5ag7C
かもん!

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:51:48 ID:QYpBvxrJ
よろし

34 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 20:51:49 ID:/myElmH/

         第七話  ルーンと指輪とデルフリンガー


 結局、フーケ捜索隊はキュルケとタバサで行く事になった。
 戦闘力は教師達を上回るという事で、渋々教師達も承諾した。捜索隊の二人は、ルイズ
を想って志願したのに、なんだかなりゆきでルイズ抜きに馬車で出発する事になった。道
案内兼御者として、ミス・ロングビルが同行していた。
 そして、学院長室にはオスマン氏とコルベール、ルイズと彼女の使い魔達がテーブルを
挟んでソファーに座っていた。デルフリンガーはソファーに立てかけられている。



「つまり、エレオノール女史は、引き下がったんじゃね?」
「はい。ですが、諦めたとは思えません…」
 結局、ルイズは昨夜起きた姉との大喧嘩を、全部しゃべらされた。

 話を聞き終えたオスマン氏は、ずずぅ〜っとお茶を飲んだ。

「いや、もしかしたら、これは上手く行くかもしれんぞ」
 トンッとカップを置いて、オスマン氏は明るい顔になった。ルイズはキョトンとする。
「エレオノール女史はお供を連れていなかった。その上、学院に来る事を事前に君に知ら
せなかった。
 これはどういうことか分かるかな?」
「よほど慌てていたのね。では、何をそんなに慌てていたのかしら?」
 真紅が横から指摘した。オスマンも大きく頷く。
「そうじゃ。つまり、彼女はアカデミーから派遣されたワケでないということじゃ。アカ
デミーから派遣されたなら、事前に伝えるなりの正式な手続きを踏んで、昼間にゆっくり
お供を連れてくるはずだからの」
「つまり、姉さまはアカデミーの命令でもないのに、私の所に来たと言うんですか?なら
何故私の使い魔達を連れて行こうとしたの!?」
「スタンドプレー…研究を独占したかったのか。アカデミーより早く真紅と翠星石を手に
入れたかったワケだ」
 ジュンも、うんざりしたかのようにつぶやく。
「はあぁ〜、まぁったくあのコーマンチキは困ったヤツですねぇ!出世争いなんか他でや
れですぅ」
 翠星石もヤレヤレというで呆れている。オスマン氏は深くため息をついた。
「そうじゃのぉ…はぁ、まったく、他でやって欲しかったのぉ」
 疲れたようなオスマン氏の姿を見たルイズは、昨日の夕方から姉を相手していた学院長
が、どれほど苦労していたか想像出来た。ジュンも、多分コルベールもロングビルも昨日
相当困ってたんだろうなぁ、それでさっきヘンな態度だったのかぁ、と納得した。

 コルベールが身を乗り出して話し出す。
「つまりですな。エレオノール女史としては、今回の事は絶対に表沙汰にしたくないわけ
です。彼女は主席研究員とヴァリエール家の地位と権力を最大限使い、君達にアカデミー
の手が及ぶ事を、防がざるをえないわけですぞ。
 でないと、今回の事が全部バレて、アカデミーから『研究材料の隠匿と独占』の責任を
問われるわけですからな。たとえ未遂でも、これはアカデミーでは致命的ですぞ!」
 オスマン氏もウンウン頷く。
「こちらでも一応念を押しておこう。アカデミーには教え子達も勤めておるしな。少なく
とも、アカデミーが学院に何の通告もなく、いきなり君の使い魔達を連れて行く事は出来
なくなるじゃろ」



35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:51:53 ID:728hnQsU
ぴゅっ

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:52:19 ID:TH3yhALc
しえ☆すた

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:53:33 ID:IwH/dYRL
sien

38 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 20:53:46 ID:/myElmH/
 これを聞いてルイズ達は胸をなで下ろした。ジュンは、ふと気になった事をオスマン氏
に尋ねてみた。
「あの、ところで学院としては、真紅と翠星石に興味がないんですか?」
 ジュンの言葉を聞いて、真紅も翠星石もギョッとした。
「ちょ!ちょっとジュン、何を余計な事を言うの!?」
 ルイズが慌ててジュンを止めようとする。
「いや、余計な事って言っても、やっぱり気になるよ。ここだって研究機関でもあるんだ
し。だったらローゼンメイデンに興味があって当然でしょ?」
「そりゃ、そのはずだけど…」
「でも、僕らがここに来てからずっと、コルベールさんもオスマンさんも、まるで真紅達
に興味が無いかのようです。
 …どうしてでしょう、教えて頂けますか?」

 ジュンは、オスマン氏とコルベールをまっすぐ見つめた。教師二人は目を合わせ、意を
決したかのように頷きあった。

 口を開いたのは、オスマン氏だった。
「確かに君の人形達には興味がある。しかしのぉ、君たちについてはもっと別の事に興味
があるんじゃよ。君のルーンじゃ」
「僕のルーン?」

 ジュンもルイズも、真紅も翠星石も、包帯で隠されたジュンの左手を見た。

「君は、そのルーンについて、どれだけ知っておる?」
「…コントラクト・サーヴァントで刻む、使い魔の証」
「他には?」
「…いえ、僕は平民ですので、大したことは知りません。でも、コルベールさんが知って
るはずですよね。確か、僕が召喚された時、メモしていましたね」

 そう言って、ジュンはコルベールを見つめた。そしてコルベールも、普段の彼からは想
像のつかない鋭い視線でジュンを見つめ返す。
 ジュンは、気圧されそうになりながらも、コルベールの視線から目を逸らさなかった。

 しばし二人は視線をぶつけ合う。コルベールがふっと僅かに笑い、目を閉じた。代わり
に、口を開いた。
「…ふっふ、そうですね。どうにも教師をやっていると、話が回りくどくなるようです。
別に腹を探り合う必要はないんですから、単刀直入に言いましょう。
 ジュン君…君は、ガンダールヴです」

 何を言われたのか、使い魔達には分からなかった。
 ルイズは一瞬あっけにとられ、そして叫んだ。
「な、何を言ってるんですか!?それは伝説の、どちらかといえば、おとぎ話です!」
 おとぎ話と聞いて、ジュン達も以前図書館でルイズから教わった童謡を思い出した。
ただ、それがどう問題なのかは分からなかった。

 コルベールが更に続けた。
「ジュン君、君はギーシュ君とケンカしていた時、剣を握ったね。その時ルーンが光って
いたのは気付いたかな?それに、さっきの話。エレオノール女史の杖を一瞬で切り刻んだ
事。君はそんなに素早くて、ナイフの扱いに長けているのかい?」
「いえ…それがこのルーンの力だと思っていました。このルーンはガンダールヴっていう
名前なのは分かりましたけど、それはそんなに重大な事なんですか?」
 ルイズは一瞬何をいってるの?という表情になったが、すぐに、地球から来たジュン達
に始祖ブリミルも、その使い魔の伝説も分からないと気が付いた。


39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:54:58 ID:IwH/dYRL
sienn


40 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 20:55:21 ID:/myElmH/

  神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。
            左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる

 歌を口ずさんだのは真紅だった。真紅はさらにコルベールへ問い続ける。
「つまり、ジュンはこの伝説の『神の盾』になったということですわね。具体的にはどう
いう存在なのかしら?」
「うん。始祖ブリミルの伝説では『あらゆる武器を使いこなし、敵と対峙した』とある。
伝説通りであるなら、君はあらゆる武器を使いこなして主を守る存在、と言う事になりま
すな」
 翠星石が頭をひねる。
「なら、ルイズさんは『始祖ブリミル』とやらですか?ルイズさん凄いんですねぇ」
「!!」
 言われたルイズはハッとした
「それじゃ!あたしは始祖ブリミルと同じ存在なんですか!?もしや、伝説の系統を」
「それは、分かりません。なにしろ6000年も昔の話です。確かめようがないですぞ」

 6000年というコルベールの言葉を聞いて、ジュンはあることを思い出し、慌てて立
てかけていたデルフリンガーを取り出した。
 他の者も、なんだろうと錆びた剣を黙って眺める。

「よぅっ!いつになったら俺の出番が来るかと、待ちくたびれてたぜ」
 鞘から抜かれたとたん、相変わらずのんきにしゃべり出した。
「なぁデルフリンガー。この前僕に『使い手』って言ったよな?」
「ああ言ったぜ」
「6000年生きた、とも言ったよな?」
「おう、言った」
「僕のルーンを、力を知ってる、とも」
「言った言った!で、何が聞きたいんでぇ」
「なぁデルフリンガー、お前、もしかして」

 錆びた剣は少し沈黙した。そして、大きな声で言った
「はっはぁっ!まぁそういう事だ!俺は初代ガンダールヴの左手ってわけさ!」
「なああっ!なんですとーっ!!」
 叫んだのはコルベールだった。
 オスマン氏とルイズも、目を丸くしている。真紅と翠星石は、一応すごい話らしいとは
納得した。

「そ、それは本当ですか!?本当なら凄い事ですぞっ!!」
 コルベールがデルフリンガーにすがりつくように叫んだ。
「ああ、本当だぜ。
 ただよぉ、なにせ昔々の話だからな。お前等の話を聞くまで、ガンダールヴだの始祖ブ
リミルだの、すっかり忘れてたぜ」
「い、いや、ゆっくりでも構いませんぞ。その、思い出した事を少しづつでも教えて頂け
れば」
「ん?おめぇもジュンと似たような事言うんだな。まぁいいぜ、思い出せるかどうかわか
んねーけど、何か思い出したら教えてやるよ」
「おお、有難いことです!ぜひぜひよろしくお願いしますぞ!」
「う、うむ。トリステイン魔法学院学長としても、よろしくお願い致します」
 オスマン氏も激しくヒゲを撫でながら剣に頭を下げた。大の大人が錆びた剣に頭を下げ
る姿、かなりヘンだった。

「へぇ〜。こんなサビサビなのに、お前って凄い剣だったんだなぁ」
 ジュンは改めてデルフリンガーを見直した。
「ああ、こんな姿をしているのは、自分で体を変えたんだ。なにせ面白い事も無いし、つ
まらん連中ばっかりだったからなぁ。ま、本気を出せば、すっげえんだぜ。期待してな。
 ああ、それと、いちいちデルフリンガーなんて堅苦しく呼ぶなよな、デル公でいいぜ」
「分かったよ、デル公。そんときはよろしくな」


41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:55:37 ID:TH3yhALc
紫煙

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:56:09 ID:IwH/dYRL
支援

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:57:40 ID:IwH/dYRL
支援

44 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 20:57:53 ID:/myElmH/

 ルイズは、しきりに「…よしっ!ぃよっし!」と気合いを入れていた。自分の系統につ
いて手がかりが見えたので、俄然やる気がでてきたようだ。
 翠星石は、アカデミーが捕まえに来ないと聞いて、安心してお茶を飲んでいた。
 コルベールとオスマン氏も、思いもかけず始祖ブリミルの遺物を発見し、感動ひとしお
だった。なんだか手を合わせて拝みそうだ。
 ジュンはしげしげとデルフリンガーを眺めていた
 真紅は彼らの姿を眺めて、ふとある事を思い出した。

「ちょっといいかしら?フーケの事ですけど…」




 キュルケとタバサは、苦戦していた。

 彼女らの前では、巨大な土ゴーレムが鈍重な動きながら、凄まじい破壊力で周囲の森や
小屋を破壊していた。
 キュルケの杖から伸びる炎がゴーレムを焼くが、30メイルもあるゴーレムは全く意に
介さなかった。
 タバサの杖から放たれた竜巻がゴーレムを襲うが、巨大ゴーレムの大重量ではびくとも
しない。
 二人は小屋の中であっさり見つけた『破壊の杖』を持ち、ウィンドドラゴンの背に乗り
宙へ逃げた。

 キュルケの炎では、ゴーレムは全く動じない。
 タバサの竜巻でも、ゴーレムはびくともしない。
 操るフーケを見つけて倒せばいいのだが、森の中に隠れているなら見つけられない。高
度を落とすとゴーレムがやたらと拳を振り回すので、危なくてしょうがない。もしゴーレ
ムの中から操っているなら、手の出しようがない。動きは鈍いので、巨大な拳の直撃を喰
らう事はないだろう。だが、ゴーレムがぶん投げる土や岩が風竜の翼に当たれば、みんな
まとめて墜落しかねない。

「さぁって、どうしようかしらねぇ…フーケの魔力が尽きるのを待つか、森を手当たり次
第に焼いてゴーレムごと炙ってみるか」
 土ゴーレムを見下ろしながら作戦を練るキュルケに、タバサがチョンチョンと『破壊の
杖』を指さした。
「帰還」
「う〜ん、盗まれた『破壊の杖』も取り戻したし、確かにもう帰ってもいいかもしれない
わよね」
 キュルケはゴーレムへ視線を戻した。彼女の杖を持つ手に力がこもる。
「でもね…この『微熱のキュルケ』、ツェルプストーの名において、すごすご退散ってい
うのは頂けないわねぇ。
 あちらさんもいまだに逃げもせずゴーレムを出しっぱなしの所見ると、盗賊のクセに戦
いたいようだしね」
 タバサは少し首をかしげた。どんな上手い手があるの?と聞きたいらしい。
 キュルケはウィンクして、『破壊の杖』を指さした。
「それ、試してみない?」


「はぁ〜い♪こっちよぉ〜☆」
 キュルケはゴーレムからかなり離れた場所に『フライ』で降り立った。ゴーレムを挑発
するセリフと共に。その腕には、『破壊の杖』が抱かれていた。
 舞い降りてくるキュルケをジッと見つめていたゴーレムが、降り立ったキュルケへ向か
い歩き出した。


45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:58:48 ID:IwH/dYRL
支援

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:59:16 ID:l4fQJW0w
C

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:59:24 ID:RZuc73bT
深淵…じゃなくて支援

48 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 20:59:55 ID:/myElmH/
「さぁ〜って、学院秘蔵の『破壊の杖』。その威力見せてもらうわよ!」
 と言って、キュルケはゴーレムに向けて杖を降った。

 何にも起きない。

「あら?」
 次は適当な魔法を杖にかけてみた。

 ウンともスンとも言わない。

「な!なによこれ!?どうやって使うのよ?」
 と言ってる間に近くまでゴーレムが近くまで来ていた。
「くぅっ!!」
 キュルケはルーンを唱え、杖の先に火球を作り出した。
 ゴーレムが拳を振り上げる。キュルケの火球がさらに巨大になる。まだ放たれてもいな
いのに、周囲に広がる熱波が枯れ草をチリチリと焦がし出す!
「さぁ…これを喰らってもまだ、溶けずにいられるかしらねぇ!」
 ゴーレムが拳を振り下ろす!と同時にキュルケも巨大な火球を杖から

「やめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−っっっ!!!」
 ぐわしっ!どたたたたたたた・・・

 キュルケは、デルフリンガーを右手に持ったジュンの左肩に担がれていた。
 さっきまで彼女が立っていた場所には、ゴーレムの拳が作った大穴が開いていた。
 キュルケと、上空のタバサは、いきなりの乱入者に驚いていた。

   ジューン!大丈夫!?

 遠くからルイズの声がした。
 馬にまたがったルイズの前に、真紅と翠星石もいる。

「ちょっとジュンちゃん!何であんた達がいるのよっ、てかなんで邪魔するのよ!?てい
うか早く下ろしてよ!!」
「え、あ、すいません」
 ジュンは慌ててキュルケを下ろし

 ズウゥゥン…

 土ゴーレムの蹴りをかわした。
 二人並んで走ってゴーレムから距離を取る。ゴーレムは馬にまたがるルイズ達を見て、
キュルケ達とどちらを先に攻撃するか迷ってるようだ。

「それで!まぁ学院長のジーサンと話が終わったから慌てて追いかけて来たんでしょうけ
ど!何で邪魔するのよ!?」
 走りながらもキュルケはジュンを問いただす。
「それです!『破壊の杖』ですよ!」
 ジュンは『破壊の杖』を指さした。
「はぁ?これが何よ!こんな役立たず!」
「きゅ、キュルケさんは、てか誰もそれが何か知らないでしょ!それは、僕たちの世界の
物です!」
 十分距離を取った所で、ようやく二人は立ち止まった。
「あんたの世界の物?もしかして、これも『召喚されし書物』と同じ」
「そうです!それは、バズーカ砲っていう武器です!」
「武器ぃ?これがぁ?」
 キュルケは、妙に軽い鉄製の筒を掲げてみた
「そうです!そして、それは、高熱を浴びたら誘爆、ていうか、大爆発するんです!」
「爆発ぅ!?…ってことは、もしかして、さっき」
「そう!あの火球をバズーカ片手に使ったら、キュルケさんが吹っ飛んでたかもしれない
んですよ!」
「ぇ−」

49 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 21:01:16 ID:/myElmH/

 そうこう話している間に、ゴーレムはルイズ達に向かって行った。ジュンはデルフリン
ガーを握りしめてゴーレムへ歩みを進める。
「ちょっとジュンちゃんっ!あなたじゃ無理よ、下がってなさい!」
「無理…か」
 ジュンはデルフリンガーを眼前に掲げた。
「なぁデル公、やれると思うか?」
「ははっ!任せなボウズ、俺もこんな格好してる場合じゃあねえ!」
 叫ぶなり、刀身が光り出す。

 ジュンもキュルケも、一瞬あっけにとられた
 光の中から現れたのは、今まさに研がれたかのごとく輝くデルフリンガーだった。
「これが俺の本気ってわけさ。だが勘違いすんなよ?あくまで戦うのはジュン、お前だ。
忘れるな!戦うのは俺じゃあねえ!俺はただの道具にすぎねえ!」
「…分かった。とにかくやってみるよ」
「ちょ、ちょっとジュンちゃん…」

 いきなりの展開に置いて行かれ気味のキュルケを、ジュンは振り向く。その顔は、少し
の勇気と大きな恐怖にこわばっていた。

「キュルケさん、そのバズーカ砲、預かってて下さい」
「いえ、だからあなたじゃ無理って」
「やっと・・・やっと力を手に入れたんです。真紅と、真紅や翠星石や、みんなと一緒に
戦える力を。だから…」
 ジュンは、ルイズ達に向かって右拳を振り上げる土ゴーレムをキッと睨んだ。
「だから…行きます!」
 ジュンは土ゴーレムに向けて、風のように疾走していった。その左手の包帯からは淡い
光が漏れだしていた。そして、その指輪も紅く、激しく輝いていた。


 ルイズ達は、地面に放り出されていた。
 迫ってくる土ゴーレムを見た馬が怯えて、皆を振り落として逃げてしまった。
 だが真紅と翠星石は即座に立ち直り、ステッキと如雨露を掴んだ。
「さぁ、おいでなさい!」「薔薇乙女の力、見せてあげるですよっ!」
 まだ立ち上がれないルイズの前に、二人が並んだ。

 ゴーレムが右拳を振り上げた。
 真紅と翠星石は全力で戦うため、指輪からジュンの力を得ようとした。
 ジュンも、力を送ろうと意識を指輪に向けた。
 ルーンも、輝いていた。


 力は、ローゼンメイデンに送り込まれた


「な!なんなのこれは!?」
 真紅の体は、まぶしいほどの光に包まれていた。
「すごいですぅっ!力が、力がこんなに!!」
 翠星石も輝き出す。
 余りにも多量の力が流れ込んだため、力があふれだしていたのだ。


50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:02:00 ID:IwH/dYRL
支援

51 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 21:03:17 ID:/myElmH/

 ブオォォッ!

 ゴーレムが拳を振り下ろした。
「えーいですっ!」
 翠星石が如雨露から地面に水をまいた、というより水圧で地面がえぐられた。

 どぅんっ!

 鋼鉄に練成された右拳は、突然出現したツタとも大木とも分からぬ植物に受け止められ
た!
「うそ…」
 ようやく杖を持って立ち上がったルイズは、鋼鉄製の、しかも信じがたい重さの拳を正
面から受け止める力技に、目を丸くした

「喰らいなさいっ!」
 真紅が掌をゴーレムの左肩に向けた。わき出した薔薇の花びらが竜巻、いや、紅い竜と
なりゴーレムの左肩に激突する!

 グラ・・・ズズゥン
 ゴーレムがバランスを崩し、尻もちをついた。左肩もえぐれている。

「ま、まさか…これほどだなんて…」
 立ちつくすキュルケは、呆然としていた。キュルケを風竜に乗せようと降りてきたタバ
サも、彼らの戦いに目が釘付けだ。

 土ゴーレムがなんとか立ち上がろうと、地面に両手をついた。
「ううぅぅぉぉおおおおあああああっっっ!!!」

 ドシュッ!

 一気に間合いを詰めたジュンが、地面についたゴーレムの左手首を切断した!

 ズズウン・・・・

 ゴーレムはバランスを失い、地面に倒れ込んだ。

「あったしだってえーーーー!!!」
 ボボボボッボボボッボボンッ!!
 ルイズの失敗魔法が連続でゴーレムの右手首に着弾する!
 ゴーレムの右手首も崩れ落ちた。ゴーレムは完全に地面に仰向けに倒れてしまった。

「ダメよ!そのゴーレムは再生するわ!」
 上空から風竜に乗ったキュルケが叫んだ。
 言葉通り、土ゴーレムの破損部分は速やかに再生され、再び立ち上がろうとしていた。

 だが、ジュンはニヤッと笑った。
「ふふん、再生怪人は弱いって言うのがお約束なんだよね〜」
 言うが早いかジュンはゴーレムの足下へ飛び出した!

 ザザンッ!!

 一瞬でジュンは駆け抜けた。ゴーレムの両足首を切断して。

 ドドドオオォン・・・

 ゴーレムは突如支えを失い、地面に倒れ込んだ。急に落下した自重に耐えきれず、体が
半ば崩れそうになっている。


52 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 21:04:54 ID:/myElmH/

「そーらっ!これでも喰らいやがれですぅっ!!」
 翠星石がゴーレムに向かって如雨露から、トンでもない水圧で水をかけた。水圧自体に
ゴーレムの体がえぐられていく!

 ぶううぉおおおおぉぉっっ!!

 ゴーレムの足下から、そして土ゴーレム自身からも、無数のツタが生えてきた。ツタで
がんじがらめにされて、ゴーレムはもはや動く事も出来ない。

「さぁ!これでトドメよ!」
 真紅が、薔薇の竜巻を絞り上げ、一本の巨大な槍に練り上げた!

 ドムッ!

 ゴーレムの胸を、巨大な紅い槍が貫いた!

 だが、これほどのダメージを喰らっても、ゴーレムはまだもがいていた。なんとか動こ
うとツタに再生中の腕をぶつけている。

「うりゃうらうりゃうらー!」
 ドドドドンッ!
 とても貴族とは思えない気合いと共に、ルイズの失敗魔法が崩れかけのゴーレムをさら
にえぐっていく!

 ゴオウゥッ!
 いきなり、熱波がゴーレムを襲った!
 上空から、キュルケの火球がゴーレムに落下してきたのだ
「ふふーん!やっぱり最後を決めるのはあたしよねぇ」
 バズーカ砲を抱えたタバサは、地上の戦闘を見つめ続けていた。

 燃え上がるツタと薔薇、そして火球そのものに焼かれ、ゴーレムはしばらく悶えた後に
崩れ落ち、後には焼けこげた土の山だけが残った。


「やぁったですぅー!」「いえーい!」「すぅげー!」
 歓声が勝利した6人を包んだ。

 パチパチパチパチ・・・
拍手しながら森から出てきたのは、ロングビルだった。
「すごいですわ皆さん。まさか、これほどだなんて」
「エヘヘヘヘ…」
 ジュンは照れて頭をかいていた。
「でもですねぇ、どうやらフーケは逃がしちゃったみたいですねぇ」
「しょうがないわ。向こうもプロの盗賊、逃げ足は速いわ」
 翠星石と真紅は、顔を見合わせて残念がった。
「ま、『破壊の杖』…えと、ばずうかほうだっけ?それだけ取り戻せれば十分でしょ」
 そういってルイズはロングビルの手を取った。
「ところで、私たちの乗ってきた馬は逃げてしまったの。ロングビルさん達が乗ってきた
馬車に乗せて下さいな」
「えーっと、そうですわね。それじゃ皆様、帰りましょうか」
「おー♪」

 そんなわけで、勝利の美酒に酔いしれながら、彼らは帰路についた。






53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:05:05 ID:TH3yhALc
試演

54 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 21:06:15 ID:/myElmH/
 学院長室では、オスマン氏を始め全ての教員が、全員の無事と『破壊の杖』奪還を喜び
祝福した。
 オスマン氏が整列するフーケ捜索隊の前に立ち、オホンと咳払いした。ジュン・真紅・
翠星石は、ルイズ達の後ろに並んでいる。ミス・ロングビルは窓際に立っている。
「いやー、皆よくやってくれた。学院の秘宝も取り戻せたし、何も言う事はないわい」
 皆、誇らしげに胸を張っている中、キュルケだけは少し不満げだった。
「うん?どうかしたかな、ミス・ツェルプストー」
「あたしとしては、フーケを取り逃がしたのが残念でなりませんわ」
「おーおー!そんなことか、そんな事はもういいんじゃよ」
「あら、『破壊の杖』を取り戻しただけでいいんですの?」
「いやいや、そういうわけじゃないんじゃよ」

 そういって、オスマン氏は部屋の中に並ぶ教員達を見渡した。

「やはりこれは学院の恥であるしのぉ。教員達の手でフーケを捉えねば、学院の名に傷が
付くと思うんじゃ」
 と言って、オスマン氏はいきなりミス・ロングビルを見た。
「のう、君もそう思うじゃろ?ミス・ロングビル」

 いきなり話を振られたロングビルは、キョトンとなった。
 少し沈黙の後、一筋の汗と共に口を開いた。

「ええ、私もそう思いますわ。でも、肝心のフーケの居場所が分かりませんので…」
「いやいやいやいや!君が今朝方教えてくれた情報だけで十分じゃよ!」
 そう言って、オスマン氏はミス・ロングビルにニッコリ微笑んだ。
 他の教員達もニコニコ微笑んでいた。微笑んではいたが、その立ち位置は、学院長室の
扉を塞ぎ、ミス・ロングビルを中心に円を描いていた。彼女を包囲するかのようにゆっく
りと移動していた。
 急に立ちこめだしたきな臭い雰囲気に、キュルケはキョロキョロとしてしまった。



55 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 21:07:22 ID:/myElmH/
 ミス・ロングビルは真顔で、低い声でしゃべりだした。
「そうですか、私の情報はとても役に立ってもらえましたか」
「うむ、とても役に立ったのぉ。いやー、まったく君の有能さには驚かされた!
 まさか馬で片道4時間かかる場所からの情報を、朝一番の僅かな時間で手に入れてくる
とは!おまけに『黒のローブを着た男』というだけで、性別すらわからんはずのフーケと
断定するとはのぉ。
 いやまったく恐れ入った!君には特別に、王宮から報償が出るじゃろうて」
「そうですか、でも…遠慮させて頂きますわっ!」
 彼女は杖を取り、窓へ突っ込んだ!

 ガガガガガンッ!!
「ひぃっ!」

 タバサの氷の矢が、彼女の進路を塞いでいた。
 ミスタ・ギトーの風が、彼女の杖を吹き飛ばしていた。
 ミセス・シュヴルーズの赤土が、彼女の足枷となっていた。

「そ!そんな!こんなバカなぁっ!」
 コルベールがゆっくりと、動けなくなってもがいているミス・ロングビルこと土くれの
フーケに近づいた。
「ミス・ロングビル…いえ、フーケさん。窓から飛び出なくて良かったですね」
「はぁ!?どういうことだい?」
「こういうことです」
 コルベールは、杖で窓の外を示した。

 窓の外には、100人をこえる生徒が杖を構えていた。『フライ』で滞空する者、杖に
炎をまとわせている者、使い魔を臨戦態勢にしている者、その全てが学院長室を狙ってい
た。

「飛び出した瞬間に、あなたはチリも残さず消えていました。当然、廊下にも待機させて
ますよ」
「くっ…」
 フーケは、とうとう力なくうなだれた。
「・・・やられたよ。まさか『破壊の杖』を取り戻すために、泳がされていただけだった
とはね。あんた等を見損なってたよ」
「いえいえ、それは買いかぶりですぞ。ところで、どうしてこんな事を?さっさと『破壊
の杖』を持って逃げれば良かったのに」
 コルベールの問に、フーケは吐き捨てるように答えた。
「どんな秘宝も、使い方が分からなくちゃ売れないのさ…そこの坊やが使ってくれたら良
かったんだけどねぇ」

 ジュンは、黙ってフーケを見つめていた。


              第七話  ルーンと指輪とデルフリンガー   END


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:07:57 ID:TH3yhALc
ちょwwwある意味新展開wwwww
この時点で発覚って無いですよね普通wwww

57 :薔薇乙女も使い魔;第七話:2007/10/18(木) 21:11:10 ID:/myElmH/
薔薇乙女も使い魔;第七話 以上で終了です

一日に二度もスレを使用し、失礼しました

では、海の向こうから帰ってきたら即風邪引いて、頭が痛いので、寝ます

また〜

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:12:58 ID:l4fQJW0w
>>57

ゆっくり養生してほしいんだぜ


59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:13:10 ID:+GZvwTQ+
乙でしたー
こういう展開になるとは予想外でした
風邪が治るように念を送ります

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:13:17 ID:TH3yhALc
今までのゼロ魔から見ると、斬新な展開wwGJ!!

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:14:55 ID:RZuc73bT
皆さん、それぞれ乙でした。

・・・それにしても、管理局には既に悪魔が居たんですね。
((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:16:40 ID:HPqajzPF
GJ!
オスマンが良い意味で老獪だ

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:18:23 ID:WmkIhveq
>>61
何言ってるんですか悪魔なんて居るわけ無いですよ
居るのは冥王様と天使様ですよ〜

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:23:01 ID:IjC5ag7C
乙!
オスマンの有能っぷりにちょっと見直した。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:23:12 ID:HOxv99ji
オスマンも教師&生徒たちも、みんなお茶目すぎるだろw
すごく…面白かったです。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:23:52 ID:RZuc73bT
>63
天使のような〜悪魔の笑顔ー
は、はい!そのとおりであります(ブルブル

風邪引いてる方、お大事に〜
って自分も引いちゃってるけど。

67 :侍の人:2007/10/18(木) 21:25:28 ID:yHVY9Fm9
薔薇乙女の人乙&GJ!

久々投下してもいいですか。


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:27:23 ID:TH3yhALc
コッパゲ…「塵も残さず」って、何処のメイオウやねんwww

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:29:47 ID:TH3yhALc
進路クリア。何時でもOKです。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:30:20 ID:QyFiqzqX
おkばっちこーい

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:34:26 ID:Lai6SRwJ
>>64
というか、ギトーやシュヴルーズも有能な所を見せているwwww

72 :侍の使い魔:2007/10/18(木) 21:36:59 ID:yHVY9Fm9
では投下します。

 ルイズは夢を見ていた、子供の頃の夢を。
 あの頃自分は優秀な姉と比べられ、いつも叱られていた。
「ルイズ、ルイズ、どこに行ったの? ルイズ! まだお説教は終わっていませんよ!」
 この日も魔法の成績が悪いと母親に叱られていたのだ。
「ルイズお嬢様は難儀だねえ」
「まったくだ、上の2人のお嬢様は魔法があんなにおできになるというのに」
 召使の陰口に歯噛みしながら、ルイズはいつもの場所に向った。
 彼女が秘密の場所と呼んでいる中庭の池、そこに浮かぶ小さな池。
 ここにはめったに人がくることも無く幼い頃のルイズは落ち込むといつもここへ来ていた。
 そしていつものように船に乗り、毛布をかぶった。
「泣いているのかい、ルイズ」
 声をかけてきたのはルイズより歳が10歳ぐらい上の子爵だ。
 最近近所の領地を相続したその貴族はルイズにとって憧れの君だった。
「子爵様、いらしてたの?」
「今日は君のお父上に呼ばれたのさ。あの話のことでね」
「まあ!」
 それを聞いてルイズは頬を赤く染めうつむく。
「いけない人ですわ。子爵さまは……」
「ルイズ。ぼくの小さなルイズ。きみはぼくのことが嫌いかい?」
 おどけた調子で言う子爵の言葉にルイズは首を振る。
「いえ、そんなことはありませんわ。でも……わたし、まだ小さいし、よくわかりませんわ」
そんなルイズに子爵はにこりと笑い手を差し伸べる。
「子爵様・・・」
「ミ・レィディ。手を貸してあげよう。ほら、つかまって。もうじき晩餐会が始まるよ」
「でも・・・」
「また怒られたんだね? 安心しなさい。ぼくからお父上にとりなしてあげよう」
 ルイズはその子爵の手を握る。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:37:25 ID:IwH/dYRL
支援

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:37:26 ID:ni9Q31cZ
>>66
というか天使はフェイトそんで冥王はなのはさんだろう

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:37:47 ID:TH3yhALc
しえ☆すた

76 :侍の使い魔:2007/10/18(木) 21:38:15 ID:yHVY9Fm9
「くくく・・・」
 突然子爵が笑い出した。
「子爵様?」
「ぶひゃひゃひゃ・・」
 とても貴族とは思えない下品な笑いにルイズは困惑する。
 子爵は帽子をばっとはずす、帽子は風で飛んでいった。
 その下の髪は子爵の持つ綺麗なストレートの髪ではなくモジャモジャの天然パーマだった。
 そう、子爵だと思った人物はルイズの使い魔、坂田銀時だった。
 ルイズの姿もいつの間にか16歳に戻っている。
「なんであんたが・・・」
「ひー腹いてー・・よう、じゃじゃ馬娘、おめえの憧れの子爵様のちょっとまねやったら
 簡単に引っかかるんだもんなー、何が『いけない人ですわ。子爵さまは……』だよ。
 普段そんな言葉一言使わねえくせに癖に笑わせてくれるな」
 銀時は腹を抱えて笑いすぎて涙目になっている。
「ギントキのくせに・・使い魔のくせに・・・」
 ルイズは顔を赤くしながら怒る。
「ぷぷ・・そんなこといってほんとはわかってるんだぜ」
 憧れの子爵の格好をした銀時はニタリと余裕たっぷりの笑みを見せる。
「何よ?」
「ルイズ、おめえはこの銀さんに惚れてんだろ」
「ば・・ばかじゃないの! 何ちょっと一緒に踊ったからって、調子に乗らないで!
 あんたのことなんか大嫌い!!」
「そうかい、そうかい、そいつは良かった」
「え?」 
 銀時の意外な言葉にルイズはさらに困惑する。
「ガキなんざ最初から興味ねえし、惚れられてもうぜえだけだし
 元々居たくてこんなところに居るわけじゃねえし」
「ちょっと・・・」
 ルイズは何か言おうとするが言葉が出てこない。
 もしここで反論したら惚れていることを認めてしまうようなものだ。
「じゃあな、ルイズ、俺は神楽のところに帰るわ」
「ちょっと待ちなさいよ、あんたは私の使い魔なのよ、勝手に帰るのは駄目」
「別にいいだろう、嫌いな男となんか一緒にいたくねえだろうし、じゃあなルイズ」
 そう言って銀時は船から高くジャンプしそのまま消えてしまった。
 ルイズは一人船に取り残される。
 船はいつの間にか池の中央まで来ていた、魔法が使えないルイズはここから出られなくなってしまった。
「ギントキ、待ちなさいよ、勝手に帰るなー!!せめて船元の場所に戻しなさい」
 ルイズの叫びに答える者は誰も無く、池の中に消えていくだけだった。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:38:44 ID:ni9Q31cZ
支援

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:40:00 ID:TH3yhALc
死焔

79 :侍の使い魔:2007/10/18(木) 21:40:31 ID:yHVY9Fm9
「うぃー、今けーったぞ、銀さんのお帰りだぞ、ひっく」
 銀時は酔っ払いながらルイズの部屋のドアを開けた。
 今日はマルトーと飲んで帰ってきた。
 かなり遅い時間のためルイズはベッドに寝ている。
「何だ、寝てんのか」
「うわ、お前酔っ払ってんな、相棒」
 部屋の隅に置かれたデルフは呆れたように銀時を見た。
「いいじゃねえか、マダケン、っと」
 銀時はフラフラしながら部屋の中に入る。
「おい、相棒そこは・・」
 銀時はルイズのベッドに倒れこんだ。
 銀時は酔っ払って家に帰ったとき、ソファーにそのまま寝る癖があり、
 その癖がそのまま残ってルイズのベッドに潜り込んでしまったのだ。
 そのままいびきをかきながら銀時は眠ってしまった。

「ん〜、ギントキ、待ちなさい・・」
 眠っていたルイズは目を覚ました。
「何だ夢か・・そうよね、使い魔が主人をおいて勝手に帰るなんて・・」
 ルイズはほっとしたように横に寝返りをうつ。
 ルイズの顔には何か白くてモジャモジャしたものが当たった。
 ―なにこれ・・
 ルイズはそれを良く見る。
 それは人の髪の毛のような物だった。っていうか髪の毛だ。
 そして自分の目に銀時の寝顔のドアップがうつる。
 銀時は自分のすぐそばで寝ているのだ。
「きゃああああ!!ああああんたなんでここにいるのよ」
「んだよ、うっせえな、人が気持ちよく寝てんのに・・ん、ルイズ、お前夜這いか?」
 ルイズの悲鳴を聞いてそれまで寝ていた銀時は目を覚ます。
「夜這いはあんたでしょうがぁぁぁ!!」
 ルイズは銀時の股間を思いっきり蹴飛ばす。
「ぐおおおぉぉ!! 何しやがるこのブス!!もう一人のデリケートな俺が今大変なことになってんぞ。
 パー子か、俺をパー子にする気か!!」
「ブスですって!!ゼロといわれてもブスって言われたことは無いのに」
 ルイズの怒りが最早違う方向に向っている。
「うっせえブス」
「このー!!」
 ルイズは銀時の首にギロチンチョークをかける。
「うおおお、ちょっとぉぉ!!俺の首と胴体が離婚寸前なんだけど、ふざけんな、俺はまだ別れねえぞ」
 こうしてルイズの部屋では深夜のプロレス大会もしくはSMプレイが始まった。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:41:10 ID:IwH/dYRL
支援

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:41:50 ID:TH3yhALc
C

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:44:38 ID:IwH/dYRL
支援

83 :侍の使い魔:2007/10/18(木) 21:46:47 ID:yHVY9Fm9

 その頃フーケが囚われているチェルノボーグの監獄
「ぐっ、まだ顔がひりひりする、あの使い魔、人の顔面思いっきり叩きやがって」
 牢屋の中ではフーケが悪態をついていた。
 銀時もさすがに加減はしたが、それでもフーケにとっては死ぬほど痛かった。
 痕に残らなかったのは奇跡といってもいいだろう。
 フーケは悔しかった。
 あの使い魔の徹底的に人を馬鹿にした態度が、その上普段はちゃらんぽらんである。
 そんな使い魔に自分は捕まったのだ。
 フーケは銀時とは喋ったことは無いが何度か見たことはある。
 ちゃらんぽらんなくせに学院で働く平民からは妙に人気があった。
 最初はギーシュを倒したからだと思ったがどうもそれだけではないようだ。
 人当たりがいい風にも見えない。
 実際顔は好みだった。
 あの天パと死んだ魚の目を覗けば結構見れる顔だ。
 キュルケが自分の素性を聞いてきたとき、庇うような事をいってくれたのは
 正直嬉しかった。
 ―って何考えてるんだ私は。
 フーケは今思ったことを振り払った。
「くっ、もしここから出られるならあの男をギャフンと言わせてみたいね」
 フーケはうなだれながらそんなことを口にした。
 そんなことは不可能なのはわかっている。
 杖を没収されている上、裁判にかけられたらよくて島流し、悪くて縛り首だ。
 誰かが近づいてくる音が聞こえる。
 見回りの看守の足音にしては妙だ。
 来たのは白い仮面をかぶった貴族の男だった。
「お前の願い叶えてもよいぞ」
「聞いてたのかい、趣味が悪いね」
 男は自分を脱獄させてやるといってきた。
 話を聞く限り、今アルビオンでクーデターを起こした貴族派の一味らしい。
 自分たちの仲間になれというのだ。
 フーケにとっては断る理由が無かった。
 正直あまり乗り気ではないが断ったらどの道殺されるか、縛り首だろう。
「これから旗を振る組織の名前ぐらいは、教えてもらってもいいんじゃないかい」
 フーケの問いに白仮面の男は鍵を開けながら答えた。
「レコン・キスタ」

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 21:48:18 ID:IwH/dYRL
支援

85 :侍の人:2007/10/18(木) 21:52:52 ID:yHVY9Fm9
短いですが投下終了です。
支援ありがとうございます。
サブタイトル募集中。
最近銀さんが魔術士オーフェンのオーフェンとやたら共通項があるのに気づきました。
空知先生オーフェン読んだことあるんでしょうか?
何か余計なこと言ってるな。


86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:07:55 ID:lWiAvqXS
GJ!

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:08:46 ID:l4fQJW0w
>>85
まぁ両者とも駄目人間の割りに締めるところは締めるっつー
共通点はあるが・・・・・
それ以外に何かあったか?


88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:09:09 ID:vaEcxaL+
>>サブタイトル募集中

マジスか? ならいくらか案が・・・。

89 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:11:31 ID:Q7/EABQC
久しぶりですー
5分後に投下しちゃってもいいですかね?

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:12:45 ID:IwH/dYRL
支援支援

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:13:16 ID:TH3yhALc
システム・オールグリーン。行けます。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:14:58 ID:xCAfF3IK
照準用レーザー、進路クリア!

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:17:14 ID:TH3yhALc
ファイアリング、解除。

94 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:17:19 ID:Q7/EABQC
 アンリエッタはもうわからなかった。
 何が正しいのか、何が間違いなのか。
 自分が今やっている事は一体なんなのであろうか?
 己の国の魔法学院にいる生徒や、自分にとってかけがえのない親友にその使い魔。
 彼らに杖を向けて、魔法を放つまで欲しい未来とは果たしてどれだけのものだろうか。
 もちろん、ウェールズと一緒になれる。自分がいつも抱いていた夢。これ以上の幸福は存在しないとも思う。

 はずだった。

『あんたがどうしようがよ、それに誰かが傷ついたり! 悲しんだら幸せでもなんでもねえんだよッ!!』
 少年の言葉が何度も何度も頭の中で繰り返される。
 もしかしたら本当の幸福は別にあるのかもしれない。
 自分が愛しているウェールズと、一緒に暮らすよりも大事なものがあるのかもしれない。
 それが、わからない。
 答えが、見つからない。
 自分の隣にはウェールズがいる。
 一緒に詠唱しているウェールズがいる。
 そして目の前には、ウェールズの味方である人と赤髪の子が戦っている。さらにその後方でルイズが詠唱していた。
 だから、賭けてみる事にした。
 勝った方が正しいのだと。
 わかりやすい、至って単純な結論。
 本当に少年が自分の取り巻く幻想をぶち殺すと言うのならば、
 きっと主人公(ヒーロー)のように現れてくるはずだ。
 きっとこの状況を覆すはずだ。
 ふと、隣を見る。それに気付いたウェールズがニコッと笑ってくれた。
 優しい笑み。まやかしであったとしても失いたくない。
 少年の姿は見えない。この魔法を放てばおそらく自分の勝ちであろう。ウェールズと一緒に幸せを迎えることができる。
 勝った方が正義。
 だからこちらの方が正しいはず。はずに違いないのだ。
 しかし、

 なぜか胸が締めつけられるような感覚を覚えた。

 自分が正しいはずなのに。何度もそう言っているのに。
 どうして躊躇われるのだろう。
 どうして自分が悪いと思うのだろう。
 おかしい。疑問に感じる自分が、おかしい。
 と、そんなアンリエッタの傍にウェールズが近寄った。心配してくれたのか、そっとアンリエッタの肩に手を置く。
 後は一緒に最後のワンフレーズを口にするだけ。それだけで、この巨大な水の竜巻は敵を切り裂くであろう。
 気持ちが幾分か楽になる。
 彼女に纏わり付く疑問を振り払い、ウェールズに笑みを返す。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:18:27 ID:IwH/dYRL
支援

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:18:47 ID:FTFC0vL9
支援、足りてる?

97 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:18:56 ID:Q7/EABQC
 問題ないのだ。これで終わらせばいいのだ。
 気持ちでは否定してるが、アンリエッタの思い通りに口は動いてくれる。だから、最後のフレーズをウェールズと共に言い切れた。
 轟ッ!! と音を立てながら、巨大な渦の塊が動き出す。
 城でさえ一撃で破壊できるであろう水流の渦は風を切りながら、
 この状況に気付かず、未だ詠唱を続けている少女のもとへと迫る。

 が、

 その時だった。
 まるでこれでもかという絶妙なタイミングで、使い魔が主の背後から現れたのだ。
 少年はその巨大な魔法に対して恐怖する様子はなかった。
 それは主を守る使い魔としての義務感か、大切な人を助けに行かなければならないという勇気からだと考えるのが普通だ。
 だけど、

 自分を救うための救世主。
 アンリエッタには、上条当麻の行動がそう感じられた。



(……違う)
 当麻はそう断言した。
自分がアンリエッタの幻想を殺すと言ったが、それは正しくない。
 アンリエッタの幻想を殺すのは自分ではないから、と当麻は気付いたのだ。
 何が正しいのか、何が間違いなのかはわからない。
 それでも、それでも当麻は前へと進む。
 その判断を任せるため。
 その決め手を任せるため。
 拳を握る。
 迫り来る巨大な水の竜巻に怯えもせずに。
 それは、
 主を守る使い魔としてなのかもしれない。
 あるいは、大切な者を守る人間としてなのかもしれない。
 はたまたは、アンリエッタを救う救世主としてのかもしれない。
 しかし、元を辿れば答えなどたった一つだけである。

 道を作ってあげる。

 それだけだ。
 それ以上考えるのがめんどくさいからか、当麻は叫ぶ。
「後はテメェの仕事だ! お前自身の手で、あいつを救ってやれ!」



 ルイズの体内で何かが終わりを告げたと同時、つむっていた瞼をゆっくりと開いた。
 開けた視界の先に当麻がいる。目の前の巨大な竜巻に立ち向かっていた。
 不思議な事に、ルイズ本人は焦る事なく冷静でいられた。
 なぜなら、あの当麻なら守ってくれるから。そう、思っていたからである。
 バシャーン! と水の竜巻が当麻の拳に触れた瞬間、四方に弾けて滝のように降り注いだ。
 その姿に、ルイズは違和感を覚えた。
 いつもは守ってくれるそれ。しかし、今回はそのような感じを与えてくれない。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:19:55 ID:IwH/dYRL
支援

99 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:21:03 ID:Q7/EABQC
 まるで、自分が歩く道の障害物をどかしたかのように、
 この先は自分に任されたかのように感じた。

「後はテメェの仕事だ! お前自身の手で、あいつを救ってやれ!」

 その感触は正しかった。今回は使い魔ではなく、主の力で救え、と。
 実をいうと、ルイズもわからなかった。
 本当は自分が行っているのが間違いで、アンリエッタを行かせるのが正しいのであるかもしれない。
 しかし、今の当麻の発言がルイズを後押しする。
 そうだ。アンリエッタが去るという事はもう会えなくなるのだ。
 自分の国の女王。
 幼い頃をともに過ごしてきた親友。
 そして、

 たとえ自分が何を失ったとしても守る、大切な、かけがえのない人。

 それは、アンリエッタがウェールズへの恋と比べたらちっぽけな理由である。
 だが、それがなんだというのだ。
 たった一つの理由があれば十分ではないのか?
 それだけで相手と真っ正面から戦う少年を知り、憧れていたというなら、
 同じように振る舞ってもいいのではないのか?
 その少年が自分に託してくれた。
 その少年が自分のために道を作ってくれた。
 ルイズは、ようやく決心がつく。何が正しくて、何が間違いなのかなんて考えなくていい。

 自分が信じた道を歩く。

 いいではないか、憧れた行為を自分がやったとしても。
 最後に皆が笑って暮らせる世界を目指して、
 ルイズは魔法を放つ。
虚無の魔法、『ディスペル・マジック』を。
 瞬間、ウェールズが崩れた。



 呆気ない幕切れとはこの事を言うのかもしれない。
 防ぐ術がない虚無の魔法をウェールズは身に浴びて、そのまま倒れ込む。一方のアンリエッタも精神力が底を尽きたのか、被さるように倒れ込んだ。
「姫さま!」
 呆然としていたルイズが慌てて駆け寄った。
 一方の当麻は勝利の余韻に浸っている場合ではない。
(まだ……早くいかねえと!)
 今度は自分の番である。
 当麻はすばやく体を半回転し、疲れきっている体に鞭を入れる。ズキズキと背中が燃えるように痛みだすが、気にかける余裕はない。
 と、その時だった。

「あんたにあいつの所にはいかせないよ!!」

 ドバン! と当麻の右側面から無数の矢が発射された。
 終始キュルケを圧倒していたフーケなら、合間を縫って呪文の詠唱を放つことなど動作ではない。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:23:09 ID:bH9RIkj/
支援だっ!

101 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:23:23 ID:Q7/EABQC
 アンリエッタが気絶したにも関わらず、水の盾は消えていない。おそらく、雨が常に強化し続けているのだろう。
「ッ……!」
 当麻は舌打ちする。もとより何分持つかわからないギーシュの下にたどり着きたい状況に、この時間ロスは痛いからだ。
 短時間であいつを倒せるか!? などと普段は使わないし、期待できない思考を巡らせながらも右手で構えようとした時、
 轟ッ! と風の渦が当麻の前に立ち塞がり、矢の行く手を阻めた。
「行って」
 それはタバサであった。当麻は知らないが、先のゴーレムのせい攻撃により頬が赤く腫れている。
 しかし、当麻は気にかけない。
 気にかけることでタバサが勝つというならいくらでもかける。
 タバサがそれを望んでいるというならいくらでもかける。
 が、当然のようにそんなことはありえないことだ。
 ならばやるべきことは一つ。
 タバサの思いを実現するだけ。
「わりい、頼んだぜ」
 ただ、それだけを言うと当麻は走り去る。
 自分が倒さなければならない幻想を持つ主にへと……。

「しぶといわね。あのまま吹っ飛ばされてた方がよかったのにね」
 言いながらフーケは距離を離した。何か意図があるのだろうか、その間にキュルケはタバサへと近寄る。
「あなたにこの先へは行かせない」
「はん、ならあんたらを倒して行かしてもらうよ!」
 三者は再び、激突した。



「まさかこの『閃光』に速さで挑んでくるとは」
 まるで興ざめたかのように呆れて、ワルキューレの突きを体を捻って避ける。
「いささか無謀ではないか?」
 瞬、っとワルキューレを一刀両断した。
 もとよりドットメイジが作り上げたゴーレム。身体能力も高いワルドにとっては造作もない敵だ。
 さてと……と、ワルドは多少距離が離れた当麻を追おうとする。
 こちらはフライという魔法がある。だから、多少の差などいくらでも埋めるだろう。
 しかし、

 ワルドが足を一歩進めた瞬間、今度は二体のゴーレムに襲いかかった。

 一体は空から、一体は地上から攻めかかる。
 が、このような奇襲をかけられても、ワルドは冷静という状態を崩さなかった。
「ふん」
 杖に収束した風の刃をそのまま持続させる。相手が近接戦を狙っている以上、こちらも合わせた方が幾分有利だからである。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:23:26 ID:IwH/dYRL
支援

103 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:25:03 ID:Q7/EABQC
 ワルドは空中にいるゴーレムの方へとゆったりと数歩移動する。その間にも、地上から全力で駆けていたゴーレムがワルドへと間合いを縮めた。
 その瞬間、ドン! とワルドの足が爆発したかのように駆ける。雨によって泥となったのが辺りに飛び散り、自分の衣服にもかかるが気にしない。
 敵は数的優位を狙うとするのならば、一体が空中にいる間に倒せばよいのだ。
 防御、回避など考えず、ただ攻撃のみに集中した最速の突き。
 魔法が使えない分、他のでカバーする兵士達でさえも勝てるかどうかというスピード。敵もこちらに迫っている以上、接触するまでの時間は一秒を五等分するぐらいだ。
 ザク、とワルドの杖が簡単にゴーレムの喉を突き刺した。
 と、もう一体が地面に足をつけるや否や、ワルドにへと突っ込んできた。
 が、ワルドは敵の斬撃を余裕でさけ横一閃、真っ二つにする。
 奇襲を仕掛けた二体のゴーレムを一瞬で倒したワルドに、未だ余裕の表情が浮かべられた。 辺りが静寂に支配されようとしたその時、ガサゴソッと草むらの方から音がした。
「!」
 特に考えもせず、ワルドはそちらの方へと体を動かす。
 このタイミングでの音の発生源となるのなんて一つしかない。
 近づくにつれて人となる影が見えてくる。敵も気付いたのか、慌てて逃げようとするが……
「遅い!」
 間に合わず、ワルドの杖の餌食となった。
 上半身と下半身が別れて、ボサッと変な音を立てる。生死の判別など確認するまでもない。
 これで邪魔者は潰した。そう思い、本命の当麻へと足を進めようとした瞬間、

「いやはや、僕のゴーレムも騙せるものだね」

 と、ついさっき殺したはずのメイジが再びワルドの目の前に現れた。その姿にチッと舌打ちする。
こちらが本物、ならば先程のは――
「なるほど、自分自身のゴーレムを作ったのか」
「これが始めてさ。まあ深夜のおかげというのもあったろうけど。あ、ちなみに僕は本物だよ?」
 ニヤリと口の端をあげるギーシュ。まだ何か手札を隠しているのだろうかと、ワルドは突っ込むのを僅かばかり躊躇った。
 しかし、何もしなければ始まらない。よって突撃。それが一番わかりやすい攻め方であった。
「それでは……」
 ドン! と数歩でギーシュに近寄り、
「試そうか?」
 杖を振り上げた。
 同時、ドゴッ、と地面の中から剣が突き出て来た。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:25:08 ID:IwH/dYRL
支援

105 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:27:04 ID:Q7/EABQC
 轟ッ! と風をきりながらせまりくる刃に、ワルドは対応をワンテンポ遅らせる。
「くっ……」
 ザシュ、と水っぽいような音がすると、ワルドの左肩を掠めた。
 もちろんそれだけでない。
 いつの間にかギーシュの背後で控えていたもう一体のワルキューレが一緒に攻めに転ずる。
「今度は二対一になってくれたまえ」
 余裕の表情を浮かべてギーシュは事の成り行きを見守る。
 目的は勝利。が、相手は元魔法衛士隊隊長、自分が作り上げたゴーレムじゃ勝てるはずがないと理解していた。
 ゆえにギーシュができるのは相手の裏をとること。自分が目の前に現れたのも、少しでも疑心を与えるため。
 作ったゴーレムはワルキューレ六体に自分型、そして六本の剣。残された精神力を考えるとワルキューレはもう精製できない。
 これが最後である。
 この間に自分は安全を確保するべきだ。こちらの攻撃に警戒するなら向こうに行かせる時間も僅かばかし延ばすことができる。
 しかし、

「ワルドぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!」

 そんな考えなど知らない少年が、駆けてきた。
 何も武器を持っていないのに、
 一目見て体は疲れているとわかるのに、
 どうしてこんなにも力強く感じられるのだろう。
「って向こうは大丈夫なのか!?」
 思わずツッコミ口調になったギーシュの問いかけに少年は答えず、そのままワルドへと走り去る。
 ワルドがようやく二体の攻撃の合間を縫って倒した瞬間、
 彼の目の前には拳が迫っていた。
 ゴッ! という肉と肉がぶつかり合う音が、ワルドという巨体を数メートル無理矢理後退させる。
 その際にワルドの杖が宙を舞った。どうやら打撃によって意識が飛んでいたせいであるからだろう。
 その杖を拾った当麻は、特に意識せずギーシュに手渡した。
「わりぃ、とりあえず持ってくれ。あとタバサ達の援護に行ってくれ」
「いいのか……、一人で?」
「あぁ、こういうときは一人の方が戦いやすいしな」
 あぁ、後。と当麻は続ける。
「帰ったら、みんなでワイワイギャーギャー宴会でもしようぜ」
 場違いな台詞にギーシュは思わず吹き出してしまった。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:28:23 ID:DkeNYdiV
当麻らしいな支援

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:29:04 ID:IwH/dYRL
支援

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:29:24 ID:1gfwi9h5
当麻カッコいいよ当麻

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:30:23 ID:bH9RIkj/
>>101の、タバサへのゴーレムのせい攻撃が気になる支援

110 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:31:36 ID:Q7/EABQC
 獰猛な笑みでギーシュを見送ると、当麻は立ち上がるワルドに視線を変え、呼吸を整えようとする。
 一回、二回と深呼吸をしている間にワルドはこちらを睨んできた。
「……セコいとは言わせないぜ」
 言いながら、気付く。このまま時間をかけるのはまずいと。
 自分からは見えないが、背中の出血がおそらく酷い。どんどん自分の体内から血が抜けていく感覚。
 もっとも、彼は倒れる気などまったくないが。
「別に決闘ではない。が、我らレコンキスタの目標を達成するまでは俺は絶対に負けられないがな」
 ピクッと、当麻はワルドの発言に苛立ちを覚えた。
 以前にも同じような事はあったような気がするが、気にせず口を開いた。
「テメエがそこまでする理由はなんだ?」
「何度も言わせるな。『聖地奪還』それが我らがレコンキスタの――」
「それが……この国を傷つけなきゃいけない理由なのかよ!?」
 一歩、足を踏み込む。
「そうだ! ハルケギニアを一つにして聖地を奪還する。それが俺の目指す未来だ!!」
 対するワルドも一歩、足を踏み込んだ。
「わかるか! 貴様に! 聖地を奪還する必然性を! 聖地にしか救いを見いだせない俺の気持ちを!!」
 さらにもう一歩、ワルドは大きく踏み込む。
 残る距離は後数歩近づくだけで体がぶつかりそうなぐらい。
 それだけ近いのに、ワルドは叫ぶ。まるで自分の揺るぎない気持ちをはっきしと伝えるためかのように。
 が、
「だからなんだよ」
 当麻はそれを否定する。
 同じような人達を見たからこそ、反論する。
「過去にどれだけ辛いことがあったかはしらねえけどよ、少なくともその辛い気持ちを味わってるんだろ! だったらその矛先を他の人達に向けるんじゃねえ!」
「くださん、そのような事を言ったとして俺の考えが変わると思うか幻想殺し!」
「だったら、考えさせるまで叫び続けてやるよ!!」
 ドン! と当麻は拳を握り泥をはねながらも踏み出す。
「テメエが! 九十九回考えなかったら百回叫んでやる! 九百九十九回考えなかったら千回叫んでやる!!」
開いてる左手を水平に薙ぎ払う。
「何回でも叫んでやる! 何回でもテメエの幻想をぶち壊してやる!」
 当麻は知っているから。
 アウレオス=イザードという人間を知っているから。
 主人公になれず、不幸な結末を迎えた人間を知っているから。

111 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:33:05 ID:Q7/EABQC
 だからワルドを止めたい。
 だって、昔のワルドがどんな人かを聞いたから。
 ルイズの許婚になって、魔法衛士隊の隊長になった時のワルドの目指してた未来があったから。
 昔に戻れとは言わない。彼を変えた出来事がどれだけ辛い思いを知らないからこそ言えるわけがない。
 ただ、

「テメエが悪であり続ける必要なんかねえんだよ!!」

 気付いてほしい。
 その行為は間違っている、と。
 誰かを傷つけなければならない未来など、
 救いとは言わせない。
 それが、幻想殺しという能力を持っている少年なのだ。
 しかし、これ以上会話を交えたくないのか、ワルドは黙って拳を握る。
 距離は互いに一歩進めばぶつかるほど。
「「!!」」
 そんな中、互いの息が合ったのか同時に飛び出した。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!」
 小細工無用の拳での対決。最大の一撃を放つために当麻は叫ぶ。
 しかし、

 ワルドは冷静に当麻の動きを見ていた。

「なっ……!?」
 ビュッ! と当麻の拳は空をきった。
 瞬間、ワルドの拳が当麻の顎に襲いかかった。『ぐ、がぁ!?』と当麻の口から声が漏れて、後ろへと吹っ飛ばされる。
 意識が揺らぐ。
 ブリッジを描きながら、そのまま仰向けに転がった。
 しかし、その後の行動は早い。追い討ちをかけようとしたワルドに待ったをかけるように、バッ、と当麻は片手を杖代わりにして立ち上がる。
「まだ、遅いな」
 が、それでもワルドの足の方が早かった。
 横に薙ぎ払われるように放った中段回し蹴りが当麻の脇腹に直撃する……
 かのように思われた。
 今までの経験や勘が当麻に咄嗟の行動を行わせる。
 立ち上がった瞬間と言ってもよいタイミングで放たれた蹴り。それを予期していたかのように、
 当麻はもう片方の腕を小さく畳んでクッション代わりにした。
 ゴン! という拳の衝撃で運動エネルギーを発生させた当麻の体が僅かばかり浮く。
 横へと直線運動をしながら、地面に足をつかせる。
 そのエネルギーとベクトルの方向を自分で調節するため、土に足をめり込ませるように踏ん張る。
 垂直効力、運動摩擦エネルギー、空気抵抗といった様々な力が当麻の動きを止めようとした。
 そのかいあってか、速度が見る見るうちに遅くなっていく。
 視線はワルドから外さない。外してはならないのだが、
「!?」
 空白の時間が生まれる。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:34:04 ID:IwH/dYRL
支援

113 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:34:36 ID:Q7/EABQC
 どうやら、出血多量により知らずうちに意識が飛んでしまったようだ。
 体中の至るところが血液を求めてくる。
 しかし、できるわけがない。今背中の出血を押さえている暇はない。ならばやれることは一つ。
(次で……終わらせる……!)
 ワルドもトドメを刺しにこちらへと走ってくる。
 同時、当麻の体が静止した。
「オ、――――」
 終わらせる。今まで溜め込んでいた空気を! 力を! 全て吐き出すかのように上条当麻は叫ぶ!!
「――――、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
 ドン! と足に自分の持てる全てを溜め込んでいた力を爆発させる。
 その力を、臑、肘、腿、腰、腹、胸、肩、腕、手、と流れるように移動していく。
 対するワルドもこれで全てを決めるのか、避ける様子も何もない。
 そして、

 両者の拳が、互いの顔面に直撃した。

 無能力者(レベルゼロ)とメイジ(スクエアクラス)の意識が文字通り吹っ飛んだ。
(が…………!?)
 当麻の視界が左右にぶれる。
 言うことをきかない足が後ろに下がりながらもふらつく。
 ワルドも同じようになっている。しかし、トドメにしては不十分だったのか、倒れるようには見えない。
 一方の当麻の体は休息を求めていた。
 これ以上の戦闘はしたくないと言っているかのように、
 ゆっくりと当麻の体が後ろに倒れ込もうとした。
 真っ黒な空が視界に入る。
(違う……)

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:35:33 ID:IwH/dYRL
支援

115 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:35:53 ID:Q7/EABQC
 こんな所で終わっていいのか?
 こんな所で諦めていいのか?
 今自分が倒れたらどうなる?
 ワルドに負けたらどうなる?
 わかる未来。わかる結末。
 それだけは見たくない、と。
 そう思えたからこそ、

 当麻はまだ諦めない。

(倒れるなら……)
 ビタッと当麻の体が止まる。その体を一気に持ち上げた。
 空一面の視界から、大地を支える足によってワルドが中央に位置した。
 もとより力は殆ど残っていない。今から爆発するような力など残っていない。
 それでも、と。
(……前のめりだっ!!)
 残っている全てを総動員させて体を前へと動かす。
 その拳を、もう爪が皮膚に食い込むほど強く握った拳を、
 解かない。
 絶対に、解かない。
 足は動く。
 ぐらぐらに揺れる視界はしかしはっきりとワルドを捉えられている。
 向こうも気付いたのか、当麻の方へと構えた。
 ワルドはあまりダメージも疲労も蓄積されてないため、少しだけ余裕があった。
 ゆえに当麻より早く、拳が射出された。
 ゴッ、と当麻の首が真横に向く。
 しかし、
 ギロリと、睨みつけるかのように当麻の視線はワルドから離さない。
 そして、
 握った拳は絶対に開かない。
「ァァァァァァァァあああああああああああああああああああああああッ!!」
「な……んだと!?」
 何十回、何百回と放った拳の軌道は体が染みついている。
 無意識に放たれた拳はしかし、

 メイジの体を吹っ飛ばした。

そして今度こそ、

少年は前のめりに倒れた。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:37:26 ID:IwH/dYRL
支援

117 :とあるの人 ◆3WQsphoeLI :2007/10/18(木) 22:38:58 ID:Q7/EABQC
>>109
せいが余分に入ってますね……すみませんorz

投下完了。
三話に渡った戦闘はこれで終わりです。つか長かったな……
改行が多いのはテンポよく進めたかったがためのやり方でしたが、+に働いた事を祈りますw

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:40:12 ID:1gfwi9h5
GJ!!!!

119 :88:2007/10/18(木) 22:43:02 ID:vaEcxaL+
とあるの人GJ!これは熱い。
侍の人、さっきの奴ですがこれはどうですか?

10話 嫌だと思ったときはまよわずNOと言え
11話 たまには面倒事から逃げられない時もあるがそれはもうふんばるしかない
12話 真実って奴は案外拍子抜けするほど近くにある
13話 勝って兜の緒を締めろ
14話 人の縁はめぐりめぐるけどそれがいいものになるとは限らない

オレも植木耕介でかこうとして…姉妹スレで書いてるやつが行き詰まってるのを思い出し…泣いた…。

120 :侍の人:2007/10/18(木) 22:43:25 ID:yHVY9Fm9
相変わらず熱い展開GJ!!!
やっぱりとある人さんの作品は良い。
>>88マジすか できれば書き込んでくれたら嬉しいんですか。

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 22:44:14 ID:DkeNYdiV
>>117
乙〜

122 :侍の人:2007/10/18(木) 22:47:01 ID:yHVY9Fm9
>>119 ありがとうございます、参考にさせていただきます。


123 :侍の人:2007/10/18(木) 23:07:08 ID:yHVY9Fm9
>>87
 とりあえず思いつく限りでは

 昔は2つ名がつくほど強かった(今も強い)
 一応経営者、だがほとんど儲かっていない。
 生活に困窮している(銀さんはましなほう?)
 周りから駄目人間と思われている(実際その通り)
 基本年下の男の子と女の子と行動。
 女の子が飼っているペットが化け物。
 やたらトラブルに巻き込まれる。
 
 こんな感じですがう〜ん重箱のすみつついてるようなものかな。

124 :MtL:2007/10/18(木) 23:07:28 ID:cl58hWoQ
11時20分から、投下しますー。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:10:24 ID:AC5h+w8S
手札溜め込んで支援準備。

126 :MtL:2007/10/18(木) 23:20:57 ID:cl58hWoQ
マジシャン ザ ルイズ (21)爆発

両手を広げ、今ぞ抱きつかんとしたワルド。
だがその刹那、横殴りに現れた旋風がワルドの頬を殴りつけ吹き飛ばした。
ワルドを殴り飛ばしたそれは、鋼鉄で武装した人間の腕。


ワルドの計画は九分九厘まで成功したといって過言ではなかった。
アルビオン掌握から始まり、ガリア王暗殺、傀儡の女王を擁立してその側近達を自分の意のままに操る。
軍事大国二国を手中に収め、トリステインにガリア方面から圧力をかけつつ、一方でゲルマニアを制圧。
ロマリアと交渉し、最終目標を聖地の奪還であることを盾にトリステインへの不干渉を取り付けた。
孤立無援となったトリステインを鼠をいたぶる猫のようにもてあそび、王都にいる人間達を人質にしてルイズを手に入れる。
ウェザーライトの起動を食い止めることは適わなかったが、最大の障害と目された老いぼれは無力化した。
もう何も、ワルドの前に立ちふさがるものは存在しない。
その慢心が、先の一人語りへと繋がった。
その中の一つ、ルイズに見せ付けた左手に握られた眼球。その気配が眠れる獅子を起こすことになるとも知らずに。


長身であるワルドを三メイルは吹き飛ばした腕。それは空間を渡り現れた虚無の使い魔ウルザの片腕であった。
その全身はルイズの見たこともない鎧に覆われており、左手にはデルフリンガー、背には杖を背負っている。
異様な戦装束。けれど、ウルザというこの老人が纏うと、まるでそれが彼本来の在り方であるかのように違和感を感じさせないのであった。

「無事かね、ミス・ヴァリエール」
仰向けに倒れたまま動かないワルドを、鋭く一瞥しながらウルザが言った。
「あ、ええ、勿論よっ」
心臓を鷲掴みにされたような恐怖が、いつの間にか薄れていた。
先ほどまで心臓を停止して倒れていた人間が、何事も無かったかのように現れたことに驚きを感じてはいたが、それ以上に強い安心をルイズは感じていた。
ルイズが気付いた時、ウルザの視線はルイズの手の中の『始祖の祈祷書』へと注がれていた。
「あの、ミスタ・ウルザ……これは」
けれど、ウルザは首を振って応える。聞き分けの悪い生徒に諭すように、優しさと威厳を込めて。
「君のやりたいように、すると良い」
そう応えたウルザが、体をワルドに向け、一歩前進する。

ウルザのその一歩を待っていたかのようにワルドは倒れた姿勢のまま浮き上がり、体を甲板に対して垂直に起こした。
「やはり君か、子爵」
「ご無沙汰です、使い魔どの」
ここの至って、ウルザは今出せる全力を持って目の前の敵を迎え撃つ決意をした。
今引き出せるプレインズウォーカーとしての力の総力を持って滅ぼす決意を。
ワルドの左手から感じる波動、それはまごうことなきファイレクシアの力。
かの暗黒王に察知されてしまったのなら、既にプレインズウォーカーとしての力を隠蔽する理由はなく。また、出し惜しみして屠れるほど目の前の男は弱くはないと感じ取った。
「愚かな。それほどの才能を持ちながら、何故ファイレクシアの狗に成り下がった!」
「違うな、私の力にファイレクシアが惹かれたのだ!」
同時に甲板から宙へと浮き上がるウルザとワルド。
ここから始まる戦いは、正しく人間を超えたものとなった。

「デルフリンガー!肉体の制御は任せた!」
「おうよ相棒!合点承知!」
人間以上の親和性によって放たれる、凶悪化した大量の魔法の槌。
ウルザ、いや、ウルザの体を操るデルフリンガーはこれを巧みに操り回避し続ける。
一方的に放たれ続ける風の凶器、その間隙を縫ってウルザは近づいていく。
「……来たれ第一槍!」
ウルザの召喚の呪文が高らかに響く。召喚の気配を察してすかさず距離を離そうとするワルド。
そのワルドに異変が襲う。
最初は体内の異物感、それは激痛へ変化しすぐさま外界へと飛び出した。
「があああっ!?」
ワルドの腹部を穿ちながら現れた鋸刃を持つ機械の槍。ウルザに召喚されたアーティファクトはワルドを腹部を貫きながら召喚主の手元へと飛んだ。
仕掛けたウルザは右手で機械槍を掴みながら、敵の傷の具合を観察する。
敵の手の内を知らぬ状態で攻撃を仕掛けるのは高いリスクを伴う、そのことをウルザは長いプレインズウォーカーとしての生涯で学んでいた。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:21:01 ID:hRApjgiD
インスタント 支援

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:21:10 ID:T4xeZ5b6
支援

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:21:36 ID:AC5h+w8S
予見支援

130 :MtL:2007/10/18(木) 23:24:21 ID:cl58hWoQ

腹部を貫かれたワルドは素早く牽制のウインド・ブレイクを放ちながら、左手の眼球を操作する。
果たして変化は直ちに訪れた。
ワルドの内部から光の触手が伸び、それが負傷した部分を組み替えるように動き回り、一瞬の後には何事も無かったかのように傷は完治していた。
「ミスタ・ウルザ、それがあなたのアーティファクトか。なるほど、知識で知っていても実際に目にするのとは大分違う」

「貴様のそれは……ファイレクシアのスフィアコアかっ!?」
ウルザの分析眼はアーティファクトに限定するならば多次元宇宙世界ドミニアの中でも最高位に属する。
その彼にとっても既に数度目にしたことのあるアーティファクト、多層構造を持つファイレクシアスフィアの各層を管轄するスフィアコアユニット。
かつてナインタイタンズが精神爆弾をもって破壊しようとしたファイレクシアの核の一つ。それこそがワルドの手に納まっているものの正体であった。
稀代のアーティフィクサーウルザをもってしても、そのスフィアコアにどれほどの知識が納められているのか推し量ることはできない。
だがしかし、ウルザは誰よりもそのコアの危険性を理解していていた。

「それはお前を蝕む毒だ」
先駆者として、最も新しい後輩への助言を与える。
「毒ならば、食らい尽くして力に変えてやろう」
だが、逸る若輩にはその言葉は届くことは無い。
「……ならば取り込まれる前に私が引導を渡すまでだ、プレインズウォーカー・ワルド」



月光の下、ウルザとワルドの空中戦が行われる一方で甲板ではルイズの朗々とした詠唱の声が響いていた。
――ベオーズス・ユル・スヴュエル・カノ・オシュラ
今のルイズには前方に広がる大艦隊も、空で戦う二人のプレインズウォーカー達も見えてはいない。
彼女に見えているものはただ己の内側のみ、彼女に聞こえているのはただ自分の心臓の音のみ。
彼女の戦いは、自分自身との戦いであった。


ところ変わって、ブリッジの操舵席。
そこに腰を下ろしたギーシュと、その横にモンモランシーが立っていた。
「ねぇギーシュ!もう良いじゃない!あなたは良くやったわ、逃げずにここまで頑張った、でももう無理よ。敵があんなに近づいて……もう目と鼻の先よ!
ルイズは失敗したのよ。そう、きっと上手くいかなかったのよ。だからギーシュ、もう……」
引き返すようにギーシュに言うモンモランシー、その言葉にギーシュは頑なに首を左右に振る。
「ルイズは、ルイズはここで僕がフネを動かすことが、僕の戦いだと言った。何をやっても中途半端で、大した力が無いくせに自分を大きくばかり 見せたがる、この僕を見て、これが僕の戦いだと言ってくれた。
そんな彼女が自分の戦いに向かったんだ、だから……僕は何があっても、彼女を信じる」
これが決意、ギーシュ・ド・グラモンの決意。
自分は自分の戦いをする、ただそれだけの平凡な、そして彼らしい決意。
そして二人に訪れるしばしの沈黙。

充血するほどにかたく操舵環を握ったギーシュの手に、そっと柔らかな手が添えられた。
「モンモランシー?」
「馬鹿、そんな意地に女の子を巻き込むなんて、ホント最低、自己中心的だわ」
「……ごめん」
「そんなことじゃ、絶対女の子に嫌われちゃうんだから」
「……」
「そんなあなたについて行ってあげようって言うんだから、大切にしてよね」
「え、モンモ……」
彼はそれ以上続けることができなかった、なぜならその唇を彼女が塞いでしまったから。
一瞬のキス、けれどそれは、永遠よりも長く切なく。
名残惜しそうに離れていくモンモランシーのうっすらと朱をひいたような顔。
それを見たギーシュは、これまで目にした女性より、どんな彫刻より、どんな夜空の星の煌きよりも彼女こそが世界一美しいと、心底思った。
「最後かも、しれないから、ね」
「いいや……そんなことは無いさ、こんなところで終わってなるものか。僕達は、きっと生き残る!」




131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:24:49 ID:AC5h+w8S
熟慮支援

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:25:15 ID:IwH/dYRL
支援

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:26:26 ID:T4xeZ5b6
支援

134 :MtL:2007/10/18(木) 23:27:17 ID:cl58hWoQ
タバサがうっすらと目を開けた。
経験豊富なシュヴァリエは、まずは現状の把握に努めた。
空中で戦っている使い魔ウルザと魔人ワルド、フネは進路を変えずに正面の大艦隊へと向かっている。そしてルイズは、祈祷書のルーンを読み上げていた。
体は――動かない。

――ジュラ・イサ・ウンジュー・ハガル・ベオークン・イル

独特の韻を踏んだ古代ルーンによる詠唱。
それがどのような呪文であるのか、タバサには分からない。
けれど、その始めて耳にするはずの呪文を、タバサはなぜか懐かしいと感じた。
まるで母の子守唄のような、意識ではない、もっと深いところで覚えている郷愁を感じさせる不思議な詠唱。
そして直感的に理解した。これこそがルイズにとって本当の、自分の系統魔法なのだと。
そう思いながら、タバサの意識は再びまどろみへと落ちていった。


長い詠唱が終わり、遂に呪文が完成した。
その瞬間、ルイズは己がこれから放つ呪文の威力を理解した。
この呪文は巻き込む、全てを巻き込む。
だが同時に理解した。
自分が放つ呪文の範囲、生きているのはほんの数名。
ワルド、そしてその使い魔である一人と一匹。
それ以外は全て、全て死者であると。
視界に入る無数の巨艦、それらの中にいるはずの人間達は、既にこの世の者ではないのだと。
ルイズは口の中に苦く広がるせつなさを感じながら、杖を振り下ろした。

「爆発/Explosion」

ルイズが杖を振り下ろすと同時、甲板上に溢れんばかりの白光が満ちた。
放たれようとする虚無の魔法の予兆。
だが、事態は何人も予期せぬ方向へ転がり落ちようとしていたのである。


一見して白光に見える光、だがその真実は虹の光であった。
ルイズの右手と左手に嵌めた、水と風のルビー。
それが相互に干渉し合い、かつてイーグル号で皇太子ウェールズが見せた虹と同質のものを発生させていた。
ただ一つ違うのは、その規模と共鳴体。
かつて共鳴を引き起こしたものはウルザの両の瞳に納まるウィークストーンとマイトストーン、二つのパワーストーンであったが、今回共鳴を起こしたのは、ウェザーライトUに据えられたスランエンジンであった。
古代スラン文明の英知によって創造されたスランエンジンが、自身にとっての本来の動力源であるパワーストーンと共鳴し、その力を存分に増幅する。
即ち、ルイズの指に嵌った二つの指輪、風と水のルビーと呼ばれる、二つのパワーストーンである。


「ぬ、お、おおおおおお!!」
パワーストーンによる共鳴現象の余波は、ウルザのパワーストーンにも襲い掛かった。
強大なマナを内包するパワーストーンが、始祖のパワーストーンとの共鳴増幅によって、その力を爆発的に増大させる。
脳内に早鐘のように響くグレイシャンの呻き、体中の神経は溶鉄を流し込まれたかのように焼け爛れ焦げ付く。
押さえ込むことさえ適わぬ強大な力の暴走にウルザは耐える。
「か、はっ!」
一方のワルドも、大きく血の塊を吐き出した。
その右手に嵌めたパワーストーン、土のルビーがウルザのウイークストーン・マイトストーンと同様に、共振を引き起こしたのである。
体中に裂傷が走り、裂けた部分からマナが噴出する。マナが溢れ出す度に傷口は広がり血とマナを溢れさせた。
「共感作用かっ、しかし、これはまるで……」
搾り出すように言葉を紡ぐウルザ。
「狂人め!何故こんなことを、彼女にさせるっ!生身の人間に、耐えられるはずがないではないか!」
純白であった制服を鮮血に染めながらワルドが叫ぶ。

そう、これは二人にとって誤算以外の何ものでもなかった。
ウルザとワルド、両者は共にルイズの力を求めている。故に危害を加える気などありえるはずも無かった。
だが、二人の思惑が交錯した時、互いの意図の超えた誤算が生じた。
ワルドにとってはルイズがアルビオンの大艦隊に対して正面から立ち向かうことが想定外であり、ウルザにとってはルイズの指に嵌ったパワーストーンが自分の設計したスランエンジンと共感増幅を引き起こすことが想定外であった。

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:27:44 ID:1gfwi9h5
本当にフーケさんどこいったんだろ支援

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:27:50 ID:AC5h+w8S
思案支援

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:29:55 ID:AC5h+w8S
プレインズウォーカーは資質と、巨大な力の発生によって生まれるんだっけか……まさか?

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:29:58 ID:IwH/dYRL
支援

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:30:19 ID:T4xeZ5b6
支援

140 :MtL:2007/10/18(木) 23:30:25 ID:cl58hWoQ

「いかん、これでは……彼女の肉体が焼き切れるっ。エンジンを停止させねば……」
だが、消耗し疲弊し体内を荒れ狂うマナの濁流に翻弄されるウルザにとっては、宙に留まることすら困難であった。
対して、パワーストーン一つのフィードバックしか受けていないワルドは、ウルザに比べれば健在であると言えた。
ワルドはデルフリンガーを片手に胸を押さえて蹲るウルザを見て一瞬の躊躇を見せたものの、眼下のルイズへと体勢を向けて、大きく手を広げた。
「死にぞこないめ、見ているがいい。この程度の力……飲み込めぬ私ではないぞ!」
かっ、と眩しくワルドの体が輝いたかと思うと、その大きく開かれた口、そして目、花、耳、両手、そして体中の裂傷から光の触手が伸び、宙に浮んで全身から光を放つルイズに先端を『接続』した。
次の瞬間、繋がった触手を伝わり、ルイズの体内を駆け巡っていたパワーストーンの超大な魔力がワルドへと押し寄せる。

「――ッ!!  ■■■■■!!!!!!! ――――――ッ!!」

言葉にならない絶叫がワルドの口から迸る。ワルドの魔力が風船のように膨れ上がっていく。
だが、ウルザの目から見て、それも一時の時間稼ぎに過ぎないことは明白であった。
ワルドに魔力を吸い出されながらも、ルイズの肉体は確実にパワーストーンに蝕まれている。
やはり、彼女を救うにはウェザーライトUのスランエンジンを停止する他に道は無い。
だが、どこの誰がそのようなことを行える?
自分自身はこの肉体を保つことで精一杯である。
オスマン・タバサは甲板の端に転がったまま動かない。
ギーシュとモンモランシーは? いや、そんな時間は無い。
誰か、誰かいないか、彼女を救えるものは……
ウルザは艦内に意識を飛ばし、注意深く探った。
想定外を超える想定外を。予期せぬ事態に対応しうる、予期せぬ存在を。

そして、それは見つかった。



小さく音と立てて、両開きの扉が開いた。
それまで錬金、その他の方策を試し、結果としてびくともしなかった強固な守りが、突然に開け放たれたのだ。
流石にこの変化に彼女もいぶかしんだが、何はともあれ厄介ごとが解決したのである、中へと入らない道理は無かった。
足を踏み入れた部屋は、めぼしをつけた通りの場所であった。
きらびやかな宝石類が棚に納められ、一方でどんな用途に使うのかも分からないガラクタが転がっている。武器や鎧、大きな鐘や中から釣り下がった円形をした何かの模型もある。
見覚えの無いものはちらほら目に付くが、それらの大部分は彼女が以前学院の宝物庫に侵入した際に目にしたマジックアイテムの数々であった。
「やっぱりね。最初から襲撃を予測して、こっちに移してたって訳ね。ふふん」
そう彼女がつぶやいたのと、彼女の目の前に男が現れたのは同時であった。
「ちっ!やっぱり罠か!」
『待て……土くれのフーケよ』
そう、船の宝物庫に忍び込んだのはブリッジから隙を見て姿を消していたフーケその人であった。
そして、その正面に立った男こそは、フーケが投獄されることとなった事件の当事者が一人、虚無の使い魔ウルザ。
だがその体は半透明でおぼろげ、背後が透けて見えている様子は誰に聞いても幽霊と答えるに違いない姿である。
『取引をしよう』
「……取引?」
『そうだ……今から私の言うことに従ってくれるというなら、この宝物庫にあるどのようなものでも一つ君に譲ることを約束しよう』
「へぇ、随分と気前がいいじゃないのさ。学院長でも無いのにそんな事言ってもいいわけ?」
『構わない、私が交渉する……』
口元に手を当てて目を泳がせて思考するフーケ、相手の提案を吟味する。
悪い話ではない、だが。
「それで、嫌だといったら?」

『君を、ここで殺す。そして君の大切なものにも消えぬ呪いを刻み付ける』

波一つ無い湖畔のような静謐さで呟くウルザ、だがその瞳はらんらんと輝いており、それが脅しでないという恐ろしいまでの圧迫感をフーケに与えた。
それは、いつかワルドからあの感じた恐ろしいまでの狂気と同質のものであるように思えた。
ならばフーケのとる道は一つ……。
「交渉も何も、強制じゃないか……」
『返事は?』
「……分かった、やるよ」

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:31:46 ID:AC5h+w8S
のぞき見支援

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:33:22 ID:T4xeZ5b6
マナバーン支援

143 :MtL:2007/10/18(木) 23:33:51 ID:cl58hWoQ


フーケは投射されたウルザの幻影の指示に従い、宝物庫から一つのマジックアイテムが納められた箱を持ち出した。
一メイルほどの大きさのその箱を両手に抱え、宝物庫から一区画離れた動力室へと走るフーケ。
フーケがそこに到着した時、動力室の扉は開け放たれており、中からはスランエンジンの咆えたける唸り声が轟いていた。
「それで、これからどうすればいいんだい?」
『箱を開き、中にあるものを取り出すのだ』
「はいはい……って、これが杖?何かの間違いじゃないの?」
フーケが取り出したのは、見たことも無い、筒状の物体。
その名は――『破壊の杖』


ウルザの指示通りの射撃姿勢を取り、引き金を引くフーケ。
肩に担がれた破壊の杖から三○○mm以上の装甲を貫通する六六mmの成形炸薬弾が発射され、ウェザーライトUのスランエンジンは停止した。



同時、張り詰めていた糸が切れるようにして、ルイズの『爆発』が発動し、世界を覆った。



トリステインだけでなく、ガリア、アルビオン、ロマリア、そしてエルフの聖地。
全ての国の全ての人がそれを目撃した。
この現象を、ある者はブリミルを御業だと涙し、ある者は世界の終わりと嘆いた。
各国に、この光によってアルビオンの無敵艦隊が全滅したと伝えられたのは、この暫く後のことである。



ただ一人戦場に残され、天を見上げていたジュール・ド・モットはことの顛末の一部始終を目撃した唯一の証言者となった。
彼はこの後に、アンリエッタに以下のような報告を行っている。


――まるで、一瞬で夜と昼が入れ替わったかのようでした。
  まず最初に単騎でアルビオン軍と戦っていたフネの上空に光の球が現れました。
  それはまるで、小さな太陽のようにまばゆい光を放っていました。
  続いて、その光の球が膨れ上がり、フネを包んだのです。
  そのまま光の塊はどんどんと大きくなって、遂にはアルビオン艦隊にまで及びました。
  それでも膨らむことをやめない光の球は、遂には空全体を覆い尽くし、やがては私自身も光に覆われてしまいました。
  目を瞑り、両手で顔を覆っても、光はそれらを貫いて私の目に届くほどでした。
  どれくらいの時間がたったのか分かりません、一瞬だったのか、それとも一分だったのか。
  光が晴れ、再び夜の闇が訪れた時、アルビオンの全てのフネは青い炎を上げて燃えていました。
  悪夢のように、朧のように背後に控えていたアルビオンも消えていました。
  何が起こったのか私には分かりません。
  ただ一つ、私にも分かることは、あの光こそがトリステイン王国を救ったということです。

                        ―――ジュール・ド・モット

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:34:32 ID:1gfwi9h5
フーケさん居たー支援

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:35:40 ID:T4xeZ5b6
支援

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:36:29 ID:hLaG4CXa
モットおいしいぞ支援

147 :MtL:2007/10/18(木) 23:37:23 ID:cl58hWoQ
以上、投下終了です。

長い戦闘もやっと収束です。次は事後処理をかねた軽い内容でー。

であー。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:37:25 ID:/WjgE9GH
アルビオン消滅!?

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:38:30 ID:AC5h+w8S
乙。フーケさんの存在をすっかり忘れていたのは秘密だw
だがワルドとスフィアコア経由でファイレクシアに余剰魔力が流れてないか不安で仕方が無いな。
後、有ったのか破壊の杖……ってそういやアルビオンとテファたちどうなった?

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:44:28 ID:cl58hWoQ
実は第一章でちゃんと禿があると言ってたんだよ(´・ω・`)

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:46:35 ID:AC5h+w8S
>>150
そういえばそうだったー!?
ごめんなさい、手札空にして拷問台で裂かれて来ますね。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 00:00:41 ID:4rmOGea/
今回のフレーバーテキスト長いな
つーかサブタイトルがそのままカードになってるんだな、今気づいた

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:23:05 ID:OpKPM06n
いま、破壊の杖が携行型核兵器だったら…という妄想がよぎったorz

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:26:55 ID:oPK4kIAZ
撃った瞬間フーケもろとも蒸発してしまいました

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:27:26 ID:OpKPM06n
そして、おかしなアラシが沸いたせいかしらんが
「ゼロのおかあさん」が投稿されなくなって悲しい…

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:29:31 ID:pOf8DrKI
>>153
過去に一回は使われてるんだぜ…。
ワイバーンをたった一匹倒すのにさ…。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:35:44 ID:WcOTUn9v
ザキの杖だったら嫌だよね

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:37:57 ID:A5gI6yT6
>>155
え…もう投下されないの?

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:48:42 ID:AJEpTWZs
どーでもいいことだが>>153のレスを見て昔読んだ漫画版ゴジラ×メガギラスに
出た携行型ブラックホール発生装置のこと思い出した。
ワイバーン?オスマン襲ったのゴジラに変えれば問題ない

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:51:44 ID:Peo/ESDb
てっきりMtLの破壊の杖はKaervek's Torch だと思ってたのは秘密だ。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:55:28 ID:t9WOv5Z+
>>159
ディメンション・タイトの事だな。

あれを召喚出来たらコルベールは大歓喜だな。
衛星バージョンなんかソーラーパネル搭載なので、燃料入らず。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 01:57:31 ID:awtxSW5r
>>159
劇場版だとディメンジョン・タイドは人工衛星だからなぁ……あれ、小型化出来るというのがどうも信じられんぞ。
むしろ「薬は口から飲むに限るぜ、ゴジラさんよぉ!」の方が個人的には良い。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:12:19 ID:t9WOv5Z+
>>162
短期間で作ってあの大きさまでに出来たんだから、もうちょい時間かければ、携帯は出来ずとも運べるぐらいには出来るぐらいにはなるんじゃね?


164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:15:42 ID:AJEpTWZs
>>162
まあコロコロに載ってたやつだし
ビオランテ召喚されたらどうなるかな?

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:21:55 ID:MK1FKwgz
>>164
一応言うこと聞いてはくれるんじゃないか?人間の心は残ってるっぽいし


166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:23:16 ID:t9WOv5Z+
薔薇とゴジラとルイズの遺伝子で……

桃色ビオランテ?

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:27:52 ID:dGDGjdMy
何か卑猥だな

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:29:17 ID:pOf8DrKI
>>165
普通に人襲ってなかったけか?

ゴジラで人の言う事聞くのはモスラぐらいしかおらん気がする。


169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:36:14 ID:awtxSW5r
>>168
ビオランテの遺伝子のファクターだった人の親父さん(博士)の研究を強奪しようとしたヤツら襲ったんだっけか。
後、ミニラとリトルとジェットジャガーを忘れるなんて!

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:42:46 ID:t9WOv5Z+
キングシーサーは?
あと、メカギドラ

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 02:58:48 ID:K9AL/Hdn
>>168
機龍……(´・ω・)

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 03:16:39 ID:6GciJzDS

S A Y O N A R A L O U I S E _


173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 04:02:47 ID:ZoTHUgTY
>>172 それだと『ロウイセ』にならないか?

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 04:22:23 ID:t9WOv5Z+
また微妙に分かりにくいネタをw
このスレにゴジラファン(?)が意外と多いな

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 04:32:29 ID:pTgs39/k
ゴジラジュニアなら

三枝さんしか無理かな?

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 04:36:36 ID:t9WOv5Z+
ガメラと同じく、心を通わせられる人間は限られてるっぽい。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 04:39:18 ID:awtxSW5r
まぁゴジラ自体が人の意思でどうにかなるようなもんじゃない天災みたいなもんだからな、
昔クロス書いたヤツが居た気もするがゼロ魔とのクロスオーバーは難しいカテゴリに入るだろ……。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 06:07:33 ID:0BPPf9IC
機龍を機竜と見間違えた川上信者がここに一人。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 06:28:14 ID:PqtzHVBq
機龍もいいけどやっぱスーパーメカゴジ

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 06:31:05 ID:uhZd4xqi
ヒオティー召喚と申したか

……戦闘訓練中で原川も一緒に来たりしたら……大変だろうなぁ原川
カワカミ作品特有のノリが無いところでは、いつもの調子だと周りがドン引き

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 06:41:38 ID:2+3GzD4X
佐山召喚よりはましだとおもうが

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 07:42:58 ID:YkJsaV9B
>ゴジラ
河本ひろし版とか?

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 08:08:26 ID:XEIMG/v8
松井召喚しようぜ

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 08:15:50 ID:2VdaLtIV
>>182
河本版はおっぱいが凄かったな

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 08:21:59 ID:6GciJzDS
チタノザウルスとカツラちゃんを、敵味方に分かれた2人がそれぞれ召還してたり

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 08:37:59 ID:wggizHx+
>>183
大リーガー召喚してどうする、と考えてしまった

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 08:39:57 ID:+t9il8Pi
ゴジラのメカと言えばMOGERAだろ?
次点でガルーダ付きのメカゴジラ
>>170
メカギドラは人が乗ってなかったっけ?

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 08:50:23 ID:AJEpTWZs
突発的に思いついたネタ
ガリア王がゴジラを召喚
ルイズ、ティファニアがキングギドラ、モスラを召喚
ハルキゲニアで大怪獣総攻撃
バラゴン?とっくにやられ済みさ

>>182
河本ひろし版って?

>>187
未来人が乗ってた。最後に元の時代に帰った。

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 08:58:51 ID:GRJ4ItYI
何ダ、コノ背筋ヲ走ルゾクゾク美!!ア、アニマスピリチア!!


と、開花したあの人を連れて来てみたところで全員スピリチア吸われるしか他がないか………

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 09:43:53 ID:VtMdBSnG
ゲノラの逆襲 メリルを助けろ!

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 10:29:53 ID:PFiTeKWq
>>153
遅レスだが、そういやデイビー・クロケットなんて化け物が実際にあったな……

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 10:38:23 ID:iFA/SSP5
>>188
メカキングギドラは帰って無いよ、回収されてメカゴジラ作成の為の資料になった

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 10:44:30 ID:MzyeV4R4
ここはあえて「ヘドラ」召喚

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 10:52:26 ID:+jZeq+59
>>193
公害が無いから餌が無い

餌が無いから巨大化できない

そしてふれあい厳禁な毒の塊
難しそう…

最初の契約でルイズの顔面がケロイドに…
ワルキューレも溶かされてギーシュもケロイドに…


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:05:13 ID:hyPDCKMu
>>191
迂濶に使ったら世界崩壊の危機だな…
やっぱりスネークあたりが召喚されるんだろうか

いやスネークならRPG-7か?

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:06:12 ID:cuRiImRG
スネークと言えば箱だろw

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:09:29 ID:MzyeV4R4
>>194
むぅ、こりゃだめだな。

じゃぁ、代わりに映画「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」からハヌマーン召喚

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:10:05 ID:hyPDCKMu
箱だとワイバーン倒せねえwww
いや、身を隠して逃げられるか?

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:15:23 ID:YSStZeT1
>>194
小ネタにヘドラ召喚あったと思うんだが…

そしてハヌマーンは展開がグロになること間違い無しなんだぜw

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:19:41 ID:5oBjNPBv
異世界には仏教徒いそうにないからな

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:19:54 ID:MzyeV4R4
>>199
ヘドラ召喚小ネタで見つからなかった〜

グロ展開ですか… 大乗仏教の神様ダメじゃん(´・ω・`)

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:20:05 ID:vKTYfeWK
>>153
「こんなのケチャップのフタを開けるより簡単だぜ!」

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:23:14 ID:XEIMG/v8
ヘドラじゃくてガイガンならあったな小ネタ
あとゴジラ関係ないけどゼットン

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:25:01 ID:+jZeq+59
>>195
スネークなら
麻酔銃とCQCとダンボール

7万の中に潜入して敵指揮官を片っ端から〆ていくスネーク

>>197
フーケ
ハヌマーン「盗みを働くような奴は死ぬべきなんだ!」
握りつぶされ死亡

ワルド
ハヌマーン「だまし討ちなんてやる奴は死ぬべきなんだ」
追い回された挙句死亡



205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:27:24 ID:MzyeV4R4
>>204
ハヌマーンひでぇw

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:33:24 ID:YSStZeT1
>>204
正確には
>追い回された挙句(全身の皮をはがされ白骨となって)死亡
となりますな

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:35:35 ID:+jZeq+59
>>206
人間相手ならいつでも捕まえられるのに追い回して嬲って殺すぐらいで済むよ!

怪獣相手だとウルトラ兄弟に両腕を抑えさせて金属の棒で頭部を殴打したり
両腕を切り落としたりするけど…

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:35:49 ID:5oBjNPBv
>206
えーっと
そこだけ聞くとどっかのホラーみたいに聞こえるんだが俺の気のせいか?

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:37:21 ID:3RnJgTUh
事実ですが何か?
白猿超こええ

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:40:50 ID:YSStZeT1
ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団 でぐぐれば詳細をレビューしたサイトが複数見つかるから
さあ、君もハヌマーンの格好良さを堪能しよう!

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:47:13 ID:MzyeV4R4
おい、ハヌマーンの画像ググったらこんなん出てきたぞ
ttp://cult.jp/papi/hanuman1.jpg

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:49:02 ID:VtMdBSnG
>>195
破壊の杖がデイビークロケットなら
召喚されるのはヴォルギン大佐とか

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 11:52:40 ID:hyPDCKMu
あの野心と欲望の塊たるホモ大佐かwww
カオスなんてもんじゃないなww

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:00:45 ID:+jZeq+59
>>213
ギーシュが危ない!(色々な意味で)


215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:04:08 ID:0VdTTvkc
一方ジョゼフはソローでタバサにトラウマを植え付けた

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:04:22 ID:9231JQPO
金玉掴んで
ヴォルギン「お前は誰だ!?隠さなくてもいい。ギーシュのことなら何でも知っているからな」

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:11:08 ID:hyPDCKMu
ルイズがザ・ボスを…なんて電波がきたが
…想像つかん

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:46:15 ID:aSbrAQ1m
ジ・エンド召還
が、一週間後に老衰で死亡

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:48:49 ID:+jZeq+59
>>218
死ぬまでにスナイパーの訓練法と狙撃銃を残す。

そして再召喚で呼び出されたサイトがルイズに理不尽な特訓されて
スナイパーになります。


220 :エデンの人:2007/10/19(金) 12:55:32 ID:nt3PfpNI
絵を二枚も書いてもらって、気分上々な俺参上。
投下しても大丈夫かしら?

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:58:51 ID:XEIMG/v8
こい

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 12:59:51 ID:iMg+Pc9j
支援放火

223 :エデンの人 1/7:2007/10/19(金) 12:59:52 ID:nt3PfpNI

十六話 『蛇はイヴに林檎を差し出す』


 ルイズは夢を見ていた。
 以前にも見た夢だ。
 湖の中の小島に一人、ルイズは立っていた。
 眼前には悪魔が一人。
 小島には壊れた船が一隻。

『よう、何か吹っ切れた感じだなあ』
「久しぶりね、海の悪魔」
『海の悪魔ねぇ。そんなもんいねえよ』

 全身が爆発の閃光でできている中、そこだけ実態を持った牙の生えそろった口がにやりとゆがむ。

『俺らはあくまで植物だぜ? そこまでやる能力はねえし、そもそも自意識なんてねえ』
「じゃああなたは何?」
『俺か? 俺は……』

 グネグネと体の形が変わる。
 それは次第にサイズを買え、ルイズの前にふわりと降り立った。
 長い髪、まっ平らな胸。

『俺はお前だよルイズ。もう一人のお前、抑圧されたお前』
「わた、し?」
『ゼロといわれ屈折したお前、平民に笑われ涙をこらえたお前、俺はお前の反対側、俺はお前の裏側さ』
「わ、私は……」
『何だ、悪魔の実に意思があるとでも思ってたのか? ただの寄生植物に? ありえねえって』

 けけけとルイズと違って牙がのぞく口を大きく開けて笑う。

『悪魔の実ってのは種だ。人間を苗床にして育つ種』
「種?」
『そう、悪魔の実は人間を一本の草に変える。その草はおかしな花をつける。凍る花、爆発する花、それこそが能力』
「私が花に?」
『まあ抽象的な表現ってやつだな。当然植物なんだから海水には弱い。おかげで泳げないのさ』
「へえ……」
『お前さんは無理をした。二本の花の茎を縦に裂いて無理やりくっつけた。本来は無理なんだけどな、この世界に散らばるなんだ、お前らが精神力と呼ぶあれ、あのよくわからないエネルギーがその無理を修正しちまった』
「……」
『おかげで俺が生まれたわけだ。余剰エネルギーが自意識を構成できるくらい余ったんだ』

 やれやれと悪魔は首を横に振る。

『この世界は本当にむちゃくちゃだ。本来悪魔の木は茂らないはずなんだ。必要な要素が一つ抜けてるからな。わかるか?』

 ルイズは自分の姿の悪魔と視線を重ねた。

「能力者、でしょう? 私の血で育ったんだもの」
『ビンゴ! 本来の悪魔の木は、まあいろいろ条件はあるが能力者の肉体を苗床に育つ』
「ならどうして私の木は育ったの?」
『言ったろ? このよくわからない魔法のエネルギーだ。不思議すぎるわな』
「魔法、魔法か……」
『お前さんは今一つの仮定を想定してる』

 唐突に悪魔は会話を切り替える。

224 :エデンの林檎 2/7:2007/10/19(金) 13:01:17 ID:nt3PfpNI
「……ええ。でも希望的観測に過ぎないわ」
『だが他にないのも事実だ。さて、お前はどうする?』
「決まってるじゃない」

 転がっていた損壊した船にかじりつく。
 喰らい尽くされた船の残骸は再構築され、何本かの筒をはやした船に生まれ変わった。
 その船に飛び乗りルイズは筒に杖を差し込む。

「手に入れるわ。欲しいものは全部」
『グッド!』

 筒から爆炎が噴き出し船を小島から放していく。
 向こう岸は見えず、気づけば底は海の上。

『Bon Voyage!(良い旅を!)』

 悪魔は笑って手を振った。


 目を覚ますと天井が視界に入る。自分の部屋の天井だ。
 コルベール謹製自動時計『止まらない蛇君・試作16号』を見、時間を確認する。

「三時!? 寝よ寝よ」

 頭を支える柔らかな物体、具体的にはフーケの胸に頭をうずめ、ルイズはゆっくりと眠りに落ちた。

 再度起きたとき二人とも薄着だったせいで起こしに来たキュルケにへんな誤解をされたのはあくまで余談だ。

「だって暑かったのよ!」


 食堂で朝食をつつきながらルイズは左手を見ていた。
 中指にはまった指輪、アンドバリの指輪。
 始末に困るマジックアイテムをどうしようかぼんやりと考えていた。

「しっかしルイズ、あんたまだ一人で寝れないの?」
「ううううるさいわね! まだちょっとだめなのよ……」
「まあ良いけど。熱いからってあんな格好はだめよ?」
「わかってるわよ」

 ぼやきながらルイズはその指輪を外す。

「どうするのそれ? 仕舞っとくわけにもいかなでしょうし」
「こうするの」

 それをそのまま口の中に放り込んだ。
 ゴクリと丸ごと飲み込んでしまう。

「……まあ確かに安全ね」
「これのおかげでいろいろ面白いことがわかるのよ」
「面白いこと?」

 ぐっと握ったての中に再度アンドバリの指輪が生成される。
 ただし指輪に乗っていた石だけ。

「これ加工できないのよ」
「これ精霊のかけらとかとそっくりね」
「魔法を固めたもの、らしいわ」
「魔法を固める!?」

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:01:49 ID:iMg+Pc9j
支援攻撃

226 :エデンの林檎 3/7:2007/10/19(金) 13:02:21 ID:nt3PfpNI
 現状世界を席巻する四大の魔法、そのどれにも魔法そのものを物質化する手段は無い。

「先住魔法って反則ね。魔法そのものに形を与える、か」
「僕のゴーレムもあくまで魔法で動く銅像だしね。魔法の人形ってわけじゃないし」
「魔法に手は加えられないのね」
「ま、ね」

 もう一度その宝石を飲み込み、ルイズは食事に手を伸ばした。

「ねえルイズ、今食べてるのとさっき飲んだ宝石は別なのよね? どこに行ってるの?」
「わからないわ。なんとなく別の場所に行くのよ」
「……もしかして食べ物も作り直せるの?」
「今食べたローストチキン元に戻して出しましょうか?」
「止めて、気持ち悪いから」
「私もやりたくないわ」

 ゴリゴリと骨までかじりながら、ルイズは菜っ葉の和え物を手に取る。

「この能力の最高の利点はね、キュルケ」

 その菜っ葉、ハシバミ草をがっつりと口に放り込む。

「何食べてもおいしいの」

 タバサが目を輝かせた。


 小屋の中、ルイズは頭をひねっていた。
 何故にこんなにたくさん?

 ルイズはそこに並ぶ三十個をこえるブタブタの実と二十個くらいのウシウシの実に○| ̄|_のポーズをとった。。

「せめて飛べるやつ……」

 トリトリの実は鶏や鴨ばかり。

「でも何でこんなのまであるのかしら?」

 発生条件がどうしてもわからないロギア系以外の悪魔の実。
 何で牛とブタばっかりとうんうんうなりながら、その少し種類の違う実を手に取る。
 それは“ドルドルの実”、パラミシア系の実はロギア系ほどではないにしろ生成されにくい。

「せっかくのゴロゴロの実もメラメラの実もあれ以上大きくならないのに、何でこんなのが?」
「条件がわかりゃあね。ところでいつものメイドのお嬢ちゃんは?」

 ゴーレムに小屋の改修をさせながら、フーケは竹筒から水をあおる。

「里帰り。おかげで作業効率が悪いわ。まあデルフを一緒にやったから危険は減るでしょ」
「なら良いけどね。しっかし喉が渇くね。だんだん量は減ってるけど乾いて乾いて」
「スナスナの実のせいでしょうね。体に定着しきってないから軽く暴走してるんだと思うわ」
「あたしを乾かしてどうしろってんだよ、ねえ。ああ水水、水が足りない」

 がぶがぶと桶から直接水をあおっていく。

「……ちょうど良いわ、井戸を作っちゃいましょう」
「まあいちいち水引っ張ってくるのは面倒だしね。手伝うよ」

227 :エデンの林檎 4/7:2007/10/19(金) 13:04:05 ID:nt3PfpNI
 地下水を探すのはそう難しくは無い。
 水のメイジなら少々探るだけで事足りるし、フーケくらいの実力者ともなれば属性は関係ない。
 さらにはスナスナの実にとって土石は自分の延長とも言えた。

「……ここだね、ここが一番近い。といっても何枚か分厚い岩盤があるみたいだけど」
「面倒ねぇ」
「まあ任せな。岩盤以外は錬金かけて押しのけりゃあいいのさ」

 ゴリゴリと地面の砂がブロック上にえぐれていく。
 上から下へ土砂をレンガに作り変えながらフーケの錬金魔法は井戸を形成していった。

「詠唱、してないわよね?」
「実のおかげだと思うけどね、土と砂を操る場合だけそのままいけるのさ」
「便利ねぇ……」

 ゴリっと音を立ててその侵食が止まる。

「その代わりこういう石とかは無理でねぇ」
「ちょっと離れて」

 手で筒を作り岩盤めがけてフッと息を吹く。
 小さな爆発音が響き岩の層は粉々に砕け散った。

「そっちのが反則じゃないかねえ?」
「活用範囲が狭いのよ」


 出来上がった井戸からゴーレムに水を汲ませ、フーケはがぶがぶと水を飲み続けている。
 その横でゴーレムたちが井戸の覆いを作っていた。

 ルイズは悪魔の木の根元を掘り返し、ハアとため息をついた。

「通りでブタと牛と鶏ばっかり出るはずだわ」
「どうしたのさ?」
「ほら」

 掘り返すとゴロゴロと出てくる骨。
 干からびた肉片が付いているところを見ると食堂から出たゴミにも見える。
 不思議なことにそれには木の細い根が絡みつき、一部は侵食していた。

「木の栄養になるようにシエスタが埋めたんでしょうね」
「死骸を喰らって実を作るのかい?」
「というより現象そのものを、かしら。それならあのゴロゴロとメラメラも予想が付くわ。雷ね」
「火ぃつけても燃えるだけだったろ?」
「“自然の”でしょうね、条件は多分」
「……どおりで希少なはずだよ」

 やれやれと頭を振って頭上にできた実を見上げる。
 あれも絶対にブタブタだ。

「この前のドルドルの実は?」
「多分だけど地下にあると思うのよ、死?(蝋)化した何かの死骸が」
「……ファンタスティックだねそりゃ」

 骨を埋めなおしながらルイズはぼやく。

「結局ダイアルも武器に加工できるレベルのものは無いし、微妙ねぇ。せっかくこんな便利な能力を手に入れたってのに」
「まあ良いんじゃないかい? あたしとしちゃ稼ぎに困らなくて便利だと思うがねえ。水水」
「ここじゃ育ちそうに無い実もあるのよ。ヴァリエール領に戻っても同じでしょうし、ねえ」

228 :エデンの林檎 5/7:2007/10/19(金) 13:05:23 ID:nt3PfpNI
 日々はつつがなく過ぎ、それは何の変化も無くも今日も回る。


 翌日、レコン・キスタ貴族派は、ラ・ロシェールを占領した。

 一応亡命とわめいてはいるが国としての形も無い集団、完全にただの夜盗と同じだった。
 だがことは非常に面倒な問題になっている。
 反逆者とはいえ相手はアルビオン正規軍の敵、トリステイン側で排除してしまって良いものか。
 さらにはアルビオンとの外交の結果、王党派が派兵を用意しているとのこと。
 トリステインの官僚たちにとって、自国の兵力が傷つかない終わり方は歓迎すべきものだった。

 たとえそれでラ・ロシェールとその周りに被害が出たとしても平民くらいならいいか、と。


 ワルドは義手の様子を確かめていた。
 魔法で動くそれを握ったり開いたりしながら後ろを振り返る。
 眼帯に覆われた右の義眼にものを見ることはできないが、それでもそこにいる兵士達は居住まいを正したままだった。

「諸君、これより我らはラ・ロシェールに進軍、そこを拠点に軍を展開しているアルビオン貴族派を叩く!」
「隊長! 上の許可がありませんがよろしいのですか?」
「あんな誇りも忘れたようなクズどものことなど気にしなくていい! 我らは何だ!」
「ほ、誇り高きトリステインの軍人であります!」
「ならばその誇り高き軍人とやらは自国の国民が苦しんでいても放っておくのか!」
「No Sir! 我らは祖国を守る杖であり剣であります!」
「ならば準備が整い次第出撃する! 恥知らずどもをこの国から追い出すぞ!」

 なにやら妙な夢を見たらしく、ワルドは熱血軍人になっていた。
 夢の中で白い肌のナイスミドルに「このブタ野郎!」とののしられたとか。

「隊長、グリフォン隊全分隊、すぐにでも戦闘行為に移れます!」
「隊長! マンティコア第二・第三小隊、参加するとの通達がありました!」
「同じくヒポグリフ隊、王都防衛以外の者出撃準備完了とのことです!」

 ワルドは感動を禁じえなかった。
 大丈夫だ、トリステインにはまだこんなにも、誇りを持つものがいる。
 何をあせっていたのだろう、まだまだ何とかなりそうじゃないか。

「諸君、あの恥知らずのクソッたれどもの会議が終わり次第進軍を開始する! 上がどう言おうが知ったことか! 正義と大義は我らにあり!」

 後ろで声がする。アンリエッタの怒りの声。
 ワルドは少し微笑んだ。
 大丈夫だ、あの王女もまだまだ戦える。

「副長! 陛下のユニコーンと鎧を用意しておけ!」
「S、Sir! Yes Sir!」

 数分後、アンリエッタの下トリステイン王軍が動き出した。


 戦況は苛烈であったといっていい。
 ワルドたちが弱かったわけでもトリステイン軍の士気が低かったわけでもない。
 むしろメイジの戦闘力は上だったし、士気は最高潮といってよかった。

 場所が、悪かったのである。

 歴史ある町並みを持つラ・ロシェール、トリステインは文字通り町そのものを人質に取られていた。
 町とそこに住む住人を楯にされて爆撃ができず、歩兵と騎兵のみで立ち向かうしかなかったのだ。
 軍は防戦を強いられていた。

229 :エデンの林檎 6/7:2007/10/19(金) 13:06:27 ID:nt3PfpNI
「くそお! 土のメイジはどうした! 防壁が崩れるぞ!」
「負傷者多発により維持できません! 向こうの大砲がどうやら新型のようです!」
「なら治療用の水のメイジは!」
「もう手一杯です!」

 飛来する新型の砲弾。

「やらせるかあ!」

 遍在を使って風の障壁を多重に展開する。
 砲弾は風の渦に砕かれ、それでもある程度の熱量をばら撒き四散する。

「隊長!」

 解除した瞬間、目の前に見える次の砲弾。
 遍在を楯にすれば爆風と破片はどうにかなるが、砲弾そのものを防げない。

 死んだ。

 死を覚悟し、それでも部下を守るために風の障壁を広げる。

 目の前の砲弾が、黒い液体でできた鳥にぶつかり爆発して消えた。

「……何?」

 視線を向けるとそこには一人の男、コートをまとい見栄を切る。


 その男は治療を受けた後、すべてを失ってぼんやりとしていた。
 犯人はわかっている。が、いろいろまずい証拠を押さえられているため文句を言うことはできない。
 しかも相手の地位は自分よりも上、どうしようもない。

 彼女は使い魔を召喚してから変わったという、まるで生まれ変わったように。

 彼はそれに習ってみた。
 召喚を、行ったのである。

 大き目の鏡の中から出てきたのは、珍妙な格好の男だった。
 その珍妙な格好の男は傷だらけで、自分がくぐった鏡を振り返り、それが消えるのを確認して倒れた。


 水のトライアングル・メイジである彼にとって傷の治療はお手の物だった。
 失ったものは再生できないが傷をふさぐくらいはわけは無い。
 男の回復を待って彼は話を聞こうと思っていた。

 ――ついでに契約を避けるために自分が召喚したことは隠して。


 使い魔は治療に礼をいい、敵に追い立てられているときに出現した鏡に飲み込まれたのだと説明した。
 なんだかよくわからないが助かったと、使い魔は彼に頭を下げた。

 聞くと使い魔は友を逃がすためにたった一人で艦隊に立ち向かったのだという。
 なんと無謀な、と呆れる彼に使い魔は何の迷いも無く言い放つ。

 友のために命を懸けるのに、理由など必要無い。

 その言葉は彼の心を打ち抜いた。

230 :エデンの林檎 7/7:2007/10/19(金) 13:07:32 ID:nt3PfpNI
 一ヶ月ほどの滞在の間、使い魔は彼に自分の持ちうる戦い方を教えていた。
 健全な精神は健全な肉体に宿るとばかりに某ブートキャンプのごとく鍛えられる。
 その甲斐もあってか彼はだんだんマッシヴな体になっていった。

 数日後再び唐突にあわられた鏡に帰れるかも! と飛び込んだ使い魔を見送り、彼は少しだけ建設的に行動してみることにした。
 今までとまったく反対のことをしてみたのである。

 自分が切り捨てた平民たちに謝罪と保障と賠償を行い(その額は平民ではとても手に入れられない額だった)同類の貴族たちと手を切る。
 自分の領地の平民たちの税率を下げ、孤児たちを養う施設を作ってみる。

 それは彼にとって革命だった。
 人から感謝されることがこれほど幸せになれることだったなんて!

 彼は文字通り生まれ変わったのだ。


 彼は今戦場にいた。
 自分の領地の端に作った施設が戦争に巻き込まれたから。
 誇りも何も無い共和国を名乗るものに焼き払われたその孤児院は、子供の世話をさせていた没落メイジともども孤児たちの半数を失った。
 彼は生まれて初めて、身内と自分以外のために泣いた。
 自分に笑顔を向ける子供たちの顔が一つ一つ思い出される。
 ぬくもりを与えてくれたその笑顔を、彼は一瞬で失った。
 魔法がいかに危険で、何故平民たちの革命が起きないかを証明するにふさわしいその悲劇。
 彼は自分の屋敷の中で、ゆっくりと装備を整えていた。

 報いを、くれてやらねばならない。

 丁寧に洗浄修復し飾っていたそのマントを、使い魔が残していったそのマントを、彼は鎧の上から羽織る。
 マントに刺繍された文字が風にはためく。

 それは使い魔の生き様を示す言葉。

 その意味を理解できるものはトリステインにはいない。
 だがそれでもその文字は、彼の心の支えになった。

「あなたは……」
「私のことなど後で構わん! それよりも進軍を! 私達は治療後すぐに向かう!」
「……感謝を!」

 ワルドは彼に一声叫ぶとすぐさま隊のものを引き連れて飛び去る。
 それを確認し、彼は部下に振り返る。

「ドットとラインは治療を! ラインは治療が済み次第、それ以外は今すぐ私に続け!」

 彼はその一歩を踏み出した。
 それは小さな、しかし彼には大きな一歩。

 風に羽ばたくマントには、使い魔の残した一つの言葉。
 それは使い魔の生き様、生きる道そのもの。
 肩の飾りは失えど、その言葉の意味に貴賎はあらず。
 彼はその誇りを背に、戦場で声を張り上げる。

「我が名はモット! ジュール・ド・モット! 誉れ高きトリステインがメイジ!」

 モット伯に道を教えた、意味もわからぬその言葉。

 その背に輝く『オ カ マ ウェ イ』

「“波濤”のモット、これより参戦仕る!!」

231 :エデンの林檎 8/7:2007/10/19(金) 13:09:08 ID:nt3PfpNI
終了。
今回はこんなもんで。

さて、絵にお礼を言いに行かなきゃ。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:10:12 ID:R3Vm9UP4
投下乙ですた〜

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:11:04 ID:m0jTflnS
ボン・クレー乙!

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:12:33 ID:7RsPXm0+
何呼んでんだモット伯ー!
GJです。
このルイズはマッ度サイエンティストになりそう

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:18:24 ID:9mPfL/Zn

ここで、ボンクレー!?
そうか、モット伯はおかまカラテ使いか

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:21:10 ID:knmL1NuN
乙〜。
ひょっとしてあのスワンコート着てたりするのかモット伯。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:26:27 ID:B0K1E3Ry
ボン・クレーって悪魔の実の能力とは無関係のオカマ拳法で主人公達と渡り合ってたよね
モットが魔法抜きで「ア〜ン ドゥ〜 オラァ!」になるのか
GJ!

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 13:48:15 ID:f1lVA0D3
GJでした
最近カッコいいモットをよく見掛けるな

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:14:20 ID:7RnRSiNf
ルイズさ〜ん、鴨は空飛べまっせ〜
死骸でOKなら、この戦いの後にアルビオン竜騎士隊の飛竜の死骸で…
スパスパの実なんかもオススメですし、ピエールみたいに鳥にゾオン系を食べさせるのもどうでしょうか。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:20:01 ID:c1QHKDEp
GJ・・・感動したよ。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:24:09 ID:7RnRSiNf
すみませ〜ん、GJ忘れてました。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:34:00 ID:mHCihrU4
ゼロの使い魔のクロスオーバー小説。
それのまとめをつくりたいんです。
その際Wikiや避難所に載っている作品を掲載してもよいでしょうか?
作者様方、どうでしょうか?

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:44:19 ID:Ckyu/66N
もうまとまってる気がするが・・・

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:48:10 ID:AS0himJF
お前は何を言っているんだ

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:48:45 ID:Peo/ESDb
まとめwikiがあるのにまとめつくってどうすんだよ

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:54:04 ID:Rrduqwey
お勧めを紹介したいとかじゃないのか

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 14:56:48 ID:g/BBrN4/
みんな杖を構えろ!スルーの魔法を使うぞ!

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:00:16 ID:GRfailhp
このスレの作品に限らず奇妙な使い魔スレやベイダー召喚スレや理想郷や
個人サイトやその他の投稿掲示板の作品などを含む
ネット上全てのゼロ魔のクロス専用のリンクを作りたいって事じゃないの?

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:01:14 ID:DXc7K5Ux
虚無の魔法の奥義、スルー(夢想転生)の魔法を使う!

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:02:49 ID:iMg+Pc9j
>>249
あったら便利だろうなあ、色々と

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:04:12 ID:X367SRdE
>>247
つまり姉妹になれと!

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:04:48 ID:KpEbcIJh
>>242
wikiの管理人さんにお願いして、wikiのTOPページをリンクして貰えば良いんじゃないの?
まさか、個別のページにリンク張って、wiki内のコンテンツを
自分のまとめサイトの一部に組み込むような真似をしたい訳じゃないよね?

つか、ここでそんな事を聞いてる時点で空気どころかテンプレすら読んでないだろ?
そんな奴がまとめサイトなんて作ってもトラブル起こすだけだから止めたほうがいいよ。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:08:11 ID:+t9il8Pi
>>249
キュルケ・タバサ・シエスタ・ギーシュ・コルベールと
周囲の人間が死にまくった結果哀しみを身につけたルイズが奥義を極めると

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:09:08 ID:eARpNZlE
虚無のスクエア魔法か
字面もそれっぽようなきがする。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:11:00 ID:+jZeq+59
>>249
黒王号を召喚して
エクスプロージョンで「天将奔烈!」
イリュージョンで「無想転生!」
なルイズ(拳王兜装備)をイメージしてしまったじゃないか!

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:11:27 ID:g/BBrN4/
>>251
そりゃスールだろうが!ちなみにお前は姉な!

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:14:31 ID:Ckyu/66N
おすすめssを書くだけでどれだけめんどくさいことになるか知らないとは・・・
これだから何も知らない奴は・・・

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 15:59:30 ID:aAe9PAuq
昔エヴァSSのおすすめを紹介するサイトがあって
点数つけて紹介してとんでもないことになったな

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:01:28 ID:eARpNZlE
なぜだ。どんなことが起こったかわからなくても、とんでもなさの度合いだけはわかるようだ。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:06:13 ID:vKTYfeWK

メイジの力の象徴とも言える使い魔を召喚するサモン・サーヴァント

ルイズの召喚呪文によって起きた爆発、そこから現れたのは平民の男だった

「・・・なに・・・こいつら・・・」

「お・・・おい肥後・・・また何かヘンな所に来ちゃったぞ・・・」
「寺門ォ・・・なんか客の空気が違うよ・・・」
「知るかよ竜ちゃん、とりあえずアレやるぞ・・・」

ダァ〜、このお嬢さんにダァ〜、ハゲのおっちゃんにダァ〜


        つかみはOK!

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:07:30 ID:ab7L7EIE
とりあえず、これ以上は避難所でやるべきじゃないか?
というか、そもそもの発端も避難所でやればいいのに、、

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:11:04 ID:vKTYfeWK
ルイズが召喚した三人の使い魔は、トリスティン学院を笑いの渦に叩き込んでいた(本人談)

時には貴族相手に帽子を叩きつけ、「訴えてやる!」と吠えていたが
その度にルイズに熱湯に漬けられ、それなりにオイシイ思いをしていた

「こら、そこの平民、貴様らが無粋なツッコミを入れたおかげで二人のレディが傷ついた」
「いやいやギーシュさん、この上島は以前からあなたのことを包茎だと・・・」
「き・・・貴様ぁ!ボクの青銅のゴーレムでおしおきタイムだ!」

現れた青銅のゴーレムを前に上島は「押すなよ!絶対押すなよ!」

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:16:51 ID:vKTYfeWK
ルイズが使い魔として召喚したダチョウ倶楽部は、アルビオン7万の軍と対峙していた

ロマリアから派遣されたいた神官が、皆に説明をする
「では、この爆薬の安全性を証明するためにダミー人形を用意しました」

ダミー人形は足だけを残して爆発した

それでは張り切ってどうぞ!

ルイズの使い魔達は「いやいややらないっすよ・・・ハッ・・・いつの間に?」

三人はリハーサル通りに三人揃って爆発しながら池に飛び込んだ

7万の芸人達が慄いた、ハルケギニアを舞台にお笑いウルトラクイズが始まった

それはその夜行われる「人間性クイズ」の序章に過ぎなかった

隠しカメラで見張られた中
アンリエッタ姫はホテルのサービスだという美男子に涎を流している

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:29:43 ID:g/BBrN4/
う、うろたえるんじゃあないッ!ゼロ魔スレ住人はうろたえないッ!

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:34:39 ID:7o0YWwFG
とりあえず投下予告ぐらいしてくれ。
終わったなら終了宣言もな。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:34:55 ID:X367SRdE
全くだ、この程度でうろたえていたらやっていけないぜ
ふんどし!

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:35:59 ID:RFQkOxr5
>>264
(SSを)読んでる場合かァーーーーッ!

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:37:16 ID:RFQkOxr5
下げ忘れてた
熱湯入ってくるorz

269 :242:2007/10/19(金) 16:44:18 ID:mHCihrU4
>>248
そうです。私もリンクを伝って色々知れたんで
ゼロ魔異世界クロスオーバーをまとめたいんです。
WikiじゃなくてHTMLを使おうと思ってますけど。
それぞれの作品をそれぞれの作者さんが書いたわけですから、許可が必要かと思いまして
細かい個人のHPの作品等だと目に付きにくいのでまとめられないかもしれませんが
ゼロ魔クロスSSページのようなものをつくりたいんです。

許可を頂くなら作者さんが集まるこのページしかないかと思いまして。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:52:05 ID:FbRPD2c0
掌編を1700に投下する。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:52:05 ID:7o0YWwFG
>>269
こっちに誘導しておく。
運営議論スレ2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1187563112/

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:52:26 ID:fR9rey+c
>>269
やめとけ。


273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 16:53:09 ID:dSKZ0ffB
作品そのまま持ってこうってのなら勘違い甚だしい
不可能な話し
まとめへのリンクなら管理人に聞くか勝手にやればいい。所詮2ch関連で匿名のまとめ。リンク程度なら許可とか言い出したらきりが無い。
報告した方が不協和音起こらないだろうけど。
どっちにしても、その手の性質のページで中のここの作品への個別へのリンクは止めたほうが良いけどな


274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:00:53 ID:FbRPD2c0
周りにいる生徒達は特に変化はなかった。
今までより大きな爆発ではあったが、変化と言えばそれだけだったのだから。
儀式の監督者であるコルベールも爆発の規模の違いから何かが喚ばれたのかと思い、もしもの為に身構えた。

しかし、そこには異常がなかったのだ。

ルイズは焦り、生徒達は今までと同じくヤジを飛ばし、コルベールも構えを解いた。
そして変化は起こった。
ルイズが魔法を唱えても何も起こらなくなっていたのだ。

それをみてコルベールはルイズに一時休息を取るように言い渡し、生徒を下がらせた後、ルイズのもう一度だけと言う願いを聞いて最後の一回の召喚に付き添った。

ルイズの魔法は結局成功しなかった。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:02:29 ID:FbRPD2c0
大佐失敗した

ルイズは喜んだ。
何度も失敗しながら召喚の魔法を唱え続けやっと手ごたえを感じられたのだ。
周りにいる生徒達は特に変化はなかった。
今までより大きな爆発ではあったが、変化と言えばそれだけだったのだから。
儀式の監督者であるコルベールも爆発の規模の違いから何かが喚ばれたのかと思い、もしもの為に身構えた。

しかし、そこには異常がなかったのだ。

ルイズは焦り、生徒達は今までと同じくヤジを飛ばし、コルベールも構えを解いた。
そして変化は起こった。
ルイズが魔法を唱えても何も起こらなくなっていたのだ。

それをみてコルベールはルイズに一時休息を取るように言い渡し、生徒を下がらせた後、ルイズのもう一度だけと言う願いを聞いて最後の一回の召喚に付き添った。

ルイズの魔法は結局成功しなかった。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:03:07 ID:fR9rey+c
投下宣言してもらえた方が支援はしやすいんだぜ

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:03:32 ID:FbRPD2c0
そうしてあたりから人影が消えて少したった後に男は箱から出てきた。

任務の最中突然感覚がおかしくなり、情けない事に気絶していたらしい。
そして気がついた時にはあたりにたくさんの人の気配と聴いたことのない言語での会話が行われていた。
幸いにも周りの者たちはこちらに気づいていなかったようで、すぐに気配が消えた。
通信も繋がらず孤立無援ではあるが、冷静になり状況を判断してみた。

何も分からない。

まとめるとこの一言である。


そうしてダンボール箱から出てきた男は情報を集めるためトリステイン魔法学院への潜入任務を遂行する。

今、異世界「ハルケギニア」の裏側でソリッド・スネークが動き出したのだ!


196を見てひらめいた
今は後悔している。
物語の裏側なんてのは完結している物じゃないと怖くて書けないよヽ(`Д´)ノ
いろんな意味でしっぱいだよ

278 :エンジェリック・ゼロ 第3話:2007/10/19(金) 17:06:30 ID:izkKzedE
5分後ぐらいに投下したいんですけど、よろしいでしょうか。
今回は『堀江由衣』が共演します。
ちなみに、自分は前スレで最終回をでっち上げてた偽者では無く、正真正銘の本物です。


279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:07:04 ID:A5gI6yT6
>>276
>>270で投下宣言してるみたい。

280 :エンジェリック・ゼロ:2007/10/19(金) 17:08:41 ID:izkKzedE
それは失礼しました。
じゃ、また後で

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:09:23 ID:fR9rey+c
>>279
気づかなかった、正直すまんかった。

>>278
堀江由衣、あいつかw
今後トリップ付けたらどう?

282 :エンジェリック・ゼロ:2007/10/19(金) 17:12:06 ID:izkKzedE
トリップかー
やってみます

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:17:19 ID:mUVcXboG
>>278
>>279のは>>276に対して>>270のは>>274-277のじゃないのん?と言ってるので、
もう終わってる事だと思うのでありますよと。

284 :エンジェリック・ゼロ ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:20:48 ID:izkKzedE
そうみたいですね。
じゃ、投下します。

285 :エンジェリック・ゼロ 第3話 1/6 ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:22:35 ID:izkKzedE
学院で働く使用人達の朝は早い。
ここで学ぶ生徒達や、その生徒を教える教師達――即ち貴族――の身の回りの世話を行う
為、彼等の一日は夜明け前より始まる。
ある者は貴族達に出す朝食の準備に取り掛かり、ある者は前日に出された洗濯物を洗い始
める。
使用人の一人、シエスタも洗濯物が詰め込まれた籠を両手に抱えながら、水場へと向かっ
ていた。
季節は春を迎えたとはいえ、朝の空気はまだ少し冷たい。
だが、その冷たさが肌を通して、寝起きの体に心地好く伝わってくる。
シエスタはこの季節の朝の空気が好きだった。
そんな心地好さに浸っていると、何処からか歌声が聴こえて来た。
優しく、綺麗な声で奏でられる不思議な旋律。
街で流行っている歌や、シエスタが幼い頃に聴かされた故郷に伝わる古い歌とも違う、知
らない歌。
だけど、その音色は心に安らぎを与えてくれる。そんな歌だった。

「誰が歌ってるのかしら…」

シエスタが歌声の主を探す様に視線を向けると、遠くで一人の少女が歌っていた。
両手を胸の辺りで組み、祈るように歌っている。時折吹く風の冷たさも気にせずに。

「素敵な歌ね。」
「うぅ…?」

行き成り声を掛けたのがいけなかったのか、少女は少し驚いた顔で此方を振り向いた。

「あっ、邪魔しちゃってごめんね。あなたの歌声が素敵だったから、つい…」

少女は首を横に振る。歌を中断された事は気にしていない様だ。

(どこの子かしら…)

仕事柄、シエスタも毎日、生徒達に接しているが、この少女の顔は見覚えが無い。
迷子かとも考えてみたが、近くに人家は無いし、最寄の街までは馬を使っても、2時間は
掛かる。
迷子なったとしても少女の足だけで、ここにたどり着く事は到底無理だろう。


286 :エンジェリック・ゼロ 第3話 2/6 ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:24:28 ID:izkKzedE
他にも考えを巡らせていると、ある事を思い出した。
それは昨日の使い魔召喚の儀式で、ミス・ヴァリエールが平民の少女を呼び出したという
同僚と世間話をしていた時に出た話題だった。
ひょっとしたらと思い、少女に尋ねてみる。

「あなた、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔さん?」

少女は頷く。先程から一言も喋らないが、きっと恥ずかしがり屋なのだろうと思いつつ
言葉を続ける。

「私はシエスタって言うの。あなたのお名前は?」



ルイズは森の中を彷徨っていた。辺りは深い霧に包まれ、遠くが良く見えない。

「もう! 霧が濃くて全然前が見えないじゃない! だいたい、ここ何処よ!」

独り言とは思えない程の大声を出しながら歩いていると、目の前の霧が晴れて小さな泉が
現れた。
清水を湛えて煌いており、幻想的な空間を作り出している。
ルイズは首を傾げながらも、周囲の様子を伺う。

「さっきまで寝てたはずなのに……ってことは、ここは夢の中?」
「そう、ここは夢の中。あなたは夢を見てるのよ。」
「だ、誰?」

不意に優しい声がしたので、驚いて視線を向けると、そこには一人の少女だ立っていた。
赤い瞳に、腰まで伸びた柔らかな赤い髪。その表情は嬉しそうで、そしてほんの少しだけ
哀しみを浮かべていた。

「あの子に…近寄っちゃ駄目だよ?」
「あの子? あの子って誰よ!」
「あなたが召喚した女の子の事よ。」
「どうしてラスティの事、知ってるのよ! そもそもここは何処!? あんたは誰よ!」


287 :エンジェリック・ゼロ 第3話 3/6 ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:26:16 ID:izkKzedE
苛立つルイズを余所に、少女は語り続ける。

「私はステファ。そしてここは力の回廊。あなたが見ている夢の中なんだけど
ただの夢じゃないんだよ。」
「ここが夢の中なのは、いいとして…ラスティに近づくなって、どういうこと?」
「ごめん……言えないの…」

ステファは酷く悲しそうな顔をしている。
ルイズは彼女の表情を見て、これ以上の質問をする事が出来なくなっていた。

「言えない事情があるんなら、別に言わなくてもいいわよ…」
「ふふ…ありがと。あなたって優しいんだね。」
「そ、そんな事無いわよ!」

気恥ずかしさから、顔を真っ赤にして怒るルイズ。

「じゃあ、これだけは教えて。どうしてラスティは喋る事が出来ないの?」
「それも……言えないの…」
「だから何でっ!」

理由が判らないのでは、いくら何でも納得が行かない。少しでもあの子の事が知りたいのに。

「もう駄目……これ以上、ここには居られない…」

彼女は少しだけ顔を歪め、苦しそうに言った。

「どういうこと?」
「とにかく、駄目ったら駄目だからね。」
「ちょっと待ってよ!」
「これ以上近づいたら、ダメイジ受けるからね。」
「え?」
「えーっと、今のはダメとメイジとダメージを引っ掛けたギャグなんだけど……あなた
メイジだから特別に作ってみたの。」

寒い。トライアングルクラスの氷魔法を受けたみたいな寒さだ。


288 :エンジェリック・ゼロ 第3話 4/6 ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:28:30 ID:izkKzedE
「くだらないギャグ言うんだったら、質問に答えろーっ!」
「駄目ったら駄目なんだからねーっ!」

ステファの声が届くと同時に、辺りが白い霧に包まれる。
次第に遠ざかる彼女の姿を見ながら、ルイズは言いようの無い脱力感に襲われた。



「うーん……ダメイジって何なのよぉ……まるで私がダメなメイジみたいじゃない……
はっ、ここは?」

何時も見慣れた自分の部屋。そして、ベッド。
目の前ではラスティが心配そうに此方を覗き込んでいた。
夢を見ていたのだろうか。夢にしてはとても鮮明だった。
あのステファという少女は何者だろう。ラスティの事を知っているみたいだけど。
唯一判ることは、キャグが途轍もなく寒い事くらいだ。
ベッドの傍らの置時計を見ると朝食の時間が迫っていたので、起きることにした。

「これから朝食の時間なの。今、着替えるから待ってて。」
「あぅ」

ラスティが頷くのを見てから、着替え始める。
彼女にも着替えを手伝わせようと思ったが、だらしないと思われるのも嫌なので、自分で
着替える事にした。
洗濯物は後で使用人に頼もう。
洗顔の為の水はラスティが汲んで置いてくれた。随分と手際が良い。

「お待たせ。行きましょ、ラスティ。」

身支度が終わった所でラスティを伴って、扉を開けて廊下に出る。

「おはよう、ルイズ。」

毎日、顔を合わせる嫌な奴と出くわした。
燃える様な赤い髪に、褐色の肌。はだけた胸元からは、零れ落ちそうな程の豊かな胸を覗
かせている。


289 :エンジェリック・ゼロ 第3話 5/6 ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:30:21 ID:izkKzedE
「…おはよう、キュルケ。」
「何よ、随分と嫌そうね…まあ、いいわ。それより、ほんとに人間なのね。それにこんな
小さい女の子を呼び出しちゃうなんて。」
「うるさいわね。」

ルイズはキュルケの嫌味にムッとする。
ラスティも少し怒った顔をしている。『小さい』と言われた事を気にしているのだろう。

「でも、使い魔にするなら、こうゆうのが常識よねー。フレイムー。」

彼女の部屋から、赤く、巨大なトカゲが現れる。尻尾は燃える炎で出来ており、口からは
時折小さな火を吐き出していた。その迫力にラスティは思わず後ずさった。

「あら、怖いの? でも大丈夫よ。あたしが命令無しじゃ、襲ったりしないから。」
「それ、サラマンダーじゃない?」
「そうよー。間違いなく火竜山脈のサラマンダーよー。好事家に見せたら、値段なんか付
かないプレミア物よー。」
「はいはい、それはおめでたいわね。」

ルイズは悔しそうに言った。ラスティはルイズの背後からフレイムの様子を伺っている。

「でも、あんたには勿体無いわよねー。こんなに可愛いのに。」

キュルケはラスティの腕を掴むと、自分の胸元に抱き寄せ、彼女の頭を軽く撫で始めた。
キュルケの胸が顔に当たる。柔らかな感触に、ラスティは顔を赤らめた。

「ち、ちょっと。人の使い魔を勝手に取らないでよ!」
「いいじゃない。だって、可愛いんだもの。それより、あなた、お名前は?」

ラスティは顔を赤らめたまま、何も答えない。代わりにルイズが答える。

「ラスティ。ラスティ・ファースンよ。」
「あんたに聞いてるんじゃないの。あたしはこの子に聞いてるのよ。」
「ラスティは小さい時に患った病気のせいで、喋れないのよ。」


290 :エンジェリック・ゼロ 第3話 6/6 ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:32:10 ID:izkKzedE
「なに言ってるのよ。今朝、歌ってたじゃない。」
「へ? 歌?」

ルイズは素っ頓狂な声で聞き返してしまった。歌えるなんて初めて聞いた。喋れない筈な
のに。

「朝起きたら、ラスティが外で歌ってるのが窓から見えたのよ。使い魔の能力に真っ先に
気付かないなんて、主として失格ねー。」
「う、うるさいわね! その時はまだ寝てたから、気付かなかっただけよ!」

ルイズはそう叫ぶと、ラスティをキュルケから無理矢理引き剥がした。

「あらそう。でも、素敵だったわぁ。あの歌声……あたしの燃え上がりすぎて渇いた心に
潤いを与えてくれるの。まるで天使の様に……そう、天使よ。あたしが『微熱』なら
ラスティは『天使』よ。」
「キュルケ…自分の世界に入ってるところ悪いんだけど、早くしないと朝食の時間終わっ
ちゃうわよ。」
「あら、そうだったわね。じゃあね、ラスティ。今度また、あなたの歌をゆっくり聴かせ
てねー。」

キュルケはそう言う残すと、フレイムと共に去っていった。

「ラスティ。あのツェルプストーの女には付いて行っちゃ駄目よ。何されるか判らないん
だから。」
「あぅ?」

ラスティは判った様な、判らない様な顔で首を傾げる。

「私のヴァリエール家はね、先祖代々、キュルケのツェルプストー家に様々な物を取られ
ているのよ! 恋人や婚約者、果てはスプーンの一本もね! だから、あなたまであの女
に取られたくないの!」

彼女のあまりの迫力に、ラスティは納得した。この話題にはあまり触れない方が良いと。

「まあ、ここで怒ってもしょうがないけどね。じゃ、行きましょ。ラスティ。」

二人は食堂へと向かった。


291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:33:08 ID:mUVcXboG
支援支援。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:34:50 ID:QhC6kQbc
なんか良いトリップだな支援w

293 :エンジェリック・ゼロ 第3話 ◆EpEsQxQAro :2007/10/19(金) 17:35:44 ID:izkKzedE
投下を終わります
以上、『堀江由衣』でした

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:44:57 ID:iMg+Pc9j
相変わらずの堀江のギャグの寒さに吹いたw
小説版しか知らないけど(ゲームはシステムの悪さに耐えられなかった)応援してますー。

盲目魔王が出ないことを祈りつつ…

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 17:48:50 ID:X367SRdE
死んでも治らないから致命的なギャグセンスだよな

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 19:38:46 ID:0iI26YYa
ステファのギャグは相変わらず寒いなぁ……凍死人は出てないか?

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 20:37:55 ID:QhC6kQbc
スレイヤーズのミルガズィアのギャグとどっちが寒いんだろうw

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 20:50:48 ID:HltorIy6
あと10分したら小ネタ(短編?)を投下しますー。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 20:53:06 ID:7ofmvA32
支援する

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 20:54:36 ID:YSStZeT1
支援態勢に移行!

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:01:06 ID:HltorIy6
「サイト」
泣き出しそうな声で、ルイズが呟く。
「助けて。サイト、助けて」
迫る魔法人形の足音が大きくなる。
理性が語りかける、サイトは死んだのだと。
いくら自分が信じていても、サイトは死んだのだと。
自分を助けるために、七万のアルビオン軍にたった一人で立ち向かい、サイトは死んだのだと。

諦めろ――分かってる。
諦めろ、諦めろ――わかってる、わかってる!
お前の使い魔は死んだのだ!――わかってるって言ってるでしょ!
ぎりっと唇を噛むルイズ。
「なによぉ……」
ルイズは叫んだ。
「なによ!なによなによ!」
死んだと囁く、自分の理性を許せない。
「どいつもこいつも死んだ死んだ死んだって……、わかったわ!死んでるわ!」

呪文を、唱え始める。
ルイズの口からこぼれる呪文、それは古代のルーンではない。
メイジなら、誰もが使えるコモン・マジック。
ルイズが初めて成功した、あの魔法。
サイトとの絆を作った、最初の、大切な、大切な魔法。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」
わかってる。
これは、こんなときに唱える呪文じゃない。
本当に唱えるべき呪文は『虚無』だ。
でも、自分は信じると決めた。
だったら、頼るのだ。
命をかけて、全てをかけて、その名前に頼るのだ。

わたし、信じてる。
「五つの力を司るペンタゴン!」
絶対、信じてる。
サイトを、信じてる!
「我が運命に従いし、使い魔を召喚せよ!」
サイト―――――――――――――――!




「悠二―――――――――――――――っ!!!!」






302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:01:46 ID:H7KtrJjD
ちょwゆうじwww

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:02:44 ID:DXc7K5Ux
誰だお前ー!?w

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:03:07 ID:gbaPwWBC
悠二とな!?

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:03:21 ID:oPK4kIAZ
何ですとwwwwww

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:03:50 ID:YSStZeT1
ちょ、釘ブラックさん泣くからやめて支援
悠二とサイトも声同じなんだよね…。

307 :虚無と炎髪灼眼:2007/10/19(金) 21:04:23 ID:HltorIy6
開かれたゲート、そこから刹那の時をもって飛び出したのは、見慣れた黒髪ではなかった。
「へ……」
口をぽかーんと開けて放心するルイズ。
彼女の前に現れたのは黒衣を纏った、小柄な人影であった。
その髪は、まるで燃え上がる炎ような朱色。
そしてその瞳もまた、灼熱の劫火のような赤。
炎髪、灼眼。


あの『決戦』のイブの日、坂井悠二は現れなかった。
駅前、ショッピングモールの、北の出口。
ちらつく雪の中で、シャナは待っていた。
悠二に自分の気持ちを伝えるために。
現れることのない、消えてしまった少年を待っていた。

翌日、シャナの許に一つの届け物が届いた。
封を切られた、薄桃色の封筒。
シャナが悠二に届けた、手紙だった。
他には、何もなかった。


夜の闇、明りも灯さぬ部屋の片隅に、小さく蹲るシャナの姿。
消えてしまったミステスの少年。
どこにもいない、坂井悠二。
その意味を心の何処かで理解しながらも、考えないようにする。
「……悠、二」

「食事をここに置いておくのであります」
そう言ってヴィルヘルミナが置いていった食事にも手をつけていない。
ただ、中空を見つめる、幼い少女。
「考えても、どうしようもないことも時にはある」
神器コキュートスから遠雷のように響く、紅世の魔神アラストールの声。
父親のように慕うその声を聞いても、シャナはぴくりとも動かない。
そうして如何程の時がたった頃か。
世は寝静まり、静寂のみが支配する刻。
不可思議な現象が彼女の前に出現した。
光り輝く、不思議な鏡。それが突然シャナの目の前に現れたのである。
「気をつけるのだ!敵の自在式やもしれぬ」
アラストールから警戒を促す言葉が飛ぶ。
けれど、シャナの耳には入ってこない。
彼女の耳に届いたのは……。

――『これは……』
――『はぁ、どうやら、お前さんはあの娘ッ子の使い魔になる運命みたいだね』
――『でも……』
  
鏡の向こう側から聞こえる、二つの声。
一つは知らない声。でも、もう一つは紛れもない、
「悠二―――――――――――――――っ!!!!」
アラストールの静止も聞かず、シャナはゲートへと飛び込んだ。





308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:05:52 ID:DXc7K5Ux
ある意味ルイズの対存在w

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:05:56 ID:w1ajMfFm
クロスったー! 支援

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:06:09 ID:AS0himJF
そうきたかw

311 :虚無と炎髪灼眼:2007/10/19(金) 21:07:36 ID:HltorIy6
「悠二!悠二!?返事をして!悠二―――――!」
突然現れたルイズよりも更に小柄な少女は、全身から火の粉?のようなものを振りまきながら血相を変えて誰かを呼んでいる。
一方でルイズの頭は真っ白だ。
サイトが呼び出されるはずだった、使い魔の少年を呼び出すはずだった。
それが、なぜ?どうして?こんな子が呼ばれているの?
それはつまり、やっぱりサイトは死んでいるということで……
「あんた誰よ!?サイトは!サイトはどこ!?サイトをどこにやったのよ!?」
抑えることもなく、見栄も醜態も無く、ルイズは泣きながら叫んだ。
「うるさい!悠二は!?悠二はどこ!?悠二―――――!!」
「サイト!サイト!サイト―――――!!」
「悠二!」
「サイト!」
「悠二―――!!」
「サイト―――!!」


あまりの事態に。混沌の坩堝へと落ちていく戦場。
必死になって別々の名前を呼び続ける二人。
流石にこの光景にはシェフィールドも動揺を隠せない。
しかも
(同じ声に聞こえるわ……)
そうなのである。どうも同じ声が叫びあってるように聞こえるのである。
森の残響か、何かの魔法か、それとも自身の耳の変調か……
シェフィールドは一度耳をほじほじとしてから、気を取り直して再び魔法人形に命令を下すことにした。
「行きなさい!ガーゴイル!」

二人へと飛び掛る魔法人形の群れ。
「!!」
だがそれらは、シャナが横薙ぎに払った大太刀、贄殿遮那によって両断されて地に落ちた。
「何こいつら?燐子?それにしても力が弱いけど」
例え取り乱そうともフレイムヘイズ、世界の均衡を守る守護者。一度戦場であると認識すれば、どれだけ異常な状態であろうともやることは変わらない。
「こんな奴ら、すぐに――ッ!」

それからは、シャナの言ったとおりであった。
二十体はいたはずの魔法人形達は秒の時間で全て破壊され、今は残骸を周囲に散乱させていた。
正に鬼神の如きとはこのことか、彼女は魔法一つ使わず、剣一本でこの難敵たちを打ち滅ぼしたのであった。
「アラストール、どういうこと?こいつら燐子と全然違うけど。それに、ここは……どこ?」
「むう、これはもしや……」
何かを言いかけたアラストールだったが、思索に耽るようにして口を閉じた。

あれだけ動き回って息一つ乱さない少女に驚きながらも、ルイズは自分が呼び出した少女へと猛然と近づいた。
「ちょっとあなた!どこの誰!?何でサイトじゃないのよ!?」
「何だ、おまえまだいたのか。こっちは今取り込み中だからどこへなりとも行きなさい」
「ちょっ!何よその口ぶり!少しくらい剣が使えるからって調子に乗ってるんじゃない!良く見たら私より年下みたいだし!それにさっきから何よ、ユウジユウジってオウムみたいに」
「! そうだ!悠二!確かに悠二の声がした!悠二、悠二―――!」
「だからそれはもういいって言ってるでしょ!サイトはどこ!サーイートーはああああ!?」
「うるさいうるさいうるさい!!おまえの声を聞いていると耳がキンキンする!口を閉じろ!悠二―――ッ!」
「うるさいうるさいうるさい!!何よ!そっちこそキンキン頭に響く声のくせに!頭が痛くなるわ!サイト―――ッ!」


二人がぎゃんぎゃんといい合いを始めたそのとき、その近くの茂みががさごそと動いた。
そして、そこから飛び出した声は

「おーい!ルイズ、無事かー!?」

「サイト!?」
「悠二!?」


こうして、同じ声に左右から語りかけられるという、ある意味幸せな平賀才人の新たなる日々がスタートしたのだった。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:08:44 ID:H7KtrJjD
サイトとユウジ融合した……?支援

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:09:22 ID:QhC6kQbc
ちょwwwテラカオス支援

314 :虚無と炎髪灼眼:2007/10/19(金) 21:11:03 ID:HltorIy6
以上、投下終了です。
劇場版のDVDを見ていたら、突然釘宮声の何かが降りてきたんです(`・ω・´)

時間的余裕が出来たら続きを書きますねー。

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:12:14 ID:YSStZeT1
投下乙でした
サイトの苦労が二乗二乗〜♪

…二乗ですむかなぁ…?

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:12:30 ID:H7KtrJjD
乙!
ダブルくぎゅ〜声にののしられるなら本望だわ俺…

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:12:30 ID:Ws5mvaE4
おk
合言葉は>>264
期待して待ってるぜGJ!

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:12:40 ID:DXc7K5Ux
OK!よくやってくれた!
シャナとのクロスは前々から囁かれてたけど実際にはこれが初めてかな?
ともあれ超乙だぜ

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:14:04 ID:Rrduqwey
こんなお約束が未出だったなんてw

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:15:04 ID:CMyR4pAQ
>>314
その・・・何よ。
続きを書いてくれなきゃ拗ねちゃうからね!!

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:16:59 ID:QhC6kQbc
お約束ゆえにだろうw

あと、自在式じゃなくて自在法かな。
自在式はブースターみたいなものだから。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:18:59 ID:DXc7K5Ux
てか中の人をネタにしたSSはそこそこ多いけど

くぎゅ×くぎゅをネタにしたのは初めてな気がするw

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:20:16 ID:AlXrpMeo
ありそうでなかなかなかったSSだなwwww
GJ!明らかに違う世界の自分同士でしたwww

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:20:22 ID:HltorIy6
誤字発見、式と法の間違い、あと「炎のような」の「の」が抜けてました(´・ω・`)

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:24:29 ID:Ka4tCNIi
この・・・これは・・・いかん!ツボにはまった・・・!wwww

GJッ!

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:38:52 ID:2t3px0Q2
GJ!
苦労が二乗どころか四乗にならないか?

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:44:30 ID:QhC6kQbc
しまったGJするのを忘れてた
GJ、続きを待ってます。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 21:54:14 ID:s5y97BVz
GJ!
ハルケギニアに響き渡る5.1chドルビーデジタルの「うるさいうるさいうるさい」……
ある意味凄まじい光景だな

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:04:47 ID:X367SRdE
ハルケギニアで釘宮病に感染する人が増大するな

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:15:25 ID:U+ob9w5V
乙です! …ついに来ましたか。凄すぎです。


ちわー。小ネタを一つ、予約に参りました。
次、行ってもよろしいですか?

331 :BPZ ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:16:18 ID:1ovDSs2X
金曜日の夜
皆様いかがお過ごしでしょうか?
シャナクロスはGJGJGJ連発です。つぼにはまりました。アイデアが素晴らしいと思います。

ということで22.25ごろからトーカよろしいでしょうか?

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:16:53 ID:6YAJpqs8
凄えGJ!!この発想はなかった。


でもくぎゅ×くぎゅがありなら、サイトと悠二がルイズを取り合う
日野ちゃま×逆日野ちゃまもあるよな。

333 :BPZ ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:19:33 ID:1ovDSs2X
では>>330さん、お先にどうぞ

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:20:15 ID:2a5HFeNM
あとは、りぜるとホイホイさんがいれば完璧

335 :色鮮やかな空へ 1/3:2007/10/19(金) 22:20:31 ID:U+ob9w5V
「いる?」
いつものようにノックと同時に開いた扉から、ルイズさんがひょこっと顔を出してくる。
「いますよー」
「あいかわらず頑張ってるのね、マキ。差し入れ持ってきたわ」
キャンバスの前で唸ってる私に、彼女はバスケットを掲げてみせた。
「お茶にしない? サイトが寝てるうちに」
「……いいのかしら」
「いいに決まってるじゃない。それに、実は二人分しか無いのよね」
じゃ、準備してるわね、とルイズさんは三階に上っていく。
ここにも机はあるけれど――絵の具のにおいがこもってるから、お茶の香りが分からなくなってしまう。
汚れたエプロンを外して腰を伸ばす。
そういえば平賀くんのトレーニングに付き合った後から、ずっと座りっぱなしだった。
ぴりっとした痛みが少し気になる。久々に思いっきり動いたから?
筋肉痛にならないといいのだけど。

「もうお昼だったのね」
薄いカーテンの隙間から、強い日差しが入り込んできているのに気付いた。
描きかけの絵に光が当たらないように、少しだけ開ける。
慣れ親しんだ町並み。
生活感に溢れていて、温かみのある風景。



トリステイン城下の片隅に、私のアトリエはある。
一階は画廊。
展示されているのはこちらで描いた絵と、持ってきた美術書から模写したもの。
美術書の本物は、今は国宝としてお城の中。
二階は私専用のアトリエ。
たまに特別生徒の人たちも入ってくるけど、基本的にはいつも一人。

生徒というのは、隣の大きな建物にある美術学院に通う人たちのこと。
貴族と平民が対等に仲良くできる場所として、国外にも知られている。
色々な国の人がいる。お互い名前以外知らない人も多いけど、細かいことを気にする人は誰もいない。
絵は実力勝負だから。
入学選考は大変でも、入ってしまえば画材代は寄付や国費で賄われるし、寮は食事も出るから生活には困らない。
だから国籍も身分も関係なく、生徒は学ぶことに専念できる。

美術商さんたちの出入りも増えた。
いままで統一されていなかったキャンバスの大きさに、規格という概念を持ち込んだのが学院長だから。
正確に言うと、学院内で使われていた言葉が勝手に広まって、いつのまにか標準になってしまったのだ。
それは当事者たちにも予想以上の、大きな宣伝になった。
以来、学院の有望な新人の絵を発掘しようとする商人や、お抱え画家を欲しがる貴族たちをたくさん見かける。
邪魔にならない分には仕方がない。これは画家志望の人にもチャンスなんだし。

オークションも、近所の公会堂でたまに開かれる。あちこちから人が集まるちょっとしたお祭り。
大きなお屋敷が多いからか、20号以上の絵がよく売れるそうだ。
一番人気なのは、筆の進みが遅い学院長の絵。
今までになく繊細で独特のやわらかさがある名画だと、毎回凄い金額で取引されるらしい。
描いた本人は、幾らで売れたか知らない。知ったら気絶するかもしれないから。

その学院長は――恥ずかしながら、私だったりする。




336 :色鮮やかな空へ 2/3:2007/10/19(金) 22:23:02 ID:U+ob9w5V
アトリエの三階が私の住まい。
簡素だけど質の良い家具は、ルイズさんのお姉様から頂いたものだ。
肖像画の件もあって、平民である私をあれこれと気にかけてくれる。
鍵を持っているのは私とルイズさん、それにアンリエッタ様の三人だけ。

「これ、シエスタさんが作ったの?」
「そうよ。元はマキが教えたんじゃなかった?」
「そうなんだけど……私が作ったのより、ずっと美味しいんだもの」
シフォンケーキを味わいながら、私は魔法学院を思い出す。

私がこの世界にきたのは偶然だった。
その日、入手しにくい美術書を買うために、私は秋葉原の街を歩いていた。
学園の外に出たのは久しぶりだったから、少しのんびりしすぎていたと思う。
悲鳴が聞こえたのはそんな時。
不思議な光の中に消えようとしていた男性の手を、思わず掴んでしまったのだ。

目が覚めたら、男性――平賀くんはルイズさんの使い魔になっていた。
私が気絶している間に、契約を済ませたとのこと。
巻き込まれただけだと分かったのは、その日の夜になってから。
まるで小説みたいな話だった。それでも、自分の運の悪さに納得するしかなかったのだ。

最初は、泣いていただけだったと思う。
帰る方法が無いという絶望と寂しさに、ずっと落ち込んでいたのだ。
ルイズさんは、そんな私にあれこれ親切にしてくれた。責任を感じていたのだろう。
絵を描きたい、と呟いたら、翌日には高価な道具を揃えたりしてくれたのだ。

その筆と、もう一つのものが私の支えだった。
母から教えてもらったフェンシング。それは私の生活の半分を占めていたから。
学園にいた頃、パートナーと共に友人たちと幾度も競い合った。

夜遅くまで一心不乱に練習する私を、平賀くんは黙ってみていた。
――今思えば、元いた世界にすがりつく為だったのだけど。

ある日、その平賀くんがギーシュくんと決闘をした。
その光景を見て、私は真っ青になった。
剣というものの怖さ。大好きなそれが人を傷つける為のものだと、本当の意味で理解したのだ。
それでも剣を捨てなかったのは、平賀くんが頼み込んできたからだった。
魔法学院には、練習相手になりそうな人は他にいなかったし、
「強過ぎだよ、マキさん〜」
と、私と勝負にならないほど平賀くんが素人だったからだ。

その後、ルイズさんと平賀くんは一緒に出かけることが多くなる。
私は学院の中で、ひたすら絵を描いていた。
ある日、遠出から帰ったルイズさんに誘われて、王都のお城に行く機会が訪れた。
憔悴したアンリエッタ様の、話相手になって欲しいと頼まれたのだ。
最初はぎこちなかったけど、二度と会えない人たちの話が、二人の間を埋めたと思う。
幾晩か、一緒に泣き明かしたりもした。

その時に描いた絵は、お城の大広間に飾ってある。
少しだけ憂いを含んだ、優しい笑みのお姫様。
――後から知ったのだけど、その絵は各界から絶賛されたらしい。
元の世界では普通だと思ってた自分の画風が、ここでは革新的だったそうだ。

私は宮廷画家となった。




337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:23:20 ID:ZxDWETFX
支援要らないかな?

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:23:56 ID:1ovDSs2X
しえーん

339 :色鮮やかな空へ 3/3:2007/10/19(金) 22:24:22 ID:U+ob9w5V
「せっかく来たんだから、一本付き合ってくれない?」
お茶の後、絵を眺めていたルイズさんが笑いかけてくる。
「もう。怪我したら大変よ?」
「じゃあ手加減してよ。マキはいっつもきついんだもん」
「剣については妥協しないことにしてるんです」
すました顔で言ってから、庭を見下ろした。
そこには、さほど大きくない練武場がある。
朝方訪ねてきた平賀くんは、私と一緒に汗を流した後、そのまま毛布一枚で寝てしまった。
いつまでたってもマキさんに追いつけねー、とか言ってたから、ふて寝かもしれない。
「本気なら、私なんか相手にならないのに」
「ルーンの力使ったって意味無いもの。いつか実力で勝ちたいんでしょ」
ルイズさんは、戸棚から練習着を引っ張り出しながら苦笑する。
「マキに勝てる人なんて、銃士隊にもほとんどいないのにね」

そう。
あまりに弟子が多くなって、宮廷画家から美術学院長に転身した私には、もう一つ仕事がある。
城の女の子たちの練習相手になること。
教えるには型が違いすぎるので、あくまで相手するだけ。朝と夕方にほんの少し。
隊長さんは、変な癖がつくからと言ってあまり来ない。一回負けたくらいで怒ることないのに。
何人かは型も覚えたいと言ってきたので、基礎からしっかり学ばせている。
私自身も上手くなっていくのが分かるから、これはこれで楽しかった。

「世間じゃ有名だけどね。美術界の巨匠は、片手に筆、片手に剣を持った女神様だって」
「は、恥ずかしいなあ」
「あと、『トリステインの最後の盾』とかね。城下に学院があるのは、その為だってさ」
「まさか」
戦争なんて、考えるだけで眠れなくなりそうなのに。
ちなみに、貴族のルイズさんが練武場に顔を出すのは、アンリエッタ様に勧められたから。
女王様としてのストレスが溜まったりすると、こっそり汗を流しに来るのだ。
もちろん、世間様には絶対秘密です。

先に降りていくルイズさんに平賀くんを起こすよう頼むと、私は空を見上げた。
今日も快晴。たった一つの色に染まった空。

私が追い求めた色は、あの子たちの瞳にしかうつらない。
それを知りたくて過ごした日々。上条槙の高校生活は、僅か一年で終わってしまったけど。
良かったのかもしれない。
自分の空は、自分だけのものだから。

私が天地学園に戻ることはない。
たとえ元の世界に戻れたとしても、学校に通う年齢を遥かに過ぎてしまっているから。
友人たちも卒業し、既に家庭を持ってる人が多いと思う。
パートナーも、きっと後悔のない生活を送れたと信じている。

だけど、一つだけ後悔があるとするなら。
あのころの空をもう一度見てみたい。色が決まらなかったキャンパスの空を。

今の私なら、どんな色を選ぶだろう。

340 :色鮮やかな空へ:2007/10/19(金) 22:25:47 ID:U+ob9w5V
投下完了です。
はやて×ブレードから上条槙先輩でした。

……あっちの方は凹み中です。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:26:24 ID:ZxDWETFX
乙。

342 :332:2007/10/19(金) 22:26:43 ID:6YAJpqs8
逆日野ちゃまって誰なんだ?orz支援。

343 :BPZ 1/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:34:03 ID:1ovDSs2X
「ハジッ!、ギーシュッ!」
「落ち付けっ!落ち着くんだ! ルイズ」

本来であれば煌々と夜空を彩る月達。
今はその赤と青の月も、雨が降る直前のような分厚い雲に隠されて、ほとんど闇と化している。
そんな夜空をルイズとワルドの乗ったグリフォンが駈けていく。
躍動するグリフォンの背中でルイズは、蒼白な顔で振り返って力の限り叫んでいた。
ルイズを支えるように後ろに座っているワルドは、今にも飛び降りる勢いのルイズを片腕一本で必死に
押しとどめていた。

「降ろしてっ! 降ろしてよっ! 」
「落ち付けっ! ルイズ! 君は君にしかできない重大な任務があるだろうっ!
君の使い魔が大丈夫と言ったんだ、それを君が信じてやれなくてどうするっ!」

半狂乱になって、いやいやをするルイズの顔を無理やり自分に向けさせ、底冷えのする鋭い視線で縛った
ワルドは、言い聞かせるように怒鳴った。
その言葉を聞いたルイズは、動きを止めた。
一転して能面のように表情の消えたルイズを、ワルドはそっと胸にかき抱いた。

「ハジ……」
「大丈夫だよ、メイジが付いているんだ。野盗の類であれば、曲がりなりにも負けることはないよ」

胸の中で小さな桃色の少女が己の使い魔の名を呼ぶ。
その声は見知らぬ地で親とはぐれ、不安に染まった子供が出す声のように心細く、消えそうで。
そして、何もできなかったという、無力感を浮かべていた。

羽ばたくグリフォンの上で、微かにしゃくりあげる少女を抱きかかえたワルドの視線が空に向かう。
少女に見られないように、口の端に浮かべた不敵な笑みと共に。
(野党の類なら……だがな)

震える少女と精悍な青年を乗せたグリフォンが夜空を疾駆していく。
それぞれの思いを乗せて。


―― BLOOD+ゼロ 10章――


早朝、魔法学院を出る際に、ワルドと言う精悍で凛々しい魔法衛士隊の隊長が同行を申し出た。
アンリエッタ王女に指示された。と言うことだったのだが、『わたしはルイズの婚約者だ』と来るなり一行に
爆弾を投じる。
そうですか。と無表情なハジを前に、顔を真っ赤にしながら、慌てたようにルイズが言いつのった。
曰く、子供のころの話だ。
曰く、親が勝手に決めたことだ。
しかし、幼いころから憧れていた事も事実であるルイズは、ワルドに『かわいい婚約者』と言われ、ハジを
気にしながらも、赤くなった顔は隠せなかった。
ルイズは赤くなった顔を見られるのが恥ずかしくて、慌てて、ぷいっとそっぽを向く。
そして請われるままにワルドと一緒にグリフォンに騎乗した。
グリフォンが力強く羽ばたいて空に舞い上がり、ルイズの視界が広大な空と同化する。
思わず感嘆の声を上げた少女に、青年貴族は優しげな微笑みを向けた。
憧れている人に、後ろから抱きかかえられている事実がルイズの顔を上気させ、慌てて視線を逸らした。
逸らした先は、土煙を上げながら大地を疾走する馬車だった。
直後に、ルイズは何故わたしはあそこにいないんだろうと、複雑な思いを抱えながら馬車を見つめた。

ギーシュとハジは、それぞれの荷物がとても馬にのるようなものではなかった為、馬をあきらめて小さい
二頭立ての馬車に乗り込むことになった。
ギーシュは使い魔であるジャイアントモールのヴェルダンデを、ハジはいつも抱えているチェロケースを
荷台に置く。
そして二人は御者台に並んで座っていた。


344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:35:15 ID:j3mObV0S
ヘタレハジ支援

345 :BPZ 2/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:35:26 ID:1ovDSs2X

上空でワルドはルイズに、
『戦地のアルビオンに楽器を持っていく人間、いや使い魔は初めてだよ。いや、楽しくて結構なことだ』
とふざける様に笑った。
だが、その口調に微かに込められた侮蔑に気がついたルイズは、お前は戦場に遊びに行くのか?と言外に
言われているような気がして、視界が急速に灰色に色あせていった。
幼き日々にあこがれたワルドと言う人物はいつも優しく穏やかで、他人を侮蔑する様な人間ではなかった。
幼いルイズの目が純真過ぎたのか、この十年でワルド自身が変わったのだろうか? ルイズには答えが出せなかった。
なんにせよ、上機嫌なワルドに支えられ、陰鬱なルイズはグリフォンの上から御者台に乗るハジを見つめる。

精鋭のグリフォンと重量物を乗せた荷馬車では速度が圧倒的に異なるのは仕方がない。
森や渓谷の間を抜けるように作られている、れっきとした街道を通っているが、道は細く、手入れが
追い付かないのか石畳は荒れ気味であった。
荒れた石畳を荷馬車で疾駆するなど無謀極まりないのだが、空を飛び、あるいは街道を駆け抜けるグリフォンに
置いてかれまいとするギーシュ達は容赦無く馬に鞭を入れた。
しかし、厳選したとはいえ、ただの馬が長時間走り続けることなど出来ず、その日のうちにアルビオンへの港町、
ラ・ロシェールに到着することは叶わなかった。
ワルドの、今日中に着きたかったのだがね。という嫌味を聞きながらも、ルイズの強い要望で休息をとることになった。

ワルドの案内で、街道から少しそれた所にある、切り立った崖に囲まれた広場を落ち着く場所に決めた。
何組もの行商隊が休憩地として使っているのか、簡易ではあるがレンガ積みのコンロなども設置されていた。
主にハジが周りから集めてきた枯れ木を焚き火にして、各々の場所を作る。
なんとなくワルドの傍にいることに居たたまれなく感じていたルイズはハジの横に陣取った。
ハジの問いたげな視線に対して、『いいでしょ? 使い魔は主人の傍にいないといけないんだから』と顔を
少し上気させながら口を尖らせた。
軽口を叩く余裕もなく、疲れ果ててぐったりと突っ伏したギーシュと、相反するようにヴェルダンデが
生き生きと地面にもぐったり、ミミズを捕まえてきては得意げにギーシュに見せに来ている。
それを、微笑ましそうに見ていたルイズが、しばらくして、ぽつりとワルドの行為をハジに謝った。
お腹を刺激する匂いを出す鍋をかきまぜていたハジは、一瞬動きを止め『いえ、気にしていません』と微かに
微笑んだ。
何故かその表情を見て更に消沈したルイズが何か言いたげにうつむく。
しばらくもじもじしていたが、意を決した様にルイズが顔をあげる。

その瞬間、ハジの耳に風を切る音が聞こえた。崖の上から矢が射かけられたと悟ったハジは、チェロケースで
いつものように防ごうとした。が、荷台に置いていて手元に無いことに思い至り、咄嗟にその身をルイズの
盾とした。

鋭い風切り音と共に木を殴りつけるような音が連続して鳴り響く。

「ぬぅっ! 野盗か!?」

叫び声と共に、風の防壁のルーンを唱えたワルドがハジからルイズを引き離そうとした。

ハジに抱きしめられた。という事実しか分かっていないルイズは、『あ、だめ、そんな、突然……』と思いつつ
ハジの腕の中にいることに顔と頭が真っピンクになっていた。
痣になるほど強く掴まれた腕の痛みでようやく我に返ったルイズは顔をあげた。
ハジの安心したような顔と共に、肩から背中にかけて矢が数本刺さっている光景が悪夢のように目に入る。
ハジが庇っていなければ確実にルイズに刺さっていた矢だった。

再び風を切る音がして雨のように降り注いできた矢衾は、ワルドが張った風の防壁に触れた途端、
力を無くしてぱらぱらと落ちていく。
ようやく襲われていることに気がついたルイズの表情が強張り、彼女の中で止まっていた時間が動き出した。

「野盗だっ! ここは危ない。早く逃げるんだっ」

そう言ってワルドがルイズを無理やりハジの腕の中から引きずり出す。

「ま、まって、ハ、ハジに矢が刺さってる。ギ、ギーシュッ!?」


346 :BPZ 3/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:36:41 ID:1ovDSs2X

事態の展開について行けてないルイズが、慌てたように顔を巡らす。
目の前で人に矢が刺さっていくことなど見たこともないルイズには、自分がまだ夢の中にいるように現実感に
乏しかった。
よく見れば、ギーシュが矢が突き刺さった腕を抱えて倒れている。さっきまで元気だった知り合いが
傷ついて行く事実に、足ががくがくと震え、身動きすらできなくなってしまう。

「大丈夫です。行ってください」
「ハ、ハジッ」
「ほら、彼もああ言っている。ここは危ない、僕のグリフォンで飛べば安心だから、さぁ、早く」

ハジは安心させるようにルイズの肩に手を置いた。
ビクッと震える小さな肩を、涙目になって見上げる幼い顔を、そっとワルドの方へ押しやった。
ハジから離れたルイズの体を、ワルドは後ろから抱きかかえるように持ち上げてグリフォンを呼ぶ。
大きな羽音と共に忠実なる幻獣が舞い降り、流れるような動きでその背に飛び乗った。

「礼は言わん。ラ・ロシェールで待つ」

刺すような視線でハジを一瞥し、吐き捨てるように言ったワルドはグリフォンを空へと舞いあがらせた。
ルイズの刺すような叫び声も逞しい幻獣もあっという間に小さくなり、それと同期するかのように風の防壁も
効果が無くなった。

ハジは再び飛んできた矢を手で払い、ギーシュとチェロケースを拾って、その場から一気に飛び離れた。
目標を失った矢はむなしく地面に突き刺さる。
人の気配のない、森の中へギーシュとチェロケースを抱えて一瞬で移動したハジは、大きな朽木の影に
ギーシュを横たえた。

「大丈夫ですか?」
「い、いたいよぉ」
「すこし我慢してください」
「ぐぁっ!!」

ハジは森の暗がりの中でギーシュの腕を貫通した鏃を折ってから矢を抜いた。マントを引きちぎって
猿轡のようにしてギーシュに咥えさせていたため、ギーシュの叫びはくぐもった声となり、森に
響き渡る事はなかった。
傷跡から広がる濃密な血の匂いに意識が飛びそうになったハジだが、軽く頭を振って意識を引き戻し同じく
引き裂いたマントで止血する。
毒を塗っている様子はなく、破傷風さえ引き起こさなければ、なんとかなるだろう。
向こうの世界ではかなりの重傷だが、こちらの世界では、魔法という便利なものがある。
一方的に襲われ、矢傷を負ったギーシュは、痛む腕を抱えて滲む涙をそのままに朽木に力なくもたれかかった。
その様子をみて、とりあえず命の心配はないと判断したハジは、ようやく自分に突き刺さっている矢を抜いた。

朽木の上に飛び乗り辺りを確認すると、野営地の周りに松明らしき火がいくつか動いている。

おかしい。
ハジは違和感を感じていた。この世界の盗賊の実態は知らないが、矢の狙いや威力、統率された行動は
軍隊特有の動きではないのか?
もし仮に盗賊としても異常なまでに統率のとれた集団であって、こんな少数の旅人を無目的に狙う事は
ないのではないだろうか。
あるとすれば、ルイズの身元が分かっている時、公爵家からの身代金目的の誘拐と言う線か、ルイズの目的が
分かっていて、達成されると都合が悪い場合。
しかし、身代金目的であるならば、死ぬ可能性の高い行為、例えばいきなり矢を射ることはないだろう。
目的が問題としても、王女からの直接依頼で、かつ昨日の今日である、この線も考えにくい。
誰かが裏切っているとしても、生徒と王女の親衛隊隊長でもあるルイズの婚約者。やはり考えられない。
となると偶発的なのか?
ハジには今の段階で結論を出すことはできなかった。


347 :BPZ 4/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:38:03 ID:1ovDSs2X

ふと気がつくと、野営地に集まっていた松明が三々五々散り始めていた。その動きから解散したとは考え
られない。
追い立てるつもりらしいが、わざわざ付き合って不必要な戦いはしたくない。逃げるか。

撤退する決断を下したハジは朽木から下りた。


自分の脈動に合わせて、ハンマーで殴られるような痛みが全身を痛めつける。
心臓が鼓動するたびに響く疼痛に恨み事を言いながら、涙をこらえてギーシュは蹲っていた。
矢で実際に腕が貫通する怪我を負ったのは初めてだった、その衝撃に慄いていたのだが、傷口を縛られ、
徐々に痛みに慣れてくると、尻尾をまいて逃げようとしていた自分に腹がたってきた。
なんで、僕がこんなに泥まみれになって逃げなければならない? なぜだ?
僕が本気になったら、平民の弓矢くらいでおろおろすることもない。僕は貴族だ、メイジだ。
そうか、僕が本気になってなかったからだ。本気になれば、こんな敵なんて問題じゃない。
たまたま疲れているところを不意打ちされて負傷したからだ。
だったら本気を出せばいい。本気を出せば弓矢を持った平民なんかに負けることはない。

「もう許さないっ! このギーシュ・ド・グラモン。トリステイン貴族の意地を今こそ見せてやる!」

一種の高揚状態に入ったギーシュは立ち上がり、胸に飾っているバラを模した杖を掲げた。

「落ち着いてください、今は逃げます」
「バカを言え、あんなやつらなんか蹴散らしてやる。突撃だ!」

朽木の上から降りてきたハジはいつものように静かに言った。その静かな声に苛立ったギーシュは、
ぎらぎらした目で見返す、ふんっと顔を反らした少年は痛む腕を抱えつつ薔薇杖を振ってルーンを唱えた。
バラの葉っぱが舞い、青銅製の女戦士を模したゴーレムが五体ほど現れた。

「相手は多数ですし、戦う意味はありません」
「う、う、う、うるさい、逃げない! 僕は逃げないぞ! グラモンの名誉にかけて僕は闘う!」

繰り返し、止めようとするハジに腹を立てたギーシュは、裏返った声で叫んだ。

なぜ止める? なぜ戦わない?
ギーシュとて、名門グラモン家の嫡流、元帥である父の薫陶を受け、「命を惜しむな、名を惜しめ」の精神を
叩き込まれている。
平時ならいざ知らず、王女の勅命を受けている自分、それを襲う敵になぜ尻尾を巻いて逃げられようか。
それこそ名を汚す行為である。
自分は王女の勅命を受けた、いわば王女の騎士。
それが山賊ごときに矢を射られたからといっておめおめと逃げられようか。
たとえ敵が無数にいようとも、僕は決して引かない!
ギーシュの頭の中では既に吟遊詩人に歌われるサーガの主人公としての自分が確立していた。

ただ、現実はそれほど甘くはなかった。ギーシュの上げた声に気がついたのか野盗達が声をあげて
集まってきつつある。

「臆病風に吹かれた君はさっさとルイズのところへ行くがいい! ワルキューレッ!」
「……」

吐き捨てたギーシュは、ハジに目もくれず、明かりの方に向かって行った。

少年の無謀な突撃を見送ったハジは、溜息をついてチェロケースを担いだ。
義務感や貴族としてのプライドがあるのだろう。それを無碍に押しつぶすのはよくない。しかし、これ以上
怪我をされるのもまずい。
とりあえず、死なない程度に満足してもらおうと。


348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:39:26 ID:GkfKsQIr
支援

349 :BPZ 5/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:39:38 ID:1ovDSs2X

ギーシュの魔法、ワルキューレ。青銅製の女戦士のゴーレムを錬金して術者の代わりに戦わせる。
使い方によっては非常に有効な魔法も、欠点が一つあった。

「こう暗いと何も見えないじゃないか」

曇天の夜の森の中。広場の方で燃えている焚き火や松明の明かりは見えるが、森に侵入している山賊どもは
当然分からない。先行させていたワルキューレも、木に引っ掛かり、まともに動けない。
仕方がないので一旦元に戻し視界の確保できる広場に出ることにした。
そう、ワルキューレに限らずゴーレム系の魔法は術者がコントロールしなければならない。術者が
認識できない相手には、ただの木偶の坊になり下がる。結果的に暗闇で夜目も利かない今の状態では
役に立たないということ。

じゃあ、明るい所に出ればいい。と安易に考える所が、まだ実戦の怖さを知らない少年の迂闊さだろうか。

伸ばした自分の手の先も見えないような闇の中で、木々の間から洩れてくる松明の明かりを頼りに、手探りで
一歩一歩進んでいくギーシュ。
根っこに引っかかって転び、木に当たって顔面を痛打し、山賊をやっつけるどころか、歩くたびに気力が
萎えていく。

あと少しで広場に出る。と思った瞬間、広場に巨大な炎が舞い上がる。
山賊どもの悲鳴が上がり、強烈な炎の輻射熱でギーシュの顔が熱くなった。

「な、ななな、なんだ? どうした?」

状況を見極めようと一歩踏み出すと、そこには地面がなかった。
バランスを崩して、地面に穿たれた穴に落ちたギーシュだが、ふかふかと耕された土がクッションになって
怪我などはしなかった。
いきなりの状況に顔をすり傷だらけにしたギーシュは、ぽかんと呆けた。
その顔に、ふんふんと鼻を鳴らしたジャイアントモールが心配そうに体を擦り寄せた。

「ヴェルダンデ?」

§ § § § § § § § § § § § § § § § §

「どう? タバサ」
「見つけた。あの光」

シルフィードに乗ったキュルケとタバサは、空から街道に沿って飛んでいた。
朝方、ルイズ達が出かけたのに気がついたキュルケは、しばらく様子を窺っていたが、昼になっても戻って
こないので、慌ててタバサをひっ捕まえて、フレイムを連れてシルフィードで後を追い掛けた。

とりあえず、魔法学院の周囲の街道沿いの村や店に聞きまわった。
グリフォンが走った後、馬車が爆走すると言う目立つ一行なので、比較的簡単にラ・ロシェールへ
向かっていることが分かった。あとはその街道を追っかけるだけ。
ただ、出だしが遅れたので、すっかり日も暮れてしまっていた。
そして辺りが真っ暗になったころ、街道沿いに小さな明かりを見つけた。

「どこどこ? なんか小さいのが一杯光ってるわね」

タバサの指差した方向を、後ろに座っているキュルケが肩越しに覗き込んだ。
キュルケに包まれるように抱きつかれ、息吹を首筋に感じたタバサが顔を微妙に赤くしていたのだが、幸か
不幸か見られることはなかった。
シルフィードの体をぽんぽんと叩くと、頭のいい風竜は速度を上げて光の方向に向かう。


350 :BPZ 6/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:40:48 ID:1ovDSs2X

「きゅいっ」
シルフィードが何かを見つけたように声を上げた。と同時に翼をたたんで高速で広場の上を通過する。
背に乗った二人にも分かる様に体を傾けて、弧を描くように一周してから離脱した。

「見た?」

タバサは返事の代わりに、こくんと頷いた。
広場に展開していたのは、明らかにトリステインではない兵士達であった。
そして、荷馬車。魔法学院の刻印の入った荷馬車が無残にも破壊されていた。数名がその荷馬車をひっくり返し、
数え切れない程の弓を携えた兵士が、森に向かって構えていた。

一旦離脱したシルフィードの上で、キュルケが燃えあがるような髪を怒りで逆立てていた。
あの現場にルイズもハジもギーシュもいなかったので、まだ無事なのだろう。森に注意が言っているところを
見ると、三人は森に逃げ込んだか。あるいは幾人かはグリフォンで逃げたか。
まあ、ハジが付いていて、ルイズが傷つくとも思えない。
キュルケ自体はトリステインの人間でもない留学生ではあるが、同時にトリステイン魔法学院の人間である。
その魔法学院の友人が、無法にも外国の兵士に襲われている事実。
キュルケにとっては宣戦布告にも等しい行為だった。

「許せないわね」

ポツリと呟いたキュルケに、タバサが頷いた。
いつも饒舌なキュルケだけに、短い言葉には抑えきれないほどの怒りが込められていた。
同じく、無言のまま頷いたタバサも杖を握りなおす。
上空で旋回したシルフィードが、もう一度広場の方に翼を向けた。

「タバサ、ちょっとあそこは任せてくれない?」

怒りを込めた静かな声は、まるで灼熱の溶岩のようだった。
はっとして振り返ったタバサは、不敵に笑う親友を見た。

シルフィードが再び広場に向かう、その背でキュルケとタバサは杖を構えてルーンを唱える。
広場の中央にキュルケが炎・炎・炎とを三乗がけして放った炎の柱が燃え上がる。その炎の中心にタバサが
レビテートで落下制御したフレイムを落とした。
地上から闇夜の中で高速で飛ぶシルフィードはなかなか視認できないが、フレイムの巻き起こす炎は
闇夜であれば格好の目標だ。
ただ、今は地上に立ち上った炎の柱に捲かれた兵士たちの悲鳴で混乱しており、空から落ちてくる炎に
弓を向ける者はいなかった。

「やっちゃいなさい、フレイムッ」

そう叫んだキュルケの言葉と同時に、炎の中で気持ち良さそうに伸びをしたフレイムが、口をぱかっと開けた。
にっこにこしているフレイムが周りの炎を巻き込みながら、更に巨大な炎を吐きだした。

「るるる〜♪」

フレイムはまるで歌うような鳴き声を発し、水を得た魚のように生き生きとしていた。
普通の生物であれば焼き尽くされるような高熱の炎の海も、フレイムにとっては心地いい環境。
ある種の絶対結界の中で、回りの炎を吸収しながら、今までのうっ憤を晴らすかの様に一方的に炎を吐きまくる。
その姿は、まるで火炎放射器の砲台のようだった。フレイムによって広場一帯が、森が炎の海と化していく。

「やりすぎ?」
「……かも」


351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:41:04 ID:ZxDWETFX
支援

352 :BPZ 7/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/19(金) 22:41:53 ID:1ovDSs2X

シルフィードの上で、広場の惨状をみていたタバサがぽつりと漏らした。
情け容赦無い炎の洗礼は、兵士を巻き込んでいく。
逃げれる兵士は一目散に逃げていき、炎に捲かれた兵士は、見るも無残な黒こげの状態になる。

「フレイム、やめなさい」

さすがにこの状況までは想像していなかったキュルケはフレイムを止めた。
同時に延焼を起こし始めた箇所にタバサが二つ名にふさわしいブリザードを放って炎を消していく。

「しかし、これは……、我ながらやり過ぎたわ」

鎮火してようやく大地に降りたタバサとキュルケが辺りを見回した。
大地は黒く焦げつき、森の周辺が燻っていた。タバサのおかげで、それ以上の延焼は防がれたが。
るるるん♪ と鳴きながら、フレイムが嬉しそうに寄ってきた。
キュルケは耐熱手袋をつけて、よしよしと頭を撫でる。

「キュ、キュルケッ」
「ギーシュじゃないの、その怪我、あんた大丈夫?」
「あ、ああ、僕は無事だ、燃やされかけたけど、ヴェルダンデが助けてくれた」

その声に誘われたのか森の中から、ヴェルダンデに乗って腕を抱えたギーシュが出てきた。
いつもはにやけている顔も、土だらけ煤だらけ擦り傷だらけになって憔悴して見る影もない。
その変わりように、ぎょっとしたキュルケが慌ててギーシュを支える。

「ルイズ?」
「一足先に向かいました」
「うわっ、びっくりした、いきなり出てこないで、びっくりして心臓が止まるかと思ったじゃない」
「すいません」

二人がはっとしたようにタバサを見た。ギーシュが口を開いて答える前に、いつの間にか二人の背後に
立っていたハジが答えた。
そもそもタバサはハジに向かって聞いたのだが、気が付いていなかったキュルケとギーシュは、背筋に
いきなり氷と押し当てられた様に驚いた。
二人の涙目になった抗議を素知らぬ顔で流しながら、ハジはグリフォンが去った空を厳しい表情で見つめた。

幾多の戦場を駆け抜けた経験が、警告を出す。

――致命的な間違いをしたかもしれない。と。

---------------------------
第十話はここまでですーーー

支援ありがとうございます。
某所で、フレイム活用するものを書くと言ったのでww

あとはフレイム波動砲とかフレイム太極波とか……

それではまた次話で。


353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:48:04 ID:usxaY7vo
乙でした

354 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:49:06 ID:GkfKsQIr
代理投稿行きます。

355 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:49:40 ID:GkfKsQIr

    ▽    ▽    ▽



「ねえシンジ。アンタってどこに住んでたの?」
「あぁ?」
一頭の馬に二人で跨りながら、ルイズは僅かに首を後ろに向ける。
その視線の先にある荒垣の顔は、前方に広がる大地だけを見つめていた。
「べ、別にシンジの事に興味が出てきたとか、そう言うんじゃなくて、
  ただ……そう! 使い魔の事を把握しておくのはメイジにとって当たり前だからよ!」
最初の方の言葉は風で掻き消えてしまったが、後半は荒垣にもしっかり聞こえていた。
使い魔と言う単語を訂正させようとした荒垣だったが、今ここで揉める必要も無い。
とりあえず、好きにさせようと考えた荒垣だったが、
質問の内容が内容であったため、包み隠さず話すべきか躊躇われる。
荒垣の暫定的な予想では、ここは自分のいた世界とは違う場所なのだ。
月にしても魔法にしても、文字や文化なども認識していた常識と、あまりにもかけ離れている。
が、それを正直に相手に話した所で、その内容を相手が信じるだろうか。
(ま、頭のおかしい奴と思われるわな)
わざわざ不審がられる行動をとる理由も無いため、荒垣は真実を語りはしなかった。
代わりに答えたのは、あらかじめ用意しておいた無難と思える答え。
「この国……じゃねぇな」
「なら、ゲルマニア?」
「いや」
「じゃあアルビオン? それともガリアやロマリア?」
「悪ぃが、どれも違う」
「え、でも」
ルイズは首を傾げる。自分の挙げた国名がハルケギニアの全てだ。
なのに、荒垣はそのどれも違うと即答した。
別の可能性もあったが、荒垣の姿が人間そのものであったため破棄。
結局、答えが導き出せなかったルイズは頬を膨らしながら口を開いた。
「じゃあ、結局何処なのよ」
「……遠い所だ」
「遠い所って……だからそれを聞いてるんじゃなないの! もう!」
語尾を荒げて不機嫌だと言う気持ちをアピールするが、荒垣は取り合おうとしない。
その態度に、ますますルイズの不機嫌さが増していく。
が、朝の誓いを思い出してここはグッと堪える。
(だ、駄目よルイズ。ここで怒ったら、主人の器まで小さいって事になる)
身体は小さくとも、せめて心の器は大きくありたい。
ここから先は余裕を持って接してみようと、ルイズは改めて心に誓う。
荒垣と同じように前方を見つつ気持ちを落ち着けると、次の質問へと移った。
「ところで、シンジは私の使い魔になる前は何をやってたの?」
さすがに決闘の話を直球で聞くのは難しいと判断したのか、無難なところから攻める。
それに、何をやっていたかと言うのも、ルイズ自身気にはなっていた。
「……」
だが、十数秒ほど質問の答えを待ったものの、後ろから言葉が聞こえてくることは無い。
余りに反応が遅すぎるため、気になって再び顔を背後に向ける。
視界に映った荒垣の表情は、どこか考えるような素振りを見せていた。
「ちょっと! 聞いてるの!?」
「聞いてる。静かにしやがれ」
「何その言い方! せっかくこっちが聞いてあげるって言ってるのに、その態度!」
先程の誓いは、早くも崩れ去っていったようだ。
ルイズはツンと顔を逸らして、二度と振り返るものかと前だけを睨む。
一方怒鳴られた荒垣も、特に何も漏らす事無く同じ方向に視線を向け続ける。
結局、二人は街に着くまでお互いに一言も喋る事はなかった。
そもそも、何故こんな状態になっているのか。
二人が馬に乗って外に出掛けた経緯は、この日の朝まで遡る。



356 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:49:56 ID:GkfKsQIr

珍しく早く目が覚めたルイズは、洗濯から帰ってきた荒垣に昨夜の事を訊ねた。
キュルケが風邪をひいていたと言うのは予想外だったが、
だからと言って、それが荒垣がキュルケの部屋にいた説明にはならない。
余談ではあるが、服の着替えは荒垣の手によってすでに完了している。
心なしか着替えに掛かった時間が、昨日より短くなっていたかもしれない。
着替えを済ませたルイズがそれとなく理由を聞いてみたところ、フレイムに呼ばれたのだと荒垣は答えた。
なるほど、話の流れに違和感は無いし、嘘をついているわけではないのだろう。
だが、わざわざ現れる可能性の低い荒垣を選ぶ理由が無い。
逆に、荒垣を選ぶ理由だけならばキュルケには十二分にある。
(風邪をひいてもちょっかいを出そうだなんて、ツェルプストーらしいわね)
幸い、昨日は二人の間で何か起こった様子は無い。
ルイズが扉を開けた時も、キュルケは恍惚とした顔をしていたが、
荒垣の方はキュルケの身体に意識を持っていかれているような様子は無かった。
(けど、あんなんでもシンジは男だし)
あの無愛想な男が女に愛を囁く姿は想像できないが、可能性はゼロではない。
他の女性ならともかく、キュルケとそうなる事だけは避けたいのだ。
こうなったらどうするべきか。ああなったらどうするべきか。
あれこれ考えているうちに、ルイズは無意識のうちに立ち上がり手をギュッと握り締めていた。
「とにかく、キュルケは駄目!」
「……突然叫んでどうした」
いきなりベットで立ち上がったルイズを気にする事無く、部屋の掃除をする荒垣。
それにより、かえって自身の奇行が浮き彫りになってしまい、その顔が赤くなる。
「な、何でもないわ!」
ベットの上に腰を落とすが、何か思いついたのかすぐさま立ち上がる。
「そ、そうだわシンジ。買い物に行きましょう」
「そいつは構わんが……随分急だな。何か必要なもんでもあんのか」
「い、いいでしょ別に! ほら、掃除が済んだら下で待ってて頂戴」
買い物は王都まで出ないと難しい。
そのため、移動には馬を使う必要性がある。
こうすればキュルケから離すと同時に、ツェルプストー家との因縁も教えられる。
目を付けられた以上、対処するのは早いほうがいい。
もう一つ、昨日の決闘で何をしたかだが、それもその時に聞いておけるだろう。
街までどうやって教え込もうか。ルイズの頬は自然と緩む。


……その結果はもはや言うまでもないのだが。



    ▽    ▽    ▽


357 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:50:10 ID:GkfKsQIr

これより少し前、場面は学園の一室に戻る。
青髪に眼鏡を掛けた少女ことタバサは、虚無の日が好きである。
この日だけは、誰に邪魔されることなく読書にのめり込めるからだ。
だが、彼女は今空に上に居る。正確には、シルフィードの背の上だが。
隣では、タバサを外に連れ出した張本人ことキュルケは、空の旅を満喫している。
連れ出された理由を何度も聞かされたが、要約すると人を追いたいらしい。
その人物に会わないと、キュルケの病気が治らないというのだ。
他人ならともかく、友人の頼みならば断るわけにもいかない。
あっさりと折れたタバサは、読書を諦めて窓の外にシルフィードを呼ぶ。
そして窓から飛び降りその背に乗ると、探し人の捜索を命じた。
キュルケもそれに続き、シルフィードの背中へと飛び乗る。
「出発」
「きゅい」
タバサの掛け声と共に、シルフィードが翼を羽ばたかせる。
「この吹き付ける風すら、あたしの体の火照りを抑えられないわ!」
自分の肩を強く抱きしめる友人など気にする事無く、タバサは読書を再開した。
それを気にする事無くキュルケは喋り続けるが、右から左へと聞き流す。
ちなみに「病気に掛かっているのはいつもでは?」と一つだけ質問した所、
自慢の胸を揺らしながら「どれも違う病原体なのよ」と屈託無い笑みで返してきた。
その返事に呆れる事も納得する事もなく、タバサは本へと視線を落とした。



あの馬上での無言の時間から暫くして、ルイズと荒垣は城下町の門に到着した。
ここまで一緒に乗ってきた馬は、門のそばにある駅に預けていく。
その預けられた馬は、嫌な空気から開放されて安堵の表情を浮かべていた。
帰りも自分が背に乗せるなど覚えていないくらいに。
そんな馬に見送られているとは知らず、二人は城下町へと入った。
凛と姿勢を正して歩くルイズとは対照的に、荒垣は腰を叩きながら歩く。
最初は並んで歩き出していたが、しばらくすると荒垣が半歩遅れたような形になる。
段々遅れてくる荒垣が気になったルイズは、その姿を見ると口元を緩めた。
「あら、シンジったら馬にもろくに乗れないのかしら?」
「慣れてねぇからな」
苦々しい表情を浮かべながら、荒垣は腰を擦る。
その様子に満足したのか、ルイズの顔から怒りの色が抜けていく。
「ほら、ゆっくり歩いてあげるから、ちゃんと付いて来なさ――きゃっ」
と、胸を張って前を歩き出そうとしたルイズの額が何かにぶつかる。
うずくまりながら視線を上げると、そこにはいかにも傭兵だと言った風体の男が立っていた。
「お、すまんな貴族様。よそ見してたぜ」
「ちょっと、平民の癖にぶつかってそれだけだなんていい度胸じゃない!」
機嫌の移り変わりの激しいルイズなど気に留めず、男は足早に去っていってく。
その様子をジッと見ていた荒垣は、ルイズの額を撫でて傷が無いのを確認すると、
男の去っていく方向をしっかりと目で追いながら、ルイズだけに聞こえるように呟いた。
「悪ぃが、少し待っててくれや」
「え、あ、なに? どこ行くのよ!」
ルイズの呼びかけに答えず、荒垣は路地裏へと消えていく。
残されたルイズは、路地の角に消えた荒垣をただただ見送るしかなかった。



358 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:50:27 ID:GkfKsQIr

城下町の大通りから外れ、いかにも路地裏と言った場所に辿り着いた荒垣。
用心深く壁に背を預け、曲がり角の先を覗き込むと、体格のいい男が三人いた。
一人は剣を担いだ大柄の男。もう一人は、小柄で痩せ気味な男。
そして最後の一人は、見覚えのある財布でお手玉をしている。
「へへ、貴族とは言えあんなガキならちょろいもんだぜ」
「おぉ! お前貴族から財布を盗んだのか。やるなぁ」
「なんの、いずれは俺が『土くれ』の名前も忘れるほどの盗賊になってやらぁ」
三人は談笑に夢中で、荒垣の接近には気付いていない。
少しずつ近付いてくる事も知らず、三人はお互いの成果を自慢し合っていた。
(どこの世界にもいるもんだな)
どちらかと言えば「こちら側」に馴染み深い身ではあるが、
だからと言って身に降りかかった火の粉は振り払わなければならない。
「ところで、そのオンボロな剣はどうしたんだ?」
「ああ、これか。インテリジェンスソードらしくてな。厄介払いを兼ねて引き取った」
「こんなボロがか?」
「おう。ま、実際は煩いだけのオンボロだがな。モノは言い様よ。
  こいつを珍品好きな貴族にでも売りつけりゃ、そこそこの値にはなるだろ」
「すげぇ! そんな発想、誰も思いつきやしねーぞ!」
「だろぉ? これで魔法が使えたら、俺きっと公爵にでもなってたぜぇ」
「もしかしたらお前、貴族の息子だったのかもな」
「がはははは」
と、愉快そうに笑う大柄な男の背中に、荒垣が声を掛ける。
「ずいぶん楽しそうだな」
「ッ、なんだてめぇ」
「お前はさっきの貴族の」
慌てて財布を胸に隠すと、腰に下げていたナイフを取り出す。
それに倣って大柄の男は大槌を、痩せた男は弓を構えた。
「悪いな兄ちゃん。見ちまった以上、生きては返さないぜ」
あまりにも三流だと言わんばかりの台詞に、荒垣は呆れながら口を緩めてしまう。
「この野郎!」
馬鹿にされたと気付いたのか、ナイフを持った男は切っ先を向け突撃してきた。
それを半身をずらして回避しつつ、男の額目掛けて自身の額を振り下ろす。
「うぐぼッ」
クロスカウンター気味に入った額の衝撃に耐え切れず、男はナイフを手放し転げまわる。
これを見た大柄の男は、顔を歪ませながら大槌を荒垣の頭上目掛けて振り下ろす。
眼前に迫り来る大槌に慌てる事無く、地を蹴り男の隣まで転がり込む。
次の瞬間には、大槌が振り下ろされた地面は大きな窪みを形成していた。
「避けるんじゃねぇ」
「……」
大槌を振り下ろした反動で動けない大柄の男の隣に立つと、片方の足を払い落とす。
バランスが崩れ、仰向けに転倒していく男の顔面に、荒垣の踵が垂直に振り下ろされる。
悲鳴を挙げる事すら出来ず、大柄の男は口から泡を吹きながら意識を手放した。
「テメェもやるか」
「おぅわぉ」
最後に残った痩せた男は、意味不明な呻き声を出すと、懐から財布を投げて走り去っていった。
それを見送った荒垣は、服に付いた埃を払いながら溜息を漏らす。
と、この一瞬の隙を逃すまいとナイフの男が古びた剣を持って襲い掛かってきた。


359 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:50:41 ID:GkfKsQIr

『背中だ兄ちゃん!』
声が掛かると同時に荒垣は体をずらし、背後から迫ってくる影目掛けて力一杯裏拳を見舞う。
「ぐぇ」
蛙の悲鳴のような声を搾り出しつつ、男はずるずると地面に滑り落ちる。
そんな男に目もくれず、手の甲に感じた生温かい感触を嫌がる荒垣。
剣を手放した男は、鼻を押さえながら地面を這いずり回っていた。
荒垣は男を足で転がすと、その真上に立って男を見下ろす。
「どうすればいいか判るな」
「は、はひ」
顔を鼻血と涙で一杯にしながら、男は一生懸命頷く。
「手荒な真似をするつもりはねぇ」
すでにしてるじゃないかと言うツッコミがどこかから聞こえてきたが無視する。
片手で鼻を押さえながら、もう片方の手で懐から財布を取り出す。
「中身はどうした」
「す、すんません!」
慌てた様子で自分の財布を差し出すと、恐る恐る荒垣に差し出す。
(幾ら入ってたか判らねぇぞ)
ただ、貴族の娘というのだからそれなりには持っていたのだろう。
そこから掴めるだけ掴み取ると、空になった財布を叩き返す。
「悪さするなとは言わねぇが、相手を見てやるんだな」
その言葉を残すと、荒垣は財布を上着のポケットに入れて立ち去ろうとする。
『兄ちゃん〜』
「あ?」
軽々しい呼びかけに、思わず男を睨みつけるが、男は必死に「違う」と首を横に振る。
周囲を見渡すが、人の気配はどこにもしない。
『おーい。ここだよここ』
「どこに隠れてやがる」
『いや、兄ちゃんの足元』
声の通りに荒垣が目線を落とすが、そこには古びた剣が転がっているだけ。
もしかしたら地中に隠れているのかと、剣ごと地面を蹴るが反響がない。
『ふ、踏みつける事はないだろうが! 兄ちゃんが踏んだ剣! それが俺!』
「……」
荒垣は頭を軽く振ると、何も見なかった様にその場を立ち去る。
『待って、お願いだから待って! 決して怪しいモノじゃないから!』
剣から放たれる必死の叫びを無視しつつ、荒垣は裏路地から姿を消していく。
『頼むよぅ! お兄さん『使い手』なんだろ? さっき蹴られて分かったよ!
  た、試しに俺を握ってみてくれ。そうすれば俺が必死な理由が分かるからさぁ!』
人間だったら涙を流していそうな声に、さすがの荒垣も足を止める。
仕方なく踵を返して剣の所まで戻ると、面倒臭そうに持ち上げた。
その瞬間、荒垣の左手の甲に彫られたルーンがうっすらと光り、
荒垣の身体も、奥底から活力がみなぎってくるような感覚を覚える。
「身体が軽く感じるな」
『ね? ね? 言ったとおりでしょ。これが『使い手』ってヤツさ』
「その使い手ってのは何だ」
『そ、それは……その……ごめん。わすれちっ、ちょ、やめ、捨てないで!』
剣を遠投しようとした荒垣を必死で止める。
「遊んでる暇はねぇ。早く言え」


360 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:50:57 ID:GkfKsQIr

『それがその、マジで忘れちゃってるみたいで。てへへ……
  い、いや、思い出すから! 必ず思い出すから! だから連れてって下さい!』
突然の申し出に胡散臭いものを感じるが、断る理由はあまりない。
それに、先程から気になっている事も聞きたいのだ。
「……ちなみに、この身体が軽くなってるのはお前の仕業か」
『へ? あ、そ、そうッス! 自分がやってますです!』
実を言うとこれは嘘なのだが、捨てられたくない剣としては必死である。
仮に拾われたとして、事実が知れれば後悔するとも知らずに。
「いいだろ。その『使い手』とやらが何なのか分かるまで待ってやる」
『ま、任せてください! 必ず思い出しますし、それまで武器として役に立ちますって!
  あ、あと、自分はデルフリンガーって言います。に、兄さんのお名前は?』
言葉使いがかなり卑屈になっているが、どちらも気にしていない。
「剣に自己紹介ってのも変だが、荒垣真次郎だ」
『アラガキシンジロウ……なら、ガキさんって呼ばせてもらいます!』
「……好きにしろ」
『うす!』
どこかで聞いた事のあるようなノリの剣に、荒垣はこめかみを押さえつつ首を振った。
そこに、この場から離れようと少しずつ移動していたナイフの男と目が合う。
「おい」
「ヒィ」
「この剣……貰っていって良いか」
「ど、どうぞどうぞ」
無理矢理笑顔を作ってそれだけ言うと、男は遂に意識を手放した。



    ▽    ▽    ▽


361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:51:01 ID:g/BBrN4/
オカンキターーーーーーー(・∀・)ーーーーーーー!!

362 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:51:09 ID:GkfKsQIr

大通りまで戻ると、待っていたのはルイズ一人ではなく三人になっていた。
「遅い! 何やってたのよ!」
「悪い。それより、もう盗られるなよ」
「へ? あ、これ」
荒垣が投げて寄越したのは、ルイズが無くしたと思っていた財布だった。
「盗られたって……もしかして取り返してきたの?」
ルイズの問いかけに肯定の意味も込めて頷く。
すると、ルイズの隣に立っていたキュルケが人目もはばからず荒垣に抱きついた。
「お前は昨日の――」
「凄いわダーリン。お間抜けなルイズの財布をキッチリ取り返して来るなんて」
「誰がお間抜けよ! と言うか、ダーリンって誰よ!」
「お間抜けは貴女よルイズ。で、ダーリンはアラガキのこと。
  それにしても、財布を盗られたのも気付かないだなんてねぇ。
  あたしと違って薄いし、無いなら即座に反応できるのに、それじゃ小さい意味が無いじゃない」
「ぬぅあ!」
胸を押さえながら、ルイズはキュルケを睨みつける。
そのやり取りを無視する事に決めた荒垣は、残ったタバサに声を掛ける。
「あの女の世迷言は何だ」
本を読んでいたタバサは、本から目を離す事無く呟いた。
「病気」
「ああ、病気か」
返ってきた答えに納得できたらしく、荒垣は二人の言い争うが終わるのを待つ。
数分後、顔を真っ赤にして肩で息するルイズは、ようやく荒垣の持っている剣に気付いた。
「何よその剣」
「貰った」
「貰った……って、犬じゃないんだから返してきなさいよ!」
「仕方ねぇだろうが。それに、コイツにもせがまれたんだ」
『こ、こんちわー』
鞘から刃を出し、やや遠慮がちに喋りだした剣を見せられ、思わず眉をしかめる。
「なにそれ、インテリジェンスソード?」
『どもども、デルフリンガーッス。気軽にデルフって呼んでください』
出だしと随分違う軽い口調である。横で見ていたキュルケも、デルフを見て呆れた。
剣としては大剣に分類されるだろうが、いかんせん錆が酷すぎる。
こんな古びた剣ならば、いつ刃こぼれしてもおかしくないだろう。
「ねぇダーリン、こんな剣じゃなくて、もっと立派なのが欲しくない?」
「ちょっと、何勝手な事言ってるのよ」
『そうだそうだ』
「アンタは黙ってなさい!」
『……はい』
今にも噛み付きそうな二人など気にも留めず、荒垣はデルフを鞘に仕舞い軽く振った。


363 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:51:21 ID:GkfKsQIr

「ちぃっとばかし軽いが、鈍器としては悪かねぇ」
「そ、そうなんだ」
問題無いという言葉に、ルイズはかなりのショックを受けていた。
本来の予定では、ここに到着するまでに欲しいものを聞いておいて、
主人のありがたみを理解させつつ、何かを買い与えるつもりだった。
例えば、あの決闘での雰囲気からして、武器の一つは欲しがるかもしれない。
それを見越して、出せるギリギリの所持金を持ってきたのだ。
だが、目の前の男は古びた剣だけで満足しきっている。
「で、買い物がどうこうって話はどうした」
「えっと、し、シンジが欲しいものは無いの?」
「無いな」
「ぁぅ」
即答され、あっさりと会話を終わらされてしまう。
続くキュルケも、暖簾に腕押しするようなやり取りで進展が無い。
「買い物に来たんだろ。早く行って来い……俺はここで待ってる」
そう言って壁に背を預けると、目を閉じて静かになってしまった。
取り付く島も無い様子に、ルイズは溜息を漏らす。
だがもう一方のキュルケは、諦めてなどいなかった。
軽快に指を弾くと、両腕で胸を押し上げてルイズに向き合う。
「なら、どっちがダーリンに喜ばれるプレゼントを買ってくるか勝負しましょう」
「ッ! わ、私はそんな勝負――」
「あら、戦う前から負けを認めるだなんて、いかにもヴァリエール家らしいわね」
最後の一言に、キュルケと真正面から向き合うルイズ。
キュルケと同じように腕を組むが、どこにも動きが見当たらない。
「なんですって!? いいわ、受けて立とうじゃないの!」
「ふふ。それじゃ、一時間後に。敗者は勝者の言う事を一つ聞く事」
「ふんっ! 今からアンタの泣く顔が楽しみだわ!」
それぞれ言い合いながら、大通りの向こうへと消えていく。
残った荒垣とタバサは、お互い干渉する事無く沈黙を守り続けていた。



    ▽    ▽    ▽


364 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:51:33 ID:GkfKsQIr

結局、学園に帰って来たのは日も暮れた時間だった。
プレゼントに関してはお互い同時にと言う事で見せていない。
が、道中飽きる事無く言い争うを続ける二人と一緒にいて、荒垣はかなり疲れていた。
こういう時は早めに休むべきなのだが、部屋の主が威嚇してくるため休めない。
そこで仕方なく、荒垣はデルフを抱えながら初日と同じ場所へと足を運んでいた。
「おや、ここにいたのかい?」
と、小屋に行く途中で、どこかで聞いた事のある声に呼び止められた。
振り返ってみると、薔薇を咥えたギーシュがそこで立っていた。
踊るように荒垣に近付くと、ギーシュは口から薔薇を抜き取る。
「痛ッ……さて、月の綺麗な夜だねミスタ・アラガキ」
切れた上唇を無視しつつ、ギーシュは言葉を続ける。
ちなみに、月は雲に隠れて姿を見せようとはしていない。
「まずはお詫びをさせて欲しい。
  決闘前に不意打ちした事。それと、君の主を傷付けようとした事だ」
突然の事だったが、もともとこう言う輩なのだろうと諦める。
「……で? つまるところ何が言いてぇんだテメェは」
「そ、そんなに凄まないでくれたまえ。結構怖いんだよ。
  えと、ぼ、僕が言いたかったのは、こういうことさ!」
薔薇の杖を荒垣に向けて、真正面から真剣な瞳を向ける。
「再戦したい!」
「ぁ?」
「思えば、あの決闘で君から手を出している様子はなかった。
  もちろん、なんでワルキューレ達が潰されたのかと言う事も気になる。
  だが、今の僕にとってそれは些細な事でしかない! 今の僕にとって重要な事……それは!」
わざわざ一回転して、ポーズを取り直す。
「君が手を出してくれるまで、僕は決闘を申し込むのを止めないッ!!」
最後に再び薔薇を咥え、揺らぐ事無く荒垣へ視線を送る。
仕草こそ間抜けであったが、その瞳だけは真剣そのものだ。
最初は断ろうと思っていた荒垣だったが、ギーシュの熱意を受け考えを改めた。
「怪我しても知らねぇぞ」
「承知の上さ」
「……来な」
デルフを抜かず、鞘ごと相手に見せ付ける。
一方のギーシュも、ワルキューレを三体呼び出し、杖を構えた。
「行けッ、ワルキューレ!」
その掛け声とともに、三体のワルキューレが同時に襲い掛かってきた。
うち二体は荒垣の背後に回りつつ距離をとり、一体は正面から突撃してくる。
まずは正面からくるワルキューレを沈めようと足を踏み出すが、
その瞬間を待っていたかのように、後方の二体がそれぞれ別方向から拳を突き出してくる。
「くッ」
瞬時に避けられそうな空間を探すが、それより先に正面にいたワルキューレの拳が荒垣の脇腹を突く。
(ぐぅっ)
呻き声はあげないが、こみ上げて来る痛みは前日の比ではない。
続けざまに来た二体の拳を回避しつつ、荒垣は大きく距離を取る。


365 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:51:47 ID:GkfKsQIr

「僕は七体のワルキューレしか呼べない。しかも、全部空洞だ。
  ……なら、数を抑えて、その分中身を詰めたらどうだろうと考えたんだ」
離れた荒垣の背後に、同じように二体のワルキューレが張り付く。
そのどちらも、絶妙な間合いを取って荒垣を牽制していた。
「どうだい? 手を出す気になったかな」
自信たっぷりなギーシュを軽く睨み、荒垣は血の混じった唾を吐いた。
「確かに、テメェが真剣なのは十分理解できたぜ」
そう言うと、荒垣は鞘からデルフを抜き取り、軽々と肩に担ぐ。
左手のルーンも、昼間と同じように薄く輝き始めている。
『自分の出番ッスか』
「ああ、テメェがどれだけ使えるか試してやるよ」
『うすッ!』
武器を構えた事にギーシュは、喜びのあまり必死で考えた策を度忘れしてしまう。
しかも、もう一度作戦を立てるのかと思いきや、そのままワルキューレを突撃さてしまった。
もちろん考え無しの特攻が上手くいく筈もなく、同時に突撃してきたワルキューレを跳躍してかわすと、
お互いに拳を交差させたまま動けなくなっているその背中に、デルフを思い切り叩き付けた。
「ああっ!」
ギーシュが失敗に気付いた時には、すでに二体のワルキューレが潰されて倒れていた。
そして、最後の一体もまた、薙ぎ払ったデルフを避けられずに、真っ二つとなって崩れ落ちる。
残されたギーシュは、力が抜けてしまい、膝を突いてしゃがみ込んでしまう。
「そ、そんな……せっかく考えた僕の作戦が」
両手を地面についてうな垂れるギーシュの横で、脇腹を擦りながら荒垣が口を開く。
「最後まで油断すんなバカ野郎が……次は気をつるんだな」
「あ、ああ!」
最後に「じゃあな」と言おうとした瞬間、爆発音が響き渡った。
地震とも思える振動に対し、デルフを杖にして身体を支える。
(なんだ!?)
空を見上げると、見覚えのある場所から煙の様なものが巻き上がっていた。
その先に意識を集中してみると、その煙の中心から誰かの声が聞こえてくる。
やがて煙が晴れ、大きな影が正体を現す。出てきたのは、巨大な岩の人形だった。
しかもよくみると、その肩らしき場所に人の影が見える。
雲の合間から注がれた月光を浴びたその人物の顔は、荒垣の位置からしっかりと確認できた。
(アイツは確か……)
幸い、相手はこちらに気付く様子はなく、岩の人形と共に学園から逃げていこうとしていた。
「ああああれは、まさかフーケ!?」
隣で腰を抜かしていたギーシュの言葉に、昼間の男を思い出す。
「フーケってのは何だ」
「と、トリステインの城下町に出没する盗賊で、巷では『土くれ』のフーケって呼ばれている……はず」
「アイツはその盗賊だったって事か」
「どどど、どうしよう。学園に盗みに来るなんて」
オロオロするギーシュの腕を掴み、無理矢理立たせる。
「テメェは瓦礫の下に誰か居ないか確認して、それが済んだら誰か人を呼んで来い!」
「き、君はどうするんだい!?」
ギーシュの問いに答える事無く、荒垣はフーケの逃げた方向に走り出す。
なぜ走っているのか、当人もわからないまま。
いつのまにか夜空から雲が消え、月と星が顔を見せていた。


366 :ゼロのおかあさんの代理人:2007/10/19(金) 22:52:10 ID:GkfKsQIr


644 名前:ゼロのおかあさん 投稿日:2007/10/19(金) 22:44:33 [ su9h7PKs ]
以上、これがゼロのおかあさん6話目となります。
少々長めですが、改行が多いと出た場合、何処で切って頂いても構いません。
それでは、よろしくお願いします。

============

以上で代理投稿終了です。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:54:19 ID:3RnJgTUh
お疲れさまです
デルフが落ちるところまで落ちてるwww

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:56:57 ID:g/BBrN4/
作者さん&代理氏乙!
デルフとテレッテが重なって見えてきたwww
でも、武器屋以外でデルフ回収するのって珍しいね。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 22:58:44 ID:3DLGIylO
なんかテレッテテッテ〜♪デルフはレベルアップー!とかメーンとかいいそうだなww
GJ!&代理乙


370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 23:04:58 ID:pFV4iPYQ
韓国人が大喜び!!
『地震で日本人が、たくさん死ねば良い』
http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=teconomy&page=5&nid=2849898


衝撃!!日本輸出向け、キムチに、タン唾を入れる韓国人のババア
http://plaza.rakuten.co.jp/img/user/51/17/385117/22.jpg


朴一 「韓国人犯罪者を日本人名で報道すべき」
悪人を日本人にしたがる韓国人

http://www.youtube.com/watch?v=QLXTk7IG0dg

韓国(南朝鮮)は、レイプ犯罪数が、世界一
http://travel3.2ch.net/test/read.cgi/21oversea/1052998457/
韓国旅行中にレイプされた日本人
http://tour2korea.k-free.net

http://tour2korea.k-free.net/rapetaiken.html

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 23:12:44 ID:Ez72vF3z
作者&代理の人乙!!
このデルフはほんとに卑屈だなw

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 23:23:56 ID:bTEqFkPx

鈍器扱いのデルフ哀れw

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/19(金) 23:44:32 ID:YgGY60F+
この程度、最強のシュヴァリエには小事にも至らんでしょう

翼手戦は文字通り“戦争”だったのだから

374 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/20(土) 00:05:56 ID:8Y8l+VgQ
代理投稿行きます。

375 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/20(土) 00:06:14 ID:8Y8l+VgQ
650 名前:GTA:LCS-0 第13回 投稿日:2007/10/19(金) 23:27:58 [ OCYti/lw ]
★★★★☆☆
買い物の途上、実はキュルケと青い髪で短髪の眼鏡の姉ちゃんが後を尾行していたようだが、馬車を盗んだ時の騒動で見失ったようだ。
もっとも、ルイズの買い物の目的は察知していたようだが。後で聞いた話だが、町の人の話では『こんな豪胆な、しかも馬車のみを目的
とした盗み見た事ねぇ』等ともっぱらの評判だったそうだ。
「逃げ遂せたな」
「……死ぬかと思ったわ」
途中で憲兵と言うのだろうか此方の世界で言う所のサツに見つかり追いかけられたものの、『ドライブ・バイ』と呼ばれる技術で追い払うと
取り合えずペンキ屋に馬車を塗装させ、その後に洋服屋に入り、俺の持っている金貨でルイズに服を買いオーバーオールに着替えさせ、俺は
逆に貴族の格好をして立ち位置を入れ替えた。余談だがルイズにオーバーオールを着せるとこれがまた異常に似合っており、宛ら田舎に居そうな
女の子になったのは流石に吹いた。
「大丈夫だ、これなら見つからねぇよ」
「笑ってんじゃないわよ!!」
ルイズはオーバーオールの姿に吹いた俺を見ていきり立つ。無理も無いか。
「なんで行き成り馬車盗むのよ!」
「俺の街じゃ日常茶飯事だぜ」
リバティーシティでは、油断してると本当に呆気なく車を犯罪者に盗まれるんだよ。
「馬車の塗装を塗り替えたんだし、バレやしねぇさ」
「うう……どうして私にはこんなに変なのばかり……」
オーバーオールを纏ったルイズは、手綱を引きながら落胆する。おいおい、その変なのを呼び寄せたのはお前だぞルイズ・F・ヴァリエール。
「略すな!!」
「元気良いじゃないか。可愛いぜ、そのオーバーオール」



376 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/20(土) 00:06:34 ID:8Y8l+VgQ

着替える事無く学院に戻ったものだから、当然貴族の格好の俺とオーバーオールのルイズ。学院は爆笑に包まれた。無表情のあの短髪の眼鏡を
掛けた姉ちゃんですら笑い堪えてたのには吹いたな。
「可愛い〜!!御人形さんみたい!!」
キュルケ止めておけよからかうのは……気持ちは分かるがね。実際これはこれで可愛いからな。憎まれ口を叩かなければ尚良いのだが。俺は
何時もの様にマルトーに豪勢な食事を振舞われると入浴をして、隠れ家のルイズの部屋に戻る事にする。だがそこにはルイズの他にキュルケ、
先ほどの無表情の眼鏡を掛けた姉ちゃんが居た。何だかんだいっても、こいつら仲良いのか?だがこの後、俺はやっぱり魔法のある世界に居る
事を改めて実感させられた。

部屋に入るなり、キュルケは最初行ったあの武器屋で、ルイズがとんでもない額の対価を吹っかけられた金色の剣を俺にあげると手渡ししてきた。
値段的にはたいしたこと無いと思ったが、どうにもいけ好かないので触らなかったが、まさかこいつが買ってくるとは……まぁ、あそこまで
嬲られた後だから、キュルケの自慢の双丘に目が眩んで大安売りで売ったりしたんだろう……。
「これを俺にくれると言うのか?」
俺がこう言った瞬間、ルイズは予想通りのリアクションを見せてくれる。
「節操無いわね肉便器!!」
……俺はもう知らん!公衆便所ならまだ逃げ道もあるが、流石にそれは誰でも意味が分かるだろ!!と言うか、本当に誰から教わったんだ!?
俺たちの世界でも、本当に殺し合いが起きかねない程の暴言だぞ。
「にっ……肉便器……言ってくれるじゃない……食いつき様の無い性的魅力の感じられないガキ……」
始まったな。やれやれ、巻き込まれる此方の身にもなってもらいたいものだ。こんな状況でも、青い髪で短髪の眼鏡を掛けた姉ちゃんはさながら
『関係無いね』と言わんばかりに本に目を通している。ああ、これはもう慣れてるんだな。それだけ日常茶飯事なんだ。
「私ね、貴女の事がだいっ嫌いなの」
「へぇ…奇遇ねぇ、私も貴女の事がだいっ嫌いなの」



377 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/20(土) 00:06:48 ID:8Y8l+VgQ

二人ともピクピクと頬を震わせながら言い置く。今回ばかりは殴り合いが見れるかもしれんな。
「姉ちゃん、こいつらいつもこうなのか」
「……日常茶飯事」
青い髪で短髪の眼鏡の姉ちゃんに思わず聞いてみると、ぼそっとこう返って来る。それじゃあ気にする必要もないんだなぁ……。
「「決闘よ!!」」
二人が声を合わせて正面切ってこう言い置く。なんだ、こいつら息合ってるなぁ……本当は仲いいんじゃないのか?今回は完全日和見で居るので
どうなっても構わんと思っていたものの、喧嘩が始まる一歩手前でこの青い髪で短髪の眼鏡の姉ちゃんが魔法を使って杖を取り上げる。
「…室内…」
杖を取り上げられた二人は本当にこのままキャットファイトに移行しようとした瞬間、何処からかとんでもない暴言が飛んできた。
『うるせえぞ馬鹿女共!!』
二人ともプライドが異様に高いのだが、そんな人間がバカと言われればどうだろう。只じゃすまんわな。声が発せられると一斉に俺のほうに視線が
向くが、この青い髪で短髪の眼鏡の姉ちゃんが一言『剣』と言ってルイズが買って来た剣を指差す。
『折角寝ていたのにまったくよぉ……『肉便器』だの『ヤリ〇ン』だの馬鹿じゃねぇのか?下品な女共だな……これじゃ起きるわなぁ……』
物が喋る……物語なのでは良く見かけたが、実際この眼で見ると感想に困るもんだな。ああ、これが魔法の世界の現実なのか……。
「インテリジェンスソード?」
「うう……どうして私にはこんなに変なのばかり……」
しかし、ルイズも可哀相だな。俺呼んでからケチが続いてるな。まぁ、この剣は俺自身は気に入ったので貰うけどな。
「ダーリンモテモテじゃん」
「うるせぇよ……」



378 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/20(土) 00:07:10 ID:8Y8l+VgQ


653 名前:GTA:LCS-0の中の人 投稿日:2007/10/19(金) 23:30:52 [ OCYti/lw ]
今回はこれにて終了です。
勇者様、宜しくお願いします。


==========

以上で代理投稿終了です。

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:12:52 ID:gP/4H1he
GJ!
ところでもう投下はないのか?
んじゃ寝よう

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:14:15 ID:tIW92iQw
>「節操無いわね肉便器!!」

それはアウトだ!!カリンさん、制裁する必要があるなwww

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:16:00 ID:KB+qTLgo
待ち望んでいた作品が二作同時に来たので大満足大満足。

382 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:28:41 ID:7/woANje
さて、空気読まずに投下いたしたいのですが、よろしいですかね?

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:30:06 ID:BWdtPAY3
ええんでない

384 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:30:49 ID:7/woANje
えぇんようなんで投下します。

 双月浮かぶ夜空の下にて、剣を手に素振りをする青年が一人。
 その剣の重心や癖等を何度も何度も確かめながら振る。
 それを見るのは、夜空に浮かぶ双月と本を片手に抱えた少女。

『相棒。なんで、こんな事するんだぁ?』

 ふと、剣からそう尋ねる声が青年の耳に入り相変わらず素振りしながらに答える。

「ガンダームとか良くわからねぇ。それに、能力の上に御座かいちまったら……終わりだ」

 ふっ! と、気合の入った素振りを締めとばかり振るい。その後でやや乱雑に剣を大地に突き刺し
 額をつたり落ちる汗を服の袖で拭い取り再び剣を握り、剣を正眼に構え瞼を閉じ何度か深呼吸をし呼吸を整える。

『おでれーたって程でもねぇが、まぁその通りだな。あと、ガンダームじゃなくてガンダールヴだぜ』

 剣の同意と指摘の声を尻目に、青年は瞼を開け何も無い場所を剣で突く。突きから流れる様に上段に斬り上げそのまま刃を返し
 下段へと斬り下ろす。そしてそのまま右上に斬り上げその次は、右から左へと斬り払い最後にまた突きを繰り出す。
 斬り上げと斬り下ろし。斬り払いと突きを出来る限り動作停止しない形で、繋げて行く事を思いつく限りのパターンで
 何度も何度も繰り返し、剣の有効範囲や剣で斬ると言う動作を行なう為の歩幅などを把握して行く。
 不意に後ろから何か飛来してくるのを察知すると、青年はソレを剣で薙ぎ払う。
 飛来して来た物は、小石。その小石を青年に向けて投げたのは、片手に本を抱き抱えた少女。
 少女は、青年が小石を薙ぎ払った事に少しばかり目を見開いたが、直ぐにもとの調子に戻ると
 スッと、青年と少女が外に出る為に使用した扉を指差す。

 それに怪訝な表情を浮かべる青年だったが、その扉が勢い良く開かれ桃色と自分と同じ髪色の紅が飛び出して来るのを見て
 まだやってたのかよ……と、ため息を一つ。
 その桃色と紅は、青年と少女を見つけるなり凄まじい速度で走り駆け寄ってくる。
 桃色と紅は、二人の少女で二人は青年の前に到着するなり、その場に立ち止まり……よほど疲れたのか肩で息をしながら
 青年に、ちょっとタイム。と、良くわからない提案をし数分かけて呼吸を整えた後で、二人はお互いの顔を見合わせる。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:31:32 ID:BWdtPAY3
支援

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:31:37 ID:BIqGh4I2
通りすがりに支援

387 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:32:03 ID:7/woANje
>>384
「私の勝ちね? ツェルプストー」
「いえ。私の勝ちよ? ヴァリエール」

 二人がそう言いながら睨み合う。もしかしたら、火花でも散ってるんじゃないだろうか? と、思わせるほどの睨み合いだ。 
 しばらく睨み合う二人だったが、不意に青年を見るや否や……

「ルーク! アンタは、デルフリンガーを使うのよね!?」
「いいえ! ダーリンは、このシュペー卿のを使うべきよ!!」

 噛みつかんばかりに、青年ことルークに近づき大声でそう告げる二人。キュルケの手には、いらねぇと突っ撥ねた大剣。
 それを強引に持たされ、左手にデルフリンガー。右手に大剣と言う即席ニ刀流な状況になってしまう。
 そんな彼を爛々……ではなくギラギラとした光を瞳に宿しながら二人は、ジッと見ていた。
 いったいなんなんだよ。と、ため息を一つつきながらとりあえず大剣の方は、いらねぇよ。と、投げ捨てちまうか?
 などと思い始めたと同時に、ルークは後ろを振り向いた。彼を見ていた二人もルークに釣られルークの背後を見る。
 其処には30メイルばかりの大きさを持つ巨大な影が、存在していた。


 ■


 魔法学院の五階には、宝物庫が存在する。その宝物庫の壁は、分厚くさらには強力な『固定化』の魔法が掛かっており
 『錬金』等の魔法では、壁を壊す事はほぼ不可能に近い。
 そんな宝物庫の壁を見て忌々しげに舌打ちをする存在が一つ。

「物理衝撃に弱いだって? 固定化に加えこの壁の厚さ……どれだけの衝撃を与えれば良いって言うのさ」

 壁の厚さを足で一度軽く蹴る事で確認し、腕を組んでしかめっ面……ローブに隠れて見えないが……を浮かべる。
 さて、どうしたものか? と、腕を組み考える。諦めるという考えは、浮かばない。
 何せ、この学院に潜入する前から宝物庫に保管された『破壊の杖』は、狙っていたのだ。
 宝物庫の弱点である物理衝撃にしても、己が魔法で生み出せるゴーレムで殴っても焼け石に水の様に思える。
 あまり派手なのは好まないのだけど……と、眉を顰めながらに思うのだが……しょうがない。と、懐から杖を取り出し振るう。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:32:56 ID:BWdtPAY3
紫煙

389 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:33:17 ID:7/woANje
>>387
 そして、出現したのは土で作られた30メイルばかりの大きさを持つゴーレム。
 そう、巷を騒がせている『土くれ』のフーケが、得意とする魔法の一つだった。
 そのゴーレムで、同じ場所をピンポイントで殴りつける。それが、フーケの出した答え。
 フーケの命で、ゴーレムはその腕を壁に向けて振るうのだった。


 ■


 BGM:Awkward Justice
 30メイルばかりの巨大な影が、動き出し建造物を殴り始めた時。
 まず、一番最初に動いたのは、ルークと共に外に出ていた少女ことタバサだった。
 唖然としているルイズとキュルケの頭を、己の杖で叩き正気に戻させるや否や影に向かって走り出す。
 次に動いたのは、ルークだった。左手にデルフリンガー。右手に大剣を持ったまま影に向かって走り出す。
 そして、月明かりに照らされその影が、土で出来た巨大なゴーレムだと認識するや否やタバサは、
 走りながら小さく呪を唱え始め、そのタバサの横をルークが駆け抜け接近し、
 ゴーレムに向けて大剣を気合の入った掛け声と共に投合するのだが……大剣は、ゴーレムに刺さるだけ
 牽制にも何にもなりはしなかった。寧ろ、ゴーレムがルークたちに気づき此方に向かって拳を振るってくると言う惨事に発展する。
 地面に巨大な岩が、落ちてくるが如くに振り下ろされるゴーレムの拳をルークは、
 大きく後ろに跳ぶ事で回避しそれをチャンスとばかりに、地を蹴りゴーレムの腕に飛び乗るや否や、ゴーレムの頭部目掛けて走りかける。

 その行為を見て、タバサは呪を唱えつつも驚き、ルイズにキュルケの二人も目を見開いて驚く。
 もっとも、一番驚いたのはゴーレムを作り出し操る人物。土くれのフーケなのだが……
 そんな驚いている面々なぞ関係無いとばかりに、雄叫びを上げながら走り駆け上がる。
 そして、ゴーレムの頭を視界に捕らえた所でデルブリンガーを、いつでも使用出来る様に左手で握り締めた。
 左手に刻まれたガンダールヴのルーンが、淡く輝きその恩赦をルークに与える。
 その恩赦は、世界を結果的に救う事となった旅で長く付き合う事となったセブンスフォニマーの女性が、
 戦闘支援の為に良く使用していた譜術であるホーリーソングに良く似た効果。
 でも、今はそんな事に驚いている暇は無い。今は戦闘中なのだから。

 ルークは、雄叫びを上げゴーレムの頭をデルフリンガーを貫く。
 まぁゴーレムの頭は、その巨躯に見合ったモノの為。貫くと言うよりは突き刺す。
 土で出来たゴーレムに、それは掠り傷にもならない。そう、ただ突き刺すだけならば掠り傷にもならない。
 しかし、ルークには短いながらも濃い旅の中で手に居れた技がある。
 そして、突きの動作から発動する技が一つ。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:33:22 ID:2MeBVBZe
支援

391 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:34:31 ID:7/woANje
>>389

「雷神剣!!!」

 雲ひとつ無い夜空に、その声が響いたと同時にゴーレムの頭に突き刺したデルフリンガー目掛けて、空から一本の太い雷が降り注ぐ。
 その雷は、ゴーレムの頭をまるで凶悪な龍の顎で喰らいつくが、如くに元の土へと還す。
 しかし、ゴーレムは己の頭が雷に喰われた事など気にしないとばかりに、その巨躯を大きく揺らしルークを己の身から宙へと放り出す。
 突然の大きな揺れに、宙に放りだされ小さく舌打ちをしつつ、体勢を立て直し受身を取ったと同時に
 ゴーレムの腕が、ルーク目掛けその巨木の様な腕を横薙ぎに振り払おうとしたのだが、その腕は丁度人間で言う肘関節の辺りから
 ゴッソリと取れ土を振りまきながら地面に落ちる。
 それと共に、地面に着地したルークはゴーレムを見上げ、何故腕が落ちたのか? と、腕を睨む様に注視する。
 其処には、無数に突き刺さった氷の槍。“ウィンディ・アイシクル”と呼ばれるこの世界の魔法。
 そのウィンディ・アイシクルを、ゴーレムの肘関節辺りと言う範囲に絞り放ったが故の結果が、ルークを薙ぎ払おうとしていた腕が
 取れて地面に落下したのである。

「……後先考えないのは……己の首を絞める」

 そう呟きながら、ウィンディ・アイシクルを放った存在。タバサは、ルークの横に立ちそう告げる。
 そんなタバサを見つつ、ゴーレムを見やれば……雷によって砕かれた頭が、ウィンディ・アイシクルで取れた腕が……

「げっ……戻ってやがる」

 元通りになったゴーレムを見て、忌々しげにそう漏らす。

『作りだしたヤツの魔力が、ありゃぁ何度でも再生するんだぜぇ。だーから、土のゴーレムってぇのは厄介なんだ』

 あーやだやだ。と、ぼやくデルフリンガーを構えるルークと次の魔法の呪を唱えるタバサ。
 そんな二人の頭上を、巨大な火球が飛び越えゴーレムに直撃する。しかし、その火球はゴーレムに小さな焦げ跡を残すだけに留まる。

「あれだけ巨大だと、相性最悪ね」

 火球を放ったキュルケが、自慢の髪を一度掻き揚げながらにそう言いながら二人へと歩み寄り
 その後ろから「ファイアボール!」と、威勢の良い声が響く。響くと同時に、ゴーレムではなく
 ゴーレムが、最初殴りつけていた宝物庫が、盛大に爆発した。
 それと同時に、三人はそれを起した人物を一斉に見やる。

「ちょ、ちょっと狙いが外れちゃったわね」

 数日前、教室で錬金に失敗し、盛大な爆発を起したルイズが、あははははは。と乾いた笑い声を漏らしながらにそう告げるのだった。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:34:58 ID:6TgrJIjE
来るが良い

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:35:02 ID:BWdtPAY3
シエン!

394 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:35:50 ID:7/woANje
>>391





 土くれのフーケは、忌々しげに舌打ちをし歯をカチリと噛み鳴らした。
 一体、なんなんだい? アレは? ゴーレムの頭にまるで柔らかい地面にスコップを刺す様に、突き刺さる剣。
 あのゴーレムは、確かに土で出来てはいるが、それなりの密度を持ち『突く』としても刃が通らないはずなのに……
 それに、剣が突き刺さった後の雷はなんだい? ライトニング・クラウドと言う魔法は、知っているが
 ライトニング・クラウドとは、方向性が違うし、剣を突き刺した後で魔法を唱えた形跡も無い。
 訳が分らない。ゴーレムに振り払えと命令を出し、ソイツを宙に放りだしてやったが、何故何も無い宙で体勢を整えられる?
 フライを使った訳でも誰かがレビテーションをソイツに唱えた訳でもない。
 腕で、薙ぎ払えと命令を出しソイツを薙ぎ払おうとすれば、腕が落ちる。
 忌々しい。実に忌々しい! と、フーケは静かに憤慨する。

 かなりの高さから落下したはずなのに、堪えた様子も無いソイツを見やれば……その隣には、小さい影が一つ。
 愚かだ。散漫すぎる。と、己を叱咤した所で、ゴーレムの頭が雷に呑まれた事も腕が落ちた事も変わりはしない。
 だから、今出来る事を……ゴーレムが失った部分を再び再生させる。
 火球が、飛来しゴーレムに直撃するが、無意味だ。と、ほくそえむ。
 そして、「ファイアボール!」と、この場所に居る私に聞こえるほどの大声で魔法を唱える声。
 先程のを見て火球は、意味が無いってわからないの? と、思った瞬間だった。
 凄まじい爆発が、宝物庫の壁を飲み込む。その爆発から離れていたゆえに助かったが……
 爆発により発生した突風に顔を顰め、もしソレが己に当ったのならばと考え、ギリッと歯を噛締める。
 ふと、その爆発に呑まれた壁を見やる。爆発に呑まれた壁には、亀裂が奔っている。

 分厚い壁に強固な固定化の魔法が、掛かった壁に亀裂?
 改めてその爆発の威力を知り、唖然としたが……丁度良かった。実に丁度良かった。
 私は、直ぐにゴーレムに命令をだし、ゴーレムと対峙するソイツらを無視し亀裂の奔った壁を殴らせる。
 すると、何度殴っても亀裂すら入らなかった壁があっけなく崩壊した。
 崩壊し出来上がった穴の中に、侵入し目的の物を目指し駆け寄る。
 それを手にした後で、何時も通りのメッセージを残す。
 『破壊の杖、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』
 目的の物を手に居れたのならば問題ない。終りよければ総てよしだ。
 目的の物である『破壊の杖』を手にさっさと退散しなければ……と、今来た道を戻ろうと踵を返し……
 とある物が視界に入る。それは、多分衣服……何かしら名の有るマジック・アイテムなのだろうが……
 今は、必要ない。だが、凄く気になる。気づいたら、その衣服を手に取っていた。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 00:36:24 ID:BWdtPAY3
試演

396 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:37:22 ID:7/woANje
>>394
 ハッと、正気に戻りしょうがない! ついでだ! と、ばかりにその衣服を手にとり『破壊の杖』と共に来た道を戻る。
 壁に空いた穴から飛び出てゴーレムの肩に飛び乗り学院から、急いで離れる様命令。
 アイツらの相手なぞしてられない。時間がもったいない。





 ルーク達とゴーレムは、暫く……と、言ってもほんの数分。最初に動いたのは、ゴーレム。
 しかし、ゴーレムは、ルーク達に向かう事無く宝物庫に歩みその拳を振るい宝物庫の壁を殴りつける。
 すると見事に壁に穴が空き、その空いた穴へ進入する人影がひとつ。
 一体、なんなんだよ? と、宝物庫の事なぞまったく知らないルークが、気抜けた声を出せば
 タバサが、小さくあそこは宝物庫。と答える。
 土のゴーレム。宝物庫。宝物庫に侵入した人影。その三つによりキュルケの頭に一つの答えが浮かぶ。

「土くれのフーケ」

 土くれのフーケ? と、ルークは首をかしげ。タバサは、ただゴーレムを見て沈黙を保つ。

「宝物庫は、強力な固定化の魔法が掛かってるはずなのに……なんで、あんなにあっさり穴が」

 と、ルイズが呟くや否やルーク以外の視線が、ルイズに突き刺さる。 
 どう考えても、原因貴女でしょ? と、二人の視線がルイズを貫きルイズは、気まずい表情を浮かべる。
 
「おい。あのでっけぇヤツどっか行っちまうぞ?」

 その声に、ハッとして三人はゴーレムを見やる。ゴーレムは学院から離れてゆく後姿が、三人の目に映る。
 慌てる三人だったが、時既に遅し。かなり遠方に行ってしまったゴーレムを走って追うには、間に合わない。
 しかし、その時巨大な影が空から舞い降りる。それは、タバサの使い魔である風竜。
 何故、風竜が来たのかといえば、単にタバサが呼んだからである。
 舞い降りた風竜に、タバサは颯爽と飛び乗り直ぐに空へ飛び上がり、ゴーレムが去っていった方へと飛ぶ。
 取り残されたルーク、ルイズ、キュルケの三人は、少々呆気に取られていたが今の自分達に出来る事は、何も無い。
 ルークは、ため息一つつき眠い。と呟くや否や己の頭を軽く掻き学院内へと戻ってゆく。
 そんなルークにならってルイズとキュルケも学院内へ戻るのだった。
 後日、タバサに風竜に何故自分達を乗せなかったのか? と、尋ねれば「忘れてた」と答えたとか……

397 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:38:49 ID:7/woANje
>>396




 ルークは称号『陰の努力家』『猪突猛進』を取得した。
 タバサは称号『ちょっとあわてんぼう』を取得した。
 ルイズは称号『当てずっぽう』『ちょっぴりおまぬけさん』を取得した。
 デルフリンガーは称号『解説役』を取得した。

 土くれのフーケは『破壊の杖』『???の衣服』を手にいれた。

398 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 00:40:09 ID:7/woANje
これで、今回の投下は終了です。ありがとうございました。
また、この場を借りて、過去にこのSSをWikiに記載してくれた方々、誠にありがとうございます。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 01:09:00 ID:aVGoyGUe
GJ〜

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 01:12:18 ID:ld/1AZ5J
GJですー


401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 01:17:54 ID:8MB0KcoB
レプリカの人乙です

謎の衣服がどのコスチュームなのか気になるw

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 01:38:31 ID:eIs81V6m
GJ。

雷神剣の雷は、先住魔法じゃないかと疑われてもおかしくないと思う。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 01:39:53 ID:4JGZDfDf
OPの如き壁昇りを!

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 01:59:38 ID:z+kyB4c4
雷神剣ときくとどうしても某シドをおもいだしてしまう。
遠近無視の範囲攻撃でほぼ威力カンストをノーウェイトで出せるうえ、デルフもって魔法無効化したら原作どおりのチート性能に拍車をかけてもはや手に負えなくなってしまうな。
だめ、ギーシュ!その爺に剣なんてわたしちゃらめえええええ

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 02:21:19 ID:jx3s0QpW
レプリカの人GJです。

お爺ちゃんはデフォで聖剣持ってるしなあ。
あの人の剣技はもはや剣技ってレベルじゃないと思う。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 02:29:01 ID:ctwnF37t
ワルドさんが偏在しようが何しようが、1ターンで根こそぎ皆殺し。
よしんば1人2人生き残ったとしても、ワルドのターンになる前にもう一度伯のターンが待っています。

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 02:42:56 ID:s8Xut33k
>>404
自身の怪我は闇の剣で回復。メイジに出会ったら暗の剣で無力化。
傭兵は軒並み剛剣技で素っ裸に。
あの爺さんマジ外道。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 02:52:08 ID:X9j2gaky
しかも貴族ですよおじいちゃん

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 03:01:35 ID:s8Xut33k
そういや「原作通りのチート性能」つったら、魔法剣を使う某神殿騎士こそ真に恐るべきだよな。
イノセンとか。フェイスとか。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 03:03:51 ID:/7dKHou6
>>404
デルフ持ったら、エクスカリバーの効果である永久ヘイストがなくなってしまうんじゃ―――
二刀流という手もあるが。

白刃取りで物理攻撃を、デルフで魔法攻撃を無効化すれば鉄壁じゃね、と思ったが、
デルフで魔法を無効化するのは装備武器ガードに分類するべきだな。

微妙に中途半端。


個人的には、高低差無視で戦艦に飛び乗って虐殺する図が見てみたいが。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 03:06:15 ID:s8Xut33k
>>410
ザルモウの悲劇再びw

412 :ゼロの人形遣い:2007/10/20(土) 04:00:32 ID:M3HRDegW
今投下予約はありますか?

413 :ゼロの人形遣い:2007/10/20(土) 04:03:55 ID:M3HRDegW
誰もいないようですが、投下します。


ゼロの人形遣い 3


「はぁ・・・、こうも分かり易い違いがあると疑う気も起きませんねぇ。」

亜紫花は、窓枠に腰掛け空を見上げながら呟いた。

そこには、元の世界よりも深い暗闇と、その闇にぽっかりと浮かぶ月と、それらを彩るようにちりばめられた星が輝いていた。
街灯などの明かりがないせいか、今までに見たこともないほど星が見えて、とても美しい夜空だった。
が、元の世界とは圧倒的な違いがある。べつにあるべきはずの星がないわけではない。もともと星の違いなど分かりはしない。

「・・・まさか、お月さんが二つもあるとはねぇ。」

その言葉のとおり、空には二つの満月が浮かんでいた。

「穣ちゃんの話を聞いてるときからうすうすとは感じていましたが・・・、あんまりにも予想通りすぎると、面白くありませんねぇ・・ふぁ〜あっ・・・。」

ゆっくりと紫煙を吐き出しながら欠伸をする。

亜紫花が、今居る場所はトリステイン魔法学院の中にある女子寮の一室である。
この部屋の持ち主は、自分をこの場所に連れて来た張本人であり、ご主人様になるらしい人物だ、今はそこのベットで暢気に眠っているピンク髪の少女ルイズだ。
本当はもっと長い名前があったはずだが忘れてしまった。確か公爵家がどうとか言っていたがたいしたことではないだろう。

「それにしても・・・、どうしたもんかねぇ・・・。」

またゆっくりと紫煙を吸い込みながら呟く。

そう、亜紫花は深刻な問題に直面していた。
その問題とは、この部屋に来る途中にルイズからさんざん聞かされた貴族の崇高さや偉大さなどではなく、部屋に着いてから説明された使い魔としての態度や使命などでもない。

亜紫花にとって、貴族などと呼ばれる上流階級は仕事の依頼人の場合が多く、元殺し屋である彼は、そんな連中の後ろ暗い部分を散々見てきており、そんな気持ちを向けるつもりなどさらさらない。
使い魔についての説明されたこともたいした問題ではない。
大雑把には三つの仕事をさせたいらしいが、そのすべてが自分には無理であったし、可能だとしても進んでやるつもりもなかった。

一つ目は、聴覚や視覚などの感覚の共有だが、ルイズが言うにはできないらしい。

二つ目は、秘薬やその材料を探すことだったが、彼にはそんな技術も知識もないのでやりようがない。

三つ目は、護衛や主人が魔法を唱えている最中の盾になることらしい。

どこぞの時代にいた、名前が呼びづらい下忍と世間知らずのお姫様でもなかろうに、普段から荒事で鍛えられているとはいえ、生身の自分にはできるはずがない。


414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 04:04:29 ID:X9j2gaky
支援しちゃいますよー

415 :ゼロの人形遣い:2007/10/20(土) 04:06:43 ID:M3HRDegW
まあ、武器があれば不可能でもなかろうが、自分は普通の剣や槍などの武器は使ったことがないし、ある程度扱える武器は、ナイフや拳銃だが、これらも得意といえるほどでもない。
唯一の特技といえる武器も、この世界には存在しないだろう。

この三つを確認したルイズは、何もできない自分に雑用を任せるつもりらしいが、そんなことをしてやる義理もない。

つまり亜紫花は、そんな些細は事を悩んでいる訳ではない。
彼にとって一番の問題は、

「まさか煙草がないとはなぁ・・・、せめて巻き煙草くらいはあって欲しいんですがねぇ・・・。」

亜紫花が悩んでいたこと、それはこの世界には煙草が無いかもしれないという事だ。

それはこの部屋に連れて来られた時にさかのぼる。
ルイズの説明だか愚痴だかよくわからない話を聞き流していたところ、

「ちょっと、あんた!ちゃんと私の話を聞いてんの!?」
「まあ、ぼちぼち聞いてますよ。」

そう答えながら、自然な流れで煙草に手を伸ばした。

「ぼちぼちって、いい加減にしなさいよ!平民のくせに、貴族に対する口の利き方がなってないわ!ただでさえ・・・、んっ、なによそれ?」
「なにって、こりゃただの煙草ですよ。」

返事を返しながら火を点ける。

「タバコ?聞いたことないわね。・・・って、うわぁ臭い!それパイプじゃない。やめなさいよ。部屋に臭いが移っちゃうじゃない。」
「気にしなさんな、別に煙草なんて珍しくもないでしょう。」
「そういう問題じゃないわよ。でも、そんな形のパイプを見たのは初めてね。持ち手の部分が木でも金属でもない、いったい何でできてるの?」

ルイズの言葉を聞きながら、亜紫花が渋い表情になる。

「穣ちゃんの話を聞く限りじゃあ、この世界にはこの形の煙草はないんですかい?」

ルイズは亜紫花の質問を聞いて、少し考えてから答えた。

「う〜ん、私が吸ったりするわけじゃないから詳しくはさらないけど、・・って、質問に質問で返すんじゃないわよ!」

ルイズの怒声を聞きながら、亜紫花はため息を付いた。

「は〜あぁ、そいつは困りましたねぇ・・・。」

その後も延々と続くルイズの説教に、形だけの相槌を返していた。

そして喋り疲れたルイズは、

「もういいわ。今日はもうおしまい。続きはまた明日にして、今日はもう寝ることにするわよ。」


416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 04:08:15 ID:PEVau5DC
マイペース支援

417 :ゼロの人形遣い:2007/10/20(土) 04:08:16 ID:M3HRDegW

ここから史実と同じように、ルイズが服を脱ぎだした。
だが亜紫花は、女性経験豊富なうえ、ルイズを自分の弟と大して変わらない歳だと思っていたので、何の感情も持たずにその姿を見ていた。
服を脱いだルイズは、それを亜紫花に投げ渡すと、

「それ明日の朝に洗濯しといて頂戴ね。」

亜紫花は、洗濯物に一瞬だけ目を向けてから、

「アタシはどこで寝れば良いんで?」

と言った。
すでに布団に潜りこんでいたルイズは、手近にあった毛布を投げ寄こしてから床を指差して、

「あんたは床よ。」

してやったりといった顔で言ってきた。
いいかげん彼女の性格を理解した亜紫花は、

「そうですか。」

とだけ答えると、ルイズは一瞬不満そうな顔をしてから、すぐに寝返りを打ち、パチンと指を鳴らした。
すると部屋を照らしていたランプの明かりが消え、部屋の中を暗闇と沈黙が支配した。
亜紫花がしばらくじっとしていると、しばらくしてわずかに寝息の音が聞こえてきた。

そっと立ち上がり窓の方へ移動する。
そして、窓枠に腰掛てから、煙草に火をつけると冒頭の科白を呟いた。

限りある煙草をゆっくりと吸いながら、これからの事を考えようとするが、どうせなるようにしかならないだろう途中で思考を打ち切ると、

「なんとか代用品なりを考えませんとねぇ。」

それだけ決めると、短くなった煙草を揉み消してた。

床に座って毛布を被ってから、思いのほか寝難いことに気がついて、ため息を吐いてから眠りについた。

明日から適当に女を捕まえて転がり込もうかと考えながら。



418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 04:08:51 ID:X9j2gaky
支援のために支援する

419 :ゼロの人形遣い:2007/10/20(土) 04:10:39 ID:M3HRDegW
今回はこれで終了です。
やっぱり亜紫花のトレードマークはコートと煙草
なので、今回はひたすら煙草にこだわってみました

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 05:05:50 ID:iI5Y5Re0
起きててよかったGJ
亜紫花のカッコよさはガチ

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 07:42:02 ID:T66NC1ud
人形遣いの人、嬢ちゃんと書くべきところが「穣ちゃん」になってるよ。
レプリカの人、「ルーンが恩赦を与える」って意味が通じないよ!恩赦(おんしゃ)って辞書で引いてみなよ。

422 :レプリカ・ゼロ:2007/10/20(土) 08:52:35 ID:A1xMPeDh
>>421
うはorz
凄まじいミス
指摘ありがとうございます。


423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:00:34 ID:gF/2Dc/L
運営議論スレ2と毒吐きスレ Part9が白熱してるなww

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1187563112/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1192356374/

だれかさんの脳内妄想より人間同士のガチバトルの方がすげえ面白い。
劣勢側にテコ入れして罵り合いを長引かせてぇww
みんなもバトルに参加しようぜ!!

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:06:29 ID:0N3ISDAo
――――――――以下、何事もなかったようにスレ進行――――――――

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:35:22 ID:FSz+dz3s
というわけで脈絡なくぶった切ってみる。

TRPGのブレイド・オブ・アルカナからアルカナ全22種を召喚。
エフェクトス・アクシス・アングルスあたりを選んで、魔法を使えるようになる・・・・・・とか考えた。
エフェクトスの特技に《元力:虚》とかあるし、血筋によって魔法が使える、ってのも共通してるから結構いけるんじゃないかとか考えたけど―――
文章力が全く無いので書けやしないぜorz


426 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:35:57 ID:EIX4POsN
こんな時間帯ですが投下したい思います。
もしよろしければ支援お願いします。

427 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:37:21 ID:EIX4POsN

       ☆    ◯  
              ()  ☆   ― 子の刻 幻想の世界は妖の刻の始まり。ここでは貴族と平民の眠り付く刻


・       
「ふぅむ…つまり君はミス・ヴァリエールが召喚したのは伝説の『ガンダールヴ』だと言いたいのかな?」
双月が薄くなり始める時間に学院長のオールド・オスマンはコルベールとある話し合いをしていた。
「はい。何回も何回も調べ直しましたが、あれは間違いなくガンダールヴのルーンです!」
興奮したコルベールがつまりそうな早口で言った。
『ガンダールヴ』とは…伝説の系統である『虚無』の使い魔で、ありとあらゆる兵器や武器を使いこなせるという。
コルベールや長寿のオールド・オスマンでさえ見たこともない伝説の使い魔が召喚されたのだ。
探求心豊富なコルベールが興奮するのは仕方がない。
「まぁまぁ落ち着きたまえミスタ・コルベール。興奮するのは仕方がないがちと声が大きすぎるぞ?」
オールド・オスマンは人差し指で口を押さえてコルベールに静かにするように合図をした。

「とりあえずしばらくは様子見じゃ。どこに耳や目があるかわかんからのう…。」
そう言うとコルベールはハイ、と返事をし。軽く頭を下げて退室した。
彼が退室した後、オールドオスマンは口にくわえていたパイプを机の引き出しの中に入れると右手を地面に置き、足下にいたハツカネズミを手の上に乗せた。
「ふぅむ、今日はこんな時間にまで起きておいて良かったのかも知れんのぉ。」
そういってオスマンはハツカネズミを机の上に置くと軽く頭を撫でた。
「モートソグニル、今日はどうじゃったか?……ふむ、今日のミス・ロングビルは白だったか…いやはや。見るのをすっかり忘れるところじゃったわい。」
そう言ってオスマンは仕事をこなしてきた自らの使い魔にナッツを五つ食べさせた後、寝巻きに着替えて寝ることにした。



ルイズは夕食を食べた後ネグリジェに着替え、霊夢には予備に持ってきていた少々大きめのパジャマを貸してあげた。
一緒にベッドに寝るかとルイズは聞いてヒラヒラが多く付いたパジャマを着終わった霊夢はそれに甘えることにした。
「寝床なら明後日くらいにはなんとかするわ。それじゃあ先におやすみ…。」
そういってルイズはベッドにダイブして目を瞑ろうと思ったがふと目を開けて椅子に座って紅茶を飲んでいる霊夢の方に顔を向けた。
「そういえばアンタは使い魔って呼ばれるのがいやなのでしょう?だったらなんて呼べばいいの?」
それを聞いた霊夢はティーカップを机に置くと少し頭をウンウン捻った後こういった。
「それじゃあ『パートナー』でお願いするわ。」
その言葉を聞いたルイズは パートナー、ねぇ…、と言って目を瞑った後すぐに寝息が聞こえてきた。余程疲れ切っていたのであろう。
その数分後に霊夢もポットの中に入っていた紅茶を全て飲み終えたので寝ることにした。



428 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:38:58 ID:EIX4POsN

     ○
  /´`ヾ  1stBattle――青銅のメイジ―

「……さい、ルイズ。」
安眠していたルイズは目の前から聞こえてきた声と手で体を揺すぶられる感覚で目を開けた。
「いつまで寝てるのよ。もうすぐ朝食の時間でしょ?」
その言葉遣いにルイズはエレオノール姉さんかと思ったがそれはルイズが召喚した少女、霊夢だった。
既に紅白の袖無し服(本人が言うには動きやすさを重視した為らしい)を着ていた。
「あぁ、そぉだったわねぇ…。ふぁぁぁ…」
ルイズはまだまだ寝たいという体に鞭打ち、大きなあくびをしてベッドから飛び降りた。
目を擦ってベッドの横に置かれた椅子を見てみると椅子の上に綺麗に洗濯されて畳まれた制服が置いてあった。
恐らく霊夢が朝イチにやってくれたのだろう。その霊夢はというと鏡を見ながら頭につけてるリボンを整えている。
ルイズは霊夢に自分の服を着せようと思ったが彼女は『使い魔』ではなく『パートナー』のため、自分で着ることにした。

ルイズの着替えが終わり、丁度リボンを整え直した霊夢と一緒に部屋を出ると隣の部屋のドアが開いた。
その部屋の中から出てきたのは『微熱』の二つ名をもつキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーであった。
「あらおはようルイズ。夕食の時に食堂にはいなかったけどちゃんと夕食は食べたのかしら?」
キュルケはルイズを小馬鹿にするような目で話しかけてきた。
「大丈夫よキュルケ、夕食は部屋で食べたから。」
ルイズはキュルケの小馬鹿にするような目と言葉に耐えて返事をした。
そのあとキュルケはそう、と言って霊夢の顔を見た。
「何よ?何か私の顔に付いてるの?」
霊夢もジト目でキュルケの顔を見る。黒い肌と赤い髪がなんとも似合っていた。
「いやね、こんなかわいい顔なのになんか目が冷たいなーって思っただけよ。」

キュルケの言葉に霊夢は顔をしかめた。
「余計なお世話よ。」
その言葉を聞いたキュルケは途端に腹を抱えて笑い出した。
「あははははは!『ゼロ』のルイズと無愛想な『使い魔』!なんかいけるわねこれ!」
キュルケの『使い魔』という言葉に反応した霊夢は人差し指でキュルケの鼻先をつついた。
「私はルイズの『使い魔』じゃない。ルイズの『パートナー』よ。」
「……パートナー?」
『パートナー』という言葉にキュルケは顔を怪訝にすると彼女の後ろから火を吐くトカゲ、サラマンダーがヒョコッと出てきた。
「キュルケ、それアンタの呼び出した使い魔?」
ルイズが欲しそうな目でそのサラマンダーを見ていた。
「そう、名前はフレイムよ。これはきっと火竜山脈のサラマンダーに違いないわ。」
キュルケはフレイムの頭を2、3回撫でた後、ルイズと霊夢に手を振ってフレイムと一緒に食堂へと向かっていった。

「くきぃぃ!!なによキュルケのやつぅぅ!自慢しちゃって!!!」
ルイズはキュルケの態度に苛立ち、歯ぎしりしながら食堂へ向かっていた。
霊夢はと言うとそんなルイズの後ろから冷たい目で見ていた。
「あんなトカゲの何処がいいの?」
「使い…じゃなかった。召喚したものはそのメイジの器量と強さを表してるのよ、いわばそのメイジの強さ!!」
ルイズはさらに歯ぎしりを強くし、火花が出そうになるくらいにしている。実際には出ないが。
霊夢はそれを聞いてふわっと浮かび上がり、そのままぷかぷかとルイズの前まで顔を合わせてこう言った。
「ならアンタの方が強いじゃない。」
ルイズがその時見た霊夢の顔は、どこか無愛想漂うがその中に小さな微笑みも混じっていた。気のせいだと思うが。
その後霊夢は浮くのをやめ地面に降りるとツカツカと食堂へ向かって歩き出し、ルイズは首を傾げながらその後を付いていった。


429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:39:06 ID:zUSe7rXr
支援

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:39:56 ID:UcQtNfZN
支援

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:41:13 ID:/hwTFj1a
支援!

432 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:41:21 ID:EIX4POsN
・○
・●
・○
「さぁついたわ、ここがアルヴィーズの食堂よ!」
ルイズはそういって食堂の方を指さした。
そこは正に大聖堂と言って良いほどの大きさで、大きな入り口から多数の生徒が中に入ってゆく。
「なんか食堂にしてはでかすぎない?」
霊夢が呆れたような目でルイズの方を見た。
ルイズは霊夢の言葉など無視してさらに説明を続けた。
「その外装にさることながら中もすごく、料理人は全て超一流よ!!!」
食堂の入り口で熱弁をふるうルイズにとりあえず霊夢を含め数人の生徒は拍手を送った。


食堂の中にはいると思ったより少し大きく、数百人の生徒達が椅子に座り始めている。
そして長いテーブルの上には純白のテーブルクロスがしかれ、その上には綺麗に彩られた料理が置かれている。
ルイズは真ん中のテーブルに行き、椅子を自分で引くと座った。
その後をついてきた霊夢はルイズの足下に置かれている野菜と鶏肉が均等に入ったスープと、湯気を立てているパンと空のティーカップがあることに気づいた。
「料理の方は結構良くしたけど…流石にテーブルの上では食べられないから床で食べてくれる?」
「まぁ別に良いわよ。元の世界でも椅子に座って食べるとかそんなのはあまり無かったから。」
霊夢は別段何も感じられない瞳をルイズの顔に向けると静かに座った。


『偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ、今朝もささやかな糧を我に与えたもうたことに感謝致します。』
(中も結構凄いけど、味も結構いけるわねぇ…)
霊夢は生徒達が呟く祈りをBGMにして朝食を摂っていた。
生徒達の祈りが終わった後、奥からメイドが二、三人。ポットを持ってやってきた。
どうやら生徒達に紅茶入れているらしい、トクトクトク…という音が聞こえてくる。
やがて一人のメイドがルイズの所にまでやってきて紅茶を入れると地面に座って朝食を食べている霊夢と目が合った。
最初メイドは霊夢を見て不思議そうな顔をしたが何か思い出したのかすぐに笑顔を振りまいた。
「あ、おはようございます。あなたも紅茶が欲しいんですか?」
「うん、入れてくれる?」
そう言って霊夢は空のティーカップをメイドに渡すとメイドは慣れた手つきで紅茶を入れ、紅茶が入ったティーカップを霊夢に渡した。
紅茶は綺麗な色をしており、見ただけで満足してしまう。一口飲んでみたらこれがまた美味しい。
「ありがとう。あなたの入れた紅茶、とってもおいしかったわ。」
メイドは礼をすると隣の生徒のティーカップにお茶を入れていった。


433 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:43:03 ID:EIX4POsN


・ ・ ・ ・ ・〜-8

朝食が終わり、霊夢とルイズはとある広場に来ていた。
広場には二年生になったばかりの生徒達と使い魔がおり、今日は召喚した使い魔とコミュニケーションを取る日である。
「いつもなら午前の授業があるんだけどね、今日は使い魔との交流会があるから潰れたのよ。」
「ふーん…」
霊夢は素っ気なく返事をすると紅茶を飲みながら辺りを見回した。
周りは全て哺乳類や爬虫類、鳥類だらけで、その中には目玉の化け物やドラゴン等がいた。
(妖怪…?はたまた悪魔か何かかしら?なんかよくわからないわねあれ。)
自分やあの目玉と竜以外は蛇や蛙、フクロウといったよく見かける生物がいたがなぜか一匹だけ違和感のある生物を見つけた。
「モグラ…よね?」
霊夢は自身の視線の先にある巨大なモグラを見て思わず呟いてしまった。
それを聞いたルイズは霊夢の視線を追い、そのモグラを見た。
「え?ああ、あれはギーシュの使い魔よ。」
「ギーシュ?誰よそれ。」
「ほら、あのモグラの近くにいる派手な服装の。」
大きさが小熊くらいあるモグラの主人と思われるギーシュは薔薇の造花を片手に持ち、金髪ロールの女子生徒と話しをしていた。

「どうだいモンモランシー、僕の使い魔ヴェルダンデはなかなか可愛いだろう。」
ギーシュはヴェルダンデの頭を膝に乗せて頭を撫でながら言った。
「かわいいけど…今度からわたしと一緒にいるときは出さないでね。」
金髪ロールのモンモランシーは少し引いているような感じでギーシュに言った。
当然である、あんなでかいモグラをかわいいとか言ってる人は普通の人が見れば相当引く。
愛嬌はあるが体の大きさがそれをはね除けていた。普通のモグラサイズだったら万人受けしていただろう。
霊夢はカップに入っている紅茶を飲み干した時、ギーシュの方から騒がしい声が聞こえてきた。

ギーシュはモンモランシーと茶色のマントを着た女の子に何か言い詰められている。
「僕は二股なんかしていないよケティ、モンモランシー。薔薇は女の子を泣かせないからね。」
(自分を薔薇と思ってるのかしら…。)
霊夢は聞こえてくるギーシュの言葉に呆れているとふとギーシュの懐から十枚を紐で一束にまとめた手紙が落ちた。
それを見たモンモランシーがその手紙をギーシュよりも早く手に取ると顔を真っ赤にしながらも満面の笑みを出した。
「ギーシュぅ?この手紙全てに女の子の名前が書いてるんだけどこれってイッタイどういう事かしらぁ?」
「そ、そんな…酷いギーシュ様!!二股では飽きたらず十股していたなんて。」
「え、あ、あのぉ…二人とも落ち着い…」
ギーシュが言い終わる前に二人のパンチが炸裂し、ギーシュは地に伏した。


434 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:45:06 ID:EIX4POsN
二人の少女が怒りながら広場から姿を消すと他の生徒達がドッと爆笑した。
「ギーシュ!おまえ見事に振られちまったな!?」
太った少年がギーシュに向かって言うとギーシュは立ち上がり服に付いたホコリを払うと一回転した。
「はは、僕にとってはもう慣れっこさ!」
このギーシュという男、たいそうな女たらしであった。ちなみに過去の最高記録は十五股である。
その光景を見ていたルイズは生徒達と同じく笑っていたが霊夢は立ち上がるとギーシュに近づいていった。
そして霊夢はギーシュの傍によるとポンポンと肩を叩いた。
「ん?誰だい君は……あぁ確かルイズに召喚された平民の少女か。何の用だい?もしかして僕と付き合いたいのかい?残念だが僕は貴族としか付き合わないんだ。」
「何勘違いしてるのよ。私はアンタの恋愛運あげてやろうと思って来たのよ。」
実際ギーシュは恋愛運が良いとはお世辞にも言えない。むしろ逆に恋愛関係の災難にあう確率が多い。
先ほどの光景を見た霊夢はたまには巫女らしく御祓いしてやってもいいだろうと思ったのだ。
「僕の恋愛運を?それは有り難い、ならば早速…ん?」
ギーシュは目の前に出された霊夢の手に不思議そうな顔をした。
「この手は一体何だい?」
「賽銭よ、あんたの運をあげるんだからアンタもそれ相応の何かを出しなさい。たとえばお金とか…」

「金」という言葉を聞いたギーシュは明らかに不機嫌な顔で霊夢を睨んだ。
「それはつまり、運を上げてやるからお金をくれという意味かい。」
「そうだけど?」
その言葉を聞いたギーシュは数歩退くと薔薇の造花を霊夢に向けた。
「平民如きが貴族に金品を要求するとは!!なんたる不躾!なんたる無礼!即刻僕に謝りたまえ。」
いきなり大声で叫んだギーシュに霊夢は少し驚きながらも答えた。
「貴族だかなんだか知らないけど……っていた!」
喋っている最中にいつの間にか彼女の後ろにいたルイズに頭を叩かれ、霊夢は頭を押さえた。
「あんた何してんのよ!?さっさと謝りなさい!」
「貴族がなによ?あいつも魔法を使わないとただの人間でしょ?それに二股してた方が悪いし。」
霊夢はこの世界では貴族が最上級の特権をもっているとも知らずギーシュを馬鹿にするような目で見ている。
「…………どうやら君は、貴族を怒らせたらどうなるか知らないようだね。」
「お生憎様、私はあんたみたいなカリスマ気取りの女たらしに持ち合わせる態度はないわ。」

「貴様に決闘を申し込む!!!!」
完璧に吹っ切れたギーシュは高らかに宣言した。
「決闘…?弾幕ごっこみたいなものかしら。」
「ヴェストリの広場で待っている!」
ギーシュはそう言うとマントを翻し颯爽と去っていった。
その後霊夢は難しい顔をするとルイズが後ろから肩を揺すった。
「あんたなんて事したのよ!?貴族に決闘を申し込まれるなんて…!」
必死な顔で霊夢をみているルイズは尚も肩を揺する。
とりあえず霊夢はルイズの手を肩から外すと、太っている少年に声を掛けた。
「ねぇ、ヴェストリ広場って何処かしら?」
「こっちだ平民。」
ルイズは太っている少年、マリコルヌに着いていこうとした霊夢の手を引っ張った。
霊夢が苛立ってルイズの方に顔を向けた。ルイズの顔にはうっすらと恐怖の色がにじみ出ていた。
「ねぇ、お願いだからやめて!いくらあなたが空を飛べたって…針を早く投げれても…メイジには勝てないのよ!」
霊夢はふと、ルイズの顔を見て思い出した。

あの顔は、強者に怯える弱者の顔だ。
霊夢は静かにルイズの手を振り払うと少し先にいるマリコルヌの後を着いていった。
「レイムの………バカァァァァァァ!!」
ルイズの叫び声が辺り一帯を包んだ。


435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:45:26 ID:Q2y+Varx
しえん

436 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:47:58 ID:EIX4POsN
はい、これで3回目終了です。

まとめの方はいくらかこちらで誤字修正などをしてからまとめに載せます。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:53:28 ID:TxItC738
>空を飛べたって…針を早く投げれても…メイジには勝てないのよ!

いや勝てるだろ

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:54:38 ID:bqYqOuI4
空飛んでたようなのを平民なんて呼ぶか普通

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:56:17 ID:aVGoyGUe
最初の変なAAみたいなのは何ぞや?

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:57:22 ID:YfVcaJ0a
マントつけて杖持ってないと、平民なんだよきっと

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 11:58:21 ID:E43z1twg
フーケだって空飛べるだろうけど平民ですよ

442 :ルイズと無重力巫女さん:2007/10/20(土) 11:59:05 ID:EIX4POsN
>>437-438
ご指摘有り難うございました
まとめる時に修正しときます。

>>439
すいません、AAカテに載せるものを間違って張ってしまいました。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:06:35 ID:cyP3btUC
マントはともかく杖なんてギーシュの造花みたいに杖の見た目してないのが普通にあるからな

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:07:44 ID:TwVWm5WU
>針を早く投げれても
西部劇的にはこれだけで勝ててしまうから困る…



445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:10:02 ID:Yu7Ln1RV
>>444
陸奥雷と申したか

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:13:50 ID:vzwLKbhU
投下、5分後OKですか?

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:15:21 ID:ctwnF37t
ここでニルチッイ召還。
もちろんババアの方な。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:17:10 ID:N8vN6N28
来いっ!

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:19:12 ID:TwVWm5WU
>>445
そういえば呼ばれてたね…

>>446
OK支援する

>>447
何も出来ないじゃないか!
ルーンを刻んだらそのまま寿命がきそう…

ルイズに助言と昔話をしてルイズが成長する物語で長編…
文才の有る作者なら何とかならない事も無いかな?

450 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:19:49 ID:vzwLKbhU
では参ります。

PS wikiに入れてくださる方いつもありがとうございます。
   今回は短めなので1ページで済むかと思います。

451 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:20:57 ID:vzwLKbhU
ルイズ達がゴーレムの姿を見つけたのは、三回目に壁を殴った後だった。流石にあれだけの轟音を何度も鳴らせば、誰かが聞き付けるとはフーケは予想していた。
だが、出て来た人間が魔法を使えない事で有名なあのメイジと、ただの平民の使い魔であった事から、無視した。
ゴーレムを前にして息巻いているが、あの調子では偶然近くにいて、特別な準備もないまま来たというところだろう。
まあ実力から見ても、学院でぬくぬくと暮らしている貴族のガキどもにゴーレムがやられるとは思えない。それよりも教師連中に来られて邪魔される方が厄介だ。
だから、フーケはゴーレムの肩の上に飛び乗って指示を出し、土巨人は彼等に見向きもする事なく、再び壁に向かい鉄球を振り回し続けた。


一方、その30メートル程もある土のゴーレムの足元にいるルイズ達は、敵を前にして動きあぐねていた。蛇に睨まれた蛙のような威圧感に、ハヤテのこめかみを一筋の冷や汗が冷やす。
「えっと……お嬢様? この、中からスーパーロボットでも出て来そうな土人形は何でしょうか?」
相変わらず使い魔のスーパーだかロボットだか言う奇妙な言葉は分からないが、ルイズはここ暫くの付き合いでスルーしても構わないと学習した。
「あ、そういえばハヤテはまともな魔法を見るのは初めてよね。
 あれは土属性魔法の一つ、ゴーレムよ。これだけの大きな物を造れるって事は、相手は相当実力のあるメイジって事ね」
30メイルはゆうに越え、蟻とカマキリぐらいの比で見下ろされながらも、ルイズは敵に向かって歩み始める。脚を震わせながらも、一歩、また一歩と。
そうしてある程度の距離まで近づき、それでも立ち向かう意志だけは失わないと言わんばかりに瞳でギッと睨み付け、杖を振り上げて魔法を放ち始める。
「ファイアーボール!」
何度か杖を振りかぶって呪文を唱えるが、効果は全て爆発の一種類。おまけに明後日の方へ行ったり、当たったかと思えば土の欠片を落とさせるだけだったりと、全く効いている様子が無い。
「お嬢様、一度引いた方が……相手が無視しているうちに」
「追いかけて来たなら好都合よ。あんな騒音を出してれば、じきに誰か駆け付ける。むしろ矛先が私に向いてくれれば、学院がそれだけ壊されずに済むわ。
 それに……」

それに、この犯人を捕まえれば、もうゼロだ何だのと蔑まれずに済む。貴族としての正しい誇りを、使い魔たる彼にも与える事が出来る。
そう言いたかったが、何故かはばかられてしまい、口に出せない。きっと、それを言ってもハヤテは笑顔でやんわりと、要らないというだろう。
それでも、私がやりたいからそうする。
「それより、あんたこそ逃げなさい。平民はメイジには勝てないんだから、先生でも呼んでそのまま逃げてなさい!」
「そういわれましても……」
暫く一緒にいて、ハヤテはルイズがよくも悪くもプライドが高く、誇りを大切にしようというタイプだと分かった。相手が明らかに間違っている事をしているのが、許せないのだろう。
確かに先人の素晴らしい歌にも、敵わぬ敵にもひとまず当たれとあるが、今回みたいにこうかはいまひとつどころでは無い場合はその限りでは無い。
しかし、今の主は逃げろと言っても聞きそうに無い為、ならば自分は自分の使命を果たすしかない。
「ダメです。僕は使い魔なんでしょう?
 主人を守らずに逃げるわけには行きません」
使い魔を守りたいルイズの意思と、恩義から主の命を守りたいハヤテの意思が視線で交錯するが、先に根負けしたのはルイズだった。
今は、そんな事に時間を割いている暇は無い。
「……ああ、もう勝手にしなさい!」

早く目の前の凶行を止めなければいけないのだが、攻撃が効かない、動きも止められないのでは、いったいどうすればいいのか想像がつかないでいた。


一方、フーケはとうに二人を相手にしておらず、むしろ心配事は持参した鉄球の耐久力にあった。

452 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:23:41 ID:vzwLKbhU
ゴーレムの百万パワーに鉄球の百万パワーで二百万パワー、二倍の遠心力で四百万パワー、更に三倍の気合いで振り下ろして千二百万パワー……とは考えなかったが、楽観視していた事は否定は出来ない。
だが、一発もしくはニ発でひびをいれるぐらいは予定していたのが、三発撃ち込んでひびが入ったのは鉄球の方だ。
流石は魔法学院、防御も万全か。もって後一発……そう思っていた矢先、フーケに幸運が転がり込んで来た。
「ファイアーボール!」
いい加減雑音になっていたメイジの娘の、魔法の一発が宝物庫の壁に当たる。それを先程までと同様に見過ごそうとして、

「ひび、だって?」

事前に錬金をかけた時も、今こうして殴っても、恐ろしく高度な固定化に護られて何の変化も見せない壁が、たった一発の、しかも失敗魔法にひび割られるとは?
果たしてどんなからくりか。実は当たれば威力だけは高いのか、はたまた失敗なりに思わぬ効果を発揮しているのか興味はあるが、今は思考のごみ箱に捨て置く。
「破壊の杖、貰ったよ!」
蟻程の穴があれば堤防はたやすく崩れ去るという。目の前に突破口が生まれたなら、もはや時間の問題!

もう鉄球は要らないと適当に放り投げ、拳の部分だけを鉄に変えてひびの部位に叩き込んだ。
あれだけの苦労が嘘のように壁がパカリと割れ、フーケはローブの下でほくそ笑んだ。
腕伝いに穴に飛び込み、宝物庫に入り込む。目標のブツ、破壊の杖は早くも見つかる。
どう見ても魔法の杖の形に見えず、見た事も無さそうな金属で出来ていたのが只でさえ人目を引くのに、下にかけられたプレートに『破壊の杖。持ち出し不可』と書かれていては駄目押しである。
こんな簡単に手に入っていいのかと疑問はあるが、最初に苦労した分を思えばそれも問題は無いだろう。
ともあれ、目的のブツを手に入れたフーケは、毎度おなじみの盗みの証明を壁に魔法で刻む。

『破壊の杖、確かに領収致しました。土くれのフーケ』



「……と、いう訳です」
翌朝になっても学院が盗賊騒ぎで嘘や真実の噂が飛び交う中、ルイズとハヤテは目撃者として学院長室に出頭した。
オスマンはある程度の証言を聞いた後、現場に着いて来るよう要請し、壁に開いた穴の前に集う教師達の前で再び証言させた。
「私達の力が足りず、黒いローブを着たメイジはゴーレムの肩に乗って逃げられてしまいました」
「いや、命があって何よりだ、ミス・ヴァリエール。貴族としては立ち向かった事を褒めるべきだろうが、教師としては生徒に危険な事にならなかった事の方に安心している。
 余り、危ない事はしないでおくれ」
「……はい、ミスタ・コルベール」

「しかし、盗賊のフーケがこの学院まで襲うとは!」
「さっさと捕まえて、貴族の力を見せてやらねば!」
「衛兵は何をしていたのだ!」
「落ち着きたまえ、諸君」
方々にて騒ぎ立てるだけで、その実全く自分からは動こうとしない教師陣の口を黙らせる為に、オスマンは先んじて口を開いた。
「今更騒いだところで、どうなるものでもあるまい。それに、そんなに慌てる事も無いのじゃ。
 今我々がすべき事は、穴を塞ぐ事。そして、何故破られたかを早急に調査する事じゃ」
「余裕ぶっている暇はありませぬぞ、オールド・オスマン! フーケが破壊の杖とやらで暴れ回りでもすれば、それこそ学院の責任問題にもなりましょう!」
「ああ、それは有り得ぬ。安心したまえ、フーケがそうする事は絶対に不可能なのじゃ」

その場にいた全員の喉から、ゴクリと音が聞こえる。何故余裕があるのかの理由を聞くべく全員が見守る中、オスマンは重々しく口を開いた。

453 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:25:36 ID:vzwLKbhU
「あれは―――」
「オールド・オスマン!」
口を開こうとした矢先、今までどこにもいなかったロングビルが慌てた様子で駆け寄って来る。
この事態にいったい何をしていたのかと叱責が飛ぶが、
「申し訳ありません。今朝方、いきなりのこの騒ぎを聞きつけまして。
 フーケの仕業と中のサインで分かりましたので、調査していたのです」
「ふむ……その様子じゃと何か分かったようだが、後で聞こう。
 今はちょうど破壊の杖の正体を語っておったところじゃからな、それを言わんと周りの皆も落ち着かんじゃろうて」
渡りに船。盗んだはいいがちっとも使い方の分からない為、事前に作戦を立てて戻って来たが、それをするまでも無くなった。
教師達とともに聴衆の一人に変わるロングビルは心中でニヤリとしたが、次のオスマンのセリフに度肝を抜かれる事となる。

「あれ、破壊の杖の偽物じゃもの」

あまりにも酷い答に、全員が口を塞げなかった。続いて、その場の思考は二つに別れる。
杖を見た事のある人間は、いつも飾っていたあれは偽物だと? 見た事の無い人間は、何故偽物を飾るのだ? と。
そしてフーケは、偽物をつかまされた屈辱に歯噛みした。
尤も、魔法学院の宝物庫にこれみよがしに飾られている、という価値だけで盗んだのであり、効果は二の次だったが、それでも偽物は盗賊としては不覚だった。

「いやなに、本物は別の場所にあるだけじゃ。それだけじゃよ。さあ、皆は壁の修理を頼むぞ。
 ……ふむ、ミス・ロングビルにミスタ・コルベール、そしてミス・ヴァリエールとその使い魔よ、せっかくじゃから本物の破壊の杖を見せてあげよう」


フーケの開けた穴から宝物庫に入り、杖を飾っていた台座の前に5人が集まる。
ここで何をするのか注目が集まる中、オスマンは台座の高さまで屈み、小さめの杖を取り出す。
「この台のように見える箱はマジックアイテムでの、特定の魔力を流した杖をこの穴に差し込めば……ほれ、蓋が開くのじゃ」
上部の板が後ろに持ち上がる。オスマンが中から取り出したものは、杖と言うには奇妙な、太くて取っ手のついた金属の棒だった。

(ちっ……)
昨晩盗んだものとは太さと色、そして形が違っていた。
だが、本物と言うからには何ができると言うのか、破壊の杖と名づけられた所以があるはずだ。
そんなフーケの疑問は、横からの少年の言葉によって解明される。
「あれ? それって……ロケットランチャーみたいですね」
「ろけっとらんちゃあ?」
疑問顔のルイズを置いて、ハヤテは破壊の杖にピタピタと触れる。
左手に輝くルーンにオスマンが気づいた時、何かに思い当たったように呟くが、それは気づかなかった。
(まさか、これは……)

「これは……やっぱり、M72ロケットランチャーですね。特別な効果は無いようです。
 装備できるのは―――」
「はいはい、そのルーンの効果はいいから、簡単に言えば何なの?」
「僕のいたところにあった物なんですが。重火器……いえ、強い銃と言ったら分かるでしょうか?」
『とあるカナダの高齢女性がやったような区分けだが、ハヤテはこれでも分かってもらう為に懸命に考えたのである』
だがその努力も空しく、ルイズ達は「?」と首を傾げていた。
銃そのものは知っているが、魔法を使えない平民が中距離用に使う、弓程度の攻撃力だと認識しており、それが強いと言われても理解できない。
いや、オスマンだけが成程と頷き、
「銃、銃か。ならば、あの平民の恩人が使えたのも頷ける」
「オールド・オスマン、よもやこれが使われた所を見たのですか?」
「うむ、まさにこの目で目撃したぞ、ミスタ・コルベール」

454 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:28:15 ID:vzwLKbhU

それは約30年前、オスマンが森でワイバーンに襲われた時の事。
その時現れた恩人はもう一本の破壊の杖でワイバーンを吹き飛ばし、元からの怪我のせいで倒れた。
結局恩人は看護の甲斐無く死んだが、オスマンは 使われた杖を彼の墓に埋め、残りの1本を恩人の形見として宝物庫にしまい込んだという。

「ワイバーンが一撃で粉々になる程の威力じゃ。悪用されるのを防ぐ為に、というのも仕舞った理由ではあったが」
「それで、わざわざその箱にしまいましたのね」
ロングビルが納得いったとばかりに問いかけると、予想に反してオスマンは苦々しい顔をした。
言いたくない腹を探られたように唇を噛み締め、聞こえるか聞こえないかの声で呻く。
「それは別の話で、若さ故の過ちからの教訓だったんじゃ。
 ……おのれアヤサキとか言う詐欺師め」
思わぬ固有名詞の登場に、少年少女は氷を背中に突っ込まれたような驚いた。ハヤテに至っては、何もしていない筈なのに冷や汗が止まらない。
(アヤサキって、あんたの家名じゃなかった? 何したのよ! 主を犯罪者にする気!?)
(ぼ、僕は無実です! ほら、名前が違うかも知れないじゃないですか!)
「オ、オールド・オスマン? その詐欺師の名前は……」
「そんなものが知りたいのかの?
 ……まあええじゃろ。片方はアヤサキシュンとか言う、男と女の二人じゃ」

(あの馬鹿両親かー!)
(な、なんですってー!)

あのスチャラカ二人組はこんな所まで来て迷惑をかけているのか、と絶望に襲われる。
今のハヤテはどうして二人がこっちに来たか、何をしでかしたのかより、二人が自分の関係者である事をばれないようにする事が最重要課題となった。
向こうで散々親の尻拭いをしてきて、こっちでぐらいはそれから解放されたい。
(お願いします、この事は内密に……)
(分かったわ、私も管理不届きで捕まりたくないし)
「……どうしたのかね、ミス・ヴァリエール?」
「い、いえ! 何もありません」
どう見ても何かありそうな動揺具合だったが、オスマンは特に追究しなかった。
代わりに、何があったかも語ろうとしなかったが。


一方、フーケは脳内で算段を立て直していた。
彼の言う事が確かなら、魔法無しでワイバーンを一撃とは恐ろしく、そして素晴らしい武器だ。破壊の杖なる名前も頷ける。
銃だから魔力が弱くとも扱え、おまけに魔法学院の宝物庫にあったというネームバリューが重なれば、ちょっとした儲けになる。
改めて窃盗手段を考え直さなければ―――場合によっては此処で強奪するか―――ならないが、売ればその金をあの子達に―――。

と考え、引っ掛かりを覚えた。銃、そうだ、銃だ。ならば、必ずあの問題がある。
「ミス・ヴァリエールの使い魔、貴方はこれを銃と言いましたね?」
「は、はい」
『名乗って無いとはいえ、その呼び方は疲れないかなあとは突っ込まないのが大人の優しさであった』
「これは、何発でも撃てるのですか?」
「いえ、単発です」
「たん、ぱつ?」
「はい。一発撃てば終わりです」

あとは、弾とか火薬とか部品の問題とかとハヤテは呟くが、フーケはとうに聞いていなかった。これでは最大のセールスポイントが消滅してしまった。
セクハラに耐え、我が儘な貴族のガキどもに耐え、つまらない雑用に耐えたのも全ては宝の為だったのに、宝自体がゴミと言うオチはフーケの精神を大きく沈ませた。
よかった点は、秘書の給料が思いの外良く、蓄えを貯められたぐらいだ。

455 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:29:53 ID:vzwLKbhU
(しばらく、盗みもやめてあの子の所に帰ろうかしら。最近、顔も見てないし)

『この後、ロングビルが暇を申し出て、強引に学院を出た事、そして引き止めようとしてオスマンが胸をわしづかみ、ボコボコに蹴られたのは別の話である』



さて、ルイズ達はフーケを今度こそ捕まえようと思っていた矢先に、後は学院の教師達に任せなさいと言われ、流石に居場所も分からない相手は追い掛けられず、仕方なく食堂へと向かっていた。
「いや、あのゴーレムを倒せそうに無いですけど……諦めません?」
「目の前で逃げられて、悔しくないの?」
「うーん……そう言いたいのは分かりますけど、どこかのサングラス長官みたいに人間があんな大きな物を壊す事なんて、出来ませんし」
「破壊の杖を借りて撃つのは? 一発だけでもワイバーンを一撃なら、ゴーレムに効きそうだと思うけど」
「って、人の形見を使っちゃ人間的に問題ありますよ!」
「冗談よ、もう。けど、何であれを知ってたの? それもその変なルーンの効果なの?」
「いえ、あれは僕のところにあった武器なんです。
 何度か逃亡生活で使ったことありますし」
「あんた、ほんとどんな生活してたのよ」
ようやく、談笑する余裕が出て来た二人。そのまま、何事も無い普通の学生生活へと移行しようとしていた。

『だがしかぁし! それ所では無い事態が、二人をを待ち受けていたのであったぁ!』

「ルイズ、ルイズ! こんな所にいたの!」
「探した」
食堂の入口で、キュルケとタバサとばったり出会った。
双方ともどれだけ走ったのか、汗の跡が見え隠れし、普段からは想像出来ない真面目さを瞳に覗かせていた。
「どうしたのよ、二人とも。そんなに慌てて」
「あんたの実家から急を要する知らせがあったって、手紙があったのよ!」
「これ」
タバサが差し出す手紙を、理由が想像つかないながらも受け取って封筒の中身を見ると、みるみるうちにルイズの顔色が変わっていく。
「何が、書いてあったんですか?」
その尋常ではない気配を察知したものの、文字を読めないハヤテは恐る恐る尋ねるが、返事は無い。代わりにキュルケ達に尋ねると、こう教えてくれた。

手紙曰く、カトレアと言うルイズの姉は以前から病弱であったが、最近容態が急変、暫くは持たせるつもりだが至急帰ってくるように、との事らしい。
それは確かに大変だ、と思う一方で、あれ、と疑問。
「お二方は、先に手紙をご覧に?」
尋ねると、何故かキュルケは明後日の方を向き、
「手紙の配達係の人が、隣の人は何処へ行ったかって聞くから、あたしは友達ですから渡しとくって言って。それで宛先がヴァリエール家って書いてあったから、つい」
良い子は真似しちゃいけません。そんなナレーションを想像しながらも、今回は事情だけにキュルケに突っ込むのは後回しにし、主に伺いを立てる。
「お嬢様、早くその家に行きましょう」


ルイズは、手紙を持ったままわなわなと震えていた。
目の前の文字の羅列が信じられなくて、何度も視点を上から下へ、左から右へと動かし、裏返したりもしてみるが、書いてある文字は変わらない。
無論、やらなければいけない事ははっきりしている。それなのに、こんな時に限って頭の中がぐるぐると混ざり合って思考が言う事を聞かない。
ちいねえさまが、ちいねえさまが……。

「お嬢様、早くその家に行きましょう」

456 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:31:13 ID:vzwLKbhU
その時、使い魔の言葉が暗闇を切り開く光のように、ルイズのやるべき道を照らす。
事情を分かってないながらの暢気さが、今はありがたい。
「そう、ね。今は動くときだわ」
「家の場所は、どこですか?」
「今から出ても、馬車で丸二日かかるわ。早く行きたいんだけど、どうしようかしら……」
ルイズは何かに躊躇うような顔を見せ、ハヤテに振り向き、視線を逸らし、また振り向いては逸らし、それを何度か繰り返した後、ようやく決心を見せた。
「し、仕方ないのよ?
 怖いとかそういうんじゃないんだけど、本当ならジテンシャなんかに乗りたくなんてないけど、あんたの方が早く着くから、本当に仕方無いんだから」
「お嬢様、支離滅裂で何を言ってるか分かりません」
「相棒の自転車ってえ変な乗り物の方が馬より断然速いから、乗せてくれって言ってんのさ」
「なるほど……って、さっきまで静かでしたね、デルフ」
「なあに、空気の読める剣って言いな」

『最近は空気の読みすぎで、一巻まるまる台詞の無い時もある』
「うるせぇ」

「じゃあお嬢様、お姉さんに会いに急ぎましょう。
 僕も、兄がいた事がありますから……」
その時微かに陰が射したのを、ルイズは見逃さなかった。
いつもハヤテは諦めの表現を使っていた事から、彼の家族は酷い人間だと思っていたが、この口ぶりでは兄はその範疇から外れるらしい。
もしかして、その死に目に逢えなかったとか、そういう過去があるのだろうか?
だがそれ以上は何も話そうとせず、ハヤテはそっとルイズの手を取る。
それで彼女も自らのやるべき事を思い出し、一旦心の引き出しに閉まって置くことにした。
「タバサのシルフィードに送って貰ったら?」
「一秒でも、速く行った方がいい」
「心配ありがとう、けど大丈夫よ。
 けどタバサはともかく、キュルケって近頃具合悪くない?」
変に私の心配するしと言外に含みを入れると、キュルケはあんたが張り合いが無いとつまんないのよと笑って返す。
「教師達にはちゃんと言っとくから、さっさと行きなさいな」
「ん、ありがとう」

他に考える余裕が無かったからか、珍しく素直に礼を言える自分に少し驚きつつも、ルイズは同じく礼を言うハヤテを引っ張ってその場を去る。
後に残るは、友人二人。
「ルイズって、最近少しゆるくなったわね。目つきも性格も」
「多分、あれのせい」
「ハヤテって使い魔ね」
もしかして、彼は彼女の普段の頑張りに、始祖ブリミルがもたらした褒美なのかも、と少し空想めいた考えが浮かんでしまう。
主を受け止め、守り、癒す理想の使い魔。
「使い魔なら、あたしのフレイムには敵わないけど」
「……シルフィード」
「使い魔が可愛いのは人それぞれって事? まあ、そうよね。
 さて、あたし達も早く朝食にしましょ」



『ルイズ達は、果たして間に合う事が出来るのか?
 次回は、変態と動物の群れ、そしてライフセイバーと戦いまっすぅ!』

457 :ルイズさんとハヤテくんよ5:2007/10/20(土) 12:35:11 ID:vzwLKbhU
以上です。
今回はバトルを入れるべきか、入れないべきか散々悩みましたが、ギャグを入れる余地が無いなと思ったのでやめました。
前話の作風に引きずられてどうしようも無かった。次話こそはちゃんと頭治してきます。

真面目過ぎると天の声を使うのを忘れます。ごめんなさい。

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:39:31 ID:GNYwlFDo
無重力巫女さんのルイズはちょっとヘイトが入ってる気がする

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:46:12 ID:ux0NKf+Y
東方厨の書く作品なんてそんなもの
そのくせクロスで東方キャラ最強じゃないと大暴れするし

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:46:24 ID:UcQtNfZN
無重力巫女乙、さっそく段幕ごっことか言ってる…このギーシュはどうなるんだ。


なんかゼロ魔世界に来てからのハヤテは…活き活きしている気がする。
それにしてもオスマンは何処に行っても相変わらずだな!GJ!

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:51:06 ID:0K385L1X
ここのデルフは原作式、アニメ式?

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:53:08 ID:76jvxj9e
よろしければ小ネタの投下等を始めても良いでしょうか?

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:54:10 ID:7M5ySLOJ
どうぞ

464 :ルイズとハート様:2007/10/20(土) 12:54:31 ID:76jvxj9e
「あれは平民、にしてはむやみとデカイな」
「傭兵にもどこかの蛮族にも見えるが…大きすぎるぞ」
「巨人か?あれは」

ゼロのルイズと呼ばれ続けた少女、
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」が召喚の儀式の日に
幾度と無く巻き起こした爆発と立ち上る煙の中から現れたもの、
それはスキンヘッドで肥満体でどう考えても美しいとか
神聖とかいう言葉からはかなりかけ離れた、しかもサモン・サーヴァントなど
せずとも休日の夜のバーにいけば高確率で発見できるようなオヤジである。
半裸なのとただひたすらにデカイという点を除いては。
「あんた、誰…っていうか人なの?」
「ん?私は死んだはずでは…」
男は周囲を見回しては自分の体をぺちぺちと叩き、実に不思議そうにした後、
傍で男の巨体と見苦しさにポカンとしているルイズに状況を尋ねる。
ルイズ、そして立ち会っている教師のコルベールの説明により
ハートと名乗った男は自分が置かれた状況を理解し、一瞬渋い顔になるが
「なるほど、多少不本意ではあるが私は一度死んだ身。
そして君はいうなればある意味、私の恩人みたいなものだ。
こうなれば出来うる限りの事はさせてもらうつもりだよ」と
使い魔になる事をあっさり快諾してくれたのだった。

使い魔になったこのハートという男。
なりは大きく、力も凄いが性格はかなりアバウトでのんびり屋であったので
ルイズは使い魔というよりも近所の気のいいおっちゃん的な
感じがしてかなりの安堵と少々のがっかり感を同時に味わったりもした。
「ハート、洗濯は」
「ああ、洗濯かい?もう終わってるよ。他にも用があればなんでも言うといい」
「…やけに手際良いわね、あんた」
「こう見えてもそれなりの地位に居たから
人を使うことにも使われる事にも慣れているからね。
ルイズ君も将来にそなえて精神的な余裕をつけないとねぇ」
「大きなお世話よ」

465 :ルイズとハート様:2007/10/20(土) 12:55:37 ID:76jvxj9e
だがある日、食堂にてトラブルが発生し、さらにそれが
ハートとギーシュの決闘という予想外の展開となり、
その予想外がさらなる予想外を生み出すという結果になる…
「君のお陰で二人もレディが傷つく事になった。どうしてくれるんだい?」
と自分の事を完全に棚に上げてメイドのシエスタを責めるギーシュを
「やめなさい!元はと言えば君が二股などという不誠実な
行動をしたのが事の発端ではないか。それを意図せずに
たまたま原因になってしまっただけでメイドさんを責めるとは何事かね?」
と至極まっとうなたしなめ方をしたらギーシュはその事と
周囲から笑いものにされた事でますます腹を立ててハートに決闘を申し込んだのだ。

その後、正直言ってギーシュは半分途方に暮れていた。
何故ならこのハートという男にワルキューレの攻撃が少しも効いていないのだ。
「どこからでもどうぞ」
と言われ、遠慮無くワルキューレの拳をハートの腹に直撃させた
にも関わらずハートは少しも苦痛を表情に表さずにニコニコと笑いながら言う。
「私は特異体質でね、多少の打撃や刺突、斬撃とかは
ゆる〜く受け流してしまえるんだ」
さらにギーシュはワルキューレを全部出して総攻撃させるが
それでもなおハートの余裕の態度と笑顔は変わらない。
そんなこんなで小一時間…

「君、もうこれくらいで気が済んだかね?
私もいい加減そろそろ疲れて…!」
突如として蹲るハート。
何事かと思えばなんとワルキューレの一体がハートの頭を勢い良く強打していたのだ。
「よく考えればなにもムキになって体だけを攻撃する必要はなかったんだ。
流石の君も頭のてっぺんにまで脂肪も筋肉もつかなかったようだね」
してやったりとニヤリと笑うギーシュ。
「考えた物です。だがまだ……ん…これは…!?」
さらにそれすらも面白いと言わんばかりに不敵な笑みを返したハートだったが
頭にやった手を見てハートは顔面蒼白となる。そして…

「ち…血〜〜〜!」

466 :ルイズとハート様:2007/10/20(土) 12:57:04 ID:76jvxj9e
突如として錯乱状態になるハート。
コントラクト・サーヴァントの苦痛にも
ワルキューレの袋叩きにも笑って耐えた巨漢が
ごく僅かな傷で半狂乱になっている様はかなり異様であった。
にもかかわらずギーシュはそれを滑稽だとも溜飲を下げたとも思わなかった。
なぜなら次の瞬間…
「いてえ!いてえよ〜〜!!」
自分を取り囲むワルキューレをその豪腕で
次々と陶器か木製の人形のように容易く破壊していったからだ。
これに当たれば十中八九、いや、十中十命は無い。
もはや今の彼は近所の気の良いおっちゃんなどではなく、狂乱の死刑執行人であり、
やがてワルキューレを破壊し終わったハートはギーシュを猛禽のような目で見据える。
次の瞬間にやばいと感じたギーシュは脱兎の如く駆け出した。
さっきまでとは打って変わってもはや十代そこそこの若者が
貴族の誇りだのなんだの言わせてもらえる雰囲気では無い。

兎どころか馬にも追いつけるのではと思う程の速度で走り出すギーシュ。
蜘蛛の子を散らすように避難を始めるギャラリー。
そして太っているにも関わらずギーシュの俊足に負けずに彼を猛追するハート。
「待たんかい!このクソガキャー!」
「今まで本当に僕が悪かった…謝るよ!」
「世の中謝るだけで済むんだったら役人も軍隊もいらねぇんだよ!」
「無茶苦茶だー!」
二人はあっという間に広場に集まっていたギャラリー達の視界から姿を消し、
土煙とわめき声とたまに人を派手に巻き上げながら遥か彼方へと消えていく…

それを呆然と眺めるルイズ、いや、僅かに残ったその場の者全ては思った。
「これは使い魔として当たりなの?はずれなの?っていうかギーシュ大丈夫?」

なお、ギーシュとハートは一週間程して帰ってきたが
ただしギーシュは憔悴しきった姿で
ハートはなんだか血だらけの姿(ただし血は彼自身のではない)という
双方とも途中で何があったかは本人のみならず周りの人間もあまり考えたくないような姿での帰還である。

467 :ルイズとハート様:2007/10/20(土) 12:58:32 ID:76jvxj9e
「いやあ、私は自分の血を見ると恐怖のあまりに他人の血を
見ないと収まらない殺人マシーンになってしまう悪癖があるんだ」
と少々困ったような笑顔で語るので余計に怖い事この上ない。
こうして騒動は終わり、学院は再び元の平和を取り戻したかのように見えたが
あの光景を見てしまっては誰もそうそうに前みたいな接し方など出来ようはずもなく
かつて居た場所で「拳法家殺し」と呼ばれた男はハルケギニアにおいて
「メイジ殺し」「脅威の二重人格」という新たなる称号も得る事となり、
さらにはマリコルヌを始めとした物好きから「ハート様」と崇められたりもして
畏怖と恐怖を学院、そしてハルケギニア全土に轟かせ、
良くも悪くも一躍有名人となる。そしてルイズは後に使い魔についてこう語る。
「あの例の悪癖さえなければ結構良い奴なのよね……」

終 「北斗の拳」からハート様

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 12:59:18 ID:vzwLKbhU
>>461
投下が終わられた事を確認し、多分私のことだと想定して。
アニメは家庭の問題上見れない環境&状況にありますので原作式です。
が、買うときに鞘を貰ってないのでやろうと思えば喋り放題です。
違う事を聞いているのならごめんなさい。

469 :ルイズとハート様:2007/10/20(土) 13:00:15 ID:76jvxj9e
以上で投下を終了しました。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:00:49 ID:+jpWCGsl
GJ……あたりなのかハズレなのか、微妙だ(下克上しないだけマシか)

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:01:04 ID:vzwLKbhU
しまった、投下終了宣言を言われるまで先走ってはならなかった
しばらくROMってます

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:04:03 ID:9Zg1Oxfv
ギーシュのボコられっぷりは異常

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:06:07 ID:rb+YhGfG
なんて綺麗なハート様乙

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:06:21 ID:9Zg1Oxfv
>ルイズと無重力巫女さんの作者の人へ
三話wiki登録するのに「・」を「…」に取り合えず置き換えておきました
wiki上だと箇条書きの頭のような意味になってしまいますので…。
そこも計算に入れて模様を作っていたなら、修正してやってください。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:09:41 ID:GNYwlFDo
ハート様グッジョブ!!
北斗の拳からは初か!?

ハート様はこんなにきれいなデブです。
ttp://www7.big.or.jp/~sosan/hokuto/heartsama.html

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:19:07 ID:EIX4POsN
短編乙かれ様です

>>475
なんという…
>>474
わざわざご報告ありがとうございます

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:24:21 ID:qfon5upt
テファかルイズがリン・ミンメイ召喚。ハルケギニアが文化に目覚めるだべ

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:29:15 ID:9ezQD6e7
クロムウェル「やっく、でかるちゃ」

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:30:12 ID:uqtmSPb/
短編乙でした。

これもある意味ツンデレか?

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 13:54:48 ID:Z9vCGPfl
>478
その場合、タバサもえらくでっかいのか?

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 14:14:51 ID:qfon5upt
>>480
それは「胸が」という意味か「背が」という意味かで大きな問題がだね……

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 14:21:35 ID:EyZUVfZd
ギーシュが柿崎ポジションなりかねん

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 14:24:12 ID:oc6deEAC
>>481
胸の大きなタバサなんてどこかの虐殺な精霊じゃないか。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 14:28:52 ID:qfon5upt
モンモンがいるのでフォッカーの可能性も

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 14:30:46 ID:Aala9Gem
>>477の語尾の「だべ」だけ見て
召喚したロボットが学園を耕して勝手にイモ作りを始める妄想をした

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 15:10:36 ID:h9o2kuvl
みんな見た?
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1135832

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 15:15:45 ID:LMEeHxJK
>>486
youtubeでくれ

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 15:48:15 ID:4F7Rfkm/
ファフナーより竜宮島(&乙姫)召喚。
ゴウバインヘルメットを被るマリコルヌ。
ファフナーに乗ることでさらにヘタレるが何だかんだで生き残るギーシュ。
父親を殺された怒りに燃えるモンモン。
マークザインに乗ることで視力を失うルイズ。
鬱全開です。

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:00:22 ID:TwVWm5WU
ハート様キター!

でも斬撃は普通に切れたような気がする…



490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:05:01 ID:HEbGn6lm
青銅じゃ切れんだろ

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:08:59 ID:TwVWm5WU
>>490
ガラスのコップの上に手を置いたら割れたコップで手を切ってなかった?

確かそれが1ST痛え〜よ〜!


492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:18:28 ID:h9o2kuvl
>>488
ファフナー面白いけど無駄に人が死ぬからきついんだよな・・・

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:18:29 ID:GNYwlFDo
割れたガラスは刃先の厚さが分子一個分しかない最高の刃物なんだぜ。

494 :「ひらけ!」(1レスのネタSS):2007/10/20(土) 16:20:35 ID:z9f1i1Ce

「……何…こいつ……」

召喚されたのは、緑色の化物だった…竜のようで猿のようで、目つきの悪い生き物

ルイズがその生き物と契約のキスを交わすのにはとても勇気が必要だった、その生き物は醜かった

その目つきの悪い緑色の使い魔は、鈍重な見た目に反して恐ろしき能力を発揮した
強力な魔法に替わってその緑の使い魔が得たのは、万能の力だった

ギーシュとの決闘では「ジュウドウ」や「カラテ」「ケンドウ」の技でゴーレムを圧倒し
ワルドの偏在を「CG」なる異世界魔法で退け、竜乗りや知的犯罪の看破、絵画や書歌にも才を発揮した
7万の軍と対峙した時には、ジョゼフの召喚した全身を赤い毛で覆われ、眼鏡をかけた使い魔と共に
歌で大軍を止め、戦争を終結させた  「♪想像してごらん…世界が…天国も地獄も無く…」

使い魔の活躍はトリスティンだけに留まらず、大陸ハルケギニアを有する惑星から宇宙にまで及んだ

彼は子供に好かれたが、時にイタズラをした子供を「♪食べちゃうぞ〜」と脅かす悪い癖もあった

その使い魔は数多くの並行世界でルイズに召喚された使い魔達の中でも、最強と言えるものだった

後にルイズと結ばれ、アンリエッタやシャルロット、ティファニア、お付きのメイドとまで浮名を流し
伝説となった使い魔は、後に著される緑の戦士の物語「イーヴァルディの勇者」のモデルとなった

英雄シュヴァリエ・ガチャピンを我々は決して忘れない

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:23:46 ID:TwVWm5WU
陸(各種スポーツ 格闘技)
海(水上スキー スキューバダイビング)
空(スカイダイビング バラグライダー)
宇宙

を制した
最強生物Gキター!


496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:25:54 ID:s8Xut33k
中の人などいないッ!

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:26:02 ID:q7A37hA3
間違いなく第四の虚無のルーン。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:29:22 ID:8pqoppbS
>>494
ヤバイwwwwwww
ガチャピンに勝てる存在が思い浮かばないwwwwww

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:30:45 ID:FSz+dz3s
ムック・・・じゃ、対抗は出来ないな。
他に誰か居るかな、万能系の存在って。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:31:24 ID:ALkkFFc6
>>488
表面だけでも現代技術使われてるからコルベールが卒倒しそう。内部を見た日には…
>>492
死亡フラグ無しでいきなり死んだやつもいたな

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:39:49 ID:Z1BltvWY
セガールなら

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:44:06 ID:Aw3wdMJH
>セザールなら

と誤読して、マンション作るのかと思ったのは内緒

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:53:10 ID:z+kyB4c4
東京の某区某公園前派出所につとめている某公務員で眉毛のつながったおっさんなら勝てそうじゃね?

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:54:08 ID:q7A37hA3
>>503
なんだかんだで最後に無効試合になったりするからダメだろ。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 16:56:13 ID:/OEmzP2t
ついに来たか、中の人を換装することによってあらゆる状況に対応可能な
無敵のパワードスーツ、g……あ、誰か来たようだ(タベチャウゾー

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:23:03 ID:LJx0ZtND
>>495
GACHA-PINはあの手足でロッククライミングもやるぞ
>>503
子供のともだち補正がかかってるので両さんでも無理だと思われる

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:29:05 ID:qfon5upt
千の無貌であり這い寄る混沌なダイナマイトバディ眼鏡っ子ナイアさんにお出ましして頂こうか

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:35:06 ID:Rc+n6qxP
取り敢えずGと互角にやりあえそうな人……人である限り無理じゃね?>Gに勝つの


509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:37:54 ID:Z9vCGPfl
Gと略すなGと。
ゴで始まってリで終わるGを想像してしまうではないか。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:38:31 ID:EIX4POsN
>>508
スネーク(公式チート装備)ならごり押しで勝てそうだな

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:39:34 ID:zExSM+Ua
ノッポさん

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:40:36 ID:EIX4POsN
>>511
それを言うならワクワクさんも入れてやって

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:40:58 ID:LGPqWJuJ
>>509
モビルスーツ・リブキゴ召喚と申したか

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:40:59 ID:z+kyB4c4
すp

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:41:35 ID:sX+MmYyH
ミョズニトニルンのルーンが刻まれたのび太が、ドラえもんの能力を完全に使いこなせば勝てる。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:44:57 ID:z9f1i1Ce
その時ロマリア教皇の黄色い使い魔は
頭頂部にパワーを溜めていた

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:45:55 ID:Rc+n6qxP
>>510
残念ながらその場合はCG合成による中の人=スネーク&CGによる明らかな反則装備によってGの方が勝つ筈だ
Gが出る時点で対人でGが負けるというパターンの放送が許されなくなる


518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:46:09 ID:LJx0ZtND
ぽろり・じゃじゃ丸・ぴっころの三人がチームを組めばなんとか
>>513
わくわくさんの相方じゃないの?

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:48:59 ID:Rc+n6qxP
知名度によって勝つ事で結果的にGよりも実力が上ということで勝てるパターンとして
愛と勇気だけが友達の彼はどうだろうか?と思ったが彼、人じゃ無い……


520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:49:59 ID:LGPqWJuJ
>>519
メンテもネックだよな

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:51:00 ID:9ezQD6e7
アメリカ出身の黒鼠とセーラー服アヒルはどうかね

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:52:02 ID:EIX4POsN
>>521
お…おまえ。なんて事を言うんだ…

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:54:35 ID:z+kyB4c4
>>521
けされるぞ・・・

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:55:25 ID:Qyk3c10y
せめて国旗と五輪の帽子を被った鷲にしとけ

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:57:04 ID:9ezQD6e7
>522
>523
ハハハ大げさな
あれ?窓の外で何かひk

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 17:57:56 ID:ZpHGVO0M
某球団マスコットの荒ぶる有袋類はどうだ?

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 18:04:50 ID:TwVWm5WU
>>501
セガールは爆弾に弱いからたぶんそこを突かれて負ける。
(まあ吹き飛ばされただけで下の喫茶店で茶を飲んでたけど)


528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 18:10:28 ID:LMEeHxJK
爆弾といえばボンバーマン

529 :まこちん:2007/10/20(土) 18:14:45 ID:sM4y0Kaj
まとめウィキのアプローダにゼロのガンパレード支援ラクガキを投下(お絵かき板でないのは作業がとぎれがちで一気に描けないから)
作者さんの目にとまり製作意欲の後押しとなれば幸い
応援してます〜

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 18:15:16 ID:tOFkhIrg
>>509
天然戦士Gのゴキヴリ・オブ・ゴールド召喚とか考えてしまった
変身シーンでルイズ発狂するかもな

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 18:18:39 ID:Bo6aJ21U
某自称猫の有袋青狸の方が
狸じゃなくて袋が万能なんだが

……む?するとGが袋を手に入れたら……

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 18:23:37 ID:Qz3PNiQX
立場でGより上なら対抗できるんじゃないか
テレビ局の人とか

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 18:29:31 ID:TwVWm5WU
>>530
あの世界にゴキブリって居たっけ?
居たとしても
本来は熱帯雨林の生物だからあの世界の文明レベルだと
辺境の密林まで行かないと見つからない珍しい昆虫かも?

ゴキブリについて刷り込まれていなければどうと言う事は無い気もする。
毒針も毒牙もないし噛み付いたりもしない。
本能的にやな雰囲気の蜂のような警戒色と言うわけでもない。

発狂させるには人蛇大戦 蛇の蛇使いを初登場時の箱ごと召喚


箱が開いて外側の板が倒れる

満載されていた蛇がこぼれて来る

中に座禅を組んでいる人が!

口の中から蛇を取り出す

ぐらいやっても難しそう。

爆破とかに慣れてるから
SAN値を下げるのが中々大変


534 :「あんあんあん…とっても大好き」  1レスのネタSS:2007/10/20(土) 18:46:03 ID:z9f1i1Ce

落ちこぼれで泣き虫で、いつもメイジ大将のキュルケやゴマスリのタバサにいじめられていた
ルイズ・フランソワーズ・ラ・ヴァリエールは、青いタヌキのような異世界獣を召喚した

「いたたたた…ルイズちゃん…ボク、ドラえもん、君のひぃひぃひぃ孫の買った猫形ロボットだよ」

聞けばルイズはその後、マリコルヌと結婚して借金を重ね、子孫は皆タイヘンな目に遭ってるとか

その使い魔は腹のポケットから、どこでにでも行けるという魔法のドアを出した

ルイズが今自分が行きたい所を念じながらそのドアをくぐった所、そこには想いを寄せるワルド子爵が…

「きゃー!ルイズさんのエッチぃ!」

その使い魔ド=ラエモンは最終的にトリスティン女王とくっついたとか

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 18:52:18 ID:Z9vCGPfl
歌詞ネタか
そう来るとは思わなかった

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 19:08:27 ID:lqPUGBZO
ワルドにエッチ言われるのはなんか、物悲しいな。

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 19:24:56 ID:3Q3a/Hpa
>>533
ゴキブリに関しては、昔は(海を行く)船に大量に発生して嫌われてたらしい。
チャバネゴキブリもその天敵のアシダカグモもそうやって来た輸入品だしね。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 19:34:52 ID:HfQcxSrL
ゴキブリが大量発生して困っているトリステインに、ルイズがアシダカ軍曹を召還!
一躍、英雄に・・・節足動物だけどな・・・

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 19:48:52 ID:3SFNBgnY
やーめーてー。
Gの話もアシダカ君の話も勘弁してくれ。
リアル見た攻防戦を思い出して背筋が寒くなるから。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 19:58:59 ID:NPZ2MRqo
巨大アシダカグモならタチコマみたいな機動ができて面白そうではある

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:00:24 ID:9ezQD6e7
契約するときルイズ喰われそう>巨大アシダカグモ

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:00:44 ID:JnHe6ScI
ゼロ使世界の月の片方が超銀河ダイグレンという電波を受信した

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:01:40 ID:q7A37hA3
人が乗れそうなサイズの蜘蛛ってなんかの作品にいたっけ?
俺にはポケモンしか思いつかんよ。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:03:49 ID:Bo6aJ21U
アシダカ「あのゴを解き放て!あのゴは食糧だぞ!」
ホイホイ「黙れ小僧!」

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:04:57 ID:QCGiGc3P
初音姉様とか

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:08:45 ID:9LXrs7Of
>>543
なんかメカっぽい蜘蛛のでてくるアニメやってなかったっけ・
たしかすぱーだーらいだーとかそんなかんじの

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:11:37 ID:Qz3PNiQX
現実的には異世界の生物召喚なんてしたらついてきた未知の病原菌や微生物大繁殖で文明壊滅しかねんからな
病原菌の媒介なG召喚は下手な厨キャラ以上にハルケギニアを滅亡に追い込みかねん
異大陸の生物が船の積荷から紛れ込んだだけでも生態系とか壊滅敵被害受けたり疫病で途方もない数の死者が出ることあるし

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:14:17 ID:i21ltiGW
>>543
「彼岸島」の「足長ばあさん」

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:18:10 ID:EIX4POsN
>>543
バイオハザードのブラックタイガーやウェブスピナー

まぁ契約の時に毒でやられるとおもうが

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:20:26 ID:qfon5upt
>>542
テファがシモンでマチルダ姉さんがカミナとな

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:20:42 ID:Qyk3c10y
>>543
去年テレ東でスパイダーライダーズというアニメをやってたぞ

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:20:46 ID:i21ltiGW
この漫画にスズメバチ、クモ、カマキリ、タガメ、オニヤンマなど巨大昆虫が出てきた。
ttp://i.yimg.jp/images/evt/youngsunday/comic_list_bugs01l.jpg

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:23:22 ID:EIX4POsN
>>552
無性に読みたくなった。

ふとカプコンのディノクライシスやってて思ったのだが
サードエナジーは『燃費が悪い上操作できない大規模な召喚ゲート』なのでは?

なのでルイズが白亜紀そのものを召喚してしまいハルケギニアが恐竜王国になるという妄想をした。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:24:11 ID:m84vcrJy
>>543
サイバースレッドって戦車ゲームにマシンガンがやたら強い機体であったな
…古くてスマンw

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:24:14 ID:Qyk3c10y
>>546と被った

あとゾイドとか
ショットウォーカー(クモ型)

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:31:27 ID:3Q3a/Hpa
おい、地球防衛軍を忘れるな

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:32:52 ID:LGPqWJuJ
縮尺的にはタランスやブラックウィドーも上に乗るぐらいできんじゃね?

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:33:56 ID:EIX4POsN
>>556
アリかwwww

地球防衛軍といえばストーム1が召喚されたという話しは見たこと無いな

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:35:37 ID:E43z1twg
>>558
喋らない主人公はキャラがつかめないからなw

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:39:04 ID:u8T9wTe6
ファイターロアorコンパチカイザーとかどうだ?

コンパチはスパロボ準拠じゃなく大元のグレイトバトルの最終戦後で
ロア達を逃した後召喚されたとかいい感じと思うんだが。
エネルギーも勝手に回復するからロボ系召喚時の問題もかなり解消されるぜ。

561 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/10/20(土) 20:39:18 ID:hF4YRvMB
>>559
逆に考えるんだ
喋らないという事は自分で好きにキャラ設定が出来るという得点がある!

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:41:18 ID:EIX4POsN
ギーシュ「なんだこれは…アリの体液か?うわっ!!さ…」





酸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:42:02 ID:AbP055q/
>>561
ダメだスネーク!
それではもはやただのオリジナルだ!

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:42:19 ID:e6PrNUZr
>>561
人それをオリキャラという。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:42:58 ID:Qyk3c10y
タランスとブラックウィドーを忘れてた

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:43:03 ID:3SFNBgnY
だから、なんで蟲スレになるんだよw

         /   /       ヽ      ヽ     ヽ: . : l
         / / /    /     、      ヽ     l: . . |
        /イ   l   / |      、      l  | l   l: . .|
        | :. .:|   /  l       、      :l  l: :|\ハ: ハ
         レ|:  | /  ̄ |       !:.     l: : : ト| ー } |
          |: . l | ' ̄ヒぅ|   l    :.:..   l:  .:| /レ j: / {
         VヽN ` ー jハノ \|:  :.:.|:. l:.:.ハ:.:./レ ノ ノ /. :ト
              |     l     ヽ/ソトハレ  ン   ´ ノ〃 |
            l    l               fl : ..  |
             l   ヽ  _            l |ハ/|ノ_
             、                     | 7 |
              ヽ         _      /     /  l
          ,.. -─‐`‐-、ヽ二二二ノ    /    /
       __L´-、 ノ     `丶、    , '´     /
     /´  {_  .::}     . : . : . : .|_,.. - ´    /


567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:43:29 ID:8MB0KcoB
BMネクタールから日本産BM召喚


ゴキブリさえ餌です

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:46:59 ID:E4B0k+wj
巨大蜂や王蟲召喚ならあったが…キメラアン(ry

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:47:21 ID:AbP055q/
サソリの殻ってなんか硬そうに見えるよね

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:47:35 ID:Gcm1CZrH
クモ談義なのに誰もスクイッターを思い出さないことに絶望した。
ドンキーコング背中に乗せて歩けるのに。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:47:41 ID:XJvuEeQf
オメガブーストにも蜘蛛のボス居なかったっけ?

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:49:36 ID:EIX4POsN
じゃあ話を変えようか

ギーシュは薔薇の造花を杖として持っている
タバサは魔法使いにありがちな大きな杖を持っている

他の人たちなんかは水晶の杖とかハリポタに出てくる杖を持っている
大きい杖とかの方は貴族が持っていて、小さくて使いやすい(ワルドが持ってる杖のような)のを持ってるのは戦う貴族とか

つまり召喚したキャラクターが傘とか杖とか御祓い棒持ってて、魔法みたいなの使ったらそれすなわち「メイジ」と脳内保管されるという馬鹿な事が思い浮かんだ

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:49:58 ID:xv+84Uzz
>>558
ストーム1やらスネーク、マスターチーフとか呼び出しても武器がほとんど弾数制限つきだからな・・・
しかしストーム1は弾切れしない。おそらくフォーリナーの転移システムでも利用してるだろうから
ストーム1なら弾数無限・・・・一人で7万制圧できるじゃないか・・・・・・・

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:50:45 ID:IjWeSr1s
>>573
マザーシップとタイマンできるんだから当然。

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:51:24 ID:EIX4POsN
>>573
『見ろ!ストーム1が…ルイズの使い魔が一人で戦っています!!』



『レキシントン号壊滅寸前。圧倒的戦果です』

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:55:01 ID:iHIW9GIX
ブラックウィドーは乗せるキャラじゃなくて
乗るキャラだからなー
ルイズにも勝るツンデレ?キャラだよな
……蜘蛛姿で召喚されてキモいって連呼されて
キレて変身してマシンガン連射、は想像した


577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:59:00 ID:xv+84Uzz
ここまでストーム1の事書いてジェノサイドガンあれば7万なんて瞬殺だと今気づいた。
後ペイルウィングの武装は恐ろしいの多いし・・・
某ニコニコ動画の姉を呼んだら世界が終わrうわなにするやめr

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 20:59:38 ID:LJx0ZtND
>>542
前に月の片方がユニクロンだったという電波を受信したことがあるがさすがに話が作れんかった
>>573
スネークには無限バンダナがあるからw

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:02:18 ID:m84vcrJy
>>573よ…
ストーム1は確かに弾切れは無い…だが、
スネークにもマスターチーフにも『素手』とゆう立派な武器があるじゃないかw


580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:02:37 ID:8Y8l+VgQ
人が乗れる蜘蛛つうたら、魔法の国ザンスでドオアのパートナーになってた蜘蛛がいたよな。
ジャンパーって名前の。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:03:20 ID:EIX4POsN
>>578
公式チートww

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:06:54 ID:TwVWm5WU
>>547
実はGの表皮は人間の掌とかより雑菌の生息数は少なかったりする。
流石G(自分のための)病原菌対策もバッチリだぜ!

>>577
多分ジェノサイド砲よりUMA−X連射の方が単純な殺傷力は高いかも?

シェノサイドはオーバーキルだし



583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:08:15 ID:IcDJxWEd
∞ペイントならステルスも同時使用できるぜw

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:08:33 ID:xv+84Uzz
>>578
すっかり忘れていたwwww
1の無限バンダナが一番凶悪だな。何せ弾奏交換すらないw
>>579
スネークはともかくチーフの素手は戦車も殴り壊すからなあ・・・
デルフ持たせたら止められないんじゃ・・・

まあ、一つ言える事は玉が無限になった瞬間小ネタかギャグにしかならないだろうなw

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:08:59 ID:EIX4POsN
>>577
ニコニコ動画と地球防衛軍でおじいちゃんを想像した俺はどうすれば…

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:09:21 ID:AbP055q/
>>578
メタルギアの世界では『無限』の意味を表す文字には
そのままその通りの力が秘められているからな。

フェイスペイント然り、刺繍入りバンダナ然り、つむじが∞のカツラ然り。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:12:51 ID:CsAiIwwZ
スネークを召喚したらルーンが無限で顔に刻まれるという電波を受信した

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:13:26 ID:LMEeHxJK
ヘイローから召喚するならフラッドだろ

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:14:44 ID:xv+84Uzz
>>585
よぼよぼの爺さんがインパルス片手に突撃・・・浪漫じゃないか
>>588
1匹だけだったら何とかなるかもしれん。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:16:52 ID:4UeYuW4c
ストーム1って時々話題に出るけど…
ストーム1が人間相手に重火器使うのは嫌だなぁ。

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:19:24 ID:TwVWm5WU
>>579
スネーク最大の武器は「かくれんぼの上手さ」

>>584
ダンボール
迷彩
MOSS(光合成でスタミナ回復)
SPIDER(スタミナ消費でステルス)
FLY(悪臭を放ちハエがたかって敵が近接戦闘をためらう)
バナナ(どんな食べ物もおいしく食べられる)
グレネード(グレネード系が無限に)
フェイスペイント
ゾンビ

フォーク
この辺りがギャグ用アイテム


592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:19:28 ID:Z9vCGPfl
ストーム1は人間を圧倒的に超えた何かに立ち向かうところに最大の魅力があるからなぁ

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:19:57 ID:GsDl4oWd
それは同意だな。
やはり圧倒的存在に挑んでこそのストーム1だな

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:20:07 ID:hAmQWS39
>>590
その手のネタで、弾数制限アリの人に対して射撃する事に強い拒否感と恐怖感を持つ
EDF隊員ネタを考えていたこともある

しかしEDF2の男主人公なのだが

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:21:00 ID:IcDJxWEd
>>591
フレクター(バッテリーが消耗しない)
デザートタイガー(サプレッサーが壊れない)
マミー(包帯を必要とする重傷を負わなくなる)もな。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:21:09 ID:m84vcrJy
>>588
フラッドらめええええぇぇぇっ!
ルイズが契約と同時に寄生されて、知識を得るために回りの生命体を次々と取り込み最終的には桃毛のグレイブマインドに成長してしまうぞw


597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:21:24 ID:IKwg17zG
人造昆虫カブトボーグ召喚。

お年寄りから赤ん坊まで容赦無く叩きのめし、ヤクザ顔負けな地上げ行為を何度も繰り返し、
世界征服を企む悪の組織から「我が組織の首領になれ!」と言われる小学五年生が召喚されます。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:22:26 ID:xv+84Uzz
しかし魔法は戦闘力としてはかなり優秀だろうからな。
銃とかじゃなきゃ無理だと思う。
>>591
つワニキャップ
つサルのお面
つオヤマ
つグラビア 特にこれはこの時代の男にかなり聞きそうだなw


599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:23:09 ID:LJx0ZtND
>>597
力を行使する方法がカブトボーグ一択なんだよなあの世界w

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:24:09 ID:z+kyB4c4
蜘蛛・・・上級アンデットのバンダナの人とか

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:24:14 ID:TwVWm5WU
>>590
市民相手にぶっ放してないか?

市民のせいで何回自爆した事か…


602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:25:00 ID:4UeYuW4c
>>601
そりゃプレイヤーの腕の問題のようなw

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:25:54 ID:Rs7KbaZi
>>572
ブラックロッド召喚と申したか。

……スレイマンの方が面白そうではあるな。

「貴族の誇りは―――」
「―――クソ喰らえ、だ」

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:27:06 ID:LMEeHxJK
>>596
桃色でツンデレなグレイブマインドだと?

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:27:13 ID:TwVWm5WU
>>602
不死身の癖に容赦なく突っ込んでくるから
ズームで敵を狙ってロケラン発射!の瞬間に割り込まれる事が…

怪獣に踏まれても死なないしジェノサイド砲でも大丈夫


市民は無敵
極まったストーム1は最強

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:28:56 ID:EIX4POsN
バイオ4のハンクも結構いけるんじゃね


あいつに目つぶしされただけであの世逝きだからな

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:31:12 ID:xv+84Uzz
>>606
それでギーシュとの決闘でゴーレムの首を折り、さらにギーシュの首も(ry
だったらウェスカーとかも強そう。


608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:34:01 ID:TwVWm5WU
>>607
スーパー女子大生だとナイフ一本でギーシュに勝ちそうだから困る。

一体いつから特殊工作員になったんだろうか?

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:38:40 ID:Hfsswlen
>>557
ごっつんこなら従順そうでいい感じなんだがな。
というか未だにビースト物がないよな。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:39:03 ID:MNEBNeHI
ポケモンのサトシ&ピカチュウはどうでしょう

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:40:40 ID:m84vcrJy
>>604
あぁ…
その後、コブナントと呼ばれる集団に神聖化され終末の神となるんだ。
さしずめ始祖ブリミルとは、フォアランナーの事に違いない。



・・・嘘だよw

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:40:44 ID:xv+84Uzz
>>610
ピカチュウと契約したくてもサトシもピカチュウも納得しないだろうな。
実力的と年齢的にいったらポケスペのレッドあたりがいいかもしれない

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:44:30 ID:Ckq2Uuj5
>>601
むしろ、敵が市民にたかる性質を利用して市民に群がった敵を丸ごと(ry
という戦法が常態化しているというw

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:44:53 ID:z+kyB4c4
シバとか。
ワルキューレをヌンチャクで破壊、さらに目前まで飛んできた後ボールを開放。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:46:37 ID:lTGnNGba
>>610>>612
似たようなネタをピカチュウでなくチコリータで考えたことがある
どう考えてもルイズと反発しそうなんだよな
使い魔を溺愛するギーシュとは馬が合いそうな感じがするが

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:47:09 ID:6W5lI+9o
はいぱーるいず

はいぱーぽりすの夏姫が召還もといゲートをくぐってきてしまったら

召還され、ルイズの部屋に転がりこんだ夏姫は仕事中であるので
シルバーチップやらホローポイント弾を所持
オリハルコン製の鉈もサブウェポンとして所持

「使い魔を送還する呪文は無いの、使い魔が死なないと召還呪文は使えないの、わかったら働きなさい」
「えー、でもゲートを開けば元の世界に戻れるんじゃないかなー」

開きました

ちょうど開いた先がバタネンが収監されていた別荘だったので、
犯罪者たちがハルキゲニア大陸に散らばり

レコンキスタどころじゃなくなったのは予断である

他にも太陽表面近くにゲートを開き
あたり一面をガラスのクレーターとかしたり
金星の硫酸の雨を降らせたり

ブリミルを超える伝説の使い魔として後世まで伝えられたのでした



617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:49:24 ID:CbT+SoKA
ノヴァ教授とか。

「デルフ君、君の欲する事を為したまえ!!」
「ウェールズ君は死んでしまいました」


618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:52:29 ID:LMEeHxJK
>>611
神聖コヴナント帝国

予言者はワルドだな

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:52:47 ID:Qz3PNiQX
>>603
むしろブラックロッド・スカーフェイス
「了解した」
「わかればいいのよ。…でも『マスター』ってつけなさい」
「了解した、マスター」

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:53:15 ID:Z9vCGPfl
ナノマシンがあれば資材も施設も思いのままってか

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:54:40 ID:EIX4POsN
壊れた奴や危険な奴(フランやエルフェンのマリコとか蔵女)を召喚。
ハルケギニアが破壊と混沌で覆い尽くされてレコンキスタどころじゃなくなるかwww

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:55:08 ID:xv+84Uzz
>>620
つBALLS
アルファ系更新再開してほしいなあ・・・・

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:56:16 ID:IcDJxWEd
東方シリーズのキャラは弾幕ごっこのルールから外れると
それこそ世界滅ぼしちゃうぞ

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 21:58:07 ID:Rs7KbaZi
川上稔作品でクロスできねえかなあ……と考えて、
・ハジ
・ヨルス
・オドー
・熱田
・中村・久秀
・アルフレート・マルドリック
この辺りが候補に出てくる自分は間違いなくサブキャラスキー

>>619
……何故だろう。過程は分からないけど、泣き展を挟みつつ嫌展で終わりそうな気が。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:00:17 ID:QncdJWp4
SAIREN2で闇人オンリーの世界に召還されてしまった
気の毒な自衛官君がいたが、目が醒めたら今度はゼロ魔世界だった
というのもカオスでいいかもと小ネタを思った

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:01:17 ID:EIX4POsN
>>623
それはソースに例えると香辛料だな。
うまく使えればそれこそ最上の料理が出来ると思うよ

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:02:50 ID:m84vcrJy
>>618
神聖コブナント帝国…アンアンが戦うにはチトきつい国だなw


エリート族ポジションはアニエスがアービター、コルベール先生がシップマスターかな。


628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:04:09 ID:e6PrNUZr
東方はHとか大して強くない奴を召喚した方が面白そうだ。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:04:29 ID:EIX4POsN
>>652
七万の軍隊に「神風、見せてやるよ!」とか言って
シエスタの祖父が持っていたトラックで特攻というのを想像したww

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:05:54 ID:nGWwHwwQ
>>624
川上作品は俺も大好物だがかなりクロスが難しい部類に
入りそうだな
世界設定のすりあわせとか台詞回しとか少なくとも
俺にはできそうに無いな

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:06:14 ID:LMEeHxJK
>>627
7万の軍じゃなくて7万の艦隊を率いるコヴナント軍なんてのは

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:07:30 ID:EIX4POsN
アンカーミスした
>>652>>625

>>628
中国も然り、Hも然り。何故名前で呼ばれないのか疑問だ…

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:08:47 ID:4JxUU987
>>624
つーかそれ全部チートキャラw。
特にアルフレートは皇帝付きだと7万涙目確定だしw。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:09:54 ID:oboaqHFe
沙耶召喚があるんだから蔵女召喚があってもいいよね
グロキュアグロキュア

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:11:33 ID:Pq33LfHQ
>>634
ハルケギニア全土に赤い雪が降りまくるぞw

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:13:00 ID:e6PrNUZr
>>634
プロットを立てた事あるんだが、ルイズが4週くらいループしたところで話がまとまらなくなった…

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:13:50 ID:zhb28B5J
Hで何故かナインボール召喚が浮かんだ

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:15:14 ID:EIX4POsN
赤い…といったら赤い水もあるな。
もっとも、あれ出してるのは人魚みたいな奴とか邪神のせいだが。

ゼロ魔世界に母胎(死体時、詳しくはオフィシャルで)を召喚したらどうなるのだろうか。
最初は死体と勘違いしてしまいさらに臭いも酷いから契約を止めるルイズ

その夜、たった一夜にしてトリステイン魔法学院の生徒や教師達、使い魔全てが失踪する。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:16:10 ID:szC1xuDg
>>637
無能王が大変な事にwwwwwwwww

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:18:22 ID:xv+84Uzz
どれもこれもチートキャラっぽいのばかりだなあ。
そういえばボボボーボ・ボーボボこそがある意味究極のチートのような気がする

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:19:36 ID:EIX4POsN
>>640
その気になれば元の世界に帰れそうだよなwww

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:20:25 ID:sqZIx5Y0
なんかいろいろ混ざってシエスタの祖父がニコニコでストーム1な
はっちゃけ爺さんという脳内結論が出た

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:21:58 ID:xv+84Uzz
>>641
聖鼻毛領域やらマジデ空間やらなんか固有結界みたいに世界作っちゃってるし
どんなダメージでもすぐ回復するし。何だ、無敵じゃないか

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:23:19 ID:QncdJWp4
>>638

来るおー

SDKが来るおー((((;゚Д゚)))…ガクガクブルブル

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:24:27 ID:IcDJxWEd
>SDK
スーパードンキーコング?

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:25:50 ID:EIX4POsN
>>645
タルとトロッコで闇んちゅや屍人を倒すゴリラwwwwwwwwwwwwwwwwwww

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:26:00 ID:CsAiIwwZ
>>638
失踪と聞いてヒョンヒョロだっけ?思い出した

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:28:06 ID:xv+84Uzz
もういっそのことニコニコRPGみたいにニコニコの世界そのもの引っ張ってくればいいんじゃないのか

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:28:26 ID:QncdJWp4
>>646

友よ、バナナをお忘れですぜ。それこそ余裕と猟奇を味付けする
スパイスかと愚考してみるww

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:29:38 ID:wpucL0Gh
>>643
ギャグマンガの世界の住人には勝てない。

そういや、クマ吉はあったが聖徳太子とかハリスは・・・

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:31:35 ID:AbP055q/
K・クルールの間抜けかつ冷酷な様子は千葉破壊大帝を思い出すんだわ

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:34:42 ID:EIX4POsN
ルイズがサイレンの堕辰子を召喚


しかし召喚するときはトリステインが大変な食糧難という条件が必要だが。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:41:38 ID:J8mmtKl5
SDKフル武装にしてやってください 将来的にも

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:45:09 ID:zUSe7rXr
>>633
ただハルケギニアに流体があるかどうか

まあ、あのロリコン騎師は素の身体能力も高いが

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:50:55 ID:EIX4POsN
>>653
SDKは最初召喚されずに七万の軍相手に戦うときにあのテーマ曲を背景に出てくるという想像をした。

でもSDKがその気になれば幻想郷やミッドチルダやハルケギニア全土、エルフの聖地まで焼き尽くせるんじゃね?
持ってる武器二つは神の力が入っているからなぁ…

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:53:45 ID:xv+84Uzz
>>652
中世の時代なんてそこらじゅう食糧難が起こってるって印象があるが・・・
>>655
使うのに命を代価とする武器を使い放題だからなあ。
そりゃ強いわ

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:54:50 ID:Rs7KbaZi
>>654

「確かに貴様らは、幾つかの点において我々に勝っている。
 兵数、士気、そして勝利への執着心。
 ……だが、貴様らにはひとつ、絶対的に劣っている点があるのだよ」
それは、と回した『純皇』を正眼に構え、
「―――貴様らの仲間にマルドリックの姓がいないことだ」

……でもあの人、「小物を多く狩るほうが重装備になる」って言ってたよなあ。
あれか、コルベールが機甲浄弾作ってくれるのか。

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 22:58:35 ID:m7gvH6TJ
そろそろおっぱいの話が必要か

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:01:17 ID:N8vN6N28
Tes.

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:01:52 ID:EIX4POsN
>>656
下手したら管理局の白い悪魔やスキマ妖怪や運命を操る吸血鬼の攻撃
虚無のエクスプロージョンを一斉にくらっても「え?何かした?」だからなぁ

ある意味様々な世界のパワーバランスを崩しかねない人だな。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:02:19 ID:5+w3qiWG
前も言ったが変態という名の紳士は自重

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:03:28 ID:gP/4H1he
>>658
了解だ
というわけでみんな、ティフアとタバサ、どっち派?
ちなみに俺はタバサ派

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:03:36 ID:xv+84Uzz
>>660
殺せるとしたら・・・・・・直死の魔眼あたりかな?
でもここTYPE-MOON出すのタブーみたいなんだよな。
結構18禁作品のもあったような気がしたんだけど何でだろ?

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:03:50 ID:13B1xAA6
>>543
龍騎や響鬼の一話

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:03:51 ID:Qz3PNiQX
>>658
ちちだけじゃなくしりとふとももも忘れないでください

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:04:40 ID:Rs7KbaZi
>>665
へそとうなじも覚えておいてください

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:06:07 ID:s8Xut33k
>>666
うなじ…あれはいいものだ…。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:07:08 ID:8Y8l+VgQ
初期状態の霊能も何も無い横島を召喚してくれ。

サイトでも大丈夫なんだ、横島の驚異的な回避能力と回復力とギャグ体質があれば霊能無しでも大丈夫だ。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:07:40 ID:u8T9wTe6
>>665
GSかよw

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:08:02 ID:EPcXfLyT
>>624
全く同じ事考えてるやつがいるとは思わなかった

タバサが疾風召喚する小ネタ考えてるけどなかなか上手くまとまらない
完成したら投下するかも

671 :零魔娘娘追宝録の人:2007/10/20(土) 23:12:43 ID:ZpHGVO0M
おっぱいの談義に花が咲いているようだが、投下してもよろしいか?

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:13:31 ID:OoCsjfF4
おっぱい!おっぱい!支援準備!!

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:13:52 ID:4VtTh7bD
>>671
ダヴァイッ!
大帝のお力をみせてくださいませ!

674 :零魔娘娘追宝録 9話1/8:2007/10/20(土) 23:14:35 ID:ZpHGVO0M
では投下させていただく
-----------
                        ひろがっていく
                         『小さな亀裂』


「そうら! この前の威勢はどうしたんだい?」
 虹色のまだら模様の髪を振り、フーケはゴーレムを操る。
 叩きつけられる岩塊。ゴーレムの拳が地を揺らす。
 間一髪、それをかわしたキュルケは苦々しく呟く。
「オバサンが調子に乗ってくれちゃって……!」
「誰がオバサンだ! 私はまだ二十三よ!」

 それを聞きつけたフーケは激怒し、再びキュルケを狙い拳を振りかざす。
 ギーシュのワルキューレの一撃が、タバサの風の魔法が、そしてキュルケの火球がゴーレムに炸裂する。
 だが純粋な岩の塊であるゴーレムにそれらは通用しない。
 ならばこそ、と。せめて意気だけでは負けぬとキュルケは言い返す。
「年齢のことを言われてムキになるのがオバサンの証拠だっていうのよ!」
「こ、小娘が! もう勘弁ならないね、潰されちまいな!」
 ゴーレムの拳をかわし、キュルケは岩陰に隠れたギーシュに問う。

「ギーシュ! あんたも土のメイジでしょ! ゴーレムの弱点とかないわけ?」
 そんなものは無いだろうということは承知していたが、それでも聞いてみずにはいられない。
 それほどのキュルケは追い込まれていた。
 ギーシュはあたふたと言い訳する。
「そ、そんなことを言われてもだね! 僕のワルキューレとはそもそも規模が違うからして……」
 ギーシュはドットクラスのメイジ、対するフーケは軽く見積もってもトライアングルクラス。
 同じ系統であるとはいえ、その魔法の威力は天地ほどの差がある。

「もう、役に立たないわね! タバサ、一か八か全力で攻撃してみる?」
 まだるっこしいのは嫌いなキュルケは、ちまちまと当てにならない攻撃を繰り返して消耗するよりは、
 いっそ攻勢に転じてみるべきだと提案する。だが、タバサは首を振り、ギーシュに問う。
「……ゴーレムの」
「え? なんだい」
「ゴーレムの破壊条件は?」

 ゴーレムについての基本的な知識は無論タバサとて承知しているであろう。
 だが、実際に知識として知っていることと、それらを操ることとはまた別だ。
 その系統のメイジであれば本能的にわかること、タバサならばある程度風の動きを読み、
 キュルケが普通よりも敏感に温度の変化を肌で感じるように、土系統のものでしかわからないことがある。
 ことゴーレムに関して言うならば、ギーシュはタバサよりも専門家なのである。

「い、いろいろあるけど。ゴーレムがゴーレムの形を維持できなくなればそれは破壊されたことになるよ」
 ゴーレムは少しくらい破壊されてもそのまま修復することができる。
 それゆえに、純粋にゴーレムを破壊するには以前静嵐がやったように完全に粉々にするしかない。
「そう……」
 タバサは杖を構え、ゴーレムの前に敢然と立つ。

「なら、試してみる」

                  *

 静嵐と仮面の男の戦いもまた続いていた。
 街道沿いの崖の上に戦場を移し、静嵐と仮面の男は切り結ぶ。
 男は剣状の杖に風の刃を纏わせながら静嵐に斬りかかって来る。
 男の杖から発生するカマイタチのような真空の刃は鋭い、触れればあっさりと物を切断するだろう。
 しかもその太刀筋は見事なもので、一般的な意味での達人の域に達しているといえる。
 とは言え、流石に正面からの斬り合いで人間相手に後れを取る静嵐ではない。
 風の刃とて鎧の役目を果たす静嵐の外套には通じない。

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:15:10 ID:xS8QLBi5
最悪の使い魔っていうなら。
『悪』として、最強最悪の我討悪(ガイア)・・・ 朧を推薦したいw
間違いなく、普通のメイジや使い魔では太刀打ちできない・・・っていうか、
『雄雄しく生きれないなら 死ね!!』と ギーシュ その他を惨殺しかねんが・・。

あと、ミスタ・ハゲーテールが 『這い寄る混沌』でも呼び出しちまえば、
もう ハルケギニア全土に平穏な日々は来ないな。 

問題は召喚者だが・・・
ルイズ父が命を代償に召喚
ルイズを『虚勢』して ルイズのために闘う・・・
いや、無理があるなw すまん

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:15:11 ID:4VtTh7bD
ああ、あかん。前のメール欄が残ってた 支援

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:15:18 ID:QncdJWp4
>>663

荒れ易いんだ。逆ギレさんが下手するとすんごく湧いちゃう。

専門スレがあるからトライするならそっちがいいお。

678 :零魔娘娘追宝録 9話2/8:2007/10/20(土) 23:15:40 ID:ZpHGVO0M
 静嵐は冷静にデルフリンガーを振るい、男の攻撃を捌いていく。
「さすが、なかなかやるな。ではこれでどうだ?」
 形勢不利と見た男は、風の魔法を使い大きく間合いを外し、胸元から血の色をした赤い指輪を取り出す。
「それは鬼神環!」
「ご明察、だ。効果は知っているな?」
「己の身体能力を限界以上に引き出すことができるんだろ。でもそれの欠陥を知らないのかい?」

 鬼神環。装着した使用者の身体能力を飛躍的に向上させ、文字通り鬼神の動きをできるようにする宝貝だ。
 宝貝の中には同じように使用者の身体能力を向上させるものがあるが、それは宝貝の力を人間に分け与えているものだ。
 しかし鬼神環は違う。使用者の体力を引き換えにして力を引き出すのだ。
「肉体の急激な老化だな。センニンが使えばただの疲労で済むが、人間が使えばただでは済まない」
 もしも仙人になる以前の存在、道士が使えば人間同様ただでは済まない。それ故に鬼神環は封印されたのである。
 静嵐は呻くように言う。

「そこまで知っていて使うとはね」
「貴様を倒す間くらいであれば問題は無い。それに、力を増しているのはお互い様だ」
 ぎくりとし、静嵐は己の手の中の剣に力を込める。その左手は刻印が光を放っている。
 どういう仕組みかはわからないが、静嵐は武器を握ればいつも以上の力や早さが出る。
 それは以前にギーシュと戦った時に証明済みだ。

 おそらくはこれがエレオノールの言っていた、『ガンダールヴ』とかいう、伝説の使い魔の証なのだろう。
 今も男の攻撃を難なく捌けていたのも、このルーンというやつのおかげだ。
 だがその静嵐の優位も、敵が鬼神環を使ったことで無くなってしまう。
 鬼神環による身体能力向上がどれほどのものかはわからないが、このガンダールヴの力より遥かに少ないということはないだろう。
 ならば今の自分たちは互角、いや敵はそれ以上だと見るべきか。
「では、行くぞ……!」
 再び男が、先ほどとは比べ物にならない速度で迫る。

                  *

『へえ? この世界の魔法ってやつは四つの系統にわかれているんだ』
『風、火、水、土の四つ。貴方の世界は違うの?』
『違うよ。まぁ、四つに分類することもあるにはあるけど、あんまり一般的じゃないかな』
『どう違うの?』
『基本的には物事の捉え方が異なっているんだけど。これは仙術の基本中の基本にあたる部分で、その名を――』

「……」
 タバサはじっとゴーレムを見据える。以前よりもなお強固な、硬く重い岩の体。
 あれに対抗するには、『試して』みるしかない。
 この程度の敵に勝てなくて、どうしてあの『将軍』に勝つことができるか。
 必要なのは覚悟。自分がどこまで自分を信じられるか、だ。
 フーケはタバサを見下ろし、笑う。

「どうしたいんだい、お嬢ちゃん? 逃げなくていいの? そんなところにいると踏まれちゃうわよ」
 タバサは取り合わず。フーケに、そして自分自身に確かめるように問う。
「岩を」
「ん?」
「岩を破壊するのに最も適切な力は何?」
 岩、すなわち目前のゴーレム。
 この強大な存在に、一人で立ち向かおうとするタバサに興味を覚えたのか、フーケは嘲るように言う。

「私のゴーレムを壊そうって言うのかい? 無駄だよ! 戦艦の大砲の火力でもこのゴーレムは――」
 これから自分が試すことは、これまで誰かがやったこと、しかし誰も『考えて』はいないこと。
 自分たちの持つ知識の枠を外れた、非常識の方法。
「この前はあのスットコドッコイにしてやられたけど、今度ばかりは」
 何やら喚き続けているフーケを無視し、答えを口にする。

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:16:24 ID:OoCsjfF4
支援

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:16:36 ID:4VtTh7bD
マスかき止め!支援に入れ! センパーファイッ!

681 :零魔娘娘追宝録 9話3/8:2007/10/20(土) 23:16:46 ID:ZpHGVO0M
「答えは『水』」
 タバサは杖を構え、意識を集中させる。
「水に耐えられる岩は存在しない。そう、――オンミョウゴギョウの法則において」
「な、何を」
 タバサの気配に、ただならぬものを感じたフーケは呻く。

「セイラン……彼は私にとても興味深いことを教えてくれた。
この世界のありとあらゆるものを、二つの種別と五つの属性に分けて考える、私たちの扱う四大系統とは異なるルール。
それを応用すれば、あなたのゴーレムを壊すことは容易い。――こんな風に」
 杖を振り、タバサは自分の眼前に『水の球』を発生させる。
 タバサの頭より少し大きいくらい。大人が一抱えする程度の大きさでしかない。
 それは、見た目だけならば、水の魔法の初歩の初歩である『ただ水を出す』というだけの魔法に見えるだろう。

「そんな水溜りで何をしようってんだい? しかも、それを出しただけで息も絶え絶えの未熟なメイジに」
 タバサの足元はふらつき、目元が霞む。
 この魔法は、思ったよりもタバサの体に負担をかけている。
 それほどの力がこの『水』に蓄えられている。何故ならば、
「私が作り出した水の量はあなたのゴーレムの体積の約三倍」
「……え?」

 ゴーレム。軽く三十メイルはあるその巨体。体積にするならばそれこそ小山一つ分は優にある。
 それのさらに三倍ともなれば、ちょっとした池よりもさらに大量の水だ。
 水を発生させること自体は非常に初歩的であっても、量が桁違いである。さらに、
「それを風でここまで小さく圧縮した」
 風の魔法は上手く使えば、水中ででも自在に行動できる空気の膜を作り出すことができる。
 それは水中にあって水圧に抵抗する空気の流れを操る魔法であるが、今タバサが行っているこれはそれの真逆。
 風によって水を弾くのではなく、水を押さえつける。ここまでの小ささに。そして、

「もし、それを貴女に向けて解放すれば?」
 タバサの脳裏に様々な単語が浮かぶ。

 幼い時に遊んだ水鉄砲のおもちゃ。紙風船を針でつついてみたこと。雨どいの下に置かれた古い庭石のくぼみ。
 公園の噴水。限界までよく振ったシャンパンの蓋を開けたこと。

 同じようなことを考えたのか、フーケが手を挙げて悲鳴をあげる。
「ま、待ちなさい!」
 制止の声。だがタバサは聞き入れない。杖を小さく、フーケに向けて振る。

「待たない。――発射」

 水の球を押さえつける、空気の膜のごく一部のみをフーケのゴーレムに解放する。
 高まった圧力は一気に水を噴出させ。サッ、と小さな音を立てて水はゴーレムを直撃する。
 水の射線はゴーレムの表面を袈裟懸けになぞるようにして移動し、そして。
 一瞬遅れて、ゴーレムの体が真っ二つになり、バラバラに崩れ落ちる。
「きゃ、きゃあああああああああああ!?」
 フーケが悲鳴を上げ、自らのゴーレムの破片から逃げ惑う。
 崩壊が収まった時、そこには少しだけ水に濡れた岩の塊があるだけだった。


「す、すごい威力ね……なんて名前の魔法?」
 湿り気を含んだ土ぼこりに塗れ、キュルケは唖然として呟く。
 タバサは地面にへたり込む。それほどにあの魔法は消耗が大きかった。
「名前はまだない。彼、セイランにいろいろと教わって思いついた」
 以前、『魔封の札』を巡るフーケとの戦いの後。
 タバサは静嵐から彼の世界について、とりわけ仙人と仙界、そして仙術について聞いてみた。
 静嵐は宝貝ではあるが仙人ではない。宝貝の中には仙術の一部を使うことのできるものがいるが、静嵐にはその機能は無い。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:16:57 ID:EIX4POsN
支援

683 :零魔娘娘追宝録 9話4/8:2007/10/20(土) 23:17:54 ID:ZpHGVO0M
 しかし、ちょっとした仙術の基本的概念や根本となる事柄については知識として承知している。
 本来の宝貝の使用者は仙人であるからだ。仙人の道具たる宝貝が、仙術を理解していなければ話にならない。
 静嵐は請われるままタバサに仙術について、とりわけ陰陽五行について語った。
 その知識は、ここハルキゲニアの常識である四大系統の考え方にとらわれていたタバサに大きな示唆を与えた。
 五行相剋、五行相生、あるいはその真逆を応用しての攻撃。
 つまり、系統魔法と陰陽五行の融合。それこそがタバサの思いついたものであった。
 今使った魔法も、仕組みこそ系統魔法のそれを利用したものの、『土』に対して『水』で攻撃するという考え方は仙術のものであった。

「ふうん……ならそうね……」
 名前が無い、と聞いてキュルケは何かを思案し、そしてポンと手を打つ。
「針のように細い水の流れ、名づけて『アクア・ニードル』ってところかしら?」
 タバサはポツリと呟く。
「……そのままな名前」
「い、いいでしょ! わかりやすい名前のほうが!」
 友人の思わぬツッコミにキュルケは頬を染め、赤くなる。
 たしかに無駄に大仰な名前をつけても意味は無いが、しかし『アクア・ニードル』とはあまりにもストレートな名前である。

「……?」
 ふと気づけば、辺りからは自分達以外の気配は消えている。どうやら敵兵士――おそらく傭兵であろう――たちも、フーケも撤退したのだろう。
 フーケを取り逃してしまったことは痛手であるが、どの道今の自分の消耗具合では追撃は無理だ。
 そして、別のメイジに足止めをされているであろう彼。
「セイランは?」
 キュルケもまた辺りを見回す。
「崖の上だからわからないわ。でも、まだ戦っているみたい」
 その言葉を裏付けるように、崖の上から剣戟音が響いていた。

                  *

 仮面の男の一太刀をデルフリンガーで受け、打ち払う。
 男はそれ以上の剣閃を繰り出そうとはせず、再び大きく間合いを外す。
 静嵐の隙を窺うようにしてあたりを舞うように走り回る。
「速いな、武器の宝貝にも勝るとも劣らない」
 事実、ただでさえ身軽な風の魔法使いは、鬼神環を使うことでその素早さを大きく増し、そこいらの武器の宝貝よりはよほど速い攻撃をしてくる。
 左手のデルフリンガーが、自らを鼓舞するように言う。

『なぁに、相棒ほどじゃねえよ』
 その言葉に励まされ、静嵐は左手に力を込める。ガンダールヴの印がよりいっそう力を増す。
「まぁね。速さだったら、僕も少しは……自信があるよ!」
 静嵐もまた、男に追いつこうとするかのように走り回り、斬撃をしかける。
 他のことならいざ知らず、こと速さという面においては刀の宝貝は他者を大きく引き離す。
 そしてそれに加え、ガンダールヴの証があるのだ。生半可な動きでは静嵐に太刀打ちできはすまい。
 だが、男には静嵐にはないものがある。男はメイジ、つまり魔法が使えるということだ。

「――っ!」
 何事か、小声で囁くように呪文を呟き、男が杖を振るうと紫電が一筋静嵐に向かって伸びる。
 その速さは文字通りの電光石火で、静嵐も慌てて身を捻りかわすのがやっとだ。
 そしてその態勢を崩した静嵐に、男の一刀が浴びせられる。
 なんとかそれを受けたが、静嵐の反撃が出る前に男は再び間合いを外す。
 どうやら魔法でこちらの動きを封じ、その隙を突いて確実にこちらを仕留めるつもりの様だ。
 手堅く確実な方法。なんとも厄介な相手だった。

(あいつなら、こんな雷撃食らったりしないんだろうけど)
 自分と同じ、とある刀の宝貝。雷気を操るあの刀ならばこの程度の雷、避けるまでもない。
 しかし静嵐にはその能力はない。静嵐にできること言えば――
『ライトニング・クラウドだ。並の人間なら一発でお陀仏だぜ』
 思考はデルフリンガーの言葉で中断される。
「ってことは僕でも食らうと冗談では済まないかもね」

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:18:01 ID:zExSM+Ua
いい加減にしろ 支援

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:18:29 ID:xv+84Uzz
>>677
専門スレがあるのか。
名前知らないから探しようが無いぜ支援

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:18:29 ID:4VtTh7bD
支援

687 :零魔娘娘追宝録 9話5/8:2007/10/20(土) 23:18:59 ID:ZpHGVO0M
 人間よりもかなり頑丈にできているとは言え、人の形を取っている時の静嵐にさほどの防御力は無い。
 静嵐自慢の鞘が転じた外套も、雷撃が相手ではどれほどの効果があるかわからない。
 ならば、これ以上攻撃を受ける前にけりをつけてしまうに限る。
 そう判断し、相変わらず飛び回る男に間合いを詰めようと静嵐が踏み込んだ時、異変が起きる。
 グシャ、と何かが潰れる音がして、静嵐の視界がずれる。
(しまった!)

 静嵐が立っているのは崖の上、足場は当然岩場であった。その岩場が少し崩れたのだ。
 それは、崖の下で戦っているタバサたちの戦闘の影響であったが、静嵐はそれを知る由はない。
 崩壊はほんの少し、踏み込もうとした片足が少し取られただけ。
 だが、それは一瞬の隙も許さぬ仮面の男との戦いにおいては致命的な隙だ。
「もらったぞ!」
 体勢を崩す静嵐。無論、その隙を逃す男ではない。
 先ほどと同じように、男の杖の先端に光がともりジャッっと何かが弾けるような音がして紫電が静嵐に向かい伸びる。

「!」
 静嵐は反射的に左手のデルフリンガーで自分をかばうように掲げる。
 デルフリンガーには悪いと思ったが、今の自分の耐久力とこの剣の耐久力ならば比べるまでも無く自分のほうが弱い。
 しかしそれでも耐えれるかどうか。
 人の姿をとる宝貝は、己が破壊されそうなほどの損傷を受けると、己の元の姿に強制的に変化してしまう。
 それは、少しでも防御力の高い原型に戻って破壊を免れようとする宝貝の本能であるが、それは人間でいうところの気絶と同じだ。
 この状況下でもし意識を失い、己の原型である刀の姿を晒してしまえば、自分は手も足も出ない。
 半ば祈るような気持ちになりがら静嵐は己の左手に衝撃を感じた。だが、

「……あれ? 無事だ」
「何!?」
 静嵐は驚き、魔法を放った男もまた驚く。
 今の一撃はかなり危ないと思ったのに、何故自分はそれを耐えられたのだ?
 術の威力はデルフリンガーの言葉通りのものであることは間違いない。それは男の驚きが証明している。
 普通に食らえば並の人間ならば絶命、宝貝であっても損傷は免れえないほどの衝撃。
 だがしかし、自分はわずかな痺れを感じたのみで全くの無傷だ。

 これは一体どういうことだろう?
 疑問が静嵐の中で渦巻くが、しかし今は戦闘中。
 驚きから我に帰るのは、必殺の一撃を敵に耐えられた男よりも、それを耐えた静嵐のほうが先だった。
 神速の踏み込みにガンダールヴの力を乗せて敵を斬りつけようとする。
 だがそれは、意外なところから遮られる。
「セイランくん、危ない!」

 上空のグリフォンの上からワルドの放った魔法が、仮面の男を吹き飛ばす。
 吹き飛ばされた男は「くっ」と呻き、空中で器用に受身をとってそのまま姿を消す。多勢に無勢は不利と見て撤退したようだ。
「大丈夫かね、セイランくん」
「ええ……大丈夫です」
 男が退いたのを見届け、グリフォンを操ってワルドとルイズが静嵐のもとへ降りてくる。
 結果的に、敵への攻撃を邪魔する形となったワルドには余計なことをしてくれた、と思わなくもなかったが。
 心配そうにこちらを見ているルイズに気づき静嵐は微笑む。

「怪我は無いかい? ルイズ」
「馬鹿! それはこっちの台詞よ! あ、あんた大丈夫なの? ライトニング・クラウドを食らったみたいなのに」
 半ば涙目になりながらルイズは叫ぶ。静嵐を心配しているらしい。
 どうやら事の成り行きを上空から見ていたらしい。
 見ていたなら、最初から助けて欲しいと思うが、ワルドは自分の代わりにルイズを守っていてくれていたので文句も言えない。
 静嵐はおどけるように肩を竦めて言う。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:19:23 ID:OoCsjfF4
支援

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:19:34 ID:4VtTh7bD
支援に徹する!

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:19:50 ID:UuL05scO
支援

691 :零魔娘娘追宝録 9話6/8:2007/10/20(土) 23:20:11 ID:ZpHGVO0M
「僕も無事さ。……でも危なかったよ。あの魔法を食らった時は駄目かと思ったけど、自分でもびっくりだよ」
 あの時、あの攻撃を耐えられなければ自分は負けていただろう。
 そんな静嵐の言葉に、左手に握っていたままのデルフリンガーが反応する。
『相棒。そりゃあ俺の、俺の……何だっけ?』
「何って、何が?」
『いや……すまん。忘れちまった』
 そう言ったきり、デルフリンガーは黙り込んでしまった。

                  *

 さて、とワルドは切り出す。
 ラ・ロシェールへ向かうルイズたちを襲った者たちとの戦闘は終わり、一同は再び街道の上に集まった。
「思わぬ足止めを食ったが、ラ・ロシェールまではあと少しか」
 いいことを思いついた、とキュルケは言う。
「なら、タバサのシルフィードで行けばすぐね」
 たしかにタバサのシルフィードならば全員乗ることができるし、普通に馬で進むよりも遥かに速いペースで進むことができる。でも、

「あんたたち、ついてくる気なの?」
 呆れたようにルイズは言う。最初から旅に同行する予定であったギーシュはともかく、
 自分たちが何の目的でアルビオンへ向かうのかもわかっていないキュルケやタバサがついてくる理由は無い。
「だって面白そうじゃない? それに、素敵な殿方も一緒なんだし!」
 素敵な殿方。間違っても静嵐やギーシュではない。ワルドのことだ。
 一段落ついてすぐ、キュルケはワルドに色目を使っていたのだが、ワルドはルイズが居るからとそれを頑なに拒んだ。
 それを見て、『微熱』の琴線に何やら触れるものがあったらしい。

 ワルドは思案し、タバサに問う。
「ふむ。乗せてくれるのなら助かるが……かまわないのかね、タバサくん?」
 かまわない、とタバサはコクリとうなずく。
「よし。それなら今日の最後の便には間に合うかもしれないな」
「ええ!? 休むんじゃないんですか!」

 強行軍を続けようというワルドに、ギーシュは悲鳴を上げる。
 ワルドの操るグリフォンに乗って進み、戦闘には参加していないルイズですら少し疲れがあるのだ。
 一日中馬で走り回っていて、それに加えて先ほどのあの戦闘だ。疲れないというほうがおかしい。
 同じように戦っていた静嵐は疲れた顔一つ見せていない。それは彼が武器の宝貝であるからだろう。

「休んでいる暇はない。一刻も早くアルビオンに向かわねば。――とは言え、君やタバサくんの消耗も激しいな」
 そう言ってワルドはギーシュとタバサを見る。見た目にもボロボロなギーシュはともかく、タバサはいつも以上の無表情だ。
 魔法を使えばたしかに精神力を消費するが、それを差し引いてもあまり疲れているようにも見えない。
「平気」
 案の定。タバサはワルドの言葉を否定する。
 だが、それに対してさらに異議を挟むものがいた。

「ホントに? その割には足元がふらついているよ」
 普段はあまり使われることのない、無駄な観察力を発揮して静嵐は言った。
 言われてみなければわからない程度であるが、たしかによく見ればタバサの足元はおぼつかない様子である。
 いつも以上の無表情さも、疲れを隠す為のものかもしれない。
「……余計なことを言わないで」
 無理をしていたことを見抜かれたタバサは、無表情を崩して少しだけ不満そうに言う。どうやら静嵐の言葉は図星であった。

(私だって疲れているのに……)
 それに気づかない静嵐にほんの少し苛立ちの念が沸き、――すぐにルイズは自己嫌悪に陥る。
 自分はタバサに比べて何をしたというのだ? ただグリフォンの上で戦いを見物していただけではないか?
 そんな自分が疲れたのなんだのということはおこがましい。だが、それでも自分を気遣わない静嵐への不満はある。
 そしてまた、自己嫌悪を繰り返す。静嵐もまた命がけで強敵と戦っていたというのに、自分は誉め言葉の一つも言っていない。
(嫌な性格! 何もしていないくせに、自分のことしか考えていない!)
 そしてルイズは押し黙る。この場にいるのが少し辛い。自分がただの足手まといであるように思えるからだ。
 疲れた顔を見せるタバサを、気遣うようにキュルケは言う。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:20:24 ID:Rs7KbaZi
支援

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:21:00 ID:UuL05scO
支援

694 :零魔娘娘追宝録 9話7/8:2007/10/20(土) 23:21:24 ID:ZpHGVO0M
「タバサ、無理しちゃ駄目よ。あの魔法、見た目の割りに消耗が大きいんでしょう?」
「……」
 タバサは答えない。キュルケに嘘はつきたくないのか、それは肯定の沈黙であることは間違いない。
 フーケのゴーレムを単独で倒したあの魔法の消耗はそれほどに大きいのだ。
「よし。ではこうしよう。当初の予定通り、私とルイズ。そしてセイランくんの三人でアルビオンに向かう。
ギーシュくんとタバサくん、そして付き添いのキュルケくんはラ・ロシェールで休み、そのまま学院に帰りたまえ」
 ワルドの言葉に、キュルケは驚く。

「三人で行く気? 大丈夫なの?」
「このままアルビオンに行けば、我々は敵の中心に飛び込むことになる。そうなれば、人数は少ないほうがいい」
「それはまぁ、そうかもしれないけど……」
 アルビオンの何処の港に行けるかはわからないが、少なくともそこは王軍の勢力範囲内ではないことは確かだろう。
 当初の予定では隠密裏にアルビオンに上陸し、戦争に参加する傭兵たちに紛れながら皇太子に接触する手はずだった。
 だというのに、ぞろぞろと何人もの学生メイジをひきつれて歩き回るわけにはいかない。
 故に、ワルドの言葉は道理であった。だが、またしても異議を口にするものがいる。静嵐だ。

「……僕は反対かな」
「セイラン?」
 静嵐は武器の宝貝である。武器の宝貝には高度な状況判断能力がある……と、本人は言っている。
 彼の性格上、その判断に全幅の信頼を寄せる気にはなれなかったが、それでも間違ったことを口にすることはない。
 静嵐が何かを考えた上での反対だというのなら、その言葉には聞く価値がある。

「たしかに急いで行くべきかもしれないし、潜入には人数が少ないほうがいいよ。でもここまで敵にこちらの動きを察知されてる以上、
戦力を削って急ぐよりも、ここはギーシュたちの回復を待って戦力を整えるべきなんじゃないかな?」
 消極的ではあるが、確実な意見だ。あの逃げた仮面の男やフーケがアルビオンで待ち伏せている可能性はある。
 ワルドは持論を譲るつもりはないようで、静嵐に反論する。

「彼らが我々を襲ったのは、我々がラ・ロシェールに近づいたからではないかね? 
ラ・ロシェールには貴族派に味方する傭兵が多数集まっている。そこから情報が漏れたのであれば、
まだアルビオン本国の軍に情報は届いていないかもしれない。グズグズしていればそれこそ後手に回ることになるぞ」
「そりゃそうかもしれないけどさ。いざ乗り込んでみれば敵に囲まれてました、なんていうのは洒落にならないよ」
 あくまでも急ぐべきだというワルドの意見、急がずじっくりとことを進めるべきだという静嵐の意見。
 どちらにも相応の理屈があり、相応の欠点のある意見だ。
 そんな二人を面白がるように見渡し、キュルケは言う。

「平行線、ね。でもこのまま進むにしても、態勢を整えるにしても、ここで突っ立っていても埒は開かないわよ。お二人さん?」
 キュルケの言葉は正論である。どちらにしろラ・ロシェールに向かわねばならないのであるから、ここで論議を重ねる意味はない。
 ワルドもそう思ったのか、ルイズのほうを向いて苦々しく口を開く。
「……ルイズ、君が決めてくれ」
「え?」

 ルイズは自分の耳を疑う。魔法衛士隊の隊長であるワルド、武器の宝貝である静嵐。
 この二人ですら意見が割れるようなことを、どうして自分のような戦闘の素人が決められるだろうか。
「な、なんで私にそんなことを」
「王女殿下に依頼されたのは君だ。つまり、君がこの一団のリーダーだ。
君が判断を下すんだ。僕とセイラン君、どっちの意見を採用する?」
 その理屈で行けばたしかにそうではあるが、ずっと自分はワルドについていくだけのつもりだったのだ。
 今さらそんなことを言われても困るしかない。

「わ、私は」
 ルイズは助けを求めるように全員を見る。
 ギーシュは「どっちでもいいからさっさと決めてくれ」と疲れた顔でラ・ロシェールのほうを見ている。
 キュルケはあえて口は挟むまいといった表情で、ルイズの判断を待っている。こんな時に限って不干渉のつもりなのだ。
 タバサは無表情の中に疲れの色を見せている。本音を言うならば彼女とてしばらくは休みたいだろう。
 ワルドはこちらをじっと見据え、自分の意見が正しいのだということを目で訴える。
 そして静嵐は、笑みを浮かべているのみだ。
 ルイズは迷う。だが、

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:21:38 ID:BWdtPAY3
支援!

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:21:38 ID:4VtTh7bD
支援

697 :零魔娘娘追宝録 9話8/8:2007/10/20(土) 23:22:46 ID:ZpHGVO0M
 
           『――どうかルイズ、この手紙を、そしてあの手紙をよろしくお願いします』

 アンリエッタの悲痛な願いの声が、心の中に浮かび上がる。
 ならばいっそ、判断がつかないのであれば一刻も早く……

「――ワルドの意見に賛成する」
 ほっと息をつき、ワルドは笑いながら言う。
「と、いうことだ。異存はないね? セイラン君。君の意見ももっともだが、ここはやはり拙速を心がけるべきだ」
「ルイズがそういうなら仕方ないかな」
 静嵐はのん気に言う。自分が静嵐ではなくワルドの意見を採用したことについては気にした風も無い。
 いや、実際少しも気にしていないのだろう。静嵐はそういう男なのだ。気にしているとすればそれはむしろ――
「話はまとまった? それじゃ、とりあえずラ・ロシェールに向かいましょう」
 キュルケはそう言い、タバサに促す。タバサはコクリとうなずき、口笛を吹く。
 大きな羽音を響かせてシルフィードが舞い降りてくる。
 ギーシュたちは次々にシルフィードの背中に乗り移っていく。

 シルフィードの背中に手をかけたとき、ルイズの背後に控える静嵐に口を開く。
「セイラン、私……」
「何だい? ルイズ」
 自分は何を言おうというのだ? 貴方の意見を聞いてあげなくてごめんなさい、とでも言うのか。
 迷うルイズが何か言葉を続けようとした時。ルイズの手をワルドが掴む。上に引っ張り挙げてくれようというのだ。
「……」
 ワルドはこちらを無言で見つめている。ルイズの言葉を遮ろうとしているように。
 強引な力に引き寄せられ、ルイズは静嵐に背を向けたまま登る。
「……なんでもないわ」
 不思議そうな顔をする静嵐をそのままに、ルイズはシルフィードに跨った。
 ルイズの胸中で、言葉にならなかった一つの思いが渦巻く。

 自分を使い魔を裏切ってしまったのではないか? と。

                                  (続く)
-----------------------------------------
多大なる支援に感謝。そして流れ速すぎてびっくりしてる俺がいる。
というわけで前回の続き、第九話をお送りします。今回登場の宝貝は『鬼神環』。紛う事なき脇役宝貝ナンバーワンです。
宝貝に関して。毎回一個づつ、とは行かないんですが、ゼロ魔本編との分岐点にもなるのでちょくちょくと出して行きたいです。

ゴーレムの約三倍云々は適当な数字です。それで打ち抜けるかどうか、それとも明らかにやりすぎかどうかはわかりません。
はったり利かせただけの数字なんで「それはおかしい!」という空想科学読本な方はまぁ……勘弁してください。
あとま五行相剋だの相侮なんだのといろいろありますがここでは割愛します。興味がある人は調べてみよう。けっこう面白いよ!

てなところで今回はこれまで。ではまた。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:22:51 ID:zExSM+Ua
支援

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:23:59 ID:EIX4POsN
乙&GJ!

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:25:10 ID:4VtTh7bD
支援

701 :虚無の王:2007/10/20(土) 23:26:26 ID:BWdtPAY3
「零魔娘娘追宝録」さんGJですっ。

おっぱい談義が花咲いていた様ですが、今こそ投下すべし、との神からの命令電波を受けました。

予約が無ければ30分頃からいきたいとおもいます。

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:26:57 ID:4VtTh7bD
四大の方かーなるるー
GJっしたー!

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:27:22 ID:ZpHGVO0M
また今回も「てにをは」がおかしいなorz
いろいろありすぎて全部は直せないけど、最後の一文だけは修正したい。

> 自分を使い魔を裏切ってしまったのではないか? と。

> 自分は使い魔を裏切ってしまったのではないか? と。

しっかりせな、しっかりせな……。

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:27:36 ID:EIX4POsN
かまわんぞかまわんぞわっはっはっ!

支援したいが明日は朝早くから執筆したいから今夜はこれで寝よう。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:27:46 ID:8Y8l+VgQ
木剋土、木は根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせる。
土剋水、土は水を濁す。また、土は水を吸い取り、常に溢れようとする水を堤防や土塁等で塞き止める。


逆では?

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:27:57 ID:AbP055q/
>>701
よしゃこい

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:28:05 ID:4VtTh7bD
虚無の王、来られたし!
いあ!いあ!

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:28:11 ID:EPcXfLyT
乙です

そして軽く突っ込み
ゴーレムの3倍の体積をそこまで圧縮すると核融合する気が

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:28:28 ID:/7dKHou6
GJ!!

突っ込みを入れさせてもらうなら、五条思想には相侮という考え方があるから、
五行説的に水に耐えうる土は存在するぞ。

元ネタの方でありえないことになっているのならスマン。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:28:57 ID:QncdJWp4
支援だ、支援じゃ

711 :虚無の王 Trick10 1/9:2007/10/20(土) 23:30:10 ID:BWdtPAY3
 大岡越前と聞いた時、何を思い出すだろう。
 三方一両損と言うむきも居るかも知れない。
 だが、何と言っても、全国共通誰にでも通じるのは、真実の母だ。

 あいや、子供が痛がるを憐れみ、先に手を放す者こそ、真の母親――――

 キュルケの火トガゲと大モグラは、一分近くに渡って空を苦しめた。
 先に、口を放したのはモグラだった。
 空は残ったフレイムの頭をぽかり、と打擲。昏倒させる事で、漸く事無きを得た。

「なんやっちゅうねん。一体」

 競争相手が目を回して床に倒れると、モグラはまた、空を引っ張った。
 何か用だろうか――――モグラが?

「いや、この場合は、こいつの御主人様か」

 一体、誰だ?
 まあ、ええわ――――どうせ、宿無しの身。空は大モグラに着いて行く事にした。
 モグラは大きなお尻を振りながら、女子寮塔を出た。どうやら、女生徒の使い魔では無いらしい。つまらない話だ。
 頭上には二つの月が浮いている。
 夜空を埋め尽くす星々から、冷たい光がゆっくりと降りて来る。
 トリステインの夜は星だけで十分に明るい。東雲市を滅多に離れる事が無い空にとっては、驚嘆すべき光景だ。
 この国は空が高い。
 風が澄んでいる。
 “塔”の事さえ無ければ、迷わずに永住したかも知れない。
 月の下に、佇む影が有る。

「御足労願う形になりまして、申し訳ない。ミスタ」

 金髪の少年、ギーシュ・ド・グラモンは優雅に一礼した。

「僕が深夜の女子寮に立ち入る事が出来たら良かったのだが――――」

 そう。本当に誰にも咎められる事無く、自由自在気儘に女子寮を出入りする事が出来たら!――――貴族の少年ははらはらと涙を流す。

「おっと、いけない。グラモン家家訓その47!グラモン家の男子たるもの、涙を衆目に晒して許されるのは、親の死に目と、財布を落とした時だけである!」
「……なんや、よう判へんけど、貴族ちゅーのも苦労しとるんやなあ」
「世の中には、二種類の貴族が居るのだよ、ミスタ。お金と仲良しな貴族と、お金に縁の無い貴族だ。そして名誉有る称号は、大抵、貧乏と道連れなのだ」
「なるほど。ボーズの家が、飛び切りの後者やってのは、よく判った」
「我がグラモン家は武勇の誉れ高き家系。父グラモン伯爵は畏くも元帥に叙せられている。一度、戦となれば、家名に恥じぬ陣容を以て馳せ参じなければならない」
「元帥閣下が指揮すんのは、女王陛下の軍隊と違うんか?」
「戦は武門の誉れ。一世一代の晴れ舞台にして、先祖伝来の朝恩に報いる好機。何より国家危急存亡の時、どうして一門の貴族が傍観していられようか。勤倹尚武こそ、我がグラモン家のモットー!
その為、領民はそこそこ豊かだが、我が家は貧乏なのだよ。借金も結構有るし。ああ、そろそろ領民達の家に、屋根を葺いてやらねばならないのだったかな。父はいけすの柳の木を売って予算にすると言っていたが……」
「家くらい、自分達で管理させる訳にはいかんのか?」
「とんでもない。暴動になる」

 ギーシュはすぐ側までやって来た大モグラを抱き締め、頭を撫でてやった。よしよし、僕の可愛いヴェルダンテ。よく、務めを果たしてくれたね――――

「なあ、ボーズ。そのモグラと感覚の共有たら言うんが出来るんやろ」
「ああ、紹介が未だだったね。お察しの通り。これは僕の使い魔ヴェルダンテだ」
「ワイに股裂き食わせたんもわざとかい」
「いやいや。誤解しないで頂きたい」

 ギーシュは説明する。感覚の共有は一方通行であり、使い魔は主人の感覚を取得出来ない。
 また、遠隔で命令を与えられる訳でも無い、と。

「貴方とて、ミス・ヴァリエールの使い魔なのだろう」
「ああ。ワイらはそれ、出来へんねん」


712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:30:27 ID:UuL05scO
>>705
相侮と言っているから
水侮土
水が強すぎると、土の克制を受け付けず、逆に水が土を侮る
だと思う。
でも、もっとも最も適切な力と表現するのはどうかと思う。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:32:05 ID:4VtTh7bD
ヴェルダンデ可愛いよヴェルダンデ 支援

714 :虚無の王 Trick10 2/9:2007/10/20(土) 23:32:08 ID:BWdtPAY3
「む……まあ、人間の使い魔だし、例外的な事も多いのだろう。ともあれ、あれは不幸な事故だ。だが、ヴェルダンテは優しいからね。すぐに放しただろう」
「ま、せやからこっち来たんやけどな」

 まあ、そんな事はどうでも良い。
 こんな時間に、どうして自分を呼びつけたのか。
 改めて問い質すと、今までもそれなりに真面目なつもりでいたらしいギーシュは、更に真剣な顔になった。

「実はミスタ。不躾で申し訳ないが、貴方に決闘を申し込みたい」

 薔薇の杖を抜くと、ギーシュは言い放った。

「なんや。この前の事に、なんぞ不服でも有ったんかい?」
「誤解しないで頂きたい。僕は貴方に何一つ含む所は無い。以前の決闘にしてもそうだ。杖は貴族の誇り。そして、貴方から奪り戻した事で、この杖は一層輝きを増した様に思えてならない。誰が何と言おうと、僕はあの決闘に誇りを持っているのだからね」
「せやったら、なんで決闘や?」
「あの決闘で、僕は誇りを得たが、名誉を失ってしまった」
「ええやん。誰が何と言おうと構わへんのやろ」
「いやいや、ミスタ。名誉を求めない者は、孤高の人でも、高潔の士でも無い。単なる、無謀な下司だ」

 ギーシュは勿体付けた仕草で、薔薇の香を楽しんだ。
 杖は造花だ。きっと、彼にしか判らない香がするのだろう。

「時にミスタ。人生で最も大切な物とは何だろう?」
「なんや、いきなり」
「僕はこう考える。最初に女の子だ。次に女の子だ。更に女の子だ。最後に女の子だ――――そして、皆、とても可愛い。これぞ人生の真実!いや、世界の真理だとは思わないか!」
「あー、まあ、そんな風に考えた時期が、ワイにも有ったけどな。で、それがなんやっちゅうねん」
「ああ!僕は愚かだった。名誉を重んぜよ!命惜しむな、名を惜しめ!そんな、父の言葉を、表面的にしか捉えていなかったのだ。今ほど、痛切にこの言葉の重みを噛み締めている時は無い!」
「……あのな、ボーズ。ワイ、今閑やけど、手短に頼めへんか?」
「ミスタ!ああ、ミスタ!貴方との決闘以来だ!この僕が!“青銅”のギーシュが!トリステイン魔法学院の薔薇たる僕がだ!全く、女の子にモテなくなってしまったのだ!」

 ギーシュは絶望のあまりに、頭を掻きむしった。

「……――――それで、ワイに勝って汚名を雪げば、小娘どもが寄って来る、て考えた訳か」

 ギーシュは真剣な顔で頷いた。
 どうやら、この男、本物らしい。この瞬間、空は思い切り吹き出していた。繰り返し、繰り返し、車椅子の肘掛けを叩く。

「はははっ!ええわっ!やっぱ、ええ兄ちゃんやっ!それでこそ男やっ!」
「では、受けて頂けるのか」
「ああ、ああ、なんぼでも相手したるっ――――せやけど、今回はワイが決闘を受けた訳やから、勝負の方法はこっちに決めさせて貰うで。ええやろ?」
「異論は無い」
「良し、決まりやっ。……所で、さっきの命惜しむな――――はやっぱり家訓?」
「グラモン家のモットーであり、家訓その2だ」
「その1は?」
「グラモン家家訓その1!朝食の席で瓦版を読むべからず!」

 貴族とは本当に大変だ。空はトリステイン貴族として生まれなかった事を、神に感謝した。

「さて、勝負の方法やけど――――」

 不意に、異臭が鼻を衝いた。
 ギーシュも気付いたのか、顔を顰めている。
 嗅ぎ慣れた臭いだった。僚友スピットファイアと共に戦った時、よく嗅いだ臭いだ。
 脂の焦げる臭い。
 “炎の王”は“時”を止め、身動きの叶わない相手を焼き尽くす。
 ――――女子寮塔から、炎が走った。


   * * *


715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:33:33 ID:4VtTh7bD
支援の道 サポートロード!

716 :虚無の王 Trick10 3/9:2007/10/20(土) 23:34:19 ID:BWdtPAY3
 炎が走った。
 文字通りに走った。
 全身を火に包まれた男が、声にならない悲鳴と共に、どこへともなく駆けて行く。

「阿呆っ!」

 空は走る。
 ルーンが光り、補助モーターが唸る。
 時速100q/hを突破するまで僅か一瞬。パニックのままに走る男の襟首を引っ掴む。
 人一人を振り回しながら、急速にターン。
 壁を蹴り、跳躍し、向かう先はヴェストリ広場の片隅。五右衛門風呂代わりに使っている大釜だ。
 冷め切った残り湯に、男を頭から放り込む。
 じゅっ、と湯気が上がった。引っ張り出して地面に転がした時、男は失神していた。

「なんやっちゅうねん、一体――――?」

 軽く火傷した手をぬるま湯に浸して、空はぼやいた。
 見た所、学院の生徒だ。何が有った?
 振り向いた時、更にまた一つの火の玉が、広場を駆けて行くのが目に止まる。

「ボーズ!こっちや!」

 空は叫んだ。
 衣服に火が着き、パニックで走っている相手だ。水場を目指す判断力さえ働いていない。
 ワルキューレが三体がかりで、暴れる男を運んで来る。
 ギーシュの姿は未だ見えない。空は引ったくって、水に放り込む。
 続いて三つの炎。
 空は鎮火した二人からマントを剥ぎ取る。ギーシュが姿を見せたのは、その時だ。

「釜持って来い!釜!」

 空は再び全力疾走。
 走る三人を背後から殴り倒すと、ずぶ濡れのマントを被せて鎮火。濛々と湯気が上がる。
 二人の火は殆ど消えたが、完全では無い。一人は景気よく燃えている。
 ワルキューレが四体かかって釜を運んで来る。
 消火――――
 取り敢えず、一段落付いたらしい。次なる炎が現れる気配は無い。

「ガイシャは全員、ここの生徒か」

 一体、何が起きているのだろう。
 現代日本なら痛ましい、猟奇的な事件だが、幸いここは魔法の国トリステイン。水の魔法も有るし、普通なら致命傷と思しき全身火傷も、傷一つ残さずに治るだろう。
 だが、それはあくまで存命中に処置を施せば、の話だ。
 ギーシュが戻って来た。背後には四体のワルキューレ。二体一組で、患者を運んでいる。

「ボーズ、後六体や」
「残念だが、僕が一度に作れるワルキューレは七体までだ」
「せやったら、医務室まで二往復やな。早よ、運んでやり」

 と、女子寮塔の方角に、小さな光が灯った。
 一対の火だ。
 更にもう一対。
 またもう一対――――二人に向かって、真っ直ぐに伸びて来る。
 炎の道を、一つの影が近付いて来る。
 燃える赤毛に褐色の肌。悩ましい肢体を薄いベビードールで包んでいる。


717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:35:58 ID:4VtTh7bD
支援ー

718 :虚無の王 Trick10 4/9:2007/10/20(土) 23:36:07 ID:BWdtPAY3
「こんな所に居らしたのね」

 微熱のキュルケは空の手に、そっと掌を重ねると、息が届く距離まで顔を近付けた。

「貴方は、私をはしたない女と思うでしょうね」
「と、言うよりも、君は酷い女だ」

 横合いから、ギーシュが口を挟んだ。

「お黙りっ!……て、あら、ギーシュじゃない。この前の決闘、なかなか素敵だったわよ」
「おっと、それ以上、僕に近付かないでくれ」

 皮肉の調子も無いキュルケから、ギーシュは一歩退いた。どうやらこの少年、女性にも苦手なタイプは居るらしい。

「あー、確かキュルケ言うたな。こいつは?」

 空はワルキューレが抱える重傷患者を指差した。
 ギーシュの態度と、キュルケの属性を考えれば、さすがに犯人は判る。

「ああ、ペリッソン……彼は、その、ただの友達よ」
「この国では、友達をミディアム・レアにするんか。恐ろしい話や」
「ミスタ。誤解されている様だが、彼女はトリステイン貴族では無い。神無き国ゲルマニアからの留学生だ」
「伝統に拘って、国力をズルズル後退させている国の貴族には言われたくないわね」
「よう判らんけど、深夜の来客を火にくべない、くらいの伝統は守った方がええんと違うか?」

 伝統と言うより、これは常識だろう。

「で、こいつは?」
「スティックス。友人と言うより、ただの知り合いね」
「なるほど、ミディアムやな。こいつらは?」
「マニカンにエイジャックスとギムリ。知り合いでも何でも無いわ」

 なら、何故名前が判る。哀れな三人組はこんがりウェルダンに焼き上がっている。

「ま、人手が増えたんは有り難いわ。ボーズ、人形もう一体な。それで一度に運べるやろ」
「それでも、一組足りないのでは?」
「人形七体、ワイ、ボーズにこの嬢ちゃんでいけるやろ」
「僕は杖を手にしていなければならない。貴方にしても、車椅子を操作しながらでは難しいのでは?」

 と、キュルケが杖を振った。一人の体が、宙に浮かび上がる。

「優しいのね、ミスタ」
「いや、放っとかんやろ、フツー」

 空は身を乗り出したが、特にやる事は無かった。
 ギーシュが杖を一振り。それで五人分が揃ったからだ。

「お、凄いな」
「レビテーションを使いながら、ワルキューレを造るのは難しいけど、この順序なら何とかなる」

 先に足を進めたキュルケを追いかける様にして、一人と六体は医務室を目指す。
 空はその場で、ギーシュが戻るのを待つ事にした。


   * * *


719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:37:44 ID:ZpHGVO0M
支援させていただく。

720 :虚無の王 Trick10 5/9:2007/10/20(土) 23:38:08 ID:BWdtPAY3
 ギーシュが四人の重傷者を医務室に担ぎ込むには、少しばかり時間が必要だった。
 当直のメイジは時ならぬ急患に大わらわ。慌てて同僚を叩き起こしに行く。
 相手が女の子なら、付きっきりで看病もしただろう。
 だが、土のメイジであるギーシュにはこれ以上、出来る事は無く、寒空の下に人を待たせていた。

 あのゲルマニア女め――――

 一人を運んだだけで、さっさと姿を消した薄情者を、ギーシュは内心で罵った。
 彼女がもう一人運んでくれていれば、自分もワルキューレのコントロールに専念出来て、もっと早く済んだのだ。
 当事者として無責任が過ぎる。

「全く!おっぱい貴族の癖して!おおお、おっぱい村のおっぱいさんの癖して!」

 言っている内に、ギーシュは自分が何に対して腹を立てているのか判らなくなった。脳裏に浮かぶのは、扇情的な下着一つを身につけたキュルケの姿だ。
 けしからん!
 全く、けしからん!
 トリステイン貴族として、ゲルマニア人が大きな乳でのさばっているのを、黙って見過ごして良いものだろうか。

「否!断固として否でありますっ!」

 だが、何故だろう。
 魅力的な美少女であるにもかかわらず、どうしてもキュルケには二の足を踏んでしまう。
 ギーシュも武名高きグラモン家の男、おっぱいは決して怖くない。
 自分が好みとする可憐さとは対極にある、アクティヴさが原因だろうか。
 そう、女の子はやはり可愛らしいのが一番だ。
 愛国者たるギーシュは、たとえボリュームにおいて劣ると雖も、清楚可憐なるトリステイン女性こそを魅力的だと考えた。
 勿論、一握りの変態を除いて、巨乳が嫌いな男など居る筈も無いが。
 ギーシュは足を速めた。
 後に六体のワルキューレが続く。これから決闘と言うのに、土に戻してしまう訳にはいかない。
 何しろ、自分が造れる戦乙女は、一度に七体まででは無く、一日に七体までなのだから。

「わかってる。いけない事よ。でも、貴方はきっと許してくださると思うわ」
「判っとる。何も言わんと、ワイに任せておけばええ」
「恋してるのよ。私、貴方に。恋は全く突然ね」

 ギーシュは肩を落とした。
 そこでは、キュルケが空の首に腕を回して、口説きにかかっていた。
 空もまんざらでも無い様子で、やにさがった顔だ。

「お、ボーズ来たな!……悪い、先約や」

 空はキュルケに目配せを送ると、ギーシュに向き直る。
 どうやら、決闘の事は憶えていたらしい。

「先約?何かしら。男同士で」
「決闘だっ!」

 空に代わって、ギーシュは叫んだ。そうして、自身を奮い立たせた。
 さもなくば、戦う前に心が折れてしまいそうだ。

「決闘?こんな夜に」
「決闘は元来、見せ物では無い。ミス・ヴァリエールを立会人に、と考えていたが、君でも構うまい。さあ、ミスタ!勝負の方法を!」
「懲りないわね。結果は見えてる気がするけど」
「ま、勝負は水物や言うで。ワイは元“ストームライダー”。勝負もその流儀で行こか?」
 パーツ・ウォウFクラス「ダッシュ」――――
「ルールは至って簡単。こっから外壁まで真っ直ぐ行って右に折れる。後は、壁と一番外側の建物の間抜けながら、次に見える最初の塔まで敷地を四半周。先に塔の壁にタッチするか、相手を移動不能にするか、コースから叩き出したら勝ちや」
「……要は何でもアリの駆けっこか?」
「ボーズはこっちのルールは始めてやし、ワイも現役やない。一番初歩的なんで行くのが妥当やろ。別に魔法使こてもいいし、その人形でのタッチも認めるで」


721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:38:45 ID:4VtTh7bD
支援、ギーシュwww

722 :虚無の王 Trick10 6/9:2007/10/20(土) 23:39:34 ID:BWdtPAY3
 ギーシュは唸った。この勝負方法は予想外だ。
 空の車椅子はさながら風竜。スピードを競っては、勝ち目が無い。

「後、ボーズはさっき、散々魔法使うてるしな。ハンデや」

 空はキュルケの腰を抱き寄せると、そのまま抱え上げた。

「私は重し?」

 空の耳元で、キュルケは拗ねた声を出して見せる。骨までとろける様な、甘い声。

「特等席やで。面白い物見せたる。しっかり掴まっとき」

 ギーシュは腹を立てた。
 ハンデに重しを人一人。おまけに女とイチャつきながら、だ。
 これは馬鹿にしている。
 到底、決闘のなんたるかを説いた男の取る態度では無い。

「いいだろう。開始の合図は?」
「この帽子が、地面に付いたら」

 ほな、いくで――――空は帽子を放った。
 弧を描く野球帽を、ギーシュは目を皿にして見つめた。
 作戦は決まっている。
 開始の瞬間。狙うは車椅子の駆動輪。槍を突き込んで、その動きを止める。
 帽子が落ちた。
 ギーシュは振り向く。ワルキューレに指令――――そこにはただ土煙。
 空の姿が無い。反射的に前を見る。
 その時、車椅子が女子寮塔の脇を駆け抜けた。
 一瞬だ。距離にして40メイル。
 キュルケは目を瞠る。
 歓声を上げる。
 外壁が迫る。
 車椅子が跳ぶ。
 外壁を捉える。壁走り〈ウォール・ライド〉。
 壁の孤に沿って、吸い付く様に駆け抜ける。

 速い、速い、速過ぎる。
 樹木が、小屋が、石像が、頭上を後へ飛んで行く。
 眼前に建物。
 衛士の詰め所だ。
 外壁に密着している。
 心臓が脈打った時、浮遊感――――

 駆動輪が、三角屋根を蹴った。
 二つの月が、星が見えた。
 風が猛烈な勢いで顔にぶつかった。
 キュルケは声を上げた。
 歓声か、悲鳴か、自分でも判らなかった。
 自分は今、飛んでいる。
 そう、空の車椅子は確かに飛んでいる。
 正面から叩き付ける風に乗り、50メイルを滑空する。

 着地。
 急制動――――車体を思い切り傾け、片輪で地面を削る。

「ゴールっ」

 停止と同時に、空が塔の外壁を叩いた。


723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:40:08 ID:4VtTh7bD
支援

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:40:16 ID:uPFBWqjB
sien

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:40:21 ID:UuL05scO
支援

726 :虚無の王 Trick10 7/9:2007/10/20(土) 23:40:57 ID:BWdtPAY3
 キュルケは息を奮わせていた。
 初めて、タバサのシルフィードに乗った時の事を思い出す。
 それまで、自分はフライを、飛行の魔法と考えていた。
 違った。フライはあくまで、“空を歩く”魔法でしか無い。そう思わせる程、風竜の飛翔は速く、力強かった。
 今、胸を激しく揺さぶる興奮は、その時以上。キュルケは衝動的に空の唇を奪おうとして、額を抑えられた。

「待ちや。勝負中」

 ギーシュが追いついて来たのは、二分後だった。

「参った。また、僕の負けだ」
「ボーズの系統が“火”か“風”やったら、こうはイカンかった。後から撃たれとる」
「確かに……」

 息を切らしながら、ギーシュは答えた。
 飛び道具に乏しい。こと、戦う上で、“土”のメイジ最大の弱点だ。

「再戦はいつでも受ける。なんか、アイデア練っとき」
「ミスタ……ひょっとして――――?」

 ここで、ギーシュは言葉を飲み込んだ。
 感極まったキュルケが、空の唇に自身のそれを押しつけたからでは無い。
 不意の出来事だった。
 すぐ隣をルイズが通り過ぎた。
 途中で拾ったのだろう。空の帽子を被っている。
 何故、こんな時間、こんな所に?――――それはどうでも良い。
 その顔にはどんな表情も窺えず、その瞳はいかなる人間的な感情も宿していなかった。

「ヴァリエール。取り込み――――」

 最後まで言う代わりに、キュルケは飛び出す。
 ルイズの手にする杖が、ゆっくりと上がった。


   * * *


 夜の魔法学院に爆音が響く事は無かった。
 キュルケと数秒睨み合ったルイズは、無言で空を連れ去った。
 尤も、それで問題が解決した訳では無い。
 空を寮の自室に入れると、ルイズは後手に鍵を掛けた。無言で机の引き出しから鞭を取り出す。

「……あのな、ワイ、そう言うプレイは、もう卒業したんやけど……」

 振り向いた時、ルイズの表情は一変していた。

「まるでサカリのついた野良犬じゃないの〜――――っ!」

 声が震えている。
 ルイズは威嚇する様に床を叩いた。

「もも、物音がすると思って、見てみれば、なな、なんて事かしらっ!こ、この犬!野良犬!ののの、野良犬なら犬らしく扱わなくちゃね。いいい、今まで甘かったわ」
「ルイズ、落ち着け。目がイッとるっ。それに、その鞭は――――」
「乗馬用の鞭よっ。の、野良犬には上等ねっ!」
「は、話せば分かる!」
「問答無用っ!」

 鞭がしなり、空気が弾けた。
 幾ら、自分が馬並みだからと言って、馬並みに扱われては堪らない。


727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:42:01 ID:4VtTh7bD
支援

728 :虚無の王 Trick10 8/9:2007/10/20(土) 23:42:09 ID:BWdtPAY3
 空は逃げ出す。ルイズが追う。
 狭い室内での逃走劇が始まった。まるで「キューヴ」だ。
 だが、比較的調度品が少ないとは言え、さすがに壁走り〈ウォール・ライド〉は出来ない。部屋が荒れる。
 空は忽ち追い詰められる。

「ま、待て。待ちや、ルイズ。な」
「なによ!あんな女のどこがいいのよっ!」

 ルイズは乗馬用の鞭を折れんばかりに撓らせる。

「はー、ルイズはヤキモチの妬き方、可愛いんはいいんやけどな。初めて会った時も言うたけど――――っ!……おっ、お、!……」

 空は最後まで言い切る事が出来なかった。16の少女が息子に虐待を加えたからだ。これは一種の社会問題と言える。
 空は呻いた。呻いて、車椅子から転げ落ち、這い蹲った。
 背中に衝撃が走る。ルイズが上に座り込んだのた。

「……べ、別にあんたが節操無しなのは、勝手にすればいいんだわ。でも、キュルケは駄目」
「なして……?」
「キュルケはトリステイン人じゃないの。隣国ゲルマニアの貴族よ」
「それは聞いとる」
「私はゲルマニア人が大嫌いなのっ」
「それは初耳やわ」

 ルイズは言う。
 ヴァリエール家とキュルケの実家ツェルプトー家は領地の境を接している。不倶戴天の敵なのだ。

「おまけに、ツェルプトーは色ボケの家系よ!キュルケのひいひいひいおじいさんのツェルプトーは、私のひいひいひいおじいさんの恋人を奪ったのよ!二百年前に!」
「……お前、記憶力ええな」
「あのツェルプトーは散々、ヴァリエールの名を辱めたわ!ひいひいおじいさんは、キュルケのひいひいおじいさんに婚約者を奪われたしっ、ひいおじいさんは奥さんを取られてるのよっ!」
「なんや、お前ん家負けっぱなしやん。ひいばあさんかて、浮気――――」
「なな、なんですって――――!」

 ルイズは空の顎に手をかける。キャメルクラッチ。空の背骨が悲鳴を上げる。

「あだっ!……やめっ!……」
「それだけじゃないわっ!戦争の度に殺し合ってるのよ!お互い、殺し殺された一族は数え切れないのよっ!」
「ゆ、優勝劣敗は、せ、戦場の――――っ」

 空は繰り返し床を叩いた。解放されるまでに数秒かかった。
 それも、ルイズがギブアップを受け容れたからでは無く、単に腕が疲れたからだった。

「と、とにかくっ!キュルケは駄目よ!キュルケだけは ぜっ たい に駄目!禁止!判った!?」
「あーい……」

 馬乗りで暴れるルイズに、空は素直に答えた。

「所でな。忠実なツカイマからお優しい御主人様に頼みがあんねんけど……」
「なによ」
「明日、休みやろ」
「それがどうしたの?」
「街に出たい」


   * * *


729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:42:20 ID:8Y8l+VgQ
犬養支援

730 :虚無の王 Trick10 9/9:2007/10/20(土) 23:43:45 ID:BWdtPAY3
 翌朝――――
 ギーシュは悩んでいた。
 どうすれば、空に勝てる?
 こちらから挑む限りで、勝負方法は昨夜の「ダッシュ」とやらになる。
 フライを使った所で、スピードでは勝負にならない。かと言って、自分には飛び道具が無い。
 気付くと、眼前に干し物が並んでいた。普段は近付かない場所だ。
 そこでは、メイドがクルクルと軽快に回りながら、仕事を進めていた。
 確か、シエスタと言う名前だ。
 メイドの動きに併せて、スカートがヒラヒラと舞い、白い脚がチラチラと覗く。
 ギーシュは釘付けになった。
 あっ、惜しい――――もう少し勢い良く回ってはくれないだろうか。
 そんな事を考えた時、或る事に気付いて、はっとなる。

「君!」

 ギーシュはシエスタに近付くと、声をかけた。

「はい。なんでしょう?」

 丁寧に答えながらも、シエスタは緊張した面持ちになった。
 一度、絡まれている若い貴族だ。不意に声をかけられれば身構えもする。

「この前は済まない。僕の態度は紳士に相応しい物では無かった――――所で、お願いが有るのだが」
「なんでしょう?」
「足を見せて欲しい」
「はい?」

 シエスタは声をあげた。
 これは、その、あれだろうか。
 貴族のお坊ちゃんの、気紛れな摘み食いだろうか。
 反応に迷っている間にも、ギーシュはずんずん近付いて来る。そして、事も有ろうに、自分の足下に屈み込んだではないか。
 シエスタは思わず後ずさった。足が縺れ、尻餅をついた。貴族の少年は、好都合とばかりに、脹ら脛を掴む。
 シエスタは息を飲む。蜘蛛の巣にはまった蝶の気分だ。
 奪われてしまうの?私、このまま奪われてしまうの!?
 思わず顔を覆う。
 だが、そこからはいつまで経っても伸展しなかった。
 そっと、指の間から窺った時、ギーシュは真剣な顔で、“飛翔の靴”の車輪を弄っていた。

「あ、あの……?」
「はは……ふわははははは……っ!」

 困惑するメイドの声など、聞こえないかの様に、ギーシュは不敵な笑みを浮かべる。

「これなら、勝てる――――っ!」


 ――――To be continued


731 :虚無の王:2007/10/20(土) 23:44:22 ID:BWdtPAY3
今回は以上です。

御支援アリガトウございましたー

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:45:13 ID:4VtTh7bD
GJっしたー
なんつーか、今まで馬鹿にしていた事を見直して工夫する姿はええ喃

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:45:52 ID:AbP055q/
GJ!

ギーシュが向こう側に足を踏み込んだな。

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:48:05 ID:8Y8l+VgQ
そういやこのギーシュ、微妙にシエスタフラグ立ててんだよなあw

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:48:26 ID:Qz3PNiQX
ギーシュwww
いきなり「足を見せて欲しい」てwww
言いたい事はわかるが普通違う意味に聞こえるぞwww
GJ!

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/20(土) 23:55:48 ID:GDQtVkrK
>>663
遅レスだが、専用スレはこちら。

ルイズが聖杯戦争に殴りこむスレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187755129/l50


737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:17:21 ID:CT4Us9bh
>>681
>「それを風でここまで小さく圧縮した」

さすがに無い無い、厨設定すぎですよ。
水の体積が小さくなる前に圧力かけた空気が液化するって。

だいたい、こんなことができるなら直接フーケを圧縮しちゃえばいいじゃない。

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:18:43 ID:2IP8zhbF
はいはい毒吐き毒吐き

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:21:33 ID:8BCaQsOB
>>738
いや、これは設定・考察スレ向きの話題

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:22:39 ID:T9wZyFua
最近来た奴か

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:28:16 ID:odOiQAD2
>>738

ローカルルール読んでプリーズ。

>>議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

ということで、続きは避難所でやるといいよ。


742 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/10/21(日) 00:31:19 ID:+6lV/EQe
癇癪を起こして車椅子に乗った平民の息子を鞭打ち→キャメルクラッチ
このルイズはほんまもんの鬼や・・・。

だが、GJでござる。

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:32:15 ID:IgrDqTNi
>>660
いや、SDKは肉体は回復力が物凄いだけだからその辺りの攻撃食らったら多分肉体の損傷は起こる
あいつは魂だけが不死になってるから命削る攻撃撃ちまくっても死なないって設定だったはず

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:33:22 ID:6Yn/E0Eq
DQから召喚ってなんかあったっけ?

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:34:58 ID:CT4Us9bh
>>738
わかりやすく言うとさ、タバサが力の使い方を知らない馬鹿に書かれて気に入らないってこと。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:35:49 ID:RYvsS66+
圧縮して液化するのは水蒸気では?
酸素や水素を圧縮しても、そう簡単に液化しないんじゃね?

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:36:49 ID:0EM+QaZh
何だ、タバサスキーか
それはそうとGJ

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:42:26 ID:gEl8HMEq
魔力で操っている空気を普通の空気と同じ物だと思っている時点でアレだな
そのうちフーケのゴーレムも人型を保ってられないとかいいだすぞ

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:46:33 ID:miWudU6e
魔法物理学と現実の科学を一緒にしないこった

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:49:18 ID:NAZjm+Lz
メルヘンやファンタジーなんだから

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:50:06 ID:Dz+MIx5h
よくわかりませんが争いの火種になったタバサはボクがお持ち帰りしておきますね

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:50:13 ID:odOiQAD2
>>743

アーカイブ本あるんだが、ザッと見た。それによれば不死ではあるが不老ではない
という呪いとか。心臓ブッスリとか、首落とされたとかでも再生するがDIO並に
瞬間再生はしない模様。

神代で血が濃い人間に発現する呪いに感染した為、SDKにも同じ呪いが掛かったという
事になるとか。神の炎で焼かれるとかでない限りは発狂しても生きてそうではある。

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:52:21 ID:qyrGKGpB
つまりアレだ、現実物理学に従えば水や空気の姿を保てなくなるところを
魔力で無理やりその姿を保たせているから余計な魔力を消費した、と考えればいいんじゃね?
あの世界ってそんなに現実の科学が発達してないからどの程度が最適な量と圧力か、
ってのがわかってないのかも試練氏

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:52:53 ID:4/ZP3Nut
>>751
ふむ、君はタバサを選んだか。
ならオレはシェスタを頂いて帰るとしよう。

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:54:32 ID:kqTfnk8+
>>754
では君がのんきに昼寝をしてる間に本物のシエスタをその場で頂きますね。

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:55:41 ID:wkoYHypa
アンリエッタのバージンは貰った

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:57:54 ID:0EM+QaZh
露骨過ぎるんだよてめえ
大丈夫、魔法だから

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 00:58:15 ID:AJnN0Tgr
テファをさらって三千里

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:00:31 ID:CT4Us9bh
>>748
その「魔力で操っている空気」でフーケを直接攻撃しないタバサは頭が悪いですね。

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:00:55 ID:SNgPjt8u
素直に相克で倒すならCCさくらみたいに木を使うとこだよな。
木の系統は無いが。
水侮土の場合はフーケより圧倒的に強い力で押し切ったイメージがあるのでちょっと不自然かね。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:03:21 ID:13gj0a4m
>>759
「銃使うくらいなら、銃弾の火薬使って相手攻撃すればいいのに」
って言ってるように見えるのは俺だけだろうか

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:04:18 ID:XsirZkNm
>>668
亀じゃが、能力はともかく習性的に相性良くないと思う。俺も考えたことがあるけど。
横島が反応するのは同世代以上(の見かけ)だからルイズもタバサも対象外。
キュルケは飛びつかれると受け入れちゃうからまた逆に相性が悪い。
横っちの持ち味をルイズ召喚で活かすのは難しいのではなかろうか。
胸革命に呼ばれて姐さんに叩き落とされるのは実にアリだと思うが。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:04:41 ID:AJnN0Tgr
なんにせよCT4Us9bhはさっさと避難所いけってこった

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:05:21 ID:3M7F00zi
コントロールできる距離とか、収束にかかる時間とかの問題もあるんじゃないか?
魔法で敵のそばに直接現象を起こす技がルイズの失敗魔法ぐらいしかないところを見ると、
通常の魔法はジャミングできるとか。

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:06:37 ID:xFpMUehK
なんにせよタバサは俺が持ち帰るってこった

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:06:44 ID:APakMtco
>>760
同意、確か五行では土克水で水は土に負けるほうだったから水圧で
土に勝つってのはなんか不自然に感じました。
まだ風でやったほうが自然かな?五行だと風は木行に属してたはずだし。

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:07:01 ID:jBnVF8Dg
>>744
つ まとめWiki

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:08:54 ID:F1fASVUl
土克水と聞くとうしとらが思い浮かぶなぁ。


769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:10:10 ID:8KtID6sW
まぁ魔法で空中に氷や火を生み出して発射できるのなら相手の脳みそや心臓に直接作れば一発だろってのは大昔からのファンタジーの不思議要素だが
こういう手段を実際にやったのがJOJOのリゾットとかになるのかねえ

770 :ゼロの剣虎兵:2007/10/21(日) 01:10:51 ID:QmWD4JES
この流れを止めるために俺参上。
なにか投下するたびに妙な流れになってるのは偶然なのだろうか。
進路は空いてますでしょうか?

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:11:26 ID:OGWDpmHM
OKOK。
まったく問題はない。

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:12:46 ID:odOiQAD2
がんばれー支援

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:12:51 ID:8BCaQsOB
ジョジョの戦闘は相性とかが本当に良く考えられていたな
考えすぎでついていけなかったくらいだ

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:14:11 ID:RYvsS66+
>>769
RAVEの爆発使いを忘れるな。
そして支援

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:15:08 ID:JO5ZhNod
ブギーのFFもな支援

776 :ゼロの剣虎兵:2007/10/21(日) 01:15:08 ID:QmWD4JES

 トリステイン魔法学院の学長室を沈黙が支配していた。
 応接用の長椅子には新城が座り、契約の証であるルーンが刻まれた右手を忙しなげにさすっている。
 その対面にルイズと共に座ったオールド・オスマンが髯をしごきつつ困ったようにそれを眺めた。
 ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールが行った『コントラクト・サーヴァント』は成功し、使い魔となった新城にはルーンが刻まれた。
 それはいい。問題はない。
 そのルーン、オスマンやコルベールにして初めて目にするそれの力なのか新城はルイズたちと意思の疎通をすることもできた。
 それもいい。問題はない。
 問題なのは、それによって明らかになった事実である。
 この世界に<皇国>などという国はない。少なくともオスマンは知らない。
 あるいは東方のどこかにあるのかもしれないが、確かめる方法はない。
 だが新城と名乗る男はその国の軍人で、しかも近衛少将の地位にあったと言う。もしもそれが本当ならば大問題である。
 オスマンは新城の軍服に着けられた階級章に目をやった。
 魔法学院に奉職して久しいオスマンは軍を知らない。知り合いに軍人もいるにはいるが、階級章からその軍人の地位を知るようなことは出来ない。
 だが彼の乏しい知識でも、階級章というものが階級が上がるほど線や星、花弁などが増えていくことは知っている。
 それに従えば確かに新城のそれは軍で高い階級の者が身に着ける階級章に間違いはなかった。
 勿論トリステインのそれと新城の故国の慣習が違うなどと言うことも考えられなくはないが。
 自分の背後にロングビルと共に佇むコルベールを意識する。
 元軍人である彼に言わせれば新城の持つ雰囲気はまさに歴戦の勇士のそれであり、ある程度以上の階級についていたことは間違いないそうだ。
 もっともその彼にしても新城が少将などと言う高い地位にいるとは思っても見なかったようで、その点については確証が持てないと言っていた。
「ふむ、どうじゃろう。ミスタ・シンジョウ。ご自分の国に帰れる目処がつくまでの間、ミス・ヴァリエールの使い魔をやってはくれんだろうか」
「――――これは参考までに尋ねるのだが学院長。もし僕がその提案を断ったとして、その場合の僕の生命や生活の保障はしてもらえるのだろうか」
 粘ついた雰囲気を変える為の学院長の発言ではあったが、しかし帰ってきたのは冷たい視線と毒を多分に含んだ言葉だった。
 鼻白むオスマンを眇目で見やり、新城はふんと鼻を鳴らした。
 どうにも魔法というものはよく解らないが、自分が無理やりここに拉致されたのは間違いない。
 無理やり拉致しておいて、帰れるかどうかは解らない。解らないがそれまで従者をやれとはとんだ言い草だ。
 喧嘩を売るにしては上等な手段だが、他人の協力を仰ごうとするなら最低な手段だ。
 それともこの世界の魔法使いとやらはそんなことも解らぬ莫迦の集まりなのか。
 そう言おうとして新城はその口を閉ざした。オスマンの横で俯き涙ぐんでいるルイズを見たからだ。
 手に入れたと思った使い魔は実は異国の重要人物であり、自分がしでかした事の重大さを悟って混乱している少女を見たからだ。
 敵を完膚なきまでに殲滅するのが信条の新城ではあったが、かといって年端もいかない子供を苛めるのは彼の趣味ではなかった。
 有体に言えば新城は子供の泣き声が好きではない。もとからそうではあったが、あの雪の日以来その傾向は強まった。
 彼の身体にしがみついて泣いていた許婚の幼子、その母親の死に様を思い出すからだ。
 眉を顰め、口をへの字に曲げる。
 しばらくあってようよう口を開いた。
「まずは学院長。僕にこの国での礼儀作法を教授願いたい。僕がそこの――――ああ、僕の恩人の使い魔を承るにしろ断るにしろ、早晩必要になることだ。まずは尊称からか。先ほどから言われている“ミスタ”というのは、男性につける尊称でいいのだろうか」
 言いながら新城はルイズから目を逸らした。彼女に確認したいこともあるが、まずは落ち着かせる時間が必要だと思ったからだ。
 それにこちらの考えを固める時間も。

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:15:53 ID:2Dj+h4K7
だから雑談は不特定作者宛の
『新作マダー?チンチン』何だってば支援

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:18:01 ID:AJnN0Tgr
支援すたー

779 :ゼロの剣虎兵:2007/10/21(日) 01:18:35 ID:QmWD4JES

 上司の背後に立っていたコルベールは新城の発言に満足そうに頷いた。無論顔には出さない。
 まずは彼がやはり礼儀を重んじる男だと解った男が一つ。
 そしてもう一つは彼がルイズに恩義を感じているということだ。
 確かに彼女のサモン・サーヴァントは彼を故国から連れ去ったが、ある面から見れば怪我をしていた彼の命を救ったと言い換えることも出来る。そして新城はどうやら後者の意味に捉えているようだ。
 ふと訝しそうにしているミス・ロングビルに気がついた。
 小声で問いかければ、ルイズは恩人と言うのに学院長には敵意を隠さないのが不思議らしい。
 嘆息する。それは自分には自明の理ではあったが、確かに娑婆の人間には不思議なことなのかも知れぬ。
「男性がミスタ、未婚女性がミス。既婚女性がミセス、か。
 なるほど理解した。しかし、女性の未婚か既婚かはどこで見分けるのだろうか。
 また間違えたとして、それはどのくらいの不敬にあたるのだろうか」
「なに、解らなければミスと言っておけばいいじゃろう。
 それには『若い女性』という意味もあるからな。若く見られて嫌がる女性もおるまい」
「――――失礼、ミス・ロングビル。ミスタ・オスマンはこう言われるが、女性としてはこの意見はどう思われるだろうか」
「確かに真理かもしれませんが、聞かない方がよかったと心底思いますわ」
 そろそろ結婚適齢期な女性の、心からの言葉だった。
 冷たい目で睨まれて小さく震えるオスマンに苦笑を浮かべ、コルベールが口を開く。
「ミスタ・シンジョウ。一つ質問があるのですが」
「なんだろうか、ミスタ・コルベール。僕に答えられる質問であればいいのだが」
「なに、簡単なことです。先ほどあなたはミス・ヴァリエールを恩人と呼びました。それはつまり、あなたを召喚した責任は彼女にはない、むしろ彼女には恩義を感じていると考えていいのですか?」
 その問いに胡乱そうな目をした新城ではあったが、すがるように自分を見つめるルイズに気がつくと、緩みそうになる頬を慌てて引き締めた。
 つまりこの男性教師は自分の疑問の解消のためではなく、教え子の罪悪感を弱めるためにこの話題を持ち出したのだろう。
 よろしい、僕も恩人の泣き顔、ことに子供の泣き顔は好まない。その話題にのって差し上げようではないか。
「勿論だ、ミスタ・コルベール。僕は軍人であり、それはたとえ国を離れても変わらない。軍では行動によって生じた問題の責任は、それを命じた者だけが背負う。命じられた者ではけしてない。まさかとは思うが、この国では違うのだろうか」
「いえ、違いません。あなたの言うとおりです、ミスタ・シンジョウ。あなたをこの国へ召喚してしまった責任は全て私とオールド・オスマンにあります」
 その答えに慌てて振り向く上司を一睨みで黙らせる。隣でロングビルがほうと熱いため息をついた。
「ミスタ・コルベール! でも、わたしは――――!」
 立ち上がり、自分にこそ責任があると言い募るルイズにコルベールは優しく頷いた。
「ミス・ヴァリエール。あなたは正しい。あなたが責任を感じることは間違いではない。ですが、あなたと私たちでは手の長さが違う。対外的な責任問題は私たちに任せておいて、あなたは自分に出来るやり方であなたの責任を果たせばいいのです」
 それになにより、と元軍人であった火のトライアングルメイジは抑え切れぬ憧憬を言葉に滲ませた。
「あなたはミスタ・シンジョウの命を救えた。あなたは、まだやり直すことが出来るのですから」
 ルイズは口を閉ざした。普段と変わらない調子の教師の言葉。けれど少女にはそれが疲れ果てた老人の言葉のように聞こえたのだった。
「なあ、ミスタ・コルベール。君、性格かわっとらんか?」
「生憎と、実はこちらのほうが地でして」
 胡乱そうに見るオスマンを軽くあしらう。
 コルベール自身にも不思議なことだが、どうも新城を見ているとかつて軍にいた頃の自分が思い出されて仕方がない。
 それは新城が持つ軍人特有の暴力的な匂いを嗅ぎつけたと言うこともあろうし、あるいは北領や虎城で勝ち目の見えない戦いに部下を駆り立てた男の影響を知らず知らずの内に受けているということなのかもしれなかった。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:19:17 ID:f487581m
マザー1のPKフリーズΩは凍らせれるなら相手の体内の血液を直接凍らせちゃえばいいじゃない
って原理の即死技だったぞ、ラスダンの敵だろうと血液生物なら皆100%即死
支援

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:19:59 ID:AJnN0Tgr
支援するんだっぜ。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:21:13 ID:f487581m
PKフリーズΩじゃなくてPKフリーズγだった支援

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:23:04 ID:Rr0G8EVu
ドラクエのザキやザラキも血液凝固魔法という説があってだな支援

784 :ゼロの剣虎兵:2007/10/21(日) 01:23:30 ID:QmWD4JES

「さて、落ち着いたところで質問させてもらってもいいだろうか、ミス・ヴァリエール」
 新城の声に、少女が弾かれたように顔を上げた。
 緊張の色を隠せないルイズに、新城はかつて婚約者にして見せていたように笑顔を形作って見せると、落ち着いた声音で問いかけた。
「人間を使い魔にするのは珍しい、というよりも前例がないと先ほど聞いたのだが、きみはなぜ僕を使い魔にしようとしたのだろうか。きみたちの常識で考えれば、僕ではなく千早の方が使い魔に相応しいと思うのだが」
 それに関するルイズの返答は、新城をして納得のいくものではあった。
 この少女は彼と千早を別れさせるのを望まず、それ故に新城を使い魔とすることにしたと言うのである。
「それに、ミスタ・シンジョウは悪い人ではないと思いましたし」
 最後に付け加えられたそれを聞いて、新城は皮肉げな思いを抑えることが出来なかった。
 よもや自分を悪い人ではないと称する者がいるとは。
 <皇国>での新城はいわば英雄であり、それを賞賛する声にもことかかない。
 だがそれは彼の軍事的才能に向けられる賛辞であり、彼の内面に向けられるものでは断じてない。
 伝聞でしか彼を知らぬものも実際に彼を知る者もそれは同じであり、むしろ彼の内面を知る友人たちにこそその傾向は顕著である。冴香やユーリアとても彼を悪い人ではないと言うには二の足を踏むだろう。
 新城の内面を知りながら、あるいは目にする機会を持ちながらもそれに好意的な評価を下したのは今はもういない義姉とそしてもう一人、未だ十三歳だった彼に女性の扱いを教えてくれた伽女だけだった。
 新城は始めて真正面からルイズを見た。
 先ほど右手に刻まれたルーンが鈍い熱と痛みを彼に伝えてくる。
 そう言えばと新城は自分を直様と呼んでくれた伽女のことを思い出した。
 確か彼女は自分の下を去った半年後に女児を死産し、自身も産褥熱で死んだと聞いた。
 ならばその時の子が生きていればちょうどこのくらいになっているのかもしれない。
 そう思い、次の瞬間にはその考えを嘲笑った。
 それは代償行為でしかないし、何より恩人に対する侮辱だと彼の心の中の何処か、彼を新城直衛たらしめている何者かが自身を糾弾した。
 新城直衛は死人に縛られるような人間ではないし、あってはならない。
 それが会ったこともない、産まれてさえいない自分の娘だとしてもだ。
 ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールは自身の意思で新城と千早を助け、そして共にいられるように取り計らった。
 故にその恩義は新城自身の意思で返さねばならない。
「よろしい、非常によろしい。ミス・ヴァリエール。僕はあなたに恩義があるというわけだ。そして僕は受けた恩を返さないことが恥だということを知っている」
 義務や名誉、軍人としての誇りとは別に新城はそう断言した。
 それは彼が彼であるために必要だと彼は信じた。
「<皇国>に戻れる目処が立つまであなたの使い魔を拝命させていただくとしよう、ミス・ヴァリエール」
 そして黒衣の軍人は立ち上がり、実に色気のある敬礼をして見せた。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:24:13 ID:F1fASVUl
支援

786 :ゼロの剣虎兵:2007/10/21(日) 01:26:23 ID:QmWD4JES
今回は以上です。
ああ、中々話が進まない……

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:28:34 ID:Wq9RCD2X
GJ!
ああ、やっぱり新城はいいのう・・・・・・

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:29:00 ID:AJnN0Tgr
GJGJGJ


789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:30:16 ID:CT4Us9bh
>>761
空砲で人は殺せるよ。
戦車砲の前に出るなってのは常識。
タバサの使った力は戦車砲以上のオーバースペックなんだよ。



>>776
>>779
>>784
乙です。
人物、人と人の関わり方を描くのが上手いですね。
新城の誇り高さに燃えました。

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:31:46 ID:XsirZkNm
こーいう足場固めをきっちり書くSSとか好きだ。外交も視野に入れた交渉とか。
新城の黒い面がいつ出るのか今からわくわくが止まらない。GJ!

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:33:08 ID:SNgPjt8u
おつー。

>>789
言ってることは間違ってないけど、スレの空気が悪くなるからもうやめれ。

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:33:25 ID:6YuLdKLe
ああ、原作知らないけどやっぱり黒い人なのか・・・w

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:35:35 ID:f8ocFG4r
>>789
それって、ただのエアハンマーじゃないのだろうか……?

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:40:05 ID:pWzZZuKw
GJ。でも、麗子様の方を普通思い浮かべるんじゃないか知らん?
ルイズと同じようにぺったんなイメージがあるし。

>>792
無能と莫迦を見つけると無性に排除したがる程度には黒いね。
アンアンは間違いなくブラックリスト入りだね。

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:41:30 ID:Wq9RCD2X
>>789
避難所でやれと言うのが分からんのか

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:41:44 ID:ORhYKDzt
魔法が戦車よりオーバースペックだと何か問題でも?
つーか普通に魔法は平民の兵器ごときよりオーバースペックだろ

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:41:51 ID:OGWDpmHM
黒いっつーか、極度に現実主義なだけ…かな?
アンアンと相性は悪いだろうな。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:43:21 ID:5KPAJaxF
>>789
ID:CT4Us9bh

自己満足は避難所で

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:44:00 ID:F1fASVUl
おまけに執念深い。
もし現実にいたら絶対に恨みは買いたくないタイプの人。

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:47:18 ID:di7mMSH0
戦争の天才で不細工なのに女にもてまくりという
エロゲの主人公みたいな人でもある。

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:48:16 ID:CT4Us9bh
>>796
「魔法」じゃなくて「タバサ」が強すぎるんだよ。
今後のストーリーを破綻させかねないほどにね。

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:49:09 ID:OCyyXMvZ
>>707
どぎつい皮肉を飛ばしたりしそうだ。>アンアン

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:53:57 ID:OGWDpmHM
しかし、ワルドともアンアンとは違う意味で相性悪そうな気がするな。

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:58:33 ID:zeVjB/L1
>> ID:CT4Us9bh
つ 「スルー」の魔法を使え

そろそろ火曜とかいってた祖母の人がくることに期待かなー。

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:58:39 ID:i6VuiePR
タバサは両性になるのかな?

……いいねぇ。

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 01:59:23 ID:LdDAU2bO
>>802
いや笑いをこらえるのに必死になるかもしれん

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:01:05 ID:NlN8DGhK
皇国の守護者面白そうだな…

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:02:08 ID:Z+EmDBNW
まず、根拠は幾つかあるが、現行主力戦車の120mm砲が魔法に勝っているのは間違いないな。
基本的に現行戦車の殆どは第二次大戦時の『対戦車兵器』であるM72が直撃しても破壊出来ない。
フーケのゴーレムはこの世界で最高クラスだろうが、M72はこれを一発で破壊している訳だが、
逆にキュルケやタバサの魔法はフーケのゴーレムを倒す事が出来なかった事も原作に書いてある。
よって、
戦車の装甲>フーケのゴーレム
という式が成り立つために防御力では魔法に勝る。
また同時に
M72>キュルケやタバサの魔法
という式が成り立つが、当然120mm砲はM72よりも遥かに威力が高い。
だから必然的に、
120mm>M72>キュルケやタバサの魔法
となり、攻撃力も魔法を凌駕している事が証明される。
よって>>796の主張は誤りであり、攻防ともに魔法より戦車が上となる。

まぁ、虚無の魔法を使うならまた別だろうけど、例外中の例外だから除外したけど。

何にせよ、そんな餌に俺が釣られクマー。

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:05:21 ID:SNgPjt8u
「平民の兵器」としてこっちの主力戦車持ってくなよ…
ちなみにアンアン+ゾンビとかカリン様なら普通に戦車くらい屠るだろう。
ワルドでも出来るんじゃね?

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:09:11 ID:UH+chaHd
>804

祖母の人は昨日はやて×ブレードの小ネタ落としてたっぽいから
今日は来ないんじゃない?

811 :使い魔!!俺?:2007/10/21(日) 02:09:22 ID:+7///v90
すいません
15分くらいから投下してもいいですか

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:12:45 ID:SNgPjt8u
どぅぞ。

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:14:42 ID:xjVqzZYZ
>>808
すいません、一つつっこみを。
M72は第二次大戦以降の兵器です。


では支援体制に移行します

814 :使い魔!!俺?1/4:2007/10/21(日) 02:16:31 ID:+7///v90
ではいきます

そんなこんなで教室にやってきたルイズと暁。
二人が入ると生徒達の視線が一斉に集まる。
バカにしたような目で見られ、笑い声が聞こえてくる。
ルイズはそれらを無視して席に着く。
キュルケ一人だけは暁に手を振ってくる。
暁はそれに答え、にやけ顔で手を振り返す。
それを見たルイズは無言のまま暁の足を踏みつけた。
悶絶する暁にルイズは
「アンタは座っちゃダメ」
と一言だけ告げ、すぐに前を向く。
本来なら抗議のひとつでもしたいところだがルイズがとても怖いので仕方なく教室の後ろに行く。

しばらくすると教室に優しそうな中年女性が入ってきた。
教師のミセス・シュヴルーズである。
「みなさん、春の使い魔召喚の儀式は成功のようですね。」
シュヴルーズはそう言いながら使い魔たちを見回す。
すると教室の後ろの暁に目が止まる。
「おやミス・ヴァリエール、ずいぶん変わった使い魔を呼び出したようですね」
その言葉に教室が笑い声に包まれる。
暁は自分を人気者だと勘違いしたのか、頭をかきながら笑顔でみんなに愛想を振りまく。
それを見たルイズは顔が真っ赤になるのを自覚した。

あのバカ、また調子に乗って!
昼食も抜きにしてやろうかしら。

そんな暁へのお仕置きを考えていると
「それでは授業を始めます」
シュヴルーズの声でルイズは考えるのをやめ、授業に集中した。


授業の内容は魔法の基礎知識だ。
火、水、土、風の四大要素や失われた虚無のことなど
わかりやすく説明している。

そんな授業を聞きつつ暁は寝ていた。
壁にもたれ、座り込みながら熟睡している。
最初は魔法の授業なんておもしろそうだと好奇心に満ちた暁だったが
開始5秒で夢の世界に入ってしまった。のび太君並である。
ふと自分の使い魔の方を見たルイズは慌てて起こそうとする。
「アンタなに寝てんのよ、起きなさい」
シュヴルーズに聞こえないように、なるべく小さな声で暁に呼びかけた。
が、そんなもので暁は起きるはずも無く
「長官ー!」
「誰に物を言っている」
だのよくわからない寝言をぼやいている。

815 :使い魔!!俺?2/4:2007/10/21(日) 02:18:14 ID:+7///v90
「ミス・ヴァリエール!後ろを向いて何をブツブツ言っているのです!」
「す、すみません…」
シュヴルーズに注意され、教室のみんなに笑われたルイズは暁へ怒りを向ける。

絶対後でお仕置きしてやるんだから!

しかしシュヴルーズはさらに言葉を続ける。
「それではこの錬金はミス・ヴァリエール、貴方にやってもらいましょうか」
笑い声に包まれていた教室は水を打ったように静かになり、生徒たちの顔色が青くなる。
「あのー、ルイズはやめたほうがいいと思います」
一人の生徒が提案するがシュヴルーズは却下する。
「何を言っているのですか。さ、ミス・ヴァリエール、気にせずやってみましょう」
「は、はい」
力なく返事をするルイズ。
生徒たちは半ば諦めて机の下に隠れ、その使い魔も物陰に身を隠す。
居眠りをしてる暁を除いて。

女は度胸。
こうなったら一か八かよ!

ルイズは決意を固めて杖を振るう。
その瞬間ゼロのルイズの代名詞ともいえる爆発が起こった。

「なんだぁ!」
突然の爆発音に暁は目を覚ます。
周りは舞い上がった埃でよく見えない。
「一体何が…」
その後の台詞を暁は喋ることができなかった。
爆発で飛び散った破片の一つが暁の頭に直撃したのだ。
「ギャー!」
暁は叫び声を上げつつ本日二度目の居眠りに入った。

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:21:03 ID:Z+EmDBNW
>>813
ちゃうねん。頭ではわかってたんやって
ちょっとした書き間違いやねん。
頭ではわかってんねんけどな……

わかっとんねんで!



そんな支援

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:21:19 ID:SNgPjt8u
しぇん。

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:21:26 ID:6YuLdKLe
居眠りと
失神は
あきらかに違う支援

819 :使い魔!!俺?3/4:2007/10/21(日) 02:21:29 ID:+7///v90
大破した教室にはルイズと暁の二人だけだった。
授業は中止になり、罰として後片付けをしている。
「何で俺まで掃除しなきゃなんないワケ?俺のせいじゃないじゃん」
痛い頭を擦りつつ暁は不満を口にして瓦礫を片付けている。
「うるさいわね、使い魔なんだから手伝いなさいよ」
ルイズは机を拭きながら暁に答える。
「魔法失敗したんだって?キュルケちゃんから聞いたよ」
どうやら暁にはバレていたようだ。
もう隠してもしょうがないだろう、ルイズは認めた。
「そうよ、おかしい?魔法も使えない貴族なんて」
暁の性格からしてからかったりするのだろう、そうルイズは予想したが
「ん?別に。誰でも失敗はするでしょ」
意外にもバカにしたような答えは返ってこなかった。
しかしルイズは落ち込んでいる。
暁は失敗をたまたまと思っているかもしれないからだ。
ルイズはすべてを話す。
「違うわ、私はいままで魔法の成功は一度も無いの。魔法の成功ゼロだから
ついたあだ名がゼロのルイズ。だからいつもみんなにバカにされて…」
自分で言っていて悲しくなってきた。

こいつも私のことを軽蔑するのかな

そんなことを考えていた。
「気にすんなって、そんなこと。いつか使えるようになるさ」
暁はルイズをバカにしたりはしなかった。
女の子が落ち込んでいたら必ず励ます。そんなの暁にとっては基本だ。
しかし今のルイズにそんな言葉は効果が無い。
「いつかっていつよ!気休めはやめて!私だっていつかは使えると思ってた。
勉強もいっぱいしたし、魔法だっていっぱい唱えたわ。でも出来ないのよ!
魔法が使えない貴族なんて何の意味があるの?お姉さまたちもクラスメイトもみんな使えるのにどうして私だけ。
それにアンタみたいなただの平民を…」
自分に対する苛立ち、不満を一気に吐き出したルイズは肩で息をするほど興奮している。
そんなルイズの傍に暁は寄る。
そして同じ目線まで腰を落とし語りかける。
「だからさ、焦ることないって。今まで頑張ってきたんだろ。もうちょっとのんびりいこうよ。」
「のんびりなんて出来ないわ」
ルイズはまだ沈んだままだ。
バカにされたくないのもあるが貴族としての自分のプライドもある。
暁はうーんと唸って、ルイズに提案した。

820 :使い魔!!俺?4/4:2007/10/21(日) 02:24:43 ID:+7///v90
「じゃあさ、こう考えない?明日は使えるかもしれないって」
「明日?」
「そ。それなら毎日が楽しみになるじゃん。一度しかない人生なんだからさ、気楽にいこうよ。ふんわかふんわか、ね」
「何よ、ふんわかって」
聞き慣れない変な言葉にルイズは少し表情が緩む。
その瞬間を見逃さず暁は続ける。
「それとさ、魔法使えるようになったら俺に一番に見せてよ」
「アンタに?」
「うん、俺使い魔なんだから当然の権利でしょ。でもルイズの初めての魔法ってどんなのかな。
石をバナナパフェに変えるとかだったらいいよなー」
「そんな変な魔法あるわけないでしょ!」
暁にすかさずツッコミを入れるルイズにはちょっとだけ笑顔が浮かんでいた。

やっぱ女の子には笑顔が一番だな

その後、ルイズと暁は初めての魔法をあーでもないこーでもないと言い合いながら掃除を済ませ
昼食に向かうのだった

「そういえばアキラ、朝食のときドコに行ってたのよ?」
「あ…あー、まあそれはいいじゃないの。ね」

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:25:34 ID:odOiQAD2
紫煙吐きつつ、支援(はあと)

822 :使い魔!!俺?:2007/10/21(日) 02:27:22 ID:+7///v90
以上シャンゼリオン召喚話続きでした
支援&読んでいただきありがとうございました

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:30:08 ID:ePtpwli6
亀だが剣虎兵乙
新城いいよ新城

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:32:55 ID:odOiQAD2
シャンゼリオンの人!

続きを待ってたのでグッジョブだ!

そして流石に眠いので、おやすみ勇気宇宙刑事だ!

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:35:26 ID:sqSq53qe
乙でした

V&Bのブラッド召喚って電波を受信した
そういやもう4年もたつのか・・・

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:46:37 ID:ePtpwli6
そして世界は滅亡するのか…悲惨

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 02:58:14 ID:oBj7Vi31
最終回の夢オチが現実だったとしても暁がいたから敗北した訳じゃないでしょ
それにさ、ヒーローは逆転するもんだろ?
「さらにすごい科学で守ります!」で長谷川裕一も言ってるじゃないか!

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 03:10:04 ID:MWsk5XtN
誰かいるか?小ネタを投下してえんだ。ダメだといっても、誰もいなくてもするぜ。
突発だから細かい突っ込みはかんべんな。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 03:11:31 ID:OGWDpmHM
どんどん投下してくれ。

830 :ゼロの侠者 1/3:2007/10/21(日) 03:13:05 ID:MWsk5XtN
『レコン・キスタ』の支配する敵地アルビオンに攻め込んだ、トリステイン・ゲルマニア連合軍。
だが、ある時突然、将兵のうち2万が反乱を起こし、アルビオン側につく。敵の数は併せて7万。
総司令官のド・ポワチエ将軍と、ゲルマニアのハルデンベルグ侯爵は反乱兵の手にかかり死亡。
敵地の中、決死の撤退戦が始まる。だが、『レコン・キスタ』に従わない民草も大勢ついてきた。
民草を間に挟み、行軍は遅々として進まない。

「気にくわねえな」
ロサイス郊外、トリステイン女王アンリエッタの陣営。そこに酒壜を引っさげて座っていた巨漢が、ぼそりと呟いた。
「殿(しんがり)で民草に敵を背負わせたまま先頭にいるのは、どうも居心地が悪い! 俺ァ殿に行くぜ」
「あんたはじっとしてなさい!」
立ち上がる巨漢を、少女が袖を掴んで止める。馬鹿馬鹿しいほど対照的な二人だった。

男は、年の頃は40歳ほど。身長2メイル近くはある偉丈夫で、腹は太いが全身物凄い筋肉に包まれ、毛むくじゃら。
団栗眼にヤマアラシのような髭、太い眉。豪傑を絵に描いたようだ。
少女は、年の頃16歳。身長が153サント。桃色がかったブロンドの長髪と鳶色の瞳を持つ、小柄で細身の小娘。
驚くほど美しいがまだ乳臭が抜けず、気位ばかりは高そう。お姫様を絵に描いたようだ。

「おおお、貴公が出陣してくれるのか! これは心強い!」
「盗賊退治からニューカッスルでの一戦、その後の戦いでも貴公の武勇は伝説的です!」
「まさに万人の敵、一世の虎臣! 『虚無』の使い魔、『ガンダールヴ』!」
「ミス・ルイズ・フランソワーズ! 貴女と使い魔殿がおられれば、陛下も安心ですな」
周囲の重臣たちが、一斉に男を褒め称える。
「よせやい。俺が強いのは生身の敵相手だぜ。強い妖術使い(メイジ)や艦隊にゃあ、敵わねえ。
 それにな、てめえら貴族やそこの女王様のために行くんじゃあねえ。
 背後で苦しんでる将兵や、民草どもを救いに行くのさ。なあ、ルイズよ」

こいつの強さは、嫌というほど知っている。粗暴でたまにポカミスもするが、戦いに出て負けたことはない。
7万の軍勢でも、こいつならなんとかしてくれそうだ。ルイズは、大博打打ちのここぞという時の顔をする。
「よしッ! あんたは殿よ! めいっぱい威圧して敵の足を滞らせなさい」
「ああ」
「でも、何があっても絶対にあんたから仕掛けんじゃないわよ!
 あんたは、たとえ百万の敵だろうと、ひとりで倒せると思い込んでる節があるからね!」
「ケッ、ほざきやがれ!」
巨漢は風竜を借り受け、矛を脇に挟んでまっしぐらに殿へ飛んで行く。その後を数騎が追う。

俺は乱世に生きてきた。
生まれた時から親の顔は知らねえ。女は行く先々、方々で作る。
誰が子を産もうが、死んじまおうが、こっちは流れていくから知ったこっちゃねえ。
何年停まろうが、家族のようなもんでしかねえ。死に別れを惜しむようなもんじゃねえんだ。
そう思ってきたがよ。

「なあ兄者たち。俺はまだ、生きているぜ。あの頃の歳になってよ」
あの小娘を守ろう。それが『侠』ってもんだ。

831 :ゼロの侠者 2/3:2007/10/21(日) 03:15:19 ID:MWsk5XtN
殿につくと、敵軍が迫ってくるのが眼前に見える。

3万……いや、すでに5万は超えてやがる。
反乱兵どもを併せて7万か。この地形ならなんとか防げるかな。

あの小娘が買ってきた長剣に太い長柄を付け、使い慣れた大矛のようにして携える。
こいつは口煩く喋るけったいな剣だが、流石に大人しくしてやがる。
「よお相棒。本気でやんのか? 7万対1騎をよお」
「ああ。そんなことぐれえ、わからねえか」
名乗りは……いいか。俺の武名は、天下に轟雷のごとく鳴り響いている。
俺の武勇で名乗ってやろう。民草や将兵にゃあ、指一本たりとも触れさせねえぞ。


「む! あの殿に侍る男は……なるほど! アンリエッタめ!」
追撃軍の指揮官、ホーキンス将軍が前線に出て来る。
「腹心をひとり殿におくことで、おのれは民を盾にしておらぬと言いたいのか!
 民の守護を第一義と示す事で、こちらの攻撃を封じるつもりかッ!
 天下に己の正義をひけらかしたいならそれもよかろう。
 ならばこちらは威で圧しまくり、その群れを崩し散らせるまでだ!!」

男が長い息を吸い終わり、敵を睨み据える。

む ん

巨漢が無言のまま『気』を放つと、それは烈風のように前方に噴き出し、敵を圧する。
魔法ではない。男の武威の気が、熱風となって発されたのだ。
「なんだこの圧! なんだこの熱は!」
ホーキンスたちは顔が突風に遭ったように凹み、吹き飛ばされそうになる。
男の周りの空気は、太陽が地上に出現したかと思わせるほどに、熱い。
「こ、これがたった一騎で万の敵を圧する武威の気というものか!!」

しかし、アルビオンの将兵は、怯みながらもじりじりと前へ進む。
「だが敵将よ! それだけの気をいつまで発し続けることができるという!?
 さらに怒涛のごとく押し寄せるアルビオンの精鋭軍を前に!」

832 :ゼロの侠者 3/3:2007/10/21(日) 03:17:01 ID:MWsk5XtN
撤退戦は辛い。後ろの将兵や民草が、ぼろぼろと潰走し始めた。
「おい相棒、この群れはもうすぐ崩れるぜ。ここは先を行く奴らと合流して」
「聞こえねえ。聞こえねえな」
大矛の穂先でデルフリンガーが呟く。それを男が制する。
「デル公。おめえは何者だ。武器が弱気な事を喋るな。
 俺ァ一介の侠者だ。てめえの居場所を見失うこたァねえ」


ホーキンスの指揮で、ついにアルビオン軍は男に襲い掛かる。
だが、近づく者は皆、彼の振るう大矛によって打ち砕かれ、両断され、脳漿や臓腑を撒き散らす。
風竜に跨る大男は、何百人を相手にしても、笑いながら次々と敵を斃していく。
魔法さえも、大矛の穂先が吸収してしまう。武威の烈風は吹き止まない。

「強い! やはりこの強さは尋常ではない!」
天下、戦、武名はおろか、主君すら無用のこの武。
すべてを捨てて、ただこの場に身命を置いたあの男の武は、べらぼうに強く清らかだ。

獲物を与えれば与えるだけ、彼は勢いづく。猛獣の檻を目一杯に拡げてやるようなものだ!

「敵が背を向けたぞ――っ」
「一気に突っ切れい!」
ホーキンスが命令を下したことを後悔し始めるが、勢いのついた軍勢は止まらない。
巨漢は再び気息を整え、満身に力を溜める。

どこの何者だろうと知ったこっちゃねえ。

なんぼの軍が相手だろうと関係ねえ。

天よ! ただ刮目せい!

われこそは天下無双 張飛益徳なるぞ!!


その日、七万の軍勢は、ただ一騎の豪傑の前に敗走した。

(完)

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 03:18:49 ID:MWsk5XtN
投下終了。『蒼天航路』より、張飛でした。
殿を守るならやはりこいつだ!がははッ。

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 03:45:56 ID:5vIL2zUi
乙!熱かった!!

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 03:48:31 ID:WFhDzGn4
いよ! さすが張飛、天下無双!

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 04:00:09 ID:U23AcELT
>>737
ルイズが人間を「あべしっ」したりしないのと同じ理由で…

>>759
「ウルトラ水流」と言う必殺技もあるよ!
使うとタバサマンのカラータイマーが点滅します。

早く帰還してハシバミ草エネルギーを補充しなければなりません。



837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 04:04:08 ID:WkRGx/ug
亀だけど、静嵐刀は人の形態になっても関節などの、構造的な
影響は受けても、刀の属性は失われないので多少の電撃や炎は無問題だったんじゃない?

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 04:09:18 ID:U23AcELT
>>809
確か戦車の装甲は1mオーバーの鋼鉄に相当する強度があったような…

御互いネタバレ無しで勝てるのはヴェルダンデぐらいのものかも?
主砲の命中力は3キロ先の目標に走りながら撃って当たったりするし…


張飛ツヨス…

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 04:19:38 ID:VlzWICJ4
>761
ティルトワールドだっけ?

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 04:52:29 ID:/zs95HdL
>ゼロの剣虎兵の中の人氏

投下乙です。
>>776
>敵を完膚なきまでに殲滅するのが信条の新城ではあったが、
「信条」と「新城」を入れ換えても意味が通るんで、読みながらちょっとワロスw



>ゼロの侠者の中の人氏

こちらも投下乙です。
次回作があったら、「り、竜?」の人呼び出してシリフィ涙目にしてくだちい。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 08:02:51 ID:90BKVmIa
みなさん投下乙です


にしても、ゼロの剣虎兵・・・真面目に続きが早く読みたいぞ
これは普通に面白い!


そして戦車云々の話を聞いて
エルフを狩るモノたちを思い出した

そして張飛も乙!いやー、熱い!!

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 08:08:32 ID:90BKVmIa
あ、でもガチャ○ンもよかったし
えーい!なんでゼロ魔のクロスはこんなに懐広くて面白いんだ!?

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 08:48:58 ID:5vIL2zUi
それにしてもこんなにもクロスしやすい作品を書いたノボルは神だな

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:01:17 ID:nOjDX12F
>>843
同意

しかし朝はやっぱり過疎だなぁ
日曜だから人がたくさん来ると思ったのだが

845 :Mr.0の使い魔:2007/10/21(日) 09:02:30 ID:zFPJHYsb
張飛殿GJでした!

さて、五分後にトゥーカしたいのだけど、予約とかないわよねぃ?

846 :Mr.0の使い魔 第二十七話(1/5):2007/10/21(日) 09:06:47 ID:zFPJHYsb
 ルイズが『水のルビー』を懐に仕舞い込むのと、空賊共が船室に押し
入って来るのはほとんど同時だった。人数は二人、それぞれ曲刀と短銃
を持っている。
 一瞬指輪を見られたかと冷や汗をかいたが、幸いな事に心配は杞憂に
終わった。二人は扉を開けた位置で武器を構えたまま、それ以上入ろう
とはしない。いきなり身ぐるみを剥がれなかったのは幸運だと言えよう。

「船長の言う通りだな。積み荷以外に乗客が三人」
「そら、大人しくついて来い。ヘタに騒ぐとフネごと空の藻屑だぞ」
「わかった……あまり手荒な事はしないでくれよ」

 両手を上げて降参の意を表すワルドに、曲刀を持つ男は豪快に笑った。

「貴族のお相手なら任せときな。これまで何人も歓待してきたんだからよ」


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第二十七話


 甲板に引き出された三人は、そこで始めて空賊のフネを視界に収めた。
黒塗りの船体は『マリー・ガラント』号よりも一回り大きい。舷側から
覗く大砲の数々は、明らかに勝ち目がない事を示している。空の向こう
にはアルビオン大陸も見えたが、久方ぶりの『白の国』に気を回す余裕
などルイズにはなかった。甲板に居並ぶ空賊達と、震えている船員達。
ワルドのグリフォンの姿もある。大人しく横たわっているのを見ると、
どうやら魔法で眠らされているらしい。
 周囲を見回すルイズの目が、空賊の中でも一際目立つ格好の男とかち
合った。にやりと笑う彼が頭目のようだ。

「お出ましだな、貴族さん」
「わたし達をどうするつもり?」

 質問というよりは尋問するような調子で、ルイズが頭を睨みつけた。
 頭は大仰に驚いた仕草を見せるも、顔には笑みが浮かんだまま。所詮
小娘だと見くびっているのだろう。

「そうだな。嬢ちゃんは別嬪だから、ウチのフネで酌でもしてもらおうか」

 思わず怒鳴り散らしそうになったルイズだが、拳を握りしめて何とか
堪えた。ひと呼吸おいて、逆に好都合だと考え直す。油断が大きいほど、
いざ反撃された時の痛手は深刻になるのだから。
 それでも、僅かに漏れた怒りが、ルイズの口から飛び出した。

「冗談じゃないわ。あんた達みたいな下郎の相手なんてまっぴらよ」
「驚いた、下郎ときたか!」

 一頻り笑った頭は、視線をルイズからワルド、クロコダイルと順々に
巡らせる。ざっと見聞を終え、彼は後ろに控えた手下に声をかけた。

「てめぇら、こいつらも連れて行け。身代金をたっぷり頂けるだろう」



847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:07:03 ID:nOjDX12F
ないです

支援準備完了

848 :Mr.0の使い魔 第二十七話(2/5):2007/10/21(日) 09:09:02 ID:zFPJHYsb
 ルイズ達三人は、杖とデルフリンガーを没収された上で黒船の船倉に
放り込まれた。杖のないメイジはそこらの平民と大差ない。同様に、剣
を持たない剣士もメイジと戦うには力不足。これらはハルケギニアでの
一般常識である。
 空賊達もそう考えていたのだろう。最初に大人しく武器を差し出すと、
後はろくな身体検査もせずに三人をそのまま船倉へ閉じ込めたのだ。枷
を嵌める事も、見張り番を立てる事もなく、である。
 海賊ならば三流以下のやり口に、クロコダイルなど嘲笑を堪えるのに
一苦労であった。仮にこちらがナイフの一本、予備の杖一振りでも隠し
持っていたら、とは考えなかったのか。もっとも、そんな物より遥かに
危険な“者”がいるのだから、するだけ無駄な警戒かもしれないが。

「まずは下の砲列甲板を潰して、脱出に使う商船の安全確保。杖とデル公の回収はそれからだ」
「場所がわかれば先に行きたいですが、仕方ないですね。後は……頭の身柄確保、でしょうか。
 貴族派のフネを襲うような連中だ、これまでに何度も襲撃を繰り返している可能性は高い」
「憲兵に突き出して信頼を得るにはまたとない獲物だ。利用しない手はないな」

 クロコダイルとワルドは、これからの行動を照らし合わせて頷いた。
 ルイズは会話には参加せずに扉に張り付いていたが、足音が聞こえた
のを確認すると二人の方を振り向く。

「来たわ」
「では、手筈通り」
「ああ」

 言うが早いか、外套を脱いだクロコダイルの体が砂に変わる。場違い
な砂の山が扉の脇まで這い寄ってすぐ、扉が半分ほど開いて二人の男が
顔を見せた。『マリー・ガラント』号からルイズ達を連行した二人組だ。
 あの時と同じく、曲刀を構えた男が前に出る。

「よう。てめぇら、こんな御時世にアルビオンに何しに行く気だ?」
「あんた達なんかに答える義務はないわ」
「気位は人一倍ってか。だがな、立場ってモノを少しは考えた方が――」
「待て」

 一歩踏み込もうとした彼を、後ろの男が引き止めた。切れ長の鋭い目
がルイズと、そしてワルドを睨む。

「あの剣士の男はどこに隠れた」
「彼なら、そこにいるだろう」

 ワルドが何気なく指差したのは、部屋の隅に積まれた大きな樽の山。
そのすぐそばに、見覚えのある外套がある。うずくまっているようにも
見えたが、銃を持つ男は警戒を解かない。

「どうだかな。樽にコートだけ被せているのではないか?」
「そんなに疑うなら、見ていたまえ」

 やれやれと肩をすくめたワルドは、外套のそばに歩み寄ると裾に手を
かけた。自然と外の男達もそちらを目で追う。

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:09:51 ID:nOjDX12F
支援

850 :Mr.0の使い魔 第二十七話(3/5):2007/10/21(日) 09:10:22 ID:zFPJHYsb
 その僅かな隙が、命取りだった。

「まずは二人」
「「ッ!?」」

 声は後ろから。
 振り向こうとした二人の体に、大量の砂がまとわりついた。逃げる暇
もなく、肉体が水分を失っていく。あっという間に骨と皮だけになった
男達の手から、剣と銃が力なく落下した。
 ともすれば凄惨極まりない光景に顔を顰めたルイズを気遣い、ワルド
が優しく声をかける。

「ルイズ、すまないが敵に情けをかける事は――」
「わかってる、わかってるわ。これは、殺し合いだもの」

 ルイズは自分に言い聞かせるように呟いた。相手が犯罪者とはいえ、
騙し討ちで相手を殺すというのは嫌悪感を掻き立てる行為だった。だが、
こちらにも譲れない物がある。こんな所で空賊などに捕まっていては、
自分を信頼してくれたアンリエッタ姫に申し訳が立たない。
 ならば、今はあえて汚名を被ろう。卑怯と蔑まれても、非道と罵られ
ても構わない。与えられた任務を果たし、見事凱旋してみせる。服の上
から懐の書簡と指輪を押さえ、ルイズは決意を新たにした。

「そう、相手は空賊。遠慮する必要なんて、これっぽっちもないのよ」
「ルイズ……」

 ワルドはそれ以上かける言葉がなかった。無理をしているというのは
傍目にもわかる。そうでもしなければ、この可愛い妹分の心は保たない
だろう。冷静なまま人殺しの算段をするには、ルイズはまだ幼すぎる。

(絶対に、彼女を巻き込みはしない)

 自分にできるのは精々そのくらいだ。己は“貴族派に潜入した密偵”で
あり続けなければならない。目的のために“鞍替えした事”を、万が一に
でも気取られてはならないのだ。自分が裏切ったと知れば、今のルイズ
の精神では耐えられまい。
 同時に、ワルドはクロコダイルに対して危機感を募らせた。あの男は、
間違いなくこの裏切り行為に気づいている。インテリジェンスソードの
存在を黙っていた事だけではない。街道でグリフォンを疾駆させた事、
宿のロビーでのやりとりなど、今思い返せば不自然な行動を取り過ぎた。
一つ一つは大した事ではないかもしれないが、これらを関連づけて考え
られては厄介だ。
 これから赴くアルビオンでは、ワルド自身が貴族派として動く場面も
多いだろう。それら全てを“潜入している事に気づかれないための演技”
とルイズが捉えてくれるとは限らない。まして僕であるクロコダイルに
裏切りの可能性を示唆されればどうなるか。

(そうなる前に……何とかして決着をつける)



851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:11:07 ID:nOjDX12F
支援

852 :Mr.0の使い魔 第二十七話(4/5):2007/10/21(日) 09:11:56 ID:zFPJHYsb
(次は大砲か)

 甲板から船倉までの順路を脳裏に描きながら、クロコダイルはこの先
侵攻すべきルートを考えた。途中で一度階段を下りたから、甲板を一階
だと考えれば現在地は地下一階。砲列甲板の船縁からの高さを考えれば
もう一つ下の階だ。通って来た階段はまだ下へ続いていたから、あそこ
から行けるだろう。ついでに略奪品の保管場所、それと船長の居所まで
聞き出せれば万々歳である。

「さっさと片付けて、デル公を回収しねェとな」

 ワルドとルイズがそれぞれ剣と銃を拾う間に、クロコダイルは船倉に
目を向けた。二つのミイラは樽の隙間、一見してわからないような場所
へと押し込めてある。ついでに大きな樽を二つ、小さな樽を一つ並べて
手近な布で包んでおいた。薄暗い船倉であるから、軽く覗くだけならば
怯えた三人が身を寄せ合っているように見えるだろう。人質管理の杜撰
な空賊が、そうそう注意深く見る事もあるまい。いぶかしんで踏み込む
にしても、物陰からの不意打ちを警戒して自然と足の進みは遅れる筈。
脱走発覚までの時間を、ほんの一秒であっても引き延ばせさえすれば、
この粗末な工作はそれだけで意味を持つのだ。
 新しく武器を手にしたルイズ達が廊下に出て来ると、クロコダイルは
奪った鍵を鍵穴に差し込んだ。軽く回して船倉を施錠すれば、もうこの
場所に用はない。

「さて、行くか」
「はい」
「ええ」

 三人は、次の標的を目指して船内を歩き出した。



853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:12:26 ID:nOjDX12F
支援

854 :Mr.0の使い魔 第二十七話(5/5):2007/10/21(日) 09:14:54 ID:zFPJHYsb
「ふぅ」

 船長室で、頭は僅かにため息を零した。犯罪者には不似合いの豪華な
椅子に腰掛け、物憂げに窓の外を眺める。誰も見ていない場所である故
に、内心の憂鬱を外に出す事ができるのだ。
 と、その耳にノックの音が届く。入室を許可する彼の顔は、一瞬前の
疲れを微塵も残していなかった。入って来たのは、少し腹の出た中年の
男。見張りの一人、トマスだとすぐに思い至る。元より規定の員数以下、
総勢四十七人しか乗っていないフネであるから、全員の顔と名を覚える
のも楽なものだ。

「どうした、トマス」
「ちょっと人探しを」
「人探し?」
「ええ。エドワードの奴が交代の時間になっても現れないもんで。
 ちょうどアーサーが近くにいたんで、ローテーションを繰り上げて交代したんですが」

 彼が言うには、エドワードはもう一人、よくつるんでいるブライアン
と一緒に人質の様子を見に行ったまま戻っていないらしい。一応船倉も
見に行ったが、鍵がかかっており、表にも姿が見えないので引き返して
来たのだとか。それからしらみつぶしに探してまわって、残る船長室に
お邪魔したとの事である。
 エドワードはよく言えば豪快、悪く言えばがさつな男で、今までにも
何度か遅刻した事があった。いずれも自室で仮眠を取り過ぎたのが原因
だが、そこを探して見つからないのでは頭にも心当たりがない。

「どこかで入れ違いになったんじゃないか? もし見かけたら伝えておこう」
「なんだか申し訳ないですな。お手を煩わせてしまって」
「気にしないでくれ。船長などと言ってはいるが、同じフネに乗る仲間なのだから」
「ありがとうございます。では、俺はこれで」

 一礼したトマスが部屋から出て行くと、頭は再び小さく息を吐いた。
こんな狭い船内で入れ違いとは、全く運の悪い事だ。もっとも、そんな
笑い話を言っていられるのも今のうちだろう。このフネがアルビオンに
到着すれば、後はもう……。
 そこまで考えが及んだ所で、頭は窓際の棚に右手を伸ばした。そこに
鎮座する大きな水晶のついた杖――ではなく、隣の小箱を優しく撫でる。
杖以外で唯一、ここに至るまで手放せなかった品。

「どうかもう少しだけ、最期の時までそばにいておくれ」

 薬指に嵌めた指輪が、悲しげに輝いた。


   ...TO BE CONTINUED

855 :Mr.0の使い魔:2007/10/21(日) 09:17:55 ID:zFPJHYsb
以上、二十七話終了。支援ありがトゥー!


856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:18:43 ID:nOjDX12F
乙&GJ!
次も期待しております

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:30:15 ID:35e/hwwm
クロコダイルGJ! 
しかし殺しちゃうと、王子様との交渉がこじれそうだなぁ

ところで剣虎兵の中の人ってガンパレの人でしたかいのう

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 09:32:29 ID:/zs95HdL
サー・クロコダイル氏、GJ!

>>857
逆に考えるんだ。
ここで王子も始末しちゃえば後腐れなくてすむと考えるんだ。
その場合手紙は…手紙は……。

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 10:08:14 ID:U23AcELT
>>858
始末した事を隠したまま王に謁見
手紙を見せて王子の部屋を家捜し

まるでレコンキスタだな…

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 10:58:33 ID:7X8o5FWi
つよきすとのクロス誰か書いてくれ


861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:05:05 ID:GSylNG8T
他人が書いたもので満足なんて出来ないのは目に見えてるんだから自分で書きなよ

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:08:16 ID:nOjDX12F
>>860
お前みたいなの見てると殺意が湧くわ

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:22:22 ID:VZ/i+VE+
剣虎兵みて思いついちゃったんだけどさ

VSギーシュで新城がガンダールヴじゃなくてほかのだったから敗退して、後々VSレコンキスタ7万で新城の指示でギーシュ部隊が捨て駒にされる、てのが…

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:26:35 ID:UhZMuzsl
ギーシュは最初ヘタレで最後はヘタレなままエースになれる素養があると思う


865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:31:33 ID:U23AcELT
>>863
そして死んだかに見えたギーシュ

地面がボコリ
「本当に君は世界最高の使い魔だよ!ヴェルダンデ!」

土メイジ+ジャイアントモールによる生存力は異常。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:32:15 ID:8gsYc8xq
なんか、ギーシュが無能な怠け者になりそうだな。
何もやらないけど、有能な部下の邪魔をしないぶんかなりマシな指揮官とゆー

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:37:02 ID:U23AcELT
>>866
本人はぱっとしないが直属の部下が凄く優秀

水滸伝で居たよね…


868 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:40:12 ID:IgbVRJDm
お昼前だけど、投下準備完了です。

869 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:41:37 ID:IgbVRJDm
 夕食をとったタバサとヘイズは、ひとまず休息を取り、翌日に改めて翼人に対処することにした。
 タバサの精神力の消費度、I-ブレインの蓄積疲労など、今すぐにとは行かない現状ゆえである。
 村一番の村長の家――そのなかでさらに一番の部屋を借り受け、ヘイズは翼人に対する戦術を煮詰めていた。
「周辺の被害も考えると、荷電粒子砲でドカンとはいかねえしなあ」
『こんな森のど真ん中で撃ったら、それこそ災害クラスの影響は間違いないでしょう。今回は艦の出番はなさそうに思えます』
「だよなあ」
 ヘイズは「ったくめんどくせえ相手だな」とぼやきながら、ベッドに寝そべるタバサのほうを見た。
 タバサは精神力温存のため「ライト」の魔法も使わず――そもそも翻訳機付き眼鏡にある程度の暗視機能も付随しているが――黙々と本を読んでいた。
 ……八方塞りなんだよなあ……
 タバサの使う圧縮した空気、もしくは氷のつららの魔法は、地上での戦いでなら無類の強さを誇る。しかし空中を飛び回る標的相手には、すこぶる相性がよくない。
 ヘイズは破砕の領域を使おうとすれば、ダミーの杖のせいで両手がふさがってしまう。村人に見られる可能性も考えれば、先住の魔法と疑われるような下手は打てない。
 かといって銃を持てばダミーの杖が持てない為、破砕の領域が使えない。音源は足で行ってもよいのだが、地面が主に土である森の中では、必要最低限の音量が得られない。
「さーてと、どうしたもんかねえ……お?」
 ヘイズが何かに気付いたように、扉に目を向ける。タバサはというと、すでに本を閉じて杖を片手に携えている。
「誰だ」
 ヘイズが扉越しの相手に呼びかける。その問いに小さく怯えた声で、
「ぼ、ぼくです。ヨシアです……」という返答。ヘイズは「あー、あのウジウジしてた奴か」と呟き、
「それで何の用だ」
「少し……お話がありまして……」
「悪いが明日にしてくれ。こっちも翼人の対策は万全にしておきたいんだ。どれだけのシミュレーションを行ったかで、勝率ががらりと変わることもあるからな」
「そ、そのことなんですが……今すぐはなしておきたいんです」
 となにやら切羽詰った声。ヘイズが困惑して視線をおくると、タバサは頷いて返した。
 ヘイズは「やれやれ」と嘆息して扉を開けた。
 見るとヨシアは思いつめたような表情で、小刻みに肩を震わせている。どうもよほどに追い詰められているらしい。
「立ち話もなんだ。中に入れ」
 とヘイズがうながすと、ヨシアは一礼しておずおずといった感じで扉をくぐった。

870 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:43:47 ID:IgbVRJDm
「あの……翼人たちに危害を加えるのを……やめていただきたいのです……」
 ヨシアの訴えに、タバサは首を振る。
「お願いします! この通りですから」
 とヨシアはタバサの足元に跪いて、絞り出すような声で懇願する。しかしそのヨシアの必死の声も、
「仕事」
 というタバサの一言で、にべもなく却下された。
「じ、事情を! 事情を聞いてください! きっと分かってくれるはずだから!」
 タバサは無言で促した。
「翼人達は季節ごとに巣を作る木を替えるんです。今は春だから家族が増えて。だから幹の太いライカ欅を使うんです。彼らは巣って呼ぶけど、それはもう立派な家ですよ」
 とそこで一息置いて、タバサの表情をうかがった。タバサは相変わらず人形のように無表情で、何を考えているのか昨日今日会ったばかりの者には、到底うかがい知ることはできない。
 ヘイズは「続きを」と促した。
「翼人たちがあの辺りに住み始めたのは半年ほど前でした。別に俺たちはあの木を切らなくても生活できるんだ。ほかにたくさん生えてる木を切ればいい。
でもあの辺のライカ欅は高く売れそうだって、皆が言い出すものだから……皆がおまんまの食い上げだなんて言ってるのは、大嘘もいいところだ」
「それで邪魔な翼人を追い出そうってか? 翼人にとっちゃご愁傷様だな」
 ヘイズはそう感想を述べた。
「そうなんです。元々この辺りに住んでたのは翼人で……後からやってきて、勝手に土地の権利を主張し始めたのは、俺たち人間のほうです。俺たちには彼らから木を奪う権利なんてない!」
 とそこまで聞いてヘイズも、さすがに翼人に対する同情の気持ちも湧いてきたが、
「無理」というタバサの短い言葉。それに目をむくようにヨシアは、
「どうしてです!? 騎士様にはお情けというものはないのですか!」
「任務」とタバサは、ただ事情をそのまま伝えるのみ。
 納得がいかずタバサに詰め寄ろうとするヨシアに、ヘイズはため息をつきながら口を開いた。
「こっちにも事情があってな。そうほいほいと任務を放り出すことは出来ねえ。騎士ってのは案外面倒なもんでな。村の総意で取り消しを王宮まで届けてくれないかぎり、
勝手に任務を放棄したら、罰せられるのは確実だな。ついでに言えばオレらの立場的に言って、任務を放棄なんてしたら、タバサの首が転がることになるかも知れねえな」
 と脅しを掛けるように言い放った。ヨシアには可哀相だがイザベラの性格を鑑みて、任務失敗を言い訳にタバサを死刑か、それに近い刑罰に処するくらいは想像に難しくない。

871 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:45:09 ID:IgbVRJDm
 こちらも引くわけにはいかない。現実として翼人の屍が転がるか、タバサの首が転がるかという話なのだ。
 殺すとまでいかなくとも、森から追い出して、二度と戻ってこれなくするくらいは必要だろう。気の重い話だが、これもタバサを守る為。
 ヨシアはヘイズの言葉に、煮え切らないというように俯いて肩を震わせていた。
 どうしたもんかとヘイズが思考の海へと入り込みかけたその時、窓の外から透き通るような澄んだ女性の声が聞こえた。
「ヨシア」
 声のしたほうを向くと、そこには可憐な顔立ちをした一人の女性が、窓から顔を覗かせていた。
「お。なんかようなのか?」と女性に言葉を返そうとして、ヘイズはふと気付く。
 ……ここって二階だよな?
 増援の北花壇騎士なのか? と身を固くするが女性の背にある翼を見て、その考えを打ち払う。
 この顔はよく見ると、確か最後に姿を見せた……
「アイーシャ!? あの、ちょっと待って下さい、彼女は敵じゃない!」
 杖を構えたタバサを見て、ヨシアは慌てたようにアイーシャを庇った。
 アイーシャはヨシアの様子を見て、一瞬だけ表情を緩めると、タバサたちに向き直り用を告げた。
「私達に争う意思はありません。私はヨシアに会いに来たんです」

 アイーシャを部屋に迎え入れ、とりあえず空いている椅子に座らせると、早速話を聞くことにした。
 そして語られる二人の関係。人が翼人を罵るように、翼人も人を侮蔑していたこと。翼人達に争う意思はなく、もうすぐあの木から去ることにしたこと。
「そんな! あのライカ欅から離れたら大きな巣が張れないじゃないか!」
「話し合った結論だから……」
「俺が、俺が皆を説得して見せるから! そうしたら……」
「あなた達はすでに強力な戦士をよこした。そして私達は精霊の力を、争いごとなんかに使いたくない。これはもうしょうがないことなの」
 アイーシャは宥めるように言うと、そこでヘイズのほうをちらりと見た。
「貴方達は全く驚く様子を見せないんですね。翼人と人間がこのような会話をしているのを」
 陰りを含ませた表情のアイーシャ。ヘイズはゆっくりと口を開き、
「まあオレも羽の生えた人間と、半年くらいいっしょに過ごしてたしな。きっかけになった島じゃあ、右手が蟹のハサミになる奴とか、手の平から蛇が出る奴とかと生活してたし。
タバサの場合は仕事上、そういう奴と接触するのが多いだけの話だ」

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:46:24 ID:I50VBIjb
紫煙ー

873 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:46:33 ID:IgbVRJDm
 目を丸くしてヘイズを見る二人に「まあとにかく」、とヘイズは話を打ち切り、
「翼人側が勝手に退散してくれるなら、こちらとしてもありがたい。余計な血を流さずに済むしな。後は翼人が居なくなるのを確認して任務終了だ」
「そんな! お願いです! 先に翼人たちの住処を奪ったのは俺たちのほうなのに、そんなのはあんまりです。この任務を取り消すよう計らってください!」
 「いや、だからな」と説明しようとするヘイズを遮るようにして、
「無理」
 というタバサの短い、しかしヨシアにとってもっとも残酷な言葉が吐き出された。
 ヨシアの表情が一息のうちに苦悶に歪む。
「これだけ頼んでいるのに、どうしてダメなんだ! 任務のためなら何をしたっていいのか! 皆は翼人のことを翼の生えた悪魔って言うけど、なんだよ……悪魔とはアンタたちのことじゃないか!」
 ヘイズが止める間もなく、ヨシアはタバサの首に手を掛け、その身を押し倒した。
 「おいっ!?」というヘイズの制止も振り切って、ヨシアはその手に力を込め始める。
「君はまだ子供だから分からないんだ! 愛する人と離れ離れになることがどんなにつらいのか!」
 首を絞められているタバサの表情に変化はない。ただ茫洋とした瞳を、ヨシアに向け続けるだけ。
「待っててアイーシャ。この子を殺せば時間稼ぎは出来る。そこの便利屋は所詮補佐だから、一人で任務を遂行しようだなんて思わないはずだ」
 ヨシアの表情が狂気に染まる。アイーシャが緊迫した空気に耐え切れず、悲鳴を上げかけたその時、
「そいつはちょっと独りよがりが過ぎる……なッ! と」
 ヨシアの手首を極め、そのまま投げ飛ばしたヘイズはジャケットに仕込んだ銃を取り出し、
「お前とアイーシャが恋人同士であるように、オレとタバサも友人同士だ。それ以上わがままが過ぎると、強制的に動けなくなってもらわざるを得ねえな」
「ま、待ってください! 撃つなら私にしてください。ヨシアは私のためにやりすぎてしまっただけなんです」
 ヨシアとヘイズの間に身を割り込ませて、嘆願するような声音で言葉を紡ぐアイーシャ。
 そんなアイーシャの姿を見つめながら、「ぼ、ぼくは……」と呟き続けるヨシア。
 ……いや、殺すとこまではいかねえんだが……
 勝手に盛り上がっているところ悪いのだが、ヘイズとしては銃のグリップで昏倒させて縛っておく程度のつもりだったのだ。断じて殺すつもりはない。
 どうしようか、と困惑するヘイズを助けたのは、本を携えたタバサの姿。
「それで行く」
 タバサはそう呟き、本のページを皆に見えるよう開く。
 なんのことだという風に目を凝らすアイーシャとヨシアを尻目に、ヘイズはなるほどと納得した。
 タバサが開いたページにはこう書いてあった。
 ――呉越同舟。

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:47:33 ID:I50VBIjb
>>865
よく考えたらアルビオン大陸を真下から城まで短時間で掘りぬいたヴェルダンデってすごくね?

875 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:47:48 ID:IgbVRJDm
 そして翌朝。
「よかったなハリー。どうやら出番があるぞ」
 眼下を見下ろしながら気の抜けた顔で呟くヘイズに、襟元の通信機から甲高い声で、
『よかったですねヘイズ、タバサ様にお願い事をされるとは。あとひとつ言っておきますが、呉越同舟は"仲の悪いもの同士が『一時的』に協力すること"です。
翼人と村人の協力が、『一時的』ではないことを祈っていますよ』
 今ヘイズはHunter Pigeonから垂らしたロープにしがみ付いている。Hunter Pigeonはもちろん偏光迷彩で隠れているが、ヘイズ自身もチョーカー型の偏光迷彩を使用している。
 そしてもう一つ、大戦中にほとんど使用されなかったという欠陥品のデバイス――情報制御により、使用者の周囲に映像を投影するデバイスを使用している。
 有名な魔法士の姿を投射して、敵兵の動揺を誘う搦め手的なデバイスだ。今回の投影に使うサンプルは、王都の竜騎士が乗る風竜。
 このデバイスは情報制御検知器が普及していたため、魔法士はおろか一般兵すらごまかせなかったというシロモノなのだが。
 しかしそれが検知器を持っていない村人相手ならば……
「り、竜!? 大変だ、竜が来たぞーー!!」

 村中が騒然となっていた。どこからか迷い込んだ竜が現れて、村の広場で大暴れしているのである。
 竜がその巨大な翼を振るうたび、ひとつまたひとつと建造物が崩壊していく。
 もはや翼人がどうのこうのと言える状況ではなかった。
 当然村人達が頼ったのは、花壇騎士として派遣されてきたタバサである。
「お願いします騎士様。なんとかしてあの竜を……って、あの便利屋の方は?」
 タバサは精神統一のためか、閉じていためをゆっくりと開き、
「彼はすでに領主に掛け合いに行っている。心配無用。後のことは任されたし」
 と厳かに謳い上げる。
「精神集中、乾坤一擲、疾風迅雷、見敵必殺、雪風魔法」
 勇ましい言葉に感嘆の言葉を上げていた村人たちは、謎の呪文を唱えだしたタバサを見て首をひねりながらも、さらに歓声を上げた。
 よくわからないけど、この騎士様ならやってくれる!
 タバサの四字熟語羅列は、村人達にそんな淡い希望を抱かせた。
 広場に向かったタバサは、さっそく杖を構えて竜と対峙する。

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:48:46 ID:UES35Xbb
現某合衆国大統領と国務長官の組み合わせか?

877 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:49:09 ID:IgbVRJDm
「最強魔法! 氷柱大回転!」
 最強魔法!? え、でも大回転? 大回転って言ったぞあの騎士様。いや最強魔法だ、信じるしかない。などと村人達は困惑と感嘆の入り混じった声を上げる。
 タバサの唱えた"ウィンディ・アイシクル"の魔法により、氷のつららが一直線に竜を襲う。が竜はわずかにその身を翻し、攻撃を回避する。
 落胆の声を尻目に、竜がその翼を広げ、急降下する。タバサはすぐさま杖を振ってフライの魔法を発動。空中へと回避し、難を逃れる。
 村人達の「おおっ!」という歓声に、
「騎士とて飛ぶ。我こそは飛翔騎士」などと、もはや四字熟語に関係ない言葉を使ったりして。なんだかんだでノリノリのタバサである。
 翼が風を打ち、竜がその巨体を反転させ、またもやタバサの小柄な体を襲う。タバサも負けてはいない。上下左右、空中を自由自在に飛び回り、竜の体当たり攻撃をかわし続ける。
「騎士様! 反撃の魔法を! このままではやられてしまいます!」
 懸命に回避を繰り返すタバサに、サムが耐え切れなくなったように叫ぶ。
「今はフライを使用中。他の魔法は使用不可」
 フライを使用しながら、紙一重で攻撃を回避し続けるには、多大な精神集中が必要だ。
 さらにこの状態で他の魔法を使うことは、膨大な技術と精神力を必要とする。
 つまりタバサが回避行動に終始している限り、タバサに勝ち目はない。だが地上に降りれば、やられるのを待つばかりになる。
 村人達の心配は的中し、タバサはとうとう避けきれずに攻撃を受けて、紙切れのように地上に落下した。
「……不覚。蒙昧無知なはぐれと侮った。鎧袖一触の相手ではない」
 タバサの漏らす諦観の言葉に、村人達はそれぞれに絶望の表情を浮かべた。ガリアに名高き花壇騎士が太刀打ちできぬ相手に、どうすればいいというのか。
 さっきまでと比べて、随分と棒読みなセリフではあったが、村人達は皆一様に絶望に染まった様子で、誰一人そのことに気づくことはなかった。
「今からでは増援も間に合わない。もはやこれまで」と呟き、タバサはとさり、と小さな音を立てて気絶した。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:49:19 ID:35e/hwwm
千里眼は俺の嫁支援

879 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:50:29 ID:IgbVRJDm
 もはやこれまでか。不安と絶望に支配された村人達の中から、互いに怒号が飛び出し始めた瞬間、
「これは罰だよ! 翼人を追い出そうとした罰が当たったんだ。住むところを追い出そうとした報いなんだ!」
 ヨシアの叫びに村人達の視線が集まる。
「んだとコノヤロウ! それとこれとは話が別だろうが」
「別じゃないよ! 協力し合うことができていれば、今こんな竜くらい倒せるはずなんだ! 今からそれを証明してやる!」
 ヨシアがそう言いきると、茂みの中から一人の翼人の女性が現れた。アイーシャである。
 なんだか申し訳ないような、居心地のわるそうな表情をしている。
 サムが現れたアイーシャに文句を言おうとするのを遮るように、ヨシアが覚悟を決めた表情で、
「行こう! アイーシャ!」
 アイーシャはヨシアの言葉に頷き、ヨシアの体を抱えてゆっくりと竜の待つ空へと昇っていく。
「おいおい……あんなヒョロヒョロした飛び方じゃあ、何も出来ずにやられちまうだろ!」
 人一人を抱えている為か、よろけるように飛ぶアイーシャの姿を見て、青ざめた表情でサムが叫ぶ。
 やめさせようとサムがその手を伸ばしたのと、それは全くの同時であった。
 茂みから次々と翼人たちが羽ばたいた。一人や、二人ではない。それは十人ほどの集団で……
 ヨシアとアイーシャを守るように飛ぶ、十人の翼ある騎士団。おとぎ話で読んだ少年戦士と天使の物語。
 その華麗さは、まるで妖精の羽ばたきであった。その荘厳さは、まるで守護天使の飛翔であった。
 誰も彼もがその光景に視線を奪われ、誰も彼もがその心強さに心を奪われた。
「奴に一斉に矢を射掛けて! 動きを止めるんだ!」
 女性の翼人の凛々しさを感じさせる叫び。それは背の翼と相まって、まるで戦乙女の号令のように思えた。
 はっとしたように猟師達は、手に手に弓をとり矢を放つ。
 その瞬間――確かに村人と翼人の中に絆が芽生えていた。

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:50:30 ID:UES35Xbb
おおっと   リロードしてなかった。支援

881 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:52:43 ID:IgbVRJDm
 ……うおお!? ちょっと待て、死ぬ死ぬ死ぬ!
 張子の虎とはよく言ったもの。今のヘイズは幻像の中に潜んで、デバイスを操作しているだけで、しかも幻像に実体があるはずもなくヘイズの身を守るものは何もない。
 通信機で連絡を取り合い、機動はハリーに一任しているのだが、その最中に少々洒落にならない量の矢が射掛けられた。
 ヘイズは高速演算と破砕の領域を駆使して、安全な空間を確保して回避。
「そろそろ潮時かな……っと!」
 眼下を見ている限り、翼人と村人達に絆が芽生え始めている。これ以上あれこれする必要はないだろう。
 遅れて飛んでくる矢を後ろ向きに解体しながら、デバイスをロープにくくりつけて固定。
 あとは適当なタイミングまで耐えて、デバイスを先住魔法で破壊してもらうだけ。少々もったいないが、そこまで利便性のあるものでもなかったので心残りはない。
「……ってオイ、ハリー。これは洒落になってねえんだが」
 翼人達が唱えた呪文によって従えられた、千本をゆうに越える藁葺きの槍と千枚をゆうに越える落ち葉の短剣。
 ……エドと錬相手の時でも、ここまでの量は経験してねえ……
 ヘイズは必死の形相でロープを駆け上がる。自分の真下を藁が落ち葉が、唸り声を上げて通過していくという恐怖極まりない現実。
 しかもデバイスが甲高い悲鳴を上げながら、レンガを割るように粉砕されていくのだ。
 もし逃げ遅れていたらと思うと、ヘイズはぞっとして背中がじっとりとするのを感じた。
『お疲れ様でしたヘイズ。これでわだかまりは解けるでしょう。しかしヘイズ、今回もタダ働きでしたね』
「この世界で稼ごうとはあまり思えねえってのもあるけどな。イザベラが報酬を渡すようには見えねえし、タバサからたかろうとも思わねえよ」
 タラップから覗く広場では、村人達と翼人たちが抱き合って喜びを分かち合っている。
 ま、今回はいいか、と納得しヘイズは踵を返して操縦室へと向かった。
 これから村人と翼人は手を取り合っていくことになるだろう。わだかまりもあったりするかもしれないが、広場の中心にいるほほえましいカップルが何とかしてくれるに違いない。
 ヘイズは目下の悩みをどうしようかと、思考を切り替えた。
 ……増援なんてどうしようもねえよ。
 建前上ヘイズは領主に増援を掛け合うことになっているのだが、当然そんなものがいるはずもなく。

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:54:12 ID:U23AcELT
>>874
竜よりずっと凄い気がする。

攻城部隊にヴェルダンデが居れば堅い城もあっという間に落城

奇襲作戦に最適
撤退戦で安全な退路を確保可能


軍人が持つ使い魔の中ではおそらく最高
流石巨大土竜


支援

883 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/21(日) 11:55:58 ID:IgbVRJDm
投下終了です。
最後の行に次の一文が抜けてた。

さてその言い訳はどうしようかと、ヘイズは悩みに没頭することとなった。


今回は短編伝勇伝ぽいノリを意識してみました。
次で翼人編は終了の予定です。
雰囲気はでてたかなあ?

執筆時BGM:Agape

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:59:01 ID:RYvsS66+
>>878
渡さん。むしろ俺の

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 11:59:50 ID:XDgeMoHV
Mr.0グッジョブ!!
根が悪人なクロコダイルだけにやりたいほうだいでワクワク物ですな!
ちょっぴり汚いワルドまで涙目ww


>ウィザーズ・ルーン
>ヨシア
恋する野郎は盲目ですなw
酷い目に遭わせてぇ

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 12:32:51 ID:UVbUz3SJ
そろそろ次スレ?

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 12:51:36 ID:ew1MGG9O
現在475KB

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:01:06 ID:35e/hwwm
乙でしたー
タダ働きだけど、いつも赤字のヘイズ君にとって今のポジションは養ってもらえるだけいいんじゃないかな?


>>884
いやいや俺の

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:20:40 ID:8iMXpXDm
>>882
そうモグラすごいモグラすごい言ってると、敵側もモグラ出して城守ろうとするだろうからバランス取れてるだろ
あと地面に直接身体が接してるから火や氷の熱伝導とか、モグラの回りの地面ごと鉄や油に錬金とかマズイ
テレビだとモグラ穴に水とか大量に流し込むのもマズイらしい。雨降ると地面掘れなくなって溺れて地面に出てくるらしいし
戦車VSだと戦車砲の轟音でジョジョのオアシスみたく鼓膜破壊状態にならないか?戦車騎乗歩兵がショック死するレベルらしいぜ

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:24:10 ID:fTiVfmce
>>889
戦車騎乗歩兵なんてソ連くらいにしかいないのでは・・・?
タンクデサントだっけか
彼らの寿命は長くて二週間、ホント戦場は地獄だぜフゥハハァー

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:27:20 ID:UES35Xbb
人間も装甲の一種

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:29:55 ID:MoGcdiGR
>>625
ピエールも良いぞ、幻覚で憔悴してる以外は頼れるおっさんだ

目覚めたと思えば今度は妙な異(世)界
あっち側は遠いなぁ・・・とか考えてる内にハイになっちゃって馬鹿笑い、周りはドン引きルイズもドン引き
第一印象最悪なせいで冷遇「どうしてそんなに嫌うかな」
なんのかんのでギーシュと決闘、何故か持ってたMINIMI(無限仕様)でゴーレム殲滅
死の鬼ごっこに発展「ぎぃーしゅくぅん!一緒に!あぁそびましょう!」ギーシュ超涙目
ロングビルに対して唐突に「匂う」発言、ルイズに殴られるが、フーケだった事が解ってから色々見直される
いきなりワルドに銃口突きつけ「あの女より生臭い」やはりルイズに殴られる
裏切っていたことが判明し戦闘に「さあ、遊ぼうか!」
シルフィードの上で、ルイズに信じてやらずに悪かったと謝罪され、以後それなりに信頼を寄せられるように
そして一人対七万「なんだか楽しくなってきたよ」
救国の英雄として周りから慕われ、若い娘達とフラグも立て、長い間得ることの出来なかった安息と幸せを噛み締め「あっち側もこっち側も関係ない」

みたいな

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:30:48 ID:fTiVfmce
>>891
なんという赤軍思想
君は間違いなくスターリン(゚д゚)




ゼロ魔の世界に同士スターリンが召k……
やめとこう

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:38:54 ID:U23AcELT
>>889
空を魔法とかで簡単に飛べるから
「地中から攻める」「地中に逃げる」と言う概念が無いのかも?

そして餌の蚯蚓を確保する事を考えるとジャイアントモールの生息数は竜よりずっと少なそう

普通の土竜は土の中だと蚯蚓より遅いがジャイアントモールは馬が走るぐらいの速度で穴を掘る
(地上より速い?出鱈目な速度)

(「掘った土」がどこに行ったのかは誰にも判らない?ザ・ハンド?)


オアシスみたいに「液体にもぐっている」わけではなく「小さな地下室に篭っている」に近いから
音もそれなりに大丈夫(土の防音効果はかなりの物)
移動可能な防空壕の中に居るような物

熱伝導に対しても土の断熱効果を考えると…
(大麻なんかは火で焼いても根っこが残って数週間で生えてくる 地下室は年中温度変化が少ない)

水流し込みも「掘った土」で塞ぎながらだと問題無いし
ドットメイジでも穴を塞ぐだけなら簡単

地中の生物を探せる動物は少ない&索敵可能範囲も狭いから索敵も困難



グラボイスと土中ドッグファイトしても勝てそうな化け物です。


895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:51:16 ID:mOf6eO5F
投下乙です!

ノリノリすぎるタバサ吹いた
ヘイズは相変わらずだなw

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:52:08 ID:VUyYDIDb
   革命的に呼ばれた気がするぞフィデル
                ___  
          __ _|_:__| 
         〔;;;;;;★;;〕 ミ´<_` .ミミ  バイクで異世界までいくのかエルネスト
         彡 ´Д`ミ /<W/」⌒ヽ
         /<ヽ/」\.  |:− | |.
        / _ −|・/ ̄ ̄ ̄ ̄/ =:} 
        (_((ニつ/ Guevara./ | | 
... ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:53:16 ID:4TDi+sZw
>>864
ミラージュ騎士団の狂乱の貴公子みたいな感じか。

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 13:53:56 ID:I50VBIjb
しかしあんだけでかいモグラ存在しているんだから、
トレマーズみたいなミミズとかいっぱいいそうだな、ハルケギニア

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:03:30 ID:g/bIm5C8
>>894
確かに化け物ですな。

道を歩いていたら突然落とし穴に落ちて、パニックになっている隙に、落ちた先にいる熊なみのモグラにジャシュとヤラレル訳ですね。

チートキャラなカリン様でも殺られますな。

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:04:43 ID:8iMXpXDm
そうか、モグラの使い魔が強くて困るんならミミズの使い魔を呼べばいいんだ
ドールぐらいの大きさのを、主にルイズが


まあこんな風な強い強い会話をやってると他の住民からウザがられるからここまでにしとこう。
コレを一人でやってるキトーはそりゃ嫌われるわな

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:10:36 ID:nOjDX12F
>>900
ミミズならバイオハザードにグレイブディガーがいますぜ。

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:11:44 ID:4TDi+sZw
>>568
コルト(師団長)とレイナ(王の双子の妹)は?

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:13:36 ID:urFTTZkx
>>894
地中に住んでるから捕まえにくいしな。

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:17:04 ID:fTiVfmce
さっき戯れにスターリンがどうこうとか言ってたら

何故かアルビオン貴族派7万の軍隊が
「ウラー!」とか叫びながら突進してくる映像が浮かんだ
もちろん後方には督戦隊が控えてて以下略



というか赤軍化してる時点でもう貴族派とかじゃない罠

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:18:48 ID:MoGcdiGR
>>901
街に放たれて数日であの下水道なんだぜ
しかもあれ全部があんだけ巨大になるんだぜ
間違いなくハルケギニア滅ぶんだぜ

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:21:22 ID:U23AcELT
ヴェルダンデ=劇場版ドラえもんにおける秘密道具
最適な使い方をしてしまうと冒険にすらならないので
ご使用はほどほどに…

まとめwikiにあるSSの中でも
ヴェルダンデクラスの反則使い魔は少ないかも?


907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:23:49 ID:lzdTa0Df
>>904
脳内に小林源文画のソビエト兵集団で再生されましたw

つまりルイズが黒騎士中隊(+ティーガー)を召喚すればトリスティン勝つる…かな?

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:29:18 ID:g6aT4wz5
>>907
君がそんなことを言うから戦車を乗り回す二足歩行で上着しか着ていない
クマ公どもを思い浮かべてしまったじゃないか。

…あれ、ある意味あたり?

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:31:42 ID:fTiVfmce
>>907
召喚したら召喚したで
中隊の面々ほっぽっといて「私はこの鋼鉄のゴーレムと契約するわ!」とか言い出しそうだなw
・・・戦車ってあっちの世界だとどんな言い方になるんだろ?鋼鉄の馬車とかかね?
コルベールが興奮して以下略

>>906
東方不敗

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:33:25 ID:Fru90aBx
じゃあジョゼフの使い魔はJS−2に乗ったゴロドクだ
そしてティファの元には中村が

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:38:44 ID:xSwkBnZx
>>897
ミラージュ騎士団ときいてVRの白虹騎士団かとおもった。
チャロン召喚は流石に無理あるか。

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:42:40 ID:U23AcELT
>>909
東方不敗とその弟子とせんべい屋と妖美獣と生体強化兵士
マスターテリオンと人修羅とサイヤ人とGとG

少ないと言うべきか意外に多いと言うべきかな?


913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:42:43 ID:lzdTa0Df
>>909
いくら何でも戦車と契約は出来ない…よな?

バウアー中隊長がギーシュに鉄拳制裁、 「トミー(アルビオン兵)はそれほど甘くはないぞ!」とか
深夜のルイズの部屋に来たアンリエッタに「アンタはそれでも王女か!? 俺のケツをなめろ!!」
とかかましてくれれば最高だがw

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:43:53 ID:odOiQAD2
>>892

ふむ、最終型ピエールとウッカリ契約してしまった
ルイズさんの今後の将来が激しく心配になりそうな図が浮かんだww

ギーシュ君も、あれに正面から決闘を挑む覚悟があるなら本物の勇者足りえる
と俺も思う。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:45:37 ID:U23AcELT
>>913
某漫画では吸血鬼が戦車のガソリン(人間の血液に相当すると言う理屈)を吸って僕にしてたよ!

勢いが有ればなんとでもなるよ。


ルイズ「あなたに魂があるなら答えなさい!」
戦車のルーンが光る!
とか…

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:47:39 ID:Wq9RCD2X
>>900
そうかドールを呼べばいいんだ!
普通のサイズで長さ180メートル、直径は6メートルあるらしいから、サイズだけでまず負けない。
問題は地表が食い荒らされて惑星が穴だらけのスポンジみたいになってしまうことだが

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:48:34 ID:fTiVfmce
>>912
あとトレーズ様かな?
まとめサイトには無かったみたいだけど

>>913
あ、そうか。戦車とはさすがに契約できんか…
しかしバウアー中隊長とギーシュの決闘見てえwww

あとハートマン軍曹とか呼べば……
ダメだ魔法学院が海兵隊の訓練キャンプになってしまう

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:48:46 ID:Wq9RCD2X
て、よく文章読んで自重しろ俺orz

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:49:30 ID:Z5fzErEi
>>906
つ『グレン・アザレイ』

……あれ、魔法消去無かったら、誰か無傷な奴がいるだけで不死身だからなあ。
まともな相似魔導師なら視界塞げば何とかなるだろうけど、グレンは生まれて目も開かない頃に魔法を使った化物だし。

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:50:32 ID:mOf6eO5F
>>915
D-LIVE吹いたw

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:51:14 ID:g6aT4wz5
>>911
オリジナル・フェイ・イェンとかオリジナル・エンジェランとかなら自意識あるし実体化できるよ!
…できたよね?人間の姿に化けたりとか。あとガラヤカとかいたなぁ、自意識持ってるの。

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 14:51:33 ID:nOjDX12F
>>917
微笑みデブはマルコメですね

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 15:04:12 ID:fTiVfmce
>>922
「俺は人種、宗教の違いで貴様らを差別せん、俺は平等主義者だからな」
「貴様らは平等に価値がない!」
「口でクソ垂れる前と後ろにサーをつけろ!」

「おい貴様、名前はデブか?」
「風上のマリコルヌであります、サー!」
「気品ある名だ、貴族か?」
「いや杖持ってるんだから分かるだろ…だいたいなんで平民にこんなこと言われなきゃ…」
「黙れウジ虫! 話しかけられた時以外は口を開くな!」
「マリコルヌとか言ったな…ウジ虫にそんな名前はもったいない。
 俺が貴様にあだ名をつけてやる、『微笑みデブ』だ! 実にお似合いだろう!?」

ひでえ

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 15:23:57 ID:wkoYHypa
エルフを狩るもの より みけ なんかどうだろうか
燃料も弾薬も補給とか考えなくて済むし

しかしアルビオンまでどうやってみけを空輸するかが問題だな
行かないという選択肢もあるが

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 15:44:13 ID:DFl+QwI1
もういっそのことアプロでも召還したらどうよ?
対コンピュータフリゲートのラジェンドラなら
7万の軍勢くらいマイクロ4Dブラスタで即あぼーん。


926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 15:47:42 ID:uRxyhxb0
機嫌がいいときに感情凍結されてまるでツンツンしないルイズと申したか。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:01:04 ID:nOjDX12F
この板のスレって500KBまでだっけ?

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:02:28 ID:TQog0b7X
ですよ

さて、いい加減に新スレを建ててこようか

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:04:50 ID:wkoYHypa
ゼロブリーダーズ

トリステイン魔法学院は
人類社会の裏側に暗躍する
エルフを撃退すべく
設立されたメイジ養成機関である。
先進の攻撃魔法を
駆使して敵に挑む、
有給休暇なきメイジたち----
社会に安寧と平和をもたらすため、
彼らは今日も出勤したが
仕事はなんにも入ってなかったので
ヒマだった!

「ねールイズ あの子気に入ったんだよ あたしに頂戴 ね?」
「駄目!あれはあたしの使い魔!あたしが召還したの!あげない!」

「俺ぁ拾ってきた猫じゃねぇぞ!!」
キュルケ・ルイズに杖を向けられ力なくへたれる田波青年

「オスマン校長からフーケ捕縛の依頼が来てるわよ」
「シエスタ、同行の許可をいただきたく思いますっ!」
「許可!出動!」
「いい人だなぁシエスタちゃん」
「はい」

宝物庫の扉付近でフーケを待ち受ける二人であったが、巨大なゴーレムが鋼腕で扉ごと吹き飛ばそうと殴りつける。

ドドドドド

塔ごと傾き始める

「冗談じゃねぇぞォィ」
傾いた塔を駆け下りる田波

「はっはっは、宝物庫のお宝は全部頂きだよ」
フーケがポーズを決めて台詞を喋っていると塔が彼女の方に
倒れていく

プチィ

「なんだ、あいつ馬鹿なのか」
「思ったより賢く無いですよね」

影で監視していたワルドがグリフォンが人知れず現場から去っていく
「楽しい職場で何よりだ」

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:05:49 ID:TQog0b7X
投下中らしいが、建てられなかったんで誰か頼む


931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:15:38 ID:KsyTN0uY
>>807 持ってないならお早めに。在庫限りだそうだから。

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:16:04 ID:h6IDMjwY
>>930
じゃあせっかくだからやってみるぜ!

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:20:40 ID:h6IDMjwY
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1192951099/l50
やってきたよ!

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:22:11 ID:qeQUowy5
>>933
いいセンスだ!

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:23:24 ID:TQog0b7X
>>933
感謝!

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:26:15 ID:U23AcELT
>>933
お前のスレの立て方イエスだね!


937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:28:06 ID:wkoYHypa
ゼロブリーダーズ 2

ある雨の日、田波が自費で借りている寄宿舎の一室に
訪問する男の姿があった。

「わたくし、トリステイン魔法衛士隊で人事を担当しているワルドと申します」
「はぁ・・・まぁここではなんなので、中に入って下さい」
---
「魔法衛士隊は公共施のみに活動範囲を限定した いわば国営の害獣駆除機関です」
「仕事そのものはトリステイン魔法学院となんら変わらない ただ彼女らと違うのは・・・我われは訓練されたプロの集団であり
ーーーー彼女らはビギナーに過ぎないという点ですな」

う に
「・・・」
「・・・」

「ーーーーーーー何です?」
「ここん所変よーーー田波・・・」
「変ですかね」
「うん」

「あれだな シエスタが田波の部屋に行ってからよね」

「はい?」
「行ったの!?何したの!?」
「お掃除して御夕食つくって」
「詳しく話して貰うわよ」

バン ドアを開けたのは経理担当のキュルケ
「仕事!大手よ!」

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:38:34 ID:nK8OS3DG
>>933乙。

それでは恒例の1000取り。最近は500Kばかりだけど。

500Kならアイマスの天海春香召喚。もちろん春閣下のほうで。

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:40:55 ID:wkoYHypa
「まさかアンリエッタ王女に手紙の奪還を依頼されるとは」
「まぁ、重要書類の奪還ってのは微妙にうちらの守備範囲外だけど、ここの所おいしい仕事が余り無かったからねー」

(回想)
「設備・装備とも学院とは比較になりませんし これは報酬についても同様です」
「公務員・・・てことですか?」
「表向きは王城の衛士隊になりますが、まぁそう考えて頂いて結構ですな」
「なんで・・・俺なんです?」
「学院でのご活躍は見せて頂きましたこちらの勘違いかもしれま せんが
 使い魔を辞めたがっているようにお見うけしましたのでね
 −−−決心がつかましたらいつでも連絡を
 魔法衛士隊はあなたを歓迎しますよ
 」

「辞めてやるーーーーーーーーーーーーー」

崖の上から襲撃してくる山猫達
「お札一枚の有効半径は3メイル(新型) これで四方の壁を封印してーーーーってこんな開けた所で壁なんかどこにあるんだー!!!!!」

そこに馬車が四台走ってきて、包囲する。

「よっし!デリーt-」

「撃ち方はじめ!」
ドゥン ドゥン ドゥン ドゥン
ファイアーボールからウィンドウアイシクルをしこたま連射する魔法衛士隊の面々だが、いったん、攻撃を止めても対象のゴーレムには傷一つついていない

「こ、これは対魔法コーティング加工されたゴーレム・・・まさか軍が開発していたメイジキラー・・・いやこれは完全に対エルフ・・・」

気力があったら次スレに続く

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:45:45 ID:YfZ4EPnX
500kBならハーメルンのバイオリン弾きのオリン爺さんを召喚
なんか虚無的なだいなし感で

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:49:10 ID:77MgUw2w
500KBならザンボット3召喚

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:49:29 ID:Z5fzErEi
500kbならマルドゥック・ヴェロシティのボイルド召喚。
こう、虚無繋がりで。ウフコックもガンダールヴ的に最適な武器だし。

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:50:37 ID:/YSNHQU0
500KBなら俺が素晴らしいSSを書き上げる

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:52:00 ID:nzL7Kyxg
500なら魔神皇を召喚

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:53:50 ID:ocR1WPPZ
500KBならインベーダー召還

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:55:32 ID:YDhHy9eG
毎回思うが「501kbなら〜」じゃないのか

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:57:12 ID:26rr5Q9q
まだあと4KB近くもあるぞ

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 16:57:13 ID:sVESAmz3
500kbなら……ハルケギニアが佐山に汚染されるのはどうかね?

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:00:01 ID:VZ/i+VE+
500KBなら太陽系の真反対に地球を召還

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:01:16 ID:vvSnA5+o
>>946
501kbなら、早く続きを投下する。

こうかい?

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:01:55 ID:Wq9RCD2X
500kbならボイルド召喚
ただし、スクランブル版

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:02:16 ID:taLkx90q
ルーデル呼ぼうぜ

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:03:33 ID:h6IDMjwY
500ならSDKと魔法機関銃所持永井君を召喚

してくれる人が出る

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:07:49 ID:iPURj7lj
500KBなら蔵女召喚

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:09:27 ID:JyJhpGMd
あなたですか?私の悪口を書き込んでるのは。フフフッ
                 /ヽ      /ヽ
               / ヽ     / ヽ
  __________/U  ヽ__/   ヽ
  | ________/   U    :::::::::::U:\
  | ||], ,,,,、 ,,,,、、 ,.// ___   \  ::::::::::::::|  ゲッ 福田総理…
  | |トi" ̄ フ‐! ̄~~h|  |   |     U :::::::::::::|
  | |``ー‐'、 ,ゝ--< |U |   |      ::::::U::::|
  | | 丶 / "ii" ヽ i | .├―-┤ U.....:::::::::::::::::::/
  | | ヽ←―→ )//ヽ      .....:::::::::::::::::::::::<
  └ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄            :::::::::::::::::::::::::|
  |\ ̄ ̄|                 :::::::::::::::::::::::|
  \ \  \___           :::::::::::::::::::::::l


956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:10:46 ID:JyJhpGMd
           ,-=;,    +
          {__7!       +    ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
          〔_ラレ     +  ,、_,-‐y;    + `ミ;;,
           `y"l       rヲレへシ'".        ミ;;;i
           iト-ヘ、      (_;フイ彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;! r;_/iレソ
            l  'ヽ      ル ||ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,  し ン′
              ヽ   ヽ     レ' || i `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r' 人_フ
             V  ヽ,    |   ||`,|  / "ii" ヽ  |ノ / /
              ヽ   ヽ,  ト = }{i t ←―→ )/イ/ /
               `i 、,  ヽ, }- ルハ ヽ、  _,/r'   シ´
                V   `;|   i∨  ̄~7  ン〈___/
                V丶  |   リ >,    ( _/ ,_
                 ヾ  {   ソ レ  ン ;_ン'" ,r" rn ゞミヽ
                  ゝ、ゝ = 〃ソノ__/   / y'"J | \` ヽ
   rn,              rfレ`ー-=-‐''~ ̄   /`7  `、|  ヽ-'ヽ
  rJllル7       rnh;   l´ ´'リ  ,rn     / r'ン==ト、!__  V ヽ
  〉__ソ       ヾヽ``ij'l 〉 /、,ハjjj し'l mhレ'   /f, |リ<レ7,,m〉  |  |
  |  {   rfjn   ,;'V _ン',/ //〉r>,、__//リリ ト  〈 }'=‐' ソ 〉トii,_/  j
  .|  i _,-;ゝ_ソ  {' ' 'V V /'ハ~ ' ノヽ ヽ,;ヾ レ'⌒jー'-ン Λ'ー'~ヽ,  /
    ! V;;;ゞ''~ ̄ヽ_〉_j,;|  ヽ/レ_>' ラ';;/;-‐-{〉⌒|!    / /     〉"
   }  V       }リ レヽ  ヽ彡';,、-l ・ ・ ゜j、=ヾヽ / / `` _,‐'"
   Y´~j!_    ji!_,-' ヾ,ヽ,=''`ヽ,;;; ;,トー-‐'j リヽ,;'_>' ,/ ‐= |
   .{   `ー=''" 、、 」、|/~`ヽ,;;;:;.〉、__,,ソ 〉‐''‐、. /   彡 |

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:11:37 ID:4TDi+sZw
500KBなら闇のパープルアイの水島麻衣を召喚。

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:14:20 ID:b1zBtEIb
500kbなら500K人召喚

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:15:35 ID:YDhHy9eG
最後なら続き投下する

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:15:37 ID:TQog0b7X
500kbなら次スレも平穏に進んでいく

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/21(日) 17:16:22 ID:GSylNG8T
500kbなら来週中に次の話投下

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