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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part58

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 21:25:31 ID:SUOirJgC
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

前スレ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part57
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1189606397/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/
--------------------------------------------------------------------------------

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

--------------------------------------------------------------------------------
     _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
    ノルノー゚ノjし      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ



2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 21:30:20 ID:NZFu64Gb
2get
そして>>1

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 21:33:49 ID:cNLxlKA6


4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 21:45:40 ID:T9AwuG63
乙です

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 21:54:06 ID:HauUztnU
皇軍(明治〜WW2の日本軍)が召喚されますた
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/4152/1187842098/

自衛隊が召喚されますた
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1186474793/

プログラマーが召還されますた
ttp://f17.aaa.livedoor.jp/~pfantasy/

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 21:57:17 ID:AJJNW523


7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:00:31 ID:SUOirJgC
新たな書き手の登場に期待大


999 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/14(金) 21:59:45 ID:lpjo+To6
>>1000ならバンドーラ様召喚

>>999


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:01:29 ID:GdL5IRc9
>>987
そんな事したらさくらの兄ちゃんに会えなくて泣いちゃうかもしれないじゃまいか!
実に萌える(*´Д`)ハァハァ

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:01:46 ID:5aj+hASN
10ならときめきトゥナイトから真壁愛良を召喚。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:01:55 ID:Iug1BryD
>>1


北方機動演習(補給物資付き)自衛隊1個師団が召喚されましたなら書いてみたい気はするな
問題は誰とルイズがキスするかだがw

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:02:17 ID:lpjo+To6
ちょwビアス様だけでもキツかったのに番号はずれのバンドーラ様までやらす気かいw

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:05:30 ID:oy4Z4xeC
>>1

前スレ995
呼ばれるのは全裸で鎖に繋がれて閉じ込められている状態でだよな?
で全裸の奴隷(鎖に繋がれているから)を呼び出したと囃し立てられる訳だが
キュルケだけは股間の一物に一目惚れと

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:08:40 ID:2eDZaFPb
>>10
師団長でいいだろ

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:12:40 ID:7LjGupl5
>>10
メイジが涙目になるな・・・
あと技術持った平民が革命起こしそう

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:14:19 ID:gXUX2mz1
そろそろテニスの王子様から来そうだな。

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:14:29 ID:SUOirJgC
>>14
まあ、魔法なんて非現実的な能力を持った異世界人の中で、
自分らの唯一のアドバンテージである技術力を漏らすとも思えんけどね。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:17:32 ID:YaXoBrIz
ハルキゲニア自衛隊www
物語ちょっと前に一部米軍ごと演習中召喚
フハハー大司祭オリヴァー・クロムウェルの首討ち取ったりー
でも修正力で新しいオリバークロムウェルにwww


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:17:53 ID:HauUztnU
需品の供給を確保するために
最低数の現地技能者を教育する必要はあるかと

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:20:40 ID:88fa5CVi
工作機械を作れる知識がある人がいれば、ある程度武器弾薬は複製できるな。
いずれにせよ、とりあえず産業革命を起こさないと話にならない。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:21:00 ID:0paB2xWf
作者つながりで、いらん子中隊ごとか、キャサリン召喚だとどなんだろw

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:21:31 ID:w/WbvbrX
こんなスレで産業革命のすごさを認識することになるとは思わんかった

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:23:41 ID:FKxrbpON
前スレ>>991
シンプルながら上手いネタだったw
つ囲
座布団進呈

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:26:17 ID:5aj+hASN
ハルキゲニアだとときめきトゥナイトの愛良の魔法って先住魔法の類と判断されるんだろうか。
愛良は魔界人だから向こうでは亜人意外の何者でも無いが。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:29:07 ID:Lz13b+Zf
この流れなら言える。
BF2142から6人分隊の隊長召還。弾薬箱&救急箱バラまいて弾切れ無しで怪我も自動回復。
ウェールズ辺りもメディックで蘇生、隊員死んでもビーコンおいときゃ空から10秒後くらいに振ってきて復活。


…一発ネタにしかなりそうもない上に元ネタ判る人間がこのスレにいるんだろうか。

25 :MtL:2007/09/14(金) 22:31:27 ID:4LrOAyfA
10分後に投下しますー

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:32:13 ID:YsO4c9DO
ルイズがベイダー卿を召還した話で後半スターデストロイヤー一隻とクローン軍が襲来したけど
実際あの兵力であの世界制圧出来るかな

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:33:41 ID:N7dEEkeb
虚無の使い魔が四種、でちょっと古いが四人が異世界へ行くエルハザードで考えて見た。
その能力から藤沢真理(マサミチ)高校教師は怪力付でガンダールヴで召喚。
ミョズニトニルンは少し違うが水原誠で、ヴィンダールヴはたぶん陣内克彦だろう。
残った陣内菜々美はOVAとTVでは能力が違うので保留。
イメージ的にルイズは我侭と言うか尊大な所がファトラ似。


28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:34:42 ID:SkyeCs25
>>25来い!

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:36:06 ID:r66CiqSR
支援支援支援龍陣

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:38:05 ID:HauUztnU
>>27
陣内が来たらすごく面白そうだな

31 :MtL:2007/09/14(金) 22:41:34 ID:4LrOAyfA
マジシャン ザ ルイズ (16)空中戦闘

月夜、明るすぎる月光の夜。

耳障りな音を撒き散らして正面から敵艦を貫いたウェザーライトUは、その勢いを衰えさせずに飛翔を続ける。
前方には二隻の敵戦艦、ウェザーライトUはその隙間となる空間を目指し一直線に奔る。
結果、輝ける槍となった船は、これを避けそこなった片方の敵艦側面を抉った。
船翼がちぎれ、船体からは破片が撒き散らされる。
大小様々な破片がウェザーライト号の甲板にも飛来するが、甲板を覆うように発生した白い膜が、これを弾いて乗員を守った。
すれ違いざまに穂先がかすった形となった戦艦に残された裂傷は、横数十メイルにも及んでおり、航行不能となるには十分なダメージであった。
そして、飛ぶことができなくなったフネに待つ運命はただ一つ。


最初の会敵で二隻の戦艦を沈める戦果を挙げたウェザーライトUは、敵艦隊の後方を抜け戦闘空域を離脱する。


「おお、ロングビル!君はミス・ロングビルではないかね!」
突撃の衝撃でフードが捲れ、月光により素顔が露になったフーケ。
彼女を見たオールド・オスマンが嬉しそうに声をあげる。
「や、ちょっと、離しなさいよ。離してってば、離せよこの色ボケジジイ!」
「ミスタ・コルベール!見たまえ、ロングビルじゃ。生ロングビルじゃよ!」
正体を知るや否やフーケに抱きつく老学院長オールド・オスマン。
一方で、オスマンが声をかけたこの船に乗るもう一人の教師、ミスタ・コルベールは震える手を隠そうともせずに戦慄いていた。
「まさか、これほどのものとは…」
遠く聞こえる爆発音。
先ほどウェザーライトUに飛行機能を破壊されたフネが、地上に激突した音である。

コルベールは思う、果たしてあの中には何人の人間が乗っていたのだろうと…これが戦場、再び舞い戻ってきてしまった戦場。

「ミスタ・コルベール!す、凄いです!あっと言う間に敵艦を二隻も落としてしまうなんて、感動しました!」
苦渋に沈み込みそうになるコルベールの心中を引き戻したのは愛すべき生徒の声であった。
気がつくと目の前には自分の教え子の一人、ギーシュ・ド・グラモンがいた。
「このフネが、王室から開発を依頼された秘密兵器という噂は本当だったんですね!」
表向き、ウェザーライトUの設計・開発はウルザの協力を得たコルベールが行ったことにされている。
そうして、学院の一部の人間以外には、フネの建造に関する一切の事柄は国家機密として秘匿されていたのだ。
この為、噂好きの少年少女、学院生徒の間で『ミスタ・コルベールが王宮からの依頼を受けて、対アルビオン戦争の秘密兵器を開発している』という噂が広まっていたのは当然のことであった。
頬を紅潮させ、自分の関わった作品に感動の意を示してくれている少年。
そのような姿を見て、心踊らぬと言えば嘘になる。例えそれが戦いの為の道具であろうとも。
「ミスタ・コルベール!このフネはどうしてマストも無しに浮いているのですか!?」
コルベールの内心に渦巻く葛藤も知らずはしゃぐギーシュ。彼を見ているうちにコルベール自身の心も少し軽くなった気がした。

コルベールが教え子に説明を始めようと口を開きかけた時、それまでウェザーライトUの甲板にあって感じなかったもの、慣性が復活した。
よろける各々、先ほどまで感じなかった速度は今や体で感じ取ることができる。
「この船は、ある種のマジックアイテムなのです。
 従来通り風石を使って浮くだけでなく、船に組み込まれた各種マジックアイテムの作用によって、これまでハルケギニアにあったどのようなフネとも違う、新しい形の船として生み出されたのです。
 船の構造を守る為に複数の場所に設置された、周囲の船体に『固定化』の魔法をかける装置。
 風石の力を最大限効率的に運用する為に設けられた二基の風石炉。
 船を動かす魔法の力を、各所に送り込む心臓の役割を果たす動力部。
 唱えた呪文そのものを強化拡大する増幅装置。
 そして、この船最大の特徴でもある、エルフ達が使う先住の魔法『反射』を応用した理論を用いた、特殊な飛行機構が装備されているのです」



32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:42:12 ID:SUOirJgC
支援

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:42:24 ID:GdL5IRc9
>>27
と言う事はシエスタを侍女にして百合百合か
菜々美はOVAが幻影を見破るでTVが兄と一緒だっけ?

34 :MtL:2007/09/14(金) 22:44:24 ID:4LrOAyfA
コルベールの説明を最後まで聞いていたギーシュの顔が引きつる。
「え、エルフって、あのエルフですか?」
「ああ…多分君が思っている、そのエルフだよ」
「エルフの魔法だなんて、危険じゃないんですか…」
ギーシュは自分が立っている足元を、気味悪そうに見下ろした。
自分は何かとても恐ろしい怪物の上に乗っているのではないか、そのような思いに駆られたのである。
教え子のそんな様子を眺めながら、悲痛な色を宿した声で、コルベールが語る。
「魔法は…魔法は様々な使い方ができる。
 その可能性を狭めてしまうことは、わたしはとても寂しいことだと思う。
 火が司るものは破壊だけではない、火には本当はもっと様々な可能性が秘められているはずなのだ。
 エルフの魔法もそうだ。先ほど、我々を救ってくれたのは確かにエルフの魔法の力だ。君の恐れるエルフの力だ。
 力とは、使い方次第で様々な側面を私達に見せてくれる、この船もその一つの形だと思う。
 いつか我々は一つ一つの思い込みを排除していければいいと思う。
 そうしたら、きっとその先には皆が豊かに笑える世界があると、私はそう思うのだ」



スランエンジンへと供給する魔力量を抑え、風石と飛翔機構によるハイブリット飛行に切り替える。
先ほどまで『反射』の盾を作り出していたアーティファクト『力場発生器』別名フォースフィールド発生装置への魔力供給も最低レベルにまで低下させる。
発生させる力場も、大きく魔力を消費する『反射』から消費の少ない『固定化』へと切り替える。
今や遠く背後に見えるだけとなった八隻の敵戦艦が、ウェザーライトUに追いつくまでには暫くの時間的余裕があるだろう。
ウルザはこのわずかな時間に、初飛行となるウェザーライトUに想定外の出来事か起きていないかを確認するつもりでいた。
しかし、懐から色眼鏡を取り出してかけ直し、船尾に向かって一歩を踏み出そうとしたところで、体のバランスを崩して膝をつく。

屈強なるプレインズウォーカー、両の瞳にスラン文明の遺産であるパワーストーンを宿すウルザ。
その彼をもってしても、ファイレクシアの闘技場で負った傷が完全に癒えぬ身で、飛翔艦一つを浮かして艦全体のコントロールを行うほどの魔力を放出するには無理があった。
ウルザの体中の神経を、パワーストーンからの負荷が焼く。
「ミスタ・ウルザ!大丈夫!?」
体中から白い煙を上げて膝立ちしているウルザ、そんな彼の異常に気付いたルイズが後ろから駆け寄った。
彼女の横にはタバサ、こちらはいつもどおりの表情でルイズについてまわっている。
「ちょっと、何よこれ。何でこんなに傷だらけなのよ!
 それにたくさん血も出てるわ、早く治癒をかけなきゃ…」
ウルザの体はまさに満身創痍であった。
ローブから露出した肌には至るところに内出血や火傷の痕が見て取れる。
試験飛行前の未調整なスランエンジン。それをいきなり全力で稼動させたのである、強大な反作用を受けて当然であった。

慌てて左右から肩を貸すルイズとタバサ。
身長差があり過ぎて、まるでちぐはぐであった。
「………やっぱりおかしいわね」
「無理」
ルイズは肩を貸すことを諦めると、大声で離れた場所で話し込んでいるコルベール達に呼びかけた。
「ミスタ・コルベール!肩を貸してください!ミスタ・ウルザが大変なんです!
 あとモンモランシーは治癒の呪文をお願い!」
その声に気付いたコルベールとギーシュ、それにオスマン、モンモランシーが駆け寄ってきた。
最後に一人残されたフーケも不承不承といった様子でついてくる。

「やや!ミスタ・ウルザ、これはどうしたことですか!?」
改めて、長身のコルベールとオスマンがウルザに肩を貸す。
「もうあまり時間が無い、早く船尾のブリッジへ…」
そう言いながら歩き出すウルザ、治癒呪文をかけようとしていたモンモランシーが文句の声をあげるがこれは無視された。
「年寄りのよしみで言うが、その傷で無理をするのは関心できんのぅ」
「そうです、まずは医務室で安静にすべきです」
二人の言葉にかぶりを振るウルザ。
「まだ敵は残っている、ここで叩かねばやがてこの船が危険に晒されることとなる。それはなんとしても避けねばならない」
ウルザの決意が固いことを読み取った二人は、それ以上口を挟むことをやめた。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:44:50 ID:SUOirJgC
支援

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:46:07 ID:lpjo+To6
A このスレに書き込む:あなたは職人に対し支援を行う

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:46:24 ID:JBMNRrhP
ウルザかっこいい…支援

38 :MtL:2007/09/14(金) 22:46:36 ID:4LrOAyfA

ウルザ達は甲板から艦橋へと足を踏み入れた。
ウェザーライトUの艦橋はかなり広く作られていた、広さは十メイル四方ほどもあろうか。
前方には大きく透明のガラスのようなものが嵌め込まれており、流れる雲を目にすることができた。このことから室内という圧迫感が驚くほどに少ない。
中央には床に埋まる形で球体が据えつけられており、その正面には艦長が座ると思われる椅子があった。
球体前には距離を離して左右正面に三つの席と、見たことも無い箱状のなにかが設置されている。
正面の椅子の前には丸い操舵環が設置されており、そこが操舵席というのは想像できたが、それ以外の役割はルイズ達には分からなかった。

ウルザが艦橋中央にある球体の横に立つ。
モンモランシーの治療によって立つことに支障は無くなった様子である。
しかし、それでも首筋などに見える内出血の痕は痛々しく残されている。
その片手には杖、色眼鏡は既に外して懐に仕舞われていた。
「諸君、各々手近な椅子に座ってもらえるかな、これから少々…揺れるものでね」
刃物のように鋭い目つきで言い放つウルザ。
言うや否や彼は両手で杖を掴み、それを勢いをつけて球体に突き立てた。
再び始まる魔力の放出。
今度は目から迸るのではなく、杖を通して流し込まれるようにして放出されるパワーストーンの魔力。

ルイズ達の前に、先ほどとは違う変化が訪れる。
「きゃっ!?何、何なの、一体何が起こったの!?」
モンモランシーの席の前にあった球体が輝き、その中には半透明のウェザーライトUの模型が現れた。
艦橋の中には次々に新たな変化が起こっていった。
あるものは輝き、あるものはせり出し、あるものは勝手に動き出す。
まるでそれは深い眠りについていた巨人が、ゆっくりと目を覚ましていくような光景であった。

一通りの変化を終えた艦橋内を、先ほども感じた不思議な浮遊感が襲った。
『反射』である。
重力の鎖と、慣性の鎖を緩められたウェザーライトUは、再び自由なる飛翔を開始する。
「それでは、このウェザーライトUの力をご覧に入れよう」

明るく地上を照らし出していた月が、尋常ならざる速度で動いた。
それだけではない、窓から見ることのできる何もかもが高速で動いたのだ。
いや、それは移動しているのではない。正しくは、動いていたのは自分達の方であった。
ウェザーライトUが急速な旋回を終え、一瞬の後に視界が固定された時、月に照らし出された八隻の敵戦艦が正面に見えた。


もしも、アルビオンから送り込まれたこの十隻の戦艦に生きた船乗りが乗っていたなら、この後に起こる出来事に目を剥いたに違いなかった。




39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:47:00 ID:SUOirJgC
支援

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:47:04 ID:PseBEAps
『伊藤 誠が召喚されたら』ってのはどうかな?
 
書こうとしてるんだけど

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:49:54 ID:AJJNW523
支援支援

42 :MtL:2007/09/14(金) 22:50:42 ID:4LrOAyfA
ウェザーライトUはその巨体に似合わぬ俊敏さを発揮し、恐るべき速度でアルビオン艦隊との距離を詰める。
その船首の先には輝く障壁。
先刻の焼き直し、ウェザーライトUの必殺の突撃が慣行される。
しかし、それも二度目、先ほどの轍を踏まぬようにとアルビオン艦は横一列に並んでいる。
更には船側に装備された砲をお見舞いしようと、一斉に船首を回頭させようとしていた。
だが遅い。
各艦が回頭を済ませる直前にウェザーライトUは攻撃圏内、つまりゼロ距離へと己が身を到達させた。
狙いは中央、最も大きな一隻。
その全長はウェザーライトとほぼ同じという大型艦。
巨大な質量同士の衝突。大型艦の防御が紙のように突き破られ、光壁に触れたものは圧倒的暴力によって粉砕される。
猛烈なる破砕音。
『反射』により本来ウェザーライト号に分割されるはずだった衝突エネルギーが向きを変え、敵戦艦に一方的に送り込まれる。
まず、一隻が沈んだ。

ウェザーライトUの一撃により指揮艦を失ったアルビオン艦隊。
けれど彼らは慌てない、騒がない、驚かない。
冷静なる狩人の目を持って己が敵に狙いを定める。
狙いとは、列を貫いて背後に出ようとするその背中である。
彼らは初めから来襲するウェザーライトを迎え撃つつもりなどは無かったのだ。
本当の狙い、それは背面へ抜けようとするその一瞬の隙だったのである。
冷静な分析、見事な連携、味方艦が撃沈されたというのに、彼らの動きは実に的確であった。

たった一つ、彼らに落ち度があったとすれば、それはウェザーライトUを常識によって捉えていたことだけであろう。

敵指揮艦を貫いたウェザーライトU、それが敵を刺し貫いた位置にて静止する。
そう、静止したである。

慣性を無視した空中機動を可能としたウェザーライトU、それは正に非常識の船なのであった。

ウェザーライトが時計回り船首を廻す。
力場が刃のように伸び、その通り道に位置した一隻の艦首が切り裂かれる。その傷の深さは二十メイル、致命傷である。
残光の軌跡を残して船が舞う。
船首を回頭させること二百七十度、前方には船尾を覗かせる敵艦一隻。
敵を認めたウェザーライトが瞬時に最大船速にまで加速し、音速の壁を突破する。
背後からの一撃を受けて粉砕される、一隻、二隻、三隻のフネ。
一度の突撃で、三隻まとめて串刺しにするウェザーライトU。

これで葬った敵艦は五隻、この間要した時間わずかは三呼吸。
出鱈目と形容することこそ相応しい船ウェザーライトU。

それが散開しようとする残りの三隻が沈めたのは、更に二秒後のことであった。



                      ウェザーライトUは速い、ウェザーライトUは重い
                                 ―――ウルザ

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:50:47 ID:SUOirJgC
支援

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:51:05 ID:vtXS/fUl
>>40
口に出すこともはばかられる使い魔か、頑張って書いてくれ支援

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:52:35 ID:JBMNRrhP
さすがブレインズウォーカー…
お見事にございまする

46 :MtL:2007/09/14(金) 22:53:12 ID:4LrOAyfA
投下終了です。

早速誤字と修正点を見つけた…
であー。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 22:53:32 ID:/7zpcgu2
うぇーい!!!

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:09:44 ID:8rHFiEqQ
乙!

そして禁断の実写ネギま!召喚orz

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:12:53 ID:r66CiqSR
シン・アスカ(パルマ仕様)を召喚しようと考えている自分よりも正常だからがんばれ

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:14:15 ID:xZ8EW771
TOのカノぷー召喚したら
平民扱いなのか魔獣扱いなのか

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:14:57 ID:yo7xR1uX
小ネタ:ゼロの使い魔が倒せない

気がついたら 何時も決闘で負ける そしていつも モンモンに土下座

諦めずに ヴェストリの広場で決闘するけど 何時も僕は引き立て役

ワルキューレ7体あれば 楽に勝てそうな気がするけど

何回やっても 何回やっても ゼロの使い魔が倒せないよ

あの剣撃 何回やってもかわせない 武器を持たない奴もいるけど 素手でワルキューレ砕くよ

たまに勝てそうな時もあるけど フェイズガン相手じゃ敵わない!

だけどせめて死にたくはないから 僕はモンモンフラグをしっかり立てておく

気がついたら 香水で浮気バレる そしていつもメイドに逆ギレ

使い魔から 「やつあたり」だと指摘されるけど 構わず決闘挑むよ

ヴェルダンデさえ居れば 何でも出来そうな気がするけど

何回やっても 何回やっても ゼロの使い魔に勝てないよ

あの雷何回やっても避けれない 咄嗟に距離をとったりすれば すかさず炎はいてくる

攻撃当るときはあるけど 砂の体には効果無い!

だけど今度こそ勝てそうなんだ

だからシンジとか言う奴しっかりボコっとく

なんか死んだ〜

ついカッとして書いた。反省はしていない。


52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:15:34 ID:J5qHLU4R
>>50の1行目が一瞬、かがぶーに見えた点について

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:16:22 ID:Kjq01paf
>>50
亜人だろう。

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:19:03 ID:gXUX2mz1
>>50
ハルケギニアにも翼人はいる。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:21:34 ID:/7zpcgu2
SO2のアシュトンは何扱いなんだろう
剣士だから平民の傭兵か
一応トライエースとか紋章術っぽいもの使えるし紋章剣士だから貴族なのか
背中から竜が生えてる変な亜人なのか

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:22:55 ID:w/WbvbrX
かわいそうな人扱い

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:28:19 ID:28gvWaCe
珍獣扱い

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:28:28 ID:BsGvAvWH
>>42
>それが散開しようとする残りの三隻が沈めたのは、更に二秒後のことであった。 
それを散開しようとする?or残りの三隻を?
沈んだのがどっちかヒキだから判断しがたい。

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:30:52 ID:O9aq9upz
MtL乙。なんというか何処かの皇城か疾風を見てる気分だ。
後、モット伯の生死にwktkしつつデッキをいじる……レガシー仕様の青単は抹消に弱いぜorz

>>49
某スレのうっかり胸にパルマするシンか。
……恐ろしい奴。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:33:08 ID:FKxrbpON
ワルキューレが達人の動きで動けるようになったらギーシュもスターになれるのにな

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:33:11 ID:4LrOAyfA
「それが散開しようとする三隻の敵艦を沈めたのは」

でないと分かりずらいな、修正ー。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:35:17 ID:8rHFiEqQ
土−火のラインになれば赤熱ワルキューレで殺傷力大幅アップなんだがなぁ<ギーシュ

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:36:12 ID:fiQnPTCG
【北海道】「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールたんのエロ画像キボンヌ」
全校集会で連呼した校長、書類送検
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news7/1189722312/

9月12日、室蘭市内のある高校で、緊急全校集会が行われた。
校長からの重大な報告があるということで、全生徒が体育館に集められた。
校長は「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールたんのエロ画像キボンヌ」
と連呼し、強制わいせつ罪の容疑に問われている。
その後の取調べでも「ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスター!!アンリエッタぁああああああ!!!タバサァぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルゲニアのルイズへ届け!」
などと意味不明の供述をしており、さらに取り調べを続ける予定である。(警視庁、9月12日)


気持ちはよく分かる

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:38:43 ID:sLDw+2TM
<<63それオレの学校のことだ女子とか泣いちゃうやつとかいて大変だった

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:40:41 ID:YaXoBrIz
アイナブリッヂ大佐じゃ無かったかwww

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:42:34 ID:zFk9Oq9e
>>63
それをラジオやテレビでニュース放送したらえらいことにw

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:42:40 ID:SkyeCs25
電波大佐が如き狂いっぷりだ。だが彼の者のような言い知れぬ恐怖は無いな

らりるれろ、らりるれろ、らりるれろ!

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:43:22 ID:htAMLzzT
>>63
その話題とこのスレ、ルイズ以外にどんな接点があるのだね?

そういやスタスクとブラックアウト召喚はあるけどメガトロン召喚は無いな?
やはり扱いにくいキャラだからだろうか

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:48:26 ID:SkyeCs25
>>68個人的に千葉トロンが好きだが、やはりあの独特の雰囲気は扱いづらそうだ

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:50:16 ID:TaXZFYav
おまいさん、ジョジョスレから来たんだろ?
正直に言うてみ

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:58:12 ID:nNr1rR+8
サイズ的にはビーストウォーズのメガトロンが一番使いやすい。
問題はあの人歴代メガトロンの中で最も人間(というか有機体)を嫌ってることだ

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 23:58:24 ID:ynXSKNZ1
魔法使いつながりでドロヘドロから藤田を召喚
これならシーシュも勝てる!!

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:03:35 ID:E5yM11hg
藤田はやればできる子だよ

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:05:35 ID:/0lIz2iP
メガトロンといえば実写版の一人称が『俺様』で吹き出した覚えがある

75 :ゼロガー:2007/09/15(土) 00:09:07 ID:kxaSAxjF
「どうした秘密教育委員会!お前の力はその程度か!?」
『ええい、今時「炎の転校生」など誰も知らぬわ!!』
生前のオルレアン公の人柄が偲ばれる簡素だが趣味の良い応接室を破壊しながら
オシリスとデルブリンガーを振るう謎の剣士の戦いは続いていた
「ほらほらこっちだよ!」
銀色の光が一閃すると脇腹の
「ざーんねん、今度はこっち!!」
触手を向けたときには黒マントの姿は既に無く背後から振るわれる魔剣に腰の装甲を削られる
部屋の中央に立ち四方に触手を伸ばして暗殺者を捉えようとするオシリスだが
床を、壁を、天井を足場に重力が存在しないかのように跳躍する黒マントは
四人どころか倍の数の遍在ですら太刀打ち出来ないような全方位からの斬撃を繰り出してくる
触手の鞭も必殺の腐食光線も当らなくては意味が無く一方的に斬り刻まれるオシリス
それでいて止めの一撃を打ってこないデルブリンガーは明らかにオシリスを嬲って楽しんでいる
グラマラスな肢体を覆う土色の装甲ドレスはあちこちが斬り裂かれ只でさえ際どい
デザインなのが一層エロティカルな有様になっている
「おいおいこれじゃあさっきのデク人形のほうが全然楽しめたぜ」
『今のうちに大口を叩いておるがよい…』
嘲るようなデルブリンガーの軽口に嘲笑を返すオシリス
「そんなこと言ったっておめえ一歩も動けずにやられ放題じゃねーか」
飛燕さえ顔色を失う速度で更に一撃、右の乳房を覆う装甲カバーにピシリと亀裂が入る
『三つ』
砕けた装甲の隙間からチラリと覗く乳輪を隠そうともせず右手を突き出したオシリスは
人差し指と中指、そして薬指を立てた
『お主に三つ言っておくことがある』
「へぇ、なんだい?」
攻撃の手を休め余裕綽々のデルブリンガー
『ひとつ、妾は“動けなかった”のではなく“動かなかった”のじゃ』
「あーん?そりゃあ一体…」
『ふたつ、獲物を目の前にして舌なめずりするのは三流じゃ!』
轟音とともに崩壊を始めるオルレアン邸
「てめえッ!」
デルブリンガーが喚いたときにはオシリスの姿は床下に消えている
タネを明かすと応接室の床に根を下ろしたオシリスは触手の半分を地上に出して
黒マントと戦っている間に残る半分で地下から館の基礎を破壊していたのだ
「ふたつしか言ってねえぞゴルァァァァァァァァァ!」
絶叫を残し倒壊する屋敷に飲み込まれるデルブリンガーと黒マント
かくしてタバサことシャルロット・エレーヌ・オルレアンが幸福な幼年時代を過ごした
思い出の館はあっという間に瓦礫の山と化した
黒衣の剣士とデルブリンガーがここまでやらねばならぬ程の強敵だったのか
それともタバサに氷漬けにされたことへの意趣返しなのかそれはオシリスにしか分からない

投下終了

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:09:50 ID:84ap4/Tb
>>10
なんとなく、ルーデル閣下召喚を連想した。


■タルブ草原上空
「全滅…だと? わずか三分の戦闘で二十騎の竜騎兵が全滅だと!?」

レキシントンの後甲板で、トリスティン侵攻軍司令官は顔色を変えた。

「敵は何騎なんだ? 百騎か?」
「サー、それが報告ではたった一騎であります」
「ふざけるなッ! たった一騎に全滅!? 冗談も休み休み「司令!!」」

そこへ、司令官の声を遮って新たな伝令が飛び込んでくる。

「敵騎直上急降下!! 本艦へ向けて逆さ落としに急降下してきます!!」
「なんだと!? 上方、砲戦準備、弾種散弾!!」

しかし、司令官が下した命令は、既に遅かった。

(中略)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃■ Warning!!                    ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃    ただいま艦隊を殲滅中です     .  ┃
┃     しばらくお待ちください….      . ┃
┃   ┌───────────┐    ;┃
┃   │  キャンセルできません .│    ;┃
┃   └───────────┘    ;┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


■本日のルーデルたんの日記

「今日はでっかい木造船をたくさん見た。武装はハリネズミみたいだった。
 でも弱かった。牛乳飲んで寝る」

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:10:08 ID:ImbMYTSJ
あたーるぅ、あたるパンチが(ry

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:12:45 ID:vnBZcfL+
さすがルーデルだ!なんともないぜ!

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:13:28 ID:cUXQkCAV
>>76
艦とか戦車相手のエースだからなぁ……艦相手は強そうだ。他は知らん。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:14:01 ID:hSTe1ENN
からくりサーカスから鳴海を召喚。
ルイズあたりを泣かせると「子供を泣かせやがった」とデモン降臨。
ワルドが第一候補

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:15:41 ID:P1mpH8CS
>>80
しかし鳴海とルイズは歳が2〜3つしか変わらないw

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:17:16 ID:ndrQdEU2
>>80
時期が問題だな。
左腕が人形の腕になる前後かまたは四肢が完全に機械化したあとか。
左腕の剣にもバリエーションがあるし。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:22:40 ID:tSHxmas0
ヴィットマンとルーデル閣下とあと誰がいいだろうか

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:22:46 ID:pz7wJN++
>81
 そういえば、あいつ18だったけ、とりあえず未成年だったのは覚えてるんだけど
オーフェンと並んで年上キラーだよな、オーフェンと違うのは恋愛感情を持たれることか

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:25:09 ID:cUXQkCAV
>>83
レッドバロン、ハルトマン、ガーランド辺りで。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:34:34 ID:g3ypUxni
デジモン02のホークモン。
マスターが旦那様と四人目作成中のためワームモンと一緒に外に出されていたところを召喚。

今度こそはマスターとと思い、ルイズに仕えるも
ルイズもヴィンタールヴとして召喚されたサイトと結婚し子供が出来る。
結局、あんまり変わらない環境に。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:35:27 ID:9bn6P9Wx
アフリカの星とか
白い死神シモ・ヘイへとか

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:35:46 ID:tV8n3ksY
>>83
二人のオットー

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:37:31 ID:8oM366Jb
>>85
ロボット召喚かと思ったじゃねえか

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:38:43 ID:GdCcIRXj
>>76 >>83 >>85
こんぐらい呼べばいいんじゃね?w

「休んでなどいられない、すぐに出撃だ!」       --ハンス・ウルリッヒ・ルーデル

「練習だ」                           --シモ・ヘイヘ

「ちくしょう!戦車ぐらいに負けるか!」         --長嶺公夫

「撃て!殺せ!早く殺すんだ!」             --舩坂弘

ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1185982354/より引用

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:40:34 ID:9bn6P9Wx
>>79
密かに航空機撃墜9のエースだぜ。
ちなみに奥さんは20〜10歳くらい年下で、最初に会った時は法的に結婚できる年齢じゃなかったとか。
ようするにロリコ(ry
>>90
近代狙撃の父、カルロス・ハスコックも加えたい

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:41:21 ID:FMEK6fGb
>>83

薬局を経営しているオットー・カリウスだ!

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:42:55 ID:8qzQMqRm
軍事板でやれよ。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:44:12 ID:+lQmdLSa
>>83
アドルフ・アイヒマン
中間管理職だろうけどな

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:44:37 ID:eQ0qUwEI
爆裂ハンターからメインメンバーが召喚されたらどうだろう?
モット伯はお仕置きされるし平民達の救いになるんじゃないだろか

96 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 00:44:59 ID:gOwRnPEv
ではこの流れを断ち切るために投下いたそう。進路よろしいかしらー?

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:45:58 ID:i3/M6xV0
ヨーソロー

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:46:01 ID:ZaIMtl7h
オールグリーン。掃討を開始せよ!

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:46:07 ID:wO3VkCj1
オールグリーン!

100 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 00:46:53 ID:gOwRnPEv
では、0:50頃から投下開始いたします。


101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:47:16 ID:wUcAJxd4
コンディショングリーン

緊急発進

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:49:19 ID:r1B30Ixm
コンディションレッドだがガンパレと聞いては寝てられんな

103 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 00:50:20 ID:gOwRnPEv
草原を渡る風に髪を靡かせながら、シエスタは少しずつ明るさを増していく空を眺めた。
タルブの村の朝は早い。おそらく既に村の男たちは起き出して仕事の準備をし、
女たちは朝食を作り出していることだろう。
本来ならばシエスタもその列に加わるべきではあったが、
帰って来たばかりだし一日くらいはゆっくりしていろと父に言われたのである。

「おはようございます、ミス・シエスタ」
「おはようございます、ミセス・シュヴルーズ。よくお眠りになられましたか?」

ええ、と微笑んだのはシエスタを護衛してタルブの村までやってきたシュヴルーズである。
それから魔法学院に引き返しても到着は深夜になってしまうので、それならと村で一泊することにしたのだ。
これはオスマンも承知の上のことで、そのための代金も少しだが学院から出ている。
最初は貴族や魔法衛士が付き添っての帰郷ということで、何事かあったのかと村中大騒ぎになったものだが、
シエスタの説明でやっと落ち着きを取り戻したのだった。

「ここはいい村ですね、ミス・シエスタ。それとも、平民の暮らしはどこでもこうなのでしょうか」
「どうでしょう? わたしはこの村以外は知りませんから」

朝の光に目を細めながらシエスタが言った。

「でも、わたしは、この村が大好きですよ、ミセス・シュヴルーズ」

胸を張ってそう告げる少女の様子に微笑がこぼれる。
彼女が自信をもってそう言うのも頷ける。確かにここはいい村だった。
昨夜、宿泊代だといって差し出した袋を受け取らなかった村人たちの姿を思い出す。
彼らは言ったのだ。
あんたたちはシエスタの恩人だ。ならそれは村の恩人と同じだ。恩人から金は受け取れないと。
仕方なく袋を納めれば後は宴だった。
村の恩人を歓迎すると、あとからあとから人が訪れた。
出された料理は野卑で、上品さもなく、普段口にするものからすれば粗野ではあったが、
シュヴルーズとその相伴に与った魔法衛士にとっては何よりも美味に感じられた。
お貴族さまの口に合いますかどうかと出されたシチュー、ヨシェナベと言う名のそれはこの上なく温かかったし、
村の秘蔵ですと注がれた葡萄酒も今までにないほど美味しかった。
朝になれば、出会う村人全てが親しみを込めて挨拶をしてくれた。
お金が受け取ってもらえぬならと農機具に『錬金』の魔法を使えば、皆が心の底から感謝の言葉を述べてくれた。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:50:25 ID:cUXQkCAV
明日帰省するが支援するぜ!

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:51:34 ID:i3/M6xV0
支援する!

106 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 00:52:11 ID:gOwRnPEv

『貴族は魔法を持ってしてその精神と為す』

トリステイン魔法学院の校訓である。
何度も唱えたし、何度も生徒たちに告げた言葉である。
だが、と今になってシュヴルーズは思うのだ。
自分はその言葉を知っていても、本当にその言葉を理解していたのかと。
土のトライアングルメイジとして学院に奉職し、何人もの貴族を送り出してきた。
自分の世界はと言えば学院と首都トリスタニア、そして自宅しかなかった。
魔法を使えるのが当然の世界だった。
魔法を使っても感心はされても感謝されることなどなかった。
それを当たり前だと思い、不思議に思うことなどなかった。
目を閉じ、思い切り息を吸い込む。
優しい草原の空気が胸いっぱいに広がる。
優しい村人たちの声が聞こえる。
小さな世界に閉じこもって、何の疑いもなく自分を貴族だと思っていた昨日までの自分と、
この広い草原に立って、魔法を使ったことで村人たちから感謝されている自分。
本当に貴族の名に相応しいのは、いったいどちらなのだろうか。
古い記憶を思い出した。
一年前、学院に来たばかりのルイズが言ったというその言葉。
最初の授業で、君たちの思う貴族とは何ぞやと問うたコルベールに、その少女は堂々と告げたのだという

『魔法が使える者を貴族と言うのではありません。
 その力を万民のために、名も顔も知らぬ領民のために、
 どこかの誰かの笑顔のために使える者こそが貴族と言われるのです』

これがそうなのか、とシュヴルーズはようやく理解した。
貴族とはなんなのか、魔法を使うというのはいったいどういうことなのか。
それが、その答えこそがこの村の人たちの笑顔だった。
胸の奥で苦笑する。これは一体どういう皮肉なのか。
魔法が使えぬルイズが理解していたものを、魔法が使える自分が理解できていなかっただなんて。
なのに、魔法学院の教師などという職に就いていただなんて。
目を開け、空を見上げた。
雲一つない青空が、あの桃色の髪の小さな少女の首飾りのような色の空が見えた。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
あの少女は本当に不思議だ。
魔法が一切使えぬ身でありながら誰よりも貴族たらんとしている少女。
誰よりも貴族を理解している少女。
彼女のことを思えば頬に笑みが浮かぶ。
それに彼女の仲間たち。キュルケ、タバサ、ギーシュ。
三人とも教師の間では実力者ぞろいと評判である。
ことにギーシュはルイズと決闘騒ぎを起こしてからかなり力をつけているとも聞く。
それに一年生や三年生、彼女の先輩と後輩たち。
三年生は後輩に貴族の心構えで負けてはおれぬと奮い立ち、
一年生は堂々と決闘の場に赴いた彼女の言動に貴族とは何かを教えられた。
彼女は、次々と人の心を変えていく。
彼女に人は貴族を見、我もまた貴族たらんと奮い立つ。
それはまるで、地に落ちた一粒の小麦がやがては麦畑になるように。
ルイズという名の麦は、魔法学院を豊潤な麦畑に変えたのだ。
シュヴルーズは本当に楽しそうに笑った。
麦畑から取れた麦は、また新たな麦畑になるだろう。
それを繰り返せば、きっとトリステインの、いやハルケギニア全ての貴族がルイズのようになる日も近いのかもしれない。
ならば、と彼女は心に決めた。
『赤土』のシュヴルーズの名にかけて、一粒でも多くの麦を地に撒こうと。





107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:52:35 ID:wUcAJxd4
支援

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:52:57 ID:cUXQkCAV
胸に温かいものが来るぜ支援

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:53:38 ID:d7tDUY3a
赤土だとじゃがいもぐらいしか育たないぜ支援

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:53:54 ID:r1B30Ixm
世界を変える支援

111 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 00:54:56 ID:gOwRnPEv
/*/



ガリアの王都リュティスの東端、ヴェルサルテイル宮殿。
さらにその中心に位置するグラン・トロワと呼ばれる建物の一室で、
現ガリア王ジョゼフ一世は面白げに片眉を上げた。
目の前では彼と同じ青い髪をした少女が、その広い額を赤く染めて怒りの色を見せている。
よほど興奮しているのだろう、朝一番で父王の元を訪れた王女は、興奮を隠そうともせずに声を張り上げた。

「現役の北花壇騎士ともあろうものが! その主君に何の断りもなく行動するなど許されませんわ!」
「まぁそう怒るな、イザベラ。問題なのは成果だ。任務に対する成果さえ上げれば文句は言わん。
 別に、なにか任務を与えていたというわけでもないのだろう?」

二人の目の前の机には、二通の書状が置かれている。
一通はトリステインのマザリーニ枢機卿からの密書、
北花壇騎士七号タバサことシャルロットがアルビオンに向かったと言う報告と、
それに同行した者たちの名簿であった。

「任務、任務ですって!?」

信じられない、と言う風にイザベラは叫んだ。

「任務がなくても、常にそれを受け取ることが出来る場所にいるのが義務ではありませんこと!?
 ましてや、あのガーゴイル娘は、王位を簒奪しようとした罪人の娘なのですよ?
 あの無表情な顔の下で、一体どんな悪辣な野望を考えていることやら!
 考えるだけで怖気が走りますわ!」

簒奪か。
娘の言葉に現王は皮肉げな笑みを浮かべた。
生憎だが娘よ。俺とお前以外の国民は、俺こそを王位の簒奪者だと思っているのだぞ?

「それで、イザベラよ。
 お前は余に何が言いたいのだ。シャルロットはお前の部下だろう。
 部下の不満を余にもらしに来たのか」
「違いますわ!
 あのガーゴイル娘への処罰の許可をいただきに来たのです!」

唇を歪めて王女は言った。
確かにイザベラは北花壇騎士団の団長であり、命令権を持ってはいる。
だが、その部下たちの中でもただ一人、タバサに対しては処罰を与えることを王に禁じられていたのだ。
命令違反や敵前逃亡などの明確な叛意を示した場合を除き、彼女に対して何ら肉体的被害を与えてはならないと。
気位の高いイザベラにして見ればこれはどうにも許容しがたいことであり、
いきおいタバサへの態度も陰湿なものとなっていた。

「却下だ」
「父上!」

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:55:27 ID:wUcAJxd4
支援

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:55:33 ID:cUXQkCAV
>>109 美味くて栄養があって十分じゃないか支援

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:56:25 ID:n1PAe/Hq
ルイズが召喚したのが緑に光る五角形の石板的な何か
無機物呼んだpgrされながら契約したら
目の前で人間の子供と同じ位の背丈の
ゴーレムにトランスフォーム!

……マイクロンのキャラ付けが出来ないから
ここで吐き出すだけ


115 :支援中:2007/09/15(土) 00:56:51 ID:wUcAJxd4
ジャガイモはヨーロッパを飢饉から救った食材だぜ

116 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 00:57:24 ID:gOwRnPEv
考える素振りも見せずに首を横に振る父王に、イザベラは机を叩いて反論した。

「父上はお甘い!
 そもそも、なぜわたしにあのガーゴイル娘への処罰権を与えてはくださいませんの!?」
「約束だからだ」

娘の激昂を軽く受け流し、ジョゼフは軽く目をつぶると口を開いた。

「約束だ。
 あの娘には手は出さぬと。
 シャルルとその妻だけで満足すると。
 あの娘の母親と約束したのだ。
 王の約束は守られなくてはならん」

瞼の裏にあの日の情景が浮かび上がる。
怯えの表情を隠さぬ貴族たちの中にあって、ただ一人自分を睨みつけた女丈夫の瞳を思い出す。
自分を糾弾し、娘の安全を願い、そして毒をあおった義理の妹。娘の安全を信じて毒をあおった気高い母親。
誰もがジョゼフを無能と蔑み、王位を簒奪したと言い、邪知暴虐な王だと後ろ指を差す中で、
だが、それでも彼女は義兄を信じた。
自分の願いを聞き、笑みを浮かべた王を信じて毒を呑んだ。

「あの女はな、余に何も求めなかった。
 余がその約束を履行すると信じて毒を呑んだ。
 まったく、そんなところは夫のシャルルそっくりだ。
 気がつけば誰も彼もが、あいつの思うように動いていた。
 何より腹立たしいのは、誰もそれを不快に思わんところだ。
 余には幾度生まれ変わっても真似できぬ」

イザベラは不満そうに頬を膨らませた。
故オルレアン公シャルルのことは彼女も知っている。
魔法に長け、誰にでも愛された優しい叔父上。
だが、彼は父のものとなるべき玉座を狙った大罪人ではなかったのか。
なのに、なぜ父は叔父のことを語る時、あんなに優しい瞳を見せるのか。

「それは騙されていたんですわ!
 そんな大嘘つきの子供ですもの、あの娘だって何かよからぬ事を考えているに決まってます!」
「やれやれ、よくもまぁ嫌ったものだな。
 昔はあんなに仲が良かったというのに。
 今でも憶えているぞ。お前とシャルロットが二人で、ラグドリアン湖で溺れかけた時のこととかな」
「冗談でもおやめください父上。
 それは何も知らぬ子供の頃のことですわ。
 確かにあの時はあの娘の魔法で助けられましたけれど、
 きっと心の奥底では魔法がまだ使えなかったわたしを蔑んでいたに違いありませんわ!」

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:57:30 ID:j893Upjr
麦からやがて泡飲料を作り、ジャガイモから沢山の料理が...
おっと、赤土支援支援w

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:58:06 ID:i3/M6xV0
支援するぜ!

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 00:58:38 ID:d7tDUY3a
やせた土地でも育つ麦とじゃがいもは世界を救う支援

120 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 00:59:13 ID:gOwRnPEv
ますます興奮する娘にやれやれと肩を竦める。
これでは話は平行線だ。いつまでたっても交わるわけがない。

「なんにせよ、だ。
 今回の件で花壇騎士の任務に支障があるとも思えん。
 よってシャルロットの罪を問うことはせん」
「父上!」

しかしとジョゼフはにやりと笑い、トリステインからの密書を手に取った。

「ここには、シャルロットが友人と共にアルビオンに旅行に行ったと書いてあるな。
 イザベラ、お前がそれを羨ましく思って怒っているのだというのなら、
 余にはそれを止めることはできんな」

その言葉に、イザベラの顔が瞬時に引きつた。
そこに爆発の予兆を感じ取ったジョゼフは、
片隅に控えていた騎士に手を振り王女を退室させるように命じる。

「離しなさい、カステルモール!
 父上、まだ話は終わったわけでは……!」

抱きかかえられるように退出する愛娘を見た父の顔が緩み、
侍女を呼んでイザベラが暴れたために脱げた靴を片付けるよう指示すると、
しばらく誰も部屋に入らぬように言いつけた。

「心の奥では蔑んでいた……か。
 確かに今のシャルロットは余たちを恨んでいような。
 だが娘よ、お前は、それがどれだけ幸せなことかまだ解らんのだろうな」

呟くと、部屋の隅に置いてあった遊戯の駒に目を向ける。
思い出そうとしたわけでもないのに忘れられぬあの日の情景が、
今もなお脳裏から離れぬ弟の言葉が彼の脳裏を過ぎった。

『おめでとう。兄さんが王になってくれて、ほんとうによかった。ぼくは兄さんが大好きだからね――――』





121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:00:04 ID:cUXQkCAV
ジョゼフもこれまた……タバサママンの台詞を聞いたらどんな風に笑うのやら支援

122 :支援中:2007/09/15(土) 01:00:41 ID:wUcAJxd4
ガジャイモ支援

123 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 01:01:13 ID:gOwRnPEv
/*/



学院に戻ると言うミセス・シュヴルーズの見送りを終え、
シエスタはゆっくりと懐かしい道に歩を進めた。
まだ朝も早く、家にいてもすることがない。
そんな時は、村はずれの草原と並ぶお気に入りの場所で過ごすのが彼女の常だった。
村から少し離れた小高い丘の麓に作られたその建物の前に立つ。
村人からは寺院だと思われているそれはもう数十年も昔、彼女の曾祖父が建立した施設であった。
その中には曾祖父が残した遺品が眠っている。
それについて尋ねられた時、彼は決まって言ったそうだ。

『人でも神でも命を賭けて戦う時がある。そしてそれは貴族だけに限った話ではない。
 誰も彼も、貴族も平民もなしに戦う時が来る。
 運命を司る火の国の宝剣の導きにより絢爛舞踏祭が始まる時、これは再び蘇るだろう』

その言葉から、これはなにか宗教的なものなのかと村人の多数が勘違いしたのは余談である。

シエスタは胸を張って扉を開くと建物の中へと足を踏み入れた。
尊敬する曾祖父に、同じくらい尊敬している彼女の主人のことを報告するために。
日差しが、門に刻まれた文字を温かく照らす
そこに刻まれているのは曾祖父が自ら刻んだ祖国の文字だと言う。
もはやそれを読むことのできる者はこの世にはいないが、
シエスタとその家族たちはそこに刻まれた言葉の文字を知っていた。
物心ついた頃から聞かされ、叩き込まれた遺品の使い方同様に、
それは彼女たち家族にとっては絆であり誇りであった。

――――“正義最後の砦タルブ出張所・秘密格納庫”


124 :支援中:2007/09/15(土) 01:01:43 ID:wUcAJxd4
支援

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:02:37 ID:cUXQkCAV
>>122 とんねるずか……。そして格納庫の中身は一体なんなんだろう支援

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:02:47 ID:fbeplrvh
支援


127 :ゼロのガンパレード:2007/09/15(土) 01:02:51 ID:gOwRnPEv
今回は以上です。
なにやら閑話めいた感じの話ですなはっはっは。


あじゅじゅしたー

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:04:24 ID:cUXQkCAV
あじゅじゅしたー!

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:05:01 ID:06XNcM16
天に突き立てられたふさふさ尻尾の名の元に――乙

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:06:44 ID:8tCYctc3
鬼魂号っぽい何かかしら?

乙です

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:09:31 ID:Q1wY2Bpm
あじゅじゅしたー

なんだか切ないんだぜ

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:12:03 ID:L5ZU+fPS
あじゅじゅしたー

TOのデータ見てたらティアマットとかバハムートがいるのはいいが名前が
ポチとかそんなのばっかりだった

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:12:19 ID:3N6Ro0jK
どう見ても士y(検閲削除)
本当にありがとうごz(検閲削除)

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:14:55 ID:wO3VkCj1
GJ!
貴族が真の貴族に育ちつつあるのを見ると
何時の日かガンパレードマーチが聴けるのだろうか

135 :真説サムゼロ:2007/09/15(土) 01:16:01 ID:DGb46kok
さて皆さん。
予約なければ20分より投下いたします。

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:17:41 ID:1q7icR9u
支援

137 :真説サムライスピリッツ・ゼロ 章之肆『待』:2007/09/15(土) 01:21:14 ID:DGb46kok
章之肆 『待』



『赤土の』シュヴルーズにとって、この日ほど楽しみな事はない。
使い魔召喚の儀式終了後、初めての授業の日である。
この学院に奉公し始めて長い彼女ではあるが、給料日とボーナスと同程度には楽しい日が、今日なのだ。
新しい二年生が期待と希望を胸に呼び出した使い魔達。
余り学院から外に出る事が少ない彼女にとって、様々な生き物を見る事が出来るこの機会はとても楽しみな物なのであった。
尤も、時折彼女の苦手な物が居たりするのだが、果たしてそれは彼女の名誉の為に伏せておく事にするべきであろう。

さて、彼女の今回の授業は『錬金』という物であった。
土属性にとって基本的ともいえる存在だが、スクウェアクラスでも重宝するというとても便利な魔法なのである。
果たしてちょっとした細工から、家の建造まで多種多様に生活に根ざす魔法である。
攻撃的な炎の魔法などとは違い、戦争や戦いの役に立つ事は少ないが、ゴーレムなどを作り出せば本人のかわりに戦えるだろう。
余り戦闘を好ましく思わない彼女ではあるものの、別段それらを教える事に不満は無い。
何より、技術を恐れては発展などありえぬからだ。

はて、とはいえ、最近は彼女も修行に身が入らなくなってきた頃だ。
年齢という問題もあるが、最近念願の家を買えたから、というのもある。
家屋敷は元々あったものの、貴族というにはとても小さな小さな家だったのだ。

しかしながら、ようやく長年奉公し続けた甲斐あって屋敷を建てる事が出来た。
うむ、その喜びや如何ほどのものか、シュヴルーズでなくばわからぬ喜びではあった。
尤も、シュヴルーズは家屋敷を購入しただけで授業がおろそかになるほど間抜けな教師では、ない。

今も授業に必要となる教材などを教材室から調達している最中なのであった。
無論、属性ごとに必要な物が異なる魔法である。
風の魔法に必要となる事がある風石などと、鉱石などとはまったく別の場所においてあるし、火の秘薬や水の秘薬ともなると
厳重に鍵をされており、学院長であるオスマンが許可を出さなければ鍵を開けることすら出来ない。

はて、では一体土属性である彼女が何をとっているのかといえば、今回の授業、錬金で使う鉱石であったのだ。
自分で用意すれば早いのかもしれないが、使えるものは使い、節約するものは節約する。
最近まで続いていた家を買うための節約術が今でも尚続いているのである。

ガサリ、ガサリと教材をあさるシュヴルーズであったが、はて、な、と気付く。
それもそのはず、鉱石教材の中でも比較的高価な物品が何故か少なくなっているのだ。
うぬ、さては誰かが横領でもしたか、と思うシュヴルーズであるが、しかし、それはありえまい。

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:21:24 ID:06XNcM16
>>135
参られよナコルルの人。
願わくば――レズもいいけど、侍魂もね

かく言いながら、ナコとルイズの禁断の扉にちょっとドキドキしてますが、何か?

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:21:48 ID:1q7icR9u
支援支援

140 :真説サムライスピリッツ・ゼロ 章之肆『待』:2007/09/15(土) 01:23:12 ID:DGb46kok
ここの所、錬金の授業などでこの教材室に入っているのはもっぱら自分なのだ。
在庫管理でも昨日まではマトモにあったはずだが、さて、どうしたのだろう。
恐らくはここに出入りできる人物という事で、他の教師が何かしら必要になって持っていったのだろう。
本来であれば一々断りを入れねばならぬ決まりでこそあるのだが、事後報告で済ませてしまう教師が多いのも事実だ。
かくいうシュヴルーズも、時々少量の火薬などを借りる事がある。
授業前で急いでいるときなど、事前の報告がとても煩わしく感じてしまうのだ。

ならば仕方あるまい、と頷くシュヴルーズ。
とりあえず、なくなっている鉱石を簡単にメモに走り書きをしておくのだ。
もし後で紛失して、自分の責任だとされてはたまったものではない。
こういった責任回避という物は、社会で生きていくに於いてとても重要な事である。
シュヴルーズは余りそういったことにかかわった事は無いが、国の中央に近づけば近づくほどそういった権謀術数は日常に潜んでいるのだろう。
ややこしいものだ、とため息をつくシュヴルーズであったが、ふと、教材室に設置してある水時計を見れば、既に時刻は授業の直前になっているではないか。
慌てて石ころを幾つか引っつかみ、走って出て行くシュヴルーズ。
ああ、本来であれば粘土辺りを持っていって、形作る錬金辺りを行おうと思っていたのに!
ローブを翻し、髪を振り乱し、荒い息を吐き、走る事によって紅潮する顔であるが――まあ、余り面白くも無い描写である。

これがまた、すらりとした美女であるとでもいうのならば力を込めて描写しようかという気にもなろうが、中年を超え、女性である事を半ば捨て去りかけたシュヴルーズでは力の入れようがあるまい。
どうせ描写するのであるならば、その教材室からゆらりと出てきた――そう、ミス・ロングビルのほうが描写し甲斐があるというものだ。
しかしながら、この余白には限りがあるため、残念ながら今の描写はこれだけで済ませておく事にしよう。
彼女は――腕に、もてるだけの鋼鉄と金剛石を抱えていた。

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:24:31 ID:1q7icR9u
ナコルル支援

142 :真説サムライスピリッツ・ゼロ 章之肆『待』:2007/09/15(土) 01:24:57 ID:DGb46kok
ピチョンピチョンと、相変わらず頭がおかしくなりそうな音が洞窟に響いている。
泣き伏していた才人であったが、人間、いかに悲しくとも腹は減るし、腹が減ると物事が考えられなくなる。

先ほどから何度も何度も鉄格子に体当たりを加えているのだ。
既にその回数は二桁をこえ、三桁に達しようかというほどになっている。
肩は痛み、骨がきしみ、肉は内出血を起こして既に緑色にまでなっている。
だがしかし、才人の頭は脱出するという一念だけが占めていた。

そして三桁を超え、暫くした頃、とうとう鉄格子が悲鳴を上げ始めたのだ。
否、鉄格子が悲鳴を上げたというのではなく、正確にいうならば鉄格子がはまっている岩が、だろうか。
恐らく深くははめ込まれていなかったのだろう、ギシリギシリと岩から欠片がこぼれ始め――

「うわぁぁぁああああ!」

一念岩をも通すとはこの事か、才人の体とともに、鉄格子がガシャリと前に倒れ伏した。
脱出できた事を確認した才人は、それを喜ぶ間も無く駆け出した。
光の見える方向ではあったが、真ん中を走るのではなく、壁際を中腰で、何時でも駆け出せる姿勢でゆっくりと動くのだ。

事ここに至って、少し冷静になった才人は拉致される前にプレイしていたゲームを思い出していたのだろう。
銃も携帯食料もないのは残念ではあったが、しかし文句は言えまい。
首絞め柔道もクソも無いが、今の自分ならあの狼ですら殴り殺せそうなほど気が立っている。

十分ほどそうやって動き回っただろうか、恐らく一直線だったのだろう洞窟は、光が段々と強くなってきていた。
背筋がゾクゾクとして、まるで毛虫が這い回るような感覚に全身が包まれるのを、才人は確認していた。
知らず唇を舐めとり、乾ききった砂漠に天の恵みを与える。

もうすぐ自由か、そう考えると、とても楽しいように思える。
今度こそ不用意な光には近づかないようにしよう、そうしよう。

はて、そこまで才人は考えて居たのだが、どうにもこうにも、ここで不安になってしまったのだ。
あの光は、また鏡なのではないだろうか、と。
そうすれば今度は一体どこに連れて行かれるというのか。
数秒の逡巡。はて、どうしたものか。

しかし、ええい、なるようにならぁな、などと考えた才人は、残りの十数メートルを一気に駆け抜ける事にした。
体が軽い、食事も取らず、疲れは極限まであるはずなのだが、無性に体が軽い気がした。
光が充満する洞窟の入り口を抜け、自由になった才人はまるで籠から抜け出した鳥のように爽やかな朝日を浴び――

「――――え?」

足元に、自らを支える土台が何も無い事に気付いた。
尤も、これを気付いたというかどうかは微妙なところだろう。
既に落ちているときに気付いたのだから、落ち始めて気付いた、とするべきなのであろうが、才人の意識は既に数倍の速度であったのだ。

俺はのろわれているんじゃなかろうか、などと考えながら、眼下に広がる森へと落下していく才人。
せめて衝撃を和らげようと体を丸め、顔と喉を守るように、まるでアルマジロの如き姿になる。
不運なのは、彼にはアルマジロのようになれる筋肉が無かった事なのだが――同時に幸運なのは、それが故に、木々のクッションの加護を受けられた事だろう。

恐らく、後十キロでも筋肉がついていれば木々のクッションを突き破り、地面に激突していたに違いない。
自分が助かった事を確認した才人はほっと一息つく。
木々の知恵の輪を一つずつ解いていくと、ゆっくりと地面へと降り立つ事に成功した。

自分が無事脱出できた事を神に祈る才人。神は死んでなどいなかったのだ、ニーチェのうそつきめ、と罵る。
そもそもニーチェが何者かなど把握してない才人であったが、言葉とは偉大なものだ。

はて、しかし、それに怒った訳ではないのだろうが、才人は把握こそしていないが、ここハルケギニアでは神とは始祖ブリミルの事である。
そして始祖ブリミルは六千年も昔の存在だ。
もしかしたら生きているのかもしれないが、生きていたとしても、異世界の存在であるところの才人にはて、加護を与えるかというと疑問である。

その疑問を解消するかのように、才人は、この後夜まで森の中を彷徨う事になるのだが――まあ、他人の苦しむさまなど見て気分の良いものではない。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:26:18 ID:1q7icR9u
支援・・・

144 :真説サムライスピリッツ・ゼロ 章之肆『待』:2007/09/15(土) 01:28:01 ID:DGb46kok
さて、食堂を出たルイズは、厨房の前にたたずむナコルルを発見した。
何をしているのかと尋ねると、何でも食事を得た事に対し、大自然に感謝を捧げていたそうだ。
こちらが始祖ブリミルに対して祈りを捧げるのと同様のものか、と尋ねると、大自然と神との違いはあれど、そのようなものだとナコルルは微笑んだのだ。
成る程、大自然の巫女だとナコルルは名乗っていたが、その清楚さと純粋さは確かに巫女たる資格は十二分にあるだろう。

これから授業なのだが、はて、どうしようかとルイズは悩む。
確かに使い魔とは連れて歩く物なのだが、しかしナコルルは人間であり、ルイズとしても半ば客人のように扱ってしまっている。
これが男だったりするなら容赦なく使い魔扱いするのだが、困った物だ。

するとナコルルは、私の雇い主であるなら、連れて行くべきである、と言うのであった。
使い魔に関する事を昨夜ある程度聞かされていたナコルルであったし、それならば自分が居ない事で馬鹿にされるのはあまりよくないだろう、というのだ。
はて、そうであるならばとルイズが喜んで教室へと案内していく。
幸いにも時間はたっぷりとあったし、何よりも快く使い魔が承諾してくれたのが嬉しいのだ。

魔法学院の教室というのは広い。とても広い。
何せ石の階段で段差を作らねば、人で教師が見えないという有様なのだ。
ナコルルが驚きに目を見開き、凄いものだとつぶやく。

ナコルルの知る教育機関といえば、果たして寺子屋のようなこじんまりとした物だったのだ。
でなくば、かつて知り合った仏蘭西貴族のように家庭教師を持つか、豪快な浪人のように、学者に直接教えを乞うか。
そのような個人単位でのかかわりというものを重要視される教育であったために、この場所は驚きに値するものだったのだ。
成る程確かに、学問というよりは技術なのだろうとナコルルは納得出来た。
要するに、外面こそ違えど、剣士の修練場のような感じなのだろう、と。

ふむ、とナコルルがそのようにつぶやいたのを聞いて、ルイズも納得する。
魔法とは確かに教科書で学ぶ物ではない。
呪文やなにやらは確かに覚える必要性はあるが、実技が重要視されるというのは、何よりも魔法が使えぬ自分が一番理解している事だ。
呪文を覚えてそれだけで魔法が使える訳ではないし、攻撃系の魔法であるならば狙いを定めるには練習を重ねなければならない。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:29:29 ID:1q7icR9u
一人でも支援する

146 :真説サムライスピリッツ・ゼロ 章之肆『待』:2007/09/15(土) 01:29:34 ID:DGb46kok
例え話ではあるが、平民の扱う武器に銃というものが存在する。
メイジである貴族には必要のないものではあるが、しかし平民が必要以上の力を持たぬように制限されている事も確かだ。
ルイズも見るだけは見た事があったが、あれは使い方こそは教えられれば使えるが、狙いを定めるには相当の熟練が必要との事だった。
狩人もそうであるし、知識だけを詰め込めばいい学問とは違う魔法学院は、成る程確かに、考えれば修練場とも言えるだろう。

そのような事を考えながら、教室の自分の席へと上っていくルイズ。
ナコルルもそれに続くが、しかし周りの使い魔を見るに、成る程、人間を呼び出したというのはとても奇妙なのだな、とわかった。
目玉やら熊やら、カエルやらまでいる。はて、一人使い魔が見当たらないとおたおたしている生徒がいるが、どうしたのであろうか。

ふむ、とルイズはここで思案した。
ナコルルは確かに清楚であるし、大自然の巫女という立場や、東方からの客人であるという事を加味すれば、人間といえど素晴らしい当たり籤だといえるだろう。
しかしながら、残念な事に、人間である以上、やはり誤解を招く事は多々あるのだ。

別段、今の自分なら少し程度の罵倒は流せそうなほど心が大きくなっている気がするが、しかしやはり、罵倒はされて嬉しい物ではない。
ナコルルにママハハと、見てみたいからシクルゥもついでに呼び寄せられないか、と尋ねると、流石に室内にママハハは厳しいだろう、との事でシクルゥのみを呼ぶことになったのだ。
窓に近づき、口笛を吹いてシクルゥを呼び寄せるナコルル。

はて、何をしているのかと他の生徒が興味深々に見ていると、程なくして巨大な狼が窓から飛び込んできたではないか。
高さ数メイルはあるというのに、この高さを跳躍する狼とは一体どのような使い魔なのだ、と驚く皆だが、それがルイズが呼び出したという人間の使い魔になついているのをみると更に驚いた。
なんとも、ゼロのルイズは人間だけを呼び出したのではないのか、と衝撃が走ったのだ。

そこから授業が始まるまでの時間は、最早語らずともわかるというものだろう。
馬鹿にしようと思っていた連中は、昨日ナコルルに目を奪われたものでもあるし、はて、平民だと罵ろうかと思えば、ナコルルとルイズが背を預けているのは歴戦の勇士を思わせるほど凛々しい姿を見せる狼なのだ。
唸る生徒達。その姿を冷ややかに見つめる瞳があるかと思えば、そのような男たちを従えるキュルケが周りの生徒達を見ているではないか。

『微熱の』などといわれる割に、はて、冷ややかな目をするものだと思ったが、しかし、それも仕方ない事であろう。
自らの実力の至らなさを罵倒にて埋め合わせる姿には余り感心できる物は無い。

さて、では教師であるシュヴルーズを待とうか、とルイズはナコルルににこりと微笑んだのだった。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:30:09 ID:ndrQdEU2
支援

148 :真説サムライスピリッツ・ゼロ 章之肆『待』:2007/09/15(土) 01:31:28 ID:DGb46kok
さて、ここはトリステイン魔法学院の学院長室である。
今朝方、秘書であるところのロングビルが急な来客があると伝えられたのが三時間ほど前であり、今はその来客を待ちわびているところであった。
朝の間に重要な書類をあらかた片付けたロングビルであり、既に他の在庫管理も済ませてしまった。
普段であればオスマンのセクハラなどで時間をつぶされてしまうため、もう少し時間がかかり、丁度良い具合の休憩を挟んで次の仕事、となるのだが
今の調子では三十分以上はゆったりとする時間が出来るだろう。

ではどうするかといえば、気になるのはやはり客人の事だ。
一体その人物はどういう経緯でオスマンと親交を深めたのだろう、となる。
助けられたのはわかるのだが、果たしてそれだけで二十年の付き合いになるかというと疑問符がついてしまうだろう。
オスマンはその疑問に対し、うむ、と深く頷き、ゆっくりと語りだしたのだったが

はて、その内容はというとどうにもロングビルには退屈に過ぎた。
何でもオスマンを助けた後、オスマンと同様に重傷の体を引きずっていた彼は、何とか協力して近場の宿にたどり着いた物の
ばったりとお互い倒れこんでしまったのだ。

貴族であると一目でわかったオスマンには手厚い看護と水の秘薬を使った治療ですぐさま回復となったが、その男にはそうはいかなかった。
貴族を優先した治療であったため、男に回す水の秘薬が足りなくなってしまったのだ。
常人では最早絶望的と思われた体の状態はしかし、前述したように驚異的な回復力を持って回復し始めたのだという。
驚いたオスマンだが、更に驚いたのは、回復した彼がほとんど言葉が通じなかった事なのだという。
しかし、彼は粗野な外見に似合わず頭の知識量や回転は速かったらしく、オスマンの教師的な教えもあって、すぐさま言葉を覚えていったのだというのだ。

さて、そうなると命の恩人である上に思わぬ形で師弟関係になったオスマンと男であったが、二人の男がそうなれば酒を酌み交わし、仲良くなるのに時間はいるまい。
豪快な性格や、彼の語る武勇伝にも等しい話はオスマンを大いに喜ばせたし、何よりワイバーンを叩き伏せた彼の力量を見る限り、それが単なる与太話とも思えぬから更に面白かった。
その男も、オスマンの長い間に蓄えられた話や、聞き上手も相まって三日三晩、宿の客も全員巻き込んでの酒盛りを行ったのだというから驚きだ。
ロングビルはそのように楽しそうに語るオスマンを呆れたように見つめていた。

しかし、ふと、その男は一体二十年もどこでどうやって暮らしたのだと尋ねてみた。
オスマンの友人ともなるならば、今でも高名な人物である可能性が高い。

しかし、貴族で無いというのならばロングビルの情報網に引っかからないのも仕方ない。
するとオスマンは、王都からは少し離れた場所で剣術の道場を開いているのだという。
泡沫であるために、名こそは知られていないが、知る人ぞ知る伝説の剣豪と軍の内部では密かに囁かれる存在である、と言い切った。

成る程、そのような者であればオスマンの友人としても申し分ないし、ロングビルが知らないのも無理はあるまい。
しかしはて、伝説の剣豪とは大きく出た物だ。
そう、そして最後に名前を聞かねばなるまい。
名前を聞けば、もしやすればロングビルの頭に残っている存在なのかも知れぬのだ。

さて、名前をオスマンに尋ねたが、しかしオスマンはにやりと笑って
ならば本人に直接聞いたほうがいいだろう、と言って――ドアがコンコン、と叩かれた。





真説サムライスピリッツ・ゼロ  章之肆 『待』・終

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:31:36 ID:KY24aI1e
支援をするとしよう。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:31:59 ID:dqMsvBQv
支援

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:33:32 ID:xpMbcrKU
ニーチェの嘘吐きめとかところどころに見えるユーモアがいいなぁ支援

152 :真説サムゼロ:2007/09/15(土) 01:33:39 ID:DGb46kok
と、言ったところでサムスピお開き。
また来週のお楽しみ。
……序章含めて五話目なのに授業が開始されてないなぁ。いや、展開が遅い遅い。

>138
侍魂は多分伝説の剣豪が付け加えてくれるよ、くれるよ!

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:44:55 ID:oVX0J/Nu
伝説の剣豪…?
黒子?

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:49:19 ID:06XNcM16
>>153
なるほど。あの黒子のサムスピ背景における働きぶりは まこと士道にふさわしきものであったわ……って 何漏れはマジボケしてんよ!?

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 01:59:24 ID:d7tDUY3a
伝説の剣豪……虎眼先生?

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:00:56 ID:1t7GwXSO
種〜種〜

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:06:05 ID:o01eEzC4
伝説の剣豪…YAIBAのムサシとか。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:06:34 ID:j893Upjr
伝説の剣豪......宮本武蔵!!!
そいつ侍魂じゃないしーーーーーーーー
って、そんなの関係ねぇーーー
そんなの関係ねぇーーー
そんなの関係ねぇーーー
セイ!!オッパッピーーーー

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:07:12 ID:eQ0qUwEI
>>152はて、さて、とか多くないか?
何か気になってしまうんだがw
後、「果たして」って使い方あってるのか?

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:12:23 ID:oVX0J/Nu
>>154
黒子は真サムスピや天下一剣客伝で隠しキャラとして使えるよ。
黒子乱舞や黒子じぇのさいどかったぁ、黒子八雅女、黒子八極弾
技だけ見たら化け物だよ。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:16:44 ID:oXGvxiLQ
ナコルルはアイヌだから教育は口伝のはずですが、あと寺子屋が成立したのはもっと後世ですし。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:22:29 ID:+qwih5T3
>>161
サムスピに時代考証を求めるのは酷な気がするのだが…。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:25:32 ID:ZiUHw4yE
>>161
アメリカンニンジャがいる世界だ
世界設定は考えちゃだめだ

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:27:19 ID:jLqwJBNW
原作知らんが、ここまで読んだだけど、?な部分が見つかった。
そういう部分にこだわる作品ならともかく、格ゲーにそんなこともとめるのは違うだろ。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:27:24 ID:n2d/qvsS
始めて来たんだがウルトラマン系が無いのはちょっと驚きだな、ライダーはあるのに
一丁やってみるかな

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:32:08 ID:8JaYV6sx
>165
小ネタだけどセブンのはあるよ
貴殿のが、どのウルトラマンの話になるか楽しみ

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:32:45 ID:QwPUya9A
今日はいよいよ最萌トーナメント本戦「ルイズ」が出撃!!!
コードを取得→コピペリストからキャラ名コピペ で投票できますので
時間のある方は奮ってご参加下さい!

●コード発行所(PCは発行まで最大二時間かかります。携帯電話は即時発行されます。)
  http://animoe.skr.jp/a07/
●投票所
  http://etc6.2ch.net/vote/
●アニメ最萌トーナメント2007 投票スレRound148
  http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/vote/1189782181/


●投票のしかた
[[AT0715-xxxxxxxx-xx]] ←コード発行所で発行されたコードを貼る!(必須・完全一致のみ有効)
<<ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔>> 
↑投票するキャラの名前を<< >>でくくる!(必須・リストからのコピー/ペースト推奨)


168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:33:50 ID:L5ZU+fPS
基本俺TUEEEEEEEEなのかな?

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:34:44 ID:EBdmlqzJ
ガンパレ、サムスピと連続で好きなSSが来て嬉しい限りです

>>165
まずは、まとめサイトを読んで
書きあがったら一日置いてよく見直してから投下すると吉


170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:41:34 ID:+qwih5T3
>>165
小ネタならあるけど、長編だとないね。
個人的な意見だが光の国出身のウルトラマンだと、ルイズの為に戦うというのは少々理由不足な気がする。

地球産のウルトラマンなら私情で戦う事もあるし違和感ないけど。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:43:00 ID:jKBUb87z
召喚した時に踏み潰しちゃって命を与えるとか…
それじゃあ割と自業自得だw

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:44:02 ID:FluckBFc
>>161
サムスピは故意に江戸時代の頃全体をある程度圧縮して織り交ぜてるだろうが。
江戸時代初期のネタと幕末近くのネタが平気で混在してる。

でナコルルはその日本中を駆け回って、世界を駆け回ってる。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:51:45 ID:3N6Ro0jK
そういや木製バイクに跨った覇王丸が出てる侍スピリッツを知らないか?
舞台は柳生十兵衛いるのに幕末で
なんかナコルルやアースクェイクがかなり悲惨な目にあってる漫画で…

スレ違いであった スマン

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:53:13 ID:QydqDVXq
俺が見た事あるのはゲーム雑誌に載ってたヤツだけだな

175 :ゼロのガルーダ、のひよこ:2007/09/15(土) 02:53:32 ID:mrBXOKjo
投下よろしいか?

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:54:26 ID:3N6Ro0jK
>>165
「ありがとー ウルトラマーン!!」なんてコルベールやキュルケが手を振って見送った反対側から
ルイズが走ってくるのですか?

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:54:53 ID:h4XTjCMS
中級魔族のひよこ支援ー

178 :ゼロのガルーダ、のひよこ:2007/09/15(土) 02:55:45 ID:mrBXOKjo
「ヘロドトスなんてどうかしら?」
「…アレクサンドラス」
「えー、ただいまご提案いただきました名前につきましては、その採用を前向きに検討すべく…」
ひよこのネーミングについてあれやこれやと喋りながら食堂にやってきたルイズたち
なにやら騒がしい
と、ひよこがルイズの肩から降りてたったったっと駈けて行く
「あ、こら、どこに行くの?!」
止める間も無く、人だかりの中に飛び込んでいった

「少しは気を利かせてもらいたいものだね、おかげで二人のレディの心を傷つけてしまったじゃないか!」
例によってギーシュのギーシュによるギーシュたるイベントが起きていた
二股かけていた責任をメイドになすりつける、この男なんともはやである
責められているシエスタはメイジ相手に完全におびえてしまい、申し開きも出来ずに震えるばかり
そこに小さな羽毛の塊が飛び込んできた
「何だ? こっ、くっ、かきゃっ」
左、右、左、
ひよこの蹴りが往復ビンタのように三度、顎の先に決まり
激しく脳を揺らされたギーシュはその場で崩れ落ちた

表現の出来ない空気がその場を支配し、全員を黙らせる
最初は皆、何が起きたか理解できなかったのだが
状況がはっきりしてくるとますます微妙な空気がただよう
いつ? 今、どこで? ここで、なにが? ギーシュが、だれに? ひよこに、どうした? 秒殺された
「ありのまま今起こ(ry ひよこの恐ろしさの片鱗を垣間見たぜ」(その場に居合わせた二年生男子匿名希望、談)
一方この状況を作り出した張本人はというと
シエスタのそばで彼女を気遣うようにピヨピヨと鳴いていた

「いったいなにがあったの?」
ようやくルイズが人ごみを掻き分けて現場に到着
質問にはありのままに起こった事を話す二年生が、ありのままに答えた
「はぁ?」
もっともな反応だ、もう一方の当事者であるシエスタに向き直る
「あら、あなた今朝の…」
ひよこの餌を用意するように頼んだメイドだ、食べやすいようにとひき肉にしてくれたり
「かわいらしい使い魔さんですね」
とひよこを撫ぜてくれたりした、ちなみにその時ひよこは傍目にも分かるくらい照れていた
シャイなあんちくしょうである
ルイズは状況を理解する、つまり
恩人が困ってる>原因はあいつ>排除
なんとも果断な使い魔であった

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 02:56:59 ID:Rqy2+Kdm
最短記録で決闘が終った?支援

180 :ゼロのガルーダ、のひよこ:2007/09/15(土) 03:02:22 ID:mrBXOKjo
さて、思いつきで始めたお話なので続けるのが…
次あたりでオチを付けたいと思います

181 :177:2007/09/15(土) 03:06:19 ID:h4XTjCMS
すまん、sage忘れた上に規制食らったorz
GJ!

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:07:20 ID:+qwih5T3
>>173
うろ覚えだが、確かボンボンでやった作者が島本和彦のサムスピかな?

内容はほとんど覚えてないが確かそんな感じだった。

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:09:19 ID:+qwih5T3
あっ。すいません。
ひよこGJです。

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:13:22 ID:n2d/qvsS
まあ、確かにウルトラマンだと、俺tueeeeにしかならんわな。

思いついたのは、

そのまま初代当てはめ。

カオスヘッダーを追ってコスモス参上

テレビ後の放浪中のレオが召還される

まあ、興味ある人は気長に待っといて

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:20:35 ID:Qfc2SNII
うむ。やはり動物系召喚は萌える

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:20:57 ID:oXGvxiLQ
アイスラッガーだけ召喚とかどうよ

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:25:24 ID:+qwih5T3
>>186
コラコラ、それだとセブンは一生頭が寂しいままになってしまうではないか。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:26:48 ID:cUXQkCAV
>>187
20年ぐらいなら大丈夫だ、セブン変身出来ない時期を狙って。

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:27:01 ID:gZBPmGm+
あれってウルトラマン的には髪の毛なんだっけ

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:28:38 ID:Jb+sqGyT
鬼太郎でいう髪の毛針なのかよあれwwww

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:29:53 ID:h4XTjCMS
>>189
それだとまるっきり卍丸やがなww

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:33:39 ID:+qwih5T3
今思い出したが、
アイスラッガーって一度「欠けた」事があるだよな…。
次の話の時には治ってたし。
やっぱり生えてきてるのかな…。
それとも予備があるのか…。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:37:47 ID:o01eEzC4
>>192
地毛と思うからいけないんだよ。
つまり、ヅラ。

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:39:30 ID:XbNhQeMJ
5分後に投下します。連載でなくて一発ネタです。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:39:44 ID:3N6Ro0jK
アイスラッガーは代々伝わる武器っぽい
偽のロボットウルトラセブンと戦ってた時なんか盗まれた挙句
敵の装備になってたしwww

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:41:59 ID:gZBPmGm+
コッパゲ先生が妙に同情しそうだ

197 :零を継ぐもの:2007/09/15(土) 03:45:15 ID:XbNhQeMJ


 崩れ落ちる。
 全身の力はとうに使い果たし、己の躯には最早剣を一振りする余裕もない。
 あまりにも深い傷をあちこちに受けたせいで、秘薬などでは癒せない。
「……へ、へへ。参ったな、もう。躯、動かねぇや」
「相棒……」
 自嘲気味に笑う男に、剣がカタカタと音を立てて話しかけた。
「デルフリンガー、よく聞いてくれ。いつか、お前を再び使う奴が現われる。
絶対、間違いなくだ」
「……」
「それが誰かは分からない。そいつが、正義なのか悪なのかも……。ただ、
俺がお前を持ちっぱなしじゃいけないって事だけは確かだ」
 その言葉に、剣は訴えかけるような悲痛な声を出した。
「おい、よせ相棒! お前、まさか!」
「……じゃーな、楽しかったぜ。お前は、最高のパートナーだった」
 振り切るように男は剣を鞘に納め、崖から放り捨てた。
 これでいい、きっと誰かが拾ってくれる――デルフリンガーならば、きっと
大丈夫に違いない。
 それにしても、妙なことになったものだ……男はそう思いながら空を見上げた。

 泣いている人がいた。
 悲しんでいる人がいた。
 異世界であっても、それは変わらなかった。

 だから、戦った。そりゃもう必死で戦ったとも。
 仲間もいた――今は、全員自分より先に進んでいる。男は自分一人残って、殿を
務め上げたのだ。
 自分一人で殿を勤めることに、反対する者もいた――だが、自分は盾なのだから。
 この結果は満足だ。

「……父さん、母さん」
 俺は、頑張った。
 精一杯、自分にできることをやったとも。男は満足げにそうつぶやき、目を閉じた。

 ――これは、6000年前の話である。


198 :零を継ぐもの:2007/09/15(土) 03:45:30 ID:XbNhQeMJ
 結論から述べる。
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの召喚は成功したとは
言い難いが、失敗したとも言い難かった。
 半ば祈るようにして紡ぎ出された召喚の呪文に応じて現われたのは、木乃伊化した死
体だったのだから。

「う……あ……」
 ヘナヘナと崩れ落ちるルイズ。彼女に聞こえるよう悪口を囃し立てる同級生たち。
 沈痛な表情を浮かべつつ、コルベールはルイズを慰め、ともあれ死体をそのままにも
しておけず、自分の部屋に運ぶことにした。


(ここからダイジェストでお送りいたします)


「何じゃと?」
「ですから! あの死体は! 6000年前の死体なのです!」
 オスマンはロングビルへのセクハラも忘れて、ポカンとした表情で興奮するコルベール
を見つめていた。


 ――ルイズが召喚した6000年前の死体。


「我々学院は、ここにルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが召喚
した死体――便宜上サイトと名づけている――の調査委員会を発足する!」
「服や靴の材質ですが、我々の技術を遥かに凌駕しています」

「文字の解読は難航しています。どうやら日記のようです」
「あの……これ、ひょっとしたらカレンダーじゃないですか?」

 ――それはサイト、と名づけられた。

「ゲルマニアが月面に到達したことをご存知ですか?」
「もちろんだ」
「彼らが月で、彼の同族を見つけたようですぞ」
「何だと!?」

 ――次々と暴かれていく真実。

「だが、おかしい! 彼の日記を見ただろう! 『大きな青白い月がただ一つ、夜を照らしている』と……赤い月は、どこに消えたのだ!?」
「分からん。だがこれだけははっきりしている! 彼はこのハルケギニアで生を受けた、これは間違いない!」
「いや、違う惑星だ!」

 ――深まる謎。

199 :零を継ぐもの:2007/09/15(土) 03:45:45 ID:XbNhQeMJ
「ミネルヴァ……ミネルヴァはどこに消えたの?」
「逆に考えてみない、キュルケ。……ミネルヴァは消えたんじゃない、やってきたのよ」

 ――驚愕の真実。

「そう、サイトが繰り返し日記に書いていた『地球』……それこそが、我がハルケギニア
なのです!」
「じゃあ、サイトは……」
「そう。サイトは……きっと、6000年前よりもっと過去からやってきたんだわ。何か
の拍子に時間を越えてしまったのね。彼が異世界だと思っていた世界こそが、未来の『地球』
だったというわけ」

 ――ジャンル? ハードSF。Fはファンタジーで。


「零を継ぐもの」乞ご期待!





 もちろん書く予定はありません。


 元ネタ「星を継ぐもの」より


200 :零を継ぐもの:2007/09/15(土) 03:46:35 ID:XbNhQeMJ
以上です。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 03:49:26 ID:o01eEzC4
ホーガンかw
意表を突かれ過ぎた。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 04:33:54 ID:9Wa5MmAx
「ここは地球(Earth)なのか?」と聞くのは異世界人。
「ここは大地(Earth)なのか?」と聞くのはアルビオン人。

ゼロ魔世界だとこうなる。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 04:35:57 ID:C010jvex
あれ?スパイラル・ナイフはどこ?

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 04:43:16 ID:8tCYctc3
>>203
スパイラルナイフを使うのはもうやめだ
遅めのランチにでもしようじゃないか

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 04:47:07 ID:zzdX6NBN
ちょwwwwまさかゼロ魔スレでホーガンネタを見るとはwwww

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 05:00:27 ID:nAqrLyeF
スパイラル・ナイフ懐かしいな

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 06:12:23 ID:i/+CTosu
なんという懐かしいネタ……間違いなく作者はオサーン

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 07:34:28 ID:BJ1Z6dfs
じゃあゼロへの扉とか書いてみたり


ってごく普通のおっさんor猫じゃ話膨らまんな

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:25:58 ID:VUUiFwtt
誰か邪眼のミネルヴァを召喚してくれる猛者はおらんか

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:32:09 ID:AOf2dxfx
富士鷹ジュピロ(違)のあれかw
プリンセス・ミネルヴァから呼ぼうぜ。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:32:19 ID:ktWe1NzY
>>209
いいかげんしつこい。何度そのネタ振る気だよ。
そんなに読みたきゃ自分で書け。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:39:14 ID:Dbsr+8lL
そのネタは誰かが書いてたぞ

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:41:44 ID:omlnPj0U
>>208
ハルケギニアで次々と完成する文化女中器、窓拭きウィリィ、庭師ガス、万能フランク・・・
シエスタ失業の危機か!?

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:51:47 ID:fTpprLbC
護民官召喚ありましたね。
Wikiに保管はされてないのか……

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:57:08 ID:d7tDUY3a
間抜作先生召喚
しかも何故かオスマンの恩師w

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 08:59:02 ID:9aaX3dGU
ルイズ「ほ、ほんとにこの「ふくろのしわのばし」をすれば敵を撃退できるのね?」
タバサ「あやしい」

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 09:47:40 ID:ywiHjWQZ
怪盗ルイキュルタバ

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 10:15:37 ID:H/cq14D9
>>215
勿論はばかられる使い魔ですね?
残りの三人は天地、抜作ロボ、大家のババア…あれ?全部はばかられる使い魔だぞ?

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 10:30:02 ID:1/vL/eiI
海腐雄二召喚を考えたがこのスレに需要が無いと判断しボツにした今日この頃・・・

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 10:38:19 ID:9ywrAywl
ガンですぐ死ぬじゃん

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 10:51:28 ID:JXRxn8tM
>>218
一つだけパワーバランスのおかしいのが混じってるぞ(笑)
毒鬼警部くらいでいいんじゃないか?


222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:03:05 ID:oVX0J/Nu
ドラクエ3からおうごんのつめを召還。
王家の呪いがルイズに襲いかかる。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:11:33 ID:4krzrl60
せめてぶとうかごと召喚しないとキュルケの家の
召喚されし書物と同じような扱い受けそうな。
E:おうごんのつめ
E:ぬいぐるみ
でモンスターと間違われるとか?

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:12:56 ID:Rt8WIVzX
古龍とハンターが同時召喚されるのネタと
ハンターが家ごと召喚されるネタをメモ書きしてるんだが、文才が無いので読み物にならない。
残念だ。
ハンターはオリキャラなので、ソーサリーみたく基本的には喋らなくしたけど上手く出来なかった

無念

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:14:01 ID:Nv0IZTzq
オリキャラ化しちゃうんで断念ってのは有るよねえ。
俺もどうにもロード・ブリティッシュが書けなくて。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:14:18 ID:Q1wY2Bpm
ハンターは特定のキャラが無いからな。難しいだろ。

合掌

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:21:22 ID:/0lIz2iP
モンハンには小説版も漫画版もあるから
そこからキャラを取ればどうにかなりそうなもんだが

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:23:33 ID:97X+kQd2
そういえばハンターハンターのクロスは難しそうだな
ヒソカとかだと何人か死ぬだろうし

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:23:38 ID:AqI0OgwG
天上天下のクズ男を書いてみたいんだが文才ないんだよな(´A`)


230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:25:13 ID:EFlf8M8A
SOS団が召喚されました。というSSを長門が書いている。

という、妙な電波を受信した。


MADアニメの見すぎですな。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:29:15 ID:Q35wKdMM
年食ってボケたラオシャンロンを召喚したらどうなるか、ってのは考えたことがある。
あの図体に見合っただけの食事して、徘徊するだけで進路上は瓦礫の山。…普段と変わらんけど。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:36:31 ID:Zc7HGg0n
ウルトラマンの話で、思ったんだが、ルイズのマイナスエネルギーで出来た怪獣は、強そうだな

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:46:21 ID:d7tDUY3a
そういや小ネタでゼットン召喚があったな

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 11:51:07 ID:8oM366Jb
花澤三郎召喚か(違
喧嘩は強いが剣は使わないな・・・得意技は蹴りだし

ヤンキーものからの召喚ってあったっけ?

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:05:12 ID:d7tDUY3a
不良は剣とか使いそうにないからなぁ

そこで宮沢竜一郎を召喚
魔剣アウターゲネスの代りにデルフ大活躍!


236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:10:29 ID:vdsoIYBA
リアルの不良だと時代関係なく武器は何でも御座れなんだけどねえ
漫画の不良はその辺を嘘を交えて極端に美化してるから難しいなあ

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:13:41 ID:bnIUPhCQ
> リアルの不良だと時代関係なく武器は何でも御座れなんだけどねえ
不良を美化しすぎ

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:16:01 ID:vdsoIYBA
>>237
多分凄い勘違いをしてるよ

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:16:45 ID:oXGvxiLQ
>>236
くにおくんかよw

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:19:17 ID:+y2eZ44p
不良ということは、やたら!?や『』がやビキビキが多用されるのか。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:21:53 ID:oXGvxiLQ
「不良」なんて狭義の定義だろ
時代背景関係なく通じるのは「ろくでなし」か「ちんぴら」
広義で言えば「社会不適合者」これでも上品すぎるか

「人 間 の ク ズ」で十分だろ

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:22:19 ID:/YCuxxUe
相原勇 だまれ!!

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:22:35 ID:97X+kQd2
武丸さん
出てきたらルイズ泣くな

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:22:47 ID:e0k3zgn7
召喚されて !? 契約して !? コルベールが禿げてて !? 生徒が空を飛んで !?
ルイズがツンデレで !?

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:23:14 ID:+y2eZ44p
初期設定では柊も不良だったんだぜ?

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:23:28 ID:T7ib/MgS
>>244
マガジンの漫画かw

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:24:06 ID:oXGvxiLQ
>>240
所 十三の漫画かよw

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:26:19 ID:tSHxmas0
>>245
それがいまでは、立派な不幸学生だぜ

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:27:17 ID:91d3YSAH
ルイズが召喚の呪文を唱えたら突然空が暗くなって
どんな願いもひとつだけ叶えてくれる使い魔がでてこないだろうか。

ル「私の使い魔になって!」
?「それは神の力を逸脱している、他の願いをいえ」
ル「じゃあ魔法を使えるようにして」
?「いいだろう」

ちぃねえさまを治してがもっともいい使い方なんだろうけどな。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:29:24 ID:fTpprLbC
不良言うても色々あるしね、一概に人間のクズとは言えんかと。
美化される不良ってのは、大体アクティブな中二病タイプ。
「大人はなんも分かってねえッ!」とかいう子はガチ。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:32:23 ID:oXGvxiLQ
>>249
ポルンガなら三つ
デンデの神龍なら二つまでおkだから大丈夫

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:34:22 ID:T7ib/MgS
投下、足りてる? と某ゲーム風に聞いてみる。
無ければ5分後に投下します。


253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:35:44 ID:oXGvxiLQ
>>250
現実にはいない生き物だよな

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:37:00 ID:jLqwJBNW
不良というか、馬鹿というか変人というか、そういうやつらには2種類いるからな。
思考回路が狂っているタイプと、入力端子が狂っているタイプ。
思考回路が狂っているのはただの馬鹿。
入力端子が狂っているタイプは天才と紙一重なタイプの馬鹿。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:37:02 ID:8JaYV6sx
瀬戸の花嫁から政さん召喚

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:37:27 ID:Q1wY2Bpm
>>253仮に居たとしても、恐らく絶滅済みだろうねー

>>252来い!

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:38:07 ID:C010jvex
>>243
ルイズ「ちょっと、アンタ誰よ?」
武丸「俺様が”魍魎”の武丸だよゥ(ビキッ」

とか

ワルドとの結婚式のシーンで
武丸「”待”ってたぜェ!この”瞬間”をよォ!」

とかか!

258 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:38:48 ID:T7ib/MgS
投下します。その前に『前回の謝りと訂正』です。

技の2号でもありませんから→力の二号でもありませんから

失礼しました。前回の指摘、ありがとうございます。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:39:17 ID:jLqwJBNW
何がくるかわからんがとりあえず支援

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:39:55 ID:rpW7pEvh
噴いたw
>>237は相当頭が弱いw

261 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:40:22 ID:T7ib/MgS
進級試験の監督をした教師、コルベールは授業を受け持っていない日は学院の離れの小屋にて、ライフワークである研究に勤しんでいた。
普段は『火』の魔法を使い、燃やして破壊する為ではなく、何かを生み出すために活用できないかと考え、時に試作品を作っていた―――このトリステインではそのような思考を持つのは珍しい―――のだが、
今回は生徒ルイズが召喚した『物』に興味を惹かれていた。
ハヤテが拾っていた放置自転車。
暴走バスに衝突したというのに幸運な事に、もしくはダメージが全てハヤテに行って不幸な事に、大きな損傷も無く、まだまだ現役で活躍出来るようである。
生徒の誰もがよく分からないまま召喚場所に放置されていた所を持ってきて、目の前で観察する。
人力で動かすという点でいつもの研究テーマからは外れるが、自転車の形や働きにコルベールは少し関心を持った。
足りない材料から推測するに、これは乗り物で、真ん中の板に座り、足で本体中央下部の二つの穴あき板(?)を蹴るか何かで車輪を回転させて進ませる。
前方上部の曲がった棒を握って左右に曲がるが、乗り方と止め方がよく分からない。
長距離は難しいが、街や学院内などの限定空間では便利だろう。
馬より低く馬要らずで、女子供にも乗れそうなのが大きい。
惜しむらくは幾つか材質不明で、トリステインでは造れそうに無い所か。
まあ、分からない所はミス・ヴァリエールの使い魔に聞いてみよう、と締める。

「そういえば、ミス・ヴァリエールは大丈夫でしょうか?」

研究者から教師の顔に戻り、呟く。
理由不明ながら魔法を使えず、ようやく出てきた使い魔もただの平民の人間。
ディテクトマジックを使ったが、正真正銘やっぱりただの人間。
ルーンの形は騒ぎでよく見ていないが、使い魔のルーンがある事だけは確認した。
学院で一番ともいえるほどに努力家だという事を知っているだけに、使い魔はメイジの質を表すというだけあって、辛いものがあるのではないだろうか。
(どのような性格かは分かりませんが、願わくばミス・ヴァリエールの支えとなる事を)
誰も聞くことの無い頭の中で、一人の生徒の行く末を祈るしかなかった。



惨劇の場所で目を覚ましたシュヴルーズは、ルイズに無茶苦茶になった教室を片付けるように命じ、後にしばらく実習を行わないというトラウマを行って足早に去っていった。
仕方なく、ルイズとハヤテは―――主にハヤテばかりだが―――教室を手早く片付け、昼食を取りに二人で食堂に向かっていた。
静かな廊下を歩きながら、ハヤテは主に意識が向く事も無いままにひたすら思考の海に沈む。

(いけない……さっきから怒らせてばかりだ。これ以上怒らせたら幾らなんでもクビにされてしまうかも……)
「……! ……たってば!」
(今度はちゃんと怒らせないようにしないと……けど、年下の女の子の気持ちなんて、分からないんだよなあ)

背の低さから、ルイズを未だ年下と思い込んでいるハヤテであった。
だが未だそれを聞かない判断は正しい。実際は同じ年であり、聞いたら爆破される事確実である。

「……あんた! 聞いてるの!?」
「はっ、はい! 何でしょうか?」
「聞いてなかったのね……わたしに、何か言いたい事でもあるんじゃないの?」
「? いえ、特には……」
ハヤテには皆目見当がつかない。
強いて言えば、昼食はもう少し多いですよね? とか服が少しボロボロなんですが、糸とか針とかありませんか? とかを聞いておきたいぐらいか。
そんな事をそれとなく聞くと、ルイズは、はぁぁぁと大げさすぎるぐらいため息をつき、心配しすぎだったかしらと聞こえるようにぼやく。
何が何だか分からないハヤテは「?」と首を傾げるしかない。


262 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:41:24 ID:T7ib/MgS
「……私、メイジだなんて言いながら、魔法は全然使えないのよ。何の魔法使っても、さっきみたいに全部爆発するの」
「あれ? 爆発って魔法じゃなかったんですか?」
「そうならよかったんだけどね。爆発の魔法なんて無いし、他の呪文は何を唱えても爆発ばかり。
 魔法の成功確率ゼロだから、ゼロのルイズって言われてるぐらいだし」

それきり彼女は黙り、何も言わずスタスタと歩き出す。
空気が変わったことを感じ、ハヤテはその場で立ち止まったまま、何も言えなかった。
ルイズは今、多分心の中で泣いている。そんな彼女を、魔法使いでも何でも無い自分が、いったい何を言えば慰められるだろうか……

(……あっ!)

ハヤテの脳天に電撃が光る。もとより僕には、お嬢様に伝えられる事は一つしかないではないか、と。
急いで駆け寄る。しょぼんとした主の首元をキュ、と冷奴を箸で掴む時より慎重に、壊れないように抱きしめて、
「な、何するのよ!?」
「その……お嬢様。僕は、それでも気にはしませんよ?
 気にしないというか……お嬢様は、僕を助けてくれた、人生で一番大切な人ですから。命の恩人ですから」
「な、な、なに言ってるの!? たった一日よ?
 会ってたった一日で、人生で一番なんて言い切れる訳無いじゃないの!」
「そうですか? 
 うーん……お嬢様に喚ばれなかったら、誰か誘拐して成功したらお金、失敗しても牢屋で三食屋寝付きでしたし。
 それに、何もしなかったら家もお金もなくて、冬の寒空の下、餓死か凍死で死んでいたでしょうし……あれ?」

気がつくと、ルイズはハヤテの腕の中で必死にもがいていた。何となく、逃げようとしているようにも見える。
「どうかしましたか?」
「ゆ、誘拐って……あんた、そんな危険人物だったの!?」
『普通目の前の人物が誘拐未遂犯だと聞けば、逃げようとするのも当然である』
「い、いえ! ……と言っても、信憑性無いですよね。
 お願いです、信じてください! 今は食事も屋根もありますし、何より命の恩人のお嬢様に、そんな事出来るはずがありません!」
そういいながら、涙を浮かべ、頬を染めるハヤテの懇願に、何か、こう、グッと来るものを感じた―――捨てられている子犬がきゃんきゃん鳴いているのを見た時と同レベルだが―――ルイズは、
「わ、分かったわよ……信用してあげるわ。命の恩人だって言うんなら、これからも感謝しなさい!」
とだけ言っておいた。
さっきまで落ち込んでいたことが、よく分からないまますっかり吹き飛んだじゃないとぼやきながらも、その顔はどことなく嬉しそうだった。


「それにしても、お金も家も無いから凍死か餓死確実って、どんな環境だったの?」
食堂で椅子を引くハヤテに、機嫌を取り戻したルイズはふと気になって尋ねてみた。
主が座ったのを確認してから、
「大した事じゃありませんよ? ちょっと働きに出てる間に、私物ごと家を売られて、僕の稼ぎを全部持って逃げられたぐらいですから」
あははーと何でも無いように頭をかいて笑うハヤテに、それは大した事だろ! と突っ込みたくなった。
「えっと……16歳よね? 働いてるなら、こんな学校は通って無かった……って、平民なのよね」
「いえ、僕のところは平民も学校に通うんです。
 ただ、両親が……その、浪費癖が強くて、学費から生活費まで全部僕が稼いでましたから。
 お陰で、お嬢様の家事雑用でお役に立てますけど」
「さっき教室ですぐに片付けられたのも、その経験なの?」
「まぁそれもありますけど……どちらかと言えば、あれは夜逃げの応用です」
「よ、夜逃げ!?」

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:41:57 ID:jLqwJBNW
執事、それは支援するもの

264 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:42:32 ID:T7ib/MgS
また物騒な単語が出てきて、ルイズは思わずスプーンを止めた。
「はい。両親がさっきの通りなので、借金取りから逃げる為にしょちゅうですから。部屋一つ片付けるのは朝飯前です」

同じ年の癖に波乱万丈な体験を落ち込みもせずに、今は昼飯時ですけどとかいうつまらないボケまで入れて語るハヤテに、ルイズは同情を禁じえなかった。
多分、彼はずっとその生活をしているせいで、それを笑いながら語れる程日常になってしまっているのだ。
恵まれた生活をしている貴族である自分が言えることではないが、自分のせいではないのにこんな生活をしている彼が不憫すぎる。

(こいつをちゃんと養って、そんな非常識な人生から守ってやらなきゃ!
 せめて、普通の平民並みには暮らせるように!)
ルイズの心中で一つの決意が生まれ、心の中で拳を握り締める。まずは食事から何とかしてやろうと、床で薄いスープを啜っている下僕の方を見下ろし、
「ねえ、」

「―――あ、ハヤテさん」
突然割り込まれ、何をこの給仕、人が大事な話をしようとしてる時にと睨みながら観察する。
名前は知らない女、と言うか食堂の人間一人一人までそう覚えられはしない。
顔はまあまあ可愛い部類なのだろう―――が、給仕服の下に隠れた胸の大きさは、他の人間には気付かれずとも、いつもキュルケにいじられてコンプレックスのある私には隠せない―――自分で言って鬱になるが。
しかも、名前を呼んでいるから初対面じゃないみたいだし、

「あっ、シエスタさん。朝はありがとうございました」
「いえ、あれで良かったなら。
 それで、その食事、普通の使い魔用のですから……よろしかったら、これからも朝みたいに賄い用の食事を出して貰うようにしましょうか?」
「よろしくお願いします。
 いやあ、育ち盛りでこの量は、慣れてるとは言っても足りないですから」
こいつもデレデレして、あと朝に賄い食べたってどういう事よ! 心配して損したわ!

『とまあ、ハヤテ本人が何もせずとも、こうなる不幸が訪れる訳で』

先程まで高かったルイズのご機嫌ゲージが、野茂の全盛期フォークの様に急降下していく。
「あ、あの、どうかなさいましたか? ミス・ヴァリエール。
 怒っていらっしゃるように見えるんですが……」
「別に、怒ってないわ」
誰がどう見ても気付く不機嫌オーラを放出しながら、ぶっきらぼうに返すルイズ。
それに気付かない例外も、ここに一人。
「シエスタさん、お嬢様の事、ご存じなんですか?」
「いえ、食堂でよく見かける方を、覚えているだけですから」
「そうなんですか。
 あ、すいません! お仕事、お邪魔しちゃって」
「いえ、気にしないで下さい」
「よろしければ、お手伝いしましょうか? 僕に出来る事なら、何でもします!」
「あ……なら、デザートを運ぶのを手伝って下さいな」
「お任せ下さい!
 ……あ、お嬢様、えっと」

忘れられていた事にゲージがマイナスに反転し、
分かるまい! 主を放置して平民の給仕に鼻を伸ばしている貴様には、この私の体を通して出る力が!
と言わんばかりの増幅されたオーラに流石にハヤテが気付くも、時既に遅し。
ルイズは爆破こそしなかったものの、つんと明後日の方を向き、

「行って来れば?」
「いえ、あの……」
「勝手に行って来ればいいじゃない、バカ」

265 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:43:43 ID:T7ib/MgS
つーん。取り付く島も無い。
「うう……」
主をどうにかしないといけないと思いながらも、手伝うと言ってしまった手前、断る事も出来ず。
仕方無く、行って来ますとしょぼーんとした顔で一言残し、その場をあとにした。


「……ばか。あんな捨てられるような顔してたら、怒るに怒れないじゃない」


とまあそんなこんなで、ハヤテはシエスタのデザート運びを手伝う事に。
勿論綾崎ハヤテ、年齢一桁の頃から接客仕事も慣れており、まさに朝飯前の手際の良さでテーブルに並べて行く。
(ああ……お嬢様をまた怒らせてしまった。
 明後日の方を向いて、顔も見たく無いって事なんだ……とうとうそこまで嫌われて、)
クビなのかもしれない。
異世界二日目にして、早速路頭に迷うとは思わなかった。ネガティブなときは、考えがとことん最悪の方へ向いてしまう。
はぁぁぁぁ、と溜め息をつきながらも手を動かすのは条件反射レベルで忘れないが。
ちらり、と横目でルイズを見る。
新たな料理と格闘する横顔だけでは機嫌がどうかは分からないが、怒らせてしまった手前、そこの近くには行きづらい。
「はぁぁ……」
「ミス・ヴァリエールが気になりますか?」
「シエスタさん、そんな事は……」
「何度も溜め息ついてたら説得力ありませんよ。それに、顔にこれでもかってぐらい出てますし。
 多分、あれは拗ねてるだけですから」
「そう、なんですか……?」
「あちらへは、私が配っておきますから、向こうをお願いします」
「すみません……」

今日知り合った人にまで心配をかけたことに反省しつつも、話した事で幾分気が楽になり、ホッとする。すると、少しは前向きに考えられるようになった。
(食事が終わったら、謝ろう。とにかく、謝ろう)
さて、取り敢えずは頑張るかと気を少し持ち直した所で、少し向こうの人込みからガヤガヤと賑やかなざわめきが聞こえて来た。
金髪でシャツのポケットにバラを挿した少年の周りに、多くの友人らしき者達が冷やかしている。

「なあ、ギーシュ! お前、今は誰とつきあっているんだよ!」
「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」
「付き合う? 僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」

とんでもないナルシストだなあとハヤテは思う。まるで漫画から出て来たみたいだ―――今は似たようなものか。
と観察していると、ハヤテはナルシスト男のそばから、小さな瓶が落ちたように見えた。
彼のポケットからに見えたが、確証は持てない。取り敢えずは拾い、近寄ってギーシュという少年に尋ねてみた。


一方ルイズも、興味なさげに見せながら実はちらちらとハヤテの方を覗き見していた。
ハヤテはいい奴だと言うのは言われるまでも無い。
突然常識が通用しない所に呼び出され、使い魔になれと言われても、不平不満も言わず献身的に働き、守ってくれて、おまけに主として大事に扱ってくれる。
両親がアレらしいから今までのうのうと暮らして来た訳では無いだろうに、嫌な顔一つしようとしない。
それなのに私はつまらない事で拗ねて、

「馬鹿みたいじゃない……」
「ミス・ヴァリエール?」
「わっ!? ……き、急に何?」

266 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:44:49 ID:T7ib/MgS
「お願いが、あるのですが」
確かシエスタと言っていたか、給仕の少女がいつの間にか隣に遠慮がちに立っていた。
無理も無い、貴族の子弟とはいえ相手にして平民が意見するなど、下手をすれば首と胴が別れる―――極端な例だが。
「あの、ハヤテさんの事ですが、」
「……分かってるわよ。あいつは悪くないわ」

私だって、頭を冷やせば自分の勝手な言い掛かりと暴走だって分かる。
焼き餅? ……まさか、それは無い。
「一つ聞かせて、シエスタ……と言ったわね? 朝、あいつ何したの?」
「その……召喚前からずっと食事を取って無いって言ってました。
 ですから、賄いを出したんです」
シエスタが私を見つめる。
召喚してからずっと食事させないなんて―――と言う意味の視線を、貴族に対する怯えで緩めながら。
何もしていないのに恨まれるのはつまらないから、
「言い訳に聞こえるかもしれないけど、あいつ、召喚されてから大怪我してたのよ。
 時々意識は取り戻したんだけど、食事を取る程じゃなかったから」
流石に自分の爆破で気絶させたとは言いにくかった。
いいのよ、一日気絶させてちゃんと治ったんだから、終わり良ければ全て、ね。
「そうだったんですか」
「いいわ、何も無かったんなら―――」

と、食堂の向こうでざわめきが聞こえる。主に男子の声ばかりが響き、
「あ、あの女生徒の人が近寄って行きますけど」
「って、あそこにあいついるわね……何やったのかしら」
妙に気になる。もしかして、何かしでかしたんじゃないだろうか?
常識あるけど非常識だし。
「ちょっと見て来るわ」
「あ、ミス・ヴァリエール?」



瓶を少年の目の前にかざし、
「すみません、これ、落としませんでしたか?」
ハヤテが尋ねてみても、彼は振り向かない。しかし、何となく苦々しげな表情を見て、ハヤテの額に小さな稲妻が走った。

唐突だがハヤテは、自分ではそれなりに空気を読める男だと思っている。
小さな頃から年齢を偽って大人の世界で働いて来た賜物であり、中学生でプールバーでバイトしている際、たまに客で彼みたいな顔。
つまり、関係ない振りをしていてくれ、と言う顔をする人を相手にする時に行っていた事を、ハヤテは今回も実行した。

「すみません、もしかしたら、落とした人の見間違いだったかもしれません。
 誰のか分かりませんから、しばらく―――」預かって置きましょう、とのわざとらしい言葉は、横から瓶を取り上げられた事で遮られた。
「あ」
「おっ、この香水はもしや、モンモランシーの香氷じゃないのか?」
「その鮮やかな紫色は、モンモランシーが自分のためだけに調合している香水だぞ!」
「ギーシュのポケットから落ちてきたってことは、つまりお前は今、モンモランシーとつきあっているな?」
瓶の中身を知る周囲からの無責任な騒ぎ立て。ハヤテが空気を読めた時でも、周りが読んでくれるとは限らない不幸であった。

そのまま人ごみから放置され、締め出されるハヤテ。ぽつねんと、取り残される。
「えっと……あれ?」
呆然と立ち尽くすハヤテ。周囲の貴族の興味も若者の恋の話に集中し、所詮平民でしかない一人には見向きもしない。
その隙を縫うように、ピンク髪の少女がハヤテの背後から近寄ってきた。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:45:12 ID:ito8LqhH
支援

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:45:55 ID:jLqwJBNW
ハヤテは特に何もせずに状況に流せれているのに、周りが勝手に変化していくというのは新しいな支援

269 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:46:04 ID:T7ib/MgS
「ねえ、何してるのよ」
「うわあっ!? お、おじょ、お嬢様……!」
「もう怒ってないから、普通にしてなさい」
「は、はい」
と気をつけをしながらも、どことなく親に隠してた0点のテストを見つかって怒られているような悲しげな顔をしているハヤテ。
そんなショボーンとして目に涙を浮かべている様子を見ていると、

(……あ、こいつ、結構女っぽい顔してるのね。可愛いし。
 それに何かこう、胸にこみ上げてくるわね、熱く激しい思いが。
 もっとイジりたいわ。むしろ苛めたい!)
『自重しろ、ルイズ』
(……コホン、ちゃんと言わなきゃね)
「さ……さっきはちょっと、喋りたくなかった気分なだけなのよ。
 あんたが気にする必要なんて、無いからね」
「お嬢様……。では、もう怒っていないんですか」
「初めから怒ってないわよ!」
「うわっ! ごめんなさい!」
『怒ってる! 怒ってるから!』
「……とにかく、食事が足りないとか何かが欲しいとかあるんなら遠慮せずに言いなさい!
 少しぐらい使い魔のわがままを受け止めるのも、主人の役目だから」
「じゃあ、クビにならなくてもいいんですか?」
「だれがそんな事言ったのよ! 使い魔と主はどっちかが死ぬまで変わらないわよ。クビなんてありえないわ。
 はい、この話は終わり!」
パンパンと両手を叩き、締めとする。これでさっきみたいに元気になっただろうとハヤテの顔を見上げると、

「うう……うええぇぇぇえうぅぅぅ……」
「ぬなっ!?」
思わず引くほど、ボロ泣きされていた。ちょっとは精神の振幅が大きいなあと思っていたのだが、ここまで不安定だとは思わなかった。
「お嬢ざまぁぁぁ……ありがどうございまずぅ……」
「あ、こら! 抱きつくな! 恥ずかしいじゃない!
 お前……あん! バカ! そんなとこさわって……ん!
 やぁあん! ちょっ、首にいきが……んっ、んああぁ…!」


「ギーシュさま、やはり、ミス・モンモランシーと……」
「彼らは誤解しているんだ。ケティ。いいかい、僕の心の中に住んでいるのは、君だけ……」
「その香水があなたのポケットから出てきたのが、何よりの証拠ですわ! さようなら!」


「お嬢様、これから、ぐすっ、頑張り、ますっ!」
「いい、から……離れなさーい! 落ち着けー!」
無理矢理振り払う。ああもう、いつの間にか食堂の注目が二分されてるし!
キュルケなんか、いつから見てたか知らないけど、あっちで腹抱えて笑ってるし……次に会うのが怖いわ、いろんな意味で。


「モンモランシー。誤解だ。彼女とはただいっしょに、ラ・ロシェールの森へ遠乗りをしただけで……」
「やっぱり、あの一年生に、手を出していたのね」
「お願いだよ。香水のモンモランシー。咲き誇る薔薇のような顔を、そのような怒りでゆがませないでくれよ。僕まで悲しくなるじゃないか!」
「うそつき!」


誰のせいでもないのに理不尽を感じてしまうルイズ。恥ずかしすぎて気が滅入り、
(いけない、最初に言おうと思ってた事、忘れてたわ)
「落ち着いた?」

270 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:47:16 ID:T7ib/MgS
「はい、落ち着きました。すみません、取り乱して」
「じゃあいいわ。それで言おうと思ってたんだけど、このあと服買いに行くわよ」
「お嬢様のですか?」
「あんたのよ。他に着替え無いし、それに……まあ色々よ。
 一旦、部屋に戻るわよ」
「はい、分かりました!」
「じゃ、シエスタ。うちの使い魔のことで、余計な心配かけたわね」
「いえ、仲直りできて良かったですね、ミス・ヴァリエール」
「……まあ、そういう事にしておくわ」
「ありがとうございました、シエスタさん」
ルイズの分まで一礼し、ハヤテは先程とはうって変わってウキウキとスキップする。ルイズも一部の好事魔の視線を部屋に受けながら、食堂を後にした。
(やれやれ、すぐに落ち込んだり泣いたり喜んだり、へたれてると思ったらかっこよく見えたりするし、よく分かんないわね。
 ……けど、退屈はしないわ)
と考え、何となく私らしくないような、むしろライバルの胸のでかいアレみたいじゃないか? と思い当たり、少しへこんだ。



「城下町、ですか?」
食堂でトラブルを起こした後、今は昼の時間。
進級直後の日程では、使い魔を召喚して日も浅いと言うのもあり、しばらく数日間は授業は午前のみ、午後は休みとされていた。
その休みを利用し、ルイズはハヤテに服や日用品を買ってやる、と言った。
「そう、城下町に行くのよ。あんたの服はもうボロボロだから、新しいの買ってあげる。
 それに、使い魔の姿がみすぼらしかったら、主も恥をかくもの」
「そういえば、まだ一日しか経ってないんですよねぇ。バスにぶつかって大怪我したのが昨日の事に思えないです」
もう一週間以上経ったみたいだと、ハヤテは煤けたり黒ずんだり破れたりしている自分の衣服を見渡す。
『服の損壊の一番の原因が、決してルイズの爆破のせいだと言わないのも、使い魔としての優しさだぁ!』
「……何だか、物凄く不快な声が聞こえたわ」
「そうですか?」
「……ともかく、夕食までに帰らないといけないから、さっさと行ってさっさと帰るわよ」
「そんなに時間がかかるんですか?」
「馬に乗って3時間かかるの。往復したら最短で夜になっちゃうわ」
3時間……確か馬は、時速5〜60キロ。つまり、150〜180キロぐらいと見積もると。
(結構遠くないですか?
 ……いや、ここは食事もあるし、寝床もある。買い物事情はよく知らないけど、そんなに街に出る必要が無いのか……。
 ん、そのぐらいの距離なら)

ハヤテの中では、一つの方法が浮かんでいた。
「念の為聞くけど、馬には乗れる?」
「馬には乗れますけど……それよりも、もっと早い方法で行きませんか?」

『後にルイズは、それを了承した事を後悔するのだった』


ハヤテが提案した方法は、一緒に召喚されて来た自転車だった。
預かっていたコルベールに今度自転車について説明する事を約束し、出発して5分後。
「お嬢様ー、どうですかー」
ルイズは助手席代わりの荷台に座り、ハヤテの腰に腕を回して掴んでいた。
誰もいない街道を、たった二人。背中越しに伝わるハヤテの熱。
昔、婚約者と馬の遠乗りでそんな乗り方をした事もあるが、やはり相手が同年代という事が効いているのか。
少し変わったシチュエーションに、何故か体温の上昇を感じた。
(って、こいつはただの使い魔よ? まさかねぇ……)

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:47:50 ID:ito8LqhH
支援

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:48:28 ID:jLqwJBNW
ギーシュは放置か哀れだ支援

273 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:48:33 ID:T7ib/MgS
「お嬢様ー?」
「あー、うん……まあまあね。それにしても、不思議な乗り物ね……」
今の速さは大体、馬の速さと同じぐらい。
竜やグリフォンならもっと速いだろうが、人力でここまでの速度で走れる乗り物は、トリステインどころかハルケギニアでも聞いた事が無い。

『残念ながら、速いのはハヤテが非常識なだけである。長距離で平均時速60キロ超を維持できる一般高校生は、そうはいない』

「けど、このぐらいだったら、馬と変わらないじゃない」
「大丈夫、さっきまでは準備運動です。そろそろ、本気を出しますから」

は?
ルイズの目が点になった。これ以上速くするって、どういう事?
「幾らなんでも、そんな冗談は通じないわよ? 馬より速く走るなんて言わないわよね―――」
「さあ行きます! しっかり掴まっていて下さいね!」
「ちょ、あ、きゃあぁぁぁ……!」

ただ無我夢中でハヤテに掴まる。
体温を気にしていられない。声と景色が後ろに置いて行かれる。
髪が無茶苦茶になるのを気に留める余裕も無く、ルイズはこれに乗った事を後悔した。
『ちなみに現在時速、150キロオーバー!』
「頑張りますから、後一時間で着きます!」
「あ、あ、は、はや、」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、じゃ、ない、わ」
「もう少し我慢して下さいね、お嬢様」
「って、つ、次、みぎ」
「右ですね?
 ―――イナーシャルドリフトォォォッ!!」
「きゃあぁぁぁっ!!」
「さあ、全速力行きます!」
「もういやあぁぁぁっ……!!」



到着後、流石に爆破は無かったが、杖で何回も殴られたハヤテ。
「もういや……非常識よ……」
「よく分かりませんが、すみません……帰りはもう少しゆっくり走ります」
何はともあれ、無事に街についた二人。
自転車を門の前の駅に預け(珍しい馬だと言われたが)、街の大通りを行く。
東京に比べたら狭いが、露店が所狭しと立ち並び、活気には事欠かない。
「何キョロキョロしてるの?」
「いえ、こういう光景は、映画……じゃなかった、噂でしか見た事ありませんでしたから」
「そういえば、メイジも知らない田舎にいたのよね……」
異世界の説明をし辛い為、まだそういう事になっていた。
「けど、それは次の休みにしときなさい。田舎者だって思われて、財布すられるわよ。それに、」
ルイズが立ち止まったのに続き、ハヤテもある建物の前で立ち止まる。
「先にここで、服選びなさい。お金は十分入れて来たから、遠慮はしなくていいわよ」


と、言った記憶は確かにあった。服を選べと、遠慮するなと言ったのだが。

「どうでしょうか? どれも、お付きの方にピッタリかと思われますが」
「うーん……見慣れない服ばかりですね」
「むしろ、あんたの服みたいなの、見た事無いわよ」

「すみません、この服とこの服の布、ありますか」
「お客様、あの……布、ですか?」
「な、何する気なのよ…?」

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:49:17 ID:oXGvxiLQ
ハヤテというとアニメのほうが原作より線が多くてデッサンが狂っていないという逆転現象があるよな支援

275 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:49:44 ID:T7ib/MgS

「よしっ、これで暫くは保ちますね。布と糸で幾らになりますか?」
「は、はい……これだけです」
「布から直すなら別の店で布買ったのに……非常識よ」


「ありがとうございました……」
もうどうにでもなれと言うやけくそな店員の声を背に受け、二人は店を後にした。
「いやぁ、随分安くつきましたね」
「そうね……」
精神的に疲れ、げっそりとした顔でルイズが返す。
そりゃあ材料だけだったら安くもなるわよ! と突っ込みたかったが、それをしてもこの男には無駄だろうと何となく思った。
「けど、自転車で来たから荷物が積めないってのが問題でしたね」
「ねえ、そこが問題なの!? 私だけおかしいの!?」
外に向かって問い掛けたかったが、残念ながら今それに同意してくれそうな相手は誰もいなかった。
あのキュルケでもいいのに!

「……私、言ったわよね? 服、買いに行くって。遠慮するなって」
「はい、そうですね」
「服屋で買った物が布と糸って、どういう事?」
怒っているのか怒っていないのかよく分からないルイズのジト目を、ハヤテはそれはですねと笑って受け流し、

「あそこの服、これより動きにくそうでしたから」
「じゃあ別の店行ってあげるわよ。それに、服はずっと着てたら慣れるわよ」
「まあ、そうですが……それに」
「それに?」


「今はまだ、ここでどんな事があるか分かりませんから。
 ここに慣れるまでは、お嬢様のいざと言う時の為に、動き慣れた格好でいたいんです」


「あんた……」
時々ある無垢な顔でいけしゃあしゃあと言うものだから、少しグッと来た。
使い魔の本分を前に掲げられると、何も言えないではないか。
不意打ちだ。あまりにも不意打ち過ぎて、「そう…じゃ、また次に見に来るわよ」としか言えない。



「さて、と。時間も余裕あるし、財布も余裕あるから、他に欲しい物、無いの?」
ルイズは取り敢えず服屋の事は忘れ、何気なく聞いたつもりだったが、ハヤテは予想に反してうーんと考え込んだ。
「どうしたのよ?」
「えっと……ただ見に行きたいだけなんですけど」
「何?」
「武器屋か防具屋って、ありますか?」
思わぬ問いに、ルイズも考え込む。どういう意図なのかしら……。
「あ、いえ、やっぱりこんな世界ですから、そういうのもあるのかなぁと」
「両手振って必死で言わなくてもいいわよ。
 ……見たい?」
「はい!
 やっぱり、一度は見てみたいです」
男のロマンですからと言う意味は理解出来なかったが、今日もまあ頑張っていたし、時間も余っているからまあいいわ、と仏心を出し、ルイズはハヤテを武器屋に連れて行った。




276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:52:49 ID:Q1wY2Bpm
3、って、前回と前々回は・・・?
もしかして未登録か、タイトル変更でもしたのか?

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:53:39 ID:jLqwJBNW
自転車の法定速度っていくらだっけ?
ハヤテは一応それを遵守しているはず支援

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:56:50 ID:+BRcUNxZ
しえんんんんん

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 12:57:41 ID:WTu3Prsg
このハヤテは新しいシエン

280 :ルイズさんとハヤテくんよ3:2007/09/15(土) 12:59:22 ID:T7ib/MgS
すいません、さっきまでばいばいさるさん言われてたので避難所に続き投下しました。
どなたか続きを、お願いいたします。

281 :ルイズさんとハヤテくんよ3 代理:2007/09/15(土) 13:03:07 ID:kjGm3gZP
では、僭越ながら代理ます。

昼間なのに薄暗い店内に入ると、流石武器屋らしく、あちらこちらに剣や槍が並び、甲胄が飾ってあった。
奥にいた中年の主人が、入って来た客が貴族の服装をしているのを見て、慌てて姿勢を正す。
「貴族の旦那、うちはまっとうな商売してまさあ。お上に目をつけられるようなことなんか、これっぽっちもありませんぜ」
「冷やかしよ。もしかしたら買うかもしれないけど……こいつの分を」
「そうですか、まあ見繕いましょうかね」
そういって奥に消えながら、主人は鴨がネギしょって来た、おだてて高く買わせようとほくそ笑む。

「これが武器屋ですか……」
「どう、感想は?」
「予想外ですけど、ある意味予想通りです」

ハヤテが異文化に触れて感銘を受けていると、主人は華奢な細身の剣を持ち出して来た。
「最近は貴族の間で盗賊の被害が増えてるようでして。下僕に剣を持たせるって事で、流行ってるのがこれでさぁ」
「盗賊?」
「なんでも土くれのフーケだかブーケとかいうメイジの盗賊が、貴族のお宝を散々盗みまくってるって噂でさ」

盗賊話はまあどうでもよかったが、隣で剣を振ったり軽く叩いたり、じっと凝視するハヤテと剣を対比すると、何だか頼り無い様に見える。
すると、初めは買う気もなかったのだが、もっとましな他のも見たくなってしまった。もう少し頼りになるように見える剣はないだろうか?
「他のは? もっと大きくて太いのがいいわ」
「お言葉ですが、剣と人には相性ってもんがございます。見たところ、そちらの付き人には、この程度が無難なようで」
「いいのよ、あるなら持ってきなさい」
「お嬢様?」

見るだけじゃ? というハヤテの視線を無視してルイズが言うと、主人は「素人が!」小声でと呟きながら奥から新たな剣を出す。
今度は両手型の大剣で、1.5メートルはある。
宝石が散りばめられ、刀身は鏡の様に光る立派な拵え。
ハヤテが前の剣を返して受けとり、同様に観察する。
案外軽々と持たれた事に店員は多少驚きながらも、
「店一番の業物でさ。貴族のお供をさせるなら、このぐらいは腰から下げて欲しいものですな」

一番と聞き、ルイズは満足した。貴族特有の、一番で無いと気がすまない病である。
「一応、いくら?」
「何せこいつを鍛えたのは、かの高名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿で。魔法がかかってるから鉄だって一刀両断でさ。
 エキュー金貨で二千。新金貨なら三千よ」
「立派な家と、森つきの庭が買えるじゃないの」
「少なくとも、剣は金二百はしますぜ」
ルイズはげんなりした。元々服や日用品を買う予定だったので、あまり財布には金が入っていない。

『だが主人のその自信は、大剣をさっきと同様に調べていたハヤテの言葉によって、崩れさるのであった』


ハヤテが調べる為に大剣を左手で握り、ふと気がつくと、左手の文字が光っていた事に気付いた。
剣を放すと、消える。持つと、光る。
放す、消える。持つ、光る。
そして、分かる事があった。

「何でしょうか……お嬢様!」
「何よ!」
「見てください、これ!」

282 :ルイズさんとハヤテくんよ3 代理:2007/09/15(土) 13:04:19 ID:kjGm3gZP
げんなりしていたルイズにハヤテが文字を光らせ、
「ルーンが光ってるわね……」
「お嬢様は、どういう事か分かりませんか?」
「分からないわ、ルーンの発光なんて聞いた事無いし……もしかして、使い魔にされた生物は不思議な力を持つようになるって言うけど、それかしら」
「そうなんですか……」
自分に訪れた不思議な現象に、ハヤテは戸惑った。剣を握ると、光る左手。
念の為辺りに転がっている物を握ると、武器に全て反応した。
おまけに、強く握ると力強さを感じる。
何だろう……もしかして……。

(これが、シャイニングフィンガーと言うものか……!)

我が世の春が来た! 凄いよター○X、流石○ーンAのお兄さん! とか言いながら全身分離する自分を想像したが、気持ち悪いだけだった。

『言うまでも無く、皆様ご存じガンダールヴ、どんな武器でも使いこなす伝説の使い魔の証である』

「で、何か変わった事でもあったの?」
「ええ、例えばこの剣を握るとですね、武器の事が分かる様になるんです」
と、店一番と自慢の剣を握り、

「これは……ただの鉄の剣ですね」
何、と主人の顎が外れそうな程開く。
「装飾は外側だけのメッキで、かかった魔法も特に無いようです。
 あまり実用には耐えられそうにありませんし、道具として使っても、何の効果もありません。
 装備できるのは、今のところ僕は可能です。店に売れば、銀貨50枚ぐらいになるでしょう」

「何でそんな事、分かるのよ」
「そ、そうだ! て、て適当な事を言うな!」
「そんな事言われても、手が光ったら武器の事が分かるようになりまして、」
ルイズと店員のダブル追及に怯んだその時、

「おでれーた! 坊主、使い手か!」
どこからか、ルイズでもハヤテでも店員でもない謎の声が聞こえる。
主人があちゃーと頭を抱え、ハヤテがごちゃごちゃとした店内を見回す。
「……幽霊でしょうか?」
「違う! 俺様だ、剣だ!」
声の方向をよく見て、よく聞くと、錆だらけのぼろぼろの剣が喋っていたのだ。
「お、お嬢様! 剣が、剣が喋ってますよ!?
 ソーディ○ンでしょうか!? それとも最近噂の、全力全壊と言いながら敵を粉砕する、CV般若と呼ばれている超魔王の武器の親戚でしょうか!?」
「そっちは知らないけど、それはインテリジェンスソードよ」
「インテリジェンスソード?」
「そうでさ、意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードでさ。
 いったい、どこの魔術師が始めたんでしょうかねえ、剣をしゃべらせるなんて。
 とにかく、こいつはやたらとロは悪いわ、客にケンカは売るわで閉口してましたんですが……」
「坊主、おもしれえな! 俺を買ってくれよ!」
「……って言ってるけど、どうする?」
口の悪さにいささか閉口しながらも、ルイズがハヤテに訊ねる。
「面白いですし、」
ルーンを光らせ、
「中々いい剣ですが……問題は、いくらですか?」
「あれなら、百で結構でさ」
「あんなボロボロで錆だらけなので百も取るの? せめて三十にならない?」
「てめ、娘っ子! 俺を値切るのか!?」
「結構で。こっちにしてみりゃ、厄介払いみたいなもんでさ」
「ちょ、お前もか!」

283 :ルイズさんとハヤテくんよ3 代理:2007/09/15(土) 13:06:03 ID:kjGm3gZP
本人、いや本剣の意思を無視し、繰り広げられる交渉事。纏まってルイズがお金を払う間に、ハヤテは新しい仲間に挨拶をしていた。
「やっぱり使い手か。俺様はデルフリンガーってんだ。これからよろしくな、相棒!」
「僕は、綾崎ハヤテです。使い手って、何ですか?」
「さあ、何だったかな……長いこと生きてると、忘れちまった。
 ただ、その手のが使い手を表してるって事、俺が使い手に使われたいって事は、覚えてらぁ」
「へぇ……」

「ねぇ、ホントにそんなの買ってよかったの? 今更だけど、安物買いの銭失いじゃない?」
精算から返って来たルイズが、早速辛辣な声をかける。
「こら娘っ子! てめぇ、俺様を値切りやがって! おまけにその言い草はなんだ!」
「いいのよ。そいつは私の使い魔、つまり私の物。使い魔の物は私の物なのよ!」
「ひでぇ!」
(この世界でもジャイアニズムはあるんだ……)
「いいんですよ、お嬢様。正直、見に行くだけで買うとは予想外でしたけど」
「……そうね。私も、気がついたら買う気になってたから」

ハヤテの格好を見て、せめて剣は持たせた方が使い魔として格好が付くかしら→店一番の剣!なら買うしかないわね→金が無い……今更貴族だって言ったからには、何か買わないと恥ずかしいわね、
という内心の変化は、とても言えそうに無かった。

「それに、喋る剣って憧れるじゃないですか。
 アニメ……じゃなかった、物語とかで武器と仲良さそうにしてるのを見たら、小さい子供の頃って羨ましくなりませんでした?」
「無いわよ、女だからかしら。後、あんた今は子供じゃないでしょ」
「それはそうですが……まあ、ロマンですよ」

『何でもかんでもロマンで片付けられると思うなよ!とルイズが心の中で突っ込んだかどうかは、定かでは無い』

ただ、子供みたいに嬉しそうに顔を崩すハヤテを見ていると、買った甲斐ぐらいはあるというものだ、と思わされてしまった。


「結局これって、何なんでしょう?」
デルフを握り離しして、光ったり消えたりするルーンを確かめながら、ハヤテは駅に向かうルイズに問い掛ける。
「私は知らないけど、もしかしたら学院の図書館に何かあるかもしれないわね。あそこは古書がいっぱいあるから」
ルイズは空を確かめるように見上げ、
「今日は遅いから、明日にしましょう。帰りも馬なんだから、学院についたらもう夕食時よ」
「自転車ですよ?」
「………………あ」

ルイズは忘れていた。
あまりの衝撃に、脳が記憶を消す事を選んだのかもしれない。
「……また、乗るの? あれに?」
「おいおい娘っ子、どうした?」
流石に尋常で無い声で震えたルイズに訊ねるデルフに、小さく「知らないって幸せよね……」と呟いた。
「もっと、遅くしますが……」
「相棒、娘っ子はどうしたんだよ?」
「いや、何だか自転車が怖いみたいで……」
「そ、それより! 手が光ったら、どんな事が分かるのよ!」
頼むから思い出させないでよ! と一人と一本を鋭く睨み付け、ルイズはせかす様に聞いた。
「はぁ……。まず、武器の種類と、付加効果が分かります」
「付加効果?」
「魔法がかかっているかとか、武器に別の効果が含まれているかとかです。
 さっきの剣は、何もかかってないただの剣でした」

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:06:12 ID:e0k3zgn7
デルフ普通に値切られたwww

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:07:11 ID:LgNvsgc/
避難所繋がらない

286 :ルイズさんとハヤテくんよ3 代理:2007/09/15(土) 13:08:46 ID:kjGm3gZP
「相棒の言う通りだ。あれは、ただの飾りにしかなんねえよ」
ケラケラとデルフが笑う。
「ま、偽者でも店にとっては売れりゃあ勝ちだからな」
「他には?」
「誰が装備出来るかに、売ったら幾らになるか……それだけです」
「それだけ? 他には無いの?」
「何もないですね……力強さは今も感じるのですが」
「あ、そりゃ汗だ、相棒」思わぬ答だ。
「相棒の手、知らないうちに緊張してるか何かで、汗で握り悪いから、力入れて握ってるだけよ」
「あ、成程……」
「なるほど……じゃないわよ。武器の事だけが分かっても使い道無いじゃない。しかも何で武器だけ?」
「さあ……身体は剣で出来ている訳ではあるませんし」
「おかしいな……使い手の力って、こんなだったか?
 もっと凄い事があった記憶が……」
デルフの思い出すような呟きは、誰にも聞かれず風に溶けて消えた。


帰り道、自転車にヒモでデルフをくくり付け、行きとは違い、頼まれた通りに50キロに抑えて漕いでいたのだが。
「相棒、この乗り物は何だよ! すっげえな!」
「このぐらいよ! もっと速くしたら、許さないから!」
トラウマを抱えたような主の命令を背中に受けてのんびりと進んでいると、後ろから数頭の馬が追いついて、ハヤテ達と並走した。
騎乗主は学院のマントや制服を着ている。どうやら、ルイズと同様街に用事があった類の連中だった。
「おい、ゼロのルイズがいるぞ!」
「変わった馬だな! しかも使い魔に乗せられてるぜ!」
「ゼロのルイズは、馬にも乗れなくなったらしいぜ!」
「ぎゃははは……」
ある意味子供らしい汚い言葉と笑いを投げ掛け、先へと馬を走らせる。

「けっ、なんだありゃ?」
「―――お嬢様」
「なっ、何かしら?」
召喚してから一度も聞いた事の無い、芯の通ったハヤテの声。とてもまじめなのに嫌な予感しかしなくて、思わず訊ねてしまった。
「あの人達の馬、抜いても―――」
「だめだめだめ! ダメ、絶対!」
馬を抜く、という事はまたアホみたいなスピードを出すと言うこと。
竜なら空を飛んでいるから振動も無く、速さの比較も感じにくいのだが、同じ、いやそれ以上の速度を大地で走られる自転車でされると、置いていかれる木やその他の景色とのスピードの対比で怖さが先に立った。
「僕のやっている事でお嬢様をバカにされる事は、許せませんから」
「いいから! 気にしないでいいから!
 気持ちは嬉しいけど無視しなさい!」
「では、本気を出します!」
「人の話を聞いてぇぇぇぇ……!」


結果から言えば、ルイズは馬鹿にされた相手を追い抜いたとき、顎が外れる程驚いた顔を見て気分はすっきりしたのだが、
その後一週間は「自転車なんて乗りたくない……もう見たくもないわ」と食堂のとあるメイドに愚痴る姿を目撃されたそうである。



『次回は、土のゴーレムと戦い……の前に何かがありまっすぅ!』
「あれ? 僕の台本、途中からハーマイオニーに変わってるんですけど?」
『何処かで出てきた呪いのアイテム、ハヤテは生き延びる事が出来るかっ!』

287 :ルイズさんとハヤテくんよ3 代理:2007/09/15(土) 13:10:12 ID:kjGm3gZP
以上です……の前に、『前回の誤りと訂正』に誤りがありました。
×『前回の謝りと訂正』の
○『前回の誤りと訂正』の

気づけよ、俺orz ○ーメ○トかよ。

長いこと占領してすみません。
先読みされていてびっくり、だがそのまま続ける。
キャラがこうしたらこう動くかな……と思ったら、変な事になってしまいました。
次回は予告どおり、ハヤテが女の子になります。え?どうツッコメと?


以上、代理でした……危うくこっちも規制されそうだったww

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:11:43 ID:WTu3Prsg
ガンダールヴどこいったw
GJ

289 :ルイズさんと(ry:2007/09/15(土) 13:11:44 ID:T7ib/MgS
代理の方、ありがとうございました。
今はサルが直ったようなので、こちらでお礼に変えさせていただきます。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:12:43 ID:Q1wY2Bpm
1は!?1は何処なんだ!いつ投下したんだ−!
これでは掲載してやりたくても出来んじゃないか!?

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:14:14 ID:9aaX3dGU
ハヤテが乗っていた自転車が実は
旧陸軍の銀輪部隊かスイス山岳部隊が使用していた「兵器」だった
なんてのも面白いかも

しかし若本ボイスの使い方がウマいな〜

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:14:30 ID:T7ib/MgS
>>290
あ、1も2もありがたいことに登録してくださっています。
長編の話数順のページから飛べますです。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:19:51 ID:jLqwJBNW
ハヤテは普通に重火器使えるし、身体能力も高いし、ガンダールブである必要ないよな。
そっちを強化できなかったから違う方向に効果が出たのか?

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:22:55 ID:kjGm3gZP
おお、あったあった……と思ったらサーバー重いなぁww
もしかして読み切り版のハヤテだったのかな? GJ!

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:33:53 ID:O2RkcyEm
ネタ系ルイズ

ttp://cgi.2chan.net/u/src/1189810133786.png

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:34:32 ID:8oM366Jb
>>293
サイトは身体能力が低い(現代人としては並かもしれんが)→身体能力強化
ハヤテは身体能力は高いがお金に見放されてる→少しでも収入に繋がる能力に
ってことか?w

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:37:42 ID:Mo8GGRwj
>>295
エロ注意

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:55:06 ID:2A1ao2+c
このハヤテは執事になる前だから必殺技を使えないよな?
という事は戦力に不安があるな

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:56:06 ID:rBHZJfCB
どーしてルイズはどれも無毛なんだろう

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 13:58:13 ID:R3vXB03o
……無毛の宇宙?

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:16:11 ID:XiHOcTKP
きっとコッパゲ菌に感染したんだろな

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:21:14 ID:PovJUwdA
粘膜と粘膜の接触感染ですか!?

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:27:18 ID:GnpxMxbd
きっと空気感染。
それは二十歳前の女性にのみ発病する。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:28:05 ID:kJyYFb7B
お前らまだ昼間だぞw
粘膜でドラクエXのスラりん召喚とか思いついた。


305 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:44:45 ID:P4Hnd72H
トゥーカ!

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:45:46 ID:AWk47JHy
シエン!

307 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:46:00 ID:P4Hnd72H
 フーケによって竜巻の杖が強奪された翌日、トリステイン魔法学院は大騒ぎとなっていた。
『竜巻の杖、確かに了承いたしました。土くれのフーケ』
 原因は、宝物庫の壁に刻まれた犯行声明だ。
 ぽっかりとあいた大穴の前で、学院長をはじめとする教師たちが調査と議論をしている。
 どうやら竜巻の杖以外に奪われたものはなかったらしいが、誰もが驚いていた。 魔法学院を襲う盗賊がいるなどとは、夢にも思わなかったのだ。
 前例のない事態に、議論は紛糾しつつも全く進んでいなかった。
 目撃者として呼ばれたルイズは、その様子を黙って見ていた。
「まさか、この宝物庫が破られるとは……」
 コルベールの言葉を聞いたルイズは、背筋に冷たいものが走るのを感じた。
 幸い、自分の失敗魔法がきっかけで宝物庫の壁が破られたことは誰も気付いていない。というよりそんなことは思いもよらない様子だ。
まあ、失敗魔法で破られるくらいなんだから大したことなかったんでしょ、と無理に軽く考えようとする。
「スクウェアクラスのメイジが何人も集まって固定化を施した上、壁自体この厚さじゃからの。正直、フーケがこれほどの力を持ったメイジとは思わんかった」
 わざわざ王宮が勧告を出すわけじゃの、とオスマンは付け足す。
 オスマンの言葉に、ルイズは顔色が蒼白になった。額に脂汗までもが浮き出てくる。
「あら、どうかしたの?」
「な、なんでもないわよ! それよりなんであんたがいるのよ!」
 ルイズの隣にいたキュルケが声をかけてきた。ルイズは声を荒げてそれを否定し、問い返す。
「だって、面白そうじゃないの」
 豊満な胸を張ってそう答えただけで、キュルケはこれ以上突っ込んでこなかった。ルイズはほっと胸を撫で下ろす。
 教師たちの方も、鶴ならぬオスマンの一声で一段落したらしい。オスマンは一つ咳をしてから尋ねた。
「で、犯行の現場を見ていたのは誰じゃね?」
「ミス・ヴァリエールとミス・タバサです」
 コルベールがさっと進み出て、自分の後ろに控えていた二人を指差した。ちなみに、ツルギをこの場においておくとまた騒ぎを起こしそうな気がしたので
食堂に待たせている。今頃、メイドに何か食べ物でももらっていることだろう。
 注目を受け、ルイズはまたも顔色を変えた。
「ふむ……君たちか。……ミス・ヴァリエール、どうかしたのかね」
「い、いえ……なんでもありません」
「ならいいがの。詳しく説明してくれたまえ」
 ルイズは声を震わせながらも、事の顛末を話した。とはいえ、自分の失敗魔法の辺りは何とかぼかしたが。

308 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:47:11 ID:P4Hnd72H
 話を聞いたオスマンは、ひげを撫でながら呟いた。
「ふむ……後を追おうにも手がかりなしというわけか。ときに、ミス・ロングビルはどうしたね?」
「それがその……、朝から姿が見えませんで」
「なんじゃと? この非常時に、どこに行ったのじゃ」
 そんな風に教師たちが噂をしているところへ、穏やかな声が割り込んだ。
「私がどうかしましたか?」
「ミス・ロングビル、どこに行ってたんですか! 事件ですぞ!」
 ひょっこりと現れた当人に驚いたコルベールは、一気にまくし立てた。しかし、ミス。ロングビルは落ち着き払った態度を崩さずにオスマンに向き直った。
「申し訳ありません。昨日からずっと調査をしておりましたの」
「調査?」
「そうですわ。宝物庫が襲われたと聞きまして、夜通し調査いたしました」 
「仕事が速いの、ミス・ロングビル」
 オスマンは秘書の仕事振りに、満足そうに目を細めた。それとは対照的に、コルベールは慌てた調子で答えを急ぐ。
「で、結果は?」
「はい。フーケの居所らしきところがつかめました」
「な、何ですと!?」
「はい。近在の農民に聞いたところ、近くの森の廃屋に入っていった黒ずくめのローブの怪しい人影を見たそうです。おそらく、それはフーケで廃屋は隠れ家はないかと」
 ミス・ロングビルの言葉に、ルイズは大きく頷いた。
「黒ずくめのローブ? それはフーケに間違いありません!」
「すぐに王室に報告しましょう! 王室衛士隊に頼んで、兵隊を差し向けてもらわなくては!」
 コルベールは叫ぶが、オスマンは首を振り、怒鳴った。
「バカモノ! 王室なんぞに知らせている間にフーケは逃げてしまうわ! それに、魔法学院の宝が盗まれた!
これは魔法学院の問題、我らの手で竜巻の杖を取り戻し、盗賊によって汚された学院の名誉を回復するのじゃ!」
 いつものとぼけた態度が嘘のような迫力だった。ミス・ロングビルはうれしそうに微笑む。
 オスマンは何か勘違いでもしたのだろうか、ミス・ロングビルの方に流し目を送る。
 が、それは完全に受け流された上、周りから白い眼で見られてしまう。彼はとりなすように咳払いをして、有志を募った。
「では、捜索隊を編成する。我と思うものは、杖を掲げよ」
 誰も杖を掲げない。困ったように、顔を見合わせる。
 何しろ、あの宝物庫の壁を破壊したほどのメイジだ。不安に思うのは当然のことだろう。
「おらんのか? おや、どうした! フーケを捕まえて名を上げようという貴族はおらんのか!」
 オスマンは続けて檄を飛ばす。俯いていたルイズは、すっと杖を顔の前に掲げた。
 学院の名誉、それと一緒にわたしの失敗も取り戻してみせるわ!

 ルイズが杖を掲げているのを見て、キュルケも杖を顔の前に上げる。
「ツェルプストー!?」
「ふん、ヴァリエールだけにいい格好させるもんですか」
 二人に続いて、タバサも杖を掲げた。
「タバサ。あんたはいいのよ、関係ないんだから」
「心配」
 短くそっけない言葉であったが、キュルケとルイズはうれしそうに礼を言う。
「ありがとう、タバサ」
 そんな三人の様子を見て、オスマンは決断した。
「そうか。では、頼むとしよう。ところでミス・ヴァリエール」
「はい!」
 名指しで呼ばれ、ルイズは張り切って返答する。
「君の使い魔はどうしたのかね?」
「それは、その……食事中ではないかと」
 まさか使い魔のことを聞かれると思わなかったルイズは、返答に窮した。

 その頃ツルギは、食堂で新しい料理の試食をしていた。
「初めての味だー。これは何という料理だ?」
「はい! マルトーさんが新しく作ってみたハシバミ草のシチューです。ぜひ、ツルギさんに一番に味わってもらいたいって言ってました!」
「俺は味見でも頂点に立つ男だ!」
 シエスタは答えながら、ツルギの反応をメモしていた。
「これは、……まずまずと」
「どうした? メイド」
「い、いえ! 何でもありません!」
 怪訝な顔で尋ねてきたツルギに、シエスタは慌ててメモを後ろに隠した。


309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:47:33 ID:6pW7qKvk
>>299
ゼロだからさ

310 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:48:57 ID:P4Hnd72H
 ルイズたちはミス・ロングビルを案内役に、さっそく馬車に乗って出発した。
 もちろんルイズの使い魔であるツルギも、食堂から強引に引っ張り出されてここまで連れてこられた。
 ミス・ロングビルが御者を買って出た馬車は、いざ襲われた時にすぐ飛び出せるようにと屋根のないタイプのものだ。
 馬車に乗っている間、ルイズとキュルケは思い出したように口げんかをしていた。お互いいやみの応酬で、飽きるということがない。
これはこれで、いい暇つぶしだった。そんな状況にもかかわらず、タバサは常に変わらずに本を読み続けている。
 ツルギは馬車の一番後ろの座席を占領して、優雅に足を組んでいた。その横に立てかけられたデルフリンガーが、思い出したように呟いた。
「前から思ってたんだけどよ。なんかおめ、使い魔の癖にずいぶんと偉そうだな」
「当然のことだ。俺は全ての頂点に立つのだからな」
 何を当たり前のことを、といわんばかりに答えるツルギ。デルフリンガーは何を言っても無駄だと悟ったのか、鞘に引っ込んで黙りこくった。
 そんな彼を見て、キュルケははっとしたように言った。
「そうだ! ツルギ、これ使って」
 座席の下から、キュルケは一振りの剣を手に取る。ゲルマニアの錬金術師、シュペー卿が鍛えたという業物だ。
「いや、だが俺にはこれが……」
 デルフリンガーを手に取り、言いながらもツルギはちらちらとキュルケの剣を見ている。いいものを使いたいと思うのは、当然の感情だ。
「そんな安物、役に立つもんですか。どうせあたしは剣なんて持ってても使わないし……いいわよねぇ、ヴァリエール?」
 ツルギの内心を見透かしたかのように、キュルケはふん、と鼻を鳴らす。
「勝手にしたらいいじゃない……!」
 ルイズはあさっての方向を向きながら呟いた。無関心な風を装ってはいるが、目はぎらぎらと釣りあがっている。
「では、ありがたく使わせてもらおう」
 キュルケに名剣を手渡されたツルギは、刃を日の光に当てるなどしてはしゃいでいた。
 その様子を横目に見たルイズは、この間没収した紫色の剣を目の前に持ってきて睨んだ。
 これ、絶対返してあげないからね!
 
 馬車は深い森に入った。鬱蒼と茂った樹木が太陽光を遮り、昼間だというのに薄暗くて気味が悪い。
「ここから先は徒歩で行きましょう」
 森を通る道から、小道が続いている。この道は、確かに馬車では通れないだろう。
 御者を務めていたミス・ロングビルの言葉に従い、全員が馬車を降りた。
 
 森を抜けた一同は開けた場所に出た。その真ん中に小さな廃屋が見える。五人は小屋から見えないよう、近くの茂みに身を隠す。
 ツルギは右手にキュルケにもらった名剣を提げ、左手にはデルフリンガーを持っている。
「わたくしの聞いた情報だと、あの中にいると言う話です」
 ミス・ロングビルは廃屋を指差した。全員の視線がそこに集中する。
 あの中にフーケがいるのだろうか。いるとしたら、奇襲が一番だろう。
 タバサが手招きをして、みんなを集めた。宝物庫の壁を破壊するほどの相手、いくらこちらに四人ものメイジがいるとはいえ、
準備もなしに倒せるような相手ではない。
 そのまましゃがんで、杖を使って地面に絵を書き始める。自分の考えた作戦を説明するためだ。
 まず、偵察兼囮が小屋の側に行って……
 しかし、そこまで説明したところで、ルイズの絶叫が否応なく説明を中断させてしまった。
「あぁーっ!」
「何よヴァリエール、そんな大声を出してフーケに見つかったら……あぁーっ!」
 ルイズの愚行をたしなめようとしたキュルケは、彼女の指差す先を見て同様に叫んだ。

311 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:50:21 ID:P4Hnd72H
 あろうことか、ツルギが堂々と小屋に向かって歩いているのだ。
 彼は馬車の上でキュルケに渡された剣を携えている。二本もの大剣を持つのは邪魔になるのか、デルフリンガーはルイズたちの所に置きっぱなしだ。
「こらーっ! 何やってんのよツルギ! 戻ってきなさい!」
「危ないわよ、フーケに気付かれたらどうするの!」
「お二人とも……そんな大声を出しては……」
 ミス・ロングビルの言葉も届かない。二人は茂みに隠れながらツルギに向かって大声で怒鳴りつける。
 その声にツルギは立ち止まり、振り向いた。やっと止まってくれたと胸を撫で下ろす二人に対して、彼は大声で宣言した。
「こそこそするなど性に合わん」
「何言ってるのよ、この馬鹿! 気付かれるじゃない! 罠があったらどうするの!」
「俺はそんな姑息なものになどかからん」
 二人はぎゃあぎゃあと言い争いを……と言うよりもルイズが一方的に怒鳴っているような状況ではあったが。
 こんな大声で言い合っていては、たとえ冬眠中の熊でも目を覚ましてしまうであろうと言う勢いだ。
 完全に無視された形となったタバサは、後ろで杖を抱えたままぽつんとそれを眺めた。

 入り口を開けようと戸板に手をかけると、ぼろい板は簡単に壊れた。
 少々バツの悪さを感じながらも、ツルギは堂々と小屋の中に入り、ゆっくりと小屋の中を見回した。
 埃の積もったテーブルや壊れた椅子、元が分からないほどに崩れた暖炉、床には酒瓶が転がっている。部屋の隅には薪が転がっており、その隣には木でできた、
やはり古ぼけたチェストが置かれていた。
 しかし、どこにも人の気配はない。人が隠れるような隙間もない。
「本当に盗賊はここに逃げたのか? 別に何もないようだが……ん?」
 薄暗い小屋に目が慣れてきて、気付いた。チェストの引き出しが若干動いている。よく見ればその辺りだけ埃の積もり方も違って見えた。
 ツルギはそれなりに気をつけながら、チェストの方に歩み寄っていった。

「おい、何かあったぞ!」
 小屋を出たツルギは箱を掲げ、隠れているルイズたちに見せつけるように言った。
 とりあえず危険はないらしい。ルイズたちは茂みを出て、恐る恐る彼のもとに近寄る。
 ミス・ロングビルは周囲を偵察してきますと言って、森の中に消えた。
「フーケはいなかったの?」
「誰もいなかったが……これは何だ?」
 ツルギから箱を受け取ったタバサは軽く杖を振る。光の粉が箱を包む。
「罠はないみたい」
 ディティクトマジックで安全を確認し、箱を開ける。
 その中には、杖というにはあまりに奇異な物体だった。甲虫をかたどったようなで、むしろ剣に似ている。
「竜巻の杖」
 中身を確認したタバサは、無造作にそれを持ち上げた。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:50:41 ID:c2/bBkWB
支援、応援

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:51:49 ID:H/cq14D9
>>282
武器解説がDQの商人風で噴いた(w`

314 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:52:11 ID:P4Hnd72H
「ほう、これが竜巻の杖か」
 ツルギはそう言って、竜巻の杖に触れる。その瞬間、左手のルーンが輝き、どのようなものであるか手に取るように分かった。
「何だと? これが本当に魔法の杖なのか?」
「間違いないわ。宝物庫見学した時にあたしも見たもの」
 タバサに竜巻の杖を渡してもらったキュルケは頷く。
「だが、これは……」
 納得のいかないツルギがキュルケに食い下がろうとしたそのとき、ルイズが突然悲鳴を上げた。
「きゃああぁぁぁぁぁっ!!」
「どうした、ル・イーズ?」
 全員が一斉にルイズのほうを向く。ルイズはがたがたと震えながら、空のある一点を指差した。
 巨大な土の巨人が、青空をバックに四人を見下ろしていた。
「ゴーレム!?」
 キュルケが叫ぶ。一番に反応したのはタバサだった。
 素早く呪文を詠唱し、杖を振る。巨大な竜巻が竜となり、ゴーレムに襲い掛かった。
 続けてキュルケも杖を引き抜く。呪文の詠唱と同時に杖の先から伸びた炎が巨体を包み込む。
 息の合った連続攻撃だったが、ゴーレムは全く意に介すことなく近寄ってくる。
「退却」 
 タバサが呟き、キュルケと共に逃げ出し始めた。
「ルイズ、あなたも!」
 キュルケが叫ぶが、ルイズはそこを動かなかった。
「嫌よ! あいつを捕まえればもう誰もわたしをゼロのルイズとは呼ばないでしょう!」
「何言ってるの! 魔法も使えないくせに勝てるわけないでしょ!」
「わたしは貴族よ! 魔法が使えるものを貴族と呼ぶんじゃないわ。敵に後ろを見せないものを、貴族と呼ぶのよ!
自分の失敗は、自分の手で挽回してみせるわ!」
 ルイズは決然と言い放ち、呪文を唱える。
 だが、やはり成功しなかった。ゴーレムの胸が小さく爆発しただけで、びくともしない。
 それどころか、今のでルイズに標的を定めたようだ。ゴーレムの巨大な右の足が持ち上がり、ルイズを押し潰そうと迫り来る。
 だが、そこに鋭い声が届いた。
「よく言った、ル・イーズ!」
 いつの間にやらゴーレムの左の方にいたツルギは、左手で鞘を持ち、柄に右手をかけている。

「君の気高き誇りに応えよう」
 そしてツルギは剣を引き抜き、鞘を捨てる。ゲルマニアの錬金術師、シュペー卿が鍛えたという名剣が太陽光を反射し、眩い輝きを放った。
「オレはツ・カイマーでも頂点に立つ男だ。貴様にも見せてやろう、我が剣の冴えを……」
 左手のルーンが輝く。ツルギは剣を振りかぶって、跳躍した。気合と共に、名剣をゴーレムの足めがけて振り下ろす。
 刃筋のたった見事な振り……ではあったが名剣は根元からぽっきりと折れてしまった。
「……なぁにぃぃっ!!?」 
 もはや柄だけとなってしまった剣を見て、ツルギは素っ頓狂な叫びを上げた。

 ツルギが戦っているうちにルイズを強引に引っ張ってきたキュルケは、自分の買った剣が無様に折れたのを見て嘆くように呟いた。
「ゲルマニアの業物じゃなかったのぉ?」
「あれじゃあツルギが!」
 いかに剣の腕が立とうと、肝心の剣がなければ意味はない。
 ルイズは何とかできないか、と首を巡らす。そして、キュルケが小脇に抱えた物体に目を留めた。
「それ、貸しなさい!」
 言うが早いか竜巻の杖をひったくるようにして奪い取ったルイズは、呆気に取られたキュルケの手を振り解いてゴーレム、そしてツルギのいる方へと駆け出した。

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:52:46 ID:oXGvxiLQ
フーケの盗むものも毎度バリエーションに富んでるな
アレかルイズが何を召喚したかで毎度因果律が書き換えられているわけか

316 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:54:02 ID:P4Hnd72H
 タバサは呼び寄せた自分の使い魔、風竜のシルフィードに跨って戦いの様子を眺めた。
 キュルケたちを助けようにも、降りようと近づけばゴーレムが拳を振り回すので近寄れなかった。
 何とか隙を突こうと空中を旋回してはいるが、なかなかタイミングがつかめない。
 ツルギの剣が折れたのを見たタバサは、無理にでも回収しようとシルフィードに降下の命令を下す。
さらに隙を作るため、呪文の詠唱も開始する。
 そのとき、先ほど隠れていた茂みのほうから怒鳴り声が届いた。
「おい、嬢ちゃんたち! 俺を使え!」
 置きっぱなしだった剣、デルフリンガーだ。
 その声を聞きとめたタバサは小さく頷く。そして杖を振り、別の呪文のルーンを詠唱した。

 ゴーレムの足が、目前の大地に押し付けられる。
 剣が折れたことで動揺したせいで反応の遅れたツルギは、衝撃で巻き上げられた土砂に飛ばされ、背中を地に着けてしまった。
「くっ……何故だ」
 怪我はないが、今のツルギには攻撃の手段がない。いくらなんでもこれでは勝てないだろう。
 せめて、剣があれば……。
 そのとき、声が聞こえた。ツルギは声の聞こえた方、上へと首を向ける。一本の錆びた剣が、太陽をバックにして落下してきた。
「抜け、相棒!」
 天から舞い落ち、目の前に突き刺さったデルフリンガーが叫ぶ。
「よしっ!」
 デルフリンガーを掴もうと手を伸ばすが、直前でその手が止まった。
 ゴーレムが向きを変えたのだ。その先には竜巻の杖を必死で振るルイズの姿がある。
「ル・イーズ!」
「ちょっと待て、相棒! 俺を使えって!」
 ツルギは手を引っ込め、丸腰のままルイズのもとへと走る。地面に突き刺さったままのデルフリンガーは、悲痛な叫びを上げた。
「……」
 レビテーションを使ってデルフリンガーを運んだタバサも、シルフィードの上から黙ってそれを見下ろしていた。

317 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:55:22 ID:P4Hnd72H
「ほんとに魔法の杖なの、これ!」
 竜巻の杖を持ったまま、ルイズは怒鳴った。
 ツルギと戦っているゴーレムに向けて竜巻の杖を振ったが、何も起こらない。あせって何度も振るものの、やはり沈黙したままだ。
 そこに、ツルギが駆け寄ってきた。
「ツルギ! 使い方が……」
「寄越せ!」
 ルイズから竜巻の杖を奪い取る。
 左手のルーンが輝く。その瞬間、使い方が頭の中に流れ込む。ツルギは慌てることなく、竜巻の杖を両手で持った。
 同時に三体の奇妙な虫が現れた。空中から現れた黄色い蜂、水色の蜻蛉、地面を突き破ってきた紫色の蠍。それらは金属のような光沢を
放ちながら、ツルギのもとに集まっていき、竜巻の杖に止まった。
 奇妙な虫たちは竜巻の杖に一体化すると同時に、若干色が変わった。
 ツルギは杖の根元の辺りの四つのボタンを押す。
『Kabuto Power』『Thebee Power』『Drake Power』『Sasword Power』
 無機質で平坦な調子の声が流れるにつれ、竜巻の杖と金属の虫に力が集まっていく。
『All Zecter Combine』
 最後の音声。竜巻の杖は莫大なる破壊の力を蓄え、解放の時を待つように鳴動している。
 両手に竜巻の杖を構えなおしたツルギは、迫り来るゴーレムを見据えた。もはや目前に迫ったゴーレムは、巨大な拳を二人めがけて振り下ろした。
「伏せていろ、ル・イーズ」
 言われたとおり、ルイズは慌てて頭を押さえてしゃがみこむ。
 それを横目で確認したツルギは、竜巻の杖を切り上げるように振るいながら、トリガーを引いた。
『Maximum Hyper Typhoon』
 平坦な音声の直後、竜巻の杖の先端より赤い刃が伸びた。それは巨大な拳を切り裂き、胴から横に突き通す。
「うおおぉぉぉっ!」
 続いて縦に振るう。伸びた刃はゴーレムを貫き、背後の森をも縦に裂いた。
 それでもゴーレムは足を踏み出そうとして、そのまま膝を落とした。
 身体の中心部から、裂け目が生まれる。ちょうど甲虫の角のような形に裂け目は広がり、上半身がボロッと崩れ落ちてしまう。
 残された下半身も支えを失ったかのように、派手に土を撒き散らしながら朽ちていく。
 ツルギは竜巻の杖を放り投げ、ルイズに覆いかぶさった。崩壊するゴーレムから庇うためだ。
 バウンドし、地面に落ちた竜巻の杖から三体の虫が離れ、何処かへと姿を消す。
 ゴーレムが完全に土くれへと戻ったのを見て、ツルギはルイズを助け起こしながら立ち上がる。
「ル・イーズ、無事か?」
 服についた泥を叩き落としながら、尋ねる。ルイズは呆然としたまま、首をかすかに動かした。
「すごいわツルギ!」
 キュルケは歓声を上げ、ツルギのもとに駆け寄った。

 シルフィードからタバサも降りてくる。相変わらず無表情のままだが、
「あら……あなた、落ち込んでる?」
 目ざとく表情を読んだキュルケが訊いた。タバサは応えずに土くれの山を見て呟く。
「フーケはどこ?」
 その一言に、全員がはっとして辺りを見回す。ゴーレムを操っていた者、フーケが近くにいるはずなのだ。

318 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:57:09 ID:P4Hnd72H
 そこに、ミスロングビルが茂みの方からすっと姿を現した。彼女はそのまま竜巻の杖を拾い上げ、全員に向ける。
「ご苦労様」
「ミス・ロングビル?」
 ルイズは唖然としてミス・ロングビルを見つめている。
「竜巻の杖というだけのことはあるわね。私のゴーレムが粉々じゃない」
 口調の変わった彼女はメガネを外し、結いていた髪の毛を解いた。長い髪の毛を垂れ下げ、鋭く釣りあがった目で四人を睨みつける。
「私のゴーレム?」
「何だと、貴様!」
 キュルケとツルギは口々に言った。
「そう、私が土くれのフーケよ」
 タバサが杖を振ろうとし、ツルギは地面に突き刺さったデルフリンガーのところへと駆け出す。
 が、そこにミス・ロングビル、いやフーケの鋭い声が突き刺さる。
「動かないで! 全員、杖を遠くへ投げなさい」
 仕方なくルイズたちは杖を手放した。フーケは満足気な微笑を浮かべ、足を止めたツルギに目を向ける。
「そこの使い魔もじっとしていなさい。ご主人様たちの命が惜しかったらね」
「くっ、卑怯な!」
 言いながらもツルギは言うとおりにした。何しろ、あの竜巻の杖が狙っているのだ。
 その威力は、たった今使ったばかりの自分自身がよく分かっている。
「どうして!?」
 ルイズが怒鳴ると、フーケは妖艶な笑みで応えた。
「盗んだはいいけど、使い方が分からなくて困ってたのよ。魔法学院の誰かを連れてくれば、きっとうまいこと使ってくれると思ってねぇ。
教師じゃなくて生徒が来たのは少し当てが外れたけど、結果的には正解だったみたいねぇ。こうやって、使い方を教えてくれたんだから」
 フーケは笑い、竜巻の杖に手をかけた。
「お礼を言うわ。さようなら」
 ツルギがやったのと同じように、四つのボタンを順番に押す。そして最後、持ち手の部分のトリガーを引いた。
 ルイズたちは、観念して目をつむった。

 ……しかし、何も起こらない。
 竜巻はおろか、三体の奇妙な虫さえも出現せず、竜巻の杖はピクリとも反応しない。
 フーケはもう一度トリガーを引いた。
「な、どうして!」
「どうやら、俺にしか使えないようだな」
 ツルギは言い、デルフリンガーを拾い上げる。
「ちっ、なんで平民のあんたに使えて私には使えないのよ!」
「教養の差だ」
 こともなげにツルギは言う。フーケは竜巻の杖を投げ捨て、杖を取り出した。
 しかし、ツルギのほうが早かった。、デルフリンガーで杖を弾き飛ばし、喉もとに突きつける。
「終わりだ」
 フーケの額に脂汗が流れる。
 竜巻の杖は使えず、杖も失った。年貢の納め時と思われた、そのときだった。
 二人の間に、疾風のように何者かが割って入った。
 金属同士のぶつかる音がして、デルフリンガーが弾かれる。ツルギは一歩下がって、剣を両手で構えなおした。
「何だ、貴様は」
 そして、邪魔をした男を睨みつける。 
 男は見るからに異様な風体をしていた。左袖だけの、黒いコート。銀色のベルトはツルギがよく知っているものと同じ形状のものだ。
 左足から、ガチャガチャと音がする。ブーツに金属製のアンカージャッキが装備されているのだ。これでツルギの剣を弾いたのだろう。
 男、ヤグルマはツルギのほうは見向きもせず、わずかに振り向いてフーケに言った。
「逃げてください。あなたは、私が守ります」
 先ほど竜巻の杖と一体化したものとは別の、金属製の虫――おそらく飛蝗だろう――が飛び跳ねながら、どこからともなく現れる。
 それはヤグルマの近くで大きく跳躍し、彼の手に収まった。
「変身」
 ヤグルマは顔の前に金属の飛蝗を持ってきて呟いた。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:57:13 ID:oXGvxiLQ
この辺変わらんなあキャラ置き換えただけは止めよう運動支援

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 14:58:49 ID:cXL0fNRS
sien

321 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/09/15(土) 14:58:56 ID:P4Hnd72H
投下終了です
支援ありがとうございました


322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:00:46 ID:9bn6P9Wx
>「教養の差だ」
ジーク?!

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:01:41 ID:dQbAQmLj
「召喚されたキャラ」対「元の世界の敵」って多いよな

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:02:53 ID:oXGvxiLQ
ルイズの真の力は虚無ではなく因果律操作と見た

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:03:38 ID:umxHUoZH

パーゼクのあれってタイフーンじゃなくてサイクロンじゃなかったっけ?

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:05:30 ID:W8ja7vkb


>>304
スラりんとか見るからスライム冒険記からスラきち召喚とか思っちゃったじゃないか

一時期書けないかネタも考えたけどダジャレやあの独特の空気が出せなくて諦めた
あんまり喋らないしなー…

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:05:49 ID:dxy+W/uo
サイクロンは銃形態のだぜ

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:07:11 ID:+qwih5T3
>>323
召喚されたキャラの能力が高いとそうならざるおえないな。
ファンサービスという意味もあるだろうけど。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:09:29 ID:umxHUoZH
>>324
トリステイン・オッフェンバルグが起こってルイズが目覚めるのか
とマイナーネタを振ってみる
>>327
そうだったっけか
カブトの戦闘あんま覚えてないなあ

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:11:03 ID:oXGvxiLQ
>>328
単に作者の趣味の問題
主役にすえたほうに話のウェイトを持って行きたいのは趣味人としての性なのさ
普通に「召喚されただけ」というクロスを見てみたいものよ

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:12:00 ID:VD6qj9IC
>>142
ど〜かんがえても遅すぎだけど乙。サイトの危機的状況が素敵過ぎ。

どーでもいいけど、サイトがプレイしてたのってS.T.A.L.K.E.R.?

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:15:46 ID:H/cq14D9
>>330
つまり召喚される主人公がサイトで無いという以外の初期設定は全部原作のまま
(竜の羽衣はゼロ戦だしシエスタの祖父はササキさんだし破壊の杖はM72だし)
だけど、主人公がサイトと違う行動を起した結果がダイレクトに返ってきて、最終的には
思いもよらない展開に、ってことかな?

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:20:20 ID:jLqwJBNW
ただ召喚されただけだとそれはそれで「俺Tueeeeeeeee!!」がしたいだけとか、
原作をなぞるだけだとか、叩かれるんだけどな。

クロスオーバー自体バランスがとりにくい代物だし、
ましてゼロ魔は、主人公のサイトが完全な一般人だから、ほとんどの場合サイトより強くなるからな。
オリ展開をうまく書ける人でもないと、なかなか難しいと思う。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:26:39 ID:cRktzGga
改変しすぎて原型がなくなるのも嫌だが

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:26:56 ID:c2/bBkWB
だから動物系や物品系呼び出してゼロ魔キャラに焦点が当たるものは
キャラ萌信者の支持を集めやすいんだけどね

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:31:48 ID:N2gv+rzZ
っ[ゼロの大魔導士]

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:32:37 ID:6pW7qKvk
っ[ゼロの頭髪]

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:32:49 ID:N2gv+rzZ
途中で送ってしまった orz

>>330
っ[ゼロの大魔導士]

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:36:29 ID:oXGvxiLQ
>>333
言っちゃあ何だがクロス主人公と同じ作品の敵役を連れてきても、ただ元の対立関係をそのままなぞっているものばかりだし
サイトと違うものが召喚された結果、バタフライ効果でどうなるかというものがないのよ小ネタぐらいしか
むずかしいのかねえ

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:37:50 ID:eCo8zhL6
>『Kabuto Power』
貴様どこから出てきた!

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:40:35 ID:+qwih5T3
しかし、考えてみると
サイトと真逆の考え方をしたのヤツが召喚された場合かなり話を作りづらいよな…。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:42:22 ID:ewB2zq04
ところで召喚された直後に逃げ出したキャラって[ゼロの大魔導士]のポップだけだっけ?

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:44:35 ID:N2gv+rzZ
>>342
召喚された日に逃げたしたのが有ったよーな気がするが、途中で止まってる。
本筋から変えないといけないから続けにくいんだろうね。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:50:10 ID:c2/bBkWB
即日じゃないが東方キャラ、キノの旅、あとジョジョスレでいくつかあった希ガス

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 15:53:22 ID:ewB2zq04
>>343
確かに短編以外だと難しいんだろうな
それだけに[ゼロの大魔導士]はこの先どうなるのか興味がある
このままポップが独自に行動するのか、それともフーケ戦かアルビオン辺りで合流するのか

>>344
dクス

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:01:11 ID:jLqwJBNW
>>342
忍者っぽいキャラが、ルイズを簀巻きにして逃げた話もあったな。
題名や原作その他忘れたが。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:03:57 ID:d7tDUY3a
坊ちゃまはサソードゼクターを返してもらう+アルビオン編で大規模改変が起きるんじゃないのけ?
今はキャラクター間の立ち位置やら関係を構築してる最中で…

地獄兄弟次第じゃとんでもないことになりそうだがw
それに坊ちゃまには最強ワーム化があるじゃないか

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:08:21 ID:fkRx7dJr
[ゼロの大魔導士]改め[ハゲの使い魔]

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:09:10 ID:jLqwJBNW
>>339
いっそのこと、原作で敵同士だったやつらが手を組んだり、
相棒役立ったやつが敵に召喚されていて戦ったりする展開のほうが面白いかもな。

不倶戴天の敵同士というのなら無理があるが、
ライバル関係だったり軍人のように所属する組織が違うだけというのなら、
原作の敵であっても手を組むことはありえるだろ。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:14:01 ID:h8Z2BQZc
>>349
ロリドが使い魔に・・・ルイズの貞操の危険がピンチに!!

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:15:12 ID:Y/B7bU7Z
惑星サイヤの王子様ですか?

352 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:19:11 ID:w3CHUNtv
キョン君 キョン君。 発進グリーンかい?

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:20:55 ID:ewB2zq04
支援の準備は出来てるぜ

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:21:21 ID:+qwih5T3
グリーンだよー!

355 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:22:15 ID:w3CHUNtv
バラーン。
では投下。



やあ、世界の半分の人のアイドル・ギーシュお兄さんだよ!!
最近は『悪魔を召喚したメイジ』として有名だけどね。

ん?
その悪魔が何処だって?

彼が色々な意味で手を出すのは男だけなので、
現在では女子寮のとある一室に監視を付けて住まわせているのだよ。
本来ならば使い魔の小屋に押し込めるのが当然なのだが、
僕の知らない内に参加していたフーケ捕縛の功労を評して
偉大なるオールド・オスマンが特例中の特例としてそれを認めたんだ。

それだけだと信じたい。
その校長が『悪魔』に送る視線の異質さは、僕の気の所為だと信じたい。
頼むから彼を見る度に頬を染めないで下さい本当に御願いですから。


【薔薇男と穴を掘る使い魔】〜白の国の罠(その1)〜

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:23:47 ID:d1wr11a4
支援

357 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:23:52 ID:w3CHUNtv
【薔薇男と穴を掘る使い魔】〜白の国の罠(その1)〜


今日も今日とて、僕は女子寮に足を向ける。

モンモランシーの機嫌が未だに直らないからね。
薔薇は振られても諦めないのさ。

『悪魔』の様子見と言う大義名分があるので、
以前の様にコソコソと入り込む必要が無くなったのは非常に有り難い。

いや、そうだとしても誰も全く注意しないのはおかしい。
『フーケのゴーレムを背後からメイスで粉砕した』との報告が
もしかしたら学院の隅々にまで伝わってしまっているのかもしれない。
この間なんか、厨房で『ぼくらのスゴイやつ』とか称えられてたし。
正直、只の学生にそんな化物の主を咎めろと言うのは酷だよね。

それにしても、彼に棍棒なんて与えたかなぁ?

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:24:01 ID:cXL0fNRS
sien

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:25:35 ID:Y/B7bU7Z
しえんアッー!

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:25:37 ID:cXL0fNRS
支援

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:26:19 ID:dl/G5z0c
支援

でもこっちで良いのか?

362 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:26:21 ID:w3CHUNtv
それにしても、彼に棍棒なんて買い与えたかなぁ?

そんな風に悩んでいるとルートを間違えてしまったらしく、
気付いた時にはあの貧乳・ザ・貧乳のルイズの部屋の前に立っていた。

知らない人も多いが、この世の全てのおっぱいには魔力がある。
貧乳・巨乳・美乳・普乳・奇乳の裏ペンタゴンとして、
古来よりこのハルケギニアのありとあらゆる物事を司っているのだ。

恐らく、彼女の素晴らしき貧乳の魔力が僕を此処に引き寄せたのだろう。
だから、
この目の前のドアから漏れ聞こえてくる話し声を
耳を当てて盗み聞きをするのは最早マナーと言っても過言では無い筈だ。

「すいません。 でもキスして良いって言ったから。」
「唇にする奴が何処にいんのよ!!」
「此処。」
「男は度胸。 何でもやってみる物さ。」
「良いのです。 忠誠には報いる所が無ければなりませんから。」

………部屋の中から正にありえない人物の声が聞こえた。
それも2人。

「貴様ーッ!! 何をしているかアーッ!!」

錬金で作った合鍵でドアを開けると、勢いを付けて部屋の中に飛び込む。
ドアの向こうには、鞭を持ったルイズ,踏まれた才人,半裸の『悪魔』,オロオロする姫様。
ドアを開けると、其処は地獄絵図でした。

ルイズが足で顔を踏み付ける度に、才人がもがいて身体をくねらす。
それによって揺れる才人の臀部を僕の使い魔の視線が追尾する。
興奮して来たのか彼の服が隆起し、年頃の女の子である姫様がその様子を凝視する。

嗚呼、例の棍棒ってそれですか。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:26:44 ID:41F3tv2c
先行者って召喚された?

364 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:27:45 ID:w3CHUNtv
嗚呼、例の棍棒ってそれですか。

しかも、その場の雰囲気が濃過ぎな所為で誰も僕に気付かない。

「決闘だーーッ!!」

声を嗄らす程叫ぶと、漸く皆が此方を見てくれた。

「………縛り首………。」「…………不味いわね。」「………やらないか?」

姫様達が何かボソボソと小声で話し合ってるのは聞かなかった事にしよう。
姫様達が丈夫そうなロープを錬金したのは見なかった事にしよう。
僕の身体がそのロープで簀巻きにされているのは気にしない事にしよう。

おかーさん、貴方の息子は素敵な友達に恵まれて今日も幸せです。

かしこ。


365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:29:45 ID:d7tDUY3a
アッー!ベさんかwwwww支援

366 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:30:17 ID:w3CHUNtv
本日は以上です。

一応致してしまう描写を出す予定は無いので、此方に投下しました。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:31:59 ID:c6m51al6
>>363
今のとこ見たこと無いな

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:32:58 ID:ewB2zq04
>>366
乙です、まさか続きがあるとは思ってなかったw
おまけにオスマン学院長までアッー!?
次回はワルドが別の性癖に目覚める!?

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:45:54 ID:v3mWOlco
日本で合法的に入手できる物を100万円分持って「俺」が召喚されるネタ、誰か書かないか?

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:49:20 ID:N2gv+rzZ
>>369
つまり、サイトが持ってるノートパソコンが100万円分の強化されてると?(無駄に)

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:51:27 ID:c66mA4tk
いや、サイトの服が100万だろ

372 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:52:42 ID:w3CHUNtv
と言う事は、あの100億の男は召喚出来無いんですね。

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:53:31 ID:d7tDUY3a
つまりは『歩く身代金』こと御坊茶魔を召喚しろと?

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:54:34 ID:AOO2A+pw
>>369
オリキャラ召喚したいなら理想郷にでも逝け

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:55:24 ID:z1izTsoe
>>319
遅まきながらもGJ・オブリージュなんだが、確かにサソードVSフーケが見たかった気もしてきた・・・

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:55:27 ID:jKBUb87z
おぼっちゃまくんとはw
懐かしいw

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:57:12 ID:gAEcj3dH
 サイトの持ち物というと、アルミニウムとか銅とかも持ってるはずだぞ
約にはたたないけどコルベール先生は理解してくれるか、

378 :薔薇の人:2007/09/15(土) 16:57:31 ID:w3CHUNtv
>>374

http://item.rakuten.co.jp/book/1615517/

これの主人公を召喚したいんじゃないでしょうか?

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:57:45 ID:+5qA490/
カイジから利根川や一条を…

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 16:59:08 ID:IkjcFKLt
ルイズが小さい自分より更に小さい茶魔にほれるのか。
ギーシュがともだチンコされたり、シエスタが顔を赤らめたり、ワルドが絶
コーモンされて「へぐぐっ」とか言う姿が、容易に想像できるな。
シエスタの祖母は某田舎王で、ゼロ戦はコヤシで動く飛行機とか?
通掛聞造さんだけは、なぜかハルケギニアにも出て来ると思う。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:00:19 ID:N2gv+rzZ
>>377
銅はともかく、アルミが存在するかは興味深いからなー
ボーキサイトは天然で有るけど、加工してアルミにするには膨大な電気が必要だし(現実では)
いや6000年の歴史を誇る文明で、黄金さえも魔法で(少量なら)作り出せるのでこっそり存在はしてても可笑しくは無いですがw

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:01:44 ID:XZIClecT
そう言えば16世紀頃、アルミは同量の金と取引されてたらしいね。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:04:17 ID:jLqwJBNW
中世だとアルミは金よりも希少ですから、スクエアクラスでも錬金できないかもしれません。

まぁ、そういうことをいい始めると、ゼロ戦にだってジュラルミンは使っているでしょうけど。
確か鉄とニッケルとアルミだっけ、ジュラルミン。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:06:23 ID:IkjcFKLt
アルミが「発見」されたのは、19世紀じゃ。
新しいといえば、プラチナも広まったのは18世紀以降だ。
サイトがそんなもの持ち歩いている訳もないが。母親の装飾品か?

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:07:48 ID:DV+9gfoB
水素からヘリウムを錬金したらエネルギーを取り出せたりするんだろうか

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:10:47 ID:ZDvcXKW2
アーチャー召喚………













ダメだww同じだwww

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:10:53 ID:DRfVeCtB
ぬっころすぞ
こんだぼが

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:11:16 ID:Q1wY2Bpm
今じゃアルミは、日本では1円の価値・・・つーか1円そのものだよな

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:12:13 ID:LUk3zGSa
作るコストは1円以上らしいけどね

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:12:43 ID:jLqwJBNW
ノートパソコン分解したらいろいろとレアメタルが入手できると思う。
バッテリーにはプラチナが使われていてもおかしくはないんじゃね?

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:12:44 ID:N2gv+rzZ
>>385
魔法だから科学に乗っ取った法則は適用されないかと。
それを考え出すと、オークの頭部を1瞬で消し炭に出来るフレイム・ボールって
何処からエネルギーを取り出してるんだーっ! とか
当たると普通は即死かるライトニング・クラウドの電力は何処からー(以下略
って、ことになるかと。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:15:51 ID:Q1wY2Bpm
魔力(精神力)ってさ
恐ろしく変換効率のいいエネルギーだよな。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:17:34 ID:3rE1MK2Z
>>392
逆に考えるんだ。
精神力自体がとてつもないエネルギーを秘めているのだと。

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:18:18 ID:/0lIz2iP
我々には到底理解出来ない現象を起こす技を魔法と呼ぶのですよ

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:21:34 ID:Q1wY2Bpm
そいつを理解できるのはよほどの大天才か、アッチの住人か、馬鹿かだな

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:22:21 ID:Mqiwfc4f
理(物理法則?)を操るんだぜ?精神力はきっとあれだ、反物質並のエネルギーがだな

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:22:21 ID:vr7BhlSq
使えるだけでよくわからない物なら科学による産物でも魔法だな

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:24:05 ID:49SX5HKs
パソコンとかな

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:24:27 ID:jLqwJBNW
↓アーサー=C=クラークの名言を

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:24:45 ID:N2gv+rzZ
>>397
1巻でルイズにサイトがノートパソコンを見せてた時も
ルイズはそれが珍しい魔法だと思ってたしな。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:26:18 ID:XZIClecT
>>392
質量エネルギーでググってみろ。
質量1g当たり900000000000000Jのエネルギー量だぞ?
理論上だがな。


402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:27:04 ID:H/cq14D9
使い古された表現だが高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない、ってやつだな。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:27:08 ID:DV+9gfoB
「なるたる」キャラから竜の子持ちを召喚したら錬金しほうだいだな

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:30:11 ID:oRxyQyo9
>>403
ルイズがいじめられて試験管つっこまれたり
美少年のギーシュが○○○○になるのが浮かんだ。



405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:37:44 ID:oXGvxiLQ
使い魔の魔法って精神力が燃料だっけか?

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:44:21 ID:jx3DMTvR
物理法則以前に、下手すると質量保存の法則すら無視られてるっぽいからな。

そりゃそうと、やわらか戦車がルイズに召喚されたようですが?

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:45:27 ID:83yl/FpP
――よく出来た科学が魔法と区別がつかないせいで、
  よく出来てない科学も、魔法と区別がつかない

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:45:35 ID:b18cefdL
つつくと腐るからクッションにすら出来ないな

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:45:47 ID:OGB89l+N
設定なんてファンタジーだからの一言でよくね?後は作者の都合と表現力
おっぱいに秘められた無限大の可能性と同じで神秘に満ちてるんだよ

一おっぱい信者の俺はタバサが陥没乳首だと信じている

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:46:54 ID:XZIClecT
>>409
ミラクルバストインp(ry


411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:47:30 ID:jmUbBXoF
>>409
そこはプロポ乳首だろ

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:49:17 ID:N2gv+rzZ
>>405
使い魔の魔法が何かをまず明記しよう。
ガンダールヴの事なら精神力、厳密には感情のふるえが力の元だ。

413 :DOD&M:2007/09/15(土) 17:50:44 ID:L+boFFmP
ごっつい短いですが、リハビリ投下させていただきたく……

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:51:05 ID:vr7BhlSq
陥没乳首はエロい

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:54:47 ID:v0/myk/4
投下支援は死狂いにございます

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:55:44 ID:N2gv+rzZ
此処はおっぱい星人の巣窟ですか? イイゾもっとヤレ

>>413
支援するっ!

417 :DOD&M:2007/09/15(土) 17:55:48 ID:L+boFFmP
いまだ極めつくさぬ身なれど、投下、お見せいたす。

 タルブの村には魔物が潜んでいる。
 アルビオンの兵達によってそう語られる様になったのは、タルブの平原に侵攻拠点を作り上げてより、数時間の事であった。
 村に押し入った者は例外なく、その身体を両断、及び焼き尽くされている。
 領主の派遣して来た兵は壊滅させた筈であるのに、これは一体如何なる事か? まして、死体のことごとくの傷は、大よそ人の力によって付けられたとは思えぬものばかりであったのだ。
 人気の消えた村でその様な現象が起これば、誰しも恐れようものである。
 部隊の指揮を執る官は、まるで想定外の事態にその顔を青ざめさせながら、部下達に激を飛ばしている。

「いいか!? 迂闊な真似はこれより禁ずる!」

 貴重な戦力を無駄にする事も無い。そう断じた官は、さかんに唾を飛ばして陣営に築いたテントの中、卓の上に広げた地図と格闘する。
 トリステインとアルビオンの戦力差は歴然。さらには不意打ちを決めて有頂天になっていた節もある。数的にはそう被害があるわけでも無いが、この様な正体不明の敵を抱えた以上、士気の減少が問題であった。
 迂回路の検索に励む指揮官を、冷ややかな瞳で見る男がいた。
 巻かれた包帯の下、冷笑を浮かべるその者に、周りの兵達は一様に恐れの表情を向けている。
 男、ワルドにとって、現在一部とはいえ混乱を見せるこの状況の原因を熟知しているだけに、慌てふためく者達が滑稽で仕方なかった。
 契約者たる自身の力と、ブラックドラゴンの力はそう公にはしていない。
 上層部としても、ジョーカー的な手札と認識してる以上、活発な動きは求められていないのだ。
 それはそれで重畳である。ワルドは手にしたエールをぐいと煽った。
 鬼神の如き気性を持ちながら、青臭い面を持つカイムがタルブの村を守る為にゲリラ活動に及ぶ事は彼にとって想定の範囲内に過ぎない。
 せいぜい今のうちに暴れ、その身を滾らせるがいい。

――――踊れ踊れ。

 腹の内でそう愉しげに呟き、ワルドは事の成り行きを見守る事にした。
 レッドドラゴンとその騎手の散り様は、より多くの目に晒されなければならない。
 舞台が整うのはもうすぐだ。自身が失った矜持と声を思い、手にしたエールのグラスにひびを入れた。さほど力んだ覚えもないが、いずれガラス製のグラスはいとも容易く砕けて地に落ちた。
 それにより、一斉に天幕内の人間の視線がワルドに集まる。
 声と引き換えに手にした人外の力の制御を試みるのが、今は楽しくて仕方が無い。
 この力を飲み込んでやる。空いた手を握りこみ、ワルドは鼻を鳴らした。

418 :DOD&M:2007/09/15(土) 17:57:42 ID:L+boFFmP
「ミス・ツェルプストー、カイムさん、これ、夕食です」
「…………」
「ありがと、シエスタ」

 タルブの村の南に位置する森の中、避難所を設立した村人達は戦々恐々としていた。
 闇の帳が下り、アルビオンの動きも停滞し始めた現在となっては、腹に物を入れようという余裕も生まれてはいたが。
 炊き出しのリーダーを買って出たシエスタとその両親が、今は村人達に食事を配り始めている。
 村を守る為に隠密で戦い続けていたカイムとキュルケは、疲れ果てた笑みを返してでシエスタの差し出した木皿を手に取った。
 一掬いのスープを口にして、キュルケはほう、と息を吐く。

「焼け石に水なのよねぇ」

 奇襲のおかげもあってか、タルブの村の内部への侵攻は一時的にせよ食い止められたが、この状況が長く続くとは思えない。
 キュルケの言葉も最もである。一騎当千の猛者であるカイムがいようとも、二人では流石に厳しすぎるのだ。
 飛行戦力を本格的に相手にしようと思えば、必然アンヘルの力も必要となる。だが、そのアンヘルも今は傷付き倒れ、村人から受けた治療もそこそこに、その身体を休める為に眠りについている。

「…………」

 自然カイムの顔つきが険しくなった。
 アンヘルを傷付けた事も勿論、袂を分かったとは言えど、かつての親友であった男を穢すかの様なブラックドラゴンとワルドの存在が、彼の心を渇かせる。
 一度安息を味わってしまった以上、それをどうにかしようとする者相手には、かつて以上の怒りがこみ上げてくるのを感じた。
 こういう時、自身の心に潤いを与えてくれる暖かい手がありがたい。
 キュルケが差し出してきた手をきゅっと握り、息を整える。

「きっと、何とかなるわ。大丈夫。ちゃんと、あたしも一緒だから」
「…………」

 そうカイムに言葉をかけた後、キュルケはアンヘルの方へと目をやった。
 あの怪我では無理もさせられぬ。悔しいが、今は自分とカイムでタルブを守らねばならない。
 眠りの淵で、アンヘルはそんなキュルケの念を漠然と感じ取っていた。瞑目したまま、夢か現か、彼女はこう呟く。

「馬鹿者め……この程度の手傷で我がどうにかなると思うたか……おぬしらには我こそが必要だろうよ……」

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:58:52 ID:OGB89l+N
陥没支援

420 :DOD&M:2007/09/15(土) 17:58:55 ID:L+boFFmP
短文投下の無作法お許しあれ。以上にござる。

あじゃじゅしたー。

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 17:59:33 ID:N2gv+rzZ
あじゅしたー

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:06:24 ID:msezz4NY
あじゅじゅしたー

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:10:59 ID:oRxyQyo9
乙じゃじゅー

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:15:01 ID:rpW7pEvh
   ∩___∩
   | ノ      ヽ/⌒) あじゅじゅじゅじゅじゅ
  /⌒) (゚)   (゚) | .|
 / /   ( _●_)  ミ/    ∩―−、
.(  ヽ  |∪|  /    / (゚) 、_ `ヽ
 \    ヽノ /      /  ( ●  (゚) |つ
  /      /      | /(入__ノ   ミ   あじゅじゅっあじゅじゅあじゅじゅしたー
 |       /       、 (_/    ノ
 |  /\ \       \___ ノ゙ ─ー
 | /    )  )       \       _
 ∪    (  \        \     \
       \_)

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:16:14 ID:weTb3rB3
>>412
じゃあ人として軸がぶれている人を呼ぼうぜ

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:18:45 ID:hRS1pkzF
>>425
もう呼ばれてるんだぜ

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:21:11 ID:jLqwJBNW
ロードスのオルソンとか呼ぶとルーン関係で話が作れそうだな。

最後は魂が燃え尽きて死にそうだが。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:27:59 ID:c66mA4tk
しかも完結してる

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:30:28 ID:oXGvxiLQ
>>427
オーガスのオルソンとかを呼ぶと特異点関係で話が作れそうだな。

最期は超時空振動弾の過去の自分と撃ち合って死にそうだが。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:40:22 ID:IoGA/uyl
七万人相手にバーサークして果てるオルソンとかかっこいいかも

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 18:57:13 ID:Mqiwfc4f
確実に敵の指揮が崩壊するな
ガンダールヴで強化されたバーサーカーなんて化け物以外の何もでもない
殺しても魂滅ぶまで動くし

432 :Mr.0の使い魔:2007/09/15(土) 19:05:14 ID:XYF8iy/8
空いてるみたいねぃ。五分ぐらいしたらトゥーカするわよぅ。

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:07:16 ID:jLqwJBNW
きれいなワルドを支援

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:07:55 ID:vdsoIYBA
僕はきれいなワルド

435 :Mr.0の使い魔 第二十一話(1/6):2007/09/15(土) 19:10:03 ID:XYF8iy/8
 再びワルドが【サイレント】をかけ直した部屋の中で、一同は任務に
ついて姫直々の説明を受ける。
 アンリエッタが語った内容は、ワルドがクロコダイルに説明したもの
とおおよそ同じであった。ただ違うのは、彼女が殊更にアルビオン王家
の悲惨さを強調し、貴族派に対して怒りをぶつけている事。そして手紙
の中身について言及しなかった事である。
 話に引き込まれたルイズとギーシュは同じように義憤や悲哀を表して
いたが、横で眺めているクロコダイルからすれば茶番劇もいいところだ。
 アルビオン王家と親戚――肉親の情だけで動くほど、国は甘くない。
 かわいそうな王様――力なき王は王座を追い落とされて当然だ。
 礼儀知らずな貴族――戦争の勝者は、どんな非道も正当化できる。

(結局、このお姫様の感情論だな。くだらねェ)

 そもそも内憂を処理できなかったのは、どんな理由であれアルビオン
王家に責任がある。反乱前に貴族派の動向を見極められず、追い込まれ
てもなお他国に援助を要請しない王家は、己を支配者足らしめる努力を
怠っているとしか思えない。今となってはどこの国も支援してくれない
だろうし、反乱の兆しを巧妙に隠されていたのかもしれないが、政治も
戦争も負けた方が“悪となる”のだ。

(アラバスタもこれくらい楽に潰せればよかったんだが……)

 自分が反乱のきっかけを与えたアラバスタも、アルビオン同様動きが
鈍ければ今頃はクロコダイルの支配下に入っていた筈。あのビビ王女が
尽力して『麦わら』一味に助けを求めなければ。コブラ王が王家を捨て
でも反乱軍の“国民”を助けようとしなければ。そして――自分が彼らを
見くびって、最後まで放置しなければ。
 己の失態を思い出したクロコダイルは、軽く頭を振って余計な回顧を
追い出した。今考えるべきは過去の屈辱ではなく、これからの任務だ。
 見れば、説明は終わりを迎え、アンリエッタからルイズに一通の書状
と指輪が手渡される所であった。

「姫さま、これは?」
「ウェールズ皇太子に、手紙を返していただくように書いておきました。
 この『水のルビー』は、旅の資金にでも充ててください」

 待て、ちょっと待て。
 手紙を返してもらうための手紙というのも本末転倒だが、それよりも
『水のルビー』だ。つい先ほどマザリーニから「必要だ」と説明された
ばかりである。それをあっさりと他人に渡し、あまつさえ売り払っても
構わないというのはどうなのか。
 何とも言えない表情でクロコダイルがマザリーニの顔を見ると、彼は
多分に諦めを含んだため息とともに首を振った。

(……『風のルビー』の真偽を確かめる手段。偽物を持ち帰らねェように渡されたんだ)

 そう考えでもしないと、また怒りが爆発しそうだ。ひたすらに忍耐を
続けようとするクロコダイルは、隣でワルドが拳を握りしめている事に
気づかなかった。


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第二十一話



436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:10:48 ID:cXL0fNRS
しえん

437 :Mr.0の使い魔 第二十一話(2/6):2007/09/15(土) 19:12:23 ID:XYF8iy/8
 翌朝、学院周辺は朝霧に覆われていた。視界は最悪だが、こっそりと
出かけるには最適である。が、その前に一つ、クロコダイルは済ませて
おきたい用事があった。
 教員寮に入り、ある一室の扉を軽く叩く。
 数秒して、部屋の住人――ロングビルが顔を出した。

「クロコダイルじゃない。どうしたの、こんな朝早くに」
「少し出かける用事ができたんでな。二、三日学院を空けるが、その間に調べ物を頼みたい」
「調べ物?」
「グリフォン隊隊長、ワルド子爵の経歴だ。時間が足りなければ大雑把にでも構わん」

 その言葉に、ロングビルの目つきが変わる。悪名高い盗賊フーケが、
新しい獲物を見つけた時の目だ。

「新しい部下って事かい」
「部下“候補”さ。まだ確定じゃない」

 グリフォン隊の隊長を任された、風のスクウェアメイジ。
 実力は間違いなくある。昨夜実際に戦ってみてよくわかった。しかし、
それ故にあっさりなびくとは思えない。あの燃え盛る野心を抱くに至る
までのきっかけだけでもわかれば、交渉、懐柔、あるいは恐喝によって
味方に引き込む事も容易になろう。敵対する場合でも、情報は多い方が
何かと好都合だ。

「わかった、できる範囲でやっておくよ」
「一応言っておくが、あまりおれの名は出すな。国の上層部に警戒している奴がいる」
「ふぅん……あんたもいよいよ有名人かね」

 ロングビルの軽口に、クロコダイルは答えを返さず背を向けた。


 学院長室で、アンリエッタは霧に隠れた正門を眺めていた。生徒達の
手を借りる事を、事後承諾ではあるがオスマンに許可してもらう為だ。
ワルド、ルイズ、ギーシュ、少し遅れてクロコダイルが霧の向こうへと
消えたのはついさっき。四人の任務への意気込みに安堵を感じはしたが、
それでも不安は拭いきれない。

(始祖ブリミルよ。どうかルイズに、彼女達に御加護を……)

 全員が無事で戻って来れるよう、始祖に祈りを捧げるアンリエッタ。
 そのすぐ横では、オスマンとマザリーニが口喧しくいがみ合っていた。

「生徒やその使い魔を動員するとは、王宮も随分と人手不足のようじゃのう」
「老いに負けそうな学院長を招集して、ギックリ腰でもされてはたまりませんので」

 この二人、とにかく仲が悪い。宮廷、学院、果てはどこぞの酒場でも、
顔を合わせるたびに口喧嘩が始まる。王宮側と学院側の折り合いがよく
ないのは、半分以上こいつらのせいだ。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:12:56 ID:cXL0fNRS
支援

439 :Mr.0の使い魔 第二十一話(3/6):2007/09/15(土) 19:14:47 ID:XYF8iy/8
「言いおったな、このクソ爺め」
「そのクソ爺の倍以上年をくった御老体は、一体何爺ですかな」

 なぜここまで互いを毛嫌いするのか、当人達以外に知る者はいない。
過去に何か壮絶な因縁があるとか、単にそりが合わないだけだとか噂が
あるが、真相は闇の中だ。
 ただ、少しぐらいは時と場所を弁えてもらいたい、というのが周りの
人間の共通した思いだった。アンリエッタがこめかみに井桁を浮かべた
のも仕方なかろう。

「お二人とも、こんな時ぐらい喧嘩を控えようとは思わないのですか?」

 王女の言葉に二人は一瞬押し黙ったが、すぐにマザリーニが口を開く。

「しかしですな、姫様。既に出発した以上、事が終わるまでは余計な手出しはできません」
「古人曰く『杖は振られたのだ』。いくら気を揉んでも、彼らを助けられはしないのです」

 オスマンも珍しく厳かな顔で同意を示した。

「まぁ、頼りない鳥の骨が推した隊長殿では心配なのもわかりますが」
「気を揉むふりをして乳を揉む老人よりはよっぽどマシですがね」
「「……ふん!」」

 意見の一致が見られたのはほんの数秒足らず。
 大きなため息をついて、アンリエッタは再びブリミルに祈りを捧げた。

(始祖ブリミルよ……どうかこの二人に天罰をお与えください)

 さっきと違って随分と剣呑な内容であったが、真剣さでは同じかそれ
以上である。彼女もいろいろとストレスを溜め込んでいるようだ。瞳を
閉じて祈りに集中するアンリエッタ。
 だから、という訳ではないかもしれないが。
 学院の門からさらに三つの影が霧の中へ消えた事を、アンリエッタも、
視線で火花を散らすオスマンとマザリーニも完全に見落としていた。


 出発から数時間。太陽は空高く昇り、霧もすっかり消え去った。
 暖かい春の日差しが降り注ぐ街道、そこに馬に跨がるクロコダイルと
ギーシュの姿がある。全力で走らせ続けているため、前の駅で馬を交換
していた。さすがに疲れの色が出始めたギーシュが、ぽそりと呟く。

「ワルド子爵は、少し速すぎるのではないでしょうか」

 彼の視線は、遥か前方を疾駆するグリフォンに向けられていた。
 グリフォンは魔法衛士隊が有する幻獣の中でも、特に速度と持久力に
優れた生き物だ。瞬発力や小回りはヒポグリフに、魔法での攻撃・防御
ではマンティコアにそれぞれ劣るものの、スタミナと最高速は他二種の
追随を許さない。特に長距離の行軍では、一部のドラゴンと並んで重宝
される存在であった。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:15:10 ID:jLqwJBNW
しぇーん

441 :Mr.0の使い魔 第二十一話(4/6):2007/09/15(土) 19:16:13 ID:XYF8iy/8
 さらに、ワルドはグリフォン隊の隊長である。その彼が従える一体と
なれば、部隊の中でもリーダー格、最高クラスの身体能力を持っている。
当然ながら、そこらの馬とはそのスペックが根本から違うのだ。

「同感だな。時は金なり、とは言うが」

 今までの経験の差か、ギーシュに比べてクロコダイルにはまだ余裕が
あった。しかし、目的地である港町ラ・ロシェールまでは、普通に馬を
走らせても二日はかかるという。このままのペースで走り続けるなら、
途中でまだ数回、馬を取り替えねばなるまい。それに、全力疾走する馬
を御するのは結構な体力を消耗する。港町まで保つかどうか、少々不安
があった。
 最も心配されるルイズはグリフォンに同乗させたので、こちらは問題
ない。騎手はワルドだから、疲弊するとしたら彼の方だろう。
 そのワルドについて、クロコダイルは気になっている事があった。

(子爵……何を焦っている?)

 昨日、任務の説明をされた時は気づかなかったのだが、今のワルドは
どことなく様子がおかしい。何か気がかりな事を抱え込んだまま、この
任務に参加しているようだ。特に奇襲を受ける危険が高い今回のような
任務では、それが生死の分かれ目となる事もある。現在のワルドの精神
状態で、面倒な事になりはしないか。

「――考えても埒があかんな」
「どうかしましたか、師匠?」
「いや……少し急ぐぞ。このままだと、また引き離される」
「あ、はい!」


 グリフォンの上で、後ろを見やったルイズは不安げな声を発した。

「ねぇ、ワルド。少し飛ばしすぎじゃないかしら」
「え? あ、ああ。済まないな、どうにも気が急いてしまって」

 少し前からクロコダイル達との距離が開いているのだが、ワルドは今
気がついたようだった。後方というのは確かに注意が届きにくいので、
気づかないという事もあるかもしれない。
 が、ワルドは現役の軍人であり、しかも部隊の指揮を執る隊長である。
隊列を組んだ場合、先頭に立つ状況は多いだろう。また、グリフォンに
限らず他の幻獣、時には馬や歩兵を率いる事も考えられる。そのような
指揮官が後続を置き去りに突出するようではだめだ、というのは、軍事
に疎いルイズでもわかる事だ。
 ならばなぜ、グリフォン隊の隊長を務めるほどの男が、クロコダイル
達を引き離している事に気づいていなかったのだろう。急ぎたい、との
気持ちはわからないでもないが、本当にそれだけか。何か他にも理由が
あって、それを隠そうとしているのではないか。難しい顔でグリフォン
の足を緩めるワルドを見ていると、ルイズにはそう思えてならない。

「ワルド、何か心配事があるの?」
「どうしたんだい、急に」
「何だか、無理してるみたいに見えたから」
「そんな事は、ないさ。大丈夫、大丈夫だよ」

 ワルドの言葉は、まるで自分自身に言い聞かせているようだった。



442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:18:31 ID:cXL0fNRS
支援

443 :Mr.0の使い魔 第二十一話(5/6):2007/09/15(土) 19:18:38 ID:XYF8iy/8
 ラ・ロシェールは、アルビオンとトリステインを繋ぐ港町である。両国
を往来するフネにとっては停泊のための要港であり、またそのフネの乗員、
乗客にとっては重要な休息の場であった。
 アルビオンの紛争騒ぎが終息しつつある現在、この町は一足早く戦場に
見切りをつけた傭兵達でごった返している。特に多いのは、王党派の側で
参加していた連中だ。彼らにとって、主とは忠誠を誓う人間ではなく金を
払ってくれるスポンサーであり、報奨金よりも自分達の命の方が大切だ。
だからこそ、負けが決まった王軍を見限り、早々に身の安全を確保したの
である。
 ラ・ロシェールの裏町にある居酒屋『金の酒樽亭』も、そんな傭兵の客
ばかりがたむろしていた。

「長らく続いたアルビオン王家の天下も、もう少ししたら終わりだな」
「ったく、ツイてねぇ。俺を雇った伯爵、初日に部隊丸ごと全滅しやがった。
 おかげで魔法が飛び交う戦場を一人で逃げ回るはめになっちまったぜ」
「ハハ、災難だったな。ま、王党派の雇い主が外れクジなのは今更だけどよ」
「そうでもないぜ? 死んじまった貴族や大臣は、大抵金目の物を残してくれるからな」
「おいおい、そりゃ傭兵じゃなくて追い剥ぎだろう」
「死人にやるより、生きてる人間が使う方がマシさ。それに殺したのは貴族派の連中だ、俺じゃねぇ」

 お互いに自分の境遇を自慢したり、王党派や貴族派について好き勝手な
批評を論じたりして笑い合う。自分が参加しない戦争の決着など、彼らに
とっては酒の肴にしかならない。命と飯と寝床と金、この四つが手に入る
なら、王家の滅亡も貴族の隆盛も傭兵達には無関係だった。
 と、店の扉が開いて、新たな客が入って来た。頭の上から全身をローブ
ですっぽり包んだ、不気味な風体の人物である。異様に張り出したフード
のてっぺんが、傭兵達の目を引いた。
 珍客の乱入に店内が静まり返るも、その人物は気にする様子などない。
一通り店の中を見回すと、最も体格のいい傭兵の元へ歩み寄った。
 フードの下、眼鏡をかけた素顔が少しだけ覗く。細身の青年だった。

「何か用かい、兄ちゃん」
「君がまとめ役には適任だろう。そう思ったから声をかけたのさ」
「まとめ役だと?」

 中のワインが半分ほど減ったジョッキを置き、その傭兵は眉根を寄せる。
 軽く肩をすくめた青年は、苦笑とともに説明した。

「なぁに、ちょっとした依頼だ。指定する貴族達に襲撃を駆けて欲しい」
「暗殺か」
「いやいや、殺す必要はない。派手に暴れてくれれば十分だ」

444 :Mr.0の使い魔 第二十一話(6/6):2007/09/15(土) 19:20:32 ID:XYF8iy/8
 「ただ」と付け加えて、彼はローブの下から大きな革袋と一枚の羊皮紙
を取り出す。曝け出された右手の甲には、ミミズを這わせたような小さな
入れ墨があった。それ以外は随分と小綺麗な、武器を持たない者の手だ。

「条件がある。これに書いてある通りに事を進めてもらおう」

 羊皮紙の内容を読み進めるうち、傭兵の顔がさらに顰められる。不可解
でならない、といったところか。

「依頼主が貴族派なのも、可能な限り人を集めろってのも、決行日まで動くなってのもわかる。
 だが、逃げても追うなってのはどういう事だ。殺さないなら、足止めが目的じゃないのか?」
「ワタシは仲介でしかないから、全てを知っている訳ではないが……舞台演出の都合、と言っておこう」

 そう嘯いた青年は、一抱え以上ある革袋の口を紐解く。

「前金でエキュー金貨千枚、完遂できれば同じものを後四つ用意しよう。配分は君達で好きにしたまえ」

 ぎっしり詰まったエキュー金貨に、酒場の全員が目を見開いた。この町
の傭兵を総動員するにしても、報酬としては破格の額だ。若い連中からは
歓声が上がったが、一部の老練な傭兵は喜ぶどころか警戒心をむき出しに
していた。指定された日に適当に働くだけで金貨五袋、5000エキュー
が支払われる仕事。あまりにも話がうますぎる。

「……一つ聞かせてくれ、兄ちゃん」

 それでも。
 ここまで知った――否、“知らされた”以上、何もせずに引き下がる事は
できない。交渉が決裂した場合、口止め料が金から命になるだけだ。

「何か問題でも?」
「この仕事、本当に貴族派の依頼か?」

 傭兵の問いかけに、青年は口元を歪めた。

「そう言う事に“なっている”ガネ」


   ...TO BE CONTINUED

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:20:57 ID:oXGvxiLQ
クロコなら内乱を利用しそう支援

446 :Mr.0の使い魔:2007/09/15(土) 19:21:53 ID:XYF8iy/8
以上、二十一話でした。支援ありがトゥー!

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:22:02 ID:Q1wY2Bpm
げェーっ!「かん」で倒された三番目ッ!

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:22:15 ID:N2gv+rzZ
投下乙です。
そう言えばグリフォン隊ってマザリーニの信頼があつい部隊だっんだよなー
すっかり今まで忘れてましたが。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:25:46 ID:3s9UAoXf
この口調は……三番目の人……だっけ?
にしてもこのワルドはなんなんだろう。いまいち見えてこないぜ。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:40:32 ID:eQ0qUwEI
忠誠を尽くすべきアンリエッタの不甲斐なさに失望して裏切るのか?

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:46:29 ID:n1PAe/Hq
何というwktk感
ドル男が何故ここに居る
そして真の依頼主は誰だ

そしてメ欄だったらどうしよう

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 19:47:19 ID:oXGvxiLQ
>>450
もとから裏切り者ですが何か

453 :ゼロガー:2007/09/15(土) 19:58:25 ID:kxaSAxjF
「それでまんまと逃げられたというわけか」
倒壊したオルレアン邸の前でガリア王ジョゼフT世は不機嫌さを隠そうともしなかった
「俺のせいにしちゃあ困るなあ。言ったはずだぜ、俺の力の源は『使い手』の心の震えだってよ。
それをこんな“人形”にされちまっちゃあガソリンに松根油混ぜられたようなもんだぜ」
不機嫌さではデルブリンガーも負けてはいない
そして主の前で漆黒のフードを脱いだ“使い手”は「こんなかわいい子が女の子なわけ(以下略)」という
表現がぴったりの線の細い美少年だった
「仕方あるまい、『殺されても協力しない』とまで言われてはこうするしかな。だが人形には人形なりの
楽しみ方がある」
ジョゼフは少年の細い腰に腕を回し華奢な身体を抱き寄せると白いうなじにねっとりと舌を這わせる
「ド変態が…」
毒づくデルブリンガーを近衛兵の一人に投げ渡したガリア王は心を壊され心身ともにジョゼフの玩具となった
ガンダールヴこと吉永和己を伴って寝室完備の移動ホテルともいえる専用馬車の中へ姿を消した

「十二…いや、十三騎」
「これで十一個中隊か、全軍を国境に貼り付ける気かね?」
森の中から頭上を通過する竜騎士の数を数えるガーゴイルとギーシュ
ケルプはステルス機能を生かして周辺の偵察を行い
後の一行は何処に行く当ても無く森の中で野営していた
「お母さん助けた後のこと何も考えてなかったなんてホントいっぱいいっぱいだったのね」
まあ後先考えずに追いかけてきた私たちも偉そうなこと言えないけどとおどけてみせるキュルケ
何とか場をなごませようとするキュルケの努力も空しくガーゴイルのリフレッシュ光線の効果で
穏やかな寝顔で眠り続ける母を見守るタバサの雰囲気は果てしなく暗い
「僕にいい考えがある」
空気を読んだのか読まないのか颯爽と立ち上がり自信たっぷりに見栄を切るギーシュ
「ガリア軍はぼくらがトリステインに逃げ込むと予想してトリスティンとの国境に戦力を集中している、
そこで僕らはその裏をかいてリュティスに向かう」
それを聞いて口一杯に頬張ったクックベリーパイをブーッと吹き出すルイズ
「あんた何考えてんのよ、ガリアの首都に行ってどうしようっての?」
呆れるキュルケ
チッチッチッと人差し指を軽く振って話しは最後まで聞けと不敵な笑みを浮かべるギーシュ
なんかカッコイイぞギーシュのくせに
「リュティスには今バレスター叔父さんが艦長をしてるトリスティン空軍の練習艦ディスカバリー号が
寄港してるんだ、叔父さんに連絡をつけて艦に乗り込んでしまえば後はアルビオン経由でトリスタニアまで
三週間の空の旅さ。…って何だよその別人28号を見るような目は?」
唖然とした表情で固まった一同を代表して沈黙を破るガーゴイル
「ギーシュよ、ひょっとして汝は頭が良いのか?」
「ガーゴイル君ちょっと向こうに行って二人っきりで話そうか……」

投下終了

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:04:27 ID:i3/M6xV0
王様の変態!変態!

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:11:19 ID:e0k3zgn7
>>452
Mr.0ではまだ裏切ってないかもしれんぜよ。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:22:43 ID:1SemYzYP
ゼロガー作者……アンタって人はアーーーーーッ!

457 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/15(土) 20:25:17 ID:LUk3zGSa
りりかるまじかる リリカルルイズ 始めていいですか?

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:25:34 ID:IKBf596p
なら支援するしかないじゃないか!!

459 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/15(土) 20:27:07 ID:LUk3zGSa
トリステイン城下町の細い路地の奥で男は痛む右手を押さえて壁にもたれかかった。
男の生業は間諜である。
トリステイン王家の醜聞に関わる証拠。
その奪取が男の任務だった。
醜聞が広まればトリステインの内情はいくらか不安定になる。
そうなれば男の祖国に有利に働く。
そのために男は城に忍び込んだ。
だが、その後がいけなかった。
桃色がかったブロンドを持つ女に不審をとがめられ、己の正体を暴露されてしまった。
その上、その女の一撃を右腕を受けてしまったのだ。
後は騒ぎを聞きつけた魔法衛士隊に捕まる前に逃げ出し、ここまで逃れてきたわけだ。
だが、それもいつまでもはもたない。
右腕から落ちる血が道しるべとなり追っ手を導くことになる。
案の定、路地を走る音と声がする。
すぐに目の前に衛士どもが現れた。
男は手近にあった鉢植えを握る。
これを投げつけて、その間に逃げればまだ時間を稼ぐことはできる。
時間を稼げば彼を助ける者が現れる。
男にはその当てがあった。

男の握った鉢植えの中には大きな力が眠っていた。
青い宝石の形をとるそれは男の強い思いに応じ、目を冷ます。
青い宝石は青い光を放つ。
それは少しずつ強さを増していった。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:27:26 ID:rpW7pEvh
>>455
Mr.>>452は致命的に読解力の足りない子。

461 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/15(土) 20:28:19 ID:LUk3zGSa
フォークがさくりと心地よい音をたててパイ生地に突き刺さる。
少し下品だが大きめに切り取ったパイを口に運ぶ。
クックベリーの甘い香りが広がっていく。
ぱくり。
もしゃもしゃ。
「んーー、甘い。おいしい」
頭に閃光のイメージ一瞬浮かぶが甘さがそれを打ち消す。
ルイズは落ちそうになる頬を押さえる。
これ以上ないくらいに顔がとろけていく。
ここはトリステイン城下町にあるケーキ屋「翠」。
腕のいいパティシエのいるこの店の人気は高い。
特に、この特製クックベリーパイの予約は半年先まで詰まっている。
そして今日のこの日はルイズが待ちに待った予約を入れた日なのであった。
この最初に口に入れる瞬間のためにルイズは朝食を控えた上に、馬の背中に3時間も乗ってここまで来たのである。
その間、ユーノはずっとルイズの肩にしがみついていた。
馬に乗ったおかげで揺れていたので何度か落ちそうになったがどうにかこうにか到着した。
そのユーノは今は人間の形に戻ってルイズと同じテーブルの向かいの椅子に座っている。
「ルイズ、おいしそうだね」
「うん。すっっっごく。ユーノも早く食べなさい」
「う、うん」
ユーノとルイズの前には1ホールずつ切り込みを入れたパイが置かれている。
正直、1人で食べるには少し多すぎるかも知れない量だ。
「いつも私が食べてる分の半分をあげるのよ。ありがたく思いなさい」
「う・・・うん」
ということは、ルイズはいつも2ホール食べていたことになる。
と、いっている間にルイズの前のパイはすでに円から半円になっていた。
ユーノも一切れ小皿にとり、小さく切ってぱくり。
「あ、これ、ほんとにおいしい」
「でしょ?あー、待ってよかった」
ぱくぱくぱくぱく。
ルイズの目の前の円はさらに欠けていく。
ユーノはその間にまだ一切れしか食べられていない。
「ねえ、ルイズ。これ、半分持って帰っていい?」
「どうして?」
「お土産にしたいんだ。シエスタに」
「シエスタ?」
何故ここであのメイドのの名前が出てくるの!
ルイズの声が少し裏返る。
せっかく2人できたのになんでメイドが!
いや2人できたからって何があるってわけでもないけど。
「いつも手伝ってもらっているから、お礼をしたいな、と思ったんだけど・・・」
なにかわからないルイズからのオーラにたじろぐユーノ。
オーラを静めたルイズは考える。
シエスタに頼んでいることは本来、学院のメイドの仕事ではない。
それなのにシエスタにやらせている。
シエスタは平民でメイドだからお礼はいらない。
しかし平民の仕事に報いるのは貴族の義務だ。
だからユーノの言うようになにかを与えるのはあたりまえだ。
だが・・・それをユーノにあげたパイから出すというのが気に入らない。
それでは、まるでユーノがあのメイドにプレゼントをしているみたいではないか。
それがなぜか気に入らない・・・。
「そのクックベリーパイは持って帰ったら味が落ちるの。後でなにか包んでもらうわ」
というわけで、このあたりで妥協することにした。
自分が買って帰る野田からユーノからのプレゼントにはならない。
それなら安心。
「うん」
ユーノの返事を聞いてからまたクックベリーパイを口に運ぶ。
少し大きめの切って口に入れる。
ぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱく。
お皿が空になってしまった。

462 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/15(土) 20:29:59 ID:LUk3zGSa
少し物足りない。
いつもの半分しか食べてないのだからあたりまえだが少し足りない。
ユーノの方を見ると、まだパイが四分の三も残っていた。

フォークの先にすごい視線を感じたユーノはもしやと思いその元を追ってみた。
予想どおり視線の元はルイズだった。
すごい目つきだった。
いや、すごいなんて物じゃない。
視線に物理的圧力があったらパイが穴だらけになるんじゃないかと言うくらいの目つきだ。
「あの・・・ルイズ。僕、全部食べれないから残りで良かったら食べる?」
その途端ルイズの目つきが変わる。
「ほんと?ほんとにいいの?」
眼がキラキラ星が散ったように光り出す。
顔は満面の笑みを通り越して、あふれ出ている。
背景が光っているようにも見えるから不思議だ。
「いいよ・・・どうぞ」
ユーノはパイを乗せたお皿をルイズの方に押す。
手が短いので机の真ん中あたりにしか届かない。
ルイズも手をお皿に伸ばす。
「しょ、しょうがいないわ。余り物なんて貴族が食べる物じゃないけど、ユーノがせっかくくれたんだからもらってあげるわ」」
使い魔にお礼は簡単に言う物ではないのでこう言っておく。
「あー、もー、ほんとにありがとう」
なにか余計な言葉がこぼれたみたいだがルイズは気づかない。
お皿の端に手をかけて引っ張ろうとした途端・・・店の窓を突き破って太い鞭のような物が入ってきた。
それはルイズの前に落ちてきて四分の三残っていたパイを机ごと木っ端微塵にした。
「ル・・・ルイズ?」
ルイズは何も言わない。
落ちてしまえば鞭のような物がなにかよくわかる。
植物の蔓だ。
長い蔓だ。
根本は外にあるようで店の中からは見えない。
その蔓は勢いよくはじけて、店の壁と天井を壊しながら外に出て行った。
ルイズは静かに立ち上がる。
呆然としている店員や客を避けながら店の入り口へ。
入り口横の机にバン、と音を立てて金貨を数枚置く。
「次の予約、半年後でいいわね」
入り口にいた店員が首を痙攣させるように縦に振る。
異様な雰囲気を纏わせながらルイズは外へ出た。
「待ってよ、ルイズ」
ユーノもあわてて店の外に出た。

***************************
今回はここまでです。
町に行く理由が武器を買いに行くでは不自然になったのでこうなってしまいました。

463 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:34:07 ID:8xR4X4nM
リリカルGJ!
なのはの元ネタは良く知りませんが、こう言う平和な日常風景も良いですね。

ミスターゼロさん、相変わらず見事な文章力です。
三号さんの活躍期待してますよ。
でもって、一言―――

……ゼロガーさん、あんさんは変態や!(誉め言葉)

……そして、ど素人丸出しの文章でお恥ずかしいですが、
次に投下させていただきたいと思います。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:34:24 ID:/0lIz2iP
GJ!!

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:37:15 ID:i0jaX7Kv
リリカルGJ
最近夜天の人来ないな

466 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:39:02 ID:8xR4X4nM
*注意事項
今回の投下は非常に長い上に、
オリジナルキャラが大量に登場しますのでご注意してください


********************************


結局、村の見回りも対した時間潰しにはならなかった。
重二輪の最高速度は時速七百リーグに達する。
整備された道がなくとも、ウエストウッドのような小さな村を一回りするだけなら三分もかからない。
危険な魔獣や盗賊の類がうろついていないことを確認した後、五宇たちは村はずれにある小さな山の上に昇った。
重二輪を下り、サウスゴータを一望する小高い丘の上に立つ。
右手の手袋を脱ぎ、指を握り締めて祈るように拳を掲げた。
五宇の右手の甲にはティファニアと使い魔の契約を結んだ時に刻まれたルーン文字が並んでいる。
その見慣れぬ言葉が何意味するのか、五宇は知らないし、魔法に詳しくないティファニアも彼に教える事はできなかった。
しかしその魔法の文字をどう使えば良いのか、五宇は既に自分の力で学び取っていた。

手の甲に意識を集中すれば、ルーンは光を帯び、ゆっくりと輝き始める。
走っている途中、ずっと五宇をからかっていたタイラも今は黙って彼の様子を伺っている。
やがてルーンの輝きが闇夜の月に匹敵するほどになると、五宇は額に掲げた拳を口まで持っていき、息を吸い込んで思いっきり口笛を吹いた。
合成人間の肺活量で生み出された笛の音は、高く遠くアルビオンの大地に木霊し、はるか遠くの山々まで染み渡った。
口笛を吹き終えた後、五宇は黙って立ち、何かを待ちつづけた。
そして、笛の音の余韻が消えてから十分ほど経った後、四つの方角から大量の羽ばたきの音が五宇のいる丘の上を目指して押し寄せてきた。



467 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:42:16 ID:8xR4X4nM

間もなく翼の音は黒い羽毛の塊となり五宇を取り囲み、耳たぶを齧ったり、羽を頬に押し寄せたりして青年をもみくちゃにした。
無邪気な子供のような声がわれ先に話し掛ける。

「ゴウ! ゴウ! 久しぶりっすね!」
「今日は俺たちを呼ぶのが随分速かったな!」
「おれ、話を聞いてきたよ! 一杯聞いてきたよ!」
「ご飯はまだ? ねえ、ご飯はぁ?」

青年を取り囲んだのは大鴉の群だった。
地球に生息するカラスよりも一回り大きなこの鳥類はハルケギニアでは有り触れた生き物だ。
しかし、彼らが実は人間の子供に匹敵するほどの知能の持ち主で、文字を識別する能力まである事はあまり知られていない。

異世界に着いて間もなく、五宇は自分に動物達の言語を解する能力を備わっていることに気が付いた。
そして大烏族の知能の高さに着目した彼は、子供たちの食べ残しと引き換えに烏たちを通してハルゲニアの情報を集めさせることを思いついたのだ。
今朝の朝食の残り(いつもより大分たくさん残ってしまった)を地面にばら撒くと、大烏たちは一端五宇を開放して食べ物に群がった。

「ふふふ、美味しい? 今日のご飯は私たちが作ったのよ」

お前は後ろで掛け声を上げていただけじゃないか。
そう突っ込みたいのを堪えて、タイラの台詞を大烏たちに翻訳してやった。

「へえ、そうなの? 道理でちょっと焦げてると思った」
「でも、結構いけるよ。この焼き魚、塩を使いすぎてるけど」

微妙な大烏たちの感想を伝えると、タイラはちょっと拗ねたようにそっぽを向いてしまった。
五宇はそんなタイラの様子を可笑しそうに見守っていたが、撒いた餌が無くなり掛けているのを見るとさっそく報告を聞くために烏たちに話し掛けた。

「食べ終わったら、お前たちの話を聞かせてくれ。まずはアルビオンで起きている戦争の情勢が知りたい……「尾長」はいるか?」
「ウッス!」

大烏の中で一際長い尾羽を持った一匹が飛び跳ねながら前に出た。
大きな嘴を鳴らし、青年と同族にしかわからない言葉で話し始めた。

「人間たちの戦争はもうほとんど終ったすよ。王さまたちはもう駄目っすね! 貴族たちに押し捲られてニューカッスルの方まで撤退してしまったっす! 多分、後二、三週間で決着がつくんじゃないすかね?」
「そうか……随分と早かったな」


468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:44:03 ID:Mo8GGRwj
支援っす

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:48:24 ID:sfJPbelw
支援だ道を開けてくれ!


470 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:49:07 ID:8xR4X4nM

「尾長」の報告に五宇は訝しげに首を傾げた。
五宇が「尾長」から最後に報告を受けたのが一か月前。
その時、まだ戦局は拮抗し、むしろ兵の質や士気では王党派が貴族派を上回っていたはずだった。
それからわずか一か月の間にこの破竹の逆転劇は如何にも奇妙であった。

「あの『ロイヤルなんとか』って言うでっかい船、今は『レキシントン』って言ったっけ? それが寝返ってからは一方的だったすね。次々に裏切り者が出て、王さまはもうもうガタガタすよ。
それにしても人間ってなんであんなに覚えにくい長い名前が好きなんすかね? オイラたちみたいに短い名前にすれば良いのに」

報告が終わると「尾長」は尻尾を五宇に向け、撫でてと言うように軽く振って見せた。
「尾長」自慢の尾羽根を撫でながら、複雑な気持ちで今耳にした報告を振り返る。
五宇は既にティファニアから彼女の数奇な生い立ちを聞いていた。
彼女がアルビオン王家の血を引きながら、本家から命を狙われる存在であることを知っている。

ティファニアの敵であるアルビオン王家が戦乱で途絶えるのは五宇にとって喜ばしいことだ。
しかしもしティファニアがそのことを耳にしたら、果たしてどう思うだろうか。
自分の父母の敵が滅んだことを喜ぶのだろう。
それとも血の繋がった親族がこの世から消えることを悲しむのだろうか。
いずれにしても今の少女に聞かせるには少々刺激の強すぎる話だった。
五宇は彼女が落ち着くまで王家に関する噂は自分の胸にしまって置こうと決心した。


471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:49:57 ID:FAXw6Bqv
しえーん

472 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:50:42 ID:8xR4X4nM

「ご苦労だったな、「尾長」。さて、次の報告を聞こう。トリステインへ行ったのは―――」
「ゴウ! ゴウ! トリステインだったら、おれがすごいネタを仕入れて来たぜ!」
「……「トサカ」、お前だったか」

大烏の群の中から羽毛のトサカを生やした一羽が気取った足取りで歩み出た。
そいつは五宇たちを見上げて、偉そうにに胸を張ると、

「確か、ゴウはトリステインの王都に行きたいって言ってたろ? 止めた方が良いぜ。今、あそこはラ・ヴァリエール公爵の末っ子が悪魔を呼び出したせいで凄い騒ぎになっているんだから!」
「悪魔とは物騒な……」
「凄いね! ファンタジーだね!」

五宇は不吉な知らせに眉をひそめ、タイラはすなおに驚きの声を上げる。
二人の反応に「トサカ」は得意げに頷くと、

「そうさ! その悪魔は呼び出されるなり、自分の主人とハゲの教師を八つ裂きすると、全てを消し飛ばす「虚無の光」を使って魔法学院を焼き尽くしたんだ! 
 それから、王都の中に飛び込んでおお暴れ! 近衛の騎士やら枢機卿やらお姫さまなんかを次々に千切っては投げ! 千切っては投げ!」

話しているうちに興奮してきたのか。
「トサカ」は嘴を使って地面に落ちている葉っぱを一枚拾うと、唖然とする五宇たちの前でそれを振り回して悪魔が暴れまわる様を再現して見せた。


473 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:52:57 ID:8xR4X4nM
すると突然、大烏の群の中から真赤な爪をした一羽のメスが飛び出し、見事な飛び蹴りで「トサカ」を蹴っ飛ばした。

「適当なこと言ってんじゃないよ、この宿六! あんたまたスズメの連中からガセネタ仕入れてきたね! ゴウ、あたしがちゃんとトリスタニアに言って話を集めてきたから、こんな奴の言うこと聞く必要ないよ!」

その美しいメスは「トサカ」の連れ合いで「紅爪」と呼ばれる大烏だった。
彼女がいい加減なゴシップばかり報告する夫と違って、いつもきちんと裏づけを取ってくることを知っていた五宇は笑って先を促した。

「それじゃあ、「紅爪」。本当の話を聞かせてくれるか?」
「ラ・ヴァリエール公爵家の三女が悪魔を呼び出したというのは本当だよ。その悪魔が暴れたせいで怪我人が出たというのも本当。でも、まだ死人は一人も出ていないよ。
 一番酷い怪我をしたのはギーシュって男の子だけど、その子も身体が半分に千切れて真っ黒焦げになったらしいけどまだ死んじゃいないよ」
「……その悪魔がどんな姿をしているのか分かるか?」
「うーん……それがね。変なんだよ。学園の使い魔たちから聞いた姿が皆食い違っているんだ。小さな女の子みたいな姿をしているって言う奴もいれば、大人の女だって言う奴もいる。中には蝶みたいな翼が生えているとか、手がでっかい大砲になっているという奴もいるのよ。」
「お前はその「虚無の悪魔」を自分の目で見たことはあるか?」
「ううん。悪魔が使った「虚無の光」なら見たことがあるよ。悪魔の光に触れると石も雲も空までなんでも消えた。それから光の通った場所から真っ赤な火柱が生まれたの。火柱はどこまでも伸びて、まるで星の世界まで届くようだった。とてもきれいで怖かったわ」

悪魔の光を見た様子を思い出したのか、「紅爪」は目を瞑って小さな体を震わせた。
五宇は慰めるようにメス烏の背中を撫でたが、その心中は穏やかなものではなかった。
今までトリステインの魔法学院に行くことが元の世界に帰るための近道だと考えていた。
しかし、「虚無の悪魔」ような危険な存在がいるとなると、話はだいぶ違って来る。

今の内に他の目的地を探した方が良いのかもしれない。
しかし、魔法学院に匹敵するほどの書物と知識人があってなおかつある程度治安の良い場所と言えば……。
五宇の考えを見抜いたように、大烏の群れの中でも一際目立つ外見をした一羽が五宇に歩み寄った。


474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:53:11 ID:2ULg6Ech
●ラシ告知
本日22:10:00(ゼロ)より<<ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔>>
ラシを開催します、奮ってご参加ください。  ↓ラシテンプレ
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■┃┗┛┃■        /ミ: /     ∧       `r  | ・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールたん
■┣━━┫■          | /  / _ノi/  \ i   i i i } | の可愛さは異常
■┗┓┏┛■      __ノ |  |/`<.   /\  | | |リ |
■  ┃┃  ■    / / |  | r::‐::ュ` ´r‐::‐r‐ハ/レヘ  |__\/_ _,ハ_ ________
■┏┛┗┓■   (.  (   |  | `--''   `‐‐' { {   )    //   `Y´ ペチ
■┣━━┫■ \. \ \  |  .ハミミ:    _   ミミノ i!  /  ///
■┃┏━┛■ __,.>‐'  ノ/   }>r‐-´r‐‐ f´/  \ヽ_ / {_, }
■┃┗━┓■  ( ミミ//  ミミ: /  ヽ/\/_\ミミミ }/\/     ん!
■┣━━┃■ ー'  ミ (    /  __r‐、f/.:.:\}  /:.:.:./
■┣┳┳┫■ っ   / \   \/.:.:.:r=={=:ュ.:.:/   `ー'`ー-イ [[   コード   ]]
■┃┃┃┃■ ┏━━━━━┓┏━━━━━┓┏━━━━━┓┏━━━━━┓
■┃┃┃┃■ ┗━━━┓  ┃┃┏━━━━┛┃┏━━━┓┃┃┏━━━┓┃
■┃┗┛┃■       ┏┛┏┛┃┃          ┃┃      ┃┃┃┃      ┃┃
■┣━━┫■     ┏┛┏┛  ┃┗━━━━┓┃┗━━━┛┃┃┃      ┃┃

コード発行所(PCは発行まで最大二時間かかります。携帯電話は即時発行されます。)
http://animoe.skr.jp/a07/
投票所:アニメ最萌トーナメント2007 投票スレRound149
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/vote/1189818059/

475 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:55:44 ID:8xR4X4nM

「ゴウ、わたしの話も聞いてよ」

五宇に話し掛けた大烏の名前は「雪白」。
その名前の通り、雪のように白い羽毛を持ったアルビノだった。
完全なアルビノ種の大烏は大変珍しい。だが、成長仕切ったアルビノ種はもっと珍しい。
「雪白」が捕食者に食べられることなく成鳥になることができたのは、雛鳥の頃に神官に拾われ、聖なる鳥として育てられたおかげだ。
「雪白」は子供の頃から神の教えばかり聞かされて来た者特有の夢見るような声で話した。

「わたし昨日お空の上で風竜に乗った男の子と女の子にあったの。二人ともとても綺麗な子だったわ。男の子はわたしを無視したけど、女の子はわたしを撫でてくれた。その子はわたしみたいな白い髪をしていて、胸にはゴウの右手についているような文字があったの」

無意識の内に右手の甲を撫でる。
自分と同じようなルーンを持つと言うのなら、その少女もやはり誰かの使い魔なのだろうか?

「その子は俺みたいにお前と話ができたか?」
「いいえ。あの子は言葉を喋ることができなかったみたい。まるで子猫みたいに唸っていたわ」
「それじゃ、その子供たちがどこから来たのか分かるか?」
「それなら、分かるわ。あの子たちが乗っていた竜が教えてくれたもの。教皇さまのお屋敷から飛んで来たと言っていたわ。ねえ、一杯話したらお腹が空いたわ。干し葡萄をちょうだい」

「雪白」に褒美の干し葡萄を投げ与えながら、五宇は今聞いた話を吟味した。
その少女の主人が誰なのか分からないが、一つだけ言えるのは彼女が教皇の使い魔じゃないということだ。
ロマリアの教皇の使い魔が、「がうな」と言う名の目に見えない魔物だというのはちょっとした情報通なら誰でも知っていることだ。
一説によるその使い魔は、始祖ブリミルに退治された伝説の怪物「はらぺこゴウナ」と同じ生き物で、口の悪い人間の中には教皇がその怪物を送って自分の政敵を暗殺していると吹聴するものもいる。

しかし、誰の使い魔か分からないが自分の同類がいるというのはかなり心強い話だ。
こうして考えて見ると、ロマリアへ行くのも悪くないような気がしてきた。
ロマリア皇国の『宗教庁』にはハルゲニアで最も多く知識が集まるというし、何より治安が抜群にいい。
ただ一つ気になるのが、この世界に異端審問という野蛮な習慣があることだ。
特にロマリアのような信仰が盛んな土地に五宇たちのような異世界の人間が入り込めば、どんなトラブルが巻き起こるか予測は不可能だ。


476 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 20:58:35 ID:8xR4X4nM


そこのところを「雪白」に詳しく聞こうとした時、五宇は何かが自分の脚を触れている事に気付いた。
見下ろすと、烏と言うよりはよく肥えた鶏のような大烏が彼の脚を突っついていた。
その名も「太っ腹」と言う名の大烏はフォアグラができていそうなぽっちゃりしたお腹を揺さぶりながら青年に笑いかけた。

「ゴウ! 俺も凄いのを見てきたよ! ラ・ヴァリエール公爵領で人間の言葉を喋る熊にあったんだ! そいつは熊のくせにハチミツが嫌いで、ご主人さまからもらったハチミツのお菓子をぜんぶ俺に分けてくれたんだよ!」

「太っ腹」は羽を大きく広げて、みんなの驚きと賞賛を待った。
しかし、彼に向けられたのは哀れみの眼差しと彼の身を心配する仲間たちの声だった。

「お喋りな熊なんてありえないっす! ましてや、ハチミツ嫌いな熊なんてもっとありえないっす!」と「尾長」が断言すれば、
「……ああ、「太っ腹」。ハシバミ草の拾い食いは止めときなさいって、あんなに注意したのに」と「紅爪」が大きく溜息をつき、
「雪白」に至っては「お酒は身体に悪いよ。酒場のゴミ箱ばかり漁っちゃ駄目だよ」と雨に濡れた野良犬を見るような「太っ腹」を見た。

この仲間の反応にぽっちゃり烏は大いに憤慨。
翼を振り回しながら、何とか自分の言っている事を彼らに信じさせようとした。

「違うって! 俺本当に見たんだってば! 見てよ、このお腹! あの熊から毎日、ハチミツのオヤツをもらっていたからこんなに大きくなったんだぞ!」

しかし、皆の反応はまるでツンドラ地方のブリザードのようであった。
特に「トサカ」はタプタプ揺れる「太っ腹」のお腹を見るなり、

「お前が太っていたのは前からだろ。やれやれ、飯の食いすぎでとうとう脂肪が脳に回ったのか? ぷっ」
「ぷっだと! お前だけには言われたくねえよおおおおおおおおお!!!」

「太っ腹」が「トサカ」に飛び掛り、それから大乱闘が始まった。
二人を引きとめようとして「トサカ」を突っつこうとした「尾長」を「紅爪」が蹴っ飛ばす。
一番大人しそうに見える「雪白」は「皆、喧嘩しちゃ駄目だよ。喧嘩する子は悪い子だよ。悪い子は異端だよ――――異端は燃やさないと!」などと言いながら、木の枝と枯葉を使って物凄い勢いで火を起こし始めた。
いい加減見かねた五宇が仲裁に入ろうとした時、

―――それはやってきた。



477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 20:58:55 ID:gSAK4gwq
サナカンに挑んだのかギーシュは…

478 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:00:27 ID:8xR4X4nM


牛革を張った太鼓を思いっきり叩いたような音がした。
続いて同じような音が規則正しく繰り返される。
空の彼方にごま粒のような天が現れたかと思うと、見る見る間にそれは長い尻尾と大きな翼を持った影となった。
それまでお互いの羽を毟りあっていた大烏たちは巨大な存在の接近に気付いた途端、慌てて丘の端っこまで逃げ去った。
「雪白」もようやく煙が立ち始めた木の枝を投げ捨てて、仲間たちの後を追った。

翼の影は風を切って丘の上を何度も旋回し、やがてその巨体からは信じられないような軽やかさで大地に降り立った。
それは竜だった。
しかも、とても大きな竜だった。
鼻先から尻尾まで優に二十メイルを超え、広げた両翼の端は五十メイルあまり。
途方もない年月を生きた証しなのだろう。
本来青いはずの鱗は白ばんで淡い灰色に染まっていた。
巨大な身体は無数の古傷に覆われ、特に喉には何か鋭い刃物でつけられたような一際深い傷痕があった。
竜はその恐ろしげな外見に似合わない可愛い声できゅいっと鳴くと、

「ゴウやぁ、桃りんごはあるかのう?」

紛れもなく人間の言葉で五宇に話し掛けた。
青年は竜の登場に少しも取り乱さず、重二輪に載せた荷物の中から袋一杯の桃りんごを取り出した。
村の子供たちなら一週間分のオヤツになりそうな量の果実を竜はほとんど一口で平らげてしまった。

「美味いのう。わしゃ、この桃りんごに目がないんじゃ。しかし、この年になると一個ずつ集めるのが面倒でのう。うん、今年の桃りんごは甘くて瑞々しいのう。昔食べた乙女の柔肌を思い出すわい」

竜は長い舌で牙だらけの口を舐めながら、悪戯っぽい視線を五宇に送る。
しかし、五宇は老竜が遠い昔に人間を食べること止めてしまったのを知っていたので、適当にその冗談を受け流した。

「だからと言って、俺の主人を食わないでくれよ、ご老体」
「くくく、分かっておるわい。人の肉はもうわしにはちと脂っこ過ぎるでのう。さて、ガリアの話が聞きたいんじゃったな、小さき者よ」



479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:02:13 ID:cXL0fNRS
支援

480 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:03:01 ID:8xR4X4nM

五宇はだまって頷いた。
使い魔の能力を掌握した後、青年はハルケギニアの全ての国に大烏たちを送り込んだ。
しかし、一つだけ大烏たちの偵察が失敗に終った国があった。
ハルケギニア一の大国、ガリア王国である。
特に王都リュティスには野生動物を恐れさせる何かがあるのか、大烏たちは怯えて近寄ろうとすらしなかった。
仕方なく、五宇は自らアルビオンの山中に出向き、そこに隠遁していた老韻竜にガリアの偵察を頼んだのだ。

「小さきものよ。お前の懸念は当たっておった。ガリアは既に人の国ではない。特にその王都は異界の者が巣食う魔性の都と化しておる。わしはガリア王とその使い魔が全ての元凶だと睨んでおる」
「ガリア王の使い魔とは何だ?」
「分からぬ。教皇の「がうな」とはまた別の意味で誰もその使い魔を見たことはない。そやつを見たものは皆死ぬと言われておる。事実、ガリア王が使い魔を召喚したその日から、王家では不幸が続いた。
先王が死に、次に王の弟が死に、王の妃も母も死んだ。王弟の妃はまだ生きておるが、何かの毒を口にしたのか、人の心を失ってしまったと聞く。
……使い魔本体を見ることは不可能じゃが、やつの眷属はリュティスの至るところに溢れておる。ロバ・アル・カリイエから来た職人と名乗っておるが、このわしの眼は誤魔化せん! 
東方のどこを探してもあのような者らはおらん。やつらは人間たちが「教団」と呼ぶものと同じ輩じゃよ」
「教団か。最近、よく聞く名だ……」

ここ数年の間、ハルケギニアでは混沌の教理を崇める「教団」と呼ばれる奇妙な宗教団体が勢力を広めていた。
子供を攫って妖しげな儀式にふけるという噂があるものの、貴族や平民を平等に扱うその教えは貧しい下層民を中心に人々の心に深く根付きつつあった。
ロマリアの「宗教庁」は各国に異端審問官を派遣して、疫病のような組織を駆逐しようとした。
しかし、「教団」は系統魔法とも先住魔法とも違う異能力を使って審問官たちを惨殺し、己の存在を誇示するかのようにその死体を教会の扉に貼り付けているという。

「……「教団」の奴らはやはり人間じゃないのか?」
「奴らは人ではない。エルフではない。オークではない。トロールでもない。生きてはいないが、死んでもおらん。この世の如何なる者と似ていない。まさに異界の民としか呼びようのないものだ」


481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:03:45 ID:cXL0fNRS
支援n

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:04:46 ID:cXL0fNRS
支援

483 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:05:15 ID:8xR4X4nM

五宇は背後に控える重二輪に視線を移す。
巨大なバイクの上に浮ぶ小さな女の子の立体映像は同意するように頷いた。

「聞いたか、タイラ?」
「うん、その教団の人たちってN5Sウイルス感染者(ドローン)に良く似てるわね」

老竜が話した異界の住人の特徴は五宇たちの世界でN5Sウイルスに感染して、生きる屍と化した者たちに符合する。
しかし、五宇の知る限り感染者達はドローンになると同時に全ての知性や人格を失ってしまう。
もちろん、布教活動などできるはずもない。
ならば、今ハルケギニアで猛威を振るう魔性の教団とは一体何者なのか……。

「異変は大地の上に留まらぬ。ジャイアントモールの若長の話によれば、地下の世界にも奴らの魔の手は伸びておるらしい。ガリアの地下では奇妙な蟲の群が巨大な巣をつくり、ジャイアントモールを始めとする地底の生き者たちをあの国から追い出してしもうた。
 わしもジャイアントモール語を話すのは久しぶりじゃから、詳しい話は分からなかったが、どうも「教団」の奴らは蟲どもを「建設者」、蟲の巣を「簡易超構造体」と呼んでおるらしい。蟲どもの巣は今も増殖を繰り返し、一部は既にトリステインやサハラに届いておるという」

一気に話し終えると老竜は疲れたように深々と胸の中の息を吐き出した。
その目や口元には深い皺が刻まれ、巨大な身体が一回り縮んだように見えた。

「ゴウや。わしは今まで十世紀を超える時間を生きてきた。その間、異世界の者がハルケギニアを訪れたことは一回や二回ではない。しかし、悪しきものであれ、良きものであれ、そのものらは一滴の墨の如くハルケギニアと言う大海に溶けて消えた。
 しかし、あの「教団」と呼ばれるやつらは日を追うごとに数と力を増し、ハルケギニアを逆に呑み込まんとする勢いだ。小さき者よ。わしは恐ろしい。わしが生きている間にこの世界が消えてなくなるのではないかと、恐ろしくてたまらぬのじゃ」

五宇は何も言わずに、うな垂れる老竜の首を撫でた。
そして、はるか遠くにあるガリアの地に思いを馳せた。
「建設者」、そして「簡易超構造体」。
何れも聞き覚えのない名前だが、どこか懐かしい響きがする。
もしかしたら、ガリア王国には自分と同じように地球からやってきた人間がいるのではないか?
しかも、教団を作るほどの人間がいるということは、ひょっとしたら地球とハルケギニアを自由に行き来する技術を確立した可能性もある。



484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:05:46 ID:cXL0fNRS
支援

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:07:30 ID:cXL0fNRS
しえん

486 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:08:46 ID:8xR4X4nM

先にガリアを訪問するべきなのだろうか?
しかし、老竜の話によれば彼らはかなり閉鎖的で秘密主義的な集団だ。
同じ地球の出身者だからといって、友好的な反応が返ってくるは限らない。
迂闊な接触は大きな危険を招く恐れがある。
子供たちやティファニアのためにも先にトリステインかロマリアで情報収集をしてからガリアへ赴くべきか?
圧倒的に情報が足りないせいで、質問ばかりが頭の中を空回りする。
ふと視線を感じ、思考を中断して顔を上げた。
そして、老竜が何か言いたげにこちらを見詰めている事に気がついた。

「ゴウよ。一つ、老い先短いわしの頼みを聞いてくれんか?」
「俺にできることなら力を貸そう。ご老体、言って見てくれ」
「ふむぅ……。実は孫のイルククゥが最近、行方不明になってのう。ちょうどトリステインの使い魔召喚の儀式の時期と重なるのじゃ。ゴウや、お前はトリステインに行くといっておったじゃろ? 
 ついでにイルククゥが使い魔として人間に召喚されたかどうか確かめてくれんかのう? 年上のお姉さまが欲しいとか、浮ついたことばかり言っとるような子じゃったが可愛いたった一人の孫なのじゃ。あの子がメイジに無体な扱いを受けておるのかと思うと夜も良く眠れん」

甲高い悲鳴が背後の烏の中から沸きあがった。
悲鳴を上げた「太っ腹」は目に深い恐怖を浮かべながら、黒い羽毛を逆立てている。

「俺の姉ちゃんと同じだ! 姉ちゃんもある日、突然現れた鏡に攫われて二度と帰って来なかったんだ!」

大烏たちは何も言わずに「太っ腹」を慰めた。
「トサカ」は自分の毟ったせいで、ちょっと禿げてしまった「太っ腹」の頭を嘴でマッサージしてやった。
その様子を目の端で捉えながら、老竜は怒りの唸り声を上げる。

「ブリミルと奴が撒いた種に呪いあれ! 毎年、毎年、春がくる度に人間以外のハルケギニアの生き物は恐怖に身を縮め、洞窟や海のそこに隠れて召喚の儀式をやり過ごそうとする。だが、それでもあの忌々しい鏡が現れたらどうしようもない! 
 神聖な儀式かどうかは知らんが、メイジどもに家族や恋人を突然引き離し、奴隷以下の身分に落とす権利があろうか! ―――のう、ゴウ。お前もそう思わぬか?」

あまりの怒りに竜の言葉には半ば火炎が混じり、口の周りの空気が熱気に揺らめいた。
五宇は肯定も否定もせず、老いた竜の鱗に自分の手の平を重ねた。

「―――ご老体の怒りは分かるが、俺は今の主人が結構気に入っているんだ」
「そうか。お前も使い魔の一人じゃったな。やれやれ、孫娘を召喚したメイジもお前の主人みたいに優しい子なら良いのじゃがのう……」



487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:08:50 ID:cXL0fNRS
支援

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:10:25 ID:ZaIMtl7h
やはり神聖な儀式は人間側から見た場合だけかw支援

489 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:10:25 ID:8xR4X4nM

老竜は胸に蓄えた息を全て火に変えて吐き出した。
灼熱のブレスに触れた草は見る間に茶色く染まり、枯れ果てていった。
誰も口を開かず、鉛のように重たい静寂が丘の上に圧し掛かった。
その沈黙のベールを破ったのは汽笛のような甲高い叫び声。
小さく黒い羽毛の塊が物凄い速さで空の彼方から五宇たちめがけて飛んできた。
そして、老竜の鱗にぶつかる寸前で、五宇が手を差し出し、それを受け止めた。
羽毛の固まりは手に乗るぐらいの小さな烏だった。
その烏は速く飛びすぎた副作用で暫く目を回していたが、意識を取り戻すと同時で五宇の肩に飛び乗り、

「兄ちゃん! 兄ちゃん! 西の方角からオーク鬼の群がゴウ兄ちゃんの村目指して歩いてくるよ! あいつらったら酷いんだよ! 何もしていないのに、ボクに石を投げたんだよ!」
「……落ち着け、「子羽根」。オーク鬼だと?」

オーク鬼はハルケギニアで人間の次に広く生息している豚顔の亜人種だ。
他種族の子供を好んで食べるという悪癖のために、どこでも酷く嫌われている。
もちろん、子供ばかりが住んでいるウエストウッド村には一番近づけたくない手合である。
烏たちは異口同音にオークを罵り、老竜も嫌悪のために牙を剥いて唸り声を上げた。

「オークどもか。あやつらは騒々しい上に下品で好かん。わしが追い払ってこようか?」

五宇は一瞬考えた後、首を横に振った。

「いや、奴らには聞きたいことが一杯ある。ご老体に任せたら、何か聞く前に全員死ぬか、逃げてしまう。今回は俺自身の力で処理する事にする」

何故、この時期にオークがウエストウッドに向かおうとするのか。
それ以前に、人間とほとんど話もできない奴らがどうやって森の中にある孤児院の存在を嗅ぎつけたのか。
考えれば、考えるほど嫌な予感が胸の中で水かさを増す。
今回ばかりはティファニアにオーク鬼たちの記憶を消してもらうだけでは足りない。
オーク鬼たちを呼び寄せた元凶を取り除かなければ、五宇たちは安心して村から離れることすらできない。


490 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:12:04 ID:8xR4X4nM


竜や烏たちは重二輪で走り去る五宇を心配そうに見送った。
老竜は五宇が去った方向の空を見上げると、小さな唸り声を上げて、

「いやな雲行きじゃわい。こんな天気の日には古傷が疼いていかんのう……」

翼の付け根についている小さな爪で喉の大きな傷痕を掻いた。
それを見ていたお調子者の「トサカ」は妻の制止を振り切って、龍に近づき話し掛けた。

「な、なあ爺ちゃん。前から聞きたかったんだけど、そのすっごい傷。誰がつけたんだい?」
「竜への口の聞き方を知らん小鳥じゃのう。わしの若い頃なら、一口で食っておるぞ」

金色の瞳で突き刺すように睨みつけた。
しかし、己の視線を受けた烏がすくみ上がるのを見ると、竜は愉快そうに笑い声を上げて、

「……だが、まあ良いじゃろう。教えてやろう。わしに傷をつけたのは人間の子供よ。人間どもはあやつを「イーヴァルディの勇者」とか呼んでおったが、わしの目から見れば小さな身体に小さな刃を構えた子供に過ぎなかったわ。最も、根性だけは腐るほどあったがな」
「そうだったのぉ?」と拍子抜けしたように「トサカ」。
「ああ。しかし、その小さな子供がエルフも精霊も恐れなかった、この嵐竜ヤーガッシュの鱗に傷をつけたのじゃ」
「その子はどうなったんすか?」

「トサカ」に釣られて勇気を出した「尾羽」が聞いた。

「もうとっくにこの世におらん。人間どもの詰まらん争いに巻き込まれて早死にしたのじゃ。わしが眼をかけておったのになぁ……そう言えば、ゴウとあの子供とどこか似たような眼をしておったのう。同じような結末にならねば良いのじゃが……」

どこか寂しげな声で老竜は呟いた。
その眼差しの向こう、五宇たちが向かった方向には暗雲が垂れ込め、稲光が闇を切り裂いて大地に突き刺さっていた。



491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:12:10 ID:1/vL/eiI
支援

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:13:12 ID:cXL0fNRS
しえん

493 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:15:43 ID:8xR4X4nM

以上、投下終了です。支援してくださった皆様、ありがとうございました。
そして、大量のオリジナルキャラ登場失礼致しました(汗)


494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:16:15 ID:1/vL/eiI
>>493
乙〜

そして投下予約

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:16:34 ID:/1buS3ll
ファイナルデッドコースターシリーズの「死神」って無理だろうか?

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:16:56 ID:ZaIMtl7h
乙!

本編よりイーヴァルディの勇者関係が気になるwww

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:17:39 ID:SN6U7Aya
乙! つーかシルフィーの爺ちゃんかよw

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:20:19 ID:AzWS60TF
乙!
ガウナvs珪素生物の夢のモンスターバトルが見れるのか!!!!

499 :ZEROMEGA:2007/09/15(土) 21:24:12 ID:8xR4X4nM
そして、ついでに蛇足ですが、虚無の使い魔たちの現状をば簡単に説明させていただきます。

「ガンダールヴ=サナカン」
相変わらずの歩く災害。魔法学院で重力子放射線射出装置をぶっ放し、ギーシュを七割殺しに。

「ヴィンダールヴ=丁五宇&タイラ」
本作の主人公。保父さん業が段々板についてきました。でも、やっぱり料理は苦手。

「ミョズニトニルン=ダフィネル・リンベガ」
ジョセフ王と組んで暗躍中。建設者と簡易超構造体を使ってハルケギニアを侵食中。
最近、地下ケーブルの届かないアルビオンに受信施設を作った。

「不明=那由多(アバラ)」
教皇の使い魔としてジュリオと一緒に飛び回っている。優しいパパと弟分でかなりご機嫌。

「第五の使い魔=コズロフ」
ルイズの実家で茄子とかキュウリとか作ってます。やっぱりハチミツ漬けの毎日を送っているらしい。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:26:46 ID:/nTPXRf6
>サナカン先生
>ダフィネル

ゲェーッ!!!!

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:29:39 ID:ZaIMtl7h
ヤベェww改めてメンツ見るとマジヤベェwww
テファとラブコメってる場合じゃねーぞwwwww

502 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/09/15(土) 21:30:22 ID:1/vL/eiI
予約が無いようでしたら35分から投下します

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:31:16 ID:F3AdNHOj
おとーさん支援

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:31:44 ID:rpW7pEvh
おとーさん久しぶりじゃね支援!

505 :夜天の使い魔 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:32:16 ID:OLtJwLpV
>>465、君の声が「ダークネス・オブ・フェイトホムーラン」に沈んだ僕の心に届いたよ。
皆が投下を待ち望んでくれている、こんなに嬉しい事は無い。

という訳で久方振りの投下予約。
おとーさんの次に逝かせてもらうとしよう!

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:32:37 ID:8xR4X4nM
おお、おとーさんですね。
お久しぶり&支援

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:34:02 ID:c66mA4tk
ダブル支援

ホムーランってなんだ

508 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/09/15(土) 21:34:18 ID:1/vL/eiI
久々投下なのでドキドキなんですお



時間は少しさかのぼります。
盗賊が盗みに入った事で学院内は大騒ぎになっていました。
その中で、コルベールは塔に開いた大穴と大量の残土を冷静に検分していました。
「この大量の土と、塔に開いた大穴、生徒の証言から察するに『土くれのフーケ』たぶん宝物庫内に書置きがあるだろう・・・」
苦虫を噛み潰したような表情で呟くコルベールに別の呟きが聞こえました。
「・・・泣いている」
その瞬間残土が弾け、とある物体がハルケギニアではありえないスピードで飛んでいきました。


土のゴーレムの右腕が叩きつけられた地面は凹んでいます。キュルケは青ざめタバサは厳しい表情をしています。
時が止まってすべての音が消えてしまったような中、シルフィードがある事に気がつきました。
「きゅいきゅい!!」(お姉さま、ゴーレムの後ろの空を見て!!)
シルフィードの言葉を聞いて見上げたタバサがキュルケに知らせました。
「あそこ」

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:34:46 ID:Q1wY2Bpm
こ、これはホムーランボール!支援

510 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/09/15(土) 21:36:07 ID:1/vL/eiI
ルイズは自分がどうなっているのかもうすでに分かっていました。分かっていたからこそ涙を拭き戦う決意の眼差しでおとーさんを見るのでした。
おとーさんはルイズの眼を見て頷くとルイズが大事に抱えていた剣を受け取り背負いました。
空中で土のゴーレムに向き直るとルイズは杖をおとーさんは左手でルイズを抱えながら右手で剣を抜いて構えました。
「おでれーた!!お前、使い手か?? 娘っこ!! このデルフリンガー、これなら力になれるぜ!!」
錆だらけで喋る剣、デルフリンガーを不思議そうに見ているおとーさんをルイズが微笑みながら大丈夫だからと声をかけると再び杖を構えるのでした。
「おとーさん。さっきと同じ様に私が魔法で援護するから。おとーさんは飛びながら土のゴーレムの注意をひきつけて!!」
おとーさんは頷くと地上に降りてルイズを降ろし此方に気づいて向かってきた土のゴーレムに向かって飛んでいくのでした。
おとーさんは剣を使ったことが無かったのですが、剣を握った瞬間からなんとなく達人の様に使える気がしたのでとりあえず土のゴーレムの側をすり抜けながら腕を切りつけてみました。
バターを切るように簡単に切れた上に再生していく腕を見て無性に楽しくなっていました。
「うふふふ」
デルフリンガーは大丈夫かな〜?と思いながら使い手のことを心配していました。
おとーさんは「注意を引き付ける為」に飛び回りながらヒットアンドウェイで腕や足を切っていくのでした。
しかし、攻撃のリズムは単調で土のゴーレムを操るフーケにも読めるようになって来ました。その事に気がついたデルフリンガーはおとーさんに声をかけます。
「使い手の旦那!!リズムが単調だと読まれちまうぜ!!」
おとーさんはデルフリンガーの言葉を気にする事無くカウンターを狙う土のゴーレムの右腕に突っ込んでいきます。
その時、土のゴーレムの背中でルイズの失敗魔法が炸裂したのでした。狙いを外さないために「錬金」で攻撃したのですがうまくいったようです。
「おでれーた!! 単調な攻撃はその為だったのか!!」
デルフリンガーの言葉におとーさんは驚いた表情で見ています。
「・・・違うのか」
嫌な空気が流れましたが、とりあえず今までどおりの攻撃をすることにしました。

511 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/09/15(土) 21:38:06 ID:1/vL/eiI
遠くでその様子を見ていたキュルケとタバサが、間合いをみて魔法攻撃に参加してきました。
「タバサ〜、あれ倒せると思う?」
「あと一押し」
タバサは土のゴーレムの再生速度が遅くなっているのを見逃しませんでした。
何度目かのルイズの失敗魔法が炸裂したのをきっかけに三人による魔法総攻撃をかけ土のゴーレムを粉砕することに成功しました。
ゴーレムが粉砕されたのを確認したおとーさんはデルフリンガーをしまうとルイズを抱えてキュルケとタバサの元に飛んできました。
「なんとか倒せたわねぇ。もう錬金も出来ないわ」
「同じく」
「とりあえず盗まれた物は取り返したみたいだし」
ルイズ達が安心して談笑してると、シルフィードが突然叫びました。
振り返るとそこには、破壊の杖を担いだフードを目深に被った人物と巨大なゴーレムが出来上がりつつありました。


その頃、学院内では。
「・・・毛が」
度重なる出来事による心労とおとーさんが飛ぶ際に起こした爆風により。
サヨナラを告げた長い友達に絶望しているコルベールがいました・・・

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:38:19 ID:OLtJwLpV
おとーさん支援

513 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/09/15(土) 21:39:19 ID:1/vL/eiI
短いですが投下終了です(´・ω・`)


514 :夜天の使い魔 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:41:45 ID:OLtJwLpV
おとーさん乙でした。
予約も詰まってないので50分から投下しま。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:42:24 ID:6K+Aqr5z
GJ!
コ、コルベール先生、貴方が一番の被害者です……
フーケはとんでもない物を盗んでいきました
貴方の髪の毛です

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:47:58 ID:db4ZhQcp
>>515
それフー毛の死亡フラグ

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:48:56 ID:i0jaX7Kv
>>505
夜天さん来たー!
大丈夫、俺もザンバーホームランに絶望した。

>>507
つなのはStrikerS24話

518 :夜天の使い魔 1/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:49:21 ID:OLtJwLpV
 さてここで唐突に朝の寝起きランキング。
 一位、タバサ。
 まったく疲労を感じさせない爽やかな目覚めの模様。最も、元から表情が乏しい彼女である、仮に多少の疲労が残っていたとしても顔に出すとは考え辛いだろう。
しかしてきぱきと身支度を整える様から推測するに、急用は完璧の模様。
 二位、ルイズ・フランソワーズ。
 多少眠そうな表情をしているものの、元気に伸びをしている姿は元気溌剌、若さに満ち溢れた力強い目覚めの姿そのもの。
のろのろと着替えをする傍らで主を応援するようにふわふわ飛び回る本の使い魔がチャーミングさをアップさせているのもポイント高し。
 そして本日の最下位はこの方、キュルケ・ツェルプストー。
 「あー」とか「うー」とか「もうちょっとぉ」とベッドの上でごろごろ寝転がっております。
転がる度にたゆんたゆん揺れる胸の双丘は、この場に男性諸君が居たら釘付け間違い無しのど迫力、男殺しのツェルプストーの面目躍如と言った所か。しかし寝起きは悪い、というかまだ起きてません。
 
 仇敵の寝乱れた姿を見下ろしながら、ルイズは嘆息した。級友の寝姿を見る機会などこれが初めて。
彼女自身がイメージしていた姿にかなり合致していたこの光景であるが、直に見てみると感慨深い気持ちになるというか、うん、やっぱりだらしないのねツェルプストー、と腑に落ちる感がある。
 ちなみにルイズ自身だって春先まではこのように寝起きが悪かった、などという事実は既に心の棚の上に片付けられてしまっていた。
よってこのルイズ、一片の容赦すらなく心底だらしないなあ、と思っていた。

「何時もこんな感じなの、ツェルプストーって」
「大体そう」
 タバサがルイズの言を肯定する。どうやら飲み過ぎとか関係無く普段からこんな感じのようだ。
「こうすれば起きる」
 タバサはついっ、と軽く杖を振ると、たちまち風が巻き起こりベッドの上のキュルケを床へと押し転がした。ベッドの陰からは「ぐぎゃ!」という声と床が響かせる鈍い音が伝わってきた。
 僅かの後、キュルケがのっそりとベッドの陰から這い出てくる。赤毛がぼさぼさなのと額一面に広がる赤さは確実に着替えもせずに寝入った所為だけではあるまいと見て取れた。
「おはよータバサ。相変わらずきつい目覚ましね」
「おはよう」
 ーなんか全然気にして無いよお互い!? 人一人吹っ飛ばしておいてそれ? あと部屋の中も風で滅茶苦茶なんですけどそれも華麗にスルーですかお二方?
 改めてキュルケとタバサの二人の関係に戦慄するルイズ。思ったよりも深い、そして凄い。
 
 窓の外はまだ暗く、山陰からうっすらと日の光が漏れ出でて、その光が山肌を塗り上げてゆく頃合であった。
本来起床するにはまだ早い時間帯と言えたが、フネの出向時刻が早朝である為このような時間に目を醒まさなくてはならなかったのだ。
ラ・ロシェールからアルビオンの港町のスカボローまでの行程は約半日程、こんなに早く出立しても着くのは夕刻になる事だろう。
 三人は手早く身支度を整えると、急ぎ足で宿を出た。三人が向かったのは宿に備え付けられた使い魔専用の厩舎である。
『女神の杵』亭は貴族専門の宿であるので、当然メイジのお供である使い魔を休ませる為の厩舎も存在した。
こちらも他の建物と同様に岩から削りだされた趣のある建築物となっており、大型の幻獣が泊まる事も念頭に置いてか宿本体に劣らぬ程大きく立派な建物となっていた。
せかせかと歩く三人が手に持つ包みはサンドイッチが二切れ入った紙包みで、これは朝食を取る時間が無いだろうと見越して昨晩の内に宿に頼んでおいたものだった。
他に昼食が入ったバスケットもあるのだが、こちらは三人分纏めてタバサが持っていく手はずとなっている。
「みなさまおはようございますー」
 厩舎ではのんきにあくびをする風竜の姿があった。
 「まだ眠いけどがんばりまーす」と元気に一声あげて、三人を乗せたシルフィードは大空へと羽ばたいた。

519 :夜天の使い魔 2/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:50:24 ID:OLtJwLpV
 アルビオン行きのフネが係留してある桟橋は、ラ・ロシェールの大地にそそり立つ巨木に存在する。山のように高く屹立し巨体を誇示しているその枝の一つ一つが桟橋の役割をしているのだ。
この大樹の内部は空洞があり、本来ならばそこに備え付けられた階段を用いて遥か高くに存在する桟橋へと赴くのだが、少女たちはその工程を一足飛びに抜かして悠々と空より桟橋へと向かって行った。
 
 シルフィードは目的のフネを見つけると、その甲板へふわり、と滑り降りた。
甲板には如何にも船夫と言った男たちが数人、出港準備に追われていたが、急に現れた竜の姿に皆目を奪われている様子だった。全員その威容に驚き、作業する手を止め風竜の姿を凝視する。
船員達は全員が全員、平民である。彼ら達が竜の姿を間近で見る事など、これが初めてなのだろうから無理からぬ事であった。
貴族とて、竜騎兵でも無ければ日常的に竜と接する事など殆ど無く、平民にとっては尚更だ。恐らくこれは彼らにとって一生の内でも数える程に印象深い出来事になるだろう。
 
 竜の背より降りた三人の少女に、恐らくこの場の纏め役であろう壮年の船夫が近付いてくる。
日焼けした肌とがっちりと筋肉の付いた体、品は無いが礼を失しては居ない人懐っこい笑みが彼の人柄を感じさせる。
「やあやあ、こりゃあたまげましたな! 竜で乗り付けてくるお客様なんて初めてでさ。なんとも豪快な貴族の娘さん達だ!」
 がはは、と大声で笑う様子に、本人の方がよっぽど豪快だとルイズは思った。
「しかし竜ってのは本当にでっかいもんですなあ。甲板もずいぶんと狭く感じちまいますよ。まあ、こちらは料金をたんまり払ってもらえやしたんでまったく問題ありませんがね」
「これが残りの料金よ。スカボローまで宜しくお願い」
「合点でさあ、丁重にお送りしますぜ」
 男はルイズからエキュー金貨の入った袋を受け取ると、にんまりと満面の笑みを浮かべる。
竜一匹がお供についているとは言え、貴族三人運ぶにしては随分な額を貰っている。久々の上客に船員達も大喜びだ。スカボローに入港した暁には一晩酒場で飲み明かすだろう事は間違い無い。
「もう暫くしたら出向しますんで、下の部屋でお休みになったらいかがでしょ?」
「ではお勧めに従って」
 シルフィードに軽く手を振って、男の先導に従い三人は船内にある客室へと降りていった。
部屋はフネでも上等な部類に属すであろうものだったが、流石に『女神の杵』亭のような貴族専門の宿屋にある部屋と比べたら見劣りするのは避けられなかった。
しかしそれでも気をきかせてなるべく快適に過ごせるようにとこの部屋を選んでくれた事は十分に察せられた。

 三人は備え付けられたソファ−正直座り心地は微妙な−に身を沈め、やっと朝食にありつく事が出来た。宿から渡された包みは魚のフライと野菜を挟んだサンドイッチのようだ。さくさくとした感触と野菜の瑞々しい潤いが彼女たちの舌を喜ばせる。
「あとは半日ゆっくりしていればアルビオンね」
 ぺろりとサンドイッチを平らげたルイズは、船室の窓から空を見ていた。まだフネは出航していないようで、眼前に広がる雲がゆったりと流れていく様が見て取れた。
「これは一眠りでもすればあっという間に着きそうね……ところでタバサ、あたしのサンドイッチ半分食べない? ちょっとお腹がもたれてて、食欲が湧かないのよねぇ」
「貰う」
 キュルケは昨日の深酒が祟ったのか、余り調子が良くない様子だった。ソファに完全に体を預けぐったりしている。
この体調だと、僅か半日とは言え船旅はきついんじゃないか、とルイズには思えた。船酔いをする体質かどうかは知らないが、多少気を配っておいた方が良いかもしれない。
 そしてタバサは宿から貰ってきたものなのだろうか、大量のハシバミ草を一心不乱に食べていた。見ているだけで苦味が口に広がるかのような食べっぷりだ。
(ほんっとに変わってるわね、あの子は)
 その様子を見ているだけでなんだか気分が悪くなってきそうだ。少し外の空気を吸おう、とルイズは甲板に上がる事にした。

520 :夜天の使い魔 3/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:51:34 ID:OLtJwLpV
 太陽は既に山向こうから顔を出しつつあった。双月はその光の前に姿を隠し、世界はいよいよ朝の訪れを感じさせる様相を見せて来た。
起き抜けには冷たかった空気も徐々に温まってきているのを肌で感じる事が出来、今日はきっと良い天気になるだろうとルイズは少し良い気分になった。
「もやいを放て!」
 船長の声だろうか? 年老いた感はあるものの、張りも声量も十分な声があたりに響き渡る。
声を契機に瞬く間にフネの帆は張られ、やがてそれは風を受け止めフネを緩慢に前進させて行った。
 
 ゆっくりと、空が流れてゆく。眼下に見えるラ・ロシェールの町並みは徐々に小さくなって行き、フネはぐんぐんと空に向かって昇っていっているのだと実感出来た。
(こうやってフネに乗るのは何年ぶりかしら?)
 ルイズがこうやってフネで空を行くのは本当に久方振りの事だった。
以前にアルビオンを訪れたのは彼女がまだ幼かった頃、病弱だった姉の体が調子の良かった時期を見計らって、家族全員で白の国を旅して回った時以来だろう。
あの時はもっと立派なフネだったな……胸が懐かしさで満たされる。
 幼き日の旅路でも、こうやって空から眺める光景に心を奪われたものだった。人が鳥になったかのように、遥か高くから地上を眺める。
それが彼女の幼心を掴んで離さなかったのだ。それは、今も同じだ。こうして雲のように高くから見る大地の風景は美しい。
広大な緑の中に走る道筋、ぽつんぽつんと見える集落。時にはそれが大きな街を形成しており、人の営みが見て取れる。その光景のなんと素晴らしい事か。
人知を超えた眺めが、畏敬と感動とを彼女の心に与えていた。論理を超えた感動が、眼下には存在した。
 しばしの間、ルイズは自らがアルビオンへ赴く理由も何もかもを忘れ去り、ただこの美しい眺めに没頭していた。
 
「どうだいこの眺めは? 凄いもんだろ」
 その声にはっと我を取り戻す。声の主は先程話しをした壮年の船夫であった。
「おっと、邪魔をしちまったか。こりゃあ悪い事したかな」
「いいえ、丁度魅入りすぎていたところだったから」
「そうかいそうかい!」
 がはは、と男は笑い声を上げる。
「ところでお嬢さんがた、こんな時にアルビオンに行こうなんて酔狂だね。今あそこはそうとうにやばい状況ですぜ」
「知っているわ。でも、どうしても行かなきゃいけない理由があるの」
 ルイズは表情を固くしながら答える。なんとしてもウェールズ王子の下へ赴かなくてはならない。それを思い出し、気を引き締める。
「気をつけた方が良い。スカボローの街も相当に物騒だ」
 その表情に何かを感じたのだろう、男も真面目な表情で言葉を続けた。
「大勢は貴族派に決まっちまってる。勝ち馬に乗って荒稼ぎした傭兵達が街中を大手を振って歩き回ってやがんのさ……まるで街の主みたいな面してな。
ちょっとでも因縁つけられりゃど突きまわされて大怪我よ。この前のうちの若いのが一人やられてさ、そりゃあ酷いもんだった。
今のあいつ等は調子に乗ってやがるから貴族様だろうと躊躇わず喧嘩吹っかけてきまさあ。それがあんたらみたいなお嬢さんがたでも、だ」
「そんなに酷いの?」
「そりゃあもう。それと王党派狩りなんてのもありましてね、王党派だってバレたら最後、酷い目にあいますぜ。
……お嬢さん、もしかして王党派に所縁ある人だったりしないでしょうな? もしそうだとしたら絶対にそれを口にしちゃいけねえ。絶対に隠し通さなきゃ駄目だ」
「……ありがとう、心に留めておくわ」
 男の言葉は真摯だった。その声色がどこか悲しそうだったのはルイズの気のせいだろうか?
 窺い知る事は不可能だが、きっとこの男は一連の内乱騒ぎで何かを失ったのだろう。そう思えてならなかった。
「今王党派はニューカッスルに追い詰められているって話でさあ。
そこで最後の抵抗をしているらしいですが、それももう数日中には貴族派の大攻勢を受けて終わるんじゃないかって言われてやす。御用がおありでしたら急いだ方が良いですぜ」
「何故、私たちが王党派に関係あるって思うの? 貴族派の人間かもしれないじゃない」
「王党派に関係あるのかは判りやせんが、貴族派でないのだけは確信してまさあ」
 男はにやりと笑った。
「あいつら、滅茶苦茶に偉そうなんでさ。我々平民とこんな風に口聞いてくれっこありませんって!」

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:51:39 ID:1/vL/eiI
支援

522 :夜天の使い魔 4/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:53:28 ID:OLtJwLpV
 そんな事で判断して良いものなのか、と目を丸くするルイズだったが、男の口ぶりからすると、今アルビオンを牛耳ろうとしている貴族派と言うのは彼らにとって歓迎出来ない連中なのは確かなようだった。
「商売柄付き合いがありやすがね、金払いこそ良いもののあいつらが俺たちを見る目つきはもう完全に家畜扱いでね。出来る事なら一秒だって話していたくないってのが丸判りさ。
どいつもこいつもそんな感じで……その点お嬢さんがたは実に紳士的でいらっしゃる! こんな良い娘さんたちがあいつらと係わり合いがあるなんて、絶対にありっこ無いってもんでさ!」
「褒め言葉としてありがたく受け取っておくわ、おじさん」
 アルビオンではくれぐれも気をつけな、と言い残し船夫は再び仕事へと戻っていった。
 どうやら、今のアルビオンは想像以上に物騒らしい。確かスカボローからニューカッスルまでは馬を早駆けさせて丸一日の距離。
シルフィードに乗ってゆくならその半分を割るだろうが、何事も無く着きそうには無い気配だ。空はこんなに青いのに、ルイズの心は暗雲立ち込めるが如く憂鬱そのものであった。
 
 脇を見れば甲板に寝そべるシルフィードが―まるで今の自分と同じように―憂鬱そうな表情で空を眺めていた。
一人こうやってじっとしているのは実に退屈なものなのだろう、時折首を揺すりながらぼうっとした面持ちでこの船旅が早く終わらないかと言った風を醸し出していた。
人にとっては絶景であろうフネからの眺めも、風竜である彼女にとっては見慣れているものに違いなく、さらに一人きりとなれば退屈と感じるのも仕方の無い事だっただろう。
 方法として、フネの乗らずシルフィードに乗ってアルビオンへ行く、というのは決して不可能では無かった。
飛ぶことに長けた風竜の身であるのならば、航路さえしっかり確認しておけば空高く浮かぶ白の国へと赴く事など容易い。
しかしそれをしなかったのは先ず航路をじっくりと練っている時間が無かった事、そしてシルフィードの体力の問題があった事だ。
シルフィードの足でも丸一日以上飛び続けなければならない距離だ、おそらくアルビオンへ着いた途端シルフィードは地に倒れ付す程の疲労を覚えているだろうし、
勿論背に乗る自分たちの体力だって相当に消耗しているはずだ。
かなり物騒だと思われるアルビオンへと赴くのだ、不測の事態に対応出来ないようなぎりぎりの旅をするのは望ましくない。それが三人の下した判断だった。
先程船夫から聞いた話によれば自分たちの想像を超えて遥かに物騒な状況にあるようだから、この判断は正しかったと言えるだろう。
 シルフィードはルイズの姿を見つけると、必死に構って欲しいと視線で語りかけてくるのだが、ただでさえ竜ということで注目を浴びているシルフィード、
万が一韻竜とばれたら大変な事になる。ルイズもまた視線で「ゴメンネ!」と謝意を示しながら船室へと戻るのだった。
 
 船室に戻ると、少し落ち着いて休んだ為か先程より大分調子が良さそうなキュルケが上機嫌で読書をするタバサを弄り回している所だった。
人形のようにちょこんとソファに座り込んだタバサの横からむぎゅっと抱きかかえ、短く切りそろえられた青髪を手で梳いて遊んでいた。
楽しそうな表情のキュルケと、表情が見え辛くはあるが決して不快では無いような様子のタバサ。
(本当に仲が良いわね)
 まるで正反対なのに、実の姉妹のように仲が良い。人柄を思わせる雰囲気は本当に逆、それなのに並ぶ姿は何故か万人にぴったりとしていると思わせるものがある。
おそらく、自分以外の誰もがそういった感想を持っているに違いない、とルイズは思っていた。その姿に彼女は自分の姉を思い出す。激しい気性の長姉と病弱で穏やかな性格の次姉。
まったく正反対の二人だが、やはり仲が良い。人と言うものは似たもの同士よりもこんな感じで自分の持っていないものを持つもの同士の方が惹かれあうものなのかもしれない。
 さて、自分はどうしよう? 船旅はまだまだ長い、何かをして暇でも潰さなければやってられないとルイズは思案する。
旅支度の中には娯楽品など当然のように入っていない。それなりの長旅になると踏んでいたので、旅に必要なものを積むので精一杯だったのだ。
「まだ半日近くあるのよねえ」
 嘆息するルイズを気遣うようにふよふよと近寄り来る己の使い魔を手に取った。まだ旅を初めて二日だが、見ると結構汚れてきているようだった。
表紙にあしらわれた美しい金色の十字も埃を帯びてくすんでおり何時ものような美しさを損なっていた。
 ルイズは懐からハンカチを取り出すと、丁寧に使い魔の表面を磨き始める。使い魔の世話は主の義務よね、と言いながらも、嬉しそうにその作業に没頭していった。

523 :夜天の使い魔 5/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:54:34 ID:OLtJwLpV
 そうこうして昼が過ぎ、午後のうららかな陽気と倦怠とが引き起こした午睡に少女達が身を委ねていた頃、不意に甲板が騒がしくなった。
「あら、ちょっと転寝してるうちにもうアルビオンなのかしら?」
 あふぅ、とのん気にあくびをするキュルケ。ルイズもまた寝起きでややぼうっとする頭で上の階の喧騒を聞いていた。
タバサは一人、手に杖を持ちながら身構えた様子でキュルケの言に「違う」と異議を唱えていた。
「空賊」
 ―空賊!
 二人の眠気が一気に吹き飛んだ。空賊はその名の通り、空を闊歩する盗人どもで、こうしてアルビオンと大地とを結ぶ艦船を標的に略奪を繰り返す集団の事だ。
船員にはメイジ崩れが混じっている事も多く、平民しか居ない普通の定期航路船では太刀打ちする事は愚か逃げる事すら不可能だ。
「まったく、あと少しでアルビオンだって言うのに!」
 窓の外には既に雄大なアルビオン大陸の姿があった。目的地目の前でこのような事態に遭遇したのだから、ルイズの毒づきたくなる気持ちも無理からぬものだろう。
 
 三人は急いで甲板へと駆け上がる。
 黒塗りで、大型のフネが後方からぐんぐんとこちらのフネへと距離を詰めてくるのが見える。
側面に突き出た砲門の数はざっと20を超え、戦う為のフネなのだと己を誇示しているかのようだった。船足は空賊の方が段違いに速い。このままでは追いつかれるのも時間の問題だろう。
「お嬢さんがた」
 厳しい目で空賊船を見やる彼女達に声をかけたのは、もう初老と言っても良い男だった。身形や雰囲気から言って、彼がこのフネの船長なのだろう。
「このフネはもう駄目だ、逃げ切れやしねえ。あんたがたは竜でここから逃げなされ。あんな連中に歳若い娘ごが捕まったら何されるかわからん。
なあに、あいつらの目的はこのフネの積荷だ。あんたがたに気を払っている余裕なんて無いはずだ」
 船長の隣では、壮年の船夫もそうだ、と肯いていた。
「気前良く大金を払ってくだすった貴族様を目的地までお送りできなかったとあれば船乗りの名折れでさ。さあ、早く」
 まったく、お人好しだ。若い娘を差し出せば保身もしやすくなるだろうに、彼らはそれをしない。
矜持だ。船乗りとしての矜持が、それを許さないのだ。彼らの全員が己の生き方に誇りを持っているのだと、その目が物語っていた。
 彼ら船乗りが己の誇りに殉じる覚悟を持つのならば、ルイズ・フランソワーズもまたそのような生き方をする者達を見捨てるなどという生き方はしていない。
誇りには誇りで返礼しなければならない。それが彼女の生き方。
 明らかに目の色を変えたルイズに、キュルケはうろたえた。あれは「やる」時の目だ。梃子でも動かぬ、これと決めた時は何時もこうなるのだ。
「ちょ、ちょっとルイズ! まさかあの連中に喧嘩売ろうって言うんじゃないでしょうね? 幾らなんでも無謀過ぎよ!」
 居並ぶ砲門は容易にこのフネを砕くだろう。雨のように降り注ぐ矢が体を貫き、乗り込んできた屈強な男達に切り殺され、貴族くずれ達の魔法で小さな体躯を消し飛ばされる。
それが落ちだ。どう考えたって勝ち目など無い。
 第一、土メイジのルイズの本領はこの場所では発揮出来ない。木製の船上では錬金する事すらおぼつかないのだ。何を作り出すことも叶わない、言わば翼をもがれた鳥に等しい状況だ。
「判っている、判っているわツェルプストー」
 声すらも、座っている。完全にやらかす気だ、とキュルケは悟った。
「わたしだって、完全に勝ち目が無いのに戦おうなんて無謀な事は考えないわ。だから逃げるの。……わたしたちも、このフネも」
 ルイズは杖を掲げる。見据えるのは眼前で今にも併走しようとしている黒塗りのフネ。
「これが今の私の全力全開……一発で精神力が切れるから、あとは頼んだわよ」
 短い詠唱が、大空に響き渡る。手に持った杖は横一文字に振られ、それはまるで砲門を切り裂くように見えた。
「食らいなさい、わたしの『錬金』を!」

524 :支援中:2007/09/15(土) 21:55:14 ID:wUcAJxd4
sienn


525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:55:21 ID:3nKVt66+
紫煙

526 :夜天の使い魔 6/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:55:39 ID:OLtJwLpV
 刹那、黒塗りのフネに変化が訪れた。
 突き出た砲門のその悉くが、どろり、とまるで泥のように解けてゆく。形を失ったそれは、土くれと成り果てて遥か下の大地へと落下していった。
 空賊の船には、明らかに動揺が見られた。恐らくメイジが居たのだろう、その尋常の無さが混乱を生んでいるのだ。
並のメイジ一人ならば錬金でどうこう出来るのはせいぜい一門、しかも至近距離でなければ不可能だろう。
そんな常識的な考えを覆すかのように、ルイズは全ての砲門を、遥か遠くから錬金で融解せしめた。平民であろうと驚きの光景だが、魔法の断りを知るメイジにとってそれはどれ程驚愕すべき事であったか。
 ルイズがふらり、と倒れ掛かるのをキュルケが受け止める。宣言通り、この錬金は彼女の全力であったようだ。激しく肩で息をするルイズの顔面は蒼白で、体力の全てを使い切った様子だった。
「あとは……このフネが逃げ切れるようにちょっとでも良いからわたしたちが撹乱すれば、きっとどちらも逃げられるわ」
 シルフィードに乗って遠くから魔法で牽制し撹乱、その隙にフネが逃げる。頃合を見計らって自分達も離脱。それがルイズの描いたシナリオだった。
(まったく、無茶ね)
 無茶ではあるが、無謀では無い。まあどっちでも大変な事には変わらないじゃないの、と思いながらも感心するキュルケだった。ヴァリエールはこうでなくてはならない。
 
 シルフィードの背に乗る三人を、船長と数名の船夫が見送りに来た。
「……お嬢さんがた、あんたらを乗せた事、一生の誇りにしまさあ。あんたがたは、まさに貴族だ。どうか、良い旅を」
「あなたたちも、どうか無事で」
 シルフィードが空に舞い上がる。まだ逃げる訳にはいかない。これからもう一仕事しなければならないのだから。
「まったく、楽な仕事じゃあ無いわね。良いことヴァリエール、向こうに着いたら夕食はあんたの奢りよ」
 キュルケが冗談めかして言う。まったく、たかが学生三人が―一時とは言え―空賊相手に喧嘩を売る。刺激的過ぎてくらくらしそうだ。
「まさかメイジが沢山居たりして」
 あはは、と笑い飛ばそうとして―キュルケはその言葉を放った事を、心底後悔した。
 黒塗りのフネから雨あられのように飛んでくるファイアーボールやウィンドカッター。様子から見るに二桁を超えるメイジが乗り込んでいる事は明白であった。
狙いの精度も良く、シルフィードは己の機動力を駆使してなんとか交わしているのが精一杯、上に乗るキュルケとタバサは魔法の詠唱すらおぼつかない。
体力を使い果たしているルイズに至っては、その背にしがみ付くのに必死といった有様だった。
 なんとか魔法を唱えてみても、一発放てば十発返ってくる状況だ。牽制するという役目も忘れて必死にその場しのぎをするだけに留まっていたが、それが逆に絶妙な陽動となり、彼女達が乗っていたフネは徐々に黒船を引き離していく姿が見て取れた。
「大分離れたわ……わたしたちも離脱しましょう」
「言われなくても!」
 二人の言葉を聞くまでも無く、タバサも十分な距離が離れたと判断された瞬間、素早く反転し黒船から距離を離し始める。本職の龍騎士もかくや、と思える程見事な竜捌きだ。
あの激しい攻撃の最中一発も魔法を食らう事無く、また自身も時折詠唱をしていたのだから彼女の才覚やまさに恐るべし、と言えよう。
「これからどうするの!」
 キュルケがルイズに問う。既にアルビオンの大陸線は見えており、アルビオンへ行くだけならば直ぐにでも、と言う状況だ。
「王党派は今ニューカッスルに陣を敷いているそうよ。このまま空中からニューカッスルに近付きましょう」
 ニューカッスル城の周りは既に包囲されており、陸路での接近は困難だろうとルイズは判断した。ならこのまま大陸側面から回り込み、なるべく貴族派の目を逃れて進むべきだと。
「タバサ、それにシルフィードも、行けそう?」
 タバサは小さく肯いてそれに答える。シルフィードも元気一杯だと示すように一声嘶いた。やる気十分、何処までも飛んで行けそうな勢いだ。

527 :夜天の使い魔 7/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:56:49 ID:OLtJwLpV
(この場所はスカボローからそう遠くは無い場所。という事はやはりニューカッスルまで半日程度かかると見て良さそうね)
 船旅の次は竜の背に乗って目的地に急行とはなんとも慌しい、と思わずにはいられなかった。それに山道では山賊に襲われ、今度は空賊。次は一体何が来るのかしら、とうんざりしそうになった。
願うならこのまま無事に着いて欲しい、そう思うルイズ。
 
 しかし希望的観測は往々にして裏切られるもの、今回もまさにその通りだった。
三時間程飛び続けた頃だろうか、ふと後ろを向いたキュルケは、思わず目を瞑ってしまった。絶対に見たく無いものが、眼前に現れたからだ。
「ねえヴァリエール、あれあんたにも見える?」
 つんつん、と肩を叩き背後を見るように促すキュルケに従い、ルイズも後ろを振り向いた……が。彼女も思わず目を背けた。どうしてこうまで最悪の展開になるんだろうか?
 夕闇に照らされ彼女達の後方から近付いてくるのは、先程遭遇した黒い空賊船だった。その後ろには彼女達が乗ってきたフネが続いている。
「……結局、捕まっちゃったみたいね」
「そうみたい」
 あれだけ苦労したのに、それが全て無駄だった。ルイズにはそれが堪らなく悔しかった。
 黒船の船足はシルフィードの飛行速度よりも大分早い。徐々にその距離が狭まってきていた。この分では遠からず追いつかれる。
「どうしてわたし達の後を着いてくるのよ!」
 思わずルイズが叫ぶ。一難去ってまた一難、少しは休息させて欲しい。
「そんなに先程の悪戯が置きに召さなかったのかしら?」
 キュルケも苦笑していた。まったく、どこまで運が無いのかと。
「着いてくるんじゃなくて、多分目的地が同じ方向」
 タバサは冷静に状況を判断していた。いちいち自分達のような者を追って来るとは考え辛い。なら、偶然同じ方向に向かっていて、今ここで二者の航路がぶつかった。
そう考えるのが自然だと彼女は判断した。最も、口にこそ出さなかっただけだだが、運が無いと思っているのは彼女も同様だった。
 
「一度アルビオンの岸側へと寄せてやり過ごしましょう。大人しくしていれば、こちらをどうこうしようとは考えないはずだわ」
 キュルケの提案は至極妥当なものだった。一旦やり過ごせば、足の速いあちらとかち合う事は二度と無くなる。あとはその後ろを悠々と飛びニューカッスルへと向かえば良いのだ。
 しかしルイズは難しい顔をして、言外に賛同を表さなかった。あの気の良い船員達を見殺しにするのは、なんとも気の重い話だったからだ。
「あんたの考えてる事は判るわよ、ルイズ」
 キュルケもそれを悟ったのだろう、諭すように言葉を続けた。
「でもね、あたしたちじゃあどうしようも無いでしょ? さっきは各々が全力を尽した、その結果がこれ。それを受け入れましょう。
何より今大事なのはニューカッスルまで行って王子様に会う事なんでしょ? それを優先させなさい」
「わかってる、わかってるけど……」
 それでも納得出来ない。ルイズは激しく葛藤した。
 だが選択肢は存在しないに等しい。空賊に立ち向かうなら今度こそ玉砕する破目になるのは目に見えていた。
先程の激しい魔法戦で、三人の精神力は底を尽きかけていたのだから。今取れる手段は逃げの一手しか無い。
 シルフィードは素早く雲の合間に身を隠し、そのまま目視が困難な状況を維持しながら岩の合間に素早く潜り込んだ。目の前を、二隻のフネが通り過ぎてゆく。
ルイズはその光景をぎゅっと拳を握りこんだまま見つめ続けた。
 十分にフネが遠ざかったのを見計らって、再び空路を行くシルフィード。これでもう背後を脅かされる事も無いだろう。
「あの連中の目的地もニューカッスル方面なのかしら」
 ルイズがふと疑問を漏らす。
「王党派の軍の足元に空賊の本拠があるなんて、考えたくも無い話ね」
「もしかしてあれが王党派のフネだったりして」
 キュルケの言葉に、それは無いだろう、と苦笑して返すルイズ。栄えあるアルビオン貴族が空賊に身をやつすなど、冗談では無い。

528 :支援中:2007/09/15(土) 21:57:03 ID:wUcAJxd4
sien


529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:57:18 ID:jLqwJBNW
追いついた、祝福の支援

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 21:57:36 ID:3nKVt66+
大正解 支援

531 :夜天の使い魔 8/8 ◆Rein4tm63s :2007/09/15(土) 21:57:55 ID:OLtJwLpV
 飛び続けるうちに空は色を変え、今や完全に漆黒に包まれていた。頃合は既に夜半だろうか、頭上では煌々と月があたりを照らしていた。飛行時間から考えてそろそろニューカッスルに着くはずだ。
「ところでニューカッスル城ってどの辺りにあるのか知ってるのかしらヴァリエール?」
「その辺りは抜かり無いわよ。フネに乗ってる時にちゃんと聞いておいたわ。ニューカッスルの領地の南端にある岬の先だそうよ。このまま岸沿いに飛べばその内見えてくるはず」
 幸運にも、こうやって大陸沿いに進む進路はニューカッスル城へと赴くのには非常に都合が良かった。包囲しているであろう貴族派と出会う事も無く、目的地へと近付く事が出来るのだから。
下手にスカボローから真っ直ぐ向かうよりも労力は少なくて済んだと言えるだろう。あとは素早く城へと降り立ってしまえばなんとかなる、と踏んでいたのだが。
 その考えも直ぐに甘かったと思いしらされた。
 
 あれがニューカッスル城だ、と三人は直ぐに気付いた。目的の岬の遥か上空、そこにあったフネが余りにも目を引くものだったからだ。
その大きさは先程の黒い空賊船より遥かに大きく、少なく見ても倍を超える巨体を誇っていた。横から飛び出す砲門はぱっと見では数え切れぬ程膨大であり、その全てが巨砲である。
そのフネから発射される弾丸が耳を劈かんばかりの轟音を立てて世闇に響く。それは遥かに離れているルイズ達の下へも容易に届いてきた。
フネの周囲に目を凝らせば、何騎もの竜騎兵がフネの周りを飛び回っており、油断なく辺りを警戒していた。
 もし、上空からニューカッスル城に近付こうものなら、あの数多の砲門と竜騎兵達の牙が一斉に彼女達を襲うだろう。
かと言って他に道は無い。この有様では城の前にも兵士達が陣取っていて、真正面から近付くのも無謀に違いない。
「ここまで来てチェックメイトなんて笑えないわ」
 キュルケもルイズも苛立ちを隠せなかった。あと少し、あと少しなのだ。ほんの数リーグにも満たない距離が、今の彼女達には無限の道程に等しかった。
「……こうなったら賭けに出るしか無いわね。岬の下から気付かれないように接近して、一気に上昇、即座に城の城壁内へと降りる。この案はどう?」
 ルイズの提案に、タバサは「悪くない」と一言返す。
「かなり激しく飛ぶから、荷物は捨てて」
 う、とその言葉に一瞬躊躇いを覚える。確かに荷物を背負ったままで激しい飛行は無理だろう。重量を減らすという意味でも、理に適っている。
しかし、高価なものは何も持ってきてはいないとは言え、自分の持ち物を捨てるのには些か抵抗を覚えるルイズだたった。
 対照的に、キュルケは即座にほいほいっと手荷物を空へと放り投げてしまった。彼女は思い切りが良いし、何よりタバサを信頼していた。タバサが言うのだから、絶対に必要な事だと判っていたからだ。
「さ、あんたも早く捨てなさい。そうじゃないと何時までも辿り着けないわよ」
「判ったわ、捨てれば良いんでしょ捨てれば」
 ルイズもえいっ、と荷物を捨てる。さらば、野営道具達。
何時か使うかも、と仕舞っておいたのを引っ張り出してきて、使ったのは初めてだったけれど、たった二日しか使っていなかったけれど、長く使った道具のような愛着があった。
初めての旅路を共に駆け抜けた、その事はきっと思い出として残るだろう。寂寥と共に、それらは黒い夜空を穿ちながら落下して行った。
 各々の荷物が捨てられ、シルフィードは幾分身軽になった。今やその背に乗るのは三人のメイジの卵達と、一冊の使い魔のみ。
 岬の下の岩に上手く隠れながら、なんとかニューカッスル城の真下まで辿り着く事が出来た。未だ砲撃の轟音は鳴り止まず、巨艦が未だ去っていない事を物語っていた。
 
「準備、良い?」
 タバサの言葉に、ルイズとキュルケが肯く。これより先は文字通り命懸けだ。
「しっかり捕まってて」
 シルフィードの巨躯が、唸りをあげて空へと舞い上がる。
これまでに感じた事の無い程圧倒的な速度が激しい風を生み、容赦なくルイズの体を打ちつけた。両腕に限界まで力を籠めて、必死にしがみ付く。
 おそらく、人生で最も長い一瞬になるだろう、ニューカッスル城特攻作戦がここに幕を開けた。

532 :支援中:2007/09/15(土) 21:58:05 ID:wUcAJxd4
sie

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:02:37 ID:cXL0fNRS
支援

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:03:45 ID:Qn10Oaxz
試演

535 :夜天の使い魔 代理:2007/09/15(土) 22:04:35 ID:7oNH4VSN
投下終了だそうです。
夜天の人がさる食らっちまったんで代理で終了宣言させていただきます。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:05:52 ID:6K+Aqr5z
夜天の人も代理の人も乙です。
宿屋船内、そして船員とのやり取りが丁寧で雰囲気出てますね。

そしてベストをつくしたが故に原作と違ってすれ違いの展開が面白いです。
GJ!

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:06:30 ID:2aQHkWB2
>>535
いや、代理するならコピペもしようぜw

379 名前:夜天の使い魔 ◆Rein4tm63s[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 22:01:02 ID:fVrVF47k
以上、投下終了。
今週は忙しいからあんまり書けないだろうな、と思っていた所にフェイトホムーラン。
あれで全ての気力を持っていかれました、執筆意欲だけでなく生活の気力まで。

ところでプロット段階では普通に拿捕されて原作通りの流れのはずだったのに、
蓋を開ければニューカッスル城に特攻していた。
プロットって何? ギガウマ?

538 :夜天の使い魔 代理:2007/09/15(土) 22:06:37 ID:7oNH4VSN
一応夜天氏の終了レスも
--------------------------

以上、投下終了。
今週は忙しいからあんまり書けないだろうな、と思っていた所にフェイトホムーラン。
あれで全ての気力を持っていかれました、執筆意欲だけでなく生活の気力まで。

ところでプロット段階では普通に拿捕されて原作通りの流れのはずだったのに、
蓋を開ければニューカッスル城に特攻していた。
プロットって何? ギガウマ?

最後の最後でさるさんorz
誰か転載お願いします。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:09:00 ID:i0jaX7Kv
夜天の人GJ、代理の人もGJ。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:09:27 ID:2aQHkWB2
うはw 被ったごめんorz

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:10:25 ID:db4ZhQcp
あの目立たない船の連中をこうも素敵に書いてくれた作品って初めてじゃね?
とても新鮮だったGJ!

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:16:49 ID:+qwih5T3
新しい展開にGJ。


543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:20:23 ID:8oM366Jb
うむ、GJだが特攻作戦じゃなくて突入作戦じゃないかなー、とか

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:21:55 ID:OLtJwLpV
>>543
特攻だと城攻め落とす事になっちまうw
後で直しておきます。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:22:51 ID:3COarUHs
銀河中心殴りこみ艦隊みたいなノリなんだな

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:29:49 ID:i3/M6xV0
おとーさんGJ
おとーさん強いよなー、これでガンダールヴって詐欺レベル…

矢天GJ!
これは凄い、楽しみだ

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:33:28 ID:d7tDUY3a
おとーさんも夜天もGJ!
二つとも更新を待ち望んでたんだぜ!

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:36:55 ID:db4ZhQcp
>>546
おとーさんがなんの技術の心得も無しに(ちょっとノリノリになって)暴れたら
ハルキゲニアが崩壊してしまう。破壊規模が剣に限定されて良かったと考えるんだ。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:48:38 ID:AG8HkhGo
投下してもいいですか。

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:49:31 ID:3COarUHs
良いに決まってる

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:49:45 ID:cSgTcJIA
こういう話になるとつくづく思うのだが
電話が無いって不便だね

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:49:46 ID:OLtJwLpV
華麗にバトンタッチ支援

553 :支援中:2007/09/15(土) 22:50:52 ID:wUcAJxd4
しえええええん

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:56:18 ID:cXL0fNRS
支援

555 :不敗の使い魔:2007/09/15(土) 22:56:45 ID:AG8HkhGo
「「見よ!!東方は赤く燃えている!!」」
 青年の腕に抱かれた初老の男はそれを叫び終わると満足そうに
 腕を地面に落としこと切れた。
 それはとても激闘の後とは思えない穏やかな顔だった。
「師匠? ・・師匠? ・・・師匠?」
 青年は腕の中の師匠を揺さぶったがその目を開けることはなかった。
 青年の脳裏に、師匠との記憶が走馬燈のように蘇った。
 青年は泣きじゃくり叫んだ。
「師匠・・師匠・・師匠・・師ィィィ匠ォォォォォォォーッ!!」
 ここに朝焼けに包まれながら一人の偉大な武闘家が逝った。
 一つの物語が終わり、そして今一つの物語が始まろうとしていた。

「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは呪文を唱える。
 これで何度目か忘れるほど呪文を唱えた。
 今度こそはという思いと絶対すごい使い間を召喚させて今まで自分を馬鹿にした連中を
 見返してやるのだという思いをこめる。
 そして又爆発が起こった。
 ルイズはもう駄目かと思った、やっぱり私はゼロなんだと。
 しかし今度は煙が晴れるとそこには妙な格好をしたお下げの初老の男性がいた。
「さすがゼロのルイズだ平民のジジイ呼びやがった」
「ルイズにはお似合いだな」

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:57:31 ID:cXL0fNRS
支援

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:58:15 ID:a9lO8zC5
支援。
師匠おおおおおおおおおおおおおおお!?

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:58:25 ID:g3ypUxni
ハンターハンターのゾルディック兄妹のうち、キルアとカルトを召喚したら……
まずは二人とも先住魔法の使い手だと思われるな。
家の話をしてもどこかの国で闇の仕事を請け負っている貴族だと思われそう。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:58:31 ID:cXL0fNRS
支援

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:58:43 ID:FTEdrjRQ
東方先生か。支援!

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:58:56 ID:wnUe6qYO
東方先生を暁に支援

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:59:14 ID:vr7BhlSq
東方不敗支援

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:59:26 ID:3nKVt66+
新スパの師匠じゃない師匠 支援

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 22:59:38 ID:cXL0fNRS
支援

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:00:10 ID:i0jaX7Kv
>>563
宇宙人支援

566 :不敗の使い魔:2007/09/15(土) 23:00:20 ID:AG8HkhGo
(ここはどこだ、わしは死んだはずだぞ)
 東方不敗・マスターアジアは辺りを見回した。
 一瞬ここはあの世かとも疑ったが、自分のような大罪人は地獄へおちるのは当然として
 ここは地獄にしてはのどか過ぎる。
 抜けるような青い空に豊かな草原が広がっている。
(すばらしい、まだ地球にこんなところがあったとは)
 コロニーという可能性も有ったがこの自然は人工的に作られた物ではないと
 東方不敗は感じていた。
(それにしてもここはどこだ、ネオホンコンではないはずだ。ドモンたちはどうした)
 東方不敗は辺りを見回す。
 周りの自然ばかりに目をとらわれて忘れていたが自分の周りにはマントをかぶった
 妙な格好をした少年少女達がいる。
 そしてその少年少女たちは口々に自分の事を『平民、平民』とはやしたてる。
 身分を気にするたちではないが孫ほど離れたガキどもに馬鹿にされるいわれは無い。
「やかましいー!!黙らんかぁぁ!!!」
 空気を劈く様な怒鳴り声にそれまではやしたてていた一同は一瞬で静かになった。
 そして東方不敗の発する気迫に飲まれたのだ。
 人間の皮をかぶったゴジラである東方不敗から見れば、ここにいるメイジなど
 教師も含めて微生物以下だろう。
 
 ここにいる教師の一人コルベールは正直かなり動揺していた。殺気は感じられないが目の前の
 男から放たれる気迫というかオーラは半端ではない。
 コルベール自身今まで幾多の戦場を駆け抜けてきて様々なツワモノを見てきた。
 しかしこの男は根本的に違うと感じた。今までスクウェアクラスメイジからも感じたことの無いような
 威圧感、いやたとえ目の前にドラゴンがいてもこれほどの圧力は感じれるかどうか分からない。
 この男は本当に平民、いや人間なのだろうかと感じていた。
 しかし、そこまで感じ取れたのは戦場の経験があるコルベールくらいだった。

567 :支援中:2007/09/15(土) 23:00:50 ID:wUcAJxd4
支援

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:01:05 ID:cXL0fNRS
支援

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:01:49 ID:2YK7EG9i
そういや爆熱の人最近見ないな支援

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:01:57 ID:a/7T8Jmi
ドモンは一般平均以上の知識があったが師匠はどうなるのか支援

571 :不敗の使い魔:2007/09/15(土) 23:02:18 ID:AG8HkhGo
「全く近頃の子供はどういう教育を受けておるのだ」
 そうぶつくさ言っている東方不敗にルイズは言った。

「あんた誰?」

 その言葉は東方不敗の火に油を注いだ。

「誰だと、小娘、人の名前を聞くときはまずは自分からとは習わなかったのか。
 それから年上に向ってあんたとは何事だ」
 その言葉にルイズは顔を真っ赤にする。
「なっ、なんて無礼なの、平民のくせに」
「無礼なのはそっちであろうが、そっちが先に名を名乗れ、礼儀に身分など関係有るか」
「ぐっ、私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ、
 それであん・・あなたは」
 東方不敗の気迫に押されしぶしぶ名を名乗るルイズ、途中あんたと言おうとして
 思いっきり睨まれ訂正した。
「ふん、まあ良いだろう、わしは東方不敗・マスターアジアだ」
「トウホウフハイ・マスターアジア?なんて変な名前なの」
「何!?わしのことを知らんのか」
 東方不敗マスターアジア、未来世紀においてこの名前を知らぬものはいないだろう。
 ガンダムファイト第12回大会においてネオホンコン代表として圧倒的力で勝利し続け、
 4連覇確実といわれたネオイングランドのジェントル・チャップマンに圧勝し優勝した英雄である。
 そしてコロニー格闘五天王といわれるシャッフル同盟の筆頭とも言うべきキングオブハートの称号を
 持っている。
『ガンダムオブザガンダム』『キングオブハート』この2つの称号を同時に持ちし者、それは
 全男子の憧れ、全格闘家の夢、そうすなわち世界最強と言っても過言ではない。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:02:24 ID:/0lIz2iP
人の皮を被ったゴジラとはまた言い得て妙なり支援

573 :支援中:2007/09/15(土) 23:02:54 ID:wUcAJxd4
だからお前はゼロなのだ〜っと支援

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:04:05 ID:l/w7V/RH
師匠を支援するなり

575 :不敗の使い魔:2007/09/15(土) 23:04:50 ID:AG8HkhGo
「ミスタ・コルベール、もう一度召喚させてください」
「ミス・ヴェリエール、そういうわけにはいかないのだよ、それに・・」
 コルベールは東方不敗をみる。
 もしこの男が暴れだしたら自分でも止められる自信がない。
「ああもう、貴様では話にならん、コルベールといったな、お主がここの責任者らしいが
 状況を説明せい、まずはここは一体どこだ」
「ああ、はい、ここはトリステイン魔法学院です」
「トリステイン魔法学院だと!?魔法とはどういうことだ」
 東方不敗は一定のところに定住せず、常に世界を放浪し続けてきた。
 それゆえに世界のほとんどの地名は頭に入っているがトリステインなど聞いたことがない。
 それに魔法とはどういうことだ、西洋に伝わる呪術や妖術の類かと思った。
 流派東方不敗も下手な魔法より魔法じみてはいるが。
 とにかくコルベールの話を聞くにここはトリステイン魔法学院という所で自分は
 『サモン・サーヴァント』と呼ばれる使い魔召喚の儀式でここに呼ばれたというのだ。
「使い魔だと、このわしがか・・」
「ええ、そういうことです」
 コルベールは東方不敗を怒らせないようにどうにか説明を終えた。
「もし貴女が使い魔にならなければミス・ヴェリエールは落第してしまいます。
 どうにかご協力お願いできませんか」
「先生、やっぱりやり直させてください、こんな平民を使い魔なんて聞いたことがありません」
 平民という言葉にピクッと反応する東方不敗。
 コルベールとしてはいつ爆発するか分からない大型爆弾を解除している気持ちだった。
「ミス・ヴェリエール、君は少し黙っていなさい、先ほども言いましたがそういうわけにはいきません
 春の使い魔召喚の儀式は神聖な儀式だ、好む好まざる関わらず彼を使い魔にするしかない」
 ルイズは呆然とする。
 突然出てきて偉そうな態度で怒鳴るこの平民の老人を使い魔にしろだなんてあまりにも理不尽だ。
「これは伝統なんだ、例外は認められない。古今東西例が存在しないような事かも知れないが
 春の使い魔召喚の儀式のルールはあらゆるルールに優先する。儀式を続け契約をしなさい」
「そんな・・」
 ルイズはがっくりうなだれる。

 その頃東方不敗は考えていた。
(わしが使い魔、生ける武神とまで呼ばれたこのわしが獣畜生と肩を並べるというのか。
 これがわしの罪に対する天が与えた罰か、いや逆境、そして試練か・・)
「ふふふ・・」
 あたりに不気味な笑い声が聞こえる。
 コルベールはビクッとする。
 東方不敗が笑っているのだ。
「ふははははははは!!!」
 狂ったように笑い出す東方不敗に周りは騒然とする。
 コルベールは東方不敗が怒りのあまり狂ったかと思い警戒する。
「使い魔か!!この東方不敗マスターアジアが使い魔とは、面白い!!
 天よ感謝する!!このわしにこれほどの試練を与えてくれるとは!!」
 東方不敗は大きく手を掲げ、天に向かって吼えるように叫ぶ。
 そしてルイズにビシッと指をさす。
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、貴様の使い魔になってやろう。
 ただ貴様がわしを使いこなせる器かどうか見極めさせてもらうぞ」
 かなり高いテンションで言われたルイズは呆然としていた。
「よ、良かったじゃないですか、ミス・ヴェリエール彼もああいってることですし・・」
 コルベールは半ば引きつった作り笑顔でルイズを促す。
(いっぺん死ね、この毛根死滅野郎)
 何が悲しくてこんな偉そうな平民と契約しなければならないのか。
 しかしこのままでは落第だ、背に腹は変えられなかった。

576 :支援中:2007/09/15(土) 23:05:34 ID:wUcAJxd4
支援

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:05:53 ID:oM6AV+U1
これはギーシュ死亡フラグ支援

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:06:55 ID:wnUe6qYO
王者の風はルイズに吹くか支援

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:07:28 ID:o3ApFtK/
むっちゃ期待支援

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:07:30 ID:db4ZhQcp
>人間の皮をかぶったゴジラである東方不敗
なんて的確な表現w 支援

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:07:30 ID:XKjgHsI5
いや、ドモンに続いて学生尻叩きフラグ支援……。

582 :不敗の使い魔:2007/09/15(土) 23:07:35 ID:AG8HkhGo
「感謝しなさいよ、貴族にこんなこと「感謝しろだと!!」
 ルイズが東方不敗に近づこうとして逆に怒鳴られる。
「感謝するのはそっちであろう、わしは善意で使い魔になってやろうというのだ。
 むしろそっちがお願いしますと頭を下げるのが筋であろうが」
 ルイズは口をパクパクする。
「あんた、本気で言ってるの」
「当たり前だ、最低限の礼儀もわきまえない小娘の使い魔なんぞになる義理はない」
 使い魔に頭を下げる主なんて聞いたことがない。
 しかし頭を下げなければ本当にこの男使い魔にならないだろう。
「つ・・つ・使い魔になってください、お願いします」
 ルイズは屈辱で肩がブルブル震えている。
「ふむ、まあ良かろう、武闘家として困っている者を見過ごすわけにはいかんからな」
 東方不敗はうなづく。
(見てなさいよ、絶対この屈辱は倍にして帰してやるんだから)
「平民に頭下げるなんて貴族の恥ぎゃあぁぁ!!」
「ゼロのルイズにどわぁぁぁぁ!!」
 頭を下げたルイズを笑いはやしたてた生徒達はの周りで爆発が起こり次々と吹っ飛んだ。
「うるさいぞ、黙れといったであろうが」
 東方不敗は拳を生徒達に突き出していた。
(何今の先住魔法!?)
 要は東方不敗が笑った生徒達に拳撃を飛ばしその衝撃波で吹っ飛ばしたのだ。
 この一瞬で誰もルイズを笑う者はいなくなった。
 吹っ飛ばされた生徒達はピクピクしているが気絶しているだけで無事のようだ。
 
「じゃあ契約するから頭下げて」
「契約、そういえば契約とはどのような方法でやるのだ」
「いいから頭下げる」
 そう言ってルイズは東方不敗の顔をぐいっと引っ張り唇を当てた。
「な!?何をする、近頃の婦女子は貞淑さというものがないのか」
「ううう、私だって好きでやったわけじゃないのよ、何でファーストキスをこんなジジイと・・」
 ルイズは泣きそうな声で言った。
「契約の方法が接吻なのか、他に方法はなかったのか」
「あったらそれをやっているわよ」
「ぐっ・・この感じは一体なんだ」
 東方不敗は体が少し熱くなるのと自分の中で気の流れが変わったのを感じた。
「使い魔のルーンが刻まれているだけよ、すぐ終わるわ」

583 :支援中:2007/09/15(土) 23:07:41 ID:wUcAJxd4
いや、むしろギーシュ真の漢化フラグ

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:08:34 ID:GrRpaHDh
ハルゲギニア終わるかも支援

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:09:11 ID:o3ApFtK/
デルフいらないフラグ支援

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:10:15 ID:i0jaX7Kv
>>585
布さえあれば強くなるからな支援w

587 :不敗の使い魔:2007/09/15(土) 23:10:42 ID:AG8HkhGo
 東方不敗の左手にルーンが浮かぶ。
(何だこれは、使い魔のルーンといっていたがキングオブハートの紋章のようなものか)
「ほう、これは珍しいですな、両方の手にルーンとは」
 東方不敗の左手には伝説のルーン、右手にはキングオブハートの紋章が浮かんでいる。
 コルベールは珍しそうにそれを見た。
(キングオブハートの紋章まで反応しておる、この左手の文字ただのルーンでは無いな)
 東方不敗は元いた世界でも刺青を入れることで神秘のパワーを得るという呪術やまじないが
 古今東西あったことを思い出し魔法もそれに近いものかと思った。

「さてと、じゃあ皆教室に戻るぞ」
 コルベールの合図に皆は空を飛び始めた。
「ほう、これが魔法というやつか、わしの舞空術とは違うのか」
 東方不敗は感心したように見ていた。
「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」
「あいつ『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」
 少年少女たちは去り際にからかうような捨て台詞を残した。

「ん、おぬしは飛ばんのか?」
 ルイズはプルプル震えている。
「別にいいでしょう!!あんた言った何なのよ」
「全く礼儀がなっていない小娘だ、わしは東方不敗・マスターアジア、
 ネオホンコンのガンダムファイターで元シャッフル同盟先代キングオブハートだ」
「何よそれ?」
「分からんのか」
(むう、もしやここは・・)
 東方不敗は思考をめぐらす。
「全く変な奴、早く行くわよ」
「待て、急ぐんだったらわしに?まれ」
「何でよ」
「いいから、?まれ」
 ルイズは渋々東方不敗に?まった。
 東方不敗は腰巻きの布、マスタークロスをとり回転させる。
 すると東方不敗の体はうき始めた。
「え!?浮いてる、何よこれ」
「流派東方不敗 舞空術だ、では一気に行くぞ」
 そのまますさまじいスピードで空を駆け抜けていく。
(一体何なのよこいつ)
 そう思いながらルイズは意識を手放した。

 こうして新たなる伝説がここハルケギニアで始まろうとしていた。

588 :支援中:2007/09/15(土) 23:10:52 ID:wUcAJxd4
支援

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:11:08 ID:35NzAt52
>デルフ要らない子
東方先生は剣使った技を作中で使ってないからな支援

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:11:25 ID:QFDeXseZ
ギーシュドモン化フラグ支援

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:11:30 ID:wnUe6qYO
>>586
そういえば、師匠にとって布は十分な殺傷力を持った武器になりえるが、
ガンダールヴのルーンは武器と認識してくれるのだろうか支援

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:11:37 ID:hRS1pkzF
ちょ舞空術wwwwwwww
GJ

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:11:41 ID:jLqwJBNW
そういえば、こういう自分の主ならそれにふさわしい振る舞いをしてもらわないと困る、
という考え方の使い魔は今まで呼ばれたっけ?

預かり物のアーカードなんかはそういう思考だけど。支援

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:12:12 ID:BHJyOBZ+
>>591
認識しなくても問題なくね?支援

595 :支援中:2007/09/15(土) 23:12:13 ID:wUcAJxd4
”つかまる”は”掴る”を使うべし

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:13:22 ID:o3ApFtK/
ついにやってきた師匠GJ

597 :不敗の使い魔:2007/09/15(土) 23:13:34 ID:AG8HkhGo
投下終了です。
自分は東方不敗はかなり頭はいいほうだと思っています。
ご支援ありがとうございました。



598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:15:10 ID:db4ZhQcp
投下乙です。

しかし色々なSSで毎度疑問に思うのは、
ただの人間じゃねぇ!と気付いたのにルイズに教えないコルベール先生のイケズ

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:15:30 ID:wnUe6qYO
投下乙。

>>594
まぁ、なくても余裕だろうしなぁ。
素の状態で圧倒的過ぎる。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:15:57 ID:vr7BhlSq
師匠がついに降臨したね

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:16:26 ID:O21RdDAZ
舞空術って………

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:16:39 ID:jLqwJBNW
そういえば、爆熱の人最近ご無沙汰だな。
ここはひとつ師匠に続いてくれんものだろうか

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:18:06 ID:GnpxMxbd
しかし舞空術使えても不思議に思えないのは何故だ。
・・・ヤムチャとどっちが強い?

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:18:27 ID:8oM366Jb
マスターはガンダムの整備も(ドモンと違って)自分でやってるんじゃなかったかな?
少なくともシャッフルのMF?はそのハズ

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:18:37 ID:/nTPXRf6
>>558
HHでヒソカ召喚ネタを考えている。

グリードアイランドの恋愛都市アイアイから召喚されたんで
ゲーム中のイベントだと思って素直に使い魔になってしまうが……

って感じで。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:19:10 ID:Mqiwfc4f
まぁ師匠だし飛べてもおかしくないな、師匠だし

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:21:19 ID:vr7BhlSq
>>598
たしかにw

608 :支援中:2007/09/15(土) 23:23:45 ID:wUcAJxd4
>>598
ほら、やっぱり教師だからさ、カリキュラムの消化が最優先なんだよ。

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:25:46 ID:AG8HkhGo
本編のほうでもマスタークロス回転させて飛んでいた。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:26:05 ID:oXGvxiLQ
>(むう、もしやここは・・)
元の世界と違うと化け物と使い魔の件で気づいたんちゃう?

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:31:29 ID:fTpprLbC
マスタークロスや超級覇王電影弾で飛ぶのなら納得できるが、舞空術て……
……いや、違和感ないな。ちょっとありえない設定なのに。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:32:32 ID:gAEcj3dH
 まあ、師匠だしな 舞空術って名前で、右足が落ちる前に左足をだすことを繰り返して
空中を歩いているじゃないか、

613 :支援中:2007/09/15(土) 23:33:19 ID:wUcAJxd4
右脚が地面に付く前に左脚を振り上げ、左脚が落ちる前に右脚をって繰り返したら空気の上を歩けるってばっちゃんが言ってたよ。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:38:22 ID:kJyYFb7B
実は東方師匠の言う舞空術はマスタークロスで飛ぶ事な気がしてきた

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:40:30 ID:ywiHjWQZ
師匠なんだからプロペラがわりに頭くるくる回して飛ぶくらい容易いはずだ

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:41:07 ID:7oNH4VSN
Gガンダムの元ネタが元ネタだけに、軽功 とかの武侠小説用語のが合う気がした。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:45:17 ID:GnHF1maw
武侠にとっては基本中の基本だからな<軽功で宙に浮いて空を飛ぶ

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:47:20 ID:Q35wKdMM
師匠ならタオパイパイのように木で飛行できそうだな。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:47:21 ID:AOO2A+pw
>>613
マシンガンの弾丸を足場に空を駆け上がっていくよりは難易度低そうだしなw

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:48:01 ID:umxHUoZH
>>604
一応ドモンも一人で整備できるくらいには知識あるぞ

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:50:30 ID:oXGvxiLQ
>>617 パクリだらけだからなそれ
ちなみに舞空術のパクリだな

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:56:27 ID:WU5Xo9CJ
師匠ならマッハを超える脚力で空気の壁を蹴って空くらい移動できるさ

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:59:11 ID:Q1wY2Bpm
空気がすり抜ける暇なく蹴られ、宙に浮くとな?
・・・・・できそうな気がしてきたw

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/15(土) 23:59:16 ID:fTpprLbC
軽功が舞空術のパクリってどんだけー

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:00:07 ID:lp7eg0wN
大概の事は師匠だから仕方ない、で納得できるのが師匠の凄い所だよな。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:00:36 ID:NcCiPs5D
建物の中なら飛ぶより天井や壁を走ったほうが速いだろ

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:01:33 ID:Q1wY2Bpm
というかそもそも原作の超級覇王電影弾の時点で思いっきり飛んでるしな

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:02:56 ID:lp7eg0wN
>>624

>>617は恐らくカオスフレアの軽功(武侠と言われるクラスは自動的に習得出来て空を飛べるようになる)
の事を言ってるんだと思う。
まあ、あの軽功も元ネタは舞空術じゃなくて中国アクション映画全般に用いられる
ワイヤーアクションでの空中戦が元ネタだろうけどな。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:03:16 ID:NcCiPs5D
もともとの軽功て空と武術じゃないし

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:04:39 ID:fYArbrgL
ガンダールブよかヴィンダールヴの方が本人は喜びそうだな。

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:05:00 ID:sxS7+ijY
そもそも今川作品の登場人物、特にオヤジは
何の説明もなく空が飛べてもまったく当たり前としか言いようが無い

味皇が空飛んでも何の違和感があろうか

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:06:02 ID:X5E84m4f
まあ、ネギまですら空を蹴って移動する術があるんだ
師匠に出来ぬ筈も無し

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:06:03 ID:LF2dLgyf
ってありゃーMFかっ!
飛行中が師匠の顔だったから忘れてたorz

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:06:17 ID:W0pKSYiS
で、けっきょく師匠は空を飛べると言う結論で良いんだな?

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:06:30 ID:NcCiPs5D
それだと巨大化と光線を吐くのがデフォじゃないか

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:07:35 ID:CCJKvx7I
ふと思ったんだ。





旨いもん食わせただけで巨大化、光線吐いて7万をなぎ払う味皇。



やえー、違和感ねえ

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:07:50 ID:1zxafLYf
>>634
師匠だし、飛べておかしくないだろ
飛べない理屈つけるほうが大変だ

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:07:50 ID:rs1yJd0+
あれだ、サイトがルイズに召喚されて、空を飛ぶメイジの巣多賀を見たときと同じだ
「飛べる」とか「飛べない」じゃない…
「あ、飛んだ」

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:08:27 ID:oXGvxiLQ
>>634
飛ぶじゃなくて翔るだなこっちのほうがしっくりくる

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:09:19 ID:TpUimbFj
まあ、拳圧で人間を吹っ飛ばせるんだ、
踏み込みの反発力で体を浮かせても物理的におかしくないわなw

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:10:07 ID:o38QVd+C
いや、空を駆けるかなイメージとしては

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:10:40 ID:mtleBH1F
ルーンの洗脳の力なんて東方不敗先生には全く効かなさそうだな……
むしろ跳ね返してしまうぐらいに……

ところで人間の限界を超えて極限まで肉体を鍛えてる東方先生にとってガンダールヴの
増強効果は0と思ってよいのだろうか?

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:11:18 ID:UI9BtWKu
>>642
俺の予想ではマイナス(疲れやすくなる)

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:13:20 ID:Yj75arXz
持病の症状を緩和する・・・とか?

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:13:58 ID:mtleBH1F
しかし東方先生の相手をしなきゃいけないとはギーシュもフーケもワルドも7万人も涙目だな……


646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:14:26 ID:kY5MhckF
語ることも憚られる東方先生

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:15:13 ID:NcCiPs5D
木の枝や壁を足場に蹴りながら立体的に高速移動をするほうがイメージ的にある
出来るにしても無駄に空を翔ることはしないだろ


648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:16:09 ID:X5E84m4f
>>643-644
変なところに負担が掛かって悪化しそうだな

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:16:55 ID:TpUimbFj
でも一回死んでるしなあw
病気はどうなってるのかな

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:17:10 ID:YAkx0xgf
>>631
巨大化したり城を鎧みたいに着込んだりするんだっけ。
空を飛ぶなんてなんでもないことのように思えてくる。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:18:23 ID:Qm4FNMUt
東方不敗師匠vs7万人

「超級!覇王!電影弾!」

チュドドドド

「ばぁく発!」

終了

マジにありえるからなー、あの人の場合は。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:20:23 ID:TpUimbFj
>>651
問題は後ろで撃ち出すパートナーだな。
ルイズのエクスプローションで飛び出すのも悪くないかw


「撃てい! ルイズよ!!」
「はい! 師匠!!」

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:20:37 ID:t7QTBYNa
東西南北中央不敗か……

まぁ判断保留、某クロス作品みたくマスターが蹂躙するようなことがない事を祈る

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:21:30 ID:LF2dLgyf
外部からのダメージによる病気なら水のメイジの治療で回復するかな?

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:21:36 ID:NcCiPs5D
>>650
バックに海だって宇宙だって創れるし天地創造すら可能

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:22:51 ID:o/gjbrBU
っていうかさ
なんだっけ、マスターガンダムだかクーロンガンダムだか忘れたけど自機に搭乗する時
あそこで素で飛んでるだろ東方先生、布をくるくる回りに纏わせながら
そいで“こおーい、がんだーむ!”とか叫んでるだろ

布が宙に舞う術だから、舞空術?

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:24:27 ID:kY5MhckF
布空術

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:24:29 ID:o/gjbrBU
>>652
大丈夫、確かアレは一人でも放てる筈だ
ドモンとの決戦の時お互い単体で電影弾放って正面からぶつかって竜巻発生させて
その竜巻の表面を師匠とドモンの顔同士がぐるぐる回ってた


659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:25:31 ID:mtleBH1F
そういやガンダムは呼べるのか?
ドモンならともかく東方先生なら異世界にガンダムを呼び出せても全く不思議じゃないんだが……

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:26:08 ID:AT41w+sM
東方不敗大先生が召喚されたのなら、元ネタのカマのほうも…、
いや、なんでもない。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:26:14 ID:NcCiPs5D
>>656 元ネタDBのSS独自のギャグ
東方先生の布技はマスタークロス
螺旋状に纏いながらガンダムに乗り込むのは演出効果以上の意味はない

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:27:20 ID:3gYgd0on
師匠なら、空気中の窒素分子やら酸素原子を踏んで跳んだとしても納得できるな

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:28:22 ID:gUgjmmJD
ふと思ったが『東方』と聞いて何にも感じなかったのだろうか?

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:28:34 ID:gks66lvA
スゴ味

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:29:43 ID:t7QTBYNa
>>662
それはないわ、常識的に考えて
空気中に舞ってる塵や埃を足場にジャンプし続けて飛んでるように魅せてるんだよ!

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:30:51 ID:LW7IHj4s
音で「トウホウ」だから違うでしょ

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:31:30 ID:o/gjbrBU
>>659
あの世界は素でバイクとか情報端末レベルで
重力制御技術と精神制御技術が普及してる、ガンダムシリーズの中では∀の作られた時代の次に科学が発達した時代だから
ガンダムどころか他作品で言うとジム並みの雑魚のブッシやノブッシですらたぶん飛べる
まして、その世界の各々の国家の威信をかけて作り上げたワンオフのMF=ガンダムに至っては
飛べるくらい基本能力の一つに過ぎません
というか、シャイニングなんて初っ端から素でビームを弾きます
化物です。

そもそもあの世界の雑魚のデスアーミーが地味に飛べる時点で(ry
しかもあの世界のガンダムの材質に使われてるディマリウム系ガンダリウム合金は
公式設定で「根性と気合が出れば出るほど物理的に性能が良くなる」厨合金
東方先生とのコンビネーションで性能とかうなぎのぼりですよ?
ちなみにDG細胞もその組成はガンダリウム合金の派生系に過ぎません
だからあれも精神力=根性と気合を原動力にして動くのです

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:34:23 ID:o/gjbrBU
>>667
補足すると、ディマリウム系ガンダリウムは重力制御の中枢機構でもあり
精神力伝達や精神力⇔物理力変換のキーにもなる材質
何処のメタトロンですかこの合金は

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:35:40 ID:X5E84m4f
根性と気合もいい、だがそれだけではダメだ!効率悪い!
ってコンセプトで作られたのがアルティメットガンダム(=デビルガンダム)じゃなかったっけ

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:37:12 ID:kY5MhckF
>>667-668
落ち着け、何か着目してる点が違う。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:37:31 ID:t7QTBYNa
アルティメットは地球環境再生用で(ry
とりあえずシャア板じゃないんだ、まだ出ても居ないMFやデビルガンダムの解説はやめとこうぜ?

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:37:36 ID:rs1yJd0+
なんて無茶苦茶な素材なんだろ
この手の化け物じみた強さを持つキャラが召喚されると、話を進めるのが難しそうだ、いろんな意味で
まあそれもクロスオーバーの醍醐味かな

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:41:21 ID:o/gjbrBU
>>669
いや、あれは単にアルティメットにディマリウム系技術を使いこなす為に
自己進化自己再生自己増殖の三大理論を組み込んだガンダリウム系ナノマシンUG細胞の試験機体
で、その目標が地球自然環境の再生だけど、地球落下でプログラムが狂ったわけだ

元がディマリウム系だから、DG細胞は寄生した人間から精神力を搾り取ってゾンビ兵にする、でその精神力を燃料にして増殖
で、精神力が強いと逆に意識を持ったまま身体能力が増強するサイボーグになったり
あるいは東方先生みたいにDG細胞性のMFに乗っていても、その強靭な精神力で完全に制御して物理侵食されなくなる

後、あの世界では気合と根性はものすごく効率が良い
ただ、肝心のそれを出せるだけの持ち主はガンダムファイタークラスにしかいない
で、それを無理やり搾り出すのがDG細胞、UG細胞は知らん
ただ、UG細胞製アンドロイドのシュバルツはフツーに強かった
それも事実

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:44:34 ID:NcCiPs5D
>>667
大気圏離脱なんて朝飯前だしな。
未だに謎なのがホンコンに到着寸前のドモンを襲った四天王のうちウォルターガンダムは誰かということだ。
ミケロ(ヘブンズソード)とチャップマン(グランド)はすでにいただろうけどな。

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:44:45 ID:tlIAB9Je
しかしシュバルツは元々GFじゃなかったか?

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:45:23 ID:kY5MhckF
>>673
>>659 が「飛べる」ではなく、「呼べる」なのに気付いてあげてください…

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:46:26 ID:TpUimbFj
同じく師匠系のキャラってことで、メルビィを…

魔力が桁違いだなw

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:46:49 ID:xm2YAb/4
気合と根性をエネルギーに変える金属なんだから、
感情の震えやら精神力をエネルギーにするガンダールヴやメイジとも相性はいいだろうな。
ディマリウムを触媒に魔法を使えば、すごいことができそうだ。

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:47:04 ID:oOlHHD0m
>>674
デビルガンダムが無人で動く事があったし無人でいいんじゃね?

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:47:22 ID:o/gjbrBU
素体GFのシュバルツ+キョウジの意識コピー+DG細胞製アンドロイドボディ=原作シュバルツだった筈

しかしアレだね
この世界にデビルガンダムが大破状態飛ばされてきても、自己再生して人類滅ぼそうとし出すのかねぇあの機体は……

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:48:44 ID:uw7IKoAN
そのうち魔法トレースシステムとかできるのだろうか?

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:48:57 ID:TpUimbFj
>>680
ハルケギニアの自然環境、科学技術の進歩の度合、人口密度、
諸々考えれば人類滅亡は必要無いと判断するんじゃないか?

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:50:08 ID:wJgEM0l/
うーん、そろそろ避難所にうつったら?

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:51:35 ID:rs1yJd0+
ルイズが強化される話が好きなんだが、DG細胞だとバッドエンドしか思い浮かばないぞ
上手くいかんもんか

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:51:40 ID:CwdY8qZX
そろそろGガン設定自重しないかね
出るかどうかもわからない物のすごさや設定を並べられても困る
Gガンは装甲素材でストーリーやキャラが作られてるわけじゃあるまいに

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:53:07 ID:M6GeCvtm
設定・考察はこちらで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1187316361/l50

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:53:31 ID:v6v/kklW
とりあえず皆がGガン大好きっ子だと言う事はよくわかったw

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:53:51 ID:t7QTBYNa
いい加減ガンオタ自重しろ

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:53:57 ID:NcCiPs5D
>>680
どの時点のデビルガンダムかによるかもデビルコロニー→最終進化はレインの拒絶の心に反応していたしコロニー住人は殺してないし。

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:55:56 ID:oOlHHD0m
今まで様々な召喚があったがまだ呼ばれてないジャンルって何かね?

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:56:56 ID:UJQzNr52
ルルーシュとか

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:57:57 ID:M6GeCvtm
むしろ此方かね?

【SS】ゼロの使い魔SSについて語らんか?【感想】その1
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1184614084/l50


693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:57:58 ID:W5t4JBS6
ミステリーとか
ウサミちゃんは……まあ…

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:58:28 ID:gUgjmmJD
>>690
水戸黄門とか暴れん坊将軍とか子連れ狼とか

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:58:33 ID:NcCiPs5D
アメコミヒーローは未登場だろスパイダーマは日本版だし

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 00:59:21 ID:LF2dLgyf
アメコミはかつて専用スレがあったが、消えたな。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:00:32 ID:dw9dzUdW
ミクロマンとかのストーリー付のおもちゃ系は無いかな。

ストーリーとかキャラクター性は無いけどコレジャナイロボとかアオシマ系とか呼んだら愉快そうだ。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:01:04 ID:fxSR8xbR
>>652
そこはハンデということでルイズを打ち出すことで手を打って頂きたい。
byおりばー・くろむうぇる

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:01:07 ID:W5t4JBS6
>>694
子連れは小ネタでもうあったぞ

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:01:20 ID:XK2P4fS1
>>662.665
それどこの愚かな執事?

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:01:26 ID:IJSq6hAd
GS美神のヒャクメを召喚しました。
全身の100の感覚器を総動員すれば何でもお見通しです。


召喚されてすぐ、ここが異世界だと気付きます。
ルイズに虚無の才能が眠っていることにも気付きます。
ロビンクルとフーケが同一人物だとすぐに気付きます、よしんば気付かなくても、フーケの居場所は一発で分かります。
ロリドの隠された性癖も一発で見破ります。
遍在だって即座に本体を見つけ出します。



本来の力があれば…


神界とのチャンネルが繋がらないので力が足りず、何も見えませんでしたw

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:01:33 ID:tlIAB9Je
>>697
ならばBB戦士を説明書の漫画仕様で。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:01:38 ID:sKCdQoTr
アメコミヒーローは日本のに輪をかけて自分正義がガチ過ぎるからなあ
扱いにくいったらない

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:02:29 ID:xm2YAb/4
少女漫画系もないな。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:02:39 ID:TpUimbFj
>>697
ストーリー付きのおもちゃと言ったらゾイドもそうだな。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:02:43 ID:JPrS+/X8
FFTのアグアリス召喚モノを考えてたらなぜか、
ラストでサイトがイザベラかティファに刺されるオチになってしまったorz
別のキャラでプロットくみなおそ…。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:02:59 ID:TpUimbFj
>>704
つ【パタリロ】

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:03:47 ID:UtoCSBeZ
注目を受けず消えていくマイナーゲーの類なら開拓の余地はあるかと

問題は書いても知っている人が居ない可能性……

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:03:58 ID:oOlHHD0m
自分で話題ふっといてあれだが、
陰陽師を召喚すると面白いかも知れん。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:04:02 ID:36V+zJAK
セーラー戦士やCCさくらやマジックナイトも良いかもしれない

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:04:58 ID:NcCiPs5D
>>697
ダイアクロンとロム兄以前のマシンロボもあるな

あかほり作品もまだだっけ

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:05:29 ID:gUgjmmJD
そういやハルヒのキャラも召喚されないな
真っ先に召喚されそうな気がしてたが

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:06:44 ID:LW7IHj4s
>>707
バンコラン召喚ならあった

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:07:19 ID:X5E84m4f
>>706
何故かドルフィンブロウで吹っ飛ぶサイトを幻視した

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:07:51 ID:i02V74r+
つテッカマン・ゼロ

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:08:38 ID:NcCiPs5D
>>712
ハルヒとルイズの相性は最悪に悪そうな気がする

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:08:59 ID:t7QTBYNa
キョンもどきが一応1回だけ召喚されたような?
性格がまるで違うヤツだったが

超能力者とか儀式系魔術師とか召喚術師は召喚されてないよな?

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:09:35 ID:xm2YAb/4
>>706
ムスタディオあたり呼ぶとコルベール先生は喜ぶだろうな。
ついでに魔法銃も面白い評価を受けそうだ。

>>707
そういえばあったな。 忘れていた。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:10:38 ID:NcCiPs5D
>>717
召喚王が既出

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:11:00 ID:W5t4JBS6
実務系の使い魔っていたっけ?
政治に関わって国からかえてくようなの

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:11:17 ID:LW7IHj4s
古の和製ヒーローは?

月光仮面とか

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:11:30 ID:XeEWK9LN
GTASAのCJが召喚されました

はどうだ

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:11:49 ID:6JE/zv7A
GS美神のタイガーを召喚しました。

ギーシュ戦、発生しませんでした。
フーケ戦、連れて行ってもらえませんでした。
ワルド戦、相手にしてもらえませんでした。

アルビオン線五万対三百、彼の見せ場でしたが笛がありませんでした。

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:12:56 ID:t7QTBYNa
古い和製ヒーローか…

怪傑ハリマオとか懐かしいのぅ

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:12:57 ID:NcCiPs5D
>>721
道交法違反の変態のイメージしかない

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:14:33 ID:zTXzFbYG
>>718
FFTの連中をまとめて召喚した場合、
マラークとラファがあの集団のリーダーと誤認されるんじゃね?
とか妄想したことがある。
シルフィがバハムート召喚見て大喜びとか、レーゼと仲良くなるとか。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:14:47 ID:NcCiPs5D
>>723
FATEのタイガーなら八面六臀の大活躍だな

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:14:57 ID:xm2YAb/4
和製ヒーローで一番初めに出てきたのが―――必殺仕事人。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:15:31 ID:no64r2nn
>>723
笛は暴走を抑えてるだけで能力制御じゃなかったような
暴走したらルイズの胸も触るんだろうか?w

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:16:37 ID:sKCdQoTr
古い和製ヒーロー・・・ゴッドマンとかマグマ大使とか・・・微妙だ

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:16:51 ID:oOlHHD0m
>>717
超能力者ならバビル二世が召喚されてるよ。
他に超能力で主人公というとロックぐらいかね?

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:17:05 ID:5BMrUc+s
王ドロボウJINGは出そうで出ないな

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:17:46 ID:LW7IHj4s
ナショナルキッドと東芝キッド

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:17:48 ID:gHpx45KP
小ネタの投下、よろしいでしょうか。
元ネタのゲームが非常に自由度高いというか、脳内補完の余地の多いものなんで、
違和感バリバリだったりするかもしれませんが。

・・・つーかそれ以前の問題だったりするかもしれませんが。

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:18:00 ID:gUgjmmJD
そういや本家DQやFFからは誰も召喚されてなくね?





と思ったがDQなら5主人公がいたか

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:18:23 ID:41oUn7n5
日本の古いヒーローといえば、赤影、まぼろし探偵、黄金バット・・・
鉄腕アトムか?

白黒テレビの頃のヒーローなんて扱いづらくないか?


737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:18:24 ID:Mdm7pZ31
空賊の船を撃沈してしまうような使い魔はいないだろうか。
いや、普通にレコンキスタのニューカッスル包囲軍とか壊滅させれるような俺tueeeeな使い魔でもなんでかウェールズの船だけには無抵抗で制圧されるんだよな。


738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:19:04 ID:t7QTBYNa
タイガー寅吉は召喚される時期によって戦力がダンチだなw
初期だと無茶苦茶頑丈で大喰らいの女性恐怖症→プッツン→セクハラの虎 だしwww
中盤だと女性恐怖症とセクハラは無いけど幻覚は使えないし
後期でようやく全力じゃないにしても幻覚が可能だっけなwww

まぁ全力出せたら主要国の全艦隊を巻き込んだ幻覚とか洒落にならんことが出来てしまうんだけどなwww

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:19:44 ID:YxHgWc1a
>>735
FF−っ!FF5からバッツが召喚されてるー!
あと小ネタでDQ3からゾーマ

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:19:53 ID:tlIAB9Je
>>732
ジンが一箇所に留まるとか、有り得ないと思うんだ。
せめてキールとかその同属とか時計の所に出てた狐とか。

>>735
バッツ、バッツ!

でもって>>734支援。

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:20:01 ID:NcCiPs5D
>>736
まぼろし探偵以外はリメイク版から出せばいい

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:20:25 ID:oOlHHD0m
>>734
支援するぜ

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:20:58 ID:fYArbrgL
恋人がいるキャラを無理やり呼んでしまうのはどうかと思うんだ。

なんていうか・・・かわいそうじゃないですか・・・。
タイガー寅吉はかわいそうでもなんでもねーけどな。

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:21:50 ID:gUgjmmJD
>>734
自分のは撃沈する予定
まだそこまで書けてないけど

>>739-740
アッー!

745 :或る屍を越えてゆかれ損なった使い魔の独り言 1/2:2007/09/16(日) 01:21:54 ID:gHpx45KP
姉と叔父、そして当主である父が死んだ。
憎き朱点童子の力に、惜しくも及ばなかったのだ。
俺の剣があと少し速ければ、と考えると悔やんでも悔やみきれない。
次に戦う時は、必ず勝てる。勝ってみせる。
それまで絶対に死ぬものか。死んでたまるか。

……それから一週間が経った。
明日はいよいよ当主襲名の儀が行われる日だ。
我が家では、当主臨終の際には女中のイツ花だけが次期当主の名を聞き、
一週間喪に服した後、初めてその名が明かされる。

――恐らく、次期当主に指名されたのは俺だと思う。
自惚れるわけでは無いが、姉の亡き今、心技体に最も優れるのはこの俺だからだ。
生き残った一族の最年長として、皆を引っ張っていかないといけないしな。
今月で丁度元服し、年齢的にも申し分ないはず。

……元服と言えば、交神相手の女神にも、実はもう目星を付けていたりする。
我ながら情けないと言うか浅ましいと言うか。

いけないいけない。邪念よ飛んでいけ。喝!
雪の降る中で諸肌脱いでの素振りは、なかなか堪える。
あと二十、いやあと五十回だ。

しかし、単純な動作を繰り返していると、どうしても頭がボーっとしてしまうもので。
素振りの疲れで、頭に酸素が行き渡ってなかったのかもしれない。
……目の前に現れた鏡のような物を、つい潜ってしまった理由はそんな所か。

…………ああ、分かったよ。正直に言うよ。
目の前の鏡を見て、有寿さんが会いに来てくれたんだと思ったんだよ!
有寿さんってのは、鏡国天有寿。……さっき言ってた、俺が目星を付けてた交神相手。
……それが、向こうから会いに来てくれたー、なんて。直接の面識もないのに。
ごめんね、馬鹿で!!

そんなこんなで、俺は今異世界にいる。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:22:05 ID:t7QTBYNa
小ネタ支援すた

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:23:24 ID:LW7IHj4s
少年ジェット支援

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:23:28 ID:eg0zi0C6
魔導物語のシェゾ召喚。
ルイズの秘められた実力を看破するも例の発言で変態認定。

749 :或る屍を越えてゆかれ損なった使い魔の独り言 2/2:2007/09/16(日) 01:24:02 ID:gHpx45KP
 *

で、俺を呼び寄せたルイズって娘(娘と言っても実年齢は俺よりずっと上なんだが)の
使い魔にされてしまった訳なんだが。

しかし何だ。左手のこの、『ガンガ・ルブ』とか言う紋章。
ん、『ダンザルブ』だったか? まぁいい。
これはすごい。何がすごいって、剣以外の武器なんて触った事もない俺が、
薙刀だろうが槍だろうが自由自在に操れるというのだから奮ってる。
たった一日で奥義を四つも編み出した時は、流石に自分が怖かったが。


ところで、実は俺以外にも俺と同じ世界から来た人が居るらしい。
ある時、土くれのフーケって盗賊に奪われた『破壊の杖』ってお宝を取り戻すために
色々奮闘したわけだが……実はその『破壊の杖』の正体というのは、
何十年も前にうちの蔵から盗まれたって言う、大筒『巨人四番砲』だったのだ。
こいつは威力は相当の物なのだが、撃つのにやたら時間が掛かり、構えてる内に集中攻撃されてしまう、という
欠陥がある。――いや、呪いだな一種の。
まぁ、そのおかげで何とか奪い返す事が出来たわけだが。

しかし何だ。こいつがこの世界にあるってことは、そいつを持って家出したって言う俺の先祖は、
実はこの世界にすっ飛ばされてたって事か。
……それにしたって、どうせならもっとマシな、せめて呪われてない物を
持ってきたかっただろうに……不憫なご先祖様。

んん。と、言うことは、元の世界では俺は朱点の奴に恐れをなして
家出したなんてことになってたりするのだろうか?
忠誠心と闘争心では誰にも負けないと自負していたこの俺が……
となると、もう新当主も決まってるだろうし、帰ったところで居場所も無いだろうな。
まぁ、使い魔生活も慣れてきたし、残り一年足らずの人生こうして過ごすのも悪くない……ってか。

ん? 俺が家から持ち出した物?
イツ花謹製・初陣の剣だ。
……ちょっと泣いた。

 *

そんな感じで俺の使い魔生活は過ぎていった訳なんだが……ある朝のこと。

何となく鏡を覗いてみると、朱点童子による呪いの証である、額に付いていた緑色のイボと言うか、
宝玉のような物が、綺麗さっぱり消えていた。
これは一体どういう事か。
もしかして、俺不在の内に朱点を倒してしまったりしたんだろうか。
これで、一族は忌まわしい呪いから解放され、子供も作れるし長生きも出来て万々歳
というわけだ。
……俺の生きる目的って。

まぁ、いいか。第二の人生を異世界で送ることになったのは不幸と言えば不幸だが、
新しい生きる目的を期せずして手に入れることが出来た俺は、
それはそれで幸運だったのかもしれない……

でもやっぱりちょっと泣いた。

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:24:44 ID:xm2YAb/4
俺の屍を超えて支援

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:25:19 ID:kY5MhckF
ちょっぴり泣いた支援

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:25:27 ID:LW7IHj4s
七色仮面支援

753 :或る屍を越えてゆかれ損なった使い魔の独り言:2007/09/16(日) 01:26:05 ID:gHpx45KP
以上だす。
・・・すいません。アホ丸出しで。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:26:11 ID:QlqfIW51
バッフ・クラン支援

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:26:36 ID:t7QTBYNa
元ネタわからないが不憫な人だw

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:27:08 ID:tlIAB9Je
>>753乙!
俺屍か。
宿敵?って寿命が設定されてるから何代も続けると
勝手に死んでクリアになると聞いたがマジなのか?

>>743
タイガーにも恋人いるんだぜー。

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:27:17 ID:kY5MhckF
その後のエピローグもう1レス分ぐらい書いて了、が収まりいいのではないかと思いつつ、乙。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:29:41 ID:QlqfIW51
>>756
>>タイガーにも恋人いるんだぜー。
ああ、確かに居たな。
たしか一文字とか言う苗字だったような…

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:30:16 ID:eg0zi0C6
予告に気がつかなかったスマソ支援
無限力自重

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:30:47 ID:3WwfpMRx
>>753


虫姫さまからキンイロ召喚ネタやってみようと一瞬思ったが
レヴィ・センスが人間には有害だからいろいろとまずいな

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:30:49 ID:X5E84m4f
伝説のー虚無のー力ー 目覚めー始ーまーるー
ダンザルブはマイナーすぐるwww

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:31:38 ID:lcdIl1X0
>>756
255代で自動クリアダゼ!
つまり、ろくに戦わずにひたすら子作りでクリア可能

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:39:08 ID:NcCiPs5D
>>762
1代あたりが蜻蛉よりも短い人生だな

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:39:10 ID:LW7IHj4s
ガンガ・ルブ召喚

そのままモニュメントになりました

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:39:44 ID:hk1+ynTI
>>762
すげぇ

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:41:37 ID:6JE/zv7A
哭蛹召喚したら

ギーシュのワルキューレもホエェェー
フーケのゴーレムもホエェェー
ワルドの遍在もホエェェー
アルビオン艦隊の風石もホエェェー

平民の時代が来るな

767 :薔薇の人:2007/09/16(日) 01:45:11 ID:tbA/pR5k
投下のラインは整っているかい?

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:46:42 ID:t7QTBYNa
あぁ、次はアンタの番さ
ホイホイ投下するんだ

769 :薔薇の人:2007/09/16(日) 01:47:41 ID:tbA/pR5k
奥さん、ギーシュです。
ありのままさっき起こった事を話すと、
盗み聞きした部屋の中にいた姫様に簀巻きにされました。

で、今。

ワルキューレで荷造りしながら、自室でこの手紙を書いています。
姫様直々の秘密任務に向かう彼等に僕も同道する事になったのです。 ヤッター!!

本当なら明朝増援が来るのを待つ予定だったのだけど、
僕の様な目撃者がまた現れないとも限らないので直ぐに出発する事になったのだそうです。
と言うか、
簀巻きの直後に隣室のキュルケとタバサにも目撃されて連れて行く事になりました。
飛んだり跳ねたり大騒ぎしていれば当然ですね。

目的地はアルビオン。 飛行大陸として有名な白の国・アルビオンです。

手続きその他諸々は姫様とオールド・オスマンが手を回してくれる事になっています。
だからマジで彼を見て赤面すんのを止めろっつってんだろうがこのクソボケ髭爺がッ!!

それでは、おかーさんもお体に気を付けて下さい。

かしこ。

(出す前に爆破されたギーシュの手紙より抜粋)


【薔薇男と穴を掘る使い魔】〜白の国の罠(その2)〜



770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:47:45 ID:oOlHHD0m
もやしもんからA・オリゼー召喚。
他人からはまったく分からないしキスのときは地面に口つけてる様にしか見えない。

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:49:07 ID:7+Hdqsyx
ああ、つぎは支援だ。

772 :薔薇の人:2007/09/16(日) 01:49:21 ID:tbA/pR5k
【薔薇男と穴を掘る使い魔】〜白の国の罠(その2)〜


「時にギーシュ、アイツを見てくれ。 アイツを如何思う?」

僕の使い魔が指差す先には、鉄の塊が鎮座していた。
『ジドウシャ』と言う代物で、馬よりも速く走れるらしい。
元々の世界でこれを修理するのを生業としていた時の知識を基に
コルベール先生の錬金で部品を作って貰って組み立てたと彼に説明された。
今は細かいデータを収集する為のモニターと言う形で使わせて貰っているのだそうだ。

現時点では殆どの部品の量産は難しそうだし、
この『ジドウシャ』とやらがトリステインで普及するのはまだまだ先だとは思うけどね。
エンジンとやらに火の魔法が必要だから、土のドットメイジである僕には扱えないし。
『ガソリン』と言う油を錬金すれば僕にも使えるらしいけど……。

そんな訳で、
今回は炎のトライアングルメイジであるキュルケが『ガソリン』の代役になった。
助手席に座ったキュルケが、目の前の孔に杖を差し込んでグルリと回す。

「指しました……。」
「ああ……次は『ファイヤー・ボール』だ………。」

ドルン……ッ!!

キュルケが呪文を唱え終わると、この鉄の塊が重低音と共に震動し始めた。
次の瞬間、乗馬で馬を全力疾走させた時の様な強力な慣性が僕達を襲う。

速い速い。 本当に速い。
タバサのシルフィードと並走出来る位速い。
速過ぎて、僕を含めた皆が吐きそうになってる。
だが、僕・才人・ルイズ・タバサでもうパンパンの座席で吐いたら大惨事確定だ。
それ以前に、明日からの渾名がギーシュ・ゲロモンとかになりかねない。

召喚の儀式の際に捨てたグラモン家の家訓を拾い直す。
何としても、名誉を守る為に頑張らなければ。

頑張らなければ。

頑張らなければ。

頑張らなければ。

……………うん、もう無理。


773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:49:45 ID:W5t4JBS6
すごく、支援です

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:50:52 ID:t7QTBYNa
しーましぇん!

775 :薔薇の人:2007/09/16(日) 01:50:55 ID:tbA/pR5k
……………うん、もう無理。



結局、数十キロメイル程先の山道を進めば到着と言う所で全員ぶちまけた。
僕等の堤防が決壊する前に『ジドウシャ』を止められたのは僥倖と言うべきか。

口元を拭いながら、僕達は顔を見合わせてコクリと頷く。

まずキュルケとルイズが原型を留めない位までブツを焼き尽くす。
次にサイトがデルフリンガーで掘った穴にタバサが風で全て流し込む。
最後に僕のワルキューレで穴を埋めて均す。

秘密を共有した僕達のチームワークは、魔法衛士隊もかくやと言うべき物だった。
この先如何なる苦難があろうとも、僕達の絆が切れる事は無いだろう。
このクソミソな体験を通じて、
僕達の心は『これ以上あの鉄塊に乗りたくない』と言う思いで一つとなった。


代わりの交通手段を確保する為、
唯一ピンピンしている『悪魔』に馬を連れて来る様に頼んでラ・ロシェールに向かわせる。
休み無しで飛んで来たシルフィードがへばっている為、当然残る移動手段の『ジドウシャ』で。

さて、此処で問題です。

この『ジドウシャ』を動かすには火の魔法が必要ですが、彼はメイジではありません。
ならば、誰を同行させるべきでしょうか?

一瞬でその回答を出した僕,才人,ルイズ,タバサの合計8個の眼がキラリと光る。
キュルケの褐色の肌にタラリと汗が流れる。

「君は良い友人だったが、君の属性がいけないのだよ。」

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:51:05 ID:LW7IHj4s
遊星少年パピィ支援

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:52:35 ID:no64r2nn
>>766
ベナレスに異空間に放り込まれる瞬間の八雲召喚とか
八雲の獣魔術なら哭蛹以外それほど反則でもなさそう

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:52:56 ID:NcCiPs5D
>『ジドウシャ』を動かすには火の魔法
自爆テロ支援w

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:53:24 ID:t7QTBYNa
男は度胸、なんでも支援するもんさ

780 :薔薇の人:2007/09/16(日) 01:54:26 ID:tbA/pR5k

僕達4人の絆が豚の様な悲鳴を上げて逃げるキュルケを捕らえると、
矢鱈と手際良くタバサが暴れるキュルケを押さえ付けて助手席へと押し込む。
美少女2人のキャットファイトが倒錯的で素敵だね。

才人が学院の男子生徒に『フラグ塗れ』,『好色一代男』と謗られる程の話術で説得する。
ほんの数分程度でネゴシエーションに成功する才人。
爆音を鳴らし、『ジドウシャ』が発進する。


何と言うか、彼の姿は僕に似ている……と言うか僕より性質が悪くないか?

貧乳ルイズ・巨乳キュルケ・普乳メイド・美乳姫殿下と
彼の立てたフラグは既に裏ペンタゴンの4つを制覇してしまっているではないか。
本当にけしからんね。

あれかね?
俺よりエロい奴に会いに行くとか行って旅に出た先で女の子と懇ろになって、
裏ペンタゴンの世界に胸革命(バスト・レボリューション)の波を起こす気なのかね?
いずれマリコルヌ辺りに刺されそうだ。
と言うか、彼がモンモランシーに手を出したら僕が刺す。
寧ろ、手を出される前に僕が刺してやろうか。

早速荷物の中からナイフを取ろうと僕が振り返ると、
オーク鬼の様な表情をしてドラゴンレベルの殺気を放ってらっしゃるルイズがいた。

取り敢えず、土下座する。

三つ指着いて地面を凝視する。/凄まじい爆発音がした。
三つ指着いて地面を凝視する。/何かが砕ける音がした。
三つ指着いて地面を凝視する。/断末魔の声が聞こえた。

使い魔とキュルケが帰ってくるまで、残りの距離から見て多分大体30〜40分。
モンモランシーによって土下座の達人となった僕には何と言う事は無い時間だ。
才人を生贄に捧げ、僕は只管に地面を凝視する。

いや、本当に人と人の絆って儚い物なのだね。
おかーさん、僕は今日又一つ賢くなりました。



781 :薔薇の人:2007/09/16(日) 01:56:42 ID:tbA/pR5k
今日は此処までです。
おっぱいは素晴らしいのです。

さあ、君も裏ペンタゴンを崇めるのだ!!

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 01:59:56 ID:t7QTBYNa
こうしてボクの支援はクソミソな結果に終わったのでした☆

乙!
何気にサイトと阿部さんがはっちゃけまくってる気がするが面白いので気にならん!ww
いいぞ、もっとやれw

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 02:24:23 ID:fqyaVTX4
「月と闇の戦記」の神様一同なら誰が召喚されてもおかしくないな。

名前を呼ばれれば物理的距離は無視して黄泉からでも召喚されてしまえる。

全エピソード終了後の隆生が召喚されたら、プロの軍人を含む幽霊も憑いてきて、いろいろ動かせそうだ。

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 02:39:21 ID:ygon0MYI
エピソード終了後ってことは世界創世神で最強の存在じゃねーか。
黄泉の神まであっさり退けるってことは誰でも不死にできるってことだろうし。
TUEEEEEEEEEEEEEってもんじゃねーだろw
せめて兎にしとけ。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 02:48:25 ID:ZQOzsioS
トリクーガ召喚。
……ごめん超マイナーすぎるね。

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 02:58:33 ID:36V+zJAK
「アカイイト」の面々が召喚されるのも面白いと思った今日この頃。

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 02:58:38 ID:DiXpJ6XY
新SDガンダム外伝から
聖竜騎士ゼロガンダムと聖龍機ロードドラグーンを召還。
決め台詞が「“無”(ゼロ)に帰れ!」なのでルイズが不機嫌。
雷龍剣やドラグーンのせいでデルフ出番なし。
7万の大軍もドラグーンで蹴散らす。俺Tueeeeeeeee!

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:01:28 ID:v6IN/ULB
>>740
ああ、ボンボンでベッドシーン(事後)をやってのけたあの狐か。
ジンならステアあたりはデルフと相性最高だぞ。剣の腕とスタミナは作中トップクラスだし。
あとキールや極楽鳥は誰でも合体すれば光弾が撃てるけど、
虚無と反応するとキールロワイヤルが撃てるとかしたら面白いかも。
>>783
・あの創造神がルイズに召喚されました
虚無とか言ってる場合じゃないwwwwww
でも想像力が貧困だから大したこと出来なさそうだが


789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:04:57 ID:v6IN/ULB
最後に雷龍体系が完成してプラズマドラグーンが生まれるわけか。

騎士ガンならアルフ呼んで未来の騎士ガン召喚できるな

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:09:57 ID:fl1vlmy4
喧嘩商売の十兵衛が召喚されたら性的な意味でえらいことになりそうだぜ

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:13:04 ID:3WwfpMRx
>>786
素晴らしい百合が咲きそうですね

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:19:02 ID:Blk7if88
SDなら武者から魁斬呼びたい
あの最後を迎えて灰となったのが召喚を通して元の姿になる

>>787
俺が前からしてた妄想と一緒だ…「ゼロ」ガンダムだもんな。皆思うことは一緒か

>>789
当時のボンボン読んでたなッ!
単行本化してない騎士の黒歴史だから殆どの人がわからないだろうな

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:31:13 ID:ZNlEs1K3
騎士ガンならアレックスだな。
もちろん幽閉バージョンで。

置物と化す騎士ガン
デルフとはいい骨董品コンビになりそうだ

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:40:17 ID:NcCiPs5D
誰かギーシュにドリモグを

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:52:56 ID:DiXpJ6XY
「ゼロ」つながりなら仮面ライダーアマゾンの
ガランダー帝国の首領のゼロ大帝がいるけど…

無理だな

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 03:58:17 ID:eB3NSM66
ゼロつながりというと
ガンヘッドゼロタイプとかTYPE-0 MAGICIANとか……
マイナー過ぎるか

>>794
はりもぐハーリーとかどうですk

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:10:33 ID:4A9WeHyd
>>794
ソニックのナックルズとか

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:15:54 ID:zTXzFbYG
ゼロ繋がりときたか。
BLACK/MATRIXのゼロ……


アッー!

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:18:32 ID:GhZFeTxM
マイナーだけど、黄金の太陽のキャラとかかなり相性いいんじゃないかと思うんだよな…

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:20:44 ID:KA7gj6jT
もういっそハム太郎でも呼んでしまえ

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:23:53 ID:NcCiPs5D
ゼロつながりでコスモウォーリアー零

>>794 なら、
クルテクもぐらくんでもいいかな

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:25:22 ID:oOlHHD0m
>>800
ハム太郎にケンカ売るギーシュって…。

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:27:58 ID:NcCiPs5D
みかんもいいな韻猫だし。

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 04:37:56 ID:tuPiy3Vw
ヴィンダールヴのドリトル先生という電波を受信した

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 05:00:23 ID:yqxUEtap
>>786
おま……!
今先輩(♀)から借りてプレイ中

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 05:03:25 ID:SFdzjr6/
スレイヤーズで、思い付いたんだが
あとがきがら、始めれば作者(神坂氏)放り込むのも可能なんだよな
まぁ、内容が少々カオスになるかもしれんが

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 05:06:15 ID:tuPiy3Vw
少々じゃねえだろwwwwwwww

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 05:13:22 ID:hk1+ynTI
マザー3からおサルのサルサ召喚。
ルーンを解除してもらったらすぐ逃げます。
あとマスクかぷったマリコルヌとコルベールにより「鉄道がこの学院に!」

モンモンは「さんそほきゅうマシン」呼ぶ。

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 05:57:37 ID:Btg//EAR
神出鬼没の万能薬売り、『乱世の薬売りシン』召喚
ちい姉さまの持病やタバサママンの心の病、果てはコッパゲの悩みまで解消できるぜ
問題は、その薬を使われると水虫持ちだった事がばれるわけで……

「これは伝統なんだ。ミス・ヴァリエー……」
「あなた水虫ですね? お薬塗ー布!」
「か、髪が! 私の髪がふさふさに!!」

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 06:05:33 ID:zV8uJK83
よろしければ、今から投下をしたいのですが、良いでしょうか?

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 06:06:57 ID:YAkx0xgf
>>806
ルイズが手を出す前にL様の金棒とかチェーンソーとか
豚の角煮とかキャベツが飛んできそうなんだけど。

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 06:11:23 ID:lp7eg0wN
>>810
OK.気にすることは無い行ってしまえ

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 06:11:27 ID:m0LKYFQq
>>810
いつでもどーぞ

814 :2000の技を持つ使い魔(1/4):2007/09/16(日) 06:11:47 ID:zV8uJK83
この作品を
故 石ノ森正太郎先生
ヤマグチノボル先生に捧ぐ

いや、ダメって言っても投下するけど。(マテ

 ■ ■ ■ ■
 ■ ■ ■ ■

  ディスプレイを見るときは、部屋を明るくして
  画面に近づきすぎないよう注意して下さい

 少女は焦っていた。
 もう自分以外は、既に自分の使い魔となるものを召喚し終わっていた。
 なのに、彼女一人だけ、未だに召喚出来ていなかった。
 何度となく召喚の呪文を詠唱すれども、起こるのは爆発、爆発、これまた爆発の連続。
 何度か召喚できない事を囃し立てた奴を、爆発に巻き込ませたりして、やり場のない怒りの溜飲を下げたりもしたが、どんな人間であれ、おのずと限界はある。
 召喚呪文の詠唱のせいで、極度の精神的な疲労から桃色が買ったブロンドの髪の毛先まで汗だくとなっているのにも気がつかず、少女は召喚呪文を成功したいが一心に、詠唱を続けるところに、頭髪がやや寂しいメガネを掛けた中年の男性が声を掛ける。
「……ミス・ヴァリエール、もうすぐ日が暮れる。一先ず切り上げ明日にしてはどうだろう? 何も今日呼び出さなければ駄目、というわけでもないのだから」
 どうやら、彼女を指導する師なのであろう。その中年の男性が声を掛けるも。
「ミスタ・コルベール、あと一回! あと一回だけお願いします!」
 少女は呪文の詠唱を一旦中断し、懇願するように中年の男性に言った。
「いや、しかしだね……」
 中年の男性……コルベールは彼女がこれ以上召喚を行ったとしても無理だと判断していたが、少女がこれまでもなく必死であるか判っているだけに、止めるに忍びなかったのだろう。
 しかし、物事にはなんでも終わりがある。一人の生徒にだけかまけていられるわけでもない。
 コルベールはしかたないと首を振ると、少女にその終わりを告げた。
「分かりました。しかし、次が本当の最後。これ以上は次の授業に差し支えかねない」
 コルベールの言葉に、嬉しいような、そしてがっかりしたような表情を浮かべつつも、少女は詠唱を再会する。
(もう、失敗できない。今度こそ!)
 少女、ルイズは心の中で強く誓い詠唱の一言一句、すべてに持てる精神力を注ぎ込む。
「来なさい! 私だけの、神聖で、美しく、強力な使い魔よ!!」
 召喚の呪文の最後の句が終わり、ルイズは叫ぶ。

 瞬間、魔力がルイズの前に凝縮したかと思った瞬間、今度は今までにない規模で爆発が
あたり一面に広がった。

それはまさに、新しい伝説の始まりだった。
それはまさに、すべてゼロからの始まりだった。
「伝説」は塗り替えられる。
いま、その伝説のアクセルは解き放たれた!



815 :2000の技を持つ使い魔(2/4):2007/09/16(日) 06:17:00 ID:zV8uJK83
 一様にむせ返る粉塵に咳き込むつつ、煙をはらう中で、生徒の誰かが爆発の中心に何かが蠢くのを見た。
「おい、何かいるぞ!」
「ゼロのルイズが成功した!?」
「この世の終わりだー!」
 爆発で巻き上がった粉塵が晴れ、何かが召喚されたと気付いた生徒たちは、パニックに陥った。
「成功した、本当に、成功し……た……?」
 召喚した本人ですら、最後の爆発に呆然としながら目の前で蠢くものを唖然としてみていた。そう、文字どおり「唖然」として。

 煙の中から姿を現したのは一人の男だ。
 黒い髪のやさしそうな雰囲気を持つ青年。二つの輪を持つ銀色の馬のようなものに跨り、黒い兜をかぶっている。
 背丈はルイズよりもおそらく上、どんな素材かはよく判らないが、滑らかそうな黒い上着に埃にまみれた淡い青のズボンを穿いている。足元は、これまた固そうで素材のよく判らないブーツ。
 その青年もむせ返りながら両手でパタパタと仰ぎながら何事かを喋っているようだが、爆発の中心にいたルイズには爆発の残響が耳を劈いていて、ききとれなかった。

 ルイズは、しばらく呆然としていたが、やがて目の前の男を認識するに至り、ようやくのことで言葉を搾り出した。

「……あんた、誰?」


A New Hero.A New Legend.

    2000の技を持つ使い魔

                   A New Hero.A New Legend.


816 :2000の技を持つ使い魔(3/4):2007/09/16(日) 06:19:56 ID:zV8uJK83
 五代雄介は呆然としていた。
 ついさっきまで、大切な仲間からもらったビートチェイサーに跨って、南米の荒れ果てた大地を疾走していたはずだった。
 それが突然、霧に巻かれて速度を落としたところに、銀色の鏡のようなものが目の前に出現し、避けるまもなくその中に飛び込んでしまった。
 気がつけば、落下の衝撃と共に煙の中にいた。
 そして煙が晴れたかと思えば、周りの風景が違った。
 さっきまでの南米の荒涼とした大地はなくなり。中欧のあたりのような風景に、雄介よりもまだ若い少年少女がこれまた唖然としながらこちらを見ている。
 さらに、目の前には桃色がかった長い金髪の少女が、これまた雄介のほうを見て唖然として立っていた。
 さすがに様子がおかしいと思った雄介は、ビートチェイサーから降りてヘルメットを脱ぐ。
 改めて深呼吸して空気の匂いがさっきまでとは違っている事や、足元の感触がごつごつとした砂と岩ではなく草原である事を確めていると、ようやく目の前の少女の口が開いて、雄介に尋ねてきた。

「……あんた、誰?」

 と日本語で少女から問われた。それも完璧な現代日本語の標準語でだ。雄介は聞いていて目をぱちくりさせていた。

「あれ? 日本語?」
「なによそれ? 呆けてんの? 私はあんたが誰かって聞いてるの。まったく、どこの平民よ?」

 とりあえず言葉が通じそうだし、制服姿の生徒がいっぱいいる事から、霧に巻かれて移動するうちに、どこかの寄宿舎の庭に転がり込んだかと軽く思い込み、深い事は後で聞くとかにして、とにかく質問には答えようと、自作の名刺を取り出して、目の前の少女に渡しながら言う。
「俺、五代雄介。冒険家で『2000の技を持つ男』。本当はもうちょっと技を持ってるんだけど、語呂が良いからとりあえず」
 名刺を手渡されたルイズはというと…… もちろん日本語はおろか、世界数カ国の言語で書かれた雄介の名刺を見ても、なんの文字だかさっぱり判らず、眉根を寄せていた。
「技って…… 魔法?」
 目の前の少女が、多少難しそうな顔をしてか、勤めて雄介は明るく笑いながら言う。
「魔法って…… こう、呪文を唱えて火の玉を出したりするのとか? 残念だけど、そう言うやつじゃなくって、こう………」
 と、懐にしまってあったボールをいくつか取り出して、ジャグリングをはじめる雄介。
 そんな彼を見た生徒達が、大爆笑の後一斉にルイズの召喚を揶揄する声を上げ始めた。
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を、しかも奇術師なんか呼び出してどうするの?」
「さすがはゼロのルイズ、ゼロは愚者に相当するから奇術師か」
「やっぱり失敗じゃない」
 そんなみんなの爆笑に拳を震わせながら、目の前の少女(どうやらルイズと呼ばれているらしいと雄介は理解した)は、この中で雄介以外の唯一の大人である人物に向かって懇願するかのように叫ぶ。
「ミスタ・コルベール! 召喚のやり直しを要求します!」
「それは駄目だ、ミス・ヴァリエール。これは決まりだよ。二年生に進級する際、君達は使い魔を召喚する意味はわかるね?」
 コルベールと呼ばれた男性は、ちらりと雄介を見ながら、ルイズに向かってそう告げる。
「それによって呼び出した使い魔によって今後の属性を固定し、それにより専門課程へと進むんだ。一度呼び出した使い魔は変更することは出来ない。何故なら使い魔の召喚は神聖な儀式だからだ好む好まざるに関わらず、彼を使い魔にするしかあるまい」
 コルベールの口からは、雄介の知らない言葉がっぽんぽん出てくる。
 召喚? 使い魔? 神聖な儀式? 雄介には何か嫌な予感を覚えるのだった。

817 :2000の技を持つ使い魔(4/4):2007/09/16(日) 06:24:48 ID:zV8uJK83
「さぁ、コントラクト・サーヴァントを」
 と、コルベールに言われてしまっては、取り付くしまもないルイズ。意を決してルイズはビートチェイサーの脇で立つ雄介に歩み寄った。
「感謝しなさいよ。貴族にこんなことされるなんて、普通一生無いんだから」
 といったルイズは、雄介が逃げ出さないようにわっしとその左手を掴む。
「はい?」
 一方の雄介は、事態が自分の予想外のところで進行中であることに、ようやく気がついた。しかし、すでに逃げ出せない。右手はルイズにつかまれてしまっていた。
 だが、不思議と腰に備わっている筈のあるものは、そんなルイズの行為になんら反応すらしなかった。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」
 詠唱を終え、きょとんとしている雄介の額に杖をちょん、と当てたあと、顔を引き寄せその唇に自らの唇を押し当てる。
「!? わあっ!?」
 突然ルイズからキスされた雄介は混乱のあまりに顔が真っ赤になった。心臓がばっくんばっくんと音を立てている。
「って、いきなり何を…… 熱っ!」
 唇が離され、まだパニックに陥っていた雄介の左手の甲に、紋章が浮かび上がる。
 使い魔のルーン、コントラクト・サーヴァントによって刻まれる使い魔の証。
 雄介は左手を押さえ、顔を苦痛に歪ませる。やがてその痛みが消えると、雄介の左手には非常に見慣れていたものが証として浮かび上がっていた。
「!? これ、クウガのマークだ」

ツツ ヅツ クク


818 :2000の技を持つ使い魔:2007/09/16(日) 06:31:12 ID:zV8uJK83
以上、投下完了…… とおもいきや

1/4
桃色が買ったブロンドの髪
>桃色がかったブロンドの髪

4/4
しかし、すでに逃げ出せない。右手はルイズにつかまれてしまっていた。
>しかし、すでに逃げ出せない。左手はルイズにつかまれてしまっていた。

以上、修正個所でした。orz

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 06:40:00 ID:x7H5/uZG
空我乙
最初は「バッタじゃねえのかよ!!」と思ってたのに見始めたらみるみるうちに引き込まれたのを思い出したぜ

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 06:40:13 ID:SIwONjoG
GJ!
そのまま一本書いちゃえ!

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:18:33 ID:oOlHHD0m
GJ。
ルーンがクウガとは…。
ってデルフいらない子の確率大だな。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:24:55 ID:0vr6YaUe
フォームチェンジのたびに変形させられるのかデルフ

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:35:40 ID:x7H5/uZG
そういえば拳銃を手に入れるのは難しそうだな
そもそも本編でペガサスフォーム使ったことが殆ど無いから問題ないか

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:47:10 ID:p8P/D/bh
朝方は職人さんはいないのかな?

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:47:16 ID:0ikpPxsh
未確認生命体第四号……いや、空我乙。
デルフが大変そうだ。
ダブルライジングタイタンとかに使われそうで。
後、一応ゴウラムは馬、ペガサスボウガンは弓にも対応してるから問題ないな……。

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:49:21 ID:QeQR8oGa
いても投下する物があるかどうかは別問題だろうな

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:51:44 ID:p8P/D/bh
>>826 申し訳ない…

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:56:44 ID:w9yNi0W8
PCのある職場なら、仕事中にも隙見て書けるんだろうけどなぁ。
やっぱみんな土日にまとめて書いてんのかな。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 08:00:49 ID:nhLq0l/O
仕事が終わった後寝る前に+休日だな。

まあ、このスレには睡眠時間2時間のバケモノもいるようだが。
(夜寝る前に作者茶に居た人間が朝起きたときにまだ居たりするから侮れない)

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 08:03:08 ID:w9yNi0W8
今日明日は伸びそうだな。期待ww

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 08:06:54 ID:tCmQvJNf
>>828
主に土日に書き溜め、あとは就寝前の時間にちまちまと書き進めてくスタイルかな。
だから土日にテンション上がってないとかなりキツイ。
最近の余暇は全部執筆に費やされてる……金が減らなくなって嬉しいような悲しいようなw

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 08:16:45 ID:p8P/D/bh
アイディアがあって、さわりだけ書いてみるが…なんか表現力が…
ここの作者さんたちのを読むと、本当凄いと思う

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 08:36:41 ID:QeQR8oGa
今日はどころか今日も伸びそうだな

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 08:40:03 ID:EWnsHkUx
>>825
いやバイクごと来てるし>馬
問題はゴウラムが警察のとこにあるほうだろ

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:06:42 ID:hNsBcMo8
MGS3のシークレットシアター『鳥になって来い!』の時に
スネークが崖から落ちたと思ったら召喚というシチュが思いついた。

問題は興味本位でスレを覗いたのでゼロ魔を読むことからはじめないといけないということ。

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:08:42 ID:YxHgWc1a
>>835
がんばれ、誰でも最初に通る道だ

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:24:46 ID:eg0zi0C6
ライダーかぁ…ミスター不幸、ギルス葦原涼なんか嵌りそうだよね。

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:28:15 ID:0vr6YaUe
とりあえずキュルケとシエスタが死ぬな。
状況によってはタバサも。
んで怒りの変身「ウォォォオオオオ!!!」

839 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:28:31 ID:q8bRbY5Y
準備完了!当方に投下の用意あり!

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:33:02 ID:hZCDHpZh
クウガが呼ばれたのか……
あれ?デルフタイタンソードの材料?
一応ドラゴンロッドの材料にもなるのかな
ペガサスボウガンは……あれ原作では拳銃借りて作り出してたよな
ゴ・ガドル・バがアクセサリーっぽいのから武器に変換したみたいにデルフ一本で代用してくれると面白いな


841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:33:53 ID:KA7gj6jT
支援するロボ

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:34:08 ID:zTXzFbYG
その言葉! 支援の必要ありと判断する!

843 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:35:53 ID:q8bRbY5Y
投下仕る!

「はぁ……」
覇気のない溜息、ルイズは部屋のベッドの上、寝間着一枚で転がっていた。
ごろごろと転がった後、枕に顔を埋める。
「てけり・り?」
そんなルイズの傍らにランドルフは跳ねてやってくる。
「んー………」
ルイズはそんな彼を見やった。
伸ばした目玉がこちらを心配そうに見ている。
つつく、するとぷるぷると震え、丁度良い温もりの心地よい感触が指を
包んだ。
うん、結構病みつきになるかもしれない。
「気持ち良いのね、お前」
「てけり・り」
「んー……アンタ、何言ってるかわかんない」
「てけり・り」
「私のこと心配してるの? それともアンタの友達?」
「てけり・り!」
触手が2つ伸びた。
「私とアイツ?」
「てけり・り」
うんうん、と頷くように触手が上下した。
「だめ」
「てけり・り?」
「駄目だから。アイツ、私が看病したのに礼も言わないで勝手にどこか
 行ったりするんだから。私ご主人様よ? ご主人様に礼もいえない使い魔は
 お仕置き、今日は絶対部屋にいれたげないんだから」
「てけり・りぃ……」
そうだ、アイツが全部悪い。
そりゃ不思議な事に傷は治っていたけど、だからって寝ているご主人様を
放って勝手に外に出るなんて何て恩知らず。
部屋までアイツを運んだのは自分だ、もう一人メイドが一緒に運んでいたけど
そんなの関係ない。
一日中眠ってたアイツを看病したのは自分だ、メイドが一緒に額を拭いたり
してたけどそんなの関係ない。
使い魔はご主人様に絶対服従なのだ、ついでにご主人様の為に色々しないと
いけないのだ。
それを思い出したらとても腹が立った。
そうだ、アイツは使い魔の仕事をしようとしなかったのだ。
朝も起こさなかったし、反論までしてきた。
ああ、そうだ、そうなのだ。
ご主人様にお礼も言えない、おまけに勝手に決闘するような奴は少し
頭を冷やせば良いのだ。
どうせ体はほとんど治ってるみたいだし放り出したって平気だ。
どうなったて知るか。
「駄目だから」
「てけ〜り。てけり・りぃ……」
ルイズはランドルフを思い切り抱きしめた。
不定形のぷにぷには形を変えて抱き枕のようになる。
奉仕種族の運命というやつか、ご奉仕の精神はいつでも発揮されるのだ。
快適且つ心地の良い抱き枕にルイズは顔を埋めた。
「許さないんだから」
丸まった猫のようになりルイズは唸った。
それはまるで親にぐずる拗ねた子供のようだった。

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:37:50 ID:0vr6YaUe
なんか知らんがとにかく支援!

845 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:37:55 ID:q8bRbY5Y
「しかし、どうしたものよな」
時は夕刻、双子の月が空へ昇り皆が食事を終え眠りにつくやや少し前。
トリステン魔法学院内の廊下を九朔は歩いていた。
ランドルフもなく、ただ一人、寂しい石造りの道を歩いていた。
昨日の一件で怪我をしたのに――といっても既に完治同然なので問題は
ないのだが――歩いていた。
先ほどの鍛練もありかなり腹が空いている。
だが、腹を満たす手段はない訳で。
ついでに言うと、一夜の宿もない訳で。
腹の虫が鳴る。
「困ったな」
はぁ、と溜息をつきつつ歩いていると気づけばヴェストリの広場にまた
戻ってきていた。
吹き抜ける一陣の風、空いた腹に夜風は良く染みる。
「突っ立ているのもあれだな、体でも動かすか?」
誰もいないのに尋ねる己の姿は想像するにちと空しい。
だが、本当にどうするべきか。
「困ったな」
また呟き、草の茂る地面に腰を下ろした。
確かに、看病してもらった手前何も言わずに外へ出たのは悪かったのかも
しれない。
それにだ、ルイズは一応とはいっても身を案じてくれたわけなのだ。
その厚意を足蹴にした気まずさもある。
いきなり戻って詫びたところで彼女も許すはずもあるまい。
故に、これからどうするか。
見上げた空、双子の月の昇る夜は月光で星は見えない。
未だ見えぬ自分と失くした記憶の先行きを示すようだで気が重くなる。
「あの……」
物思いに耽ろうとした九朔を呼ぶ声、振向く。
そこにはぽつんと一人立つシエスタがいた。
「どうした?」
「いえ、歩いていたのが見えましたので……」
「そうか」
軽く微笑み、九朔はまた夜空を見上げる。
「お怪我、大丈夫ですか?」
「ああ、不思議な事に傷一つない」
「そうですよね。あんなにボロボロだったのに………」
「気づいたら治ってるとはな」
「もしかして………あの」
戸惑いを感じる声色、九朔はシエスタを見やる。
黒曜石の瞳に微かに見える怯えをしかと見る。
そしてシエスタは顔を逸らす。
「はは。我がメイジではないのか、と考えていると言ったところか」
「あ………はい」
気まずそうに体を縮こまらせるシエスタに苦笑する。
「否、我はメイジではない」
「そうなのですか? で、でも! あの時確かにクザクさんが何人も現れて!
 それで、みんなあれは風の魔法だと!」
眼を丸くしてわたわたと手を振るシエスタ、そんな彼女に親しみを覚える。
自然と表情が緩み、笑みが浮かぶ。
「違うさ。信じてもらえぬかもしれんが、あれはただ単に、恐ろしく早く
 動いたが故にそう見えただけのことだ。
 ………もっとも、早々並の人間にできぬことは確かなのだがな」
そう呟く九朔の脳裏に浮かぶのは神速の拳を打つ男の姿。
未だ全て思い出せぬ中で見える彼の姿は己の拠り所の一つとなっている。
早く記憶を取り戻さねばと、心に誓う。

――そうすれば己(オレ)は自分の世界へ戻る事が出来る


846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:38:00 ID:eg0zi0C6
なんだか沙耶の唄、グロSSを思い出したよ支援。

847 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:39:36 ID:q8bRbY5Y
理屈では説明できない確信が九朔の中に湧き上る。
否、湧き上るのではなかった、魂の内にそれは刻まれている。
不思議とそういった感覚が胸にあった。
「で、ではクザクさんはメイジではないんですか? 貴族でも……」
「ああ違う。汝等と同じだよ、我は」
「そうですか………じゃ、じゃあ!」
「ん?」
「私も特訓すればあんなことができるようになれるでしょうか?」
側に寄り、こちらを覗き込むようにシエスタは九朔を見上げる。
そこには期待が込められた瞳がある。
「私、クザクさんが魔法使いじゃない事は信じます。だから、私もクザクさん
 のようにあんなことができるのかなって思って」
その瞳に濁りはない、誰かに復讐をしようなどという色ではない。
だとすれば、力を求める事は間違いではない。
「ああ、できる。誰かを護りたい気持ちがあれば」
言うとその顔がぱあっと輝いた。
「本当に!? 私も………クザクさんみたいに、なれますか?」
「我は……どうか分からぬが、極めればきっとだな」
「本当に!?」
そして、その手を取りシエスタは喜色満点に微笑んだ。
「では、手取り足取り私にクザクさんの技を教えてくれませんか?!」
そこにあるのは純粋に喜びのはず、その言葉に他意はないはず、だというのに
いかがわしく聞こえたのは誰の仕業か。
「まあ……別に構いはせぬが、我は未だ極めておらぬし未熟の一言。
 教えるといっても大したことはできぬぞ?」
「構いません、クザクさんが教えてくれるなら全然大丈夫です!」
すごい自信だ。
真剣にこちらを見てくるシエスタには二の句を継がせない勢いがある。
いったい、この自信はどこからやってくるのだろうと思うが特に
九朔には心当たりがなかった。
無論、それは九朔がシエスタを庇った事に起因するのだが九朔自身には
当たり前の事過ぎてそこに気が廻らなかった。
ああ、乙女心に鈍いは父から伝わる血のためか。
「そこまで言うのなら良いが…………もう、今日は遅かろう?
 明日からで良いか?」
「あ、はい!」
腰をあげ、九朔は大きく背を伸ばす。
「あの……クザクさん?」
「なんだ?」
再びシエスタを見やると何故かほのかに頬が紅い。
「実は、その、ミス・ヴァリエールのお部屋を追い出されましたよね?」
ああ、と九朔は思い出す。
そういえば、ルイズに追い出されたときに一緒に看病していたシエスタも
そこにいた覚えがあった。
少々恥ずかしい姿を見られたものだな、と思う。
「よ、良かったらなんですけど……えっと、使用人の宿舎ですね。
 その、あいてる部屋がありますので………泊まりませんか?」
「宿……か」
「はい! クザクさんならきっと皆喜んで迎えてくれると思います!」
悪くない提案だ。
野宿をするにもランドルフはルイズの部屋に置いてきてしまったし
夜風は学院の中にも吹く。
そんな中で寝泊りするのは体に堪える。
ぶっちゃけ路頭に迷っていたので実にありがたい申し出だ。
「ならば、頼む」
「はい!」
はじけるような笑顔とはこれを言うのだろう、シエスタは今にも
走り出しかねない勢いで歩き出す。
そんなシエスタを眺め、九朔は苦笑しつつ後を追う。
双子の月は空に、夜は更けていく。

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:40:45 ID:NcCiPs5D
連休なのこの時間にPCの前にいるのは行くところがない休日限定ニートな俺支援

849 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:41:17 ID:q8bRbY5Y


******


そんなこんなで一週間程が過ぎる。
あれから少しはルイズの気が治まったのか、翌日からは再びルイズの部屋で
九朔は寝泊りすることになった。
曰く、やっぱり使い魔を放り出すのは主人として無責任だしちゃんと
面倒を見なくちゃね、だとか。
特に反論する気もないし、何か言ったところで再び怒りだすのは分かっている
ので九朔は何も言わなかったが。
とにかく、おかげで今日までこれといった問題は特になし。
せいぜい放り出された翌日に昼にもらった犬の餌以下の食事の余りの酷さに
絶句したぐらいではあるが、それも食堂の手伝いをするといって抜け出し
厨房でシエスタ達と一緒に昼をもらうことで回避している。
ルイズは使用人の手伝いをするなんて!と好ましい顔をしていなかったが
瑣末な問題として気にしなかった。
さて、九朔とランドルフの厨房への訪問であるが、非常にメイド達と
コックに歓迎されている。
最初は貴族を倒したときに見せた分身が魔法なのではと疑われはしたが、
シエスタのお陰ですっかり誤解は解けている。
ルイズの洗濯ついでの洗濯場の手伝いは特にランドルフが人気だった。
初日に見せたショゴス特製洗濯機がメイドから重宝され今ではメイド達の
マスコットとしてワッペンまで作られる始末だ。
最近ではメイド達の間で『てけり・り』が合言葉にまでなっていたりするが、
場所が場所であればかなり精神的に危うかったりする。
だが、某孤児院の面子もショゴスをとてもお気に入りだったので案外
大丈夫だったりするのだろう。
厨房の食器洗いはランドルフの独壇場ではあったが、給仕の手伝いの折は
基本的に九朔の独壇場であった。
メイド達から手伝いを頼まれる事も多かったが、どういう訳か九朔を指名
する貴族が多かったのが理由である。
メイド達の頼みということで断りはしなかったのだが、ある意味
遠慮したい仕事だった。
給仕をするたびに奇妙な視線を男女問わず浴び、おまけに尻まで
触られそうになるのだ。
それだけでない、本当に触られた時はさすがに参った。
しかも、触ったのが男だったりするからなおタチが悪い。
あの時の表情は今でも忘れない。
そう、それは一切の知り合いに聞いたこともみたことのない奇怪な
表情であった。
あの曖昧な表情、思い出すだけで背筋が凍る―――衆道には興味はないのだ。
どうにもこうにも身の危険を感じる九朔だったが、やはり頼られている手前
投げ出すのも悪いかと思い、あえて何も言わない。
それに己の貞操に危機が及べば語り合うまでなのだ、主に暴力言語で。
そんな九朔を、厨房に帰れば帰ったで今度はマルトーの抱擁の洗礼が待っていた。
「おお! よく帰ってきたな『我等の拳』!!」
「てけり・り!」
何故かコック帽の代わりにランドルフを頭に乗っけてやってくるマルトーは
ある意味恐怖だった。
ファンシーさとゴツさが素敵な具合に混ざり合い素敵なもののいっぱい
でつまった少女だってSAN値ぶったぎって逃げ出す恐怖だ。
何故恐怖か?
そんなの当たり前である、
「『我等の拳』、お前に接吻するぞ! いいな! YAHH!」
「TEKERI・RI!」
抱擁し、口を突き出し顔を突き出す姿はまさしく恐怖だ、宇宙的恐怖だ。
「断・じて・断・わるッッ!!」
「ゴバッ!」

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:43:35 ID:v6IN/ULB
>>796
タイプゼロとかマイナーにすぎるぞ真島ァ。四巻はどうした。
生体装甲はかなり反則レベルの装甲だな。ちなみにラノベ最強ランキングに登録したのも私だ。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:44:28 ID:QVAzOQ5b
支援

852 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:45:34 ID:q8bRbY5Y
こうやってマルトーの顔面を殴るのが最近日課になっている。
冗談だと分かっているのだが、何故か全力を持って冗談を殴りつけて
しまうのはこれまた血の運命か。
吹っ飛ばされるマルトーを他のコックもメイドも微笑ましく見守っているので
問題はないみたいだが。
ついでにマルトーもすぐに元通りになるのでまあ、問題はないのだろうが。
とにかく、こうして九朔の毎日は過ぎ行く。


さて、そんなあくる日のこと。
双子の月が昇ろうとする頃、今日も九朔はヴェストリの広場で
鍛錬に励んでいた。
あの日以来欠かさず行なっているお陰か少しずつ勘は戻りつつあり、
ついでに周囲の気配を少し読めるようにもなってきた。
あの時感じた力は一歩一歩ではあるが己のものになっているようだ。
それに、
「……っと。これで良いですか」
「ああ、拳を突き出す時のコツはそうやって覚えれば良い」
シエスタとの約束どおり練習にも付き合っていた。
教えているのはウィンフィールド受け売りのボクシングだ、もともと
メイドということもあってか体力もそこそこあるシエスタは
飲み込みも早かった。
ほんの一週間ほどの鍛練ではあったが見る見るうちにシエスタはその腕を
伸ばしている。
下手をすれば自分よりボクシングに関しては上手になるかもしれない、
練習用に繕ったと言うシャツと長ズボンに身を包みシャドーを行なう
シエスタを見て九朔は内心思う。
「ふぅ……終わりました」
「ああ、そうか」
そうこうしている内に練習をし終えたシエスタが目の前に立っていた。
激しい運動に、汗で肌に張り付いたシャツが呼吸のたびに胸を
押し上げている。
「疲れたか、汝?」
「ちょっと……しんどいです。でも、クザクさんが教えてくれてますし
 そんなこと言ってられません!」
「はは、そうか。では、今日はここまでにしておこう」
毎度の事なのだが、終わりを告げるたび少し寂しそうな顔をシエスタは
していた。
だが、そんな様子に九朔は一向に気づいていない。
シエスタは心配だったのだ。
あの時、貴族から自分を庇ってくれた九朔にシエスタは心を奪われてしまった。
それは人生最初の本気の恋だった。
だからこそ、いつもと違う姿を見せれば男の子はいちころだと
先輩にあたるメイドから教えられたシエスタは頑張って服を繕ったのだ。
それも薄手で、汗を吸えばちょっとだが薄く透けるように。
もしかすると九朔が自分にイケナイことをしてくれるかもしれない
という淡い期待を込めて。
いったん決めると大胆な性格になるシエスタならではの思い切った行動
だったのだが、哀しいかな九朔は反応しなかった。
手取り足取り教えてもらってるし胸もちょっとは押し付けたりした。
だが、反応しなかった。
いつもと変わらず、自分にこうしたら良いと教えてくれるだけだ。
給仕のときにも話をするがぜんぜん好意というものを見せてくれた事が
ない。
もしかして、男の人が好きなのだろうかとよからぬ想像もしたが本人が
否定していたのでそれはない。
だとしたら、自分は女として魅力がないんだろうか、本気でシエスタは
悩んでいた。


853 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:47:24 ID:q8bRbY5Y
いや、それはきっとないはずだ。だって、九朔の主人である貴族の少女を
見てみればそれは一目瞭然なのだから。
ぺたんこでちっこい、おまけに童顔、なんというか幼児体型のそれだ。
童顔、幼児体型、未熟な身体、つるぺったん………
「―――ッ!?」
次の瞬間、思いついたその考えにシエスタの顔が真っ青になった。
正直、『それ』は男色の気よりひどいかもしれなかった。
「あの、クザクさん……!」
「ん?」
自分の鍛練を始めようとしていたところをシエスタに声をかけられ
九朔は振向く。
「どうした、シエスタ?」
「え、ええ、えっと………」
どうしようか迷う仕草、いったいどうしたというのか。
どうにも言いにくそうにこちらを見やってくるシエスタに九朔の頭には
疑問符が連続して並んだ。
「きき、聞いて良いですか!?」
「あ、ああ」
声に悲壮感が漂っていた。
一体全体いきなりどうしたというのか。
「えっと……クザクさんってですね………」 
「ああ」
「あのですね……」
そこでシエスタは言葉を切り大きく深呼吸した。
そして、何かの覚悟を決めたようにギっとこちらを真剣な目で見つると、
「クザクさんは小さな女の子が好きなんでしょうか!?」
叫んだ。
「………………………は?」
ヴェストリの広場がカチコチに凍り付いた。
時間が無限に延ばされ、無限に縮んだ。
およそ時間にして0.00000000000001秒の空白だった。
凍り付いた思考が解答されて再起動かつフォーマット。
それは、つまり、何だ。
九朔の頭で今の質問の意味が高速回転で訳されていく。
あれか、あれなのだろうか、つまり、自分があれか?
ロリコン?
下衆野郎(ペドフィリア)?
それは、それは、実に、最低な、最悪な、あれじゃないか。
「それは断じてありえぬ!」
否定していた。
なんというか、魂の内からそれを拒否していた。
決して触れてはいけない禁忌、踏み込んではいけないのだと感じた。
絶対なりたくないものNO.1だと感じたというか嫌、不潔。
「本当ですか!?」
「絶対にッッ! ありえぬッッ!」
「信じて良いですか!?」
「あ……ああ!」
信じろといわれて胸の隅で何かがざわめく、それが実に恐ろしい。
「そうですか、だったら良いんです……良かった」
ほっと胸をなでおろすシエスタ。
「あの、変な事聞いてすいませんでしたクザクさん」
「ああ………別に構わぬがしかし、何故いきなりそのような事を?」
「え!?あ、あの……それはですね、ええ、え、えっと……」
酷く気まずそうな顔をするシエスタ。
「ちょっと……気になっただけです、それじゃ!」
走り去るシエスタを見送り、九朔は何故か体力がゴッソリ落ちたのを
感じた。
その逆にシエスタは勝機を感じ今にも踊りだしたい気分だった。

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:48:05 ID:QVAzOQ5b
支援

855 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:50:09 ID:q8bRbY5Y
「……もうそろそろ、帰るか」
側にかけておいた上着を羽織り、汗を流しに水汲み場へ向かう九朔。
疲れと一緒に汗も流したい気分だった。
衣服を全て脱ぎ去り、獅子の口から流れる水で手ぬぐいを濡らすと全身を
くまなく拭いていく。
すると、
「きゅるきゅるるる〜………」
「ん?」
振り返るとそこにはぐでっと倒れるサラマンダーの姿があった。
確か、ルイズと同じクラスにいた赤い髪をした女子の使い魔だったような。
使い魔とはいえやはり動物、ひとりで出歩く時もあるのかと思い
無視する。
身体を洗い終え、九朔はルイズの部屋へと戻った。
その夜、キュルケの部屋では彼女の部屋にやってきた男がベッドの上で
鼻血を流す彼女を見て驚いていたそうな。
双子の月は空に昇り、今日も夜は更けていく。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:50:32 ID:o38QVd+C
支援 
父親は、自ら公言してるよな「自分はロリコンだって」

857 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/16(日) 09:52:08 ID:q8bRbY5Y
投下終了。

なんというか、書いてるうちにシエスタが勝手に動き出した。
九朔はロリコンか否か、それはあなたの胸に

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:53:38 ID:NcCiPs5D
>衣服を全て脱ぎ去り、獅子の口から流れる水で手ぬぐいを濡らすと全身を
水飲み場でそんなことすなw&男ストリップおえぇ&男汁ゲエェ支援

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:54:08 ID:KA7gj6jT
確か、かのHPではマザコンにしてロリコンって言及しておったな。
……ある意味九郎も吃驚の変態じゃないか

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:54:38 ID:eg0zi0C6

まあ九朔はロリコンじゃなくてナルシストだからな。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 09:58:28 ID:HJYOkgq5
ギーシュと九朔のツーショット写真なら結構売れるんじゃね?
一部の生徒に。

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:04:53 ID:Wx5wsN4b
乙したー。

>ロリコン
蛙の子は蛙と言って見る

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:16:59 ID:4bMrq0SN
ふと電波を受信した。
戦神丸、召喚
1・電話ボックスがない
2・そもそも電波が無い
3・彼女とデートでこれない
…恐ろしく強いのは確定だが…駄目じゃん

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:21:40 ID:2VnAZWxB
その電波は以前も誰かが受信してたなww

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:22:14 ID:NcCiPs5D
魔神の中でも一番謎が多いよな戦神丸

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:26:07 ID:Z2LY4uvd
恐怖のキョ〜ちゃんを召喚してみたい

ttp://www.youtube.com/watch?v=H2IT7--D0cQ&NR


867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:27:18 ID:mV9QZenv
「なるたる」のほし丸召喚は本スレにはやばいのだろうか(´・ω・`)

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:32:03 ID:HJYOkgq5
>>867
「なるたる」っぽいグロ表現があるのなら避難所向きかも


869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:32:06 ID:NcCiPs5D
>>867 本体の鶴丸も召喚しないと

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:32:58 ID:hXZfQBAa
>>863
永遠の謎だよな、『彼女』って。
やっぱり魔神なんだろうか。

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:35:34 ID:n9Bppxee
>>867
ルイズが試験管でチョメチョメされるんなら避難所で。

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:46:38 ID:pyuxWnjC
>衣服を全て脱ぎ去り、獅子の口から流れる水で手ぬぐいを濡らすと全身を
何故かザルツ村の男の事を思い出した。

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:47:17 ID:mtleBH1F
>>867
エロシーンさえ入れなければ問題ないはずだが
問題はほし丸とリンクしてる鶴丸のほうをどうするかだ
原作をちゃんと読んでれば竜の子とリンクしてる人間を切り離すのが不可能であることは判りきってるし
ほし丸というか本体である鶴丸がルイズの言う事を聞くか?と考えればまず聞かないと考えられるし
ほし丸を失った鶴丸が地球で死ねばほし丸も死ぬ
もし原作完全無視でルイズとリンクするならするで竜の子は色々問題があるぞ(竜の子へのダメージは痛みの形で本体の人間へ行く等)
というかルイズとリンクしてしまったらもうほし丸ではない気がする
シイナとほし丸をセットで召喚なら時間軸にもよるが有りかなぁ?(ほし丸はシイナを守ろうとするだろうし)
ただシイナの竜の子まで何らかの手段で移動してきたらとんでもないことになるが……

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:47:24 ID:NcCiPs5D
阿部さんの餌食になりそうですな

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 10:55:59 ID:41oUn7n5
チト遅れたが、空我の作者乙!
次回を楽しみに待ってます。



ふと思った、ドラゴンフォームはタバサの杖、ペガサスフォームは武器屋で調達、タイタンフォームはデルフってところだろうか?

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:08:56 ID:p2iA2jnZ
ペガサスボウガンは、射抜くものを連想させる物を変形させて出来るから、弓
とかボウガンでもいいはず。ハルケギニアには一応銃もあるしね。

877 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:14:18 ID:thknhRZX
間もなく、2番線に、ドラゴンボールZ孫悟空召喚改め「サイヤの使い魔」が、到着します
黄色い線の内側まで、お下がり下さい

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:15:40 ID:sx/t6b6L
悩まず普通に傭兵に崖から襲われた時に弓矢ゲットで良いダロ

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:17:37 ID:xm2YAb/4
みんな、>>877に支援を分けてくれ

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:19:09 ID:2VnAZWxB
支援してもハルケギニアは大丈夫か !?

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:19:14 ID:n9Bppxee
しぇんする!

882 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:19:44 ID:thknhRZX
彼―孫悟空―は、自らの身に起こった出来事に二重の意味で困惑していた。
一つ、どう贔屓目に見てもここは、さっきまで自分がいたあの世の風景ではない。
一つ、我慢できないくらい体が熱い。
悟空がいくら鍛えているとはいえ、その身体は生身である。
外部からの衝撃には滅法強くても、火を点けられれば火傷はするし、雪国に行けば凍傷を起こす。
だから、彼の身を苛む熱の本流もまた、無視できる類のものではなかった。

「うあぢい〜〜〜〜!!!!!」

本能的に叫びながら、見えない炎を消すかのようにゴロゴロと転がりまわる。
その様子を見て「天使相手に、ちとやりすぎたか?」と、さすがに慌てたルイズが声をかけた。

「だ、大丈夫!『使い魔のルーン』が刻まれたら、すぐに収まりますから!」

それを言い終わるか終わらないかの内に、悟空の身体から急速に熱が引いていく。

「はあっ、はあっ…」

這いつくばって荒い息をつく天使(仮)の元に、コルベールが素早く駆け寄り、左手に刻まれた紋章を確認する。

「ふむ…珍しいルーンだな」
「天使にも刻めるものなんですねえ」
「ともあれ、これでミス・ヴァリエールの契約も完了、と。お疲れ様。さてと、じゃあみんな教室に戻るぞ」

当たり前のように空を飛んでいく禿頭を、天使(仮)は呆けた様子で見送る。

「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」
「あいつ『フライ』はおろか『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」

物言わぬ聴衆と化していた他の生徒達も、いつもの調子を取り戻したのか、ルイズに挨拶代わりの罵声を浴びせながら飛んでいく。
しかし、今のルイズにそんなものを気にかける余裕は無い。

「…あの」

恐る恐る、天使(仮)に声をかける。

「…なあ、おめえ、誰だ?」


883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:19:47 ID:p8P/D/bh
支援を使ってくれ!

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:22:22 ID:n9Bppxee
支援のことかぁーーーーーーーー!

885 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:23:02 ID:thknhRZX
疑問を顔に貼りつけて、天使(仮)がルイズたちに詰問する。

「私はルイ「ここどこだ?オラ何でこんなとこにいんだ?」」

ルイズの説明を聞く様子も無く、次々と疑問の言葉を投げかける。

「落ちついて。一度に多くを訊いても多くを答えるのは無理」

珍しく、自主的にこの場に留まっていたタバサが口を開いた。

「降りてこられたばかりでまだ混乱しているかと存じますが、まずは私達の説明を聞いて下さいませ」

タバサに付き添っていたキュルケもフォローする。
天使(仮)に対し失礼の無いよう、声色に気をつかって。

「天使様は、ここにいるミス・ヴァリエールの使い魔となられたのです。不本意とは存じますが、ご了承下さいませ」
「ちょっとキュルケ。不本意ってどういう意味よ」
「だって相手は天使様なのよ!? それがヘッポコ魔術師の使い魔だなんてどう考えたっておかしいじゃない」
「ななななぁんですってぇ〜!!」
「…なあ、さっきから言ってる天使ってオラの事か?」
ようやく話の流れをつかんだ悟空がルイズに質問する。
以前、ヤードラット星に流れ着いたときも似たような出来事があったのを悟空は懐かしく思い出したが、さすがに
天使扱いされるのはこれが初めてであった。

「あ、当たり前じゃない」

他に誰がいるというのか。ルイズは喉から出かかった言葉を辛うじて飲み込んだ。

「オラは孫悟空だ。天使じゃねえぞ」
「『ソンゴクウ』って名前の天使様ですか。私はキュルケ。キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。以後お見知り置きを」

キュルケがうやうやしく頭を下げる。

「なに人の使い魔に色目使ってんのよ」
「これをどう考えたら色目使ってるように見えるのよ!」

まあちょっとばかしそのつもりでもあったが。

「だからオラは天使じゃねえって…あ、わかった。おめえたち、オラが頭の上に輪っかつけてるから
 天使だと思ってんだな?」
「思うも何も、頭に輪っかついてるのは天使しかいないじゃない」
「おめえは死んだ事無いから知らないかもしんねえけどよ、死んだら頭の上に輪っかがつくんだぞ」

空気が死んだ。輪っかはつかない。

「…え?」
「オラ死んでっから輪っかがついてんだ」
「幽…霊?」

そう呟いたタバサが、直立した体勢のまま斜めにゆっくりと傾く。
倒れた。


886 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:25:25 ID:thknhRZX
血相を変えたキュルケが慌てて駆け寄り、ゆさゆさとタバサを揺する。
タバサの顔は真っ青を通り越してほとんど白い。
元々血色のいい肌ではなかったが、ここまで顔面蒼白になっているタバサをキュルケは見た事が無い。
過呼吸も併発しているのだろうか、呼吸が浅く、弱々しい。

「ど、どうしよう…」
「おい、おめえ大丈夫か!?」
「保険委員(メディック)!! 保険委員(メーディーック)!!!!!」

だが、既に他の生徒は校舎に戻っている。
今ここに居るのはルイズ、キュルケ、フレイム、気絶しているタバサ、シルフィード、
そして天使改め幽霊にクラスチェンジした謎の使い魔。
ギーシュは薄情にも既に帰っていた。

「シルフィード!来なさい!ていうか来て!」

キュルケが本来はタバサのものである使い魔を呼ぶ。
ふわりと舞い降りたドラゴンの背に、気絶したタバサをそっと横たえ、

「学院の医務室に運んでちょうだい。私もつきそうから」

自分もフレイムを連れて乗り込む。

「きゅいきゅい!」

一声鳴いて飛び立つ。ルイズにはその鳴き声が了解、と聞こえた。
あっという間に視界から飛び去っていくドラゴンを見送り、ルイズは密かにその姿に憧れた。
せめて使い魔が飛べたら、私も惨めにトボトボ歩かなくて済むのに。
やりきれない思いはやがてやり場の無い怒りへと変わり、それを隠そうともせず、謎の幽霊男に向き直る。
天使でないと判った以上、もうこいつに対しかしこまる必要も無い。

「で、あなたは何なの?」



悟空の説明は最初から最後までルイズの理解を超えていた。
曰く、自分はセル(それが何なのかはルイズには判らない)の自爆に巻き込まれて死んだ。
曰く、死んだ後肉体を貰って、あの世で修行するためにカイオウとかいう奴と一緒に蛇の道(何処だよ!)を歩いていた。
曰く、せっかくだから地獄のゴズとメズに挨拶しようと地獄に寄り道する事にした。
曰く、蛇の道を飛び降りて地獄に行こうとしたら、突然現れた鏡に落っこちた。
それで今ここにいるという。

887 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:26:34 ID:thknhRZX
>>886
1行目が抜けました、すいません
こっちが本来の流れです

「タバサッ!?」

血相を変えたキュルケが慌てて駆け寄り、ゆさゆさとタバサを揺する。
タバサの顔は真っ青を通り越してほとんど白い。
元々血色のいい肌ではなかったが、ここまで顔面蒼白になっているタバサをキュルケは見た事が無い。
過呼吸も併発しているのだろうか、呼吸が浅く、弱々しい。

「ど、どうしよう…」
「おい、おめえ大丈夫か!?」
「保険委員(メディック)!! 保険委員(メーディーック)!!!!!」

だが、既に他の生徒は校舎に戻っている。
今ここに居るのはルイズ、キュルケ、フレイム、気絶しているタバサ、シルフィード、
そして天使改め幽霊にクラスチェンジした謎の使い魔。
ギーシュは薄情にも既に帰っていた。

「シルフィード!来なさい!ていうか来て!」

キュルケが本来はタバサのものである使い魔を呼ぶ。
ふわりと舞い降りたドラゴンの背に、気絶したタバサをそっと横たえ、

「学院の医務室に運んでちょうだい。私もつきそうから」

自分もフレイムを連れて乗り込む。

「きゅいきゅい!」

一声鳴いて飛び立つ。ルイズにはその鳴き声が了解、と聞こえた。
あっという間に視界から飛び去っていくドラゴンを見送り、ルイズは密かにその姿に憧れた。
せめて使い魔が飛べたら、私も惨めにトボトボ歩かなくて済むのに。
やりきれない思いはやがてやり場の無い怒りへと変わり、それを隠そうともせず、謎の幽霊男に向き直る。
天使でないと判った以上、もうこいつに対しかしこまる必要も無い。

「で、あなたは何なの?」



悟空の説明は最初から最後までルイズの理解を超えていた。
曰く、自分はセル(それが何なのかはルイズには判らない)の自爆に巻き込まれて死んだ。
曰く、死んだ後肉体を貰って、あの世で修行するためにカイオウとかいう奴と一緒に蛇の道(何処だよ!)を歩いていた。
曰く、せっかくだから地獄のゴズとメズに挨拶しようと地獄に寄り道する事にした。
曰く、蛇の道を飛び降りて地獄に行こうとしたら、突然現れた鏡に落っこちた。
それで今ここにいるという。

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:26:46 ID:n9Bppxee
セル戦直後か。しえんろん

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:27:31 ID:xm2YAb/4
瞬間移動で支援

890 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:28:10 ID:thknhRZX
「…そんな突拍子も無い話が信じられるとでも思ってるの?」
「嘘じゃねえって」

それがまた問題なのだ。
そもそも、コントラクト・サーヴァントは生きているもの(当たり前だが)を対象として行われ、
サーヴァントの死をきっかけに、また新たなサーヴァントと契約を交わすようになる。
初めから死んでいる、しかも平民を対象に契約を交わすなど前代未聞だ。
最後の手段「サーヴァントぶっ殺してもう一度召喚」が使えない。
ルイズにだって人を見る目はあると自負している。
この幽霊男は嘘をついているとは思えない。
とすれば選択肢は二つ、本当の事を言っているか、イカレているかだ。
しかし、言っている事がにわかには信じられない内容である事以外、この男の言動はしっかりしている。
少なくとも悪い人間ではないのかもしれない。
気付けば、あたりはすっかり暗くなっていた。今夜も綺麗な月が出ている。
ルイズにつられて空を仰ぎ見た悟空は「うえっ!?」と驚きの声をあげた。

「何?」
「月が二つあるぞ…。ここ地球じゃなかったのか」
「チキュウ?」
「なあ、ここ何てとこだ?」
「ハルケギニア。そしてここはトリステイン魔法学院」
「ハルキゲニア星っつうのか…。オラいつの間にかよその星に来ちまってたんだな…」

前言撤回。やっぱこいつイカレてる。

「ハ・ル・ケ・ギ・ニ・ア! ああもうあんたの意味不明な説明聞いてたらすっかり遅くなっちゃったじゃない! 帰るわよ!」

返事も待たず、ずんずんと歩いて行く。

「あ、ああ…」

有無を言わせぬ迫力に気圧され、悟空はルイズの後をついて行った。

(よくわかんねえけど、まあいっか)

死して尚、能天気な男である。

「どこに行くんだ?」
「部屋に帰るのよ。あ、でもその前にタバサの見舞に行った方が…でもキュルケに会うのは癪だし……」

ぶつぶつと考え込むルイズを眺めていた悟空がふと思い出す。


891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:28:16 ID:qOerJdos
瞬間移動使えば簡単に帰れるよな。
あの世とこの世すら行き来出来るんだしw

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:30:42 ID:HJYOkgq5
野菜支援

>>891
ばっ、ばか!


893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:30:48 ID:M44jOO4x
熱烈支援

894 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:31:29 ID:thknhRZX
「タバサって、さっきぶっ倒れた奴か?」
「そうよ。あまり面識無いけど、一応あんたを引っ張り出すの手伝ってもらった手前、礼は言っておかなきゃね」
「よし、じゃあオラが連れてってやる」

そう言うなり、悟空はルイズの手を取った。

「きゃ!? ちょ、ちょっと何を―」

もう片方の手を自分の顔の前に持って行き、人差し指と中指を眉間に当てる。

「する―」

ルイズが非難の言葉を言い終わらないうちに、二人の姿は「ピシュン」と音を立てて忽然と消えた。



「…タバサ、大丈夫?」
「……幽霊嫌い」
「判ってる」
「みんなには内緒」
「大丈夫よ。それにしてもルイズの奴、よりによって幽霊なんか召喚するなんて嫌みったらしいったらありゃしないわね」

トリステイン学院、医務室。
騒ぎを聞き駆けつけたコルベール先生の判断により、モンモランシーが呼ばれ、その場で気付け用の香水を特別調合することにより、タバサは程無くして目を覚ました。
今はベッドに付き添うキュルケと二人きりだ。
タバサは何も言わないが、今夜一緒にいて欲しいのは長年の付き合いであるキュルケには判っていた。

「見ておきなさい、明日会ったら只じゃ済まさないわよ…」

タバサの顔色は未だ悪いままだ。
身体にかけられたシーツの端を、指が白くなるほどきつく掴んでいる。
親友を恐怖のズンドコ、もといどん底に叩き落したあの使い魔とそのマスターにどんなし返しをしてやろうかと考えていると―

ピシュン「―のよっ! 平民の分際で!! 放しなさいったら!!!!」

―件の人物が、眼前に現れた。

「…へ?」
「…あ?」
「…ひ」

最初の声はキュルケの、次の声はルイズの、最後の声は目を恐怖に見開き、唇をわなわなと振るわせたタバサのものである。

「オッス」

空気を読まない幽霊男が呑気に挨拶する。
それがスイッチとなり、

「ヒア―――――――――――――――――――!!!!!」

トリステイン学院に、本日二度目の絶叫が響き渡った。



「だあぁぁぁ〜……」

ぼふっ。
ルイズは力無く自室のベッドに倒れ込んだ。


895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:32:06 ID:xm2YAb/4
スパーキング支援

>>異世界と異空間の違いについては散々議論済み。

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:32:36 ID:TZJt/Mdw
宇宙規模のやつ呼ぶと他の星なのか異次元なのか区別つけられないよな

897 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:33:45 ID:thknhRZX
あの後、錯乱し見境無く攻撃魔法を連発するタバサから杖を奪い取るのと、駆け付けたコルベールに事情を説明するのとで
(こっちは結局日が昇ってから改めて行なわれる事になった)、精魂尽き果てたルイズはもう何も考えたくなかった。
タバサの悲鳴に共鳴して割れた窓ガラス37枚の修理費、740エキュー。
半壊した医務室の修理費、350エキュー。
使い物にならなくなった薬剤や医療器具の弁償代金、2070エキュー。
タバサを抑えつけるのに要した労力、プライスレス。
キュルケと折半とはいえ、痛手にもほどがある。
早く寝てしまいたい。
だが、その前にやらなくてはいけない事がある。
気力を振り絞り、ルイズは上体を起こして悟空に向かい合った。
この男、手加減無しのタバサの攻撃魔法を殆どその身に受けていたというのに、全くダメージを受けた様子が無い。
幽霊ってば便利よねとルイズは結論付けた。
実際には肉体がある以上、生理的には生きている人間と何ら変わりは無いのだが、ルイズはそれをまだ知らない。
知っていれば質問攻めにしていただろう。さっきの理解不能な移動手段といい、不可解な事が多過ぎる。
だが、「幽霊である」という前提と、限界をとうに超えた疲労感が、ルイズから正常な思考力を奪っていた。
ちなみにタバサは幾ら攻撃しても全く怯まない悟空を見て理性の糸が切れ、泡を吹いて再び昏倒した。
キュルケも今は披露困憊して自室で寝ている。

「おめえも寝た方がいいんじゃねえか? だいぶ疲れてるみてえだぞ」

あんたのせいよと罵ってやりたかったが、今はその気力すらない。

「…寝る前にいくつか言っておかなきゃいけない事があるの」
「ああ」
「あんたはあたしの使い魔になった以上、やんなきゃなんない事があるの」
「…なあ、使い魔って何だ?」

あ、ダメ。
いまので力抜けた。

「…そ…そこから説明させる気……?」
「かったるそうだから喋らなくていいぞ。ちょっと探らせてくれ」

そう言うと、悟空はベッドの上に突っ伏しているルイズの頭に手を置いた。
指先一本動かすのも億劫な彼女には、頭に置かれた幽霊の手すらどこか心地よく感じた。

「…なによまた何処かに連れてこうっての〜…?」

「また」とは、悟空がヤードラット人に習っためちゃんこ便利な移動手段、瞬間移動の事である。
『フライ』や『レビテーション』などとは比較にならない超高等な技術であり、魔法が使えない代わりにその知識をしこたま
頭に詰め込んだルイズですら知らない未知の技術であったが、疲労で頭が麻痺しているルイズにはそれに対する疑問すら起こらない。
やがて、ルイズの頭から手が離れた。

「いろいろわかったぞ。とりあえずオラはおめえの使い魔になっておめえのために色々しなきゃなんねえんだな」

そ〜よ〜、と力の無い返事をする。
かつて悟空がナメック星でクリリンの頭に手を置いた時に披露した読心術なのだが、ルイズには知る由も無い。

「けどオラが見てるものが本当におめえにも見えてるのか?」
「無理みたいね〜…。あんた幽霊だってこと以外平民と変わらないみたいだし〜…」

疲れからか、ルイズの口調は少し間延びしていた。

「あと、オラはこの世界の人間じゃねえみてえだから、秘薬とか見つけんのも多分無理だと思う」
「でしょ〜ね〜」
「だけど、おめえを守るってのは出来ると思うぞ」
「ふ〜ん…そう……って、え!?」

ガバ、とルイズが飛び起きた。

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:35:29 ID:p8P/D/bh
界王支援拳!

899 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:35:36 ID:thknhRZX
「あんた強いの!?」
「まあ、結構」
「何か特殊な能力とか使える!?」
「さっきの瞬間移動とか、あとまあ色々」
「掃除洗濯その他雑用とかできる!?」
「掃除と洗濯くれえなら楽勝だ」

カメハウスや神様の神殿で修行をしていた頃に、基本的な生活の作法は叩き込まれている。
亀仙流の基本「よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休む」の「よく学び」の成果である。

「あんたそこそこ…使える…かもね……。…だめ、もう限界」

ルイズは今度こそベッドに突っ伏した。
服を脱ぐ余力はおろか、ハナクソをほじる力すら残っていない。
呟くような声で、幽霊改め使い魔に命令する。

「あんたはとりあえず床で寝てて…私の毛布1枚使って…いいから…」
「あ、ああ」

ルイズが指差した毛布を取る。
部屋の隅に丁度よさそうな空間があったので、とりあえずそこに毛布を敷いた。

「朝になったら…私起こして…今着てる服洗濯してきて…ね…」
「おう」
「じゃおやすみー」

僅かに残った力で、ルイズが寝っ転がった体勢のままぱちんと指を弾いた。
ランプの火と、ルイズの意識が消えるのはほぼ同時だった。


900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:36:03 ID:8izRwjNB
支援

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:36:35 ID:xm2YAb/4
どう見ても過剰防衛です、ありがとうございました支援

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:37:14 ID:2VnAZWxB
ハルケギニアはどの界王さまの担当区域だろう支援

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:38:20 ID:uw7IKoAN
光る雲を突き抜け支援

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:39:30 ID:xm2YAb/4
きゅいきゅいに玉乗りを仕込みつつ支援

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:39:34 ID:pyuxWnjC
大抵のクロスでもこの辺りはここまでのトラブルはなかなか起こらないというのに、
導入部だけでこの騒ぎか…流石すぎる(w`

906 :サイヤの使い魔:2007/09/16(日) 11:39:36 ID:thknhRZX
以上です。
他のSSをみると、台詞とその他の描写は1行空けているようなので、それに倣ってみました。
こういったものを書くのは初めてなのですが、慣習としてはどちらがいいのでしょう?

>>891
おいおい本編でもやらせる予定ですが、基本的に瞬間移動でDB世界に帰るのは「ナシ」の方向で行く予定です。
俺設定になりますが、「ゼロの使い魔」の地球(サイトがいたところ)と「ドラゴンボール」の地球は
位相の異なる存在であり、相互移動は基本的に不可能、ということで。
(精神と時の部屋に瞬間移動で行けないようなもの、とお考え下さい)

後々次元に穴が空くようなことがあれば帰れるかも。

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:41:57 ID:qOerJdos
>>906
了解。
ま、気を探れないくらい次元が離れすぎてるようなもんですかな

そして投下乙。

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:42:33 ID:sx/t6b6L
>他のSSをみると、台詞とその他の描写は1行空けているようなので、それに倣ってみました。
>こういったものを書くのは初めてなのですが、慣習としてはどちらがいいのでしょう?
いや、別にそんな慣習全く無いと思うんだが
開けて無いSSも幾らでも有るし
やりやすいように見やすいように各自工夫しろとしか

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:43:47 ID:p8P/D/bh
投下乙!
今後、悟空の食いっぷりに惚れ込むマルトーに期待

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:48:57 ID:oOlHHD0m
GJ。
なんというかさすが悟空って感じだな。


911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:49:19 ID:n9Bppxee
ともあれ乙!
説明は文章で本文中になぜ移動できないかを説明したほうがいいかもだぜ。


912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:50:06 ID:LF2dLgyf
>>次元に穴が空くような事が

ちょッ・・・

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:51:40 ID:n9Bppxee
すまんあげてしまった

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:54:19 ID:xm2YAb/4
GJ!!
とりあえずタバサと和解するのが最優先かな?

>>911
おいおい本編でもやらせる予定〜とかいてあるじゃん。
異世界とか、異空間関係は荒れやすい話題だから、先手を打って予防線張ったんだろ。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:55:27 ID:n9Bppxee
あ、そうか。しっかり見てなかったぜ。すまんすまん。

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:56:33 ID:p8P/D/bh
>>914
悟空は誰でも仲良くなれるから、きっと大丈夫! だと思う。

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:57:55 ID:hXZfQBAa
タバサにとって一番の救いのキャラなんだよな>悟空
ドラゴンボールの事や閻魔大王、界王、占いババとのコネとか
でも問題は「悟空は幽霊である」事(笑)

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:59:17 ID:NcCiPs5D
翼人と間違えるのが普通だと思うが
ハルケギニアには神とか天使とかの概念ないし。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 11:59:43 ID:2VnAZWxB
四つの四が揃ったら、聖地にブリミルという名の神龍が甦るわけか。
やべぇ、違和感ねえぞww

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:03:05 ID:NcCiPs5D
むー

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:04:18 ID:j0Zy7I1K
悟空には翼もないのに何で翼人?

それに、エンディングでも歌ってるじゃないか、
僕たちは天使だったって

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:04:43 ID:yU4zQNcx
ルーンは何だろね、ガンダーは必要ないし

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:05:14 ID:NcCiPs5D
やっぱ天使天使と連呼するのが違和感あるわ
世界観分かって描いているのかのう

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:05:27 ID:D9fISboI
翼人に輪っかは無いんじゃねーかなぁ。

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:06:22 ID:fxSR8xbR
>>920
>むー

マジきめぇ。
いやホントきめぇってばw

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:07:05 ID:NcCiPs5D
>僕たちは天使だったって
そのEDボイメージあったからね羽根はえてるし。

頭のわっかだけで天使というのが無理がある罠。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:08:02 ID:thknhRZX
>>923
すいません、原作1巻とここに投稿されているSSの知識しかありませんでした。
勉強してきます。

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:08:06 ID:D9fISboI
日本語で頼む。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:11:40 ID:HJYOkgq5
>>922
んなもん、悟を○で囲った奴っしょ

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:11:40 ID:i02V74r+
>>927
1年くらい両方の原作を確認しつつ
ROMったあとの方がいいよ

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:11:59 ID:563N6iBm
>>927
アッー
それを書いたら住人に総攻撃されるぞーーーーー

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:13:36 ID:oOlHHD0m
そういえば、天使が召喚された事あるな。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:14:26 ID:qOerJdos
あーあ、言っちゃった
結構期待してたんだけどな

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:15:04 ID:563N6iBm
お、もう攻撃されてたwwww

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:16:26 ID:NGd2BNxa
>>918
悟空には羽根ないし、翼人には天使のわっかなんてあたっけ?

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:17:23 ID:n9Bppxee
原作ほぼ知らないのかよ。はあ…
こればっかりはフォローできない。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:17:57 ID:NGd2BNxa
早く死んだ方がいいね、うん

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:17:58 ID:563N6iBm
総叩きの始まり始まり〜ww

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:18:03 ID:fxSR8xbR
>>935
何かその人、頭が混乱してるみたいよw
もしくは頭脳がマヌケ(ry

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:18:25 ID:qOerJdos
>>918
神の概念はあるだろ。
始祖の祈祷書にブリミルが「神は我に更なる力を与えられた」って書いてるんだから。

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:18:29 ID:gUgjmmJD
原作くらい読めよ
せめてアニメくらいは

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:18:47 ID:HJYOkgq5
>>935
翼人は翼が生えてるだけでわっか無し
悟空の翼ってのはED画像からの連想でしょ

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:23:08 ID:bZcwS2El
ちょまッw アニメくらいはとか言うなwww
アニメを参考に書かれたほうが困るぜ

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:23:45 ID:f6sFq4ei
原作一巻を読んでるだけまだマシではないか
二次しか読んでない人よりは



945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:24:15 ID:iB4oPnWZ
それなりに面白かったがこれで投稿ストップになったらオラがっかりだぞ

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:25:14 ID:E+P6Nva9
もういいだろ。おっぱいの話でもしようぜ

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:25:33 ID:mV9QZenv
原作一巻でも読んでるだけでもいいんでない?
二巻以降頑張って読むでしょうし
これからに期待してますね(´・ω・`)

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:25:42 ID:HJYOkgq5
ぼくGENKI! 

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:26:19 ID:2VnAZWxB
実は原作派の俺としては、「宇宙のどこかにいる〜」の召喚呪文や
モット伯のエピソードに違和感を覚えたりするんだが、
まあ、少数派なんだろうなぁ。

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:26:30 ID:n9Bppxee
まあいいか。まだ始まりだしね。
今からでも遅くないから原作熟知しておくれ。
ゴクウが呼ばれるなんて他にはないからこれからの展開に期待するよ。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:26:42 ID:mV9QZenv
>>950
スレたてよろ〜

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:28:06 ID:2VnAZWxB
次スレの季節か……
いかん、1000取りのネタがないww

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:29:10 ID:4Lohg/W5
>>927
文章力は上手いからあとは原作知識だけだな。
結構期待しているから待ってるよ。
ところで、ゼロ魔の世界の神話体系ってどうなっているんだ?
普通のファンタジー世界は天使が結構いるから正直違和感無かったんだが。

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:29:30 ID:nJtbfOLo
そういや宇宙のどこか〜だから地球とは別の星って考えでもいいんだよな

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:30:03 ID:qplbOGwk
>>950
スレたてよろ
>>952
メガトロン召喚でも叫ぼうじゃないか

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:30:15 ID:HJYOkgq5
1000なら悟空の奪い合いでルイズとシエスタがかめはめ波を撃ち合って拮抗しているシーンで4分程時間を稼ぐ

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:31:50 ID:n9Bppxee
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1189913390/
立てたにょろー

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:32:26 ID:DaoU/OWW
>>949
それ俺も思ってたw

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:33:36 ID:UtoCSBeZ
1000なら機動戦隊ガンガルよりモビルフォース・強化新型ガンガル召喚

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:33:54 ID:qplbOGwk
>>957


961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:34:53 ID:oYKHoO4w
アニメは再構成モノの二次創作としてしか見れない俺がいる

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:35:36 ID:36V+zJAK
そりゃ原作付きアニメは間違いなく二次創作だからな

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:37:05 ID:nJtbfOLo
1000なら999が何か投下

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:38:19 ID:2VnAZWxB
実は、公式の召喚呪文は原作8巻に出てるんだよね。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、“使い魔”を召喚せよ」

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:38:53 ID:t7QTBYNa
>>1000ならエアリード機能も設定議論厨も偉そうに批判しか出来ないバカも全滅する
むしろ全滅しろ

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:38:57 ID:4Lohg/W5
1000ならベジータ召喚……ってもうあったかw

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:39:32 ID:n9Bppxee
1000ならネイキッドジェフティにルイズが乗る。

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:39:54 ID:JRmgkkbQ
そういえばナギとルイズの声優は同じ方であるな
ハヤテと会話していても違和感内

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:39:55 ID:bEqZJZF7
1000ならジ・エンド召喚

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:40:15 ID:oOlHHD0m
原作付きのアニメって、原作が好きな人ほど喜ばれない印象がある。

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:40:58 ID:Lf5sxAAC
1000なら魔法騎士召喚

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:42:12 ID:36V+zJAK
原作がショボくて、アニメスタッフがかなり有能、ってパターンで無い限り、拘りがあるファンから嫌われるな。
それでも売れたり受けたりすればいいけど、ゼノクラシアのように爆死するのもあるしな。

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:42:13 ID:gnm/uh2C
>>1000なら中坊林太郎召還

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:43:14 ID:36V+zJAK
1000なら財前丈太郎召喚

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:43:57 ID:f6sFq4ei
>>1000ならベンジャイよりレイラ召喚


976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:44:51 ID:wHAzWyAV
原作つきアニメで良作だったのは、まず最初に思い浮かぶのはあずまんが大王だな。
あとオリ展開がうっとうしいが、それ以外はDBもよかった。

月姫とガンパレをこれ以上ないほどに駄目にしてくれた監督の桜美の名前は、今でも忘れられん。

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:45:32 ID:yU4zQNcx
原作派にも割と高評価なアニメっていったらプラネテスかなぁ、あれは良かった。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:46:10 ID:xwiFr3B0
プラネテスはアニメよかったなぁ

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:46:32 ID:RHvLHq8W
あずまんがは俺も好きだったなー

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:47:03 ID:tuPiy3Vw
1000なら今書いてる小ネタが数話分の中編になる

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:47:30 ID:sxS7+ijY
>>1000なら朝日奈真一召喚

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:47:39 ID:2VnAZWxB
出版社的には広告の一種だからな、アニメって。
「アニメ化!」ってオビ付けるだけで売れるんだ。
スポンサーにクオリティを求められていない現状が、原因の一つではあるかと。

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:47:47 ID:DaoU/OWW
1000ならポケモンがもっと召還される

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:47:57 ID:D9fISboI
>>1000ならもきゅっとメソ召喚。

原作好きとして良いと思えたアニメは、ここ数年だとふもっふとハルヒぐらいかなぁ。

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:48:12 ID:drcAQIxk
そういえば桜美はゼノクラシアにも関わっていたな。
ほんと疫病神だ。

>>1000なら東鳩2のるーこ召喚。


986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:49:15 ID:ypQA/bU/
代々木の卒業制作で作られたと噂があるパッパラ隊よりはすべてまともだろ

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:49:46 ID:/3vCkyBH
1000ならからくりサーカスの鳴海召喚

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:51:04 ID:xwiFr3B0
なんでアイマスのアニメはロボモノになっちゃったの?

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:51:49 ID:sx/t6b6L
ミスター味っ子なんかアニメがないとどうにもならなかったんだぜ

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:51:55 ID:HJYOkgq5
1000なら、軍曹が改造したぼん太くんの着ぐるみを召喚。
当然中身なしで。

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:52:05 ID:2VnAZWxB
1000なら……そろそろ一発小ネタ拾いだけじゃなくて、一本書いてみよう

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:52:13 ID:ypQA/bU/
1000なら
ガンオケからちえぞー召喚

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:52:38 ID:RGvnvDBI
ハーメルンのバイオリン弾きも最悪だったなぁ

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:52:45 ID:RjNOJZHF
1000ならルッビョロ専用ヒギョパム召喚。

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:52:47 ID:gnm/uh2C
>>1000なら動物のお医者さんよりチョビ召還

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:52:55 ID:hXZfQBAa
>>1000なら夢境学園召喚

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:52:58 ID:yU4zQNcx
>>988
いろんなとこに企画書持ってったけど拒否られ
サンライズに持ってったら設定変えてロボ出してもいいならOKといわれた。

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:53:05 ID:n9Bppxee
            __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
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      |;;;|      ノリ     ミ;;;| 1000ならアンと や り た い な
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ いや、ジャンケンの事っすよwwwwジャンケンwwww
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′
       ,rト、  ー- ─-:  /|
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、



999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:53:05 ID:tCmQvJNf
>>1000なら次の話を今日中に投下

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 12:53:09 ID:RHvLHq8W
1000ならちっぱいは世界を救う

そして>>980の数話分の中編になった小ネタが連休中に投下される
それから>>991が今日から長編を書き始める

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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