2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part55

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/09(日) 23:48:45 ID:d2d39qHH
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

前スレ あの作品のキャラがルイズに召喚されました part54
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1189254807/l50
まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/
--------------------------------------------------------------------------------

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

--------------------------------------------------------------------------------
     _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
    ノルノー゚ノjし      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/09(日) 23:49:27 ID:n2fdvt/4
>>1


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/09(日) 23:53:05 ID:kJZfqAY9
>>1乙。
次スレも確認したので寝るとしよう・・・

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:03:24 ID:hlJSQ7Yu
>>1


このスレは何日持つかな

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:03:32 ID:ng5jHaLc
1000 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/09/10(月) 00:01:01 ID:3gcXChYo
1000なら作家チャットの全員がチャットしながらでも執筆できるようになる
特に一日中居る人とか

無茶言うなw

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:03:40 ID:pVokkgiO
>>1乙。
>>3寝るには早い今から三時間が、夜が本番なんだぜ。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:05:06 ID:EyQQzJxY
>>1000ならテファがエスカレイヤーに変身
ドキドキを貯めるために子供の玩具に

書き込めなかった……

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:05:52 ID:3gcXChYo
>>7
さ、先に言ってくれれば譲った!

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:06:30 ID:nZQjsbq8
>>4
逆に考えるんだ。
「このスレを何日で使い潰せるか」と考えるんだ。

後書けって言われたんで頑張ってみます……

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:08:28 ID:eOLTm5bD
>>1



11 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:11:24 ID:H6UzBTv7
投下したいが前スレ>925氏が先かな。ということで予約。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:13:35 ID:lRKRjIW+
>>1
乙。

>>1000なら
神原駿河(化物語)召喚+ハーレム誕生。
と書き込もうと思ったが間に合わなかったか…。

13 :T-0+平面:2007/09/10(月) 00:14:23 ID:HGYub+UZ
>>1乙
17分に投下。
待たせているようなので、早めにします。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:15:12 ID:ILlD1SaU
>>1
乙!

>>1000ならFFTのラムザと愉快な仲間達全員召喚
と書こうとしたら既に埋まってたぜ!

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:16:07 ID:P02eariy
>>1乙〜

>>1000ならヴァリエール一家召喚。
とか思ったけど、スレ違い。

16 :T-0:2007/09/10(月) 00:17:52 ID:HGYub+UZ
落とします。


 燦燦とした太陽が己が輝きを持って下界を照らし出す中、
 ここヴェストリ広場はその日、異様な空気に包まれていた。
 
 普段ではあり得ないほど人だかりができ、それは年齢を問わずとして様々だった。
 彼らの顔は、見世物を嘲り笑うように趣味の悪い笑顔を浮かべている。
 そう、これからココで見世物があるのだ、見逃してはならない!
 思い浮かべる悦を付く像に心を疼かせ、醜悪な笑顔に更なる腐敗が掛かる。
 普段気品に振舞うように躾けられるべき貴族の卵たちの、化けの皮の下が垣間見えた時だった。

「来たッ!!」

 誰かが叫んだ、男だったが女だったか? いや、それが誰であろうとかまわない。
 ただ、見世物を実演する者の登場に、会場は沸いた。
 そして、それを知らせてくれたことにだけは、顔もわからない誰かに感謝をする。
 ゆっくりと歩を進める男に大多数の視線が折り重なった。

 ギーシュは既に広場に出ていた。
 二枚目な頬に赤い“もみじ”を貼り付けている様がどこと無く痛々しく笑いを誘うが、
 当の本人はそんな事お構いないのか、大勢の人間で出来たリングに囲まれる真っ只中で
 あの使い魔の到着を黙って待っていた。
 食堂のときほど興奮しているわけでも無い、かといって、頭が冷静では断じて無い。

「待っていた」
 
 ギーシュは呟いた。誰に聞こえるわけも無く、自分に言い聞かせるように。
 はらした頬の痛みを胸に感じながら眼を閉じ、彫刻のようなで相貌で、ただじっとあの男が来るのを。
 誰かが意気揚々と叫んだとき、ギーシュは強く眼を開き、ごく自然な動作でマントを翻した。
 風に靡くマントが、日の光に当てられて眩しく光った。
 
 待っていたぞ……!


17 :T-0:2007/09/10(月) 00:20:13 ID:HGYub+UZ

「諸君、決闘だ!」

 息を溜めて言葉を放ったとき、再び会場がどっと沸く。
 ヤジを飛ばす見知った級友を始め、見知らぬ人々からも応援かわからない声が耳に届く。
 溢れる声援が全て自分に向けられていると感じたとき、例えそれがヤジであろうとギーシュは心強いと思った。
 しかし、指し示すバラの先にいる男に動揺は見られない。
 
(これらの内容はともかく、こんな歓声ごときでは、奴を怖気づかせるには足りないという事か?)
 
 男の精神に感心したが、敵であるという事を忘れない。ヤツにとってここはアウェイ(敵地)である事に変わりないように。
 それにしてもこの男、常人なら圧倒的なプレッシャーを感じていいはずだというのに、
 まるで感情が抜け落ちている人形みたいだ、無言の表情に変化が見られない。
 
 見上げた刹那、ふと目が合い、身体が震えた。
 一転して変わらない鋭い眼光――恐怖すら感じる、これは召喚された時のまさにそのもの。
 後ずさりしそうになるのをぐっとこらえた、こちらの動揺を読み取られるのは得策ではないからだ。
 でも、まぁ後ずさり位仕方ないな……怖いのだから。 

「改めて名乗らせてもらう! 僕の名ギーシュ、2つ名は『青銅』。
 そして僕はメイジだ。よってこの決闘、魔法を使う!」 
「…………」

 言うなり、すぐさま魔法を唱えて杖を振る。
 造花の花びらが宙を舞い、2秒とたたず金属製のハンマーを持った甲冑の女性像が一体、ギーシュの前に姿を現した。
 ギーシュは付け加えた、「この女性像の名はワルキューレ、僕のゴーレムだ!」と。
 
「……!」

 無言の使い魔の男がこのとき、気のせいかと思うほど僅かな一瞬だけ瞳孔を開かせる。
 驚いたのだ! この無感情な男が。
 
 そして、今のギーシュはこの隙を見逃さない。
 ワルキューレは表面上の指示を出す前に颯爽と男に向かって駆け出し、
 持っていたハンマーを大きく振りかぶって、男の脳天めがけて一直線に振り落とした。


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:21:06 ID:OrswPSiW
支援

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:21:54 ID:1PGBHyti
T-1000の姿を垣間見たか支援

20 :T-0:2007/09/10(月) 00:22:39 ID:HGYub+UZ


「どうしよう……どうしよう」 

 シエスタは広場近くの通路をうろうろとしていた。 
 俯けた頭を左右に振り、右に行っては頭を抱え、左に進んでは可愛らしい唸り声をあげ、
 一向にその場から動けていない。
 
 ――まさかこんな事になろうとは、誰が予想できたんだろう?

 この壁の向こうでは、今、まさに自分と同じ身分――平民――の人がメイジと戦って……いや、戦いになってるはずがない。
 いくら身体の大きなあの人でも、相手はメイジなのだ。
 武器も無しじゃ、きっと一方的にやられているはず。
  
(……あの時、一声かればそれだけで今の状況は無かったんじゃないか?)
 
 そう思うとどうしても頭を抱えてしまう。
 でもその反面、『起きてしまった事は仕方がない、せめてこっそりでいいから応援に行こう!』
 という思いもある。いやむしろ、頭の中ではこの思いのほうが強く、近くまで来たのはいいのだけど、
 言い出せない不当な罪悪感と、同じ階級の人間が貴族に蹂躙されるのを見たくない思いが重なってしまい
 シエスタを広場まであと一歩の距離で踏みとどまらせていた。

 また踵を返し、広場に背を向けていたときこの日一番の大歓声があがった。 
 吹き飛ばされそうなくらいに大きな声の塊が、背後から耳を劈いて通り過ぎる。

「…………え!?」

 シエスタは茫然とした表情で、即座に広場への通路を振り返った。
 歓声の余韻が空気を揺らし、まだ余震のように耳を掠めて聞こえている。
 
「まさか……もう……?」
 
 沸かれんばかりの大歓声が情報として脳へと送られたとき、
 あのターミネーターという男の人が貴族に踏みつけられる絵が眼に浮かぶのは、ごく自然な事だった。



21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:22:45 ID:WVOthegR
ダダッダッダダン支援

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:23:34 ID:rK1+xTrT
州知事といえばショットガン支援

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:23:35 ID:nZQjsbq8
ルナパパ(違)支援

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:24:00 ID:xC9gV/j+
sienn

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:24:52 ID:09Hctp4P
支援

26 :T-0:2007/09/10(月) 00:25:48 ID:HGYub+UZ

 ぱたん、と本を閉じる音がした。
 しかしその小さな音は、未だ冷めやらない興奮の残り火にいとも簡単にもみ消される。
 彼女は、小さな身体には見るからに不釣合いな厚さの本を持った手を小脇に移し、
 周囲の歓声とどよめきを耳障りであるかのように払いのけると、傾かせていた頭を上げて
 眼の先に存在する男へと興味の対象を移した。
 
「…………」

 男は自分の視線に気づかなかった。
 男の眼は、眼前に立ちすくむ青銅の人形をじっくりと見つめていた。
 そのときふと、
 哀れみを覚えるような男の悲しい眼が、今の自分にどこかしら似ているように思えた。



 バラの杖を片手に、ギーシュは立ち尽くしていた。
 視線だけは対峙する男に向けていたが、見開かれた瞳は痙攣するように
 ぶるぶると震えている。

「なにが……起きたんだ?」

 ありのままを受け止めるには、今のギーシュの頭じゃすこしばかり足りない。 
 知らず知らずのうちに、歩数にして2歩ほどの距離を逃げるように遠ざかった。
 
 回りそうに無い頭を必死で動かし、ギーシュは改めて考えた。
 ワルキューレの一撃に手加減は無かったし、それに対して男はよける事も受ける事もしなかった。
 分厚い青銅の鎚は確実に男の脳天に突き刺さり、すごい勢いで押し潰した。 
  
 コレは事実。ここまではまだ理解できる。でも、なら……なんで?
 
 金属同士をぶつけ合わせたような重く、鈍い音が響くと、
 男の顔が謝りを入れるようにすばやく俯き、傷ついた頭部の皮膚から血が浅く額を伝う。
 それだけだった。
 頭こそ項垂れているが死んだようなそぶりも無く、大げさに痛がるそぶりもない。
 男は何事も無かったかのようにすぐさま顔を上げると、
 ギーシュに対する皮肉を込めてか、口の端を少し吊り上げてにやりと笑い、首を傾けて見せた。 

 なぜこの【平民】は無事なんだ――――?

 ちなみに、男の頭部をつぶすはずだった全身金属のハンマーは、
 柄の部分から『く』の字に曲がり、直接激突したひときわ大きいハンマー部分は見るも無残にへしゃげていた。
 

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:27:02 ID:6m6S88Qh
ギーシュオワタ\(^o^)/支援

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:27:16 ID:xC9gV/j+
支援

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:28:22 ID:xC9gV/j+
支援

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:28:56 ID:09Hctp4P
ギーシュサヨナラ〜

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:29:16 ID:YJIpteG2
ギーシュ…無茶しやがって……支援

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:29:17 ID:NsCSRpcl
ギーシュを支援するんだ! 逆な意味で

33 :T-0:2007/09/10(月) 00:29:47 ID:HGYub+UZ

 振り下ろされるハンマーは、ターミネーターにとって
 楽々よけること(必要は無いが)も受け止めること(同じく必要無い)もできた。
 そんな彼が、わざと第一撃を無防備に頭に受けさせたのは、己が主人の命令に故に他ならない。



 決闘が始まる少し前、ルイズの部屋――――



「絶対に、死んじゃダメよ!」

 部屋に戻った開口一番、ルイズが言った。
 ターミネーターは何のことやら、とでも言うように首をかしげる。

「いい、いくらアンタが平民として強くても、メイジには絶対勝てないわ。
 ギーシュも……怒りに狂ったといえど、まさか平民を殺しはしないでしょうし、
 いい! アンタは最初の一撃を無防備に貰いなさい!」  

 ターミネーターは「なぜだ?」と口を開こうとしたが、
 ルイズが続けざまに、強く言い放った言葉に口を半分ほど開かせたところで止め、

「これは命令よ!」
「了解」
 
 半開きのまま別の言葉を選択して、言った。
 去り行くターミネーターの後姿を見て、コレで一安心だとルイズは息をついた。それは、
 あの物分りのいい使い魔が、『わざと負けること』を解ってくれたのだと思っての安堵の息だった。
 
 ――――しかし、彼女はそれを伝えていなかった。
 
 伝わったと勘違いしたあまり、そこまで言う事を頭から忘れてしまっていた。
 だから、ターミネーターの命令が『最初の一撃を無防備に貰う事』以外インプットされていない事に
 この時点では全く気づいていなかった上、毛ほども気にかけていなかった。


 ただ、ターミネーターが部屋を出て行くとき、振り返って珍しく苦笑いを見せ

「殺しはしないさ」
 
 と言ったときは、流石にこの男は頭がおかしいのかと思った。


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:29:50 ID:xC9gV/j+
支援

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:29:57 ID:rK1+xTrT
>>32
よっしゃ、ギーシュ支援

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:31:12 ID:Ee5gonc0
勝たなくてもいい!
生き残ってくれさえすればいい支援!

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:31:44 ID:MfuZEPJ1
僕らの心の中に生き残ってくれればそれでいい

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:32:05 ID:NimouN35
肉体的には死ななくても精神が死にそうだな支援

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:32:40 ID:NSv6+ucw
フレーッ!フレーッ!ギーシュ!!支援

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:32:55 ID:Kzv6sayM
ギーシュは風になった支援

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:33:11 ID:jk1veIHl
支援

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:34:16 ID:uthrUhVm
しーえん!しーえん!しーえん!

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:34:47 ID:xC9gV/j+
支援

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:35:47 ID:m2jV+Hao
支援

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:35:54 ID:nZQjsbq8
今日は(ギーシュが)死ぬにはいい日なのだろうか支援

46 :T-0+平面:2007/09/10(月) 00:35:59 ID:HGYub+UZ
前半的なもの投下終了。
支援ありがとう。後、どうでもいいけどビデオが壊れたままなんで
T2見れねぇよ! クソッ! クソッ……!


47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:36:20 ID:jk1veIHl
支援数の多さに嫉妬

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:36:39 ID:RjSbELWP
GJ!!
そこは「了解」じゃなくて「オッケイ!」と言って欲しかった、コマンドー的な意味で。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:37:05 ID:x8YHMASS
乙、命日がほんのちょっとだけ延びたwww

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:37:13 ID:nZQjsbq8
GJしたー。
さてどうなることやら。
命だけは助かりそうだけど。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:39:00 ID:1PGBHyti
ターミネタな人乙。

ところで避難所に規制を受けたソーサリーの人が投下していた。
君は代理投下の経験があるか? 可能なら代理投下をお願いしたい。五四へすすめ。

52 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:40:15 ID:H6UzBTv7
T-0の人、乙であります。んだらば投下しますねー。
-------------------------
                  魔法の使えないメイジ
                 ゼロのルイズが召喚した
                          『静嵐刀』
               とはいかなる宝貝であるか?


 ここではない異世界、そこには『仙人』という存在がいる。
 卓越した知能や技術によって、この世の成り立ち、天地の理の全てを知りえた者だけがなれる存在。それこそが仙人である。
 仙人になれるほどの才覚を持ってしまった者は、その高すぎる能力ゆえに普通の人間たちとはまともに暮らしていくことはできない。
 だから仙人たちは『仙界』と呼ばれる異世界を己の力で築きあげることにより自らを隔離し、
 そしてそこで今もなお己の知恵と技術を磨かんとして修行を積んでいるのである。
 そんな仙人たちが自ら作り上げた道具、それこそが『宝貝』である。
 なにせもともとの仙人たちが人知を超えた存在である。その道具たる宝貝もまた尋常ならざる力を持っている。
 世界全ての出来事を瞬時に知ることができる宝玉。
 時の流れを自由に駆け戻ることができる砂時計。
 この世のいかなる存在であっても斬る事のできる矛。
 それら数多の宝貝の一つ、それこそが何を隠そう静嵐刀その人である。

 そしてその恐るべき道具、宝貝の所持者にして使い魔の契約者になったルイズは、
「なんというか、ピンと来ない話ね」
「はぁ、ピンと来ませんか」
 いまいち納得できていないようであった。

 静嵐は辺りを見回す。質素だが質のよい調度品。布団のついた寝心地の良さそうな寝台。
 どれもこれも静嵐の知っている文化圏のものとはかけ離れた意匠をしている。
 これを見ればさすがの静嵐でも、ここが全くの異世界であるということが実感できた。
 そう、ここはルイズの部屋。契約の儀式のあと、自室に戻ったルイズは静嵐に説明を求めたのだ。
 内容はズバリ「宝貝って何?」である。


53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:40:26 ID:MfuZEPJ1
おし、ちょっくらtお使いに行ってくらあ

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:40:26 ID:d8oEAKWL
>>46
乙!
ここできるとはドSめw

55 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:41:20 ID:H6UzBTv7

「百歩譲って異世界というのがあるとして、センニンっていう存在がいるとして、パオペイなんていう道具があるとして、
アンタがそのパオペイだっていう証拠はどこにあるのよ。アンタはどう見たってただの――平民じゃない」

 ルイズは静嵐を観察する。たしかに静嵐は変わった男だと思う。
 見たことも無いようなデザインの服、耳慣れない響きの名前、トリステインではあまり目にすることの無い黒髪。
 それらを見る限り、その辺にいるような平民とは違うような気がする。
 なるほど、たしかに珍しい人間であるかもしれない。だが、それだけだ。
 それが静嵐の言うパオペイの存在、そして静嵐自身がそのパオペイであるということの証拠にはなり得ない。

「そうですね。なら百聞は一見にしかず、僕が『宝貝』である証拠を見せましょう。――ゴホン、ではとくとご覧あれ」
 わざとらしい咳払いをして、勿体つけたように静嵐は言う。
 何をするのかと思ったが、次の瞬間――静嵐が爆発する。
「!」

 驚くのはルイズだ。目の前を覆う爆煙に、また自分の失敗魔法が炸裂してしまったのかと思ってしまうが、
 自分は杖を握ってもいなければ呪文を唱えてもいない。
 それにこの爆発は何か変だ。煙の量と勢いは凄いが、爆発につきものの熱や光はほとんど無い。いつもの自分の失敗魔法ではない。
 そして徐々に煙が薄れていくと、そこに静嵐の姿は無く。
 ――あるのはただ一振りの剣だった。

 静嵐の外套と同じ深い藍色をした鞘、表面にはやはり外套と同じく精緻な雄牛の彫りこみがしてある。
 長さはそれほどではない。少なくとも、ルイズの知っている『剣』とは少し違う。
 ルイズの知っている剣はもっと大きく肉厚で、いかにも鈍重そうであるが、
 この剣はもっと薄く鋭いであろうことは、鞘の形からも見て取れる。
 とにかく、鞘から引き抜いてみればわかることだ。静嵐の行方も含めて、この剣を手にとって見ればわかることである。
 そう思いルイズは剣の柄に手を伸ばし、握ってみる。


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:41:34 ID:StNSsLMj
支援ぽ

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:41:40 ID:HFN9pXVS
おお支援

58 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:42:32 ID:H6UzBTv7
『どうです? これで僕が宝貝だということはわかったでしょう』
「キャッ!?」
 ガシャン、と金属音を立てて剣が床に落ちる。いきなり頭に響いた声に、ルイズは驚いてしまったのだ。
「な、なに今の?」

 今の声は静嵐のものであるように聞こえた。
 だがその声は、どこかから耳に聞こえたというのではなく、頭の中に直接聞こえたというのが気味が悪い。
 ……いずれにせよもう一度剣を握ってみればわかる、とルイズはおそるおそる再び剣を握る。
 するとまた、先ほどの声が頭に響く。

『ひどいなぁ。いきなり落さないでくださいよ』
 聞こえるのはぼやくような声。この声はやはり静嵐だ。
「ひょ、ひょっとしてセイランなの?」
『そうですよ。――とまあこの通り。先ほどの姿はあくまで仮の姿であり、僕の本当の姿はこの刀のほうなんですよ』
「すごいわ!」

 素直に感心するルイズ。
 インテリジェンスソードなど、知能を持った武器などはこの世界では珍しいものではない。
 だが静嵐のように人間の姿を取れる武器などルイズは聞いたことも無い。
 どんなメイジがどんな魔法を用いても、このようなものを作ることは難しいだろう。
 これならば静嵐の言う「異世界に住む仙人の造った宝貝」という話も真実味を帯びてくる。

「他には何かできないの?」
『そうですね。この状態でならば、使用者の体を自由に操ることができます。
ああ、もちろん、使用者が体の操作に抵抗すればできないんですが』
 少し興味が沸く。体を操作されるというのに不安が無いではないが、やってみて欲しいという気持ちが強い。
「そう……。ちょっとやってみてちょうだい」
『はいはい。お任せだよ』

 途端、ルイズの体がルイズの意思とは無関係に動き出す。
 ルイズの強気な顔つきが緩み、静嵐刀のそれと同じ緩んだ笑みに変わる。
 ルイズの体を操った静嵐は鞘から己を引き抜き、素振りをするように空を切る。部屋の中にヒュンヒュンと心地よい風切り音が響く。
 その素振りの動きは、当のルイズ本人から見ても淀みのない洗練された動きであり、まるで剣の達人のようである。


59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:43:11 ID:ng5jHaLc
支援

60 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:43:37 ID:H6UzBTv7

『僕の体には各種様々な武術の達人の動きが刻み込まれていて、こうして使用者を操っている時もその動きができるんだ』
「じゃあ今の私は剣の達人になってるってこと?」
『そういうことさ。ついでにいえば体の内面、筋肉や血管の動きも制御してるから、
普段よりも速く走ることや強い力を出すこともできるよ。もっとも、僕には使用者の身体能力を引き上げる機能はないから、
あくまでもルイズの本来持っている力以上のことはできないんだけどね』

 そして静嵐はピタリと刀の動きを止め、自らを鞘に収め、宙に放り投げる。
 空中で再び先ほどと同じように爆煙が広がり、その中から静嵐が姿を現す。
「とまぁこんな感じだよ。理解してくれたかな?」
「ええ……よくわかったわ」

 ルイズは考える。
 これはひょっとして拾い物ではないだろうか?
 最初は役に立ちそうもない平民を召喚してしまったとがっかりしたが、このような能力があるとわかった以上そうではない。
 たしかに一般的な使い魔とは違ったものになってしまったが、
 珍しいという意味ではキュルケのサラマンダーやタバサの風龍に勝るとも劣らないものであることは間違いない。
 そしてその上この人知を超えた能力である。
 今のところその使い道は思いつかないが、何かしらの役に立つことがあるかもしれない。

「すごいわ……! すごいわよセイラン!」
 ルイズは興奮して叫ぶ。
 思いもよらぬ誉め言葉に静嵐は戸惑う。
「え? そ、そうですかね。自分で言うのもなんですが宝貝にしてはたいした力は無いほうですよ、僕は」
「謙遜することはないわ。ただの平民かと思っていたけど、こんなにすごい剣だなんて……!」

「剣じゃなくて刀なんですけどね、僕は。――でもそう言ってもらえると嬉しいなぁ。こんな僕みたいな欠陥宝貝を」
「そんなことないわ、貴方みたいな欠陥宝貝でも――欠陥?」
 不意の言葉にルイズの表情が変わる。歓喜から嫌疑へと。
「あれ? 言ってませんでしたっけ?」
「――待ちなさい。欠陥って何よ」
「ええとですね。僕は、正確には僕らなんですが……、普通の宝貝とは違う欠陥宝貝なんですよ」


61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:43:43 ID:066smAs3
支援

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:44:08 ID:uthrUhVm
支援まるに

63 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:44:41 ID:H6UzBTv7

「……何ですって?」
「だから欠陥宝貝。――僕の製作者である龍華仙人というのはですね、こう言っちゃなんですが破天荒な人でして。
宝貝作りの腕前はたしかにすごいんですが、日用道具の宝貝に必要も無いほど危険で強力な戦闘能力を追加したり、
そうかと思えば威力がすごすぎてまともに使えないような武器の宝貝を造ってしまったりとしてしまう人なんですよ」
「…………」

 ルイズは言葉も無い。嫌疑の表情は険悪に変わりつつある。
「そんなお人なものですから、失敗作である欠陥宝貝もその数たるや半端な数ではないもので。
その数なんと七百二十七個ですよ? すごいもんですよねえ」
 はっはっは、と静嵐は笑う。ルイズはもう一片たりとも笑みを浮かべていない。

「それで僕もその中の一つでして、本来は龍華仙人の工房に封印されていたんですが、
とある事故によってその封印が解けてしまい、僕ら欠陥宝貝たちは自由を求めて逃亡したわけです。
そのまま仙界から人間界に逃げる途中、僕はルイズに召喚されてしまい今現在に至る、と。
いやぁ、それでもこうしてお役に立てるんですから人生何が幸いするかわかりませんね。
――あれ? どうかしました」
 険悪は激怒に変わり、さらにそれを無理やり抑えようとしてひきつった笑みへと変化する。

「じゃじゃじゃあああ、聞くけど、ホントのホントにあんたは、け、『欠陥』パオペイなわけ?」
「ええそれはもう。龍華仙人のお墨付きでして」
 一縷の望みを託し、最後の希望を口に出す。
「あ、ひょっとしてあれ? あれよね? あまりにも強力すぎて封印されることになったとか? そうよ、そうよね? ね?」
「いえ、そんなことは無いですよ。さっきも言いましたとおり、
僕は宝貝にしちゃあ平凡な機能しかないもので、そんな封印される強力じゃあないですよ」

「つ、つまりアンタは本当に、ただの欠陥道具なの?」
「そうなりますねえ。残念ながら」
 あっけらかんと言う静嵐。あまりにもあっさりと言うその様子に、ルイズの方は小刻みに震えだし、
「だ……」
「だ?」
「駄目じゃないのよそれじゃあああああああああ!」


64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:44:47 ID:bxEI3zGp
どかどかどかん

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:45:04 ID:066smAs3
支援

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:45:08 ID:uthrUhVm
ろくご支援

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:45:45 ID:jxyBzbWX
まるに支援

68 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:45:50 ID:H6UzBTv7

 溜め込んだ力を爆発させるように叫ぶ。
 黙っていればいいのに、うっかり自分が欠陥宝貝だとバラしてしまった。
 その失言にようやく気づき、慌てて静嵐は弁明する。
「いえ! 欠陥といっても設計当初の仕様とちょっと異なってしまっているだけであって、
使用にはなんら問題は無い――はずですよ?」
「……はず?」
「い、今のところは特に異常も無いですから――たぶん」
「……たぶん?」
「え、ええと……」

「――もういいわ、一瞬でもアンタに期待した私が馬鹿だったのね……」
 言葉に詰まる静嵐に、がっくりと肩を落し地に手をついて落ち込むルイズ。
 しかし、ならばせめてこの欠陥宝貝の欠陥部分を把握し、どう使えばいいのか考えねばなるまい。
 それがご主人様としての自分にできる、精一杯の抵抗である。

「…………それで、アンタの欠陥は何なのよ?」
「僕の欠陥ですか。ええと、それがその……わからないんですよ」
「わからない?」
「はい。さっき言った、使用に問題は無いと言うのは本当で、
さっきみたいに刀の状態で武器として使う分には普通の武器の宝貝と同じように扱えるはずなんです。人型のときも同じく。
だから、自分では特に問題も見当たらないというのが現状なんですよ」

「本当にわからないわけ?」
「はい。そもそもですね、宝貝の欠陥にはいくつか種類がありまして。
一つはさっきも言った機能上の問題。動くはずの部分が動かなかったり、不必要な機能がありすぎたるする場合です。
ほとんどの欠陥宝貝がこれですね。ですが僕は、さっきも言いました通り今のところその手の欠陥が見当たらないわけで」
 そう言いながら静嵐は指折り数えていく。

「で、次に、使用には全く問題が無いが、その宝貝としての機能をすでに全うしたもの、早い話が不用品の類です。
もちろん、汎用的な武器の宝貝である僕はそれには含まれません。
そして最後が――性格の問題です」


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:47:03 ID:uthrUhVm
ぱーおぺー支援。・w・

70 :零魔娘々追宝録:2007/09/10(月) 00:47:00 ID:H6UzBTv7
「性格?」
「宝貝の中には僕のように人格を持つようなものも多くありまして。
その中にはとてもまともとは言いがたい、性格破綻しているものもいるんです。
自分の道具としての業を満たさんがために使用者以外のものを切り刻もうとする剣や、
己の機能に不満を持ち、創造主である龍華仙人に戦いを挑むようなもの。
そういった彼らは機能上にこそ問題は無いんですが、それを制御する人格に問題があって封印されてしまったんです」

 たしかに静嵐はそういう類の宝貝には見えない。毒にも薬にもなりそうに無いのは確かである。
 無論、この間抜けな性格が演技である可能性は無いわけではないが、
 それならそれでもっとマシな演じ方というものもあるだろう。
 何を好き好んでこんな、間の抜けて愚鈍な――ああ、なるほど。そうか、そういうことか。やっとわかった。
 ルイズは低い声で呟く。

「……アンタの欠陥とやらがわかったわ」
「え? ホントですか!」
「ええ。それはもう、今も身に沁みて実感しているわ……」
「そ、そんな。大丈夫ですか? うわぁ、何かマズイところでもあるかな?」
 そう言って静嵐は自分のどこかにおかしなところが無いか探し始める。
「……聞きたいかしら? アンタの欠陥」

 ぐるぐると己の尻尾を追いかける犬のように、自分の背中を見ようとして四苦八苦している静嵐に、
 ルイズはこれ以上ないというほど、にこやかに問いかける。
「うう。聞きたくないけど、聞かないわけにはいかないよなぁ……」
「じゃあ一度しか言わないから、よく聞きなさい。いい、アンタの欠陥は――」
 大きく息を吸い込み、あらん限りの声で告げる。
「その! 間抜けな所よ!」

『静嵐刀』
 刀の宝貝。男性の形態もとる。
 欠陥はその間抜けな性格。あらゆる計算を不意の一言で一瞬にして突き崩す様はまさに混沌の権化と言える。
 機能上の問題もあると言われているが現在は未確認である。


71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:48:18 ID:H6UzBTv7
以上です。説明台詞多すぎ。しっかりせな……しっかりせな……。
あと、静嵐変形して大丈夫か? と思うでしょうが、
本編でも最新刊では普通に変形してたので今のところは問題ないかなーと判断。
しかし大帝の台詞はなんか気合入れないと上手く書けない。
静嵐くんの魂は模倣できないという将軍の言葉が身に沁みます。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:49:03 ID:uthrUhVm
>>71
おーつーっす!


73 :代理人:2007/09/10(月) 00:49:06 ID:MfuZEPJ1
ソーサリーの人の代理投稿OK?

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:53:11 ID:1PGBHyti
ぱおぺーの人乙。
ルイズはツッコミが美しいw けっこういいコンビの予感。

次はソーサリー代理の人ですかね? MfuZEPJ1先生、お願いします!

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:53:46 ID:jxyBzbWX
>>71
乙!
あーなんか殷雷を書きたくなってきたw

76 :ソーサリー・ゼロ:代理人:2007/09/10(月) 00:54:02 ID:MfuZEPJ1
では代理、行きます。

77 :ソーサリー・ゼロ:代理人:2007/09/10(月) 00:54:14 ID:MfuZEPJ1
三三八
 
 体力点一を失う。
 竹笛の持ち合わせはあるか?
 なければ術は使えぬので、二五四へ戻って選びなおせ。
 竹笛があるなら、竜に術をかけて笛を吹け。
 
 笛の調べに、竜は小首を傾げて君を見る。
 しばらくすると急に後脚で立ち上がり、翼と尻尾で巧みに釣り合いをとりながら、その場で足踏みを始める。
 竜の身で可能な限り踊りに近いものをはじめているのだ!
 音色に合わせて首を振り、前脚を動かす様子は楽しげに見えるが、実際は術にかけて強制的に踊らせているだけだ。
 いたずらはこれくらいで終わりにして笛を吹きやめようとする君だが、突然、無邪気そうな女の歌声を耳にしてぎょっとする。
”きゅ〜いきゅい ああ風に乗り 翼を広げて空を飛ぼ〜”
 鈴の鳴るような声だ。
 笛を吹きつつ周囲を見回すが、君と竜のほかには、近くに鼠一匹とて見当たらない。
”雨が降ろうが 雪が降ろうが 雲の上は 青いんだから”
 歌声の主は、君の調べに合わせて即興のものらしき歌詞を口にしている。
 そして、その声が聞こえてくるのは、目の前で踊っている竜の方向からだ。
 笛から口を離し、竜に向かってお前は喋ることができたのかと尋ねると、
「あっ!」と竜は狼狽する。
「い、今のなし、なしなの!シルフィは喋れないのね!ガオーッ!ガオーッ!」
 慌ててごまかそうとする竜だが、喋り続けているのではまったく意味がないし、その吠え声も、女の声のままだ。
 君は取り乱す竜に、なぜ喋るのを秘密にするのかと問いかける。
 実際に言葉を交わしたのはこれが初めてだが、竜という生き物はその大半が、あらゆる言語を
操ることができるはずだ―――少なくとも≪旧世界≫では。
 もっとも、人間やオークに出会った竜の大抵が、話しかける前に相手を喰ってしまうのだが。
「だ、だってだって、お姉さまが絶対に秘密にしなさいって…」
 そこまで言って、竜の言葉が途切れる。
 つぶらな瞳を白黒させ、釣り上げられた魚のように口をぱくぱくと開閉する。
 竜は君の頭越しに、背後のなにかを見つけたのだ。
 君が振り返ってみるとそこには、いつのまにかタバサがぼうっと立っている。八五へ。




78 :ソーサリー・ゼロ:代理人:2007/09/10(月) 00:54:27 ID:MfuZEPJ1
八五
 
 その場にいる二人と一頭はしばらくのあいだなにも言わないが、意外なことにタバサが
「このことは秘密」と言い最初に沈黙を破る。
 君が、竜が喋るとなにかまずいのかと尋ねると、
「竜は普通は喋らない。口を利く竜―――韻竜は滅びたことになっているから」
という答えが返ってくる。
 どうやら、高い知能を持つ竜はこのハルゲキニア大陸では非常に珍しいものであるらしく、タバサは無用の騒動を
避けるために、自らの≪使い魔≫シルフィードを普通の竜だと偽っているようだ。
「だから、秘密。互いに相手の秘密を守る」
 タバサはそう言うと、君が手に持ったままの竹笛を奪い、杖を振って短い呪文を唱える。
 柔らかい光の粒が笛の周囲を舞うが、なにも変化はない。
 しかし、タバサは納得がいったように頷くと、
「やっぱり≪ディティクトマジック≫に反応しない。ただの笛」と言って、
君に笛を返す。
 この少女は、君が魔法使いであることを見抜いたのだ!
 この世界で君が魔法使いであることを知るのは、ルイズとオスマン学院長だけであり、表向きには『魔法の道具を持った商人』
ということになっているのだが、これでタバサにも正体を知られてしまった。
 いや、背後で君たちの様子を興味津々で窺っている、シルフィードという名の竜にも知られたのだ。
 君もタバサも、真実を知られて、無駄に他人の関心を集めるのは避けたいという点では同じだ。
 君はタバサに微笑み、シルフィードが韻竜であるということを誰にも話さないと、守護神リブラにかけて誓う。
 タバサは無言で頷くが、耳慣れぬ異国の神の名に少し面食らったようだ。
 いつもの無関心そうな視線が、いくらか興味深そうなものにとって変わっている。
 これからの行動を決めよ。

 式典が終わる頃合までタバサと一緒に居る(話の弾みそうな相手ではないが)・二三三へ
 タバサに別れを告げ、ほかの場所へ向かう・三〇〇へ




79 :ソーサリー・ゼロ:代理人:2007/09/10(月) 00:54:38 ID:MfuZEPJ1
二三三
 
 タバサはうずくまるシルフィードの巨体を背もたれにして座り込む。
 シルフィードは長い首をそっと回し
「お姉さま…人前で喋っちゃったシルフィのこと、怒ってる?」と、
その堂々とした体躯に似合わぬ怯えた声で、恐る恐る主人に話しかける。
 タバサは竜の目をじっと見据えているが、やがて
「もう済んだこと。今後から注意」と短く伝える。
「許してくれるのね!ありがとう、お姉さまはやっぱり優しいのね!」
 シルフィードは、まるで犬のように尻尾を振り、翼を広げて喜びを表現する。
 その様子を苦笑しつつ見ていた君だが、唐突に
「ルイズさまの使い魔さまも優しいのね!退屈してたシルフィに、手取り足取り踊りを教えてくれたの!」と、
シルフィードに話しかけられて驚く。
「あんなの初めてで楽しくって、ついつい歌っちゃったの!今度はお姉さまも一緒に踊りましょ!」
「却下」
 体躯も性格もまったく違うが、妙に息の合った主従のやりとりを聞きながら、君は彼女たちのそばに腰を下ろす。
 踊りが駄目なら物語を披露しようか言うと、シルフィードは
「きゅい!聞きたい、遠くのお国のこと、聞きたいわ!」
と再び翼と尻尾を振る。
 タバサも、眼鏡のレンズ越しにその青い瞳を爛と輝かせる。
 君は笑って応えると、故郷の伝説を語りはじめる。
 
 国が破産しそうになったため建設が中止された≪アナランドの大塁壁≫のくだりを話し終えたところで、
遠くから人々のざわめきが聞こえてくる。
 王女の歓迎式典はつつがなく終了し、生徒たちに解散が言い渡されたのだろう。

 君の話に熱心に聞き入っていたシルフィードは、非常に名残惜しそうにしている。
 表立った反応はないが、タバサも同様だ。
 君の話に興味がなければ、早々に本を取り出していただろうから。
 君は立ち上がり、シルフィードの顔を何度か撫でると、タバサたちに別れを告げる。一四九へ。




80 :ソーサリー・ゼロ:代理人:2007/09/10(月) 00:54:49 ID:MfuZEPJ1
一四九
 
 その後は、何事もなく平穏に過ぎる。
 休息と食事をとったので、体力点三を加えよ。
 君が目にした範囲で変わったことといえば、マルトー料理長やシエスタたち奉公人が晩餐会の準備で忙殺されていることと、 
寄宿舎の部屋に戻ったルイズが、心ここにあらずといった様子でぼうっとしていることくらいだ。
 最初はなんらかの熱病にでも罹ったのかと思ったが、体に異常はないようだ。
 わざわざ藪をつついて蛇を出すこともなかろうと、係わり合いにならぬようしていた君だが、さすがにこの様子は尋常ではない。
 思い切ってルイズに話しかけようとしたところで、部屋の扉を叩く音を耳にする。
 音になんら反応を示さないルイズに代わって扉を開けてみると、そこにはシエスタが立っている。
「ミス・ヴァリエールにご伝言です。オールド・オスマンからじきじきに…」と言うシエスタは、
君の肩越しに相変わらず無反応なルイズの姿を見出す。
「あの…ミス・ヴァリエールはご病気でしょうか?」とシエスタは心配するが、
君は大丈夫だから伝言を聞かせてくれと言う。
「使い魔の件で進展があったので、学院長室まで来て欲しい、と」
 
 シエスタが去った後、君は伝言の内容を考える。
 『進展があった』ということは、君をカーカバードに送り返す目処が立ったのだろうか?
 だとすれば、これほど嬉しいことはない。
 君が、ルイズの魔法によってこのトリステイン魔法学院に召喚されてから、まだ二週間あまりしか経っていない。
 今すぐザメン高地に戻ることができるなら、まだ≪諸王の冠≫を取り戻し、大魔法使いの野望を阻止することは可能なはずだ。
 君は急いで部屋を出ようとするが、ルイズがいまだ、けむり草を吸ったかのようにぼんやりとしていることに気づく。
 オスマンの話が君の送還にかかわることだとするならば、ルイズを置き去りにして、君ひとりで行くわけにもいかぬだろう。
 ルイズを強引に引っ張って学院長室に向かうか(一五三へ)、それともまずはルイズを正気づかせるか(一八五へ)?




81 :ソーサリー・ゼロ:代理人:2007/09/10(月) 00:55:12 ID:MfuZEPJ1
今回は以上です。
地味に運命の分かれ道ですが、さあ、どちらを選びますか?



@@@@@@@@@@

以上で代理は終了。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:55:13 ID:1PGBHyti
いかん3連だ! 早すぎますぞ支援!!

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 00:55:54 ID:MfuZEPJ1
ふはは、我に支援など不要!

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:01:22 ID:1PGBHyti
MfuZEPJ1の男らしさと速さに、ちょっとポッとしちまったよ代理乙。

で……え? 場合によってはアンリエッタ様スルー選択肢?w

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:12:31 ID:MvLNBGtj
前スレでTFの動画上げた者なんだが、コメントがオデレータで埋まってて吹いた。
お前ら最高だぜ……

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:14:37 ID:25isGLst
ろくごまるにの人とソーサリーの人乙です

現代兵器の20mm航空機関砲なら10メイルどころか1000メイルぐらい軽く届くような気もする
ちなみにミサイルなら20000メイルは軽く飛ぶ


87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:19:39 ID:eOLTm5bD
>>86
20mmなら2000メイル以上届くはず
確か対人用狙撃銃でも2000Mは届く(当たるとは思えんが)

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:20:50 ID:pjQ16FQi
>>85
オデレータは構わんがこういう狭い場所のを外に持ち出すってのはどうなんだろうなぁ

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:22:13 ID:RRUYbm/J
…まあ、オデレータってなんだようというコメもあるわけだしなぁ

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:26:11 ID:BjS72uIl
動画は別に構わないけどあのコメントは無い


91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:27:59 ID:pVokkgiO
刀の人はやっぱ説明から入ったか〜
ルイズの理解の範疇としては人型に変形できるいんてりじぇんすそおどでいいんじゃないですか

2000Mだとただの流れ弾ですわ

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:30:08 ID:KQOzukzo
しかしスーパーコンピューターもびっくりな計算能力と、風向きだろうが重力だろうが何でもセンサーで感知できそうな奴が狙って打ったら当るきがする

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:33:55 ID:25isGLst
戦車砲なんかは3km離れた相手に走行しながら射撃してかなりの確立で当てるぞ
ブラックアウトなら余裕だろう

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:37:44 ID:2JGxm1Sj
日本の91式戦車は戦闘速度で必中してみせてメリケンを驚かせてたしな。
人間の力って恐ろしいものだ。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:42:49 ID:fGLrAj7l
小説版TFを読んだ身としては
HEATの侵徹体や大砲の弾程度でダメージ受けるブラックアウトにちょっと?。
6000度以上の高熱でやっと自己再生能力に支障をきたす装甲という設定なのに。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:47:12 ID:SquHbRjC
>>95
大砲の弾はダメージっつうか集中砲火された衝撃でコケちゃった程度のような

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:54:04 ID:Ele8ycB1
SFなんだしましてやブラックアウトなら楽勝だな
ガンタンクなんてあんな原始的な見た目なのに射程260kmだし・・・
東京から名古屋狙撃できる大砲とかどうやって作ったんだ

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:54:58 ID:UkG4wn/A
>>90 ごめん、俺書き込んだ。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:55:13 ID:nm8rm8bd
>>95
弱点に高火力兵器ぶち込まれたらダメージはあるだろ
高熱の方は再生できない程のダメージでこっちは再生できるレベルつーだけで

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:57:21 ID:JDVKoxZQ
>>94
こらこら勝手にTK-Xを完成させるな。
たった40t強の重量でアレだけの命中精度を誇るのはさすがだが、いかんせん
M1やレオパルドあたりとまともにやりあうと分が悪いんだよね。
ついでにいうとアメリカはもう重装甲大火力戦車の開発には熱がないし

>>95
HEATじゃなくてAPDS弾の熱で溶けた、って設定だった>映画
ただ、APDS弾で生じる程度の熱でのダメージがどの程度かってことを考えたら、
はっきりいって運動エネルギーで与えるダメージのほうが圧倒的に高いと思う。
まあ異常に熱に弱い金属なら別だが。
あと戦車やヘリと違って位置エネルギーが高く接地面積が小さすぎるからゼロ魔世界
程度の砲撃でも十分こけると思う。というか、臼砲って大口径大質量な分意外と対象に与える
衝撃自体は高いんだよね。

しかしまあ、オデレータじゃないがホント人間ってすごいよな。
秒速1700m/secで飛翔してユニゴオ弾性限界を起してほとんど装甲無視する(RHA換算で1000mm近い=鉄板なら1mぐらい
軽く貫徹する)APFSDSとか。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 01:59:55 ID:RM8rOiEM
人間の作ったものが人間に壊せないはずはない

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:01:30 ID:x8YHMASS
科学ってすごいよな
魔法は物理法則を無視する奇跡だけど個人の才覚に依存しちゃうのに対し
科学は物理法則に従う限り万能で貴賎を選ばず誰にでも扱えるんだから

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:02:37 ID:JDVKoxZQ
>>99
高火力という言葉はない しいて言うなら大火力だが

>>97
そもそも地球の丸みに当たってあたらない……ガンタンクの砲って直射砲だよな
ちなみに700kmの射程を持つスーパーガンってのがあるがこれは口径350mm口径長142という化け物ガン。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:03:13 ID:FRiF5g28
人間の作った道具なら人間を救って見せろ

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:04:19 ID:WM6a5o6p
>>97
半分ミサイルみたいな、自立推進する弾なんてものリアルにあるし
あの口径ならどうとでも理屈は作れる気がする

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:07:17 ID:JDVKoxZQ
まぁロボットものはあんまり突き詰めて考えると結局「ロボットいらね」に行き着いちゃうんで
ていうかスレ違いだったな すまん

107 :ゼロのガンパレード:2007/09/10(月) 02:09:29 ID:YncBkUj5
この流れを切るためにあえて投下したい。よろしいか?


108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:09:58 ID:MfuZEPJ1
支援する!

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:10:06 ID:YUj4SP7/
GO!

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:10:09 ID:m2jV+Hao
リアルで事実は小説より奇なりだからな・・・



111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:10:44 ID:PzKq5b1x
全軍支援

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:11:01 ID:JDVKoxZQ
支援する……ってまだ投下してないから支援も何もないんだけど支援!

113 :フーケのガンパレード:2007/09/10(月) 02:11:05 ID:YncBkUj5
「ウル・スリサーズ・アンスール・ケン……」

夜の闇の中に呪文を唱える声が響く。
二つの月に照らされた屋敷は静まり返り、その建物の中で目を覚ましている者は呪文を唱えている少女と、
それを見守る女性のただ二人しかいない。

「ギョーフー・ニィド・ナウシス……」

ティファニアの紡ぐ呪文を聞きながら、フーケは目の前の寝台に眠る女性を見つめた。
彼女にとっては良く見慣れた色合いの、青い髪の女性。
一度目をつぶり、そして開いた。
青のオーマのシンボルは“過去と栄光”。
この女性の現状を考えれば、これほど相応しい色も無いかも知れぬ。
だが、それがどうしたとフーケは思った。
戻らぬ過去もあれば、取り戻せる過去もある。
過去を現在から盗み取り、もう一度栄光を掴むために自分はやってきたのだと。

「ユル・エオー・イース!」

ティファニアが杖を振り、呪文が完成する。
彼女が使う“虚無”の魔法の一つ、“解除”の呪文だった。
フーケは身体を起こすと心配そうな顔つきで見つめる妹分に微笑みかけ、
自分も杖を振って“探知”の呪文を唱える。

「成功したようだね。さっきは感じた魔法の気配が見つからない。
 エルフの先住魔法も一瞬か、たいしたもんだね」

ティファニアは一瞬顔を綻ばせたが、それはすぐに失意にとって変わった。

「魔法は解除できたけど、壊れた心を治す魔法は……
 ここに指輪があればオルゴールが教えてくれたかもしれないのに」

肩を落とす妹分を慰めながら、フーケは始祖ブリミルが残した秘宝に思いを馳せた。
担い手が必要とする呪文を教える始祖の秘宝。
それはあまりに強大な力に対する予防措置なのか、それとも他に理由があるのか。

「初め、それは小さな蜥蜴だった。
 誰にも勝てず、何も守れぬ小さな生き物だった」
「姉さん?」
「だが、それは翼を求めた。泣いている誰かの元に駆けつけるために。雨に濡れた誰かにさしかけるために。
 それは鱗を求めた。誰かを守るために。誰かのための砦となって守り抜くために。
 それは牙を、爪を、炎を求めた。誰かのために戦うために。誰かのための剣となるために。
 そして、長い長い昼と夜の向こうでそれは蜥蜴ではなく竜となった」

第五世界の御伽噺を諳んじると、フーケは不思議そうな顔の妹分を抱き寄せてその頭を乱暴に撫ぜた。

「今までそれは必要じゃなかったんだ。だから憶えてなかった。それはあんたの責任じゃない。
 竜と呼ばれる奴だって、最初から何もかも出来たわけじゃないんだよ」


114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:12:06 ID:WM6a5o6p
しえん

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:12:29 ID:PzKq5b1x
タバサママンの所とは意外也

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:12:34 ID:MfuZEPJ1
支援

117 :フーケのガンパレード:2007/09/10(月) 02:13:09 ID:YncBkUj5
夜の空気の中にフーケの優しい声が溶ける。
ティファニアは目を細めて気持ちよさそうに姉の手に頭を擦り付けた。

「竜だって少しづつ、少しづつ変わっていったんだから。別に急ぐことはないよ。
 それにね、あんたは一人じゃない。ここにはわたしだっているんだ。少しは頼ってみたらどうだい?」
「それは、もちろん頼りにしてるわ」
「そうかい、嬉しいねぇ。あんたが竜になる日までは、わたしがちゃんと助けてやるから安心しな」
「……今のわたし、蜥蜴なの?」

不満そうに言う少女に笑みを見せ、フーケは寝台に近づくと懐に手を入れた。

「覆水盆に還らずとは言うけれどね、こぼれた水はまた汲めばいいのさ」

フーケには一つの案があった。
壊された心を治せないのならば、新たな心を作ればいい。
幸いにして彼女はそれをするための方法を知っていた。
使った者の価値観を、心を一度壊して新たなそれを再構築する秘宝を持っていた。
だが、それは本当に元の心なのだろうか。
そうして心を手に入れた者は、その心に苦悩しないのだろうか。
実を言えば、今でも不安に思うときがある。
わたしは本当に、マチルダ・オブ・サウスゴータなのか。
土くれのフーケなのか。ミス・ロングビルなのか。
なぜこことは別の世界の知識を持っているのか。
なぜ他の人間とは一線を画する身体能力を持っているのか。
あるいは本当のわたしはあの時、あの宝物庫で死んでいて、
ここにいるのはわたしによく似た別の誰かではないのだろうかと。

「マチルダ姉さん?」

夜の風に、少女の声が優しく溶ける。
その口から告げられた一言だけで、フーケはその身を焦がす焦燥を忘れることが出来た。
世界中の誰もが自分を否定していても、例え自分自身が信じられなくなったとしても。
この子がわたしを姉と呼んでくれるのならば。
自分はきっと、あのマチルダ・オブ・サウスゴータのままでいることができるのだろう。

「……ティファニア」
「なに?」
「――――ありがとう」

だから、大丈夫。
わたしがわたしであるように。
この女性も、きっとこの女性のままでいられるだろう。
頷き、フーケは懐から一つの布袋を取り出すと、それを優しく女性の鼻先に押し当てた。





118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:13:36 ID:066smAs3
正義最後の砦支援

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:14:15 ID:x8YHMASS
>>104
そういえばホワイトドールとローラさんはいまだに更新停止か・・・

どこかの誰かのために支援

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:14:17 ID:PzKq5b1x
マチルダさんそれは台無しだー!?

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:14:25 ID:rOoEf1m5
ああもう、相変わらずだいなしだw

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:14:46 ID:066smAs3
またやりやがったwww

123 :フーケのガンパレード:2007/09/10(月) 02:15:25 ID:YncBkUj5
/*/



オルレアン公家の執事、ペルスランの朝は早い。
まずは屋敷の窓を開け空気を入れ替えると、まずは主人のお召し物を用意する。
それが終わったら厨房にて主人の食事の準備である。
通いの料理人が昨夜の内に準備しておいてくれるために、出来立ての温かい食事というわけにもいかないが、
幸いにして彼の主人はそのような事で文句を言うことはない。
返事がないのは承知だが、それでも礼儀を忘れず主人の自室をノックし、
来る筈のない返事を待たずに扉を開いた彼の眼が驚きに見開かれた。

「お、奥さま……?」
「あら、ペルスラン。お早う。ちょうど良かったわ。お茶を三つ用意してくださらない?」

落ち着いた声だった。
この五年という歳月の間、一度も聞くことが出来なかった声だった。
既に失われ、もう二度と聞くことが出来ないと思っていた声だった。

「はい、はい奥さま……!」

あふれそうになる涙を隠すように頭をたれ、そっと袖で拭うと、
もはや会えぬだろうと諦めていた自らの主人に声をかけた。

「改めまして。お帰りなさいませ、奥さま」

青い髪の女主人は優雅に笑みを浮かべ、五年前と変わらぬ声で忠実な老僕に答えた。

「ただいま、ペルスラン」



/*/



長年、何の手入れもされないまま放っておかれたであろう伸ばし放題の髪をブラシで梳かす。

「おばさま、痛かったら言ってくださいね」
「大丈夫よ。あなたの手はとても優しいから」

目の前の光景にペルスランの瞳が和む。
彼の瞳は、女主人の髪を梳かす少女の尖った耳を捉えてはいたが、
しかし彼はそのことについては一言も口に出す気はなかった。
尖った耳はエルフの証だと言う。
しかし今の彼にはそんなことは気にならなかった。
何しろ、奥さまを治してくれたのだ。
例えそれが悪魔の仕業でも感謝するつもりだった。
忠実な執事は会釈し、椅子に座ってその光景を見るもう一人の女性に声をかけた。

「お嬢さま、お茶のお代わりはいかがですか?」
「ありがとう、いただくよ」

フーケとティファニアと名乗ったこの二人が女主人を治してくれたのは間違いない。
どんな手段を使ったのかと興味はわいたが、女性も少女もそれについては答えず、
主人もまた曖昧に笑うだけだった。
少女の額に大粒の汗が浮かんでいたところから考えれば、ご禁制の薬かアイテムを使ったのだろう。
ならば聞かぬのも礼儀である。
主人の恩人に無礼なことなど出来よう筈もない。


124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:15:38 ID:JDVKoxZQ
さるさん規制阻止支援

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:16:57 ID:m2jV+Hao
支援します


126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:17:09 ID:PzKq5b1x
>ご禁制の薬かアイテム
まぁ確かに禁断のアイテムだな支援

127 :フーケのガンパレード:2007/09/10(月) 02:17:16 ID:YncBkUj5

「………………!」

何かを堪えるような声が上がる。
何事かと見てみれば、先ほどまで髪を梳いていた少女が、女主人の背中に顔を押し付けて肩を震わせていた。

「そっとしておいてあげて。
 あの子の母親はね、あの子を庇って殺されたの。
 ――――あの子の目の前でね」

慌てて駆け寄ろうとした老僕の機先を制するかのように、フーケが言った。

「……良かった……今度は、今度は、ちゃんと助けられた……!」

女主人は、無言で嗚咽する少女の手をそっと抱きしめた。
遠い昔、ティファニアの母がそうやって自分の娘にしてあげたように。



/*/



ややあって、落ち着いたティファニアは赤面した頬を隠すように頭を下げた。

「ごめんなさい、取り乱しちゃって……」
「あら、いいのよ。あなた方はわたしの恩人だもの」

優しげに笑うと、女主人は背筋を伸ばして二人を見やり、
席を立つと深々と頭を下げた。

「改めて御礼を言わせていただくわ。
 あなた方の恩義、我が夫である故オルレアン公の名において忘れません。
 始祖ブリミルに誓ってこの恩は返させていただきます」

仰々しいまでの言葉に、気にするなとばかりにフーケは手を振った。

「タバサ……ああ、シャルロットだっけ?
 彼女も満更知らない間柄じゃないし、ティファニアがそれを望んだしね」

それにこれが一番重要なんだけど、と彼女は面白そうに声を潜めて。

「わたしは魔法学院を退職した身でね。
 戻ろうと思ったら手土産の一つもないとカッコがつかないだろう?」
「あら、わたしは手土産ですか?
 いいですよ、早くシャルロットに会って、元気な姿を見せてあげたいですから」

ペルスランが一歩進み出て、そのことですがと懐から一通の書状を取り出した。
昨日の夕方、オルレアン公派と言われる貴族の使いが届けたトリステインからの密書の写しである。
本来ならばジョゼフ派に向けて当てられたモノではあるが、
その写しをオルレアン公派が入手することが出来たのは僥倖であった。
それにはシャルロットことタバサが内乱激しいアルビオンに向かった旨の報告が、
トリステイン王国宰相マザリーニ枢機卿の名で記されていた。

「アルビオンに一人で向かったの?」
「いえ、何人か同行者がいるようです。
 詳しくはこちらを」

入れ違いになったか、と舌打ちしながらフーケはペルスランの差し出した書類を横から覗き込んだ。
調べたのがジョゼフ派かオルレアン公派かは解らないが、そこには見知った幾つかの名前が書かれている。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:18:09 ID:Kzv6sayM
ある意味ご禁制支援

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:18:53 ID:Ymn9ZoBY
支援
そしてウェスト降臨―――もとい投下予告。

130 :フーケのガンパレード:2007/09/10(月) 02:19:17 ID:YncBkUj5
「あら、これは……そう、彼女の……」

ふむと頷いて女主人は首を傾げて暫し考え、何事かを決めたように口を開いた。

「ペルスラン。わたしはシャルロットを迎えに行きます。
 あなたは夫に従ってくれた貴族たちにこの事を伝えなさい」

これにはフーケも老僕も驚いた。
アルビオンは内乱中であり、そこに向かうのには危険が伴う。
戦場から離れているウエストウッドやシティオブサウスゴータならまだしも、
彼女の娘が向かったのは戦雲収まらぬアルビオン王城なのである。

「別にわたし一人で赴くわけではありません。
 トリステインにいるお友だちに助力を頼むつもりです」
「しかしですな、奥さま。ガリア王族である奥さまが無断で国境を越えれば……」
「面白いことを言うのね、ペルスラン。王族である権利は不名誉印によって奪われているわ。
 そもそも、母が娘に会うのを邪魔する資格なんて誰にもないわよ。それにね?」

艶やかに微笑み、彼女は一泊置いて爆弾を投下した。

「このことであのジョゼフがトリステインやアルビオンに何か文句を言われたとしても、
 わたしはむしろいい気味だとしか思わないわよ?」

老僕が固まり、フーケが溜まらず吹き出した。
いやはや、これはまた型破りな貴族がいた者だ。だが、友人としては最高かもしれない。
そう言えば、彼女はかつては女傑として知られた女性だったか。
娘を守り毒をあおった時の毅然とした態度と言葉は、遠くアルビオンまで届いたものである。
笑いながら、フーケは運命の不思議さを感じずにはいられなかった。
まだ自分がマチルダだった頃、父が話してくれた噂話。
あっぱれ貴族の妻の鑑よと語ってくれた逸話の主人公とこうして顔を合わせることが出来るなんて。

「素晴らしいですわね、奥さま。
 その件、わたしも一枚噛まさせていただきますわ」



/*/



後日、この屋敷を訪れたガリア王ジョゼフの配下の騎士は、玄関に刻まれた署名に愕然とすることになる。


『オルレアン公妃の身柄、確かに領収いたしました。

                     ――――土くれのフーケ』



131 :フーケのガンパレード:2007/09/10(月) 02:20:59 ID:YncBkUj5
以上です。
ごめんなさいやっぱりいろいろとだいなしでごめんなさい。

あじゅじゅしたー

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:22:09 ID:PzKq5b1x
乙。タバサママンも良い啖呵切るもんだな、ちょいとジョゼフが気の毒だが。
そしてフーケの犯行声明も活かしてる。何時も通りのはずなんだが……人だからかね?

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:24:00 ID:1PGBHyti
期待を裏切らない台無しぶりと――
タバサママのアルビオン行きという眼を見張る構成――

ああもうっ、どっちに反応したらいいのさGJ!

134 :ゼロの大魔道士:2007/09/10(月) 02:25:48 ID:kPlssfEv
フーケGJ!
そして次の投下を予約するっす。
三十五分から投下します。

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:27:37 ID:MfuZEPJ1
禿の使い魔を支援

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:27:58 ID:Kzv6sayM
コッパゲコッパゲ支援

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:28:18 ID:PzKq5b1x
>>134
>>129氏が先に入ってるね。

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:28:36 ID:066smAs3
次は>>129じゃね

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:28:40 ID:rOoEf1m5
ガンパレード氏乙!
なんかもー色々と台無しなのに何でこう燃えるんだw

140 :ゼロの大魔道士:2007/09/10(月) 02:29:00 ID:kPlssfEv
あ、本当だ、申し訳ない。
ではウェストさんの次で。

141 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:30:56 ID:Ymn9ZoBY
それじゃあ、いかせてもらいます 

幾度の挑戦において成功は無し。
 ここまで来れば清々しいというか憎たらしいというか、それとも唯の現実逃避か。
 いい加減泣きたくなって来る。
 現在の季節は春。
 トリステイン魔法学院の二年生に進級するための使い魔を召喚しているところなのだが、このルイズという生徒の状況は芳しくない。
 というかヤバイ。
 ぶっちゃけ留年目前だ。
 しかも新入生と肩を並べて既に習った事を聞く自分の姿がルイズの脳裏にチラついていたりもするあたり既に片足突っ込んじゃいました感
全開である。

「よ、弱気になっちゃ駄目よるルイズ。次は絶対成功するわ。次は間違いなく成功するわ。次は宇宙的な何かで成功するわ」

 もはや支離滅裂だった。あと涙目でもあった。
 もう一度召喚に挑戦しようと手に持った杖を掲げる姿は何とも健気である。
 零れ落ちそうな涙を「涙は成功した時にとっておくのよ!」と口をへの字に曲げて堪える。

「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ! 神聖で、美しく、何より完璧で全てを超越する強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! 
我が導きに、応えなさい!」

 震えそうになる声を誤魔化すように大声で何度目かの呪文を唱えた。
 するとルイズから少し離れた場所で爆発が起きる。
 既に見慣れた光景、つまりは失敗だった。
 目の前で粉塵を上げる光景と、当たり前に召喚を成功させた他の生徒からの嘲笑に、ルイズは体の力が抜ける感じがした。
 ルイズの脳裏に、両親や姉達の顔が走馬灯のように浮かんでは消えていく。
 悲しいとか悔しいとか、そういった感情はどこにもなかった。
 ルイズは胸の内に荒野のような渇きを覚えるのみ。
 俯き顔のルイズの身体は握った杖を握り締めながら震えている。
 そんなルイズの背後で見守っていたコルベールは何て声を掛けようか迷っていた時、

「ゲホッ、ゲホッ、グェッホォォ!
 土煙スゴッ! 土煙スゴォ!!
 口の中がジャリジャリして―――って目がっ! 目がぁぁぁ!!
 砂が目に入って痛てええええええええ!!」

 全くの不意にルイズの作った爆心地から悲鳴が聞こえてきて、この場に居る一同はギョッと未だに舞い上がっている土煙に視線を
向けると、土煙の中から人間が飛び出してきた。
 飛び出してきた人間は両目を押さえて地面でもんどりうって悶えている。
 だがすぐ海老のように跳ね起きると、涙を垂れ流して錯乱しながら狂ったようにエレキギターを掻き鳴らし始めた。


142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:31:47 ID:pVokkgiO
>>7 遅レスだが
エスカレイヤーは改造人間だから高円寺博士のほうが来ないとな。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:32:03 ID:jxyBzbWX
西博士紫煙でとうじょうーーーー!!

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:32:33 ID:PzKq5b1x
エレキギターをハルケギニアの人間はエレキギターと認識できるのか支援

145 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:32:34 ID:Ymn9ZoBY
「おのれおのれおのれーーーーー!!
 どこのどいつかは知らぬが、この我輩の優美なランチタイムを侵害しようとはハラキリものの重罪なのであーる!
 下賎な賊め、表へ出るがよい!
 この神すら己の無知を恥じる超絶にして至高の超・弩・級大天才たる我輩から『我輩のお昼の楽しみベスト☆テン』における二位の
おもっくそTVを圧倒的投票数でブッチ切るニグラス亭のジンギスカン定食をオアズケしようとは、極悪非道迷惑千万当方に迎撃の用意あり
なのであーる!!
 よって、この大☆天★才の至福の一時に水をさした償いをキッチリ耳を揃えて支払ってもらう。
 だが安心するがよい。
 貴様は我輩に斃される事によって我輩の天才ッぷりを知らしめる人柱になるからして、感涙とその他諸々の体液が溢れるほどの幸福感に
浸りながら散るのだ。
 散った君の勇士は、後の世界に恒久的に残される我輩の偉業を称え崇めてやまないスペクタクル巨編の一部として永遠に語り継がれるだろう。
 ああ、それはどこか『美』に似た輝きとなって天国の君の頭上を眩く照らすのである。
つー訳で、神妙に死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい――――――って、アレ??」

 召喚された男は意味不明な罵詈雑言をあらかたぶちまけてようやく自分の置かれた状況に気が付いた。
 さっきまで居た香ばしい匂いの立ち込めるニグラス亭の店内は跡形もなく消え、かわりに遠くに石造りの大きな城が見える草原に立っている。

「あれ? アレ?? あれぇ??? 
 何故我輩はこのような辺鄙なとこでつっ立ているのであるか?
 つーか此処ど〜こ?
 Why、Why、Why?
 ……おお! そこで何やら群れているホグワーツもどきの少年少女とハゲ、丁度いい。
 この見知らぬ土地に迷い込むという主人公的フラグが立ってしまった我輩に、此処が何所なのか詳細をプリーーズ ギブ ミィ!」

 まあ、突発的な電波をリミットブレイクでぶちかませばドン引きされるわけでぇ、現れた狂える男はどう見ても脳味噌に妖精さんを
飼ってそうなので彼を見つめる生徒達の視線は誤って踏んで靴に付いたガムを見る目に驚くほど似ていた。
 もっともハルケギニアにガムなんて存在しないけど。

「それよりアンタ誰なのよ」

 自分が召喚したと思われる使い魔?にルイズはとにかく話しかけてみた。
 背後から聞こえてきたルイズの声に召喚された狂える男は―――

「ナニ、我輩を誰か知らないとな!
 それはなんという悲劇であるか。
 我輩のような大天才を知らないとは、貴様は自らの不幸に気付けていないのである。
 何故なら、我輩は人類という種が歩む進化の道の最先端に立つ存在であり、六十五億九千九百九十九万九千九百九十九人の凡人とは
筆舌に尽くしがたいほどの差のある超絶の頭脳を有する我輩は人類の―――いや、生命の目指すべき輝ける星なのである。
 つまり我輩を知らないとは先の見えない暗黒で彷徨うのと同義なのだ。
 だが我輩を目指してはいけないロリっ娘よ。
 先も述べたとおり、我輩と貴様ではそもそもの脳の出来が絶望的に違うからして、貴様が残りの人生の全てで命を削るほど努力しても
決して我輩には追いつけないのである。
 目指すべき星でありながら目指してはならぬ存在とは、何と罪作りな。
 ああ、許しておくれロリッ娘よ。貴様には何も罪はない。
 全ては我輩が大天才だから、大天才過ぎるから悪いのである」

 よよよ、と狂える男は白衣の裾で目元を拭う。
 ルイズは更にドン引き。


146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:33:05 ID:qQ+nyuZc
デスペラード支援

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:33:50 ID:PzKq5b1x
ジンギスカンパーティ略してジンパ支援

148 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:34:17 ID:Ymn9ZoBY
「しかーーし! まだ間に合うのであーる!
 貴様が我輩の事を知りたいと願ったのは、我輩の偉大さに無意識の内に気が付いた証拠。
 ならば教えてやろうロリっ娘。
 そう。この我輩こそ、この普く宇宙の全てにおいて比類無しで天下無双の大天才!
 あらゆる神話・伝説の神々よりも神聖な頭脳とあらゆる芸術よりも美しい美学を備えた現在過去未来において
永久不出のパーフェクト・サイエンティスト。
ドォォクタァァァーーーーッ!! ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェェストッッ!!」

「ど、どくたーうえすと??」

「ノンノンノン。
 ドクター・ウェスト。ドクター・ウェストなのである。Doctor・West、OK?」

「ドクター・ウェスト…………」

「イエーーーーーースッ!
 科学の悪魔、大天才ドクター・ウェスト!
 それこそが我輩の正体なのであーる!
 オーケィ・ベイビー!! イエース・サンキューッ!!」

 ギョギョギョギョギョンギョンピョイーーーーーーン!

 激しく掻き鳴らされるギターに腰のツイストも加わって、いよいよ珍妙というか滑稽というかDQNというか。
 つまりは変人奇人の類丸出しモロ出しモザイク無しである。

「ふっふっふ。
 さて、我輩の偉業の数々は後ほどの講演会でこれでもかってくらい聞かせてやるからいいとして、貴様の「あんた誰?」発言に
答えてやったのだから、今度は我輩のターンなのである。
 さっさと此処が何所なのか教えるのであるロリッ娘」

「トリステイン魔法学校だけど―――ってさっきから黙ってればロリッ娘ロリッ娘って、あんた平民のくせに何様!?」

「凡人が我輩に意見するなど百兆年早いのである。
 というかロリッ娘をロリッ娘と言って何が悪いのであるか?」

「失礼ね! わたしは十七歳よっ!!」

「なっ、なにぃ〜〜〜〜〜〜〜!!!?? 貴様がJU・U・NA・NA〜〜〜〜〜!!?
 そんな訳ないのであーる!
 貴様のようなアル・アジフに勝るとも劣らないチビッちゃいツルペタストトントーンがハイティーンなわけ―――まっ、まさか……
 これは孔明―――もとい大十字九郎の罠であるな!!
 ロリッ娘をハイティーンと言い張らせることで自らを『ロリコン』から『小柄な女性好き』に周りの評価をシフトチェンジしようという
魂胆であるな!
 うぬぬぬ〜〜、貴様がそんな卑怯な人間だったとは、我輩失望なのであーる!
 よくも貴様をライバルと認めていた我輩の顔に泥を塗ってくれたな。
 ロリコンはロリコンらしく、キッチリハッキリハァハァとロリコンしやがれ!!」

「だからわたしはロリじゃないわよ!!」

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:34:35 ID:Kzv6sayM
ジンギスカン定食支援

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:35:53 ID:1PGBHyti
このキ○ガイぶりはまさに西博士支援w

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:36:18 ID:PzKq5b1x
>ロリッ娘をハイティーンと言い張らせることで自らを『ロリコン』から『小柄な女性好き』に周りの評価をシフトチェンジしようという
魂胆であるな!
一瞬納得してしまいそうになった俺はSAN値が足りない支援

152 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:36:25 ID:Ymn9ZoBY
 ここには居ないライバルに向かって吼えるウェストの吼え声にロリッ娘の訂正を求めるルイズの叫びの合唱という名の阿鼻叫喚。
 今の状況にどうやって収拾をつけようか、いやつけられない。

「ミスタ・コルベール! 召喚のやり直しを要求します!」

「残念ながらそれは駄目だ、ミス・ヴァリエール。
 使い魔召喚は現れた使い魔で今後の属性を固定して専門課程へと進むんだ」

「先生はわたしにキ■■イの属性に固定してキチ■■の専門課程に進めと言うのですか!」

「そうは言ってない。
 それに人を基地外だなんて言ってはいけない。
 きっと彼の住んでいたところの方言とか風習がちょっと特殊なだけで、彼はその元で育ってきたから我々が受け入れにくいだけなのだよ」

 そんなわけがなかった。

 「前にオールド・オスマンが言っていたのだが「天才はバカと紙一重ではない。バカが天才なだけだ!」らしい。
きっと彼もその類かもしれないだろ?
それに春の使い魔召喚は神聖な儀式だから好みに関わらず彼を使い魔にするしかない」

「でも…でも……平民を、しかも異常をきたしているのに使い魔にするなんて聞いた事がありません!」

「そうやって人を貶すような事を言ってはいけません。
 それにこれは伝統なのですよ。
 例え古今東西において前例がなくとも、この儀式のルールは他のあらゆるルールに優先する。
 ですから彼を使い魔にしなくてはならないのです。
 さあ、早く儀式の続きを」

 内心でコルベールに「鬼ッ! 悪魔ッ! 毛根死滅眼鏡ッ!」などと罵声を浴びせながら、猛るウェストに近づいて正面にまわると
手で顔を掴み強引に引き寄せる。

「おい、ちょっ、なんであるか。
 我輩、餓鬼に至近距離から見つめられて発情するような趣味は装備されてないのである!」

「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

 ルイズは顔を真っ赤にして声にならない叫びを上げると、早口で呪文を唱えるてウェストにキスをした。
 ヘッドバットするような勢いをつけて。

「ぶぴょぉッ!!?」

 ヘッドバット/キスされたことで顔面を強打されたウェストは悲鳴を上げた。
 その際、ルイズの歯がウェストの歯茎に刺さってた。

「イタタタタタタタタタタタタタタッ!!
 キサマッ、キスと見せかけて我輩の歯茎を抉るとはなんという鬼畜か!
 ツンデレ・ヤンデレときて新たに鬼畜デレというジャンルを打ち立てるつもりで―――ギャーーーーーーーッ!!
 今度は胸が痛ぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 そう奇声を上げると再びもんどりうって悶え始める。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:36:55 ID:rUxi0voG
ルイズは16歳いいいいいいいいいいいいい!!!!支援!

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:37:41 ID:fGLrAj7l
遅レスだが
>>100
劇中ではなぜかAPDSと訳されてるが、本当はセーブル弾とか言う
セクター7謹製の対TF用熱兵器です。

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:38:34 ID:Kzv6sayM
西博士支援

156 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:39:00 ID:Ymn9ZoBY
>ルイズは16歳いいいいいいいいいいいいい!!!!
なっ、なんだってぇぇぇ!!?
以後、気をつけます
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「らめぇぇぇぇ!! そこはらめぇぇぇぇぇぇ!!
 それ以上は…………アッー!!」

 やがてウェストは動かなくなった。
 コルベールはルーンを確認しようと思ったが、それをするには些か面倒だろうし、ちゃんと刻まれたようだったので止めた。

「無事に使い魔のルーンが刻まれたようだね。
 それじゃあ皆、教室に戻るよ」

 コルベールの言葉に今までモブっていた他の生徒が動き始める。

「キ■ガ■が使い魔だなんて、流石ゼロだ」

「フライもレビテーションも使えないお前にはピッタリだな」

 去り際に生徒達はこう言い残して学院へと飛んでいく。
 同じ貴族として生まれながら自分には出来ない魔法を使い去っていく生徒達を睨みながらルイズは悔しさに拳を握る。
 生徒達の小さくなるの背中から顔を背けると、腰に手を当てて呻きながら立ち上がるウェストに向き直った。

「まったく、何なのよあんた!」

「「まったく、何なのよあんた!」はこっちの台詞である! 見るがよい!」

 ウェストはシャツをたくし上げて胸を露出する。
 そこには焼印を捺されたようにルーンが刻まれていた。

「よくも我輩の柔肌を傷物にしてくれたな!
 もう我輩、お婿に行けないでわないか。
 即刻、このセンスの欠片もない字を消すのである!」

「そんなことは無理よ。もうコントラクト・サーヴァントは済んだんだから。
 不本意だけど、本ッ当に不本意だけどあんたは今日からわたしの使い魔よ」

「ぬわはははははーーっ!!
 ナニを言い出すかと思えば、我輩が貴様の使い魔だって?
 寝言は夢の中が言うのもであるからして、太陽燦々オハヨウさんの今現在では喋っちゃ「めっ!」なのであーる。
 笑止千万とはまさにこの事。
 今晩夢の中で出直すがいいのである。
 我輩はカダスにて待つ!!」

「ああっ! もう、黙んなさいこのバカ!!」

「のぉうわっ! なにやら懐かしい響きかと思えばいつぞやの貶し言葉!!
 即刻訂正するのである!
 この大天才がバカ呼ばわりされる謂れは論理的にも科学的にもまったくもって無いのである!」

「はいはい分かったわ、訂正するわ。だから黙んなさいよこの大天才バカ」

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:39:25 ID:1PGBHyti
よりによって口にするのもはばかれる使い魔かっ!?
まったく違和感ないぞ支援www

158 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:40:40 ID:Ymn9ZoBY
「なっ! なんであるかその相反する言葉の羅列は!?
 大天才とバカが一緒くたになって、それでは我輩がどっちなのか……いや、まて。
 バカは唯のバカだが大天才は大が付いているのだから、バカ<大天才が成り立つ。
 バカは大天才に比べて圧倒的微細、つまり我輩は圧倒的大天才でありバカなのはほんのすこし……あれ?
 大天才の我輩に無量大数分の一程もバカさなどありえる筈が無いのだから、我輩は常に大天才。
 よって、大天才バカ−バカ=大天才=我輩が成立する。
 おお! これで我輩の大天才は証明されたのであーる。
 これぞ、超ウェストの定理である!!
 ここテストに出るからしっかりメモしておくようにっ」

 暖簾に腕押し。馬の耳に念仏。天才と何とか―――もといバカは紙一重というかむしろ完全に向こう側。
 ウェストは炸裂しすぎであった。

「はぁ……
 もういい。まじりっけ無しでもういいわ。
 早く学院に戻りましょう……」

 憔悴するルイズ。
 もう何もかもを投げ出してベッドにダイブしたい心地だった。
 とぼとぼ。
 まさにこの擬音が足の裏から聞こえてきそうな足取りで、ルイズは歩き始める。

「待つである。
 貴様が何所へ行こうと我輩の知った事ではないが、その前に我輩を元の場所に戻すのであーる。
 我輩はジンギスカン定食をオアズケされている身。
 早く戻さねばお腹と背中がくっついて内臓が零式螺旋波紋掌打であーる。
 一刻も早く召還するのである」

「そんな方法は無いわ。
 コントラクト・サーヴァントは呼び出すだけ。
 送り返す呪文は存在しないのであーる」

「我輩の真似をするな!
 送り返せないって、一体どういうことであるか。
 ていうか此処は何所?」

「トリステインの魔法学校ってさっき言ったじゃない」

「トリステイン? 魔法学校?
 貴様、地球上のあらゆる言語に精通する我輩をおちょくろうなんてそうはいかないのである。
 我輩の記憶中枢は言語同様に地球上のあらゆる知識が蓄積されているのだから、その知識の中にトリステインという名詞がインプット
されてない以上、貴様の言ったことは嘘八百万なのはお見通しであーる。
 残念だったなロリッ娘!
 のわっはっはっはっはっはっはっ!!」

「何バカ笑いしてんのよ。
 ていうか地球ってなに?」

「はっはっは―――れれ??」

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:40:48 ID:PzKq5b1x
まぁ第四の使い魔でも全くもって違和感はないな支援

160 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:42:22 ID:Ymn9ZoBY
 泣き笑いのアホ丸出しの顔でウェスト硬直した。
 脳内ではルイズの言葉が反響し反芻している。
 ていうか地球ってなに?
 ていうか地球ってなに?
 ていうか地球ってなに?

「えー、地球とは太陽系の3番目の惑星で、人類をはじめ各種生物が住む天体。
 太陽からの平均距離は約1.5億キロで、自転周期は23時56分4秒、公転周期は365.2564日。
 形はほぼ回転楕円体で、赤道半径6378キロ、極半径6357キロ。地殻・マントル・核からなり、平均密度は1立方センチ当たり5.52グラム。
 年齢は約46億年。表面は窒素と酸素とを主成分とする大気に囲まれ、水がある。
 衛星を1個もち、月と呼ぶ。総人口65億2517万(2006)。(『Yahoo!辞書 』より)
 っていうか、えええええぇぇぇぇぇぇえええぇぇえええええええっ!!?!?
 地球を知らぬとな!
 貴様、実は未だ明かされぬ秘境に住む原住民かなんかじゃないのかであるかホーナタタ?」

「人間の言葉を喋りなさい!
 とにかく此処はあんたの言う地球っていう所じゃないの。
 此処はハルケギニアのトリスタイン」

「ではここは地球ではないと?」

「そうよ」

「アーカムシティも知らぬと?」

「知らないわ。
 そしてあんたはわたしに使い魔として召喚されたのよ
 その胸のルーンは、わたしの使い魔としての証し」

「なんとーーー!!
 つまり我輩はツンデレロリッ娘に召喚されるに飽き足らず、異世界にすっ飛んでしまったであるか!?
 なんという驚愕! なんという展開! そしてなんという我輩の理解力と順応力!!
 いつの間にやら本当に主人公フラグが立ってしまったのである!
 だが我輩には我がライバルとの決着をつけなくてはならぬ。
 正義のロリコンから卑怯のロリペドに堕ちた奴を倒さねばならぬ宿命が我輩にはある。
 歯を食いしばれと叫んで食いしばる前にドリルの如き拳を奴のガンメンにぶち込まねば、我がドリルと他のドリラーに示しが付かぬのだ。
 さあ、早く我輩を地球に還すのだ!!」


「サモン・サーヴァントは使い魔を呼び出す為のモノ。
 送り返す事なんか想定してないのよきっと。
 せっかく召喚した使い魔を何で返さないといけない―――まあ、今のわたしはとっても送り返したいけど。
 そうすればもう一度サモン・サーヴァントをしてグリフォンだったりドラゴンだったりを召喚できるのに。
 まあ何にせよ、あんたはわたしの使い魔なんんだから大人しくついて来なさい」

「だから我輩は貴様の使い魔ではないと言っているであろうが。
 何にせよ、帰る方法が無いというのなら作るまで。
 古来より人はそうして技術を練り文明を発展させてきて現在に到る。
 空を飛びたいという願いから造られた飛行機はいまや世界を駆け巡り、ついに人類は無限の宇宙へとその足跡を残そうとしている。
 そう、この日々進歩する力こそ人類の力であり未知の世界を開拓する無限の原動力なのである。
 故に、その進歩の最先端を三十六倍速でひた走る我輩が無事アーカムに帰還する方法を見つけることは団子蟲をつつけば丸くなること以上に
予定調和なのであーる。
 だーーーーーはははは、のははのはなのはーーーーーーーーーーーっっ!!」

161 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:44:03 ID:Ymn9ZoBY
 高笑いと共にギターを掻き鳴らし、ウェストのテンションは最高潮へとまっしぐら。

「流石我輩。例え異世界に召喚されようと動じないこの精神の強さ。やはり我輩は完璧」

 顎に手を添え、ニヤリと笑い白い歯と共に光る(胡散臭い)二枚目オーラ。

「健全な精神は健全な肉体に宿る。
 ならば我輩の肉体は若さと才能が滲み出る健全バリバリの健康体。
 見よ! 我輩が誇る肉体美を!」

 シャツを引き千切らんばかりに脱いで再び胸を露出する。
 露出した胸には刻まれたルーンが。

「そっ、そういえば我輩、傷物にされたのであった…………
 我輩の純潔が、我輩の貞操が、見ず知らずのロリッ娘の鬼畜的蹂躙によって無惨にも散ってしまった。
 ノォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」

「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
 煩いわねさっきから! 奇声を吼えるのもいい加減にしなさい!
 学院に着いたら何か食べさせてあげるから、早く行くのよ!」

「フンッ!
 いくら我輩が空腹だからといって食べ物に釣られるほど愚かでは―――

 ふんぐるるるるるるるるるるるるるるるるるるるいきゅいきゅい

 言葉を続けようとした時、腹の虫?が盛大に鳴った。
 ルイズのSAM値が15下がった。

「―――まあどんなに明晰な頭脳も動かすエネルギーがなければ機能しないわけで、我輩の超天才的な頭脳もまた然り。
 ここは貴様の厚意を素直に受け取り、エネルギーを充填し策を練ったほうが得策と見て間違いない。
 よかろう。我輩の今後のため、貴様に付いていってやろう」

 ビシッ!とルイズを指差して言うウェスト。
 どうにかウェストが付いてくる気になったので、ルイズは何時の間にか溜まった疲労に溜息をついて歩き始める―――が

「ちょっと待つのであるロリッ娘」

 ウェストに呼び止められた。

「何よ。早く行かないよ日が暮れるわよ」

「我輩は科学の徒であるからして、此処からあの城までの距離を歩くなどという原始的な行動は至極遠慮するのであーる」

「はぁ? じゃあ、あんたどうやって帰るのよ?」

「我輩を舐めてもらっちゃ困るのである。
 こんな事もあろうかと。こんな事もあろうかと! こんな事もあろうかと!!
 我輩はあるモノを造っておいたのである。
 見よ!!」

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:44:06 ID:PzKq5b1x
読んでて頭痛くなってくるって事は原作の雰囲気に近いって事なんだろうか支援

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:44:53 ID:1PGBHyti
神の盾、神の笛、神の本のあとに、神がかったキ■■イではブリミルも記録に残したくなかろう支援

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:44:57 ID:rUxi0voG
しかし原作知らないけどすごいの呼んだなw
支援

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:45:22 ID:Kzv6sayM
流石第四の使い魔支援

166 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:46:20 ID:Ymn9ZoBY
 そう言うとウェストは白衣の中から何の変哲もない鍔の広い帽子を取り出し、それを被る。

「これぞ帽子型飛行装置『飛べ飛べガジェット』であ〜〜る。
 その威力、とくとその目に焼き付けるがよい!
 あ、それポチッとな♪」

 ウェストが帽子の前部に埋め込まれたボタンを押し込むと、帽子の天頂部が開いて中から複雑な機械が迫り上がる(どうやって入っていたかは不明)。
 出てきた機械は二枚の大きな長細い板を展開し、地面とは斜めに固定。
 更に取っ手が掴みやすい位置まで伸びてきて、最後にウェストの頭と帽子とを伸びてきたバンドで固定する。
 その摩訶不思議な光景にルイズは呆気にとられて口をポカンと開いていた。

「ふはーーーーーはっはっはっ!!
 どうであるかロリッ娘、我輩の発明品は?
 凄いであるか? 凄いであるよ。凄いに決まってるのであーる!
 そんな凄い発明をいたしますのはこの我輩。
 ドォクタァァーーーーーーーーーーーーーーッ! ウェェェーーーーーーーーーーーーーストッッ!」

 ウェストが叫んでいる間にも二機のプロペラは回転速度を増し、ついにはウェストの足が地上から離れてホバリングする。
 ちなみに「テールローターが無いのに反トルクでウェスト自身が逆回転しないのか」という疑問は持つな。
 どうせウェストだし。

「……うそぉ。飛んだ…………」

「当ったり前田のメジャー松井秀喜サブレ〜〜
 我輩にとってこんなこと朝飯夜食晩飯昼飯、グルっと回って昨日の朝飯前なのであーる。
 それでは、あの城へ我輩まっしぐら〜」

 そう言うとウェストは取っ手を掴むと操縦し、ルイズに近づいて両足で挟んだ。

「ちょっ! 何すんのよ!」

「それでは快適な空の旅へアテンションプリーーーーーーズッ!」

 プロペラの速度が更に上昇し、二人は高度と速度を上げて飛び始めた。
 ウェストの足に挟まれるという不恰好ながらも、ルイズは始めて見る高さに驚きはしたが直ぐに慣れ、眼下に広がる光景に目を奪われていった。

「わたし……飛んでるのよね?」

「な〜に当然のこと聞いてるのであるか。
 これを飛んでいると答えずして何と答えるであるか」

 この言葉を聞いてもルイズは未だ信じられないという面持ちで眼下を見下ろしていた。
 地面が瞬く間に後方に流れていき、召喚の儀式を行った場所は最早遠い。
 視線を前に戻せば先に出発した生徒達とコルベールの姿が直ぐそこに迫っていて、プロペラの音に気付いた彼らが驚愕の表情でこちらを見ていた。

「ドォクターーーーーッ! ウェーーーーーーーストッッ!!」

 ウェストは彼らの表情に気を良くしたのか、更に速度と高度を上げて生徒達の頭上をドップラー効果の効いた叫び声と共に追い越していった

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:46:45 ID:2JGxm1Sj
ルイズが憐れすぎる

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:47:20 ID:owb4ny6h
団子虫って時々つついても丸まらずに逃げ出すよね(ぼそっ 支援

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:48:21 ID:PzKq5b1x
……フライング■■■■with発育不良娘か。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:48:22 ID:w/tLrSBG
>>168
それはたぶんワラジムシ支援

171 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:48:26 ID:Ymn9ZoBY
「今の我輩はアドレナリンの分泌量は最高潮でテンションは臨界点突破!
 もう我輩を止める事など出来はしない。
 銀河よ、我輩の歌をきけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!!」

 ピレポレピレポレピレポレピレポレギョギョギョギョビャイーーーーンッ!!

 ピックを振り回すようにギターの演奏を始めるウェスト。
 その両手は取っ手から離れている。
 つまり今のウェストと『飛べ飛べガジェット』と繋いでいるのは頭部に固定するためのベルトのみ。
 プロペラの推進力と重力による綱引きはウェストの頭と身体+ルイズを引っ張り、その力は必然的にウェストの首に収束する。
 この事態がもたらす結果は―――

「ウギョォォーーーーーーーッ!
抜ける抜ける抜ける抜ける抜ける抜ける抜ける抜ける抜ける抜ける抜ける抜けるーーーーーーーっ!!
我輩の首がぁぁーーーーーーーーーーーーっ!!」

 予想だにしなかったことにウェストは藻掻く。
 これによってルイズを挟んでいた足が外れ、支える物が何もなくなる。
 突然の浮遊感。足場の無い不安感。空の青さ。雲の白さ。太陽の眩しさ。
 そして何より大地に立つ事の素晴らしさを痛感しながらルイズは思った。
 何で人間には翼が無いの?

「きゃああああああああああああああああああああっ!!」

 まっ逆さまに落ちるルイズ。
 しかし間一髪のところでウェストの片足にしがみつく。

「あっ、あっ、危ないじゃないのっ、てきゃあああああああああああああっ!!」

 間一髪の所でしがみついたのはいいがそれによってウェストはバランス崩し、結局二人は揉み切り回転で地面に落ちていった。
 勿論、墜落する前にコルベールによって助けられたが。



ドクターウェストの華麗なる実験・第一話:「天才はバカと紙一重ではない。バカが天才なだけだ!」完
次回、第二話:「これは庵野と富野の謀略だ!」につづく

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:49:25 ID:lRKRjIW+
>>171
既知街乙。
つーか次回のタイトルwwwwwww

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:50:06 ID:PzKq5b1x
乙。なんというか……うん、読んでて頭痛ぇw

そして
>次回、第二話:「これは庵野と富野の謀略だ!」につづく
続くのか、このテンションで続けられるのかアンタは!?
出来るとしたら尊敬しちゃうぞ、明後日の方向を見つつ!

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:50:54 ID:vsOZEc97
語ることすらはばかられるwGJwwwwwwwwww

175 :ドクターウェストの華麗なる実験:2007/09/10(月) 02:51:49 ID:Ymn9ZoBY
投下終了。
ウェストを書けるのは午前四時から午前五時の一時間だけ。
その時間だけ俺はウェストになれるんだ。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:51:58 ID:Kzv6sayM
GJ!


177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:53:32 ID:1PGBHyti
次回予告まで見事なキ■■イ乙。
しかしこの文章の濃さでは、いつになったら「たまにかっこいいナイスガイ」な気がする西博士が見れるのだろうか?w

>ウェストを書けるのは午前四時から午前五時の一時間だけ。
>その時間だけ俺はウェストになれるんだ。

わかった。とりあえず寝てくださいw

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:53:37 ID:jxyBzbWX
GJ!
つか西博士は腹の音で邪神でも呼ぶつもりかよw

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:53:44 ID:Xt2q+BAh
再現しすぎだ
頭痛いぞ
でも乙

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:56:09 ID:qQ+nyuZc
>>171
テラバサラwwwwww

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:56:46 ID:PzKq5b1x
>>178
最後にきゅいきゅいと有るという事は……シルフィードが邪神に捧げられるって事なんだよ!

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:57:57 ID:rUxi0voG
乙&GJ!
ルイズって16歳にも見えないよな…タバタンなんて12歳くらいにしかみえん。

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 02:59:56 ID:2JGxm1Sj
  そだ  |------、`⌒ー--、
  れが  |ハ{{ }} )))ヽ、l l ハ
  が   |、{ ハリノノノノノノ)、 l l
  い   |ヽヽー、彡彡ノノノ}  に
  い   |ヾヾヾヾヾヽ彡彡}  や
  !!    /:.:.:.ヾヾヾヾヽ彡彡} l っ
\__/{ l ii | l|} ハ、ヾ} ミ彡ト
彡シ ,ェ、、、ヾ{{ヽ} l|l ィェ=リ、シ} |l
lミ{ ゙イシモ'テ、ミヽ}シィ=ラ'ァ、 }ミ}} l
ヾミ    ̄~'ィ''': |゙:ー. ̄   lノ/l | |
ヾヾ   "  : : !、  `  lイノ l| |
 >l゙、    ー、,'ソ     /.|}、 l| |
:.lヽ ヽ   ー_ ‐-‐ァ'  /::ノl ト、
:.:.:.:\ヽ     二"  /::// /:.:.l:.:.
:.:.:.:.:.::ヽ:\     /::://:.:,':.:..:l:.:.
;.;.;.;.;;.:.:.:.\`ー-- '" //:.:.:;l:.:.:.:l:.:

184 :ゼロの大魔道士:2007/09/10(月) 03:00:48 ID:kPlssfEv
やばい、正直この後の投下とか凄い気がひけるwww
でも予告は予告なので投下開始。

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:01:23 ID:LmSmdHjl

ハルケギニアの1年は384日だから地球人換算だとルイズ17フーケ24ワルド27ぐらいか?

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:02:03 ID:MfuZEPJ1
>>184
ばっちこい

187 :ゼロの大魔道士(1/5):2007/09/10(月) 03:02:17 ID:kPlssfEv

『炎蛇』のコルベール。
彼はトリステイン魔法学院の学院長オスマンの片腕として知られている一教師。
火系統の魔法を得意とするトライアングルメイジで、その腕前は見たものこそほとんど皆無ではあるものの、凄腕だと噂されている。
そして、魔法の更なる活用法を発見しようと日夜研究している変人としても名が知れ渡っている。
教師としての評判はそれなりに悪くはない。
権威や主義に凝り固まった教師の多い中、コルベールは時折自分の世界に入り込むことを除けば気さくな大人だったからだ。

「…と、いうわけです」

そんな彼は今、学院長室にいた。
本日行われたサモン・サーヴァント及びコントラクト・サーヴァントの結果報告のためだった。
しかし、その表情は暗い。
原因は言うまでもなく、その左手の甲に刻み込まれているルーンの紋様にあった。

(ああ、何故こんなことに…)

ううむ、と唸るように考え込む表情を見せるオスマンを前にしてコルベールは真っ青な表情で立ち尽くす。
謎の平民の少年に刻まれたはずのルーンが自分に刻み込まれる。
しかもその原因と思われる少年は逃走。
残ったのは自分の手に浮かぶルイズの使い魔の証であるルーン。

(始祖ブリミルよ。私が一体何を……)

したというのですか、とは繋げられなかった。
過去を掘り起こせば十分自分はこんな目にあうにふさわしい所業をなしてきたのだから。
これも贖罪なのか…
コルベールは今更ながら真剣に自分の過去を悔やんだ。

「ふむ、大体の事情はわかった」

ギシ、とオスマンの座る椅子が軋む。
身を乗り出すようにして自身を見つめるオスマンにコルベールは冷や汗をかく。
どう考えても今回の事件は学院設立上最大の汚点となる事件である。
オスマンがどういった判断を下すのかは不明だが、最悪の場合はクビも覚悟せねばなるまい。
ぐびり、とコルベールは緊張に生唾を飲み込んだ。


188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:03:24 ID:1PGBHyti
使い魔先生支援

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:03:52 ID:jxyBzbWX
コルベール支援

190 :ゼロの大魔道士(2/5):2007/09/10(月) 03:03:56 ID:kPlssfEv

「で、柔らかかったかね?」
「は?」

オスマンの第一声は意味不明だった。
柔らかい? 何が?

「またまた。お主がミス・ヴァリエールの使い魔になったということは…したんじゃろ、唇と唇をぶちゅっと!」

このこのっ。
ニヤけた表情で自分をつついてくる老人にコルベールは呆然となる。
が、すぐにその表情は憤怒へと変化する。
この老人は、自分が真剣に悩んで報告をしたというのに、ロクに話を聞いていなかったのだ。

「…オールド・オスマン?」
「なんじゃ、そんなに照れ……ぬおっ!」

ゾッとするような声がオスマンの耳に届いた。
やばい、流石にやりすぎた!?
自分に恐怖を与える男に、オスマンは場を和ませよう作戦が失敗したことを悟った。
なお、オスマンがコルベールをなだめるのに要した労力は普段秘書に行っているセクハラの謝罪の三倍くらいだったという。



「こほん。しかしまたとんでもないことになったもんじゃの」
「はい。情けないことですが、正直私も途方に暮れていまして…」

項垂れるコルベールにオスマンはさもありなんとばかりに頷く。
突然自身の生徒の使い魔になってしまったなど、想像を絶する事態である。
しかも主である相手はゼロのルイズことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
もしも自分が彼の立場だったらと思うと、羨まし…ごほん、耐えられるものではないだろう、色々と。


191 :ゼロの大魔道士(3/5):2007/09/10(月) 03:05:24 ID:kPlssfEv

「ところで、ミス・ヴァリエールはどうしたのかね?」
「それが…逃亡した少年に向けて一通り罵声、あ、いや、叫んだかと思ったらふっと気絶してしまいまして」
「まあ、無理もないがの…」

契約しようと思ったドラゴンは逃げた。
更に、契約を交わしたはずの平民は契約を解除してやはり逃げた。
これでショックを受けない方がおかしい。

「しかしどうするんじゃ? 件のドラゴンと少年は逃亡したまま。
 このままじゃとお主がミス・ヴァリエールの正式な使い魔ということになるが…」
「……」

オスマンの問いにコルベールは答えられない。
サーヴァントの儀式は始祖ブリミルに祝福された神聖な儀式である。
つまり、主側も使い魔側もお互いに結果に対して異議を唱えてはならない。
だが、今回のこれは通常とはとても言いがたい事態だった。

「…まずは、ミス・ヴァリエールの目が覚めるのを待つことにします」
「まあそれしかないじゃろうな…しかしコルベール君。もしもミス・ヴァリエールが君を使い魔にすると決めたらどうするのかね?」
「……彼女の意思に従います。立場としては私の方が従なのですから」

ともすれば溜息が漏れそうな表情をしながらも、コルベールはキッパリとそう宣言した。
過程がどうであろうと、結果がこうなっている以上、決定権はルイズにある。
それに、元はといえば自分の油断が招いたミスなのだ。

「ふむ、そこまでの決意ならば止めたりはせんが…しかしドラゴンのほうもじゃが、逃亡した少年が気にかかるところじゃの」
「はい。あまりの事態にデティクトマジックを使うことすら忘れていましたが…」

思い出す。
少年は確かに空に浮いて逃亡した。
しかも気がついた範囲では詠唱の声は聞こえなかったし、杖も持っていた様子はなかった。

「詠唱なし、杖なしでの魔法行使。その上コントラクト・サーヴァントの解除」
「できるものなら是非話を聞いてみたいものじゃが…」

それは無理だろう、と二人の男はそれぞれの理由で溜息を漏らすのだった。


192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:06:25 ID:1PGBHyti
コッパゲ先生の運命に気をとられすぎて、ダイとポップのことを忘れてしまいそうなのは内緒だよ支援

193 :ゼロの大魔道士(4/5):2007/09/10(月) 03:07:21 ID:kPlssfEv

男二人が顔をつき合わせて溜息をついていたその頃。

「ああっ、ジャン…っ!」

とある一室で赤い髪の女性がベッドの上で転げまわるという奇態を披露していた。
彼女の名はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
通称『微熱』のキュルケ。
燃えるような美貌とグラマラスな肢体で数多の男を魅了する彼女は今、たった一人の男に恋焦がれていた。
その男の名はコルベール。
先程の儀式で彼女の仇敵たるルイズの使い魔になってしまった男である。

「ああ、貴方のことを思うと胸が熱くなる…そう、これが…私の微熱!」

バッと起き上がり、両手を胸の前で拝むように組む。
頬は朱に染まり、その頭からはハートマークが乱舞している。
キュルケという女性は惚れっぽい。
それゆえにこういった行動に出ることは珍しいことではなかった。
だが、今度は相手が相手である。
相手は一回りどころか二倍以上の歳上、しかも容姿的にも良いとは言えず、パッと見はうだつのあがらない中間管理職。
いかにキュルケといえども惚れる要素が全くないような相手なのだが…

コルベールがマザードラゴンの羽ばたきに吹き飛ばされたあの瞬間。
キュルケは彼をその豊満な胸で受け止めていた。
いや、厳密には受け止めたのではなく受け止めさせられたのだが、そこは割愛する。
とにかく、コルベールを受け止めた彼女はその瞬間に恋に落ちた。
意外にガッシリした体躯。
胸を焦がす熱い体温(胸に突っ込む形になっていたハゲ頭が太陽熱で熱されていただけ)
猛禽のように前方を睨みつける凛々しい眼差し。
多分にフィルターが入ってはいるものの、キュルケはそれらを感じ、落ちてしまったのだ。

勿論、最後まであの場に残っていたのはコルベールを見つめていたからである。
まあ、ルイズが心配だったという点もなきにしもあらずなのだが。


194 :ゼロの大魔道士(5/5):2007/09/10(月) 03:09:25 ID:kPlssfEv

一方、そんなキュルケの奇態を一顧だにせず黙々と本のページをめくる少女がいた。
キュルケの親友にして『雪風』の二つ名を持つタバサである。
彼女は、キュルケの様子を全く気にすることなく(というか慣れただけ)本に目を落とし続けていた。
だが、その頭に文字は入っていなかった。
彼女は別のことを考えていたのだ。
それは逃亡したルイズの使い魔のこと。
彼は杖もなしにフライに似た浮遊をし、かなりのスピードで逃げ出した。
しかも、詠唱をしていた様子も見られなかった。

(先住魔法…?)

エルフが使うといわれる杖を必要としない魔法。
少年が使っていたのもそれだったのかと考えるが、すぐにその思考は打ち消される。
少なくとも少年の見た目はエルフには見えなかった。
擬態しているという可能性もあるが、彼の立ち振る舞いを見た限りではそうとも思えない。
無論、エルフを見たことがあるわけではないのでタバサとて断言はできないのだが。

(それよりも)

だが、タバサが注目しているのはそこではなかった。
誰も使用の瞬間を見ていなかったと思われていたポップのシャナク。
彼女はそれをハッキリと見ていたのだ。
知る限り、コントラクト・サーヴァントを解除する方法は使い魔の死しかありえない。
にもかかわらず、あの少年はそれを生きたまま成し遂げた。
これは控えめにいっても異常である。
しかしタバサはポップに対し恐怖を覚えたというわけではなかった。
むしろ向けた感情は興味だったといえる。
何故ならば、彼は自分の望みをかなえてくれる存在なのかもしれなかったからだ。
自分の知らない魔法(?)を扱う少年。
彼ならば、あるいは…

「なんとしても、探し出す」

タバサは、決意の瞳で本を閉じた。


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:09:30 ID:MfuZEPJ1
おお、コッパゲに春の予感w

196 :ゼロの大魔道士:2007/09/10(月) 03:11:19 ID:kPlssfEv
投下終了。
ルイズもポップもでやしないという閑話っぽい話になりました。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:12:03 ID:1PGBHyti
ひょっとしてポップは魔法学院総出で狩られる運命なのか乙w

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:12:19 ID:jxyBzbWX
ポップ何処いったんだw
GJ!

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:12:46 ID:066smAs3
あのコルベールが両手に花とはwww

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:13:04 ID:rUxi0voG
コッパゲ好かれるのはえーーーーw
GJ!

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:16:00 ID:ukwFmYf5
GJ
ギーシュと決闘するのはポップなのかコルベールなのか
どっちでも楽しみだ

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:17:02 ID:MfuZEPJ1
教師に決闘を挑んだらギーシュを尊敬するw

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:17:57 ID:Kzv6sayM
コッパゲ先生の明日はどっちだ乙

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:18:12 ID:U1lwCwKl
>帽子型飛行装置『飛べ飛べガジェット』
なつかしいなおい。帽子から傘とかも出てきそうだ。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:22:59 ID:pVokkgiO
ポップが使い魔じゃないならゼロの〜じゃないし、「ゼロの(使い魔だった)大魔道士」?
改め「ゼロの禿」がピッタリくるわ、ルイズにはポップいらんしダイ探しの旅にでてええんじゃね慢遊記みたく。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:27:50 ID:MfuZEPJ1
(髪が)ゼロの大魔道士

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:30:44 ID:LmSmdHjl
ポップまでハゲるのか!?

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:30:52 ID:XfNj/6io
コッパゲに付与される使い魔としての能力………。
それは、頭髪を消費する事で頭脳の回転を高速化する事に違いない!!

ガンダールヴ? おいしいの、ソレ?

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:31:43 ID:pVokkgiO
>>205 二行目一部抜けとった
ルイズにはポップいらんし 原作消化は禿に任せて ダイ探しの旅にでてええんじゃね慢遊記みたく。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:32:43 ID:rOoEf1m5
コッパゲがゼロの大惑うしになってもーた

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 03:38:53 ID:0GLdtPsy
大魔導師のはアイディア勝ちだなあ

212 :サテライト60-11:2007/09/10(月) 04:13:22 ID:3gcXChYo
お久しぶりですー。投下いいかな

213 :サテライト60-11:2007/09/10(月) 04:16:44 ID:3gcXChYo
 土くれのフーケの犯行が、荒くなったという。学院でもその話を良く聞く。
 突然現れては家を荒らされた主を貶すように一つ、宝を持っていく。それがこれまでのフーケの犯行だった。だが、最近はどうも違うらしい。
 家の貴族も、傭兵も、平民も全て消えてなくなるそうだ。王宮では今、実はフーケはメイジではなくエルフだったのではないか、そういう推論が主流らしい。
 最初はフーケの名を語った盗賊団(それもかなり大人数)の犯行ではないかと疑う者も居たが、大人数で移動しようとすれば、必ずどこかに目撃者が出る。これは直ぐに次の情報に却下された。
 フードで顔を隠した不審な男、これが現場の近くで必ず目撃されていた。これまでの目撃情報とも一致する。近々討伐隊が組まれるそうだが、恐らく見つからないだろう。
 タバサは一つ、先日図書館で本を読んでいた自分に話しかけてきた彼と、これまでの犯行と比べてもう一つだけ変わった点のことを想起した。
 事件はここ数日、立て続けに起こっているが、犯行声明が全て同一だという。

 すべていただきました
       土くれのフーケ

 確かに死んでしまっては、何もない。タバサは一度だけ身震いした。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 04:17:18 ID:/TD+oRy2
支援

215 :サテライト60-11:2007/09/10(月) 04:18:07 ID:3gcXChYo
 近頃ムーンフェイスは、同学年のタバサという少女に文字を教わっているらしい。朝、キュルケの部屋を訪ねたルイズは部屋の主の彼女にそう聞いた。
 キュルケはムーンフェイスが自分の生活圏を侵害するのが我慢ならないようで、しきりにタバサ(友人らしい)のことを心配していた。それでも、ルイズを前に一つの毒も吐かない姿勢は大人だった。
 彼女のようになりたいな、と思う。
 高い身長と、どんなに離れていても人の目を掴んで離さない赤い髪、そして抜群の肢体。魔法の才に恵まれたトライアングルであることも理由の一つだったろうか。
 全てルイズにはないものだ。
「なによ、これ。ほんとはライバル意識とかじゃなくて」
 劣等感ではないのか。これでは対等に張り合うことなどできまい。ルイズが自慢できるものといえば、ただ、家名に歴史があるということだけだというのに。
 それですら、少し王家と親しいというくらいのものだ。
 お金があれば平民でも貴族になれるゲルマニア。そう言って良くキュルケの事を罵ってきたルイズだったが、ツェルプストーの家がそれこそ、ヴァリエール家が国境に領土を構えた頃からの隣人であることはきちんと知識として持っていた。
 ゲルマニアの中でも古く、そして財を併せた発言力のある家柄だ。
「困ったわ」
 ルイズは呟いた。厭らしい事実に気付いてしまった。これではもう、昨日までのようにキュルケに反発することなど出来まい。
「何が困ったの? ルイズ。それとあまり動かないで。もうちょっとだから」
 ルイズは一言ん、とだけ返してから目を瞑った。
 目蓋の上を筆の感触がなぞってゆく。長い目尻の妖艶さに併せて、惣暗な目元が出来上がる。ルイズはこれが完成するたびに、指の腹で触ってみたくなる自分を自制する。きちんと、出来上がっているのだろうか。
 段々と浮き出した右手をルイズは膝上に下ろした。口元から溜息が漏れる。厚い化粧は表情を重くするのだ。
「なぁに、真っ暗な顔して。心配要らないわ。
 何を隠そう私は化粧の達人! 使い魔だって絶対貴女に惚れさせてみせる」
 おしまい、と言ってルイズの両肩を軽く叩いたキュルケは、沈みがちな彼女を鼓舞するように声を上げた。
「どうしたの? 化粧をして、使い魔に気に入られるんじゃなかったの……?
 そりゃあ褒められたものじゃないと思うけど、少し影がある方が素敵、っていう殿方も結構多いのよ。
 実害があるわけじゃないんでしょう?」
 キュルケはそう言ってから、しまった、と思った。どうもルイズを見ていると、絶対に秘匿の必要のある実害があるようなのだ。そして"あの事件"の後、他の猛獣系の使い魔を召喚した二年生と共に学院長室に召喚された身だ。想像はつく。
「……実害なんてないわ。ありがとう、キュルケ。
 今日も頑張らなくっちゃね」
 健気に微笑む好敵手を、とキュルケは思いかけて止めた。表すならきっと、健気に微笑む妹分、だろう。
 もう一度、キュルケは健気に微笑む妹分を見て、ゲルマニア的な一つの結論い行き着いた。トリステインのルイズ・フランソワーズであれば、慙愧に耐えないと脳裏を掠めることすらしない行為だが、幸い彼女には選択肢の一つとして見えている。
 ならば実家に手紙を書かなければなるまい。あれには何よりも、魔力が必要だ。

216 :サテライト60-11:2007/09/10(月) 04:19:21 ID:3gcXChYo
 部屋の惣暗を冬の日のたった一本の蝋燭のように守りながら、そのメイドの少女は蹲っていた。
 一昨日までの忙しないが遣り甲斐のある、そして明るい仕事仲間に溢れた職場とは違う場所だ。十七歳の彼女とは歳の近い同僚が多い場所だったが、それだけだ。皆一様に精気を削ぎ取られた顔をしている。
 この身体に溜まった淀みを、隅から隅まで洗い流して吐き出す必要があるだろう。メイドは思った。しかし、涙を流そうにも、痛いのだ。目元は血の色で腫れ上がり、喉はかすんでしまっている。
 死にたいと望むことは良くない。
 確かにこの痛みは、身体の痛みは耐え難い。もう一度だけ耐えた強い苦痛の先に望むものがあるのならば、きっと自分はナイフの一突きを躊躇しないだろう。
 ならば何が躊躇わせるのか。少女の耳に向かって、部屋の中、暗がりの隅々から幻聴が飛び込んでくる。その声に配慮はなく、がりがりと音を立てて少女の心を削っていった。彼女は耐え切れなくなって、貴方達は思い違いをしている、と何もない場所に向かって叫んだ。
「痛みから抜け出したいんじゃない。苦しみから逃げ出したいんじゃない。私は、私は……」
 幸せになりたい。
 かりかり、と肌触りの悪い毛布に爪を立てる。生理的な嫌悪が先立つが、質は上等なものだろう。最古参だという女性が、伯爵の覚えが悪くなったら、これらの必要品の質が一段下がるそうだ。
 その女性は疲れた顔をして、せめて自分の部屋で寝るときくらいはぐっすりと、そう言ってくれた。
「こんなの、慰めになんか…」
 少女はたった数日前の邂逅を思い出していた。一年間落ちこぼれとして蔑まれてきた貴族の少女は、あのときあんなにも楽しそうに笑っていた。きっといつか、自分にも彼女のように笑える日がくるのだろうか。
 少女のいつかの日は、彼女が待っていても向こうからはやってこない、その考えに行き着いたときにやってくる。
 今はまだ、ここでも厨房付きになった自分に苦笑しながら、無感動にテーブルナイフのくもりを拭いている。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 04:22:06 ID:rIzEa1bK
支援

218 :サテライト60:2007/09/10(月) 04:22:12 ID:3gcXChYo
投下終了です。
各キャラの立ち位置説明?みたいなのがやっと終わりました
もう一人おっぱいの子が少ししたら出てくるのですが、その子は展開上もうちょっと後に

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 04:52:49 ID:TaPJDhj7
乙したー。
しかし胸革命の子は姉さんがあんなんなっちゃったの知らずに可哀想だな。
……ダメだ、エルフはどんな味だー?てな感じに餌食になる光景しかうかばねえ。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 04:59:32 ID:I6tO5xtZ
そういやテールローターの無いヘリコプターはちゃんと存在するから安心していいぞ>同軸二重反転ローター式ヘリ

221 :ゼロと運命の剣:2007/09/10(月) 06:37:40 ID:14Ql7u3l
少し暖めている間にスレがいくつも進んでしまった素人ゼロ魔ファンな俺が。
朝投下してみる。

222 :ゼロと運命の剣:2007/09/10(月) 06:39:31 ID:14Ql7u3l
ゼロと運命の剣/2:朝の廊下にて

 朝だ。何事も変わりなく。
 ルイズは部屋に一人だし、特に変わったことも無い。
『……おいルイズ、いい加減に起きろ、もう朝だぞ』
 変わったことあったよおい、と言う顔で起き上がる。頭痛がした。

 例のインテリジェンスソード……ソーディアン=ディムロスとやらは、机の上に放り出されている。
 紆余曲折を経て契約を完了した一人と一本であったが、この世界の事を何も知らないディムロスに対し使い魔の事やトリステイン魔法学院のこと、それどころかハルキゲニアの事まで説明しなければならず、大雑把に説明し終える頃にはもう夜もとっぷり更けていたのである。
 使い魔としての能力を把握するには至らず、取り敢えず最初の仕事として『朝起こせ』と言っておいた命令は忠実に実行されている、というわけだ。割と律儀な剣である。何か起こし方が手馴れてるし。
「つーかさー…」
『何だ? いい加減さっさと顔を洗え』
「私、アンタを抜き身で持って歩かなきゃいけないわけ?」

 割とそこら辺は原作でも描写されてない部分だったりする。元々盗品だし。

 気に入らないのはそこなのだ、とルイズは廊下を歩く。顔を洗うついでだ。問題のディムロスは取り敢えずタオルに包んでいる。
 ディムロスに朝起こす時間を指定し忘れたせいで早起きしすぎたのが功を奏して、廊下には生徒の影も殆ど無い。時折生徒に出会えば、いつものような視線に辟易するだけだ。
「ちょっといいかしら」
 手近に居たメイドを呼び止める。洗濯物を運んでいた黒髪の女は驚いたように姿勢を正した。
「み、ミス・ヴァリエール。洗濯物がありましたら今からお部屋に伺いますが」
「そういうのじゃないの。何かこれを包める布が欲しいんだけど」
 なるべく目立たないように持っていたディムロスをタオルから半分取り出す。…冷静になれば、剣を持った貴族に声をかけられて平静でいられる平民はいないか、とも思った。
「け、剣……ですか? そう言えば昨日、剣の使い魔が召還されたって……」
「そ、剣なのに鞘がないのよ。まさか抜き身でぶら下げるわけにはいかないでしょう?」
 気に入らないのはそこなのだ。なぜ召還した自分が、使い魔の世話を焼いてやらねばならないのだ。普通使い魔というのは主の世話をするのが普通なのだ。
 ディムロスは剣だから自分で動けないという、全く持って基本的な問題である。
 かといって、気に入らない使い魔だからといって召還しなおすわけにも行かない。使い魔契約……コントラクト・サーヴァントは使い魔が死ぬまで有効だが、剣をどうやって「殺せ」というのか。折れた程度では意味がないらしいし。
 それでも契約関係にあるのは、ようやく成功したサモン・サーヴァントの成果を手放すわけにはいかなかったという現実的な理由が大きいわけで、気に入らないのも無理は無いと思う。自分では。
「し、しかし貴族様のお持ちになる剣をお包みするような布は、今すぐには…」
「ああ、取り敢えずだからいいのよ。後でちゃんとした鞘は買いに行くつもりだから。ディムロスって言うの。気難しいから気をつけて」
『心外だな』
「?……ええと、ディムロスという剣なのですね。よろしければお預かりしてもよろしいですか? 今すぐ見繕ってまいりますので」
「ええ。お願い」
 メイドの態度に一抹の疑念は抱いたものの、取り敢えずこれで問題が一つ片付いたと胸をなでおろしていると。
『ルイズ、あまり我の事を公言しない方が良いぞ。我の声は素養を持った人間にしか聞こえん』
「……はい?」
 ルイズとメイドが不思議そうに首を傾げる。
『このメイドには我の声が聞こえていない。この学院ではそういうケースの方が珍しいようだが』
 つまり何か。ディムロスの声が聞こえているのはこの場では私だけで、メイドからしてみれば剣を妙な名前付きで読んだり、独り言の多い奇人変人にしか映らないということか。
「ちょっと!」
「は、はい、何か粗相がありましたでしょうかミス・ヴァリエール!」
 ディムロスに文句をつけようとしたらメイドに文句をつけてしまうこの状況。この野郎そういうことは先に言いやがれ。
「……え、えっと……そう、名前! 名前聞いてなかったかなー、なんて。その」
「し、シエスタと申します」
 両者は大変ぎこちなく笑顔をかわしたのであった。

###
(テイルズオブゼロの響きは凄い好きなんだが同シリーズ他作品って事もあるよなと言う事でタイトルはこっちで継続してみる事にしますた)

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 07:45:55 ID:tWudMnw2
ディムロス乙
ソーディアンが使い魔ならルイズが虚無魔法を組み合わせた剣技を覚えられそう

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 07:56:02 ID:lYnj8kZJ
スタンの技は剣技というよりほとんど体術だったような
しかし・・・朝からSAN値がごりごり下がるのが来ていたなぁ、まさかあの台所男(キッチンガイ)とはwww

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 08:17:38 ID:sqrRvvxr
スタースクリームのひとの再来を待ってる。

226 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/09/10(月) 09:06:28 ID:FKpLcKjS
遅まきながら、ディセプティコンゼロ超GJ!! 大殺戮乙です。悪がこの
様に蹴散らされていくさまはこころが温まります。次回が楽しみです。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 09:19:39 ID:xLBak3VA
ディセプティコンはレコスタと言う悪を、より巨大な悪が食った感じだww

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 09:22:06 ID:deO/2OKL
れこ☆すた

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:00:38 ID:MfuZEPJ1
腹が減ってきたな。
誰か料理人を召喚してくれ。


戦争だって料理で解決、ルイズ大使の料理人こと大沢公とか。

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:05:46 ID:K7JwWTtd
009のチャンチャンコを呼べば料理も作れるしそこそこ戦えるだろうな

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:07:01 ID:z7XAMonZ
アウディさんだよ。朝飯前さ!

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:12:16 ID:yAMJ2cJJ
スパロボから謎の食通を召喚……BGMが全てトロンペに

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:14:24 ID:HJTbxOif
      ______
    /          )))
   /   /// /―――-ミ
   / 彡彡 // /      ヽ))
   / 彡彡 iiiiiiiiiiiiiii  iiiiiiiiii|     
   / 彡彡 < ・ > 、<・ >l
  /    |       ヽ   〉   
  /  ( | |      __)  |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /   | ≡  /, ―――  |ゝ < こんなツンデレが喰えるか、作者を呼べ!
  /   |   |  L ___」 l ヾ  \_________
_ミ  l   ______ノ ゞ_
  |  l ヾ    ー   / |  l
  |  |   \ー    ‐/  |  |



234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:14:35 ID:aNCBvrLB
至郎田を呼んだらすごいことになるな。

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:28:43 ID:4RKSfy3e
料理人の召喚が出ないのはやっぱ専門知識が必要だからだろうな。
原作にある料理だけで全てのストーリーがまかなえるとはおもえんし。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:32:04 ID:XfNj/6io
>>235

無敵のセガールも料理人なんだけど。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:38:20 ID:9KHQATka
乙でした
あれ?シエスタも声聞こえてね?
そして、ソーディアンって装備者が術使えるようになるよね・・・これはルイズ以外に幸せか?

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:44:28 ID:EmdQ5lwv
>>236
つまりセガールが召喚されればおkってことだな!?

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:46:20 ID:YiFEK+QC
レコンキスタ壊滅だな

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:49:54 ID:SquHbRjC
群がる兵士達をちぎっては投げちぎっては投げ

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:54:40 ID:fGLrAj7l
手首外す

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:55:02 ID:H6UzBTv7
料理人が欲しい?ならばこれをオススメしよう『調味魔導継承者 立野徳湖』、
さっぱりとしたアスファルト味をどうぞ。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:55:33 ID:9B7qC+mU
ゴーレムの手首も外す

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 12:56:17 ID:MfuZEPJ1
鮨の神に愛された漢(おとこ)、坂巻慶太召喚!



生の魚は何処だ?

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:00:53 ID:FyBKYLRi
殺人料理人、佐倉魔美召喚。
彼女の作る料理は何故か爆発物に。
ルイズ同類を見つけて大感動、コルベールも神秘の料理に大興奮。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:02:22 ID:XfNj/6io
臨獣セガール拳・ルセガーとか電波受信

>>238

寧ろ、セガールが召喚する方で。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:13:18 ID:Bl3LnDuB
料理人ってゆうとこれもか?
再建請負人の北方 歳三

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:17:38 ID:R+n1CW0A
>>246
寧ろリオ様召還とかで

下手したら殺されかねんな……マジで

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:20:04 ID:csnW5NXa
料理人というか主婦だが

つ 職業殺し屋の 死織さん

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:21:08 ID:lat7950x
料理人ならあれだ、マップスのエイブ。もしくはドクトル・ハツトージン。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:29:02 ID:ee0WQhNT
そういやキン肉マン出てたっけ?

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:36:51 ID:sM+Se1JY
>>246
 激獣セガール拳とかもありかもしれませんが、マスター・シャーフーら拳聖を召喚して、
激獣拳を広めるのもいいのでは? ルイズ、シエスタ、タバサ、ティファニア、ジョセフ、イザベラ辺りが面白そうです。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:41:03 ID:euFDP11/
拳聖連中は口ばっかだからなー

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 13:53:52 ID:IhUwj7es
唐突に頭に浮かんだ。一輝兄さん召喚。

「俺はかつて、サガのアナザー・ディメンションからも生還した男だ」
「は? なに、なんのこと?」
「それに比べれば、お前のサモン・サーヴァントなど比較にもならん」
「なによ、なにを言って――」
「お前はサガには遥かに及ばんのだ!」
「だから誰よそれはっ!」

>>251
決闘シーンはこんな感じか?

「俺たち七人が、この体の一部を一つずつ預かる。返して欲しければ、今日から十日以内に俺たち七人と戦って全勝しろ! 俺たちを一人倒すごとに、七つに分けた体の一部を返してやる」
「無茶よ……! 十日以内にルイズの使い魔軍団に全勝するなんて!」
 モンモランシーが悲鳴をあげる。
 そしてさりげなく、ルイズ悪魔将軍扱い。
「……無茶でもなんでもケティを見捨てるわけにはいかない !! ケティは……僕の妹みたいなものだ! 僕はお前たちの挑戦を受けてたってやるっ !!」
 涙を滲ませながら、決意の叫びをあげるギーシュ。
 そしてさりげなく、ケティフラグ消滅。
『さあ、ギーシュ・ド・グラモン。十日以内に七人の使い魔たちに全勝できるか !? できなければケティの体は元には戻らない !!』

……すまん、召喚対象を間違えた。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:08:19 ID:9B7qC+mU
一輝兄さんの年齢を知って驚くルイズの姿がありありと思い浮かぶなw
群れるのが嫌いな兄さんを授業に引っ張り出したり食堂へ連れて行ったり

取りあえず音速以下で閃光とか名乗ってるワルドに笑止と一蹴

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:15:57 ID:AYcwhBrf
そういや青銅の奴らは中学生だったな

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:17:31 ID:Ot9YACmu
高校生じゃね?

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:22:42 ID:WFvOMOhM
>>254
盛大に噴いた(w`

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:27:57 ID:ttpqGhyN
>>257
青銅は皆14歳。一輝兄さんだけ15歳。
あと黄金連中もサガとカノン、アイオロスに童虎以外はみな18〜25以内。
アルデバランでさえ20だったはず。アイオリアとシャカが最年少で18歳だったかな。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:31:25 ID:NdtbbL6S
>>254
いろいろとマテw
非常に吹いたGJ

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:42:02 ID:lmwsNJDk
ジャンプキャラが多く召還されているので前田慶次が召還されるのが頭に浮かんだ。
(松風も一緒に召還)
以下はこんな風になるのかなというネタ

対青銅編
勝負の後に相手のパンツを下げ、縮んでしまったいちもつを見て
「これが平民を従えるいちもつか−−−!!」
と渇。

対キュルケ編
男にも女にもありがたいものを知ったキュルケがすっかり虜

対七万編
恐るべき一騎駆け発動

なんてことになるのかな?

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 14:51:10 ID:54bXwlAG
>>259
色々と間違えとるぞ
星矢13巻巻末の設定集によると
星矢・瞬・邪武が13歳、氷河・紫龍・市・那智が14歳、一輝・蛮・檄が15歳
童虎261歳、サガとカノン28歳、アイオロス享年14歳
デスマスクとシュラ23歳、アフロディーテ22歳
ムウ・アルデバラン・アイオリア・シャカ・ミロ・カミュが20歳だぞ

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:05:44 ID:cPil/+6H
姉妹スレの小ネタでトニオさん召喚があったな

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:08:10 ID:5Acr44YU
是非、ゼロ魔の舞台でギーシュ相手に
那智「戦いとは顔で決まるのだよ、君ぃ」
を炸裂させて欲しいなw

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:10:22 ID:CZHHpXZS
待て、ヒドラは市じゃなかったか?

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:12:15 ID:RE0DNn82
>>264
志村、市さま!ヒドラの市さま!

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:13:14 ID:ttpqGhyN
>>262
ごぶっふorz
間違いもあるだろうと思ってたけど、強烈にミスってるなー。
ともあれ修正感謝。手元に資料がないのにうろ覚えで知識を披露しちゃいかんね。

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:20:04 ID:wbujGTfN
沙織お嬢があの身体で13歳だからな……

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:25:49 ID:7TDekiGl
その年でもうその身体かよ、ってのは今も受け継がれる少年漫画の基本だしなぁ
それに違和感を覚えだしたら卒業が近いんだっておじいちゃんが言ってた

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:29:43 ID:z7XAMonZ
>>261
対七万はむしろ皆朱の五人+αでろくに手傷も負わなかった。

アルビオン編で先に帰されるギーシュ。号泣しながら戻る。
「そんなんじゃぼく行けないじゃないか」

負け戦だから慶次も二百人に参戦。陣中を切り抜いてクロムウェルと対峙。轡の痕をつける。

鳥の骨は三成化。うるさい!うるさい!うるさい!鬼畜!天魔!増上慢!

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:30:25 ID:eyZjEett
そのアンバランスさがまた良し!
とか思ってしまう俺の卒業はいつですか?

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:32:48 ID:pKixyKXu
無論、死んだとき

273 :Mr.0の使い魔:2007/09/10(月) 15:39:27 ID:NFCB2f+O
ここであちしの美しい体とすね毛を披露。

および五分後にトゥーカ予定。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:39:56 ID:ttpqGhyN
むしろ死んでも卒業できない可能性が。
ソレはソレで幸せかも知れんぞ?

275 :仕切るの?の人:2007/09/10(月) 15:40:09 ID:zhpksi04
45分になったら投下します

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:41:04 ID:K7JwWTtd
わざと被せてるのかと勘繰ってしまうくらいのタイミングだなw

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:41:05 ID:ttpqGhyN
おおっと、予約が二つ入った。
総員速やかに支援体制に移行せよ〜。

とゆわけで支援します

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:42:11 ID:zNPCr2sn
>>273 >>275


279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:43:04 ID:A+GzX7XJ
しえーん

280 :Mr.0の使い魔 第十八話(1/4):2007/09/10(月) 15:44:22 ID:NFCB2f+O
おぅ、被った! 早めにトゥーカするわよぅ。


 六千年前、始祖ブリミルがこのハルケギニアの地に降り立った。彼は
虚無の魔法を操り、四体の使い魔を従えて大陸の妖魔や魔獣を駆逐した、
と言われている。ブリミルはかのエルフまでも東の砂漠に追いやり、人
の生活圏を確立した。
 しかし彼にも寿命が訪れ、ついには没する事となる。ブリミルは死の
間際、三人の子孫と一人の弟子に己が力を分け与えた。それが各王家に
伝わる四つの『ルビー』と四つの『秘宝』である。アルビオンにはそれ
らのうち、『風のルビー』と『始祖のオルゴール』が存在するのだ。
 これら始祖にまつわる説明を受け、クロコダイルも今回の件について
納得がいった。宗教絡みのお題目は厄介極まりない。敵に“偉大な意志”
だの“神の啓示”だのといった免罪符があると、ほどほどに戦って終戦に
持ち込む、というのが難しいのだ。自分が正しいと信じきっている相手
は、中途半端に叩くと手が付けられないほど暴走する。

「それで、始祖関連の品が貴族派に渡る前に、おれ達に回収させようって算段か」

 クロコダイルの言葉に、重々しく頷くマザリーニ。

「始祖ブリミルの威光はトリステインのみならず、ハルケギニア全土に及ぶ。
 この国を脅かしかねん連中に、余計な求心力をつけさせる訳にはいかんのだ」
「仮に、だ。その二つについても、敵が偽物を用意していたらどうする」

 『風のルビー』は指輪、『始祖のオルゴール』は名の通りオルゴール
の形をしている。外見を模倣した偽物なら、作成するのはさほどの手間
ではない。支持を集める為に模造品を本物だと偽る可能性はある。
 クロコダイルが気になった事を尋ねると、マザリーニは鷹揚に笑った。

「その点は問題ない。
 四つのルビーは、それぞれ他のルビーと共鳴して特殊な現象を起こすのだ。
 我が国が持つ『水のルビー』と共鳴させれば、こちらが本物だと証明できる」
「オルゴールは?」
「始祖の秘宝については、本物かどうかを証明する手段が伝わっておらん。
 だから、より本物らしい品をこちらの手元に置ければそれでよい。
 双方が本物だと主張しておれば、最後はうやむやになるだろうからな」


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第十八話


 クロコダイルがマザリーニの悪巧みに一役買う事になる少し前。
 ルイズの部屋にも珍しい客人が訪れていた。初めに二回、次に三回の
規則正しいノック。我に返ったルイズが鍵を開けると、その誰かは入室
するなり【ディティクトマジック】をかける。検証がすんで頭巾の下の
素顔を見せられた時、ルイズは卒倒しそうになった。

「ひ、ひ、ひ……」
「お久しぶりね、ルイズ・フランソワーズ」
「姫殿下!?」

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:44:34 ID:K7JwWTtd
支援

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:46:52 ID:A+GzX7XJ
シ・エーン

283 :Mr.0の使い魔 第十八話(2/4):2007/09/10(月) 15:48:25 ID:NFCB2f+O
 驚きに目を見開くルイズに、アンリエッタは人差し指を立ててみせる。
慌てて両手で口を塞いだルイズに、アンリエッタはくすくすと柔らかい
笑みをこぼした。

「元気そうで何よりだわ」
「い、いけません、姫殿下。こんな下賎な場所に御一人で……」

 片膝をついて臣下の礼をとるルイズ。畏れ多くもこの国の王女である。
いくら幼少期に遊び相手を任されたとはいえ、今となっては身分違いも
甚だしい。
 一方のアンリエッタは、懐かしい友の他人行儀な様子に悲しげに首を
振った。

「ああルイズ、そんな堅苦しい態度はやめて。わたくし達はお友達じゃないの」
「もったいないお言葉でございます、姫殿下」

 相変わらずのルイズに、アンリエッタは強硬手段に出た。ルイズの前
に歩み寄ると、彼女の体をぎゅっと抱きしめたのだ。目を白黒させる友
の耳元で、アンリエッタは優しく語りかける。

「あ、あの!?」
「ここにはあなたとわたくし以外に誰もいないわ。だからお願い。
 今だけでも昔の、わたくしのお友達だった仲良しなルイズに戻ってちょうだい」
「……わかり、ました。姫さま」

 ルイズの手が、おずおずとアンリエッタの背に回る。しばらくの間、
二人はじっと抱き合っていた。


「なんだか恥ずかしいわね。女の子と抱き合うなんて初めて」
「ひ、姫さま! 今のは、別に深い意味があったわけでは!」

 ようやく体を離したアンリエッタの言葉に、ルイズは頬を染めて両手
を振った。感極まったとはいえ、さっきのはさすがにやり過ぎだったか
とも思う。
 その様子に、アンリエッタは口元を綻ばせた。

「ふふ、冗談よ。でも……嬉しいわ。こうしてまた、あなたとお話しできて」
「姫さま?」

 幾分トーンの落ちたアンリエッタの声は、あまり嬉しそうには聞こえ
ない。原因を類推するルイズに、アンリエッタは憂いをこめた瞳で短く
告げた。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:49:24 ID:ttpqGhyN
最近いろんな作品でマザリーニが活躍しててちょっと嬉しいよ支援

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:49:30 ID:K7JwWTtd
支援

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:50:34 ID:A+GzX7XJ
ビッチ支援

287 :Mr.0の使い魔 第十八話(3/4):2007/09/10(月) 15:50:40 ID:NFCB2f+O
「ルイズ……わたくし、結婚する事になったのよ」
「それは――おめでとう、ございます」
「ありがとう」

 ルイズにもおおよその察しがついた。なぜアンリエッタがゲルマニア
を訪問していたのか、そしてなぜ今も憂鬱な表情をしているのか。その
理由がこれだ。
 ゲルマニアは、トリステインの国家で唯一始祖と縁の薄い国である。
トリステイン、アルビオン、ガリアの三国はブリミルの子が、ロマリア
は弟子がそれぞれ興した国なのだが、ゲルマニアは元々一つの都市国家
であり、周辺地域を併合する事で勢力を広げた、いわば“成り上がり”だ。
今の皇帝はアルブレヒト三世であるが、その家系図を辿っても他国の王
や教皇のように由緒ある、というほどの物ではない。おまけに、金さえ
あれば魔法が使えない平民でも貴族に取り立てる始末。伝統や格式など
という言葉を蔑ろにするようなゲルマニアの制度は、それらを重んじる
トリステインから見て野蛮に感じられるのである。
 そこの頂点に立つ男と、アンリエッタは結婚しなくてはならない。国
同士の関係を取り持つ為には仕方がない事なのだろうが、ルイズには姫
の苦しみが理解できた。自分のすぐ近くにも、仇敵と言えるゲルマニア
貴族の娘が一人いる事だし。

「そういえば、ルイズ」
「何でしょう」
「あなたは二年生に進級したのよね。召喚した使い魔を見せてくれない?」

 沈痛な雰囲気を変えようとしたアンリエッタの気遣いだったが、この
場では逆効果だった。なぜなら、それを聞いてある事に気づいたルイズ
が、石像のように動かなくなったからである。
 どうしたのだろうと首を傾げながら、アンリエッタは言葉を続けた。

「部屋の中にはいないようだけど、ひょっとして部屋に入らないほど大きな幻獣なの?」
「……いいえ」
「それじゃあ、姿を消す魔法が使えるのかしら?」
「……違います」
「えーと……ほら、他の物によく似た姿を擬態と言うわよね。そういう――」

288 :Mr.0の使い魔 第十八話(4/4):2007/09/10(月) 15:51:52 ID:NFCB2f+O
 ルイズの様子がおかしい、それはわかる。しかし、アンリエッタには
なぜそうなったのかがわからなかった。だからいろいろと考えて、それ
らしい疑問をぶつけてみたものの――結局、正解に辿り着くより先に、
ルイズの口から答えが飛び出した。

「いません」
「え?」
「部屋の中にいないんです! あいつが!」

 吠えるルイズの頭からは、王女の前ではしたないまねをしないように、
などという気遣いが綺麗さっぱり抜け落ちている。とにかく、いつの間
にか姿を消した――惚けていたルイズが、出て行くのに気づかなかった
だけなのだが――クロコダイルへの怒りが、今の彼女を動かしていた。

「また勝手に出歩いて! わたし、ちょっと探してきます!」
「待って、ルイズ。わたくしも一緒に連れてってちょうだい」
「え、でも……」

 一瞬頭が冷えたルイズに、アンリエッタは微笑みかける。昔、宮廷で
数々のいたずらを思いついた時と同じ、含みのある笑顔。

「折角ですもの、この学院を見て回りたいわ」

 きょとんとしたルイズだが、すぐにアンリエッタの置かれている状況
に思い当たった。結婚してしまえば、こんな風に遊び歩く事もできなく
なる。これが最後の自由かもしれないのだ。
 だから、ルイズは笑顔で頷いた。

「わかりました。行きましょう、姫さま」

 こうして二人の『使い魔捜索作戦』が幕を開けたのである。


   ...TO BE CONTINUED

289 :Mr.0の使い魔:2007/09/10(月) 15:53:40 ID:NFCB2f+O
以上、第十八話でした。支援ありがトゥーございます。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:54:22 ID:K7JwWTtd
姫様にあった時のクロコダイルが楽しみだ支援

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:55:33 ID:A+GzX7XJ
おちかれー

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:55:38 ID:UYpFBiOb
この姫様も、鳥の骨に黙って行動してるんだろうなやっぱ。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 15:57:48 ID:ttpqGhyN
のふっ、なぜか上げてしまったorz
だけどMr.0の人、乙でしたー

294 :仕切るの?ルイズさん2話:2007/09/10(月) 15:58:52 ID:zhpksi04
乙です。では投下
「おーい!誰かこれをほどいてくれー!」
いつの間にか開け放たれていたルイズの部屋から男の声がした。
「あっ、あんたはルイズの使い魔! いったい何をやってるのよ!?」
「そんなことはどうでもいいからとにかくこれをほどいてくれ〜」
中を見るとルイズによって亀甲縛りにされたモロヤマが呻いていた。
「あんた、自分の使い魔を亀甲縛りするなんて何考えてるのよ!」
「えー この縛り方結構苦労したのに。」
「いいからあんたも手伝いなさい!」
「……なんでルイズは亀甲縛りの縛り方を知ってるの?」
「それはルイズが人に縛られただけでその縛り方から解き方まで一瞬で理解する『縛りマスター』だからだぜ!」
「なんでそんな嘘をつくのよ!1回じゃなくて10回ぐらい縛られないとわからなかったわよ!」
「あんた10回も縛られたの!?」

朝食もそこそこに済ませて現在は授業の時間である。
使い魔は生徒と一緒に座ることを許されていないため近くの床に座ることになっている。
授業も半ばに差し掛かったときにふとモロヤマが呼びかけた。
「あのさあ……」
「何よ、今は授業中よ。話しかけないで。」
「パンツ丸見え」
「きゃあああああああ!!!!!み、みみ見るなああああああっ!!!」
「……になってる妄想を働かせるから俺には話しかけるな……って言おうとしたんだけどなあ……」
「あんた本当にルイズの使い魔なの?」
「ミス・ヴァリエール!!」
「はっ、はい!」
「授業中にそれだけおしゃべりに夢中なのでしたらこれをやってもらいましょうか。」
シュヴルーズ先生はルイズに石ころを金属に変える基礎錬金をさせることにした。
「先生、それだけはやめておいたほうが……」
「失敗を恐れていては何も変わりません。ミス・ヴァリエール、やってごらんなさい。」
「そうだそうだ。みんなに見せ付けてやるんだ。お前の中にある熱くてドロドロしたものを……」
「それは『お前の(カバン)の中にある熱くてドロドロしたもの(が中にあるクックベリーパイ)』のことでしょ! 誤解するような台詞を言わないでよ!」
ちゅどーん
その結果ルイズは失敗した。モロヤマが邪魔をしたから気をそがれたせいで失敗したと思うことにした。
その後の教室の後片付けを二人でやっているときにルイズはふと問いかけた。
「ねえ、あんたならこういったのをすぐに終わらせることとか何か特殊なものとかはないわけ?」
「いや、そんなものはねーよ。だいいち、そんな事してもお前のためにならねえだろ。」
「まあそりゃあそうだけど……」
「昨日も言ったとおり俺が持ってるのは男子高校生……じゃなくて男子学院生の脳内を兼ね備えただけだからな。」
「ふうん……」
そうこう話をしているうちに掃除は終了した。やはりこういうのは一人よりも二人でやったほうが早い。
「ところでさぁ……男子ってこういうときはどんなことを考えてるの?」
「そりゃあ、
とりあえず目の前にいる女子を裸にしてそこに俺が介入する。
そして広い教室の中で二人っきりで掃除と称して『教室の前にお前の体をお掃除しちゃうぞ☆』とか言ったりしてあんなことやこんなことを……」
「死ねばいいのに」

295 :仕切るの?ルイズさん2話:2007/09/10(月) 16:00:11 ID:zhpksi04
ルイズはモロヤマと一緒に食堂に向かう途中、使い魔のことについて考えていた。
(あいつは確か契約したときに、顎のあたりにルーンが出てきたのよね……)
ルイズの言う「顎」の部分とはちょうどディスプレイの下の部分にあたる。
ルイズははじめモロヤマに自分のパーツについての説明を聞いたのだが、ちんぷんかんぷんだったので結局人の体に当てはめて解釈している。
(そのルーンを見てコルベール先生は何か珍しそうに眺めてたような……気のせいだったかしら。)
「おい、ルイズ」
「何よ。あんたは私の使い魔なんだからいい加減人を呼び捨てにするのはやめ――きゃっ!
前を見ていなかったルイズは女子生徒のケティと話し込んでいたギーシュに正面衝突してしまった。
そしてギーシュのかばんの中身が散乱してしまい、それを慌てて拾うルイズとモロヤマ。するとモロヤマが何かを見つけた。
「なんだこれ?」
モロヤマが拾い上げたのは別の彼女から貰った香水のビンである。ギーシュは大いに慌てた。
「あっ! そっ、それは…その……」
「それは毛が生えない人が早く生えるようにする為に開発された育毛剤『ケガハエ〜ル』だな。」
「ちっ、ちがっ!………う、うん、そう、そうだ。これは散布すると毛が生えるものであって決して香水なんかじゃ……」
「そう、これを散布するとすぐに××毛が生えるんだよな。」
「そっちの毛かよ! っていうかそっちの毛ならもう生えてるよ!」
「もうボーボーなのか?」
「ああそうさ!俺はもうボーボーさ!毛の多さならそこらのメイジなんぞには負けない自信があるね!」
「ふん!お前なんて俺の××毛のボーボーさにたまげるなよ! 言っとくけどな、俺の××毛の多さは北関東の男子高校生には負けない自信があるね!」
「なんだ、使い魔風情が俺と勝負か? 受けてたとうじゃないか!」

なんだか変な方向にそれていくギーシュとモロヤマ
「あの……」
「行こっか……部屋まで送るわ。」
「はい……」
ルイズはケティと一緒にその場から立ち去った。


「で、勝負はどうなったの?」
「5本差の僅差で勝ちはしたものの見た目ではほぼ同じだったからなあ。
最後は互いを認め合い友情を育むことができたのさ。そうそう、その戦いに立ち会っていた観客からは盛大な拍手が送られたぜ。」
「はあ……」
そういえば、さっき広場の方からなにやら大きな声が聞こえてきた気がする。
よくわからないが結果的にギーシュとモロヤマは親友になることができたようだ。
「ところでさあ……」
モロヤマはここにきて一番の疑問をルイズにぶつけた。
「この学校って生徒会とかそういうものはないのか?」
「……え?」

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 16:01:30 ID:K7JwWTtd
支援

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 16:01:31 ID:ttpqGhyN
すげぇ、モロヤマのマイペースさはマサルさんに匹敵するぜ!支援

298 :仕切るの?ルイズさん2話:2007/09/10(月) 16:03:51 ID:zhpksi04
以上です。なんか自分の文章力のなさに辟易としながらも書いてる自分としては楽しかったりしてます。
原作をご存知の方ならわかるかもしれませんが学院長にぴったりの人物がいるので次回はその人を出してみようと思います。

では


299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 16:17:26 ID:q8pMC38z
>>220
そこでノーター機ですよ

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 16:39:13 ID:+3yXwDMv
召喚士マリアのマリア召喚

堕天使フレイムとマリアのサラマンダーとキュルケのサラマンダーのフレイムでちょっとした混乱
ギーシュとの決闘で美少年に傷をつけるのがイヤだと駄々をこねるフレイム
4つのルーンの詳細を知り「何でヴィンダールヴじゃないのよっ、それかせめてミョズニトニルンなら召喚札が…!」と
ガンダールヴのルーンに文句をつけるマリアと「お前召喚士向いてねーんじゃね?」とケケケと笑うフレイム


301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:06:15 ID:d8oEAKWL
>>300
そこまでネタがあるなら書いてもらうしかないな

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:09:23 ID:bv7wlZ+f
ケンシロウか拳さんが召還されてほしい今日この頃
ラオウとかカイオウでもいいけどな。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:12:15 ID:Bu69fGB0
ルーンの効果で好意を持たれたせいで逆に召喚者が危険になるのってどうかな
ベルセルクの蝕で生贄に捧げられたり
レベルEのマクバク族の女王に一目惚れされたり

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:21:42 ID:9KflbyrB
そういやベルセルクからの召喚はまだないんだな
どっちも中世ヨーロッパファンタジー

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:25:21 ID:bNhglST7
>>304
べヘリットとゴッドハンドの扱いをどうするかが問題な気がする

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:29:42 ID:MfuZEPJ1
異次元騎士カズマを召喚

ガンダールヴのルーンんが右脚に刻まれて、何を蹴ってもミサイルみたいにふっ飛んで行く。

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:29:42 ID:ldAn1BM1
その二つを引き込んだら、どう考えてもグロ展開は避けられんな

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:33:27 ID:tViuTaw2
>>306
ルイズが海賊に捕まってボロボロになるラストは勘弁な。

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:39:13 ID:9y+SzTo0
>>303
猛獣の類とか呼び出したら普通にありそうだな。
じゃれついてるだけなんだけど洒落にならないという。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:41:37 ID:MfuZEPJ1
>>309
エルフを狩る者のミケを召喚しよう。

ゴロゴロ懐いてきてくれて可愛いぞw

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:43:05 ID:1LXNpEvA
>>304
ワルドかクロムウェルが使徒化だろ。
ガリアの王様も微妙なところ。

宝物庫のお宝がベヘリットかな

コルベールが使い魔の徴を調べる時に、
首の後ろのアレに気づいて二度吃驚とか。
夜な夜な生徒達の使い魔がガッツに襲い掛かるとか。
みんな涙目な天海です。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:45:44 ID:ttpqGhyN
>>311
ガッツ左手義手だから自動的にガンダールヴ以外ってことに
いや、切断面に浮き上がらせれば良いのか。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:48:39 ID:9y+SzTo0
>>310
じゃれついてくる74式戦車と申したか。
……それは死ねるな。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:48:59 ID:f+ushA3F
>>299

マニアックに、カマンの交差反転式

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:50:18 ID:bxEI3zGp
>>311
きゅいきゅいが夜這いともうしたか





縞海老ことティガー召喚。
人生クソゲー

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:50:47 ID:q8pMC38z
>>313
L7でぶっ飛ばされるな105mmは流石にきついw

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:52:20 ID:tViuTaw2
>>312
その辺は左腕のどっかで良いんじゃね?
でもガッツを今更ガンダールヴにしても大して変わらないような気もするな。

ガッツを『ベルセルク』そのままのキャラとして持ち込むなら左腕、
『ゼロの使い魔』世界で新たな活躍をさせたいなら右手とか額とかで。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 17:53:33 ID:q8pMC38z
>>314
ほんとにマニアックだなw

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:03:07 ID:EWCkmZEY
セーラールイズとタキシードギーシュ仮面

なんて妄想が思い浮かんだ9月の午後…

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:04:38 ID:d8oEAKWL
>>319
月影のワルドも出ますか?

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:07:30 ID:4ADtBudj
http://b.bngi-channel.jp/psp-haruhi/swf/haruhi_swf_sample/haruhi512/haruhi512.swf

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:08:34 ID:YjvoBAbS
セーラーロングビルが見えました

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:09:26 ID:DQmUjVHz
エヴァの使途(カヲル以外)を召還

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:09:40 ID:z7XAMonZ
ガッツみたいなん喚ぶ場合は伝承の食い違いで、武器に長けてるからガンダルフとして喚び出されたでもいいんじゃね?

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:18:19 ID:9KflbyrB
イシドロならガンダールヴとしてはりきって活躍してくれるさ

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:18:42 ID:N1Z3iNXI
>>308
これだとルイズはメインヒロインだから大丈夫だろう
ルイズはな

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:22:52 ID:DQmUjVHz
ガッツで思い出したが、ガンツの中から召還とか無いな・・・
転送ミスってゼロの世界とか、逆に仮面のルイズやエデンの実みたいに黒い玉をそのまま召還するとか

スーツとルーンがあれば感嘆に俺tueeeが作れるな

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:25:32 ID:s4wbYCm8
ベルセルクネタは考えたことがあったけど

ベヘリット召喚して、メイジになる望みをかなえるために
ルイズが蝕を起こす方向になって・・・


329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:26:42 ID:r6ixPgU1
レベルEならサドマゾ虫なんかルイズに相性がいいな

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:26:54 ID:qMHxRP0j
冒険野郎マクガイバー召還

対ギーシュ戦
青銅を磁化させて互いをくっつかせる

戦艦レキシントン戦
木材の合わせ目に水を流し込んで氷結時の膨張で自壊させる

7万のアルビオン軍
酒場の厨房にある食材や調理器具で催涙、嘔吐ガス等の非致死兵器を自作

ガリア侵入
コングを召還して自作装甲車で突撃

学院の風呂覗き
言葉を話すインテリジェンス・スイスアーミーナイフが大活躍

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:28:19 ID:H6UzBTv7
ハードな世界観のやつは難しそうだよな。ベルセルクにしても、
ガッツがぬるい使い魔ライフ送るのもアレだし、かといってルイズがエログロ世界で血みどろバトルというのも。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:35:29 ID:tViuTaw2
>>331
アニメ版準拠で、蝕によって全てを失ったガッツが、
異世界の蝕でもって元の世界へ帰還を果たすという展開はちょっといいかも。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:35:42 ID:qQ+nyuZc
>>322
ババア自重wwwww

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:42:40 ID:7XVSGyXv
>>331
虚無の唄とかテッカマンゼロとかあるあたり決して無理じゃないはず。
それよりジョセフが他作品のキャラを呼ぶ話をが読んでみたい
テファはすでにあるし

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:48:01 ID:8CqIfNUm
ベルセルクなら石を投げるドロボー少年じゃないだろうか
デルフの扱いが難しくなるが

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:48:21 ID:MfuZEPJ1
でたとこプリンセスのラピスを召喚。

魔法消去(イレイサー)でアルビオン墜落www

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:52:55 ID:Xt2q+BAh
ときどき無性にアルビオンを落としたくなる
重力操作なんかで落とせるかな?
あとあれ破片とか降ったりしないのかな
6000年間欠片も崩れてないって事はないよね

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:53:19 ID:tViuTaw2
>>335
デルフとサラマンダーダガーの二刀流は燃えかも。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:54:47 ID:bxEI3zGp
ドラゴンズウィルから優しき英雄を召喚。
最終的にエチカの元へ

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:55:31 ID:E7dL4EfS
 さすがに、それはないと思う、ピルを服薬させておくなどの確実な避妊法を取らせると思う
行為後に飲んでも有効な避妊薬の入手も芸能界のコネなら有りそうだし

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:55:49 ID:tKgu/YZV
光源氏を召喚

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:57:54 ID:COz7Z+8X
>340
どんな誤爆だw

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:58:13 ID:ldAn1BM1
>>340
どこの誤爆だよw

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 18:59:36 ID:tViuTaw2
>>341
ルイズやタバサが十代後半と知ってショックを受けたりするのか?

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:02:20 ID:mRZ4+/us
キングダムハーツから虚無つながりで13機関の誰かを召喚。
でもアクセルとロクサス以外は無理そう

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:04:44 ID:Owlxt04l
>>334
ジョセフは敵役だからなぁ。
主人公系キャラ呼び出すとなるとかなり相性悪そうだ。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:06:31 ID:h5kV376d
>>337
いっそ爆破してしまえ
流石に粉々になれば浮けないだろ

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:12:06 ID:7XVSGyXv
>>346
悪役だからこそ書ける話もあるだろう。
BADENDとか更正とか。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:14:50 ID:hyM8XfJH
まかでみから 佐久間榮太郎召喚

あの人、美少女に召喚される魔法薬とか作りそうな気がするし。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:15:35 ID:5ovQey53
アルカナハートのフィオナはどうだろうかと思った
聖霊の力を借りたりとか、能力的に馴染めそうだし
霊感とか魔法の素質がない人間には姿が見えないのが問題か

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:16:50 ID:UlasFEU/
キリコ・キュービィとかは?


352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:21:46 ID:Vf0zQHkh
イカことアド=水守を召喚
干からびる使い魔w

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:30:23 ID:chFCVqS2
>>352
「痛いと萌えは紙一重」とかが来るよりずっとまともな使い魔だと思うw

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:33:27 ID:bxEI3zGp
神戸屋るん召喚。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:35:54 ID:066smAs3
モンゴルに帰国する途中の朝青龍召還

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:36:57 ID:pQRPdZW1
ちょっと古いがルナ・ヴァルガーからギルバート・エゼンとかどうだろう。
1人でレキシントン落とせそうだが。

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:37:33 ID:pjQ16FQi
>>352,353,354
落ち着くんです卓ゲ者の人……!
そんなレスを付けられるといるるん放り出してグイードとまやふぅ書いちゃいたくなるじゃないですか……!

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:39:03 ID:ldAn1BM1
>>356
ギーシュと気が合いそうだなw

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:40:25 ID:NdtbbL6S
>>356
レイピアと言う相方を得る前なら、ルイズが良い突っ込み役になりそうだが
ギーシュと非常にキャラが被るのが問題だと思う。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:41:23 ID:NsCSRpcl
>>357
我慢するな。しないで書くんだっ!
HAHAHAHAH! ナイッジョーク!

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:42:41 ID:ttpqGhyN
>>357
君も落ち着け。
まやふぅは強烈に難しいキャラの一人だろうにw

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:48:43 ID:bxEI3zGp
>>357
ほうら、我慢するんじゃないぼーい。
我が神はおっしゃられたぞぅ?

つ「汝の為したいことを為すが良い」

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:50:18 ID:Pt0y8VRd
>>357
ちるるんに期待。
けど、彼女一人でアムルタート全体を強化してるから呼ぶと結構大惨事だな、残された方が。

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:53:01 ID:bxEI3zGp
>>363
エヌマエリシュ呼べば解決。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:53:25 ID:RM8rOiEM
>>346
ばいきんまん召喚してなかったか?

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:53:47 ID:e1X4JPsM
>>351
テファに喚ばれたなら心安らかな日々を送ってそうだが、ルイズじゃなー。
頭ごなしに命令されたら無性に反抗したくなる奴だし。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:54:56 ID:CFH8HjCb
ウォーザードからタバサ召喚とかないんか?


368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 19:56:41 ID:Vf0zQHkh
>>360
巨大宇宙戦艦自重しろwwww
あれは呼んだら色々な意味で大惨事だwww

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:00:51 ID:tViuTaw2
>>366
キリコが召喚された場合、本編がどうなるかより
予告をどうするかの方が大事。

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:02:13 ID:owb4ny6h
ロックマンXからエックス召喚
切れると怖い「キミでも殺すよ」
王ドロボウジンからポルヴォーラ召喚
一躍学園中の人気者になるが火気厳禁なためルイズとキュルケは接近禁止
おきらく忍者HANZOからジャキ丸召喚
とりあえず石化しっぱなし

ロボットポンコッツから召喚
何故か女子がみんな魔乳になる(ルイズ含む)

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:04:04 ID:9KflbyrB
ボンボン懐かしいな
ロボポンも最初の方は胸の大きさ「巨乳」で済んだのになんであんなことに


372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:04:22 ID:NsCSRpcl
>>370
タバサは、タバサは例外だよな? な? そうだと言うんだ。言ってくれっ!

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:05:06 ID:H6UzBTv7
タバサが爆乳化すると虐殺精霊になってしまうぞ。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:05:58 ID:Pt0y8VRd
>>364
それはアムルタートの征服活動が始まらないか?(笑)

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:07:32 ID:Pt0y8VRd
>>373
眼鏡で人格スイッチするとな?

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:07:38 ID:owb4ny6h
>>372
さあ、ファンなら彼女がどんな姿になっても受け止めるんだ(ポン

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:09:54 ID:jxyBzbWX
>>372
お気の毒ですが…もう爆乳です。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:11:08 ID:bxEI3zGp
>>374
トリステインなんか滅んでしまえばいいのDETHよw 冗談だがw
でもガリアとかなら……
そうすればきっと活躍したタバサはフレアな力で母の状態も治った挙句、エヌマエリシュで勇者呼ばわり。
そして誕生するいるるん千年国家。


アレ? よくね?
イーヴァルディの勇者なタバサ。
オリジン(トリステイン)/パルロフォーン(きゅいきゅい)で

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:13:17 ID:NsCSRpcl
アムルタート……
じ、実は条件次第じゃかなり良い統治にならんか?

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:14:01 ID:pjQ16FQi
>>374
な、なぜ展開を知ってるのですか貴方――!
思考を読み取られた気がしてしかたありません。

>>371
……アレはでかすぎ。ライフパス七番なら許容できますけど。

>>378
書き込む寸前にリロードしてよかった。何で展開知ってるんですか貴方。
あれ? これはつまり書き直せってことですか……! 夜明けさんはもうダメっぽいです。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:15:08 ID:MfuZEPJ1
ウルトラマン召喚。

下敷きになって死んでしまったルイズに命をくれるウルトラマン

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:18:09 ID:bxEI3zGp
>>380
ごめんよ聖騎士のカオスフレア。
光翼騎士のカオスフレアだった俺にはフレアの共鳴によって伝わってしまったんだ……。

とりあえずいるるんは俺の嫁。

383 :ゼロのアトリエ:2007/09/10(月) 20:21:21 ID:waH5uJDY
とうかします

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:21:35 ID:ttpqGhyN
むしろウルトラマンネクサス姫矢准召喚
ニューカッスルでウェールズたちを逃がした後に死亡
そして新たなデュナミストに選ばれるウェールズ

あれ?なんかできそう?

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:22:08 ID:MfuZEPJ1
>>383
支援する

>>384
さあ書くんだ

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:22:17 ID:9KHQATka
ガンオケから雷電を召喚
フーケ戦辺りで成獣に

387 :ゼロのアトリエ(1/6):2007/09/10(月) 20:22:26 ID:waH5uJDY
「竜騎士を残して全滅…?あやつめ、たかが村一つに一体何を手間取っているのだ?」
艦砲射撃実施のため、タルブの草原上空三千メイルに遊弋していた『レキシントン』号の艦上で、
トリステイン侵攻軍総司令官サー・ジョンストンは伝令の報告を受けて顔をしかめた。
「敵は何人だ?百人単位の部隊でも隠していたか?」
「サー。報告では、敵は剣士一人とメイジ一人、計二人であると」
「二人だと…?」
ジョンストンは、呆然と立ち尽くした。
直後、かぶった帽子を甲板に叩きつける。
「ふざけるなっ!あの男調子のいいことを言っておいて、たった二人に全滅!?冗談も休み休み言えっ!」
伝令が、総司令官の剣幕に怯えてあとじさる。
「それが…まず、メイジの方はワルド殿と共に作戦行動中のはずの『土くれのフーケ』殿らしいという話が…」
「何だと!?」
「そしてその…こちらはどう報告したら良いものか…もう一人の、剣士の方ですが…」
そこまで言った伝令は、普段ならば報告中には決して見せない戸惑いの表情を浮かべて口ごもる。
「…何だ。言ってみろ」
促すジョンストンにいくらか安堵したのか、伝令は絵空事のようなその言葉を伝達する。
彼が「それ」に動揺していなければ、彼自身事実としてすら認識しないであろう、その言葉。
「その剣士が、『イーヴァルディの勇者』だと…」
伝令がその言葉を吐いた瞬間、ジョンストンは伝令に掴みかかった。
「貴様…正気でそれを言っているのか?イーヴァルディの勇者殿が、我が兵から村を守っていると?」
「う…噂です!そのような噂が前線に広まり、一部には動揺する兵も出てきているとのことで…」
そこまで聞くと、ジョンストンは伝令を放り投げた。もはや聞く価値無しと判断したのだろうか。
「当のワルドはどうした!あの生意気なトリステイン人はどうした!」
「トリステインの竜騎士隊と交戦中、と報告にはありますが…」
「隊を放棄してか!?案外、そのまま元の鞘に収まる腹積もりかもしれんな!だから、信用ならぬと…」
すっと手を出して、ボーウッドが咎める。
「兵の前でそのように取り乱しては、士気に関わりますぞ。司令長官殿」
激昂したジョンストンは、矛先をボーウッドに変えた。
「裏切り者を裏切り者と言って何が悪い!そもそも、タルブへの砲撃を控えたのは艦長、貴様の判断だ!
貴様の稚拙な指揮がこの事態を招いたのは明白だぞ!このことはクロムウェル陛下に報告するからな!」
ジョンストンはわめきながら掴みかかってくる。ボーウッドは杖を引き抜き、ジョンストンの腹めがけて叩き込んだ。
白目をむいて、ジョンストンが倒れる。気絶したジョンストンを運ぶように、従兵に命じた。
初めから眠っていてもらえばよかったな、と思う。砲撃と爆発以外の雑音は、神経を逆撫でする。
一瞬の判断が明暗を分ける、戦闘行動中は特にそうだ。
心配そうに自分を見つめる伝令に向かって、ボーウッドは落ち着き払った声で言った。
「上陸部隊の一部が全滅したとて、作戦全体に支障をきたすほどではない。
本艦『レキシントン』号を筆頭に、艦隊は未だ無傷だ。そして、ワルド子爵には何か策があるのだろう。
諸君らは安心して、職務に励むが良い」
実際、タルブ侵攻が失敗した事も、ワルドが裏切ったかもしれないという情報もどうということはない。
たった二人で村を守って見せたという話が事実だとしても、所詮はただの英雄。所詮は「個人」にすぎない。
ワルドも同じだ。奴と、わずかな竜騎士が裏切ったところで、全体の流れを変えることはできない。
いかほどの力を持っていようと、個人には変えられる流れと変えられぬ流れがある。
この艦は後者に当てはまる、とボーウッドは呟いた。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:23:10 ID:NimouN35
>>380
逆に考えるんだ
展開を予想されたんじゃなく、皆が望む展開を執筆していると考えるんだ
とりあえず俺は期待しているぜ

そしてマリアは俺の博士

389 :ゼロのアトリエ(2/6):2007/09/10(月) 20:23:47 ID:waH5uJDY
重要なのはむしろ、前線に広がっているという『噂』の方だ。
その剣士が、本物のイーヴァルディの勇者であるかどうかはもはや関係ない。
それを信じる者がいること、そのこと自体が最も大きな問題なのだ。
イーヴァルディの勇者というのは子供の読む物語である。であるが、それだけに、
人格の形成と共に心の中に刻み込まれる『正義』の原型となることが多い。
ハルケギニアに住む者なら、誰しもが一度は憧れたであろう。イーヴァルディと共にありたいと。
その『正義』の象徴であるイーヴァルディの勇者がこの戦場に現れ、しかも、

我がアルビオン軍と、戦っている。

その事実は瞬時にアルビオンの兵卒を蝕み、感染症のように伝播し、拡散するだろう。
『正義』の原型たるイーヴァルディの勇者を敵に回して戦うとなれば、
アルビオン全ての兵士は常に「もしあの勇者が、本物だったら…」という問いかけを課せられる事になる。
誰しも悪役にはなりたくない。犯罪者ですら、何とか自分を正当化しようと、倒錯した倫理をひねり出すのだ。
常に己の罪悪感を問われる状態で力を発揮できる生粋の軍人が、今のアルビオンにどれほどいるというのか。
今回の戦だけではない、その剣士がイーヴァルディの勇者を名乗るなら、これから全ての戦に顔を出す可能性すらある。
そして、たとえ戦に勝ったとしても『勇者』を政治的に利用されれば、
気がついたらハルケギニアの全てが敵に回っていた、などという事態すら招きかねない。
アルビオン…いや、『レコン・キスタ』が勝利を得るには、手段は一つ。
その『勇者』を完全に抹殺し、それがただの人間であることを証明する事。
ボーウッドは実に常識的で正しい判断を下し、感情の一切を排除して命令を下す。
「艦隊微速前進。面舵」
艦隊の左前方に、既に一部が消失したタルブの村が姿をあらわす。
周囲の森までをすっぽりと射程に収めると、命令を追加した。
「左砲戦準備。その伝説気取りを確実に殲滅するのだ。タルブの村を完全に抹消せよ」
無情なる命令が下され、アルビオン艦隊の砲が一斉に始動する。
今までの世界であれば伝説は潰え、アルビオンがこのまま勝利を得ていたであろう。
ボーウッドが不幸であったのは、その世界を…ボーウッドの拠って立つ世界を超える存在がいた事。

既に世界を越えて来た者。そして世界の理を織り成す者。
アルビオン艦隊が自らの動きに集中するその時を、千載一遇の好機とする者達がいた。
タルブ近くの岩棚に陣取っていたヴィオラート達だ。
「ルイズちゃん、今だよ」
ルイズは頷き、テーブルに置かれた『水のルビー』を手にとって、指に嵌める。
それを確認したヴィオラートは、鮮やかな七色に輝く小さな魔法陣を取り出し、掲げる。
額のルーンと七色の魔法陣が共鳴し、巨艦『レキシントン』の頭上に七連の魔法陣を描き出した。
魔法陣はまるで艦を食らうかのようにアルビオンの艦隊を侵食し、拡大を続け、そして…
レコン・キスタの終焉を告げる七連円環が、天蓋となって空を埋める。
ヴィオラート最初にして最後の戦争、その最終幕が切って落とされた。


ゼロのアトリエ 33 〜追憶の二重奏〜

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:24:34 ID:MfuZEPJ1
しえん

391 :ゼロのアトリエ(3/6):2007/09/10(月) 20:24:54 ID:waH5uJDY
巨大な魔法陣を呆然と見つめるルイズに、ヴィオラートはおどけた口調で語りかける。
「カロッテランド主催、にんじんのヴィオラートが贈る驚天動地のイリュージョンをご体験なさいますか?」
ご丁寧に片目をつぶって言い放ったヴィオラートに、ルイズはくすりと笑いかけて、答えた。
「私のために骨を折ってくれてありがとう、ヴィオラート。さあ、今日はどんな趣向を凝らしてくれるのかしら?」
「では。その二つの箱を同時にお開け下さい。その時、貴女は全てを意のままにするでしょう」
ルイズは素直に頷いて、古ぼけた『始祖のオルゴール』と、
ルイズの作った薄い桃色の『カリヨンオルゴル』に同時に手を伸ばし、
そっと開く。

開かれたオルゴールから、音が。

泣きたくなる位懐かしい音が、ルイズの中に溢れた。
ああ、そうか。
『始祖のオルゴール』は、『カリヨンオルゴル』は、ずっと語りかけてくれていたのだ。
ただ、自分がそれに気付けなかっただけ。
そんな事はありえないと、最初から可能性を除外していただけ。

『虚無』
伝説の系統。
どれほどの威力があるというのだろう?
誰も知らない。
もちろん自分が知るわけがない。
それは伝説の彼方のはずだった。




                序章。

これより我が知りし真理をこの調べに託す。この世の全ての物質は、小さな粒より為る。
四の系統はその小さな粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。
その四つの系統は、『火』『水』『風』『土』と為す。

神は我に更なる力を与えられた。四の系統が影響を与えし小さな粒は、更に小さな粒より為る。
神が我に与えしその系統は、四の何れにも属せず。我が系統は更なる小さき粒に干渉し、
影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。四に非ざれば零。零即ちこれ『虚無』。
我は神が我に与えし零を『虚無の系統』と名づけん。

これを奏でし者は、我の行いと理想と目標を受け継ぐ者なり。
またその為の力を担いし者なり。『虚無』を扱う者は心せよ。
志半ばで倒れし我とその同胞の為、異教に奪われし『聖地』を取り戻すべく努力せよ。
『虚無』は強力なり。また、その詠唱は永きに渡り、多大な精神力を消耗する。詠唱者は注意せよ。
時として『虚無』はその強力により命を削る。従って我は奏者を選ぶ。
例え資格無き者が指輪を嵌めても、この調べは奏でられぬ。
選ばれし奏者は『四の系統』の指輪を嵌めよ。されば、この調べは汝に届かん。

以下に、我が扱いし『虚無』の呪文を託す。
初歩の初歩。『イリュージョン』
描きたい光景を強く心に思い描くべし。
なんとなれば、詠唱者は空をも作り出すであろう。


             ブリミル・ル・ルミル・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴァルトリ

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:25:31 ID:MfuZEPJ1
しえn

393 :ゼロのアトリエ(4/6):2007/09/10(月) 20:26:00 ID:waH5uJDY
頭の中が、すうっと冷静に、冷ややかに冷めていく。
呪文のルーンが、まるで何度も交わした挨拶のように、滑らかに口をついた。
昔聞いた子守唄のように、その呪文の調べを、ルイズは妙に懐かしく感じた。

『イリュージョン』は幻影を作り出す虚無の呪文である。
小さなものなら幾千幾万幾億と作り出すことができる。
そうだ。オルゴールのように、小さなものなら――――

ルイズの中を、リズムが巡っていた。一種の懐かしさを感じさせるリズムだ。
呪文を詠唱するたび、古代のルーンを呟くたびにリズムは強くなり、神経は研ぎ澄まされ、
辺りの雑音は既に一切耳に入らない。
体の中で何かが生まれ、行き先を求めてそれが回転していく感じ…。
誰かが言っていたそんなセリフをルイズは思い出した。
自分の系統を唱える者はそんな感じがするという。
だとしたら、これがそうなんだろうか?いつもゼロと蔑まれていた自分。
魔法の才能がないと両親に、姉達に、先生に叱られていた自分。
そんな自分の、これが本当の姿なんだろうか?

ルイズの思い描いた、幻想のオルゴール。
それはしっかりと音楽を奏で、錬金術の、伝説の力をもって他を圧倒する。
ルイズの夢が現実となる。世界を、ルイズの心の色に染め上げる。
世界が、虚無の奏者…ルイズの夢に染まる。


そう。私は、世界を奏でるために生まれてきた。



アンリエッタは、信じられない出来事を目の当たりにした。
まず、今まで散々自分達に砲撃を浴びせかけていた巨艦の上空に、幾重にも折り重なった魔法陣が現れたのだ。
まるで虹が形になったような豪華絢爛な色彩を放つその魔法陣は、
『レキシントン』の頭上に現れると一気に拡大し、空に遊弋する艦隊を覆い尽くした。
そして、それに呼応するかのように二種類のオルゴールが姿を見せる。
見覚えのある、古ぼけた『始祖のオルゴール』と、見たことのない薄桃色のオルゴール。
その二種類が無数に…星の数と言うにも多すぎるほど無数に姿を現して、二つの旋律を奏でた。
かつて世界を巡った旧き伝説。ルイズの創り上げた、素晴らしき新世界。 

あまりにも優しく、暖かい調べがトリステインの兵士に届けられる。
「これは…」
致命傷を負ったはずの兵士が、常識では考えられない速さで回復し、また、杖を取る。
『始祖のオルゴール』に込められた願い。全てを癒す、平和のうた。

今まさにタルブに砲撃を加えんとしていたボーウッドは、
次々ともたらされる報告に思わず頭を抱え込んだ。否、そうするしかなかった。
「後続の戦列艦、二隻が正面衝突!衝突を回避するどころか、まるでそれを望むような航跡で…」
「一部の海兵達が、み、自らの手で艦の破壊行為を!」
「何が…何が起こったというのだ…この魔法陣は、この音楽は何だ!」
カリヨンオルゴルに込められた、新しき貴族のうた。ルイズの織り成した魅了の旋律。
まるで嘘のように、あれだけトリステイン軍を苦しめた艦隊が同士討ちを始め、
自壊、衝突し、彼ら自身の手でその数を減らしてゆく。

七連円環の放つ光に照らされ、極彩色に輝く光と音の祭典。
アルビオン、トリステイン。二つの国家の総力が、ルイズの掌の上で踊る。
オルゴールに込められた願いは、まさに世界を変える力。
二つの国、二つの伝説、二つの旋律、二つの世界。そして…二つの始祖。
二人の、錬金術師。

ゼロのルイズが贈る、追憶の二重奏――――

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:26:32 ID:MfuZEPJ1
しえ

395 :ゼロのアトリエ(5/6):2007/09/10(月) 20:27:06 ID:waH5uJDY
時が経つほどに、アンリエッタは大きな流れを実感せずにはいられなかった。
何が起こったのか、トリステイン軍の誰一人として理解できないままに、
戦の勝機がこちら側に転がり込んできた。アンリエッタはしばし呆然としていた。
誰も彼も、何が起こったのか理解できなかった。
兵士達の間では、イーヴァルディの勇者などという流言まで飛び交っている。無理もない。
一体誰がこんな逆転劇を予想できたというのか。
ここまでトリステインに都合のいい状況を作り出したのは誰だ。

心に染み入る癒しの調べが鳴り響く中、最初に我に返ったのは、枢機卿のマザリーニであった。
彼は数多くの要素の中から一つの答えを導き出し、大声で叫ぶ。
「諸君!見よ!敵の艦隊はもはや恐るるに足らず!我らには、イーヴァルディの伝説がついているのだ!」
「イーヴァルディの勇者…まさか、本当に…!?」
曖昧な噂に真実味が加えられ、兵士達の硬直が解ける。
「さよう!あの空に浮かぶ虹の魔法陣を見よ!戦場に流れる心地よい調べを聞け!
我が軍に味方する者をあえて名づけるなら『奇跡』!そのような存在は、イーヴァルディの勇者以外にない!」
マザリーニはそこで言葉を切ると、アンリエッタに意味ありげな視線を送る。
その視線の意味を悟ったアンリエッタはしっかりと頷き、言葉を継いだ。
「全軍、我が心のイーヴァルディを奮い立たせよ!トリステイン王軍の名に恥じぬ戦いを見せつけよ!
新たなるイーヴァルディの伝説に、自らの名を刻め!」
その瞬間、トリステイン軍のあちこちから歓声が沸きあがる。
「うおおおおおおおぉーッ!トリステイン万歳!イーヴァルディに栄光あれ!」
何の根拠もない見栄を切っただけのマザリーニとアンリエッタだが、兵士の心に火をつけるには十分すぎた。
トリステイン、アンリエッタ、イーヴァルディ。
三つの栄冠を称える歓声が、波濤となって草原を駆ける。

アンリエッタは、マザリーニにそっと確認した。
「枢機卿、イーヴァルディの勇者とは…まことですか?」
マザリーニは、いたずらっぽく笑って言った。
「いえ、今はことの真偽はどうでもよいのですよ。今は誰もが判断力を失っておる。
目の当たりにした事実が理解しきれぬのです。この私とて同じです。しかし、現実に敵艦隊は同士討ちを始め、
我らを助ける旋律が戦場を覆い尽くしているではないですか。ならばそれを利用せぬという方法はない」
アンリエッタは真剣な目で頷き、その言葉を継いで語った。
「使える物は何でも使う。政治と戦の基本ですね。勝利を得た者が、真実を支配する」
マザリーニは目を細めて、姫の凛とした表情に視線を向ける。
「その通りです、姫様。今こそ最大の好機。見事な勝利を得て、名実共に王となられませ」
マザリーニは、姫の成長に思わず顔をほころばせながら、堂々たる臣下の礼をとった。
アンリエッタは不敵に微笑み、水晶光る杖を掲げる。
「全軍突撃!王軍、我に続け!正義は、まさに我にあり!」
アンリエッタの宣下と完全に呼応して、兵士達の魂の奥底を震わせた叫びが、
タルブの草原を怒涛のように突き抜ける。
心優しき平和の調べに後押しされ、虹色に染まるその波涛が、
一気呵成にアルビオン軍を押し包んだ。

日没と共に、アルビオン軍は壊走した。
ヴィオラートは、ルイズは、アンリエッタは、そしてシエスタは、トリステインを守りきった。
そう、戦いは終ったのだ。
トリステインの栄冠と、伝説を残して。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:27:20 ID:Bu69fGB0
支援

397 :ゼロのアトリエ(6/6):2007/09/10(月) 20:28:11 ID:waH5uJDY
ルイズはぐったりとして、地べたに座り込んだ。
「はあ…これで、もう大丈夫よね」
すっかり暗くなった草原を、未だに七色の魔法陣が照らしている。
「ねえ、あれ…いつまで出てるの?」
「んー…あたしも初めて使う道具だから…ちょっと加減がわかんない、かな。はは…」
「…何それ?」
何だか適当なヴィオラートの答えに、ルイズは思わず噴き出して、くすくすと笑った。
「まあ、害はない…と思うし、あのままでもほら、綺麗でいいじゃない」
いつもの調子でうそぶくヴィオラートを見つめながら、ルイズは思索の海へと自らを沈ませる。

絶対に追いつけない、と思っていた相手。
でも、私にはヴィオラートにないものがあった。
少なくとも今日、自分が『虚無の奏者』という大層な役目を背負っている事がわかった。
他にも、まだあるかもしれない。いつか、ヴィオラート以上の錬金術師になることだってできるかもしれない。
なにしろ、ルイズが作った『カリヨンオルゴル』は、『始祖のオルゴール』と同等の働きをしたのだから。
魔法にしがみついた昔の自分が、ひどく矮小なものに見えた。
自分が、できない魔法を使おうとして失望に苛まれ続けた、
力のないものは永遠に存在価値を認められないと思い込んだ、
それが当然であった旧き世界は死んだ。

未来はわからない。わからないからこそ、未来に希望を描く事はできる。
今の、そしてこれからのルイズの描く世界は、可能性に満ち溢れていた。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:28:45 ID:chFCVqS2
支援

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:29:12 ID:05aPPUlr
sien

400 :ゼロのアトリエ:2007/09/10(月) 20:29:21 ID:waH5uJDY
投下終わり、以下次回

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:30:40 ID:bxEI3zGp
幻想的な世界すげー!!

GJ!!

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:30:40 ID:MfuZEPJ1
乙でありんす

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:31:14 ID:NsCSRpcl
GJ!
俺の中の全米が泣いた!

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:31:15 ID:CFH8HjCb
>>381
最終回は昆虫型の巨大生物に倒された後で、ウルトラマンゾフィーに命を2つもらうわけだな。


405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:32:10 ID:chFCVqS2
乙です

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:33:40 ID:pjQ16FQi
GJ! 毎回思うがなんでそこまで上手いんだ……!

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:34:29 ID:NSv6+ucw
・・・語録が少ないから、GJとしか言いようがないんだぜ?

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:36:15 ID:c7qLhcfU
乙。……ところでワルドは何処逝ったー?

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:37:11 ID:MfuZEPJ1
>>404
ちなみに、その昆虫型の巨大生物を倒すのはコッパゲの飛ぶへびくんなんだぜ。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:39:26 ID:NsCSRpcl
>>408
前回、アインツェルカンプに巻き込まれて潰れてなかったか?

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:39:31 ID:z7XAMonZ
なんと……最初にイリュージョンを持ってきて効果を重ねるとは……
感服いたしました。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:41:48 ID:ttpqGhyN
なんとみごと。GJとしか言えねー

>>410
あー、たしか前回巻き込まれてたような>ワルド

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:45:49 ID:ttpqGhyN
>>385
にゅう、ちょっと真面目にプロット組み立ててみようかなぁ…?

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:47:56 ID:3WcpmGr/
アトリエ
クライマックスの壮大さは劇場版って感じだったわ。GJ!!

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:48:16 ID:c7qLhcfU
>>410
だっけか……影薄くて覚えてなんだ。

>>413
頑張れ。
っ【JK】

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:49:24 ID:MDlFZM2G
GJです!
>>410 >>412
見直してみましたが、潰れたのはワルドのグリフォンで
乗っていたのはグリフォンを借り受けた兵士でした

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:52:17 ID:pjQ16FQi
>>415
ウルトラマンネクサスにジョーカーは関係無い気がするよ?

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 20:55:07 ID:c7qLhcfU
>>416
ソウダッター。

>>417
ソウダッター。ヤッチマッタヨ。代わりに貴方に
っ【JK】

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:08:43 ID:1gA9Z7wN
>>418
真のジョーカー、橘さんが召還されちゃえばいいのよ!

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:12:09 ID:A+GzX7XJ
( 0M0)やはりそういうことか

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:13:26 ID:Xt2q+BAh
いっそジョーカーと呼ばれるキャラまとめて召喚とか
パワーバランスが凄い勢いで崩れるけど

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:14:57 ID:H6UzBTv7
アルゴ・ガルスキーと申したか

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:15:25 ID:MfuZEPJ1
ジョーカーじゃなくて中国の人類創造の女神、女禍を召喚

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:18:05 ID:tViuTaw2
>>419-420
ルイズがワルドに「オンドゥルルラギッタンディスカー!」とやるのか。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:18:45 ID:Xt2q+BAh
>>423
最初は粘土こねて人間作ってたけど途中から面倒になったんで手抜いて泥に縄つっこんでその滴が人間になったとかいうあれか


426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:19:00 ID:Fk2FgZLK
>>423 月に吠える者でも呼びますか?

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:19:33 ID:1UrHj1QA
>>424
それするとワルドが橘さんポジションになるからレコンキスタ涙目だな

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:22:04 ID:1gA9Z7wN
>>423
女禍というとグレイしか覚えておりませぬ。
>>426
クトゥルー系ならむしろ初音姉さまで

……ルイズ逃げてー!

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:22:55 ID:zbXiC1GT
>>423
出番が無いから最終回に出てきてラスボスを宇宙の果てに連れて行ったアレですか

430 :ゼロガー:2007/09/10(月) 21:24:09 ID:BDVrrfPF
ゴトンッ!
付け根から切断されたデュラハンの右腕が音を立てて落下する
母親を助け出すためガリア国内にある旧オルレアン邸を強襲したタバサを待っていたのは
黒いフードと黒マントで全身を覆い白銀の輝きを放つ細身の剣を手にした暗殺者だった
「ルルルッ!」
左手の銃身から毎分六百発の速度で発射される.303口径弾
五発に一発の割合で装填された曳光弾がパルスレーザーのようなオレンジ色の光の棒と
なって黒衣の剣士に向かって伸びる
タンッ!
床を蹴った暗殺者は空中で体を入れ替え天井を蹴って壁へ飛ぶとやたらキモい動きで壁を
這い反対側の壁へ飛ぶ
その姿は例えるなら面影糸を巣と張る蜘蛛
「ナナヤ?」
「ルル、ソレNGワード」
意味不明な会話を交わしながらも幼い見た目ながら幾多の死線を潜り抜けてきた少女は
集中力を途切れさせること無く敵を観察し
勝利のための方程式を組み立てていく
過去何度かの実戦で自分の使い魔の射撃のクセは掴んでいる
相手の変則的な動きにも目が慣れてきた
後は運が味方すれば…
タバサはデュラハンの銃撃にタイミングを合わせ回避行動をとるであろう暗殺者の
未来位置に向かってエア・カッターを放つ
虚空を疾る風の刃の前に黒いマント姿が吸い込まれるように飛び出したときタバサは賭け
に勝ったと確信した
だが魔力を帯びた疾風は黒衣の剣士がかざした銀色の刀身に命中した途端にかき消される
「おでれーたおでれーた、その若さでやるもんだねえロリィタァァァァァッ!
だがしかぁぁしっ!Youがどれだけゴイスーな魔法をブチ込もうとォォォォォ!無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァッ!」
脳髄にキリキリと響く金属質な声は暗殺者が握る細身の剣が発したものだった
「インテリジェンスソード…」
無表情に、そして僅かに苦いものを含めた口調でタバサは呟く
才能に溢れ戦闘に長けた少女は今の只一度の攻防で黒衣の剣士の振るう剣の特性を
見抜いた
「イエェェェェェーッス!このデルブリンガー様と『相棒』に出会ったことを身の不運と
諦めてアッサリ・スッパリ斬られちまいなYO!なぁ〜に下手に抵抗しなきゃ痛ェと感じる
暇も無ぇって!ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!」

投下終了

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:25:09 ID:Vf0zQHkh
何故ここで聖痕のジョカが出ないのかと(ry

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:26:25 ID:UYpFBiOb
相変わらずゼロガーの人は唐突に投下して去っていくなあw

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:29:31 ID:rUxi0voG
ゼロガー久々だなw
乙!

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:42:43 ID:AYcwhBrf
>>423
前世が女だったせいで前世の自分を好きだった男に迫られる聖痕持の人か

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:44:40 ID:MfuZEPJ1
銀河英雄伝説からオーベルシュタイン召喚


自分は義眼である
かつてのゴールデンバウム王朝では障害を持った人間は殺されていた
だからゴールデンバウム王朝はぶっ壊す。

こんな思考形態をしてるやつだからな。
魔法も使えない平民は貴族に殺されても文句言えない、なんて世界に来たらどうなることやら。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:45:47 ID:Xt2q+BAh
聖痕繋がりでクエイサー召喚
おっぱいソムリエと化すサーシャ

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:47:43 ID:GnjMva1G
クエイサー召喚ネタは時々出るがいつも結論は一つ
「ルイズじゃ聖乳補給できない」

438 :434:2007/09/10(月) 21:48:16 ID:AYcwhBrf
>>423じゃねえ>>431だった

>>435
ぶっちゃけあの人は自分を従えるだけの器量持ちがいないと何も出来ない&仕えない
そしてあれを従えられるやつがいるとは思えない

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:49:01 ID:jcfj9ac8
SDガンダム外伝よりサイコゴーレムの魂(水晶)を召喚。

錬金失敗の爆発やフーケのゴーレムからルイズを守ったりする。


440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:50:18 ID:WnmHTzdS
アーマード・コア4より、アクアビットマン召還!!


\O    説明しよう!
 ○\   アクアビットマンとはPA整波性能19103&KP出力999を誇る
< \   最強のヒーローである!
      全てのパーツを可能な限りアクアビット製、
ムリな物は同志レイレナードで構成してみよう!


441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:53:07 ID:bv7wlZ+f
マイナーだがレッドアイズのミルズ少佐はどうだろうか?
ジェノサイドな人だから戦場では活躍できそうだが


442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:55:32 ID:W4WnYoVS
>>438
いや、原作でも普通に軍務について有用な進言してたような。
聞き入れられず敗北とか不遇でしたが、気に入らないから仕えないと我を張る人ではないんじゃないかな。

まあ、ちゃんと扱えばほどほどに有能な参謀として仕えるんじゃないかと。ただ、あの人の真価は、よっぽどの器量の持ち主の下でしか発揮できないと思うのは同感。
そういう人が居たら、あっさりルイズ裏切って下につきそうだが、ゼロ魔にはいないので逆に安心。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:55:44 ID:rUxi0voG
>>440
それわからない人にはとことんわからんネタだよw


444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 21:57:24 ID:bxEI3zGp
○<うひょー
」 |>
| ̄Lシ

コルゴン召喚。
何を考えているか分からないけど強いぜ?

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:00:51 ID:W4WnYoVS
いや、コミクロン召喚。
きっとコルベール先生と親友になれるぜ?

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:01:05 ID:lHVvHMeC
>>441
キスしようとしたルイズが腕を極められながら地面に押さえつけられるんじゃないか、それ
しかしミルズか
スーツ着たままくれば…でも補給が…あぁ、どうすれば良いんだろうな

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:01:23 ID:eyLrdd/R
マイナーだが危険がウォーキングから岡原佳枝とか
汗がニトログリセリンでできてる爆発少女
気温体温が30℃を超えるとところかまわず爆発爆発

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:01:35 ID:csnW5NXa
>>437
別に呼び出すのルイズでなくてもいいじゃん。
ってなかんじでサーシャの待遇をうらやむサイトの姿が浮かんだ。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:01:56 ID:bxEI3zGp
>>445
確かにコルベールは歯車様を信仰していてもおかしくないな。
だが、いま思い出した。
誰もが口に出すことを憚る、究極のドラゴン。


味 噌 ド ラ ゴ ン!!

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:02:28 ID:KeL/RBc7
ここはバロスかクルサード大佐で

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:04:15 ID:3DYEF9Mg
>>450
バロスはあの重野戦砲を受ける寸前に召喚されるんだな!

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:06:14 ID:H6UzBTv7
サモアペット博士とか元締めとかヒュキオエラ王子とかでも十分世界(観)の脅威になりそうだな。
どんだけ奥が深いんだオーフェン世界は。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:06:32 ID:W4WnYoVS
>>449
いや、だってそれ味噌ブレスとか吐くんですよ。
喜ぶのマルトーさんくらいじゃないですか。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:07:28 ID:flovLijL
好意=食欲

に直結するようなキャラって誰かいたっけ?
好きな相手は、そのままの意味で食べてしまいたいって奴。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:09:19 ID:mZz/95Kd
あれだ、覚悟のすすめの

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:09:26 ID:Xt2q+BAh
>>454
ええと、ええと。
ロング・ファングとかガゾートとか。
ガゾートはちょっと違うか

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:09:48 ID:UYpFBiOb
>>454
烈火の炎の森さん。
確か食欲と性欲が一つになった的な描写があったきがする。
…ってこれは好意=食欲とは違うか?

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:09:59 ID:A+GzX7XJ
レベルEにもそんな異星人がいたなぁ

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:10:29 ID:lHVvHMeC
>>454
JOJO第一部のディオに赤ん坊の代わりに私の血を吸ってと言ったお母さん
「わぁたしぃ〜の赤ちゃ〜〜ん!!」
うん、色々間違ってるな

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:10:30 ID:AGwfB8+l
いや、ここは「ブレード使いのレイニー」だろ
ヤツならデルフを使いこなせる
ただギーシュは「レイニー・ジ・アンタッチャブル」覚醒で死ぬかもしれんが

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:11:07 ID:UYpFBiOb
>>456
ロング・ファングは正にそうだな。マクスウェル頑張ってるけど。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:11:08 ID:MfuZEPJ1
>>454
レベルEにいたな、そういう異星人

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:12:54 ID:E7dL4EfS
>452
つまり、王子の師匠が語ることもはばかれる使い魔か、さすがに「亀の糞」とは書けんよな

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:13:58 ID:A+GzX7XJ
DODのアリオーシュもそうだっけ?

>>462
結婚、好きですか?

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:14:16 ID:bxEI3zGp
>>452
サモアペット博士は、王都の魔人すらも一目置く(といいなぁだ)からな。
闇に生きる暗殺者にして、夜と契約し、昼には顔を隠し生きのびる、恐怖と悪夢の具現者、夢魔の貴族ことブラックタイガーを召喚してもいいかも名。
なんたって貴族だぜ?
まぁ、貴族連盟を魔術士は嫌っているきらいがあるから素直に使い魔になるかは微妙だが

>>453
味噌ブレス強いじゃないか。
何を恐れる?
きっと虚無にも味噌の魔法があるに違いない。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:14:43 ID:YQGeGaDi
五つ目の系統『萌え』を使いこなす
最終童貞を召喚するとか

サムライXのマコト・CCOを召喚するとか。
CCOなら、シエスタがギーシュに絡まれた際に
「所詮この世は弱肉強食……以下略」な台詞を吐いたり
言い寄ってくるキュルケに対しても、
微熱よりも「地獄の劫火の残り火」の方が凄いってばよとか
言ってみたりとか。。

高町教導官を召喚すると
「すこし頭冷やそうか」でギーシュなみだ目だし。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:15:36 ID:3WcpmGr/
>>454
敵は海賊の猫型宇宙人?

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:16:51 ID:AYcwhBrf
>>446
パーツは精密部品の塊だしな
エネルギーは自家発電用のバッテリーでもなんとかなるみたいだが
>>455
「あたしのお腹の中で愛し合いましょチェリー!!」か
千獣観音の腕なんかは…あれは生存理由が喰う事なだけか

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:19:07 ID:3WcpmGr/
>>466
説得と書いてバインドかけての全力全開SLB
ちょっと頭を冷やすついでに「君の魔法はこんなに優秀なんだよ」とぼてくりまわして体感させる
肉体言語な思いやりに溢れた教導官殿ですか。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:23:22 ID:Xt2q+BAh
>>461
たしかマクスウェルを停止してから
「俺は女を切り刻んで喰っちまうのが好きなんだ」とかいってたな
だがよく考えたら奴がその状態になるということは吸血鬼の能力が解放されてるわけで
……いかん、ハルケギニアに吸血鬼禍が巻き起こる

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:23:28 ID:p0YN1ue2
>>456
ガゾートの場合は共食いの習性かと。
人間=友達=食べ物という発想で。

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:24:14 ID:05aPPUlr
>>467
メトロイドのスペースパイレーツを思い出した

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:24:46 ID:C+XUxPRI
仕事中に突然シバラク先生召喚って電波が降りてきた

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:26:03 ID:h+8wjUEm
>428

召喚直後に契約できるかが問題だな。もし失敗したら・・・
いつの間にか、魔法学院にいる黒いセーラー服の姉さま。教師も生徒もそれを不審に思わないが、ただひとりルイズだけは違和感を感じている。
そして徐々に広がる贄の輪・・・ブルブル。
あ、でも銀戦直後の傷ついた初音なら契約する隙もありそう。
でも、キスした瞬間魅了され、使い魔のルーンは刻まれたものの、ルーンの効果と魅了で相互に惹かれ合うルイズと初音。
――どう転んでも百合展開です。ごちそう様でした。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:26:07 ID:KeL/RBc7
バロスならゼロ戦でレキシントン相手に「こんガキャアアアァッ」と言いながら突っ込んでくれるはず!

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:27:06 ID:MfuZEPJ1
>>473
残念。

ハルケギニアに電話が無い!

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:27:32 ID:MN9B7kWd
シバラクは携帯持ってる

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:27:43 ID:UYpFBiOb
>>470
ロングファングは自分は「食いたい!吸いたい!」で相手を「食べて!吸って!」にするからなあ。
相手は幸せなんだよな、その時は。後でロングファングが激しく落ち込むけど。
あとあいつは吸った相手は残らず食うやつだから吸血鬼禍は大丈夫だと予想。
ハルケギニアは人口密集してないみたいがから人口調整のためにわざと吸血鬼禍起こすこともないだろうし。

479 :MtL:2007/09/10(月) 22:29:14 ID:YjvoBAbS
10時50分から投下しますー。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:29:42 ID:MfuZEPJ1
>>477
え、そうなん?
公衆電話探して右往左往してるシーンは覚えてるんだけど。


しかし、あの顔のでかさ、どう見ても亜人です、
とても平民には見えません、ありがとうございました。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:30:26 ID:Xt2q+BAh
>>478
そうだそうだ忘れてた
あいつ人喰いだったな
なら吸血鬼禍の心配も……あれ? 余計危なくね?

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:33:18 ID:sbSvIWZu
>>480
確か『超〜』から携帯ユーザーになったはず。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:33:23 ID:DFKaHR1f
>>447
ニトロで思い出した

涙がニトロなルイズと声が非常に似たアンドロイドがいてだな、ルイズと百合天国を(ry

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:33:24 ID:AYcwhBrf
>>475
地上からレキシントンの火薬庫狙って狙撃するに決まってるじゃないか

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:35:12 ID:1gA9Z7wN
>>482
正確にはPHSだったはず。
どちらにせよ劇中でもあったように圏外でやっぱり呼べなさそうなんですけどね。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:35:14 ID:AGwfB8+l
>>475
そういやA2戦車に小銃乱射しながら叫んでたな……
実はキレるとレイニー以上?

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:35:18 ID:cVMaXwMg
>>446
腕を極めるとかスーツとか
もう五郎さんしか浮かばない

孤独の使い魔 か ゼロのグルメ か…

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:44:49 ID:owb4ny6h
WW2からチハたん召喚!
機銃で抜かれる装甲を持つチハたんがハルキゲニアを蹂躙する! チハたんは強い! 強すぎる! 死なないで!

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:45:52 ID:ZeFDCPuG
そしてジョゼフがT-72神召喚

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:47:05 ID:1gA9Z7wN
醜い顔してナイスガイ召喚。
プレデターとか恐竜惑星のレイとか。
前者の場合は召喚直後は暴れそうだしマスクしてるし
契約どうするのよって問題あるけどな。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:47:31 ID:9B7qC+mU
>>482
違うね
OVAの魔神山編で虎王に貰ってからだ

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:47:32 ID:d8oEAKWL
イギリスの挑戦車召喚

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:47:32 ID:RM8rOiEM
クロムウェルはクロムウェルを(ry

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:47:41 ID:2OvFoZSo
吸血鬼禍が怖いならアーヴィー喚ぼう。
ゼロ魔の銃でも綺麗な花咲かせてくれるはず。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:47:44 ID:NF7humfG
ゴトゥーザ様がバイクに乗って颯爽と召喚。

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:48:29 ID:RM8rOiEM
マチルダ姉さんがマチルダを(ry

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:49:45 ID:A+GzX7XJ
DQ7のマチルダさんは…

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:50:20 ID:csnW5NXa
白石みのる召喚でいいやん。
バイト中に召喚して

「お、俺役者なのに〜」

499 :MtL:2007/09/10(月) 22:51:14 ID:YjvoBAbS
マジシャン ザ ルイズ (14)飛翔艦ウェザーライトU

トリステイン南部、ガリアとの国境付近。
そこには現在トリステイン戦力の少なくない人員が動員された、軍の天幕が張られていた。

その一角、一際目立つ豪奢なテントの中に、トリステイン王女アンリエッタの姿があった。
正面にはマザリーニ枢機卿、ポワ・チエ将軍、その他大勢の臣下達が控えている。
「殿下、全軍の配置が完了しました。いつでも作戦行動へ移れます」
「ガリア軍の陣の動きが活発化して早一日、まだ動かないのは腑に落ちませんな」
「殿下!先制攻撃を仕掛けるべきです。ゲルマニアにアルビオンの脅威ある今、南部の憂いは叩いておくべきです!」
「馬鹿な!?元は誤解から始まった戦争、それを此方から攻撃を仕掛けるなど!」
「それが敵の狙いなのです!数に勝るゲルマニア=アルビオンは時が立てば立つほど優位となりましょう!」
「そもそも将軍!この数の圧倒的不利をどうおつもりか!?今からでも遅くない、話し合いの場を持つべきです!」
「いや、ならばこそ先制攻撃です!ガリアを叩いて、それを手土産に講和に持ち込むのです!」
「あのガリアがその程度で講和するなどありえない!あなた方は戦争が何もわかっていない!」
「何を言う!我々は国を憂いて言っているのです!」

会議は踊る。
目の前の貴族達は前線まで来たというのに、未だに纏まらぬ意見をああでもないこうでもないと言い合っていた。
王宮にゲルマニア陥落の報が入ったのが数日前のこと。
当然ながら本来予定されていたアンリエッタ王女と皇帝アルブレヒト三世の婚約は自然消滅となった。
アンリエッタからすれば愛を誓ったウェールズ、結婚する覚悟を決めたアルブレヒト三世、どちらもをアルビオンに奪われる形となった訳である。
そして、ゲルマニア陥落の知らせと同時に入ったのは、ガリアに放った間諜からのガリア王国単独による大規模なトリステイン侵攻作戦の情報であった。

トリステイン参謀部の考えは、ガリア=アルビオンの連携は、最初の足並みを揃えた以外は満足なものではないというものである。
誇り高いガリア王国が、簒奪者レコン・キスタに積極的に協力するとは思えず、会戦後の両者は連携が崩れるという判断であった。
本来ならガリアの進軍に対して、ゲルマニア側からのアルビオンの同時攻撃作戦が最も効果的なのである。
しかし、ゲルマニア帝国を攻略したばかりのアルビオン側は兵力の損失は無視できるものではなく、加えてゲルマニア国内の統治情勢の不透明な状況である。
このような情勢のアルビオンから攻撃は考えにくく、トリステインからすればゲルマニア方面を無視してガリアに対して注力することが可能な現状が、両国の連携が不十分であることの証左であった。



国土を守るため、誇り高いトリステイン王族の勤めを果たすため、今アンリエッタは最前線に身を置いている。
当初、この決定にマザリーニ枢機卿を中心とする穏健派は猛反発したが、アンリエッタはこれを押し切るかたちで最前線への移動を決めた。
そうして移動したアンリエッタを追従する形でマザリーニ達も同行し、結果天幕の中では穏健派と現場の人間とが何度も同じ議論を繰り返しているのである。
「はぁ………」
アンリエッタのため息一つ、当然ながら貴族達はそんなことには気付かずに言い合いに執心している。
両者の衝突を纏める力は自分には無い、その無力さを痛感した一息であった。
(それも仕方ないわね…)
目線を上げると、設置されたテーブルを境として左右に分かれて喧々囂々と言い合いを続けている貴族達が見えた。
(どうしてここに来たのか分かっていない王女が纏められないのは道理ね)
そもそも、彼女は自分自身が本当に、王族の誇りや国民のために最前線に来たのかも分からないでいた。

同盟国ゲルマニアの陥落、軍事大国二国の連合軍、正に状況は絶望的である。
そんな時に、どうして最前線に出ようと思ったのだろうか。
思い当たることは一つ。
(私は……逃げたかったのかしら)
そう、自分はまるで逃げるようにしてここに来た。
ウェールズの死、婚約の自然消滅、故国の危機。そういった激しすぎる時間の波から逃げ出そうとしたのではないだろうか。
ここに来れば何もかもを忘れられると思って。
(なんな訳は無いのに、私は駄目ね、あの子に強くなると言ったのに)
アンリエッタが再び深いため息を吐く。

混沌とした議論が繰り返される中、天幕に急報を告げる伝令が到着する。
通された伝令が緊張の面持ちで告げるその内容は、天幕にいた者の想像を上回るものであった。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:51:27 ID:MfuZEPJ1
支援

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:52:02 ID:T9wc4hzC
ありがちでマ王の有利や勝利を
ギャグで赤道 斎を召還

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:52:17 ID:05aPPUlr
支援

503 :MtL:2007/09/10(月) 22:53:31 ID:YjvoBAbS
「報告いたします。モット伯爵から伝令です。
 トリステイン魔法学院付近に浮遊大陸アルビオン出現、首都を目指して進軍を開始。
 援軍を要請するとのことです」

静まり帰る幕僚達。
マザリーニ枢機卿達、政治家達も一斉に口を閉じた。

トリステイン魔法学院から、王都トリスタニアまでは馬で数時間。正に目と鼻の先である。
対して、トリステイン軍の大部分が現在、この南方戦線に集められている。
この南方配備でさえ強行軍の末に、奇跡的とも言える幕僚達の采配と兵達の士気の高さが組み合わさった結果である。
今からトリスタニアに引き返すには、急いだとしても数日は確実に要するだろう。
その猶予期間は、飛行戦力を多数保有するアルビオンが、王都を蹂躙するに十分な時間となるに違いない。

天幕の中を諦めの雰囲気が支配する。
そうして静止した時間が流れ、誰かが呟いた、「トリステイン王国は、お終いだ」と。
雪崩をうった様に動揺は波紋となり、全体へ波及していく。
既にそれぞれの胸にわだかまっていた不安が後押し、瓦解が始まる。
トリステイン王国の頭脳、それが致命的な崩壊を迎える直前、アンリエッタが口を開いた。

「皆の者、落ち着きなさい!」
それまで発言の無かった王女が突然声を上げたことで、一同の注目はアンリエッタへと集まった。
それぞれの顔を一つ一つゆっくりと見渡す、大小の差はあれ、内なる不安が表情へと染み出していた。
何とかしなくてはならない、迷っていても弱いままでも、まずは今を切り抜けねばならない。
「ポワ・チエ将軍、今からトリスタニアへ撤退した場合、ガリアは背後を突いて来ますね?」
「はい、間違いなく、好機と見て総攻撃を仕掛けてくるでしょう」
「では、前方に展開するガリア軍を攻撃した後、転進して王都を目指した場合はどうですか」
「そ、それは………おそらく、こちらの策を警戒して追撃の手は緩まるでしょう」
「ではこちらが取るべき手立ては一つです。
 全軍進撃、前方の敵を総力を持って攻撃、後に転進、王都を目指します」
「しかし、それでは兵士達の疲労が…」
「故国の危機です、多少の無理は聞いてもらいます」

堂々としたアンリエッタの物言い。
この発言により、崩壊しかかったトリステイン王国は首の皮一枚で瓦解を免れた。
これぞまさしく、本人の望む望まぬに関わらぬ、アンリエッタに備わった王才の発露であった。






「諸君、今すぐここを離れる準備をしたまえ。
 …この場所はもうすぐ戦場になる」

窓から覗くは夜の闇。
彼がその奥に何を見たかは分からない。
だがこの発言を聞いての、ルイズの対応は迅速であった。
「ここに敵が来るってこと?今すぐに?今から避難して間に合うの?」
「その通りだ。時間的猶予はあまり無い。トリスタニアへと転移させる門を学院正面の入り口に用意する、そこに集まれば私がきちんと送り出そう」
言葉少なに、お互いの時間を惜しむようにして必要な言葉だけの会話を行う。
「……ペルスランさん、タバサとタバサのお母様をお願いします」
そうしてルイズはペルスランにタバサ達を頼むと言い残すと、マントを翻して部屋の外へ飛び出していった。
口を開け唖然としているペルスランの肩を叩いてウルザが言う。
「先ほど言ったとおりだ。その二人を守りたいなら、正面門の前に急がせることだ」
そう言い残し、ウルザもまたさっさと部屋を出て行ってしまった。
部屋には余りに唐突な事態に戸惑うペルスラン、泣き続けるタバサ、そして彼女を抱くタバサの母だけが残された。
「………い、いけません。こういうときこそ私がしっかりしなくてはっ。
 お嬢様!奥様!」

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:53:55 ID:05aPPUlr
支援

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:54:15 ID:Vf0zQHkh
支援スタ

506 :MtL:2007/09/10(月) 22:56:13 ID:YjvoBAbS

部屋から飛び出したルイズは、自分のできる限りをした。
大声で敵の来襲を触れ回り、学院正面門の前に避難するように誘導して回った。
話を聞いてルイズの姿を見たものは一瞬いぶかしんだが、彼女の剣幕に尋常ならざる事態を察知した。
そうして話を伝えた人には誘導の手伝いを頼み、寮内、学院本塔と走り回るルイズ。
元々夏季休暇中、学内に残った生徒や教師はまばらであり、他には幾人かの平民の使用人が残されるばかり。
平時に比べれば彼らを避難させることは難しくは無かった。

「オールド・オスマン!」
ルイズがノックもなしに学院長室の戸を開く。
そこにはランプに火を灯し、椅子に座って書類整理をしていたオールド・オスマンの姿。
「なんじゃなんじゃ、一体どうしたのじゃミス・ヴァリエール。そんなに血相を変えて」
「早く逃げてください、もうすぐここに敵が押し寄せて来ます」
「ほ、それは大変じゃ。して、ミス・ヴァリエールはそれをだからから聞いたのかな?」
「私の使い魔、ミスタ・ウルザからです」
オスマンはペンでトントンと机を叩くとおもむろにパイプを手に取った。
「ふむ…どのくらいの規模かは言っていたのかの?」
「あ、いえ…そういうことは言っていませんでしたが…」
パイプに火を灯す、ランプの光に照らされて紫煙が踊る。
「君はそれを信じると?」
そう言われて、ルイズは一瞬たじろいだ。
確かに、ルイズはウルザの言ったことに何の疑問も抱かずに真実であると信じた。
それは何故?
「………ミス・ヴァリエール。質問を変えよう、君はミスタ・ウルザを信頼しているのかね?」
「え、あ、」
唐突な問いにルイズが言葉に詰る。
指先でパイプを器用にくるくると回し、問うオールド・オスマン。
淡い光に照らされた瞳は、これまで見たことが無いくらい鋭く細められていた。
「もう一度聞こう。ミス・ヴァリエール、君はミスタ・ウルザを信頼しているかね?」
白い長髪、年相応の皺の刻まれた顔、深い知性と洞察の色を宿した瞳でオスマンが問いかける。
何かを計るかのような、静かなる言葉。
「………はい、私は彼を信頼しています」
自分を試す二度目の問い、ルイズはこれに迷うことなくしっかりと答えた。

「よろしい、ならばなんら問題は無い。
 君は君が信じた人間の言葉を信じればいい。なぜならそれが信頼というものだからじゃ、もっと胸を張ることじゃよ。
 さて、わしもすぐに出ることにしようかの」
「……ありがとうございます、オールド・オスマン」
ルイズが深々と頭を下げる。
そう、ルイズは自分の使い魔を信頼している。
最初は怪しい老人としか思えなかった。
けれど、彼の背中を見ているうちにそれだけじゃないことが分かった。
今は、彼の横に並びたいと思っている自分がいる。
オスマンの言葉は、それを確認させるものであったのだ。



ルイズの努力の甲斐あって、トリステイン魔法学院の正面門前には多数の人が集まった。
それでもたかだか二十人程度、しかし、それがルイズの努力の証であることにはかわりなかった。
これには勿論タバサやその母、老執事も含まれている。
ウルザとコルベール、オスマンの姿が見えないが、彼らは彼らで何か準備をしているのだろう。
「皆!周りの人間でこの場にいない人間がいないかどうか確かめて頂戴」
学内に取り残された者がいないかを確認するためである。
言ったルイズも帰省せずに学院に残っていことをを知っている人間が、きちんといるかどうかを確かめる。
ウルザ、コルベール、オスマンは姿を見せていないが、これは除外する。
タバサは…泣き止んで、いつもの無表情。
タバサの母は…おっとりとした雰囲気でおろおろとしている。
ペルスランは…婦人になにごとかを話しかけている。
顔見知りの平民の使用人は…きちんと集まっている。
ギーシュは…いなかった。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:56:59 ID:MfuZEPJ1
支援

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:57:00 ID:AYcwhBrf
MWSでMTG始めたけどデッキが上手く組めない支援

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:58:44 ID:eSU8H8ea
これが私のドミナントだ支援

510 :MtL:2007/09/10(月) 22:58:44 ID:YjvoBAbS
「――――――はあ!?」
思わず素っ頓狂な声をあげてしまうルイズである。
もう一度確認するが、やはりギーシュの姿はここには見当たらなかった。
加えるならモンモランシーの姿もまた確認できない。
ギーシュとモンモランシー、確実に学院に残っている二人。
この場にいないならどこにいるか?
決まっている、学院の寮の部屋である。


焦った表情のルイズが寮に向けて走り出した。
息が切れることも構わない、全力の疾走を開始する。
それを見たタバサが、握っていた母の手を離した。
「シャルロット?」
「…母さま、シャルロットは行かねばなりません」
「お嬢様…」
タバサは言いかけるペルスランを、杖を掲げて遮る。
「いいわ、シャルロット。あなたのお友達を助けてあげて。
 これまでずっと迷惑をかけてきたわたくしですもの、あなたを送り出すことくらいさせて頂戴」
こくりと頷くタバサ。
「ああ、私のシャルロット…」
婦人が膝立ちになりタバサを優しく抱きしめる。
「お願い、約束して頂戴。
 必ず、必ず戻ると…私の大事なシャルロット…」
抱きながら優しく頭を撫でる母の手。
また溢れ出しそうになる涙をぐっと堪える。
願ってやまなかった母の温もりが確かにここにある。
それを置き去りにしてまで、為さねばならないことがあるだろうか。
だが、それを思うタバサの心は決まっている。
「必ず、戻ります」
友を、ルイズを助けねばならない。
名残惜しい母の抱擁から離れ、タバサもまた、ルイズを追って寮へと走り出した。


無人となった学院、その中でルイズの足音と息遣いだけが響く。
ルイズはまず、学院本塔一階に位置する男子寮、その中にあるギーシュの部屋へと向かった。
ギーシュの部屋の前に立ってドアをノックする、返事なし。
ドアを開ける、幸い鍵は掛かっていなかった。
そして部屋の中にギーシュは………いなかった。
ルイズは頭の痛くなる予感を感じながら、次に女子寮へと向かった。


「ああ!モンモランシー!僕のモンモランシー!好きだ!僕は君が好きだ、大好きだ!」
「ギーシュ!私も…私もあなたが好きよ!」
「香水のモンモランシー!君の香りは…香りはっ!僕を惑わせるっ!」
「駄目よ!駄目よギーシュ!私たちまだ学生じゃないっ!いけないわこんなこと!」
「何が駄目なんだいモンモランシー!僕には分からないよ!僕ぁもう…僕ぁもう…っ!」
「ああん!いけないわ!こんなこと不潔よっ!結婚するまでは…結婚するまでは…っ!」
「我慢!僕ぁ一体何を我慢すれば良いんだい!?君を愛することを我慢するなんてっ!残酷すぎるよっ!」
「そんな、そんなに情熱的に言われたら…私、私…っ」
「モ、モンモランシーーーーーっ!!!」

その時であった。
ドアを蹴破って入ってきたルイズが勢いそのままに、ベットに座るモンモランシーに飛びかかろうとしていたギーシュの股間を蹴り上げたのは。

「の、ノオオオオオオオオオォォォォォォォォォ…」
両手で股間を押さえながら、床に倒れ伏せて悶絶するギーシュ。
荒い息で飛び込んできたルイズの目は、氷のように冷たく鋭い。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 22:59:21 ID:MfuZEPJ1
支援

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:00:14 ID:kTZT0FHV
お前ら何をやっているんだ支援w

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:00:22 ID:3WcpmGr/
ギーシュの むーざん、むーざん 支援

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:00:44 ID:05aPPUlr
ギーシュの股間粉砕支援

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:01:07 ID:AYcwhBrf
これ読んでると何故かウルザの顔が法王猊下で再生される支援

516 :MtL:2007/09/10(月) 23:01:17 ID:YjvoBAbS
「はぁ、はぁ、人が必死に探してたってのに、あ、あ、ああんた達一体何しちゃってるのよ、こ、こ、この色ボケ男ってば」
「ちょ、ちょっと、ルイズ、落ち着いて?ね、話を、話を聞いて頂戴」
ルイズの目が向けられるやいなや、モンモランシーも慌てて正座する。
「これには深い事情があるの、ギーシュはちょっとやり過ぎちゃったけど、
 …ええと、その……あ、タバサ!良いところに来たわ!この子に何か言ってあげて!」
先ほどルイズが蹴り開けたドアからタバサがひょっこりと顔を出したのを見たモンモランシーが、藁にも縋る思いで声をかける。
これにタバサもこくんと頷き、ルイズに声をかける。
「…急がないと」
タバサのこの発言に、流石に事態を思い出したルイズがギーシュとモンモランシーに声をかける。
「急いで、早くここから逃げるわよ、もう皆集まってるんだから」
「?逃げるって、何で?」
この二人はいつから盛り上がっていたのだろうと、こめかみを押さえながらルイズが堪える。
「いいから!早く行くわよ!」
ルイズとタバサ、二人はギーシュとモンモランシーを連れ出して、寮の外へと再び足を向けるのであった。

さて、ルイズ達が女子寮のモンモランシーの部屋からギーシュ達を連れ出した時、マチルダ・オブ・サウスゴータこと、土くれのフーケは学院本塔宝物庫にいた。
「………」
そして、以前見た宝物庫の有様と大きく違う、具体的にはめぼしいものが持ち去られて閑散とした様子の宝物庫を見て途方にくれていた。
「泥棒の仕業…って訳じゃなさそうね」
フーケはタバサにシルフィードで学院に連れてこられた後、ルイズ達の目を掻い潜り、再びあの因縁のある宝物庫へと向かったのである。
正直、フーケは本来はこんなところまでついてくるつもりはなかったのだ。
タバサの気迫に押し切られる形でトリステイン魔法学院まで休憩なしで飛び続けたため、ガリア領内の次に降り立った場所がここであったというだけ。
そうして、行方を晦ます行きがけの駄賃とばかりに、以前押し入った宝物庫に向かったのだが、どういう訳か宝物庫にかけられていたロックの魔法は解除されており、鍵は申し訳程度にかけられた錠前一つとなっていた。
これを見たフーケは燃え上がった、時間も忘れて、警戒しつつも大胆に、かつ慎重な手つきで持って鍵を外した。
そうして再び進入した宝物庫には………物が無かった。
「魔法が解除されてたから、こんな気はしてたけどね…はあ、無駄な時間だったわ」
こんな場所にいても仕方が無いので、フーケは宝物庫を後にする。
人気の無い魔法学院、その中をさらに隠れて移動しながら食堂へ移動、そこから外へ出た。
フーケがそうして夜の闇にまぎれて消えようとした時、調度女子寮から出てきたルイズ達とばったりと鉢合わせした。

「「………あ」」
両者、思わぬ再会に言葉が詰る。
ルイズの横にいたタバサは、フーケの説明をルイズに説明していなかったことを思い出したが、もう遅い。
「あんたフーケじゃない!よくものこのことこんなところに…っ!」
だが、次を続けようとするルイズの言葉はここで遮られた。

破壊をもたらす、爆炎によって。

轟音と熱量を撒き散らしながら爆発が学院本塔を襲う。
空から飛来した何かが火炎の塊を吐き出し、それ学院のあちこちへと打ち込む。
直撃を受けた土の塔が学院の敷地内へ崩れていく。
この光景でまず我に返ったフーケが目の前の子供達に檄を浴びせる。
「なんだか分からないがいくよ!あんた達も死にたくなかったら呆けてるんじゃないよっ!」
声とともに走り始めるフーケ、ルイズ達はその背を追いかける。
目指すは魔法学院正面門前。



だが、正面門の前。
避難しようとする人たちが集まっているはずのそこに、人気は無かった。
その代わりに、彼らを出迎えたのは白い髭を蓄えた男、虚無の使い魔ウルザであった。
「彼らには攻撃が始まる前に一足先にトリスタニアへと飛んでもらった」
「それじゃ、私たちはどうやって王都へと向かうのよ」
「………ここにいる我々は、あのフネでこの場を脱出する」
ウルザが杖で指し示した先には、炎に照らされた、一隻のフネ。

そうそれは、かつてウルザがウェザーライトUと呼んだ、あのフネであった。


                        こうして、新世代のクルーを迎えたウェザーライトの新たなる冒険が始まる。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:01:22 ID:rUxi0voG
ギーシュwwwww

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:04:07 ID:cVMaXwMg
>>490
プレデターの社会での地位=強さだから
FFの召喚獣みたいに一度倒せないと従ってくれなさそうだ

十分な戦闘能力を持たないと判断して戦ってくれないならまだマシで
負けたら全身の皮剥いで逆さ吊りとか脊髄ごと頭蓋骨ぶっこ抜きとかエラいことに……

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:04:30 ID:3WcpmGr/
キタキタキタ━━(゚∀゚)━━━!!と言いたくなるGJ!
燃えてきたね。

520 :MtL:2007/09/10(月) 23:06:23 ID:YjvoBAbS
投下終了です。

>>508
VIPに来てもらえれば、優しい住人達が色々教えてくれますよー。
私も最初は大変でした…

ちなみに、次のエキスパンションから大型エキスパンション一つと小型エキスパンション一つで1サイクルになるらしいです。
ちょっぴり寂しいですね。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:08:24 ID:Np/ZVPoj
投下予約とかありますか?


522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:08:28 ID:Xt2q+BAh
>>508
調べたらデッキレシピは結構転がってるから好みに近い奴をまるパクリしてみるといいよ
そのうちバランスとかもわかってくる
支援

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:09:42 ID:MfuZEPJ1
>>521
ない

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:09:44 ID:rUxi0voG
>>521
ないですよー。
ウェザーライト号重くて使いにくいカードだったなあ…

525 :Zero ed una bambola:2007/09/10(月) 23:10:27 ID:Np/ZVPoj
じゃあ10分後に投下させていただきます

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:11:33 ID:Xt2q+BAh
GJ!
>>520
ちなみに、次のエキスパンションから大型エキスパンション一つと小型エキスパンション一つで1サイクルになるらしいです。
嘘だと言ってよバーニイ
それぞれのエキスパンションが増量とかしてくれるのかな
つーかそれだとスタンダード流れるのが速すぎないか?

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:12:08 ID:AYcwhBrf
>>520
>>522
うし、ちょっと探してみる

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:12:38 ID:rUxi0voG
うお、アンジェリカこねーかなーとか思ってたらキタwww
支援するよん

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:12:56 ID:d8oEAKWL
アンジェ理科キタ――――――!

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:13:34 ID:c7qLhcfU
MtLの人乙。ウェザーライトUの乗組員がウェザーライトの乗組員と似た結末を辿らない事を祈る。
そしてレガシーで青単コントロール組みながら大型1+小型1に仰天する俺。
対抗呪文とか散々奪っておいて……酷い話だっ。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:13:38 ID:A+GzX7XJ
貴方って本当に最低の屑だわ!支援

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:14:34 ID:bxEI3zGp
じゃあガンガンヴァーサスやろうぜ

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:17:15 ID:c7qLhcfU
>>531
おい、ちょっと待てそれはエロゲーもといバカゲーだw

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:17:34 ID:Xt2q+BAh
>>527
慣れたら次は実際にカードを買おうか
あの紙の感触はいいぞ
そして大きな銃と小さな幸せ支援

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:20:14 ID:f6ClpBIl
>>516
乙&GJ!

>>518
いやいや、ルーンの力で王と認識されて従ってくれるかも知れんぞ。
キングエイリアンの幼生を寄生させられそうだが。

そして>>525支援

思い浮かべてください
もしも、破壊の杖がM72じゃなくてM-388だったら……

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:21:08 ID:ttpqGhyN
はたしてアンジェリカは小さな幸せを手にすることが出来るのか支援

537 :Zero ed una bambola:2007/09/10(月) 23:21:07 ID:Np/ZVPoj
Zero ed una bambola   ゼロと人形



「アンジェ、痛い。どこに行くのよ?」

アンジェリカはルイズの手を掴んだまま足早に歩く。

「ほら、見て下さい。最初にこの二人を殺したんですよ」

アンジェリカは薄い胸を張っていう。

「こ、ころした・・・?」
「はい!最初は剣をこの胸に突き刺しました!それでですね、この人はAUGで撃ち殺しました!」

アンジェリカは一人はしゃぎながら、うれしそうに説明をする。

「とても簡単に殺せましたよ、ルイズさん」

アンジェリカは笑みを崩さない。

「それでですね、止めを刺した後はお屋敷の中に入って残りの人を殺したんですよ?」

再びルイズの手を掴み屋敷の中に入っていくアンジェリカ。ルイズは抵抗もせずにアンジェリカについて行く。


屋敷の中、倒れている男がいる。

「アンジェ?あれも・・・」
「そうです。ルイズさん。あいつもやっつけました」

そういうとアンジェリカはルイズを部屋の中に引っ張る。
その光景に思わずルイズは目を背ける。

「あの、どうですか?とっても簡単に殺せました。ほら見て下さい!剣を今日初めて使ったのにこんなに上手に殺せたんですよ?」

頭が痛い、眩暈がしてきた。ルイズは嬉しそうに、何かを期待するかのように瞳を覗き込んでくるアンジェリカから目をそらしてしまった。

「あの、ルイズさん。あっちでも殺したんですよ。まだ終わりじゃありませんから」

アンジェリカはまたルイズの手を引いて歩き出す、ルイズは抵抗もせず、ただついて行くしかなかった。



538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:22:07 ID:owb4ny6h
>>535
デイビー・クロケットかよwwwwww

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:22:11 ID:Xt2q+BAh
これも一種のヤンデレなのかな
違うかな
支援

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:22:43 ID:c7qLhcfU
鬱い、鬱いよ支援

541 :Zero ed una bambola:2007/09/10(月) 23:23:42 ID:Np/ZVPoj
廊下の先に見える赤黒い水溜り、倒れている人影、今まで人の死をここまで感じたことはあっただろうか。
錆びた臭いが屋敷に充満する。ルイズは顔を青くて立ち尽くす。

「ね、ねぇアンジェ?」
思わず胃の中が逆流してきそうになったが何とか堪える。

「何ですか?」
「アンジェ、聞くけど本当に貴方がやったの?」
「そうですよ。私が全部殺しました」

信じられない、いや信じたくない。目の前にいる少女が、虫一つ殺せないような可憐な少女が目の前に起きている惨状の原因だなんて。

「こ、これもアンジェ。貴方がやったっていうのかしら?」

ルイズはそういって血溜まりに沈むメイドの死体を指差す。

「はいそうですよ。それがどうかしたんですか?」
「どうしたじゃないわよ!何でこんなことするのよ!」

ルイズがアンジェリカを問い詰めようとしたその時、ガタリと物音がした。

「え?何、何の音?」
「何でしょうか?あ、あれですね」

アンジェリカはクローゼットに近づくとデルフリンガーを引き抜いた。

「アンジェ、何してるの?」

ルイズの問いに答えず、デルフリンガーをクローゼットに突き立てる。

「な、何かいるのかしら?」

ルイズは恐る恐るクローゼットに近づき、そっと扉を開ける。

「え!?」

驚くしかなかった、クローゼットの中には腹を赤く染めたメイドの少女がいたのだ。

「た、助けて・・・」

何故クローゼットの中にいたのか、疑問は残るがそれよりも助けないと。

「待って、今助けるわ」
「退いてくださいルイズさん!」
「アンジェ?何を・・・」

ルイズはアンジェリカを制止しようとするが間に合わない、煌めく左手の紋章、デルフリンガーを奔らせる。
メイドの胸がバックリと開き、鮮血が舞い散り、ルイズとアンジェリカを紅く染めた。



542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:23:45 ID:rUxi0voG
アンジェこわいよアンジェ

でもかわいいよ

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:24:16 ID:DyD8TYyM
支援

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:25:16 ID:c7qLhcfU
…………orz支援

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:26:34 ID:3WcpmGr/
死んだメイドが可愛い娘なら鬱だ支援

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:26:45 ID:Xt2q+BAh
可愛いなあアンジェ
支援

547 :Zero ed una bambola:2007/09/10(月) 23:26:46 ID:Np/ZVPoj
「ア、アンジェ・・・」
「ごめんなさいルイズさん。討ち漏らしがありました。でもこれで目撃者もいません」

何を言えばいいのだろうか。叱責?賞賛?それとも罵倒?言葉が出ない。ただ一ついえるのはアンジェリカは嘘をついてはいない。この惨劇を引き起こしたのは間違いなくアンジェリカだ。

「えっとですね、あともう一箇所。どなたでしたっけ?ここの一番悪い人。その人もちゃんと殺しましたよ?」
「そう・・・なの。案内してくれない?」

もしアンジェリカがこの惨劇を引き起こしたというのならば主としてその結果を見届けなくてはならない。
ルイズは意識が飛びそうになるが、懸命に堪える。

「はい!」

アンジェリカはルイズの言葉を聞くと嬉しそうに返事をした。
軽い足取りで最後の惨劇の場へ行くアンジェリカ。
重い足取りで最後の惨劇の場へと歩くルイズ。

そして扉は開かれた。

「見て下さいルイズさん!」
「見てるわよ・・・アンジェ」

ルイズはその光景を見つめる。今度は目をそらさない。

「一つ聞きたいことがあるの」
「何でしょうかルイズさん」
「何で・・・どうしてでこんな事したの?」
「だってルイズさんがこうしろって仰ったじゃないですか」
「わたしが?」

ルイズはその時のことをおもいだす

『じゃあ悪い人なんですね。私やっつけますよ?』
『え?じゃあお願いするわ』

そうだ、確かにわたしはそういったのだ。アンジェリカのそれをただの冗談と思って。なのにアンジェリカは本気でそれを言っていたのだ。
わたしは知らなかった。アンジェリカの恐ろしさを何も知らない。笑って人が殺せるだなんて・・・武器も持たない無力な人間を。

ベットには貴族らしい男の死体が横たわる。恐らくあれがモット伯だろう。

「ねぇアンジェが怪我をしたシエスタを助けたのよね」
「シエスタちゃん、怪我したのですか?」

おかしい、先ほどから言動がおかしい。一体何なのだこの子は。ルイズは恐怖をアンジェリカに覚える。

「ルイズさん、どうかされましたか?」

アンジェリカが話しかける。思わず身構えてしまう。アンジェリカの凶器の矛先が自分に向けられるのではないか、一抹の不安がよぎる。

「あながち間違いでもないかもな。娘っこ、この小娘はおまえさんを通して誰かを見ているからな」

ルイズの心を見透かしたようにデルフリンガーが呟く。



548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:28:03 ID:A+GzX7XJ
シエンスタorz

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:28:27 ID:MfuZEPJ1
>>545
ロッテンマイヤーさんを想像しる!

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:28:36 ID:Xt2q+BAh
>>545
なあに死にたてならまだ許容範囲さ
支援

551 :Zero ed una bambola:2007/09/10(月) 23:29:04 ID:Np/ZVPoj
「ルイズ!一体何があったの!」

ようやくルイズたちに追いついたキュルケとタバサ。屋敷の惨劇と赤く汚れたルイズに驚く。まるで今そこで人を殺したような…そんな汚れ方だ。

「キュルケ?ああ、これね・・・アンジェがやったんですって」

さっきも一人目の前で殺したの、そう呟きペタンとその場に座り込むルイズ。

「冗談・・・ではないみたいね」

ルイズの様子を見ればそれが冗談ではないとすぐに分かる。虚ろな目、細かく震える体、それらが事実を物語るのだ。

「本当なら危険」
「タバサ、危険って?」
「一応貴族」

それもそうだ。モット伯もあれで一応貴族なのだ。それが殺されたとなると一大事だ。

「どうしてこんなことになったのよ。私どうすればいいの?」

ルイズは泣きたくなった。何が悪かったのか、こんなことになるなんて。ただ普通のメイジとして過ごしたかっただけなのに・・・。

「・・・燃やしましょう」

キュルケは少し思案した後、そう提案する。

「燃やすって・・・」
「証拠隠滅?」
「そう、タバサのいうとおりよ。この屋敷を死体ごと燃やすの。そうすれば誰が殺したかなんてわからないわ」
「でもそううまくいくの?」
「大丈夫よ。何か聞かれても知らぬ存ぜぬで通せばいいもの」
「食堂にあった油撒いてきた」
「タバサ!早いわねぇ。じゃあ燃やすわよ」


552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:29:50 ID:MfuZEPJ1
タバサ手馴れてるよ支援

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:30:24 ID:q8pMC38z
なんという鬱orz

支援・・・

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:30:58 ID:A+GzX7XJ
みんなSAN値が下がりすぎ支援

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:31:21 ID:NSv6+ucw
欝なのに読んでしまうクオリティが憎いorz

支援

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:31:26 ID:o9hL2xY5
タバサ手馴れすぎ支援

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:31:40 ID:QWNb9bsz
こいつはとてもダウナーだぜ支援

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:31:58 ID:rUxi0voG
手馴れすぎてるwwww
だがそれがいい。
支援

559 :Zero ed una bambola:2007/09/10(月) 23:32:04 ID:Np/ZVPoj
キュルケは魔法で炎を生み出し、屋敷へと解き放つ。

「じゃあ早く学院に戻るわよ。タバサ?」
「何」
「シルフィードは?」
「今呼ぶ」

タバサが口笛を吹く。きゅいきゅいと鳴きながらシルフィードが飛んでくる。少女たちはその背中に飛び乗った。

激しく燃え盛る炎、全てを焼き尽くし、空を赤く照らす。学院への帰路に少女たちは何を思うのか。それぞれの思いを胸に眠りに就く。


幾つもの命の炎が消えた夜。星空はいつも変わらぬ、ただ静かに月が昇り、沈み往く。世界は何一つ変わらない。


翌日アンジェリカが目を覚まさなかった。彼女が目を覚ますのは事件から4日が過ぎてからだった。



Episodio 14

Un cielo serale e che brucia, il cielo stellato che non cambia
燃える夜空、変わらぬ星空




560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:32:24 ID:+022Uu47
キュルケが物凄く燃やしたい!オーラを出してる気がする私はダメだ支援

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:34:30 ID:A+GzX7XJ
:::::::::∧∧:::::::
:::::::/~)(~ヽミ、 鬱かれ
 ̄`" ̄"'´ ̄

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:34:37 ID:SquHbRjC
GJ
途中抜けてる気がするけど気のせいだろうか

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:34:38 ID:NSv6+ucw
乙でしたー……

惨劇も欝だがアンジェの削れた寿命でまた欝になりそうですorz

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:35:29 ID:R8pvnBfG
ルイズたちの会話のテンポがすごく女子高生していてよし支援

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:35:29 ID:c7qLhcfU
乙もとい鬱。

566 :Zero ed una bambola:2007/09/10(月) 23:35:33 ID:Np/ZVPoj
投下完了。この後避難所に今回死んだメイドのお話投下する予定

NGシーン みんなが期待してるのはこれですか?

翌日アンジェリカが目を覚まさなかった。そうもう二度と目を覚ますことはなかった…。

FIN  すいませんよくわかりません

それでは恒例の次回予告です
何故私なのだ?燃え盛る炎の中モット伯は考える。目を覚ませばそこは魔法福祉公社。
彼は全身を義体化されていたのだ。こうしてモット伯は義体の中年として新たな生を歩むのだった…。

次回、モット伯と金色のネズミの出会い…

お楽しみに!



567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:36:07 ID:AYcwhBrf
>>549
なんで疾風ヴォルフ?と思ったらあれはミッターマイヤーだった

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:36:13 ID:Z0Jr9kOJ
まてまてまてまてまてまてまてなんだそのモット伯第二の人生w

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:37:16 ID:rUxi0voG
モット死んでないか?wwwwwww
乙&GJ!

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:37:28 ID:c7qLhcfU
待て、いきなりマルドゥックでスクランブルされても困るw

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:38:05 ID:Xt2q+BAh
予告wwwwww
余韻もなにも吹っ飛んだwwwwww

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:38:45 ID:RE0DNn82
>>566
ちょwwwww
それ、なんてモット伯の徘徊者フラグwwwww

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:38:48 ID:q8pMC38z
次回予告・・・ちょっと待てwwww

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:39:23 ID:NSv6+ucw
ちょwwww予告自重wwwwwwwww

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:40:21 ID:+022Uu47
次回予告はモチツケw
そして次に投下予約したい。多分短編でマイナーだがねw

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:41:09 ID:ttpqGhyN
投下ごーごー

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:42:48 ID:ygg8bpiL
投下ごーごー

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:43:23 ID:f6ClpBIl
投下よんよん

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:43:35 ID:NSv6+ucw
投下ごーごー

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:44:23 ID:I2fmh18f
投下ごーごー

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:44:54 ID:MfuZEPJ1
ごーごーうぇすと にんにきにきにきにん

582 :ゼロのアルケミスト:2007/09/10(月) 23:47:01 ID:+022Uu47
なんか同じ台詞並んでてコワスw
だがそのお言葉に甘えて投下します。題名が某良作を連想させますが、全く関係ありません。
りりーともまりーともえりーとも関係ないです(汗

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:48:13 ID:ygg8bpiL
ボクはただ「投下ごーごーごー♪」って〆て欲しかっただけなんだ・・・支援

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:48:26 ID:RM8rOiEM
じゃあエd(ry?

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:48:26 ID:Xt2q+BAh
アルケミスト……?
鋼?
違うか
支援

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:48:47 ID:NsCSRpcl
萌えと痛いは紙一重?
支援準備

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:49:28 ID:c7qLhcfU
鋼だけは勘弁な。揺れる心なら良いけどっ。

588 :ゼロのアルケミスト:2007/09/10(月) 23:49:33 ID:+022Uu47
十を越えた辺りから誰も数えなくなった爆発。今まではその煙が晴れると増産されたクレーターが見えた。
だがその爆発は違っていたのだ。煙が晴れた向こう側に有るのは……机があったのである。
美しい漆塗りで作られた一人で使用する机だけだったならば

『さすがゼロのルイズだぜ!机を召喚するとは!』

……と言う事になっていただろう。だが残念な事に机は机だけではなかった。
机の上には分厚い書物が広げられ、積み重ねられており板が見えない。
さらには僅かに空いたスペースには不気味な色の葉や液体に輝く鉱石。フラスコなどの実験器具などが乱雑に散らばる。

そして問題なのは右手のフラスコと左手のビーカーの中身を真剣に見比べている机の主であろう女性の存在。
奇妙な幼さを残す妖艶な顔立ち。アメジスト色の長い髪、太陽光に犯されていない白い肌。
夜空色のマントを羽織り、文様が描かれた真紅の前掛けを身につけた妙齢な女性。
どうみても平民ではなくメイジ、つまり貴族であろう人物の召喚に当たりは騒然となった。

「あら? 私は如何して外に? 転移魔法の実験は……してないわね」

自分が居た室内から晴れ渡る青空の下に連れ出された事に気がついたようで、女性はようやくフラスコとビーカーから目を離した。
そんな彼女を遠巻きに見つめてざわめく生徒や、動揺を通り越して倒れそうなルイズを捨て置いて、女性に勇敢にも近づく人物が一人。
使い魔召喚の儀の責任者たる教師でありメイジ、コルベールである。

「失礼ミス、私はこの儀式を監督する立場であるコルベールと申す。貴女様がここに来た事について、少々込み入った説明を行いたいのですがよろしいですか?」

禿げかけた中年男性が妙齢な美女を口説いているように見えない事も無いが、コルベールは命をかけると思えるほどに真剣だった。
ある種の危機感すら持っている。なぜならば……

「ご丁寧にどうも。私はクラリス・パラケルスス。趣味は実験、特技も実験。どこにでもいる錬金術師よ。
 他の人には『人外魔境のマッド・アルケミスト』とか言われているけど、失礼な話だと思わない?
 アァ! でも私ホントは140歳なの……イヤン、そんなに見つめられたらクラリス照れちゃう」

錬金術師や人外魔境のマッド・アルケミストと言った聴きなれない単語を盛大に忘れさせる『ホントは140歳宣言』により生徒の誰もが驚きの声と共に視線を集中させた。
ポッと顔を赤らめて恥らうその仕草はまさに乙女のソレなのだが、コルベールだけが全く違うものを感じ取っていた。


「昔の自分と同じ匂い。目的の為ならば何でも出来る人物」だと。


589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:49:44 ID:RM8rOiEM
メイヴとか

590 :ゼロのアルケミスト:2007/09/10(月) 23:50:41 ID:+022Uu47
先程から必死に敵意を隠して愛想よく説明を続ける中年のメイジ?とやら。
その話には『トラブル上等、アクシデント万歳! 解らないから実験!』を合言葉にする私 クラリス・パラケルススも純粋な驚きを隠せなかった。
語られる国名などが全て現地球はもちろん、史実にすら現れない名前なのだから。
つまりここは場所的どころか次元的に私が居たところとは異なると言う事になる。
もし他人事だったならば実に興味深いのだが、自分の身となると面白いだけで片付けて良いものか?

「つまり人間を召喚した前例はなく、送り返す呪文も存在しないと?」
「はい。真に申し訳ないのですが……」
「む〜私これでもWIZ-DOMの重鎮だし、あんまり留守にするとステラちゃんに怒られるのよね〜」

口では困ったと言いつつ、私は直ぐに次の事を考え始めていた。なるべく自分を高く見せる方法を。
送り返す方法が無いというのは本当なのだろう。あるならばこんなにも熱心に説明する必要はない。
となればしばらくはこの魔法の力が異常に濃い世界に滞在する事になる。帰らなければまずいのは嘘では無いが、帰らなくてもやる事には困らない。
この世界の環境化における錬金術の変容など興味深い案件は無尽蔵にあるのだから。


既に大事な組織の事など遠い場所に放り投げている事をクラリスは自覚していない。呼吸するように自分が欲する知識を得る為に行動している。
次に彼女が考えることは良い条件化で実験したいと言う事。それにはまず自分が安くないと言う事を相手側に理解させ、有利な条件を引き出すことが必要。

「WIZ-DOMと言うのは?」
「私の世……国にある魔法使い、こちらで言うところのメイジを束ねる組織の事よ。パラケルススの家系は代々そこの重役を任せられるのが慣例でね?」

クラリスが語りだすのは僅かな嘘で形を整えられた壮大な真実。
はるか太古より続く争い。敵対する三つの勢力。変革の時代 アクエリアンエイジ。
四つ目の組織の台頭。宇宙からの侵略者の存在。
それらをこの世界の規格に合わせて修正し嘘には聴こえず、だがスケールが大きな話に調整する。

「おいおい……トンでもない名家の人だぜ」
「アァ、近くにある国だったら速攻で外交問題……下手をしたら戦争ものだ」

本来はコルベールに語られている言葉だが、年齢が大変な事になっている美女メイジを周りを取り囲む生徒たちにも確かに届いていた。
むしろそうなる事も考えて喋っているのだから当然である。辺りから聴こえる『名家』 『外交問題』 『戦争』の言葉にルイズは顔色を青にしている。
つまり自分は遠い国のメイジを束ねる組織のエライ貴族を召喚してしまった……『人生オワタ』

「貴殿の地位などは理解しましたが、今すぐ送り返す術が無いのは事実。
 当方が責任を持って衣食住を用意しますので、ご滞在を。送り返す術についてもこちらが責任を持って調べさせていただきます」

コルベールの言葉には『目の届く場所に繋いでおき、余分な検索を行わせないぞ!』と言う意思が見え隠れしている。
その真意を知ってか知らずか?子供のように無邪気な笑みを浮かべてクラリスは頭を垂れる。

「何から何まで申し訳ないですが、他に行く当てが無いのも事実。これからよろしくお願いします」
「ではとりあえず学園長室の方へ。この学院の最高責任者と顔合わせをしてもらいます。お疲れの事と思いますのでお茶でも飲みながら」
「まあ、嬉しい」

形式的な社交辞令を並べて、クラリスが踵を返したコルベールについて行こうとした時、後ろから切羽詰った声が聴こえた。
人生オワタと顔に貼り付けていたルイズである。幾分か回復しているようだが「修羅場真っ最中」と読み取れる顔は真剣そのもの。

「ミスタ・コルベール。私の召喚の儀式はどうなるんでしょうか?」
「召喚した人物と契約を結ぶ事は出来ないが、召喚自体は起こっているわけですから、もう一度行っても成功するかどうかは……」
「そんな……じゃあ! 私はどうすれば……うぇっく」
「むぅ……」

進級の道が閉ざされた事に言葉を失って崩れ落ち、嗚咽を漏らす教え子にコルベールはかける言葉が見つからない。
君は悪くないと言ってやりたいが、瞬間的長距離拉致の形になっており、その被害者が自分の隣に居るわけで……



591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:51:05 ID:Xt2q+BAh
なんかサッパリわからんが凄そうなのきた支援

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:51:09 ID:c7qLhcfU
アクエリアンエイジ……今なんか新しくなったんだっけか支援

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:51:12 ID:MfuZEPJ1
支援

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:51:30 ID:2OvFoZSo
アクエリアンかよ!

595 :ゼロのアルケミスト:2007/09/10(月) 23:52:44 ID:+022Uu47

「使い魔? 欲しいの?」

異国からの客人が周りの空気を全く読まない軽い口調でルイズに問う。流石にザワリと生徒たちも先程とは違う反応。
確実にルイズの傷を抉るような行為。彼女は笑顔の下で相当怒っているのだろう。そんな想像を瞬く間に破壊するのはクラリスが続けた言葉。

「欲しいなら一つ位あげるわ。何が良い?」

何を言っているのだ、この人は。使い魔はメイジにとって一生モノ。
死亡した等の特殊な理由が無い限り最初に召喚された一匹だけ。それを他人に上げる? しかも何が良い?

「ゴーレム……面白くないわね〜トムキャットは……トム君もドロシーちゃんもこんな時に限って居ないんだから。
 あれ? ドロシーちゃんは三味線にしちゃったんだったかしら?」

クラリスはと言えば机の引き出しを開けながら、ブツブツ呟きながら使い魔候補を物色しているようだ。
使い魔と言うのは机の引き出しに入る程度のものなのだろうか?
ちなみに放り捨てられた小さな土人形は、ムクムクと巨大化して五メートルほどのゴーレムに変わる。
それだけでかなりの驚きだがクラリスの言葉は徐々に過激になっていく。

「も〜クラリスったらおばかさんね。『無いなら作れば良い』のに!」

もう完全にハルキゲニア式魔法の常識を完全に超えている。ビシリ!とルイズを指差して、恐く成り切れない詰問口調でクラリスは問う。

「そこでルイズちゃん、問題です! 全一問、百点満点のテストよ」
「はっはい!」
「理想の使い魔を述べよ」
「えっと……ドラゴン?」

思わず背筋を伸ばしたルイズだったが質問の内容に首を傾げ、答える口調もどこか自信が無い。
『ルイズのクセにドラゴンなんて生意気だ〜』『ウルサイ! 夢くらい見たっていいでしょ!?』
そんな言い合いを聴きながら数秒思考したクラリスは残念そうに告げた。

「ドラゴンはちょっとレベルが高いわね。もう少し妥協しない?」
「じゃあ……グリフォン?」
「それなら出来るわ。鷹だか鷲だかと……ライオン? それを切って繋げて〜出来上がり」

切って繋げる……それはなんだ? 楽しそうに準備しているメスで何をするのだろう? 外科的な手術による創造物と言う事?
ルイズの思考回路は瞬く間に『拒否!』と言う答えを叩き出した。

「できればもう少し穏便なモノを……」
「あらそう? だったら……三体しかストックが無いけど……」

クラリスが残念そうにメスやハサミをしまって、変わりに取り出したのは三つの試験管。
大きさは普通より少々大きく、中は液体で満たされ、口はコルクによって閉ざされている。

「貴方から見て左・真ん中・右、どれが良い?」
「えっと……右?」

思わず答えてしまってからルイズは「マズイ!」と顔を顰める。なぜかこの女性から使い魔を貰うと言う事が確定的に成っていた。
本当ならば何とか再召喚をさせてもらう所なのに、独特なリズムに流されている。
外野である同級生達やミスタ・コルベールでさえも、興味深そうに色々な使い魔候補を並べる女性を興味深そうに見ていた。
『魔女の言葉は魔法の言葉。耳に入れても心に入れてはならない』
メイジとクラリスの言う魔法使いにあった大きな差はその一点。心を揺さぶる攻撃 精神攻撃である。


596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:52:52 ID:Z0Jr9kOJ
うむ、知らない作品だがいい性格したキャラのようだということはビンビンに伝わってくる

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:53:00 ID:Xt2q+BAh
……アクエリ!?
支援

598 :ゼロのアルケミスト:2007/09/10(月) 23:54:13 ID:+022Uu47

「はい。大事にしてあげて」
「これって……」

渡された試験管の中を覗き込んだルイズは驚愕した。液体の中に小さな人型が浮かんでいる。
白色の長い髪を水中に浮かべ、雪のように白い肌は何物にも隠されてはおらず、刻まれたルーンが淡い光を放つ。
ビンの中で船の模型を組み立てるという趣味が存在するように、これも小さな人形なのではないか?
だがルイズのそんな考えは次の瞬間には否定された。
人影の浅く開いた瞼の向こうで、眼球がルイズを捉えるように動いたのだ。口元もそれに合わせて小さく揺れた。

「これって……妖精?」

小さな妖精が全ての物に宿っている。昔話だったか、異端的な魔法論の書だかそんな話が在った事を思い出してルイズは呟く。
だがそれはクラリスが否定した。腕を広げて作る笑みは恍惚、紡がれる言葉はクラリスたちの大きな目標。

「私たち錬金術師は多岐に渡る知恵の探求を目的としているけれど、その中でも命題とされているものが幾つかあるわ。
 神の如き全知全能、不老不死、そして生命の創造。つまり人の手による生物を一から作る事なの」
「生命の創造……」

それはハルキゲニアでは失われてしまった秘術にして禁呪だった。
誰もが沈黙して緊迫した表情を作り、ルイズの手の内にある試験管を凝視する。
そこには存在する物体はブリミルの御心に背いた存在であり、何か背徳的な興奮すら感じられた。

「でもまだ『ソコ』には至っていないわ。自分では成長しないし、私たち錬金術師が維持処理をしなければ体を維持できないの……ホムンクルスは」

辺りをさらに重い沈黙が包み、ルイズは手の内にあるモノに対して重量とは関係ない重さを感じる。
辺りの空気がさらに宜しくないものになった事に空気が読めないマッド・アルケミストも気がついたらしく首を傾げた。
だが首を傾げると言う事はその理由までは理解できていないらしい。

「ミス・パラケルスス……貴殿の住む国は解りませんがこのトリステインではそのような術は法に触れる場合も……」
「あら、小さな思考の国ね? でも探求や創造は如何なるルールも超越して優先されるべきだと思わない?
 ミスタ・コルベール。貴方には同じ探求者としての輝きを感じたのだけれど?」
「私は……それよりも! ミス・ヴァリエール!」

コルベールの声にルイズはビクリと肩を震わせた。何とか手に入った使い魔を守るようにビンを抱きしめる。

「それはミス・パラケルススに返しなさい。使い魔には過ぎた代物だ」
「じゃあ私は進級できないじゃないですか!」
「進級よりも大事な事が……」
「今の私にとって進級よりも大事なものはありません!」

諭すようなコルベールに鬼気迫っているルイズは『キシャー』と真っ向から反撃する。
『いまなら始祖ブリミルと魔法で戦っても勝てる!』という位の気合が入っており、その一面だけで周りを圧倒していた。


599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:55:14 ID:ttpqGhyN
今はアーケードゲームにもなっているよね、アクエリアンエイジ支援

「投下ごーごー」って最初に言ったのは自分だがまさかこんな惨事になるとはw

600 :ゼロのアルケミスト:2007/09/10(月) 23:55:53 ID:+022Uu47
そんな二人の極端な戦況に話を纏めるように見せかけ、拗れさせるトラブルメーカーが割って入る

「まあまあ、ミスタ・コルベール。使い魔は一生の問題でやり直しも聞かない。それに普通ならばどんなルールも優先するのでしょう?
 だったら例え使い魔がどんな存在だとしても、認めるのがメイジのルールではなくて?」
「しかし……ではまずオールドオスマンにお伺いを立てると言う事で。ミス・ヴァリエール、貴方の進級についてはそれまで保留。
 決して勝手にコントラクト・サーヴァントを行わないように」

早足で歩いていくコルベールは自分の後ろをついてくるはずの異邦人が居ない事にしばしの間気がつかなかった。
当のクラリスはルイズの質問攻めを楽しそうに受けている。ルイズはコルベールの注意など何処吹く風で好奇心と喜びで目を輝かせていた。
そういう表情がクラリスは嫌いではない。未知との遭遇、そしてソレを理解した事に対する歓喜の顔。

「あの! ミス・パラケルスス、この子は食事とか世話はどのようにすれば」
「そのビンに入っている間はとくにすることは無いわ。ただ外に出すとなると定期的に処理は必要になるけど」
「外に出せるんですか!?」
「当然じゃない。大きさは普通の人間と同じくらいね。その子は戦闘用、元は私の護衛だから筋力や反射神経、み〜んな人より上よ」
「すっすごい!」

そんな会話にはどんどん広がる。探究心旺盛な者達がコルベールと言うリミッターを失って、異国の魔法やその使い手に殺到した。
まずは机の上に山済みにされた書物に本好きな青い髪の小さなメガネっ娘が食いつく。

「この本……」
「あら、興味あるの? 錬金術大全に遺伝子技術の魔術適応用法。え〜とそれは先週号のジャ○プね」
「どれも読めない……」
「文字は流石に違うみたいね。後で教えてあげるわ」

無表情を僅かに喜びで染めてタバサは小さく頷く。クラリスの放り出したまま突っ立っていたゴーレムを検分していたメイジが聞いた。

「ミス・パラケルスス! このゴーレムは小さな形で維持しておけるのですか?」
「えぇ、作るのは難しくても所持しておけば何時でも誰も何処でも使役可能よ」

使うときに魔力を大量に消費して一から作るハルキゲニア式のゴーレムとは特性が大きく異なり、驚きの声が上がる。
水のメイジたちはクラリスの机の上に並べられた怪しい色の液体や粉末に目を奪われていた。

「あの……惚れ薬とか作れますか?」
「まあ〜恋に悩む子猫ちゃん。こっちでは惚れ薬なんて簡単なものならば初歩の初歩。魔女なら誰でも作れるの」

金髪ロールなあの娘がコッソリとそんな事を聞いたとか?


「ミス・パラケルスス! ちゃんと付いて来て貰わなければ困ります!」
「そう言えばそうだったわね。それじゃあ皆さんまた後で」

慌てて戻ってきたコルベールの声にも穏やかな口調を崩さず、クラリスはその後ろに今度こそ従った。
こうして異世界から呼ばれた錬金術師の最初の一日は過ぎていく。


601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:56:48 ID:Xt2q+BAh
あっさり渡しすぎだこの人
でもこのホムンクルスっぽいの欲しいな支援

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:57:29 ID:RM8rOiEM
いい性格っつーか外道だな支援

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:58:05 ID:NSv6+ucw
ダメだジャ○プに不意打ち喰らったww支援

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:58:09 ID:3WcpmGr/
ルイズキシャー支援

605 :ゼロのアルケミスト:2007/09/10(月) 23:58:32 ID:+022Uu47
以上です。何せ元がカードなので、正確とかはアクエリアンエイジの小説(スニーカー)から拝借しました。
ホムンクルスとかゴーレムとかの設定も意外と適当。そして当然鋼とは何ら関係ないw
しかし短編でマッドアルケミストっぷりを疲労するのは難しいです……続き書くかも?


606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:58:33 ID:Z0Jr9kOJ
> いい性格っつーか外道だな支援
でも俺はこういう自分に正直なキャラ好きだなあ

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/10(月) 23:59:21 ID:NsCSRpcl
アクエリアンエイジって、良く覚えてないが、確か他人を洗脳して手駒にして戦うゲームだったっけ?

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:00:09 ID:ZsALzdbl
いい性格というか、“イイ性格”だな。ニュアンスの問題だが。

609 :ゼロのアルケミスト:2007/09/11(火) 00:00:39 ID:YOdFF70b
色々と誤字w
正確→性格
疲労→披露
たぶん以前突然の規制で不意打ちを喰らった動揺のせいw
人間を召喚する話は……書きやすいと正直に思う。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:01:16 ID:BW1rh6mG
確かクラリスは洗脳ゲームアクエリアンエイジの中でも、指折りの外道だったような・・・

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:01:21 ID:f6ClpBIl
GJ! いい性格しとるwww

>>601
すいませんちょっと署まで同行願います

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:01:33 ID:c7qLhcfU
乙。なんというか今後のハルケギニアが危ぶまれるなぁ……。

613 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/11(火) 00:03:14 ID:4RKSfy3e
私としては珍しくこの時間に投下、よろしいでしょうか。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:03:25 ID:QYxUg2AY
確かにルイズにとっては死活問題だ支援

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:03:54 ID:GP+6mnf5
支援・

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:04:28 ID:Vf0zQHkh
たしかホンムクルスはスタイルバツグンの全裸ネーチャンだったのぅ
オスマン大興奮間違いなしwww
乙でしたー

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:04:36 ID:G67/Stdn
アクエリアンエイジ…
カオシック…
いや、なんでもない…

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:04:50 ID:bccn6qsB
お前のSSで天を突け支援

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:05:15 ID:ttpqGhyN
>アクエリアンエイジは洗脳ゲーム
大正解w。
プレイヤーは洗脳能力を持った人ってことになるわけだが、
潜在能力以上に強化してくれるので自分から配下になるキャラもいる

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:05:16 ID:R8pvnBfG
リリカルマジカル、支援します

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:05:41 ID:U9a8tOb1
ホムンクルスを分けてくださいGJ!
リリカル支援

622 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/11(火) 00:06:39 ID:4RKSfy3e
今日は虚無の曜日。
ルイズは今日という日を待っていた。
どうしてもやりたいことがあるのだ。
朝の魔法の練習はいつもより気合いを入れる。
今日のためにはその方がいいからだ。
それが終わったら学院に戻って朝食を摂る。
少し少なめにしておく。
特にデザートは絶対に摂らないようにしておく。
食事を終えて外に出たルイズは念話でどこにいるかわからないユーノに語りかける。
(ユーノ。今日は出かけるわよ)
(え?授業は?)
(今日は虚無の曜日。だから授業はおやすみなのよ)
(わかったよ。すぐ行く)
念話を切る。
部屋に戻って準備をしないといけない。
はやる心は抑えきれず、すたかーんすたかーんとスキップをしていた。

すぐ行く、とは言ったもののユーノがルイズと合流したのはルイズが準備をすませて寮から出た後だった。
こう言うときには念話は役にたつ。
待ち合わせ場所でずーっと待っておかなくてもいいからだ。
「遅かったわね。なにしてたのよ」
「ごめん。ちょっと、捕まってて・・・」
「だれによ」
「誰の使い魔かはわからないけど、竜に捕まってたんだ」
今この学院で竜を使い魔にしている1人しかいない。
同級生のタバサだ。
「だったら、誰かに喋ってるところを見つかったりして捕まってたわけじゃないのね」
「うん、それは大丈夫。人と話してないから」
肩に駆け上がるユーノをなでて、ルイズは馬小屋に向かった。

昼前に目を冷ましたキュルケはむっくりと体を起こした。
床に放りっぱなしの服と下着を部屋の隅に寄せて、タンスとクローゼットから新しい服と下着を取り出す。
服を着たら鏡に向かって化粧をしながらまだ寝ぼけている頭で考える。
今日は虚無の曜日。
授業はない。
「何をしましょうか」
閃いた。
まずは朝一番──すでに昼前ではあるが──にしなければならないことがある。
思い立ったらすぐに行動。
枕元に置いてある杖を取って部屋を出る。
目指すのはルイズの部屋。
これからルイズに奇襲をかけるのだ。
今日は虚無の曜日。
ならば、ルイズも昨夜から部屋にあの男の子を連れ込んでいるに違いない!!
自分もそうしてたから可能性は高い。
と、キュルケは考えていた。
そうしているうちにルイズの部屋の前に着く。
ノックはしない。
そんなことをしたら奇襲にならない。
さらにいきなりアンロック。
校則違反だが気にしない。
ルイズの男の正体を暴く重大性に比べれば遙かに些細なことだ。
だがルイズの部屋には誰もいなかった。
ぐるり物色しても誰も見つからない。
床に散らばっていた羊皮紙がなくなって前に来たときよりも部屋を広く感じる。
だからといって隠れる場所が増えたわけではない。
「ルイズー」
念のために呼んでみる。
やはり返事はない。
もう一度見回してみる。

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:07:34 ID:YOdFF70b
カードではホムンクルスとかゴーレムとかフランケンシュタインとかを強化したり、使役する能力。
小説版は二作目の登場で物凄い黒くなるw
そしてリリカル支援

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:07:53 ID:ZsALzdbl
リリカルマジカル、支援します

625 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/11(火) 00:07:55 ID:m8isnVBV
誰もいない。
その代わり鞄が見つからない。
どこにもないのだ。
ということは・・・・
「何よー、出かけてるの?」
不満を口にした瞬間に今日2回目の閃きが訪れる。
出かける、ということは・・・間違いない!!
「チャンスよ!」
キュルケはルイズの部屋を飛び出した。

今日のタバサは自分の部屋で読書を楽しんでいた。
視線を集中させて文字の海に心を浮かべていると窓をコンコン叩くものいた。
次いで窓からきゅいきゅい声がする。
外からきゅいきゅい催促をしてくるが今は読書を続けたいので無視。
静寂を得たかったのでついでにサイレントをかけておく。
これで静かになった。
再び読書を再開。
何ページか呼んだところで今度はドアが開かれる。
音もなく壁にたたきつけられたドアから入ってきたのはキュルケだった。
おそらくドアをちからいっぱい連打したのだろう。
手の甲が赤くなっている。
入ってきたキュルケはタバサに大股で歩いて近づくと本を取り上げてなにやらわめき立てる。
それで静寂は乱れない。
あたりまえだ。
サイレントをかけているのだ。
仕方なくタバサはサイレントを解く。
「タバサ。今から出かけるわよ!早く支度をしてちょうだい!」
他の人間ならただではおかないところだがキュルケにはそんなことはしたくない。
「虚無の曜日」
なので、静かに過ごしたいと伝えるがキュルケは止まらない。
「虚無の曜日!わかってるわ。でも、そんな場合じゃないのよ!!男よ!男!」
それがどうしたとタバサは首をかしげる。
キュルケと男の組み合わせは珍しいものではない。
「いい?あのヴァリエールが出かけたの!近頃、部屋に男を連れ込んでいるヴァリエールが虚無の曜日に出かけたのよ!もう解るでしょ?きっとその男と会いに出かけたに違いないわ!!!」
タバサはもう一度首をかしげる。
キュルケはそれを気にせずに喋り続ける。
「ヴァリエールの男!間違いなく、あの塔を壊したゴーレムを止めてた一年の男の子に違いないわ!!あなたは興味ないの?」
言われてみれば興味がある。
塔を壊すくらいの一撃を防ぐような強力な防御魔法の使い手。
それから・・・。
タバサにしては珍しいことだが、自覚したら興味が大きくなってきた。
ならば追いつくには自分の使い魔が最適だろう。
それにキュルケの頼みなら引き受けてもいい。
ついでにキュルケと同じようなことをしたいと言っているのが一匹いる。
そっちの頼みも聞くことにした。
タバサは窓に向かう。
窓からはまたとんとん音がする。
サイレントの魔法で聞こえなくなっていた音が聞こえ始めたのだ。
「そういえば、さっきから窓から音がするわね。窓の外に誰かいるの?」
タバサは1つうなずいてから窓を開いた。
「わぁっ」
思わずキュルケは声を上げてしまう。
外には鼻先で窓を叩き損ねたタバサの使い魔の風竜が顔を部屋の中に勢いよく入れてきたからだ。
バランスを崩した風竜は羽をばたつかせてようやく安定を得る。
「ねえ、タバサ。あなた、いつも窓の外に風竜を飛ばせてるの?」
タバサは首を横に振って、風竜を指さす。
「一緒に出かけたい」
つまり、風竜がお出かけをしたいらしい。
「一緒にって、あなたと?」
タバサはまた首を横に振る。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:08:09 ID:xFEoqhab
気にしないキュルケ支援

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:08:41 ID:Rdfmu/RT
ハルケギニアの桃色の悪魔支援

628 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/11(火) 00:09:04 ID:m8isnVBV
「私と友達と」
タバサが近頃友達と呼ぶのは1人・・・いや、一匹しかいない。
「友達って・・・ルイズの使い魔のユーノ?」
タバサは今度は縦に首を振る。
「あなたの使い魔ってユーノが気に入っちゃったの?」
縦に首を振るタバサ。
「はぁ・・・竜の感性ってわからないわね。フェレットのどこがいいのかしら」
タバサが竜になにか話しかけている。
使い魔とメイジが話し合うのは珍しいことではない。
風竜がなにかをタバサに伝えたのだろう。
うなずいたタバサが振り返った。
「知的な瞳が魅力的」
確かに知的さで言えばユーノは群を抜いている。
そういえば、この前はけっこう難しい本を単語帳無しで読んでいた。
ユーノは同級生のメイジたちより知的かも知れない・・・。
そんなことを考えていると窓の外からタバサの声がした。
「乗って」
「ええ、そうね」
キュルケが背中に乗った途端、風流は飛びはじめる。
いつもより早く飛んでいる。
「ちょ、ちょっと待って。どこに行けばいいのかわかってるの?」
「探してる」
タバサの使い魔の風竜、シルフィードは空を旋回しながら遠くの友達を探す。
そして翼を広げ、力いっぱい羽ばたいた。

*******************************************

今回はここまでです。
まだ町に着きません。


629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:09:14 ID:WNnCsKuw
スターライト支援

630 :ゼロの答え 6話:2007/09/11(火) 00:10:04 ID:G4eDmrmq
投下していいかな?

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:10:15 ID:xFEoqhab
ちょっと短めだったけどGJ!

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:10:31 ID:Rdfmu/RT
乙。キュルケ、もう少し発想を変えれば真相に届くのに……まぁ普通は無理か。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:10:34 ID:AAzneRbz
ヤングガンガンで極楽院櫻子がセキレイって漫画やってるけど
だいたいアクエリアンエイジってそんな感じで(能力者と契約していく)カードゲーム。
てかそもそも極楽院櫻子が昔アクエリの漫画を描いてた。

ルイズがマインドブレイカーになれるかどうかですな。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:10:40 ID:ZsALzdbl
投下ごーごーろくろくなななな

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:11:12 ID:GP+6mnf5
シルフィードとユーノにGJを言いつつ
しつつ答えも支援

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:11:18 ID:U9a8tOb1
そういやこのルイズはユー……淫獣をフェレットが本来の姿だと思ってるんだっけ

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:11:21 ID:WNnCsKuw
あんとか支援

638 :ゼロの答え 6話:2007/09/11(火) 00:11:35 ID:G4eDmrmq
んじゃ投下します。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「うぅ、腰が痛い……」
そう呟きながらルイズは街を歩いていた。
なにせ馬に乗ったことはあるものの、あんな速度で走り続けた経験はない。
なのに初めて馬に乗った上にルイズ以上の速度で駆っていたデュフォーは平然としていた。
恨めしげに横目で睨むものの、文句は言えない、馬で行こうと言ったのは自分である。
まさか初めて乗る馬ですら、あんな完璧に扱うとは思っていなかった。
そのデュフォーはというと、初めて街にきたはずなのにルイズの先を歩いていた。しかも迷いなく。
「ちょっと待ちなさいよ。あんた武器屋の場所わかってるの?」
「お前、頭が悪いな。武器屋はどこだ?の答えも出せるからアンサー・トーカーだろ」
ルイズはその場で深呼吸をして怒りを静めた。街中でキレるわけにはいかない。
「ふぅ……ま、まあそれはいいとしてスリには気をつけ」
ギロリ。そう言いかけた所でデュフォーが横を睨んだ。
「きゃっ!な、なによ急に?」
デュフォーが睨んだ方を見ると一人の男が恐れをなした表情でこそこそと退散するところだった。
「……もしかして今の」
「スリだ」
「……あっそ」
その後、数回同じことがあり、デュフォーに対してスられる心配は杞憂だったとよくわかった。
そうこうしている内に武器屋にたどり着いた。本当に場所がわかっていたことに今更ながらルイズは驚いた。心底得体の知れない使い魔だと思う。

武器屋に入るとルイズはまず店の主人のところに向かった。一方デュフォーはちらりともそちらを見ず、乱雑に積み上げられた剣のところに行った。
そして主人とルイズが話している間にその中から一本の大剣を掴み出した。
「おでれーた!いの一番に俺を選ぶなんていい目をしてるじゃねーか坊主」
デュフォーが掴み出すと同時に剣が叫んだ。が、デュフォーはまったく動じず、まだ話をしている最中のルイズと主人のところへ持ち込んだ。
「おいおい無視すんなよ。てかその体で俺を扱えんのか?悪いことは言わねぇからもっと体に合った武器にしろよ。いくら俺が名剣でもよー」
「ルイズ。この剣でいい」
「へ?ってあんた何勝手に決めてるのよ!それになによその剣は!錆が浮いてボロボロじゃない!みっともない!」
「若奥さまの言うとおりですぜ。そんな剣よりもっと良い剣がうちには」
「この剣以上の物はないだろう?」
「へへっ、その通りだぜ。だけど坊主、お前の体じゃ俺を扱うのはちーとばかし……」
そう剣が喋ったところでデュフォーが左手を見せた。
「これなら問題はないだろ」
「おでれーた!おま『使い手』か!流石俺を一目で選ぶだけのことはあるぜ!俺の名前はデルフリンガーだ。これからよろしくな、相棒!」
何かに引っかかったのかぴくりとデュフォーの眉が動いた。だがデュフォーが口を開くより早くルイズが怒鳴った。
「だーかーらー、勝手に話を決めるなって言ってるでしょうが!何よ、その変なインテリジェンスソードは!」
しかしデュフォーと変な喋る剣は一向に話を聞こうとしない。疲れた溜息を吐くとルイズは主人に告げた。
「……あの剣はいくら?」
「へぇ、あれなら百で十分でさ」
デュフォーはルイズの財布を懐から出すと、その中からきっちり百枚をカウンターに置いた。
「毎度」
鞘に入れられたデルフリンガーをデュフォーは受け取った。肩から提げるようにして身に着ける。
そんなデュフォーを横目に主人とルイズが話をしていた。
「若奥さま。俺がこういうのもなんですが下僕の躾はちゃんとしたほうがいいですぜ」
「……できるならとっくにやってるわよ」

こうして無事(?)目的の剣を購入し、店から出て、学院へと戻るデュフォーとルイズ。
その様子をキュルケたちが見ていた。
「ふふっ、これはチャンスね。あんな剣よりもっと良い剣を買ってあげれば一気に好感度アップよ」
「それはないと思う」
「む、何でよタバサ」
「彼、まったく迷いもせずにあの剣を選んでた。きっとよっぽど気に入ったんだと思う。他の剣をプレゼントしてもあれ以上に気に入られる可能性は低い」
「う、そう言われると。……うーん、確かにあなたが言うとおりね、他の剣を贈っても気に入られなきゃ意味がないわ」
そう言うとキュルケは大きく溜息をついた。せっかく親友に無理やり付き合ってもらってまで街にきたのに収穫は何もないのだ。
タバサごめん、と謝るとキュルケは学院に帰ることにした。勝負は夜だと考えて。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:11:39 ID:bccn6qsB
投下ごーごーえいと

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:13:32 ID:U9a8tOb1
この段階でキュルケが何も買わないのは珍しい支援

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:13:43 ID:WNnCsKuw
投下すりぃないん

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:13:50 ID:GP+6mnf5
支援・

643 :ゼロの答え 6話:2007/09/11(火) 00:14:55 ID:G4eDmrmq
寮に帰るとすぐにルイズはベッドの上でうつ伏せになって枕に突っ伏した。帰りも行きと同様に馬に乗ってきたため、更に腰を痛めたらしい。
患部に水でぬらしたタオルを置いて冷やしてながら恨みがましい目でデュフォーを睨みつけていた。
だがデュフォーはそんなルイズを無視して、さっそく鞘からデルフリンガーを抜いて話しかけた。
「おい」
「なんだ相棒?」
「いつまでその姿でいる気だ」
「は?何言ってんだあいぼぐっ!」
デュフォーは問答無用でデルフリンガーを石造りの壁に叩き付けた。
「思い出したか?」
「いきなり何しや―――」
再び壁に叩きつける。
「思い出したな?」
「は……はい。思い出しました……」
「そうか、なら次だ。ガンダールヴという名前に聞き覚えは?」
「ん、あー……なーんか頭の隅に引っかかる名前だな」
それを聞くとデュフォーは呆れた表情になった。
「……忘れていることが多すぎるな。仕方がない、思い出させてやる」
「お、おい、ちょっと待てよ、相棒。ら、乱暴はよ……」
「この角度で強い衝撃を与えると思い出しやすい」
しばらくの間、金属を石に叩きつける音とデルフリンガーの悲鳴が響いた。

―――そして小一時間後。

「思い出したな?」
「あ、ああ。ばっちりだぜ相棒……だからもう石に叩きつけるのはよして……お願い……」
ボロボロになったデルフリンガーがそう懇願するのを聞いてデュフォーはこう告げた。
「なら早く元の姿に戻ったらどうだ?」
「わ、わかった。今すぐ戻るぜ!だ、だから岩に叩きつけるのはもう勘弁して……」
デルフリンガーがそう叫ぶと、突然その刀身が光り出した。
そして光が収まるとそこには錆の浮いた大剣ではなく、まるでたった今、研がれたばかりのように光り輝く大剣があった。
「これがほんとの俺の姿さ。ど、どうだい相棒、おでれーたか?」
多少びくびくしながらデュフォーの反応を見るデルフリンガー。だがデュフォーは無反応。
「くぅ〜。相棒、そんなんじゃガンダールヴとしちゃ役立たずだぜ!良く聞け!ガンダールヴの力はな」
「心の震えで決まるんだろう」
「なっ!?知ってるのか、相棒。だったら俺の言いたいことも」
「問題はない。心の力を込めることなら慣れている」
「へ?慣れてるってどういうこった」
「他に言いたいことはあるか?」
「いやだからちっとは俺の話を……」
「ねえ、デュフォー。さっきからあんたがこの剣と喋ってるガンダールヴって何?」
デルフリンガーの言葉をさえぎるようにしてベッドの上からルイズがデュフォーに話しかけた。
「名前なら聞いたことがあるはずだが?頭が悪いから忘れてたのか?」
「っの!始祖ブリミルが使役していた伝説の使い魔の一人でしょ!それくらい知ってるわよ!わたしが聞きたいのは何であんたが『ガンダールヴ』とか言ってるのかってこと!」
「お前、頭が悪いな。俺が『ガンダールヴ』だからに決まっているだろ。この使い魔のルーン。これが『ガンダールヴ』の証だ」
そういうとデュフォーはルイズに左手のルーンを見せる。
そしてルイズに対してガンダールヴについての説明を始めた。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:15:01 ID:ZsALzdbl
投下なゆたこうがしゃむりょうたいすうぜろっ!!

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:15:40 ID:U9a8tOb1
支援

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:16:36 ID:d1qy2KN8
SISISI支援〜

647 :ゼロの答え 6話:2007/09/11(火) 00:16:38 ID:G4eDmrmq
デュフォーの説明に対し、最初はうさんくさげな顔をしていたルイズだったが、話が進むにつれ、徐々に顔色が変わってきた。
「理解できたか?」
一通り説明を終えると、デュフォーがそう訊ねる。
「……証拠」
「お前、頭が悪いな。証拠なら」
「違う。ルーンじゃなくて、実際にそんな力を持ってるって証拠を見せて!でないと信じられないわ!」
強張った表情でそう叫ぶルイズ。
仕方ないなと言ってデュフォーはデルフリンガーを持って立ち上がった。
「ついてきて、中庭に行くわよ」
そういうとルイズはドアを開け、部屋の外に出た。
「きゃっ!?」
ちょうどデュフォーに会うためにルイズの部屋の前に来ていたキュルケが、目の前でいきなりドアが開いたことに驚いて悲鳴を上げた。
「ちょっとルイズ!急にドアを開けないでよ、びっくりするじゃない!」
キュルケがルイズに対して文句を言うが、ルイズはそちらを向こうともせず表情を強張らせていた。
それに訝しげな表情を浮かべるキュルケ。だがルイズに続いてデュフォーが出てきたのを見ると相好を崩し、ルイズのことは頭から消え去った。
「あら、ダーリンじゃない。こんな時間に部屋から出るなんて……ひょっとして私の部屋に来る気だったとか?」
デュフォーは違うと一言でキュルケを切って捨てるとルイズの後を追った。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:17:11 ID:GP+6mnf5
ガンダールう゛支援

649 :ゼロの答え 6話:2007/09/11(火) 00:17:49 ID:G4eDmrmq
とりあえず今回はここまでです。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:17:54 ID:U9a8tOb1
デルフが別の意味で涙目www
このデルフは限界ギリギリまで酷使されて悲鳴を上げるな
支援

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:19:25 ID:WNnCsKuw
ぐっじょぶ

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:21:36 ID:rFwCWXVE
GJ
心の力と心を震わすのは同じ感じなのか

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:22:04 ID:GP+6mnf5
答えを見つける能力が卑怯すぎる!
しかしこの素っ気ない性格のおかげか、周囲との温度差が激しいな
GJ!

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:24:56 ID:jbG9F76W
ソーサリー前回のは選択式だったのか!
気付かなかった

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:25:27 ID:ZsALzdbl
投下おつです
デュフォー自身には悪気は無いかもしれんが確実にルイズを追い詰めてるよなこれ

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:26:27 ID:ZxSu8IlM
>>652
どっちも一応感情関係あるし似たものじゃないか?

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:26:32 ID:qLTrxoCm
相変わらずアンサー・トーカー反則的な能力だな
ガンダールヴの力で武器の使い方が分かる?
馬鹿かお前、答えが分かるってことは使い方が分かるってことだ

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:29:30 ID:d1qy2KN8
遍在電撃も一瞬で見切られてワルド涙目だなw
それ以前にいきなり刺されるかもしれんがww
GJですたー

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:30:58 ID:T8Nyekhl
アンサートーカーはある意味最短距離で突っ走るからなw

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:33:25 ID:FmXJHy/N
アンサートーカーで偏在一瞬で見破られてワルド涙目www

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:34:04 ID:5Vt3nDqI
リリカルと見て木原某を思い出した俺は間違いなくMAD中毒。
仮にルイズが冥王を召喚していたらどうなっただろう。

「俺に命令するなといったはずだぞ。ルイズ!だが、卒業するまでぐらいなら手伝ってやらんこともない。
「これも次元連結システムのちょっとした応用だ」
めいおー

いけない!戦闘シーンが一方的な蹂躙シーンになっちゃう!

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:34:20 ID:ftcgwxN2
T−0 読んでたらふと、レイモンド(C・田丸浩史)召喚という電波が。

召喚時に鏡に詰まったり、
タイムマシインで在りし日のブリミルを連れ帰って歴史を変えちゃったりとか

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:35:37 ID:Rdfmu/RT
>>661
ツンデレめい☆おーなのはスパロボJだけだぞ?

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:36:41 ID:WP66hSvC
ピロシつーと、カズフサ召喚したら……初っ端からやっぱアレか?
ついでにマルトーがアメリカン(笑)になっちまうな。

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:37:47 ID:vKcPTebE
本編で出番のない淫獣だがここでは活躍してるようで何よりだ。
とか言う俺は実は淫獣ファンだったりする。
何はともあれリリカルの人GJ!

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:38:11 ID:QZw4PNur
ふとタバサがセガール召喚した結果、実家に帰る回直後にジョゼフ死亡でゼロ魔速攻終了という妄想が降り注いだ。

まあ、それはいい。
んでだ、これに 木曜洋画劇場風予告を付けたらどんなカンジだろうかねえ?

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:39:18 ID:5Vt3nDqI
>>663
いや、知ってるけど流石に召喚即メイオウとか
次元連結システムで直帰とかだと話しにならないな、と。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:40:38 ID:VKqwYpP8
>>665
やっぱ出番……ないのか……orz

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:41:42 ID:Rdfmu/RT
>>667
まぁそうだが……

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:43:45 ID:RQcuH9Vp
>>661
失敗魔法と次元連結砲
エクスプロージョンとメイオウ攻撃
結構似てるよな

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:44:42 ID:ZsALzdbl
>>668
A’s後半から図書館に篭って情報漁りばかりだからなぁ
設定上は淫獣が図書館に篭るようになってから効率よく情報を引き出せるようになったらしいけどな

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:47:49 ID:Qqfa5EQc
>>661
原作の戦闘シーンも一方的だしなw
むしろ八卦集を応援してた人も多いかとw

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:49:49 ID:hfQSHPnD
>>661
原作版なら…原作版の美久なら、ルイズと友達になれる!
……胸のサイズ的に……

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:53:52 ID:mrUdkjY1
失敗魔法をメイワク攻撃と書けば似ているな

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 00:54:58 ID:vv7iTDJT
>>673
つ同族嫌悪

676 :夜明け ◆94YaowOotw :2007/09/11(火) 01:05:01 ID:bUkaNlM8
現在予約はないでしょうか?
ええと、投下の予告をさせていただきます……! だいたい五分後くらいにー

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:05:48 ID:mUCDrVdO
非常に難易度の高そうな使い魔

原作開始前の夜神月
 狂気と紙一重の正義感をデスノート抜きにどう表現するか。ミョズニトニルンの能力を持たせてどう使わせるか。

原作終了後の蒼月潮
 修羅場もくぐってるからデルフ持たせりゃ強いだろうけど獣の槍もとらも無しで潮を描けるか。

リナ・インバース
 魔王Sがいないので黒魔法は使えず、精霊魔法のみ。強さを失ったリナをリナとして描くのは困難。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:06:16 ID:ZsALzdbl
投下支援!
(フレアを投げる)

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:06:21 ID:zrilszC4
>>676
かもん

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:09:22 ID:J3HACJN/
よっしゃ!!待ってたぜ!
つ【SA】支援

681 :夜明けの使い魔第二話 1/4 ◆94YaowOotw :2007/09/11(火) 01:10:13 ID:bUkaNlM8
 どこで選択肢を間違ってしまったんだろう、とタバサは心の中で溜息を吐く。
 目の前には大惨事。山ほどの料理を分け合う二人の少女。うち一人はタバサの使い魔で、もう一人は。
 なんと言えばいいのか分からない。とりあえずうやむやのうちにこんな状況になってしまったのだ。
 相変わらずの無表情で、タバサは現状を整理しようと記憶を辿った。
 確か、最初は急遽呼び出されての任務だったはずだ。
 いつもとは違い、従姉妹からではなくあのジョゼフからの指示だったのが印象に残っている。

 壮麗な青の王城。
 いつもの如く尊大で、且つ世間で語られる無能という言葉に違わぬ姿を晒すジョゼフがそこにはいた。
 昼日中だと言うのに女性と睦言を交わし、自ら呼んだタバサが来たと言うのに、未だ口付けを止めようともしない。
 その姿に、タバサは内心に怒気がわき起こるのを止めることが出来なかった。面には出さずに、心中で憎悪を吐き捨てる。
 物も言わず、待つ。今ならばその胸に深々と一撃を喰らわせて絶命させることすら出来るのに、と思いながら。
 既に、タバサが来てから幾度目かになる口付け。
 蕩けきった顔で、モリエールはジョゼフの唾液を受け入れる。舐るようにジョゼフの舌と自らの舌を絡めて、吸う。
 音を立てて、二人の口が離れた。間に掛かる唾液の橋がきらきらと光を反射していた。
 ふう、と一度息を吐いて、ジョゼフは口元を拭った。
「もうよい」
 え、と呆けるようなモリエール。だが、その場にジョゼフとモリエール以外にもう一人、タバサがいるという事実に気付き慌てたように立ち上がった。
 ほんのりと顔を羞恥に染めながら背を向けるモリエールから、すでに興味は無いとばかりに視線を外し、ジョゼフはタバサを手招いた。
「よく来た、我が姪よ。遠路はるばるご苦労だったな。聞いた話によるとあちらの学院では一つ事件があったらしいが……」
 そこまで言って、ジョゼフはくつくつと笑った。
 その真意を掴みきれず、タバサは無言のままジョゼフを見つめる。
「いや、よくぞ死に損なったものよ。流石は我が姪よな」
 事実、タバサはトリステイン魔法学院へのグレズ襲撃で大怪我を負っていた。
 水の秘薬のお陰で最早傷跡も残っていないが、下手を打てば命に関わっていたのは間違いない。
 どうやって知ったかは知らないが、いつもの皮肉かと断じて、タバサはその言葉を受け流した。
「それで、どうして私を?」
 端的に聞く。普段であればタバサを呼ぶのはイザベラのはずだ。
 それをあえて自ら呼んだのが不審だった。
「ああ、此度はあまり大きな声では言えぬ話でな」
 そう言って、ジョゼフはタバサの顔を盗み見る。
「――確か、使い魔は風竜だったか」
「そう」
「以前にも、確かドラゴンを討ったことがあったな」
「そう」
「……ならば、ドラゴンの恐ろしさは知っていよう」
 何を今更。その竜殺しを命じたのはジョゼフ自身だと言うのに。
 その白々しさに、不信感が募る。何か良くないことを言い出そうとしているのは容易に知れた。
 僅かにその口元に笑みを浮かべ、ジョゼフは口を開いた。
「その、ドラゴンが。西部から群れをなして進撃しておる。始まったのはつい半日ほど前だ」
 一瞬、何を言っているのか理解できなかった。
「西のゴールより不意に現れたドラゴンの群れが、ゴールに端を発しこの王都を目指しておるそうだ。恐ろしいまでに組織だった動きをしてな」
 あり得ないことだった。
 動揺に僅かに目を見開いて、タバサは杖を握りしめた。
「その中には韻竜がいたという話もある。分かるか? 伝説に語られるような、あの韻竜がだ。……ふむ、予が何を言おうとしているか、分かったようだな」
 こくりと頷く。
「そう間をおかずに軍を動かそう。だが、その前に必要なのは情報だ、分かるな?」
 その顔に喜悦の笑みを浮かべて、ジョゼフは問いかける。
 そんなことは分かっている。タバサに出来るのは頷くことだけだ。
「だからそう、お前には斥候を頼みたいのだ。これはお前ほどの腕で無ければできぬことだぞ?」
 褒めているように見えるが、それは形だけだ。
 暗に死地に向かえと言っているのは、よく分かる。
 無言のままに頷いて、踵を返した。
 その背に向けられる視線を感じながら、ただ、母のことを思った。


682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:10:33 ID:zrilszC4
支援

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:10:52 ID:Rdfmu/RT
龍帝国来たか支援

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:12:13 ID:GCnpxDTm
>677
竜破斬とかは確かに使えないだろうけど、
重破斬とか神滅斬は使えるんじゃなかろうか?
「混沌の海 たゆたいし者」こと金色魔王L様は
ありとあらゆる世界の基となったっていう設定だったよーな。
原作は実家にしかないんで確証無し。違ったらすまそ。

685 :夜明けの使い魔第二話 2/4 ◆94YaowOotw :2007/09/11(火) 01:12:21 ID:bUkaNlM8

 そして、タバサはシルフィードの背に乗り、向かった。
 指令の後に渡された資料には、ドラゴンたちの上陸地点とその後の進軍経路、さらには予想経路までが書き込まれていた。
 その資料が正しいなら、ドラゴンは恐るべき勢いで進撃している。恐らく一週間もしないうちにガリアは食いつぶされ、ドラゴンたちは他国までその手を伸ばすだろう。
 ――食い止めることが、できなければ。
 やるしかないのだ。それは理解している。
「きゅいきゅい。おねーさま、どうしたの?」
 背に乗せたタバサが無言なのを――それはいつものことなのだが――心配してか、シルフィードが口を開いた。
 シルフィードは風韻竜だ。その身はまだ齢二百ばかりの年若い竜ではあるが、その力は並大抵のものではない。
 行く手に待ち受けるのは、そういった韻竜の大群であるかもしれないのだ。
 考えるだけで意識が鬱々と沈み込んでいく。
 それに。
 もし、そうだった場合。
 タバサは、シルフィードに自らの同族を殺す手伝いをさせねばならないのだ。
 それ故に、これから向かう先に待ち受ける物を、タバサはシルフィードに告げられないでいた。
 だが、告げないでいるわけにもいられない。
 心中を蝕む葛藤に、タバサはほんの僅かに、本当に少しだけ、顔を苦悶に歪めた。
 すう、と息を吸う。
 心を落ち着かせるのは無理だが、覚悟はしなければならない。
「……これから向かうところには、竜がいる」
 はき出せた言葉はそれだけだ。
 それだけで、何かを察したのか。
 シルフィードは僅かに息を詰まらせた。
「群れで、人を襲っている。その中に、韻竜も」
 訥々と告げる。
 そうしなければ許されないとでもいうかのように。
 振り落とされても仕方ないと、タバサはそう覚悟すらした。
「……きゅい」
 どこか悲しげな声。
 顔を見ることは出来ないが、僅かにうなだれていることは想像できる。
 齢二百と言うことはつまり、人で言う十歳くらいだ。
 そんな子供に、仲間を殺すと宣言して。
 認めさせるのは、外道の行いだと理解した。
「あなたは何もしなくて良い。できれば戦わないで、調べるだけにする」
 ジョゼフの指令は斥候だ。
 ドラゴンの群れに足を踏み入れて、襲われずに済む筈がない。
 だが、戦えと言う指示を出されたわけではない。
 可能ならば、逃げる。戦わずに調べるだけでも良い。
 ――それがどれだけ困難なことかを理解しながらも、タバサはそれを貫くと決めた。
「きゅい。なに言ってるの、おねーさま!」
 不意の声に、タバサは目を白黒させた。
「韻竜は強いのよ。とってもとっても強いのよ! おねーさまだけでなんとかできるはずないのよ!」
 逃げろとでも言うのだろうか。
 そんなことは、できるはずがない。
 ああ、やはり一人で行くしかないか、と考えて。
「だからシルフィも一緒に行くのよ! 守ってあげるわ、きゅいきゅい」
 言葉に詰まった。
 まさか、そう言ってくれるとは思ってもいなかったから。
「そう。ありがと、シルフィード」


686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:12:42 ID:J3HACJN/
いるるんキタコレ!!支援

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:13:12 ID:zrilszC4
支援

688 :夜明けの使い魔第二話 3/4 ◆94YaowOotw :2007/09/11(火) 01:13:23 ID:bUkaNlM8
 ドラゴンの進軍予定地に近付いて、タバサとシルフィードは空を飛ぶのを止めた。
 遮蔽が無いのは危険だと判断してのことだ。
 ドラゴンの群れの進み方と地図を見比べてみれば、幸運にもその進撃に潰された集落は数えるほどだ。
 数えるほどだ、とは言え壊滅させられた集落があるのは事実なのだが。
 ふと、タバサは違和感を感じて首を傾げた。
 明らかに遅い。シルフィードの背に乗って来たタバサが王都リュティスから三百リーグ離れたここまで来るのに五時間。
 だと言うのに、出現地点からここまではわずか五十リーグ。
 これではまるで歩兵の進軍だ。ドラゴンは果たしてそこまで遅いのだろうか。
「きゅい、おねーさま!」
 不意に袖を引かれた。シルフィードの碧い宝玉のような目がタバサを見つめている。
「なに?」
「来たのよ! たくさん来たの!」
 小さく鋭い声に、タバサは頷いた。
 音を立てないように周囲を伺う。
 聞き耳を立てていると、何かがやがやと喧噪を立てている集団があることに気がついた。
 どうやら山間の獣道を通っているらしい。
 タバサはそっと藪の陰からそちらを覗いた。
 そして、息を呑む。
「マジ疲れたー」
「なんでこっち来たんだっけ?」
「冥龍皇様が何か言ってなかったっけ?」
「忘れたー」
「オレもー」
「オレも忘れたー」
「マジ早くバトりてぇんですけどー」
「やりてー」
「殺してー」
「うるせー」
 そこには、甲冑を身につけた人とも竜とも付かない軍勢がいた。
 先頭に立つソレ――タバサは内心で竜人兵と名付けた――が手にした鉈で雑草や下生えを切り開き、後続がそこを通る。
 どう見ても、歩兵だった。
 その口調こそは愚鈍さを感じさせるものだが、その行動は訓練された兵のそれである。
 更に。
「フンッ!」
 鉈の一振りで、進行方向を邪魔していた大木が切り落とされた。
 その身に宿る力も、並大抵ではないようだ。
 タバサは視線を巡らせる。
 目視できるだけでも竜人兵は五十をくだらない。
 恐らくこれは先遣隊にすぎないだろうと踏んで、タバサはシルフィードに合図を送る。
 このまま、出来れば敵の本陣も確認しておきたい。
 下手をするとこの総てが韻竜なのだ。
 シルフィードと二人、こっそりと先に歩を進めることにした。


689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:14:09 ID:Rdfmu/RT
強健な肉体の力を活かした物理攻撃と集団戦法……どちらもハルケギニアに似たオリジンでは防御しにくいからなぁ。

690 :夜明けの使い魔第二話 4/4 ◆94YaowOotw :2007/09/11(火) 01:14:50 ID:bUkaNlM8
 調査自体はそれほど時間を掛けずに終わった。
 本隊は先遣隊より十キロ後方に存在していた。
 先遣隊五十人の他に、竜人兵が千余名。普通の、十〜二十メイル級の竜が百ほど。さらにそれを上回ると覚しき巨大な竜が数体。
 視認できた限りでは、それだけの軍勢が存在した。
 果たしてそれら総てが韻竜なのかは分からなかったが、恐ろしい軍勢であることは間違いない。
 幸運にも彼らはそう集中力も高い方ではないようで、なんとか見つからずに進むことができた。
「きゅいきゅい。でもねお姉さま、シルフィはあんなの見たことないの」
 シルフィードの言葉に、タバサは頷いて見せる。
 タバサの知識の中にも、あんな怪物は存在しない。
 少なくとも、ただのドラゴンではない。
 そこで頭に浮かぶのは、二週間前からトリステイン魔法学院に滞在する富嶽の人々のことだ。
 あの人々も、タバサも知らなかったような様々な知識と技を身につけている。
 もしかすると何か関係があるのかもしれない、と思いながらも、突飛な考えだと自ら打ち消した。
 ふう、と内心で溜息を吐いて、歩を進める。
 襲われたはずの村は目前だ。少しでも生き残りを探そうと考えた上での行動だった。
 がさりと木を揺らして、タバサは木々の間を抜けた。
 ――何という幸運か。開けた視界の中に見えたのは、赤い髪の少女。
 絶望的と思われた生き残りが、集落を見るなり発見されたのだ。
 無表情のまま、タバサは安堵の溜息を吐いた。あとは彼女を助け、他の生き残りを捜して早々にここから立ち去るべきだ。
 ふと。
 突風が通り過ぎた。
 揺れる木々。風になびく青い髪。はためくローブ。
 何か、とんでもない影が一瞬自らの上を通り過ぎた気がして。
 ――青い巨竜が、翼をはためかせながら少女の元に降り立とうとしている。
「飛んで」
 一声、シルフィードに合図する。
 ばさりと羽ばたく音がして、シルフィードの足がタバサの肩を掴む。
 爪が食い込んで身体が痛みを訴えるが、そんなものを気にしている暇は無かった。
 杖を一振り。ルーンの詠唱とともに氷の槍が姿を現す。
 放つ。
 巨竜の翼を狙ったその一撃はしかし、到底致命傷には及ばない。
 だが、その一撃で巨竜の意識はタバサに向いた。
 その巨体を空中で捻り、竜の眼がタバサを睨む。
 空の支配者たるに相応しいその姿に、僅かに身を震わせた。
 だが、その巨体が仇だとタバサは心の中で勝利を確信した。
 その巨体の下をくぐり抜けるシルフィード。
 タバサにとっての勝利は竜を倒すことではない。この場合は、狙われた生き残りを救うことだ。
 低空を飛ぶ故に半ば大地に足をすりながら、タバサは手を広げた。
 すれ違い様、赤髪の少女を抱きしめる。
 な、何をすると言う声が聞こえてくるが、気にしない。
 振り返って更に一度、牽制にウィンディアイシクルを放った。
 ぶん、と振られた尾がそれをたたき落とす。鋼のごとき竜鱗には傷一つ無い。
 勢いをそのままに、尾がタバサを狙う。空気を裂く音が聞こえた。
 舌打ちして、シルフィードに合図をした。
 シルフィードの足から離れ、大地を転がって体勢を立て直す。立ち上がりざまに杖を突きつけた。
 狙うなら腹だ。致死のブレスを吐かれるよりも早く、倒さなければならない。
 上空を舞うシルフィードがドラゴンの視界を塞いでいる。だが、いつまでも塞げるわけではない。
 ウィンディアイシクルを放つ。
 氷の槍が、ドラゴンの身体を貫いた。
 吹き出す赤い血。翼を震わせて、ドラゴンは尾を振るう。
 迫り来る尾が見える。だが届くより先に詠唱をすませれば――
「止めよリムシュ!」
 その声とともに、ドラゴンの尾が止まる。
 今だ、と杖を向けて――
「そなたもじゃ!」
 ぐい、と杖がむしり取られた。何が起こったか理解できない。一体誰に奪われた?
「何故ですイルルヤンカシュ様!」
「決まっておる。この世界に来て初めての相手ぞ。それも単独で我らの陣に潜り、リムシュよ。お前に手傷を負わせるような」
 吼えるようなドラゴンの声と、それに対する鷹揚な、しかしどう聞いても幼い少女以外の物には思えぬ声。
 そこに至って、タバサはその声の主が、杖を奪ったのが抱きしめていた少女だと気付いた。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:14:53 ID:zrilszC4
支援

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:15:19 ID:Rdfmu/RT
なんかスカベンジャー(雑兵)からダメな香りがぷんぷん漂ってるんですが支援

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:17:11 ID:J3HACJN/
我が娘いるるんきたー
支援

694 :夜明けの使い魔第二話 5/4 ◆94YaowOotw :2007/09/11(火) 01:17:16 ID:bUkaNlM8
懲りずに夜明けの使い魔第二話を投下です。
ええと、予告と違うのは仕様です。ご了承ください。
なお、次回からオマケとして「なぜなにハルケギニア侵略」で元ネタを少しでも理解してもらおうかと、ちょっとあがいてみます。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:18:46 ID:Rdfmu/RT
乙。詩や歌を奉納させる事と芋羊羹が好きで勉強はこつこつするタイプの女帝遂に降臨か。
……これでマリア先生が居れば完璧だな。

>「なぜなにハルケギニア侵略」
誰が説明してくれるのか今から楽しみでならない。

696 :DOD&M:2007/09/11(火) 01:21:08 ID:AgC9+5SX
お美事にございまする。
拙者、十分後に投下させていただきたく……

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:22:23 ID:zrilszC4
支援準備OK

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:23:34 ID:ZsALzdbl
>>692
アムルタートの龍って基本こんなバトルマニアじゃなかったっけ?
ともあれ「なぜなにハルケギニア侵略」楽しみにしてます

そしてDOD&Mのひと投下どうぞ!

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:26:06 ID:bUkaNlM8
DOD支援っ!

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:27:27 ID:Rdfmu/RT
DOD前哨支援

>>698
「忘れたー」 「オレもー」 「オレも忘れたー」 でそんな感想をば。
バトルマニアなのはわかるが……「うわーもうだめだー」とか有りそうな気がして。

701 :Classical& ◆h9Bn.Lr5Ro :2007/09/11(火) 01:27:37 ID:IvBH5mPz
DODの人きゃもぉぉぉぉん支援

702 :DOD&M:2007/09/11(火) 01:28:44 ID:AgC9+5SX
ちょっと早いけど、行きます。


 傷付いた羽を引きずり、カイムとキュルケを乗せたアンヘルは、タルブの村の広場まで辿り着いた途端、村人達総出の迎えを受けた。
 アンヘルとレグナの戦闘は村人達の語り草となっていた。穏やかな時間の流れる村の程近い上空で、派手な空中戦が巻き起これば、誰しも注目するというもの。
 韻竜と言う事もあり、村人から一種の信仰心を得ていたアンヘルは、撃ち落された事によってその心配を一身に買っていたのだった。

「我の治療より先にせねばならぬ事がある」

 アンヘルの言葉に、村人達はざわざわと騒ぎ始めた。
 遠間に見える艦隊、それによる砲撃がきっかけとなってアンヘルが撃ち落されたのは目撃している。アルビオンによる侵攻を考えた者が殆どであったが、誰もが認めたくなかったのだ。
 何しろ、領主による、アルビオンの不可侵条約の触れがあったばかりであるがゆえに。

「すぐに避難しないと駄目だわ。奴等、もう兵士をこっちに差し向けてるの」

 地に降り立ち始めている戦艦の姿を指差し、そうキュルケが続けると、騒然となった村人は慌てて自分の家へと戻っていった。
 既に何騎もの竜騎士達が、タルブの村へと向かってくるのが目視できていた。最早一刻の猶予も無い。
 そんな中、幼い妹と弟達を連れたシエスタが、傷付いたアンヘルに近寄り心配そうな顔を向けて声をかけてきた。

「酷い怪我……大丈夫なんですか……これ」

 シエスタがアンヘルの受けた全身の火傷の痕をさすると、彼女の弟達もそれに倣ってアンヘルの身体をペタペタと触り始めた。

「……大事ない。我に構う暇があったら、すぐにでも避難の準備をするがよいぞ」
「でも……」
「この子達を危険に晒したくないでしょう?」

 シエスタの弟達の頭を屈んで撫でながら、キュルケは言った。
 剣を構え、飛来する竜騎士に備えるカイムは、空いた手を突き出して早く移動する様に勧めている。
 一瞬逡巡の意思を見せたシエスタであったが、「ここはあたし達に任せて頂戴」と言うキュルケの声に後押しされ、弟達の手を引いて駆け出した。

「さて、どうするかな……」

 焦げた翼を広げ、アンヘルは空を眺めた。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:29:25 ID:zrilszC4
支援

704 :DOD&M:2007/09/11(火) 01:30:24 ID:AgC9+5SX
 レグナを擁した相手に、どれ程対抗できるか分からないが、村を守る為には四の五の言っている場合ではない。
 羽ばたき、竜騎士を迎撃する為に飛び上がろうとしたアンヘルであったが、キュルケとカイムがそれを押さえ込む様にして手を差し出した。
 何事かとアンヘルはその目を見開く。

「村の人達の避難の先導をお願いできるかしら? 皆はあなたに随分信用置いてるみたいだし、うってつけでしょう?」
「…………」
「おぬしら……」

 先ほどシエスタにしたのと同じ様に、カイムは手を突き出している。
 傷付いたアンヘルを酷使する様な真似など、今のカイムとキュルケには出来ないのだ。足止めだけなら自分達だけで充分と、キュルケはアンヘルに笑顔を向けた。
 荷物を手にした村人達が、ちらほらと広場に戻りつつある。
 二人の意図を汲み取ったアンヘルは、ふ、と微笑んでキュルケとカイムに言った。

「無茶ばかりはしてくれるなよ」
「当然じゃない、ね? カイム」
「…………」

 そう言ってカイムの肩に手を乗せるキュルケ。それに対し、カイムはにっ、と唇を歪めて応える。
 そして、無造作にかぶりを振って目にかかった前髪を払った。一瞬にして思考回路を戦闘のそれに切り替え、カイムはその目を鋭く細める。
 キュルケはキュルケで、コンパクトを取り出して自身の化粧を直し始めている。彼女にとってこれは、戦化粧を施すのと同義であった。
 口紅を指ですっと伸ばし、キュルケは上空へと目をやった。程なくして竜騎士達はここまで到着するだろう。

「では、我は皆を連れて南の森まで向かう。時間稼ぎは任せた」

 そうカイムとキュルケに言い残し、アンヘルは村人達の元へと向かった。
 多少の混乱は見られるものの、村人達をまとめるのにさほどの苦労は必要ないようだ。概ねアンヘルの言う事を良く聞く者達ばかりである。
 それを確認すると、カイムとキュルケは同時に兵の向かってくる平原の方へと駆け出した。


705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:30:22 ID:LQMyC/AR
あんへるうううしええええええん

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:31:07 ID:Rdfmu/RT
ドラゴン2連続支援

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:31:15 ID:zrilszC4
支援

708 :DOD&M:2007/09/11(火) 01:31:47 ID:AgC9+5SX
 先行する竜騎士の編隊は、拠点を作り上げる為に、たかが村一つ焼き払うだけと高を括っていた。
 竜に跨り、これ以上楽は仕事は無いと、兵士達は談笑しながら村の入り口へと降下し始める。
 そして、先頭を切っていた者が手始めに竜のブレスを撃ち込もうとした所で、一人の人間がこちらへと向かってくるのを確認した。

「何を考えてるんだ? こいつは」

 巨大な鉄の塊を携えた男が、一目散に駆けている。どうやら兵士らしいが、先走った近隣の領主による派兵か? とは思うものの、一騎だけとは意味が無さ過ぎる。奇妙とは感じるが、何の危惧も抱かない騎士は、男ごと焼き払ってやろうと竜の手綱を引いてブレスを吐かせた。
 迫り来る火竜のブレスを、男は常人では有り得ぬ跳躍力で持ってかわす。

「へ……?」
「…………!」

 あまりにも現実味の無い光景であった。少なく見積もっても、自分は地上から五メイルは離れた場所にいる。だと言うのに、男は一息の跳躍でその距離まで到達し……。そこまで目視したすぐ後、騎士の意識は断絶した。
 男の携えていた鉄塊が、竜ごと騎士の身体を両断したのだ。死体と共に着地した男が、後続の騎士達に、返り血にまみれてぞっとする様な笑みを見せた。
 突然の事態に後続の騎士達に戦慄が走る。その虚に、物陰から火炎が迸り、竜騎士達を襲った。
 不意の火に巻かれた竜が、その挙動に狂いを見せた時、勝負は付いていた。
 再び跳び上がった男がその隙を突き、竜から竜へと飛び移りながら、騎士と竜の首を刎ねて行くと言う神業を為したのだ。最も、対峙した者からすれば、悪魔の業に他ならなかったろうが。
 本隊合流までの露払いを命じられていた先遣隊の四騎は、思わぬ伏兵によってあまりにも簡単に殲滅させられた。
 こればかりは不運としか言い様が無い。相手があまりにも常識から外れすぎていたのだ。
 後続の本隊が村へと到着した時、入り口に転がる先遣隊の無惨な死体を目の当たりにし、その所業に誰もが顔を青ざめさせたと言う。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:32:45 ID:gZIxHw+k
<<進路クリアー DOD&M(>>696)、発進どうぞ!!>>

710 :DOD&M:2007/09/11(火) 01:32:57 ID:AgC9+5SX
「…………」
「やはりお前が指揮を執っておけば良かったのではないか?」

 レキシントン号の甲板の上、目前に広がるタルブの平原を眺めながら、レグナは傍らに立つワルドに声をかけた。
 伝令により、何者かの手によって先遣隊が全滅した事が伝えられたばかりである。貴重な竜騎士の隊を失い、今頃、会議室ではお偉方が金切り声を上げているところだろう。
 この結果はレグナとワルドにとって、容易に想像出来た事だ。
 レッドドラゴンの足止めに成功したと言う事実は報告したが、詳しい事の顛末を語ってはいない。目に見えた手始めの大きな戦果に気を良くした上層部が、先走ってすぐに先遣隊を送り込んだのがそもそもの間違いだったのだ。
 最も、今となって、自身の復讐以外に興味を示さぬワルドには、作戦の進言など考えもしなかったが。
 ワルドはくつくつとこみ上げる笑いを押し殺し、長剣の刀身に映りこむ自分の姿を見た。
 焼け爛れた肌を包帯が隠す惨めな姿、今のワルドにとって、むしろこれは誇りである。この醜い顔こそが、自身に絶え間ない怒りを与え、モチベーションを持続させるのだ。

「今更下らぬ戦いに身を投じるいわれもない、か」

 レグナの言葉に当然、とばかりに頷くと、ワルドは握力の戻った手で、長剣をぶんっと振るって見せた。
 この剣は、自らの命を奪った者に対してのみ振るうべき物。いつ倒れるやも知れぬ自身の身体は、ここぞと言う場面でしか動かしたくなかった。

「……お楽しみはこれからよ、なぁ? ワルド」


711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:33:01 ID:zrilszC4
支援

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:34:05 ID:Rdfmu/RT
これからも縁が続く強敵の予感支援

713 :DOD&M:2007/09/11(火) 01:34:44 ID:AgC9+5SX
「思いの外楽な仕事だったわね」
「…………」

 足の速い飛行戦力以外は、村人の避難に差し障る可能性が見られなかった。
 後続を警戒しつつ、村人を先導し南の森へと向かったアンヘルを追い、カイムとキュルケはひた走る。
 もう少し数を寄越して来ると思っていただけに、若干拍子抜けだった感は否めない。
 後続の本隊も壊滅させようと、一時は考えていたカイムであったが、現時点であまり目立つのは得策ではないと言うキュルケの言葉に従い、こうして一時の撤退を試みていた。
 確かに、国際情勢と主の立場を考えると、あまり大っぴらな行動に出るわけにもいかないのだ。

「…………」

 今のカイムの一番の懸念はブラックドラゴンとワルドの存在であった。
 現状で奴等を倒しきれるのかと言う念が胸の中を渦巻く。
 サイトがいれば。そんな考えがふとカイムの頭を過ぎった。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:35:44 ID:GZ6rPmGz
支援

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:35:48 ID:XlDBYsi7
サイト出撃か?
支援

716 :DOD&M:2007/09/11(火) 01:35:57 ID:AgC9+5SX
今宵はこれまでにござる……これまでにござる……。

あじゃじゅしたー。

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:36:12 ID:zrilszC4
乙でやんした

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:36:24 ID:ZsALzdbl
ワルドがまっとうに格好良いライバルと化していることにおでれーた支援

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:36:53 ID:Rdfmu/RT
あじゅじゅしたー。
そろそろイヌワシが飛翔するんだろうか。

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:37:27 ID:GZ6rPmGz
乙です

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:47:13 ID:rFwCWXVE
GJ
サイトがカイムに信頼されているのがまたいいな

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:49:42 ID:bg6Sf/7v
迷い込んだ白蛇のナーガとフーケのゴーレム対決がみたう

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:49:43 ID:EvPxRLMB
あじゅじゅの人、投下乙です。


さっきレイトショーでトランスフォーマー見てきたんだけど、
どう見てもフレンジーがオデレータにしか見えません。本当に(ry
酔っ払ってたのと、劇場に2、3人しかいなかったんで、思わず噴いてしまったwww
隣にいた友人も奇人を見る目で俺を見てたw

724 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/09/11(火) 01:51:18 ID:/hJktegB
投下予約なければ、二時より投下いたします。
ご愛顧に感謝いただいて今回で二十話となりますよ…!

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:55:21 ID:jKlVb1Ut
そう言えば、アンヘルって蝙蝠みたいに翼と腕が合体してるんだっけ?
あのゲーム、やった事が無いから良く分からん。

>>666

こんなん出ましたけど。

====================================================

そのコックを怒らせてはならない!!

親友タバサを救う為、キュルケと使い魔のセガールが単身ガリアに挑む!!
無謀な作戦、無情な現実。 しかし、無敵の奴等は誰にも止められな〜〜〜い!!

キュルケ「セガール……ソイツの首をへし折ってあげなさい!!」

涼しい夜を熱くする痛快アクション巨編の第二弾!! 遂に地上波初登場!!
木曜洋画劇場『沈黙の使い魔』次週放送!!

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:56:59 ID:Rdfmu/RT
>>723
ディセプティコン・ゼロのデルフリンガーの変形元ネタがフレンジーだから当然だよー。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:57:19 ID:MIOinL/C
>>725
木曜洋画劇場吹いたwwwwww
その調子でスーパーヴァンダミングアクションも頼む!

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 01:57:55 ID:u/wHgekt
待て、その対決はルイズが死ぬぞ、おっぱい的な意味で

>>724
支援ー
なにげにボンボン率高いよなこのスレ

729 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十話:2007/09/11(火) 02:00:05 ID:/hJktegB
古の物語というものをその場は再現していたといえるだろう。
百メイルを超えるドラゴンが四体その場にいるのだ。
最早アルビオンの貴族派であろうと、この四体の居る場には近づきたくあるまい。
一触即発の状態。
とはいえ、レクス達には不安材料が一つあった。
そう、レクスの顔面にびっしりと浮かんだ脂汗。
魔法力が尽きかけているのだ。
キュルケがギリ、と歯を食いしばり、ルイズを揺さぶる。

「ルイズ! 確りしなさい!
このままじゃ私たちドラゴンに殺されるわよ!」
「ワルド、様が。裏切っ……た?」

だがルイズの目に正気の光はない。
それはそうだろう。
短い間だが、あのワルドはまさしく正義の存在だった。
グリフォンを操り、的確な指示をし、ルイズを守る。
まさしく魔法衛士というに相応しい人物だった。
キュルケにも、あのワルドが裏切ったとは未だに信じられないのだ。
だがしかし、放った言葉はウェールズ皇太子の命を奪うという宣言。
ならばここで惚けている暇など、一切無いのだ。
キュルケは歯軋りをして、ルイズの肩を掴んだ手を離す。
そして、パァンといういい音が響いた。
キュルケが、ルイズの頬を張り倒したのだ。
その事実が一瞬わからずに目を開くルイズ。
だがしかし、すぐに目を吊り上げ、キュルケをにらむ。

「何するのよ!」
「何するのはあんたよ!
あんたが呆けている間に私たちはピンチなのよ!」

知ったこっちゃない、とルイズは叫びたかった。
だが、彼女の中の少女の部分を、貴族としてのプライドが塗りつぶしていく。

「悔しいけど、あの竜には私たちの魔法なんか効かないわ。
蚊に刺された程度のもの。
でも、ルイズ! 貴方フーケのゴーレムの時も、さっきのペガサスの時もそう!
貴方には不思議なカードがあるじゃない!
戦いなさいよ!」

キュルケが悔しそうな顔をしながらルイズに叫ぶ。
――自分が役立たずである。
そう認識するのは、何よりも辛い事だ。
ルイズはその顔をみて、何も言えなくなった。
ツェルプストー家とラ・ヴァリエール家の確執や因縁、宿敵への優越感など微塵も無い。
そこにあるのは、ただただ共感と同調。
キュルケのその顔は、ゼロのルイズである自分と似た表情をしていたからだ。
ならば、とルイズは立ち上がった。
ここで立ち上がらずして何の為に居るのか。
ルイズにとって、あのワルドが本気で裏切ったとは思えないのだ。
幼き頃の騎士は、今になっても強く気高かったはずだ。
ならば、ここであの竜を打ち破り、真意を尋ねる。
それが最適だろう。そう考えて――ルイズは改めてカードを眺めた。
ドラゴンを支援する物、もしくはドラゴンを打ち倒す物。
何かがないか。何かないのか。
――これだ。
ルイズは一枚のカードを手に取り

「キュルケ、私にレビテーションをかけて頂戴!」

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:00:59 ID:zrilszC4
支援

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:01:43 ID:7G+rKvkA
支援

732 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十話:2007/09/11(火) 02:02:33 ID:/hJktegB
何をするのかと思ったがキュルケではあったが、しかし、ルイズの瞳は先ほどまでの呆けた姿ではなかった。
それでこそ宿敵だ、とキュルケは黙ってルイズにレビテーションをかける。
ふわりと浮かび上がり、ドラゴンへと向かうルイズ。

(さっきHELPカードをつかったとはいえ、場は仕切りなおし。
だからSPカードはまだ使えない――ドラゴン退治の切り札、ドラゴンスレイヤーは、だから使えない)

ならどうする。
答えは簡単だ。
相手の戦力が減らせないのならば――こちらの戦力を増やせば良い。

「レクス!」
「OK、マスター!」

ルイズがカードを示す。
それをみたレクスが、にやりと笑ってファルスをゾーンに戻し、一枚のカードを引き抜いた。
レビテーションで突き進むルイズは、レクスの遥か上空へと飛び上がり――

「召喚、マリル!」

レクスが新たなカードから召喚獣を呼び出す。
青と白で彩られた二頭身の動物のような召喚獣だ。
一体何をするつもりか。
キュルケには訳がわからなかった。
確かに尻尾らしき物はあるが、その大きさは自分の頭と同程度の小ささだ。
どう見ても竜には見えない。
もしや、レクスが呼び出せるのは既にあれが限界だったのか。
絶望が脳内を支配しかける。
だが、ルイズをみてみれば、その顔は自信に満ち溢れているではないか。
そしてルイズがその召喚獣に向かい、一枚のカードを向け、叫んだ。

「HELPカード、進化ワクチン!」

カードより出るのは壺のようなものだった。
はて、一体なんだろうと思ったキュルケだったが、次の瞬間に起こった出来事に文字通り目を見開いた。
出てきた壺が開かれ、流れ落ちた液体を浴びた召喚獣――マリルが、見る見るうちに巨大化していくのだ。
光りが収まり、そこにある姿は、レッドドラゴンやスカイドラゴンにも勝るとも劣らぬ、青く美しい姿。

『召喚! ブルーラインドラゴン!』
「ハイパードラゴンコンボ、完成か……」

レクスとルイズが召喚を完了させ、キラーがぼそりとつぶやいた。
――そう、この場においてレクス達が召喚した物は、レッドドラゴン、スカイドラゴン、ブルーラインドラゴン。
そして、肝心のHELPカード、進化ワクチン。
コンボに必要な四つが全て揃ったのだった。
顕現するはペガサスとバードマンの暴風など話にもならぬ狂風。
本来、100パワー同士が揃えば、同力量的相性組合(ハリケーンコンボ)が発生する。
だがしかし、一部属性が揃えばそれは違うのだ。
ここに居るのは伝説を体現する者たち。
ならば発動するのは、ハイパードラゴンコンボ。
コンボ第二位という恐るべき強さのコンボなのだ。
――その有り余る力が竜巻を生み出している。

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:02:57 ID:bUkaNlM8
ルイズとキュルケいいなぁ支援!

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:03:21 ID:AgC9+5SX
ドラゴンコンボ支援。

735 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十話:2007/09/11(火) 02:03:46 ID:/hJktegB
「は、ははは、はははは!
流石だ、流石だよルイズ、レクス君!
グリフカード以外で組み合わせる事が出来るとは!」

カードには、それぞれ属する大陸が割り振られている。
シェルドラドにおける大陸や、勢力でわけられたそれは、通常、生まれ育った場所のカードのみを扱う事が出来るのだ。
しかし、元より異世界から呼ばれたレクスにはその制限がなかった。
それこそがレクスの真の強さでもあったのだが――事、ここに至っても、レクスもルイズも、そしてワルドも勝負が決まったなどとは思っていなかった。
ドラゴンは確かに強く、そのコンボも圧倒的である。
しかし、だからこそ弱点も多い。
ルイズが言っていたが、ドラゴンスレイヤーなどでも切り裂かれる運命にあるのだ。
かつてレクスが使った暗黒のカード、『封印の壺』だけでも、ミラクルマスター三人によるハイパードラゴンコンボを封じた事がある。
一体どのような隠し玉をワルドが持っているのか。

「――三枚目のカード。実のところ、これは召喚獣ではない。
このスクウェアメイジたる僕でも、高パワードラゴン召喚は精神力を消耗してね」

確かに、ワルドの頬には一筋の汗が浮かんでいる。
シェルドラドにおいても、100パワードラゴンはミラクルマスターを以ってして制御が難しいといわれる召喚獣だ。
実力の及ばぬ者が召喚すれば、たちどころに暴走し、辺りを滅茶苦茶にしてしまう。
それを二匹召喚――しかも、シェルドラドの守護竜ともなれば、その精神力の消耗は凄まじいものとなるだろう。
しかし、余裕を崩さぬ。

「故に、SP勝負!」

ワルドが三枚目のカードをSPカードだと宣言する。
身構えるレクス。
一体何のカードだ。何を出せばいい。
ドラゴンスレイヤーならば、ドラゴンハートを出してドラゴンを守らなければならない。
天災ならばシェルターを出して防がねばならない。
ありえぬとは思うが、悪魔の所業を使うというのであれば――自らの身を犠牲にしてでも、悪魔の所業をぶつけるしかない。
だが、レクスには、ふと、似たような状況があることを思い出したのだ。
そう、確かあれは、かつて皇帝バザズーと立ち会ったときのこと。
相手が不完全なコンボを出してきたときの事だ。
こちらはミラクルマスターのポットが対応し、かのファットバジャーを召喚獣として呼び出した。
だが、そのときは確か――

「! マスター、あいつのSPカードは――」
「気付いたところで、君のデッキにはあるまい!
SPカード、チェンジ(属性無視)!」

――大地が揺れる。
カードが空中に浮かび、不思議な光りを発し――

「――え?」

次の瞬間、ブルーラインドラゴンが引き寄せられ、カードを通じ、相手の場へと吸い寄せられていったのだ。
そう、チェンジの名通り、相手の召喚獣と交換に。
そして、レクスの場に来たのは――

「……師匠、やはり、貴方は」

――レクス達の場に来たのは、ギルマーダであったのだ――

「逆転、だね。レクス君」

そして、ワルドの場に、ハイパードラゴンコンボが完成する――!

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:04:02 ID:EvPxRLMB
ボンボン廃刊支援!

>>728
『温泉ガッパドンパ』の召喚を待ちわびているのは俺だけじゃないはずw

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:04:14 ID:zrilszC4
支援

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:04:25 ID:AgC9+5SX
綺麗なワルド支援。

739 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十話 おまけ:2007/09/11(火) 02:05:15 ID:/hJktegB
※今回は用語が多かったので解説。

・SPカード
召喚獣、HELPカードを互いが全て出し終わった後に出せるカード。
一発逆転の要素。
カードゲームでは出し終わった後、SPカードを出すかどうか宣言するのがルール。
尚、作中でワルドが言った『気付いてもデッキに無ければ意味がない』とは
同じSPカードを出した場合は、どちらも無効化されるため。

・ドラゴンスレイヤー
SPカード。相手の場にいるサブ属性(竜)を全てガードする。

・ドラゴンハート
ドラゴンスレイヤー、ドラゴンイーターを無効化する。

・封印の壺
SPカード。竜を無効化するが、ドラゴンハートによって阻止されない。

・天災
SPカード。全ての場のカードを流し、お流れにする。

・シェルター
SPカード。天災を無効化する。

・悪魔の所業
SPカード。相手のHELP・SPカードを無効化する。
召喚王レクスに於いては、自らを悪魔と化し、命と引き換えに相手と相対するカード。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:05:25 ID:jKlVb1Ut
>>736

その支援はらめぇ

741 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/09/11(火) 02:06:44 ID:/hJktegB
そんな訳で第二十話終了です。
綺麗なワルドなのか汚いワルドなのか、そもそもワルドじゃねぇとか言われそうだ。
尚、ワルドの使ってるカードはグリフカード(初期カード)のみなんだな。

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:08:27 ID:7G+rKvkA
GJ
最近のワルドは、小学生にカードの勝負申し込むシャツがズボンに入りきってない兄さんのイメージ

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:11:09 ID:jKlVb1Ut
乙なのね、きゅいきゅい

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:11:33 ID:fZGMtHIE
MOZさんGJ

そういえばゲッターネタはちょくちょく話に出てるのに誰も書いてないのかな
確かにかなりのバランスブレイカーだが・・・
途中まではロボ自体を出さなければなんとかなりそうだし
そんなに言うならお前が書いてみろと言われそうですねスミマセン。
書きたいけどこのスレでしかゼロの使い魔を知らない切なさ
全部買って3〜4回読み返したら書いてみたいなあ、なぞ。
出来は悪そうだが・・・。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:13:05 ID:EvPxRLMB
>>742
大人気なくてワラタw



あるいは、DQモンスターバトルロードに小学生に紛れて並んでいるスーツ姿のリーマンのイメージ。
え? それって俺のこと(ry

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:13:08 ID:jKlVb1Ut
>>744

ゲッター系は確か別スレがあった筈。

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:13:33 ID:ZsALzdbl
GJっしたー

>>742
あーあーあー、そんなこと言われちゃうと指貫グローブとバンダナして無精ひげ生やしたワルドが思い浮かんじゃうじゃないかw

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:15:56 ID:zrilszC4
ロボットはどうしても補給、修理、メンテナンスって面がネックになるからね。

今まで出てきたアイデアは、コッパゲでも修理できそうな低スペックのロボ(鉄人28号等)か、
勝手に再生してくれる魔法がらみのロボ(キングスカッシャー等)か。


まあ、いつ壊れるか、いつまで動いてくれるかって儚さを表現できるなら近代ロボも面白いかもね。

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:19:31 ID:u/wHgekt
MOZ乙ー
ボンボンのおまけカードまだ持ってるぜーやる相手いないけどな
そしてそのうち伝説の貝竜コンポがきそうな予感





あと誰か長谷川指導員を召喚するんだ

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:21:24 ID:YUhDV+Uj
>>748
ロボットものだけどロボットじゃないやつらとか。エヴァとか、レイアースとか。モコナ召喚とか。

ところでレクスって妹と結婚するんだよな最後

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:22:01 ID:fZGMtHIE
>>746
見つかりました、ありがとうございます。
でも正直小説投入は勇気が要りそうだorz

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:50:44 ID:Xl+PldEb
>>750
ザガート戦時の合体魔神レイアース召喚しちまって、出てきたド派手な超巨大ゴーレムに度肝を抜かれる魔法学院の面々。
ルイズ狂喜乱舞…と思いきやいきなり閃光に包まれ超巨大ゴーレムが赤青緑三体の巨大ゴーレムに分裂。
ルイズの興奮はまだまだ止まらずむしろエスカレート。
さらにその三体がまたまた閃光に包まれ今度は巨大な炎の獅子、蒼き水竜、深緑の巨鳥に化けた日には、ルイズ鼻血を出しながらガッツポーズ。
そして三度閃光が放たれ、今度は何がと鼻血を拭うのも忘れて身を乗り出したルイズの目の前に立った者は…

平民の小娘三人

orz←ルイズ

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:53:39 ID:IrHCRRKV
>>750
ちょ、kwsk
義理妹とかそういうオチか

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:53:55 ID:EvPxRLMB
>>752
その片隅で海ちゃんに鼻血出しながら萌え悶えているマリコルヌ(=ノボル神=俺)。

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 02:56:41 ID:ILjVLnnm
>>752
それむしろ韻竜と同格かそれ以上の伝説的存在の人間形態と解されないか?w
ルイズが自分を納得させる手段だとしても、少なくとも平民とは見られないだろうさ。

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:00:53 ID:aLmW2cFs
いるるん! いるるん! 助けているるーん!
とか何か某曲なリズムで流れてきた俺。

Help me Irurun!!

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:05:50 ID:2eFSCNTh
>>752
>平民の小娘三人
あの鎧(第三形態)を見て平民と認識する生徒は居ないと思う。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:09:18 ID:ZsALzdbl
ど派手な冠とマント装備だっけ?それとも重装甲形態だっけ?
>第3形態

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:10:21 ID:W61XiLpk
まぁどこぞの式典騎士にしか見えんな>魔法騎士

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:10:28 ID:2eFSCNTh
>>758
確か両方。

761 :ゼロの黒騎士:2007/09/11(火) 03:13:24 ID:t4RoK4NS
またしてもこんな時間ですが、投下よろしいでしょうか?

762 :ゼロの黒騎士:2007/09/11(火) 03:16:56 ID:t4RoK4NS
特に問題ないようなので、3:20から第三回の投下を開始したいと思います。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:16:58 ID:LQMyC/AR
カモンなアアアアあああああああああああああああああああッ!!!!

764 :ゼロの黒騎士 第三回 1/7:2007/09/11(火) 03:20:04 ID:t4RoK4NS
そんなわけで、ルイズの部屋には、奇妙な緊張感が満ち溢れていた。
東に陣取るは、寝床代わりの毛布に座るノワール。
対するルイズは、西の寝台の上で何故か正座。

両者見合ってはや四半刻。
限界ギリギリ一杯まで高まった緊張感は、今、崩れようとしていた。
……というのは、あくまでもルイズの主観で、ノワールからしてみれば、
事情の説明を待っていたに過ぎない。
とはいえ、ノワールが緊張していないといえば、嘘になる。

彼には彼で、説明を待つ理由があった。

どう動くにせよ、何が起きているのか把握しない事には始まらない。
ご主人様がどうこう言っていた以上、このルイズというのが、おれの上位者だと認識されているのだろう。
上位者。つまりは指揮者だ。
指揮者であるからには、おれに権威を示し、何故命令を下す権利があるのか説明する義務がある筈だ。
……少なくとも軍人と軍人の間ではそういうことになっていた。
ああ、くそ。ここは軍隊じゃないんだった。
ログでは、進級がどうこう言ってたから、多分、人間たちの子供が集められる学校って奴なんだろう。
学校だとどうなんだ? 説明する義務があるのか、ないのか。
分からん……だが、さっきからこいつはおれに話しかけたがってる。
こいつの話を聞けば、おれのこの場における立ち位置を確認できるかもしれない。
逆らうか、従うか、どちらを選択するにせよ、それは話を聞いてからでも、遅くは無い。

彼には彼で、説明を待つ理由があるのだ。
例えそれが、結論を先送りにするための、少々言い訳がましいものだとしても。

ルイズが軽く息を吸いこむ。
ノワールは耳をそばだてる。
ノワールのその姿が、何処かワクワクしているように、何かを期待しているように見えるのは、きっと気のせいだ。
少なくとも、気のせいで無ければならない、ノワールにとっては。


765 :ゼロの黒騎士 第三回 2/7:2007/09/11(火) 03:21:11 ID:t4RoK4NS

「いい? ノワールはわたしの使い魔。わたしはノワールの主人。
 使い魔っていうのは、主人と感覚を共有して……そういえば、出来てないわね。怪我してたからかしら?
 ええっと、後は主人が必要とする魔法の触媒を手に入れて……暫くは必要ないから忘れて。
 でも、どっちも出来なくても、主人を守るのが使い魔の一番重要な仕事なんだから、問題ないわ」

ないったらないだもん、と気合を入れるルイズ。
ごく普通の使い魔にまだちょっと未練がある模様。

「勿論、一方的に奉仕しろって言ってる訳じゃなくて、守ってもらう代わりに、わたしはノワールの衣食住を保証する。
 わたしに出来ない事を、ノワールがする代わりに、ノワールに出来ない事を、わたしがするの」

おれに衣は必要ないけどな、とノワールは思う。
そうね、だから、とルイズは続ける。

「主従よりもそう……相棒っていう方が近いのかも」

あいぼう、相棒、パートナー。
自分の言葉にうんうん頷くルイズ。
あ、今、わたし良い事言った、とか思ってるに違いない満足げな表情。
その所為で、相棒という言葉に、ノワールの耳が反応したことに気が付かない。

「そうよね、主従なんて軽い言葉じゃダメよ。
 だってそうでしょ? どっちかが死ぬまで、使い魔の再契約はできないんだから。
 相棒とか、パートナーとか、運命共同体っていうのよ、こういう関係は」

話し出すと自分の言葉に興奮する性質なのか、正座していた筈のルイズはいつの間にか立ち膝になっている。
言葉を紡ぐ度に動く身体、揺れるスカート。
とうとう寝台の上に立ち上がるルイズ。握り締めた拳、力強く中空を見つめる瞳。

「そうよ……だから、春の使い魔召喚の儀式は神聖なものなんだわ。
 ミスタ・コルベールが事有る毎に念を押してたのを、みんなはうざったいって言ってたけど、
 みんな、その重みが分かってなかったのよ。
 春の召喚の儀式は、単なる進級試験や、適正検査なんかじゃない!
 メイジが、生涯共に生きるかもしれない運命共同体を呼び出す儀式なんだもの!
 神聖って言葉でもまだ足りないくらいよ!!」

声を張り上げる。 腕を振り上げる。
何か物凄い真実に辿りついたような気になってるが、それは錯覚に過ぎないんだよと囁く心の何処か冷静な場所。
それでも満足感が胸を包む。だだ漏れの脳内物質がもたらす分かりやすい幸福。
Q.何でこんなにわたしハイなんだろ?
辛うじて残った理性が幸福垂れ流し機と化した脳みその隅っこで考える。
A.そういえばさっきちょっと寝ただけで、三日間完徹したんだったっけ。
自覚したら、物理的な衝撃にさえ匹敵する、凄い現実感を伴う眠気が襲い掛かってきた。
頭の中を、ガツンと横合いから殴られたような感じ。
ああ、このまま倒れこんで眠ったら、気持ちいいんだろうなぁ、と他人事のように思考する。
くすくす笑いながら眠りに落ちること請け合いのナチュラルトリップ。
でも、ダメ。まだ肝心な事をノワールに伝えてない。


766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:21:19 ID:LQMyC/AR
しぇん

767 :ゼロの黒騎士 第三回 3/7:2007/09/11(火) 03:22:15 ID:t4RoK4NS

「あ、あああのね」

舌が上手く回らない。
よたよたふらふらとノワールに向かって歩き出す。

「ほほ本当の事を言うとね、他のメイジが使い魔をどう扱ってるのかよよよく知らないの」

もしかしたら道具みたいに扱いのが正しいのかもしれない。
情をかけすぎると、重大な場面で判断を誤るかもしれない。
だけど……

「すす少なくともわたしは、ノワールを絶対に見捨てない。
 どんな事がああああっても、わたしは全力でノワールをた助ける」

素足のまま、床に下りる。
石の筈なのに、ふわふわと綿を踏むような感触。硬いものを踏んでいる気がまるでしない。

今から自分が口に出すのは、本末転倒な台詞だ。

「で、でもね、ノワールはわたしのために命をかけるひつようなんてないんだよ」

お座りの姿勢のまま、ルイズを見つめるノワールを、真正面からぎゅうと抱きしめる。
恐れも不安も欠片も感じさせない仕草。
その後ろにあるのは、この子がわたしに危害を加えるわけが無いんだという、根拠の無い確信。
或いは、ノワールが自分に害意を抱くなら、それはそれで仕方の無い事なんだという丸抱えの信頼。

「だって、だってね、あんた、わたしがよんだらきてくれたでしょ?
 それだけでわたしは……」

もう十分救われたんだよ、という最後の言葉は、寝息混じりのはっきりとしないむにゃむにゃの中に吸い込まれて消えた。



768 :ゼロの黒騎士 第三回 4/7:2007/09/11(火) 03:23:19 ID:t4RoK4NS

はっきりとしないむにゃむにゃの内容を正確に聞き分けることが出来たのは、犬の鋭い聴覚あらばこそだった。
精神的に一匹置いてきぼりを食らったノワールは、切なく溜息をつく。
待ち望んでいたはずの説明は、途中からルイズが興奮して、訳が分からなくなってしまった。
だが、まあ、と気を取り直す。とりあえず、理解できた所だけ整理すれば良い。
要は食べ物と屋根のある住処を引き換えに、ルイズを守れ、とそういう事らしい。
暫くの間は、それで良いかもしれない。
暫くの間だけだ。
誰かに従うなんて柄じゃないし、運命共同体とかパートナーとか言うが、
人の一生に付き合っていたら、犬の一生が何個あっても足りない。
適当に付き合って、この辺りの情報が集まったら、折を見て逃げ出す。
そういう関係だ。
ルイズが悲しもうが恨もう泣こうが、知ったこっちゃ無い。

フラッシュバック。
こちらを覗きこむルイズの泣き顔。

一瞬呆然とした後、何でそんな物を思い出すんだと振り払う。
関係ない。関係ないんだ。
心中で呟く言葉は、現実の確認というよりも、半ば以上、自らに言い聞かせるための物だった。

ふと気づき、そういえば、と思う。
おれ、こいつがちゃんと笑った所、まだ見てないんだな。

当のルイズは、実に幸せそうに緩んだ顔で、ノワールに抱きついたまま寝こけていた。


769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:23:24 ID:LQMyC/AR
ルイズかわいいよおおおおおおおおアアアアアアアアアアアアアッ!!
支援

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:23:25 ID:C63Megye
支援

771 :ゼロの黒騎士 第三回 5/7:2007/09/11(火) 03:24:27 ID:t4RoK4NS

兎も角、このまま一晩寝かせておくわけにもいかない。
かといって、起こすのもあんまりだろう――何しろ、おれを看護してこんなに疲れたのだから。
犬臭いのには我慢してもらって、この毛布に寝かせるか、とまで考えた所で、脳裏を過ぎる光景。

それは、他の人間から、犬臭いと馬鹿にされるルイズの姿。

やたらと具体的かつ鮮明なその光景は、何故か物凄く気に障った。
なので、しどけなく眠り続けるルイズを背に乗せ、寝台まで運ぶ。
ひょいと寝台に飛び乗り、背負ったルイズをベッドに横たえる。
かなりてこずった。具体的には、首にしがみ付いたルイズを背に乗せるまでの工程に。
割合乱暴に扱ってしまったのだが、よほど疲れていたのだろう。
ルイズはそれでも起きる気配が全く無かった。

やれやれ、と窓の外を見上げると、いつの間にか、ノワールの記憶には無い、二つの月が辺りを優しく照らし出している。

こっちじゃ月は二つあるのか。
この分だと、体内時計は計測以外信用できないな。

しかし、おれが用心棒か。

――殺した。ぼくは用心棒だ。ぼくの……

用心棒という言葉に、脳の奥を引っかかれるような違和感を感じる。
違和感といえば、もう一つ。
ノワールという名前。
おれは、もっと違った名前で呼ばれていた事があったんじゃないか……?

淡く輝く二つの月は、何一つ疑問に答えないまま、中天に差し掛かろうとしていた。


772 :ゼロの黒騎士 第三回 6/7:2007/09/11(火) 03:26:01 ID:t4RoK4NS

翌朝、ルイズは寝台の上で、文字通り飛び起きた。
毛布で寝床にノワールが寝そべっている姿を確認して、胸を撫で下ろす。
さて、使い魔も治ったことだし、もう授業を休む理由は無い。
今日はノワールを連れて初めて出席する記念すべき日だ。遅刻なんかしたらしまらない。
ぽいぽいと着替え、朝食に向かう。勿論、ノワールも一緒だ。
ただ、シエスタが言うには、成犬の食事は日に一回で良いらしいので、
ノワールの食事は、夕食にあわせて、厨房で作ってもらう約束になっている。


部屋を出た所で隣室のツェルプストーとばったり顔をあわせた。

「おはよう、ルイズ」

「おはよう、キュルケ」

「あら、立派な使い魔ね、ルイズ。精々使い魔負けしないように気をつけなさい」

流れるようなジャブ。

「あんたこそ男連れ込む事ばっかり考えてないで、少しは勉強しないとその大層な火竜山脈のサラマンダーが泣くわよ?」

ジャブにあわせるようにしてカウンター。

「言うじゃない……ま、今日はゼロのルイズ卒業記念って事でこの辺にしといてあげるわ」

明後日の方を向いてわざとらしく肩をすくめる。
むかっ。

「何よそれ。言い負かされたからってそういう風に逃げないでよね」

キュルケは余裕の表情。

「逃げてなんか無いわよ? でも、本当にゼロのルイズってからかえなくなっちゃったのねぇ」

「しみじみ言わないでよ、しみじみ!」

にっ、っと笑う。
何この余裕。もしかして隠し玉でもあるのかしら?

「ま、頑張んなさい」

くしゃくしゃっと頭を撫でられた。
そのまま、食堂に向かうキュルケ。
暫く呆然とした後、ハッと我に返る。

なによあれ、余裕見せちゃって。くやしい、くやし〜!
今に見てなさいよツェルプストー。積年の恨みは怖いんだから。
いつか、絶対に、ぜーったいに追い抜いてやるんだから!

地団太を踏んで口惜しがるルイズを、ノワールはじっと見つめていた。

朝の一番 ラ・ヴァリエール VS ツェルプストー
●ラ・ヴァリエール ○ツェルプストー  決まり手 先達の余裕


773 :ゼロの黒騎士 第三回 7/7:2007/09/11(火) 03:27:15 ID:t4RoK4NS

朝食は恙無く終わった。
ルイズは三日ぶりに堪能する暖かい朝食に心から満足し、幸せな気分で食べると、
何時もと同じ食事も一味違う事を実感した。


そして、その事件は一限目の講義の前に、起こった。
発端は、風下のマリコルヌという少年。
ぽっちゃりと太った冴えない彼が軽い気持ちで言い放った言葉だった。
彼は何時ものように、皆のようにルイズを馬鹿にした。
ゼロのルイズ、と。
幾らサモンサーヴァントとコントラクトサーヴァントに成功しても、たった二回。
お前にはゼロの二つ名がお似合いだ、と。
そもそも、その犬だってその辺歩いてる犬を連れてきたんじゃないか?
だってお前はゼロのルイズだものな。
朝のじゃれあうような言い合いとは違う、明らかな悪意の込められた言葉に、
誰よりも早くノワールが反応した。

起きた事を言葉にするのは簡単だ。
ノワールは、ルイズのそばから離れて、マリコルヌの前に立ち塞がった。
ただそれだけだ。
吼えなければ、牙をむいてもいない。
唸るどころか、そもそも、睨んでいるとさえ言い難い。
本当にただ“立ち塞がった”だけだった。
だが、ただそれだけの事で、マリコルヌは腰を抜かした。
マリコルヌは、真正面からノワールの瞳を覗き込んでしまったのだ。
マリコルヌがノワールの瞳の中に見た感情は、殺意、憎悪の類ではなかった。
侮蔑でさえない。
それは、強いて言うならば、苛立ちを含んだ無関心とでもいうべき感情だった。
耳元でうるさい蚊に憎悪を抱く者はいない。
蚊を叩き潰すのに殺意を込める者はいない。
耳障りな音を立てて飛ぶからと、蚊を蔑む者もいないだろう。
わざわざ蚊に対等な人格を認める必要など存在しないのだから。

故に、もう一回耳元で飛んだらうざったいから、今のうちに潰しておこうかな、というのが、
この朝のマリコルヌに対してノワールが抱いた感情の全てだったといえる。

生殺与奪の権を完全に握られた絶対的な弱者の勘で、マリコルヌはその一切を直感的に理解した。
自分がメイジだとか、相手が犬だとか関係ない。
目の前のこいつの気まぐれの方向が、ちょっとでも自分に不利な方に振れれば、
その時が自分の命日なのだと、十全に理解してしまった。
相手にとって自分は、気に触らなければ息をしていても構わない。その程度の存在なのだと。
マリコルヌは、朝食後にトイレに寄っておいた事を、始祖ブリミルに感謝すると、ゆっくりと意識を手放した。
気が付けば、教室の中は静まり返っている。
この日以降、ルイズをゼロのルイズと笑う者はいなくなった。

マリコルヌが気絶するのを見届けた後、
ノワールは、ルイズに顔を向けると、これで良いの? と問うように、首を傾げる。
ルイズは、召喚から四日目にして始めて、自分の使い魔に心からの笑顔を向けた。

774 :ゼロの黒騎士:2007/09/11(火) 03:28:59 ID:t4RoK4NS
以上で第三回、投下終了です。
ご支援、ありがとうございました。
次の話でフーケまでいけるかな、とか思っています。

それでは、また。

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:42:21 ID:LQMyC/AR
おちゅ!

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:46:23 ID:Xl+PldEb
GJ!でもマルコメちこっとだけカワイソスw

>>755
すまん、適当に書いたんでそこまでは考えてなかったw

>>757-760
重ね重ねすまん、第三形態の格好だという事を忘れて、普通に学生服姿で妄想してたorz

でもそうなると貴族の子女を召喚したって大騒ぎになるのか、人に化けられる伝説級の幻獣を召喚したと大騒ぎになるのか。
まあ、どっちにせよギーシュが海ちゃん相手に売り言葉に買い言葉でいつのまにやら決闘騒ぎになるのは確定だろうな。
そして同じ頃、ミス・ロングビルと「おほほ」だの「うふふ」だのと意味ありげな笑いとともに談笑する風ちゃんと
マルトーにガシガシ頭を撫でられネコミミが出ている光が脳裏に浮かんだw

777 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 03:54:24 ID:qLTrxoCm
ようやく六話出来上がったんで投下するぜ!

778 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 03:55:42 ID:qLTrxoCm
第六話「黙ってコラえて」


アルビオンの首都、ロンディニウムはハヴィランド宮殿を一人の男が兵士に先導され、足早に歩を進めていた。
丸い球帽を被り、緑色のローブとマントを身に着けた、三十代半ばの男。
名をオリヴァー・クロムウェル。一介の司教の身でありながら、訳あってレコン・キスタの総司令官を勤めている。
普段は理知的な光をたたえた碧眼が、動揺で揺れていた。
「いや、しかし、あのワルド子爵が……信じられん」
「こちらです」
先導をしていた兵士が客間らしき部屋の前で止まり、扉を開けた。
中に入ったクロムウェルは息を呑む。
部屋の中は一人の男……ワルドが居た。否、そこにあった。
仮面を付けたまま、胸から血を流しピクリとも動かず倒れている。
素人目で見ても、死んでいるのが分かる。
「おお……まさか、まさか本当にワルド子爵が……一体誰に」
クロムェルの顔が驚愕の色に染まる。
先導をしていた兵士が躊躇しつつも口を開いた。
「ワルド子爵は……その、心臓を鋭利な刃物……恐らくは剣によって貫かれたことで、即死した模様です。
他に外傷は見当たらず出血も乏しいため、間違いないかと」
「……馬鹿な、剣?剣だと!」
それを聞いたクロムェルの驚愕が、さらに濃くなる。
「彼は!ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド子爵は、ドットやラインではない、風のスクウェアメイジだぞ!
それをまさか、メイジでもないただの剣士が打倒したというのかね!」
兵士が押し黙る。彼自身、自らの目で確認しても、未だに信じられないのだ。
非メイジはメイジには勝てない。これは赤子でも知っている常識だ。
無論、実際は数の差やメイジの実力不足、戦術などでそんなものはひっくり返るのだが、今倒れているのはスクウェアメイジ。
数多く存在するメイジたちの中でトップクラスの実力者であり、魔法衛士隊の隊長すら勤めている化け物なのだ。
「メイジ殺し、というやつでしょうかね。クロムウェル司教」
クロムウェルと兵士が振り返る。
部屋の入り口に、一人の男が佇んでいた。
碧緑色のローブを身に纏い、長い黒髪も合間ってふとすれば女と見間違えかねないほど美しい顔立ちだ。
額に埋め込まれた黒水晶が、異彩を放っていた。
「いや、失礼。城内が慌しく、何事かと思っていましたら司教の声が耳に届きまして。無作法と分かりながら少々立ち聞きさせていただきました」
男が、恭しく一礼する。堂に入っているのだが、言葉と同じくどこか相手を小馬鹿にした印象が鼻に付く。
そんな態度に気付いているのか気付いていないのか、クロムウェルは歓迎するかのように両腕を広げ笑みを浮かべた。
「おお、ロシュフォール殿!これは見苦しいところをみせた!ワルド子爵がよもや倒されるとは思っておらず、つい取り乱してしまった。
いや、それにしてもメイジ殺しとは。成る程、確かに世の中にはそのような怪物が存在するようだ!」
「ええ、全くです。いつの世も、いつの土地も、突然変異的に化け物というのは生まれるものですから」
ロシュフォールと呼ばれた男が、笑みを浮かべると、ちらりと倒れているワルドを見やった。

779 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 03:57:06 ID:qLTrxoCm
「差し出がましいかも知れませぬが……そちらの御仁、どうやら重用されていたご様子。よろしければ我々が蘇らせましょうか?」
兵士がきょとんとした。この男は何を言っているのだろう、死んだ人間を蘇らせる?馬鹿げている。
しかしクロムウェルはそう思わなかったようで、笑顔で首を振る。
「いや、君たちの手を煩わせんよ。ワルド子爵は、余が蘇らせよう。余の虚無でな」
クロムェルはそういうと、腰に差した杖を引き抜き、小さな声で詠唱を開始した。
兵士が何を、と思いそれを見ていると、クロムウェルはワルドの死体へ杖を振り下ろす。
次の瞬間、兵士は悲鳴が喉から漏れそうになるのを必死で堪えた。
間違いなく死んでいたはずのワルドが、ゆっくりと身体を起こしたのだ。
ワルドが自らの手で仮面を外す。その下から現れた青白い、死体の顔が見る見るうちに生気を取り戻す。
「おはよう、ワルド君」
クロムウェルがそう呟くと起き上がったワルドは地面に膝を突き、クロムウェルに頭を垂れた。
「申し訳ありません閣下。私の力が及ばず、手紙の奪取は愚かウェールズの殺害も失敗致しました。
さらにお預かりした魔神まで失い……何なりと罰をお与えください」
「構わんよ子爵!確かに、ゲルマニアとトリステインの同盟を妨害する手紙を手に入れられなかったのは残念だ!
ウェールズ皇太子を殺害できなかったのも無念といえよう!
しかし!君は命懸けで、単身ニューカッスル城に乗り込み任務を果たそうとしたのだ!その勇気を誇りたまえ!
我々に必要なのは結束だ!何ものにも打ち砕けぬ鉄の結束!あの忌まわしいエルフどもを聖地から取り戻すために結束が必要なのだ!
結束に必要なのは何か!そう、信用だ!子爵、余は命を懸けた君を信用する。ゆえに些細な失敗は責めぬ、失態は次で取り戻せばよい」
「勿体無いお言葉です」
大げさな身振りで演説するクロムウェルに、ワルドはさらに深く頭を垂れた。
その様子を黙ってみていたロシュフォールが微笑む。
「先ほどの力が司教が手にした虚無ですか。死者蘇生とは実に素晴らしい。これならばいくら戦死者が出ようと、死体さえ残っていれば問題ありませんな」
「何、そこまで便利なものではないよ。虚無と言えど系統魔法ということに変わりは無いのだ。高等な魔法は連用が利かぬ、数日間を置かねばな」
ごほん、とクロムウェルは咳払いをすると、大仰な動作で声をあげた。
「さぁ、いくぞワルド君!今は攻城の真っ最中であろうが、着いた頃には後始末だ。何せ5万対300、勝敗の行方など何も知らぬ子供でも分かること!」
そういうと、ワルドを連れクロムウェルは去っていった。
その背中を、ロシュフォールは暫く微笑んで見つめていたが視界から消えると、顔から微笑が消え失せ、冷たい表情が張り付く。
先ほどまでとは違う言語が、彼の口から流れた。
「指輪の力に頼りきった異界の神職者風情が。死者を蘇らせる?下らん、少々高等なブアウゾンビではないか。
しかし、虚無か。もしも実在するというのならば、我々の障害なりえるやも知れんな。尤も、塔さえ完成すれば何人も敵ではないが」
ロシュフォールは酷薄な笑みを浮かべると、部屋を立ち去る。
血まみれの部屋に一人、呆然とした兵士だけが取り残された。

780 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 03:58:37 ID:qLTrxoCm
その日のトリステイン王宮はピリピリした雰囲気に包まれていた。
隣国アルビオンを制圧した反乱軍、レコン・キスタがトリステインに進攻という噂が、城下城内問わず数日前から真しなやかに囁かれていた。
そのため、レコン・キスタからの間諜が紛れ込まぬよう、王宮を守る魔法衛士隊が厳戒態勢を布いているためだ。
フネ、幻獣問わず王宮の上空は飛行禁止令が出され、普段は何気なく通される仕立て屋や出入りの菓子屋の主人までもが門で呼び止めらる。
身体検査を受け、ディティクトマジックでメイジが化けていないか『魅了』の魔法等で何者かに操られていないかなど、厳しく調べれていた。
そんなとき、上空から一匹の風竜が王宮に降下してきたため、当直であった魔法衛士隊の隊員たちは色めきたった。
当直であるマンティコア隊の隊員たちが自らの騎獣で飛び立ち、現在飛行禁止であることを風竜に乗っている六人組に告げる。
だが、風竜は警告を無視して中庭に着陸した。
中庭に着陸した風竜を隊員たちは腰からレイピアのような杖を引き抜き、いつでも魔法を唱えられるよう警戒し、取り囲む。
風竜の背から、桃色がかったブロンドの美少女に、燃えるような赤毛の女、金髪の少年に眼鏡をかけた小柄な少女、
皮肉気な表情をした青年、最後に平民らしき少女が中庭に降りた。平民らしき少女は腰に剣を佩いており、何故だか着ている衣服が血で真っ赤に染まっていた。
尋常ではない様子に隊員たちは警戒心を増し、髭面のマンティコア隊の隊長が大声をあげる。
「ここは王宮ぞ!杖を……」
その言葉が言い切られる前に、侵入者たちは杖と剣を捨てた。
あまりの手際のよさに、隊員たちは困惑を露にする。
「流石に二度目となると手馴れたものだね、僕達」
「どこも対応同じねー。当たり前ではあるんだけれど、面白みがないわ」
金髪の少年が苦笑し、赤毛の女がつまらなさそうにぼやいた。
隊長が戸惑いながらも口を開く。
「今現在、王宮の上空は飛行禁止だ。ふれを知らんのか?」
風竜の背から降り立った、桃色がかったブロンドの少女が一歩前に進み出て恭しく礼をする。
「わたしはラ・ヴァリエール公爵が三女、ルイズ・フランソワーズです。怪しいものではありません。姫殿下への取次ぎを願いたいわ」
「ラ・ヴァリエール公爵の三女とな?」
「如何にも」
杖を下ろし、隊長は髭を捻りながらその少女を見つめた。
ラ・ヴァリエール公爵夫妻ならば知っている。高名な貴族であり、特にラ・ヴァリエール公爵夫人はマンティコア隊の前隊長、つまりかつて上官だった人物だ。
烈風カリンと呼ばれたあの女性のことは、嫌というほど知っている。
彼の中で逆らってはいけないものランキング堂々の第一位にランクインしているほどだ。
無い胸を張り、毅然と真っ直ぐ見つめてくるルイズの目を、隊長が見つめ返す。
「なるほど、見れば目元が母君にそっくりだ。して、要件を伺おうか?」
ルイズが首を横に振る。
「それはいえません。密命なのです」
「では殿下に取り次ぐわけには行かぬ。要件も尋ねずに取り次いだ日には、こちらの首が飛びかねんからな」
ぼりぼりと髭を掻きながら、困った声で隊長が言った。
「責任はわたしが取ります。ルイズ・フランソワーズが参ったと、そう姫殿下に伝えてくださるだけで結構なのです」
「いや、ラ・ヴァリエール嬢に責任を取ってもらうと言われてもな……」
話が平行線を辿る。隊員たちの間に弛緩した空気が流れ、どうしたものかと皆顔を見合わせる。
小柄な少女……タバサなど地面に座り本を読み始めている。
取り次いでください。そう言われても。という応酬が暫く続き、イリーナの口からとりあえず一度帰りましょう、という言葉が出そうになったとき、
宮殿の入り口からひょっこりとアンリエッタが姿を現した。
魔法衛士隊に囲まれ押し問答をしているルイズの姿を見て、慌てて駆け寄ってくる。

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:59:25 ID:Mq6g8nRq
しえーん

782 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 03:59:58 ID:qLTrxoCm
「ルイズ!」
駆け寄るアンリエッタの姿を見て、いい加減押し問答に疲れていたルイズの顔が、薔薇を巻き散らしたかのようにぱあっと輝いた。
「姫さま!」
二人は一行と魔法衛士隊が見守る中、ひしっと抱き合う。
隊員たちの、もう警備に戻っていいっすか?と言いたげな視線が隊長に集まる。
「ああ、無事に帰ってきたのね。うれしいわ、ルイズ、ルイズ・フランソワーズ……」
「姫さま……」
暫し抱き合った後、シャツの胸ポケットから手紙を取り出す。
「件の手紙は、無事、この通りでございます」
アンリエッタは大きく頷いてそれを受け取ると、ルイズの手を固く握り締めた。
「やはり、あなたはわたくしの一番のおともだちですわ」
「勿体無いお言葉です、姫さま」
しかし、一行にウェールズの姿が見えないことに気付いたアンリエッタは顔を曇らせる
「……ウェールズさまは、やはり父王に殉じたのですね」
ルイズは俯いて頷く。
「そう、ですか……。して、ワルド子爵は?姿が見えませんが。別行動をとっているのかしら?
それとも……まさか……敵の手にかかって?そんな、あの子爵に限ってそんなはずは……」
一行が、顔を見合わせる。
「ワルドって誰でしょうか?」
「確か……魔法衛士隊の一つ、グリフォン隊の隊長だよ。聞いたことがある」
「何でそんなやつの名前が出てくるんだ?」
「……もしかしてシルフィードだったからグリフォンじゃ追いつけず置いて行っちゃったのかしら」
きゅいきゅいとシルフィードが自慢げに鳴き、アンリエッタが固まる。
そういえばワルド子爵をついていかせると知らせるのを忘れていた。
今頃は必死でトリステインに戻っているのだろうか?それともアルビオンでルイズたちを探しているのだろうか?
やばい、どうしよう。
「あー……殿下?」
隊長に声をかけられ、アンリエッタははっとして気を取り直すと誤魔化しも兼ねて慌てて説明した。
「か、彼らはわたくしの客人ですわ。隊長殿」
「さようですか」
隊長はアンリエッタの言葉で納得すると、隊員たちを促し、再び持ち場へ去っていった。
アンリエッタはこほん、と咳払いをするとルイズに向き直る。
「と、とりあえずです。道中、何があったのか教えてくださいまし。ここではなんですから、わたくしの部屋でお話をしましょう。
他の方々は別室を用意します。そこでお休みになってください」


783 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:01:36 ID:qLTrxoCm
キュルケとタバサ、ギーシュを謁見待合室に残し、アンリエッタはルイズとイリーナを自分の居室へ入れた。ヒースも当然とばかりについてくる。
アンリエッタの居室は、流石一国のお姫様の部屋と言うべきか、何気ない家具一つからして如何にも高級品という気配が出ている。
小さいながらも精巧なレリーフが象られた椅子に座り、アンリエッタは机に肘をつくと、ルイズはことの次第を説明した。
包み隠さず話したため、スカボローでのドジやニューカッスルへの突入の仕方を聞いて、アンリエッタが少々頬を引きつらせていたが。
兎角、手紙は取り戻し、ハルケギニア統一とエルフからの聖地奪還というレコン・キスタの大それた野望は二歩目から躓いたのだ。
説明が終わるとルイズは、躊躇しながらも懐から指輪を取り出しアンリエッタに手渡す。
ウェールズから預かった風のルビーだ。
「これは……?」
「ウェールズ皇太子から姫さまに、と。……ウェールズは勇敢に戦い、そして勇敢に死んでいった、と伝えてくれとも、言っておりました」
その言葉を聞くと、アンリエッタは指輪を抱きしめるように抱え、はらはらと涙を流す。
「姫さま……」
ルイズが、そっとアンリエッタの手を握る。
「あの方は、わたくしの手紙をきちんと最後まで読んでくれたのかしら?ねぇ、ルイズ」
ルイズは頷いた。
「はい、姫さま。ウェールズ皇太子は、姫殿下の手紙をお読みになりました」
「ならば、ウェールズさまはわたくしを愛しておられなかったのですね」
アンリエッタは、寂しげに首を振った。
「では、やはり……皇太子に亡命をお勧めになったのですね?」
風のルビーを指に嵌め、愛しそうに撫でながら、アンリエッタは頷いた。
「ええ。死んで欲しくなかったんだもの。愛していたのよ。わたくし」
それから、アンリエッタは寂しそうに微笑むとつぶやいた。
「わたくしより、名誉のほうが大事だったのかしら」
沈黙が流れる。
ルイズは言うべき言葉が見つからず、イリーナは必死で何か言おうとしているが良い言葉が思いつかないようだ。
ヒースに至っては腕を組んで目を瞑っており、最初から何も言うつもりは無いとしか思えない。
暫く沈黙が続いたのち、ルイズが口を開く。
「姫さま……。わたしがもっと強く、ウェールズ皇太子を説得していれば……」
アンリエッタは立ち上がり、申し訳なさそうに呟くルイズの手を握った。
「いいのよ、ルイズ。あなたは立派にお役目どおり、手紙を取り戻してきたのです。あなたが気にする必要はどこにもないのよ。
それにわたくしは、亡命を勧めて欲しいなんて、あなたに言ったわけではないのですから」
努めて明るい声でそういうと、アンリエッタはにっこりと笑った。誰が見ても、無理をしているのが分かる。
ルイズは、嵌めていた水のルビーを抜きアンリエッタに差し出す。
「姫さま。これ、お返しします」
アンリエッタは首を振って受け取ると、ルイズの指にそれを嵌め直した。
「これはあなたが持っていなさいな。せめてものお礼です」
「そんな、トリステインの国宝ですよ?そんな大切なものを頂くわけには……」
「忠誠には、報いるところがなければなりません。いいから、とっておきなさいな」
ルイズは頷くと、大切そうに指輪を撫でた。
アンリエッタはイリーナとヒースに向き直る。
「あなたたちも、ご苦労様でした。使い魔さんと、ええと……」
「ヒースクリフだ。一応この筋肉娘の保護者」
そういってヒースはイリーナの頭をぽんぽんと軽く叩く。
誰が筋肉娘ですか!とイリーナがヒースの首を絞める。
アンリエッタはその様子に少しだけ楽しそうに微笑むと、風のルビーを見つめた。
「ねえ、ルイズ。あの人は、勇敢に死んでいったと。そう言われましたね」
ルイズは黙って頷く。
「ならば……わたくしも、あの人のように勇敢に生きてみようと思います」

784 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:03:21 ID:qLTrxoCm
王城から、魔法学院に向かう途中、シルフィードの背中の上は実に静かなものだった。
皆、疲れからか口数が少なく、ギーシュはぐーすか眠っている。
別にウェールズから取り戻してきた手紙の内容を、キュルケが聞きだそうとしたりもしていない。
話の流れや態度から、ウェールズとアンリエッタの関係や手紙の内容は誰もが推測できていたからだ。ギーシュ以外。
むしろ、キュルケの興味は最後に出てきた化け物……魔神に移っていた。
「ねえ、貴方あのまじんとかいう化け物のこと知ってるみたいだけれど……あれ、何なの?」
腕を組んでじっと考え事をしていたヒースが、少しの間をおいて自分が話しかけられたと気付く。
「ん、あー……うーむ……まぁいいか。あれはな、暗黒神ファラリスが創造したとされている異界の住人だ。
剣持ってたのがグルネル、羽生えてたのがザルバード。どっちも魔神としては最弱の部類に入る」
「邪悪な化け物です!」
新しい鎧を欲しがったが流石に血まみれの服のまま街を歩いた日には衛兵が飛んできかねないので、
却下されしょぼくれていたイリーナがヒースの説明に付け足すように叫ぶ。
異界と言う言葉に、キュルケが目を丸くした。
「異界って……まさかそんなのが実在するわけ」
「するぞ、俺様とイリーナも異世界から来たんだから」
耳をほじりながらさらりと告げられたことに、素で気付いていなかったイリーナが声を上げた。
「えええええええええ!?ここ異世界だったんですか!」
「いや、気づけ、脳筋娘。月が二つあるとかどう考えてもおかしいだろう。それ以外にもカストゥールの文明跡が無いにも関わらず、
カストゥール時代に作られた魔獣に似た生物が居たり、竜の生態が異なってたり、おかしなところだらけだぞ」
瞑目し、必死で色々思い出そうとしているイリーナの頭から煙が噴出す。
竜の生態なんてものはイリーナはさっぱり知らない。
ふらふら揺れ、シルフィードの背から落ちそうになったところを慌ててキュルケが支えた。
「ねえ、ヴァリエール。あなたは知ってたの?二人が異世界から来たって」
王城を出てからずっと黙りこくっているルイズに問いかける。反応がない。
「ヴァリエールってば!ルイズ!ゼロのルイズ!何無視してるのよ!」
キュルケがルイズに掴みかかり、がくんがくんと揺さぶる。そうされて初めて、ようやく気付いたかのようにルイズはキュルケに向き直った。
「何するのよ!危ないじゃない!」
がくん、と急にシルフィードが高度を落す。キュルケが暴れたため、バランスを崩したのだ。皆慌てて風竜の背中にしがみ付く。
眠っていたギーシュはそんなことが出来ず、風竜から放り出された。その衝撃で目が覚める。
「あ」
イリーナが思わず声をあげる。一瞬目が合い、次の瞬間ギーシュは悲鳴をあげながら地上へ落下していった。
タバサが面倒そうに、本当に面倒そうに杖を振りギーシュにレビテーションをかけた。地面に激突する前に、ギーシュが宙に浮く。
「だから!二人が異世界から召喚されたってこと知ってたかどうか聞いてるのよ!」
そんなギーシュのことを完全に無視してキュルケはルイズに詰め寄る。
ルイズは実にうざったそうに顔を顰めた。
「別に、知らなかったわよ。ただ話し聞く限りじゃ単にロバ・アル・カリイエよりも遠い場所から来ただけじゃない、っていうのは思ってたけど。
神さまの声聞いて魔法使ったりなんて、普通じゃないもの。イリーナが嘘吐くわけがないし、ヒースは兎も角」
その言葉を聞いて、キュルケがふと思い直す。
イリーナは嘘を吐かない、ヒースは嘘を吐く、ということは。
「ってことは異世界とかはいつもの法螺ってことかしら」
ヒースを除いた四人がなるほど、と手を打った。
「ちょっとまてい!今回は俺様嘘ついてないぞ!」
「えー?」
桃色がかったブロンドと赤毛の髪の間から、信じられない、という想いがみっちり篭った視線が飛ぶ。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:03:23 ID:t4RoK4NS
支援

786 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:05:20 ID:qLTrxoCm
イリーナがヒースに向き直り、神の力の一端を自らの身体を通して行使するための言語、神聖語を呟いた。
「……悪意は感じられません。嘘は吐いてないみたいです」
「わざわざ“センス・イービル”使ってまで確かめるな!そんなに俺様の言うことが信用出来んか!」
当然、とばかりに全員が頷く。バランスの悪い風竜の背中の上で、器用にもヒースは膝を抱えた。
目尻の端に少し光るものが見えるのは気のせいったら気のせいだ。
女性陣はそんなヒースをスマートに無視した。酷い女達である。
「アルビオンで傷治した時も驚いたけど、今のも神聖魔法っていうやつ?何をしたのかわからなかったけれど」
「あ、はい。今使ったのは“センス・イービル”って言いまして、ファリス様の神官だけが使える奇跡です。ファリス様が定める秩序に反する考え、
分かりやすく言えば悪いことですね。それを考えているとき、この呪文掛けると分かるんです。
ただしどんな悪いことを考えているかまでは分かりませんし、極悪人でもそのとき悪いこと考えてないと分かりませんから、使いどころが難しいんです。
さっきヒース兄さんに使ったときは、嘘を吐いてるかどうかを判別するために使いました。
ファリス様の教義には虚言を弄するな、というのがありますし、誰かを騙そうとするのは邪悪ですから。
ですけど安心してくださいヒース兄さん。私はヒース兄さんが本気で嘘を吐いてるなんてこれっぽっちも思っていませんから」
ファリスの聖印である、神聖なる光十字が刻まれたペンダントを握り締め、イリーナはにっこりと笑顔で答える。
一応、ヒースもそれなりに敬虔なファリス信者である。そのため基本的に法螺は吹くが嘘は吐かない。ただ日頃の大法螺で信用がないだけだ。
嘘吐いてないと思うのなら魔法使ってまで確かめるなよ、とヒースは心の中で盛大に泣いた。
「便利ねぇ……治療とその悪いこと感知するの以外、他に何が出来るの?」
「高位の司祭様になれば欠損した手足や眼球とかの体機能も再生できますし、死んだ人も生き返らせることができますよ。
そこまで出来るのは大陸全土でも十人と居ませんし、私だと解毒が限界ですけど……」
「死人生き返らせるって……何でもありね」
キュルケが驚いて口をあんぐりと開く。
ハルケギニアにおいて死んだらそれまで、というのは常識だ。
詐欺師などが魔法で生き返らせるなどと偽って藁にも縋る平民から金品を騙し取ることは、稀にある。
だが本当に生き返らせることが出来るものなど、一人も居ない。
本を読んでいたタバサの手が、ぴたりと止まった。本に落とされていた視線が、イリーナに向き直る。
その顔は、いつも通りの感情を読ませないものだが、どこか鬼気迫る雰囲気があった。
「どんな毒でも解毒は可能?」
「はい、どんな毒であれ解毒は出来ます。ですけど、毒にも強さがありますから、その毒の強さを上回る魔力が無いと解毒が出来ないんです。
私の力だと、あんまり強力な毒はちょっと……アノスの法王様やジェニ様ならどんな毒でも解けると思いますけど」
そう、と呟くとタバサは本に再度目を落とした。
親友のただならぬ様子に何故解毒に拘るのだろう、と首を傾げつつもキュルケはその疑問を口には出さなかった。
年齢も性格も全く違う二人が友人になり、今でもその関係が続いているのは妙にウマが合うだけでなく、お互い詮索したりしないからだ。
わざわざその友情に無意味な罅を入れる必要などどこにもない。
キュルケはこのことを頭からすっぱりと消し去った。
「ところで……魔神とかいうのが異界の化け物なら、何であの仮面の男が操ってたのかしら?実は同郷だったり?」
「ハルケギニアの魔法使ってたみたいですし、同郷って言うのは無いと思いますけど……そういえば、何ででしょう?」
イリーナとキュルケが首を捻る。二人の視線が、膝を抱えてるーるるーとか呟いているヒースに向いた。
その視線に気付いたヒースが、疲れたような声色で返した。
「んなもん俺様が教えて欲しいわい」
その後、キュルケに役に立たないなどと言われて、さらに拗ねたヒースの機嫌を直すのにイリーナは随分と苦労した。

787 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:07:09 ID:qLTrxoCm
トリステイン魔法学院の図書館は、本塔の中に存在する。
高さ三十メイルにも達する巨大な本棚が、壁際にずらりと並んでいる様は壮観の一言だ。
ここには始祖ブリミルがハルケギニアに降臨して以来の歴史が、全て詰め込まれていると言われている。
蔵書量はトリステイン有数で、教師のみに閲覧を許されるフェニアのライブラリーには禁書と呼ばれるものも多数存在していると噂されている。
そんな巨大な図書館の一角で、ヒースは本の山と格闘していた。
本来、平民である彼はこの図書館に入ることは許されないのだが、オールド・オスマンの口利きによって入ることを許されている。
ハルケギニアに来てから二十日が経つ。それだけの期間、文字を学んだだけにも関わらず、ヒースは完全な読み書きを可能としていた。
いくらヒースが高い知能を持っているからといえど、これは異常だ。
しかし、このことに関してヒースは余り疑問は抱いていなかった。
そもそもからして、何故か言葉が通じているのだ。
土地が変われば言葉は変わる。
アレクラスト大陸においても大陸の東西で、大きく西方語と東方語に分かれ、さらにエルフ語やドワーフ語などを筆頭とする種族語。
上位古代語や精霊語などの魔法言語などを含めると、言葉の数は数十にも達する。
同じ世界においても大きく言葉が異なると言うのに、異世界において普通言葉が通じるわけがないのだ。
ヒースはこの現象を召喚の“ゲート”によるものだと推測している。
召喚される使い魔は多種多様だ。犬や猫と言った小動物ならば兎も角、中には獰猛かつ凶暴な生き物も召喚される。
だがそう言った生き物も問題なく使い魔とされている、契約に接吻が必要だと言うのに。
このことから“ゲート”を潜った時点で何らかの魔法の付与効果が発生しているのだと、ヒースは推測した。
となれば本来召喚されるはずが無い人間が呼ばれた場合、言葉が通じたり、文字をあっさり理解できたりなど可能でもおかしくはない。
それに気にしたところでどうにかなるものでもない上、現状不利益が無いのだから特に問題は無い。
そんなわけでヒースはこの特典を大いに活かし、アルビオンから帰還してから本日までの三日間、図書館に入り浸っていた。
調べているのは主に使い魔関連だ。ルイズは呼び出した使い魔を元の場所に戻す方法は知らない、と言っていたがそれは存在しないという意味ではない。
ただ、彼女が知らないだけで存在する可能性があるため(最もオールド・オスマンすら知らないそうだが)こうして僅かな可能性に賭け調べていた。
悪魔召喚の壷をオールド・オスマンに預けた古代王国の男や、レコン・キスタの刺客と思われる仮面の男が何故だか魔神を使役していたり、
魔力のカードと呼ばれるカストゥールのマジックアイテムを使いこなしているということも気になりはするが、調べる方法がないためどうしようもなかった。
ハーフェン導師との定期的なやりとりでも、お互い進展なしという文面が続くだけという現状を、打破しようとしているのだが……。
「見つからんなぁ……」
成果は芳しくなく、分かったことは使い魔の召喚はあっても召還という概念がそもそも存在していなさそう、ということぐらいだ。
早い話が手詰まり。どうしようもない状態だった。
「フェニアのライブラリー覗かせて貰えれば違うかも知れんが……無理って言われたからなぁ」
流石にオールド・オスマンの一存ではそこまで許可は出ず、色々と探せそうな一角には足を踏み入れることは出来なかった。
暇を見つけてはオールド・オスマンが調べてくれているそうだが、余り時間が取れず、成果は芳しくないらしい。
「うーむ、ここで探してても見つからんとなると……別所に探しに出るか、人使って情報集めるか、さもなきゃ研究させるか……何にしろ素寒貧じゃなぁ」
ヒースがため息を吐く。
そう、彼は無一文なのだ。何をするにしても金が必要なため、貧乏どころではない身としてはどうしようもない。

788 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:08:55 ID:qLTrxoCm
良い金策は無いかとヒースが考えていると、ど〜んという音ともに、本塔が揺れた。
その正体は言わずもがな、ルイズの爆発である。
少なくとも爆音を轟かせる存在はそれ以外にヒースは思いつかない。
「……今日はいつも以上にでかいな」
ヒースは天井を見上げる。
ぱらぱらと、埃が落ちてきた。ついでに本も。
「んなぁ!?」
本棚と建物の揺れ、この組み合わせそれ即ち本の落下。ヒースはその避けがたい摂理の攻撃を、ものの見事にその身で受けた。
脚立に乗ってたのでぶっちゃけ回避が不可能だった。
派手な音をたて脚立から転がり落ち、本の山に埋もれる。
不幸中の幸いと言うべきか、落ちてきた本が下敷きになり怪我はなかった。
「ってぇ……はじめてみたときから思ってたが、やっぱここの本棚危ねぇ」
起き上がり、落ちてきた本をかき集めると、ヒースは本棚を見上げた。
高さ二十メイルほどの場所にぽっかりと空いている部分があった。
イリーナから幸せが逃げると注意されている、最近頻度が矢鱈と増えたため息を吐く。
ヒースが使う古代語魔法は系統魔法と違い、簡単な魔法でも精神力の消耗はそれなりに高い。
どれほど熟達していても、個人差はあるが日に十数回も使えばそれで打ち止めだ。
高さ二十メイルともなれば十メイルまでしか浮かない“レビテーション”では届かないため、消費の激しい“フライト”を使うしかない。
ヒースは精神力が潤沢というわけではない、魔術師としては少ないほうだ。
この世界に来てから僅かな間に大きな事件に二つも巻き込まれているため、出来うる限り無駄な消費は避けたいと考えていたが、ヒースは諦めて詠唱を開始する。
ふと、そんなヒースの目に、本と一緒に落ちてきたらしい一枚の羊皮紙が目に止まった。
詠唱を止め、それを拾うとまじまじと見つめる。
「……試してみる価値はあるな」
ハルケギニアに来てから二十日余り。
始めて、実に楽しそうにヒースは顔をゆがめた。

789 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:10:27 ID:qLTrxoCm
オールド・オスマンは学院長室で一冊の本を見つめていた。
古びた革の装丁がなされた表紙はボロボロで、触っただけで破れてしまいそうだ。
そっと、表紙をめくる。現れたのは色あせ、茶色にくすんだ羊皮紙のページで、何も書かれていない。
「これがトリステイン王室に伝わる始祖の祈祷書か……バッタもんじゃね?」
伝承には、かつて始祖ブリミルが神に祈りを捧げた際に読み上げた呪文が記されているとされているのだが、
この本には呪文のルーンどころか文字一つ書かれていない。
こういった伝説の品物には、よくあることだ。
現に一冊しか存在しないはずの始祖の祈祷書は、金持ちの貴族や寺院の司祭、各国の王室に存在する。
当然、どこも自らの始祖の祈祷書が本物であると主張していた。
世界中に存在する始祖の祈祷書を集めたなら、それだけで図書館が一つ建つと言われるほどだ。
オールド・オスマンは長い年月を生きているため、始祖の祈祷書と呼ばれるものは幾度か目にしたことがあった。
それらはまだ如何にもそれっぽく体裁が整えられていたのだが……。
「いくらなんでも白紙というのはのぅ。手抜きにもほどがある」
王宮から送られてきた文字一つ書かれていないこの始祖の祈祷書を、オールド・オスマンが偽物だと思うのは、至極当然なことだった。
一体どのような経緯で誰が見ても偽物だと分かるこの始祖の祈祷書が、トリステイン王室に渡ったのか、思考をめぐらせる。
そんなどうでもいい考えは、ノックの音で途切れることになった。
オールド・オスマンは秘書を雇わなければならぬな、有能で美人で尻撫でても怒らないねーちゃんを、と思いながら来室を促す。
「鍵は掛かっておらぬ。入ってきなさい」
扉が開き、桃色がかったブランドの髪がオールド・オスマンの目に入る。足取り重く、やけに疲れた様子で室内へ入ってくる。
「……何の御用でしょうか、オールド・オスマン」
ぐったりとした、気だるそうな声で入ってきた人物……ルイズは声を出した。
そんな様子にオールド・オスマンは少々首を傾げつつも、とりあえず立ち上がり、両の手を上げ、歓迎の意を表する。
「あー疲れとる様子じゃの、ミス・ヴァリエール」
「いえ、大丈夫です……」
良く見ると、服の裾が煤で汚れている。またいつもの失敗の後片付けだろうとオールド・オスマンは思い、気を取り直して咳払いをする。
「ごほん。ミス・ヴァリエール、旅の疲れは……癒せておらんようだが、兎に角、お主たちの活躍で同盟は無事締結され、トリステインの危機は去った」
疲れからかボーっとした様子のルイズを見やり、一拍間を置いてオールド・オスマンは言葉を続ける。
「そして、来月にはゲルマニアで、無事アンリエッタ王女と、ゲルマニア皇帝との結婚式が執り行われることが決定した。君たちのおかげじゃ、胸を張りなさい」
張る胸は薄いがの、とオールド・オスマンが考えていると、ルイズは少し悲しそうな顔をして、黙って頭を下げた。
オールド・オスマンは暫く黙ってじっとルイズを見つめると、手にしていた始祖の祈祷書を差し出す。
「……これは?」
差し出された古ぼけた本を、ルイズは怪訝な表情で見つめる。
「始祖の祈祷書じゃ」
「始祖の祈祷書?これが?」
今、ルイズが嵌めている水のルビーと同じく、かつて始祖ブリミルから授けられたとされている、トリステインの国宝である。
何故そんなものをオールド・オスマンがもっていて、自分に差し出しているのだろうと、ルイズは首を傾げる。
「トリステイン王室の伝統で、王族の結婚式の際には貴族より選ばれし巫女を用意せねばならんのじゃ。
選ばれた巫女は、この始祖の祈祷書を手に、式の詔を詠みあげる慣わしになっておる」
「はぁ」
宮中の作法に詳しくもなく、興味もなかったためルイズは思わず生返事をする。
そして、僅かな間をおいて何故オールド・オスマンがそんなことを自分に説明したのかに気付いた。
「では、わたくしが?」
「うむ、察しが良いの。姫がの、ミス・ヴァリエール、そなたを巫女に指名したのじゃ。
そして巫女は式の前より、この始祖の祈祷書を肌身離さず持ち歩き、詠みあげる詔を考えねばならぬ」

790 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:12:18 ID:qLTrxoCm
「えええええ!詔をわたしが考えるんですか!?」
ルイズはあからさまに嫌そうな顔をした。
行き成り考えろと言われても、公の、王族の結婚式に使うような詔なんてとてもじゃないが浮かばない。
「そうじゃ。もちろん、草案は宮中の連中が推敲するじゃろうが……。伝統と言うのは、面倒なもんじゃの。
だがな、姫はミス・ヴァリエール、そなたを指名したのじゃ。
これは大変に名誉なことじゃぞ。王族の式に立会い、詔を詠みあげるなど、一生に一度あるかないかじゃからな」
そりゃそうですけど、と渋い顔をしそうになり、ルイズは思い直す。
今回の結婚は完全な政略結婚だ。アンリエッタは、好きでもない相手と、夫婦になることになる。
そんな式の巫女に、せめてもと、幼い頃を共に過ごした自分を選んだ。
その想いに答えるべきだと考え、顔をあげた。
「わかりました。謹んで拝命いたします」
ルイズはオールド・オスマンから、始祖の祈祷書を受け取り、表紙を捲る。
返事を受けると、オールド・オスマンは目を細めて、ルイズを見つめた。
「快く引き受けてくれるか。よかったよかった。姫も喜ぶじゃろうて」
ほっほっほ、と笑うオールド・オスマンは、ルイズがじっと開かれた始祖の祈祷書を見ていることに気がついた。
最初は仮にも国宝とされているものが白紙なのに驚いているのだと思ったが、目の動きは、明らかに文字を追っていた。
「……ミス・ヴァリエール?どうしたかね、その始祖の祈祷書は文字の一つも書かれていない白紙のはずじゃが」
ルイズが顔をあげると、怪訝な表情を浮かべた。
「白紙、ですか?きちんと書いてありますが」
「なんじゃと?一体どのような文章が?」
オールド・オスマンの眉がぴくりと動く。
「えっとですね……序文 これより我が知りし真理をこの書に記す。この世の全ての物質は、小さな粒よりなる。
四の系統はその小さな粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。その四つの系統は、『火』『水』『風』『土』と為す。
と、ページを捲ったらまだ続きもあるようですが」
オールド・オスマンの顔が、驚愕に染まる。
ルイズが、嘘を吐いているようにはとても見えなかった。
何より、自分が開いたときには何の変化も無かった始祖の祈祷書が光っていると言う事実に、嘘など見出せるはずも無かった。
「続けなさい」
そう言われ、首を傾げながらもルイズは言葉を続ける。
「神は我に更なる力を与えられた。四の系統が影響を与えし小さな粒は、さらに小さな粒よりなる。
神が我に与えしその系統は、四のいずれにも属せず。
我が系統はさらなる小さき粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文成り。
四にあらざれば零。零すなわちこれ『虚無』。我は神が我に与えし零を『虚無の系統』と名づけん」
オールド・オスマンが息を呑む。ルイズは興味深げな表情で、ページを捲った。
「これを読みし者は、我の行いと理想と目標を受け継ぐものなり。またそのための力を担いしものなり。
『虚無』を扱うものは心せよ。志半ばで倒れし我とその同胞のため、異教に奪われし『聖地』を取り戻すべく努力せよ。
『虚無』は強力なり。また、その詠唱を永きにわたり、多大な精神力を消耗する。
詠唱者は注意せよ。時として『虚無』はその強力さにより命を削る。したがって我はこの書の読み手を選ぶ。
たとえ資格なきものが指輪を嵌めても、この書は開かれぬ。選ばれし読み手は『四つの系統』の指輪を嵌めよ。
されば、この書は開かれん。ブリミル・ル・ルミル・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴィルトリ。
以下に、我が扱いし『虚無』の呪文を記す。初歩の初歩の初歩『エクスプロージョン(爆発)』…………オールド・オスマン、これは」
途中から、始祖の祈祷書を読むルイズの言葉が震えていた。
最後に至り、指に嵌めている水のルビー……四つの系統のうち『水』を司る指輪が、始祖の祈祷書と同じく輝いていることにもルイズは気がついた。
オールド・オスマンは、暫し厳しい顔付きで瞑目すると、顔をあげた。
「ミス・ヴァリエール、その指輪と始祖の祈祷書を私に」
言われたとおり、水のルビーと始祖の祈祷書をルイズはオールド・オスマンに渡す。
指輪を嵌め、オールド・オスマンは始祖の祈祷書を開いたが、そこにあるのは変わらぬ白紙のページだけだった。
分かっていたことを確認した、といった風情でオールド・オスマンは指輪と始祖の祈祷書をルイズに返す。
ルイズは指輪を嵌めず、始祖の祈祷書を開いた。白紙だ、光もせず、何も書かれていないページだけが延々と続く。
指輪を嵌め直すと、始祖の祈祷書は光り、文字も浮かび上がった。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:13:48 ID:0+zS25Kk
寝る前に支援

792 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:14:00 ID:qLTrxoCm
「ミス・ヴァリエールが虚無の担い手……いや、それならば彼女がガンダールヴだということにも説明が付く……」
「……あの、オールド・オスマン?」
困惑しているルイズの問いに、ぶつぶつと呟いていたオールド・オスマンは顔を上げた。
「ん?おお、すまなんだ、つい考え事をの。……ミス・ヴァリエール、正直私も驚いたが、どうやらお主は虚無の担い手のようじゃ」
あっさりと、本当にあっさりとオールド・オスマンはルイズを虚無の担い手と判断した。
言われた本人が、そんなのでいいのか、と思ったほどに。
「で、ですがオールド・オスマン!何かの間違いという可能性も」
「それはない。実はな、お主には黙っておったことなんじゃが……。
お主の使い魔は始祖ブリミルが用いたとされる伝説の使い魔、ガンダールヴなんじゃよ」
「ええええ!?」
巫女役への抜擢、実は虚無の担い手でした、使い魔が伝説の使い魔だった。
短い時間で随分と驚くことが連続するものだとルイズは頭の片隅で思った。割と混乱している。
「そういうわけでの、何故彼女がガンダールヴなのか疑問じゃったのが、これで綺麗に解けた。
ミス・ヴァリエールが虚無の担い手であるのならば、その使い魔がガンダールヴであることに疑問を挟む余地なぞないからの」
あーすっきりした、と言わんばかりにオールド・オスマンは爽やかな笑顔を見せた。
喉に引っかかっていた骨が取れてご機嫌のようだ。
オールド・オスマンは百面相なルイズを暫く楽しそうに眺めたあと、表情をキリっと変え、威厳ある言葉を発した。
「ミス・ヴァリエール」
「は、はい!」
百面相と化していたルイズが慌てて直立姿勢をとる。
「一先ずは、お主の系統が判明したことを祝そう。じゃが、このことは誰にも言ってはならぬ。
家族にも、友人にも、おぬしの使い魔にも。勿論、姫にもじゃ」
「……なぜですか?」
「虚無じゃからじゃよ。ミス・ヴァリエール」
そういうと、オールド・オスマンはルイズの肩にぽんと手を置いた。
「伝説においても、虚無の詳細は殆ど不明じゃ。何せ六千年も昔の話じゃからの。
じゃが、伝説の使い魔であるガンダールヴとなったお主の使い魔は、恐ろしく強い。
並みのメイジでは手も足も出んじゃろう。なれば、その使い魔を生み出した虚無の担い手は、どれほど強力か。
そう考える輩が出てくるのは当然じゃ。実際には、どれほどのものなのかはさっぱり分からんのじゃが。
しかし、僅かながらに残る虚無に関する記述が記された聖者エイジスの伝記の一章に、このような言葉がある
『始祖は太陽を作り出し、あまねく地を照らした』とな。
あくまで伝記じゃから全てを鵜呑みにするわけにもいかんが……それほどの表現になるほど、強力なものであった、ということになる」
ルイズは黙ってその言葉を聞いていた。
「これはお主のためだけでなく、トリステイン、ひいてはハルケギニアのためでもあるのじゃ。強力すぎる力は、戦乱を呼ぶ。
此度のゲルマニアとの同盟や、アルビオンとの不干渉条約など、虚無の存在でどう転がるか分かったものではない。
ゆえに、今は虚無のことは考えず胸の内に秘め、詔を考えることに集中せよ。虚無に関しては私のほうで調べることにする」
「……はい、分かりました」
オールド・オスマンの言葉に、ルイズは頷いた。
「一度に色々あって、疲れたじゃろう。今日は部屋へ戻り、ゆっくりと眠りなさい。
結婚式までまだ一ヶ月はある、明日からのんびりと詔を考えればよいのじゃらかな」
そう言ってオールド・オスマンは破顔した。お辞儀をし、ルイズは学院長室を去る。
部屋へ帰る途中、ルイズは思考をめぐらせる。
『虚無』、失われたとされる伝説の系統。自分がその担い手。
オールド・オスマンには眠れと言われたが、とてもじゃないが眠れそうにない。
その三十分後。ベッドの上で始祖の祈祷書を抱きしめ着替えもせず爆睡するルイズが、夜のトレーニングから戻ってきたイリーナによって目撃された。

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:14:40 ID:7agc5p6K
支援は必要か?

794 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:15:36 ID:qLTrxoCm
ルイズが巫女役を拝命してから、二週間が過ぎた。
始祖の祈祷書を片手に、ベッドの上でごろごろ転がる。ごろごろごろ……ぼて。
ベッドから落ちて、逆さになりながらもルイズは始祖の祈祷書を手放さない。
何も、思いつかない。
ばたばたと脚を動かす。だが、何も浮かんではこない。がしょんがしょん。
「拙い、拙いわ。いくらなんでも一節すら浮かばないっていうのは流石に拙いわ」
残るタイムリミットは時間に直して370時間ほど、草案の推敲や式の段取り把握なども含めれば300時間と言ったところか。がしょんがしょん。
誰か得意な人に代わりに考えてもらう、というのも少しだけ考えたがそんなことをすれば姫さまを裏切ることになる、それは出来ない。がしょんがしょん。
例え苦手でも、考え付かなくても、考えて式に間に合わせるのだ。がしょんがしょん。
「って、さっきからうるさいわね……」
ルイズは先ほどから聞こえる、耳障りな金属音に顔を顰めた。何だというのだ、この音は。
がしょんがしょんがしょんがしょんがしょん。
その音は、徐々に近づいてくる。
何の音だと、首を傾げていると、その音が部屋の前で止まり、扉が勢いよく開く。
扉が壁にぶつかり、蝶番が悲鳴を上げる。そのうち壊れるんじゃないだろうか?
「見てくださいルイズ!新しい鎧が届きました!!」
明るい、元気な声と共に白い甲冑ががしょんと音を鳴らす。
イリーナが、嬉しそうな顔で分厚い篭手に包まれた両手を広げるのをルイズは逆さになりながら見つめた。
「あー……そういえば、前に買ったやつは駄目になったから新しいの頼んでおいたんだっけ」
アルビオンにおける仮面の男との戦いで、イリーナが着込んでいた鎖帷子は所々千切れ、鎧としての役目を果たせなくなっていた。
そしてイリーナが新しい鎧を欲したため、街に出て、今度は板金鎧を特注したのだ。
それが、ようやく届いた。
「やっぱり、この全身に掛かるこの重み!これぞ鎧です!」
ちなみに、お値段400エキュー。ルイズの今季のお小遣いの残りが全部吹っ飛んだ一品だ。固定化も掛かっている。
「そう、よかったわね」
ルイズは気の無い返事を返すと、ベッドへ上がり仰向けに寝転がると始祖の祈祷書を広げる。
するとひょい、と始祖の祈祷書がイリーナに取り上げられた。
視線をやると、腰に手をあてちょっと怒っているかのような雰囲気を出していた。
「駄目ですよ、そういう読み方をすると目が悪くなります」
「うるさいわね、あんたはお母さんか」
イリーナが召喚されてからかれこれ一ヶ月と少し。異国の地での生活にも慣れてきたのか、最近小言が多くなった。
着替えは自分でしろ、顔は自分で洗え、椅子に座るときは背筋を伸ばせ、爆発の後片付けをちゃんとやれ、などなど。
それぐらい別にいいだろう、とルイズが思うことに、一々小言を言ってくる。使い魔のくせに。
曰く4レベルになって信心深くなったからです、とのことだ。
何のことだかルイズにはさっぱり分からない。聞き直したらそんなことは言っていないとも言われた、ますます分からなかった。
なお、ヒースへの小言はルイズの三倍ほどあったりもする。
兎角、最近小言が多いのだ。そう、使い魔であるイリーナが主人であるルイズに対して。
これはいけない、実にいけない。虚無だ詔だ悩んではいるが、一旦それは横に置いて、主従関係というのをはっきりさせなければ。
ルイズは姿勢を正すと、始祖の祈祷書をペラペラと捲っているイリーナに向き直る。
「いい、イリーナ。確かにあんたは強いし、何だかんだ言って色々やってくれるから良い使い魔だと思うわ。だけど」
こんこん。扉がノックされる。
このタイミングでどこのどいつだと内心毒づきながら、ルイズは憮然としつつも開いてますよ、と返事をする。
扉が開き、入ってきたのは長い白髭を蓄えた老人、オールド・オスマンだった。
ルイズは慌ててベッドから降りて、寝っ転がっていたため乱れていた衣服を正す。
イリーナが始祖の祈祷書を机において、礼儀正しくお辞儀した。

795 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:17:12 ID:qLTrxoCm
イリーナが始祖の祈祷書を机において、礼儀正しくお辞儀した。
「どうかの、詔のほうは。出来たかね?」
いいえ、全く。という言葉が思わず出そうになり、ルイズは口を噤み、首を振る。
嘘を吐いても意味が無い。
「その様子じゃと、まだのようじゃの」
「申し訳ありません」
ルイズが、言葉通り申し訳なさそうに俯く。イリーナが驚いた声をあげた。
「詔、まだ出来てなかったんですか?」
「だって……詩的とか言われても、困っちゃうわ。私、詩人なんかじゃないし」
うー、とルイズが唸る。その様子を見たオールド・オスマンは楽しそうに笑った。
「ほっほっほ、まぁとはいえ全く出来ていないわけではないじゃろう。どれ、今出来ているところだけで構わんから言ってみなさい。
こういうものは、出来の良し悪しを自分で判断するのは難しいからの。他者の評価が重要じゃ」
いや、全く出来ていないんですが。と、また言葉が出そうになるのを、我慢して飲み込む。
ルイズは、とりあえず時間稼ぎのため詔の前文を詠みはじめた。
「この麗しき日に、始祖の調べの光臨を願いつつ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。畏れ多くも祝福の詔を詠みあげ奉る……」
それからルイズは、黙ってしまった。そんな様子にイリーナは首を傾げる。
「どうしたんですか?」
「これから、次に火に対する感謝、水に対する感謝……、順に四大系統に対する感謝の辞を、詩的な言葉で韻を踏みつつ詠みあげるんだけど……」
「なるほど。それで、どういう言葉を考え付いたんですか?」
ルイズは必死に頭を回転させ、何とか詔を捻り出す。
「笑わないでよ?」
「笑いませんよ」
その言葉の通り、確かにイリーナは笑わなかった。
「……炎は熱いので、気をつけること」
「それ、単なる注意じゃ?」
イリーナが思わず口を挟む。
「うるさいわね。風が吹いたら、樽屋が儲かる」
「諺じゃろ、それ」
あまりの酷さに、オールド・オスマンが額を押さえた。
出来の良し悪し以前の問題だ。
顔を真っ赤にしてルイズが俯く。
「あー、あれじゃ。始めてなら誰でもこんなものじゃろ。まだ式まで二週間ある。それまでに考え付けばよい」
「そ、そうですよ!まだ半月もあるんですから!」
オールド・オスマンとイリーナが、慌ててフォローを入れた。内心、駄目くせぇと思ってるのがバレバレだった。
それを感じ取ったルイズが半泣きで今にも爆発する瞬間、またコンコンとノックの音がした。
返事を待たずに扉が開く。
「おー、ここに居たかイリーナ。あ?なんだ、オスマンの爺までいるのか」
女性の部屋だと分かっていないのか、分かっていてやっているのか。相も変らぬ傍若無人な男、ヒースがどかどかと部屋に入ってくる。
脇にはなにやら羊皮紙の束が挟まれていた。
「ちょっと!すぐ開けたらノックの意味無いでしょ!それにオールド・オスマンをじじじじ爺って失礼にもほどが!!」
「よいよい、ミス・ヴァリエール」
真っ赤な顔をさらに赤くするルイズを、オールド・オスマンが宥める。ヒースの横柄な態度を一々気にしていてはキリが無い。
そもそもオールド・オスマンは、そういうことに余り頓着する性格ではなかった。
「ん、イリーナ新しい鎧届いたのか」
「はい!」
イリーナが嬉しそうに軽く飛び跳ねる。がしゃん!という金属音と共に木張りの床が大きく軋んだ音を立てた。
トリステインの有力貴族の子弟が通う魔法学院の学生寮なため作りは非常にしっかりしているはずなのだが、鎧は見た目よりもかなり重いようだ。
そんな妹分に、ヒースは羊皮紙の束を押し付けた。受け取ったイリーナがそれを見て、首を傾げる。

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:19:52 ID:v2T6ZUvM
ハルケギニアには古代語魔法ないし、ソードワールドの転移は受信の魔方陣がないと危なくて使えないしそもそも施設としては残っているけど魔法をカードにする技術なんて古代魔法帝国にもないし。
どこの世界から持ち込んだんだろ「転移魔法のカード」なんてオーバーテクノロジー。

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:19:59 ID:7agc5p6K
支援がしょんがしょん

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:25:27 ID:MgEbPWw0
>>796
さっき水野に貰ってきた

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:25:33 ID:u/wHgekt
20日あればある程度文字覚えれるのは別に以上じゃなくね?
言語学者や探検家は同じぐらいの期間で、まったくゼロの状態から言語を習得できるんだし、
言葉は完璧に通用するんだから楽勝とおもわれ

800 :代理:2007/09/11(火) 04:26:28 ID:ILjVLnnm

353 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:20:39 ID:IFTRK1mc
最後の最後でさるさん喰らったぜ!誰か代理お願いします。

「何ですかこれ?……地図?」
「おう。しかもただの地図じゃない、宝の地図だ」
「宝の地図〜?なんだってそんなものを」
宝と聞いて目を輝かせるイリーナとは対照的に、ルイズは胡散臭げな声をあげた。
「俺様がフォーセリアに戻る手立てを探してるのは知っているだろうが、何をするにしても金が無いとどうにもならん、今素寒貧だしな。
そこで手っ取り早く金を稼げる宝探しで一攫千金、というわけだ。何せ当たれば一財産だ!
イリーナ!資金不足で買えなかった新しいグレートソードに手が届くぞ!それも何本でも!!」
「そ、それは素晴らしいですヒース兄さん!行きましょう!宝探しです!」
普段は物欲がそれほど無いイリーナも、剣や鎧のことになると途端目の色を変える悪癖があった。
それを聞いてルイズが呆れた顔をする。
「そんなの当たるわけ無いじゃない、外ればかりに決まってるわ。第一、お金ないくせしてどうやってそれだけの地図集めたのよ」
「図書館からに決まってるだろう」
「学院の所有物じゃない!」
ルイズが頭を抱えた。何勝手に持ち出してるんだこの男は。
「司書は誰も探しに行かないから好きにしろつってたぞ。きちんと許可は貰ってる。ついでだ、オスマンの爺も許可くれ許可」
「ふむ……いいじゃろ、許可する」
「オールド・オスマン!」
あっさりと許可が出され、イリーナとヒースが喜んで手を打ち合った。
キラキラと目を輝かせ、イリーナがルイズに詰め寄る。
相変わらず顔が近い。
「行ってきてもいいですよね?ね?っていうか一緒に行きましょう!気分転換にもなるでしょうし!」
「何でよ!私は詔考えなくちゃいけないし授業だって」
「構わんよ、行ってきなさいミス・ヴァリエール。休学届けは私のほうで許可を出そう」
またも、あっさりと許可が出る。オールド・オスマンの判子は随分と軽いようだ。というか教育者としてそれでいいのか。
おずおずとしながらもルイズが口を開く。
「ですが……詔のほうは?」
「彼女の言うとおり部屋に閉じ篭って考えるより、別の場所に行き気分転換したほうがまだマシじゃろて。
王室から迎えが来る式の二日前までに戻ってくればよい。ただし始祖の祈祷書はなくしてはならんぞ?」
そんなものだろうかと考えながら、ルイズは不承不承頷く。
「つーわけでだ。ルイズ、旅費よろしく」
「私が出すの!?」
ヒースが親指を立てながら笑顔で告げる。歯がきらりと光りそうなほど爽やかな笑みが実に腹が立つ。
「ごめんなさい。お金ないですから、私達」
しょんぼりとしてイリーナが俯いた。
ルイズはこっちだってあんたの装備にお金かけたから殆ど無いわよ!と叫びそうになるのをぐっと我慢する。
さっきから我慢してばっかりだ。
「わかったわよ!出せば良いんでしょ出せば!正し!出るもの出たら折半よ」
びしっとヒースに指を突きつける。
はて、とイリーナが頬に人差し指を当てて首を傾げた。
「えっと、私、ヒース兄さん、ルイズ……。折半って半分こってことですよね?一人ハブにされちゃいますよ?」
「何言ってるのよ。私、ヒースで折半すれば問題ないじゃない」
「私の分は!?」
当然とばかりに言ったルイズにイリーナが悲鳴をあげる。
「あんた使い魔、私ご主人様。使い魔のものはご主人様のもの、ご主人様のものはご主人様のもの」
後の世で、ヴァリエニズムと呼ばれるようになる思想が、この瞬間生まれた。

801 :代理:2007/09/11(火) 04:27:48 ID:ILjVLnnm

354 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/09/11(火) 04:21:23 ID:IFTRK1mc
以上!投下したんだぜ!
えーっと前回投下したのは……8月24日だから二週間以上間が空きました、すいません。
書けば書くほど追加したり変更したり削除したりが多くてね、手間取っちゃいましてね。
あ、冒頭に出てきた偉そうなのは傭兵伝説リプレイ上巻に出てきたあの人です、分かる人確実に少ないだろうけど。
名前は特になかったからダルタニャン物語から借りました。
次回で三巻終わり、そろそろ原作を大きく逸脱するオリジナル展開が混ざってきます。

誤字脱字、その他文法ミス突っ込みどころ諸々あったら容赦なくドシドシ突っ込んでください。

用語解説
ブアウゾンビ:古代語魔法、モンスター名。腐敗が凄く遅いぴちぴちゾンビ、魔法や呪歌は使えないが、それ以外の技能であれば全て生前同様に保有する。
ただし頭がちょっと悪く、やっぱりゾンビなので動きが鈍いのが玉にキズ。独自に物事を判断する知能を有するが、自我も精神もない。
アノス:国名。アレクラスト極東に存在する宗教国家。至高神ファリスを国教とし、ファリス教団の最高司祭であるものが王を兼ね、法王を名乗る。
ファリス神官ならば一度は赴いて修行したい場所。早い話が規模がでっかいヴァチカン。
ジェニ:人名。剣の姫の異名を持つマイリー教団の最高司祭。かつて国を一つ滅ぼした邪竜を仲間と共に倒した竜殺しの一人。若い頃は凄い美人だったが独身。
レビテーション:古代語魔法。自らが接地してる地点から10m浮くことが可能になる初歩の魔法。10mと言う絶妙な高さが使い難いと大評判。
ヴァリエニズム:語呂悪いね。ルイズムのほうがいいだろうか。

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:28:12 ID:v2T6ZUvM
>>799
会話と読み書きは別次元の話だぜブラザー

803 :代理:2007/09/11(火) 04:29:58 ID:ILjVLnnm
代理終わりましたー。そして作者さんGJ

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:58:31 ID:u/wHgekt
>>802
言葉が通じるってことは単語の意味と文法がわかるってことだよ。
端的に言えば、対応表(辞書・文法書)が作れる。
キャプテンフィーチャーなんて半日もかけずに未知の言語を使って冗談まで言ってのけるんだぜ(違

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 04:59:30 ID:AanHjsW0
GJ!毎度楽しみにしてます
>>796
カードはたしかマジックアイテムとして存在するぞ。
あと設備が必要ってのは「ゲート」な。(それも永続化させる場合。)
「テレポート」なら設備なしでも使える。
まあレアではあるだろうけど、オーバーテクノロジーってほどじゃない。

作者様に習って解説
テレポート:術者や触れたものを知っている場所へ瞬間移動する魔法。
「世界」をまたぐほどの力は無いが、同一世界内でなら距離を無視して移動できる。
大量輸送には適さない(精神力の上乗せが必要)
ゲート:早い話がどこでもドア。
術者が知っていさえすれば、異世界間をつなぐこともできる。
「門」が開いている間なら幾らでも物を行き来させることができる。
デフォルトだと大量の精神力を使って数分間「門」を開くだけだが、設備を整えると永続化できる。
フォーセリアにはこの永続化されたものが偶に残っていたりする。(イベント魔法と思えばよい)

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:06:32 ID:JvyuQSVe
>804
原作読んでから書き込め。アホが。
自動翻訳されて「聞こえる」だけだ。

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:11:07 ID:u/wHgekt
>>806
いや、だから?
翻訳して聞こえるんだからハルキゲニア人についてもらえば簡単にわかるじゅん。
実際へっぽこでもギーシュに文字習ってる場面があったの知らんのか

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:12:51 ID:EvPxRLMB
>>806
反論になってないぞw

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:15:56 ID:JvyuQSVe
>807
二次創作をソースにすんなやw

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:16:13 ID:NWSBQf1k
習得済の既存言語と対比して考えるってこったな。
英語を脳内日本語に変換しながら訳すのとかみたいな。
まあ、新しい言葉覚えようとおもったら当然のことかもしれんが。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:18:55 ID:u/wHgekt
>>809
何が言いたいんだおまえはw

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:20:31 ID:YGJrAPYU
:u/wHgekt

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:22:34 ID:JvyuQSVe
>810
だから、対比できないんだってば。
ハルゲニアの言語として認識できない仕様なんだから。

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:25:30 ID:tSoJvgto
サイトは本の文字を視覚で認識できてたじゃない

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:25:55 ID:v2T6ZUvM
まあヒースならともかくイリーナには無理だろな。
>>804 識字率て知ってる?

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:26:25 ID:UT9URvwf
なんか流れが変なことに。
だが、それを無視して投下予告……といっても実際投下するのは一週間後になりそう。
髪は針金、肌は岩な魔剣士召喚……ただし原作版。

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:27:07 ID:u/wHgekt
>>813
だから、本を開いて棚。
隣にハルキゲニア人にすわってもらってだな。
一つ一つわからない単語の意味を隣の人に訪ねながら学んでいきゃいいだろ。
実際頭のいい奴らは辞書一つ二つであっさり習得するぞ。

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:28:16 ID:v2T6ZUvM
で、使い魔なのはイリーナでヒースは違う
ついでに言えば召喚に言葉が通じているのもおかしいと。

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:28:58 ID:u/wHgekt
>>815
学院に勉強しにきてる連中が文字も読めんのか?

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:31:54 ID:u/wHgekt
>>818
言葉が通じるのは使い魔関係なしに、召喚された時点で通じるようになってるよ

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:32:54 ID:JvyuQSVe
>814
あれはルーンが自動翻訳してたからサイトは日本語として認識してただろ。
タバサにそう説明してたじゃん。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:33:11 ID:NWSBQf1k
そういえば召喚されていきなり言葉が通じてるパターンって多いよね。
意思疎通とかってコントラの副次効果じゃなかったっけ?

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:33:29 ID:v2T6ZUvM
>>819
おいおい
>>804のここに対する突込みだぜブラザー
>言葉が通じるってことは単語の意味と文法がわかるってことだよ。

言葉が通じるのと文字が読めるのとかけるのはイコールではないってことさそれが識字率だぜい。

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:35:42 ID:v2T6ZUvM
>>820
そもそもそこがおかしいんだけどね。

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:35:53 ID:tSoJvgto
>>821
他人を原作を読めと馬頭するなら自分もきっちり原作を読んできなさいよ('A`)

>>822
何らかの形でハルケギニアに飛ばされた人は全て言葉が通じるようになってないと、オスマン助けた人とか、シエスタの曾爺さんがヤバイ

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:36:35 ID:u/wHgekt
>>822
サイトは契約前に会話してるよ

>>823
へいブラザー
流れをよく読んでくれ
言葉が通じるってことは(どの言葉がどの意味に対応するかわかるから)単語や文法がわかるって意味だよ

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:41:25 ID:4JVRuptm
サイト他の脳内日本語(ハルケギニア語が日本語に聞こえるだけ)のおかげで
文章を誰かに読み聞かせてもらえば
文字を理解しやすいんじゃねえの?ってことでしょ?

いちおうだが言葉通じてるんだし
逐一読み聞かせてくれるような暇人がいれば
文字の繋がりを絵のようなパターンとして記しておくことで簡易単語帳ができて
それ使えばなんとか独力で翻訳できるんじゃなかとということ?

未修得の文字なんか絵として捕らえたほうが楽だとだれかいってたな。

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:44:26 ID:pIeoowlG
どうでもいいことだが、ヒースは言語や文字を翻訳する魔法も使えたりする。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:52:53 ID:ha0hPEWv
会話が日本語で聞こえる以上は本来の発音は一切わからないという罠
文を見てその発音がどんなものか理解できないとしたら習得効率は凄まじく悪いと推測

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 05:57:57 ID:v2T6ZUvM
サイトが話せた理由は11巻を参照。ちなみにこの原理だとヒースが話せるのはおかしい。
>>828 フォーセリアに限定される。

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 06:04:18 ID:CLXp87Ca
>>802
ソードワールドの人たちはセージ技能を1つ上げるだけで文法を完全に解するのさw

まあ、ヒースなら言語習得本に“トランスレイト”かけて覚えるって手もあるが。

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 06:19:40 ID:v2T6ZUvM
>言葉が通じるってことは(どの言葉がどの意味に対応するかわかるから)単語や文法がわかるって意味だよ。
いや、そのりくつはおかしい。byドラ

ぶっちゃけ話せなくても普通に文字は学習できる、文献学とかあるしね。
会話が出来ても読み書きできない人は発展途上国じゃなくてもたくさんいるし基から文字が存在しない言語だってある、現実に。
つまるとこと言葉と文字は不可分ではない。

使い魔のはもともと後付設定だし矛盾があるからアニメ版では召喚直後には言葉が通じないことにしたんだろうけどなあ。

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 06:30:11 ID:I4vAs2wj
>>831
だよな。
ソード・ワールドのルール上一日で複数の言語を習得することも可能。

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 06:44:46 ID:xjCsGJNK
>>830
小説でもコントラクトサーヴァントの前、サモンサーヴァントの時点で実際に言葉は通じてる
アニメではコントラクトサーヴァントしないと通じないが
多分このSSは小説版準拠
なお、11巻の解説はあくまでタバサの推測

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 06:45:32 ID:v2T6ZUvM
>>831
トランスレイトは完全版での解説から言えば効かないと思う。

>>833
経験点が足りません。

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 06:51:25 ID:aKmhr843
>>628
スターライトGJ

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:02:18 ID:DFA7isnl
>>485>>491
>>482の後寝ちゃったんで遅レスですゴメンナサイ。
記憶違い修正感謝です。

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:07:34 ID:4JVRuptm
ちと聞きたいんだけど、完全に非生物召喚とかでも可?
例えば、

ほら貝を召喚、ルイズ( ゚д゚)ポカーン
非情にも契約を強請するコッパゲ。
泣く泣くコントラするも、当然非生物である貝にルーンは刻まれることなく失敗。
再度ルイズ( ゚д゚)ポカーン

使い魔召喚の儀式に失敗し留年けてーい。
呆然自失となったルイズは( ゚д゚)ポカーンな日々を過ごすが
それを彼女の周りを取り巻く状況がゆるさなかった。
留年はすれども、長年培った貴族の誇りは捨てきれなかったルイズは
どんな運命の悪戯か、嫌が応でも戦いに巻き込まれていく。
ギーシュ戦、フーケ戦、ワルド戦、
強敵を自らの機転により、見事撃破する。
その他様々な困難を仲間の助けによって乗り切っていく。

しかし悲しい哉、どうにもならないという事態がある。
ルイズの目の前にはレコン・キスタの軍勢。
虚無を放とうにも時間が足らないし、そも意味がないだろう。
ルイズ( ゚д゚)ポカーン
ここまでか、と軍団を前に立ち尽くす。
絶望に打ちひしがれる中、ふと後ろ腰に手を伸ばすルイズ。
そこにはあの日召喚したほら貝が。
結局失敗であったが初めて召喚に成功した結果であるこのほら貝を
ルイズは捨てることも出来ず、肌身離さず持ち歩いていたのだった。
せめてもの慰みにとほら貝を吹くルイズ。

ぶおぉ、ぶおおぉ〜〜〜〜〜〜

――――――東、聖地にて。
巨大な地鳴りが響く。
立っていられないほどに地面が上下し、聖地が崩れ去っていく。
地割れの内から何か、巨大なモノが、天を衝く程の人影が這い出して来る。
「はあ!?はああ!?しゃ、シャイターーーn」
原住民達や民家を虫けらの様にひき潰し、巨大な影は西へ、西へと突き進んでいった。
鼻から金貨など噴出させつつ。

だれだ、だれだ、平和乱すヤツ〜〜〜


とか?
無機物召喚しちゃってポカンしたルイズ可愛いよな妄想なだけだが。
変わった切り口で、と思ったけど生き物じゃないのは変則的すぎるかなぁ

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:09:18 ID:CLXp87Ca
>>835
イリーナがプリースト4に出来るくらいには経験点貰ってるのに?

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:14:19 ID:Mq6g8nRq
>>838
いいんじゃないかな?
まとめwikiにも、アンパンマンの服召喚とかあったし。
ちょっと前には、ライダーのベルトもあったような。
ただ、両方とも小ネタ扱いだから、長編、となると微妙かもしれないけどね。
個人的には、>>838の内容なら猛烈に読んでみたい。

アンパンマンの服召喚の作者さん、まだいらっしゃるのかな。
正直アレめちゃくちゃツボだったんで、続きがあると俺が狂喜乱舞するんだけど。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:16:22 ID:2ZMJBTJu
ルイズインパクト噴いた。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:17:23 ID:qLTrxoCm
>>839
プリースト3→4とセージ5→6の必要経験点は同じ4000点
同じだけ貰えばそりゃ同じぐらいにしかあげられない

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:18:45 ID:MaarReMd
>>840
小ネタならば可と。
さんくーです。

回線切れたからID変わっちゃったよ……orz



844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:23:08 ID:BGoA1V2n
ちょ、インパクトwwwww
漫画版なあたりこだわりを感じる
あいつ宇宙人だったもんなぁ
トランスフォーマーの親戚なんだぜ

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:29:40 ID:y2CtuE6g
議論は避難所でやれ。

今回の戦犯↓
>流れをよく読んでくれ
馬鹿が…自分で書いたことも忘れるu/wHgektは半年間ROMてろ。

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:31:59 ID:R9+wrPi/
>>834
オスマンの恩人やらが普通に言葉通じたことを考えると、どう考えても間違えてる推測ですしね。
ただし、ある程度の矛盾はヤマグチノボルのうっかりである可能性を否定できない。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:35:07 ID:LQMyC/AR
朝からにぎやかだなー

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 07:58:52 ID:O8ps2+cF
へっぽこ氏、投下乙。

クロムウェルが見栄張らず古代王国人に任せとけば
普通に蘇生できたかもしれんのにな。ワルド哀れw

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 08:53:23 ID:UHZkbLu8
>>846
逆に考えるんだ。オスマンはすごく頭いいから、言葉として理解できなかったけど音として完全に記憶してリピートしたと考えるんだ

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:02:32 ID:cTHB1dVX
オスマンは学院長なのに何故ネズミが使い魔なのかと考えていたら、唐突に
モートソグニル=パイパーorネクロマンサー
と思い浮かんだ。
ああ、分かるだろうがGS美神の奴らな。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:05:22 ID:O8ps2+cF
ネズミに擬態してるドラゴンとかかもしれんね

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:05:31 ID:mnBkSkBh
>>822
魂斗羅の副次効果ってなんだ と素で思った
もうだめだ

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:07:44 ID:V07ya9WW
召喚された時点で会話はできるよ。できないのはアニメのオリ設定。
あと、11巻でタバサが言ってるのは「短時間で文字を覚えられた」のが、
使い魔のルーンによる環境適応作用ではないかという推論。会話ではない事に注意。
これにて議論終了でヨロシ?

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:22:29 ID:6XYPAFVw
魔力の塔を建造する気満々のようだが、建築はできても無数の魔晶石はどうするつもりなのだろうか。

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:33:42 ID:tkt51Bf9
ついでに補足しとくとアニメで会話が可能になったのはゲートや契約の効果じゃなくて、
サイレンスか何かを才人にかけようとして失敗した副作用でってことになってる。
これもアニメのオリ設定。
というかアニメは換骨奪胎が激しすぎるんで、資料にするのはかなり危険。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:48:39 ID:Tn+4YdgV
更についでに言うと、原作ではゲートを通った瞬間凄い衝撃を感じてサイトは気絶している。
この時点でサイトの肉体に何らかの処理が施されていると考えるのが妥当だろうな。


857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:52:28 ID:QASw7h+7
バイストン何とかに飛ばされた座間さんとかショットとかマーベルと
同じだと思えば気にならない。


858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 09:58:39 ID:gZIxHw+k
ダンバインかw
それなら、バイストンウェルだな

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 10:17:02 ID:jzkuCcCa
>>851
ドラクエ[だっけ?
あれは竜人か

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 10:17:35 ID:Q2q2OIjQ
そして空気読まずに誤字指摘
「真しなやか」ではなく「実しやか」ですよー

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 10:17:58 ID:aT2Uryw0
がらがらどん召喚。一番でかいやつ
トロル倒せるくらいだからルイズも大満足だろう

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 10:35:19 ID:WiVfcCp/
そういえば式森和樹君召喚とか宮間夕菜召喚とか。
どっちにしても和樹君すっごい開放感

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 10:40:11 ID:2KS6C3Ct
空気も読まず流れも読まず今ごろなレス
>>727
そこは
('A`) <サムライ
('A`) <サムライ
(゜∀゜) <ブシドウ
だろ

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 10:56:52 ID:u/wHgekt
>>832
だから、流れをよく読もうな

>>845
どう考えても原作読めと言っておいて相手のレスも
原作もろくに呼んでないID:JvyuQSVeだと思うんだぜ。ていうか一貫して同じこといってるし。
スレ違いだからどうしてもこれ以上やりたいなら避難所でやろうか

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 10:58:52 ID:Fkbqqbv2
オスマンの恩人(恐らく米国軍人)がなければ、あそびにいくよみたいに、
日本語とハルキゲニア語がたまたまおなじだったてのもありだともうけどね

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:01:05 ID:c/b40Eso
>850
パイパーならオスマンTueeeeeeeee
金の針持ってれば、戦争時に敵の数が五万だろうが七万だろうが
ちゅらちゅらちゅら〜ら〜ヘイッ!!で片付くし。



ポケットナイトのムラマサかもしれんよ?

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:09:36 ID:OSehM9Oi
>>866
あれって無差別じゃなかったか……?
みんなまとめて子供に。ああ、平和だなぁ……

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:11:30 ID:qaTlAn+j
>>858
オーラロードだと思って突っ込んだらバイストンウェルに行けず、何故かハルケギニアに来てしまう座間さん。
という妄想が浮かんだ。

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:19:02 ID:7vWnZy5t
>>852
奴隷獣タカ改召喚と申されたか?

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:22:48 ID:97uY6U7g
>>868
ダンバインは航空戦力としては優秀だけど、
あれ一機で竜騎士の集団に対抗できるかどうかが問題だな。

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:26:30 ID:eZCsYfNU
ふと浮かんだ帰ってきたウルトラマンよりヤメタランス召喚
ルイズ「あーやめたやめた。魔法?別に使えなくてもいいわ」
キュルケ「あーやめたやめた。ルイズからかうなんてどうでもいい」
コルベール「あーやめたやめた。別に私が研究なんかしなくても人間幸せになれるさ」
フーケ「あーやめたやめた。盗みなんてめんどくさいことやめてテファのとこ帰ろ」
オスマン「あーやめたやめた。生徒育てるのも面倒になってきた」
普段から怠惰な奴がいない限りハルケギニア地味に壊滅の危機

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:29:52 ID:uoX5GNC0
>>870
ゼロ戦でも勝てるから問題ない

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:32:38 ID:Z6eRpX+o
>>870
バイストン・ウェルから出たオーラバトラーは強すぎるwww

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:33:27 ID:aLmW2cFs
>>854
古代王国記の人間だから、意外と作り方を知っていてもおかしくは無いんじゃね?



だからもうリオフレードと賢者の学院と万色学園と輝明学園呼ぼうぜ。
そしてジョゼフは、呼び出した学園の破天荒さによって面白さに目覚め、学園経営漫画に。

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:34:17 ID:Z6eRpX+o
>>874
おい!蓬莱学園がないのはどういうこった!

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:34:30 ID:t4RoK4NS
オーラバトラーは環境による戦力の変化が大きいのでなんとも……。
地上準拠だと超音速戦闘機を一蹴するわ、核ミサイルが直撃しても生き残るわ。
バイウストンウェルでも、巡航速度で時速800km出るらしいから、
竜騎士じゃ相手になんない可能性濃厚。

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:36:18 ID:PRWC0Xx9
OVAで竜騎士らしきものがいると聞いたことが<ダンバイン

878 :仕切るの?ルイズさん3話:2007/09/11(火) 11:36:27 ID:h/lVX3I9
投下します

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:37:50 ID:aLmW2cFs
>>875
リオフレードに取り込まれました。

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:39:18 ID:c/b40Eso
住めば都のコスモス荘のエーデルワイスを召喚


”ギーシュさん”作の粘土細工があらゆる場面で大活躍
という妄想がうかんだ。

対フーケ戦

エ「にゃ〜〜っはっはっは!!」
  「その程度のゴーレムで妾勝てるわけがなかろう!」

フ「……くっ」

ギ「ぼ、僕が作ったのに……」

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:39:20 ID:cTHB1dVX
>>866
そこは流石に針無しで。
持ってたら東京一気に壊滅できる位だしなw
しかし子パイパーはギャグに弱い。

>>876
地上だと感情が剥き出しになるからオーラ力が強くなるんだったか?
ゼロ魔世界でも強くなりそうだな……。
と言うかゼロ魔世界のキャラも乗れそうだ。

882 :仕切るの?ルイズさん3話:2007/09/11(火) 11:39:31 ID:h/lVX3I9
「生徒会?」
ルイズには聞いたことがない単語だった。
それもそのはず『生徒会』という概念は日本では戦後に導入されたものである。
中世人の貴族であるルイズには理解できるものではなかった。
「大体そんなの作ってどうするのよ? 私達が何をやろうったって先生は絶対なんだから。」
「ルイズ」
するとモロヤマは急に真顔になりルイズの肩に手を置き――
「生徒会はステータスだぞ?」
と言った。
翌日、ルイズはモロヤマと一緒に友人達に生徒会役員をやってもらうように説得した。
タバサには「生徒会に入ると大事な何かを見つける手がかりがあるわよ。」と言い
キュルケには「生徒会に入ると……いや、でもやっぱりあなたには……その……」と意味深な台詞を吐いた。
ギーシュの場合はモロヤマが何かひそひそ話をしたらあっさり了承してくれた。どんな事を言ったのだろうか……
かくして3人は生徒会役員の任務を快諾し、ルイズたちは放課後申請をするために学院長室に向かった。


「失礼します。」
「じゃあ俺は失念します。
女の子の胸にあるモノってなんて言うんだっけ? 確か「チ」からはじまる……」
「それは「小さな希望」SA!」
「ちゃんと挨拶しろーーーっ!!」
「おお、ミス・ヴァリエールと愉快な仲間達 わしに何か用かな?」
「その呼び名はやめて下さい!なんとなく嫌です! 
実は私達は生徒会の結成の許可をいただくためにここに参りました。」
「生徒会?」
「はい。生徒会というのは私の使い魔モロヤマ1号の世界ではどの学院でも必ずある組織のことです。
主な仕事として先生達だけでは難しい行事の裏方の作業や魔法学院の歴史の記録をつけたりすることを予定しております。」
「しかし、いきなり生徒達にそんなことをやらせるとはのう……わしとしてh」
「生徒会の仕事中は全員ブルマー着用です。」
「乗った」
「軽っ。軽いなあんた。」

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:39:35 ID:PRWC0Xx9
投下、OK?


884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:40:43 ID:PRWC0Xx9
いけね、支援

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:43:14 ID:cTHB1dVX
一瞬割り込んだかと焦った支援

886 :仕切るの?ルイズさん3話:2007/09/11(火) 11:44:17 ID:h/lVX3I9
「でも学院長一人がゴーサイン出しても他の先生とかの了承とかが必要なんじゃ……」
「大丈夫!わしはこの学院で一番偉いから多少の無茶をしてもなんとかなるのじゃ。
先日ものを言わせてある女の尻を触ったらグーで殴られたけど、わしは偉いのじゃぞ!ブルマで言えば紺色だぞ!」
「ミス・ロングビルだ…」「ミス・ロングビル…」「ミス・ロングビルね…」
「そこっ!わざとわしに聞こえるようにひそひそ話をするのはやめるのじゃ!」
「でも、この前ミス・ロングビルに殴られそうになったときに
はぁはぁしながら「望むところだ!」とか言ってたじゃないですか。」
「うわーん!!!!それはわしとモロヤマくんだけのひみつだったのにー!! ひみつだったのにー!!!」
「そんな秘密があったんだ……」
ルイズが苦笑しながら学院長から一歩後ずさった。
「この学院長は存外打たれ弱い。」

その後もえんえんと泣き続けるオスマンにギーシュが慰みの言葉をかけた。
「ミスター・オスマン、しっかりして下さい。
男が泣いていいときは親が死んだときと二股かけてばれて同時に振られた時だけです。」
「それが同列なのかよ。」
「それにいくら泣いても尻を触らせてくれたり
おっぱいを吸わせてもらえるミス・ロングビルは現れないんだぜ?」
「そうか。それなら泣き止むか。」
「ええっーー!?」
「よかった。泣き止んでくれて。いや、別に泣き止んでくれてうれしいことはないのですがただなんとなく言ってみただけです。」
「ツンデレもこんな言葉じゃ形無しじゃの。」
「いや、ただの嫌味ですから。あまりお気になさらずに」
「うわああああああ〜〜〜〜〜〜ん!!!」
あまりの学院長のアホっぷりに限界を感じたキュルケは杖を振り何かを唱えそれを学院長に向けた。
ボッ
「ぎゃあああああ!!!!熱い熱い、ヒゲ熱い、ちょヒゲはまじやばいって。熱い熱い熱い、焦げる焦げる焦げる……」
気が動転した学院長は水を求めてなぜか厨房のほうへ向かっていった。
「「「「「………………」」」」」
「書類に許可証は貰った?」
「ああ、ちゃんと血判でもらったぞ。」
「活動資金は?」
「それも、学院長からのポケットマネーからもらった。これで活動が出来るな。」
「ところで、本当にブルマを履いて仕事をするわけ?」
「いや、あれは言葉のあやだよ。流石に女子のブルマは1着しか持ってないからな。」
「……残念」
「タバサ、そんなにがっかりしないでちょうだい。」
「じゃあ帰りましょうか」
こうして学院長の全面支援を受けトリステイン魔法学院生徒会がここに結成されたのである。

会長 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
副会長 キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
書記 タバサ
会計 ギーシュ・ド・グラモン
その他雑用係 モロヤマ1号

「ところでツンデレってどういう意味なのかしら?」
「お前だよお前。」





887 :仕切るの?ルイズさん3話:2007/09/11(火) 11:45:20 ID:h/lVX3I9
以上です。wikiへの投稿はあとでやります。

では

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:47:54 ID:PRWC0Xx9
終わったようなので、一応5分後に投下します。

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:51:11 ID:Z6eRpX+o
>>877
PSのゲームに出てきたはず。

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:52:45 ID:PRWC0Xx9
>>889
そうでしたか、サンクスです
それじゃ、こちらでもいいんじゃないと言われて避難所から出てきました。
ダメならまた引っ込みます。

891 :ルイズさんとハヤテくんよ(確定):2007/09/11(火) 11:54:09 ID:PRWC0Xx9
ハヤテの朝は常人より早い。
昔から早朝バイトがままあったので、早起きすること自体に体が慣れていた為だ。
「ん……あれ?」
起きた早々、見覚えの無い天井と、背中に伝わる硬い感触に、異世界で新たな職に就けたんだったと思い出す。
昨晩の最後の爆破と、召喚前から続く空腹で気を失って倒れた床から身を起こし、ベッドで何の不安も無くすやすやと眠る、主となった少女を見る。
やはり、夢ではなかった。
「ええと……」
早速何か雑用をしようかと思ったが、その直後に何処かの奥からしぼり出される、欲望の呻き声のような音が部屋に響く。
何の事は無い、昨晩の逃亡から何も入っていない、ハヤテの腹の欲求である。はらへった。
昔よくやった、水だけで空腹をしのぐネタをしようと思ったが、

(……あれ? 水ってどうするんだろう?)

もとよりファンタジー世界に現実の水道は期待していないが、多分井戸ぐらいはあるものだろうと当たりをつける。
実世界でも世界規模の文化であるし、日本で有名な竜の冒険では中に貴重なメダルが落ちている場所でもある、由緒正しき水道の基礎だ。
朝と言えど窓に差し込む光はまだ淡く、ようやく早朝になったばかりと言う程度。
主を起こさないように、ハヤテはこっそりと部屋を出る。
(水飲みに行くついでに、食堂探して残飯でも貰え無いかな?
 こんな大きな建物なんだし、作りすぎで余ってたらいいなあ)

『残飯に希望を持つようなのが、主人公でいいのか?』


5分後、早速道に迷っていた。
トリステインのみならず近隣の他国からも貴族の子弟が集うこの学院、並の広さではない。
ロンダルキア洞窟のように何度同じ道を通ったか分からなくなっていたところで、しかし幸いにもテーブルや椅子、そして主の部屋に負けず劣らず豪華な調度品が立ち並ぶ大部屋にたどり着いた。
アルヴィーズの食堂。
おはようからおやすみまでみんなの食生活を守る為の場所は、今は朝食の準備に多くのメイドが縦横無尽に動き回っていた。
「あのう、すみません」
「はい?」
一人の、素朴な感じの黒髪メイドが反応し、仕事を中断して駆け寄って来る。
ハヤテが何か言おうとしたが、その前に彼女はハヤテの左手のルーンに気づき、
「もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう平民ですか?」
「はい、綾崎ハヤテです。お嬢様の所でお世話になっています。これから、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。変わったお名前ですね?」
おかしいですか、と尋ねようとして、昔は日本でも下級の人は名前しか無かった時代もあったっけ、と思い出す。
ファンタジー世界なのだから、別段珍しい事も無いだろう。むしろこの名乗り方は、全部が名前に思われても仕方が無い。
とは言え別の世界にいた、と言っても信用されないのがパターンなので、「ハヤテで結構です」と言うにとどめる。
実際の理由は何なのか分からないが。

「はい、ハヤテさん。私はシエスタと言います」
と、言葉を遮る様に、ハヤテの腹がもう一度自己主張する。はらへった、メシ食わせろと大合唱。
「ふふ、お腹が空いてるんですね」
「すみません、召喚される前から何も食べて無くて……残飯だけでも結構です」
『だからどうして残飯なんだ、主人公よ』
「残飯だけだなんて冗談が下手ですね。賄い食ならありますよ」
「あ、ありがとうございます」
冗談じゃなかったんですが、と言おうとする前に、ハヤテはシエスタに腕を引かれて厨房の奥に連れて行かれた。

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 11:54:33 ID:mS9lTaVP
乙&支援。
へっぽこのテレポートのカードがなんであるかは
実はとある関連作品を読んでると簡単にネタが割れる(魔晶石をどうするかとかも)。
が、一応ネタバレしないために黙っておこう。

893 :ルイハヤよ2(つけるの忘れてました):2007/09/11(火) 11:56:30 ID:PRWC0Xx9
タバサと言うメイジの使い魔、シルフィードは暇を持て余していた。
使い魔となった時、彼女は主から制約を告げられていた。主以外の相手の前で話してはならない。
シルフィードは竜種ではあるが、その中でも珍しいどころかとうに滅んだとされる、韻竜という種であった。
他の竜との違いの一つに人の言語を解する事があり、喋ったらバレる為に周りには風竜として喋らない様にさせていた。
だが、大体の人間もそうだが、一言も話さないままじっと我慢するのは辛いものがある。まして、シルフィードはお喋りだった。
普段なら主に怒られそうなので自重しているが、今は新しい本を取りに図書室へ行った為、一人だ。周囲に人も見当たらない。
召喚されて一日、主はかなり無口なうえ、他の誰にも話してはいけない。その反動で、独り言を言っても、仕方が無かっただろう。

「あー! もう、黙ってばかりは苦しいのね! もっとお姉様と喋りたいの!
 きゅいきゅ―――」

耳が物音を捉え、口を止める。水がいっぱい入ったバケツを、うっかり取り落とした音だ。
ギリギリと嫌な予感とともに、錆びた歯車のようにゆっくりと音源に振り向くと、みずぼらしいコートに身を包んだ少年、ハヤテの驚きに満ちた顔。
しばしの沈黙。空気が痛い。
少しばかり時間が経ってから、シルフィードが再起動して、

「……あの、」
「きゃー! (韻竜だって)バレちゃったー!?」


シエスタからの賄い食を胃にかき込み、水汲み場をついでに教えて貰った後、ハヤテはバケツを借りて水を手に入れ、その帰り。
ハヤテの特技、というか生活上の必須技能として、気配を悟られずに神出鬼没と言うのがあり、借金取りとの逃亡の最中で身に着けたという、非常に嫌な方法のスキル入手方法だった。
借金取りのいない今でもその癖はすぐには抜けず、気付かぬ間に気配を消そうとしていたりする。
閑話休題。

水汲み場からの帰り道に何らかの物音を聞いたハヤテはつられる様にフラフラとそちらへ行き、気付かれる事なく喋る竜を目撃した。
ただシルフィードの懸念と異なり、ハヤテとしては6メートル程の竜が横たわって、しかも言語を話した事に驚いてバケツを落としただけなのだが、

(落ち着け……落ち着けよハヤテ、すぐに突っ込んだら負けだ!
 KOOLだ! KOOLに行くんだ!)
『この学院にぃ、ひぐらしを鳴かせる気かぁ、ハヤテよ』
(―――そうだ、魔法とか2つの月とか、もう二つも非常識を見たじゃないか!? 異世界だぞ、ファンタジーだぞ!?
 今更竜がいたり、それが喋るぐらい非常識でも何でも無いじゃないか!)
『その思考がぁ、既に非常識だと言ってやるぅ!』
(うるさい黙れ、天の声!)
脳内ボイスに突っ込みながら、ハヤテは目の前で「お姉様ごめんなさい!どうしよう!」とか巨躯に似合わず可愛く騒いでいる竜をどうしたらいいのか、途方に暮れていた。


結局シルフィードが落ち着くまでハヤテは待ちぼうけになり、それからようやく異世界にて初の、人間以外の知的生命体との対話に成功した。
竜にもたれるように座り込み、自己紹介から始める。
「綾崎ハヤテです。ルイズお嬢様の使い魔をさせていただいております」
「シルフィードよ。お姉様の使い魔なの、よろしくね、ハヤテ。
 何してたの?」
「お嬢様の部屋の拭き掃除をしようと思いまして、水を汲んで来たのですが……」
「ごめんね、驚かせて」

894 :ルイズさんとハヤテくんよ2:2007/09/11(火) 11:58:11 ID:PRWC0Xx9
「いえ、こちらが勝手に驚きましたから。
 それにしても……やっぱり、竜って喋るんですね」
「やっぱり?」
何か誤解されている気がした。
喋る竜―――韻竜はとうに滅んだとされているのは子供でも知っている事なのに、この人間の少年は何故か喋る事を当然のように思っている。
誤解を解こうとしたが、それよりは別の事を言った方がいいと思い立ち、
「あの……わたしが喋ってたの、他の人には内緒にして欲しいのね?」
「内緒ですか?」
「内緒。竜は人前で喋っちゃいけないっていう事になってるのね」
少しの嘘に、ハヤテは疑問を抱いた様子も無く、分かりましたと返す。
そういう設定なんですね、と言う意味は理解出来なかったが。
「けど、意外に声は可愛らしいんですね」
「可愛い? ホント? 嬉しいのね」
「ええ。イメージじゃ、中年の渋い男の声で重々しく喋るのを想像してました」

『ぜんうちゅうのぉ、かぁみとなぁるのだぁ!』

「っていう天の声みたいな」
やはり意味が分からないが、何となく無茶苦茶な事を言われたイメージがよぎったので、「失礼ね!きゅいきゅい」と抗議しておいた。
「けど、ホント嬉しいのね。
 お姉様、あまりそういう事は言ってくれないから」
「人前で喋っちゃいけないんじゃ無かったんですか?」
「お姉様は主人のメイジだから知ってるの。お姉様と、ハヤタだけの秘密」
「ハヤテです。光の巨人ではありませんから」


「もうすぐ朝食の時間なのね。食堂に行かなくていいの?」
「―――しまった! 忘れてました!」
話に花を咲かせ過ぎて、気付けば空は明るくなっていた。
お嬢様を起こさなきゃと急いで立ち上がり、バケツを持って、
「ちょっと待って」
「はい?」
「また、お話ししたいのね。お喋りできないから退屈なの。いい?」
「勿論です。僕でよろしければ、ぜひ!」
「わたしはこの時間はよくここにいるのね。
 ありがとなのね、ハヤト」
「ハヤテです。ゲッター2でも技の2号でもありませんから」

『異世界に行っても突っ込みは冴えていたハヤテ、惜しむらくは分かってくれる相手がいない事だった』



「何処行ってたのよ!」
もう一度水を汲んで部屋に帰って来たハヤテを待っていたのは、両腕を組んで待っていたルイズの叱りだった。
「申し訳ありません、お嬢様! 拭き掃除の為の水汲み場を探していたら、道に迷いまして」
「拭き掃除? 何で……ああ、昨日雑用を頼んだわね。
 これからは、書き置きぐらい残していきなさい!」
「はい、お嬢様」
自分でも無茶苦茶言っていると思うが、ルイズはそれでも怒り続けるしかなかった。
わざと顔を真っ赤にでもしていないと、涙の跡が見えると思ったから。

朝起きて、部屋に誰もいない。
寝ぼけていた頭が起きてから、昨日使い魔を召喚した事に気付く。
だが、部屋のどこを見ても人っ子一人見当たらない。
「やっぱり、使い魔を呼んだと思ったのは……私の夢だったの?
 そうよね……使い魔に平民なんて、ありえないもの」

895 :ルイズさんとハヤテくんよ2:2007/09/11(火) 12:00:00 ID:PRWC0Xx9
実際の私は、やっぱり使い魔の召喚すら出来ないダメメイジだったのかと打ちひしがれ、思わず涙をこぼしてしまう。
が、すぐに涙を拭い、そしてサモン・サーヴァントをして確かめられる事を思いだし、発動させ―――失敗した。
失敗がこの場合は成功なのだが、今度は逃げられてしまったのかと不安になる。
まさか一日で愛想を尽かされたとは、あの態度から考えにくかったが、相手は人間、何を考えるか分からない。
先に食堂に行ったキュルケが「昨日の今日でもう振られたの?」と茶化してきたので「使い魔として働いているだけよ」と堂々と誤魔化したが、正直不安が小さな胸に詰まっていた。

「お嬢様は、大切な人です」

昨日はつい爆破してしまったが、結局の所、ルイズはそう言われて嬉しかった。
ただそれを素直に出せないだけで。
だから、バケツ片手に戻って来るハヤテの姿を認めた時、理不尽だとは思うがつい怒ってしまい、ならそのまま済し崩しに食堂に連れて行き、泣き顔を誤魔化してしまおうと画策した。

「じゃあ、さっさと食堂行くわよ! 連れていってあげるから、付いて来なさい!」
「あの、お嬢様!」
「なに―――」
よ、と言うが早いか、ハヤテはどこからかハンカチを取り出し、ルイズの頭を押さえて目もとを拭い始める。
突然の奇行に、ルイズは抗議しようとして、しかし呂律が回らない。
「な、な、な、なに、なに、」
「お嬢様の顔に、涙の跡がありましたので。顔を洗う暇がありませんので、これで勘弁してください」
まるで幼児か何かに対する扱い。
失礼な、と言うより先に、何故か体の奥からこれ以上見られたくないとの思いが強くなり、礼も言えずついと横に向く。
「こ、子供じゃないのよ、私!? 今の、小さな子供にするみたいに、か、顔に!」
「いえ、お嬢様って黙っていると可愛らしくて魅力的ですから、涙の跡なんかついてると勿体無い―――」

「―――ひ」

ハヤテの脳天から足の裏まで電撃が駆け抜け、思わず口をつぐむ。
ルイズが急に怒り出したのを本能で察知したが、何故怒ったのか分からない。
だが一つ分かる事がある。何とかして、機嫌を取らなければ、また爆破される!
「ち、違うんですお嬢様! それは言葉のあやで、」
「一言多いのよあんたはー!」

『教訓:口は災いの元』



主に連れられて来た食堂のテーブルの上では、先程のがらんとした何も置かれていない時とはうって変わり、満漢全席―――とは行かずとも、
普通の人は食べないような肉の丸焼きやら、何やら見たことの無い野菜か肉かがどんと盛られた皿が所狭しと並べられている。
フードファイターでもなければ食いきれないような料理の山が、そこにはあった。
「お金って、あるところにはあるんですねえ……」
「トリステイン魔法学院で教えるのは、魔法だけじゃないの。
 『貴族は魔法をもってしてその精神となす』のモットーのもと、貴族たるべき教育を、存分に受けるのよ」
だから食堂も、貴族の食卓にふさわしいものでなければならないの、とルイズが胸を張る。と言われても、ハヤテには「はぁ」と空返事しか出来なかったが。
と喋りながら中に入り、空いたテーブルに近寄る。ハヤテは先んじてルイズより前に一歩出て、先に椅子を引く。
「どうぞ、お嬢様」
「ん」

896 :ルイズさんとハヤテくんよ2:2007/09/11(火) 12:01:18 ID:PRWC0Xx9
当然のように座るルイズ。内心、(やっぱりそのくらいは気は利くのね……)と感心していたが。

「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ。今朝もささやかな糧を我に与えたもうた事を感謝いたします」
そこにいた貴族の生徒全員で祈りを済ませ、いざ朝食に取り掛かるが、
「くすくす……」
「ふふふ……」
5分もしないうちに、周囲から苦笑や嘲りとともに、視線が集中しているのを感じる。
ルイズは気になって周りを見渡すと、ハヤテが椅子の一歩斜め後ろで直立不動のまま待機していた。
さっきの笑いは、使い魔に食事を『おあずけ』させているように見えるからか!
「ちょ、あんた! 何してるのよ!」
「お嬢様のお食事が終わるまで、お待ちしているのですが……」
「あ、あんたはいつ食べる気なのよ!」
「勿論、お嬢様が食べ終わってからですが」
「そんな時間無いわよ! 恥ずかしいから、さっさと食べなさい!」
「え、よろしいんですか?」
「いいわよ! 食べ終わったらすぐに授業なんだから、そんな時間無いし。
 あんたの分はこれ!」

先に賄いを食べたとはいえ、一日以上空腹だった+育ち盛りのハヤテの胃にはまだ若干の余裕があった。
しかし、これと主の指差す先には、床の上に置かれた皿―――硬そうなパンの欠片2つと薄い色のスープのみ。

「こ、これは……」

食事というよりおやつレベル以下の、しかもテーブル上と比較して物凄い差の量に言葉を一瞬失うが、
(これは……試練か! この程度の苦難すら乗り越えられないようでは、お嬢様の使い魔の資格は無いと!
 僕は今……お嬢様に試されている!
 ふっ……この程度の苦難など、親が食事代掠めて行って無いから、何度もコンビニのゴミから弁当を無断で拾うことに比べれば簡単な事だ!)

『大いなる勘違いである。なお、よい子は真似しないようぅに!』

「ほんとは使い魔は外で、あんたは―――」
「分かりましたお嬢様! 見事、期待に応えてみせましょう!」
「いや、あの……もしもーし……」
説明する前に勝手に納得されて勝手にやる気を出され、ルイズは振り上げた拳の行き場を無くした。
(ちゃんと主として、躾けようと思ってた矢先に、こいつは……!)



朝食が終わって向かった先は、大学の講義室を思わせる教室だった。
ルイズとハヤテが中に入った時、先にいた生徒達の視線が集中し、そしてくすくすと生まれる笑いにルイズは顔をしかめるが、ハヤテは周囲の光景に目を奪われ、それどころではなかった。
「うわぁ……」
現実では不可能な事実が目前にある。
肩に乗ってるフクロウやらカラスやら、向こうにも普通にいる動物はまだしも、赤いトカゲ―――サラマンダーや窓から覗く巨大な蛇、空想上の物に至っては六本足トカゲのバシリスク、目玉おばけのバグベアー、蛸人魚のスキュアなどなど。
まさに不思議のバーゲンセールだ。
朝に喋る竜を見たが、ここにいる謎生物達も、彼女や自分と同様『使い魔』とされているのだろう、と理解。
成程、人間の使い魔が他にいるかは分からないが、この様子では確かに珍しそうだ。
「では、お嬢様。僕は外で―――」
「何言ってんのよ、あんたもここにいるの」

897 :ルイズさんとハヤテくんよ2:2007/09/11(火) 12:02:45 ID:PRWC0Xx9
「授業ですけど、よろしいのですか?」
「他の使い魔もいるでしょ? 今日はその顔見せも兼ねてるけど、授業では普通は付き添うものなのよ」
「はぁ、分かりました」
食堂でやった通り、ハヤテは斜め後ろで待機。もう慣れ始めていたルイズ。
扉が開いて先生が現れ、授業が始まった。

「皆さん、春の春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。
 ……おやおや、変わった便い魔を召喚したのですね、ミス・ヴァリエール」
教室がドッと笑いに包まれ、
「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺歩いてた平民を運れてくるなよ!」
「違うわ! きちんと召喚したけど、こいつが来ちゃっただけよ!」
「嘘つくな! 『サモン・サーヴァント』ができなかったんだろう!」
などと主がクラスメイトと言い合いを―――中身から相手は召喚時の告白と怪我騒ぎを知らないらしい―――している最中、ハヤテは一人、心中で小さな幸せを噛み締めていた。
(ありがとうございます、神様、お嬢様。お金の心配も不安も無く、異世界とはいえ学校に通えるようになって。
 ……どうせ向こうは両親が「もうハヤテは学校通わないから」とか言って学校から残りの学費も回収してるだろうし)
金にだらしないバカ二人を思い出して鬱になったが。とにもかくにも、これからはお嬢様に養って戴く身。
お金の不安はもうしなくていいんだ、ハヤテ!

『それはヒモと言うんだ、ヒモと!』
(うるさい!)
と前を見ると、既に騒ぎは収まり、授業らしい授業が始まっていた。


女教師―――赤土のシュヴルーズが講義を行い、時折生徒を指す。
形は自分の世界の授業とほぼ代わりはしないように見える。
文字は見た事も無く読めもしなかったが、彼女の話から、魔法には主流の四属性―――火水土風と、失われた『虚無』を含めた5つの系統があると理解。
中でも土は、重要な金属を作りだしたり、建物を建てるのに役立ったりと、生活に密接に関係している、と彼女は誇らしげに述べた。
前置きしたところで彼女は教卓に石を数個置き、
「では、土の基礎である錬金を、おさらいしてみましょう」
シュヴルーズが杖を振ると、ただの石ころは一瞬にしてピカピカと光る金属に変化した。
「ゴ、ゴールドですか? ミセス・シュヴルーズ!」
誰かが驚きで叫び、
「違います、ただの真鍮です。ゴールドを―――」

その光景を見ていたハヤテの脳内で、欲望が膨れ上がる。
この世界の錬金は、現実の怪しげな物とは違って、本当に物を変えてしまうのか。
ああ、あの世界でこんな術があるのなら、
「そこら辺の石ころを金属に変えて、生活費や学費や借金を簡単に返して……ぶつぶつ」
「あんた、黒い思考だだ漏れよ」
無視せずにいられなかったルイズに突っ込まれた。
「それに、金属を無分別に作ったら価値が下がって大変だし、何より珍しい金属はそうおいそれと作れないわよ」
「そうなんですか……」
やはり当然と言うべきか、立ちはだかる問題に、ハヤテの欲望は一歩目で打ち砕かれた。
『ハヤテの野望・トリステイン編―――完!』

そんな風に講義中に喋っていると、当然先生に見咎められ、
「ミス・ヴァリエール、授業中の私語は慎みなさい」
「すいません……」
「お喋りをする暇があるのなら、あなたにやってもらいましょうか」
「私ですか?」
そうですとシュヴルーズが告げると、ルイズはしかし立ち上がらず、代わって周囲がざわめき出した。

898 :ルイズさんとハヤテくんよ2:2007/09/11(火) 12:04:08 ID:PRWC0Xx9
「先生、危険です!」
「どうしてですか?」
「とにかく危険なんです! ルイズだけは、ルイズだけは!」
「―――やります」
周囲の否定に逆に背を押されたように、ルイズは立ち上がり、つかつかと前に歩き出す。
教師が見守る中、ルイズは杖を振り上げ、呪文を唱え、

(……あれ?)

何故か周囲の―――特に前の方に座る生徒は、揃って椅子の下に隠れる。
理由は分からないが、頭に「対ショック姿勢!」の怒鳴り声が聞こえるイメージのポーズだ。
嫌な予感がする。
例えるなら、まだ逃げなれていない若い頃、逃げ道の無い密室で扉一枚先に借金取りがノックをしまくった時みたいに、危機が間近に迫った気配だ。
……僕の思い出にろくな物は無いのか。

過去回想の間にルイズは呪文詠唱を終え、目をつむって、杖を振り下ろす。


―――その瞬間、机ごと爆発した。

炸裂する爆音に使い魔達が怯え、竦み、ただひたすらに暴れ出す。
シュヴルーズは至近距離の爆風に吹き飛ばされ、黒板に叩き付けられた。
必死で使い魔をなだめる主達。ガラスが割れ、悲鳴が舞い、怒号が飛び交う。
そんな中、使い魔も外にいて、混乱を全く意に介さずにいたメイジの少女―――タバサだけが、それを目撃していた。
あくまで目撃しただけで、ほんの少し興味を示しはしたものの、また何事も無く椅子に座ってはいたが、彼女は確かに目撃していた。
シュヴルーズより爆心地に近い筈のルイズが、どうなったのかを。


目の前で石ころが光り出した時、ルイズはまたダメかと思った。
今まで魔法は全て爆発と言う失敗の結果に終わり、つけられたあだ名は『ゼロのルイズ』。
そんな彼女が錬金を志願したのは、使い魔の存在があったからこそ。
確かにあの平民、途方もないボケボケで、常識も無いし、予想の斜め上だったり下だったりの言動で私の心を振り回すけども。

「―――お嬢様」

汚れの無い、澄んだ真っ直ぐな瞳と言葉に乗せた信頼だけは、裏切れないと思ったから。
使い魔召喚が上手くいったのだから私は変わったんだと、周りを見返したい気持ちも少なくは無かったが、それよりもメイジとして、相応しい所を使い魔に見せてやろうという気持ちが強かった。

しかし現実は非情で、結果はいつもの通り、失敗。
視界を閃光が埋め、ルイズは襟を引っ張られるように後ろに吹き飛ばされ、固い二つの棒みたいなのにがっちりと抱えられ―――

(―――抱えられ?)

「大丈夫ですか、お嬢様?」
低い姿勢のまま、ルイズを『お姫様だっこ』をするように抱くハヤテがいた。
爆風を遮るように、背中を爆心の方に向けたハヤテが、いつの間にか。
「あ、あんた……」
「お怪我は、ありませんか?」
「あ、うん……あんたが、」
守ってくれたから、と何故か言葉に出せない。みっともない所を見られた気持ちが、ルイズに口を開かせなかった。
代わりに出せた言葉は、
「どうして……」

899 :ルイズさんとハヤテくんよ2:2007/09/11(火) 12:05:16 ID:PRWC0Xx9
「お嬢様が初日に言ったじゃないですか。使い魔は主を守るものだって。
 ―――僕は、お嬢様を守る為に、ここにいますから」
「いや、その……いいわ」
どうやって教室の真後ろから真ん前まで駆け付けたのかと聞きたかったのだが、何の疑問も持って無いハヤテの顔にどうでもよくなった。

「あんたこそ、大丈夫なの?」
「はい。昨日今日で、お嬢様の爆発には慣れましたから」
「あー、うん……ならいいわ」
いつもなら皮肉に捉えて怒る所だが、実際の活躍を目撃した今ではそんな事を言う思考も浮かばなかった。
ともあれ、珍しく―――ルイズにとっては本当に珍しく、上目遣いで躊躇らうように礼を言おうとして、
「あ、ありが―――ッ!」
言葉を止める。
止めざるを得なくなり、代わりに湧き上がるのは不可思議な恥ずかしさと、全身を火照らせる程の怒り。
「あんた……!」
「何でしょうか?」
「その、手……!」
「え……ああっ!?」
指摘で気付いたハヤテが、慌ててその場所から掌を離す。
ハヤテの右手は、抱き抱えるどさくさで、ルイズの16歳にしては全然目立たなくて小さいにも程がある、胸と言っていいかどうか生物上怪しい場所を掌全面で触れていた。
「ち、違うんですお嬢様!
 でこぼこが無くて気付かなかった……じゃなくて! 腹部を掴むつもりが滑ってしまって……でもなくて!」

「―――あんた」
「は、はいっ!」

地の底からねっとりとせり上がる冷たさが、ハヤテの背中をなで上げる。
思わず気をつけをしてしまいそうだった。
(おかしい……昨日今日でこんなにミスをして怒られるなんて―――理由は分からないけど―――、僕らしくない!
 不思議世界で浮かれて、集中力が足りて無いのか?)

とか何とか反省しても、後の祭り。
怒りに震える主が無言で杖を振り上げ、


「いっぺん記憶失えバカー!!」
「デスティニーッ!?」

も一つ黒板に大穴が空き、ハヤテは本当に記憶を無くしそうになった。



『どうにも締めが締まらないハヤテの使い魔人生。おおハヤテ、死んでしまうとは情けない』
「このぐらいで死んだら、使い魔は務まりませんよ? ……多分」
『次回は、喋る剣と戦いまっす!』

900 :ルイズさんとハヤテくんよ2:2007/09/11(火) 12:07:25 ID:PRWC0Xx9
以上でございます。
全速力で書いて前から一週間……これが限界か……せめて3、4日に一回にしたいのですが。
名前はこれで確定する事にしました。私は三人目だから、名前決めにくかった。
それでは。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:09:33 ID:TDfVIBmk
ハヤテの個性が良く感じられる展開にGJ

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:12:47 ID:qaTlAn+j
GJ。
ところでその名前は別の漫画を思い出すな。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:22:25 ID:aLmW2cFs
うむ。某漫画を思い出すな。
ところでカブトガニの幽霊は出ないのかい?

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:29:25 ID:bN8PuPfy
50話に一度現れるブラックねこマダー?

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:32:17 ID:PRWC0Xx9
>>902>>903
某別の漫画はちょっとだけ読んで殆どの記憶が異次元の彼方なので捜索中です。
カブトガニも分かりませぬ。
名前は……うん、思いつかなかっただけ。

>>904
それはまた違う漫画だYO!

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:38:15 ID:Fkbqqbv2
えっと、ツッコミ入れると 二号は力だよ。技は一号

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:40:27 ID:aLmW2cFs
とりあえずハーマイオニーはでるのか

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:41:57 ID:ikTuC/KA
GJ!!
最後の最後で台無しにするのがハヤテらしい。
さすが対ツンデレ用最終兵器。
避難所にある一話と一緒にまとめていいですか。

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:45:56 ID:PRWC0Xx9
>>908
OKです。ありがとうございます。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:47:18 ID:2eFSCNTh
>>842
ケイオスランドみたいに、「セージ/ハルケギニア」1レベルでいいんじゃないかな。
もしくは、ずっと図書館に篭っていたんだから、一般技能の「スカラー」でも問題無いと思う。低レベルなら、一般技能は習得は難しく無いとルールブックに書いてありますし。

>>862
夕菜が呼ばれたらルーンは胸? エルフからシャイターン認定だな。
和樹のみが召喚で相手がテファなら「お幸せに」としか言いようがない。

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 12:58:59 ID:MIOinL/C
>>907
ギーシュがハヤテにアッー!

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:00:39 ID:aLmW2cFs
>>911
ギーマイオニー・グラモンと申したか。

913 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:18:45 ID:KpttdcR5
準備完了!当方に投下の用意あり!

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:19:24 ID:MOzV4vS4
支援仕る!!

915 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:20:17 ID:KpttdcR5

――夢

とおく、ふるく、なつかしい、セピアの絵
誰かが、うたう、陽気で、優しい、唄
綺羅綺羅輝く、胸を締め付ける、想い

でも、それを己(オレ)は知らない
何も覚えていない
だけど、己(オレ)は識っているのだ

走る雑音(ノイズ)
走る画像(イメージ)
走る雑音(ノイズ)
走る音声(ボイス)

交差した色々の光景と声と唄

嗚呼、哀しい
嗚呼、切ない
嗚呼、辛い


己(オレ)は、何も、思い出せない



「ん………」
翡翠の瞳が開かれた。
側の窓からは木漏れ日が落ちている。
夢を見ていた気がする。しかし、それも泡沫、今はもう思い出せない。
酷く懐かしいものだった気がするのだが、今はもう思い出せない。
鳥の鳴き声がする。どうやら、朝か昼のようだ。
ふと視線を下ろす。
「すぅ……すぅ………」
「くぅ……くぅ………」
ルイズとシエスタが二人並んで上半身を布団の上に突っ伏して
眠っていた。
起こしては悪いだろう、彼女たちを起こさぬようにゆっくりと起き上がり、
ベッドから出る。
「てけり・り!」
「ああ、おはようランドルフ」
「てけり・り!!」
触手が嬉しそうに蠕動する。
実に不気味で愛らしい姿である。
ぽよんぽよんと跳ねながらこちらにやってくる。
「で、我はどれくらい寝ていた?」
「てけり・り」
「そうか、1日か」
ギーシュと闘ったあと、勝利したところまでは覚えていたのだがその後の
記憶が曖昧であった。
ふと、傷の痛みが全て引いていたことに気づく。
見ればまったく無傷の体、包帯すらまかれていない。
おかしい、確か自分はかなりボロボロになっていたはずだ。
なのに、かすり傷すらない?
「てけり・り」

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:20:52 ID:ajqF3FgH
微力ながら支援仕る!

917 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:21:53 ID:KpttdcR5
疑問に思う九朔の目の前にシャツを持ったランドルフの触手が現れる。
そういえば、上半身裸だった。
それを受け取り九朔は素早く羽織る。
下のズボンはそのままだったみたいで出歩くのには困らない出で立ちになる。
上着と外套もあったのだが、どうやらここにはないみたいだ。
「なあ汝。我が気絶してからのこと、分かるか?」
「てけり・り」
もちろんと触手を上下させるランドルフ。
「そうか。では、外で話すとしよう」
ベッドに突っ伏す娘二人を指差して九朔が笑う。
部屋を出る一人と一不定形。
無論、自分を看病してくれた二人に掛け布団をかけておくことは忘れない。
外は変わらず晴天、アーカムシティでは見られぬ大きく広がった空
が窓から見える。
「では、よろしく頼む」
「てけり・り」
大体のことをランドルフは手振り身振り触手振りを交えて説明した。
気絶したあとルイズの部屋に運ばれ、治療を受けた自分。
しかし、見ればほとんどの傷が塞がっていたそうだ。
あんなに蹴り飛ばされ殴られていたのに青痣も微かに残るだけ。
というわけで、安静にさせるだけにしたのだが、傷がないと知って安堵した
二人は看病してそのままぐっすり眠ってしまったとかなんとか。
「やはり………あの時か?」
九朔は思い出す、あの時、ギーシュと闘ったときに感じた力。
突然全身に漲り、それが爆発した。
それはとても懐かしい感覚、自分の体に恐ろしいほどに馴染んでいた。
失った記憶にあの力は関係しているのだろうか。
だとすれば、果たして自分の中にはどれだけの力が眠っているというのか。
「だが、問題はそれだけではない……」
そう、ウィンフィールドのことだ。
あの時に思い出したのだが、未だに彼を全部思い出したわけでもなかった。
彼は自分の拳の師であり、育ての親の一人のようなものだった。
しかし、それ以上詳しいところは思い出せない。
もっと重要なところがあったはずなのだが、ところどころ虫に食われたように
霞がかって、そこの部分だけでてこない。
実に気持ち悪い感覚だ。
あと、思い出したとすれば、自分の世界で使われていた単語である
『字祷子』くらいか。
確か、情報の最小単位であったような気がする。
「てけり・り」
「ん?」
考え事をしたため気づかなかったが、どうやら考えている間に足が動き、
いつのまにか外へ出ていたようだ。
見れば、貴族の少年と少女達がこちらを見てひそひそと話している。
何の噂話か気になるところだが、話してもどうせ教えてくれまい。
自分は彼等からしたら平民、そんな下賎の者と話す考えなど持つはずもない。
気にせずそのままぶらぶら歩く事にする。
「……ふぅ」
どうにもまとまらない頭がうっとおしい。
九朔はそのまま昨日の決闘場の広場へ行くことにした。
下手に何か考えているより体を動かしている方が良い気がする。
それに、自分にはウィンフィールドから教わった事のあるボクシングも
あるのだ。
それを少し鍛錬してみるのもまた一興かもしれない。
もっとも、そこまでしっかり教わったかというとそうではないのだが。
「ま、体を動かす手としては悪くあるまい」
「てけり・り!」
一路、ヴェストリの広場へ向かう九朔とランドルフであった。

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:23:19 ID:MOzV4vS4
支援

919 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:23:35 ID:KpttdcR5
そんな九朔達を見ている者がいた。
「………」
タバサであった。
昨日のギーシュと闘い勝利した九朔、それを遠目で観戦していた彼女。
杖も使わず、しかも偏在とも思える分身術を使った彼にタバサは非常に
興味を持った。
彼女自身、風の使い手としての技術力にはそれ相応に見合った自信がある。
それは傲慢でも驕りでもない、彼女が北花壇騎士であるという事実に基づいた
客観的な理由からだ。
しかし、そんな自分をもってしても彼――ルイズの使い魔は驚異だった。
彼は魔法を使うことなく、しかも杖なしで偏在に匹敵する分身を生み出したのだ。
周りの人間は彼が杖を隠し持ったメイジであり、風の使い手、しかも
スクエアクラスの一流と話し合っていた。
しかしタバサは断言できる、それは否だと。
死線を越えたことのある彼女だからこそ理解できる。
あの時の動作、そしてその動き、どう見ても杖を使った形跡はなく魔法の
行使をできる状況にもない。
杖も無しに魔法の行使は不可能、できるとすればそれは先住魔法のみだ。
しかし、彼はエルフでも亜人でもない。
それらに見られる身体的特徴は皆無。
ではそんなメイジでもない亜人でもない彼がどうやってあんな事をやってのけた
というのか。
その理由を心の底から知りたいとタバサは思った。
騎士(シュヴァリエ)としての自分、メイジとしての自分が揺り動かされた。
彼女にしては珍しい純粋に個人的な興味だった。
「…………」
辺りを見回す。
キュルケはどうやら彼氏達の一人と話し込んでいるようだし、彼女以外に
友人と呼べるような人間はいない。
つまり、邪魔をされるような状況は起き得ない。
聞くならば今しかないだろう。
見れば彼はヴェストリの広場へ向かっているところ、人のほとんど寄り付かない
あそこなら者を尋ねる場所として最適だろう。
タバサの足が九朔を追いかける。


*******


「……で?」
「いや、そのだね。あー………ごめんなさい」
授業のない時間、モンモランシーの部屋にギーシュはいた。
そしてその顔に幾つも青痣を作って土下座していた。
腕とか足に包帯を巻かれ、ついでに松葉杖らしきものもあった。
「ふぅん? 薔薇は多くの女性のものを喜ばせるためにあるんでしょ?
 でしたら、今すぐ出て行ってケティとか言う子のところに行って喜ばせて
 あげたら如何かしら?」
まるで養豚場の豚を見下ろすような冷たい目で土下座するギーシュを
見下ろすモンモランシー。
浮気なんぞして自分を裏切った男である、同情の余地などあるはずもない。
まあ、怪我が酷いしちょっと可哀想かなとは思うけど?
でも、だからって許すわけない、女性を蔑ろにする男なんて最低なのだ。
謝ったとしても簡単に許さない。
「あはは……まあ、その、だ。彼女にはちゃんと謝ったんだ、うん。
 で、そのだ、そのだね………こうなったのだよ」
バツの悪そうな顔で眼をそむけるギーシュ。

920 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:24:43 ID:KpttdcR5
どうやら暴力言語というやつで思いっきり説教されたらしい。
なんてひ弱な男なのだろう、女子にこんな目に合わされるなんて。
「情けないのねギーシュ。あなた、女子にまで負けたの? しかも魔法なし
 でそんな体たらくなんて軍人の息子なの?」
「でも、ほら。僕のせいだしね? それ相応の罰をだ……うん」
なんだ、悪いとは理解してるんじゃないか。
それをもう少し早く気づいてくれればこんなことには……
「そう。でも、だからと言って私、許さないわよ? あなたにあんな酷い裏切り
 を受けたんですもの、許すと思って?」
「ああ、分かっているさ『香水』のモンモランシー…… 君のような美しい
 女性を騙した僕を許してくれとは言わない。ただ、謝りたいんだ」
椅子に座る自分を見上げるギーシュ、その真摯な瞳にモンモランシーの中で
何かがぐらついた。
今まで見た事の無い真面目な顔だ。
いつもおちゃらけた軟派な男なのに、こんな顔が出来るのだ。
愛の言葉を囁くときだってこんな顔をしたことはない。
嗚呼、いつもこんな真面目に自分を見てくれていたら良かったのに。
こんな風にその真っ直ぐな瞳を向けてくれれば良いのに。
そしたら、こんなに怒らないのに……。
思ってから自分の浅はかな思考に気づきモンモランシーは赤面した。
顔を真っ赤にするモンモランシー、そんな彼女の手をギーシュはとる。
「重ねて言うが許してくれとは言わないよモンモランシー。この愚かな僕は
 君に謝りたい。君の心を傷つけた僕の行いを、だ」
「そ、そう」
「ああそうだ、モンモランシー、僕の愛しい人。君を怒らせてしまったこの僕の
 愚かさはきっと許されない。だが、それでも良いよ……君に謝れただけで
 それで充分だ………悪かったね、モンモランシー」
囁くギーシュの瞳が憂いに揺らぐ。
その瞬間、痛々しいギーシュの姿と言葉にモンモランシーの中で何かが瓦解した。
哀しそうな瞳といい、その包帯といい、弱々しくなってしまった彼の姿が
彼女の中の優しい部分に化学反応を起こして爆発したのだった。
「わ……分かったわギーシュ。ま、まま、まあ……あなたの気持ち受け取ってあげな
 くもないわね。良いわ、許してあげる、ギーシュ。でもね、次はなしよ?
 分かる?」
真っ赤に顔を赤らめ、空いたほうの手でその恥ずかしさを隠すように金髪の
カールをかきあげるモンモランシー。
「それに、もともと貴方が黙って他の女の子に手を出すから悪いのよ?
 でもね、それはこれからしちゃ駄目。良い? 分かるわね?」
愚痴を言ってはいるがそれはまさしく愛の告白だ。
先ほどまでの怒りが反転し、愛情に化学変化している。
そんなモンモランシーの言葉にギーシュは顔を輝かせて両手を掴む。
「本当かいモンモランシー!? ああ、そんな! こんな僕を許すのかい!?」
「え、ええ……そう。あなたが真摯な言葉を言ってくれたから……許すわ」
「嗚呼、嗚呼! なんと優しいんだモンモランシー!! 君は妖精だ、いや
 女神だ!! 僕の愛しい女神だよ!!」
大げさに、感極まったと言わんばかりに腕を広げ叫ぶギーシュ。
そして、自分を女神と言ったギーシュにモンモランシーは更に顔を赤らめ
嬉しさと恥ずかしさの入り混じったわけの分からない感情に胸を大きく
揺さぶられた。
あうあうと呻いてみたり、もじもじと体をくねらせてみたり、えっとあっとと
呟いて、そしてようやくギーシュに口を開いた。
「ね、ねえギーシュ?」
「何だい、モンモランシー?」
「ちゃんと、私を見てくれるわよね?」
「ああ勿論さ……君をちゃんと見るよ――――――隠すことなく平等に」
「………え? 今、何て?」
「誰にも隠すことなく、平等に、僕は君達を愛すると誓うよ………」
恒星レベルに燃え上がった愛情が一瞬で引いた。

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:25:46 ID:MOzV4vS4
さすがギーシュw支援

922 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:25:56 ID:KpttdcR5
代わりに、超新星爆発サイズの怒りが愛情から転換される。
「僕は分かった。隠すなんてことをするから君たちを怒らせてしまったんだ。
 だから、僕は女性を平等にだね………ん? モンモランシー?」
そうだ、そうだったのだ。何を勘違いしていたのだ私は。
モンモランシーはギーシュの手を振り解き、立ち上がった。
そして、机の横に立てかけてあった長い燭台を手に取った。
長さも充分、ワインの瓶の比ではない威力申し分なし。
「な、ななな、何をしてるんだねモンモランシー?」
ああ、そうだ、こいつはギーシュなのだ。
あの、グラモン家の、人間、なのだ。
たった一人に愛を誓うということを信じること自体が間違いだったのだ。
自分の浅はかさに頭が痛くなる、一生の不覚だ。
「ねえ、ギーシュ…………?」
モンモランシーはその整った顔にこれほどない優しい笑みを浮かべた。
それは奇しくもギーシュの例えた女神のそれ。
「ななななななな、なんだいモンモランシー?」
きっと、ケティとかいう女子に同じ事を言ったのだろう。
だから『こんな姿』なのだ。
ようやく理解した。
燭台をゆっくりと振り上げる、目標は一つだ。
「ままままま、待ってくれモンモランシー!!! それは、それは駄目だ!!」
うん、それ無理。
女神の微笑が魔人の憤怒相に変化した。
「こぉぉぉぉんんの!!! 色情狂(イロボケ)があぁぁぁぁぁ!!!」
「ぐぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
振り下ろされる燭台が鈍い音を立てた。
そして、部屋の扉は音を立てて閉まる。
鈍い音は止まることなく続いている。

女子寮を、ギーシュの断末魔が鳴り響く


******


ヴェストリの広場、そこは常には人のない日の余り差さぬ場所だ。
そのため、今は誰もいない。
到着した広場、立ち止まるランドルフをよそに九朔は進む。
広場の中心に立ち、大きく大気を吸い込む。
「試してみるか」
そして眼を閉じ、集中する。
あの時の力を再現してみたくなったのだ。
あの時感じたものを思い出す。
全身をくまなく流れた迸りを思い出す。
全身の血流を凌駕した漲りを思い出す。
昂ぶる魂と真逆の冴えきった精神を思い出す。
凪の平穏と表裏成す燃え上がる焔を思い出す。
広がった認識と意識を思い出す。
更に、更に、更に集中する。
更に、更に、更に研ぎ澄ます。

あらゆるものを凌駕した領域へと己を―――

永遠にも思える時間が過ぎる。
時間にしてはほんの一分かそこら、だが、彼には永遠の瞬間。
集中した思考は時間の流れをも変える。
しかし、
「やはり………無理か」

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:27:04 ID:7G+rKvkA
支援

924 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:29:05 ID:KpttdcR5
九朔は瞳を開き目の前の視界を認識した。
常と変わらぬいつもの世界だ。
あの時の感覚は完全に無であった、在った事すら怪しくなってしまうほどに。
しかしあの懐かしい感覚は嘘ではない、確かにここに在ったのだ。
溜息をつき九朔は集中を解く。
代わりに、拳を握る、小指から順に握り締める。
そして構え、フットワークを刻む。
子同音を確かに感じ、血流が全身を巡るのを感じる。
「覇ッ!」
フットワーク一間、拳を突き出す。
雹、と風を切る音が微かに響く。
戦い方を思い出せば身の動かし方を思い出す。
知識があれば己の体がどう動くかも理解できる。
昨日とは全く異なる己の肉体を行使する。
鍛えられていた己の体の動きを理解する。
知識を持たなければ、たとえ鍛えていようと只の木偶に過ぎなかった。
それが昨日の己だ。
「覇ッ!羅ッ!せいやァッ!」
参撃を一瞬で打ち出す。
軽い己の体に気分が良くなる。
一つ一つ型を思い出すように九朔は肉体を動かす。
昨日の戦い方を少しでもなぞるように拳を打ち出し、脚撃を振りぬく。
じわりと流れ出す汗が心地よく、全てを忘れ、それに没頭する。
左脚撃から流れる右脚撃。
右拳撃から流れる左拳撃。
拳撃に続けて繰り出す脚撃。
脚撃に続けて打ち出す拳劇。
振りぬく脚撃から全身を捻り打つ拳。
叩きつける裏拳撃の勢いそのままに回転脚撃。
あらゆる拳撃と脚撃を思考する。
思考をそのまま動きに変換する。
脚撃は自在、拳撃は自由。
そして、最後の一撃を脳内に構築する。
その一撃を変換、肉体に接続、展開。
「牙ァァッ!!」
打ち出される諸手が大気を打つ。
「はぁ…………はぁ……………」
昨日のような爆音はない、ただ、拳の突き出す風を斬る音が響いたのみ。
呼気が乱れ、鼓動が激しく脈打つ。
それを治め、息を整える。
鼓動は静まり、呼吸数は平常。
数瞬の後に治まる昂ぶる肉体、そこに至りようやく九朔はそこにいた
人間の存在を認識した。
青い髪に青い瞳の少女がランドルフの横に立っている。
年の程は十二かそこらか、ルイズより幼いと思える。
まるで人形のように無表情の少女、しかし、その瞳は確かに自分を見ていた。
「いつからそこに?」
「鍛錬から」
その声に抑揚はない。
感情の篭らない、平坦としたものだ。
「何故、ここにおるのだ?」
「聞きたい」
すたすたと歩み寄り、自分より小さい少女は見上げてきた。
熱のない瞳が九朔を見る。
綺麗な蒼の瞳、自分の蒼銀と違う深く色濃い色合いを呈している。
その色合いは感情を押し殺しているが故か。
「何者?」
「どういうことだ?」

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:29:21 ID:cf9o4+hW
>>753
超遅レスだが…
レクスは赤ん坊の頃に火の貝(貝だけど喋る)の力で異世界から召喚されて
ミラクルマスターのガーフィルに預けられたから
妹のミリティとは血は繋がってない

何気にルルともフラグ立ててたんだけど

926 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:30:51 ID:KpttdcR5
「昨日の戦い」
感情を殺してはいるが、その声には興味を示す色がある。
しかし、一小節で会話は止めて欲しいものだ。
こういう手合いと話すのは結構疲れる。
「汝、もう少し普通に話せぬか?」
やや、間が開く。
「あなたはメイジではない。だけど昨日の闘い、あれは異常」
少し小節が増えた。だが、やはり少ない。
理解を求めた自分が阿呆だった。
「何者?」
減った。
ただこちらを見上げ少女は黙る。
答えるまでは恐らく離れはしないのだろう、そんな気がする。
こういう時の勘は得てして当たるものである。
「我は九朔。大十字九朔、騎士だ」
「騎士………シュヴァリエ?」
「シュヴァリエがここで何を意味するか知らぬが、そうではない。
 我は牙なき人たちの為にあるだけだ」
「騎士はシュヴァリエ」
一度言葉を切る。
「シュヴァリエは王室から与えられる爵位。貴族に対し、業績に対して
 与えられる爵位」
つまり、自分は平民なので騎士ではないと言いたいのだろう。
確かに、平民が騎士といったところでこの世界ではただの与太話になる
のは違いない。
はたしてどうやったら納得のいく説明ができるものか。
思案し、一つ言ってみる。
「我は異世界から来た。これで理解できるか?」
首をかしげ口に手をやり考える仕草。
やや間が開く。
「あなたはラ・ヴァリエールが召喚した使い魔」
「只の雇用契約だがな」
「しかし前例のない使い魔」
「だから、違うとだな………」
「つまり、あなたは特別な何かと考えることができる」
淡々と述べるそれにもう反論する気はなくなっていた。
どうとでもなれである。
「分かってくれたか?」
「一応」
「では―――」
「何者?」
九朔は肩を落とした。
「今、言っただろう?」
「昨日の闘いについては言っていない」
そういうことか。
「我は記憶を失っている。故に昨日起きたことについても我自身
 よく分からぬ」
「でも、偏在に類した何かを使った」
即興拳武(トッカータ)のことを言っているようだ。
あれは神速のフットワークが生み出す残像に過ぎないのだが、彼女に
すれば『偏在』とかいう、恐らく魔法の一種だろうが、それに
見えたのだろう。
「あれは、ただ恐ろしく速く動いたが故に見えた残像だ。それ以上でも
 それ以下でもない」
「ありえない」
「魔法でも使えばそれくらいできるのだろう?」
「無理」
さて、どうしたものか。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:31:23 ID:ajqF3FgH
俺個人のイメージとして、「聞きたい」ではなく「質問」とタバサなら言う気がするのだ。
支援

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:32:01 ID:cf9o4+hW
更新してなかったよスマン支援

929 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:32:08 ID:KpttdcR5
再び思案である。
あの力の漲りがない今、自分はトッカータを使う事は出来ない。
では、どうやって納得させる?
不可能である。
「説明はできぬ……とにかく、そういったものなのだ。我の世界には
 そのような速度で動ける武人がいるとだけ言っておく」
「……………」
こんどは少女が思案する番だった。
信じられないのも仕方ないことだ、それこそまさしく出来の悪いファンタジーの
世界の話なのだから。
もっとも、九朔にとってはこの世界の方がよっぽどできの悪い三流パルプの
ファンタジー世界であるのは間違いなかった。
とにかく事実は事実、真実に偽りを混ぜるわけにもいくまい。
「理解したか?」
「一応」
無表情且つ感情の篭らない声なのは変わりないがいささか不満の色を感じる。
「済まぬな。我とて記憶を失った身なのだ、全てを説明できるわけではない」
「記憶喪失?」
「ああ、ここに来る前のことを大部分忘れておってな。ある程度は覚えておる
 のだが部分部分が大きく抜けておる」
「………」
そして、少女は少し口元に手をやり思案する。
そして再びこちらを見た。
「記憶喪失」
「ん?」
「もしかすると――」
その瞳は無表情、次の言葉を待つが
「なんでもない」
肩透かしだった。
「最後まで言わぬか、気になる」
「推測は言うべきではない」
淡々と述べる。
瞳が九朔を見る、感情は篭らぬが、それは追求を許さない瞳だ。
恐らく言った所で何も答えはしない。
「……分かった、これ以上は言わぬ」
無言で少女はうなずき、そして広場を離れる。
「タバサ」
「ん?」
「名前」
どうやら、少女の名らしい。
振向きこちらを一瞥する。
「それじゃ」
「ああ」
タバサは去り、広場には九朔とランドルフだけが取り残される。
そういえばもうあの二人が起きても良い頃だろう。
「戻るか、ランドルフ」
「てけり・り」
一人と一不定形もその場を去る。
誰も広場からいなくなった。
暗がりには何もなく、無人の広場に静寂が漂う。

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:33:27 ID:c/b40Eso
支援

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:33:29 ID:ajqF3FgH
偏在ではなく遍在だと思うんだ……支援

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:33:59 ID:MOzV4vS4
支援

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:35:22 ID:MOzV4vS4
偏っちゃらめぇぇ支援

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:35:53 ID:aLmW2cFs
しかしワルドの性格は偏っておる。

935 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:35:56 ID:KpttdcR5
次回予告とは常に来週の楽しみを悉く打ち砕くために在る………
そんな皆々様に、日曜朝8時に愛と正義をお届けする貴方の、お茶の間のヒロイン
超・天・才ドクターーウェストによる次回予告であ〜る!!
ななななんと、我が愛しのにっくい宿敵!!の息子である大十字九朔は
別世界にボソンと飛ばされちまったのであ〜る!!
そんな九朔は愛と勇気のツンデレ少女とともに竜王を倒す旅へと
ロケットダッシュで橋を作ってチートする。
すれば背中に羽根が生えたナパーム成人との鉄風雷火をくぐるぬける日も
あれば、闘将名乗ってダイナモがスパークな心痺れるアイツと
ロッキンマイウェイ!!
本日の御代はお買い物。
勇者の証である『剣』を買いに愛と肉欲の日々を抜け出し、昨日の宿屋の
言葉に怒りを覚えつつも手を出すのはシステム外につき勘弁願って
街へと歩き出す。
行く道中は街角の壷を割り、草を引っこ抜く。
部屋に押し入り強盗なんて勇者の特権だから無問題であるからにして
犯罪とか言う言葉はノットミーニング。
ついでに背伸びパンツとかも拝借して尻ポケットに忍ばせる青春の一幕もいかが?
そんな少年は大人の階段を昇る君はシンデレラ、明日は校舎の窓ガラス
を割っていくダーティでファンキーモンキーなお年頃。
BB弾籠めたエアガン撃ちかましては弾幕フィーバー、アオ!
居並ぶ敵はアメリカンカラテで叩きのめす、ワオ!!
そんな次回の『ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜』第8話。
『嗚呼、我が愛しの無敵ロボは宇宙を突破するドリルである』を楽しみして
待つがよいのであ〜〜〜る!!アヴィ!!


嘘予告につき無作法お許しあれ、投下終了でござる

>>927
違和感の正体が分かった気がする、修正ものだよね

936 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/11(火) 13:37:16 ID:KpttdcR5
漢字のミスもアウトだよね、うん

見直しても気づかない自分に絶望した

本当に投下終了

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:39:43 ID:dUmKLmUU
ちょwwなんというドクターーウェスト。GJ!

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:40:50 ID:ajqF3FgH
投下乙。
でも原作でも「風は偏在する」と書かれてるんだぜ。明らかなミスです、本当に(ry

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:42:45 ID:qWJ0McBL
ゲーメスとに比べれば小物よ!

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:46:45 ID:MOzV4vS4
乙でしたー。
西博士GJ過ぎるww

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:47:30 ID:D/OI2MYJ
ザンギュラのハイパーウリアッ上に
ダイピンチアンパン塩ラーメン

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 13:58:24 ID:7G+rKvkA
もうそろそろ次スレか…

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:00:11 ID:Y46B4sE+
>>938
ああ、最初のセリフだけが「遍在」で、あとは全部「偏在」になってるんだな……
後の版では修正……されてないな。俺の第二十三刷だし。
気付かなかった俺が言うのもなんだが、ガンバレ編集部。

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:01:55 ID:aLmW2cFs
何処にでもいるということではなく、そこにいるという確率が偏るから偏在なのではないかと嘘を言ってみる。

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:03:51 ID:Y46B4sE+
「言ったろう? 風は偏在する!」
「言ってねーよ、さっきは遍在って言ったジャン!」

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:10:33 ID:O5Vm0uHx
双剣の人の作品読んでて思ったんだが
九朔以外に美少年系使い魔が召喚された作品って何があったっけなぁ
できればルイズより年下

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:12:57 ID:U9a8tOb1
>>946
リリカルルイズのユーノは一応美少年じゃないのか?


948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:13:54 ID:yYhMeNjp
リリカルルイズの淫獣。

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:21:36 ID:1ZGmt0LD
超竜神とか
多分年下。

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:37:18 ID:OjmHI7TK
超竜神を美少年と判断したおまえのセンスに乾杯

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:38:46 ID:cTHB1dVX
>>949に彼?彼等?は美少年か、と言いたくなったが
スレ立てやった事が無いので黙っていた。スマン。

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:39:58 ID:OjmHI7TK
あ、そうか。スレ立て俺か。はじめてだが試してみる。

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:45:11 ID:OjmHI7TK
作ってみた。

次スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1189489438/

スレ作るのはじめてなんだが、こんなもんでよかったか?

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:45:58 ID:O5Vm0uHx
>>947-948
…ごめんナチュラルにユーノ獣って認識してたそうだよな9歳の文系(?)美少年だったよな完璧に忘れてたっ!
あと>>949の発想に負けたと本気で思った。

いやね、ワルドってロリ扱いだけどたまにペドって言われるじゃん。
ペドフェリアの定義に忠実に描写するなら少年にも手を出さなきゃいかんよな、と腐った考えが思い浮かんでね…。
うん、たわごとだから流してくれ。

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:46:46 ID:zqr+B7ax
>>946
気づけば結構年上が多いな
そして投下されたので一番の美形は秋せつら。小ネタだが

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:52:12 ID:Y46B4sE+
次スレ乙なり!
そして1000取り開始

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:52:34 ID:U9a8tOb1
>>953乙!
>>954
ワルドが手を出しそうな少年……
ブリジットとか。
正確な年齢知らんが
>>955
ここで聞いた話だが月がビームを撃ったりする程の美しさなんだっけ?

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 14:58:26 ID:zqr+B7ax
>>957
それはドクター・メフィスト
せつらだと
・世界的に有名な写真家が写真撮ろうとしたらあまりの美しさに全部ピンボケに
・そうやって撮ったピンボケ写真があまりに美しすぎて載った雑誌の読者が発狂しかけて回収騒ぎに
・コピー能力者が美しさだけはコピーできない
・完璧に同じ顔を作れる新宿の整形外科医が何百回やっても失敗する

くらいだったか
もうちょいすごい描写があったと思うけど今手元にないんでわからん

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:00:29 ID:b5PjYNu0
>1000なら俺の執筆が順調に進む

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:00:31 ID:MWLPpdgW
メフィストっつーと笑い声が「メッフィッフィ」の人か

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:01:04 ID:OdZpQya6
菊地の描写は箇条書きにするとギャグにしか思えない。
破壊不可能な物体だが斬撃のあまりの美しさに自ら割れたとか。

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:01:32 ID:aLmW2cFs
しかしそれでもカオスフレアの前には……

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:01:50 ID:qWJ0McBL
>>958
Dも凄い。最強スレのテンプレから、
>普通の人がDを見ると
>「マリアはしげしげとDを見つめた。横顔を、である。正面から見た日には一秒と持たない。
>すぐ、両目が霞にかかったようにぼんやりとしてきた。それは目よりも、Dの美貌を見るマリアの脳の問題であったが、当人は気がつかない。」
>吸血鬼だと
>「にせDは、ちっと舌打の上、横目で睨みつけたが、そのうちに、うっとりしははじめ。あわてて前を向いた。」
>機械の場合
>「電子アイの焦点をあわせたアンドロイドたちの動きが一瞬、停止する。あまりの美しさに、電子脳すら束の間の回路不調に陥ってしまったのだ。」
>普通に戦ってるときもあるけど、Dが本気の時は「鬼気」が加わって相手が驚嘆して「あのお方・・・」とか言いながら戦闘になる。
>・「この星の誕生以来、連綿と振りつづけた白雪を人のサイズに圧縮すれば、
> 石炭から生まれる金剛石のごとく、この若者の顔になるのではないか。」という美しさ。霧が勝手によける。
>・風の谷のナウシカの腐海のような森で寝ている状態でも生物が美しさと恐怖のため近づけない。
>・砂嵐の中、500mの距離でにじむ黒い影の状態でも身動きできなくなる。
>・美しさのため電子頭脳さえ照準を定めるのにコンマ一秒遅れる。
>・相手の能力をコピーしようとしても、美貌がコピーできずに失敗する。
>・雪の上を足跡を残さず歩け、水の上も歩ける。

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:01:53 ID:LQMyC/AR
>>958
菊池作品の美しさはもはや攻撃だからな
Dとかせつらとかもうおかしいだろwww

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:02:45 ID:d2ttFs4O
1000ならメフィラス星人召喚

966 :真白なる使い魔  第五話:2007/09/11(火) 15:03:45 ID:QZw4PNur
投下予約よろしいか?

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:04:06 ID:U9a8tOb1
>>958
美し過ぎるwww
教えてくれてサンキュ
今手元にある火打ち石打ってて思ったんだが
ハルケギニアはどうやって火を起こすんだ?
魔法以外で。

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:04:18 ID:d2ttFs4O
もちろんよ

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:05:04 ID:Y46B4sE+
>>966
よろしいが、次スレがお勧めだ

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:05:19 ID:f3SXVpi5
空いてるぜ

971 :真白なる使い魔  第五話:2007/09/11(火) 15:05:56 ID:QZw4PNur
では10分から新スレで投下させていただくので、支援願います。

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:06:13 ID:aLmW2cFs
>>967
此処に板と、棒がある。

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:06:22 ID:zqr+B7ax
>>965
「ルイズくん。君をこの世界最高のメイジにしてあげましょう。
なんなら魔法など下らないと思えるほどの力を与えてあげてもいい。
その代わり、『あなたにハルケギニアをあげます』といいなさい」
>>966
どうぞどうぞ
でもこの場合次スレ?どうなのそのへん

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:06:28 ID:7G+rKvkA
新スレ投下支援
そして埋め

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:06:50 ID:U9a8tOb1
いいけど収まるかい?
1000近いよ?

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:09:46 ID:tSoJvgto
>>972
ポケットの中の糸屑を忘れるな

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:10:40 ID:OjmHI7TK
雷が木に落ちるのを待つ
火山が噴火するのを待つ

などなど

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:10:41 ID:cTHB1dVX
梅埋め

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:11:40 ID:LQMyC/AR
>>977
どんだけwwww
普通に起こせるでしょwwww
道具を使って火をおこす事から人類は進化したのだよチミ。

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:11:42 ID:zqr+B7ax
>>976
さいとうたかをかよw

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:11:55 ID:O5Vm0uHx
>>957
ブリジットは見た目は少女(何でもデザイナーさんに男だと伝えずにデザインしてもらったらしい)なので
ボーダーラインぎりぎりという気はする。一応14・5歳くらいのはず。
あと思いつくのは緋雨閑丸(14歳くらい:サムライスピリッツシリーズ)と包(12歳:KOFシリーズ)
それと楓(17歳なんでちょい微妙:月華の剣士シリーズ)あたりかな。

…SNKって…

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:13:10 ID:48W149j3
>>976
糸屑?そんなものありはしませんよ。
ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし。
普通に文明利器チャッカマンを使うに決まってるじゃありませんか。

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:13:47 ID:cTHB1dVX
>>976
ダメだ、漢字の「糸」を見ると自然と隣の文字と組み合わせてしまうorz

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:14:49 ID:aLmW2cFs
間を取って、チャッカマンに雷で点火して、それを糸くずに近づけるということで。

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:16:07 ID:mS9lTaVP
>>981
大十字九朗……少年ってトシじゃないな。
ノリーナとかエキューとか。
カシスもいっぺんふりふり化させられかけたな。

……SWも大概だった。

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:18:03 ID:cTHB1dVX
>>984は雷が火口に落ちて噴火したマグマでチャッカマンを点火して
近付けた糸屑を板に置いてその上で棒を回転させて火を点ける
という工程を省略したんだな。

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:19:18 ID:aLmW2cFs
>>986
あぁ、すまん。
ついでに聖火台に持って行くのを忘れていたよ

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:19:27 ID:EG1FAgmB
美少年じゃなくていいからルイズと使い魔のドタバタラブコメが読みたいねえ
バトルなんかそっちのけで

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:19:37 ID:zqr+B7ax
一行目意味ないじゃんw

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:21:45 ID:f3SXVpi5
>>1000ならアナスタシアさん召喚

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:23:02 ID:/o4kwJt0
1000なら剣の聖女召喚

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:23:08 ID:Y46B4sE+
1000なら華麗なるビクトリーム様を召喚
「さあ行くぞ、モヒカン・ピンク!」
「ああああんた、わわ私が寝てる間にこの髪に、な、なんてことしてくれたのよっ !?」

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:23:24 ID:48W149j3
>>1000ならパヤたんとランボー召喚。ベトナムつながりで

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:24:01 ID:1ZGmt0LD
>>1000以下だったら 二度と誰も召喚されない。

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:24:03 ID:C63Megye
>>1000ならピース健太郎召喚でコッパゲと発明ライフ

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:24:09 ID:Fkbqqbv2
 ハヤテも年下じゃないかな 1000ならサルトル召喚物を書いてみよう


997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:24:11 ID:cTHB1dVX
>>990,>>991
被ってる被ってる。
1000ならヴァレリア家の令嬢(青)召喚

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:24:12 ID:mg7bwf4c
>>1000ならオレンジ召喚

ゼロの呼び方にいちいち反応

「オォオル・ハイィル・ブリタァニアァッ!」

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:24:19 ID:7vWnZy5t
>>1000ならブラックロッド「傷持ち」召還、ルイズと共に生きる内に徐々に感情を取り戻したりと
ちょっといいエピソードを挟むも、最終的にはハルケギニア奈落堕ち。

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 15:24:22 ID:7G+rKvkA
1000なら5スレ連続1000ゲットの俺はそろそろ自粛して明日外出する
そして>>959が叶う


1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

477 KB
★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)