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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part51

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:15:05 ID:hOfbS7TI
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part50
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188727875/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

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    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

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     _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
    ノルノー゚ノjし      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:18:09 ID:+N3MD8f2
>>1
英断と言っていいかも知れないタイミング。お二方は気も楽に投下できるでしょうこって

3 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:20:29 ID:JWCV+C6t
>>1乙です!
それでは投下!

無事に土くれのフーケから宝物を取り戻したルイズたち一行は、オスマンに報告を済ませていた。
一通り報告が済んだ所で伊達が尋ねた。

「オールド・オスマン。一つ尋ねたい。あの旗をどこで手に入れた。
 あれは俺達男塾塾生にとっては、命よりも大切は魂を預ける旗だ。」

「そうか。やはりあれは君達のじゃったか。」

「説明したいことがあるから、宝物庫の前に君の仲間達とシエスタを集めてくれんかね。」

男塾の塾生だけでなく、メイドのシエスタまで集めろというオスマンの意図は分からない。
しかし、ここは素直に従うことにした。

宝物庫の前に全員が集まったのを確認したオスマンは、鍵を開けると、
ついて来いと短く言って、宝物庫の中に入っていった。
宝物庫の中には様々なものがあった。
一目で宝物であると分かる豪勢なもの。
傍目には何に使うのか分からない奇妙なもの。
そのどれにも共通しているのは、大切に扱われ、磨き抜かれているということだ。
この威容にみな黙り込む中、オールドオスマンはゆっくりと語りだした。


およそ50年前、オールド・オスマンは立ち寄った村で炎を操る韻竜と戦っていた。

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:21:38 ID:hOfbS7TI
二正面作戦で支援

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:22:02 ID:hOfbS7TI
二正面作戦で支援

6 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:22:17 ID:JWCV+C6t
路銀が尽き、行き倒れかけていたオスマンは、ある村人に助けられた。
彼の名は佐々木武雄。
本人もこの村人に拾われた、という彼は、この村に来て10年になるという。
三年前にはとうとう結婚し、娘も授かった彼は、もはやここに骨を埋めるつもりであるという。
ただ心残りはある。
そう言って彼は自宅の倉庫にオスマンを案内した。
とても平民のものとは思えない巨大な倉庫には、三つの物があった。

「一つは伝説の杖、一つは伝説の旗。ここまでは君達も知っての通りじゃな。」

その言葉が全員に染み渡るのを確認したオスマンは、壁の一角を押した。

ズズズ

すると、壁が動きだした。
その事態に、一年の時に見学にきたルイズたちも驚きを隠せない。
その様子を満足そうに眺めたオールドオスマンは、まるでいたずらっ子のような笑いを浮かべる。

「ここから先はわししか知らぬよ。」

そうして表れた入り口をくぐり、オスマンは階段を下りていった。
その階段は広く、そして長かった。
聞けばこの階段は、オスマンが自分の手で作り上げたという。
これ程の回廊を一人で作り上げたというオールド・オスマン。
その魔法の腕前はいかほどのものか。

「そうして最後の一つはこれじゃ!」

そうしてオールド・オスマンは己が杖で指し示した。

そこには、ある戦闘機が鎮座していた。
零式艦上戦闘機、通常ゼロ戦である。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:23:02 ID:hOfbS7TI
二正面作戦で支援

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:23:20 ID:hOfbS7TI
二正面作戦で支援

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:23:26 ID:cGs5Oks5
支援

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:23:29 ID:4XcgriOI
ゼロ戦mjskwwwwwwwww支援

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:23:37 ID:lzYe8Rb0
12式試式艦上戦闘機支援

12 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:24:54 ID:JWCV+C6t
佐々木武雄はオスマンにこう語った。
これらは自分が預かったものだ。
命にかえても、自分は江田島にこれを返さねばならない。

それほどまで覚悟をしてまで返さねばならぬそれは一体どれほどの価値が?
そう問うたオスマンに、その男はゆっくりと首を横にふった。

モノとしての価値はそれほどはない。
ただ、これらには、数多くの男達の命が込められている。
それを正統な後継者に渡さぬうちは死んでも死にきれんよ。

そう言って佐々木武雄は誇らしげに宝物を見上げた。

この人物に興味を覚えたオスマンはしばらくその村に滞在することにした。
村人は、当初いかにもメイジ、といった格好をしていたオスマンに対して一歩離れて接していたがすぐに慣れた。
いかにもエロジジイそのもの、という行動をとるオスマンに対して、扱いが雑になったともいう。
しかし、その穏やかな日々も長くは続かなかった。

ある日、村人が竜を狩ってきたのだ。

竜の鱗は大変な高値で取引されている。
傭兵達からは、貴族の魔法でさえも防げる防具のもととして憧れの的になっており、
貴族達からは、大変貴重な魔法薬の材料として人気がある。
しかも、ほとんどの竜は大変おとなしく暮らしており、人間の領域に降りてくることなどほとんどない。
一頭の竜の鱗で、小さな村の全員が一年間遊んで暮らせることすらあるのだ。
そんな竜を見つけた村人が思わず狩ってしまうのは仕方のないことだ。
オールド・オスマンも特にその行動に何か言うつもりはなかった。

その竜が韻竜の子供でさえなければ。
最悪と詠われる火竜の子供でさえなければ。

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:26:11 ID:cGs5Oks5
sage忘れてるぜ支援

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:26:44 ID:hOfbS7TI
戦力を集中させて支援

15 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:26:48 ID:JWCV+C6t
一早く事態に気がついたオスマンは村人を非難させるべく動いた。
しかし、相手は火韻竜。空の王者である。
空を飛ぶ速度こそ風韻竜に一歩及ばぬものの、そのブレスは圧倒的な威力を誇る。
スクウェアクラスの炎ですら及ばぬそれは、一説によるとエルフですら燃やし尽くすという。
事実、たった一度のブレスで村は焼き尽くされた。
水の防壁を作り出したオスマンであったが、それで助けることができた村人は少ない。
その中に佐々木武雄の娘はいたが、本人は炎に飲み込まれていった。
残った村人を逃すべく、火韻竜に対峙したオスマンだったが、その姿には死を覚悟した。
空高くよりブレスで攻撃してくる火韻竜が相手では、対抗手段がないのだ。
せめて、空を飛ぶ幻獣がいれば。
オスマンが歯を食いしばったその時だ。
東の空から急降下してきたゼロ戦が火韻竜を襲ったのだ。

ダダダダダッ!

オスマンが聞いたことのない爆音が響き渡る
その直後、火韻竜が悲鳴をあげながら地面に墜落する。

(やれ!オスマン!)

オスマンは確かにその台詞を聞いた。

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:27:28 ID:hOfbS7TI
支援

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:27:54 ID:cGs5Oks5
男達の支援

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:27:59 ID:hOfbS7TI
支援

19 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:28:07 ID:JWCV+C6t
全ての力を魔法にかえるべく詠唱を始めた。
火韻竜が再び空に飛び上がったならば、オスマンに勝ち目はないのだ。

(この一撃で仕留める!)

そう強く念じたオスマンは、最強の奥の手を切った。
水の六乗、アブソリュート・ゼロである。

オスマンの突き出した両手から全てを崩壊させる絶対零度の冷気がほとばしる。
それに気づいた火韻竜はブレスで相殺しようとするが、もう遅い!

原子の動きすら止められた火韻竜は、粉々に砕け散り、風に消えていった。

火韻竜を屠ったオスマンは着陸したゼロ戦に歩いていった。
恩人に礼を言おうとしたのだ。
しかし、そこには……


「火韻竜のブレスに全身を焼き尽くされておっての。生きているのが不思議なくらいじゃった。
 ただ、愛する家族を守る、そして友との約束を守る、その思いが彼を支えておったのじゃ。」

「そんなわしに気がついた彼は、家族の無事を知ると、わしに一つだけ頼んできたのじゃ。」


「俺はもう助からぬだろう。頼むオスマンよ。いつか必ず江田島かその縁の者がここに来るはずだ。
 あいつはそういう男だ。俺は知っている。
 だから、その時までこれを預かっていてくれないか。」

オスマンは男の手を力強く握った。
それに安心したのだろう。
男は、最後に娘をなでると、笑みを浮かべて死んだ。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:28:20 ID:7jTkPG/E
漢支援

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:28:56 ID:4lSSfEkq
エターナルフォースブリザード
相手は死ぬ

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:29:20 ID:cGs5Oks5
オスマンがさりげなくヘキサゴンしてやがる……そして佐々木武雄に敬礼支援

23 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:29:46 ID:JWCV+C6t
「その娘こそお前の祖母なのじゃよ、シエスタ。」

シエスタは驚くと同時に納得していた。
タルプの村の村民に過ぎない自分の後見人がオールド・オスマンであることは知っていた。
しかし、一介のメイドに過ぎないシエスタがオスマンに会う機会など、ほとんどない。
なぜオスマンほどの人間がそこまでしてくれるのか、今まで分からなかったのだ。
しかし、これで納得した。

オスマンは続ける。

「その夫である邪鬼殿こそ、彼の志を受け継ぐ者ではないか。
 一度そう言って邪鬼殿と話したことがあるが、彼は断ってのう。
 何でも

 『もはや自分はこの世界の人間だ。この魂を受け継ぐわけにはいかぬ』

 と言っておったのう。」

そう言って、オスマンは周りを見渡した。
桃がみなを代表するかのようにオスマンの前に進み出た。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:29:57 ID:lzYe8Rb0
木の葉落とし支援

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:30:41 ID:hOfbS7TI
支援だ

26 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:31:23 ID:JWCV+C6t
今日はフリッグの舞踏会。
学院にはどこか浮かれた空気が漂っている。
みな楽しみにしているのだ。


「しかし、みんな着飾って楽しそうじゃのう。」

「まあ、わしらには合わんよ。」

「俺達にはダンスよりも盆踊りの方が似合ってるぜ。」

「贅沢言うんじゃねぇ。わしらにだって、ホレ。」

そう言って田沢が顔で指し示す。
そこにはメイド服を着たシエスタが立っていた。
本来ならフリッグの舞踏会の給仕として借り出されているはずだが、特別に許可をもらってきていたのだ。
ここ、男塾「新男根寮」では、みな忙しそうに動き回っていた。
田沢や雷電が中心になってゼロ戦を整備している。
一方、秀麻呂などは幻の大塾旗を磨いている。
彼らには、パーティなどよりも優先すべきことがあるのだ。
そう言うものの、慣れたとはいえ、女性が一人もいないのは寂しいものだ。
この男塾の皆に違和感なく入り込める、「綺麗な」女性はダイヤモンドよりも貴重なのだ。
枢斬暗屯子などは論外である。

誰かが玄関を開ける音がした。

「まったくあんた達、相変わらず男臭いわねぇ。」

ルイズが立っていた。

「フッ。舞踏会はどうしんだい。」

その光り輝くようなドレス姿に誰もが言葉を失う中、桃がいつも通りに声をかけた。

「ふん!あんな、ドレスを着るだけで態度まで変わるような男達なんて、こちらからお断りよ。
 それに、女っ気のないあんた達を哀れんでここに来てあげたのよ。感謝しなさい。」

「ハーイ!私達もいるわよ。それにしてもあんた素直じゃないわねぇ。」

キュルケとタバサも顔を出す。
ルイズがその言葉に噛み付く。
空気が一気に華やかになった。
誰もが笑顔であった。

男達の使い魔 第五話 完

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:31:55 ID:nBp0+w7W
大豪院流支援

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:33:00 ID:cGs5Oks5
さて、今週の民明書房は?

29 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:33:11 ID:JWCV+C6t
NGシーン 番外編

雷電「ま、まさかアレは!」

虎丸「知っているのかアレは!」

雷電「間違いない!あれこそ中国において四千年前より伝わる……

   

   もってけ陸軍服(がくらん)!」


「わしが男塾塾長江田島平八である!」

力強い声があたり一面に響き渡ると同時に音楽が開始した。
前を見ると、いつのまにか松尾たち塾生が後ろで手を組み整列している!

「押忍!斉唱させていただきます!

 日本男児の生き様は!」

朗々と男塾塾歌が流れ出すなか、ステージ上に二人の男が現れた。
一号生筆頭 剣桃太郎
二号生筆頭 赤石剛次
である。

二人は、押忍!と短く叫ぶと斉唱にあわせて見事な剣舞を披露した。

「嗚呼男塾 男意気 己の夢を魁よ」

とうとうさびの部分に突入したところで、身長10メートルはあろう男が登場した。
三号生筆頭 大豪院邪鬼である。

「続け!」

男がそう叫ぶと、皆一様に踊りだした。
なんと表現すべきかまったくわからない。
ただ、
ttp://jp.youtube.com/watch?v=9pm4FGH3r5A
な踊りであった。
そうして舞台は幕を下ろした。

スタッフロールが流れる

民明書房DVD社
「もってけ!陸軍服(がくらん)」
(監督:平賀才人)

  〜完〜

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:33:38 ID:hOfbS7TI
乙〜!
これで男塾に航空戦力が加わってまさに無敵!



大して強化されたように見えないのはなぜだろう?

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:34:16 ID:vzJtBggl
拡大縮小自在男支援

32 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:34:57 ID:JWCV+C6t
ということで投下終了です!
書いているうちにどんどんオスマンが強くなって驚きました。

また、前スレ>>751のリクエストにお答えいたしました!
死事中なので、次回はいつになるかわかりませんが、
近いうちに合いましょう!

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:34:58 ID:lzYe8Rb0
GJ!!


そしてサイト、お前はそんなこともやっていたのか・・・

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:35:50 ID:cGs5Oks5
乙。そしてサイトはますます何をやっているんだw
……というかだ。そのDVDは帰還した後の出版かね?

>>30
やはり男塾は生身で戦うからこその男塾だからではないだろうかと思う次第。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:36:06 ID:vzJtBggl
新男『根』寮wwwwww
魂じゃ無いのか?wwww

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:36:28 ID:7jTkPG/E

論外だけど論外はヒデェww

>>30
幻の大塾旗を忘れているからだな

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:37:46 ID:OcRLmvA/

そしてサイトが無駄に多芸すぎ

38 :男達の使い魔:2007/09/03(月) 23:37:59 ID:JWCV+C6t
>>35
根で合ってますよ〜。
寮長は権田馬之助です

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:38:21 ID:FzCyTzgR
サイト何してんのwwwww乙wwwww

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:38:42 ID:vzJtBggl
>>38

mjd?


41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:40:29 ID:sSaICejD
なんと才能豊かなサイトだ

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:42:33 ID:hOfbS7TI
>>40
ウィキペディアの記述より

>竹林剣相撲(ちくりんけんずもう):
>周囲を剣山で囲まれた土俵で行われる荒相撲。男根寮寮長である権田馬之助によって執り行われた際に男塾男根寮名物と語られているが、
>江田島によって毎朝行われる授業内容決定の儀式・奉弓の儀のメニューにもその名が見受けられる。


43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:42:52 ID:e2sv2unE
やはり素晴らしすぎる…GJ!!
唯一の難点は一号生しかいないから我等が男爵ディーノの勇姿を拝めない事くらいか…。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:44:26 ID:sSaICejD
ふんどしるくはっと

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:45:23 ID:7zjcOcIL
このサイトはハルケギニアで女の子に囲まれてるよりも別の意味で楽しそうだ

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:47:22 ID:7zjcOcIL
・・・やはり、かえして日本男児下着もあるんだろうか?

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:47:48 ID:XgR7RDno
今日の民明書房で飲んでたコーラが鼻から溢れでた
あんたアホだwww
GJ!

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:47:46 ID:i+1Ysn/R
>>1000なら連載が停滞してる作品全ての続編が投下される

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:49:25 ID:4XcgriOI
前スレ1000突破か。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:50:13 ID:sREq+/C1
前スレなんか1001までいったな

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:51:09 ID:20B0MUY3
前スレで紹介のあったオンラインMTG関連でエキスパンションリストを眺めてて思った。
……ああ、そういや俺が一番嵌ってた頃(ミラージュブロック)ってもう10年も前になるんだなぁ。
年くうわけだ(´・ω・`)

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:55:47 ID:ncShPFOr
男塾全員がいけるのならパプワ島のナマモノ達でもいけるはず!!

タンノやイトウだけでも…。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:56:34 ID:/vTstWFR
同じ事を何度も言うなら自分でヤッチャイナー

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:56:49 ID:qZXU4tPv
ルイズがあれらとキスするんか!?
せめてチャッピーにしてやれよ


55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:57:38 ID:uebQiz2s
それもいいが仮面のメイドガイも呼んで欲しい
変態仮面とタイマン晴れる

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:58:59 ID:lzYe8Rb0
マミヤくんあたりを・・・

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 23:59:28 ID:MdeN3UzT
>>52
そして発表会で「もってけ!腰ミノ」を踊る訳だな。

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:01:24 ID:DTZGHt69
つ生爪ハーガス君+地味野球マッチョさん

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:04:47 ID:BU8n2Q9W
>>52
ギーシュの純潔が、風前の灯火になりそうな件について。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:05:26 ID:uFfK/rpZ
>55
メイドガイで書いてるぜ。遅筆だからいつになるかわからんがな。
同じメイドのシエスタをどう絡ませるか思案中。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:08:19 ID:1AbIeN1Q
そういやイトウくんは何気にパワーアップして子供カタツムリぶっかけを習得してたなwww

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:10:24 ID:EngwsPh9
もう秘石を探してる途中のパプワ島まるごと召喚。
特戦部隊から心戦組まで。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:11:28 ID:7NA9DEbG
968 :名無しさん:2007/09/03(月) 22:19:40 ID:SXYGt7ow
もう本スレなんて見てねえや
たまにウィキ覗いてるだけで十分


969 :名無しさん:2007/09/03(月) 22:20:19 ID:8blmSJy.
俺なんてwiki登録しかしてない…。


970 :名無しさん:2007/09/03(月) 22:24:43 ID:P8TQrRx2
まとめ見れれば十分なんだよね。
本スレは一応見てるけど会話がついていけん。


971 :名無しさん:2007/09/03(月) 22:34:46 ID:HFZ.PX2E
俺は作品が投下された時のスレの反応が見たいから本スレ見てる。
ただ作品をまとめで確認するより、そっちの方が面白い。
雑談がめちゃ面白いこともあるしな。


972 :名無しさん:2007/09/03(月) 22:37:25 ID:U.sD4z/M
健全ねえ…まあ、物事にどんな風に接するかは人それぞれだしな


973 :名無しさん:2007/09/03(月) 22:47:48 ID:7C3jZig6
ID:VFzvSx2Dは真性なのかな。


974 :名無しさん:2007/09/03(月) 22:52:30 ID:8blmSJy.
>>973
僕の考えた悪魔超人って感じだな。1000万パワーだ


975 :名無しさん:2007/09/03(月) 23:03:38 ID:A48bDkiY
夏休みに寄生したやつらが消えるまでスレから離れるべきだろうか……


976 :名無しさん:2007/09/03(月) 23:05:50 ID:nH4AUjvo
好きにすれば?


977 :名無しさん:2007/09/03(月) 23:06:02 ID:fem/QdSY
召喚妄想は良いが
纏めの一覧もチェックしないで妄想する奴は何と言うか……

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:11:29 ID:W8jQUE5G
>>60
逆に考えるんだ。
シエスタのポジにいつの間にやらメイドガイがおさまっていると考えるんだ。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:30:37 ID:ZIiDA/F9
幽遊白書の幽助を召喚


桑原が次元刀を使って簡単に連れ戻しに来そうな気もするが。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:33:07 ID:UrNUUwTP
最近は専ら、ブライト艦長召喚モノ(勿論、竜の羽衣はラー・カイラム)とか、アリス・マーガトロイド召喚モノとか、ハイド伯ジント召喚モノとか、アリス・レイ・マルヴィン少尉召喚モノとか妄想している俺、参上!!

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:33:17 ID:8OfXRnBP
なんでかしらん、一人ヘキサゴンスペルなんて厨設定以外の何ものでもないのに……
男塾とのクロスってだけで別にどうってことないように思える。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:33:54 ID:LUtkhFon
>>65
探偵になった直後とかならまだ良いだろうが、
魔族の心臓が発動した辺りからならやめた方が良いだろうな

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:36:28 ID:SktWmrYj
聖痕のクエイサーからサーシャを召喚。。。


い,かん、ルイズでは聖乳(ソーマ)を与えることが出来ないじゃないか!

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:39:26 ID:caInL57p
ぱにぽにからベッキー召喚とか。
何でも出来そうで、しかし何にも出来なさそうな気がする。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:44:15 ID:mswxOlYL
>>70
そこはメソウサだろう

ギーシュ「まだ戦う意思があるのならその剣を取りたまえ!」
メソウサ「・・・も、持てません」

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:50:43 ID:caInL57p
話が進まねえw
メソウサだと、韻… 韻兎(?)っぽい何か?

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 00:53:56 ID:O1ZmFYqD
ぱにぽになら番長にしてミステリーハンターの上原都だろ

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 01:12:04 ID:PJM8YE7E
>>69
一応貧乳キャラでも聖乳を与えることは出来るみたいだけど、
サーシャ曰く「お前の貧乳などあてにしていない」だそうだからなあ
立ち位置的にもシエスタから吸うのが妥当か?
テレサと多少キャラが被ってるからタバサもありか?

75 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:36:22 ID:2bnnCQYH
どーもです。
爆撃機襲来(投稿)です。
5分後投下いいですか?

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 01:36:56 ID:WU4qEYYR
スレイヤーズのリナを呼び出した日にはワルド、フーケ、ギーシュ全員悲惨ww
あれ・・・誰か忘れているような気が・・・・

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 01:38:02 ID:LUtkhFon
支援酢

78 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:39:19 ID:2bnnCQYH
感謝ですでは逝きます。



アルヴィーズの食堂。メイジが意匠を凝らし、
作り上げた魔法人形の名にちなみ名付けられた。
それを証明するのは、この食堂の壁際に整然と並ぶ、
精巧な彫像。
貴族であるメイジの、テーブルマナーの教育場でもある。
しかし、ミカヤは次々に頭の中に流れ込んでくる食堂内の
人々の思考の中から、給仕としてせわしなく働くメイド達、
厨房の中から調理人達の思考を読み取る。

「・・・・・ここの給仕の人達、厨房の人達もかしら?
あまりここでの奉公を喜んでいないみたい。」

隣のルイズには聞き取られないよう、つぶやいた。
かつてデインを治めたいた頃は王宮内や、城下の人々の
心を直に掌握し、彼らの生活と心を守ってきたミカヤ。
このトリステインは選民思想があり、恐らく平民であろう
彼らから嫌悪感が読み取れた。
この状況は彼女にとって芳しいものではない。

「厨房に私の口利きで食事を用意させるわ。
ミス・ミカヤは待っていて。」

そんなミカヤの心情を露知らぬルイズは、
そう言い厨房に向かおうとする。

「待って、ルイズ。」
「え?」

それをミカヤは静止する。

「厨房には私が行くわ。」
「え?どうしてミス・ミカヤが?
平民への話をつけるなら、私で十分なのに。」

当惑するルイズに、ミカヤは笑みを浮かべ、こう告げた。

「これからも世話になるところには、自分から
挨拶に行くのが礼儀なの。
それと、少し時間をもらうわね。」

そして、近くを通ったメイドを見かけ、声をかける。

「少し、よろしいでしょうか?」
「は、はい!」

メイジのような姿の女性であるミカヤに声をかけられ、
恐縮するメイド。
カチューシャで纏められた短い黒髪の、純朴そうな
少女だった。
そのメイドに彼女は、貴族ならば決してしない提案をしてきた。

「私も貴女達の手伝いをさせてください。
料理長に会わせていただけませんか?」

79 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:40:56 ID:2bnnCQYH





ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』

第四章 『治める者とは』





「料理長!!」

先程ミカヤに声をかけられたメイド―――シエスタは大慌てで
厨房へと駆け込んできた。

「どうした、シエスタ?また貴族の餓鬼に何かやられたか?」

その様子を確認し、また貴族に無理難題を申し付けられたと思った
魔法学院料理長―――マルトーは苦い表情をしながら訪ねる。

「い、いえ!その、あの・・・!」

シエスタは話を切り出そうにも気が動転してしまい、要領を得ない。

「失礼いたします。」

ちょうどその時、マルトーが声のした方向を見やる。
そこには銀色の髪の、彼の好かない貴族の気配を超越した、
『女神』がいた。

「お・・・・・。」

思わず見惚れ、手を止めてしまうが、咳払いをして、落ち着かせる。
何故かは分からないものの、杖を持つことからメイジと判断するが、
他の貴族とは何かが違う神聖さを感じたマルトーは嫌な顔をしない。
ひとまず、用向きを聞くことにした。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 01:41:09 ID:MwCQ4N/Y
投下予約しつつ、支援

81 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:42:52 ID:2bnnCQYH
「貴族様、こんな厨房に何の御用で?
うちらのメイドが何かしましたかね?」
「いえ、彼女にはここまでの案内を頼みました。
貴方が料理長ですね?」

隣のシエスタはおろおろとしながら二人を交互に見る。
その間も話を進めていく二人。

「ええ、マルトーと申しまさぁ。」
「貴方に頼みごとがあって案内していただきました。」

貴族の学生達からの無理難題を押し付けられることは多々あった。
それは権力者の威光を借りた傲慢なものが多かったのだ。

「伺いましょう。何でさぁ?」

だが、マルトーは彼女からは嫌味や傲慢さを感じない。
むしろこちら側、『平民』寄りのものに思われた。
ミカヤの話を促す。

「ええ。食事の配膳の時だけでいいのですが、メイドとして
手伝わせていただきたいんです。」
「は・・・・・?」

その突拍子もない頼みごとに一瞬、思考回路が停止したマルトー。

「私はミカヤ。ミス・ヴァリエールの使い魔です。
確かに杖を持ち、魔法を使いますが、貴族ではありません。
私も、『平民』ですから。」

彼らの勘違いを正すために、そう名乗るミカヤ。
無論、王位を退き、更にはこうして異界に使い魔として
召喚されたため、彼女の言葉に偽りはない。

82 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:44:31 ID:2bnnCQYH
「では、ミス・ヴァリエールが召喚した使い魔って、貴女だったのですか?」
「しかもあんた、貴族じゃないのか?」

噂に聞いた、ルイズの使い魔が目の前にいることに驚くシエスタと、
自身を『平民』と名乗るミカヤに更に驚いたマルトー。
同時に、自分達と同じ平民という認識から、口調も砕けた。

「はい。ただ、使い魔でもあるので、手伝えるのは食事の時
だけになります。」

暫し呆けたままのマルトーだったが、改めてミカヤに向き直る。
心積もりは決まったように、一度頷き、訊ねた。

「あんた、給仕の経験は?」
「ここに来る前に少々。」

今は亡き夫、サザと出会う前、そしてデイン解放の義賊団
を創設する以前は生きるために様々な仕事をしていた。
その経験の幅は広く、レストラン等の給仕もこなしていた。
破顔したマルトーは、ミカヤとシエスタに告げる。

「よし、じゃあミカヤと呼ばせてもらうぜ。よろしくな!
早速だが手伝ってくれ。シエスタ、『新入り』の面倒を頼むぜ。」
「はい!」

それにシエスタも笑顔で応えた。




83 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:47:53 ID:2bnnCQYH



「・・・・・ミカヤお姉さま、何時までも何を話しているのかしら?」

一方ルイズは食卓に腰掛けながら、時間をもらう、と言って戻ってこない
ミカヤのことを考え、ふてくされていた。
そうこうする間に食卓に豪奢な料理が並び、朝食の時間が近づいてくる。
一緒に食事を摂りながら『テリウス』大陸での話を聞かせてもらいたかった
彼女だったが、何時まで経っても戻ってこない。
仕方なく、ハルケギニアに魔法をもたらした賢者、始祖ブリミルと、
トリステインを統べる女王への食前の祈りの言葉を唱和する。

「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ。今朝もささやかな糧を与え給うた
ことを感謝いたします。」


そして、ナイフとフォークを取り、食事に取り掛かったその時―――

「失礼いたします。」
「・・・・・、!?!?」

自分に飲み物を配りに来たメイドを見て、驚きの声をあげるのを両手で口を
塞ぎ、必死に押さえ込む。

「ミ、ミ、ミミミ・・・・・・・っ!」

メイドはミカヤだった。
ゴシック調のメイド服は、銀髪と程よいプロポーションによく似合う。
咳払いをしてひとまず落ち着く。


84 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:50:07 ID:2bnnCQYH
「・・・どうしてメイド服を?」
「料理長と話をして、食事の間、働くことになったの。」

会話をしている間も手を止めず、慣れたようにグラスにワインを注ぐ。

「使い魔だからって無理やりやらされたの!?」
「似合わないかしら?」

食後、厳罰に処するように申請しようと怒りを露にしたルイズを、
ミカヤは笑顔で軽くいなす。

「それは、すごく綺麗で似合うけど・・・・・・って、
そ、そうじゃなくて!」

話をそらされ、頬を膨らませるものの、顔を赤くしていた。
確かに似合うのだから。

「ルイズ、貴女は貴族。
人を治め、守る人になりたいと思うならよく覚えておいて。」

ミカヤは他のメイドのように甲斐甲斐しくルイズの世話をしつつも、
説いて聞かせる。

「貴族だから敬われるのではなく、末端と言われる一人一人に
至るまで心を砕き、その人々の痛み、求めるものを共有する。
だから『貴き一族』なの。
そのためにも平民の生活、心を知ることで、見えるものがあるわ。」
「・・・・・。」

汚れたナプキンは直ぐに新しいものに取り替える。
そんなミカヤを見つつ、ルイズは思考する。
まるで、彼女が人を治める立場にいたことがあるように思えた。

(ミカヤお姉さま、貴女がいた所はどんな世界なの?)

やはり疑問が深まるばかりだった。
そんなルイズの思考を受け止めつつ、ミカヤは彼女の、料理で汚れた口許を
優しく拭うのだった。





85 :双月の女神:2007/09/04(火) 01:51:27 ID:2bnnCQYH
以上です。ミカヤの過去の体験は想像(妄想?)です。
多分こんな経験もしたのではと思うです(汗)。
では失礼をば。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 01:57:53 ID:MwCQ4N/Y
乙でした。二時から投下します。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 01:59:09 ID:j5ViVKcu
乙でした。
うむ順調に百合フラグを立て続けていますな。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:01:23 ID:MwCQ4N/Y
では投下いきます。
尚、小ネタではないです。
――――

「自然が……泣いている……」

そうつぶやいて、彼女――アイヌの巫女は、その身を、魂を大自然の浄化へと捧げた。
その愛刀の守護鳥と、少女を従う狼を供に連れて。
時に、天明九年。徳川幕府による治世の世の、裏話であった――





だが、その身、未だ二十歳にもならぬ穢れ無き巫女を死に追いやるほど
大自然は厳しいものではなかった。
時に厳しいが、母性を持つもの。それこそが自然の正体である。
その身を、自分たちの為に捧げた少女に、大自然は泣いた。
この子をどうにかして生き延びさせてやりたい。
その意思は、突如として現れた、未来の入り口を利用する事を決めさせた。
この時代より二百年も先、平成と時代の呼び名が変わった頃、一人の少年を呼び出すための鏡。
それを――利用しようとしたのである。
このままでは、身を、魂を全て枯れ果てさせてしまう少女をその鏡の中に放り込み、生き延びさせようとしたのである。
果たして、それが彼女の運命をどう変えていくのか。
それは、未だわからぬ事であった――


その日、平賀才人はご機嫌であった。
持っていたノートパソコンがようやく修理を完了したからだ。
溜め込んでいたゲームも出来るし、出会い系サイトからの返事も確認できる。
全部のデータが吹き飛んだ事を知ったときはキーボードをグシャグシャにしてしまったが、今は問題ない。
パソコンが壊れたときは、意気消沈もいいところで、普段なら二個は食べる照り焼きバーガーも、一個とシェイクがいいところで
小遣い節約にはなったが、どうにも空虚だった。
しかし、今は一転して超ハイテンション。
今にも踊りだしそうな勢いなのだが、ふと前を見ると、不思議な鏡があった。
はてな、と才人は思う。
こんなもの、今までの通り道にはなかった。
好奇心から石を投げてみるが、すんなりと消えてしまった。
ははん、こいつはかの有名な青い狸の道具みたいなものか、と推測すると
俄然、その先が気になってしまった。
しかし、銀河鉄道にのってどこでもドアギリギリの場所まで飛んでいってしまった黄色い服の眼鏡っ子になってしまっては仕方が無いと考え
恐る恐る、顔だけを覗かせる事にした。
しかし、中を見ても白い世界が広がるばかりで、少し残念な気がした。
てっきり、水着美女だけの世界とか、幼女から美女までがミニスカな世界が待っているのかと思ったのだけれども。
はて、しかしどうしたものかと才人が悩んでいると――

「ぷげらふっ!?」

後ろから、光の柱のようなものが飛んできて――何やら柔らかい衝撃と共に、鏡の中へ吹き飛ばされたのだった。


89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:03:59 ID:MwCQ4N/Y
春の使い魔召喚の儀式、というものがある。
二年生に進級する際に行う神聖な儀式なのだ。

とはいうものの、教師にしてみれば、それである程度の属性を判断し、個性を伸ばしていく、というためのものなので
出来ればわかりやすいものがいいな、というのが本音であった。
例えば『雪風の』タバサであれば、ウィンドドラゴン。
『微熱の』キュルケであればサラマンダーというようなものは、とてもわかりやすい。
でなくとも、カエル、モグラ、フクロウといったように、ある程度棲み分けが出来ている動物というのはとてもわかりやすいのだ。
たまに目玉などといった一体こいつの属性は何事だ、と叫びたくなるような使い魔が召喚されてしまうが
そこはそれ、前例を調べて、得意な属性と判断して、今後を決めていくのだ。
教師にとっては、自分の受け持ちが何人になるのか、ということが最大の興味である儀式であった。
少なければ問題だが、少なくとも、優秀なメイジが受け持ちになれば、その教師という事である程度の名声も取れるというものだ。

――しかし、まぁ。
その中に、『ゼロの』等という、不名誉なあだ名をつけられたメイジがいるとなれば話は別だ。
このメイジが一体どんな使い魔を召喚するか、というより、果たして成功するのか、という事が監督教師であるコルベールの懸案事項であった。
何せ、既に十数回失敗を重ねているのだ。
一度昼食休憩を挟んだため、時刻はそろそろ、優雅な爵位持ちであればティータイムなど嗜む時間だろうか。
使い魔との親睦を深めるように、と指示しておいたため、暇そうにしている生徒はいないが

しかし、元々授業の予定が入っていたのを頼み込んで延長しているのだ。
いい加減切り上げなければ他の生徒にも影響が出る。
とはいえ、このコルベール。努力している生徒を見捨てる、という事は性分として出来なかった。

「ミス・ヴァリエール。流石にもう時間も時間です。
今度の虚無の曜日にでも再度儀式を――」
「もう少し、もう少しだけなんです! ミスタ・コルベール!」

この熱気。他の生徒には中々見られない努力、というのがルイズという生徒の特徴だった。
元より勉学では優秀な生徒なのだ。
確かに実技の成績はお粗末を通り越して、最早残酷無残ではあるが、かといってそれだけで落とすにはとてもではないが忍びない。
ラ・ヴァリエール公爵家という事を差し引いても、ルイズの勉学の成績ならば、研究方面で活躍する事も出来るだろう。
それを流石に落とす、となると、学院の損失というものだ。
水時計を見れば、流石に夕食前には止めることにはなるが、二時間は猶予があるだろう。
もう少しこの生徒を見守ろうとコルベールが近くに岩に腰をかける。
みれば、ルイズは泣きそうな顔をしながらも、立ち上がり、サモン・サーヴァントを続けようとしている。
このような生徒がいれば教師冥利に尽きるというものだろう。

更に一時間が経過しても、ルイズはやめる気配を見せなかった。
既に一部の生徒には、使い魔に対して芸を仕込み終えたものまで居る。
コルベールもそろそろ止めるべきか、と苦渋の決断をしようとした頃――

「風が止んだ」

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:05:31 ID:1c281ctF
風が止んだで魔王様を連想してしまった支援

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:05:48 ID:BH+K+TeR
この元ネタとその種類で長編は初めてか支援

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:06:58 ID:MwCQ4N/Y
タバサがつぶやいた一言で、コルベールは辺りを探った。
確かに、空を見てみれば、青空こそ変わらぬものの、先ほどまでは心地よかった少し冷たい春風が一切止まってしまった。
何やら土も元気が無いような気がするが――
光が、魔法学院を支配した。
風はざわめき、木々は騒ぎ、土は震え、光は暖かくそれらを包む。
神か天使の降臨か、とも思えるような光の静寂の後、ルイズが呆然と立ち尽くしていた。
爆発の土煙はなく、唯一あるのは、先ほどまで世界を支配し続けた光。
その光が集まり、柱となっているのだ。
直径は一メイル程だろうか、円柱形で、空を見上げると空に吸い込まれるかのように柱が途切れている事がわかる。

果たしてルイズは尻餅をつき、その光景を更に呆然と見上げた。
恐らくはルイズのサモン・サーヴァントによる結果なのだろう、とコルベールは見当をつけたが
はて、しかしこのような結果をもたらすサモン・サーヴァントなど見た事が無い。
サラマンダーや火竜を呼び出せば、確かに炎の熱気により景色が揺らいで見える事はあるが
これは明らかに光の柱とも言うべきものだった。
どうしたものか、と悩んでいると、上空からうっすらと光の柱が薄れていくのがわかった。
コルベールはならば大丈夫だろう、と当たりをつける。
消え行く、という事は何かしら起こる訳ではないからだ。
これが新しい系統魔法なのだとすれば大発見かもしれないが、それも全てが消え去ってから調べれば良い事だ。

コルベールは立ち上がり、杖を引き抜く。
もし、何らかの形で凶暴な幻獣が現れたとしたならば、生徒を守るのは彼の役目であるからだ。
数十メイルにも及ぼうかという長い光の柱が消え去るには、少々時間がかかるようだ。
十分が経った今でも、半分近くが柱として残っている。
一体何事かと緊張していた生徒も、そろそろ緊張の糸がほつれ始めた様だ。

しかし、コルベールの集中の糸は、ワイヤーのように頑丈である。
戦闘態勢に見える訳ではないが、しかし、その姿は常に魔法を放てる抜き身の刀にも似た雰囲気を出していた。
ようやく光の柱が残り二メイル程になった頃、段々と全体が光の粉のようになり、消え去っていった。
だがしかし、コルベールの呪文が解放される事はなかった。
そして、男子生徒の半数がその場に居る召喚されたものに目を奪われた。

まるで物語の中から抜け出たような赤と白の珍妙な服装に、鮮やかな長い黒髪。
それを纏める赤いリボンに、まるで触るだけで、自らの指の汚れが映ってしまいそうな白い肌。
そして何より、始祖ブリミルに祈りを捧げる巫女の如き祈りの姿。
無論、目を奪われなかったものや、そもそも女性に目を奪われる事が少ない女生徒の大半は、ルイズが召喚したのは人間だ、という事を今にもはやしたてようとしていた。
しかし、何時も野次を始める男子生徒の数人は目を奪われていたのだ。
例えば『風上の』マリコルヌなどは目を奪われているグループに入ってしまっている。
そうなると切欠を失うし、野次もほとんど発生する事はなかった。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:09:40 ID:MwCQ4N/Y
少女は祈りを捧げたままの姿だったが、しかし閉じている目といえど、入ってくる光の量の差に違和感を覚えたのか、目を見開き始めた。
きょろきょろと見回す姿は、まるで生まれたての仔馬のように儚げなものだったが、これがサモン・サーヴァントで呼び出されたというのならば

コルベールに選択肢はいくつもなかった。
召喚を再挑戦させるか、それとも契約に進めさせるか。
大きく分けてこの二つだった。
そして前者は、最早難しかったのだ。
ルイズが魔法に成功した、というのはとても喜ばしい事なのだ。
だが、しかし、一度成功したからといって二度目があるとは限らない。
何の研究においてもそうだが、一度成功したならば、それを強引に引っつかんででも逃さない事が重要なのだ。

つまるところ、コルベールはルイズを立たせ、コントラクト・サーヴァントを済ませるように指示した。
召喚に成功した、という事も衝撃なら、それが人間だった、というのも衝撃であるルイズだが、しかしこれが
光の柱などではなく、爆発により召喚された、などというのならば正気を保ち、再召喚を願えただろう。
しかし、呆然としていた挙句に、教師直々に契約を、といわれたのでは、ルイズはそれを実行するくらいしか思考能力が残っていなかったのだ。
未だキョロキョロとしていたが、ルイズが近づいてくるのをみて、ここが何処か、とでも尋ねようとしたのか、少女が口を開こうとしたが――

「我が名はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」



――『風上の』マリコルヌや、『青銅の』ギーシュは語る。
もしこの場に『召喚されし書物』のように、その場の絵を永遠に、そのまま収めることが出来たならば
あのシーンこそは未来永劫、家宝にしてでも語り継ぎ、受け継がれるものだ、と。
それほどに、先ほどまで興味の無かった男子生徒の目を引くほどに、美少女二人によるキスシーンというのは美しいものだった。

時間にして三秒ほどであったが、その間に呼び出された少女の顔がどんどんと朱に染まっていくのがわかった。
まるで清流に楓の葉が流れるが如く、赤く染まっていく白い肌は、その情景を更に印象付けていく。
ルイズも、最初こそ言われるがままだったが、契約をしている最中にその視線と、情景に気がついたのか
瞬時に赤く染まり、唇を離した。

愛のあるキスと違い、銀糸が引くような事こそ無かったが、しかしそれでも、三秒も口付けを交わしていれば吐息が漏れる。
小さな小さな吐息ではあったが、わずかにもれたそれは男子生徒の脳内を支配するに十分であった。
春の使い魔召喚の儀式といえど、既に夕方も近ければ、ハルケギニアの春は未だ冷える。
つまるところ、漏れた吐息は白い息だったのだ。

尤も、二人分の体温で暖められた口内より吐かれるのだから当然といえば当然ではあるが。

「お、終わりました」
「う、うん。契約の儀式はすんなりといったね」

コルベールも少し見とれていたのか、動揺を隠すように言った。
そして慌てて生徒に学院に戻るようにと伝える。
儀式そのものは全て終了したのだ。
そして時刻は既に、そろそろ夕食の準備が始まっている時間でもある。

その言葉に、自分たちの状態を自覚して慌てて学院へと飛んで行く生徒達。
女生徒もぶつぶつとつぶやいてはいたが、しかし教師に戻れといわれて野次を続けるほど馬鹿ではない。
次々にレビテーションやフライで飛んで行く生徒達。
コルベールは、ルイズに使い魔とゆっくり戻ってきなさい、と伝えると、自分も慌てて学院へと戻っていった。
仮にも教師たる立場の人間が、生徒と使い魔の契約の儀式を見惚れるなど、と自省すること頻りであったが、女生徒からは既に株が落とされていた。
その頭と年齢も手伝い、評価は下落の一途である。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:09:45 ID:/3h0p/gv
>>90
むしろ男装海賊王女を連想してしまった支援

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:11:56 ID:VppEWVzR
だれだ?前スレを1ずらしたやつ

それはともかく支援

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:12:06 ID:MwCQ4N/Y
さて、放置された二人であったが、一番困ったのもこの二人だ。
多少気まずいが、何が起きたのかと喚く訳でもなく、その両手で顔を隠し、真っ赤に染めているのだ。
へたり込んでいる事もルイズには更に気まずい。
罪悪感が沸いてくるのだ。
騒ぐならば、その声が耳に障ることもあるし、怒りを発生させる事も出来るだろう。
泣き喚くなら、同じように、怒りを彷彿させる事もある。

しかし、無言はまずい。
叱責されるでもなく、縋りつかれるでもなく、ただただ恥ずかしがられては、した行為も手伝って羞恥心と罪悪感が沸いてくるではないか。
見れば、自分と背丈も、恐らく年齢もそう変わらない乙女だ。
自分もそうだが、相手の初めても奪ってしまったのではないかと、ルイズには気が気でない。
何とかなだめようと、会話の糸口を探すが、相手の名前も知らなければ意味がないではないか。

そう思って何とか名前を聞こうとしたルイズであったが、まず相手の顔を見なければ会話は始まらないのだ。
何とか手をどけなければいけない、そう思っていた所、突如として少女の右手に光が走ったのだ。
薄い光であったが、痛みを感じるのか、少女が顔をゆがめて手を押さえる。
ははん、とルイズは当たりをつけた。
小手をしているために見えないが、恐らくは使い魔のルーンが刻まれているのだろう。

「大丈夫、安心しなさい。使い魔のルーンが刻まれているだけだから。
すぐに終わるわよ」

優しく語り掛けるルイズ。
その言葉に何か思ったのか、少女がルイズの顔を見上げた。

言葉どおり、すぐに光は収まった。
小手を取り払い、自らの右手の甲を見る少女。そこには読み取れない文字が書かれていた。
いや、文字というよりは絵だろうか。
少なくとも、かつて住んでいた江戸の世では、否、江戸から離れ、蛮族の地ともいわれた場所の出身である彼女にもわからぬ絵であった。
戦友であった異国の友の扱う字に似ていなくもないが、しかしそれがどういった意味を成すのかなどはわからない。

無論、この少女がその異国の字――「英語」「フランス語」「ドイツ語」「グリーンヘルの言語」などを完璧に理解していたとしても
この手の字は読めなかっただろう。
あるいは、アイルランドにおける神話などを理解していれば可能だったのかもしれないが、それはまたありえぬ話だ。
しばしそれを見つめていた少女だったが、今気付いたように口を手にあて、小さく「あ」と呟き

「あの……申し訳ありません。えぇと……」
「私はルイズ。貴方を呼び出した者よ」
「あ。ありがとうございます。私は――ナコルルと言います。
それで、その……ここは、どこなんでしょう?
恐山ではないようなのですけれど……」

かくして、アイヌの巫女と、ゼロの魔法使いがここに出会う。

時は、天明九年。その場を徳川の江戸の世より、ハルケギニアへと移す。
その、歴史の影で、時を同じくして、異形のものが、蠢き始めていた。
それに立ち向かうものが居る。
敵に背を見せず、立ち向かう者。
人、それを――――「サムライ」否、「貴族」と言った――――


真説サムライスピリッツ・ゼロ  序章・終

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:13:55 ID:MwCQ4N/Y
サムライスピリッツより、ナコルル召喚です。
尚、召喚だけして終わりでないように
とりあえずは一話書き上げておりますので
三十分ほどして予約なければ再投下したいと思います…!

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:15:01 ID:ZIiDA/F9
乙です。

時間も時間ですし、予約も入ってませんし予定を繰り上げても良いと思いますよ。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:15:03 ID:hq0uCDNY
乙!ナコルルかぁ。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:15:39 ID:j5ViVKcu
ママハハー乙!
さ、サイトはどうなってしまったんだろう?
某天草さんや忍者さんに捕まってろくでもないキャラに仕立て上げられる想像しかしないんだが

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:16:44 ID:/3h0p/gv
才人は一緒に召喚されたじゃないのか
どこに飛ばされたんだ?

……まさか、ナコルルの代わりに恐山とか

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:18:44 ID:BH+K+TeR
乙です。
格ゲーネタ長編はコレが初なんだよな。しかし懐かしい、最後の下りが小林さんの声で脳内変換されたよ

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:18:51 ID:4sdbszz5
サイトは花札好きの侍に掴まって趣味の千人斬りの一人にされてアーッ

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:19:38 ID:POSRIMwT
幻十郎は公式でバイだからありえるww

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:20:08 ID:+r5mFoDO
和尚さん辺りに拾われて、後に剣豪として名をはせたり、とか……。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:21:02 ID:MwCQ4N/Y
む、…では、予定を繰り上げ十分後に投下します。
コロコロと変えて申し訳ございません。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:21:37 ID:BH+K+TeR
とりあえずサイトの剣の名前は「驚愕」になるのかw

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:25:15 ID:1c281ctF
ガンダールヴのルーンがないサイトはただのオタ学生なので、無理じゃなかろうか?

109 :サムゼロ:2007/09/04(火) 02:29:59 ID:MwCQ4N/Y
では投下します。
ところでサムライスピリッツ零にするとイャン、歴史がかわってるぅ、になっててあれですよね。

110 :真説サムライスピリッツ・ゼロ:2007/09/04(火) 02:31:34 ID:MwCQ4N/Y
章之壱 『会』



ハルケギニア大陸はトリステイン王国に存在する、トリステイン魔法学院。
巨大であり、大陸でも屈指の名門学院であるところの、この魔法学院では
日夜、生徒の研鑽が積まれているのである――というのは、実際のところ建前であった。
半数以上の貴族は、この学院に居る間により有力な貴族とのコネを作る事に終始するし
そうでなくとも、貴族子弟の甘ったれた根性を直すには、三年という教育期間では短すぎる、というのが大勢の意見だ。
学院長であるところのオールド・オスマンも、元は教育熱心な偉大な魔法使いであったのだが
今は諦めの境地に至り、如何に授業料を徴収する方法を考えるかに忙しい日々であった。
そうなると、教師たちにもその風潮が段々と現れてくる。

さて、そのような学院ではあるが、無論、生徒が全員不真面目という訳ではない。
例えるならば、ギーシュ・ド・グラモンなどは、確かに生活態度は不真面目でこそあるものの
学業には熱心である。
土のドットメイジである彼は、その父親が軍務の頂点に位置する軍人の家系であるため
親の七光りなどと言われぬ厳しい教育が施されるのだ。
尤も、英雄色を好むとは良く言ったもので、女性関係は親子に渡って酷い有様だったが。
さて、そのようなギーシュも、図書室に時折足を運んでいた。
無論、勉学の為である。

仮にも元帥の息子がドットでは格好がつかない、というのが本音であった。
せめてトライアングルでもなければ、魔法全盛の世界ではどうしても軽く見られてしまうのだ。
確かに、その能力が高ければ、親の地位を利用してラインあたりでも軍の高位に位置する事は可能だが
一生指揮官となる事はないだろう。
お飾りにはなれるかもしれないが
魔法使いとして自分より能力が劣っている者の指示をおとなしく聞くほど、貴族というものは柔軟ではない。
そのために、軍人であろうと魔法使いとしての能力を高める必要性があるのだ。
ギーシュも、色事に関してはズルズルではあったが、そのあたりの分別は正しく出来ていた。

尤も、未だ青年の身である為に、よく判断を間違えるが、その辺りは経験が必要という事なのだろう。
少なくとも、グラモン元帥は息子の事を「青二才」と評している事だけは間違いなかった。
既に魔法学院に在籍して一年。
当初は一体が限界だったワルキューレ創造も、今では七体を作り出し、多少の余裕もあるようになった。
二乗というラインへの能力上昇も近いだろう。
ちなみに、図書室で読む本は魔法関係ばかりではない。
トリステイン六千年の歴史の中で積み重ねられた戦術書なども読みふけっているのだ。

とはいえ、図書室にある物には限りがある。
高度な魔法技術などは生徒がすんなり読めるものではないし、戦術に関する書物など、留学生もいる学院には碌な物は無い。
元帥である父に聞くのが一番とは思えど、しかしすんなりと父に教えを超えるほど、男子というのは素直ではないのだ。
いずれ超える背中。それが父親というものであるのだ、とギーシュは考える。

さて、役立たずの書物の中でも一つくらいは気になる書物というのが必ずあるものだ。
ギーシュがかつて読んだ本の登場人物などは、『この世に面白くない書物などない』と言い切っていた。
どのような文章にも読むべきところはあるのだ、などと、綴り人は――ノイズが入った気がする。ギーシュは思う。
それで行くと、この本には読むべきところがあった。
子供向けの本ではあったが、『大自然の恐怖』というような題名だ。
地形把握は戦争の常識である。
トリステイン限定ではあったが、かつて大自然災害が起きた物が記録されているこの本は、貴重な資料といえるだろう。

だが、そんな本も、勉学の意欲も、今のギーシュには余り浮かばなかった。
今日の使い魔召喚の儀式において呼び出した自らの使い魔――の事でもない。
あの『ゼロの』ルイズに呼び出された使い魔の、少女の事を、考えていた――――

111 :真説サムライスピリッツ・ゼロ:2007/09/04(火) 02:33:43 ID:MwCQ4N/Y
ナコルルとルイズの話し合いは、場所を部屋に移して行われていた。
ルイズが尋ねる限り、ナコルルはハルケギニアの人間ではない、との事だった。
なんでも、極東と呼ばれる場所に存在する列島、その北端にある『カムイコタン』という場所より来た、というのだ。
はて、これにルイズは驚いた。
エルフの守護する砂漠より東は『ロバ・アル・カリイエ』といわれる未踏の地である。
だとすれば、更に海を挟んで東の果てより来た、というこの少女がハルケギニアの事を知らぬのも無理はないだろう。
しかし、これはこれで良い収穫なのではないか、とルイズは自分でも嫌な考えだと理解できる思いを抱いた。
東方の知識というものは無いに等しいのだ。
そういった情報を集められる、という点では、素晴らしい使い魔だといえるではないか。

――尤も、読者諸賢には違和感を覚えられているだろうが、ナコルルの言う極東とは、異世界『地球』での事である。
当時の江戸、更にアイヌともなれば、海の向こうとはまさしく異世界であった。
天草討伐、そして羅将神ミヅキ討伐の折に、世界中を飛び回ったナコルルであれど、世界地図を持つ訳ではない。
故に、このハルケギニアが正真正銘全くの異世界であるとは、気付いていなかったのである。
だが――

「ここは、大自然の精霊が喜んでいます……よかった、世界は、平和なのですね」

自らの祈りが通じたのか、大自然の喜びが聞き取れる事を、ひたすらに喜んでいた。

(でも、何故かしら。何か、少しだけ違う気がする……)

例えるならば、大好物を別の店で食べたような感覚。
みたらし団子が大好物であり、たまたま行かぬ店で食べ、美味ではあるものの、何やら違和感が付きまとう。
そのような感覚が、ナコルルにはあった。

とはいえ、美しい大自然の声に囲まれる世界というのは、ナコルルにとって素晴らしいものがあった。
当年とって十八歳。
十五の頃より異変を感じ取り、大自然の巫女として邪悪との戦いに身を投じ続けた少女は、久方ぶりに元気な大自然に囲まれたのである。
そのように安心した姿を見て、ふと、ルイズは実家の姉の事を思い出した。
儚げで優しい姉の事を。――同時に、厳しく辛い姉をも思い出したが、頭を振って脳内より追い出したが。

気がつけば夕食を食べるのを忘れていたので、メイドに言って軽食を作ってもらった。
サンドイッチと紅茶だったが、ナコルルは懐かしいとでも言うようにそれをぱくついた。
東方でもこのようなものを食べるのか、と尋ねたルイズだったが
ナコルルはかつて自分がした旅の事を少しだけ話した。
大自然を害する悪人が居た事と、それを討伐する為に色々な剣士と協力し、自然を治そうとした事。
その過程で異国に行く事もあり、このようなサンドイッチを食べた事があるのだ、といった。
確かに、ハルケギニアでも東方より茶葉などが届いたりする。
異国に行った、というのも列島だというのならありえない事はないだろう、とルイズは思った。

しかしながら、上品な食べ方をするものだ、とも思う。
まるで子供の口のような大きさで少しずつ食べる仕草。無論、パンに歯型など残さず、租借するときは口元を隠す。
食べる時も微笑みを絶やさず、ただのサンドイッチがまるで絶品のように思える。
マナーには反するが、紅茶を飲む際、カップを両手で持つ仕草が時折隙をみせ、完璧ではない好感を演出する。
これはナコルルが日本の湯のみに慣れていた所為なのだが、しかしそれは、同時に『両手で飲む完璧』だったのだとルイズが気付くには、まだまだ時間がかかった。

さて、食事を経て空腹が解消されたナコルルは、重大な事実に気がついた。
確か祈った時、愛刀の守護鳥「ママハハ」と、愛狼「シクルゥ」がついてきてしまったはずなのだ。
自分がこうしてこの場に居る、という事は、その場に二人も――ナコルルが匹とは数えないのは、家族同然だからだろう――いるかもしれない。
ルイズにそういった事を伝えると、少し怪訝な顔をされた。
しかし、もし呼び出していたのだとすれば見つけなければならないだろう、と。
二人は外へと出て行ったのだった。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:35:58 ID:iYfzHV+s
おかげで「あの人からのおくりもの」が棚の奥に眠っているのを思い出した
修正パッチを見つけたら今からプレイを始めよう支援

113 :真説サムライスピリッツ・ゼロ:2007/09/04(火) 02:36:22 ID:MwCQ4N/Y
平賀才人は気絶した。
いや、今は起き上がっているのだから気絶していた、が正しい。
実質、今まで地面に埋まってもいたので、体も痛い。
上に誰かが乗っていたのか、土が上からかぶさっていたので息苦しくもあったが、何とか抜け出せた。

きょろきょろと辺りを見回す物の、既に夕闇から夜へとクラスチェンジした空では全くわからない。
はて、自分は一体どうしたのだろう、と悩む。
確かノートパソコンを持ち帰る途中で、不思議な鏡を見つけたのだ。
柔らかい衝撃と一緒にそこに落ちたのだったか。
しかしあの衝撃はなんだったのだろう。
柔らかい、まるで桃のような衝撃だった気がするのだが、と才人は首をひねった。

しかし今考えても仕方ないだろう。
多分あれは新たなマンホールとか気絶する為の何とかだったりしたのだ。
見覚えの無いところだし、暗いから田舎だろうけれども、歩いていけば人里にたどり着くだろう。
とぼとぼと歩き出そうとする才人。
しかし、世の中、泣きっ面に蜂、などと言葉があるほどに連続した不運が存在する。

『グ、ル、ルルルルルル……』

さて、ここで考えてみよう。
平賀才人は鏡に吸い込まれた。
そして、その上にナコルルが存在して、地面に埋まっていた。
果たして埋まっていた間、その下に何も無かったと言えるだろうか。

――ママハハは鳥である。上空を飛んでいたのならルイズやナコルルが気付かぬのも仕方の無い事だ。
しかし果たして、狼であるシクルゥが見つからない道理というのはなんだろうか?
露西亜より流氷直輸入であり、ナコルルを背中に乗せて高速移動出来る巨大さと筋力を持つシクルゥである。
とはいえ、地面に埋まっていた才人を変な形で埋まっていた状態で跳ね除けるほどの異常な筋力ではない。
それが解放された時、狼は一体どう考えるか?

「ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!?」

平賀才人は走った。
両手両足を振り上げ、ノートパソコンを必死で放り投げて軽くしたい衝動に駆られながら走った。
後ろから巨大な狼が追いかけてくるのである。
足が変な形で固定されていたので本気で走れている訳ではないが、吠えながら巨大な口を広げ、涎をたらしながら走ってくる有様は恐怖以外の何者でもない。
怒り狂っているというのも嫌な材料だ。
自分がこんなに走れたのかという驚きと共に才人は走り続けた。
木の根をハードルのように走り飛び、木の枝をリンボーダンスのようにスパイラルアタックしつつ通り抜ける。
岩があれば跳び箱のように飛び跳ね、猪が居れば蹴り飛ばして夜空の星にする。


「たぁぁぁぁすぅぅぅぅけぇぇぇぇてぇぇぇ!」

――助けを呼ぶ声が、トリステインの夜に響き渡った。
唯一残念だった事は、この物語の主役は彼ではなくなっていた事だろう。
ジャイアントモールに襲われる美少女のように、彼の叫びを聞き届けた物は誰一人、いなかったのだ。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:36:25 ID:BH+K+TeR
>>108
和尚に拾われれば人並みの剣術は覚えられるんじゃね?ガタイは悪くないんだし
強いかどうかは別だが支援

115 :真説サムライスピリッツ・ゼロ:2007/09/04(火) 02:38:25 ID:MwCQ4N/Y
さて、ナコルルを召喚した実技場所にきたルイズとナコルルだったが、既に暗闇。
鳥目というだけあって、その鷹では二人を見つけられないのではないか、とルイズは尋ねたが
何でもママハハは愛刀の守護鳥であって、ナコルルの持つ宝刀チチウシを置けば、必ず見つけるはずだ、との事だった。
更に言えば、口笛で呼ぶ事も出来るのだから、見えずとも問題ないだろう、とも。
その通りにすると、その言葉どおり、数秒もしないうちに大きな鷹が地面に刺した刀を守るかのように乗ってきた。
立派な鷹だ。
これがナコルルとセットなのだというから、当たりを引いたといえるだろう。

しかし、シクルゥだけは呼んでも返事が無い。
どうした事か、とナコルルがママハハに尋ねているようだが、何やら獲物を追いかけたのだ、と返事が返ってきた。
動物の言葉がわかるのか、と驚き、尋ねるルイズ。
するとナコルルは、元より大自然に仕える巫女だったので、動物や大自然の声はわかるのだ、と言った。
心底驚きのため息をつくルイズ。
東方とはこのような凄い者ばかりがいるのだろうか、流石に聖地を越えた未踏の地だ、とルイズは思う。
始祖ブリミルの手が出なかった先なのだから、もしやこれも先住魔法の一種なのかもしれない、とも思いつつ。

ナコルルは、流石に呼び出されて時間も経っているのだし、シクルゥも空腹だろうから、獲物を追いかけているならば仕方ない、と諦めた。
食事というのは大事な事だし、食べる為に命を奪うのならば仕方の無い事なのだ。
ママハハにシクルゥによろしく伝えるように言うと、ママハハはそれに答えるかのように大きく鳴く。

そうなると、今日の寝床の話になった。
流石にうら若き乙女を床で寝かせる訳にはいかないし、しかしベッドは一人用だ。
かといって、予備の布団などはない。

暫く悩んでいたルイズではあったが、仕方ない、と割り切り、一緒に寝るようにナコルルへと提案した。
妹と寝るようだ、と微笑んだナコルルであったが、ルイズもそのような気分ではあった。
実家に居た頃に、体の弱い姉の添い寝のような形でよく寝た物だ。
ルイズが服を脱ぎだすと、ナコルルが困ったような顔をしていた。
どうしたのか、と尋ねると、寝巻きを持っていない、というのだ。

考えてみればその通りで、召喚された人物がネグリジェや、それに類するものを持っている筈が無い。
服を脱ぐだけでいいではないか、という問題でもないだろう。
宿屋ではそのまま寝ることがあったナコルルだが、流石に目の前で着替えを行った者がいるのに、自分だけ着替えないというのは何やら気恥ずかしい物があるのだ。
ルイズの身長はナコルルと同じであったし、スリーサイズは逆にナコルルの方が幼児体型だ。
ならば、とルイズは自分のネグリジェをナコルルに渡した。
ルイズ達の常識では、ネグリジェこそが寝巻きであるのだが、襦袢こそが寝巻きであるナコルルにとって、これは衝撃だった。
しかし、人の好意を断れないのがまたナコルルである。
パサリ、スルリと自分の小手とブーツ、着物を脱ぎ、リボンをはずして、恐る恐るネグリジェに体を通した。

――余談だが、ルイズも顔を赤らめていた。
貴族は下着が存在するが、平民は下着が存在しない。
江戸時代のナコルルも同様である。
あえて描写するのは控えておくが、覗きが居ない事は幸運といえただろう。
狭いベッドの中で、二人の美少女がネグリジェで抱き合う姿というのは、実に美麗なものだ、とだけここには記しておく事にする。

116 :真説サムライスピリッツ・ゼロ:2007/09/04(火) 02:40:31 ID:MwCQ4N/Y
さて、暗い森の中で息を荒げている物がいた。
才人である。
狼においかけられて既に一時間。
何キロ走ったかも忘れたが、もう肉体は限界に近い。
足はブルブルと震えているし、意図しない痙攣が起きている。
胃は何かがこみ上げそうだし、頭はガンガンと痛い。
心臓は何か既に別の生き物のようだ。
マラソンでもこれほど酷い事にはならなかったぞ、と叫びだしたいが、あの狼に出会うと思うと声もあげられない。
ふと、前を見ると、何やら光があるような気がした。
まさかまた鏡のようなものだろうか、元の場所に戻れるのだろうか。
喜んでそれに近づくと、しかし、そこで才人の意識は途切れた。

『ふふ、異界の魂。この天草の復活のために、捧げよ――』

真説サムライスピリッツ・ゼロ  章之壱 『会』・終

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:42:39 ID:POSRIMwT
GJ、いい感じの百合
天草、ミヅキ編で成仏しなかったのかw


118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:42:51 ID:BH+K+TeR

サイトが敵役になるのか?珍しいな

119 :真説サムライスピリッツ・ゼロ:2007/09/04(火) 02:43:04 ID:MwCQ4N/Y
てな所でサムスピお開き。また来週のお楽しみ。

展開予測されて吐血しかけたのはここだけの話さ。
そして>112 駄目ーっ、ナコルルの黒歴史だめーっ

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:43:17 ID:rM0cTCU8
独特な語り口が面白かった乙

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:43:52 ID:iYfzHV+s
乙!サイト、シクルゥから逃げ切れるなんてルーン無しでも以外に強いじゃないか
・・・と思いきやそんなポジションかよwww

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 02:46:52 ID:6jlJ0q6H
GJ、これからどんな展開になっていくか楽しみ。
才人はどうなる。

>>70 亀レスだがぱにぽになら魔法少女べホイミを
   あれは宇宙人の技術だけど、毎回変身する。


123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:02:15 ID:nE9PLgyq
可哀想な生贄確定のサイト支援w

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:05:42 ID:8TV702BE
初めてですが、投下します

125 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:07:26 ID:8TV702BE
 春の使い魔召喚で私、ルイズ・フランソワーズ・ル・ド・ラ・ヴァリエールが
呼び出した使い魔は、黒い服、黒いマント、黒い帽子、黒い色のついたメガネを
着けた平民であった。

「あんた誰?」
「私の名は、坂口照星といいます。かわいいお嬢さん」

 長い金髪の前髪は先端でカールしており、言動や物腰がとても丁寧で落ち着いており、
それでいて堂々としている態度から、ただの平民ではないだろうと思われた。
 そしてそれは正しかったのである。

126 :るいとら:2007/09/04(火) 03:08:08 ID:vRcW6UWU
>>124 人いないけどその次に予約。支援

127 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:08:46 ID:8TV702BE
 最初に彼がその力をみせたのは、ギーシュとの決闘の時であった。
 二股がバレてふられた腹いせにメイドのシエスタに八つ当たりしていたギーシュを
照星は諭すも、逆に彼の怒りを買い決闘を申し込まれる。
 私やシエスタは照星を止めるも、彼はこの申し出を受けた。不安がるシエスタに
照星はにこりと微笑み言った。

「男爵様は無敵です」

 誰もがギーシュの勝利を疑わぬ中、照星はヴェストリの広場に現れた。
ギーシュがキザったらしく名乗りを上げ、決闘がはじまった。

「僕の二つ名は『青銅』。従って青銅のゴーレム『ワルキューレ』が
 お相手するよ。よもや、文句はあるまいね?」

「ええ、ありませんよ。私も『似たようなもの』を使いますから」

 決着はすぐに着いた。照星の傍らに出現した『巨大な腕』が全てのワルキューレ
もろともギーシュをふっ飛ばしたのである。
 それは巨大な、本当に巨大な、ガントレットを着けた腕であった。
 予想外の出来事に観客の誰もが呆然とする中、私は彼がただの平民ではない
という予感が正しかったと感じていた。

128 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:09:54 ID:8TV702BE
 次に力をみせたのは、『土くれ』のフーケ討伐のときである。
 学園の宝物庫より破壊の杖を盗み出したフーケ。 そのフーケを捕まえるべく
名乗りを上げた私とキュルケとタバサは破壊の杖を奪還するも、フーケの作り出した
ゴーレムに襲われ窮地に陥っていた。キュルケの炎も、タバサの氷の矢も効かず、
当然私の失敗魔法の爆発も効かなかった。
 頼みの破壊の杖も使い方がわからず、もうだめだと思った瞬間、

「待ちなさい!
 あなたの相手はこの私が務めます!」

 ゴーレムの真上から照星と『巨大な足』が降ってきた。
 グリーブを着けたその足はフーケのゴーレムを一撃の下に粉砕した。フーケは
それに巻き込まれたらしく、後にゴーレムの土くれの中から発見され、捕らえられた。
 圧倒的なまでの強さであった。

 その晩フリッグの舞踏際の会場で、私は違う世界から来たと言う照星に故郷に
帰りたいか聞いてみたら、仲間が『へるめすどらいぶ』でいつでも迎えに来れるから
大丈夫です、と言っていた。『へるめすどらいぶ』とは何だろう? 竜の名前だろうか?

129 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:11:16 ID:8TV702BE
 それからしばらくして、フーケを捕らえた武勲を聞いてか私はトリステイン王国
王女アンリエッタ様より直々にアルビオンに潜入し、ウェールズ皇太子にあてた手紙を
取り戻して欲しいとの頼みを受けた。おともだちである姫さまの頼みは当然引き受
けたいし、照星がいれば多少の困難も平気だろうと判断し、私はその任を引き受けた。
 任務の一員として(なぜか)ギーシュと、私の婚約者であるワルド、途中で勝手に
ついてきたキュルケとタバサを交え港町ラ・ロシェールへとたどり着く。

 そこで私達はアルビオンの貴族派に雇われた傭兵達に襲われた。彼らはメイジと
戦い慣れているらしく、私達は劣勢であった。さらにそこに捕らえられているはずの
フーケも加わり、私達は窮地に立たされた。
 その窮地を救ったのは、やはり照星であった。その時、初めて私達は彼の力の全貌
をみた。彼が『バスターバロン』と呼んだ巨大なゴーレムは、全長がフーケのゴーレム
の二倍程あり、フルプレートアーマーとマント着け威風堂々とその存在を示していた。

 バスターバロンはフーケのゴーレムに拳のラッシュを叩き込み粉砕し、傭兵達を
文字通り『蹴散らした』。戦いとも呼べぬ戦いの後、照星は私達を両肩から内部へと
招き入れ、そこでバスターバロンの能力について説明した。
 バスターバロンは両肩に配置されたメイジの魔法を拡大増幅できるということが
わかったので、さっそくワルドを配置し『フライ』を使いアルビオンまで行くこと
にした。

「バスターバロン、発進!!」

 掛け声とともに、バスターバロンの推進装備『ガンザック』が起動し、増幅された
『フライ』と合わせてバスターバロンを飛翔させた。
 そして舞台はアルビオンへと移った。

130 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:12:23 ID:8TV702BE
 アルビオンへ行く途中自分達の目的が『潜入』であったことを思い出し、偶然近く
を飛んでいた空賊船をバスターバロンで制圧し目立たない様に港まで運んでもらおう
としたが、その空賊船の頭こそ私達が探していたアルビオン王国皇太子ウェールズ・
テューダー殿下その人であった。殿下は私達に空賊に扮していた理由を説明し、件の
手紙はニューカッスルの城にあるためご足労願いたいと告げた。

 ニューカッスルにて私は無事に手紙を受け取ったが、そこで悲劇がおこる。ワルド
が裏切ったのである。ワルドはアルビオン国王ジェームズ一世を殺害し、ウェールズ
殿下に重症を負わせたのである。照星が止めなければ恐らく殺されていただろう。
 ワルドは城内ではバスターバロンは使用できないと考え、偏在を使い直接照星を
ねらう。本体を含め五体のワルドが照星に肉薄するも、照星はそれらを素手で向かい
打った。

「素手で何ができる! 老頭児(ロートル)が無理をするな!」

 ワルドが残忍な笑みを浮かべ罵倒した瞬間、私の視界から照星が消え、いつの間にか
ワルドをたこ殴りにしていた。(偏在も殴り倒されたのか消えていた)

  HAHAHAHAHA!!

 照星の笑い声と水の入った袋を叩くような音だけが辺りに響く中、私は彼の実力
を見誤っていたことを悟った。バスターバロンがあるから彼が強いのではない、
彼が強いからこそバスターバロンが扱えるのである。


131 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:13:29 ID:8TV702BE
 あの後、重症を負ったウェールズ殿下と使用人等を含めた非戦闘員を脱出させる
時間をかせぐため、私、キュルケ、タバサ、ギーシュは照星と共にバスターバロン
で出撃した。
 バスターバロンの能力で増幅した炎で敵をなぎ払い、さらに増幅された氷の矢は
大地に大穴を穿った。指揮系統が乱れたところに巨大化したワルキューレが突撃し
更なる混乱を呼び、私の失敗魔法もここぞとばかりに増幅され大爆発を上げ、敵軍
に多大な被害をもたらした。結果敵軍を撤退させて時間稼ぎとしては十分すぎる、いや
やりすぎともいえる成果であった。
 私達は重症のウェールズ殿下を脱出させ、トリステインに亡命させることに成功
したが、アルビオンの貴族派は完全にアルビオンを乗っ取り、『レコン・キスタ』と
名を替えウェールズ殿下のことを理由にトリステインに宣戦布告した。

 私と照星はそれを事前に察知し、あらかじめタルブの村よりもずっと向こうの海岸
でレコン・キスタの軍艦群を待ち受けた。
 
「来たわよ、照星!」
「よし!仕掛けます!!」
「ガンザック、オープン!!」
「ナックルガード、セット!!」

「「レコン・キスタよ、塵と帰れ!!」」

132 :るいとら:2007/09/04(火) 03:13:36 ID:vRcW6UWU
>>126……と思ったけど、さすがに遅いし明日にします。 支援

133 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:14:37 ID:8TV702BE
 奇襲に成功した私達は次々と戦艦を落としていった。戦艦一隻にどれだけの兵が
いるのかは知らないが、一隻で近くの村の一つや二つは占領してしまえるはずだ。
故に一隻たりとも降下させるわけにはいかない。
 バスターバロンが空を飛び、突撃して戦艦数隻を撃沈させる。私の増幅された
失敗魔法も戦艦に大穴を開け航行不能にする。
 敵戦艦隊は最初の一撃で旗艦であるレキシントン号を落とされ、指揮が乱れた
ところを兵を降下させることもできぬまま撃沈されていった。

 竜騎士隊がようやく出撃するが、竜のブレスや半端な魔法、戦艦の砲撃では
バスターバロンの装甲にキズ一つ付けることはできず、大して役には立って
いなかった。
 そんなワンサイドゲームであった戦闘は、私が戦闘中に突然『虚無』の系統
に目覚めたことで、ダメ押しとばかりに増幅された『エクスプロージョン』を
戦艦隊に叩きこみ、終結した。

134 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:15:44 ID:8TV702BE
 その後、私は幾多の困難を照星と共に乗り越え、私は最強の『虚無の担い手』
となりその名を世に轟かせ…って、ちょっと聞いてるの?デルフ!何スネてんのよ?
 そりゃあ、買ってから一度も鞘から抜かなかったのは悪かったと思ってるけど、
この私が直々に今までのこと語ってんだからありがたく聞きなさい!
 うるさい!だってバスターバロンじゃ、あんたは小さすぎて使えないでしょ!
 照星?あいつは素手で充分すぎるくらい強いし、バスターバロン使ったら
同じことでしょ!
 ちょ、泣かないでよ!あんたはイラナイ子なんかじゃないから!ってゆうか
剣って泣けるの!?

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:16:12 ID:qfYKPUpX
男爵様無敵すぎ自重w


ってかその台詞作者は同じだけど漫画が違(ry

136 :ゼロの男爵:2007/09/04(火) 03:16:51 ID:8TV702BE
ぐだぐだのまま投下終了
始めは剣持真希士で書こうかと思ったけど、知名度低そうなんで
大戦士長にしました。
大戦士長が核金を堂々と使ったり、攻撃的だったりするのはルーンの
洗脳で『ルイズのために…』となってるということにしてください。
投下初めてなんで、めちゃくちゃ緊張した!

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:17:49 ID:r+KYlRyU
>>132待て、俺がいる。原作者のファンであなたのファンの俺が!!


138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:19:11 ID:rM0cTCU8
俺つeeeeeeee自重
とか書こうとしたんだけど落ちわらたw

139 :るいとら:2007/09/04(火) 03:20:25 ID:vRcW6UWU
>>137
まじすか。じゃあ、その……投下します。ころころ変えてごめんなさいorz

あと、武装錬金面白かったです。なんで原作打ち切りくらったんだろ

140 :るいずととら第三章:2007/09/04(火) 03:23:43 ID:vRcW6UWU

「陛下、こ、これは一体どういうことですか――」

ルイズは声を震わせた。
ずらりと自分ととらを包囲した魔法衛士隊のメイジたち……彼らは揃って杖を引き抜き、ぴたりとこちらに向けて構えている。
二重の包囲の後方、何人もの屈強な兵士に守られた向こうに、アンリエッタが立っていた。

「大丈夫です、安心して。ルイズ・フランソワーズ……」

アンリエッタはルイズに向かって、安心させるようににっこりと微笑みかける。ぞくりとルイズの背中に震えが走った。

「すぐにその悪魔を殺してあげますから――アルビオンを滅ぼし、我が国にも災いをなさんとする『白面の者』の使いを……」

アンリエッタは笑顔のまま――そう言った。


遡って、ルイズたちがタルブの村から帰ってくる前日……。
トリステイン王宮の謁見室では、アンリエッタとオールド・オスマンが向かい合っていた。アンリエッタは婚礼を控え、王宮は慌しさに包まれていた。
当然、アンリエッタ自身も多忙の身である。しかし、それをおしてオールド・オスマンが謁見を求めたのは、ルイズがタルブの村に向かったのをしってのことである。

オスマンの語る「白面」と「霊槍」に、アンリエッタは息を飲んだ。

「……あのルイズが……白面の者と戦う役目を……? そう仰るのですか、オスマン学院長……」
「さよう」

あのルイズ・フランソワーズが……とアンリエッタは呟く。
日ごろアンリエッタの脳裏に浮かぶ幼馴染の姿は、魔法が苦手で気丈ながらも泣き虫であった頃のルイズである。
そのルイズが槍を振るって伝説の怪物と戦う……アンリエッタは溜息をついた。自分の知っているルイズとは違うのだ。そう、あの金色の使い魔を召喚した時から……

「ずっと、このことを秘密としてきた事をお許し下され。実のところ……この老いぼれ自身も、あの使い魔が召喚されるまでは信じられなかったものですじゃ……
 しかし、あの使い魔を見たとき、疑いは確信となりましたぞ。金色の毛に巨体、雷と炎を操る韻獣――
 六十年前、あの小さな村の寺院で出会った『役目』の精霊――その予言通りの姿でしたからの……」


オールド・オスマンが謁見室を辞してからも、しばらくの間アンリエッタはぼんやりと椅子に座っていた。
にわかには信じがたい――そう思うほどにオスマンの話は驚きだった。だが、あの使い魔……金色の幻獣のことを考えるとやはりオスマンの言葉は正しいのだろう。

「大変な使い魔を呼び出したものねえ、ルイズ・フランソワーズ……」

そう小さく呟いて、アンリエッタはくす、と笑った。
乗りたい風に乗り遅れた者は間抜けという――使い魔の言葉をそっと繰り返してみる。アンリエッタはぎゅっと手に力を込めると立ち上がった。
ルイズ・フランソワーズを助けよう。自分のちっぽけな運命がなんだろう。世界の存亡という重荷を背負わされてしまった幼馴染の少女を、自分でなくて誰が手助けして上げられるのか。

(そう――ルイズ・フランソワーズ、あなたが私の風なのでしょう。私の大切なお友だち……)

執務に戻ろうと、アンリエッタは謁見室の扉に手をかける――その時であった。


風――

ひゅう、と風がアンリエッタの頭に吹いた。


141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:24:26 ID:GHHu6BYk
グロすぎたんじゃない
人食っちゃうし



142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:24:30 ID:2sKvHPwr
デルフ涙目オチかよw
さあ行くぞとらぁーーー!支援

143 :るいずととら第三章:2007/09/04(火) 03:25:01 ID:vRcW6UWU

「…………」

無言で扉に手をかけたままでいたアンリエッタは、ぼんやりとした目で謁見室を振り返る。
なぜ、私は謁見の間に来たのだろう?
オールド・オスマンが謁見した――微かにそんな気がした。だが、一体何について話したというのだろう?

(何か、大切なことだった気がするけれど――)

不可解な気持ちで、アンリエッタは謁見室を出る。
……それきり、アンリエッタは思い出さなかった。
ルイズ・フランソワーズの担った使命のことも、その金色の使い魔のことも。


一方、トリステイン魔法学院。

結局、ルイズたちはタルブの村に一晩泊ったきりで魔法学院に帰ってきた。
元々、今回の旅の本来の目的は、タルブに出現するオーク鬼の討伐である。とらが婢妖たちと一緒にオーク鬼も残らず殺したため、これ以上タルブに留まる意味もなかった。
ただ、シエスタだけは、休暇の予定を繰り上げそのまま村に残ることになった。

「ちょっと早いお休みですけど……マルトーさんにもお話ししてありますから」

破壊された寺院を横目で見ながら、シエスタは苦笑した。見事に壁やら天井やらを破壊された寺院は、槍の刺さっていた祭壇だけを残し、哀れな惨状を晒している。

「ごめんね、シエスタ。そのとらがぶっ壊しちゃって……」
「いえ、いいんです。もともと誰も近づかないような場所でしたし、村のみんなもオーク鬼がいなくなったので大喜びしています」

本当にありがとうございました、と言ってシエスタは深々と頭を下げたのであった。


「――ってシエスタは言ってたけど……なんだか、私たち何しに行ったのかしらねぇ……結局、全部とらがなんとかしちゃったわけだし」

タバサの部屋でソファーに寝転んだキュルケは、ふわふわとあくびをつく。ソファーを奪われたタバサはベッドに腰掛けて、いつものように本を読んでいた。
二人とも、特に何をするでもなくタルブと魔法学院を往復するハメになったのであった。

「ねえ、聞いてるの、タバサー?」
「……解決したなら、それが何より」

ぼやくキュルケをやんわりと諭しながら、タバサはパラ、と本のページを捲った。あらつまんない、とキュルケは部屋の隅に目を転じる。
鏡の前で熱心に毛づくろい――もとい、髪の毛をとかす妙齢の美女。タバサの使い魔、シルフィードであった。
長い髪がさらさらと揺れる。タバサの髪と同じく、見事なまでに青い色を湛えた髪である。自分の燃えるような赤毛に少なからず自信を持つキュルケも思わずほう、と息を吐いた。

「ずいぶんご熱心じゃない? シルフィード、急にどうしたの?」
「いいことキュルキュル、シルフィは決意しました。必ず近いうちにとらさまと結婚します、きゅいきゅい!」
「あらまあ」

ずいぶん翼人と人間の結婚式に影響を受けたらしい。「恋に種族は関係ない」というのがシルフィードの出した結論だとか。
実は、タルブから帰る道すがら、キュルケとタバサは、散々シルフィードの話を聞かされたのである。

(まあ、翼人と結婚する人がいるんだもの、結婚なんて気持ちだと言えばそうかもね)

帰ってきてからというもの、シルフィードは大はしゃぎで髪をとかしたり服を着飾ったりしているのであった。もちろんタバサの服は小さすぎるので、キュルケがだいぶ服を提供したのだが。
嬉しそうにキュルケの服を身に着ける風韻竜――実はかなり露出度が高いのだが、キュルケはそれが普通だと思っているし、タバサは無関心である。
シルフィードに至っては裸の状態が基本なので、露出度など気にするはずもない。

……というわけで、世の男が見たら、10人に8人は鼻血を流しそうな……そんな着せ替えショーが大騒ぎで続くのであった。


144 :るいずととら第三章:2007/09/04(火) 03:27:14 ID:vRcW6UWU

夜……

「とら?」

ベッドに腰掛けたルイズは、部屋の隅に向かって声をかけた。
ほどなく、暗がりの中からぼんやりと使い魔の姿が現れてくる。背中に布に包んだ「槍」を背負った使い魔が答える。

「……どうした、るいず」
「あ、その。いるかなって……」
「なんだ、それァ……」

とらが鼻を鳴らす。ルイズはそっと立ち上がり、カタカタと机の引き出しを開けた。そこには、時逆のくれた櫛が入っているのだった。

「とら、これ……『時逆』って妖魔がくれたの……。ねえ、これも『白面』戦うための武器なの?」
「……貸してみな」

ルイズは櫛をとらに手渡す。とらは櫛をつまみ揚げると、静かに月明かりにかざした。
使い魔の目が、少しだけ優しくなったような――それでいて、どこか痛みに顔をしかめるような。なんともいえないとらの表情に、ルイズはとらを覗き込む。

「知ってるの……?」
「ああ、うしおのハハオヤの櫛だ」

(また、知らない名前……)

俯くルイズにとらが笑った。

「るいず、ちょっと頼みがあるんだが……」

頼み?
はっとルイズは顔を上げる。何だろう? とらがルイズに頼みごとをするなんて、今まで一度もなかったことだった。
とらは櫛をルイズに返した。

「その櫛で――わしの髪を梳いてくれねェか……? 自分でやってもいーんだが、コイツを持ってると邪魔でなァ」

とらがガシャガシャと槍を包んだ布を振る。なるほど、とらは髪で「槍」を持っているせいで、櫛を髪で操るのも難しいだろう。

「わかったわ」

頷いてルイズは櫛をとらの髪にあてる。改めて間近で見てみると、とらの髪は本当に見事な金色であった。
知らず知らずのうちに自分の頬が熱くなっているのに気がついて、ルイズは訳もなく顔を赤らめる。

しゅ、しゅ、とルイズが手を動かすと、櫛は引っかかることもなく進む。普段のとらから考えても、「髪をとけ」なんて、なんだが変な頼みだった。

(でも――こうしてると、なんだか落ち着いてくる。不思議……)

ルイズは微笑んだ。窓から差し込む月の光が、優しく金色の使い魔と小さな主人を照らしていた。


同刻、トリステイン宮殿――


「何者です――!」

月明かりの下でアンリエッタは身構えた。とっさにベッドから起き上がり、衛士を呼ぼうとするアンリエッタに、侵入者は深々と礼をした……。


145 :るいずととら第三章:2007/09/04(火) 03:28:23 ID:vRcW6UWU

『これは失礼をいたしました、私はあなた様に害をなすものではありませぬ――アンリエッタさま……』
「私は何者か、と訊いたのです。いったい、どこからこの部屋に――――ハッ……!」

アンリエッタは驚きに目を見張った。
目の前の女は、先ほどからゆらゆらと宙に浮かんでいるのだった。だが、呪文を唱えた様子はなく、杖を持っているようにも見えない。

『私は人間ではありません――『白面の者』を滅ぼすため、霊となった存在……「役目」、そう呼ばれております……』
(まさか――精霊――?)

改めて目の前の女を見つめると、異国風の白い衣をまとった女の身体は、微かに向こうの壁を透かしている。
アンリエッタはゆっくりと杖を下ろした。

「一体、なんの用でしょう……?」
『おやすみのところ参上したのは、申し上げなくてはならぬことゆえにて……』

そう言いながら、頭を下げていた女はゆっくりと顔を上げ、上目遣いにアンリエッタを見る。

月明かりの下、『黒髪の』女は、ぞわ、と笑った……。


翌朝。
アンリエッタは兵をトリステイン魔法学院に急がせた。
突然の出兵である。アンリエッタは反対を承知で魔法衛士隊を学院に向かわせることを主張した。しかし、予想に反して、誰からの反対意見も出ることはなかった。
驚くアンリエッタに、ぽつりとマザリーニ枢機卿が言った。

「やはり――陛下のところにも現れたのでしたか」

その一言が、全てを物語ってた。


武装した兵士たちに守られながら、アンリエッタの乗った馬車は飛ぶように駆けていく。

(あのルイズ・フランソワーズが……)

馬車の中で、アンリエッタは沈痛な面持ちで昨夜のことを思い出していた。
「役目」と名乗った黒髪の女は、アンリエッタの幼馴染のルイズに悪魔が取り付いていると語ったのである。

『その悪魔こそ、アルビオンで貴族たちを殺したバケモノ――金色の体毛、牙と爪の鋭い凶暴な幻獣です……』
「で、では、ウェールズ様もそのバケモノに……!」

怒りに震えるアンリエッタに、女は頷いた。

『ええ……彼奴はワルドという男を殺し、その許婚に取り付いたのです……今度はこの国を滅ぼすために――
 バケモノは影のように娘と一緒におります……娘の名はご存知のとおり――』

アンリエッタはぐっと唇を噛んだ。

「ルイズ・フランソワーズ……! ああ、なんということでしょう……!!」
『そう……心を狂わされた彼女を救うには、そのバケモノを殺すしかありませぬ――「白面」の使いのバケモノを……お気をつけて、怪物は強力な炎と雷を放ちますゆえ……』

そう言って女は消えたのだった。

(待っていてね、ルイズ……私のお友だち……! ウェールズ様の仇を討って、私があなたを助けますから――!)

怒りと憎悪に手が震える。
馬車の中で、アンリエッタはぎゅっと杖を握り締める手に力を込めた。


146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:30:11 ID:r+KYlRyU
支援!!

147 :るいずととら第三章:2007/09/04(火) 03:31:07 ID:vRcW6UWU

「いい天気ね」

ルイズはうーんと伸びをした。トリステイン魔法学院の中庭をとらと一緒に歩いていく。
とらの朝食のために、散歩もかねて中庭を歩きながら厨房に向かっているのであった。

「シエスタが実家に戻っちゃってるけど、マルトーさんならちゃんと作ってくれてるわよ、『テロヤキバッカ』」
「だといいがよ。ああ、ハラァ空いたな……」

ルイズの肩の上にのったとらがぼやく。ルイズはくすりと微笑んだ。

気持ちのいい風が吹き抜ける。
ルイズの手には昨夜とらの髪をとかした感触がまだ残っているような気がして、ルイズはそっと手を握った。

タバサの部屋では、シルフィードがキュルケの服を着たままの姿で、タバサのベッドに潜り込んで寝息を立てていた。

そのタバサは、錫杖を片手に朝の鍛錬に出かけるため、シルフィードを起こさぬようにそっとドアを閉めたところだった。

キュルケは、どんな服がシルフィードに似合うかしら、とぼんやりベッドで思案していた。

……まったくもって、平穏な一日の始まりのように思えた。



「ああ、可哀想なルイズ・フランソワーズ! 大丈夫ですわ、すぐにその悪魔からあなたを解放してみせます。あなたには指一本たりとも触れさせはしません……」

そう叫びながら、アンリエッタは涙を浮かべて頭を振った。
突然中庭で兵士たちに包囲されたルイズは、訳が分からぬまま周りを見回す。
悪魔。
陛下は一体何を言っているのだろう? とらが悪魔? なに、それ――?

「陛下、何を仰るのですか!? 彼は……『とら』は私が召喚した使い魔です。陛下にも何度もお会いしていますわ、ちゃんとご存知のはずでしょう!?」

そう必死で叫ぶルイズに、アンリエッタはきょとんとした顔になった。
だが、『ルイズは心を狂わされた』という、『お役目』の言葉を思い出し、アンリエッタは悲しげに首を振る。

「ルイズ。貴女が何を言っているのか私にはわかりません。そのような獣を見たことなど、ただの一度もありませんわ」
「う、うそよ、だって――」

「ミス・ヴァリエール、口を慎め!」

思わず声を荒げたルイズに、魔法衛士の隊長の声が飛ぶ。
槍を構えた兵士たちが、さっとルイズに向かって穂先を突き出す。それを見てアンリエッタは厳しく命令を下した。

「お止めなさい、私の友人を傷つけることは許しません! ……さあルイズ、こちらにいらっしゃい。きっと貴女は心を操られているに違いありませんわ」

違う、違う……と虚ろに首を振るルイズは、兵士たちに両脇からがっちりと腕を捕まえられ、そのままずるずると引きずられていく。
杖と槍を向けられたとらは、その様子を黙って見つめるだけであった。
ルイズが『バケモノ』から離れたのを確認し、アンリエッタはほっと息を吐く。
その視線が金色の妖魔に向けられた。アンリエッタの目の光が憎悪を帯びていく。

(ウェールズ皇太子と、ルイズの婚約者、ワルド子爵の仇……!!)

目の前の『バケモノ』は、じっとこちらを見つめていた。3メイルに届くかと思われる巨大な体躯、金色の毛並み、凶悪な牙と爪――
すべて、あの黒髪の女のいった通りである。
アンリエッタはさっと手をかざした。

「悪魔よ!! これからおまえを地獄の炎に焼いてくれましょう! 隊長、号令を――ッ!」


148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:34:09 ID:W8jQUE5G
むーざんむーざん支援

149 :るいずととら第三章:2007/09/04(火) 03:35:24 ID:vRcW6UWU
はっ、と言って、隊長が声を張り上げた。

「衛士構えッ! 目標、金色の幻獣……跡形もなく焼き尽くせ!!」

火の魔法を使う衛士たちがいっせいに詠唱を始める。腕をがっちりと兵士につかまれながら、ルイズは半狂乱で叫んだ。

「やめて! やめて! とらは何もしてないわ!!」
「放てェッ!!」

ゴッ!!!!

隊長の号令のもと、一斉に杖から焔が放たれ、金色のバケモノを包んだ。
たとえ竜だろうと到底生きられないような火炎である。兵士の誰もが仕留めたと思い、歓声が中庭に広がる。

だが――

「くっくっくっく……」

燃えさかる焔の中から、低い嗤い声が聞こえてきて、アンリエッタはびくりと体を震わせた。隊長以下、衛士たちのの顔にも冷や汗が流れる。
この炎の中で生きているなどありえない――誰もがそう思っていた。その『常識』は見事に裏切られる。
炎が消えていくその中心には……全身に煙を上げながらも、ダメージを受けた様子もない『バケモノ』が立っていた。

「き、傷一つない……?」
「くっくっく……ひゃっはっはっは!! わしをこの程度の火遊びで殺せると思うかよ、ちっぽけなニンゲンどもがッ!! ローソクの火かと思ったぜ。ひゃひゃひゃ……」

ずらりと並んだ白い牙をむき出し、悪魔は大きな口を開けて哄笑する。そして、ふわ、と空中に浮かんだ。

「来な、殺さねェ程度に相手してやらァ……」
「くッ! なんとしてもあのバケモノ逃がすな! グリフォン隊続けッ!!」

隊長がグリフォンに飛び乗る。衛士たちも一斉にそれに続いた。

(やっぱり、るいずと一緒にはいられねェな……コイツが婢妖を呼ぶかぎりはなァ……)

ルイズにはそのほうがいいだろう。背中の獣の槍を見てとらは嗤った。そして、びょう、と風を唸らせて舞い上がる。

「るいずよォ――!!」

あっという間に尖塔よりも高く跳びあがったとらは、見上げるルイズに向かって大声で叫んだ。

「わりィがオメェとの使い魔の契りはなしだァ!! フツウの娘として無事にこれからの人生を生きろォ!! あばよーッ!!!」

そして、魔法衛士たちの操るグリフォンに追いかけられながら、とらは風のように飛んでいく。


ごぉおぉおおおぉおう――――!!

突風がルイズの桃色の髪を激しく揺らした。

「な、によ、それ……」

兵士に両腕を抱えられながら、ルイズはの体が震えだした。
おおきく見開かれた目から、ぽた、ぽた、とルイズの頬を大粒の涙が伝って落ちる。ルイズはとらの消えた方向に、声の限りに叫んだ。

「ふざけないでよ、ばかとらぁ――――ッ!!!」

ルイズの声は風にかき消され、飛んでいく妖怪に届くことなく消えていった……。


つづく

150 :るいとら:2007/09/04(火) 03:36:51 ID:vRcW6UWU
以上です。では

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:38:44 ID:2sKvHPwr
ひとたび忘れれば二度とは、二度とは支援

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:41:54 ID:DBelEnaF
ぬぅ……クライマックスに向けて急展開。
アンアンに罪はない気はするが「ビーッチ!」と言いたくなりまして。
後、外伝の方で翼人の話って出てましたっけ?

153 :るいとら:2007/09/04(火) 03:44:58 ID:vRcW6UWU
>>152
やっべ、自分で書いたのは翼人じゃない! 雪女だった!!
の、脳内補完でお願いします。明日wikiで直しますorz

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:45:49 ID:2sKvHPwr
GJ!
なんというか、やさしくなったよなあ、とら

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:51:25 ID:r+KYlRyU
心からGJ!!
毎回原作の展開が上手く絡んでよかったです
さて、シエスタがエレザールの鎌を振り廻すのを
想像して寝るかw

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:51:32 ID:xN9x1P0a
召還したらヤバそうな主人公
・ガッツ
・アシェリート
・終盤オーフェン
・前半ドモン・カッシュ
みんな余裕がなくて使い魔なんてやってられなそうだ。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 03:53:39 ID:azeBIXVL
>>156に便乗してみるテスト

・バルバトス=ゲーティア
・マグニスさま
・パルマコスタの(ry

異論は認める。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 04:00:17 ID:1c281ctF
>>156
つ砂ボウズ

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 04:00:44 ID:9nSoT1Ob
一番喚んじゃいけないのは、ピーチグミのオカマ聖女じゃなかろうか…

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 04:13:16 ID:F3/4/tkX
やっぱり婢妖って怖いよなぁ…築き上げてきたものが一気に崩れ去るこの恐怖。
原作のあの絶望感を思い出した。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 06:08:33 ID:CCc3pvit
>>156
「まかでみ・らでぃかる」から福音を告げてしまう者(エヴァンゲリスト)ハプシエル

破壊力の意味ではかなりのものかと。主に精神的に

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 06:41:34 ID:66sQswR/
>156
漫画版ゼブラーマンみたいな中年説教系キャラはルイズが召喚したら、違う意味でヤバそう。
むちゃくちゃ鬱陶しがるだろうな。逆にゼブラーマンに洗脳されるかもしれないが。
逆に実質両親を亡くしてるタバサなら相性がよさそう。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 06:47:36 ID:6vUhTxaY
説教系キャラは一つ間違うと読者の方がウザく感じてしまう諸刃の剣

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 07:09:34 ID:1c281ctF
ゼブラーマンは非常に弱いからそれほどでもないが、TUEEEEEEな説教系は本気でうざい

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 07:11:02 ID:kRxhzqU0
ノドスの皆さんを呼び出してしまい、契約する羽目になるルイズ。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 07:21:12 ID:zr51Phj7
ピグミン召喚しても役立たねえな

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 07:38:56 ID:ZFP0KtjT
コスチューム着たまんまでゼブラーマン召喚したら
格好が格好なんでなんかすごい使い魔かと思ったらただのおっさんでした

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 07:40:54 ID:FQD4DRL8
映画版だったら
滅茶苦茶強いんだがな

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 08:03:08 ID:MqVTHWeI
ここでタツモリ家の食卓からミュウミュウ召喚
バカでかい生き物っぽい何かから爆煙の中ルイズに擬態、最初の姿を見てるから使い魔としても申し分なく普段は妹ができた気分なルイズ


170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 08:08:28 ID:JE1ej1HF
タツモリ家と申したか

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 08:13:27 ID:HnQ7frh/
ゼブラーマンな流れで思いついたんだが、ベラボーマン召喚とかどうよ

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 08:52:07 ID:4BN972VS
家庭持ちであるために地球への執着はサイトよりも強く、
なのにルーン効果でそのことすら忘れようとしている己に深く苦悩するベラボーか
いい感じに正統派だな

んでそうなるとブラックベラボーがミョズの位置かな。黒だけに。
会社への忠誠がジョゼフへのそれに摩り替わっててもやってることに大差ないし
特にキャラクタいじらないですみそうだ

そしてやっぱりデルフなみだめー(゚∀゚)

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:03:17 ID:zr51Phj7
このスレのデルフの扱いはあんまりよくないしな。
大抵空気の上2回も折れたし(ときメモとBOF)

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:05:46 ID:4sdbszz5
しっかりとドモンと相棒関係を築いてるじゃないか

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:06:49 ID:MqVTHWeI
かと思えばディセプティコン・オデレータとして大活躍
デルフって普通に高性能なのに目立たないよね


176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:18:40 ID:xN9x1P0a
>>174
奴は前半と後半で心の余裕が全く違うぞ。
爆熱の使い魔では物語終了後だしな。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:19:18 ID:rgJzrx+b
>>175
あれは名前だけ同じの別キャラでは

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:21:24 ID:osrCMFZ3
>>139
ジャンプはもはや、あの手のまっとうな少年漫画の生きれる地じゃなくなったのだよ……

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:39:34 ID:JuIdKF2f
FSSのシャフト希望。
ルイズのために
ころしてころしてころしまくってやりましょうげへへへ。
な感じで希望。

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:40:11 ID:eA97Kqlp
んー、ひそかに俺の屍を越えて行けの初代当主が召還されたらとか考えてみる俺
割合面白いとは思うんだけど、苗字と名前がなあ、どうしたもんじゃろ

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:48:01 ID:tMrUjSdW
>165
「皆さん」なのかよw
エイジだけでレコン・キスタをフルボッコできるってのにwww


182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:52:49 ID:PxkZykie
あんなのを惑星上で暴れさすな

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:55:08 ID:xN9x1P0a
>>181
レコン・キスタどころか味方もまとめてフルボッコwwwwww

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 09:56:50 ID:tMrUjSdW
> ノドスの皆さん
確かにエルフから「悪魔」と言われるのもわかるなw

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 10:05:10 ID:3u4IC2ER
そういえばルフィ召還って見た事無いですね。
ケッコありがちだと思うのですが・・・
食費でルイズのお財布ぴ−んち

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 10:26:25 ID:0ZBbnkUj
>>185
とりあえずsageとけ

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 10:28:08 ID:MhrFCkOC
ルフィがルイズに従うのは想像できん

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 10:38:19 ID:DiEK51ed
>>180
長くて二年しか生きられないんで神様と子供を作るんだから…
召喚して数ヵ月後には増えていく子供たち、頭をかかえるルイズ、いつのまにか雑用をしきるイツカ
が見えた。
アルビオンあたりで戦死して新当主誕生イベント発生か

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 10:42:57 ID:WW6nZX+I
>>178
少年漫画で武装練金を思い出した俺
秋水君も0魔世界ならきっと……

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 10:43:02 ID:yhVbM6cQ
>>187
というか一箇所に長く留まっているところが想像できないな
フーケ戦終了後、「俺は聖地を目指す!」とか言って勝手に旅立ちそうだw

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 10:45:30 ID:DTZGHt69
>>189

修行に修行を重ね、きっとアルビオン艦隊戦辺りで再登場してくれるさ!!

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 11:03:40 ID:eA97Kqlp
>>188
いや、子供が増えるとルイズも困るだろうから(笑)

鬼朱点討伐に成功するも寿命で死んだ当主が召還されて、
もうタイムリミットぎりぎりだけども
自分の子供に似ているルイズ、タバサ、キュルケ、ギーシュの為に
何とか頑張って生きて戦おうとするのさー。

「おでれーた!何だ、相棒――そんなスゲー技が使えるんじゃねえか!」
「ああ。……奥義というものだ。 ――寿命が一月は縮むがね」
「ふぅーん……さすがは私の使い魔ってことね!
 たった一月なら、もうちょっと使っても良いんじゃない?」
「……たった一月、か」

とか、呪いのことを黙ってると素敵ー。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 11:06:21 ID:Z7i1od2n
>>189
思い出すもなにも、武装練金の話題のような。

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 11:51:03 ID:EngwsPh9
武装錬金のヴィクター召喚とか考えてたけど、身長250cmって。
扱いにくい、でかすぎだろ、どうみても亜人です。


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 11:54:09 ID:iPo1tVXS
ジャンプってんで、思い切り過去作品で マジンガーZからDrヘル召喚とか。

ヤツは殆ど0から機械獣軍団を作り上げたからな。
資金さえクリア出来ればハルケギニアで機械獣を作り上げることだろう。
それこそ工作機械から1から作り上げる感じ

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 11:57:56 ID:hxSzwvbS
それならアシュラ男爵とか

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 11:58:26 ID:tQFeSVev
個人的には悪の万能学者ならDrワイリーあたりのほうが面白くなりそうな気がする

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:07:58 ID:DTZGHt69
>>195

あれ?
Dr.ヘルって古代人の遺産を改造して機械獣を作ってなかったっけ?

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:15:41 ID:iPo1tVXS
そうだったか?
以前見かけたガイドブックでは、0から作り上げたってなかんじで、
古代遺産関連はゴーゴン大公登場以降だったと思ったんだが。

記憶違いだったらゴメン

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:26:00 ID:xN9x1P0a
ミケーネの火を噴く像を改造して作った。
そういえばブライも宇宙人のロボットを劣化修復しただけだったな。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:28:42 ID:xN9x1P0a
そうだ、真ゲッターを召還したらいいんだ。
ルイズの席はベアー号。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:32:42 ID:E7bpL3+O
>>174
ときメモではデルフ活躍してるよ。アルビオンでは二千人の兵を切り伏せた礎になってるし、オーク討伐もしっかり、デルフを使ってる。
むしろ、そこまで酷使して折れなかった方が不思議と思う。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:33:15 ID:XeTYRWUq
>>201
ちょ、それ死亡フラグだってばww>ベアー号

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:34:02 ID:iDlwMjYC
>>201
死亡フラグ席じゃねーかw

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:34:04 ID:E7bpL3+O
↑は>>173

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:36:00 ID:E7bpL3+O
>>203-204
ケコーン

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:40:16 ID:dYpHSrs8
科学者…大教授ビアスとか
あの人なら文明レベル関係なしに本当にどうにかしそうで困る

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:42:14 ID:cNbA6p7+
ナムコキャラが出てたから「平景清」召喚なんてどうよ?

デルフ活役できるぜ!


209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:46:33 ID:KtT5Ygf+
今だにゲッター召喚するって言ってた人やデジタマ召喚するって言ってた人待ってるの俺だけ?

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:48:41 ID:E7bpL3+O
目の前に立ち塞がるガリア国代表七万人のディフェンダーを前にしても、翼は余裕の微笑みを崩さなかった。
「ツバサ、いくらあなたがありとあらゆるボールを扱う伝説のガンダールヴでも相手が悪すぎるわ。七万人のDFよ。私にパスを寄越しなさい」
「七万人を抜いて、ドライブシュートを撃つ。いつもやっていることとそんなに変わりないさ」
翼は主の返事を待たずにドリブルを始めた。

ゴールを守るは、【三角飛びのガリア王】。

翼の挑戦が始まる。


という電波を受信した。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:50:38 ID:xN9x1P0a
デルフ活躍させたいなら虎蔵に宗州草薙と一体化させるとか。
普段は虎蔵の体ん中入りっぱなしだが。
あとはリロイとか。喋る剣の扱いには慣れているだろう。
ギーシュの命とかシエスタの貞操とか色々危険だが。
あるいはガウリイにでも持たせとけ。多分光の剣に吸い取られた分の知性を補ってくれるだろう。


>>203-204
わかったんだ……何故1たす1がゼロなのか、いやゼロだと思っていたのかbyルイズ

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 12:54:33 ID:cAe3wwC5
同じファンタジー系ラノベからぱーるぅ召喚


ダメだ、ギーシュには勝てても次のフーケで詰みだ

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:01:47 ID:krrJprBO
>>210
七万人の顔面セーブの前にはいくら翼君でもどうにもなるまい

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:05:19 ID:dFocw1Wn
>>213
あれはドリブル中の相手に使うとペナルティだぜ?

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:09:26 ID:lGry9wow
>>210
さすがにドライブシュートじゃ無理だろサイクロンくらいは撃たないと

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:09:53 ID:Z7i1od2n
>>212
そういや、こないだ新刊出てたね。

戦闘能力無いに近いもんなー
やっぱシロちゃん辺りが一番当たりかな。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:12:28 ID:OeioP9FP
ナルトのキャラを召喚して
ルイズが魔法は使えないけど忍術は使えるように
という電波を受信した
サソリだったら毒とか詳しいから
きっとタバサの母親も治せる

218 :エデンの中の人:2007/09/04(火) 13:14:32 ID:QDCWj4zK
さーて、短編の投下はだいじょうぶかしらん?

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:15:35 ID:U3q34BV9
待ってました。支援す

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:15:55 ID:qQYOocVF
ボンちゃんこないかなー。
ギーシュのマントに「おかま道」の文字が縫い付けられてるとこしか想像できないが。

221 :ぶん♪ぶん♪ぶん♪ 1/4:2007/09/04(火) 13:17:55 ID:QDCWj4zK
じゃあいくよう。



『ぶん♪ぶん♪ぶん♪』


 本日何度目かの失敗、ゼロのルイズは春の召喚の儀式で周りから笑われながらも再度爆発を引き起こす。
 他の生徒たちが飽きてあくびをし始めたころ、ルイズはとうとう召喚に成功した。

 煙の中から現れたのは、人間ほどもある巨大な蜂だった。

「ルイズが成功したぞ!」
「ありえねえ!」
「ていうか何あの蜂! でかっ!」

 感動に打ち震え名がら、ルイズはすばやく契約の口付けを行う。
 三つの節になっているからだの真ん中、胸の部分にルーンが浮かび上がった。


 蜂は怪我をしていた。
 何かと戦っていたのか足が二本しかなく、羽根が痛んでいるのかその飛行もおぼつかない。
 だがそれでもルイズはこの蜂をかわいがった。
 自分の始めての成功。自分の始めての魔法。
 その柔らかな体毛に顔を摺り寄せ、ルイズはうれしそうに笑った。

 まあ流石にその凶悪な顔には引いていたようだが。


 そんな状態ではあったが、そのルイズにより“ヴェノム”と名づけられた巨大蜂は非常に有能だった。
 使い魔の役目は三つ。

 1.視界と感覚の共有
 2.秘薬の材料になる薬草や鉱物などの収集
 3.主の護衛

 一つ目の視界の共有については行うことはできたが、虫の複眼を脳が処理し切れなかったのか酔った。
 二つ目の秘薬の材料は餌のキノコなどを集めては来るのだが、そもそも水の魔法で爆発を起こすルイズに魔法薬は作れない。
 だがこの使い魔は三つ目の、主の護衛において真価を発揮した。

 唐突だが魔法学園の周りには森がある。
 当然結界や壁に囲まれており安全だが、当然そのその外には自然の脅威が依然残っている。
 だからごくまれにそれを乗り越えてしまうものがいるのだ。
 普段なら教師たちが対応するのだが、この日は運悪く会議中であり、その場所は結界の解除された門扉の近くであり、さらにはそこにいたのがメイジとはいえ一年の新入生ばかりであったのだ。

 一匹のトロール鬼と数匹のオーク鬼が、人間で遊びにふらりと現れた。

 外でヴェノムに餌を与えていたルイズが、それに真っ先に気づいたのだ。
 慌てて杖を抜くも、己の魔法の特性に詠唱が止まる。
 どこに着火してしまうかわからないのだ、敵にならともかく生徒に当たった場合、その生徒は間違いなく鬼に襲われる。
 どうしようか迷っていたルイズより先に動いたのは、主の意思を汲んだヴェノムだった。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:19:27 ID:iPo1tVXS
しえ☆すた

223 :ぶん♪ぶん♪ぶん♪ 2/4:2007/09/04(火) 13:19:28 ID:QDCWj4zK
 キュウン、と耳の奥を揺らすような音を上げて、ヴェノムが視界から掻き消える。
 直後、先頭にいたオーク鬼が体の真ん中に風穴を開けて吹き飛んだ。
 驚きに固まる生徒たちとオーク鬼たちの前に、ヴェノムは静かに浮かんでいた。

 そこからは一方的といっていい展開だった。
 その空気の壁を打ち抜く高速飛行で、オーク鬼たちはまるで豆腐か何かのように吹き飛ばされ崩れ落ちる。
 その猛攻を唯一トロール鬼だけは片腕を犠牲に防御したが、腹部の針がかすった時点でもう終わりだった。
 人間よりもはるかに巨大ではるかに頑丈ではるかに頑強ではるかに抵抗力が高いはずのトロール鬼が、腕の傷口から紫色のミミズばれに侵食されていく。
 全身をかきむしってしばし苦しんだ後、トロール鬼はばたりと倒れた。
 時間にしてほんの二、三秒、心臓は完璧に停止していた。


 この日からルイズの生活はガラリと変わった。
 使い魔を中心に回る生活、まるでギーシュのように親馬鹿ならぬ使い魔馬鹿になってしまったのだ。
 傷の治療を丹念に行い、羽根を丁寧に拭いてやる日々。
 肉食なので高い肉を与えてみたり。
 少なくともルイズにとっては幸福な毎日だった。


 フーケは盗みに入ることはできなかった。
 予定ではゴーレムで宝物庫の外壁を叩き壊すつもりだったが、塔の下に来てそれをあきらめた。
 その理由は塔の天辺からぶら下がった大きすぎる蜂の巣。
 教師の側からトロール鬼たちを検分して、その毒のあまりの凶悪さを知ってしまったからだ。

「ま、命には代えられないしね」


 大きな蜂の巣の中にはたくさんの幼虫と、それより少し少ないサナギがいた。
 初めは少し気味悪がっていたルイズも、その人懐っこさに自分から抱きつくようになった。
 何でも幼虫は程よくやわらかくて抱き心地がいいらしい。
 何より彼女を喜ばせたのは、その虫たちすべてにルーンが刻まれていたことだった。

 視界の端で、世話をしてくれたメイドに譲った小さめの一匹が、可愛らしく揺れていた。


 アルビオンへのお使いは裏切りに終わった。
 ウェールズを貫いたその杖で、ワルドはルイズに魔法を唱え始める。
 悔しかった。裏切られた想いが全身を駆け巡り、ルイズは頭に血を上らせた。
 そして使い魔は、任務のために連れてきた小さな一体は主に答えた。
 高速で飛来したそれは、すべての遍在を穿ちぬき、本体の杖を持つ右腕を引きちぎる。

 慌ててグリフォンで逃げるワルドを、ルイズは怒りに燃えた瞳でにらみつけていた。


 戦争というのは唐突に始まる。
 戦争というのは大体言いがかりで始まるものだ。
 その戦争ももちろん、壮大な言いがかりから始まった。

 トリステインに侵攻するレコン・キスタ擁する神聖アルビオン共和国。
 実質魔法で支配しているのに何が共和国か、と思わないでもないが、ともかく戦争は始まった。

 拠点を手に入れるためタルブの村を襲った彼らに気づいたのは、王国のものでも学園のものでもなくルイズだった。
 里帰り中のシエスタに譲った一匹の成虫を通じて送られてくる映像。
 焼き尽くされる草原、打ち壊される家々、ルイズの頭の中で何かが音を立てて切れた。

「よろしいですか皆さん、皆さんはこのまま待機して」

 話の途中で立ち上がりマントをまとうルイズ。
 そのままの勢いで、ルイズは戸を蹴破るように退室する。

224 :ぶん♪ぶん♪ぶん♪ 3/4:2007/09/04(火) 13:21:44 ID:QDCWj4zK
「ミス・ヴァリエール、どこへ行くのですミス・ヴァリエール!」

 教師のとがめる声も、もう聞こえない。
 サナギたちの抜け殻から作ったかごを引きずり出し、ルイズは門扉の前で大声を上げた。

「ヴェノーーーーム!」

 森が、揺れた。

 黄色と黒の雲が、否、雲と見まがうばかりの量の蜂たちが、声にこたえてうごめき始める。
 森中の鬼を餌に繁殖を続けていた蜂たちが、主の命で動き出す。
 ルイズの載ったかごを拾い上げ、その真っ黒な雲はタルブへ飛んだ。


 タルブはひどい有様だった。
 家は焼かれ、壊され、略奪が行われている。
 村人たちの立てこもっている教会の扉も、つい先ほどから何かを叩きつける音が響いている。
 家族で抱き合って震える子供たちの耳にも響く轟音と怒声。
 それが突如悲鳴に変わった。

 何かから逃げる声と悲鳴、分厚いものを引きちぎる音と硬いものを咀嚼する音。
 何事かと視線が集まるその分厚い扉に、大量の槍状のものが生えた
 それが次々と突き刺さりつっかえ棒を壊す。

 開かれた扉の向こうには、桃色の髪の少女が大量の巨大な蜂を従えて立っていた。

「ルイズ様!」

 傷ついた小さめの蜂を抱きしめていた少女、シエスタが立ち上がる。
 ルイズは無言で近寄ると、その傷ついた蜂を後ろの大きな蜂に渡し、ただ黙ってシエスタの頭を抱きしめた。
 シエスタは少し驚いた後、声を殺して泣いた。

 グズグズとルイズの渡したハンカチで涙を拭くシエスタの頭を少し撫でた後、ルイズは振り返り教会の外へ。

「ル、ルイズ様! ダメです! 相手は「七万よ。知ってるわ」ルイズ様……」
「シエスタ」

 蜂たちに囲まれてその姿が見えなくなる直前、ルイズはシエスタに話しかける。

「クックベリーパイをたくさん焼いて待っていなさい」


 レコン・キスタはその妙な存在を前に恐慌状態に陥っていた。
 七万の軍に対抗しうる国軍はいまだ現れず、ただ侵攻するだけというときに戦場のど真ん中に一人の少女。
 少女はおびえることもなく、ただ胸を張り言い放つ。

「今すぐに軍を引きなさい。でなければ私は容赦しない」

 先頭の騎竜兵は笑いながら少女に杖を向けた。

「そう、残念ね、とても残念」

 それが男が人生の最後に聞いた言葉になった。


 それは恐怖の顕現、それは力の顕現。
 人が、竜が、亜人が、ゴーレムが、あらゆるすべてが貫かれ、砕かれ、滅びてゆく。
 その真っ黒な暴力にさらされたものは一瞬で巻き込まれ姿を消す。
 恐怖に駆られた傭兵たちは散り散りになって逃げ惑う。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:21:48 ID:U3q34BV9
人間以外を召喚した場合のルイズの成長渡合は異常。
支援

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:21:52 ID:KtT5Ygf+
スピ……?
支援

227 :ぶん♪ぶん♪ぶん♪ 4/4:2007/09/04(火) 13:24:01 ID:QDCWj4zK
 絶対なる“死”のイメージがそこにはあった。


 クロムウェルは焦っていた。
 あまりに予定とは違う状況に慌てふためいている
 寄せ集めも含むとはいえ七万という大軍、負けるはずなど無かったのだ。
 だが現実はどうか。一部の指揮官がやられるだけでその下の兵たちは散り散りになる。
 大軍ゆえの統制の無さが現れていた。
 なお、指輪をくれた美女は既に姿をくらませている。

 突如として響く重低音。
 音の方向に目を向けた瞬間、外壁をぶち抜いて蜂たちがブリッジに入り込む。

「久しぶりね、ワルド」
「あ、ああ、久しぶりだねルイズ」
「そっちが指揮官?」
「そ、そうなる、かな」

 その様はまるで女王のように、ルイズはクロムウェルに向き直る。

「あなたが指揮官ね? 最後通達よ、今すぐ退却しなさい」
「こここ断る! 我ら神聖アルビオン共和国は聖地奪っか「もういいわ」!」

 蜂が、蜂たちが、ルイズを包み込んでいく。

「船ごと餌になりなさい」

 直後、レキシントン号を黒雲が包み込み、アルビオンの誇る軍艦は、文字通りガラクタになった。


 後に虚無の魔法を身につけたルイズは、その歩みを止めることなく己の道を突き進む。
 船ごと蜂の巣になったレキシントン号のブリッジで、ルイズは生まれたばかりの幼虫を愛でながら今日もローヤルゼリーを飲む。

 何でも毎日飲んでいたおかげで胸が大きくなったらしい。

 世界中の女性に夢と蜂蜜を売りながら、『女王蜂のルイズ』は今日も空を飛んでいる。


 神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。
 神の右手がヴィンダールヴ。心優しき神の笛。あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空。
 神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す。

 そして最後にもう一人……。記すことさえはばかれる……。
 滅ぶことなく増え続け、やがては空を、支配する。


おしまいです。
まあ乗り遅れ感がありますがそれはそれ、これはこれ、あれはどれ?ということで。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:24:40 ID:yrZfQsF5
BWのワスピーターかと思っちまった支援

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:25:02 ID:lGry9wow
ヴェノムというとマーヴェルのアレを思い出す支援

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:25:18 ID:U3q34BV9
胸のあるルイズはルイズじゃないやい!投下 乙っした〜

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:26:20 ID:MqVTHWeI
全然わからん
蜂といったらみつばちハッチかスピアーかメ・バヂス・バしかわからん支援

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:27:24 ID:JB0KA0KY
ごめん元ネタなんだろ?

233 :エデンの中の人:2007/09/04(火) 13:27:31 ID:QDCWj4zK
クロスねたは書くべきでした orz
ポケモンのスピアーで

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:29:09 ID:MqVTHWeI
って書き込んでるあいだに終ってた
乙!
乗り遅れたとか言ってるあたりポケモンのスピアーかな?
ビークインも蜂だがあれは違うだろうな
とにかく乙!

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:29:44 ID:BH+K+TeR
>>231
バヂスは増えんだろwこれは…まさかメタルギア3のあれ…じゃないのかw
そういやスピアーはアニメ版で森の中で群生してたよなあ

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:30:49 ID:d55Hzy3Z
乙!ポケモンでしたか
しかしまあ、ポケモンって怖いね…

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:31:04 ID:KtT5Ygf+
やはりスピアーだったか
GJ!

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:31:56 ID:qQYOocVF
>>229
俺もそっちしかイメージできなかった。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:32:46 ID:krrJprBO
ぐっじょー
しかしポケモンはどれも凶悪すぎるな

ところで
>「船ごと餌になりなさい」
は乗員全員蜂の餌って事? コエー

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:33:37 ID:vRcW6UWU
ヴェノムと言われるとフルメタのガウルンが出てくる

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:41:29 ID:O1ZmFYqD
ヴェノムといえばスパイダーマンのアレだろう

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:41:54 ID:hxSzwvbS
ガウルンとガンダーヴルの響きって何か似てるね
ガだけだがw

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:42:18 ID:KtT5Ygf+
正直こんな化物達を操るポケモントレーナーが恐ろしい

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:44:13 ID:hq0uCDNY
蜂の殺傷能力は半端ないよな。
それの巨大化バージョンの大群……
死ぬしかない。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:44:50 ID:U3q34BV9
普通にスズメバチに指されたら死ねるしな。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:46:35 ID:MqVTHWeI
>>245
スズメバチに一度刺されてから蜂みる度に新作ゲームを待つのとおなじくらいドキドキする

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:47:21 ID:9qx+fHDU
>>197
Drワイリーが呼び出されてもちゃんと世界征服しようとするか心配だ

ワイリーは天才だったがその発想が異端すぎて
人類のためにロボットを作る同じく天才のライトと比べて学会の受けが悪かったために
万年2位に甘んじていたのに怒りを覚えライトのロボットを弄って世界征服に乗り出したけど
ロックマンにやられちゃってライトの最高傑作=ロックマンを倒して
自分の方が優秀だと示すために何度も世界征服してるようなもんだから…
ライトもロックマンもいない世界だと空っぽになっちゃうかも

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:51:07 ID:xN9x1P0a
意外とフルメタって投下されてないんだよね。アルとか面白そうなのに。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:53:16 ID:U3q34BV9
ゼロの傭兵は別所でやったからね。
逆に考えるんだ、無いと思ったならやってみるんだ

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:53:45 ID:BH+K+TeR
エデンの人恐乙っしたー
>>247
そこはあれだ、ロックを敵役(ミョズニルトン)にするとか

>>248
今すぐまとめwikiのリンクを見てくるんだ

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:57:37 ID:DOTsnr+R
やっぱりポケモンは怖いな
伝説級だとさらにヤバイんだろうな
時空とか時間とか超越しちゃうし

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:58:07 ID:ExerwU4i
複眼の件がおもしろかった。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:58:16 ID:rMsogaQ4
乙。やっぱり無数の昆虫は怖いな…イナゴとか。ところで

前スレより
>793 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 21:11:52 ID:WatXQTH0
>>703
>>(しかし、王国の元首が『国王』なのに、王位継承者の太子が『皇太子』なのはなぜだろう。
>流石。でもそれを言ってたら、>>28だって「行啓」ですぞ。
>行幸なら、国王(天皇)か王妃、もしくは元王か王妃でもないと。

ぐはあ。orz 御指摘には感謝。wikipediaだと

 天皇(国王)の外出:行幸(巡幸・御幸)
 皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃の外出:行啓(巡啓)
 行幸啓した者が外出先から帰ること:還幸(還啓・還幸啓)
 ただの皇族の外出:お成り
 
…やんごとなき方の用語は面倒くさいですね…。
(仏教の)「法王猊下」→基督教の「教皇聖下(台下)」とか。
wikiでタイトル名とかも変更して頂けると助かります。この場合王女「行啓」でいいのか。

昨夜は早寝して深夜投下できなかったので、また昼間の投下よろしいでしょうか?

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 13:59:54 ID:hxSzwvbS
>>251普通に天候変えそうだしなw

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:02:27 ID:OomOAT/F
>>254
っていうか天候変える技が実際にあるハズ。
伝説級でもないポケモンが使えると思った。

256 :松下:2007/09/04(火) 14:03:05 ID:rMsogaQ4
ああごめん、上の投下予告は松下です。
淡々と進みますが、きれいなワルド(ロリド)注意。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:03:36 ID:QDCWj4zK
あまごいとかウェザーボールとかにほんばれとか普通に天候が変わるしね
なんていうかもう気象兵器

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:03:45 ID:ZIiDA/F9
>>254
しれっと昼と夜を入れ替えるドラクエの勇者たちも大概だと、ふと思った。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:04:06 ID:ZIiDA/F9
>>256
かもん

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:04:08 ID:U3q34BV9
あまごい、にほんばれ、あられ、すなあらし。
技マシンにあるぜ

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:04:09 ID:MqVTHWeI
>>254
伝説でなくとも日本晴れやら雨乞いやらで普通に天候操作しちゃう
伝説持ち出すと勝手に日本晴れにする特性もちやら天候を固定するやつとかいるしね


262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:04:18 ID:LoiL0SFL
悪魔くん支援

263 :『使い魔くん千年王国』 第十九章 ワルド子爵 1/5:2007/09/04(火) 14:06:18 ID:rMsogaQ4
「『グリフォン隊』の隊長…!!」
トリステイン魔法衛士隊の中でも、最上級のエリートだ。怒りより憧れが優先する。
ワルドはそんなギーシュの様子を見てグリフォンを降り、歩み寄ってにこりと笑いかける。
「済まない。いくらモグラであろうと、『婚約者』が襲われているのを、見て見ぬ振りは出来なくてね。
 ミスタ・ギーシュ・ド・グラモン」
「『婚約者』!?」
「え、ええ。ワルド子爵様と私は、互いの両親の決めた許婚なの。お久しぶりですわ」
浮いた噂ひとつ聞かないと思ったら、おそらく十歳も上の許婚がいたとは。
これでは同年代の男が子供に見えるだろう。『ゼロ』と呼ばれて苛められていたのだし。

「ええと、きみがルイズの『使い魔』だったね、マツシタくん」
「はい。よろしくお願いします、ワルド子爵」
まだ若いが、そのまとう雰囲気は並みの青年ではない。トライアングル以上の使い手だろう。
(これでしばらく、ルイズの子守からは解放されそうだ)
松下はほっとしたが、ワルドを信用したわけではなかった。
一瞬ワルドの背後に、黒い毛むくじゃらの巨大な目玉が見えた気もするが…。
「さあ、自己紹介はこれぐらいにして出かけよう。港町『ラ・ロシェール』で一泊だ」
ワルドはルイズを抱え上げ、自分のグリフォンに乗せた。ルイズの馬は厩へ戻らせる。
「ははは、相変わらずきみは軽いな。羽根のようだ」

ワルドとルイズの乗るグリフォンを先駆けに馬を飛ばし、走る事一日。
二人は出会えなかった時間を取り戻すようにイチャイチャしている。なんかいやだ。
「子爵様は相当の使い手とお見受けしますが、系統は何でしょう」
「僕の系統は『風』。二つ名は『閃光』さ。一応『スクウェアクラス』のはしくれにはいる」
全然謙遜になっていない。さすが吸血鬼エリートである。吸血鬼じゃないが。
「ああ、憧れの魔法衛士隊の隊長が護衛して下さるなど、光栄だ…」
ギーシュがさっきのことも忘れて心酔している。気障どうし気が合うのか。

その日の夕暮れに、山の中の『港町』ラ・ロシェールの入口についた。谷底のような道だ。
「なんで『港町』なのに山の中なんだ?」
「おや、きみはアルビオンを知らないのか? 『浮遊大陸』にあるから、フネで行くのさ」
そういえばそうだった。この世界では飛行船(フネ)が主要なのだ。
ギーシュに指摘され、松下は少しイラッとした。


264 :『使い魔くん千年王国』 第十九章 ワルド子爵 2/5:2007/09/04(火) 14:09:56 ID:rMsogaQ4
突然、崖の上から『松明』が何本も投げ込まれた。
松明は勢いよく燃え上がり、暗い足元が照らされる。ギーシュの馬が驚いて跳ねる。
「な、なんだ!?」
その火を狙って、無数の矢が襲い掛かる! まずは威嚇のようで、地面に突き刺さるが…。
「敵襲だ! 気をつけろ!」

一陣の風が舞い起こり、小型の竜巻が矢を弾き飛ばす。ワルドが『風』を放ったのだ。
「野盗の類か? まあグリフォンに乗っているから目立ってしまうが、命知らずな」
「まさか……アルビオンの『貴族派』の仕業かも!」
「ルイズ、貴族なら魔法を使ってくるだろう? 弓矢なんか使わないさ」
「傭兵を雇って、野盗の仕業で済ませようというんだろう。ぼくならそうする」
ギーシュの反論を松下が封じる。ワルドがいるとは言え、たった四人では多勢に無勢、地勢も悪い。

その時、後方の上空から羽音が聞こえた。振り返ると、大きな風竜がいる。
崖の上から男達の悲鳴が聞こえた。上空にいる風竜を迎撃するため、矢が放たれる。
しかし、風竜からは小型の竜巻が放たれ、男達を崖から突き落とした。
「おや、あれは『風』の呪文ではないか」
ワルドが呟く。突き落とされた男達が目の前へと転がってきて、気絶した。十人ほどだったようだ。

それに続いて風竜もこちらへとやってくる。月明かりが照らし、ルイズが吃驚して叫んだ。
「シルフィード!? じゃあさっきのはタバサ?」
「こんばんはルイズ! いい男とグリフォンにタンデムなんて、お姉さん妬けちゃうわ」
やはりキュルケも一緒だ。まあ彼女たちなら裏切る理由もメリットもないし、立派な戦力になるだろう。


265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:10:20 ID:MqVTHWeI
毛むくじゃらの目玉www
ベアード様かよ!
しかも対ロリコンの

支援

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:11:57 ID:MqVTHWeI
綺麗なロリコン支援

267 :Mr.0の使い魔:2007/09/04(火) 14:12:23 ID:15BY50po
ちょ、ベアード様w
支援、アーンドゥ、予約。

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:13:13 ID:MqVTHWeI
支援

269 :『使い魔くん千年王国』 第十九章 ワルド子爵 3/5:2007/09/04(火) 14:13:33 ID:rMsogaQ4
任務だとは知らず、『いい男』についてきたキュルケとタバサを迎えて、一行は六人となる。
ラ・ロシェールは、スクウェアクラスのメイジにより岩を刳り貫いて作られた町だという。
夜は一番上等な宿で泊まる事になった。食事も豪勢だ。
ワルドが乗船の交渉を行った結果、アルビオンへの出港は明日の夜半と決定した。
部屋割りはワルドとルイズ、キュルケとタバサ、そしてギーシュと松下だ。
また奇襲があるかもしれないので気は抜けない。ギーシュは疲れて早々に寝てしまったが…。

翌朝。松下とギーシュの部屋に、ワルドが訪ねてきた。
「おはよう、使い魔くん。昨夜はよく眠れたかね?」
「おかげさまで子爵様。昨夜は『お楽しみ』でしたか?」
「ぷはっはははははは、まだ結婚もしていないのに手は出さないよ。まさかきみに言われるとはな」
だってロリコンではないのか。意外に紳士的なロリコンだ。ロリコンの鑑だ。
そんな思考を悟ったかは知らないが、ワルドは妙な事を言い出した。

「今夜の出港まで時間がある。暇潰しがてら、きみと『手合わせ』したい」
「…はて、こんな子供に何をおっしゃるのです、子爵様」
「フーケの一件で、僕はきみに興味を抱いたのだ。だからちょっと実力を知りたくてね。
 『東方』出身とのことだが、系統魔法は使えるのかい? 手加減はするよ」
好戦的な奴だ。こんなところで一文にもならない無用な争いをする気はない。

「ぼくはたいしたことはしていません。ほとんど御主人様とお友達のお手柄です」
「おやおや、ご謙遜を。そんなに臆病ではルイズを守れないぞ?」
「御主人様を守るべきなのは、あなたもじゃないのですか? 許婚なのでしょう?
 ぼくはただの『使い魔』にすぎませんし、あなたが子供に勝っても自慢になりますまい」
ワルドはやれやれと苦笑し、肩をすくめる。
「分かったよマツシタくん。僕が大人げなかったようだ」
子供であるという事は利点でもある。あいにく少年法はないが。

いよいよ今夜、アルビオンに渡る。午後からワルドたちは酒場で飲んでいる。
キュルケが誘いに来たが断り、岩作りのベランダで夕月を眺める。二つの月が重なる夜、フネは出港するという。
(内燃機関どころか蒸気機関もない以上、魔法で飛ぶようだが…月の魔力と関係があるのか?)
と、背後から声をかけられる。そこには、ルイズが腕を組んで立っている。ご機嫌斜めか。

「あんた、ワルドに何言っているのよ! 私の使い魔なんだから、死ぬまで私を守ってもらうわよ!」
どうやらワルドから聞いたらしい。ぼくなりの正論だったが、余計な事を。
「どうも彼がつっかかってくるのでな。それに、きっと彼の方が強いし、有能で親切だ。
 年の差はあるが、たいした障害でもあるまい。…気障な男だがね」
「……わかったわよ。私、この任務が終わったらワルドと『結婚』するわ。彼に申し込まれたの」
「ほほう、きっとそれが一番さ。祝福させてもらおう」
ルイズは少し寂しそうに微笑んだ。そろそろ出港だ、酒場に戻るとしよう。


270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:15:22 ID:MqVTHWeI
支援支援


271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:15:55 ID:lGry9wow
ベアード様は待機済み支援

272 :『使い魔くん千年王国』 第十九章 ワルド子爵 4/5:2007/09/04(火) 14:16:36 ID:rMsogaQ4
その時、ずしんと地面が揺れ動いた。地震か!?
「……これは!?」
二つの月へと視線を戻した時、何かの巨大な影が月を覆い隠していた!
それは崖を刳り貫いてできたような、『岩のゴーレム』であった。
その頭上に黒いフードを被った誰かが乗っている。気づいたルイズが驚愕する。
「まさか、『土くれのフーケ』!?」

「こおおんばんわあ、お二方。また会えて本ッ当に嬉しいわ」
緑の髪の女盗賊、フーケは歯をむき出して笑う。目が笑っていない。
「お前、捕まっていたんじゃないのか? 縛り首が相当の刑だぞ」
「ところが、世の中はまだ私を必要としてね。ちょっと脱走しちゃったの」
建物の陰には、長髪で白い仮面を被り黒マントを羽織っている、見るからに怪しい人物がいる。
フーケを脱獄させた犯人であり、おそらく貴族派の刺客。そして強力なメイジだろう。
ルイズにタックルをかまし、一緒に部屋の中へ飛び込む。同時にゴーレムの巨大な拳がベランダを粉砕した。
「大きさは同じでも、今回は『岩』だからね! 前とは違うよ!」

下の階へ逃げ込むが、そこは矢玉の飛び交う戦場と化していた。
酒場にたむろしていた奴らは全員傭兵で、飲んでいたワルド達を囲むや襲ってきたのだ。
魔法で応戦するも、奇襲を受け、多勢に無勢。地の利もあり、防戦一方であった。
町中の傭兵が束になってかかってきているらしい。どれだけ金が動いたのやら。

ワルドたちはテーブルを立てて盾にして、傭兵達の弓矢をやり過ごしている。
松下は素早くルイズの手を引っ張ってワルドたちの元へと向かう。
「やっぱり、昨晩の連中はただの物盗りじゃなかったわね…」
彼らはメイジとの戦いに慣れている様子だ。緒戦で魔法の射程を見極め、射程外から弓を放っている。
平民でも数が集まれば、強力なメイジにも対抗できるのだ。

「フーケがいたって事は、やはりアルビオンの貴族派がバックにいるの?」
「向こうは精神力が切れたところを見計らって、一斉に突撃してくるわよ。そしたらどうするのよ!」
「ぼ、僕の『ワルキューレ』で防いでやるさ」
キュルケの質問にギーシュが青ざめて答える。酔いは醒めたか。
「あなたの『ワルキューレ』じゃあ、七体全部出しても一個小隊ぐらいが関の山ね」
「や、やってみなくちゃわからないだろ! この僕が後ろを見せるものか」

(いや、そもそも戦う必要などないのだ。この場は『逃げ延びればいい』。
 この『任務』の目的は、ルイズが皇太子に会うことが出来れば達成されるのだからな)
松下が戦況を分析する。そうするうちに、ワルドが皆に声をかけた。
「良いかな諸君、提案があるのだが」


273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:17:03 ID:MqVTHWeI
支援

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:18:48 ID:MqVTHWeI
支援

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:19:20 ID:lGry9wow
支援支援支援(残響音含む)

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:19:55 ID:QDG6SRDe
支援

277 :『使い魔くん千年王国』 第十九章 ワルド子爵 5/5:2007/09/04(火) 14:19:57 ID:rMsogaQ4
ワルドの提案は、至ってシンプルな作戦であった。戦力の二分だ。
キュルケ・タバサ・ギーシュが敵を引き付け、ワルド・ルイズ・松下が桟橋へと向かう。
ワルドはグリフォンにルイズと松下を乗せ、急いで飛び出すと、外の階段を上り始めた。『桟橋』は上だ。
飛ぶように階段を上りきると、丘の上に出た。山のように巨大な樹が、四方八方に枝を伸ばしている。
樹の枝に何かぶら下がっているのが目に入る。木の実のように小さく見えるが、『フネ』だ。
船員たちが蟻のように群がっている。彼らも買収されていなければよいが…。

ワルドは、『桟橋』の巨樹の根元へとグリフォンを寄せる。根元はビルの吹き抜けのように空洞だ。
各枝に通じる階段には、鉄でできたプレートが貼ってあり、行き先を知らせる文字が書かれている。
ワルドは目当ての階段を見つけ、再び階段を駆け上がり始めた。空港ならエレベーターでもないのか。
というかグリフォンでフネまで飛べばいいだろ。そんなに高くは飛べないのか?

その頃、酒場に残ったキュルケたちは…。
「すごいな、僕の『錬金』で大量の油を作らせ、『火と風』で傭兵たちを追い払うなんて」
「あの坊ちゃんの作戦よ。さあ、フーケもついでに退治しちゃいましょう!」
キュルケたちは善戦していた。ちょっと酒場が全焼したが、どうということはない。
「やるね小童ども! でも、この『岩のゴーレム』は燃やせないよ!」
フーケが憎憎しげに叫ぶ。その陰にいた仮面の男は、姿を消していた。
「年増はひっこんでなさい! いま『消し炭』にしてあげるわ」
怒り狂うフーケを睨み、タバサが風竜を呼ぶ。すぐに追いつかなくてはならない。

松下は途中の踊り場で、後ろから追い縋る気配に気付いた。片側は断崖絶壁だ。
味方か、と思い振り返ると、黒い影がさあっと飛び上がり、
グリフォンの真ん中に座るルイズの頭上に来て、首根っこを引っつかむ。
男はルイズをさらうと身をひねり、そのまま地面へと落下していく!

曲者に気づき、振り向いたワルドが呪文を唱えて杖を振る。『風の槌』が作られ、男へと襲い掛かる!
男はたまらずルイズを手から離し、階段の手摺りを掴んだ。ルイズは真っ直ぐ地面へと落下する!
間髪いれずにワルドは階段の上から飛び降り、落下中のルイズを抱きとめて、空中に浮かぶ。
敵…『仮面の男』はまだいる。松下の方へと手摺りから跳び、二人は正面から対峙した…。
(フネまでもう少しだが…この刺客をどうにかせねばならないか。
 『ヴィンダールヴ』でこのグリフォンを操ってもいいが、敵に傷つけられると厄介だ)

金属製の杖が剣のように鋭く、松下の喉元を狙ってくる!
体を捻り、何とかやり過ごすと、敵はバックステップで距離を置く。
男は低い声で呪文を唱えた。空気が震え、男の周辺から稲妻が伸びる。
風の上位魔法『雷雲』だ! 松下はそれと悟り、これまた空中へ飛び出すと、
背負っていた『魔女のホウキ』に跨って上昇した。体格差があり、近接するのはまずい。
男はなおも『雷雲』を放つが、松下はホウキに乗って紙一重で避け続ける。
下手に反撃するより、攻撃力のあるワルドに任せた方がよい。どうせグリフォンも惜しかろう。

やがて、ルイズを抱き抱えたワルドが階段の上に降り立った。
ワルドは軽く舌打ちすると、たじろぐ仮面の男に向かって杖を振る。
『風の槌』が仮面の男を吹き飛ばす! 男はたまらず階段から足を踏み外し、墜落していく…。
「無事かマツシタくん! 今のは、下手したら命を奪う程の呪文だったぞ?」
「おかげさまで二人とも助かりました、子爵様」

しかし、ルイズも松下も、なんとなくワルドに違和感を抱き始めていた…。

(つづく)


278 :『使い魔くん千年王国』:2007/09/04(火) 14:22:23 ID:rMsogaQ4
投下終了。支援有難う。
だって水木がらみでロリコンですよ? もうアレを出すしかなかったんだ。
取り憑いているかは不明ですが。

では次の方、どーぞ。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:24:25 ID:yrZfQsF5
このロリコンどもめ!! 乙

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:25:19 ID:qBVYpCtS
たまにはロリコンもいいよね!! の方だったら笑う
乙!

281 :通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 14:25:51 ID:BuTLPoeN
相変わらずのGJ!!
こうしてみるといかに才人が駄目だったかよくわかります。悪魔くん恐るべし。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:26:45 ID:qfYKPUpX
       (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)   い  ロ た
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、   い  リ ま
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)  よ  コ に
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  ね ン は
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < ! も
     l::::::::::::::::::::::く(   γ⌒ヽ  )> く,
 〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=;       ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ===イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:28:27 ID:QDG6SRDe
乙でした〜

284 :Mr.0の使い魔:2007/09/04(火) 14:29:42 ID:15BY50po
ロリコン『ども』で複数形なのは、遍在含めてかなと思って妙な納得をした。

GJでした、続いてトゥーカします。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:29:59 ID:7lp9qHOH
乙!
松下は本当に凄いな

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:31:32 ID:qfYKPUpX
おおっと乙が抜けてた

乙ってなんだ?ねぎらうことさ
支援ってなんだ?さるさん対策さ

287 :Mr.0の使い魔 第十五話(1/6):2007/09/04(火) 14:35:22 ID:15BY50po
 中身が四分の一にまで減った革袋を懐にしまい込み、クロコダイルは
路地を歩く。後に続くロングビルは、さらに後ろを盗み見つつこっそり
声をかけた。

「ねぇ、クロコダイル」
「何だ」
「あれはさすがにかわいそうだと思うんだけど」

 ロングビルの視線の先には、息の乱れたギーシュがデルフリンガーを
手に歩いて――いや、ふらついている。覚束ない足取りに、さっきまで
喧嘩腰だったデルフリンガーからも心配されていた。

「あのな、坊主。無理するこたぁねぇ、俺の持ち手を代わってもらいなよ」
「はは、は……何を言うんだね。僕はまだ、大丈夫さ」
「そんなふらふらの足の、どこが大丈夫だってんだ」
「これもまた、特訓のうちなのさ。師匠に認めてもらうためのね……」
「うぅ、健気すぎるぜ。店じゃぁ馬鹿にして悪かった!
 坊主、いやギーシュ、ギーシュ・ド・グラモン! おめぇは今から、俺の心の友だ!」

「美しい友情じゃねェか。どこがかわいそうだ?」
「いや、そういう意味じゃなくて」
「魔法が使えん今の小僧の護衛も兼ねてる。言うほど悪い配分でもなかろう」
「あら、意外。あんたも優しいとこあるんだ」

 クロコダイルのその言葉に、呆れ顔だったロングビルは少しだけ彼を
見直した。あの物取りの一人がそうだったように、犯罪者にはメイジも
多い。そういう輩の魔法からギーシュを守護する“盾”として考えるなら、
確かにデルフリンガーは適任だろう。
 が。ロングビルの感慨も、次のクロコダイルの言葉を聞くまでの短い
間だった。

「それに、あの鞘は腰にさすような形じゃなかったからな。
 帰って手を加えるまでは、一番戦力にならねェ小僧が手を塞いでる方が効率的だ」
(――前言撤回。やっぱりこいつは極悪人だ)


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第十五話


288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:37:31 ID:iPo1tVXS
支援

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:37:42 ID:xN9x1P0a
乙! すっきりしたね。ところで私は日本のロリコンが大っキライで(ry

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:37:50 ID:qfYKPUpX
しーえんしーえん

291 :Mr.0の使い魔 第十五話(2/6):2007/09/04(火) 14:38:00 ID:15BY50po
 裏路地から大通りに戻ると、再び鬱陶しくなるほどの人ごみが三人を
待ち構えていた。多少気構えをした程度で喧噪が変わるはずもない。耳
に届く物売りの声が、喧しさに拍車をかける。

「さぁさぁ、新鮮なリンゴはいかが! 一つ50ドニエだよー!」
「新鮮な海の幸、どれでも一尾2スゥ30ドニエ! 早い者勝ちだ!」
「夜のお供に、ゲルマニア産の【レッドスネークエキス】はどうかね?
 一口飲めば男はビンビン、女はムンムン。効果抜群じゃぞ」
「あ、それいただくわ」

 多少耳障りではあるが、それでもクロコダイルにとってこれらの声は
とても有益なものだった。なぜなら、労せずしてこの世界の通貨価値を
理解できるからである。
 例えばさっきのリンゴでいえば、かつての世界では40〜50ベリー
が相場だ。魚にしても、一般に出回るものならばだいたい200ベリー、
少し上質なものは300ベリー前後になる。
 武器類が100エキュー前後で取引される事も鑑みると、1ベリーが
おおよそ1ドニエに相当するようである。そして100ドニエが1スゥ
に、100スゥが1エキューに当てはまるようだ。つまり1エキューで
約1万ベリー。手持ちの金貨はベリーに換算すれば50万である。
 売り払った剣と斧はそれぞれ140万ベリー、60万ベリーに達する。
前の世界において、買い取りでこの金額が出るならそれなりの上物か、
出回る数が少なくて希少価値があるかだ。【錬金】で作ったあの二つ、
質は可もなく不可もなくといった程度だったので、おそらく生産数その
ものが少ないのだろう。金属加工、武器製造などの分野で、この国は後
進国なのかもしれない。

「魔法特化の弊害か」
「え?」
「いや……それより、そろそろメシにしよう。小腹も空いたし」

 ちらりと、後に続くギーシュを見る。このまま休憩を挟まずにいると
倒れそうだ。そうなった原因の一端が自分にあると、理解はしていても
特に痛痒を感じないのがクロコダイルである。続く一言もいかにも他人
事という物言いだった。

「小僧が死ぬとまずい」
「……確かに。じゃあ、あそこにしましょう」

 既に正午を過ぎてだいぶ経っており、食事にはやや遅い頃合いだ。
 三人が入った店も、いくらか人が減って席に空きができていた。

「何にします?」
「任せる。何がうまいのかわからんからな」
「僕は……おなかに優しいもの……」
「じゃあ、鶏肉の香草焼きと野菜スープを人数分、あと水を」
「かしこまりました」

 注文をすませ、ロングビルは隣に腰掛けたギーシュに目を向けた。魔
法の使い過ぎに加えて荷物持ちまでさせられ、すっかり疲れ果てている。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:38:14 ID:o1LaTtm9
支援!

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:38:26 ID:MqVTHWeI
支援支援

294 :Mr.0の使い魔 第十五話(3/6):2007/09/04(火) 14:40:13 ID:15BY50po
「大丈夫ですか?」
「え、ええ……なんとか」
「無理をし過ぎですわ。あんなに魔法を連発するなんて」

 魔法の使用には精神力が必要だ。何回も使えばそれだけ精神力を消費
し、本人の精神力が消費量以下になると魔法は使えない。それでも無理
に使おうとすると、しまいには気絶してしまう。ギーシュが使ったのは
【錬金】の中でも基礎となるドットの呪文であるが、連発すれば精神力
の消耗は馬鹿にならない。彼が意識を保っていられるのはほとんど奇跡
なのだ。

「ペース配分ぐらい考えねェと早死にするぞ」
「き、肝に、銘じます……」
(どの口で言うんだか)

 無責任に口を挟むクロコダイルを、ロングビルはジト目でねめつける。
 ちょうどそこへ、頼んでいた料理が運ばれてきた。

「お待たせしました」
「とりあえず喰え。この後学院まで帰るんだからな」
「ふぁい」

 クロコダイルに促され、もそもそと手を動かすギーシュ。フォークで
野菜スープをすくっているあたり相当キているらしい。
 一方のクロコダイルは、右手だけで器用に肉を捌いている。片手だけ
になっての生活が長いからか、その動作にはよどみがない。
 しばらく対照的な二人を眺めていたロングビルも、冷めないうちにと
食事に取りかかった。


 料理を食べ終えて代金を払い、クロコダイル達は店を出た。小休止と
栄養補給を挟んだおかげで、ギーシュの顔色はいくらか良くなっている。
それでもまだ魔法を行使できるほどの余裕はないので、相変わらず荷物
持ちの扱いであるが。
 傾いた日差しの下、ブルドンネ街の人通りは多少なりとも減っていた。
露天商の中には品切れでその場を引き払う者もいる。少しばかり飯屋に
長居してしまったようだ。

「他に店を見て回ると夜になりそうだな。早めに切り上げて帰るか」
「あまり帰りが遅くなると明日に響きますものね」
「うぅむ、僕としてはもう少し師匠に街を案内したかったのですが」
「やめとけやめとけ。抱える荷物が増えるだけだ」

 自らを顧みない、ある意味無謀なギーシュの一言は、デルフリンガー
に切って捨てられた。最初にデートの邪魔をするまいなどと考えていた
事はすっかり忘れている。
 一同はそのまま王都の門まで歩き、馬丁から馬を受け取った。馬丁は
三人、特にクロコダイルとロングビルを見て意味深な笑みを浮かべたの
だが、心当たりのない二人は首を傾げるばかりである。ただ、ギーシュ
だけは何とも言えない表情で視線をそらしていた。


295 :Mr.0の使い魔 第十五話(4/6):2007/09/04(火) 14:42:25 ID:15BY50po
 片道三時間の道のりを走り終えた頃には、太陽が山向こうに三分の二
ほど隠れていた。完全に暗くなる前に帰り着けたのは幸いである。
 馬を馬小屋に戻し、ギーシュに早めに休むよう指示したクロコダイル
は、ロングビルと分かれてルイズの部屋へと向かった。途中、手にした
デルフリンガーがかたかたと鍔を震わせる。

「よう、旦那。師匠だってんなら、もう少し弟子を労ってやりなよ」
「弟子じゃねェよ。小僧が勝手に師匠扱いしてるだけだ」
「おいおい、そりゃあんまりだぜ。あんなに健気な貴族、俺は見た事ねぇ」

 ギーシュの忠誠というか執念というか、とにかくクロコダイルに認め
られようとする努力は並々ならぬものがある。何度砂まみれになっても
諦めない不屈の精神は、クロコダイルも一応評価していた。吹き飛ばす
煩わしさが気になっていたため、あまり深く考えていなかったが。

(鍛えれば使えるかもしれんが……かける手間と釣り合うか?)
「なぁ、旦那。ギーシュを弟子にしてやってくれ。俺からも頼む」

 なおも訴えるデルフリンガーを壁に立てかけ、クロコダイルは思案顔
でドアノブに手をかけた。

「まぁ、どっちにしてもしばらく様子を見てか――」

 答えを返しながら、扉を開くクロコダイル。
 この時よそ見をしていたのは、彼らしからぬミスだった。ここには敵
がいない、という油断も少なからずあったのだろう。



296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:42:35 ID:hq0uCDNY
しぇんロン!

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:43:24 ID:qfYKPUpX
シエンスタ

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:44:32 ID:MqVTHWeI
支援

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:44:53 ID:kUZdBSKw
支援一丁あがりっ!

300 :Mr.0の使い魔 第十五話(5/6):2007/09/04(火) 14:44:59 ID:15BY50po
「えい」
「むぐッ!?」

 部屋の中から伸びた何者かの手。
 その手が握っていた香水瓶のような小瓶の先が、クロコダイルの口に
突っ込まれた。中に入っていた深紅の液体は、あっという間に体積を減
らしていく。毒ではないようだが、ぬるりとした舌触りと生臭い味は何
とも言えない不快感を残した。

「あら、意外と簡単だったわね」
「ッ……てめ、ツェルプストー……」

 むせながら睨みつけるクロコダイルを前に、中にいたキュルケは妖艶
な笑みを浮かべた。よくよく見れば、奥にルイズとタバサもいる。
 一日キュルケにつき合わされ、疲れたルイズはベッドで熟睡していた。
タバサはいつも通り読書の最中だが、普段身だしなみに無頓着な彼女に
しては、珍しく髪留めやネックレスなどで着飾っている。
 もっとも、クロコダイルにとってはそれらの事柄よりも、飲まされた
謎の液体について問いただす方が重要だった。

「何、飲ませやがった」
「怒っちゃやーよ。ただの精力剤だもの」
「精力剤だと?」
「そ」

 事も無げに笑うキュルケ。
 昼間王都を訪れた際、彼女が思いついたのは『きっかけ作り』である。
既にクロコダイルがロングビルと関係を持っているとしても関係ない。
多少強引にでもタバサと“いたして”しまえば、少なくとも同じラインに
立つ事はできるのだ。後はタバサの頑張り次第で、ライバルを押しのけ
クロコダイルを独占する事も可能である。過去幾度となく他者の恋人や
婚約者を奪取したツェルプストー家、そこの娘であるキュルケにとって、
この程度の事は恋愛の基本であった。
 次第に顔に赤みが差し、息を乱すクロコダイル。精力剤が効果を発揮
している事を確認したキュルケは、続いてタバサに目を向けた。王都で
買い求めたアクセサリーで適度に着飾った少女は、大人の女とは違った
独特の魅力がある。

「じゃ、あたしは帰るから。あとはしっかりやんなさい、タバサ」

 それだけ言うと、キュルケは赤い髪を揺らしてルイズの部屋を去って
しまった。お膳立ては完璧、後は放っておいても大丈夫だろう。
 キュルケの最大の誤算は、タバサに全くその気がないと最後まで気づ
かなかった事だ。今までタバサが告げた否定の言葉を全て照れ隠しだと
捉えているキュルケであるから、言うだけ無駄だったかもしれないが。

「で……何がどうなってる」
「知らない」
「な、待て!」

 クロコダイルに問われたタバサは、短く一言告げただけで窓から飛び
降りた。直後に巨大な青い影――シルフィードが窓の向こうを通過する。
 事情を全く理解できないクロコダイルだったが、今更聞き出しに行く
のも面倒くさい。廊下からデルフリンガーを引っ張り込むと、さっさと
寝る事に決めてソファに横になった。



301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:45:08 ID:KtT5Ygf+
支援

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:46:39 ID:qfYKPUpX
やはりあれはキュルケだったかw
支援

303 :Mr.0の使い魔 第十五話(6/6):2007/09/04(火) 14:47:06 ID:15BY50po
「……眠れん」

 夜空に月が輝く時間になっても、クロコダイルの目は冴え渡っていた。
 原因は例の精力剤である。本来は一口、それもほんの少しで十二分に
効果を発揮するものを、一瓶全て飲まされたのだ。過剰摂取にもほどが
ある。

「あの小娘、余計な事を!」

 体を起こして舌打ちするが、そんな程度でどうにかなるものではない。
眠気を誘うのに何かないかと視線を巡らすクロコダイルの目に、月光に
照らされたルイズの姿が映り込んだ。使い魔の苦労も知らず、幸せそう
な顔で眠りこけている。

「……いい気なもんだ、こっちの気も知らないで」
「旦那だって他人の都合なんざ考えちゃいねぇだろ」
「うるせェよ、デル公」


 結局、翌朝日が昇る頃にようやく落ち着きを取り戻し、クロコダイル
はやっとの思いで眠りについた。五分もしないうちにルイズに叩き起こ
されて怒号が響くのだが、それはもう少しだけ先の話である。


   ...TO BE CONTINUED

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:47:22 ID:rMsogaQ4
ちょっと待て! だが支援だ!

305 :Mr.0の使い魔 第十五話:2007/09/04(火) 14:48:48 ID:15BY50po
以上で十五話終了。支援ありがトゥーございました。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:49:25 ID:qfYKPUpX
ムラムラすんだよ…

GJ!

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 14:56:55 ID:o1LaTtm9
GJ!
デルフはよくクロコダイルにツッコミ入れられるな、怖いぞ

308 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/04(火) 15:05:26 ID:uCd++88O
覚悟完了!当方に投下の用意あり!

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:07:46 ID:GTqSzFm3
まあデル公は水抜きされる心配は無いからな

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:12:38 ID:KtT5Ygf+
支援

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:13:41 ID:8JkwbAEN
覚悟完了!当方に支援の意志あり

312 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/04(火) 15:14:56 ID:uCd++88O
やや落ち着きを取り戻しつつある食堂奥の厨房内、そこで空になった
シチュー鍋を前に一人と一不定形が満足そうな表情を浮かべていた。
「ご馳走になった」
「てけり・り!」
無論、九朔とランドルフである。
そしてそんな彼等の前にはシエスタがにこにこと頬杖をつき、初めて
見る恰幅の良い男が腕を組んで笑っていた。
「いやあ、お前さん達の食いっぷりを見ているとまったく清清しいぜ。
 しかもシエスタ達の洗濯の手伝いまでしてくれてたとか言うじゃねえか。
 いや、いや、本当にお前達はいい奴だ!」
「そうでもないと思うが………」
「いいや謙遜するない。お前さんは良い奴だ、いい男だ!」
がははと笑いながら恰幅の良いコック長マルトーは九朔の肩をたたき
ランドルフを揉みしだく。
「てけり・り」
本来ならば見るだけでトラウマっぽいものを植えつけるはずのショゴス。
だがしかし、どうやらここの人間は総じて耐性が高いらしく、少し暇の
できたメイド達がこちらにやってきてはランドルフのぷるぷるむっちり
バディをつんつん突っついたりして遊んでいた。
「てけり・りぃ」
そして、そんな彼等の好奇心の対象である当の本人(?)はと言うと、
マルトーの指使いがよっぽど心地よかったのかさっきからずっと
気持ちよさげに揉まれた箇所を蠕動させている。
「しっかし坊主も大変だな。貴族に召喚だったか? そんな事で呼び出されて
 使い魔にされちまうなんて悲劇以外のなんでもねえや」
首を振り苦々しく言うマルトー、周りも同情の表情でうんうんと頷く。
「だが俺たちもお前さんと同じ平民、もし飯とか何かで困ったらここに来い。
 平民同士協力できる事は何でもするぜ!」
そういってガッシリと九朔の手を握るマルトー。
それに続くようにシエスタもその手を握る。
「そうです!私たちもお洗濯手伝ってもらいましたし何か手伝えることが
 あったらいつでもぜひ!」
「あ、ああ………何かあったら……頼むとしよう」
真剣な表情で力説する二人に少々たじろぎながら答える九朔。
ただ昼食を恵んでもらおうと思っていただけなのに、余りの好待遇に
悪い気がしてならない。
無論、彼等としてはただでさえ貴族に虐げられている平民なのに、それが
よりにもよって貴族本人に召喚されて使い魔にされてしまった九朔に
同情の念を禁じえなかったという理由があるのだが知る由もない。
「っと、そういや貴族の坊ちゃん達にデザートを配る時間だな。
 シエスタ、運んでくれるか」
「はい、分かりました!」
立ち上がる二人、周りに居たメイドや料理人たちもそれぞれの仕事に
戻ろうとする。
そこに取り残される九朔とランドルフだが、彼等もまた立ち上がる。
これほどの好待遇を受けておきながら何もしないではいられない。
食器の洗い場へ向かうランドルフとは別に九朔はシエスタへと歩み寄った。
「シエスタ、我にもデザート配りを手伝わせてくれぬか?」
「そんな悪いですよ! 朝あんなに手伝っていただいたのに!」
申し訳ないといった顔で首を横に振るシエスタだが、九朔も
引き下がるつもりはない。
「あれくらい、どうという事はないさ。むしろ昼時に汝等より先に
 昼食をもらったのだ、手伝わないでは夢見が悪い」
肩をすくめて笑む九朔にシエスタはマルトーにどうしたものかと目配せする。
「坊主よ、俺たちの仕事をまた手伝ってくれると言うのか?」
「ああ、もちろんだ。汝等から受けた恩、返さずにはいられぬ」
平然と、しかも淀みなく言ってのける九朔に再びマルトーは破顔した。
「そうかそうか!」
心底嬉しそうに九朔の肩を叩いて笑う。

313 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/04(火) 15:16:35 ID:uCd++88O
「良し、分かった!だったらシエスタ達を手伝ってやってくれ!」
「良いんですかマルトーさん?」
「構わねえ。こんな良い奴がやると言ってくれてるのを無下にできねえ!」
シエスタににやりと笑むマルトー、変わった口ぶりに奇妙な装束を
した平民の少年だがその心意気は彼の眼鏡にかなったようだ。
「それじゃ、坊主。ここにあるケーキをあの小憎ったらしい貴族の
 坊ちゃん連中にもってってやってくれ。
 シエスタ、運び方とか色々教えてやりな」
「はい、分かりましたマルトーさん! 九朔さんこっちですよ!」
「あ、ああ……」
機嫌の良いマルトーにつられて上がったテンションはシエスタにも
伝染したらしい。
にこにこ笑いながら九朔の手を引っ張りケーキへと案内する。
そんな彼等のやりとりの向こうではランドルフが触手を数十本にも
伸ばして蠢かして食器を洗っていた。
その見事な洗いっぷりに、後ほどメイドと料理人たちからランドルフは
『我等の洗濯王』と呼ばれ唄まで作られたのだが、それはまた別の話。

***

アルヴィーズの食堂、並ぶ料理は昼食に食するには充分に過ぎた豪華な
ものであり、それを見れば毎日の料理がどれだけ無駄に消費されるか
手に取るようにわかる。
さすが貴族、何処の世界においても無駄と豪華にかけては右に出る者は
ないのだな、と嘆息し九朔は食堂内をシエスタと共に歩く。
しかしこう言う場を実際に眼にするのは初めてではない気がするのは
なぜだろう、そしてこれよりもっと豪華絢爛な料理を見た気が
するのも何故だろうと首をかしげる九朔だが今は知る由もない。
両手に持ったケーキのトレイからシエスタがはさみでそれを生徒達に
置いていく。
九朔自身は気づいてなかったが、この時多数の女子と男子が共に
彼の顔を見て良からぬ感情を抱いたのは不幸だったか幸福だったか。
男子は九朔を『可愛い平民の子女』もしくは『衆道の友』、女子は
『中性的な平民の男子』もしくは『女装をさせてみたい』として
自分のものにしたいと思われていたのだが不幸だったか幸福だったか。
「ふぅ……」
そんな身と貞操の危険に気づくことなく、この既視感が何かを考えつつ
九朔はシエスタと共に食堂内を練り歩く。
そして、耽っていたその思考はある驚きの声で途切れる事になった。
「ん?」
気づけば、目の前では金髪巻き髪の少年に友人タチがやいのやいのと
騒ぎ立てているところ。
「そうだ! その鮮やかな紫色はモンモランシーが自分のためだけに
 調合している香水だぞ!」
香水? むしろその怪しげと言うか致命的っぽいアレな色は毒薬か何かでは
と思うが口にはしない。
「そいつが、ギーシュ、お前のポケットから落ちてきたと言う事は、
 つまりお前は今モンモランシーとつきあっている。そうだな?」
「違う。彼女の為に言っておくが――――――おごばぁぁぁっ!?」
彼の弁明は最後まで綴られる事なくその綺麗な顔面をストレートされた。
顔を中心に一回転して石床に叩きつけられたギーシュと呼ばれた少年、
その顔には見事なまでに拳の痕がくっきりついており実に痛々しい。
「お、おごご……ケ……ケティ。これは、誤解で………」
「さよなら!」
彼を思い切りぶん殴ったと思われる一年生のマントを羽織った少女は
涙を流しながら去っていく。
ここにいるのは全員魔法使いだそうが、あの娘は格闘家あたりに
なったほうが良いのではと思う九朔。
きっとムエタイ選手ならどんな者でも1ページ見開きで倒せる。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:17:43 ID:DTZGHt69
マルトー×ランドルフ支援

315 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/04(火) 15:18:49 ID:uCd++88O
そんな彼女と入れ違うように今度は修羅の如き怒りの焔を纏い、金髪の
少女がギーシュの前にやって来た。
その表情が見事なまでににこやかなのはある意味恐怖である。
ギーシュの周りに居た友人達が生命の危機を感じてズザザザと後ずさり、
取り残されたギーシュの目の前に彼女が仁王立った。
「モモ、モンモランシー、こ、これは誤解なんだ。彼女とはただいっしょに
 ラ・ロシェールの森に遠乗りをしただけで………」
頬に刻まれた拳の痕が痛々しい彼はごく自然に、そして至極冷静に
答えたつもりだったが顔が引きつっていた。
「やっぱり、あの一年生に手をだしていたのね?」
「お願いだよ『香水』のモンモランシー……咲き誇る、その、えと、薔薇の
 ような顔をそのような無表じょ………え?」
モンモランシーが微笑んだ、そう思った次の刹那、
「うそつき」
ギーシュの頭にワインの瓶が音速激突した。
砕け散るワイン瓶、ギーシュの頭蓋骨も一緒に粉砕したのではと思わせん
ばかりの激音に九朔を除いた全員がひぃと呻いた。
「お………おぉ…………ぐぉぉぉ………」
床でぴくぴく痙攣するギ−シュを一瞥すると、ふんと鼻を鳴らし
モンモランシーはそのまま食堂を去った。
ぴくぴく震えるギーシュを中心に沈黙する一同。
約1分ほど経っただろうか、突然ギーシュは立ち上がり何事も
なかったようにハンカチを取り出すと顔をゆっくり拭いた。
何か頭のてっぺんあたりから致命的な量の血が溢れてきているような気が
するのは眼の錯覚ということにしておく。
ギーシュはワインを拭うと、シエスタにその瞳を向けた。
「さて、どうしてくれるんだねそこのメイド? 君が香水の壜なんかを
 拾い上げたおかげで二人のレディの名誉に傷がついたんだぞ?」
それは自分のせいだし何よりその前に、既に絶命一歩手前の自分自身の
身体をどうにかした方が良くないか、と思う九朔。
しかしシエスタはといえば貴族からの言葉とあり顔を真っ青にして
まるで壊れたおもちゃのように何度も何度も頭を下げる。
「申し訳ありません貴族様! 私、貴族様の物かと思って……!」
「それで許されると思っているのかい? 君のお陰でこのざまだよ?
 この傷の治療だって馬鹿にならないんだ、どうしてくれる?」
「っそそ、それは……それは………!」
「ああ分かっている、少なくともこれは全て君の責任だからね。
 これから先、君にはこの治療費を払い続けてもらわなければ!
 それも僕が完治するまで、そしてそれから賠償もだ!」
「そんな! ああ……お、お許しください貴族様!」
ギーシュの前に跪き謝罪するシエスタ、それを彼は見下す。
その間も延々と自分は悪くないだの、君の責任だの、君の気配りができて
いないだのとのたまってシエスタを罵っている。
まったく、この手合いはいつもこうだ。
胸糞悪い。
「申し訳ありませんでした、申し訳ありませんでした!!」
「許してほしいのかい? まさか!! 許すはずがないだろう!? この責任は全て
 君のせいなんだ、君は―――」

「……いい加減にせよ、汝」

シエスタを守るように、九朔はギーシュの前に立ちふさがった。。
「クザクさん!?」
「ほう、何だね給仕? 君はもしかしてこのメイドをかばうつもりかい?」
シエスタは余りの事に驚き固まっている。
突如目の前を塞いだ給仕の少年、ギーシュは上から下へと視線を向ける。
なるほど、杖を持たないので平民だ。
その驕りが彼を強気にさせる。

316 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/04(火) 15:21:09 ID:uCd++88O
「まさか君は貴族であるこの僕に口答えするつもりなのかね?平民である君が」
「ああ、そのつもりだ。汝のような、己の失態を他人に擦り付ける者は
 気に食わぬ。
 ましてや、与えられた地位をもって他者を脅す手合いは更に、だ」
ぴくりとギーシュのこめかみが震えた。
「ほう? それはつまり僕を侮辱しているととっても良いのかな?」
「本当のことであろう? それくらい、汝でも分かると思うが」
九朔の言葉に周りにいた人だかりがどよめく。互いに顔を見合わせ、
九朔に眼をやり哀れむ視線を送る。
彼等にとって九朔は平民、そんな彼が目の前で貴族に楯突いたのだ。
無力な平民が貴族に歯向かうことが意味するのは死だ。
恐れを知らぬ蛮勇に侮蔑の視線が飛ぶ。
己で己の首を吊る愚者を嘲笑う声が飛ぶ。
だが彼等は知らない、人は決して『無力』ではないことを。
『無力』に思えるものが如何なる力を秘めるかを。
「どうやら君は、貴族に対する礼を知らないようだ」
「汝のような下郎に持つ礼などない」
互いの視線が交錯した。
「ほう?この僕が悪いとでも言うのか?」
「それ以外に在る訳がなかろうが」
「言ってくれる」
そこに見えるは両者の怒りの情、不退転の意思。
「そうか、ならば口を知らない君に僕が礼儀というものを教えてやろう。
 その愚かさを身を持って知ると良い」
「ああ、そうしてもらおうか。もっとも、貴様如きにできるか不安だがな」
闘う理由は既に充分、互いが互いを敵と認識した。
ギーシュにとっては平民が貴族に逆らうその態度への怒りが、
九朔にとっては己のものではない力を振るう横暴への怒りが胸にある。
容認できぬ怒りを持って互いを敵と為した。
「宜しい―――ならば、決闘だ!!」
ギーシュの宣誓に食堂内に歓声が沸きあがる。
バサと、音を立てて彼の手からハンカチが宙へと投げられた。
落ちるそれを九朔は受け取り、ギーシュと視線を交わす。
「構わないな?」
「ああ」
その言葉にギーシュは不敵に笑んだ。
「では、この決闘は《ヴェストリの広場》で行う事としよう。
 僕の友人が案内してくれるはずだ、逃げるなよ?」
「それはこちらの台詞だ、汝」
それで良い、ギーシュは九朔に背を向けて食堂を去った。
それを見送る九朔をシエスタは顔を青ざめて見ている。
貴族に歯向かうことはつまり死ぬ事を意味する、それは想像を絶する恐怖だ。
なのに、彼は自分の為に身を挺してくれた。
「クザクさん……何で? 私のせいなのにどうして……」
「汝を見捨てるのは後味が悪い、ただそれだけだ」
「それだけで!? そんな……クザクさん、あなた殺されちゃう!」
しかし、怯えるシエスタの肩に手を置きクザクは微笑む。
「大丈夫だ、我を信じろ」
そう言って九朔は食堂の出口へと向かう。
その時シエスタは彼の背中に、言葉で表せない熱さを見た。
苛烈なまでに気高い、清らかな流れに似た透明な何かを感じた。
輝いていた、それはまるで命の煌めき。
そして気づく、胸にあったはずの不安と恐怖が消えていることに。
「クザクさん、貴方はいったい………」
呟くシエスタの先、九朔の姿は既にそこにはない。

317 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/04(火) 15:22:24 ID:uCd++88O
食堂の出口へ向かう九朔の前にルイズが駆け寄った。
「あんた! 何してんのよ! 見てたわよ!」
「そうか」
「そうか、じゃない! なに勝手に決闘の約束なんかしてんのよ!」
「放っておけなかったのでな。ああいうのは胸糞悪い」
「それだけで!?」
手で頭を抑えつつ、歩みを止めない九朔をルイズは後ろから追いかける。
「謝りなさい。怪我したくなかったら今すぐによ」
「断る」
「あんたね!」
九朔は一向に聞こうとしない、自分の使い魔なのに。
しかし、止めなければ。
無力な平民がメイジに勝てる道理などありはしないのだ。
何をしても無駄だと言うことを分からせなければ。
「無理よ。平民は絶対に貴族に勝てないの、メイジだからよ?
 魔法を使う相手に平民が勝てるわけない、絶対無理なの!」
「だから、何だ」
「無駄なの。平民がメイジに勝つなんて無理なの、そんな無駄な事しても
 無意味なのよ!」
「無意味……か」
「そうよ。良い? あんた達平民は無力よ、どんなに力を合わせたって勝てない。
 そんな無駄な事をしても無意味なの、分かる?」
納得させるように強く言うのだが、しかし九朔は答えず真直ぐ進んだ。
何度も言うのだが止まる気配もない。
「汝が案内役か」
「ああ、こっちだ」
ギーシュの友人に従いついて行く九朔。ただ真直ぐ、歩みを止めない。
ルイズの胸は理解できない事柄でいっぱいになる。
どうしてコイツは止まる事をしない?
どうしてこいつは抗う?
なぜ平民なのに貴族に歯向かう?
平民は貴族に従うのが道理なのだ、虐げられていたとしても
それに抗う術はないのだ。
それなのに、この使い魔は何故闘おうとする?

――この使い魔が本当に異世界から来たから?

………まさか。
しかし、たとえそうだとしても決してメイジには勝てない。
そういうものなのだ、それは覆らない事実なのだ。
「ねえ、あんた。どうして無駄だって分かってるのに闘うのよ?」
振向かない背中にルイズは尋ねた。
まるでさっきの教室と同じことをしているのだが、構いやしない。
はるか奥にヴェストリの広場が見えてくる、余り時間はない。
ややあって、九朔が口を開く気配があった。
「我にも分からぬ」
「はぁ!?」
「だがな」
そこで九朔は振り返る。その翡翠の瞳がまっすぐにルイズを射抜く。
そして、初めてルイズに微笑んで見せたのだ。
「たかが無意味なくらいで何もせぬなど、そんなこと我にはできぬよ」
「え?」
「たとえ無駄だとしても、最後まで足掻かずにいられるか。何もしないまま
 見てみぬふりして後悔する方がよっぽど後味が悪いさ」
たったそれだけのことで?
そんなことでこいつは闘うのか?
それは奇しくもシエスタが抱いた感情のそれ。
それだけのことでこの使い魔は貴族と、つまりメイジと闘う。

318 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/04(火) 15:23:35 ID:uCd++88O
無駄だからと足を止めない。
何もしないなど、そんなことできない。
それはただの無謀だ、ただの愚だ。
ルイズは思う。
だが、九朔のその言葉にルイズは微かな胸の熱を覚えていた。
それは自覚することのないほどの小さな火。その意味も理由も
今のルイズは知る事はない。
ただ、今は目の前の九朔の決闘を見守るしかない彼女がいるだけ。
九朔は歩む、その場所へ。

――決闘場はすぐ目の前に




投下終了

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:23:35 ID:vFSE+Q6R
支援するぜ

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:30:41 ID:o1LaTtm9
いい男だなGJ

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:40:38 ID:dp/SEaf4
むぅ……これは時々現れるという下衆ギーシュ?
そして二闘流はロイガー&ツァールとかも忘れてるんだろうか?

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 15:44:54 ID:9KJt4lGO
ケティとモンモンに思い切りボコられてて噴いた
つかケティが脳内でバキ変換されたじゃないか

323 :Zero ed una bambola:2007/09/04(火) 15:55:08 ID:ULvZTKD2
11話に関してですが、前半部分にあれな表現がありましたので、短いですが独立した話として避難所に投下しました。
次回からはまた本スレに戻ってきます。

お目汚し失礼しました。


324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 16:08:57 ID:ACy6CR8l
なんでだろう?ギーシュから西博士の臭いがした・・・。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 16:16:04 ID:hq0uCDNY
アンジェリカ乙ー。

おっかねーw

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 16:35:29 ID:IyrQUNkz
二闘流GJ!
このギーシュは特殊な趣味を持つ男子を敵に廻すことになりそうw

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 16:43:03 ID:vjCFbkim
>>23
タルプじゃなくてタルブじゃね?

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 16:48:51 ID:Aje2M+9v
プルタブ

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 16:56:08 ID:nO/qIi1I
クロコダイルの方双剣の方乙でした。

クロコダイルが精力剤に引っかかって
幼女襲ったらどうしようかと本気で心配になったけど
杞憂で済んでよかった。

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:09:09 ID:/zqUKJiD
考えるとアルにそっくりなんだよなクザクって。
ニトロの乙女ゲーにも出ていてもおかしくないショタキャラ。
ギーシュは特殊な趣味の人間を敵にまわしそうだ。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:14:03 ID:qBVYpCtS
酷いツンデレキャラだな

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:26:11 ID:gbHtS99l
モンモンがギャラリーフェイクのジャンポール香本を召喚し、
当代きっての調香師になるって展開を妄想した。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:33:26 ID:V1FnyWxQ
ホークアイの続きを頼む

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:38:47 ID:nMN7ALTv
スーパーゼロ魔大戦でちょっと書いてみたいんだが・・・・
フーケとデルフとシエスタの扱いに困る悪寒。

ときにこのおすすめ2ちゃんねるはキラを呼んでこいと?

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:45:11 ID:dp/SEaf4
惨事になるから止めれw
後、ヤメテヨネ-の人は生身は素人+嫁補正がないと役に立つまい。
サイトのような反骨心もあるか微妙だし……あー、ワルド戦は人の花嫁奪う事になるから生き生きしてそうだが。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:51:04 ID:KtT5Ygf+
>>334
さあ早く作者の許可を得てから投下するんだ

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:51:40 ID:gbHtS99l
そういえば男塾の連中で戦ったのって伊達だけなんだよな。
それも学園の外でだし。
もしかして、大部分の生徒にとっては勝手に学校に住み着いた暑苦しい集団でしかないのだろうか?

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:52:41 ID:xN9x1P0a
むしろ今まで召還されたあの作品のキャラをすべてゼロ世界に突っ込むカオス鍋大戦をだな希望


ところでシャンクって誰か書いたっけ? 書いてないなら書いてみたいな

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:53:39 ID:KtT5Ygf+
>>338
さらにベイダー卿も参戦させれば

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:54:44 ID:hq0uCDNY
>>339
さすがに他のスレだし駄目じゃね?
やるにしても避難所だろうね。
ねーよとは思うけど。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:55:54 ID:yhVbM6cQ
>>335
まあ確かにギーシュ戦であっさりと降参しそうだよな
デルフ持ってからは強気になって電波撒き散らしそうだがw

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 17:57:01 ID:6LhA3Cxa
>>335
むしろvsアスラン直後にして、洗脳から救ってルイズと共に成長してけば……ソレでも難易度高いか。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:05:29 ID:Z8y5rejA
>338
その場合過去が変わりまくってるシエスタの扱いも気になるな。
シエスタ1,シエスタ2・・・という感じで何人もいるのか。
それとも、1人で全てのシエスタの能力を併せ持つウルトラスーパーシエスタデリシャスバージョンになるのか

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:05:34 ID:nMN7ALTv
>>342
アスラン戦まではそれでも一応まともだったんだっけ?
他は種終了時、種死フリーダム撃墜時、種死終了時・・・・書いてて鬱になったorz

他はクルーゼとかミーア辺り面白そうだが・・・・難易度は更に跳ね上がりそうだ。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:10:42 ID:KtT5Ygf+
>>343
シエスタ最強説

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:11:32 ID:6LhA3Cxa
>>344
それまでは、逆境の連続で苦悩しつつ、友達を守るために戦い、戦ってくせいで友達が離れてくのに悩む
普通のロボツトものの主人公だった、友人を幼馴染に殺されて、その幼馴染と戦ったのが彼の最後の輝きでした。

……拉致後は洗脳されて怪人フリーダム男に orz


347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:14:01 ID:qfYKPUpX
大豪院シエスタに兄弟スレのDIO様のお付シエスタ

これは\(^o^)/

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:14:41 ID:Adi5f/5q
>>346
いやいや、拉致前だって十分に鼻持ちならない最低野郎だったよ。
ただ人間の範囲内で最低だったからまだ許容出来ただけで。
拉致後は完全に人間止めてる人外だからたちが悪い。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:15:38 ID:xN9x1P0a
やめてよねだって上手く書けば美味いネタになっただろうにね(方向性は変わるが)

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:16:57 ID:Aje2M+9v
スパロボでは周囲の正義分が濃すぎてかなり叩き直されてるがね・・・

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:19:28 ID:KtT5Ygf+
タルブの村が竜の羽衣博物館になりそう

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:21:21 ID:9KJt4lGO
サルファですか

しかしここの使い魔達が全員そろったりとかしたら凄いスパロボになりそうだ

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:22:40 ID:RD18ux5d
羽衣ときく度にタルブでシーチキン量産してるシーンしか浮かばねえ。
タルブは農産地域なのになぁ

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:23:55 ID:8AjOygCy
俺は羽衣フルーツを思い出す

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:25:16 ID:HfI9o0oQ
正義…?


正義…



ハッ

ズール皇帝が正義だ!!

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:26:07 ID:KtT5Ygf+
>>355
ごひ乙

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:28:36 ID:5eNHEuKq
>350
 そりゃそうだろう。シンジの性格を前向きもっていける連中だぞ
カミーユに殴られシンジやカトルに諭されるからなキラは

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:30:35 ID:j7lAyJ17
>>334
では何度も話題に昇っている人修羅とゲッターチームを早く書かなくては!

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:31:30 ID:Z8y5rejA
>357
人間形成にとって環境が大事って本当だったんだな

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:32:45 ID:8AjOygCy
>>358
ゲッターチームはともかく、インベーダー二人組は明日か明後日に召喚できそうです………

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:35:30 ID:RD18ux5d
すばらしいねコーウェン君。
てかあの二人?が召喚されたらどうなってしまうんだ?
ハルケギニアが進化するのか

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:36:39 ID:Aje2M+9v
異星人・念動力者・ニュータイプ・サイボーグ・生身超人と
その濃さは青コスモスやらパトリック・ザラが余計に馬鹿に見える程である

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:37:52 ID:yhVbM6cQ
>>360>>361
そういえばあの2人、人間だった時もあんな性格だったんだろうか?

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:42:40 ID:bv5OLigk
俺はいつロボゲ板に迷い込んだんだ?

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:43:41 ID:qA6RmyWk
>>355
ごひ…
取り敢えず正義と聞いて何故か破壊ロボやブラックロッジの連中をミサイルや執事で撃退するたび
「アイム・ジャァスティース!」と叫ぶ覇道総帥を思い出した

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:43:48 ID:5Aapp5Ym
>>346
まだ種ではマシな方だったよ、キラもラクスも。
種死で完全にぶっ壊され、脚本の操り人形と化したが。

>>359
種世界でまともな環境なんて何処にも存在しないからな

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:48:54 ID:2sKvHPwr
>>360 永井キャラがルイズに〜
にも投下してくだしあ(><)

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:50:23 ID:2mhwvlTg
>>357
殴られてたっけ?説教はされていたが

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:50:38 ID:Aje2M+9v
完全に流れがロボな所で
ディノクライシス2から衛星砲に消し飛ばされたアレを召喚とか

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:51:38 ID:KtT5Ygf+
>>360
ずっと待ってたよコーウェン君

>>369
ギガントザウルス……だっけ?

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:54:07 ID:HMa4QHgh
「戻れルイズ、お前は好きだ」
あれ?なんか電波が

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:54:33 ID:Aje2M+9v
「ノ」か「ン」かで全く変わるがね


373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:54:57 ID:5Aapp5Ym
テニプリから師範を召喚。
7万のアルビオン軍に百八式波動球を撃ち込んで一撃で全滅させ(ry


374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:55:12 ID:RD18ux5d
そういや永井クロス専用があったんだったか。
ならここでやるのはさけるべき、少なくとも避難所あたりで投下してくださいな。

ディノ2てあれかー。
強力な存在ほど最初のコントラキスシーンが難しいよね。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:56:58 ID:Aje2M+9v
ディノ2の奴は本物とは別物の怪物ぶりを発揮してるかんね

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:58:28 ID:KtT5Ygf+
>>374
石川だから問題ない




orz

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 18:58:41 ID:osrCMFZ3
永井じゃねえ!石川だ!……ダイナミック関連だから良いけどね、向こう。
厳密にはシャフトでもバルビアでもないから今川キャラって事に……ならんか。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:01:22 ID:RD18ux5d
ぐああぁ!恥ずかしい
石川だよね、そうだよね。すんません
存分に投下してくださいー

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:04:21 ID:j7lAyJ17
へえ、冷奴先生専用があったのか
でも賢ちゃんは・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

>>374の言うとおりこっちでやるなら避難所か

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:05:19 ID:8AjOygCy
ぶっちゃけダイナミックプロの漫画は、GOはデビルマンとけっこう仮面、バイオレンスジャック、デビルマン・レディー
ケン・イシカワは魔界転生と神州纐纈城、極道兵器を途中まで。
ゲッターロボは無論読んでるけど現物が実家にある(OVAは手元にある。チェンゲとネオゲ、あと新ゲを少々)

これだけしか読んでないためダイナミック専用で書くのは難しいとオモ

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:05:41 ID:ZFP0KtjT
>>368
やめてよね〜って言ったとこでカミーユが殴り飛ばしたんじゃなかったっけ?
「ここにはお前より強い奴がいる!肉体的にじゃない!精神的にだ!」って


382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:07:11 ID:2sKvHPwr
両方のスレに投下しちゃえばイイんすよ
ってか、あっちにも火を着けて(><)

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:12:14 ID:ZFP0KtjT
>>380
虚無戦記と闇狩り師と魔獣戦線は読んでおくことをおすすめする
闇狩り師なんか夢枕獏の原作なのに石川風味になってるし
魔獣戦線は普通に面白いし
虚無戦記は賢ちゃんの作品のある意味集大成だし

あと柳生十兵衛死すとかもおすすめ
基本的に虚無るけどな

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:13:25 ID:j7lAyJ17
>>380
ケン・イシカワならそれに加えて魔獣戦線と虚無戦記は外せないな
恥ずかしながら俺は永井先生はほとんど持っていない。桜多版なら持っているが

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:14:23 ID:8AjOygCy
イヤ、虚無戦記と魔獣戦線読んでないのが致命的なんですよ。
そのくせ2ちゃんやらWikiやらで、それらの半端な知識を知ってるというアレな……orz

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:15:16 ID:HfI9o0oQ
戦隊からは呼ばれてないはずだからボーゾックやパンドーラ様を呼ぶのはどうだ?

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:17:16 ID:cODAac8y
もしワッハマンが現れたら何と認識されるんだろうか
普通に金のゴーレムか?

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:18:08 ID:j7lAyJ17
>>386
プレシャスがいるんだズバーン!

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:19:59 ID:ZFP0KtjT
>>386
バンドーラ様って一億七千万年前に大サタンに魂を売った大魔導師だし、
正直スクウェアクラスがどかどかやっても
あの高笑いと共にフルボッコにするとこしか思い浮かばないw
あと上の方でも言ってるけどライブマンのビアス様も面白そう

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:22:46 ID:1NFKRuIH
キングダムハーツの(オリジナル)キャラはどれもすごい危険な気がする
(ネズミー的な意味で)

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:24:29 ID:KtT5Ygf+
>>390
やめてくれ
スレが黒い悪魔に埋めつくさr……ん?こんな時に電話か

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:25:20 ID:Aje2M+9v
>>390
かつて著作権的恐怖に駆られて削除しちまったことが(ry

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:26:36 ID:2sKvHPwr
そういえばFFキャラって少ないな
■キャラ縛りだと結構いるけど

394 :DOD&M:2007/09/04(火) 19:26:59 ID:CiQdfXSt
投下予約はござろうか?

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:28:03 ID:2sKvHPwr
支援!

396 :DOD&M:2007/09/04(火) 19:29:11 ID:CiQdfXSt
なければ五分後に投下いたす。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:29:31 ID:ZFP0KtjT
>>393
出すならティナ・セリス・エドガー・カイン辺りか?
セリスなんか魔法使うために改造されたわけだし、その辺を上手く使うと面白くなりそう

そして支援

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:30:07 ID:bv5OLigk
ばっちこーい

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:31:30 ID:j7lAyJ17
ラストで自殺したシャドウや消えたティーダなんかどうだ?
]−2?なんのことですか?

再生の卵支援

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:32:03 ID:KtT5Ygf+
ただの間違い電話だった

支援


401 :DOD&M:2007/09/04(火) 19:33:23 ID:CiQdfXSt
んじゃ、そろそろ行きます。


 キュルケとカイムを乗せたアンヘルが、大空に羽ばたき、猛スピードで追いすがってくるのを確認すると、ブラックドラゴンはくぐもった声で笑みを零し、自身も飛行の速度を上げた。
 背後から迫り来るブレスを、背に乗る男の声ならぬ声を受け、咄嗟に横方向へ身体をスライドさせて回避する。巨大な火球が目の前を通り過ぎていった。
 続いてやって来たのは、先ほどのものよりは小ぶりな火炎弾が、連続して放たれたものだ。それらは弧を描き、先行するブラックドラゴンの身体を追尾してくる。

「しっかり掴まれ。儂に振り落とされるなよ」

 そう言うと、ブラックドラゴンは木から落ちる木の葉の様な挙動でもって、追いすがる火炎弾のことごとくをかわしていった。その背に届くかと思われたものも、いずれは燃え尽きて消えた。
 攻撃の手が止んだ瞬間、ブラックドラゴンは首を捻り、先ほどの返礼とばかりに連続してアンヘルに目掛けてブレスを撃ち込んだ。
 無論当てられると判断して放ったものではない。案の定と言うべきか、それはあっさりとアンヘルの回避され、再びの追撃を受けた。予定調和じみたブレスの応酬。そのどれもが互いの身体に当たることは無かった。
 ドラゴン同士の戦いに於いて、互いの身体にブレスが着弾する事は滅多にないと言って良い。大よそ数発も当たれば決着が付くのだ。そもそもが規格外の威力である。
 それ故にドラゴンは凄まじいスピードと、飛行生物の常には有り得ぬ挙動を用いて、熾烈な空中戦を展開する。そこにドラゴン以外の要因が加わる事はそうある事ではない。
 もしあるとするならば、アンヘルやブラックドラゴンの様に、背に誰かを乗せている場合に限られる。優秀なドラグーンの存在は、攻撃の回避に於いてのみならず、ドラゴンにとって精神を安定、事によっては昂ぶらせる為のファクターにもなり得る。
 それは、ドラゴンの力を充分に引き出す為の重要な所でもあった。

「ふふん。早くまともにやり合いたくて仕方無い様だな。まぁそう慌てるな。相応しい場があるんだろう? そこに辿り着くまでは儂の背中でじっとしておれ」
「…………」

 背に乗る包帯の男から伝わるのは、どす黒い執念と怨讐に満ちた念であった。以前の契約者である、イウヴァルトと言う青年のものに程近い。それがなかなかに心地よかった。
 とあるマジックアイテムの力により、仮初の命を吹き込まれたブラックドラゴンは、すぐに新たな乗り手を得ることとなった。それが背中に乗っている男であるのは今更説明するまでもないだろう。
 互いに一度は死した者同士である。それが功を奏したか、契約の履行は成立したのだった。
 仮初の命を共有する。その事実があまりに滑稽過ぎて、戦闘中であると言うのにブラックドラゴンは思い出し笑いを噛み殺した。

「しかしまぁ、どこまでも下らぬ世界よ。いっそこのまま全てを焼き払ってしまうか? なぁ、ワルド」

 冗談交じりのブラックドラゴンの提案に、包帯の男、ワルドは薄く唇を歪めた。
 一度死を体験し、そして復活したワルドに明確な自意識などありはしないはずだった。現在彼が自身の意識を保ち続けているのは、その強靭な精神力と外世界の要因たるブラックドラゴンとの契約の影響が強い。
 全てを焼き払い、その焦土の上に君臨する。成る程、それも悪くは無いと、ワルドは思った。

「全てが戯れだ。どこまで生きられるか知らんが、儂とお前、やりたい様にやろうではないか」
「…………」

 そんなやり取りを交わしながら、ブラックドラゴンは飛ぶ。アンヘルの猛攻を難なくしのぎつつ。
 目指すはタルブの村。上から与えられた命では、そこでようやく本格的な戦闘が許可されるらしい。
 本来であれば人間の命令など歯牙にもかけぬが、どうやら多少の強制力が蘇らせた相手からは与えられる様だ。最低限度は従っておいてやるか、とブラックドラゴンは鼻を鳴らす。
 ともかく、まずはあやつとの決着を付けねば始まらぬ。ワルドとブラックドラゴンの意識はそこに同調した。

402 :DOD&M:2007/09/04(火) 19:35:56 ID:CiQdfXSt
「……むぅ、奴め、誘っておきながらやる気がないのか」

 どうにもまともに戦闘する意志の見られぬブラックドラゴンの動きに、アンヘルは小さく唸り声を上げた。
 ある一定の方角を突き進む相手は、申し訳程度にブレスを吐いてくるばかりである。それも殆どが狙いの甘いものだった。
 焦れたアンヘルに、キュルケが声をかける。

「ねぇ、アンヘル、この方角って……」
「…………」
「ラ・ロシェールへと向かう方角だな……」

 丁度眼下には渓谷が広がりつつあった。
 一体何のつもりなのだろうか? 疑念が皆の胸の内でくすぶる。

「埒が明かないわね……どうもある場所に誘い込まれてる、そんな感じかしら」
「待ち伏せがいるやも知れぬか?」
「それも考えられない話じゃないわ。カイムはどう思う?」
「…………」

 カイムは瞑目しながらその腕を組んだ。そして考える。
 どういう経緯があったかは知らないが、あのブラックドラゴンとその背に乗っていた人物、包帯に巻かれていようと忘れはしない姿のワルドは、アルビオン貴族派の戦力であろう。
 ブラックドラゴンにしろ、ワルドにしろ、確かに殺した筈であるのに、生きてその姿を現した事には驚きだったが、今考えるべきはそこではない。
 待ち伏せという線だが、第一、協定によって不戦を約束されている以上、トリステインに兵を投入することも無いはずだ。
 だからこそ単騎でこうして現れたのだろう。恐らくは、復讐心で先走ったか? そんな考えが頭を過ぎる。

「ふむ、結局はそうなるか……」
「手当たり次第にそこらを滅茶苦茶にされるよりは、標的が定まってる分マシなのかしらね。それにしても、誘い込む様な動きは気になるけど」

 カイムの念を受け取った二人が言う。
 ともかく、今は目の前のブラックドラゴンを追うばかりだ。どちらにせよ、あれは野放しに出来ぬ存在なのは明白である。
 今のところ真剣に戦う気の見られぬ相手に、ブレスを撃ち続けても当たる見込みは無い。そう考え、アンヘルはただ飛行に専念した。
 そうしてどれ程の間飛んでいただろうか。キュルケ達の眼下に、先日目にした光景が飛び込んで来ていた。

「ちょっと、ここあのメイドの故郷じゃない!」

 キュルケが声を上げた。少しばかり目を遠くにやれば、タルブの村の姿が入ってくる。何故この様な場所を? 意図するところが分からぬ為、彼女の頭に混乱が走った。
 美しい緑の平原に似つかわしくない、二体のドラゴンの姿が、そこでようやく相対した。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:37:07 ID:2LMUX7vX
上でロボの話題が続いていたのでふと思った
ルイズと才人が乗って似合うロボてなんだろと
んで思いついたよ
真龍虎王がピッタリだと
龍虎王は杖というか棒持ってて術がメインだからルイズ
虎龍王は剣メインだから才人な
サルファの最後の消え良くところで才人と共に召喚でいけそうだが
いかんせん俺文才なしorz


404 :DOD&M:2007/09/04(火) 19:37:34 ID:CiQdfXSt
「ここらでいいだろう」

 目の前のブラックドラゴンが口を開き、そう言った。どうやら決着の場はここらしい。互いに油断無く目線を交わし、機を窺う。

「…………」
「舌を噛むなよ……キュルケ」
「分かってるわよ……」

 両ドラゴンの肺が、同時に大きく膨らんだ。
 まったくの同じタイミングで、両者は同質のブレスを互いに撃ち込みあった。
 ぶつかり合ったそれが派手な爆煙を上げ、両者の視界を真っ白に染め上げる。

「やはり互角か!」

 アンヘルはちぃ、と舌を打って大きく旋回した。炸裂したブレスによって生み出された開幕の狼煙を、レッドドラゴンの真紅の翼が切り裂き、晴らして行く。
 視界の不明瞭な中、アンヘルとブラックドラゴンの影が交差しようとした瞬間の事である。

「がぁぁぁぁ!」

 アンヘルはブラックドラゴンの思いもよらぬ攻撃に、叫び声をを上げた。
 そのまま行き違うかと思われた刹那、ブラックドラゴンの鋭い牙がアンヘルの首を捕らえたのだ。
 もつれこむかの様にして、ブラックドラゴンはアンヘルの首を噛み破りながら、その身体を地上へと叩き付けた。
 その際、アンヘルの背から跳ね飛ばされたカイムは、キュルケの身体を抱えながら着地するも、思わずバランスを崩して転倒した。

「…………!」

 真っ先に立ち上がったカイムが、アンヘルの首に喰らい付くブラックドラゴンに対して、自身の剣に秘められた魔法、ブレイジングウィングを繰り出した。三つの火炎弾が、ブラックドラゴンに向けて殺到する。

「…………」

 迫り来る火炎弾は、ブラックドラゴンの背から飛び出したワルドが手にする長剣の一振りによって生み出された、扇条の冷気の牙で打ち消された。


405 :DOD&M:2007/09/04(火) 19:39:45 ID:CiQdfXSt
「嘘!?」

 驚愕の声が背後でよろよろと立ち上がったキュルケの口から漏れた。この様な芸当をするのは、カイムとその剣を手にした時のサイト以外に彼女は知らない。
 それもさる事ながら、今のワルドはメイジが持って然るべき物である杖を手にしてはいないのだ。
 キュルケはすぐさま体勢を立て直すと、アンヘルからブラックドラゴンを引き剥がす為、『フレイム・ボール』の呪文を放った。
 巨大な炎球は、ワルドの目の前を掠める様にして飛んだ後、ブラックドラゴンの首元に炸裂し、そこに大きな焼印を作り上げた。

「ぐぅっ!」

 短い呻き声を上げると、ブラックドラゴンはようやくアンヘルの首から牙を引き抜き、飛び上がる。首を大きな噛み傷を残しながらも、それを意にも介さずブラックドラゴンの後を追った。

「我はあいつを追う! そいつはおぬしらに任せた! 気を付けろ! 今やそいつは契約者ぞ!」

 それだけを言い残して。

「…………」

 無言で長剣を構え、ワルドはカイムとキュルケに歩み寄ってくる。ほどけかけたその顔の包帯から覗くのは、焼け爛れた醜い肌であった。
 目には赤く妖しい輝きが灯っており、どこか人外を思わせる佇まいである。

「契約者って、カイムみたいな人の事よね……大丈夫? 勝てる?」
「…………」

 カイムは短く頷くと、剣を構えなおす。
 以前相対した時とは比べ物にならない威圧感が、ワルドの身体からあふれ出している。その手に握られている長剣は、かつての親友であったイウヴァルトが手にしていた物と同一である。
 カイムの頭にかぁっと血が昇った。

「…………!」

 技も何も無く、ただ怒りに任せてワルドに剣を振り下ろす。
 がきりと音を立てて、ワルドの長剣がそれを難なく受け止めた。強靭な膂力を誇るカイムの一撃をである。並みの兵士であれば、間違いなく剣ごとその身体を両断されていたに違いない。
 剣と剣同士がこすれあい、火花を散らす。
 剣ごしに睨み合う二人を前に、キュルケは再び強力な呪文を使える様にする為、精神の統一を図っている。

「…………」

 弾き飛ばされる様にして後方に飛びずさったカイム相手に、ワルドはにぃ、と笑って見せた。カイムの剥き出しにした怒りを受けながら、愉悦の表情を浮かべている。
 そして、誇示するかの様に彼は口を開き、その舌を出した。そこに刻まれている紋様を目にし、カイムとキュルケは同時に息を呑んだ。

「あれって……カイムと同じ……」
「…………」

 ブラックドラゴンとの契約の代償は、声であった。
 言葉を紡げなければ、詠唱を組み上げる事も出来ない。即ち、彼はメイジである事を捨てたのだ。
 キュルケはその妄執に背筋が凍るのを感じた。
 自意識こそ保っているとは言え、ワルドの精神には確実に狂気が宿っている。
 そして、それに引きずられるかの様に、かつての親友の得物を手にしたワルドに対し、カイムは濁った目を向けた。

「「…………!!」」

 声にならぬ絶叫と共に、二つの刃が中空にてぶつかり合った。

406 :DOD&M:2007/09/04(火) 19:41:19 ID:CiQdfXSt
今宵はこれまでにござる……これまでにござる……。

あじゃじゃしたー。

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:41:48 ID:ZIiDA/F9
支援

408 :通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 19:42:56 ID:tMoVj4Y0
悪奴め、やりおるわ!
あじゅじゅした〜。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:43:15 ID:KtT5Ygf+
>>406
あじゃじゃしたー



……じゃじゃ?

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:43:50 ID:MqVTHWeI
乙!
ムービーのカイムの笑顔が怖すぎる
なんだあの暗い喜びを滲ませた笑顔は

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:46:31 ID:0eZs2vm5
R・ジャジャしたー

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:46:50 ID:hq0uCDNY
乙じゃじゃじゃー

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:47:47 ID:Aje2M+9v
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃしたー

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:51:00 ID:r+KYlRyU
ちゃーんちゃーんじゃーんじゃーん

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:56:28 ID:lqfkptzL
じゃーんじゃーん

「げぇっ!関羽!」

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 19:58:00 ID:SHtpdoRU

ワルドが無くしたのは声か

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 20:11:55 ID:UPxT0Agy
イウヴァルトの剣って、カイムの天敵だよな、2では

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 20:27:20 ID:dyvWIkXZ
あじゅじゅしたー。
なんというか、このワルドには妄執じみた気迫を感じる。
そして冷静さを失うのはピンチフラグだよカイム。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 20:31:34 ID:osrCMFZ3
なに、こっち来て以来いい人間関係を築けてるんだ。
A-仲間が来て助けてくれる

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 20:33:41 ID:dyvWIkXZ
>>419
キュルケが怪我負いそうな選択肢だと思うんだぜ。

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 20:40:18 ID:U7HKPvjx
なんか、キュルケがさらわれそうな気がしたのはなぜだろう?

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 20:59:50 ID:hq0uCDNY
救出フラグか!

さらわれてないけど

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:01:35 ID:rMsogaQ4
ぬふぅ、GJ!

ところで上の方で出てるが、種のアレはちょっと…俺のニコルたんが…(ひきずってる)
種ネタは荒れやすいしな…

さておき松下GO。あんまり松下が動かないので、ワルドが主人公みたいだが。
(黒い大目玉自重)

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:05:37 ID:xN9x1P0a
>>349を見てルイズの婚約者がワルドじゃなくてオズワルドとか幻視してしまった
エンジョイアーンドエキサイティング

425 :『使い魔くん千年王国』 第二十章 アルビオン 1/5:2007/09/04(火) 21:06:05 ID:rMsogaQ4
ワルドの手が、先ほどから震えている。いや、思い起こせば昨日再会した時から変だ。
顔には脂汗がにじみ、以前より顔色も良くない。食も細く、体温も低い…。
「ワルド様、どこか、お加減でも…」
「いや、どうということはない。ちょっと頭痛が…ね」
そう言うと、ワルドは取り出した薬をあおる。何年か会わないうちに、どこか悪くしたのかもしれない。

(ご両親を早くに亡くされ、血のにじむような努力でグリフォン隊の隊長にまでなった方。
 きっと、お体を労わられることも少なかったのね…)
ルイズが悲しげな表情をする。しかしワルドは気丈に振舞う。
「しかしきみ、そのホウキは何だね? 『東方』の魔法かい?」
「ええ、そうです。ぼくはまだ『飛翔』では上手く飛べないので。小回りもききます」
松下は飄々と答えるが、どこかワルドに胡散臭さを嗅ぎ取っていた。

ともあれ、フネ(飛行船)にはたどり着いた。キュルケたちはシルフィードで追いついてくるだろうし、
もし合流できなくても彼らなら問題はない。ワルドは急ぎ出港の手続きをする。
積荷や予約席が多く、船長は乗船を渋ったが、ワルドが交渉した結果、
積荷の『硫黄』の運賃と同じだけの代価を払うこと、
および『風』のメイジであるワルドが、フネを動かす『風石』の補助をすることを条件に乗船できた。
風の魔力が詰まった『風石』を消費することで、フネは空を飛ぶのだ。

「硫黄はきっと、『王党派』の根城を砲撃するための『貴族派』の弾薬だろうがね…」
そう言うとワルドは操船の指揮を取りに行き、ルイズと松下は船室に残された。
明朝にはアルビオンに到着である。

乗員乗客の間では、行き先・アルビオンの噂で持ちきりだ。
「明後日にも王党派への総攻撃が開始されるとか」
「貴族派の軍勢は数万人、王党派はたったの数百。最初から勝ち目はない」
「今後もアルビオン貴族派とコネを作っておけば、商売繁盛…」
「戦争も、巻き込まれなければカネにはなるさ…」

翌朝。船室の窓から陽光が差し、ルイズは目を覚ました。
朝の青空の中、雲の上をフネは飛んでいく。地上から3000メイルもの高さだ。
「アルビオンが見えたぞーーっ!」
船員の声が響いた。ルイズと松下は窓の外を見る。

『浮遊大陸』アルビオン。大きさはトリステイン王国と同じぐらいだが、空中を浮遊して洋上を彷徨い、
月に何度かハルケギニアの上にやってくる。二つの月が重なる夜、最もトリステインに近づく。
大陸からあふれ出た水が白い霧になり、大陸の下半分を覆っているところから『白の国』の名がある。


426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:08:33 ID:2mhwvlTg
>>423
スパロボWをやればいいじゃない支援

427 :『使い魔くん千年王国』 第二十章 アルビオン 2/5:2007/09/04(火) 21:09:11 ID:rMsogaQ4
と、突然見張りの船員が大声をあげた。
「右舷上方の雲中より、不審船接近!」
近づいてくる船は、舷側からいくつも大砲を突き出していた。アルビオンの反乱貴族たちの軍艦か?

「俺たちはアルビオンの『空賊』だ! 抵抗するな! 積荷をよこせ!!」
黒い船の甲板で、荒くれ男が停船を呼びかける。続いて鉤爪のついたロープが放たれ、舷縁に引っかかる。
たちまち武装した男たちがロープを伝ってフネに乗り移ってきた…。
「山には山賊、海には海賊、そして空には『空賊』か」
松下は暢気に呟いた。まだまだ前途は多難のようだ。

「なんてこと、もうすぐなのに!」
ルイズは杖を握り締めた。しかし、現れたワルドに止められた。
「止めておくんだ! 敵は水兵だけじゃない。砲門もこちらを狙っている。メイジだっているかも知れない」
空賊たちは次々と乗り込んできた。乗員乗客は後ろ手に縛り上げられ、甲板に纏められる。
誰も抵抗する者はない。悪名高いアルビオンの『空賊』である…。

全員が集められると、空賊の頭領らしき髭面の男が大声を上げた。
「おおい、船長はどこだ!? 積荷は硫黄だろう!? 全部寄こしやがれ!!」
震えながら船長が「私だ」と名乗る。頭領はにいっと笑う。
「船ごと全部買うぜ。料金はてめえらの命だ。別嬪さんは残しておいて、売り払ってやる」
下品な表情でにたつく頭領は、ワルドとルイズに気がついた。
「おや、珍しく貴族の客まで乗せてんのか。こりゃあ別嬪だなあ」

「下がりなさい、下郎! 触るな!」
「ルイズ、落ち着いてくれ。刺激するな」
気が強く誇り高いルイズは、隠忍自重することができない。平民の空賊風情に侮辱されて、黙ってはいられない。
「私は、アルビオンの…」
そこまで言ったところで、頭領がルイズに当て身を食らわせ気絶させる。
「おい、この嬢ちゃんと連れの貴族、ついでにこの餓鬼を、船室に連れて来い」


428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:09:33 ID:dyvWIkXZ
>>426
むしろ鷹の息子を召喚だ。 そして支援。

429 :『使い魔くん千年王国』 第二十章 アルビオン 3/5:2007/09/04(火) 21:12:26 ID:rMsogaQ4
ルイズたちは甲板から船室に移されると、頭領の前で縄を解かれた。ルイズもすぐ目を覚ます。
「おい、あんた方はひょっとして、『王党派』か?」
「…そうよ。貴族派でなくて、残念だったわね」
(馬鹿正直に言う密使がどこにいる。ワルドも『静音』ぐらいかけろ…ああ、杖が没収されていたのか)
松下は心中頭を抱えるが、頭領はにいいっと笑うと顔の皮…否、変装の覆面を剥いだ。

「ははははは、ならば歓迎しよう。我らが頼もしき味方よ」
髭面の覆面の下は、似ても似つかぬ金髪の凛々しい青年。空賊の頭領の正体は…。
「あ…あなたは、まさか『ウェールズ殿下』!!?」
「そう。私がアルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ」

「手荒な真似をして済まなかった。『空賊』でもしないと軍需物資が足りなくてね。
 積荷を貰ったら、彼らはどこかで解放するよ。それで、きみたちは…?」
ルイズたちは佇まいをただす。ようやく目的である皇太子に謁見できた。
「お初にお目見えします。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと申します。
 トリステイン王国のアンリエッタ姫殿下より、この密書を言付かって参りました」
恭しく一礼すると、ルイズは懐から手紙を取り出す。

「少し待ちたまえ。その指輪は『水のルビー』かな? 確かめたい」
ウェールズは自らの指に光る『透明な宝石』の指輪を外すと、ルイズの指に嵌っている『水のルビー』へ近づけた。
すると二つの宝石が互いに反応し、美しい虹色の光を振りまいた…。
「殿下、これは……?」
「この指輪は、我がアルビオン王家に伝わる『風のルビー』だ。君のは、トリステイン王家に伝わる『水のルビー』。
 水と風は『虹』を作る。王家の間に架かる虹さ。なるほど、確かにアンリエッタが送ってきた本物の大使のようだ」

ウェールズはルイズから手紙を受け取ると、花押に接吻し、封を解いて便箋を取り出す。
そして真剣な顔付きで手紙を読み始め、読み終わると顔を上げた。
「そうか、姫は結婚するのか……あの愛らしいアンリエッタ、私の可愛い従妹は」
「はい。あの成り上がりの、野蛮なゲルマニアと…」
ウェールズもルイズも、苦々しい顔をする。キュルケの件といい、ゲルマニアはそんなに嫌か。
「姫は、私の手紙を返して欲しいと告げている。姫の望みは私の望みだ。
 …だが、あいにく今手元には件の手紙はない。我が『ニューカッスル城』にあるのでね。
 多少面倒だが、このままニューカッスルまで足労願いたい。歓迎しよう」

こうして、フネは進路を変え、直接ニューカッスルに向かうことになった…。


430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:12:42 ID:dyvWIkXZ
支援射撃継続

431 :『使い魔くん千年王国』 第二十章 アルビオン 4/5:2007/09/04(火) 21:15:38 ID:rMsogaQ4
『貴族派』の包囲網を潜り抜け、ニューカッスルに到着。総攻撃に向け、双方緊張している。
さっそく出迎えを受けるが、念のためとして杖や武器、グリフォンは向こうに預けられる。
曳航してきたフネと積荷は戦利品だ。

ウェールズは自室に入ると、小箱から一通の手紙を取り出した。アンリエッタからの恋文だ。
もうボロボロになったその手紙に口づけ、丁寧に開くとゆっくりと読み直し始める。
やがて読み終えたウェールズは、手紙を丁寧に畳み、封筒に入れるとルイズに手渡す。
「姫から頂いた手紙、このとおり、確かに返却した…」
「殿下、有難うございます。お役目は果たせました」
ルイズは深々と頭を下げ、手紙を受け取る。しばし躊躇い、ルイズは決心したように言った。

「殿下……もはやアルビオン王軍に、勝ち目はないのですか?」
「ないよ。我が軍は三百、敵は五万以上。万に一つの可能性もない。物資も圧倒的にあちらが多い。
我々にできることは、せいぜい勇敢な死に様を連中に見せ付けることだけだ」
「な、ならば、せめてお逃げください。我がトリステインに亡命なさってください!」
ルイズは思わず叫んだ。衷心からの言葉に、ウェールズは苦笑する。

「駄目だな。私がトリステインに亡命しても、貴族たちにトリステイン侵攻のいい口実を与えるだけだ。
 それに、ゲルマニアとの同盟も水泡に帰する。だから、降伏も亡命も出来ない相談だ。
 アンリエッタに、トリステイン王国に迷惑がかかる。この機密文書は焼き捨てるよ」
「でも……姫様は……」
ウェールズはにっこりとルイズに笑いかけ、そっと『風のルビー』を指から抜くと、手渡した。
「私の形見に。アンリエッタに渡してくれ……勇敢なる大使殿。
 そして、王子は勇敢に戦って死にましたと、彼女に伝えてくれればいい」
ルイズはとうとう耐え切れず、泣き出してしまった…。

王党派の貴族たちはここぞとばかりに着飾り、テーブルには豪華な料理が並ぶ。
決戦の前夜、城のホールで行われたパーティ。ルイズたちも参加させられる。
「明日で終わりなのに、なぜ、この人たちはこんなに明るいの……?」
「終わりだからこそ、ああも明るく振舞うのだよ。僕のルイズ」
ワルドが答えた。着飾りながらも泣き腫らした目のルイズは、目を伏せる。
「明日死ぬのに、勝ち目が無いのにあんなに朗らかだなんて……私には理解できないわ。
 あの人たちは、どうしてわざわざ死を選ぶの? 姫様が逃げてって、亡命してって言っているのに」

「ルイズ。戦場で散る事は、王侯貴族の男児としての、名誉であり誇りであり、また義務なのさ」
「わからない。わからないわ…」
「皇太子もアンリエッタ殿下に迷惑が掛からないよう、ここで死のうとしている。
 …愛しているからこそ、さ」

「王侯貴族は面倒なものですね。森の中でゲリラ戦を仕掛けるなり、ゲルマニアとやらへ亡命すればよかろうに」
三文オペラに退屈しきった表情で、グラスを傾けながら松下が呟く。悲劇に酔う趣味はない。

(悪政を布いているのでなければ、平民には誰が首長になろうと変わりない。
 王制でも寡頭制でも共和制でも民主制でも、結局は独裁政治に流れるだけではないかな…)


432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:17:25 ID:LoiL0SFL
支援すり足支援NEP

433 :『使い魔くん千年王国』 第二十章 アルビオン 5/5:2007/09/04(火) 21:18:42 ID:rMsogaQ4
轟音が鳴り響き、ニューカッスル城が揺れる。敵艦『レキシントン号』の威嚇砲撃である。
ルイズはその夜、眠れなかった。キュルケやタバサからも、連絡はない。

翌朝、貴族派の総攻撃から逃れるため、非戦闘員が続々と『イーグル号』に乗り込む。
ルイズたちも脱出するために中庭に集まっていた。杖は返され、グリフォンもいる。
見送りにはウェールズが立ち会う。今生の別れである。

「お忙しい中の見送り、ありがとうございます。殿下」
「いや、構わないよ。最後の『客人』だ、丁重にお送りしなければね」
ウェールズが微笑む。その微笑を見て、ルイズの顔が曇る。彼はもうすぐ死ぬのだ。
「そんな顔をしないでくれたまえ。我らはここで犬死にするのではない。
 あの愚かな野望を抱く叛徒どもに、『ハルケギニアの王家は弱敵ではない』と示すのだから。
 無論、それであの者たちがつまらぬ野望を捨てるとは思えぬが…それでも、『無駄』ではない」

「いいや、『無駄』だね殿下。あなたはここで、無様な死に様を晒すのだ」
突如、ウェールズの胸板を背後から鋭い剣…いや『杖』が貫く。
「それが我が『レコン・キスタ』の望み」
下手人は……ワルド子爵であった。杖が引き抜かれ、皇太子は断末魔も上げず、血を噴いて絶命する。
「ワルド様!? な…なぜ…あなたが『レコン・キスタ』などに」
突然の舞台暗転。ルイズは力が抜け、へたり込む。松下は『占い杖』を抜く。
「さあルイズ、きみも僕と一緒に来るんだ。共に『永遠』を生きよう!」

振り向きざまに見開かれたワルドの瞳は狂気に、いや、絶望に赤く輝いていた……!!
その背後に、巨大な『眼』がいるように、二人には感じられた。

(つづく)

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:19:35 ID:qBVYpCtS
支配のしやすさは首長が誰かで変わるけどね支援

435 :『使い魔くん千年王国』:2007/09/04(火) 21:21:24 ID:rMsogaQ4
投下終了。ワルドの背後の『眼』は何者か…?



ネタバレ。次回、『あのお方』が来ます。娘さんは出せません。可愛いけど。
本当は別の奴にする予定だったんだが、似合うんだもん。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:22:32 ID:QWYGQD9a
マジで親父に針で突き殺されたあれ登場かwwwww
ともかくGJ

437 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:23:27 ID:PdJ/F0J0
>>435
お勤め、乙であります閣下!
次、投稿してもよろしいでしょうか?

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:23:57 ID:8AjOygCy
ちょ、えっ? ベアードさまぁー!?

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:25:06 ID:hq0uCDNY
ロリ○ンにベアード様がつくのかw
GJ!

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:29:59 ID:osrCMFZ3
ワルド→ワイアルド

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:31:25 ID:dyvWIkXZ
>>437
空いてるはず。

442 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:32:00 ID:PdJ/F0J0
で、では21:35から投稿させていただきますです。
今回はすこし下品な表現が含まれていますので、そういうのが苦手な方は
スルーしてくださると、恐縮です。


443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:32:38 ID:8AjOygCy
>>440
ルイズが超ぐろぐろレ○プされちゃうから止めてください

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:32:56 ID:UnzBgqRZ
やっぱ最近の丸くなったガッツは魔法学院の面子と相性いいと思うんだ

445 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:35:07 ID:PdJ/F0J0
星界の使い魔03





トリステイン魔法学院のとある廊下――
一匹のハツカネズミがその小さな体から、とてもと思えないほどの速さで移動していた。
しかも、その洗練された動きはまさに隠密のそれであった。
学院の誰一人として、彼の移動を目にすることは不可能であった。

ちゅうちゅちゅう、ちゅう。
(俺の名前は『モートソグニル』コード・ネームは<静かなる溜息>だ。)
ちゅ、ちゅうちゅちゅちゅちゅう。
(雇い主『オスマン<マスター>』に雇われているしがない専属傭兵だ。
俺は雇われてから今日まで、数多の彼からの依頼<ミッション>をこなして来た。)
<静かなる溜息>は有り得ないほどの脚力で窓へと飛び込み、回転しながら外へ飛び出す。
ピタ。華麗なる着地、そのままの勢いで移動を続ける。目的の場所へ――
ちゅ、ちゅちゅちゅうちゅ。
(もちろん、雇い主のミッションをクリア<達成>してゆく内にお互いに得難い信頼と友情は芽生えた。
一時期は、彼の為なら命をも惜しまないとさえ思っていたほどだ。だが―― )

「<静かなる溜息>、聞こえるか?こちらオスマンだ」
「ちゅちゅちゅう(どうした、雇い主<マスター>)」
「任務だ、<静かなる溜息>。昼食後に一年生の競技が始まる。直ちに更衣室へと潜伏せよ」
「ちゅう(了解)」

<静かなる溜息>ことモートソグニルは長い間耐えて来た。己の雇い主の変貌に。
学院長の席に着く前の雇い主―― 若かりし日々のオスマンはまさにメイジの中のメイジであった。
しかし、運命とは残酷かな、この魔法学院に身を落ち着かせるとオスマンは豹変した――
いや、これが元々の性格だったのかもしれない。
そう、オスマンは着任そうそうこともあろうに、使い魔の能力を、無垢で純粋な生徒たちを汚すことに使い始めたのだ。
さらに、こともあろうか本来ならその英知を以って人類に更なる発展をもたらせるはずの豊富な知識を
己が渦巻く卑猥な欲望へと費やし、とうとう『究極の魔法』をも完成させていた。
<静かなる溜息>は耐えた。耐えてきた。このおびただしいほど長い卑猥な時間を。
なぜなら、任務達成<ミッションクリア>の暁には雇い主からの報酬があったからである。
生命の果実『アンブローシア』それはアルビオンのとある神聖な山に数十本ほどしかない神木から成る実であった。
これをミッション成功の暁に、<静かなる溜息>は報酬としてもらうのである。
アンブローシアの味は、それはそれは『神々の食べる物』とまで言われるほどに美味なのである。
それだけの為に<静かなる溜息>はがんばってきた。
あるときは、肥溜めの穴に人が来るまで張り付き、その様を一部始終監視をする。
また、あるときは眠っている生徒の下着にしのびこんだりもする。
他にも幾多の行為をしてきたが、そべてはアンブローシアのため、『神々の食べる物』のためだった。
そのためなら文字通り、汚いものをすべて引き受けた。


446 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:36:20 ID:PdJ/F0J0

しかし、とうとう<静かなる溜息>はその長きに渡って耐えてきたモノを耐えに耐え切れなくなった。
なぜなら、ここ数日オスマンが報酬を出し惜しんできたのだ。
かれこれ、任務19回分の報酬をすっぽかされている。
なんでも、アルビオン一帯に騒動が起こっていて入手が困難とのこと。
しかし、そんなことは関係ない。彼は知っていたのだ。オスマンの部屋の棚の3段目の引き出し。
そこは、オスマンが自らロックをかけている引き出し。その中にはたくさんのアンブローシアが水魔法によって
最適温によって保存されていることを。
そう、何も<静かなる溜息>だけがアンブローシアの味覚に魅了されているというわけではなかった。
オールド・オスマン、彼もまた神々の果実に魅了された一人なのだ。
夜な夜なオスマンがアンブローシアを一人で貪っていることは知っていた。

さらに、理由はもう一つあった。オスマンの態度である。
親しき仲にも礼儀あり――
それがオスマンには欠けていた。さも当然のような言い草で、任務を終えた<静かなる溜息>をたしらう。しかも報酬抜きで。
今朝方のミッションもそうだった。肥溜めに張り付き、そして、飛びかかってくるいわゆる汚物をも耐え抜き帰還した
彼にオールド・オスマンは私信に一言。
「ミス・ヴァリエールのはちと見飽きたのぅ、その使い魔のラフィールたんのならいざしらず」
チュチュチュゥッ・・・!!
(この糞ジジィ・・・!!)
使い魔の秘めたる思いにも気づかず、尚もオールド・オスマンは言う。懐かしい思いでを語るかの様に。
「ミス・ヴァリエールか、彼女の姉君たちもさぞかし美しかったのぅ、そして母君も・・・うへへ」
下品にニヤつくこの偉大なるメイジ、オールド・オスマンは鬼畜だった。
ヴァリエール家の淑女たちを代々汚していたのである。もっとも、学園中ほとんどの貴族たちも同様なのだが。

今朝のことを思い出すだけで、苛立ちがこみ上げてくる。
彼は決心した。やつを、雇い主<マスター>を止められるのは俺だけだ――
「ちゅちゅ・・・(待っていろよ、雇い主<マスター>・・・)」
そう呟くと<静かなる溜息>は、オスマンが示す目的地の正反対の方角へと駆けていった――――


学院長室――
使い魔の謀反をも知らずに、もうすぐ麗しい一年生たちの華麗なる姿を見れる、
と上機嫌なオールド・オスマンはその喜びを秘書の『ミス・ロングビル』のお尻を撫で回す形で現していた。
その熟練された動きに、一瞬たじろうも、キッ!とオールド・オスマンを睨み付けて言う。
「これ以上やったら、王室に報告しますからね!!」
「カーーッ!王室が怖くて魔法学院学院長が務まるかーーっ!!」
まさに、本音の中の本音を叫ぶオールド・オスマン。
その気迫に押されるも、ミス・ロングビルは尚も睨み続ける。
それに耐えかねて、オールド・オスマンは呆けた。
「オッパイノベラベラそ〜すぅ、そして性欲を持て余す」
最後のセリフをやけに渋い顔で言い放つと、再びお尻をなで始めた。もう、最低である。
ミス・ロングビルは無言でオスマンを蹴りまわした。


447 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:37:25 ID:PdJ/F0J0

そこへコルベールが飛び込んできた。
「オールド・オスマン!!たた、大変です!」
ミス・ロングビルは何事もなかったように机に座っていた。
「大変なことなど、あるものか。すべては小事じゃ」
腕を後ろに組みながら、重々しく闖入者に答えた。二人の見事な連携である。
「これを見てください!!」
コルベールは書物を手渡した。
「これは『始祖ブリミルの使い魔たち』ではないか。まーたこのような古臭い文献など漁りおって。
そんな暇があるなら、学費を徴収するうまい手をもっと考えるんじゃよ。『ミスタ・カマベール』」
「コルベールです!カマではありません!!」
「カマでもいいでわないの。カマベールでもカマわん、なんちてっ★」――




「で、でだ、コルベール君。この書物がどうしたのかね?」
気を取り直して、オールド・スマンは言う。
「これも見てください」
コルベールはラフィールの手に現れたルーンのスケッチを手渡した。
その瞬間、オスマン氏の表情が変わった。その目は若かりし日の威厳にあふれる鋭いものになっていた。
<静かなる溜息>ことモートソグニルがこの場に居合わせたら、どんなに喜んだことか。
しかし、彼は今居ない。
「ミス・ロングビル。席を外しなさい」
オスマン氏が言うや否や、ミス・ロングビルは退室していった。
「さて、詳しく説明するんじゃ、ミスタ・コルベール」――



時を少しさかのぼる――
ルイズ、ラフィール、キュルケご一行は、途中フレイムを預け食堂に向かっていた。
三人が食堂に入ると、遠くの方で学生の人だかりができていた。
キュルケは近くに座っていた一年生に何があったのか尋ねる。
どうやらクラスメイトのギーシュが落とした香水を『平民』のメイドが拾って、
それをギーシュに渡そうとしたときにギーシュの二股がばれたらしい。
案の定、ギーシュの頬には大きなパーが赤くそびえたっていた。さらに、服も濡れていた。この3人には見えないのだが。
「なあに?単なるやつあたりじゃない」
「ほんと、みっともない」
ルイズとキュルケが揃ってあきれ果てた。
状況を把握すると二人をよそに、ラフィールはその集団に近づいていった。
どうも、一年生からやたらと強調されて言い放たれた『平民』に違和感を感じたからである。
「ああいう、中身の無い男っていやよねぇ〜」
「まったくよ!」
ルイズとキュルケはラフィールが集団の方に言ったことに気づかずに今だギーシュを罵っている。

「まぁいいわ、さっさとお昼食たべましょ。ラフィール行くわよ?」
返事が無い。周囲を見回す。
「ルイズ、ラフィールあっちあっち!」
ルイズがみやると、ラフィールはその集団の中心へと割り込んでいった。
「も、もう!かってなんだから!」――

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:37:41 ID:ZIiDA/F9
支援


449 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:38:40 ID:PdJ/F0J0
ラフィールはその集団に近づくにつれ、怒りで心を積もらせていた。
どうもこの世界の貴族と言うのは腐っているらしい、ラフィールはそう判断した。
近づくにつれ謝罪の言葉をめいいっぱい言いながら謝るシエスタと、
やれ、平民の分際で二人のレディの心を傷つけた――
やれ、お前が男だったら八つ裂きにしている――
やれ、やさしい自分に感謝しろ――
金髪の貴族の少年の言葉に怒りを積もらせるラフィール。
しかし、ラフィールの怒りは他にもあった。
周りにいる他の貴族たちである。
皆、面白おかしくその状況を見ているだけであった。
誰一人として、シエスタに肩を持つものが居ない。
家臣や領民を守ることこそ、貴族としての義務であり誇りであるとラフィール心得ている。
この場合、シエスタは学院直属の使用人、すなわち学生たちの家臣も当然の身である。
その家臣に非はまったくもって無く、対するこのさっきから五月蝿い金髪貴族に非があるのは明白なはずなのに
誰もシエスタを庇う者が居ないことにラフィールは心底苛立った。
この星の貴族というのは、弱きものを挫き、己が強さを誇るのか?
家臣を、領民をたんなる面白い玩具とでも思っているのであろか?
ふと思う。ルイズとキュルケもそうなのであろか―― ?


「ふむ、ならあと100回土下座しながら謝罪の言葉を言えば許してあげてもいいよ?」
ギーシュは髪を掻き揚げると、薔薇の造花を口元に寄せ、かるく口付けをする。続けざまに言い放つ。
「平民といえど仮にも君はレディだ。僕はレディに手荒な真似はしたくない。
それに、薔薇は身分に関係なくその美しさを振舞うものなのさ」
しかし、その目はシエスタを、まるで塵でも見るかの様に見下している。
一方のシエスタは、体罰も何も無く、ただ土下座して謝罪するだけで許してくれるギーシュに
ある種の感謝の念を抱いていた。もし、この人じゃなかったら八つ裂きにされていたかもしれないのだから――
シエスタが膝を地面に付き、頭を下げようとした。
「うは、この平民ほんとにするのかよ?」
「汚らわしい!」
「ギーシュ、お前も罪な男だな!」
など喝采が飛び交う中、一人の少女の叫びが響いた。
「貴様ら、それぐらいにするがよいぞ!!!」
ラフィールであった。
「エ、エ、エルフ・・・・ッ!!」
誰かが呟き、一斉に人だかりはチリジリに離れていく。その様子を見てラフィールは、フンと鼻を鳴らした。
残ったのはギーシュとラフィール、そして地面に座るシエスタであった。
「シエスタ、許すがよい。私がもうすこし早く食堂にきていれば・・・」
「ラフィールさん・・・!!」
シエスタは驚いていた。まさか自分を庇ってくれる人がいることに。
「我ら『アーヴ』貴族は、家臣を、領民を見捨てたりはせぬ。ましてや『同胞』を―― 」
そう言うとラフィールはそっとシエスタを立たせた。
「き、き、君はたしか『ゼロ』のルイズのつ、使い魔だよね?」
ギーシュはまさに挙動不審のように尋ねる。その言葉にラフィールは先ほどの授業を思い出す。


450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:38:56 ID:hq0uCDNY
盗撮やらなんでもこなすスーパーネズミ支援

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:39:47 ID:ZIiDA/F9
支援

452 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:39:54 ID:PdJ/F0J0
ルイズが愛おしい微笑みを浮かべながら、ミス・シュヴルーズの元へ歩いていくさなか、
「『ゼロ』のルイズや、やめろ・・・・」
「おまえは魔法の成功確立0なんだ、やめてくれ・・・」
ところどころ聞こえてきた囁きを思い出した。
ラフィールに怒りが込み上がる。この男、シエスタに飽き足らずルイズまで侮辱するのか?
現にルイズは私を召喚している。成功率0ではない。それにルイズの爆発は魔法であろ――?
「貴様、そ―― 」
「だーれが『ゼロ』のルイズだってぇぇ!?」
ラフィールが言いかけた時、ルイズが飛び込んできた。続いてキュルケも。
「だいたいギーシュ、あんたがいけないんじゃない。二股がばれたのはシエスタの所為じゃないわ!
あんたの自業自得でしょ!!自滅するなら一人でしなさい!!」
「そうよそうよ、一人で自滅なさいな。ほら、シエスタちゃんだっけ?早くあっちへ行くわよ」
キュルケが呆気にとられているシエスタを誘導する。

「キュ、キュルケ!その『平民』を置いていけ!!」
突然の出来事に、ギーシュは怒鳴る。
呆れたルイズが何か言おうとしたとき――
「貴様、それ以上その口で『平民』と言うでない、言ったら許さぬぞ?」
「どどど、どう許さないというんだ!!え、え、エエルフふがなぜ、たかがへい、こ、こ小娘を庇う?」
エルフに許さないと言われ、気が動転するギーシュ。
「何をさっきから恐れている、ギーシュとやら。まさか、私が『エルフ』だからとでも言うまい?」
ラフィールの怒りに満ちた顔が綻んでいく。
「ええ、えエ、エエルフを恐れて、なな、何が悪い!!」
その瞬間、周囲の生徒たちが頷いた。その言葉を糧にラフィールの口元はさらに綻ぶ。
「ギーシュとやら、一つ言っておく。そなたは貴族の風上にも置いてはおけぬ屑で小物な貴族だな」
「な、なな、なんだと・・・・!!」
ギーシュは困惑していた。エルフの少女にいきなり屑貴族呼ばわりされたことに。
その時、ルイズは悟った。次にラフィールが何を言うのかを。

「私は『エルフ』などでは無い、『アーヴ』だ!!『先住魔法』とやらも『魔法』も使えぬ貴様らが言う『平民』だ!!」
「「「なんだって!!??」」」
ルイズを除く周りにいたほぼすべての人間が同時に叫んだ。
同時にじゃあその耳はどう説明するんだ、とか誰かが叫び皆が同意する。
しかし、不幸にもギーシュは悟ってしまった。ラフィールが事実を告げていることに。
仮にも世の女性は自分の物と自称しているギーシュ、伊達ではなかった。
ラフィールの表情と言動から事実であると確信してしまったのである。
そうと分かれば、ギーシュにとって後は楽だった。笑いが止まらない。
「あは、あははははははは!!『平民』であるこの使用人を庇ったのは、自分と同じ『平民』だからなのかな?」
ギーシュはお腹を抱えながら言い放つ。ラフィールはギーシュを見つめながら、フと軽笑した。
「だから貴様は屑貴族なのだ。それに言ったであろ、その口で『平民』と言ったら許さぬと」
「何?君ぃ、自ら『平民』と名乗った度胸は認めよう。だが屑貴族呼ばわりされるのはいただけないな」
ラフィールは、ふぅと溜息をつくとさらに顔を綻ばせた。その顔は咲き誇る毒花にも似る、
軽蔑と挑戦が綯い合わさった親愛の表現とは見誤りようもない破顔であった。
『アーヴ』の敵たちはこう呼ぶ。<アーヴの微笑み>と。

453 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:41:04 ID:PdJ/F0J0
「ならばそなたの胃袋が詰った屑入れ並みの頭でも理解できるように教えてやろう。
貴様は私を恐れていた、私が『エルフ』であるかもしれないからだ。しかし、実際に私が『エルフ』では無い、自分の脅威
では無いと知るや否や態度は一変。強き存在に怯えひれ伏せ、弱き存在を貶し貶める、まさに屑貴族以外の何者でもない!!」
「ななななんだと!!!!貴様、『平民』の分際でなんということを!!!!」
「もう一度だけ言う、二度とその口で『平民』と言うな・・・」
「『平民』を『平民』と言って何が悪い!!この国では『平民』は『貴族』さまの下僕なのだ、奴隷なのだよ!
『平民』はこき使われて同然!!『平民』に神などいない―― !!」
「貴様、許さぬぞ!!」
もはやラフィールの口元には<アーヴの微笑み>すらなかった。
そこにはるのは、逆鱗で魂を鎧う<猛きアヴリアル>の怒りだけであった。
ラフィールが太ももに吊るしてある『物』に手を着けるのを見てルイズは止めに入った。
「ラ、ラフィール落ち着いて!!」
ルイズがラフィールに近づき、触れようとした。
「触るでない、ルイズ!!」
「ラ、ラフィール・・・?」
ラフィールに叫ばれ、ルイズは心底戸惑った。なんで?と尋ねようとした――
「ルイズ、そなたもであろ!?そなたも『平民』を軽んじているのであろ!?キュルケ、そなたもだ!」
「え?」
急に問われたキュルケは困惑した。それをよそにラフィールは言い続ける。シエスタ、もう何がなんだか分からない状態だ。
「だから、最初『平民』が絡まれていると知った時に助けに行こうとしなかった!?ちがうのか!?
ルイズ、キュルケ、答えるがよい!この国の貴族とはこういうものなのか!?領民や家臣をなんとも思わないのか!?」
ルイズはその言葉を聴いては否や、力なくその場にへたれこんだ。
そして、答えられない自分を悔やんだ。たしかにこの国の民衆差別は異常であると感じていた。自分も『ゼロ』と呼ばれて虐げられてきた。
しかし、今までやってこれたのは、ルイズ自身今気づいた事だが、自分より下―― つまり『平民』よりマシという
思いがあってこそだったのだ。ルイズの鳶色の瞳から涙が溢れた。皆の前だというのに泣き始めてしまった。
今まで、『ゼロ』と言われ虐げられてきた時でさえも見せなかった泣きじゃくる姿を。
「私は、私の国はちがう!!」
キュルケは叫んだ。ラフィールを含むすべての人間がキュルケを注目した。
「私の国、ゲルマニアは『平民』なんて関係ない!!有能な人材なら誰でも貴族に成れるの!この国みたいに魔法が使えない
からって『平民』呼ばわりされない!!」
キュルケは言い切った。ラフィールはキュルケに、許すがよい、と言いルイズに軽い軽蔑の眼差しを送る。そして言い放つ。
「この国は、貴族たちは腐っているな」
ルイズはビクっとする。ラフィールのその言葉に。
シエスタはもはや何も考えられないでいた。まさか自分の所為でこんな重大な事に発展してしまったから――

「決闘だ!!!!使い魔の『平民』!!」
とうとうギーシュの堪忍袋が切れた。
「ほう?」
ラフィールの口元に<アーヴの微笑み>が戻った。
「貴様に、『平民』に貴族さまを侮辱し、逆らった恐ろしさを教えてやる!!」
「それは、命のやり取りと解釈していいのだな?」
ラフィールの顔は、さっきの怒り狂う顔以上に恐ろしい微笑みえと変わっていた。
「そ、そ、そうだ!!命のやり取りをだ!!ヴェストリの広場で行う!!」
ラフィールの質問を同意の意と認めたのか、なるべくラフィールの顔を見ずにギーシュは叫んだ。
「この腐った貴族たちの浄化第一号にしてやろう」
ラフィールは思った。この者は殺す。ぜったいに殺す――


454 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:42:12 ID:PdJ/F0J0
「君たち、ちょっと待ちたまえ!」
静まり返った食堂に響き渡るその一声に誰もが見やる。
「ヴィント様だ―― 」
誰かが呟いた。
この青年の名は『ヴィント・シルフェム・ド・カエルム』
トリステイン魔法学院が誇るメイジのなかでも随一といわれるほどの実力の持ち主だ。
学年は三年生、階級はトライアングル。二つ名は『颶風』である。
尚もなき続けるルイズだが、嫌な予感がした。
灰色の髪を肩まで伸ばし、薄い緑がかかった灰色の瞳の彼をルイズは知っていた。
カエルム家はヴァリエール家と親しい間柄であった。もちろん彼の実力というのは嫌でも知っている。
特にヴィントはルイズの母『カリーヌ』のお気に入りであった。彼の話はこれでもかと言われるほど聞かされた。
時より送られてくる母からの手紙にも、ヴィントの活躍の事が綴られていることは良くあることだ。さらに、伝言も頼まれる。

「最初は、ヴァリエール嬢の使い魔ということで事勿れと見守ってきたが、ここまで我が祖国トリステインを
腐れ呼ばわりされては、見過ごすわけにはいかないな」
そう言うと、ラフィールとギーシュの中に割り入った。
その間にキュルケは泣き続けるルイズを抱きかかえ、シエスタの手を引き、いつのまにか戻っていた周囲の輪の中に入っていった。
「すまぬな、許すがよい」
「そんなもので祖国を、トリステインを貶された思いは晴れない!」
「ほう、なら何を望む?」
「僕も決闘に参加させてもらいたい!」
「待ってください、先輩!!こんな『平民』、この僕で十分です、先輩が手を煩わせなくても―― 」
しかし、ギーシュが言い終わる前にヴィントは言い放つ。
「君の自信、君は我々に対抗しうる『何か』を隠し持っているね?でないと普通の人間がここまで自信を持つはずが無い」
ほう、とラフィールは関心する。この者はできるな、と。
もっとも、その『何か』をもっていなかったとしてもラフィールは同じ行動を取っていたのだが――

「ああ、私は対抗しうる『何か』を持っているぞ。えぇい、面倒だ!
この際他に決闘に加わりたい者は加わるがよい!!私がまとめて潰してくれる!」
さっさと決闘を始めさせたい為か、大胆な行動に出た。
ラフィールはさっさとギーシュを倒したいだけだった。
この言葉を聞いてルイズは慌てた。ラフィールの自信の源である『物』について知っていたが、
ヴィントまで出てきて、さらに人が増すとさすがのラフィールでもやばいのではと思ったからである。
「誰もいないのか?そなたらの誇りとやらはそんなものなのか!」
半場呆れるラフィール。所詮はこのていどか、腰抜けどもめ!そう思っていた時だった。

「僕が参加する―― !!」
ラフィールが何かを隠し持っている事に、学生たちが恐れる中、
そこに現れたのは――

皆がヴェストリの広場へ移動していく中、食堂でキュルケはルイズとシエスタが落ち着くのを待った。
「キュ、キュルケ。ぐす、ラ、ラフィールをと、止めないと、うぅ、ラフィールが、ラフィールが殺されちゃう・・!」
「私の所為だ・・・私の所為だ・・・私がギーシュ様の・・・・ブツブツ」
「シエスタ、しっかりなさい!なんとしても私たちで止めるわよ!!」
キュルケが叫ぶ。シエスタがハっと目を覚ます。ルイズが頷く。
三人は決心した。なんとしてもラフィールを、あの無茶なアーヴの少女を助けるのだと――



455 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 21:43:17 ID:PdJ/F0J0



さてさて、こんな大騒動が起こっているのにも関わらず、教師が誰も止めに入らなかったのには訳があった。

舞台は再び学院長室に戻る。
カマベ―― いや、コルベールは泡を飛ばしながらオールド・オスマンに力説していた。
ルイズが召喚した『エルフ』は、否。オスマンは知っていた。その少女がラフィールと言うことと、
本人が『アーヴ』だと主張していることを。オスマンは知っていた、というより覗き見ていた。彼女たちの会話を。
ラフィールという麗しい少女を妄想しながらコルベールの唾をも飛ばす力説を垂れ流しながら聞いていた。
オスマンはとうの昔に、コルベールがルーンのスケッチを渡し、うんちくを話出す時に結論を出していた。
あの、麗しい黝髪の少女が『ガンダールヴ』であると。
そうと決まれば、あとは退屈であった。興奮しきったコルベールはオスマンの静止をも気にもせず、
己の考えあげたうんちくを長々と喋るのであった。唾を飛ばしながら。
ああ、早くお昼休み終わらないかな、そしたらコルベールも授業に戻り、お楽しみの一年生たちの麗しい姿が――
そう思っていた矢先であった。
ドアがノックされた。

「私です、オールド・オスマン」
「うむ、入ってくるのじゃ」
しめた、これでコルベールの拷問じみたうんちくは中断される。
ミス・ロングビルは学院長室に入るや否や報告する。
「食堂でゴタゴタがあり、このままでは決闘の可能性も出てくるとのことです」
「まったく。暇を持ち合わした貴族ほど性質が悪い生き物などおらんわい」
まさに、その通りである。オールド・オスマン。
「で、誰なんじゃ?」
「一人は、ギーシュ・ド・グラモンです」
「あのグラモンとこのバカ息子か、親父に似て大の女好きじゃ。おおかた、女の子の取り合いじゃろ。相手は誰じゃ?」
「ミス・ヴァリエールの使い魔の少女です」
「なんじゃと!?これはいかん!早く止めるのじゃ!!あの少女に傷でもあったら―― 」
コルベールとロングビルの視線を感じて、落ち着き直すオールド・オスマン。
おっと、いかんいかん。麗しい少女が傷つくことに慌てて、あやうく本性を現すとこだった。
「アー、コホン。では状況把握が先じゃな?」
そう言いながら杖を振った。壁にかけられた大きな鏡に食堂が映る。

ジー・・・ジジー・・・
そこで彼の使い魔ことモートソグニル<静かなる溜息>から通信が入る。
二人に気づかれ無いような小言で話すオスマン。
「どうした、<静かなる溜息>。目的地の潜伏に成功したのか?」
ジジ・・ジジー・・・
今度は視界も使い魔のそれへと切り替わる。
そこは、肥溜めであった。
「どうした<静かなる溜息>?なんで肥溜めにいるんだ?私は更衣室へ行けと命じたはずだが―― 」
そこへ鼻歌交じりの、中年男の声が聞こえてきた。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:44:42 ID:ZIiDA/F9
オスマンまじ無能w

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:45:44 ID:pGQExNzX
書き手が悪趣味なだけだな

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:50:01 ID:G+ri0iiU
軍務の途中で拉致されて起こらない温厚なアブリアルといえども
アーヴの微笑を浮かべたんだから相手を許したりしないよな。

これ他作品とのクロスでナマエが同じオリキャラ出してるわけじゃないよね。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:52:16 ID:Z8y5rejA
そういうことは毒吐きで言おうな

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:52:20 ID:d9VhqhC5
オスマンが無能なのが意図的なのかどうかわからないが457に同意
作者ちと暴走してないか?
一応支援

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:54:35 ID:9Ya247aC
正直ラフィールとして認識できない。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:55:29 ID:ZIiDA/F9
見事に単発IDがゾロゾロ

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:56:35 ID:pGQExNzX
>>462
ゲスの勘ぐりだな
下手で悪趣味な作品には批判が付くのは当然

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:57:25 ID:G+ri0iiU
毒吐きってどこのことよ?

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:57:32 ID:EngwsPh9
どうした?規制か。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:57:44 ID:O1ZmFYqD
平日なんだし別に単発IDがいてもおかしくはないが…
星界さん来るたびに荒れるな

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 21:58:47 ID:dyvWIkXZ
>>464
>>1の避難所の事だな。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:00:14 ID:QBJjEqRu
そういうことは毒吐きで
まあ、確かに今回は避難所に投下したほうが良い作品ではあったが

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:02:16 ID:ACy6CR8l
>>486
どの辺が避難所向きなのか分からんから、解説頼むわ。
ゼロ使キャラの正確改変なんぞ今に始まったことじゃないだろうに。

470 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 22:03:40 ID:PdJ/F0J0
すみません、規制されました;;

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:04:02 ID:y4Em1Wgu
毒かどうかは主観によるから何も言わん
だが、テンプレぐらいは読んでおこうな

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:04:37 ID:Udpjg1ar
>>469
とりあえず明らかにご不浄を覗いてる描写とか。

473 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 22:04:42 ID:PdJ/F0J0
マルトーは便秘であった。それも二週間ほどずっと。
「ったくよ〜。この魔法学院の食を司る俺様がよ〜。てめぇーの健康管理もできねぇとは情けねぇ」
よっ、といいながら戸を開け、肥溜めの一室に入る。
「だがな、今日は出そうな気がするんだな、これが!」
ズボンを脱ぐマルトー。
それがオスマンの目に入る。
な、なんじゃこれは!?
「聞こえるか!?<静かなる溜息>!応答せよ!!」
「ちゅちゅちゅ・・(ああ、聞こえているとも雇い主<マスター>)」
「こ、これは、これはどういう事だ<静かなる溜息>!!」
視界にはマルトーのふんばる姿が映る。しかも真上で。
<静かなる溜息>はその名の通り、静かな溜息を吐き、そして言う。
「ちょううちゅちゅ(ほんとにわからないのか、雇い主<マスター>?」
「ま、まさか<静かなる溜息>お前!!??」
「ちゅちゅちゅちゅう(雇い主<マスター>、あんたは今までに数多くの女の子たちを
その貪欲な欲望で貶めてきた。その報いを受ける時が来たんだ。)」

「おぉ、なんか出そう!なんか出そうだぞ!!ふんぬぅぅぅ〜〜!!」
その掛け声とともに、大きな屁が出た。
プゥゥゥ〜〜・・・
「うぅわっ臭!!!」
思わずその臭さにオスマンは叫んだ。
「どうなさったんですか、オール・オスマン!?」
突然の出来事に、食堂の様子を鏡で伺っていたミス・ロングビルが心配そうに尋ねる。コルベールもこちらを見る。
「な、なんでもないのじゃ・・・」
真っ青な顔でオスマンは誤魔化した。
なぜ、オスマンにモートソグニル<静かなる溜息>が感じた臭いが伝わったのかと言うと、
オスマンはその豊富な英知と貪欲な野望をもって、完成させたのである。
使い魔と主人の究極の感覚の共有。嗅覚、感触をありのまま、そのまま共有する『ファミリア<使い魔>』魔法を――
その偉大なる究極魔法は、本来愛おしい学院の女の子たちに卑猥極まる形で使われるはずのそれは、発動していた。
普段において<静かなる溜息>は、嗅覚においてはかなり効果を抑えて、雇い主<マスター>に伝えていた。
もし、彼<静かなる溜息>が体感している臭いをそのままオスマンに伝えていたら、
いかなオスマンと言えども、麗しい女の子たちのあれな臭いには耐え切れず、倒れるであろう――


474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:05:30 ID:g5NR0Cwb
自分で書いて自分で貶して

一次ならともかく二次創作でそれはどうよ、って言ってんだよ

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:06:34 ID:HtIpaKvj
これは避難所行きだろう・・・下品すぎるよ

476 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 22:06:47 ID:PdJ/F0J0
「お、おぉぉ・・・今度こそ、今度こそ出るぞ!?」
マルトーは歓声をあげながら、己が二週間にも貯め込んだ結晶を出さんがばかりにふんばる。
「やめるんだ!<静かなる溜息>・・・やめてくれ!!」
「フンゥオオオーッ!!?」
「<静かなる溜息>!!やめてくれ!頼む!!!!」
「オォォォ〜ッ?!!」
「ちゅちゅちゅ・・・(雇い主<マスター>こんど生まれ変って会ったときは、一緒に『アンブローシア』を食べよう・・)」
「アッーーーーーーー!?」
職人マルトーの快感の絶叫。
ちゅちゅちゅ、ちゅうちゅうちゅ・・・ちゅちゅ!!ちゅう!!ちゅー・・・!!
(今まで、数多の卑猥な行いをしてきた。少女たちよ、許せとは言わない。だが、俺はただ謝りたい・・・己がしてきた行為を・・
嗅覚伝達リミッター解除!!伝達レベル100倍!!さらばだ、雇い主<マスター>・・・!!)
マルトーが『あれ』を放つ瞬間、張り付いていた壁を蹴り、仰向けで大文字を空中でつくり<静かなる溜息>は待ち構えた。

「「「「やめろぉぉぉぉぉぉおぉヲォォぉぉおおぉーーっっっ!!!!」」」」
ぶりぶりぶいぶりゅ〜〜〜〜ぶひっ!!!ぶりぶりぶりーーーーーーー!!

黒く、どことなく赤が混じったそれは、まさに濁流が如く押寄せる。
オスマンはそのあまりにも臭すぎる臭いに意識を失いつつも、
視界に移るその風景をスローモーションで見ているかのように見ていた。
それは、まるで天からふりそそぐものがすべてを滅ぼす――かのように、オスマンの汚れきった瞳に、そして心に焼きついた――
ちゃぽん。肥溜めの底に落ちたようだ。そこで、オスマンの意識は途絶えた――

「「オールド・オスマン!!??」」
コルベールとミス・ロングビルは困惑した。
オスマン氏が突然叫びながら、白目を剥き、泡を大量に吐き出し倒れたのである。
「は、はやく他の先生方に!!私は保健室に運びます!!!!」
コルベールは慌てながらミス・ロングビルに指示をする。
「は、はい!!!!」


そして、食堂の騒動は忘れ去られたのである。
しかし、それが後で重大な事件になろうとは、誰も知る由がなかった――


477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:06:49 ID:O1ZmFYqD
ああこりゃ避難所向きだわ

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:07:25 ID:scHRHneq
>>474
スレのルールも守れない奴が偉そうに語るな

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:08:28 ID:KtT5Ygf+
これは酷いな
単発IDが毒を吐きまくり
あまつさえ非難所の存在さえ知らない
とっくに夏休みは終わったぞ

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:08:35 ID:W8jQUE5G
>>478
単発IDに構っちゃメーよ!

481 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 22:08:44 ID:PdJ/F0J0
すみません、すみません、ほんとにすみません;;
避難所、海外規制で書き込めなかったんです;;
やはり駄目でしたか。板汚し、ほんとうにもうしわけない。

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:09:22 ID:O1ZmFYqD
>>480
そいつも単発だ気をつけろ

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:09:58 ID:QBJjEqRu
下品だから避難所向き…と、書こうとしたが作者が事前にスルーしてくれと書いてることを思い出した
だが…いくらなんでも少し度が過ぎてないか?

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:10:09 ID:HtIpaKvj
>>481
うん、ちょっと描写がね…完全にNGだわ

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:10:34 ID:113BDPri
だがまあ、単発かそうでないかは別としても、避難所でやって欲しいと思ったことは確か。
議論も星海さんの投下も。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:12:01 ID:KtT5Ygf+
確かに非難所向きな内容だったが単発IDが酷いな
同じやつかは知らないが毎回粘着してるやつがいるぞ

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:12:56 ID:YTAKdvm+
次から自重してくれるのならそれでよかろうなのだ
まあドンマイ

488 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 22:12:56 ID:PdJ/F0J0
いやぁ、ほんとうにすみません;;
今オーストラリアにいるんで、避難所に書き込めなくて
ここに投稿しちゃえ、と思い切ってやってしまいました;;

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:13:04 ID:9Ya247aC
>>481
あなたは自分でこういうの読んで平気なの?
もう少し読んでる人に配慮してほしかった。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:13:39 ID:pGQExNzX
>>488
他人を不快にさせて楽しいか?

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:13:50 ID:D7WVrjNe
星界の原作はこういった描写がある話なのか?
原作を読もうかと思っていたんだが、大丈夫だよね?

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:14:35 ID:sNWv0yF6
スカトロの紋章

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:15:18 ID:pGQExNzX
>>491
ないよ。
安心して読んでくれ。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:15:54 ID:D7WVrjNe
>>493
ありがとう。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:16:03 ID:KtT5Ygf+
>>490
つ鏡



まあ次からは気をつけておけばいいのでは

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:17:29 ID:pGQExNzX
>>495
お前こそ自分のレスを省みろよ
単発IDにレッテル貼らなきゃ俺もここでレスしないで済んだんだ

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:17:29 ID:QBJjEqRu
本人も反省してるみたいだし、許してあげようや
と、いうわけで話題変えようかと思うんだが
草薙素子を召喚とか…流石に無理があるかな?電脳世界無いから

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:17:43 ID:QfRbwW8t
とりあえず鮫の話でもしようぜ

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:18:05 ID:jnQRQ6Ee
「トリステイン魔法学院2年 、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。ただの平民には興味ありません。この宇宙の果てのどこかに宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:18:13 ID:G+ri0iiU
>>491
こんな描写はない。 
PdJ/F0J0の芸風なのだろう。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:18:16 ID:iPo1tVXS
本スレで公開するのはどうかって回だけでも避難所という選択支は無かったのか。
正直元ネタ好きなだけにちょっとねえ。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:18:20 ID:LyBW0VMO
どうも知らない人が多そうだが書いとくが、
毒吐きはもちろんだけど
議論も避難所なー。


503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:19:34 ID:8BYkX7G7
鮫島事件の犯人を召喚

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:19:50 ID:hq0uCDNY
犯人はヤス

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:20:48 ID:Aje2M+9v
批評は真っ直ぐに言うべきだが、毒吐きと間違えるようなら自重した方がマシ、ってね

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:21:01 ID:KtT5Ygf+
というか海外からは書き込めないなんて初めて知った

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:21:13 ID:uFfK/rpZ
少佐かー。キャラ的には面白そうなんだが。ネットが無い世界ではただのメスゴリラだかんなぁ。
あと機械キャラに付いて回る「補給と整備」をどう解決するかが問題か。


508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:21:30 ID:OomOAT/F
>>499
先生!才人は宇宙人ですか異世界人ですか?

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:21:36 ID:9Ya247aC
>>500
「アーヴも(排泄行為を)するんだ」的な場面はあるけどなw

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:22:37 ID:EngwsPh9
>>499
サイトは異世界人だ!

511 :吾輩は使い魔である:2007/09/04(火) 22:23:01 ID:0STku4Ly
吾輩は猫である。やはり名前はまだ無い…
そしてなぜハルケギニアで使い魔などをする事になったかも
とんと見当がつかぬ。だが、ビールに酔い、水瓶に落ちて溺れ死ぬものと
諦観などをしていたら浮揚感を感じ、
気が付いたら外にいてさらに目の前には桃色の髪の女が
居て何か喚いているという目まぐるしい状況を把握しきれず、
一度は死を覚悟した身でありながら僅かならず動揺した事も
桃色の髪の女の接吻を受けるや否や左前足に焼けるような
痛みが走り、焼印が記された事も昨日の事のように思い出せる。

後で聞くとこれはサモン・サーヴァントという他所から勝手に他(人)
を呼びつけて強制で召使いにするという世にもはた迷惑な魔術だったそうだ。
他人を帰れないような場所に勝手に呼びつけておきながら
神聖な儀式等と悦に入っている時点で実に矛盾もいい所である。
吾輩としてはあきれ果てる他は無い…

「まったく、またゴロゴロして……あんたはいつも気楽でいいわね」

この桃色の髪の女はルイズ、今の吾輩の主人である。
何かと失敗しては爆発等の厄介事を起こすために
周囲からはゼロのルイズと揶揄されているが
しかし吾輩が思うには本当に才能ゼロであったとしたら爆発すらも起きないのでは?
等と思うのは素人考えというものだろうか?

だが日頃の鬱憤を他人で晴らすべく事あるごとに愚痴り、
かつすぐ怒る悪癖はなんとかしてもらいたい。
吾輩は他の使い魔諸君とは違い、まごう事無き猫なのだ。
過剰な期待などするほうが間違いと言っても良い。
それに吾輩を勝手に呼びつけておいて気楽でいいとはある意味恐れ入る。
ハルケギニアに来てなお人間観察を続けるうちにやはり彼等は
ここにおいても我儘なものだと断言せざるを得ないようになった。
(シエスタ等の例外も稀に存在するが)

512 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:23:09 ID:etfDaRfj
閑話ですので民明書房はありませんが、
完成しましたので投下したいと思います。

進路はオールグリーンですか?

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:23:19 ID:113BDPri
少佐は確かにネットがないと……
此処は一つ、タチコマの召喚で行こうぜ。
整備不良で壊れるまで、甲斐甲斐しくあのノリで暴れまわるのだよ。

514 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:23:47 ID:etfDaRfj
と、書き込みが。
支援

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:24:08 ID:KtT5Ygf+
>>512
毒を吹き飛ばしてくれ

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:24:09 ID:HtIpaKvj
猫wwww支援

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:24:49 ID:QfRbwW8t
サイトは異世界人で宇宙人といえるよな
未来人はちょっと無理があるか?

518 :吾輩は使い魔である:2007/09/04(火) 22:25:13 ID:0STku4Ly
以上、小ネタでした。
続きはまだ考えていないです・・・

>>512
頑張ってください

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:25:44 ID:Udpjg1ar
猫とメロスはやはりお約束なのか。
支援。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:25:45 ID:O1ZmFYqD
夏目先生ktkr

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:26:12 ID:hq0uCDNY
猫乙!
ってただの猫かよwwwww
続けて男達を支援する。

522 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:26:13 ID:etfDaRfj
それでは、投下!

朝日も登らぬ早朝。
メイド達もまだまだ深い眠りの中、学院にほど近い草原から気合の声が響いてきた。

「フン!」

右順突きを繰り出して静止した姿勢でしばらく止まる。
顔の辺りからうっすらと汗が流れてくるの見て取れる。
そのまま1分、2分と時間が流れていく。
しかし、その人影は動かない。汗が滝のように流れていく。
とうとう10分を超えたとき、その左手が動く。

「発!」

足を入れ替えての左順突きだ。
相当修練を積んでいたのだろう。
その一撃で全身の汗が弾け飛び、小さな霧を作る。

すると今度は両足をそろえ、手で大きな丸太を抱え込むような姿勢を作った。
そして不思議な呼吸を行い始める。
見る人が見ればわかるだろう。
気を練っているのだ。

五分ほどそれは続いた。
十分に気が練れたのだろう。
その一撃を右手に乗せ、解き放った。

「真空殲風衝!」

その一撃に周囲の空気が揺れ、草が弾け飛ぶ。
しかしその人影は不満そうに手を見つめると、一つため息を吐いた。
そこに声をかける男がいた。

「シエスタか?そこで何をしている?」

「Jさん!」

そうJであった。
どうやら日課のロードワークの途中のようだ。
その両手両足に、それぞれ重さ100キロはくだらないだろう鉄球を繋げているのを見て、
シエスタの顔が一瞬引きつる。
それを気にする様子もなく、周りを見渡したJは大体の事情を把握した。

「ニューブローは簡単に身につくものではない。絶え間ない訓練と命がけの実践。
 この二つがあって初めて身につくのだ。」

そうとだけ言葉を残して、再び走り去っていった。

それを見たシエスタは、自分の心が見透かされた恥ずかしさと、
彼ほどの男がアレだけの訓練をしているのにも関わらず、見た目だけで引いてしまった自分に
対する情けなさを叩きのめそうと、修練を再開することにした。

「それにしてもJさんって、あの鉄球気にいっているのかなぁ。」

図星である。人前でこそ滅多に付けないが、愕怨祭以来密かに愛用していたのだ。
どうやらそんな姿を見られたJも、少し恥ずかしかったようだ。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:26:48 ID:Z8y5rejA
だれだ。自動筆記の心霊現象起こしたのは。

524 :星界の使い魔:2007/09/04(火) 22:26:53 ID:PdJ/F0J0
投稿ごとに問題を起して、ほんとうにもうしわけないです;;
>>512
支援させていただきます、閣下。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:26:54 ID:ZIiDA/F9
>>517
実はあのサイトは記憶を失った逆行サイトであってだなw

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:26:58 ID:QBJjEqRu
>>507
メスゴリラ状態でも結構強いと思うのは何故だろうか
あ、光学迷彩…は使えんか。詳しく知らんからなあ…そこら辺
整備は如何とも為がたいな
コルベールがオーダーメイドで…流石にそれも駄目か

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:26:58 ID:9Ya247aC
>>511
乙!
ルーンを刻まれても変わらずマイペース
さすが漱石先生の猫だw

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:27:19 ID:dyvWIkXZ
夏目漱石とはまた渋いw そして漢支援

529 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:28:34 ID:etfDaRfj
珍しく早起きをしたルイズは、自室でデルフリンガーと会話をしていた。
魔法を吸い取るインテリジェンスソードが、自分のことを虚無とっていたのが気になっていたのだ。

「なんでほとんど虚無について覚えていないのよ!」

「六千年も前だぜ!覚えてなくてもしょうーがねーだろーが!」

訂正。仲良く喧嘩をしていた。
流石に六千年も前では、デルフリンガーを攻めるのは酷というものだろう。
そう思い直したルイズは、大きく息を吸って気を落ち着けると、
もっともデルフリンガーに確認したいことを聴くことにした。

「私が虚無の属性であることは間違いないのね?」

「ああ。あの感じは間違いなく虚無のエクスプロージョンだったぜ。
 あんときはオデレータが、正式な詠唱じゃあないせいで助かったなぁ。」

そのことに気を良くしたルイズは、改めて考える。

「虚無の魔法なんて、どうやって覚えればいいのよーーーー!」

至言である。

その後ろで桃が笑いをこらえていた。
彼は彼なりに、この可愛らしい主人のことが気にいっているのだ。

そこへ、窓がコンコンとたたかれる。
どうやら散歩のお誘いが来たようだ。

「ルイズ、シルフィードが散歩のお誘いに来たぜ。」

そう言ってルイズの手を引くと、桃は窓から体を躍らせた。
タバサの許可を得て以来、こうして時々三人で空の散歩を楽しんでいるのだ。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:28:35 ID:HtIpaKvj
鉄球で照れるなw支援

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:28:52 ID:osrCMFZ3
次回「ちぃ姉さまストームブリンガーを喚ぶ」の巻。お楽しみに!支援

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:29:11 ID:QBJjEqRu
支援

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:29:29 ID:KtT5Ygf+
支援

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:29:44 ID:vzYIAgjJ
ディセプティコン戦士が混じってるよ! 支援

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:29:56 ID:dyvWIkXZ
>>531
黒の剣を呼んじゃ駄目ー!? そしてオデレータ支援

536 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:30:05 ID:etfDaRfj
マリコルヌは学院の門の影から、その集団を見ていた。

(あの男達みたいになりたい!)

生まれて初めてとも言えるほどの欲求が、その大柄な体に湧いていた。
今のマリコルヌは一味違う。
女性にもてるよりも、男を磨く方が素晴らしいことだと気がついたのだ。
自分の親友であるギーシュは一足先に男達の中に入っていった。
今度は自分の番だ。マリコルヌは強く己に言い聞かせた。
その視線の先には……


「一一が一!一二が二!……」

今日も休むことなく勉学に励む田沢や秀麻呂たちがいた。
朝の学院に野太い声の九九が響き渡る。
彼らは、まさしく全力で九九を唱えているのだ!

「九九、八十八!」

とうとう唱え終わったようだ。
その全身からは湯気が立ち上っている。
その中にはギーシュも混ざっている。
主に新男根寮で働いている、シエスタに謝ろうと尋ねたのが切欠だった。
そして、自分とはまったく違う、その価値観に衝撃を受けてしまった。
男を磨くことの素晴らしさに目覚めたのだ。
唱え終わると彼はちらりと門を見た。

(早く来い、マリコルヌ!早くしないと、僕はもっと高みにいってしまうぞ。)

心の中で親友を励ましていた

その思いに応えるかのように、マリコルヌは一歩を踏み出した。


その光景をモンモランシーは涙を浮かべながら見ていた。

(ああギーシュ!あなたは変わってしまったのね。)

事実である。


(そんな輝いているギーシュ様も素敵!)

一方ケティは新しい趣味に目覚めたようだ。

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:31:42 ID:vzYIAgjJ
ケティ!そこから先は行っちゃダメーー!支援

538 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:32:18 ID:etfDaRfj
学院のほとんどの生徒にとって、ルイズの使い魔達は近寄りたくない相手だった。
声が大きい。ガタイが良すぎる。むさ苦しい。
理由はいくつでも挙げられる。

一方平民達の見方は違う。
確かにそう言ったマイナス点もあるが、困った時には必ず力になってくれる頼れる男達なのだ。
たとえ、それで自分に不利益が及ぼうとも一切言い訳をしない。
その姿勢に好感をもたれているのだ。
特に料理長のマルトーは

「そこ!もっと早く手を動かせ!雷電を見習え!」

中華料理なるものを使う雷電のことがいたく気に入っていたのだ。
手の遅さを指摘された料理人が雷電の方を見て絶句していた。

「大往生!」

そう叫んで、残像が見えるほどの速度で包丁を振るっていたのだ。
その姿に満足した、マルトーが、いよいよ動き出す。
ヘキサゴンクラスと言われる料理人、料理大帝マルトーの出陣である。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:33:13 ID:D7WVrjNe
>>537 どんな問題があるんだ、別にいいじゃないか、支援

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:33:24 ID:JkbzocO6
ああ、なんでだろうか。
木の後ろで涙を流しつつギーシュを見守るモンモラシーが見えたような気がした支援

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:33:28 ID:jnQRQ6Ee
ちょwww料理大帝ってwwwwww支援

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:33:37 ID:vzYIAgjJ
ヘキサゴンクラスてブリミル超えてるよ! 支援

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:33:38 ID:KtT5Ygf+
マルトーsugeeeee!!支援

544 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:34:33 ID:etfDaRfj
キュルケの朝は遅い。
最近では思うこともあり、男遊びは控えているが、長年の生活習慣は簡単には変わらないのだ。
特に虚無の日ならばなおさらだ。
もぞもぞとベッドから起きたキュルケは、窓から外を眺めた。

(少し早かったかしらね?)

そう思ったキュルケだが、手早く身支度を整えると、部屋から出て行った。

「は〜い、飛燕。何をやっているの?」

「ツェルプストー嬢ですか。少し、花を見ていました。」

最近のキュルケのお気に入りはこの飛燕だった。
ルイズの呼び出した使い魔達は、皆素晴らしい男達である。
それは極めて貴重なことだ。
男の価値がわかる女キュルケはそう思っている。
しかし、残念ながら彼らのほとんどは女の子とがわかっていない。
同時にそうとも考えていたのだ。
その中でこの男は数少ない例外である。
そうと気づいたキュルケは、最近もっぱら飛燕と過ごすのが日課であった。

「一緒に見てもいい?」

「ええ。お構いなく。」

キュルケは思う。いつもの微熱も素晴らしいが、これはこれで悪くない、と。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:35:38 ID:BH+K+TeR
飛燕はやっぱモテるな支援

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:35:59 ID:HtIpaKvj
ギーシュに続きマルコメも堕ちたか…支援w

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:36:20 ID:vzYIAgjJ
>>539
もれなくケティが宮下顔になります 支援

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:36:21 ID:hq0uCDNY
飛燕はいい男支援

549 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:36:27 ID:etfDaRfj
昼過ぎ、タバサはいつも図書館で本を読んでいる。
最近のお気に入りは
太公望書房刊「これであなたも拳法マスター!」(眼陀亜瑠腑(がんだあるふ)著)
である。
このような本だけで強くなれるわけがない。
そのことは、実践経験豊富な彼女はよくわかっている。
そこへ

「この文章の読み方を教えてくれないか。」

伊達が声をかけてきた。
意外にも、伊達の知識欲は強い方である。
この学院の図書館の利用許可をオスマンよりもらってからは、こまめに立ち寄っているのだ。
しかし、いかに伊達といえど、まったく知らぬ言語を一から読めるわけではない。
ゆえに協力者を探していたとき、タバサの方から声をかけてきたのだ。
字を教えるかわりに、この内容を実践して欲しい、と。
伊達は二つ返事で引き受けた。
それ以来、タバサと二人で図書室にこもることが多くなったのだ。

「それは……」

タバサが簡単に解説した。
それで理解した伊達は簡単に礼を述べると立ち去ろうした。
そこで、タバサが袖を引っ張っているのに気がついた。

「これを実演して欲しい。」

そう言ってタバサが開いた本を見た伊達は絶句した。

(何で千歩気功拳なんて載っているんだ!)

もっともである。

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:37:33 ID:vzYIAgjJ
民明書房なら当然の事! 支援

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:38:08 ID:DTZGHt69
盾どころか戦略核並だなガンダールヴ支援

552 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:38:19 ID:etfDaRfj
学院長、コルベール、虎丸、富樫、松尾の五人は既にできあがっていた。
酔っ払っているともいう。
ゼロ戦を見に来たというコルベールは、運悪く学院長と塾生達との酒宴に鉢合わせてしまったのだ。
実は呑めるほうであるコルベールは、断りきれなかったのだ。

「ううっ。私だって好きで禿げているのではないんですよ〜。」

コルベールが愚痴をこぼす。

「その気持ちよくわかるぜ。」

同じように頭髪の量に不自由している松尾はそう答える。
二人の髪の毛に対する話題はいつまでも尽きることはない。

「なあ富樫。俺達飲む場所を間違えたか?」

「言うな、虎丸。」

そう言いつつ、虎丸と富樫はハイペースで飲み続ける。
二人の前には一升瓶が一本、二本、……
ともかく無数に転がっていた。


「え?わしの出番はないの?」

何か聞こえたような気がするが、気にしない。
彼は立派な魔法使いであるから、描写の必要がないだけなのだ。

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:39:10 ID:D7WVrjNe
支援

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:39:38 ID:hq0uCDNY
飲みすぎだw
支援

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:39:47 ID:7jkgOZM7
そういえば、男塾には動物を操る技もあったような―――

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:40:12 ID:0STku4Ly
支援させていただきます!

557 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:40:38 ID:etfDaRfj
夜、フーケは月を眺めていた。

(あたしも焼きがまわったかもねぇ。)

両頬に傷のある男の姿を思い浮かべたフーケは、思わず胸を熱くした。

(まあ、廃業するいい機会かもね。)

そう考えたフーケは、マチルダは一度故郷に顔を出そうと決意した。
こういう夜は、一人だと寂しさがますばかりだ。

月を眺めていたフーケは、かつて自分に説教をしたハーフエルフの使い魔を思い出して苦笑した。

(あたしは悪人にはなれない、か。見事にあたっちまったねぇ。)

そう思いをはせていたところで、後ろから声をかけられた。

「『土くれ』だな。」

杖を反射的に握り締める。そんな様子など微塵も見せずにフーケは振り返る。
そこには、白い仮面を被った男がいた。

「『土くれ』はたった今廃業したばかりだよ。」

「では、マチルダ・オブ・サウスゴータとでも呼ぼうか。」

その台詞にフーケの顔色が変わる。
そんなフーケの様子など、微塵も気にするそぶりを見せずに男は説明を続ける。
自分達はアルビオン旧王家を打ち倒し聖地を取り戻す、と。
その目には絶対の自信と、黒い何かが渦巻いていた。

かつての自分ならば惹かれたかもしれない。
フーケはそう思う。
でも今は……

「はん!女一人口説くのに、仮面を付けてくるような根性なしは相手していないんだよ。
 出直し的な!」

伊達の強く悲しい視線が胸をよぎる。
その瞬間フーケの口は動いていた。
同時にゴーレムを作り上げる。

「このタイミング、取った!」

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:40:54 ID:Sqr+Zvj/
スレに漂ってた微妙な空気もなんもかも吹き飛ばしてしまったwwww 支援

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:41:31 ID:JkbzocO6
髪どころか影が薄いオスマンなむ
支援

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:41:51 ID:iPo1tVXS
月光はミョズニルトルン 支援

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:41:56 ID:W8jQUE5G
>>551
敵陣に防御体制のままま突っ込んで相手を軒並み轢き殺せる凶悪な盾ですからwww
なんぼのもんじゃーいっ!支援

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:42:08 ID:hq0uCDNY
しかしテンポいいな。
支援

563 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:42:13 ID:etfDaRfj
ゴーレムの拳を打ち下ろしたフーケはそう確信する。
命まで取るつもりはない。
しかし、正体は確認する必要があるのだ。

「さてさて、どんな面をしているかねぇ。」

その瞬間、フーケに油断が生じてしまった。

「ライトニング・クラウド!」

電撃がフーケの体を襲う。
そして、フーケは視界の端で、二人に増えている仮面の男を見た。

(風の偏在!そんなものにひっかかるとは、私も油断したものだねぇ)

意識が落ちていく中、フーケは、否マチルダは懐かしい声を聞いた。

「マチルダ!」

(結局あんたに迷惑をかけてばっかりだったねぇ。王大人。)

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:43:03 ID:iPo1tVXS
王大人キター
支援

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:43:13 ID:ZIiDA/F9
ちょっち待て、王大人www

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:43:13 ID:cCYtXw8b
死亡確認! 支援

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:43:12 ID:7jkgOZM7
死亡確認支援

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:43:17 ID:DTZGHt69
何やってるんすか、王大人www
如何やって来たんすか、王大人wwww

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:43:26 ID:3oFLKAI+
待て待て待てwww支援

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:43:41 ID:hq0uCDNY
死亡確認かよwwww
支援

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:44:13 ID:vzYIAgjJ
王大人だったのかwwww 支援

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:44:16 ID:dyvWIkXZ
おいおいw

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:44:47 ID:W8jQUE5G
王大人の死亡確認はこれ以上ない生存フラグktkr支援www

574 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:45:01 ID:etfDaRfj

思わぬ乱入者に、フーケに止めを刺し損ねた仮面の男は、思わず一歩後ずさる。
それは奇妙な男であった。
まるで女性モノのようなゆったりとした服を身に纏い、髪の毛を複雑にまとめている。
年齢は50〜60位であろうか。
王大人である。

仮面の男は油断したつもりはない。
しかし、一瞬のうちに間合いを詰めた王大人の攻撃に反応することができなかった。
一体の偏在をかき消された男は冷静に判断する。
偏在では相手にならない、と。

「次に会うときがお前の命日だ。」

そう言い残すと、仮面の男は姿をかき消した。
王大人は、その様子を黙って見送った。


「やはり虚像か。」

王大人は、そう言うと腕に抱いたマチルダを見た。
その顔は、かつて『土くれ』と呼ばれる前の顔に戻っているような気がした。
そう思った王大人は少し微笑むと、自分を召喚した少女の下へと帰ることにした。
嫌な予感がしたので飛び出してきたが、時間が時間である。
心配をかけるには忍びない。

王大人は、マチルダを背負い紐で固定すると、持っていた棍(コン)を頭上で回し始めた。
その勢いがまして、ついには突風が生じ始めたとき、彼らは空を飛んでいた。
アルビオンへと帰還するのだ。

男達の使い魔 第五.五話 完

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:46:17 ID:DTZGHt69
人力ヘリ乙

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:46:25 ID:iPo1tVXS
ティファなんて人召喚してるんだ!!w

GJである。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:46:28 ID:vzYIAgjJ
ちょwwwww
いつの間に昇る方も会得wwwww
やっぱ王大人SUGEEEEwww

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:46:48 ID:HtIpaKvj
乙です

皆が突っ込んでくれたので、俺は何も言わないwwww

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:46:55 ID:3oFLKAI+
カオス過ぎる!
なのに男塾が関ると普通にしか見えないのは何でだぜ・・・www支援&GJ!

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:46:57 ID:hq0uCDNY
テファの使い魔が王大人wwwww

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:47:27 ID:113BDPri
王大人。何やってんだおまww
GJ!

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:47:34 ID:9Ya247aC
タケコプターを連想してしまったw

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:47:41 ID:Z8y5rejA
まて、それで地上3000メイルまで飛び上がる気か

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:47:43 ID:2nM/7FRW
昇龍天邂靂GJ!

585 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:48:05 ID:etfDaRfj
という訳で、みんなのアイドル王大人の登場です。
これで、作者としてもネタ、もとい展開のパターンが増えて大助かりです。

……書いといてアレですが、よくテファはあの怪しい親父と接吻をしたなあ、と。

なお、オスマンの扱いがアレなのはデフォです。
原作からの強化度と登場機会は何故か反比例する傾向にありますw

それでは、社会人なので次はいつになるかわかりませんが、また近いうちに。

……何故か最近は日刊ですが(汗)

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:48:17 ID:KtT5Ygf+
なんというカオスwwwwGJwwww

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:48:18 ID:BH+K+TeR
テファかわいそう…いや羨ましいのか?wGJ!

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:48:29 ID:d9VhqhC5
降龍天臨霹キターーーーーーー!!

あと何気にJ、初セリフおめ!

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:48:40 ID:5eNHEuKq
>583
 上がれるさ王大人なら

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:48:47 ID:drd6EI8K
男塾読んだ事ないけど「何も変な事はしていない」的な人力ヘリの描写で吹いたwww


591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:48:59 ID:O1ZmFYqD
乙!

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:49:26 ID:GSPtCzaE
待て!! 王大人がはばかられる使い魔なのか!?

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:49:31 ID:hq0uCDNY
GJ!男塾の偉大さを思い知った。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:51:39 ID:HtIpaKvj
>>590
自然に読んだけど、確かにありえないかwwwww

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:51:57 ID:7jkgOZM7
民明書!!

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:51:59 ID:kCIpDKe6
さらっととんでもないことをしていく。
それが男塾クオリティ。
GJ!!!!

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:53:30 ID:Aje2M+9v
先生!9×9は81です!

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:53:56 ID:osrCMFZ3
宮下ワールドにかかれば蟻や蛍だって調教して操れるぜ!

599 :男達の使い魔:2007/09/04(火) 22:55:01 ID:etfDaRfj
>>597
バカモノ!
田沢先生の九九は完璧です!
田沢28号なんていうロボも作れる偉人なのですよ!

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:55:33 ID:Z8y5rejA
まさか、テファのとこの子ども達、王大人の影響受けてあんな顔になってないだろうな

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:57:47 ID:/bZf24Zs
   ,rn                 
  r「l l h.                
  | 、. !j                
  ゝ .f         _      このスレでSS批判は許さないニダ!!
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、.  
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ. 
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、) 
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ  
  \    \.     l ; r==i; ,; |'  
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.  
        y'    /o     O  ,l    |

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 22:57:50 ID:Aje2M+9v
>>599
は、はいッ!申し訳ありませんでしたぁーーッ!!

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:00:49 ID:HtIpaKvj
……ウエストウッド村の子供達は野党を叩きのめせる位に逞しく育ってそうだ

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:02:27 ID:Aje2M+9v
>>601
失礼ですが貴方は一体何処のどちらさまでござんしょ?
ちなみに私はただの名無しですがね

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:04:55 ID:5eNHEuKq
 ところで今気がついたけど 太公望書房じゃなくて虚無出版とか舞流美流(ブルミル)社の方が世界観的に面白いんじゃないか
民明書房のサイトいい対比になると思う

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:05:19 ID:DvdYc3fm
大豪院シエスタ、シエスタの部分も漢字で書かれるようになるだろな

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:09:18 ID:9nSoT1Ob
大豪院 「永眠」 とか?

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:09:28 ID:Aje2M+9v
>>604は滑って自爆なので気にしないでくれ(血涙)

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:10:33 ID:Z7i1od2n
>>608
( ´ー`)σ)Д`) ムニムニ

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:11:34 ID:dyvWIkXZ
>>607
殺すなっw

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:12:40 ID:jnQRQ6Ee
>>607
「昼寝」だろw

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:13:54 ID:hq0uCDNY
永眠wwwwwwwww


613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:14:31 ID:DvdYc3fm
男塾だから死得棲太とか、どう見てもアレな当て字じゃね?

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:15:59 ID:BH+K+TeR
ていうか、ハルケギニア的にはシエスタ=ダイゴーインなのでは?

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:16:01 ID:Aje2M+9v
>>613それは男の名前ではないだろか

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:16:12 ID:vzYIAgjJ
孫娘に死はないだろう、と言いたいが祖父自身の名前が邪鬼だし
せめて志得守多とかで
【ダメな方に厨へと変わって行く】

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:17:04 ID:MqVTHWeI
ヤベーヤベー
ヤベーくらいにヤベー
何がヤベーって俺の腹筋の筋繊維がスゲー勢いで破壊されていく
GJ!

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:18:02 ID:hq0uCDNY
>>617
よかったな。腹筋ムキムキになるNE☆

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:18:44 ID:HtIpaKvj
詩依栖蛇

「た」が無理ww

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:20:35 ID:DvdYc3fm
すでにイメージ画像が 「冥土服着た枢斬暗屯子」 になっているからどんな当て字でもOKですが

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:22:31 ID:MqVTHWeI
死壊朱荼
一文字づつチャレンジしてみたがなんか怪しくなったな

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:23:10 ID:yrZfQsF5
メイド姿の暗屯子………オエェエエエ

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:23:38 ID:jnQRQ6Ee
DQN親的に「謝星」とか・・・知識万歳?

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:24:01 ID:/bdRBb0c
詩江子蛇でどうか?

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:24:06 ID:Aje2M+9v
諸星に見えた

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:24:51 ID:MqVTHWeI
>>618
ここ数ヶ月マジで腹筋が段々と割れつつある件
腹筋なんてやった覚え無いのに

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:25:04 ID:vzYIAgjJ
待つんだ!「冥土服着た枢斬暗屯子」だった場合、モット伯って実はナイスガイだったのかもしれないぜ!
そう、なんと言うか、心の美しさを感じ取れるような?

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:25:23 ID:9nSoT1Ob
ダーリン、それは無いっちゃ!

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:25:48 ID:yrZfQsF5
そういや諸星キャラって召喚されてないな。

稗田礼次郎とか何の能力もってないけど活躍できそう。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:25:53 ID:mbgD38F5
いざとなったら気孔術で筋力倍増>シエスタ

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:27:04 ID:hZjZSH8M
シエスタ?支援星?

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:27:56 ID:HtIpaKvj
>>627
人間見た目じゃないとは言うが限度があるからwww
うん、まあ、もしそうなら素直に祝福できるよ?

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:27:56 ID:4sdbszz5
思得修裁
ぐらいじゃね?

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:28:33 ID:ZIiDA/F9
剣皇グロスポリナーを召喚。

異世界なんで惑星霊魔法は無理だろうけど、普通の精霊魔法なら指南してくれるかも。
ルイズにはぴったりの剣なんだぜ。


デルフ?
なにそれ?

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:29:24 ID:zM4/2m9w
>607
          _,l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,,_
        ,.r'´,.    -┐   ':..,゙ヽ
       ,r' ,::;:'    ,ノ ヽ、    ゙:::.ヽ
      ,.' _.,:;:'___ _立_  ___;;ミ゙、          ̄ノ ̄| ̄
     .l厄巳厄巳厄 i王i ,.巳厄巳厄巳l           ,勹 .├‐''
     l´ , "´  ̄ ̄ ̄ `'''′  ̄ ̄ ̄`.:`{         ´_フ  ヽ、_,
     | l ;;:.,.   ::、.       ...   '゙|
    ,.-''、.,! ,.::'    ヽ、:.゙、 ;;.:' ''  ヽ | ,.、       __l__
   ./  、/ `ヾー─tッ−ヽ''  kーtr─ツ'´〕. ヽ.        |
  / {´i Y::::..   ` ̄ ̄´.: "i! ::. 、` ̄´ ゙:::.、} r、 l        i,____
  | ヾ_,,入;:::.. `'' " ´.::; .::i! ::..  ```  :. }ツl l
  \  ノ ヾ ;:::.   .:r'' :: ll! :ヽ;:..:.   .: j,ノ ,!       ┬‐┌,┴┐
    ヽ',,;l  ゙i ;::.. _ `ヽ、;;,,,,'.ィ'' _,, .::,;r'1,,,/           l__ ノl士
  ッジ::::::|  ゙ ,r'´:::;;;;;;;::>  弋´;;;;;::::ヽ'" |:::::゙'イィ      ノ凵  l土
 弍:::::::::::l  /:::;r'´ ,,..-ー…ー-、 ヾ;:::'、  |:::::::::::ヒ
  シ:::::::::::l   i':::,!  ´  __  ゙  l::::l:. |::::::::::ス       __ヽ__‐┬┐
  彡;:;:::::l  l:::l     ''''''''⇒;;;:,   l:::l  |::::;;ャ`        ニ メ ,ノ
  ,r', 广'`ヽl:::l ::::. .::     ゙::.   l::l ノ^i`、         l ̄l ハヽヽ
 ,イ(:::j    i::;ヘ  :;:.       .::   l::l'"  l:ヽヽ         ̄   ̄
 |;:ヽヽ   l::l  ヽ ;:.... ..  .. :  /l::l   ノ ,.イ
 |;:;:;:;\\ l::l   ', :;.:;::::::::::..::.  /  l::l,r'' /;:;:;|


636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:29:53 ID:9Ya247aC
「メイド服」ではなく「冥土服」というところがミソだな。
どんな服かは知らんが。

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:31:25 ID:jnQRQ6Ee
>>635
つまりタルブの村にある邪鬼の墓は空だと?
・・・あ、旋風衝で逝ったなら空か

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:31:35 ID:hq0uCDNY
>>636
死装服じゃねwww

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:31:44 ID:qfYKPUpX
「むぅ!あれはまさしく冥土服!」

「知っているのか(ry

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:35:07 ID:MqVTHWeI
まとめるとシエスタが神砂嵐の使い手になると


641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:37:19 ID:x2T9KitW
前スレで書いてみようかな……的な事をほのめかしてた者です。
取り敢えずプロローグ的なものを書き終え、推敲も終えたんで、
他の方の投下予定が無いならばトウカしてみようかと思います。

まぁ心臓がヤバイほど高鳴ってるのは秘密なんですがね

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:38:09 ID:ag3R2bpi
ちょうど空いてる。ガンガンいこうぜ。

643 :通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 23:39:17 ID:tMoVj4Y0

 男塾の人、GJ!

 登場人物がどんな事をやっても納得してしまう。

 これぞ男塾クオリティ。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:39:41 ID:9Ya247aC
>>641
心配するな。
別にモニターから手が生えて胸倉つかんだりはしないだろうから。

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:40:08 ID:x2T9KitW
じゃ、トウカしますねー
所々に突っ込み所とか有ったら指摘をお願いします。

何事も経験なんでねw

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:40:16 ID:MqVTHWeI
なんだっけ
なんだっけ
書いて推敲して誤字脱字チェックして投下してから考えろとか言った気がするんだが思い出せない支援

647 :ドラ魔 ◆G7cjqMkpbg :2007/09/04(火) 23:41:17 ID:xWW2a0cK
>>641
行っちゃえ行っちゃえ

648 :つかわれるもの:2007/09/04(火) 23:41:23 ID:x2T9KitW


今ではないいつか、ここではないどこか。








戦場の中で二人の女性が足を進めていた。

一人は虎の様な耳と尾を持ち、身の丈に合わぬ大剣を片手に酒を呑んでいる。
もう一人は鷲の羽根の様な耳を持ち、腰に日本刀を帯びている……が、現在心ここに在らず……といった状態だった。

彼女達の名前は、カルラとトウカ。
先の大戦でクンネカムンのウィツァルネミテア全土への進行を阻止し、一躍最強国へと踊り出たトゥスクルの将軍である。
もっとも、現在は"ある出来事"によって皇のハクオロが去った為、家臣のベナウィが国を治めているのだが。

暫くの間、二人は無言で歩いていたが、トウカがぽつりと言葉をこぼした。


「……ここは何処だ?」
「何処かしらねー」

トウカの思考回路は現在まともに働いていない、真剣に何故こんな所に居るのか判らない……といった表情だ。
しかしカルラはそっけなく答えて歩き続ける。その声とは裏腹に、表情は実に楽しそうだ。

「何故、某がいくさ場の真っ只中にいる?」
「何故かしらねー」

「我関せず」といったカルラの態度に対し、遂にトウカの思考が正常に戻った。


649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:42:11 ID:Aje2M+9v
トウカ投下って誰が上手いこと言えと支援

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:42:20 ID:i0+GQhRd
>>390
あまり知られていないが、ディズニーはウェブサイトに対しては寛容。
世界中にディズニーイラストやディズニー二次創作サイトはたくさんあるが
それらがディズニーから苦情などを受け取った例は皆無だとか。

651 :つかわれるもの:2007/09/04(火) 23:42:28 ID:x2T9KitW

「くぅぅぅぅ、少しでもお前を信じて付いてきた某が馬鹿だった!」

カルラに付いて行って碌な事が有った試しが無い。
すっかり記憶から抜け落ちていた情報を今更思い出し、頭を抱えた。

「だって、退屈なんですもの」

対するカルラは満面の笑みで振り返る。

「貴様は退屈だからと言って、共に戦った仲間を雇兵(アンクアム)として売飛ばすのか!!」

「売飛ばしてなんかいませんわよ。お金なんか貰ってませんもの」

そう言うと手に持つ酒をぐいーっと呷る。
ぷはぁ……と息を吐いてトウカの方へ顔を向けた。

「……では聞くが、その酒は何処で手に入れた」
「交換しましたの」
「なら良いのだが……ん?」

交換した?何と?…………某と?

「世間ではそれを売ったと言うんだぁぁぁぁぁあ!!!!」

今に泣き出すのでは無いか、と言った表情でカルラに向かって怒鳴りつける。
もっとも、カルラに説教など蛙の面に水を掛けるような物で、大して効果は無いのだが。

「そんなに大きな声で叫ぶと、来て欲しくも無いものが来てしまいますわよ?」
「そ、それもそうだが……む?」

――空気が変わった気がした。

振り向いたカルラとトウカが目にしたものは"光る鏡"
あまりにも突然の出現に、二人は思わず身構える。


652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:43:56 ID:MqVTHWeI
支援
うたわれるものかな
原作知らないが支援

653 :つかわれるもの:2007/09/04(火) 23:44:27 ID:x2T9KitW

「この光は……法術?」
「変ですわね……この戦にオンカミヤリューの術師達は参戦していない筈……
それにこのような術などウルトやカミュにも聞いた事がありませんわ」
「とすると……これは一体……?」
「んー……放置した方が安全かしらねぇ……」

この光る鏡に危険を感じつつも、興味が無いといえば嘘になる。
臨戦態勢のまま、一頻り鏡を見渡した後にカルラがポツリと一言。

「……叩き割ってみようかしら?」
「お、おいカルラ!?些か軽率じゃないか?」
「平気ですわよ、多分」
「よせ!どうなっても知らんぞ!」

トウカの忠告をスルーし、カルラは自身の大剣を振りかぶり―――

「ハァァァァアアアアッ!!!」

―――気合と共に振り下ろした………が

「何!?」
「クッ!」

鏡は砕ける所かその大剣を飲み込み、あまつさえカルラの両手を捕らえて離さない。
手と大剣はカルラの人外の力を持ってしても抜けず、それどころかさ徐々に全身を引き込んで行く。

「忠告を……聞いていれば良かったですわ……ねッ!」
「カルラッ!」

トウカがカルラの肩を掴むと同時に、鏡の力が強まる。
一気に二人を引き込むと、まるでそこに何も存在して居なかったかの様に、鏡は消え失せた。


654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:44:40 ID:JkbzocO6
支援

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:46:15 ID:O1ZmFYqD
トウカ投下きたわあぁぁぁぁぁぁぁあこれ

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:46:18 ID:MqVTHWeI
支援支援


657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:46:32 ID:BH+K+TeR
うっかり侍とおっぱい素子少佐が来るのか支援

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:48:08 ID:dyvWIkXZ
技巧系の刀使いと超力押しの剛剣使いの組み合わせか支援

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:48:37 ID:113BDPri
うたわれるものを代表する戦闘種族の二人組みだな。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:49:00 ID:DTZGHt69
>>606

【視影手蛇】

明の時代において、
皇帝直属の暗殺者が使っていた
地面に手を当てる事で標的が作っていた日陰をその温度差から探し出す技術である。

何かの拍子に手を怪我したりしない様に
その使い手は包帯で腕を体に縛り付けて生活していたと言われている。

この技の使い手から逃げ切れた者は皆無であり、
非常に強力な毒を持った蛇の事を『コブラ』と呼ぶのはこれを編み出した鼓蕪螺(コ・ブラ)に由来する。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:49:29 ID:ltL8xvlu
ギーシュの命運が大ピンチな予感支援

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:50:10 ID:DTZGHt69
っと失礼。

そして、支援。

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:51:51 ID:cAe3wwC5
フォーク支援

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:52:28 ID:MqVTHWeI
支援支援支援

665 :つかわれるもの@代理:2007/09/04(火) 23:52:29 ID:vRcW6UWU







――愛しき主人を失った二人の強き女性を乗せて……

――新たな主人となる一人の少女を乗せて……

――そして全ての元凶となる希望と絶望を乗せて……



――ハルケギニアの運命を乗せた歯車は今、ゆっくりとゆっくりと動き出して行く。



666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:52:54 ID:aTDBMBqT
りきちゃん支援

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:53:47 ID:ptknLl2i
某らじおのラスボス!某らじおのらすぼすじゃばいか!支援

668 :つかわれるもの@代理:2007/09/04(火) 23:53:52 ID:vRcW6UWU
これにて投下終了です。
元ネタは「うたわれるもの」
キャラはカルラとトウカです。

一応続きは原作を買って一通り読んだあとに書こうと思うので、
次回の更新はいつになるか不透明です。

楽しみにしてくれると幸いですw

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:54:59 ID:MqVTHWeI
代理も作者も乙!
よくわからないけど女剣士ってだけで満足

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:56:12 ID:8OfXRnBP
ぶふーッ、ここに至って読んでないカミングアウトに吹いた

ああ、黙ってればわからんのに。とりあえず、原作読んで戻ってくるのを待ってますぜ。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:56:14 ID:t1l/S5Ln
さて、エロゲ禁止を読みもしないわけか

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:56:26 ID:dyvWIkXZ
>>668
乙……なんだが
>一応続きは原作を買って一通り読んだあとに書こうと思うので、
聞き捨てならない事を聞いた気がするんだがどうよッ!?

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:56:47 ID:og3I1b2m
サコミズ王召還されてしまったらどうなってしまうんだろう・・・



ここはニューヨークじゃあるまいがあああああああ!!!

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:57:23 ID:x88AvhXE
>>671
テンプレよく読め

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:57:30 ID:dyvWIkXZ
>>671
>・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
だから大丈夫なんじゃないかな。

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:57:31 ID:hq0uCDNY
>>671
むしろお前がテンプレ読めとしか

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:57:42 ID:KtT5Ygf+
原作読んでない……

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:57:51 ID:O1ZmFYqD
>>671
流石単発言うことが違う
お前こそテンプレを千回読めと言いたい

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:58:05 ID:qfYKPUpX
エロゲ→コンシューマーはどういう扱いになるところか気になるところだねぇ
それはともかくグッジブ

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:59:22 ID:BH+K+TeR
乙!うたわれは好きだから、原作ちゃんと読んで帰ってくるの待ってるぜ

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/04(火) 23:59:32 ID:DTZGHt69
>>679

テンプレ参照

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:01:24 ID:O1ZmFYqD
逆に考えるんだ…
原作は読んでないけどアニメは一期二期DVDもバッチリだと
考えるんだ…

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:01:45 ID:sidXU9cS
原作熟知してからの本編に期待してるぜ。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:02:30 ID:nC8OJnA0
どの時点でのサコミズ王かによるなぁ。
核爆弾防いでハルケギニアへとかなら比較的柔らかくなってそうだけど。
憑き物落ちた状態でならルイズにもまぁ紳士的に対応してくれるんじゃなかろうか。根本的にはすごく優しい人だし。

ただ佐々木さんの墓前に立って以降どうなるかわからんが。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:02:47 ID:4iLLqZ+L
>>681
ごめんね
かあさんてんぷれよんでなくてごめんね

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:03:49 ID:ybTvF+21
・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。

この部分か


687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:04:10 ID:oxhGeAri
>>681

カーチャン……。
俺カーチャンノカレー食イタイヨウ。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:05:19 ID:sObRrI6K
>>686
本人は内容を18禁にするつもりはないらしいし全然おkだな

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:06:18 ID:93zIWw5M
           _r‐、_ノ____.ノ} .ノ}   | ☆告知・誘導☆
          _」::::_ノ ミ     `´/    | 避難所用SS投下スレ    :http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1186423993/
        / レ '´     ミミミミ.  >   | 運営議論スレ         :http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1187563112/
       /ミ: /     ∧       `r  | 【代理用】投下スレ【練習用】:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1184422324/
         | /  / _ノi/  \ i   i i i } | まとめwiki更新報告スレ   :http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1184425351/
     __ノ |  |/`<.   /\  | | |リ |                                    
   / / |  | r::‐::ュ` ´r‐::‐r‐ハ/レヘ |__\/_ _,ハ_ __________
  (.  (   |  | `--''   `‐‐' { {   )    //   `Y´ ペチ
\. \ \  |  .ハミミ:    _   ミミノ i!  /  ///                                   
__,.>‐'  ノ/   }>r‐-´r‐‐ f´/  \ヽ_ / {_, }
 ( ミミ//  ミミ: /  ヽ/\/_\ミミミ }/\/     ん!
ー'  ミ (    /  __r‐、f/.:.:\}  /:.:.:./                                     
っ   / \   \/.:.:.:r=={=:ュ.:.:/   `ー'`ー-イ                                     
/  /    ヽ   \.:.:.:`ー ^ー'.:.{ i ミミ  >‐<´
、ミ / i   /    _/.:.ミ:.:.:.:.c.::.:.:.∨r‐‐ 、_>ハ/                                     
. V{     }  ,..ィ´/へ.:__,..ィユ.ュ‐:\.   /                                     
   \  レ /:.:/ / ̄iー^T 「.:.:!.:./\} (∨
     \ }‐イ く._」┐.:.:.:|.:.:i.イ  :: ト、_>                                     
    、_,ノノし'  ∨| └ヘ.二二| ミ::.|                                     
           |:::  |    |  :.|                                     
           |:-‐‐:|     .|  ::|                                     
           |   :|    .|  :|    

一応、貼っておきます                             

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:06:47 ID:Ifknie5N
QEDの燈馬を呼んでみたい。

ああいうキャラを魔法の世界の放り込んだらどんな反応なんだろう

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:07:42 ID:DrnN0Ij6
>>684
その後はやっぱりリーンの翼を駆使しまくって王国を築いてしまったりしてwww

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:08:13 ID:ylxG80kD
うむ、皆様乙です。九九八十八!!

また松下ですが、ベ○ード様が降りてきたのでざーっと続きを書いてしまい松下。
あと、ベアー○様にやられたのか、気力が流石に尽きてきたのと、リアルが忙しくなるので、
以後しばらくROMに戻ります。神聖モテモテ千年王国はいつ建設できるのやら。

そんでは、予約がなければ行きます。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:09:37 ID:Ifknie5N
おいでませ

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:09:57 ID:bc2sA/ks
>>690
むろん俺の嫁の水原もいっしょだよな?

695 :『使い魔くん千年王国』 第二十一章 魔眼 1/4:2007/09/05(水) 00:12:48 ID:ylxG80kD

《キリストと『邪悪』とに、何の調和があるか。信者と不信者とに、何のかかわりがあるか。
神の宮と偶像とに、何の一致があるか。》
 (新約聖書『コリント人への第二の手紙』より)


ワルドは杖から疾風を放って驚く観衆を吹き飛ばすと、
呆然とするルイズを攫い、グリフォンに乗って飛翔、逃走する。
「『ウェールズの命』、『アンリエッタの手紙』、そして『虚無の担い手』ルイズ。
 三つともこの僕が、そして『レコン・キスタ』が頂戴した! ハハハハハハ」
朝の空は雷雲に覆われ始め、城の外では『レキシントン号』が号砲を放ち、総攻撃の合図とする。
松下は『魔女のホウキ』に飛び乗り、グリフォンを追った。

「きょ、『虚無』? 伝説の? 担い手って、私が? …ワルド、放して! あなたは騙されてる!」
「いいや、可愛いルイズ。きみの起こす魔法での爆発、それにあの人間の使い魔。
 彼の『右手』に刻まれたルーンは、伝説の『ヴィンダールヴ』のもの。
 きみは確かに『虚無の担い手』さ。まだ使いこなせていないだけのこと」
ワルドは真赤な眼を見開いて、取り憑かれたようにしゃべり続ける。
「そして僕はきみを手に入れる! 世界を我が物にできるんだよ! 素晴らしいだろう」

「何を言っている、貴様に世界はもったいない。『レコン・キスタ』とか言う貴族連中にもだ」
松下がホウキで追いすがり、『黄色い粉』を撒いて空中に香辛料の霧を発生させる。
霧は風に逆らって進み、ワルドの眼に生き物のように入り込むが、疾風でまた吹き飛ばされる。
「使い魔くん、この僕に敵うとでも? きみには呟くか、逃げることしかできないさ」
「じゃあ呟いてやろう。『呟き』は『呪詛』だ」
松下が地面を指して呟き、念を凝らすと、大きな『土精』の片腕が伸びてグリフォンの後脚を掴む。
そのままグリフォンは地面に叩きつけられるが、ワルドはひらりと飛び降り、『飛翔』で飛び去ろうとする。

「『風のスクウェア』相手に遠距離射撃や追撃戦は無謀だな。キュルケたちが来てくれていれば…」
瞬間、松下の目の前に『もうひとり』ワルドが現れた!
「何!? うわっ」
ワルドは杖から『雷雲』を放ち、松下を撃墜する!
「『風』の上位魔法、分身を作り出す『遍在』だ…これで邪魔者も片付いたな」
そう呟くと、『遍在』も風のように姿を消した。


696 :支援:2007/09/05(水) 00:14:13 ID:Ifknie5N
>>694
可奈:ガンダールヴ
燈馬:ミョズニトニルン

世界を獲れそうなコンビw

697 :『使い魔くん千年王国』 第二十一章 魔眼 2/4:2007/09/05(水) 00:15:22 ID:ylxG80kD
砲撃が始まった。ワルドたちは城の裏側へ回るが、そこにも敵兵が満ちている。
「hoら、るイズ。あそkoが僕たちの…」
ぐにゃり、とワルドの口、いや『顔』が歪み、融けるように崩れた。気化している。

ルイズは全身に鳥肌が立つ。『直感的』な言葉が口をついて出る。
「あ、悪魔だわ! あなたは『悪魔』に憑かれているのよ!」
「何wo言うんだルイズ。酷いじゃあナいka」
『ワルドの形』が崩れていく。それは黒い霧のように、ルイズを冷たく抱きしめる。
「あ、あ、あああああああ、いやああ」
凍えるほど寒い。夢の中で見た憧れの子爵様、ワルド子爵の姿が醜く崩れていく。
霧というより『煙』か。悪臭のする煤煙がルイズの肺を満たそうとする…。

「悪魔よ、しりぞけっ! 『照魔鏡』だ!」
雷撃で重傷を負いふらついた松下だが、『占い杖』でルイズの居場所は分かる。
落ちたグリフォンを操って城を飛び越え、ワルドを『照魔鏡』で照らし出す。
すると『光』が闇を撃ち払い、ワルドの体からぶわっと黒い煤煙が剥ぎ取られる。
「きゃああああ!!」
ワルドは、いた。老人のように痩せこけ、白髪だ。眼だけが炯炯と輝いている。
その眼を光に潰され、ぎゃっと叫んでルイズを放す。
どさりとルイズは城内の地面に落ちる。ワルドはそのまま宙高く舞い上がり、煤煙がそこへ再結集する。
大気が震え、大地が揺らぐ。妖気が塊となる。

黒雲の中に現れたのは、巨大な『眼』であった。
毛むくじゃらの黒い球体のような、空間の裂け目から何者かが覗き込んでいるような、不気味な単眼。
眼を合わせるだけで、並みの者なら狂死してしまいそうな異様な魔力。
「あれは…バックベアード……!」


698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:15:51 ID:4iLLqZ+L
ロリコンどもめw

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:17:09 ID:NACOUILO
あまりの速さに吹いた支援

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:17:13 ID:2BT9Vlnj
ベアード様キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:18:28 ID:bc2sA/ks
      (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)   い  ロ た
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、   い  リ ま
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)  よ  コ に
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  ね ン は
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < ! も
     l::::::::::::::::::::::く(   γ⌒ヽ  )> く,
 〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=;       ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ===イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
支援

702 :『使い魔くん千年王国』 第二十一章 魔眼 3/4:2007/09/05(水) 00:18:58 ID:ylxG80kD
「な、何よあれ!!? 黒雲の中に『眼』みたいなものが…!」
「あれを見ちゃダメ。取り殺される」
キュルケ・タバサ・ギーシュは、どうにかフーケをやり過ごし、シルフィードでニューカッスル城へ追いついていた…。

「「『東方の神童』よ、始めまして。いや、『先代』にも会ったかな? はははははは」」
空中からエコーのかかった声が響き渡る。月ほどもある『眼』に驚いてか、敵勢の攻撃も止まった。
「「私は『バックベアード』。時空の隙間より世界を見張る、大いなる『眼』なり」」
「知っている。そのワルド子爵に取り憑いていたのは、お前か?」
「「左様。この者は両親の死後心身を病み、闇に取り憑かれた。『執着心』とも言おうか。
 それで私が少々力を貸してやったのだが…生まれついての実力はあるが、器が小さいねえ」」

ルイズはきっと『眼』を睨み据え、きっぱりと言い放つ。
「ワルド様の体と心を、返して! 悪魔!!」
「「ははははは、小娘、私の『魔眼』を見据えて死なないとは。さすが『虚無の担い手』だけはある。
 きみに免じて、と言いたいが、彼にはまだ利用価値があるのだよ」」
『バックベアード』は実に愉快そうに哄笑する。眼も嬉しげに歪む。

「「安心したまえ。今日はきみと戦う気はないよ。
 私はそもそも『こちら』の存在ではない。ある者に呼び出されたまでのこと。
 彼に借りを返さねば、私の面子が立たない」」
「誰だ!? そいつは」
妖気に圧されながら、松下が叫ぶ。
「「……おお、伝えていいと彼から『霊波』が来たぞ。
 うむ、『悪魔ベリアル』だ。そいつが裏で糸を引いている」」
「『ベリアル』!!」
「「私は『悪魔』というより『妖怪』。悪巧みは愉しいが、操られるのは性に合わん。
 …さて、『皇太子の命』と『王女の手紙』、たしかに頂いたぞ。小娘は返してやろう。
 私はここらで、お暇するとするよ。さらばだ『東方の神童』マツシタくん」」

ごおおーーっという強風とともに、『バックベアード』はワルドもろとも消え去った…。


703 :支援:2007/09/05(水) 00:21:21 ID:Ifknie5N
おおバックベアードさまの祟りじゃあ

この世界にも地震が

704 :『使い魔くん千年王国』 第二十一章 魔眼 4/4:2007/09/05(水) 00:21:59 ID:ylxG80kD
空の黒雲から雨が滴り落ち、遠雷も鳴っている。
先ほどの『魔眼』の出現で、不用意に見てしまった将兵が何百人となく死んだようだ。
敵も味方も混乱していた。さすがに松下も『雷雲』のダメージが深く、昏倒する。

(結局、今回出来た『コネ』は王女だけか。まあ、妖怪だの悪魔だのから挑戦は受けたが…な)
「マツシタ! マツシタ、しっかりして! こんな怪我…」
ルイズにはもう何も出来ない。『イーグル号』は混乱の中、急いで出発してしまった。
グリフォンも『ヴィンダールヴ』の支配を逃れ、敵陣へとワルドを追って行った。

「ルイズ! マツシタくん! 乗って!!」
救援が来た。キュルケとタバサとギーシュが、シルフィードに乗って迎えに来たのだ。
「ほら、早く!」
ルイズは怯えながら、松下を背負ってシルフィードに乗る。こんなに軽かったのか、このクソガキは。
降りしきる雷雨の中、風竜は悲劇と惨劇の舞台となった『ニューカッスル城』を飛び立つ。

「この雷雨で火薬も湿気ちゃうんじゃない?」
キュルケが軽口を叩くが、『レキシントン号』から轟音とともに砲弾が斉射され、城門が崩れ去る。
落城だ。誰も助かるまい。アルビオン王家は終わりを告げ、新国家が生まれる…。

(つづく)


705 :『使い魔くん千年王国』:2007/09/05(水) 00:24:57 ID:ylxG80kD
はあはあ、投下終了! いやあ疲れた憑かれた。
シリアスっぽく書けば書くほど、なんか笑えてくるのが『あのお方』の凄さよ。

キリがいいところまで書けてよかったです。
では、生きていれば月末あたりに、また。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:25:52 ID:Jh+HRPoI
箱根のみなさーん
うたわれるものですよー

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:26:32 ID:Kyn7zefN
手紙取られるのは長編初?やばいよね

708 :支援:2007/09/05(水) 00:28:20 ID:Ifknie5N
>>707
有っても無くても攻め込まれるのは変わりないような。

まあ、アンアンの立場はかなり悪くなるだろうが。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:30:44 ID:k9aaBLJx
わははははははははGJでした!

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:34:29 ID:Feuf1OzU
>>708
影響って、最悪同盟が破棄されるくらいなのかな?

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:35:35 ID:A/MbdjNz
>>701
         (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、    思 言 と
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)   っ う で
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  た と も
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < か 
     l::::::::::::::::::::::く(   r,J三;ヾ   )> く,!
 〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=; {三●;= }  ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::ゝ≡三=イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

GJ!

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:40:28 ID:D8pwN64O
「彼」だか「そいつ」だか統一しろよ仲がよいのか悪いのか恭順なのか同盟なのかはっきりせん。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:50:49 ID:pHADakcB
劇場版ゲゲゲの鬼太郎のベアード様は体内が宇宙空間と繋がってたりして、クトゥルフ神話の神々みたいだよね。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:51:37 ID:bp5f89J/
とても光化学スモッグの妖怪とは思えんスケールのでかさだな

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:52:17 ID:Ifknie5N
とても鈴木土下座衛門の親戚とはw

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:55:17 ID:/agQs+YU
われもののハクオロさんが召喚されると、
地味に農業とかの技術レベルが上がるとか、
ルイズにムツミが憑依するとか有ったり無かったりするのかな。

717 :T-0+平面:2007/09/05(水) 00:55:40 ID:VMrNcWiV
さて、流れ千切って申し訳ないがT-0の投下予告。
空いてます……よね? 

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:56:14 ID:k9aaBLJx
来いーっ!

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:56:40 ID:Ifknie5N
>>717
ルイズの胸のように障害物何も無し!

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:56:44 ID:NACOUILO
>>716
農業やってるところに定住でもしないと上がらないだろさすがにwww

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:57:10 ID:UMO51gke
ダダンダンダダン支援

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:58:07 ID:EjCJvSXC
>>715
というか同じじゃないっけ? 著作権とかの都合で鈴木土下座衛門になったとか聞いたような。

>>717
空いてるはずー

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:58:23 ID:pHADakcB
ギーシュは肩をナイフで串刺にされたり、膝割られたりすんのか………南無

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:59:34 ID:oxhGeAri
>>722

それはビホルダー

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 00:59:52 ID:pHADakcB
>>722
ハギーの担当・鈴木さんが土下座事件のはビホルダーだったはず。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:00:07 ID:EjCJvSXC
>>724
おぉっ、忘れてたよ。そして支援

727 :T-0+平面:2007/09/05(水) 01:03:06 ID:VMrNcWiV
早々の支援感謝。では、落とす。


 大げさに振り返った際に、ポケットから何かが落ちるのを感じた。
 重力に従って床に落ちた『それ』が鳴らす硬い音が下方から聞こえたとき、
 ほとんど反射的に、ギーシュの顔が僅かに歪んだ。

 げっ……!
 
 内心で、表情には到底出せないほど焦りを感じ、慌てて音の聞こえた場所に身体を向かわせ、
 友人たちと落ちた物の間に入り込むことでそれとの視界を遮らせた。
 勿論、移動の際にも優雅に足を運ばせ、彼らにはあくまで僕が自然な動きでそこに行ったかのように見せつける。
 運良く落下音には気づかれなかったようだ。
 ギーシュは心の中で安堵の一息を漏らし、すぐさま気持ちを切り替えた。
 二人の注意をこちらに向けるために、さらに大げさな身振り手振りを話に追加する。 
 決して音のした方を振り返ったり、ましてや落ちた物を拾うなんてことはしない。
 そんな事をすれば、現状で僕に関心を持っている好奇心旺盛なこの友人2人は、一斉に僕に問い詰める事だろう。
 何を拾ったんだ? 隠すなよー! って。
 ごまかす事は容易いだろうけど、後々まで引きずられても困りもの。
 万が一、彼女に知られでもしたら僕は一巻の終わり、その時点でゲームオーバーさ。
 問題は、この2人をさっさとココから追いやって、あれを回収することだ――――

 『パリン』

 ……ん? あれ? 今背中の方で、何か変な音がしたような……?
 割物を落として割ったときにも似た、不吉な音がしたような……?

「あ! あんた何か踏んだわよ?」

 背後の声はミス・ヴァリエール。
 ……ちょっと待て!? “踏んだ”だって! まさか……? 
 
 そろりそろりと首を回して肩越しに背後を覗く。  
 視線の先には耳で聞いた情報どおり、小柄で相変わらずツンとした雰囲気を持つ、
 ミス・ヴァリエールこと『ゼロのルイズ』。そして、彼女の正面に岩のように立つ、噂の使い魔の男……
 ターミネーターの姿を捉えた一瞬、ギーシュは身を怯ませた。
 彼はルイズにターミネーターが召喚されるとき、その場にいた者であるため、
 あのとき、観察されるような鋭い眼で睨まれた異様な威圧感、
 使い魔として現れたはずなのに――いくら相手が『ゼロ』とはいえ――平民がメイジの、
 それも主人の首を絞め落とそうとするとんでもない行いを目撃してしまっていたのだ。
 脳裏をよぎった過去映像は、
 ギーシュに不安と恐怖のようなものを覚えさせた。
 しかし、怯んだのはごく一瞬で、ギーシュの目線がターミネーターの足元に落ちたとき、
 彼は信じられないものを見たとでも言うように、驚愕に眼を丸くした。  
 
 華やかな香り漂う紫色の液体が、筋肉が張り詰めた太い足に履かれた黒い革靴の下から
 小さな水溜りのようににじみ出ていた。
 それは時を増すごとに食堂の薄汚い床にじわりと薄く広がりをみせて染み込んでおり、
 周囲に散開する、砕け散った『小瓶』の欠片がギーシュにはまるで夜の星々のようにキラキラ輝いているように見えた。
 
 僕の中のどこからか、ぷちん、と音がした。
 事実を眼にした時、そう、僕の中で何かが切れたのだ。
 気が付くと、僕は友人2人をほっぽりだし、周りの目も一切気にする事もせずに、
 僕よりだいぶ身長の高い使い魔の胸倉を乱暴に掴み上げると貴族らしからぬ大声を上げた。
 【命を惜しむな名を惜しめ】と幼い頃から尊敬する父をはじめ、あらゆる家の人間言い聞かされてきたことをあっさりと破り捨て、
 自分でもびっくりするぐらいの剣幕と強い口調で一瞬でも恐れを抱いていた相手に対し、息を荒げていた。
 

728 :T-0:2007/09/05(水) 01:04:44 ID:VMrNcWiV

 食堂内にどよめきが走る。
 穏やかにデザートタイムを楽しんでいた多くの者が、突然の叫び声に椅子から派手にひっくり返った。
 声は高く遠くに響いたらしく、外にいた生徒たちや騒ぎを聞きつけた者たちが野次馬となって、
 なんだなんだと入り口に押し寄せた。
 
 当然ギャラリー兼野次馬には、彼らの知人が大勢いる。
 ターミネーターの傍にいるルイズや、未だに身体を固まらせて眼を回すシエスタをはじめ、
 そこから数メートル下がった野次馬の最前列には見覚えのある赤い髪と青い髪、キュルケとタバサがいる。
 キュルケは茫然とした表情で口元を押さえ、何時もの調子で「あらまぁ」と呟いており、あのギーシュの突然の態度に対して、
 周りの野次馬と比べれば幾分か冷静にあるようだった。
 その左手にいるタバサは『完全に興味ない』と、椅子に座ったまま本から眼を離さない態度が伝えている。 
 だが、キュルケにも気づかれぬように眼を細めると、本で顔を隠し、一度だけターミネーターの顔を見上げた。
 
「君! なんてコトをしてくれたんだ!」

 再びギーシュが叫ぶと、彼と、彼に突っかけられているターミネーターに視線が集中した。
 しかし、2人はそれぞれ別々の表情――ギーシュはあからさまな怒りに顔色を染め、ターミネーターは彫刻のように冷静な顔――でこそあったものの、
 全くといっていいほど周りのことを気にしていない。
 特に、ギーシュは怒りの所為で回りに目が行っておらず、血走る寸前の眼球は何時もの飄々とした、
 鼻に付く芝居がかったキザな雰囲気を微塵も感じさせなかった。

「お、おいギーシュ?」 
「どうしたんだよ!?」

 近くで異変を感じた友人2人が揃ってギーシュに近づき、
 そのうちの一人が肩に手を置くと、困惑した、おどおどした声色でギーシュに話しかけた。

「うるさい! しばらく黙って其処に居てくれ!」
 
 顔こそ向けられなかったが、大声で攻め立てられた2人は無言で首を縦に――すばやく何度も――振り、 
 ギーシュに触れなかった方の少年が肩に手を置いた少年の腕をとって、さっさと野次馬の中に消えていった。

「ち、ちょっと! 何なのギーシュ!?」
「ルイズ、君も静かにしていてくれ。僕が用があるのは、こいつだけなんだ!」

 掴んでいた手を払うようにして離し、造花のバラをつけた杖を胸からとる。
 人差し指と親指ではさみ、残りの三本指でバランスを取る。
 そして、くるりと一回転させ持ち直すと、これの切っ先と呼べる花びらの部分をターミネーターへ向けた。
 その隣で、普段とは違うギーシュらしからぬ剣幕に押されそうになったルイズはくっと唇をかむと、
 負けじと眼と身体に力を込めてから、ギーシュに言い返す。

「だったら尚更よ。こいつは私の使い魔なの! 
 使い魔が喧嘩を売られて、主人としては黙ってらんないわよ!」 
「…………ふん」

 まぁ、正論だろう。
 ギーシュはキッと鋭い目つきでルイズを睨んだ。
  
「だいたい、ターミネーターがアンタに何したっていうのよ!?」

 ルイズの叫びの後、しばらくの間を空けてギーシュは少し俯き、
 さらさらの金髪をスッと横髪を掻き分けた。 


729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:06:13 ID:Feuf1OzU
支援します

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:06:19 ID:Ifknie5N
おや、珍しい反応、支援

731 :T-0:2007/09/05(水) 01:07:26 ID:VMrNcWiV

「いいかルイズ。こいつはモンモランシーから貰った大切な贈り物を踏み潰したんだぞ!
 彼女が照れくさそうにくれた大切な香水を……許せるものか! 絶対にだ!」 

 びしっと公言するギーシュに、ルイズは少しばかり息を呑んだ。 
 眼から、顔から、身体から、言葉から溢れる迫力が半端ではない。
 本当に怒った人間の顔を、ルイズは始めて目の当たりにした。

 同時に野次馬たちに波が起きていた。
 文字通り人波となった彼らは、誰かを探すように周りを見渡す者、
 呟くような低くて小さい声でぼそぼそと噂話をする者など、大きく二つに分かれている。
 
 そして――……その片隅。
 
 人波のおよそ一番端にいる一人の小柄な少女は、
 見開いた眼に涙を浮かべたまま、茫然と立ち尽くしていた。
 
「ギーシュさま……」 


 うつろに呟いた名前は、人波に潰されて当人に届く事は無かった。



732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:08:16 ID:Ifknie5N
おお、このギーシュはまぎれもなく愛の人ギーシュさん!

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:08:18 ID:C+1KfoMb
むーざんむーざん   支援!

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:08:20 ID:pHADakcB
ギーシュそれらめぇ! ターミネーターに敵意向けんのは死亡フラグなのぉ!

735 :T-0:2007/09/05(水) 01:09:21 ID:VMrNcWiV
 一方、事情を察したルイズは流石にこちらに非があることに素直な罪悪感を覚え、 
 目元をから力を緩めると落ち着いた声に戻り、涼しい顔をしたターミネーターを横目で見て、言った。

「……悪かった、謝るわ。ほら、謝って」

 ぺこりとまず自分から頭を下げた後、ターミネーターに促す。が、  


「なぜだ?」


 ターミネーターは真面目な表情で聞き返した。
 ルイズは驚き、ギーシュが歯軋りの後、軽く舌打ちをした。

「いいから謝るの! これは主人としての命令よ!」
「…………」 

 ターミネーターはしばらくじっとルイズの顔を見つめた。
 見つめるというよりは睨むといったほうが正しいのかも知れないが。

 正直に言って、ターミネーターにはギーシュの怒りの意味も、
 加えて言うならなぜ自分の主が謝り、その上で自分まで謝らなければならないのかよく解っていなかった。
 これは、ターミネーターの基本思念プログラム――つまり、スカイネットが組み込んだスカイネット自身の考え――に、
 『人間の間に発生する自責の念は、自由意志があると愚かしい錯覚を抱く人間の概念であり、
 機械である我々には感情と同様に何の意味も持たず、何の力も無い邪魔な論理である』という考えがあるからだった。
 そのため、いくら計算を課していっても前方表記に導き出される答えは『理解不能』の一文。
 ただ、それだけなのだ。 
 しかし、この合理的で、恐らくこの世界で最も理知的な殺人マシーンは、意外な事に素直に頭を下げた。 

「すまない」
 
 そして、この一言にも出来る範囲で感情を込めた。
 今の彼は理由もわからずに謝っている、謝る必要がある。
 彼のCPUをはじめ、全身隅々にまで行き渡っている上書きされた新たな任務は今更言うまでも無い。
 新たな主『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』を護ること。


 そして――――――彼女に【絶対服従すること】なのだ。


 それを知らない彼女は、ターミネーターが黙って己の命に従ったのを見て、ただほっと胸を撫で下ろしていた。

736 :T-0:2007/09/05(水) 01:12:40 ID:VMrNcWiV

「だめだ……」
「な!?」
  
 吐き出される言葉は短いものの、未だ十分な怒りが読み取れる。

「ちゃんと謝ったじゃない!」

 心の中で思ったことをそのまま口にし、ルイズは、結局言われた通りにしたって許さないんじゃないの! 
 とさらに付け加え、我侭とも取れるギーシュの態度へ流石に怒りを爆発させた。

「その程度で、謝ったくらいでこの罪が晴れると思うのかい!?
 想像してみるといいルイズ。自分の大切な人から受け取った物が、見知らぬ者によって無慈悲に破壊される事を!」
 
 気迫、迫力は相変わらずに、ギーシュはバラの矛先をターミネーターからルイズに向けて、言った。 
 ルイズは思わず押し黙った。
 尤も、それはギーシュの気迫のせいでなく、彼女自身がお父様お母様、そして尊敬するカトレア――ちいねぇさま――から
 貰ったものは凄く大切にするだろうし、それを突然ギーシュの小瓶のように壊されては怒りの収まりようが無いだろうことが
 自分の中で安易に想像することができたからだ。
 エレオノール――姉さま――から貰ったものであっても、なんだかんだで大切にしそうだし。

 言ってる事はよく解る、でも……謝ってダメならば、どうすればいいのだろう?

 迷路のような難問に頭を捻らせようとしたときだった。
 ギーシュの、決意の篭った声が耳に届いた。


「決闘だ!」


 食堂が、この日三度目のざわめきを迎えた。 



737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:16:23 ID:Ifknie5N
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:.... .... .. .     く  /     三三三∠⌒>:.... .... .. .:.... .... ..
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:.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ無茶しやがって… ..........
....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . .....
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
  三三  三三  三三   三三
 三三  三三  三三   三三



738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:17:15 ID:cAl/POno
ターミネータ支援

739 :T-0+平面:2007/09/05(水) 01:17:39 ID:VMrNcWiV
投下終了。こんな時間の支援に多大な感謝。

さて……ギーシュはどうしたものか、まずい事に書いてるうちにどんどん暴走してしまい、いつの間にか愛の人になってしまった。
ううむ、俺の中では彼はいい二枚目ヘタレだと認識してるのに。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:17:44 ID:k9aaBLJx
ギーシュ支援

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:19:03 ID:1zn/w/Q2
改めて見ると、ケティカワイソスだな支援

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:19:28 ID:wGTXUW6W
はろーん、投下予約あるかい?

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:20:33 ID:Ifknie5N
無いっす

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:20:57 ID:1zn/w/Q2
書き忘れてたが、松下GJ!
>悪巧みは愉しいが、操られるのは性に合わん。
もしや、ベアード様離反フラグ?!
元々アメリカ妖怪の総大将みたいな妖怪だしな

745 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:22:13 ID:wGTXUW6W

トリステインの城下町、チェルノボーグの牢獄にフーケは捕らわれていた。
魔法学院から破壊の小箱を盗んだモノの使い方がわからず。
使い方を知るため生徒をおびき出し、結果そのもくろみは成功したのだが。
ありのままあの時起こったことを話すわ。
『私はチビどもの前で秘宝を使ったと思ったらいつの間にかぐるぐる巻きになっていた』
な…何を言ってるのかわからないと思うけどあたしも何をされたのかわからなかった。
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものじゃ断じてない!
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったわ………
それから、なぜかやたら眠くなってしまう、なぜかしら………
いまも………ねむ……
「『土くれ』だな」
何よぉ……確かにそう呼ばれてるけど眠いのよ……
「話をしに来た」
話ぃ?聞いてあげるから言いなさいよ………
その後のことはよく思い出せない
夢うつつになっていたから、どんな話をしたのかは覚えていない。
気付いたらあたしは牢獄から出ていて、隣には仮面の白マントが居た。
「マチルダ・オブ・サウスゴータ。お前を出したのは契約の前払いだ。我々と一緒に来い」
アルビオン王族を斃そうという。レコンキスタ。
やれやれ………またなんか厄介なモノに巻き込まれそうな予感がするよ。
ねむい。


746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:23:07 ID:Ifknie5N
支援

747 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:23:50 ID:wGTXUW6W


白い袋を地面に置くと、中に入っている物がガチャリと音を立てる。
そしてルイズは朝靄の中、キングを呼んだ。
呼ばれたキングは咆吼もせず静かにやってくる。
キングの咆吼は大きいため自制するように言いつけたからだ。言うことをよく聞くいい子である。
ルイズが撫でると、すり寄ってくる。
魚だったときはともかく、これだけ大きいとスキンシップも大変である。
キングを呼んだのは、アルビオンへと向かうための移動手段としてだ。
それは、昨夜トリステインのアンリエッタ姫殿下がこっそりとルイズの部屋に来たからである。
ゲルマニアの皇帝との政略結婚に表情を暗くし、俯きながら。
国を守るためには致し方ないこと、しかしその同盟を破棄させようと暗躍しているモノがいるらしい。
そしてその材料が、遠き浮遊大陸、アルビオンに存在するとのことだった。
アルビオンでは今内乱が起こっており、貴族派と王党派で争っている。
アンリエッタは、そこへ言って、王党派のリーダーであるウェールズ皇太子から手紙を受け取ってきて欲しいと言ったのだ。
戦争真っ最中のそんな危険な場所へ、しかし幼い頃から親友だと想い続けているルイズにしか頼めないことだと。
それをルイズは快く承諾した。
アンリエッタからの封書を受け取り、いざ行かんと準備をしているところなのだ。
そこへ、カサカサと足音を立てて近づいてくる音があった。
「だれっ」
ルイズの警戒がキングへと伝わり、即座に攻撃態勢へと移った。
「待った、待ってくれルイズ。ぼくだ、ギーシュだよ」
慌てるような声と共に朝靄の中から現れたのは、金髪の美少年。ギーシュ・ド・グラモンだった。
かつて二股がばれて、魚の時のキングに一撃でやられた哀れな少年である。
なぜこんなところにギーシュが居るのか、見知った相手だが、ルイズは少しだけ警戒しておく。
「そんなに警戒しないでくれたまえ………その、実は折り入って頼みがあるんだ」
「朝早くからご苦労な事ね。でもあいにくわたし達用事があるの帰ってからにしてくれる?」
「いや、君のその用事に関することなんだ………」
「わたしの用事………って、ギーシュ貴方まさか!」
「この通りだっ、すまない、盗み聞きしたのは申し訳ないと思っている。だが姫殿下のお役に立ちたいんだっ」
凄い勢いでギーシュは両膝を付き、手の平を地面について額を地面にこすりつける。
そのギーシュの様子に、ルイズは怒るよりも呆れてしまった。
「……いいわ。連れてってあげる。キングも大丈夫よね?」
「Gyaooooooon」
キングはルイズの問いに肯定する。
「大丈夫みたいね。姫様へは帰ってからわたしから言ってあげるわ……だから頭上げて、男の子はそう簡単に頭下げないで」
ルイズの言葉にがばっとギーシュを顔を上げた。
「あぁ、ミス・ヴァリエール。なんて君は優しいんだ。いつもゼロと言ってすまなかった。それに………」
ギーシュが立ち上がりつつズボンの埃を払って、キングを見上げる。
「これホントに君の使い魔かい、ずいぶん成長したんだね。なんでもフーケのゴーレムを一撃で破壊したとか………」
強面なキングの顔にすこし物怖じしながら言う。
「そうよね。わたしもビックリよ………」
「でもこう大きくなるとぼくの使い魔の方が可愛いけどね」
「………あんたそれが言いたかったの?」
ルイズが言うと、ギーシュは照れくさそうに頬をかいた。
「まぁ、確かにこんな外見してると『可愛い』とは言えないかもしれないけど。それでもわたしにとっては『可愛い使い魔』であることには変わらないわ」
「……ところで、ぼくの使い魔も一緒に連れていって良いかい?」
「あんた使い魔いたの」
ルイズの言い方に思わずギーシュは苦笑する。
「いるに決まっているじゃないか」
「なら呼んだらいいじゃない、何処にいるの?」
ここに、と言ってギーシュは薔薇の造花で地面を指す。
するとその地面がモコモコと盛り上がり、そこから一匹の動物が現れた。

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:25:27 ID:Ifknie5N
支援

749 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:25:43 ID:wGTXUW6W
「それって……」
「すごいだろう? ぼくの使い魔『ヴェルダンデ』だ。あぁぼくの可愛いヴェルダンデ。甘い木の根を一杯吸ってきたかい?」
ルイズは目を見張る。白い胴体に茶色い腕、緑色の瞳に小さな羽。
「ここハルケギニアで見たこと無い生き物なんだ。きみのその大蛇……」
「竜よ」
「竜? そう、その竜と同じように。ぼくのヴェルダンデも図鑑に載っていないんだ」
ギーシュに言われなくてもルイズはそれを理解していた。
勉強は人一倍していた、動物図鑑、幻獣図鑑も穴が開くほど見た。
キングも、そしてヴェルダンデの姿も見た記憶がない。
もそもそと地面の中から抜け出てくると、ギーシュが抱きついた。
大きさはおおよそ50サントほどだろう。小型犬程度の大きさだ。
顔に付いている触覚がひくひくと動き、ギーシュの頬を撫でている。
「でも見た限りでは『蝉』の幼虫に似ているわね」
「でもこんなに大きな蝉はさすがにいないだろう?」
ギーシュにそう返されてはルイズは何も言えない。
「……まぁ良いわ、キングに乗っていけばすぐだし……今日中にはラ・ロシェールの町には着きたいから、そろそろ行くわよ。」
傍らに置いてあった袋を拾い上げ、ギーシュに渡した。
「これは……?」
「乗せてあげるんだからこれくらい持ちなさいよ。男でしょ」
そう言われては返す言葉もなく、ギーシュは素直に受け取った。
そして、ルイズの意図をキングは即座に把握、しっぽに乗るように促す。
その後を袋とヴェルダンデを抱いたギーシュが続く。
ゆっくりと飛行するキングの上で、ギーシュは袋を抱いたまま聞いた。
「ところでルイズ聞いても良いかい」
「なによ」
「この袋の中身はなんだい?」
「破壊の小箱よ」
ルイズはさらっと応えた。

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:27:05 ID:k9aaBLJx
支援!

751 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:27:23 ID:wGTXUW6W

突然空に現れた蒼い影に、ラ・ロシェールの町はざわめき立つ。
しかしそこから降り立ったモノの格好を見て全て把握した。
なんだ、メイジの使い魔か、と。
ただ、その使い魔がどれほどのモノかを理解できるモノがそこにいいなかったのは、幸か、不幸か。

ラ・ロシェールでいちばん良い宿『女神の杵』亭にてルイズとギーシュは宿を取ることにした。
「ずいぶん早く着いてしまったね。君の竜はすごいな」
ギーシュの言葉にルイズはふふんと胸を張った。
「でもアルビオンへの船が出ないというのはちょっと痛いわね」
「考えても見れば。明日はスヴェルなんだから予想できなかったのがおかしいね。二人揃って」
「間抜けね二人揃って。明後日まで足止めか……はぁ〜」
「………せっかくだから町でも見て回らないかい?」
ギーシュの誘いにルイズが眉を顰める。
「モンモランシーはどうしたのよ……」
「レディーをエスコートするのは貴族のたしなみじゃないか。無理にとは言わないけれど。どうぞお手を……」
要約すると目的は姫様の依頼であって下心はないという。
それはそれでなんかむかつくけれど。
「まぁいいわ。ミスタ。ぜひエスコートをお願いするわ」
差し出されたギーシュの手を取ると、ギーシュは嬉しそうに笑った。
しかしそんな至福のひとときは、宿を出ようとしたとき、先導するギーシュが丁度入ってきた男とぶつかることで終わった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ………ルイズ、ぼくのルイズ!」
息も絶え絶えで入ってきたオッサンの剣幕にギーシュは押され気味になった。
しかし、ルイズの名を呼んでいるからには知り合いだろうか、と思いつつ後ろを振り返ると目を丸くしていた。

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:28:33 ID:Ifknie5N
ち、ロリドめ、追いついたかw

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:29:09 ID:1zn/w/Q2
ロリド必死www支援

754 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:29:13 ID:wGTXUW6W

ヴェルダンデを背負い、ギーシュは一人で町を見て回っていた。
宿に突然やってきた男、名をジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドといった。
爵位は子爵。婚約者だ、と言うことには少々驚いたけれど、十代で結婚する女子は珍しくはない。
領地はヴァリエールと隣とのこと、それを聞いてギーシュは納得する。
それほど感慨はなかった、ホントにすこし驚いた程度だった。
それよりも今気になるのは、両手に持つ小箱だった。
ルイズの使い魔、キングは宿には入れないため、屋根に鎮座している。
屋根の上でとぐろを巻いているその光景は圧巻だったが。
ルイズと話がある、と言うことでワルドと二人っきりにした。
宿から出たときに、屋根の上のキングに呼び止められ、この二つを落としたのだ。
破壊の小箱、ルイズが言うには、それを使った途端キングが眩い光の魔法を放ったとのこと。
だとしたら同じようにコレを使えば、魔法を使えるのだろうか。
けれどルイズは人間には使えないと言った。
どうやら自分で試したらしい。
君は元々使えないじゃないか、と言ったら。キュルケやタバサでもダメだったのよ、とのこと。ならば確実だろう。
横のスイッチを押すと起動するらしい、押してみる。
ぴんぽん。と音を立ててぱかっと開く

「わざマシンを起動します………中には『まもる』が記録されています。『まもる』をポケモンに覚えさせます。よろしければもう一度ボタンを押してください。キャンセルする場合はリセットボタンを押してください」

意味のわからない言葉の羅列ただルイズが『ポケモンと言う単語が気になる』と言っていた。
手の平の中で、もう一度押してみる。
ブブー、と言うエラー音がなり、何事かのアナウンスの後、ぱたりと閉じる。
もう一度押すと再度開いてアナウンス。しかし二回目を押すとブザー音。
「なんなんだろうねこれ」
ギーシュはそう笑いながら、小箱を持った手を背中のヴェルダンデへ見せようと伸ばす。
ててててん。

「『まもる』を覚えさせました」

さっきまでと違ったアナウンスがなり、ぱたりと閉じてしまう。
しかし、こんどは横のボタンを何度押してもうんともすんとも言わない。
「……まいったな、壊れてしまったのだろうか……ルイズになんて言おう………」

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:29:16 ID:k9aaBLJx
支援するぞ!

756 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:31:21 ID:wGTXUW6W

「あら、ギーシュおかえり」
軽く三時間ほどの散策を終えて帰ってきたギーシュを向かえたのは、キュルケだった。
「なんで君がいるんだい?」
ギーシュの言葉にキュルケは応えず、代わりに他のテーブルに座っているルイズを指した。
「朝でかける時見てたって言うのよ。それでタバサ起こして追いかけてきたんだって。ホント迷惑……」
ルイズが嫌そうに説明する。
「何よぉ、心配して追いかけてきてあげたんじゃない」
「別にあんたに頼んでないわよ!それにコレはお忍びなのよ」
「お忍びぃ?その割にキングが看板になってるじゃない、目立ちまくりで遠目でもわかったわよ」
キュルケのその言葉にぐっとルイズは言葉を飲んだ。
それは確かにその通りだった、キングの巨体が屋根でくつろいでいるため、町のあちこちから確認できる有様。
ギーシュはそれを目印に散策をしていたのだ。
「そうだルイズ、ちょっと君に話したいことがあるんだが………」
ギーシュがそういうと、ワルドの目が光る。
ちなみにキュルケの瞳も、何か面白いモノを見つけたような輝きをもっている。
「ここではちょっと………外で良いかい?」
ワルドの目がなおさら光り、ギーシュが思わず身じろぎする。
「……何よ急に……まぁ良いわ」
ルイズが席を立って外へ向かう。
「ルイズ。何かされたらすぐ呼びたまえ。婚約者を守るのはぼくの義務だ」
ワルドの発言にギーシュもルイズも紅潮する。
ルイズは婚約者発言に、ギーシュは弁解のために、である。

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:32:56 ID:Ifknie5N
ロリド、必死だなw

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:33:00 ID:k9aaBLJx
支援だ支援


759 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:32:59 ID:wGTXUW6W

「で、なによ。ワルドやキュルケに聞かれちゃまずい話なの?」
「………これを」
ギーシュは何か考えた仕草の後、マントの内側から小箱を取り出す。
「これって……破壊の小箱じゃない。あれ? キングに預けてたはずだけど……なんであんたが持っているのよ」
宿を出たとき落ちてきたことをギーシュが話す。
そしてキングに投げ返したら、息をふって吐いて跳ね返したことも。
「………キングの『持ってろ』って事かしら……あのこ使い方わかるみたいだし………」
キングに刻まれたルーン、フーケを捕獲した後、学院長室で話したことを思い出す。
神の知識『ミョズニトニルン』あらゆるマジックアイテムを使いこなしたとされる伝説の使い魔のルーン。
だから、キングは破壊の小箱の使い方を知っていたのだろうか。
ギーシュから渡された小箱を、かちっとスイッチを入れる。
「……………あら?」
カチカチと押すが全く反応を示さない。
「あぁ、その事なんだが………実はボタンを押したとき、ヴェルダンディに近づけた後で全く動かなくなってしまったんだよ……それでだね……」
ギーシュが言うには、学院に納められている破壊の小箱がどれほどの価値があるのかと言うことだった。
壊してしまったからには弁償する必要があるかもしれない、戦々恐々するのも仕方ない。
しかしルイズは手元の『故障』した小箱をじっと見つめている。
「………違う……」
「え?」
「コレは『使い捨て』なのよ。一回しか使えないの。フーケを捕まえたときの小箱もそうだったわ。全然反応しなくなっちゃうのよ」
でも、人間には使えない……フーケが使ったのはたぶん壊れていたんだろう。起動時のメッセージにノイズ入っていたし。小箱自体にもヒビ入ってたし。
じゃぁ、いったい何に使ったんだ?
ルイズは顔を上げて、ギーシュの背中に負ぶさっているヴェルダンデを見やる。
「………『ポケモン』……」
「なんだって?」
「この道具、小箱を使えるのはポケモンって言う生き物なのよ。きっとわたしのキングも貴方のヴェルダンデも『ポケモン』なのよきっと」
「………本当かい?」
「確証はないけど、たぶん壊れたんじゃなくて『使えた』だけなのよ。おそらくヴェルダンデに反応したんだわ」
「そういえば……ヴェルダンデに近づけた途端、こう……『ててててん』と言った音楽が」
「それよ、キングの時も同じ音が出たわ。間違いない、きっとそうよ」
「じゃ、じゃぁ。つかぬ事を聞くがミス・ヴァリエール。その………ぼくのヴェルダンデも君のキングみたいな姿になってしまうのかい?」
「………そこまでは知らないわ、ほとんど推測だもの。でも可能性はあるんじゃないかしら………ちなみにシルフィードにも使えなかったのよ?」
「そうか………変わってしまうのか………可愛いヴェルダンデ………」
呟きながらギーシュはキングの姿を思い浮かべる。
今思えば、赤い魚だった頃は愛敬があった気がする。それが今は蒼い鱗の大蛇……竜とのことだ。
確かに鱗は綺麗だが、可愛いとは言いきれない。
「………たとえヴェルダンデの姿が変わってもぼくは愛し続けるよ!」
ギーシュは改めて決意表明をすると、ルイズは苦笑した。
「小箱に関しては大丈夫よ、コレは姫様から学院長に直接言って貰って持ってきたモノだもの」
ルイズがそういうと、ギーシュはほっと胸をなで下ろした。
「そうかっ、いやーよかった………一時はどうなることかと……」
「話は終わり?」
「……いや実はもう一つあるんだ」
そう言ってギーシュはマントの中からまた別の小箱を取りだした。
「ギーシュ貴方……これって………?」
「町を歩いているときに見つけた。似てるな、と思って手にとったら……ほらここの文字、書いてる文字が違うだろう? 聞いてみたら使い方がわからないと言うことで格安で譲ってもらったんだ」
ルイズがその小箱を起動させる。

「わざマシンを起動します………中には『みがわり』が記録されています。『みがわり』をポケモンに覚えさせます。よろしければもう一度ボタンを押してください。キャンセルする場合はリセットボタンを押してください」

ルイズは小箱をヴェルダンデへ近づけ、ボタンを押した。

「『みがわり』を覚えさせました」

760 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:34:39 ID:wGTXUW6W

「部屋を三つとることにした。ぼくとルイズが相部屋、君と君が相部屋、それと……」
「ギーシュ・ド・グラモンです。子爵」
「ミスタ・グラモンは一人部屋だね、コレでよいだろうか?」
ワルドのその言葉に、キュルケは依存無しと頷き、タバサは興味が無さそうだった。
ただルイズだけが慌てていたが、正直ギーシュはどうでもよかった。
後から来て仕切られるのは正直癪だったが、相手がグリフォン隊の隊長では分が悪い。
だが一人部屋だと落ち着くし、考えたいこともあったから部屋割りに関しては異論はない。
懐の、キングから渡されたもう一つの小箱を握りしめながる。
部屋に入って肩を揺らすと、ヴェルダンデは大人しく床に降りる。
ベッドに腰掛けたギーシュの正面に向かい、じいっと見上げる。
「君は、一体何なんだい?」
ギーシュはヴェルダンデを見下ろしてそう呟くが、彼の使い魔はその問いに応えずじっと見上げるだけ。
ルイズは『蝉』に似ていると言った。たしかに、蝉の幼虫は地中に済んでいる。
『蝉』ならば、成長するのは当然だろう。
そう考えると、ギーシュの心臓は期待に高鳴っていくのがわかった。
世界でたった一つの自分の使い魔。
成長する使い魔。姿を変える使い魔。赤い魚だったルイズの使い魔は、今や空を自在に駆ける竜になっている。
自分の使い魔はどんな姿になるのだろうか………。
ベッドに横になると、ヴェルダンデがもそもそと上がってくるのがわかった。
「あぁ………可愛いヴェルダンデ、今日は特別に一緒に寝ようか……ぼくも疲れたし」
小箱をベッドの隣の棚の上に置き、指を鳴らしてランプを消す。
目を閉じると、眠気が急に襲ってくる。
隣はルイズと子爵か……声が聞こえる、まだ起きているのか………。
すう、とギーシュは眠りの深淵へと沈んでいった。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:35:09 ID:qy8A+vHS
身代わりとか守るとか、ギーシュは盾か捨て駒役決定か

762 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:35:49 ID:wGTXUW6W

翌朝ギーシュが起きてくると、ルイズがワルドの腕に包帯を巻いているところに遭遇した。
「ふわ………何があったんだい?」
あくびをしながらギーシュが訊くと、ルイズが応える。
「ワルドがキングの力を見たいって言いだしたのよ。直撃はしなかったんだけど破片が当たって……」
「この様というわけさ……ルイズの使い魔が彼女を守れるだけの力があるかどうしても気になったのでね」
「………任務前にするような事なのかい?」
ワルドが来た理由は既に訊いている。アンリエッタから護衛にと任命されたらしい。
昨日の朝で合流する予定だったらしいが、キングのことを話していなかったため、おいていってしまったのだ。
慌ててグリフォンで全速力で追いかけてきたらしい、到着直後の息切れはそれが理由とのこと。
だが、極秘任務を前に力量が見たいという理由で怪我をするのは隊長としてどうかと思った。
「………面目ない」
「それでどうなったんだい?」
「どうもこうもないわ。キングが口を開いたら………まぁ、見てきた方が早いわよ。外出て右、10m行ったところの路地の奥よ」
「ヴェルダンデ」
使い魔を呼ぶとぴょいっと飛んで背中にしがみつく。
言われた場所へ行くと、キュルケとタバサの後ろ姿があった。
足音に気付いたキュルケが振り返り「遅かったわね」と言った。
「これは…………一体」
唖然とするギーシュの目の前にあるのは、完全に凍り付いた樽や木材と、壁だった。
「氷………あの使い魔は風と水の魔法を使えるのかい………?」
「違う」
「違う? 違うってどういう事よ」
「魔法じゃない」
タバサの言うとおりだ。
風と水のスペルを混ぜて発動する魔法、ウィンディアイシクルは空気中の水蒸気を一瞬にして凍結、槍のようにして飛ばす呪文だ。
タバサが得意としているスペルもそれ、だがそのスペルとは全く違う効果が、目の前にあるのだ。
空気中の水蒸気を凍らせることはタバサでも出来る。
しかし壁一面を凍らせるのはどんなメイジでも不可能だろう。
これほどまでの大規模な凍結は、もはやエルフの先住魔法くらいでは…………。
誰が示し合わせるわけでもなく、屋根の上のキングに視線を向ける。
キングは何事もなかったかのように屋根の上に鎮座し、瞳を閉じている。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:36:15 ID:STcxstxX
みがわりにまもる
ガチ技じゃないか

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:36:15 ID:Ifknie5N
>>761
ワルキューレと合わせたら完璧な”壁”だな

765 :T-0+平面:2007/09/05(水) 01:36:40 ID:VMrNcWiV
コンボ技でなんとか……だめだ、予想しうる限りじゃ、
ウェルダンテ進化後はバトンに使うのが良いだろうし……

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:37:21 ID:EjCJvSXC
カブトやアダマス、光翼騎士とか壁役は重要だよ支援

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:38:58 ID:1zn/w/Q2
BUSINでも壁役がいないと全滅することが多い
重要だぞ!ギーシュ!

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:40:06 ID:tbH79yqb
>>696
遅レスだが燈馬ならフーケもワルドもかなり速い段階で正体に勘付きそうだな。

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:40:19 ID:Feuf1OzU
そういえば・・・進化したら二匹になるよな

770 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ(代理):2007/09/05(水) 01:40:44 ID:f/sVhIft
その夜、襲撃があった。
明日がアルビオンに渡る人言うことで盛り上がっているときの襲撃である。
突然衝撃音が外から鳴り響いた、そしてキングの咆吼。
窓から外を見ると巨大なゴーレムとキングがぶつかり合っているのが見えた。
「フーケ!」
ルイズが叫ぶと、高笑いが帰ってきた、嵌りすぎである。
「ほーっほっほっほ、またあったわねジャリガールズ。覚えてたのね、感激だふわぁ〜〜〜〜」
「あんた牢屋に入ってたんじゃ……」
「親切な人が出してくれたのよお、でわたしはその人のお手伝いって訳」
「お節介なひとがいたものね」
宿屋の一階は酒場、情報交換も兼ねている場所だが、そこは既に修羅場とかしている。
フーケに加え、多数の傭兵が押し寄せている。
それをキュルケやタバサ、そしてギーシュが応戦している。
応戦しながらワルドが言う。
「こういう場合は、半数が目的地に行けば勝利とされる」
タバサがこんな時まで読んでた本をぱたんと閉じる。
「囮」
己と、キュルケ、ギーシュを指して短く言う。
「桟橋へ、今すぐ」
と、ワルドとルイズを指していった。
「決まりだな。裏口へ回ろう、そこから桟橋へ向かう。今からここで彼女たちに敵を引きつけてもらう。程よく暴れて目立ってもらう」
「ま、仕方ないわね。あなた達が何しにアルビオンに向かうのかすら判らないし」
「うむむ、ここで死ぬのかな。どうなのかな……死んだら姫殿下とモンモランシーにあえなくなってしまう、それは辛いな…」
「行って」
キュルケ、ギーシュ、タバサからの後押しにもルイズはすこし躊躇する表情を見せたが結局はワルドに手を引かれてそのまま向かった。

771 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:41:11 ID:wGTXUW6W

ヴェルダンデを背中に負ったまま、ギーシュは目前の光景に目を丸くしていた。
キュルケに厨房の油を取ってくるようにいわれ、ワルキューレに取りに行かせた。
すぐさま外から矢が射られるが、青銅のゴーレムを貫通するには至らない。
ワルキューレが油の入った鍋を掴んで持ってくると、キュルケは化粧をしながら「入り口の方へ投げて」といったのだ。
言うとおりに投げると、キュルケは即座に魔法をかけて火の海に変えた。
化粧を終えたキュルケがテーブルの上に躍り上がった。
それはさながら、舞台に上がった売れっ子スターのように。
入り口を覆う炎が、キュルケを照らすスポットライトのように。
烏合の衆たる傭兵達は、そんな事態に右往左往するだけだった。

だらしない傭兵を眼下に望みながら、フーケはゴーレムの上で舌打ちした。
「ったく、やっぱり金で動く連中は使えないわね。あれだけの炎で大騒ぎとは」
「だがそれでよい。倒さなくても構わぬ。分散すればそれでいい」
フーケの言葉に、隣に立っていた白マントが応えた。
「あんたはよくてもこっちは構うわよ。あいつらのおかげで恥をかいたし」
それに、と呟きながらフーケは目の前に鎮座する蒼い竜を見つめる。
凶悪なその表情にほぼ膠着状態。
あのミス・ヴァリエールの使い魔。ゴーレムを一撃で倒したとんでもない魔法。
あんな魔法を撃たれたらゴーレムなんて一撃で破壊される。
今打ってこないのはおそらく、町を背後にしているからだろう。
撃ったら貫通どころか町一つ消滅しかねない。
「忌々しいねぇ……全くよくできた使い魔だよ……」
主の命に従い、主の意思をよく汲み取る。確かにあのミス・ヴァリエールは町の被害が増えるのを厭うだろう。
そう言う生徒だった、秘書をしていた頃に何度か会っているからそれはわかる。
「……後は任せた。俺はラ・ヴァリエールの娘を追う」
「わたしはどうしろって言うのよ」
「好きにしろ、残った連中は煮るも焼くもお前の勝手だ。合流は例の酒場で」
白マントはそう言い残し、ゴーレムの肩から風に包まれてふわりと消えた。
「全く勝手な男だね……しかし好きにしろって………いぃっ!?」
正面のキングに向き直った途端、その口にに淡い光りが収縮するのを見た。
「ちょっ、まさかこんなところで!」
思い出されるのは『破壊光線』。
ゴーレムを一撃で吹き飛ばしたあの破壊の光。
慌ててフーケはゴーレムから飛び降りる。
冗談じゃない、あんな攻撃、避けるのも耐えるのも不可能だ!
着地した途端、キングの口から蒼い光線が発射された。

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:42:29 ID:tbH79yqb
ちょ、フーケまだ技マシンの効果が支援

773 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:43:42 ID:wGTXUW6W

「ほーっほっほっほっほ! おーっほっほっほっほっほ」
高笑い第二弾、酒場でキュルケがビシッとポーズを決めていた。
「見た? わかった? あたしの炎の威力を! 火傷したくなかったらお家に帰りなさいな〜」
物凄く上機嫌である。
アンリエッタが学園に来る前、『疾風』のギトーの授業の時に吹き飛ばされたことを気にしていたようだ。
改めて火の威力を誇示できて大満足しているようだ。
「あっちも終わったようだね」
ギーシュの視線の先には、キングと相対するフーケのゴーレムが氷漬けになっているのが見えた。
ビシッ、と亀裂が入り崩れ落ちるゴーレムに、傭兵達は散り散りになって逃げようとする。
「逃げるんじゃないよ!」
そんな傭兵達にフーケからの一喝が入る。
そして、周囲の石を錬金、土へと変えて即座の新たなゴーレムを作り上げた。
「町中には石しかないと思ったかい? 石も岩も、突き詰めていけば『土』なのさ! いくよっ!」
そう言ってフーケはゴーレムをキングへ襲いかからせる。
てっきり倒したものと思ってゴーレムに背を向けていたキングは、その不意打ちに対処できずに地面へ落ちた。
「取ったっ!」
無骨な土で作られたゴーレムが、その腕をキングの頭へと振り下ろす。
「GYAOOOOOOOON」
ゴーレムを振り払おうとキングが体を動かすが、完全に腕を押さえつけられてしまって対処できない。
「油断大敵さ、くたばりなぁっ!」
その時だ。
ボコンッ
「………は?」
ぐらりとゴーレムの体が傾く。フーケが見下ろすとゴーレムの右足のあった場所にぽっかりと穴が開いている。
ボコンっ
フーケの足下から変な生き物が現れた。
「なんだいあんた……」
もそもそとはい出てきて、その生き物は腕のようなモノを振り上げて………。
フーケが慌ててそいつに攻撃しようとした瞬間、そいつはその腕をフーケの腹にぶち込んだ。


ゴーレムが完全に崩れ落ちたのを見るや、傭兵達は士気も皆無に等しく、クモの子を散らすように逃げていった。
そして、キングがふらふらと飛び上がって、宿へと向かってくる。
その頭にヴェルダンデが乗っているのを見て、ギーシュは激しく驚いた。
ヴェルダンデはぴょんとジャンプし、ギーシュに飛びつく、ずいぶん懐いているようだ。
「なるほど……地面の下を行って奇襲したのかい。フーケは……なるほど」
「なんですって?」
「フーケは気絶したようだ! ぼくのヴェルダンデがフーケを仕留めたんだ!ぼくの……」
大喜びするギーシュをよそに、キングはくるりと背を向けてルイズを追おうとする。
どうやら船は出たようだ。
アルビオンが近づくのは明日のはずだったが、早めに出向させたのだろう。
「まってくれ!」
飛び去ろうとするキングを、ギーシュが呼び止める。
ヴェルダンデを定位置、背中に負ぶさって、更に続ける。
「ルイズを追うんだろう!? ならばぼくも連れて行ってくれ!」
ギーシュはそう宣言すると、振り返ってタバサとキュルケに謝罪した。
「後のことを押しつけるような形で済まない。ワルド子爵も負傷しているし。ルイズは魔法が使えないから先にぼくは追うよ」
「構わない」
ギーシュの言葉にタバサは短く承諾する。
気絶しているというフーケもちゃんと捉えなければならない、その為すぐ全員で向かうのは好ましくない。
「しかたないわね……あんたは事情知ってるみたいだし。ま、ここはあたしらに任せておきなさい」
そう言ってキュルケは投げキッスを送り、ギーシュはすこし恥ずかしそうに笑った。

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:45:26 ID:JjZ4aB5u
>>769
モンスターボールが無いと手に入らんよ

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:45:47 ID:Ifknie5N
今夜はどうなってんだ!

愛の人ギーシュに次いで男の子してるギーシュとは

776 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:45:58 ID:wGTXUW6W

散り散りになった傭兵は正直どうでも良い。
重要なのはフーケの方であった。
キュルケとタバサはすぐさまフーケの倒れている場所へと向かう。
そこには、苦悶の表情を浮かべて倒れ伏しているフーケの姿があった。
「……にしても、あれだけでかいゴーレムをキングに倒されたのに、その直後に石を土に錬金して更にゴーレムをつくるってどういう手品を作ったのかしら」
そう、それが不思議だった。
あの質と大きさのゴーレムを作る場合はトライアングルクラス以上だろう。
しかし一度破壊されてもう一度作り直すならスクウェアは必須である。
ちなみに一度崩してもう一度組み直すのは問題ない。魔力は崩しても通り続けているからだ。
破壊された場合はもう一度魔力を込める必要がある、それをフーケは容易くやってのけたのだ。
「これ」
倒れているフーケの周りにコロコロと転がっている青と灰色の物体。
拾ってみると結構軽い、そして硬い。
「何かしらコレ……」
鼻を近づけて匂いを嗅ぐと、ふんわりとしたいい匂いがする。
「フーケなんでこんなモノを……」
「………美味しい」
タバサからのその言葉にキュルケは慌ててそちらを見ると、タバサがそれを歯で齧っていた。
「木の実」
「木の実? またえらく毒々しい木の実があったモノね」
「美味しい」
そう言ってタバサは齧りかけをキュルケに差し出した。
「さっぱりする」
さっぱりってどういう事よ、と思いつつキュルケはその皮を削って一口噛んでみた。
確かに目はさっぱりした気がするが、渋い。


777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:48:50 ID:4ox6vp9a
躊躇無く食うなよタバサw

778 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 01:49:51 ID:wGTXUW6W
以上。『ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ』の『前編』をお送りしました。
わざマシン大活躍です。

特に明言せずにヴェルダンデが何なのか把握してもらえて嬉しいです。
短編で終わらせる予定だったのが69k突破してたので。前中後編で分けて投下します。
では中編はまた後ほど。
あ、フーケが持っていたのは『カゴのみ』です、GBA以降やってないと知らないです。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:52:58 ID:KuYDjQbq
金銀までしかやってないからギーシュのモンスターが何なのかわからん
ともかくGJ

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:54:26 ID:ZMu/o2vw
GJ
ポケモンやった事無いけど面白いわ

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:55:24 ID:424l8trr
乙乙。
ギーシュのポケモンはツチニンかな?
カゴのみは眠り状態の回復ですな。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:55:50 ID:k+l/Gs/g
ギーシュGJ!
これはウェールズ皇太子のみがわりフラグかー!?
ガチに熱血少年誌キャラだな

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:56:57 ID:JjZ4aB5u
GJ!

>>779
ヌケニンで調べるが吉。
進化後は対策してないと地獄を見る事も有るぜ

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:57:21 ID:oIG5hMAE
高速移動→高速移動→高速移動→剣の舞→剣の舞→剣の舞→バトンタッチ→ワルキューレGO

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:59:29 ID:sOBTEMv6
>>766
とりあえずフレアとワイン投げておきますね。

786 :783:2007/09/05(水) 01:59:35 ID:JjZ4aB5u
あ、やべ……ツチニンと打ったつもりでお外道様の名前書いてたorz

仕事も有るし不貞寝しよ

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 01:59:50 ID:STcxstxX
ツチニンかな?
テッカニンと、ヌケニンに進化する

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:00:01 ID:ApxIEu+3
・・・ルイズが『うみにん』を召還・・・

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:01:49 ID:sOBTEMv6
ニンニン。
7番でゴザルヨ。

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:01:58 ID:ecWLVSGX
GJ

守ると身代わりを持ったツチニンかぁ……

ヌケニン、テッカニンになってからのバトンタッチコンボがえらく凶悪だなぁ。
気合のタスキがハルケギニアにあれば手がつけられないね。




火も風も岩も弱点だけど。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:02:52 ID:oIG5hMAE
ってよく考えたら高速移動は必要ないな…加速があるんだった……
1ターン守ればこのポケモンに追いつけるやつは居なくなるしな……

792 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:10:48 ID:wGTXUW6W
予約がないなら中編投下しますね。投下したら寝ます、道は空いてますか。

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:11:49 ID:Feuf1OzU
支援用意完了

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:12:07 ID:STcxstxX
GO!

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:12:11 ID:ZHsbDO5R
空いているさ付き進め支援!

796 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:12:15 ID:wGTXUW6W

正直に言うと、キングの飛行速度は圧倒的だった。
おそらくシルフィードを凌駕するだろう、翼もないのにこのように空を飛べる存在がいるとは、驚きだった。
竜……とギーシュはルイズの言っていた言葉を思い浮かべる。
そして、『ポケモン』という種類の生き物。
ここまで圧倒的な力の差を見せられると、嫉妬ではなく羨望が心を占める。
そして、膨れあがる期待。
ヴェルダンデも、同じ『ポケモン』ならば、どれほど強く成長を遂げてくれるのだろうか……
地面を掘ってフーケを仕留めただけでも、その成長への期待に拍車がかかる。
夜が明ける頃にはアルビオンが見えてきた。
白の大陸アルビオン。上空に位置し移動するため、他国に恵みの雨をもたらす浮遊大陸。
しかし、見えたのは良いものの肝心の先に行ったルイズたちの船が見あたらない。
すると、ヴェルダンデがそれを見つけたようだ。
飛ばされないようにその両腕でキングの頭、冠に爪を食い込ませ、ギーシュはそのヴェルダンデの腹をぎゅっと抱きしめるように。
ヴェルダンデの目は複眼、ほぼ視界360度を見ることが出来る、昆虫類特有の目を持っている。
捜し物はお手の物らしい。
眼下おおよそ50m。どうやら船より高い位置を飛んでいたようだ、通りで寒いはず。
すぐさま駆けつけようとするキングをヴェルダンデを通して制する。
様子がおかしい。船に接舷している別の船、旗を掲げていない。
「空賊か……王党派と貴族派とで争っているらしいから仕方ないことなのかな」
それはともかく、ルイズと子爵は無事だろうか。
もし手を出していたら………。
「子爵はともかく、ルイズに手を出していたら………キングを止められないなぁ」
自嘲気味にギーシュは笑った。

797 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:14:30 ID:wGTXUW6W

バタン、と牢の扉が激しく開かれた。
「ききききき貴様らっ、あのあのあのあの蒼い、蒼い大蛇は、いいいいいい一体何だっ!?」
蒼い大蛇、と言う単語でルイズは即座に理解した。
キングだ、キングが来たのだと。
愛おしさにきゅうっと心が高鳴るのがわかる。
可愛いキング、愛しいキング、こんなところまで追いかけてきたなんて。
すっくと立ち上がり、ルイズは言った。
「大使としての待遇を要求するわ。みんな揃って空の藻屑にはなりたくはないでしょう?」
悪魔的な笑みを浮かべたルイズに、男はたじろぎながら出ていった。
おそらくはお頭へ連絡に言ったのだろう。
「ルイズ……蒼い大蛇って……」
「えぇそうよ、わたしの使い魔。名前はキングって言うの。とても可愛いのよ」
とても嬉しそうに笑う、そのルイズの笑顔は、数多の男性を魅力しかねない、太陽のような微笑みだった。
「ここまでこれたのかい」
「? おかしな事を言うのね。元々学院からラ・ロシェールまであの子に乗ってきたのよ? まぁ、さすがにアルビオンまでは大変だから船に乗ろうと思って宿を取ってたんだけど……」
くすっと笑って「あの子にとっては問題なかったみたいね」と言った。
そしてワルドは口を噤み、ルイズも沈黙した。
再び扉が開かれる。甲板に出ろ。



「やあルイズ。宥めるのが大変だったよ、ヴェルダンデを褒めてくれないか?」
甲板に出てルイズが最初に見たのは苦笑しているギーシュの顔だった。
キングの頭の上からヴェルダンデと一緒に顔を出している。
キングは主と再会できた歓びにルイズにすり寄ってきた。ルイズも両手を開いてそれを迎える。
レビテーションで甲板にギーシュは降り立った。
「何があったの?」
キングを撫でながら言うルイズの言葉に、ギーシュは無言で薔薇の杖を背後のもう一隻の船へ向けた。
マストが、無い。
唖然として視線を戻したルイズにギーシュが説明する。
キングは問答無用で光線を放ち、敵の船のメインマストを吹っ飛ばしたらしい。
大騒ぎになった空賊達をギーシュが口上で脅し、ヴェルダンデがキングを宥めたらしい。
「この船に乗っていたメイジの少女、そして男性は無事か。無事ならばよし、そうでないならばこの大蛇が火を噴くぞ」
メインマストを一撃で吹き飛ばしたキングに空賊達はあわてふためき、『メイジの少女』であるルイズたちの元へ来たというわけである。
「大蛇って何よ、竜って言ったじゃない」
「仕方ないじゃないか、竜と言っても通じないんだから」
さて、と言ってルイズは空賊達に向かい合う。
「交渉しましょうか。わたし達をアルビオンの王党派の元へ送り届けなさい、もちろんこの船を見送ること。代償はあなた達の命と船よ」
ルイズの静かな声に空賊達は一瞬ざわめくが、ピタリと止まる。
そして、船長らしき男が一歩踏み出してきていった。
「王党派に味方してなんになる、あいつらはあと一週間とせずに倒れるぜ?」
「空賊に言うような事じゃないわ」
「なぁ、貴族派に付く気はないか? あいつらはメイジを欲しがっている、たんまり礼金も弾むだろうし。なによりそんな強えぇ使い魔を持っているんだ、歓迎されるだろうぜ」
「死んでも嫌よ」
ルイズは左手をキングの頬に触れて、お頭の顔を真っ直ぐににらみ返した。
大丈夫、キングがいる、絶対屈したりしない。
「もう一度言う。貴族派に付く気はないか?」
「しつこい男は嫌われるわよ」
キングが口を開き、そこに光が集まり出す。
甲板の上でぶっ放すとは思っていなかったのか、お頭が物凄く慌てた様子で手を振った。
「待った待った待った、わかった、わかったからもう言わないよ。その物騒なモノを止めてくれ」
キングも本気で打つつもりはなかったようで、光はすぐに拡散して消えた。
「まったく、トリステインの貴族は気ばかり強くてどうしようもないな。まぁどこぞの国の恥知らずより何千倍もマシだが」
そう言って頭は笑った、大きく、大きく、とても嬉しそうに、楽しそうに笑った。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:14:31 ID:k+l/Gs/g
二連続ゴー!!
かっこいいギーシュ支援!

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:14:31 ID:Feuf1OzU
支援


800 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:16:23 ID:wGTXUW6W

バタン、と牢の扉が激しく開かれた。
「ききききき貴様らっ、あのあのあのあの蒼い、蒼い大蛇は、いいいいいい一体何だっ!?」
蒼い大蛇、と言う単語でルイズは即座に理解した。
キングだ、キングが来たのだと。
愛おしさにきゅうっと心が高鳴るのがわかる。
可愛いキング、愛しいキング、こんなところまで追いかけてきたなんて。
すっくと立ち上がり、ルイズは言った。
「大使としての待遇を要求するわ。みんな揃って空の藻屑にはなりたくはないでしょう?」
悪魔的な笑みを浮かべたルイズに、男はたじろぎながら出ていった。
おそらくはお頭へ連絡に言ったのだろう。
「ルイズ……蒼い大蛇って……」
「えぇそうよ、わたしの使い魔。名前はキングって言うの。とても可愛いのよ」
とても嬉しそうに笑う、そのルイズの笑顔は、数多の男性を魅力しかねない、太陽のような微笑みだった。
「ここまでこれたのかい」
「? おかしな事を言うのね。元々学院からラ・ロシェールまであの子に乗ってきたのよ? まぁ、さすがにアルビオンまでは大変だから船に乗ろうと思って宿を取ってたんだけど……」
くすっと笑って「あの子にとっては問題なかったみたいね」と言った。
そしてワルドは口を噤み、ルイズも沈黙した。
再び扉が開かれる。甲板に出ろ。



「やあルイズ。宥めるのが大変だったよ、ヴェルダンデを褒めてくれないか?」
甲板に出てルイズが最初に見たのは苦笑しているギーシュの顔だった。
キングの頭の上からヴェルダンデと一緒に顔を出している。
キングは主と再会できた歓びにルイズにすり寄ってきた。ルイズも両手を開いてそれを迎える。
レビテーションで甲板にギーシュは降り立った。
「何があったの?」
キングを撫でながら言うルイズの言葉に、ギーシュは無言で薔薇の杖を背後のもう一隻の船へ向けた。
マストが、無い。
唖然として視線を戻したルイズにギーシュが説明する。
キングは問答無用で光線を放ち、敵の船のメインマストを吹っ飛ばしたらしい。
大騒ぎになった空賊達をギーシュが口上で脅し、ヴェルダンデがキングを宥めたらしい。
「この船に乗っていたメイジの少女、そして男性は無事か。無事ならばよし、そうでないならばこの大蛇が火を噴くぞ」
メインマストを一撃で吹き飛ばしたキングに空賊達はあわてふためき、『メイジの少女』であるルイズたちの元へ来たというわけである。
「大蛇って何よ、竜って言ったじゃない」
「仕方ないじゃないか、竜と言っても通じないんだから」
さて、と言ってルイズは空賊達に向かい合う。
「交渉しましょうか。わたし達をアルビオンの王党派の元へ送り届けなさい、もちろんこの船を見送ること。代償はあなた達の命と船よ」
ルイズの静かな声に空賊達は一瞬ざわめくが、ピタリと止まる。
そして、船長らしき男が一歩踏み出してきていった。
「王党派に味方してなんになる、あいつらはあと一週間とせずに倒れるぜ?」
「空賊に言うような事じゃないわ」
「なぁ、貴族派に付く気はないか? あいつらはメイジを欲しがっている、たんまり礼金も弾むだろうし。なによりそんな強えぇ使い魔を持っているんだ、歓迎されるだろうぜ」
「死んでも嫌よ」
ルイズは左手をキングの頬に触れて、お頭の顔を真っ直ぐににらみ返した。
大丈夫、キングがいる、絶対屈したりしない。
「もう一度言う。貴族派に付く気はないか?」
「しつこい男は嫌われるわよ」
キングが口を開き、そこに光が集まり出す。
甲板の上でぶっ放すとは思っていなかったのか、お頭が物凄く慌てた様子で手を振った。
「待った待った待った、わかった、わかったからもう言わないよ。その物騒なモノを止めてくれ」
キングも本気で打つつもりはなかったようで、光はすぐに拡散して消えた。
「まったく、トリステインの貴族は気ばかり強くてどうしようもないな。まぁどこぞの国の恥知らずより何千倍もマシだが」
そう言って頭は笑った、大きく、大きく、とても嬉しそうに、楽しそうに笑った。

801 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:17:44 ID:wGTXUW6W
投下ミスった、800は無かったことに………



王党派の最後の砦、ニューカッスルへ行くには大陸の下、雲の中から入るらしい。
というのも、貴族派の旗艦『レキシントン』号が空を見張っているからである。
そう説明するのは、空賊のお頭改め、アルビオン王国皇太子ウェールズ・テューダーだ。
空賊に身を窶していたその理由は、貴族派の補給を断ち、それを自分の補給に出来るからとのこと。
戦争に綺麗事は必要ない、使える物は何でも使う、だが誇りだけは捨てないとのことだった。
綺麗事を謳って死んでしまっては意味がない。だから敵の補給物資を奪っているのだ。と言った。
空はレキシントンに封鎖されている、あんな化け物を相手には出来ないから大陸の下にある秘密の港からはいる。
雲の中へ入り、大陸の下に潜ると日がまったく入らなくなる。
そんな場所を、地形図と測量と魔法の灯りだけで航行するらしい。
とんでもない技術だと誰もが思った。
しかし、ウェールズは軽く笑って、王立空軍の航海士なら難しい事じゃない、と言った。
「奴らは所詮空を知らぬ無粋ものさ」悲しげにそう言う。
「一時停止」「一時停止、アイ・サー」
「微速上昇」「微速上昇、アイ・サー」
どうやら目的地に着いたようだ。
王党派の戦艦の名は『イーグル号』、マストを飛ばされた哀れな船だが、それでも無事に航海してみせるとは、言うだけはあるようだ。
それに続くのはマリー・ガランド号。ラ・ロシェールからルイズたちの乗った船。
船はルイズが買ったような物である。そして目的はウェールズへの援助。彼らに全て差し上げることになった。

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:18:02 ID:Feuf1OzU
支援

803 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:19:04 ID:wGTXUW6W

アルビオン王族の最後のパーティーと称され、ニューカッスルでは盛大に宴が催された。
簡易の玉座には老いた国王。ジェームズ一世が坐した。
立ち上がって杯を掲げようとしたが、歳を取っているためかよろめくと、臣下から激励の声が上がる。
明日には死んでしまうと言うのに、なぜ彼らはこうも笑っていられるのだろうか、ギーシュには理解できなかった。
誰も彼もがワインを、料理を勧めて「アルビオン万歳」と行って帰っていく。
そんな光景を、ギーシュは現実感の薄い目で見つめていた。
『命を惜しむな、名を惜しめ』それが実家グラモンの教えである。
けれど自分は落ち零れ。魔法の才能に溢れた兄や父と違って、未だにドットクラスの魔法しか使えない。
このままではいけないとはわかっている。だが精神力を高めると言っても、一体どうしたら良いのかわからない。
ただ、ギーシュは冷めた目で、悲しき未来へ進まんとする彼らを見つめるだけだった
「楽しんでもらえているかな?」
「こ、コレはウェールズ皇太子様。あ、あの、船の上ではご無礼を………!」
突然ウェールズから声をかけられ萎縮するギーシュ。
ウェールズはそれを笑いながら顔を上げるように言った。
「まさか外国に王党派の味方になると言う者がいるとは思えなくてね……悪いが試させてもらったんだよ。顔を上げてくれないか?」
ウェールズに再三促され、ギーシュはおずおずと顔を上げる。
すると穏やかながら凛々しい顔が目の前にあった。
「名前を聞かせて貰えるだろうか。勇気あるメイジ君?」
「は、はいっ、ぼく………いや自分はギーシュ・ド・グラモンと申します」
「グラモン………あぁ、トリステインのかの有名なグラモンの」
「息子でございますッ! ご存じでしたか、真に恐縮です!」
「そうかしこまらなくても良いよ。どうせ王党派は明日にでも消えてしまうだろうからね……」
「………しかし貴方はまだ皇太子です。未だに礼を尽くさねばならぬ相手です、明日のことはぼくにはまだ解りません」
ギーシュの言葉に、ウェールズは目を丸くし、そして嬉しそうに笑った。
「ぼくの部下にあと100人ばかり君のような部下がいれば、わからなかっただろうにね」
「もったいない……お言葉です」
再び礼をするギーシュに、ウェールズは話題を変える。
「ところでそれが君の使い魔かい?」
背負ったヴェルダンデを指してウェルズは言う。そう言えばずっと背負ったままだったことをギーシュは思い出す。
名前を訊かれて、応える。
「ヴェルダンデか。よい名前だ。何を食べるのかい? 取ってきてあげよう」
「め、滅相もありません。皇太子様自らそのようなことをしてもらうわけには、ぼくが自分で取ってきます」
ギーシュのその言葉に、ウェールズはしばし考える仕草をして、言った。
「……ミス・ヴァリエールとアンリエッタは、幼い頃親友だったのだよ。どうやら今までもそうだったようだね」
「はい……?」
急に何を言い出すのだろう、とギーシュは思った。
しかし次の言葉で目玉が飛び出るくらい驚いた。
「ぼくもそのような親友が欲しかった。と今更に思うんだ。しかし皇太子として普通に友達も作れない身分………どうか今だけ君を親友だと想わせてはもらえないだろうか」



804 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:21:39 ID:wGTXUW6W

コップに水を入れてきてもらって、ヴェルダンデに上げるとちゅうちゅうと吸うようにして飲み始める。
ウェールズは他の臣下と話をするためのよそへ行ってしまった。
代わりにルイズがやってくる、浮かない顔をして。
「もういや………わたしここにいたくない。なんで死んじゃうのに闘おうとするの?なんで愛する人を置いて死ぬなんて平気で言えるのよ。ねぇギーシュ、男の人ってみんなそう言うモノなの」
「………ぼくにはまだ解らないよ……でも彼らの気持ちはほんの少しわかる。ぼくだって、モンモランシーのためなら命を捨てる……いや、賭ける覚悟を決められると思うよ」
ギーシュの心は、今は驚くほど静かだった。
普段は軽薄で、女の子を口説くのに躍起になっているはずの彼の心が。
それは、友との触れ合い。
心配だと、ただそれだけの理由で駆けつけたキュルケとタバサの二人。
そして、友と呼んでくれたウェールズの優しさ。
自分と、年が変わらないのに、なぜ自分はこんなにも情けないのだろう、みっともないのだろう、と。
そして、背中に負い続けていたヴェルダンデの重さも。
「彼らには………ウェールズ様達の背中にはこのアルビオンという一国が乗っているんだ……それを捨てて逃げるわけにはいかない。捨てられないモノのために命を賭けるんだ」
「………わからない、わからないわっ。ギーシュ貴方の行っていることが全然わからない! だって愛しているのよ? 愛している人がいるなら何もかも捨ててでも駆けつけるべきじゃないの!?」
「………ルイズ、その話はもうよそう……おそらく平行線になる。ぼくらに出来ることは、もう彼らを見送るだけしかできない……」
そう、なにもないのだ。


会場から大きな魚の料理をもって、ルイズは外のキングの元へ行く。
するとキングを撫でている金髪の男がいた。
「ウェールズ様………」
「やぁ、ミス・ヴァリエール。君の使い魔はずいぶん綺麗だね」
「お褒めにあずかり光栄でございます」
両手に皿を持ったままルイズは頭を下げる。
「あの……キングに食べさせたいのですが、よろしいでしょうか」
「あぁ、すまない。邪魔したね」
「いえ……」
傍らにどいたウェールズの横に立ち、ルイズは魚料理をキングに差し出す。
キングはその料理を、舌でべろんと舐め取ってしまった。
そして咀嚼、しっぽも骨もお構いなく。後に残っているのは皿の上の盛りつけ野菜のみだった。
はしばみ草もいっしょに食べている、あれとても苦いのに。
しばらく沈黙していたが、ルイズは意を決して、もう一度説得した。
しかし、その説得もさっきと同じ、平行線だった。
アンリエッタの手紙は既に渡した、手紙も受け取った。
後は帰るだけ、それだけが任務なのに、ルイズは諦めきれない。
親友のアンリエッタがウェールズを愛し、ウェールズもアンリエッタを愛しているというのに、愛する人を置いて死にに行こうとするその行為が、理解できない。
ギーシュの忠告も、頭の中から既に飛んでいる。
ただ亡命して欲しいと、アンリエッタが待っていると、愛する人を残して死んではいけないと、切々と感情にまかせて訴える。
しかしウェールズは首を振るだけ。
「ミス・ヴァリエール、君は正直すぎる。そのように正直では大使は務まらぬよ……最も、亡国への大使にはこの上なく適任かもしれないね。名誉以外護るモノがないのだから……」
そう言って、ウェールズは話を打ち切った。
「美しいね………最期にこのような美しい使い魔が見れたのはとても幸運だろうと思うよ」
ウェールズは優しい手つきでキングを撫で、キングは嬉しそうに身じろぎをした。
そして何か言おうとするルイズを遮り、パーティー会場へと戻っていった。
その後、呆然としている内にワルドが来て、結婚を告げられた。
辛いことを考えなくてもよくなるのだろうか、そう思ったルイズは、ワルドのその申し出を受けた。

805 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:24:19 ID:wGTXUW6W

「わたし。子爵と結婚するわ」
外から戻ってきたルイズは、ギーシュの隣に立ってそう告げた。
「そうか……式にはぼくも参加するよ」
滅び行く国で結婚式を挙げる。ウェールズに神父を依頼したとのこと。この上なく光栄なことだろう。
結婚に関してはさっきルイズが去った後やってきたワルドから聞いた。
てっきり恋人同士だと思われていたらしい。ラ・ロシェールで二人っきりで話したことからそう思っていたとのことだ。
あいにくだがギーシュには心に決めた人がいる。ルイズは可愛らしいとは思っていたがそれ以上の感情はないのだ。
「ルイズを幸せにして上げてください。大切な……そう、大切なぼくの友人です」
友人、滅多にそんな言葉を使わないギーシュだが、不思議と自然のその言葉が出た。
そう、友人だ。
お忍びでルイズの部屋に来たアンリエッタ殿下の話を盗み聞き、力になりたいとやってきただけの、五日もたたないこの短い旅だったが。
ギーシュがルイズたちに友情を抱くには十分な時間と理由があった。
『ポケモン』という共通の使い魔を有しているのも、理由の一つ。
「速く帰りたい……。この国嫌い、イヤな人達とお馬鹿さんで一杯。ウェールズ様も残される人の事なんて考えていないのよ……」
そうじゃない、事はギーシュにはわかっていた。
けれどあれだけ話して分かり合えないのだから、もうこれ以上言うことは無い。
「……すこし飲んだらいい。きっと落ち着く」
そう言ってなにか取りに行こうとしたギーシュの服を、ルイズはぎゅっと掴んだ。
「ルイズ?」
「………ごめん、ちょっと背中……貸して」
ルイズのそんな弱気な行動にギーシュは少しだけどぎまぎとしたが、ルイズの頭が背中に触れるのを感じ、動きを止めた。
「ギーシュ貴方って結構カッコイイわね」
しばらくした後のルイズの言葉にギーシュは笑って応えた。
「咲き誇るのは薔薇、女性の目を楽しませるのは花の役目。女性を守るのは棘の役目なのさ」
「その割には、二股誤魔化そうとしてメイドに突っかかってたじゃない」
「あはは、その話は蒸し返さないでくれたまえ。あの後ケティにもモンモランシーにも、シエスタにもちゃんと謝ったさ」
ぼくの軽率な行動で傷つけてしまったことを深くお詫びしたい。女性を守るべき棘が傷つけてしまうなど言語道断だった、と。
「へえ、縒りもどったんだ。モンモランシーと。じゃぁわたしと二人でこう言うところに行ってるってなるとヤキモチ焼くんじゃないの? あの子」
ギーシュの背中にコツンと額を付けたままルイズは言うが、ギーシュは笑って「構わないさ」と言った。
「たまには君に花を向けるのも良いだろう。愛しいモノが居るからと言って他の人を無視することはぼくには出来ない」
す、とルイズが離れる。
「ありがと、ちょっと楽になったわ。………それとギーシュ、貴方ちょっと変わった?」
「………そうかな。どうだろう………少なくとも君には色々感謝しているよ。今回のことも、ヴェルダンデのことも」
「………わたしキングの所行ってくるね、ずっと一人だと寂しいだろうから」
ルイズはそう言い残して小走りで後を去る。
そしてギーシュはぬるくなったワインを、一気に飲み干した。

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:25:16 ID:UMO51gke
支援

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:26:24 ID:8jp7ePzi
支援

808 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:26:49 ID:wGTXUW6W
中編終わり。人少なくてちょっぴりビクビク。
さて、次回ようやく見せ場ですよー。

ちなみにヴェルダンデはツチニンで合ってます。

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:27:00 ID:HZ/vZrr5
ロコンなんかも可愛いだけでなくて気品があって良いよね。
支援スタ

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:27:45 ID:tbH79yqb
ギーシュ、凄くいいな。
お疲れ様でした。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:28:36 ID:ZMu/o2vw
お疲れ様です
しかし一言だけ言わせて貰いたい
YOU後編も投下しちゃいなYO!

812 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 02:29:51 ID:wGTXUW6W
後編30kもあるんだよ……さすがに二時半だからねむいんだ………
小出しにして楽しみは後にとって置いてくれたまえ。

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:31:16 ID:UMO51gke
乙です
ギーシュかこいいわ〜
このまま後編行っちゃいなYO!

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:31:58 ID:ZMu/o2vw
了解です
次回までwktkしてお待ちしてます
お疲れ様でした、そしておやすみなさい

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:36:20 ID:424l8trr
乙ですー これは良い焦らしプレイ。
個人的には綺麗なポケモンと言えばヒトデマン&スターミー

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 02:58:56 ID:SV3dRgie
ギーシュ・・・・・・キングに体当たりされたとき頭でも打ったに違いない支援

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 03:35:02 ID:Gz7VLZ+Z
シャンク! ザ・ロードストーリーから召還したいんだけど、いいかな?
表現上、文章中でルイズをちょっとぼろくそに表現する場所があるんだけど、あくまでも
キャラクターの演出上の問題であることは了承してほしい。

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 03:38:18 ID:k+l/Gs/g
あいあい、了解です。
事前に宣言がなされたので問題はないかと。
投下直前にも注意書きをされたら完璧でしょう。

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 03:40:13 ID:Gz7VLZ+Z
ありがとうございますー。とりあえずもう少しで召還〜教室に戻るところまで書きあがるので、
先に注意書きを。


※途中ルイズをぼろくそにけなす描写があるんですが、召還されたキャラからの視点の部分だからです。おおむねそういう奴なんです。
 不快に思うかもしれませんが、あくまでSSとしての表現として受け止めてもらえれば幸いです。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 03:42:07 ID:dHqc4HId
>>819
執筆中なら今注意書き残しても意味ねーべw
投下直前に書かんと


821 :ルイズ! ザ・使い魔ストーリー ◆NPqig7Jvw. :2007/09/05(水) 03:52:43 ID:Gz7VLZ+Z
※途中ルイズをぼろくそにけなす描写があるんですが、ブリアンからの視点の部分だからです。おおむねそういう奴なんです。
 不快に思うかもしれませんが、あくまでSSとしての表現として受け止めてもらえれば幸いです。



何が起こったのかはすぐに理解した。何者かが、この自分を引き寄せたのだ。この魔女たる自分を!
まずブリアンは怒りと屈辱に牙をむいた。ついで、現状の把握へと意識を寄せた。魔女は冷酷にして無比。その魔女を引き寄せ

るなどという愚かな行為をした者を見つけ、その報いを与える必要がある。
どうやらそこは、草原のようだった。やや離れた場所には、石造りの城が見える。そしてこの自分を遠巻きに見つめる、人々の

群れ。
ブリアンは少し驚いた。彼らは一応に同じ格好――黒いマントを身に羽織り、それぞれの杖を抱えている。それは「魔法使い(

シーカー)」たちの中にも多く見られるありふれた格好であるが、何より驚いたのはそのデザインがすべて統一されていたこと

、そして彼らが寄り集まっているということにだ。つまり彼らは――こちらはシーカーには珍しいことに――一つの組織、それ

もそれなりの規模のものに属しているということだ。
(よくお互いに殺しあわないものだ)
シーカーとは、おしなべて利己的である。まず、群れることなどない。もし万が一群れることがあっても、お互いの研究を盗も

うとして殺しあうのがオチだ。というか、特に何かの理由がなくても殺しあう。結局のところ魔力を追い求めるものであるシー

カーが互いに相容れることはないのだ。それでも尚シーカーたちが一つの統制の下にあるというのなら、その答えはまず限られ

る。すなはち、より強大な、それも圧倒的な力を持つシーカーによって従えさせられたものたちということだ。
(誰だ? これだけのシーカーを統制するシーカー。そいつがぼくを召還したやつだ)
その人物を特定するのにさして見回す必要はなかった。明らかに一人、群集から離れこちらに近い場所にいるものがいる。
その不遜にして傲慢極まりなくどうしようもないほどの愚か者は、少なくとも見た目には幼かった。果たして、あの間抜けな秘

儀盗賊とどちらのほうが年かさだろうか? その髪は長い桃色をしており、鳶色のくりくりと丸い目をまじまじと広げ、こちら

を見つめてくる。
(小物だ。大したことないね)
ブリアンは一目見るだけでそう看破した。もっとも、自分と同格以上の術者であればその気配を相手に悟らせないことも可能で

あろう。だが、無限に広がる多項宇宙といえども、この自分に匹敵するほどの術者がどれほどいるというのか?
しかしあの秘儀盗賊が言っていたことを思い出した。力強きシーカーは、その力強大であるほど油断する。自分自身もその油断

で足元をすくわれ、そして相手の油断にもつけいって屈辱を万倍にして返してやった時のことを思い出した。あるいは、この目

の前のシーカーも見た目に反した力を隠し持っているのかもしれない。妙な気配を感じるのも事実だ。
わずかな時間ながらそんなことを推し量っていると、場が動き出した。それまで妙にしんとしていた群集が、囃し立て始めたの

だ。それはどうやらこの桃色の髪をしたシーカーに対するもののようだ。
「ゼロのルイズが『サモン・サーヴァント』を成功させたぞ!」
「嘘だろ、ルイズ!?」
「でもやっぱりゼロのルイズだな。ただのネコを召還しやがった!」
「ネコじゃない!」
フーッとネコそのものの威嚇音をたてて、ブリアンは抗議を申し立てた。


(つづく)


822 :ルイズ! ザ・使い魔ストーリー ◆NPqig7Jvw. :2007/09/05(水) 03:54:00 ID:Gz7VLZ+Z
これと同じことを経験した気がする。それもごく最近。
ブリアンは横たわっていた自分の身を起こし、ぶすりとしながら思い返していた。
いつものように、あの間抜けでお人よしで自分がいないと何もできない秘儀盗賊と一緒にけちなシーカーがかつて研究施設とし

て利用していた根城に押しかけていたときのことだ。つい、ついうっかりトラップの一つを見落としてしまったのだ。
(ぼくの責任じゃないよね。ほら、その、ぼくはあいつの左肩に乗っていたから右側はあいつの担当だからして)
誰にともなく言い訳がましく心の中で弁明して、そこから起きたことを反芻していた。トラップの種類次第ではもっと面白くな

いことになっていただろうが、幸いなことにそのトラップに使われていた魔力の源はさらに他の魔力にまたがりのまたがりのま

たがりをしていたらしい。つまり、ややこしい出所の魔力が製作者の意図した通りの動作をもたらさなかったのだ。
結果、自分と秘儀盗賊はそれぞれ別個にどこか遠く離れた場所へと跳ばされてしまったのだ。まぁ、不幸中の幸いだったといえ

よう。またがりした相手が毛むくじゃらの目玉悪魔とか、金色の海たる異界の母だったりしたらどうなっていたことやら。
「まあ、ぼくはどうとでもなるとして……あいつはどうしてるかな」
あの馬鹿が心配だった。前回と違いのろわれた姿のままなので、気にかけることに支障はない。他のシーカーが聞いたら自ら命

を絶ちたくなるくらい仰天するかもしれないが、そのことだけがうれしかった。
「とにかく、まずはあの情報屋のところに行ってみるか? 名前はええと、たしかオンボロだっけ?」
えらく失礼な間違いではあるがブリアンはむしろ光栄に思って欲しいものだと思った。魔女にあんなちんけな情報屋の名前を覚

えてもらうなど、身にあまる僥倖だろう。一文字だけだが。
とりあえず、一歩。踏み出そうとした。しかしその足は地面に植わった草ではなく光の面を突き抜けた。そして、強い力で引っ

張られる。
「なんだ!?」
一瞬のことだった。本来の姿であればあるいはとどまる事ができたかもしれないが、呪われた姿ではまったく抵抗できなかった


(やられた!)
二度も失策を犯すとは。魔女としてあまりにも情けない思いだった。ブリアンにとって幸いだったのは、その屈辱を噛み締める

前に、電流にも似たショックを受けて気絶したことだった。目覚めたときには、魔女たる自分が気絶するという屈辱も一つ増え

ることになるだろうと苦々しく思いながら――


(つづく)

823 :ルイズ! ザ・使い魔ストーリー ◆NPqig7Jvw. :2007/09/05(水) 03:55:55 ID:Gz7VLZ+Z
ゼロのルイズことルイズ・フランソワーズ・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは感動に打ち震えていた。『サモン・サーヴァント

』を成功させたのだ。ゼロのルイズたる、この自分が!
いや、それは過ちだ。もはや自分はゼロなんかじゃない。現にこうして、魔法を成功させているのだから。もう、誰にもゼロだ

なんていわせない。
そんな絶頂にあるルイズと対照的に群集たちはみな唖然としているようだった。いい気味だ。自分をゼロだゼロだゼロゼロセブ

ンだなどと馬鹿にしていたが、こうして見事使い魔を召還した以上、ぐうの音も出まい。ちらりとあのこ憎たらしいツェルプト

ーの様子を伺うが、片眉をあげてはいるが思ったほどショックを受けていないようだ。なんだか癪に障る。
でもそんなことどうでもいい! 爆煙にかすんではいるし、その影はずいぶんと小さいがはっきりと、確実にそこに使い魔がい

る。私が召還した使い魔が!
ルイズは自分から駆け寄るような真似はしなかった。そのほうがはっきりと、自分の成功を群集に見せ付けられると思ったから

だ。だからじっと煙が晴れるのを待った。
煙が晴れるのを待って――そこに鎮座していたのは、一匹のネコだった。ずいぶんと毛並みのいい、黒猫。ルイズは少しがっか

りした。もともと影からして大層なものを期待していたわけではないが、ただのネコとは。
しかし、そんなことはどうでもよかった。なんであれ、自分の、自分だけの使い魔なのだ。それに――猫は正義なのである。弁

髪の正義マニアに問われても即答できるぐらいに。
しかしまわりの生徒はまたもルイズとは逆の感想を持ったようだ。今まで馬鹿にしてきた相手を馬鹿にできる要素が揺らぐのを

嫌うのは、どんな人間でも同じことである。彼らは囃し立て始めた。
「ゼロのルイズが『サモン・サーヴァント』を成功させたぞ!」
「嘘だろ、ルイズ!?」
「でもやっぱりゼロのルイズだな。ただのネコを召還しやがった!」
「ネコじゃない!」
嘲笑は、最後の抗議をうけぱったりと止んだ。というより、みんな目が点になっていた。あれ、今の誰の声?
一瞬脳はその動作を止めていたが、その実耳は声の出所を捉えていた。ネコだ。ネコが抗議した。ていうか、ネコが自分で

自分をネコじゃないって言った。
しばしの沈黙が再び場を支配した。最初に思考を再開させたのも、やはりルイズだった。
喋るネコ!
ネコは正義である。それがさらに喋るとなっては、弁髪正義マニアどころかギシン星皇帝ですらその正義を認めねばなるまい。


(つづく)

824 :ルイズ! ザ・使い魔ストーリー ◆NPqig7Jvw. :2007/09/05(水) 03:58:00 ID:Gz7VLZ+Z
ゼロのルイズことルイズは浮かれあがる思いであった。
使い魔には時々、特殊能力が付与されることがある。ネコが喋るようになったという事例も、いくつか報告されている。おそら

くはこれもそうなのだろう。よくよく考えれば、喋る黒いネコの使い魔。これほど魔女に相応しい使い魔もそうはいないのでは

あるまいか? 宅配便をしなければならないのではないかという不可思議な不安が湧き出たが、さらに湧き出た歓喜が塗り返し

た。
「よくやったね、ミス・ヴァリエール」
人垣を掻き分け、禿げ上がった頭の教師が満面の笑みをたたえて進み出た。
「ミスタ・コルベール!」
返すルイズも笑みを抑え切れなかった。すぐに申し出る。
「あの! コントラクト・サーヴァントをさせてください! 今すぐに!」
「むろんだとも。やりたまえ、ミス・ヴァリエール。そのネコが、今日から君の使い魔になるんだ」
答えを聞くや否や、ルイズは走り出した。使い魔、使い魔、使い魔! 今日から私も使い魔を持てるんだ!
待ちきれず、走りながら詠唱をしてしまう。そしてそのままの勢いでネコを抱え上げ――その鼻に契約のキスをした。

彼女にとって幸いだったことは、そのネコがなんというか、「少女に思い切り突進されて抱え上げられ抱きしめられる」という

ことにちょっとしたトラウマがあったことだ。一瞬そのネコが、反射的にその身と思考を固まらせていなければ、契約などかな

わなかっただろう。しかし、有頂天になった少女にいるかいないかわからない神は祝福を与えた。
そして、ルイズは使い魔の契約を結んだのだ。自分が呼び寄せたその相手が、何なのかも正しく理解せず。


(つづく)

825 :ルイズ! ザ・使い魔ストーリー ◆NPqig7Jvw. :2007/09/05(水) 03:59:50 ID:Gz7VLZ+Z
ブリアンは固まった。なんだか自分の体積の何倍もある物質が突進してくる。いや、それが他の相手だったら冷静に対処できた

だろう。しかし、少女というのがいけなかった。しかもどことなく自分のトラウマになった――大切なものの一人ではあるのだ

が――魔力結晶のシルエットに似ていたことがさらにいけなかった。不覚にも的確な行動を起こせなかったのだ。そのことが彼

女の不幸となった。その鼻に、何か湿ったものが触れてくる。それがその少女の唇だと気づいた瞬間、前足をひらめかせ無礼な

行いに報いた。
「ぎゃー!」
「なにをするー!」
ちょっと年頃の女の子らしくないはしたない叫びを上げる少女の腕の中から逃れ、毛を逆立てて威嚇するブリアン。だが、脳天

を貫く激痛に崩れ落ちた。
「あぐっ!」
痛い。熱い。焼ける。額が割れる! 本来なら魔女は痛みとは無縁だ。ブリアンは長きに渡って痛みというものを経験してきた

稀有な魔女ではあったためにのたうちまわるような無様な真似だけは避けられた。
「貴様……っ! 何をした……っ!」
「ご、ごめんなさい。でも、それは使い魔のルーンが刻まれるときの、一時的なものだから。我慢して、ね?」
(使い魔!?)
シーカー……魔法使いが、使い魔を使役することは珍しいことではない。だが、その使い魔が魔女であるとなれば、これは空前

絶後の事態だ。
(馬鹿なっ……! 魔……魔女が、魔力以外の何かに縛られるなんて、そんな、馬鹿なことが……!)
魔女、それは魔力とともにある。純然たる魔力の使い手として生れ落ちた魔女は、無制限に魔力に奉仕され、無制限に魔力に奉

仕する。魔女が望むすべてを魔力がかなえるように、魔女はまたその心すら魔力以外の何かに縛られることはない。否、魔力が

それを許さない。その魔女を使い魔として縛るとは、それは伝説の不死秘法以外に可能なものはない。
(やっぱり……シーカーは、油断する。悔しいけど、君の言うとおりだよ……)
身も心も痛苦を噛み締めつつ、ブリアンはあの間抜けな――そして彼女がただ一人、その心を捧げた相手の顔を思い浮かべなが

ら、意識を闇へと手放した。


(つづく)

826 :ルイズ! ザ・使い魔ストーリー ◆NPqig7Jvw. :2007/09/05(水) 04:01:12 ID:Gz7VLZ+Z
「だ、大丈夫かしら……?」
ルイズは少しばかりあせっていた。
コントラクト・サーヴァントが一回で成功したことは、喜ばしいことだ。ますます自分に自信を持つことができた。
しかし、その使い魔が倒れ伏してピクリとも動かなくなってしまったことは、いただけない。見たところ、呼吸はしているよう

だし、死んでいるわけではないようだが。
コルベールを仰ぎ見ると、その教師はふうむとうなったあとルイズの肩に手を掛け、安心させるように言った。
「心配しなくてもいい、ミス・ヴァリエール。彼――なのか彼女なのかはまだわからないが、とにかくこのネコは、ルーンを
 刻むときのショックで昏倒したに過ぎない。なに、小一時間もすれば目覚めるだろう。それにしても、珍しいルーンだな」
コルベールは黒猫の額に刻まれたルーン(※三日月形)を眺めうなると、スケッチして立ち上がった。
「さてと、じゃあ皆教室に戻るぞ」
「おまえは歩いて帰れよな、ルイズ!」
「そうそう。『フライ』も『レビテーション』も使えないんだからな、ゼロのルイズ!」
ルイズは憤った。こうして、実際に召還と契約を成功させたのにもかかわらず、彼らはまだ自分をゼロと呼ぶのだろうか。先ほ

ども言ったが、それは誤りである。誤りは正されなければならない。大丈夫、できる。今の私なら。だって私、成功させたのよ

? 『サモン・サーヴァント』も、『コントラクト・サーヴァント』も。なら、できない道理はない。
ルイズはそう信じていけたかだかに杖を振り上げた。キュルケがこちらを察したのかなにやらとめようとしてくるが、ルイズは

無視して唱えた。破滅の呪文を。
『フライ』


結論を言うと、ルイズの足元で炸裂した爆発は使い魔と同じように主人を昏倒させた。彼女にとってやっぱり不幸中の幸いだっ

たことは、昏倒した自分を小憎たらしいツェルプトーに背負われて部屋まで運ばれるという屈辱を知らずにすんだことだった。




とりあえず、以上です。フーケ戦はある程度きまっているんですが、ギーシュまでの話はどう設定するかなー。
てか、長いですね。もうちょっと短くまとめたほうがいいですね。すんません

827 :ルイズ! ザ・使い魔ストーリー ◆NPqig7Jvw. :2007/09/05(水) 04:02:23 ID:Gz7VLZ+Z
なんか改行が変になってる……orz
次からは気をつけますんで、すいません

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 06:39:43 ID:7Li1itoT
というか、L5が発生してるのに、
幻覚見る位って本当に設定理解できてるのかwww

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 06:41:40 ID:7Li1itoT
誤爆しましたOTZ

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 07:53:05 ID:Bv2x8Oq/
GJ
個人的には○/○みたいに後何回分投下するか書いてある方が好みですが…
>ただのネコ
ただのカエルや梟を使い魔にしてる香水と風上の立場がw

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 08:13:33 ID:SccBlKZz
>>830
まあそういうこと言うやつって、大概は良く考えずに言ってるもんだw

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 09:24:11 ID:POcLRwiI
>>830
アバン先生が逆に考えろって言ってた。
じゃあ、ただのカエルや梟じゃ無いのかもしれないって。

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 09:26:47 ID:IdigHAaE
読み辛いですねえ。後、予防線張り過ぎるのはちょっと…

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 09:51:28 ID:Dw05am8N
乙でしたー。
まだまだ序盤なので何とも言えませんが
個人的に好きな作品とのクロスなので頑張ってほしいっすね。
改行や投下形式を見直したら完璧でしょうかね

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:21:43 ID:nC8OJnA0
オーフェン、シャンクと来たからここはLOVE・LAか哀しみのエスパーマン召喚だな。

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:26:24 ID:6l5l1x6j
過疎ってる・・・

837 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:37:36 ID:wGTXUW6W
話す話題がないのかな?だったら後編投下しちゃっても良いのかな?
人少なめなのでゆっくり投下しちゃっても良いのかな?

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:38:08 ID:5FYOHaNn
とりあえず支援だ

839 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:38:43 ID:wGTXUW6W


翌朝、ギーシュは一足先に礼拝堂へと来ていた。
礼拝堂に入った途端、ヴェルダンデはその背中から飛び降りて、壁をカサカサと上った。
そしてその場でピタリと止まって微動だにしなくなった。
「やぁ、もう来てたのかい」
皇太子の礼服を身に纏ってウェールズが現れる。
紫のマントが王族の象徴、そして頭に載せた帽子には王家の象徴たる七色の羽がついている。
「君は………よかったのかい?」
「………はい?」
ウェールズから声をかけられてギーシュは素っ頓狂な声を上げた。
「ミス・ヴァリエールは、君の恋人だったんじゃないのかい? それが結婚するということになって……」
「ぼくとルイズはただの友達ですよ。特別な感情はありません」
ギーシュの言葉に、ウェールズは驚いた表情でじっとみつめてきたがやがて納得した様子で「そうか」と言った。
「どうやら君には心に決めた人が居るようだね」
ウェールズの言葉にギーシュは応えず、視線をそらして壁に張り付いているヴェルダンデを見やった。
身じろぎしないヴェルダンデの様子がきになったが、丁度ルイズとワルドが入ってきたので扉へと視線を向けた。
ギーシュから見て、ルイズは相当まいっているように見えた。
昨日あれだけ話したのにまだへこんでいるようだ、この調子で結婚式なんてまともに出来るのだろうか、不安に思う。
顔を俯かせたまま、ワルドに促されるままにブリミルの像の前に立つウェールズに向かい合った。
ワルドがルイズに何かを囁き、ウェールズから新婦用の冠を借り受けてそれをルイズの頭の上に乗せる。
魔法の力によって永久に枯れることのない花があしらわれている、簡素ながらも美しく、清楚な冠だ。
そしてワルドはルイズの学生用の黒いマントを外し、純白のマントを纏わせる。これも王家から借りた新婦用の乙女のマントだ。
しかしルイズは着飾られているというのに反応が薄い、いまだに心の中では葛藤が渦巻いているようだ。
所がワルドは、そんなルイズの様子を肯定の意思表示と受け取ったようだ。

すこし、ギーシュは眉を顰めた。

ブリミル増の前に立つウェールズに向かい合い、ワルドは一礼した。
ワルドの格好はいつもと同じ、魔法衛士隊の制服。
「では、式を始める」
ウェールズの声はルイズの耳にも届く。
しかし彼女にとっては、はるか遠くで鳴り響く鐘楼のように現実感のない響きだった。
「新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名においてこの者を敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか」
ウェールズの詔を、ギーシュは椅子に深く腰を沈めたままぼんやりと聞いていた。
ウェールズの言葉にワルドは即座に答えた。誓う、と。
そして次はルイズに向かって、同じように唱える。
自分の名を呼ばれ、ルイズはようやく今結婚式を行っていることに気付いた。
相手は幼い頃憧れていたワルド。お互いの父が交わした結婚の約束。
幼かった頃ぼんやりと夢想していた未来。それが今現実となろうとしているのに。なぜ嬉しくないのだろう。
滅び行く王国を目にしたからだろうか。
愛するものを捨て、死に向かう王子を目の当たりにしたからだろうか。
なぜこんなにも心が痛いのだろう。好きな人と結婚できるのに、友達が見守って居てくれるというのに。
ちらりと、椅子に座るギーシュに視線を向けると、笑顔を返してくれた。
そう、心の底から祝福してくれていることがわかった。
薔薇の造花の杖を取りだして、ギーシュはそれを振って薔薇の花弁を吹雪かせた。
友の門出に、今日というめでたきに日に。そう、それは太陽の光をたっぷり浴びた、麗しき一輪の華。

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:41:13 ID:AB/XYu3E
平日の昼間に何言ってんだYO・・・・・・

>>835喜びの方は普通に超能力で帰りそうだから、呼ぶとしたら悲しみの方か?
ポジティブに能力が使えないからあまり強くないし、いざとなったら呼び出しテレパシーでなんとかなるし


841 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:43:41 ID:wGTXUW6W
「新婦?」
ウェールズが心配そうに顔を覗かせると、慌ててルイズは顔を上げる。
もはや式はルイズの与り知らぬ所まで進んでいる。どうすればいいのだろう。こう言うときはどうすれば……。
椅子に座る友を見るが、答えは既に出ている。
女性を守る棘は既に役目を終えている。
後はどうするか、どう進めるかはルイズの判断に委ねられるのだ。
「緊張しているのかい? 大丈夫、初めての時はどんなことであれ緊張するモノだからね」
ルイズを安心させるように、にっこりと笑った。
「コレは儀礼に過ぎぬが、儀礼にはそれをするだけの意味がある。では繰り返そう。汝は始祖ブリミルの名においてこの者を敬い、愛し、そして夫として………」
誰も応えてくれない、ならば自分で応えるしかない、自分で決めるのだ。
一人じゃない。一人だけ先に進むわけにはいかない。
友が居る、仲間がいる。それを置いていくことは出来ない。
傍らに咲いている薔薇を、見逃す事なんて出来ない。
「新婦?」
「ルイズ?」
怪訝な顔でルイズの顔を覗き込む。ルイズはワルドに向き直って悲しげな表情を浮かべ、首を振った。
「どうしたんだ。ルイズ、気分でも……」
「違うの、違うのワルド。ごめんなさい……」
「具合が悪いなら改めて……」
「そうじゃない、そうじゃないの。ごめんなさい。わたし貴方とは結婚できない」
そう、自分はまだ蕾ですらない。
貴族としての誇りのみ立派で、魔法も使えない、強い使い魔を得て有頂天になっているだけ。
そんな自分が、結婚して、妻となることに、どうしても納得がいかない。
「新婦はこの結婚を望まぬのか?」
ウェールズの言葉にルイズは向き直って、力強く頷いた。
「お二方には、大変な失礼をしたす事になりますが、私はこの結婚を望みません」
突然の自体に、ギーシュも目を丸くする。気を利かせて薔薇の花弁を舞わせたのに。
ワルドの顔にさっと朱が差したのを、ギーシュは見逃さなかった。
「子爵………真に気の毒だが花嫁が望まぬ式を続けるわけにはいかない……」
ウェールズのその言葉を無視し、ワルドはルイズの手を取っていった。
「緊張して居るんだ。ルイズ、きっとそうだ、君が僕との結婚を拒むわけがない」
「ごめんなさい。ワルド、憧れだったの。もしかしたら恋だったのかもしれない。でも、今は違う」
そう、ルイズが憧れているもの、それは孤高の内に咲く花のような高貴さ。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:44:21 ID:InUhp8yg
携帯から進化フラグ支援

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:44:36 ID:5FYOHaNn
出かける前に支援してバイトへGO

844 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:45:40 ID:wGTXUW6W
ワルドの視線が一瞬だけギーシュに走ったかと思うと、突然ルイズの肩を掴んだ。
その目がつり上がり、表情が優しかったいつものモノから冷たい、爬虫類を思わせるノに変わった。
「世界だ! 僕は世界を手に入れる! その為に君が必要なんだ!」
ワルドの豹変に怯えながらルイズは首を振る。
「……わたし、世界なんていらないもの……」
欲しいものは、女性を守るためにあると胸をはって言った、彼のような誇り高さ。
「アイツか! あの小僧が!君をたぶらかしたのか! 君を!」
ワルドの豹変に、敵意を向けられたギーシュも怯える。
いったい何が起こっている、子爵は一体、何を考えているのだ。
「ギーシュは……関係ないわ。わたし個人の問題よ」
「僕には君が必要なんだ!君の力が! 君の能力が!」
ワルドの剣幕にルイズは恐慌する。優しかったワルドがこんな顔をして叫ぶなんて夢にも思わなかった。
「ワルド………あなた……」
「子爵……君は振られたのだ、いさぎよく……」
ルイズに詰め寄るワルドの剣幕にウェールズはとうとう見かね、間に入って取りなそうとする。
しかしワルドはその手をはねのけた。
「黙っておれ!」
ワルドの言葉に驚き、ウェールズは立ちつくす。
ワルドはルイズの手を握る。その手つきは、まるでヘビが絡み付くような嫌悪感をルイズに感じさせた。
「ルイズ! 君の才能が僕には必要なんだ!」
「わたしそんな立派なメイジじゃないわ! まともに成功させたのはサモン・サーヴァントとコントラクト・サーヴァントくらいだもの」
「だからそれは君が自分で気付いていないだけなんだ!」
ワルドの手をふりほどこうとするが、凄い力で握られていてそれもままならない。苦痛に顔を歪めるがワルドに構う様子はない。
「わたしの才能? 冗談じゃないわ。そんな結婚死んでも嫌。今わかったわ、貴方わたしをちっとも愛して居ないじゃない。貴方が愛しているのはアリもしないわたしの魔法の才能だけ……そんな理由で結婚しようなんて、こんな侮辱はないわ!」
握られた手をルイズは渾身の力を込めてふりほどく。
そしてウェールズがワルドの肩に手を置いて引き離そうと試みる。が、今度は突き飛ばされた。
苦痛に表情を歪めたが、即座にウェールズの顔が怒りに赤が走る。
そして立ち上がり、杖を抜いた。
「なんたる無礼! なんたる侮辱! 子爵、今すぐラ・ヴァリエール上から手を離したまえ! さもなくば我が魔法の刃が君を切り裂くぞ!」
ウェールズの脅し文句に、ワルドはやっとルイズの手を離した。

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:45:53 ID:KuYDjQbq
授業中にこっそり支援

846 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:46:43 ID:wGTXUW6W

優しい笑みを浮かべてワルドはルイズに話しかける。
「ここまで僕が言ってもダメかい? ルイズ。僕のルイズ」
とても優しい微笑みだったが、それは石膏で塗り固められた嘘の仮面だと、その場にいる誰もが理解できた。
「イヤよ。誰が貴方と結婚なんかするもんですか」
はぁ、と溜息をついてワルドは天を仰いだ。
「この旅で君の心を掴むためにずいぶん努力したんだが………」
ワルドの視線がギーシュを睨み、ギーシュは思わず身をすくませる。
ウェールズが杖を抜いているため、ギーシュもその薔薇の造花をワルドに向けている。
「こうなってしまえば仕方ない。ならば目的の一つは諦めよう」
「目的ですって?」
ルイズの言葉に、ワルドは唇の端を釣り上げてどす黒く邪悪に染まった笑みを浮かべた。
「この旅における僕の目的は三つあった。その二つが達成できただけでもよしとしなければな……」
「目的って………ふたつ? どういう言う事よ」
なおも笑みを絶やさないワルドの不気味さに心をかき乱されながらもルイズは尋ねた。
ワルドは右手を上げ、人差し指をピンと立てた。
「まず一つは君だ。君を手に入れることだ。しかしコレは果たせないようだね」
「当たり前よ!」
次にルイズは中指を立てる。
「二つ目はルイズ、君のポケットの中のアンリエッタの手紙だ」
その言葉にルイズははっとする。
「ワルドあなた……!」
「そして三つ目は……」
ワルドの『アンリエッタの手紙』という言葉で全てを察したウェールズが、杖を構えて呪文を詠唱した。
それはほんの僅かな逡巡。
ドットでしかないギーシュが為す術もなく成りゆきを見守るしかできなかったのは、誰にも責められることではないだろう。
視界を眩い光が覆い、ワルドは即座に己の杖を引き抜き、自らの二つ名『閃光』に相応しき速度で呪文の詠唱を完成させた。
ワルドは風のように身を翻らせ。ウェールズの胸を青白く光るその杖で………貫けなかった。
ワルドとウェールズの間に己の身を滑り込ませていたのは、ギーシュの使い魔『ヴェルダンデ』の姿。
ヴェルダンデは己の身を以てワルドの凶刃を防いでいる。
しかしワルドはヴェルダンデの体を貫通したまま、そのままウェールズの心臓を貫いた。
ぐふ、とウェールズがうめき声を上げる。
「ヴェルダンデ! よくも!」
己の使い魔が場に介入した事で、ギーシュはようやく現状に追いついた。
杖を振ってワルキューレを召喚しようとするが。それはワルドが放った風によって阻まれる。
エア・ハンマー、風系統の中でも初歩の呪文だ。
しかし、スクウェアクラスのワルドが放てばそれは圧倒的な破壊力を持つ。
礼拝堂の椅子ごと吹き飛ばされ、ギーシュは壁に激突しげふっと息を吐いた。
「薄汚い小僧が。この僕の邪魔をするのは許さん……虫けら共々粉微塵にしてくれる」
この間、十秒にも満たないやり取り。
「ヴェル……ダンデ………」
朦朧とする意識の中。刺し貫かれたヴェルダンデの体は、まるで空気に溶けるようにすう、と消えていった。
ギーシュの頭の中に在るのは、使い魔に対する申し訳なさだった。
あと少し速く動ければ、あと少し、もう少し速く子爵の策略に気付けば、ヴェルダンデを死なせずに済んだのに。王子を、友を死なせずに済んだのに。
「………!?な、なんだこれは!」
驚いたようなワルドの言葉にギーシュは何事かとまぶたを開けた、朦朧とする頭を叱咤し、必死で脳に情報を取り入れる。
すると、ヴェルダンデの体と同様に、空中にすう、と消えるウェールズの肉体があった。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:47:04 ID:g8XRtKgR
虫ポケ可愛いよ虫ポケ支援

848 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:49:25 ID:wGTXUW6W

ありえない、いったい何が起こっているんだ!?
死んだモノの肉体が消えると言うことなど有り得ない。虫けらは使い魔だからだと思っていたが、ウェールズも同じ反応するとは常識では考えられない。
ZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZI………
それは、単なるノイズに感じられた、音源は、上空!
「エア・ハンマー!」
上空から放たれた魔法、一瞬反応がおくれワルドは吹き飛ばされた。
そして魔法を放った物は着地する。
「ウェールズ様!?」
そう、ウェールズだった。一体いつの間に上空へといったのか。それは頭上を見ればそこに答えがあった。
ZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZIZI
高速で奏でられるは透いた四枚羽根の多重奏。
赤く見下ろすその瞳は限りなく無表情。
「ヴェル………ダンデ…………なのかい?」
ふと、さっきまでヴェルダンデがひっついていた壁に視線を向けると、そこには抜け殻だけがあった。
さっき貫かれたあのヴェルダンデは一体何だったのだろうか。そう思うがすぐに打ち払う。
ヴェルダンデが生きている、ただそれだけでギーシュはよかったのだ。
色彩は頭部が黄色く胴は濃紺。
胸から伸びた灰色の爪はとても鋭い。
ギーシュの問いに応えるように、それはゆっくりと降りてきて、顔の位置で止まった。
そっとギーシュはその顔に顔を触れると、嫌がるそぶりもなくそれは受け入れた。
「君………なんだね、ヴェルダンデ……よかっ、よかった………生きて……」
使い魔が生きていてくれたことに感極まったギーシュは思わずヴェルダンデに抱きついた。
高速で羽ばたいている背中の羽が、その腕をばしばしと叩いた。
「うぬぅ………何をしたのかわからんが……殺す順序が変わっただけだ。一人ずつ仕留めてくれる!」
瓦礫の中から起きあがったワルドが宣言しながら魔法を放つ、エア・カッターだ。
それに反応したのは、同じ風系統のウェールズ。ではなく、ヴェルダンデだった。
両腕、爪となっているそれを交差させ、ワルドの放ったカッターに対抗する。
鋭く研ぎ澄まされたエアカッターは、スクウェアがはなったともなれば人の骨すらも断ち切る!
ところがそんな魔法を、ヴェルダンデはその細い爪二本を交差するだけで耐えたのだ。
「バカなっ! 虫けら如きに防げる魔法じゃないぞ! 僕は『閃光』のワルドだ。風のスクウェアメイジなんだぞ!!?」
ワルドの宣言に、ヴェルダンデはそれがどうしたとばかりに腕を払った。
文字通り無傷。
背中にあるは主とその友。
ここは引かぬと宣言するかのようなその後ろ姿に、ギーシュは涙ぐむ。
透き通ったその羽は、ノイズのような音を立てて羽ばたき、目視すらかなわない。
しゅん、と音を立てたかと思うとヴェルダンデは10mはあるワルドとの距離を詰めていた。
「なっ………」
驚愕に声を上げる暇もなく、その爪を振り上げる。
ワルドはかろうじてレイピアで防ぐ。
「素晴らしい速さだな……なるほど、ではこっちも本気を出そう。なぜ風の魔法が最強と呼ばれるのか、その所以を教育致そう」
ヴェルダンデが斬りかかるが、今度は軽やかに避けて呪文を唱える。
「ユビキタス・デル・ウィンデ………」
呪文が完成すると、ワルドの体がいきなり分裂する。
「ふはははははは、どうだ。コレが風のユビキタス。風は遍在する。風の吹くところ何処と無く迷い現れ、その距離は意思の力に比例する」
突然分身したワルドにルイズが怒鳴る。
「桟橋で襲ってきたあの白マントも貴方だったのね!」
『いかにも。君の心を掴むため一芝居打たせてもらった』
合計五人に増えたワルドが一斉に喋るため、サラウンド効果が発揮される。
戸惑っているのだろうか、ヴェルダンデの動きがすこしぎこちなくなっている。
「所詮貴様は虫けらに過ぎんのだ! メイジに刃を向けることがどれほど愚かなことなのか、その身に教えてやろう」
五つに増えた分身、しかしただの分身ではない。
風の遍在は一つ一つが意思と力を持っている。
実質的には5対1の状態だ。
そしてその五つの遍在が、同時にエア・カッターをヴェルダンデにはなつ。
しかし、当たらない。
何一つ、ヴェルダンデを傷つけられない。
羽化したばかり、まだ本調子でない。

849 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:52:00 ID:wGTXUW6W

外でキングが咆吼している。
あの巨体はこの礼拝堂には入れないからだ。
その咆吼は、悲しみか、怒りか。
「………キングが怒っているわ。わたし達を騙したワルド、貴方への怒りよ」
ルイズの脅しを、ヴェルダンデの攻撃を捌きながらワルドは鼻で嗤った。
「図体ばかりでかくてここに入ってこれない木偶など怖れるに足らぬ」
ワルドのその言葉にルイズの怒りが燃え上がる。
「その言葉、死ぬまで後悔させてあげるわ」
「まぁ、まちたまえ。ミス・ヴァリエール。子爵、イヤ、裏切り者へはぼくが先約だよ」
ギーシュが一歩前に出て造花の杖を高らかに振り上げた。
「我が唯一無二の使い魔に対し『虫けら』と宣ったその狼藉、断じて許せない。その性根、ヴェルダンデが叩き直してくれよう!」
ギーシュの宣言、そして。ヴェルダンデは応える。
「んなっ!?」
目の前のヴェルダンデの動きが速くなったことにワルドは慌てて反応を早くする。
ヴェルダンデの爪が、ワルドの服を、杖を斬る。
『チィッ……うっとうしいわぁっ!』
ステレオで、ワルドは連激を加えるヴェルダンデへウィンド・ブレイクを放つ。
その魔法はヴェルダンデどころか、椅子の残骸を吹き飛ばし、窓も、ドアも吹き飛ばす。
丁度吹き飛ばされたヴェルダンデがドアから外へと投げ出された。
それを三体の遍在が追い、残る二体がギーシュに相対する。



くるん、と空中で体制を整えてヴェルダンデは三体の遍在と向かい合う。
遍在は誰もが杖を構えて完全な戦闘態勢である。
それに対しヴェルダンデは、羽ばたいたまま、ほぼ宙に静止状態で腕を垂れ下がらせているだけ。
ヴェルダンデに気付いたキングが咆吼を上げるが、なぜか襲いかかると言うことをしなかった。
ヴェルダンデの表情のない紅い瞳が、その複眼がキングをじっと見上げる。
それはほんの数秒の意思の疎通。
たったそれだけ瞳を合わせただけで、キングはヴェルダンデの意図をくんだ。
一人で闘う。主を侮辱したこいつを絶対に許せない。
その思いはキングも同じだった。そしてキングはそれを譲った。
対峙する遍在とヴェルダンデ。
お互いに準備運動は既に終えた。
これからが本番だ。
方や風のスクウェア。方や羽化したばかりの使い魔。
勝負の行方は、既に決まっていた。

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:52:44 ID:STcxstxX
進化ktkr

851 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:53:47 ID:wGTXUW6W

『あのような虫けら。三人で十分だ』
「おや。裏切り者はその虫けらに三人も手を裂くのかい、周到なことだね」
ギーシュの挑発に、ワルドの顔がさあっと赤くなる。
『図に乗るなよ小僧!』
「図に乗ってるのは君の方じゃないかな。君がスクウェアとは言え、ぼくら三人を相手に勝てるとでも?」
ギーシュの言葉を否定したのは、あろう事かウェールズの言葉だった。
「い……いや、ミスタ・グラモンどうやら違うようだ」
予想外な人物からの言葉にギーシュは怪訝そうに振り返る。
そしてウェールズがその杖で何かを差しているのを見てそちらへ視線を向ける。
その先には、なおも壁に張り付いているヴェルダンデのぬけがら………が?
抜け殻が、ふるふると震えている。
小刻みに、そんなばかな、抜け殻は抜け殻のはず。羽化したヴェルダンデは飛び去った、動くはずがない。
しかし動いているそれが現実。次第には抜け殻の頭の上にくるんと白く光る輪が浮かび上がる始末だ。
それはその抜け殻が既に死んでいると証明する、数多の画家が『幽霊』を想像するときに与えたエンジェルリング。
ぱきぱきと音を立て、抜け殻の背中が翼のように広がる。
そしてゆっくりと壁を離れ、まるで幽鬼のようにゆったりと振り返った。
ふわふわと空中を漂う煙のように、抜け殻はギーシュに向かい合う。
虫の表情を汲み取ることなど、ギーシュには出来ない。
それ以前に、抜け殻が動く事など想像だにしていなかった、言葉も出ない。
ZiiiNN。
抜け殻が小さく鳴いた。
そう、四対二だ。
ただの抜け殻に過ぎなかったそれに魂が宿る。
それが、そう言うモノだと言うことをギーシュ達は知らなかった。
相変わらずその抜け殻の中は空洞だ、だが宙に浮いてギーシュに向かい合うそれは紛れもない現実。
ギーシュがおそるおそる手を伸ばしてそれを抱き上げる。
飛び去ったヴェルダンデと体長こそは一緒だがずいぶん軽く感じた。
常に背負っていた幼虫の頃と比べても、とても軽い。
「小癪な。殺す数が一体増えただけだ」
ワルドが憎々しげに言ってウィンド・ブレイクを放つ。
それを相殺したのがウェールズだった。
ワルドは風のスクウェア、ウェールズは風のトライアングル。
クラスこそは劣るウェールズだが、遍在によって精神力を裂いているワルドの魔法を防ぐことぐらいは可能だった。


ふぅ、と小さく息を吐いて、ギーシュが言った。
「ルイズ下がってくれたまえ。ここはぼくと殿下。そしてこの………」
抜け殻をみて言葉に三秒ほど詰まったが、続けて言った。
「ヴェル……が引き受ける。君は何も心配しなくて良い。お茶でも飲んで……あぁここにはなかったね」
己を無視するような言い方に、二人のワルドが激昂して魔法を放つ。エア・カッターだ。
ウェールズはそれを相殺。そして抜け殻、ヴェルがギーシュの前に躍り出て向かい合った。
『まもる』
鋭い風の刃は、薄いその殻をいとも絶やすく裂くだろう。だれもがそう思った、ギーシュですらそう思った。
しかしそうはならなかった。ヴェルは無傷、一瞬ヴェルのみを守る薄い何かが見えたのは、錯覚だろうか?
ヴェルは爪を持ち上げることすらもしない、ただ幽霊のようにその場に浮いているだけ。
ギーシュがヴェルの体をつつくと、コツコツとしてはいるモノの、抜け殻の域を出ない、相応のモノだ。
火が付けば燃えてしまうだろう。岩に当たれば潰されてしまうだろう。風に吹かれたら飛ばされてしまうだろう。
ならば、そうだ………錬金は使えるだろうか?
生き物、有機物には使えない錬金だが、抜け殻となってしまえばそれは後は土に還るのみのはず。
ギーシュの心は決まった。
薔薇の造花の杖を軽やかに振り、土系統の初歩の初歩の初歩『錬金』を己の使い魔。『抜け殻』のヴェルにかけた。

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:55:36 ID:nC8OJnA0
支援グ

853 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:56:12 ID:wGTXUW6W

ひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅん…………。
際限なく繰り広げられる空気を裂く音、大空を縦横無尽に飛び回るのは、ヴェルダンデ。
いや、抜け殻が『ヴェル』ならば、こちらは『ダンデ』とギーシュは呼ぶだろう。
もはや戦況の打開は不可能の域にまで達している。
一体何処からおかしくなったのか、三体の遍在はボロボロになったその身で必死で考える。
対峙していた、その時までは良い。赤い複眼に睨まれた、そこもまだ良い。
動き出してからが異常だった。最速、最高、最強を自負するその風が、動き回る蝉の動きを捕らえられないなど!
有り得ない、有り得ない事態にワルドの頭は混乱している。
その光景を、キングも驚いた様子で見つめている。その紅い瞳をきょろきょろと必死で動かし、ダンデの動きを捕らえようとしていたのも、ついさっきまでのこと。
捉えるのを諦めキングはみるみる内に裂傷が増える三体のワルドの様子だけを見ていた。
「くそっ、くそっ、ふざけっ、ふざけるなっ! 僕は『閃光』のワルドだぞ! 風のスクウェアメイジのこの僕が、たかが虫けら如きにいいいィィイイイッ!!」
ワルドが『閃光』とするならば。ダンデに付けるとするならば『加速』だ。
そう、加速。速くなること、それこそがダンデの持つ力の真髄、そしてあらゆる力を凌駕する最も強きモノ。
速く、もっと速く、速く、速く、速く速く速く速く!
「クソッ」
もはやワルドに出来ることは悪態をつきながら魔法を無駄打ちすることしかできない。
『かげぶんしん』
視界に見えるダンデの数はすでに20を超える。
それらの中で本体は一つだけ、しかし本体は常に動き回っている、判断する術もない。
スクウェアたるワルドですら、その速さを捉えられない!
パン……バン………パンッ。
空気中に弾けるよな異音がワルドを襲う。
そうそれは瞬間的だが音の壁を突き抜けるときの音。
まったく捉えられず、増え続けるダンデの姿。
そして次第に鋭く、重く、強くなるダンデの攻撃。
遍在が一つ、切り倒された。
慌ててワルドは己の使い魔、グリフォンを口笛で呼んだ。


薄き茶褐色の体が、ゆっくりと輝き始める。
みるからに硬質化していくのが傍目にもわかる。
背中に広がった羽にその硬化の侵蝕は襲い来る。
しかしそれを被っているヴェルは、涼しげな顔でふよふよとういているだけ。
もっとも、抜け殻でしかないヴェルの表情は読み取れるようなモノではなかったが。
全身を金属質な輝きが覆いきったとき。ギーシュは確かな手応えを感じた。
土と土。二つの属性を足すことで可能になる『クロガネ』の錬成だ。
クロガネは手軽で重く、そして硬い。
さまざまな雑貨に使われるのは、耐久性の高さと手軽さがその理由だ。
クロガネはその硬さのイメージが必要なのだが、それでも土のラインメイジで可能なレベルなのだ。
ZiiiiiiN。
その鳴き声は、歓喜に満ちあふれていた。
ワルドは無言でウィンド・ブレイクをはなつ。
しかしそれはもはやヴェルに取ってはおそるるに足らぬ攻撃になった。
抜け殻となり、そして魂が宿り再び活動が可能になったこの身。
その体には、今。ふしぎなまもりが取り巻いている。

854 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 10:59:15 ID:wGTXUW6W

不思議な不思議な生き物。
動物図鑑には載っていない。
ポケットモンスター。縮めて『ポケモン』
この世界には存在しなかったはずの異質な生き物。
小箱から『技』を覚え、そして時を経てその体を別のモノへ『進化』する。
かつての世界には全てのポケモンにはルールがあった。
『タイプ』と言われる。一種のポケモンにつき。最大二つまで付加される『属性』に良く似た概念。
覚えられる『技』は最大四つ。そして各々に一つだけ保有する『特性』と言う能力。
しかし今いるこの場所では、そのルールは通用しない。
本来彼らが持つスペックと、能力が遺憾なく発揮される。


加速、プラス、複眼。
それがグリフォンを打ちのめすダンデに備わった特性。
徐々に速くなる、そしてその速さを持ってしても確実に相手を捉えるその命中力。
不思議な守り、プラス、耐熱。
それがワルドの攻撃を防ぐヴェルに備わった特性。
弱点以外の攻撃の全てからその身を守る、そして弱点たる炎に対する耐久力。
人の反応速度を上回る攻撃速度と、並外れた命中精度。
全ての弱点をカバーし無効化する、桁外れの防御性能。
いまここに。最強の矛と、無敵の盾が誕生した。

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:59:33 ID:A/MbdjNz
初のギーシュLvアップktkr

856 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 11:00:33 ID:wGTXUW6W

「嘘だ……嘘だ嘘だ嘘だっ!!!!」
半狂乱になってエアカッターを放つ二体のワルドだが。それは立ち塞がるヴェルの体によって悉く阻まれる。
何かをしている様子など無い。
ただ常にワルドからの攻撃を遮るようにふよふよと浮かんでいるだけ。
しかしワルドの攻撃は全てヴェルの眼前で弾けるように消滅する。
「なにが……起こってるの?」
唖然としてその光景を見ている三人だったが、ルイズが耐えきれずに発言した。
驚くことが多すぎて、もはや唖然とするしかなかったが、目の前で繰り広げられる光景は群を抜いていた。
鋭く研ぎ澄まされた風の刃が、ワルドの放つ風の攻撃が一つ残らず防がれて消されている。
余波すらも後ろに届かない。
その時、まったく動く様子の無かったヴェルがゆっくりと前進する。
今が三人に向かって攻撃するチャンスだったのに。ワルドはあろう事か己の魔法の全てを防がれたことに恐慌して後じさった。
「ひっ……く、くるな、くるなくるなくるなっ!」
精神力の限りにエア・カッター。ウィンド・ブレイク。エア・ハンマーを放つが、全くの徒労に終わる。
もはや今のヴェルを傷つける事が出来るモノなどこの世に存在しない。
「ひっ……」
その時、外の戦闘が終わったのがわかった。
そしてその直後、礼拝堂の天井をぶち抜いてグリフォンが落下してきた。
全身はズタズタ、右の翼は中程から斬り飛ばされ。左前足は手首、右後ろ足は膝の位置から切断されていた。
ZIZIZIZIZIZIZIZZIZIZIZIIZIZIZ。
ぶち抜かれた天井から、青空と白い雲を背景にしてダンデが顔を覗かせている。
落下の衝撃で埃が舞い、グリフォンは小さく鳴いた後、力尽きた。
アラート。ワルドの魂が警鐘をならす。
天井から視線を正面に向けると、ギーシュの隣に既にダンデは居た。
降ろす前までは確実に屋根の上にいたのに。速すぎる。
上から下へ、ただそれだけ首を動かすよりも速いなどと。
もはや、ワルドの頭の中にはウェールズの命とか、ルイズの持つアンリエッタの手紙など毛頭にもなかった。
ただ、悪魔の如きこいつらの前から、逃げ出したかった。
そうと決めるや、行動は有り得ないくらい速かった。
残された二人のワルドの内、一人が一歩前に出たかと思うと、その体が爆散してとてつもない突風が狭い礼拝堂に吹き荒れる。
ダンデはそれに吹き飛ばされ、ヴェルは何もなかったかのように平然と浮かんでいる。同一の存在だったとは思えない対称的な反応だ。
みんなが突風に顔を覆い、そしてそれが止んだときには、そこにはワルドの姿は無かった。

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:00:37 ID:iidERzmP
ポケモン、ポケモン
支援

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:01:14 ID:zjg+wr03
いろいろ限界突破支援

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:01:26 ID:jKG+nTqy
鋼の塊のヌケニンとかもうどうしようもないじゃないか支援
あとこっそりギーシュがラインに?

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:02:03 ID:wGTXUW6W

外に出るが、そこにも既にワルドの姿はなかった、完璧に逃げてしまったようである。
ルイズの姿を認めると、キングが嬉々として降りてきてすり寄る。ルイズはそれをいつものように両手を広げて迎えた。
「よく我慢したわね。偉いわキング。あなたが攻撃したらわたし達きっと潰されてたもの」
褒められていることがわかるのだろう、キングはいつもにましてすり寄っている。
そんなキングの様子にルイズも満足そうに笑みを浮かべ、優しく撫でている。
「うおっ」
唐突に背中に乗った重さにギーシュは変な声を上げる。
「ヴェルか……鉄だと重いね、今すぐ戻すよ」
そう言って再度錬金の呪文を唱えると、ヴェルの金属質な輝きが失せ、抜け殻に相応しき褪せた茶褐色に戻る。
「行くわよ。ギーシュ」
キングの背に乗ったルイズがギーシュに手を伸ばす。
「あぁ……そうか、もう行くのかい。アンリエッタによろしく頼むよ」
ルイズの言葉にウェールズが察して伝言を頼む。
そしてその指から風のルビーを抜き取ってルイズに渡す。
「コレは………?」
「私から君達へのお礼だ。ありがとう。例を言っても言い尽くせないな……」
アンリエッタからの思いを伝え、そして今ワルドからも命を救われた。
遠く怒号と砲撃音が聞こえる。もう既に戦は始まって居るみたいだ。
「私も行かなくちゃならない。私が居なくては彼らに申し訳ないからね」
皇太子が、リーダーたる彼が居ないのでは王軍は瞬く間に負けてしまうだろう。
そう言ってウェールズは踵を返そうとするが。それの手をギーシュが掴んだ。
「行くのならこちらから速いですよ。殿下」
ギーシュの言葉にルイズが頷く、そしてキングはしっぽをウェールズの目の前に差し出した。
「………あぁ、お言葉に甘えさせてもらうよ」
ウェールズを乗せると、キングはゆっくりと浮かび上がった、そして、なぜか戦の始まっている場所ではない方角へと向かい始めた。
それに驚いたのはウェールズだった。
「ど、何処へ行くんだい? 戦場はあっち……」
「先約を先に済ませることをお許し下さい、殿下」
ウェールズの言葉にルイズが陳謝する。
「先約?」
「ワルド……いえ、裏切り者はわたしの使い魔を侮辱しました……そしてウェールズ様を。アンリエッタ姫殿下を。我が祖国を、侮辱しました。その報いを、受けさせます」
ルイズの隣では、ダンデがキングに捕まることなく同じ速度で走っている。
そしてダンデは、その爪でキングの蒼い鱗をトントン、とノックした。
『バトンタッチ』
キングの飛行速度が一瞬で加速。ウェールズが振り落とされ、ダンデが拾いに行った。


861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:02:37 ID:wPIkCor5
しえん

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:02:47 ID:+2fL+KU+
支援する

863 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 11:04:30 ID:wGTXUW6W
なんで名前が消えてるんだろう、しかも上げてるし……orz

かろうじて残った精神力でフライを唱え、ワルドは一目散に逃げる。
虫けらにコケにされた屈辱は心の中でメラメラと燃え続け、その瞳は激情に歪んでいる。
「この『閃光』をコケにして………ゆるさん、ゆるさんぞ小僧。必ず八つ裂きにしてくれる。そしてルイズ、ルイズ貴様もだ。四肢を引き裂いて慰み者にしてくれる!」
だが今は無理だ。まずは帰って傷を癒さねばならない。
ワルドの頭の中では、どうやってルイズらを痛めつけるかを周到にシュミレーションしていた。
それはとても残虐で、どす黒く、邪悪の極みに達そうとしていた。
そう、それが『不可能』であると言うことを除けば。
蒼い竜の姿を遥か彼方に確認できたその時、ワルドは森に紛れて逃げようと下降し始めた。
ところが、キングから青白い光線が発射され、それは外れることなく命中する。
あんな遠いところから、しかし距離など関係なかった。
狙うモノが決まっている以上、見えてさえ居るならば、『こころのめ』は敵を捕らえて逃がさない。
蒼い光はワルドの足に当たり、瞬く間に氷に包む。
人体の70%は水、冷気を当てられたら即座に凍る。
「しまっ………」
ラ・ロシェールで手合わせした際に、キングが放った蒼い光線だ。
『れいとうビーム』
氷は既に腰、腹、胸へと達しようとしている、しかもワルドはフライを唱えて空を飛んでいるため他の呪文を唱えられない。
「ばか………な………ルイ……ズ……僕は……君………の……婚…約…者……に……」
瞬く間に氷は手の指先、そして頭のてっぺん、髪の毛、帽子に至るまで包み込んだ。
「ワルド子爵。君には足りないモノが多すぎた」
薔薇の杖を振って、ギーシュは言った。
「子爵。貴様に足りないモノ。それは、情熱思想慧眼気品計画性将来性包容力優雅さ思慮深さ。そしてなによりも………」
頭の先から足のつま先まで凍り付いたワルドは、フライの効力が切れて落下しようとする。
そのワルドへキングは追いつき、ぐるんと体をねじらせ、打ち砕いた。
ワルドだったモノはその衝撃で粉々になり。はるか眼下、森の中へと落下していった。
溶けた後は森の獣の食料になることだろう。
「速さが足りない」
そう、逃げるなら逃げるだけの速さが圧倒的に不足していた。


864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:05:13 ID:STcxstxX
フル加速+影分身でバトンタッチとか鬼だろww

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:05:39 ID:ecWLVSGX
ああ、もう登竜門のワルドはだめだ。

加速ギャラドスにつかまるまで追われることに。



866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:05:42 ID:A/MbdjNz
クーガー自重www
支援

867 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 11:06:13 ID:wGTXUW6W

「さよなら、ワルド……」
粉々になったワルドに向け、ルイズはほんの少し寂しそうな顔をしたが、涙は一切見せなかった。
そしてぐっと前を向いて、キングを戦場へと飛翔させる。
「………ミス・ヴァリエール……ミスタ・グラモン……」
裏切り者とは言え、共に旅をしたワルドへの無慈悲な一撃に呆然としながら、かろうじてウェールズはそう言った
「裏切り者に制裁を与えるのは当然のことだと存じ上げます、ウェールズ皇太子殿下」
ギーシュの言うとおりだ。ウェールズはそれ以上何も言えなくなった。
キングの飛行速度は他を圧倒していた。しかしそれに追従するダンデも相当なモノだが。
眼下に戦場を望み。ウェールズは礼を述べて飛び降りようとする。
しかしその手を取ってルイズは制した。
「ウェールズ様………わたし、一生懸命考えたんです………他の人に迷惑をかけられないとか。王族の誇りを見せつけるとか、それは殿下にとっては大切なのかもしれません。
ですがそれでも、姫様の思いをわたしは優先させます。殿下、わたしは殿下を必ず姫様の元へ連れていきます」
真摯な目で見つめられ、ウェールズは非常に驚いた様子を見せたが首を振った。
「ありがとう……だけどダメなんだ。彼らを見捨てることは出来ない」
「では、勝てばよろかろうなのですよね?」
「……何?」
ルイズから発せられた言葉を、一瞬ウェールズは信じられなかった。
勝つ?王党派は300。貴族派は50000、どうしたらそんな兵力差を埋められるというのか。
「キング………好きなモノを使いなさい。でもすこし手加減、してね」
ルイズの言葉にキングは従う。そして、口の中に収めていた小箱を、四つ同時に起動させた。


「わざマシンを起動します………中には『あまごい』が記録されています。『あまごい』をポケモンに覚えさせます。よろしければもう………」
「わざマシンを起動します………中には『かみなり』が記録されています。『かみなり』をポケモンに覚えさせます。よろし………」
「わざマシンを起動します………中には『ふぶき』が記録されています。『ふぶき』をポケモンに覚えさせます。よ………」
「わざマシンを起動します………中には『じしん』が記録されています。『じしん』をポケモンに覚えさ………」






「『あまごい』をおぼえました」
「『かみなり』をおぼえました」
「『ふぶき』をおぼえました」
「『じしん』をおぼえました」

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:07:03 ID:wPIkCor5
しえーん

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:07:20 ID:A/MbdjNz
天変地異www
支援

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:07:40 ID:AB/XYu3E
これは今までありそうでなかった(気がする)50000人フルボッコ支援

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:07:45 ID:zjg+wr03
ちょwww手加減なんてレベルじゃない最高級の技ばっかwww
支援

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:07:45 ID:STcxstxX
クーガーの兄貴ww

そしてキングやりすぎww

873 :ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ ◆XbsuTVXSSo :2007/09/05(水) 11:08:23 ID:wGTXUW6W
さて、中途半端なところで終わっているように見えますが。
これで『ゼロの登竜門 土から鉄、そして鋼へ』は完了です。

このあとレコンキスタ軍がどうなったのかは想像にお任せします。

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:10:35 ID:IdigHAaE
乙乙。
かみなりの為だけにあまごいですかw

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:11:40 ID:VRv8PRWn
なんという天変地異wwwwwwww
投下乙だります

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:13:00 ID:jKG+nTqy
ちょ、もはや神罰レベルw
GJであります!

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:14:39 ID:k9aaBLJx
もはや天変地異じゃないか!
GJでした、このワルドは悪いワルド

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:15:01 ID:KuYDjQbq
GJ!
しかしアルビオンでじしんとか使ったら大変なことになる気がwww

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:17:05 ID:B5/lHxmd
ちょw容赦なしwwwwww



>>830-834
すいません、次から気をつけます。

>>835
スペルブレイカーやエンジェルハウリングも誰か投下しないかな。アマワ召還とか

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:18:47 ID:rujlV4bo
アルビオン墜落フラグwww

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:24:25 ID:B/kM+y75
GJしたー。
こんだけかっこいいギーシュは初めてかもしれん。
そして兄貴自重しろ(笑


882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:27:47 ID:VT1QZCVx
地震の概念が存在しない地域では、高々震度2でもパニックになるからなぁ
ただでさえ空に浮かんでて縁が無さそうなアルビオン住人がM6クラス喰らったらどうなるか…

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:28:40 ID:BAi2+jPl
この後はアルビオンは国力低下でガリアから侵略、ウェールズはアンリエッタと結婚。
ゲルマニアとはルイズの使い魔の力の噂と功績から同盟関係になる。
モンモランシーはルイズとギーシュの関係に焼き餅。その後の話次第でルイズとギーシュが恋人になる可能性もあるかもなww

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:30:55 ID:z1Fnn+fd
というか他の技なくても『あまごい』見せた時点で半数近く逃げ出しそうな気がするwwww

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:39:35 ID:2BT9Vlnj
ヴェルとダンテすげぇwwwww
そして何という天変地異wwwwwww
GJ!

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:44:57 ID:Dw05am8N
ギーシュがやたらかっこいいわヴェルダンデが二つに割れるわ天変地異容赦ないわで
なんかもういろいろsugeeee!!

GJでしたー!

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:50:24 ID:oxhGeAri
一寸待ってくれ。
雷も地震もダブルバトルだと味方にもダメージを与えなかったか?

タルプの村で敵味方問わずの阿鼻叫喚地獄絵図になりそうな気が……。

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:52:19 ID:oxhGeAri
でもそんなの関係ねぇ乙

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:52:44 ID:2BT9Vlnj
>>887
雷は単体だけ
地震は全体だが味方いないから関係ない
第一ここはタルブではない

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 11:55:02 ID:oIG5hMAE
何というギャラドス
5万人フルボッコ

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:03:30 ID:oIG5hMAE
>>887
ヴェル(ヌケニン:ふしぎなまもりによって地面系無効)
ダンデ(テッカニン:タイプ虫/ひこうなので地面系無効)
どっちとタッグを組んでも地震の影響は無い

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:10:16 ID:2BT9Vlnj
ふと思ったが
キング(ギャラドス)6.5メートル
シルフィ6メートル(メイル)


やはりシルフィでかいな

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:10:47 ID:D/S9r3Z4
GJでしたー!

そしてたった今サブタイが誰に対するものがが分かった自分


894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:15:45 ID:sOBTEMv6
>>879
お前は鳩時計を忘れている。
あと一つ火の粉の雪の中

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:20:06 ID:oIG5hMAE
>>871
いや十分手加減してるかと
地震を除けば特攻型だし
手加減無しよとルイズに言われてたら
「りゅうのまい」「あまごい」「アクアテール」「たきのぼり」だな
ギャラドスだと特攻の2倍も攻撃があるから竜の舞でブースト(攻撃UP,素早さUP)かけてから
雨乞いで更に水系2.25倍(タイプ一致1.5倍、雨乞い中水系1.5倍)
アクアテールで威力202.5(命中90)、滝登りで威力180(命中100)
タイプ一致が得られない地震(威力100)雷(威力120)吹雪(威力120)なんか目じゃないぜ

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:20:21 ID:AX5Xt8gK
雨乞い→吹雪でもヤバいな
ポケモンの規模で考えたら確実にみぞれどころか特大の雹がボコボコ降ってくる
読んでたらポケモンがやりたくなってきた(エメラルドとパールとDS本体引っ張り出しながら)

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:40:51 ID:GZ35Vxeb
いやいや、『あられ』→『ふぶき』の必中コンボだな

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:41:04 ID:aas8N5k0
今気づいたんだがルイズがカーズ様化してる件

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:51:50 ID:Bv2x8Oq/
ポケモン談義をぶった切って悪いけどさ文明が中世レベルのファンタジーと
クロスする場合で破壊の杖や竜の羽衣に対応するマジックアイテムが無い
作品はフーケとタルブ上空をどうするんだろう?
もちろん生身で戦艦沈める能力がある場合以外でですよ。



900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:52:06 ID:pHADakcB
フルヴォッコにも程があんぞ!

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 12:57:45 ID:ecWLVSGX
>>895

どう考えたって「りゅうのまい」「たきのぼり」「じしん」「ストーンエッジ」だろ。
りゅうのまいと雨乞いを同時に覚えさせるなんてナンセンス。




対戦だとね

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:00:26 ID:sObRrI6K
>>899
竜の羽衣そのまま出すしかないんじゃね?運転できない場合をどうするかだが
>>901
志村ー!メ欄!半角sage!

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:00:53 ID:BAi2+jPl
>>899
フーケ戦は使い魔能力、破壊の杖は適当に
タルブ上空戦はルイズの魔法
そもそも何の能力も特技がない奴を召喚するのか疑問だが

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:01:19 ID:Zj4Y1uMR
フーケは本体を押さえるなりなんなりすればいい。
ゴーレムを相手にする場合も、三角2、ゼロ1、竜1、一流戦士1で戦力的には充分と言える。
正直ルイズが無謀な意地で踏み留まらなけりゃ現物持ってシルフィで逃亡でも良かったわけだし。

艦隊戦までには状況を整える猶予が大きいから根本からひっくり返す。
潜入しておいて内部からとか、あるいは素直に大敗させて独自ルート。

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:02:09 ID:NNyAoCTT
他作品とクロスしたからって破壊の杖や竜の羽衣まで変える必要ないじゃない(´・ω・`)

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:03:11 ID:ecWLVSGX
>>899

そのままロケットランチャーとゼロ戦の場合もある。
ガンダールヴの能力で武器ならどうにかなっちゃうし、変更するとシエスタを主人公の関係が面倒なことになることだってあるし。


存在しない武器を出すぐらいならとりあえず話を進めることができる既成の武器を使ったほうがいいんじゃないかと思う

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:04:14 ID:2BT9Vlnj
>>906
さっきから気になってたがsageになってるぞ

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:04:05 ID:xhwhTq7y
>>904
へっぽこがいい例だね。
イリーナがゴーレムを押さえ込んでる間に、他の連中でフーケを捕縛。
破壊の杖相当は魔神召喚の壷だから、危なくて使えたもんじゃない(苦笑

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:06:06 ID:sOBTEMv6
カードワースなら破壊の杖は鋼鉄の箱で竜の羽衣は思いつかないからとりあえず魔法の鎧と祝福と聖霊の盾の三点セット。
デルフ? カナンシリーズと破魔の印で代用します。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:07:14 ID:AX5Xt8gK
>>899
対フーケ
ルイズの失敗魔法があらぬところに飛び巻き添え
タルブ上空
シエスタを無理にクロス先と関係もたせる必要はないかと

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:08:13 ID:SDDPrGoz
こうなるとフレイムがなんなのか楽しみでならないw

>>906
メール欄に半角でsageといれると
スレが上に上がって荒らしに目をつけられがたくなるので推奨
ちなみに入れないと自動的にage状態になって上に上がるんさ

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:08:51 ID:mfY7Sn0h
シエスタは過去を買えやすいキャラではあるけど、無理をする必要もないわな

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:09:19 ID:KyqXuMMB
>>899
ゼロ戦やロケットランチャーの比じゃない強力な武器を召還する話を書きかけたことがある

マクガイバー召還

不殺の精神はゼロとも似合うと思ったけど
本編でも中世世界に迷い込む話があったんで色々思うところありヤメた

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:10:51 ID:Zj4Y1uMR
>>913
笛の中を掃除する道具かと思った。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:29:01 ID:B5/lHxmd
>>913
90式を宝物庫にいれとこう、鋼鉄の小屋とかそんな名前で
RHA換算で1000mmを貫徹する滑腔砲でフーケ涙目

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 13:29:51 ID:naX4fbzz
逆に現代世界と繋がるのか微妙な竜の羽衣とかだったりしてな。
ナイトメアの飛べる奴とか、スターとかw

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 14:15:57 ID:r5pcUAxW
今はどうなってるのかわからないがクロノトリガーのクロスで
竜の羽衣はあれなのかなーと予想してたりした。
時をかける少女になるのかー、と。

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 14:22:13 ID:+IBHCiu2
避難所に夜天氏の投下予告が来てる。夜明け氏も今日予定だったか……。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 14:33:02 ID:ulpZ573+
シエスタのご先祖をエア・ダイバーのスピッツ・モードにしたいとか思ったなぁ。
そしてシエシエがサイト背に乗せて空を飛ぶ。全裸で。

流石に自重しましたが。

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 14:39:29 ID:lOIo1m37
登竜門はフレイムもポケモンなんだろうな
やはりヒトカゲからリザードンの元祖タイプかな?
・・・こうなるときゅいきゅいが一番地味になる不思議

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 14:53:13 ID:r5pcUAxW
>>919
風圧ですごい乳揺れが発生しそうだ。
ヤマグチノボル風に言うならば、ニューバイブレーション。


922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 14:55:38 ID:8Zxv3sAJ
シルフィードにも使えなかったとは言っているが偶然覚えれない技だったって事は無いか?

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:07:02 ID:ND4aLHCR
遅レスだが・・・
「おんがえし」覚えさせたら結構威力高いと思わね?
どっちも主人への愛最大値っぽいし

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:31:05 ID:nC8OJnA0
幻想水滸伝の主人公召喚とか考えてるんだが、坊ちゃんと4様どっち召喚かで迷う。

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:32:15 ID:n+7z339O
真の紋章がなくなったら元の世界がエライことになってしまう。

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:34:13 ID:D/S9r3Z4
レックナート様が門の紋章使ってすぐ迎えにきそうだ

しかし4様ならルイズの下僕としての順応性は抜群だろうな
スノウで慣れてるだろうからw


927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:40:48 ID:POcLRwiI
>>924
無個性主人公に性格付けするとオリキャラと変わらないから、
両方とも余りオススメはできないかな。

ゲーム以外の媒体で性格付けされてたらスマン。

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:42:56 ID:lOIo1m37
3のトーマスだろ
はじめの可哀想なくらいの弱さや育ちきった時の強さの落差が楽しいぞ

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:44:35 ID:2BT9Vlnj
機関車トーマs(ry

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:46:53 ID:Qlu6l69t
トーマスがいなくなったらセシルがかわいそうな気がする

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 15:54:37 ID:SDDPrGoz
>>919
グレンの人か? さあ、今すぐその素敵な妄想を文章にするんだ
しかしそうすると竜の羽衣はどうなるのやら

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:03:08 ID:BMOpERqv
テンプレが悪いとは言わないが、偶にはギーシュ以外と決闘するのも読んでみたい。
マルコメとかモンモンとか。
思いっきり捻ってマルトーと料理対決とか。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:04:40 ID:n+7z339O
>>932
クッキングファイターハオか?

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:05:47 ID:xhwhTq7y
小ネタの妄想でしかないが、
弁舌を駆使してギーシュとの決闘を回避するパターンなら考えたことがある。

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:09:11 ID:bxp38DVe
>>932
ルイズ以外に召喚されている作品でなら、ギーシュ以外の生徒との決闘は結構見かけるが
ただその場合は大体ルイズとの決闘になるケースが多い
姉妹スレだとマルコリヌのトリッシュ召喚、理想郷のタバサが才人召喚など

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:12:29 ID:i5d7Y71z
料理勝負と言えばこの人
「カカカカカッ、料理は勝負! 俺の料理は誰にも負けん!」
鉄鍋のジャンから、秋山醤だァー!

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:15:31 ID:n+7z339O
ならば悪の組織のボスを料理で毒殺したOH!MY!コンブだ!!

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:24:31 ID:2BT9Vlnj
スマブラ更新みてふと思いついた

レコン・キスタの艦隊は戸惑っていた。
タルブの村まであと少しというところで、彼らの前に突如巨大な戦艦が現れたからだ。
トリステインの軍隊にこのような戦艦は存在しないはずだ。
しかし、聖地奪回の邪魔をするなら排除するしかない。
レキシトン号を始め、各艦隊より砲撃が始まった。
竜騎士達も飛び立ち、戦艦を包囲した。

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:25:42 ID:2BT9Vlnj
一方、巨大戦艦の内部も大混乱に陥っていた。

「しょ、所属不明の戦艦がやって来ました!まっすぐこちらに攻撃してきます!」
「たいへん!たいへん!どうしよぉ!」
「こんなところで撃墜されたくないだスよ!」

意味もなく室内を駆け回り、焦燥や悲哀の言葉を叫ぶ部下達をよそに、帽子を被った鳥が冷静に物事に対処する。

「メタナイト様、如何いたしましょう?」

メタナイトと呼ばれた、一頭身の仮面の騎士はモニター上で艦隊を静かに見据えていた。

「……あの大王がこのような艦隊を保有していたとは、予想外だったな」

メタナイトは、仮面の奥で眼光を輝かせる。
そして、彼は未だ混乱の収まらぬ部下達に向かって叫んだ。

「甲板付近の者は反撃開始!他の者は攻撃にそなえよ!」

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:25:54 ID:B5/lHxmd
じゃあ作者繋がりでへろへろくん
う〜ん とってもへろへろ〜ん

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:44:01 ID:4iLLqZ+L
さるさん?終了?

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 16:45:53 ID:2BT9Vlnj
そういや終了言い忘れてた
まあ書き殴ってみただけです

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 17:07:02 ID:nC8OJnA0
>927
オリキャラ同然か、そうだなぁ。それがあったか……。
一応小説版でも下敷きにしようかと思ってたが難しいな。やるとしても避難所が無難か。

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 17:32:52 ID:BMOpERqv
大元の水滸伝から108人召喚を頑張れ

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 17:39:36 ID:zd6o7aK3
>>927
…原作じゃあ男か女かさえも明記されてない主人公に、個性つけてしまいました。

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 17:44:05 ID:POcLRwiI
>>943
オリキャラは言い過ぎた気がするけど、無個性主人公ってプレーヤー毎のイメージが異なるから、
性格付けすると違和感を抱く人が多いんじゃないかと思ったんだよ。

小説版っていう下敷きがあるなら問題ないんじゃないかな?
と言うか、小説なんかあったのね知らなかった、スマンorz

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 17:52:21 ID:8HiqiTIo
っリヴァイヴァ

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:08:00 ID:PLJT6KQF
ペルソナから藤堂和也のほうを呼び出すのも面白そうだなぁ
リリムとかケツアルクアトルとか無くなってて何故かセイメンコンゴウだけ持ってるという

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:14:40 ID:xnaQ/v0R
>>939
アニメ版だとかなり性能高いけどSDXはだめぽw

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:17:24 ID:VHgveyzl
>>950、次スレは任せるぞ

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:18:02 ID:nuovmI8T
>>950
ワロタwwww

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:19:21 ID:yFln9nzL
>>950
自爆乙wwwwww

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:19:41 ID:7Li1itoT
>>950
流石だw

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:22:25 ID:VHgveyzl
そしてホスト規制。

全ては>>960に任せる。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part52

もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part51
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188828905/
まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:24:17 ID:vlJCNopz
最早伝統か?w

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:26:13 ID:tke65LHe
これは狙っただろw

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:34:09 ID:tke65LHe
前にサガフロ2から鋼の13世召喚云々と書いた者だが、

とりあえず書いてみよう

ギュス様の口調どんなんだっけ?

サガフロ2久しぶりにやるか

探索&発見

ディスクに傷

一抹の望みをかけてPS2で起動

「ディスクが見つかりません」

……orz

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:38:02 ID:vlJCNopz
レーザー出力いじってみたらどう?

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:39:36 ID:bp5f89J/
生め

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:39:57 ID:NzJkD0q+
>>958
専用機材も無しでそんな危ない橋渡らせるなよw

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:39:59 ID:E0jcPRYp
研磨サービスに出した方が堅いだろ。

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:40:51 ID:9swoGGG7
>>960 次スレ頼んだ

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:41:18 ID:NzJkD0q+
いや、サガフロ2なら素直に中古屋行って買えよと誰も言ってやらんのかw

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:41:39 ID:jKG+nTqy
じゃあ次スレ頭に俺投下
予約おk?

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:42:58 ID:pHADakcB
今日こそ……今日こそは………

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:44:54 ID:NzJkD0q+
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1188985431/

立てたぞー

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:45:26 ID:sidXU9cS
乙!

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:48:29 ID:VHgveyzl
>>1000取りファイトォォォォ!レディィィィィ!!

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:50:47 ID:QRMv7rrp
ゴォォォォォォ!!

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:50:59 ID:NzJkD0q+
1000取りファイト規則第一項!

1001を取ったものは失格となる !

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:51:27 ID:BMOpERqv
>>1000なら勇者ラムネス召喚

契約のキスは自分の方からディープをぶちかまし、ルイズに下僕扱いされる前に自分から下僕宣言!

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:52:30 ID:QRMv7rrp
ゴォォォォォォ!!

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:52:34 ID:pHADakcB
>>1000なら今書いてるSSが今日中に書き終わる。

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:52:45 ID:gBvjMMoD
1000なら「レス・ザ・レス」になる!!

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:53:41 ID:JMXabEgk
>>966

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:55:39 ID:9UmR1+Yi
板移るん?

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:55:58 ID:lYH86US5
なんで次スレがマロンなんだ?
まだ荒らしとか沸いてるのに、ID無しだと自演でスレを汚されるじゃないか。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:56:16 ID:NzJkD0q+
あ、あああああああああああ!!!!!!!!

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:56:32 ID:gBvjMMoD
1000ならドージンワークからジャスティス召喚、タバサにブルマを履かせる!

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:56:52 ID:jMjfIBLc
もう一度立て直すか

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:57:51 ID:FDfH5iKk
>>977
運営で何も言われてないから、誤爆か荒らしのどっちかだな
埋める前に誰か建て直しを

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:58:00 ID:ak8i+lLx
>>980
頼んだ。
もし立てに行かないなら俺が行くよ。

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:58:04 ID:NzJkD0q+
しかもスレ立て規制orz

すまん、首つってくる…

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:59:06 ID:jMjfIBLc
>>1000ならパエト・オー召喚

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 18:59:07 ID:ZHsbDO5R
>>978
どんまい。気にするな。
俺も姉妹スレで、うっかり違う板に立てそうになった事があるからさ。
よりにもよって生活板にたてそうになったぜウェーハハハハハハハハ!!
板跨いで見てると混乱するよね。

で、あっちのスレどうする?

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:00:00 ID:VPTwGIXc
捨て置けば?

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:00:11 ID:jMjfIBLc
>>982
すまないが建て方を余りよく知らないんだ…
頼む、代わりに建ててくれ

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:00:37 ID:k4PHvpVs
1000な二人エッチからゆらさん召喚

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:00:52 ID:uGMJzDD1
>>1000なら巨大赤さん大量出現。

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:01:04 ID:4iLLqZ+L
再利用するわけじゃないし板自体の速さが遅いなら捨てておけるけど
ゆっくりな板だったら削除以来出しておいたほうが無難じゃないかな?

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:01:14 ID:aVdklipZ
次スレ立つまで1000取り自粛汁

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:01:49 ID:FDfH5iKk
ちょっと試してくる

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:02:21 ID:ak8i+lLx
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188986476/

みっしょんこんぷりーと

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:02:40 ID:SKrUU3nZ
よくやった!!乙

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:02:52 ID:0rRM1EKB
>>992
ちょっと待てもう立ってる

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:02:59 ID:FDfH5iKk
>>993
危なかったぜ、おつ

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:03:11 ID:w0gNRFLT
1000ならRedEyesのバロス・ウォード召喚
スレ立て乙

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:03:12 ID:aVdklipZ
>>993


>>1000なら次スレでは女装ネタがはやる

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:03:13 ID:jMjfIBLc
>>993


1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 19:03:16 ID:JMXabEgk
1000なら>>984,988,989は自分で書く

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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