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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part46

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:33:16 ID:rNKWGW/N
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。


あの作品のキャラがルイズに召喚されました part45(前スレ)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188090671/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/



    _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!
     _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
    ノルノー゚ノjし      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:34:39 ID:p8vJtTaU
ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説10巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期決まって良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック1巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよサイト!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ>>1おつ!!シ、シエスタ!!キュルケぇえああああ!!!タバサぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:36:01 ID:TdVkURmD
貴重な容量を・・・

>>1

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:36:43 ID:wzdSKFge
>1乙

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:38:02 ID:iq4w5Bba
とりあえず…でっかい>>1○つ

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:38:16 ID:6PboZq7M
>>1乙でしたー

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:39:11 ID:TdVkURmD
>>2はワルドの化身

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:40:08 ID:Aj1TlkOX
>1乙

9 :天使(無期限延期中):2007/08/27(月) 18:40:18 ID:rNKWGW/N
天使のほう、弟が書くために必要な資料一式(ゲーム等)勝手に貸してしまったので、
それが帰ってくるまで設定が分からないので前からやろうかなと思ってた別のを投下します。
天使読んでた方、申し訳ありません。今しばらくお待ちを。

10 :虚無のゆりかご:2007/08/27(月) 18:42:01 ID:rNKWGW/N
 そこには光も闇も無かった。それだけでは無い。陳腐ではあるが、火水土風というこの世に遍く存在する全てが無かった。
 温度も無い。流れるものも無い。天地の区別も無い。大気も無い。時間さえも、あるのかどうか判別する術を持つ事が出来なかった。
 たゆたっているだけなのか、そこに止まっているだけなのか。
 他に生き物、いや石ころ一つあれば動きの比較が出来たのかもしれないが、生憎その世界にいたのは、長剣、ただの一本だった。
 黒い、どんな鉱石を使ったところでこんな光り方はしないだろう、あまり触りたくはない赤さが混ざった気味の悪い黒だった。
 身体の剣を這うように、血液としてほのかな赤が目立たぬよう混じり、剣が生きているようにも見えるだろう―――見えていれば。
 だがその色も、光と闇の区別があって見えるもの。世界の外から眺めるモノはともかく、中からでは見る事すら出来ない―――そんなものは居はしなかったが。
 いつからいたのか、いつ出られるのか、それをほぼ永劫な時間を、ただ一人ずっと過ごしてきた住人であるこの剣に聞いたところで、意識があればこう答えただろう。

 ―――眠い。

 つまりは、剣にはどうでもいい瑣末事だった。他に誰もいない事や、武器として使われない事など。


 しかし。無限の静寂は、突然の引力で終わりを告げた。
 世界に穴が開いている。誰が開けたのか、どうやって開けたのか、分からないが問題ではない。それも、眠さの前ではどうでもいい。
 光が、白一色のような虹色に眩しいような光が、剣に向けて照らされる。が、それだけでは無い。
 無数に伸びる眩しい帯は腕であるかのように剣に纏わりつき、いつの間にか少しずつ、だが確実に住人は穴に引き込まれていた。
 どうせ自分はただの剣、呼ばれ、求められれば使われるだけ。面倒臭いし、眠たいが、仕方が無い、剣なのだから。
 穴に近付く程引力は強くなる。何の引っ掛かりも無いまま、剣はスポンと穴から抜けて行く。穴が役目を終えたとばかりに閉じられ、消える。
 世界は、本当の意味で何も無くなった。


************************


 場所は移り、トリステイン魔法学院。魔法使いの卵である生徒が輪になり、中心には一人の禿げた大人と、桃色の髪をした少女―――ルイズと言う名の少女が杖を構え、一心不乱に呪文を発していた。
 学院の進級試験―――使い魔召喚に現在挑む最後の受験者ルイズは、周囲の既に呼び出し終えた生徒達の飽きの視線を一身に受けながらも、何度もそれを繰り返す。
 見守る教師、コルベールは額と心が広い事で有名だが、失敗を重ねる事数十回、彼の顔にも飽きが生まれて来ていた。
 試験を諦める? そんな事は断じて出来ない。ゼロのルイズと蔑まれ、更に進級さえ落としたとなれば、ヴァリエール公爵家の名前を汚す事になる。
 それは、避けなければ!
 今までで最大級の気合いと意識と願いを込めて、これで決めるとばかりにルイズは呪文を唱えた。

「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め訴えるわ! 私の導きに答えなさい!」

 想いの結果は、爆発。何度もこうして、失敗だった。
 また失敗なのかと誰もが思ったが、今回はそれからが違った。
 爆発が止み、煙が晴れ、そこには何かがあった。召喚はとうとう成功し、確かに、何かがあったのだ。

「剣……?」

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:42:24 ID:TdVkURmD
兄の権限で返却期限の厳命を行うと良かろうて

・・・来い!

12 :虚無のゆりかご:2007/08/27(月) 18:43:54 ID:rNKWGW/N
 ルイズの呟きが答だった。大地に突き刺さって微動だにしない、黒一色の、少しボロボロな長剣。
 周りのどの色にも溶け込もうとしない、鈍い輝きを持つ剣にルイズは一歩、また一歩と近付き、手を伸ばせば届く場所で立ち止まる。

(剣が……使い魔なの?)

 拍子抜けし、次にがっかりした。竜とか獅子とか強そうなのじゃなくても、せめて生き物が出て欲しかった。更に剣なんて武器、メイジに不必要な武器ではないか。

「ミスタ・コルベール! やり直しを要求します!」

 そう訴えたものの、教師は首を横に振り、契約するのが伝統だと無情に告げる。それを遠巻きに見ている生徒達。まともでない使い魔を呼び出した同級生に向かい、侮蔑の色を隠そうともしない。

「所詮ゼロのルイズだよな!」
「剣なんか呼び出しても使えないだろ!」

 悔しい。心ない野次が悔しいのではなく、使い魔一つまともに呼び出せない事が悔しかった。魔法が使えなくても、これはと思っていたのに―――!
 仕方無く、本当に仕方無く、手を伸ばす。


 その様子を見ていた中で、明らかに他と様子の異なる者が二人居た。
 一人は生徒、タバサ。青髪の小柄な、しかし使い魔として竜を呼び出した優秀なメイジである彼女は、全身を強張らせ、脳内に警鐘をかき鳴らしていた。
 危険。
 何がなんだか分からないが、とにかくあの剣は危険だ。禍々しいとか暗いとかそんな次元を飛び越えて、人がそれに触れてはいけない何かを内包しているように感じていた。
 人ごみの中に隠れるように杖を構える。どんな事態が起きても対処出来るように。

 そしてもう一人は、契約の許可を出した男、コルベール。許可を出したとはいえ、本当なら生き物を呼び出すサモン・サーヴァントで出て来た剣。どのような特殊なものかとディテクトマジックを唱え、

(―――こ、これは!?)

 剣を見ているだけなのに、いつの間にか底無しの暗い井戸に引き込まれている錯覚に陥った。
 すぐさま魔法ごと凝視を中断し、そっぽを向く。それが周囲の生徒達にはルイズの使い魔に失望した様に見えたらしく、野次悪口が更に飛んだが、気にしている余裕は微塵もなかった。
 剣の奥底にある本質が闇の牢獄に思え、見入っていればそのまま囚われ、二度度出る事が出来ないような恐怖に襲われたのだ。
 そうして回避して心が落ち着いて、漸く気付いた。教師として守らなければならない生徒に、つい先程危険なそれと契約するよう告げたばかりではないか!
 一刻も早く止めさせなければならない。少し前の自分を殴ってでも止めたかった。あれは伝統とか何とかを無視しなければならない程、恐ろしい物だ!
 口を慌てて開く。が、パクパクと魚の様に開け閉めするだけで終わってしまった。生徒の群れにいたタバサも、マントの中で構えた杖の手を誰にも気付かぬように力を抜いた。
 ルイズは既に、契約を完了していた。そして、何事も起こる様子は無かった。コルベールとタバサの不安は、杞憂に終わったのだ―――ルイズの内面で起こった事を、何も知らないが故に。


 コントラクト・サーヴァント、即ち召喚した使い魔との契約は、口付け一つで完了される。そして契約の証明として、使い魔の身体にはルーンが刻まれるのだ。
 ルイズは大地に刺さった剣の柄に口付けをする。それで、お終い。その筈だったのだ―――。

13 :虚無のゆりかご:2007/08/27(月) 18:45:08 ID:rNKWGW/N
 気がついた時、ルイズは何故か暗黒の世界に放り込まれていた。全周囲が、大地が、空が全て真っ暗で、ルイズはその中で浮いていた。
 少なくとも、トリステイン学院とは全く違うとは感じた。命とか、気配とか生きているモノの証明を、微塵も嗅ぎ取れない。
 どうしてこんなところに?契約しようとしただけなのに、こんな理解を超えた意味不明な目に合うなんて―――

「!? 誰!」

 そう思った矢先、何かから見られた気がして振り返る。
 その場所に浮いていたのは、くすんだ赤毛の髪を持つ男の青年。端整な顔だが、全てを失った後のような死んだ目に、ルイズは思わず息を飲んだ。
 その目にうっかり飲み込まれ、気押されそうにそうになるが、貴族としての誇りと自分がこいつを呼び出したという自信が背中から心を支えた。こいつが、私の使い魔になるべきモノだと直感で察知したのだ。
 いつの間にいたのか。何者か。そう問おうとして、意味がないことに気づく。剣の正体がこの男なのか、この男の正体が剣なのかも些細な事だ。
 私は、召喚した主として言わなければならない事がある。

「契約するから、じっとしなさい!」

 無言。男は挙動一つ見せない。それを了承と勝手に受け取り、ルイズは首を伸ばそうとして、

rア・……契約?

 一拍遅れて返事が来た。目が目なら声も特徴的で、感情の無い声という表現は聞くが、色の無い声、と表現できそうな声は初めて聞いた。
 めんどくさそうな声なのだが、言葉そのものを「そういう言葉を出してます」という風に頭の中に文章として叩きつけられているような気分だった。
 だが、喋れるのなら話は早い。ただの平民でも無さそうだし、早く契約してしまおう。

「そう、契約よ。あんたが私の使い魔になるの」
rア・…………。

 男は面倒な事になったと思った。償いの為の永い封印から覚めて何を求められるかと思ったが、自分と契約しろと、使い魔になれという。
 剣を通して感じられる空気も、知っているものとは全然違う。命の気配で溢れ、澄みすぎている。多分、ここは全く知らない世界で、自分と契約する事の意味を全然知らないんだろうなと思う。
 教えようかと思ったが、身体を久々に「持ちたい」とも、またはもう外に出るのも面倒くさいとも思っていた。
 けれど、決めなければそれはそれで、だろう。

 悲しそうな顔で別れを告げる、幼馴染の顔が浮かんだ。とうに昔、忘れたと思っていたのに。

rア○いいよ。
 ・……眠い。
 ※殺 神 遊 戯 。

 あの時、強制された事に反発したからとはいえ、たった一つの選択を選んだだけで、自分は世界の悪となった。
 もう一つの方を選んでいたら、どうなっていただろう? 相棒との関係も、変わっていたのだろうか?
 あんな存在になってから襲い掛かる虚脱感は未だ全身を覆っている。この少女に使い魔として手を貸すことで、あの時の、そして何より自分自身の償いにする事が出来るだろうか?
 そんな自分のエゴから、男は少女に従うことを決めた。

「じゃあ契約するわよ。目を瞑ってなさい」

 言われたとおりに閉じる。程無くして、ほのかに暖かい感触が、唇に浸透した。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:46:50 ID:NrLGrVjY
うげ、まさか喰らっちゃう人。支援支援。

15 :虚無のゆりかご:2007/08/27(月) 18:47:29 ID:rNKWGW/N
「……あれ?」
 いきなり、目に光が飛び込んできて、ルイズは驚いた。前には剣、下には土の地面、そして上には青空と雲。戻ってきたのだ。
 契約は、出来たのだろうか。明らかにあの現実ではない空間で契約しても、こちらでは作用するのだろうか。
 そう思っていた矢先、契約証明となるルーンが刻まれた。

「……ッ!?」

 何故自分の身体に? 剣に刻まれるはずでは?
 ルイズの混乱の正しさを証明するように、確認に来たコルベールも、ルイズの左手の甲についたルーンを見て、言葉を失う。

「ふむ、コントラクト・サーヴァントは成功したようですね」

 だが流石は教師、コルベールは動揺を抑え、まず試験の進行を優先した。メモを取り出し、サラサラとルーンを記録して、続いて文章を書いてこっそりルイズに見せた。
『その剣を持って、試験終了後付いて来なさい』
 ルイズもまた錯乱しかけていたが、メモを認識してコクリと頷く。
 無理も無い。ルーンが自分に刻まれたというのは、自分が使い魔だと言っているようなものだ。まさか、彼女が剣の使い魔にさせられたとは思いたくはないが、それでも事情は聞いておきたい。

「ぼろっちい剣だから契約出来たんだろ?」
「幻獣じゃ出来なかっただろうな!」

 何が憎いのか、それともただ魔法が使えない彼女を下に見たいのか、心ない声が続く。
 彼等はこの事態に気付いていないようだが、ならば教師として、余計に彼女に不利となる材料にする事を気付かせる訳にはいかない。努力と知識は人一倍あり、ずっと頑張っている生徒が守られないなんて、教師として有り得ないと思ったから。

「これで試験は終了です。生徒はみんな、教室に戻りなさい」

 宣言して、場を終了させる。余計な事に「ルイズは飛べないから歩いて来いよ!」という空からの罵詈雑言を無視し、コルベールはルイズの手を取った。
「事情と詳細を聞かせて貰います。よろしいですね、ヴァリエール?」


*******************


 コルベールに背負われて、やって来たのは何と学院長室。
 いきなり大袈裟な事態―――まあ確かに使い魔にしようと思ったら使い魔にされたかもしれないというのは、未だかつてないだろうが―――に驚きながらも、
学院長オールドオスマンの、「関係者や秘書はここにはいない。存分に話したまえ」との言葉を信用し、コルベールとルイズは詳細を話す。
 まあ迂闊に聞かせてはならないと思ったからコルベールは此処に連れて来て、オスマンもそれを承知しているのだが。
 まずはサモン・サーヴァントで剣を呼び出したところから、剣が怪しげだった事、ルイズの契約の事情に至り、そしてルイズ自身が使い魔になってしまったのだろうかとの不安までを事細かく話す。
「あの時、伝統に縛られずに止めておけばよかった」と懺悔するコルベールを、オスマンは落ち着きたまえと思いの外余裕な声で諭した。

「わしの見立てが正しければ、ミス・ヴァリエールは無事じゃ。恐らく、使い魔と正真正銘の意味で一心同体となってしまった為に、彼女自身に刻まれたのじゃろう。
 そうではないのかね?」

 確信に至っているようなはっきりとした問いが、ルイズでもコルベールでもない誰かに投げ掛けられた。

16 :虚無のゆりかご:2007/08/27(月) 18:48:54 ID:rNKWGW/N
rア・うん。

 対する答は、やはり色のない言葉で返って来た。
 ルイズはさっきも体験した事だから耐性が付いていたが、コルベールは目に見えて分かるほどあたふたしていた。

「お、オールド・オスマン!? 今のは!?」
「みっともないですぞ、ミスタ・コルベール。使い魔の方から出て来てくれたのだ、疑問解消のチャンスではないか」
「そ、そうですな。ではまず、君は何者かな?」

何者か。その簡単な問いに一瞬だけ口ごもり、ボソッと答えた。

 ・…喰世主?
rア・魔王でいいや

「おい貴様ッ! でいい、とはなんだ!! でいいとは!!
 オレさまが魔王になるのに、どれだけあいつらに振り回されっ……苦労、したことかっ……!」

「今の、妙に実感こもった、子供みたいな声、何よ?」
rア・知らないよ。

 ずっと同じ色無しの声の筈なのに、ルイズは初めて言葉の奥に何かが含まれている気がした。


 一時間程経っただろうか、声が協力的だったのもあり、質問は順調に進んだ。
 剣の中の男は、この世界とは違うハーフニィス界から来たと言った。ボロボロで、滅びそうな世界だったと言う。
 そこで、大きな、とても大きな罪を、前に剣の中にいた相棒と犯し、相棒は償いの為に生まれ変わり、自分は悪の帝王として相棒の代わりに剣に封じられ、異空間に封印された。
 が、契約によって封印が解け、剣を通してルイズの身体の中に入ったのだと言う。ちなみに、剣を壊しても殺すことは出来ないのだとか。
 また、彼はギグと名乗った。説明しなかったが、思い入れのある名前のようだった。

「あまりミス・ヴァリエールを拘束するのもなんじゃ。今日の質問は最後にしよう。
 ―――君は、その身体を使い、どうするつもりなのかね?」

 突き刺すような眼光。自分が見られている訳でもないのに、射抜かれたルイズは思わず後ずさった。
 秘書や教師達からオールド・オスマンはスケベだのサボるだのボケてるだのという噂を多少なりとも聞いてはいたが、所詮噂だと思い知る。そこには確かに、トリステイン学院を引っ張るリーダーの姿があった。

rア・……分からない。
「ふむ?」
rア・でも……今は何もする気はない。
「今は……か。まあ、いいじゃろう」

 目が緩む。ルイズは漸く、視線の縛りから解放された気がした。
「悪かったの、ミス・ヴァリエール」
「い、いえ……こちらこそ、ご迷惑をかけました。では、失礼します」
「うむ」

 静かに学院長室を出るルイズ。足音が消え去ったのを確認して、オスマンが口を開いた。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:51:00 ID:TdVkURmD
どこぞの魔王乱入支援

18 :虚無のゆりかご:2007/08/27(月) 18:52:37 ID:rNKWGW/N
「ミスタ・コルベール。この事は他言無用……とまではいかんが、ミス・ヴァリエールの使い魔は彼女の剣で、喋ると教師達には言っておいてくれんかの。
 むしろ問題、他言無用なのは、あのルーンじゃ」
「あのルーン……確かにどこかで見たことがあるのですが」
「記憶が正しければ、あれはかのガンダールヴじゃ」
「あの、ですか!」
「うむ。特に王宮には知られてはならんぞ。奴等は戦争の道具として、嬉々として使いかねん。これは、わしとおぬしの秘密じゃ」
「承知いたしました。……しかし」
「何じゃ?」
「秘密の共有は、やはり女性としたいものですな。老人としても何の感慨も生まれませんな」
「ほっとけ」


********************


 重い剣を背中に背負い、ひいこら言いながらルイズはやっと自室についた。
 剣を力なくドサッと床に落とし、えーいとふわふわのベッドに身を投げ出す。疲れた身体をゆったりと受け止めてくれて、気持ちいいなあと夢心地。

rア・重かった?
「当然よ。ただでさえメイジは剣なんて持たないのに、背丈より長いから時々引きずって大変なのよ、あれ」
rア・ごめん。
「いいわよ、別に。何とか考えるわ」
rア・必要無かったら、剣は持たなくてもいいと思う。
「そうはいかないわ。メイジは使い魔をちゃんと管理しておくものよ。
 使い魔が剣だからと言って、重いので持って来ませんでしたとか言ったら、笑われちゃうわよ」
rア・……無理してない?
「してないわよ。もう寝るわよ、おやすみ」

 話は終わり、余計な心配するなとばかりに、ルイズは服を寝巻きに着替えようともせず、放置した剣に背中を向けて目を閉じた。
 目を閉じて、寝息のようなか細い息を立て、本格的に夜になるような時間。剣はもう主は寝てしまったのかな、と自分の意識を断つ事にして。

「……おやすみ、ギグ」

 分かる。自分の時とは違って、今回の『持ち主』はいい人だ。
 確かに世界状況は違うけど、このいい人と一緒に、いたいと思う。
 全てに面倒くさくて興味を持てなくて眠ってばかりで無茶苦茶ばかりしていた自分に、笑いながらついて来てくれた元の相棒を思い出しながら、新たな主に眠りの挨拶をかけた。

rア○おやすみ、相棒。

----------------------------------------------------------------------
以上です。
ソウルクレイドルの、裏主人公(男)を召喚しました。
前よりマイナーじゃないとは思いますが、逆に茨の道を歩んでいる気もします。
とりあえずR11かモノクロかMMMWBの一個でも返してもらって天使を先に終わらせたいです。
では。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:55:31 ID:8AWvY8Ou

よくがんばった

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:56:16 ID:NrLGrVjY
乙乙。
ソウルクレイドルは裏シナリオ黒すぎですな。しかし何故かCEROがA。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:56:52 ID:8AWvY8Ou
シナリオの内容とCEROは必ずしも一致しないもんな

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 18:58:37 ID:TvaB3JtF
>>1
乙乙乙っす。
スレ立て&投下乙した。

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:02:14 ID:Jq2jaq/6
>>1
乙、ソウルクレイドルは裏シナリオ見る前に売ってしまったからなぁ

…買いなおそうかな

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:04:54 ID:uysRkVSr
>>23
中古なら2980で売ってるの見たなぁ

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:08:41 ID:QcgxR96Y
裏シナリオというと…
ああ、王道の真逆をいったアレか
使命も運命も投げ捨ててはっちゃけるのも面白かったな
たまには心の毒ぶちまけてノーガードで直滑降だw

ゴッドハンドだってハルマゲドン級の聖戦のくせに
ノリとSとMで構成されてたし

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:10:25 ID:Jq2jaq/6
ふむ、もうチョイ値段落ちてから買おうかな。

それはそうとむらむらして書きなぐった小ネタ投下しまする。予約無いよね?

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:11:19 ID:aAf7aLp7
>>25
裏シナリオと聞いてこんなネタを思いついた

ダイナソアの主人公アッシュ召喚
(アッシュが味方した軍は必ず負けるが彼だけは生き残る、故に死神とか仲間殺しの異名で呼ばれている)

ルイズに召喚されたものの逃げ出し、レコン・キスタに傭兵として雇われるが彼のジンクス通り
レコン・キスタは負けまくりアルビオンは王族派が勝利、結果的にはアッシュがトリステインを救った事になる

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:11:42 ID:vnDmSW2w
ソウルクレイドルの奴かww
支援

29 :ゼロ魔術師殿の使い魔:2007/08/27(月) 19:13:01 ID:Jq2jaq/6
「こ、こいつはいったいなんなんだい!?」

「とりあえず、気にしたら負けだと思うわ」

私はため息をつきながら答えた。
私の人生は、この使い魔を召喚したときから大きく歪んでしまったような気がしてならないわ。
だって、この使い魔ってばいくつもの大騒動を巻き起こしているんですもの。
『執事たるもの主のために魔術ぐらいつかえんでか』なんていう理不尽な理由で空間転移もどきして見せたし。
朝起こしてと命令したら巨大なマラカスで殴り起こそうとしたし。間一髪でよけたけど。
食事のときとかあいつの前に私らの食事より豪華な食事が並んでたりしたし。
そのことを説明させようとしたら、どこからともなく黒板と紙芝居を取り出して説明しようとしたし。説明はいいって拒否したけど、あれ、どっから出したのかしら。
授業では確かに私の失敗魔法に巻き込まれたはずなのに傷一つなかったし。私わざとあの使い魔狙ったのに。

30 :ゼロ魔術師殿の使い魔:2007/08/27(月) 19:16:59 ID:Jq2jaq/6
ギーシュとのもめごとときは原因聞いてみると、ギーシュが落とした香水をわざわざモンモランシーに渡して話しこじれさせたらしいし。確信してやったとしか思えなかったわ。
ギーシュは決闘だって叫んでたらしいんだけど、あの使い魔がギーシュと二人でどこかに行った直後から『紫の目が、紫の目が』ってうわごとをつぶやくようになったらしいわ。何したのかしらね、怖いから聞かないけど。
それにどっかから騒がしいインテリジェンスソード買ってきてたみたいなんだけど、その剣が必死に『お願いですから元の武器屋に戻させてください。いくらあいつが使い手といえどついていけません』って私に頼み込んできたときは思わず指差して笑っちゃったわ、その剣を。
フーケが学園の宝物庫襲ったりもしたんだけど、私とフーケが見てる目の前で、
覆面のタキシードを着た怪しい人物が宝物庫の品物全部風呂敷に包んで片目のつぶれた立派な角を持つ牡鹿に乗って高笑いしながら奪い去っていったし。
あれ、絶対にあいつよね、私の部屋に破壊の杖あるもの。
姫様が来た時なんか『全力でおもてなししなさい』と命じたら、姫様の行く所すべてに罠を仕掛けたし。
2連続ビンゴがどうとか言ってたけど、ビンゴって何なのかしら。
いろいろあってアルビオンに行くことになったんだけど、この使い魔ってばリヤカーによくわからない声を大きくするものを積み込んで『我等はアンリエッタ王女の密書を輸送中でありますゆえに、追いはぎ、夜盗の襲撃はご遠慮願いますよう』なんて声を張り上げて、
馬よりも速いスピードでラ・ロシェールまで爆走しちゃったからワルド様あわてていらっしゃったわ。途中で夜盗みたいな人影あいつが跳ね飛ばしてたきがしたけど、問題はないか。

31 :ゼロ魔術師殿の使い魔:2007/08/27(月) 19:18:43 ID:Jq2jaq/6
ラ・ロシェールでフーケと傭兵たちに襲われたりもしたけど、
多少のアクシデントはあの使い魔のせいでなれてたからスルーしてそのまま出発したっけ。
ワルド様が風石の代わりにはなるだろうし。
空賊に襲われたけれどなんか、空賊の頭してたウェールズ殿下と、
この使い魔ってば知り合いだったらしくてにこやかに談笑してたし。
いつの間に関係作ったんだろう。
そしてアルビオンで私とワルド様の結婚式を挙げてる途中なんだけれど、

「新婦?」

結婚式だというのにため息しか出てこないのはあの使い魔のせいだ。
昨夜あの使い魔が『ワル殿は貴族派らしいのです』『ワル殿はゼロ魔術師殿の虚無の力が欲しいだけ』とかいろいろ言ってきたからだ。
もう冷めた目で見つめるしか出来ないわね、まぁいいけど、もともとあんまり好きじゃなかったし。
ポケットから金色の小さなベルを取り出して鳴らす。ワルド様はわけがわからないって顔してる。
ウェールズ殿下はうんうんと頷いてる。これの意味わかるんですね、殿下。
音が鳴り止むと同時に教会のステンドグラスを蹴り破りながらあいつが私の前に立つ。
ワルド様ものすごい驚いてる。私笑ってもいいのかしら。

「お呼びでございましょうか?、ゼロ魔術師殿」

「あいつ、あなたの好きにしていいわ」

ワルド様を指差しながらこの使い魔に告げる。私は面白おかしく見物してようかな。

「こ、こいつはいったいなんなんだい!?」

「とりあえず、気にしたら負けだと思うわ」




終わっとく

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:18:47 ID:vtp5L5LE
キース支援

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:20:20 ID:IVWCe4/r
この荒唐無稽な展開が決して大げさではないところが凄い

34 :ゼロ魔術師殿の使い魔:2007/08/27(月) 19:21:00 ID:Jq2jaq/6
投下終了、行が長すぎるとか言われた…

なお、この小ネタに関しての質問は
「キースだし」でスルーするからよろしく

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:22:41 ID:VGrq+7TF
突っ込みを入れようにも…まぁキースだし。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:24:31 ID:eLx8/nI3
キースだな

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:24:53 ID:HYa1VfKo
まだ、この荒唐無稽さがまだましだよなぁ、と思えるのがキースの凄さってか、あの一族の恐ろしさってか・・・
ウェールズはどんな変態なのだろうか

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:26:11 ID:CZZP0t69
この状況で、俺、投下

……おk?

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:26:21 ID:VGrq+7TF
キースと気が合うからにはずるべた腐りジャム野郎っぽいウェールズなんだろうなぁ・・・
しかしそうなるとアンリエッタが最強になる。

40 :ゼロ魔術師殿の使い魔:2007/08/27(月) 19:26:55 ID:Jq2jaq/6
キュルケとかタバサとか出てないけど、まぁいっか。

後悔は着ぐるみネタ入れられなかったことか

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:27:42 ID:/uLibIep
キース乙!
あー、こっちも小ネタの投下をしていいかな?

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:28:10 ID:Jq2jaq/6
飯食いながら支援します

43 :ゼロのはっちゃけ:2007/08/27(月) 19:29:42 ID:CZZP0t69
じゃあ投下します。



『ゼロのはっちゃけ』


三人目 〜秘書でも切れる髭曜日〜


 セクシャルハラスメントは犯罪だ。
 パワーハラスメントも犯罪だ。
 ミス・ロングビルは肩をいからせて廊下を歩いていた。

「あのじじいめ! いつもいつも尻を触るわ胸を触るわ下着を覗くわキィ〜〜〜〜!」

 誰もいないと思ったのだろう、裏庭で壁に向かって奇声を上げるロングビル。
 人目につかない場所で壁をヒールでけたぐる。

「クソックソックソッ! 何であたしがこんなに我慢を!? 没落貴族だからってなめやがってぇ〜!」
「ミ、ミス・ロングビル?」

 振り返るとそこには、魔法の特訓から帰るところだったルイズの姿があった。
 やばい、すわ本性がばれたか? とあせるロングビルに近寄り、ルイズは涙目で手を取った。

「うわさ程度に聞いてはいましたがそんなにひどいのですか、オールド・オスマンのセクハラは」

 どうやら敵ではなかったらしい。

「は、はあ、恥ずかしながら我慢の限界でした。お目汚しを申し訳ありません、ミス・ヴァリエール」
「いえ! 女同士、力にはなれずとも愚痴を聞くくらいは可能です。あまりためると体に悪いとも聞きますし遠慮されずに」
「……ミス・ヴァリエール」

 何だ、貴族の癖に結構いいやつじゃないか。
 なんだか妙なきっかけで女の友情が生まれていた。


 キュルケが女にも目覚めたとか変なうわさが立っている。
 ケラケラ笑いながらそれを聞くルイズはともかく、姉御肌のキュルケだからかその噂でキュルケに近づく女生徒が増えたのは確かだ。

「趣味が多彩ねぇ、キュルケ?」
「……お願い、もう勘弁して」


 オールド・オスマンはエロ爺である。
 何せ尻が d(・∀・o)イイ!!! という理由で素性もいまいちわからない女性を雇うくらいだ。
 さらには立場があるからってだけなのに、触っても文句を言わないから『惚れてるんじゃね? (*´Д`)ハァハァ 』とか言っちゃってる、ちょっとかわいそうなおじいさんでもある。
 まあそれでも人柄ゆえか実力ゆえかその地位は確固たるものだった。

「コールタール君、例の三人から話は聞けたかね?」
「コルベールです。誰がよわむしおばけですか。支離滅裂ですよ。共通した特徴ならわかりましたが荒唐無稽でして」
「まあとりあえず見せてみい、ベルメール君」
「だからコルベールです。誰が刈り上げモヒカンの元軍人ですか。こちらの資料ですね」

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:30:27 ID:X/BvkzIi
仮面支援

45 :ゼロのはっちゃけ:2007/08/27(月) 19:31:13 ID:CZZP0t69
 資料の内容は確かにめちゃくちゃだった。

「……いくらなんでもこれはなかろう」
「ですが共通しています。緑の顔、派手な服装、竜巻のような移動速度」
「体を紙より薄くしたりゴムのように体を変形させたりがか? 挙句無詠唱でのアイテムの引き寄せに魔法を吸って返してくる? エルフでもここまではできんぞ。ん?」
「ええ、ですから何らかの種類の亜人ではないかと」
「厄介じゃのう。……ところでミス・ロングビルはどこかの?」
「何言ってんです、セクハラでさっき出て行ったばかりですよ。少しは自重してください」
「フヒヒ、サーセンw」


 何故ここでミス・ロングビルの入浴シーンなのか?
 話の都合と諸氏の想像を掻き立てるためだ。
 ボディブラシでごしごしと背中を洗っていると、視界の端に見覚えのあるものが見えた。
 それは細くて長いネズミの尻尾。

「あんのジジイ!」

 我慢ならんと杖を手に取った瞬間、何かが突風を上げて風呂場に乱入した。

「Yeah! レイディ! 湯加減いかが?」
「ああああああ! 緑の怪人!」
「Hum? そんなに有名? なんだかうれしくなっちゃう♪」
「なな何でここここここ」
「鶏みたいよ?用事はコ・レ」

 手袋に包まれたその手には一匹のネズミがぶら下がっている。
 オスマンの使い魔モートソグニル、使い魔と主は視界と感覚を共有するのだから、何のためにいるのかは言わずもがなである。

「それじゃあね〜」

 チューチューわめくモートソグニルをポケットから引っ張り出したかごに入れ、きたときと同じように、突風と共に女は去っていった。

「……報告なんていらないよねぇ。ああ、でもあの使い魔に罪は無いか」

 しかたがない、とロングビルはバスローブを身にまとった。


 オスマンはあせっていた。
 己の使い魔にいつものように覗きの手伝いをさせていたら、突然現れた緑の亜人にさらわれてしまったからだ。
 覗きの最中に見つけちゃった♪などとコルベール伝えるわけにも行かず、自分で動くため杖を取った。
 視界を共有すると、モートソグニルの目の前にはなんともうまそうなチーズ、その周りには見たことにあるような何か。

「……図書館じゃと?」

 そこは生徒の立ち入りが禁止された書庫だった。

 図書室の中、モートソグニルはチーズを前によだれをたらしていた。
 食べたことのなさそうななんともうまそうなその発酵臭にまるで人間のようにカゴにしがみつく。

 ちなみにネズミの好物がチーズであるという事実は無い。
 トム&○ェリーの穴あきチーズで有名になっただけで実際は野菜や種子が好物だ。
 ここでは人間の使い魔だから、で納得してください、ええ。

 それはともかく、チーズによだれをたらして主人の命令をすっかり忘れたモートソグニルは、カゴをがたがたと揺らしながらチーズを、チーズだけを見つめている。
 オスマンが彼を見つけても、モートソグニルはチーズに釘付けだった。

「これはゲルマニア産のカマンベールかの? いいチーズをもっとるのう」
「お褒めに預かり光栄の至りね。ミス・ツェルプストーの部屋から失敬したのだけれど」
「誰じゃ!?」

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:31:22 ID:/uLibIep
支援〜

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:31:38 ID:KRgCojkq
緑の仮面支援

48 :ゼロのはっちゃけ:2007/08/27(月) 19:32:47 ID:CZZP0t69
 背後からの声に振り返り杖を突きつける、その動きはまさに歴戦の勇士、しかしながらその杖の先には誰もいはしなかった。

「は〜いネズミちゃんありがとう、おいしいチーズでちゅよ〜」

 確かにさっきまで誰もいなかったそこで、声とはまったく反対側のはずのそこで、まっ黄色なタイトスカートのスーツをまとった緑の亜人がカゴの中のモートソグニルにチーズを与えていた。

「……おぬしが一連の事件の犯人、ということかの?」
「さあ? その辺の答えて差し上げる必要が?」
「何が目的じゃ? 欲しいものがあるようにも見えん、この学園をからかうためかの?」
「目的? 目的?」

 Humm……と女は腕を組み、理由を思い浮かべる。

「(こ、こやつ本当に考えておる! まるで理由など初めから無かったかのように!)」
「ああ、一つだけあるわね」

 ポンと手を叩き、オスマンのほうにずいっと身を乗り出す。

「楽しいからよ!」
「楽しい、じゃと?」
「そう! 普段偉そぶってる貴族のお坊ちゃんお嬢ちゃんが慌てふためく様は何度見ても最! 高!」
「それだけの理由で学園を?」
「それ以外に思いつかないのよね。まるで神か何かみたいに振舞うやつらが私ごときに惨敗必至! もう最高!」
「その程度の理由でか!?」

 思わず頭に血が上るオスマンに、女はごくごく普通に返した。

「それ以外に理由が必要? 選民気取りの馬鹿が醜く転げる様は愉快で愉快でたまらないもの」

 杖を振るい呪文を唱えるオスマン、だがそれよりも早く、女の手が動いた。

「エア・ハンマー!」

 だが唱えた魔法は実行されない。
 何故だ? と手元に視線を落として、オスマンはあっけに取られた。

 手の中にはいつもの杖ではなく、やたら可愛らしくて派手な大きなリボンのついた杖。
 魔法少女の杖があった。

「あら変な御趣味をお持ちで」
「いつの間に!」
「今の間に、よ、ミスタ・オスマン」
「くっ!」

 予備だろうかローブの中から杖を取り出し女に向けるオスマン。
 だがその杖はクリスマスセットに入っていそうな、紅白ストライプのステッキだった。

「ぬああ!」
「ひゅ〜ほほほほ〜! ミスタ・オスマン、あなた楽しすぎるわ!」

 その両手に二本の杖を持って、女は高らかに笑い上げる。

「さ〜て、ミスタ・オスマン、覚悟はよろしくて?」

 ポケットから取り出したそれは、小さな金属片が大量に並んだ楕円状の何か。
 その根元の部分のとってらしきものを引っ張り一回、二回。
 ドドドドド、と重低音と白煙を上げながら、金属片が楕円の円盤のエッジを回転し始めた。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:34:08 ID:NNiQMF8z
キースだしなぁ・・・支援。
続きは見たいようなそーでもないような。
ま、気が向いたら続きでも書いてくだせぇ

50 :ゼロのはっちゃけ:2007/08/27(月) 19:34:10 ID:CZZP0t69
「なななななんじゃねそれは!?」
「おーほほほほ! セクハラ爺に天誅を!」
「ととと年寄りにそれはどうかと思わんか!?」
「無・問・題!」
「いや、意味がわからんし!?」
「ダ〜イ!」

「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

 その様子を本棚の陰からじっと見る人影が一つ。


 翌日オールド・オスマンは出勤してこなかった。
 ロングビルはセクハラが無いからせいせいする、とまるで気にも留めずに書類整理をしている。
 結局オスマンを探したのは、その日の授業が比較的少ないコルベールだけだった。

「結局見つからなかったなぁ……」

 放課後、研究のために書庫の奥で文献をあさっていたコルベールは、本をしまいながら深くため息をついた。
 結局オスマンは無断欠勤になったのだから。

「しかし本当にどこに行ったのか……」

 本をしまっていると、床に見覚えのある杖が二本転がっている。。
 それは確かにオールド・オスマンの杖。
 一体なんだと上を見上げたコルベールは、驚きのあまり持っていた本をすべて取り落として動きを止めた。

 天井には、オールド・オスマンが貼り付けになっていた。

 落ちないように五体をきっちりと天井に固定し、口にはなにやらマスクのようなものでしゃべれないように閉ざされている。
 さらには本当に一体どうやったのか、髪の毛やひげといった顔中の毛が一本一本蝶々結びにされていた。

 翌日通常通りに出勤したオールド・オスマンは、何故か一回り顔がさっぱりしていた。


 爽快な日々を笑って、ルイズは今日も床につく。
 楽しい毎日を笑って、ルイズは明日も床につく。

 主の幸福な寝顔の横で、仮面は今日も笑っている。


投下終了です。
だんだん狂ってきた。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:34:25 ID:7ijfjMBE
さっそくトムとジェリーねたがw

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:40:20 ID:/uLibIep
投下乙!
そんじゃ小ネタ投下いきまーす。

53 :ゼロを狩るモノたち:2007/08/27(月) 19:41:29 ID:/uLibIep
「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
 呪文と共に杖を振り下ろすと爆発が起こった。
 そして爆発により巻き起こった濃い爆煙を切り裂き一条の光が上空に飛び出した。
 40数回目にしてようやく現れた光の塊を見て
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは思わず呟いた。
「……何、あれ」
 光の塊、としかいいようのない何かが中空でふわふわと浮かんでいたのだ。
 もしかしたらそういう生物なのかも、と期待したルイズは教師に尋ねてみた。
「ミスタ・コルベール! もしかして、あれが私の使い魔ですか?」
「……いや、あれには意思を感じない。使い魔ではなさそうだ」
 否定の言葉にルイズは挫けそうになった。
(だが、あれは一体? もしかして魔法なのか?)
 コルベールは内心、首を傾げる。彼女が召喚したものがなんなのか見当も付かなかったからだ。
 だが彼の思考は爆煙の中から響いてきた声によって中断させられた。

「グハッ! なんだこの煙は!」
「淳平! リッちゃん! 愛理! 大丈夫!?」
「ええ、大丈夫」
「セルシアさん、何だったんですかあの鏡は?」

 煙の中から咳き込みながら更に4人の人間が現れた。
 それを見てルイズの周囲の生徒がざわめいた。

「に、人間? しかも4人も」
「それにあの格好は平民だ! ゼロのルイズが平民を―――ってあれ?」
 揶揄しようとした生徒の言葉がそこで止まった。
 何故なら煙から出てきたソレを見てしまったからだ。
 ツンツン頭の男――これは問題なかった。
 ポニーテールの少女――これも問題なかった。
 スラリとした美女――美人という以外は問題なかった。
 問題は――
「おい、あの耳ってまさか」
「間違いないよ……あれは!」
 ゆっくりとだがざわめきが生徒達の間に広まる。
 ゆったりとしたローブを着た金髪の女性――そこまではいい。問題は彼女のその耳が長かった事。
 ルイズだけではなくその場の一同全てが沈黙した。そして一瞬後、誰かが叫んだ。
「え、エルフだーーー!!」
 そう、女性はどこからどう見てもエルフだったのだ。
 その叫び声ではっとした生徒達のうち何人かが叫びながら逃げ出す。
 すると連鎖的に他の生徒も恐慌状態に陥り、必死の形相で逃げ出した。
「ゼロのルイズがよりによってエルフを召喚したぞー!!」
「喰われるぞ! 逃げろーーー!」 
 その様子はさながら阿鼻叫喚だった。

54 :ゼロを狩るモノたち:2007/08/27(月) 19:42:29 ID:/uLibIep
「ちょ、ちょっと何よその反応! コモンエルフ族の長にして
 この美しきセルシア様を見てなんで悲鳴をあげんのよ!? ってゆーか食べないわよ!」
 あまりの反応にエルフの女性――セルシアは地団太を踏んだ。
 彼女のいた世界ではエルフと人間の関係は極めて良好で
 このように恐れられるなんて体験は彼女にとって初めてだったのだ――素の状態ではだけど。
 そばに居たツンツン頭の男――淳平は呆れたように肩をすくめ言い放つ。
「はっ、何が美しきだ。おまえなんか『うっかりエルフ』で十分だ」
「な、なによー! バカ淳平に言われたくないわよ!」
「やるかコラ!!」
「そっちこそ!!」
「ちょっと2人とも、今はそんな事やってる場合じゃないでしょ!」
 こんな状況でもケンカを始める2人に呆れながら、ポニーテールの少女――律子は慌てて止めに入った。
「なんかセルシアさん怖がられてるみたいだし……大体、ここって何処?」
 きょろきょろと辺りを見回す律子。
 それに賛同するようにスラリとした美女――愛理もケンカを止めに入った。
「2人とも、リッちゃんの言う通りよ。今はそんな事をしている場合じゃないわ」
 そして空を指差しながら口を添える。
「それにそっちも気になるけど、もっと気になるものがあるわ……みんな、あれを見て」
 その言葉に淳平は即座にケンカを止めて空を見上げた。
「はいっ! どこですか愛理さん……って!!」
「え、あれって」
「「「送元呪文!?」」」
「な、なんであんな所に!?」
「セルシアさん、とにかく呪文の回収を」
「そ、そうね――彷徨える汝……」
 愛理の言葉にセルシアが慌てて呪文を唱えるがその行動は少し遅かった。
 パン!!
 そんな音を響かせ中空に浮かんだ光の塊は4つに別れ、流星のように空を切り裂いた。
 そして何故かそのうち一つはルイズに命中していた。

「くっ……間に合わなかった!」
「あの子に当たった? でも、あの子人間ですよね? なんで人間に?」
「セルシアさん、こういう事ってありえるのかしら?」
「おい、セルシア何とか言えよ!」
「そ、そんな事いったって……わ、私にも判らないわよ!!」

 ―――――――

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:43:07 ID:rkx82mPp
問答無用で脱がされ支援

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:43:52 ID:CZZP0t69
テファが危ない支援

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:44:10 ID:X/BvkzIi
ゼロ狩支援w

58 :ゼロを狩るモノたち:2007/08/27(月) 19:44:56 ID:/uLibIep
「う、いたたた―――って、しまった!」
 セルシアは体に流れる魔力を感じて思わず叫ぶ。
 と同時に右手に激痛を感じて地面を転がった。
「う……くっ……!」 
「セルシアさん!? 」
「おい、セルシア!」
 慌てて淳平と律子が駆け寄る。
 苦しむセルシアを見て、思わず律子はルイズに銃を向けた。
「あなた! いったいセルシアさんに何したの!?」
 だがその問いにルイズは答えられなかった。強烈な頭突きを食らって気絶していたからだ。
「……あー、どうしましょう愛理さん?」
 困った律子は愛理を見た。愛理はこういう時に頼りになる人だった。
「落ち着いてリッちゃん。事情を知っていそうな人間も居るようだし、まずは説明してもらいましょう。
 よろしいかしら、ミスター?」
 愛理は静かにコルベールに問うた。
生徒を放置するわけにも行かず、警戒しながらもコルベールはこの怪しげな4人組との接触を決断した。
少なくともこの4人に危険はないと判断したのだ。エルフもなんとなく間抜けそうだし。

「あー、その。君たちは召喚されたのですよ、彼女に」
 コルベールはルイズを介抱しながら4人に召喚についての説明を始めた。

 ―――――――

59 :ゼロを狩るモノたち:2007/08/27(月) 19:46:10 ID:/uLibIep

「なるほどね」
 一通り説明を聞いて、セルシアは納得したように頷く。
「それでわかったわ。召喚された影響で送元呪文が変化して
 この子と似た波長を持つ魔法使いに呪文のかけらがプリントされたみたいね」
 といってルイズを見た。
「……ということは?」
「とりあえず私たちがやる事はそれほど変わらないって事みたいね」
 尋ねる淳平に愛理が答えた。
「その使い魔のルーンっていうのはどうなの? この子から離れられなくなるとか?」
「なんとなくこの子の為に何かしたいって気持ちがわいてくるんだけど……これがルーンの効果かしら?
 まあ、多分大丈夫よ。とりあえずはあなた達3人を日本に返すのが先決だしね」
 心配そうな律子にセルシアがそう言った。
「そうか――じゃあ、さっそく!」
 それを聞いて手をわきわきと動かしながら淳平はルイズに近寄る。
「な、な、何? 事情がわかったなら……って何?何する気!?」
 今だ痛む頭を押さえながら、その手の動きに不吉な何かを感じたルイズは思わず後退った。
「ごめんなさいね、私たちが日本に帰るためには……」
「あなたの体にプリントされた呪文のかけらを回収しなくちゃいけないの!」
 愛理と律子が謝ると同時に退路を塞いだ。そして正面から淳平がルイズに飛び掛った。
「とゆーわけで……メイジは脱がーす!」
 ビリビリビリッ!!
「いやああああああああああああああああああ!!!」

 ―――――――

 こうしてルイズは希少な使い魔を手に入れた(?)のだが、
 変わりに公衆の面前で全裸にひん剥かれるという屈辱を味わったのであった。
 おわり。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:46:21 ID:7ijfjMBE
虚無の担い手狩りかw

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:46:41 ID:KRgCojkq
脱がせ支援!

62 :ゼロを狩るモノたち:2007/08/27(月) 19:47:20 ID:/uLibIep
投下終了。
最後のシーンを書きたくて突発的に書いてしまった。
……反省はしていないw

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:47:26 ID:X/BvkzIi
GJ

64 :ゼロを狩るモノたち:2007/08/27(月) 19:49:44 ID:/uLibIep
ってしまった抜けてた!!
>>54>>58の間にこれいれてください!

わいわいと騒いでいる4人を横目にルイズは必死に訴えた。
「ミスタ・コルベール! 契約をさせてください!」
「それは出来ない。ミス・ヴァリエール」
「でも、エルフを使い魔に出来るチャンスなんです!」
「いけません。エルフを相手に契約など認められません。即刻儀式を中断し、避難しなさい」
 コルベールの額から嫌な汗が流れ落ちる。今はいいが、もしエルフがこちらを攻撃してきたら?
 それを思うと彼の肝は冷えた。まだこの場には数人の生徒が残っている。
 エルフが本気で攻撃してきたら、例え二度と使わぬと誓った炎を持ってしても彼らを守る事は難しいだろう。

 一方、教師の思惑とは裏腹にルイズは舞い上がっていた。
「せっかくのエルフなのに……」 
 確かにエルフに対する恐怖心はあったがそれよりも歓喜の方が大きかった。
 召喚魔法に成功したばかりか、呼び出せたのはなんとエルフ(3人ほど平民もいたが)。
 強大な先住の魔法を使える彼らを使い魔に出来れば、もう誰も彼女をゼロなんていわなくなるだろう。
 ルイズにとって今の状況はピンチと同時にチャンスでもあった。
「先ほどの光も何らかの攻撃かもしれない、早く避難したまえ」
 だが、ルイズはその言葉に逆らった。
「待ちたまえ! ミス・ヴァリエール!」
 彼女はコルベールの制止を振り切り、騒いでる4人の前に飛び出した。

「ん……何だ?」
「平民に用は無いわ。わ、私はそっちのエルフに用があるの!」
 淳平の問いに、緊張しながらもルイズはそう言った。
「あー? セルシアに? おいセルシア、この偉そうなのはお前の知り合いか?」
「え、知らない顔だけど……あなたは?」
 セルシアの問いに答える余裕はルイズにはなかった。
 とにかく契約しなければ……彼女の頭の中はその思いで一杯だった。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」
「使い魔ですって!?」
 一息で呪文を唱え、ルイズはセルシアの唇に顔を近づけるが、ルイズの呪文を聞いたセルシアは慌てて避ける。
 スカっ!
「ちょ、ちょっと! なんで避けるのよ!」
「冗談じゃないわよ! このコモンエルフの頂点に立つセルシア様が使い魔なんかに――」
 そういいながらセルシアが後ろに下がろうとした時だった。
 ズルリ。
 地面のぬかるみに足を取られてセルシアはよろけた。そして――
 ベシャ!
「へぷ」
「はう!」
 ルイズに対して頭突きをする格好でキスをしてしまった。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:49:51 ID:q0gBsz2M
GJ!
短編連作形式でもいいから続きが読みたくなるw
まだ本命が出てきていないしw

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:50:23 ID:vtp5L5LE
ミケはー!?支援

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:50:53 ID:SYdVzUgV
テファが危ないだって?
逆に考えるんだ。
「別にテファが脱がされちゃってもいいさ」って考えるんだ

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:51:32 ID:GCdBhMm6
GJ!
良作連続の中すまないが、『松下』が来ました…
推敲するうちにとんでもないことになってきた。

予約がなければ『第九章』を! 続いて深夜に『第十章』をトウカさせてもらうっ!

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:51:49 ID:gNoxU1nv
>>67
卿! 素晴らしいお考えです!

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:51:51 ID:7ijfjMBE
赤い衝撃を支援

71 :ゼロを狩るモノたち:2007/08/27(月) 19:51:53 ID:/uLibIep
正しい流れは
>>53 >>54 >>64 >>58 >>59で。

なんてこった。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:53:02 ID:arIiTeTc
最後に脱がされるのはジョゼフってわけか
…読後感は最悪になりそうだな

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:53:17 ID:Q8h0CbMg
ジョセフも脱がされるのか

74 :『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 1/6:2007/08/27(月) 19:53:46 ID:GCdBhMm6
さて、おまちかねのギーシュとの決闘であるが……
「準備って…あ、あんた『悪魔使い』だったわね。ひょっとして、あ、悪魔を呼び出すの!?」
ルイズは期待と不安が半ばする目で松下を見る。
「いや、悪魔はこんな短時間で呼び出せるような代物じゃないさ」
「そ、そう。そりゃそうよね…」

魔法陣を作っておけば悪魔召喚は可能だが、まず作るのが大変だ。
線を書くには1センチに一声ずつ「エロイムエッサイム」を唱えなければならず、
中央の三角形は絞首台からとった三つの鎖で作り、
打つ釘は車裂きの刑やその他おそろしい刑に処せられた、
昔の犯罪人の額に突き刺した釘でなければならない。
魔法陣の内の線に指一本でも入れると、その人はズタズタに寸断されてしまう。

さらに太陽が地平線から登るまでの間に呪文を唱え、
大気の生霊を地獄から呼び出して、地水火風のはげしい変動に耐えながら
大きな力で引きずり出し、湧き上がる魔法陣の中へ誘導せねばならない。
魔法陣の周りにせめて3人、生霊を呼び出すのに最低1人の魔法使いが必要なのだ。
単純に手駒が足りない。
メガテンなんかのお手軽デビルサマナーがうらやましい。


75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:54:41 ID:aLM6KsfE
支援

>>72
そこは、何故かジョゼフでは無く、イザベラさまに送還魔法がプリントとか。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:55:40 ID:/uLibIep
支援

77 :『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 2/6:2007/08/27(月) 19:56:25 ID:GCdBhMm6
それに、運良く悪魔を呼び出せても、従わせるのは難しい。
奴らは強欲で報酬がないと何もせず、契約するときは召喚者をペテンにかけて
何千億円もふっかけ、尻の毛一本残さずむしり取ろうとする。
『ソロモンの笛』のような魔法の道具があれば交渉を有利に進められるが、
絶対服従というわけではなく、隙あらば裏切ろうとする。

これだけリスクがあっても呼ばれるのは、奴らの魔力が非常に強くて眷属も多く、
現代の地球で言えば戦略核兵器か連合艦隊クラスの破壊力があるからなのだ。

以前松下が召喚した悪魔は「ケチでガメツくて演技がうまい」だけの小悪魔にすぎなかったが、
持ち前の才覚によって財界でのし上がり、一代で国を動かすほどの大企業グループを作ってしまった。
あの石油王サタンも悪魔の子孫で、250年もの間生き続けた魔法使いだった。

大体そんな『大量破壊兵器』をあんな馬鹿貴族にぶつけるのは、あまりにも馬鹿馬鹿しい。
この世界でも松下のオカルト魔法は使えるようなのだが、油断してボコられるのは避けたいし、
あんまり派手なことをしても目立ちすぎて、『世界統一・千年王国建設計画』遂行の下準備がやりにくくなる。
さじ加減が難しいのである。

「…うむ、ではこれで行こう。ちょっと今から言う物を持ってきてくれないか」


78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:57:31 ID:ThCrtxgM
めんどくさいってレベルじゃねーぞ支援

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:57:37 ID:7ijfjMBE
赤い旋律支援

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:58:18 ID:7ijfjMBE
赤い運命支援?

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:58:27 ID:vtp5L5LE
埋もれ木は石でひっかいただけなのに……支援
契約を済ませた悪魔だからか?

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:58:41 ID:7ijfjMBE
赤い赤い 朝日朝日 支援??

83 :『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 3/6:2007/08/27(月) 19:59:08 ID:GCdBhMm6
ヴェストリの広場にて。松下とルイズがようやく決闘の場に到着した。
「よくぞ来た! 随分遅いから、てっきり逃げたものかと思ったぞ!」
「準備に手間取ってね」
「命乞いの準備かい? 殊勝なことだ」

そういうギーシュは、左耳に痛々しい包帯を巻いている。
あの後、騒ぎを聞きつけたオンモラキ、じゃなかったモンモランシーがギーシュを見て悲鳴をあげ、
泣きながら水の治癒魔法をかけたおかげで、左耳はどうにかつながったらしい。
ついでに二人の仲もつながった。やなキューピッドだ。

「ではあらためて諸君! 決闘だ!
 僕の名はギーシュ・ド・グラモン。二つ名は『青銅』だ!!」
芝居がかった名乗りに、わあああと歓声が上がる。学院内は娯楽に乏しいのだ。
「ルイズ・中略・ヴァリエールの使い魔、松下だ」
「御主人様の名前を略すなッ!」
今度は失笑が上がる。

「ははは、御名乗り感謝する。勝負は、どちらかが『降参』と言うまで!
 ところで使い魔のマツシタくん、僕は誇り高いメイジだ。
 決闘にも魔法を使わせてもらうが、かまわないだろう?
 この薔薇の造花の『杖』を手放したら使えなくなるから、これを奪ってもきみの勝ちとしよう」
このギーシュ、激昂してはいても案外紳士的だ。子供が相手で見下してもいるのだろう。

「よかろう。ただ、ぼくも『魔法使い』なので魔法を使わせてもらうよ」
松下が短い樫の木の『杖』を取り出した。観衆がざわつく。

「ほう、この勝負はおもしろくなりそうだぞ」「ハッタリじゃないか?」「お前、どっちに賭けた?」

「な、なにい? ええーい、行け『ワルキューレ』!」
ギーシュが薔薇の造花を振り、舞い散る花びらから青銅のゴーレム・ワルキューレを造り出す!
世紀の対決の勝敗やいかに!!


84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:59:10 ID:hThdA6yG
支援

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:00:34 ID:arIiTeTc
リアルワールドで悪魔に呼びかける時に使うような魔法が異世界で使えるのか?

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:00:58 ID:7ijfjMBE
支援


87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:01:07 ID:7ijfjMBE
支援

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:01:22 ID:lSc3BN1r
>>23
RPG板のストーリーを教えてもらうスレのまとめサイトに裏ルートの話書かれてたよ

89 :『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 4/6:2007/08/27(月) 20:02:22 ID:GCdBhMm6
「(コンコン)お二人とも、お話は終わりましたでしょうか? 教師からの報告が来ております」
「ああ、入りたまえミス・ロングビル」
オールド・オスマンは崩壊した威厳を整え、美人秘書を呼ぶ。
まだコルベールに殴られた鼻血が止まっていない。カウンターで額に掌底突きを放ち床に沈めたが。

「何事だね?」
「ヴェストリの広場で、生徒たちが騒ぎを起こしているようです」
「騒ぎとな」
「どうやら『決闘』をしているようです。暇な教師連中も賭けに加わっている始末でして」
決闘は学院内では禁止しているはずだが、時々違反する馬鹿どもがいる。
プライドが高く血の気の多い青少年ばかり集まっているのだから、少々の喧嘩は日常茶飯事だ。

「やれやれ、暇を持て余した貴族ほど面倒なものもないのう。で、誰と誰がやりあっておるんじゃ?」
「一人はギーシュ・ド・グラモン。例のグラモン元帥のご子息です」
「そりゃ、理由は女の取り合いに決まっとるな。もう一人は誰かね?」
「それが…ミス・ヴァリエールの使い魔だそうです」

オスマンは、起き上がってきたコルベールと顔をあわせる。
さっき話題にしていた当人ではないか。しかも『虚無』絡みかもしれないという、いわくつきの。
「一部の教師達は、騒動の鎮圧のために『眠りの鐘』の使用の許可がほしいとのことですが…」

『眠りの鐘』は、その音を聞いたものを眠らせる魔法の道具だ。
確かに、騒ぎ立てる奴らを傷つけずに止めるにはいいのだが…
「いやいや、子供同士の喧嘩に、わざわざ大人が出向くこともあるまいて。
使用許可は出せん。決闘は放置するようにと伝えよ」
「はあ…分かりました。そのように伝えます」

「よろしいのですか? ゴールデン・モスマン」
「なに、良い機会じゃよミスタ・ベトベトサン。
彼が伝説の『ヴィンダールヴ』か否かを確かめるためのな」
オスマンはコルベールの微妙なネタをスルーし、『遠見の鏡』を使った。
ついでに使い魔のハツカネズミ『モートソグニル』を現場に向かわせ、
鏡では見えにくい角度での偵察を行わせる。

具体的には、集まった女子生徒たちのスカートの下とか。自重しろ。


90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:03:18 ID:7ijfjMBE
支援

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:03:28 ID:hThdA6yG
支援

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:03:41 ID:/uLibIep
誰呼ぶんだろ、支援

93 :『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 5/6:2007/08/27(月) 20:04:39 ID:GCdBhMm6
青銅の女戦士・ワルキューレが松下に襲い掛かる! 
がらんどうで細身の体は意外に素早く、松下を広場の隅や壁際へ追い込もうとする。
「ははははは、鬼ごっこかい? マツシタくん。
 安心したまえ、そんなに痛めつけはしないさ」

魔法の戦闘は様々であるが、人は寝ていない限り戦いには何らかの道具を用いる。
『魔法使い』はその道具を素早く敵を倒すものに変形させて応酬し、相手の力量と弱点を見抜き、
相手がそれを変形させられないような『決め手』を出して勝敗をつける。
これには幻術や錯覚も有効なのだが…。

松下は一枚のタオルを、さっと上空に放り投げた。
見る間にタオルの端は鋭い刃物のようになり、ギーシュの手元へハヤブサの如く襲い掛かる!
「くっ?! うわっ」
とっさにタオルを払いのけると、それは変化して毒蛇になり、ギーシュの腕に絡みつく!
「ひいっ」
ギーシュが怯んで毒蛇を振りほどくと、それはタオルに戻った。幻術だ。
だが、これでワルキューレの動きが止まった。

松下が『メイジの杖』に見せかけていた樫の木の棒に、魔力を込めて投げつけると、
雷神の聖木である樫の木から稲妻が発せられ、正面にいたワルキューレを貫通、破壊する。
「ま、魔法だっ」
「なんだあれは? なんの系統だ?!」
系統魔法ではなく、一種の自然魔術(妖術)だ。この世界では『先住魔法』といえるだろうか。
「な、なかなかやるじゃないか。そうでなくてはね!!」
あからさまな『やられ役』のセリフとともに、ギーシュが新たなワルキューレを創造する。


94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:04:43 ID:7ijfjMBE
支援

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:06:32 ID:Jq2jaq/6
>>88
自分で見ないと気がすまん人種なのです。

支援

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:07:10 ID:7ijfjMBE
支援

97 :『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 6/6:2007/08/27(月) 20:07:17 ID:GCdBhMm6
「杖をわざわざ投げ捨てるとは、何を企んでいるんだ?」
もっとも松下は杖がなくても魔法が使える。油断したギーシュにもう一枚、
今度は低めの角度でタオルを投げつける。
「同じ手には二度もかからんよ!」
ギーシュは『錬金』をかけて、刃物と化したタオルを『砂』に変えた。
しかし勢いのついたままの『砂』は、少しギーシュの目に入る。
「くっ、卑怯な!!」

目まぐるしい戦いに、観衆は大喜びだ。
賭けの胴元をしているキュルケも大喜びだ。
その傍にいる青い髪の少女は、無表情のまま戦いに見入っていた。

その隙に、松下は地面にオリーブ油を注いで手早く呪文を唱え、
人の腕のような形をした『おいで草』を生えさせる。
『目草』『耳草』とともに妖怪国に生える奇怪な草で、河童の三平に協力したこともあるという。

『おいで草』たちはギーシュやワルキューレの足を掴み、地面に引き倒そうとする!
だが、ギーシュは四体もの武装したワルキューレを同時に創造し、『おいで草』たちを切り刻んだ!!
「むむっ」
さっき破壊したのとあわせて、六体。そんなに青銅戦士を作れるとは、少し意外だった。
しかし、松下の背後からもう一体のワルキューレが蹴りを放つ!
「ぐわっ」
「僕が作れるのは全部で『七体』だ…この『青銅』のギーシュをあまりなめるな!」

(つづく)


98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:07:31 ID:iOWXVlBE
オスマン覗き自重支援

99 :『使い魔くん千年王国』:2007/08/27(月) 20:10:23 ID:GCdBhMm6
前フリのトウカ終了。支援アリガトス。
魔法というか忍術みたいですな。
第十章は少し短いですが、『黄色く』なる予定。

では。


100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:16:00 ID:TdVkURmD
一旦止まれ?女子の悲鳴?人種?小用?

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:28:44 ID:7ijfjMBE
「夏子の酒」の佐伯夏子を召喚

ワイン一辺倒のトリステインに日本酒ブームを巻き起こすというバトルの欠片も無い展開。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:28:58 ID:iOWXVlBE
黄色……あまり野郎の小便は……ギーシュならまあいいかなーとか思った俺はきっとこのスレに毒されてる

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:31:38 ID:TdVkURmD
否、それはおそらく姉妹スレのアレに感染している

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:32:45 ID:DehLpC/2
原作者繋がりでストライクウィッチーズ召喚・・・
は最初は強そうだけど整備や弾薬はどうするんだろう?

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:34:02 ID:V34TFiU+
>>99
投下乙。

ギーシュ戦って、簡単にギーシュがやられるか
一発逆転されるかする傾向の作品が多い中、
けっこう接戦を繰り広げてるのが新鮮に感じましたw

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:38:43 ID:wwQoFJbx
悪魔くんは鳥乙女とエロエロやってんのかね

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:40:29 ID:NaksvCgp
勇者からとかは?

エクスカイザー、火鳥兄ちゃん、ダ・ガーン、ガイン、デッカード、ドラン、凱…。

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:42:49 ID:E2xTH7Zc
キックの鬼・沢村忠をティファニアが召喚。

ティファニア「必殺!! ティファ・ニー!!」

とか言って真空飛び膝蹴りをかますとか。
乳揺れパンチラ当たり前。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:45:06 ID:TdVkURmD
いっそのことサワムラーを召喚

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:48:23 ID:iOWXVlBE
>>108

> 乳揺れパンチラ当たり前。
よしエアマスターだ

あとあの忍者の移動方法も意外と出来るもんだな
ステキ走りの時も思ったが漫画やアニメの技術も馬鹿に出来んな

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:48:58 ID:ThCrtxgM
ジョー・パンツ東でいいんじゃね?
アッパーでゴーレムくらいは壊せそうだ

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:49:06 ID:7ijfjMBE
>>107
マイトガインがいいなじゃね?

アニメの世界の住人だった舞人が今度はラノベの世界に行くという

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:52:04 ID:E2xTH7Zc
>>112

最終回ではヤマグチノボルと闘うのか!?

>>109

あれ? そう言えば、あいつ膝あったっけ?

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:55:01 ID://Ba6X/O
無い・・・・ように見えるがあるのではなかろうか

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:55:34 ID:RwxRBbpB
>サワムラーの膝
無い。
あいつは手首・足首がバネみたいなもので胴体とつながってる。
見た目の倍くらい伸びるし、思いもよらないところで曲がるので実はかなり厄介

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:59:15 ID:GqGdOBj0
サワムラーが放つ「とびひざげり」はかなり謎だな

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 20:59:32 ID:gBGLOjeX
ポケスペのレッド対シバ思い出した
膝を狙うんだ→サワムラーに膝はない→あぼーん

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:00:34 ID:DehLpC/2
>>113
でも魔界塔士的オチは一歩間違うと
後味があまり良くないような。
しかもそれを他作品キャラでやるとなると・・・

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:00:58 ID:TdVkURmD
適当な位置で折り曲げてる所が膝だ

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:01:20 ID:iOWXVlBE
飛び後ろ回し蹴りなんぞやらかしてもとびひざげりの範疇に収まるということか

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:02:59 ID:ThCrtxgM
>>118
それ系オチで何があったか考えててSO3思い出した
やってて正直そりゃねーよって気分になったな

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:03:58 ID:E2xTH7Zc
>>119

つまり、ヤツの足は膝であり脛であり太腿であると言う事だね。
ならば、ヤツの脛毛は膝気であり腿毛であるのか。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:05:17 ID://Ba6X/O
>>122
訳が分からんwwwwwwwww

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:06:14 ID:NrLGrVjY
「とびひざげり」めっちゃ強いんだよな、確か。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:08:48 ID:iOWXVlBE
>>124

外れると地面に激突してダメージ受けるな
デメリットがある技は総じて威力高いね
インファイトやらオーバーヒートやら

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:09:40 ID:GphLgw30
勇者ならばウサリンMK−Uでも充分すぎじゃねぇ?

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:10:33 ID:Jq2jaq/6
>>115
>あいつは手首・足首がバネみたいなもので胴体とつながってる。

ボスボ○ット?

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:11:38 ID:KlL4iURg
>>124
レベル30台で習得できる技にしては破格の威力85だからな
格闘はこれ以外はロクなものない(金銀でクロスチョップが追加されてましになったが、赤緑の時は本当になかった)

ただ、外すと本来与えるはずだったダメージの1割跳ね返ってくるが

ぶっちゃけ3色パンチ+属性ノーマルのメガトンパンチの器用貧乏のエビワラーに比べて、
格闘一色で特化して割り切って使える+しかも素早さが高いからサワムラー超強い、カイリキーに次ぐ格闘最強級ポケモン

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:13:47 ID:TdVkURmD
>>127
無駄に謎の多い快適ロボか
アレはバネというより大雪山おろし的な感じが・・・

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:15:02 ID:E2xTH7Zc
>>128

シバと格闘道場の人達をフーディンとかスリーパーでシバキ倒したけどね。

131 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:15:07 ID:oFEAq0YU
映画版メガトロンを正面から見ると猪木にしか見えない今日この頃。
久しぶりに投下してもいいかな?

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:15:52 ID:jKv9+3Ue
>>127
この頃かなり強力になったボロットですか
昔は、まず自爆か補給レベル上げしか役に立たなかったからなー

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:16:06 ID:gNoxU1nv
皆が待ち望んでいた。ディセプティコン・ゼロの投下を!
遠慮なく投下してくれ!!!

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:16:06 ID:xaEMqvlb
>>131
喜んで

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:16:41 ID:E2xTH7Zc
オデレータ支援

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:16:44 ID:RwxRBbpB
投下ごー!
自分これから外出しなきゃならんがな!

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:16:52 ID:jKv9+3Ue
支援する

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:17:18 ID:6YL4gDrm
俺はLIVEALIVEのキューブ編のボスに見えたよ支援

139 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:17:26 ID:oFEAq0YU
それでは18分から投下。
今回は繋ぎです。

140 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:18:59 ID:oFEAq0YU
18分と言いながら19分……スンマセンしたァーー!!





ブレードの1枚を吹き飛ばされたテールローターに噛り付いていたデルフは、応急的な修復を終えるや否やトーチを収納して垂直尾翼より飛び降りた。
その音を聴き付けたギーシュは、言われた通りに火花から逸らしていた視線を尾翼方向へと向け、複雑に腕を変形させながら歩み寄るデルフに声を掛ける。

「直ったのかい?」
「折れたブレードを繋ぎ合わせただけだ。後は相棒が自分で何とかするさ」

続いてデルフはつとギーシュを指差すと、呆れた様な声で言葉を発する。

「つーか相棒よりお前さんの方が重傷だと思うがね。何であの青い娘っ子に治して貰わなかったんだ?」

デルフの言葉通り、ギーシュは40mmグレネード弾の破片による負傷もそのままに、同じくぼろぼろとなったスコルポノックの装甲に腰掛けていた。
服は其処彼処に血が滲み、マントは見るも無残に裂け、肌が剥き出しとなっている顔や手には無数の傷が刻まれている。
しかしギーシュは、痛みを堪えながらも笑みを浮かべてみせた。

「ミス・タバサは精神力を使い果たしているからね。ミス・ツェルプストーにミス・ヴァリエール、ついでにフーケ。この上僕にまで治癒を施したら、彼女が倒れてしまうよ」
「別に死ぬ訳でもねーし、良いんじゃねーか?」
「どうせ掠り傷なんだ。そこまで急いで治癒する程のものでもないさ」


141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:19:16 ID:iOWXVlBE
支援支援
ビーストウォーズでエアラザーかタイガトロンだったと思うんだけどトランスフォーム・サイレントモードとかやってたよね
あれはトランスフォーマーなら誰でもできるのかな

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:20:34 ID:QcgxR96Y
支援

143 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:21:00 ID:oFEAq0YU

そう言って鼻の頭を掻いては傷に触れて小さく呻くギーシュに、デルフは爽快な笑い声を上げる。
ギーシュもまた、からからと嫌味さを全く感じさせない笑い声で返した。

「とはいえどうしたものか……このままでは折角の美しい薔薇に傷が残ってしまう。トリステイン、いや、ハルケギニア全ての女性にとって大きな損失だよ」
「そーか? 寧ろ前より男っぷりが上がったと思うぜ? 傷は男の勲章、ってな」
「そ、そうかな?」
「おーよ! 俺が女だったら『キャー! 抱いてー!』くらいは言うね。目ぇ合っただけで妊娠しちまわぁ」
「気持ち悪いな! ってそれ以前に君、剣じゃないか!」
「ちげぇねぇ!」

今度は2人、声を合わせて馬鹿笑い。
デルフは腹を抱える様な仕草でゲラゲラと地面を笑い転げ、ギーシュは笑う度に痛む傷を押さえつつスコルポノックの装甲を手で叩いている。
そんな2人の姿を少し離れた場所から眺めつつ、女性陣は何処か疲れた様に溜息を吐いた。

「……楽しそうねぇ」
「……ホントねぇ」
「……能天気」

ルイズは戦いの緊張から開放された反動から。
キュルケは比較的大量の血を流した事による虚脱感と、仲間の足を引っ張ったという無力感から。
タバサは3人の重傷者に対する応急処置の疲れから。
其々の理由から彼女達の疲れは頂点に達しつつあり、最早意識を保つのも精一杯という状態であった。


144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:21:05 ID:iOWXVlBE
支援

145 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:23:00 ID:oFEAq0YU
対して、ギーシュは初めて―――――決闘を含めるのなら2度目―――――の実戦後、しかも全身の負傷と少なからぬ出血があったにも拘らず、ああしてデルフと一緒になって笑い転げている。
普段の様子からは想像も付かないが、やはり軍人家系の男らしく戦向きの素質が在るのかもしれない。

「……何時になったら帰れるのかしら?」
「デルフに訊いてみたら? 修理も済んだみたいだし」
「んあ? 呼んだか?」

ルイズの呟きに応えを返したのは、今の今まで転げ回っていたデルフだった。
どうやら彼の聴覚は人間離れしたものらしい。

「ねえ、ブラックアウトは直ったの?」
「ある程度はな。後は相棒の自己修復力次第だ」
「自己修復って……生き物じゃあるまいし」

呆れた様に口を挟むキュルケ。
タバサも同感なのか、訝しげにデルフへと視線を向けている。
それに対しデルフは、良く見てみろとブラックアウトを指差した。
損傷した垂直尾翼へと歩み寄り、それを見上げる3人とギーシュ。
其処では、驚くべき現象が起こっていた。

「……嘘」
「亀裂が……塞がっていく……?」
「……」
「これは……ゴーレムと同じ? い、いや、でも錬金を使っている様子は……」


146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:23:04 ID:iOWXVlBE
支援

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:24:13 ID:iOWXVlBE
支援

148 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:25:00 ID:oFEAq0YU

呆然と佇む4人の目前で、『破壊の槍』によって撃ち抜かれた装甲の亀裂が、ゆっくりとではあるが着実に塞がってゆく。
デルフによって溶接されたブレードの傷に至っては、今や継ぎ目が見えないまでに修復されていた。
これが『錬金』によって為されている現象であれば、彼等もここまで驚きはしない。
しかし今、彼等の視線の先で起こっている現象には、四系統いずれの魔法を使用している形跡も無かった。
それ以前にコルベールの解析によって、ブラックアウトを構築している金属はこのハルケギニアに於いて、完全に未知の物質である事が判明している。
未知の物質を錬金するなど、例えスクウェアクラスのメイジであっても不可能。
ならば即ち、魔法以外の何かによって金属体の損傷が修復されていると考える他無い。
混乱により動きを止めた4人に、デルフからの助け舟が入る。

「あー…簡単に説明するとだな、相棒達は生物の身体を構築する『細胞』ってのに似た金属で出来てんだよ。傷を治したり、必要に応じて増殖したり」
「……何それ!? もう完全に生き物じゃない!?」
「何処のメイジがそんな技術を?」
「……先住魔法」


149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:26:04 ID:VGrq+7TF
生体金属支援

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:26:37 ID:IVWCe4/r
ナノマシンの集合体支援

151 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:26:59 ID:oFEAq0YU

各々が更なる混乱を来す中、タバサが呟いた一言に全員が再び動きを止める。
先住魔法。
今となっては砂漠に住むエルフのみが操る、四系統とは根本から異なる強大な魔法体系。
たしかにそれならば、メイジの常識から外れたこの物質を生み出せるかもしれない。
しかしデルフは、そんな彼等の予想を一言で切り捨てた。

「違う。相棒にゃ魔法なんざ欠片も使われてねぇよ」

4人の視線が、『4500X』と刻まれたナンバーとその隣に浮かぶ使い魔のルーンを見上げるデルフへと集中する。
説明しろ、との催促を込めた視線だったのだが、デルフはあっさりとそれを受け流した。

「ま、詳しい話は学院に戻ってからにしようぜ……ほれ」

その時、メインローターと修復されたばかりのテールローターが、呻りと共に回転を始める。
思わず頭上を見上げる4人に、デルフは可笑しそうに言葉を続けた。

「相棒も準備万端だとさ」

こうして5人と意識の無いフーケ、満身創痍のスコルポノック、そして2つの兵器を回収したブラックアウトは、追跡開始から僅か3時間足らずで学院への帰路へと着く。
しかしその機内で、デルフが回収した『破壊の槍』と『火竜の息吹』を身動ぎもせずに眺めていた事に気付いた者は、1人として居なかった。


152 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:29:00 ID:oFEAq0YU





ブラックアウトの到着早々、夜半にも拘らず学院は喧騒に包まれた。
ブラックアウトの立てる騒音も然る事ながら、応急処置こそ済ませてあるものの重傷者2名を含む負傷者4名、内1名は意識不明という討伐隊の壮絶な有様。
その話を聞き付けた学院中の人間が中庭へと押し掛け、未だローターの回転止まぬブラックアウトへと殺到する。
結果、学院中庭に戦場さながらの光景が拡がる事態となってしまった。
そんな中、討伐隊の面々は人込みを掻き分けながら学院長室へと向かう。
ルイズの手には剣の姿に戻ったデルフ、キュルケの手には『火竜の息吹』、タバサの手には『火竜の息吹』の弾薬を詰め込んだ袋、ギーシュの手には『破壊の槍』。
各々の荷物を手に、4人は学院長室の扉を開いた。
それが30分前。



そして、現在―――――



「明日はフリッグの舞踏会じゃ。今夜はゆっくり休んで―――――」
「待ちな、じじい」

ミス・ロングビル雇用の真相、そして4人への褒章に関する事項を語り終え、退室を促そうとしたオスマンの言葉は、デルフの声によって遮られた。
コルベールを含めた6人の視線が、ルイズの携える剣へと注がれる。

「……インテリジェンスソード?」
「デルフリンガー様だ。ま、そんな事はどーでも良いんだ。それよりじじい、あの『破壊の杖』と『火竜の息吹』を何処で手に入れたのか、聞かせて貰おうじゃねーか」
「こ、こらバカ剣!」
「娘っ子は黙ってな」


153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:30:41 ID:iOWXVlBE
支援で規制されるところだったぜ支援

154 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:31:00 ID:oFEAq0YU

デルフの慇懃無礼な言葉に慌てるルイズ及び他2名。
タバサだけは無表情のまま。
対するオスマンはその目に鋭さを宿し、傍らに立つコルベールへと視線を向ける。
果たして『炎蛇』の眼は、獲物を見定めるかの様に細められていた。
デルフリンガーは黙らせようとするルイズを制し、更に言葉を続ける。

「相棒の寄越した情報で知ったんだがよ、ありゃ相棒と同じ世界からきた武器……いや、兵器だ」
「……? アンタ、何言って……」
「あれはこの世界の技術や魔法で作れる代物じゃねえ。相棒が来た世界……『地球』で作られたモンだ」
「『地球』じゃと?」

と、オスマンがデルフの放った単語に反応を返した。
その目は驚愕に見開かれ、机へと手を付いて身を乗り出している。

「やっぱ知ってんだな、あの銃が何処から来たのか」
「なあデルフ、さっきから君は何を……って、おい!」
「ちょっと、きゃっ!」

そして止める間も有らばこそ、ルイズの手を振り払う様にしてデルフが亜人形態へと変化する。
驚きに目を瞠るオスマンとコルベールを余所に、デルフは机へと歩み寄るとその細い腕を叩き付けた。
耳を覆いたくなる様な音と共に木の破片が散り、机の表面に皹が走る。


155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:32:01 ID:ThCrtxgM
私にいい支援がある

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:32:51 ID:HjcKawX1
支援

157 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:33:00 ID:oFEAq0YU

「おかしいとは思ったぜ。フーケはいやに自然な動作であの兵器を扱ってたからな。オメーら、あれが何なのか知ってやがったな?」
「……」
「オメーらが警戒すんのは解る。あんなモンが平民や欲の皮が突っ張った貴族どもに渡ったらどうなるか、考えただけでぞっとすらぁな」

振り下ろした手を机の表面へとめり込ませたまま、デルフは落ち着き払った声で言葉を紡ぐ。
オスマン、そしてコルベールは沈黙を保ったまま、そんなデルフを値踏みするかの様な目で見つめていた。
しかしそんな平静を装った表情も、続くデルフの言葉によって打ち砕かれる。

「だがな……お前さん方が情報の出し惜しみをしたお蔭で、この4人は文字通り挽肉にされかかったんだぜ?」
「……!」
「おめーらが『破壊の槍』についての情報を寄越してれば、相棒も不用意にゴーレムへと近付いたりはしなかった」

フーケとの戦闘時の危機的状況を語るデルフ。
オスマンらは、やはり一言も発する事無くそれを受け止める。


158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:33:49 ID:iOWXVlBE
支援

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:34:08 ID:jKv9+3Ue
∂かっこいいよ支援MK2

160 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:35:00 ID:oFEAq0YU

「相棒の片割れが爪と背中を吹っ飛ばされる事も無かったろうさ」
「……」
「おまけに娘っ子と其処の坊……ギーシュは『火竜の息吹』で撃たれた挙句、ゴーレムに踏み潰される一歩手前までいった」
「……デルフ」
「おい、解ってんのか先生方よ。テメエらは『俺達』の『主』とその『友人』を死地に追い遣ったも同然なんだぜ?」
「デルフ」
「シュヴァリエ? 精霊勲章? ふざけてんのか? お目当てのモンを取り返したら後はお払い箱ってか?」
「デルフ!」
「ざけんじゃねぇぞ。いいか、俺の……『俺達』の最優先事項はこの娘っ子と、その『友人』達の保護だ。他の連中だの貴族の優位性だのがどうなろうと知ったこっちゃねえ」
「デルフ、止めなさい!」
「黙ってろ娘っ子! 『次』はどうなるか解らねぇんだ! 解るか? 情報が必要なんだよ! 解ったらテメエらの知ってる事を洗い浚い吐きやがれ! 此処に居る全員にだ!」

その壮絶な叫びに、ルイズ達は言葉を無くす。
自分達を守るという、確固たる意思を其処に感じ取ったからだ。
彼等はある種の感動にも似た心境を、デルフに対して抱くに至っていた。
一方で当のデルフは、何故自身は此処まで熱くなっているのかと自問を繰り返す。
人間との関係など、長い時を渡ってきた彼にとっては一瞬の繋がりに過ぎない。
死ぬ時は死ぬし、少し運が良ければ生き延びる。
その程度の存在であった筈だ。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:35:01 ID:iOWXVlBE
支援

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:35:38 ID:bjuyQ+Mq
オデレータかっこいいな
流石はディセプティコンの新兵士だ支援

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:35:55 ID:IVWCe4/r
オデレータ格好いいよ義理堅いよオデレータ

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:36:11 ID:ThCrtxgM
そのときであった!支援

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:36:11 ID:iOWXVlBE
支援

166 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:37:00 ID:oFEAq0YU
しかし、目の前の連中がルイズ達に対し情報を出し渋ったと確信したその瞬間、凄まじい怒りと殺意がデルフの中に湧き起こった。



こいつ等は主とその友人、そして相棒を危機に晒した。
自身等が何よりも優先して守るべき対象を、機密管理の名目で避けられた筈の危険に晒したのだ。



改めてそう認識した瞬間、デルフの擬似視界が赤く染め上がる。
無数の数字、そして見た事も無い言語が擬似視界を埋め尽くすも、デルフはそれらが示す意味を仔細洩らさず理解出来た。

これは、『標的』の情報だ。

赤く染まった擬似視界全体に、徐々に、徐々に何らかの文様が浮かび上がる。
それは、果たして文字なのか模様なのかすら判別が付かない、ブラックアウトに刻まれたものと同じ、奇妙なルーン。
その各所が擬似視界の背景で激しく組み変わり始め、凄まじい速度で変形―――――『トランスフォーム』してゆく。
そして、それが遂に完成するかという、その直前―――――



「良いじゃろ」



オスマンの返答が聞こえた瞬間、擬似視界は青を基調とした通常のものへと戻り、浮かび上がっていたルーンは跡形も無く消え失せていた。
我に返ると同時、デルフの意識からはルーンの全体像も跡形無く消え去ってしまう。
今のは一体なんだったのかと当惑するデルフに気付かず、オスマンは『破壊の槍』及び『火竜の息吹』の出所について語り始めた。


167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:37:28 ID:iOWXVlBE
規制にドキドキしながら支援

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:37:33 ID:VGrq+7TF
かっこいいぞオデレータ支援

169 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:39:01 ID:oFEAq0YU

「30年前……わしは王都の東に位置する森で、消息を絶ったメイジの小隊を捜索中にワイバーンに教われてのう」
「……」
「如何なる変種か魔法が殆ど効かぬそれに追い詰められ、最早これまでと観念した時じゃ。ワイバーンの面が突如、火を噴いて砕け散ったのじゃよ」

何処か遠くに目を遣りつつ、オスマンは昔語りを続ける。

「面の左側面を吹き飛ばされたワイバーンは狂った様に転げ回ってのう……呆然とするわしの前でワイバーンは、続けて胸を吹き飛ばされて絶命しおった。そして」

オスマンは言葉を区切り、何かを思い出そうとするかの様に目を細めた。

「森の奥から出てきたのは、見た事も無い物体……『火竜の息吹』を手にした、奇妙な服に身を包んだ男じゃった」
「……」
「彼は酷い怪我を負っていてのう……耳は落ち、鼻は焼け、腹の肉は抉られておった。それ程の怪我にも拘らず、彼はワイバーンに襲われるわしを放っておけずに助けに入ってくれたのじゃよ」

呟く様にそう語るオスマンの目は、何処か潤んで見える。
何時の間にか声は呟き程に小さくなっていたが、それを咎める者は居なかった。

「直ぐに保護し、水のメイジによる治療を受けさせたが……最早、手遅れじゃった。彼はうわ言の様に呟いておったよ。『アイスマンは、《キューブ》はどうなった』、とな」
「くあッ!?」


170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:39:03 ID:iOWXVlBE
支援

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:39:06 ID:IVWCe4/r
がんばれ支援


172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:40:00 ID:VGrq+7TF
どこのヒーローだ支援

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:40:16 ID:ThCrtxgM
アイスマンと聞いてX-MENを思い出した支援

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:40:33 ID:iOWXVlBE
支援

175 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:41:01 ID:oFEAq0YU

オスマンの言葉も終わらぬ内、唐突にデルフが奇声を上げて頭を押さえた。
室内の全員がぎょっとした様に彼へと視線を送る中、ゆっくりと腕を解いたデルフは困惑した様に床を見詰める。

「ど、どうしたの……?」
「……解らねえ。何か突然、相棒の様子がおかしくなって……目の前にルーンが浮かんだ瞬間に収まりやがった」

そう言って自身の腕へと目を移すデルフの視界の端に、小さなルーンが点滅を繰り返している。
相変わらず文字なのか否かも判別不能な模様だが、それからは奇妙な圧迫感すら感じられた。
オスマンはそんなデルフを静かに見詰めていたが、そろそろ頃合かと判断すると、咳払いをして話へと戻る。

「……そろそろ良いかの?」
「あ、はい」
「何処まで話したか……おお、彼を保護した後じゃったな。彼が息を引き取るまでの2日間……此処は何処かと問う彼に、わし等はトリステイン、ハルケギニアに位置する一国だと伝えた。しかし彼は『そんな国は知らない』と答えたのじゃ」
「まあ、そうだろうな」

デルフの相槌に目の鋭さを増しつつも、オスマンは語りを止める事はしなかった。
そして彼の口から、デルフが放ったものと同じ単語が吐き出される。

「そして彼はこう言った。『冗談は止せ。此処は地球、ステイツの筈だ』……終始、その言葉を繰り返しておったよ」


176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:41:19 ID:7ijfjMBE
支援

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:41:55 ID:M9w55z/V
いつヘリがメガトロ様を思い出してくれるのか超楽しみにしながら見てる支援

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:42:14 ID:iOWXVlBE
支援

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:42:41 ID:zipTjHE0
シエンゴン

180 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:43:00 ID:oFEAq0YU

其処まで語り終えると、オスマンは腕を組み、祈る様な体勢をとった。
深い後悔と悲しみを秘めた、生徒の前では何時も冗談じみた態度を貫く彼らしからぬ様子に、他の者達は内心で驚きを覚える。

「息を引き取る間際、彼は此処ではない何処かを見ながらうわ言を口にしておった……尤もわし等は、死の恐怖に錯乱しているのだろうと、その意味についてまともに考えもせんかったが」
「うわ言ってのは?」
「……『キャプテン、キャプテン・レノックス、化け物はどうなりました? ラプターの編隊に敵が紛れ込んでるんです。サージに、サージェント・エプスに確認するよう言って下さい。サージに……』……それが最後じゃった……」

それきり、オスマンは黙り込んだ。
恩人の言葉を今の今まで疑っていた自身を恥じているのか、薄く開かれた目は瞬きする事も無く皹の入った机を見詰めている。
そんなオスマンに声を掛ける者は居らず、ルイズ達は只々無言の懺悔を続ける彼を前に静かに佇んでいた。
そして、数分が過ぎた頃。

「……『破壊の槍』は、11年前にゲルマニアで手に入れたものじゃ。用途不明という事で安く売り捌かれた物を、わしが2倍の金額で買い取った。刻まれていた文字が『火竜の息吹』と同じ形状だったのでな。恐らく同じ系統のマジックアイテムではないかと思ったのじゃよ」

残る一方の出所について語ったオスマンは、挑む様な視線をデルフへと投げ掛ける。


181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:44:11 ID:iOWXVlBE
支援

182 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:45:00 ID:oFEAq0YU

「今度は此方の番じゃな。デルフリンガー君……といったか。何故『火竜の息吹』と『破壊の槍』が何処から持ち込まれたものかを知っているのかね? そして……」

オスマンは振り返らずに、親指で背後の階下を指差した。

「……ミス・ヴァリエールの使い魔の正体とは、一体何なのか? 答えて貰えないかね、デルフリンガー君」

全員の視線が、デルフへと集中する。
疑惑と好奇を含んだそれらに対し、デルフは自身の眼を指す事で応えた。

「……?」
「口で言っても理解出来ねーだろうからな……直接『見て』貰うぜ」
「なっ……!?」



次の瞬間、学院長室はコンクリートとガラスに埋め尽くされた異世界へと変貌を遂げた。
見た事もない服を着た人間達が広大な通りの端を歩き、中央を無数の鉄の塊が呻りを上げつつ駆け抜ける。
見上げれば、周囲の建物は想像を絶する遥かな高みまでその威容を伸ばし、その更に遥か上を奇怪な音を立てつつ光を反射する何かが横切っていた。
ルイズ達は何が起こっているのか理解出来ず、只々呆然と周囲の場景を眺めている。
コルベールは反射的に杖を抜いたものの周囲の変わり様に絶句し、今は魅入られた様に辺りの光景を見回していた。
オスマンは何も無い空間に手を着き、其処に机が存在する事を確かめると、苦虫を噛み潰した様な表情で呻く。

「幻影か……!」
「少し違うな。こいつは『映像』だ。相棒から送られた情報を、立体化した映像としてこの部屋に投射しているのさ」


183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:46:26 ID:iOWXVlBE
支援

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:46:54 ID:IVWCe4/r
オデレータ、高性能だな!おでれーた

185 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:47:00 ID:oFEAq0YU

オスマンの呟きに応えたのは、6つ在る眼の内の1つから幾筋もの光線を放つデルフだった。
そして皆がデルフへと視線を移した瞬間、唐突に場面が切り替わる。
彼等の眼下に拡がるのは、海に面した広大な敷地に走る幾本もの黒く長い直線。
その上を翼の着いた巨大な金属の塊が凄まじい速さで奔り、長い線の端に近付くとふわりとそれが浮き上がる。
そしてその鉄塊は更に速度を上げ、ゆっくりと旋回しつつ彼等の視界から消え去った。
その間にも無数の鉄塊が離着陸を繰り返しており、眼下の施設の稼働率が如何に高いかを物語っている。

「これは……!」
「『空港』さ。こっちで言やあ船着場さね。周りを飛んでんのは『飛行機』っつう、まぁ……こっちの『船』みたいなモンだ」
「……速い」
「そらそーだ。帆に風受けて奔ってる訳じゃねーからな。アレは自分の力で飛んでんだ」

そこでデルフは室内の全員を見渡し、言葉を紡いだ。

「これが相棒達の世界……『地球』だ。此処には魔法も、精霊みてえな神秘の生命も存在しねえ。この世界の人間達はこっちの平民と同じ……何の力も持たねえ無力な存在だ。だが、何より恐ろしい存在でもある」

その言葉に幾人かが怪訝な顔をし、代表としてキュルケが疑問を口にする。

「どういう事? 魔法が存在しないなら、何も私達が恐れる事は無いんじゃない?」
「そうよね……『火竜の息吹』みたいなマジックアイテムがそうそう在る訳無いし……」


186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:47:25 ID:E2xTH7Zc
オデレータ高性能杉支援

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:48:00 ID:7ijfjMBE
支援支援

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:48:55 ID:VGrq+7TF
この世に悪があるとするならば支援

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:49:01 ID:IVWCe4/r
オデレータ!オデレータ!

190 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:49:03 ID:oFEAq0YU

キュルケに続きルイズの呟きが洩れた瞬間、またも場面が切り替わった。
突然の場面の変化、そして轟音に反応し切れなかった周囲の面々だが、それが何を映し出したものかを理解すると、一様に凍り付く。
そんな彼等を見ながら、デルフは褪め切った声を発した。





「これを見てもそんな事が言えるか? 娘っ子」





奇妙な形の銃らしき何かを持った人間達が何事かを叫びながら引き金を引き、雷鳴の様な銃声と共に無数の銃弾が連続して銃口から吐き出される。
連続して放たれる弾丸も然る事ながら、その威力も凄まじい。
一瞬で前方の鉄の箱が無残な鉄屑と化し、その裏に潜んでいた人間達までもが挽肉となった。
しかし向こうも同じく射撃を開始すると、今度は此方の人間が頭を吹き飛ばされて地面へと転がる。
その様を直視したルイズはひっと声を洩らし、キュルケとギーシュは凍り付いたまま動かず、残る3人はその顔に驚愕を浮かべて映像に見入っていた。
映像は更に切り替わり、纏まって前進していた人間達が一瞬で微塵となる場面が映し出される。
周囲には銃声が響き渡り、時折甲高い音と共に何かが宙を翔けると、続いて爆発音が轟いた。
見れば、『破壊の槍』に似た何かを携えた者達が其処彼処に潜んでおり、彼等がその引き金を引くと、やはり『破壊の槍』と同様に先端部が発射される。

それらの光景を呆然と眺める彼等に、再度デルフの声が飛んだ。


191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:49:12 ID:RJFzjog3
いっぱいあるよキュルケ
支援

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:49:15 ID:iOWXVlBE
異世界の情景を複数人に見せたのはこれが初めてか
バルスは別として
支援

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:49:59 ID:7ijfjMBE
支援

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:50:13 ID:7ijfjMBE
ただひたすらに支援

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:50:53 ID:iOWXVlBE
支援

196 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:51:00 ID:oFEAq0YU



「これが『地球』の戦闘だ。尤も小競り合い程度のモンだが。これが大規模なモンとなると、こうなる」



横一列に並んだ細く長大な砲から凄まじい発砲炎が噴き出し、遥か前方で攻城魔法もかくやという爆発が連続して起こる。
巨大な鉄塊が往く手を塞ぐ全てを圧し潰し、立ちはだかる壁を突き破り、砲声と共に彼方の敵を消し飛ばす。
海上には巨大な鉄の船が艦隊を形成し、轟音と共に無数の白煙が天へと昇って往く。
一際巨大な船からは鉄の鳥達が空へと舞い上がり、更に甲板の端にはブラックアウトと同形の鉄塊が複数、その翼を休めている。
色も形も大きさも異なる奇怪な矢が想像を絶する速度で白煙を引きつつ意思が在るかの様に飛翔し、人を、建物を、鋼鉄の獣を、鳥を、船を貫き、爆発と共に全てを微塵と化す。
黒く巨大な鳥達から無数の鉄塊が宙へと投げ出され、破滅的な炎と爆風が地を覆う。
水中では鯨と見紛うばかりの巨体から何かが発射され、それが消えた先の深海からは鈍い光が瞬き、続いてくぐもった轟音が水中に響く。
地中から、そして水中から巨大な矢が放たれ、雲を抜け、空を突き破り、遂には暗黒の空間へと抜けたそれは分解、先端部は業火を纏いながら落下するそれは都市上空にて光を発し―――――





彼等の眼前に、終焉が現出した。


197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:51:08 ID:7ijfjMBE
いつも支援

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:51:31 ID:0MhpoIE4
なんというカルチャーショック支援

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:51:59 ID:7ijfjMBE
デカルチャー!

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:52:09 ID:IVWCe4/r
でカルチャー支援

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:52:19 ID:we3KMWyA
支援

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:52:33 ID:iOWXVlBE
支援

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:53:00 ID:VGrq+7TF
支援大量生産

204 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:53:00 ID:oFEAq0YU





「これで解ったろ? 奴等は何の力も、導いてくれる存在も持たずに生まれ落ちた、謂わば『持たざる者』だ。だからこそ全てを欲した」
「……」
「空も飛べない。火も自在に起こせない。氷を生み出す事も出来ねーし、土を操って道具を生み出す事も出来ない。何処を探そうと、此処まで無力な存在ってのはそうそう無ぇだろうさ」

周囲の光景は何処かの施設内部へと移り、次々と生み出される鋼鉄の怪物達を映し出していた。
映像の施設が切り替わる度、生み出される怪物の造形も切り替わる。
今は怪物ではなく、量産される『火竜の息吹』を映し出していた。

「それでも奴等は考えた。『空を飛びたい』、『遠くに行きたい』、『もっと生きたい』、『もっと知りたい』……此方では叶うだろうそれらを現実のものとするだけの力も存在も、奴等の世界には無かった」
「……」
「だから考えた。持たないのなら、奪えばいい。解らないのなら、理解してしまえばいい。存在しないのなら、創ってしまえばいい」
「そんな……事が……」
「それしかなかったんだよ。だがそれ故に、『持つ者』には辿り着けない高みまで奴等は辿り着いた……それが良い事かどうかは別としてな」

そしてデルフの眼が発光を止めると同時、周囲の光景は元の学院長室へと戻る。
完全に『呑まれた』周囲の面々を見回したデルフは、オスマンへと語り掛けた。


205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:53:22 ID:M9w55z/V
>>188のIDがトランスフォーマー 支援

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:54:01 ID:KnqcFVPe
ヤックデカルチャー支援

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:54:09 ID:IVWCe4/r
かつてここまでデルフが優遇されたSSがあったろうか支援

208 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:55:00 ID:oFEAq0YU

「じじい。アンタの恩人はな、間違いなく『地球』から来た人間だよ。多分『アメリカ』って国の軍人だ」
「……そうか」

それを聞いたオスマンは、何処か晴れ晴れとした表情で頷きを返す。
長年の疑問が氷解した事によって、恩人への想いにひとつの区切りが付いたのかもしれない。
そんな彼に、デルフから思いも寄らない言葉が掛けられた。

「それでだ……そいつや『破壊の槍』がこの世界に迷い込んだって事はだ。他にも紛れ込んだ『モノ』が在るかもしれねえ。そいつが只の兵器でも十分にヤバいが……」
「何じゃ?」

怪訝な表情で訊き返すオスマンに、デルフはその言葉を解き放つ。



「厄介なんだよ。相棒みてえな『規格外』が他にも居ると、な」



あの様な存在が他にも在るかもしれないと告げる言葉への戦慄に、オスマンだけでなく全員が凍り付いた。。
しかし、それを聞いたルイズの内心には戦慄ではなく、とある疑問が渦巻く。

規格外?
ブラックアウトや、スコルポノックの様な?
でも、ブラックアウトはさっきの映像にも映っていたし……スコルポノックの事なんだろうか?
それともブラックアウトには、まだ自分の知らない何かが隠されているのだろうか?

皆が戦慄する中、ルイズは1人思考に沈む。
一方でデルフは、オスマンへと協力を持ち掛けていた。


209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:55:06 ID:we3KMWyA
デルフかっこいい支援

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:55:35 ID:7ijfjMBE
>>207
大丈夫

たぶんもうすぐカービィに食われてバランスが取れるw

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:56:34 ID:0MhpoIE4
使い魔のルーン対ディセプティコンマーク支援

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:56:57 ID:VGrq+7TF
ここで出張るデルフは姉妹スレのアヌビスの兄貴分やってる奴くらいだ支援

213 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:57:00 ID:oFEAq0YU

「何でもいい。使い道の解らねえ道具やおかしな物が在るとか、そういう情報が無えか調べてくれ。余所の連中がその力に気付く前に回収するんだ。さもねえと……」
「とち狂った連中が何を始めるか解らん、といった所じゃな」
「そんなトコだ」

それだけ言葉を交わすと、デルフは剣へとその姿を戻す。
その音に気付いたルイズが床へと横たわるデルフを拾い上げ、オスマンへと視線を移した。

「あの……」
「ミス・ヴァリエール」

オスマンが発した有無を言わさぬ声に、ルイズは背筋を伸ばして硬直した。
その両隣に佇む3人も、同様に姿勢を正す。

「はい」
「此処で見聞きした事は他言無用。其方の3人も同様じゃ……良いな?」
『杖に掛けて!』

4人が唱和し、同時にオスマンは表情を緩める。

「デルフリンガー君の言う通り、『地球』から紛れ込んだと思しきものについての情報は、ミス・ヴァリエール、優先的に君へと伝えよう。君の友人達にそれを伝えるか否かは、君自身の判断に任せる」
「……はっ!」

オスマンが退室を促し、4人は扉へと向かう。
その背にコルベールからの声が掛かった。

「デルフリンガー君」

その声に、ルイズ達は足を止める。
コルベールはルイズが携える剣へと視線を固定したまま、何処となく硬い声で問いを投げ掛けた。


214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:57:32 ID:ekjcPEua
>>207
デルフが優遇された小ネタなら有ったじゃないか

オデレタロ(ry

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:57:33 ID:r4HuN9eI
デ・・・デルフが立ったよ! 支援

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:58:13 ID:wclBnupU
なにこの主人公支援

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 21:58:17 ID:iOWXVlBE
人として生まれたからには望み!欲し!
焦燥に身を焦がし!
急流に揉まれる木の葉の如く千々に乱れるワタシの心ヨ
最喜極上の人生であろうがッ
て台詞思い出した支援

218 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 21:59:00 ID:oFEAq0YU

「……何でえ」
「もし学院長が、『火竜の息吹』の入手経路について話す事を拒否した時は……如何にするつもりだったのですかな」

その問いにデルフは暫し沈黙し、やがてぽつりと呟いた。





「さあ? だが相棒は黙っちゃいなかっただろうぜ」





学院長室に唯一設置された窓、その直ぐ外。
轟音と共にホバリングするブラックアウトの巨体が、月明かりを浴びて浮かび上がった。





「相棒、おめーは何者だ?」

デルフは中庭へと着陸したブラックアウトの側面、使い魔のルーンを窓から眺めつつ呟く。
主たるルイズは既に床に着き、静かな寝息を立てていた。

一時は『使い手』かとも思ったが……違う。

擬似視界の端に表示されたルーンを拡大、その全体像を眺める。
しかし、それが示す意味を読み取る事は、6000年の時を渡ったデルフリンガーにも出来なかった。

……だが自分は、あの感じを知っている。
遥かな昔、確かに『あれ』と同じ波動を感じ取った事が在るのだ。
だがそれが何なのか、どうしても思い出せない。
新たな機能で自身の記憶を探るが、『何か』がプログラムを阻害している。
そして、その『何か』の正体すら判然としない。

そんな疑問を抱えたまま、双月の夜は更けていった。





時の彼方に埋没した記憶を掘り起こそうと、デルフは無限の星空を見上げる。
そんな彼の不安を嘲笑うかの様に流星が1つ、ハルケギニアの空を横切った。


219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:01:07 ID:iOWXVlBE
支援

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:01:55 ID:phLe6M+r
オデレータ格好いいよ支援

221 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/27(月) 22:02:15 ID:oFEAq0YU
投下終了。

今回デルフが使った立体映像は、映画でプライムが使ったアレと同じです。
次回からアルビオン編、多少……つーかかなりオリ展開入る予定です。
週末に投下できればいいなぁ。


222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:02:22 ID:xa1KcTWI
もはや繋ぎってレベルじゃねーぞ支援

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:02:40 ID:iOWXVlBE
支援

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:04:03 ID:r4HuN9eI
投下乙。

マジ鳥肌たったよ・・・この後に続くのは誰?

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:04:04 ID:ThCrtxgM
GJ
くそ、映画見にいけばよかったなあ…

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:04:19 ID:XzzGlfif
かっこよすぎて鼻血が出そうだぜGJ!

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:05:05 ID:+YxEYNYI
オデレータGJ。何と言う展開…凄すぎる。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:05:21 ID:6oyZo2OJ
オデレータかっこよすぎGJ乙

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:06:02 ID:jKv9+3Ue
なんつうかっこよさGJ

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:06:43 ID:M9w55z/V
流星ってーとプロtお疲れ様っしたーー!きっと読んでる最中息止まってた。
……レノックスの名が出るって事は交戦中に呼ばれたんかヘリ

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:11:14 ID:uXRo60mi
さて、この先敵にTFは出てくるんでしょうか…
出てくるとしてオートボットかディセプティコンズか…

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:11:35 ID:xa1KcTWI
映画のシーンがありありと浮かんで鳥肌立ったよGJ
ここのデルフはマジ主人公

レノックス大尉の名前が出てきて感動した俺

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:13:18 ID:TdVkURmD
GJ!

行過ぎた科学は魔法と区別がつかないと言うが
行過ぎた科学は魔法より厄介なものである事を再認識したぜ

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:16:52 ID:ELoZ68Be
GJ!

>>233
何しろ、個人技能でしかない魔法と違って、行き過ぎた科学は操作法さえしってれば万民が使えるからなっ!
大天才でも極悪人でも狂人でも、皆一緒で選ばない。

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:17:35 ID:NfkVQoaY
前に歴史上の人物は作品じゃないから×って話あったけど
歴史小説からならOKなのか?
たとえば司馬遼太郎の燃えよ剣から土方歳三とかさ

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:19:52 ID:G8qiC/bz
破壊力という意味では、現代科学は神話の世界をぶっちぎっているからな。
ゼロ魔ということで北欧神話をあげると、確かニョルニルが山を吹き飛ばす程度の威力だったはず。
そのあたりが、何も知らない人間の想像の限界なんだろうな。
戦略級核兵器を見せられりゃ、絶句するほかあるまい。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:20:32 ID:iOWXVlBE
>>235

スレタイがあの作品のキャラが〜なんで小説なら大丈夫だろ
多分

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:20:42 ID:Pe77B8+i
>>235
書く気なら、是非とも読みたい。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:20:55 ID:xa1KcTWI
>>235
ありだと思うぜ
というか燃えよ剣なら俺が全力で応援する

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:21:01 ID:0MhpoIE4
SFの方が純ファンタジーより強いからな。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:21:16 ID:QojrFVCp
最近名前がオデレータになっててデルフの後の部分が出てこない(;´・ω・`)

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:22:12 ID:9VpOqfZX
>>236
神や悪魔が世界を滅ぼせても、人間が世界を滅ぼせるだなんて考えつかねぇさ

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:22:14 ID:NrLGrVjY
デルフータだよ。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:22:29 ID:7ijfjMBE
マップスとか、恒星すら破壊するからなw

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:22:39 ID:yDRnU9j3
>>236
まあその頃の最大の破壊と言ったら、山を吹き飛ばす火山の噴火がいちばんだろうしな

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:23:20 ID:G8qiC/bz
>>235
それはありだという意見だったと思うぞ。
歴史上の人物は、性格などがオリキャラになるしかなくなるからNG。
ただ、作品としてキャラクター化されていれば、
越後のちりめん問屋でもオルレアンの聖女でも好きなのを呼んでくれ。

というか、それをだめだというと、戦国BASARAなんかは引っかかるんだが。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:24:22 ID:vBUVutGD
>>235
禁止する理由は「性格とか口調の細かいところがわからない」「それって名前だけ使ったオリキャラと何が違うの」だし。
そういうところから持ってくるならアリだろう。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:25:16 ID:7ijfjMBE
ジャンヌダルクで思い出した。

異次元騎士カズマを古代ローマ時代から召喚するってのは。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:26:13 ID:ceZB+2xn
戦国BASARAのキャラ造形はあれもう完全にギャグだろw
狙ってやってるとしか思えない
…原作のことですよ

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:26:20 ID:dhzZSK4N
またそんなトラウマ作品を

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:27:31 ID:9VpOqfZX
>>248
アルイビオン行く途中の海賊がガチになりそうだから勘弁w

252 :235:2007/08/27(月) 22:27:42 ID:NfkVQoaY
>>238
“たとえば”だから(汗。司馬は好きだけど、歴史的に捏造が多いんでちょっと書きづらいし。
書くんだったら……「破軍の星」から北畠顕家とか好きだけど、今度は知名度が厳しいな

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:27:59 ID:0MhpoIE4
>>239
しかし実は萌えよ剣という罠が。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:28:22 ID:r4HuN9eI
>>251
海賊の話はやめてー

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:28:28 ID:GphLgw30
やべーよ、オデレータマジでオデレータ
GJ!

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:31:24 ID:NrLGrVjY
>>253
お願いだからやめてくれw

257 :MtL:2007/08/27(月) 22:33:39 ID:Pe77B8+i
10時50分から投下します

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:33:55 ID:ySlQeDdh
>>248
ガンダールヴの力でワルキューレをミサイルの如く蹴っ飛ばすカズマを幻視した。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:37:04 ID:vHCoQZN8
>>242
デルフレンジーじゃないか?


260 :259:2007/08/27(月) 22:39:48 ID:vHCoQZN8
スマン、>>242じゃなくて>>241だった。



261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:42:30 ID:ZcJqMDN4
>>248
確か左の手の平に魔方陣の焼印があるんだよな。
あれを刻まれたルーンと勘違いされてガンダールヴと気付かれないとか。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:46:39 ID:cICTwTUN
>>244
マップスで恒星なんて規模の小さいものを例に出してどうする
マップスにおける真骨頂は銀河規模破壊兵器だろう


263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:47:40 ID:TdVkURmD
俺内部で最もカッコいいデルフに乾杯しつつMtLを支援しよう!

ちなみに二番は姉妹スレの二刀流デルフ

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:48:26 ID:iOWXVlBE
初っ端から全身至るところ刺青や紋章だらけだとどれがルーンかわからんだろうな
それか素肌をぴっちり隙間無く覆う鎧やスーツでルーンが隠れてるとか

265 :MtL:2007/08/27(月) 22:49:50 ID:Pe77B8+i
では投下開始しますー

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:49:50 ID:aLM6KsfE
>>262
核と言うか、小型太陽が差し歯に入るくらいのSFだからナ

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:49:56 ID:Q8h0CbMg
正規戦なら科学>魔法だろうけどテロやるなら魔法>科学だろうな

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:50:28 ID:7ijfjMBE
>>265
かもん

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:50:39 ID:gBGLOjeX
ルーンて一応文字なんだから模様とは間違いようもない気がするんだが

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:51:35 ID:G8qiC/bz
キロトン級核兵器によるテロとか、生物化学兵器によるテロとか、絶対に魔法よりたちが悪いが。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:51:54 ID:WspInjYO
オデレータ!かっこいいデルフにオデレータ!!

GJ

272 :MtL:2007/08/27(月) 22:52:16 ID:Pe77B8+i
マジシャン ザ ルイズ (8)轟くときの声

サン・マリアンヌ号。
小型貨物船ながら、足の速さと様々な方面に顔の聞く船長のお陰で、ラ・ロシェールからアルビオンに行き来する船の中でも、古株の域にある船である。
その甲板に、やせ過ぎた航海師トリントと恰幅の良い船長ブルータスの姿があった。

「おい、見つかったか」
赤ら顔のブルータスが、手にある酒瓶を呷りながらトリントに聞いた。
「いえ、…まだ見つかりません」
「なんてこった、航路を間違ったんじゃねえだろうな」
トリントの手には望遠鏡があり、しきりに左右を確認している。
新月、港町ラ・ロシェールと白の国アルビオンがもっとも近づく朝出港したサン・マリアンヌ号。
その前方には白い雲が広がるのみである。
「そんなはずはありません………多分」
「多分だぁ?信じられるかそんな言葉、大方飲み過ぎて間違えたんだろうよ。
 こちとら風石に余裕はねぇんだ、どうしてくれるんだよ!ああ!?」
ブルータスが酒の勢いに任せて激昂しかけた時、鐘楼の上の見張りから大声がかけられた。
「船長!左舷後方よりアレキサンメリア号が接近してきますっ!」
「ああん?」

サン・マリアンヌ号に並行する形で横に並ぶ黒塗りの小型船舶。
アレキサンメリア号、ブルータス率いるサン・マリアンヌ号と、ことあるごとに『競争』している同業者である。
その船長ドリアンは今、サン・マリアンヌ号にいた。
「よぉう、ブルータス、こんなイカ臭ぇ船に態々足を運んでやったぜ、有り難く思いな。
 こっちはうちの航海師ジドーだ、臆病者なんであんまり怖い目で見てやってくれるなや」
頬に秋刀魚傷を残す精悍な顔つきのドリアン船長、その隣には伏し目がちでおどおどとした航海師ジドー。
その二人がサン・マリアンヌ号の甲板、ブルータスとトリントの向かいに立っていた。
「てめぇもこんなとこにいるってぇことは、お互い迷子かよ、くだらねぇ」
「ってことは、やっぱお前らもか。今日は一段と雲が濃かったからなぁ」
「お前らのとこのも酔っ払って進路間違えんたろうよ、今回こそは勝ったと思ったにな。畜生」
勝った負けたは、ラ・ロシェールからの貨物をどちらが早くアルビオンへと届けるかという競争についてである。
同じ雇い主から運搬を頼まれることの多い二人は、時折こうして貨物運搬の速度を競い合っていた。
「馬鹿言っちゃいけねぇ。うちのジドーはてめぇのところのボンクラとは訳が違う。
 ジドーが間違ったとは俺は思っちゃいねぇ」
「はぁ?何言ってんだよ、間違ってないなら何で無いんだよ」
「知るかよ、んなことを。
 兎も角、お前のとこの航海師と、うちのとこの航海師、一緒に迷っちまうなんて有りえねぇよ」
「どういうことでぇ………?
 おい、お前らはどう思ってるんだよ」
ここで初めて、航海師二人にじろりと目を向けるブルータス。問われた航海師達はおずおずと自分の意見を述べた。
「航路は間違っていなかったと………ここが目的地、だと思います」
「ぼ、ぼ、ぼ僕も同じ、い、意見です」
二人の言葉を聞いて、ブルータスは天を仰いだ。

「じゃあ、どういうことだよ………アルビオンはどこへ出かけちまったてんだよ、なぁ」








273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:52:59 ID:iOWXVlBE
カモン
もし全身発光してる奴とか全身ルーンと同じ色してる奴とかいたらどうやってルーンの有無を確認するのかな支援

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:53:25 ID://Ba6X/O
ブルータスと聞くとどうしても「お前もか!」と何故かジュウシマツが言ってるAAしか思い浮かばない支援

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:53:41 ID:/obSpQja
>>267
バブリーズのテロ魔術師が出てきた。
確かに厄介だな。

276 :MtL:2007/08/27(月) 22:55:17 ID:Pe77B8+i
トリステイン王国、王都トリスタニア。
ゲルマニアに嫁ぐ結婚式まで数日と迫った昼、花嫁となるアンリエッタは凪いだ心でウェディングドレスを着ていた。
先日の取り乱していた面影は無く、そこには美しい花嫁の姿があった。
本縫いが終わったばかりの純白の花嫁衣裳。
姿見に映る、それを着ている自分の姿を見ても、その心は騒がなかった。
来るアルビオンとの戦争に備えてのゲルマニアとの軍事同盟、その結束にとって必要不可欠な政略結婚。
国の為に捧げる我が身。
けれど、アンリエッタの心は澄み渡り、まるでいつかのラグドリアン湖のようであった。
ウェールズ皇太子と語らったラグドリアン湖。
あの日、王子は自分との愛を誓わなかった、国を、そして自分を想って。
今ならその気持ちも分かる気がする。
自分を愛する人の為、愛するが故に己が身を捧げる。そのことに何の躊躇いがあろうか。

「アンリエッタ殿下」
どれくらい時間がたっていたのだろうか。
アンリエッタが気付いた時、部屋の戸口には厳しい顔をした魔法衛視隊の騎士が一人が立っていた。
「マザリーニ枢機卿がお呼びです。ガリア王国と神聖アルビオン共和国から、特使が参られたとのことです」
「アルビオンと、ガリア、ですか?」
アルビオンは兎も角、ガリアは今回の戦争に対しては精悍の姿勢を貫いている。
考えられるのは、アンリエッタとゲルマニア皇帝との婚姻に関係することくらいであった。
しかし、アルビオンとガリアという取り合わせ、そして両国の特使が同時に到着したという事実に違和感を覚えた。
「分かりました、すぐに向かいます」
悪い予感がした。



特使達はそれぞれアルビオン貴族議会議員サー・ジョストン、ガリア東薔薇騎士団団長バッソ・カステルモールと名乗った。
出迎えたのは慌てて着替えたアンリエッタとマザリーニ枢機卿である。
マザリーニはアンリエッタの母であるマリアンヌ大后にも同席を願ったのだが、これを拒否されてしまったらしい。

特使二人は重い沈黙の気配を纏い、まるで岩のように控えている。
張り詰めた雰囲気が漂う中、まずはマザリーニ枢機卿が口を開いた。
「それでは、御用向きをお伺いいたしましょうか」
アンリエッタは、マザリーニのその一言で、静止していた時間が動き出したように感じた。
まずはバッソ・カステルモールが立ち上がった。
「我が王からの用命をお伝えいたします。
 我がガリア王国は、本日をもって神聖アルビオン共和国との軍事同盟を締結いたします」
「なっ!!」
マザリーニとアンリエッタ、両者は同時に目を見開いた。
神聖アルビオンと、軍事大国ガリア、この両者に交流があったなどとは寝耳に水である。
「何故です!一体なにが、」
「続きまして!」
アンリエッタがあげかけた声を遮って、バッソ・カステルモールは大声で続けた。
「我がガリア王国は、卑怯にも軍事同盟の締結を阻む目論見で、ガリア国王ジョセフ一世を暗殺したトリステイン王国、及び帝政ゲルマニア両国に対し、ガリア王国女王イザベラ一世の名において、宣戦を布告いたします!」

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:56:34 ID:E2xTH7Zc
>>270

でも、魔法の方がコストパフォーマンスは異常に良いぞ。

例えば技術革新とかで爆弾1個100円とかなっても、
10000回爆弾テロやるのには1000万円必要だろ?
それに対して、ルイズが1人いれば(給料とかは爆弾セットする工作員も同じだから無視)0円だぞ?

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:56:59 ID:/obSpQja
ジェラードの知恵で支援

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:57:14 ID:7ijfjMBE
声援

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:57:22 ID:7ijfjMBE
応援

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:57:46 ID:E2xTH7Zc
ウルザの支援(キッカー込み)

>>277

ゴメン、100万円だった。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:57:59 ID:iOWXVlBE
ときの声……金切るときの声はどこにしまったかなあ支援

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:58:24 ID:HjcKawX1
支援

284 :MtL:2007/08/27(月) 22:58:26 ID:Pe77B8+i

この発言を聞き、マザリーニとアンリエッタは真の意味で言葉を失った。
トリステインがジョセフ一世を暗殺した?
何故か?何故そのような言葉がこの特使の口から出たのか、理解が出来ないでいた。
先に我に帰ったアンリエッタが大声でバッソの発言を否定する。
「誤解です!我がトリステインはガリア王ジョセフ一世を害しようなどと考えたことは一度もございません!」
これを聞いたバッソは憤怒の形相で応じた。
「何と!白々しいにも程がある!トリステイン王家は恥を知らぬようだ!
 ガリア王国は暗殺者の身元を証明する証拠を有している!貴国の魔法衛視隊が暗殺者であった証拠を!」
バッソ・カステルモールの、嘘をついているとは思えない真摯な瞳。
それを見たアンリエッタは、アルビオンとだけではなく、ガリア王国との戦争も避けられないことを知り、目の前が絶望に閉ざされていくのを感じた。
激昂して興奮するバッソ・カステルモール、その用向きが終わったと見たのか、今度はアルビオンのサー・ジェストンが立ち上がった。
「我が神聖アルビオン共和国は、ガリア王国との軍事同盟の締結を宣言いたします。
 また、これに関わり、卑劣にもガリア王ジョセフ一世を暗殺せしめたトリステイン王国、及び帝政ゲルマニア両国に対して、即時不可侵条約を破棄し、宣戦を布告いたします」
サー・ジェストンがにやりと笑ったように、アンリエッタの目には映った。



「報告いたしますっ!」
沈痛な空気が支配する謁見の間に、先ほどアンリエッタの部屋を訪ねた騎士とは別の、魔法衛視隊の隊員が真っ青な顔色で飛び込んできた。

「な、何用ですか!
 今は重要な特使を迎えている最中です。報告なら後ほど」
ここではっとした顔のアンリエッタが、マザリーニの発言を遮った。
「いいえマザリーニ枢機卿!報告を続けさせるべきです!
 一体、何が起こりましたか?」
アンリエッタ王女に促された魔法衛視隊員は、ゆっくりと深呼吸をすると興奮を抑えるようにして答えた。
「浮遊大陸アルビオンが、突如としてゲルマニア帝国領上空に出現。軍を展開し、帝都ヴィンドボナを目指し進軍を開始した模様です。
 ゲルマニアはこれに対して応戦の構えを見せています」

アンリエッタはその報告を聞いて、失意のあまり崩れ落ちるようにしてうなだれることしか出来なかった。
(嵌められた………)

ガリアとアルビオンの突然の軍事同盟締結。続いてアルビオンによるゲルマニアの攻撃。
正に電撃的な手際としか言いようが無い神速の一手である。
戦争開始を九ヶ月先と見越していたトリステインとゲルマニアは準備が整っていない。
近く、確実にゲルマニアから援軍要請が来るであろう。
しかし、南にガリア王国という脅威を抱えたトリステインからゲルマニアへ援軍を送ることは容易ではない。


ゲルマニア帝国は墜ちる。
そうなれば、残るトリステイン王国だけでアルビオン=ガリアに立ち向かわなくてはならなくなるのだ。



                          戦いが始まる。大きな戦いだ。
                          どれくらい大きいかって?お前さんが数えられないくらいの人が死ぬ戦いさ。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:00:20 ID:46TH3bjd
>>263
「アヌビス神!」
「デルフリンガー!」

妖刀! 魔剣!  二 刀 流! ですかw


286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:01:09 ID:E2xTH7Zc
ハルマゲドン撃ったらアルビオン大陸消滅しないかな乙

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:01:25 ID:gBGLOjeX
なんという絶望的状況…

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:01:26 ID:aesQbqfh
>>252
それなら問題はより小さくならないか?
あくまでもその作品からキャラを召喚するんだし

時代小説なら完全にフィクションのキャラでもいいが


というわけで支援

289 :MtL:2007/08/27(月) 23:02:15 ID:Pe77B8+i
以上、投下終了です。
であー。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:03:27 ID:/obSpQja
乙したー。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:04:21 ID:7ijfjMBE
乙〜!

僕にお月様を見せないでの銀之助を召喚。

月が2倍でワイルドウルフ様もパワー2ばい2ばい(嘘)

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:06:18 ID:G8qiC/bz
>>269
半身文字だらけのゾーリンブリッツ中尉という例もあるが。

>>277
同じ人間が何度もテロをできるとは思いにくいが―――
と、スレ違いなのでやめておく。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:07:05 ID:W0y1Vnch
先にゲルマニアを攻めるのは新しいな。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:10:04 ID:GMf/w3TM
出る杭は叩かれる、過ぎた力は数によって殲滅される、狡兎死して走狗煮らる

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:10:39 ID:jCO99s8q
乙…原作と比較すると、すげえ展開じゃ。

アダルト・ウルフガイの犬神明召喚。
前半はともかく、物語が後半になるにつれて、
魔王だの悪魔だのがいろんなキャラに憑依しそうだ。

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:10:39 ID:OrDlvtTK
ガッシュのデュフォー召喚ものを書いてみたんだけど、投下してもいいかな?

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:12:01 ID:TdVkURmD
出すぎた杭は叩けない、過ぎすぎた力は数さえも凌駕し君臨する。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:14:27 ID:aesQbqfh
>>294
まぁ、周囲を吹っ飛ばして確実に防御出来るような能力があれば厄介過ぎるがね
どのみち社会のなかで生きなきゃならんから一人でその力を発揮しまくると
誰も残らず本末転倒な事になりそうだが

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:15:10 ID:46TH3bjd
>>297
そして孤独のうちに自壊する

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:17:11 ID:7ijfjMBE
>>296
おいでませ

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:17:23 ID:2cmL4h5J
誰かあずみの千代蔵が召喚される話書いて〜

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:17:54 ID:IVWCe4/r
来いっ!

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:18:07 ID:zylJQbHF
このワルド、多分プレインズウォーカーになってるなw

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:18:14 ID:TdVkURmD
つまり頂点は何時だって孤独なのさ

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:19:04 ID:u8ihyDwC
現実で個人で叩かれなくなるほどの力ってどれぐらいだろ
昔の民衆というものは蛮勇にあふれてるから1000倍や一万倍ぐらいの戦力
具体的にいうと自然災害の類が相手だろうと踊りかかったものだが

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:19:29 ID:JnCBIWwD
>>296
ノイズは無視して投下するがよかろうなのさー

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:20:21 ID:eXBFyxLM
>>296
支援開始

308 :306:2007/08/27(月) 23:21:07 ID:JnCBIWwD
すまん、あげちまった

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:21:46 ID:iOWXVlBE
支援

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:22:12 ID:OrDlvtTK
それじゃ11時30分から投下します。

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:23:44 ID:/obSpQja
よかろう、ならば支援だ!

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:27:05 ID:HAkFwEit
>>305
プーチンとか?(((( ;゚Д゚)))

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:30:10 ID:OrDlvtTK
それでは投下開始します。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:30:32 ID:q0gBsz2M
支援する

315 :ゼロの答え:2007/08/27(月) 23:31:12 ID:OrDlvtTK
『アンサー・トーカー』
それは予知や予測ではなく、答えを出す能力である。あらゆる疑問や問題に対して答えを出すことができ、その汎用性は異常なほどに広い。
よって突然目の前に光る鏡のようなものが現れても、彼はさして驚くこともなく、目の前の鏡らしきものが『異世界への扉』だと理解していた。

(別の世界か……)

この世界とは違う世界。
それに彼……デュフォーは惹かれるものを感じた。
ファウードの時と同じ。いやその時とはまた違う何か。
(ゼオンとの約束であった今までとは違う景色はもう見つけた。だがこれをくぐった先には、それとは違う景色があるかもしれない)
それはアンサー・トーカーとして得た『答え』ではない。ただの予感に過ぎない。
だがその衝動に従い、デュフォーは扉をくぐることに決めた。

―――そして物語は始まる。


〜ゼロの答え〜


「ん……」
異世界でデュフォーが初めに感じたのは唇に触れる柔らかい感触と吐息だった。
目を開けると唇を合わせている少女の顔が映る。
(……使い魔の契約の儀式か)
彼はアンサー・トーカーによって自分の置かれている状況を一瞬で理解した。
目の前の自分にキスをしている少女の名前がルイズであること。
あの鏡はルイズの使い魔召喚の儀式によって発生したものであったこと。
このキスは使い魔としての契約を結ぶためのものであること。
気絶している間にルイズが使い魔召喚のやり直しを求めたが却下されたこと。
契約とはいえファーストキスのためルイズは緊張していたこと。
そのため相手が気絶しているうちに済ませてしまおうと思っていたこと。
それらこの状況になった『答え』を一瞬でデュフォーは得ていた。
ルイズはデュフォーがよりにもよってキスの最中に目を覚ましたのに驚いたのか硬直している。
そしてお互いに唇を合わせ目を合わせたまま、時間が過ぎていった。

しばらくしてルイズが唇を離す。
「キ、キスの最中にいきなり目を覚ますんじゃないわよ!び、びっくりしたじゃない!」
自分からしたくせにルイズは顔を真っ赤にして理不尽なことを言う。
(こいつ頭が悪いな)
キスをしたから照れているという『答え』は得ている。だがそこに至るまでの過程がわからない。
そもそもあのキスは使い魔との契約を結ぶための儀式のはずだ。普通のキスとしてカウントするようなものではない。
(何故あいつは照れて……いやむしろ怒っているんだ?)
騒いでいるルイズを無視して、そこまで考えたところでデュフォーの身体に激痛が走った。
使い魔のルーンが刻まれている。痛みの原因については瞬時に『答え』を得た。だがその痛みによって一瞬だけ意識が飛んだ。
だから次の瞬間に起こったことにデュフォーは対応できなかった。
アンサー・トーカーといえども考えることができなければ『答え』は出せない。
「無視すんなーーーーーーーーー!!」
怒声とともに殴り倒される。倒れた先には一抱えほどの石が。後頭部を強くぶつけ、目の奥で火花が散る。
「え?え?えーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
暗くなっていく視界。何が起こったのか解らず混乱するルイズの姿が意識を失う前にデュフォーが見た最後の光景だった。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:31:21 ID:GCdBhMm6
来たまえ、来い、来るのだ。我輩の支援を見せてやろう!

しからばその次はこの松下のターンだ。『予約』するぜ

317 :ゼロの答え:2007/08/27(月) 23:32:16 ID:OrDlvtTK
夜。昏倒から目を覚ましたデュフォーは自分の寝ている場所がルイズのベッドであることをまず把握した。
次に『治癒』の呪文によって、後頭部への打撲は治療されていること。
最後にこの部屋の主であるルイズは机に突っ伏して寝ていること。
まだ少し痛む頭を振りながらルイズを起こすためベッドから降りる。
「起きろ」
「−−−−−−−−っ!?」
突然声をかけられたことに驚いたルイズがビクンと飛び起きる。
「な、なによ!なにごと!」
「起きたか」
「誰よあんた!なんで私の部屋に!?」
「お前頭が悪いな。お前が俺を召喚したことを忘れたのか?」
「ああ、使い魔ね。そういえば昼間召喚……って誰の頭が悪いですって!」
怒鳴り声とともに平手が飛ぶ。がデュフォーは何事もなくそれを避けた。
「っの、おとなしく殴られなさいよ!ていうかあんたの名前は?まだ聞いてないわよ!」
「デュフォーだ」
「デュフォーね。まあ平民だし家名がないのは当然か。でどこの平民?」
「別の世界だ」
「『ベツノセカイ』か、聞いたことない地名ね……って馬鹿にしてるのあんた!」
再び翻る平手。だがまたもスルー。
「別に馬鹿にはしていない。事実だ。お前の召喚で俺は別の世界からこの世界にきた」
「そんなこと信じられないわよ!あんたムカつくし!」
デュフォーは溜息をつくと、言った。
「お前頭が悪いな」
プチッとルイズは自分の頭の中で何かが切れるのを感じた。

318 :ゼロの答え:2007/08/27(月) 23:33:24 ID:OrDlvtTK
数分後。何かが暴れまわったのか部屋は滅茶苦茶になっていた。
肩で息を切らしているルイズとは対照的にデュフォーは涼しい顔で窓に寄りかかっている。
「はぁはぁ、ま、まあいいわ。あんたが別の世界からきたとかはこの際置いておくとして。そういえば私のほうも自己紹介がまだだったわね。私の名前は……」
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだろ」
「え?おかしいわね、まだあんたに自己紹介なんてしてなかったと思うんだけど。契約の呪文を唱えたときはあんた気絶してたし」
「俺はアンサー・トーカーだ。あらゆる疑問や問題に対してに『答え』を出すことができる」
「はぁ?言ってもいないのに相手の名前がわかるぅ?そんな人間いるわけが……」
「お前頭が悪いな。わかると言っただろう。目の前に居る相手の名前は何だ?に対しても『答え』を出せるからアンサー・トーカーだ」
ビキッとルイズの顔に亀裂が走った。
「そ、そうなの。それじゃお互い自己紹介もすんだことだし、あんたに使い魔の仕事について教えてあげるわ」
「必要ない。あらゆる疑問や問題に対して『答え』を出せると言っただろう。使い魔の仕事とはなんだ?にも『答え』を出せるからアンサー・トーカーだ」
ビキビキッとルイズの顔に更に亀裂が入り、血管が浮き出る。
「ーーーーーーーーーーーーーーっ!落ち着け、落ち着け、私。相手は使い魔なのよ、ご主人様であるで私が使い魔が何か言った程度で簡単に切れちゃ駄目だわ」
でも次に何か言われたら切れよう。そして殺そう。
そんな物騒なことを考えてるルイズだったが、デュフォーはそんなルイズを綺麗に無視して窓の外を眺めていた。

「……今日はもう寝るわ。あんたとこれ以上話してると腹が立って眠れなくなりそうだし。あんたもそろそろ寝なさい」
「そうか」
ルイズはネグリジェに着替えるためブラウスと下着を脱ぎ始めた。が、デュフォーは見向きすらしない。気配でわかる。横目で見ようとすらしていない。
ルイズ自身、デュフォーのことを男として意識などしていないのだが、すぐ近くで着替えてるのにまったくの無反応というのは流石に女としてのプライドが傷ついた。
その理不尽な怒りも込めて叩きつけるかのように脱ぎ捨てた下着を投げつける。だがデュフォーは振り向きもせず外を見たまま下着を片手でキャッチした。
「それ!明日になったら洗濯しといて!あとあんたの寝るところは床だからね!」
「そうか」
ルイズとしてはてっきり床で寝ることや下着の洗濯を命令したことに反発すると思っていただけにやや拍子抜けた。
毛布を一枚投げ渡すと、それ以上言うこともないので、ランプの明かりを消してベッドに潜り込む。
目を閉じる前にデュフォーが床に横になるのが見えた。
こうしてデュフォーのハルケギニアでの一日目が終わった。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:35:47 ID:eXBFyxLM
支援

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:36:44 ID:OrDlvtTK
とりあえずこれで今回は投下終了です。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:36:59 ID:q0gBsz2M
ルイズの反応が面白いなw支援

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:37:03 ID:/uLibIep
アンサー・トーカー凄すぎる支援

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:39:43 ID:QcgxR96Y
なんつーか、全部ネタバレを見た2周目って感じだよなw

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:40:55 ID:HYa1VfKo
ってか、これならルイズが自分の属性は何かって聞けば虚無って分かったり、虚無の呪文は何って聞けば答え出るのか・・・

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:40:58 ID:KVZ9By2J
>252
同じ北方なら、水滸伝からチョウガイや林沖が召喚されるとかぜひ読んでみたい。
まあ、マイナーな上に、召喚されても平民の扱いを見て叛乱起こすとしか思えないが

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:41:35 ID:GCdBhMm6
お美事にござる。答えだすのはえええ!便利だなこの能力。

『黄色い』ものを5分後トウカする。
えらいことになったがな。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:41:36 ID:/obSpQja
GJしたー。
温度差が激しすぎて端から見てると漫才だな(苦笑

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:42:02 ID:NaksvCgp
ルイズ「ちょ、ちょっとアンタ誰よ!?」

???「私は神、神隼人…
これから貴様に地獄を見せる者だ…!!」

こんな展開希望。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:42:12 ID:QcgxR96Y
支援しよう

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:42:42 ID:iOWXVlBE
アンサー・トーカーって本気で何でも解答が出るのか
死ぬほど人生つまらんだろうな

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:42:46 ID:7ijfjMBE
黄色い悪魔が来るので支援

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:42:47 ID:9jeIPYqG
どうしたら胸が大きくなるのかと聞くルイズと「残念だが…」と答えるデュフォーを受信した

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:42:56 ID:q0gBsz2M
GJ!
ルイズは座学には自信があるのに、頭が悪いと言われればそりゃ怒るよなw
単純な力ではなく、こういう感じで主導権を使い魔側が握るのは新鮮で面白い
実は当たりな使い魔なことにルイズはいつ気づくのだろうw

334 :『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編) 1/4:2007/08/27(月) 23:45:50 ID:GCdBhMm6
松下はぽーんとワルキューレに蹴り飛ばされ、観衆の中へ落ちた。
「マツシタ! な、なんてことを」
うろたえたルイズが駆け寄ろうとするが、興奮した観衆が邪魔で近づけない。
「もう! どきなさいよッ!!」

(油断した……まだ術策はいくつか用意してあるが、
 ギーシュと六体もの武装したワルキューレを一人で一掃するにはやはり力不足だ。
 ぼくの作った『電気お守り』があれば、奴らの『霊波』を攪乱・遮断できるのだがな…。
 となれば、ギーシュの『杖』を狙うか…)
ダメージはたいしたことない。しかし作戦は練り直す必要がある。

ふと這いつくばっている地べたを見ると、ハツカネズミが上を向いて、
女子生徒のスカートの中を覗いている。
オールド・オスマンの使い魔『モートソグニル』だ。
そして松下の『右手』が、ネズミの尻尾を偶然押さえつけている。
ちなみにスカートの中は『黄色と黒のストライプ』だった。派手だ。

「な、なに見てるのよエロガキッ! ギーシュに叩きのめされちゃいなさい」
おお、彼女はさっきのモンモランシーではないか。
顔を赤くして松下を非情にも蹴り飛ばすが、
彼の手には『モートソグニル』と、モンモランシーが肩に乗せていた
黄色に黒い斑点の蛙…使い魔『ロビン』が握られていた。


335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:46:38 ID:iOWXVlBE
>>324

むしろ
私は四大系統のどれなの?
とか微妙に外した聞きかたしちゃうルイズしか浮かばない
そして黄色い支援

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:47:38 ID:Flc507zD
ネズミとカエル…
生贄召喚か!支援

337 :『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編) 2/4:2007/08/27(月) 23:49:04 ID:GCdBhMm6
「ちょ、ちょっと! 人の使い魔を盗むなんて、恥知らず!
 返しなさい! 返しなさいったら!」
ネズミと蛙を手にした松下が、ギーシュとワルキューレたちの前に降り立つ。
「おやおや、我が愛しのモンモランシーから使い魔を取り上げるとは。人質のつもりかい?
 彼女のためにも、すぐにきみを叩きのめさなくてはいけないじゃないか」
「ま、マツシタあ……」

だが松下は、ネズミと蛙に何事かを囁くと、魔力を込めた皿に各々を乗せた。
そしてネズミを学院の中へ、蛙を反対方向の草むらの中へと投げ入れる。
「きゃあ、ロビン! 帰っていらっしゃい、私のロビン!」
モンモランシーは蛙を追って、草むらの中へ駆け出した。
「…何のつもりだ? まあいい、きみを叩きのめす予定に変更はない。
 行け、ワルキューレ!」

ギーシュは護衛用に二体を残し、四体を松下の周りに配置させる。
手には槍や剣を装備しており、ガシャガシャと音を立てながら松下を取り囲むと、
一斉に武器を振り下ろした!
松下は無言で身を屈め、ワルキューレの股下から脱出する。
「くそっ、チョコマカと!」
しばらく鬼ごっこが続くうち、観衆の中から悲鳴が聞こえてきた。


338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:51:51 ID:phLe6M+r
支援します


339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:52:08 ID:7ijfjMBE
支援

340 :『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編) 3/4:2007/08/27(月) 23:53:11 ID:GCdBhMm6
「な、なんだよ突然叫んだりして…びっくりしたなあ」
「だ、だって!! あ、足元を見てよ!」
「え……うわあああ?!?」

『蛙』がいた。黄色に黒い斑点の小さな蛙が、向こうの草むらから、足元の地面を埋め尽くすほど無数に!


「「「うわあああああああああああああああああああ!!!」」」
「「「きゃあああああああああああああああああああ!!!」」」


《主はこう言われた。「わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。
もしあなたが去らせることを拒むならば、わたしはあなたの領土全体に蛙の災いを引き起こす。
ナイル川に蛙が群がり、あなたの王宮を襲い、寝室に侵入し、寝台に上り、
更に家臣や民の家にまで侵入し、かまど、こね鉢にも入り込む。
蛙はあなたも民もすべての家臣をも襲うであろう」と》
 (旧約聖書『出エジプト記』より)


観衆は大パニックに陥った。モンモランシーは草むらの中で、蛙まみれになって気絶している。
もともと蛙が嫌いなルイズは、地面を埋め尽くす蛙を見た瞬間、失神した。
キュルケも驚愕して動けず、硬直して倒れ掛かってきた青い髪の少女を抱きとめるのが精一杯。
「な…なんなのよあの子は……なんなのよぉお…」

ギーシュは呆然としている!
ワルキューレたちはまごまごしている!
観客たちは逃げ出した!


341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:53:17 ID:9jeIPYqG
支援

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:53:17 ID:eXBFyxLM
支援

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:54:37 ID:TdVkURmD
ドラクエまじっとるぞw

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:54:45 ID:ekjcPEua
支援、そしてロマサガ3ミカエル召喚しようと思っていたら、
いつの間にか別のゲームで小ネタを書いていたので投下予約。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:55:07 ID:HYa1VfKo
確かに黄色い
そしてタバサ気絶支援

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:55:15 ID:iOWXVlBE
モンモランシー……カエルプレイとは斬新な
支援

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:55:16 ID:IVWCe4/r
支援くん!

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:55:21 ID:jKv9+3Ue
黄色い何か来たー支援

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:55:23 ID:ex7d9Ywj
支援

350 :『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編) 4/4:2007/08/27(月) 23:57:07 ID:GCdBhMm6
「ま、まさか…はっ、そういえばあの子、蛙のほかに『ネズミ』も持っていた!
 ままままさか……」
キュルケの悪い予感どおり、学院の中からも悲鳴が聞こえた。
「ひいいいいいいっ」

窓ガラスやドアや木の壁を突き破って、『ハツカネズミ』の大群がこちらに向かってくる!!
「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」」」

『蛙』と『ネズミ』の大群は、障害物以外は何者をも害することなく、
松下の周囲に巨大な円陣をなして集結する。そして松下が『右手』を振るうと、
小人の軍勢のようにギーシュとワルキューレに襲い掛かった!!
「その総数、およそ7万はいた」と、当時その場にいた丸子・ルヌー氏は語った。
なお、彼は失禁していた。

「たすっ、たす、助けてくれええええええええええええええぷっ」
ギーシュは圧倒的戦力差に文字通り押しつぶされる。
薔薇の造花の『杖』はたちまちネズミどもに齧り尽くされ、口には蛙が入り込んで黄色い毒液を滴らせ、
せっかくくっついた左耳も右耳もろとも噛みちぎられそうだ。
「降参!! 降参ですっ!! マツシタさまっ!! 命だけは助けてくださあああああぐぇっげぼっ」
魔力の切れたワルキューレたちが土に還っていく。
ギーシュ、絶体絶命。絶対に絶命。

「しずまれっ!!」
松下の力強い声が広場に響き渡る。
すると、『蛙とネズミ』の大群は潮が引くようにギーシュから離れ、
蛙は草むらに、ネズミは学院の外へと去っていった。
『ロビン』は失神しているモンモランシーのもとへ戻り、
『モートソグニル』は慌ててオールド・オスマンのもとへ戻っていく。
全ては何事もなかったかのように、元に戻った…。

失神している多数の教師・生徒諸君を残して。

《『神の右手』ヴィンダールヴ。心優しき『神の笛』。
あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空。》
 (『始祖ブリミルの使い魔たち』アリャマタ・ド・コリャマタ著 より)

(つづく)


351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:57:39 ID:IVWCe4/r
GJ!
貫禄あるなあ松下

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 23:59:48 ID:HYa1VfKo
GJであります・・・
増えた蛙とネズミってさ、学院の近くにいるんだよな
ゴーレムVS大量のネズミ
戦いは数だよ兄貴

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:00:45 ID:VDAItknF
GJだぜ…
ところで予約はないか?
無いなら予約したいのですが

354 :『使い魔くん千年王国』:2007/08/28(火) 00:00:57 ID:MDen/kZu
黄色終了。B級パニック映画みたいになってきた。
しかし、あとどうしたもんでしょうねえ。(はははは)
あと、神聖四文字はマジ外道。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:01:25 ID:d1jM7dHf
なんか、私が村長ですが頭の中で出てきてますがGJ

356 :344:2007/08/28(火) 00:01:58 ID:0WVtniN9
投下乙です。ラットフィーバーとカエルフィーバーKOEEEEE!w
5分から小ネタ投下。

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:02:43 ID:SM2AfFn1
黒の絨毯、ザ・バード、死の行進
どんなところにでももぐりこめるサイズと無尽蔵の数ほど恐ろしいものはない
大量殺戮兵器とかでもものの役に立たなかったりするし

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:02:49 ID:xdyaGIjO
>>356
ちょっと待って、353が予約してる

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:03:01 ID:D/VdDBTy
だれかポケモンよんでくれ

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:03:42 ID:pNnwypRj
>>358
344の方が先なんだぜ? 支援

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:04:18 ID:XiOUzXEB
>>358
344だから先でいいんじゃね?

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:04:25 ID:VDAItknF
OKOK、>>356様からどうぞ

363 :ゼロノーカ:2007/08/28(火) 00:06:56 ID:0WVtniN9
〜ルイズの日記1日目〜

 私が召喚したのはなんと変な土地、だった。
4区画に分けられた畑、そしてその先に見えるのは変な藁葺き屋根の家と物置みたいな建物。
 コルベール先生に再召喚をお願いしてみるが却下された。あのハゲめ。
 仕方なく家の方に向かってみると、中から変な金属のゴーレムが二体出てきた。
見たこともないゴーレムだったので、私は喜んで有無を言わさず小さな方のゴーレムに対し、
コントラクト・サーヴァントの契約を施した。

 大きい方は口らしい場所が見あたらなかったから、パッと見口だと思われる場所が見えた小さな方を選んだのだ。
すると小さい方のゴーレムの額に対しルーン文字が表れた。やった、一発で成功だ。
 大きな方のゴーレムはなにやら色々と何かを弄くっていて、やがて頭と思われる物をいきなりスポッと外した。
すると中から人間が出てきた。正直もう驚くのには慣れた。
話は通じるみたいなので、そこからは互いに情報交換をし始めた。

 先程脱いでいたのは『うちゅうふく』と呼ばれる全身鎧みたいな物だそうだ。
大気成分が安全そうだから脱いだと言うが、大気成分って何だろう?
 纏めると彼らは『ニッカポッカ星系』と呼ばれる場所に住んでいたそうな。そしてそこで農家をしているという。
いつものように起きて農業をしようとしたらいきなり光って、気付いたらここに土地毎飛ばされたらしい。
 小さな方のゴーレムは農業サポート用のろぼっと(自立型のゴーレムの様な物)で、ピート・ファイナルと言うそうな。
 私は疑問だらけであった。星系って何?ファイナルってなんだろう?
 彼らは彼らでここ、トリステイン魔法学院とか魔法を聞いたことがないとか言っていた。
要は物凄い田舎者なんだろう。使い魔として大外れな気がしてきた。

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:07:10 ID:ZH3CSPkH
ちょっとまて、344のIDなんかすげえw

365 :358:2007/08/28(火) 00:08:00 ID:xdyaGIjO
しまった・・・申し訳ないorz


366 :ギリギリで足りなかったorz:2007/08/28(火) 00:09:09 ID:0WVtniN9

 幸い、掃除洗濯などの身の回りの世話も得意だというので使用人としてこき使ってやろうと思いつつ就寝する事にする。
彼らは彼らで住居があるのでそちらにて生活するという。朝になったら起こしに来るそうな。


以上でとりあえず初日終了。
小ネタにならずに連載になりそうな気もする。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:09:17 ID:ZH3CSPkH
あれ? ID別にすごくないじゃない支援
何と勘違いしたのかしら?

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:11:19 ID:CvWWcHQu
よく解らないけどとりあえず支援

369 :戴天神城アースガルズッ!:2007/08/28(火) 00:13:14 ID:kk4xKNxo
予約ある? 投下よろしいかしらー?


370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:13:31 ID:0WVtniN9
そして松下君の投下を見て足りていたことに気付くが後の祭り コロコロo,,,,rz

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:13:34 ID:u4bDdt+n
よろしいかもねー?

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:13:40 ID:wyutdXew
>>359

ルギアとか?
(我はコレクター聞きながら)

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:14:31 ID:d1jM7dHf
宇宙農家ーシマイモ!!ホシカブ!!!アストロキング!!!!そして!ごぼう玉!!!!!

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:14:50 ID:u4bDdt+n
予約は在りか

375 :戴天神城アースガルズッ!:2007/08/28(火) 00:14:56 ID:kk4xKNxo
では20分くらいから投下します

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:15:15 ID:VDAItknF
あれ、僕は?

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:16:02 ID:bJs//4v5
>>359
ミュウツーとルカリオならいるぞ

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:16:11 ID:aPV2DmeB
聞くんじゃなくちゃんと確認しろ

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:16:42 ID:pEn1A4ao
>>375
>>353がよやくしてる

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:17:05 ID:XiOUzXEB
>>376
投下してくれ!

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:17:19 ID:u4bDdt+n
まず344!そして353!だ!

382 :妖霊の使い魔:2007/08/28(火) 00:18:28 ID:VDAItknF
では時間が無いので・・・
タイトル・『妖霊の使い魔』。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:19:24 ID:YMXMDY6R
応援声援支援

384 :妖霊の使い魔:2007/08/28(火) 00:19:35 ID:VDAItknF


よお、読者諸君。
俺の名はバーティミアス。5015歳のベテランのジンだ。
本来ならここで俺の数々の輝かしい功績を挙げ連ねるんだが、
今回はちょっと省かせてもらおう。
なんせ細かく語っていたら原稿用紙が何枚あろうと足りないからな。

ところで、お前らの中には俺の格好の良い話が書かれた本を読んだ事無い
やつもいるだろう、俺のこれからの物語を理解できるように簡単に世界観を
説明しておこう。

まず、俺の知っている地球は魔法が使える連中がいる。
まあ、魔法って言っても俺ら妖霊の力を借りているだけだ。
妖霊というのはだな、俺のように地球とは異世界にいるやつらのことだ。
妖霊にはランクがあってだな、上から順番に
マリッド、アフリート、ジン、フォリオット、インプというふうになっている。
マリッドよりも強い妖霊もいるし、勿論インプよりも弱い妖霊もいる。
基本的に弱い妖霊が多く、強い妖霊になるにしたがってその数は少なくなる。

と、こんなもんか。
あとの詳しい事は俺のこれからを追っていくか、俺の本を読むかすればわかるだろう。
・・・・・・お、召喚の感じがするぜ。じゃあお前ら、またな。



385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:19:38 ID:pNnwypRj
ダイス1個支援

386 :妖霊の使い魔:2007/08/28(火) 00:20:40 ID:VDAItknF



「宇宙の果ての何処かにいる私のしもべよ、神聖で美しく、そして強力な使い魔よ。
 私は心より求め、訴えるわ・・・我が導きに、こたえなさい!!」
そう言って彼女―――ルイズ・フランソワーズは周囲の注目を浴びながら杖を振り下ろした。

ドゴォォォオオオオオン!

案の定、爆発が起きた。
だが、ルイズには成功したことが感じられた。

(やった!これで誰も私を『ゼロ』なんて呼ばなくなるわ!)
そんな事を思いながら砂埃がおさまるのを待つ。

そして、その中から出てきたのは・・・・・・浅黒い肌をした少年だった。



387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:20:44 ID:Ngk+2LZZ
支援

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:22:45 ID:Ngk+2LZZ
支援

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:23:00 ID:PXOkpKfz
アストロノーカが来るとは……
俺も妄想はしたんだが断念したんだよな
栄養以外は誇張が入っているが、栄養は本当に死者蘇生とかする野菜万歳
ゴボウ玉ラブマシーン



四番目の使い魔はバブー

390 :戴天神城アースガルズッ!:2007/08/28(火) 00:23:01 ID:kk4xKNxo
第二話:『ぼうやはよいこだ寝ていれば』
 トリスティン魔法学院には多くのメイジが存在し、そのパートナーである使い魔もまた多い。
 召喚に応じた使い魔は基本的にそのメイジの特性に合わせたものであり、その種類は実に多種多様である。
 そんな彼らは、主人の授業中も付き従うことができるもの以外の平日の日中は、暇そのものなのだった。
 彼らは思い思いに過ごし、そしてそれぞれ思い思いにひとつの場所に集まるのが常であった。
 学院のヴェストリの広場には、先日から奇妙な光景が広がるようになっているのである。
 竜が巨大な肩の上できゅいきゅいと鳴き、フクロウが巨大な頭のてっぺんでホウと鳴き、大蛇が巨大な膝の上でとぐろを巻き、
 カエルが巨大な足元に張り付き、その巨大な日陰では火蜥蜴とモグラが寝転がり、ネズミやらなにやらその他大小様々な獣たちが集合している。

「まるで使い魔のバーゲンセールですねえ……」

 毎度毎度ここに訪れるたびに律儀にぽかんと口を開いて、シエスタという名のメイドの少女はモップとバケツを抱えてその光景を見上げた。
 シエスタの呟きを音声センサーで認識し、続いてシエスタの姿を首をめぐらせて二つのカメラアイの光学センサーで認識し、
 かつては神々の砦と謳われたゴーレム、アースガルズ動物園はちかりと眼を瞬かせた。家族サービスに疲れた父親のようだった。

「みなさんすいませーん、少しどいていただけますかー?」

 シエスタが声をかけると、のそのそと名残惜しげに使い魔達はまた思い思いの場所に移動していった。タバサという名の生徒の風竜が、親しみを込めて鼻先でアースガルズをつつき、どこかへと飛び立っていく。
 それを確認したあとで、シエスタは小さな溜息と共に巨人の足元にかがみ込んだ。最後に残ったピーチブロンドの髪の少女を揺する。

「ほら。起きてくださいな、ミス・ヴァリエール。お昼休みが終わってしまいますよ」
「う、ん…………もう朝?」
「まちがいなくお昼です」

 ちいさな頭をアースガルズの脚部装甲に預けて寝入っていたルイズが、ゆっくりと眼を開いた。彼女が軽く頭を振るうと、陽光が桃色に反射しながらさらさらと弾けた。
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは使い魔を呼び出して以来、その錆の匂いの中で寝入ることを好むようになっていたのだった。

「また夢を見ていらしたんですか――――ほら、お手を上げてください」

 すこし微笑ましいものを感じながら、シエスタはルイズの制服のシワを伸ばしてやる。素直にシエスタの指示に従うルイズをクラスメイトが見れば驚愕するかもしれない。
 普段は周囲に威嚇せずにはいられない気質のルイズも、使い魔が傍にいる時だけは歳相応の素直な少女になるのだった。
 シエスタはくすりと笑い、ルイズの手を引いて立たせた。そして思う。もしかすると私はとんでもない不敬者かもしれないわ。公爵家のご息女を、まるで手のかかる妹のように扱っているのだから。
 ルイズは眼をこすりながらシエスタの質問に答えた。

「うん……悪いわねシエスタ……。こいつの近くで眠ると、こいつのことが解るような気がするの……」
「解る、とは」
「えっと、夢っていうか、夢じゃないのかも。おかしな言い方だけどね、寝ている間は夢の中ではっきりとした意識があるのに、起きちゃうと――――」

 ルイズは目の前に持ち上げた己の掌をそっと握り締めた。何かを逃がすまいとするかのようだった。

「消えちゃうの」

 僅かに眉を下げて、ルイズは呟くようにそう言った。己がそのことを悲しんでいるのだと気付いていない声だった。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:23:17 ID:pNnwypRj
聞き覚えあると思ったら本屋で見かけたアレか支援

392 :妖霊:2007/08/28(火) 00:24:03 ID:VDAItknF
すまんあと一つが間違えて消えた。
書き直す時間も無い。しょっぱなからヤバイです。終了

393 :戴天神城アースガルズッ!:2007/08/28(火) 00:24:33 ID:kk4xKNxo
 シエスタは軽く首を傾げると、優しく微笑んだ。実家に伝わる昔話を思い出したのだった。

「もしかすると、ミス・ヴァリエールは《夢見》かもしれませんね」
「ゆめ、み?」
「ええ。夢を通じて世界を知り、夢を通じて未来を知り、夢を通じて守護獣(ガーディアン)と語らう、そんな術を持つ人のことをそう呼ぶのです」
「ええと、がーでぃあん?」

 シエスタから飛び出す聞きなれぬ単語に目を白黒させながら、ルイズが鸚鵡返しにその意味を問うた。
 くすくすと笑いながらシエスタはすみませんと謝った。

「風にも水にも土にも火にも、山や花にさえ、あらゆるものにはそれを守り司る存在があるというお話です」
「……精霊みたいなものかしら?」
「私はそういった話に詳しくはありませんが、おそらくそれに近いと思います。ただ、存在するものばかりではなく、ヒトの強い感情や『未来』にすらガーディアンはいるそうですけど」

 ふうんと頷いたルイズはまじまじとシエスタを見つめた。慌てたように赤面したシエスタが何事かとおそるおそる訊ねると、ルイズはこう言った。

「あなた、やっぱり変わってるわねシエスタ。聞いたわよ、アースガルズを洗ってっていう私の言葉を伝えられた時、一人だけ自分から進んで手を上げたそうじゃない」
「え、ええと。それは……」

 恥じ入るようにシエスタは俯き、そしてちらりとアースガルズに眼を向けた。

「私の村にも、アースガルズさんに似た護り人形があるのです。時々お掃除してあげてましたから、そういうのは慣れてるな、って」
「護り人形? あなたの村にもアースガルズとおんなじゴーレムが?」
「ええ。私の曾お爺様といっしょに東からやってきたそうです。村に着いたときにはもう、うんともすんとも言わなくなっちゃったらしくて、曾お爺様はそうして村に住みついちゃったんですけど」
「へえ、じゃあ夢見だとかガーディアンだとかっていうお話は、その人から伝えられたのね」
「あら、おわかりで?」
「この国にそんな伝承は伝わっていないもの」

 東、かあ。とルイズは呟き、アースガルズをかえりみた。

「ねえアースガルズ。あんた、東から来たの?」
「――――――――――――――――」

 巨人は答えず。きしん、と軋みだけで返した。

「シエスタ。そのゴーレムと曾お爺さんってどうやって来たの? どうしてここに来たの? ううん、そもそもどの国から来たの? 」

 ルイズはもう一度シエスタに振り返ると、好奇心と興味に彩られた瞳でシエスタに訊ねた。無理もない。彼女は己の使い魔に纏わる情報に飢えていた。
 どの文献を紐解こうが、アースガルズと同系統のゴーレムはどこにも見つからなかったのだった。次の長い休みにはシエスタの村へ行こうとすら思っていた。
 そんなルイズの様子にシエスタは思わず微笑んだ。お話をせがむ弟や妹たちを思い出したのだった。そしていけないいけない、不敬だわ、と思い直す。

「ミス・ヴァリエール、曾お爺様のホラ話でよろしければ、お聞かせしましょう。
 曾お爺様はファルガイアという国の兵士で、そのゴーレムといっしょに戦っていたそうです」
「ううん、知らない国ね。…………いっしょに? メイジだったのかしら」
「いいえ、違いますよ。普通の平民でした――――ああ、そんな顔をしないでください。ホラ話なんですから。
 そうして敵と戦っているうちに傷を負って、ゴーレムを不時着させようとしたそうです」
「ちょい待ちッ!」
「はい?」
「不時着? ゴーレムが?」
「ええ、不時着です。ゴーレムが。空飛ぶゴーレムですね――――ですからホラ話なんですってば。
 そうして地面に降り立ったらトリスティンだったそうですよ」

 うーん、と唸るとルイズは両手を挙げた。降参と万歳のちょうど中間であった。心中もそれとまったく同じだった。

「確かに、ホラ話ねえ」
「ええ。でも、空を飛んだっていうのは本当かもしれませんよ」

 どうして、と訊ねるルイズに、シエスタは片目を細めて微笑んだ。悪戯をしかけた少女のような笑みだった。

「――――だって、足がありませんもの」

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:25:36 ID:aPV2DmeB
何かぐだぐだだな

395 :戴天神城アースガルズッ!:2007/08/28(火) 00:26:21 ID:kk4xKNxo

 ■□■□■□


 思いの他話し込んでいたらしく、鳴り響いた予鈴の鐘にルイズはびくりと飛び上がると、慌てたように駆け出した。足は止めぬまま振り返る。



それじゃあね、シエスタ、アースガルズッ! またあとでッ!」
「――――はい。お励みくださいませ、ミス・ヴァリエール」
「――――――――――――――――」

 深々と頭を下げるメイドと無言のままのゴーレムを残して、ルイズは校舎の中へと消えていった。
 頭を上げたシエスタは微かに息を吐いた。やっぱり貴族さまの相手をするのは緊張しちゃう。ミス・ヴァリエールは普通の貴族とは違うみたいだけど。
 強い風が吹き、シエスタの髪を揺らした。フェンガロンが駆け抜けたのかしら、と彼女は思った。
 彼女は曽祖父の教えが好きだった。敬うべきものが多いことは幸せなことだと思っていた。人には何か無条件で信じられるものが必要だと彼女は信じていた。
 よいしょ、ともう一度モップとバケツを抱えると、アースガルズを振り仰ぐ。

「じゃあアースガルズさん、昨日は右の肩を洗いましたから、今日は左の肩を洗いましょうか」
「――――――――――――――――」

 ゆっくりと手を差し伸べる巨人の手にためらいもなく乗り込んで、シエスタは故郷を脳裏に描いた。
 故郷でもこうやって――無論ゴーレムは動かなかったが――ゴーレムの肩に乗り、見渡す限りの草原を眺めるのが好きだった。
 あの光景を見ながら育ったからかもしれない。曽祖父の教えを自然と受け入れていたのは。
 アースガルズの掌が肩にたどり着いた。シエスタは魂を故郷の草原から目の前のゴーレムに引き戻し、彼の肩に危なげなく足をかける。慣れ、というやつだ。

「ぜんぶ洗い終わったら、今度は錆を落としましょうか。ぜんぶ錆を落としたら、今度はもう一度洗いましょうか。もう一度ぜんぶ洗ったら、今度はピカピカに磨きましょう」

 鼻歌のように今後の遠大な計画を呟きながら、ごしごしとモップを動かす。
 ああ、錆を落とす前に油を差すのもいかもしれない。それはあの子にしてあげたことはなかったから――――倉庫のミシン油を全部使っても足りるかしら?

 ■□■□■□

 仕事に没頭し始めたメイドに気付かれぬように、そろそろと使い魔たちがまた巨人に近付いてきていた。
 足があるものは草場に足を擦りつけ、蛇のような長い体のものはごろごろと寝返りを打つ。

 なにしろ。泥だらけの体でゴーレムに体をこすり付けると、ご飯を食べさせてくれる――つまりご主人様より偉い――メイドに怒られてしまうのだった。


 ステア・ロウが天で働き、フェンガロンの息吹が心地よい、グルジエフに抱かれたある日の話である。

396 :戴天神城アースガルズッ!:2007/08/28(火) 00:29:59 ID:kk4xKNxo
今回はここまでで。
>>384ごめんなさいホントごめんなさい。
気付かないで投下して終了したらしいからそのまま投下してしまった。
ホント空気読めてなくてすまん。

あとアースガルズの外見は
ttp://www.media-vision.co.jp/soft/AltercodeF/character/ars.html
を参考にしてみてください。

あと白シエスタは俺の嫁な。

では、次からこういうことがありませんように。
わっせろーい。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:32:09 ID:YMXMDY6R
ほのぼのでよろしいのう

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:34:28 ID:u4BgBEQy
両人とも乙。

バーティミアスかー。最後の辺りは泣いたな。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:34:30 ID:KJZyQCi/
GJ,空を飛んで足の無いゴーレムって言ったらセトかな?
WA懐かしいな、3の評判が悪くて2までしかやってないんだけど
リメイクのFでも買ってみようかな

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:34:43 ID:KszXZhBQ
>>396
あれ?ディアブロってこんな形だっけ?
Fになって変わったんだろうか?

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:34:55 ID:b2VLRZPN
WA2しかやってないから空を飛ぶゴーレムと言われるとルシファアしか思い浮かばない……。
しかし乙ッ!次回も楽しみにしてるッ!

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:37:07 ID:kFX6R6hj
タルブ村にいるゴーレムってところで3のアースガルズ思い浮かべた。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:42:14 ID:pNnwypRj
GJでしたー。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:53:49 ID:ujoCFJPn
灼煌剣侠かはたまた黒震絶禍か。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:58:07 ID:qXHmg0tY
アースガルズッ!
乙でした。
口笛を吹きたくなったのはオレだけじゃないはず

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:12:34 ID:W6rdFoQN
以前原作のサイトも俺Tueeeeeeじゃんとか度々言われてたけど、別にそうは思えないな
原作だと苦戦しっぱなしだし、単独で倒した敵なんてワルドくらいじゃないの?

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:14:47 ID:X5xRX3S3
>>406
俺Tueeeeeeeee!したいやつがサイトも俺Tueeeだってことにしたてて免罪符にしようとしてるだけだからほっとけ

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:17:42 ID:u5O7qF78
というか、何度も言われてる事だけど、一次に対して俺Tueeeって言わんからね。
用法的に間違ってるというか。

二次創作において、原作世界を蹂躙して話を崩壊させるようなのを、俺Tueeeとかって言うわけだし。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:18:11 ID:/lEgVb+q
客観的に見ると苦戦はしてるけど、戦闘シーンの文字数が短いし結果的に大抵勝ってるのでTueeeに見える
ガンダールヴ自体の特性で長期戦ができないので、余計そう感じるんではないかと

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:18:32 ID:a5qFr39R
最初っから最強だと話にならないじゃねーかよwwwwwwwwwww

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:19:19 ID:DJFm//s1
うむ。
でも俺Tueeeeと話しの面白さは別物だってことを忘れないでな
あと避難所と誤爆してますぜ

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:19:54 ID:X5xRX3S3
>>410
ここのSSは半数近くが最初から俺様最強です

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:23:41 ID:9dEfUDJD
つーかまぁ大抵のキャラは序盤じゃ俺TUEEEEEEEEEになるだろ。

相手するのがゼロ魔世界トップクラスならまだしも、
ギーシュだぜ?

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:24:51 ID:MN3QHTv0
確にその通りだ。
ノボル神は本当に良くバランスとれるなと思うけど、俺tueeeeeee論議は荒れそうだから避難所でやろうよ。



読んでて気持良い俺tueeeeeeeは原作で理不尽に優遇されてるキャラ、悪行が正当化されてるキャラ(種死のあの御方とか)に
お灸据えるようなのだと自分は思うんだけど、ゼロ魔にはそういうキャラいないから俺tueeeeeeeが気持悪い。皆はどう?

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:25:33 ID:V7abjSjp
まあ元ネタでストーリーが落ちて、主人公として「完成状態」になってから連れてこられるのが多いからな。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:26:25 ID:b2VLRZPN
別にどうでも良いからねぇ。面白いか、面白くないかぐらいで。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:28:36 ID:KPj+j2+V
>ステア・ロウが天で働き、フェンガロンの息吹が心地よい、グルジエフに抱かれたある日の話である。
この一文がツボにハマったス
乙でした

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:29:12 ID:Sgw+Xxjl
乱暴な言い方だけど、読んでて楽しめるなら強かろうが弱かろうがどうでも良い

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:29:21 ID:W6rdFoQN
現時点でのゼロ魔世界トップクラスというと、やっぱビダーシャルか?
扱う幻獣やアイテムによってはジュリオやシェフィールドも加わるか…
ルイズやジョゼフは鬼火力の虚無使いだけど詠唱長いから単独ではちょっとな

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:29:57 ID:zgA2pFEq
俺tueeeeeもまた一興かと
面白ければそれで良いじゃん?

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:30:50 ID:Z7GuGswl
クロスなんだからキャラ個性はもとより話の面白さ重視でいくべきだーね
俺tueeeeになって嫌みに感じたりゼロ魔の本キャラや世界観が蔑ろにされるのがダメというわけだ。

>>414
避難所誘導は乙だが話題振りはだめでしょ。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:31:17 ID:HtgCvLgY
投下予約はいったん終了? では、小ネタ系をひとついきまする。
原作のキャラが少なからず壊れていますので、萌えを求める方は華麗にスルーされるのが賢明かと。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:31:46 ID:+F8syZYm
>>420
そりゃ俺Tueeeeeeeee好き原作踏み台好き原作レイプ好きにとっては面白いだろう

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:32:48 ID:b2VLRZPN
>>422
支援用意

425 :「ゼロの超人」:2007/08/28(火) 01:33:11 ID:HtgCvLgY
第0話.使い魔登場の巻

 ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールは当惑していた。
 日ごろからロクに魔法が使えず、ゼロだ、無能だと言われている自分だが、この春の使い魔召喚の儀において、ようやくサモンサーヴァントを成功させることができた。
 それ自体はいい。
 だが、自分はいったい何を召喚してしまったのだろう?
 もうもうと煙が立ちこめる中――もちろん、ルイズの魔法につきものの”爆発”が起ったのだ――爆心地のあたりに揺らめく黒い人影。
 まだシルエットしかわからないが明らかに二足歩行するヒューマノイド。それも、オーガのような巨体というわけでもなく、エルフのように尖った耳も見受けられない。ぶっちゃけ、ただの人間っぽく見える。

 (もしかして……わたし、平民を呼び出しちゃった?)

 ガックリうなだれるルイズ。
 そりゃあ、ドラゴンやグリフォンのような特上級の使い魔が呼び出せると本気で思っていたわけではないが、さすがに平民はないだろう。これなら、むしろ犬とか猫とか……百歩譲ってカエルやネズミのほうが、いくらかマシだ。

 煙が晴れるにつれ、人影の姿が明らかになる。

 そこに立っていたのは、ルイズたちと同年代くらいの少年に見えた。
 黒い髪は前髪の一部以外は短めにまとめられ、清潔そうな印象を与える。
 顔だちは比較的整ってはいるが、どことなく目がトロンと眠そうなので、美形と呼ぶにはほどどうにも遠い。
 ハイカラーの黒い上着と、同じく黒いズボンを着用しているが、足元はなぜか裸足に木製のサンダルのようなものを履いている。
 そして、傍らに金属製の奇妙な二輪車を携えていた。

 おもむろに"彼"が片手をあげた。

 「やぁ。」

〜以上、「ゼロの超人」改め「究極超人るいず」、つづく〜

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:33:20 ID:Sgw+Xxjl
支援!

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:33:57 ID:W6rdFoQN
支援

428 :「究極超人るいず」1-1:2007/08/28(火) 01:34:57 ID:HtgCvLgY
第1話.類は使い魔になるの巻

 メガネをかけた小柄で物静かな少女――タバサは思う。
 最近の学院はどうも妙だ。

 思い返せば、春の使い魔召喚の儀……いや、その儀式で"ゼロ"とあだ名される
女生徒―ルイズ・フランワーズ・ド・ラ・ヴァリエールが、奇妙な使い魔を呼び出した
ときから、異変は始まっているように思う。

 そう、確かにあの召喚の儀は奇妙なことだらけだった。
 儀式に立ち合うはずのコルベール師がなぜか席を外していたり、代りに魔法学院の先輩―卒業生だというワルド子爵が立ち合っていたり。
(ワルド子爵は親が決めたルイズの婚約者らしいが、何かにつけて学院に顔を出している。一応グリフォン隊の隊長のはずなのだが……もしかして暇なのだろうか?)

 あのとき、結局、ルイズは、召喚した平民らしき少年と契約しようとした。
 したのだが……。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:35:00 ID:pNnwypRj
田中一郎かよ!
乙です。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:36:15 ID:Sgw+Xxjl
ワルドが鳥坂ポジションか!?

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:36:37 ID:pNnwypRj
しまった、先走った。
支援。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:36:44 ID:AlfrY62s
そこは「やは」にせんと

433 :「究極超人るいず」1-2:2007/08/28(火) 01:36:54 ID:HtgCvLgY
「平民だ! ゼロのルイズが平民を召喚したぞ!」

 「さすがはゼロだ!」

 お約束のこのセリフを叫びながら、同級生たちが盛り上がる中、召喚された当の本人が、それを否定する。

 「――平民じゃないよ」

 その言葉に息を呑む一同。
 まさか、どこかのメイジ? いや、一見人間に見えるけど、もしかしたら亜人……!?

 周囲の大多数は緊張に、召喚したルイズは期待に固唾を呑む。

 「”へいみん”じゃないよ、アンドロイドだよ」

 「何なのよ、それは!!」

 スパーーーン!

 ルイズが手に持った白いモノを使って、黒衣の少年?をはり倒す。
 丈夫な紙でできた扇のようなものだが……いったいいつの間に手にしたのだろう?
 (あとでその少年に聞いたところ、それは彼の世界で”ハリセン”と呼ばれている道具らしい。ボケた人に突っ込むのが主要な用途だそうだが、ルイズは少年にツッコミを入れたときの感触が気に入ったようで、以後愛用しているようだ)

 「お、怒ると胃に悪いんだな」

 「余計なお世話よ!」

 「胃が悪くなるとごはんが食べられないじゃないか。
  ごはんが食べられないとお腹がすくじゃないか。
  お腹がすくと怒りっぽくなるじゃないか。
  怒ると胃が悪くなるじゃないか……」

 怒髪天をつくルイズを尻目にマイペースな論理を循環させる少年。

 「何が言いたいのよ、アンタ!?」

 「お……」

 そのまま無限ループに入りそうな少年に、怒りを中断させて問いかけるルイズ。

 「お腹が空いたよぅ……」

 (な、なんなんだこいつは……!?)

 その時居合わせた人間の心はひとつになった。

 (おもしろいヤツだ……!) 

 ――訂正。約1名、違うことを考えていた人間がいる模様。
その1名がワルドだと言う時点で、トリステイン魔法衛士隊は「もうダメぽ」かもしれない。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:37:17 ID:RxOxN+H3
ワルド先輩支援!!

435 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/28(火) 01:38:43 ID:d6noE4Wz
白米☆支援

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:39:11 ID:b2VLRZPN
支援だ

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:39:52 ID:YMXMDY6R
塩沢様に追悼の念を込めつつ支援

438 :「究極超人るいず」1-3:2007/08/28(火) 01:40:03 ID:HtgCvLgY
 あのあと、あまりに少年の姿が哀れだったため、彼が懐から取り出した弁当(白い穀物を焚いて固めたもの?)を食べるのを待って、改めて尋問しようとしたのだが……。

 「僕はもう行かなくてはなりません!」

 弁当を食べ終わると、少年は本人比5パーセント増しでキリリとした目つきになり、スックと立ち上がる。

 「ちょっ、ちょっと待った! アンタ、私の使い魔として召喚されたのよ! 勝手にいなくなるって……」

 慌ててルイズが止めようとするものの、時すでに遅し。
 少年は奇妙な二輪車に乗って風のように去ったあとだった。

 「―追って、シルフィード」

 別にルイズと特別親しいわけではないが、さすがに少々気の毒に思ったタバサは、自らが召喚した風竜に乗って少年のあとを追跡しようとしたのだが……。

 「……見失った」

 驚くべきことに、風竜の速度をもってしても追いつけぬ速さで、少年は裏山の中へと消えていったのだ。

 結局ルイズは、サモンサーヴァントには成功したものの、コントラクトサーヴァントにはまだ未成功ということで、とりあえず仮進級という扱いになった。
 ”仮”を取るためには、2年生のあいだにあの少年を見つけだして契約しなければならないとあって、
ルイズはあれ以来裏山に捜索に行くことが多いのだが、帰ってくるたびに体中にすり傷や打ち身、痣などをこさえて来る。

 心配する(無論、表立って口には出さないが)キュルケが冗談混じりに聞いてみたところ、どうやらあの裏山には、”山の主”とでも言うべき狂暴な獣の類いが住み着いているらしい。
そいつに行く手を阻まれ、よせばいいのにキレやすいルイズが殴りかかったことから、取っ組み合いになったようだ。ちなみに現在のところルイズの勝率は全戦全敗。

 彼女の証言によれば、”片目が潰れ、全身至る所に傷がある精悍な野兎”だと言うが、さすがにこれは眉唾物だろう。たしかにルイズはタバサほどではないが小柄な少女だが、曲がりなりにも人間が兎ごときに遅れをとるとは思えない。

 そんなとりとめもないことを考えながら、教室に入り、キュルケの隣に着席したところで、コルベール師が入って来た。

 「え〜、今日はみなさんに転校生を紹介します」

 ガヤガヤガヤ……。

 基本的に貴族の師弟が通うこの学院に学期の途中から転入生がいるということは、皆無ではないにせよ、非常に稀だ。
 ざわめく生徒たちを尻目に、コルベール師は教室の外に呼びかけた。

 「さ、入って来てください」

 扉を開けて入って来たのは……。

 「やあ。R・田中一郎くんだよ」

 〜「第2話.使い魔の正体の巻」 につづく〜

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:40:41 ID:I3q8BNWP
ワルド始まったなw

440 :「究極超人るいず」1end:2007/08/28(火) 01:41:33 ID:HtgCvLgY
以上です。一応、
 第2話.使い魔の正体の巻
 第3話.トリステイン一の無責任旅行の巻
 第4話.水の女の巻
くらいまではネタを考えておりまする。

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:41:40 ID:pNnwypRj
光画部支援

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:43:30 ID:b2VLRZPN
ルイズの苦労がダイナシだw

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:45:27 ID:Sgw+Xxjl
最強野兎か、先輩は鹿には勝ったが兎には未勝利だったよね?
>>440さん乙ですー
このワルドは悪どじゃないけど、性質悪ど

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:45:39 ID:pNnwypRj
改めて乙したー。
あーるを見た瞬間よろけてるルイズが見えた(笑

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:47:23 ID:b2VLRZPN
このルイズはそのうち虚無の魔法の代わりに葬む乱とか使えるようになる気がするな。乙。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:47:24 ID:2j4HZUlB
あーるって腹にコンセント持ってるんだよな
意外と役に立つかも

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:47:35 ID:cllSew+7
ここのSS読んでるとワルドの脳内外見がどんどん若くなってくる
ロリコン向け絵柄なの差し引くとおっさんというより爺に片足突っ込んでそうな見た目なのに

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:52:20 ID:XGa0GBNN
ギーシュはやっぱり鰯水か?w

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:01:56 ID:u4BgBEQy
職人の皆さん乙ー。

プロットを組んで途中まで執筆している最中ふと判断がつかない事が。
ガンダールヴの効果って揺らぎのない平静な心を維持してたら
武器持ってても平常と殆ど変わらない、って事になるんだろーか。

省エネで戦闘を続けられるかどうかで多少展開が変わるのだが。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:05:24 ID:U3Fr5a8i
ゼロ世界に米があるのがどうかが重要だな。
奴はごはん以外食うと調子おかしくなるからなぁ。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:06:53 ID:BiOueYGZ
持ってる武器のスペックは理解できるし使いこなすことも出来るけど超人的な身体能力は手に入らない、あたりかなと思う

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:07:10 ID:Ib677wf1
>>449
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1187316361/l50
設定に関することはこちらへどうぞ。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:08:23 ID:I3q8BNWP
>>448
マリコヌとセットできしだとあさのポジションじゃね?
ていうかギーシュ鰯水だとマルコル鴨池ポジションかW

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:10:04 ID:s0JWx61U
ギーシュが鰯水なら、モンモランシーが西園寺と。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:10:13 ID:Sgw+Xxjl
オスマンがたわば…いやそれだと校長が…

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:13:01 ID:asmB9I2L
懐かしさのあまり支援

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:16:50 ID:0WVtniN9
そう言えば参考までに聞きたいんだけど、
ここアニキャラ総合板って最大1レスに何行まで?

458 :侍の使い魔:2007/08/28(火) 02:18:14 ID:dOMyeeGF
ゆう○まさみ支援

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:22:52 ID:MDjWiz2w
>>457
前は30だったけど今は60行だったはず

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:23:51 ID:VaZ3mtWK
http://anime2.2ch.net/anichara/SETTING.TXT
BBS_LINE_NUMBER=30
だからたぶん60行かな?

参考 http://kobe.cool.ne.jp/r_030/2ch_jikken/SETTING.htm

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:25:09 ID:XGa0GBNN
俺は昔から西園寺まりぃには縦ロールが似合うと思っていたのだ!

それはさておき直で鳥坂先輩召喚も面白そうだな。
失敗魔法を披露したルイズにこれなら甲子園を狙えるぞと励ます(?)鳥坂先輩。
食堂でギーシュをおちょくり倒す鳥坂先輩。
その後のギーシュとの決闘でうっかり眼鏡を落としてしまう鳥坂先輩。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:26:07 ID:v2+exSQD
>>458
投下以外ではコテははずしておいたほうがいいよ

463 :ゼロの双竜:2007/08/28(火) 02:29:54 ID:v6t9JbiU
予約ありますでしょうか?

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:30:55 ID:Sgw+Xxjl
無いと思うよロボ軍団支援

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:31:16 ID:nXjXuAEO
>>460
その手のはその時立ってる板に併せてテンプレに入れておくとかなり重宝するかも

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:32:17 ID:0WVtniN9
>>459-460
サンクス、覚えた
支援する

467 :ゼロの双竜:2007/08/28(火) 02:34:55 ID:v6t9JbiU
なんかえらい長くなってしまったので前半のみをブツ切り投下します
後半は二、三日中に頑張って書こうと思う
では投下いきますー

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:35:57 ID:GxYpRvL8
弾丸X支援 

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:36:50 ID:0J8bVKzj
やあ双竜さん双竜さん
支援はいるかい?

470 :第二話:聖なる左腕:2007/08/28(火) 02:36:51 ID:v6t9JbiU

私は夢を見ていた。
夢の中の私は立派なスクウェアクラスのメイジになっており、立派な杖を構えて私の使い魔であるチョウリュウジンの肩に悠然と立っていた。
ついでにプロポーションもキュルケを軽く追い抜くほどに成長していて、まさに今の私の願望が反映された姿だった。
そして、私を乗せて佇むチョウリュジンの足下では、数多くの貴族や平民たちが私たちを見上げて口々に褒め称えている。

夕日をバックに大地に立つ私たちの姿は、まさしく伝説の『勇者』のようだった。


『マスター』

だが、夢は覚めてしまうものである。

『マスター。起床時間です、マスター』

夢の中の空間に響いてくる使い魔の声を聞き、私は目を覚ました。
ゆっくりと体を起こすと、寝ぼけてよく見えない目に使い魔の姿がぼんやりと映った。

「………ふぇ?」

あれ、なんか昨日よりもちょっと小さくなってるような………気のせい?
もう少しよく見てみよう。



「………じー………」
「マスター?」

やっぱり何か変だわ……何が変って、とりあえず全体的に青い。私のチョウリュウジンは赤と青だったはず。

「………じぃ〜………」
「いかがなさいました、マスター?」
「………じぃぃ〜ッ………」

しばらく見続けていると、私の視界にとんでもないものが映った。



471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:37:04 ID:GxYpRvL8
勇気ある支援

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:37:55 ID:U4c0AQBC
>>466
容量のわかる専ブラ導入水晶竜支援

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:37:57 ID:Sgw+Xxjl
支援になぁれぇぇっ!

474 :第二話:聖なる左腕:2007/08/28(火) 02:38:21 ID:v6t9JbiU
「おーい、氷竜!」
「戻ったか、炎竜。それで、どうだった?」
「……へ?」

それは赤いゴーレムだった。目の前のチョウリュウジン(?)と同じ背格好の赤いゴーレムは、親しげにこちらに近づいてくる。

「おう。SPパック、コルベール先生が預かってくれるってよぉ!後で取りに来るって言ってたぜ!」
「ミスタ・コルベールが?わかった。こちらも、今し方マスターが目覚めたところだ」
「……ッ……!?」

次第に目が慣れ、ようやく私は目の前の存在をはっきりと見ることができた。

「わ………わきゃぁぁぁぁぁぁああああああああああッ!!?」
「マスター何をぐわぁッ!?」
「氷竜ーッ!?」

咄嗟にチョウリュウジン(?)の顔を爆破しつつ慌てて部屋の隅まで飛び退く。

「何をするのですか、マスター!」

窓からは顔面に少し煤をかぶったチョウリュウジン(?)がこちらをのぞき込んでいる。
動転していた私は、ありのまま、今起こったことを叫んでいた。

「チョウリュウジンが、分裂した!!!」
「「……………は?」」

な… 何を言ってるのか わかr


ゼロの双竜
第二話 聖なる左腕



475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:39:02 ID:GxYpRvL8
いつか星の海で支援

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:41:47 ID:0WVtniN9
スマン、上げてしまったorz

477 :第二話:聖なる左腕:2007/08/28(火) 02:42:46 ID:v6t9JbiU
「………そういうことは、先に言ってほしかったわ」

赤いゴーレムのエンリュウと青いゴーレムのヒョウリュウが言うには、チョウリュウジンは彼らが合体した姿だという。じゃあどちらが話していたのかと聞いたら、合体中は人格が統一されていると説明された。なるほど。
その上、目の前で変形したのにも驚かされた。変形した後の姿は、ヒョウリュウたちが言うには………くれーんしゃと、はしごしゃ。見たことも聞いたこともないものだったから何だかわからなかったけど、ようは鉄の馬車みたい。

「ちょうどいいわ。今日は虚無の曜日だし」
「虚無の曜日?」
「そ。虚無の曜日だから授業はないの。街に行く用事を思い出したから、連れて行ってちょうだい」

馬を借りていく予定だったけど、馬車になれるんだからこっちに乗っていった方がいいわ。どうせ召還した使い魔も連れて行くつもりだったし、一石二鳥ってやつね。

「了解しました、マスター」
「けど、マスター。僕と氷竜のどちらに乗って行くんだ?」
「そうね……」

二人はすぐに了承してくれた。だけど彼らは二人、私は一人。どちらに乗っていくか、という問題があった。
どちらを選ぶか悩んでいると、脳裏にカクカク動く何だかよくわからない人型が浮かんだ。



478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:43:38 ID:nXjXuAEO
勝利の鍵:支援

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:46:07 ID:bJs//4v5
支援11遊星主

480 :第二話:聖なる左腕:2007/08/28(火) 02:46:25 ID:v6t9JbiU
『せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!』
「せっかくだから、私はこの赤い方を選ぶわ!」

思わず叫んでしまった。何だったんだろう今の電波。
ぶんぶんと左右に頭を振って、頭の中でグルングルン腕を回してる変な人型を追い出そうとする。

『上から来るぞ!気をつけろ!』

うるさい何も来てない。

「えっと、どうしたマスター?」
「何でもないわ。ほら、早く乗せなさいよエンリュウ。それと昨日言い忘れてたけど、私のことはマスターじゃなくてルイズで良いわ」
「「了解!」」

そういって誤魔化しながらエンリュウに走り寄ると、エンリュウの装甲の一部が開いて中に椅子があるのが見えた。これが座席なのだろうか。
私が乗り込んだのと同時に入り口が閉じ、周りのガラスに外の景色が映し出されてゆく。

「うわぁ……これ、どうなってるの?」
『これはモニターって言って、僕が見ているものが映し出されるんだ』
「へー…………確か魔法じゃないのよね、これ………」

正直信じられないけど……でも仮に魔法だとしても何の系統か全くわからない。それに、どういう用途に使うのか全くわからない装置がたくさんある。
私が悩んでいると、エンリュウの言う『もにたー』というものに映っている景色が流れ始めた。二人が発進したらしい。

『さあ、出発するぜ!』
『ではルイズ、道案内をお願いします』
「わかったわ。とりあえず正門を出てちょうだい」

ともかく、そんな具合に私たちは街へ向けて出発した。

『ファイャ!』

まだいたのか。



「(そう言えば、二人はここに来る前どんな生活してたのかしら……)」

揺れ動く車体の中、ふと彼らの存在について疑問を持った。彼らは、ここに来る前はいったい何をしていたのか。そして、何のために作られたのか。
私は彼らに聞こうとした。

『ルイズ、街に着いたぜ』
「え……あ、そうね」

でも、その前に町に着いてしまった。仕方ないから、帰りの道中で聞くことにする。
エンリュウの中から外に出ると、私のおなかが小さく鳴った。
その時、私はようやく自分が朝食を取り忘れたことに気づいたのだった。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:46:28 ID:GxYpRvL8
そういや初放送からもう十年経つんだな支援 

482 :第二話:聖なる左腕:2007/08/28(火) 02:47:52 ID:v6t9JbiU

トリステイン王国が王都、トリスタニア。
その入り口の前で、炎竜から降りたルイズに少し困った事態が降りかかった。

「私はこれから買い物に行ってくるけど……」

ルイズはビークルモード状態で停車している二人と街の入り口を交互に見比べて、ため息をつく。

「どう考えてもあなた達は入れないわね………一人で行ってくるわね」
「申し訳ありません、ルイズ」
「大きさはどうにもならないな……すまない」

そう、でかいのだ。
彼らのサイズが巨大すぎて街に入れないのである。

「大丈夫よ。じゃ、待っててね『くぅぅぅぅ』まずは食事ね………」

空腹を訴える腹を押さえつつ、ルイズは一人で街へ入っていった。




ルイズが町に入ってしばらくした頃、並んで主人の帰りを待ちながら、氷竜と炎竜は談話していた。

「しかし、ちょっと楽しみにしてたんだがなぁ、街」

王都トリスタニアの道の幅は最も広いとされるブルドンネ街で5メイル、彼らの幅もこの世界の単位に換算して5メイル。
幅がぎりぎりな上に長さに至っては18・5メイルにもなる車体が二台も突入したら平和な町並みが間違いなく阿鼻叫喚の巷と化してしまう。
変形してロボットモードとなれば足幅は半分の2・5メイルになるが、だからといって休日故に多くの人で賑わう街中を全長20・5メイルの巨人が歩き回ったりなどしようものならもう地獄絵図になってしまうだろう。

「だが、入れないものは仕方ないだろう。そう腐るな炎竜………む?誰か来たか」

氷竜がそう言うと同時に、二人は会話を中断した。無用な騒ぎを引き起こさないためである。
と、街の入り口から息を切らしつつ剣を背負った一人の男が走り出てきた。男は周りを見渡すと、停車している氷竜たちの後ろに回った。
男の手にはなぜかルイズの財布が握られている。
なにやらざまあみろ貴族めなどと呟いているので、二人は男を『スリ』だと断定した。
日頃、頻繁に意見の食い違う彼らだが、こういう局面で見事に意見が一致するのもまた、彼らの特徴なのである。
そして、スリだと断定したこの男に対しこれから起こす行動も、彼らはまるで申し合わせたかのように全く同じ考えなのであった

「「システムチェンジッ!!」」



483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:47:54 ID:0WVtniN9
コンバット越前自重www支援

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:50:30 ID:Xo0elDu4
スリ哀れwww支援

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:50:33 ID:nXjXuAEO
スリにげてえええええええええええええええええっ

486 :第二話:聖なる左腕:2007/08/28(火) 02:51:12 ID:v6t9JbiU

氷竜と炎竜の巨体が浮かび上がり変形を開始。
車体から腕や足が展開され、三十秒もかからないうちに人型への変形が完了した。

「氷竜!」
「炎竜!」

「う、うわぁぁぁぁぁッ!?」

突如現れた二体の巨人を前に、男は咄嗟に剣を抜くが取り落としてしまう。
恐れおののく男に対して、氷竜はあくまで優しくゆっくり、しかしはっきりと、死刑宣告のような凄みをこめた声で宣言した。

「それはわたくしたちの主の持ち物だ。返して欲しい」
「あ、あわ、あわわわ…………」

わたわたと後ずさる男に向けて二人は一歩詰め寄る。
尋常ではない体格差があるため、近づくだけで男にとっては相当な恐怖となるのだ。

「ひぃぃッ!!」
「命までは取らない」
「だが、その財布は返してもらうッ!」

二人がもう一歩詰め寄ると、男は慌てて財布を捨て逃げていく。
投げ出された財布を炎竜が拾い上げた、そのとき


「おでれーた!」


二人の後ろから声が聞こえた。
声に反応して二人は振り返ったが、そこには誰もいない。
ただ、男の落とした剣が転がっているだけだった。



487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:55:13 ID:bJs//4v5
おでれーた何でそんなところにいるんだよwww

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:55:54 ID:U4c0AQBC
デルフまで盗んだのか支援

489 :ゼロの双竜:2007/08/28(火) 02:56:11 ID:v6t9JbiU
うん、今回はここで中断なんだ、ゴメンナサイ。

前回の次回予告で勝利の鍵[使い魔のルーン]とか書いたがためにこの回が予期せぬ長さになってしまいました
さて、はやいとこ続きを書かなければ……

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:57:13 ID:cbWXXgGN
越前w
支援

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 02:57:58 ID:Sgw+Xxjl
双竜の人乙ですー
というかガンダールブだったか。何でドライバーが?とか思ってた俺は馬鹿だな
デルフサイズ合わないけどどうすんだろ

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 03:05:24 ID:0ZuPYj4s
乙です。
ルーンは分割して刻まれたのか、合体時の左腕に刻まれているのか気になりますね。
後者ならルーンの効果で地球に帰還しようとする意識が薄れていく片割れにどう接していくのか気になります

493 :ゼロの双竜:2007/08/28(火) 03:12:06 ID:v6t9JbiU
>>492さん
氷竜にも炎竜にも超竜神(合体時の左腕)にも刻まれとるです

494 :ゼロノーカ:2007/08/28(火) 03:32:47 ID:0WVtniN9
思いつくままに2日目完成。投下してみて良い?

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 03:34:40 ID:BiOueYGZ
問題ない。存分に投下したまえ

496 :ゼロノーカ:2007/08/28(火) 03:42:47 ID:0WVtniN9
了解、では2日目投下開始。


 目を覚ますとそこにはベッドの横には見慣れないゴーレムが居た。
 誰だっけ?と聞くとピートですルイズ様と帰ってくる。ああ、そう言えば昨日召喚したんだっけ。
 辺りを見回してみるとすぐそこにきちんと畳まれた制服と、桶に汲まれた水が置いてあった。
 サポートろぼっとと言うだけはあるらしい、なかなかやるわね。
 朝の身支度を殆どピートにやらせて余裕を持って部屋を出る。
 すると丁度隣も部屋を出る所だったらしく仇敵キュルケと鉢合わせする、最悪だ。
 挨拶を交わした後、互いの使い魔を紹介する事になった。
 一応はゴーレムだしキュルケのサラマンダーにもひけは取っていないと思う、多分。
 
 食堂にて私の席が近づいたらピートは率先して椅子を引いてくれた。
よく見てみると案外可愛いかも、こいつ。
 そして祈りを捧げて食事しようとしたとき、普段の料理とは何か違う感じがした。
 シチューの具を掬ってみて分かった。野菜が違うんだ。
 ピートに尋ねてみると、旦那様(あの農民の事だそうな)がここの食堂に自家製の野菜を卸したんだそうな。
 ふーん、と聞きながらシチューに手を付けてみる。あ、このイモっぽいの美味しい。
 意外に美味しくてにアッという間に平らげて食堂から出てみると、
ピートとあの農民が料理長―確かマルトーって名前だったわね―に誉められていた。
 何でも見たこともない野菜だったが実に良い物だったらしい。
 ピートが誉められているのを見ると私も召喚した甲斐があるってものだ。

 ピートを連れて教室に入ると、中にいた生徒達の視線が一斉に私とピートに集中した。
 やはり他の皆も野菜が変わったことに気付いていたらしく、
奇異の眼差しでピートをじろじろ見てる。やっぱり気分がいいわ。
 ピートは人の椅子に座るには少し小さいので立っているように伝え、席に座って暫くすると先生がやってきた。
 確か『赤土』のシュヴルーズ先生だったかしら。他の人に違わず先生もピートの事を気にかけていたみたいね。
 そして授業に入ったら、ピートは何も言わずに授業を聞いていた。
 4大系統の説明から始まった授業は何事もなく進み、やがて先生は『錬金』の実技をすると言って石ころを『錬金』して見せた。
 キュルケが金かと聞いていたようだけどそれは大した問題ではないわね。
 先生が私は『トライアングル』だ、と言った辺りでピートが私にトライアングルとかとは何か、と質問してきた。
 私が簡単に説明するとピートは直ぐに理解したようだ。
 だけどそのやりとりが先生に見つかったらしく、
私は先生に注意されて『錬金』の実技をやるように言われてしまった。
 『サモン・サーヴァント』は成功したんだし、錬金だってうまくいくはずよね。
そう思って私はキュルケを初めとする他の生徒達の反対を無視して前に歩み出た。
 錬金したいものを強く頭に描いて、呪文を唱え、杖を振る!……結果はいつもの爆発だった。
 私がちょっと失敗したみたいね、と言うと隠れていた生徒達からブーイングの嵐が。
先生は……あ、気絶してる。

497 :ゼロノーカ:2007/08/28(火) 03:47:05 ID:0WVtniN9
 息を吹き返した先生に教室の片づけを魔法厳禁の上銘じられた。最も、ピートに任せて私は食堂へ行ったけど。
 そしてゆっくりと昼食を取っていると、男子生徒の一群で騒ぎが起きたみたいね。
 何事かと見てみたら、なんとあの農民がギーシュに決闘を申し込まれていた。
 聞いてみたらギーシュが落とした香水の瓶をあの農民が拾ったことから二股が発覚して、
一年生の生徒とモンモランシーから手痛い仕打ちを受けたらしいとのこと。自業自得じゃないの。
 でもとりあえず農民も私が召喚してしまったんだし止めないと、
と思っていたらなんと農民の方もやる気満々で、メイドの説得も聞かずに広場の方へ向かって行っちゃった。

 急いで追いかけようとしたら作業を終えたピートが来て、事のあらましを説明したんだけど、
ピートはピートで呑気に大丈夫ですよと言う始末。何が大丈夫なものよ、平民が貴族に勝てるわけ無いじゃないの!
 ……そう思っていた時期が私にもありました。
 なんとあの農民は野菜数個でギーシュのワルキューレを全滅させちゃった。
 しかも『うちゅうふく』というのに傷一つ付けられなかったみたい。
 ピートの話によると、こういう時によく使われていた野菜があってそれを使ったとのこと。
 ほとんど岩石タマネギボム(+ずっしり)って言うらしいんだけど岩石って何よ、岩石って。
 凶器になりえる野菜もあるのね、世界って広いわ。
 でももっと信じられないのは、それらはある程度任意で作れるとのこと。謎が又増えたわ。


以上、二日目でした。
青銅如きじゃあの世界の宇宙服に傷は付かないですよね、多分。
後の疑問は、持ち運び不可以上の野菜って、どうやって運んでるんだろ?

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 03:49:30 ID:U4c0AQBC
支援

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 03:51:30 ID:Sgw+Xxjl
ノーカさん乙でしたー
>持ち運び
先輩がやってたの横から見た事しかないけど、惑星級?とかもあったんだっけ?
…そもそも地上でどうやって栽培したんだ、とか

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 03:58:36 ID:IkRy/fdL
っと、ちょっと小ネタというか、2、3話で終了予定の話投下しますー。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:00:29 ID:IkRy/fdL
        【ご注意】

     これから始まるSSは
  やけに良識ぶった方、くそまじめ野郎、
   いい子ぶりっこは見る必要なし!!
       あと批評は断る!!

             サクシャの父




 いよいよ今日からハルゲニア魔法学園の生徒達は、使い魔を得ることになった。
 勿論、今こうして、学園の庭で召還を試みようとしている少女も同じだ。
 どういうわけか今まで魔法という魔法を一度も成功させたことのない彼女にとって、
 進級試験もかかっている分、この千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。
 何より、使い魔は一生の問題。せっかくなら、最高の使い魔と契約したい。
 
 例えばまかり間違ってガンダールヴなんぞを召還しちゃえば、
 ファーストキスから始まる二人の恋のストーリーなんかが始まっちゃうかもしれない。
 そう、彼女は確信していたと言っても過言ではあるまい。
 今日この日、この時からルイズ・フランソワーズの……
 ”わかめの”ルイズの伝説が始まることを!

「……なんで私の二つ名ってこんな怪しいのかしら」


502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:01:03 ID:o3ZJhN5e
宇宙農家懐かしすぎるw
でも、実際あの野菜栽培できたら農業関連一気に変わるよね。
なんせあれ、ものによっては3日で完成するし。
ハルケギニアの大気成分、土壌で育つのかという問題はあるが。

>>499
あの野菜の表現は決める人の感覚が麻痺してどんどんエスカレートしてるらしく、実際にはそこまで大きかったり重いわけではないらしい。
栄養だけはマジで即死注意だったりするらしいが。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:01:23 ID:aQz5jjCl
ごめん「わかめの」で吹いた支援

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:03:06 ID:IkRy/fdL
 セクシーガンダールヴ外伝
 すごいよ!! ルイズさん


 愛に 気づいてください ぼくが 抱きしめてあげる
 窓に 映る切なさは 生まれ変わる メロディー
 壊れてしまった バランスが崩れた
 手探り探す 指先が震えて
 眼を閉じてごらん どこまでも行こう
 鮮やかに 奪われた 君が は☆な☆れ☆NAI!
 愛に 気づいてください ぼくが 抱きしめてあげる
 恋に 落ちる切なさは 生まれ変わる メロディー
(OPは都合によりモノクロで放映しています)
 

 第一話:ゼロのマサル


「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ!
 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
 私は心より求め訴えるわ! 私の導きに答えなさい!」

 などという本気なのか不真面目なのかわからない呪文が詠唱され、
 その使い魔は、彼女が魔術を行使した時と同じく、爆発と共に現れた。

「うっわ! また爆発かよ!」
「さすがは”わかめの”ルイズだな!」
「……というか、煙がひどくて使い魔が見えないんですけど」

 ……まあ、この時までは、彼女は使い魔に対して期待を抱いていた。
 巻き上がった噴煙に遮られていて姿かたちこそハッキリしないものの、
 ぼんやりと見えているシルエットは、まあ、それなりに特徴的だったし、
 貧弱であるようには見えなかったから、強いんじゃないかなー、とか。

「……カバディー♪ カバディー……♪ あんたセクシーじゃぁーん♪
 お爺チャーン……♪ ……もうお酒は止めなはれー……♪」

「な、なんだ、この歌……ッ!」
「お、おい、ルイズ! お前なに召還したんだよ……ッ!」
「そうだっ! せめて平民とかなら安心してみてられたのに……ッ!」
「う、うるさいわねッ! 黙ってみてなさいッ!」

 ……そして煙が晴れた其処にいたのは――――……。

「誰だねキミはコンチクショウーッ!!」

 ……なんか奇妙なわっかを腕につけた変な奴だった。
 ちょっと後悔した。
 訂正。
 物凄く後悔した。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:04:36 ID:IkRy/fdL
「わ、私はアンタのご主人様よッ!」

「なにィッ! ご主人様だって!?
 なんだ、それならそうと言ってくれれば良かったのに。
 ボクはてっきりメソ……ゲホゲホゲホッ!いや、失礼。なんでもないんだ」

(メソってなんだ、メソってなんだ――――――――――!?)

「ボクは花中島マサル! よろしく頼むよ!」
「わ、私はルイズ・フランソワーズ・ヴァリエール……。
 えっと、その、……ルイズで良いわッ」

 差し出された手と握手する。
 思いのほかガッシリした感触に、ちょっと評価を訂正。

「ああ、使い魔とかご主人さまとかは気にしないでくれたまえッ!
 どうにでもなるから!」
(あ、あら……? 中々、素直な使い魔じゃない……)


                    ルイズ→ _| ̄|○ 


                       マサル→  \○
                                 |>
                               | ̄|
                           _| ̄|○ .|


(違う……ッ! 何か違う……ッ!)


 …………………彼女の苦労は、まだ始まったばかりなのだった。

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:06:32 ID:b2VLRZPN
ちょっ!?w

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:07:09 ID:0WVtniN9
>>502
うん、ムームーのHPちょっと覗いてみたら、
一応はT,endの固さの物でも食べられるみたいだと言うのが載ってたw
ただ一週間はジックリコトコト煮込まないととても食べられないみたいだけどwww

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:08:32 ID:+8itk4W9
歌まで入れるのかよw

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:10:28 ID:IkRy/fdL
とりあえず今夜はここまで。

セクシーコマンドーは物凄く特殊な訓練を受けたマサルさんにだけできる技です。
良い子の皆、真似するのは1回だけにするんだぞ!

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:11:30 ID:0WVtniN9
うん、まぁ……『ワカメの』って時点で分かっていたけど
吹いたwwwGJ

でもセクシーコマンドーは突っ込む様な人に対しては普通に強いと思うんだw

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:14:11 ID:KTdOAHxj
マサルさんきたwwwwwwww
わかめのルイズってなんだよw

普通に続けてほしい。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:33:55 ID:KCngt66M
マサルさんというか、うすた氏の作品は普通に突っ込んじゃ駄目な作品だからな。
彼の作品は漫画以前に芸術だ。漫画界の前衛芸術なのだ。GJ

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 04:46:37 ID:nj50j/ip
>>499
最大は恒星級だったような

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 05:33:34 ID:cbWXXgGN
つっこみどころがありすぎてやる気が失せていくw


515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 05:33:56 ID:7uudtz3O
マサルさんGJ
いろいろフラッシュバックして腹が…

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 05:40:32 ID:CcSQlb99
乙……なんだけど歌詞って乗せていいのか?

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 06:18:40 ID:UNfIcoJy
妖怪じゃすらっく が あらわれた!

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 06:25:20 ID:CcSQlb99
あーなるほど。じゃすらっく召喚か。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 07:24:44 ID:wyutdXew
パンツをかぶったオスマンを呼んで田中オスマンふみこじゃ!だと思ってた乙

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 07:29:58 ID:igXtrE2w
アストロノーカが来たか、
野菜次第ではタバサのお袋さんも一発で治りそうだな
問題はバブーが来るか否か


521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 08:02:57 ID:PXOkpKfz
>>520
実は四番目じゃね?
と言ってもニッポニカ星系じゃないとある場所では共存しているらしいが






俺の作った奇跡の秘薬ワカメを食べてタバサの母が治ればフラグ立つかな?
それ以外オール−2の売値10Z速成野菜だけど

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 08:18:59 ID:2mMo++cm
電灯キューリの明かりの下で夜遅くまで勉強するルイズと
夜食を持ってくるピートという絵が浮かんだ、
久しぶりに引っ張り出して遊ぶのもいいかな

ところで究極極小で銀河一重量の野菜ってブラックホール化しているような気が…

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 08:44:32 ID:x5N2mFL5
野菜そのものが特異点だよ

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 08:59:04 ID:ILSkaJQA
野菜か カボチャが呼び出されていたな

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 09:08:32 ID:9eqAHLec
>>415
強いか弱いかはあんまり関係ないんだよね。
原作のサイトも確かに強いんだけど、彼は成長途上の「少年」だから
それだけに失敗も多くて、ルイズとセットの成長物語が成立している。

しかしてここに、サイトの代わりに精神的な成長期を過ぎた「大人」が入ってきて
そのまま主人公の位置に座ると、
一方の主人公だったはずのルイズが見せ場を食われて脇役化してしまう。
こうなると「俺tueeeeはつまらん」って言われるんだと思う。

なので、どんなに強いキャラが召喚されても、
ルイズさえ主人公の位置に留めておく工夫
(召喚された使い魔を師匠の位置に据えるとか)をしていれば
俺tueeeeにはならないんじゃないかなぁ。

蛇足だが、物語を少女漫画化することで
ルイズが主人公の位置から落ちないようにしてる「ゼロと竜騎士」は
なかなか面白いことをやってると思う。

526 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 09:15:24 ID:QKIlGeBP
ディセプティコン・ゼロ超GJーーーーーーー!!
クールでかっこいいぜ!! これは火竜の息吹も・・・デルフの相棒になって
ほしい・・・。しかし、ブラックアウトの大暴れが見たいです。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 09:50:54 ID:6qIpQ2Et
エクスカイザーを召喚したい。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 09:57:30 ID:NZ8ejR7f
>>516
秋月「見なかったことにしよう!」

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:23:54 ID:o7Q/42t2
俺の頭にルイズが晴れときどきブタの晴れブタ召還とかいう電波がw


ルイズが「吸って、晴れブタ」とか言うのを妄想しちまったぜぃ(*´д`*)

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:29:45 ID:P7Q4wkn0
コード・ギアスのゼロを召喚という妄想が・・・。
第二部がこないと無理ですか、そうですか。
結構貧弱っぽいし、ガンダールブ無しギアスのみ、
とかだとけっこう面白そうなんだが。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:29:47 ID:j1FUSnRR
「俺tueeeeはつまらん」な理由には、
主人公が強すぎて全く危うげが無いせいで盛り上がりに欠けるってのもあるな。

いわゆる「どうせ敵を一方的に蹂躙するずっと俺のターン状態だろ」って感じ。

まあ、作者さんの工夫に期待するしかなかんべえよ

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:34:54 ID:6qIpQ2Et
じゃあ黒沢だな。
最強伝説のほうの。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:35:36 ID:DE243/JS
>>531
まあ、水戸黄門なんかオチ(八時四十五分の印籠)が見えてても面白いしなぁ。
ある種の様式美と言うヤツか。
だからまあ、話の作り方次第という気はする。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:41:52 ID:mozcDH57
>>532
駄目っ・・・!絶対駄目っ・・・!
ギーシュのゴーレムに奇策をもって辛うじて勝つも・・・死!
黒澤の命が尽きるっ・・・!

あー、なんかちょっと見たいかもw

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:44:56 ID:Hma6o8U2
平民たちを集めて
「立ち上がれっ……! 今こそ決起っ……決起の時っ……!」
とかか
でもあの文章は異様に疲れるw

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 10:47:41 ID:/lEgVb+q
黒澤やべえwwwwwwwww

537 :アブドゥル・ドゥバ・ドバド:2007/08/28(火) 11:01:13 ID:PXOkpKfz
トリステインの地にゴボウ玉を広めようではないか

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 11:29:07 ID:Tq/oCJRc
ゴボウ玉コンクールだと素で強いから困る

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 11:44:01 ID:pOcFQVmn
>>531
そんなのどの漫画だって同じだろ
主人公が負けたら話が終わっちまう

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 11:49:18 ID:1SnN7z9y
>>539
圧勝と逆転は別物だと思うんだ

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 11:50:50 ID:6qIpQ2Et
ギラファアンデッドと共に海中に沈んだ橘さんを召喚。
キングフォームもあるよ!


542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 11:51:19 ID:JDYHigcr
敗北→特訓→勝利の方程式もありだと思う

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 11:51:46 ID:BOkQQWes
悠久幻想曲からマリア・ショート召喚…などというのを考えてはみたが、
俺の技量ではどう頑張ってもむなくその悪い展開にしかならん気がして却下。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:02:01 ID:/lEgVb+q
悠久なら合成魔獣ミッキー君でも呼んどけw

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:09:18 ID:ewxvP0sL
問題は、俺TUEEEEがつまらんことじゃなくて、面白く書ける人が少ないってことだろ。
SS書く動機に「ああ、もしここでコイツが召喚されてたらこうしてくれるのに」という妄想がある以上、このスレで俺TUEEEE追放するのは非現実的だろ。

まあ、そればっかりで飽きてくるってのはあるけどな。
正直、たまにはギーシュにボコられてボコられっぱなしのSSとかも読んでみたい。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:10:36 ID:I3zRtVU3


悠久1の登場人物は、さり気に三系統の魔法をマスターできんだぜ?
素で空間ゆがめたり、時を循環させたりするしなぁ。

鍛え方にもよるが、あのマリアでも、スクエアクラスに勝てる。
余裕で勝てる。

悠久1と言えば、ジョートショップの青年召喚とか考えた事があったな。
某藤崎封神の王天君のノリでシャドウ分身の術が使えたり、融合の影響で性格ちょっと黒くなってたりするジョートショップの青年をルイズが召喚。
普通に育てると三系統の魔法を極めてしまう上に、キャラエンド出さないと某最強な人の特訓受けてることになるから、
どう考えても俺Tueeeeee!にしかならんと思って止めたけど。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:14:51 ID:UNfIcoJy
議論すんのはどーでも良いんだけどよ、本スレでやったら作者さんのやる気削ぐだろ?
避難所あるんだしそっちでやれよ。

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:19:26 ID:LtLRAqux
ここで「ドスペラード」のエイジ召喚。ルイズの系統を第五の属性「萌」だと断じます。
んでエイジから萌属性の魔法を見せられルイズ失神

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:25:42 ID:1j2mHMeC
別に俺TUEEEEEEEEEEEEE!でも十分楽しんで読める俺って相当レベルが低い・・・orz

550 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/28(火) 12:27:27 ID:MDjWiz2w
久々に投下したいのですが、進路あいてますか?

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:28:04 ID:PuWlYxGq
進路クリア
発信どうぞ!

552 :ダブルクロス ゼロ 1/8:2007/08/28(火) 12:29:37 ID:MDjWiz2w
大丈夫っぽいので投下いきます。

「なんだい、こりゃ」

 さっぱり使い方がわからない、と、フーケはぶつぶつと呟いた。
 彼女の手元にあるのは箱から取り出された鉄の筒、破壊の杖である。見た目よりも軽く、材質が何かわからない。
 振っても効果なし。さて一体何なのか、フーケは頭を抱えたい気持ちを必死で抑えた。

「あんだけ苦労して持ち出したってのにねぇ……」

 それを考えるとため息をつきたくなる。

 先の逃走劇。一見余裕にも見えたかもしれないが、その実フーケの内心は常にギリギリであった。
 いかに調子がいい、万全だ、とはいえフーケも人間である。失敗をしたらどうなるか、タイミングがずれれば、そも、壁が砕けなければどうなっていたか。
 それを考えると今でも震えが収まらない。
 しかも敵にはダインスレイフと同じ剣を使う使い魔がいたのだ。それだけでも十二分に恐ろしい。

 過去にダインスレイフと戦った覚えのあるフーケは――否、あれは戦いとも呼べないものか、と自嘲する。



 自分は逃走者で、彼が狩猟者。決して追跡者ではないのだ。追跡者は逃走者を捕まえるが、狩猟者はそのような事をしない。
 狩猟者はその名の通り、ただ「狩る」。
 その圧倒的な意思と、暴虐に特化した知識と、破壊のためだけの力で、狩猟者は剣を振り上げる。

 ――次はなんだ?

 逃走者であるフーケは逃げることしかできなかった。生み出したゴーレムは即座に切り砕かれ、初歩の魔法もすべて避けられる。

 ――ネタ切れか?

 錬金を駆使し人の目に入らぬ場所に隠れても、風と砂利の音が聞こえれば、すぐ近くに立っている。

 ――隠れるな。戦え。

 走る、走る、走る。
 息が切れても、足が震えても、必死で走る。肺が空気を求め、体中が休息を求めても、それでも、それでも――

 ――…………飽きたな

 いやだ、まって、まだ、手はある。

 だからお願い、待って。



 思い出すだけで怖気が走る。
 二つの月が照らす中、暗すぎて見える刀身はぬらりと光り、三日月のような笑みが頭にこびりつく。
 あれは魔法使いではなかった。トライアングルクラスであるフーケは魔法の発動を知ることができる。それがなかったのだ。
 ゴーレムを一撃で斬り砕き、まるでテレポーテーションのように移動し、魔法を喰らっても何事もなかったように立ち上がる。

 それが全て魔法ではないのだ。

 飽きたな、という台詞を聞いた瞬間に、フーケは死の覚悟をした。

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:30:26 ID:JDYHigcr
支援、前方の安全は確保は任せてくれ

554 :ダブルクロス ゼロ 2/8:2007/08/28(火) 12:30:44 ID:MDjWiz2w
 だからこそ、ほぼ枯渇しかけていた魔力を使い、自身の最強である30メイルに及ぶゴーレムを作り出したのだ。
 それには喜んだらしいダインスレイフは、嬉々としてゴーレムと戦い始めた。
 ありったけの魔力で再生を指示し、足止めを要求する。そうしてフーケは逃げた。

「……ま、昔のことだね」

 額から流れる冷たい汗を拭い、フーケは手に持った破壊の杖をまじまじと見つめる。今はこちらの解析が先だ。
 しかし、なんと言えばいいのだろうか。この破壊の杖の見た目からして、フーケは首をかしげた。

 筒である。問答無用で筒である。強いて言うのならば筒以外の何者でもない。

 前述の通り振っても意味はなし。錬金をしかけようにも、どうやら内部はそれなりに緻密にできているらしい。下手を打って壊してしまっては元も子もない。
 様々な突起もあり、いじりがいがありそうだが、やはりこれも下手にいじるわけにもいかない。 壊れれば売れないからだ。
 同時に懐から悪魔の秘薬も取り出す。
 箱をあけて中身を見ると、薄紅色の容器がある。太陽にすかしてみると、液体が見える。
 さらに容器をよく見れば文字が刻んである。目を凝らして読み上げてみれば――

「掠れてて見難いね……んー、と――”悪魔の……秘薬”」

 ビンゴ。流石にこっちはあたりよね、と笑う。
 薬という形を持ってるので、用途不明の破壊の杖よりは十分わかりやすい。結局何の薬かはわからないのがネックではあるが。
 しかも効果も確認せねばなるまい。自分で使うにせよ売るにせよ、用途を説明できなければ意味がないからだ。
 だからといって悪魔の秘薬とやらを自分で飲む気にはなれない。
 破壊の杖も用途不明。秘薬の効果もわからない。さてどうしたものかとフーケは暫し黙考した。

(どうしたもんかね。説明書をくださいといってくれるわけでもないし……とりあえずロングビルとして戻って、情報を集めるかね。
 それにしたって時間が多いわけじゃない。緊急事態だから、というのも理由にならないし……)

 考えろ。今日の私は絶好調のはずだ。
 一歩一歩、何かを踏みしめ、その度に考える。頭の中をフル回転させ、フーケはひたすらに考え、考え――

「……まぁ、この手でいくかね」

 妥協点もあるが、と呟き、ニヤリと笑みを浮かべた。




   ダブルクロス ゼロ 10




 唐突に話は飛ぶのだが――ギーシュ・ド・グラモン、という青年がいる。

 土のドットクラスのメイジであり、軍人の名門グラモン家の長男でもある。その実力はドットとはいえ、自動人形たるワルキューレを七つ同時に稼動させるほどである。
 容姿端麗、頭脳はそこそこ、少々性格が鼻につくところがあるが、なかなかに気前のいい男。
 なんだかんだで面倒見も悪くなく、矜持があえば力を振るう。情けない部分もあるにはあるのだが、ここ一番ではその誇りに殉じる男でもある。
 女性関連ではだらしない一面もあるが、その実案外一途だったりするので、その点も高評価に値する。
 だがしかし平民というものを軽く見、自身の気位の高さを主張しがちなところがある。
 それが過去、ゼロのルイズの使い魔である、タカサキハヤトとの決闘の原因となったのだ。

555 :ダブルクロス ゼロ 3/8:2007/08/28(火) 12:32:32 ID:MDjWiz2w
 彼にとって、結局のところ「平民は平民」であり、「貴族は貴族」であった。軍人の名門、という点も、その心を助長させていた。

 そんな彼が平民と決闘し、負けた。

 負けた原因は、簡単に言ってしまえば実力差にある。
 それも当然であろう。UGNチルドレンとして戦ってきたハヤトと、メイジだが実戦経験の少ないギーシュでは、実力に相当の開きがあるのだから。
 それでも負けたという事実は変わらない。それは確実にギーシュの心身とプライドを大きく傷つけた。
 たかが平民に負けた、という事実は、ギーシュにとってどれほどの屈辱だったのだろう。
 復讐心に身を任せ、恥も外聞もなくハヤトを殺そうと思ったのかもしれないし、徒党を組み多数で戦おうと思ったのかもしれない。
 それとも彼の主であるルイズに標的を定め徹底的に虐げようと思ったのか。見っとも無く彼の実家であるグラモン家に助けを呼ぼうと思ったのかもわからない。

 しかし彼はメイジであり、貴族であり、何よりもギーシュ・ド・グラモンなのであった。
 上記のことを、彼は何一つ考えなかった。彼のプライドに確かに罅は入ったが、しかし逆恨みなどは全く持って抱かなかった。
 何故なら彼はギーシュ・ド・グラモンであり、軍人の名門の子であり、何よりも貴族であろうとしたからだ。

 決闘に至ったときは、確かに平民如きと侮辱しただろう。
 しかしこの世にはメイジ殺しという存在もいる。メイジとて、絶対ではありえないのだ。
 故に、負けたという事実をギーシュは認め、勝者であるハヤトの願いを聞いた。謝って来い、という言葉に頷き、実行したのだ。


 だからといって、彼が平民に対して抱き続けてきた慢心を、そう簡単にぬぐえる訳ではない。
 彼の生涯の中でそれは揺るがない物として確立してきたのだ。一瞬の瓦解など、それこそありえない。
 ならば彼は今も平民を蔑んでいるのか? ハヤトと対立しているのか?

 それもまた、ありえない。
 ギーシュ・ド・グラモンは、少々鼻のつくところはあるものの、気前のいい……
 いってしまえば、立派な男の子というわけだ。


 そんな彼だからこそハヤトの実力は理解しているし、ハヤトをある種尊敬している部分もなくはない。
 主だった交流はないが、すれ違えば挨拶もするし、多少雑談に花を咲かせることだってある。
 関係で言えば、知人以上友人未満というところか。それでも両者は対立することなどなかった。

 だからこそ、ハヤトがゴーレムと戦うというのならば、認めた相手としてそれを手伝わないというわけにはいかないのだ。
 そうしなければ、彼はギーシュ足り得ないのだから。

 二つの月が昇り始める夜の闇の中、宝物庫にてフーケを追うためのメイジを募る中、教員も杖を掲げぬ、どこか気まずい空気が漂っていた。
 しかしそこで杖を掲げたルイズは、周囲の言葉には耳を傾けず、誰も上げぬではないかと殊更に杖を高く掲げた。
 それを見て彼女の友人である(本人は否定するが)キュルケも杖を掲げ、追従するようにタバサも杖を掲げた。
 ルイズがいくということは、彼女の使い魔であるハヤトも向かうということだ。
 当然だ、といわんばかりのハヤトの表情を見て、ギーシュは杖をあげた。


「そういうわけだから手伝わせてもらおう、ハヤト。無論、友人としてね」


 恥ずかしさの欠片も見せずにそんな台詞を言えるのも、ある意味では彼の強みとも言えるだろう。
 言われた当人であるハヤトは照れたように頬をかいた。


  ・  ・


「あんたいつの間にギーシュと仲良くなってたのよ」

 ガタゴトと揺れる馬車の中、ルイズは己の使い魔にじとりとした視線を向けた。

556 :ダブルクロス ゼロ 4/8:2007/08/28(火) 12:33:35 ID:MDjWiz2w
 光源がランプだけなのでいまいち表情はわからないが、ハヤトが少し焦っているように見えるのはわかる。
 質問を受けたハヤトは多少狼狽しつつも、

「別に普通だろ。廊下で会ったら挨拶くらいするし」

 と答えた。しかし納得がいかないルイズは無言でハヤトを睨みつける。ハヤトとしてはそれ以外の何者でもないので答えようがないのだが。
 流石に気の毒で見てられないと思ったのか、それに補足するように、

「まぁ、図書館で偶然会って、話すこともなかったわけではないね」

 とギーシュが答えた。その回答にルイズは少しだけ心の中のいらつきを強めた。
 自身、なかなか使い魔であるハヤトと話す機会は殆どないのに、気づけば彼は自分なりのコミュニティを築いている。
 気づけば決闘した相手であるギーシュとそれなりに仲もいいようだし、更にはタバサとも交流が出来ているようだ。
 更にはメイドのシエスタとも話しているらしいし、厨房のコック長であるマルトーともかなり仲とのこと。

 移動がてら、どんな話をしているのかと聞いてみれば、

「いや、別に……」
「普通じゃないかな。授業の内容とか、後は僕の魔法に関しての話をしたりしてるよ」
「ああ、ワルキューレ。あれはいいよな。便利だ」

 などという話である。やはりそれにもルイズはむかついた。
 自分は魔法を使えないのに、彼は魔法に関しての話をしている。なんというか、嫉妬といえば簡単なのだが、そう思えないのもやはりルイズであった。

「もう! 馬鹿ハヤト」
「何で馬鹿なんだよ……」

 不貞腐れて文句を言っても、ハヤトは疲れたように反応するだけだ。少しつまらないな、とルイズは思う。

 空に浮かぶ二つの月を見上げるのを止め、彼らの様子を同じ馬車の中で見ていたキュルケはため息を、


「貴方達、余裕ねぇ。これから盗賊取りだっていうのに」


 といったような、おおよそ彼女の口から出るには相応しくない言葉とともに漏らした。
 その様子を馬車の業者をやっていたロングビルは苦笑いを浮かべながら眺めていた。




 さて、何故ルイズ等がこのような夜に馬車で、しかも団体で移動しているのかというと、始まりは夕闇がトリステインを覆い始めた時間まで戻る。

 場所は宝物庫。ゆらゆらと頼りげなく部屋を照らすランタンが、オールド・オスマンの一喝によってさらに揺れた。

「責任のなすりつけなどしても意味はあるまい! 否、責任があるというのならば、この場全員にあるじゃろうが!」

 その言葉に、今までわめいていた教員たちがぴたりと雑談を止めた。

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:34:42 ID:m5tXazFX
お昼休みはウキウキヲチ支援

558 :ダブルクロス ゼロ 5/8:2007/08/28(火) 12:34:42 ID:MDjWiz2w

「よもや昼に襲撃をかけるなど、想像しておったものがおるか? その時間、少しでも宝物庫に気をかけておったものがおるのか!
 そも、何故すぐさまこの場にかけつけんかったのじゃ。確かにフーケの行動は迅速であったが、ここに来れぬ理由はないじゃろう?」

 一喝から一転、ゆっくりとした口調でオールド・オスマンは続ける。
 老体とは思えぬほどの気と言えばいいのか、そういった類のものを彼は背負っている。

「わしとて間に合わなかったのが無念としか言えん。油断があったのじゃろう、皆に責任があるように、ワシにも無論存在する」

 そっと溜息をつき、オスマンは視線を動かす。その先には、生徒であるというのにこの場に急行していた三人の生徒と一人の使い魔がいた。

「生徒に危険を合わせてしまったというのも、指導者として失格やもしれんのぅ。すまんかった」
「いいえ、私達は――貴族ですから」

 そう答え、胸を張るルイズを見てオスマンは優しげに眼を細めた。とはいえ、

(これで乳があればのぅ)

 などと不埒な考えを抱いていたとは、誰が思うだろうか。

「しかしフーケが持ち去ったのが破壊の杖だとはのぅ……」

 それに、とオスマンは心中のみで言葉を続ける。

(悪魔の秘薬までなくなっておる。さて、大事にならねばよいが……それも今更じゃの)

 破壊の杖だけならまだしも、よもやあの薬まで盗まれるとは。
 あれは”託された”もの。”隠匿しなければならない”ものなのだ。オスマンも慎重にならざる得ない。
 たとえやる気がなかろうとも、ここにいるメイジを動員してフーケを探すつもりであった。

「ここはすぐさま王城に連絡を!」

 憂いに満ちた溜息を吐くオスマンに、一人の教員がこれぞ名案とばかりに声をあげた。

「愚か者! そんなことをしている内にフーケは逃げ去ってしまうわ!」

 ワシらが追う。それが責任じゃろう。
 オスマンの言葉に教員は皆黙った。その後に続く言葉は、彼らにとって聞きたくない言葉であったからだ。


「そう、追わねばなるまい。貴族として、のぅ」


 その言葉に、その通りだと答える声は響かない。教員は皆フーケのゴーレムを見、しり込みをしていた。
 確かにそれは当然と言えるかもしれない。フーケの生み出した30メイルにも及ぶゴーレムは、そう簡単には倒せないだろう。
 しかも殴る瞬間に鉄へと錬金している。あのようなもの、いったいどうやって止めるというのか。

「……そういえば、ミス・ロングビルはどこじゃ?」

 どこか気まずい空気になったところでオスマンはポツリと呟いた。
 言外に情けない、と彼は言っていた。結局のところ、自身の身が可愛いだけか、と。

「オールド・オスマン。ミス・ロングビルは、あなたの命で街に薬を買いに行ってますが」

559 :ダブルクロス ゼロ 6/8:2007/08/28(火) 12:35:49 ID:MDjWiz2w
ageちゃったorz すみません。
「お、そうだったかの?」

 コルベールがついにぼけたか爺などと失礼なことを思いながら告げると、オスマンはそうじゃったそうじゃったと好々爺のように笑った。
 その様が先とはまるで違うことに、ほかの教員は安堵した。

 安堵の息が漏れ、しばし静寂がその場を支配する。
 オスマンが再び声をあげようとする、と、

「オールド・オスマン!」

 息を切らしたロングビルが宝物庫の中に飛び込んできた。

「おお、ミス・ロングビル。相変わらずいい尻をしてるのぅ」
「セクハラは後で。そんなことより破壊の杖が盗まれたというのは本当ですか!?
 学院に帰ってきてみれば、まるで蜂の巣をつついたような騒ぎに……」

 俄かに顔を青ざめたロングビルが、壊れた宝物庫の壁、そして集まった一同を見回す。
 そして彼女の後ろには、なぜかギーシュが立っていた。

「ちょっと、なんでギーシュがいるのよ」
「いや何、いったい何があったのかと聞かれてね。簡単に聞いた事情を説明しながらついてきたというわけさ」

 どこかきざったらしく薔薇の花を振りながらギーシュは答える。
 多少眉をしかめながら、ルイズはまったくもう、とため息をついた。

「事情を聞いておるのなら話は早い。どうやら土くれのフーケの仕業らしくての。今から教員を動員して捜索に出るところじゃ」

 オスマンの言葉に、教員たちは色めき立つ。
 中には顔を青ざめているものや、今日宝物庫の警備担当であったシュブルーズを責め立てるような視線で見つめるものもいる。
 情けないことじゃ、とオスマンはため息をつきながら、何かを考えているようなロングビルに気づいた。
 彼女は口元に手を添え、必死に何かを思い出そうとしているようだ。

「どうかしたのかね、ミス・ロングビル」
「いえ――あの。もしかしてフーケは、黒いローブを羽織ってはいませんでしたか?」

 その言葉に反応したのは、ゴーレムと対峙したルイズたちであった。

「そうです! フーケは黒いローブを目深にかぶってました! でも、何故ですかミス・ロングビル」

 ロングビルは再び何かを思い出そうと必死に頭を捻る。
 そうしてからぽつりぽつりと言葉を漏らした。

「もしかしたら――私、土くれのフーケの行く先がわかるかもしれません」




「――で、直接追いに行くメイジを募ってみれば結局だ〜れも手を上げない。
 そこでヴァリエールが手なんてあげるから、私もここに来ることになっちゃったじゃない」

 キュルケは面倒くさそうな視線をルイズに向けて、これ見よがしにやれやれと肩をすくめる。
 カチン、ときたルイズは、ただでさえ暗くバランスの悪い馬車の中で立ち上がり、キュルケを指差した。

「ううううるさいわね! だったら何であんたがついてくるのよ!」
「それはだって、もぅ、だーりんが行くからに決まってるからじゃない」

 ねぇ? と同意を求めるように、キュルケは”しな”を作ってハヤトにもたれかかった。

560 :ダブルクロス ゼロ 7/8:2007/08/28(火) 12:36:52 ID:MDjWiz2w
 ギーシュがヒュゥと口笛を鳴らし、ハヤトは困ったように顔を赤らめ、ルイズは真っ赤だった顔をさらに真っ赤にしてキュルケに食って掛かった。
 タバサは相変わらず、我関せずと本を読んでいた。 ロングビルは、ルイズたちの様子を見てクスクスと笑っていた。

 少しの間静寂が落ちる。それを破ったのはハヤトだった。

「なぁ、聞いていいか。ええと……ミス・ロングビル」
「ロングビルで結構ですわ。使い魔殿」
「なら俺もハヤトでいい。
 黒いローブを羽織った奴を見たっつったが、本当にこっちであってるのか?」

 ハヤトの疑問に、ロングビルは暫し考えてから答える。

「ええ。こうして道を辿っていると、確かに思い出します。黒いローブを羽織った男性が、こちらに向かって走り去っていくのを」
「――そうか」

 何か思うところがあったのか、それきりハヤトは黙りこくってしまった。
 使い魔の様子がおかしいことに気づいたルイズは、何故そんな事を聞いたのかとハヤトに問い詰めようとする、が。


「……小屋が見えました」


 というロングビルの言葉に、口を噤んだ。

「小屋だって? こんな奥に?」

 ギーシュは疑問の声をあげるが、業者台に乗りあがるようにして前方を見ると、確かに小屋があった。暗い視界だが見えないこともない。
 それを確認し、キュルケも楽しそうにつぶやく。

「こんなところに小屋なんて、まるで”調べてください”って言ってるようなものね」
「慎重に」
「わかってるわよ」

 今にも飛び出しそうなキュルケを落ち着かせるようにタバサが呟く。何よもう、と言いながらも、キュルケはその言葉に従った。

「で、どうするんだい? 恥ずかしながらこういった状況の経験が少ないんで、どうするべきか聞きたいんだけど」

 ギーシュがそういいながらタバサを見る。
 確かに、タバサはその若さで「シュヴァリエ」の称号を得ている、とオールド・オスマンが言っていた。ならばこういった状況にもあったことがあるだろう。
 問われたタバサは、いつもの無表情のままにコクンと頷き、ぽつぽつと言葉を続けた。

「斥候に出す。安全なら慎重に移動。夜は暗いから、殊更に。
 小屋に居るようならおびき出すのも手。あのゴーレムを使うならトライアングルクラス。魔法を使えばバレる可能性が高い。
 魔法を使わず、ある程度強い、素早い人員に一人でまず向かってもらう」
「素早い人員……」
「素早い人員、ね」
「成る程。素早い人員か」

「……なんでそろいも揃って俺を見る」

 ロングビルを除く四対の瞳に見つめられ、ハヤトは降参するように両手を挙げた。


  ・  ・


「どうしたよ相棒。うかねぇ顔して」

561 :ダブルクロス ゼロ 8/8:2007/08/28(火) 12:38:00 ID:MDjWiz2w

 ルイズ等から離れ小屋の内部を伺っていると、デルフが金属片を鳴らして話しかけてきた。
 隼人は軽く息を吐き、警戒心を解かずに口を開いた。

「おかしいんだよ。何がって言われたらよくわかんねぇんだが」
「ほほう?」
「なんつーかな。前と同じだ。肩透かしを食らってる気分っつえばいいのか……」

 そう、前と同じ。
 裏切られたあのときと同じ感覚。

「……でも気のせいかもしれねーし、さ」

 気のせい、というよりは信じたくないというほうが正しいかもしれない。
 ルイズたちの日常。魔法使い達の、貴族達の日常。
 授業を受けて魔法を覚え、たまに授業をさぼったり、友達と遊んだり喧嘩したり、先生に質問したり――
 そういった普通の日常の中に、裏切りが潜んでいるというのは、悲しい。
 だから気のせいですめばいい。

「っと。小屋の中にゃ誰もいないな」
「みたいだな相棒」

 デルフのお墨付きもあったので、隼人は大きく手を振った。
 暗いから見えないとも思ったが、デルフの錆びた刀身がいい具合に月明かりを反射していたらしい。
 遠くで数人が動く気配がした。


 そして暗いからこそ、隼人は見ることが出来なかった。


 ミス・ロングビルの口元が、普段の彼女からは想像も出来ない――土くれのフーケとしての微笑を浮かべていたことに。



以上です。次はもうちっと早く、当初のペースに戻したいなぁと夢見がち。
ていうか今回の分、凄い難産でした。何でだろう

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:38:09 ID:Ngk+2LZZ
支援

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:45:12 ID:khhqaps5
Tueeeeeeeeeeでもキャラに魅力さえ有れば問題ないぜ?

ここでぜひ砂漠の鷹。赤い人を、誰か召還してくれ。


564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:53:30 ID:UGLnhNn2
>>561
イベントが起きない場面と言うものは、大概盛り上がりに欠けるからじゃないでしょうか。
語るべき事が少ないと、どうしても話が平坦になってしまう。
だからこそ文章を書く方もモチベーションを維持し辛いし、この文章で本当に大丈夫なのかと不安にもなる。
だけど、こういった繋ぎ的な場面が無ければ、話の緩急が付けられず急展開一直線になってしまう。
長編で文章を書く以上、どうやっても避けられない事でしょうから、仕方なくはあるんですがね。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 12:57:25 ID:8f7/lRy9
GJ。ギーシュの株が上昇したぜ。

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:00:29 ID:DJFm//s1
乙でした。
ロングビルの説明くんだりでつっこみ所がないとは珍しいですね。
馬車で4時間だとかってあの説明はないでしょね、怪盗あるまじき失態でしょう。
このフーケは正に知能犯、GJでした。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:21:33 ID:ulhtRAlS
>>449
まぁその辺はやりすぎないように決めて良いんじゃない。
そんな真似が出来るキャラならルーン効果要らないのでは、とは思うが。

568 :「究極超人るいず」2-1:2007/08/28(火) 13:23:24 ID:0Ac3sx1N
第2話.使い魔の正体の巻

 読書好きな青い髪の少女――タバサは思う。
 最近の学院はやっぱりヘンだ。

 *  *  *

 衝撃の再会ののち、いかなる事態が起こったのかは、誰もが想像に難くはないだろう。

「ちょっと! 私と契約しなさいッ!!」

 コントラクトサーヴァントの呪文を詠唱し、ハリセン(どうやら、儀式を施して魔法の杖にしたらしい)を振りかざしつつ、あ〜るに迫るルイズ。

「ああ〜、いけません。婦女子がそんな風に簡単に唇を許しては」

 ボケボケした外見に似合わず、儀式の完成―ルイズの接吻をひょいひょいと身軽に避け続けるあ〜る。

569 :「究極超人るいず」2-2:2007/08/28(火) 13:24:46 ID:0Ac3sx1N
「はっはっはっ、元気があって大いにけっこう」

「……ワルド先輩」

「あら、いつの間にいたんですの?」

「さっきからだよ。こんなおもしろいことを見逃せないからね」

「グリフォン隊のお仕事は大丈夫なんですか?」

「だーいじょうぶ! 夜勤明け!」

 どうやら夜間の見回りでもしていたらしい。

「夜のお仕事ですから、昼間は学院の面倒をみてられます」

 ……いったい、いつ寝てるんだろう、このオッさんは。

「よっ、はっ、ほっ、さっ……」

「くっ、この、畜生、止まれっての!」

 一向に捕まらない自らの使い魔(予定)に業を煮やしたルイズは、別の呪文―たぶん聞いた限りではウィンドブレイク―を唱えて、あ〜るの足止めをしようとする。

 さてここで問題。
 ゼロのルイズがウィンドブレイクのような真っ当な魔法を成功することがあり得るだろうか。
 答え。たぶん、いや、絶対無理。

 ちゅどーーーーん!!!

 この世界の真理に従い、ルイズの魔法は暴発して、爆発へと変化する。
 無論、対象となったあ〜るを巻き込んで盛大に。

「あちゃあ、派手にやったわね」

「教室がボロボロ」

「し、仕方ないでしょ。事故よ、事故!」

 キュルケとタバサの呆れたような視線を、ルイズは無駄にエラそうなポーズで跳ね返す。

「おーい、大丈夫かね?」

 さすがに見かねたのか、ワルドが机や壁に埋もれたガレキの山に声をかける。

「大丈夫大丈夫。僕はとても頑丈だから」

 ガレキの山から、にゅるっとあ〜るが顔を出す。

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:25:41 ID:CbBMNxzq
まぬけ時空 支援

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:27:06 ID:30Enfgqr
DXの人乙。そして支援

572 :「究極超人るいず」2-3:2007/08/28(火) 13:29:53 ID:hdQKb2SY
 が。

「そ、そうかい。大丈夫ってことはないと思うんだが……」

 なぜかそれを見て一同は引きつる。

「ちょっと、アンタ! 首が完全に後ろを向いてるじゃない!!」

「器用」

 珍しくタバサが感心したような声を漏らす。

「器用じゃない、異常よ!!」

 ルイズの怒声を尻目に、グリンと首を回すあ〜る。

「な、直った!」

 シーーーン。

 あまりにもあんまりな光景に声も出ない一同。

「で、では諸君達者でな!!」

 カランコロン、カランコロンと木製サンダル(下駄と言うらしい)の靴音を響かせつつ、あ〜るはいずこともなく去って行った。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:30:42 ID:m5tXazFX
だーいじゃうぶ!支援

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:31:22 ID:M57ezjc3
さすがあ〜るだ、何ともないぜ!支援

575 :「究極超人るいず」2-4:2007/08/28(火) 13:31:45 ID:hdQKb2SY
 あの少年が現れて以来、どうにも学院の雰囲気が変わったように思えてならない。
 具体的に言うと、お祭り好きと言うかやたらと騒動事が多くなった気がする。

 もっとも、それがイヤか、と問われれば即答には窮するのだが。
 ……昔の自分なら、「うるさい」で切って捨てていただろうから、自分もちょっとは影響を受けているのかもしれない。

 そんなことを考えながら、タバサは使い魔とともにゼロ部――ゼロのルイズの使い魔(予定)を捕獲して、無事にルイズと契約させるための対策本部(命名・ワルド)――の部室へと足を運んだ。

 もっとも、このゼロ部、ご大層な名前がついているわりに、ふだんはあまりすることがない。
 せいぜい、あ〜ると追っかけっこしたり、あ〜るを折檻したり(主にルイズ)、あ〜るのヨタ話を聞いたりするくらいだ。
 あ〜るがいない時(授業中も含めてよくいなくなる)には、特訓と称してみんなで魔法をぶちまかしたり、ダベったり、ワルドからのさしいれをがっついたりするくらいだ。
 部員3名全員がうら若き少女なのにこれでいーのか、と言う意見もあるだろうが、この年ごろの少年少女なんて、異性の目がなければこんなモンだ
(ワルドは異性のうちには入らないらしい)。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:32:55 ID:m5tXazFX
ワルド先輩は髭と髪の毛を切るとバランスが崩れて手加減ができなくなるのだらうか 支援

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:34:01 ID:DE243/JS
支援

578 :「究極超人るいず」2-5:2007/08/28(火) 13:37:19 ID:0Ac3sx1N
 *  *  *

「「「ぶわっちっちっちっち!」」」「きゅいきゅい!」

 ゼロ部の部室(いつの間にかワルドが学院から使用権をぶんどって来た元物置小屋。いったいどんなコスい手を使ったのだろう)から、飛び出してくる3人の少女と一匹の風竜。

「か、かなり暑いだろうとは予想してたけど……」

「地獄」

 ようやく初夏に差しかかったばかりだと言うのに、ここ数日は異様に天気がよく、まるで真夏のような陽気だ。
 元が物置だけあって、ゼロ部の部室には窓も小さめのものがひとつあるだけだ。
 さすがに火トカゲはヤバいと言うことで、フレイムは外に出しておいたのだが、それでも蒸風呂のような暑さだった。

「おーい、何してるんだい、そんなところで?」

 おりよくワルドが顔を見せる。
 しかし、本当によく学院に来るが、ちゃんと仕事してるのだろうか、この男は。

「ワルド先輩、部室が暑くて使いものにならないんですの」

「何? 換気用のマジックアイテムは作動させたのかね?」

「あーーーそういうものもありましたわね」

 埃が溜まったときのために、窓の近くに風のマジックアイテムが設置されていはずだ。
 コルベール師の発明品のひとつだが、役に立たないことで有名な彼の発明品の中ではマシなほうだろう。

「迂闊」

 装置を作動させようとするタバサをルイズが止める。

「いえ、ワルド様、あのマジックアイテムはダメです。
あれはすぐサボるので魔法でせっかんしたら動かなくなりました」

「あたりまえだ!」

 ルイズの失敗魔法は破壊力だけはラインクラスなのだ。

「な、なんてことするのよ、ルイズ!」

 キレたキュルケがルイズをポカポカ殴る。何気にタバサも参加しているあたり、じつはけっこう恨んでいるのかもしれない。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:37:36 ID:WFgdZisK
このワルド先輩は裏切らないな
こんな面白い物放っておいて裏切れる人種じゃないもの支援

580 :「究極超人るいず」2-6:2007/08/28(火) 13:38:34 ID:0Ac3sx1N
「しかし、暑いと言っても、我慢できないくらい暑いものかね?」

 どーれ、と部室に入っていくワルド。

「うわっちっちっ……」

 一瞬悲鳴があがったが、すぐに無音になる。

「あら」

「とても静か」

「ま、まさかワルド様、中でノビてるんじゃあ……」

 3人は顔を見合わせると扉を開けて中に足を踏み入れる。

「「「ワルド先輩!」」」

 部室の中には……

「あ〜、なかなかいい按配だな、こりゃ」

 タオル片手に半裸でサウナを堪能するバカ1名。

「あ、アホか〜〜〜!!」 スパーーーーン!

 今日もルイズのハリセンは絶好調だ。
 *  *  *

「よし、わかった。今日は部室での活動は無理だな」

 キリッとした表情でワルドが宣言するが、頭にでっかいコブをこさえているので、あまり様にはならない。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:38:56 ID:DE243/JS
原作のようなある種の執念ではなく、
その場のノリで裏切りそうな気がするのは俺だけか支援。

582 :「究極超人るいず」2-7:2007/08/28(火) 13:39:51 ID:0Ac3sx1N
「こんな悪条件で部活などやってられん。今日は泳ごう」

「ええっ!?」

「聞いてない」

「フッ、わかってないわね、あなたたち」

 キュルケとタバサが驚く中、余裕の笑みを浮かべるルイズ。

「”いきあたりばったり”! これがワルド様の人生方針よ!!」

 さすが幼なじみにして婚約者、ワルドのことをよくわかっている。

「……ルイズ、言ってて、頭痛くならない?」

「……少し」

 *  *  *

 ”もしかして女子の着替えシーンが!?”などという期待を華麗にスルーし、水浴着に着替えた一同は、学院裏の水練所前に集まっていた。

「にしても、今日はあ〜るのヤツ、見ないわね」

 ガサッ!

 噂をすれば影と言うか、いかにも怪しい音が……。
 ふり向けば、茂みから突き出た車輪ふたつ。


「あれって、あ〜る君の”轟天号”とか言う乗り物じゃないか?」

「そのやうですね」

 …………。
 しばし顔を見合わせるルイズとワルド。

「こらっ、R・田中一郎!」

 ぐわしっと茂みが揺れて、自転車を掲げたあ〜るが姿を現わす。

「どーしてわかったんだ?」

「バカめ! 君がいると電波がピーンと飛んでくるのだ」

「なるほど……奥が深い」

「「「「深くない、深くない!」」」」

 ともあれ、こんな暑い日に追っかけっこするのもおっくうなので、水練所にあ〜るも誘うことになった。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:41:16 ID:DE243/JS
海底軍kいやなんでもない。
支援。

584 :「究極超人るいず」2-8:2007/08/28(火) 13:42:18 ID:hdQKb2SY
「だめだと言ったらダメだ! 今はウチのサークルが特訓中なんだ!」

 水練所――水系統魔法訓練所には、先客が陣取っていた。
 どうやら水系統を得意とする生徒のサークルが自主的に自習(と言う名の水遊び)をしていたらしい。

「この学院の生徒が、学院の施設を使って何が悪いんだね!?」

 リーダーらしき少年に、ワルドが抗議するものの。

「君は誰だい?」

「学院のOBだ!」

「じゃあ、生徒じゃないな」
 ざんねん! ワルドのこうぎはむこう!

 ……まったく頼りにならなかった。

「ねえ、あなた、ちょっと浸かるだけでもダメかしら?」

 このままではラチがあかないと見たキュルケが、お色気でリーダーを懐柔する手に出る。
 ただでさえプロポーションのいいキュルケだが、露出の多い水浴着を着ているため、その豊満な胸元や悩ましいヒップが露骨に男性の目を引きつける。

「ふむ……」

 生真面目そうなリーダーの鼻の下が伸びる。

「そうだな、ちょっと浸かるくらいならと……」

 やったーー!と小躍りしてプールに急ぐ三人娘。

「ん?」

 リーダーの視線がタバサとルイズに向けられる。

「こらこら、初等部の子は入っちゃいけないよ」

 ズルッ……。

 あんまりな言いようにズッコケるルイズたち。確かにふたりともかなりの幼児体型ではあるが……。

「い、言ったわね! この、もっこりパンツ!!」

「も……」

「レディがそんな下品なこと、口走ってはダメだーー!」

 リーダーがルイズの言葉に打ちひしがれるより先に、ワルドの怒声が響く。

「ワルド先輩、いったいどっちの味方なんですか!?」

 呆れたようなキュルケの問いをよそに、そそくさとプールに入ろうとするあ〜る。

「では、失礼しまして……」

 もちろん、お約束どおり、詰め襟は脱いでいない。

585 :「究極超人るいず」2-9:2007/08/28(火) 13:43:27 ID:hdQKb2SY
「こ、こら、格好でプールに入るヤツがいるか!」

「バッカモーーーン!」

 リーダーに続いてワルドも叱責の声を上げる。

「プールに浸かるのにタオルを持って入るのはマナー違反だぞ!!」

「それは銭湯」

 すかさず切り替えすタバサ。……ハルケギニアに銭湯ってあるのだらうか?

 (あー、ハイハイ。そんなことだと思いましたよ)

 どことなく徒労感を感じつつ、仕方なくルイズがツッコミを入れる。

「このスカタ〜ン! プールには上着を脱いでから入りなさーい!!」

 スパーーーン!!!

 あの召喚の日から妙に手になじんでいるハリセンが、勢いよくあ〜るのドタマを張り倒す……が、今回はちょっと勢いが強過ぎたようだ。

「や、いたいじゃないか」

 クルンと、すでにお馴染みになったあ〜るの首の180度回転が、180度で留まらず、360度、あるいはそれ以上の角度で回りきり……ポロッと首がモゲた!

「ヒッ……って、何よ、これ?」

 一瞬、殺人を犯してしまったのかと肝を冷やしたルイズだが、すぐにあ〜るの首の断面から何やら歯車やらワイヤーやらがのぞいているのに気がつく。

「……ゴーレム?」

「もしくは自動人形の類いと推察」

 キュルケとタバサも恐る恐る覗き込む。

「アンタ、平民じゃなくてゴーレムだったの?」

「”ごーれむ”じゃないよ、アンドロイドだよ」

 自律機械がどうの良心回路がどうのと言っているが、ルイズは無視して、あ〜るの身体にに関節技――コブラツイストをかけている。

「うるさい、アンタなんかゴーレムで十分よ」

「トホホホホホ……」

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:44:40 ID:aVtY0LtL
これは良いワルド支援

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:44:51 ID:30Enfgqr
支援

588 :「究極超人るいず」2-10:2007/08/28(火) 13:45:08 ID:hdQKb2SY
 仲良く(?)じゃれているふたり尻目に、溜め息をつくワルド、キュルケ、タバサの3人。

「しかし、あ〜る君がゴーレムだったとはなぁ。ゴーレムだったら、あの異常な頑丈さや怪力も……」

「首が回ったり常識がなかったりすることも納得できますわね」

「意外とつまらないオチ」

 うーーーーーーーーーーーーーむ。

「ちょっ、ちょっと、それでいいんですか? 納得するんですか!?」

 訳知り顔でうんうん頷いている3人にも、水メイジたちのリーダーが食って掛かる。

「何か問題でも?」

「問題だらけじゃないですか! そもそもこの由緒あるトリステイン魔法学院に、貴族でもメイジでもない、100歩譲って平民ですらない、ゴーレムが入学して来てるんですよ!?」

「なんだと! そんなこと我々に責任はないぞ!」

 (こ、これだからこの悪奴先輩と会話するのはイヤなんだ……)

 リーダーは、今さらながら学院OBワルドにまつわる噂話、というか悪評の数々を思い出す。

 ともあれ、ガックリくるリーダーたちを尻目に、ゼロ部の3人娘+アルファは、存分に水練所のプールで水遊びを堪能できたのだった。 

 *  *  *

追記.

 あ〜るの首はいとも簡単に元に戻った。歯車や部品が2、3飛んでいたが、本人が気にしてないので平気だろう。

追記その2.

 ルイズはあ〜るの首がモゲているあいだに隙をついてキスをし、使い魔の契約を済ませていた。
その直後、左手に使い魔の刻印が刻まれ、あ〜るは「イタイ、イタイ」と騒いでいた。
ゴーレムにも痛覚があるのか、と興味をもったタバサが聞いてみたところ、「うむ、手にケガをしたら痛いに決っているじゃないか」と答える。どうやら、知識で知ってるだけらしい。

〜「第3話.トリステイン一の無責任旅行の巻」につづく 〜

589 :「究極超人るいず」2end:2007/08/28(火) 13:48:00 ID:hdQKb2SY
以上2話終了です。ワルドがどんどん壊れてますが……
ポジション的には、ワルドがたわばさん&鳥坂、ルイズが鳥坂+一部さんごで、
キュルケ&タバサがさんご&椎子的な位置。無論、4話の”水の女”とはあの娘です。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:49:45 ID:u4bDdt+n
なんかのほほんとしてるなあ
GJ!

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:50:53 ID:DE243/JS
超一級資料とは別の方向に壊れてるなぁ(苦笑
GJしたー。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:53:06 ID:MN3QHTv0
GJ!

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 13:53:40 ID:30Enfgqr
乙。なんか他のキャラの歯車や部品も2,3個どころじゃなく外れてる気がするなw

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:08:48 ID:P+5x878b
GJ。続きが気になるぜー。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:11:33 ID:9eqAHLec
読んでたら「OBのタバサ先輩」という単語が浮かんだが
こういう妄想は何処に捨てたら宜しかろう。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:15:31 ID:oAidOqjR
小ネタにまとめて投下しよう!

597 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:21:50 ID:hOnj634e
予約します。
えっと、規約が変更されたので戻ってきてしまいました。
投下こっちでも構わないんですよね?(クロス先:乙女は僕に恋してる)

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:23:53 ID:DE243/JS
OKOK。
支援。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:24:43 ID:u4bDdt+n
どうでもどーんとこーい

600 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:25:10 ID:hOnj634e
あれ? 今予約ゼロですか?

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:29:12 ID:DE243/JS
ないんじゃないかね。

602 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:31:12 ID:hOnj634e
ではいきます

―――――――――――――――

「さて、貴女は今どうするべきかしら?」
ここはトリステイン魔法学院、女子寮の私ことルイズ・ド・ヴァリエールの部屋。
そして目の前で両足を折りたたんで座っている、もとい浮いているのが私の使い魔であるイチコ・タカシマである。
「勝手なことをしてごめんなさい、ご主人様」
と手を前に突き出し、頭を下げた。
ギーシュとの決闘後、イチコが帰ってきたのはその日の夕方だった。
その間に起こった事と言えば、いつもどおりの授業といつもどおりの昼食、そしてモンモランシーが放った水の魔法の爆音だけである。ギーシュは午後の授業に出てこなかった。
イチコが帰ってきたのはそんな一連の出来事が終わった後、私が寮に戻って探しに行こうかと思案していた頃であった。
幽霊だし、誰もイチコを殺せない。既に死んでいて死なないのだからそのうち帰ってくると思っていた。
だけれども昼食の時間になっても帰ってこないので心配になってきていた。それでも授業をサボるわけにもいかないので探しに行くわけにもいかない。
おかげで午後の授業はまるで頭に入らなかった。たびたび窓の外に視線がいった。
そろそろ窓からひょこひょこと入ってくるのではないかと考えが浮かんだ。
つまり、ここまでご主人様を心配させた罪は重く、それゆえに使い魔は罰を受けなければならない。

「『私のワガママで勝手に決闘したあげくにギーシュに負けたイチコをお叱り下さい、ご主人様』でしょ」
と鞭を振るってイチコの目の前を叩く。乾いた音が響いた。
イチコは「ひっ」と小さい声を出して青い顔をした。
「わ、わわ私のワガママで勝手に決闘してギーシュさんに負けてしまった私をお叱りください〜」
良いことをした使い魔には飴を、悪いことをした使い魔には鞭を。
これは躾である。使い魔はパートナーであるが主従関係であることを忘れてはならない。
ご主人様の命令を無視する使い魔には鞭をくれてやらなければならない。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:32:22 ID:fvQzTSLG
なんというSM支援

604 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:33:06 ID:hOnj634e
とは言え、イチコには鞭が効かない。
それじゃあご飯抜き――と考えたがイチコはご飯を食べない。
「それじゃあ、今日は反省して廊下に立って……じゃなくて浮いてなさい」
「はぃ」
消え入りそうな声でイチコは扉をすり抜けて廊下に出て行った。
手を下に垂らし、頭を下げて去っていく様は分かりやすいぐらいに落ち込んでいた。
しかし、その姿は同情を誘うと言うよりは
「誰か呪い殺したりしないわよね?」
幽霊ゆえにそんな考えが浮いてしまった。



「うぅ、ご主人様を怒らせてしまいました」
わたくしこと高島一子はたいへん落ち込んでいます。
思い起こすこと今日の朝、食堂でギーシュさんの香水を拾い――もとい落ちたのを教えて上げた事がきっかけでギーシュさんが二股をしていることが発覚しました。
それはもう許されないことです、何が許されないかというと倫理観とか道徳とか乙女心とかそんな感じのいろんなものがミックスされて
私の怒りメーターはマックス、最大限の臨界点まで急上昇してしまいました。
許されません、許されるわけがありません。
そりゃあこの世界は私の居た世界とは違います。しかし愛はどの世界でも守られるべきです、尊い盟約なのです。それを(以下略)

605 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:34:58 ID:hOnj634e
まあ、そんなこんなでギーシュさんと決闘することになってしまいました。
しかしながら今になって落ち着いて考えれば争いは何も生みません、あぁ、神よ。お許し下さい――
ともかく私は決闘に赴きました。
最初は死んだ、と思ったのですがよく考えたら私は幽霊ですので死ぬ訳もなく。
逆にギーシュさんを追い詰めた! そう思ったのですが、わたくしどうやら無機物には触れませんが生物には触れる模様。
ギーシュさんの突き出した手に吹き飛ばされて遥かかなた雲の上までふきとばされてしまいました。
調子にのっていた私はギーシュさんの反撃にびっくりして気絶してしまいました。
さすが魔法使い、すさまじい突き飛ばしでした!
ともかくそれで学院に戻ろうとして近くを飛んでいた渡り鳥さんに話を聞こうとしたのですが皆さん私を見たとたんに猛スピードで逃げていきます。
やはり、幽霊は世間の風当たりが厳しいようです。
おかげで迷って迷って、やっと学院に帰ってきたときにはお日様が茜色に染まってしまいました。
ご主人様はカンカンに怒っていました、帰ってきたとき。
「ごめんなさいご主人様、ちょっと雲の迷路で迷ってました……あはは」
と軽く謝ったのがいけなかったのでしょう。何時間も行方不明になったのですから誠心誠意あやまるべきでした。
反省、反省します。深海魚になったように深く深く反省しています。
今日はこの廊下で寂しく一夜を過ごして、使い魔がなんたるかを見つめなおしたいと思います。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:35:50 ID:DE243/JS
いや魔法使い関係ないし支援

607 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:36:23 ID:hOnj634e
「あら、貴女は……ルイズの使い魔じゃない」
反省の念に包まれていると周りがよく見えてませんでした。赤い髪をした女性の方がすぐ傍に立っていらっしゃいました。
「はい高島一子と申します。あなたは?」
「私はキュルケ、微熱のキュルケ。あなたのご主人様の友達よ」
「そうだったんですか。よろしくお願いします」
「ぇえ、こちらこそヨロシク……にしても本当に幽霊なのねぇ」
とキュルケさんの視線が私の足元に向きます。
こう改めて他の方から幽霊だと言われるとちょっと悲しいような、諦めのような感情が沸いてくるように思えます。
「ねぇ、幽霊っぽく何か台詞言ってみてよ」
「ぇ、ぇ〜っと??」
幽霊っぽく? というと真っ先に浮かぶのが
「う、うらめしや〜」
「あははは、意味わかんないけどソレっぽい。上手い上手い」
「はぁ、どうもありがとうございます」
褒められて、いるのでしょうか?
どうにも物珍しさで遊ばれているような気がします。
「そうだ、頼みがあるんだけどいいかしら?」
と片目をつぶってウィンクを投げかけてきました。
スタイルの良い方ですし、そういった仕草も自然に感じられました。
「な、なんでしょう?」
直感ですが、あまり良い頼みとは思えません。

608 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:37:48 ID:hOnj634e
「私の友達でタバサって子が居るんだけどね。その子っていつも無表情なのよ」
「そうなんですか」
「そうなのよ! おかげで友達も私だけだし、コミニケーションが不足してるの。分かるでしょ?」
「そうですね、お友達は多いほうが良いですよね」
「そう、だからタバサに会って欲しいのよ」
とキュルケさんは私の目の前で手を合わせて来ました。
友達のため、そんなキュルケさんの頼みに私は先ほどの失礼な考えを心の中で謝罪しました。
見かけはとても派手なかたですが友達想いの良い方のようです。
「分かりました、また明日うかがわせていただきます」
今日はもう日が暮れたので明日のほうが良いと思います。
「いや、今から行きましょう」
「え?」
「ちょうどタバサの部屋に遊びに行くところだったのよ、さ、行くわよ」
「ぇ、いや。私はここに居ないといけま、って、キュルケさん?!!」
手を取られると、引きずられるように私はその場を後にしました。
またご主人様に叱られそうです。



「で、ここがタバサの部屋よ」
連れてこられたのは階段をひとつ降りて、おおよそご主人様の部屋の真下に位置する部屋でした。

609 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:39:22 ID:hOnj634e
「しかし、こんな夜遅くにお尋ねするのはよろしくないのでは?」
「いいの、いいの。タバサ居る?」
キュルケさんが重厚な木の扉を叩きます、ですが何の返事もありませんでした。
もうお休みになったのでしょうか?
「やっぱり魔法かけてるわね」
「魔法ですか?」
「ぇえ、あの子って読書の邪魔をされるのが嫌いで。部屋に居る時はずっとサイレントの魔法をかけてるのよ。音がまったく聞こえなくなるの」
魔法と一口に言っても日常生活に便利な魔法もあるのですね。
てっきり魔法と聞くと炎を出したり風を巻き起こしたり、何か巨大な蛙を呼び出したりするのばかりだと思ってました。
「だから、あなた壁抜け出来るんでしょ? 中に入って扉を開けるように言ってくれない?」
「え、でも……」
「いいの、私に言われたって言えば良いから」
「は、はい……分かりました」
勝手に入るのが多少戸惑われたのですが、キュルケさんの言葉に後押しされるようにドアの脇の壁から部屋にお邪魔します。
「失礼しま〜す、タバサさん起きてらっしゃいますか?」
恐る恐る壁から上半身だけ出して部屋の中を覗き込みました。
部屋の中にはランプの明かりを頼りに本を読んでいる方がいらっしゃいました。ベッドに腰掛け壁を背に座っています。
メガネをかけていますけど、こんな暗がりで本を読んでるとさらに目が悪くなるのではないでしょうか?
ずいぶんと小柄な方でこんな暗がりでも目を引く青い髪が特徴的です。
「あの〜」
と声をかけるものの反応がありません。よっぽど集中してらっしゃるのでしょうか。
と思ったら目だけが動いてこちらを見ました

610 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:41:02 ID:hOnj634e
「夜分遅くすいません、わたくし高島い……」
自己紹介をしようと思ったのですが、タバサさんは驚いた顔をされました。傍にあった杖を取り、こちらに先端を向けます。
そこで私は自分が壁に半分埋まった状態で止まってる事を思い当たりました。驚かせてしまった、と思う間もないほど彼女の動きは早かったように思います。
彼女は素早く呪文を唱えると宙に氷の矢を生成しました。
矢は強烈な風を伴って壁に突き刺さり、逸れた矢と狭い密室で行き場を失った風が天井にぶつかり穴を開けました。
「ぇええ?!」
と言う声と供にご主人様が上から落ちてきました。
タバサさんはこちらを凝視すると、そのままベッドに倒れこんでしまいました。
「ちょっと何があったの?!」
とキュルケさんが駆け込んで来ました。
私も改めて部屋を見渡すとキョトンとした顔で座り込んでいるネグリジェ姿のご主人様、杖を握り締めたまま気絶しているタバサさん。
自分の姿を確認すると氷の矢が頭から突き刺さっていました。もちろんすり抜けているので平気なのですが。
そして天井には直径1メートルほどの穴。
「……本当に何があったの?」
おそらく、タバサさんが幽霊である私に驚かれたのが原因かと思います。

「ふ、ふふふ……」
とご主人様が下を俯き笑っておられます。
「そう、イチコったら。使い魔のくせに、使い魔のくせに」
ふふふ、と笑うご主人様。でも目が笑っていません。
「廊下に立たされただけで、こんなイタズラを思いつくなんて。ど、どど、どうしてくれようかしら……」
「ぇ、いや。違うんですご主人様」
「問答無用!」
「あぅう、ごめんなさい〜」
この日は夜半までお説教を受けることになりました。

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:42:31 ID:BQW9QNwJ
一子って聞いて乾の一子を思い出したぜ支援

612 :ゼロのイチコ:2007/08/28(火) 14:42:37 ID:hOnj634e
以上で投下終了です。
ルイズの部屋の真下がタバサの部屋ってのはオリ設定なのでご勘弁を(汗

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:46:58 ID:P+5x878b
タバサには効果抜群の悪戯だぜGJ

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 14:47:38 ID:CbBMNxzq
ルイズお姉さま、学院の生徒として慈悲と寛容の精神を忘れてはいけませんわ


615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:04:08 ID:wyutdXew
部屋割りってどこまで明記されてたっけ?
乙です

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:06:13 ID:SUs99xu5
ルイズの部屋の隣がキュルケで正面がモンモランシーってくらいだったと思う。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:07:50 ID:nXjXuAEO
城下町へ買い物に出掛けたのを、キュルケが追っ掛ける時にタバサは二階上ってのも有ったよ
正面がモンモランシーってのはどの辺にあったっけ?

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:11:09 ID:0PohmljN
ルイズ│キュルケ│タバサ│モンモン

な感じと予想

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:20:46 ID:zTwRYxbw
>>618
予想も何も、タバサの階が違うのははっきりしてるぞ。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:21:46 ID:SUs99xu5
>>617
ごめん、どっかのSSででてきた設定だったかも。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:34:56 ID:2sqE4Hl5
どうでもいいが本スレって元々アニキャラ板だっけ?
最近まとめばっか読んでるから忘れたw

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:36:22 ID:gj9p6MAy
漫画サロンだったと思う

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:37:36 ID:bJs//4v5
12巻の学院設計図があればどこに何があるかわかるのに……

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:45:24 ID:2sqE4Hl5
>>622
やっぱそうだよな?

ID非表示だから移ったのかな?

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:49:03 ID:Ib677wf1
>>624
夏休みでスレが崩壊寸前まで追い詰められたからね。
ID非表示の弊害で終わりそうだった。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:49:54 ID:XKDSm0jL
>>624
YES。荒らし回避のためですたい

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 15:54:58 ID:GjCy85gi
GS美神から机妖怪の愛子を召喚

「さすがゼロのルイズ、使い魔も机かよ!」

でも、体内に学校丸ごと抱え込んでる愛子って、現代日本の知識を持ち込むって意味では最適なんだよな

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:07:38 ID:YN6gHlx2
5分後くらいに短編を投下しますね。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:13:29 ID:YN6gHlx2
 ルイズの呪文と共に新たな爆煙が上る。
彼女、ルイズ・フランソワーズが魔法を使うと一例の違いも無く爆発が起こる。
もちろん、サモン・サーヴァントもその例外にはならずこうして爆発が起こっている。
取り巻きの生徒達から笑い声が起こったのは最初の三回までで、それを過ぎてから苦笑に変わり、いつの間にか悲痛な視線を向けるようになっていた。
そして、いよいよ慰めの言葉でもかけてやろうか。と考える生徒が出始めた回数になった今、初めて爆発以外の現象が起こった。
 初めは紅い霧だった。そしてそれは渦巻くように霧からしずく、しずくから水滴に。
水滴から血液の塊、血液の塊から人の形へと姿を変えていった。

「いったい誰よぉ。こんな時間に私を呼び出したのは」
 どこか甘ったるい口調の声が血の人型から発せられると同時に、それは紅い少女の形を取った。
紅い少女が辺りを少しの間キョロキョロとした後に、自分を呼び出した少女に向かい合う。
「あなたね。こんなところに私を呼び出したのは。いったい何のようなの?」

 ルイズは、目の前の紅い少女に少々圧倒されながらも、何度も繰り返し読んだ『使い魔との付き合い方』の最初の項目にかかれていたことを忠実に再現してしまった。
「わたしの名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あんたを使い魔にするために召喚したメイジよ」
 最初の項目に書かれていた内容。
それは『自分の召喚した使い魔には、自分がいかに壮大で優秀であるかを見せ付けながら、今から与えようとしている役割を伝えなくてはいけない』。
普通の使い魔相手だったら、この方法は正しいのかもしれない。
だが、ルイズの召喚した紅い少女は"普通の使い魔"ではなかった。

「なんですって?」
ルイズのその一言で紅い少女があからさま過ぎるほど、不機嫌になったのが分かる。
その場を包む空気も、張り詰めたものに変わった。
「使い魔?それって私を支配するってこと?」
 紅い少女が怒りに染まった声で、わなわなと振るえながらも言い捨てる。
辺りには紅い霧と共に殺気が満ちていく。
「私はようやく、私の物語を手に入れたんだ!それを邪魔させたりなんかさせたりしない!」
 紅い少女の叫び声と共に、巨大な血の魔法陣が形成される。
その場に居合わせた生徒たちは、ある者は臨戦態勢を取り、ある者はその場から逃げ出そうとした。
だが、それらの行為を実行するには、あまりにも遅すぎた。
「さぁ、悪徳に捻じ曲がれ!世界よ!!」
 紅い少女の声と共に、血の魔法陣が発動し、悪夢が現実を包み込む。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:15:16 ID:m5tXazFX
この使い魔を止められるのはドクターしかいない 支援

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:16:45 ID:YN6gHlx2

・・
・・・
−またあの子は魔法に失敗したわね
−流石はゼロと言ったところか
−あいつ、本当はメイジなんかじゃないんじゃないか?
 自分のよく知る級友たちの姿をした影が口々に自分のことを貶す。
なぜかわたしだけ、他の級友たちと違って魔法が使えない。
わたしは魔法を使えるようになるために、必死になって勉強をしている。
 だけど、今起こっていることを認めたくない。
呪文を唱え、杖を振るってもなにも起こらなくなってしまった。
あの忌々しい爆発すらもだ。
なんで?なんでなの?なんで爆発すらも起きなくなっちゃったの!?

−やっぱりあの子は駄目でしたね
−このような子はヴァリエールの家にはふさわしくないな
−あら、今頃そんなことに気づかれたのですか?お父様
待って!
捨てないで!!
わたしを見捨てないで!!
 わたしは去っていくお父様を、お母様を、お姉さまたちを必死なって追いかけるが追いつかない。
涙が頬を伝い、息は切れ、足はもうとっくに動かないが、それでもわたしは追いかけようとしている。
・・・
・・




・・
・・・
誰か、誰か助けてくれ!!
僕がいったいなにをしたって言うんだ。
僕はなにも悪いことはしていない。
ただ香水を拾った給仕をしかっただけじゃないか。
それなのにあいつらは僕を執拗に追いかけてくる。

左手にルーンを刻んだ平民が喋る剣で僕に切りかかろうとしている。
あの恐ろしい雷獣が巨大な雷で僕を焼こうする。
学ランを来た赤髪の男が3つのしもべをけしかけて来る。
韻龍を引き連れた剣士が笑みを浮かべながら近づいてくる。
右腕に鎧を纏わせた反逆者が殴りかかろうとしている。
師匠が僕の頭を輝く右手で握りつぶそうとしている。
ヤクザみたいな魔術士が僕から金を巻き上げようとしている。
高名そうなメイジが僕に灰色のクマをけしかける。
金色の獣が魔道書を片手に迫ってくる。
月の精霊が7人の僕(しもべ)を従えて僕を消そうとしている。
錬金術士を名乗る少女が僕にウニを投げつける。
他にもたくさんのヤツらが僕を追い詰めてくる!
誰か、誰か助けてくれぇぇぇええええ!!
・・・
・・


632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:18:04 ID:YN6gHlx2

・・
・・・
−それを食べちゃ駄目!お母様!!
心を壊す薬を盛られた料理を、自分の身代わりに食べようとする母親を止めようと必死になる少女がいた。
だが、無常にもその想いは届かず、母の心は壊れてしまった。

−お母様の心は壊れてしまった。
自分と同じ姿をした少女が冷酷な事実を告げる。
−お母様の心はもう戻らない
決して信じたくなかった事実を、目の前の自分が言ってしまった。
−お母様をこんな目に遭わせたのは誰?
自分が私を見つめながら質問をしてくる。
−お母様の心を壊したのは誰?
目の前の自分は私。
きっと彼女は私の認めたくない事実を言ってしまう。
−お母様をこんな風にしたのは・・・
ダメ。やめて。そこから先を言わないで!!
−お母様の心を壊したのは・・・私(あなた)
私の言った言葉に、私は足元から崩れ落ちた。
・・・
・・


633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:19:10 ID:YN6gHlx2
「あ、あなた。何者なの?ルイズたちに何をしたの?」
 ルイズの呼び出した紅い少女に、怯えながらもキュルケは訪ねる。
彼女以外の生徒たちは全員昏睡しており、時折うなされている。
「あらぁ、あなたは悪夢にうなされていないのね」
紅い少女がキュルケのほうを向くと、妖しげな微笑みを向けてきた。
彼女からはもう殺気は放たれていない。
あるのはただ、妖しげな雰囲気と血の霧のみ。
「彼女たちは眠っているだけ。ただ、悪い夢を見ているだけ」
彼女は笑いながら辺りに倒れている生徒たちを見回しながら続ける。
「行き成り私を呼び出して、しもべにするなんて言うんですもの。これくらいのペナルティは当然でしょ?
回りで倒れている連中は・・・運がなかっただけね」
 さも当然と言わんばかりのその一言に、キュルケは気力を振り絞って少女に杖を向け、怒鳴る。
「今すぐルイズたちを元に戻しなさい!!」
気の小さいヤツなら失神してしまいそうな程の殺気をキュルケは放った。
だが、紅い少女はその殺気を受けてもおどけてみせている。
「あらあら、怖いこわ〜い。この子たちは眠っているだけだから、すぐに起きるわよ」
 紅い少女の回答に、キュルケは少し安心しつつも戦闘態勢を解こうとはしなかった。
今、自分もやられてしまっては回りにいる級友たちを守る者がいなくなってしまうからだ。

「ふふふ、かわいいわねぇ。そんなに虚勢を張って」
 紅い少女の妖しい笑い声が広場に響く。
「でも、あなたと遊ぶことはできないの。私は用事があるから帰るわ。明日は、九朔と一緒にお父様とお母様に会いに行くの」
そう言うと、辺りを包んでいた紅い血の霧は晴れ、彼女の前には魔法陣が形成される。
「じゃあね。ばいば〜い」
紅い少女はフレンドリーに手を振りながら消えていった。
その瞬間、キュルケの張り詰めていた警戒心が切れ、その場に倒れこんでしまった。


その後、その場に居合わせた者は精神崩壊、もしくはなんらかの強いトラウマを追ってしまっていたことは記述する必用もないだろう。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:19:19 ID:Ngk+2LZZ
支援

635 :あとがき:2007/08/28(火) 16:21:56 ID:YN6gHlx2
召喚したのは『機神飛翔デモンベイン』のアナザーブラッドです。
ギーシュの部分で他の方のSSで召喚されたキャラを臭わせる書き方をさせてもらいました。
各SS書きの方で不快に思われた方ごめんなさい。

どーでもいいけど、俺の書く短編ってほとんどBADENDなのはいかがなものか・・・
次あたりはハッピーエンドにでもしてみます。

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:27:27 ID:DE243/JS
乙したー。
金色の獣だけ分からんかった。

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:27:58 ID:GjCy85gi
乙でした

>>625
文芸書籍サロンでも良かったんだけどね。
あそこも強制IDだし、ここみたいに規制も無いし。

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:28:11 ID:6qIpQ2Et
アラシヤマやUMA子とか面白そうだと思うんだけどどうかな?

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:29:28 ID:m5tXazFX
デモベ繋がりのマスターテリオンでね?

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:30:37 ID:M57ezjc3
乙っす。
自分も金色の獣+魔導書がわからん。誰だろ?

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:31:00 ID:ZfTHFPY/
乙〜。アナザーブラッドでググったけど、結構エロい格好してるな。

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:32:10 ID:DE243/JS
>>639
あー、そういやアレって黙示録の獣だっけ。
とするとそうなんかな。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:34:23 ID:1uH7Xp9N
ギーシュwwwwww

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:34:49 ID:M57ezjc3
>>639
言われて納得。

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:40:01 ID:TinQCpca
>>630

ここでルイズが警察用電話ボックスを召還。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:42:03 ID:JDYHigcr
ギーシュ戦=召喚されし者の戦闘能力お披露目の場

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:46:45 ID:NZ8ejR7f
>>646
え?
それってテンプレでしょ?

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:47:28 ID:ZfTHFPY/
生徒(召喚された者)の実力を熱血と愛で体当たり的に測るギーシュ教官
という妄想が浮かんだ

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:48:41 ID:u4bDdt+n
壁際の燻し銀風に言えば
主人公の初戦の生贄となる運命を背負った男

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:51:58 ID:0PohmljN
よし、今からコマンドー02投下します

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:53:35 ID:42RAHIsM
>>648
泣き虫先生なギーシュを思い浮かべてふいた

652 :すごいよ!!ルイズさん:2007/08/28(火) 16:53:38 ID:0PohmljN
        【ご注意】



     これから始まるSSは
  やけに良識ぶった方、くそまじめ野郎、
   いい子ぶりっこは見る必要なし!!
       あと批評は断る!!



             サクシャの父





『わっかめー! もっずくー! ひっじきー!』

 今日も今日とて魔法学園は平常どおり運営されている。
 独特なチャイムの音と共に、昼休みに突入した生徒達が、
 楽しそうに雑談をしながら食堂へ向かって行く。

(良いなぁ。……毎日、毎日、ああして勉強に励む姿って)

 シェスタは洗濯する手を休めて、何処か羨ましそうに彼らの姿を見つめた。

(そして、時に喧嘩し、時に協力しながら、友情や恋愛を繰り広げて行く……。
 まさに青春っていう感じですね。 ……良いなぁ)

 自分も、メイドとして働き出す前は、ああだったのに。
 洗濯や給仕も嫌いじゃない、というか好きな作業だから苦にはならないけれど、
 やっぱりあの頃の、勉学に励んでいた時の気持ちが忘れられなかった。

 はあ、とシェスタは溜息を吐く。 

「……どうして潰れちゃったんでしょう、メイド喫茶養成学校」

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:54:38 ID:6QNnPnlp
なんせ僕はアマチュアだからな
支援のことなどからっきしだね!

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:55:01 ID:XKDSm0jL
ペニシリンによる殺菌的支援

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:55:22 ID:wyutdXew
シエスタがシェスタになっちゃってるぜ支援

656 :すごいよ!!ルイズさん:2007/08/28(火) 16:55:27 ID:0PohmljN
 コマンドー02:昼食のマサル



「まあ、クヨクヨしても仕方ないですよねっ」
 うん、と頷いてシェスタは洗濯物を干し、給仕をする為に食堂へと行こうと振り向いた。
 


            _| ̄|○ 


(ね、寝てる―――――――――ッ!?)

 誰であろう、芝生の真ん中で突っ伏して眠っているのはマサルであった。
 ――が、当然、昨日召還されたばかりの彼のことをシェスタは知る由もない。

「え、ええっと、学園の方、なんでしょうか……?」

 というか傍を通るメイジの人たち、誰も起こさないのは良いんだろうか。
 なんか皆して視線を逸らしてるし。
 でも放っておけないしなあ、とシェスタが手を伸ばすと――……。
 

「モンテスキューッ!!!」

                            \○/  
                             |
                             |
                            / \


「ちぇっ……夢か」

(どんな夢――――ッ!?)

 この人絶対に生徒じゃないっ!?
 そう思ったシェスタが、思わず身を引いたが、時すでに遅し。

「……………むッ!」

 きゅぴーんっ!と音を立てそうな勢いで、マサルの目が輝いた。
 折りしも、シェスタが下がった場所にはためくのは、オールド・オスマンから頼まれた洗濯物。
 そこには彼のシンボルマークである髭の絵が刺繍されている。

(そうか……ッ! キミも髭マニア……ッ!)


「ウォンチュッ☆」

(なんか気に入られた――――ッ!?)


657 :すごいよ!!ルイズさん:2007/08/28(火) 16:56:36 ID:0PohmljN
 やけにフレンドリーな態度のマサルに怯えるシエスタ。
 しかし、不幸にも彼女は優しい娘だった。
 たとえ自分が嫌であろうとも、好意を抱いてくれてる人物を無碍にするわけにはいかない。

「え、えぇと……あの、貴方は昼食は、良いんですか?」

「ん? ああ、もうこんな時間か。よし、ボクも弁当を食べるとするかッ」

 何処からか取り出した包みを紐解くマサル。
 金属製の箱のふたを開けると、中身はゆで卵一個。

「いやぁ、やっぱ昼はゆで卵に限るなぁっ! うん、美味い美味いッ!
 ………はぁ、……満腹だぁ……」

(ぜ、ぜんぜん満足してない――ッ!?)

「え、えぇと、よろしければ……厨房へ行きますか?
 まかないですけど、もうちょっとちゃんとした料理がありますから……」

「本当かいッ!? いやあ、キミは良い人だッ! 本当に良い人だッ!
 なんせまともな食事と言ったら三ヶ月ぶりだからなぁ。
 ホント、三ヶ月は大変だったんだよ。すごい三ヶ月でさあ。
 この三ヶ月、まともなものなんて殆ど食べてなくってさぁ……」

 喜色満面ではしゃぐマサルに対し、微妙な表情のシエスタ。
 何故か物凄く三ヶ月を強調しているのは……きっと聞いて欲しいんだろうなぁ。
 ……嫌だなぁ、と思わず呟いてしまったが、マサルには聞こえてないらしい。
 なら……聞かなきゃならないんだろうなぁ……。

「何をしていたんですか、三ヶ月?」

「そればっかりは言えないな……ッ」

(えぇ――――ッ!?)

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:58:42 ID:qbZHrbWh
これは・・・おもろいなw支援

659 :すごいよ!!ルイズさん:2007/08/28(火) 16:59:29 ID:0PohmljN
 さて、その後、厨房でコックのマルトーからまかないを貰ったマサル。
 ガツガツと一気に食べ終えてから食堂に戻ると、何やら騒がしい。
 ……どうやら、貴族の落っことした香水瓶が原因で、シえスタが怒られているようなのだが――。

「ややぁ、ほっちゃんじゃないか! 奇遇だなぁ、こんなところで逢うなんて!」

 ――そんな空気をまったく読まないのがマサルなのであった。

「え、ええっ!? ほ、ほっちゃん!?」
「キミには世話になったからねぇ。ニックネームをつけてあげたのさ!
 さあ、ボクと一緒に鼻歌でも鼻ずさもうじゃないかッ」

 ふんふんふふんーふふーんふんふーんふふーん♪などと鼻歌をしながら、
 シェスタの腕をずるずると引っ張って立ち去ろうとするマサル。
 当然、対する貴族――ギーシュがそれを許すわけもない。

「おい、ちょっと待て!」

 思わず声を荒げてしまい、すぐにそれは貴族らしくないと思ったのか平静を装う。

「キミ、そこの彼女がしでかした事によって、二人の女性の名誉が傷ついたんだぞ?
 ルイズの使い魔だったね、確か。……ド田舎の平民なら知らなくても仕方ないかもしれないけど、
 ここ、ハルキゲニアにおいて、それはとても重大なことなんだッ!」

「あ、そうなのかい? うーん……そいつは悪いことをしたなぁ。すまない、どうか許してくれないか?」

 すすすっと近づいたマサルが、ギーシュの手にそっと何かを握らせる。
 ギーシュも、それが何を意味するのか理解したのだろう。ふん、と面白くも無さそうに鼻で笑った。

「いや、非を認めてくれれば良いのさ。今後は気をつけてくれたまえよ」

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 16:59:33 ID:42RAHIsM
絶対ツッコミの時、ガビーンって効果音入ってるよな支援

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:01:04 ID:ZfTHFPY/
セクシーコマンドー支援

662 :すごいよ!!ルイズさん:2007/08/28(火) 17:01:29 ID:0PohmljN
「……おい、良いのかギーシュ。そんなアッサリ許しちゃって」

「ふん。賄賂を渡して見逃してもらおうとする奴なんて、平民にしても情けないからね。
 怒る気も失せたよ」

 悪友の言葉に微笑みながら、ギーシュは笑った。
 なんともつまらない奴だ。まったく、喧嘩を売ろうとして損をしたもんだ。

「……で、それ幾ら入ってるんだ?」
「ああ、そうだね。たいした額じゃないだろうけれど、モンモランシーへのプレゼント代くらいには――……」


               l^丶
               |  '゙''"'''゙ y-―, あ ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう
               ミ ´ ∀ `  ,:'     
             (丶    (丶 ミ   いあ    いあ
          ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ   ハ,_,ハ
              ;:        ミ   ';´∀` '; ';´∀` ';
              `:;       ,:'  c  c.ミ'  c  c.ミ
               U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J   u''゙"J


            /^l
     ,―-y'"'~"゙´  |   それ  るるいえ うがふなぐる ふたぐん
     ヽ  ´ ∀ `  ゙':
     ミ  .,/)   、/)    いあ    いあ
     ゙,   "'   ´''ミ   ハ,_,ハ    ハ,_,ハ
  ((  ミ       ;:'  ,:' ´∀`';  ,:' ´∀`';
      ';      彡  :: っ ,っ  :: っ ,っ
      (/~"゙''´~"U    ι''"゙''u    ι''"゙''u




「………………」
「………………」
「………………」
「………………」


「け、決闘だ―――――ッ!! 決闘を申し込んでやる――――――ッ!!」


***********************************
今回はここまで。
メイドさんは大切にしなきゃいけないんだ! じゃ、また!

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:02:51 ID:wyutdXew
あんたのせいでシエスタにマサルさんフィルターがかかったぞ
どうしてくれる乙

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:03:12 ID:ZfTHFPY/
もふもふ可愛すぎるよGJ!

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:03:22 ID:6qIpQ2Et
なんじゃこりゃー!!?ガビーン


666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:04:10 ID:42RAHIsM
これは笑うw
乙でした

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:04:17 ID:OYqQI5Or
それプレゼントしたらモンモン喜んでくれるんじゃないか?

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:06:46 ID:NZ8ejR7f
乙w
アニメ版準拠かな?
久しぶりにキャプったやつ通しで見ようかなw


669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:07:51 ID:8qpIZbja
これは面白いwwww

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:19:15 ID:hOnj634e
これは噴いた、というか登場人物の顔にマサルさんフィルターがかかりまくるw

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:23:31 ID:LmsDQC9T
ギーシュがマチャ彦に見えるwww

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:23:57 ID:6QNnPnlp
シエスタの祖父は藤山起目粒

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:25:29 ID:lfa0zlOV
最初のヒゲがオチの毛様にかかってやがるw

674 :Mr.0の使い魔:2007/08/28(火) 17:26:25 ID:M57ezjc3
笑った笑ったw
そして投下予告。三十分ぐらいから投げ込みマス。

675 :Mr.0の使い魔 第十二話(1/7):2007/08/28(火) 17:30:52 ID:M57ezjc3
 虚無の曜日。
 トリステイン魔法学院において、週に一度の休日と定められた曜日で
ある。学生諸子は普段の堅苦しい勉学から離れ、思い思いの心の休息を
楽しむのだ。
 もっとも、全員が穏便に休みを満喫できるとは限らないのであるが。


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第十二話


 ルイズの虚無の曜日は、朝寝坊をする事から始まる。
 授業時間に間に合うよう早起きする必要がないこの日は、昼過ぎまで
ぐっすりと眠っても差し支えない。故にルイズは思う存分睡眠を堪能し、
連日蓄積された(主に精神的な)疲労を解消する事で翌日からの学業に
備えるのだ。
 ただ、この日はいささか状況が違っていた。

「おはようございます、師匠!」
「ふにゃ?」

 平日ならば、一限目の授業が始まってしばらく経つぐらいだろうか。
 勢いよく扉を開いて突入したギーシュに、ルイズは寝ぼけ眼をこすり
ながら挨拶らしからぬ挨拶を返した。意識は九割がた夢の中。肩ひもの
外れかけた寝間着がずり下がっている。見る者が見れば理性をかなぐり
捨てて襲いかかっているだろう。
 幸いにもギーシュは幼女趣味ではなかったので、ルイズの貞操の危機
は本人の与り知らぬところで回避された。彼はきょろきょろと室内を見
回した後、目的の人物がいないと気づいて首を傾げる。

「すまないが、ルイズ。師匠はどちらに?」
「うにゃ〜、クロコダイル〜?」

 問われたルイズはうつらうつらと船をこぎながらも、停止寸前の頭を
働かせた。おぼろげながら、夢の中でクロコダイルと会話したような、
していないような。

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:31:45 ID:KTdOAHxj
マサルさんは相変わらずだなwシェスタになってるのはもはや定番?か?w
クロコさん支援

677 :Mr.0の使い魔 第十二話(2/7):2007/08/28(火) 17:32:42 ID:M57ezjc3
『ミス・ヴァリエール。おれはこれから出かけてくる。帰るのは夕方になると思うが』
『ふみ〜』
『おい、ルイズ。聞いてるのか?』
『わぁかったわよ〜……どこへでも、いってきなさいよぉ………ぅん』
『……じゃあな』

 今のギーシュの言葉からして、あれは夢ではなくて実際の会話だった
ようだ。まぁいいや、どうせ今日は用事もないし。
 クロコダイルの単独行動にはすっかり慣れてしまったルイズなので、
今更いなくてもあまり気にはならない。それよりも、安眠を妨害された
事の方が問題である。

「朝のうちに、どっか行っちゃったわ」
「行き先は?」
「知らなぁい、ぁふ」
「そうか。すまない、邪魔をしたね」

 パタンと扉が閉じられ、足音が遠ざかっていく。今から聞き込みでも
するのだろう。どうでもいいけど。
 大きなあくびをしてから、ルイズは再び布団の中に潜り込んだ。

「ルイズ、入るわよ!」

 再びドアが開いたのは、ギーシュが去って三分もしないうちであった。
続いての来訪者はキュルケ。つかつかとベッドに歩み寄ると、まどろみ
の中にいるルイズを引っ張り出す。

「ちょっと、ルイズ。彼は、ミスタ・クロコダイルはどこにいるの?」
「う〜……知らないわよぉ。知ってても、あんたになんかおしえなぁい」
「このおバカ。知りたがってるのはあたしじゃなくて、タバサよ」
「たばさぁ〜?」

 ぼやけた視界でキュルケの背後を伺えば、なるほど、本と杖を携えた
タバサの姿がある。普段は何事にも無関心を貫くこの小柄な少女が、何
を思ったかクロコダイルの、主にギーシュを標的にした攻撃を観察して
いるのはルイズも気づいていた。いつもキュルケが男達に向けるような
露骨なアプローチではないので、特に気にしていなかったのだが。

「なぁんで、タバサの知りたい事をあんたが聞いてんのよぉ……」
「親友の恋を応援したいからに決まってんじゃない」
「こいぃ?」
「違う」

 タバサが手にした杖でキュルケの頭を叩いた。随分鈍い音がした気が
するが、空耳だろう。叩かれたキュルケが涙目でうずくまっているのも
気のせいだ、多分。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:33:38 ID:XKDSm0jL
支援

679 :Mr.0の使い魔 第十二話(3/7):2007/08/28(火) 17:34:17 ID:M57ezjc3
「とにかくぅ、あたしも知らないわよぉ……どっか行くって、出てったけど」
「そう」
「いたた……じゃあ、探しに行くしかないわね。ほら、ルイズも起きて、着替えて!」
「ちょ、ちょっと、わきゃぁ!?」

 この瞬間、ルイズの平穏な休日は終わりを迎えた。


 さて、ルイズの自室を後にしたギーシュは、新たな手がかりを求めて
学院内を駆けずり回るつもりだったのだが。早々に中庭、火の塔の側で
コルベールに出会った事は、彼にとって幸運だったと言えよう。

「ミスタ・クロコダイルかね? 朝会った時には、トリスタニアに行くと言っていたな」
「本当ですか!?」
「ああ。一度王都を見ておきたい、と」
「ありがとうございます!」

 馬小屋に駆けて行くギーシュの後ろ姿を見送って、コルベールは大き
くのびをした。朝クロコダイルと顔を会わせてから今の今まで、ずっと
研究室に籠りっぱなしだったのだ。ちょっと煮詰まったので気分転換に
外に出たところ、偶然にもギーシュに出くわしたのである。
 日々の授業にもあのように熱意を持ってくれればな、などと考えなが
ら、コルベールは再び研究室に戻……りかけて、はたと思い出した事が
あった。昨日、昼食後にロングビルに声をかけた時の事を。

『あの、ミス・ロングビル。明日は、虚無の曜日ですな』
『そうですわね。それが何か?』
『あ、その。よろしければ、ご一緒に遠乗りなど』
『すみません、明日は先約がありますの。書類を幾つか、王都に持って行かないと』
『そ、そうですか。それは残念です……お仕事、頑張ってください』
『ありがとうございます。ミスタ・コルベールも、次の授業、頑張ってくださいね』

「……まさか、な」


 一方、こちらはキュルケを筆頭にした探索チーム。彼女らの次の手は、
ルイズがぽろっと零したこの一言から始まった。

「そーいえば、一昨日の夜は帰ってこなかったわね」
「誰が?」
「クロコダイルが」
「何で?」
「ミス・ロングビルの晩酌につき合ったんだって」

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:35:52 ID:qbZHrbWh
支援

681 :Mr.0の使い魔 第十二話(4/7):2007/08/28(火) 17:37:39 ID:M57ezjc3
 ぴくん、と、キュルケの勘が働いた。一昨日、すなわちフーケを取り
逃がした日の夜である。酒、男と女、朝帰り……結論は一つだ。少なく
とも、キュルケの頭の中ではそれで確定していた。

「あちゃー、盲点だったかも」
「何がよ」
「お子ちゃまにはまだ早い話よ。オ・ト・ナの関係ってやつね」
「むぅ」

 むくれるルイズを一撫でして、さてどうしたものかとキュルケは首を
ひねった。このルイズに輪をかけて幼い容姿のタバサでは、妙齢の美女
に対抗するのはいささか無理がありそうだ。タバサとクロコダイルでは、
顔立ちや体格差のせいで恋人ではなく親子に見えてしまう。

「年の差カップルも悪くはないと思うけど」
「だから違う」
「痛い、痛いって! ともかく、次はミス・ロングビルの部屋に行くわよ」

 律儀に杖を振るう親友を”照れ隠し”と捉えながら、キュルケは新たな
目的地に向かって歩き出した。
 と、最後尾で窓の外を眺めていたルイズが、「あ」と声を漏らす。

「何、トイレ?」
「違うわよ! ほら、あれ」

 ルイズが指差したのは、学院の正門。馬に跨がり出立するギーシュの
姿であった。普段ならば間違いなく弟子入りを頼み込むだろう時間に、
いったいどこに出かけようと言うのか。

「ひょっとして……タバサ。あなたのシルフィードを呼んでちょうだい」
「わかった」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
「あんたも来るのよ、ルイズ」
「えぇ〜!?」


 休日という事もあり、王都トリスタニアの往来は多くの人々で賑わい
を見せていた。その中で、周囲とは少し雰囲気の違う男女二人組がいる。

「こうも狭苦しいとは思わなかったぞ」

 人ごみをかき分けるように歩きながら、クロコダイルはうんざりした
顔で呟いた。規模としては、あのレインベースと同じくらいだろうか。
ただ、道幅が狭い。端から端まで5メートルかそこら、おまけに両側に
露天が並ぶものだから、実際歩ける場所は3メートルにも満たないのだ。
荷車一台でも乗り入れたら間違いなく道が塞がる。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:38:45 ID:Ngk+2LZZ
支援

683 :Mr.0の使い魔 第十二話(5/7):2007/08/28(火) 17:40:16 ID:M57ezjc3
 隣を歩くロングビルは、慣れない風のクロコダイルを見てくすくすと
忍び笑いを漏らした。

「あら、これでも王都一の通り、ブルドンネ街ですわよ」
「これで王都一?」
「ええ。ちなみに、まっすぐ進めば王宮に突き当たりますわ。
 麗しき女王陛下に、拡張工事の嘆願でもしてみますか?」
「冗談。だいたい、おれは王族が大嫌いだ」

 不敬罪でしょっぴかれそうなクロコダイルの台詞は、喧噪に溶けて他
の人には聞こえなかったらしい。ただ、すぐ隣にいたロングビルだけは、
口の端を三日月のようにつり上げた。

「奇遇だね、あたしもさ」


 オスマンのしたためた書状、主に学院の予算関係の書類を役所に提出
すると、ロングビルの用件は完了した。後はクロコダイルの見物につき
合わされるだけである。

「さて、わたくしの仕事は終わりですけど……ミスタは、これからどうなさるの?」
「まずは、小遣いを稼ぐ」
「あら、こんなお昼から賭博?」

 クロコダイルはそれに答えず、人気のない路地裏へ向かう。
 後に続いたロングビルだったが、入ってすぐに顔を顰めた。大通りと
全く異なる淀んだ空気。何がいるかなど考えずともわかる。
 彼女の予想を裏付けるように、奥の暗がりから二人の男が姿を表した。
痩せぎすの男と少し太ったひげ面の男。どちらも口元に厭らしい笑みを
張り付けて、主にロングビルへと視線を注いでいる。

「お二人さん、こんな場所で逢い引きかい?」
「願わくば、俺達にも少しばかりお裾分けして欲しいもんだなぁ」

 そう言って、何がおかしいのかげらげらと笑い合う男達。
 ロングビルはますます嫌悪で顔を歪めた。目の前の二人以外に、誰か
が潜んでいる気配はない。ならば、一思いに魔法で始末しても――考え
ながら杖に手を伸ばしかけた彼女を、クロコダイルの手が引き止めた。

「生憎だが、お前らの思惑とは正反対だ」
「あン?」
「どういう意味だ?」

 疑問というより、苛立ちを顔に出す男達。
 クロコダイルは大仰に両手を広げ、小馬鹿にするように告げる。

「お前らの持ってる金をおれに渡せと、こう言ってるのさ」

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:40:24 ID:Ngk+2LZZ
支援

685 :Mr.0の使い魔 第十二話(6/7):2007/08/28(火) 17:42:40 ID:M57ezjc3
 この一言で、男達の感情はただでさえ低い沸点を容易く突破した。

「……ふざけんのも大概にしろよ、おい」

 痩せぎすの男が懐から粗末な木の枝を取り出し、クロコダイルの目の
前に突きつける。
 メイジの中には、身を持ち崩して物取りなどの犯罪者になる者もいる。
目立つところに派手な杖を見せびらかす貴族と違い、彼らは小さくても
必要最低限の魔法が使える杖を、それとわからない形で忍ばせる場合が
多いのだ。強力な攻撃呪文を使わずとも、少しだけ幻覚を見せる、ある
いは着衣の裾を少し切り裂く程度で、人ごみの中の財布や宝石は簡単に
奪えるのである。命を奪う時には、幻覚を見せている間にナイフで胸を
貫いたり、切り裂く場所を喉笛にずらしたりするだけでよい。
 この痩せぎすの男が持つ木の枝も、そういう目的専門の杖なのだ。

「俺は風のメイジなんだ。【エア・カッター】でお前の頭を切り飛ばしてもいいんだぜ?」
「できるものなら、やってみろ」
「な、めるなぁッ!」

 男の頭に血が上った。呪文の詠唱は三秒で終わり、杖の先から不可視
の風の刃がクロコダイルに襲いかかる。クロコダイルの頭は、ご丁寧に
顔の傷跡にそって半ばまで断ち割られていた。
 ふん、と息を吐いた男は、傍らのロングビルが俯き、肩を震わせる様
に少しだけ溜飲を下げる。

「あんたも綺麗な顔に傷をつけたくなけりゃ、おとなしく――」

 ところが。

「……くくっ、あは、あははは! 駄目、もう我慢できない!!」

 ロングビルは何を思ったのか、突然笑い出したのだ。
 気でも触れたか、と男達が顔を見合わせたのもつかの間、聞こえる筈
のない低い声に二人の体が凍り付いた。

「切り飛ばすんじゃなかったのか?」

 ぎょろりと動いたクロコダイルの瞳が、恐怖に固まる痩せぎすの男に
向けられる。ぱっくりと開いた裂け目から溢れているのは、深紅の飛沫
ではなく黄色い砂粒だ。
 無造作に伸ばされた右手に首を掴まれるに至って、ようやく男は自分
がどれほど無謀だったかに気がついた。目の前にいるのは人間ではない。
人の形をしているが、本性は異質な化け物だ。逃れようと必死にもがい
ても、彼の首は万力で固定されたようにびくともしない。
 もう一人、小太りの男は、愕然として相方を眺めるしかできなかった。

686 :Mr.0の使い魔 第十二話(7/7):2007/08/28(火) 17:44:20 ID:M57ezjc3
「あんたも人が悪いね。わざわざ煽って、仕掛けさせるなんて」
「身の程を理解できてねェ奴は嫌いでな。
 自分で宣言した通りに頭を飛ばせれば生かしておこう、と思ったんだが……期待はずれだ」
「た、助けッ!」
「死ね」

 呟くと同時に、男の体がビクンと痙攣した。続いて肌が張りを失い、
顔から生気が消え失せる。眼球は落ち窪み、頬は痩け、手足は枯れ枝の
ように萎びて……三十秒もしないうちに、くたびれた服を纏った一体の
ミイラができあがった。クロコダイルが手を離すと、二周りほど小さく
なった体がくしゃりと頽れる。

「ひ、ひっひいぃいィイィッッ!!」

 眼前で行われた奇怪な処刑に、恐怖が限界を迎えたのだろう。小太り
の男は金切り声をあげ、路地の奥へ逃げ込もうとした。だが、その行動
はあまりにも遅い。

「まぁ待て。おれは『お前ら』と言った筈だぞ」
「いッ!?」

 狩人に背を向けた獲物、辿る末路は一つだけ。
 クロコダイルの掌から噴き出した砂の奔流が、男の背から覆い被さる。
黄色い津波が寄せて返した後には、新たに完成したミイラが石畳の上に
転がっていた。
 クロコダイルは続けて小さな砂嵐を生み出すと、二つのミイラを引き
込み、舞い上げる。渦巻く風の中、ミイラは無数の砂に揉まれ始めた。
結構な速度で回転する砂粒はヤスリの役割を果たし、脆くなった四肢が
端から順にちりちりと削られていく。
 途中、破れた服の穴から数枚のコインがこぼれ落ちた。風に乗り損ね
た硬貨は、小さな鈴のような音をたてて石畳に転がる。二十枚ほどの金、
銀、銅貨を吐き出すと、それきりミイラ達からは何も出てこなくなった。

「これだけか……おい、ロングビル。これでいくらだ?」
「え、あ、うん」

 声をかけられて、立ちすくんでいたロングビルはようやく我に返った。
 乾燥した地域では、死体が何日もかけてミイラ化する事がままある。
知識としては知っていても、目の前で、人間がミイラになる過程を実演
されるとは思いもよらなかった。
 クロコダイルは人を二人殺したのに何喰わぬ顔で、なおもミイラ達を
砂のヤスリで削っている。全く無感情に砂嵐を維持している姿からは、
特に何かを行おうという意思が感じられない。単に暇つぶし程度の感覚
で死体を弄んでいるように思える。
 ロングビルは畏怖の念を感じると共に、先日の『ミイラになりそう』
という不安がある意味当たっていた事に気づいて、小さく身を震わせた。


   ...TO BE CONTINUED

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:44:39 ID:wEQZk5t+
幻覚は虚無だけじゃなかったか支援

688 :Mr.0の使い魔:2007/08/28(火) 17:46:11 ID:M57ezjc3
投下おわりー。

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:47:19 ID:LmsDQC9T
直接幻を見せるのは虚無の専売特許でも、
蜃気楼とかで幻を作るのは風や水のメイジでも可能なんじゃないか乙。

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:50:46 ID:zTwRYxbw
このフーケはミス・オールサンデーのポジションに落ち着くのかなぁ。
メイジ殺しと呼ばれるほどの傭兵や、貴族崩れのメイジ達と接触していくんだろうか。

691 :Mr.0の使い魔:2007/08/28(火) 17:51:33 ID:M57ezjc3
幻覚は、>>689氏の仰る感じで。
ちゃちな幻(目が霞むなど)なら他の属性でも可能かなと考えてました。
犯人の姿さえ見えなければいいかな、程度で。

あと、支援ありがとー!

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 17:54:28 ID:KTdOAHxj
乙!
クロコダイルいい感じで悪党してるなー。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:24:18 ID:6qIpQ2Et
うまい!


694 :GTA-0:2007/08/28(火) 18:34:02 ID:OGjhhGEw
投下しても…いいですか?
良かったら五分後ぐらいに7レス文使って5話と6話を。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:35:20 ID:NZ8ejR7f
どぞどぞ

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:35:26 ID:DJFm//s1
乙でした!
アクいぜクロコダイル。
結構能力乱発してるから、ワルド戦あたりで何らかの対抗策がとられてしまいそうですね。
ここはオデレータの出番か・・・?

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:35:32 ID:LmsDQC9T
ばっちこーい支援

698 :GTA-0_5(1/7:2007/08/28(火) 18:40:16 ID:OGjhhGEw
遅めですがMr.0の人乙でした!クロコダイルの暗躍に期待。

コルベールの小屋から数時間ぶりに外に出ると、辺りには夜の帳が下りようとしていた。
空を見上げれば星光と二つの月。こんな澄んだ空を見るのは久しぶりだ。
…ここが地球だったら素直に綺麗だと思えるんだが。

「如何ですかな? ミスタ・スピード。実物の感想は。」
「…まあ、悪くはないな。」
悪くはないが…落ちつかない。ここが地球ではない事を再認識させられるからだ。
脳裏にコルベールの言葉が甦る。

――元の世界に帰る術は…今の所存在しません。

…冗談じゃない。必ず探し出してやる。そして…絶対に帰る。
その為にも足場を固める必要がある。揺らぐ事のない足場を。
必要な物は沢山あるが、最も重要なのは…信用。まずは信用を得ねばならない。

…だが、今欲しいのは信用よりも飯だ。

「なあ、コルベール。飯はどうすればいい? 金なんか持ってないんだが。」
「食事ですか…。本来なら使い魔の主人であるミス・ヴァリエールが用意すべきなんですが…困ったものです。」
「全くだ。癇癪で部屋から追い出すうえに飯は抜き。本当に酷い『 ご主人さま 』だよ。」
もちろん癇癪で追い出されたなんてのは大嘘だ。
コルベールは俺の話を簡単に信じてくれたので助かったが…。
「おお、そうだ。あそこなら丁度良い!」
「? なんだコルベール。」
「ミスタ・スピード、夕食についてですが…。」


「アンタもとんだ災難に巻き込まれたなあ。はっはっは!」
「こんな上手い飯が食えるならむしろ幸運だな。」
「ははっ、嬉しいこと言ってくれるじゃないの!」
コルベールの案内で通されたのは学院の厨房。
貴族の食堂で飯を食うのは色々とまずい事と、平民同士の方が落ちついて飯も食えるだろう、との理由からだ。
それにしても…本当にこの飯は美味いな。こんな美味い飯を喰うのは久しぶりだ。
「マルトー、間違い無くあんたは最高の料理人だよ。」
「んな事言ってくれんのはアンタぐらいだ! 貴族の馬鹿どもの舌よりアンタの舌の方がよっぽど肥えてんな!」
なるほど、マルトーは貴族が嫌いなのか…。覚えておこう。

さて…今日はどうにかなったが、明日も飯を食える保障はない。
幸い今のマルトーはかなり上機嫌だ。俺への警戒も解けている。頼むなら今しかないな。
「マルトー、いきなりで悪いんだが頼みがある。」
「んん? なんだい、言ってみな。」
「明日からもここで食事を分けてくれないか? もちろん代金は払う。俺の体でな。」

一瞬呆気に取られたマルトーだったが、すぐに笑いながら返答してきた。
「ははっ、そんな事か! タダで良いに決まってんだろう!
 貴族の使い魔なんぞにされた上に、食事を抜かれるなんて酷え目にあってるんだ。
 ここで助けなかったら平民の名が廃らあっ!」
どうやら飯の心配はしなくて済みそうだ。本当にいい奴だな、マルトーは。
「マルトー、世話になってばかりだと俺の気が引ける。雑用でも良いから手伝わせてくれ。」
もちろん善意からこんな事を言いはしない。
「おめえ……何て律儀な奴なんだ! 貴族の馬鹿どもに見習わせたいぜ!
 クロード・スピード、何か困った事があれば遠慮なく相談してくれよ!」
「恩にきる、マルトー。」
使える人間がまた一人増えたな。



699 :GTA-0_5(2/7:2007/08/28(火) 18:43:37 ID:OGjhhGEw
薄暗い闇に漂う朝もやの中、新鮮な空気をたっぷりと吸い込み全身に行き渡らせる。…美味い。
確かこの世界には排気ガスが殆ど無いんだったか。それが関係してるのかもな。
軽く体をほぐし厨房に向かう。マルトー達は既に朝食の下準備を始めていた。
「おう、起きたか兄弟! 寝心地は良かったか?」
「ああ。やはりベッドは良いな、よく眠れる。」
まさか寝床まで提供してくれるとはな…本当にこの男は気前が良い。

「そういやあ、今日は使い魔との仲を深める茶会があんだよ。あんたも出るのかい?」
「初耳だな…出ないといけないのか?」
「さあな。面倒なら逃げちまいな! はっはっは…。」
さて、どうしたものか。
賄い飯の最後の一口を飲み込みながら今日の予定を考える。…とりあえずコルベールと話してみるか。

コルベールの仲介でレ…ルイズだったか? と合流する事になった。
例の茶会が始まる頃に呼びに来るから、それまで適当に時間を潰せ、との事だ。
…マズイ事をしたもんだ。確か爆発する魔法が使えるんだったか。
知らなかったとは言え、少々乱暴に相手しすぎたな…。
まあ…どうにかなるだろう。何かあれば昨日みたいにあの棒切れを分捕ればいい。
さて、マルトーから頼まれた雑用でもやるとするか。


魔法やらドラゴンやらが実在するのだから、何が居てもおかしくは無いだろうが…。
尻尾が燃えているトカゲもどきに一つ目の化け物だと? 頭がおかしくなりそうだ…。
「ミスタ・スピード?」
「ん…ああ、あんな生き物は見た事が無くてな。」
「ほう、そうですか。あちらがサラマンダー。そしてあちらがバグベアーですぞ。」
「…襲っては来ないだろうな?」
「はは…心配要りません。彼らは契約によって絶対服従ですからな。
 主人やその他の人間を襲うなんて事はまずありませんぞ。」
絶対服従、ねえ…。この世に絶対なんてのは無えんだよ、コルベール。
現に俺はこんなガキに服従なんぞしてないしな。

…ちょっと待て。そう、俺はこのガキと契約…。

「コルベール。昨日のドラゴンもその…「 契約 」とやらで大人しくなってるのか?」
「ミス・タバサの風竜の事ですか? ええ、もちろんです。ドラゴンも例外ではありませんぞ。」
でかい火トカゲに目玉、それにあのドラゴン…。
コルベールの言う事が正しいのなら、あの化け物どもは全部「 契約 」で「 服従 」しているというのか。
……なら俺もあんな風になるというのか?
全身に薄ら寒い物が走った。



700 :GTA-0_5(3/7:2007/08/28(火) 18:46:00 ID:OGjhhGEw
物の価値や見方は常に変動するものだ。金が紙切れ以下になったり、仲間が殺すべき敵になったり。
そしてさっきまでは唯の五月蝿いガキだと思ってた奴が、俺の生存権を掌握する魔女に見えたり。

…そして今、俺はその魔女と向かい合っている。

「えー。それではミス・ヴァリエールにミスタ・スピード。
 先日までの事は水に流して、今日はお互いに親睦を深め合って下さい。」
『溝を深める』の間違いじゃないのか?
そんな事を思わせる雰囲気を目の前のガキ…ルイズは放っていた。…空気が不味い。
「それでは私はこれで…。」
去って行くコルベールの背中からルイズに視線を移す。
「……。」
「……。」
「…座りなさいよ。」

「……。」
「……。」
沈黙。ルイズが茶を啜る。ティーカップを置く。沈黙。……嫌な空気だ。
例の疑念を抱く前なら何という事もなかったが、今はまるでロシアンルーレットの最中のように緊張する。
「クロード、アンタに言っておく事があるわ。」
「……。」
「あの程度の脅しで私が屈服するとは思わない事ね。アンタは私の使い魔、その事実は変わらないのよ。」
少し前まではガキの戯言に聞こえたその台詞も、今は終身刑の宣告に等しく聞こえた。
最もそんな宣告などクソッタレだが。
「断る、と言ったら?」
「そんなの無理よ。」
「断る。」
「…そう。」
「……。」

「クロード・スピード。今からアンタに躾をしてあげる。」
「…お前に出来るのか?」
ティーカップを口に近づけるルイズ。
「心配しなくても良いわよ。」


次の瞬間、紅茶の波が俺を襲った。


「うおっ!?」
まさかいきなり紅茶をぶっかけられるとは。
当然避けられる訳もなく、無様に椅子を倒しながら地面へ転げ落ちた。
俺の服は左肩と左腕を中心に紅茶まみれに。なんてこった。
「このクソガ…っ!」

それを見た瞬間、怒りなど吹っ飛んだ。かわりに頭の中を占めたのは最大限の警鐘。これは、ヤバイ。


ルイズが俺に杖を向けて呪文を唱えていた。



701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:46:37 ID:lprGboZY
しえーん

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:47:11 ID:KTdOAHxj
いきなりクライマックス支援

703 :GTA-0_6(4/7:2007/08/28(火) 18:48:16 ID:OGjhhGEw
ここから6話

呪文を唱え、杖を振った。何度も、何度も。
主人として相応しい力を得る為に。服従させる力を得る為に。
だけど魔法が成功する事は無かった。全部爆発。全部失敗。
夕食を食べる気にもならず、そのまま部屋に帰ってベッドに直行。

……そしてそのまま眠ったのね…。
朝日に照らされたベッドの中、私は自身の酷い格好を見ながら昨日の出来事をぼんやりと思い出していた。

…あ。そうだった、今日は…。
……使い魔を従えられない私が行って何の意味があるのよ。
それに…どうせ連れて行っても笑われるだけよ。私の使い魔は「 平民 」なんだから。
…今日はもう部屋に籠ってようかな…。


ぐうぅぅぅ


……ひとまず朝食だけは取ろう。


今朝のキュルケ、珍しく大人しかったわね…。変な物でも喰ったのかしら。
そんな事を思いながら自室へと帰ろうとした、その時。
「ミス・ヴァリエール、少し宜しいかね。」
コルベール先生に呼び止められた。
ああ…どうせ碌でもない事に違いないわ。


クロード・スピード…忌まわしい私の使い魔。
まさか、こんなに早くあいつと対面するとは思ってもいなかった。
正直に言えば、もっと魔法を練習する時間が欲しかった。…今の私にはあいつを従える力が無いから。

……本当にそうなの?
私は…怖いから逃げてるだけじゃないの? あいつから、自分から。

…そうよ、私は誓ったはずよ。あいつを絶対に従えさせると。
そう……これは試練よ、試練なのよ!
あの男を服従させてメイジになるか、さもなくば…一生「 ゼロ 」で終わるか。
出来るとか出来ないとかじゃない。やるしか道はないのよ。そう…やるしか!



704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:49:45 ID:Ngk+2LZZ
支援

705 :GTA-0_6(5/7:2007/08/28(火) 18:50:41 ID:OGjhhGEw
「親睦を深め合う」ですって? 笑わせるわ。私は戦いにきたのよ。
こいつを「 真の意味で 」私の使い魔にする為の戦いに。
覚悟は決めた。方法も決めた。後はやるだけ。
クロード…あんたは今日死ぬのよ。死んで私の使い魔になるのよ。
「…座りなさいよ。」

「クロード・スピード。今からアンタに躾をしてあげる。」
「…お前に出来るのか?」
正直、勝てるかどうか分からない。
私の魔法は折れた剣と同じ。本来の働きは為さない。
それでも…敵に突き刺すことは出来る。爆発だけは起こせる!
「心配しなくても良いわよ。」
さあ…戦いの始まりよ!


当たらない、全く当たらない。狙った所で爆発しない。全部外れた。

まだよ! まだ距離はあるわ! 今度こそ当てる!

忍び寄る「 諦め 」の影を振り払う為に自身を叱咤する。
爆発に頼るなんて無様で、自ら魔法を成功させる意志を捨てるようで嫌だった。
だけど私にはこれしか、爆発させる事しか出来ない。
だから…弱音なんか吐かない! 呪文を唱えるだけよ!
「ルイズ! やめなさい!」
「五月蝿いわよキュルケ、邪魔しないで!」
ツェルプストー、今アンタなんかに構ってる暇は無いのよ! 今度こそっ!!


ぼふっ


な、何!? これは!
背中に何か柔らかい物が当たると同時に、私の腕を褐色の手が掴んだ。この手は…キュルケ!
「何するのよキュルケ! 邪魔しないで!」
「アンタ何考えてるのよ!? まわりが滅茶苦茶よ!」
「五月蝿いわね! 放してよ!」
「くっ、この大バカルイズ! こうよ!」
杖が!!
「ああっ!! 返しなさいよ、このバカキュルケ!」
「もうっ! ちょっとあなた達! ボサッと見てないで手伝いなさいよ!」
まだあいつを倒してないのに…こんな、こんな形で終わるなんて!
「放して! 触らないで!」
押さえつけられる体。湧き上がる屈辱。


また私は、勝てなかった。



706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:52:15 ID:WYneCPgl
なんて命知らずな・・・
GTAの町のギャングは攻撃されたら銃で打ち返して当然レベルだぞ

707 :GTA-0_6(6/7:2007/08/28(火) 18:53:11 ID:OGjhhGEw


「ん〜。それではミス・ヴァリエール。何故あんな所で魔法を使ったのか教えてくれんかのぉ。」
「…使い魔への躾です。」
「ふむ、躾とな…。それにしては些か派手にやったもんじゃの。」
「……。」
「ふーむ…。とにかく、じゃ。今後は時と場所をよく考えて魔法を使わんといかんのう。」
「はい…。」
「まあ…なんじゃ。あまり思い詰めなさんな。まだまだ時間はあるんじゃからのう。
 ゆっくり躾ければ良かろうて。」
「はい…。」
「うむ、ではもう下がってよいぞ。」
えっ…、もう終わり? 何の罰も無く、こんなに早く話が終わるなんて…。
「罰は…無いんですか?」
「うん? ミス・ヴァリエールは罰を所望か?」
「えっ、いや私は別に…。」
「お望みならば仕方が無いのう。ワシが直々に…。」
「でっ、では私はこれでっ!」

「オールド・オスマン…あのような言動は今後は謹んで下さい。」
「ほっほっほ。少々度が過ぎたかのー。」
「全く…。っ!?」
「ワシとしてはミス・ロングビルに色々お仕置きしたいのぉー。んんー、良いお尻。」
「……。」

「お、落ち着くんじゃ。こりゃちょっとしたスキンシップ…。」
「オールド・オスマン。『お仕置き』が大好きなのでしょう? 存分にして差し上げますわ。」
「いや、ワシが好きなのはされるよりするふごぁっっ!!」



708 :GTA-0_6(7/7:2007/08/28(火) 18:55:32 ID:OGjhhGEw
学院長室から逃げるように出ると、私の視界に今最も会いたくない人間の姿が映った。
キュルケ…何でここに居るのよ。また私を笑いに来たの?
「どうだったの? ヴァリエール。」
「お咎め無しよ…。アンタには関係ないでしょっ!」
今、私はアンタの相手なんかしたくないの。さっさと帰ろう。

「……ルイズ、あなた昨日魔法の練習をしてたでしょ。」


「 っ! なんでアンタが知ってんのよ!?」
「偶然見かけたのよ、偶然。」
「……それでそれがどうしたのよ。アンタと何の関係があるのよ!」
「う〜ん、そうねぇ…。今日の事と何か関係が有るかなあ、と思って。」
「っ!」
何で分かるのよ!?
「どうやら当たりのようね。」
「な、何を言ってるの? 何の事だかさっぱりねえ。」
「…あんた嘘が下手ね。」
「何ですって!」
「やっぱりね。」
「あ。」
な、何て事! ツェルプストーの口車に乗せられた!!
「…まあ、それはそれとして。ルイズ、あんたに言っておきたい事があるのよ。」
「な、何よ。」
人を虚仮にしてこれ以上何を言おうってのよ。

「……もしも、もしもよ。何か悩み事があるのなら相談に乗るわよ。」

「えっ…。」
「勘違いしない様に言っておくけど、別にアンタを助けようって訳じゃ無いわ。
 宿敵が度々騒ぎを起こして退学にでもなったら私が退屈するからよ。」

キュルケ…あんた……。

「それじゃあね、ヴァリエール。」
言いたい事があった。聞きたい事があった。だけど言葉に出来なくて。
去っていくキュルケの背中を見つめる事しか出来なかった。

問題は何も解決していない。使い魔を従える事は出来ず、魔法は失敗ばかり。
だけど…少しだけ気が楽になった。何とかやっていけそうな気がする。そして……嬉しかった。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:55:39 ID:gj9p6MAy
オスマン自重w支援

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:56:13 ID:NZ8ejR7f
いい人キュルケ支援

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 18:56:52 ID:KTdOAHxj
真のツンデレはキュルケなのか…
GJ!

712 :GTA-0:2007/08/28(火) 18:58:39 ID:OGjhhGEw
投下終了。皆さん支援ありがとうございました!
今回はアニメ2話の方をベースに話を作りました。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:29:00 ID:MDen/kZu
乙でがんす。キュルケにちょっと萌えた。

誰かいるかい? 松下のつなぎをちょっとトウカしたいんだけど。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:31:41 ID:Ngk+2LZZ
それでは支援する

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:32:02 ID:Fd17Qmd+
カモンッ

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:32:30 ID:KVQbPrUX
前から思っていたがなぜトウカがカタカナ?

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:32:43 ID:IoOiGJRs
来い!

718 :『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢 1/3:2007/08/28(火) 19:34:43 ID:MDen/kZu
場面は現代の日本。
東京・渋谷の道玄坂にある、ガウディが設計したかのような奇怪なビル。
そこの20階に、高級マンションのような一室があった…。

煉瓦造りの壁をした薄暗い室内には観葉植物も置かれているが、
さまざまな骸骨や剥製や不気味な置物が飾られ、本棚には無数のオカルト書が並び、
重厚な木製のアンティーク家具の上には、髑髏に乗った蝋燭の火が輝いている。

そこに座っているのは、ローブに身を包み丸眼鏡をかけた、灰色の髪の壮年の男。
だが彼の肌は生臭くぬるぬるしており、顔はあばた面で口が異様に大きく、
腹はぽっこりと不健康に膨らみ、まるでヒキガエルを連想させた…。

彼は午後の居眠りをしているらしい。いや、今彼は異世界に『霊夢』を送り、
長年待ち続けていた人物を探し当てようとしているのだ……。

………………………………………………………………

あれ? ここはどこ?
…ああ、夢の中ね。こんな変な建物見たことないもの。
そうか、私は広場でおぞましい光景を見て精神が耐えられなくなり、失神したのね。
まったくマツシタの奴、あんな大騒動起こすなんて思わなかったわ!
強いのは分かったけど、後でちゃんとお仕置きしてやらなきゃ…。

『ああ、やっとつながった。はじめまして、きみはルイズだね?』
「っキャアア! なっ何よあんた、かかか、蛙みたいな顔して!!」
突然目の前に変な男が現れた。また蛙だ。
こんな悪夢を見るなんて、私のSAN値はどれぐらい残っているのかしら?

『そうだ、私は「蛙男」だからな。今は毛呂山(けろやま)と名乗っている。
 魔法使いであり、オカルト作家のはしくれだ』
「こ、こないでよ見るからに変態! 化け物! キモオタ! ハルコンネンの精!」
『ああ…無知な者に説明するのは疲れる。せっかく通信がつながったというのに』


719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:35:19 ID:MDjWiz2w
>>716
うっかり侍だからじゃね? 支援

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:37:37 ID:Ngk+2LZZ
支援n

721 :『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢 2/3:2007/08/28(火) 19:38:33 ID:MDen/kZu
『ケロヤマ』と名乗る怪奇・蛙男は、ため息をつくと一方的にしゃべり出した…。


簡潔に説明しよう。ミス・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。

私はきみの召喚した子供、松下一郎こと『悪魔くん』の使徒、つまり高等な従僕だ。
体はもともと人間だが、魂は古代の魔法使い『蛙男』のものでね、
『悪魔くん』が朽ち果てた古い肉体の代わりに、新しい肉体を授けてくれたのだ。

彼は悪徳と不浄に満ちた現代の世界を粉砕し、偉大なる革命を起こすためこの世に生まれた。
差別も偏見も、貧乏も退屈も、戦争も国境もない幸福な世界、
『千年王国』を地上に築くべき『メシア(救世主)』なのだ。
そして私たち『使徒』は彼に仕え、共に戦うよう定められていた。

やがて彼は予言にあるとおり、信じていた味方に裏切られ、凶弾に斃れた。
『こちら側』の暦でいうと、前回のメシア『ナザレのイエス』が誕生してから
およそ1964年目のことだった……。
だがメシアは死後『七年』経つと甦り、再び地上に降臨して権威を増し、
ついに『千年王国』を樹立するとも予言されていた…。

そこで私は七年待った。だが彼は来なかった。
『1+6』は『7』だから十六年後かと思い直したが、やはり来なかった。
二十五年、三十四年と待ったが復活の気配はなく、世界の混迷は深まるばかりだった。
生き残っていた『使徒』の残党も死んで行き、私一人になってしまった…。


722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:38:51 ID:Hb8IrcVf
毎度毎度思ってたが、SAN値ってなんなんだ。

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:39:36 ID:Ngk+2LZZ
支援

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:40:54 ID:MDjWiz2w
>>722
TRPG「クトゥルフの呼び声」に出てくる数値のこと。
これがなくなると正気を失うという代物です。何か起こるごとに減ったりする。
ちなみにSanityの略です。


支援だーーーーっ

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:41:22 ID:wyutdXew
>>722

わかりやすく言うと正気度。
発狂まであと幾つとかそんな感じ。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:41:56 ID:a9LndrjZ
>>722
TRPG【コールオブクトゥルフ】の判定値の一つ
邪神やそれに類するものに合ったときにダイス目等で減少する
0以下になると発狂、ゲームオーバーになる
そんなもの

そして、蛙男と聞いて蛙男商会思い出した支援

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:42:05 ID:wKCmYLhl
>>722 「クトゥルフの呼び声」というテーブルトークRPGにあるパラメータの一つ。
死体や超常的な何かを見るごとに減っていき、一度に大きく減少すると発狂する。
そして支援なのだ。

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:42:38 ID:YMXMDY6R
みんな親切だなw

そして支援

729 :『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢 3/3:2007/08/28(火) 19:42:41 ID:MDen/kZu
『こちら側』での今年(2007年)は、彼が亡くなってからほぼ四十三年目に当たる。
そこで私は持てる魔力を振り絞り、築き上げた情報網を最大限に活用して、
遂にメシアが『ハルケギニア』という異世界にいるという情報を掴んだのだ!!

そして、霊的にもっとも異次元とつながり易いように魔法の眠りにつき、
『霊夢』の中できみに語りかけているというわけだよ。
少しきみの記憶も覗かせてもらっているがね。

そういうわけで、きみがメシアをそちらに召喚してしまったため、
『こちら側』の世界――『地球』というのだが―――は、未だに悪魔の支配する、
不浄で、猥雑で、暴力的で、金銭至上主義で、貧富の差が大きく、
階層制度が厳しい軍事国家ばかりが乱立する『地上の地獄』のままだ。
世紀末から何年も経つというのにな……。

まあ、今年がだめなら五十二年目、六十一年目、七十年目、
一百六年目…といつまでも待つさ。
『ファウスト博士』などは、メシアの出現を四百年も待ち続けていたのだしな。
彼が『そちら』の世界で力を蓄えておられるようで、私も嬉しい。
ことによると、そちらで『千年王国』を建設されてから、こちらに戻ってこられるのかもな。

これから私は『悪魔くん』の夢の中にも行き、彼と再会することにしよう。
ああ、なんと懐かしいことだろうか……。

では、また会おう。ミス・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。



追伸:時代は今、ツンデレよりもヤンデレだ。
    『ヤンデレ大全』近日発売!

「帰れキモオタ! アキバに帰れ!!」

(つづく)


730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:44:24 ID:wKCmYLhl
乙。ヤンデレ……そんなにパイプカットとか首ノコギリとか目の前で最高ダイバーとかが好きかい?(ぉぃ

731 :『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢 3/3:2007/08/28(火) 19:44:54 ID:MDen/kZu
幕間くんトウカ終了。楓かわいいよ楓…。

貸本版の続編『悪魔くん世紀末大戦』では死後三十四年目、1997年に松下が復活してます。
そういえば今年は大体四十三年目だなーと思い起こして書きました。
人間やめているから気が長いなあ『蛙男』。
たぶんエロゲの原作とかも書いてる。間違いない。

九月はちょっと忙しくなりそうなので、フーケ編かアルビオン編の最初くらいまで書けたらいいな。


732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:45:10 ID:2BUFyorq
SAN値くらい自分でググろうぜ支援

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:45:52 ID:Fd17Qmd+
蛙男カワイソス。GJ

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:32:06 ID:6qIpQ2Et
いいね

ところで太尊や三橋や三郎や北野君とかの不良キャラとかは面白そうじゃないか?

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:33:15 ID:Ye/abJU4
確かに北野くんなら、面白くなりそう。
ルイズの(周りからの)扱いがとてもとても悪い学院生活になりそうだが。

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:34:19 ID:YMXMDY6R
ギーシュは北野くんの舎弟1号

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:37:06 ID:MN3QHTv0
きしぇえええええええええええええ!!


GJ!

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:37:13 ID:Xo0elDu4
クケェ―――――――!!!と北野君に叫ばれてびびるギーシュか

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:37:26 ID:0J8bVKzj
>三橋
ギーシュ&ワルキューレと野球するのか

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:38:59 ID:YUxGXlH1
「駄目だよギーシュ君、女の子は大事に扱わなきゃ」

で、モンモランシーを守るために決闘を挑むわけですな。

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:40:59 ID:YMXMDY6R
タバサは幾乃のポジションか?

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:42:18 ID:AW3qOM0D
GJ!

そういや今日は月蝕だったなぁ
エレクリプスでネタでも考えるか・・・

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:51:12 ID:TaEkpR0F
>>739
それは相棒が伊藤じゃなくていい男の方の三橋だ

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:54:51 ID:nHvHAF6T
十二国記でなんかないかなあ

楽俊とか麒麟の誰か来たら面白いかも

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:55:39 ID:kNFSHhDR
>>742
ハルケギニアと全ての星々が太陽と一直線に並ぶ
これが永遠に続くグレイテストエクリップス…あれは日食だったか

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:55:47 ID:b8MvQj7N
菊地ひどゆき作品から新書版系の主人公召喚
一番の問題は俺TUEEEではなく女性キャラのエロエロシーン。
フーケ、キュルケ、ティファニア、あと年増のシュヴルーズ先生あたりがあぶないどころかえらいことになります

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:56:03 ID:D/EdzoVg
もうそろそろメタビー召喚しようぜ

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:59:55 ID:pydGlW+e
ボンバーマンはまだ召喚されてないな。

失敗魔法の爆発に落ち込むルイズだったが、ボンバーマンの闘い方に感動し、積極的に
爆破させるようになり、自信をつけて立ち直っていく物語を想像したけど、全作やってるわけじゃないから書けん。

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:03:06 ID:kNFSHhDR
>>746
せつら・大摩・南雲など:女に手を出しそうにないから大丈夫
伊達・大ちゃんなど:手出してきたら普通に頂きそう
メフィスト:むしろ男g(ryドクターが手出したくなる男がいるか分からんが
義龍:トリステイン魔法学院壊滅の危機
ピエール:女に手は出さんだろうけどパパンがいないとハルケギニアが滅ぶ

なんか書いてたら「あなたのよ!あなたのものよ!」
って言ってるシュヴルーズ先生が浮かんできちゃったじゃないかw

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:05:06 ID:LmsDQC9T
>>749

>シュヴルーズ先生

最悪な絵面だ。ww

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:09:48 ID:b8MvQj7N
>>749
いや主人公が手を出すだけじゃなく、話の流れが菊地的になったらこうなるかなとw
あとコッパゲやオスマンがえらく強くなるだろう

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:10:01 ID:nA/nH6C8
何故そこでカリンが出てこないw

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:10:06 ID:nA+ZYVzD
菊地小説のモット伯ならシエスタを美味しくいただいてくれるはず!
アルビオンの亜人にも期待できるぜ。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:14:00 ID:Q0I1ZO8D
魔法とか薬とか特殊能力でタバサの母親を治せるキャラって何人ぐらいいるかな?

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:16:27 ID:wyutdXew
北野君だと……
正真正銘只の人間だと主張して人間になりたい悪魔という扱いを受けるなきっと。
でも彼がデルフなんか持ったらそれだけで軽いホラーだな
そして「おでれーた! 相棒は優しいな!」と唯一の理解者デルフ

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:19:59 ID:BiOueYGZ
ワルキューレにいくら殴られても平然と起き上がってくるわけか
うん、こわいな
しかし北野君を初めに『人間』だと思うのはルイズとシエスタどっちなんだろうね


757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:20:00 ID:I3q8BNWP
改めてデルフってば本当に良い奴だよなぁ、作中で一二を争う人格者だぜ。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:21:23 ID:bJs//4v5
>>754
平成ガメラなら死者も蘇らせれる
問題はどうやって召喚するかだが

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:22:12 ID:wyutdXew
>>754

ゲームから引っ張ってくる場合回復アイテムに何処まで期待していいのかが引っ掛かるな
回復魔法なんかも
どこぞのイマジンブレイカーは未知数だけど期待できそう
対象を巻き戻すとか出来るような奴もいいかもね
……クロノス・クロノスとか?
あと万能系の連中。ラー一族とか。

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:24:40 ID:mozcDH57
>>755
北野くん「よかった、ルイズちゃんが無事で」
デルフ「でもよぉ相棒、つらくねえのか?傷だらけになって助けたのに、その助けた相手に逃げられるなんてよぉ」
北野くん「知らない人にいきなり殴られたり蹴られたりするのは慣れてるんだ。
それに比べれば逃げられるなんて大したことじゃないよ」

不憫だ・・・

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:24:53 ID:nxHfsIoS
>>754
ジバクくんの爆とかは?
浄化の力があったはず

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:25:05 ID:wyutdXew
そういやドラクエの四コマで毒を治すために殺してザオリク結果的に毒が治りましたってネタあったな
まあここまでやるとギャグだけど

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:25:51 ID:YMXMDY6R
回復魔法、それも神の奇跡に属する様な術の高位の使い手なら簡単に治せそうではあるが。

ロードス島のニースとかエトとか、コールゴッド出来るようなレベルだし。

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:25:51 ID:Ix1Z6P6B
>>761
「聖華」だっけ?
何か字面だけ見ると聖矢のねえちゃんみたいな技名だけどw

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:26:43 ID:XY98uxhI
>>756
案外、フーケが一番最初かもしれない。

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:27:02 ID:4Ak9wfT4
>>754
魔界都市のDr.メフィスト

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:29:59 ID:kNFSHhDR
>>766
新宿は病気のレベルが違うしなあ・・・
動くと液状化する病気とか体が裏返る病気とか

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:31:14 ID:6M8+pOq+
ゴッテルならパァァッって治せそうな気がする

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:31:35 ID:YMXMDY6R
GS美神の冥子はどうだ?

相手の心の中に入っていって治すなんてことができるぞ。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:32:55 ID:PID6lWlK
>>754
吸血鬼ハンターDの左手とか

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:33:22 ID:n/0XDLnX
サイコダイブできる人でも何とかなるかもね。

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:34:00 ID:HjEXaEKw
>>759
ラーのやつらは万能系だが直接力では治さないだろ。
自己制限で使わないやつらだしな。
でも、薬探す方向ならやりほうだい。

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:34:10 ID:AW3qOM0D
>>769
冥子は精神も肉体も治せるけどいかんせんルイズをはるかに上回る暴走お嬢さんだからなぁ・・・

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:36:10 ID:YMXMDY6R
>>773
まず召喚されてすぐに「ここ何処〜」でドカーン
ルーンを刻まれる痛みでドカーン
帰れないと分かってドカーン

〜以下エンドレス〜


能力だけなら桁外れてるんだけどねw

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:37:03 ID:fvQzTSLG
>>773
暴走時の迷惑度はルイズ以上。
しかも自分に被害は無いという理不尽さ。
とりあえずガンダールヴになっても意味が無いという事は確かだろう。
・・・接近戦仕掛けようとしたら泣きそうだし。

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:37:52 ID:8gFQBvjL
一応竜だしアーフィM4ドラグーンとか…
実際心の中に他者一名連れて入り込んで洗脳を解くって事もやってたし

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:38:09 ID:lsr6m4is
>>761
爆ほどの術者ならエルフの毒一人分くらいは何とかできそうだな。
原作でもっとすごい毒を浄化してるし。

778 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 21:38:10 ID:6yrULLLg
さて、突然だけど、久々に続きをしようかと。
合間だからあんま派手な展開は無いけど

前の時にと思ってたまま忘れてたけど、前回のルイズの夢の中の回想シーンのアレのいめーじはこんな感じで
http://www.nicovideo.jp/watch/sm862701




……
じゃなかったこっち!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm81641

見れない人はゴメンなさいって事で。


んじゃ、40〜45分頃から、れでぃーごー。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:38:26 ID:YMXMDY6R
>>771
絶対可憐チルドレンの紫穂もそうだな。

武器の特性を読み取って最適な動きができるって、ガンダールヴみたいなこともできるし。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:39:59 ID:PuWlYxGq
>>776
あれはスキッドの精神干渉フィールドを使ったからな〜
微妙だ

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:40:05 ID:YMXMDY6R
>>778
支援は準備万端だ

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:40:55 ID:4Ak9wfT4
アブドメンビーム支援

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:41:06 ID:YMXMDY6R
孔雀王の慈空なんかも心を癒す術は得意そうだ。

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:41:16 ID:0BJgOWVg
フライングザスカイ支援!!

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:42:00 ID:fvQzTSLG
ガンダム連合曼陀羅方陣支援

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:42:45 ID:mozcDH57
>>778
うおおお爆熱来たーーー!!
師匠ぉぉぉッ!!……じゃなくて支援!!

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:43:21 ID:u4bDdt+n
いざ支援んッ!!

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:43:21 ID:4cZgIpxs
サイコダイブとか言うとデスピリアを思い出すから困る


789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:43:57 ID:4Ak9wfT4
シュウジ・クロス支援

790 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 21:44:26 ID:6yrULLLg
 さて、これよりドモン等が目指すのはトリステイン王国よりアルビオン王国への空の玄関口、港町ラ・ロシェールであります。
 何と面白い事に、この街は崖の一枚岩を魔法に寄り加工し生み出されている事。
 それはドモンにとっては正しく不思議の街!
 しかし、その様な幻想的な世界で有ろうとも、危険は当然の如く迫り、トラブルが巻き起こります。
 その道中に、そしてラ・ロシェールにおいても襲い来るのです。
 ルイズの婚約者のワルド子爵という新たな仲間。後を追ってくる、頼もしき二人。
 そんな彼等を巻き込みながら、その渦中へと飛び込んでいく事となるのです。

 それでは、機動武闘伝Gガンダム外伝『爆熱の使い魔』へ、レディーッ・ゴー!!



 港町ラ・ロシェールは、トリステインから離れること早馬で二日、アルビオンへの玄関口である。
 狭い渓谷の間の山道に設けられた空の玄関口。町その物は小さく、人口はおよそ三百程。
 しかしアルビオンと行き来する人々で、常に人口の十倍以上の人間が街を闊歩している。

 その狭い街の主要産業と言えば、旅客を相手にする物となる。
 つまりは旅籠や、旅のお供となる商品を中心に扱う商店。そして食事所や居酒屋の類。
 それらの並ぶ建物は全て、崖の一枚岩、それより削りだされた物である事が近づくと判る。『土』系統のスクウェアメイジ達の匠の技である。
 峡谷に挟まれた街である為、昼間でも薄暗い場所が多い。特に薄暗き場所、狭い裏通りの奥深く、狭い路地裏の一角に、はね扉のついた居酒屋があった。
 酒樽の形をした看板には『金の酒樽亭』と書かれている。金どころか、一見するとただの廃屋にしか見えないほどに小汚い。
 壊れた木製の椅子が、扉の隣に積み上げられている。

 客層は、傭兵や、一見して判るならず者達。彼等は酔えば些細な事で喧嘩を始める。本当に下らないことでだ。
 俺の杯を受けなかっただの、目つきが気に入らないだの、そんな事で直ぐに突っかかり、そして傭兵たちは武器を抜く。
 さすれば死人や怪我人が出るのは判り切ったこと。見かねた店主は、店に張り紙をした。
『人を殴るときはせめて椅子をお使いください』
 店の客たちは、主人の悲鳴のようなこの張り紙に感じ入り、喧嘩の時には椅子を使う様になった。それでも怪我人は出たが、死人が出なくなっただけマシというものである。
 それから、喧嘩のたびに壊れた椅子が扉の隣に積み上げられるようになった。

 本日の『金の酒樽亭』は満員御礼。内戦状態のアルビオンより帰ってきた傭兵達で溢れかえっている。
 彼等は口々に現在のアルビオン王制の終わりを告げ、共和制の始まりの予感を口にした。
 彼等は王党派に属し、敗北が決定的になった会戦のおり、逃げ帰ってきたのである。
 それは恥ずべき行為ではなく、単純に命を惜しんだのみ。敗軍に最後まで付き合う傭兵など殆どいないのだ。
 彼等は乾杯をし酒を呷った。

 そこに一人の長身の女が現れた。目深にフードを被っているので、顔の下半分しか見えなかったが、それだけでもかなりの美人に見えた。
 こんな汚い場末の酒場に、美人がやってくるなんて珍しく、彼女に注目が集まる。
 彼女は店内をぐるっと見渡す。
「そりゃ居る訳無いね」
 何やらごちると、そのまま隅っこの席へと腰をかけ、ワインと肉料理を注文した。
 運ばれてきた酒と料理を軽く口にし、ため息を付く。
 幾人かの男達が目の前に現れたのだ。
「お嬢さん。一人でこんな店に入っちゃいけねえよ」
「そそ。あぶねえ連中が多いからな。でも、安心しな。俺達が守ってやるからよ」
 下卑た笑いを浮かべながら、男は彼女のフードを捲り上げた。その美貌にひょお、と口笛がもれる。
 女は『土くれ』のフーケであった。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:44:28 ID:Ye/abJU4
師匠……師匠! しぃぃしょぉぉおお!

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:45:28 ID:kNFSHhDR
支援せずにはいられない
>>771
餓狼伝とか連載中断していいからサイコダイバー毒島をまた書いてくれんかな獏先生

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:45:58 ID:8gFQBvjL
支援
>>779
触っただけで心が読める上に気付いたらさり気なく触って読んでる紫穂が契約を許すのか?
って問題が…
>>780
でもアーフィシリーズなら自身で干渉フィールド作れると思うけど…原作でやってないし特に設定も無いし駄目か
それにゼフィリスだけを召喚したら可哀想過ぎるしな


794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:46:11 ID:4Ak9wfT4
流星胡蝶剣支援

795 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 21:47:05 ID:6yrULLLg
 喜ぶその男の手をぴしゃりと撥ね退けるが、一人が立ち上がりフーケの頬にナイフを当てた。
「ここじゃ刃物の代わりに、椅子を使うんじゃなかったかしら?
 もっとも、どんな理由にしろ、女相手に何か道具持ち出さないと駄目だなんて情けないけれど」
 フーケはどこか面倒臭そうに、しかし素早く杖を抜き、呪文を唱える。
 何を!と凄もうとした男の持ったナイフが、ただの土くれに変わり、ぽとぽととテーブルの上に落っこちる。
「き、貴族!」
 男達は後退った。マントを羽織っていないので、メイジと気付かなかったのである。
「わたしはメイジだけど、貴族じゃないよ」
『メイジと判っただけで、この態度。情けないねぇ』その動きを見ながら、そう思う。最近どうにも誰かと比べてしまう癖が有る様だ。
「あんた達、傭兵なんでしょ?」
 男達は呆気に取られて顔を見合わせ、どうやら貴族でない事に安心した様だ。
 そして頷きあう。
「そ、そうだが。あんたは?」
「誰だっていいじゃない。とにかく、あんたたちを雇いにきたのよ。
 もう面倒だから有無は言わせないわよ。これで、一仕事して貰うよ」
 男らをじろっと睨み、フーケは金貨の詰まった袋をテーブルの上に置いた。
「おほ、エキュー金貨じゃねえか。こりゃ文句は言えねえ」
 中を確めて、男らは満足げに頷いた。

 その男らの様子を眺めながら、ワインを又呷り、『あー、やっぱなんか乗り気になれないねぇ』と思考を巡らせていると、ばたんとはね扉を開いて、白い仮面にマントの男が現れた。
 今のフーケの数日間の雇い主である。
「言われた通り傭兵は雇ったよ」
 フーケが男と見て呟く。
「連中が出発した。さっさと配置に付いて貰う」
 白仮面の男はフーケの言葉に男らを見回す。傭兵達は男の身なりに息を飲んだ。
「ところで貴様等、アルビオンの王党派に雇われていたのか?」
 傭兵達は薄ら笑いを浮かべて答えた。
「先月まではね」
「でも負けるようなやつぁ、主人じゃねえや」
 傭兵達は笑い、白仮面の男も笑った。
「金は言い値を払う。でも、俺は甘っちょろい王様じゃない。逃げたら殺す」
 フーケはそんなやり取りを無視して、注文した料理を全て平らげた。


 魔法学院を出発して以来、ワルドはグリフォンを疾駆させっぱなしであった。
「な、何故追い付けないのだ!」
 時折口にするその言葉に、ルイズが答えた。
「多分あれでも、こっちの速さに併せて速度落としてるわよ」
 ワルドのグリフォンは、隊の中でも屈指の体力を持つ、とてもタフな幻獣である。だが地を駆け抜ける、あの白馬に一瞬たりとも追いつくことが出来ない。
 それが例え地上に崖や河川を挟んでもだ。正しく飛ぶ様に駆け抜けていく。
 途中の駅も全て無視して走り抜ける。
「あ、あれは只の馬なのだろう?」
「けど、風雲再起もわたしの使い魔だもの」
 ルイズは誇らしげに、鼻をつんっとしてワルドの言葉に答えた。
「そ、そういうものか?」
「絶対に風竜よりも早いと思ってるわ」
 目の前で、十メイルもある崖を一瞬で跳び越えた姿にワルドは生唾を飲んだ。

 ギーシュはずっと叫び声を上げていた。
 暫らくはドモンに掴まって耐えていたのだが、何度も振り落とされそうになったので、今はドモンの前にちょこんと座って抱えられている有様だ。
 しかし今度は、アクロバットな光景が正面から次々と飛び込んでくる。
 結局、叫び声は止まる事はなかった。


796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:48:06 ID:4Ak9wfT4
馬支援

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:48:47 ID:b7qSeGKB
支援

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:48:50 ID:wEQZk5t+
流派東方不敗マスター済みの馬に幻獣であるだけの生き物が勝てるわけない支援

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:49:42 ID:6QNnPnlp
モビルホース支援

800 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 21:49:55 ID:6yrULLLg
 空の上までも、風雲再起が跳ねたりしてある程度接近した際に、ギーシュの叫び声が聞こえてくる。
「し、しかし。これでは一日掛らないのでは」
「そうね、普通馬の数倍の速度で走るもの。普通で二日なら、あっという間よ」
「本当に、あの使い魔がご自慢の様だね」
 ワルドは、声を躍らせる様にして語るルイズに微笑んだ。
 ルイズは満面の笑みで『大好き』と頷いた。
「では、あの人間の使い魔もかい?」
 その言葉にルイズが顔を赤らめて騒ぎ出した。
「な、ななな、なにを突然言うのかしら。あっちは別!別なんだから!
 しかも、妻帯者なのよ。あれでも、実はもう結婚してるって。
 す、すすす、好きとか。絶対に有り得ないわ!」
「ははは、婚約者に恋人が居るなんて言われたら、ショックで死んでしまうよ」
 その言葉にルイズが慌てる。
「こ、婚約者だなんて。お、親が決めたことじゃない」
「おや?ルイズ!僕の小さなルイズ!きみは僕の事が嫌いになったのかい?」
 昔と同じ、おどけた口調でワルドが言った。
「もう、小さくないもの。失礼ね」
「僕に取っては未だ小さな女の子だよ」
 ルイズは先日見た夢を思い出した。生まれ故郷の、ラ・ヴァリエールの屋敷の中庭。

 忘れられた池に浮かぶ、小さな船……。
 幼い頃、そこで拗ねていると、突然ぶん殴られた。
 そう、ぶん殴られて、みなもを跳ねて……?
 ルイズは頭を抱えた。
 おかしい、見覚えの無い老人の顔が突然過った気がする。父や母よりも強く恐ろしい男の姿がなぜか過った気がした。

 頭をぶんぶんと振って気を取り直す。
 結婚……婚約者。あの頃は、その意味が判らなかった。ただ、憧れの人とずっと一緒に居られることだと教えてもらって、なんとなく嬉しかった。
 今ならその意味がよくわかる。
 結婚するのだ。つまりは『お前が好きだ!お前が欲しい!』世界全てが祝福してくれる中、全てを賭けた愛を持ってその腕の中に……。
 あれ?
 どうにもあの夢を思い出すと、思考にノイズが入る。明かに違う思考の残り香の様な物が見え隠れする。

 ワルドは、難しい顔をして頭を捻るルイズの肩を優しく抱いた。
 ……ところで、グリフォンが失速し始めた。
「しまった、体力の限界か」
 ワルドは慌てて手綱を捌いて、無理のない速度に安定させる。
 風雲再起は瞬く間に、ルイズ達の視界から消えてしまった。


「し、師匠ー。ぐ、ぐぐ、グリフォンが見えなくっ」
 ギーシュの言葉にドモンが後方の空を軽く振り返って確認する。
「チッ。大口を叩いておきながらだらしのない。少し先の目に付き易い場所で待つとするか」
 ドモンの舌打ち交じりのその言葉に、風雲再起は了解したとばかりに鼻を鳴らし、高い崖の上へと跳躍した。
 そして崖の上を、風雲再起より降りて、ゆっくりと進み見通しの良い場所を探す。
「あれは、一体なになのか……ね?」
 そんな最中、ギーシュが目にしたものに対し、疑問を口にした。
 いかつい男達が時折崖下を伺いながら、わいわいと集まっているのが見えた。


801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:49:57 ID:mozcDH57
UMA支援

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:50:09 ID:wyutdXew
神野陰之ならタバサママ治せそうだ
なんか別の所で余計酷くなりそうでもあるが
爆熱支援

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:50:57 ID:u4bDdt+n
夢のマスターアジアのショックが抜けきってないな支援

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:51:15 ID:4Ak9wfT4
グリフォンは修行が足りない支援

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:51:58 ID:YMXMDY6R
ギーシュ楽しそうだな支援

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:52:06 ID:wEQZk5t+
あの告白は伝説級支援

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:52:22 ID:wKCmYLhl
グリフォンも災難だな支援

808 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 21:52:47 ID:6yrULLLg
「弓やら剣やらを準備しているな。恐らく何者かを襲撃するつもりだな」
 ドモンは適当な岩陰を見つけ、そこにギーシュと風雲再起を呼び、男達の様子を伺い始めた。
 彼等の会話に、二人して聞き耳を立てる。
「な、何だか……最近このシチュエーションが多い気がする」
 ギーシュが小声で苦笑する。
「これを渡しておこう。ルイズにも事前に渡してある」
 聞き耳を立てながら、ドモンはギーシュに小さな筒の様な物を手渡した。
「これは?」
「コルベールに頼んで作らせた。強く叩き付けると目潰しの閃光が出る。
 マグネシウムと火薬と火打石を利用した簡単な物だが、何かと役に立つ筈だ。
 この世界ではあまり使われていない様だな、マグネシウムの調達に随分と苦労した。
 豆腐をどうにか出来たから、何とかなる目処はあったのだがな」
「豆腐……?あの特別に作らせていた白い塊の食べ物だったっけな?
 閃光と言うのは確か『破壊の杖』のあの時に話していた……?
 どの様な関係が……?
 しかし、メイジとして、うーん」
 あまり聞いた事が無い言葉を立て続けに聞き、またメイジのお決まりが頭を過り、ギーシュは考え込んで唸った。
「その魔法の準備時間を稼ぐ為に使う手もある。ゴーレムに持たせても面白いだろう」
「成る程……考え方次第という事ですね!」
「そう言うことだ。
 ん?何やら又会話が始まったな」
 男らが飯の用意をし、談笑を始めた為、ドモンが会話を止め聞き耳に集中する。

 どうやら彼等は傭兵らしく、この場を通る貴族の一行を襲撃する様に依頼されている様だ。
 そして彼等は、以前はアルビオン王党派に属していたらしく、しかしその言葉から袂を分ち、現在はむしろ貴族派寄りである事が判った。
「つまりは……」
「今の我々とは敵対する関係にあると言う事に」
「そう言うことだ」
「では?」
「うむ。ルイズ等が追いつく前に始末しておこう。
 不意打ちをするつもりの者ほど、不意打ちに弱いものもないからな」
「どの様に攻めれば?」
「俺が正面から一気に叩きのめす。ワルキューレで連中の退路を押さえてくれ。
 弓を持っているからな、半端な距離でうろついては危険だ、岩陰でワルキューレに集中してくれ。護衛として風雲再起を残す」
「はい!」
 ギーシュは一声答えると、薔薇の造花の杖を振り、ワルキューレを『錬金』して、岩陰を移動させる。

 ワルキューレの配置を確認してから、ドモンは一気に駆け込み一人の傭兵をいきなり叩きのめした。
 突然のその出来事に、傭兵たちは驚き慌てて武器を手にしようとする。
「遅い!」
「げぇっ」「ぶごっ」「げひっ」「あびゃっ」
 ドモンは一声吼えると、次々と武器を手にする前に、構える前に彼等を当て身で沈黙させていく。
 不利を悟り慌て逃げ出そうとする者が現れる物の、岩陰より次々と現れるワルキューレに驚き足を止める。
 凄腕の使い手の他にはメイジの存在。それだけで彼等の混乱を頂点に導くには充分であった。
 そして、統制を完全に失った彼等は、次々に鎮圧されてしまう。

 ものの数分で傭兵らは、自分等の持っていたロープでぐるぐるに縛られ一箇所にまとめて転がされた。
 ギーシュも鎮圧を確認して、ひょこひょこと岩陰から姿を現す。
「あ、あんた達は一体何者なんだ?」
 気を失っていない一人が転がされたまま、ドモンへと恐る恐る問うた。
「此処を通る予定の貴族の一行だ。貴様等が俺達を襲う算段をしていると判断して、悪いが潰させて貰った」
 傭兵たちが一斉にゲェっと表情を変えた。
「その様子、間違いは無かった様だな」


809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:53:10 ID:6QNnPnlp
ルーンからの掟破りの逆洗脳?支援

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:53:35 ID:m5tXazFX
マグネシウムを使ったトリックだ!支援

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:54:31 ID:JDYHigcr
あの告白は軍事資料として保管されてるそうです支援

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:54:50 ID:wyutdXew
支援支援


813 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 21:55:29 ID:6yrULLLg
 やがて傭兵たちが、口々に不意打ちとは卑怯だ等と叫びだした。
「隠れて待ち構えておきながら、随分と面白い事を言う連中だな。
 さて、どうすべきか。どう思うギーシュ」
「やはり、まずは雇い主を吐かせるべきでは?」
 ドモンとギーシュが、傭兵の処遇に付いて相談していると、夕暮れ空を、二つの影が此方へ飛んで来るのが見えた。
 一つは誰も人の乗っていないワルドのグリフォン。もう一つは、タバサ、キュルケとルイズ、ワルドを乗せたシルフィードであった。

 ギーシュがこっちこっちと手を振ると、速度を上げたシルフィードが崖の上へと飛来し、ゆっくりと降り立った。

「何故お前等まで居るんだ?」
 一番最初にシルフィードから飛び降りたキュルケが、ドモンにかけより抱き付こうとし、それを片手で額を押さえられ制止されながら、問いに答えた。
「んもぅ、つれないわね。
 朝一番に出発するのを見たから、タバサのシルフィードで追いかけてきたのよ
 そしたら、さっき疲れ果ててフラフラ飛んでるグリフォンを見付けたのよ」
 突然叩き起こされたらしく、寝間着姿のままのタバサの姿が、シルフィードの上に有った。彼女は降り立ってからも本を開いたままである。
 ルイズはキュルケと少し揉めたのか、シルフィードの上で膨れっ面でいる。
「お忍びなのに、勝手に付いて来て、もう!」
「だから、言ってくれなきゃ判らないわよ」
「お忍びなのに言える訳ないじゃない!」
「途中で拾って貰えて、お陰で追いつけたんだからいいじゃないの。
 あら?ところで、そのゴロツキ達は何?」
 ぶーぶーと文句を垂れるルイズに言い換えした後、キュルケはドモンの足元に転がる傭兵達を指差した。
 やっとで着地し、肩で息をするグリフォンを労いながらワルドが、それが気になる様にちらちらと視線を送る。

「どうやら俺達を不意打ちするつもりだったらしい」
「逆に後を突いて僕等で片付けてやったがね!」
 ドモンの言葉に続けてギーシュがえへんと胸を張った。
「本当に?
 岩陰に隠れて震えてたんじゃないの?」
 キュルケが少しじとぉーっとした視線で、そんなギーシュを見た。
「し、失敬な!ちゃ、ちゃんと退路を断つ仕事をこなしたよ!」

「連中、王党派に反する側に属している様な物言いだったが。
 兎に角、これから尋問をする所だ」
 ドモンの言葉に傭兵の一人が言い放つ。
「はッ、簡単に喋る訳無いだろ」
「これだけ居れば一人二人減っても問題無く情報は聞き出せるな」
 その言葉を無視して、ドモンは転がる傭兵達をぐるっと見回した。
「俺は少々手加減が苦手でな」
 わざとらしく傭兵達に向けて言うと、デルフリンガーを抜き放った。
「っぷー、やっとで喋れる。ひでえぜ相棒。きっちり押し込めやがって」
「当然だ。途中で落とされたかったのか」
 抜かれるなり文句を言うデルフリンガーに言い聞かせながら、適当な岩へ向き直る。その左の手では、握ったデルフリンガーに反応しルーンが燦々と輝く。

「よっと」
 ドモンが軽い声でデルフリンガーを数度振ると、岩がサイコロの目状になり転がる。
「そ、そんな程度の脅しが効くかよ!」
「むんっ」
 傭兵の言葉をあくまで無視して、その一つを拾い握り潰した。
「どうせ脆い岩だろ?」
「そう思うか?」
 言うと、傭兵の一人の頭をそれで軽く殴りつけた。
「うむ、それなりに硬い」
 殴られた傭兵が『ぎゃあああ』と悲鳴を上げて転がる。
「騒がしいぞ」
 もう一度更に殴りつけると、その傭兵は大人しくなった。
 気を失ったとも言う。


814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:56:31 ID:m5tXazFX
賽の目岩塊支援

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:56:59 ID:4Ak9wfT4
>>810
(:0M0)<ヤハリソウイコトカ!支援

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:57:17 ID:wyutdXew
>>811

軍隊であの台詞が流れるのか
絶対に吹く

支援

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:57:26 ID:0WVtniN9
アストロノーカの栄養レベルFINALなら何でも(死者も)治るよ、とゼロノーカ作者が言ってみる。

参考はアストロノーカ開発元のMuuMuuの公式HPに有る『ヤマさんの部屋』よりw

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:57:53 ID:fvQzTSLG
>>811
なんという羞恥プレイ支援

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:58:03 ID:mozcDH57
脆くてもサイコロ状には切れないよ支援

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:58:09 ID:kNFSHhDR
ガンダムファイターの体は多分遺伝子レベルで違うんだろうな支援

>>815
橘さんを裏切った奴は確実に酷い最期を遂げるんだよね

821 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 21:59:05 ID:6yrULLLg
 やたらと乱暴な手口に、全員揃ってその光景を、生唾を飲みながら見守った。
「知っている事を話せ」
 続いてドモンは、手近な傭兵をアイアンクローで顔面を押さえ込む。
「だ、だだだ、誰が話すかぁぁぁ。
 ってぎゃああああ」
「そうか。貴様いい度胸だな」
 ドモンが徐々にその手に力を入れてゆく……。
 すると傭兵の耳には自分の頭骨がミシミシと悲鳴をあげるのが聞こえてくる。
「ひゃへっ、ひゃへりはふっふっふぎゃああああああ」
 声に出そうとしても声にならず、結局出るのは悲鳴である。
「ん?喋る気は全く無しか」
 わざとらしい程の声を、なぶる様にかけ、地面へと頭をガンガンと叩き付ける。
「ひでえ……」
「鬼だ」
「喋れ無い様にして喋れとか……」
 傭兵達が涙目でそれを見守る。
 ドモンは悲鳴を上げる続ける傭兵をアイアンクローに捉えたまま引き摺り、転がされた傭兵達を含む皆の目がはっきりと届かぬ場所まで移動した。

 ぐしゃっ
 ドモンが足を止めた後、途端に何か潰れたような鈍い音がし、赤い液体の様な何かが飛び散るのが、離れた場所からも見えた。
 そして連れて行かれた傭兵が、岩陰でぐったりと転がる。
「チッ、柔い頭蓋骨だ。さて、次は誰の番だ?」
 手を何やら赤く染めたドモンが戻ってくるのを見て、甲高い声があちらこちらから上がった。
「ひいいいいいいっひでえええええええっ!!」
「や、ややや、やっちまいやがったぁぁぁぁぁ!!」
「やめっ!やめてえええええええっ!!」

「げ、げげげげぇー、ま、ままままっ、まさか師匠!?」
「え、ええええー、だ、だだ、ダーリン!?」
「ちょ、ちょちょ、ちょっ、ドモンあんたっ!?」
 その有様に味方一同もドン引きである。ワルドまで一瞬マジかよ、といった表情で口をあんぐりと空けている。
 もっとも彼はその後直ぐ、ニヤリと笑みを浮かべたが。
 タバサだけは、始終一人黙々と本のページを捲っていた。
「さて、次は誰だ?」
 赤く光る液体を滴らせるその手を見て、ズボンを湿らせた傭兵達が涙目で口を揃えて言った。
「話します!全て話させて頂きます!」
「フン、根性無し共が」
 ドモンは、わざとらしく鼻で笑い、その液体をぺろりと舐めた。

 彼等は必死に語った。『金の酒樽亭』で、謎の男女に雇われた話しを。
 晩時に、この辺を通る貴族の一行を不意打ちで襲撃しろと命令された事を。
 しかし予定を遥かに早い時間に不意打ちを受けたと話した。
「何よ、情報がダダ漏れじゃないの」
 ルイズが呆れた様にやれやれと頭を振った。
「いや、そうでも有るまい。現に此方の進行速度は把握出来ていなかった様だ」
「言われてみれば、それもそうね。漏れてるのは此方の動きだけって事かしら」
 ドモンの言葉にルイズが納得といった風に手をぽんっと打つ。
「地上にも関わらず、あの非常識な速さを予測できる者がいれば、僕が教えて欲しいぐらいだがね」
 ワルドが苦笑した。

「ご苦労だったな。では暫し眠って貰うぞ」
 全て話させると、ドモンは、再度順番に当て身を加え、傭兵たちの意識を次々と奪っていった。


822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:59:09 ID:wEQZk5t+
ガンダムファイターの力で殴られたら体が爆砕しそう支援

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 21:59:43 ID:0WVtniN9
うわ、リロードしてみたら爆熱さんがきてた&遅レスの領域支援orz

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:00:10 ID:I3q8BNWP
>>811
結婚披露宴で全地球圏ネットで告白シーンが放送されるわけですね支援

825 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 22:00:36 ID:6yrULLLg
 そんな中、ギーシュが一人、恐る恐る岩陰に転がる傭兵の元へと歩を進める。
「あ、あれ?」
 そこには、普通に頭部が付いている傭兵が、気を失って転がっていた。
「生きてる?」

「当然だ。誰が人の頭を潰すか!気色の悪い」
 ドモンがそれに気付き、離れたまま少し大きな声で返した。
「で、ではあの赤い液体は?」
「こいつらが持っていた赤ワインだ。恐怖で血だと勝手に思い込んだだけの話し。
 タバサは最初から、しっかりと気づいていた様だぞ。
 お前等も観察眼を磨く事だ」
 ドモンのその言葉に、シルフィードの上で本に目を落としたまま、タバサはこくりと頷いた。
「匂いがした」
「わ、わわわ、わたしだって実は気付いていたわ」
 ルイズが少し冷汗を流しながら強がって見せた。心の中で『最後の間際でだけど……』と付け加えて。
「フゥん?あたしと一緒で、ダーリンの余裕の態度に、ついさっきやっとで気付いた口じゃなかったんだ」
 キュルケが、そんなルイズを見てにやぁっと笑い、ルイズはぷいっと赤く染めた顔を横に逸らした。
 ワルドが微笑みながら、まあまあとルイズをなだめた。
「使い魔の事は、他者よりも判って然るべきさ」
 そして彼は遠くに見える、灯り始めた街灯かりを指差した。 
「さて、では日が完全に沈む前にラ・ロシェールへと入るとするかね。
 連中は捨て置いても問題は有るまい。
 この手の連中は、敵わぬと理解した相手からは、我先にと逃げ出してしまう物だ」



 ラ・ロシェールに到着した一行は、街で一番上等な宿、『女神の杵亭』に泊まる事にした。
 今は丁度、一階の酒場で寛いでいる。その中にドモンとワルドの姿は無かった。
 ワルドは『桟橋』へ乗船の交渉に出掛けている。
 ドモンは宿を確認すると、少し街の様子を見てくると言い残し、一人さっさと雑踏へと消えてしまった。

 さて、その頃ドモンは裏通りの奥深くの裏路地を歩いていた。探すのは、傭兵らがもたらした情報の中にあった『金の酒樽亭』である。

 それにしてもこの街は実に面白いと思った。全てが一枚岩で作り上げられている。地面もありとあらゆる建物も、全てが一枚岩なのだ。
「地球にも一枚岩を掘りぬいた都市遺跡の類は、有ると言えば有るが、これ程の物は聞いた事も無いな。
 全く、魔法にこの手の分野では、科学は到底追いつかんな」
「その驚きっぷりを見る度に、俺、相棒は異世界人なんだねぇとシミジミ感じる。 一度、その科学の世界ってぇのも見てみてえやね」
「必ずしも良い物では無いぞ?」
「そりゃ魔法の世界も同じってえ事よ」
 自然と一体となり、破壊せずに成立つ。宇宙に居住を求める事のできるレベルの科学の粋を集めたとしても、こう言ったことは難しい。
 デルフリンガーと話しながらも、『師匠ならば、喜んだだろうか?』そう考えながら歩を進めた。



826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:00:57 ID:6QNnPnlp
人殺しの目だ……!支援

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:01:38 ID:wKCmYLhl
まぁ前振りがインパクト有りすぎてパニックなる罠支援

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:01:52 ID:wyutdXew
よく考えたらドモンなりにそれこそ細心の注意を払って加減してるんだろうな
ドモンなら手の形に頭がえぐれてもおかしくないわけで支援

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:03:15 ID:VkVqPJQT
時代劇的支援

830 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 22:03:35 ID:6yrULLLg
 一方『女神の杵亭』では。
「それにしても師匠は何をしに消えたんだろうね?」
 ギーシュがワインに少し口を付けながら呟いた。
「わ、わたしは大体想像がつくわ……」
 それを聞いたルイズが何処か遠い目をして、扉の向こうを見つめる。
「どういう事?」
 キュルケの問いに、ルイズがやたらと糞真面目な顔をした。
「ドモンって、喧嘩を売られたら徹底的なのよね。
 ギーシュは体験してるからよくわかるでしょう?」
「ははは……。それは言わないでくれたまえ」
「そう言えば、城下町でも大暴れしてたわね。
 ……もしかして?」
 キュルケが途中まで思い出したところではっとした顔をする。
「傭兵は『金の酒樽亭』に集まっていると自白していた」
 タバサが淡々と口にしたそれに、ルイズが冷汗を流しながら頷き、続けた。
「つまりは、そこに殴りこんだんだと思うわ」
「そ、そう言えば、僕、此間噂話を聞いたんだけど。
 城下町で犯罪グループが建物ごと吹っ飛ばされて、一網打尽になったって……。
 や、やはり……?」
 ギーシュがそう言えばと手をぽんっと打った。
「ちょっと前に、コルベール先生と一緒に城下町に出掛けたって話しは聞いたわね」
 ルイズが顎に手を当て目を細め、記憶を穿り出す。
 そしてその話しは知っているとタバサが頷いた。
「報復されて、更に派手に報復したって事かしら?」
「絶対そうね……はぁ」
 キュルケの言葉に答えた後、ルイズは深くため息を付いた。


 そして、その頃フーケは……。
 仕事を受けたものの、何だか気乗りがしない。当初は傭兵を雇った『金の酒樽亭』に宿を取る予定であったのだが、それも取りやめた。
 乗り気でなかったので、出来るだけ仕事外の時間は距離を置きたかったのだ。
 今は街の別の宿の一階の酒場で寛いでいた。
 傭兵連中はあまり使わない様な、かと言って貴族が使うには安い宿。
 小金がある平民が好む宿。フーケに取ってはこの位が心が一番落ち着いた。
「この様な場所に居たのか」
「はぁ……しっかり行動がばれてるんだね」
 聞き覚えのある声に話しかけられ、ため息をつく。
「いや、今回は偶然通り縋っただけだ。
 連中はあの傭兵どもをあっさりと蹴散らして街へ入った」
 何だか昨日とは、何処か雰囲気が違うねぇ?と思いながら、雇い主の白仮面の男を見る。
「ま、負け犬の傭兵どもじゃ、そんなもんだろうさ」
「明日一日で、更に傭兵を集めておけ。街中の傭兵を掻き集めても良い」
 金貨の詰まった袋をフーケの前に置き、白仮面は外へと去って行った。


『金の酒樽亭』の大まかな場所は、適当な町の者に聞けば教えて貰えた。最も案内してくれとの要求は全て断られたが。
 そして誰に聞いても『椅子』がどうのこうのとも言われた。
「この世界は酒場で椅子を用いた催しでもあるとでも言うのか?
 全く理解しがたいな」
 ドモンのその疑問も『金の酒樽亭』へ到着する事で氷解した。
「ここで喧嘩する時は、武器を抜かずに椅子で遣り合えと書いてる」
「字が読めたのかデルフ」
 ドモンが『何だこれは?』と、入り口の目立つ場所でひらひらしていた張り紙を見詰めていると、背中からデルフリンガーがそれを読み上げてくれた。
「六千年生きてるんだぜ?」
「それは心強いな」
「へへんっ」
 デルフリンガーは鍔をかちゃかちゃと鳴らして得意げに笑った。


831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:03:51 ID:Ngk+2LZZ
支援

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:04:24 ID:6QNnPnlp
バンパイア王国支援

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:05:26 ID:wEQZk5t+
ドモンが居るってわかったらフーケ真っ先に逃げちゃうよね支援

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:05:33 ID:mozcDH57
椅子でも立派な凶器ですよ支援

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:05:53 ID:n/0XDLnX
一思いに斬られるか、殴られるほうが幸せになれる気がする支援

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:06:02 ID:4Ak9wfT4
八卦の陣支援

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:06:42 ID:Ye/abJU4
椅子という名の鈍器が活躍の予感。支援

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:06:45 ID:wyutdXew
椅子は痛いよな
椅子は痛い
支援

839 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 22:06:58 ID:6yrULLLg
 ドモンは、はね扉を乱暴に片手で弾いて中へと入った。
 先程ルイズ等が取った宿とは違い、いかにも雰囲気が悪い。案内を頼んだ者達が揃って、此処まで来るのを嫌がった理由も理解できた。
 店内は、ならず者や傭兵ばかりではあったが、それなりに賑わっていた。

 見覚えの無い男が入って来たことで、彼等はドモンに視線を集めた。
 だが二本の刀剣を背負ってる等の雰囲気から、只の流れの傭兵か何かと判断したのか、大半の者達は己の雑談へと戻っていった。
 何しろ、今この街には流れの傭兵で溢れかえっているのだ。

 ドモンは取りあえず、店内の話しが聞こえ易そうなカウンターの席へと付く。
 何処からともなく、『町外れへ出掛けた連中は今頃上手くやっているか?』『あの姉ちゃん良い女なのになァ……』『あの白仮面の向こうの目を見たか?ゾッとしたぜ』等と色々聞こえてくる。
 ここで間違いは無いかと確認したところで、給仕が注文を聞いてきた。
「酒は要らん。適当なジュースでも見繕ってくれ」
 ドモンとしては、無用な酒は身体を作る阻害となるので避けたかっただけなのだが……。
 その言葉をあざとく聞きつけた酔っ払い達が、馬鹿にした様にげらげらと笑い声を上げる。態々席を立って寄って来る者までいる始末だ。

 その余りに古典的な周囲の反応に、ドモンは口にしていた、注文の際に出された水を噴出しそうになった。
『チッ。いきなりこの方向で楽しませてくれるとは。ミルクを頼むべきだったのか俺は!』
 いやいや、そうじゃ無いと軽く首を振り、気を取り直し立ち上がる。
「街外れの崖に居たのは貴様等の仲間か?」
 その言葉に、その場にいる傭兵達の表情がぱっと代わり、ざわめきが消えた。
「どうやら当たりだった様だな」
「あいつ等はどうした?」
 彼等のリーダー格と思しき男が、ゆっくりと口を開いた。
「今頃仲良く崖の上で眠っている。迎えに行ってやれ」
 ドモンのその言葉に、気の短かったのか、近寄ってきていた男が、突然椅子を振り上げ殴りかかってきた。
「この野郎っ!」
「俺がやったとは言ってないのに気が短いな」
 その椅子を、上半身のみを僅かに動かし、ひょいっとかわす。
「違うってのか?」
「いや、全て俺がやった」
 淡々と語るドモンのその態度が、更に逆鱗に触れたのか、今度は傭兵達が一斉に席からだんっと立ち上がった。
「本当ならぶっ殺すところだが。此処のお約束だ。半殺しで許してやらあ」
 彼等は、自分の座っていた椅子を次々と手に取った。
「殊勝な事だ。次々と掛って来い!」
 ドモンのその言葉を皮切りに、『金の酒樽亭』始まって依頼の大乱闘が開始された。

 次々と椅子が砕け、男達が殴り飛ばされ床を転がり、吹っ飛ばされ宙を舞う事となった。

 彼等が幾ら囲んで殴りかかろうが、全て空を切る。殴りかかろうと手にした椅子が蹴り壊され、急所を殴られ蹲る者が後を絶たない。
「手応えの無い。ならば貴様等の流儀に合わせてやろう!」
 数人捌いたところで、ドモンは足元の椅子を蹴り上げ手に取る。
「俺の故郷の旧世紀の武術の達人は、椅子だろうが梯子だろうが当然の武器としたと聞く!」
「マジか相棒!」
「ああ!」
 背中から興奮した声で喋るデルフリンガーに一声答え、ドモンは椅子をまるで手足の延長の様に見事に振り回して見せた。
 手の内で椅子がくるくると舞う。
 右手から左手、左手から背中へと動き回り、殴り掛ってくる者達を次々と捌き、その手の椅子をバラバラに砕いてしまう。
 同じ椅子を使っていながら、ドモンの振り回す椅子には傷一つ付く事が無い。
 時に椅子を置き、その上で華麗に逆立ち蹴りをし、机の上より襲い掛かる者と背面より襲い掛かる者を同時に蹴り倒す。
 時に奪い取った椅子を其の侭、頭に引掛け外へと向けて投げ捨てる。
 時に転がる椅子を一端蹴り上げ、宙から蹴り飛ばして逃げ出そうとする者も容赦無く仕留める。


840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:07:26 ID:nxHfsIoS
椅子で全滅するのか

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:08:40 ID:wKCmYLhl
椅子が持つかむしろ心配だな

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:08:48 ID:wEQZk5t+
ジャッキー支援

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:08:58 ID:ytERQBr7
雑技団かよwww
魅せるなこの男。支援

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:09:07 ID:n/0XDLnX
ジャッキー支援

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:09:51 ID:sf0OpS3c
>椅子だろうが梯子だろうが当然の武器とした
ジャッキーかよw

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:09:51 ID:YMXMDY6R
ジェッキーチェン支援

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:10:01 ID:mozcDH57
ミルクを支援

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:10:09 ID:wyutdXew
パイプ椅子なんて有り得ないだろうし木製のあれかね。
痛いね。
支援

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:10:33 ID:YMXMDY6R
やっぱここはハンガーをヌンチャクにしてだな

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:10:49 ID:N2yo3Ky8
みんなジャッキーを想像してる支援!

851 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 22:10:50 ID:6yrULLLg
 だんっ、とドモンが椅子を床に置くと、既にその場に立っている者はドモンと、給仕だけであった。
 その椅子に座り、受け取った柑橘系のフルーツジュースを一気に呷ると懐を探る。
 そこでドモンの顔色が変わった。
「くっ、しまった!」
 小声を絞りだすようにして、懐に入れた拳に力を入れる。
「どうしたんだぁね、相棒?」
「よくよく考えれば、俺は財布も金も持って……いないッ!」
「し、締まらねーなぁ……」
 デルフリンガーが鍔を器用に動かして微妙さを表現した音を立てる。
「やむをえん、連中の財布の中から……」
「折角決まってたのに、もっと締まらねーなぁ。
 仕方ねえ、俺の鞘を引っくり返して軽く床に打ち付けて見ろ」
 デルフリンガーのその言葉に、ドモンは鞘から彼を抜き、その鞘を上下逆にしてコンコンと床に打ちつけた。

 ちゃりんっ
 銀貨が一枚転がり出て、澄んだ音を立てる。
「昔俺を持ってた奴がよ、ヘソクリ入れて忘れてたんだぁね」
「全く助かった。何かと頼りになるじゃないか」
「相棒は、知識も広いし腕っ節は強えーのに、所々抜けてるよな」
「この世界の金を持っていないって事を、すっかり忘れていてな」
 ドモンはその銀貨を拾いマジマジと見つめながら言った。
「ま、少しは隙が有った方が、俺も役に立てるってもんさね」
 デルフリンガーは少し嬉しそうな声で笑った。


 後日『金の酒樽亭』の主は震えながら語った。
「魔法を使わなくても、人間の手足ってあれだけの凶器になるんですねえ。
 椅子って使う人が使うと完全に武器なんですねえ。
 勝負事は腕相撲にしてくれとでも張り紙した方が良かった……」

 そして店主は新しい張り紙を壁へと貼り付けた。



爆熱の使い魔 十四章『目指せラ・ロシェール! 止まる事無く駆け抜けよ』

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:11:08 ID:rd85FySv
破壊の椅子誕生、支援

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:11:48 ID:cPI+29IJ
ドモンなら木製ハンガーも使いこなせるな支援

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:11:53 ID:6QNnPnlp
酒場ミルク支援

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:13:45 ID:mozcDH57
GJでした!

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:13:47 ID:ytERQBr7
財布デルフ万能すぐるwww
GJ

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:13:58 ID:wyutdXew
ドモンならクッションですら武器になりそうだな支援

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:14:03 ID:2mMo++cm
鞘のへそくりと聞いて拝一刀の遺産を思い出した支援

859 :爆熱の使い魔:2007/08/28(火) 22:14:04 ID:6yrULLLg
今回は此処まで。
支援ドーモでした。

次回は原作通りのワルド決闘編……?

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:14:08 ID:YMXMDY6R
ここで傭兵が全滅、フーケは金貨を懐に入れてウハウハ

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:14:35 ID:Ix1Z6P6B
>>775
遅レスだが、そこはヴィンダールヴで他の使い魔や敵の風竜&火竜を巻き込んだ大暴走だろw
トルネード・カッターなんてレベルじゃねーぞ!?

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:14:45 ID:Ye/abJU4
GJ!
逃げて! 逃げてワルド!


863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:14:52 ID:wEQZk5t+
GJ!
デルフもそこそこ出番があっていい感じだな。

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:15:14 ID:JDYHigcr
酒場ミルクで漫画板DQ6のテリーを思い出す

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:15:21 ID:kNFSHhDR
ハンガーは武田鉄矢だっけ?

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:16:08 ID:wyutdXew
あー決闘イベントがあるのか
ワルド。悪いことは言わん。
逃げるのもまた勇気だ。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:16:49 ID:BiOueYGZ
GJだ!
ワルドはまだ戦ってるドモン見てねえもんな、そりゃ決闘するよな
・・・いかん、この先ワルドが勝つパターンが全く想像できん

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:17:06 ID:Xo0elDu4
GJッッッ!!!



流派東方不敗はッッッ!!!

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:17:16 ID:wKCmYLhl
というかワルドこのまま潜んでいた方が戦果上げられる気がする。
どうせ開戦するだろうし、タルブの激戦時にアンリエッタをさくっとやって逃亡するとか。

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:17:32 ID:JDYHigcr
GJ、流石キングオブハート


告白が軍事資料と残ったのはSRWMXのことです

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:17:35 ID:YMXMDY6R
>>865
そう、刑事物語

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:17:55 ID:6yrULLLg
個人的には酒場でミルクの最高峰は999劇場版のハーロックだと信じてる

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:18:47 ID:VkVqPJQT
GJ!

やめて〜ワルドのHPはもう0よっ!w

874 :使い魔のゼロ:2007/08/28(火) 22:19:11 ID:62Qu0PU/
久しぶりですが半から投下させてください。

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:19:28 ID:cPI+29IJ
GJ!

ワルドはもう決闘でいきなり偏在するしかないな
・・・と思ったら、そういやドモンも分身できたんだった

ワルド、全てをあきらめろ・・・

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:20:31 ID:n/0XDLnX
GJ!!
金もってなくても、「代金はこいつ等につけといてくれ」とでも言えばしまるのにな

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:21:55 ID:mN5ZRVSS
GJキングオブハート!

そしてレプリロイド支援

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:21:59 ID:YMXMDY6R
酒場でミルクといえば修羅の刻の雷だな、

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:22:17 ID:YMXMDY6R
>>874
いつでもいいぜ

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:22:39 ID:JDYHigcr
支援支援支援

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:22:56 ID:wKCmYLhl
>>874
支援準備だッ!

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:22:57 ID:0WVtniN9
ドモンなら分身するまでもなく目に見えないほどの拳圧で
風そのものを吹き飛ばす気がするw

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:24:07 ID:sf0OpS3c
GJ。

というか出発前に気づかないうちに杖取られてるんだから、
そこからドモンの力量を推し量れば……無理か。

何せルイズに俺Tueeeeeなところを見せたいだけだからなぁw。

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:25:34 ID:+bJwecd9
いやいや、ドラゴンボールにもいたろーが、ミルク愛飲家

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:27:06 ID:n/0XDLnX
元を辿れば、西部劇に行き着くだろうが、具体的な原典はわからんなぁ。

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:28:42 ID:mozcDH57
支援準備完了

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:29:20 ID:MDjWiz2w
FFTのラムザを忘れんでほしいなっ>酒場ミルク

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:30:22 ID:fvQzTSLG
西部劇+ミルクといえばガンブレイズ・ウエストの
バロンが思い浮かぶ・・・同志はいませんか、そうですか

889 :使い魔のゼロ 1/5:2007/08/28(火) 22:30:22 ID:62Qu0PU/
では投下します。

第九話 踊る戦士

ゴーレムが倒れ、破壊の杖も取り戻した。
これで一段落が着いたと思うと、ルイズにはある疑問点が沸いてきていた。
「ねえ、ゼロ。どうして破壊の杖の使い方が分ったの?
それに、あのけ…「ご無事でしたか、皆さん」
と、その質問は木々の陰から現れたロングビルによって遮られた。
「ゴーレムが見えたので戻ってきたのですが、もう終わってしまっていたようですね。
すみません、お役に立てなくて。
でも、すごいですね、この威力。さすが破壊の杖といったところですか。
少し貸してもらえませんか?」
この言に、ルイズは何の疑問も持つことも無く破壊の杖を渡した。
受け取ったロングビルは、破壊の威力を確かめるように、ゴーレムの吹き飛んだ後へ歩いていったが、
一行から十分な距離をとると彼女は意外な行動に出た。
「はい、動かないで」
突然破壊の杖をルイズたちに向け狙いをつけて構えてきたのだ。
「ど、どういうことですか?」
状況も分らずルイズが声を上げる。キュルケも似たような顔をしていた。
逆にゼロとタバサは目を鋭くし、彼女を睨んでいた。
そして問いただす。
「これはあなたの罠?あなたがフーケだったの?」
「ええ、そういうこと。この破壊の杖、せっかく手に入れたはいいんだけどどうにも使い方が分らなくてねえ。
それで、学院のやつらなら知ってるんじゃないかと思ってあんたらを連れてきたって訳さ。
分んなかったならあんたらをつぶして何度でもな・ん・ど・で・も!
使い方を知ってるやつが来るまで繰り返すつもりだったんだけど一回目ですんでよかったわ。
正直に言うと学生だけで不安だったんだけどねえ。まあご苦労さん、もう用は無いわ。
じゃあ、この破壊の杖の威力自分達で体験してみなさい」
そういってロングビル、いや、フーケは先ほどルイズがそうしたように引き金に力をかける。
が、それを無視するように一人が歩きよってくる。
「ほーう、あんたから死にたいのかい、じゃあ望みどおりにしてやるよ!」
そういうとその男、ゼロに向けて引き金を引いた。
が、彼女の予想と反してカチンと言う引き金の引かれた音がむなしく響くだけだった。
「無駄だ、そいつは単発だ」
ゼロはそう言うとデルフリンガーを鞘から峰で引き抜きフーケを打った。
彼女は崩れ落ち、そのまま縛られ一行とともに学院へ送還となったのだった。
「あれ、俺の出番こんだけ?」

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:32:13 ID:mC0fEnRq
まあ仕方ないっちゃ仕方ないが、ガンダムファイターとメイジじゃ強さを求める意味が違うしな、
メイジは目的をかなえる為に強さを求める手段にすぎないが、ファイターは強くなる事が目的
だからな〜、例え戦う相手が居なくても強くなる事を止めるはずないのがファイターだしな〜。

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:32:32 ID:wKCmYLhl
ゼットセイバー支援

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:32:54 ID:Ngk+2LZZ
支援

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:32:56 ID:mozcDH57
ゼロ支援

894 :使い魔のゼロ 2/5:2007/08/28(火) 22:33:20 ID:62Qu0PU/
学院に戻りフーケを引き渡した後、ルイズたちは学院長室でオスマンへの報告を行っていた。
酒場で色香に迷った挙句、ほいほいとフーケを雇ったということを聞かされて殺意が芽生えたりもしたが、
それでもとりあえずルイズはなにも言わなかった。
だが、自分達が今回の功績でシュヴァリエの爵位を申請され、
既にその爵位を持っているタバサには精霊勲章の授与があると言われた時、
彼女は聞かずにはいられなかった。
ゼロには何も無いのか、と。
だが、それはゼロは貴族では無いと断られ、ゼロ自身も
「必要ない」
と切り捨ててしまい、もうルイズには何も言えなかった。
その後、今夜が舞踏会だということを伝えられると彼女達は退室しようとしたが、
ゼロはその様なそぶりを見せなかった。
「どうしたの?」
「先に行っていろ、俺はこの男に話がある」
そういってルイズの目を見つめた。
結局ルイズはゼロを残して戻ることになっていた。
主人を指しおいて秘密の話をするとはどういうことだとか、
色ボケ親父とはいえ仮にも学院長をこの男呼ばわりだとかいろいろ言いたい事はあったが
ゼロの真剣な、鋭い視線に気おされて引いてしまったのだ。
「何よ、あいつ、一人で話し進めて。聞きたい事だってあったのに」
ぶつぶついいながら部屋へ戻っていったのだった。

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:33:37 ID:wyutdXew
酒場ミルクでDQM+のディノがでてくる俺マイノリティ
支援

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:34:16 ID:kVffNvRZ
>>890
近衛の衛士をやるメイジが強さ求めないでどーすんのwww

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:35:21 ID:TaEkpR0F
酒場ミルクでサンダウンが出てくる俺懐古厨
支援

898 :使い魔のゼロ 3/5:2007/08/28(火) 22:35:40 ID:62Qu0PU/
「それで、わしに話というのは?」
「破壊の杖のことだ。あれをどうやって手に入れた?あれはおれの世界の武器だ」
「破壊の杖のことを知っておるのか?それに君の世界というのは?」
「言葉のとおりだ、俺はこことは別の世界から召還された。
それとあれは杖なんかじゃない、さっきも言ったがあれはロケットランチャーという武器だ」
それを聞くとオスマンは破壊の杖を手に入れた経緯を語り始めた。
過去、命の危険にさらされたときこれをもった男に命を助けられたらしい。
「彼は傷ついておりその後息を引き取ったが死の間際言っておったよ。
元の世界に返りたい、と。
じゃからおぬしも別の世界から来たということも信じられるわい。
ところでこちらからも聞きたいことがあるんじゃが良いかの?」
「ああ」
「おぬしは自分のことを人でなくレプリロイド、と言っているそうじゃがそれはいったいどういうことじゃ?
わしも長く生きておるがそのような名はとんと聞かん。
それも別の世界と言うことと関係しているのかね?」
ゼロにとってレプリロイドであると言うことを隠す必要性は感じなかった。
キュルケやシエスタのように深く追求してこないのならともかくこのように聞かれ隠す理由も無い。
ゆえに、それを聞くとゼロは見ろ、とばかりに胸を指して胸を開いた。
そこには以前ルイズが見たように金属の棒、板、管やほかの何かが詰まっていた。
「これがレプリロイドだ。レプリロイドとはいってみれば意思を持った人形、ゴーレムと言ったところか」
「……これは、魔法なのか?」
「いや、俺の世界には魔法と言うものは存在しない。これは科学と言う技術だ」
「科学、か。わしにはさっぱり分らんよ。世界は広いと言うが別の世界まであるというんじゃあ、のう。
じゃが、これだけははっきりさせておきたい。
おぬしは人ではなく、しかも人形と言う割には確固とした心を持っておる。
のう、おぬしは人間の味方か?」
こう、目を鋭くしてオスマンは聞いた。
たとえばこの世界ではエルフと言う種は人間と敵対している。吸血鬼も人間の敵だ。
なら、使い魔として契約しているとはいえ目の前のこのレプリロイドはどうなのか。
学院の長としてこのことを聞かずに入られなかった。
だが、ゼロはこの問いに対して即答した。
「ああ、俺は人間を守る」
「何故じゃ、おぬしは人ではないのじゃろう?そういえば以前の決闘でも穏便に済ましておったようじゃが」
「友との誓いだ、大切な友との」
「そうか、そういうのなら信じよう、これからも主人を助けてやってくれ」
「ああ。ところで俺からももう一つ聞いてもいいか?」
「なんじゃ?」
「このことだ」
そういってゼロは左手のルーンを差し出した。
「さっきお前が言った決闘のときこれが光っていつも以上に体が動いた。
それにロケットランチャー、お前達の言う破壊の杖だがあれを持ったときにも使い方などがはっきりと分った」
「? あれはおぬしの世界のものなんじゃろ?」
「ああ、確かに大体の使い方は分る。だが、あれは俺の世界では何百年も前の武器だ。
はっきりとわかるはずが無い」
「何百年も?そちらのほうは疑問に思わんのか?わしが助けられたのはせいせい数十年前のことじゃが」
「……それが魔法じゃないのか?」
「いや、時のかかわる魔法など聞いたことも無い。
じゃが、別の世界からの召還と言うのも例の無いことじゃしのう。
まあよい、そのことについては分らんがそのルーンのことについては答えられる」
そうしてオスマンは語りだした。
そのルーンは伝説の使い魔、ガンダールヴの印であり、
そのルーンを持つものはあらゆる武器を理解し、使いこなしたという。

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:36:26 ID:wyutdXew
支援支援

900 :使い魔のゼロ 4/5:2007/08/28(火) 22:38:09 ID:62Qu0PU/
その晩、ゼロは学院の庭で武器を振るい、ガンダールヴの効果を確かめていた。
舞踏会があると言っていたがゼロにとって興味のあることではないし、
自分の持つと言う新たな力を確かめるほうが重要だったからだ。
とりあえず衛兵から借り受けた槍や(メイジに決闘で勝った平民と言うことで快く貸してもらえた)
デルフリンガーを使ったところ、あの決闘のときのように動きながら自在に振るうことができた。
ゼットセイバー以外の武器でも足が止まることは無かった。
だが、肝心のゼットセイバーを用いても何の変化も感じられなかった。
考えてみればゴーレム相手に戦ったときもそうだった。
だが、自分はもともとずっとゼットセイバーで戦ってきたのだ。
ゼットセイバーに関して言えば元から使いこなしていると言ってよく、ルーンの影響も無いのだろう。
そう、確認していると後ろから不機嫌そうな声が響いた。
「もう、こんなところにいたのね」
「ルイズか、何しに来た?」
「何しに来た、じゃないでしょ!ご主人様ほっといてこんなところでなに油売ってんのよ!」
そう、声を荒げたが、少し間を空けると逆におずおずと言ってきた。
「……その、貴族じゃないっていってもあんたは今回の立役者なんだから別に気にせず出席してよかったのよ」
フーケ捕縛の件で一人貴族で無いからと扱いが別だったことを気にしているのではないか、
ルイズはそう心配していた。
だが、
「そんなんじゃない、騒がしいのは苦手なだけだ。」
「そ、そうね。あんたはそういうやつだったわね」
「それで、お前は何故こんなところにいる。舞踏会に行ったんじゃないのか?」
「べ、別にいいでしょ、相手がいなかっただけよ。
……ねえ、あんたも一人でこんなところにいるのはさびしいでしょ、踊ってあげよっか?」
「いや、俺は別に…」
「いいから!ご主人様が誘ってんだから黙って付き合いなさい!」
はっきりいってゼロの踊りは下手だった。チェーンダンサーの異名を持つと言っても戦いの中での話だ。
だが、あれだけの身のこなしを持つのだ。ルイズにリードされるとそれらしい形になっていった。
その光景を見てデルフリンガーはなにか感心しておでれーたといっていた。
もちろん無視されたが。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:39:05 ID:Ngk+2LZZ
声援

902 :使い魔のゼロ 5/5:2007/08/28(火) 22:40:13 ID:62Qu0PU/
そうして踊っている中、ルイズは昼に聞けなかったことを聞いてみることにした。
「ねえ、どうして破壊の杖のこと知ってたの?」
「あれはもともと俺の世界のものだ。オスマンに聞いたが、昔ほかにもこの世界に来たやつがいたらしい」
「そうだったの。それと、あの時使ってた光の剣って何?」
「ゼットセイバーのことか?」
「そう、それよ。あんなのあったらわざわざ別の剣なんて買わなくてもよかったじゃない。
ゴーレムもすぱすぱ切ってたし」
「こいつは切れすぎる。人に使うものじゃない」
「そういえばギーシュのときもつかってなかったわね。
ねえ、人を大事にしようとしてるみたいだけどどうして?」
「友との誓いだ」
「友達の?」
「ああ、俺の友は人間を信じ、守ろうとしていた。
俺は友を信じている。そしてあいつの信じた人間も、だ」
「いい友達なのね」
「ああ、最高の友だった」
「……だった?それって」
「ああ、あいつはもういない」
「ごめんなさい」
「いや、いい。お前が気にすることじゃない」
もちろんそんなわけにはいかなかった。
自分はゼロを呼び出した。
もういないとはいえこの人付き合いが悪そうな男が友と呼んだ人がいる世界から。
こいつは別にかまわないと言った。
でも、
やっぱり、
こいつは帰るべきじゃないのだろうか。
結局それを口にすることはできなかった。
ただ黙って二人は双つの月の下踊り続けた。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:41:03 ID:Ngk+2LZZ
支円

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:42:06 ID:4KQeK1YL
酒場ミルクはトライガンで、女と相手だとおもってたよ
支援

905 :使い魔のゼロ:2007/08/28(火) 22:42:28 ID:62Qu0PU/
以上で投下を終了します。
次回よりアルビオン編です。
今後は投下ペースがかなり下がると思いますがよろしくお願いします。
とりあえずガンダールヴの効果は武器を使うときに立ち止まるという
ゲーム上の仕様を解除する方向へもって行きました。
ちなみに今回出番のあまり無いデルフですが対人戦のワルド戦で活躍する予定です。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:44:06 ID:u4bDdt+n
GJ!

友・・・ってーと、誰だっけ
甘ちゃんエックスか、ロクゼロの誰かか?

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:45:51 ID:JDYHigcr
GJ
漢の誓いは熱い

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:45:52 ID:aPV2DmeB
GJ!

>>904
俺様の濃くてあたたかいモノを…

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:46:16 ID:Ye/abJU4
>>906
甘Xじゃないのか?
ゼロが友と呼ぶなら、やっぱり。

910 :MtL:2007/08/28(火) 22:46:35 ID:oxcrkIvh
投下予約入ってます?

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:46:37 ID:qWqn0coV
>椅子だろうが梯子だろうが当然の武器とした
ダイナマイト刑事(デカ)を思い出した

「お〜れの武〜器〜を知ってるかい?」
「モップ!柱時計!胡椒!」
今日も事件だ!ダイナマイト刑(デ)〜事(カ)〜!

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:46:42 ID:m5tXazFX
使い魔のゼロの人乙ー
 
>酒場
バナナサンデーとガトーショコラをお願いしまーす!

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:47:02 ID:Mxf9yNsG
>>888
背中に人生を!!

バロンよりジェシー・ジェイムズが思い浮かんだけどね

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:48:16 ID:m5tXazFX
MtLの人
進路クリアーでござんすー

915 :MtL:2007/08/28(火) 22:48:48 ID:oxcrkIvh
では55分から投下しますー

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:49:00 ID:wyutdXew
>>910

多分きっとおそらく無いかもしれない
カモン

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:49:09 ID:3oPJo3nM
乙!
ロクゼロはゼクスとかやり始めてから迷走してきたなあ。

それはそうとwikiのアースガルズ二話、ぶつ切りになってね? 俺だけ?

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:53:58 ID:bJs//4v5
そういえば昔はトリつけて投下されてたのに今は一人もつけてないな

919 :MtL:2007/08/28(火) 22:55:25 ID:oxcrkIvh
マジシャン ザ ルイズ (9)イゼット・エンジン

緑にも青にも見える不可思議な光が周囲の壁に灯り、空間全体を照らし出している。
浮遊大陸アルビオン、その下層部に存在する広大な空間に、一体の赤いドラゴンがいた。
それはその巨体を揺らしながら、指先を器用に動かして目の前のものに細工を施している。
ドラゴンの前で向かい合うもの、それもまたドラゴンであった。
赤いドラゴンとは対照的な、モノクロのドラゴン。大きさは赤いドラゴンよりも更に大きい。

しかし、両者の区別は間違えようが無い。
そもそも、その2体は生ける竜と生けざる竜の違いがあった。モノクロのドラゴンは生物ですらない、機械の竜である。

機械仕掛けの竜を弄る赤い竜、その背後に男の声がかけられた。

「やあ、竜殿。お元気そうで何よりだ。それで、頼んでいました準備はどの程度進んでいますかな?」
呼ばれた赤竜がが首をぐるりとまわし、背後の契約者、ワルドを見やった。
「ワルドか、…予定より早いのではないか?」
人語を解する竜、ハルケギニアで韻竜と呼ばれる幻獣こそが、この火竜であった。
全身を覆う赤い鱗は暴虐の力を発散させているが、それらは彼の瞳に宿る知性の輝きを少しも損なっていない。

「予想以上にゲルマニア帝国の反撃が厳しいのでね、早々に追加兵力の投入が必要になりそうなのです」
「ふん、それで催促に来たというわけか」
「ああ、申し訳ないのですが、その玩具をどうにか使えないものかと思いまして。
 勿論、兵器として使えるなら、あとはどう弄ってもらっても構わないのですが」
「口の減らん奴め。
 お前が我に与えたこれらの遺物が無ければ、炭も残さず焼き尽しているところだ」
「ははは、ということは気に入っていただけているようで何よりです。
 それで、どうですかな?
 アルビオンを移動要塞として使えるようにして頂いたのは予定外の出来事でしたが、本命のそちらの方は調子は」
ぐるるると一声唸り、竜は機械竜へと向き直り、説明を始めた。
「これらはどうやら機械生物として設計されたもののようだ。
 動力と思われるクリスタルに損傷があり、今は完全に機能を停止している。
 無粋な無能者がクリスタルを修復し、再起動させようとしたようだが、結果は見ての通りだ」
火竜が周囲の空間を首を巡らして指し示す、周囲には火竜が弄っている機械竜と同じものが何体も放置されていた。
「それで、偉大な竜殿はどうするおつもりですか?」
「ふん、一万年を生きたこの我を、間抜けどもと一緒にするな。
 我は一度完全にクリスタルを取り除き、それを別のエネルギー培養体と融合させることで、新たな動力源の精製に成功した。
 見ろ、これこそがそのサンプル、ミジリウム・クリスタルだ」
火竜は誇らしげにそう言うと、機械竜の構造の一部分を指差した。そこには赤と青に輝くクリスタルが設置されている。
「ということは、すぐにでも戦場に投入可能なのですか?」
「そう逸るな短命の者よ。
 クリスタルを交換し、すぐに稼動可能なイゼット・エンジンはここにある分だけだ。
 奥にある分はまた別の処置をしなくてはならん」
「イゼット・エンジン………」
その呟きを聞いて竜がギロリと火線のような視線でワルドを見下ろす。
「何か文句があるのか、ワルドよ」
「いえ、何も。
 兎も角、ここにある分だけでも、すぐに投入可能というのは朗報です」
ワルドは周囲を見渡しながら満足そうに頷いた。
これだけの数があれば、ゲルマニアとの戦いで失われた兵力を補って余りあるように感じられたからだ。
そんな様子のワルドを見据えながら、火竜が口を開いた。
「しかし、ワルド。その聖地とやらにはここにあるものを超える、興味深い遺物があるというのは本当なのだろうな」
「おやおや、まだその件をお疑いでしたか。
 ええ、聖地にある遺物は、ここにあるものなど比べ物にならぬものですよ」
「ならば何故すぐに聖地へ向かわん」
「今は聖地を回復する前にやらなくてはならない些事を片付けているだけのこと。
 片付き次第すぐに聖地へお連れいたしますよ」
竜が見分するような視線をワルドに向ける。
微動だにしないワルド。
何秒かの時間が流れると、火竜は首を前方に向け、元の作業に戻った。
「………良かろう、早くその些事とやらを済ませることだ」

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:55:53 ID:JDYHigcr
支援

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:56:49 ID:Ngk+2LZZ
支援

922 :MtL:2007/08/28(火) 22:59:10 ID:oxcrkIvh






ガリア王国王都リュティス、ヴェルサルテイル宮殿グラントロワ。
その地下牢獄にシャルロット・エレーヌ・オルレアンが繋がれていた。
杖を取り上げられるだけではなく、衣類まで剥ぎ取られ、その身に纏っているのは薄布一枚という格好である。
加えて、そこから伸びる白く美しい手足には、痛々しい赤い痕が何本も走っている。
明らかに貴族に対する仕打ちではないこれらは、この城の主人たる者の命令であった。


「いい格好ね、壊れた人形娘にはお似合いの格好だわ」
牢の前、豪奢な衣装を纏った美しい青髪の少女がそこに立っていた。
そう、青い髪、ガリア王家の血を引くことを示す青髪である。
彼女はイザベラ、今やガリア王国の王となった、女王イザベラ一世であった。
イザベラは鍵で牢獄の錠前を外すと、その中へ開け入り、床に伏せっているタバサに近づいた。
「起きなさいよ!誰が寝ていいと言ったの!この人形め!」
イザベラが意識を失ったタバサの胸倉を掴み、強引に引き起こした。
乱暴な手つきで起こした為、びりりとタバサの薄服が破れたが、傲慢な女王は気にせずに続けた。
「起きろって言ってるのよ!」
今度は振り上げた手を二度、三度とタバサの頬に見舞いする。
「うっ………」
そうして何度か手を張った後に、タバサは目を覚ました。
「やっとお目覚めのようね、全くあんたは愚鈍だわ」
意識を取り戻したタバサが目を開けると、そこには触れ合うほどに近づいたイザベラの顔があった。
間の前にいるのが、自分の家族を滅茶苦茶に壊した男の娘、イザベラであることが分かっても、タバサの心は何の反応も示さなかった。

「何よ、何か言ったらどうなのよ!ああ!?」
「っ!」
イザベラが引き起こしたタバサを力任せに壁に叩きつけた。
横殴りに激しく壁へ衝突したタバサの額から一筋の血が流れ落ちる。
「あははっ、人形娘でも血ってのは赤いのねぇ。
 てっきりあんたには緑色の血が流れてると思ってたわよ。ほら!!」
イザベラは右手でタバサの額から垂れた血をごしごしと擦る。
そうしてから血で赤く汚れた、自分の手のひらをタバサに突きつけた。
「御覧なさいよ!赤い血よ!?ほら!」
タバサがゆっくりとそこに目線を這わせると、イザベラの美しい手が血に染まっているのが見えた。
血は赤い、そんなことを知らない人間はハルケギニアには誰も無いだろう。
そんな風に思う、心の何処かが呆けたままのタバサに、次のイザベラの発言は冷や水を浴びせるものであった。

「そうよね、赤い血よね……、それで、父上の血はどうだったの!あんたは見たんでしょう!?
 どうだったのよ!父上の血は同じ色だった!?赤かった?あんたが思うような青い血だったの!?
 啜ってみた!?どんな味がした?こんな味だった!?こんな味がしたの!?
 答えなさいよっっ!!」
強引にタバサの口を開けさせたイザベラは、その口腔内に血まみれの指を突っ込んだ。
ぐりぐりと動かされる、自分の口の中で動かされる指の感触。
それを感じながら、タバサは目の前の哀れな少女を見て、涙した。


923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:59:20 ID:wyutdXew
支援

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 22:59:32 ID:mozcDH57
支援

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:01:02 ID:Ngk+2LZZ
しえん

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:01:53 ID:wyutdXew
支援

927 :MtL:2007/08/28(火) 23:02:19 ID:oxcrkIvh

イザベラは、最愛の父を失ったのだ。
家族を理不尽な力によって奪われたのだ。
大切なものを突然に奪われた少女、その気持ちがタバサには痛いほどに分かった。
目の前の少女と過去の自分が重なる。
タバサはこの時、初めて自分の犯した過ちの大きさに気がついた。

父を殺した男の復讐を思った、あの男がガリア王ジョセフを殺す瞬間、タバサには止めに入る選択肢があった。
けれど、それをしなかった。
憎むべき父の仇、それをとってくれる男の存在をタバサは許容した。
それはジョセフ見殺しにしたのと変わらない。

けれど、憎むべき仇にも愛し愛される者がいたのだ。
自分だけが持つと思っていた、正当な権利が今、イザベラの手にある。
復讐が生む復讐の連鎖。
誰よりも苦しんだと思っていた自分が、こんなことにも気付かなかったことに、タバサは悔しさと悲しさで涙した。

「はは、はははっ!あんたの泣き顔なんて始めて見たわ!
 そうよ、その表情よっ!それが見たかったのよ!」
イザベラは歓喜の表情でそう言い放つと、タバサの口に詰めていた指を引き抜いた。
「だから、その顔に免じて今日はこれで勘弁してあげるわ」
タバサの唾液に塗れた指を、服の袖で粗野に拭いながらイザベラが言った。

「ねぇ?私を見なさい―――シャルロット。
 今や私はこの国の女王、全てを手に入れたわ。
 これからは何もかもが私の思い通りになる、ガリアの女王だもの。
 ………でもね、私は何で私が女王になったか分からないの」

ぞっとするような虚ろな瞳、怖気が走るような冷気の言葉。
タバサは床に這い蹲りながら涙と鼻水と涎で濡れた顔で、イザベラを見上げた。

「全部、ぜーーーーんぶ、私のあずかり知らぬところで進んだこと。
 私はいつの間にか女王にされて、いつの間にかトリステインと戦争を始めさせられていたわ。
 まるで悪い夢のよう。
 私はこの世界の歯車、誰かが決めた通りに動く為のつまらないピース。
 女王なんて嘘っぱち。
 私は人形、誰かの決めた通りに動く人形。
 
 ねぇ、あんたもこんな気持ちだったの?」

「………」






928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:03:10 ID:wyutdXew
支援

929 :MtL:2007/08/28(火) 23:05:08 ID:oxcrkIvh
タバサはイザベラが去った牢獄の中、一人考えていた。
自分のこと、父のこと、イザベラのこと、ジョセフのこと。
ぐるぐると思考がループし、終りの無い迷宮に迷い込んでしまったようだった。
そんなタバサを、本日二人目の来訪者が現実に引き戻した。

長身をローブで覆っている、手には杖、顔は白い仮面で分からない。
「そんなところから出たくは無いかしら?シャルロット・エレーヌ・オルレアン」
「………フーケ」
「…ありゃ、すぐにばれちまったね」
片手で白い仮面を外すと、その下から現れたのはタバサの指摘どおり土くれのフーケであった。
「まあ、別にばれたって構いやしないけどね、所謂演出よ、演出。
 それで?出たいの?出たくないの?お姫様」
「………」
「あー、やっぱそれか。何を企んでるのって顔ね。
 はいはい、白状するわよ」
「………別に何も言ってない」
「目を見りゃ分かるわよ。
 で、理由なんだけど…すごい陰謀を予想してくれてそうなところ悪いけど、単なる気まぐれだよ、気まぐれ」
「…気まぐれ?」
「そう気まぐれさ。強いて言うなら、今のワルドが気に入らないから、ささやかな反抗をしてみるってところかな」
「…ワルド、…あれ、本当に?」
「ああ、正真正銘本物だよ。バケモノみたいな力をどこからか仕入れてきたみたいだけどね。
 あいつがあんたを捕まえたのは、ご執心の桃色娘をおびき寄せる餌にする為さ」
タバサの脳裏に桃色の髪をした同級生の少女の姿が思い浮かんだ。
「あと、今起こってる戦争についてもあいつの差し金。
 あたしはもうそんなやり方にはついて行けないから、早々に抜けさせて貰おうって算段な訳。
 でも、何にもしないで逃げるってのも癪だから、あんたを逃がすの。
 ついでだから、あんたが逃げる途中、どっか適当なところまで使い魔で運んでくれると凄く助かるわ」
懐から取り出した鍵の束を左右に振りながら、悪戯好きの少年のような笑顔でフーケが言う。


「………わかった」
力強く、そう答えるタバサであった。




                「車輪付きのエンジンより、脚付きのものの方がずっと生き生きして見えるのはどうしてかな?」
                「生まれてきたからだろう」

930 :MtL:2007/08/28(火) 23:07:16 ID:oxcrkIvh
投下終了です。
であー。

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:08:17 ID:nA/nH6C8
GJ!
蝶乙!

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:09:34 ID:MDjWiz2w
相変わらず圧倒的な超悪ドがたまらん。乙だります
さてこのフーケの裏切りがどう響くのか

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:10:33 ID:wKCmYLhl
乙ー。やはりドラゴンはニヴ・ミゼットか。知恵の蛇の眼か好奇心がくっついてない事を祈っておこう。
イゼット・エンジンはやはり見掛け倒しと名高いドラゴン・エンジンなんだろうか。
フレーバーでは活躍してるらしいけど、実際は役に立たないしな。
そしてフーケが離反……このワルドだとそれさえも想定してそうで怖い。

934 :MtL:2007/08/28(火) 23:22:07 ID:oxcrkIvh
あぅ、wikiに乗せてくださった方、今回は(9)です。
昨日の(8)がまだ乗っていないようなので、間違われたのだと思いますが・・・

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:24:26 ID:u4bDdt+n
車輪つきのエンジンと脚付きで思い浮かんだのだが、
脚付きのエンジンはどうだろう?

史上最悪のミサイルを積んだ、二本足で歩く馬鹿でかい戦車みたいなクソッタレ、とか

936 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/28(火) 23:25:40 ID:smn0j4cZ
前回から一週間以上経ってしまった。
予約無ければ30分から投下します。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:26:21 ID:kNFSHhDR
>>935
それなんてメタルギア?

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:26:59 ID:PuWlYxGq
メタルギアRAYは俺の嫁

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:30:22 ID:nxHfsIoS
支援


940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:30:26 ID:0WVtniN9
空いていると思うよと言う自分は、
アストロノーカ再プレイして使えそうな野菜を模索してるところ……支援。

941 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十七話:2007/08/28(火) 23:31:12 ID:smn0j4cZ
あたい、泣かない。
――――

さて、ウェールズ皇太子を見つけた六人だが、果たしてそれでそうですか、それはよござんしたと納得する訳ではない。
そもそも空賊として戦闘行為を行った相手が、実はアルビオン皇太子でした、などとは三文芝居にしても安すぎる。
何か証明するものはないか、と尋ねると

「ならば、これはどうかな?」

風のルビーを取り出してきたのだ。
水のルビーとあわせ、虹の架け橋を作るというそのルビーは、王家の秘宝だという。
成る程確かに、これは王家の証明になる、とルイズが納得しかけたが

「相手は空賊」

とのタバサの一言で、元より落ち目のアルビオン王家である。
ならばたかだか秘宝の一つでおいそれと信用するわけにはいかない、という話になった。
確かに考えてみれば、空賊とは元より何かを簒奪する商売である。
商売といってしまえるのかどうか、というのは疑問ではあるものの、ルイズのように水のルビーを預ける王女も居るのだ。
もし、ウェールズ皇太子が何らかの要因で風のルビーを預け、それを奪われたのだとしたら
この男がウェールズ皇太子に成りすますのは難しい事ではない。
現に、先ほどの膠着状態を一時的にとはいえ、脱出しているのだ。
何時また、ここから戦闘が再開されるかはわからない。
ふむ、と唸る自称ウェールズ。
しかし、悩んだのは精々数秒で、すぐにウェールズは胸に手をあて
すらすらと王家の訓示から、アルビオンの国内法、更にはアルビオン王家の家系図を言い連ねた。
その中にはトリステインとの軍の間でのみ行った演習なども含まれ、流石にこれを空賊が知る事は不可能と言えるだろう。
ここにいたり納得した六人は、改めて非礼をわびた。
しかし、ここまで用心深い特使はむしろ歓迎すべき事だ、とウェールズは快活に笑った。
だが

「――残念だが船長。君たちをこのまま帰すわけにも、いかないのだ」

ブルリ、と。船長含め、船員が全員震えた。
ただの貴族相手なら商売にもなろうが、相手が空賊に扮することができる王家となると話は別だ。
更に言えば、この船には貴族派に売るための硫黄をつんでいる。
切り倒されても文句は言えまい。
だが、ウェールズが更に言葉を続ける前に、ワルドがそれを引き継いだ。

「船長、硫黄と船はしばし預かる。
滑空だけならば脱出用の小船でも出来るだろう? この事は他言無用だ。
もし、何らかの形でばれたならば、我々は君たちを情報源として、トリステイン王国の追及を受ける事を覚悟したまえ」

硫黄と船を徴発され、挙句トリステインとアルビオン両国から目をつけられる羽目になった船長は不運としか言い様がないが
そもそも、貴族派に物資を運ぼうとした時点で戦争協力なのだ。
自業自得と言えなくも無い。


さて、そうなるとアルビオンまでの残りの時間は、現在の状況説明と、目的についての対談に費やされた。
状況をすり合わせていく七人。
キュルケとタバサはここでようやく現在の状況を全て確認する事が出来たのだ。
考えてみれば、ワルド等を見かけてついてきたは良いが、ラ・ロシェールについてみればスカイドラゴンとの遭遇だ。
おおよそ逃げ出していてもおかしくない状況だったのだが、そこでついてきてくれる事には
キュルケとタバサに感謝といったところだろうか。
シルフィードがなければ、船に乗り込むのも難しかったかもしれないのだから。
そしてルイズがこの場において最も重要な鍵を取り出した。
預けられた手紙である。
アンリエッタ王女とゲルマニア皇帝の婚姻――同盟関係を結ぶための政略結婚だ。
そのために、かつてアンリエッタがウェールズにあてた手紙が不安材料になるのだという。
恐らくは記憶の中の少女と、政略結婚に赴くという事実関係に多少ダメージを受けたのだろうウェールズが呻く。

942 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十七話:2007/08/28(火) 23:32:21 ID:smn0j4cZ
しかし、すぐさま王族の顔にそれを戻すと

「……成る程、確かに貴族派に対抗するにはそれが一番だろう。
だが考え付いたのはゲルマニアでもアンリエッタでもあるまい?」
「……恐らくは」

ウェールズの疑問にルイズが答える。
アンリエッタは自らを道具として扱う事になれぬだろうし、愚痴を聞いたルイズはそれをよくよく理解出来た。
かといってゲルマニア皇帝も自ら申し出るという事はないだろう。
正直なところを言えば、領土的に大国であるゲルマニアならば、トリステインを盾にしつつ自らの軍備を備える時間はあるのだ。
申し込むにせよ、もう少し情勢を見極めてからの方が正しい。
となると、今それを真っ先に申し出るのはトリステインということになる。
そして、トリステインで政治を一手に担っているのはマザリーニ枢機卿だ。
つまるところ、マザリーニが先手を打ったという事になる。

「ふむ。とすると、事態は一刻を争うな。
ゲルマニアも例え手紙を見つけられたとはいえ、それだけで自らを不利にする婚姻破棄を易々と行うとは思えないが
トリステインにとって不利な条件を突きつけられる事はすぐさま考えられる」

同盟とは対等なものなど少ない。
ただでさえ、アルビオンの位置関係的にいえば、今はトリステインが危機なのだ。
これ以上立場を下にする、ということはトリステインにとってよろしくない。
ウェールズの頭の中では、恐らくマザリーニは手紙が見つかった所で手を打てるだけの策は用意しているのだろう、と結論付けた。

(……やれやれ、本当に老獪な政治家相手では、私もアンリエッタもまだまだ尻の青い赤子か)

苦笑を浮かべるウェールズであった。

「では、手紙を渡す……と、いいたいところなのだが。
あの手紙は城にあってね。空中ではちょっとしたトラブルで船が揺れるとも限らない。
そのような場所に手紙を持ってくるわけには行かないのだ。
すまないが、ニューカッスル城までご足労願えるかな?」



「……酷いね、ラ・ロシェールの港町がドラゴンの街って呼ばれるのも時間の問題じゃないかい?」

ぼそりと、『土くれ』のフーケがつぶやいた。
思い入れがないとはいえない街だが、ここまで壊されてしまうと、最早別の街にしか見えない。
復興も行われているのだが、何時又あのドラゴンが現れるかわからない上に、アルビオンのとばっちりを受けてはたまらないと
船からねずみが逃げ出すように次々と人がトリステインやガリア、ゲルマニアへと逃げ出していた。
お陰で手配されているはずのフーケが歩いていても誰も不思議に思わない。
――尤も、大通りで人が一人二人しか見かけられない状態で、手配も何もない、といえなくもないが。

「人は安全が確保されれば戻ってくる。早々生まれ故郷を捨てる事など出来ないのだ」

自分の生まれ故郷のようにな、と。
ぼそりとキラーがつぶやいた。
影の中からぬるりと現れるように出てくる姿は、やはり暗殺者といったところか。

「それよりも、見つかったか?」
「一応は。しかし、なんだろうね。こりゃ。
砕けた絵札に……貝、だね」

キラーがそれを受け取り、確かめた後に、フーケに一言だけつぶやく。

「そうだな。一言で言うならば――勝利の鍵、という奴だ」

ガサリと、それを肯定する声と共に、一人の影が現れた。

943 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十七話:2007/08/28(火) 23:33:30 ID:smn0j4cZ
ニューカッスル城に向かう三時間、甲板から状況の説明を続けるウェールズの姿が見えた。
アルビオン大陸の下部を進み、ニューカッスル城に攻撃を続ける軍艦に対しての説明などを続ける。
『レキシントン号』それが敵の旗艦の名前だった。
この黒塗りのイーグル号よりも立派な戦艦は、かつてのアルビオン王家が総力を結集して作り上げたのだという。
しかしながら、反乱から数ヶ月。
電撃的と言えるほどの素早さで裏切り、寝返り、謀殺を繰り返した貴族派は次々にアルビオン大陸における戦力図を塗り替えて行った。

「我々とて手を拱いていた訳ではない。
だが、王家の中心から少し外れた、しかし重要な位置に居たものが次々と離反していったのだ」

考え込むレクス。
基本的に未だ権謀術数とは無縁の王子であったが、それでも一国を任せられる立場だ。
色々と政治学は詰め込まれている。
無論、基本的に国王が最高実力者であるというシェルドラドの国政であるため、ハルケギニアに当てはめるのは危険ではあるのだが
王家に反旗を翻すというのは難しい。
下手を打てば自分の全ての立場を消し去る羽目になるのだ。
立場だけならばいいが、命を奪われても仕方が無い。
況して、革命を起こした後では国家同士の戦争にもなりうるのだ。
末端貴族や市民が起こすというのならわからなくもないが、中枢近くに居る貴族が次々と反乱を起こす、というのは
正直、理解に苦しむ状況であった。
そのままでいれば、相当高位のまま人生を謳歌出来るのだから。

「アルビオン王国は軍の錬度は相当に高いと自負している。
統制もその分できているのだ。
だが、残念ながら、考える事を放棄した軍人も数多くいてね。
上司が革命に参加したならば、それに従うのが軍人だ、と思い込んでしまったのだ」

尤も、総司令官である私の責任だがね、とウェールズは苦笑する。
空軍総司令官であるはずのウェールズを飛び越え、軍人が離反してしまった。
こればかりはウェールズの責任問題だろう。
だが、それを自覚しているという事は、次の手を打てる事に他ならない。

「国民の生活は既に酷いものだ。
内乱ほど国を荒れさせるものはないからな」

ウェールズが遠い目をしながらレキシントン号を見つめた。
かつての王権の象徴は、今や貴族派の実力の象徴となっているのだ。
既に王手を打たれたような状況下で必死に抗うウェールズにすれば、レキシントン号を見つめる目は、哀愁や過去を見る目ではなく
そのレキシントン号を如何にして落とすかを考える、軍人としての目であった。



三時間ほどであっただろうか。
アルビオン大陸の下部を通り、雲の中を進む。
海でいえば、星も無い暗黒の夜に方位磁石と地図、そして熟練の勘という恐ろしい技術で進んでいる状態だ。
この程度の事は、王軍には出来るが、貴族派に出来るものはほとんどいないのだ、とウェールズは語った。
つまり、ある程度の軍人が寝返ったとはいえ、技術者は寝返っていないという事になる。

「……本当に考えれば考えるほど不思議よね」

キュルケがぼそりとつぶやく。
それにタバサが頷き

「王軍の主力は寝返っては居ない。
けれども戦力は圧倒的にあちらが上。
貴族が蜂起しても、そこまでの資金や行動は簡単に起こせない」
「うむ。我々もそれは考えた。
自己弁護する訳ではないが、革命の兆しなどというものは一切なかったのだ」

唸る三人。

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:33:38 ID:u4bDdt+n
支援しようではないか

945 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十七話:2007/08/28(火) 23:34:47 ID:smn0j4cZ
しかし、ここで政治談議をしたところで、原因がわかるわけでもない。
この革命には裏がある、と再認識する程度だ。
無論、それらの自覚は重要な事だが、益体が無い、というのも事実だ。
そうこうしている内に、測量士がウェールズにそろそろだ、と言うことを伝えてきた。
指示を出し、停止と上昇をさせるウェールズ。
ぽっかりとあいた空洞は、隠し港なのだという。
ここの存在自体も重要機密だったので、寝返った者には完全に場所を把握しているものはいないのだ、という。
鍾乳洞岸壁に接岸し、揃って降りる。
すると、一人の老メイジが近づいてきた。
恐らくは皇太子付きの侍従なのだろう、他の兵士たちも老メイジに敬意を払っている。

「喜べ、パリー!
なんと硫黄だ! 船に大量に積まれた硫黄を奪ったぞ!」

ウェールズが老メイジだけでなく、後ろに控える兵士たちにも聞こえるように声を張り上げて言う。
その声に、歓声をあげる兵士たち。
硫黄は火の秘薬とされており、戦争には必要不可欠なものであった。
貴族派に運ばれるはずのそれを、自らの戦力と出来た意味は大きい。

「先の陛下より六十年……ここ暫くは苦渋の日々でございましたが
これでようやく一矢報い、奴らにアルビオン魂を見せ付けられるというものでございますな。
さて、留守中のご報告でございますが。叛徒どもめは、明日の正午に総攻撃をかけると通告してまいりました」
「ふむ。これはまた、余裕の宣言だな。
しかしながら、これだけの硫黄があれば、名誉ある敗北となるだろう」

その言葉にルイズが顔色を変える。
既にこの者たちは死を見ているのだ。
それが怖くないのか、という疑問に取り付かれる。
誰だって、死ぬのは嫌な筈なのだ。
ルイズはそう思う。



ウェールズの居室にあった手紙は、まるで宝石箱のように大切に仕舞われていた。
その外見は、その手紙こそがウェールズにとって個人の持ち物としては最上の宝物なのだという事が見て取れた。
質素な部屋において、それだけは気高く、豪奢であれと自己主張をしていたからだ。
恐らく、ウェールズの本質は質実剛健なのだろう。
予想通り、ウェールズは恥ずかしそうに、宝物なのだ、と語った。
頭の回転の速いウェールズ王子を見ていたルイズ達であったため、その姿はとても微笑ましく見えた。
しかし、ルイズにはどうしても納得出来なかったのだ。
アンリエッタからの手紙には、恐らく亡命を願う内容が綴られていたに違いない。
だからこそ、ルイズは熱を込めてウェールズを説得しようとした。
――しかし、それは、三人から否定される事となった。
ウェールズも、ワルドも。そしてレクスすらもルイズのその行動を制止したのだ。

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:34:53 ID:wKCmYLhl
支援が足りないようだなぁ

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:35:56 ID:mozcDH57
支援

948 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十七話:2007/08/28(火) 23:36:19 ID:smn0j4cZ
「ルイズ。
今ここで、仮にウェールズ王子がトリステインに亡命したとしよう。
その結果はどうなると思う?」

ワルドが優しく、しかし、その目の奥に厳しさを隠して問いかける。
ルイズが言葉に詰まる。
ルイズの言葉は、正真正銘優しさから出たものだ。
だがしかし、それは結果を考えていない言葉でもあった。

「恐らく、我がアルビオンを落とした後、トリステインに私の身柄の引渡しを要求するだろう。
無論、亡命を許したトリステインからすれば、それを認めるわけにはいかない。
状勢を見極められぬ国だという判断をゲルマニアだけではなく、ガリアやロマリアからもされてしまうだろう。
すると戦争だが、残念ながら、あの貴族派の戦力はトリステインを上回っている。
だからこそ、ゲルマニアとの婚姻が必要なのだよ」

ウェールズが子爵の説明を引き継ぎ、ルイズに諭した。
自らが当事者だというのに、第三者のように語れるというのは政治判断としては素晴らしい事だろう。
ルイズが黙り込む。
だが、感情論に対して、論理的に説明したところで相互理解は得られない。
況して、ルイズは年頃の女の子なのだ。
如何に公爵家の三女とはいえ――

(それでも、わからないわよ。
なんで、死を急ぐの……?)

――こういった結論に達したとしても、仕方の無い事だったのだ。
しかし。
乙女の涙は、嬉し涙のみが許される。
悲しい涙を流すときは、基本的に悲劇が起こるときのみと決まっているのだ。
ルイズとて乙女である以上、その法則に乱れは無い。

「政治の心配をする必要は無い」

声が響いた。
誰だ、と叫び、杖と剣を引き抜く面々。
メイジが五人、召喚師未満が一人に、召喚獣にして召喚師が一人。
戦力としては凄まじいものがある部屋に、しかしその男は現れた。

「貴様は――ッ!」

レクスが叫び、ルイズ、キュルケ、タバサが驚く。
そこに居たのは――

「――お命、頂戴する」

暗殺隊――ギルマーダと、白い仮面を被った男たちであった。

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:36:30 ID:0J8bVKzj
首絞め柔道MGS支援

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:37:01 ID:wKCmYLhl
支援だぁぁぁぁぁぁ

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:37:43 ID:AQ7ERUn6
支援だッ!

952 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/28(火) 23:38:07 ID:smn0j4cZ
以上、第十七話。
白仮面登場の巻でした。
暗殺隊言う割に、大貝獣物語のギルマーダの特技は実は超肉体派。

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:38:55 ID:AQ7ERUn6
GJ!

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:58:17 ID:6QNnPnlp
次スレは?

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 23:59:16 ID:YMXMDY6R
>>954
君の指先に宿っているのさ

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:01:11 ID:uwKR88+a
いや、>>950さんでしょwできればお願いします

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:02:07 ID:2hTCoHCT
>>955
誰がロマンチックな事を言えと

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:10:19 ID:aVpToDsK
うぉ、俺? んじゃちょっと逝ってくる。

959 :真白なる使い魔  :2007/08/29(水) 00:10:57 ID:ZavmQTgB
え〜と予約状態どうなってます?
というか、なんでまたこんなタイミングで書き上がるかな自分・・・・(汗

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:13:25 ID:2hTCoHCT
次スレを推奨するッ!

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:13:28 ID:ga3RRXyg
959> 支援

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:14:20 ID:aVpToDsK
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part47
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188313990/l50

スレ立て完了だ、これより突入を開始する!

963 :真白なる使い魔  :2007/08/29(水) 00:14:42 ID:ZavmQTgB
次スレ待ちィ

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:15:29 ID:2hTCoHCT
>>962こちら本部、了解。増援を送る

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:15:52 ID:aVpToDsK
>>963
立てたぜ、どっちでも良いからやっちまえッ!

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:16:08 ID:daF0Gn8G
新スレ乙

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:17:28 ID:uwKR88+a
>>962
乙乙ゥ!

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:22:39 ID:5wFv6wep
乙です。

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:23:50 ID:hJahGlV/


970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:24:16 ID:2hTCoHCT
雑談でもしながら適当に埋めるか

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:25:07 ID:5wFv6wep
では、

>>1000ならルイズがひろゆき召喚!

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:26:59 ID:5x1ngcX/
>>1000ならルイズが
「ゴッドマーン!」

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:27:38 ID:daF0Gn8G
1000なら
シン・アスカを召喚しギーシュ戦で負ける話を書く

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:28:07 ID:d148N6Ww
1000ならゲッター召喚



書くって言ってた3人どこにいったんだろ

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:28:29 ID:1XQ99bRf
>>1000なら満を持して江田島塾長召喚

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:30:37 ID:lX81S3rO
>>977ならバルシシア=ギルガガガントス15-03E召喚

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:30:39 ID:uwKR88+a
>>974
こっちに行ったんじゃね?

永井キャラがルイズにダイナミックに召還されました
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1188253871/

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:31:50 ID:aVpToDsK
1000ならミョズニトニルンがラクス・クラインに

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:32:39 ID:vhadDA60
>>980ならなイ観召喚

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:33:11 ID:yzorRfwQ
>>1000ならボクと魔王からルカ(スタン付き)召喚
回復魔法と魔法剣、ついでにツンデレやワガママの耐性はかなり高い
しかし、ボクと魔王を知っている人って多いかな?

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:33:13 ID:5wFv6wep
>>1000なら最強の男、朝青竜召喚。



異世界に一人ぼっちで飛ばされたら寂しくて死んじゃうぅぅぅぅl

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:34:15 ID:2hTCoHCT
>>1000なら下痢のジョニーとグレイ・フォックスのどっちがいいかな

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:34:50 ID:tohONorE
1000なら一番隊隊長召喚

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:34:57 ID:d148N6Ww
>>977
こんなスレあったのかよwwwww



1000ならハルキゲニア召喚

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:35:16 ID:vhadDA60
>>977
ゲッターは永井じゃぬェー!石川の賢ちゃんだ


986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:35:24 ID:5x1ngcX/
>>1000ならルイズがLをジョゼフが月を召喚して選ばれし四人による息詰まる頭脳戦

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:35:58 ID:1XQ99bRf
>>980
勇者ロザリーを知って居るぞ
ルカは分類外の存在だからルイズに呼ばれても不思議じゃないな

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:36:10 ID:ayKEnp1k
1000ならSD召喚

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:36:12 ID:+Dy6w/Lr
1000なら冥王召喚

「茶番は終わりだ」とアンリエッタ辺りに言う

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:36:19 ID:JW970PSz
>>1000なら最近、やっぱり人類から外れた存在だという事が判明した範馬勇次郎。


991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:36:26 ID:vhadDA60
>>990ならドン・ペキンパー召喚

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:36:56 ID:d148N6Ww
1000ならレギオン襲撃
召喚じゃなくて襲撃

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:37:03 ID:CxCzH9fZ
>>1000ならメイドガイ召喚

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:37:04 ID:n5Yfrchr
>>1000なら新城と千早を召喚

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:37:17 ID:thck+qZU
1000ならルイズがラッキーマン召喚

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:37:24 ID:tYZh4Pg2
1000ならマーズ召喚

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:37:44 ID:6ppv5KQl
>>1000ならヒートガイJを・・・

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:37:57 ID:NHmbqXO3
1000ならFFTで何か書く

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:38:04 ID:1XQ99bRf
>>1000なら
ルイズ=ハルヒ
キュルケ=みくる
タバサ=長門
ギーシュ=古泉
マリコルヌ=キョン

の構成で召喚

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:38:09 ID:aVpToDsK
1000ならルイズの内的宇宙にロードブレイザー召喚
破壊の杖はアガートラームに。

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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