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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part38

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:48:46 ID:tALxey/B
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。



あの作品のキャラがルイズに召喚されました part37(前スレ)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187182000/




まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/



--------------------------------------------------------------------------------



    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!





--------------------------------------------------------------------------------


     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・ここは全年齢板よ。年齢制限に関わるものは避難所に来なさい。
    ノルノー゚ノjし      ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   /く{ {丈} }つ     ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   l く/_jlム! |      ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。
   レ-ヘじフ〜l


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2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:50:33 ID:N/3Dj3sS
>>1乙 2ゲット

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:51:30 ID:LKU5gCRV
>>1乙パンティあげちゃう!         /             ヽ
                        /                   ハ
         /⌒ヽ/⌒ヽ        /         /   !       ヘ  ハ
            {       }ト、_  ン,//  /     i   l   l     ヽl   i    _
          \   / ヽ、 ̄ / i l  l  :!  l   ∧,. -ヤ ‐!、   ヽ :! /  `i  _
     r‐-  .._ ,、. \/  ,.-、`ー´{ /| l、 !  :| {  ト、 :! ´ヽ- lヽ ! `  }  ! !     '´  `i
    `,≧=‐ 込 マ、  (⌒ /    lレヘl,∧   |l l、 l ヽ {. "下Zlヽl l  / l lヘ          l
    /,. -‐,オツl  い.  `ヽ/   . / /  lヽl いl ヽ!  \, -込タ/,ル1 ,/| / l ヽ         ノ
   `¨´/ラ仁}! .l   l. l     ,. ´ /,∠._l,小、{   '    '''''' /  l/ | ! |  ヽ , -― ´
     l'::仁lヘ {     l ,. <   //   ,4. iヽ、  、_,     ,/  /  | l  i    '´       - 、
     l::仁{:::::ヽ、  :{ ´ /    /    Z!  ! | ヽ `   ,. rイ   /  l  l  !     /⌒V´   l
       l仁l::::::::::ノ   V ,/   i    }y, / !、゙i`   ´ :ト l   l‐-z,ハ ヽヘ     {      从
     仁l´::::::::j、   ∨ ,/  l     / / / ヽl   /  ! l   lニて⌒ヽ.  ヽ.    `ヽ、   / :}ヘ
     /シ::r:ァ‐'´∧     V    ! ,.. <    /   ` '´  ̄ l !   !ヽ{_   !   \      ヽ/  / l
      {スi´/  ./ ,ハ     ヽ> ´       ,≠   `.  .    ∨ヽ  ヽ、` - l_  ヽ ` 、_   _,ノ  ,!
     ,>'´   /   ハ,. -― ´     ,.≧チ<lrz、  l/´     __.V \    、  \ \     ̄     ,/
    / ´  /  /   /  ,.-::久ミフ;-、_:ヾ,L_ ,'  r-‐tY_ヒ.入  `ー- ニ_  `ヽ ヽ         /
-‐ ´/      /    /  / l:::}ミヲ:」  `ヽ TY七7,..ャ::´::::::スヽンーr-- _ヽ   V ヽ- __ン

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:51:32 ID:9NGt7W5Q
>>1

そろそろ修正版にだれか変えようよwww
     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし      ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:53:37 ID:mp+kFpol
乙だぜ!

十分くらい待ってくれ。キンタロスネタの続きを投下するから。
さるの規制は泣けるで!

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:55:40 ID:+1Eq5REr
スレ立て乙です。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:56:00 ID:LKU5gCRV
>>4
次の950は避難所をよく覗く人が取らなきゃいかんかもな
>>5
支援する!

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:57:07 ID:+1Eq5REr
あげてもたorz支援


9 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/16(木) 22:57:29 ID:VO4Oc3TL
私も投下予約入れておきます

10 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/16(木) 23:00:11 ID:5ju/3SJe
それでは自分も最後列に予約を〜

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:00:37 ID:/MgNFFNh
>>5
超期待

12 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:01:06 ID:mp+kFpol
それでは続き投下します。いつも以上に長いで!

ゼロに釣られてみる?外伝 〜ゼロに嵐の大爆発〜 後編

13 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:02:10 ID:mp+kFpol
 日は暮れ、もう夜なのだが、空に浮かぶ二つの月のおかげで視界はかなり明るい。星空へ目をやる
と、幾千の星々が光を錯綜させ、この惑星に大気の存在する証明として間断なく瞬き続けている。
 ルイズとキンタロスの並んで歩く影が、月明かりに照らされてぼんやりと地面に伸びている。二つの影
は何よりも雄弁に二人の身長差を物語っていた。
 小さな体に疲労と倦怠感が泡沫のように立ち上ってくるのを、ルイズは感じていた。特訓を始めて二週
間弱、ここまでで確かに多少の成果は上がっているが、自分の望みイメージするそれとは遥かに遠い。
キンタロスの協力の下にここまでやってきたが、もう潮時なのかも……
 一方キンタロスも、沈んだ様子のルイズを見て、果たしてこれからどうすべきか考えずにはおれない。
ルイズは自信を失いかけている。ここからが正念場だと思うが、ルイズ自身にこの特訓を継続する意思
がなければ成果も上がるまい。
 それぞれがそれぞれに思い悩んでいると、ふと、キンタロスの視界の隅に妙な物体がちらついた。
 見上げると、本塔の屋根の上から木箱が一つぶら下がっていた。何故あんなところに木箱をぶら下げ
る必要があるのか、そもそもどうやってぶら下げたのか理解に苦しむ。
 立ち止まって本塔を見上げるキンタロスに気づいたのか、ルイズが声を上げる。

「どうしたのよ。早く帰るわよ」
「いや、あんなところに箱がぶら下がっとってな……何なんやろ?」
「箱? ……あれのこと? 確かに、何であんなところにぶら下がってるのかしら」

 メイジであれば『フライ』による飛翔や『レビテーション』による浮遊であのような高い場所への移動も
容易だが、木箱をあんな場所に吊るすべき理由が何かあったのだろうか。

「ルイズ、あれ魔法で落としてみたらどうや?」
「何でそうなるのよ。吊るすべき理由があるから吊るしたんでしょ?」
「かめへんかめへん、悪戯って事も有り得るやろ。もし理由があっても、知らんぷりしとけばええ」
「……本塔があの物置と同じ運命を辿らないよう、祈るしかないわね」

 素粒子――レプトンとクォークからなる物質を構成する最小単位のもの――すらも残さずこの世界から
陽炎のように消え失せた廃屋の事を思い出しながら、ルイズは苦々しく言う。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:02:17 ID:/Xg2+0+p
それじゃあ、小ネタだけど最後に予約を

15 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:04:53 ID:mp+kFpol
 風はなく、木箱はロープで吊るされたまま微動だにしない。ルイズは杖を構えると、この二週間弱で
すっかりお馴染みのでっち上げルーンを呟き、精神集中を行った。あの細いロープのみを破壊するには
パワーは必要ない。必要なのは精密性だ。ロープとの距離を目算し、パワーをギリギリまで絞り込み、
魔力を解放した。
 結果、確かに木箱は無傷で落ちてきたが、本塔の屋根の一部がバラバラに吹き飛び、壁にも無数の
亀裂が走った。ルイズやキンタロスは知らなかったが、本塔の壁は『固定化』の魔法処理を施しており、
ちょっとやそっとの魔法では傷もつけられないほどに頑丈に出来ている。
 因みに落下してきた木箱に『固定化』や『硬質』の呪文はかけられていなかったらしく、墜落の衝撃で
木っ端微塵に砕け散った。……訂正しよう、本塔の屋根も木箱も木っ端微塵である。

「……ま、まあ、箱は落ちてきたんやし、結果オーライや!」
「……いいわよ。予想はしてたし」

 木箱の残骸のところに歩み寄って、クズ木材の集合体と化したそれを検分してみると、それらの中に
一枚の羊皮紙が紛れていた。少々癖のある、女性的な丸い文字で何か書かれている。
 キンタロスは簡単な文ならば何とか読めるのだが、難しい熟語や口語表現となるとサッパリである。
ルイズに羊皮紙を手渡して、解読を依頼する。

「これ、何て書いてあるんや?」
「えーと……『ご苦労様』って書いてあるわ」
「ご苦労様? 何や、やっぱり悪戯やないか……ん?」

 不意に、二人の周りが急に暗くなる。月明かりが何かに遮られて影になったのだろう。雲でも出てきた
のか、と後ろを振り向く。
 ルイズとキンタロスは我が目を疑った。
 二つの月を覆い隠すほど巨大な土くれのゴーレムが、自分達のすぐそばに立っているではないか!
 ルイズはパニックに陥った。キンタロスも、その巨大さに一瞬気圧された。二人の頭上でゴーレムの足
が持ち上がる。
 ゴーレムの巨大な足が落ちてくるその瞬間、我に返ったキンタロスは数十トンの圧倒的質量を持つ土
巨人の足を受け止めた。キンタロスの足が僅かずつ地面にめり込んでいく。恐慌状態のルイズに向け、
キンタロスは吼えた。

「逃げろ!!」

16 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:06:59 ID:mp+kFpol
 悪名高きメイジの大怪盗『土くれ』のフーケは、己が眷属たるゴーレムの肩の上でほくそ笑んでいた。
 謀反を企てる、王室の定める禁忌を犯す……何らかの理由で王室に爵位を没収され没落した貴族の
中には、盗賊や空賊に身を落とす者も多々存在した。その中には、自由を謳歌し、貧しい平民に施しを
与える義賊的な者もいたのだが、その大半は、自らの私利私欲の為に盗みを働き、悪徳商人と結託し
不当な利益を貪る卑劣な犯罪者以上の何者でもなかった。
 が、それでも民衆の何割かは、そうしたメイジの盗賊に共感的であった。鼻持ちならない貴族の奴ら
がまんまと宝を盗まれて悔しがる様を、密やかな娯楽と捉えている者も少なからずいたからだ。メイジの
盗賊達とそれを追う王宮の騎士団との対決は、国内の民衆に多くの話の種を提供した。
 そんな盗人に堕したメイジの中に、神出鬼没の大怪盗と呼ばれ、トリステイン中の貴族を恐怖のどん
底に陥れている『土くれ』のフーケがいた。
 フーケは何事にも万全の体勢を整える主義であった。
 トリステイン魔法学院の宝物庫に収められている『破壊の杖』を頂戴する為に、数週間をかけて情報を
収集した。天下のトリステイン魔法学院の本塔である。そう易々と賊の侵入を許しはしないし、こちらと
してもそう簡単に行き過ぎても面白くない。
 情報収集の結果、本塔の壁には『固定化』以外の魔法処理は加えられていないが、それでも彼女の
土ゴーレムだけでは破壊は困難だった。『固定化』されている以上、得意の『錬金』も通用しない。
 そこで彼女が目をつけたのが、トリステイン魔法学院稀代の落ちこぼれであるルイズであった。
 学院の目立たない場所で使い魔と一緒に何やら魔法の練習をしているのをたまたま目撃したフーケ
は、その冗談のような破壊力に驚愕を隠せなかった。大木を吹き飛ばし、鉄の塊を粉々に砕き、挙句の
果てには廃屋を一つ跡形もなく蒸発させる始末である。
 これを利用しない手はない。あの見た事もない魔法の破壊力を以ってすれば、『固定化』された本塔
の壁など薄っぺらな紙の盾にも等しい。あの使い魔も力は強そうだが頭は悪いようだし、うまく利用する
のは容易かろう。
 そして先回りしてこれ見よがしに木箱をぶら下げてみれば、やっぱり食いついてきた。馬鹿と劣等生は
使いよう、というわけだ。そして役目を終えたあの二人をゴーレムで踏み潰して人体地図にしてやれば
目撃者もいなくなる。

「さて……『破壊の杖』を頂戴しましょうかねぇ」

 ゴーレムの巨腕がヒビの入った本塔の壁をぶち抜くのを見届け、フーケは勝ち誇って呟いた。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:10:35 ID:tALxey/B
Axe form支援

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:11:09 ID:+1Eq5REr
そのうち、クライマックスフォームもやるのかね?支援

19 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:11:52 ID:mp+kFpol
 キンタロスの一喝を受けて正気に戻ったルイズは、それでも動かなかった。腰が抜けたからでも、恐怖
に駆られたからでもなかった。ルイズはキンタロスに怒鳴り返す。

「あ、あんたはどうするのよ! こんなでっかい土ゴーレム、支えきれるわけ……」
「俺は大丈夫や! だから早う逃げろ!」
「大丈夫なわけないじゃない!」

 いかに怪力無双のキンタロスとはいえ、こんな巨大な土ゴーレムの質量をいつまでも支えきれるはず
がない。25メイル? 30メイル? とにかく一般的なゴーレムの大きさを遥かに上回っている。こんな桁
外れに巨大なゴーレムを操れるという事は、術者は最低でもトライアングルクラスのメイジだ。控えめに
言ってもルイズやキンタロスの手に余る相手である。

「どっちみち、少しでも力を抜いたら踏み潰される! 今のうちにお前は逃げるんや!」
「で、でも……あんたが死んだら意味ないじゃない!」
「意味はある! 契約者を護るのも俺の役目やからな」

 キンタロスの目が、ルイズの目をまっすぐに見つめた。
 この馬鹿熊。愚図。役立たず。ごくつぶし。何でご主人様の言う事を聞けないのよ。この私がここまで
言ってるのよ。あんたの命は私のものなんだから。そんな勝手な事、許さないから。
 数秒の睨めっこの後、ルイズは手に握り締めたままの杖を掲げた。あの魔法を使うつもりである。

「使い魔を見捨てるようなメイジはメイジじゃないわ。それに」
「それに?」
「あんたに望みを叶えてもらうまで、私はあんたを死なせたりしないわ!」
「……おおきに!」

 実のところ大した意味はない、しかし一字一句暗唱出来るほどに覚え込んだ嘘っぱちのでっち上げ
ルーンを呟きながら、ルイズは杖を振るった。全ては、この馬鹿な使い魔のために。
 精神集中、威力調節、狙いの確認……面倒な工程を全て省略し、魔法を行使する事のみに全神経を
集中した。このでかぶつを前にして最早狙いをつける必要などあろうか。それに生半可な威力ではこの
巨大な土ゴーレムは倒せない。自分の持ちうる全てをぶつけてやる。
 杖から微かな光が迸り、キュ……ン、と、何かが凝縮され圧縮されるような耳障りな音が響き渡った。
 そして次の瞬間、耳を劈く轟音がトリステイン魔法学院に響き渡った。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:13:33 ID:DBOPjRuD
おもしろい。支援

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:13:54 ID:/MgNFFNh
wktk支援

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:15:06 ID:vHTjn37W
dat感謝しつつ支援

23 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:15:10 ID:mp+kFpol
 土ゴーレムの腕を伝って宝物庫に侵入したフーケは、目当ての『破壊の杖』を探し当てていた。
 全長は1メイルほど、見た事もない金属で構成されたそれは、驚くほど軽い。魔法の杖には見えない
外見だが、どんな魔法が込められているのだろうか?
 去り際に杖を一振りし、いつものようにお宝を頂戴した証明のサインを壁に刻み込む。
 が、結果としてそれは徒労以外の何者でもなくなるのだった。何故ならば、そのサインを刻み込んだ壁
そのものが、次の瞬間訪れた無慈悲な熱と光と炎と衝撃の連合軍の攻撃によって、彼女の眷属と共に
微塵に砕け散ったからである。



 土ゴーレムの胸、肩、腕、腰が、次々と爆発していく。爆発は爆発を生み、連鎖するエネルギーは土
ゴーレムの巨体を構成する有機物も無機物も、何もかもを破壊し、崩壊させていった。爆発の度に周囲
に熱せられた暴風が吹き荒れ、衝撃が辺りの空間を丸ごと揺さぶった。
 30メイルの土の巨人がミクロン単位の塵にまで分解された頃、やっと爆発は終息した。
 この大災害を引き起こしたのはルイズだが、噴き上がる爆炎や爆風まではルイズの思う通りにはなら
ない。キンタロスはその体で、吹き荒れる熱風からルイズを護っていた。
 ゆっくりと起き上がり、辺りを見渡す。あの暴風と衝撃に晒された本塔は無残に崩れかけて傾き、もう
もうと巻き上がる土煙の所為で夜を照らす二つの月は完全に顔を隠していた。
 ルイズはキンタロスの下で、授業で失敗した時のように、着衣をボロボロにしながら地面に寝そべって
いた。爆発の二次災害からルイズを庇ったキンタロスも似たような有様で、体のあちこちを焦げ付かせて
名前の由来にもなった金色の体を真っ黒に染めていた。

「……正直、想定外だわ。何も考えずに使うとああなるのね」
「俺もや。ま、蒸発せんだけマシやったけどな」

 言いながら、ルイズは疲労と倦怠感で一杯だった。立ち上がる事すら億劫で、何とかあの土ゴーレム
は破壊できたが、同じ事をもう一度やれと言われても、それはキッパリと不可能である。魔法力の全て
を出し尽くしたルイズは、視界の隅に傾いた本塔からほうほうの体で脱出するフーケを捉えていたが、
敢えて何か言う気にはなれなかった。というより、頭の中が霞がかかったようにぼんやりとしていて、何
も言えなかったのである。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:16:32 ID:8bMqFRv5
sien

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:16:46 ID:sBZHR/Et
粉砕!玉砕!大喝采!支援

26 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:17:32 ID:mp+kFpol
 ともあれ、脅威は去った。安心したら急に全身から力が抜けていき、ルイズは深い眠りに誘われた。
そんなルイズを、キンタロスは黙っておぶってやり、女子寮へ帰ろうとした。
 しかし遅れてやってきた教師達からの事情聴取によって、結局帰ったのは夜明け直前の二つの月の
片割れと太陽とが同居しているような時間になってしまって、ルイズをベッドに寝かせた後、キンタロスも
床に倒れこんで大いびきをかき始めた。
 とにもかくにも、彼女らは何よりも心身の休息を欲していた。

 一生分の魔法力を使ったかのような疲労は、16時間強の長い睡眠でとりあえず払われた。
 長い眠りから覚めたルイズを、歓呼が待っていた。
 巨大な土ゴーレムを使う手口をかの悪名高い『土くれ』のフーケの仕業と判断した教師陣は、ルイズに
対して流星雨のような賛辞を浴びせた。ヴァリエール公爵家が三女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・
ド・ラ・ヴァリエールこそ、トリステイン魔法学院の、いやトリステイン王国の貴族の鑑である。正義と愛
の輝ける戦士である。全生徒及び教師は、この若き英雄を称えよ!
 大げさなまでのそれは、一部の教師にとってそうせざるを得ないという側面もあった。昨晩の騒ぎから
院長秘書であるミス・ロングビルが行方をくらましており、彼女が『土くれ』のフーケだったのではないか
という仮説が持ち上がったのだ。そして、そう考えるとつじつまが合う部分が多い。
 そんなわけで、ミス・ロングビルをフーケだと見抜けなかった院長のオールド・オスマンや、ミス・ロング
ビルの口車に乗せられてペラペラと宝物庫の秘密を喋ったミスタ・コルベールらが、今回の一件に関す
る非難が自分達に集中する前に、あのフーケを追い払ったミス・ヴァリエールという英雄を立てて周囲の
視線をそちらに逸らそうとしたのである。
 オールド・オスマンらの意図をルイズが知る由もなかったが、彼女が待ち望んだ瞬間がそこにあった。
雨あられと浴びせられる賞賛と尊敬の眼差し。高貴なる者達の最大級の賛辞の数々。トリステイン魔法
学院始まって以来の劣等生として軽んじられてきた自分が、皆の認める英雄になったのだ!
 ……しかし、ルイズの胸中には、どこか物足りなさが残っていた。理由は分かっている。まだ、本当に
祝って欲しい者から、祝いの言葉を貰っていないのだ。
 歓喜の渦の中から抜け出したルイズは、講堂の片隅に突っ立っている自分の使い魔と共に女子寮の
自室へと戻っていった。

「今日は疲れたからもう寝るわ。おやすみ」

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:20:11 ID:8bMqFRv5
支援

28 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:22:13 ID:mp+kFpol
 キンタロスに声をかけ、ベッドに潜り込もうとする。と、キンタロスがルイズを呼び止めた。

「……何?」

 ルイズは素っ気無さを装いながら、少しの期待感を胸に聞いた。この馬鹿は、今度は自分の望む言葉
をくれるだろうか。契約した時のような失望を味わわせたら、今度は容赦しない。
 緊張気味のルイズに、キンタロスはたった一言、静かに言った。

「……泣けたで」

 たった一言、しかし実にキンタロスらしいその一言に、ルイズは、自分の心に圧倒的な歓喜が満ちて
いくのがわかった。私は、この言葉を待っていた。ずっと傍にいて自分を見ていてくれた、キンタロスに
祝って欲しかったのだ。
 今この瞬間。本当の意味で、ルイズの望みは果たされたのである。



 その晩、契約者が寝静まったのを待って、キンタロスはベッドの方へ歩み寄った。
 ルイズは魔法を使えるようになった。あの土ゴーレムを倒し、せこいコソ泥を追っ払い、魔法学院の英
雄になった。もうルイズを『ゼロのルイズ』などとバカにする者もいないだろう。
 彼女の望みは果たされた。キンタロスに課せられた契約も、これで完了したのである。
 そして、これがキンタロスの最後の一仕事だ。
 キンタロスはベッドに横たわるルイズに近寄ると、厳かに告げた。

「……契約、完了や」

 ルイズの小さな体を通じて、彼女の最も強く繋がった過去へ、キンタロスは跳躍した。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:22:56 ID:8bMqFRv5
支援

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:23:11 ID:DBOPjRuD
本当に泣けるで 支援

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:24:58 ID:/MgNFFNh
うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
予想ついてたけど、イヤーーーー!!

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:25:35 ID:LKU5gCRV
支援…あかん、決壊する〜

33 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:26:35 ID:mp+kFpol
 キンタロスが跳んだ、ルイズの過去。
 10年前、故郷のラ・ヴァリエールの領地にある屋敷が舞台だ。
 小さい頃から、魔法が使えない事で上の二人の姉と比べられ、物覚えの悪い子だとお説教を受けて、
そのたびに逃げ回っていた。
 赤い月の満ちる夜、月明かりの下で迷宮のような植え込みの陰を縫い、やがてルイズは秘密の場所
に辿り着く。そこは、屋敷の誰からも忘れられた、小さな池だった。
 池のほとりに浮かべられた小船に飛び乗り、ルイズは毛布を被って寝転んだ。辛い事があると、彼女
はいつもここで隠れて寝ていたのだった。自分だけの、誰にも邪魔されない、この小さな世界で。
 すると、彼女の体を隠している毛布が取り払われた。柔らかい月明かりが、ルイズの乗る小船の傍に
立つ者の姿を照らし出す。
 腰まで水に浸かりながら静かに佇んでいたのは、キンタロスであった。
 キンタロスは幼いルイズの体を持ち上げると、小船から降ろしてやった。幼いルイズは、突然現れた
熊のような大男を見上げながら問うた。

「あなたはだぁれ?」

 問われたキンタロスは、少し戸惑いながら、こう答える。

「俺は……未来の友達や」

 キンタロスは屈んで幼いルイズに視線を合わせて、頭を撫でた。大きな手で、相変わらず不器用な手
つきだが、不思議と悪い気はしない。とても大切な、愛おしい懐かしさを、ルイズは感じていた。

「ルイズ。お前は魔法が使えへんもんやから、お袋さんに叱られとったんやろ?」
「……うん。お父さまもお母さまも、もの覚えのわるい子だって」
「そんな事あらへん。ルイズはホンマにええ子や。俺が保障したる」
「ほんとに?」
「本当や。言ったやろ、俺は未来の友達やて。未来から見てきたんや」

 おおよそ荒唐無稽な話だったが、幼いルイズはキンタロスの言葉に真実を感じていた。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:27:52 ID:+1Eq5REr
泣ける(つω;)支援

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:28:11 ID:DBOPjRuD
ええ子はあんたやキンタロス 支援

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:28:17 ID:03nwfRit
これはいい話だぜ。
支援

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:29:32 ID:8bMqFRv5
支援

38 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:30:45 ID:mp+kFpol
 キンタロスは、あの晩に10年後のルイズに言った言葉を繰り返した。願わくば、幼いルイズに親父さん
やお袋さん、二人の姉ちゃん達の愛情が伝わる事を信じて。

「ルイズはとってもええ子やから、魔法が使えるとか使えへんとか、そんな事でお前を嫌ったりする奴は
 誰もおらへん。親父さんもお袋さんも、姉ちゃん達も、お前の事を愛しとる。大切に思っとる」

 キンタロスの真摯な言葉に、ルイズは聞き返す。
 自分は愛されている。本当に? 貴族なのに魔法も使えない、この私が?

「……ほんとに?」
「ホントや」
「ほんとのほんとに?」
「ホントのホントや」
「ほんとのほんとのほんとに?」
「ホントのホントのホントや」

 数秒間の睨めっこが続き、やがてルイズは満開の向日葵のような笑顔を見せた。キンタロスもそんな
ルイズの頭をグシャグシャと撫で回し、いつものしかめっ面に笑顔を見せた。
 ルイズの笑顔が、何よりも雄弁に、自分の契約が完了した事を物語っていた。

「……ほな。未来で、また会おか」

 キンタロスは立ち上がって、踵を返して歩き出した。



 また会おう。
 キンタロスは、確かにこう言った。
 ルイズが自分の言葉を忘れなければ、きっと、どんな事があってもやっていける。愛情は人を強くし、
希望を与えるものなのだ。
 二つの月の片割れが満ちる夜の下で、キンタロスは天を仰いだ。

「……涙は、これで拭いとき」

 懐から取り出した懐紙を、吹きぬける風に乗せて飛ばした。
 懐紙は夜の風に乗って、どこまでも、どこまでも高く、飛んでいった。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:32:02 ID:c+ikNJdy
キンの漢っぷりとおとんっぷりに俺が泣いた

40 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/16(木) 23:32:59 ID:mp+kFpol
10年前の世界で、キンタロスはきっと生きていて、
自分の強さを誇示しつつ倒した相手に懐紙を渡しているでしょう。
10年後のルイズと再会したのか、それとも一人でも立派に
やっているルイズに安心して敢えて会わない選択をしたのか、
それは皆様のご想像にお任せします。

残るはリュウとジークか……難しいのが残ったな。

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:34:06 ID:ukixhpRF
キンタマ…

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:34:25 ID:+1Eq5REr
竜はきついな。なんか姉キャラ萌えだけど、姉キャラらしい姉キャラがちぃねえしかいないw

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:34:46 ID:JFODQ7l9
お前の話に俺が泣いた!

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:34:51 ID:tALxey/B
GJ!
キンタロスの優しさに俺が泣いた。

45 :>>41:2007/08/16(木) 23:35:06 ID:ukixhpRF
すまない誤爆した

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:35:19 ID:LKU5gCRV
また良いもん見せてもろたわ、GJ!

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:35:32 ID:j2gqwJvf
>>41
マテw
大いに余韻が吹っ飛んだww

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:36:13 ID:03nwfRit
金玉言うなwwww

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:36:33 ID:eCKdRTFw
キンタの漢ぶりが洒落にならん…GJ

>45
誤爆に見えないのが凄い

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:37:04 ID:HyAXooAX
>>41・・・www

51 :ウーマンルイズ:2007/08/16(木) 23:37:13 ID:XNj+hBm3
リリカル→主→>>14氏、かな?俺も小ネタ予約

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:37:24 ID:sBZHR/Et
やってくれた喃。やってくれた喃>>41!!!

53 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/16(木) 23:38:17 ID:VO4Oc3TL
では、そろそろ投下にかからせていただきます

54 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/16(木) 23:39:38 ID:Ossjofxo
今此処に、初代TFは傑作だと思っている方はいますか?

3名以上いた場合は、小ネタを投下します。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:39:39 ID:DBOPjRuD
キンタロスはとってもええ子やー
作者さん乙でしたー

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:39:48 ID:+1Eq5REr
支援しまー

57 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/16(木) 23:40:33 ID:VO4Oc3TL
時間はさかのぼり昨夜へ。
学院の片隅で会う男と女。
「私、スフレを作るのが得意なんですのよ」
魔法の灯りの下で女は男に語りかける。
「それは、是非食べてみたいな」
ギーシュは少し顔を傾ける。
この角度が一番かっこいい。
と、本人は確信している。
「え、本当ですか?」
恋する乙女は幻覚を見る。
ケティにはギーシュの周りに自分たちを祝福する星が見えた。
「もちろんだともケティ。君の瞳にウソはつかないよ」
「ギーシュさまぁ」
「君への思いに裏表など有りはしないよ」
恋する乙女は盲目である。
ケティの目には嘘も裏も見えていない。
だが、盲目故に幸せでもある。

ケティとの楽しい一時を過ごしたギーシュはモンモランシーの部屋への道を歩いていた。
次の楽しい一時を過ごすためである。
2つの月灯りに照らされ、夜でも明るい。
月を見上げる。
「あの月はまるで僕と君のようじゃないか」
ギーシュは頭の中でモンモランシーとの一時をリハーサルする。
顔を少し下に向ける。
モンモランシーにはこの角度が一番いい。
と、本人は確信している。
「おや?」
目の端に光るものが映った。
少し気になり、光に手を伸ばす。
青い石だった。
宝石と言うには少しくすんでる。
どのみち、高価な物ではないだろうがギーシュはその色合いが気に入った。
杖の先に着けた薔薇の中央に押し込み、魔法をかける。
青い石はそこに固定された。
赤い薔薇の中央に青いワンポイントができる。
月明かりに照らし、石に光を当てる。
「少し変えてみるのもいいものだね」
この石はきっと楽しい一時に花を添えてくれるだろう。
満足したギーシュはモンモランシーの部屋に急いだ。

時間はルイズが掃除を終わらせた後に戻る。
「うわぁあああああああああああああああああああああ」
ユーノはあらん限りの声を上げる。
だが、周りには誰もいない。
少し離れたところにもいるのがフェレットサイズの大声ではそこまで届かない。
「るぅうううういぃいいいいずぅうううううううううう」
ユーノの主人でパートナーのルイズはすぐそばにいる。
肩に乗っているのだからあたりまえだ。
「あははははは。ユーノ、これ、すごい、すごいわ」
だが、聞く耳はない。
何故こうなっているか・・・話は再び少しさかのぼる。

「な・ん・で・すっ・て」
ルイズはユーノの両脇をしっかり固定し、一言一言刻むように言い聞かせた。
「うん、できるよ。ミッドチルダ式の魔法にもそういうのあるから」
「お・し・え・て」
ユーノはルイズが巨大化して言っている錯覚に襲われていた。
「で、でもルイズにはまだ早いよ。初級の最後の魔法なんだ。ルイズならすぐにできるようになるから」
「お・し・え・な・さ・い」

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:40:36 ID:LKU5gCRV
予約連携 リリカル主と小ネタ(ID:/Xg2+0+p)の使い魔 ID:XNj+hBm3とトランスフォーマーもいるよ支援

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:40:43 ID:WtpC++fF
>>54
ヘッドマスターは最高ですた。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:41:15 ID:xpnNrLkR
>>54
何を今更

61 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/16(木) 23:41:23 ID:Gvt5sL4/
支援、そして予約。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:41:25 ID:+kFL86FP
思って居るとも
初代はサイコーですって。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:42:13 ID:8bMqFRv5
支援n

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:42:17 ID:sBZHR/Et
>>54
そんな当たり前のことを聞んじゃあない!

65 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/16(木) 23:42:26 ID:VO4Oc3TL
目が異様な光を放っている。
「先にいろんな事を覚えておかないといけないんだ。魔力の整流とか、一定方向への放出訓練とか、移動する時の注意点とか・・・」
「す・ぐ・に・お・し・え・な・さ・い」
ルイズはユーノ顔に急接近している。
寄り目が怖い。
「いい?私は空を飛びたいの。すぐに!」

と言うようなことがあって今はこうなっている。
「ルイズーーーーーーっ、前、前、前、前ーーーーーーっ」
レイジングハートを持って、バリアジャケットを着たルイズが学院にある塔に向かってものすごい勢いで飛んでいた。
靴からは光の羽・フライアーフィンが伸びている。
「大丈夫!」
体を反転させて壁を蹴る。
90度横に方向を変えて、今度は塔の周りで螺旋を描きながら上昇。
「ほら、大丈夫でしょ?」
ユーノは昔、発掘の先輩が免許を取ったときに車に乗せてもらったときの事を思い出していた。
ものすごい荒っぽい運転でかなり怖かった。
一緒に乗った同い年の子が「おじーちゃーん、おじーちゃーん」とうわごとを言っていた。
今はその10倍くらい怖い。
「ああっ、すごい。私、飛んでる。飛んでるわ、ユーノ。私って飛んでる女」
「うぁあああああああああああああああああああああああああああ」
縦にループ。
「風がすっごくきもちいいわ。それぇーーーー」
「うぁあああああああああああああああああああああああああああ」
横にループ。
ベテランの魔導師もやらないような危険飛行を平気な顔でやっている。
「る、ルイズ・・・そ、そろそろもう降りて・・・・お願い」
ぐったり。
「もう、仕方ないわね。ユーノ、体力無いんじゃないの?」
ユーノも空を飛べるので体力は尽きていない。
しかし、精神的に疲れていた。
立ち上がれないほどに。
「わかったわ。これで最後にするわよ。レイジングハート、着地と同時にスタンバイモードにしてね」
バリアジャケットと杖を元の宝石に戻すと言うことだ。
「OK」
レイジングハートの返事を聞いたルイズは急上昇。
「うぁあああああああああああああああああああああああああああ」
荒っぽい上昇にユーノはまた叫ぶ。
途中で魔力の放出を止める。
徐々に減速して止まり・・・・自由落下。
下で使い魔と一緒にいるみんながぐんぐん近くなる。
「ルイズーーー。上、上、上ーーーーっ」
「もう、解ってるわよ」
さらに下へ加速。
「ええっ!なんでーーーっ?」
「違う、違うーーー。上は頭の方じゃなくて地面と反対の方!!!」
「あ、そうよね」
今度は地面と逆に加速をかけるが・・・
「ええっ!?止まらない???」
「勢い着けすぎだよーーーーーーー」

車は急に止まれない。
私も急に止まれない。
安全飛行を心がけましょう。
      byルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール

****************************
今回はここまでです

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:43:52 ID:qmLSRXMa
私にいい考えがある
小ネタを見るために初代TFの同好の士にメールを出すのだ

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:44:12 ID:+8LBS20C
ディセプティコン、夜天、リリカル、キンタロス……今日は良い日だ。追いつけないけど。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:44:38 ID:PsQkxhU7
>>66
司令、それはろくなことにならないふらぐです。


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:45:31 ID:XNj+hBm3
>私も急に止まれない
地味に笑わせていただきましたリリカル乙!

>>54
エイガバンニウワキシテモウシワケアリマセン!オユルシクダサイメガトロンサマ!

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:45:48 ID:LKU5gCRV
リリカルの人乙なのじゅしたー
予約連携 主→小ネタ(ID:/Xg2+0+p)→小ネタ(ID:XNj+hBm3)→トランス→MOZ

71 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/16(木) 23:47:18 ID:5ju/3SJe
ヤバイルイズが可愛く見えた……
リリカルさんGJ!
5分後に投下します

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:47:39 ID:xpnNrLkR
乙!
そしてユーノが悲惨な目に遭うのがすごくおもしろい歪んだ俺を発見

73 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/16(木) 23:50:46 ID:5ju/3SJe
それではいきますー

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:50:59 ID:8bMqFRv5
支援n

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:51:25 ID:+kFL86FP
せっかくガンダールヴになれたのにユーノ良いとこ無し・・・。
ユーノに幸アレ

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:51:53 ID:LKU5gCRV
ちょっとマテ、このルイズのジャケてなのはと同じなのかwww主支援

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:52:04 ID:DBOPjRuD
新スレが立ったら>>1-10あたりに書こうと思ってたけどキンタロスにwktkしすぎて忘れてた

避難所の運営議論スレでテンプレ改正の議論をしています
意見がある方は議論に参加してください

78 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/16(木) 23:52:28 ID:5ju/3SJe
「悪いシエスタ……誰かが犠牲にならないとダメなんだよ」
 当麻は一人、見捨てたシエスタに対して謝った。彼女がここにいたならば、おそらく拳一つは飛んできそうだ。
「さて、どーするかな」
 魔法薬であるならば、当麻の幻想殺しで打ち消せる。おそらくあれは、洗脳的な要素があるので、頭を触れば効果は消えるであろう。
 しかし、消したくない当麻もいる。
 健全なる男子高校生は、そういうのには疎い。ぶっちゃけ、女の子同士……のは少し興味がそそる。
(つか二人で何してんだろうなぁ……)
 少年は少しの間、現実から離れ、夢物語に没頭した。果たしてどこまでやったのだろうか?
 思えば思う程膨らむ好奇心。しかし、突如シエスタが涙目となって訴える姿が頭にはいる。
 シエスタもルイズも、本来求めてはいない姿なのだ。このままでは、やはりよくない。
 連絡をすると、自分が言ったのだからなんとかする必要性がある。それにあんな風にさせた人の反省の意も含めて裏技(幻想殺し)を使うのはよくない。
 実をいうと、もうちょい見てみたいと思う当麻がいたからなのだが、勝手に違う言い訳を作り、自分を納得させた。
 好奇心は最後の最後まで、当麻の中でしつこく粘るのであった。
(とりあえず、怪しいといえばあれだよな……)
 昨日ルイズの態度が一変したのは、ギーシュ達がいる部屋に入ってからだ。
 そして、さらに詳しい部分を言うならば、あのワイン。
 魔法薬といえばたいてい飲み物に入れる、というのは当麻の中での常識である。となると、ますます怪しくなっていくのが彼ら。
 当麻は真相を確かめるベく、ギーシュとその女の子を捜す事にした。
 時刻は昼間、まだ食堂にいるだろうと踏み、そこへと向かった。



 当麻の予測は当たり、ギーシュ達がちょうど食堂から出たところを彼は発見した。
 慌てて逃がすまいと思った手は、女の子の腕を握る。
 ぶっきらぼうに掴んだので、女の子はキャッと小さい悲鳴をあげた。
「おい! モンモランシーになにか用なのか!?」
 当麻の存在に気付いたギーシュは、女の子の身を案じて声を少し大きくする。
 当麻はそんなギーシュに、ああ、モンモランシーと言うのねと納得した様子で返事をした。
「何を言っているんだ君は! 早くモンモランシーの手を離すんだ!」
「わーったよ」
 目的を果たしたその手は、モンモランシーの腕から離れる。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:52:42 ID:n13Y1shN
支援

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:53:12 ID:FnotB4mC
ユーノ君で武器っていうと某魔法少年ロジカルなんとかの使い魔ミサイルしか…
あと禁書12巻手に入れたぜ支援

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:54:36 ID:Gvt5sL4/
支援

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:55:26 ID:8bMqFRv5
ところで、これはいつの時点の上条が召喚されたのだろう支援

83 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/16(木) 23:55:40 ID:5ju/3SJe
 しかし、モンモランシーは顔を蒼白して黙り込んでいる。まるで、指名手配犯が警察に職務質問された時のような顔だ。
「で、だ。ルイズが昨日の一件で豹変しちまったんだが、なんかしらねえか?」
「ルイズが? 一体どうしたんだ?」
「まあ簡単に言えばシエスタのことを好きになっちまったんだ。ちょっとおかしいだろ?」
「あのメイドかい? 確かにそれはルイズではないような……」
 ふむ、とギーシュは考え込む。
「そうなんです、そうなんだよ。……モンモランシーだっけか? あんたはなにか知ってるか?」
 今までの会話に参加していないのに不思議に思い、当麻は声をかけてみた。モンモランシーは突然話を振られた為か、肩をびくっと震わせた。
「えっと……、その……」
「あんたの部屋に置いてあったワインを飲んでからおかしくなったんだが……」
「あれはぼくが持ってきたワインだ! 怪しいものはなんにも入ってないぞ!」
 モンモランシーに疑いをかけているのに気付いたのか、ギーシュが間に割って入る。当麻は、彼の言葉は真実であると確信を得た。
 しかし、確信を得たからといって、モンモランシーの疑いが晴れるという事はない。
「いやさ、ギーシュが持ってきたワインに細工することはできるだろ? 例えば魔法の薬とかで」
「何を言ってるんだい! モンモランシーがそんなことをするわけがなかろう!」
 なあ! と威勢よくモンモランシーに同意の言葉を求めた。
 しかし、モンモランシーは唇を噛み、居心地が悪いかのように冷や汗を、額から垂らしている。
「モ、モンモランシー……。まさか……?」
「わ、わたしは関係ないわ! あの子が勝手に飲んだのよ!」
 二人の視線に耐え切れず、モンモランシーは声を荒げた。
「だいったいあんたが悪いのよ!」
 そう言いギーシュを指差す。ただ差すだけでは物足りないのか、彼の頬をぐいぐいと押し付ける。
 一言でいうなら、それは逆ギレ。当麻は呆然と二人のやりとりを見つめた。
「あんたがいっつも浮気するからしょーがないでしょー!」
「何を言ってるんだいモンモランシー、僕はきみ以外の女性には目に入らないよ!」
「あら? 裸のお姫さまが飛んでいる」
「え? どこ! どこどこ! ……ハッ、これはまさか」
「昨日と同じっ! 何度言えばわかるのよぉぉおおお!」
 こめかみに血管を浮かばせて、ギーシュの首を力強く絞める。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:56:39 ID:+1Eq5REr
支援


85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:56:50 ID:mp+kFpol
これはいいお約束支援

86 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/16(木) 23:57:19 ID:5ju/3SJe
 ぐ、死ぬ……と、ホントにあの世へ逝きそうになるので、当麻はそこでようやくモンモランシーを止めた。
「落ち着けって、つか話を戻さしてくれ」
 なによ! といいたげな表情でキッと睨みつける。なんだかこちらが悪いように感じてしまい、困ったように頭をかいた。
「いやまあ、ギーシュが悪いのはわかったから何をワインに入れたんだ?」
 ここまでくれば、並大抵の人間なら何を入れたかはわかるだろう。魔法漫画なら必ずといっていい程出てくるキーアイテム。
 モンモランシーはちらっとギーシュの方を見ると頬を赤く染める。どうやら彼の前で言うべきなのかどうか悩んでいる様子だ。
 そんな複雑な乙女心など全く理解していないギーシュと当麻は、ただただ見つめている。
 二人の視線に再び耐えきれず、モンモランシーは顔を少しだけ伏せて小さく答えた。
「……惚れ薬よ」
 やっぱり、と思う当麻をよそに、ギーシュは驚きの声で復唱した。
「惚れ薬ぃ!?」
「シッ、声が大きいわ!」
 慌ててギーシュの口を塞ぎ、周りをキョロキョロと見渡す。幸いな事に、誰もいない。
 ほっ、と安堵の息を吐き出すと手をギーシュの口から離した。
「一応禁則の品なんだから……」



 三人はモンモランシーの部屋へと場所を移した。
 事情を知ったギーシュは、惚れ薬まで使おうとしたモンモランシーに感激を覚えた。
「モンモランシー……、まさかきみがそんなにぼくのことを……」
 そう言い、両手を握る。
「ふんっ! べつにあなたじゃなくってもかまわないのよ? おつきあいなんて暇つぶしじゃない。ただ浮気されるのがイヤなだけ!」
 全国のカップルに敵対するような発言をして、ぷいっと視線を横に向ける。
 見事なまでのツン――もとい傲慢な態度をとるが、ギーシュは全く気にしない。
「ぼくが浮気なんかするわけないじゃないか! 永久の奉仕者なんだから!」
 こちらもまた浮気する男の典型的な言い訳をとりながら、モンモランシーを抱いた。さらにはキスをしようとする。
 ギーシュの勢いに負けたのか、モンモランシーもその気になり、目をつむる。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:58:20 ID:/Xg2+0+p
ツンデレモンモン支援

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:58:40 ID:mp+kFpol
これはいいツンデレ支援

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:58:56 ID:8bMqFRv5
支援

90 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/16(木) 23:59:42 ID:5ju/3SJe
「あー、ギーシュ×モンモランシーエンドはまだ発生しなくていいから。つかさりげ二人の世界に入ろうとしてんじゃねえよ!」
 突っ込みながら、二人を現実へと連れ戻す為引き離す。
「やぼ天だなきみは!」
「こちらとらギーシュのモンモランシー好感度アップイベントに参加する気はねえよ! 反省の意をこめてなんとかしなさーい!」
 そう、モンモランシーは何にも感じていないのだ。悪いことをしたら謝る。それすらもやらない。
 もっとも、それが当麻のいた世界とは違うからと言われても微妙である。
「そのうち治るわよ」
「大体どれくらいだ?」
 そうねぇ、とモンモランシーは首を傾げる。
「個人差があるから、そうね一ヶ月後か、それとも一年後か……」
「長い! 俺何回魔術師と戦う羽目になるんですか!」
「というかきみはそんなシロモノを飲ませようとしたのか……」
 さすがのギーシュもこれには青くなってしまう。
「わ、わかったわよ……解除薬を調合するから待っててよ」
「始めからそう言っちゃって下さい」
「でも解除薬を作るにはとある高価な秘薬が必要なんだけど、惚れ薬を作るときに全部つかっちゃったの。買うにしてもお金ないし。さあどうしましょう」
「どうしましょうって……ギーシュは持ってないのか?」
「ああ、一銭もないね」
「な、なんでここでイベントクリアのハードルが上がるのですか……」
 当麻はガクッと肩を落とす。
「こればっかりかは仕方ないね。世の中にはお金に縁のない貴族と、お金と仲良しの貴族がいるのさ」
 それで僕たちはお金がない貴族なのさ、と付け加える。
 仕方ない、そう思うと当麻は、ポケットから金貨を取り出した。
 特に使い道がないためか、半分だけ保険用に手持ちとして運んでいたのである。なぜ自分が出さなければいけないのか……と不思議がりながらも、尋ねる。
「これで大丈夫か?」
 当麻の世界での値段に換算したら、彼の生活は百八十度回転してしまう額をばらまく。
「なんでこんなにお金を持っているんだ!?」
「すごい……。五百エキューはあるじゃないの」
 どうやら足りるようだな、と当麻は確認を求めると、モンモランシーはしぶしぶ頷いた。


 当麻は、シエスタに伝えようと彼女の部屋に赴いた。
「おーい、シエスタいるか〜?」
 ドアのノブを回す。どうやら鍵はかかっていないようだ。
ギィ〜、とゆっくり押す。当麻の視界に部屋の中が入り込んでくる。そこには、

91 :ときメモ0:2007/08/16(木) 23:59:57 ID:ZIblXTXZ
モンモランシーカワユスw支援

予約します

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:00:49 ID:8bMqFRv5
支援

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:00:56 ID:mp+kFpol
この貧乏貴族め支援

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:01:06 ID:ZIblXTXZ
あれ、モンモランシーが?支援

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:01:48 ID:zZdSw70E
小ネタ(ID:/Xg2+0+p)→小ネタ(ID:XNj+hBm3)→トランス→MOZ→ときメモ0

読むのは諦めよ…

96 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 00:03:12 ID:5ju/3SJe

 ルイズとシエスタがいた。

 さらに詳しく言うと、ルイズがシエスタを押し倒していた。
 シエスタの大きな胸が、ルイズの小さな胸にぶつかっている。しかし、そんな障害をもろともせずに、ルイズはシエスタとキスを交わしている。
 熱い吐息が二人の唇から漏れ続けている。第三者であるはずの当麻の顔が真っ赤に染まっていく。
(な、ななななななななななななななななななにが起きているんですかッ!?)
 そのあまりにも予想外の光景に、当麻は言葉を失う。
 さらに、追い討ちをかけるかのように、ルイズはスカートを脱いでいた。皮膚を隠す重要な部分がさらけ出ている。
 シエスタもまた、普段着である草色のシャツにブラウンのスカート姿であった。
 しかし、そのロングスカートは激しい動きがあったのかめくれあがっており、ぎりぎりの位置でなんとか耐えている(もっとも、シエスタはあれをはいていないのだが、当麻は知らない)。
 また、汗なのだろうか、二人のシャツも少し湿っていた。
 ともかく、

 これ以上詳しく文章で表現してはいけない態勢で二人はキスをしているのだ。

 と、そこでようやく二人が当麻の存在に気付く。
 シエスタの目が見開かれ、顔が赤くなっていく上に、涙が浮かんできた。
 おそらく、一番見てほしくない少年に見られてしまった恥ずかしさと悲しさが、どっと押し寄せて来たのだろう。
 一方のルイズはただ睨んでいる。この領域に入ってくるなと目が訴えていた。


 いるにいられない当麻は無言で廊下にでると立ち去った。
 ただドアを開けただけなのに罪悪感が完全に支配してしまっている。
 どうやらルイズはこちらを敵と見なしているようだ。迂闊に近づいてしまったら大方ボコボコにされてしまう。
 そんな中、当麻は右手をルイズの頭に触る事ができるだろうか?
 おそらくできる。しかし、傷つかない方法があるのならばそっちを選ぶ。
 当麻は、幻想殺しで打ち消す考えを完全に捨て、モンモランシーの解除薬に期待をかける。さらにいうと少し見たかったと思う好奇心は消え去っていた。

 本当にシエスタの為になんとかせねばと思う当麻であった。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:04:49 ID:8bMqFRv5
寝てるときに打ち消せばいい気がする支援

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:05:10 ID:XNj+hBm3
シエスタ・・・不憫な支援

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:08:30 ID:Gvt5sL4/
二人の世界(片方にとって)支援

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:08:50 ID:O5RluMJ/
何かが違っていればギーシュが上条にほれていたのかもしれないのか支援

101 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 00:09:06 ID:C6Uifcu/
こ、これ以上書いたら避難所行きな気がする……
とりあえず以上ですー

>>82
一応十三とSSの間を考えてはいたんですが、いろいろと矛盾がおきるんですよね……
なので八と九の間がベストかな、とは思ってます

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:10:16 ID:0oSJUzo2
解除薬が出来た頃にはシエスタもそっちに目覚めてたらいいなぁ支援

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:11:22 ID:zZdSw70E
小ネタ(ID:/Xg2+0+p)→小ネタ(ID:XNj+hBm3)→トランス→MOZ→ときメモ0

104 :14:2007/08/17(金) 00:12:09 ID:kB+t6Pc9
百合百合と乙でございます
では投下しまー

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:12:34 ID:940ZVG3U
このシエスタ・・・もう手遅れだな・・・・
百合的な意味で

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:12:43 ID:O5RluMJ/
>>101
回答ありがとうございます。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:12:46 ID:bh+SdCi2
モット伯より性質が悪いw

108 :14:2007/08/17(金) 00:13:25 ID:kB+t6Pc9
ミス・ヴァリエールがあれを召還した日、学園は更地となりました
身長100メイルを超え、背びれが光ると共にまるで昔話に出る虚無の魔法のような破壊をもたらした怪物
私は調度買い物の為に学園から外出していたので無事でしたが、聞いた話によると学園に残っていた人達は皆死んでしまったそうです
実際、私が見た学園は何もなく、ただ瓦礫の山があるだけでした
その後、私は学園が無くなってしまったので実家に帰ることになりました

家に帰った後、私は怪物の姿を思い出しました
私はその存在を知っていました
おじいちゃんが昔話として語ってくれた物語に出ていた怪物
あれはゴジラ・・・
おじいちゃんが自分の命を引き換えにしても倒そうとした怪物
今、トリステインだけでなくアルビオン、それにゲルマニアやガリアも協力してゴジラを倒そうとしているそうですが多分無駄
おじいちゃんが言ったことが正しいのならゴジラは魔法なんかじゃ倒すことが出来ない相手
今この瞬間、倒せるとしたら・・・おじいちゃんが形見として残した容器に入れられたこの”酸素破壊剤”だけ
本当はこんなもの、残しておきたくなかった
おじいちゃんも残しておきたくないって言ってた
でも、いつか使う日が来るかもしれない、ゴジラと同じものが出てくるかもしれない
だから、せめて私が死ぬまでは残しておこう
そう思い、残しておいたら本当に使う日が来た
もう準備は出来ている


私はおじいちゃんの残した白衣に袖を通し、残した眼帯を付ける
ゴジラは今海にいる、今なら滅ぼせる
近づく手段はミス・ヴァリエールの婚約者だったと言うワルド子爵にお願いしている
ここで、私はゴジラとの遺恨を断つのだ、おじいちゃんが遣り残したことを成し遂げるのだ

「ゴジラ、・・・今度こそ芹沢大助の孫、シエスタ…いえ、芹沢志絵があなたの息の根を止めて見せます」


多分続かない

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:14:58 ID:U8C5gDMF
芹沢博士ーーー!?
ふー、モミアゲがもう少し短かったらネタが被っていたぜ

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:15:01 ID:63b8wH8V
芹沢博士はハルケギニアに飛ばされていたのか!

111 :14:2007/08/17(金) 00:16:07 ID:kB+t6Pc9
以上
ゴジラ召還物書いてたらふと白衣着たシエスタが思い浮かんで芹沢博士の孫になった
後悔はしてない、うん
ちなみに最後の名前はただのネタ、やっぱ芹沢博士も日本人だったし子供に日本名つけてたんじゃねってことで付けてみた

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:16:22 ID:uXOWI4jw
ワルドさんが空気読まずにオキシジェン〜に手を出しそうな展開なんですけどー?

113 :ウーマンルイズ:2007/08/17(金) 00:16:28 ID:U8C5gDMF
なんかIDが変わったけど5分後に小ネタ行きます

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:17:04 ID:l4Tm1fE6
デストロイア降臨フラグktkr

115 :4444444:2007/08/17(金) 00:23:54 ID:U8C5gDMF
シリーズ第3弾。タイトルはウーマンルイズからこっちに変更、だってウーマンベスじゃマイナーで通じないだろうし
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ!神聖で美しくそして強力な使い魔よ!私は心より求め訴えるわ!
我が導きに応えなさい!」
 お決まりの叫びに従い、お決まりの爆発の中から、お決まり通り出てきた使い魔に掛ける第一声は。
「何これ…じゃない、あんた誰?」
 今回はお決まりの台詞だった。
 しかしタバサは『円谷怪獣図鑑1966-2007 発行:M78星雲』というタイトルの本を片手にこう語る。
「忍者だってばよ」
 それは違います。

 見た感じ普通の平民である。上半身が半裸でヘッドバンドのような物を身に付けている以外はいたって普通の人間にしか見えない。
かと言って変質者っぽいヤバイ雰囲気を醸し出しているわけでもない。本当にごく普通の青年のようだ。
「ここは何処だ?タイニーは?」
 久しぶりにまともな平民を召喚してホッとし……ゲフンゲフン落胆する私を他所にそいつは何やらブツクサ呟いている。
「なんと、我々の科学力をもってしても通信が繋がらないのか!」
 それどころか「ドイツの科学力は世界一ィィィィィィィィィィッ!!!」と続けて言い出しそうな雰囲気で叫びだした。
 前言撤回、別な方面でヤバイのかもしれない。西博士っぽいかもしれん。原作版or魔を断つ剣版どっちでもすっごい遠慮したい。
「ミス・ヴァリエール、彼とコントラクト・サーヴァントをし「フォーーーーー!!」…なくてもいいですよ」
 ジ○ンプ史上最もアニメ化出来ない作品の主人公のような雄叫びをあげたそいつを見て、コルベールも台詞を撤回する。
 うん、私もそうしたいのは山々なんだけどね。悲しいけどこれ、戦争なのよね。

 ルイズが召喚した使い魔は「ニンジャ」という職業らしかった。何でも科学を駆使して主人を影から守護する仕事らしい。
が、半裸で堂々と出歩いたり独特の高笑いをしたりと、いまいち忍ぶ気が無いらしい。全然忍んでいないニンジャが騒動を
起こし、ルイズの爆発ツッコミが入るも分身&変わり身で避けられるという騒がしくも平和な日々が過ぎていく。
 そして数週間後、ルイズ一行は何時もの様に密命を帯びて戦乱の足音の近付くアルビオンへと向かう。だが、それはアンリエッタの
仕組んだ巧妙な罠だった。悔しい!でもry――ではなく、国家の行く末を左右する手紙を処分すべくウェールズに接触することになる。
だが、レコンキスタの一員であったワルドの裏切りによりウェールズは暗殺され、今まさにルイズにその凶刃が向けられようとしていた。

「さようなら、ルイズ」
 そう言ってワルドはルイズへと杖を向ける。が、その前にルイズを守ろうと彼女の使い魔が立ちはだかる。その姿は召喚直後の青年の
それでなく、彼が戦闘の時にとるその姿だった。両手にハサミを構えワルドを睨み付ける。
「無駄だよ、使い魔君。確かに君はライトニング・クラウドを反射するなんて不思議な力を持っている。だけど風の力はそれだけではないんだよ!」
 ワルドの掛け声と共に遍在が現れ、ルイズ達を取り囲む。そして無数のエア・カッターが襲いかかり、ルイズの使い魔はそれを
避けることも出来ず、体中を切り裂かれバラバラとなり絶命する。
「電撃は防げても風の刃までは防げはしなかったようだね」
 そう言って足元に転がってきた使い魔の破片を睥睨するワルド。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:26:05 ID:zZdSw70E
フォフォフォフォ支援

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:26:27 ID:O5RluMJ/
支援

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:26:36 ID:63b8wH8V
迷いそうな時必ず思いの強さが支援

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:27:07 ID:kB+t6Pc9
毎度ながらタバサの読んでる本どっから仕入れてるんだw
そして、脱げば脱ぐほど強くなる支援

120 :4444444:2007/08/17(金) 00:27:09 ID:U8C5gDMF
「さあ、ルイズ。今度こそ「「ふふふ、侮ってもらっては困るな(わね)」」…なに!?」
 絶対的な劣勢であるにも関わらず余裕に満ちた発言をするルイズ。いや、もう一人分の声も
ワルドの耳に届く。だが彼ら2人以外にここには生きている者はいないはず…
 と、ゴトリと音をたてて足元の使い魔の首が起き上がる。呆気にとられるワルドの目の前で
破片が次々と浮き上がり、空中で1つになっていく。
「く……フーケのゴーレム以上の再生能力というわけか。だが君一人で何が――」
 ワルドの虚勢を一蹴するかのようにルイズは不敵な笑みを浮かべると、自らの使い魔に一言
やっちゃって!と命令を下す。そしてルイズの使い魔は彼の目の前で……巨大化した。
「なーーーーーっ!!??」
 全長357mとレキシントンと比べても遜色ないその大きさにさしものワルドも腰を抜かす。勿論、
巨大化の余波で城は原型を留めぬほど粉々になっている。ルイズは巨大化のタイミングを見計
らって出てきたギーシュに従って脱出しているので無傷だ。
「ワルドよ、魔法に頼る君にはここまでスケールアップして戦う力はないはずだ!」
 足元で腰を抜かしているだろうワルドを見下ろして嘲笑する使い魔。だが返事がない、ただの
屍のようだ。というより瓦礫に埋もれて瀕死で痙攣している。
 使い魔の暴虐はそれだけで終わらず、突如現れたその巨体に混乱している先遣隊を見下ろすと
ハサミを容赦なく振り下ろす。と、そこに到着するレコンキスタ艦隊。先遣隊を蹂躙するその怪物
目掛けて砲撃の嵐が加えられ始めるが……
「やっちゃいなさい!ダーク!」
 主の叱咤を受けたダークという名の使い魔はその場で分身する。しかしその数はスクウェアの
ヘタレの遍在とは格が違い幾千、幾万!
「バルタンの科学力はハルケギニアの魔法を遥かに超えているのだよ!」
 文字通り空を覆いつくすその群体に無謀を超えて果敢にも立ち向かうレコンキスタ。だがしかし、
圧倒的なサイズと数の差、クローン技術による無限の再生と分身、胸の反射鏡による魔法反射、
脳波への干渉による洗脳攻撃を使いこなす超科学忍者を前に、彼らが勝てる道理は無かった。

 その日ハルケギニアを覆うかと思われた戦乱の兆し、それでだけでなくエルフも7万もそして
聖地までが、ルイズの使い魔の不気味な笑い声に取って代わることとなる。
「フォッフォッフォッフォッフォッ」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ギーシュばかり苛めるのも芸が無いとワルド戦にしたものの、モンハンの人の二番煎じ感が増したような・・・
今回挟んだネタはグレーゾーンというか少しやばかったかも。次からは無難に完全年齢なネタで・・・次があれば、ですが
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm416681
今回の参考動画はこれ。歴代最強?というか12:30から宇宙戦争ってレベルじゃry

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:28:29 ID:gp6NxTFq
ぱるるん♪
マックスのダークバルタンかよっ!?

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:29:10 ID:4F5rq2dH
そらマックスも結局勝てなかった相手だもんなw

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:29:46 ID:63b8wH8V
マックスといえば「第三番惑星の奇跡」には泣いたなぁ。

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:30:07 ID:kB+t6Pc9
って、Wizの忍者じゃなくてそっちかよっ!?

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:31:09 ID:gp6NxTFq
>>123
あれ、DVDにはバッドエンドも収録されてるんだぜ……。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:31:42 ID:zZdSw70E
ゴジラとウルトラ怪獣の人あじゅじゅしたー
トランス→MOZ→ときメモ0

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:32:04 ID:63b8wH8V
マジか。マジでか。こりゃあDVD買うしかないな。
とんでもない鬱エンドに違いない。

128 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/17(金) 00:33:13 ID:DRwZw4Fq
では投下します。

マジで初代観ないとさっっっっぱりだと思うのでご注意を。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:33:26 ID:kB+t6Pc9
>>127
あの音楽がなけりゃウルトラ兄弟がどんなに来ても負けてただろうしなぁ
M78崩壊フラグまで断ちそうだ

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:34:47 ID:gp6NxTFq
一方その頃デストロン基地では!

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:35:21 ID:U8C5gDMF
>>127
いや、笑いどころだったwww

コンボイを支援する!

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:35:45 ID:63b8wH8V
>>129
だからこそあの女の子の演奏が示唆した「武力によらない平和」が尊いんだよな。

133 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/17(金) 00:37:21 ID:DRwZw4Fq

トラーンスフォーマー サァーッ

ぺぺれぺれれん〜 うう〜 うぇいくあっぷっ ぺぺっぺっぺっぺっぺっぺぺっ

金色の 眠りから 覚めて 誰の心も 以下略

「クックベリーパイを探せ」


さて、今日のゼロのトランスフォーマーは、ここアルヴィーズの食堂から始めよう。

「ちょっと、私のクックベリーパイ取ったの誰よ!」

そう発言するのはゼロのルイズだ!

「私に嫌がらせする輩と言えば…キュルケ! あんたねぇぇ!!」
「何よ、その言いがかり! もう許せない!!」
「やってしまいなさい、スタースクリーム!!」

見よ、このルイズの他力本願パワーを!

『やれやれ、なんで俺の使い主って、ああなんだろうねぇ?』(エフェクト声)

食堂の天井を飛ぶのはスタースクリームである! 

『トランスフォーム!』(エフェクト声)

ギガゴガガガ!

「ええい、忌々しい! やってしまいなさい、フレイム!」

キュルケのフレイムである!

スタースクリームとフレイムの戦いの始まりだ! さあ、どうなる!

チャーララーラー、チャッ!

一方その頃! 学院長室では!

「大変です、オールド・オスマン! 食堂で使い魔同士の決闘です!」
「なんじゃと! 生徒たちが危ない! よぉし、トリステイン教員、出撃!!」

チャーララーラー、チャッ!

その頃! 食堂では!

スタースクリームとシルフィード(作画ミス)の戦いに、ついに決着が付こうとしていた!

その時である!

「その決闘、ちょっとまったぁ!」

オールド・オスマンである!

『邪魔をするなぁ、この老いぼれ爺!!』(エフェクト声)

スタースクリームの卑怯な攻撃だ! オスマンの行方は、果たして!?


134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:38:30 ID:63b8wH8V
(作画ミス)wwwwwww

135 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/17(金) 00:39:30 ID:DRwZw4Fq

「ぎゃあああああああああ!!!!」

『はっはっはぁ、トリステインのニューリーダーはこの俺だ!!』(エフェクト声)

しかし!

「やりすぎよスタースクリーム!! キュルケ、ここは休戦して共闘するのよ!」
「どうやって倒すのよ!」

「私に良い考えがある!」

ルイズの考えとは何か!? さあ、どうする!

チャーララーラー、チャッ!

トリステイン学院上空!

「ここからシルフィードで急降下体当りよ!」

それがルイズの作戦だ!

「頼むわよ、タバサ!」

「ん」

見よ、シルフィードを可憐に操るギーシュ(作画ミス)のこの姿を!

しかし! ルイズがシルフィードから滑り落ちてしまった!

「きゃあぁぁぁ!! 落ちるぅぅぅぅぅぅ!!!!」

チャーララーラー、チャッ!

その頃!

『ふっふっふ、この俺様にかかればこんな学院を奪う事などお手の物だ!』(エフェクト声)

その時!

「きゃあああああああ!!」

食堂の天井を破って落ちてきたのはルイズである! 

『ぎゃあああああああ!!!』(エフェクト声)

なんと! ルイズの頭がスタースクリームを直撃したのだ!

「か、勝っちゃった!」
「勝利とは、待つものでなく、己の手で掴み取るものなのじゃ」

チャーララーラー、チャッ!

その頃! 食堂のテーブルの下にいるデルフリンガー昆虫人形態は!

『クキャキャ、このクックベリーパイうめうめぇ!』(エフェクト声)

ここで唐突にフェードアウト


136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:40:45 ID:U8C5gDMF
「第三番惑星の奇跡」と「狙われない町」はウルトラシリーズ屈指の良作じゃないかと思っている
その分、あのバッドエンドは初見は噴いたが

>作画ミス
ヲイマテwww支援

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:41:30 ID:gp6NxTFq
……何が起こったのかわからなかった。
タイムリープとか時間蝕なんてもんじゃない、もっととんでもないものを味わった気分だぜ。

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:42:07 ID:63b8wH8V
お前の作画ミスに俺が噴いた
俺こういうネタに弱い支援www

139 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/17(金) 00:42:49 ID:DRwZw4Fq
以上です。

初代TFの半分は癒しで出来ています本気と書いてマジで

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:44:17 ID:l4Tm1fE6
まぢで初代様だよコレ

GJ!!!!

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:45:09 ID:8KBmSrSt
ナレーター自重。
しかしこれでこそ初代。お美事で御座る。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:46:17 ID:M5CWvm/6
これなんて初代?

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:47:01 ID:63b8wH8V
このうざったいほどのナレーション、間違いなく初代

うざったいナレーションといえばウルトラマン80を
思い浮かべる俺は間違いなく年がバレる

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:47:44 ID:kB+t6Pc9
見事に初代、紛れもなく初代
GJ!

145 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十一話:2007/08/17(金) 00:50:36 ID:RwdUHwTk
なんて癒される機械生命体だ。
第十一話投下開始。
――――

オスマンにレクスが正体をばらしてより数日。
レクスは連日、主にルイズが授業中に学院長室に呼ばれていた。
無論、内容はファットバジャーへの対策について、である。
ファットバジャーの脅威が現実のものである、というのは
先日の宝物庫破壊の一件だけでもわかろうというものだ。
オスマンの推察と、レクスが実際にみたファットバジャーの巨大さから考えれば
あれでも随分と封印され、弱体化しているのだという結論に達した。
と、するならば、三百年前の記述を確認するよりも
実際に敵として戦ったレクスの意見を参考にする方がいいだろう、とオスマンは判断したのだ。
既に王宮にも伝えている、との事だが
実際のところ、マザリーニ枢機卿で足止めされているだろう、ともオスマンは語った。

「国王に伝えないんですか?」
「残念ながら、国王は死去されていてな。
現在はマザリーニ枢機卿が政治を一手に引き受けておられる」

世の噂は酷いものだが、その手腕は評価すべきものだ、とオスマンは頷く。
レクスもそれには同意した。
かつてレクスが異世界で出会った王族は、確かに意地悪く、金にがめついものも居た。
だが実際、平和を考えているという一点では素晴らしい国王たちであり
トリステインが表立って抱える――少なくとも、目に見える範囲では――問題が少ないというのも
その政治手腕によるものだろう、とレクスは考えた。

さて、オスマンとレクスの会合は既に五日目を迎えていた。
しかし、知れば知るほどオスマンの悩みは深くなっていくばかりだった。
かつて、大召喚師ポットがファットバジャーを召喚した際
グリフワールを大混乱に陥れた皇帝バザズーの作り上げた闇属性的相性組合(ダークフラッシュコンボ)に対して
『そんなバランスの悪いフォーメーションなぞ、ファットバジャー一匹で十分ぞい』
などと公言したのだ。
『青銅』のギーシュと戦った際の、炎属性的相性組合では恐らく勝てはしないだろう、とレクスはいった。
恐らく、レッドドラゴンと同程度の力量を持つドラゴンでのコンボでなければファットバジャーに対抗するのは難しいだろう、と。
これにオスマンは唸ったのだ。
あのレッドドラゴン一匹だけでも、恐らくは竜騎士三部隊以上に勝る戦力だろう。
理由としては、最強と言われるアルビオン王国の火竜の攻撃が炎のブレス故に、なのだが。
それを三体呼び出し、コンボと呼ばれる恐ろしい力を引き出して、対抗だと言い放ったレクス。
改めて始祖ブリミルが封印した存在の恐ろしさを自覚するオスマンであった。

「ふむ……」

連日、三時間ほど行われるこの会合は
何時もオスマンが黙り込み、終了する。
恐らくは深い思考の渦へと入り込んでいるのだろう。
こうなるとレクスは何もする事がなくなる。
ただ部屋を出て行くのも失礼なので、椅子に身を預け、ゆっくりと集中をする事にしているのだ。
瞑想は魔法力を高めるのに有効な修行である。
むやみやたらに召喚獣を召喚していくのも、また修行の一つだが
そもそも、それを行うだけの魔法力が足りていないのだから、伸ばす事が最優先だったのだ。
結局、オスマンが思考の渦から這い出る事に成功し、レクスに行って良い、と伝えたのは更に一時間後の、昼食の時だった。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:50:44 ID:yu1849A1
ナレーションw

147 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十一話:2007/08/17(金) 00:52:19 ID:RwdUHwTk
食堂の前で落ち合ったルイズに、厨房へいって食事を貰ってくる、というレクス。
流石にオスマンに呼ばれている事を知っているルイズは、授業中やその前後にも居ないレクスを責める事はしなかったが
厨房に行くのには少々不満げだった。
とはいえ、貴族と同じテーブルに着かせる事が出来ない以上
それも仕方ないか、とは思い、少し渋りかけたものの、首肯して送り出した。
マルトーもシエスタも、他のコック達もレクスを快く受け入れ、食事を出した。
『土くれ』のフーケの一件以来、待遇の差は一気にあがっていた。
ルイズ、キュルケ、タバサの三人が捕まえたその場に、レクスが居たというのが主な理由だろう。
ヒーロー扱いを受ける相手だと気合が入るのか、賄い食もランクが上がっていった。
何よりも、熱意が違う。
レクスをメイジではない、と思っているコックたちにしてみれば、理想の具現のようなものだ。
鶏肉の切れ端を、貴族たちが残したワインでソースを作り、すっぱさを残したまま鶏肉の甘みを引き出した主菜に
それに合うように、やわらかさを残したまま焼いたパン。
ワインソースのすっぱさを打ち消すように、甘みをもった果物をメインに揃えたサラダ。
そして牛乳で味を調え、その全てを包み込むかのようなシチュー。
魚介類がないが、元々魚介類とは縁遠いアースンの国で育ったレクスには、豪華すぎると感じるくらいの食事だった。
鶏肉は独特の脂を、ワインソースが打ち消し、昇華するかのように唾液を出させるし
それをパンに乗せて齧ったときなど、口の中で両者の不可侵条約が結ばれるほどだ。
鶏肉の噛み応えに、柔らかく焼かれたパンが新たな歯車を作り、それがピタリとかみ合う。
更に不可侵条約を結んだ後に、シチューを啜れば、それが水の精霊への誓いの儀式だとわかるほどに、口の中がまろやかになる。
ワインソースの弱点である酸味の強さなど、既に吹き飛んでしまった。
しかし、サラダを食べてみれば、結局はそれが幻想の出来事だったかのように、幸せな甘さが口を完全に支配する。
感無量とはこの事だろう。賄い食でこのレベルを出せるとなれば、貴族たちも食事の質の向上に驚いているに違いない。
メイドたちも、自分たちのカロリーコントロールなどお構いなしに食事を食べていた。
彼女らも内心、配膳をしながら貴族の食事にあこがれていたのだ。
余り物で作ったとはいえ、これほどの豪華な料理。
学院に奉公し、この厨房で食事を取れることを、魔法使いの祖であるブリミルに祈りを捧げてもいいと思ってしまうほどだった。
マルトーも材料を使いすぎだ、などと笑いながら怒鳴っていたが
賄い食は、料理人や使用人の食事である、と同時に、若手連中の腕の向上を見る機会である。
マルトーにしてみれば、同僚とはいえ、自分の技を仕込みつつある若手の腕が上がるのは嬉しい事だ。
そして、若手にそんなやる気を出させたレクスにも感謝を述べる。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:52:34 ID:63b8wH8V
限界無限いざ飛び込めクライマックス支援

149 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十一話:2007/08/17(金) 00:53:41 ID:RwdUHwTk
流石に午後の授業からは、レクスも同席した。
オスマンに呼ばれてはいないし、何よりもミスタ・ギトーの授業だというので、心配になったというのが正しかった。
ギトーは未だ首に包帯を巻いており、痛々しい姿をさらしていた。
しかし、生徒の前でそれらをさらす事は恥だと感じているのか、マントを普段よりも首元で締め、包帯を隠している。
普段なら高圧的にして高慢的、嫌味ったらしくキザったらしく、一体何故教師になったのか不思議である人物なのだが
しかしそれでも、腕は確かなのだ。
喧嘩を売られるような、挑発的な授業での指摘を受けた生徒は一人や二人ではない。
きっと今日もそのような授業なのだろう、とタカをくくっていた生徒は肩透かしを食らった。
恐ろしい事に、淡々と風属性について講釈を垂れ、生徒へ何も言わずに授業を済ませようとしていたのだ。
実際には、先日暗殺者に襲われた際、それらに対応できなかった自分を恥じている部分も大きかったのだが
もし生徒がその実態を知っているなら、迂闊に威圧的にするのは得策ではない、と思っていたのだった。
この男、自分を大きく見せる事だけにはよく知恵が回る。
さて、授業も中盤を向かえ、実技を見せるとの発言が出た。
小さなそよ風を起こし、風の魔法の基本を見せた後

「風が最強に近いと言われる所以は、こういった――」

『遍在』の呪文を唱え始めるギトー。
レクスは興味深そうにそれを見ていた。
そして、ゆっくりと三体のギトーが現れる。
正直な話、生徒はただでさえ余り見たくないギトーが三人に増えた事に辟易するが
その魔法自体にはやはり素直に賞賛せざるを得ない。
とはいえ、それを表面に出さないのがトリステイン貴族なのだが。
しかし、ギトーがこれが風の真骨頂だ、と得意げに言った次の瞬間――

「大変ですぞ!」

教室の扉をまるで自分の体を竜巻の如く回転させ、紫色の炎を纏ったままサイコにクラッシュして飛び込んでくる教師がいた。
いや、大多数の生徒には普通に蹴り飛ばしただけに見えたのだが。
ミスタ・コルベールだ。

「ミスタ・ギトー! 失礼しますぞ……と、おや。死んでいる場合ではありません!」

扉とクラッシュの直撃を受け、地面に倒れ伏したギトーを抱えあげて叫ぶコルベール。
よほど急いでいたのだろう、その原因が自分だとは気付かぬまま、しかし生徒の方を向き直り

「えー、急なお知らせではありましたが。本日の残りの授業は中止であります!」

ドヨドヨと騒ぐ生徒たち。
朝からの知らせならば嬉しいが、もう昼も過ぎ、遅くなり始めたこの時間帯では嬉しさも微妙なところだ。
街に出かけるにしては、遅すぎる。

「しかし! 皆さん、今より大急ぎで正装し、門に整列する事!
なんと! 恐れ多くも先の陛下の忘れ形見、アンリエッタ姫殿下が、本日ゲルマニアご訪問からのお帰りに
急遽こちらへと寄られることと相成りました!」

時間がありません。早急に支度するように!
と叫んだ後、コルベールはギトーを抱えて教室を出て行った。
ザワザワと生徒が騒ぎ、我先にと自室へと向かっていく。
姫が来るならば、少しでも自分の見栄えをよくせねばならない、というのだ。
ルイズも例外ではなく、レクスの手を引っ張って自室へと急いでいった。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:55:43 ID:/ulu9BSH
サイコクラッッシャー!?

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:57:13 ID:63b8wH8V
運命を連れて行くTime trip'in支援

152 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十一話:2007/08/17(金) 00:57:23 ID:RwdUHwTk
――マザリーニ枢機卿が憮然とした面持ちで王女の馬車の中に乗り込んでいた。
何を悩むかといえば、アンリエッタ姫の事である。
この姫、自らがトリステインの未来を担う存在であるという自覚がとことんまで薄い。
都市国家出身である彼にしてみれば、少しでも政治を担うものの意識が薄れれば国家が敗北するのは日常茶飯事である。
しかし、この国に来たからには上を支えるのが彼の役目。
心労は日々増加し、体調もあまり優れなくなってきた最近ではあるが、それでもこの姫を支えなければトリステインに未来はないだろう。

「姫、ため息はおやめくださいませ。
平民にとってはたかが自分の幸せが逃げる程度でございますが、王族のため息は、貴族全員の不安を植え付ける北風でございます」
「王族ですって? まぁ!」

アンリエッタは口に手をあて、さも心外だといわんばかりに首を振り、悲しげにマザリーニを見つめ、つぶやいた。
毎度の事なのだが、マザリーニはトリステインのこの風習に辟易している。
どうしたことか、わざわざ冗長にして、三文芝居この上ないほど、芝居がかった物言いをするのだ。
現実主義者である彼にしてみれば、鬱陶しい事この上ない。

「トリステインの王様は貴方でしょう?
枢機卿。今、街で流行っている小唄をご存知かしら?」
「存じ上げませんな。そして、知ろうとも思いませぬ」

半分嘘で、半分事実だ。
彼はトリステインの事ならそれこそ、路地裏の物乞いの貧乏ゆすりの癖まで知っている。
だが、知ろうと思って知っているのではなく、知らなければならないから、知っているのだ。
言葉遊びのようだが、情報とは政治にとって命綱なのだ。
だが、そのようなマザリーニの心情など知る由もなく
アンリエッタはマザリーニの悪口を歌った小唄を口ずさむ。
マザリーニは気分を害す以上に、悲しくなった。
この王女が、マザリーニ以外にも愚痴っている事をマザリーニは知っていた。
お陰で王宮の侍従達の口止めをするのにどれほどの苦労を強いられている事か。
この王女には果たして、自己を律するという術があるのかどうか。
アルビオンの事を伝えても、可哀想な王家などという有様だ。
如何に親戚関係とはいえ、アルビオンで革命が起ころうというのなら
トリステインについても気を払わなくてはならない。
マザリーニは、心の中でため息をつくのだった。

「――――ワルド君、少し、君の気持ちがわかるかもしれない」

複雑な意味を含んだ言葉を、そっとマザリーニはつぶやいたのだった。






おまけ
本日のNGシーン。

「サイコクラッシャー!」

教室の扉をまるで自分の体を竜巻の如く回転させ、紫色の炎を纏ったままサイコにクラッシュして飛び込んでくる教師がいた。
いや、大多数の生徒には普通に蹴り飛ばしただけに見えたのだが。
ミスタ・コルベールだ。

「いや、そのまま言ってるよ!?」
「しまった、つい……」

153 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 00:57:59 ID:xu0iORux
今宵は深夜になっても待ち行列が……宵闇、予約させて頂きます。

154 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/17(金) 00:58:58 ID:RwdUHwTk
以上、第十一話でした。
マザリーニ枢機卿は立派ですよ、うん。

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:59:47 ID:O4McdPrS
乙でした!

>>153
待ってたよ虎さん!

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:02:21 ID:yu1849A1
乙ですー
では、投下します。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:03:39 ID:63b8wH8V
サイコクラッシャー自重w

しばらく電王から離れて別のジャンルでもやってみようかな。
遊戯王GXから十代を呼んでみて、ハルケギニアの人々とデュエルをするとか。
魔法学院を貴族の子弟にデュエルを教える学院に……ってこれじゃアカデミアと同じか。

158 :ときメモ0:2007/08/17(金) 01:04:20 ID:yu1849A1
眼下に広がる戦場を、高地から悠然と眺める隻碗の青年がいた。紺の衣を纏い、漆黒の髪を持つ『銅貨の良心』である。
戦場に夥しい量の血肉を撒き散らす巨大な二股の首を持つ狂犬を目にし、彼は眉をひそめた。
「……サイバーファング?なぜ起動しているんだ?」
剣が訝しげに言った。
「お前さんにしか、操れないんじゃなかったのかね?」
「もちろん、そのはずだよ」
青年は腰に指した剣の柄にそっと触れる。そして、はっと目を見開いた。
「ぼく以外の『きら校生』がハルケギニアに……?」
「キラコウセイ?」
青年が大きく頷いた。
「……たぶん、サイバーファングを操る人はぼくの味方だ」
「じゃあ、一気に片をつけるかい?」
青年は戦場を見据える。しばらくしてから、冷酷な声で言った。
「……見つけた」
剣は背筋を震わせた。彼の知る青年には、あまりにも似つかわしくない声色だったのだ。
「何を?」
青年の周りを包む空気が変わる。
「……クロムウェル、彼はサイバーファングに夢中みたいだ。首をとる絶好のチャンスだよ。今度は『服従ミサイル』を使う暇も与えない。一気に始末してやる」
積極的に残酷な発言をする青年が、剣には以外だった。
「ちょっと、相棒らしくないんじゃないかい?」
「……なにが?」
「いや、今の相棒がさ。なんて、言えば良いか分からないけど……」
青年の顔が歪んだ。
「それは良く分かってるよ、デルフリンガー。だけど、綺麗事だけじゃ解決しないことも、たくさんあるんだ。今は自分の心を鬼にしなくちゃならない。でないと、誰も守れないよ……」
剣は自分の言葉を後悔した。やはり、この青年は、どこまでいっても心根の優しいお人よしに過ぎないのだ。
「わりい、つまらないこと言って。じゃあ、行くか!」
「ああ、頼むよ!」
青年は剣を引き抜くと、戦場に向け跳躍した。
傭兵の生業を続けるうちに、彼の『運動』パラメータは成長限界までに達している。そんな彼を止められる存在が、アルビオン陸軍にいるはずもない。

その時、彼等の頭上を零戦が舞った。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:07:51 ID:63b8wH8V
誰より高く昨日より高くクライマックス支援

160 :ときメモ0:2007/08/17(金) 01:08:25 ID:yu1849A1
「しかし、一騎とはなめられたものだな」
急降下してくる竜騎兵をを迎え撃つため、自分が跨がる竜を上昇させた騎士が呟く。
しかし、随分と見慣れない形だ。真っ直ぐに伸びた翼は、まるで固定されたように羽ばたきを見せない。しかも異様な轟音を立てている。
「まあ、いい。撃墜してやる」
唇の端をを歪めて、急降下してくる竜騎兵を待ち受ける。己の無知を知ったのは、自身の体に大きな風穴が空いた後だった。
一体の竜騎兵を軽々と片付け、自信を得た才人は次々とアルビオンの航空戦力を屠っていった。

空の奇跡、才人。
地の奇跡、小波。

二つの奇跡が邂逅し、そして、今、三つ目の奇跡が戦場に舞い降りた。

それは、空でも地でもない虚無の奇跡、ルイズ。

残酷な戦場の風が、純粋な三つの想いによって塗り変えられる。


アンリエッタは、信じられない光景を目の当たりにした。今まで散々自分達に砲撃を浴びせかけていた巨艦の上空にまばゆいばかりの光球が現れたのだ。
その球は膨れ上がり、空を浮遊する艦隊を包んだ。さらに光は膨れ上がり、視界をすべて覆い尽くした。
音はない。しかし、アンリエッタは咄嗟に目をつむった。
そして、光が晴れた後、アルビオン軍艦隊は全て炎上していた。そして、緩やかに地面に墜落していく。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:10:22 ID:l4Tm1fE6
三択老師支援

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:10:25 ID:GAnLjPh1
支援!

MOZ氏おちかれ
アンさま…流石にこれは酷すぎるw

163 :ときメモ0:2007/08/17(金) 01:12:24 ID:yu1849A1
相変わらず短いですが、終了です。
ご支援ありがとうございました。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:13:56 ID:GAnLjPh1
おちかれー

165 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:15:25 ID:xu0iORux
私、生まれも育ちも葛飾柴又……嘘、嘘。
では投下開始します。

166 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:16:33 ID:xu0iORux
眼鏡の美人には警戒しておいて損はない。経験則だ。
さて、尻尾を出すか出さないか―――
暫くは小芝居に付き合うのも悪かないな。


宵闇の使い魔
第漆話:拳骨


四人はロングビルを案内役に早速出発した。
馬車とは言ったものの、道中での襲撃があった場合に備えて屋根無しの荷馬車のようなタイプだ。
手綱はロングビルが握っている。

「ミス・ロングビル。手綱なんて付き人にやらせれば良いじゃないですか」

キュルケは虎蔵の葉巻を低温の火でじっくりとあぶりながら、黙々と手綱を握るロングビルに声をかける。
オスマンの秘書ということで、キュルケは彼女が貴族だと考えていた為だ。
しかしロングビルはにっこりと微笑んで、
「いいのですよ。私は貴族の名を無くしたものですから」
と答えた。
「あら、オールド・オスマンは貴族や平民だということにあまり拘らないタイプなのね」
へぇ、と僅かに思うところがある様子で呟くキュルケ。
キュルケはゲルマニア貴族である事に加えて、ここ最近の虎蔵との交流もあり、貴族至上主義に多少なりとも違和感を覚えていた。

するとそこへ、荷台の柵に寄りかかっていた虎蔵がロングビルに視線を向けて問う。
「ん――てことは、あんたもメイジなのか」
「えぇ。とはいっても、たいした実力ではありませんし、戦いは苦手なのですけどね」
虎蔵はふーん、と気だるげに頷く。
続けてクラスと属性を問い、土のラインと知ると、今度はタバサに視線を向け、
「あのゴーレムに土のラインクラスで少しでも有効打は与えられると思うか?」
と聞いた。
「―――ゴーレムを使うのが得意とかでなければ、難しいと思う」
「まぁ、石の礫なんかじゃ吸収されちゃいそうだものねぇ」
僅かに考えてから答えるタバサに、キュルケも同意する。

そこでルイズが
「じゃあ、いざゴーレムが出てきたら後ろに下がっていてください。ミス・ロングビル」
と告げると、キュルケが僅かに顔をしかめる。
「ルイズ。あなたも――って言っても聞かないでしょうけど、昨日みたいな無茶はやめなさいよ?」
「わかってるわよ―――昨日はちょっと頭に血が上ってしまっただけ」
むっとして答えるルイズに、大丈夫かしらと肩をすくめるキュルケ。

タバサが何か言いたげに虎蔵に視線を向ける。
虎蔵はしゃあない、といった感じで柵から体を離して座りなおすと、もしあのゴーレムと戦うことになったら、と前置いた上で話し始めた。
「二人は足を狙ってみろ。んで、本体――フーケだったか?を狙う。見当たらなければ一緒に足だ。
 んでま、効きそうになければ逃げろ。後はまぁ、なんとかするさ」
最初にルイズとキュルケに、続けてタバサに指示を出す。
ルイズは「なんで使い魔に指図されなきゃなんないのよッ」と抗議の声をあげるが、この中では明らかに虎蔵がもっとも実戦経験が豊富であろう事から、キュルケに宥められる。
とはいえそのキュルケ自身も「けどトラゾウ。ルイズの魔法で平気なの?」と虎蔵の指示に懐疑的ではある。

だがそれには、虎蔵よりも先にタバサが「あの爆発なら一番の有効打――かもしれない」と答えた。
キュルケの物言いにムッとしたルイズだったが、思わぬところからのフォロー――もっとも失敗を前提に話されているので素直に喜べるわけもないが――に意外そうな顔をする。
「あのサイズには並みの風ではどうすることも出来ない。炎も燃えない相手だから有効打になりにくい。
 でも爆発ならあるいは――」
「あ、えーと――うん、がんばる、けど」
真顔で失敗魔法を当てにされると、喜んで良いのか怒って良いのか分からずに、曖昧に答えるしかなかった。

167 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:18:18 ID:xu0iORux
しかしそうは言ったものの、タバサの本心としてはルイズの失敗魔法も殆ど効果がないだろうと思っていた。
なにせ、あの再生速度だ。表面を幾ら穿ったところで意味はないだろう。
ゆえに望みがあるとすればフーケ本人が出張ってきてくれるか――
「でも――なんとかって?」
虎蔵のなんとかする、という言葉だけだ。
その言葉にタバサは、ゴーレムを倒せるかもという望みの他にも、彼の更なる実力を見れるのではないかという期待も生まれた。

「ん?まぁ――なんとかさ」
「ふーん。まぁ、トラゾウがそういうなら信用しておくけど」
曖昧な返事にしか答えない虎蔵だが、キュルケはとりあえず納得しては葉巻を虎蔵に渡す。
どうやってゴーレムを倒すかを必死に考えていたルイズも、そんな調子で葉巻を受け取る虎蔵をみて、

――なんか如何わしい店みたいなんだけど――

そんなことを思っては肩の力を抜いてしまうのだった。



馬車は深い森に入っていった。
鬱蒼とした森がいかにもな雰囲気をかもし出し、五人の――正確には三人の恐怖を煽る。
「ここから先は、徒歩で行きましょう」
ロングビルがそういって、全員が馬車から降りる。
森を通る道から、あまり整備されていない小道が続いており、一行は多少警戒レベルを上げながら歩き出した。
三人に加えて、ロングビルも杖を手にして警戒の様子を示す。
唯一虎蔵だけが、葉巻こそ流石に吸っていないが、相変わらずの調子だった。

そして暫く歩き続けると、一行は開けた場所に出た。
森の中の空き地といった風情の場所で、なかなかの広さを誇っている。
その中央にある廃屋が、おそらく目的の場所だろう。
先導していたロングビルが木の陰に隠れながら振り返り、「あちらです」と告げる。
全員がそこを確認し、一旦廃屋を視認できる範囲で離れると、顔をつき合わせて相談を始めた。

とにかく、あの廃屋の中にいれば奇襲が一番なのだが、外に出ていた場合無闇に攻撃してフーケが逃げてしまっては台無しである。
また、建物ごと攻撃して《破壊の杖》まで壊してしまっては元も子もないのだ。
そこでタバサが、囮兼偵察役が小屋に近づき中を確認し、フーケがいれば挑発して外におびき出し、集中砲火を加えるという作戦を提案した。
小屋の中には、あの巨大ゴーレムを作り出すほどの土はない筈なので、出てきてゴーレムを作るまでの隙を狙うのが確実というわけだ。
囮兼偵察役は無論、虎蔵である。


四人がそれぞれある程度の距離をとって廃屋を取り囲んだのを確認すると、虎蔵は僅かに身をかがめて滑るように廃屋に近づく。
しかし実を言えば彼は、廃屋の中にフーケはまず居ないと踏んでいる。
なぜならば彼は、フーケの正体はロングビルである可能性が高いと考えている為だ。
絶対の確証があるわけではない。
だが、杖が盗まれた夜の不自然な邂逅、抱きついた時に感じたただの秘書とは思えない鍛えられた身体、
あまりにも早すぎるフーケの目撃情報――
一つ一つならば取るに足らない情報であるが、ここまで積み重なれば怪しいと思わざるをえない。
加えて先ほど聞いた同系統のメイジであるという点もある。
ただし、ロングビルがフーケだとすると、なぜこのようなことをしているのかという点が分からず、また自身の勘違いということもまったくない訳ではなかったため、誰にも言わないで居たのだ。

静かに廃屋の中を確認するが、やはり予想通り誰もおらず――ここからではよく見えないが、床に何かが落ちているのが見えるだけだ。
人が隠れる場所があるようにも見えないし、これだけ接近して気配も感じられない。
とりあえずは――と、片手で「来い」とジェスチャーをして全員を呼び寄せた。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:19:17 ID:63b8wH8V
二つの声重なる時誰よりも支援

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:19:40 ID:gp6NxTFq
ベアクローの使い手支援

170 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:20:35 ID:xu0iORux
「罠はないみたい」
タバサがドアに向けて杖を振ってから言う。
中に入って何か残されているものはないか探ろうという事になり、
虎蔵・タバサ・キュルケが中へ入り、ルイズが見張りとして外に残ることになった。
ロングビルは「では、辺りを偵察してきます」と言って、森の中に消える。
虎蔵はしばらく彼女の行く先を眺めていたが、タバサとキュルケが中に入っていくと、それに続いた。
しかし――


「え、ちょっと待って―――これって」
「《破壊の杖》」
虎蔵が廃屋へ入ると、二人のそんなやり取りが聞こえた。
どうやら先ほど覗き込んだ時によく見えなかった何かこそが《破壊の杖》だったようだ。
――さて、どういうことだか――
そう考えながら二人に近づき、その手元を覗き込む。

「おい、こいつは―――これが《破壊の杖》なん?」

それを見て、思わず声を怪訝な様子で問いかけた。
彼女らの感覚からすれば、柄が少し太いモールにも見えるだろう。
パンツァーファウスト150――それが《破壊の杖》の正体だった。
なるほど、確かに杖に見えなくも無い。多少苦しいが。
キュルケがそれを持とうとして「うわ、重いのねこれ……こんなの振れないわよ?」と言っている。
射程150m、装甲貫徹力200mm以上を誇るそれは重量にして約7kg。
杖として持つには重過ぎるだろう。
実際、タバサは見つけても持ち上げることを諦めていた。


「きゃぁぁぁぁぁッ!」

キュルケが重そうに持ち上げたそれを受け取ろうとしたとき、外で見張りをしていたルイズの悲鳴が聞こえた。
「チッ――出たか!」
一斉にドアを振り向くが、次の瞬間、派手な音を立てて廃屋の屋根が吹き飛ぶ。
パラパラと降って来る屋根の破片から顔をかばいながら見上げれば、フーケのゴーレムが見下ろしてきている。
虎蔵はチッ――と舌打して、どこからともなくデルフリンガーを取り出し、鞘から抜き放つ。

「おい、てめぇッ!買っていきなり丸一日放置ってどんなだ、って、なんだこの状況はぁぁッ!?」
「五月蝿ぇな、黙ってろ。舌噛むぞー」
丸一日ぶりに鞘から開放されて激しく抗議するデルフだが、虎蔵はえらく適当に答えつつ僅かに残っている屋根へと跳躍する。
デルフが「ねえよ、舌!」などと怒鳴っているが無視。
「引き付ける。そいつを持って下がってな!」
キュルケとタバサはその言葉に頷くと、屋根を吹き飛ばされた衝撃で半開きになったドアから転がるように逃げ出した。

「ルイズ!ルイズ、どこよッ!」
重い《破壊の杖》を抱きかかえながら小屋から飛び出ると、ルイズはゴーレムの背後に立っていた。
ルーンを呟き、杖をゴーレムへと振りかざす。
爆ぜるゴーレムの背中。
痛覚がある訳ではなかろうが、ゴーレムは怒ったかのように振り返り、腕を振り上げる。

「ルイズ!逃げなさいッ!」
キュルケが叫ぶが、助けに行くには距離がある。
タバサが杖を構え、振り上げた拳に《ウインドブレイク》を放つが、大質量の拳を抑えることは出来ない。

「相棒!」
「わぁってるよ!守るってのは、やっぱり性に合わんな――ッッ!」
叫ぶデルフに虎蔵はうざったそうに返事をすると、空気の爆ぜる音を残して掻き消え――

171 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:24:41 ID:xu0iORux
漸ッ――!

甲高い音を一つ鳴らし、次の瞬間にはデルフを振りぬいた体勢でルイズの目の前に現れた。
ゴーレムは拳を振り下ろしながら、バランスを崩して跪いた。
膝にあたる部分を切断寸前まで深く斬り裂かれたためだ。

「おっでれーた!おめぇ、なんて腕してやがる!」
「剣に褒められてもなぁ―――すぐに再生される。下がってろ」

自らの担い手の驚くべき剣技に歓声を上げるデルフだが、虎蔵は微妙な表情をしつつルイズを下がらせようとする。
しかし彼女は、
「いやよ!あいつを捕まえれば、誰ももう、《ゼロ》のルイズとは呼ばなくなるの!」
といって再度杖を構え、ルーンを呟く。
胴体部分が爆ぜるが、深いダメージを与えられているようには思えない。
そうこうする内にゴーレムは膝を再生させて、立ち上がる。
「馬鹿、効いてねえんだ。せめて奴から離れて――」
キュルケとタバサは既に十分に離れているのが見える。
ルイズが離れれば、雷術で―――と考えるが、

「敵に後ろを見せない者を貴族というのよ!利かないからって逃げるようじゃ、貴族じゃないの!」
「そいつぁ結構な覚悟だが―――もうちっと現状をだな―――」
ゴーレムが今度こそはと拳を振り上げる。

「五月蝿い、五月蝿い、五月蝿いッ!
 笑って欲しい訳じゃない!同情して欲しい訳じゃない!慰めて欲しい訳じゃない!発破掛けて欲しい訳じゃない!
 私は!認めて欲しいのよッ!!」
ルイズは圧倒的なまでの感情の爆発を見せ、半泣きになりながらも再度杖を振りかざしルーンを呟いた。

しかし、ゴーレムは三度目の爆発を意にも介さず、振り上げた拳を虎蔵とルイズに向かって振り下ろす!
せまる死の恐怖に目を瞑ってしまうルイズだが、その耳に「だから子供は苦手なんだ――」という言葉が聞こえた気がした。

「トラゾウ!ルイズ!」
悲鳴を上げるキュルケだが、爆撃のような拳によって巻き起こされた土煙の中から、虎蔵がルイズを抱きかかえて飛び出してくるのを見て、安堵のため息をつく。
デルフは持っていない。あっという間に"しまわれて"しまったようだ。
ざっと草を踏みしめる音とともに虎蔵が二人のそばに着地し、
「ふぅ―――なんだ、貴族ってのは誰も彼もこんなに無茶なのか?」
ルイズを抱きかかえたままでキュルケとタバサに問いを投げかけた。

「まさか。その子だけよ―――っていうか、良い格好ね。ルイズ」
キュルケがからかう様に笑うと、ルイズは自らの状態に気づいて「なっ、なな、何してんの。おろして!」と叫ぶ。
だが虎蔵は下ろそうとはせずに、
「じっとしてろ。面倒だが、御主人様のお望みとありゃ仕方があるまい。奴を倒させてやる―――走るぞ。こっちだ」
と答えて、キュルケとタバサを先導して走り出す。
ゴーレムは思いきり振り下ろしたために地面に埋まってしまっていた拳をようやく引き抜き、彼らの方へと身体の向きを変えたところだ。
ゴーレムも追いかけてくるが、鈍重な動きのせいもあり、少しずつ離されていく。
「ちょっと!逃げてどうするのよ!―――うわっ」
ルイズは虎蔵の肩越しにゴーレムをにらんで抗議の声を上げが、そのタイミングで地面に下ろされて悲鳴を上げる。

「逃げやせんて。キュルケ、《破壊の杖》だ」
「え?えぇ――でもこれ、使い方が―――」
虎蔵の言葉に戸惑いながらもパンツァーファウストを渡すキュルケ。
虎蔵はそれを受け取ると、二人に横に離れていることを指示すると、ルイズには膝立ちをさせる。

「ちょっと、え、なに―――重ッ!?これ、《破壊の杖》!?」


172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:24:54 ID:63b8wH8V
変わる事を恐れないで明日の自分見失わないで支援

173 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:25:46 ID:xu0iORux
膝立ちになったとたん、肩に7kgの塊を担がされるルイズ。
虎蔵はルイズの背後にぴたりとくっつき――もちろん高熱ガスを浴びないためだ――手早く照準のサイトを起こし、自ら狙いを定める。
もっとも、30メートル級のデカブツだ。狙いなどあってないようなもの。
出来るだけ臍の辺りに当たるように調整して―――

「よし。良いかー、撃つぞー」
「ちょっと大丈夫なの――これ」
あまりにも軽く予告する虎蔵に焦るルイズだが、
「前にも言った筈だがな、ルイズ。お前さんの使い魔なんだ。少しは信用しろ」

密着している為か、虎蔵がくくっと笑う振動がルイズにも伝わってきた。
多少不本意ではあるが、なぜだか彼の体温が安心してしまう。
ゴーレムが一歩一歩迫ってきているのに、だ。

「よし、撃てッ!」
「ッッ―――!!」

虎蔵が掛け声とともに、パンツァーファウストを握るルイズの手を自らの手で抱き込むようにして発射させる。
後方に高熱ガスが噴射される音と直径15cmの成形炸薬弾頭が飛び出す音がシンクロ。
反動はほとんど無い。
ルイズは訳も分からずに先端から飛び出していったものを目で追った。

――そして弾頭は山形の軌道で飛翔し、

何が起きるのかと戦々恐々とするタバサとキュルケが見守る中、

――派手な爆発音を立ててゴーレムの上半身が吹き飛んだ。

「なッ――嘘ッ――」
ルイズが息を呑む。
虎蔵は破壊しきれるか多少の不安があったのだが、ゴーレムの身体が土であったためか、あっさりと上半身が吹き飛び沈黙してしまった。
虎蔵はヒュゥと口笛を吹いて立ち上がると、いまだに呆然としているルイズの頭をぽんぽんと撫でて
「見れ。倒したぜ」
と告げた。

「ちょっと凄いじゃない。やったわよ!」
「凄い威力――」
キュルケが興奮したようすでルイズに抱きつく。
タバサの声も、いつもより起伏があるようだ。

虎蔵は弾頭が無くなったパンツァーファウストを拾い上げると、
――さて、後はどうしたもんか――
と偵察に出たままのロングビルのことを考える。
状況はさらに黒に近づいた。

キュルケはまだルイズに抱きついて盛り上がっているが、タバサがはっと気づいた様子で「フーケは」と呟く。
キュルケとルイズも、その言葉で慌てて杖を持ち直す。
流石にまたあのゴーレムが出てくることは無いだろうが―――


174 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:26:54 ID:xu0iORux
すると、茂みの中からロングビルが「今、凄い音がしましたが―――」と出てきた。
「ミス・ロングビル!無事でしたか。ゴーレムは倒したのですが、肝心のフーケが――」
ルイズが答える。
するとロングビルは一行に近づいてきて、
「辺りで人影は見かけなかったのですが―――あら、ミスタ・ハセガワ。それは?」
と、虎蔵が手にする弾頭の無いパンツァーファウストに興味を示した。
すると虎蔵は、
「《破壊の杖》だ。ほれ」
と気軽に手渡す。
当たり前だ。残っているのはただの鉄パイプに過ぎないのだから。

「ぇ、あ――はい」

見せてくれと言った訳でもないのに、あっさりと手渡されて戸惑うロングビル。
―――渡された瞬間の、ニヤニヤとした笑いに嫌な予感が背筋を走った。
しかしその形状を見ると、表情を厳しいものに変えた。
「あの――どうも、私の聞いた《破壊の杖》と形状が異なるようなのですが――」
ロングビルがそういうと、虎蔵以外の三人もようやくそれに気づく。
「嘘。え、まさか壊れた――」
ルイズが顔を真っ青にする。
幾らフーケのゴーレムを倒すためとはいえ、秘宝を壊してしまったとなると――

しかし、そこで虎蔵が何時もの調子で「使い捨てだ」と告げた。

「使い捨てって―――そんなことあるの?」
「確かに何かが飛んでいってたから―――って、そうよ。
 さっきは気づかなかったけど、トラゾウ――なんで貴方、《破壊の杖》の使い方を?」

虎蔵の言葉に今回は流石にキュルケも懐疑的になるが、ルイズが虎蔵が使い方を知っていたという疑問に気づく。
キュルケやタバサも、そしてロングビルまでもが虎蔵に視線を向けた。
すると虎蔵は肩をすくめて
「ま、それは俺の故郷の方の武器だからな」
と答える。

「まぁ、良いじゃねぇか。今度説明してやるよ――それより、フーケを探したほうが良いんじゃねぇの?」
と、なぜかロングビルを問いかけた。
「え、えぇ―――まぁ、フーケの目的のものがこうですから、どうしたものかとも思いますが――」
すると彼女は少し焦ったように答えてしまい、誤魔化すように視線を手の中の使用済みパンツァーファウストに向けた。
ルイズら三人も暫くの間、虎蔵を怪訝な様子で見ていたが、
ルイズが「わかったわ。必ず、ちゃんと説明してよね」と言うと、フーケの探索を始めるのだった。



その後暫くフーケを探して辺りを歩き回ったが、日も落ちてきたため捜索を打ち切り、学院に報告に戻ることにした。
こうして"フーケの捕獲"は叶わなかったものの、《破壊の杖》を取り戻すことに一応は成功したのだった。

帰り道、ルイズは《破壊の杖》を使ってしまったとはいえ、あのフーケのゴーレムを倒したことに満足げな様子だった。
その一方でロングビルは、まったくもって思い通りに行かなかったどころか、背後の荷台で美味そうに葉巻を吸っている男に正体がばれているのではないかと言う疑惑に、人知れず深い溜息をつくのだった。

175 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:28:11 ID:xu0iORux
以上、投下終了。
お付き合いどうもでした。

>>169
食事の支度請け負うんでカンベンして下さい。orz

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:32:19 ID:upJxA1AG
おつ〜

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:35:11 ID:gp6NxTFq
乙。フーケ見逃したか……まぁ虎さん馬呑吐絡みでもないと自分から仕掛けないで面倒くさがる感じだしな。

>>175
このスレだと食事の支度=SSを書くらしいですよ。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:35:51 ID:5SwcUGeg
>>175
乙!
宵闇の世界観はWWUちょっと前ぐらいだったっけ?
まあ文革があるなら戦車拳骨もあるかw

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:36:35 ID:yszojGrb


>>157
ちゃんと覇王になるの?
アニメだと再登場するらしいけど

180 :宵闇の使い魔:2007/08/17(金) 01:39:05 ID:xu0iORux
あの漫画、厳密に時代考証出来ないから……w

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:41:56 ID:yszojGrb
>>180
結構、カオスなことになってるからな
偶神とかは魔術的なものだけで構成されてるわけじゃなさそうだから技術なんだろうけど
きっと発展してく方向性が微妙に違う世界なんだろうな

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:42:18 ID:9OGovrhY
GJ。

ちょっと質問なんだが、
宵闇の作者って今スパロボの漫画書いてる人だったけか?

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:45:12 ID:5SwcUGeg
>>182
ガンドロvs宇宙ヒラメとかシシオウブレード白歯取りとか描いてる人だよ>八房氏

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:48:14 ID:yszojGrb
宵闇をwikiで調べてみた
クマの方が強いのかよw

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:48:27 ID:gp6NxTFq
明治でもあり大正でもあり昭和でもありーな感じがするな宵闇。
そしてスパロボの八房先生はやりたい放題やっててスパロボって感じがしない。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:49:41 ID:9OGovrhY
>>183
あー。やっぱりそうか。
すっきりした。


187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:49:58 ID:63b8wH8V
前々から電王のイマジンでモモとリュウとジークが使いづらいと思ってたんだが、
要するにこいつらは短編より長編向きのキャラなんだよな。
モモは他と絡ませてナンボのとこがあって、リュウを扱うにはお姉ちゃんが必要、
ジークはレギュラーとしてやらせるよりもゲストキャラに向いている。
特にリュウは「お姉ちゃんが泣くから良太郎殺さない」とか言ったくらいだし、
こいつを抑えるには最低一人お姉ちゃんキャラが必要になるし……。

>>179
長編にするとしたら原作何巻くらいのタイミングで覇王になるだろうな。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:50:44 ID:Mw59yQhZ
八房世界の動物はちょっと長生きすると滅茶苦茶強いからなw
亀人間とかペンギン男もかなりの化け物だった

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:54:08 ID:xu0iORux
>>177
マジすか。頑張って書くのでハチノコを用意しておいてください。

>>188
しかし鮫とか烏賊とかはバターよろしく斬られていたがなw

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 01:54:56 ID:b0JS6YxN
ルイズとか虎蔵が百姓生まれと言われても信じねぇだろうなぁ

191 :夜明けの使い魔:2007/08/17(金) 02:06:32 ID:eG7n/DbO
投下宣言ー。誰も予約してないはずなんで五分後に投下する

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:07:39 ID:Mw59yQhZ
烏賊と鮫はまあ話の感じ明らかに亀より格下だったし。
そんな俺は人形師の子が一番恐ろしい

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:08:39 ID:yszojGrb
>>187
強い精神的ダメージと絶望感があって初めてなったからな
ワルドあたり、、、は早すぎるか


194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:09:25 ID:s4Dpk/im
>>187
リュウは案外姉っぽい接し(叱り?)方されたらコロッと行く気がする
良くも悪くも悪餓鬼って感じのキャラだから

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:11:58 ID:ETszWuys
リュウセイ・ダテに見えた

196 :夜明けの使い魔 1/5:2007/08/17(金) 02:12:37 ID:eG7n/DbO
オレ、この投稿が終わったら寝るんだ……。


 もう夕暮れだ。
 ルイズは、ほんの少し焦れていた。
 明日は虚無の曜日だから、才人と一緒に街に行こう。
 そう思って、才人と明日のことを話そうとしていたのに、その才人は『粉雪』に呼び出されてしまった。
 黙然と、自室から少し離れた場所に停泊している『粉雪』を見る。
 才人、早く帰ってこないかな。
 横に誰かいたならば、才人が『粉雪』に行ったのはほんの数分前だと言っていただろう。
 だけど、ルイズはひとりぼっちだった。
 才人と契約したときは、何で平民なんかとと思っていたものの。
 ……今は、そんなに悪くないかなと思うことができる。
 才人は、認めてくれる。"ゼロ"のルイズだろうと、認めて、頑張れば良いさと言ってくれる。
 ――それが、ほんのささやかな出来事で生まれた互いへの思いやりだとは知りもしない。
 もしも才人が、何も知らずにルイズと関わっていれば、こうはならなかっただろう。
 もしもルイズが、才人に床に置いた食事でも与えていれば、こうはならなかっただろう。
 もしも才人が、魔法の使えないルイズを馬鹿にしていればこうはならなかっただろう。
 この学園に来てからずっと纏い続けた強固な鎧を着込んで、才人ともそれに応じた関係を築いていただろう。
 いつかは今のような気持ちになったかもしれないが、それはずっと先のはずだ。
 才人には特別な力は無い。
 それでも、ルイズの心に慰めをくれる。
 今も、何も出来ない無能なメイジと使い魔と笑われることはあるけれど。
 それがどうした。
 才人が何もできないなら、彼が応援してくれるルイズが何でもできるようになれば良い。
 大丈夫だ。
 才人の言葉があれば、頑張ることができる。
 目標があって、いつか届くと言われただけで、ルイズはそこを目指すことができる。
 誰もが馬鹿にすることができないような力だって、いつか手に入れてみせる。
 才人と、一緒に。
 だから、心弾ませながら才人を待つ。
 明日が楽しみだ。
 一緒に街に出かけて、一緒に色々見て回って。
 また、才人が知らないことを教えてあげて。
 ご主人様がよく頑張ってる使い魔の為に特別に、なんて言って美味しい物も食べさせてあげよう。
 ほんの少しくらいなら、欲しい物を買ってあげてもいいかもしれない。
 気がつけば、頬がほころんでいた。
 そうすれば、どれだけ才人は喜ぶだろう。
 才人の喜ぶ顔が楽しみだ。
 気付かないうちに、視線は『粉雪』へ。
 才人が出てきたら迎えに行こうかな。
 でも、ご主人様がわざわざ迎えにいくなんてダメ。
 才人が自分から走ってくるくらいじゃないと。
 ――そして、ルイズは気付いた。
 船体に穴を開けて、悠々と『粉雪』から出てくる、一つの影に。
 あんなところに出入り口なんて、と考えて。
 ルイズは一つの考えに突き当たった。
 何者かが『粉雪』に侵入していた?
 何のために、かは知らない。
 ただ、あんな本来ありえない手段で出入りする人間がまともな人間の筈はない。
 咄嗟に才人の身を案じて、ルイズは駆けだしていた。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:13:07 ID:yszojGrb
>>194
善悪の区別も命の重さもよくわかってなさそうだったからな
自分が消えるってことに関しても無関心みたいだったし
本編見る限り消えてしまっても本人が死ぬわけじゃなさそうなんだよな
あくまでも精神体として送り出した自分の心の一部ってだけみたいだし
葛葉ライドウに出てきた時間旅行者たちみたいなものか

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:13:30 ID:K2Js5CVl
スパロボのフォルカが召喚されたら…
ダメだ、ヤツは気合で次元の壁を破ってしまうorz

199 :夜明けの使い魔 2/5:2007/08/17(金) 02:14:41 ID:eG7n/DbO

 信長のいる座敷に呼び出されて、才人は自分の現在置かれている状況に首を傾げていた。
 呼び出されるようなことをした覚えはない。
 上座にあぐらをかいて座る信長は、肘掛にもたれながら才人を見下ろしていた。
 傍らには何で自分がまだここにと言った風情のイリアと、その後ろに控えたミステルがいる。
 何でまた、と才人は内心で溜息を吐いた。
 あんまりこういった超人連中と一緒にいるのは精神衛生上よろしくない。
 二挺拳銃で空中に張られたワイヤーロープを駆けるような少女や、自称愛と平和の魔王なんかと自分は釣り合わない。
 出来ればルイズと一緒に普通に話したりぼんやりしたりしているのが良いと、いつのまにか安住の地を異世界に得た少年は考えていた。
 ルイズの使い魔になって、それなのに何も出来ないという申し訳なさが心を刺激してくるのだ。
 ふと、信長が笑った。
「な、確か特別なことは何もできないって言ってたよな?」
 何を今更、と思う。
 召喚された当日に何度も言ったことだ。分かっていて、わざと聞くのか。
 憤然とした顔で、ただ一度だけ頷く。
「ああ」
「そう怒るなって」
 言いながら、信長は笑っている。
「そういうお前に朗報を持ってきた」
 背中に背負っているデルフリンガーを鞘ごと外して。
 ひょい、と投げた。
 がちゃり、と鈍い音がして、デルフリンガーは才人の目の前に落下した。
 ふと、才人は織田信長の逸話について思い出していた。
 確か日本史の授業で横道に逸れたとき、信長は気にくわない部下をその場で切り殺したり死人の頭蓋骨で杯作って酒を飲んでいたと言っていなかっただろうか。
 手打ち?
 そんな言葉が、頭に浮かぶ。
 ぎくりと身体が固まった。
 どうしよう、うかつな行動は取れないぞ。
 とりあえず、投げ出されたデルフリンガーと信長の顔を交互に見比べる。
 デルフリンガーは投げ出されたことにぶつぶつと文句を言っていて、信長はと見ればにやにやと笑いながら才人を見ている。
「……おい、小僧。オレを抜きな」
 抜くも何も半分くらい鞘から飛び出しているデルフリンガーの言葉にこくりと頷いて、そろそろと柄に手を伸ばす。
 鞘ごと引き寄せて、すらりと抜きはなった。
「あれ?」
 どう考えても重いはずなのだ。
 どう見ても一メートル五十センチはあるデルフリンガーは、間違いなくそれだけの重さを持っているはずだ。
 なのに、軽い。
 問題なく抜けて、問題なく振るうことが出来そうだ。
「よっしゃあ! 間違いないぜお前さん相棒だ!」
 デルフリンガーの嬉しそうな声が聞こえる。
 そして、左手に刻まれているルーンから、不思議な光が――いや。
 左手から始まった黄金の輝きは少しずつその範囲を広げ、腕を伝わり肩を超えて、才人の全身を包み込みはじめた。
「ビンゴ!」
 そう言って、イリアはパチンと指を鳴らした。
 才人には何が何だか分からない。
 信長は膝を打って喜んでいるしミステルはいつもの笑顔を浮かべたままだ。
 心境をともに出来ているのはデルフリンガーだけらしい。
「あ、相棒なんかスゲェ!? なんだこりゃ!?」
 そんな声が聞こえてくる。
 なんだこりゃと言われても、才人にも分からない。
「お、おい。これ何が起こってるんだよ!」
「カオスフレア、って奴さ」
 信長が、にやりと笑みを深めた。
 カオスフレア。万物の根源たるフレアを他者を遙かに超えて有する存在。
 世界の敵対者ダスクフレアに対抗するための、最後の切り札。

200 :夜明けの使い魔 3/5:2007/08/17(金) 02:16:02 ID:eG7n/DbO
 御伽噺のように語るならば、そう。
 ――英雄。
 フォーリナーの英雄譚を、信長が、イリアが、ミステルが、小澤が、富嶽の人々が語るのを聞いていた才人には、それを信じることができなかった。
 特別な力なんて、無いと思っていた。
 その自分が、特別な力を持っていた。
 理解するにつれ、ふつふつと沸き上がる喜び。
 黄金の輝きが与えてくれる力を感じる。
 いや。
 どんな力を震えるとも、どんな事ができるとも。
 それ以上に、ルイズに言えるのが嬉しい。お前の使い魔は何もできないわけじゃなかった、と。
 自分のせいで何度ルイズは傷つけられただろうか。
 何も出来ない使い魔と、罵られたことはこの数日で両の手の指に余るほどの回数だった。
 それを。
 そんなことはないのだと、ルイズに言ってやることができる。
 それはどんなに誇らしいことだろうか。
「何だかよく分かんねぇが、今回のオレの相棒は何か凄いんだな?」
 デルフリンガーの声。
 相棒、と言うのにも、凄い、と言うのにもどこかくすぐったいものを感じるが。
「ああ、そうらしい」
 満面の笑みで、そう返した。
「おめでとう。ハルケギニアに来てから初のカオスフレアだ。それも聖戦士のコロナか、こいつぁ幸先が良い」
 言う信長の笑顔を、そのままに受け止められる。
「ったく。アタシの知ってる聖戦士ってのはどいつもこいつもこんなのばっかか」
 わざとらしく、からかうようにして目を閉じたイリアが言う。
 ゆっくりと開いた目は、その中に悪戯っぽい色を浮かべていた。
「だが、せいぜい覚悟しとけよ? 聖戦士ってのは色々大変なんだ。……ま、ダスクフレアがいなきゃ気にする必要ねぇけどな」
「おいおい、オレにも分かるように話をしてくれよ」
 才人の手の中にあるデルフリンガーが、不満げに鍔を鳴らす。
「早い話がすげー分色々気をつけろってことさ」
「そういうもんかね」
 ぱん、と信長が手を打った。
「さて、めでたいついでに今日は酒宴だ。主計と食堂の連中に御馳走作るように言ってくるかね」
「あ、おい待て娘っ子! 相棒見つかったからもうおめーさんの剣じゃねーからなッ!」
「考えとくよ」
 呵々と笑いながら、信長は座敷を出る。
 残されたイリアとミステルも、さてそろそろ出ようかと立ち上がった。
「にしてもよ、相棒」
「ん?」
「オレを持つ前とは随分見違えたぜ。すげえな相棒」
 褒められて、照れくさそうに才人が頭を掻いた瞬間。
 ごう、と衝撃が『粉雪』を襲った。
 揺れる。船体が、まるで波間に浮かんだ木の葉のように激しく揺れる。
「おい、何が起こりやがった!」
 イリアが叫んで、上へと走る。
 揺れに乗って一度転げそうになりながらも、才人もそれの後を追う。
 艦内は一瞬で騒然とした状況に早変わりしていた。
「総員、戦闘配備につけ! こいつぁやべぇぞ!」
 信長が乗員に指示を出す。
 走る船員達の間をすり抜けて、才人とイリアは甲板に出た。
「グレズの、メタロードだ」
 信長の声が、後ろから掛けられる。
 それを見た瞬間に、才人は目を疑った。
 アニメにでも出てきそうな巨大ロボを、どこか邪悪にデフォルメしたような存在が、そこにいた。
 そして、その足下から無数の機械の獣が姿を現し、生徒達を襲っている。
 ――その中には、ルイズの姿もあった。

201 :夜明けの使い魔 4/5:2007/08/17(金) 02:17:59 ID:eG7n/DbO

 土くれのフーケは、こみ上げる笑いを抑えるのに必死だった。
 『粉雪』の船体に錬金で穴を開けるのは笑えるくらいに簡単だった。
 案の定、何の魔法も掛かっていない。
 富嶽での魔法はトリステインとは違うと知っていても、コルベールもオールドオスマンも固定化の魔法を掛けるという発想には至らなかったようだ。
 当然かもしれない。あんな物に自ら進んで侵入しようとするなんて思いもしないだろうから。
 そこから盗み出した封印を施された箱も、魔法は一切掛かっていなかった。
 船体に固定化が掛かっていないなら、それもまた当然のこと。
 錬金で土くれに変えて、容易に破壊することが出来たのだ。
 土くれと化し、さらさらと落ちていったそれはまるで自分を祝福していたかのようだ。
 いつになく余裕を持って、フーケはその中身を取り出した。
 そしてその中にあった紫水晶は、その異常さが触れているだけで分かる代物だった。
 無限の力が今、自分の手中にあることを感じる。
 今、この力を利用すれば――あの『粉雪』を、何故恐れる理由がある?
 今、間違いなくフーケはこの世界で最強の戦力を保有している。
 こそ泥なんてつまらない仕事はもう止めだ。
 正体を隠す必要も、もう無い。
 この力さえあれば、あのアルビオンの貴族連中に復讐することだって可能だ。
 それどころか――世界を、支配下に置くことだってできる。
 ヴン、と言う音ともに溢れる紫の光の何と頼もしいことか。
 ――ここを、土くれのフーケの墓所としよう。
 ――ここを、新しいフーケの誕生の地としよう。
 気付けばフーケは、その手に持つ杖を空高くかざしていた。
 周囲の生徒達の、唖然とした顔の何と愉快なことか。
 ヴン、と鳴動するグレズコア。
 それを中心に、フーケご自慢のゴーレムを生み出す。
 まずはじめに、土くれで出来た頭が姿を現した。
 地面を裂いて、力強い肩が姿を見せる。
 せり上がる胴は、生半可な一撃では通りもしない。
 ゆっくりと大地から足を引き抜いて、土くれの巨人は大地から産み落とされた。
 そして。
 それが、鋼へと変化する。
 額に埋め込まれたグレズコアが、その身から機械の触手を解き放つ。
 ざくざくとゴーレムの身体にその触手を突き立て――。
 ――ゴーレムは、あり得ざる機械の体へとその身を変えていく。
 高度な錬金の技でもなければ不可能なだけの質量をことごとく鋼と変え、その鋼もまた意志を持つかのように自ら姿を変えていく。
 伸ばした腕は鈍重だったゴーレムとは似ても似つかない、細くしなやかな物だ。
 フーケが足場とする肩も、いつの間にか鋼鉄製の輝きを帯びている。
 その顔すらも、無貌だったゴーレムとは違いはっきりと人のそれを模していた。
 ゴーレムは今や、精巧にして精緻な人の似姿だった。
 ――これが、笑わずにいられるだろうか?
 未だかつてこの大きさでここまでのゴーレムを作り出した例は聞かない。
 つまり、フーケは一つの伝説を打ち立てるのだ、今ここに。
「やりなさい」
 一言、そう告げる。
 何を、とは言わない。そんなことは言わずとも知れる。
 す、とゴーレムは……否、最早ゴーレムではない。メタロードは腕を上げた。
 示す方向は駆逐艦『粉雪』。

202 :夜明けの使い魔 5/5:2007/08/17(金) 02:19:22 ID:eG7n/DbO
 ばちり、と紫電が走り。
 拳が、飛んだ。
 文字通りに。
 グレズの生み出す兵器、ロケットパンチ。
 自己誘導システムと簡易な推進装置のみで大破壊力を発揮する、恐るべき兵器。
 飛ばした片腕は、生み出される無数の鉄塊とワイヤーで即座に元の姿へと戻っていく。
 粉雪は上部に大きな打撃を加えられ、一部を欠けさせ大きく揺れている。
 錬金も掛けていないのに、あの船の装甲を砕いたのだ。
 メタロードはその効果に満足したように頷いた。
「凄いわ。……こんな力、初めて見る! ふ、はははははは!」
 フーケは自らの得た力に酔いしれ、高らかに哄笑をあげた。
 グレズコアが唸りを上げる。
 絶対機械化――一切の生命を許さぬグレズの、最悪の力。
 その足下を中心に、大地が命無き鋼へと姿を変えていく。
 更に。
 鋼の大地より生まれる機械の獣たち。
 その一体一体がこの世のいかな獣より早く、強く、そして凶悪だ。
 メタビースト達が、一斉に近くの人間に襲いかかる。
 悲鳴を上げ、或いは杖を持ち抗戦しようとしたメイジは一瞬でメタビースト達に押さえつけられ、そしてその身が機械へと変じていく恐怖を感じることとなった。
 メタロードを倒しうるのは強大なフレアの力を帯びた者達だけ。
 それさえ――『粉雪』の乗組員の一部さえ、倒してしまえば恐ろしいものはどこにもない。
 まさに最強、その名を語るに相応しい力。
『ヴオオオオオオオ!』
 メタロードの、機神の咆哮。
 グレズコアが鳴動し、さらなる力がその豪腕にやどる。
 ぐにゃりと機体表面がうねり、生み出される一降りの大剣。
 振れば、轟と音を立てて総てを薙ぎ払う。
 見る者総てに威圧感を与えるこの偉容。
 無限再生すら可能なグレズコア。
 たとえスクウェアクラスが相手だろうとも、負ける気はしない。
 メタロードが腕を振るう。
 轟音が響き、その手にあるブレイブソードの一撃で中央棟が真っ二つになった。
 その肩で、フーケは笑う。
 全長三十メートルの鋼の機神にいったい誰が勝てると言うのか。
 あの学院すら切り裂くような一撃を、誰が防げると言うのか。
 メタビーストの攻撃から生き残った生徒達が、そして教師達が各々に魔法を投げかけてくるが。
 ゴーレムの前に展開されたシールドが、そのことごとくを突き返す。
「ふ、ははははははは、はははははははははは!」
 それは、紛う事なき蹂躙だった。
「抵抗は無意味よ。すべてグレズの下に統合される!」
 そして。
 フーケは、気付いていない。
 彼女自身すら、メタロードの一部と化そうとしていることに。

203 :夜明けの使い魔 6/5:2007/08/17(金) 02:21:49 ID:eG7n/DbO
投下終了。
クライマックスフェイズ一歩手前。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:24:26 ID:elxBwpTt
>>195
リュウセイがゼロ魔世界に来たら、ロボットのロの字も無いゼロ魔世界に絶望しそう
いや、シエスタの故郷にスーパーロボットが居れば飛んで喜びそうだけど
そして、リュウセイと言えば念動力。これはゼロ魔世界だと未知の力になるかもね

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:24:50 ID:XFC7cEPT
GJ!
そして、おやすみなさい

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:26:52 ID:gp6NxTFq
乙。
予想された事態が現実に……聖戦士召喚思い出すな。
しかしサイトが聖戦士なら……光翼は誰になるのかね?
とりあえずこれをば。

っ【ジョーカー】

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:27:09 ID:Tqu193w3
vs7万でふと思った



「ちょっとリョウマ!あいつら何とかしなさいよ!」
「任せろ!アルビオン大陸ごと吹っ飛ばしてやる!ゲッタァァァビィィィィィム!!」


 チュドーン





208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:28:24 ID:8KBmSrSt
サイト=聖戦士
ルイズ=星詠み
キュルケ=光翼騎士
タバサ=執行者

この場合イリア達は多分ゲストだろうし。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:34:11 ID:O4McdPrS
>>165
GJ、フーケを離脱させない展開が上手い!
あとネタに載ってくれて感謝w

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:36:58 ID:JqTeFH61
しかし夜明けのサイトは通常のガンダールヴ&デルフリンガーに加えて
一瞬だけ爆発的な力を発揮できて、空間を操る能力を持ってて
デルフリンガーにすべての防御を打ち抜く力が付加されてるから
ときメモに続く強化サイトなのか

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:37:11 ID:gp6NxTFq
>>208
タバサとキュルケが逆かもしれん。
度々、シルフィードでインターセプトしてるからメイジとパルフォーロン(ドラゴンライダー)のダブルミームじゃないかね。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:51:04 ID:PeJruO6i
>>207
皇帝様じゃ召喚直後に星ごと吹き飛びます

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 02:56:51 ID:HuublxIL
唐突に「魔法の海兵隊員ぴくせるまりたん」の名前が浮かんできた

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 03:00:50 ID:8KBmSrSt
>>211
それはどちらもオリジンだからマルチブランチになるな。
タバサなら経験値溜めててもおかしくはないが

>>212
皇帝様って確か合体時に銀河一つだかが吹き飛ぶんじゃなかったっけ?


215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 03:07:56 ID:i35S4V47
夜明けの人乙です

ついでに気になったんだが金の練金は土のスクウェアじゃないと無理ってことだけど
その逆、金から鉛みたいなのもやっぱりスクウェアクラスじゃないと出来ないんだろうか
仮にも宇宙船の外郭があっさり練金で崩されるってのが想像できない

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 03:14:16 ID:gp6NxTFq
>>214
おぉっと、間違えた。
だがまぁシュヴァリエになるまでの冒険で溜まってるんじゃないかなと思う。
フーケさんはメイジ&シーフ/マシンライフかね。
オリジンが苦手だがグレズの本領である【技術】属性ではなくオリジンもグレズも高めの【肉体】属性の武器使ってる辺り芸が細かいというか。
元知らんとさっぱりだけど。

>>215
カオスフレアの宇宙船の耐久力は人型兵器どころか攻撃ヘリ以下だったりする。
……まぁ人型兵器も攻撃ヘリも後から追加された物だからバランス崩れてる可能性が高いけど。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 03:16:42 ID:tRd9bxtK
>>213
「昨今の世界情勢等の時勢も鑑み…」と言う理由で
出演予定だった声優に辞退されてしまったというあれか

「自由と正義のため」とか言って近代兵器で容赦なく敵を殺しそうだな

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 03:26:58 ID:ZFZFcd1d
>>214
合体時にビッグバン級のエネルギーが発生するだけで銀河を吹き飛ばすというわけではないよ

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 03:56:06 ID:Tqu193w3
「召喚されちゃったねスティンガー君」
「そ、そうだねコーウェン君」
「ミスタ・コルベール!やり直させてください!」
「それは駄目だ、人類はゲッター線による進化を受け入れるのだよミス・ヴァリエール」

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 04:01:50 ID:pgXdFmVJ
宇宙船ってのは、装甲自体は頑丈にできてる。
ただ、ほんのちょっとした問題がとんでもないことになるから困るだけで。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 04:10:34 ID:b0JS6YxN
宇宙空間をすさまじい速度で飛び回るデブリから身を守らんといかんからな、宇宙船
必然的に強度が凄いことになる

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 04:17:30 ID:l4Tm1fE6
こいつらの一人を・・・
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm629744

223 :へっぽこ冒険者と虚無の使い魔:2007/08/17(金) 06:49:34 ID:b0JS6YxN
第三話、書きあがったんだぜ!サル規制が怖いからゆっくり投下するんだぜ!

224 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 06:51:39 ID:b0JS6YxN
第三話「世界トリステイン買物記」

イリーナは、日の出と共に目を覚ます。
規則正しい生活を常日頃から心がけているためか、目を覚ます時間は測ったかのようにぴたっと一致していた。
寝巻きを着替え、準備もそこそこにまずルイズを起こす。
寝起きでぐずる年下の主を着替えさせ、シーツを洗うシエスタに洗濯物を手渡し、シーツを干すのを手伝った後、早朝トレーニングを済ます。
そうして時間も丁度よくなった頃に桶に井戸の水を汲み上げ、部屋に戻りまだボーっとしている寝ぼすけなルイズの顔を洗う。
これがギーシュとの決闘から六日間、変わらぬイリーナの朝であった。


あの決闘騒ぎから、周囲の目が変わったと、ルイズは思った。
決闘の発端がルイズを馬鹿にしたギーシュに、イリーナが謝罪を迫ったということが広まり。
「ゼロのルイズを馬鹿にしたらあの使い魔に決闘を迫られる」
という噂が流れたためだ。
それ以来、ルイズを馬鹿にするものは激減した。
ルイズは臆病な連中だとせせら笑う。その程度で怯えるのならば最初から言わなければいいのだ、と。
ただ、周囲の目が変わったのはそれだけが理由ではない。
メイジの実力を見るには使い魔を見よ。これはメイジの間では常識的なことだ。
事実、二年生のなかでたった二人だけのトライアングルメイジであるキュルケとタバサは、
火竜山脈のサラマンダーと風竜の幼生体という見事な使い魔を呼び出した。
まぁどこぞの学院長は偉大なメイジと呼ばれている割りに、使い魔がただのネズミだったりするのだが……。
いずれにせよ、ギーシュのワルキューレを素手で圧倒した実力。
最後の人間離れした一撃。イリーナは生徒たちの間である存在として噂された。
メイジ殺し。本来は覆らないはずの、魔法を使うものと使えないもの。その図式を脆くも崩す、人間離れした化け物だということに。
あのあとイリーナからあれこれ神聖魔法やらなんやら、実演を交えて説明を受けたルイズにとっては、彼らの見解は見当違いも甚だしかったが。
兎角、そんなものを呼び出したルイズは一体何者?ということとなった。
今までの馬鹿にする視線が、どこか探るような視線へと変化したのだ。
そんな視線に、ルイズはどこか居心地の悪さを感じていた。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 06:51:50 ID:SFCyZ+Yo
四円

226 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 06:52:56 ID:b0JS6YxN


「街に行くわよ」
虚無の曜日。休日でやることもなく、暇を持て余していたイリーナが室内で片手逆立ち腕立て伏せをしていると、ルイズが突然そう宣言した。
「街ですか?構いませんけど、何しに行くんです?」
くりっとした目をイリーナはルイズへ向ける。ちなみに逆さになったまま、上下運動を繰り返している。
「とりあえずその冗談みたいな筋トレはやめなさい、というか室内でやるの禁止。街に行くんだから買い物に決まってるじゃない。
イリーナ、戦士なんでしょ?それなら剣でも買ってあげるわ」
感謝しなさいよ?とルイズが告げると、イリーナはこてんと転がり、一瞬呆けた顔をする。
そして凄い勢いで立ち上がり、ルイズに迫るとその目を輝かせた。
「いいんですか!?」
「近い!顔が近い!……必要な投資よ、私の護衛になるんだからきちんと武装してもらわないとね。
それに着替えとかも買わないと駄目でしょ?それ、もうずっと着っ放しじゃない。寝巻きは私の貸したけど」
目と鼻の先に現れたイリーナの顔を押し返し、ルイズはイリーナの服を指差す。洗濯をしたりはしているが、一着だけでは心もとないのも事実だ。
「でしたら、ヒース兄さんも呼んで来ます!ルイズは準備をしていてください!」
「あっ、ちょっと!」
そう叫ぶとイリーナはルイズが止める間もなく、部屋から走り出て行った。
ばんっ!と強く開けられた扉が悲鳴を上げる。安普請ならば確実に破壊されていることだろう。
「……まったく、相変わらずね、あの子」
まるで子供だ、とルイズは強く思った。話を聞く限り、相当な修羅場を幾度も潜り抜けているはずなのに、彼女の純粋で真っ直ぐな心は子供のようだ。
そんな天真爛漫で太陽のような元気な少女。ルイズは、妹が出来たような気分になっていた。
実際はルイズが年下だったがその事実をルイズは知らない。ついでにイリーナはルイズのことを14歳ぐらいだと思っている。
「さて……」
引き出しから金貨がぎっしりと詰まった袋を取り出す。ルイズには浪費癖が無い、そのためそれなりの額が詰まっている。
なお、彼女は剣というのが意外に高いことを知らなかった。
「まぁこれだけあれば十分足りるわよね」
甘い考えだよそれ。

227 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 06:54:43 ID:b0JS6YxN


ルイズとイリーナは馬に乗って三時間掛け、トリステインの城下街へ辿り着いた。
ヒースは留守番……というよりお勉強だ。
決闘の後、寝床をどうするか悩んでいたヒースは、何故か意気投合したギーシュの部屋に転がり込んだ。
まるで幼い頃からの親友のように仲が良く、一部の女生徒たちの間で妙な噂が流れるほどだ。
そんなヒースはアレクラストに戻る手掛かりを探すために、まず文字を学ぶことを決意し、教師役としてギーシュを抜擢したのだ。
ギーシュの部屋を訪ねたイリーナは、机の前で絵本と格闘するヒースに街へ行かないかと告げたが、素気無く断られ、衣類や小物の買出しを頼まれた。
最近のヒースはおかしいとイリーナは思っていた。何せ真面目だ。
軽口や法螺、尊大で不遜な態度は相変わらずだが、率先して文字を学び、授業中は真剣な顔でメモを取っている。
さらにこそこそと何かをしていた。一度イリーナが詰問したときには、なんでもないと言って誤魔化していたが……。
そんなわけでイリーナはあの兄と慕う青年は、きっと魔神か何かと入れ替わられたんです!とルイズに力説していた。
「いや、魔神が何か知らないけど、真面目なのはいいことなんじゃないの?」
「あのヒース兄さんが真面目さを六日も持続するなんておかしいです!怪しいです!」
ルイズの正論に、イリーナがばっさりと切り返す。
彼女の中で兄と慕うヒースクリフ・セイバーヘーゲンの評価は一体どうなっているのであろうか?
「あーまぁいいわ。兎に角、スリには気をつけなさいよ。意外と多いんだから、この通り」
ぎっしりと中身が金貨で埋まった財布はイリーナが持っている。
財布は使い魔が持つものだ、と言っていたが、単に重かったから持たせただけだったりする。
「スリですか、それはいけません、邪悪です。ですけど、こんなにずっしりしたもの、気付かれずに盗めるものなんでしょうか?」
「魔法使われたら一発よ。貴族崩れのメイジとかが、犯罪に身を窶すなんて結構あるんだから」
そういわれ、イリーナは懐の財布を握り締める。下手なスリならば気付く自信はあるが、魔法を使われてはその限りではなかった。
「ええっと……ボルタック商店の近くだったから、この辺なんだけど……」
ただでさえ狭い通りから、さらに狭い裏路地へと入ったルイズは四辻に出た辺りであたりをきょろきょろと見回した。
「あれじゃないですか?」
イリーナが剣の形をした看板を指差す。誰が見ても、間違いなく武器屋だと分かるほど、分かりやすい看板だった。
「ああ、あれね。早く済ませましょ、他に買うものも山ほどあるんだから」
ルイズが石段をあがり、扉へ手をかけ店内へ入る。その後をイリーナが追った。
店内はあまり採光が考えられていないのか、昼間だと言うのに薄暗くランプの灯りが点されていた。
所狭しと様々な武器が並び、それを見たイリーナが嬉しそうに目を輝かせる。
「これはこれは貴族の旦那。うちは真っ当な商売をしてまさぁ。お上に目をつけられるようなことなんざ、かけらもありませんや」
パイプを加えた店主と思しき中年の男が、入ってきたルイズを胡散臭げな目で見つめ、口を開いた。
「客よ」
「こいつはおったまげた!貴族が剣を!おったまげた!」
大げさに驚く店主に、ルイズは苛立たしげにどうしてよ、と尋ねる。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 06:54:49 ID:Y8Ob5/OG
それでも金貨百枚とかは流石にありえないと思うがな支援

229 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 06:56:01 ID:b0JS6YxN
「いえね、若奥様。農民は鍬を振る、娼婦は腰を振る、金貸しは首を振る、そんで貴族は杖を振ると、相場は決まっておりますんで」
「使うのは私じゃないわ。使い魔よ」
下品な例えが混じった店主の言葉に顔をしかめながら、ルイズはイリーナを顎で指す。
「忘れておりました。昨今の使い魔は剣も振るうようで」
今更愛想を込めたところで印象がよくなるわけでもないというのに、店主はおどけてそういった。そしてイリーナをじろじろと見る。
「剣をお使いになる方は、こちらで?」
小柄な少女が剣を振るうということに店主が笑いを我慢していると、ルイズは頷いた。
イリーナは店に並んだ武器をわー、わー、などと言いながら夢中だった。
「私には剣のことなんてわからないから、適当に大きな剣持ってきて頂戴」
「へぇ、ですがそちらのお嬢さんが振るうには、あれぐらいのレイピアが丁度良いかと」
そういって店主は、飾られていた煌びやかな模様が刻まれた、細身の剣を指差した。
華奢な剣だ。こんなもの、イリーナの怪力ではあっさりと折れてしまうだろう。
「そういや、昨今は貴族の方々の間で下僕に剣を持たせるのがはやっておりましてね。その際にお選びになるのが、このようなレイピアでさあ」
「貴族の間で、下僕に剣を持たせるのがはやってる?」
また見得の張り合いかと、ルイズは思ったが、店主に尋ねたところどうやら違うようだった。
「へぇ、なんでも、最近このトリステインの城下町を、土くれのフーケとかいう、メイジの盗賊が荒らしておりまして……。
貴族のお宝を散々盗みまくってるって噂で。貴族の方々は恐れて、下僕にまで剣を持たせる始末で。へえ」
物騒なことだと思ったが、ルイズは盗賊には興味が無かったので、それ以上は追求しなかった。
そして改めて指差された細身の剣を見る。しかし、青銅とは言えあの大きな剣ですら一撃で壊したイリーナの力に耐えられるとは、とても思えない。
「もっと大きくて太くて硬いのがいいわ」
「お言葉ですが、剣と人には相性ってもんがございます。男と女のように、身分と職業のように。分不相応の剣を持ったところで扱いきれやしません。
見たところ、若奥さまの使い魔とやらには、この程度が無難なようで」
「大きくて太くて硬いのがいいと、言ったのよ」
ルイズがそういうと、店主は頭をぺこりと下げ、店の奥へと消えていった。その際に、小さく舌打ちをするのを忘れない。
そうして、立派な剣を油布で拭きながら、店主は現れた。
「これなんかいかがです?店一番の業物でさ。何せこいつを鍛えたのはかの高名なエルフの血を引くと噂される錬金魔術師ティエル卿で、
魔法が掛かってるから鉄だって一刀両断でさ。貴族のお供をさせるには、このぐらいは下げて欲しいものですな。
もっとも、こいつを腰から下げるのは、余程の大男でないと無理でさあ。あのお嬢さんなら、背中からしょわんといかんですな。もちろん、おやすかありませんぜ」
店内に並べられていた武器を見ていたイリーナが近寄ってきて、自分の身長ほどありそうな大剣を見つめる。
これでいいだろうとルイズは思った。店主が店一番と太鼓判を押すのも納得できるほど立派で、所々に宝石がちりばめられた美しい剣だ。
するとイリーナがちりばめられた宝石や鏡のような刀身を見つめ、うーとかむーとか唸り、大剣をこんこんと叩くと、顔を上げた。
「これ、いりません」
「何でよ?立派な剣じゃない。確かに高いだろうけど、別に遠慮しなくても良いのよ?」
「だって……これ完全な儀礼用の装飾剣じゃないですか。こういうの、基本的に剣としてはナマクラなんですよ?あと最低でももう一回りは大きなやつがいいです」
イリーナがそういうと、店主は一瞬びくっとした。その様子をルイズは見逃さない。
「な、ナマクラたあ失礼でさあ。こいつは確かに装飾がちりばめられとりますが……」
「別の、もっと大きくて硬くて太い剣を、持ってくださいませんこと?オーク鬼が暴れて振り回しても、壊れないぐらい丈夫なやつを」
思わず女ですら見惚れかねないほど、満面の笑みを浮かべたルイズに、店主は慌てて店の奥へ引っ込む。
その様子を見てルイズはため息を吐き、やれやれと肩をすくめた。
「っけ、生意気言うんじゃねぇガキンチョ」
突然、低い男の声がした。

230 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 06:57:39 ID:b0JS6YxN
その声のほうにルイズとイリーナは顔を向けるが、視線の先には乱雑に積み上げられた剣があるだけだ。
「おめえ、自分を見たことがあるのか?その身体で剣を振る?おでれーた!冗談がすぎて笑えねぇや!大人しく家で裁縫針でも持ってるのがお似合いさ!」
「む!失礼ですね!そんなこと言われたの初めてです!」
いきなり悪口を言われたイリーナが、大股で声のほうへ歩いていく。
しかし人影は無く、ただ乱雑に剣が積み上げられてあるだけだ。
「おめえもだよ!貴族の娘っ子!分かったらさっさと家帰って母ちゃんのおっぱいでも吸ってな!」
「なんですって!」
ルイズが怒鳴り、積み上げられた剣のうち、一本を手に取る。
「何しやがる!放しやがれ!」
するとその剣が、刀身の根元についている金具をカタカタとさせ、声を発した。
「け、剣が喋ってる!?」
「インテリジェンスソードよ。誰が始めたか知らないけど、意思を持ち喋ることが可能な魔剣よ。それはそうと、随分と生意気な口利いてくれたじゃない。
溶かされたい?それとも砕かれたい?好きなほうを選んでいいわよ」
「おもしれ!やってみろ!どうせこの世にゃもう、飽き飽きしてたところさ!溶かそうが砕こうが好きにしやがれ!」
その言葉を聞いたルイズが額に青筋を浮かべ、杖を振り上げると、イリーナがそれを止めた。
「何よ、私は今からこの生意気なインテリジェンスソードを完膚なきまでに徹底的に、粉みじんになるまで壊すの。邪魔しないで」
「そんな……可哀想ですよ。剣とは言え、意思を持って生きてるんですから」
そう言ってイリーナはしゃべる剣を手に取ると、じーっと見つめた。
長さは先ほどの剣と比べると少々短い。イリーナでもぎりぎり腰に佩けるぐらいの片刃の長剣だ。柄は長めに作られており、両手でも片手でも問題なく扱えるようになっている。
「私はイリーナ・フォウリーです。あなたのお名前はなんていうんですか?」
「俺はデルフリンガーさまだ!おきやがれ!」
突然、デルフリンガーと名乗った剣が黙りこくった。暫く無言の時間が続き、ルイズの苛々が頂点に達する前に金具が動く。
「おでれーた。てめ、『使い手』か。こんなところで会うとは本当におでれーた。てめ、俺買え」
「『使い手』?」
聞きなれない単語に、イリーナが小首をかしげていると、店の奥からゴロゴロという、車輪が回る音が近づいてきた。
二人が何事かと振り向くと、室内だと言うのに台車を必死な顔して押している店主がいた。
「はぁはぁ……お、お待たせしやした。ご所望の、大きく硬く太い、オーク鬼が振り回しても壊れない……って、やい!デル公!てめ、お客様に失礼なこと言ってないだろうな!」
イリーナがデルフリンガーを持っていることに気付いた店主が、声を上げる。
「うるせ!俺はこいつに買われんだ!黙ってろ!」
「嘘吐くんじゃねえ!いっつもいっつも客に喧嘩売りやがって!今日と言う今日はもう我慢ならねえ!貴族に頼んで溶かしてやらあ!」
「あ、あのー二人?とも落ち着いてください」
喧嘩を始めた店主とデルフリンガーを、イリーナがおろおろとしつつ仲裁する。その隣で、黙っていたルイズの青筋は先ほどより一つほど増えていた。
「それで……持ってきた剣って、それ?」
怒りに耐え、ルイズが店主が台車に載せて運んできた剣を、顔を引き攣らせつつ指差す。
……それは剣というにはあまりにも大きすぎた。大きくぶ厚く重く、そして大雑把すぎた。それはまさに、鉄塊だった。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 06:58:02 ID:yszojGrb
支援


232 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 06:58:41 ID:b0JS6YxN
「へ、へぇ。何でもドラゴン殺しって名前だそうで、店一番……それどころか多分トリステインで一番、大きく太く硬い剣でさぁ」
ルイズは頭を抱える。なんだそれは、物には限度と言うのがあるだろう。
「あのねぇ……そんなもの人間が使えるわけないわ!限度って物を知りなさい!限度を!」
桃色の髪を激しく揺らし、ルイズは咆える。あんなもの、振り回すことは愚か、持ち上げることだって並の大男ですら困難だろう。
しかし、そんな鉄塊をイリーナは真剣な顔で観察する。体がすっぽり隠れそうな幅広い刀身に触れ、巨大な割りにはしっかりと付いた刃を確かめる。
「これ……凄い。誰かが使って、戦った形跡があります。それも、物凄い数の戦いを……」
言われてルイズも注意深く観察してみる。確かに、鈍く黒光りする刀身には無数の傷跡が存在し、柄に巻かれた滑り止めの包帯は良く見ると使い込まれた形跡がある。
ルイズはまた頭を抱えた。こんな冗談の塊のような、オーク鬼ですら持つのが精一杯であろう剣を、振り回し戦いに使っていたものが居ると言う事実に。
「へぇ。確かにこれは何度か打ち直した形跡も見られやして、最初に気付いたときは何の冗談かと思ったりもしやした」
当然だ。こんなもの、倒れてきた日にはルイズなど脱出するどころか、重さで圧死しかねない代物だ。
「私、これがいいです」
「「は?」」
イリーナの言葉を一瞬、ルイズと店主は理解できなかった。この少女は何を言っている?欲しい?この剣を?
「……使えるの?」
「はい、私が前に使ってたグレートソードより一回りどころか二回りは大きいですけど……多分、あの力で何とか」
その会話を聞いた店主が、大声で笑い転げる。
「わははははは!冗談を言っちゃいけませんぜ、お嬢さん!そいつは2メイル以上の長さがあるんですぜ?しかも恐ろしく分厚く幅広い!
お嬢さんがもし持ち上げられたらタダで譲って差し上げまさあ!わはははは……は……」
店主の笑いが止まる。イリーナが、んしょ、と鉄塊を少しだけ重そうに持ち上げたからだ。はっきり言ってその光景は、驚きを通り越してシュール極まりない。
「持ち上げられたらタダ、だったわよね?」
ルイズの言葉に、店主は首を人形のようにカクカクと縦に振る。
「……やっぱり武器を持つと、左手の紋章が光って力がもりもり沸いてきます。原理は分かりませんが、これなら問題なく扱うことが出来ます!」
嬉しそうにイリーナは鉄塊を掲げた。ここが広々とした場所ならば振り回していそうだ。
「あー……やっぱ俺っち買うのやめてくれない?その力で振り回されたら折れそう、こうポキっと」
カタカタと金具を鳴らし、デルフリンガーが言葉を発する。
「あ、そうだ。ルイズ、デルフリンガーさんも買ってください。このドラゴン殺しは大きすぎて室内じゃ使えませんから、予備として小さめな武器が欲しいんです。
室内で使うには大きさもちょうど良いですし、それに何かあったときデルフリンガーさんなら相談出来ますから」
「あのー俺っちの話、聞いてる?ねぇ」
ふむ、と顎に指を当て、ルイズは思案した。確かに24時間365日、四六時中自分の側にいるわけではないのだ。
そんなとき、ハルケギニアの常識を知らないイリーナをサポートするには、インテリジェンスソードは確かに打ってつけである。
幸い、イリーナが満足する武器はタダで手に入った。
「あれ、おいくら?」
「……へ?へぇ。新金貨で百で結構でさあ」
「あら、安いじゃない」
「こっちにしてみりゃ厄介払いみたいなもんでさ。へぇ」
ルイズは鉄塊を持ち、嬉しそうなイリーナの懐から財布を取り出すと、中身を適当に掴みカウンターに置いた。
店主は慎重にその枚数を数え、何枚か余分だったのか横に避けた。ルイズはそれを財布へと戻す。
「毎度」
デルフリンガーを手に取り、店主は鞘に収めるとルイズへと渡した。途中、悲鳴が聞こえたが無視する。
「どうしても煩いと思ったら、こうやって鞘に収めればおとなしくなりまさあ」
さらに、ドラゴン殺しを背負うための革のベルトをイリーナに手渡すと、店主は何かぶちぶちと呟きながら店の奥へと消えていった。

233 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 07:00:06 ID:b0JS6YxN

ドラゴン殺しはでかい。兎に角でかい。
2メートルを超える長さを誇るのだから、持ち運ぶには誰であれ背負うしかない。
これが大男ならば兎も角、小柄なイリーナとなると、引きずらないためにもかなり斜めになる、相等斜めになる。
そしてブルドンネ街の通りは狭い。トリステインで一番の大通りだが、それでも5メートル程度の幅しかなく、所狭しと人が歩いている。
そんなところをドラゴン殺しを背負って歩けば、恐ろしく通行の邪魔になるのは当然のことだった。
「皆さん親切ですね、道を開けてくれるなんて」
「いや、それ違うと思うわ……」
人々は冗談のように巨大な剣を背負うイリーナを見て、道を開ける。モーゼの海峡のごとくざざざっ、と道が出来ていく。
ルイズは、悪目立ちというのはこういうのを指すのだろうか?と頭の片隅で考えていた。
そんなことを考えながら、次の目的地である服屋を探していると、視界の端から見知った赤毛の女が近づいてくる。
「ルイズと……イリーナじゃない。何してるのよ、何か傍から見てると無駄に面白いわよ」
「キュルケ!何って、あんたこそ何でこんなところにいるのよ!」
赤毛の女、キュルケが笑いを堪えながら話しかけてきた。イリーナがどうも、と頭を下げ挨拶をする。ドラゴン殺しの刀身が少しだけ横を向き、通行人たちがさらに隅に寄っていく。
「買い物よ、それ以外の理由で街に出るわけ無いでしょ?に、しても……大きいわね、それ」
「当然よ。私の使い魔が持つんだからこれぐらいじゃないと」
フフン、と自慢げにするルイズ。先ほど限度を知れ、と怒っていた人物の言う台詞ではない。
「分かったらさっさとどっか行きなさい。私たちも買い物するんだから」
しっし、とばかりにルイズは手を振り、キュルケを追い払おうとする。しかしキュルケはニヤニヤと笑い。
「ふ〜ん……ならたまには一緒に買い物でもする?」
「はぁ!?なんであんたなんかと買いもn「いいですね!一緒にしましょう!」イリーナ!」
一緒に買い物しようと誘われ、即座にそれを拒否しようとしたルイズに、イリーナは割って入って賛同した。
「ちょっと!決めるのは私よ!あんたが勝手に賛同しないでよ!!」
「でも、皆で買い物したほうが楽しいですよ。ほら、行きましょう!」
怒鳴るルイズをそういうとイリーナは引っ張っていく。文句の声を上げるルイズと笑顔でそれを引きずるイリーナ。
その様子を見てキュルケは実に楽しそうに微笑み、二人の後を駆け足で追った。

その後の買い物は実に騒がしかった。
やはりイリーナも年頃の少女だ。服屋では、ルイズやキュルケと一緒にあーでもないこーでもないと次々と服をとっかえひっかえした。
そして結局何も買わなかったと思ったら、次の店では何着も購入したりなど、年頃の女の子らしいことを満喫している。
ヒースの服を選んだときなんて適当だったと言うのに。
小物類の購入の際も、あれが綺麗だこれが可愛いなど、女三人寄れば姦しいを体現していたといっても過言ではない。
最後に鎧が欲しいと言い出したイリーナの要望を受け、防具屋によって鎧を購入した。
ただイリーナが要求するだけの板金鎧は流石に特注となり、仕方なく鎖帷子で我慢したときの
「軽くて落ち着きません」というイリーナの言葉に凄い顔芸を見せた店員にルイズとキュルケは大笑いした。
そうして、買い物が全て終わる頃には、ルイズの財布はすっかりと軽くなっていた。

234 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 07:01:27 ID:b0JS6YxN


帰り道。何だかんだでキュルケも一緒に帰ることとなり、微妙に嫌そうな顔をするルイズをニヤニヤと見ているキュルケに対し、イリーナは微笑んだ。
イリーナはこの赤毛の情熱的な女性に好意を抱いていた。
彼女は相変わらず、ルイズをゼロと呼び、以前と変わらぬ態度で馬鹿にしている。キュルケが決闘の経緯の噂を知らないわけが無く、自分が居るのにも関わらず、だ。
キュルケが発する言葉に、ルイズは怒り噛み付くが、イリーナはそこに悪意を見ることが出来なかった。
彼女は、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールという少女を一人の対等な人間としてみている。
ゆえに、その口から出される言葉は辛辣でも悪意は無く、あくまで不器用なコミュニケーション手段だとイリーナは察したのだ。
素直じゃない兄を持つからこそ、イリーナはそれを理解することが出来た。
ルイズは相変わらずキュルケの言葉に怒りで返している。彼女がこの素敵な友人の気持ちに気付くのは、一体いつだろうか。
イリーナは馬に乗りながら喧嘩する二人を、微笑んで見守っていた。

235 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 07:02:40 ID:b0JS6YxN
デルフリンガー
知名度=20
魔力付与者=不明
形状=片刃のバスタードソード
必要筋力=15(打撃力15、両手では20)
魔力=剣自身が知性を持つ。攻撃力、追加ダメージに+2。
攻撃魔法の吸収。ガンダールヴの操作(デルフリンガー自身が色々忘れているため知性以外の魔力は殆ど使えない)

かつて初代ガンダールヴが使っていた伝説の魔剣です。
意思を持ち喋ることが出来、うるさい場合は鞘に収めれば黙ります。
また攻撃魔法を吸収し、吸収した分だけガンダールヴの身体を操ることが可能です。
デルフリンガー自身の意思で刀身を錆び付かせることや、触れた戦士の力量や武器の情報を読み取ることが可能です。
なお、錆びた状態では切れ味が落ち打撃力が5下がります。
また魔力の殆どは使い方どころか存在をデルフリンガーが忘れているため、思い出さない限り使用は不可能です。

ドラゴン殺し
知名度=12
魔力付与者=なし(あえて言えばゴドー)
形状=2メートルを越す恐ろしく分厚く幅広なグレートソード
必要筋力=35(打撃力45)
魔力=強力な固定化

ドラゴン殺しは冗談のように巨大で分厚く、幅広なグレートソードです。
最高品質で必要筋力がマイナス5下がっています。
これを使いこなすことが出来ればその名のとおり、竜とて屠ることが可能と言われています。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:04:16 ID:SFCyZ+Yo
>>228
ちなみにソードワールドの剣の値段は一般的な剣(筋力14のブロードソード)で320ガメル
ガメルは銀貨だと考えると金貨百ってそんなにおかしくないかもしえん

237 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/17(金) 07:04:32 ID:b0JS6YxN
以上、投下したんだぜ!一巻終了まで書こうと思ったら分量が多すぎるからやめたんだぜ
昨日の二の舞はごめんだぜ
メインウェポンはデルフ巨大化とか考えたけど、そんなのデルフらしくないからあえて小さくしてみた

誤字脱字、文法ミスその他諸々突っ込みどころあったらどしどし突っ込んでください


用語集
今回は特になし

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:06:33 ID:Y8Ob5/OG
竜殺しはやりすぎじゃねと思ったが
これって要するにゴーレムとガチらせるのか
ワクワクしてきた

>>236
長い剣鋳造するのには技術もいるしそんなものなのか

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:12:02 ID:CY/TeGIB
帰りも馬に乗って帰ったのか? 馬カワイソス。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:12:30 ID:bpP96ADc
小柄なイリーナだと剣との対比が斬艦刀並みにキテルな

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:36:08 ID:NPxn4l8u
ヒースが真面目になると凄そうだな…

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:40:49 ID:saGwDZPo
へっぽこ乙です。
っつーか、ドラゴン殺しがあるってことは、昔、持ち主もこっちに
来たんじゃない?

そういや、ヒースのこっちでのファミリアーって何になるんだろ。
やっぱカラスか?フレディ2世とか?

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:42:29 ID:W9KWLNHo
くっ、デルフともう一本なんか剣買って二刀流とか予想してたのに竜殺しかよ!
予想の斜め上です。
ただ……ガッツに比べてベルドの筋力がはるかに下ってのはさすがに納得が(笑

当たらなかった展開予想
シエスタの爺さんはクローグという名前。
かくしてイリーナの二刀流が完成する。
どう考えても無茶です。


244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:55:43 ID:ZFZFcd1d
必要筋力35ってガッツ人間の限界超えすぎだろw

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 07:58:46 ID:1kffZN7n
ふぅ、朝からカキカキ。
疲れるorz

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:00:32 ID:CA8Kg6Lq
ハーフエルフの錬金術師に吹いた。
ティエルさんこんなとこで何してるんスかww

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:02:12 ID:ZFZFcd1d
文字を学習という事はヒースのセージ技能1アップか

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:12:33 ID:EUdLdRsv
ベルセルク読んで無い自分にはフーケ戦で馬車に入るのか
わからないのですが

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:17:36 ID:CA8Kg6Lq
>>238
あの世界の剣ってメイジが作ってるんじゃないのか。
土のドットでも、質の程は分からんが一瞬で剣作れる世界だもんな。平民が鉄を鍛える技術がどれほど発達しているものか……

ていうか、そう考えると金貨100枚て普通に高いですね。
新金貨3000で森付きの家が買えるとか言ってるあたり、適当に扱われてるデルフで数百万円? ありえねえ……
まあ、この辺はヤマグチノボルが適当やったと思うしかないですかね。或いは、武器屋の親父が超上手いことやったか。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:31:05 ID:DCl25XQS
例えどんな技術でも一部の人間しか使えない技術は基本的に発展しずらい
近代の便利になれきった人類はともかく元来人間は自分でどうにかしようとするから
村の近くに危険人物や危険生物が住み着いた場合も、騎士団とかに頼むより村人だけで山狩りして皆殺しにしたりする
だからどんなに便利なメイジの創剣魔法があっても平民は自分で剣や家屋を作るための技術を発展させるし
基本的に平民のほうがずっと数が多いから、限定技術の魔法より圧倒的に速い速度で一般技術は発展して限定技術を追い抜くもの
…なんだけど、ハルケギニアの人間はなんだか現代日本人並になまっちょろいというか牙が抜けてる感じがするからそうでもないか

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:32:39 ID:1kffZN7n
なんてマジレス

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:34:50 ID:VhowdQ5L
投下乙

言われてみればヒースとギーシュってそっくりだなw
いっしょになってヴェルダンデを撫でくりまわしてそうw

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:35:31 ID:saGwDZPo
>>249
不動産は現実価値の比較対照にならないよ。どんな作品世界でも。
現実に、日本と北アメリカとアフリカでは、全く異なるから。
土地代、インフラ、税金、所有する身分、治安、許可諸官庁等。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:41:00 ID:yszojGrb
魔法が存在するから発展する方向性は大きく違ってくるのだろうけど
メイジの方が人数いないはずだよな
普通は技術の方が発展するはず(歴史が浅いのならともかく、そうではないしな
弾圧でもしてるのだろうか?

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:55:05 ID:Mw59yQhZ
多分戦争とかには興味がない技術系の強力なメイジギルドがあるんだよ。
土のスクウェアは明らかに他属性より多いような感じの表記だし。
しかも名前が出てこないので、王宮も手を出せない独立勢力と思われる。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 08:58:12 ID:i35S4V47
スクウェアクラスの土のメイジなら金の練金が出来るんだし
そもそも金の価値自体が若干低くなってると予想

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:03:16 ID:Mw59yQhZ
トライアングルのフーケがあれだけ厄介なのは、
大抵の土スクウェアが普段戦わないせいで、対土属性用の技術が発達してない ってのがありそうなんだよね。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:05:35 ID:w2M+2joO
まぁぶっちゃけた話
ノボルは何も考えてないってだけの話なんだが
ラノベってジャンルの性質からすればその姿勢も間違っちゃいないからな

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:06:39 ID:saGwDZPo
金に関しては、むしろ土のメイジが独占・管理してるなら
相場は高値固定されてると思うがな。
あと、どんな世界でも土建屋は最強に近い。下手すら軍よか。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:12:49 ID:L3TRUdM+
金の話しって原作読まずに知ったかぶりをしてしまった人チェッカー的機能をいつもしてるよね

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:16:40 ID:YZpkP6+Q
原作未読なんて俺だけかと思ってたぜ

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:17:26 ID:NgW6Tqju
夜天の人来てたのか、ルイズとリインはいい感じにバカップルだな
喋れずまともに意思疎通出来ない状態なのによくやるなぁ
夢ではなく二人が普通に対面して融合するのが楽しみ



技術はとりあえずあんなもんじゃないか?
あの程度の段階の時もあるだろうし、あの調子だと確実にどっかで産業革命でも起こりそう

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:20:03 ID:QEejsF7y
正直物覚え悪いから原作何度も見直さなきゃ忘れる俺ガイル

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:22:05 ID:lQgcXBbK
まあ、金の価値って要するに希少価値ゆえだからなぁ。
ファンタジー小説『ドラゴンランス戦記』の世界だと、金が豊富すぎて金貨には大して価値がないって設定だった。

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:22:27 ID:ZFZFcd1d
>>261
安心しろ俺もだ

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:25:57 ID:Mw59yQhZ
加工しやすいが腐食しにくく人体に無害ってメリットは
例え豊富でも貨幣として採用する理由にはなるんじゃね?
しかしこの世界の貨幣って金貨しかねーのかなあ。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:27:42 ID:8KBmSrSt
>>266
原作未見の身で言うのもなんだが
新金貨で〜っていってるてことは他の貨幣もあるってことじゃね?


268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:28:34 ID:YZpkP6+Q
旧金貨かもしれん

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:29:15 ID:CPvUxSsr
>>236
アレクラストにも金貨はあるぜ。
金貨1枚50ガメル。
まあ、デル公の能力考えたら5000ガメルは破格だが。
逆にあのナマクラ刀15万ガメルってのがボリ過ぎ。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:32:42 ID:Mw59yQhZ
エキュー金貨(永久金貨?)と新金貨 だったかな確か。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:34:03 ID:8KBmSrSt
なお、ドラゴン殺しアレクラスト相場、3220ガメルなり。
デル公は普通の+2バッソとしても相場10万ガメルなので
錆の分を差っぴいて考えても超お買い得

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:34:21 ID:/zd5zmhB
>>269
装飾の価値を忘れてるぜ

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:37:48 ID:L3TRUdM+
原作所か二次創作でも他の貨幣登場が引用されてるのいくつも見たんだけど

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:42:01 ID:LFZ0evqc
>>235
デルフはやたら頑丈だったり虚無の魔法を纏えたり、なかなかのチート武器だよな。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:44:13 ID:kB+t6Pc9
>>274
でもイリーナが持つと凄く頼りない武器に見えるんだぜ

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:44:51 ID:L3TRUdM+
チート武器っつーかデルフって存在的には、DQロト三部作で言えばロトの剣級だー
歴史が長すぎて人の記憶が風化してるけど

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:46:02 ID:hCyfx8I2
>>273
日本語でおk

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:49:47 ID:L3TRUdM+
>>277
原作でも金貨以外に銅貨等も登場してるし、こことか姉妹スレにある作品でもそれが引用されて銅貨等の貨幣が登場している作品もある。
と書いた。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:50:51 ID:Mw59yQhZ
銀貨なんかあったっけ
読み直してみるか。。。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:52:48 ID:1kffZN7n
銀貨あったような気がする


281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:55:47 ID:LFZ0evqc
>>275
でも解除(ディスペル)をデルフに纏わせたら、どんな魔法も触れただけで消滅できるんだぜ。
ソードワールドで表すとどんな感じだろ?

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:05:28 ID:1/n1Qjm9
エキュー金貨に新金貨と銀貨と銅貨もあるぞ。
妖精亭のチップのところに出てくる。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:07:21 ID:rodsIPIG
で持ち出されてる形からするとエキュー金貨って高品位金貨って扱いになってるらしいな。
鋳造してるの何処の国だ?

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:13:55 ID:hCyfx8I2
古い金貨だろ、金の含有率が高い
金の供給が貨幣の需要においつかなくなったから金の割合を減らしたのが新金貨だろう

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:18:16 ID:1kffZN7n
あと、大きな戦争があると貨幣類はインゴットがわりに兵器に加工されるね


286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:26:58 ID:h9MT+DRS
>>281
命中判定に成功すれば抵抗の余地無しにパーフェクトキャンセレーションが発動します、と言ったあたりか。
防御サイドは剣で触れて無効化しなきゃいけない以上、不可視や発生型の魔法の多いSWだと
各魔法ごとに判定法が違うとかかなり煩雑になりそう。

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:28:42 ID:rodsIPIG
鉄貨青銅貨ですか。
でもハルキゲニアだとこの辺りの卑金属はドット、ラインで十分っぽいんで原料としての意義はなさげかもですな。
ああ、でも急造の場合やっぱり魔力足りないとかで併用されてるのかも?原作では銅貨止まりだったようですけども。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:33:54 ID:hCyfx8I2
貨幣偽造とかメイジなら楽そうだなあ


289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:36:58 ID:yszojGrb
>>288
こっちの世界のすかしみたく偽造防止技術とかもあるのでは?
じゃなきゃ貨幣に意味なんてなくなるだろうし


290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:37:39 ID:1kffZN7n
たぶん銅、銀、金の3種はスクウェア上位しか練成できないんじゃないかな?
あまりにも簡単に練成できるものだと、貨幣価値さがりまくる

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:38:14 ID:fY4UF0YB
>>289
表面の意匠を複雑にするだけでも違うかもな。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:44:36 ID:PRZMvnJZ
>>290
青銅がドットで錬金できるのにか?
少なくとも銅が練成できないってのはなかろう
まぁ、青銅や真鍮みたいな合金が単一金属の金より錬金簡単っていう意味不明な不思議世界だから
ありえないとは言い切れないが

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:51:46 ID:RTI0amaj
SWの後にエキュー金貨の話題が出るとどうしてもエルフフェチが思い浮かぶ

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:52:13 ID:rodsIPIG
それこそこっちのオカルトみたく、卑と貴のランク付けがあってそれによって難易度変わるってことなんかね。
少なくともこっちの物理法則で考えるには適用に限度あるね。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:53:11 ID:jQbIVYax
>>290
ゼロ魔の原作読んでないのかよ。
金は高位のスクゥエアでも数か月に一度ごく少量しか錬金できん。
>>292
そんな科学知識を持ち出しても魔法なんだから無意味、前スレのあの人か?

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:55:11 ID:4Qv6tcbd
>>292
魔法っていうくらいだから錬金による金属の変換での難易度は構成じゃなくて
オカルト的魔術的な意味合いのほうが強いんだろう

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:55:47 ID:9y4gn7Tm
科学知識なんて大仰なものじゃないだろそれ;
中学生でも知ってるただの一般常識

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:59:15 ID:jQbIVYax
>>297
いんや科学知識の範囲内だろ、それが一般的に知られているだけで。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 10:59:19 ID:O5RluMJ/
錬金で作るのは混合物のほうが難しいのかもしれない。
コルベールも鋼を作るのに苦労していたし。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:00:22 ID:VhowdQ5L
あー、そろそろ避難所に設定語りスレでも立てて、そこでやってくれんか。
結局こういうふうに揚げ足取りになるだけなんだからさ。

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:01:08 ID:1kffZN7n
>>295
読みましたが?
間違いではないでしょ。少しも錬金『できない』わけではないのだから。
練成した金で貨幣つくると思ったんか?
んなこと一言もいってないが。

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:01:45 ID:Sd8o/8al
土から油の時点で考えるだけ無駄。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:02:43 ID:1gXKDX61
>>301
なんでそんなに偉そうなんだ?

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:02:49 ID:9y4gn7Tm
>>299
混合物の方が難しいなら少なくとも青銅も真鍮も銅より難しいことになっちゃうから
むしろ不純物がないものの方が作るの難しいんじゃない?
青銅も真鍮も銅に他の鉱物を混ぜて作る合金なんだから

こんなこと書いたらまた前スレのあの人呼ばわりされちゃうかねw

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:04:09 ID:1kffZN7n
とりあえず、コルベールクラスのメイジにARMの銃弾が生産できればそれでいい。
別に大量生産しなくていいから、月に10発ぐらいは作れてくれ

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:04:14 ID:QEejsF7y
……別に魔法だから仕方がないな、、魔法だからなで済ましちゃダメ?

ダメか。悪かった。

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:04:48 ID:iRZqcJNk
>>304
ぶっちゃけパンティと違ってノボルにとってはどうでもいいことだから何も考えずに設定してるよ。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:06:35 ID:iRZqcJNk
>>306
いや、そう済ませるしかないぞ。
だって系統魔法は理を捻じ曲げてやってるそうだからな。

309 :ゼロのアトリエ:2007/08/17(金) 11:06:40 ID:B7GyXBvS
投下するぜ

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:07:10 ID:B1MiVj5j
ブリミル(ノボル)の脳内設定で“降臨時に”希少価値のある金銀の方が錬金が難しいってなったんだろ。

別にどうでもいいようでどうでもよくないよな、この手の設定って。

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:07:12 ID:O5RluMJ/
>>300
立てました。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:07:32 ID:fY4UF0YB
>>307
まあそれが真理だからな。

313 :ゼロのアトリエ(1/4):2007/08/17(金) 11:07:46 ID:B7GyXBvS
寝る前のわずかな時間、タバサのすることは決まっていた。
読み返されてボロボロになった、子供用の他愛のない物語…
『イーヴァルディの勇者』を、まぶたが重くなるまでもう一度読み返すのだ。


イーヴァルディは洞窟の奥で竜と対峙しました。
何千年も生きた竜の鱗は、まるで金の延べ棒のようにきらきらと輝き、硬く強そうでした。
竜は震えながら剣を構えるイーヴァルディに言いました。
「小さきものよ。立ち去れ。ここはお前が来る場所ではない」
「ルーを返せ」
「あの娘はお前の妻なのか?」
「違う」
「お前とどのような関係があるのだ?」
「なんの関係もない。ただ、立ち寄った村でパンを食べさせてくれただけだ」
「それでお前は命を捨てるのか」
イーヴァルディは、ぶるぶると震えながら、言いました。
「それでぼくは命を賭けるんだ」


何度も夢見た。自分を助けてくれる勇者が、いつか現れないだろうかと。
他の子供が憧れる勇者ではなく、勇者に助けられる姫になりたいと願った。
自分の手を引いて、この『日常』から救い出してくれる勇者をこそ、タバサは求めていたのだ。

願いは…叶ったのか、叶わなかったのか。
曇天の『日常』に差し込んだ太陽は、土をまとい、錬金術という光をもってタバサを照らし出した。
あの錬金術師こそが私の勇者だと、本気でそう思ったこともあった。
ヴィオラートがイーヴァルディの勇者であると定義し、タバサは楽になった。自分は何も考えなくて良いからだ。
だが、ヴィオラートに接し、錬金術の道程を辿るうちに気付かされた。
タバサとヴィオラートの求めるものは違う。違っていいのだと。
タバサの求めるイーヴァルディの勇者は、タバサの中にいるものだと。
自分の完成させた一筋の光…琥珀湯を見つめながら、タバサはようやく本を閉じ、眠りについた。


ゼロのアトリエ 〜ハルケギニアの錬金術師28〜

314 :ゼロのアトリエ(2/4):2007/08/17(金) 11:08:51 ID:B7GyXBvS
オスマン氏は王宮から届けられたオルゴールを見つめながら、ぼんやりと髭をひねっていた。
古ぼけたボロボロのオルゴールである。茶色くくすみ、ニスは完全に剥げていて、所々傷も見える。
ふむ…と呟きながら、オスマン氏はオルゴールの蓋を開く。だが、その中ではドラムが空しく回り続けるだけ。
「これがトリステイン王室に伝わる、『始祖のオルゴール』か…」
六千年前、始祖ブリミルが神に祈りを奉げた際に鳴らしていたと伝承には残っているが、
音楽どころか微かな音さえも響いてこない。
「おそらく、まがいものかのう」
オスマン氏は、うさんくさげにそのオルゴールを眺めた。
偽物…この手の伝説の品にはよくあることである。
それが証拠に、一つしかないはずの『始祖のオルゴール』は各地に存在する。
金持ちの貴族、寺院の司祭、各国の王室…いずれも自分の『始祖のオルゴール』が本物だと主張している。
本物か偽物かわからぬ、それらを集めただけで博物館ができると言われているぐらいだ。
「しかし、まがい物にしてもひどい出来じゃ。音さえも鳴らぬではないか」
オスマン氏は、各地で何度か『始祖のオルゴール』を見たことがあった。それらは全て、
所有者がもったいぶって蓋を開くと同時に美しい音色が鳴り、外観にはきらびやかな宝石が散りばめられていた。
しかし、このオルゴールは宝石どころかオルゴールとしての機能である音楽さえも鳴らすことが出来ない。
これではいくらなんでも詐欺ではないか。

その時、ノックの音がした。オスマン氏は秘書を雇わねばならぬな、と思いながら来室を促す。
「鍵は掛かっておらぬ。入ってきなさい」
扉が開いて、一人のスレンダーな少女が入ってきた。
桃色がかったブロンドの髪に、大粒の鳶色の瞳。ルイズだ。
「わたくしをお呼びと聞いたものですから…」
ルイズは言った。オスマン氏は両手を広げて立ち上がり、この小さな来訪者を歓迎する。
そして、改めて先日のルイズの労をねぎらう。
「おお、ミス・ヴァリエール。旅の疲れは癒せたかな?思い返すだけでつらかろう。
だがしかし、おぬし達の活躍で同盟は無事締結され、トリステインの危機は去ったのじゃ」
優しい声で、オスマン氏は言った。
「そして、来月はゲルマニアで、無事王女とゲルマニア皇帝との結婚式が執り行われる事が決定した。
君達のおかげじゃ、胸を張りなさい」
それを聞いて、ルイズはちょっと悲しくなった。幼なじみのアンリエッタは、
政治の道具として好きでもない皇帝と結婚するのだ。同盟の為には仕方がないとはいえ、
ルイズはアンリエッタの悲しそうな笑みを思い出すと、胸が締め付けられるような気がする。
なので、ルイズは黙って頭を下げた。オスマン氏はしばらくじっと黙ってルイズを見つめていたが、
思い出したように手に持った『始祖のオルゴール』をルイズに差し出した。
「これは?」
ルイズは、怪訝な顔でそのオルゴールを見つめた。
「始祖のオルゴールじゃ」
「始祖のオルゴール?これが?」
王室に伝わる、伝説のオルゴール。国宝のはずだった。どうしてそれを、オスマン氏が持っているのだろう?
「トリステイン王室の伝統で、王族の結婚式の際には貴族より選ばれし巫女を用意せねばならんのじゃ。
選ばれた巫女は、この『始祖のオルゴール』を前に、式の詔を詠みあげる習わしになっておる」
「は、はあ」
ルイズはそこまで宮中の作法に詳しくはなかったので、気のない返事を返した。
「そして姫様は、その巫女にミス・ヴァリエール、そなたを指名したのじゃ」
「姫様が?」
「その通りじゃ。巫女は式の前よりこの『始祖のオルゴール』を肌身離さず持ち歩き、詠みあげる詔を考えねばならぬ」
「ええっ!詔を私が考えるんですか!」
「そうじゃ。もちろん、草案は宮中の連中が推敲するじゃろうが…。伝統というのは、面倒なもんじゃのう。
だがな、姫はミス・ヴァリエール、そなたを指名したのじゃ。これは大変に名誉な事じゃぞ。
王族の式に立ち会い、詔を詠みあげるなど、一生に一度あるかないかじゃからな」
アンリエッタは、幼い頃、共に過ごした自分を式の巫女役に選んでくれたのだ。ルイズはきっと顔を上げた。
「わかりました。謹んで拝命いたします」
ルイズはオスマン氏の手から『始祖のオルゴール』を受け取る。オスマン氏は目を細めてルイズを見つめた。
「快く引き受けてくれるか。よかったよかった。姫も喜ぶじゃろうて」

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:09:07 ID:9to7JyWs
アトリエ支援

316 :青髪:2007/08/17(金) 11:09:10 ID:1kffZN7n
支援

317 :ゼロのアトリエ(3/4):2007/08/17(金) 11:09:57 ID:B7GyXBvS
ルイズが学院長の部屋に呼び出されたちょうどその頃。
ヴィオラートは、畑でとれた赤い花を種にする作業に没頭していた。
畑の脇に積み上げられた赤い花の山に立てかけられたデルフリンガーが、ヴィオラートに声をかける。
「よお、こりゃ何でえ」
「これはドンケルハイトっていうお花だよ」
「ドンケルハイト?聞いたことねえな」
「うん。あたしの世界の花を、錬金術で再現したものだからね」
ヴィオラートはそう言うと、一息置いてデルフリンガーに語りかけた。
「それに、聞いたことがないって言っても…」
「うん?」
「デルフリンガーくんは、昔聞いたはずの事ほとんど忘れてるじゃない」
「違ぇねえ」
デルフリンガーはカタカタと音を鳴らして、笑うという表現が適切ならば、笑った。
そう話す間もヴィオラートは手を休める事がない。
「なあ、相棒」
「ん?」
「相棒ほどの力があれば、無理に使い魔続ける事もなかったんじゃねえか?掃除洗濯、護衛の任まで果たして、
てめえの持ってる錬金術とかいう技術までご丁寧にただで教えてやって…何が望みなんだよ?」
「んー」
ヴィオラートはかなりの間言葉を探し、額に当てたにんじんを顔中に移動させながら、話し始めた。
「たしかに、呼び出した人がいやな人だったらすぐ出て行ったと思うけど」
「けど?」
「でも、ルイズちゃんはそんなにいやな人じゃなかったし…錬金術を教えても、悪用はしそうにないし」
「安全そうな奴なら誰でも良かったってか?」
「誰でも彼でもってわけじゃないけど。ちゃんとルイズちゃんの中身は見てたし…」
ヴィオラートはそこまで言うとデルフリンガーに向き直り、にんじんの切っ先を向けて、言った。
「それに、この世界に錬金術を広めることができたら、嬉しいと思ったしね」
「それで先生やってんのか」
「そうだね。誰かに何かを教えるのが、こんなに楽しいとは思わなかったよ」
ヴィオラートがそう言って微笑を浮かべたとき、建物の影から人影が現れた。
「誰?」
ヴィオラートが声をかけると、人影はびくっ!として、持っていた何かを取り落とした。
「シエスタちゃん?」
そこにいたのは、いつものメイド服からカチューシャを外しただけのシエスタ。
肩の上で切りそろえられた黒髪が、つややかに光っていた。
「それは何?」
ヴィオラートが声をかけると、シエスタは手に残った何かを差し出す。
「あ、あの、私の祖母が教えてくれた料理で…良かったらと思って」
「料理?」
「そうです、『ブランク地中』っていうんです」
「ブランクちちゅう?」
その名前に何かを感じたヴィオラートは、シエスタの手にある『ブランク地中』を観察してみる。
『ブランク地中』は、ヴィオラートの世界にある『ブランクシチュー』そのものだった。
「これは…あたしの世界にある『ブランクシチュー』にそっくりだね」
「そうなんですか?じゃあ、やっぱり…ヴィオラートさんとおばあちゃんは、同じ世界から来たんですね」
そう言ったシエスタは、ヴィオラートにそれを手渡し、たっぷり逡巡した後、ヴィオラートを覗き込んで問うた。
「ねえ、ヴィオラートさんの世界ってどんな所なんですか?」
「え?あたしの?」
「うん、聞かせてくださいな」
シエスタの目が、興味の光で爛々と輝き始める。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:09:58 ID:yszojGrb
それにしてもゼロ魔の魔法はよくわからんな
世界の情報を書き換えることを魔法としてるのか?
黒い太陽が浮かぶ煉獄の食奴たちみたく

319 :ゼロのアトリエ(4/4):2007/08/17(金) 11:11:08 ID:B7GyXBvS
「あたしが生まれたのはカロッテ村っていう小さな村なんだ」
「カロッテ村…」
「うん、だけど…だんだん人が減って、いつか村がなくなるんじゃないかって話が出てきて」
シエスタはだんだんと真剣な顔になり、ヴィオラートの思い出話に聞き入る。
「あたしの両親が引越しするって言い出した時、あたしは残って、村を救おうって心に決めた」
「それで…どうなったんですか」
すっかり話に引き込まれたシエスタに、ヴィオラートは笑って答えた。
「最終的に…村は残った。カロッテランドって言う一大観光地になって、国中の人が集まるようになった」
「凄いですね…やっぱりヴィオラートさんは凄いです…私なんか、そんな時どうしたらいいのかすらわからないです」
「それは違うよ。あたしも努力したけど、それだけじゃあれだけのことはできなかったと思う」
「違う?」
「あたしが…村のみんなが、諦めなかったから。変わることを恐れなかったから」
「…」
「あたしも、元はシエスタちゃんとあんまり変わらなかった。村を変えようと思って、自分が変わろうと思って、
必死に錬金術を勉強して、お店を開いて、仲間と一緒に冒険して…立ち止まって、気付いたら村は大きくなってた。
あたしを助けてくれた人、村に残ってくれた人、村の外で経験した事が一つになって、村は生まれ変わった」
ヴィオラートの思い出話にただただ聞き入っていたシエスタが、そこまで聞いてようやく口を開く。
「やっぱり…ヴィオラートさんは凄いです。凄いことが、まるで当たり前のことみたいに思えてきちゃいますね」
自分にはできない…そんな諦めを含んだ表情で、シエスタが言った。
「シエスタちゃんだって、できないってことはないと思うんだけどなあ」
そう言ったヴィオラートにも、しかしシエスタは諦めの顔を崩すことなく、答える。
「それがヴィオラートさんの凄いところなんです。こんな私にも、可能性を見出してくれる所が…」
寂しげに微笑んだシエスタは、そろそろお仕事に戻らなくちゃ、と呟いて、ヴィオラートに別れを告げた。
「また聞かせてくれますか?ヴィオラートさんのお話…」
ヴィオラートが頷くと、シエスタはぺこりと頭を下げて小走りに去っていった。

シエスタが去った後しばらくして、デルフリンガーが思い出したように呟く。
「なあ、相棒、あのシエスタって奴ぁ…」
「ん?」
振り向いたヴィオラートに、しかしデルフリンガーは答えず、
「いや、何でもねえ」
とだけ言って、黙り込んだ。
ほんのしばらく、赤い花を種にする作業の音だけがあたりを包み込む。
ヴィオラートは、言葉を選ぶように語り始めた。
「ねえ、デルフリンガーくん。シエスタちゃんってさ」
「あん?」
「なんていうか…『平民』皆がそうなのかもしれないけど、頑固なまでに卑屈だよね」
そう問うたヴィオラートにデルフリンガーは「そうかい」とだけ答えた。
「これが、身分の違い…ううん、世界の違いってやつなのかな」
「なんでえ、おめえの世界じゃ違うのか?」
そう言ってかたかたと柄の部分を鳴らすデルフリンガーに、ヴィオラートは言う。
「うん…上手く言えないけど、あたしの世界とは、貴族と平民の関係が違うように見えるんだ」
「どう違うってんだ?」
「あたしが唯一先生って言える人は、貴族だって言ってたけど…この世界の貴族さんみたいに威張ってなかったんだ」
「ほお、威張らねえ貴族なんていんのか?」
「うん。貴族じゃない人だって魔法の使える人はいたし、貴族以外で、あれほど卑屈な人もいなかったと思う」
「…」
「あたしに何ができるかわからないけど、していいのかもわからないけど」
ヴィオラートはそこで言葉を切って、空を仰ぐ。
「わからねえが、何でえ」
デルフリンガーの問いに、ヴィオラートは端的に、
「シエスタちゃんには頑張って欲しいなって。それだけ」
そう答えて、赤い花をちまちまと種にする作業に戻る。
畑では、ヴェルダンデが楽しそうにドンケルハイトの根っこと戯れていた。

320 :ゼロのアトリエ:2007/08/17(金) 11:12:16 ID:B7GyXBvS
投下終わりだぜ

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:12:30 ID:iRZqcJNk
オルゴール!?支援

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:12:58 ID:1kffZN7n
>>318
ん、デジタルデビルサーガが浮かんだ。
太陽黒かどうか覚えていないけどw

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:13:32 ID:iRZqcJNk
>>318
チーズケーキができるアトリエの錬金術もよく分らんと思(ry

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:18:29 ID:1/n1Qjm9
GJ!
オルゴールなのか…ルイズが最初に覚えるのは記憶を消すアレなのかな?

>>323
錬金術の参考書のはずなのにさしすせそだとかお店の紹介だとか載ってるしな。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:19:40 ID:kB+t6Pc9
祈祷書じゃなくてオルゴール所持なのか、おでれーた
>>323
それを言ったらうにがばくはt(ry

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:20:32 ID:yszojGrb
>>322
それであってる、原作にある言葉だしな

DDSATはクロス作品としては絶対に不向きだろうな
戦いは避けては通れない身だし、生きるために他者を屠り食らう(通常の食事では不足し暴走してしまうから人間を食う
人間も動物も植物も元は同じ情報からできている
その命の重さに違いはないんだろうけど
こんな貴族とかの世界に鉄面皮の参謀が召喚されたらマジギレしそうだなw

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:21:28 ID:O5RluMJ/
>>324
あれは必要な魔法が出てくるというものだったはず……

単にテファがそのとき記憶を消す魔法を必要としていただけ

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:23:48 ID:ItYbbI8N
>>322
デジタルデビルサーガ・アバタールチューナーで正解。
2では太陽黒かった。1ではそもそも雨が降りっぱなしで太陽が出てきたこと無かったし。

そしてアトリエ様GJ。
結局、ヴィオラートのアトリエ買ったぜ。まだ村おこしの話さえ出てきてないんだぜ。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:24:27 ID:HMe6cdP4
そもそも錬金術ってのは総合科学研究のことじゃないか
チーズケーキくらい作れないでどうするんだ


…あれ?

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:25:18 ID:x3XaZoXn
アトリエGJ
錬金世界の平民というと例の暗黒マリーを思い浮かべてしまう

331 :327:2007/08/17(金) 11:28:20 ID:O5RluMJ/
読み返したらあの呪文は必要になる以前に聞いていたものだった。
すみません。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:31:50 ID:VhowdQ5L
アトリエ面白かったっす。
万能薬作り上げるまでもう少しだ。頑張れタバサ。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:31:59 ID:yszojGrb
>>329
なんか間違ってるようなw

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:37:59 ID:1kffZN7n
>>326
参謀か。ザンダイン=カッタートルネードかね?www

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:38:23 ID:M2YxgG3E
アトリエGJ

そういやあ、ヴィオ自身も魔法が使えてバルト兄に
「ちょっとやそっと魔法が使えるからって調子に乗るな」
と原作で怒られていたような。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:42:47 ID:1kffZN7n
>>334
いきおいで書きこんでしまったが、カッタートルネードと同等だと、『マハ』が抜けてるかも

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:43:16 ID:1/n1Qjm9
タバサ母を治そうと思ったら、どれくらいの薬が必要なんだろ。
秘薬ウロボロスじゃ難しいかな?

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:46:23 ID:VhowdQ5L
いや、ウロボロスでいけるっしょ。
あれ、完璧に貴族の宮廷闘争用毒物の解毒薬だしw
効能も
「どんな呪いでもたちどころに治してしまう神聖な薬」
だしな。

前の話で、タバサが「たしなみ」シリーズの調合に入ってるし、最終目標はこれでしょ。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:48:11 ID:yR9m/dO2
設定語りしたい人は避難所にレッツゴー

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:51:10 ID:moHxrHKL
まて、メガテンシリーズの魔法は、特殊な魔法抵抗力持ってる人間以外、基本的に即死なんだぜ!
つまり、なんだ、マハザンでも、対人戦の威力はカッタートルネード以上?

いや、まぁ、基本的には神々が戦闘で使う技だから、そんくらい威力あってもおかしくない気がするが……。





341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:51:27 ID:YZpkP6+Q
ネタ出しと設定考察の区別もつかんのだなゆとりは

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:53:00 ID:pmszgaeM
アトリエさん、GJ!
タバサのこういう話は泣けるなぁ。
はやくウロボロスが作れるといいですね
なんかシエスタの伏線っぽいのが来てるけど、モット伯イベントかな。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:55:46 ID:/n1wYsnK
>>341
自治厨相手にすんな。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 11:58:58 ID:z6BfPM8o
>>341
未読が言っても説得力ねえよ

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:07:18 ID:yszojGrb
>>340
そうじゃないだぞ?
破魔関連は人間には髪の毛一本ゆらすことさえできないし
悪魔と比べてダメージ倍率が1.2倍になるだけ

人修羅のLV1の時のステータスからマガタマ補正を差し引いて考えると
一般的な高校3年生は最下位の妖精であるピクシーのジオ1〜2発で瀕死もしくは死亡だな

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:09:51 ID:C6Dg+Xlw
読んでたら未読の奴も多いみたいだな
俺は仲間がいてうれしいよw

だが、アニメ版ぐらい見ようぜw

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:11:32 ID:1kffZN7n
原作読んで、アニメみてないんだけど、ステ6いったらあるかな?

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:12:26 ID:0oSJUzo2
原作はほぼ全部読んでるけどアニメ版はさっぱりなラノベ中毒者って少数派?

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:13:28 ID:1kffZN7n
>>348
同士!

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:15:53 ID:wQr4rQ3X
同士。俺もアニメ板はキャラデザが好かん
兎塚絵を忠実再現しろよ。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:16:59 ID:yszojGrb
原作は友人から借り受けたやつを飛ばし読みしてたから覚えてないとこ多数
アニメは、、、見る気がない
というかアニメ自体あんまり見ないし

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:19:25 ID:1kffZN7n
アニメは静止画はみたことあったわ。
でも、ルイズがかなりロリ化されてる。一巻の表紙のルイズが一番美しくていい。
でも段々巻を追うごとに、原作の絵もロリ化してる気がする。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:21:05 ID:0oSJUzo2
兎塚絵はいいよねぇ。
ブックオフで表紙と巻頭イラストだけ見て道士さまといっしょとか衝動買いしちゃったよ。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:25:22 ID:C6Dg+Xlw
正直アニメ版のルイズの声が受け付けないw

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:25:52 ID:fm/OOUG6
ゼロのしもべを代理投下したいんですが、かまいませんね!

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:26:23 ID:Mw59yQhZ
無論

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:27:03 ID:ktAF7ZpK
>>328
だが合体魔法・黒い太陽は1にもある罠。
2やりながら合体魔法に伏線仕込むなwって突っ込み入れた覚えがあるwww

358 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:27:05 ID:fm/OOUG6
 しばらく気を失っていたアンリエッタは、自分の名前を呼ぶ声で息を吹き返した。
 ルイズが心配そうに自分を覗きこんでいる。
 雨は止んでいた。辺りの草は濡れ、ひんやりとした空気に包まれている。先ほどの激しい戦闘がまるで嘘のようだ。
 だが嘘ではない証拠に隣にはウェールズのなきがらが横たわっている。離れたところには、クロムウェルの躯が転がっている。少し
目を凝らせば周囲には枯れ果てた草や、めくれ上がった地面、根こそぎ引き抜かれた巨木が散乱している。
 そのクロムウェルの躯の傍に落ちている鐘が一つ。
 命の鐘。
 ウェールズの贋物を作り出したあらゆる生命を操るという鐘だ。クロムウェルはとうとうこの鐘に命を食い尽くされたのである。
 アンリエッタにはそういった理屈はわからない。ただ、全ての夢がうたかたの泡の如く消え去り、あるべき姿へ戻っていったことを感じていた。
「わたくし、なんてことをしてしまったのかしら。」
「目が覚めましたか?」
 冷たいような、悲しいような声でアンリエッタに問うルイズ。だが、声に怒りの色はなく、むしろ淡々としていた。
「なんと言ってあなたに謝ればいいの?わたしのために傷ついた人々に、なんと言って許しを乞えばいいの?」
「今の陛下がなすべきことは」
 アンリエッタの声を打ち消すように、涼しげな声が割って入る。
「許しを乞うことではございますまい。」
 しなりとした中年の男、孔明であった。
「今、陛下がなすべきことは、後悔でも懺悔でも謝罪でもございませぬぞ。」
「右丞相!?」
 その姿を見て、アンリエッタが思わず恥じ入り縮こまる。だが、孔明は首を振る。
「そのように自らのおろかさに引篭もることでも、目をふさぐことでもありませぬぞ。」
 そして荒野となった周囲を指し示した。
「よくお考えくださいませ。なにが起きたのか。なぜ、このようなことが起きたのかを。」

 命の鐘がふわりと浮かび上がる。
 そして水の精霊の入ったビンの中へと入り、しっかりと抱きかかえられる。
「これでよい。死という概念のない我ならば、この鐘を触ることができる。」
 鐘を愛しげに撫でる水の精霊。
「この鐘に悪気はないのだ。単なるものたちよ、許してやって欲しい。命の鐘は使うものによりその性質を悪にも善にも変えるのだ。
善き心の持ち主が使えば、善きものとして働き。悪しき心の持ち主ならば、悪しきものとして力を振るう。命の鐘はただ従うだけにす
ぎぬのだ。」
「あるときは、正義の味方。あるときは、悪魔の手先。」
 バビル2世の呟きに頷く水の精霊。その表情は寂しげで、切ない。
「その通りだ、単なるものよ。ゆえに天才悪魔と我は呼ぶのだ。使い方によっては、どうにでもなるのでな。」
 下を向いていた精霊が、やがてなにかを決心したように顔をあげた。
 そしてバビル2世の目を、じっと見る。
「願いがある。単なるものよ。」
 ポセイドンのほうを、一瞬横目で見た。
「我を…我を鐘と共に元の場所へ運んで欲しい。」
「えっ!?」
 目をぱちぱちさせるバビル2世。
「でも、あなたはポセイドンを…」
「気が変わったのだ。」
 鐘を懐に抱き、再び顔を伏せる水の精霊。
「この鐘は我が保管せねばいかぬ定めだということだ。見よ、辺りを。草木枯れ、虫の声一つなく、鳥獣恐れ姿を現さぬ。自然の摂理
に逆らいて死者は甦り、そのために幾人かが命を失う。水は生命、生命は水。水の精霊たる我にとっては拷問にも等しい。」
 改めてバビル2世を見る水の精霊。
「この事態を引き起こしたのは、すべて我の不徳のいたすところであり、命の鐘によるものだ。我が永遠に水の底に鎮めておかねば、
世の摂理は保たれぬ。」
「ふーむ。」

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:27:10 ID:WmonqOsa
これはゼロ使と道士さまといっしょのクロス発生の兆しやもしれませぬ

360 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:28:06 ID:fm/OOUG6
 たしかに水の精霊のいうとおりだろう。生命を自由自在に操る力など、人間世界には危険だといえる。不要、と言っても良い。人は
やがて死ぬからこそ今日という日を懸命に生き、死後に後ろ指を刺されぬようにするのだ。それがなくなれば、皆好き勝手し放題だ。
そしてこのように、悪さをしでかす人間もいるだろう。
 だが、一つ問題がある。
「もう一度、それを盗んで悪用しようとする人間がいるかもしれないということだ。」
 今回は運良く奪還することができた。しかし、次も上手く行くと誰が言えるだろうか。次からは今回の失敗を教訓に、奪われぬ方法
を模索して攻めてくるだろう。そうなれば奪還どころの話ではなく、場合によってはこちらの命も危うい。
「ふむ。」
 考え込むバビル2世。水の精霊が確実に鐘を守り続けるよい方法はないか、必死に考える。
 こういうときに孔明がいれば相談できるのだが。あいにく孔明はまだアンリエッタ王女と会話中のはずだ。しかたがない。早急に結
論を出さず、孔明の手があくまで待つとするか。
「すこし、ゆっくり考えてみたほうがいいんじゃないか?」と言いかけるバビル2世。だが、即座に背後から、
「いえいえ。その必要はございませんでしょう。」
 自分の言葉を否定する言葉に、ぎょっとうしろを向く。そこには優しげな笑みを浮かべた男がいた。背後には王女、そしてルイズ。

「陛下、ごらんください。服は破れ、皮膚は裂け、体中あざだらけでございます。これ全て陛下の過ちの結果…」
 おお、と手で顔を覆うアンリエッタ。だがそれを孔明は許さず、腕を掴んで引き剥がす。
「ええい。まだ現実を見ぬといわれるか!よく御覧なされ!これが軽挙が引き起こしたものなのですぞ!幸いにも犠牲は出ずにすみ
ましたが、それでも皆傷つき倒れているのです!」
 大きく喝を与える孔明。ルイズが思わず抗議の声をあげようとするが、孔明にそれを止められる。
「よいですか。これはすべて王女の中の甘えがひきおこしたことなのですぞ。」
「……甘えが…」
「左様。恋に生きたい、王女ではなく責任を持たぬ姫のままでいたい。そういう甘えが、このものたちを傷つけたのです。」
「ですが、わたしは望んで王女になったのでは…」
「だまられい!」
 孔明が、身体のどこにそんな力が潜んでいるのかと思うような声で一喝した。
「ならば平民は望んで平民として生まれたというのか!ロバはロバと生まれを選んだとおっしゃるのか!人は父母を選ぶことはでき
ぬ!それ即ち運命なり!世には母より生を賜れども、貧しいがために間引かれ、土中に埋められしものがいる。戦で国を追われ、流
浪の身となりしものがいる。五体満足ならず、迫害されるものがいる。彼らが望んで王となれるだろうか?いや、なれない。なれぬが
皆懸命に自分に与えられた職務を、運命を全うしようとあがいている。にもかかわらず、王族という恵まれた身に生まれ、何不自由な
く育ち、身に病なき陛下が「望んで王女になったのではない」とは…。言語道断笑止千万!いったいどの口でおっしゃるです!」
 孔明の怒声を受けて、アンリエッタはボロボロ涙を流しながら地面にへたれこむ。
「その……その通りです。なんという、なんという愚かなのでしょう…私は。たしかに私は逃げていました。王女になどなりたくない、
ではなく私はすでに王女なのです。そのような愚痴をこぼす前に、王女としての責務を果たすべきなのえす。」
 おいおいと地面につっぷし、号泣をはじめるアンリエッタ。
「ウェールズさま…」
 そしてヨタヨタと、よつんばいでウェールズのなきがらへと近寄る。
「わたしは甘うございました。まだ、子供だったのです。だからあなたとの甘い日々に、心を狂わせてしまったのです。ですが、わたし
はもうすでにこの国の王女なのです。あなたとの逢瀬の日々を思い返す前に、わたしにはするべきことがあるのです。」

361 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:29:07 ID:fm/OOUG6
 ウェールズのなきがらに、ハンカチをかけてすっくとアンリエッタが立ち上がる。
「さようなら、かつての愛しい方……本当に、愛していました。ですが、もう思い返すことはないでしょう。いえ、思い返しませぬ…。」
 遺体に背を向け、涙一つなく。
「誓いましょう。いま、この場で。ウェールズさまを忘れることを。そして、他の誰かを愛することを…。」

「……ふられちゃったみたいよ?」
 目の前で恋愛集結宣言をされ、燃え尽きて真っ白になっている残月に、意地悪くいうキュルケ。
「でもまぁ、あのメイドにちょっかいだしてるみたいだし、自業自得でいいんじゃないかしら?ねえ、皇太子様」
 その一言一言にダメージを受ける残月。
「……ライフ残量、おそらく1。」
 そんな残月の様子を観察し、冷静に分析するタバサ。バレバレのバレバレだ。
「き、きみたちが何を言っているのか私にはわからない……」
 よろよろと残月が立ち上がる。
「わ、私の名は白昼の残月。ウェールズ皇太子ではない。だが…もし、私がウェールズ皇太子ならば……。新しい人生を歩み始めた
アンリエッタを祝福するだろう。……でもやっぱりもったいないなぁ、とも思うだろうが。」
 正直な残月であった。
「あら、意外と正直ね。そういう男、嫌いじゃないわよ。もっとも、恋人に嘘をつく男はゴメンだけどね。」
 そんなキュルケをじろじろと見て、残月が
「そうか。だが、私もケバい女は範囲外だ。」
 ふっふふ、と腕を組んで言う。
「あら、そう。うーん、なんだか女王様にあなたの正体をばらしてみたくなったわね。」
「と言うのは冗談ですよ。いやー、あなたのようなお美しい方といっしょにいられて光栄です。」
 ころっと態度の変わる残月。手もみまでしている。そんな残月の様子に冷たい視線を浴びせてタバサが一言。
「……馬鹿ばっか」
 それは別のキャラだ、タバサ!

「と、ところで孔明」
 やっと我に返ったバビル2世が孔明の袖を引っ張る。
「その必要はない、というのはどういう意味だ?なにか秘策があるのか?」
 おやおや、と孔明が振り返る。
「秘策、というほどのものではありませぬが……。お2人も考え自体は頭の片隅にあるのではないですかな?」
 うふふ、となんともいえぬ笑みを浮かべる孔明。背中にさぶいぼが立ちそうな、というのか。本能的に危険を感じる笑みだ。
「水の精霊殿が命の鐘を持ちつつ、バビル2世さまの傍にいればよいのではないですか?」
「……その、孔明。」
「それができれば苦労はいらぬではないか!」
 2人の抗議を華麗にかわす孔明。
「いえいえ、簡単なことではないですか。私の記憶がたしかなら、水の精霊は全にして個。個にして全。違いますかな?」
「いや、相違ない。」
「千切れていても、繋がっていても、その意思は一つ。つまり、今のその身体が二つになっても、共に水の精霊ということ。」
「それも正しい。たとえ100に分かれようと、そのいずれもが我である。」
「では、お聞きしましょう。二つに分かれたとして、片割れを命の鐘に分け与えることは可能ではないですか?」
「??」
「はい?」
 思わず素っ頓狂な声をあげるバビル2世と精霊。
「すまぬ、いまいち意味が理解できぬ……。その、我をどうする気なのじゃ?」
 おやおやと苦笑する孔明。
「そのままの意味ですよ。水の精霊の一部を、命の鐘に分け与えて欲しいと言うだけなのです。」
「ちょ、ちょっと待て、孔明。」
 あわててバビル2世が口を挟む。
「そんなことが可能なわけがないだろう。だいたい、そんなことをして何になるんだ。いったい何を考えている。」
「いえ、充分可能なのですよ。単純に言えば、水の精霊の身体の一部を、命の鐘の支配下に置かせる、ということなのですから。」
「しかし、そんなことが可能ならいままでに水の精霊がやっているはずだ。違うか?」
「その疑問はおっしゃるとおり。ですが、答えは簡単明瞭。それをするための材料とエネルギーがなかったのですよ。」
「材料?」
 頭の上に疑問符を浮かべるバビル2世。
「そう材料です。水の精霊と、命の鐘を完全に分断する触媒。すなわち人間の肉体です。そしてエネルギーとは生命のこと。ですが」
 チラッと視線だけを一瞬クロムウェルの死体へ向ける孔明。
「いま、その触媒となる死体は存在している。あとは命の鐘が、水の精霊の肉体を支配下に置くだけの力があるかどうかですが、そ
れは問題ないでしょう。触媒が息絶えたため、命の鐘は沈黙したにすぎませぬ。すなわち吸い取った生命力自体はまだ残っているこ
とでしょう。」

362 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:30:08 ID:fm/OOUG6
 そしてあらためて2人に向き直り、交互に顔を見ながら、
「もしこれが成功すれば、命の鐘の所持者は水の精霊ということになります。ゆえに性質は善、我らに仇なすことはないでしょう。うま
くいけばあの恐るべき力を我らが手にすることすら可能なはず…・さらに水の精霊は、常にポセイドン様の傍にいることができます。
一石二鳥とはまさにこのことではございませぬか?」
「ちょ、ちょっと待て、孔明。」
 何度も汗を拭くバビル2世。ハンカチ王子も真っ青のふきっぷりだ。
「そんなに上手く行くのか?だいたい、水の精霊が身体の一部を切り離されるのを承知するはずが…」
「よし、やろう。」
 やる気満々で答える水の精霊。鼻息も荒い。いや、鼻の穴ないけど。思わずバビル2世がこけてしまう。
「我が愛しきかたの傍にいることができる…。なんという幸運。そのためには半身を失うなど問題ではない!」
 恋は盲目というが…。もはや水精霊の恋という病は膏盲に入ったらしい。
「さあ、やろう。すぐにやろう。こういうことは急いでやったほうが良い。」
 むふーむふーとやる気満々な水の精霊。今までどこにいたのか、突然現われた赤い鎧の男が、ビンを転がしてクロムウェルの死体
のところまで運んでいく。
「……しまった!突っ込むタイミングを逃した。」
 あっというまに水の精霊が運ばれていったため、呆然としていたバビル2世は一人取り残される形となった。
 いそいで後を追おうとするバビル2世。だが、その背に
「「バビル2世さま。」」
と2つの野太い声をかけてくるものがあった。
 振り返ると、そこには地球監視者を名乗る男達がいたのだ。

 地面に膝をつき、頭を下げる地球監視者たち。
 おもわず後ずさりするバビル2世。こんな濃い男達に、跪かれれば大抵の人間が同じようなリアクションをするだろう。
「きみたちはたしか地球監視者だったね。さきほどはありがとう。」
 バビル2世は精一杯の作り笑いをする。助けてもらった以上、嫌な顔をするわけにもいかない。
 はっ、と改めて深々と頭を下げる監視者たち。困惑するバビル2世。
「その、なぜそんなに馬鹿丁寧なんですか?ぼくにはあなたたちにそこまでしていただく理由が思い浮かびません。」
 そういえば孔明がなにかしでかしたようなことを2人が口走っていたな、と思い出す。何を一体しでかしたのだ。
「我ら2人を、バビル2世さまの配下に加えていただきたい。」
「……えっ!?」
 何を言ってるんだお前は?とつい問い返すバビル2世。
「無礼は重々承知。ですが、我々には他に選択肢がないのです。」
 No.1の言葉にNo.3が頷く。
「我々の最初の目的は、この世界から元の世界に帰還し、マーズを殺し地球を爆破することでした。」
「ですが、わしらが狂っていると判断したマーズは実は正常に近く、逆に我々のほうが狂っていると言うではないですか。」
 そういえば孔明がそんなことを言っていたな、と思い出す。たしかバビル1世と、彼らを作った宇宙人は同盟関係にある星の出身で
互いに攻撃が不能なように協定を結んであると言う話だ。
「つまり我々はとんでもない失敗をするところだったのです。」
「その失敗はマーズの手により未然に防がれました。ですが、その罪は消えることはないでしょう。」
「我々は罰を受けねばならない。それが人の手により生まれてきたものの定めなのです。」
「ちょ、ちょっと待ってください。」2人を静止するバビル2世。
「そんな罰なんて必要ないじゃないですか。2人が助けてくれたおかげで、ぼくたちはこうして無事だったのです。むしろ感謝したいぐら
いです。」
 ありがたいお言葉、と頭を下げたままNo.1が言う。どうも何を言っても恐縮するらしい。
「ですが、それで消える罪ではないのです。我ら2人は製造者から受け取った命令を遂行できなかった欠陥品。人造人間にすれば、
これ以上の恥はございませぬ。」
「わ、わかった。わかった。」
 まったくもう、と困り果てるバビル2世。
「なら、その罪はぼくたちを助けてくれたことで帳消しにしようじゃないか。きみたちがきてくれなければ、ぼくたちは死んでいたかもし
れない。それでいいじゃないか。いわば恩赦だ。ぼくがきみたちの製造者の同盟相手ならば、その意思は製造者と同じということじゃ
ないか。つまり製造者が、きみたちに罪はないと宣告したと同じということだ。そういうことで、2人とも罪は帳消し。あとは自由に生き
るべきだ。」

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:30:32 ID:ry5gZJ+M
>>346
バカ決定。

364 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:32:00 ID:fm/OOUG6
 我ながら名案を出せたと少し満足げなバビル2世。だが、監視者は首をうなだれたままである。
「どうした?」
 その態度にバビル2世が疑問符を浮かべる。
「ありがたいお言葉です。しかし、我々は人工人間。」
「与えられた命令を忠実に実行するための存在でしかなく、自由意志というものは存在しないのです。」
「バビル2世さまは、いま創造者と同じとおっしゃいました。」
「ならば願いがあります。ぜひ、新たな命令を我ら2人に与えていただきたい。」
 思わず頭を抱えるバビル2世。途中から不吉な予感がしていたが、まさかこうなるとは。
「命令なんてなにもないですよ。」
「ないというならば、ぜひ配下に加えていただきたい。我ら2人にとっては、もはや命令系統はバビル2世さましか残されていないので
す。我々は命令を聞くことを第一とする以上、それがもっとも安心できるのです。」
「人助けと思い、どうか承知していただきたい。」
「む、むう……」
 あごに手を当てて考え込むバビル2世。たぶん頭の上に黒いぐちゃぐちゃが書き込まれているはずだ。
『どうしたものか。今後ヨミと戦う以上、得がたい人材であることは間違いない。だが、問題はぼくがよくてもルイズがどう言うかだ。こ
れ以上部屋に住人が増えれば、癇癪を起こす回数も激増するだろう。だが、それさえなければこちらからぜひ協力を願い出たいよう
な話だ…。』
 しばしの思案の後、2人に向きかえって。
「衣食住の世話はできないが、それでもいいですか?」
「おお、それでは!」
「我らに異議はありませぬ!」
 今にも小躍りしそうな2人。そんなに嬉しいのか。
「ならばよいでしょう。ぜひ力を貸していただきたい。」
 おお、とパッと2人の表情が明るくなる。
「それで、ええっと。名前は…?」
「名前などございませぬ。」
「我らに名前など不要でしたゆえ。」
「しかしそれじゃあ不便だな。」
 なにか便宜上の呼び名はなかったのか?と問うバビル2世。
「我々は六神体の部品の一部と言う扱いであったため、便宜上の名もありませんでした。」
「あえていうならば、六神体の名前こそが我らの名前と言えるかもしれません。たとえばわしはウラヌスを操るがゆえ、ウラヌスと呼ば
れていましたが。」
 老人が答えた。
「六神体、というのはたしか君たちに与えられた兵器のことだったな。しかし、あまり兵器の名前をつけるというのも気分がいいもので
はないな。他に何かなかったのかい?」
「他にですか?ふむぅ。」
 腕を組んで目を閉じる地球監視者2名。
「そういえば、わたしは人類に紛れ込んで活動するとき、アルベルトという偽名を何度か用いたことがありますが。」
「アルベルト?」
 思わず問い返すバビル2世。
「そう言われればわしも何度かカワラザキなる偽名で情報収集にあたったことがある。たしかあれは太平洋戦争中のことだったな。」
「こちらはフランスとプロシアとの戦争のときです。ナチスが台頭したときも、アルベルトという偽名で探りを入れたことがあります。」
「ウラヌス、よりはカワラザキやアルベルトのほうがしっくりくるな。」
 よし、と手をうつバビル2世。
「ならとりあえずアルベルトとカワラザキと名乗ってくれ。気に入らなければ神体の名前に戻してくれてもいい。」
「我々にとっては名前などどうでもよいことです。」
 アルベルト、と名づけられた監視者が言う。
「左様。カワラザキであろうが、ウラヌスであろうが、大きな違いはありませぬ。」
「どうも調子が狂うな。」
 ぽりぽりとバビル2世が頭を掻く。
「でもまあ、文句がないならいいんだ。今度ともよろしく頼む。」
 ははっと礼をとって、2人が答えた。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:33:51 ID:yszojGrb
支援

>>357
リンゲージ以外にも会話とかに出てたような
ゲームオーバー時にもあったのでは?


366 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:34:01 ID:fm/OOUG6
 そんなことをしていると、視界の端にこちらへ歩いてくる孔明の姿が飛び込んできた。うしろに小太りの男を連れている。
『まさか、命の鐘というのはあれか?』
 直感的にそう悟るバビル2世。いや、間違いないだろう。どう考えても他にありえない。
 「孔明」と手を挙げると、はじめから承知であったかのように静かに微笑み頷いた。
「バビル2世さま。水の精霊により、命の鐘に生命を分け与える作業は成功しました。」
 予想は見事に的中した。宝くじとかならともかく、あまり当たっても嬉しくない的中だ。
「彼がそうなのか?」
 背後に控える、小太りの男を指すバビル2世。目は赤く、瞳がギラギラ輝いている。顔が丸ければ、身体も丸い。おまけに服装は、
「……中国人なのか?」
 ゆったりとしたどう見ても中国の伝統的民族服としか思えないものを着ている。そう考えるのも無理はない。というか自然である。
「いえいえ。とんでもございません。」
 ただの偶然ですよ、と孔明。実に怪しい。
「便宜上、名を十常寺と名づけました。といっても、お好きなように呼ばれればよろしいかと。」
「いや、十常寺でいいだろう。」
 もうなんでもいいよ、とすごく投げやりなバビル2世。
「それよりも、アンリエッタさまとルイズは?」
 ルイズには話をしておかなければならないと思い、周囲を探す。しかいs、姿も影も見えない。よく見ると、タバサにキュルケ、残月、
さらにはセルバンテスまでいない。一体どこに行ったのだろう。すごくオッサン密度が高くて息が詰まりそうだ。
「皆さん、ウェールズさまを葬るためにラグドリアン湖に向かわれました。」
「葬るって……残月もついて行ってか?」

 ラグドリアンの湖畔。ウェールズの身体が湖にそっと浮かべられた。
 アンリエッタが小さく杖を振り、ルーンを唱える。湖水が動き、遺体がゆっくりと水に運ばれ、沖へ沈んでいく。
 水はどこまでも透明で、ウェールズの死体がはっきりと見えた。
 アンリエッタはその姿が見えなくなっても、そこに立ち尽くした。
 しかし、涙はこぼさない。その顔には、国を担うものとしての重責と、責任感が強い意思となってはっきりと現われていた。

367 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:35:01 ID:fm/OOUG6
 アルビオン大陸にサウスゴーダという地方がある。
 その地方に、それこそ名をシティオブサウスゴーダという街がある。そこから港町ロサイスまで続く街道は、サウスゴーダ地方の主
要街道である。普段は商人がせわしく行き来して大陸の品物を運び、農夫が歩き、軍人が隊列を組んで行進している。そんな道だ。
 そんな街道から離れた森の中。そこにひっそりとちいさな村がある。
 ウエストウッド村。
 地図にも載っていないような、小さな村だ。世間から忘れられたような、と表現するのがピッタリだろう。小さなわらぶき屋根の家が
十軒あまり寄り添うように建つ村だ。
 子供が多い村らしく、明るい笑い声が絶えない。いるだけで心が弾むと言うか、太陽のようなはずんだ声が、そこら中からしている。
 その中からとりわけ嬉しそうな声が聞こえてくる民家がある。
「それじゃあマチルダ姉さんはしばらくここにいられるのね?」
 美しい金髪をした少女が弾むような声で問う。絹のように細く繊細な金色の髪。透けるような肌の色。華奢な身体。まるでこの世の
芸術品の粋といった趣の少女である。声は甘く、清らかで。セイレーンの歌声もかくやという雰囲気だ。
「ああ。しばらくこっちに用があってね。それでしばらくティファニアのところで骨休めでも、って思ったのさ。」
 うれしい、と少女が抱きつく。むにゅ、とマチルダなる女性の胸に、巨大な何かが押し付けられる。
「こ、こら、ティファニア!苦しい…し、なんというか、悲しくなる。」
「あ、ごめんなさい……つい、嬉しくって…」
 あわててティファニアと呼ばれた少女が離れる。その胸で、巨大な何ごとかがゆれる。
「いや、いいんだけどさ。こっちも嬉しいのは同じだからね。」
 ティファニアの頭を撫でるマチルダ。緑色の髪をした、理知的な女性だ。どこかで見たような気がしないこともない。
 ふにゃっと柔らかい笑みを浮かべていたティファニア。それを優しい目で見ていたマチルダの表情が一瞬険しくなり、すぐに元に戻
る。
「ティファニア、せっかくだから今日はあたしが料理を作ってあげよう。なに、きにすることはない。娘に料理を作るのは、親なら当たり
前だろう?」
「マチルダ姉さんはわたしの親じゃないわ。」
「親みたいなもんだよ。だって、小さなときからずっと知っているんだもんね。」
 そういって無理矢理表に出て行くマチルダ。手にはしっかりと杖を握り、左手には摘んだ山菜を入れる籠を持っている。

368 :ゼロのしもべ(代理):2007/08/17(金) 12:36:05 ID:fm/OOUG6
 少し歩くと、ごつごつと岩が露出した場所に出る。周囲にはたしかに山菜もあるが雑草もおい茂っていて、とても山菜取りをするよう
なばしょではない。
「さて、と。いつまで隠れているんだい?」
 なにもない空間を見つめていうマチルダ。籠を地面に置き、杖で地面を叩きながら、空間をじっと見る。
「それだけ殺気をとばしておいて、人違いでしたっていうのかい?それともナンパでもしようっていうのかい?」
 その言葉を受けて、空間が揺らめく。そこにあった紙がめくれ上がるようにして、中年の男が姿を現した。
「どう考えても茶を飲みにきたって面じゃないわね。」
「マチルダ・オブ・サウスゴーダだな。」
 短く、問う。低い声の男だ。ピンク色の服を着ているせいで非常に目立つ。おかしなことは、ひとつ。陽炎のように現われたにもかか
わらず杖を持っていない。メイジではないというのだろうか。いや、メイジでなければあのように、魔法のようなことはできないはずだ。
だが、魔法にあんな技術があっただろうか。魔法を使ったのでないとすれば、この男は何者か。
「別名、土くれのフーケ。」
 その名前を聞いて、フーケの表情が険しくなる。
「へえ。どこで調べたのか知らないけど、よく知ってるね。そうさ、フーケってのは私のことさ。」
 フーケはすぐに、おそらく自分を殺しにきた刺客だろうと当たりをつけた。散々貴族をコケにしてきたのだ。殺される身の覚えは充分
ある。さらには禁制の品物を持っいた貴族の手による口封じかもしれない。いずれにしろ、心当たりは数多い。
「誰に頼まれたのか知らないけど、この土くれのフーケと真っ向から戦おうっていうのかい?」
「誰にも頼まれてなどいない。」
 冷たく言い返す男。
「これはわしの個人的な復讐だ。たとえ本人でなくとも、あの男の娘であれば充分。」
 怪訝そうな顔をするマチルダ、ことフーケ。
「意味がわからないね。うちは王家に潰されちまったから、恨みがあるやつがいれそのときにどうにかしてきたはずだからねぇ。」
「その通りだ。だが、王家に潰されたおかげで、長い間きさまらの消息がわからなかったのだ。おそらく貴様らは、自分達が殺した
平民のことなど何一つ覚えてはいまい。」
 淡々とした口調で言う。懐から銅銭を取り出し手のひらに包む。その手を滑らせると銅銭が集まって剣のようになったではないか。
「わしの名は混世魔王樊瑞。かつて貴様の父親に、ぼろくずのように父親を殺された男だ。」


以上です。
あいかわらず妙なことになっています。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:38:05 ID:1kffZN7n
投下乙です


370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:41:41 ID:CPvUxSsr
ふと思ったんだが、「魔法を使える絶対的な貴族と抑圧される平民」って、
フォーセリアの古代魔法帝国もそんな感じじゃなかったっけ。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:42:19 ID:TvYvYhjH
GJ!
けしからんおっぱいキターーーー!
あと支投下中は自重しる。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:45:52 ID:0oSJUzo2
投下乙ー

>>359
道士+E・Eは系統魔法を使うメイジ相手にはエネルギーの確保に四苦八苦して、
先住魔法を使うエルフ相手には精霊の力を奪って無敵モード、って感じかしらん?

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:46:05 ID:RTI0amaj
>>370
平民どころか古代語魔法使えないと蛮族扱いだったりする

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:51:30 ID:ktAF7ZpK
着々と十傑衆が集まってるなw
いつかサニー・ザ・マジシャンが登場する日は来るんだろうか?

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:52:10 ID:6r+P1rkp
GJ!
村雨の兄いマダー?

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 12:52:54 ID:CPvUxSsr
変な感じで入ってスマンカッタ。
ともあれGJ。

ただひとつだけ。「十常侍」な。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:01:28 ID:rodsIPIG
しもべさんGJでありますよー
いよいよもってコミックリリーフな残月というかウェールズというか誰さん?も良いし
着々と十傑衆を集めている孔明の怪しさもたまらんですし
そしてなによりマチルダ姐さんとけしからんおっぱいの競演と来たらもう!

おまけにやたら気になる引きですし……脱帽ですよ。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:06:22 ID:ktAF7ZpK
>>376
地球が静止する日と地球が燃え尽きる日では十常寺みたいだけど
元ネタでは違うのか?

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:07:28 ID:StRbdDwN
>>376
GRだと侍じゃなくて寺のはずでは?

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:09:15 ID:CPvUxSsr
>>378-379
む、そうか。GRでは寺なのか。
元々だと侍(常侍)だから、そうだと思い込んでたわ。失礼。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:15:59 ID:CDLkO24p
元ネタは人物名じゃないな>十常侍

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:18:13 ID:ktAF7ZpK
十常寺の元ネタって何か教えてくれると俺が嬉しい。
ググっても分からんかった。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:20:17 ID:CPvUxSsr
後漢時代に権勢を誇った何人かの中常侍を纏めて十常侍って呼んでた。
細かいことはググってくれ。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:20:34 ID:4cD0MQC2
十常侍でググって簡単に出たが
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E5%B8%B8%E4%BE%8D
ちなみにBF団十傑衆の元ネタ含めた詳細情報ページ
ttp://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/7543/bftheten.html

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:21:30 ID:ktAF7ZpK
横山作品からなのかと思ってそれ以外スルーしてた。
史実からなのね。ありがとう。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:23:53 ID:CPvUxSsr
ある意味横山作品だよ。三国志だもの。
最近出てきた張飛とか赤兎馬もそうだし。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:24:00 ID:4cD0MQC2
>>385
おーい孔明の元ネタでもある横光版三国志三国志

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:25:48 ID:ktAF7ZpK
>>386-387
ああ、ヌヌネノ三国志か!

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:28:33 ID:EUdLdRsv
三国志に登場する宦官グループ

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:29:39 ID:1/n1Qjm9
孔明にはだまらっしゃいを言ってほしかったかな。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:31:29 ID:CDLkO24p
十常寺といいヒィッツといい
十傑集の元ネタはマニアックなのが多いな

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:43:43 ID:StRbdDwN
>>390
「だまられい」
なら言ってるな

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 13:54:06 ID:usTKCiG6
盟友コンビとカワラザキが揃ったな…
レッド、ヒッツ、幽鬼、混世魔王はどう仲間になるかwktk


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:14:08 ID:0h86NKpx
このキャラがデルフを持ったらデルフがかわいそうだと思えるキャラっているかな?

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:18:45 ID:CPvUxSsr
六門世界Wのハインド……かな?

「《強打》ぁ!」
「いで、いで、いででででで!」

(※:強打――武器を一段階破損させて大ダメージを叩き出す技)

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:19:11 ID:StRbdDwN
乗巻ガジラ

クピプー、とかいいながらデルフを喰う

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:24:19 ID:K2Js5CVl
既に作品書かれてるけど、ダイ大の竜の騎士
手の甲紋章で全開にしたらデルフが崩れる

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:24:56 ID:63b8wH8V
電王クライマックスフォーム

「こうなりゃやけくそでクライマックスだ!」

デルフポイ捨てしてキックorパンチで決着。デルフ放置。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:25:20 ID:P5ylnJkR
アラレちゃん
背負って走ってたら削れていきそう

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:28:57 ID:jTZjIUOq
星をワンパンで割る奴を呼ぶなんてw

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:29:43 ID:yszojGrb
>>397
神々が創造した神鉄じゃなきゃ無理だからな
魔法は吸収できても闘気は吸収できないだろう(根本がちがうから
しかし、ある程度なら耐えられるのでは?

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:35:20 ID:yszojGrb
>>400
そういうときはギャグ耐性がつくから、むしろ平気になる
星をワンパンで割るといったらカービィもそうだったな(かちわりで星の端から端までヒビいれた
成層圏から地上にダイブしても傷ひとつない
こういうタイプは深く考えたら負けだw

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:36:11 ID:63b8wH8V
あ、いや、電王よりむしろ良太郎に持たれた方が不幸か?

だって桃太郎のイメージで赤鬼で、その赤鬼イマジンにモモタロスと名づける奴だぜ?
ウラキンリュウの砂からあんな妙ちくりんな携帯電話を作り出す奴だぜ?
きっとデルフにも「剣だからケンタロス」とかセンスの悪さ丸出しの名前をつけるだろう。
「行くよ、ケンタロス」
「ケンタロスじゃなくてデルフリンガーだって言ってんだろーが!」

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:36:38 ID:c+RAG7+P
>>398
『CLIMAX FORM』

全身が燃え出す電王。

モモ「アチチチチチチチチチチッ!!!」

デル「アヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂッ!!!」

むしろこうなりそう

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:37:56 ID:yszojGrb
>>403
某洋一君並の不幸の道連れにされるだけだ
いや過ぎるな

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:38:14 ID:L3TRUdM+
>>397
実はデルフはオリハルコン製かもしれないじゃないか

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:38:58 ID:fWJik4E/
そこであえてぼっちゃま
二束三文で売り飛ばされる

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:39:43 ID:63b8wH8V
地獄兄弟に拾われ一緒にネガティブ一直線

409 :ほしをみるひと:2007/08/17(金) 14:42:11 ID:dJfwyTdC
仮面ライダーで盛り上がってる所に申し訳ないけど、落としていい?

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:42:33 ID:kB+t6Pc9
黒いリボンをおしゃれにつけられたやさぐれデルフ(錆20%増)

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:43:34 ID:c+RAG7+P
支援!

412 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:44:07 ID:dJfwyTdC
「ギーシュが決闘するぞ! 相手はルイズの平民だ!」

 ゴクリ、と誰かが唾を飲み込む音が聞こえる。
 決闘の舞台たるヴェストリの広場は、異様な空気に包まれていた。
 それは荘厳なまでに重々しく、静かで、孤独で。

 ああ、これこそが互いの誇りを賭けた、本当の『決闘』なのだ。
 これより始まるのは、子どもの喧嘩などでは断じてない。
 二人の少年の全身全霊を賭けた戦いに嵐を予感し、生徒たちは戦慄した。

「本当に構わないのかい、ルイズ?」
「いい機会だわ。現実と礼儀を叩き込んでやってちょうだい」
 眼前に立つ不遜なる平民、その主たる少女のお墨付きを得てギーシュは獰猛な笑みを浮かべる。
 わが一族を貶めたその罪、いかに贖わせてくれよう。

「ど、どうしてそんな言い方をするんですか……? 酷いです……」
 恨めしそうなシエスタの声に、ルイズは唇を噛む。
 自分だって使い魔のことが心配でないと言えば嘘になる。
 だが、彼女はこれ以外にこの場における言葉を知らないのだ。
 せいぜい『痛い目』止まりで済むことを祈るしかない。

「……」
 周囲のざわつきを無視して、その横でクロードは黙々とウォームアップをしている。
 指を絡めて伸びをすると、ポキリポキリと小気味良い音がした。

 糞餓鬼が、フェイズガンで粉々に吹き飛ばしてやろうか。
 ドス黒い衝動が体の奥底から湧き上がる。
 いっそ、これに身を任せられるならばどれほど楽だろう。
 だが、それは理性と感情の双方から否定される。

 下手に文明の利器に頼り、回りからゴチャゴチャと文句を言われるのは面倒だ。
 誰の目にもわかるような形で、キッチリと叩きのめして差し上げなくては。

 それにこれは、自分が努力して手に入れた力ではない。
 惑星ミロキニアの探索中に、父から預かったものでしかないじゃないか。
 自分の喧嘩に借り物の力を、ましてや父の力を使うのは、クロードのプライドが許さなかった。


「僕はメイジだ、だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね」
「喧嘩に卑怯も糞もあるかよ」
 あくまでも気取った態度を崩さないギーシュに、興味無さげに吐き捨てるクロード。
 これ以上の言葉のやりとりは無意味だと判断したのか、ギーシュは薔薇を振りかざし、
 花びらが一枚落ちると、何も無かった大地から戦乙女を模した青銅の像が生まれる。
 ほう、とクロードが感心したように目を丸くする。

「さっきの授業でやってた錬金の応用か」
「その通り。これが僕の、『青銅』のギーシュの力、ゴーレムのワルキューレだ」
「成る程、如何にも君らしい。好事家に見せれば良い値が付きそうだ」
「言ったな! すぐにその下賎な口を利けなくしてやる!」

413 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:45:43 ID:dJfwyTdC
 ギーシュが号令をかけると、ワルキューレは疾風のごとくクロードに踊りかかった。
 思わぬスピードに一瞬戸惑うが、咄嗟に地面を転がって避けるクロード。
 さらに連続で突き出される青銅の拳を、左右のステップで巧みに避けていく。

「どうした、逃げてばかりでは勝負にならないだろう!」
 ギーシュの挑発を聞き流し、クロードは脳内の回路をフル稼働させる。
 なるほど、速い。それにパワーもある。

 だが、それだけだ。
 確かにスピードや馬力はあるが、動きそのものは単調、大雑把で無駄が多い。
 要するに、さほど出来の宜しくない人型戦闘マシンだと思えば良い。
 素手で相手をするには厄介な相手だが、対処法が無いわけじゃない。
 基本は相手の自重を利用することと、構造の弱い部分を狙うこと。

 繰り返される何度目かの突撃。
 馬鹿の一つ覚えとはこのこと、既にタイミングは見切っている!

「てぇいっ!」
 突撃してきたワルキューレを紙一重でかわし、その膝にすれ違い様に踏み折るように蹴りを入れる。
 青銅の足がぐにゃりと曲がり、大きくバランスを崩したところで
 後ろに回り込んで反対の足を払うと、ワルキューレは重力に抗う術を失って大地へと吸い寄せられる。
 そして完全に崩れ落ちる前に後ろから当身を入れ、うつ伏せに倒れた後頭部を追い討ちで踏み潰す。

 この一連の動きは5秒に満たない。
 踏み潰されたワルキューレはクロードを乗せたまま起き上がろうと足掻くが、
 首筋を狙ったストンピングを数発入れると、やがて沈黙した。

 母さんならば3秒、それも最初の一撃で終ってるな。
 静まり返った聴衆を尻目に、己の未熟さに苦笑するクロード。
 額に浮かんだ汗を拭いながら誰にも聞こえないように呟き、ギーシュへと向き直る。
 その表情には驚きと幾許かの余裕。
 ちえっ、これはウォーミングアップかよ。
 果たして、ギーシュの手から二度、三度と薔薇が振られると、新たに6体のワルキューレが具現した。

「どうやら君を見縊っていたらしい、本気でいかせてもらおう。
 これこそが僕の全力、7体のワルキューレを使役する力さ。
 1体は君に倒されてしまったけれど、この数を相手に何処まで戦えるかな?」


414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:46:31 ID:63b8wH8V
クライマックス支援

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:47:13 ID:zqebsmII
イリヤお母さんは強すぎる支援

416 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:47:49 ID:dJfwyTdC


「意外と頑張るわね、彼。そう思わない、タバサ?」
「……」
 上空に舞う竜の背に、対照的な体格をした女子の影二つ。
 キュルケとその友人のタバサである。
 タバサの使い魔である風竜シルフィードの背中から、二人の決闘を観戦していたのだ。
 正確にはただの風竜ではないのだが、それはここでは置いておく。

 基本的に守勢に回っているクロードであるが、
 隙を見つけては蹴りや掌底を入れ、足を払って地面に叩きつけ、ワルキューレ同士を激突させたりしている。
 金属のゴーレムを、魔法の使えない生身の人間が相手にするには、実に理に適った攻撃手段と言えるだろう。

(やっぱり、あれは特別な訓練を受けた人間の動き。素人に出来る戦い方じゃない)
 タバサの眉が微かに動き、眼鏡のフレームが陽光を受けて光る。
 タイマンの喧嘩と対多数の戦闘は根本的に別物であり、なかなか経験の無い人間が即興で対応できるものではない。
 囲まれないためのフットワーク、バックを取らせない位置取り、効果的な攻撃の選択。
 戦場を広く使い、可能な限り一対一の状況を作り出してダメージを蓄積させていく。
 腕力、瞬発力と言った基礎スペックに劣りながらこれだけの戦いを展開できることに内心で舌を巻くタバサ。
 実践経験豊富なタバサだからこそ、クロードの持つ戦闘力の高さに感心していた。
 そして、だからこそ、その先も見えてしまう。

「けれど、このままでは勝てない」
「あらら、厳しいわね」
「攻撃力が足りていない。このままでは殲滅するよりも先に体力が尽きる」

 そう呟くタバサの口調は少し悔しそうに聞こえたのは、キュルケの思い過ごしだっただろうか。
 地面が柔らかい土でなく、堅い石畳だったならば。
 素手でなく、何かしらの武器があれば、或いは。

 だが、不利とは即ち敗北を意味しない。
 安易な予想が真剣勝負においていかに危険なものか、タバサは熟知している。

 戦いはまだ、続いている。





(これで、2体目……!)
 蹴り飛ばされて動かなくなったワルキューレを横目にクロードは大きく息を吸いこみ、
 突っ込んできた別の2体のワルキューレの隙間を身を屈めて潜り抜け、
 追撃が来る前にバックステップで距離をとり、体勢を整える。

 くそっ、このままじゃジリ貧だ。
 想像以上に高い青銅のゴーレムの耐久力にクロードは舌打ちする。
 既に決闘が始まって10分近くが経過し、残りは4体。
 クロードの考えは、奇しくもと言うべきか、それとも必然と言うべきか、
 先ほどタバサの考察とほぼ同じ結論に達していた。

 残り4体のワルキューレも無傷と言うわけではないが、それはこちらも同じこと。
 捌ききれずに打撃を受けた箇所がじりじりと痛む。
 心臓が激しくのた打ち回り、酸素を取り込むたびに肩が上下しているのが自分でもわかる。
 膝と脹脛の痺れが、限界はさして遠くないことを主張している。
 ダメージはともかく、疲労を考慮に入れればこちらの旗色が悪いと言わざるを得ない。
 くそったれ、こんなことなら白兵戦の訓練をもっと真面目に受けておくんだった。

417 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:49:58 ID:dJfwyTdC
 取れる手段は、無いわけではない。
 人の持つ潜在的なエネルギー、紋章術に先んじて体系化された力。
 格闘家の肩書きも持つ、母の得意分野。
 だが、クロードは未だ訓練ですら完全な形で成功させたことは無かった。

 それでも今は、自信は無くてもやるしかない。
 このままの戦い方を続けても勝ち目は薄い。
 分が悪いことには変わりは無いが、一発に勝負を賭けるほうが確率は高い。

 足を止め、臍の下───丹田に力を篭める。
 全身の力を抜き、スゥ、と静かに息を吸い込む。
 取り込んだ酸素を全身の隅々にまで行き渡らせるように。
 心臓を通して全身を巡る血液の動きに、クロードは全身を震わせる。

「何を考えているかは知らないが、足を止めるなど!」
 その動きを好機と見たギーシュは、傍らに護衛の一体を残して突撃を敢行させる。
 殴りかかるワルキューレ、一体目は左にステップ、二体目は屈んで横を潜り抜ける。
 狙いは三体目、練り上げた気の全てを右手に集中する!



「流星掌、いけぇッ!!」

             ドガガガガッ!



 クロードの渾身の連打がワルキューレの胸板を貫き、激しく吹き飛ばした。

 めきり、ごきり、ぐしゃ。

 骨の砕ける嫌な音とともに。




「───ッ!」
 そのあまりの生々しさに、一部の生徒が目を背ける。
 錬気が不十分だったため、衝撃を吸収しきれずに拳が砕けたのだ。

「う、ぐぅっ……!」
 右手の指がありえない方向へ曲がり、襲い掛かる激痛に思わず膝を突くクロード。
 吹き飛ばされたワルキューレは動く気配も無く、土へと還っていく。
 しかし、その代償はあまりに大きかった。
 対するギーシュの表情も一瞬凍りついたものの、やがて勝利を確信した笑みに変わる。

「平民の分際で、この僕とワルキューレをここまで手こずらせるとはね……だが、これまでだ」
 賭けは、失敗だ。
 激痛と悔しさにギリ、と奥歯を噛み締めるクロード。
 そこに新たに小さな一つの人影があることに気付き、虚を突かれる。
 あれ、この背中は───

「……二人とも、そこまでよ」



418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:50:09 ID:ocOucmBk
爆裂破や吼竜破で敵涙目は当分無しっぽいな。支援

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:50:34 ID:LgTYgPCA
そういやこのイリーナってフライトかけれなくね?
フライトって身体能力に分類されてなかったっけ

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:52:47 ID:CPvUxSsr
そもそもフライトの対象は自分のみです支援

421 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:53:36 ID:dJfwyTdC
「どういうつもりだい、ルイズ。神聖な決闘に割り込もうなど」
 ギーシュはあからさまに不快そうに眉を顰める。
「決着なら既についたでしょう? 右腕が砕けたのよ、もう彼は戦えないわ」
 ルイズの声は微かに震えていたが、その態度はあくまで凛々しく、毅然としていた。
 いつか見た、憧れ、追いかけ続けた背中を思い出す。
 そんなルイズの背中を見て、水面のような穏やかな心でクロードは思う。

 彼女は、強い人だ。
 かつて父は言った。戦いを上手く終らせられる者こそ、真の強者であると。
 彼女のしていることは、彼の言うとおり決闘を汚す行為。
 だが、それでも彼女は目の前にいる。
 二人の戦いを、子どもの喧嘩を止めるために。
 巻き込まれることも、誇りを傷つけて憎まれることすら恐れずに。

 その優しさが、強さが眩しくて。
 嬉しさとともに悔しさが込み上げる。
 彼女の小さな背中が、父の大きな背中と重なる。

 いつの間にか、ギーシュへの憎しみが消えていることに気付く。
 ならば、この戦いはやめるべきだろうか。
 普通に考えるならばそうなのだろう。だが──────

「……続けよう、ギーシュ」
 クロードはそれを良しとせず、立ち上がった。
 観衆からはどよめきが上がり、ルイズは驚愕に目を見開いて振り返る。
 その目が微かに潤んでいるように見えたのは、激痛が見せた幻だろうか。

「あんた、正気!? そんな手で、どうやって戦うって言うのよ!?」
「まだ、こっちが残ってるさ」 
 おどけるように左手をかざすクロード。
 今度ははっきりと目の端に涙が浮かんでいるのが解る。
 本当に優しい子なんだな、と今更ながらクロードは思う。

「なんで、どうして!? あんたはもう十分に戦ったじゃない!
 誰もあんたのことを責めたりなんかしないわ!」
「僕が責める」
「……っ!」
 ルイズが言葉に詰まる。

「ここで退いたら、僕は君の使い魔でいることに胸を張れない」

 誰かに守られることにはもう飽きた。
 誰かを守れるような人間になりたい。
 父のように、ルイズのように。
 そのために、ここは一人で戦わせて欲しい。

 偽らざるクロードの本心。
 それに、気付いてしまったから。

「……馬鹿よ、あんた」
 ルイズには、止められなかった。

 言葉の代わりに、幾千万の思いを乗せてクロードは無事な左手を俯くルイズの肩に乗せる。
 僕は君のように優しくも強くもない、小さな小さな臆病者だから。
 ここで君の優しさを受け入れてしまったら、それに甘えてしまう。
 二度と自分の足で立てなくなってしまう。
 そんな腰抜けに、使い魔として君の傍らに居る資格は無い。
 ……ごめんね。そして、ありがとう。

422 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:55:14 ID:dJfwyTdC
 震える足で大地を踏み、砕けた右手を握り締める。
 痛みで意識が覚醒し、搾り出した力が全身に行き渡る。
 眼前に立つワルキューレは3体。
 状況は最悪を通り越して絶望的。
 けれど、心はこれまでに無いほど澄み渡っていた。

 いつか聞いた物語、笑って死地へ向かったと言う戦士たち。
 彼らを愚者と笑うも自由、勇者と称えるも自由。
 彼らはこんな気持ちだったのだろうか。
 僕はそんな人たちに、少しでも近づけたのだろうか。





 気に入らない。
 気に入らない、気に入らない、気に入らない!

 これだけ絶望的な状況にあって、なぜこの男は笑っていられる?
 何時の間にか、聴衆は皆クロードに同情、或いは賞賛の意を向けている。
 これではまるで、自分は引き立て役じゃないか!

「……潰せ、ワルキューレ」
 苛立ちに任せ、ワルキューレに突撃を命じる。
 見ろ、左手一本では碌に戦うことも出来ず、逃げ回るだけじゃないか。
 そうら、踊れ、踊るんだ。僕の気を晴らすために。
 跪け、這い蹲れ、無様に哀れみを請え。我が一族を侮辱した愚か者め!

 ギーシュは気付いていない。
 湧き上がる衝動に任せて杖を振るう自分の顔が、狂気に醜く歪んでいることに。
 その顔を見た一部の女子が、恐怖で目を背けていたことに。



423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:55:18 ID:bSROAMb2
>>419
フライトは身体呪文では無い、それにフライトの対象は術者なのでイリーナが飛ぶ事は無い。

……ヒース兄さんが頑張ってイリーナ(遺体)を背負って飛んでたからそこらへんかんぢがいカ?

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:56:54 ID:LgTYgPCA
>>423
うわ、言われて見ればそうだった

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:56:55 ID:upJxA1AG
ギーシュが何かエナジーストーンに侵されてる気がする支援

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 14:57:11 ID:bSROAMb2
支援
投下中に雑談すまぬ orz

427 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:57:39 ID:dJfwyTdC

 殴られる。
 よろめく。

 蹴飛ばされる。
 倒れる。
 左手一本で起き上がる。


 一体、何度繰り返しただろう。
 既に服は土と血でドロドロになり、元の色の判別は困難だ。
 立ち上がっても重心は定まらず、バランスを保てずにふらついている。
 それでも、痛々しく腫れあがった顔の奥に光る目だけが敗北を拒絶している。

 もう止めて。これ以上続けたら、本当に死んでしまう。
 ギャラリーから悲鳴に近い野次が飛ぶ。
 正視に耐えず、視線を逸らしているのは一人や二人ではない。
 シエスタに至っては、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして嗚咽と謝罪を繰り返すばかり。
 ごめんなさい、ごめんなさい。私が余計な事をしたばっかりに。


「……何故だ。何故、戦いを続ける!?
 何が君を、そうまでして立ち上がらせるんだ!?」

 血を吐くようにギーシュが叫ぶ。
 決闘が始まって既に数十分、ずっとワルキューレを使役し続けてきた精神は消耗し、
 その顔からは血の気が引き、冷たい汗が全身を濡らしている。
 否。それが疲労によるものだけでないことに、ギーシュ自身も既に感づき始めていた。

 どれほど痛めつけても、地に伏させても、決して折れない心。
 光の消えない瞳の奥底にある強い魂。
 物理的な痛みでは決して倒れることの無い、高潔で美しい命の輝き。
 ああ、それこそは時を越え、場所を越えて、人の心を貫いて感銘を与える光ではないか。

 既に聴衆は完全にクロード贔屓に傾き、自分はすっかり悪役に成り下がっている。
 このことに気付いた時点で、ギーシュは自分の負けを認めるべきだった。
 だが、幼さゆえの無知と、貴族としての誇りがそれを許さない。
 一方的に攻勢をとっているはずの、貴族である自分が、
 やられっぱなしの平民に負けを認める決闘など、あるわけがないじゃないか!

「ハァ、ハァ、ハァ……」
 対するクロードはもはや言葉を発することすら出来ず、返ってくるのは荒い息遣いばかり。
 俯いた顔からは表情は伺えなかったが、握り締められた左手から意思だけは伝わってくる。
 まだ、決闘は終っていない。まだ負けていない、と。

 ギーシュは唇を噛む。
 どちらかが負けを認めない限り、決闘は終らない。
 震える声でワルキューレに命令を下す。
 聴衆から非難の声が飛ぶ。

 だったらどうしろって言うんだ。
 どうすればこの戦いを終らせられるんだよ。
 僕にだってわからないんだ。

 頭の中を色々な思いがぐるぐると回る。
 だから、ギーシュは気付かなかった。
 クロードの残された左拳が纏う光に。

428 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 14:59:18 ID:dJfwyTdC
 何だ、ちゃんと出来たじゃないか。
 殆ど塞がった視界の端、吹き飛ばされるワルキューレを見て、クロードは他人事のように思う。
 これが本当に最後の最後、自分の全身に残された力を搾り出し、掻き集めて放った流星掌。
 青銅の戦乙女は胴を打ち抜かれ、大地へと崩れ落ちていく。

 ああ、これで本当に僕は空っぽだ。
 もう僕には何も出来ない。 
 軽く小突かれただけで支えを失い、倒れたらそのまま二度と立ち上がれないだろう。
 残ったワルキューレは何体だったっけ。
 頭がぐらぐらして、そんなことすら解らない。
 君の勝ちだ、ギーシュ。

 ルイズ、シエスタ、ごめん。
 約束、守れなかったよ。

 目の前に迫るワルキューレの姿がひどくゆっくりに見える。
 ああ、この一撃でこの喧嘩は終る。


 ──────えっ?







 ごめんね、シエスタ。もっと早くこうするべきだったのに。

 ごめんね、ギーシュ。貴方の誇りを踏みにじる真似をして。

 ごめんね、クロード。これ以上見ていられなかった。


 ルイズはクロードの前に立つ。
 両手を一杯に広げて、目に涙を一杯に溜めて。
 魔法の使えない彼女には、こうする以外に方法は無い。

 ルイズは全てを受け入れ、全てを覚悟して目を瞑る。
 ギーシュは慌てて薔薇を振り、下僕を制止する。
 シエスタは惨劇の予感に、絶叫する。


 そのどれよりも、迅く。





「──────燃えろッ!」

               パァンッ





 肩越しに、光が弾けた。

429 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 15:01:20 ID:dJfwyTdC
 誰もが目を疑った。
 光が晴れた後には、頭と上半身の右半分を失ったワルキューレ。
 クロードの左手に構えられているのは、陽光に鈍く輝く見慣れぬ杖────杖なのだろうか?
 あまりに予想を超えた展開に、時間が止まる。


(何でだろう、体が軽いや)
 本格的に死にかけているのだろうか。
 右手の感覚はとっくに無くなり、全身の痛みも感じない。

 そして何より、不思議なほど手に馴染むフェイズガン。
 実際に使うのは初めてのはずなのに、何故か外す気がしない。
 目の前にルイズの背中が見えて、咄嗟に抜き放って撃った、さっきの一発でさえ。
 どの程度の出力でどの程度の破壊が起こるか、まるで参考VTRでも見ているかのように鮮明に解る。

 もう一体のワルキューレに照準を合わせ、引き金を引く。
 後ろに聴衆がいるが、躊躇することはない。
 大丈夫、この出力ならば周りに被害は出ないはずだ。
 果たして、爆風とともにワルキューレの胸に人の頭ほどの風穴が空き、その場に倒れ伏す。
 ほら、周りに被害は出ていない、ならば問題は無いな。

 ええっと、これで確か7体全部倒したはずだ。
 あとは、やるべきことだけはやっておかないと。
 フェイル・セイフ・ロック確認……よし、これでいい。

 あ、ルイズじゃないか。
 何か言ってるな、答えなきゃ─────




430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:02:47 ID:5fdJ+npt
支援

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:02:50 ID:CPvUxSsr
ここでフェイズガンか支援

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:03:17 ID:rodsIPIG
支援、かな。
しかしギーシュってばいつになく踏み越えちゃってまあ……決闘後フォロー入れられて立て直す選択できないと堕落ルートにはいってしまいますな。

433 :S−02 星の使い魔:2007/08/17(金) 15:03:55 ID:dJfwyTdC
「勝っちまった、平民が貴族に勝っちまったぞ!」
「今のは何だよ!? あんな魔法、見たこと無いぞ!」
「大体、なんで平民が魔法を使えるんだ!?」

 まさかまさかの大逆転劇に、ギャラリーが騒ぎ始める。
 一部は勝者を称え、或いは逆転の一打となった最後の現象について議論を始める。

 それらの輪の中、精神力が尽きてへたり込むギーシュ。
 その表情は憑き物が落ちたようで、本来の花を愛する優男のそれに戻っている。
 どうしてだろう。決闘に負けたっていうのに、こんなに気持ちが清々しいなんて。
 そんなことを考えながら、自分の手を見つめる。
 勝っていたのならば、こんな風にすっきりと終らなかっただろう。
 きっと、この決闘は負けるべくして負けたのだ。

 穏やかな笑み───そう、先ほどの表情からは想像も出来ないほどの穏やかな笑みとともに、
 勝者を称えるべくクロードの方へ向き直る。
 と、そこには彼の主が誰よりも先に陣取り、けたたましく捲くし立てていた。
 やれやれ、落ち着きの無いことだ、と苦笑する。

「こンの大馬鹿! あんな魔法が使えるんなら、なんで最初から使わなかったのよ!」
「……違う」
「えっ?」
 クロードから発せられた短い否定に、思わずルイズの言葉が詰まる。
 腫れあがり、俯いたままのクロードからは殆ど表情が見えない。
 今更何を言い出すつもりなのだ、この下僕は。
 せ、折角心配してやってるっていうのに。

「これは、魔法じゃ、ない───」

 それだけ言い終わると、クロードの左手がだらり、と落ちる。
 その手にはしっかりとフェイズガンが握られたまま。
 上空に舞う竜が校舎のほうへ向かったようだが、誰もそれに気付かなかった。

「え、ちょっと、どういうことなのよ、それ」
「……」
 クロードは、答えない。

「ちょっと、無視すんなっ! 主が聞いてるんだから、ちゃんと答えなさいよ!」
「……」
 クロードは、何も言わない。

「ねえ……? 何か言いなさいよ。
 クロードってば、ほら!」
「……」
 周囲がざわつきはじめるが、ルイズの耳には届かない。

「嘘、嘘よ……ねえ、冗談でしょ?
 何か言ってよ。言いなさいよ、クロード!」
 ギーシュの顔からいよいよ生気が消え、シエスタが愕然として膝から崩れ落ちるが、ルイズの目には映らない。



「クロード…………クロードぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 絶叫が、トリステイン魔法学院を震わせた。


434 :ほしをみるひと:2007/08/17(金) 15:06:15 ID:dJfwyTdC
以上、今回はここまで。

いやー、書いててギーシュが黒いのなんのって……
まさか、ここまでガチになるとは自分でも思わなかった。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:07:10 ID:upJxA1AG
GJ!!

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:08:40 ID:CPvUxSsr
GJですよー。
男の子だなぁ、クロード。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:11:13 ID:O4McdPrS
デルフは耐久力だけ真魔剛竜剣並ということにしておけば(ry

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:11:22 ID:TdL7f3Q5
意地があんだよ男の子にはさ、だな。
GJと言わせて貰いたい。

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:13:31 ID:S+RwbDpN
GJ!!
しかし、結局フェイズガン使ったか。
エネルギー切れになるのは―――フーケ戦あたりか?

しかし、オペラの銃のエネルギーパックは製作できるのに、
何でフェイズガンのエネルギーは作れないんだろうな、あの話。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:16:35 ID:pgXdFmVJ
>>439
クロードの攻撃力>フェイズガン

になったからでは?

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:16:45 ID:yszojGrb
>>439
その頃には剣の攻撃力が上回ってたからじゃね?
倍率は何倍だったっけ?

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:20:15 ID:O4McdPrS
>>437>>397 へのレス リロードしてなかったorz

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:22:37 ID:CPvUxSsr
ああ、真魔剛竜剣ってダイの大冒険の武器だったのか。
昼にやってたゲームで拾ったから、ちょいびっくり。

444 :ほしをみるひと:2007/08/17(金) 15:39:31 ID:dJfwyTdC
いやん、最後の最後で誤字っつうか、表現ミスってるやん!

(修正前)
「嘘、嘘よ……ねえ、冗談でしょ?
 何か言ってよ。言いなさいよ、クロード!」
 ギーシュの顔からいよいよ生気が消え、シエスタが愕然として膝から崩れ落ちるが、ルイズの目には映らない。

(修正後)
「嘘、嘘よ……ねえ、冗談でしょ?
 何か言ってよ。言いなさいよ、クロード!」
「……」
 ギーシュの顔からいよいよ生気が消え、シエスタが愕然として膝から崩れ落ちるが、ルイズの目には映らない。



失礼しました。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:40:12 ID:L3TRUdM+
まー、ゼロ魔の世界としては、デルフってダイ大の真魔剛竜剣並の伝説の剣なんだし、そのぐらい頑丈でも良いよね。

デルフとして嫌なのはやっぱ食われたり作りかえられたり?
サイバーブルーのブルーに指先でなぞられて色々されてるの想像して、デルフの悲鳴が脳内を木霊した。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:46:38 ID:qt+hrojs
デルフが折れた作品はそういや見ないな

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 15:47:30 ID:S+RwbDpN
>>441
必要ないから作らないって―――
光の勇者という名前が士気に与える影響は大きいと思うんだ。

448 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/17(金) 15:54:54 ID:u/iyfI8E
真魔剛竜剣の凄い所は頑丈な所じゃなくて、折られたりナマクラにされても元に戻って飛んでくる所だと思う。


449 :異世界BASARA:2007/08/17(金) 16:00:24 ID:Puwwa71P
久しぶりの投下、オリジナル話だけどよかですか?

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 16:04:07 ID:WDeVfa2+
GJ、1が大好きな俺には母の名前がでてきたことがたまらんぜ。
だがいっておく。イリヤスフィールではない、イリア=シルベストリだっ

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 16:04:46 ID:L3TRUdM+
べっぴんさんキタァ

カムオン

452 :異世界BASARA 1/3:2007/08/17(金) 16:09:15 ID:Puwwa71P
虚無の曜日。
この日は授業がなく、学院の生徒は思い思いの休日を満喫する日だ。
キュルケもまたその1人である。
「♪〜、今日はどう過ごそうかしら♪」
口紅を塗りながらキュルケはこの日に何をしようか考えていた。

…ドドドドドドドドドドド

「キュルケ殿〜〜!!!!」
そんなご機嫌なキュルケの元に、使い魔の前田利家が勢いよく入ってきた。
「トシイエ、廊下を走っちゃダメって言っているでしょ。どうしたの?」
興奮気味の利家を落ち着かせ、何事かと尋ねる。

「キュルケ殿、それがし町に行きたい!」


――異世界BASARA番外編「ゼロの胃袋」――

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 16:11:16 ID:L3TRUdM+
支援☆

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 16:15:50 ID:M5CWvm/6
支援

455 :異世界BASARA 2/3:2007/08/17(金) 16:16:10 ID:Puwwa71P
「町?何で行きたいのよ?」
「うむ、今日町で大食い大会があるってシエスタから聞いたぞ!」
事の発端は今日の朝だった。


『大食い大会!?』
厨房で残り物を貰っていた利家は喜びの声を上げた。
『今日町で開かれるんです。マルトーさんも料理を作るコックとして出るんですよ』
『そうかぁ…それって一杯食べれるのか?』
『はい!マルトーさんも是非出場してくれって言っていました!』


「…で、それに出てお腹一杯食べたいって訳?」
「うむ!それがし美味い飯は大好きだ!」

キュルケは、これは良いかもしれないと思った。
というのも、利家の食欲に困っていた所だったからだ。
この男は用意された朝食では満足出来ず、生徒達が残した物、マルトー達が作ったまかない料理を食べてもまだ不満だと言うのである。

「それと、優勝すれば賞金も出るってシエスタ言ってたぞ」
「賞金ですって!?」
さらに、決定的な一言がこれだった。
丁度今日はどうやって過ごすか考えていた所だ、それに利家の食欲なら優勝出来るかもしれない。
「そうね…それなら出てみる?」
「本当か!?よーしそれがし沢山食べるぞおおぉぉ!!」

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 16:18:46 ID:M5CWvm/6
来い!

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 16:19:35 ID:qt+hrojs
フードファイター支援

458 :異世界BASARA 3/3:2007/08/17(金) 16:20:28 ID:Puwwa71P
そして利家の希望により、2人は城下町の広場へやって来た。
既に多くの人が集まっており、大会の準備が進んでいる。
利家とキュルケの姿もそこにあった。
「いい?出るからには絶対に優勝しなさい!そして賞金ゲットよ!」
「分かった!それがし腹一杯食べるからな!!」
あまりよく分かっていないような気がするが、利家は楽しそうに置かれた椅子に座った。

その様子は別の場所にある調理場からも見えた。
「おお来たか、こいつは本腰を入れて作らないといけねぇな!」
今回の大会で料理を作る男…マルトーは利家を確認すると準備を進めているコックに向き直る。
「聞けお前等!例の裸の大食らいがここに来たぜ!!」
それを聞いたコック達に緊張が走った。
「マ、マルトーさん!本当に彼を呼んだんですか!?」
「ああ、だから皆気張って行け!気を抜くとぶっ倒れるぞ!!」

「「「「は、はい!!」」」」

マルトーの言葉にコック一同は大きく頷く。
自身も、これから始まる大会に胸を躍らせていた。

そして今、大食漢達の意地を賭けた戦いが始まる…!


ちょっとだけですけど、これにて投下終了です。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 16:22:27 ID:L3TRUdM+
これは勿論続きを期待してよござんすね?

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 17:07:40 ID:CfqBJP2T
漫画やアニメで大食いというと真っ先にチョウユさんが思い浮かぶ。
大食いだ!という描写が露骨にされるシーンは少ないんだけど、
よく見てみると彼の前の皿だけ異様に量が減っていたりする細かさが良かったなw

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 17:27:27 ID:h9MT+DRS
>>443
変愚か?

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 17:50:32 ID:63b8wH8V
赤目に逆立った髪のモモタバサ
青目に黒縁眼鏡のウラタバサ
金目に着流しのキンタバサ
紫目にダンス狂のリュウタバサ

やべ、タバサとウラタロス色と装飾品被ってる

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 17:52:26 ID:CPvUxSsr
>>461
変愚だ。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 18:25:53 ID:B1MiVj5j
ここでデビルマンの妖鳥シレーヌ召喚。

「こいっワルド! 貴様を百の肉片に切り裂いてやる!!」


OVA版じゃエクスプロージョン並の大技使ってな………

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 18:54:14 ID:LgTYgPCA
真魔剛竜剣の凄い所は頑丈な所でもなく、再生したり飛んできたりする事でもなく、龍魔人になったダイに一回は耐えれるところだ

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:05:31 ID:gEHh3vLY
>>465
それ頑丈なんだ

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:07:42 ID:bJFPHW1g
>>466
異常なほどに頑丈。
ダイは紋章が二つあるという異例の龍魔人だからな。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:12:32 ID:CDLkO24p
バーン戦のダイはもはやサイヤ人

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:18:49 ID:RsfRUQ7h
>>467
そもそも紋章一個でもオリハルコン製の名剣以外は耐えられない位のパワーだからな。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:20:01 ID:M2YxgG3E
エルドラン召喚。トリステイン魔法学院の校舎が巨大ロボになります。

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:30:18 ID:63b8wH8V
TOAから我らがジェイド・カーティス大佐を召喚したら……

・地水炎風の4系統を素で使えるハイスペックな譜術士
・TP、譜攻、譜防の伸びのいい術士キャラだがHPの伸びも悪くなく
 PCとして使いこなせば前衛もやれる魔法戦士キャラ
・それにしてもこの子安、ノリノリである

……あかん、このロン毛眼鏡35歳を上手く動かせる自信が無いw

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:30:28 ID:qjCDh3p/
>>465の文章は間違い探し

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:41:04 ID:Y1BlKwLB
>>470
だが奴は小学生以外に興味無い。
どっちかと言えば、ダグオンからブレイブ星人呼んだほうが良いような気がする。
……いや、だけど奴は男子高校生にしか興味無いのか。

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:41:31 ID:9bMWtuv6
サモナイのモナティ召喚して、サモナイ2の番外編シナリオをやろうかと
妄想したことがあったが、問題は昔過ぎてキャラの性格・口調を忘れてしま
ったことか。

ちなみに、私はトククラ派。


475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:47:25 ID:ucG8uHDQ
>>474
トク・・・? と首を傾げてからトウヤの誤字かと思い至ったが
クラフトソードとか4知らないから実際の所は分からなかったり。

サモナイからならゼルフィルドをこそ召喚すべきだと思う。
忠臣だぜー。カッコイイぜー。死亡回避を出来ないかと何周したことか。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:47:40 ID:EqJNDki3
ZONE OF ZERO再開しないかなぁ・・・

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:48:51 ID:MG+gA1Vi
続き書いてくれるなら俺のゼロ魔原作全部捧げても良い

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:48:54 ID:0Q5SI80p
ルイズの大冒険とゼロの家庭教師の続きが読みたい・・・

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:49:08 ID:MBbkEmHx
>>473
>小学生以外に興味ない

ルイズが召喚する分には問題ないじゃないか

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:50:04 ID:ktAF7ZpK
サモンナイトの機械兵士は全部忠臣だから使い魔としては当りの部類だよね。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:53:06 ID:9bMWtuv6
ミスった。
なんだトククラって!

トウクラの間違いです。

ちょっと吊ってきます。



482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:54:19 ID:Y1BlKwLB
>>475
サモナイならシュガレット召喚で濃厚な百合展開を希望する。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:55:24 ID:Kqq5ByOk
>>480
太陽光発電だからエネルギーの問題もないしな

484 :続・プロレス万歳:2007/08/17(金) 19:55:29 ID:eFg46h7x
「イガリ」
ヴェストリの広場へと続く小道で前を歩くしょぼくれた初老の男にルイズは言った
「駄目だと思ったらタオル投げるからね」
彼女は自分の使い魔がギーシュに勝つなんてことは万に一つもあり得ないと思っていた
男は足を止めて振り返り物憂げな一瞥を投げかけると再び歩き出す
ルイズは目を見張った
ヴェストリの広場が近づくにつれ
待ち受ける観衆の声が大きくなるにつれ
使い魔の体に精気が漲っていく
(な、なんか背中がデカくなってねえか?)
「ルイズ!」
ハッと思ったときには遅かった
目にも止まらぬ張り手がルイズの横っ面を襲う
「バカヤロウッ!!」
後頭部を危険な角度で壁にぶつけ白目を剥いて悶絶するルイズに向かってアントニオ猪狩
は吼えた
「タオル投げたら汗が拭けねえじゃねえかッ!!!」

終わるDEATH!!

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:56:11 ID:dUD7pCLd
エデンの人もこのごろこないねえ。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:58:20 ID:jwB5h7GS
俺はエデンの林檎と銀眼の続き待ってるんだぜ

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 19:59:34 ID:M2YxgG3E
やっぱあれでねえ?帰省&夏の祭りの影響で執筆不能

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:01:41 ID:9bMWtuv6
大人の魅力できゅいきゅいをたぶらかす元勇者(既婚)が読みたいです。



489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:02:46 ID:upJxA1AG
ぢっと待つのじゃ

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:09:17 ID:O4McdPrS
>>478
俺も詐欺師レベル上昇中な家庭教師見たいわ

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:15:36 ID:h9MT+DRS
アレだ、魔法が使えないから思う存分操る北の勇者を召喚するのだ。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:17:20 ID:L3TRUdM+
一月以上着てないならまだしも、休日祭日期間に1週2週来ない程度で騒ぐとかどんだけおかしい感覚なんだ

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:21:22 ID:EWQrVXfB
>>487
加えて、来週は新刊発売だからな。
このスローペースはしばらく続くと思われ 

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:22:00 ID:O4McdPrS
勘違いするな
でないのがおかしいとかやってるんじゃなくて
UFO呼ぼうと皆で集会開いてるだけだ

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:22:44 ID:Fu4+mEvW
このスレ、無駄に流れが速いからな

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:25:05 ID:1sZTXml0
やっとできたのだわ
投下するのだわ

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:25:46 ID:ktAF7ZpK
>>494
ペントラペントラ…

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:25:58 ID:4/Y7F6EH
音速スレだわな
追っかけられないからまとめ見てるぜ

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:26:07 ID:4n6tVlPW
【UFOの召喚に成功しました】
支援支援

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:26:17 ID:ocOucmBk
>>496
真紅!?

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:26:20 ID:EWQrVXfB
>>496
よし、支援する。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:26:52 ID:rpsu7wOg
>>496
支援させてもらう

503 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:26:58 ID:1sZTXml0

彼女の名は色丞狂介、ごく普通の刑事です。

彼はごく普通のM属性な刑事を父に持ち、
ごく普通のS属性なSM女王様を母に持ち、
ごく普通に変態的な血を受け継ぎ、
ごく普通に女性物のパンティを被って変態し、
ごく普通に悪人を男性物のパンツの中に放り込んでお仕置きしていました。
でも、彼は、変態仮面だったのです。


『でも』の接続詞の意味がまったくありません。






しばらく天井で回りながら歌っているとルイズが悶絶するように就寝しました。
変態秘奥義の威力はすさまじいのです。
ちなみに今の技はベビーベットと、赤ちゃんの上に吊るして回転させて楽しませるおもちゃにヒントを得て繰り出された技でした。

変態仮面はソレを見届けると、魔法学園の治安を守るために夜の寮内をパトロールに出かけましたのでした。
そう、彼は変態仮面に変態すると、大抵はそのままパトロールに出かけてしまうのです。
どう見てもあなたが一番の不審者です本当にありがとうございました。


さて、そんな風に変態仮面がブラブラと歩いていると、当然ソレを目撃してしまう困ったちゃんが出てきます。
ちなみにここは女子寮ですから。




504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:26:58 ID:Ir2o1iD9
きゅいきゅい可愛いよきゅいきゅい 支援

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:27:47 ID:EWQrVXfB
しえ☆すた

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:27:55 ID:my5R4KrC
あまりの意味のなさに一緒に突っ込んで吹いたwwwwww

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:28:06 ID:O5RluMJ/
支援

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:29:23 ID:Y1BlKwLB
>>503
ちょっと待て! 一番最初「彼女の名は」になってるぞ!?

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:29:23 ID:rpsu7wOg
って、変態仮面続いてしまったー!?

510 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:29:37 ID:1sZTXml0
                 ◆ ◆ ◆

   みんなのロリッ娘タバサは、今、非常に緊急を要する事態に陥っていた。

   こんなことになるならイーヴァルディの勇者〜鬼隠し編〜など読まなければ良かった。
   無料配布でラッキーと思っていたが、こんなにコワイコワーイお話とは思わなかった。
   ぷにぷにとかわいらしい絵柄に騙された。
   序盤の穏やかな雰囲気に騙された。
   でも良く考えてみればヒロインが血まみれのナタを持ってる時点で怪しいと思うべきだった。
   だが、もう限界だ。このままトイレに行かずに朝を迎えることは出来そうにない。
   急がなければ恐るべき事態を引き起こすことになる。

      ぺたぺたぺたぺた
       ぺたぺたぺたぺた、ぺた

   今、足音が、一つ多かったような……?

      ぺたぺたぺたぺた
       ぺたぺたぺたぺた、ぺたぺた

   な、なにかいる!?
   いや気のせい気のせい

      ぺたぺたぺたぺた
       ぺたぺたぺたぺた、ジャキィーンシュバッ!フォォォォ!

   何かがいるなんてモンじゃない!?
   得体が知れないものがいる!!

   とりあえず私は視界の隅に移る雄たけぶ影に対して不意打ちでエアハンマーを撃ち込んだ。
   が、ダメ!その奇怪な人影は仰向けになり倒れこむようにして空気のかたまりを避けると、

           ビシッ
               カランッ
   「あ」

   後ろから伸びてきたムチのようなものに絡めとられ杖を落としてしまった。
   どうやら私の死角を縫うようにしてムチを伸ばし杖を弾き飛ばしたようだ。
   変態的に仰向けに回避したのはムチを操る手を見せないためか!?
   と、私は動揺していた。後日、彼は何をするにも変態的な人だと気づくのに1年近い時間を要した。


511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:30:29 ID:rpsu7wOg
>こんなことになるならイーヴァルディの勇者〜鬼隠し編〜
そういや今日うみねこがないてますね支援

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:30:54 ID:Ir2o1iD9
うあ、変態仮面だったw
ヤイルカメーン支援

513 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:31:33 ID:1sZTXml0
   なんという強敵!なんという戦闘経験!!!
   こうなったらシルフィードを呼……

   と、思ったところでまたも機先を制された。


            「お嬢さん、落としましたよ」


   ぬ、とパンツを頭にかぶった猛禽のような目をした男が杖を差し出していた。
   しかもなぜかちまきパンツ一丁で、網タイツまで常備していた。

   私はあまりの恐怖のあまり声もあげられませんでした。ついでにリミット突破

   「む、トイレに行くところだったのか、驚かせて失礼した」

   思わぬ反応とアクシンデンツ、それに小さい少女だったことで変態は変態なりに少し気まずそうだった。私の方が気まずいに決まっている。


                 ◆ ◆ ◆


「これはベビーパウダーだ。つけるとかぶれずにすむ。
 こっちは替えのパンツだ。おわびとしてプレゼントしよう。
 いや、正直驚かせてすまなかった。ここは私が誰にも見つからないうちに掃除しておく」


などと言いながら股間のパンツの中から、缶やらパンツやら雑巾やらを取り出していきました。
ロープやムチやロウソクや手錠をうっかり出して仕舞い込んでいたりもしました。
さっさかさっとてきぱきと床をぬぐっていくパンツ男をタバサは魂を半ばまで抜けさせながら見つめていました。

股間からナニを取り出しているの、とかあなたは誰とか、こんなときどんな顔したらいいのかわからないとか、何一つ気の利いたツッコミを入れることができませんでした。
いや、人に出くわしたので気配を消して隠れたら、感づかれてしまったのでつい興が乗ってポージングして雄たけびを上げるもんじゃないな、とか変態仮面は思ってました。


「では、この下着は私が責任を持って洗濯しておこう。さらばだ!」
そういうとパンツ男は一礼してシュッとそのまま窓から飛び出して去っていきました。ちなみにここは4階です。

夢か幻か。
しかし夢でないことはちょっとスースーすることと、いつのまにか湿気ッたパンツを持っていかれたこと、手に渡されたちょっとぬくもってるパンツが教えてくれました。嫌な教え方です。
とりあえず記憶にロックで鍵をかけて布団を被って寝る事にしました。
誰かが仰天してあげる叫び声の合唱も、ベッドの下にいるような気がする誰かも無視して寝ました。


514 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:32:57 ID:1sZTXml0


ギーシュ・ド・グラモンは愛しのモンモランシーとの逢引を終え、人目を忍んで男子寮に戻る途中でした。
すると、洗い場の噴水の方で、男が一人パンツを洗っているのを見つけました。
ギーシュの立ち位置は真横からだったのでほとんど裸(ら)に見えて、すわ変態かと驚きました。
どうやら下着を引き伸ばして肩のところで止め、頭からは女のパンツを被っているという独特のファッションセンスをしている男のようでした。
なんだ、全裸の変態じゃないんだ、とギーシュは胸をなでおろし構えていた杖を下ろしました。

モグラを世界一美しい使い魔と自称するギーシュ・ド・グラモン。
彼にとって全裸はエラーですが、パンツ男はセーフラインだったようです。


彼は聞きました。失礼。あなたはどうしてパンツを肩の所でクロスして履いているのですか?
すると変態仮面は答えました。身が引き締まるからだ。
彼は悟りました。なるほど、僕も今夜からはそうしよう。そして引き締まった薔薇になろう。と
変態仮面は驚かれなかったことに対して少しさびしそうでした。

ただただ、双つの月が生暖かく見つめていました。それ以外にどうしろというのでしょうか。



515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:33:09 ID:Ir2o1iD9
ちょっとまて、これはまさかタバサのぱんつでも変身する可能性がある……って言う事か!?

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:33:55 ID:rpsu7wOg
>誰かが仰天してあげる叫び声の合唱も、ベッドの下にいるような気がする誰かも無視して寝ました。
後者が解らないんだが……。そしてギーシュ自重しろ支援

517 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:34:20 ID:1sZTXml0
さて、変態仮面はパンツを洗い終えると変態的に大回転し、パンツの水気を切ると物干し竿に干しました。
「それにしても月が二つか……
 本当に異世界なのだな」

普通の使い魔なら、ここでなんとか元の世界に戻らねばとか置いて来た家族のことを思って月に誓ったり誓わなかったりするのですが、どっこいコイツは変態仮面。
そんな普通の感性は先ほど服と理性と共にルイズの部屋に置いてきてました。
今、ここにいるのは一匹の変態仮面、往年のジャンプ漫画にその名と姿を轟かせた正義のヒーローなのです。

そんな風に夜空を眺めていると、女子寮の2階の窓から忍び込もうとしている影があることに気づきました。

「む!?痴漢か!」

変態仮面はさっそく気配を消し、音もなく壁に張り付き、レンガのわずかな凹凸を手がかりにしてスルスルと登っていきました。
痴漢の鏡のような男です。
どうやらこのままこっそり忍び寄り、タイミングを見計らって股間を掴ませる→おいなりさんコンボを目論んでいるようです。


しかし、窓の外で出待ちをしていると、どうやら痴漢とかではないことがわかりました。

話を聞いていると、どうも夜の逢引をしていたのだけどトリプルブッキングしてしまったらしい。
女一人と男3人で言い争っています。

「ペリッソンあなたは2時間後に」
「マニカンあなたは4時間後に」
「ギムリ今はアナタのターン」

「なんてこったまるでシフト表みたいな扱いじゃないか」
「それじゃあ僕たちは収まりがつかないよ!!」
「そう思うだろ!あんたも!!」
「そうだな」

いつの間にやらもう1人増えてましたが。

「「「「ウワアァァァアァァァァァァ!!!」」」」

いつの間にか窓の外にパンツ男が!パンツ一丁でしかもパンツまで被ってやる気満々のようです。
それにしてもこの変態仮面ノリノリである。


一体どういう魂胆か、ちまき状の股間を強調するような姿勢で、つまりは股間から部屋に入ってきました。
視覚的にキツイです。

「それにしても、痴漢と思いきや不純異性交遊の真っ最中であったとは。
 異世界の性は乱れているな」

よりにもよって変態仮面に乱れてる呼ばわりをされたキュルケは涙目です。

「不純異性交遊は計画的にしたまえ。
 さもなくば出来ちゃった婚になり、ブルマを選ぶつもりがうっかりチチを選ぶことになるぞ。
 さらば!!」

そう忠告すると彼は窓から飛び出し、ヤモリのように外壁をシャッカシャッカと登っていきました。
そのままポカ〜〜ンとあっけにとられて見上げてると、見上げたせいでまるだしのケツが見えました最低です。
当然のことながらムードも空気もぶち壊しで、その場はソレでお開きになりました。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:34:59 ID:Ir2o1iD9
>なんだ、全裸の変態じゃないんだ、とギーシュは胸をなでおろし構えていた杖を下ろしました。
もっとタチ悪いから!気づけギーシュ! 支援

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:35:43 ID:ktAF7ZpK
仮面党「カメカメカメーン!!支援!」

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:35:57 ID:h9MT+DRS
無料配信って何だ支援

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:36:15 ID:9OGovrhY
ここのギーシュは心が広いなw
支援

522 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:36:38 ID:1sZTXml0
学園内を壮絶に引っ掻き回した挙句、変態仮面は女子寮の屋根にまでたどり着きました。
「なるほど……これでこの学園の大まかな地理は把握できた」
女子寮の屋根の上で腕組みをして仁王立ち、標準的なヒーローの立ちポーズです。変態仮面でさえなければ。



「む!悪の気配っ!!とうっ」

変態仮面はその身体に流れる刑事の血のおかげで悪の気配に敏感なのです。
この特技を利用してさまざまな悪人---軽犯罪者から重犯罪者まで---をお仕置きしまくっていました。
謎の正義の味方、変態仮面として恐れられていたのは皆さんご存知のとおり。

股間からもぞもぞとロープを取り出し、向こう側の塔の窓の所のでっぱりに投げつけて引っ掛けます。
「変体秘奥義!地獄のタイトロープ!!」
そしてそのままの勢いでロープをまたぐとそのまま股間でロープを滑って去っていきました。
身体をピシッと気をつけのポーズの状態で。もちろんパンツはピチピチで。
スパイダーマンもビックリして手を滑らせかねないほどの変態的移動方法です。




「オールド・オスマン、これで今日召喚された使い魔の書類は全部です」
「ご苦労、ミス・ロングビル」
「あと、ミス・ヴァリエールが召喚した使い魔の平民ですが・・・
 ミスタ・コルベールはルーンの写しを持ったまま書庫に駆け込んだまま出てきません」
「コルベールがのう・・・まああやつが知的好奇心に負けるのはいつものことじゃわい。
 使い魔の平民の調査は任せておけばいいじゃろ」
「わかりました。夜食の届けついでに調査状況を聞いておきます」
「なんと!コルベールはロングビルの夜食が食えるんかいの!」
「いえ、厨房で夕食の残りを包んでもらったものです」

ミス・ロングビルもといフーケは露骨にコルベール先生の好感度を稼ごうとしています。
それもそのはず、そうして仲良くなっておけば、宝物庫の情報を聞き出しやすかろうという魂胆です。
正直このセクハラ爺よりは騙しやすそうで口も軽そうですからペラペラと喋ってくれるでしょう。

「ところでオールド・オスマン」

「業務連絡の間中、私のお尻を触っているのはどういう了見でしょうか・・・!」
「いいではないかっいいではないかっ!」
「ちょ!やめてください!!」
「我触る、故に尻有りじゃ」

バシンッ!
「最低っ!!」

「ホッホッホッ眼福眼福。
 お尻を撫でれておまけに平手打ちもしてくれるとは!一粒で二度オイシイわい。
 これだからこの年になってもセクハラはやめられん」

そんな少しアブノーマルなことをつぶやきつつ、ほっぺたに赤いもみじをつけながら先ほどの感触を反芻していました。
立派なダメ老人です。

「それにしてもええ感触じゃった。この手はまミス・ロングビルの乳を触るまでは洗うまい」

さらに犯罪的で少し不潔なことを呟いています。
この学園の風紀はいったいどうなっているのでしょうか!?



523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:36:53 ID:rpsu7wOg
現在までの犠牲者:ルイズ、キュルケ、タバサ、ぺリッソンその他 圧倒的だな。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:37:31 ID:h9MT+DRS
>ブルマを選ぶつもりがチチ
正解です。

525 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:38:17 ID:1sZTXml0
     ヒュゥゥゥ


風に吹かれてロングビルが持ってきた書類が飛んでいきました。
いつのまにか窓が開いていたようです。


「その感触というのはこんな感じか?」
「そうそう、こんな感じの手触りで、
 柔らかくてむちっとしててそしてほんのりあったかく・・・て・・・・・?」




そこにいたのは
女物の下着を被り!網タイツを履き!皮手袋を身につけ!
筋肉ムキムキで変態的にポージングしている肩クロスブリーフ一丁の男が!!
そして今現在オスマンが触っているむちっとしているモ…ノ……は…………



「 そ れ は 貴 様 の 秘 書 で は な い 。

  私 の 秘 所 だ ! ! ! ! 」




「グッ!!ワァァァァァァァ!!!!!」

深夜のトリステイン学園にオスマン学園長のしわがれた悲鳴が響きました。
その声は噴死寸前の大魔王によく似ていたといい伝えられています。




526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:39:08 ID:h9MT+DRS
誰 が 上 手 い こ と を 言 え と w
支援

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:39:21 ID:rpsu7wOg
オスマン南無……じゃなくて因果応報だな。うん。支援。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:39:48 ID:Ir2o1iD9
【黙祷】ああ……オールド・オスマン……【追悼】
カ・メーンの男支援


529 :召喚!変態仮面!:2007/08/17(金) 20:40:15 ID:1sZTXml0
以上、投下終了

俺は気づいたことがある。
変態仮面は被るパンツによって
 能 力 が 変 わ る ! !

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:41:59 ID:WmonqOsa
>「 そ れ は 貴 様 の 秘 書 で は な い 。

>私 の 秘 所 だ ! ! ! ! 」


鼻から噴出したスプライト返せwwwwwww

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:42:12 ID:rpsu7wOg
>>529
乙ー。ファーストインパクトほどではないが、相変わらず外じゃ読めんなコレはw
そして
>変態仮面は被るパンツによって
> 能 力 が 変 わ る ! !
な、なんだってー!? そ、そういえば中華っぽい姉弟の姉のパンツ被った時は変わっていたような……

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:42:39 ID:B1MiVj5j
まさに最狂の使い魔だろ………常考

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:43:40 ID:rodsIPIG
投下乙なんだぜ――で、でもGJ……?ええ?おれ言うの?この作品にGJって言うのー?!
人の腹筋破壊して、ツッコミのしすぎで手首崩壊させられて、キーボードがはと麦茶で台無しになったのに言わなならんの?GJってー?

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:44:02 ID:sdJRUKBz
タバサのパンツを被ったらどんな能力が強化されるんだろう。超wktk

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:46:06 ID:ryOFdHvG
何かギーシュとコンビ組んでダブル変態仮面とかやりそうな悪寒w

「いくぞ、ギーシュ!」
「はい、先生!」

「「地獄の、ダブル!ジェットトレイン!!」」

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:46:06 ID:cgD4Ns1H
>>520
つttp://07th-expansion.net/Soft/Taiken.htm

537 :520:2007/08/17(金) 20:53:02 ID:h9MT+DRS
>>536
いや、そうじゃなくて。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:53:11 ID:gkblLGi9
>>525
誰がうまい事言えとww

私のモニターとキーボード返せw

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:55:11 ID:O4McdPrS
い き が 苦 し い w w

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:55:33 ID:jTZjIUOq
だめだwwwwうまいこと言い過ぎて本当に
キーボード駄目にしたぞこのヤローorz
でもいいや。GJ!

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:56:37 ID:jO3Qy8Xu
>>529
え?ちょっと待ってよ?

ルイズのパンツ:虚無の能力
キュルケのパンツ:炎系の能力
タバサのパンツ:風系の能力
ロングビルのパンツ:土系の能力
アンリエッタのパンツ:水系の能力
シェフィールドのパンツ:ミョズニトニルンの能力

ということか?!

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:57:12 ID:ktAF7ZpK
テファのパンツ:乳革命の能力

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:59:17 ID:Xk5Mb7fK
乳革命じゃないだろう……玉革命だ!

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 20:59:21 ID:RG5cEpul
なんと言う万能キャラ
もう変態仮面=虚無でいいよ

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:01:34 ID:jTZjIUOq
ロックマンみたいなやつだなwww
しかしここ最近で一番うまい事言ったぞ絶対w

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:11:36 ID:QEejsF7y
>>545
ロックマンもこいつと一緒にされたくはないと思うぞw

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:15:21 ID:940ZVG3U
ロックマンがクロスアウッするのが頭に浮かんだwwwwww

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:17:34 ID:tRd9bxtK
「ロールちゃんはエアーマンが倒せない」のロックマンなら通じるところがあるかもね

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:22:25 ID:/kVAeIg7
変態仮面におにぎり吹いた。飲み物以外は初めてだどうしてくれるwwwwww

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:30:02 ID:uXOWI4jw
>>260
遅レスだが、帰宅早々レスの流れを追いつつ盛大に噴いたw
まさしく「知ったかホイホイ」だな。

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:32:50 ID:adQJwJou
>>545
あと悪魔城シリーズの来須蒼真も捨てがたいw
本人は必死で否定するだろうが。
でも蒼真は様々な銃刀類を使いこなせる上に
倒したモンスターの武器や魔法を使えたり、
使い魔を使役できたりする能力は反則じみてるな・・・
流石「悪魔城シリーズ最強主人公では?」と言われるだけある。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:36:53 ID:ktAF7ZpK
普通に進むよりも連続バックステップの方が速い人だっけ?

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:37:40 ID:rzf0a4zQ
>552
それは有角さんだっけ?

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:47:50 ID:ktAF7ZpK
あれ、蒼真ってTAS動画で後向いて移動する彼じゃないの?

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:52:57 ID:goYrkTA7
この進行・・・
なにかすごい過疎スレになっている錯覚に陥る

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:53:50 ID:NgW6Tqju
>>555
普段の早さが以上なんだ

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:54:32 ID:/kVAeIg7
偶にはまったり投下を待つのも悪くないさね

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:54:54 ID:jTZjIUOq
このくらいの速さが俺にとっては一番いい。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:55:12 ID:adQJwJou
確か暁月と蒼月の両方のショートカット動画でやってたような。
でも白夜のマクシームやギャラリーのオールドアクスアーマー(プレイヤーキャラ版)
の場合は素で超人的かつ変態的な動きが出来るから彼らが
使い魔になったらルイズにとっては心強いがそれ以上に恥ずかしいだろう・・・

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 21:56:49 ID:ktAF7ZpK
超人的かつ変態的の部分で大いに納得したw

561 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 22:03:53 ID:C6Uifcu/
投下大丈夫そうなんでいきますー

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:04:24 ID:/kVAeIg7
支援する

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:04:34 ID:O5RluMJ/
支援

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:05:41 ID:jTZjIUOq
かもん

565 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 22:06:26 ID:C6Uifcu/
「なっ……待て待て、どういうことなんだ?」
「だから言ったじゃない。作れないのよ」

 次の日の夕方、当麻は解除薬を貰おうとモンモランシーの部屋に再び訪れた。
 ちなみに、今日はシエスタと会っていない。当麻にとって、あそこはあかずの間に見事認定されたのだ。
 これでやっとシエスタが解放されるなー、と思いながらドアを開いたのだが、現実はそう甘くない。
 ギーシュは隣で残念そうな表情を浮かべて黙っている。そして、モンモランシーが今日の一日を簡潔に説明した。
「仕方ないじゃない。秘薬が売り切れてたんだもの」
「そんなんありっすか!? てかいつごろ手に入るんだ?」
「それがもう、入荷が絶望的なの」
 淡い期待をことごとく裏切られ、当麻は深いため息を吐いた。
(なんでこうなっちゃうんですか!? まるで治しちゃいけないような展開……。あー、久しぶりに言いますよこれ。さんはい、不幸だー)
 体をぐったりと机に預ける。魂が抜けてしまいそうな脱力感であった。
 その様子に少し罪悪感を感じたのか、モンモランシーは詳しい話を付け加えた。
「その秘薬ってのはね、ガリアとの国境にあるラグドリアン湖に住んでる水の精霊の涙なの」
「なんですか、そのファンタジー要素満載のアイテムは」
 聞き慣れない言葉に、モンモランシーは首を傾げる。
「? とにかく、その水の精霊たちと最近連絡が取れなくなっちゃったらしいの」
 打つ手がないとお手上げポーズをとり、さらにはギーシュも既に諦めている。
「ったく、本当にツイてねーな」
 当麻は再びため息を吐きながらも、一人決心して立ち上がった。二人の視線が集まる。
「どうするのよ」
「仕方ない。こちらから行って貰うしかないだら」
「ええええ! 正気? 水の精霊は滅多に人前に姿をあらわさないし、ものすごーく強いのよ。怒らせでもしたら大変よ!」
「ん〜、怒らせなければいいだけの話じゃねえか? それにほら、魂の高速ボディランゲージでもすればきっと向こうも出てくるさ」
「だとしても! わたしは行かないんだから! 学校も休むわけにはいかないんだから」
ふん! とそっぽを向くモンモランシーに、当麻はピキリと頭の中で音がした。
「つかあんたがそんなもんを使うからこーなったんでしょーが! ルイズが元に戻るまでちゃんと責任を負いなさいッ!」

566 :sage:2007/08/17(金) 22:06:29 ID:8xtiVXcM
有角or蒼真召喚いいなぁ
破壊の杖も原作まんまでも問題なさそうだし

567 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 22:08:29 ID:C6Uifcu/
「な……勝手に飲んだのはルイズでしょ! わたしは悪くないわ」
「だったらこのことをアンリエッタ女王陛下にお伝えしちゃいますよ!」
 グッ、とモンモランシーが言葉に詰まる。
 惚れ薬は作られる事を禁じられている。それを、あろう事か女王陛下に伝えられたら人生は間違いなく悪い方向に変わっていく。
 つまりは、まだ捕まりたくはないモンモランシーであったのだ。
「わ、わかったわよ……。行けばいいんでしょ、行けば!」
 最悪ー……、とうなだれるモンモランシーに、ギーシュは手を肩に乗せた。
「安心してくれ恋人よ。ぼくがついているじゃないか」
「あんたよわっちいし、正直気休めにもならないわ」
 そういってギーシュの手をどける。この二人、恋人として大丈夫なのだろうか? と当麻は自分の身ではないのに不安を覚えた。

 その後、三人は出発の打ち合わせを始めた。
 学校の事もあるので、早く行って早く帰ろうという話になり、出発は明日の朝となった。
 シエスタとルイズは留守番である。当麻を敵と見なしているので、おそらく共に行動できないからだ。
 はぁ、サボりなんて初めてだわ、とモンモランシーが思わず呟く。
「なあに、サボりなんてすぐに慣れてしまうさ! あっはっはっ」
「俺なんて夏休みじゃなかったら一週間以上休むことぐらい余裕であったぜ」
 一方の二人は、全くと言っていい程気にしていなかった。


「凄いなキミは! いつの間にこんな竜を従えてたんだね!」
「あなた……何者なの?」
 二人は別々の感想を述べる。当麻はそれに対してハハハと、苦笑いをこぼした。彼の右手のルーンは光輝いている。
 そう、当麻とギーシュとモンモランシーは風竜の背中に乗っているのだ。馬より早く目的地に辿り着けるのがポイントである。
 タルブ村での戦闘で、当麻はワルドの乗っていた風竜を左手のルーンの力で従えたのだ。本来なら手放す予定であったのだが、なぜか懐かれてしまい、こうして飼っているのである。
 しかし、飼っていると言っても基本は放し飼い、こうして必要な時に当麻が口笛を使って呼ぶのであった。

「あれがラグドリアン湖よ」
 しばらく時間が経ち、モンモランシーが指差した。二人がそちらに視線をやる。
 そこには、太陽の光りがキラキラと輝いている大きな湖が一面と広がっていた。
 おぉ〜、と二人は感想を口にする。ここが目的地であるのだと理解した風竜は、丘の上へと降り立った。

568 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 22:11:45 ID:C6Uifcu/
「これがラグドリアン湖か! いやぁなんとも綺麗な湖だ! ここに水の精霊がいるのか! 感激だ! ヤッホー――!」
 地面の感触を得たギーシュは、叫びながら丘を駆け降りていった。
 一人、旅行の気分を味わっているギーシュは、ぐんぐんと加速していく。しかし、勢いをつけたスピードはそう簡単に止まるわけがない。
 案の定、そのまま湖へと足からダイビングした。
「背が立たない! 背が! 背がぁぁぁあああぁぁあああああッ!」
 泳げないのか、必死に手足を激しく動かしている。バシャッバシャッ、と水しぶきが綺麗であった。
「やっぱりもう少し考えたほうがいいかしら?」
 モンモランシーの悩みに『俺もそう思うぜ』と言いたいのか、風竜が鳴く。
「まああいつにもいいところはあんだろ……」
 さすがの当麻もこれにはなんて言葉をかければいいかわからなかった。

 風竜と別れを告げた二人は、ゆっくりと波打ち際まで近づいた。
 同時、ギーシュも岸辺にたどり着く。必死に泳いだのか、ゼーハーゼーハーと激しく呼吸をする。
「き、きみたちはなんでほっとくんだ! 泳げないぼくを見捨てないでくれよ!」
 ギーシュの必死の叫びも、右から左へと流したモンモランシーはじっと湖面を見つめた。哀れみの意味も含めて、当麻はポンと肩に手を当てた。
 好きな子にあっさりとスルーされたギーシュは、燃え尽きたようにその場で崩れてしまった。
「うぅぅううぅぅうう。トウマ! キミだけがぼくの味―――」
「ヘンね」
「どうした?」
モンモランシーの疑問に、当麻は耳を傾け、そばに向かう。
「水位があがってるわ。昔、ラグドリアン湖の岸辺はずっと向こうだったはずよ」
「そんな上がるのか? 見間違いとかじゃねえのか?」
「そんなことないわ。ほら、あそこに屋根が出てるわ」
 当麻はそっちの方を向くと、たしかにそこには藁葺きの屋根が見えた。さらによく見ると、澄んだ水面の下に家が沈んでいることに気付いた。ダムに沈んだ村という単語が思い出される。
 モンモランシーは水に指をかざして目をつむった。
 その間、当麻はギーシュが気になり後ろを振り返る。
 そこには、

 体育座りでいじけているギーシュの姿があった。

 地面にひたすら指でなにか文字を書いている。おまけに、「みんな……みんな……ぼくに扱いが酷いよ」と、呟いているのが余計に怖い。

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:12:01 ID:9OGovrhY
支援

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:12:11 ID:O5RluMJ/
支援

571 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 22:13:33 ID:C6Uifcu/
 しばらく放っておくか、と思い再びモンモランシーへと視線を向ける。
「水の精霊はどうやら怒っているようね」
 既に目を開けて、困ったような口調で言った。
「それだけでわかるのか?」
「わたしは『水』の使い手、香水のモンモランシーよ。ここの水の精霊と、トリステイン王家は旧い盟約で結ばれているの。その際の交渉役を、モンモランシ家は何代もつとめてきたわ」
「つとめてきた?」
「えぇ……今はいろいろあって他の貴族がつとめているわ」
 モンモランシーの口調が少し重くなった。おそらく、あまりよろしくない出来事があったのだろう。
 変に蒸し返すのもどうかと思ったのか、当麻は深く追求しない事にした。
「あれか? 水の精霊ってこう女性の体なのかやっぱり」
 ファンタジーRPGでの水の精霊といえばそういうイメージを当麻が持っている。実際にこの目で見るのはなんか問題が少しありそうだが……。
 モンモランシーが口を開こうとしたその時、ギーシュが二人へと飛びかかってきた。
「なんでぼくを無視し続けるんだよぉぉおおぉおお」
 いじけてもかまってくれない事に気付き、怒りよりも悲しさが先行した。なんというか、惨めである。
「キャッ」
「ととと……」
 ギーシュの全身を使った愛情表現も、モンモランシーは回避する。その際、態勢が崩れたのか、当麻へと体を預けた。当麻もまた、ガシッとモンモランシーの腰に手を回す。
「な、ななななななななな何してんのよッ!」
「ん? いやまあ倒れそうだったからさ……」
 ばっしゃーんと再び湖へと突っ込んだギーシュの存在を忘れ、モンモランシーは顔を真っ赤にして、当麻から離れる。
「べ、別に一人でなんとかできたわよッ!」
「ん……いや、そりゃ悪かったな」
 なんで怒っているんだろ? と不思議がる当麻をよそに、モンモランシーは必死に高鳴る鼓動を抑える。
 一方、

「し、死ぬ! 今度こそ死んでしまうからぁぁああぁああぁあ」

 ギーシュの悲痛な叫びに当麻は、頑張れ、と応援した。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:13:49 ID:O5RluMJ/
>>567
>彼の右手のルーンは光輝いている。
左手の間違いでよろしいでしょうか? 支援

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:14:24 ID:FOwI4Wks
ふらぐだとぉ支援

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:15:16 ID:O5RluMJ/
支援

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:15:43 ID:6oraYwwi
ヴィンダールヴなのか?支援

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:15:46 ID:hCyfx8I2
>>572
ガンダルヴじゃねぇから右手だろ

577 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 22:15:47 ID:C6Uifcu/
>>572
左手ですねorz

 ギーシュはずぶ濡れとなったシャツを脱ぎ、扇いで乾かしている。あまりの落ち込み具合に、モンモランシーも一応は謝ったが、効果ははたしてあったのだろうか?
 そうこうしている内に、かなり時間が経っていた。当麻は早く水の精霊を見てみたい様子である。
 すると、そんな当麻に気付いたのか、モンモランシーは腰にさげていた袋から一匹のカエルを取り出した。鮮やかな黄色に、黒い斑点がいくつも散っている。
「それがあんたの使い魔か?」
 モンモランシーの手の平にちょこんとのっかって、命令を待つ姿は使い魔にしか見えない。
 当麻の問いにえぇと頷くと、人差し指を立てた。
「いい? ロビン。あなたたちの古いおともだちと連絡が取りたいの」
 そういって、モンモランシーは手に持った針で指の先をついた。ぷくーと風船のように赤い血が膨れ上がる。その血をカエルに付着させた。
 それからすぐに、モンモランシーは魔法を使って傷の治療をする。瞬く間に傷は塞がり、皮膚に残った血をぺろっと舐めた。
「覚えていればわたしのことがわかるわ。じゃあロビンお願いね。偉い精霊、旧き水の精霊を見つけて盟約の持ち主の一人が話をしたいと告げてちょうだい。わかった?」
 カエルは肯定の意をこめて、ピョンと湖の中へと消えていった。
「ロビンが水の精霊を呼びに行ったわ。見つかったら連れてきてくれるでしょう」
「ずいぶんと簡単じゃないか」
「呼ぶことだけは、ね。問題は水の精霊が涙を渡してくれるかの話なんだけど……」
 瞬間、水面が突如光だした。
 なんとも早い、水の精霊のお出ましであった。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:16:52 ID:upJxA1AG
右手だとイマジンブレイカーで消えてしまうジャマイカ支援

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:18:01 ID:hCyfx8I2
うむ、この暑さに脳がやられたようだ…すまん…

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:21:05 ID:8y0fhR+D
幻想殺しで消えない恐るべきルーン

581 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/17(金) 22:22:03 ID:C6Uifcu/
以上です。毎度少なくてすみません……

当麻のルーンはヴィンダーでもガンダーでもないです
一応裏設定でガンダールヴを持っていた為ルイズに召喚されたが、ガンダールヴ自体は幻想殺しにより打ち消されたのです
絶対文章では書かれる事はないのでもっと早めに言えばよかったですねorz

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:27:48 ID:O5RluMJ/
ところで、前回8巻と9巻の間(9/15から9/18)の上条が召喚されたという話でしたが、
wikiの第二話の天罰を打ち消した(13巻・9/30)を変える必要が出てきました。
「黄金練成を打ち消した」(2巻・8/8)でよろしいでしょうか?

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:33:06 ID:C6Uifcu/
>>582
あーそれは完全にこちらのミスです……黄金錬成は自然に打ち消したのではないと思うんで、あそこは御使堕しだけですね

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:43:22 ID:8y0fhR+D
黄金錬成は驚異だったな

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:47:51 ID:O5RluMJ/
>>583
直しました、詳しくは報告スレで。

586 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/17(金) 22:49:12 ID:t5dayMIQ

なんという変態・・・。
だがGJ!


587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:50:08 ID:8OKOltR6
戦神の犬神ならvs7万もいける
と思ったが、人相手には戦わないんだったかな

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:53:59 ID:LyRoIm22
何回か思ったんだがGTAの主人公の名前って
クラウド・スピードじゃないか?

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 22:59:52 ID:NNEMTu9D
最近スレの勢いが衰えてきてる気がする

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:01:04 ID:FOwI4Wks
>>589
おちつけ、今日はアノ日だから人がいないと考えるのだ

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:01:24 ID:h9MT+DRS
赤崎召喚。ラグーン語で綴られるゼロ魔。
食堂でパッシング。当然ワルキューレもフーケゴーレムも車。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:11:15 ID:pJpdLANL
>>588
ジャン=クロード・ヴァンダム(Jean-Claude van Damme)…木曜のヒーロー
クロード・スピード (Claude Speed)…GTAの主人公

Claudeの読み方が一緒なのと、wikiの情報、クラウドはCloudと書く事から
主人公の名前をクロードと設定しました。


593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:17:47 ID:hCyfx8I2
アメリカ読みかイギリス読みかドイツ読みか程度の問題だから好きにしていいと思うよ

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:21:59 ID:a5i7cBDZ
コミケから無事に帰還。

ゴジラネタは続かないとか言ってたくせに、投下が終わった直後にネタが思い浮かんでしまったんで書いてみた。
まぁ>>14さんとネタが同じなのは気にしない。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:24:25 ID:NNEMTu9D
>>594
書け書けもっと書け〜

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:25:03 ID:FOwI4Wks
支援する

597 :ゴジラ〜逆襲のシエスタ〜:2007/08/17(金) 23:27:10 ID:a5i7cBDZ
「所長、実験は成功です。ついに完成しました!」
 数十、数百の失敗の末に到達した成功に歓声が上がる。
(ミス・ヴァリエール、約束は果たせそうですよ)
研究員に所長と呼ばれた黒髪の女性が、どこか悲しげな表情をしながら安堵のため息をついた。

 これは、今から2週間前の出来事である。
そのニュースはハルケギニア全域を、再び恐怖と絶望にたたき付けるには十分すぎる内容であった。

【ガリア王国南東の海域にて二匹目の『ゴジラ』が発見され、その後同国に上陸しゆっくりと北上している】

 『ゴジラ』
それは数年前、突如ハルケギニアに現れた破壊の化身とも言える怪物。
かつて現れたゴジラは、今は亡きルイズ・フランソワーズが放った魔法と共にこの世から消し去った。
そして、ゴジラを消し去った魔法も彼女ごとこの世から失われている。



 話は、ミス・ヴァリエールが居なくなる一週間前に遡ります。

 その日は夏もまっさかりで、日差しの強い日でした。
あの日、ゴジラが現れて学院が閉鎖されてから故郷のタルブに戻っていた私を訪ねて、ミス・ヴァリエールが来ました。
その時は「たまたま近くを通ったから寄ってみただけよ」と言っていましたが、今になって思い返せば、きっとお別れに来たんでしょう。
 私は、ミス・ヴァリエールとは貴族と平民という間柄ながらも友達だと思っていましたし、きっと彼女もそう思ってくれていたと思います。
久しぶりに会えた友人に、そんなに広くない村の要所を巡りながら、他愛も無い話をしていたのは今でも覚えています。
 そして私は、お気に入りの草原で彼女にある秘密を話しました。
その秘密とは、私の死んだおじいちゃんの芹沢大助に関することです。

 おじいちゃんはある日ぶらりとこの村に訪れ、そのまま居つきました。
彼は相当な変わり者で、見たことのない文字を書き、見たことのないものを使って、見たことのない物を作り上げ続けていました。
そしてその知識は彼の孫の私にも受け継がれているんです。

 それだけだとただの変人なんですが、実はここからが重要なんです。
おじいちゃんはお酒に酔うと、決まってある怪物のお話をしました。
その怪物は『ゲンバク』という兵器によって目覚め、おじいちゃんが前にいた国に襲い掛かったんだとか。
そして、それに見かねたおじいちゃんは自分の作った兵器で、それを退治したんだって豪語していました。
その話を聞いたときは冗談だと思ってました。
だって、その怪物の名前が始祖ブリミルに敵対した悪魔と同じ名前だったから。
 でも、今更だけどおじいちゃんの言っていたことは冗談じゃなかったんですよね。
大きさは違うけど、あの怪物『ゴジラ』はおじいちゃんの書いた絵とまったく同じだったんですもの。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:27:21 ID:zZdSw70E
>>594
ちゃんとオチが付くまで短編連作でいけばいいじゃないか

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:29:50 ID:NNEMTu9D
>>598
残念、ゴジラは「ゲンバク」じゃなくて「スイバク」だよ
「ゲンバク」だと巨大な亀が復活しちゃうw
とりあえず支援

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:32:19 ID:pJpdLANL
ちびっ子4人組とゴジラ支援

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:33:54 ID:8pkPvktx
なんかSS書きたくなってた。。。。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:35:53 ID:FOwI4Wks
>>601
短編マジお勧め、長編はマジ茨道、完結率1%の世界

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:36:46 ID:6Nv3N15i
ゼロの大統領ルイズ変
避難所のほうがいいだろうか?

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:36:50 ID:8pkPvktx
>>602
茨の道を歩き進もうと思うんだがどうだろう。。。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:37:44 ID:zZdSw70E
>>602
アニメ一期で終わらせるならまだいけそうなのにな>完結率1%
しかし、終わった?支援

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:39:37 ID:8hxj8y0x
支援
>>599
子供達の守護神か
G対決もおもし(ry
>>604
頑張れ

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:40:02 ID:/kVAeIg7
ギャオスに続きゴジラまでやってくるとは


怪獣好きとしては感無量っすwww

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:40:52 ID:8pkPvktx
>>606
頑張る。以上で通信を切断する。

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:41:34 ID:HuublxIL
>>599
ゼロの使い魔とはなんの関係もないけど

勇者だったか魔術師だったかが魔王との戦いに苦戦して
起死回生の策として最強の武器を召喚したら
旧ソ連の史上最大の核実験の爆発の一部が召喚されて
勇者もろともあたり一面が吹き飛ばされるという
軍事板某スレに投稿されていたSSを思い出した

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:42:31 ID:NNEMTu9D
茨の道を突き進むのを全力で支援

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:42:34 ID:hCyfx8I2
> 旧ソ連の史上最大の核実験の爆発の一部が召喚されて
光とともに開放される速き風!光とともに開放される速き風じゃないか!

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:42:39 ID:zZdSw70E
>>608
何書くか知らんけど、一巻分くらい書き溜めることを薦めとこう

613 :ゴジラ〜逆襲のシエスタ〜:2007/08/17(金) 23:42:49 ID:a5i7cBDZ
 そのことを話したときのミス・ヴァリエールの驚いた顔は今でも覚えています。
そしてその後、彼女とある約束をしたんです。
「もし、私が『ゴジラ』を倒すことが出来なかったら、その時は仇を取ってね」
彼女は笑いながらそのことを言ったので、きっと冗談だったんだと思う。
 だけど、その一週間後に『ゴジラ』は私の仇になりました。
私の友人、ルイズ・フランソワーズは『ゴジラ』に殺されたようなものですから。

 私はその後、おじいちゃんの研究資料と共に5カ国同盟の証でもある『ゼロ機関』に入所しました。
友人の仇を取るために。
本当はダメ元で訪ねたんですが、アンリエッタ王女の『優秀であれば貴族・平民を問わずに採用する』という考えのおかげで難なく入所することができました。
 そして今では、こうして所長とまで呼ばれる地位を手に入れました。


『最後に記したこの『オキシジェン・デストロイア』は、世界を滅ぼすことが容易にできる兵器である。
 再びこの悪魔の兵器に頼らねばならない事態が起きぬことを節に願う。
 だが、もし作らねばならない時が来てしまったときは、悪魔の兵器と共にこの研究資料を抹消してほしい。
                                              芹沢大助』

 シエスタはこの一文を読み終えた後、それが書かれた研究資料を他の資料と共にを火にくべる。
かつて芹沢博士がやったのと同じように。
「ルイズ、今から約束を果たしてくるからね」
 そう呟くと彼女は研究所を後にし、トリステイン沖に潜伏している『ゴジラ』の元へと向かっていった。

614 :ゴジラ〜逆襲のシエスタ〜:2007/08/17(金) 23:44:46 ID:a5i7cBDZ
すんません。こんな夜中なのに親に呼び出し喰らってました。

しっかし、また道連れエンドだ・・・。
月天のほうはそうならないようにしないと・・・

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:45:09 ID:rpsu7wOg
オキシジェン・デストロイヤーじゃないかな。
それによって無酸素状態で生きる生物が変質したのがデストロイアだったような。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:46:57 ID:FOwI4Wks
がんばって隠しとうせ(コミケ)支援

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:48:12 ID:Szo29Blj
まさかそのうちこの世界にもデストロイアが!?支援

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:51:46 ID:NNEMTu9D
どうみてもデストロイア誕生フラグですw

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:52:31 ID:1/n1Qjm9
ゴジラ対デストロイアinハルケギニアか。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:52:42 ID:/kVAeIg7
ガリア王はメチャクチャ楽しんでそうw支援

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:53:43 ID:elxBwpTt
怪獣がアリなら、ウルトラマンを呼ぼうかな…
平成ウルトラマンなら光の力を得た人間だし、才人やギーシュがティガやダイナに変身とか

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:55:27 ID:upJxA1AG
超低温に弱いデストロイアならいい勝負になりそう
でも超低温ってどんくらい低温なんだろうか

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:56:55 ID:elxBwpTt
超低温度と言うからには絶対零度かそれに近いほどの温度では?

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:57:12 ID:FOwI4Wks
マイナス一兆度ぐらいじゃね?特撮の世界に一般常識通用しないし

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:58:03 ID:NNEMTu9D
フルボッコされまくるし、タバサやキュルケと違ってほとんど何も召喚してないギーシュが不憫すぎる
ってことでギーシュには何が似合うか考えてたら

ギーシュがレギオンを召喚するっていう話を想像してしまった。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:58:24 ID:Szo29Blj
>>622
スーパーXVの低温レーザー砲が−200度だったっけ?

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:58:53 ID:63b8wH8V
じゃあ俺は平成セブン(1999)で行くぜ。
怪獣なり宇宙人なり何らかの理由でルイズが致命傷を負い
ウルトラセブンがルイズを空のカプセルの中に入れて治療し
自分はルイズに変身。代わりに学院生活を

あれ? じゃあルイズが瞬時に黒服の森次晃嗣に変身を……

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:00:59 ID:ktAF7ZpK
>>625
ギーシュはビオランテだろう常識的に考えて。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:02:08 ID:upJxA1AG
>>623-624
いくら何でも低すぎだろwwww
東宝自衛隊の科学力はどんだけレベル高いんだwwwww
そもそも冷凍平気は対怪獣用じゃなくて原発事故対策で作られた設定で
たまたま暴走ゴジラやらデストロイアに有効だっただけだしそんな低くなくとも

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:03:09 ID:m97a6RLZ
お前らなぜ才人をメカゴジラに乗せるというアイデアが浮かばない。

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:03:37 ID:bxJ/cG32
つまりゼロ戦の代わりに機龍か

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:04:33 ID:inh56A3a
ギーシュは使い魔モグラだから
レギオンだったら地面の下移動できるし
ワルキューレを操る感覚でソルジャーも操ればいいかな?と思ったんだが

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:05:42 ID:gKb3rjo5
つまりギーシュは轟天号に乗るという事か。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:06:10 ID:W9HiRdVK
そこである意味破壊力のある権藤一佐をですね

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:06:45 ID:aCQIsEiQ
セブン召喚の場合、本当のことなんて話せないから
表向きはカプセル怪獣でごまかすわけだな?

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:06:46 ID:ayMQ+f4J
ギーシュはモゲラが良いと思う

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:07:34 ID:rp5wWBaL
>>622
全身がメルトダウン起こしそうなくらい高温(上昇中)のゴジラを
六時間くらい凍結させて行動不能に出来るくらいは必要

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:07:41 ID:inh56A3a
ルイズが権藤一佐を召喚するのかw
あいつならロケットランチャーも普通に扱えるしな

でも後半のゼロ戦に備えて結城の方が良さそうだぞ
あいつ一応パイロットだし

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:09:01 ID:80PRpQ6r
>>636
当然地球防衛軍のやつですよね

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:09:43 ID:KrmUsVTS
>>626
レーザーって光の収束だからどうやってもマイナスになりそうにないよな
さすがは特撮ってところか

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:09:56 ID:QcmiXMf0
>>635
セブンか、確か人間サイズになれるんだっけ?
ハルケギニアの太陽では人間サイズで三分変身可、とか制限すれば面白そう

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:14:04 ID:5mkA4KSb
>>641
ウルトラ勢は結構人間サイズになれるの多かった気がする・・・


特撮つながりでセイザー・ゴルド召喚とか考えたけど常時寝続けるアレ、これなんてキンちゃん?
な展開と「オッケィルイズ」と言いながらモーニングスター振り回す姿しか想像できなかった・・・

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:14:13 ID:rp5wWBaL
セブンはサイズ自由自在で制限時間ないんだぜ?
後付けで制限時間がついたけどな

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:14:59 ID:inh56A3a
レーザーで冷凍するっていう発想が凄いよな

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:16:54 ID:2ze26UVu
セブン召喚なら、途中で始祖の祈祷書とかに現れる
虚無やら始祖ブリミルやらの情報に関連する形で
「わたしは地球人」の時のような鬱要素も入れられるかも

「知らなければ良かった。
 知らなければ、何の迷いも無く、ハルケギニアの守護者として戦えたのに」

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:19:01 ID:80PRpQ6r
特撮好きが多いのか、
元々かなり人がいる中で特撮好きな人たちがこの時間に集まってるのか
どっちだろう

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:21:45 ID:xcC51ruU
セブンって確かミクロサイズにもなれなかったか?

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:22:28 ID:Yk1OFriv
>>646
このスレって、なんかきっかけがあると同じ趣味の奴がわらわら集まってくるな。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:22:29 ID:b3TulfJT
TRPG者も沸いて出るようなところだしなあ
濃ゆい人間が多いんだろう

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:22:56 ID:inh56A3a
俺は最初の方にガイガンが召喚されてるのを読んでこのスレに住み着いた

ここには結構特撮好き多いんじゃないか?
前にも何度か特撮について語ってたこともあるし

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:24:22 ID:bxJ/cG32
この流れならスペゴジが地球と間違って降臨しても良くね?

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:26:43 ID:QcmiXMf0
特撮怪獣で蹂躙より、そろそろカネゴンとかでほのぼの癒されるのが読みたい喪れがいる

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:26:44 ID:rp5wWBaL
>>647
宇宙細菌ダリーと戦ったときになってた

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:28:02 ID:fHRPAS+M
ジャミラなサイト

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:28:21 ID:ayMQ+f4J
>>644
実は実用化されてたりするらしい

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:28:31 ID:2ze26UVu
まさに「故郷は地球」だな

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:29:04 ID:Yk1OFriv
ウルトラ勢は正直な話、戦う理由がしっかりとしてないと難しいな。
あまり個人の為に戦う奴らじゃないし。

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:31:00 ID:ugKyX/gS
>>655
これかな?
レーザー冷却
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E5%86%B7%E5%8D%B4

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:31:37 ID:Ng2yd/Y1
岩本博士を召喚すりゃいいんだよ

「二股がばれた!どうしてくれる!」
「この新兵器を使いたまえ」

「破壊の杖が盗まれた!」
「岩本博士何かいい手はありませんか」
「この新兵器を使いたまえ」

「昔のラブレターが貴族派に渡ったら大ピンチ!」
「この新兵器を使いたまえ」

全部木っ端微塵

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:32:52 ID:uTmGPDEL
ほんとこのスレには色んな嗜好の人間が集うなぁ。
人種のサラダボウルって言葉を思い出した。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:33:19 ID:mt0Qbv9W
>>295
金は高位のスクゥエアでも数か月に一度ごく少量しか錬金できない

といっているが、その数ヶ月の間はメイジは魔法が使えないのか?
だとしたら金山があったとしても金の希少価値が高くなるのは必然なのだが・・・

あと、ふと思ったんだが
「成功率0%」だから「ゼロのルイズ」と呼ばれてるってことは
パーセントが一般的なほど数学が発達してるのか?

他の分野があまり発達してない割にはどうも・・・
六千年あれば結構進んでもいいと思うが・・・

流れぶった切る発言スマソ

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:34:39 ID:QcmiXMf0
>>660
いい意味で節操無しですからw

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:34:49 ID:M8AC7jC7
成功回数ゼロ回のルイズでいいじゃん

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:37:32 ID:2ze26UVu
度量衡の単位がわからないものが多いんだよな
長さはサント、メイル、リーグだけど、重さの単位がわからないから困る
いくら登場人物(特に女の子)の体重を明記するのが憚られるとはいえ……

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:40:13 ID:uTmGPDEL
>>662
うんうん。この雑多具合と活気が良いよね。
例えるならお祭りとか、いいお店が沢山有る裏通りって感じ。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:40:54 ID:Cw1kRh1p
>>661
ルイズは割り算を使って、全保有魔力(精神力)と消費MPの関係にについて説明してたな。
貴族階級にとっては教養として学ぶくらいには数学が一般的なんだろう。

それと、「成功率0%」はコントラクト・サーヴァントの影響でハルケギニア語の自動翻訳機能
を獲得したサイト(読者)の耳(目)にした言葉のはずだから、原作で慣用表現が自動で意訳
されていたように、適当な日本語へと違約されてる可能性がある……と考えておけばおk

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:40:57 ID:gbNii9U7
>>661
パーセントってそんなに近代の概念なのか?
日本でも割りと昔から割とか分とか厘とかあった筈だし別におかしくないと思うんだが。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:43:13 ID:yEMss4z9
機神飛翔デモンベインで話を考えた訳だが投下して良いかい?


669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:44:29 ID:ziadoBmz
デモベか…避難所?
どっちだろう。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:46:29 ID:ayMQ+f4J
>>669
テンプレでは内容が18禁でないならこっちでOKだと書いてあるな

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:48:36 ID:KI1LGENu
問題なし

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:49:25 ID:dG1fm2kD
wikiのテンプレは更新されてるんだかされてないんだか分からんわ

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:50:24 ID:QcmiXMf0
18禁ものに関しては未だ議論中ですたい

674 :sage:2007/08/18(土) 00:50:39 ID:qQWQOH8t
今一個デモベのやつがWikiにあるけど、それはどっちに掲載されてたっけ?
それ次第じゃね?

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:51:47 ID:Yk1OFriv
>>674
こっち側のはずだ。

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:52:08 ID:5hmD3XI9
というか「飛翔」は一般向けだ。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:52:38 ID:4tU7tI3k
だよな

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:54:38 ID:QcmiXMf0
>>676
その辺をどう扱うかに関しては避難所の運営スレへ。
まあ今、投下しようとしてる人の内容に18禁展開が無ければ大丈夫…なのかなあ?

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:54:58 ID:EUEZoPDR
デモベはテリオン1九朗2シュベ博士1ウェスト(原作版)1魔道書2ぐらいあるからわりと混雑してる
描写的にはエロイのが出やすいジャンルだから、自分の考えてるシナリオと相談するのがいいと思う

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:54:58 ID:53QRZ5aJ
評価が厳しくなる場合があるかもしれないけど、叩かれても泣かないのならこっちでいいさ。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:56:53 ID:ETWU7H/r
避難所に投下して
「避難所に投下した」とこっちに報告するというのはどうか

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:58:23 ID:6n7OwUNk
>>668
期待なんだぜ。
飛翔なら息子か教授かハヅキってところか。



683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:58:55 ID:yEMss4z9
18禁展開はないので、まずこちらで投下してみる。
では、以下より本文。


「宇宙の果てのどこかにいるわたしのシモベよっ!
 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よっ!!
 私は心より求め、訴えるわ……我が導きに答えなさい!!!」
もう、何度繰り返されただろうか。
少女の言葉は何も魔術的現象を起こすことなく宙に消えていく。
いや、起きてはいたがそれは爆発という失敗作だ。
唇を噛み締め、鳶色の瞳に溢れんばかりの涙を湛え、少女は再び
同じ口訣を唱える。
周りを囲むクラスメイトからの罵倒は更に大きく辛辣なものになる。
だが、それでも彼女は止めない。
やめる事なんて出来ない。
唱え終える呪文、しかし、何も起きない。
爆発が地面を再び抉る。
悔しい、そんな想いで身がズタズタに裂かれそうになる。
だがもう一度……もう一度すれば自分にも使い魔が現われる。
微かな希望、それに一縷の望みをかけて。
「もう良いでしょうミス・ヴァリエール」
呪文を唱えようと振り上げた腕が遮られる。
肩に置かれる教師の手、振向けばそこにあるのは蔑むのではない
哀しみの表情。
「君は良く頑張った。今日はもうこれで終わりにしよう。
 きっと、明日ならば成功するはずです」
嫌だ。
少女は強く首を振る。
決壊しそうになる感情をどうにか抑え、一言だけ紡ぐ。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 00:59:04 ID:s2zZWmXP
議論スレでは、これまでの議論を踏まえた上での理に適った反論が月曜までに無い限りは
「クロス元が18禁でもSSの内容自体が18禁でないならば本スレ投下でよい」
というルールに決まる予定になっている。
月曜まで待ってみては?

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:00:18 ID:yEMss4z9
すまん、リロ−ドしそこねで見えなかった。
避難所で投下します、申し訳ない


686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:00:52 ID:2ze26UVu
晩年のアカギも、「負け」の可能性なんて考えるな、
失敗を恐れて立ち止まるな、と言ってる。
たとえ叩かれても、それは次のGJの元になるんだ。

だから、すっきりと投下するんだ。

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:09:06 ID:QcmiXMf0
>>686
アカギさんのセリフは、彼には眩し過ぎたようで。避難所で投下を確認。

688 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/18(土) 01:10:41 ID:Tq49Kx4I
なら、予約なしを確認して投下予約

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:11:47 ID:S63SiG6F
と言うか一つ上のスレで避難所宣言してるしね

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:11:49 ID:qRZwr4b+
茨の道進む云々より原作しっかり読んでない事に気づいた。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:13:19 ID:80PRpQ6r
ちょっと前にポケスペのレッド召喚したらとか話題になってたけど
イエロー召喚も面白そうだなと思った。設定的に。
能力もヴィンと相性良さそうだし

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:16:08 ID:qRZwr4b+
短編投下OKかな? 長編の方投下する前に……

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:17:22 ID:QcmiXMf0
予約 MOZ→ID:qRZwr4b+

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:18:57 ID:qRZwr4b+
>>693
ちゃんと書き込みみてなかた。すまへん。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:21:18 ID:QcmiXMf0
>>694
や、あやまらなくてもw支援

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:23:16 ID:KI1LGENu
まあ前に投下する人いないのに10分もこなかったら次の人行っていいんじゃない?って気にもなるな

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:27:18 ID:QcmiXMf0
すでにMOZさん15分音沙汰無しだし、ID:qRZwr4b+さんが逝っちゃってもいいかな?

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:31:03 ID:qRZwr4b+
(´・ω)デレデレデレデェ〜グハァ

699 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/18(土) 01:31:34 ID:Tq49Kx4I
しまっ、投下わすれてt
済みません先にどうぞorz

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:32:20 ID:qRZwr4b+
>>699 いえいえ、どうぞどうぞ。

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:34:12 ID:S63SiG6F
言い合ってもしょうがないんで小ネタの人が先に投下したらいいんじゃない?

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:35:35 ID:qRZwr4b+
では……失礼して……
零とゼロとときどき才人。(短編)

 春の使い魔召喚の儀式。
 それは、この物語の中心である少女が、待ちに待った事柄である。
 少女の名前は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 この春の使い魔召喚で私は、一体どんな使い魔が召喚できるだろうか?
 そもそも、ちゃんとこの私に使い魔が召喚できるだろうか?
 でも、召喚ができたなら……立派じゃなくてもいい。
 ちゃんとした、使い魔なら……そう、ちゃんとした使い魔なら……

「あら……懐かしい風景ね」

 他のクラスメイトが、順番順番で様々な使い魔を召喚して行く中で……
 その締めでもある最後に、ルイズが使い魔を召喚する番となった。
 もちろん、ルイズは嬉々として呪を紡ぎ杖を振りかざすが……
 ポスンッと、気の抜けた爆発音が一度響いただけで……
 使い魔のまの字も無く、ルイズは一度肩を落とす。
 クラスメイトからは、何時もの嘲笑がルイズに向けられギリッと唇を噛締める。

 使い魔召喚に挑んで丁度二十七回目だろうか?
 今までに無いぐらいの爆発音と砂埃が巻き起こり……
 ルイズは、その砂埃が巻き起こった場所を射抜く様に睨みつけ願う。
 今度こそ! 今度こそ! 猫でもねずみでもなんでもいい! お願いだから使い魔よ来て!
 残念ながらルイズのその願いは、違う意味で叶う事と相成った。
 砂埃が風に流され晴れた時……其処に居たのは自分と同じ髪色のルイズが大好きな方の姉に似た女性と
 草原にひっくり返っている少年の姿。
 そして、先程の台詞を女性が呟き自分の足元を見ると少々驚いた様な表情を浮かべるのだった。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:35:59 ID:Tq49Kx4I
支援支援

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:37:09 ID:qRZwr4b+
>>702
「立てる?」

 女性は、ひっくり返っている少年に手を差し伸べると少年は、やや困惑気味に女性の手を取り立ち上がる。
 そんな二人を唖然として見るルイズと中年男性―――コルベール。
 ルイズとしては、使い魔が何処をどう見ても人間で……女性はちょっと分らないが平民? で少年は確実に平民であると言う事。
 コルベールとしては、使い魔が二人現れたと言う前代未聞の事柄に……
 不意に、女性がルイズの方を見ると……今度は、苦笑を浮かべてしまう。

「ルイズ! 『サモン・サーヴァント』で二人も平民を呼び出してどうするんだよ!」

 誰かがそう言うと、その言葉を聞いた女性とルイズはまるで息を合わせたかのように顔を顰めた。
 そして、一部のクラスメイトを除いた全員から笑い声が上がる。
 まぁ、その一部のクラスメイトと言っても……二人なのだが。

「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」

 ルイズは、言い訳染みた大声を上げるが……それが、さらに嘲笑を呼ぶ。
 少々涙目になるルイズだったが……不意に、ルイズの頭にポンッと優しげに手が載せられ
 ハッとして、ルイズは顔を上げた。
 その手の持ち主は、今し方ルイズが召喚した女性。
 女性は、少々屈んでルイズに「大丈夫よ」と、小さく告げた後でルイズの隣に毅然と立ち
 いまだ笑い続けるルイズのクラスメイトを見る。

「黙りなさい」

 凛として涼しげな声が、クラスメイト達の笑い声を貫いて響く。
 一瞬、笑い声が止むのだが……何故、貴族たる我らが平民? に、そんな事を言われなければならないのか!
 と、憤慨する者多数と……まぁちょっと失礼だったわよね。と、罪悪感が沸きだんまりになる者少数。
 憤慨する者達を見て、苦笑を浮かべる女性といつの間にか隣に来てやはり困惑している少年。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:37:10 ID:ayMQ+f4J
支援します

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:37:28 ID:ziadoBmz
しぇん

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:39:59 ID:qRZwr4b+
>>704
「コホン! その通りです。皆さん静かにしなさい!」

 ハッとして再起動を果たしたコルベールが、憤慨する者達にそう言うと憤慨していた者達は、渋々と黙る。

「では、ミス・ヴァリエール……『コントラクト・サーヴァント』を」

 コルベールのその言葉に、ハッとしてルイズはコルベールを見てもう一回召喚させてくださいと告げるが
 コルベールは、それを良しと言わずこの春の使い魔召喚の儀式がどれだけ大切で大事なモノかをルイズに告げる。
 そんな二人の様子を見て、何処か懐かしそうにそして何処か困った様な笑みを浮かべる女性。

「えっと……すみません」

 少年が、女性にそう呼びかけると女性は、あ、忘れた。と言わんばかりの表情を一瞬浮かべた。

「此処、何処ですか?」

 そんな少年の質問に、女性は此処はハンゲルニアのトリステイン魔法学院の敷地外……かな?
 と、答えた後呆ける少年を見て夢じゃないわよ? なんなら、貴方の頬殴ってみる?
 と、女性がそう付け加えると少年は、首を激しく左右に振った。

「まぁ……いきなり、こんな場所に呼び出されたら混乱するわね。うん」

 頭を抱き抱える少年を尻目に、女性はそう自己完結してしまうのだった。
 それと同時に、ルイズとコルベールのやり取りも終った様でルイズが、不承不承と言った感じで此方に歩いてくる。
 そして、頭を抱き抱える少年と何処か面白そうに柔らかい笑みを浮かべる女性。
 ルイズは、一度深呼吸をした後凛とした顔つきになり……頭を抱き抱えている少年を頭を強引に掴む。
 グキッとか、首辺りから生々しい音が鳴った気がするがルイズは、構わずコントラクト・サーヴァントの為の呪を唱え……
 少年の唇に口付けをした……と、いってもほんの数秒だが。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:40:07 ID:QcmiXMf0
支援

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:40:40 ID:Tq49Kx4I
支援

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:41:36 ID:qRZwr4b+
>>707
「一応私にもしておく?」

 いつの間にか、屈んでルイズと同じ目線になった女性がそう言うとルイズは少々困惑したが
 少年の時と同じ様に、コントラクト・サーヴァントの呪を唱え女性の唇に口付けをするのだった。
 そして、コントラクト・サーヴァントが終わりコルベールからルイズに何事か告げた後
 コルベールは、ルイズのクラスメイト達に学院に帰る様に促す。
 『フライ』やら『レビテーション』やらで、ルイズのクラスメイト達は宙に浮き去ってゆく。
 去り際に、相変わらず嘲笑染みた事柄をルイズに投げかける輩が居たが……
 その都度、ぽんぽんとルイズの頭を優しく女性の手が叩くのだった。

「……っ〜〜〜〜あー痛いなぁコレ………あの時の気持ち分るわ」

 女性は、自分の右手に浮かんだ使い魔のルーンを見てうんうん。と頷く。
 なお、少年の方は、使い魔のルーンが刻まれている最中咆哮を挙げたり地面にゴロゴロと転がったりしていたが
 その横で、女性とルイズは自己紹介なんぞ始めていた。

「私は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。長いからルイズでいいわ」
「私は……そう。アネモネで良いわアネモネ」

 女性は、少々考えた後自分の名前を今思いつきましたとばかりにルイズに告げるのであった。

「あ〜……イテェ……そして熱い。夢なら早く醒めて欲しいと思う……が、もう夢じゃないんだよなー」

 ルイズとアネモネが、談笑している最中……やっとルーンが刻み込まれ終えた少年が、はぁとため息を一つ。
 そして、やっと少年の自己紹介が始まり少年の名前がやっと判明するのだった。

「サイト……変わった名前ねぇ」
「長すぎる名前ってのもどうかとおもうぞ?」
「……何よ、使い魔の分際でご主人様に逆らうつもり?」
「いきなりこんな場所に拉致られて、穏便なヤツっていると思うか?」
「はいはい。其処まで、学院に戻らないといけないんでしょ?」

 短編終了。
 アネモネ=未来のルイズ(容姿は、ルイズをそのまま大人にしてボンキュボンでどうでしょう)

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:42:01 ID:s2zZWmXP
ハンゲルニア? ハングルの国?

支援

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:42:59 ID:qRZwr4b+
ありがとうございました。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:43:23 ID:Cw1kRh1p
>>711
拉致ってレベルじゃねーぞw

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:44:10 ID:nORpwFSQ
続きものならわかるんだが、ココで終わって短編ってんだと評価できない・・・

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:44:14 ID:qRZwr4b+
>>711
うぉ・・・素でうちま・・・・orz

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:44:25 ID:80PRpQ6r
>ルイズをそのまま大人にしてボンキュッボン

ハアアァァァァァァ!!!?

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:44:34 ID:aV9AgS4c
>>710
寧ろ大人になっても局所的に成長していないのがルイズじゃないかと。

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:44:35 ID:b3TulfJT
> 「あら……懐かしい風景ね」
このタイミングにこの台詞が入るのか?

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:45:01 ID:QcmiXMf0
え、エウレカセブンじゃなくて?>アネモネ

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:45:29 ID:qRZwr4b+
>>714
いや、マジすません。原作しっかり読んだあと続編みたいに書いていきたいと思ってます。なので、忘れてくださいorz

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:45:49 ID:xcC51ruU
大人になってボンキュボンなルイズということは……カトレアさんじゃねーか!

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:47:40 ID:s2zZWmXP
>>718
「先程の台詞を女性が呟き」ってところにかかるんだろうけど、ちょっとわかりにくいねえ。

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:47:55 ID:Z7aJQXJi
胸が虚無でなくなった所為で虚無の魔法を使えなくなってるとか

724 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十二話:2007/08/18(土) 01:48:21 ID:Tq49Kx4I
乙でした。では投下行かせて貰います。

――――
「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下の、おな――――り――――ッ!」

呼び出しの衛士が、緊張した声音が
しかし誇りを胸に抱き、魔法学院中に響き渡らんほどの声で叫んだ。
生徒全員に緊張が走る。
だがしかし、そこから現れたのはマザリーニ枢機卿だった。
生徒達が一斉に鼻を鳴らす。
平民の血が混じり、ロマリアから来たといわれる枢機卿は
あまりトリステイン貴族に歓迎されてはいないのだ。
平民からであればそれは妬みであるが、貴族からすれば蔑みである。
尤も、ゲルマニア出身であるキュルケや、そもそも余り興味のないタバサ。
そしてその手腕を評価する一部教師や、レクスなどはパチパチと拍手をしていた。
マザリーニは、しかし降りても緋毛氈の絨毯を踏もうとはせず
ゆっくりと馬車の脇へと傅いた。
同時に王女の馬車の往路を守っていたグリフォン隊、マンティコア隊、ヒポグリフ隊の隊長が同じように傅いた。
そして扉の奥から、ゆっくりとアンリエッタ姫が降りてきた。
同時に沸き起こる大歓声。
アンリエッタ姫が完全に馬車より降り立った事を確認すると、マンティコア隊、ヒポグリフ隊の隊長は
再び空へと舞い戻り、グリフォン隊隊長、『閃光』のワルドのみがアンリエッタ姫の後ろの空へと待機した。
へぇ、とレクスが驚く。
基本的に王族というものは美男美女が揃う。
容姿端麗、家柄申し分ない相手こそが大抵その伴侶に選ばれるからだ。
とはいえ、シェルドラドでその常識は通用しない。
数百年生きるペロペロキャンディーをなめるヒゲの二足歩行巨大ガエルが黄金の国を治めていたり
自分の体を機械化してしまった王様がいたり
それでなくとも貝獣やらがいたりするのだ。
美女である王族など、レクスが訪れた時に既に死去していた、水の国の王女くらいだった。
だから見惚れたとしても仕方ないのだが――ふと、やばいと思って身を固めたが、何事も怒らなかった。
はて、とレクスは思う。
レクスのマスターであるところのルイズは、基本的に厳しい。
厳しいというか、見栄っ張りなのだ。
だから自分の使い魔が品性を落とすような真似をする事を基本的に許さない。
王女に見惚れていた等とルイズが知れば、今すぐならとりあえず足の甲を踏み抜かれたとしても不思議ではない。
しかし、こなかった。
レクスは不思議に思い、ルイズの顔を覗き込んだ。
ルイズの顔は惚けた様になっており、少し口をあけている。
多少赤面もしているようで、なにやらモジモジとした様子まで見られた。
レクスは更に不思議に思い、ゆっくりとルイズの視線の先を追う。
すると、そこにはグリフォンに跨る、羽帽子の男がいた。
成る程、とレクスは思う。
先ほど王女が馬車より降りる際に傅いていた貴族だ。
王女の後ろに待機している事から、随分と高い地位にいるのだろう、と推測できた。
チラリと見える顔も、整えられた髭に、青い瞳。
大きさから推測すれば、レクスよりも背丈はある。
がっしりとした体躯もそろい、まさしく騎士の鑑といえる程だろう。
みればキュルケまでもが恋の熱をあげているようだ。
レクスが唸る。レクスも少しはキュルケにアプローチをされたが、どうやら移り気というのは本当だったようだ。
ふと横を見ると、タバサが座って本を読んでいた。
自作なのだろうか、それとも既製品なのだろうか。
折りたたみの木製椅子などに腰掛け、ゆったりとしている。

「タバサは、王女に興味ないのかな?」

レクスが声をかけると、タバサは本をゆっくりと眺めながら

「……軽すぎるから」

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:49:07 ID:a1tTu4m8
>>721
ああ、それはエロいな。
そこはかとなく。

726 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十二話:2007/08/18(土) 01:50:12 ID:Tq49Kx4I
その日は学院中が大慌てだった。
昼を過ぎてから現れた事もあり、全ての工程がギッチギチに詰められたのである。
無論、一日仕事であるはずの視察が半日で終わるはずもなく
本日はアンリエッタが学院に泊まるとあり、教師達は気が気でなく、そこらかしこでグリフォンを見られる状態となったのだった。
生徒たちも本日は夜の外出罷りならんとの事で、愚痴こそあれど、皆部屋に引っ込む事となった。
明日にはどうせ姫の話があるのだから、というのが主な理由だったが。
さて、ルイズはといえば、未だ惚けていた。
レクスも手の出しようがなく、着替えも行わないルイズを部屋の端でポケっと見守るだけだった。
とはいえ、いい加減一時間以上もこの有様ではレクスも飽きてくる。
こうなれば瞑想でもしてようか、などと胡坐をかこうとした時、木製の扉を叩く音がした。
初めに長く二回。そして、短く三回。
何かの合図か? レクスがそう思い、デルフリンガーを手に取る。
先日の暗殺者の一件もあり、警戒しておくに越した事はないからだ。
だが、そのレクスの行動をルイズが制止した。
惚けていた顔は既に引き締められ、急いでドアを開けにかかる。
鍵を開けるのももどかしいのか、ガチャガチャと何度かドアノブを鳴らした後、ドアを大きく開けた。
するとそこには、真っ黒な頭巾をすっぽりと被った少女がいた。
少女はそそくさと部屋に入ってくると、ドアを閉め――杖で、ディティクトマジックを唱える。

「……ディティクトマジック?」
「何処に耳が、目が光っているかわかりませんからね」

ディティクトマジックを行った結果、どこにも魔法の耳や、遠見の類が光っていない事を確認すると
クスリ、と笑って少女がローブを取る。
現れたのは、栗色の髪が美しい――そう、紛う事無き、アンリエッタであった。

「姫殿下!」

ルイズが慌てて膝をつく。
レクスもどうしていいのか迷ったが、しかし、とりあえず礼は尽くすべきだろうと、臣下の礼を取った。
アンリエッタは、しかし涼やかな、可憐な声で話しかけてきた。

「お久しぶりね、ルイズ。ルイズ・フランソワーズ」


ルイズとアンリエッタの対面は、見るものによれば賞賛の拍手を送るほどだった。
美少女二人が抱き合い、情熱的に思い出話をする様は
劇場で見るならば、それはそれは美しいものだっただろう。
だがとりあえず、レクスはこのトリステイン貴族の劇場、というのを本格的に見るのは初めてだったので
少々呆れてしまった。
いや、呆れた理由には内容も然る事だったのだが。
とんだお転婆じゃないか! レクスは心の中で思った。
一通り過去の思い出話をして調子が出てきたのか、ルイズも笑いが止まらなくなった。
ルイズもだいぶ高貴なのだと思っていたが、まさか姫の遊び相手を務めていたとは。
全く以って、驚く事の多いマスターである。
レクスは心の中で苦笑を浮かべ、少し嬉しく思った。
だが、肝心のアンリエッタが、一通り話をした後、深いため息をついた。

「貴方が羨ましいわ、ルイズ。
自由って素敵ね――ルイズ・フランソワーズ」
「何を仰います。あなたはお姫様じゃない」

だが、アンリエッタは首を振る。

「王国に生まれた姫なんて、籠の中の小鳥のようなもの。
飼い主の機嫌一つであっちへいったりこっちへいったり……自由なんて、得られないわ」

そういって、アンリエッタは寂しげに外の月を見上げる。
レクスは、何やら胸がざわついた。
――そのざわつきが、何かはわからなかったが。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:50:45 ID:QcmiXMf0
支援

728 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十二話:2007/08/18(土) 01:52:27 ID:Tq49Kx4I
さて、アンリエッタがルイズの部屋に来た理由は、簡単に言えば愚痴だった。
あれほどマザリーニが心労を強いられていた愚痴である。
恐らくは学院に来る途中、ラ・ヴァリエールの名を聞いて、懐かしい友達に愚痴を聞いてもらおうとやってきたのだろう。
だが、その内容は、恐らく王宮に勤めるものが居れば、死罪になろうとも、この姫の首を絞めてやりたいと思うようなものであった。
今のアンリエッタの周りにつくものには、アンリエッタがどう思おうと忠義者が多いのが幸いだっただろう。

「アルビオン、か」

レクスがボソリとつぶやく。
テンションのあがり続けたアンリエッタとルイズであるが、何時の間にやら話はアルビオンとやらに赴く事になったようだ。
意地っ張りかどうかはわからないが、とりあえず見栄っ張りであるルイズの悪い癖ともいえよう。
いやしかし、王家に仕えるものとしては確かに、忠義者なのでは、あるが。
友情と忠誠を確かめ合うように涙を流しながら抱き合う二人の美少女を見終えたレクスは、ようやく一段落ついたと思い
ルイズに確認する事にした。

「少し確認したいんだけど、マスター」
「……何?」

アンリエッタにつられて涙を流してしまった事を隠すように、無愛想に答えるルイズ。

「――本気で、その戦争状態のアルビオンとやらにいくのかい?」
「当然じゃない。光栄ある姫殿下の直々の嘆願なのよ?」

レクスは色々なものを瞬時に諦めた。
そもそも、レクスは火の貝の勇者である。
勇者である、という事は悪が存在した。
それも、世界を滅ぼしかねない絶対的な悪だ。
だからだろうか、こういう、国と国の戦争に関して、何かいえる立場ではなかった。
なら、マスターが決めた事に従うしかないだろう。
それも、完全に守りながら。

「……わかったよ、マスター。何度も言うようだけど、守ってみせるさ」

ルイズは大きく頷いた。
さも、それが当然と言わんばかりだが、アンリエッタは少しだけ、ルイズの頬に赤みが差しているのを見逃さなかった。

「頼もしい使い魔ですわね、ルイズ」
「あ、ありがとうございます。姫さま」

アンリエッタがニコリと微笑む。
だがふと――物音がした。
扉の外で一瞬、何かが落ちるような音がしたのだ。
緊張が走る。
レクスがデルフリンガーを掴み、ルイズとアンリエッタを後ろに下がらせ、構える。
だがゆっくりと扉が開くと――三人は目を見張った。

「内緒話をされる際には、魔法以外の手段も考慮すべきですな。殿下」

そこに立っていたのは、紛れも無くマザリーニ枢機卿であり、鼻から血を流し、気絶しているギーシュであった。
だが、ギーシュを持って立っていたのは、先日、三人の教師を襲った暗殺隊によく似た風貌をした男だった。
だが違うのは、その目には暗殺者独特の犬のようなぎらついた目ではなく――そう、むしろ威厳と誇りに満ちた目だという事だろうか。
ただそれだけの事だが、レクスには、目の前の暗殺者が悪人ではない。
そう――感じられたのだ。

「枢機卿……!」

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:54:39 ID:x5cr/eFb
ここで枢機卿登場か。

730 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十二話:2007/08/18(土) 01:54:58 ID:Tq49Kx4I
アンリエッタが怯えたような目をする。
聞かれた。聞かれてしまった。
自分の秘密を聞かれてしまった。
恐らくはこの枢機卿は何もかも調べ上げてしまうだろう。
アンリエッタの足が自然と震える。
だが、マザリーニは、震えるアンリエッタを見て、悲しげに首を振ると

「ルイズ・フワンソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢、並びにその使い魔、レクス」

サ、と流れるように腕を胸の前に置き、ゆっくりと頭を下げるマザリーニ。
驚きに目を見張るルイズとレクス。
だが、この場で尤も驚いたのはアンリエッタだった。

「何をしているのです、マザリーニ枢機卿!」

だが、アンリエッタのその言葉には耳を貸さず、マザリーニは続けて二人に宣言した。

「この、マザリーニからもお願いする。
わざわざ死地に赴かせるような真似をするが、是非とも、トリステインの秘密を守り通していただきたい」

この通り、と。
マザリーニが深々と頭を下げ続けた。
ルイズは狼狽する。
巷の噂では王宮を影から支配する悪漢と聞いていたルイズだが、目の前の人物の行動はどうだ。
トリステイン貴族ならば決して行わないような、自らのプライドを犠牲にしてでも国を思う姿勢。
――なんとも、政治を担うとは、このことか。
ルイズは、何かがストンと落ちたような気がした。
今度はルイズの番だった。
最上級の礼を示すため、スカートの裾を摘み、ゆっくりと述べた。

「恐れ多くもラ・ヴァリエール公爵家が三女。
ルイズ・フワンソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
アンリエッタ姫殿下、並びにマザリーニ枢機卿のご命令。謹んでお受けいたします」

レクスも、今度こそ頷いた。
ここまで素直に頭を下げられては、何もいえまい。
ただ、それをじっと見つめる男が気になった。
――暗殺者風の男は、ギーシュを抱えたまま、じっとそれを見守っていたのだ。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 01:56:23 ID:nORpwFSQ
>>720
続編が有るなら楽しみにしてるよ 
&支援!

732 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十二話:2007/08/18(土) 01:56:50 ID:Tq49Kx4I
マザリーニと、ルイズ。そしてアンリエッタが部屋に残り、レクスと暗殺者風の男は外に出た。
ギーシュのように外で聞き耳を立てるものがいないかどうか、警備するためだ。
暗殺者風の男によれば、既に上下左右、声が聞こえそうな場所には自分のようなものがついており
姫の行動は全て筒抜けだったのだ、という。

「……聞いていいかな?」

レクスが男に尋ねる。
一目見た時からずっと気になって居たのだ。
その、服装。――そして、三人の教師を襲った男たち。
特に、オスマンにギルマーダと呼ばれた老齢の男。
それらと――目の前の男の関係を。
そして、ゆっくりとキラーはレクスを見据え、つぶやいた。

「…………ギルマーダとは、俺の師匠。
俺の名は、キラーとでも呼ぶといい。
そして――かつて、そう。
とてつもなく遥か昔に、火の貝の勇者と共に、戦った男だ。
そして――――トリステインの生ける死者。それが、ギルマーダ暗殺隊だ」

おまけ
本日のNGシーン

だが、そのレクスの行動をルイズが制止した。
惚けていた顔は既に引き締められ、急いでドアを開けにかかる。
鍵を開けるのももどかしいのか、ガチャガチャと何度かドアノブを鳴らした後、ドアを勢いよく開けた。

――そこには、ドアの縁で頭を、ドアノブで腹部を強かに打ちつけてうめく姫らしき物体がいた。


以上、第十二話でした。
むしろ今回の投下忘れがそもそもNGシーンですごめんなさいごめんなさい

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:15:23 ID:s2zZWmXP
「千と千尋の神隠し」のカオナシや
「ハウルの動く城」のハウルが召喚された話を見てみたいなあ

でも二時間だけの映画からの召喚じゃあ、あまり話が膨らまないか?

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:19:23 ID:5hmD3XI9
カオナシみたいに「言葉」でコミュニケーションできない相手はそれなりに面白げだが
ハウルみたいに情報不足の掘り下げ不足だとドラマが見えてこんわ

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:20:20 ID:aV9AgS4c
>>733
そこは寧ろトトロを・・・で、コルベール達には見えないという罠。

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:23:10 ID:w0SAPy6a
>>733トトロ召喚
なんだかんだあって
ちぃ姉さまが体を壊して見舞いにネコバスで

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:24:30 ID:rk7lJdCC
>>736
なんというハートフルイズ

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:25:04 ID:2ze26UVu
え〜、毎度馬鹿馬鹿しい短編を一つ。
俺は常に叩かれるのとスルーされるのを覚悟で
最初からクライマックスですがどうぞお手柔らかに。

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:26:06 ID:ziadoBmz
最初からクライマックス支援

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:26:10 ID:aCQIsEiQ
さつきとメイは途中で本当は死んでしまい、
それを父親が想像で生きていたらこうなっていて欲しかったと
書いたのがとなりのトトロであり、
作中でずっと書いていたのはその原稿だという


都市伝説があったな

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:26:26 ID:bNNXmBx/
それって出オチって言わないか支援

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:27:09 ID:w0SAPy6a
ラピュタのロボットとかも面白そうだよな

743 :もってけ!ウルトラアイ:2007/08/18(土) 02:28:11 ID:2ze26UVu
 トリステイン魔法学院の図書室は、それはもうアホのようにだだっ広い。
 使い魔契約の際に自動的にハルケギニア言語を話せるようになった才人ではあったが、読み書きと
なるとサッパリで、それまで才人はこの図書室の蔵書とはまるで縁が無かった。
 最近はタバサに読み書きを教えてもらうようになりある程度は読めるようになった。わからない単語や
熟語、慣用表現なども多々あるが、それでも簡単な構文ならば問題なく読める。
 立方体のように分厚い本を読み進めるタバサを眺めながら、才人は思う。
 シャルロットっていい娘だよなぁ。最初は無愛想で何考えてるかわからないと思ったけど、心の優しい
いい娘だ。俺のために読み書きとか教えてくれてるし、感謝してる。
 それにしても、様々な意見や反論はあるかも知れないが、俺の人生って結構勝ち組じゃね?
 ワガママで高慢ちきなご主人様や、自分を好いてくれてセーラー服まで着てくれるメイドもそうだが、
シャルロットみたいないい娘にも好かれて、もう地球に帰るのとか全部後回しでいい気がしてくる。
いや、実際は地球に帰る具体的な方策も見出せていないんだが、まあ、それはそれとして。
 ……うん、決めた。もしもこのまま地球に帰る方法が見つからなくて、一生をハルケギニアで過ごす
ことになったとしたら、俺はこの国でのし上がって偉くなってやる。トリステイン王国の実権を掌握し、
そしてゆくゆくはこの国に一夫多妻制を認めさせたいと……。
 ……いや待て。一夫多妻制を認めさせるには、具体的にどのくらい偉ければいいんだろう。公爵
くらいかな? もしかして王様? どっちみち、今のままじゃあ到底無理だろうな……。
 こんな具合に、全く以って頭の良くない考えを巡らせている内に、いつの間にか窓から見える空に
夜の帳が落ち、二つの大きな月がその永久不変の存在を主張していた。
 ……そろそろ戻ろう。あんまり遅くなると、またルイズに鞭で打たれるかもわからんしな。

「シャルロット、そろそろ帰ろうぜ」

 才人に声をかけられたタバサは、ゆるゆると首肯し、立ち上がって本を本棚に戻そうとした。
 すると、タバサのマントの裾から何かが滑り落ちた。タバサは気づいていない。才人は、床に落ちた
それを拾い上げてみた。
 真っ赤なフレームに半透明のレンズが嵌め込まれた、眼鏡っぽいアイテム。才人はこれに見覚えが
あった。そう、何か遥かな星が故郷の全身真っ赤で頭頂部に刃物を乗せたあの……
 何処の誰ぞの名を借りた超人の姿を幻視していると、落し物に気づいたタバサが才人の手から
その眼鏡っぽいものをひったくった。眼鏡っぽいものをポケットに納める姿は、心持ち焦っているようだ。
 才人は、恐る恐る聞いてみた。

「……ひょっとして、それで変身してみたり?」

 聞いてから若干後悔するようなアホな問いではある。あの眼鏡っぽいもので変身するのは地球の
方で知られている超人であって、このハルケギニアにもいるはずがないだろう。万に一つにもそれで
変身するとして、タバサが元々かけている眼鏡の方はどうする? 眼鏡を外してから装着するのか、
眼鏡の上から装着するのか。眼鏡の上に眼鏡ってどないやねん。
 僅か2秒間でそれだけの事を思考した後、気まずい沈黙が図書室に広がる。
 やがて、タバサは何やら逡巡するような表情を見せた後、消え入るような声でぽつりと言った。

「フルハシさん……地球人はまだ続けているよ……血を吐きながら続ける、悲しいマラソンを……」

 誰がフルハシさんやねん。



 平賀才人が宇宙の果ての光の国との国際結婚もいいかも知れない、とのイカれた価値観を
持つに至った始まりは、その日であったという。
 
(完全な余談だが、あの眼鏡っぽいのは一旦眼鏡を外してから装着するのか、それとも眼鏡の上に
 装着するのかという疑問については、その数日後に明らかになったとか)

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:28:59 ID:my5Q+J31
ガンバの冒険殺鼠剤撒かれてノロイガンバともに全滅エンドとかドラえもん実は植物人間のび太の夢エンドだとかと同系列かw

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:31:38 ID:ziadoBmz
ウルトラアイ支援

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:31:54 ID:2ze26UVu
ちょっと前の特撮談義にインスパイアされた。反省はしない。
ところでウルトラセブンのバラードってかーなーり熱くならない?

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:36:46 ID:QcmiXMf0
タバ茶「デュワッ」

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:40:14 ID:aCQIsEiQ
アバ茶?

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:54:25 ID:xZIPkSPh
セブン支援

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:55:38 ID:ziadoBmz
終わったんだ…セブン。いやウルトラマンタバサは星に帰ったんだよ。

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 02:59:38 ID:w0SAPy6a
最近夜中は人少ないな
前は結構いたのに

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:00:14 ID:xcC51ruU
時期が時期だ、明日に備え寝てる連中もいるんだろう

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:01:52 ID:aV9AgS4c
幾つかのサイトの更新も止まるしなー。
参加しない人間にとっては暇な期間だ。
・・・参加したくない訳じゃない。時間と金が無いんだ。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:03:57 ID:ziadoBmz
明日一体何があるというんだ?


755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:05:27 ID:dyA+a3Av
↓の誕生日

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:05:44 ID:ziadoBmz


757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:07:04 ID:w0SAPy6a
俺が小説書けれるんなら投下しまくるのに……
何で文才ないんだYO〜orz

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:07:07 ID:ziadoBmz

なんていうか、その。ごめんよ。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:08:22 ID:apy9d0B9
一回友人に誘われて行ったけど、切れて途中で帰ってしまったよ。
臭いわ蒸し暑いわ汗まみれの野郎と密着させられるわで最悪だった。二度といかね。

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:08:26 ID:tthGFLMc
セブンはネタにすると話がシビアになるよな。
当時の政治・人権・世相等を反映した、子供向けとは思えない話がやたらと多いし。
もちろんそれが良いわけだが。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:09:46 ID:w0SAPy6a
>>756誕生日おめでとうw

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:09:49 ID:aV9AgS4c
>>758
謝るならやるなよw

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:10:22 ID:T3Y5QGsl
>>754
濃魅怪が有る。


ウルトラタバサネタ見てたら
UFOマン召還→数名の女生徒踏み潰し→僕の体を分けるから代わりに戦ってーーな流れが勝手に妄想された。
きっと疲れてるんだ……寝よ


764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:11:05 ID:aV9AgS4c
>>763
飲み会か。随分大規模なんだな。

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:13:22 ID:QcmiXMf0
>>760
シビアも大いに結構です
>>748
その、なんだ、誤変換なんだが、困る。その意味で使ってたことあるからw

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 03:18:01 ID:1c8vl+L/
>>753
時間と金だけじゃないんだ、体力だって関係してくるんだ。ハタチ越すとガクッと来るよな。でも会場で黙祷はしたかった。

767 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/18(土) 03:49:35 ID:UH/YNrHm
時間よ、とっまーれ!

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:13:27 ID:RzXNLwul
>>609
探してきた。こいつだな。
http://rkrc5w2q.dyndns.org/cgi-bin/log/log.exe?http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1071232198/260n

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:27:48 ID:ELhztOXQ
そろそろ仮面のメイドガイが召喚されてもいいと思うんだ

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:29:46 ID:6G2rDte5
>>765
シビアすぎて書く側にも相応のレベルが要求されるってこった
ウルトラマンが戦争に協力する理由でもレベル高いのに、
其処に政治、軍事、人種や人権問題、世相etcを反映させるとなると更に高いレベルが

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:31:28 ID:rrb4WbVW
あいつはおと−さん張りに自力で帰れるぞきっと

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:31:56 ID:oyf4mpL1
>>757
まず書いてみる
困ったらまとめにあるチャットで意見聞くといい
メンバーはかなり豪勢だぞw

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:35:07 ID:tthGFLMc
>>768
見つけられるってのは凄いな。
実のところ、似たようなネタはあるな。
Wizの呪文「ティルトウェイト」は、設定本版で、別世界で
小規模な融合(か反応?)を起こし、発生した大部分の力を
空間転移に利用、残エナジーを相手に叩き付けるってものだった。
(当然、放射線も向こうに置き去り)

今にして思えば、別世界に迷惑な上に、実に効率の悪い設定だと思う。

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:47:31 ID:s2zZWmXP
ティルトウェイトと言えば、ワードナ召喚の小ネタがあったな
魔法が使えなくなってる、#4冒頭の状態のワードナだったから
ティルトウェイト使ってなかったけど

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:50:20 ID:my5Q+J31
>>773
その設定ですが、ガーフィールドが明かしたのはティルトウェイトは核爆発、と言うところだけで、
他次元で爆発させてその熱エネルギーだけを……というのは当時の立て役者ベニ松しが矛盾発生しないように解釈を追加した物です。
まんま核爆発だと迷宮の壁が崩れるんじゃないか?被爆は?幾らなんでも味方に影響あるやん?って辺りにツッコミはいるからそう言う非効率な物とした。
さらには迷宮には魔力抑制の結界があるとかして辻褄合わせた。
まあそのおかげで、地上で使うと全解放なので威力は数十倍だとかのより発展性のあるネタが生まれたから良いことだったんですが喃。

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 04:59:56 ID:DaVMOReT
ガーフィールドと言うとリチャード・ガーフィールドしか思い出せん。

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 05:21:25 ID:my5Q+J31
( Д )゚ ゚ !!!!
ごめんなさいマジックザギャザリングと何処かで入れ替わりました私は馬鹿ですウィザードリーの生みの親はロバートウッドヘッド氏とアンドリューグリーンバーグ氏です
マーフィーズゴーストとワードナ、トレボーがアナグラムだって憶えてるのになんでこんな勘違いをいっそ殺してえぇ=■●_〜=□○0

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 05:27:52 ID:tthGFLMc
>>775
そっか、ベニー松山オリジナルな設定だったか。

むしろ、漫画版からルーシディティやサンザを召喚するってのも面白いかな。
剣術師範は強すぎるからダメだけど。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 05:53:59 ID:VVCB/5Ch
だれかいるっかな?


780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 06:10:40 ID:dyA+a3Av
いるよー

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 06:18:05 ID:VVCB/5Ch
全文改行して一日50行のペースだと夏休み終わりそうです
どうしたらいいですか?

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 06:21:26 ID:bNNXmBx/
何がいいたいのかよく意味が分からないが
とりあえずこの板は一レス60行まで書き込めるぞ
一日300でも400でも投下すればいい
粗筋だけ出来上がっていて一日の執筆量が50行ということなら気張れとしか

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 06:48:44 ID:tthGFLMc
大量投下が確定してるなら、No.はふった方がいいね。
あとは連続投下規制に注意して、としか言えないか。

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 07:18:27 ID:+pDLWOE8
ひぐらしのK1と未来日記のユッキー召喚したらどっちが役立つかな。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 07:39:36 ID:0+xSL6c3
どちらもセットでヤンデレが着いてこそう。

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 08:06:46 ID:80PRpQ6r
つないまのなく頃に

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 08:25:20 ID:wpliL220
雛見沢離れるから発症して大変なことになりそうなんだが

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 08:51:43 ID:o2OjAxIZ
寄生虫召喚しちゃって学校内で大量発症とか考えたことあるな

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 08:58:39 ID:tSTPg56U
コアラのかおりちゃんとマイケル高畑を召喚

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:03:24 ID:TeetBXMr
ロディ君書いてるんだが、バランス取るためにルーンのグレートブースターの効果を少し下げても叩かれないかね?

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:13:15 ID:R6qc0mnI
>>790
バランス調整は別にいいんじゃね?

ゴッドハンドのジーン召喚
召喚前も女にこき使われてたし、違和感がなさすぎて困る
もっとも、ルーンの位置が左のゴッドハンドと重複するから見にくくてしょうがないだろうけど

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:22:30 ID:aCQIsEiQ
>>790
ロディ・シャッフル?

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:23:43 ID:TeetBXMr
く・・・どうがんばって書いてもギーシュを瞬殺してしま・・・・戦闘シーン50行はせめて書きたいのに・・・・・orz

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:23:53 ID:GvmBbnD5
大統領って投下された?

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:24:52 ID:TeetBXMr
>>792
ロディ・ラグナイトです。
ルーンの所為で常時アクセラレイター・・・・・・・・・・・・


796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:25:20 ID:R6qc0mnI
>>794
メタルウルフ?結構前に短編であったな
まとめにも収録されたはず

797 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/18(土) 09:27:24 ID:gu8qQYHx
>>790
それ以前にWAは相性悪いし、ロディの性格がよくわからんしハードル高いと思うよ。
その文面見る限り、俺TUEEEがやりたいけど、叩かれるのが怖いからバランス調整したいだけのようにしか見えないし、
何がしたいんだ?

798 :794:2007/08/18(土) 09:27:29 ID:GvmBbnD5
>796
あぁ、ごめん。そっちの大統領は知ってるんだ。
>603の大統領ってどうなったのかなって思ってね。

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:27:36 ID:tjxvUOWk
>>791
ジーンのゴッドハンドは右腕じゃなかったっけ?

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:28:00 ID:R6qc0mnI
>>798
そっちの方はチェックしてないな
どうなったっけ?


801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:32:12 ID:R6qc0mnI
>>799
最後の聖戦で左腕も手に入れた


802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:32:58 ID:TeetBXMr
>>797
なんか、目が覚めた感じがした。どうもありがとう

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:36:54 ID:GvmBbnD5
>800
避難所に投下するような事いってたけど、避難所にも無かったみたいなんだよね
結局やめたのかもね

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:42:14 ID:QcmiXMf0
今の今まで全く反応して貰えなかったみたいだからねえ>>603
拗ねたのかも知れんwまた日を改めて出直して来るかも

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:43:10 ID:R6qc0mnI
>>803
反応がなかったらふて寝したんじゃね?

>>802
強さをクロス作品基準にするかゼロ魔基準にするかは自由だけど
逆召喚でもないかぎり舞台はゼロ魔世界だ
短編ではっちゃけるのもありだけど
長編だと世界観にあった強さじゃないとやりにくくなるぞ

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:47:12 ID:GvmBbnD5
大統領好きだから少し読みたかったんだけどね
でもどう考えてもゼロ魔の設定が地名くらいしか出てこない気がするんだよな
読みたいような、読みたくないような

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:49:43 ID:jNCIL+uX
>>795マジでか!あの人無口だから大変だろう!だが期待させてもらう

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:50:50 ID:jNCIL+uX
しかし・・・俺が思うに、俺TUEEEEならゼットが適任だ

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:53:04 ID:R6qc0mnI
>>806
怖いのがルイズが秘書みたくなること
マジで自重してくれないといろんな意味で支障をきたす
このまま7万の軍勢皆殺しにしちゃいますか?と言い出しかねない
そしてやりかねないのが大統領(150万のクーデター軍相手に勝った人ですから


810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:55:08 ID:AI9JG0sJ
塾長最強

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:56:32 ID:DaVMOReT
アナスタシアさんはアガートラームなしならただの誰よりも欲望の強いおねえさんですよ。
……心の高ぶりが力となるガンダールヴとの相性は極めて良好だろうけどな。

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 09:59:50 ID:GvmBbnD5
>809
─アルビオン上空、3000メイル─
「マイケル、入国手続きは済ませた?」
「鉛のチケットをたらふく喰らわせてやろう!」
ガガガガガッ!
─ワルド死亡─
…あれ?

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:01:26 ID:QcmiXMf0
フロムソフトウェア系だと他に天誅かAC…俺Tueee!!の典型だなあ

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:06:09 ID:TeetBXMr
アナスタシアは考えたんだけど、絶対学院に逆ハー作るからなぁ・・・・
腐女子小説みたいになるから、自重

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:07:18 ID:GvmBbnD5
他にゲームで俺Tueee!!なら… 無双シリーズとか?
軍師ですらビーム出すぞ

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:08:23 ID:TeetBXMr
>>808
ゼットはキャラが目立つけど、あの性格を再現するのは並みの技量が不可能。
WAのギャグキャラはうまく書けたらネ申だと思う


817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:09:45 ID:upDJ+I9p
ならば3のカレーだ。

キャラ立ちだけなら3最強だと思うんだが
ARMの自動整備は5だけだっけか?

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:10:14 ID:TeetBXMr
>>816
が→じゃ

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:13:20 ID:R6qc0mnI
忍とかどうよ?
殺陣でワルドを偏在ごとまとめてぶった切る

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:14:43 ID:dG1fm2kD
>>816
モンスターゼーットッ!!と叫びながらロボに変身するあのノリは確かに無理w

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:16:41 ID:QcmiXMf0
個人的にはハスラー1の消えろ、イレギュラー!をワルドに向かって言ってみて欲しいが
あいつ人間じゃないんだよな(最後烏の方は知らない)
>>815
無双ってキャラ濃かったっけ?なんかBASARAとごっちゃになってるw

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:20:08 ID:tthGFLMc
>>813
基本的に整備が必要な物は召喚しにくいな。
ACや士魂号みたいなのは特に。弾薬はともかく、コルベールに
そこまでの技量は無いし、予備パーツも手に入らないしなー。
その辺をガンダールヴで全解決させるにも無理あるし。

ジェフティやブラックアウトとかなら無理無いだろうけど。
文章力の敷居がかなり高いかも?

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:22:39 ID:BDul6fmL
巨神ゴーグ召還なんてどうだろう?
あれならメンテ必要なさそうなんだが

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:26:04 ID:R8BRyXuB
>>818
どうでも良いがIDがチートだ

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:28:34 ID:GvmBbnD5
>821
BSARAの濃さには敵わないな、傷一つ付けられない起動武将とかなにさw
濃さでは負けるけど単純にデルフ使る剣使う武将で考えたら、関平、周泰、トン兄、ァちゃんあたり?

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:31:38 ID:R2zCe8/9
原作は知らんのだが、ディセプティコン・ゼロのブラックアウトとかは、補給無しでもOKなの?
自己修復能力持ってるとか?

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:32:53 ID:9oeGEpXA
あいつらは、宇宙不思議エネルギーの影響で、もうわけのわからん生き物と化してるからな。

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:33:21 ID:QcmiXMf0
最後烏じゃない、9壊し屋だ
>>825
甘寧とか三国の御大将たち(劉備・曹操・孫家)とか

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:34:54 ID:upDJ+I9p
三国志といえば蒼天航路だろう、変態的に考えて。

劉備「おいらはこの天下(ハルケギニア)を食らってやる!」

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:36:42 ID:m97a6RLZ
>>822
そこは小ネタ前提で零戦の代わりにそのロボットに才人を乗せときゃ良いじゃん

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:37:55 ID:L6YfrlxV
そういえば、一番召還されると恐ろしいのって絢爛舞踏祭のBallsでは無かろうか?
多分一週間もあれば工業革命起こるぞ

832 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:41:05 ID:SG0o7N4j
ACはパーツ構成切り詰めないと飛べないと思う
さて…半分人を辞めてる人を投下しても構いませんかね!

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:42:11 ID:W9HiRdVK
見える、見えるぞ
決闘でギーシュをくびり殺して「ならばよし!」とのたまう
曹操様が見える

そして支援

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:42:34 ID:GvmBbnD5
大剣支援なのよー

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:42:42 ID:yk1lXndZ
>>831
あいつら勝手に増えるからなw
きっと勝手に軌道エレベータとか作って宇宙進出までするぞ。

836 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:43:32 ID:SG0o7N4j
「ほう…広いな」
歩くにつれ、少しづつ収まってきたルイズを前に食堂に着いたのだが、その結構な広さに、素直に感嘆していた。
「ここで教えているのは魔法だけじゃなくて『貴族は魔法を以ってしてその精神となす』のモットーのもと
    貴族たるべき教育を受けているの。だから、ここも貴族の食卓に相応しいものでなければってことね」
長ったらしい説明を受けたが、まぁイレーネにとってはどうでもいい。
ルイズが席に座ろうとすると、絶妙のタイミングで椅子を引くと、驚いたようにルイズが反応した。
「意外と気が利くのね…」
「組織から一通りの事は叩き込まれてきたからな」
妖気を消す薬を使った上での潜入任務用のものだが、その気になれば娼婦の目だってやれるのだ。
使用人の動きも当然叩き込まれている。
「…こんな所で役に立つとは思わなかったが」
まぁ、そのNoの高さ故に潜入などには使われる事は無かったので、今回が初披露という事になる。
しばらくルイズの近くに立っていたが、人が集まろうとしない。
いや、他の席は人で埋まっていたが、ルイズの周りの席だけ綺麗に空いている。
少し考えたが、その理由は一瞬で分かった。
(ああ、ここでは私はエルフだったな)
要は仕事を成した後に姿を見せたがらない街人のようなものだと思えば納得できる。
つまり、恐れているという事だ。
ただ、朝のルイズが嫌そうにしていた赤い髪のキュルケはそうでもなかったようだが。
「見た目より、仲が悪いというわけではないようだ」
からかっているようにも見えたが、それなりに気にかけた上での行動だろうと検討を付ける。
本人に言えば否定されるだろうから、あえて言わないでいるが、とにかく、ここに居ては食事も始まらないだろうとし外に出ておく事にした。
どのみち、まだ一週間は持つはずだ。
「私は外に出ておく。済んだ頃には外で待っている」
「へ?何で外に出る必要があるのよ」
「気付いていないのか…周りを見ろ」
結構大物になるかもしれんと思ったが、場の状況を把握できないというのは、後で後悔するハメになる事が多いので確認させるように促す。

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:43:35 ID:DaVMOReT
トランスフォーマーは自己修復出来る金属らしい(劇場版)。
そして支援。

838 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:44:41 ID:SG0o7N4j
それはもう、夥しい数の視線がこちらに向けられている。
自分にではなく、主にイレーネに。

「と、いうわけだ」
そう言うが否やイレーネが食堂を後にする。
「…って、待ちなさい!あんたの食事は…」
そこまで言って、昨日、自分が言った事を思い出したのか口篭る。
もっともイレーネはそれを気にした様子も無く、とっとと食堂から出てしまったのだが。
「もう…勝手にしなさい!」

「少し、ここを探るか」
食堂から出たイレーネだが、まだ時間はある。
これからしばらくここに居るのだ。少し、学院の構造を調べておく事にした。
「確か、今居る塔が本塔だったな、他にも分塔が分かれているというわけか。…しかし、妖力がほとんど回復していない…やはり再生の影響か」
攻撃型の上位Noが腕一本再生するとしても、数ヶ月かかるのだ。それをこの短時間で行えたのだから、その影響だろう。
高速剣は腕を覚醒させ精神力で押さえつける技のため気にしなくてもいいだろうが、こうなればいよいよ一割の妖力解放すら温存しておいた方がよさそうだ。
少し考えながら歩いていたため、曲がり角で思いっきり人にぶつかってしまった。
これが妖魔なら事前に察知できていたのだが、相手はただの人だ。
「妖魔のようにはいかんものだ…すまんな、大丈夫か?」
「い、いえ…こちらこそ申し訳あり……」
イレーネはそのまま立っていたがぶつかった方はしりもちをついて倒れている。
戦士として鍛えられたイレーネと、そうでない者なら当然の結果か。
「珍しい色だ。私が居た場所でも滅多に無いが…確か『獅子王リガルド』がそんな髪の色だと聞いたな」
男の時代のかつてのNo2。イレーネ自身、直接遭遇した事は無いが、外見はそうだと聞かされている。

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:44:53 ID:Cw1kRh1p
>>829
呂布「り、竜?」
シルフィ「きゅい!きゅい!(ちょww何かヤバスな雰囲気なのねwww)」

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:45:28 ID:QcmiXMf0
支援

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:45:41 ID:wpliL220
>>831
フーケが破壊の杖強奪しようとした頃には魔法学院にエレベーターや自動ドアが設置されてるんだな
コルベール先生感激のあまりに泣き出しそうだ支援

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:46:18 ID:tthGFLMc
銀眼の姐さん支援。
呂布殿なら陳宮もセットで。

843 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:46:59 ID:SG0o7N4j
が、倒れている方は、イレーネを見たまま固まっている。
「…どうした?立てないのか?」
手を差し出すが…何故か思いっきり叫ばれた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!わわわ、わたしなんか食べたっておいしくないですよぉ!!」
「食べる…?何を言って「ああ…!父様、母様ごめんなさい…!シエスタはエルフに攫われてしまいます!」」
どうにもこうにも、シエスタと言うらしい少女が一人で何か別の世界に突入しているが、それを見たイレーネも動じていないあたりさすがだ。
「ど、どうしよう!学院にエルフがいるってことは貴族の方たちも、連れ去られてしま「とりあえず落ち着け」」
言うと同時に手刀を頭に叩き込む。もちろん角度60°の綺麗なやつをだ。
髪型がクレアに似ていたので思わず後頭部を掴んで、土下座体勢にさせたくなったが、チョップで我慢しておく。

「ひぁ…!た、食べないでくださいぃ〜〜〜!」
「エルフというのは人を喰らうのか?…だとしたら妖魔か?しかし、それならなんで私がそれと同列に扱われなくてはならないんだ」
妖魔扱いされたと思い少しイラついたが表情には出さない。
「い、いえ、わたしも人から聞いただけなんですけど…違うんですか?」
「私はエルフではないから、知らんし、お前達が使うような魔法なども使えん」
「…そういえば、ミス・ヴァリエールがエルフを使い魔にしたって噂になってましたけど…魔法使えないんですか?」
「少なくとも、空を飛んだりする事などできんさ。大体、お前達はどこで私をエルフだと判断しているんだ」
今朝、エルフだと思われていた方がいいと判断したばかりだが、即撤回だ。
半人半妖だが、さすがに妖魔のように人を食うとは思われたくない。

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:47:36 ID:QcmiXMf0
ちょwww誤爆www支援

845 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:48:25 ID:SG0o7N4j
「その…えっと…耳ですかね」
「確かに一般的なものとは違っているが…私はエルフではないよ」
クレアを襲っていたあの女もそうだが、あっちではそう珍しくない。どうやらこっちでは尖っている=エルフというらしいと認識した。
「エルフじゃなくて魔法が使えないって事はわたし達と同じ平民なんですか?」
「同じ?お前、魔法は使えないのか?」
「魔法が使えるのは貴族の方達だけなんですよ。わたしは貴族の方々をお世話するために、ここでご奉公をさせていただいているんです」
「ふん…ならここでは、私もそうなるのだろうな」
ルイズにならともかく、この少女に半人半妖だと言っても理解すらできまいとし、それを言うのは止めたのだが、一つ疑問が浮かぶ。
「…いや、私を召喚したというやつも魔法だったか」
なら、何故に空を飛ばなかったのかは気になったのだが、まぁ些細な事だ。
攻撃型、防御型の違いのように得手不得手があるのだろうというところで納得した。

「わたしはシエスタっていいます。よろしくお願いしますね」
「さっき私に攫われると言っていた時に聞いたよ。イレーネだ」
さっきの事を思い出したのかシエスタが慌ててながら赤くなった。
「す、すいません…!でも魔法を使える貴族ですらわたし達にとっては怖いんです…。その貴族ですら恐れるエルフと思ったんですから…」
「怖い…か。私にも怖いと思うことぐらいあるよ」
もちろん、プリシラに左腕を持っていかれた時の事だが、シエスタは自分と同じだと思ったらしい。
「やっぱりそうですよね。…そうだ!余り物で作った賄い食でよければ食べていかれませんか?」
「ああ、私は…」
「遠慮なんてしないでくださいな。こちらにいらしてください」
大丈夫だと答える前にシエスタに手を掴まれ阻まれた。どうも見た目に反し押しが強いらしい。
こうなればあちらと違って、恐れられていないだけに一方的に弱い形になる。
戦士によっては、どこまでやるのかは違うが、少なくともイレーネは一般人と揉め事を起こすようなタイプではない。
無理に断っても拗れるだけだし、一週間は持つが、食べる必要が無いというわけではない。まして妖力が尽きているのだ。
引っ張られるままに食堂の裏手の厨房に連れていかれ椅子に座らされ待つこと数分。
シエスタが皿に入った暖かいシチューを持ってきた。

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:48:50 ID:ugKyX/gS
sienn


847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:49:04 ID:DaVMOReT
支援☆

848 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:49:42 ID:SG0o7N4j
半分ぐらい食べたところでスプーンを置くとニコニコしていたシエスタが急に不安そうな顔をして聞いてきた。
「もしかして…お口に合いませんでしたか…?」
「ああ、性質でな。私は大体、二日に一度この程度食べれば事足りるんだ」
まぁ戦士にもよるが、大体このぐらいだ。クレアはさらに少ない方だったようだが。
「駄目ですよ!ちゃんと食べないと大きくなれません!」
長女としてのプライドか、どうも食事を残す妹や弟達とかぶったらしく、思わず似たような説教が出た。
「これ以上成長するというのもどうかと思うが」
身長180センチ、一般的に見ても高身長だ。
「そうですけど…毎日のご飯は大事なんですからね」
(やれやれ…クレアに『欲しくなくても無理にでも体に入れておけ』と言った私の立場が無いな)
因果応報。弟子にやった事がそのまま返ってきたような気がしたため、とりあえずその場は全部食べる事にした。
味は美味かったため、そう苦にはならなかったのは幸いというところか。
というか、本気で久方ぶりにまともな料理を食べた。
戦士時代から性質上、どういったものでも少量摂取すればいいというだけあって、基本的に生でいける果実か、そのまま焼いたものぐらいしか食べていない。
例外も居るだろうが、大抵の戦士はそれで済むため、わざわざ、一般人が食べるような料理を食べようなどというものは非常に少ないのだ。
だから、素直に感想が出た。
「旨いな」
「よかった。全部食べてくれて。いつでも食べに来てくださいね。わたし達が食べているものでよければお出ししますので」
「さすがに、毎日というわけにはな…ルイズの方も終わったようだ、世話になった」
「それじゃあ、またお昼に」
マントを翻し厨房を出るが、先行き不安と言えば不安だ。
「四肢接続を繰り返せばいけるか…?」
本気でそんな危ない事を考えつつ、ルイズと合流し教室へと向かう事になった。

849 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:51:05 ID:SG0o7N4j
ルイズがイレーネを伴い教室へ入ると、今まで結構話し声とかしていた教室が一気に静まり返った。
全員、正面を向き誰も一切ルイズを、もといイレーネを見ようとしない。
唯一の例外は今朝のキュルケと、その近くに座っている青髪の少女ぐらいだ。
風属性の教師曰く「学院として理想的な状態だ」とのこと。
さすがに、イレーネもこう大人数から人を食うエルフと思われてはたまらないので、ルイズに問いただす事にした。
「…お前達が言うエルフというのは人を食うのか?」
「人を食べるのはオーク鬼とかでエルフは強力な先住魔法を使うけど人なんか食べないと思うわ。急にどうしたのよ」
「そうか。…いや少しな」
どうやらシエスタの思い込みだったようで、一先ず安堵した。
なら訂正する事もあるまいと思い床に腰を落す。
やはり、こうなると背中に大剣が無い事に多少違和感を感じる。

「しかし…あれ全てが使い魔というやつか?」
「そりゃそうよ」
(まるで覚醒者の展示会だな…)
もちろん普通の動物も居るが、中に浮いている巨大な目玉。蛸人魚。六本足を持つトカゲ。どれもこれも40番代ぐらいの下位の覚醒者ならありえる形だ。

そうしていると、扉が開き中年の女性の教師が入ってきた。
教室を一瞥するなり、満足げに微笑むと
「皆さん、春の使い魔召喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔達を見るのがとても楽しみなのですよ」
と、口を開いたが、ルイズとその使い魔であるイレーネと目が合うと一気にその調子が下がった。
「ず、ずいぶんと、変わった…いえ、立派な使い魔を召喚したものですね?ミス・ヴァリエール」
瞬間、ただでさえ冷えていた教室の空気が下がる。それはもう、生徒から空気読めよと言わんばかりの視線がモロにシュヴルーズと呼ばれる教師に集まっていた。

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:51:54 ID:htfmCimg
サガフロ2のウィル・ナイツとかどうよ
コーディでも

851 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:52:39 ID:SG0o7N4j
「で、では授業を始めますよ。私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。土系統の魔法を、皆さんに講義します」
こほん、と咳払いをし授業が始まるが、イレーネの興味は属性などよりも二つ名の方に移っている。
「お前達は、全員二つ名を持っているのか」
「そうね、大抵二つ名で属性が分かるのよ。あそこの小太りが『風上』。あのキザったらしい金髪が『青銅』。その横のは『香水』。後は…キュルケの『微熱』ね」
「順に、『風』『土』『水』『火』といったところだな。もう一つあるようだが…誰も使えないのか」
「伝説になってるぐらいだしね。虚無は」
「…それでルイズ、お前の二つ名は何なんだ?」
イレーネ自身、『高速剣』という二つ名を持っていたからには、そこのところはやはり興味はある。
そう聞かれてもルイズが答えないので、まぁ深くは聞かなかったのだが、かなり静かな教室の中、話していたので結構目立っていた。

「ミス・ヴァリエール、使い魔と親睦を深めるのは構わないのですが…授業中は慎みなさい」
「ああ、すまん。続けてくれ」
ルイズが謝るより先にイレーネがそう言ったのだが、思いのほか素直に謝られた事に対して緊張が取れたようで、ようやく何時もの調子に戻ったようだ。
「判っていただければ幸いです。ミス・ヴァリエールには、ここにある石ころを私がやったように金属に変えてもらいましょう」
「わ、わたしですか?」
もじもじしつつ立ち上がらないルイズを若干疑念を含んだ目で見たが、土系統は苦手なのだろうと判断した。
「や、やります」
そんな、視線に気付いたのか、緊張した面持ちでルイズが前に向かうが、別の方向から待ったがかかった。
「先生、ルイズにやらせるのは危険だと思いますけど…」
他の生徒もそれに同調しているが、シュヴルーズは止めさせるどころか、むしろ促している。
「失敗を恐れていては何もできませんよ。気にしないでやってごらんなさい」

もう止められない。ルイズが教壇の前に行き杖を構えると生徒が一斉に机の下に隠れ始めた。
ルイズが呪文を唱えるが、戦いから離れていたとはいえ戦士。イレーネの体が反応した。
体のあちこちが妖力解放した時のように音を立てている。
何か分からんがマズイ!
「そこまでだ、止めろ!」
何故か限界を突破しそうな予感にかられ、ルイズを止めたのだが、もう杖を振り下ろしていた。
「いかん!」
瞬時に妖力解放。大して回復していない妖力を全て回し床を蹴った瞬間、爆発が起こった。

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:53:37 ID:1wTHt+XY
支援

853 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:54:23 ID:SG0o7N4j
教室がパニックに陥り、他の使い魔達が暴れ出す。
フレイムが火を吐き、飛行可能な使い魔はガラスを突き破り外へ逃げ、その穴から入ってきた大蛇が小太りの少年を飲み込もうとしている。
「ああ!マリコルヌが食われた!」「まだ、食べられてない!助けてくれ!」「火を消せぇーーーー」
まるで、妖魔か覚醒者が町を襲った時の様な阿鼻叫喚だ。
「だ、だから言ったのよ!ルイズにやらせるなって!ってルイズと先生は!?」
キュルケが教壇を指差しながらそう言ったのだが、二人は居なかった。
「うそ…二人とも爆発で!?」
その場に居たはずなのに居ないので、爆発で消し飛んだと思ったらしいが、教室の後ろの方から声がかかった。
「まったく…問題児もいいところだ」
イレーネが珍しく焦った様子で、その右腕にルイズを抱えている。
「左腕が無いんでな。悪いが蹴ったぞ」
その視線の先にはシュヴルーズが倒れていた。
爆発に巻き込まれたわけではないが、イレーネの蹴りが良い所に入ったようで気絶している。

先住魔法というざわめきが起きたが、何の事は無い。ただ疾く動いただけの事だ
妖力解放し、教壇まで一足飛びに飛ぶと同時に教壇のルイズを掴み
そのままの勢いで壁を蹴り反転。ついでにシュヴルーズを蹴り飛ばしたのだが、鳩尾に綺麗に決まったようだった。
当然、手加減はしたが急所である。そりゃあ気絶もする。
瞬間的な妖力解放による高速移動。『幻影』程ではないが、かなりのスピードで移動はできる。
ただ、もう回復した妖力を使い果たしたようだったが。

「ちょっと失敗したみたいね」
そんな教室のざわめきを受けても淡々とした声でと事も無げに言う姿を見て改めてイレーネは、こいつは大物になるな。と本気でそう思った。

854 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 10:55:39 ID:SG0o7N4j
投下したッ!
>>844
うん、そうなんだ…思いっきり誤爆したんだよ

ヤバイな…この前ワルキューレをスライスしたいって言ったばかりなのに…スマン、ありゃ嘘だった

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:57:25 ID:R6qc0mnI
>>832
ネクストは極端にしなくても飛行できるぞ


856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 10:59:17 ID:jNCIL+uX
銀眼と聞いて銀の義眼のバトーさん思い浮かべた俺は何だ

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:02:23 ID:2ze26UVu
ギーシュとの決闘の理由がワンパターン化してしまうのを
何とか防ぎたいと思いつつもいい案が浮かばない俺は間違いなくヘタレ

TOSのゼロスみたいな女好きキャラを召喚してモンモンらに手を出させるか?
それで話がこじれにこじれて、勝っても負けても恥をかくこと必定の
不毛極まる悲しい決闘が始まるとか……

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:03:17 ID:tthGFLMc
銀眼乙です!

AC飛行用エクステンションは逆関節脚なら結構楽しい。
思ったより武装出来るし。

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:06:18 ID:GvmBbnD5
銀眼の人乙でしたー

>829
アルビオン城の門前で気合だけで7万を足止めする張飛とか

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:09:00 ID:gYbzNQfO
GJ
ニンゲンノクズハモウテツクズヲアツメナイ

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:11:42 ID:wpliL220
>>857
簡単だよ、そもそもケーキ配り手伝わなかったり、小瓶無視したりすればいいんだ
ギーシュの影が恐ろしく薄くなるけどな

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:13:37 ID:upDJ+I9p
ワルド「君はブリミルのような偉大なメイジになる!」

ルイズ「佞言 絶つべし」



関羽「「決まりだ。ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールはここから始まるしかあるまい」

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:14:07 ID:bxJ/cG32

妖力0となると今後はガンダールヴ頼みか・・・?

>>857
変態仮面のように共感を得ればいいんじゃないかな

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:14:58 ID:QcmiXMf0
GJ
これエルフって誤解が解けてもあんま意味無いよなw
原作読んでみようかねえ

>>857
変態仮面かよw

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:15:34 ID:gYbzNQfO
きずつけちゃった女の子にお詫びのプレゼント渡すから代金を払えという
ギーシュはちょっとヤダ

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:16:31 ID:wpliL220
グラモン家は見得張るから貧乏なんだよ……

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:16:35 ID:pNOOdGaO
>>841
破壊の杖に興味を失くしそうだね。フーケさん
ついでに、盗む準備が不可能と言うか無意味になるし

868 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/18(土) 11:18:31 ID:SG0o7N4j
>>863
回復がものっそい遅いから連続使用するとほぼ0に近い状態って事で
ただ、高速剣は片腕のみの覚醒という荒業だから、使えるってMY設定で勘弁を…
>>864
みかん事オフィーリアもエルフ耳なんだ。あの人はヤバイけどw

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:19:28 ID:R6qc0mnI
そういえば、破壊の杖で思い出したけど
大統領召喚だと破壊の杖はMWCでは何故かバズーカになってる月光でいいんだよな?


870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:19:37 ID:K6LJ5LVd
>>860
MMナツカシス

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:22:59 ID:MvYiE6lF
香水を拾うと『アイテムを入手しました』
ルイズにぱんつを投げつけられて『秘法を入手しました』

そんな九龍魔法学園記でゲットレジャー

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:23:03 ID:2ze26UVu
う〜ん、テイルズシリーズで誰か使い魔適任者はいないものか。
癖の強いキャラが多いし、何とかオリジナル展開にも持っていけないか……

ロニ……マザコンでロリコンでホモで最初からクライマックス
ゼロス……幼女から老婆まで不特定多数の女性に声をかけてアイテムをたかる
ジェイド……それにしてもこの子安、ノリノリである

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:24:36 ID:sSqv8nz1
イカスヒイイイイイイイイップ!

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:25:56 ID:GvmBbnD5
>869
月光かw
しまいにダンスの時に両手クラッカーならしたりするのか

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:26:03 ID:upDJ+I9p
>>872
ルークだな。
しかもDQN脱皮前の。

あの糞根性をルイズが叩きなおす成長ストーリー。

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:30:55 ID:tthGFLMc
>>872
クラースなら面白いぞ。
既存の魔法体系そのものを崩しそうな理論を広めてくれる。
4+1以上の系統を知ってるし。
しかも彼はメカにも強い。

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:32:53 ID:bNA8i9Y4
>>872
 ア イ テ ム な ん ぞ  (ry

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:33:06 ID:pevajCI7
ルークは七万を超振動でぶっ飛ばして
「俺は悪くない!俺は悪くない!」

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:34:57 ID:sSqv8nz1
ファラはどうだろう
そこまで強くなさげだし、正義感+世話焼きで一巻は上手くこなしてくれそうだ

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:36:00 ID:my5Q+J31
>ギーシュイベント
逆アプローチで、女性形の使い魔呼び出してその魅力に当てられたギーシュが口説きに掛かる
→現場押さえられてケティモンモンにふられる→責任取ってボクとつき合うんだ、平民!
と言う流れはどうだろうか。
ここから召喚キャラのプライドに障って決闘申し込まれるもよし、いっそそのままぱくっとたべちゃうキャラでもよしw

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:36:05 ID:BIgJhlFt
ソーディアンなんかどうだ?

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:37:19 ID:pevajCI7
ダオスは〜?

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:37:38 ID:S7t+ZpXC
ワルド辺りに利用されて「オレは悪くねぇ!」
キュルケ「あんなのには微熱もなにもないわね」
タバサ「…………」
シルフィ「最低なのね、きゅいきゅい」
ルイズ「お願いだからこれ以上見損なわせないで」

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:38:01 ID:eMC4AUyA
>>871
コルベールの部屋から毎晩のように資材が消えそうなんだがw

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:38:03 ID:GvmBbnD5
>880
「俗物がっ!」って前だか前々だったかにあったっけな
でもMSの整備云々で駄目か…

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:38:23 ID:upDJ+I9p
街で売り物を勝手に食べて何でルイズに怒られてるのか分からないルーク。
DQN、世間知らず、無責任、ボンボン。
正に最悪の使い魔、飼い主の技量が問われる。

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:39:10 ID:s4EemzFQ
銀眼の戦士乙。

ところで、こちらのイレー姐さんは『うっかり』属性あるんで?

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:46:42 ID:bNA8i9Y4
親善大使愛されすぎだろ常考。

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:46:58 ID:dG1fm2kD
BALLSはやばい。
資材さえあれば12機から80兆超まで自己生産で増えるようなやつだぞw

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 11:50:18 ID:SG0o7N4j
>>887
二巻で締める予定だからワルド戦で限界を…とかね
イレ姐さんの覚醒描写が皆無なんだよねぇ…クレアがリガルド戦で覚醒しかけた時
左右対称の覚醒体がクレアだけ右腕が違ってたから、それがイレ姐さんの覚醒体っぽいんだけど

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:12:50 ID:fUYG6MpJ
ルーク変心前は、俺から言わせりゃかなりまとも。
むしろ、周りの責任の押し付けっぷりに、ドン引きしたきがす。

でも、世間の評価はDQN扱いなんだよね。

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:19:58 ID:dG1fm2kD
ルークの生い立ちとか実際の年齢とか考えるとむしろあの性格はまともな方な気がするんだよな。

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:20:28 ID:A4m5eXs5
同じく、ツンデレルークじゃなくなってガッカリした記憶が

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:21:35 ID:pevajCI7
実年齢9歳だっけ?
それなら仕方ない。つかあれだけやったら現実逃避もしたくなる。

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:21:53 ID:kM45f/9m
ろくな情操教育もうけていない、親の愛も殆ど感じた事のない七歳の子供をDQNとかどんだけ〜

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:22:54 ID:Cw1kRh1p
>>891
確かにDQNなところはあるけど、環境によるところも大きいしな。
実年齢7歳の幼児にいい大人が寄って集って責任をなすり付けているようで見苦しかったよ。


さっきふと想像して噴いたのだが、マイケル・ジャクソン召喚。
間違いなく「亜人」扱いされるだろうなw

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:24:23 ID:QcmiXMf0
>>896
キタキタ親父よりカオスになりそうw
しかし、テイルズか…その内やってみようか

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:25:24 ID:GvmBbnD5
>896
ギーシュに言い寄ったりマルコのお腹むにむにするのか

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:25:42 ID:2ze26UVu
ハロルド召喚なら……

適当に上級昌術撃ってるだけで大概の相手には勝ててしまう厨性能でバランス崩壊
エクセキューション、ディバインセイバー、インブレイスエンド、エンシェントノヴァ、
クレイジーコメットから始まる4段連携……

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:29:26 ID:euxHvLtk
BALLS召喚は資本主義が崩壊するからな
栄養ドリンクと希望号(機動兵器)が同じ値段になるくらい完全崩壊

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:31:51 ID:Cw1kRh1p
>>897-898
裁判中に召喚され、のっけから「ポ――――ウ!!」で出オチ。
ウェールズと愉快なゾンビたちを従えた「スリラー」でハルケギニアで席巻。
東方に夢の国ネヴァーランドを建国して初代国王に就任。

テラカオスw

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:33:42 ID:fHRPAS+M
マリコルヌがメーテル召喚
容姿の好みの関係でマリコルヌはモテモテ&急成長。

ギーシュと決闘するのもマリコルヌ
デルフを買うのもマリコルヌ
シエスタをモット伯から救出するのもマリコルヌ
アルビオンに付いてくるのもマリコルヌ
ワルドを倒すのもマリコルヌ
レキンコスタ戦の殿もマリコルヌ
ティファニアに助けられるのもマリコルヌ
アンリエッタに好かれるのもマリコルヌ
タバサの勇者様もマリコルヌ。


・・・・・・ 才人本格的にいらない子

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:34:20 ID:dG1fm2kD
>>900
技術格差が天と地ほどもあった戦争を、物量作戦で泥沼に持ち込むような生産力をファンタジー世界に持ち込むのは難しいわな。
300M級の宇宙戦艦を1分に1隻ペースで建造とかどんだけーw

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:34:51 ID:2ze26UVu
マリコルヌ自重w
でもそれはそれで新しいな

905 :Mr.0の使い魔:2007/08/18(土) 12:40:46 ID:1wTHt+XY
投下予告をしてみる。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:41:11 ID:QcmiXMf0
支援してみる

907 :Mr.0の使い魔 第八話(1/6):2007/08/18(土) 12:42:17 ID:1wTHt+XY
 馬車の上で、ルイズは現状に頭を抱えていた。馬を操るロングビルが
御者の席に座っているのは、まあ仕方ない。
 問題は、荷台に座るメンバーの配置である。まずルイズが右側後方。
ルイズの対面、左側後方にギーシュ。ギーシュの隣がクロコダイルで、
さらにその隣にタバサ。クロコダイルの対面にはキュルケ。要するに。

「なんでわたしの隣があんたなのよ」
「他に席がないんだから仕方ないじゃない」

 仇敵ツェルプストーと隣同士なのである。


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第八話


 荷台右側が険悪な雰囲気で包まれているのとは対照的に、左側はそれ
なりに穏やかであった。

「……」
「……」
(ま、間が持たない)

 黙りこくった男と少女に、一人の少年が胃を痛めている現状を平穏と
言えれば、の話であるが。クロコダイルとタバサは、馬車に乗り込んで
から一言も口をきいていない。主人と親友がいがみ合っているのとは正
反対である。
 が、特に仲違いしているから会話をしないのではない。タバサは元々
無口であり、今は必要がないから喋らないだけ。一方のクロコダイルは、
じっと目を閉じて何事かを考えているようだった。一度考え事を遮って
殺されかけた経験を持つだけに、ギーシュは迂闊に声をかけられない。
いつもの無駄に高いテンションとは大違いである。

(い、急いでください、ミス・ロングビル! お願いだから!)

 対面の険悪なムードと側面の重圧に挟まれて、ギーシュの胃は馬車を
降りるまで延々と苛まれ続けた。


 森に入って少し進んだところで、一行は馬車から徒歩に切り替えた。
馬の嘶きや車輪の音で気づかれては元も子もないからだが、草木をかき
分け獣道を進んでいくのは、慣れない人間にとってはなかなかの重労働
である。その中で大人二人はともかく、華奢なタバサが息切れ一つ起こ
さないのは、他の三人にはかなり意外な出来事だった。

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:44:41 ID:bxJ/cG32
サンドマン支援

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:47:08 ID:R2zCe8/9
支援

910 :Mr.0の使い魔 第八話(2/6):2007/08/18(土) 12:47:42 ID:1wTHt+XY
「見えましたわ」

 先頭で立ち止まったロングビルの声に、ルイズ達の表情が険しくなる。
森の中にぽっかり開いた空き地に、みすぼらしい小屋があった。茂みに
身を隠して様子を伺うが、人が出てくる気配はない。

「あそこか」
「わたくしが、周囲の偵察を行います。その間に、皆さんで小屋の方を調べていただけますか」
「ふむ。まぁ、順当だろう」
「では、また後ほど」

 そそくさとロングビルはその場を離れた。遠ざかる背中を眺めていた
クロコダイルは、彼女の姿が森に消えると、視線を傍らに並ぶルイズ達
に向ける。ルイズ、ギーシュ、タバサと順に移動し、最後のキュルケで
視線を固定した。

「さて、これからあの小屋を調べる訳だが……ミス・ツェルプストー」
「何かしら、ミスタ」
「行動するにあたって、我々が最も注意すべき事は何だと思う」
「敵の迎撃、あるいは仕掛けられた罠でしょう」
「結構」

 満足したように頷くクロコダイルを見て、キュルケは少し腹が立った。
どうもこの男、自分を試しているらしい。力を信用されていないという
事実は、彼女のプライドをいたく傷つけたのだ。
 キュルケの様子を気にもせず、クロコダイルは続いてタバサを見る。

「ならば、ミス・タバサ」
「何」
「今から我々がとるべき行動は」
「陽動を兼ねた囮役での偵察。あの中にフーケがいるかを確認する」

 もう一度頷いたクロコダイルは、ギーシュとルイズを見比べる。体を
強張らせた二人を交互に揺れていた視線が、ルイズで止まった。

「ミス・ヴァリエール」
「な、何よ」
「囮に求められる能力は何だね」
「……受けるダメージに耐えられる頑丈さ。
 もしくは攻撃を避けられる敏捷性。あと、敵の注意を引きつけるだけの姿形かしら」
「結構だ。それらを踏まえた上で、ミスタ・グラモ――ん?」

911 :Mr.0の使い魔 第八話(3/6):2007/08/18(土) 12:49:45 ID:1wTHt+XY
 満足そうに笑ったクロコダイルは残るギーシュに呼びかけたのだが、
言葉をかけた先には誰もいなかった。いつの間にやら、ギーシュの姿が
その場から消えていたのである。

「あそこ」

 いち早く見つけたタバサの声に、他の三人が振り向いた。長い杖が指
すのは小屋の入り口。そこで薔薇を構えるギーシュ・ド・グラモンその
人である。
 場の空気も読まずに、ギーシュは高らかに名乗りを上げた。

「我こそは、グラモン家が末子、ギーシュ・ド・グラモン!
 『土くれ』のフーケ、観念しておとなしく出てこい! さもないと――」

 さぁっと振られた薔薇の花びらが舞い落ちて、青白い光を放つ。瞬く
間に七体の青銅人形が生み出され、槍を構えて小屋を取り囲んだ。

「僕のワルキューレ達の洗礼を受けることになるぞ!」


「……何やってんだ、あいつは」

 苦虫をまとめて十匹ほど噛み潰した表情で、クロコダイルは呟いた。
まるで決闘でもするように真正面から盗賊に挑む馬鹿は初めて――いや、
あの『麦わら』も似たような思考の持ち主だったから、二人目だ。そも
そもあんな【錬金】の魔法があるのなら、術者は茂みに隠れて人形だけ
送り込めばよかったのではないか。
 ルイズやキュルケもだいたい似たような顔をしていた。タバサはいつ
もと同じ無表情だったが、それでも一言だけ、内心を口に出した。

「馬鹿」

 ともあれ、これでギーシュが本人の意図とは関係なしに囮となった。
そうなると、肝心なのは彼の実力である。相手が巨大なゴーレムを操る
ほどの腕前である以上、半端な技量では囮にすらならない。実際どの程
度なのか、クロコダイルがルイズに聞いたところ、返答は大仰なため息
だった。

「あれがギーシュの全力よ」
「何だと?」
「だから、全力を使って召喚できるのがあの七体。
 他の魔法は唱えられないし、破壊されても補充はできないの」

 ますますもって頭の痛い話である。仮にあそこに並ぶゴーレムが全滅
した場合、以後ギーシュは足手まとい確定なのである。戦場で、優秀な
敵と同じくらい厄介なのは無能な味方。どこの世界でもそれは同じだ。

(仕方ねェ。せめて死ぬ前に囮の役には立ってくれよ)

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:49:58 ID:R2zCe8/9
支援支援

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:50:25 ID:cEld1Buv
サミアどん 支援

914 :Mr.0の使い魔 第八話(4/6):2007/08/18(土) 12:51:48 ID:1wTHt+XY
 師と仰ぐ人物にあっさり見切りをつけられたとも知らずに、小屋の前
に立つギーシュは内心で悦に入っていた。彼の思い描く未来予想図では、
恐れをなしたフーケが慌てて飛び出して許しを請う、という非常に都合
の良い展開がなされている。もしも歯向かうようなら、小屋を包囲した
ワルキューレで袋叩きにすればいい。

 が。
 待てども待てども、何かが起きる気配はない。
 五秒が経ち、十秒が経ち……一分を過ぎる頃には、ギーシュだけでは
なく後方のルイズとキュルケも怪訝な顔をした。

「変ね。あれだけ騒いだのに、仕掛けてこないわ」
「中にはいないんじゃない?」

 キュルケがそう呟いたと同時に、隣のタバサが立ち上がった。タバサ
は一直線に玄関に向かうと、扉を開け放ってずかずかと踏み込んで行く。
声をかける暇もなかったキュルケは、友人の姿が視界から消えたところ
でようやく我に返った。

「た、タバサ! あの子ったら……あたし達も行くわよ、ヴァリエール!」
「言われなくても! クロコダイル、あんたは外を見張ってなさい!」
「おう、行ってこい」

 一目散に駆け出した二人の少女は、呆然とするギーシュの横を疾風の
ように駆け抜けた。目を瞬かせるギーシュだったが、その肩に厳つい掌
が置かれた事で我に返る。振り返った先にいたのは、引きつった笑みを
浮かべるクロコダイルだった。

「師匠! 見ていただけましたか、僕の勇姿「この馬鹿ヤロウ!」おぶッ!?」

 脳天に叩き込まれた拳骨で、呆気なく昏倒するギーシュ。それに連動
するように、ワルキューレ達も次々に倒れてばらばらに分解した。術者
が意識を失った場合、操られるゴーレムがどうなるのか、そのいい見本
である。足手まといを増やしてまで得るべき情報だったのかは微妙だが。

「もう少し役に立つかと思ったんだがなぁ」

 青く晴れ渡った空を見上げながら、クロコダイルはため息をついた。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:52:11 ID:fUYG6MpJ
おぉ、やっぱ同意見の人もいるみたいだね支援!

916 :Mr.0の使い魔 第八話(5/6):2007/08/18(土) 12:53:25 ID:1wTHt+XY
 一方のルイズとキュルケは、中にフーケがいない事に安堵するととも
に、僅かばかりの落胆を感じていた。小屋そのものは使われなくなって
大分経つようで、生活している痕跡がまるでない。フーケのアジトでは
なく、一時的な保管場所、もしくは追っ手の目を欺く為の偽装だったの
だろう。そう考えると、奪われた【破壊神の槌】も、既にどこか遠くへ
持ち去られた後かもしれない。

「結局、わたし達は無駄足だったって事かしら」
「なぁんだ、つまんない」
「待って」

 任務失敗と娯楽消失、それぞれの理由で肩を落とすルイズとキュルケ
の元に、タバサが部屋の奥から大きなケースを運んできた。一抱え以上
あるケースに目を奪われる二人の前で、留め金が外され、蓋が開く。
 中に入っていたのは、これまた異様に大きなトンカチ。人間の頭ほど
もある先端部分は、側面をなめし革で、両端を鉄板で覆ってある。中央
に、長さ1.5メイルほどの木製の柄が突き刺さっていた。その形状は
まさしく――。

「「【破壊神の槌】!?」」
「そう」


「それにしても、こんな大きなものよく持って来れたわね」

 【破壊神の槌】が見つかってご満悦のルイズとは対照的に、キュルケ
は怪訝な顔をした。このやたらと大きな槌は、それなりに鍛えた人間で
なければ振り回すどころか持ち運ぶのも難しそうだ。
 タバサが実は筋肉ムキムキの女傑(アマゾネス)でした、というのも
何か違う気がする。というか、それはキュルケのみならず非常にイヤな
想像である。
 そんな事を考えながら親友が抱えるケースに手を伸ばし――槌を持ち
上げて、キュルケは顔を顰めた。

「何コレ、随分軽いじゃない」

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:54:51 ID:R2zCe8/9
ウソップパウンド支援!!!!w

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:55:14 ID:aV9AgS4c
バウンド支援w

919 :Mr.0の使い魔 第八話(6/6):2007/08/18(土) 12:55:31 ID:1wTHt+XY
「え?」
「あんたも持ってみなさいよ。ほら」
「わわッ!?」

 無造作に放り投げられた槌。慌てて受け取ったルイズも、即座に眉根
を寄せた。片手で楽々と持ち上げられるほど軽いのだ。木製のケースと
比べても、重量は大差ないのではないだろうか。

「もしかして、偽物?」
「わざわざ偽物を残す必要はないと思うけど」

 二人して額を突き合わせていると、横で眺めていたタバサがぽそりと
呟いた。手にした長い杖で指したのは、先端部の側面に刻まれた文字の
ようなもの。

「それ」

 ハルケギニアで使われている書体とはまるで異なるそれは、あくまで
文字”のようなもの”であり、この場の三人とも読む事はできない。が、
【破壊神の槌】との仰々しい名前からして、何らかのマジックアイテム
であるのは間違いないだろう。それに刻んである謎の文字ともなれば、
特別な効果を持っていてもおかしくない。

「これが槌を軽くしてるのかしら」
「何かの魔法のルーンで、振り回したらすごい魔法が炸裂するとか」
「本体はハリボテで、この文字みたいなのが名前の由来ってこと?」

 ルイズの疑問に、キュルケは肩をすくめて答えた。結局二人とも本当
のところはわからないのである。知識は人一倍豊富なタバサも、これに
ついては首を横に振った。

「とりあえず【破壊神の槌】は取り戻せたみたいだし、いいじゃない」
「そうね。フーケがいないのは残念だけど……あら?」

 既にこの小屋には用はない。そう思って外へ出ようと一歩を踏み出し
たルイズは、靴越しに伝わる柔らかい感触に視線を下げた。床板とは異
なる、茶色くて柔らかい物体を踏みつけている。

「土!?」

 慌てて飛び退くルイズ。同じく危険を感じたキュルケとタバサと共に
寄り添う中、床だけでなく壁や天井も、ぼろぼろの”土くれ”に変わって
崩れ始めた。

   ...TO BE CONTINUED

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:57:02 ID:QcmiXMf0
あとがき支援

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:57:30 ID:2Y3mJIbP
乙支援

そして
>897-898 >901
いっそメガドラのムーンウォーカー版でw
マイケルロボ自重www

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:57:40 ID:3OWx7q90
ひょっとして宝物庫アイテムで全く役に立たないっていうか
フーケ戦で戦局を左右するために使えないアイテムは初めてじゃあなかろうか…

923 :Mr.0の使い魔:2007/08/18(土) 12:58:21 ID:1wTHt+XY
以上で第八話終了です。
さー、飯食うべ。

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 12:59:38 ID:dG1fm2kD
これはウソップかw

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:00:53 ID:2ze26UVu
ギーシュはもうウソップ輪ゴームでフーケを牽制する係でいいだろw

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:01:09 ID:QcmiXMf0
>>923
あじゅじゅしたー。
>>922
棍、テニスラケットより酷いなコレw

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:05:29 ID:pwzCyE4g
破壊神の槌があるって事は・・・ウソップはもう・・・
ナム

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:05:37 ID:wpliL220
つまりオスマンを助けたのはキャプテンウソ……じゃなくてソゲキングか!

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:06:36 ID:L6YfrlxV
>>925
つまり、ギーシュは途中で仮面つけてゴーレムの国から来た、ゴレキングって名乗るんだな

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:12:25 ID:GvmBbnD5
>923
乙でしたー

>929
そしてソゲキングさん並みに活躍するのか

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:13:06 ID:bxJ/cG32
もう少しまともな物を残して行けよww

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:14:19 ID:dG1fm2kD
>>931
ウソップワゴームとか?

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:16:11 ID:0eBX/A6z
つかウソップあれでワイバーン倒したのかwww

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:21:20 ID:lmWvxeuk
>>932
ワゴムでワイバーン倒すとかウソップどんだけすごいんだw

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:25:28 ID:3OWx7q90
ていうかよくウソップ死ねたな…
ワンピで死ぬとかすげー難しいと思うぞ、ワイバーン倒すとかそういう問題ではなく

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:26:22 ID:GvmBbnD5
>933
凄くノリの良いワイバーンだったんだよ
ワゴームとパウンドで眼をつぶった途端に二人とも逃走とか

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:27:46 ID:dG1fm2kD
>>934
そりゃおめえ、こうだろ。
ウソップ「ウソップワゴーム!」
ワイバーン「……! ………!」
ウソップ「ウソップハンマー!ウソップハンマー!ウソップハンマー!ウソップハンマー!ウソップハンマー!ウソップハンマー!ウソップハンマー!」

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:28:34 ID:0eBX/A6z
麦わらの一味が一緒に来てたとかなら倒せそうだがなぁ
それなら帰還できそうだし

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:28:50 ID:nRTjp0DP
本当にそれを残したのがウソップとは限らんぞ。それに帰った可能性もある

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:29:30 ID:lmWvxeuk
ワイバーンもアホなのか頭いいのか分からんな

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:37:33 ID:GvmBbnD5
なんだそのワイバーン凄く可愛い

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:40:01 ID:iv8yfkdQ
ボッコボコにされるワイバーンカワイソス

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 13:59:01 ID:0eBX/A6z
ワイバーン「落とし物……拾っただけなのに」

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:04:34 ID:EPdYSNYq
ウソップ悪者wwwwwwww

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:48:19 ID:65QHIPvD
>>937
おいおい、ハンマーの間にワゴムが抜けてるぞ

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:50:37 ID:Tq49Kx4I
小ネタを投下。

――――
ルイズがそこに行き着き、困り果てたのは当然といえるだろう。
彼女の使い魔、サイトの事、である。
サイトは現代日本から召喚された。無論、着の身着のままで。
パーカー姿は確かにこの世界では珍しかったが、珍しい以上のものではない。
姫殿下が魔法学院にやってくる、というのを知らされたのは今日の事だ。
しかし急遽だという事で、五日後に設定されたそれは、ルイズを大いに悩ませた。

――サイトをこのまま出すわけにはいかない

貴族の使い魔が人ならば、それ相応に着飾る必要性があるだろう。
しかし、五日。
一から服を仕立てようと思うと、余りに短すぎた。
生憎と魔法で作れるのは建物などであり、服はどの魔法でも作れるものではない。
困り果てたルイズは、各方面に協力を持ちかけたが――どの貴族も首を横に振った。
そんな仕立て屋は知らない、というのである。
だが、希望の一人が見つかった。
――マルトーである。
ルイズがシエスタにまでたずねてきたことで、貴族の鼻を明かせてやれるなら、と一人の男を紹介したのであった。

だが、その男をみてルイズは驚いた。
黒髪に黄色い肌。
まるでサイトと同じような人種ではないか。
だが、その紹介された名前を聞いて、もっとサイトは驚いたのだ。
男の名は、「ユウ・オリベ」
「織部 悠」
紛れも無く、日本人だったのだ。


ルイズはその男を信用した訳ではなかった。
平民であるマルトーが紹介したのは、うらぶれた路地裏の二階。
平民による平民の紹介。
貴族であるルイズからしてみれば、信用できよう筈がないのだ。
だがしかし、背に腹は変えられない。
通常の仕立て屋は手の早い貴族連中に取られたし、既製服では貴族用のモノなど売ってはいない。

――いや、一部高級な店では売っているのだが、しかし、それは合わない、のだ。
豪奢なマントや、服装もいいが、サイトの身長は172サント。
ある程度見栄えのする体躯である。
そんな豪華なものをつけてしまっては、下手をすればルイズより悪目立ちをする。
そういった理由をオリベに伝えると、だがしかし、オリベはコリコリと頭をかいた。

『――マルトーのおやっさんの紹介じゃ、断る訳にはいかねぇか。
だが残り五日だ。時間がねぇ。使い魔、ここで徹夜で借りるぜ』

そういうと、サイトは五日間部屋で缶詰になった。
ルイズも不満げではあったが、五日後の姫殿下の目どおりを考えると仕方の無い事だ。
仮にもラ・ヴァリエール公爵家の三女であるルイズには、仕立てというのがどれほど時間のかかるものかはわかっていた。
故に、何も文句を言わなかったのだ。
果たしてこれが、成り上がり貴族や、軍人であったならば文句を言っただろうが。

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:52:10 ID:Tq49Kx4I
『おら起きろ! 仮縫いだ!』

最早サイトにはその言葉が目覚まし代わりだった。
初日こそ、オリベは寸法を取り、資料を目にし、悩んで居たのだが
二日目からは次々に作業を進めていき、仮縫いと言ってはサイトに二時間も睡眠を許さなかった。
段々と眠気で体が崩れていくサイトだが、それをオリベは許さず、時には蹴飛ばしてでも立たせた。

――最初、サイトは乗り気ではなかったのだ。
何せ現代日本の通常家庭の生まれである。
服といえば安売りや、セール。流行によって買うものであり
寸法を取る、などというのは学生服くらいであった。
しかし、今作られていく服はどうだ。
面倒くさかった仮縫いが行われていくたびに、まるで自分に何かをコーティングしていくかのように服が出来上がっていく。

『いいか、幾ら作ったって日本人のお前さんじゃ気取った姿はむしろマイナスだ。
胸を張って突っ立っているだけでいい!』

そういわれたが、受け取った本は分厚く、もし話しかけられた際のお辞儀の仕方や礼の仕方。
貴族の従者に対する居住まいなどが細かく、日本語で書き連ねられていた。
時に様子を見に来るルイズに鞭をぶたれ、オリベに蹴り飛ばされ、ほぼ軟禁状態でそれを読み進めていくサイト。
――何故こんなに熱心なのかといえば、自分の為に作っている服の値段を知ったからなのだが。

『特急料金で金貨千エキュー。と、いいたいが、マルトーのおやっさんの頼みだ。
特別に二百エキューって事にしておいてやる』

――それが、日本円で数百万に値すると知らされた時のサイトの驚きようといえばどういうものか、語らずともわかるというものだろう。
そんなものを出してくれたルイズに、応えなければ男ではない。
あいつめ、俺にほれているんだな、などと勘違いを含みつつも、四日が過ぎ、五日目に――ようやく、一夜漬けの知識と、服が完成したのだった。

品評会の当日が来た。
各々が使い魔を見せ、そこに服を持ってやってきたオリベとサイトが来た。
時々様子を見に来ていたルイズだが、完成二日前までは一切中に入らせてもらえなかった。
気が散る、というのが主な理由だったのだが、貴族である自分も入れないとは、とルイズは不機嫌気味であった。
既に他の使い魔は芸の最終調整に入っている。
だが、結局サイトと何の打ち合わせも出来なかったルイズは、オリベにどうするのかと詰め寄った。

『いいからお嬢ちゃん。
この服を着て、丁寧に礼を尽くすんだ』

とだけ伝え、オリベはベンチに横になってしまったのだ。
サイトも自信を持って頷くため、ルイズは渋々、サイトに着替えて順番を待つように、と伝えたのだった。

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:53:18 ID:Tq49Kx4I
タバサのシルフィードを筆頭とした、素晴らしい使い魔達が芸を見せる中、とうとう、最後のルイズの番がやってきた。
ゆったりと歩き、王女たちの前に姿を見せるルイズ。
しかしサイトは、その後ろで何事があろうとも手を差し出せる距離を、確実な歩みでついてきたのだった。
ふむ、と唸る軍人たち。
しかし、それだけだった。

クスクスと笑いを漏らす生徒達。
幾らギーシュに勝利をしたとはいえ、平民の使い魔を王女の前に出す事に笑いを抑える事が出来なかったのだ。
王女も一瞬呆れたような顔をし、その周りの者たちもどう反応すればいいものかと悩んでいた。
流石は平民だ。幾ら着飾ったところで野暮天な服装しか出来ないじゃないか、と声に出すものまで出だす始末だ。
お飾りの拍手をして終わらせようか、そう、皆が考え始めていたところで、ほぅ、と唸るものがいた。
グラモン元帥である。
その元帥が、息子に尋ねた。

「あの服装を見て、どう思う」

だが、その言葉に息子のギーシュは鼻で笑いながら

「貧相に尽きますね。黒い服は従者にぴったりですが、ラ・ヴァリエール家の使い魔と考えると、少し」

だが、その言葉にこそグラモン元帥は失望を感じた。
そして、ポツリポツリとつぶやき始めた。


サイトが着ていたのは、地球で言えば、ジャケットとパンツだった。

『ハルケギニアはどういう訳か、フランス仕立てと日本が混ざり合ってるような世界だ。
ブラウスにシャツは当然だが、貴族の従者ともなれば、相応の豪奢さと威風が要求される。
燕尾服ってのもありだが、この世界じゃまだ燕尾服は確立されてねぇ上に、ありゃ女性をエスコートして初めて魅力出るもんだ』
『みれば時代的には十七世紀に似てる。
するとジャケット。ジュストコールがいいかと思いがちだが、胴長短足気味な日本人に、前開きのジャケットは難しい』

仮縫いの最中、一体どんな服装にするのか不思議に思ったサイトが
どんなものにするのだ、と尋ねると、こういって説明が始まったのだ。

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:53:23 ID:65QHIPvD
支援

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:54:27 ID:Tq49Kx4I
グラモン元帥がゆっくりと、息子のギーシュや、近くにいる上司達に聞こえるようにつぶやいた。
皆が今サイトが着ている服装を改めてよく見る。
黒いフォーマルな生地で作られた服だ。
――サイトがもう少し詳しければ、変型したチュニック・ジャケットだと気付いただろう。
膝丈まである裾は、日本人の特徴である短足を隠し、整いつつも一本筋の通った雰囲気を演出している。
ほっそりとしたシルエットではあるが、しかし背中のデルフリンガーを強調するように見せているため、ひ弱な雰囲気は受けづらい。
更に、デルフリンガーを背負う事によって生じる肩のゆがみや、シルエットのずれを
わざわざデルフリンガーを固定させる場所を指定して、『あらかじめ、修正するようにゆがめてある』
成る程、これならば背丈があり、雰囲気に足りない紳士的なものや、威風も少しは加味されるだろう。
デルフリンガーのような長い刀を背負い、それでもシルエットがゆがんでいない事を気付けば、歴戦の戦士だと思わせる事も可能だ。
だがしかし、足りないものがある。
豪奢さ、である。
悲しいかな、このままでは地味なだけなのだ。
グラモン元帥も最初は、そう思い、見下そうとした。
だが、と。
目を凝らしてよくみれば、ステッチが施されているのだ。
目立たぬように、裾の部分などに施されたものだが、それをよくよくみれば、ラ・ヴァリエール公爵家の紋章ではないか。
金ではなく、銀糸で施されたそれは、黒の中で埋没することなく、しかし裾という部分であるため、自分を主張することなく輝いていた。
確かに、見た目豪華な宝石と違い、地味な銀糸ではある。
だがしかし、ここまで精緻に縫いこまれたステッチで、公爵家の紋章をあらわすとなれば並大抵の仕事ではない。
むしろ、これに気付いた者は宝石よりも豪華な仕事に驚く事だろう。

『気付かなかったとすれば、そりゃ貴族の器が知れるってもんだ』

オリベはそう嘯いて、ニヤリと笑ったのだった。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:55:55 ID:Tq49Kx4I
無論、そんな事をすれば通常は怒るのが貴族というものである。
着る本人には伝えたが、果たして貴族がそれを見抜けるかどうか試したのだ。
元々偏屈な職人なオリベではあるが、流石にこれは喧嘩を売るような真似だった。
しかし――

「素晴らしいですわ。ミス・ヴァリエールとその使い魔」

王女がそういって、服を褒めたのだ。
となれば褒める他ない。
馬鹿にした連中が恥ずかしそうにその場から去っていくのを見て、ルイズは言い知れぬ優越感と、感謝の気持ちを抱いた。


――ベンチで横になるオリベに、声をかける男がいた。
グラモン元帥である。
その姿を確認したオリベは、目隠しにかけてあった本を取り払い、ゆっくりと起き上がる。

「相変わらずだな、ミスタ・オリベ」
「グラモンのだんなかい」

グラモン元帥が腰をベンチに下ろす。
護衛もつけず、オリベの横に座る姿は、まるで数年来の友人を相手にするような姿だった。

「懐かしいものだ。君の師匠が始めて私の礼服を仕立てた時からだから、もう五年にもなるか。
ゲルマニアの錬金装飾師、シュペー卿が自らの呼び出した使い魔を、服飾の師匠と言った時には驚いたものだが」

グラモン元帥が懐かしそうに、目を細める。
そして、ふと疑問に思った事をつぶやいた。

「そういえば、会場中の誰もが服に目を奪われたが、履いていた靴はその中で自己を主張せず、しかし雰囲気を壊さぬ代物だったな」
「……俺の第二の故郷の技術でね。
お目通りをする石畳の会場じゃ、黒い革靴をピッカピカに磨きゃ、むしろ崩れちまう。。
先端だけを磨き、光沢を出して、むしろ全体に統一感を出させるのが心の余裕ってもんだ」

この男め、とグラモン元帥はニヤリと笑う。
最後の最後まで、貴族に対する挑戦を続けるような真似をしたのだ。
恐らくはパンツにも何らかの細工がしてあったのだろうが、果たして自分の息子はそれに気付くかどうか、と笑う。

オリベ・ユウ。
後に、彼の仕立てた服が、ウェールズ皇太子に生への執着を生ませ、アルビオン戦役と言われたレコン・キスタ革命を
生き延びさせ、後の歴史に大きな影響を与えた事を――しかし、知る者は少ない。
しかし、彼を知る者は、その事実を元にこう言うのだ。
王様の仕立て屋――と。

――――
元ネタ:王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜 より織部 悠
ついでスレ立て行ってきます。

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:56:57 ID:ziadoBmz
乙!スレ立ていってらー

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:57:24 ID:65QHIPvD
乙ー
どちらも原作っぽくて面白かったです

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 14:58:19 ID:ImmyFjvn
ちょwwwオリベwwwwww

やっぱりこっちでも借金背負わされてるのか?

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:00:05 ID:L6YfrlxV
NTにドラクエV召還物があった
そりゃ、名前書かれんわ

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:02:18 ID:DaVMOReT
力作GJ!
元ネタを名前しか知らなかったが、読みたくなる気分にさせてくれる作品は素晴らしいぜ。

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:02:37 ID:aV9AgS4c
>>955
アレか。
タイミング的にどうしてもここを見ていたんじゃないかと思ってしまう。

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:03:27 ID:Tq49Kx4I
おおぅ、ホスト制限引っかかった。
>960、お願いします。

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:06:27 ID:l4aSv3Fd
>>955
NTってなに?

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:07:08 ID:zOIV8/80
おお、服で世界を変えたのか!?
実にGJ!

>>957
まぁ、いんじゃないか?
アイデアを得ようと、それを書くのは職人なわけだし、何処に投下するのも職人さんの自由だし。
あからさまなパクリとか、印スパイやネタとかなら話は別だけれども

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:07:43 ID:pkwWvsqV
マクロス召還
破壊の杖は反応弾

962 :960:2007/08/18(土) 15:09:16 ID:zOIV8/80
んじゃあ、立ててくるよ。
何か注意点ってある?

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:11:30 ID:yfQCm1uM
テンプレの更新とかに気をつけろ

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:12:15 ID:ImmyFjvn
>>959
有名投稿サイト。今は亡きGS系の大手投稿サイトの光景のひとつ。
NTは略称でイニシャルをつなげたもの。後はがんばって調べよう。

>>962
避難所でテンプレ議論とか見とくと吉かも?

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:13:24 ID:fHRPAS+M
テンプレ確定は月曜からだから、今は現行でいいんでない?

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:14:47 ID:GvmBbnD5
>961
皆巻き込まれてENDと申したか

967 :960:2007/08/18(土) 15:16:53 ID:zOIV8/80
ホスト規制かかったー!?
970オネガイシマス!

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:18:27 ID:TeetBXMr
なに、この連鎖w

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:19:25 ID:EPdYSNYq
連鎖と言えばぷよぷよな俺は誰だ

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:20:53 ID:UT1oPgyY
じゃ、いってみようか
>>1>>4でいいのか?それとも避難所のを確認するのか?

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:21:10 ID:ziadoBmz
俺ンギモジイイイイイイィ!

972 :真白なる使い魔  第二話:2007/08/18(土) 15:21:15 ID:fHRPAS+M
投下OK?

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:21:49 ID:TeetBXMr
もう新スレ立つよ

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:21:51 ID:zOIV8/80
次スレ立つまで待って欲しい

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:21:57 ID:pOnhxy0R
支援っ

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:22:17 ID:ziadoBmz
俺立てようと思ったのにorz
頼むぜ970!

977 :真白なる使い魔  第二話:2007/08/18(土) 15:22:43 ID:fHRPAS+M
青く澄み渡る高空が魂を高揚させる。若者達はこの大空の下、今日この日に巡り会った己の使い魔と友誼を交わし、この先続くであろうお互いの未来を夢描く。それはまる
で、頭上に広がる雲一つ無い大空の様に、どこまでも果てなく続いていくかのよう
な、そんな希望に満ちた出発点だった。
 そんな中においてルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
という少女だけは、ある種の絶望とでも言うべき表情を浮かべていた。彼女は確か
に使い魔の召喚だけは何とか成功している。それは望んだとおりの『気高く凛とし
て高貴な神聖さすら感じさせる美しい容姿』の・・・・・・人間の女の子。そう、人間の
女の子だ。
 良識において、人間の使い魔など許されよう筈も無い。

「ミスターコルベール。召喚のやり直しを求めます。」
「ダメです。」

 当然なルイズの求めを、同行の教師たるコルベールは即座に拒絶する。

「ミスヴァリエール。この春の召喚は神聖な物なのです。この儀式において召喚さ
れた使い魔は、呼び出したメイジにとって最も相性の良い存在であると言えます。
あなた方は、お互いがお互いを補う何かを持っているという事なのですよ。そして
何より、この召喚によって現れた『使い魔』によって属性を固定し、専門課程へと
進むワケですから、断固として認められません・・・・が、」

 と、そこまで言ったところで、コルベールの表情に険しい物が浮かぶ。

「とはいえ、彼女の場合、契約前に幾つか聞き出しておかなければ、色々と面倒が
ありそうではありますが。」

 そう、ルイズの召喚した少女は、見るからに貴族の令嬢としか思えぬ服装だった
。これが只の平民だと言うならば、雇用というごくごく一般的な主従関係という形
を取ることや、信頼関係を築く事も出来よう。しかし、相手が貴族(メイジ)であ
った場合、当人同士の意志だけではどうにもならない問題となってくる。場合によ
ってはその事が原因で戦争などという事態とてありうるのだから。
 コルベールとしては、出来うる限りルイズを契約までこぎつかせたかった。普段
、魔法がうまくいかず、失敗に次ぐ失敗。学科だけであれば学年でもTOPだとい
うのに、実技がそういう状態のせいで、『ゼロ』などと渾名され、当人はそれを挽
回すべく努力の限りを尽くしていると言うことを知っていたから。
 もし、これで再度召喚ともなれば、神聖な儀式である以上、この場での続行では
なく、留年という形になる。だが、それはあんまりではないか。あれ程に真面目な
生徒など、教師生活を始めて以来の記憶を総動員して尚、せいぜい2人か3人とい
ったところだ。そんな生徒にこれ以上絶望など味逢わせたくなどあろうものか。そ
う考えるとどんな生き物でも良いから、契約を達成させようと思わずに居られなか
ったのである。
 意を決し、コルベールはルイズの召喚した少女に問いかけた。

「お嬢さん。出会い頭で申し訳ありませんが教えて下さい。あなたはメイジ(貴族
)ですか?」

 問いかけられたマシロの方はと言えば、メイジが貴族を指す事など知りようもな
いし、相手がそう言った意味合いでの答えを求めている事など知りようもなかった
。故に、単に原義である『魔法使い』という意味で問われたと判断し、精々が突如
現れた自分のことが、まるで魔法使いにでも見えたといった処なのであろうと考え
るに至る。

「いいえ。違いますよ。ボクは只の人間です。」

 誤解を解くためと思い、微笑と共にそう答えたマシロ。だが、その質問の意味を
誤解し、その誤解に基づいて導き出された回答は、新たな誤解の元にしかならない
。実際、その言葉はコルベールに誤解をもたらす。つまりは彼女は貴族では無いと


978 :真白なる使い魔  第二話:2007/08/18(土) 15:24:12 ID:fHRPAS+M

 この少女の装いや所作から見るに、彼女は平民ではあるものの、それなりに名の
通った富豪の令嬢なのでは無かろうかと予想された。それもあの気品を見るに、貴
族などに政略結婚で嫁がせ、メイジの血を自家に引き入れる事を目的として育てら
れた息女。だとしたら、使い魔とはいえ名門の大貴族であるヴァリエール家の息女
であるルイズと契約を結ぶ事は、決して彼女の実家にとって不利益ではなく、むし
ろ祝福されるべき事柄ではなかろうか。コルベールはその結論に至り、決意を固め
た。

「では、ミスヴァリエール。彼女と契約の儀式を。」
「はい。解りました。」

 ルイズは一瞬恨めしそうな眼差しをコルベールに向けるも、素直にその言葉に従
うことにする。いざ、契約を結ぶべく真正面から見たこの少女は、同性である自分
の目から見ても美しく清楚で、一瞬目を奪われた。刹那、紅を差した艶やかな花唇
がふと開かれる。

「あ、あの一体・・・・。」
「いいから、
 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・プラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの
力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

 朗々とした詠唱と共に言葉を遮り、少女と軽く口吻を交わすルイズ。キスの経験
の無い彼女は心から思う。召喚された使い魔が人間とはいえ、その相手がこの少女
だったのは不幸中の幸いであったと。一方のマシロの方は、何がなにやら解らぬう
ちに、ふと気が付けば、目の前の桜色の髪の少女の、その可憐な唇で口を塞がれ、
心臓が早鐘の様になり出していた。

『柔らかい。そしてキスがこんなに気持ちいいなんて、初めてだ……。』

 マシロのキスの経験はコレが最初という訳ではない。むしろ平均的な男子と比べ
るまでもなく多い。それというのも、共に暮らす4人の少女達の仕業なのではある
が、そんな彼女達との口付けより気持ちよく感じられたのだ。それはマシロの身に
起こった異変が原因だったのであるが、その事には未だ気付いてはいなかった。た
だ瞼を閉じ、うっとりと夢寐するかのように、その余韻に浸っていた。その二人の
姿を目の当たりにした、ややふっくらとした体格の小柄な青年と、その友人らしき
、やたら装飾の多いシャツを着た美しい顔立ちの金髪の青年が、貌を赤らめて股間
を押さえうずくまっていたのだが、その事にマシロ達が気付く事も無く、ただ、マ
シロはその心地よい感覚に身をゆだねる。
 が、次の瞬間一変した。右手の甲に焼け火箸を押しつけた様な痛みが走る。あま
りに唐突であった事もあり、その瞳には涙が浮かび、思わず右手を抱えてうずくま
った。

「安心して。」

 目の前の桜の髪の少女ルイズが、マシロの肩に手を掛ける。

「それは、貴女の体に使い魔の印が刻まれているだけだから、すぐにおさまるわ。
 そういえば、出てきたときに、ここは何処か尋ねていたわね。ここはトリステイ
ン王国のトリステイン魔法学院よ。」
「魔法学院?」
「ええ、そう。私達貴族の子弟が魔法を学ぶための学校。」

 ルイズの言うとおり、2,3言葉を交わしているウチに痛みは治った。恐る恐る
右手の甲を見ると、彼女の言う通り、なにやらマシロの知らない文字で短い文の様
な物が描かれているのが解る。呆然とその印を見つめるマシロの手を取り引き起こ
すと、ルイズが語りかけた。

979 :真白なる使い魔  第二話:2007/08/18(土) 15:25:12 ID:fHRPAS+M
「私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・プラン・ド・ラ・ヴァリエール。使い
魔である貴女のご主人様よ。これから長い付き合いになるだろうし、仲良くしまし
ょ。貴女の名前は何て言うの?」
「マシロ。マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム。ボクの事はマシロって呼んで
くれると嬉しいな。」

 握手して微笑み合う二人。そしてマシロは、ルイズにこう尋ねた。そしてここか
ら騒動の日々が始まる。

「で、ルイズちゃん。使い魔ってどういう事?それにトリスティンなんて地名、ボ
クは知らないけど、エアルのどの辺りなの?」

 途端にルイズの表情が険しくなる。

「さっき言ったでしょ、私が貴女のご主人様って。つまりはそういう事よ、貴女は
私の下僕な訳解った?。そもそもルイズちゃんってのは無いんじゃない?、ご主人
様なんだから、そのまま『ご主人様』もしくは『ルイズ様』と呼ぶのが常識でしょ
うに。
 それとエアルって何よ。聞いたこともないわ。」

 プリプリと不機嫌さを隠そうともせずに言い放つルイズ。そうした二人の様子を
見て、周りの生徒が『ゼロが使い魔を従えられずに揉めてるぜ』と指さして嘲笑し
、それを聞きつけた彼女は、キッとにらみ付けて黙らせていた。そんなルイズの言
葉にマシロは、困惑と共に答える。

「い、いや、エアルはこの星の名前でしょ?少なくともボクはトリスティンなんて
聞いた事無いよ。」
「ハア?トリスティンを知らない?貴女一体どこの田舎者なのよ?」

 あきれ顔で返すルイズ。マシロはその勢いにやや気圧される。自然、その声はや
や弱々しい物となっていた。

「いや、あのぉヴィントブルームの王都ヴィント市なんだけど。」
「ヴィントねえ?。それも聞いたこと無いわ。って、そう言えばヴィントブルーム
って、貴女の姓と同じじゃなかったかしら?」

 興味深そうな表情でルイズが言う。

「うん。ボクはコレでも一応はヴィントブルームの王様、というか女王様って言う
べきなのかな。だから、国と同じ名前なんだよ。まあ、女王って言っても半年前に
即位したばっかりの半人前の女王様なんだけどね。」

 屈託のない表情のマシロと対照的に、ルイズの表情はやや不機嫌な物となり、突
如としてマシロの頬を摘み、そのままグイグイと捻りあげる。

「ウソおっしゃい。大体この世界にメイジでもない王族が居るわけ無いでしょ?。
 いくら貴女がそんな格好をしているといっても、精々が大富豪の令嬢ってとこで
しょ。ウソを吐くにも限度ってモンがあるの。ヴィントブルームなんてもっともら
しい名前を出しても騙されないわ、いい加減になさい。私も鬼じゃないから素直に
答えれば許してあげるわ。さあ、さっさと本当の事をおっしゃい。」
「い、いひゃい。はなひて」

 泣いて懇願するマシロの言葉に、ルイズは捻りあげていた彼女の頬を放し、その
手を腰に当てて詰め寄った。マシロは頬をさすって痛みが引くと、居住まいを正し
答えた。

「じゃあ、答えるよ。さっき言ったのは全部本当のこと。証拠を出せと言われても
困るけど、強いて言えばコレかな?」
「?」

980 :真白なる使い魔  第二話:2007/08/18(土) 15:26:18 ID:fHRPAS+M

 マシロが指さしたのは、自分の頭上。其処には、目映く光り輝くティアラが、光
をたたえ存在していた。

「いくら富豪の令嬢だとしても、ティアラを身につけるなんて事は無いんじゃない
かな?」

 正直ルイズは、マシロ自身に言われるまで、マシロの頭上のティアラの存在には
気付いていなかった。それは今ならば解る。彼女の王としての気品に、ティアラも
彼女の肉体の一部であるかのように、ごく自然な物と感じられたからだと。
 そして、全てが納得謂ったとき、ルイズの貌は真っ青となる。そう、自分が今為
した事に。自分は一国の王を召喚し、使い魔として契約を行ってしまったのだ。で
も、気付けというのも無茶な話だ。いくら何でもメイジでも無い人間が、貴族どこ
ろか王族だなどと解る筈もない。とりあえずだ、自分一人では決められないと、ル
イズは判断した。

「ミスター。ミスターコルベール!。」

 次の授業の為に、生徒達に学舎への帰還を促していたコルベールは、何か必死め
いたルイズの声に、生徒達への指導を中断して彼女の元へ走り寄る。

「どうかしましたか?ミスヴァリエール。」
「ええ、実は・・・・・・。」

 ルイズの事情説明に、コルベールの顔もまた蒼白になる。
 当然だ。嫌がるルイズに無理に契約を勧めたのは他ならぬ自分なのであるから。
彼女が王族であるかどうかの真偽の証拠は、未だに弱い。だが、これ以上の失礼が
あってはならないというのも確かだ。もはや、一教師の手に負える事態では無いの
であるから、ひとまずは、学院長であるオールドオスマンに引き合わせるべきであ
ろう。しかし、今日オールド・オスマンは公務で学園の外に出ている。

「解りました。ミスヴァリエール。貴方は本日この後の授業は欠席して良いですか
ら、こちらのマシロ嬢に学園を夕方まで案内してから、学院長室までマシロ嬢を連
れてきてください。そこで今後の事については話し合うことにしましょう。」

 ルイズはハイとだけ答え、悲しそうな面持ちで他の生徒達が教室へと戻っていく
姿を見つめていた。マシロはといえば、状況こそ今一つ掴めていなかったものの、
そんなルイズの悲しみの原因が自分にあると察し、せめて元気づけたいと思うのだ
った。



 
つづく

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:26:23 ID:UT1oPgyY
           _r‐、_ノ____.ノ} .ノ}   |
          _」::::_ノ ミ     `´/    | 
        / レ '´     ミミミミ.  >   | あの作品のキャラがルイズに召喚されました part39
       /ミ: /     ∧       `r  | http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187418296/
         | /  / _ノi/  \ i   i i i } |                                     
     __ノ |  |/`<.   /\  | | |リ |                                     
   / / |  | r::‐::ュ` ´r‐::‐r‐ハ/レヘ  |__\/_ _,ハ_ __________
  (.  (   |  | `--''   `‐‐' { {   )    //   `Y´ ペチ
\. \ \  |  .ハミミ:    _   ミミノ i!  /  ///                                   
__,.>‐'  ノ/   }>r‐-´r‐‐ f´/  \ヽ_ / {_, }
 ( ミミ//  ミミ: /  ヽ/\/_\ミミミ }/\/     支援
ー'  ミ (    /  __r‐、f/.:.:\}  /:.:.:./                                     
っ   / \   \/.:.:.:r=={=:ュ.:.:/   `ー'`ー-イ                                     
/  /    ヽ   \.:.:.:`ー ^ー'.:.{ i ミミ  >‐<´
、ミ / i   /    _/.:.ミ:.:.:.:.c.::.:.:.∨r‐‐ 、_>ハ/                                     
. V{     }  ,..ィ´/へ.:__,..ィユ.ュ‐:\.   /                                     
   \  レ /:.:/ / ̄iー^T 「.:.:!.:./\} (∨
     \ }‐イ く._」┐.:.:.:|.:.:i.イ  :: ト、_>                                     
    、_,ノノし'  ∨| └ヘ.二二| ミ::.|                                     
           |:::  |    |  :.|                                     
           |:-‐‐:|     .|  ::|                                     
           |   :|    .|  :|      

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:29:30 ID:vAZeBPBU


983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:30:11 ID:yp9vfjUP
>>981
乙!

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:30:47 ID:fHRPAS+M
981乙

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:31:21 ID:ImmyFjvn
たった!立った!新スレが建った!!

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:31:31 ID:upDJ+I9p


987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:33:17 ID:upDJ+I9p
1000だったらラブやんのカズフサ召喚

988 :真白なる使い魔  :2007/08/18(土) 15:33:21 ID:fHRPAS+M
あ、終了宣言まだだった(汗

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:33:28 ID:1rhIL2OQ
>>985
アルプスの少女自重w

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:34:30 ID:1rhIL2OQ
1000ならハルケギニアにマグロ喰ってる駄目な奴が召喚

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:36:45 ID:fHRPAS+M
1000 ならユリア100式召喚

992 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/18(土) 15:37:12 ID:O0XKGoV9
1000ならウォルター・サリバン召喚。




俺が。

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:38:20 ID:yfQCm1uM
1000なら無法召喚士参上

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:38:35 ID:dGx4fMfI
1000なら虎眼先生召喚。

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:39:10 ID:Z7aJQXJi
1000なら悪魔のミカタのグレイテストオリオン召喚

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:39:13 ID:65QHIPvD
1000なら、りゅうどうゆきあつ召喚

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:39:34 ID:WUUDA4V0
1000なら100%戸愚呂(弟)召喚

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:39:38 ID:L6YfrlxV
1000ならBALLS召喚

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:39:39 ID:ziadoBmz
1000ならアンとにゃんにゃんする

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:39:41 ID:HZgf9BVX
1000なら天体戦士サンレッド召喚

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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