2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part36

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:20:43 ID:caXH9ljE
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。



あの作品のキャラがルイズに召喚されました part35(前スレ)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186999840/l100




まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/



--------------------------------------------------------------------------------



    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!





--------------------------------------------------------------------------------


     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・ここは全年齢板よ。年齢制限に関わるものは避難所に来なさい。
    ノルノー゚ノjし      ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   /く{ {丈} }つ     ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   l く/_jlム! |      ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。
   レ-ヘじフ〜l


--------------------------------------------------------------------------------

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:21:46 ID:2DXpmtvr
くやしいのうwwwwくやしいのうwwww

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:22:39 ID:SMfUrCjY

                    / A \
               _/ ∀  `ー―vヘ、
            〃´  -゚-―‐゚―‐- 、0\
          l ̄` /            \ l
          | (0/               `ヽ、
          / y′  ./  j{    :.:.ヽ:.:.:.:ヽ :.:.:.:l
           ,' :/    .:.| .:八    .:.}.:.jl.::.:.:.|:. .:.:.:.|
.          | ,'.:.:..  .:./!.:./--\  :.jV-ハ.:.:.l.:.:.:j:. l
        j.:l.:.:.:{.: .:':{ ヽ{ _  ヽ.:./ _  ∨.:.:/∨
        /./\:.\::.:.l x==ミ  ∨ ィ=、 ,':.;.小 乙ですわ
.        /:.,':.〃lヽ:.{\{ ′           イ.:.:.:.l::ヘ
      /.:.:l :.:.: |.:.:.:.:ヘ        `    } .:.:.:|.:.:.ヽ
.     /.:.:.:.!.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:\    (ア   /.:.:.:/l:.:lヽ:',
     {.:.:.:.::|.:.:.:.:.lヽ.:.:.:.:.:.,:> 、     ,.イ:l.:.:.:.:/.:.|:.:! l:.:l
       ',.:.:.:.l..:.{:.:.:!:.:\.:.:.:.{(!_.≧く|>!| l :./.:./l:/ V
      \∧:.ヽ:.|ヘ:.}\.:.:}厂X⌒}0 j:! ! .:.!:.:{' /   
          ̄ ̄_二>!:人ノ__>'´ ̄Vヘ :.W>
         _, イ    j/  /   '´  ヽ{ `ヽ、
        /       // ゙̄ヽ         \
.       / {     o  |: 〈( !) 〉 o     {   ヽ
       l  /      |  ヽ_/        l   l
       │ j"      |            ヘ  |    |




4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:24:15 ID:dpmqqxcF
>>1
乙/curry/様


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:24:14 ID:HCfYUx0I
>>1乙です。
手際悪くてゴメンね。ゴメンねorz

6 :DOD&M:2007/08/14(火) 20:25:10 ID:BiQsPF3Z
>>1乙じゅしたー。
今投下予約とかどうなってますかいねい?

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:25:33 ID:SM/o/G6d
>>1
乙かれ様ー

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:25:47 ID:dNd/hQT/
前スレ>>1000オナニーサマ召喚かww

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:25:50 ID:9VIVASEs
>>1乙ッ!!

>>6
そして道は空いているはず。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:25:51 ID:eDYHWqrI
>>1乙〜
ギリギリだったな。危ないところだったゼ

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:27:40 ID:w40M3le7
>>1
乙!!貴殿に栄光がありますよう

12 :DOD&M:2007/08/14(火) 20:28:10 ID:BiQsPF3Z
そいじゃま、30分から投下しまっさ。

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:28:12 ID:oYlwtcOK
本日の馬鹿

197 :名無しさん:2007/08/14(火) 20:23:33 ID:GmmTOpQY
フリゲはどっか別のスレ作ってやれってな。
蜩厨とか東方厨とか汁厨乱入してきてスレが潰れるからよぉ〜

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:28:14 ID:eDYHWqrI
>>8
ちょwそれなんてお自慰さまww

オネニーサマだ。一文字違うだけでえらいことにw
あかほりのことだから分かっててやってたんだろうなあ。

15 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 20:28:53 ID:pj6SFUh0
>>1乙に御座りまする。
んじゃDOD&M氏の後予約。


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:29:27 ID:w40M3le7
>>14
イキロ

そして支援

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:29:49 ID:4GNXZ/3h
うおおおお、これは豪華な流れ支援

18 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:30:19 ID:o8uV617L
DOD&Mの後ほど予約OK?

19 :DOD&M:2007/08/14(火) 20:30:37 ID:BiQsPF3Z
行きます。


 アルビオンでの任務を終えてから、一行が魔法学院に帰還してより、既に一週間が経過していた。
 それまでに起こった国内外での出来事と言えば、正式にトリステイン王国王女アンリエッタと帝政ゲルマニア皇帝、アルブレヒト三世との婚姻が発表されたという事がまず一つとして挙げられる。
 その式は一ヵ月後に行われる運びとなっており、それに先立ち、両国の軍事同盟が締結される事となった。
 王党派を打ち倒し、アルビオン貴族派が新政府の樹立を公布したのがもう一つの出来事で、それは奇しくもトリステインとゲルマニアの同盟締結式の翌日の事だった。
 その後、アルビオン帝国初代皇帝クロムウェルは、すぐさまトリステイン、ゲルマニアの両国に特使を派遣し、不可侵条約の締結を打診して来た。
 両国の持つ空軍力を合わせても、アルビオンの持つそれには及ばぬと言う状況である。協議の結果がその受諾だったのは、自明の理と言えたろう。
 概ねではあるが、ハルケギニアの現状はこんな物である。一応の平和の名の下、夜も眠れぬ様な生活を送る政治家達とは違い、普通の貴族や平民は安穏とした日々を送っていた。
 それは、トリステイン魔法学院にいる者達も例外ではなかった。

「あー、練習の後の風呂は沁みるなぁ〜」
「…………」

 夕食後、腹ごなしの剣の稽古を終えたカイムとサイトは、それによってかいた汗を、大釜よりこさえた五右衛門風呂で流していた。無理を言ってマルトーより貰い受けた大釜は、人が二人入るのにも充分な大きさである。
 これは、平民用のサウナ風呂に辟易したサイトが、快適な入浴環境を整える為に行った苦肉の策だった。

「……我が火の番とは、また締まらぬ光景よな」

 釜の温度が熱くなりすぎぬ様、火の加減をブレス混じりの吐息で調節するアンヘルは、じと目でサイトを見た。ドラゴンを相手どり、火の番をさせるなど前代未聞の事である。
 元の世界では考えも付かなかった事に、サイト自身も、受け入れられた時には驚きを禁じ得なかった。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:30:44 ID:1ckvcmCv
メイズ爆熱時空は外伝もふくめて全巻もってるが、ひでぇ(悪い意味で)俺tueeeeeeeeeeeeeだぞ。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:31:25 ID:9VIVASEs
DOD支援
そして今日は俺とお前でダブルトランスフォーマーな連携か。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:31:29 ID:e4uQg1N/
>>14
実際作品中で赤織カトル君がそんな勘違いしとるw
あかほりさとるじゃなくて赤織カトル君が

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:31:48 ID:AIYHSWdb
sienn


24 :DOD&M:2007/08/14(火) 20:32:44 ID:BiQsPF3Z
「いや、まさか本当にやってくれるとは……たはは、わりいね、アンヘル」
「おぬしなぁ……まったく。時に大物なのか小物なのか、分からぬ様になる小僧だ」
「俺としては大物じゃねーかと思うわけだ。よもや伝説の韻竜に火の番をさせるってんだ。こりゃおでれーた光景だぜ」

 大きく溜息を吐いたアンヘルに、大釜の傍らに立てかけられていたデルフリンガーが言った。
 この所、ドラゴンとしての威厳が失われてきたのか? 真剣に悩み始めるアンヘルである。自身の面倒見の良さがそれを助長させているとは、彼女にとって思いもよらぬ事だった。
 そんなやり取りを他所に、カイムは目を瞑り、湯浴みの恍惚に浸っていた。全身の疲労がじわりじわりと抜けていく様な感覚だ。絶妙な火加減がもたらす湯の温度は、彼にとって至福その物であった。

「しかしまぁ、相棒も奇天烈な行動するね。考えたって、わざわざこんなの作らねーだろう」
「サウナで我慢なんてまっぴら御免だね。カイムだってこっちの方がいいよな?」
「…………?」
「この風呂良くねぇ?」

 カイムは半ば夢見心地だった為、急に話を振られて一瞬の困惑を見せた。だが、改めて問い直され、そこでようやくその首を縦に振った。確かにサウナ風呂に比べれば、やはりこちらの方が気持ちが良い。まして、剣を振って汗をかいた後の事だ。尚更である。
 そんな中、ふと視線を感じ、カイムはそれを辿って首を動かした。
 そこには、自分達のいるヴェストリの広場の隅に、つかつかと歩み寄ってくる人影が一つ。

「む、あれはキュルケか?」

 アンヘルもそれに気付いた様で、カイムの視線を辿った。どうやら人影はキュルケらしい。大方、カイムが部屋に戻って来るのが遅いのに業を煮やしたという辺りか。そう考え、アンヘルは押し殺した笑いを漏らした。
 学院にいる生徒の中では、群を抜いて大人びているキュルケであるが、時折カイムやアンヘルの前では歳相応の部分を見せるのだ。
 アンヘルにとって、それはなかなかに好ましい反応であった。何も使い魔の前で肩肘を張る事もあるまい。そう思うが故である。
 近づいてきたキュルケは、最初は少しばかり眉をハの字にしていたが、カイムらが入る五右衛門風呂を目にし、むすっとした表情を物珍しげなそれに変えた。

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:34:15 ID:AIYHSWdb
sien

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:34:19 ID:9VIVASEs
釜に炎をちょびちょび噴きかけてるアンヘルは和むな支援

27 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 20:34:28 ID:pj6SFUh0
支援!
あ、あと修正箇所発見したんで、ゼロのトランスフォーマー氏お先にどうぞ。


28 :DOD&M:2007/08/14(火) 20:34:38 ID:BiQsPF3Z
「何それ?」
「お、おい、そんな近づくなって!」

 素裸の男二人の入る風呂に、遠慮なく近づいてくるキュルケに対し、慌てて局部を隠しながらサイトは言った。

「何をそう恥らっておる? 年頃の娘ではあるまいに」
「年頃の男だって恥らうだろ!?」
「いいじゃないの、見られて減るってもんじゃないでしょ?」
「減るよ! 何か、心とか何かが!」
「大げさだろう、相棒」
「大げさじゃねえって!」

 何やらぎゃあぎゃあと暴れるサイトとは裏腹に、カイムは泰然自若とした態度を取っている。正直な所、誰に見られて困る訳でもないからだ。
 アンヘルとキュルケとデルフリンガーに散々からかわれた後、ようやく落ち着いたと言った感じで、キュルケの疑問につらつらと答えていく。
 これが故郷の伝統的な風呂であると言う事、マルトーより手に入れた大釜で自作したと言う事などを。

「へぇ、また外でお風呂って言うのも良さそうじゃない」

 興味をそそられたキュルケは、少しばかり目を輝かせながら言った。

「俺の故郷じゃ露天風呂とも言うかな? 風景を楽しみながら湯に浸かるってのは乙なんだよ」

 サイトの方も、それが嬉しかったのか得意気にそう語って見せた。横ではアンヘルやカイムがふむふむと頷いたりしている。

「お酒とか飲みながらだと、さらにいいかもしれないわねぇ」
「お、分かってんじゃんキュルケ!」
「今度貸して貰える? カイムと一緒に入るから」

 キュルケの言葉にサイトはぶっと盛大に吹き出した。アンヘルはやれやれと首を横に一振り二振り。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:34:42 ID:+IJTA3yl
DOD待ってた支援

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:34:46 ID:tyknY+3h
なぜかエロスの予感が!?
支援!!!

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:34:56 ID:e4uQg1N/
この才人マジ大物支援

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:35:16 ID:HQDWjuW6
とりあえず、キュルケは高確率で喰われるよな

33 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 20:35:50 ID:F/BYzVwb
じゃあトランスフォーマーさんの後予約してもいいでしょうか

34 :DOD&M:2007/08/14(火) 20:36:24 ID:BiQsPF3Z
「何よー、二人してその反応」
「ふしだらすぎるだろっ!」
「流石に我もどうかと思うぞ……」
「えー」

 突っ込みを受けて、キュルケは不満そうに口を尖らせた。
 そして、ぼそっとデルフリンガーが、「ドラゴンも嫉妬すんだね?」等と漏らす。何気に人(?)の感情の機微に鋭い剣である。
 ぶすぶすと口から火の泡を漏らしながら、アンヘルはデルフリンガーを見下ろす。

「我の火は溶鉱炉の比では無いぞ?」
「ごめんなさいもう言いませんから溶かさないで液体にしようとしないで」
「口は災いの元ってな、デルフ」
「うるせえやい、相棒」

 何とか窮地を逃れたデルフリンガーだが、強がってサイトに返した言葉は若干震えていた。

「って、本題忘れてたじゃないの、あたしったら」
「「?」」

 いきなり手をポンと打ったキュルケは、そう言って懐から何枚かの古びた羊皮紙などを取り出した。どれもこれもが黄ばんだり、端がボロボロになっていたりと、年代物であるという事だけは窺える物ばかりだ。
 一体そんな物を広げて何をしようと言うのか? 皆が首を傾げた。

「カイムが部屋に戻ってきてから話そうと思ってたけど、まぁ、サイトになら見せてもいいかしらね」
「何だそれ?」
「んっふっふ。聞いて驚きなさい? 宝の地図なのよ、これ」
「「…………」」

 しらーっとした雰囲気が場に漂った。その言葉だけで胡散臭さが匂ってきそうな感じである。ましてや、彼女が言うには街の露天商やらからコツコツと買い集めた物だとか。尚更物の信憑性が薄れるという物だ。
 そこをアンヘルが追及すると、彼女は小さく舌を出してこう答えた。

「何だか、最近退屈じゃないの。それに、冒険の虫が騒ぎ出したのよね」

 その後、てへっと笑みを零したキュルケの頭に、アンヘルは軽くヘッドバットを喰らわせた。

「馬鹿者。昨日の今日ではないか。もう少し落ち着きを持たんか」
「痛いじゃないのよ……」

 この時は誰もがこの話を冗談としてスルーしていたが、後に彼等は地図に従って冒険を始める事となる。
 サイトがルイズによって、部屋から追放される事が発端となって。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:36:32 ID:9VIVASEs
……ワインと風呂は似合わないような気もするな。
日本酒の熱燗が一番というか支援

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:36:48 ID:AIYHSWdb
sien

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:37:33 ID:HCfYUx0I
ドラゴンヘッドバットwwwwwアンヘルもお茶目になったなぁ支援

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:37:50 ID:dNd/hQT/
>>32キュルケ「に」食われるんじゃね?ww

39 :DOD&M:2007/08/14(火) 20:37:52 ID:BiQsPF3Z
今回はここまで。
あじゅじゅしたー。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:38:00 ID:AIYHSWdb
sienn


41 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 20:38:25 ID:F/BYzVwb
えっと……じゃあディセプティコンさんの後に投下することにします。

支援

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:38:41 ID:9VIVASEs
あじゅじゅしたー。この和みっぷりは尋常じゃない。

予約3連携!
スタースクリーム氏→ブラックアウト氏→超竜神氏
……メカ祭なのか?

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:39:08 ID:HCfYUx0I
TF>ディセプ>双竜
ですかな。現状

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:40:08 ID:w40M3le7
これは、合体し新たなる勇者が誕生しそうな連携ですね、トリプル支援

45 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:40:31 ID:o8uV617L
えと、じゃ俺がディセプティの前投下ですか

なんだこのプレッシャーは

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:40:42 ID:h5Rcb65B
タカラトミー祭り開催

47 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:42:32 ID:o8uV617L
以下投下

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:43:33 ID:yuTpBtNv
前スレのドモンとDOD&MのかわいいキュルケにGJ!と叫びつつトランスフォーマー支援

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:44:00 ID:AIYHSWdb
支援

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:45:09 ID:YqsOmM8/
おおお!?好きな作品三連続か!
支援

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:45:38 ID:AIYHSWdb
支援

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:46:34 ID:sEQh6itl
騙して悪いが趣味なんでな、支援させてもらう!

53 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:47:14 ID:o8uV617L
ヴェストリの広場にて

「決闘だ決闘だ!」
「誰と誰がだよ!? 貴族同士の決闘は禁止されてるだろ?」
「ギーシュと、ゼロのルイズの使い魔の武器がらしいぜ」
と、学院史上始まって以来の仰天意味不明カードに、多くのギャラリーが集まった。
広場の中央で、造花の薔薇を口に銜え余裕の表情のギーシュと、昆虫人形態のデルフリンガーが睨み合う。
デルフの主、スタースクリームとさらにその主、ルイズの2人はそれを退屈そうに眺めていた。

「あーあ、ホントにやる気?」
『せいぜい頑張れよ、フレンジー』
『デルフリンガーだっつの!! いい加減覚えてくれよ相棒』
「雑談は終わったかね? では四の五言わず始めようか!」
銜えた薔薇を手に取るギーシュ、構えるデルフ、やっちまえと煽るギャラリー、欠伸するルイズ、
ゴングを鳴らすスタースクリーム。

ギーシュは早速、手にした薔薇の花弁を3枚、空に放ち、呪文を唱える。
放たれた3枚の花弁はそれぞれ、人サイズの人形の形に姿を変え、
甲冑を身に着けた女戦士型のゴーレムへと変貌した。

「ふっふっふ、僕の二つ名は‘青銅’! ワルキューレ達の猛威を受けたまうわぎゃぁぁ!!」
清ました顔で可憐に語るギーシュの顔面に、デルフの細足キックが炸裂した。

「ワ、ワルキューレ完全無視!?」
『キャッカッカッカ、んなもん相手にしてられるかっつーの!』
「貴様ぁ!」
そこからは、えらく泥臭い決闘となった。
デルフは自前の俊敏さでギーシュの背中をよじ登り、頭の後ろから4つの細腕で髪を弄くり回し、
続いて奇声を発しながら連続チョップを叩き込む。
負けじとギーシュはデルフの腕を掴み、そのまま地面に叩き付け、踏み潰そうと飛び掛るが、
逆にデルフに足をつかまれ、見た目からは想像も出来ない力で転倒させられる。
仰向けに倒れたギーシュに、相変わらず奇声を発しながら襲い掛かるデルフ。
お互い寝転んだ状態で、激しい格闘戦を繰り広げられた。
ギーシュは鼻血を垂れ流しながら、デルフは錆び付いた体をギシギシ鳴らせながら、2人の猛戦は続く。
この時、ギャラリーの誰もが、何故ギーシュは魔法を使って対抗しないのか疑問に感じたが、
どうもギーシュには、

「こうなれば、こんな錆小人なぞ、魔法を使わずして捻り潰してやろう!」
という妙なプライドが生まれたらしい。
ちなみに、ギャラリーの中には、呼び出されたままの3体のワルキューレ達も雑じっていた。

戦いは日が傾く頃まで続き、決闘の観覧者達も飽きてきたか、半分以上が宿舎へ帰っており、
デルフの相棒、スタースクリームすらいない。眠くなったルイズを部屋まで運んで帰ったらしい。
その場に残った観覧者達も、そろそろ夕食の時間かなと思いだした頃、
ようやく決闘が終わったらしい。勝敗は、両者ともボロボロなため不明である。
デルフとギーシュは体力を使い果たし、お互い並んで夕日を眺める様に寝転んでいた。

「ふぅ…。正直言って、驚きを隠せない。まさかその小さな体で、僕をここまで追い込むとはね」
『クェッケッケッケ、てめぇこそ、ただのキザチキンハート野郎じゃなかったんだな。結構な闘心だ』
「どうだね? この決着はまた何れにしようじゃないか。その時は、またお互い全力で叩き合おう」
『そん時ゃ、てめぇを2度と生意気口叩けないようにしてやるぜクキャッカッカッカッ』
「いいだろう。楽しみにしておくよ。」
そんな2人の光景を見て、とても付いて行けず、とっとと帰る観覧者一同であった。

「そうだ、これは友情の印の薔薇だ。受け取ってくれたまえ」
『それはいらん』


54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:48:10 ID:9VIVASEs
F−22ラプター支援

55 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:48:43 ID:o8uV617L

―翌日―

授業中にて、コルベールは、かつてない興奮を覚えていた。
この日、自らが苦心して開発した、自動型蛇出装置風新兵器‘ゆかいな蛇くん’を授業で披露したものの、
全くもって生徒受けせず、この素晴らしき発明が理解できんのかこのこわっぱ共が! と
怒鳴ろうとした時、今日も何故か授業を参観していた、ルイズの使い魔スタースクリームが、
ゆかいな蛇くんに興味を示したのだ。
しかもスターの話を聞くと、ゆかいな蛇くんの仕組みは、自らの体の仕組みと共通する所があり、
さらに、自身は元々は学者だったそうで、この程度の装置なら材料があれば十数分で改良できると言う。

「と、言う事はだよ、ミスタ・スタースクリーム。君が望む材料さえ揃えれば…」
『その‘ゆかいな蛇くん’を‘めっさゆかいな蛇くん’に改造する事など雑作も無い』
「ほほぉ!! 何が必要なのか言ってみたまえ、出来る限り今すぐにでも用意しよう!」
『鉄板と工具と…後は火薬でも少々使ってみるか』
「うぅむ、鉄板や工具ならいくらでも用意できるが、火薬は、ねぇ…」
『そうだ、火薬なら俺自身の右腕のガトリング砲に使うのがあったな。それを使用する』
「なんとも便利な体だ。では一寸付いて来てくれたまえ、鉄板を倉庫に取りに行くとしよう!
 ミス・ヴァリエール、しばし君の使い魔をお借りしますよ!」
と、コルベールはスターと共に、嬉しそうに教室を後にする。
それまで事の流れをただ見ていただけの、教室内の生徒達が、徐々にざわめき始めた。

「ゼロのルイズ、お前の使い魔が学者だったなんて本当か!?」
「へ!? え、ええ、どんなもんですか!」
勿論、ルイズにとっても、スターが学者だったなどとは初耳である。
しかし、こうやってスタースクリームの事実が明らかになる度に、ルイズは心底興奮した。
喋るゴーレムで、空を自在に飛び、図体の大きい割りに器用で、下僕としてもなかなか良く働き、
以前の、キュルケのフレイムとの模擬戦で戦いに長ける事も解り、さらに、学者となれば頭も良いだろう。

私の使い魔って、実は最高なんじゃないかしら。
キュルケのフレイムなんて当然目じゃないし、タバサのシルフィードもここまで万能じゃ無い。
モンモランシーのロビン? そんなの軽く踏み潰しちゃう。ギーシュのヴェルダンデ? 何それ。
口には出せないけど、大好き! 好き好き好き!! 見た目はモロ悪面だけど、そんなギャップも最高!
嗚呼、始祖ブリミル、私に最高の使い魔をお寄越しいただき、感謝だけでは事足りません、ホント…


間もなく、数枚の鉄板と工具を持って教室に戻るコルベールとスター。
2人は教壇へ下り、スターが下準備を始める中、コルベールが黒板の前へと立つ。

「では皆さん、今回の特別臨時講師、ミス・ヴァリエールの優秀なる使い魔、ミスタ・スタースクリームです!」
教室内で生徒達の拍手が響き渡る。ルイズは自分が拍手されているような感覚だった。
と、その時

『おいテメェ等! 悪い事は言わねぇ、今すぐ此処から離れるのだクキャァッ!』
何時の間にやら昆虫人形態に変形していたデルフリンガーが、教室の入り口に立って何やら警告していた。

『デルフリンガー、何が言いたいんだ?』
『相棒よぉ、おめぇの飛行能力と戦闘能力の高さは認めっけど、それ以外に関しては信用ならんクキャキャッ』
『何を根拠にそんな事を言う!』
『それはお前がスタースクリームだからだッ!』
教壇と入り口との間で2人、と言うか2体が口論する。


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:49:31 ID:9VIVASEs
そりゃ夕日の河原で決闘状態には他のヤツはついていけんよ支援

57 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 20:50:24 ID:Ajn/3pJE
支援。そして投下予約

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:50:45 ID:AIYHSWdb
支援

59 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:50:53 ID:o8uV617L

「あれってギーシュと互角で戦ったって言う小人か?」
「でも性格悪いってよ」
「聞く耳持つな。それより、早く始まらないかな」
と言う具合に、生徒達の殆どはデルフの言葉を無視したが、ギーシュとタバサだけはデルフの元に寄った。

『おぉう、我が友、俺の言う事を信じてくれるクァァッ』
「1度、君の言う事を真に受けてみようか。ま、なんとなく嫌な予感もするしね」
『そっちのメガネの子、始めて見るねぇ、かわいぃねぇっ』
「騒がしい」
『う゛ッ』
「ちょっと、タバサが行くならあたしも行くわよ」
と、キュルケも加わり、デルフ一同は教室から何処かへ出て行ってしまう。

「こら、君たち! まだ授業中……。はぁ、後で厳しく指導をしておかねば」
『うちの馬鹿剣が勝手をやってすまないな。所で、そろそろ初めて構わないか?』
「うむ、宜しく願おうか。では諸君、注目!」
「ちゃんとやるのよ、スターっ」
ルイズの激励に、手を振って答えるスタースクリーム。

『えー、あー、このゆかいな蛇くんは、微力ながらも火の魔法を必要とする。
 で、今回は、火薬を使い、魔法を使わずとも蛇出装置として機能できる様に改造する』
うん、なかなか様になってるじゃない、スター。
とルイズは、教壇に立ってゆかいな蛇くんをハンマーで弄るスターを温かく見守った。
コルベールはスターの発言を、一言残らず黒板に記録し、他の生徒達も物珍しさに目を放さない。

皆、私の使い魔を夢中で見てる! それだけでも、ルイズは優越感に浸った。
そして、満面の笑みで


爆風に包み込まれた―


「な、何が起こったんだ!?」
デルフリンガーに付られ、学院の外に出ていたギーシュ達が、今しがた爆発した校舎の一角を見て呆然とする。

『クェッケケケ、やっぱり失敗したか、相棒の奴』
「デルちゃん、あなたが言った通りだったわね」
『あいつ基本的にアホなんだよ、クキャキャ。一応、本当に元科学者なのにな』


『えーと、あれ? 変だな、どこで間違えた?』
教室内で、爆風が収まった中、全身煤まみれになりながらも、平然とするスタースクリーム。
隣にいたコルベールは、残り少ない後頭部の髪の毛に、火の粉が着火したため大慌てし、
生徒達は吹き飛ばされ、それぞれ苦痛を訴えてる。
そしてルイズは、一瞬何が起こったのかを判断できないまま立ちぼうけており、
爆風熱によりブラウスやスカートが破け、下着姿が露わになってしまっている事にまで気が回っていない。
その後、ルイズの顔の表情が恐ろしいトランスフォームを果たす。
それまで失敗の検討をしていたスターが、その瞬間を目撃し、ようやく己の危険が危ない事を覚る。

『ト、トランスフォォォォム!!!』

ギガゴ…

「逃げるなぁ!!」
破れた窓から空への逃亡を図ったスタースクリームに向け、ルイズが思い切り杖を投げる。
杖は、F-22に変形途中のスタースクリームの足の付け根部分の、パーツとパーツの合間にすっぽりと入り、
それが邪魔してスターは変形し切れず、複雑な姿のままで、豪快にその場に転倒する。


60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:51:06 ID:oMZvy3fB
夕日の河原で決闘。番カラ衣装のギーシュを想像したw

61 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:52:18 ID:o8uV617L

「スタアァァスクリイィム…この…愚か者ぉぉ!!!」
『ひぎゃあぁあ、お許し下さいぃぃ、ルイズ様ぁああ!!!!』
どこが頭なのかすらも判断できない、揉みくちゃな姿で床にのた打ち回るスタースクリームに、
ルイズが修羅の形相で1歩1歩ゆっくりと迫る。
どこから取り出したのか、両手には無数の棒や箒が握られていた。

『ルルルルイズ様、それだけは!! それだけはぁぁぁ!!!!』
何も言わず、丁度、裁縫で針刺に針や待針を刺す具合に、
ルイズは棒や箒をスターの塊に深く刺し込みまくった。

『ンがあぁあぁあぁぁ……』
哀れ也、スタースクリーム…


―その頃―

このハルケギニアという世界には、スタースクリームが元いた世界では考えられない現象が数多とある。
例を1つ言えば、とある大陸が海ではなく、空を浮び、なおかつそこが1つの国として存在する事。
その国の名を、アルビオン。
目下の所、平和な国とは言い難い。王国内にて貴族の反乱運動が勃発し、
王族と貴族派の対立が繰り広げられていたからだ。
しかし今の所、戦火が地上のトリステインやゲルマニアにまで及ぶ程でもなく、
表面上は冷戦状態を保っているが、いつ砲火を交える時が来るかと気を許せない状況であった。
そして王族は、大陸の隅に位置するニューカッスル城の地下にて、日夜、軍議に明け暮れていた。

「貴族派め等が、国民を盾に我々に降伏を要求するのも時間の問題でしょう」
「そうです。今のうちに国民達を地上に降ろすなりして、対策を立てねば」
「ですが、地上に運ぶにしろ、フネが無くては意味が無い。そのフネの殆どは、奴等に略奪されている」
「こうなれば‘トラファルガー号’もさっさと渡した方が平和的では…」
「それはならない!」
意見を即座に却下したのは、アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダー。

「トラファルガー号はアルビオン先祖代々受け継いぎ、守り通してきたフネだ。
 今ここで貴族派においそれと渡すワケには行かない」
「しかしですぞ殿下、失礼ながら、あのトラファルガー号に、我々にとってなんの利があると言うのです!?
 フネと呼ばれながらも、人は数名が乗れるがやっとで、たいして火力も無い。
 そもそも本当にフネなのですかアレは!?」
「ならば、何故貴族派は執拗にトラファルガー号を狙う? 
 売って資金にするにせよ、奴等には売れる物など他に幾らでも揃っているだろう。確実に何かある。
 例え、貴族派が終戦協定と引き換えに渡せと言ってこようと、
 私はトラファルガー号を手放す気は無い。仮初の平和では、意味は無いんだ」
「今日も同じ結論、ですか」

アルビオンの眠れぬ日々は続く―


62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:52:21 ID:9VIVASEs
スタースクリームの改造はサイバトロン司令官の「私に良い考えがある」レベルなのか?

そして予約状況
スタスク氏→ブラアウ氏→超竜神氏→ガンパレード氏
……ガンパレード氏、早いなぁ。サラマンダーより早ーい。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:52:26 ID:HCfYUx0I
ルイズの語り口調が何処かアニメ版に通ずるものがあるなぁwww支援

TF(今ここ)>ディセプ>双竜>ガンパレ

64 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 20:53:07 ID:F/BYzVwb
ぎゃあ微妙にかぶった
支援。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:53:29 ID:w40M3le7
変形中のユニットに攻撃するとはなかなかルイズも外道だな

>>60
そして、木の裏から熱い視線を送るモンモンというわけか

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:53:47 ID:HCfYUx0I
>>62ヨヨビッチ自重wwww支援

67 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/14(火) 20:53:49 ID:o8uV617L
以上です

皆支援してくれてるのに規制に引っ掛かりまくる俺の阿呆馬鹿間抜

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:54:08 ID:SMfUrCjY
スターw


69 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 20:55:15 ID:pj6SFUh0
めっさゆかいな蛇くんワラタ。
んじゃ、57分に投下。


70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:55:36 ID:9VIVASEs
スタスクの人乙。
なんというかF−22なスタスクよりF−15なスタスクが浮かぶのは俺だけ?
そしてトラファルガー号は一体なんなんだろう……

>>66
フレデリカは俺の嫁。ごめん、何でもない。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:56:19 ID:xSHXkvY8
>>62
やめてぇwwwwwwwww

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:57:04 ID:80hPCucl
>清ました顔で可憐に語るギーシュ
実はヒロイン?
うそです言ってみただけです

73 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 20:57:05 ID:pj6SFUh0

日の光を反射しつつ、金属が擦れ合う音にも似た奇声を上げて落下してくる『それ』を、一同は呆然と眺める。

キュルケの眼には、『それ』は『剣の塊』として映り込んだ。
幾本もの鋭く尖った脚と、長くおぞましい昆虫を思わせる爪。
そして酷く物騒な三叉の槍を思わせる尾。
キュルケにはその存在が、武器という概念そのものを具現化した存在に思えた。

タバサの眼には、『それ』は砂漠に棲むという『蠍』と呼称される生物として映り込んだ。
しかし、それは蠍などでは在り得ない。
蠍には3メイルを優に超える体長も、況してや鋼で出来た外骨格など在ろう筈も無いからだ。
タバサはその存在を、蠍を模したゴーレムではないかと考えた。

血塗れで佇む2人の眼には、『それ』は『悪魔』として映り込んだ。
自身を睨む縦に割れた4つの眼らしき球体。
左右に割り開かれた口から覗く、鋏の様な歯。
2人にはその存在が、エルフの住まう砂漠からやってきた悪魔であると確信出来た。

『それ』の眼には、2体の有機体と5体の奇妙なエネルギー体は単なる『標的』として映り込んだ。
何をするでもなく佇み、此方を見上げる7対の眼。
その内の1対が、丁度真下に在る。
『それ』はその存在が、自身の最初の攻撃目標であると認識した。

そして、皆が我に返ろうかという瞬間。


遍在の1体を文字通り押し潰して着地した『それ』は学院全体を揺るがす地響きを上げ、凄まじい勢いで土砂を巻き上げつつ地中へと消えた。


74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:57:49 ID:AIYHSWdb
支援

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:58:18 ID:HCfYUx0I
ミンチくるーーーー支援

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:58:20 ID:oMZvy3fB
ディセプティ超支援。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:58:21 ID:wW/H/C5F
ちょ!ヴェルダンデは無事か支援w

78 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 20:59:02 ID:pj6SFUh0



「な、何だ!? 何だ今のは!」
「さ、蠍!?」
「サソリ!? あれが? 馬鹿言うな!」
「でもどう見たって蠍じゃない! 他に何だって・・・・・・きゃあ!」
「うわ!」
「じ、地震だ!」

突然の異形の落下、そして遍在の消滅に地中への逃走。
更に続けて起こった地鳴りと振動に、周囲は一瞬にしてパニックに陥った。
それはキュルケも同様で、ぴくりとも動かないルイズに駆け寄ってその体を抱き締めながら、落ち着き無く周囲を見回す。

「何・・・・・・? 何なのよ今度は!」
「・・・・・・移動してる」

何時の間にかその隣へと移動していたタバサが、ぽつりと呟いた。

「え?」
「土の下を移動してる。何処から出てくるか解らない」

そう語るタバサの額には、薄く汗が滲んでいる。
彼女はガリア北花壇警護騎士団員であり、これまでの任務の仲で様々な敵と渡り合ってきた。
しかし鋼で出来た身体を持ち、地中を高速で移動する存在などという敵との交戦経験など、如何な彼女とて在りはしない。
実際のところ、今現在彼女達の足下を高速にて移動している存在は敵ではないのだが、タバサがそれを知り得る筈も無かった。
ただ、『それ』にとっての彼女達は敵ではないにしろ、味方という訳でもない。
精々が有機体で構成された障害物、といった認識であった。
但し。

「く、くそ! 何処に居る!?」
「おい、ほっとけ! あの2人を仕留めよう!」

この2人・・・・・・6体については、『標的』という扱いであったが。


79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:59:33 ID:9VIVASEs
一応攻撃対象は識別してるのか支援

80 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:00:21 ID:pj6SFUh0

「さっさと始末し・・・・・・おい。そ、それ・・・・・・」
「え?」

そして何とか混乱から立ち直り、再びルイズ達へと向き直ろうとした矢先、一方が相方の遍在の背後から伸びる、三叉の尾の先端に気付いた。
ふと見れば、少し離れた位置でルイズ達を庇いながら杖を構えるその級友達や、つい先程まで恐慌を来していた野次馬達までもが、何時の間にか止んだ振動と入れ替わるかの様に現れた尾に視線を釘付けにしている。
その尋常ならざる様子と、背後から響く巨大な鋏を力任せに開いた様な音に遍在が振り返ろうとした時には、既に手遅れだった。

「ひ、ぎゃひッ」

弓の様にしなった尾は、左右に開いたその先端から50サントは在ろうかという針を伸ばし、次の瞬間には遍在の胸を背から貫いていた。
そしてその身体を、重力の存在を無視したかの様な速度で振り回し始める。

「ぃぎぁあぁああぁぁあああああぁああぁぁっ!」
「う、うわ・・・・・・」

魔力―――――精神力で編まれた身体は擬似血液を撒き散らし、余りの遠心力に裂けた組織からは更に大量の血が噴き出す。
そして、その光景に思わず後ずさった1体に向け、尾は狙い済ました様に木偶を放った。
放ったとは言っても、風圧で木偶の眼球が潰れる程の速度で、だが。


81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:00:50 ID:oMZvy3fB
支援支援。力の限り

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:02:33 ID:oMZvy3fB
強烈・強力・大破壊だな…トランスフォーマー映画見に行くべきか

83 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:03:02 ID:pj6SFUh0

「え?」

そしてその先に佇む1体は反応も出来ず、木偶の直撃を受ける。
衝突の瞬間、2体は全身の骨格を瞬時に粉砕され、一拍遅れてぱん、という軽い音と共に弾け飛んだ。
数秒後、周囲に飛び散った大量の血液と組織が、元々何も存在などしていなかったかの様に消え去る。

「・・・・・・は・・・・・・は」
「ウソ・・・・・・だろ?」

現実を受け止めきれず、乾いた笑いを漏らす2人。
ギャラリー達の中には、遍在とはいえ人間2人が弾ける瞬間を目視してしまい、衝撃の余り意識を手放す者も少なからず居た。
当の惨劇を演出した異形は既に地中へと姿を消し、一帯は再び小刻みな振動に襲われる。

「くっ! ユビキタス・デル・・・・・・」
「あいつら、また!」

学院の建物全体からは細かな破片が零れ落ち、広場に面した窓にはめ込まれたガラスが割れて落ちる中、遍在の3体を失った2人は精神力を振り絞り、その数を補おうとする。
しかし最早余裕が無いのか、どちらも生み出した遍在は1体。
広場には本体の他、4体の遍在が佇む計算となる。

「僕等を狙っている・・・・・・! どうする!?」
「五月蝿い、黙ってろ! 上へ行くんだ! 奴が遍在を襲った瞬間にライトニング・クラウドを射ち込んでやる!」
「わ、解った!」


84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:03:10 ID:AIYHSWdb
支援

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:03:34 ID:yuTpBtNv
トランスフォーマー乙です
「この愚か者が」って、メガトロン様(初代)の声が脳内再生されるよマジで

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:04:10 ID:iFhRpBuW
支援

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:04:22 ID:9VIVASEs
上へ行く……もう一体居るの忘れちゃいませんか?支援

88 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:05:02 ID:pj6SFUh0

『フライ』で上空へと飛び上がる本体。
しかし彼等の作戦を察していたのか、はたまた聴いていたのか、彼等が上昇を終えるよりも早く轟音と共に上がった巨大な土砂の柱の中から、鋼の蠍が姿を現す。
そして金属の擦れる音と共に6本の爪が回転、その速度が徐々に早まり―――――

「うわあっ!?」
「ひいっ!?」

両の腕で回転する爪の間から白煙を噴き出す何かが6発、其々が湾曲する軌道を描いて放たれた。
それらは彼等に命中する事は無かったが、狙いを逸れた6発は学院の各所へと着弾。
そして一拍遅れて轟いた爆音と振動に、広場に居た全員が動きを止めた。
地上に立つ者の眼には、壁の向こうから立ち上る土煙が。
空に浮かぶ2人には、吹き飛んだ学院各所の壁が眼に入る。
そして彼等一同の脳裏に浮かぶのは、全く同じ言葉。



あんなものを人間が喰らったら・・・・・・?



「じょ、冗談じゃない!」

元から色白の顔を更に青白くさせ、1人がその場からの逃走を図る。
見れば、眼下では2体の遍在が凄まじい速さで突入してきた土の柱に逃げる間も無く呑み込まれ、その周囲に肉の破片を撒き散らしていた。
最早一刻の猶予も無いと、その場に背を向ける彼。
それには相方も同意なのか、念の為に自身の遍在2体をフライで浮かせ、護衛として側に置く。
しかし。

「おい、ちょっと待て!」


89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:05:08 ID:HCfYUx0I
前回までとは別の意味で輝いてるなぁ上級生支援

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:05:09 ID:AIYHSWdb
支援

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:05:59 ID:oMZvy3fB
そりゃ全力で逃げるよねー。支援

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:06:46 ID:1ckvcmCv
もうやめて! 上級生のライフはゼロよ!!

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:06:57 ID:9VIVASEs
この死にフラグの立てっぷりは凄まじいな……そういや前スレで死にフラグ立ててたヤツが居たような。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:06:58 ID:AIYHSWdb
支援

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:07:01 ID:ARrD5Ynl
映画見てぇー支援

96 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:07:02 ID:pj6SFUh0

相方の言葉に振り返ってみれば、奇妙な光景が眼に入った。
地上では土柱が広場を所狭しと駆け巡っており、時折建造物の下へとそれが消えると建物の一部が崩落する。
固定化の魔法など、あの突進力の前には稚児にも等しいものらしい。
一体何をしているのかと訝しむ彼の眼前で、またも壁の一部が崩れ落ちた。

「は、はは・・・・・・見ろよ、僕達を見失ってやがる」
「・・・・・・え?」
「見えないんだよ! 土の中だからな・・・・・・音ででも探知していたんだろうが、遍在が宙に浮いたんで目標を見失ったんだ。今の内に逃げるぞ!」

地上約15メイル。
真上ならば、あの煙を引く砲弾も当たりはしない。
そう判断した2人は余裕が戻ってきたのか、降り注ぐ土塊から逃れようと身を寄せ合う生徒達の一画、一際目立つ赤い髪と青い髪に向けて杖を構える。
その2人の近くに、ルイズとギーシュが居る事を知っているからだ。

「置き土産だッ!」

そして振動で身動きの取れない彼女達に向かい、遍在も含め一斉に『エア・カッター』を放とうとした、その時。



「あ?」



今までとは比べ物にならぬ量の土砂と共に空中へと飛び出した異形の爪に絡め取られ、2体の遍在が一瞬にしてその肉体を四散させた。
高速で回転する6本の爪は2体を文字通りの挽肉と化し、その破片を地上へとばら撒く。
異形は耳を劈く様な奇声を上げつつ広場へと落下、またも地中へと消えた。


97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:08:17 ID:AIYHSWdb
支援

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:08:43 ID:1ckvcmCv
陸のジョーズ。 支援

99 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:09:02 ID:pj6SFUh0

「・・・・・・」
「う、嘘だ」

何の事は無い。
要は魚と同じ、深く潜り、勢いを付けて飛び出しただけに過ぎない。
違いを挙げるとすれば、下は水面ではなく地面であり、『獲物』の高さは30サントではなく15メイルであった、という事だが。

「ど、どうする、どうしよう、なぁ」
「・・・・・・」

彼等の内、一方が錯乱を始める。
無理も無い。
安全地帯である筈の空中ですら、あの異形にとっては狩りの範囲内なのだ。
そしてあんな物を見せられては、地上に降りる気にもなれない。
なれる訳が無い。
しかし刻々と減り続ける精神力は、何時までも空に在る事を許してはくれない。

「聞いてるのかよっ!? どうするんだって」
「黙れぇっ!」

そして極度のパニック症状へと陥った彼が相方へと掴み掛かった瞬間、彼は腹部に杖による強烈な打撃を浴びて意識を失い、地上へと落下していった。
残る1人は荒い息を吐き、血走った眼で何事かを呟いている。

「おおおお前が悪いんだ・・・・・・こここんな時に気が触れるから・・・・・・お、囮になるのはお前が適任だろ」

どうやら相方を餌にして、異形が彼を襲っている間に逃げる算段らしい。
悪くない判断ではある。
しかし彼は、もう1体の異形の存在を失念していた。



「いい今の内に」



その言葉が最後まで紡がれる事は無く、ヴェストリの広場上空に比較的硬い何かが割れる音が響く。
彼の意識を永遠に刈り取ったのは、時速300リーグで飛来した30トンの鉄塊による体当たりであった。


100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:09:10 ID:TJI8l4D6
地獄絵図。支援


101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:09:17 ID:oMZvy3fB
目下全力支援中

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:09:41 ID:4GNXZ/3h
こ、これは確実ミンチでは支援

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:10:22 ID:oMZvy3fB
うわ…これは人間圧搾機

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:10:40 ID:w40M3le7
学園生徒死亡とは真似できないぜ、支援

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:10:47 ID:9VIVASEs
この死にフラグの乱立っぷりと成就にだけは敬意を表するね支援

106 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:11:02 ID:pj6SFUh0





調度品が散らばり燦々たる有様を呈する学院長室で、4人の教師達は言葉も無く遠見の鏡を見つめていた。
其処には無残としか言い様の無いほどに破壊されたヴェストリの広場が映し出されていたが、それを為した異形の姿は既に無い。
4人の生徒其々の周囲には水系統のメイジが群がり、必死の救命活動を繰り広げている。
誰もが無言でそれを見る中、オスマンが重い口を開いた。

「あれは・・・・・・何かの」
「・・・・・・さあ」

それは誰の返事だったか。
再び室内には沈黙が下り、鏡には広場から運び出される4人の姿が映し出される。
モンモランシーは軽傷だったのか、ギーシュに付き添いながら自身の足で広場を立ち去った。

「ゴーレム・・・・・・でしょうか? ミセス・・・・・・」
「て、鉄で出来た蠍型のとなると・・・・・・ミス・・・・・・」
「不可能です。あれだけ精巧な物となると、創り上げるだけでも少なくともスクウェアクラスが4人は必要です。動かすとなると・・・・・・」

土系統のスペシャリストである2人から揃って放たれた否定の言葉に、オスマンとコルベールは難しい顔で考え込む。
生物の様でそうではなく、かといってマジックアイテムであるかといえばそれも不自然。
実のところ、コルベールだけはあれに最も近い概念を理解出来る存在なのだが、彼の知識からは余りにも飛躍した超技術に理解が追い付いていない。
しかし、思うところは在った。


107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:11:20 ID:1ckvcmCv
ミンチ? KONA★GONA☆DA! 支援

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:11:38 ID:oMZvy3fB
オールドマン長考支援

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:12:33 ID:2hhijXbv
ところで気になったけど、このスレが誕生したきっかけのスレって何?

110 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:13:02 ID:pj6SFUh0

「オールド・オスマン」

見れば彼は横目で、ロングビルとシュヴルーズを指している。
オスマンは咳払いをひとつ、威厳を纏って2人に指示を下した。

「ミセス・シュヴルーズ、そしてミス・ロングビル。君達にはあの4人の怪我の具合を見てきて貰いたい。それと建物の損壊状況もじゃ。彼等への処分は後に下す。以上じゃ」

その言葉に我に返った2人は、軽く礼を返し退室する。
ロングビルの方は何処か名残惜しげであったが。
そして2人が扉の前から去った頃を見計らい、オスマンはコルベールの言葉を促した。

「それで、何かの?」
「あの蠍が用いた飛び道具・・・・・・『似て』いませんか?」
「・・・・・・『火竜の息吹』か」

頷くコルベール。
彼の鋭い観察眼は、異形が用いた炸裂弾と自身が解析した未知の銃弾との共通点を見逃さなかった。

「あの異形と銃は恐らく、同系統の技術を用いていると思われます。2つには何らかの関連性が在るのではないでしょうか。もしや双方ともロバ・・・・・・」
「ミスタ・コルベール!」

その一喝に、コルベールは思わず口を噤む。


111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:13:08 ID:AIYHSWdb
支援

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:13:08 ID:wW/H/C5F
囮にされた奴は生き残ったのか支援

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:13:10 ID:HCfYUx0I
>>109
ジョジョじゃないの? 支援

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:13:52 ID:caXH9ljE
上級生の体はボドボドだ!支援

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:14:02 ID:3ANi/M8Z
DQ、FFはあるのにWAはないんだな……。創作家に期待。支援

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:14:07 ID:oMZvy3fB
なぜかロバート・デニーロが頭に浮かんだ支援

117 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:15:02 ID:pj6SFUh0

「何処に耳が在るか分かったものではない・・・・・・迂闊な事を口にせんように」
「・・・・・・申し訳ありません」

そうだ。
こんな事が王宮に知れれば、一体どうなる事か。
東方の地より来た強大な力を持つ異形と、貴族の力を超越する銃。
そんな物の存在が知れれば、あの腐りきった貴族どもは暇潰しにまた戦争を始めかねない。
いや、最悪あの異形の主であるミス・ヴァリエール共々、アカデミーの連中に研究対象として捕縛される可能性も在る。
尤もその場合、トリスタニアもこの学院も只では済まないだろうが。

「・・・・・・コルベール君、率直に訊こう。あれを打ち滅ぼせるかね?」

その質問にコルベールは一瞬だけ目を見開き、次いで苦々しい口調で声を発した。

「・・・・・・呼吸をしているのであれば、或いは」
「・・・・・・望みは、薄いの」

学院長室に、再び沈黙が下りた。


118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:15:12 ID:2hhijXbv
>>113
えっ?エドからきっかけじゃないんだ

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:15:22 ID:9VIVASEs
>>109
切欠は立てた本人しか知らないだろうが当時既にゼロの傭兵、ベイダー卿、ジョジョスレは存在していた。

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:16:06 ID:oMZvy3fB
そりゃ息はしてないだろうなぁ支援


121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:16:15 ID:ns71qMRu
>>115
なぜDQ、FFときて次がWA?

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:16:33 ID:AIYHSWdb
支援

123 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:17:03 ID:pj6SFUh0





「う・・・・・・ん・・・・・・」

静寂に満ちた医務室に、微かな声が響く。
ベッドの上で目覚めたルイズは、自身の左腕に微かな重みを感じて視線を転じた。
眼に入ったのは、鮮やかな赤い髪。

「キュルケ・・・・・・」

そこにはルイズの手を握り締め、そのままうつ伏せにベッドへと寄り掛かって眠るキュルケの姿が在った。
身を起こすと振動を感じ取ったのか、キュルケも薄らと瞼を開く。

「ん・・・・・・」

ゆっくりと起き上がり上半身を起こしたルイズを眼にすると、寝惚けた声でその名を呼んだ。

「ルイズ・・・・・・?」

しかしそれも一瞬の事、直後にははっきりと眼を見開き、ルイズの肩を揺さぶりだす。

「ルイズ!? ルイズ、目が覚めたのね、ルイズ! よかった・・・・・・!」
「ちょ、ちょっとキュルケ!」

またもや決闘の直後の様に抱き締められ、息苦しさと気恥ずかしさからルイズは赤面した。
しかしキュルケはお構いなし、わたわたと腕をばたつかせるルイズを腕の中に閉じ込め、思う存分その感触を堪能する。
尤もそれは艶めいた感情からではなく、ルイズが生きているという事を確認する為の行為であった。


124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:17:08 ID:3ANi/M8Z
WAいいじゃない、なんかw

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:18:02 ID:oMZvy3fB
WAと聞いてwhite albumしか浮かばない俺は駄目人間

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:18:25 ID:fHr5h1S8
秒速463m…モロに超音速です本当に(ry



って実際にあるリーグと同じでいいんよね?

127 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:19:03 ID:pj6SFUh0

「貴女、2日も目を覚まさなかったのよ!? 腕も脚も骨ごと切り裂かれて・・・・・・」
「・・・・・・そう、だったの」

キュルケが叫ぶ様に発した言葉に、ルイズは現実感に乏しい感想を抱きつつ応えを返す。
そして何となく隣のベッドへと目をやると、皺が寄ったままのシーツが目に付いた。
そこで彼女は、自分と一緒に攻撃を受けたであろうギーシュの事を思い出し、キュルケへと問い掛ける。

「ギーシュは?」
「彼もさっき目覚めたのよ。暫く貴女の事を気遣っていたけど、今はあのメイドの娘に頭を下げに行ってるわ」
「あいつが?」
「ええ」

意外だとでも言いたげなルイズに、キュルケは苦笑を返した。
しかし続くルイズの言葉に彼女は、その表情を一瞬にして引き締める。

「・・・・・・あいつらは?」

苛烈な目で問うルイズ。
その様子からキュルケは、ルイズが彼等を決して許そうとはしていない事を読み取る。

「あいつらはね・・・・・・」

キュルケは決闘の顛末と、彼等に下された処分について語り始めた。


128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:19:04 ID:9VIVASEs
WAは良いな……そして、ルイズを抱くキュルケは良いものだ支援

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:19:11 ID:1ckvcmCv
こいつは臭え―――っ! 砂糖菓子のような甘い百合の匂いがするぜぇ――――!!

支援

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:19:22 ID:zf4ogj8g
誰かうしおととらの?さんを召喚してください

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:19:42 ID:oMZvy3fB
>>126
近く通られただけで人間ぼろ屑だなあ…

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:19:51 ID:w40M3le7
ロバ、ときいて、ロバート・大宮が出てきた自分はスーパーロボットウォーズ

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:19:57 ID:SM/o/G6d
知名度的にはWAはFFとDQには及ばんよ残念ながら……(´・ω・`)
支援

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:20:17 ID:3ANi/M8Z
WAだったら、破壊の杖がARMになるのかな?w 支援

135 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:21:03 ID:pj6SFUh0





トリステイン魔法学院より120リーグほど離れた平野。
そこに1台の見るからに作りの良い馬車が、数騎の騎兵と共に南東へと向かっていた。
既に時刻は深夜、空には2つの月が浮かび、其々が異なる色彩の光を放つ。
そして馬車の中では、全身に癒え切らぬ傷を負った1人の少年が怨嗟の声を吐き散らしていた。

「絶対に・・・・・・くそ・・・・・・絶対に・・・・・・絶対・・・・・・決して・・・・・・」

血が滲むほどに両の手を握り締め、鼻から耳元に掛けて刻まれた傷を爪で掻き毟りながら、彼は憎悪の呪文を紡ぎ続ける。
あの決闘の後、ついにその乱行に堪忍袋の緒が切れたオールド・オスマンから直々に、即時退学との処分が申し渡されたのだ。
それは彼の相方も同様ではあったが、彼の場合はまだ幸福だったかもしれない。
鋼の巨体による突進を受けた彼は、肉体の傷こそ癒えたものの結局意識が戻らず、今も北へと向かう馬車の中で呼吸をするだけの置物と化している筈だ。
尤もあんな裏切り者がどうなろうと、彼にとって知った事ではないが。

「ヴァリエール・・・・・・グラモンッ・・・・・・!」

自らの内を満たす復讐心に、怨敵の名を呟いたその時。
御者の慌てた声が聴こえ、次いで馬車が急に停車した。
反動で椅子から転げ落ちそうになった彼は、御者へと凄まじい罵声を浴びせた。


136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:21:50 ID:oMZvy3fB
ああ、トドメフラグが…w支援

137 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:22:14 ID:pj6SFUh0
ちょっと注釈。
ゼロ魔世界のリーグはこちらでいうkmらしいです。

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:22:36 ID:9VIVASEs
植物人間でも生きてるだけマシな衝突だと思うんだが。
そして、デストロン……じゃなくてディセプティコンなら逃す訳ないわな支援

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:22:46 ID:jify0am3
>>137
初めて知ったよ。
つーか逆恨みこえー。

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:22:48 ID:1ckvcmCv
もうやめt(ry)

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:22:50 ID:HCfYUx0I
>>135
これはいつしか殺されるフラグ。乙じゅじゅしたー?

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:23:47 ID:oMZvy3fB
時速300kmですか。それでも死ねるけど…なんで生きてるんだ上級生が丈夫過ぎるw


143 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:23:50 ID:pj6SFUh0

「何をしている! 貴様は御者の癖に馬車ひとつ扱えないのか!」
「も、申し訳ありません。何か巨大な物が道を塞いでおりまして・・・・・・」
「何?」

その言葉に窓から身を乗り出した彼は、心臓を鷲掴みにされた様な恐怖と共に凍り付く。
前方で道を塞ぐ様に鎮座していたのは、あのルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔―――――空飛ぶ鉄塊だった。



そして、恐怖に慄く彼と哀れな御者、騎兵達の目の前で、鋼鉄の悪夢が具現化する。





「あ・・・・・・あ・・・・・・」

地面を闇色に染める影が見る見る内にその幅を狭め、代わりに丈が塔の如く伸び始める。
周囲には金属音が幾重にも鳴り響き、それに合わせて影は徐々にその大きさを増してゆく。
月は既に影に隠れ、無力な貴族達を闇が覆い尽くした頃―――――





宙に浮かぶ月よりもなお青い光が、其処に在る全てを呑み込んだ。


144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:24:18 ID:ARrD5Ynl
あれくらって生きてる方ってwwwタフだな

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:24:46 ID:HCfYUx0I
>>143
あっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:25:02 ID:jify0am3
アッーー!

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:25:09 ID:9VIVASEs
初トランスフォームだな。そしてフラグ成就改めて乙支援

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:25:23 ID:oMZvy3fB
アーアー。青い光ってレーザーかなあ…
きっと夜空に綺麗そう

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:25:33 ID:w40M3le7
あーーーーーーーーーとどめいったよ

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:25:33 ID:fHr5h1S8
>>137
っと、そうなのか。こいつは失礼


151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:25:53 ID:1ckvcmCv
上級生「もうらめぇ………」

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:25:59 ID:caXH9ljE
>>138
デストロンなんて言うから「俺は今日限りで人間の体を捨てる!」
って言ってる上級生が浮かんできたよ

153 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:26:02 ID:pj6SFUh0





2日後、すっかり回復したルイズは何時の間にか自室に面した広場へと戻ってきた使い間の内部に座し、ガラス越しに覗く風景を眺めていた。
彼女とギーシュに下された処分は大したものではなく、療養中も含め3日間の謹慎というもの。
既に前日をもってその期間は過ぎ、こうして己の使い魔と向き合っているという訳だ。
尚、建物の修繕については彼女の実家から費用が出されている。
通常ならば考えられない事だが、愛娘がトライアングルメイジ2人と相対し、しかも勝利を収めたとの報告に狂喜した両親が、気前よく送ってくれたのだ。
普段は決してそんな素振りを見せないルイズの両親だが、その実、娘達への溺愛振りは凄まじい。



「考えてみれば、アンタの名前も知らないのよね、私・・・・・・」

そう呟き、溜息を吐くルイズ。
キュルケや他の級友達から聞いた蠍型のゴーレムの事も含め、自分は使い魔の事を何も知らない、と落胆する。
その時、複雑な装置の間に備え付けられた、小さな箱に嵌め込まれているガラスの表面に、ハルキゲニア言語の羅列が流れた。
一度はそれを見逃しかけたルイズだったが、再び流れたその文字を今度こそ読み取った彼女は、それを小さく声に乗せる。



「『ブラックアウト』・・・・・・貴方、ブラックアウトっていうのね?」


154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:26:27 ID:wW/H/C5F
死体も残らず蒸発しそうだな。
完全犯罪おk

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:26:41 ID:T4dZlNT4
容赦NEEEEEEEEE

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:26:50 ID:hVNhVKfG
つーか月曜に映画見に行ったばかりの俺

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:27:05 ID:oMZvy3fB
>>152
銀河鉄道での旅が始まる

158 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:28:02 ID:pj6SFUh0



じゃあ、あの蠍は? と興奮気味に口にすると、またもや文字の羅列が流れた。



「『スコルポノック』・・・・・・ブラックアウト・・・・・・スコルポノック・・・・・・それが貴方達の名前・・・・・・」



嬉しそうに呟く彼女の頭上、折り畳まれた6枚羽の上で、小鳥達の囀りが響く。
日に晒された側面が暖かいのか、ブラックアウトに寄り添って昼寝をするシルフィードとフレイム、ヴェルダンデとロビンの姿が印象的な、温かい日差しが降り注ぐ午後の事だった。


159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:28:05 ID:1ckvcmCv
ルイズがトトロのメイみたいだw

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:28:07 ID:9VIVASEs
>>152
仮面ライダーは良いもんだ。

そして……ブラックアウト&スコルポスは本当にルイズの味方足りえるんだろうかと不安になってきた支援。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:29:03 ID:ARrD5Ynl
ルイズママとパパはあまり喜んじゃいけない気がwww
支援

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:29:07 ID:oMZvy3fB
>>159
いかつい猫バスですなぁw

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:29:42 ID:udjuXwjF
ブラックアウトは敵に対してはツンツン味方にデレデレの完璧なツンデレだよ

164 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:30:03 ID:pj6SFUh0





「エレオノール様、サンプルの収集は終了しました」
「御苦労。それを持って直ぐに王都へ帰還しなさい」
「はっ」

眩い日差しが降り注ぐ中、王立魔法研究所所属のメイジ達は試料の採取に余念が無い。
それを指揮する彼女―――――エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエールは、目前に広がる光景に戦慄を隠せなかった。
そして無意識の内にぽつりと、その内心に渦巻く疑念がその口から零れる。。

「一体どんな魔法を使えば・・・・・・いえ、これは本当に魔法・・・・・・?」





彼女の前には幅50メイル、長さ6リーグに渡って抉られ融けて固まった大地が、降り注ぐ日光を反射して輝いていた。





トリステイン魔法学院南東120リーグ付近で目撃された深夜の閃光。
北90リーグで発生した大規模な陥没事故。
ほぼ同時刻に起こった2つの現象。
これらの関連性については、アカデミーによる調査に於いても何ら判明してはいない。

尚、トリステイン魔法学校を出立した貴族の馬車が2台、従者諸共行方不明となったが、これについては碌な調査も為されぬままにメイジ崩れの野盗による襲撃に遇ったと断定され、調査は打ち切られた。
その裏にアカデミー、または魔法学院による情報の操作が在ったかは、現在も定かではない。


165 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 21:30:27 ID:F/BYzVwb
ロビン蛙なのに熱された鉄板に寄り添って大丈夫なのか支援

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:32:02 ID:fHr5h1S8
ってまてwカエルが鉄板に寄り添って日光浴て大丈夫なのかw

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:32:02 ID:xSHXkvY8
姉だとッッ!!紫煙

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:32:09 ID:wW/H/C5F
ブラックアウトはともかく、スコルポの方はヤヴァそうだな支援

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:32:12 ID:oMZvy3fB
確かにかえるの皮膚だと乾いて張り付きそう…

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:32:36 ID:hVNhVKfG
>>160
使い魔ルーンの精神洗脳に対する耐性がない限りは大丈夫じゃないかと思うけど
呼び出されたのがオートボット側ならともかくディセプティコン側だからな
実際のところハッキングがルーンに対して有効かどうかにかかってると思う

ところで体そのものが兵器である以上ガンダールブだとしたら常時発動状態ってことでOK?

171 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/14(火) 21:32:53 ID:pj6SFUh0
投下終了。

本当はバリケードとフレンジーのコンビで書こうとしたけど、アルビオンから脱出できないので断念したのはヒミツ。
ブラックアウトの武装の位置とかをYouTubeのゲーム動画とか玩具の画像から読み取ってるのはもっとヒミツ。
前回のタバサの台詞『お美事』はネタじゃなくて素で間違えただけなのは墓まで持ってくべきヒミツ・・・・・・直さないけど。

最後のルイズとブラックアウトのシーンが、トトロとメイになってるのはスルーしてくれると有難いです。
続きは明後日以降かな?


172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:33:19 ID:ARrD5Ynl
6リーグって事は…
6キロかwww

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:33:31 ID:oMZvy3fB
>>171
乙でしすたー!面白かった!

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:33:43 ID:9VIVASEs
>>163
それは頼もしい……が、ブラックアウトにとってルイズが“味方”なのかがちょっと怖くてな。

そしてフレイムも一緒→熱がブラックアウトに→装甲が更に熱っ→ロビン逃げてー!?

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:33:55 ID:KxOSfH83
お美事 
お美事にございまする

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:34:37 ID:T4dZlNT4
>>171
お美事!!

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:34:41 ID:h5Rcb65B
GJでした。一日待たされたかいのある内容でした。ありがとぉディセプティコン0の人

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:34:56 ID:1ckvcmCv
ディセプティコンの方、GJっす。
明後日まで寝ない。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:35:34 ID:3ANi/M8Z
GJです〜

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:36:52 ID:9VIVASEs
乙じゅしたー。
相手がオリキャラだからこそのブラックアウトたち大暴れな気がするけど、
ディセプティコンマジ容赦ねぇ&死にフラグ乱立&成就で面白かったよ。
お美事にござりまする。

181 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 21:37:22 ID:F/BYzVwb
ディセプティコンさん終了確認&GJ!
では投下開始します

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:38:48 ID:T6JNa7C7
シンメトリカルドッキング支援。

183 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 21:38:53 ID:F/BYzVwb

「出力ッ、全ぇぇん開ぃぃぃッ!!!」

暗黒の大決戦。
ZX-06が呼び出した巨大な隕石を押し戻すため、彼らはESウィンドウの彼方に消えた。
だが、彼らは仲間たちと再会を約束した星の海ではなく、木星の中心にたどり着いてしまう。
いかに彼らの強靱な装甲でもこれには敵うはずもない。彼らは死を覚悟した。事実、彼らはその場で消滅してしまうはずだった。
しかし、彼らはそこで出会った。
その不思議な力、「ザ・パワー」と。

ザ・パワーはESウィンドウを貫くほどのエネルギーで、隕石ごと彼らを押し戻した。
彼らは、ザ・パワーの持つ力によって空間を飛び越え、次の瞬間には何と地球圏に戻っていた。
地球の重力に捕らわれ、落下を始める巨大隕石。彼は落下を食い止めようとするも、力及ばず共に落下してしまう。
そして、落下のさなか彼らが見た物は、自分たちの生まれた星の遙か昔の姿。
6500万年前。白亜紀後期の恐竜時代だった。

舞い上がる塵によって太陽の光は遮られ、長い冬が訪れ、恐竜たちは絶滅していった。
そして、彼らもまた岩肌に背を預けながら、その機能を停止しようとしていた。
だが、彼らは願った。「生きたい」と、「生きてもう一度皆に会いたい」と。
強く、強く願った。
彼らの体内に残留していたザ・パワーは、その願いを叶え、その力を持って彼らを保存した。

数え切れないほどの月日が経ち、長い冬もとうに去ったある日の朝、彼らの背に光る鏡のような物が現れた。
だが、機能を停止している彼らは気付かない。
彼らの体は、そのまま鏡の中に沈み込み、その場から姿を消した。

高速を越え、次元を越え、時間さえも超えてしまった彼らは、ある一人の少女によって世界をも越えることになったのだった。



ゼロの双竜
第二話 その名は超竜神



184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:40:13 ID:9VIVASEs
シンパレート200%支援

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:40:41 ID:oMZvy3fB
双竜だけに二匹分支援

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:40:54 ID:AIYHSWdb
御者がかわいそうだった。支援

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:41:02 ID:mRqpwxjy
シンメトリカル支援

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:41:04 ID:3ANi/M8Z
双竜見てなかったから急いで見てきた支援。

189 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 21:41:41 ID:F/BYzVwb

「おおおおおおああああああアアアアアアァァァァァァァァァッ!!!」


ルイズたちは、目の前で起きた事態に圧倒されていた。
朽ち果てていたはずのゴーレムが、謎の光に包まれ完全に再生したのだ。
にわかには信じられないような光景だった。

そして、時間の経過と共に溢れていた光は徐々に消えてゆき、そこには見事な青と赤の装甲を持つ鋼のゴーレムが残った。
ゴーレムの頭部がルイズたちへ向く。

「――、――――?」
「…え?」

ゴーレムが何かを話しているが、ルイズたちには何と言ったのか分からなかった。

「何?何て言ってるの?」
「知らない言語」
「ふむ、私も聞いたことのない言葉ですな」

使っている言葉そのものが違うと、タバサは無表情に、コルベールは興味深そうに言った。
それならば言っている意味が分からないのも当然である。

「フレイム、あなた分かる?」
「シルフィード」
「きゅるきゅる……」
「きゅい……」

使い魔同士なら分かるかもと思ったのか、キュルケとタバサが自らの使い魔に問うが、二匹ともそろって首を横に振った。
どうやら分からないらしい。

ふと、ゴーレムは何やら考え込むような仕草を見せた。
そして視線を再びルイズたちの方に戻すと、

「失礼……君たちの言葉はこれで合っているだろうか?合っているなら……済まないが、ここが何処か教えて貰えないか?」
「「「「喋った!?」」」」

先ほどの謎の言語ではなく、ルイズたちの使用する言葉で流暢に話しかけてきたのだ。



190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:41:41 ID:HCfYUx0I
撃龍神の事も忘れないでやってください……支援

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:42:00 ID:wW/H/C5F
>>174
召喚直後に、「ディセプティコンに栄光あれ」って言ってたのが気になるよな。
ベイダー卿みたいに、ディセプティコンをハルケギニアに引き入れそうで怖い。

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:42:22 ID:GnR0r/28
シンメトリカル支援

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:42:57 ID:oMZvy3fB
キシリトール支援

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:43:41 ID:AIYHSWdb
支援

195 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 21:44:17 ID:F/BYzVwb

私の呼び出したこの巨大な使い魔は、どうやらここがどこなのか分かってなかったらしい。
ここはハルケギニアのトリステイン魔法学園であり、貴方は使い魔として
私が召喚したのだと伝えても、当初首をかしげて今一納得する様子を見せなかった。
キュルケやミスタ・コルベールも交えて暫く話し合った結果、何と彼は魔法の存在しない遙か遠くの地から来たということが分かった。
しかも何かの事情があって化石化して数千年も眠っていたという。

討論の末、どうにか彼は魔法の存在を認めてくれた。
コントラクトサーヴァントが成立している以上、使い魔になってもらうしかないということも説得して、何とか使い魔になる事への了承ももらうことが出来た。
研究好きのミスタ・コルベールは彼の構造を知りたいと言いだしたが、さすがにその了承はもらえなかったようだ。
そして、彼の大きな掌の上に乗って、私は学園に戻った。

程なくして学園にたどり着いた。
ミスタ・コルベールと別れた後、女子寮の前で降ろしてもらい、寮内の階段を駆け上がる。
嬉しい!私が、ゼロのルイズと馬鹿にされ続けていたこの私が!あんなに強そうな使い魔を呼び出せたなんて!!
広場で見た、他の連中の使い魔たちを思い出す。
あんなの、束になってかかってきたって彼には敵わないだろう。
キュルケのサラマンダーなんて目じゃない。『洪水』のカエルや『風邪っぴき』のフクロウなんか問題外!
今年一番の当たりじゃないかと囁かれてた、あのタバサって娘の風竜だって、30メイルもの大きさを誇る彼には手も足も出ないだろう。
え?ギーシュの使い魔?見てないわよそんなもん。

階段を上り終え、早足で自室へと戻った。
そして、備え付けの大きな窓を開け放ち、彼を呼ぶ。
彼と話がしたい。あの強大な使い魔ともっと親睦を深めたい。
彼がこちらへ来るのを待ちつつ、そんなことを考えていると、ふと、あることを思い出した。

『ねぇ、貴方の名前は何というの?』
『私の名前はルイズ。ヴァリエール家が三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ!ねぇ、貴方の名前は?』

しまった、何でこんな重要なことを忘れてるか私。こういう事は会ってまず初めにすることなのに。
彼が窓の前までやってくる。私はその重要なことを話すために、口を開いた。

「私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。ねぇ、貴方の名前は何というの?」

「……超竜神です、マスター」

「チョウ…リュウ……ジン……!」

こうして私は、ようやく彼の名前を知ることが出来たのだった。



196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:44:44 ID:AIYHSWdb
ごめんなさい、sage忘れました。支援

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:45:02 ID:caXH9ljE
システムチェンジ支援

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:46:23 ID:AIYHSWdb
支援

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:47:15 ID:B/UkfNRs
勇気ある誓いとともに 支援

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:47:56 ID:Dhvlvg1E
青と赤支援

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:48:11 ID:oMZvy3fB
こんな大きいの学園のどこに置いとくんだろう支援

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:48:18 ID:udjuXwjF
GとJ支援

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:48:36 ID:mRqpwxjy
分離して変形してもかなりでかいよな支援

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:49:21 ID:3ANi/M8Z
馬小屋じゃねえの?w支援

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:49:40 ID:9VIVASEs
イレイザーヘッド支援。
……そしてザ・パワーは使いきったのか。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:50:30 ID:YYJ4siIU
たしかにおもちゃのほうはあの頃の最高傑作だった。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:51:16 ID:fF2ZRPKK
もしかしてGTAの主人公の名前はもう突っ込まれてる?


208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:51:26 ID:8Spp3rPw
たたかいのこーおやにぃー 支援

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:52:05 ID:AIYHSWdb
支援

210 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 21:52:21 ID:F/BYzVwb

ルイズはしばらくの間、超竜神との会話を楽しんでいたが、興奮して疲れていたのか、超竜神に朝の目覚ましを頼むとすぐに寝てしまった。
それから幾らか時間が経った頃……

「……シンメトリカルアウト!」

突然、超竜神が左右に分かれた。両肩のSPパックがパージされ、音を立てて地面に落ちる。
左右に分離した体は倒れながらそれぞれ変形し、一回り小さい二体のロボットになって立ち上がった。

「大変なことになっちまったな、氷竜」
「そうだな、炎竜」

GGG機動部隊所属の超AI搭載ビークルロボット、氷竜、炎竜。
世界最高の人工知能である彼らの頭脳は、現在彼らが置かれた状況を分析し、理解するに至っていた。

「わたくしの計算が正しければ、99.87%の確率でここは地球ではない別の惑星だということになるな。
大気中や地面、また太陽光などに含まれる成分をはじめとした、あらゆる物の細部が地球のそれとは異なっている」
「ああ……ま、アレを見れば、そんな計算しなくてもすぐに分かったんだがな」

炎竜は夜空を仰ぎ見る。夜空では、地球ではありえない二つの月が、それぞれ色の違う月光を放っていた。

「それともう一つ。僕たちの中に存在していなかったはずの」
「この謎のプログラム」

そう。いつの間にか、彼らの中にはインストールし覚えのないプログラムが組み込まれていた。
それは、何と『ハルケギニア言語対応の翻訳プログラム』だったのだ。
先ほど、データ上地球には存在しない言語を使用するルイズたちとの会話を失敗した超竜神は、自身のAI内にこのプログラムを発見し、
なにやら翻訳プログラムであることだけは確認できたので、駄目元で起動してみたらこの事実が発覚した次第である。

「履歴を検索した結果、このプログラムが追加されたのは今から遡って5時間47分前。わたくしたちのAIがまだ休眠状態だった時だ」

実はこれは彼らに刻まれた使い魔のルーンによる効果である。
ルーンの『ハルケギニアの言葉が話せるようになる』という効果が、翻訳プログラムの追加という形で現れていたのだ。

「プログラム自体にバグやウィルスは検出されなかったし不具合も見つからなかった。本当にタダの翻訳プログラムらしいな」
「おそらく、マスターたちの言う『召喚』か『契約』の際に、何らかの原因で追加された物と見て間違いあるまい」
「契約……か」

そうつぶやき、炎竜は自らの左手の甲を見た。
そこには、氷竜の左手の甲や、自身の愛銃『メルティングガン』に内蔵された超竜神の左手の甲にもある『使い魔のルーン』がはっきりと刻まれていた。

「これが『契約の証』だっていうのか……ん?」

ふと炎竜が隣を見ると、何故か氷竜がルイズの部屋の窓を開けていた。
朝になったら起こしてもらうため、ルイズが鍵を開けておいたのだが、まだ真夜中だ。明らかに子供の起床時間ではない。

「氷竜?何を」
「しっ……静かにしろ炎竜。起こしてしまっては不味い」
「お前、まさか……」

氷竜は、背中に装備されたクレーンの先をルイズの部屋に向けた。
凶悪な形をした銀色のフックが、二色の月明かりを受けて鈍く輝いた。

「よ…よせ、やめろ、考え直すんだ氷竜!」
「いいや!限界だッ!『やる』ねッ!今だッ!!」

炎竜が止めようと手を伸ばすよりも一瞬早く、氷竜はそのクレーンを、ルイズの部屋めがけて突き入れていた……。



211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:52:53 ID:caXH9ljE
>>203
分離したら消防車だしねえ。
しかし分離したらどっちにルーンがつくのか支援

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:53:31 ID:mRqpwxjy
小さいロボっつっても設定では20mくらいあったような気がする支援

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:53:34 ID:8Spp3rPw
最低勇者ロボなのか支援

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:53:37 ID:oMZvy3fB
>>204
馬がびくついて神経症になるんじゃね?w

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:54:24 ID:e4uQg1N/
な、何をするだァー!! 支援

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:54:52 ID:mRqpwxjy
ガオガイガーのロボは素で30mクラスだから困る支援

217 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 21:55:16 ID:F/BYzVwb

「………でだ。いきおい取り出してみたのは良いが、一体これをどうしたものか」

氷竜は困ったようにそう言いつつ、その手にした…と言うよりその指でつまんでいる物を炎竜に見せる。

「どうしたものかじゃねぇよこん畜生……!だからどう考えてもマスターが寝ぼけて間違えただけって言ってんじゃねえかバカ氷竜!」
「バカとはなんだバカとは。もし勘違いだったとしても、こういう細かなことで信頼を得ておくことに損はないだろう。
それに、もし本当にわたくしたちに頼んだのだったのであれば、どうするつもりだ」
「だがよぉ、こんなのは『勇者』の仕事じゃないぜ!こんな、こんな……」

炎竜は氷竜がつまんでいる物を指さして言った。

「こんな『衣服の洗濯』だなんてよ!」

そう、氷竜がつまんでいたのは、ルイズの部屋にあった『洗濯物かご』である。先ほど氷竜がクレーンで凄く頑張って釣り上げた物だ。
何故こんな物で二人は争っているのか。その理由は、数時間前のある出来事だった。


「ふぁ……あ、そろそろ眠くなってきたわね……。それじゃあ、私は寝るけど、朝になったら起こしてね、チョウリュウジン」
「了解しました。他には何かありませんか、マスター」

名前を聞いてから、暫く超竜神と話していたルイズだったが、夜も更けさすがに眠くなったのか、超竜神に目覚ましを任せてベッドに潜り込んだ。

「……ぇ?それ………な、ら………………すぅ……」

ルイズは超竜神に何か答えようとしたようだったが、布団に入った少女の体は完全に寝る体制に入っていたらしく、言い終わる前に寝てしまっていた。
しかし、超竜神は見逃さなかった。
布団からはみ出たルイズの手が、人差し指を伸ばし他の四指を丸めた俗に言う『指を指す』形をとっていたことを。
そして、その指が示す先にあった物こそが―――

「こ……これはッ……」

そう、例の『洗濯物かご』だったのである。

「………………?」

それを見た超竜神は、正直首をかしげるしかなかった。



218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:55:26 ID:caXH9ljE
>>212
確か最小なのはパトカーから変形したボルフォッグなんで8〜10mくらいだったはず支援

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:55:29 ID:w40M3le7
アリアーー支援

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:56:31 ID:mRqpwxjy
どっちにしろでかい支援

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:57:50 ID:CEYOriVj
どうやってアルビオンに行くのか楽しみにしてる俺w

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:58:00 ID:UGlFVwoW
シエスタフラグ支援

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:58:07 ID:9VIVASEs
……アレか、最低勇者ロボ軍団の要素も混じってますか。

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:58:11 ID:HFZvQfuo
>>218
一番小さいのはルネの相棒のポルコートでは?

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:58:29 ID:mRqpwxjy
20mの巨人がちまちま洗濯してるのを想像すると何故か萌える支援

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:58:40 ID:e4uQg1N/
>>211
超竜神の左手と足の裏(おそらく氷竜・炎竜のそれぞれの左手)の計三つついたはずだぜ支援

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:00:41 ID:caXH9ljE
>>224
出たのFINAL?俺TV本編しか見てないんだ支援

228 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 22:01:05 ID:F/BYzVwb

氷竜と炎竜は完全同型のAIを持ちながらも、全く異なる性格を持つ。
同じ機種であり、同じ基礎データを持ち、同じように育てられながら何故こうも違いがでたのか、その原因や理由は不明だが、
とにかく割と頻繁に二人の意見は食い違うのだ。
そして今回も、合体してAI同士を結合し、超竜神という一つの人格になっていたにもかかわらず、彼らの意見は真っ向から対立していたのであった。

「つーか冷静に考えてみろ!超竜神に手洗いの洗濯任せるバカが一体何処にいるって言うんだ!」

炎竜の言うことももっともである。そもそも、指一本の太さだけで洗濯物の大きさを
上回りかねない超竜神が洗濯を行うこと自体が土台無理な話なのだ。

「だが、帰る方法が分からない以上、我々は最低でも帰る手段が見つかるまでの間ここで暮らさなければならない!
そして、情報の多いこの学園を方法を探す拠点とするためにも!居場所を提供してくれているマスターの信頼を確保しておく必要があるッ!!」

だが、氷竜も引き下がらない。
彼の意見もまた、正論と言えば正論なのであった。

「それに炎竜。これは『勇者』の仕事ではないと言ったな」
「あ?」
「だが、逆に考えるんだ。
このような、絶対に出来ないような困難極まる任務こそ『勇者』の仕事だと。
この任務を達成することが出来てこそ『勇者』だと考えるんだ」
「けど、俺たちに『洗濯』はプログラムされてないぜ!」
「わかっているはずだ。『洗濯』に必要な物は、プログラムじゃない!」
「そ、そんなこと言ったって!!」
「何もしないで諦めるのか!!」
「ッ!」
「忘れたわけではあるまい!GGG憲章、第5条、125項!!『GGG隊員は、如何に困難な状況であろうとも』……!」
「『けして諦めてはならない』ッ!!」
「わたくしたちは紛れもなく、GGGの隊員だ!」
「『「あのぅ……」』なんて言葉はメモリーから消去してやるぜ…………え?」
「む?」
「その……何かあったのでしょうか?」

二人の舌戦が何だか妙な方向に転がりだしたところで、横から第三者の声が入った。
二人が声のした方へ振り返ると、そこにはメイドの少女がいた。



229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:01:17 ID:oMZvy3fB
きっと20mの巨人がゼロ戦で竜騎士をバッシバッシ落としてくれる支援


230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:01:32 ID:S5+owixT
勇者ロボに洗濯はねーよw支援

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:01:48 ID:Sxjhnm1K
最低勇者ロボはドラマCDネタだったか?

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:02:26 ID:mRqpwxjy
GGG憲章持ち出すなw支援

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:02:45 ID:caXH9ljE
間違った方向に進みすぎだw支援

>>226
そうだったすまん

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:02:47 ID:+5djapj1
洗濯に必要なのは勇気に至りそうな勢いだwww支援

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:02:52 ID:8Spp3rPw
洗濯に勇気は必要ないしあっても意味ないな支援

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:03:13 ID:3ANi/M8Z
どやってゼロ戦乗るんだwww支援


237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:03:54 ID:mRqpwxjy
>>236
とりあえず勇気だw

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:04:02 ID:B5HSromr
個人的には、破壊の杖が気になるが―――イレーザーヘッド?支援

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:04:03 ID:w40M3le7
>>231
ショタコン忍者の悪口言ってモチベーションを保つ話だっけ?
もしくはSRWWのアリアハード

240 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:04:06 ID:KT+Oct5C
投下予約支援


241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:04:08 ID:9VIVASEs
ダメ臭漂うなこの二人はw

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:04:22 ID:HuwluKZJ
零戦を棍棒代わりに使うんだろう支援

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:04:30 ID:udjuXwjF
きっとこの世界ではゼロ戦ではなくギャレオンが・・・支援

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:04:41 ID:oMZvy3fB
ゼロ戦が鈍器になれば破壊の杖なんだぜ?支援

245 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 22:05:09 ID:F/BYzVwb

「そう言うことでしたら、私にお任せ下さい。朝になったら、まとめてやっておきます」
「すまない、助かった」
「いえ、これも仕事ですから」
「何か困ったことがあったら言ってくれ。出来ることなら手伝うぜ」
「ありがとうございます。では、これで失礼しますね」

シエスタと名乗ったメイドの少女は、二人の話を聞くと、快く洗濯物を引き受けてくれた。
なんでも、うまく寝付けなかったので気を紛らわせるために散歩をしていたらぎゃあぎゃあ言い争っていた二人に遭遇したのだとか。
ともかく、これで議論の元となっていた問題は解決したのだが、二人の心はあまり晴れていなかった。

「さて……あらためて、大変なことになったな炎竜」
「ああ。召喚されたのもそうだが、もう一つ……この力」

そう言った炎竜の体が、薄く発光する。
それは、紛れもなく超竜神が復活した時の、あの山吹色の光だった。

「僕たちの体に残留している、木星で出会った謎のエネルギー」
「わたくしたちを木星から6500万年前の地球へ送り、」
「僕たちのAIとGSライドを何千年もの間守り続け、」
「そして、使い物にならなくなったはずの体を一瞬で再生させた」
「まだ……かなりの量が僕たちの中に存在しているみたいだ。今みたいに、少しは僕たちの意志で制御できるようだが……」
「炎竜」
「わかってるよ、氷竜。この力、使い道を誤れば……」
「……ああ、間違いなく、破滅に繋がる」

炎竜の体が、発光を停止する。力を押さえたのだ。
氷竜と炎竜は、共に夜空を見上げた。
夜の闇に染まった空では、二人を象徴するような青と赤の二つの月が、静かに二人を見下ろしていた。



246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:05:11 ID:8oxdDTP/
ゼロ戦はいっそJアーク、はやば過ぎるからJバードとか

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:05:21 ID:e4uQg1N/
デル公も使えそうにないぞw支援

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:05:31 ID:9VIVASEs
予約状況
双竜氏→ガンパレード氏→おとーさん氏

>>239
うん、それ。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:05:33 ID:mRqpwxjy
合体すれば25mだか30mになるはずだからフーケのゴーレムと素でタイマン張れるぜ支援

250 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:05:44 ID:SM/o/G6d
投下予約、しちゃっても良いのかな?
しかし、もはやブルージュ編は適当じゃない気がしてきた

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:06:06 ID:yYFjolf7
>>236
弾丸Xになんじゃね?

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:06:07 ID:S5+owixT
合体しなくても通常の武装だけでなんとかなるだろ支援

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:06:22 ID:yX7fJWFk
すごいなシエスタ。

20m近くある炎竜とかに普通に話しかけれるなんて。

普通ビビリそうだが...

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:06:41 ID:8oxdDTP/
>>247
そもそも街に入れるのだろうかw支援

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:07:00 ID:caXH9ljE
デル公の代わりにゴルディ呼べばいいんじゃね?
いやまあそうしたら完璧ガオガイガーだが

256 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 22:07:08 ID:F/BYzVwb

第一話[その名は超竜神]完
NEXT[聖なる左腕]にシンメトリカルドッキング承認!
これが勝利の鍵だ![使い魔のルーン]
To be continued....


なんか氷竜兄ちゃんが壊れたorz
投下終了

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:07:19 ID:9VIVASEs
予約状況
双竜氏→ガンパレード氏→おとーさん氏→ブルージュ氏

そしてザ・パワーいまだ残ってるのか……というか幻・強合体するとガンダールヴの両方に行き渡ったりするんだろうか。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:07:42 ID:udjuXwjF
>>253
シエスタは勇気ある者だからな!

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:08:15 ID:mRqpwxjy
風竜と雷竜に期待支援

あれ? 確かシルフィードは……

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:08:36 ID:w40M3le7
>>256
GJ,壊れてるのはいつものことだから気にしなくてOK

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:09:41 ID:9VIVASEs
双竜氏乙ー。この二人、頼れる時は頼れるけどダメなヤツらだw
……CDドラマでも妹二人に少しでも良い印象を与える為に弟たちとダメな争いしてたしな。

>>258
それはアレか、シエスタが浄解するようになるのか。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:09:57 ID:S5+owixT
>>258
シエスタがそのうちGストーンと融合したりするのか?

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:10:02 ID:yX7fJWFk
>>259
風龍、雷龍だ兄弟。

264 :ゼロの双竜:2007/08/14(火) 22:10:26 ID:F/BYzVwb
氷竜炎竜は20.5m
超竜人は28.0m

合体したらほんとにフーケと殴り合えるサイズですぜ

265 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 22:11:00 ID:Ajn/3pJE
/*/



夕方、厨房を訪ねてきたルイズにシエスタは満面の笑顔で笑いかけた。
聞けば、無事に使い魔召喚の儀を終えたので、その餌の世話を頼みたいのだと言う。
ルイズをその終の主人として心に決めている召使いにとって、それは本当に喜ばしいことだった。

「おめでとうございます! ところで、その使い魔は、どこにおられるのです? 私にも紹介してくださいな」

使い魔はその主人と一生を共にする。つまりは召使いであるシエスタとも長い付き合いになると言うことだ。
ならば早い内に仲良くなっておくにこしたことはない。

「ところで、どんな使い魔なのですか?」
「ん? 猫よ、猫。ちょっと大きいけどね」

猫か。なるほどルイズには相応しいかもしれないとシエスタは思った。
素直じゃないところも、誇り高いところも。
メイジを知りたいなら使い魔を見よとも言う。そう考えればルイズと猫の組み合わせは納得できる。
にこにこと笑っていたシエスタだが、件の使い魔を見た瞬間にその表情がひきつった。

獅子か虎かとも思えるその体躯。
炎の色の短衣。
首輪。
曾祖父から祖父へ、祖父から父へ、父からシエスタへと伝えられた御伽噺に謳われたままのその姿。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:11:11 ID:e4uQg1N/
>>259
デル公の代わりに雷龍がいて
ゼロ戦の代わりに風龍がいたりするのか(色的に)

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:11:21 ID:mRqpwxjy
フーケのゴーレムが30mだから、合体前だときついな。1.5倍の体格差はでかいぞ。

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:11:29 ID:S9f3b4UT
>>264
合体してフーケと殴りあうとか何処の鬼畜ですか?

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:11:30 ID:B5HSromr
>>264
フーケと殴り合っちゃまずかろう

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:11:45 ID:oMZvy3fB
ガンパレ早すぎ!一日三話ってw 超支援

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:12:08 ID:U6mor/hN
>>253
ひょっとすると似た存在とすでに面識があるという伏線だとか

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:12:13 ID:w40M3le7
第108警備師団青森ペンギン小隊が支援援護します

273 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 22:13:09 ID:Ajn/3pJE
「ブ、ブータニアス卿……?」

大猫の耳が震え、不思議そうにこちらを見やった。

「どうしたの、シエスタ?」

いえ、と我に返ったシエスタは首を振り、曾祖父が伝えた御伽噺の猫かと思ったのだと頬を緩めた。
なんて出来すぎな話だろう。
ひいおじいちゃんの形見とそっくりな首飾りを持つルイズ様が、
ひいおじいちゃんが語った御伽噺にそっくりの猫を使い魔にするだなんて。

「へぇ、猫の伝説ねぇ。どんな話なの?」

ルイズの言葉に、恥ずかしげにシエスタはその伝説を語った。
帝国と共和国を守り、帝国の最後を見届け、船に乗って東へと旅立った猫の王。
何百年のもの旅の果てに辿り着いた火の国で、今も夜の闇から子供たちを守り続ける英雄の話を。

「ところで、共和国ってなに?」
「なんでも、貴族のいない平民だけの国だそうです」

聞き終えると、ルイズは一つ笑って使い魔の頭を撫でた。
これは偶然なのかしら。
自分と同じ首飾りを持つシエスタの家に、
自分が呼び出した使い魔そっくりの猫の言い伝えがあるなんて。

「よし、これからあんたの名前はブータよ。伝説の猫の名前。いいわね?」

シエスタも笑って同意した。

「これからもよろしくね、猫さん。優しい私の友達」

大猫、ブータは短く泣き声をあげた。
ルイズとシエスタは知らなかったが、それは彼の故郷であるバルカラルの言葉だった。

「―――特にさしゆるす」


274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:13:34 ID:Dhvlvg1E
シエスタは戒道と同じアルマの生き残りの子孫とか

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:14:22 ID:2kPru67c
ブータニアス・ヌマ・ブフリコラ支援

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:15:13 ID:9VIVASEs
あー、そういやこのシエスタはブータ知ってるのか……

>>274
外伝で女型アルマも居たしな。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:15:30 ID:oMZvy3fB
猫神様支援

278 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 22:15:48 ID:Ajn/3pJE
/*/



夜が過ぎ、ブータはそっと寝台から身を起こすと、机で書き物をしながら寝てしまった主人を運ぶことにした。
無論、猫の身では抱きかかえて連れて行くことも出来ぬが、幸いにして彼の主人は精霊に愛されていた。
一声かければリューンが集まり、銀の雲になってルイズの身体を寝台へと運ぶ。
風邪をひかぬよう毛布をかけると、机の上に散らばった幾つかの本を見た。
使い魔に関する一連の書物。
どうやら自分とブータの間に感覚の共有がなかったのが不満らしい。
だが、ルイズはその件に関して一言もブータを責めなかった。
ただ彼の頭を撫でて、いつか一人前の魔法使いになるから待っていてねと言っただけだった。
これには堪えた。
英雄ではなく、猫神ではなく、この少女はただの猫としての自分を必要としてくれている。
そのことがありがたくも誇らしく、同時に正体を隠している自分が卑しくみすぼらしく思えてならなかった。
窓を開け、寮の屋根に登ると月を見上げる。
大きな二つの月。黒い月ではないそれは彼に懐かしい友がいる軍神の星を思い出させた。
彼は元気だろうか。
長い長い年月を共に戦った古い古い友人、火星に再建された水の都で、廻船問屋を営んでいると言うあの猫は。

「―――それは悲しみが深ければ深いほど、絶望が濃ければ濃いほど、燦然と輝く一条の光」

ブータの口から歌が洩れた。懐かしい友人と共に歌ったあの歌が。

「それは夜が深ければ深いほど、闇が濃ければ濃いほど、天を見上げよと言うときの声」

あの懐かしい日々を思い、あの姫君を思い出す。

「それは光の姫君なり、ただ一人からなる世界の守り」

人々から忌み嫌われ、嘲られ、それでも嘘をつき続けた懐かしい彼の主人が、
その声が面影が老猫の胸に甦った。

「世の姫君が百万あれど、恥を知るものただ一人。世に捨てられし稀代の嘘つき」

どんな苦難も困難もそれがどうしたと笑い飛ばし、殴り飛ばして戦い続けた姫君と戦友たち。

「嘘はつかれた。世界はきっと良くなると。それこそ世界の守りなり」

音を立てて庭の土が盛り上がり、大きなモグラが頭を覗かせた。その上にはカエルが乗っている。
巨大な蛇が頭をもたげ、舌を鳴らしながら月を見上げた。
フクロウが屋根に止まり、火蜥蜴が頭を垂れて耳を済ませた。
空の上から、木の陰から、土の中から、数知れぬ影が歌い上げるブータを見つめた。

「善き神々は恋をした。嘘を真にせんとした」

時は流れ、
ジョニーは戦場へ赴き、
ストライダー兎は主人に従って海を越え、
ハードボイルドペンギンは後進の教育に回った。
かつての友人たちは皆歴史の果てに消えていってしまった。
けれど、それでも捨てきれぬものがある。消え失せずにこの胸に輝くものがある。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:15:51 ID:eDYHWqrI
シエスタの祖父がアルマなんじゃね?
そして、タルブの村にはジェイアーク級戦艦、竜の方舟が……

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:16:08 ID:S9f3b4UT
>>274
しかしそれだと羽衣が……
Jアーク級ッ!

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:17:44 ID:UGlFVwoW
もしJアーク級が『竜の羽衣』だとしたら、オストラント号の存在意義が無くなるw。

というかそんな化け物と戦わないといけないかもしれないアルビオン先遣艦隊カワイソス

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:18:33 ID:9VIVASEs
そういやルーンが右か左か明示されてなかったな支援

283 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 22:18:46 ID:Ajn/3pJE
「我は世界の守りの守り、守りの守りの守り、守りの守りの守りの守り、守りはここに、この中に」

そこに集った使い魔たちは、一匹残らず同じタイミングでその胸を叩いた。
本当に大事なモノはその中にあるのだと、皆が態度でそう示した。

「かの姫君、踊る者、黒き暴風の歌い手を従え、闇を相手に闘争を始めたり」

それは世界を違え永劫の時を過ごそうとも消えぬ最後の光。
どれだけ離れていようとも光り輝く黄金のすばる。
星の海の中ですら忘れえぬ愛しい輝き。

「それは光の姫君なり ただ一人からなる正義の砦」

今や全ての使い魔が歌っていた。
風も火も水も土もなく、種族の違いすらなく、
それぞれがそれぞれの種族の言葉で、ただ無心に己の心の中にあるものを歌い上げていた。

「世の軍勢が百万あれど、難攻不落はただ一つ。世に捨てられし可憐な嘘つき」

歌う使い魔たちの中に、ブータは確かに懐かしい面影を見て取った。
姿は変わり、名前も無くしていたけれど、それはかつてと同じように人の子に寄り添い、共に戦うことを誓っていた。

「嘘はつかれた。世界はきっと良くなると。それこそ正義の砦なり」

何も変わらなかった。
懐かしがることも無かった。
例え世界が変わり、時代が流れ歴史が移ろうとも、それでもそれはその胸に輝いているのだから。

「善き神々は定めを裏切り、嘘を真にせんとした―――」



/*/



時ならぬ使い魔たちの宴を、強張った顔のミス・ロングビルが宝物庫の陰から見守っていた。



284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:19:35 ID:e2ch6Ycg
>>281
でも中枢コンピュータのトモロの代わりになるもんがないとJアークは動かせんぞ。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:19:40 ID:oMZvy3fB
うーん。猫はいいなぁ。いや猫だ。支援

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:20:08 ID:B5HSromr
>>279
Zマスターとの戦いの後、ハルケギニアにたどり着いたのか。

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:20:24 ID:udjuXwjF
エステルは俺の嫁支援

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:21:11 ID:2kPru67c
フーケ!伝説世界に入るには速いぜ!

289 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 22:21:26 ID:Ajn/3pJE
以上。
次は日が変わってキュルケとの顔合わせです。
あじゅじゅしたー

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:21:27 ID:B/UkfNRs
素晴らしきかな、猫集会 支援

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:21:33 ID:w40M3le7
フーケ…まさかセプか聖銃付か!?

>>287
どっちのエステルだ!?
しかし、ちえぞーは俺の相棒

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:21:35 ID:UGlFVwoW
>284
デルフがトモロの代わりになるとか。
ただ奴はそういう事に向いてなさそうだけど。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:22:22 ID:oMZvy3fB
>>289
乙っしたー!猫集会。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:23:00 ID:S9f3b4UT
そこでガンダールヴの力で超竜神が変わりに……

なっても何処か駄目か

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:23:41 ID:fHr5h1S8
とりあえずお前ら
気持ちは分かるが、展開予想は程ほどにな

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:23:42 ID:e4uQg1N/
火星に再建された水の都って……アリアとガンパレードマーチがリンクしてたなんて始めて知ったぜ

ってマジか!? ガンパレならあり得るが支援

297 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:24:13 ID:KT+Oct5C
10分後から投下しますね〜


298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:24:17 ID:l7jZMDQS
もうFINAL最終話でES空間を漂流していた全員召喚でいいんじゃね?www
・・・GGGスタッフとGストーンの勇者達と最強のJジュエルの戦士って強すぎるってレベルじゃry

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:24:23 ID:9VIVASEs
あじゅじゅしたー。
使い魔集会和むな。これが毎夜開催されてたら堪らないぜ。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:24:33 ID:e2ch6Ycg
>>292
Jアーク級はゾンダーメタルででも動かすのがやっとレベルだったからなあ。

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:24:51 ID:2kPru67c
>>291
さすがに(株)七つ星製薬は出張ってないだろw

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:25:27 ID:UGlFVwoW
>296
>火星に再建された〜
絢爛舞踏祭のことな希ガス

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:25:34 ID:eDYHWqrI
>>286
ヒント:ラティオは一人だけだけど、アルマは31人います。
もちろんトモロも31機あるしな。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:26:21 ID:w40M3le7
>>296
おちつけ!絢爛舞踏祭(マーズデイブレイク)のほうだ

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:27:40 ID:9VIVASEs
アルマ31人。Jアーク級も31隻。ソルダートも31人、トモロも31機。
……だけどコレが全部揃った本編は奇跡なんだよな。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:27:50 ID:2kPru67c
そういやあ海軍魔女艦隊って女しかいないんだよね。
すてきな環境だぜ

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:28:10 ID:sZcX9suy
>>207
>GTAVの主人公の名前

突っ込まれてはないと思うが

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:28:12 ID:HuwluKZJ
社長、ブータと戦友かよ支援

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:28:20 ID:jpniXoq3
デルフリンガーは闇を払う銀の剣支援

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:28:59 ID:oMZvy3fB
予約状況
おとーさん氏→ブルージュ氏

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:29:24 ID:e4uQg1N/
>>302,304
d
>火星に再建された水の都で、廻船問屋を営んでいると言うあの猫
で真っ先にアリア社長が浮かんでしまったんだぜ
共通項多すぎだw

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:29:57 ID:yX7fJWFk
>>279

つまりアレだな?
シエスタとルイズでジェイフェニックスが見れると...

シエスタ「不死鳥は...炎の中から...」

シエ&ルイ「蘇る!」

シエスタ「これが!」

ルイズ「私達の!」

シエ&ルイ「力だ!」

どんだけルイズ ヒロインなんだ自重w

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:30:06 ID:8yGStLZd
まぁ、水の星『火星』なんて聞くとアリアが思い浮かぶ気持ちは分からんでもない。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:30:44 ID:l7jZMDQS
とりあえずこのスレの住人が絢爛舞踏にトランスフォーム可能な勇気ある者達だという事は分かった
あるいは東西南北中央不敗にシンメトリカルドッキングしてあの世で詫び続ける素敵走りの十傑衆

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:30:54 ID:e2ch6Ycg
>>303
トモロは工場もろとも全部ゾンダリアン化したから一個も残ってないは100%決定している。
アルマも戒堂でお終い。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:31:36 ID:udjuXwjF
>>306
本人たちは「美少女による銀河帝国」って名乗ってるんだぜ?
最強だぜ

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:33:16 ID:2kPru67c
>>316
彼女らはクローンで増えてるらしいから、きっと目麗しくないとクローン対象にならなかったんだろうなw

318 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:33:37 ID:KT+Oct5C
ぼちぼち投下しま〜

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:34:35 ID:oMZvy3fB
進路オールグリーン。DOUZO- >>318

320 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:34:55 ID:KT+Oct5C
深夜、宝物庫の扉の前に1人の人影がありました。
巷を賑わしている盗賊、『土くれのフーケ』その人でした。
「物理攻撃が弱点ねぇ・・・冗談じゃないわ。こんなに厚かったら、私のゴーレムで殴ったところで、 どうにもならないじゃないの!」
フーケはミス・ロングビルとして、コルベールがら、さりげなく宝物庫の弱点を聞き出していました。 あらかた聞き出した夜、意気揚々と宝物庫の前まで来ましたが推定5メイルの厚さの壁の前で毒づいていました。
物理攻撃が弱点と聞いていたのですが自分のゴーレムの力では短時間でヒビすらつけられそうにありません。 フーケは頭を抱えていましたが、 あることを思い出してニヤリと笑いました。
「ミス・ヴァリエールの使い魔、あの力を利用できれば・・・」
『土くれのフーケ』はおし殺した様な笑い声を出しながらその場を後にしました。


321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:35:30 ID:w40M3le7
>>306
だがクローンなのでひとつの船ごと全部同じ顔だったはず
GPMで滝川が見た銀色の何か、絢爛舞踏祭で光の国から来た戦士と判明するんだよな
あと、火勢の先住民族は、相手によって性別を代えることができる不思議人型

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:36:30 ID:S5+owixT
怪人フーケ支援

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:38:22 ID:udjuXwjF
怪物強盗フーケ支援

324 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:38:22 ID:KT+Oct5C
おとーさんが召喚されてから一ヶ月位たちました。
ルイズ自身気がついてないようですが、大分穏やかになっていました。その理由として、まず生徒達からゼロと言われることが減ったというのもあります。
先日のギーシュとの決闘でおとーさんが凄まじく強いことを生徒達も知っていたからでした。
しかし、おとーさんはその後ギーシュ発の噂のおかげで特に女子(貴族・平民拘らず)から人気でしたし元々あまり喋りませんが面白い行動をしますので恐れられる事はありませんでした。
また、生徒達は知りませんが使い魔なのに娘と思って接しているおとーさんにルイズも心を許し我侭も影を潜め素直になっていました。魔法が使えないのは相変わらずでしたが・・・
「あらルイズ。今日も仲良いのねぇ」
手を繋いで歩いているルイズとおとーさんにキュルケが声をかけます。
「そう?使い魔と仲良くするのって良い事じゃない?」
ルイズは怒るでもなく恥ずかしがるわけでもなくごくごく普通に答えていました。肩透かしを喰った形のキュルケでしたがその後のルイズの言葉に戸惑いました。
「キュルケの方こそ最近フレイムと一緒の所見ないけど仲良くしてるの?」
「う、うちは放任主義だからいいのよ」
「たまには可愛がらないとすねちゃうわよ〜」
ルイズはそう言うとおとーさんとどこかへ行ってしまいました。
(あの娘、前は自分の事で精一杯見たいに力んでたのに・・・周りが見えるようになってるじゃない。あの使い魔を召喚出来たのはルイズにとって良かったみたいね)
キュルケはそんな事を考えながらフレイムを探しにいくのでした。



325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:39:43 ID:2kPru67c
>>321
>光の国からきた
あれガチでウルトラ○ンだろwww

326 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:39:45 ID:KT+Oct5C
虚無の曜日恒例となったシエスタとコック長のマルトーの『特製デザート』に舌鼓を打ったルイズとおとーさんは腹ごなしに散歩で学院内を歩いていました。
それは、調度宝物庫がある塔の前でおこりました。突然地面が盛り上がると巨大な土のゴーレムになりました。土のゴーレムはルイズ達を見つけると腕を振り上げ攻撃してきました。
「きゃぁぁぁ」
突然の出来事に吃驚して悲鳴を上げるルイズを抱き寄せたおとーさんはそのまま横へと飛ぶのでした。土のゴーレムの攻撃をかわしつつ遠い間合いを取る位置まで来たルイズはおとーさんに下ろしてもらい杖を抜くのでした。
「間違いなく、世間を騒がせてる『土くれのフーケ』だわ」
土のゴーレムの肩に立っている人影を見ながらルイズはそう言いました。
「おとーさんお願い!!私が魔法で援護するから!!!」
ルイズの言葉におとーさんが頷いた時、左手のルーンが輝き始めました。あの時の鎧が出現しおとーさんの身体を包み込みます。

【重装陸戦おとーさんα】

おとーさんは自分よりも大きな土のゴーレムを殴りつけ脇の部分を破壊します。しかし、破壊したそばからすぐに再生されていきます。土のゴーレムもおとーさんを殴りますが多少後ろに下がるのみで傷などはついてないようでした。
一進一退の攻防の中でフーケは舌打ちをしていました。おとーさんに壁を殴らせ壊させようと考えていたのですが思っていたよりもおとーさんが小さく目標の壁に届かないことでした。
その時ルイズは詠唱を終え土のゴーレムに当てるために狙いを定めていました。
間違えておとーさんに当てないためでしたが、運良くおとーさんが土のゴーレムから攻撃を受け後ろに下がり離れました。


327 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:41:57 ID:KT+Oct5C
「ファイアーボール!!」
ルイズ渾身の魔法は失敗し爆発しました。しかも運が悪いことに土のゴーレムではなく後ろの壁が爆発してヒビが入っています。フーケがそれを見てニヤリと笑いました。
(予定とは違うけど結果オーライってやつかねぇ)
フーケは土のゴーレムにヒビが入った箇所を殴らせて壁に穴を開けると素早く中に入りました。ルイズとおとーさんが呆然としていると中からフーケが箱を持って出てきました。
「ありがとよ、お嬢ちゃん。お礼に土くれをくれてやるわ」
そう言うと土のゴーレムをルイズに向けて倒れさせました。咄嗟におとーさんがルイズと土のゴーレムに割って入り、ルイズは目を瞑りました。
ルイズが目を開けると空中にいました。タバサのシルフィードに掴まれて助けられていたのでした。
「ルイズ面白そうな事してるじゃない」
キュルケが上から声をかけます。
「キュルケ!!どうして??」
「あんなに大きな音してたら誰だって気がつくわよ。ね〜、タバサ」
タバサは無言で頷くとシルフィードに命じてルイズを背中に移動させるとフーケを追跡し始めました。
「ちょっと、おとーさんを助けないと」
ルイズが叫びます。おとーさんは土のゴーレムの下敷きとなり埋もれていましたがタバサが冷静にいいました。
「おとーさんなら大丈夫」
キュルケも続けます。
「あなたの使い魔があれしきの事でくたばったりしないわ!それよりあんな目にあわせた盗賊を捕まえないとね」
ルイズが心配そうに振り返る中、三人は空から追跡するのでした・・・・


328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:42:02 ID:w40M3le7
全国のおとーさんがんばれ支援

329 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/14(火) 22:43:57 ID:KT+Oct5C
投下終了です〜



330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:44:43 ID:9J5qr7/x
>>246
初期設定だけ有った竜兄妹の長兄(だけど戦闘機)だったら幻のスーパー超竜神が

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:44:45 ID:ARrD5Ynl
ルイズの本当のおとーさんはもう立場ないな
支援

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:45:15 ID:L274alG2
みんなガイガーカウンターは勇気を測る機械の事だって知ってるか

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:46:52 ID:udjuXwjF
先日の地震で原発から勇気が漏れ出したということか

334 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:47:06 ID:SM/o/G6d
それじゃあ50分あたりに投下させて貰おうかなんてね。
今回はサガフロ分少なく仕上がりました。つーか、皆無?

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:48:02 ID:WBETEE3K
まあ近付くのは勇気が要るけど

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:48:57 ID:w40M3le7
真アルスクウェアエニックス支援

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:49:25 ID:4crZobb3
>>325
言ってはいけない、だって芝村も○ルトラマンって言ったもの支援

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:49:37 ID:4boUCjdm
>>332
図る意味が違うぞお前っ!

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:49:46 ID:FdAgxZ0a
俺、原作を読み終わったら短編書くんだ…



340 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:50:07 ID:SM/o/G6d
結局、ギーシュがついて来ることになった。
あの後取り繕うとして逆にどんどん暴露したルイズにより、
ギーシュは殆どのことを聞いてしまったのである。
最初の方は軽いつもりでついて行くつもりだった彼も、
話を聞いたらは真剣になり、真面目に同行を申し出てきた。
そんな態度の相手を断れるほどルイズは非常には成れなかったので、
今現在ギーシュが馬を準備しているのを待っていたのである。
ギーシュが口を開く。

「すまない、無理矢理ついて行くのに更にあれだが、お願いがあるんだ」
「何よ?」
「僕の使い魔を連れて行きたいんだ」
「あんた、使い魔なんて居たの?」
「居るに決まってるじゃないか」
「連れて行けばいいじゃない。何処にいるのよ?」

ギーシュはその言葉に対し、指で地面を指さした。

「居ないじゃない」

その言葉に対し、ギーシュは軽く足でタップを踏む。
すると、ギーシュが指を指し示していた地面が盛り上がり、
そこから茶色の大きな生物が、穴を空けて現れる。
ギーシュは膝をつくと、その生き物を抱きしめた。

「あぁ、ヴェルダンデ!僕の可愛いヴェルダンデ!」

今まで黙っていたルージュが、それを見ると、思わず言ってしまう。

「なんですか?それ」
「僕の可愛い使い魔のヴェルダンデだ」
「あんたの使い魔って、ジャイアントモールだったの?」

それはもぐらと言うには大きすぎる気がするが、
確かに姿形はモグラである。
まぁ、差異の範囲内なのかも知れない。

「そうだ、ああ、ヴェルダンデ、君はいつ見ても可愛いね。
 どばどばミミズはいっぱい食べてきたかい?」

ギーシュの言葉に対しもぐらは鼻をひくつかせる。
どうやら肯定を表しているようで、ギーシュが頬をこすりつけている。
が、ルイズがあることに気付いたらしい。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:50:30 ID:yX7fJWFk
>>339
それ死亡フラ(ry

342 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:51:14 ID:SM/o/G6d
「無理よ、ギーシュ。地面の下を進んでいくでしょう?馬に追いつけるの?」
「大丈夫だ。ヴェルダンデは結構早いんだ」
「アルビオンまで行くのよ?どうやって」
「船に乗せていけばいいじゃないか」
「それはそうだけど……」

と、そこでヴェルダンデが妙な動きを見せた。
ルイズにすり寄ったかと思うと、押し倒して、鼻で身体をまさぐり始める。

「ちょ、ちょっと!何するのよ!」

ルイズは手足をばたつかせて抵抗するが、
ヴェルダンデは上から離れようとはしない。
鼻でつつき回され始めると、ルイズは顔を紅くしてより強くもがく。
そんな様子をみたギーシュは。

「いやぁ、動物に襲わ……動物と戯れる美少女というのは、なかなかに良い物だね」
「そういうものですか…………?」

ルージュは首をかしげる。
ヴェルダンデは、ルイズの右手の薬指の指輪を見つけ出すと、それにすり寄った。

「姫様から貰った大事な指輪に何をするのよ!」
「ヴェルダンデは宝石とか大好きだからね」
「どっかで聞いたような……」
「貴重な鉱石や宝石を僕のために見つけてきてくれるんだ。
 『土』のメイジの僕にとっては嬉しい――」

ギーシュが言い終わるまえに、どこからか風が吹き荒れ、
ヴェルダンデを吹き飛ばした。ギーシュが叫ぶ。

「ヴェルダンデっ!?誰だ!」

全員が辺りを見回すと、
長身の貴族が朝靄のかかった景色の中から出てくるのを見つけられた。
ルイズとルージュは彼に見覚えがあった。いや、ルイズは面識があった。
ギーシュはその人影に対して叫んだ。

343 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:52:18 ID:SM/o/G6d
「貴様!僕のヴェルダンデに何をするっ!」

ギーシュは短く呟いて薔薇の杖を引き抜く。
だが、その人影が一瞬早く呟いて、薔薇を吹き飛ばす。
周囲に大量の花びらが舞い踊り、視界が薔薇の花びらで覆い尽くされる。

「……なに?」

人影が呟いた、その次の瞬間、
ギーシュが花嵐を切り裂いて人影の喉元に剣を突きつけていた。

「貴様、何者だッ!」
「……僕は敵じゃない、姫殿下より、君たちに同行することを命じられた者だ」

その返事に、ギーシュはおとなしく剣を下げた。
任務のことを知っているのなら、敵ではないだろう。そう判断した。
……それはルイズがうっかり漏らしてなければの話だぞ。

「心とも無い、と同行を命じられたが既に頼もしい同行者が居るようだね。ルイズ」

と、その人影はルイズに話しかけた。
ルイズは立ち上がると顔を紅くする。

「……申し遅れたね、僕は女王陛下の魔法衛士、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」

その名前を聞いて、ギーシュが態度を一変させる。

「し、失礼しましたッ!」
「いや、僕の方こそ。婚約者が襲われているのを見過ごすわけにはいかないのでね」
「へ?」「はい?」

二人は、まずそのルイズの婚約者と名乗ったワルド子爵の顔を凝視してから、
今度は振り返って顔を紅くしているルイズを凝視する。

「ワルド様……」
「久しぶりだね!ルイズ、僕のルイズ!」

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:53:11 ID:AIYHSWdb
支援

345 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:53:24 ID:SM/o/G6d
ワルドは駆けよると、ルイズを抱き上げる。
ルイズは抱き上げられていることに文句は言わず、頬を紅く染めたまま言う。

「お、お久しぶりでございます」
「ははは、相変わらず軽いね君は!まるで羽のようだ!」
「……恥ずかしいですわ」

思わず、二人は顔を見合わせた。
ワルドはルイズを下に下ろすと、此方に向け腕を開いて言った。

「ルイズ、僕にそこの頼もしい二人を紹介して欲しいんだが、いいかな?」
「あ、……ギーシュ・ド・グラモンと、使い魔のルー……ブルーです」

そう言われると、ワルドは二人の方に歩み寄り、会釈する。

「君がルイズの使い魔かい?ルイズが世話になっているよ――それにしても、人とは珍しいね」
「どうもそうらしいですね」

次いでギーシュとも2、3言葉を交わす。
そうした後、ワルドは口笛を吹いた。
先ほどワルドが現れたときのように、靄の中からグリフォンが現れた。
王女が来たときに乗っていたものと同一のようだ。使い魔なのだろう。
ワルドは再びルイズを抱き上げると、そのままグリフォンにまたがった。

「では諸君!出撃だ!」

グリフォンが駆け出す。
ギーシュが慌てて馬にまたがり、その後を追う。
ルージュは落ち着いて馬にまたがりながら、またその後を追った。

346 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:54:34 ID:SM/o/G6d
さて、場所は変わって。
ここは『金の酒樽亭』。
傭兵やならず者など、荒くれな人々愛用の酒場である。
殴り合いに用いられ、壊れた椅子が積み重なり、
ボロボロで、汚れも酷く、正直廃屋ではないか、と思わせるほどのひどさである。

「アルビオンの王様も終わりだな!」
「いやはや、『共和制』って奴の始まりだね!」
「『共和制』に乾杯!」

そう言い、酒を飲んでいるのは、王党派、つまりレコンキスタの敵側についていた傭兵である。
良識で言えば、かつてとはいえ相手の敵の掲げているものに乾杯することはしないのだろうが、
そこら辺は金で雇われ、危険があればさっさと逃げ出す傭兵である。
そんな良識を持ち合わせていたら、傭兵なぞはやっていられない。
彼らが酒を飲んでいると、ふと扉が開いて、女が一人入ってきた。
なかなかの美人であったので、酒場にいた者達の目が殆どそちらを向く。
彼女はそれらを見返すと、全員に聞こえる程度の大きさの声で言った。

「傭兵はいるかい?」
「なんだ嬢ちゃん、俺達を雇いに来たのか?」
「そうさ」
「金はあるんだろうな?」

その言葉に、女は大きな布袋を取り出すと、それを無造作に机に横にした。
輝く金貨が口から漏れ出す。

「すげぇな、エキュー金貨じゃねえか」
「雇われるのかい?別に断っても構わないよ」
「受けるに決まってらぁ」

が、傭兵達のうち一人が女に近づくと、下卑た声で言った。

「へへ、雇われてやっても良いが、その前にどうよ、俺と一ば――」
「叩き潰されたいなら構わないよ」

男の目の前に、いつの間にか杖が突きつけられる。
その杖を見て、男は尻餅をついてしまう。

「おやおや、この程度で腰を抜かすなんて、役に立つのかね?」

女に笑われると、腰を抜かした男は顔を赤くするが、言い返せなかった。
そんな中扉を開けて、白い仮面の男が入ってきた。
女はそちらを見やる。

347 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:55:58 ID:SM/o/G6d
「おや、早かったね」
「連中が出発した」
「こちらも準備は出来てるよ」
「そうか」

白い仮面の男は周りを見やる。

「お前らは、王党派に雇われていたのか?」
「そうですよ。先月まではね」
「でも、負けそうになってまでついて行くほど律儀じゃあないんでねぇ」

男達は笑った。仮面の男も笑った。

「そうか、俺はそれは許さん。逃げるようなら殺す。だが見合うだけの金は払おう」
「へ、見返りさえ期待できりゃ、雇われてやるよ」

その会話を聞きながら、女は奥の方に居た店主に話しかける。

「食事を頼むよ。あと部屋は開いてるかい?」
「開いてるよ」

酒と同時に出された言葉に対し、女は座る。
すると、視界の端に妙な格好をした二人組の男が目に映った。
なにやら興味が湧いたので、その男達に話しかけてみた。

「おい、あんたらは違うのかい?」
「俺達は傭兵じゃねえよ」
「へぇ?じゃあ何でこんな所に居るんだい?」
「宿屋を探してて見掛けたから入ったんだ」
「旅でもしてるのかい?」
「アルビオンとか言うところまでな」

女は、ははと笑った。

「今アルビオンに行くのなんて傭兵ぐらいだろうに。
 傭兵じゃないとすればなんなんだい?」

二人組の男の、黙っていた方が、
その外見に似合う渋い声で、小さく言った。

「観光だ」

女はその答えを聞いて、より大きく笑った。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:56:17 ID:AIYHSWdb
支援

349 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 22:57:08 ID:SM/o/G6d
終わり。
まぁ、出来が悪い。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:00:37 ID:3ANi/M8Z
投下乙様です

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:01:24 ID:wVQAURKA
最後の二人、誰だ?

GJ!!

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:01:53 ID:rjK8j5Cw
アセルスはグリフォンにはいいイメージ持ってなさそうだ
二人組みの男?
サガフロから出るのが主人公限定なら残りはレッドとリュートだが…
リュートはてっきりヴィンダールヴかと思っていたが…
ひょっとしてヒューズ&レッド?

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:06:59 ID:B5HSromr
率いているのが、既存利権で支配層にいる連中である時点で、
革命派ではなくクーデター勢力に分類されるべき連中だからな、レコンキスタ。
体制派に属するヒューズはもちろん、レッド的にも「悪」なのかも知れんな。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:07:25 ID:sCva5A1X
>>349
なら投下するなって話になる
作者がそれを言っちゃだめ

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:08:31 ID:h/UgIsv7
ヒューズなら8人目の主人公と言えるけどなぁ
ゲンさんだったりはしないよな

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:10:57 ID:wAbIvgl+
片方が寡黙な男二人組み
主人公以外でも可なら
ヒューズ&ルーファス、イルドゥン&ラスタバン、メタルブラック&Dr.クラインってとこか
さすがに主人公ズ以外も出てくるとサガフロキャラ増えすぎな気もするけど

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:13:28 ID:MSb6tmlw
ブルー
少しは喋ったり動いたりしろよ

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:16:02 ID:e2ch6Ycg
時の君もあり得る、あと朱雀。

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:18:04 ID:k3uA4RC/
サイレント+ヒューズの可能性も忘れないで上げて下さいw

360 :ゼロの探究:2007/08/14(火) 23:18:08 ID:0JcJgk4v
投下おk?


361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:18:25 ID:oMZvy3fB
すみません、ゼロの使い魔・ブルージュ編って、
まとめwiki内の「ゼロの使い魔・ブルー編」の続きであってますよね?

もしかしてというか、もしかしなくても「ゼロの使い魔・ブルー編-14」
が登録抜けされてます?
姫様ルイズ部屋にお忍びのシーンがすっぽり抜けていますが…

今回のって「ゼロの使い魔・ブルー編-15」ですよね…?

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:19:16 ID:3SCa8f82
>>325
スタッフもガチでM78星雲の人とコメントしてますが何か?w

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:20:08 ID:2is9htKj
もう既に多すぎてなにがなんだかわからない

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:21:22 ID:HCfYUx0I
避難所にてMtLさんが着てたので、探求さんの次に代理投下しますね

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:22:27 ID:2kPru67c
>>362
絢爛舞踏祭 序曲でも「20世紀の地球にボランティアで駐留してたことがある光国人」が登場してるしなw

366 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:22:40 ID:coS4rRsP
では、私はその後で。

367 :ゼロの探究:2007/08/14(火) 23:23:13 ID:0JcJgk4v
前回の続きからですが、どこまで投下したのか忘れたので一話の最初から投下します。

希望から絶望へ、絶望から希望へ


永劫のルイズ 1


その爆煙が晴れるまでわたしの心は希望に満ちていた。一陣の風が吹く、その瞬間まで。

その爆煙が晴れた時、わたしの心は絶望に満たされる。一陣の風が吹く、希望を乗せて。

爆発の中心に鎮座する欠けた石板、現実から目を背けようがその事実は覆らない。わたしが『石板』を召喚したのだ。
『メイジ失格』その言葉が頭を過ぎる。一縷の望みを懸けて言葉を発する。

「ミスタ・コルベール!もう一回、もう一回だけ召喚をさせて下さい!」
そうだ、少し間違えただけだ。次は、次こそは成功する、だから・・・

「駄目だ。それは認められないな。君一人のためにこれ以上時間を割く訳にはいかないのだよ」
無慈悲にも希望は絶たれる。

「君は召喚自体には成功しているではないか。石板だろうが何だろうが、呼び出したものと契約をしなければならない」
嘲り、哀れみ、侮蔑、好奇心。様々な視線が突き刺さる。

「この神聖な儀式には一切の例外は認められない。早く契約をしたまえ」
反論は認めぬと告げられる。

わたしは『石板』と契約という結論に従わざるを得ない。石板を胸に抱え込む。

―ただ、みんなに認めてもらいたかっただけなのに―
契約の口上を唱えながら心で叫ぶ。

「おい、ルイズ。魔法に失敗したからって石っころと契約するか?」
「石くれと契約ってどういう神経してんの」
「てけり・り」
「ありえない」

―もうわたしをゼロと呼ばないで―
契約の口付けの中、心で嘆く。

周りの人間が笑いながら言う。誰も励ましや慰めの言葉をかけない。
もはや言い返す気力もなく、ただ涙が零れないように精一杯堪えた。

「これで全員終わったな。皆帰るぞ」
その言葉に促され、皆宙へと舞う。

わたしは一人取り残された。『ゼロのルイズ』は魔法を使えない。使い魔さえ召喚できない。
このまま学院に帰っても、一人のメイジとして見てもらえるのか、そんな不安が頭を過ぎる。

学院へ帰る、その一歩が踏み出せない。
マルコメの頭がまるこげになった。
それをみてようやく意を決し、石板を胸に抱きかかえてようやく歩き出す。いつかきっと、魔法が使える日が来る、そう信じて。




自室に戻り、ベッドの上で石板を眺める。そこに刻まれたものは一体何なのか、わたしには理解できるはずもない。
今日の出来事が全て夢で、目が覚めたら立派な使い魔が召喚されている、そんな妄想を抱きながら眠りについた。


368 :ゼロの探究:2007/08/14(火) 23:25:16 ID:0JcJgk4v
そこは現実と虚構、虚構と幻想の狭間。幾つもの世界が絡み合った世界。夢を追い求める者が訪れる世界。


永劫のルイズ2


夢をみた。黄金色に輝く船、天高く積み上げられた白金色の塔、美しくたたずむ家々。
その一角にやけに古びた館があった。

「こんにちは、可愛らしいお嬢さん」
「これはまた珍しいお客さんだ。さぁ、ここに座りたまえ」

全ての光を遮るような黒いレンズの眼鏡をかけた白髪の老人が顔を向けずに語りかけ、青白く、痩せこけた頬をした老人が、二人の座るテーブルへわたしを誘う。

「さて、こんな偏屈な老人の館に来るとは、お嬢さん、君も奴らと戦ってきたんだろう、大変だったな」
「何と、若くて可愛い娘よ、ご苦労だったね。娘さん、あなたはどんな連中とやりあったのかね?」

二人の老人がまるで少年のように身を乗り出してくる。だがわたしは彼らの問いは答えず、気がつけばここにいた、戦いなどしていないと答えた。

「迷い込んだ、という訳か。だがこれから先に連中に出会わぬとも限らん」
「ふむ、娘さん、あなたはどこから来た、いやどこに住んでいるのかね」
その問いにわたしはハルケギニアのトリステイン魔法学院の生徒だと告げる。

「魔法!魔法学院とな!」
「ハルケギニアだと!全くの別世界か!」
二人の老人は興奮した様子でまくし立てる。

「お嬢さん!アメリカは!アーカムは!ミスカトニック大学は知っておるかね!知らないだろう!」
「娘さん!魔女?いや魔法使いかね!そうなんだろう!魔法とはどんなものかみせてはくれないか!」
わたしは律儀にもアメリカとか聞いたこともない、そんなものは知らないと答え、自分は魔法使い、貴族であるメイジだと告げ、魔法を使うことに関しては口ごもってしまった。
口ごもったわたしをみて、落ち着きを取り戻した彼らは恥ずかしげに謝る。

「おっと、お嬢さんすまない、年甲斐もなくはしゃいでしまって」
「全く、お恥ずかしい。そうだ、娘さん。あなたはここに来る前に何か変わったことはなかったかね?」
突然の質問に全身から汗が吹き出る。変わったこと、それは石板を召喚してしまったこと?だが魔法の使えないわたしにとっては変わったことではない、普通のことだ。
わたしの目から涙が溢れる、もう止められない、小さく嗚咽した。


369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:25:25 ID:AIYHSWdb
支援

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:25:35 ID:B/UkfNRs
>>367
前回の続きからですが、どこまで投下したのか忘れたので一話の最初から投下します。

叩かれる、荒れる原因となるから止めたほうが良いですぞ
避難所のほうへ投下されたし

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:27:16 ID:T4dZlNT4
てけり・り

372 :ゼロの探究:2007/08/14(火) 23:27:48 ID:0JcJgk4v
「どうしたのかね?いきなり泣き出して」
何でもないと答える。
「何か辛いことがあったのだろう?先ほどから私達が質問してばかりだ。君は何か聞きたいことがあるのではないか?」

涙を拭いながら、ここはどこか、あなたたちは何者か、奴らとの戦いとは何かと尋ねた。
「ここがどこであるか、まあいうならば夢の世界だろうね、夢といっても選ばれた者しか訪れぬことのできない夢だがね」
次いで黒眼鏡の老人がいう
「我々が何者であるか、我等は云わば探求者、失われし旧き知恵を求め、悪しき智慧を探す者」
「そして、邪悪なるものと戦う狩人、少し老人の昔話に付き合ってはくれんかね」
老人の目が若き日の輝きを取り戻し、静かに語りだす。

「そうあれは、ヨーロッパ各地を群発地震が襲い、多くの考古学者が謎の失踪を遂げた事件。私の戦いはここから始まったのだ」
まだ彼と出会う前の話だがね。そう黒眼鏡の老人を指差し、語る。

彼の話をまとめると、くっとるーという邪悪な神の眷属『シャッド=メル』という奴が、はるか地底より封印から目覚めんとした。
それを察知したこの老人と彼の友人とで奴らの復活を阻止しようとしたが、敵は強大で、逃げ回りながら何とかそれを阻止できたというのだ。

わたしは狩人とかいったけど、逃げたりしてばかりではないかと尋ねる。

「確かにその通りだ。奴らの力はあまりにも強大なのだ。真正面からではそうそう打ち勝てるものではないからね」
「わたしも、奴らがやってきたら、いつも尻尾を巻いて空の彼方へ逃げていったものだ」
彼らは声をあげて、楽しそうに笑う。

「お嬢さん、もう泣き止んだみたいだね、彼のくだらない昔話でも役に立つものだな」
くだらないとは何事だ、もう一人の老人が笑いながらいう。

彼らの優しさに触れたわたしは、一言礼をいい、自分の境遇についてポツリ、ポツリと漏らし始めた。魔法のこと、貴族(メイジ)であること、メイジなのに魔法が使えないこと、そして召喚の儀で石板を召喚してしまったことを。彼らはわたしを笑うのだろうか?

「大変興味深い話だね」
「魔法の属性・・・。精霊説に当てはめることができるかも知れん」
「うむ、それと召喚したという石板についても気になるな」

彼らは真剣な顔をして議論を始めた。何というかわたしは置いてけぼりだ。
「召喚した石板に刻まれた文字はこのような文字ではなかったか?」
そう黒眼鏡の老人が差し出した紙には、わたしが召喚した石板に刻まれた文字にそっくりだ。そうわたしが告げると、彼らはまた議論に戻った。

「石板か、グ・ハーン断章?それともセラエノ断章か?はたまたそれ以外の何かだが、奴らに関する著述には違いない」
「セラエノなら適任者がここにいる。そうだ、あれを彼女に見せてやったらどうかね」
「そうか、セラエノの写本か。うむ、これを読みたまえ」
そういって50ページぐらいある、封印が施された書物を渡される。

「持っておけ、必要と思ったなら封印を解いて読むといい」
「もっとも、記された言語が読むことができなくとも、セラエノ断章を召喚したのだ、おのずと理解できるだろう」
「そうだ、タイタス、あれも渡しておくか」
もう一冊、何かの書物が手渡される。

「さて、そろそろお別れの時間だ。いつかそれが役に立つ日が来るだろう」
「夢から覚める時間だね。ありがとう、なかなか楽しかったよ」

一方的に別れを告げられる。ちょっとまって、まだわたし聞きたいことがあるの!名前・・・。
「気をつけろ,、旧き印を授けよう。さようならルイズ嬢」
「己を強く持て。それではまた会おうルイズくん」
あなたたちの名前を・・・。

「―――」


新しい朝が訪れた。


373 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/14(火) 23:29:13 ID:SM/o/G6d
>>361
そうみたいですね

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:30:03 ID:HCfYUx0I
タイタス・支援

375 :ゼロの探究:2007/08/14(火) 23:30:47 ID:0JcJgk4v
投下完了、一話に関しては申し訳ない

教授と探偵さん登場です。
もうホラーでもなんでもないです、ごめんなさい


376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:31:34 ID:2is9htKj
ちょっ、司書さまなに渡してんのー!?

377 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:32:15 ID:coS4rRsP
なんという偶然。
そちらは元ネタ。こちらはパロディとは。

378 :MtL代理:2007/08/14(火) 23:32:28 ID:HCfYUx0I
んでは23:33あたりに代理投下いたしますー

379 :MtL代理:2007/08/14(火) 23:34:21 ID:HCfYUx0I
マジシャン ザ ルイズ (3)始祖の祈祷書

「ここまでする必要、あったのかい?」
森の中。
白目を剥き、涎を垂らしながら脳髄を陵辱されつくし、廃人となったシェフィールドが横たわっている。
そんな無惨な姿を見ながら土くれのフーケが、ワルドに問いかける。
「ここまで、というのは?」
「そりゃあ、あんた………
 別に、こんなことしなくても、捕まえて自分で色々白状させりゃ良かったんじゃないかってことさ」
「白状?この女が自分から真実を話すと思うのかい、君は。
 それに折角のミョズニトニルンだ、利用しない手は無いだろう」
ワルドがそう言いながら、もう既に在りし日の面影を残さないシェフィールドの額に手を当てた。
「そうだ、フーケ。
 今日から君がミョズニトニルンになってみるかい?」
「いらないよ、そんなもの」
「それは残念だ」
ワルドが呪文を唱え、手を離すとシェフィールドの額からルーンが輝き、続いてワルドの手に吸い寄せられるように浮き上がった。
「それじゃあ、これの使い道はおいおい考えるとしよう」


ワルドは変わってしまった。
レコン・キスタの大攻勢がニューカッスルの城を落としたあの日から…

当初、目的を達成した後、ニューカッスルの城内で合流する手筈のワルドであったが、合流場所の礼拝堂を貴族派が制圧しば際、そこには生者の姿無く、ウェールズ皇太子の亡骸が横たわるのみだった。
礼拝堂に残る血痕や周囲の破壊状況、それに天を貫くように伸びた穴、それらの事柄から、ワルドはウェールズの殺害には成功したものの、虚無の担い手を確保する段で失敗したと結論付けられ、生存は絶望的と考えられていた。

だが、クロムウェルがニューカッスルの城に到着したその日に、ワルドは突然の帰還を果たしたのだった。
この時、フーケはワルドにそれまで何をしていたのかを問いただしたのだが、彼は怪しい微笑を返すばかりであった。

そう、後にして思えばこの時には、ワルドは既に別の何かに変質してしまっていたのかもしれない。


帰還後、ワルドはレコン・キスタ、クロムウェルの側近達の間で一つのグループを形成していった。
年齢も、性別も、身分さえ共通しない一団。
彼らの中に、唯一つ共通するのは、その空ろな雰囲気。

ある日、フーケがクロムウェルの居室に呼び出されると、そこにはワルドと、胸を貫かれ、どう見ても死体と成り果てたアルビオン神聖皇帝の姿があった。
「君に虚無の系統を見せてやろう」
驚愕に体を「固定化」でもされてしまったかのようなフーケを見ながら、ワルドは愉快そうに言い放った。
「さあ、お目覚めの時間だクロムウェル皇帝陛下」
なんの無邪も感じさせない、聖者のような声色でワルドがそう詠うと、今度こそフーケの思考を完全に吹き飛ばす出来事が起きた。
「おはよう、ワルド子爵」
――死者が、蘇った――

その後、どういったやり取りがあったのか、当のフーケも覚えていない。
確かなことは、ワルドはグループのメンバーを増やしていき、瞬く間に新政府の中枢を影響下に置いてしまったということだ。
そして、今日のこの惨劇に至るのである。

「そいつは、生き返らせないのかい?」
「ん?君がそうして欲しいと望むなら、別にそうしても構わないが?」
足元で痙攣を繰り返す、ミス・シェフィールド。
生けるも死ぬるも、全く頓着しないという顔のワルド。

狂ってる。
そう思わずにはいられない、フーケであった。

380 :MtL代理:2007/08/14(火) 23:35:26 ID:HCfYUx0I






「ルイズ、ちょっとお待ちになって」
部屋でのやり取りの後、その場を辞そうとするルイズにアンリエッタが声をかけた。
アンリエッタは指に嵌めた指輪を外し、続いて机にあった、古ぼけた本を手に取った。
風のルビー、始祖の祈祷書。
アンリエッタは王家にとって重要な意味を持つそれを、ルイズに手土産でも持たせるかのように渡した。
「ひ、姫さまっ!一体何を!?」
「ふふふ、ルイズ、忘れたのですか?私はもう少しすれば、ゲルマニアの皇帝と結婚するのですよ。
 この本は『始祖の祈祷書』。わが国の国宝です。
 トリステイン王室の伝統で、王族の結婚式の際には貴族より選ばれし巫女を用意しなくてはなりません。
 巫女はこの本を手にし、式の詔を詠みあげる習わしとなっています。
 ルイズ、私はあなたに式の『巫女』をやってもらいたいと考えています。
 お願いできますか?」
「姫さま…」
 アンリエッタのその言葉に、目頭が熱くなるルイズ。
 そのルイズの目じりをアンリエッタがそっと撫でる。
「そして、ウェールズさまのお持ちになっていた風のルビー。
 これもあなたに持っていてもらいたいの。
 この指輪はとてもとても大切なもの、大切なウェールズさまの指輪。
 でも、この指輪があると、弱いわたくしは、きっとウェールズさまを思い出して泣いてしまいます。
 けれど、ウェールズさまはそんなことを望んでいないでしょう、だからあなたに預けるのです。
 わたくしが幸せになって、ウェールズさまのことを受け止められるようになる日まで、あなたに持っていて欲しいのです」
笑顔のアンリエッタ、その瞳からははらはらと球のような涙が零れ落ちる。
そんな姿に心をうたれ、ルイズは自然と膝立ちになり、深々と頭を垂れる。
「『始祖の祈祷書』と『風のルビー』、謹んでお預かりいたします、アンリエッタ姫殿下」
「頼みましたよ…ルイズ、わたくしの大切なおともだち、ルイズ・フランソワーズ」



381 :MtL代理:2007/08/14(火) 23:36:47 ID:HCfYUx0I



王宮から学院までの帰りの馬車の中、ルイズはオールド・オスマンと向かい合って座っていた。
元々別件で王城へと向かうオスマンと同行する形で王宮へ向かった経緯から、帰りもまたオスマンと同じ馬車なのである。
そのルイズの手には、先ほどアンリエッタから手渡された指輪と本が置かれている。
ちなみに、ルイズ自身は先ほどのやり取りから、今だ心ここにあらずといった風体である。

「………それが風のルビーと始祖の祈祷書か、どれ、見せてもらっても構わんかのぅ」
「あ、はい。どうぞ」
オスマンの問いかけに我に返ったルイズが、慌ててオスマンにその本を手渡す。


「ふぅむ、まがいものではないかのぅ」
古びた革の装丁がなされた、ボロボロの表紙、色あせ茶色く黒ずんだ羊皮紙。
何も知らなければ小汚い古本にしか見えないそれ、『始祖の祈祷書』をオールド・オスマンが眺めながら呟いた。
「しかし、まがい物にしても、ひどい出来じゃ。何も書かれておらぬではないか」
「けれどオールド・オスマン。仮にもトリステインの国宝なのですから、本物じゃないんですか?」
「うーん、どうかのぅ。『始祖の祈祷書』なる書物は世の中には星の数ほどもあるからのぅ」
「はぁ」
流石に気になって、オスマンが広げている始祖の祈祷書を覗き込むルイズ。
確かに、そこには何もかかれていない。
「本当に何も書いていないんですか?」
「どうやらそのようじゃ、お預かりしたのはミス・ヴァリエール、君じゃ。何なら自分で確かめてみると良い」
オスマンの手から、始祖の祈祷書が再びルイズの手に戻される。
「時間がたち過ぎて消えちゃったのかしら」
ルイズが何の気は無しに、始祖の祈祷書を開く。
そして、なんらの心構えも無しに開かれた本より突然に光が発せられた。
この時、あまりの驚きに立ち上がった二人が馬車の天井に頭をぶつけたことを、誰が責められるであろうか。


光りだした始祖の祈祷書、そこに浮き上がってきたのは古代ルーン文字であった。
「オールド・オスマン!文字が、文字が浮き出ました!」
「むう!?わしにはその文字が読めぬのだが…ミス・ヴァリエール!そこにはなんと!?」
「は、はい!」
オスマンに急かされ、ルイズ自身の知的好奇心も膨れ上がる。
もどかしい気持ちでページをめくるルイズの指先が、無意識に震えた。

「虚無の系統……ここに書かれているのは虚無の系統についてです!」

興奮しながら読み進めるルイズ。
そこには序文と題された始祖ブリミルによる虚無に対しての注意書き、そしていくつかの呪文が記されていた。

だが、読めば読むほど、ルイズの中で何かが冷めていく。
この書によれば、虚無の系統は選ばれた読み手にだけ与えられるものらしい。
そこに書かれたいくつかの呪文、それらはルーン文字を読めば何となく意味が伝わってくる。
驚嘆すべき事実を突きつけられているにも関わらず、ルイズの心は凪いだ海のように静まりかえる。
やがて訪れる唐突なる理解。

「ああ、そういうことなんだ…」

そこに書かれている呪文こそが、キュルケとの勝負の日に自分が使った呪文であることを理解した。
一つが真の姿を見せると、ルイズの中で次々に疑問のピースが全体像を結び始める。
『伝説』、それこそが数多くの疑問の中核にあることを、彼女は知った。


                 彼女は大きな流れに翻弄されることとなるだろう
                 それを運命と言って流されるままになるか、決めるのは本人だ。
                         ―――熟達の魔道師オスマン


382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:36:56 ID:jNjblrmf
支援

383 :MtL代理:2007/08/14(火) 23:37:49 ID:HCfYUx0I
代理投下は以上です。失礼しましたー

384 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:42:30 ID:coS4rRsP
では、投下いたします。


 トリステイン学院の学院長オールド・オスマン。
 齢100歳を超えると言われている老齢のメイジは、果たして難しい顔をしたまま中空を見つめていた。
 先日の、生徒による使い魔召喚の儀式以来、こうである。
 秘書のロングビルは、その様子を横目で見ながら戸惑っていた。
 普段なら、鼻毛を抜くか、自分のお尻を触るか、使い魔のネズミを使ってスカートの中を覗くかをしているというのに。
 秘書として雇われてから初めて見る姿である。

 理由を聞くべきかどうか……
 その思考は、突然の闖入者によって遮られた。

「オールド・オスマン!」

 ドアを蹴り破るかのような勢いでコルベールが入ってきた。

「なんじゃね、コルベール君?」
「あの、ミス・ヴァリエールの使い魔の件なのですが……実は……」

 コルベールはロングビルをチラチラと見る。

「ああ、ミス・ロングビル。席を外しなさい」

 ロングビルは立ち上がり、部屋を出て行った。
 それを確認すると、コルベールは書き写したルーンと書物を机の上に置いた。
 それを見たオスマンの眼が光った。

「コルベール君、これは……」
「はい、間違いありません。これは始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に刻まれていたルーンと同じであります。
 つまり、あの青年は伝説の使い魔ガンダールヴです!」



 昼食の時間。
 ルイズは今にも飛んでいきそうなほどご機嫌だった。
 魔法が使えた。
 もう、誰にもゼロのルイズなんて呼ばれることも無い。

「〜♪ 〜♪ ひゃっほう……うふふふふ」

 歩きながらくるくる廻りだし、かと思ったら含み笑いをしだす。
 傍から見ると不気味そのものだったが、ルイズは全く気にしていない。
 まさに有頂天だった。
 そのため、後ろをついてくる九郎の表情に気付くことも無かった。

(何でアルの気配がしたんだ……?)

 先ほどの実習で、ルイズから感じたアルの気配。
 何処かにいる、そういう気配は前々から感じていたが、何処にいるかというハッキリとしたものではなかった。


385 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:43:38 ID:coS4rRsP
 それが、あの時は強く感じた。
 しかし、今は全く感じない。
 そのため、気のせいだったのではないかと言う考えももたげている。
 そうこう考えているうちに、食堂へと着いた。
 食堂の中でも浮かれたようにスキップをしながら進むルイズ。

「うわ、何か変だぞ」
「さっきの授業で成功したから浮かれているんでしょ」
「たった一回成功したぐらいで、何が楽しいのかねえ」

 周囲の生徒からの嘲りじみた言葉も、今のルイズには賛辞にしか聞こえない。
 いつもの席へつくと、九郎の方に振り向く。

「今回は貴方も一緒に食べても怒らないわ。むしろ、存分に食べなさい♪」
「アイサー、では遠慮しません」

 とりあえず思考はやめ、目の前のご馳走に目を向けることにした。
 時間はたっぷりとある。
 まず脳に栄養を染み渡らせてから考えるとしよう。
 ナイフとフォークを手にステーキにかぶりつこうとしたその時、

「どうしてくれるんだね。君のせいで二人のレディの名誉が傷ついたじゃないか!」

 突然、食堂内に響いた声に、九郎とルイズは何事かとそちらを見た。
 見ると、金髪の少年が一人のメイドに突っかかっていた。

「も、申し訳ございません! どうかお許しを!」
「謝って二人の名誉が回復するのなら苦労は無いんだよ」

 完全に萎縮してしまっているメイドに、ますます声を荒げる少年。
 と、少年の友人達が声を上げた。

「おいおい、お前が二股をかけていたのが悪いんだろ」
「そうだぞ、ギーシュ。お前が悪い!」

 やんややんやとはやし立てる彼らに、ギーシュと呼ばれた少年は顔を真っ赤にした。

「あ、あのレディ達は、薔薇の意味を理解していなかっただけさ」

 誤魔化すかのようにキザッたらしい仕草で髪をかき上げるギーシュ。

386 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:44:53 ID:coS4rRsP
 ようするに、あのメイドのせいで二股がばれてしまい、そのことに対して八つ当たりをしているようだ。
 くだらないと言わんばかりに鼻を鳴らすルイズ。

「フン、女好きのグラモン家らしいわ。どうしようもないわね、って、ちょっと!」

 いきなり立ち上がり、ギーシュの方に向かっていく九郎。

「ちょっと待ちなさい! こらー、人の話を聞きなさい!」

 制止を無視して向かっていく九郎を慌てて追いかけるルイズ。
 ルイズの金切り声に気付いたギーシュが振り向くと、そこには怒りの形相で仁王立ちする九郎の姿があった。

「君は確か、ミス・ヴァリエールの使い魔の平民だったね。何の用だい?」
「その子に謝れ」

 自分が罵倒していたメイドを指差して言った九郎の姿に、一瞬呆気にとられ、しばらくして爆笑するギーシュ。

「あははははは! 随分と面白いことを言う平民だね。この僕がこの平民の娘に謝れと?」
「そうだ」

 顔色一つ変えずに言い放つ九郎の姿に、反転、不愉快な表情をするギーシュ。
 当のメイドはハラハラした様子で二人を交互に見ている。

「……どうやら、君は貴族に対する礼儀を知らないようだな」
「礼儀とやらが理不尽に屈するってことなら、知りたいとも思わないな」

 全く物怖じせずに答える九郎に、さらに不快感が募っていく。
 平民が、舐めた口を利く。分からせてやらねばならないな。

「よかろう。君に礼儀を教えてやろう。丁度いい腹ごなしだ」

 そう言うと、身を翻し九郎に背を向ける。

「ヴェストリの広場で待っている。せいぜい準備をしてくるといい」

 友人達やギャラリーがギーシュの後に続いていく。
 友人の一人が監視のためにここに残る。
 メイドは震えながら九郎を見つめていた。

「あ、貴方、殺されちゃう……」
「ん? そうなのか?」
「貴族を本気で怒らせたら……」

 メイドは走り去った。


387 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:46:11 ID:coS4rRsP
 九郎は、ふぅ、と溜息を吐いた。
 後ろからルイズが駆け寄ってきた。

「あ、貴方! 何をやっているのよ!」
「何か大事になってしまいましたね」
「大事になってしまいましたね、じゃないわよ! すぐに謝ってきなさい!」
「……」

 沈黙する九郎に、ルイズはさらに畳み掛ける。

「今ならまだ謝れば許してくれるかもしれないわ。土下座でも何でもいいから!」
「……」
「いい? 平民はメイジには決して勝てないの! これは常識なのよ!」
「……嫌だ」
「分かってくれたようね、それなら……って……」

 九郎の言葉にルイズの目が釣り上がる。

「今、何て言ったの!?」
「嫌だって言ったんだ。俺は絶対に謝らない」
「――なっ!? ご、ご主人様の言うことに従いなさい!」
「今回ばかりは従えねえ。俺が今ここで謝っちまったら、あの娘はこの先どうなる? また、似たような形でちょっかいを出されるかもしれないだろ」
「そ、それは……」

 不安そうにこちらを見つめるルイズの姿。
 一瞬、それがアルの姿と重なった。
 自嘲的に眼を閉じると、一瞬の間、眼を開け、ルイズの瞳を見つめた。

「そんな後味の悪ィこと、俺は我慢できない」

 そのまま身を翻すと、ギーシュの友人に連れられて、食堂を出て行った。
 ルイズは呆然としていたが、すぐに持ち直し、

「ああもう! 勝手にしなさい!」

 そう叫ぶと、九郎の後をついていった。
 何故か頬が熱かったが、それは自分の使い魔に怒っているせいだと自身に言い聞かせて。



 九郎達がヴェストリの広場に着いた時、そこは噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。
 ギーシュは薔薇の造花を掲げて、高々と叫んだ。

「諸君! 決闘だ!」

 周囲が歓声に包まれる。
 その歓声に応えるように腕を振るギーシュ。

388 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:47:17 ID:coS4rRsP
 それから九郎の方に振り向き、不敵な笑みを浮かべた。

「とりあえず、逃げずに来たことは褒めてやろうじゃないか」
「誰が逃げるかよ」
「よろしい。では、始めようか」

 言うや否や、持っていた薔薇を振った。
 花びらが一枚、宙に舞うと、甲冑を着た女戦士の姿になった。

「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。文句はあるまいね?」
「特に無いな」
「ふふ、言い忘れていたが、僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」

 ワルキューレが九郎に向かって突進する。
 九郎は放たれた拳をかわすと、ワルキューレの腹部に蹴りを入れた。
 鈍い衝撃音。逆にこちらの足が痛む。
 ワルキューレはたたらを踏んだが、すぐに体勢を立て直して向かってきた。
 それを横っ飛びでかわす。さらに向かってくる。

「どうした? ただ、逃げることしか出来ないのかい?」

 ギーシュの挑発を九郎は無視する。
 正直、九郎は攻めあぐねていた。
 もしもマギウス・スタイルになれたのなら、一瞬で三枚におろすのだが。
 せめて何か武器になるものを用意しておくべきだった。

「――ふっ!」

 再び放たれた拳をまたかわし、もう一度、腹部に蹴りを入れる。
 少し傷がついたが、それだけだった。

「どうするかねえ……」

 正直な話、目の前のゴーレムはそれほど怖くなかった。
 生身でアンチクロスを相手にしたこともある。そいつらに比べれば、大した相手ではない。
 もっとも、倒せるかどうかということとはまた別だが。
 また放たれた拳をかわす。かわす。かわす。時々、蹴りを入れる。
 それを何分続けただろうか。

「ええいっ! ちょこまかと!」

 業を煮やしたギーシュが薔薇を振るう。

389 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:49:15 ID:coS4rRsP
 花弁が舞い散り、6体のゴーレムが現れた。

(まずいな……)

 これにはさすがの九郎も唸る。
 ギーシュは残酷な笑みを浮かべた。

「全く、平民相手にここまですることになるなんてね。7体のワルキューレ。これが僕の全力さ。
 行けっ!」

 ギーシュが薔薇の造花を振るう。
 6体のワルキューレが戦列に加わる。
 そして、九郎は――

 さすがにかわしきれず、顔面、腹、腕と強烈な打撃を受けた。
 膝をつく九郎。
 その顔面に蹴りが入る。

「――がっ!」

 鼻が折れる。鼻血が溢れ出る。
 攻撃はさらに休まず、倒れた九郎に蹴りを入れる。すでにリンチだ。
 思わず人込みの中からルイズが駆け寄ってきた。

「止めなさい、ギーシュ!」
「おや、どうしたんだい、ルイズ? 決闘に横槍を入れてくるなんて、貴族らしくないじゃないか」
「ふざけないで! 決闘は禁止されているはずよ!」
「禁止されているのは貴族同士の決闘のみだよ。貴族と平民の決闘は禁止されていない」
「そ、それは――」

 と、一際大きい歓声が上がった。
 二人が振り向くと、そこにはワルキューレの足を掴んでバランスを崩させた九郎が、転がるように囲みを脱出していた。
 骨が折れているのか上手く立ち上がれず、這いずるようにして距離をとる九郎。

「九郎!」

 傍に駆け寄るルイズ。
 そして、血に濡れた顔を見て驚いた。
 九郎は笑っていた。

「な、何で、笑っているのよ?」
「いや……やっと、名前で呼んでくれたなと思ってな」
「――なっ」

390 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:50:20 ID:coS4rRsP

 ふるふると震えだすルイズ。鳶色の瞳が潤み出す。

「泣いて……いるのか?」
「泣いてないわよ! なんで平民のために泣く必要があるのよ!」
「いやあ、やっぱり泣いているって。うーん、困ったな。泣き顔は苦手だ」

 ルイズの涙を拭おうとして、視界がぼやけていることに気付いた。
 しこたま頭を蹴られたせいで、意識が遠くなっているのだ。
 そのせいかどうか知らないが、ぼやけていたルイズの姿がアル・アジフの姿に見えた。
 何故かハッキリと見える。
 顔が近づいていく。

 脳裏に浮かぶのは――
 初めて会った時――
 初めて契約した刻――


 ――久遠に臥したるもの死することなく
  怪異なる永劫の内には死すら終焉を迎えん――



 ――唇が触れた。


391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:51:06 ID:HCfYUx0I
支援支援

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:51:34 ID:wKM0ZSca
ペド魔術師 支援

393 :斬魔の使い魔:2007/08/14(火) 23:52:06 ID:coS4rRsP
以上です。


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:53:21 ID:3ANi/M8Z
支援

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:56:24 ID:3ANi/M8Z
支援

396 :ほしをみるひと:2007/08/14(火) 23:57:10 ID:9zwq7jX1
昨日の日帰り帰省から一夜明けて、俺、参上!
俺の予約は最初からクライマックスだぜ!(注:お話はまだ終りません)
明日は父方へ帰省(こっちも日帰り)するのは内緒だ!

ばーちゃん、おっちゃん、
こんな駄目人間に育ってごめんなさい……

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:57:52 ID:fw6Ol5AT
もしかしてブラックアウト…あの二人…殺しちゃいました?

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:59:16 ID:HCfYUx0I
>>367
あれで生きてたら逆にすげーわな……

支援支援

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:59:38 ID:LeBiQzo1
>>397
あれで生きてたら逆に奇跡だと思う支援

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:00:32 ID:9VIVASEs
支援がことごとく出遅れてるな……。

401 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:00:35 ID:9zwq7jX1
「レン・イン・ヤァム───」

 吹き飛んだ石の欠片を左手に、机の脚の破片を右手に。
 木切れとなった右手のそれを杖代わりに印を結び、呪紋を唱える。
 意識を高めるために目を閉じ、術の対象たる左掌の石は拳へと握り込まれる。

「……」

 結ばれた左手と瞳が開かれたとき、その手にあったものは、やはり先ほどと変わらぬ石ころだった。

「コラァ! 手が動いてない!」
「ああ、ごめんごめん」

 主の怒鳴り声を背に受け、クロードは手の中の石と木切れを窓の外へと投げ捨てる。

(……何をやってるんだろうな、僕は)

 今更、出来るようになるわけなどないのに。
 10年ほど前に突きつけられた現実を思い返し、そして己の左手に刻まれたルーンに目を落とし、クロードは笑う。
 それは何処か己の運命を嘲笑うかのようで、ひどく痛々しい。
 ほんの少しだけ、期待していたのだけれど。


 努力すればきっと報われると、信じていた。
 自分も父と同じように飛べると、信じていた。
 そんな幼い幻想が無残にも打ち砕かれたのは、中学校に進学する少し前の頃だったか。

 学科選択のための診断テスト。その結果は『ゼロ』。
 クロードには紋章術への適正である『マナの祝福』は無いと判定された。
 自分は決して父のような『魔法使い』にはなれないと、断ざれたのだ。
 現実と言う名の悪魔───或いは神によって、静かに、そして冷酷に。

 あれほど落ち込んだことは、これまでの人生19年を振り返っても、他に無かったように思う。


 その日、クロードは泣いた。そして叫んだ。

 自分に素質が無かったのは、母さんのせいだ。
 フェルプールや、フェザーフォルクに生まれて来ればよかったのに。

 感情に任せてそう言った直後、生まれて初めて、父に殴られた。
 その後、母をひどく傷つけてしまったことに思い至り、愕然とした。
 あの時の両親の顔─────涙と、痛みは、きっと一生忘れられないだろう。
 夜になってから、暴言を吐いた自分を優しく抱きしめてくれた母のことも。

402 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:01:54 ID:xw7dFcjV
(……あの頃の自分と、重ねて見ているんだろうか)

 脳天の蒸気機関を無駄にフル稼働させつつ、己の失敗の後始末を行うルイズ。
 主である『ゼロ』の背を眺め、クロードは揺れ続ける心で考える。

 魔法使いになれなかった自分を、魔法が使えない彼女に投影している?
 だから、未開惑星保護条約を無視してまで、あんなにペラペラと話をしていたのだろうか。

 僕は、彼女に何を求めているのだろう。
 自分が得られなかった栄光?
 それとも、自分と同じ挫折?


(……馬鹿馬鹿しい)

 ふうっ、と一つ溜息をつく。
 相手は未開惑星の住人じゃないか。
 地球に帰れば、それでお終い。契約も何も関係ない。
 彼女の将来なんて、未来なんて、僕の知ったことか。

 知ったことじゃない、はずなのに。


「サ・ボ・る・な!!」
「わっ!」

 手の止まっているクロードに、今度は椅子の破片が飛んできた。







 場面は変わり、ここは学院長室。
 そこにあるのは、神妙な顔を付き合わせる壮年と老人。

「彼に現れたルーンが非常に珍しいものだったので、調べてみたのですが……」
「成る程、君のスケッチが正しければ、この文献にある通りじゃな」

 一人はコルベール。
 トリステイン魔法学院の教師であり、『炎蛇』の名を冠する優秀なメイジでもある。
 彼の頭髪についての話題は、ここでは避けよう。

 一人はオールド・オスマン。
 本学院の最高責任者であり、彼もまた大陸に名を知られるメイジである。
 ほんの少し前まで、セクハラのかどで秘書に踏みつけられていたのは内緒だ。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:02:15 ID:L2l3hTs+
支援

404 :ときメモ0:2007/08/15(水) 00:02:50 ID:qLRYAll7
投下予約します。支援

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:03:15 ID:9VIVASEs
支援

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:03:26 ID:XMoAjFYE
スタオーの技があれば別に術いらなくね?七星双破斬マジツヨス支援

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:03:35 ID:xw7dFcjV
 さて、コルベールの持ち込んだ本は『始祖ブリミルの使い魔たち』という。
 遥か古の昔、ハルケギニアの創生にまつわる伝承、神話の類を集めた書物である。
 その中の1ページ、コルベールの指差すところには、クロードの左手に刻まれたルーンが違わず記載されていた。

 これは世紀の大発見かもしれない.
 興奮を隠しきれず、強い口調でコルベールは捲くし立てる。

「つまり、彼のこのルーンは『ガンダールヴ』の証に他なりません!」
「ふむ……確かにルーンは同じじゃ。しかし、それだけで決め付けるには早計かもしれぬぞ」

 しかし、オールド・オスマンは豊かな白い髭を撫で付けながら、静かにこう切り返した。
 それを聞いたコルベールはハッとなる。
 確かに、オールド・オスマンの言い分はもっともだ。
 少し、自分は焦りすぎていたかもしれない。
 頭に上った血がスゥ、と引いていくことを自覚し、コルベールは改めて眼前の老人に尋ねる。

「神託は、何と仰せです?」
「うむ、しばし待て」

 オールド・オスマンはそう言うと目を閉じ、意識を集中し始めた。
 それを邪魔するまいと、コルベールも神妙に神託が下るのを待つ。

「……
 …………
 ………………」
「……」


「ふむ、エルネストが主人公でなければ、ダックソン2世は仲間にならんそうじゃ」
 誰それ。


「まあ、そうじゃなあ。
 こういうお告げが出るということは、実はそう大したことでもないということではないかな?」
「そもそも、マトモなお告げが出たことなんてありましたっけ?」

 けらけらと笑うオールド・オスマンに、引き攣った笑顔で聞き返すコルベール。

「……失礼いたします、オールド・オスマン」

 コルベールの疑問の答えの代わりに聞こえたのは、ノックとともに部屋に戻ってきた秘書の声だった。
 興が削がれたのか、二人は改めてミス・ロングビルの方へと向き直る。

「ヴェストリの広場で、決闘しようとしている生徒がいるようです」

 それを聞いてコルベールは勘弁してくれ、と言いたげにこめかみを押さえ、
 一方のオールド・オスマンはやれやれ、と顔に書いて溜息混じりに椅子の背もたれに身を任せる。

「やれやれ、決闘は校則で禁止されているというのに……」
「まったく、暇を持て余した貴族ほど性質の悪い生き物はおらん。で、誰だね、その生徒は」
「一人は、ギーシュ・ド・グラモン」

 グラモンの倅か。調子に乗って誰ぞの彼女にでも手を出しよったか。
 とりあえずミス・ロングビルはやらんぞ。

「では、もう一人は?」
「それが……メイジではなく、ミス・ヴァリエールの使い魔だというのです」

 教師二人は、顔を見合わせた。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:04:36 ID:3HPu6TEQ
オラクル自重支援

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:05:28 ID:070hbz/2
チョ……四コマネタw

410 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:05:34 ID:xw7dFcjV
 時間は少し遡る。
 爆破した教室の片づけを済ませ、食堂に戻ってきたルイズとクロード。

 辺りを見回せば、生徒たちが思い思いに使い魔たちと仲良くコミュニケーションをとっている。
 召喚されて間も無い使い魔たちと親睦を深めることに、各々方とも余念が無いようである。
 もっとも、中には使い魔そっちのけで異性とよろしくやっている者も混ざっているようだ。
 今朝出会ったキュルケも、そんな感じで男子生徒と肩を寄せ合っている。
 いやあ、若いっていいねえ。

 さて、ルイズは適当な席にどっかと座り込むと、頬杖をついてお茶と菓子を注文。
 アバウト極まりない主のオーダーを受け、いそいそと席を離れるクロード。
 背中に刺さる周りの視線と笑い声が痛い。
 一方のルイズは、向けられる気配に片っ端からガンを飛ばしまくっている。
 機嫌はさらに悪化しているようだ。

 さて、それらプレッシャーから逃げるように席を立ったクロードであったが、
 肝心の彼女の注文の品が何処にあるやら。
 朝食のときに建物の構造をもうちょっとしっかり把握しておけばよかったと、少し後悔した。

 と、そんな風に途方に暮れかけたところに見知った姿を見かけ、声を掛ける。

「やあ、シエスタ。今朝はありがとう」
「あら、こんにちはクロードさん。どうしたんですか?」

 数時間ぶりの再会に顔を綻ばせるクロードとシエスタ。
 畏れ多くも主から洗濯を仰せつかったはいいものの、洗い場が何処か解らずに
 途方に暮れていたクロードに助け舟を出したのが、このシエスタであった。
 また、手作業による洗濯など殆どやったことのないクロードに、基本的な作業を教えたのも彼女である。
 クロードが事情を説明すると、シエスタは苦笑する。

「そんな、私に仰せになればお持ちしますのに」
「いや、その気持ちはありがたいんだけどさ」

 右手で頭を掻きながら、くいくいと左手の親指を頬を膨らせたルイズに向け、シエスタに耳打ちする。

(僕がちゃんと使い魔として働かないと、あの人ヘソ曲げるから)

 それを聞いて、微妙な笑顔を浮かべるしかないシエスタであった。
 とりあえず厨房の場所と、ルイズはクックベリーパイに目が無いことを伝えると
 シエスタは一礼して仕事に戻っていく。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:06:21 ID:ZtHf5oeF
支援!

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:07:08 ID:NB6PfiXI
支援

413 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:07:17 ID:xw7dFcjV
「……遅い! 何やってたのよ!」

 主の荒っぽい労いの言葉を受け、クロードはトレイをテーブルに置く。
 皿に乗せられたパイに目を輝かせるルイズを見て、何ともいえない笑みを浮かべつつ、
 改めて今日何度目か解らないシエスタへの感謝の念を覚えるクロードであった。

 そして先ほどの授業中の続き、内職の第2ラウンド───傍から見ていればお喋りの続きが開始される。
 それを眺める一部の生徒たちは口笛や笑い混じりに冷やかすが、二人の耳には届かない。
 『サイレント』を用いることさえなく。

 二人だけの世界って奴かしら。
 あのルイズが挑発に何の反応も見せないことに、周りの人間はそう判断する。
 確かにそれは間違っていなかったのだが、会話の内容に意識を向ければその意味合いは大きく変わっていたことだろう。


 相反する属性の対消滅。
 地と風では干渉は起こらない。
 それ以外の組み合わせによる異なる属性同士の干渉。
 呪紋の吸収と増幅。
 水と雷の干渉実験。

 始祖ブリミルとその使い魔たちの物語。
 ハルケギニア大陸とトリステイン王国の歴史。
 各種コモン・マジックの種類。
 日、水、土、風、4系統の魔法の特性。
 古に失われた『虚無』の魔法の存在。



 まるでスポンジが水を吸収するようにクロードの話を飲み込んでいくルイズ。
 彼女が語るこの世界の伝承、自分の知らない魔法の物語。
 彼女に自分の知識を伝えること、この世界について必要以上に知りすぎること。
 どちらもが危険なことだと解っていても、それがどうしようもなく楽しいと思う。
 それが午前中の自分と矛盾しているようで、どこか可笑しい。
 『この世の真理と自己の精神は、決して人には理解し得ぬ事柄である』と、
 かつて学んだとある哲学者の言葉を思い返す。

「ん、どうかした?」
「いや、ちょっとね」

 それに伴い、自分自身の学校生活を回想するクロード。
 何処へ行っても付いて回る、英雄の子というレッテル。
 歪んだレンズを通してしかクロードを見ようとしない周囲に嫌気が差し、
 周りからは距離を取るようになるまで、さほど時間はかからなかった。

 考えてみれば、こんな風に会話をすること自体が久しく無かったような気がする。
 一人でいることに慣れたつもりでいたけれど、本当は人恋しかったのだろうか。
 そんなことを考えながら、グラスに注がれた水で唇を湿らせる。

「……何だか騒がしいわね」
「え?」

 ルイズの指摘に、クロードは意識を内から外へとシフトさせる。
 周りを見渡せば、なるほど。生徒たちは一箇所に集まり、ちょっとした人だかりが出来ている。
 生徒同士のトラブルでもあったのだろうか。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:07:48 ID:JA4ttENd
試演

415 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:09:27 ID:xw7dFcjV
「本当だ、何だろうね」
「まあいいわ、ほっときなさい。
 どうせ大したことでもないでしょうし」

 そうしてあっさり外への興味を断ち切り、第3ラウンドへの戦鐘を鳴らそうとしたルイズ。

 ──────であったのだが。

「……申し訳ありません! 申し訳ありません!」
(……シエスタ!?)

 聞き覚えのある声に、クロードが反応する。
 即座にすっくと立ち上がり、騒ぎの中心へと足を向けた。
 なにやらルイズが文句を言っているようだが耳に入らない。
 恩人の涙交じりの声を聞いて黙っていられるほど、彼は薄情ではなかった。
 文句を言う主を無視して置いていったことは、この際脇に置く。
 一言一言ことわりを入れながら、人の波を櫂き分けて人だかりの中心へと向かっていく。

「あ、ちょっと、こら! 使い魔の癖に主人を無視するなんて、もう!
 って、んぐっ……ぐぅ……こ、こら、待ちなさ……むぎゅっ!」

 体格に恵まれないルイズには、人ごみを櫂き分けて進むことは難しい。
 クロードのようには上手くいかず、やがて人の波に飲み込まれていくのであった。





 さて、人ごみを抜け出したクロードの目に飛び込んできたものは、
 涙声になりながら必死に頭を下げ続けるシエスタと、
 尊大に彼女を叱りつける気障ったらしい服装の男子生徒が一人。
 男子の頬には、季節外れの大きな紅葉が一つ。

(痴情の縺れってやつかな、こりゃ)

 状況からクロードはそう判断し、こめかみを押さえる。
 二人の様子を見る限り、目の前の男子とシエスタが関係を持っていたとは考えにくい。
 また、周りの冷やかしや野次からして、彼女に失敗や悪気があったわけでもないようだ。
 とすると考えられるシナリオは、善意に基づく彼女の行動が浮気発覚の原因になった、といったところか。
 なんにせよ、彼女にしてみればとんだ災難だ。

 そんなことを考えながら、無言で二人の間に割り込むクロード。
 突然の乱入者に男子は言葉に詰まらせ、背中からはシエスタが戸惑う様子が伝わってくる。
 もともとはこんなキャラを演じるつもりじゃなかったんだけどな、と口の中で呟いて苦笑する。
 今更、勇者様に憧れる年齢でもあるまいし。


「その辺にしてやれよ。彼女だって謝っているじゃないか」
「ん? 君は……ああ、ゼロのルイズが召喚した平民か。
 事情を知らない人間の出る幕ではない、引っ込んでいてくれたまえ」

 出来る限り相手の気を悪くしないように言葉を選ぶクロードに対し、
 いかにも不機嫌そうに鼻を鳴らすギーシュ。

 クロードは内心で顔を顰める。
 己の正しさを絶対的、盲目的に信じ、その根源である力を気分次第に振りかざして他者を威圧する。
 仕官学校時代にも何人か見かけたことのある、最も好きになれないタイプの人間だ。
 それでも内心の不快感を可能な限り包み隠し、穏便にことを収めようとする。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:10:26 ID:/l9euqiF
鏡面刹叩き込んじまえ支援

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:10:42 ID:ZtHf5oeF
支援致す!

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:11:53 ID:Ghhw0EV/
そう言えば紋章術にはエクスプロージョンがあったよね支援

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:12:15 ID:ZtHf5oeF
いけいけ!裏桜花炸掌!

420 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:12:17 ID:xw7dFcjV
「それにしたってやりすぎだろう。
 何があったかは知らないけど、女の子を泣かせる奴は男として最低だぞ」

 周りからもそうだそうだ! とクロードに同調する野次が飛ぶ。

 別にクロードは喧嘩を売りにきたつもりなど毛頭無い。
 単純に知り合いであり、恩人である人物がトラブルに巻き込まれているのを見かねただけだ。
 極端な話、ギーシュが何を考えていようと、何をしていようと、クロードにはあまり関係の無い話のはずだった。
 だから、自分なりに相手に気を使った上で冷静になるきっかけを持たせ、
 互いに非を認め、改めた上で和解出来るならば、それがベストだと考えていた。

 だが、ここでクロードは致命的な読み違いをしていた。
 この世界における貴族と平民の差は、クロードが想像している以上に根が深いものだったことだ。
 貴族が黒と言えば、白い平民は黒となる世界。
 そんな世界で、貴族が平民に対して率直に己の非を認め、詫びることは極めて難しいことである。
 しかもギーシュは学生、そこまで状況を読んで事態を収拾させられるほど、人間が熟されていなかった。
 そして、クロードにしても召喚されて僅か数日、この世界の文化を把握するには時間があまりに少なすぎた。

 そして、それ故にギーシュが発した次の台詞は、
 そんなクロードの甘い考えと想像を粉々に吹き飛ばすことになる。


「フン、これだから平民は嫌なんだ。
 これは僕と彼女の問題だと言ったろう、君は下がりたまえ。
 それとも君のご両親は、貴族に対する礼儀の一つも教えてくれなかったのかい?」


「……何だと?」

 明らかにクロードの声のトーンが下がる。
 彼の放つただならぬ気配に気付いた一部の生徒は、そそくさとその場を離れる。
 そのことに気付いているのかいないのか、あくまでギーシュは高圧的、挑発的な物言いをやめない。

「おや、どうやら平民は耳まで遠いようだね。
 貴族に敬意を払うことを知らないような平民は、ろくでなしの穀潰しだと言ったのさ。
 是非とも親の顔を見てみたいものだ。見世物にすれば評判になるかもしれないな」

 おいおい、何もそこまで言わなくたっていいだろう、と周りの生徒たちが苦笑交じりに囃し立てるが、
 逆鱗を抉られ、さらに塩まで摺り込まれたクロードの耳に、もはやそれらは届かない。

 後にシエスタは語る。
 この時のクロードの放つ気配は、ギーシュに怒られているときのそれよりも、ずっと怖かった、と。

「なるほどね、この世界の貴族ってのは、自分の失敗の八つ当たりで平民の人格を否定する人種なんだな。
 僕らの世界では、そういう人間は学の無い野蛮人っていうんだけど」



 囃子が、止んだ。




421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:13:24 ID:FYkIzJ/1
黄金の遣い魔の続きが早くみたいですぅ〜!

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:13:56 ID:hjvp3G7S
トラウマ抉ったな……

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:15:20 ID:NB6PfiXI
支援

424 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:15:22 ID:xw7dFcjV
「……すまないな、もう一度言ってくれないか。
 僕の聞き違いかな? 野蛮人という言葉が聞こえた気がしたんだが」
「ああ、これは失礼。僕の主は横暴ではあっても、自分の失敗を認め、それを真摯に受け止めて努力する人間だ。
 彼女まで貶めるような発言は慎むべきだったな、丁重に謝罪するよ。
 彼女がゼロならば、さしずめ君はマイナスかな」

 ざわざわと、聴衆が騒ぎ始める。
 正気か、平民が貴族に喧嘩を売るなど。

「成る程、随分と遠い国から来たらしいという噂は聞いていたが、
 根本的に平民の何たるか、貴族の何たるかすらも理解していないと見える」
「だったら、この学の無い平民に貴族様の何たるかを是非ともご教授願いたいね。
 君の家では責任逃れと八つ当たりしか教えていない、なんてわけじゃないだろ?
 ま、それならそれでジョークとしてはよく出来てるけどさ」

 ビキィ、という音とともに、いよいよもって張り詰めた空気に亀裂が入る。
 これではギーシュの生家であるグラモン家を虚仮にしているも同然。
 いくらなんでもやりすぎだ。

 ギーシュの表情には怒りを通り越して憎悪が書き加えられ、
 その顔はもはや普段の優男ぶりからは想像もできないほどに歪んでいる。
 親しい友人ですら、これほど怒りに満ちたギーシュは見たことが無かった。
 既に事態は、完全にお互いに引っ込みがつかないところにまで発展していた。

「いいだろう! その言葉、我が一族への侮辱と受け取った!
 ギーシュ・ド・グラモンの名に賭けて、君に決闘を申し込む!
 ヴェストリの広場で待つ、逃げることは許さない!!」


 ルイズが現場に到着したのはその数十秒後のこと。
 全てが終った後のことだった。
 それは残念ながらと言うべきだったのか、それとも幸運にもと言うべきだったのか、知る者は居ない。





「あんたねえ、ちゃんと聞いてるの!?
 ギーシュだって、あれでもメイジなのよ。ホントに殺されても文句言えないわよ!?」
「……ムシャクシャしてやった。反省はしてないけど」

 泣きじゃくるシエスタに縋り付かれ、大まかな説明を受けたルイズは
 当然のようにクロードに詰め寄るが、クロードは何処吹く風と聞き流す。

 流石のルイズでも、細かい理由はともかくクロードが本気で頭に来ていることくらいは理解出来る。
 しかし、こればっかりは無謀に過ぎる。止めなくては。
 使い魔が決闘で死んだなどとあってはトリステイン学院創立以来の大スキャンダルであり、
 ヴァリエール家末代までの恥でもある。
 だが、この使い魔は。

「これは僕の買った喧嘩だ。君には関係ないだろ」
「あ、あのねえ、あんたは私の使い魔でしょうが!
 主人の許可も得ないで、勝手なことするんじゃないわよ!」

 取り付く島も無いとはまさにこのこと、
 手を替え品を替え、幾ら言葉を用いてもクロードにはルイズの意見を聞き入れる気配は無い。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:15:48 ID:T0EdGnFN
フェイズガンで一撃必殺

426 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:17:54 ID:xw7dFcjV
「だ、駄目です、クロードさん……平民が貴族に逆らうなんて……
 ミス・ヴァリエールの言うとおり、本当に殺されてしまうかも……」

 クロードのジャケットにすがりつき、涙ながらに訴えるシエスタ。
 それを見たルイズ、内心では気に食わないながらもしめたと思った。

 そうだ、このまま彼を説得してしまってくれ。
 勝ち目の無い勝負であると、同じ平民の口から教えてやってくれ。
 今ならばまだ間に合う、恥をかかずに済むじゃないか。

 しかし、クロードは首を横に振る。
 その理由は様々だろうが─── 一つだけ確実なものを挙げるならば、
 彼女はクロードのプライドをまるで考慮に入れていなかったということ、だろうか。
 もっとも、貴族である彼女が『平民』であるクロードのプライドを推し量るなど、
 この時点では土台不可能なことだったのかもしれない。

「……心配してくれてありがとう、シエスタ。
 でも、僕だって男だ。彼は僕にとって、決して許せないことを言った。
 今ここで彼に頭を下げてしまったら、この先一生、僕は自分を認められなくなる」

 そう言って、クロードは優しくシエスタの頭を撫で、涙を拭う。
 その声と表情はシエスタだけでなく、ルイズも驚くほど穏やかなものだった。
 ほんのつい先ほどまで、あからさまに殺気を漂わせるほど怒り、猛っていたというのに!


 シエスタは思う。
 やっぱり、この人はただの平民じゃない。
 だって、ただの人が、死ぬかもしれないのに、こんな風に笑えるわけがないもの。

 貴族とは、死神に己が命をさらし、誇りに生きるものであるという。
 彼女から見るならば、クロードこそが真に貴族を名乗るに相応しい者であった。


 ルイズは思う。
 言っていることもやっていることも無茶苦茶なはずなのに、何故か彼をこれ以上止める気にならない。

 何でも、彼はギーシュに家族を侮辱されたのだという。
 自分なら、どうするだろう?
 自分が魔法を使えないことを理由に家族を、ヴァリエールの一族を侮辱されたとしたら?
 己の力の無さを悔やみ、泣き寝入りするのだろうか?

 馬鹿なことを!
 魔法が使えないとは言え、私はヴァリエールの子。
 否、魔法が使えないからこそ、その誇りは決して捨てるわけにはいかない。
 誇りを捨てるとは、それは即ち己の魂を捨てること。
 自分がルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールでなくなるということ。
 そんなことを許せるわけが無い。認められるわけがない。


「……怖く、ないんですか?」
 使用人は震えながら問う。

「……勝てるんでしょうね?」
 主は視線を合わせぬまま問う。

「……そりゃ怖いけどさ、要するに負けなきゃいいんだろ」
 二つの問いに、使い魔は胸を張って応えた。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:18:03 ID:nZ8KU+pD
ミンチ☆ミンチ☆ミンチ

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:18:28 ID:ZtHf5oeF
桜花八卦掌的支援!

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:19:15 ID:XMoAjFYE
空破斬支援

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:19:31 ID:hjvp3G7S
なんかギーシュとの言い合いが良いな……支援

431 :S−02 星の使い魔:2007/08/15(水) 00:20:20 ID:xw7dFcjV
以上、投下完了。
とりあえずダックソンを知っている人がいて内心ほっとしたのは内緒だ。

wiki管理人様、色々とご迷惑をおかけしてすいませんしたーッ!
前回、最後に一言言おうとしたらさるさんになっちゃったの……

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:20:43 ID:/yx70gaT
7体出てきたところで、フェイズガンで文字通り全滅させられるな
下手すると、ギーシュごと

433 :ときメモ0:2007/08/15(水) 00:21:00 ID:JA4ttENd
ギーシュピンチに気付いてないw支援

あと、予約取り消します

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:23:03 ID:T0EdGnFN
そんなに使ってないのにすぐエネルギー切れるフェイズガン

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:23:28 ID:3/nh3E/K
フェイズガンなしでも空破斬とか流星掌とか使うからなぁw

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:23:28 ID:v5spdwiD
投下乙ですGJでした
まさか四コマネタを入れるとは……オレの麦茶を返せ〜w

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:24:07 ID:3HPu6TEQ
一応フェイズガンでもガンダールフは発動するから―――ガンカタ?支援

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:25:06 ID:m2+T5BSg
SO2氏、お美事にござりまする。
まあ、なんだ……


未開惑星のもの丁重に扱うべし
斃すことまかりならぬ
伊達にして帰すべし

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:25:15 ID:6XtjnvkC
っ兜割り
スレーヤー・ヴォイドの空中版かっちゅーのよ。
あれを術なしでやってるんだからクロードに紋章術の資質なんかいらねw

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:27:26 ID:3/nh3E/K
>>439
気の力で炎出したり地面爆発させるのだから、筋力増強くらい楽勝なのだろうw

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:27:34 ID:gnmWSVKt
予約はないと思うので投下します

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:27:36 ID:ejHouhQd
フェイズガン片手に無駄にLvをあげた日々を思い出すなぁw
支援

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:28:38 ID:ZtHf5oeF
支援

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:28:45 ID:YO9UpI91
実際、クロードの白兵戦技能はこの時点でどの程度なんだろうね?
あの若さで少尉なんだから七光りもあるにせよ優秀なんだろうけど、7対1を
フィズガンなしで切り抜けられるかなぁ。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:29:06 ID:eITUhYS8
俺はスターオーシャンはやってないのでわからないんだが、
話を聞く限りクロードという人物は
フェイズガンとかいう危険極まりない銃を乱射して
「魔法など女子供の護身術よ」とでも言い出しかねないくらい肉体のみで
魔法も真っ青の真似が出来る人物、ということでいいのか?

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:29:42 ID:T0EdGnFN
クロードの技で1番怖いのは、技出してから後ろ振り向くだけで
正面ををでっかい盾で守ってる敵に普通にあたるこーりゅーはだろう

447 :るいずととら第三章:2007/08/15(水) 00:31:28 ID:gnmWSVKt

アルビオン空軍工廠の街ロサイスは、首都ロンディウムの郊外にある。革命の前からここは、王立空軍の工廠であった。製鉄所や空軍の発令所などの建物が立ち並ぶ。
細かい雨の振りしきる中、ワルドはぼんやりと目の前にある巨大な戦艦を見上げていた。

(なんとも……でかいな。『コイツ』は……)

全長は500メイルほどあるだろうか。黒光りするそれは、天を仰ぐばかりの巨艦であった。
その船の雨に濡れた表面が、ぬるぬると光っている。生き物独特の油と光沢……反射的にワルドは嫌悪感を覚えた。あるいは、『生き物』ではなく『バケモノ』と呼ぶべきだろうか?

ときおり、びくん……びくん……と全体が震える。船体の先頭部分にある、細かい歯の並ぶ巨大な口が餌を求めるように開いては閉じる。
これに乗るのか、と考えるとワルドはうんざりした。竜やグリフォンのような、幻獣に乗るのは別にかまわない。
……だが、誰が進んで妖怪の腹の中に入りたいだろう?
嫌悪感も顕わに巨艦を見上げるワルドに、遠くから声をかける男がいた。

「どうだ、子爵……なんとも頼もしい艦ではないか!」
「閣下」

ワルドがさっと一礼する。
現れたのはアルビオン皇帝、オリヴァー・クロムウェルだった。そして、その横には影のようにぴったりと、黒いコートを着た女が付き従っている。
クロムウェルは上機嫌で傍らに控える黒い女を振り返る。

「さすがはミス・シェフィールドだ。東方の『ロバ・アル・カリイエ』よりもたらした技術……素晴らしいものだな。『親善訪問』では、トリステインが震え上がることだろう」
「もちろんですわ……やつらを皆殺しにしてあげましょう……」

クロムウェルに声をかけられた黒い女は、そう言ってぞっとするような冷たい笑みを浮かべた。ワルドの背筋がぞくりと寒くなる。女は長い黒髪をかきあげ、ゆっくりとワルドを振り返った。

「そうそう……子爵……あなたは竜騎兵隊の隊長としてこの船に乗り込みなさいな。ああそう、あなたの腕を落とした妖怪とも会えるかもしれないわねえ……」

そう言って、ぞわり、と笑う黒い女。あの金色の幻獣に切り落とされたワルドの左腕が、じわりと熱を帯びる。ぐ、とワルドは唇を噛んだ。
無くなった左腕の傷が疼くたびに、ワルドの怒りと憎悪が少しずつ濃度を増していく。
やがて、ワルドはゆっくりと口を開いた。

「……ミス・シェフィールド。よろしければこの艦の名前を聞いておきたいが」
「名前……人間たちの魂でできた船に名前なんて必要かしらねえ……? そうね、でも……この船のことを呼ぶなら……」

ミス・シェフィールド――いや、『斗和子』は巨大な艦を見上げる。目の前にそびえるのは、白面の使いと戦艦『ロイヤル・ソヴリン』号を融合させた妖怪の巨艦である……

「『あやかし』――と、呼びなさいな」


オォオオォオオオオ……!

まるで産声を上げるように、巨大な艦が呻き声を轟かせた……。


448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:31:53 ID:pmfagWmT
>>445
惜しい。
魔法など〜とは言わんな。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:31:55 ID:iuhBGSTA
>>446
いや、戦闘中ほとんど地上に降りてこず敵の頭をカチ割り続ける
兜割り兜割り兜割り兜割り兜割り兜割り兜割り兜割り兜割り兜割り兜割りだろう

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:32:00 ID:ZtHf5oeF
支援

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:32:05 ID:6XtjnvkC
>>445
概ね間違ってはいない。

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:32:35 ID:L2l3hTs+
とら支援

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:33:23 ID:6XtjnvkC
>>449
それ最後は地面から湧いて出るなw

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:33:23 ID:hjvp3G7S
敵は強大すぎる程に強大だな支援

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:33:48 ID:cAtIXAd0
支援

456 :ほしをみるひと:2007/08/15(水) 00:34:22 ID:xw7dFcjV
実は4話冒頭でルイズを叩き起こしたのが兜割り(素手)のつもりだったりする。
これがクリフのエリアル・レイドだったらどうなってたんだろうなァという支援。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:34:34 ID:NB6PfiXI
>>445
一応フェイズガンは物語序盤でエネルギー切れ(アニメでは故障)になるんだけど、
おおむねそのとおりの気がするな……自分だけだけど回復する技もあるし。


458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:34:41 ID:2fbaREq6
>>445
宇宙戦艦の砲撃で無事な奴らを素手でぼこったりもするな

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:35:42 ID:V+dAHlTi
支援祈祷。

けるるー

けるけるぴーちゃんけるるーちゃん
どれんぷちゃんけるけるけるー・・・

460 :るいずととら第三章:2007/08/15(水) 00:35:41 ID:gnmWSVKt

風が吹いた。
がたがたと窓を鳴らす風を聴きながら、トリステイン魔法学院では、ルイズがぼんやりとベッドに横たわっていた。

(見るべきものを見る、知るべきものを知る――)

妖怪『時逆』と『時順』の言った言葉を、ルイズはそっと呟いてみた。
自分が知るべきこととは、一体なんだろうか? 見るべきこととは何のことだろう――

『お前さんの「時」が来たよう。見るべきものを見、知るべきことを知る「時」がなぁ……』

現れた妖怪は、そうルイズに告げただけで消えてしまった。

(『知るべきもの』を知るためには、タルブの寺院に来い、ということなのかしら……?)

あれから、キュルケがタバサに真相を白状させたおかげで、とらについての誤解はあっさり解けた。
だが、胸にわだかまるもやもやとした感情は消えてくれなかった。ああそうか、といまさらながらいルイズは思う。

(わたし、知らないんだ。とらのこと、何にも――)

なんだか哀しくなって、ルイズはぎゅっと手を握り締める。
ルイズはそっと起き上がると、机の引き出しを開けた。そこには『時逆』が消え際にルイズに渡したものが入っている。
古びた木でできた細工物――表面には不思議な幾何学模様が描かれている。二羽の鳥に見えないこともなかった。

(……本当に、これ櫛なの? 『時逆』はそう言っていたけど……)

その櫛は……かつて獣になりかけた少年の魂が、槍に喰い尽されるのを防いだものである。だが、そのことはルイズには知る由もなかった。
ルイズは、そっとその櫛を自分の桃髪にとおしてみた。しゅる、とかすかな音を立てて、櫛が髪をすく。別段変わったこともない。ただの変な形をした櫛であった。
はあ、と溜息をついてルイズはふとんにもぐりこんだ。

(タルブの村に行けば、わかるのかしら。何かが……)

明日の早朝には、タルブの村に出発である。とらとシルフィードの帰りを待つかどうかで意見が分かれたが、結局、先に向かって偵察をすることで落ち着いたのだ。
ま、とらが来たらあっという間に退治しちゃうでしょうけどね、と部屋を出るときキュルケが笑った。おやすみ、と言いながらルイズも笑顔を返したが、内心は複雑だった。

(なんだろう……胸騒ぎがする。なんでかしら……?)

早く寝ようと思いながらも、なぜだかルイズは眠れなかった。
窓の外を風が吹く。がたがたと窓をゆする、嫌な風だった。


461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:35:47 ID:3HPu6TEQ
あの時代の軍がどの程度白兵戦闘を重要視しているかとか、クロードが具体的にどの兵科に所属しているのかとか、
いろいろと不確定要素が多すぎるから、どの程度クロードがやれるのかは未知数だな。

一応、白兵戦闘に対する才能は超一流だけど、宇宙軍の仕官が白兵戦をする可能性はかなり低いからな。
形だけは教わったとしても、そんなに重要な科目ではなかっただろうし。

反面、気孔術とか紋章術とかある以上、本職の海兵隊や暴徒鎮圧部隊の方々は、
重火器や紋章術を使わなくても、普通にメイジを圧倒できるぐらい強いはずだし。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:36:06 ID:/yx70gaT
>>444
一応士官学校を卒業しているから、若過ぎる(17だったっけ?)のは気になるけど、階級が少尉なのは問題無いと思うが

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:36:20 ID:CqZAW/2u
ゼロ魔世界において
クロードの怖ろしいこところは、自力で偽札造りができる技術力じゃまいか

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:37:10 ID:ejHouhQd
獣の槍フラグ支援

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:37:43 ID:hjvp3G7S
>>459 ライブアライブ自重。 ……魔王の人はもう来ないかねぇ。

466 :るいとら:2007/08/15(水) 00:37:44 ID:gnmWSVKt
思った以上に短かった……ここまでです

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:38:06 ID:T0EdGnFN
とら支援

>>456
ちょwwwwwww

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:38:10 ID:L2l3hTs+
>>463大きいポケットとかもな。
ってか、その辺はこれから覚えるのか?あれアイテムないとだめだろ支援

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:38:38 ID:nOCvIi7i
スキルだの必殺技だのは高Lvにならないとできないだろ……
その、もうちょっと、落ち着け

470 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:39:20 ID:V+7btmBB
今現在の予約状況を聞きたいんだけど無ければ投下してもいいかな?

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:39:20 ID:nldv+vUT
とらのひと乙ー

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:39:57 ID:b3JBu+9l
ゼロ魔の世界はまだ紙幣はないと思う

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:40:14 ID:hjvp3G7S
>>470
『投下した』なら使っても良いらしい。

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:40:30 ID:3/nh3E/K
まぁケニー少尉の身体的な潜在能力は高いって事で

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:40:36 ID:3HPu6TEQ
>>463
クロードにはあまりやらせなかったけど、ゴールドを錬金するぐらいは普通にできるからな。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:40:53 ID:ejHouhQd
クロードの怖ろしいところは……兜割りで頭の上に着陸すると敵の動きを強制的にとめること。

ラスボスは…味気なかったなぁ

477 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:42:33 ID:V+7btmBB
okそれじゃあ投下したッ!

夜になりルイズの部屋に戻ったのだが、どうも2〜3点相違点があったので改めて問いただす事にした。
「…あの二つの月は何だ?」
「何って…月は二つあるものよ?」
クレアと火を囲んでテレサについて話した夜を思い出すが、月というものは一つだ。間違いない。
「どうも、相違点があるな…そもそも、エルフというのは何だ?」
「あんたの居たとこじゃ『クレイモア』って呼ばれてるんだっけ?先住魔法を行使する種族よ」
「…私は魔法など使えんぞ」
エルフなのに魔法が使えないんだー、そう、それって私と同じ『ゼロ』って事ねーーー……
……
…………
「ここ、この馬鹿ぁーーーー!」
「五月蝿いぞ、静かにしろ」
「魔法が使えないエルフなんて平民と同じじゃない…!こんなのを使い魔にするなんてぇ〜〜…」
契約の時の喜びはどこにやら、思いっきり凹んでいる。
ぶっちゃけ、エルフなぞより数倍厄介な連中なのだが、魔法が使えない=平民というのが常識のこの世界では、その反応は当然と言えた。

(まぁ一般人からすれば妖力解放も一種の魔法のようなものか)
上位Noの戦士でも抜き身すら見えない高速剣、クレアを追っていた奇妙な太刀筋の剣を使う女のようにアレも一般人から見れば、魔法みたいなものだろう。
もっとも、今の腕では高速剣は使いたくても使えないのだが。

「そもそも、私が居た場所では魔法などというものは存在しないのだが…どうも、お前達と我々の間で認識に違いがあるようだな」
「失敗ばかりで…サモン・サーヴァントで…やっと成功したと思ったのに…」
聞いてない、そりゃあもう、イレーネの話なぞ全く聞いていない。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:43:15 ID:XMoAjFYE
>>457
ぶっちゃけ、技>>>惑星ロークのモンスター>>>超えられない無効化の壁>>>フェイズガンだしな。

479 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:44:01 ID:V+7btmBB
(どうも、思っていたより事は厄介なようだな)
妖魔が居ない事やそれに変わるオーク鬼のような化物が居るという事は大陸が違うという事で納得できないこともないが
月が二つあるなどという事は、それだけではありえない事だ。
「で、私は何をすればいいんだ?」
「うう…一つは、使い魔は主人の目となり、耳となる能力を与えられるんだけど…無理みたいね。わたし何も見えないもん」
「『無理みたい』という事は他の者は見えるという事か。まぁ私の視界に映ったものを他人に見られるというのは、あまりいい気はしないがな」
「二つは、使い魔は主人の望むものを見つけてくるのよ。秘薬とか。」
「モノによるが、この辺りの地理を知らんから無理だな」
二つ目も早々に否定されさらに凹んだルイズが搾り出すかのように三つ目を言う。
「これが一番大事なんだけど…使い魔ってのは主人を守る存在なわけで、使い魔の能力で主人を守るのが一番の役目なんだけど…」
ちらちらとルイズの視線が左腕に注がれている。
それを見て、まぁ無理も無いとは思う。
右腕もどれだけ使えるか試さない事にはどうしようもないが、限界近くまで妖力解放してせいぜい元の1/10以下の高速剣だろうと予測を付けている。
ここでは、魔法という物が幅を利かせているらしく、一割程度の妖力解放でどれだけやれるか、まだ分からない事が多すぎるのだ。
最初に契約されそうになった時の反応を見る限り、一割でもこちらの動きについてこれなかったようだが、所詮人間の学生だ。
ドラゴンやその他の化物にどれだけ通用するか分かったものではない。
「並の人間なら、遅れは取らんと思うがな」
「いくら速く動けるたって、メイジに対抗できなきゃ意味無いのよ…」
「メイジというのは何だ?」
「ホッント何も知らないのね…系統魔法が使える者達の事で、ここの学生は全員貴族の子弟よ」
飛んでたのはそういう事かと納得しかけたが、一つ疑問が浮かんだ。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:44:11 ID:V68LAS0F
>>463
金貨による金本位制っぽいから紙幣偽造はそれほど役に立たんのでは。
むしろ剣を買いに出てスリを相手にピックポケットで逆襲。

あと支援

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:44:13 ID:T0EdGnFN
クレイモア支援



>>469
みんなSOが…いやクロードが大好きなんだよ

それはそうとクロードより白虎召喚したり
朱雀に変身したりするディアスのほうがよっぽど強いよね

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:44:54 ID:N+5+QXK3
イレーネってさ
片腕無いし残った(生やした)腕も普通の人並みだけどさ
クレイモアとしての戦闘に耐える脚が残ってるよね
普通に考えてこの脚力だけでメイジの1ダースは余裕でミンチだよね

483 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:45:41 ID:V+7btmBB
「お前は、飛んでなかったがメイジじゃないのか?」
痛い。そりゃあもう痛いところを突いた。
だが、構わず第二撃が加えられる。高速剣の異名は伊達じゃあない!
「全員と言っていたからには、お前も貴族の子弟なんだろ?」
ルイズが固まっていたが、時間が経つにつれブルブルと震え始めた。
「ままま、魔法も使えない使い魔が、ごご、ご主人様をお前呼ばわりするんじゃないのーー!あんた、しばらくご飯抜きよ!」
もちろん原因は、『お前』呼ばわりされた事ではない。
常人なら死活問題だが、そんな事はクレイモアにとっては一週間近く飲まず食わずでも問題無いが、やはり急にキレた事は気になった。
「なにか要らん事でも言ったか?…お前だけ魔法とやらが使えな「さてと!しゃべったら、眠くなっちゃったわ!」」
イレーネの言葉を思いっきりルイズが遮る。それはもう、焦った様子で。
墓穴を掘るとは、まさにこの事だろう。
その様子を見て、ルイズは魔法が使えないのだろうと確信した。
「まぁ、気にするな。我々の中にも『色つき』という不完全な…」
そこまで言ってボフっと何かが投げられてきた。
一般的に言う下着というやつだ。
「こ、これ、明日になったら、洗濯に出しとくのよ!ホントなら、あんたにさせようと思ってたんだけど、その腕じゃ無理そうだし!」
まだ、何か焦っているが、イレーネからすれば、洗濯は腕一本でも十分にできる範囲だ。
戦士時代は黒服が着替えを持ってきていたが、隠遁してからは一人で暮らしていたのである。
半分妖魔とは言え、半分人間だ。
食事は性質上いいとして、やはり掃除、洗濯はそれなりに自分でしなくてはならない。
クレアと再び出会った頃には、下手な主婦などより、その方面のスキルは磨かれていたりする。
まぁ、その場はルイズの温情だろうと判断して何も言わなかったのだが、魔法云々に関してはあまり言わないようにした。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:45:56 ID:hjvp3G7S
クレイモア支援
これを二つ重ねてクロスクレイモア支援

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:46:26 ID:L2l3hTs+
>>482その普通の腕が耐えられるかが問題。原作読んでないが支援

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:46:59 ID:3HPu6TEQ
イリアさんも白虎に変身したりしたと思う。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:47:23 ID:HKskUhtk
紙幣が貨幣に取って代わるのは人口増加・経済発展で金貨用の金が足りなくなるぐらい流通してからだったかな
…なんで6000年もたってそんなに人口増えてないんだ

488 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:47:33 ID:V+7btmBB
「了解、ボス」
テレサがオルセから指令を受けていた時、こう返していたなと思いつつ返事をすると毛布が一枚投げられてきた。
「ベッドは一つしか無いから寝る場所は床ね」
別段異存は無い。というか戦士にとっての寝床というのは大体床がメインだ。
ベッドで寝るにしても簡素なものだったし、貴族が使うようなベッドは逆に気持ち悪い。
欲を言えば大剣が欲しいとこだったが、腕を無くしたままの逃走劇途中だったため、さすがに持ってきていない。
壁に背を預けると、ルイズが指を弾きランプの灯りが消えた。
便利なものだな。と思いつつ目を閉じ静かに眠りに入った。

朝になり目覚めてすぐ妖力を探るが、思わず苦笑した。
昨日、この地に妖魔は居らず組織の力は及んで無いと思ったばかりだというのに、妖力を探った自分に。
「さすがに、朝日は一つだけか…」
近いうち、この学院の最高責任者に接触しなければならないが、それにはルイズの手を借りねばならない。
したがって、当面は従順にしておく事にした。
何の事は無い。組織に比べれば赤子のようなものだ。
(それにだ…どうも私を恐れている者達は私をエルフと呼んでいたな)
『クレイモア』と『エルフ』何か類似点があるのかと思ったが、そこら辺の情報は皆無なため判断のしようがない。
(それなら、それで最大限に利用させてもらおう)
恐れられているという事は、無用なトラブルを回避できるという事だ。
こういった意味合いでは、クレイモアと一般人の間で揉め事が少なかったと言う経験がある。
まぁ、例外もあるが。

「ヘックシ!」
「風邪か?ヘレン」
「冗談じゃねー…誰かが噂でもしてるんだろ」

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:47:37 ID:QqPdPORp
とりあえず、投稿中は支援をするべし。
雑談は避難所か、投稿していないときにしましょう。

支援


490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:48:08 ID:mkW1gWUr
>>487
それだけ死んだんじゃない?w

491 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 00:48:19 ID:uJLR7JQG
第一話出来たぜ!予約するぜ!するぜ!支援もするぜ!

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:49:09 ID:hjvp3G7S
クレイモアと筋力24のグレートソードの挟み撃ちか支援

493 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:49:31 ID:V+7btmBB
ベッドの上のルイズを見るが、あどけない寝顔を晒しグースカ寝ている。
「寝顔は、あの時のクレアと大して変わらんものだな」
改めて言うが、年齢は、ちびクレア<<ルイズである。聞いたら絶対怒る。
「ルイズ、朝だ」
「うぅ〜〜〜ん…」
起きないので思いっきり毛布を剥ぐ。
放っておいてもよかったが、起こさないままにして、責任問われるというのも御免だ。
「ふにゃ…!なに?なにごと!」
「朝だ」
単調に返すが、瞬間ルイズの顔が一気に青ざめる。
「えええええ、エルフーーーーー!?なんでわたしの部屋にエルフがぁーーー!?」
そう言えば、ノエルも寝起きが弱かったなと思いつつ目を覚まさせる。
「イレーネだ。顔でも洗え」
「…ああ…そうだった…わたしが召喚したのよね…」
朝一番から一気に、心臓が最大稼動し覚醒したルイズだが、思い出したかのように命じた。
「ふ、服と下着」
「下着の場所はどこだ?」
「クローゼットの一番下」
さすがに、片腕では着替えさせる事もできないので自分で着替えたのだが、当の本人は釈然としていない。
「なんで使い魔が居るのに自分で着替えなくちゃいけないのよ…」
もちろん、イレーネには聞こえない程度の呟きだ。
そうこうしていると、扉が開き部屋に誰かが入ってきた。
「なな、何勝手に人の部屋に入ってきてるのよ。キュルケ!」
相手を睨みつつ、心底嫌そうな声で言葉を放つ。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:49:38 ID:N+5+QXK3
>>485

大きな剣を持った女戦士だらけのマンガ
エルフ耳とかおさげとかショートカットとかバリエーション豊富。

495 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:50:43 ID:V+7btmBB
「朝一番に『エルフ』って叫びがしたから見に来てあげたんじゃないの、ルイズ」
「そ、そうよ!私の使い魔はエルフなんだから!!」
当然違うし、魔法なども使えないのだが、意地もありルイズもエルフで通す事にしたようだ。
キュルケと呼ばれた女がイレーネをまじまじと見るが、ちょっと恐れを含んだ口調で言った。
「ほんとにエルフね…凄いじゃない」
どの辺りでエルフと見なしているのかと問いただそうと思ったが止めた。イレーネ自身、エルフと思われていた方が動きやすいのだ。
「あなたも使い魔を召喚したんじゃなかった?」
「ええ、そうよ。いらっしゃい。フレイムー」
後ろから、真っ赤な巨大なトカゲが現れ熱気が辺りを包むが、それを見たイレーネが思わず妖力解放しかけたのは内緒だ。
(下位Noの覚醒者がこんな形をしていたな…)
イレーネの価値観では一般的な動物以外の形をしている生物=覚醒者なのだから、まぁ当然なのだが、やはりここは元居た場所とは何かが決定的に違うらしい。

「それってサラマンダー?」
「そうよ、ここまで鮮やかで大きい尻尾は、絶対に火竜山脈のサラマンダーね。好事家に見せたら値段なんかつけられないぐらいのブランドものね」
「これは…こいつ自身が熱を出しているのか」
「『火』属性の微熱のキュルケぴったりでしょ?ささやかに燃える情熱は微熱。それで男の子はイチコロなのよ。あなたと違ってね。」
キュルケが得意げに胸を張るとルイズも負けじと張り返すが、その差は歴然。
あまり例えにしたくないが、妖力解放したテレサと自分ぐらいの差がある。
それだけ、妖力解放した時のテレサの妖力が化物じみていたという事だが。

496 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:52:12 ID:V+7btmBB
「あなた…お名前は?」
「イレーネだ」
改めてキュルケがイレーネを見つめる。
身長180サント前後。銀色の綺麗な長髪。髪の色と同じ銀色の目。マントから覗く生の脚の付け根。ルイズとは違い出るとこ出ている胸。
自分とはタイプ的に違うが…こう一言で言えば…
「…ライバルになるかもしれないわね」
「なにか言ったか?」
「いえ、何も。じゃあ、お先に失礼」

赤い特徴的な髪をかきあげ、キュルケとフレイムがルイズの部屋から出るが、ルイズは拳を握り締め喚いていた。
「くやしー!なによ!ちょっと胸が大きいからってーーー!!」
「個人差だ。気にする事もあるまい」
当のルイズは、ジト目でイレーネを、特に胸の辺りを凝視している。
「あんたはいいわよそりゃあ!」
「お前はまだ成長してないだけだろう。これかというところだな」
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、現在16歳。この年齢から成長するかと言われれば微妙なところである。
もっとも、その見た目故、イレーネは13歳ぐらいに思っているのだが。

ともかく、プンスカ怒りながらのルイズを先頭に『ルイズの』朝食を摂りに食堂へ向かう事になった。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:52:47 ID:ZtHf5oeF
たけひさくがしじちゃらきえぇええええ〜〜支援

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:52:47 ID:t0B/yJx+
支援支援

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:53:18 ID:MGCzcUWy
高速剣はともかくやはりあの移動速度には付いていけないだろう。

どっかの魔法防御(バリア常時展開)付きでなけりゃあ、並みのメイジじゃあ瞬殺確定。

後、支援

500 :ゼロの使い魔―銀眼の戦士―:2007/08/15(水) 00:53:32 ID:V+7btmBB
投下した!
次あたりでワルキューレをミンチにしたいなーとは思っている。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:53:40 ID:3HPu6TEQ
工場制機械工業に移行しての大量生産や、大規模流通網が発達しない限り、人口爆発は起こらないだろ。
後、高度な医療技術。
貴族は16で子供と思われるぐらい、平均寿命が高いみたいだけど、平民はそれこそ人生50年の世界だと思うぞ。

中世ヨーロッパを基準とすると、たとえばロミオとジュリエットのジュリエットとか13だぞ?
ちなみにジュリエットの母親は26、逆算すると13で子供を生んだことになる。
魔法のおかげで、貴族は中世ヨーロッパ以上だろうけど、平民は中世ヨーロッパの貴族以下だろ。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:53:59 ID:hjvp3G7S
呪文完成させる前に殺せばメイジとてただの人間よ支援

503 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 00:54:23 ID:uJLR7JQG
第1話「使い魔は猛女」

トリステイン魔法学院に、今日も今日とて爆音が響き渡る。
「今度こそ、来なさい!」
桃色の髪の少女が一心不乱に呪文を唱え、手にした小さな杖を振る。爆発、轟音。
二年生に進級した際行われる、使い魔召喚の儀式。彼女はそれを失敗し続けていた。
「ゼロのルイズがまた1ゾロを振ったぞ!」「魔法を失敗するたびに10点貰ってたらゼロのルイズは今頃10レベルだぜ!」「1ゾロと

か10レベルって何だよ?」
ルイズと呼ばれた桃色の髪の少女と似たような格好をした少年少女たちが、彼女を嘲笑する。
だがそれもごく一部、数人程度のことだ。それ以外の少年少女は白けた雰囲気を出していた。
「あー、ミス・ヴァリエール。もうすぐ日が暮れる、一先ず切り上げ明日にしてはどうだろう?何も今日呼び出さなければ駄目、というわけ

でもないのだから」
一人だけ年齢も着ているものも違う、教師と思しき眼鏡をかけた中年の男がルイズに声をかける。ちなみに、頭髪が実に寂しい。
「ミスタ・コルベール、あと一回!あと一回だけお願いします!」
「いや、しかしだね……」
ルイズがコルベールと呼んだ男に懇願する。白けた雰囲気の原因はこれだった。
最初のうちは皆が皆、嘲笑と罵声を浴びせていたものだが、何十回も続いたためいい加減飽きているのだ。
どんな面白い物事も、過剰となれば飽きが来る。
コルベールは教師としての権限を行使し、無理矢理やめさせても構わなかったが
しかしルイズが、どれほど頑張っているか分かっているだけに、それが出来なかった。
「分かりました。しかし、次が本当の最後。これ以上は次の授業に差し支えかねない」
「はい!……てぃび!まぐぬむ!」
嬉しそうに喜び、呪文を唱え始める。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:54:52 ID:ZtHf5oeF
へっぽこ支援

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:56:07 ID:hjvp3G7S
遺失呪文支援

506 :499:2007/08/15(水) 00:56:12 ID:MGCzcUWy
高速剣使えないのは兎も角としてという意味ね。
しえしえ

507 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 00:56:27 ID:uJLR7JQG
(今度こそ、失敗するわけには行かないわ!)
ルイズは心の中でそう強く誓い、一言一句、発音の一つ一つにまで気を遣い詠唱を続ける。
「いのみなんどぅむ、しぐな、すてらるむ、にぐらるむ、え、ぶふぁにふぉるみす、さどくえ、しじるむ!来なさい!私だけの、神聖で、 美しく、強力な使い魔よ!! 」
結論から言えば、また爆発した。
「詠唱も、集中も完璧なはずなのになんでよー!!」
都合50回目になる召喚も、失敗かと思いきや……。
「おい、何かいるぞ!」「ゼロのルイズが成功した!?」「この世の終わりだー!」「エルフが降ってくるぞー!逃げろー!」
爆発で巻き上がった粉塵が晴れ、何かが召喚されたと気付いた生徒たちは、パニックに陥った。
中には満足げに頷いてる赤毛の女や、召喚には興味なさそうに本を読んでいる青髪の少女も居たことは居たが……。
「成功した、本当に、成功し……た……?」
「っててて……イリーナ、重い、潰れる、退け」
「なっ!私はそんなに重くありません!!」
ルイズは召喚が成功した、その事実に感涙に咽び泣く一歩手前、と言ったところで聞こえる二つの声に首を傾げた。
晴れた粉塵から姿を現したのは二人の男女だ。
一人はどこか斜に構えた雰囲気を持つ青年、ヒースだった。地面に倒れ、杖を片手にもう一人の人物に乗っかられている。
もう一人は少女だ、元気が有り余っているというのが声からでも分かるほど元気な少女、イリーナ。
地面に倒れているヒースに馬乗りになる形で乗っかっており、重いと言ったヒースの腹を殴った。ヒースが口から泡を吹く。
「……あんたたち誰?」
ルイズがそう声を発すると、パニックを起こしていた生徒たちの間から大きな笑い声が上がった。
「召喚に成功したと思ったら呼び出したのは平民だ!……平民だよな?」
「流石ゼロのルイズ!俺たちに出来ないことをやってのける!そこに痺れる憧れない!……格好は平民みたいだけど一人は杖持ってるぞ? 」
「実は前もって地面に隠れて貰ってて爆発の隙に姿現したとかじゃないだろうな!……貴族崩れじゃね?」
人間を召喚したルイズを嘲笑しつつも、ただの平民とは思えないようで彼らはぼそぼそと会話を続ける。
そんな状況に気付いたのか、じゃれ合っていたイリーナとヒースは身を起し、これまたぼそぼそと何事か会話をし始めた。


508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:57:29 ID:N+5+QXK3
てぃびまぐぬむ
いんのみなんどむ
しぐすてらるむにぐらるむ
えぶふぁにふぉるみす
さどくえしじるむ支援

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:57:36 ID:XMoAjFYE
ワイバーンを一撃で倒す女支援

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:57:39 ID:L2l3hTs+
さて元ネタは何なのか支援

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:58:04 ID:hjvp3G7S
ワルキューレぐらいなら軽々とスクラップ&スクラップできる猛女様降臨支援

512 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 00:58:04 ID:uJLR7JQG
「……ヒース兄さん、この人たち邪悪じゃないです」
「ふぅむ、成る程な。“ゲート”も閉じたようだ。魔術師ギルドっぽい雰囲気と状況から察するに、何らかのマジックアイテムによる事故 か?」
「……私は誰って聞いてるの!答えなさいよ!」
ルイズはイリーナが聞き慣れない言葉を発したあと、何故か頷きヒースと会話をするのを無視されたと思い叫ぶ。
「アー、相手に尋ねるときは自分から名乗るのが礼儀だと習わなかったか?」
ヒースに正論を言われ、ルイズはぐっ、と唸る。何故かこの男に言われると無駄に嫌だった。
「ミスタ・コルベール!召喚のやり直しを要求します!」
「それは駄目です、ミス・ヴァリエール。確かに人間、かつ二人を呼び出したのはどちらも前代未聞で例を聞きませんが、召喚されたことに は変わりがない。
 一度召喚されたものを使い魔とする、その伝統を曲げるわけには行きません。使い魔は一人に一つ、二人いるのならどちらを選ぶかは貴 女の自由だ。
 さぁ、コントラクト・サーヴァントを」
素気無く却下を喰らい、ルイズは自らが呼び出した二人を見つめ、考える。どちらを使い魔として選ぶべきなのかを。
ヒースと呼ばれた男は杖を持っている。平民としか思えない服装から貴族では無いだろうが、杖を持っているのならメイジだろう。
そのヒースを兄と呼んだイリーナという少女。パッと見、杖を持っているようには見えないが兄妹ならば彼女も恐らくメイジだ。
魔法を使う使い魔。考えてみればこれほど凄い使い魔も早々居ないのではなかろうか?相手が貴族崩れならば使い魔にしても問題はないだ ろう。
しかし念のために確認しておく必要がある。万が一にも貴族を使い魔になどした日には、大問題に発展しかねない。
「貴方たち貴族?」
「ふっ、初対面のお嬢さんに貴族と思われるほど、俺様はオーラをかもちだしているのか。流石俺様、凄いぞ俺様」
「違いますよ」
自己陶酔に浸るヒースのわき腹に肘を入れつつイリーナが否定する。
ならば問題は何も無い。そしてどちらもメイジならば、皮肉気で斜に構えた男などより、従順で素直そうな少女のほうを使い魔として選ぼ う。ルイズはそう考えた。
何よりもファーストキスをあんな男に捧げるのは断固として嫌だ、女の子同士ならばノーカン。とも考えていた。
似たような年齢で発育も似たようなものだということで、親近感が沸いたのもあるかもしれない。
「感謝しなさいよ。貴族にこんなことされるなんて、普通一生無いんだから」
「はい?」
心の中でノーカンノーカンと呟きつつルイズは杖を振るう。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ 」
詠唱を終え、きょとんとしているイリーナの額に杖をちょん、と当てたあと、顔を引き寄せその唇に自らの唇を押し当てる。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:58:23 ID:ejHouhQd
TRPG SW リプレイ 支援

514 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 00:59:14 ID:uJLR7JQG
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
突然キスされたイリーナは混乱し真っ赤になった。心の中でレプラコーンとスプライトが盛大に踊り狂う。
横でその様子を見ていたヒースも、口をあんぐりと開き驚いている。
「な、な、な、な、な、な、行き成り何を……熱っ!」
唇が離され、盛大にパニックに陥っているイリーナの左手の甲に、紋章が浮かび上がる。
使い魔のルーン、コントラクト・サーヴァントによって刻まれる使い魔の証。
ちなみにイリーナは普段から手袋をしているため、ルーンが浮かび上がっている様子は分からない。
イリーナは左手を押さえ、顔を苦痛に歪ませる。
「使い魔のルーンを刻んでるだけよ。我慢しなさい、すぐ終わるわ」
「ちょっとまて!お前イリーナに何をした!!」
ルイズがキスをした途端、イリーナが痛みに襲われた。これで関連性を見出せないわけがないヒースはルイズを掴み上げる。
大切な妹分が何かされて黙っていられるほど、ヒースはお人好しではない。
「放しなさいよ!さっき言った通り使い魔のルーンを刻んでるだけ、害は無いしすぐ終わるわよ!」
ヒースを振りほどこうとし、意外なほど力があるためそれが適わず、仕方なく答えるルイズ。
「使い魔だぁ?人間を使い魔にするなんて聞いたこと無いぞ!!」
「私だって聞いたことが無いわよ!」
「喧嘩はいけませーん!」
口論する二人の間に、ルーンが刻み終わり、いつの間にか復活したイリーナが割って入る。
「あーゴホン!失礼」
イリーナも交えて三人でぎゃあぎゃあ騒ぐ中、コルベールがイリーナの左手を取り、手袋を外し使い魔のルーンを確認する。
「これは、珍しいルーンだな……兎に角、おめでとう、ミス・ヴァリエール。コントラクト・サーヴァントは一度で成功したようですね」
「あ、はい!」
サモン・サーヴァントは何十回も失敗したが、コントラクト・サーヴァントは一度で成功した。
その事実は、ルイズの機嫌を良くさせるのに十分だった。
「馬鹿な!今度は一度で成功!?」「ありえねぇ!6ゾロ振りやがった!」「だから6ゾロって何だよ!」
普段は耳障りな同級生の言葉も非常に心地が良い。ルイズは今、16年の人生の中で最高の気分だった。
「そこまで!兎に角今日はこれにて解散。さぁ、教室に戻るぞ」
コルベールが手をパンパンと叩き、またパニックに陥りそうだった生徒たちを戻るよう促す。
次々と空へ上がり、飛べないルイズに嘲笑と罵声を浴びせながら生徒たちは去っていく
「……んだぁ、今の」
ヒースは困惑していた。魔法で空を飛ぶこと自体は驚かない、自分も可能なのだから。
しかし上位古代語ではない別の言語を用いてそれを成したのだから、魔術師のヒースからしたら驚愕ものだ。
詠唱、動作、あらゆる点で古代語魔法と異なる魔法。マジックアイテムの線を考えたが、それならばこのルイズと呼ばれた少女が飛べない 、というのは不自然だ。
「……行くわよ、付いて来なさい。あんたもよ」
空を飛ぶ生徒たちを見つめ、悔しそうに唇をかみ締めていたルイズが二人にそう命令し、歩き出す。
「……どうします?ヒース兄さん」
「どうするもこうするも、とりあえず付いていくしかないだろう。状況がさっぱり分からん、“センス・イービル”で悪意が感知出来なかっ たんだ、危険は無いだろうからな」
「さっさと付いて来なさい!」
既に大分進んでいたルイズが叫び、慌てて二人は付いていくのだった。


515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:00:51 ID:XMoAjFYE
相手の事情は無視支援

516 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 01:01:14 ID:uJLR7JQG


「つまりここはハルケギニア大陸の、トリステイン王国にある、トリステイン魔法学院で、二年生に進級した際行われる使い魔召喚の儀式 でイリーナが呼ばれ、俺がそれに巻き込まれ、現在に至る、ということか」
「そうなるわね、っていうかだからあんたち二人居たの……」
ルイズの部屋に辿り着き、イリーナとヒースは状況説明を受けた。
しかし聞けば聞くほど信じられず、ヒースは思わず“センス・ライ”を使ったがそこに嘘は含まれておらず、信じざるを得なかった。
「ヒース兄さん、ということはここはアレクラスト大陸ではなく別の大陸ということに!?」
「うむ、そういうことになるな。実に困った、ハルケギニアという大陸は、さすがの俺様も聞いたことも無い」
「こっちからしたら、アレクラスト大陸だとか、オーファン王国だとかのほうが聞いたことないんだけど」
お互い説明し合い、ルイズは二人が別の大陸から呼ばれたということ、イリーナとヒースはここが別大陸で、使い魔として呼び出されたと いうことを理解した。事実は違うのだが。
またルイズに戻る方法は無いか、と尋ねたら「知らない」と言われ、当面は二人ともルイズの厄介になるとも決定した。
行く当ても戻る当ても今のところ無いのだから仕方が無い。
イリーナは使い魔、ヒースはその保護者という形だ。
「そういえば、あんたたち家名が違うけど……兄妹じゃないの?」
「両親が家族ぐるみの付き合いをしてまして……幼馴染なんです」
ルイズは思わず眩暈がした。メイジの妹だから同じメイジだろう、と考え、使い魔にしたら妹じゃありませんでした、などと言われたのだ 。
単なる平民の可能性が極めて高くなり少し泣きたくなった。
「ま、魔法は使えるわよね?ね?」
「あんまり得意じゃないですけど、使えますよ」
ほっとした、ルイズは16年の人生の中で一番ほっとした。そしてほっとすると同時に眠気が全力疾走で襲い掛かってきた。
「……眠い、私寝るからこれ、洗濯しておいてね」
そう言ってルイズは服を脱ぎ始める。
「ひ、ヒース兄さん、見てはいけませーん!!」
先ほどからぶつぶつと何か考え事をしていたヒースが、イリーナのボディブローの直撃を受け、白目を剥く。
ヒースの身体が床から浮いたのは言うまでも無く、それを見たルイズは、ちょっと引いた。
「あ、あんた見た目よりずっと力あるのね……兎に角、これ洗っておいてね」
服を脱ぎ終わったルイズが、イリーナに下着や服を渡し、寝巻きに着替えベッドに潜り込む。
「へ?あ、はい。……あのー私はどこで眠ればいいんでしょうか?」
ぺっ、とルイズがどこからか取り出した毛布をイリーナに放り投げ、床を指差す。
「えーっと……分かりました」
気絶したヒースを引きずり、廊下へ放り出し、纏っていた自分のマントを毛布の代わりに被せ、就寝前の祈りをファリスに捧げる。
部屋へ戻ると、ルイズは既に寝息を立てており、安らかな寝顔をしていた。それを見てイリーナは微笑む。
「おやすみなさい」
野宿ですら慣れているイリーナにとって、雨風凌げる室内というだけで眠るには十分な環境だ。
毛布を被り、瞼を閉じ、目の前で消えたことで仲間を心配させて無いか思いつつ、サンドマンの誘いに身を任せた。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:01:37 ID:t0B/yJx+
普通に片方だけ選んでるw
地味に今までなかったんじゃない?支援

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:01:59 ID:Vr001LCa
ガンダールブってソードワールド的には……
ファイター等の武器に見合った冒険者技能が10レベルになり、
ステータスも知力と精神力以外が24にまで跳ね上がるという理解でいいんだろうか?

支援

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:03:02 ID:t0B/yJx+
>>518
イリーナでそれって…素のままでもワイバーン一撃必殺だよねぇ?w

支援するっぜ

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:03:20 ID:c/SFpTXq
悪意がないと思うだろ?
でも、洗脳するんだぜ。そのルーン。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:03:22 ID:hjvp3G7S
まぁどっちにしろ……命中率の強化された化け物のような怪力を誇るガンダールヴがここに爆誕と。

522 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 01:03:32 ID:uJLR7JQG


それから多少時間が経過し、廊下に放り出されたヒースが意識を取り戻す。
「……イリーナのやつ、思いっきり殴りやがって」
痛む腹をさすりながら愚痴る。最もイリーナの怪力を誰よりも知っている兄貴分はそれでも加減してくれたことは良く理解している。
本気で殴られた場合、冗談抜きで死にかねない。元々の怪力に一流の戦士としての腕が合わさったその拳は、凶器と呼ぶに相応しい。
「しっかし、ハルケギニア、ねぇ。使い魔の契約の仕方といい、空飛んだときの魔法といい、異なる魔法体系が出来上がってるのか?」
ヒースが知る使い魔の契約は半日も掛かる準備と、三日にも及ぶ儀式のすえ成立するものだ。
使い魔にする対象にしても、召喚するのではなく予め準備しておき、契約する。
今は亡き彼の使い魔である鴉のフレディも、とある事件に巻き込まれたとき……その事件の発端に関わっているのだから巻き込まれたというのは正確ではないが。
兎に角、雛鳥だったところを助け、そのまま育て上げて契約したのだ。
「どっちかというと、異世界とか言われたほうがまだ信憑性があ……るぅ!?」
ふと窓から空を見上げ、満天の夜空にこれでもかというほど目立つ、二つの月を発見し、目を見開く。
「いや、まて、落ち着け俺、月は一つのはずだ、だけど今は二つある、じゃあ何故?アレクラストじゃ角度的に重なって見えるから一つに 見えてただけか?
 よし、それだな!それじゃここが異世界じゃないと実証ダ」
動揺しつつも魔法を唱えるヒース。
“ロケーション”詳しく知る人物や物の方角をどれだけ遠く離れていても、知ることが出来るようになる古代語魔法だ。
咄嗟に思いついた敬愛する師を探る。
「……嘘だろ、おい」
反応はなし。それは即ち、この世界にそれが存在しない、ということだ。
ヒースは必死に考える、狩人として育った身でありながら、魔術師ギルドに特待生として迎え入れられた、その高い知能をフル回転させる。
「“ロケーション”で人物を探知できないということは、ハーフェンついに過労で死んだか?」
最高導師が病気で倒れて療養中だったり、次席導師が色々やって石になって死んだり、帰ってきた次期最高導師は宮廷魔術師になってギル ドじゃあんまり働かなかったり。
そんなこんなで、馬車馬のごとく働かされているハーフェン導師が死んだ可能性すら考え、念のため今度は仲間の半分エルフにヒースは“ ロケーション”を使う。
しかし反応はやはり無く、異世界であるという事実を補強するだけとなった。
「異世界とかどうやって戻ればいいんだ、“ゲート”なんて使えんぞ俺様」
頭をガリガリと掻きながら、方法を模索する。
「そうだ、“アポート”で適当なものを引き寄せて手紙で状況を知らせれば……あ、精神力足らんわ」
既に“ティンダー”“センス・ライ”さらに“ロケーション”を二回も使ったヒースの精神力は限界に来ており、後一度初歩の魔法を使っただけで気絶するほどだ。
具体的には精神力残り1点。
「あー……とりあえず寝るか」
焦ったところで状況が変わるわけでも無い、ヒースはそう考え一先ず眠ることを決めた。
イリーナのマントを被り、心の中でファリスに祈りを捧げ、こんな状況に妹分を一人だけ放り込まずに済んだことに安堵しつつ、瞼を閉じた。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:04:26 ID:ZtHf5oeF
支援だ

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:04:41 ID:ejHouhQd
ヒース兄貴支援

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:04:46 ID:XMoAjFYE
>>518
武器の使用法と仕組みも分かるから知力も上がると言えるのかなあ?
>>521
おまけに感情次第でさらに強化だし。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:05:12 ID:34PuTHad
>>518
それレベルはともかく筋力は弱体化してる
この時点のイリーナは25いってるから
ちなみにマイリーのディバインウェポンかけたらイリーナは弱体化したりする支援

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:05:23 ID:YO9UpI91
魔法の援護ありとはいえアイアンゴーレムと殴り合いできるからなー。
フーケのゴーレムが風林火山で殴り飛ばすくらいできるかも。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:06:58 ID:XMoAjFYE
>>526
サイトであんだけなんだから。
イリーナはどんだけいってしまうんだろうwww支援

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:07:15 ID:hjvp3G7S
流石ヒース兄さん、精神力低めだ。
後、>>527の言う風林火山は……引っこ抜いた電柱だっけか(ゲームが違います)

530 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 01:08:49 ID:uJLR7JQG
以上、投下したぜ!
次回はギーシュ戦まで書きます、正直イリーナ素手でワルキューレボコれるよね
誤字脱字、文法ミスやおかしな点があったらドシドシ突っ込んでください

用語解説
センスイービル:ファリスの特殊神聖魔法、視界内のファリスの定める秩序に反する思考をしている人物に反応する
センス・ライ :古代語魔法、相手が嘘を喋っていれば嘘だと分かる。ただしどの部分が嘘か、などは分からず、本人が嘘だと思っていなかったり、紛らわしい言い回しだと反応しないことも
ロケーション:良く知る人物や物の方角を探る古代語魔法
アポート:自分の所有物を一時的に手元に引き寄せる古代語魔法。場所がしっかりと分かっていないと不可能
スプライト:羞恥心を司る精霊
レプラコーン:混乱を司る精霊
サンドマン:眠りを司る精霊

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:09:11 ID:b3JBu+9l
 ところで幾ら7体いても青銅のゴーレムぐらいだったら、イリーナもヒースもノーダメだろうな

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:09:39 ID:vVdtGaue
初代ガンダールヴ以上の実力だと、かえって弱くなるとかないかね。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:11:00 ID:Vr001LCa
ロケーションで人はだめ、物限定だ!
だからリプレイでガルガドの行方がわからなかったとき「物になってれば」
とヒースが言って怒られてた。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:11:07 ID:b3JBu+9l
それ、ここで呼ばれている人たちほとんど弱体化するぞ

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:11:08 ID:5kH3Fqrx
最初に言っておく! 俺も投下させてもらうんだぜ!

ゼロだけどいいよね?答えは聞いてない外伝 〜クライマックス微熱〜

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:11:52 ID:XMoAjFYE
>>532
ない。
その初代も結局本人+ルーンの力にすぎないからね。

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:11:55 ID:6XtjnvkC
ファリス関連は私はあなたを叱咤する!ファリィィィィス!!!しか知らんのう。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:11:55 ID:1bEROL73
そういえば小沢里奈にもサンドマン出てきたなー。
目をしょぼしょぼさせて眠くするとか何とか。

539 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/15(水) 01:12:13 ID:WkW38lcn
支援支援v

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:12:21 ID:hjvp3G7S
>>533
凄まじいエラッタだなw

そして支援しても良いよね? 答えは聞いてn

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:12:59 ID:ejHouhQd
支援

542 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 01:13:09 ID:uJLR7JQG
>>533
そうだったっけ?ルールブックに「剣」「ゴブリン」など不特定のものは探知できません
と書いてあるから不特定じゃないのなら人物もOKかと思ってたぜ…紛らわしい

543 :クライマックス微熱:2007/08/15(水) 01:13:53 ID:5kH3Fqrx
 帝政ゲルマニア貴族フォン・ツェルプストー家に伝わる逸話に、こういう話がある。
 ある時代のツェルプストー家当主は幾人もの愛人を囲い、贅沢三昧に暮らしていた。しかも彼には放
浪癖があり、ふらりとどこかへ旅行に出かけては、その度に新しい愛人を作ってくる有様であった。その
あまりの放蕩ぶりに、彼と親しい貴族がこう聞いた。

「ツェルプストー殿は何人情人をお持ちか」

 その半ば冗談めかした問いに、炎のような赤毛を持つ壮年の当主はしばし真面目な顔で考え込んだ
後、ふてぶてしいほど陽気な笑顔を作ってこう言ってのけた。

「片手の指では数え切れん。勿論、ダース単位でだ」

 この逸話に見られるように、ツェルプストー家に代々遺伝している豪放な気性と心身の精力は、数百
年を経ても尚、消極や悲観、衰退の二文字から最も遠いところにある。
 このような家系であるから、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーもまた
ツェルプストー家の心性を余すところなく受け継いでいるのであった。
 ツェルプストー家の人間の大多数がそうであるように、キュルケは人生を大いに楽しむ主義であった。
芳醇な酒、舌を溶かす料理、心の琴線を震わせる名曲……いずれも彼女の愛好するところだ。
 だが、それらはあくまで二次的なものだった。キュルケが最も傾倒して止まないもの、それは『恋愛』
である。恋人達が愛を囁き交わし、情熱のまま体を重ねる。その裏で愛欲を無形のチップとして政略や
駆け引きを行い、互いを探り合う。それのもたらす悩ましい官能と興奮は酒や音楽の比ではなかった。
 恋というものが持つ甘美な官能と倒錯を知るキュルケは、その二つ名の示すように、常に恋に対する
微熱をその身に宿している。微熱は小さな炎を生み、やがてそれは消し止められない大火と化し、自分
と相手とを焼き尽くす。炎の跡には灰も残さない……つまりは熱しやすく冷めやすい性格なのである。
 そんなキュルケであるから、一度興味を持った異性に対しては積極的であり、その興味が続く限りは
ひたすらに情熱的である。彼女が興味を持ちうる基準は様々だが、一般論として、女性というのは強い
ものへの嗅覚は男性に数倍するものを持っている
 よって、先祖代々からの不倶戴天の敵であり、トリステイン魔法学院始まって以来の劣等生でもある
ゼロのルイズが召喚したヒラガサイトというおかしな名前の平民に興味を抱くのも無理からぬ事だった。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:14:50 ID:hjvp3G7S
>>542
SNE系はリプレイでQ&A答えてるようなもんだからねぇ……。そして支援だ。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:14:56 ID:NB6PfiXI
支援

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:14:58 ID:V+7btmBB
>>499
そこがなぁ…アニメ見る限り、速いときもあるし解放してても普通の速度の時もあるし…
支援

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:15:10 ID:YO9UpI91
系統魔法に古代言魔法で干渉できるんだろうか?
ディスペルマジックでゴーレムや遍在無効にするとか。

それはそれとして支援。

548 :クライマックス微熱:2007/08/15(水) 01:15:10 ID:5kH3Fqrx
 人間でありながら使い魔として召喚され、非力な平民でありながらメイジを打ち倒した。
 前者だけならば、彼女にとっては『様々な意味で不運な平民』止まりであっただろうが、後者の一事が
彼女を刺激した。
 ドットクラスとはいえ、『青銅』のギーシュことギーシュ・ド・グラモンも名門貴族の子弟であり、まあそこ
そこの実力の持ち主である。平民風情に後れを取るとも思えない。
 繰り返すが、女性の強いものに対する嗅覚は男性に数倍する。腕力、知力、財力、魅力……およそ
『力』とつくものへは非常に敏感なのが女性だ。大商人や盗賊団のボスが愛人を何人も囲うというのは
よくある話だが、それも『力』への嗅覚がなさしめる事だ。力なき者へ女性は寄り付かない。
 ギーシュを打ち倒した才人の力を目の当たりにして、キュルケは自分の中に小さな恋の種火が灯るの
を感じた。これが小火で終わるか大火になるか、キュルケは自分の目で才人を品定めする事に決めた
のである。
 早い話が、才人を自分の部屋へ招きいれたのだ。



「座って?」

 ベッドに腰掛けたキュルケが、夢遊病者のような足取りで近づいてきた才人を誘った。才人は誘われ
るがままに、キュルケの隣に腰掛けた。
 現在、キュルケは裸体に近い格好だ。上質のシルクで仕立てられた、セクシーさを強調した下着と、
ベビードールを一枚着けたきりで、当然彼女の体のラインがダイレクトに才人の視覚へ飛び込んでくる。
 これで興奮せぬ輩は性的倒錯者か機能不全だ、と才人はぼんやりと考えた。
 ガチガチに緊張している才人を、キュルケは熱い眼差しで見つめる。
 キュルケは自分の肉体に絶対の自信を持っていた。男の原始の欲望を換気させ、自らの愛欲を積極
的に満たしうるこの体。いみじくも才人が思考したように、この肢体にクラッと来ない者は性的倒錯者か
機能不全の者に相違ない。
 そして健全な男子である才人もまた、十分以上にクラッと来ているようだった。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:15:12 ID:XMoAjFYE
なんだこの文体www支援

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:15:39 ID:7xQNAPR1
ヒース兄さんは回避に問題あるし
イリーナは鎧着てないと本領が発揮できない

せいぜい筋力がその武器に適するレベルにまで上がって
戦士レベル+5
あとクリティカル値ー1程度じゃないかね


レベル10なんてカシュー王クラスでワルドが一太刀目で潰れちまう

551 :クライマックス微熱:2007/08/15(水) 01:16:12 ID:5kH3Fqrx
「ねえ……私の二つ名、知ってる?」
「え、えと……び、『微熱』、だっけ?」
「そう、『微熱』……つまり情熱よ。あなたを想って燃え上がる、情熱の火……」
「う、うん……」

 才人はよくわからないままに相槌を打っている。思考能力は完全に麻痺してしまっているようだった。
キュルケは才人の反応から、才人にそういう経験はないのだ、と確信した。メイジを相手にあれほどの
力を見せつけた剣士も、ベッドの上では可愛いものだ。
 こういう経験のないオトコノコに色々教えてあげるのも一興……とキュルケが思い始めた時。

『何チンタラやってんだ』

 キュルケの頭の中に、『声』が響いた。
 弾かれたように頭を押さえ、その声の主に語りかけた。

『ちょっと……今はダメ、出てこないで』
『おいおい、そりゃあねぇだろ。俺と代われよ』
『冗談! とにかく、あんたは黙ってて』
「ど、どうしたの?」
「えっ? いえ、な、何でもないわ」

 急に才人に寄りかかって頭を押さえたキュルケを心配して、才人はキュルケの顔を覗き込んでいた。
才人と目が合う。特別ハンサムというわけではないが、童顔で、意外と可愛いかも知れない。

「と、とにかく……好きよ。愛してるわ、サイト……」

 才人の体にしなだれかかって、熱く潤んだ瞳で見つめながら囁きかける。才人の腕に自慢の巨乳を
押し付けるのも忘れない。才人の鼓動の高鳴りが感じられるような気がした。
 が。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:16:14 ID:XMoAjFYE
>>546
所詮アニメ。

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:16:42 ID:t0B/yJx+
>>542
まとめwikiには登録済みですので、修正される場合はお願いしますね。

ちなみにソードワールドRPGのルールブックによると、

ロケーション
効果:目的の品物の存在する方向がわかる
説明:特定の物体を指定し、それが今どの方向に存在するかを特定する呪文です。

だそうです。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:17:00 ID:V+dAHlTi
>>532
菊地ひど行作品の連中とかか。

・・・ガンダールヴのルーンって、武器握ってしまうと強制的に発動するのかね?
出来るだけ消耗を抑えたい時とかは厄介かもな。

555 :クライマックス微熱:2007/08/15(水) 01:18:03 ID:5kH3Fqrx
『仕方ねぇ、借りるぜ』

 先程の『声』が、極めて簡明にそう告げた。キュルケはその短い台詞から、全てを諒解した。
 ヤバイ。非常にヤバイ。どのくらいヤバイかというと、前振りがなくて最初から最後まで徹底的に……
 急速に意識が遠のくような、それでいて明晰な自我を残して自分自身の奥底に追いやられるような、
そんな感覚をキュルケは感じ――
 『声』は、キュルケに取って代わった。

「あ、あの、キュルケ? 俺のこと、愛してるって、その……」

 しどろもどろになりながら話す才人に、キュルケは――否、キュルケの体を借りた何者かは、ゆっくりと
頭を上げ、才人を見つめた。
 そして、

「……愛してるわけねぇだろうがこの野郎ッ!!」

 才人の胸倉を掴み上げ、女子寮全部に響き渡るような声で叫んだ。鮮烈な赤を湛えた瞳が獣のような
ギラギラとした眼光を放ち、才人を射竦める。
 いきなりの超展開に戸惑う才人だが、そんな事はお構い無しに、キュルケは才人を持ち上げていく。
キュルケと才人の身長が同じくらいだったのも災いしてか、才人の足はすぐに床から離れていった。
首が絞まる。まだ締まる。更に締まる。それがネック・ハンギング・ツリー。
 才人の顔色が尋常でなくなり始めた頃、ようやくキュルケは反撃の態勢を整えたようだった。自分の
心の奥底へ追いやられたキュルケは、自分の体を乗っ取っている存在に向けて声を荒げた。

『モモタロス! 出てこないでって言ったじゃない!』
「ああ? 何だよキュルケ、ケチケチすんなよ」
『あんたが表に出てくるとろくな事にならないのよ!』

 現在表へ出ている存在――モモタロスは、何やら合点した様子で言った。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:18:35 ID:34PuTHad
>>550
ファイター技能かせめてシーフ技能付かないと武器は使えないぞ
逆に言えば1レベルでもファイター技能があって筋力が足りてればどんな武器でも使いこなせるが支援

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:19:13 ID:XMoAjFYE
>>550
いやルーンによる強化のされ具合に武器関係ないぞ。

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:19:16 ID:ejHouhQd
支援

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:19:20 ID:1bEROL73
ケチケチがチチチチに見えて乳乳かと思った…
もう寝よう。

560 :クライマックス微熱:2007/08/15(水) 01:19:33 ID:5kH3Fqrx
「何だ……お前気づいてたんじゃなくて、ただ単にこいつを誘惑してただけかよ」
『は? 何が?』
「臭うんだよ、こいつ。イマジンの臭いがプンプンするぜ」

 自分の奥底でのキュルケの驚愕を感じ取りながら、モモタロスはニヤリと嗤って見せた。彼の嗅覚を
裏付けるかのように、吊られたままの才人の体から大量の砂が零れ落ちた。

「よう、やっとお出ましかよ」

 才人を床に放ると同時に、零れ落ちた砂がその本来あるべき形を成した。全身を浅緑色の鱗で覆った
蛇を思わせる怪人である。右腕の長大な爪を構えながら、怪人は流暢なハルキゲニア言語で語る。

「特異点に憑いたマヌケというのは貴様の事か」
「……聞き捨てならねぇな。俺は好きでやってんだよ」
「だが、俺が契約している事を見抜くとは……なかなかやるな」
「おい、褒められてるぜ。色ボケ巨乳女」
『大きなお世話よっ!』

 どういった経緯でこのガキがこの蛇野郎と契約したかは知らないが、日常的に隣室のチビ女の使い魔
虐待の現場をキュルケの目を通して目の当たりにしているモモタロスには、酸欠で床にのびている才人
の気持ちが想像できるような気がした。
 ともあれ、自分はこのイマジン相手に暴れる為に出てきたのだ。ここで楽しまなくてどうする。

「このガキの契約内容なんざ興味はねぇ。折角出てきたんだ、俺と遊ぼうぜ」

 言いながら、部屋の隅の鏡台の裏に手を伸ばす。果たしてそこには、モモタロスが愛用している赤い
片刃の大剣が隠されていた。
 キュルケの体は、胸が大きすぎて少々動きづらい嫌いがあるが、それでもかなり馴染んでいる方だ。
この剣を振るうにも不都合はない。
 モモタロスは剣を無造作に構え、血沸き肉踊る興奮を隠そうともせずに、高らかに言った。

「言っとくが、俺に前振りはねぇ……最初から最後まで徹底的にクライマックスだぜ!」

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:19:50 ID:34PuTHad
モモさんなにやってんのーッ!? 支援

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:20:06 ID:hjvp3G7S
キュルケにゃ相性が悪いのが憑いてるなw
ウラタロスなら……ウラも相性悪いか。キンも悪い、リュウもジークも……。
……キュルケとイマジンは相性悪いな。

563 :クライマックス微熱:2007/08/15(水) 01:20:34 ID:5kH3Fqrx
次の朝、才人がキュルケの部屋で発見された事でちょっとした騒ぎになったとかならなかったとか。
キュルケに憑かせるかシエスタに憑かせるか最後まで悩みましたが、結局キュルケで。

モモ、ウラ、デネブはやったから、後はキンとリュウとジークか……。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:20:37 ID:t0B/yJx+
う〜んなんのクロスか解りませんな…支援

565 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/15(水) 01:21:06 ID:uJLR7JQG
>>553
まぁ修正しなくても指して問題は無いしそのままにしておくぜ
一応Q&Aでも「ポリモルフで姿かたち変えたやつ、ロケーションで探れる?」という質問に「無理」と返してたから探れるということで!
後だし優先の法則もあるけどネー

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:21:22 ID:nic4V7vB
>>550
本領発揮できないって言ってもそれはあくまで『イリーナの個性が生かされない』ってだけで
鎧がなくても同レベルの平均的な戦士以上の強さはあるぞ。
有り余る生命点・自己(他者)回復能力・人外筋力から繰り出される一撃どれをとっても脅威だ。
敏捷性だって平均レベルにはあるし。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:22:37 ID:XMoAjFYE
イリーナたちは経験豊富だしなあ。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:23:20 ID:hjvp3G7S
ルイズのように魔法が使えない悩みが有る訳でもなく、
タバサのように複雑な事情がある訳じゃないキュルケではやはりイマジンと相性が悪い。
そのせいでSS自体も何時もより切れ味が冴えない感じがするな……。

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:23:28 ID:t0B/yJx+
>>565
確かに話の筋には影響なさそうですしねぇ。
つか私の手元にあるルールブックは最初期の初版でエラッタ修正皆無…
アバウトでGoGo

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:24:55 ID:V+7btmBB
まぁメイン戦闘が
ギーシュはボコボコにして(AAry
でフーケは覚醒者以上の質量と大きさで
ワルドは…片腕だけじゃ済まんよね、やっぱ
デルフは右腕のみの強化にしないと駄目か…

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:25:16 ID:5kH3Fqrx
う〜む……やっぱシエスタに憑かせた方がよかったか。
こないだいい思いをしたギーシュに生け贄になってもらうしか……。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:26:04 ID:CqZAW/2u
ヒースがテレポート憶えれば帰れるのかな
あれは距離は関係なかったはずだし

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:26:10 ID:nZ8KU+pD
>>567
そのセリフに果てしないエロスを感じて俺の股間がfullchargeしちゃったよ

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:28:09 ID:5kH3Fqrx
>>573
俺の股間もCharge and Upしたんだぜ

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:28:36 ID:1JQRP56h
今、予約状況どうなってたっけ?

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:28:55 ID:V68LAS0F
強化方式が固定値なのか加算なのか乗算なのかで結構変わるよね、鍛えた普通の人間の場合。
特に固定値まで引き上げなら人によってはほとんど効果がなかったりするだろうし。
あ、でもさらに感情変数が関わってくるからゴッチ系達人でもない限りそれなりの恩恵はあるか。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:29:39 ID:hjvp3G7S
>>575
マガジンは空らしいよ?

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:30:38 ID:1JQRP56h
では投下させていただく

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:30:51 ID:bvg6qKEu
キュルケが特異点って少々違和感w
しかし、キュルケにイマジンついてもなぁ…。
悩みがないっぽいから何か願い事できるまで契約出来なさそうだ。


580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:31:03 ID:7xQNAPR1
テレポートで異世界の壁を越えられるのなら
なつかしの第2部の事態は起こらずにゲートあけずに自力で帰れたはず

つか卓ゲの多いな。ルールミスをすると即座に切り返しがくる点からして相当数がいるな

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:31:59 ID:/yx70gaT
>>575
<<上空の>>575!構わないから、ここに全弾投下するんだ!!>>

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:33:10 ID:Vr001LCa
>>542
あ〜結構ややこしいんだが、親しければ人物でもロケーションできるとなると
誰かが誘拐されたり連れ去られたりしたとき、
聞き込みというシティーアドベンチャーの楽しみがなくなるからゲーム的に人物はだめ
……という理解でよかったはず。
ちなみに誘拐なんかの場合、ロケーションされるのを避けるために身包みをはいだり、
それを別の場所に捨てたりしてかく乱するというのがソード・ワールドTRPGではよく行われている。

愛犬とかはいいらしいんだけどね。 変な話(笑)

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:35:19 ID:1JQRP56h
ちょい形成の必要アリ
出直してくる。
一行の長さが長すぎるってさ〜

584 :雅な使い魔:2007/08/15(水) 01:40:45 ID:1JQRP56h
準備完了につき参る!
------------------


 世の中には天才と言う物が存在する。各々
、己の得意分野をリードし、世の中の発展に
大きく寄与する天才。
だが、真の天才という物は、おおよそにして
常人とはかけ離れた思考回路の持ち主である
という。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラ
ン・ド・ラ・ヴァリエールが召喚してしまっ
たのは、正しくそうした真の天才であった。
 
 その青年はまず、風体から変わっていた。
 異国風の装束はまだ良い。解らないのはそ
の頭部。巻かれたターバンの上に鎮座するの
は、何故か鳥の卵。さらにその周りを極楽鳥
の羽が取り巻いている。
 ルイズは召喚の後、何者かを問う前に思わ
ずその風体について問いただす。得られた答
えはただ一つ。

「雅であろう?」

 全く意味不明だ。

 それからも、この使い魔は意味不明な行動
をとり続けルイズは頭痛に悩まされる事とな
る。

 例えば、ギーシュの落とした香水瓶をその
まま己の物とし、ルイズの部屋をハシバミ草
の臭いで充満させたかとおもえば、翌日は一
日中タバサとハシバミ草について語らい、興
が乗ったのか、『ハシバミ草の語らい』なる
曲、いやさ雑音、いやいや騒音を食堂で演奏
して、学院の生徒達を数多錯乱させた事件。
通称『アルヴィーズの食堂の怪奇』は有名な
ところだ。
 ルイズ自身もこの事件に関しては、「あの
狂ったフルートの音を止めてくれ!!ああ、
見える、世界の彼方、虚空の中心で煮えたぎ
る混沌の姿が!!」と叫び、医務室に運ばれ
たマリコルヌの姿が、今でも脳裏に焼き付い
て離れない。

585 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 01:41:00 ID:fQYgO7D9
ではその隙に投下するのはゆるされるだろうか……?

586 :雅な使い魔:2007/08/15(水) 01:42:16 ID:1JQRP56h
 他にも、アンリエッタ王女の依頼で潜入し
たアルビオンで、「誇りの為に死を覚悟の上
で決戦に赴く」と言ったウェールズ皇太子を
問答無用で殴り倒し、そのまま担いで先に帰
還してしまった『アルビオンの暴虐』、はた
また、ミスターコルベールが開発した「愉快
なへびさん」をえらく気に入り、またもや頭
上にセットしてみたり。

 とにかく訳のわからぬこの使い魔は、きわ
めて気まぐれで思いがけない行動に出るとい
う特徴も備えていた。件のアルビオンでの事
然り、また、レキンコスタとの戦いで殿を勤
め、生死不明と思われたときも、何故かルイ
ズ達より先に学院に帰還して、茶を飲んでい
たり、どこからともなくエルフの血を引く少
女と彼女の非保護者の孤児達を連れ帰ったり
と、まさに意味不明、歩く理不尽そのものと
言った輩なのだ。

 しかし、この使い魔はきわめて有能であっ
た。
 宝物庫から「破壊の杖」を盗もうとしたフ
ーケとの戦いでは、いつの間にかゴーレムを
よじ登り、問答無用でフーケを殴り倒して捕
獲。
レキンコスタとの戦いでは、ふと姿を消した
と思えば、次の瞬間には、なんと敵総大将た
るクロムウェルを捕らえて来たり。
とにかく意味不明だが有能なのは間違いない
という使い魔だった。

587 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 01:43:02 ID:fQYgO7D9
じゃあ雅な人のあとに予約&支援ー


588 :雅な使い魔:2007/08/15(水) 01:43:17 ID:1JQRP56h

 極めつけはつい先日、タバサを救出するた
めにガリアに潜入した時のことだ。

 強大極まりない先住の魔法の使い手たるエ
ルフのビダーシャル。あわやルイズ達がコレ
までと思ったその時に、しばらく姿を消して
いたこの使い魔は現れた。

「おおルイズ、久しぶりではないか。と、そ
ちらに居るのはビダーシャル殿か?過日は世
話になったな、せっかく再会したのだし、旧
交を温めようではないか。」

 そんな使い魔ののんきな言葉を聞いたビダ
ーシャルが、苦虫を噛みつぶしたような表情
を浮かべる。おそらく、このエルフも、この
使い魔の気まぐれで相当の被害を被ったので
あろう。今まさに敵対している相手とはいえ
、このエルフに同情を禁じ得ないルイズだっ
た。
 そうこうしていると使い魔は、双方が戦闘
中であると理解し、この場を納めようと提案
する。

「ビダーシャル殿、私も友人同士が争うのは
見たく無いのだ。そこで、つい先ほど完成し
た新曲『ガリアの宴、友人との再会編第一楽
章』を聞いて心落ち着けて考え直してはいた
だけまいか。」

589 :雅な使い魔(完):2007/08/15(水) 01:44:18 ID:1JQRP56h

「やめい!!」

 反射的にツッコミを入れるルイズを、ビダ
ーシャルが気の毒そうな目で見ている。「そ
うか、キミもこの男の行動に苦しめられて来
たのだね」とその瞳は語っていた。思わず仲
間意識が芽生えるルイズとビダーシャルであ
った。しかし、使い魔は問答無用で演奏を開
始する。まさにその笛の音色は混沌の調べと
でもいおうか。
 のたうち回る一同。そしてビダーシャルは
苦しみのあまり、懇願する。

「この場は見逃すし、おまけでオルレアン公
妃が飲んだ毒の効果も消そう。だから、コイ
ツのこの笛を止めさせてくれ!!」

 一も二もなく受け入れるルイズ。それを見
届けると使い魔はこうのたもうた。

「そうか、ようやく解ってくれたか。うむ、
私は嬉しいぞ。そこでだ、たった今完成した
『ガリアの宴、友人との再会編第二楽章』を
披露させていただこう。」

 その後数十分地獄続行。全てが終わったと
き、半泣きで走り去ったビダーシャルの姿を
、ルイズは一生忘れ無いだろう。

 とまあ、極めて不条理かつ有能なこの使い
魔。
 この使い魔の事を思い浮かべる度、ルイズ
はこう叫ばずには居られない。

「お願いですミスターコルベール!!召喚を
やり直させてください!!これ以上この藍 
龍蓮を使い魔にしているのには耐えられませ
ん!!」


召喚キャラクター『藍 龍蓮(らん りゅう
れん)』

クロス元『彩雲国物語』はNHKで絶賛放映
中。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:44:26 ID:NB6PfiXI
>>586
非保護者→被保護者でよろしいでしょうか?

591 :雅な使い魔(完):2007/08/15(水) 01:45:30 ID:1JQRP56h
終了であります。

では、ガンパレ氏 はりきってどうぞ

592 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/15(水) 01:46:16 ID:WkW38lcn
ガンパレの人☆支援

593 :雅な使い魔:2007/08/15(水) 01:46:32 ID:1JQRP56h
>>590
うわ、誤字った。 はいその通りであります

594 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 01:51:05 ID:fQYgO7D9
「朝だぞ、ルイズ。起きたまえ」

聞いたことの無い渋い声に目を覚ましたルイズの視界に入ってきたのは、それはそれは巨大な肉球だった。

(……なんだろう、これ?)

しばらくぼうっとしていると、肉球がひたひたひた、と額を叩いて来る。

「あ、ちょっと、やめて、起きるわよブータ」

その言葉に、満足げに鼻を鳴らして寝台から降りる大猫を見ながら現状を把握する。
はて、昨日は確か使い魔関係の文献を漁っていた筈なのだけれど……
寝台に寝転がった記憶は無いが、自分がここに寝ていたのは事実である。
あるいは机で寝ていて、寝ぼけて動いたから憶えてないのだろうか。
まぁいいかと思いながら着替えをする。
胸のボタンを外そうとすると、礼儀正しく後ろを向くブータの姿が見えた。
意外と紳士なんだな、とも思うが、彼が猫であることを思い出して苦笑する。
猫を被ってる淑女ならよく知っているけれど、猫の紳士ってなんなんだそれは。

「はい、いいわよブータ」
 
声に振り向く猫の頭を撫で、ごろごろと音を立てる喉をくすぐってやる。
そう言えば、、さっきの声は誰だろう?
見回すが誰もいない。
寝ぼけたか夢でも見たのだろうと思うことにした。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:51:35 ID:6XtjnvkC
つーか細いww何がとは言わんがwww

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:51:46 ID:NB6PfiXI
支援

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:52:26 ID:hjvp3G7S
>猫の紳士ってなんなんだそれは
バロン!バロンじゃないか!支援

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:52:50 ID:N+5+QXK3
肉球にひたひたされたい支援

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:53:36 ID:DVqVDJkP
ぐつぐつにゃーにゃー支援

600 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 01:54:16 ID:fQYgO7D9
/*/



『微熱のキュルケ』ことキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは、
寮の隣人であるルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの事が好きではない。
少なくとも彼女自身はそう公言してはばからない。
もともと二人の実家はその領地すらもが隣り合っているものの、
属している王家はゲルマニアとトリステインであるし、
両家は色恋沙汰に関しては、盗った盗らないの間柄である。
そんな仲の両家にあまり変わらない年齢の娘が生まれたらどうなるか。
答えは簡単で、比較されるのである。
事あるごとに比較され、ヴァリエールの娘には負けるなと言われ続けながらキュルケは育ったのだ。
もっともそんな生活はルイズが生まれてから数年で消えた。
なにしろヴァリエールの三女は魔法が全く使えない落ちこぼれだったのだから。
これでは魔法が使える自分が負けるはずも無いではないか。

その認識が狂ったのはキュルケが十二歳、ルイズが十歳の時に開かれたある夜会である。

ツェルプストーの屋敷で開かれたそれに、父である公爵と共に小さなルイズの姿もあった。
おそらくは魔法が使えぬ分、社交界での経験を積ませようとした公爵の計画もあったであろうし、
国境を接してお隣さんであるツェルプストーがなにか良からぬことをするわけもないと言う見通しもあったのだろう。
しかしそれは、酒に酔ったキュルケの叔父の一言で露と消えた。

「ルイズ姫は魔法が使えぬそうですな。どんな気持ちなのですかな? 貴族に生まれながら魔法が使えぬと言うのは」

華やかな会場が、まるで氷に閉ざされたのかのように静まり返った。
ルイズの父の額に血管が浮かび、逆にキュルケの父の顔は蒼褪める。
この上も無い侮辱であり、この場で決闘になってもおかしくは無い状況だった。



601 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 01:57:01 ID:fQYgO7D9
「それがどうかしましたか?」

だと言うのにその桃色の髪の少女は怒りに震える公爵の手を握って落ち着かせると、なんでもないことのように口を開いたのだ。

「あなたは一つ考え違いをしておられます。
 貴族として生まれる者など誰一人としておりません。
 人は自分の意思で貴族になるのです。
 魔法という力を、権力を、自らの意思で正しく使える者こそが貴族と言われるのです」

その声は小さかったが、しかしこの上もなく大きくキュルケの胸に響いた。
それは確かに建前だったが、今では誰も信じていないことだった。
現実と言う壁の前に吹き散らされる虚言でしかないはずだった。

「魔法が使える者を貴族と言うのではありません。
 その力を万民のために、名も顔も知らぬ領民のために、
 どこかの誰かの笑顔のために使える者こそが貴族と言われるのです」

けれど桃色の髪の少女は胸を張り、堂々と虚言を口にした。
かつては真実であった嘘を堂々とついた。
物理法則も曲げられず、物理力も行使できず、主観にしか影響を及ぼさない筈のそれは、
しかし万能にて不可能を可能にする魔法となってその会場を支配した。

「わたし、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは確かに貴族ではないかもしれません。
 しかし、いつの日にか貴族となることをこの場で皆様にお約束したいと思います」

まばらな拍手が起こった。
小さな音だったそれは燎原の火のように力を増し、やがて万雷となって会場を包み込んだ。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:57:11 ID:cAtIXAd0
支援

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:57:22 ID:L9E59kdO
しえ☆すた

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:58:07 ID:hjvp3G7S
>>599 猫鍋はやめいw

605 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 01:58:37 ID:fQYgO7D9
キュルケの生活が一変したのはそれからだった。
帝王学や経済学の授業が増え、父も母もヴァリエールの娘に負けるなと言いだした。
遊ぶ時間は減ったし嫌いな授業も増えたがそれを辛いとは思わなかった。
キュルケの生来の気性が敗北を認めることを許さなかったからだ。

だがそれ以来、キュルケはルイズに勝てたと思ったことなど一度も無かった。

ルイズは魔法が使えず、キュルケは魔法が使える。
もともとの出発点が違うのだ。
例え同じ10の評価を受けていたとしても、その実際はルイズの方がより多くの成果を上げていることに他ならない。
そんなことを気にすることは無いと言う声もあった。
魔法が使える分キュルケの方が優れているのではないかと言う声もあった。
けれど彼女はそんな声に耳を傾けようとはしなかった。

なぜなら、あの日、あの時、キュルケは決めたのだ。

ルイズの様になるのだと。

魔法が使えぬことを認め、その上で自分が貴族であることを満場に認めさせたあの小さな少女の様になるのだと。



/*/



これはルイズも知らないことだが、もし学院内で彼女が使い魔の召喚に成功したことを喜んでいる者に順位を付けるとすると、
一番はもちろん彼女本人だが、二番手に来るのはキュルケである。
故に、大猫を従えて姿を現したルイズに、キュルケは惜しげもなく満面の笑顔を振り撒いたのだった。

「おはよう、ルイズ。昨日は召喚おめでとう。その大猫があなたの使い魔なの?」
「おはよう、キュルケ。これがわたしの使い魔、猫のブータよ」

嬉しそうに笑い、ブータの前脚を握手のようにぶんぶんと振るキュルケにルイズは首をかしげた。
なんか企んでいるのかしら。それともおかしくなったのかしら?
猫の前脚を握りながら、しかしキュルケは本当に嬉しかった。
なぜなら、これでようやくルイズと自分は同じスタートラインに立てたのだから。
使い魔を召喚したという事は彼女が魔法を成功させたと言うこと。
魔法が使えないルイズと魔法が使えるキュルケではなく、
魔法が使えるルイズとキュルケで競い合う日が来たと言うこと。
ようやく、彼女に勝てる日が近づいてきたということなのだから。

「ねぇ、ルイズ。使い魔を召喚したからっていい気にならないでね。あなたが落ちこぼれなのには変わりないんだから」
「ふん、そんなことを言えるのは今のうちよ。これからどんどん魔法だって成功させてやるんだから」
「あら怖い。そんな日がいつか来るといいわねぇ」

いがみあいながら、しかし互いを無視しようとはせずに毒を吐きあう二人に、ブータはやれやれと首を振った。
横を歩く火蜥蜴のフレイムと視線を見交わし、器用にも肩を竦める。
おたがい、素直でない主人を持った使い魔の間に友情が生まれた瞬間だった。




606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:00:05 ID:hjvp3G7S
ルイズが精神的にキュルケより先を進んでいるってのは初めてな気がするよ支援

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:00:07 ID:L9E59kdO
これはいいキュルケ支援

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:01:39 ID:PzgzPTpf
支援支援。やっぱ動物召喚系は萌える

609 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 02:01:49 ID:fQYgO7D9
以上です。
次はいよいよギーシュ戦です。
あじゅじゅしたー

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:01:59 ID:6XtjnvkC
キュルケがあっちゃんポジションなのかな支援

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:04:12 ID:hjvp3G7S
あじゅじゅしたー。
……ブータが右ルーンだったら色々と大変だよな、主にギーシュ。

612 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/15(水) 02:05:02 ID:WkW38lcn
ガンパレの人乙!
ルイズもキュルケもいい女だ

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:08:35 ID:L2l3hTs+
あじゅじゅしたー。あとsageとく

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:09:30 ID:DVqVDJkP
精霊手で情報分解だ!

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:34:33 ID:3rCJkFBx
電子妖精で発言力アップ!

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:41:08 ID:5kH3Fqrx
今日のモモタロスネタはどうにもこうにも不評だったから
明日投下予定のキンタロスネタで汚名挽回してやると誓いつつ寝る
いや、モモタロスinシエスタの方がウケたのかも……

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:44:47 ID:xPkjMc6M
あえてモモタロスinウェールズ

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:57:26 ID:pIBuAwI6
小ネタでスプリガン書いてたんだけど
ギーシュをプンっしてたらブレーカーがプンっでデータがプンっで……

キンタロスがゼロ魔じゃ使いやすいかも。泣きキャラ多いし。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 03:04:30 ID:JD0RQqhq
>605
なにこのカリスマックスなルイズ!?GJです

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 03:15:56 ID:sV8BZWXk
>>605
なんだかこのルイズ、将来ローエングラム姓を名乗って全ハルケギニアを統一してしまいそうな程の気高さだな。
丁度平民出身の相棒も居るみたいだし。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 03:17:20 ID:ZF8VHYtq
>>ゼロのガンパレード
デルフ誰が使うのかなー、と思ったらブータって剣鈴持ってるから剣使えるんだよな。
でもデルフより剣鈴の方が強そうだ。寧ろ武器要らない気もするけど。神様だし。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 03:20:08 ID:bvg6qKEu
>>618
キスをしようとしたルイズに「二重身」で後ろに回り込むボーマン教官
という電波がきた。

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 03:43:57 ID:hcpZP7V3
俺がいなかったら100回は死んでるなネタをやるつもりだったな?
残念。作者さん方は小まめなバックアップを。

624 :双月の女神の中身:2007/08/15(水) 04:05:38 ID:cHkhASzO
どうもです。ただいま弾薬(小説)装填完了です。
5分後の投下、いいですか?

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 04:11:06 ID:xPkjMc6M
ヤッヂマイナ-!!

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 04:11:10 ID:gi9RCeS7
支援準備ヨロシ

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 04:13:12 ID:nic4V7vB
こちら支援準備OK。
いつでもどうぞ

628 :双月の女神の中身:2007/08/15(水) 04:13:53 ID:cHkhASzO
感謝です。では、逝きます。


ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』

第一章 『契約』


契約の口付けを終え、ゆっくりと離れるルイズ。

「終わりました。ミス・ミカヤ、目を開けても大丈夫です。」
「分かりました。」

そのの言葉を聞き、目を開けたミカヤ。

「まさか契約に口付けが必要なんて、っ!?」

困ったような笑みを浮かべながらルイズに話をしようとした瞬間、
身体に焼きごてを当てられたような痛みが彼女に走った。
思わずルイズは手を取ると、ミカヤの身に起こっていることを説明する。

「大丈夫です。契約完了の証に使い魔のルーンが刻まれています。」
「・・・っ。」

身を焼くような熱さは、幾度の戦場を越えたミカヤには耐えられないこと
ではないが、平和になり、政のみに従事するようになって以来、
この苦痛を受けなくなって久しい。
やがてルイズの言葉を証明するように、彼女の頭部に、サークレット越しに
光を発しながら文字らしきものが刻まれる。

「・・・ふう。」

ルーンが完全に刻まれると痛みが治まり、一息つく。

「『サモン・サーヴァント』は何回も失敗したが、
『コントラクト・サーヴァント』はきちんと出来たね。」

その始終を見届けたコルベールは、嬉しそうにそうルイズに声をかけた。

629 :双月の女神の中身:2007/08/15(水) 04:16:12 ID:cHkhASzO
「く、契約を一発で成功なんて。」「『ゼロ』のルイズ、お前は運が
いいんだからな!」
「ミス・ミカヤのような『女神様』との契約なんて生意気だぞ!」

周囲の生徒達は悔しそうな表情でルイズに野次を飛ばす。

「何よ!私だってたまにはうまくいくわ!」
「ほんとにたまによね、『ゼロ』のルイズ。今回の『たまに』で
当たりを引いたからって調子に乗らないでよね。」

ルイズの反論に金髪の巻き髪の少女―――『香水』の二つ名を持つメイジ、
モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシが
そう揶揄した。
それにいきり立ち、侮辱の言葉を返そうとしたが―――

「ミ、ミス・ミカヤ!?」

ミカヤが、ルイズをかばうように前に立つ。

「ミス・ヴァリエールへの心無い言葉は許しません。」

毅然とした姿勢でそう言い放ち、生徒達を睥睨する。その視線に
萎縮したのか、彼らは鳴りを潜める。
ミカヤは生来から人の心を読む「力」を得ている。モンモランシー以外にも
彼女と同じように考えていた生徒達の思考をも把握している。
心を読めるがために、他人を傷つけようとする意思には敏感であった。
特にルイズの姿は、かつて女神への挑戦の道程で、一国の皇帝であり、
当時少女だった大切な「妹」が、言葉と現実に傷つけられ、涙した姿が
重なった。
だからこその行動でもあった。

630 :双月の女神の中身:2007/08/15(水) 04:17:40 ID:cHkhASzO

「ミス・ミカヤの言うとおり。貴族は互いを尊重し合うものだ。」

コルベールがそれに加わり、生徒達をたしなめた。
ミカヤに向き直ると、深々と頭を下げる。

「うちの生徒が申し訳ありません、ミス・ミカヤ。ミス・ヴァリエールも
気を悪くしないでくれたまえ。
時にミス・ミカヤ、サークレットを取っていただいても?
契約完了を示すルーンを確認致します。」
「分かりました。」

コルベールの謝罪に矛を収めたミカヤは、頭部のサークレットを外す。

「ふむ・・・珍しいルーンだな。
・・・ありがとうございました、もうよろしいですぞ。」

額に刻まれたルーン文字をひとしきり眺め、言葉をもらす。
そしてそれ以降の思考を一時保留した彼は、ミカヤに感謝の言葉を
言うと、生徒達を急かすように告げた。

「さてと、じゃあ皆教室に帰るぞ。
ミス・ヴァリエール、ミス・ミカヤを教室までお連れしなさい。」
「はい。」

コルベールの指示に従い、頷くルイズ。
ミカヤがサークレットをつけ直す間に、浮遊魔法『フライ』を行使し、
浮かび上がった。
ルイズを除く生徒達もそれに続く。
そのまま大きな城らしき建造物―――恐らく教室がある場所へと飛んで
行く。

「『フライ』や『レビテーション』を使えるのも、今回はなぁ・・・。」
「ミス・ミカヤをエスコートする役目を、何で『ゼロ』のルイズが・・・。」
「馬鹿!滅多にそれを言うなよ!」
「そうよ、後でミス・ミカヤの怒りを買うわよ。」

生徒達はそうぼやきながらも二人から離れていった。

631 :双月の女神の中身:2007/08/15(水) 04:20:13 ID:cHkhASzO
「・・・まったく、?」

そんな生徒達に溜め息をつくミカヤ。
すると、ルイズがこちらに思考と視線を向けていることに気づく。

「さっきは、ありがとうございました。
私を、庇ってくれたんですね。」

目には涙を溜めながらも、喜びの表情を見せていた。それを見たミカヤ
はルイズの傍まで歩み寄り、前からその小さな体を抱きしめた。

「・・・ずっと、つらい思いをしてきたんですね。」

心を読み、ミカヤはおぼろげながらも目の前の少女の過去を知った。
やはり、似ているのだ。普段は気高く、脆い一面を隠してきた、
祖母を同じくする、大切な妹―――サナキに。

「うっ・・、えふっ、うぅえええ・・・・・!」

言われ、頭を撫でられたルイズは、感極まり、その場で泣き崩れてしまった。
そんな彼女を見て、自分がここに召喚された意味の一つがここにあると確信
したミカヤだった。
しばらく、そうしていると、ルイズは涙を拭き、ミカヤ見上げ、言った。

「ミス・ミカヤ・・・。」
「何でしょう?」

そう返す彼女に、羞恥のためか赤面し、たどたどしいながらも言葉を紡ぐ。

「あの・・、その・・・、ミ、ミ、ミ、ミス・ミカヤが、めめめ迷惑で
なければその・・・、普通に、接してください。それと・・・・。」

自身の心の置き所にし、かつ、自身を受け入れてもらう『魔法』を。

「『ルイズ』と、呼び捨てにしてほしいの。
私も、二人だけの時はミス・ミカヤのこと、
『ミカヤお姉さま』と、呼ばせてください。」

その言葉を受け、呆気に取られたが、その言葉と心を理解し―――

「分かったわ、ルイズ。」

慈愛のこもった笑みと共に了承した。

「この世界で大切な、私の、「妹」。」



632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 04:20:58 ID:hjvp3G7S
支援が足りないようだなッ!

633 :双月の女神の中身:2007/08/15(水) 04:21:43 ID:cHkhASzO
以上です。結局悩んだ結果、ミョズニトニルンにしたです。
ガンダールヴは誰等、色々と複線、予定してます。
では失礼をば。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 04:26:11 ID:gi9RCeS7
      /||
     /  |.|_
   / ̄\| | \
  /     肉 ヽ  _______
  |   ,―-、 ,-‐、| |
  |   (_ ゚ v ゚ _) | 額に刻まれたルーン文字とな?
  |     ( 、,)  |<
  /\   /。\/ |_______
  / / \__\__/ヽ_
   / : \'⌒'/
    _:_  ̄__


635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 04:41:40 ID:NhivCWAl
Q:屁のツッパリがいらない使い魔は30Mゴーレム相手でもキン肉ドライバー等しますか?

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 04:48:58 ID:nic4V7vB
A:彼の使い魔は巨大化できるので問題ありません

637 :ゼロガー:2007/08/15(水) 05:47:21 ID:KV7F3NRy
オシリス2号に操られたルイズの活躍でアドミラル・グラーフ・シュペーの拿捕はわりと
あっさり成功した
腋の下とスカートの裾から触手を伸ばして暴れまわるルイズの姿をエクゼターの艦上から
目にしたワルド子爵が
「彼女の属性は“触手”じゃないはずなんだが…」
と呟いたのは余談
舞台は再びトリスティン魔法学院
校庭では巨大オシリスとミス・ロングビルのゴーレムがクロスカウンターを決めたポーズ
で巨大なオブジェと化している
西日の差し込む取調室でタバサはワルド子爵の事情聴取を受けていた
ちなみにシュペー号追跡に参加したトリスティン・アルビオン連合軍の大部分はレコンキ
スタのメンバーであり
絶妙のタイミングで待ち伏せが成功したのもシュペー号の乗組員にレコンキスタのシンパ
がいたからなのだがそれはガーゴイル達の知るところではない
現在のところタバサはひたすら沈黙を守っている
だがワルド子爵には奥の手があった
「まあこれでも喰って一息つけ」
シエスタが運んできたのは炊きたての白米を盛った丼
そして白米の上には衣をつけて揚げた豚肉が乗っていた
「ぬう、あれはまさしく伝説の料理カツドゥーン…」
何故か取り調べを見物していたマルトー親方が宮■あ■らタッチで呻く
「知っておるのかマルトー!?」
あーっ!モンモンが虎○化してるーっ!!
「うむ、取調べ中にカツドゥーンを食した容疑者はどんなに口の固いものでも洗いざらい
ゲロしてしまうといわれておる…」
民×書房か?×明書房なのか!?!
目の前に置かれたカツドゥーンからじりじりと距離を取るタバサ
戦士の勘がアレはヤバいと告げていた
だがワルドは生まれ付いてのドS
必死に抵抗するタバサの華奢な体を押さえつけると固く閉じられた口に無理矢理カツ丼を
捻じ込む
そんな光景をのほほんと見守るガーゴイルとケルプ
「まあタバサ嬢を尋問するまでもなく首無し騎士が全部話してくれたのだが」
「これはこれで良いものですな」
まさに外道

終わりじゃい

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 07:24:52 ID:tZm6vQ7T
>>621
そういえば、ブータの眷属でシールド展開してライダーキックかました猫いたな・・・
武器要らなくね?

639 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/15(水) 07:29:00 ID:WkW38lcn

ルイズがコブラを召喚したらと妄想。

サイコガンが強すぎ、デルフいらない子確定。
あと、女キャラとイイ仲になるとその女キャラ必ず死亡。
そもそもゼロ魔世界にTバッグは存在するのか?

短編ならいけるかもすれない

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 07:43:46 ID:q+9WyYRJ
デルフをしゃべるサイコガンにすればよい

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 07:46:20 ID:5kH3Fqrx
デルフってホントに要らない子になりやすいなぁ

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 07:58:06 ID:C1S8zZu6
>>641
逆に考えるんだ、いらない子じゃなくて嫌でもいる子にするんだ

持ち主によって形状を変えるとかな!!

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:03:45 ID:wjZ3Jevq
ん?Fateのアーチャーが召喚されたって話無かったっけ?

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:08:15 ID:sxk8TMw4
楽園 その他SS投稿掲示板 ゼロの最強の使い魔

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:11:18 ID:BTNnqVzy
神の盾とか言われてるわりには、右手に槍、左手に剣と、結構攻撃的と思われるガンダールブ
どうやって闘ってたんだろうなどと思う今日この頃。

いっそ防具にしたほうが良かないか?能力的に>デルフ




646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:12:58 ID:u4UaFAvN
電王ネタって長編作りづらいな…
メモ取りながら妄想巡らしてるがイマイチだ

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:13:47 ID:wjZ3Jevq
向こうがアーチャーならこっちはセイバーでry

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:16:08 ID:T0EdGnFN
ヴァンパイアセイバーで

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:18:43 ID:349jw165
>>645
ブリミル護るのに自分が引きこもってどうするw
向かってくる敵をひたすら殺しまくってブリミルに到達させないのが役目なんだから攻撃的であたりまえ。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:19:37 ID:99RbFpti
そういやガンダールヴがもってた槍って原作にもうでてるの?

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:20:08 ID:Hs0hlgj7
>>643>>647
忌むべき者よ、汝のあるべきところへ還れ。

652 :不滅の使い魔:2007/08/15(水) 08:20:28 ID:XAzMT2+T
なんか書いたらギーシュ戦があっさり終わってしまったが
気にせず投下させてもらう

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:24:36 ID:wjZ3Jevq
>>651
何だ、ダメなのか。じゃ帰りますね・・・

654 :不滅の使い魔:2007/08/15(水) 08:24:52 ID:XAzMT2+T
トリステイン学院内にある、ヴェストリの広場。そこにギーシュと明石は立っていた。
二人を取り囲むように、観客として生徒達が集まっている。
明石がどこまで頑張れるか、興味本位で見に来た野次馬が半分。ギーシュの二股が悔しく、
明石になんとか頑張って欲しいと願うのが四分の一。生意気な平民を叩きのめせ、と考えている者が残り、といったところだろうか。
「逃げないで来たことは褒めてあげるよ」
気障に微笑むギーシュ。その声は、明石に対する嘲りに満ちている。
「もう一度聞くけど、僕に謝る気はないかい?今なら許してあげるよ?」
「謝るってのは、悪いことをしたときにやるものだ。さっきの自分の行いを考えてみろ、どっちが悪いかは一目瞭然だろう」
周りからクスクス、と上がる含み笑い。ギーシュの顔に怒りの色が浮かんだ。
「そうか、それならいいよ。早く始めよう」
そう言うとギーシュは、手に持っている薔薇の造花を大仰な動きで振った。

ルイズは明石を止めなかったことを後悔していた。
食堂で明石がメイドのシエスタをかばったことで、ギーシュは八つ当たりの対象を明石に変え、
ついには決闘を行うという話になってしまったのだ。
平民と貴族の間に、越えようにも越えられない差があるのは、この世界に住むものなら誰だって知っている。
まさか相手をするはずもない。
だというのに、明石は決闘を受けてしまったのだ。
「何やってるのよアカシ!」
ギーシュが食堂から出て行ってすぐ、ルイズは明石を止めるために突っかかった。
「ルイズか。たいしたことじゃない。ただ決闘をすることになっただけだ」
明石はいつもと変わらない。貴族に逆らえばどんな目にあうか、この世界の人間なら理解している事が、この男には全く通用しない。
「たいしたことじゃない!?貴族が相手の決闘で、どうやったらそんな口が聞けるのよ!?
あんた絶対負けるわよ!?絶対、確実、100%!」」
「それでもやらなきゃいけないときがある。どんな人間にも、周りからはどんなに下らないことに見えても、
負けを認めるわけにいかない時、逃げるわけにいかない時、そういう時はあるんだ」
明石の真剣な目に、ルイズは思わず絶句する。
その瞳の光が、彼の言葉が嘘や思いつきで言ったものではない、と告げていた。
彼はその言葉通りに行動し、あらゆる困難、不可能とさえ思える出来事を乗り越え進む、そんな人間だと告げていた。
ルイズが次の言葉が出せずにいると、明石は真剣な顔をやめて、すこし微笑んだ。
「なに、お前が気にすることじゃない。お前があいつの相手をするよりは勝率は高いさ」
からかうように言う明石。途端にルイズの頭に血がのぼる。
まただ。また自分を相手にしていない。また自分を下に見ている。
「そう!ならさっさと行ってきたら!ギーシュにボコボコにされてきなさい!」
結局、止めようとしたのに、けしかける結果となってしまったのである。
はあ、とルイズはため息をつく。決闘から止めようと思ったのに、なんでこんなことになってるんだろう。
「ルイズ、あんた自分の使い魔になにやらせてるの?」
横からかけられた声の方を向くと、キュルケとタバサが立っていた。
「キュルケ…。あたしがやらせたんじゃないわ。あいつが勝手に受けたのよ」
「ふーん。まあ、いくらルイズでも平民に無謀な決闘なんて仕掛けさせないわよね」
「無謀じゃない」
タバサの言葉に、キュルケとルイズが驚きの視線を向ける。魔法が使えるメイジと、鍛えているとはいえ、
魔法など使えない平民。どちらが勝つか、その辺の子供でも分かるはずだ。
「目を見れば分かる。少なくともあの人には、勝つための何かを持ってる」
まさか、と思う。だが確かに、明石の目はメイジという力におびえているわけでもなく、
なんとしても勝つという必死さも漂っていない。
あくまで自然体、自信に満ち溢れた目だった。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:25:07 ID:349jw165
レッドゾーンクラッシュ支援

656 :不滅の使い魔:2007/08/15(水) 08:26:30 ID:XAzMT2+T
ギーシュの振った薔薇の動きに呼応するかのように、青銅のゴーレム、ワルキューレが呼び出された。
おお、と思わず明石は感嘆の声を上げる。
自分達の世界で特別な儀式、秘法を用いずに、簡単にこういったものを作り出せたのはプレシャスを除けばただ一人、
古代ゴードム文明の大神官ガジャだけだ。
それがこの世界では、おそらく初歩のレベルであろう魔法使いでも可能。
面白いな、と明石が思っているのをどう判断したのか、ギーシュは明石を馬鹿にするような笑みを浮かべた。
「何を驚いてるんだい?僕は魔法使いなんだから、決闘に魔法を使うのは当然だろう?」
「確かにその通りだ。俺も色々と使わせてもらうんだから、その辺はお互い様だな」
ギーシュが明石の言葉の意味を図りかねたのか、顔に疑問を浮かべる。
明石はジャケットの内ポケットから、携帯電話型多機能ツール、アクセルラーを取り出した。
ここに来たとき、変身可能かどうかは試している。
地球にあるはずのビークルからエネルギーが供給されているのだから、本来この世界では変身出来ないはずだが、問題はなかった。
この世界にもビークルが呼ばれているのか確かめようかとも思ったが、さすがに学院に呼んで大騒ぎにするわけにもいかないので自粛している。
状況が分からないぶん出来るだけ使いたくなかったのだが、そういうわけにもいかない。
明石は左腕を伸ばし、右手に持ったアクセルラーを肩に当て、手に向かって一気に滑らせた。
「ボウケンジャー、スタートアップ!」
瞬間、閃光が明石を包んだ。

「なんだありゃ!?」
周りにいた生徒達は、驚きのあまり頓狂な声を上げた。
「ちょっと、なにあれ!?」
キュルケはいきなり変わった明石の姿に、少しハイになっていた。
「…ちょっといいかも」
タバサは気に入ったようだった。
「…うそ!?」
ルイズは目の前で起きていることが、一瞬理解できなかった。
閃光の後、明石は赤と白を基調とした特殊服、アクセルスーツに全身を包み、ボウケンレッドへと姿を変えていた。

「サバイバスター!」
明石の声に反応し、一瞬の光とともに現れたボウケンジャー標準装備の銃、サバイバスターから放たれた弾丸が、
ワルキューレに突き刺さる。
「え?」
呆然としていたギーシュの目の前で、ワルキューレは爆裂四散した。
「ぼ、僕のワルキューレがぁ!?」
「行くぞ!」
明石はサバイバスターを剣状態のサバイブレードに変形させ、ギーシュへ突進する。
「く、くそ!出ろワルキューレ!」
ギーシュは焦りながらも、六体のワルキューレを呼び出す。こんなことがあってたまるか、なんだあのマジックアイテムは、
と毒づきながら。
しかし悲しいかな、古今東西、再生怪人と戦闘員とヒーロー初登場の時の敵は弱いと相場が決まっているものだ。
「ボウケンジャベリン!」
明石は呼び出した槍型の武器とサバイブレードを両手に持ち、二刀流となって迫ってくる敵にやたらめったら斬りつける。

657 :不滅の使い魔:2007/08/15(水) 08:28:03 ID:XAzMT2+T
確かに一体一体の能力は決して低くない、常人以上であるワルキューレだが、相手は歴戦の戦いを潜り抜けてきた明石である。
多対一の戦いも何度も経験してきており、なにより操る相手は我を忘れており、ただワルキューレを突撃させるだけだ。
これなら勝てない相手というわけではない。
袈裟斬り、突き、ジャンプからの一刀両断。アクセルスーツによる強化もあいまって、ワルキューレは瞬く間に粉砕されていく。
「こ、こんな、こんなこと、起こるはずが…」
「レッドゾーンクラッシュ!!」
明石の裂帛の気合と共に放たれた必殺の一撃によって、最後のワルキューレが両断され、何故か爆発した。
呆然としていたギーシュはその爆風に、思わずしりもちをつく。その首に、明石のサバイブレードの刃が当てられた。
「決着だな」
「あ、ああ…。負けだ、僕の負けだよ」
明石は腰に装着されているアクセルラーを掴み、変身を解除する。
勝負がついたことが分かると、周囲から割れんばかりの歓声が上がった。

「決着じゃな」
トリステイン学院の学院長室、そこで遠見の鏡を利用して、三人の男女が決闘を見ていた。
一人はコルベール、一人はロングビル、そしてもう一人は学院長のオールド・オスマンである。
「ただの使い魔ではなかった、ということですね。あのようなマジックアイテムを持っていたとは」
「うむ。しかしあれを何故彼が持っているのじゃ?あれは間違いなく、彼らから渡された『光の箱』と同じものじゃ」
むう、とうなり、その時のことを思い出すかのように顎に手を当てるオスマン。
少し考え、オスマンはコルベールの方をじろり、と睨んだ。
「まさか、宝物庫から盗まれてはおらんじゃろうな?」
「あ、ありえませんよ!だいたい宝物庫にある『光の箱』は、持ってきてからこのかた
起動の仕方も分からず置いたままになってるじゃないですか!」
「私も彼が去った後、ミスタ・コルベールと一緒に確かめました。宝物庫にあるもので欠けたものはありません」
ロングビルがコルベールのフォローをする。とりあえず納得したのか、オスマンはコルベールから目を離し、
遠見の鏡に映る明石に目を向けた。
「ということは、あれは宝物庫にあるのとは別の、彼が元から持っていたもの、ということになるのかのう」
今の状況だけで結局答えが出るはずもなく、押し黙る三人。
鏡に映る明石は、彼の主人であるルイズのもとに向かって歩いていた。

「終わったぞ」
決闘の後、明石はルイズに近寄ると、何事もなかったかのように言った。
ルイズはどう答えたらいいのか分からず、黙りこくっていた。
「すごいじゃないアカシ!あれ一体なんてマジックアイテムなの!?一体どこで手に入れたのよ!?」
ルイズが喋らない代わりといわんばかりに、キュルケが矢継ぎ早に質問する。
明石は「ああ」とか「いや」とか生返事を返しながら、ルイズと向かい合った。
「どうした?まだ怒ってるのか?」
「べ、別に!そりゃあんなマジックアイテムがあれば楽勝だもんね!決闘だって受けるわよね!」
「何を言ってるんだ。そんなに心配だったのか?」
「う、うるさいうるさい!」
よく響く声で叫ぶルイズと、それを相手する明石。端から見ると駄々をこねる妹をあやす兄のような光景を作りながら、
二人は学校に向かって歩いていった。

以上です。もっとギーシュ戦をねちっこく書きたかったけどネタが浮かばなかったorz
>>655
なんで今回使うってわかったんだぜ?

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:30:47 ID:349jw165
GJ!
そりゃあ戦隊ヒーロー相手に数で押しても無駄だよねw

>>657
チーフと言ったら開運フォームとレッドゾーンクラッシュ、これ常識。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:32:19 ID:wjZ3Jevq
このスレじゃFateは厳禁なのか?

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:35:26 ID:L9E59kdO
一部の厨がやれフリゲは駄目だとかエロゲ原作は駄目だとか自治厨気取って発狂してるだけ

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:35:33 ID:XAzMT2+T
>>659
良くも悪くも荒れやすいからここではなし、
書くなら避難所でどうぞってなってたはず

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:37:24 ID:pJLs+CsG
>>660がその発狂してる現物です。

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:37:45 ID:V+dAHlTi
>>659
荒れるもとになるためTYPE-MOONはご遠慮願いますとのことです

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:38:05 ID:wjZ3Jevq
そう言うことね。
了解。じゃ違う作品で考えるわ
RAVEとかry

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:45:12 ID:8Zoafbkc
>>660
>やれフリゲは駄目だとか

随分根に持ってるな。作者本人か?w
別に元ネタがフリゲだったから叩かれたんじゃなくて、
最低限のスレの主旨にすら合致してない上に、ひたすら独り善がりで出来が悪いから叩かれてたんだぞ?

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:48:38 ID:wjZ3Jevq
マガジン系なら問題は無いよな?
と言うか型月系はどこいっても荒れるのね

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:49:35 ID:yAyyZH4z
あんまり見かけないけど、問題は無いはず。
兎も角頑張れ

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:50:53 ID:T0EdGnFN
マガジンから召喚されたのって絶望先生くらい?

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:54:38 ID:yAyyZH4z
ネギまは?
知名度の割には数は少ないから、狙い目かもしらんね

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:56:25 ID:wjZ3Jevq
ネギまだと誰を呼ぶよってなるが
RAVEってそこそこ知名度あると思ってたけどTCMとか

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:56:52 ID:BTNnqVzy
デルフの能力について考えていたら、やられたガンダールブの死体を操って槍と剣を回収。

「では、○代目ガンダールブ(肉の盾)を召喚する」

という、ブリミルが思い浮かんだ私はだめだめでせうか。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:57:27 ID:ICn0+DHX
まあ、ゲゲー!な新設定が出てくるの気を付ければ。

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:00:10 ID:Nmz9ZIkF
>>670
千雨がひたすらつっこみを入れるRPG

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:00:49 ID:9s9AYfiu
ゲゲーッ!な新設定も使い方次第ですよ。
しもべの人とか見てるともうあれはゲゲーッ!な新設定しかないじゃないですか。

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:04:26 ID:HxsRHuDJ
>>670
ネギ本人を召喚とか面白そうだけどな。
ルイズがメチャクチャ嫉妬しそう。
どうみても風のスクウェアレベルです。ありがとうございました。

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:09:02 ID:wjZ3Jevq
ハルを召喚したら普通な気がした
TCM有りだとある意味最強

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:13:08 ID:3NhanQhh
>>675
カモも一緒についてきて,コントラクト・サーバントの時に仮契約も成立させる
というのもありだと思う。相互契約しているのは『ゼロのミーディアム』以外にあったけ?

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:14:38 ID:T0EdGnFN
>>670
エヴァ様召喚して主従関係逆転

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:15:19 ID:wjZ3Jevq
>>678
タカミチが来てルイズはフケ専扱い

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:21:03 ID:6CZjcbFS
小太郎キュンなら幻獣扱いですよ

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:23:59 ID:NB6PfiXI
>>678
やっぱり呪いのせいで、生徒をやることになるのか?

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:32:15 ID:wjZ3Jevq
本屋を呼べばスパイ捜しが楽に・・・

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:32:40 ID:hcpZP7V3
ルイズと一緒に学生やるってのはいいな。
呪いの封印ありきなエヴァの実力はトライアングル相当かな?
しかし封印とけた時の能力のブースト具合が半端じゃないな

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:39:28 ID:nOCvIi7i
明日菜召喚だと、なんかケンカを繰り返して仲良くなっていく感じ。
本人バカっぽいけど度量は広そうなので、ルイズの保護者な立場になりそう
年齢的には逆だけどな。だがそれが(ry

千雨召喚だと、本人の察しが鋭いせいで見えなくてもいい事が見えてしまって、
葛藤を繰り返しながら前に進んでいく話になりそうな感じ。
あんまり明るい話にはなりそうにないな

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:41:29 ID:9s9AYfiu
操れる人形の数がギーシュの比じゃないもんな。
ていうか、アレで5万くらいならなんとかなるんじゃないか?

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:41:44 ID:yAyyZH4z
個人的にはですぅの子が呼ばれて、一緒に頑張る話というのも面白そうじゃないかと

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:43:26 ID:HxsRHuDJ
タカミチ召喚で、魔法が使えない者同士の共感を覚えるとかもおもしろそう。
良いお父さんになりそうだなぁw

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:44:58 ID:8hu/c1xp
ネタがあるなら書けば?

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:45:30 ID:NG1zi7ft
俺Tueeeee!の闇の福音以外なら誰でもいい

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:45:53 ID:MGCzcUWy
ここはちびせつな召喚(羽付きVer)で。

ちっちゃい体で羽パタパタ...

うん、和むw

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:47:11 ID:NB6PfiXI
よく考えたらエヴァは呪いを何とかしないと学院から出られなくなるんだよな。
まあ、使い魔が動けないんじゃ話しにならないのでルイズと一緒にいる限り学院から出れるとかなりそうだけど……

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 09:56:58 ID:NB6PfiXI
>>691はご都合主義すぎた。
呪いを何とかしないと話が進まないことは確かだけど。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:00:48 ID:XCZAQzJ/
>>692
それ言ったら自縛霊の一子ちゃんも・・・

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:01:02 ID:L2l3hTs+
いや、ある意味>>691でもいんじゃね?対7万の軍のときに不利になるから
まぁそれ以外にも規制かけないと俺TUEEEが過ぎるがな

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:08:40 ID:wjZ3Jevq
ゼロが来たら揉めるよな

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:08:45 ID:V68LAS0F
むしろ枷が無くなって普通に大吸血鬼として君臨するエの字との戦いとか。
テッカマンの人とかストーリー的に原作完全無視の人とか居るし不可能ではないんでは。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:17:25 ID:nldv+vUT
まったく枷がないとあんまり目立つことしなさそうだけど
色々と疲れてるっぽいし

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:27:03 ID:5kH3Fqrx
そうだ
デルフをデンガッシャーみたいにパーツ組み換えで色々な形態になる
万能武器にすればどんな作品でも活躍が……

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:27:46 ID:bvg6qKEu
個人的に少しぐらい枷がある方が燃えるけどね。

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:35:24 ID:vVdtGaue
エヴァは登校地獄を使い魔地獄に上書き、弱体化したままで月が多い分だけ能力開放の機会が多いとかなら
なんとかと考えたところで、弱体化は学園に張られた結界の効果だったことを思い出した。


701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:39:55 ID:rw8Ot3BI
>>698
それは自分のメモ帳に書くべきだ。焦らず、マイペースにやろうぜ

>>699
針に糸を通すぐらいきついのもいいがな

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:43:38 ID:hcpZP7V3
ちょっとさわりだけ。

「・・・人形?」
「ぶわははは!ゼロのルイズがお人形を召喚したぞ!」
『あのー・・・』
「くっ・・・ミスタ・コルベール!もう一度、もう一度召喚させてください!」
「残念ですが、ミス・・・」
『あのー、すみませんー。ここはどこなんでしょうか〜・・・』
「うっさいわね!今取り込み中、よ・・・・・・」
『はうぅ、す、すみません〜』
「ご、ご、ゴーストだあぁぁぁ!!」
『ひゃあ!わたし悪霊じゃありません〜!』

霊『0』の使い魔

「で、あんた何できるのよ?サヨ」
『え、えーと、えーと・・・お喋り・・・とか?』

「ひぃぃっ!だ、だれですか!?どこに居るんですか!?」
「メイジにしか見えないのね・・・・・・」

『あわわわ、どうすれば・・・・・・そうだ!この前覚えたこっちの文字で!』
「ご、ごか、五回 DEATH・・・・・・へぅ」
「タ、タバサァァァア!?」

これ以上は妄想力が足りない

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:45:10 ID:8hu/c1xp
いや意味が解らんのだが……

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:47:01 ID:N+5+QXK3
ゴーレムがあるからさほど驚かれる事は……いやまてさよは喋るよな
しかも血文字書くし
これはタバサ失禁フラグか

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:47:10 ID:qVJZBUmM
小ネタの中に修業ありじゃ。(チーン!)


706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:50:43 ID:4Y/kmI8U
マガジンつったら武丸さんだろ…常考

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 10:57:30 ID:CWtNaXQb
もうメカ沢でいいよ

708 :夜明けの使い魔:2007/08/15(水) 11:01:06 ID:kj+XeWMH
投下しよう……たった3レスではあるが、ひさしぶりの投下だ

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:02:13 ID:99RbFpti
では支援だ

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:02:24 ID:oG/AWGuS
支援砲火する!グレン・キャノンもだ!

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:03:23 ID:bvg6qKEu
支援

712 :夜明けの使い魔 1/3:2007/08/15(水) 11:03:57 ID:kj+XeWMH
「あー、オレァあんな嬢ちゃんに使われる剣じゃねぇんだがよー」
 非常にシュールな光景が、そこにはあった。
 鍔をかちゃかちゃならしながら人語を話す長剣を座布団の上に安置して、執事のようなかっちりしたスーツを着込んだ女性が対話している。
「使い手を待つのがオレの本分だってのに……おい、これじゃいつあえるかも分かんねーよ」
 どこか愚痴っぽくそう呟くデルフリンガーに、ミステルは微笑みを返した。
「そんなに言うのでしたら、予言してさしあげましょうか?」
「なにぃ、予言?」
 訝しげな声だ。
 もしデルフリンガーが人間ならば、おいおい冗談はよしとくれよと顔の前で手を振っていただろう。
 その返事も聞かず、ミステルは懐から一冊の予定表を取り出した。
「受信できるかどうか分かりませんが……ええと」
 ぺらぺらとページをめくる。
「ええと、で、で、で……ありましたわ」
「マジかっ!?」
「ええ。……おや、予定では貴方の言う使い手様とはもう会っていることになっていますわ」
「……あ?」
 訳が分からないといった風情でデルフリンガーの声が途絶える。
 使い手に会っているはずだと言われても、触れなきゃ分かるはずもない。
 デルフリンガーにしてみれば、理不尽な話だ。
 会うだけじゃ意味がない、ちゃんと使い手と分からなければ。
「……んじゃいつオレがあの嬢ちゃんに手放されるか教えてくれ」
 どこか諦めた風に、デルフリンガーはそう言った。
 まずは信長に手放されなければ、多分使い手のところに行き着くこともないだろう。
「お任せください」
 ミステルは予定帳とにらめっこを始める。
「んん……えー…………」
 デルフリンガーは、期待に胸を躍らせながらそれを見つめる。
 別に胸は存在しないが。
 ぱたん、とミステルが手帳を閉じる。
「ど、どうだ!?」
 腕でもあればつかみかかって行きそうな勢いだ。
 だが、そんなデルフリンガーの声を受けて。
 ミステルは無言で首を振った。
「ちょっと待て! おかしくないか? オレの使い手とか書いてんのになんでオレの未来について書いてねーんだよ!?」
「私にも分かりかねますわ」
「〜〜〜〜〜ッ!」
 人の姿をしていたならば、デルフリンガーは身もだえしていただろう。
「分かった! 百歩譲ってそれは認める! ……オレの使い手は一体誰だ?」
「分かりません」
「分かれよ! それは分かれよ! もう会ったってそれだけ分かっても意味ねーじゃねぇか!」
 シュールな光景が、そこにあった。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:04:54 ID:oG/AWGuS
全方位ミサイル支援

714 :夜明けの使い魔 2/3:2007/08/15(水) 11:05:41 ID:kj+XeWMH

 まずはじめに、一柱の神があった。
 はじめにある方を始源(プロパテール)と言った。
 始源は世界を作るにあたり、まずいと強きお方造物主(デミウルゴス)をおつくりになった。
 造物主はすべてのものの生みの親であった。
 造物主は始源より賜った総ての根源、フレアを使い三千世界をお生みになった。
 三千世界それぞれに生ける物を配し、三千世界それぞれに神々(アイオーン)を配した。
 始源の望まれた通り、三千世界は各々に生きる命によって混沌の輝きを持った。
 命のふれあいが、新しい物を生み出し世界を変容させた。
 それは始源の望まれた無秩序であった。
 しかし、造物主はそれを望まれなかった。
 造物主にとって、はじめに形作られた世界こそがもっとも美しくもっとも完璧であった。
 造物主はいと強きお方であったが故に無秩序を好まれなかった。
 故に、世界の変容を望まれなかった。
 造物主は、三千世界を間違った物だとお考えになった。
 新しい世界をお生みになろうとしたが、できなかった。
 いかに造物主とはいえ、自らフレアを生み出すことはできなかったのだ。
 それは始源にこそ許された行いだったが故に。
 造物主は総てを無に返し、新しく三千世界をお作りになろうとした。
 造物主は世界の卵をお作りになられ、それを三千世界に配された。
 ことに、総ての世界のはじめ、オリジンにそれを多く配された。
 世界の卵はダスクフレアと呼ばれた。
 ダスクフレアは人の成ったものであった。
 生きとし生けるものすべてがダスクフレアとなりえた。
 ダスクフレアは造物主のお声を聞いた者であった。
 造物主のお声に従い、ダスクフレアは万物からフレアを吸いはじめた。
 世界は造物主の願い通り一度は消え去ろうとした。
 だが、そこに生きる物総てがそれを拒んだ。
 人も、動物も、それどころか造物主が手ずからお作りになられた神々すらも造物主に抗った。
 造物主はそれを滅ぼすために使徒(アルコーン)をお作りになった。
 これが世に言う大戦(アポカリプス)である。
 戦いは混迷を極め、世界を裏切り造物主に従う者や造物主を裏切り人とともに戦う使徒も数多く現れた。
 けれど、いかに長きに渡る争いであろうとも、その終わりは確実に訪れた。
 無数の世界が荒廃し、命を失ったが、その結果として人は造物主を打ち倒し、その身体をバラバラにして三千世界に封じ込めた。
 世界は人々のものとなり、大戦の記憶は薄れていった。
 だが、努々忘れてはならない。
 造物主はいまだその命を永らえられていた。
 自らに反抗した世界をお恨みになり、人に囁きかけ世界の卵をお生みになられている。
 いつかダスクフレアが世界を無に返した時、造物主は再び蘇り世界を再び創世なさるだろう。

 だから、そのグレズコアは確かにまだ生きていた。
 閉じこめられてなお、生きていた。
 グレズの統合意識からも逃れて。
 造物主の声に従い、再び外に出るときを待ちわびながら。
 解放の時は、近い。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:06:07 ID:PJBJPmdY
デルフかあいいよデルフ

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:06:40 ID:99RbFpti
デルフ不憫な子っ支援

717 :夜明けの使い魔 3/3:2007/08/15(水) 11:07:37 ID:kj+XeWMH

 今日のデルフリンガーは、信長に背負われながらも珍しく文句を言わない。
 不思議に思って、信長は声を掛けた。
「どうした、ようやく観念したか?」
「んなわきゃねーだろ。ちょっとな、頼みたいことがあってよ」
 相変わらずだらしなく着物を着崩した格好の信長は、はてと首を傾げた。
「頼みたいこと?」
 別段頼まれれば簡単なことくらいはしてやるのに、と考えながらも、信長は一応尋ねる。
「おうよ。あのミステルってねーちゃんが言うにゃオレを使うべき人間にもう会ってるって話でよ、だからソイツ探すの手伝ってくれよ」
「そりゃアタシだろ」
「ちげーっての! 頼むぜ本当に」
 ふむ。
 ミステルはあんなではあるが一応魔王だ。
 その言葉は、多分確かなんだろう。
 かつて裏切り者がダスクフレアになったとき、その居場所を言い当てたことがあると言う。
 自分は見ていないが。
「ま、良いだろ。んで、具体的にゃどういう話だ?」
「……いや、だから使い手にはもう会ってるって」
「もっと具体的に」
 会った、というだけでは探しようがない。
 当然の質問だったのだが。
「知らねーよ! オレは触らねーとわかんねぇし、ミステルってねーちゃんも誰かは分かんねぇって言うんだからよ」

「それでなんでアタシんところに来んだよ」
 艦内で昼寝をしていたイリアは、不機嫌そうな顔でそう言った。
「なんでったってなぁ。武器の専門家っていやお前だろ?」
 確かにイリアは全身武器庫の弾薬王女である。
 かつてはオリジンで宝剣を扱っていたとも聞く。
 だからこそのイリアへの質問であった。
「な、良いから触ってみろよ娘っ子。使い手ならオレ使って良いからよ」
「いらねぇ」
 一言で切り捨てられた。
「まあそう言うな。デル公としちゃどうしても使い手を捜したいらしくてな」
「仕方ねーな。ほれ」
 イリアはす、と手を差し出す。
 デルフリンガーの柄を持って、抜きはなった。
「ちげーなぁ」
 デルフリンガーの返事は一言だった。
 その一言を聞いて、イリアはデルフリンガーをぽいと投げ捨てた。
「おい何しやがる娘っ子!」
「わざわざ人に持たせといてその反応はねーだろうが!」
 がちゃがちゃと鍔をならすデルフリンガーと言い合うイリア。
 それを見て、信長は溜息を吐いた。
「はいやめやめ。しかしイリアも違うか……」
 言いながら、デルフリンガーを鞘に収め直す。
「にしても、なんだその使い手って奴は?」
「デル公を使うべき奴、らしいが……こいつに触れると分かるってことくらいしか知らん」
 その言葉に、デルフリンガーは鍔を鳴らす。
「オレの使い手ってのはなぁ、普段はそうでも無いが武器持った途端に一騎当千! 伝説とも言われるくらいに凄い奴よ!」
 その言葉を聞いて、イリアはがりがりと頭を掻きながらぽつりと呟く。
「なあ、それってフォーリナーって言わねぇか?」
「それだ!」

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:09:16 ID:99RbFpti
イリーナ自重支援ww

719 :夜明けの使い魔 4/3:2007/08/15(水) 11:10:35 ID:kj+XeWMH
投下……完了!
クライマックスに向けてデウス・エクス・マキナが発動しまくっててああ書いててイライラする。
ちなみに二つめのアレはカオスフレア知らない人向け、という意識があったりしますがカオスフレア知らない人はこんなのなかなか読まねぇよなぁ。
以上、ありがとうございましたー。

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:10:35 ID:99RbFpti
そしてイリーナはフォウリーだということにレスしてから気づいた支援

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:15:53 ID:ALiGgsh+
まぁPCが何とか合流しようとするのも良くある話だしなー。
次回も楽しみに待ってる。

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:18:38 ID:99RbFpti
デルフがPLだったらもう涙目だろうなと思いつつ読むと楽しげだなぁ乙

723 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/15(水) 11:31:55 ID:99RbFpti
今大丈夫ですか?
大丈夫っぽいなら、32分から投下いきます

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:32:21 ID:1bEROL73
支援しよう!

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:32:45 ID:kj+XeWMH
GO! ってもう時間来てる!?

726 :ダブルクロス ゼロ 1/6:2007/08/15(水) 11:33:43 ID:99RbFpti

 フーケは確信した。今、自分の調子は限りなく良い、絶好調である、と。
 杖を振るう動作に乱れはない。心は落ち着き、既に成功するという確信さえも抱いている。
 口元には自信満々の笑みが。その体には活力が満ちている。
 不可能だと思っていた盗みに一筋の光明が見えたのだ。賭けに近いとは言え、やる気が出ないわけがない。
 頭の中で今日行うことを確認する。――よし。と、フーケは気合を入れた。

 さて、唐突ではあるがここで土くれのフーケの正体について話そう。

 土くれのフーケ。今最もトリステインの界隈を騒がせている謎の盗賊。
 男とも女ともつかないその盗賊は、時に大胆に、時に華麗に様々なマジックアイテムを盗んでゆく。
 そんなフーケの行為の中に共通する点があった。それはゴーレムを用いた行動と、錬金である。
 この二つの腕前がかなり高いと評価されたフーケは、錬金によって金庫が土くれに変わるという逸話もあり、”土くれ”の二つ名を得たのであった。

 時刻は昼。教員もまとめて昼食を取ったり、次の授業に向けての準備をしている時間。
 フーケは宝物庫の壁を見上げている。その容貌は、トリステイン魔法学院の学長であるオールド・オスマンの秘書、ロングビルとまったく同じであった。
 彼女達は双子なのか? と問われれば答えは否である。すなわち、ミス・ロングビルは偽りの名であり、彼女の正体こそが土くれのフーケということになる。

 そのミス・ロングビルは、オールド・オスマンに頼まれて現在街に向かっている、という事になっている。
 頼まれていたのは秘薬の買出しなのだが、既にフーケはその秘薬を確保していた。そも、在庫が足りない、という状況を作り出したのもフーケ自身だ。
 これで彼女のアリバイは一応成立する。吹けば飛ぶようなものではあるが。
 詳しく調べられればボロの出る稚拙なアリバイである。だがその前にミス・ロングビルはこの学院からいなくなり、土くれのフーケへと戻るのだ。

 破壊の杖を盗み、一日二日と様子を見てから姿を消す。

 オールド・オスマンも愚かではあるまい。すぐさま捜索を出すだろう。そしてフーケは”捜索が終わった場所”を経由して逃げればいいのだ。
 あのセクハラにずっと耐え続けてきたのだ。ある程度の信用なら勝ち取っている自信がある。
 乳を揉まれ、尻を撫でられ、卑語を浴びせられる。しかもふぇっふぇっふぇ、という心なしむかつく笑い声!
 過去の恥辱を思い出しフーケは杖を握る手にギリギリと力を込めた。可能ならば逃げる前に一発殴りたい。

(それも昔のことだね)

 軽くフーケは自嘲した。そしてその怒りを思い出したことに歓喜を覚える。
 今はそのセクハラに対する怒りすら、ゴーレムを繰る力に変換できる。前述したとおり、フーケは絶好調であった。

 杖を振るい、使い慣れた呪文を口ずさむ。
 それと同時に現れたのは、30メイル大の巨大なゴーレムであった。
 錬度は完璧。会心の出来である。ゴーレムの肩に立つフーケはその口元を大きく歪めた。
 眼前に見えるのは宝物庫の壁。スクウェアクラスのメイジによって作られたそれはまさに堅牢。
 だがフーケの目には、既にそれが完璧なる壁とは映らなかった。

 砕ける。

 その確信をもって、フーケはゴーレムに命令を下した。

「まずは、左腕!!」

 繰り返すが、フーケはトライアングルクラスのメイジではある。が、ゴーレムに関してはスクウェアにも並ぶ腕前だ。
 命令を受けたゴーレムは、その忠実なる意思をもってして左腕を振り上げる。
 そうして勢いをつけて壁に振り下ろされ――ぶちあたる瞬間、その腕は鉄へと錬金された。
 鉄の豪腕は固定化を受けた壁を穿つ。衝撃音とともに、砕けた壁の破片が宙を舞う。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:34:14 ID:ALiGgsh+
なるほど、卓ゲの連鎖か。≪狂戦士≫+≪アクセル≫で支援する。

728 :ダブルクロス ゼロ 2/6:2007/08/15(水) 11:34:47 ID:99RbFpti
 フーケは視線をゴーレムの左腕の先に向ける。やはり完全には撃ちぬけていない。砕くには何度も殴りつけなければならないだろう。普通ならば。
 コンマ数秒の思考。砕け、宙を舞う無数の破片を見てフーケは杖を振り上げた。


「錬金!」


 その言葉と同時にゴーレムに命令を下す。
 忠実なるゴーレムはその命令に従い、その体を大きく捻り、勢いをつけて右腕を後ろに回した。




   ダブルクロス ゼロ  8




「まさか……っ」

 オールド・オスマンは驚愕に目を見開いた。突如現れたゴーレム。そして響いた轟音。さらに狙いは宝物庫。
 まさか、ともう一度口の中で呟く。このような昼間に来るとは、まったく持って想像していなかった。
 確かに宝物庫の壁は固定化で守られているが、それはあくまでも魔法に対する守りである。物理攻撃に弱いのは道理だ。
 だがそれを補う為の壁であった。極端に分厚く、単純に破ることのできない壁。
 いかに30メイルのゴーレムが腕を鉄に変え殴りつけたとしても、すぐに破れるようなものではない。
 今すぐに教師達を、むしろ自身をあの場に寄せれば何とかとめることが可能なはずだ。
 遠見の鏡を解除し、オスマンはその腰を上げようとした。
 しかし突如襲ってきた轟音、そして振動にその足元を揺らがせた。転びそうになるのを机にしがみついて耐える。

「なんじゃ!?」

 既に遠見の鏡は解除している。何が起こったのか、混乱しそうになる頭を一瞬で落ち着かせ、オスマンは声をあげた。

「ミス・ロングビル!」

 そういってしまう分、やはり少し混乱しているようだが。


  ・  ・


 フーケは口元の笑みを深くした。

(いける!)

 飛び散る破片に錬金をかける。固定化の魔法がかかっていたとはいえ、砕かれればただの破片だ。
 殴りつけたことによって固定化のかけられた壁は砕けた。そして砕けた壁の破片は”次々にゴーレムの中に消えていく”。
 それにあわせてゴーレムが勢いよく右腕を後ろに振るう。右腕は土で出来てるとは思えないほどしなやかに後ろへと伸びていった。

 ゴーレムはそのサイズを変えずに右腕をするすると伸ばしていく。
 だが如何に強力なメイジであろうとも、そんな簡単に固定されたゴーレムのサイズを、しかも一部だけとはいえ変えることが出来るのか。
 第一土が足りない。すぐさま補給できるほど、錬金の力は便利ではない。
 しかしそれを”破片を取り込む”事でゴーレムは解決する。右腕はするすると伸び、その先端はまるで鉄球のように丸く握られていた。
 フーケは頭の中がまるでかき回されるような痛みに歯を食いしばる。
 下手をすれば今伸ばしている腕は簡単に崩れてしまう。フーケの集中力は、この段階で最高潮に達した。

 しかし、上手くいった。その事実がフーケの口元を歪ませる。



729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:35:17 ID:kj+XeWMH
絶好調であれば絶好調であるだけフーケの末路を幻視してしまう
従者+血の戦馬支援

730 :ダブルクロス ゼロ 3/6:2007/08/15(水) 11:35:53 ID:99RbFpti


 まず第一に、一撃目で砕いた壁の破片を即座に錬金しゴーレムに回収させることによってその密度を上げる。それが目的だ。
 密度をあげればそれだけゴーレムは強固になる。強固になれば拳の威力もあがる。
 殴れば殴るほど破片を回収し、壁を砕きやすくなる。最初はそれだけが目的であった。

 第二に閃いた事がある。戯れで躍らせたゴーレムにその理由はあった。
 頭を中心にくるくる回るゴーレムから発生した摩擦熱でフーケは右手を火傷しかけ、ぽろりとゴーレムを落としてしまった。
 そのゴーレムは回転をしたまま勢いよく壁にぶつかる。そうすると、壁からは普通に擦るよりも多くの破片がぱらぱらとこぼれた。
 それを見てフーケは眉を顰める。何かが頭に引っかかったのだ。

(回転、回転、回転……回転とは回る、回るということは、勢いがつく、ということ?)

 何故か頭に浮かぶのは平民が作り続けた武器の数々であった。剣、斧、槍、弓、鎚……そこまで考えてフーケの頭に電気が走った。
 剣や槍は突き出す事で最小の動きで威力を発揮するだろう。だが、斧や鎚ならば?
 それらは振り回すことによってその威力を発揮する。そう、振り回すことによって! それは人の拳も同じだ。

 ならば、ゴーレムも。



 後ろに伸ばされる腕。破片を即座に錬金し、吸収。フーケは限界まで集中をしていた。
 やがて右腕が伸ばされるのが止まる。それと同時に鉄へと錬金される、右腕の拳。
 集中のために閉じていた目を見開く。指揮者と見紛うように杖を動かし、フーケは高らかに告げた。


「――砕け!」


 命令と同時にゴーレムが動く。長く伸びた右腕を鞭のように撓らせ、先端の鉄塊を左腕を叩き付けたところへと――更に叩き込む。
 切れそうになる集中力を杖を握り締めることで押さえつける。
 フーケにとっては永い時間であり、実際に換算するのならば大した時間ではないだろう。

 右腕は見事なまでに左腕と同じ場所を穿った。
 そうして宝物庫の壁を――完全に打ち砕いた。

「よしっ!」

 知らずのうちにガッツポーズをとるフーケ。

 代償というべきか、壁と同時に右腕は肩口から完全に砕けていた。しかも、威力が高すぎたのか壁の崩壊も想像以上に酷い。
 更にフーケの体を極度の疲労が襲う。集中力の代償か。小さく舌打ちをしたあと、フーケは宝物庫の中へと身を躍らせた。
 ゴーレムには邪魔者を排除するように命令を下す。目的は”破壊の杖”だ。とっとと奪って森に逃げ込もう。



 ――残されたゴーレムは右腕を再生しながら主の命令を忠実に守ろうとしていた。
 意思のないゴーレムである彼は、ただ下された命令を守る。すなわち、邪魔者を排除する。

 だから桃色の髪の少女が接近するのを確認したとき、彼は即座に行動を起こした。
 少女をなぎ払うため、再生したばかりの――サイズは既に通常のものになっている、が、それでも彼の全長は30メイルに及ぶ――右腕を振り回した。



731 :ダブルクロス ゼロ 4/6:2007/08/15(水) 11:37:13 ID:99RbFpti

  ・  ・


 ルイズとハヤト、そしてキュルケ、タバサはその光景を唖然とした表情で見ていた。
 それもそのはず。いつもどおりの平穏な学院の昼休みのはずが、突如30メイルもあるゴーレムの登場により騒然となっているのだから。
 ハヤトは「なんだありゃ」と小さく呟いた。数々の使い魔を見ても驚愕しなかった男が、ただ驚愕していた。

 ルイズは、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールはただそれを呆然と見ている――だけでは、なかった。


 ゼロのルイズは魔法を使えない。

 それがコンプレックスとなり、ルイズは恐ろしく勤勉な、学術だけで言うのならば素晴らしい成績を修める事になったのは皮肉に近い。
 だからこそ彼女は気づく。いつか自分が使うために、自分がその力を振るうために、彼女の知識は総てが魔法に向けられている。

 その知識はゴーレムが何をしようとしてるのかを理解させた。


 理解した瞬間、彼女は走り出した。
 自身が貴族であるために。


「――ルイズ!?」


 ルイズが宝物庫へ向かったのに彼女の使い魔であるハヤトが気づいたのは、既に駆け出し、後姿が小さくなってからであった。



 何が目的なのだろう。走りながらルイズは考えて、馬鹿ね、と自嘲した。
 破壊されたのは宝物庫の壁なのだ。ならば狙いは中にある秘宝に決まっている。
 しかもあんな巨大なゴーレムを作るとは、土のトライアングルかスクウェアか。何にせよ、メイジの盗賊。
 頭の中に浮かんだのは街で聞いた噂の「土くれのフーケ」である。
 少なく見積もってもトライアングルクラス。もしかするのならば、スクウェアクラスとも呼ばれる盗賊。
 そんなメイジが今、30メイルにも及ぶゴーレムを作り宝物庫を襲っている。

 そこに自分のようなゼロのルイズが向かって、何が出来るのか――何もできやしないだろう。


 ――もし自分がゴーレムを使えるなら?
 錬金に力をいれ、学問に励んでいただろう。そんな想像をしなかった日はない。

 ――もし自分が癒しの力を使えるなら?
 ちぃ姉さまのために必死に練習をしただろう。そんな夢想を抱かなかった日はない。

 ――もし自分が強力な炎を使えるなら?
 母のように戦うために。そのための練習を欠かさなかった日はない。

 ――もしも、もしも自分が、あの母のように風を繰る事が出来たのなら?
 母を見るたび、それを思わなかった日はない。

 ゼロのルイズは魔法を使えない。
 だが、向かわないわけには行かない。ルイズはその思いとともに駆けていた。


「”土くれのフーケ”!」

 ようやっと宝物庫にたどり着いた時、ルイズの息は上がっていた。


732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:37:26 ID:ALiGgsh+
フーケさん頑張りすぎ支援

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:37:31 ID:NoJSOlW4
柊が着いた瞬間から高度が下がり始めるアルビオン支援

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:38:36 ID:9s9AYfiu
柊力自重しろ支援

735 :ダブルクロス ゼロ 5/6:2007/08/15(水) 11:38:38 ID:99RbFpti
 自分が何を出来るのできるのだろうか。結局答えは出ないままこの場に来てしまった。
 それでもこの場に来なければいけない。そんな気がしたのだ。そうしなければいけないと、自分の中の何かが声を高々にあげていた。

 人影はない、となれば宝物庫の中なのだろう。想像していた以上に崩壊が酷い宝物庫の壁を見て顔を青ざめるも、ルイズは一歩前に踏み出し、


「この――馬鹿野郎!!」


 という聞きなれた青年の声とともに首をつかまれ後ろに引っ張られ、

「あ」

 後ろに向かってペタン、としりもちをついた。
 視界に映ったのは、自分の代わりに前に出た自分の使い魔が、ゴーレムのなぎ払いの一撃を受けた一瞬であった。

 まるで冗談のように、彼女の使い魔、ハヤトは吹っ飛び、壁に激突した。大きな衝撃音が響いた。瓦礫が砕け、飛び散ったのだろう。

 その光景をルイズは見ることが出来なかった。



 呆然と何もない空間を見詰める。ゴーレムの拳に遅れて風がルイズを撫で、髪が揺れた。
 パラパラ、と何かが欠け、落ちる音が左から聞こえるが、ルイズはそちらを向けなかった。
 30メイルのゴーレムの拳は、人よりも格段に大きい。しかも土を魔力によって圧縮されたその一撃は、途方もないものだろう。
 現に破られないと思われていた宝物庫の壁は破られた。とはいえそのときほどの一撃ではないのだが、人間一人を潰すには十分の威力だ。

 それをハヤトは受けた。ルイズを庇って。

 彼の使い魔としての能力は何なのだろう、と考えとき、強力な再生能力ではないかとルイズは思った。
 今は「そうであってほしい」と祈るほどではあったが、一瞬で砕け散ってしまったような人間が再生するだろうか。
 そこまで強力な再生能力も、そして治癒魔法も聞いたことがない。
 血の気が引く、というのはこのことを言うのだろうか。死に掛けたという事実よりも、己が使い魔の安否を思った瞬間、ルイズは顔を真っ青にした。
 何も出来るわけでもないのにルイズはこの場に来た。何かをしなくてはならないと思った。

 その結果、自分の使い魔は――使い魔は、死んでしまった。

 呆然としたまま、ルイズは呟いた。

「ハヤ、ト?」

 言葉に答えるように、ゴーレムがゆっくりと動き出す。
 拳が振り上げられてもルイズはそれを見ることをせず、ピクリとも動かなかった。


  ・  ・


「馬鹿のルイズ!」

 キュルケは堪らず叫んだ。シルフィードの背に乗り、風を裂きながら。


736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:40:28 ID:ALiGgsh+
ここでルイズが喰らってたら間違いなく覚醒してた罠……

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:41:39 ID:kj+XeWMH
りっざれくと! りっざれくと! 支援

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:41:41 ID:9s9AYfiu
リザレクト支援

739 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/15(水) 11:44:50 ID:1JQRP56h
ダブルクロス ゼロ氏が最終レス投下失敗で規制に引っかかって、残りを避難所にUPったと報告があったです。

740 :ダブルクロス ゼロ 6/6代理:2007/08/15(水) 11:45:28 ID:kj+XeWMH
 走り去ったルイズ、そしてそれをとんでもない速度で追って行ったハヤトを見て、キュルケも走り出した。続けてタバサも走り出す。走りながら口笛を吹いた。
 間もおかずシルフィードが飛来する。それに飛び乗り、キュルケに併走しながら手を伸ばした。

「つかまって」

 問われる前にキュルケはタバサの手を掴み、シルフィードの上に飛び乗る。
 風竜はその何相応しい速度でゴーレムの元へと急行した。

 そして目にしたのは、ルイズを庇ってゴーレムの拳を受け吹き飛んだハヤトと、その場に座り込んだルイズであった。

 眼前に聳えるゴーレムはその右腕を振りかぶる。ルイズを潰すつもりなのだろう。
 あのサイズでは魔法を撃っても効果は期待できない。キュルケは下唇を噛んだ。

「行って」
「きゅい!」

 珍しく焦った口調でタバサが命令を下す。風竜は突風と化し、ルイズへと向かう。
 だがそれよりも早く拳が振り下ろされた。少しでも遅くなれ、とキュルケは魔法を唱えるも、欠片も効果は見えない。

 ルイズは動かない。
 キュルケは再び叫んだ。


「ルイズーーーーーーーーーー!」


 拳がルイズに迫る。
 見ていられない、とキュルケは目を瞑った。諦めない、とタバサは目を瞑らなかった。


 ――それ故に彼女は見た。

 音速を超えるハヌマーンの力の持ち主を。

 黒い風がうねり、轟音を上げて吹き抜ける。

 タバサは見た。ルイズの使い魔、ハヤトが吹き飛ばされた場所から、何かが爆発するように飛び出すのを。
 タバサは見た。その何かは、まるで疾風のようにルイズの元に駆け寄ったのを。


 タバサは見た。――ゴーレムの腕がまるで結晶のように砕かれるのを。

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:46:13 ID:1JQRP56h
しえ☆すた

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:47:22 ID:kj+XeWMH
か、勝手に代理しちまったがこれで良かったのかな?
何はともあれDX0の人乙!

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:49:17 ID:ALiGgsh+
ダブゼロの人乙。
結晶化使ってるって事はいきなり侵蝕率100%越え……なんというか、綱渡りしまくりだな隼人。

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 11:52:01 ID:1JQRP56h
乙です〜♪

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 12:18:06 ID:kj+XeWMH
さてTRPGネタ三発目だ。小ネタを行くぜ

 召喚の爆煙が晴れた後、そこにいたのは黒いロングコートの男だった。
 その男は、殺気を放ちながら周囲を睥睨し――
「な、なんだこれはッ!? 馬鹿な、伝説の暗殺者であるこの俺が包囲されていることに気付かないだと!?
 こ、こいつら出来る……くっ、やはりこの手段しか無いか!」
 いつの間にか手に持っていた拳銃で、自らの頭を撃ち抜いた。
 銃声が、長く尾を引く。
 誰もが呆気にとられた。
 召喚されて早々自殺する使い魔など、見たこともない。
「ちょ、ちょっとーッ!? おかしいでしょねぇ! なんでいきなり死んでんのッ!」
 大あわてのルイズが駆け寄るが、死の定めは覆されるはずもなく――
 ――死体は無数の薔薇の花びらへと姿を変え空へと舞い散り。
 ――うぞぞぞぞ、と寄り集まって、再び人の形へと変化した。
「悪い悪い。兄ちゃん、びっくりして自殺しちまった! 生きてて良かった、生命の神秘だ!」
 覆されてる、死の定め覆されてる。
「な、なにコレ……!」
 周囲の人々はまた呆気にとられていた。
 死んで蘇る人間なんて見たことがない。結論として、何か人間によく似た亜人だろうと言うところに落ち着いたのだが。
「さあ、ミスヴァリエール、早く契約を!」
 ルイズとしては、明らかに人間にしか見えないのだけが不満だった。


 ゼロのガンズ&ローゼス


 まぁ、どう見ても変態なのは別に良い。
 契約してそうそう薔薇の為だと言ってお金を巻き上げられて、残金27エキューなのも別に良い。
 死なない使い魔! こんな使い魔と契約したメイジはきっと居ないに違いない。
 だから、ルイズは胸を張って宣言した。
「良い? アンタはわたしの使い魔なんだからね」
「ノノノ、アイムガンマン!」


元ネタ:ダブルクロスリプレイ "ガンズ&ローゼス"上月永斗
 すまない、使い魔って言われて返事するシーンだけ書きたくて書いた小ネタだ。反省はしていない。

746 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/15(水) 12:30:11 ID:XZxLe/Ef
>>745
乙〜

では投下予約しますね〜

747 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/15(水) 12:35:04 ID:XZxLe/Ef
投下予約無いようですのでこのまま投下しますね〜

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 12:35:47 ID:oG/AWGuS
支援ですよ

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 12:35:48 ID:bvg6qKEu
支援

750 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/15(水) 12:36:32 ID:XZxLe/Ef



小屋の中で盗んだ物を確かめていたフーケは舌打ちしていました。
「剣の方は珍しい事は珍しいが闇で売るにはちと無理だね・・・破壊の杖は使い方がわからないし・・・壁の事といい予定外な事ばっかりだよ」
暫く思案したフーケは、学院から教師連中をおびき出して破壊の杖の使い方を探る事に決めました。やれやれといった表情で小屋の外に出ると遠くから風竜が飛んでくるのが見えます。
「ちっ、学院のガキ達かい!!もう追ってくるとは・・・破壊の杖の使い方も知らないだろうし・・・仕方がないここは死んでもらうしかないねぇ」
そう呟くとフーケは森の中に身を隠すのでした。
追跡していた三人はシルフィードから降りて辺りを見回していました。
「この辺りで見失ったのよね・・・ってあの小屋・・・」
ルイズが森の中にある木こりの小屋を見つけました。全体的に何年も使っていないようなツタが生い茂るボロボロの小屋でした。
「あんな何年も使ってないような小屋がどうかしたの?」
キュルケがあきれたように言いますが、タバサが小屋のドア付近を指差して言います。
「使用感がある」
「そう、ドアの周りだけツタがないのよ」
タバサとルイズの言葉を聞いてキュルケは驚きながらドアを見て納得しました。
タバサは元々状況判断と観察力に優れているのは友人として知っていましたが、そのタバサに優るとも劣らないルイズの観察力に正直吃驚していたのでした。
ルイズの観察力が高くなったのは無口で少々変わったおとーさんを知ろうとしていた賜物でした。


751 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/15(水) 12:37:54 ID:XZxLe/Ef
それはさておき、小屋の中の確認をすると言う事で相談していた三人でしたがキュルケがフレイムに確認させに行くと言い出しました。
「キュルケ大丈夫なの?」
「フレイムと感覚共有出来るから小屋の中を私が見るのと同じだし。フレイムなら身体もシルフィードほど身体も大きく無いし・・・フーケに見つかったら外に出てきた所を私たち三人で叩く。良い考えでしょう?」
タバサは少し考えましたがキュルケの案で行くことにしました。ルイズはキュルケの案に少し抵抗がありましたが他に良い考えも無かったのとタバサがキュルケの案に乗ったので渋々了解するのでした。
フレイムがゆっくり静かに小屋に近づいてツタの間から窓を覗いて中を確認します。ルイズとタバサが周りを警戒していますが、キュルケが徐に小屋に向かい始めました。
「「え?」」
タバサとルイズが驚いてキュルケを見ます。そのまま小屋に行ったキュルケは中を覗き込むと首を傾げた後ルイズとタバサにこう言いました。
「誰も居ないわよ〜」
盛大にずっこけたルイズとタバサは行く前に教えなさいと抗議しましたがキュルケは笑ってごまかしていました。
特に罠とかも無いようなので小屋を三人で探すと拍子抜けするくらいに宝物庫から盗まれた物が出てきました。とりあえず小屋から外に出て確認すると、一つは金属で出来た筒状のアイテムもう一つは剣でした。


752 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/15(水) 12:39:15 ID:XZxLe/Ef
「この二つかしら??」
ルイズはそう言いながら剣を抜いてみるのでした。
「何これ・・・錆だらけでボロボロじゃない!!」
「うるせ〜娘っこ!!剣を見かけだけで判断するんじゃねぇ!!」
キュルケの台詞に突然剣が怒鳴りました。
「インテリジェンスソード」
タバサの一言で吃驚していたルイズとキュルケは納得しました。
「それよりも、盗賊追ってきたんだろ?なら気をつけな!!奴は近くにまだ潜んでるぜ」
剣がそう言うか否か、近くの地面が盛り上がり土のゴーレムがまた現れました。
突然の出現に驚いた三人は闇雲に魔法を唱え攻撃しましたが土のゴーレムはビクともしません。
それを見たタバサが冷静に状況を判断して「撤退」を告げ、キュルがケフレイムには森の中へ一旦隠れるように支持して破壊の杖を持ってタバサとシルフィードに向かいました。
「ルイズ何やってるのよ!!」
シルフィードまで来たキュルケがルイズが居ないことに気がついて振り返ると一人剣を背負って土のゴーレムと対峙していました。
「き、貴族が敵に背を向けるなんて出来ないわ!!それに、おとーさんのやられた仇取らないと」
ルイズは剣を抜くと土のゴーレムに切っ先を向けます。しかし、そんなルイズに剣が語りかけます。
「娘っこの気概は感心するが・・・俺を扱う事は出来ねぇ。一旦引いても貴族としての誇りは失わねぇ」
「そんな事言わないでよ!!魔法が使えなくても私は立派な貴族になりたいの・・・お願い力を貸して・・・」
ルイズは涙を流しながら剣に語りかけます。
「無理なんだ、使い手じゃなきゃ俺を持ってもどうしようもないんだ・・・悪い事はいわねぇ。一旦引くんだ!!」
「嫌嫌っ!!私が土のゴーレムを倒すの・・・だから・・・助けておとーさん・・・」
土のゴーレムがルイズの目の前で右腕を振り上げました。
「助けて!!おとーーさーーーーん!!!!」
ルイズの叫びも空しく土のゴーレムの右腕は振り下ろされ地面に叩きつけられてしまいました・・・・


753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 12:40:08 ID:XCZAQzJ/
>>745
ルイズ死亡最短記録は小ネタのGTAだけど、使い魔死亡の記録としてはスペランカー先生の過去最短を更新したなwww

支援

754 :ルイズのおとーさん ◆HrwJDuCDSA :2007/08/15(水) 12:40:40 ID:XZxLe/Ef
投下終了です〜



755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 12:41:26 ID:kj+XeWMH
おとーさんGJ! いつも思うが地の文が丁寧語なんですごく印象的だ

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 12:52:51 ID:3/nh3E/K
GJ
「助けてお父さん」はお父さんに無限の力を発揮させるよなw

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 12:54:56 ID:ZRnuk8km
>>745
プレイヤー田中天だもんな…w ルイズも可哀想に。
ストライクの国見以蔵よりゃマシかもしれんけど。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:22:48 ID:T0EdGnFN
>>753
召喚された時既に死体だった神父召喚スレの旦那は?

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:32:41 ID:h2UoV7m8
投下おk?
タイトル決めてないけど

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:34:43 ID:bvg6qKEu
>>758
あれは死んでるっていうか仮死状態だから少し違う気がする。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:35:21 ID:h2UoV7m8
やはりタイトル決めないとダメか……

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:39:08 ID:T0EdGnFN
>>760
それもそうか

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:41:10 ID:aF0IyBqU
タイトル未定でOKだ、保管庫の作品でも当初はタイトル未定があったぞ

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:42:04 ID:bvg6qKEu
>>761
とりあえず、仮タイトルでもいいからあった方が良いかと。

765 :うる星ルイズの使い魔1/2(仮):2007/08/15(水) 13:47:07 ID:h2UoV7m8
じゃあ仮タイトルをこれにして投下します
小ネタだから続きはありません



朝、ルイズがいつも通りの時刻に起床すると、彼女の使い魔達はすでにいなくなっていた。
起きて食堂に向かったようだ。
ルイズも着替えを終えるとすぐに食堂へ向かう。
その途中、とてもいい匂いがしていたので厨房を覗いてみる。

「シエスタ、アンタなかなか上手いやないか」
「昔、ひいおじいちゃんに教えてもらったのですよ」
「あとはこれを蒸せばいいのか?」
「そうアルね」

厨房ではシエスタやマルトー達が巨大な返しを持った女性とチャイナ服の女性とお好み焼きや中華料理を作っていた。
ルイズは今日の食事も期待できるとわかると自分の席へ向かった。





766 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 13:48:12 ID:8hu/c1xp
なんか今日は卓ゲ物がブームですか?
直接は関係ないけど八房作品は卓ゲネタが多いので尻馬に乗って投下予約。

767 :うる星ルイズの使い魔1/2(仮):2007/08/15(水) 13:48:14 ID:h2UoV7m8
席へ座ると、遠くでギーシュが決闘を申し込んでいるのが見えた。

「君達に貴族に対しての礼儀を教えてあげよう」
「てめえ!よくも俺を女と間違えやがったな!覚悟しやがれ!」
「俺を男なんかと間違えやがって!俺は女だ!」
「美しき女性達の心を傷つけるとは許せん!たたっ斬ってやる!」
「二股をするとはけしからん!この風林館高校の蒼い雷が成敗してやる!」
「かごめに手を出しやがって!ぶっ殺してやる!」
「He Boy!その髪の色は校則違反デース!丸坊主にしなサーイ!」

赤いチャイナ服の青年と、背中に男と書かれた男子学生服を着た男装の女性と、刀を持った白い学ランの青年と、木刀を持った青い和風の青年と、巨大な刀を持った犬耳の火鼠の皮衣を着た青年と、頭に椰子の木を生やしたアフロ服の男性がギーシュを睨みつけながら騒いでいる。

「ほらかごめ、アンタの彼氏とその仲間達がまた暴れてるわよ」
「茜、何回も言ってるけどあいつは彼氏じゃないし、あいつらも仲間じゃないわよ」
「そうそう、姉ちゃんの彼氏は僕やで」

ルイズの隣で、水兵服を着た女性二人と鬼族の子供がその様子を眺めていた。





768 :うる星ルイズの使い魔1/2(仮):2007/08/15(水) 13:49:25 ID:h2UoV7m8
「えー、ヴァリエール嬢美女使い魔達の写真集はいかがですかー?」
「ミス・ナビキ、一冊購入させてくれ」
「あらギトー先生、いつもご購入ありがとうございます」
「お、大きい声で言うのではない!」

食堂の隅ではギトー先生が召喚された女性達の写真集を購入している。

「王手」
「ま、待ってくださいミスタ・テンドウ!」
「パフォ」
「このパンダの言う通り待ったはなしだよ」

別の机で将棋をしていたコルベール先生に、パンダが「待ったなし」と書かれた看板を向ける。
その様子をとあるアパートに暮らしていた住人が観戦している。

「……あったかい」
「ゴロゴロゴロ」
「お茶が入りましたよ」
「ありがとうございます。ミス・カスミ」
「いえいえ」

別の一角ではエプロン姿の女性がタバサと巨大な猫が暖まっているコタツにお茶を持って来ていた。

「いくぜキュルケ!」
「来なさい!」
「きゅいきゅいきゅーい!」

外ではキュルケがシルフィードを借りて最小限の部分しか守れそうにない鎧を着た女性と大豆を発射する銃で戦っている。





769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:50:41 ID:xPkjMc6M
てらるーみっくわーるどwwww

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:51:20 ID:NB6PfiXI
支援

771 :うる星ルイズの使い魔1/2(仮):2007/08/15(水) 13:51:50 ID:h2UoV7m8
「ルイズ、ダーリン見なかったちゃか?」

そんな周りの様子を眺めていると、鬼族の女性がルイズに質問を投げ掛けてきた。

「ダーリン?あいつなら洗濯所にいたわよ」

それを聞くと鬼族の女性は虎柄のブラから何かの機械を取り出し、スイッチを押す。
機械の画面に異常に小さい爺さんとオスマン氏と法師姿の青年と特に特徴のない青年が映しだされた。

『よいか三人とも。この修業はいかに素早く、発見されずにパンティを盗れるかがポイントじゃ!』
『『『はいお師匠様!』』』

鬼族の女性はすぐに空を飛んで洗濯所へ向かった。
数分後にはライトニングクラウド以上の電撃音と悲鳴が聞こえてくるだろう。
そんな使い魔達の様子を眺めつつ、ルイズは一言呟いた。

「ダメだこりゃ」
「これがお主のさだめじゃ」
「こら叔父上、出番がないからって最後に出てくるのではない」





終わりです
召喚されたのはうる星らんまめぞん犬その他etcの人々です

772 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 13:54:24 ID:8hu/c1xp
乙でした。
タイトルに1/2とあるからまだ投下中かと思ってしまったw

では、続けて投下させてもらいます。

773 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 13:55:42 ID:8hu/c1xp
なんだ、このタイミングの悪さは。
まぁ、なんだかんだと機嫌を直したから良いものの――
まったく、子供のお守りも楽じゃない。


宵闇の使い魔
第伍話:錆びた剣


「あ――」
キュルケの部屋を出た虎蔵は、そのタイミングの悪さを呪った。
なにせルイズもまた、丁度自室から出て来たところだったからだ。

「――――よぉ」

そして尚悪いことに、ベッドに押し倒しながら緩めたネクタイはそのままだった。
ルイズは怒り狂った。


1時間ほどだろうか。
ルイズが延々とヴァリエール家とツェルプストー家の確執について語ったのは。
あまりに喋り続けてぜぇぜぇと荒い息になったルイズに、虎蔵が水を注いだグラスを差し出す。
ルイズはそれを受け取ると喉を鳴らして飲み干して「そういう訳だから、キュルケは駄目。絶対」と、
どこぞの標語のようなことを言い切った。

虎蔵は殆どを右から左に聞き流してから、
「まぁ、その辺りは置いておくとして、今日は何もして無いぜ」
と注げる。
キスはしたが、まぁあの程度は何もして無い範疇だ。
「ほんとかしら―――って、"は?"、"今日は?"って言った?」
「煙草吸いに出て行って、戻ってくるまで大体どんくらい掛かったよ」
と、後半は華麗にスルーして逆に問い返す。

ルイズはあっさりとそれに乗ってしまい、虎蔵が出て行った時間を思い出して――
「1時間はかかって無いと思うけど」
「だろう。実際になにかイタしてたら、そんなもんじゃすまんだろうよ」
といって肩を竦める。
ルイズはイタしてという物言いに僅かに顔を赤くして、「そんなの解らないじゃない」と口を尖らせる。
それを聞くと虎蔵は、ルイズの方に手をやり、ベッドの方軽く押しながら、
「んじゃ、試して見るか」
と注げた。
するとルイズはその言葉を咀嚼するかのように固まり、次には一瞬にして茹蛸のようになって、夜にも拘らず
「ッッ―――馬鹿ぁぁぁぁッ!このエロ犬ッ!」
と怒鳴って、ベッドに飛び込んでは頭から布団を被ってしまった。



774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 13:56:49 ID:pmfagWmT
低気圧支援!

775 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 13:57:25 ID:8hu/c1xp

翌朝。
キュルケは昼前に目が覚めた。
ガラスの無い窓を見ると昨日の失態を思い出して、軽く溜息をつく。
だが同時に、胸の情熱の温度が上がった気もする。
昨夜、フレイムを使って呼び出した時点では、彼女の情熱は微熱から変わったばかりのもので、
言ってみれば今まで他の男子生徒に抱いていた思いとそれほどの差は無かった。

――もちろん、それらの思いも立派な情熱ではあったのだけど――

心中でそう呟いて、ベッドから降りて化粧を始める。
ただ、今までのと決定的に違ったことが一つある―――彼の引き際だ。
あんなにあっさりと帰られたことは無い。
あの状況――キスを、契約の物よりも情熱的なキスを交わして、ベッドに押し倒されて――で、特に惜しくも無さそうに帰られたのは、屈辱でもあるが、それ以上に彼女の情熱に薪をくべてしまった。
もし、その時の表情がダブルブッキングを責めるような表情であったりすれば、こんなことにはなっていないだろう。
だが、

――そう、まるでふらっと入った喫茶店が満席だったから諦めた程度のような――

そんな表情であったのだ。
良いだろう、ならばなんとしてでも彼に思い知らせてやりたい。
このキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーが、そんじょそこらの喫茶店では無いということを。
彼女は生まれながら狩人なのだ。
そう心に決めると、姿見で完璧に彩った自らを確認して、意気揚々とルイズの部屋へと向かい、ノックした。
虎蔵が出てきたならば、抱きついてキスをしよう。
キュルケはそう決めて、なかなか反応の無いドアに《アンロック》を掛けて、ドアを開け放った。

結果として、キュルケは5分後には別の部屋のドアを叩くことになる。



キュルケが《アンロック》でルイズの部屋に乗り込んだ頃、タバサは自分の部屋で読書を楽しんでいた。
虚無の曜日は彼女が只管読書に没頭できる日である。
他人、自分の世界に対する無粋な闖入者を排除して、ただただ趣味に没頭して痛かった――が、
その降伏を打ち破るようにドアが激しくノックされる。
最初は無視を決め込んだが、しばらくするとさらに激しくなったので《サイレント》を掛けた。
しかし、その闖入者は諦めることをせず、《アンロック》を使ってまで部屋に入ってきた。
此処までするのは彼女――キュルケしかいない。
キュルケはタバサの本を取り上げてまで、切実に"恋"を訴える。
どうやらルイズと虎蔵がそろって出かけたのを目撃したらしく、シルフィードで追いかけて欲しいとのことだ。
なるほど、確かに馬で出て行ってしまったならば、ウインドドラゴンにでも乗らないと追いつけまい。
ならば仕方が無いかと、タバサはゆっくりと立ち上がる。
友人のキュルケが、自分にしか解決できない頼みを持ってきたのだから、面倒ではあるが受けるまでだ。
それに、キュルケとベクトルは違うが、あの使い魔に興味があるのは自分もなのだ。
「ありがとう!」と抱きついてくるキュルケを押しのけて、窓を開けて口笛を吹く。
そして彼女に「行く」と声を掛けると、椅子を踏み台に窓枠によじ登って、外に飛び降りた。
タバサが《レビテーション》で減速したのを見ると、キュルケもそれに続く。
その二人を「きゅぃきゅぃ」と鳴きながら受け止めたのはウインドドラゴンの幼生体。
タバサの使い魔、シルフィードである。
「どっち」
「んー、解らないのよね――慌ててたから」
そう言って肩を竦めるキュルケに対して、タバサは怒るでもなくシルフィードに告げた。
「馬二頭。食べちゃ駄目」
シルフィードは短く鳴いて了承の意を示すと、青い空へと舞い上がった。


776 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 13:58:33 ID:8hu/c1xp

その数時間後、虎蔵とルイズはトリステインの城下町を歩いていた。

事の起こりは今朝、着替えと朝食を終えたルイズが藪から棒に「街に行くわよ」と言い出したのだ。
なにやら、今日は虚無の曜日といって休日らしい。

――休みなのに虚無て――

と思った虎蔵だったが、この世界での虚無という物が、既に失われた伝説の呪文系であることを思い出して突っ込みを自重した。
なにやら武器を買ってくれるということらしいので、わざわざ機嫌を損ねる事も無いだろうと判断した為だ。
虎蔵の戦い方は、比較的刀を"消費する"ため、幾らあっても損は無い。
ルイズの思考としては、昨夜のキュルケとの件で幾許かの焦りを感じ、とりあえず何か主らしいことを――と考えたといったところなのだろうが。

そんな訳で、二人はトリステイン最大の通りであるブルドンネ街から汚い裏路地へと入っていく。
ルイズは顔をしかめながら歩いているが、虎蔵は慣れたものだ。
「ピエモンの秘薬屋の近くだったから、この辺りのはずなんだけど――」
まるでルイズの方がはじめて来たのでは無いかといった感じできょろきょろと辺りを見回す。
「アレじゃねえか?いかにもな」
虎蔵がルイズの肩を叩いて示したのは、剣の形をした看板の店だった。

昼間だと言うのに薄暗い店内には、壁一面に所狭しと様々な武器が並べられていた。
店の奥にはパイプを咥えた50がらみの店主。
彼はルイズを見ると
「うちは真っ当な商売してまさぁ。お上に目を付けられるようなことなんか、これっぽっちもありませんや」
と警戒心を露にしていたが、二人が客であるということを理解すると、突然商売ッ気たっぷりに愛想を使いだした。
ルイズは虎蔵を促して、「ほら、なんか好みとかあるなら言ってみなさい」と告げる。
壁の武器を眺めていた虎蔵が店主の前にやってくると、鍛えられた長身に見慣れない黒ずくめの服と隻眼という出で立ちに、
店主は僅かに怯みながらも「どういったものを――」と問う。
「あー、ま、これ位の長さで片刃の剣だな。反りは控えめのだな」
と、虎蔵は割りと適当な感じで普段使っている刀に近い物を求める。
すると、店主はいそいそと奥に引っ込んでいった。

「どうせならもっと大きくて太いのにすれば良いのに」
「大きければ良いってもんじゃないってのは、お前の持論だと思ってたんだがな」
呟くルイズに虎蔵はそう答えて肩を竦める。
思わず怒鳴り返そうとしたルイズだが、店主が戻ってきたため睨むに留めた。

――あいつのペースに乗ったら負け、負けなのよ――

心中で葛藤するルイズを尻目に、虎蔵は何本かの剣を手に取っては軽く振り回してみる。
刀使いとはいえ、虎蔵ならば剣を持ってもそこらの剣士に引けは取らない―――が、
「いかんね。強度も切れ味もわるか無いが、バランスが悪い」
そういって全て突っ返してしまった。
店主はどれも名のある錬金魔術師が――などと言って勧めてくるが、先程見事な太刀筋を見せた虎蔵に素人が、
などと言う訳にも行かずにすごすごと剣を倉庫へとしまいに行くのだった。

「全部駄目って、じゃなんなら良いのよ」
と、ルイズは不機嫌そうに虎蔵を睨む。
折角買ってあげようと言うのに、これでは意味がないではないか。
と、そこへ―――

「よぉ、兄ちゃん。好みのがねえなら俺なんてどうだい」

777 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 13:59:44 ID:8hu/c1xp

乱雑に積みあがった剣の方から、低い男の声が聞こえた。
なんだろうかと二人が視線を向けるが、誰も居ない。
すると店主が戻ってきて「あ、こらデル公。てめぇ何言ってやがんだ。てめぇはサイズとかバランスとか以前の問題だろうが!」と怒鳴って、
剣の山の中から1.5メートルほどの薄手の長剣を取り出した。

「ほぉ――」
「インテリジェンスソード?」

虎蔵が感心した声を、ルイズが当惑した声を上げた。
虎蔵は興味深げに「見してみ」と言って、店主から長剣を受け取る。
「へぇ―――お客様のお求めとはサイズも違いますし、なんせこんななりですが――」
なぜか興味を示した虎蔵に、今度は店主が困惑の声を漏らす。
なにせ表面には錆が浮き、お世辞にも見栄えが良いとは言えないのだから。
「ふむ――五尺の大太刀だと思えば――」
と言いながら店や他の品に傷を付けないように験し振りをしてみる。
すると、今度はその長剣が大げさな声を上げた。

「おでれーた。あんた《使い手》か!どおりでどえらい迫力――が―――いや、まて。なんだこりゃ―――あんた、一体何もんだ!?」

最初は単純に賞賛の響きがあったのだが、途中から何かに驚愕し、ともすれば怯えすら感じられる様子になった。
それにはルイズと店主も困惑するが、虎蔵だけがくくっと笑って、
「なぁ、これ。なんやら混乱してるようだが、黙らせる方法はねえのか?」
と店主に問う。
店主は「へぇ――鞘に収めればとりあえずは――」と虎蔵に鞘を手渡した。
虎蔵はまだ何か叫んでる様子の長剣を鞘に収め、黙らせる。
「気に入った。こいつは幾らだ?」

「よ、よろしいので?」
「そうよ。もっと綺麗で喋らないのにしなさいよ」
ルイズだけでなく、売りたいはずの店主までが当惑して問い返した。
「なに真っ当に使うとすると、此処の武器は相性が悪い。なら、ちぃとでも面白いほうが良いだろう」

結局、虎蔵とルイズはその長剣――名をデルフリンガーというらしい――を買って店を出た。




778 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 14:01:34 ID:8hu/c1xp
と、店を出るとタイミングが良いのか悪いのか、
「あ、いた」
という声が聞こえたかと思うと、路地の向こうからキュルケとタバサがやってきた。
ルイズはあからさまに「げッ――」と言って嫌そうな顔をする。
しかしキュルケはルイズの様子などお構い無しに「探したのよー、トラゾウ♪」と虎蔵の腕に抱きついてきた。
そしてそれを「ちょっと、往来で人の使い魔に何してくれてんのッ!」とひっぺがそうとするルイズ。
虎蔵は面倒そうに肩を竦めると、タバサになんとかしてくれ――といった視線を向けるが、彼女は首を横に振るだけだった。

「で、何買ったの?」
暫くしてルイズによって虎蔵から離されたキュルケは、しぶしぶといった様子で虎蔵が手にしていたデルフリンガーを覗き込む。
「喋る剣をな。今は鞘に入れて黙らせてるが」
「インテリジェンスソード」
タバサが呟く。
だが、それほど興味を引いた様子はない。
キュルケにいたっては、そんなのよりもっと綺麗で強そうなのにすれば良かったのに、と言ってくるほどだ。
どうやら、この世界では喋る武器はそれほど珍しくもないらしい。
とはいえ、どうも虎蔵の中の何かに気付いた様子だった。
《使い手》という言葉も、多少は気になる。
「ま、あれだ。ありがとよ」
虎蔵は未だに「もっと良いのでも買ってあげたのに」とぶつぶつ言っているルイズの頭を撫でて、そういってやるのだった。

その後、キュルケが虎蔵がいつも咥えている物――すなわち紙巻の煙草に興味を示したり、それの残りが少ないので葉巻でも良いからほしいと言う虎蔵に、キュルケがやたら高級そうな葉巻を買ってきたりと、
四人で――正確に言えば、賑やかだったのはルイズとキュルケで、虎蔵とタバサは引っ張りまわされた感が強いのだが――街中を歩き回った。



そして帰り道。
シルフィードで飛んでいくキュルケとタバサを追う様に馬を走らせながら、
――やっぱり物じゃ駄目ね。魔法で、魔法を使えるようになってトラゾウに主としての威厳を示さないと――
ルイズはそんな決意をしていたのだった。

-----------------------------------
以上、伍話でした。
無数の刀を隠し持ち、更には宗州草薙がある虎蔵にしてみれば、
金で買える武器にはそれほど興味を示すとは思えなかったので、
デルフには虎蔵の中の物に気付くという形で興味を引いてもらいました。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 14:01:53 ID:pmfagWmT
虎支援

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 14:07:04 ID:6XtjnvkC
しかし暗器術ってのは何なんだろうな。
あんなにたっぷり刀剣類持ってたら重くて仕方ないと思うんだが。

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 14:09:01 ID:Aba+YSD7
趣味に没頭して痛かった→いたかった

烏龍支援

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 14:10:29 ID:gGMyPzZp
虎蔵らしいやw
エドワード・ロング支援

783 :宵闇の使い魔:2007/08/15(水) 14:11:42 ID:8hu/c1xp
のー、また誤字かorz
いやもう毎回すいません。見直してはいるんですが……

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 14:19:50 ID:PJBJPmdY
虎蔵乙。
しかし何だ、最近デルフは人外の手に取られてばっかりだな。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 14:26:50 ID:ZF8VHYtq
ネタだけなら騎士ガンダム喚ばせて電磁スピア&デルフで初代ガンダールヴの再臨とか、
サガフロ2から鋼の13世でデルフ要らない子とかあるんだがなぁ。
いかんせん技術がない。

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 14:39:40 ID:JI+UjOgQ
>>698
……金剛暗器?


>>783
昼休みから宵闇見れるとは思わなかった……
虎氏GJ

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 15:13:21 ID:pb267hAl
>>671を見て、『烈火の炎』の『縛呪』を思い出した。

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 15:13:59 ID:RDekdfhc
>>780
暗器と言えば宇無月典善を思い出すのは俺だけでいい

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 15:19:15 ID:r/SS2m6a
>>786
鋼金暗器、だよ

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 15:37:28 ID:C/zk9q5D
>>785
騎士ガンダムの場合、バーサルにならないと両手武器はやらない。
そしてバーサル時は右手にバーサルソード、左手に電磁ランスだから、ガンダールヴの伝説とは左右逆になってしまう。
もちろん右手で電磁ランスも使えるけどね!

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 15:38:50 ID:bvg6qKEu
>>780
ビジュアル重視。

792 :斬魔の使い魔:2007/08/15(水) 15:43:42 ID:8GSlkoDo
投下してよろしいでしょうか?

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 15:44:51 ID:nz6cJzpk
止める者などありはしない

794 :斬魔の使い魔:2007/08/15(水) 15:45:27 ID:8GSlkoDo
 学院長室。
 コルベールが泡を飛ばして、オスマンに説明していた。
 春の使い魔召喚の際、ルイズが平民の青年を喚び出したこと。
 ルイズがその青年と契約したときに現れたルーン文字を調べていたら、ガンダールヴに行き着いたこと。
 ただ、もう一つ、青年の両手の甲に刻まれていた紋章については不明だということ。
 その時、オスマンはガンダールヴのルーンよりも、紋章の方に興味を示した。

「その紋章の方だが、わしに任せてくれる気はないかね?」
「ええ!? いきなりどうしたんですか!?」
「……何じゃい、いきなり?」
「あ、申し訳ございません。何しろ、普段は面倒ごとを全てこちらに押し付けるオールド・オスマンが、ご自分でお調べになるなんて」
「わしだって、そういう気分になるときもあるわい……」

 何処となく拗ねてしまったオスマンに、慌ててつくろうコルベール。

「あ? ああ、いやいやいや、オールド・オスマンがやって下さるのなら、千人の学者にも勝る素晴らしい戦力です!」
「何か引っかかるが、まあよい。ガンダールヴのルーンについてはさらに詳しく調べるように。紋章の件はわしが一任する」
「は、分かりました」

 ドアがノックされた。

「誰じゃ?」
「私です。オールド・オスマン」
「ミス・ロングビルか。何じゃ?」
「ヴェストリの広場で決闘をしている生徒がいるようで大騒ぎになっています。教師達は決闘を止めるために眠りの鐘の使用許可を求めています」
「アホか。たかが子供の喧嘩を止めるのに秘法を使ってどうするんじゃ、放っておきなさい」
「分かりました」

 ロングビルは去っていて行こうとしたが、呼び止められた。

「あ、ところで」
「はい?」
「決闘をしているのは誰と誰じゃ?」
「一人は、ギーシュ・ド・グラモン」
「グラモン家の馬鹿息子か。親父も色の道では豪の者じゃったが、その息子も環をかけて女好きじゃ。大方、女の取り合いじゃろ。で、もう一人は?」
「ミス・ヴァリエールの使い魔の青年のようです」

 オスマンとコルベールは顔を見合わせた。

「分かった、下がってよい」
「はっ、分かりました」

 ロングビルが去っていく。
 コルベールは唾を飲み込んで、オスマンを促した。

「うむ」

 オスマンは杖を振った。
 壁にかかった大きな鏡にヴェストリ広場の様子が映った。


795 :斬魔の使い魔:2007/08/15(水) 15:46:41 ID:8GSlkoDo



 九郎とルイズの唇が触れた瞬間、九郎の姿は光の渦の中へと溶け込んでいた。

「な、何が起こったんだ!?」

 眩い光に、ギーシュは思わず目を手で覆った。
 周囲のギャラリーも眩しそうにしている。
 光が収束し、九郎の身体へと集まっていく。
 そして光が収まる。

「な、何なんだ!? その姿は!?」

 ギーシュの指摘で、九郎は自身の身体の変化に気付いた。
 それはあまりにも見慣れた姿だった。
 身体にピッタリとフィットした黒のボディスーツに、背中にはマントに似た黒い翼。腰まで伸びた長髪。
 紛れもない、これは――

「マギウス・スタイル!?」

 九郎は咄嗟に己の肩を見た。
 もし予想が正しければ、そこにはいるべき存在がいるはずである。
 しかし、そこには誰もいない。

(どうなって――ん!?)

 ルイズが倒れていた。
 何事かと見ると、どうやら気絶しているようだ。

(少し、まずいかも……)

 九郎の魔術師の眼にはハッキリと見て取れた。
 膨大な魔力がルイズから九郎に流れ込んでいる。
 恐らく、マギウス・スタイルを維持するためだろう。
 そのせいで、一見すると気絶しているだけのように見えるルイズだが、その実、衰弱していたのだ。
 どうするべきか一瞬悩んだが、

「九郎……しっかり……むにゃむにゃ」
「……ルイズ」

 何故、マギウス・スタイルになれたのか?
 何故、ルイズから魔力が流れているのか?
 そんなこと、今はどうでもいい。
 ただ一つ言えることは、一刻も早くあのすかしたボンボンにおしおきをすることだけである。

 九郎は立ち上がった。もはや身体は痛くない。
 マギウス・スタイルになった時、ほとんどの怪我が治ったからだ。

796 :斬魔の使い魔:2007/08/15(水) 15:47:56 ID:8GSlkoDo
 そして、ギーシュの方を向くと、不敵な笑みを浮かべた。
 気圧されて後ずさるギーシュ。

「待たせちまったな。さあ、第二ラウンドの開始と行こうか!」
「ワルキューレエェェェッ!!」

 悲鳴にも似た声で叫ぶ。
 その声に応えるように、一気に突進するワルキューレ。
 その数、六体。一体はギーシュの側で守るように待機している。

「うおおぉぉぉっ!」

 雄たけびと共に九郎も突進する。
 その加速力、先ほどの比ではない。
 しかし――

(いつもより遅い!)

 九郎は感じていた。
 身体にみなぎる魔力、力、それらは普段のマギウス・スタイルと比べると圧倒的に劣っていた。
 やはり、これは不可思議な変身の影響なのか?
 だが――

「お前ら相手には十分だ!」

 突進力をそのままに突き出した拳で、前方にいたワルキューレの頭を粉々に砕いた。
 頭部を失い、倒れるワルキューレを押しのけるように、他の五体が殺到する。
 そこから放たれた拳と蹴りは、黒翼を盾のように広げ、全て防いだ。
 キンキン、と金属同士が接触するような音が響く。
 そのまま、黒翼を刃のように展開して、近くの二体を切り裂く。

「――ぼ、僕のワルキューレが!?」

 慌てて三体を自分の元へと戻す。
 ギーシュはそれらに向かって薔薇の造花を振るった。
 ワルキューレの手に、剣や槍などが錬金される。

「行け、ワルキューレ! 手加減無しだ!」

 剣や槍を構えたワルキューレが突進する。まさに戦乙女の如く。
 九郎はそれらを迎撃しようとし、

「――まずいっ!」

 慌てて飛び退いた。
 九郎がいた場所に刃が突き刺さる。
 九郎の黒翼『マギウス・ウイング』。本来なら銃弾でも軽く弾くほどの強度を持つ。
 だが、今その翼は構成が解けかけ、魔導書のページが見え隠れしている。

797 :斬魔の使い魔:2007/08/15(水) 15:49:14 ID:8GSlkoDo
 ルイズからの魔力供給が途絶えかけているのだ。

 ゴーレムを一体一体相手にする時間は無い。
 この場合は、術者を狙うのがセオリーなのだが、肝心のギーシュは己のワルキューレを盾に距離を取っている。
 何か武器があれば――例えば剣。

 ――剣――刃。

 九郎の脳裏に武器が浮かんだ。
 そして、その武器を手にすることができるという確信もある。
 だが――

 九郎はルイズを見た。
 相変わらず気絶したまま。傍らにはいつの間にかキュルケがいる。
 これ以上の消費にルイズが耐えられるのか?
 思い悩んだその時――

「何をやっておる! さっさとせんか!」

 あまりにも慣れ親しんだ口調が九郎の耳に響く。
 それは倒れたままのルイズの口から発せられたものだった。
 理由は判らない。しかし、九郎にとってはそれだけで十分だった。
 瞬時に術式を紡ぐ。

「ヴーアの無敵の印において、力を与えよ!」

 九郎の手に燃え盛る炎が現れ、一本の巨大な刀を鍛え上げた。
 炎をまといながら顕現した灼熱の刀身は、ゆるやかに発光する呪文をその表面に残し、急速に冷却した。
 ウルタールの賢者の名を冠した武具にして法具、『バルザイの偃月刀』だ。
 それを手にした瞬間、左腕のルーンが輝いた。

「これは――」

 九郎は驚いた。
 身体が軽い。力がみなぎる。
 手始めにこちらに向かってきていたワルキューレを二体、文字通り三つにおろした。
 魔力は変わっていないが、身体能力はまるで本来の力、否、ひょっとしたらそれ以上かもしれない。

798 :斬魔の使い魔:2007/08/15(水) 15:50:16 ID:8GSlkoDo

 一方、ギーシュは混乱の極みにあった。
 最初は、平民に貴族に対する礼儀を分からせてやろうとしていただけだったのに。
 少し想定外なことはあったが、とりあえずこちらの目論み通り、平民を痛めつけることは出来た。
 そう、ここまでは予想通りだった。
 しかし――

「何だよ……何なんだよ、お前はー!」

 いきなり変身したと思ったら、こちらのワルキューレを瞬く間に三体潰された。
 さらに、平民のくせに武器を錬金し、一瞬で二体がバラバラにされた。
 平民のくせに!
 平民のくせに!
 平民のくせに!

「あ、あああ、ああああああ!!」

 また、ワルキューレが斬り捨てられた。
 残りは一体。あ、それもまた脳天から真っ二つにされた。
 ギーシュの脳裏には、真っ二つにされたワルキューレの姿が自分自身の姿と重なっていた。
 そして、眼前で刃が閃いたとき――


 ギーシュの意識は消失していた。






以上です。
んー、ギーシュ戦、何か長くなりましたね・・・
難しいです。

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 15:55:50 ID:HnMR/lhN
投下乙です

いや、ギーシュ、マギウスウイングとか見たら、平民ごときがと言うよりは
この悪魔がと言った方が良いよーな、ギーシユ的にはまだ人間としてみてるのカw

800 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 16:36:22 ID:kPwweX50
お寺から帰ってきました。わぢわぢ。
空いてるなら投下よろしいかしらー?

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:37:14 ID:L2l3hTs+
よろしおすえ〜

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:37:18 ID:HnMR/lhN
ガンパレード支援スル

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:37:47 ID:Jv9MdlMc
うぇるかむかむおいでませ

804 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 16:40:08 ID:kPwweX50



午後の日差しを浴びながら、屋根の上でブータはゆっくりと伸びをした。
眼下の広場では、生徒たちが思い思いに腰を下ろして談笑している。
目を移せば、午前中の魔法の授業でルイズが破壊した教室が目に入った。
なるほどゼロのルイズか。老猫は鼻で笑った。
この世界の教師たちも見る目が無い。
あれでは魔法が成功するはずも無いではないか。
あの爆発の直前、ブータには見えたのだ。
全てのリューンがルイズの呼びかけに答えるのを。
なのにルイズはその中の「土」のみを使用しようとした。それでは歪みが起きるのも当然である。
黒のアラダが白のオーマを使うようなもので、当然効果も出なければ反動も大きい。
毛づくろいをしつつ、いつルイズにそれを告げようかと頭を悩ます。
機を逸した所為で自分が何なのかすら話していないのだ。
シエスタからかつてのブータの伝説を聞いてはいたが、
まさか自分の使い魔がその本猫だとは思っていないだろう。
どうするべきか、と首をかしげてふと気づく。
どうも広場が騒がしい。
悪趣味な服を着た道化師のような男が薔薇を咥えて叫びを上げた。

「諸君、決闘だ!」





805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:42:06 ID:349jw165
しえ☆すた

806 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 16:42:44 ID:kPwweX50
/*/



学院長室で、二人の男が顔を見合わせながら考え込んでいた。
オールド・オスマンとコルベール。
二人の視線の先には昨日ブータの前脚に刻まれたルーンの写しが有り、
その横には全く同じルーンが描かれた書物が置いてあった。
開かれた箇所には『ガンダールヴのルーン』と見出しがついている。

始祖ブリミルに仕えた伝説の使い魔『ガンダールヴ』
その力は一騎当千。全ての武器を使いこなし、詠唱中のブリミルを守りきったとされる“神の楯”

「のうコルベール君、本当にミス・ヴァリエールの使い魔は猫だったんじゃな?」
「はい、猫でした」

二人が脳裏に思い描いたのは一人の少女。
初めて魔法が成功したと、無邪気に喜んでいたあの少女の姿だった。

「やはり……失敗だった、ということなのですか?」
「わからん。ガンダールヴがどんな姿をしていたかなどという伝承は残っておらんのじゃからな」

猫では武器は使えない。
だが刻まれたのはガンダールヴの印。
明らかに矛盾した二つの事象。
これは一体何を意味しているのか。

「ガンダールヴを呼び出すはずが猫を呼び出したのか、
それとも契約を失敗して猫がガンダールヴになったのか……」

考え込んでも結論は出ない。
だがそれよりも問題なのは、

「もしミス・ヴァリエールがこのことに気づけば……」
「……あの子は真面目な子じゃ。きっと落ち込んで自分を責めるじゃろうな」

一生涯気づかぬなどということは有りえない。
ならば今の内にこちらから教えた方がいい。
けれど、どう言えばあの少女を傷つけずにすむのだろうか。

「始祖ブリミルは猫の手も借りたかったと言うのは……」
「ミスタ・コルベール、きみ、ぶっちゃけアホだろう」

二人の沈黙は、ミス・ロングビルによる決闘の報告が来るまで続いたのだった。





807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:43:05 ID:Jv9MdlMc
シ・エン

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:44:28 ID:HnMR/lhN
支援
このギーシュはなにと戦うんだ?
そして、禿げ、あんだ上手い事言いすぎですw

809 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 16:45:06 ID:kPwweX50
/*/



周囲から向けられる嘲りの視線を全く意に介さず、ルイズは威風堂々と広場の中央へと進み出た。
その背後にシエスタを庇い、怒りに燃える視線で眼前のギーシュ・ド・グラモンを睨みすえる。

「やれやれ、考え直す気はないのかい、ゼロのルイズ。そのメイドが謝れば許してあげようと言ってるんだよ?」
「あなたこそわからない人ね。シエスタは謝らねばならない事など何一つしていない。彼女への侮辱はわたしへの侮辱とみなすわ」

ギーシュはやれやれと肩を竦め、どうすればこの頭の固い少女を納得させられるかと考える。

「ああ、いいかいゼロのルイズ。魔法が使えない、貴族とは名ばかりの君には解らないとは思うが……」
「解りたくもないわね、馬鹿の言い訳なんて。そもそも、貴族とは名ばかりなのはあなたの方でしょう、ギーシュ・ド・グラモン」

広場の雰囲気が変わった。
どこか余裕があったギーシュの笑みが強張り、薔薇を握る手に力が入る。

「二股をかけておいて責任も取らず、謝罪もせず、その罪を他人に押し付けるなんて最低よ。なぜそれが解らないの」

言いながらルイズは広場にいる全ての者の視線を感じた。
嘲笑の視線、憐憫の視線、ギーシュの怒りの視線。
幾十幾百もの視線の中で、それでもルイズは暖かい視線を感じる事が出来た。
後ろに立つシエスタの視線を、横で見守っているキュルケの視線を。
ならばいい。ならば大丈夫。
例え一人でも認めてくれる人がいるのならば、自分は万の敵の前でも臆さない。
だって、わたしは貴族なのだから。

「平民を守り、平民を助け、その代償として尊敬と権力とを持つ事が許されたのが貴族よ。
 それを忘れ、平民を蔑み、ただの道具のように扱う者をわたしは貴族と認めない」





810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:48:12 ID:wi39V1MW
この肉球にかけて支援

811 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 16:49:09 ID:kPwweX50
/*/



壁にかけられた鏡の向こうを見つめ、
洩れ聞こえたルイズの声にコルベールとミス・ロングビルが顔を見合わせて唇をほころばせる。
オールド・オスマンも満足げに笑いながら『眠りの鐘』の準備を始めた。
決闘になれば魔法の使えないルイズに勝ち目はない。
大事に至る前に発動させるつもりだった。



/*/



キュルケもまた微笑みながら杖を握った。
変わらないなとルイズを見る。
あの日、ツェルプストーの夜会で、堂々と嘘をついたあの時そのままの姿だった。
あの時の自分は何も出来ず、ただ彼女を見ることしか出来なかった。
だが今の自分は違う。彼女と肩を並べることも、彼女を助けることも出来るのだ。
なんだか楽しくなった。自分と彼女は敵同士なのに、どうして彼女に力を貸す事が楽しいんだろう。
なにかあればすぐにでも飛び出すつもりだった。
ここでルイズが怪我でもすれば、大怪我して学院を去ったりすれば、
自分が彼女に勝つ日がまた遠のいてしまうのだから。
横に立っていたタバサが本を閉じ、杖を構えた。

「タバサ?」
「手伝う。ヴァリエールは正しい事を言っているから」



/*/



「僕が貴族じゃないって言うのか!」

怒りと共に呼び出された青銅のゴーレム『ワルキューレ』を見てもルイズの心は揺るがなかった。
幼い日に受け取った蒼い首飾りが、敬愛する父の姿が、母の教えが、誇りとなって彼女を支えていた。

「その通りよ、ギーシュ・ド・グラモン。
 人は貴族として生まれるのではなく、自分の意思で貴族になる。
 そしてあなたは自分の意思で貴族であることをやめたのよ」





812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:50:17 ID:HnMR/lhN
建前を堂々と実践してのけるルイズ支援

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:50:30 ID:N+5+QXK3
肉球って意外と堅いな支援
前に触った猫のはふにふにしてたんだが。個体差?

814 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 16:51:09 ID:kPwweX50
/*/



「ガンプオード、ガンプシオネ・シオネオーマ」
(勇気は偉大なり。勇気こそは諸王の王なり)


屋根の上の大猫が身を起こし、強大な敵を前に尚も嘘をつき続ける少女を見下ろした。
服の下に隠されていたが、それでも彼にはあの蒼い首飾りが彼女の胸で輝き始めたのを感じ取る事が出来た。
かつてと同じように、それはそのものの胸で燦然と輝きだしていた。

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、我が主よ。
 わしはそなたの使い魔となったことを誇りに思う」



/*/



自分を見つめるルイズの瞳にギーシュは狼狽し、心を震わせた。
彼はその瞳を見たことがあった。
それは彼の父の瞳、幼い彼に貴族の何たるかを教えてくれた父の瞳だった。

「認めない、僕は認めないぞ!」

そうだ、魔法の使えぬゼロのルイズの方が貴族を理解しているなんて、
僕が貴族じゃないなんて、断じて認めない

―――認めるわけにはいかない!

この時、確かに、ギーシュはルイズに恐怖した。



/*/



「―――そこまでだ」

それは誰よりも早かった。
ワルキューレに攻撃を命じるギーシュよりも、
杖を構えたキュルケとタバサよりも、
ルイズを庇おうとしたシエスタよりも、
鐘を鳴らそうとしたオールド・オスマンよりも。
稲妻のような速さで広場に飛び込んだそれは、
雷鳴のような轟音を立ててワルキューレを吹き飛ばした。
宝物庫にぶち当たり、木っ端微塵に砕け散らせる。
それは軽やかに飛び退ると、
空中で三回転してルイズの前に着地した。

「そこまでだ、若造。これ以上の狼藉はわしが許さぬ」

そしてそれは千年の昔にそうしていたように、主人の敵の前に立ちふさがった。


815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:51:30 ID:/P0Wq81V
外を歩く猫は地面の硬さに耐えるため肉球も硬くなるよ支援

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:51:53 ID:PJBJPmdY
このルイズには王の風格を感じるぜ支援

817 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 16:54:01 ID:kPwweX50
以上。
こんなところで切るのがわしクオリティ。
次はVSギーシュ完結編。お楽しみにー

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:55:10 ID:N+5+QXK3
空中三回転着地とかカッコイイけど吹く支援
家猫(他人の)より野良猫のが柔らかいのはなんか不思議。まあ可愛いからいいや

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:59:06 ID:XbXtc599
ぬこかわいいよ、ぬこ
そしてネコ神族かっこいいよ、ぬこ

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 16:59:52 ID:3wM9EEBR
次 待 遠 い
 が ち し ぜ

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:01:49 ID:wi39V1MW
>>818
いなかっぺ大将と申したか。

ガンパレードの人乙。刮目して完結編を待つ。そして肉球愛好家も乙。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:07:09 ID:XbXtc599
 ルイズは召喚した使い間を胸にかき抱いてごろごろとベッドの上を転げまわっていた。自分が、
ゼロと呼ばれて久しい自分が、使い魔の召喚に成功したのだ。それもこんな愛らしい猫を!
 困ったのは猫だ。人とは違い、猫には天然の毛皮がある。布団など暑苦しくてたまらない。人
の胸にあればなおさらだ。だというのに、主はむやみやたらにその薄い胸を押し付けてくる。

「なー」

 と、切なげに猫が鳴いた。そのか細くもかわいい声に、ルイズはさらに興奮した。

「きゃあーー!」

 声を上げてさらにごろごろとベッドの上を転げ回る。
 さらに鳴こうとして、結局猫はあきらめた。鳴けば余計ひどい目にあうのは今ので思い知った。
おとなしくその固い胸に頭を預ける。だが、それは誤りだった。甘えているのだと誤解したルイズ
が腕に力を込めてほお擦りをしたのだ。それも全力で。

「ふぎゃーー!!」

 やはり、声を上げておくべきだったのかもしれない。後悔しながら、猫の意識はゆっくりと落ちて
いった。
 その後、ルイズが泣き喚きながら廊下中を助けを求めて走り回ったのはまた別のお話。また、
その猫のあまりの可愛さに、ハルケギニア中の争いがすべて終わったのは、夏への扉を開けた
先でのお話。

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:08:12 ID:XbXtc599
まあ、なんだ
可愛いは正義ってことで

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:14:37 ID:TxcbIMW2
ズール様が正義だ!

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:16:23 ID:kj+XeWMH
夏への扉乙!
猫可愛いよ可愛いよ猫。でもねこの方が語感柔らかくて好きだな俺はw

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:18:31 ID:d7J9p2gJ
>>824
五飛自重www

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:20:57 ID:wi39V1MW
それよりもまさか、XbXtc599はこれを即興で書いたのか?

このスレの住人は化物揃いか。

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:31:11 ID:9s9AYfiu
夏への扉意味ねーッ!
でもかわいいよ護民官。GJ

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:32:15 ID:XbXtc599
ヤバイ。ぬこヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
ぬこヤバイ。
まずカワイイ。もうカワイイなんてもんじゃない。超カワイイ。
カワイイとかっても

「ネコミミモード無限リピートぐらい?」

とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろぬこ。スゲェ!なんか単位とか無いの。何坪とか何ヘクタールとかを超越してる。ぬこだし超カワイイ。

しかもなーって鳴く。ヤバイよ、なーだよ。

だって普通は犬とかワンて吠えるじゃん。だって自分の犬のなーとか鳴いたら困るじゃん。
番犬がとかなーとかとか困るっしょ。

泥棒が来て、なーとか鳴いて逆に可愛がられたら泣くっしょ。
だから犬はワンと吠える。話のわかるヤツだ。

けどぬこはヤバイ。そんなの気にしない。なー、と鳴きまくり。隣の部屋にいても、すぐに飛んでいってしまうぐらいカワイイ。ヤバすぎ。

なーっていたけど、もしかしたらそれ以外に鳴くかもしれないかもしんない。でもにゃーって事にすると

「じゃあ、ねこをぬこって何で呼ぶの?」

って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。

あと超猫舌。約323ケルビン。摂氏で言うと50℃でもヤバイ。熱すぎ。舐める前に湯気で鳴く。カワイイ。

それに超役に立つ。ゴキブリとかねずみとか狩ってくれる。蛇とかも狩れる。蛇て。大人でもなかなか捕まえられねーよ、最近。

なんつってもぬこは馬力が凄い。無限とか平気だし。

うちらなんて虫とかたかだか蚊ぐらいに上手く殺せないから、網戸使ったり、殺虫剤使ったりとするのに、
ぬこは全然平気。ツメと牙で狩ってる。凄い。ヤバイ。

とにかく貴様ら、ぬこのヤバさをもっと知るべきだと思います。

そんなヤバイぬこを可愛がってたラヴクラフトマジすごい。もっとがんばれ。超がんばれ。

>>827
恥ずかしながら、即興だす

830 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/15(水) 17:35:15 ID:JcbkC551
ぬこだいすき な流れを断ち切って投下するっ。

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:36:24 ID:T0EdGnFN
来いッ…!

832 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十話:2007/08/15(水) 17:37:53 ID:JcbkC551
舞踏会の翌朝、まだ日も昇りきっていない時間に、レクスは中庭に居た。
デルフリンガーを構え、素振りを続けている。
デルフリンガーも何も喋らず、黙々とそれに耐えていた。
既にレクスの額には汗が噴出し、春といえど、冷え込む朝に、そこだけ夏が来たかのような熱気が篭っていた。

「相棒よぅ。どしてまた素振りなんぞ始めたんだい?」
「デルフが片刃だからさ」

流石に沈黙に耐え切れなくなったのか、元来話し好きのデルフリンガーがレクスに問いかけた。
自分が使っていた剣は、揃いも揃って両刃だったのだ、という。
昨日、ゴーレムの攻撃を受け止めたときも、太い刀身であるが故の両刃の癖だった。
薄い刀身であるデルフリンガーでは、折れても不思議がない、というよりは
折れない方が不思議なくらいだったのだ。
とはいえ、片刃の剣がなかった訳ではない。
かつてレクスと戦った剣人党という軍団は片刃を使っていたし、自分も何度か使った事がある。
とはいえ、使った事がある、と使いこなせる、は別物だ。
その状態でファットバジャーをはじめとした、この世界のメイジに挑むには少々危険と思えたため
このような早朝の修行を開始したのだ。
デルフリンガーも、自分のことをデルフ、と略して呼ばれるようになったのは悪い気にはならない。
先日まで武器屋の片隅で腐っていたのだ。
剣士として一人前なレクスに扱われる上に、久方ぶりの『修行』の雰囲気は嫌いではない。
昔は自分も――ノイズが走り――はて、とデルフリンガーは思う。
今色々と思い出しかけたのだが。

「ん、どうしたんだ?」
「や、なーんか思い出しかけたんだけどよ……」

長い間生きてっと物忘れが激しくなっていけねーな、とデルフリンガーが笑う。
はは、とレクスは笑うが、シェルドラドでは人間が一番短命だ、といわれるくらい長命種族が多い。
中には自分の体を機械に変え、数百年在位する国王も居るくらいだ。
貝獣は三桁以上生きるのが当然のようだし。
というかそもそも、亡養父ガーフィルも、多分放っておいたら三桁生きたと思われる。
禁呪とされる『千年』のヘルプカードを使っておいて、即死しなかったのだから。
――尤も、デルフリンガーが六千年生きていると知ったらレクスは流石に驚いただろうが。
そんな会話をしつつ、以前は出来なかった技の練習を行う。
デルフリンガーを握っている最中は左手のルーンが光る事を、レクスは確認していた。
だが、今まで右の火の貝が光った事は、ルイズが傍に居た時。
それも、同調したときだけ。
だが何時でもルイズが傍に居るとは限らない。
そのため、自分一人でも、少しでも魔法力を高めなければ行けない。

「お、お。なんだなんだ。いいね、いいね」

デルフリンガーが騒ぐ。
だがレクスにしてみれば、流石に今、会話されても雑音だ。
レクスはゆっくりとデルフリンガーを構えなおし
目を瞑り、集中する。
ふ、と。
レクスの瞼の中に影が映る。
すかさずレクスはデルフリンガーを構えなおし

「召喚剣、大地之太刀!」

ヴン、と。
剣を一直線に振り下ろし――召喚獣を呼び出した。
そこに現れたのは一見、砂の小山だった。
なんでぇ、失敗か? とデルフリンガーが呆れるが、違う。
小山はもぞもぞと動き出し、暗い穴のような目と口を開いたのだった。

「サンドマン、召喚成功、か……」

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:38:42 ID:kj+XeWMH
ラストのオチがよりにもよって土星とかウルタールにまで猫を棲ませるテオバルドス爺さんかよGJw

さあ来いッ!

834 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十話:2007/08/15(水) 17:39:37 ID:JcbkC551
サンドマン。砂の小山に、目と口、手が伸び出た召喚獣である。
大地属性、パワー40の比較的呼びやすい召喚獣だが、右手の模様が光ってない事をレクスが確認すると、安堵のため息をついた。
ルイズの精神力が流れ込んだのではなく、自分の魔法力だけで呼べたのだと実感したからだ。
しかし、次なる問題が出てきた。
サンドマンを呼んだのはいいが、魔法力が尽きかけてきたのだ。
まだまだか、とレクスは思う。
――実際のところを言えば、素振りやゴーレムとの戦闘、ルイズとの同調で少しずつ失ったレベルを取り戻しつつある
レクスではあったが、それにしてもまだ、元々がLEVEL6、ファイルマスターや、LEVEL7、ミラクルマスター以上の力を持っていた頃から比べれば
LEVEL1、アークマスター。
否、召喚を持続できないのであれば、見習いマスタークラスでしかないだろう。
早く魔法力を戻さねば――レクスは、再度誓うのである。
さて、修行を始めてから既に三時間は経過していた。
見れば自分の服は汗でベトベトだし、少し疲れもある。
サンドマンをゾーンに戻すと、レクスは少し服を着替えた。
実は昨日、デルフリンガーを購入したついでに、着替えの服を購入しておいたのだ。
とはいえ、余り派手な布地は好みではなかったので
青と黒を貴重としたやわらかい布で胸当てなどを作ったのだ。
動きやすい服装を、という事で今まで着ていた様な服と同じ
胴当てに上着、ブーツ、小手にスパッツと短パンといった具合である。
美青年に無駄毛はない、という美的法律はこの世界にも存在するようで
レクスが短パンを履いていた事には、一応今の今まで誰も突っ込んではいない。

「さて、洗濯をっと……」

流石に最初のように下着をレクスに押し付ける真似をしなくなったルイズだが、上着程度の洗濯物は押し付けられる。
洗っておけ、というのではなく、メイドに出しておいてくれ、という意味合いだったし、レクスもそれくらいは理解出来た。
いや、むしろ理解せざるを得なかったというのか。
ダンスの後、普段着に着替えて部屋に入り、洗濯物を渡したルイズは

『メイドに出しておいて』

と伝えたのだが、レクスは最初渋ったのだった。
何時も厨房で食事を貰っているし、これ以上煩わせる訳には、と説明した。
しかしルイズは、それを聞いて笑顔を浮かべ

『私の着た服を洗いたいの?』

と鞭をビシリと両手で張り詰めさせ、レクスにジリジリと迫ったのだった。
幾ら体が丈夫なレクスといえども鞭で叩かれたくはない。
すぐさま首を横に振り、心の中でメイド――主にシエスタ――に謝ったのだった。
昨夜のそんなやり取りを思い浮かべつつ、レクスはシエスタを探した。
運がよかったのか、すんなりとシエスタに洗濯物を渡す事が出来たレクスは、ルイズが起きる時間まで
まだかなり間がある事を確認し、なんとなく手持ち無沙汰になってしまった。
また素振りをしてもいいのだが、折角着替えたのだから、また汗だくになってはかなわない。
そんな事を考えつつ、レクスがぶらぶらと学院を散策している。と

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:40:01 ID:bvg6qKEu
支援

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:41:09 ID:wi39V1MW
ぬこは気まぐれ故に何ら問題は無い支援。

837 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十話:2007/08/15(水) 17:42:04 ID:JcbkC551
「ミス・ヴァリエールの使い魔君ではないか」

オールド・オスマンに呼び止められた。
老人の朝は早いというが、オスマンも例外ではないのだろう。
少し雑談でもしないか、というオスマンに、レクスはええ、と快諾した。
レクスにとって、在りし日の父を思い出させるようなたっぷりとした髭を蓄えたオスマンは嫌いではない。
雑談自体は本当に他愛もない話だった。
この学院での使い魔生活には慣れたか、という話から
最近のメニューの話、剣技やメイジに関しての話――そして

「……レクス君。
君の左手に描かれたルーン、それはなんだかわかるかね?」
「あ、いえ。なんでしょう?
武器を持つと光る、っていうのはわかったんですが」

レクスが改めて左手のルーンを見る。
うむ、とオスマンが頷き

「それこそが伝説の使い魔、ガンダールヴの証なのじゃ」

オスマンはレクスにガンダールヴについて、少しずつ説明していった。
度々ディティクトマジックを使い、気配を感じれば場所を変え、密かに密かに伝えていった。
流石に驚きを隠せないレクス。
かつてシェルドラドで、自分が火の貝の勇者だと伝えられたときもそうだったが
果たして人生で二度も伝説扱いを受けるとは。
だが、納得も出来た。
魔法力を失った事はわからないが、デルフリンガーをはじめとして、ギーシュが作り出した剣などを握ったときに
失った魔法力を取り戻し、肉体もシェルドラドの時のように動き出した。
『ありとあらゆる武器を扱う』というのなら、確かに『ありとあらゆる武器を召喚剣として扱える』自分にはぴったりかもしれない。
レクスは暫く黙っていたが、ふとオスマンに向け

「俺も大事な話があります」

自分の正体について、語る事にした。

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:44:16 ID:7fp/Uq42
MOZをリアルタイムで読んでたのでwktk支援

839 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十話:2007/08/15(水) 17:44:40 ID:JcbkC551
ゴゥ、ゴゥと炎が燃える音がする。
暗闇の中、燃え盛る炎がオレンジ色の玉――オーラの玉を怪しく輝かせている。

「オーラの玉、確かに」

ギルマーダがスクリとその場に降り立ち、オーラの玉を祭った祭壇の前に立つ人物に話しかける。
よほど小声で話しているのか、そもそも声を出さずに話しているのか。
しかし、ギルマーダはそれを正確に理解しているようで、同意を求めたのであろう箇所には厳かに頷いた。

「――では、失礼」

シュ、ル、と。
衣擦れがするような音だけを残し、ギルマーダがその場から消え去った。
オスマンが名を知り、顔を知る暗殺者というだけの事はあるだろう。
顔を知られて尚、堂々としていられるのは、それだけ自らの力量に自信があるからか。
そのギルマーダがふと、呟いた言葉は、しかし誰にも聞かれる事なく、闇の中へと消えていった。

「……暗殺者は、死しても尚死ねぬというのか」

――と、思われたのだが。

「死して尚役に立つなら、それに越した事はないだろう?」

ギルマーダの前に立つものが居た。
帽子を目深にかぶり、顔は見えないが――それでなくとも、この男は有名人だった。
況して、トレードマークともいえる物がわかりやすすぎる。

「こんな所まで何の用だ。――『閃光』のワルド」
「つれないな。今から久方ぶりに婚約者の顔を見に行こうという同僚に、激励の一言でも欲しいものだがね」

840 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十話:2007/08/15(水) 17:46:30 ID:JcbkC551
帽子をクイ、と上げ、ワルドはニヤリと笑った。
グリフォンに乗ったその姿は、まさしくトリステイン魔法衛士団、グリフォン隊隊長、『閃光』のワルドその人であった。
フン、とギルマーダは腕を組む。
老齢ながら鍛え上げられた肉体は、腕を組むだけでギルマーダの威圧感を更に倍増させる。
だが、それをワルドは簡単に受け流す。

「何が婚約者か。
その能力を欲しいだけであろう」
「酷い言い様だ。
いやいや、ルイズそのものにも興味はあるさ。
あの可憐な姿は、愛でるには育つ楽しみがある」

冗談でも言うように、笑いながらワルドが言った。
ギルマーダが唸る。
この男、以前はわかり易い程に自信過剰だった。
しかし、あのオーラの玉の情報が入ってから、目に見えて様子が違ってきた。
一体何があったというのだ。
――まるで、憑き物が落ちたような――否。

「さて……ではそろそろ戻るとしよう。
流石に遠方任務も、余りゆっくりとしていられないのでね」

ギルマーダがほぅ、と感心する。
この男にも未だ体面を保つ理由があったのか、と。

「任務は達成したのか?」

ギルマーダが尋ねる。
オーラの玉を早急に運び込むために、ワルドのグリフォンを利用してここまで来たが
この男が所要ではずしたのは見ていない。
一体如何なる任務を、と思うと

「閃光の二つ名は伊達ではない。
合流するまでに済ませたさ」

ワルドがクイ、とグリフォンの尾にくくりつけてある首を見せる。
見れば亜人の首が二桁を超える数で氷漬けにされ、くくりつけられていた。

「街道に紛れ込んだ亜人討伐命令だったものでね。
瞬く間に一閃、という奴だ」

こういう風に、な。
と、ワルドが杖をギルマーダの首に突きつける。
パラリ、とギルマーダの服の胸元が切れ、血がタラリと垂れる。
しかしギルマーダは微動だにせず、ただ一言呟いた。

「若造が」

その言葉を聞くと、ワルドはマントを翻してトリステインへと飛んでいった。
残されたギルマーダは、自らの掌を広げ、ジィ、と見つめた。
刻まれた皺には染み込んだ血がありありと浮かんで見える。
だが。
その身に流れるはずの生命の鼓動も、今のギルマーダには作り物としか思えなかった。
人を殺めた時。戯れに女を抱いた時。
その度に、自分が歪であると実感する。

何故なら――この身には、死者のような冷たさしか、ないのだから。

841 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/15(水) 17:48:31 ID:JcbkC551
以上第十話。
二巻分開始、前振りでした。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 17:50:56 ID:kj+XeWMH
お疲れ様でしたーGJ

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:36:30 ID:5kH3Fqrx
最初からクライマックスで無我夢中に書いてたら思いの他長くなったので
電王ネタシリーズでは初の前後編なんだぜ!

ゼロに釣られてみる?外伝 〜ルイズに嵐の大爆発〜 前編

844 :843:2007/08/15(水) 18:38:15 ID:5kH3Fqrx
あ、すんません。早速サブタイトル間違いました。

ゼロに釣られてみる?外伝 〜ゼロに嵐の大爆発〜

845 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:39:53 ID:5kH3Fqrx
 ――始まりはいつも突然、とはよく言ったものである。

「お前の望みを言うてくれ。どんな望みも叶えたる!」

 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの現使い魔兼契約者が、砂時計のように上下
反転した奇妙な姿で現れ、極めて強い語調――というより、半ばすがるような必死な語調でそんな事を
言ってきたのが、約一ヶ月前である。
 どんな望みも叶える。
 今思えば最高に胡散臭いフレーズである事に気づくこの言葉に、恥も外聞もなく飛びついた事を、この
一ヶ月ルイズはずっと後悔している。何故よく考えもせず、こんな奴と契約してしまったのか!
 だが、それほどまでにルイズは必死だったのだ。ハルケギニアの階級社会は、長年に渡って築き上げ
られた貴族の特権の伝統だけでなく、貴族は例外なくメイジであり、平民に対して魔法という絶対的な
アトバンテージを有している事に支えられている。逆に言えば、貴族でありながら魔法が使えないという
事は、あまりにも致命的な欠陥なのだ。
 生まれつき魔法の素養のなかったルイズは、貴族としては致命的だった。
 魔法という、当たり前だが絶対的なアドバンテージのないルイズのその自尊心の因って立つところは
貴族という生まれにしかなく、その点でも他の貴族と比べ不安定な位置にあった。その上、トリステイン
魔法学院においては、『ゼロのルイズ』などという不名誉極まるニックネームを奉られる始末だ。
 そんな境遇が、甘い誘いに対して彼女の背中を一押ししたのである。

「魔法を……私を、魔法が使えるようにして」

 大きな期待感を胸に、望みを告げた。
 が、その期待が失望に取って代わられるのは、その数秒後の事であった。
 望みを聞いて契約を果たした事で実体を得たそれは、全身を鋼のような筋肉でよろった、200サントを
超える熊のような偉丈夫であった。50サント以上の身長差は、ルイズに鋼鉄の巨塔を仰ぎ見る気分を
味わわせた。
 現れた男は、いかついしかめっ面でルイズを見やり、首を鳴らして、まずこう言った。

「……ところで、魔法ってどうやって使うんや?」

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:41:09 ID:349jw165
ダイナミックチョップ支援

847 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:41:36 ID:5kH3Fqrx
 さて。
 この大男が自分が魔法を使えるようになる事の何の役にも立たない事が判明した今、ルイズの方は
こいつに何の未練もないわけで、とっとと自分の目の前から消え失せて欲しいところだったが、そうそう
世の中は自分の思う通りに回らないものである。
 一度望みを聞き届けて契約を交わすと、それが果たされるまで契約者との繋がりは消えない。よって
この邪魔くさい木偶の坊は、当面ルイズから離れられないのだという。
 期待が失望に、楽観が悲観に、希望が絶望にそれぞれ取って代わられた瞬間であった。
 仕方がないので、ルイズはその役立たずにキンタロスと名づけ、使い魔として使役する事にした。
 だが、ここからがキンタロスの本領発揮であった。掃除や洗濯くらいならアホでも出来る、と豪語した
キンタロスに、試しに洗濯を命じたのだが、たっぷり時間をかけて帰ってきた時その手に持っていたのは
元の原形を留めぬボロ布と無残にバラバラにされた洗濯籠の残骸であった。「軽くやったつもりやのに
何故か破れた」とは、後のキンタロスの言である。
 次に部屋の掃除を命じたのだが、箒で床を掃けば振り上げた箒が窓を突き破って飛んでいくわ、雑巾
で床を磨けば勢い余ってベッドに頭から突っ込み真っ二つにしてしまうわ……。それはルイズにとって、
掃除などと称するのもおこがましい破壊活動に他ならなかった。「手加減してやったつもりやのに何故か
壊れた」とは、後のキンタロスの言である。
 キンタロスが掃除や洗濯も満足に出来ないアホ以下の馬鹿熊である事が判明し、いよいよ使い道に
窮したルイズは、もう何もしなくていいからずっと部屋で寝ているように言った。キンタロスは一度眠ると
容易な事では起きないが、これで何か物が壊れるという事もなくなるだろう。

「いい? あんたはもう何もしないで。大人しくその藁束の中で寝てればいいの。わかった?」

 ルイズをしてここまで言わしめるキンタロスのダメぶり、推して知るべしである。
 一方、キンタロスもルイズとは別の意味で苦しんでいた。キンタロスは精神エネルギー体となってこの
世界に放たれる前は、ハルケギニアでいうところの平民階級の出であった。そういう出自のキンタロス
だから魔法など使えるわけもなく、どうすればこの小さな契約者の望みを叶えられるだろうかと日々暗中
模索している。それこそ無い知恵を絞り、全知全能の限りを尽くして。
 ルイズは言動こそ高飛車で貴族的だが、その実、誰よりも勤勉で努力家なのを、キンタロスは知って
いる。それは魔法を使えない事から来るコンプレックスを原動力としているものなのだが、自分には自信
に満ちた態度を取りながら裏では必死の努力を重ねる彼女を、基本的にお人好しで世話焼きな性分の
彼が放っておけるわけがなかった。

848 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:42:57 ID:5kH3Fqrx
 魔法を使えるようになる。この望みを、キンタロスは心底から叶えてやりたいと思っていた。
 ルイズの部屋の隅っこで寝たふりをしながら、キンタロスが望みの叶え方を思案している時、中庭の
方から大きな爆発音が聞こえてきた。またルイズが失敗したのだろう。火の玉を飛ばそうとしては爆発
し、石ころを金属に変えようとしては爆発し、とにかく何をしても爆発する。魔法には四つの系統が存在
するらしいが、もういっその事ルイズ専用の『爆発』系統魔法とでも称してやればいいのでは……
 ……専用?

「これや!!」

 キンタロスは立ち上がった。そうだ、この方法があった。というか、恐らくこの方法しかない!
 ドアノブを回すのも億劫だと言わんばかりにドアに張り手を喰らわしてぶち破ると、キンタロスは猛然と
中庭へ向かって駆け出した。
 中庭に至るまで途中2、3人撥ね飛ばしたり壁を突き破ってショートカットしたりしながら、キンタロスは
突然の爆炎と爆風によって瞬く間に阿鼻叫喚の巷と化した中庭へ駆け込んだ。

「痛いィ……痛いィィィィィィ」
「血が! 血が!」
「な……何で……目が、目が見えないんだよォォォォ……」

 先生が真っ黒焦げになってピクピク痙攣していたり、生徒数名が苦悶の呻き声を上げたり、野外授業
の舞台であったはずの中庭は凄惨の一語に尽きる状況だった。生徒達の中央で、煤だらけで真っ黒に
なったルイズがむくりと起き上がっていた。ブラウスもスカートも、まるでキンタロスに洗濯を任せた後の
ような無残な状態になりおおせていた。下着姿にボロ布を纏っているかのようだ。
 
「ルイズ!」
「……何しに来たのよ」

 自分の元へ走り寄ってくるキンタロスの姿を認めると、ハンカチで顔についた煤を拭きながら、ルイズ
は不機嫌な声で言った。これだけの惨事を引き起こせば、ルイズ本人よりも周りの連中の方が不機嫌
だろうが、とにかく彼女は不機嫌である。

849 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:44:16 ID:5kH3Fqrx
 だがそんなものはお構いなしなのが我らがキンタロスである。
 キンタロスはルイズをひょいと担ぎ上げると、校舎の外れの方に走って行く。突然の使い魔の蛮行に
ルイズが抗議の声を上げるが、今のところはとりあえず無視である。

「ちょっと! どこに連れてくつもりなのよ!」
「ええからええから! 大事な話があるんや!」

 それに、あの惨劇の跡にルイズを放置するのも何やら危険な気がしたのだ。原因がルイズにあるとは
言え、契約者であるルイズを護るのもキンタロスの義務の一つだ。
 程なくして、秘密の話をするのに丁度いい場所が見つかった。校舎の隅っこの、誰も寄り付かないよう
な、うらぶれた池である。池と言っても水は涸れ、ただ湿り気を残した大きな窪みを残しているだけだ。
 キンタロスは池のほとりの薄汚れたベンチにルイズを座らせ、改まってこう言った。

「ルイズ。お前が魔法を使えるようになる方法がわかったで」
「……ふーん」

 信用してない目である。若干居心地の悪さを感じつつも、キンタロスは続けた。

「さっき、中庭ででかい爆発があったやろ? あれ、ルイズがやったんやな?」
「……そうよ。それはそれはド派手な大失敗だったわよ」
「要するにルイズは、普通の魔法を使おうとすると爆発するんやろ」
「なに? あんた、ご主人様の失敗をあげつらってバカにする気?」
「いや、そういうわけやなくてな……」

 ジト目で睨むルイズから目を逸らす。あれだけの大失敗、わざわざキンタロスがバカにするまでもなく、
すぐさま全校生徒の知るところとなり、ゼロのルイズの悪名が学内全域に轟くだろう。いやいや、問題は
そこではない。
 キンタロスは咳払いを一つして、言った。

「ルイズ、特訓や! 爆発する特訓をするんや!」
「……は?」

850 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:45:45 ID:5kH3Fqrx
 キンタロスの考えはこうである。
 ルイズは何か魔法を使おうとすると、ほぼ例外なく何らかの物質の爆発を招く。これだけならば単なる
失敗魔法に過ぎないが、重要なのは、ルイズが試行する全ての呪文において前述の爆発が起こりうる
という事である。
 つまり既存の呪文を行使しようとしても、ルイズは永久に人間不発弾止まりだ。だが、何らかの物質を
爆発させるというこの失敗魔法を、自分の意志で自由自在に操れるようになったらどうか?
 現時点でルイズの失敗魔法は、ほぼ全ての物質に対して起爆の可能性がある。つまり、何もかもを
爆発させて破壊するというアホのようなパワーを秘めた破壊呪文へと変貌しうるのだ。
 失敗魔法も洗練すれば魔法足りうる。言うなれば、ルイズのオリジナル魔法である。
 キンタロスのこの提案は、ルイズからすれば目も眩むような逆転の発想だった。教科書にない魔法を
創造するなどという発想は、最初から彼女の頭の巡りの中にはなかったのだ。

「……あんたもたまには役に立つのね」

 賞賛半分、呆れ半分のルイズの感想である。

「『ゼロのルイズ』が『爆弾のルイズ』になるわね、これじゃ」
「今一番可能性があるとすれば、これやと思ったんやけどな」
「……いいわ、やるわよ。教科書に書いてあるような呪文は全部試して、そのたびに爆発してきたし、
 何も考えず思いきり爆発させられるだけ今までよりマシね」

 どうせ爆発するのならば、望まぬ爆発よりかは進んで爆発する方が幾らか気持ちが楽だ、というわけ
だ。些かネガティブな考えだが、ともあれ、ルイズもキンタロスの考えに乗った。



 この時点では誰一人として知る由のない事であったが、ルイズの失敗魔法は、太古の昔に失われた
伝説の『虚無』系統魔法の一つ『エクスプロージョン』の不完全な形での発動であり、それは同時にルイ
ズには『虚無』の使い手たる素養がある事を示唆していたのだ。
 奇しくもキンタロスのこの提案は、一人の『虚無』の使い手の成長を、著しく促す事になるのだった。

851 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:47:33 ID:5kH3Fqrx
 中庭での惨劇の件でルイズは厳罰を受け、暫く寮で謹慎処分と相成った。
 いかに公爵家の娘と言っても、あれだけの大惨事を引き起こしておきながら何のお咎めもないというの
は有り得ない。むしろ退学処分にならなかっただけ幸運である。
 女子寮の自室から一歩も出てはならないというお達しだったが、当然の如くルイズとキンタロスはこの
言いつけを無視した。自室での謹慎処分とは、見方を変えれば普段授業に出る時間が丸ごと暇な時間
に取って代わられるという事だ。二人は女子寮を抜け出し、ここぞとばかりに特訓に励んだ。
 トリステイン魔法学院はその広大な敷地ゆえに細かい手入れも行き届かず、数箇所ほど、生徒にも教
師にも忘れ去られた寂れた場所が存在している。それらは魔法の練習をするには丁度いいほどの広さ
が確保されており、ルイズとキンタロスはそういった場所を練習場所に選んでいた。
 適当に語感のいい呪文――教本には載っていないため、定まった様式の呪文など存在しない――を
唱えるルイズに、初級の魔法教本と睨めっこしながら、キンタロスはあれこれと口を挟んだ。

「えーと……『イメージが大切です。まずは魔法を行使する自分をイメージしましょう』」
「今やってるわよ」
「『次に、胸のエンジンに火をつけて一足お先に光の速さで明日へダッシュして下さい』」
「……今やってるわよ」
「『若さ、若さって何だ? 振り向かない事さ! 愛って何だ? 躊躇わない事さ!』」
「あんた適当に読んでるでしょ」
「いや、ホンマにこう書いてあるんやて」

 その教本を監修した出版社を調べ上げて営業停止処分を喰らわせてやろうか、とルイズは思った。
 それはさておき、途切れてしまった精神集中をやり直し、ひたすらにイメージを膨らませる。森羅万象
全てを爆発させる自分。周囲に破壊と無秩序をもたらす自分。そのインチキ魔法教本を出してる出版社
を滅ぼす自分。やがて世界全てを平伏させる自分……
 ……って、これではまるで神話の魔王の所業ではないか。
 杖の先から光が迸り、数瞬遅れてキンタロスが手に持っていた魔法教本が爆砕し、バラバラになった
本が図や絵の描かれた色とりどりの紙吹雪となって宙を舞った。因みに、本を持っていたキンタロスは
ルイズの真後ろにいる。
 途中でチラッと雑念が入ったからだろうか。

「……とりあえず、まっすぐ飛ばせるようになる必要があるわね」
「……せやな」

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:47:35 ID:NB6PfiXI
支援

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:47:37 ID:6XtjnvkC
支援

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:48:46 ID:G9yodcDz
失敗から生まれ魔法でグルグルを思い出した支援

855 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:48:51 ID:5kH3Fqrx
 謹慎処分が解けた後も、授業が終わると二人は休みなしで特訓を行った。
 謹慎期間中の数日間で、とりあえず目の前のものを狙えるようになったルイズは、キンタロスがゴミ
捨て場から拾ってきた鍋の蓋を木の枝に吊るし、それを狙う訓練を繰り返した。
 吊るした木の枝の方が木っ端微塵になるというのはまだ可愛い方で、時には木の根元、それを支える
土までも根こそぎ吹き飛ばし、木そのものを倒壊させてしまう事もあった。そういう時はキンタロスが木を
植え直すのだが、この作業に訓練以上に時間がかかってしまう事が殆どだった。
 一週間鍋の蓋を狙い続けているうちに、とりあえず木を倒す事はなくなったルイズであった。
 そこそこの命中精度と詠唱速度を確保したルイズは、次に威力を調節する必要があると感じた。常時
中庭の惨劇を再現するような大爆発が起きても困るし、かといってその辺に転がっている石くれを欠けさ
せる程度の威力でも物足りない。
 キンタロスがどこからか集めてきたガラクタの山に向けて、意識を集中させる。あのガラクタの山の頂
にある、ひん曲がったフライパン。あれを砕くにはどれくらいの威力が必要か――
 大体このくらいと辺りをつけて、呪文を開放する。
 そしてその数瞬後、トリステイン魔法学院の片隅の忘れられた物置が、素粒子も残さず消滅した。

「どうしてうまくいかないのかしら……」

 かつて物置として使われていた廃屋と使い魔の集めてきた大量のガラクタの山があった場所にできた
直径3メルクほどのクレーターを見つめながら、ルイズは深い溜め息をついた。
 なるほど、これだけの事が出来れば確かに強力な魔法だろう。自分自身でも驚いているくらいだ。
 だが、使いこなせなければ意味がない。それでなくとも、緻密な魔法理論に沿って運用しているわけ
ではなく限りなくルイズ自身の勘と経験則に依存しているのだ。こんな魔法を使ったところで、みんなに
認めてもらえるわけがない。なんといい加減な魔法を使っているのか、ゼロのルイズにはお似合いだと、
バカにされるのがオチである。

「まあ、そんなすぐに出来るようになったら誰も苦労せえへん。これでも食っとき」

 キンタロスに差し出されたサンドイッチを取り、チビチビと口に運ぶ。気分が沈んでいる所為か、食欲は
あまりない。いついかなる時も豪飲豪色のキンタロスが、今だけは羨ましい。

856 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 18:50:06 ID:5kH3Fqrx
 俯いているルイズの頭を、キンタロスは大きな手で不器用に撫でた。鬱陶しそうに首を振るルイズと、
構わずに頭を撫でるキンタロスは、メイジと使い魔という関係を抜きにすれば、まるで父と娘のようにも
思える。
 キンタロスの手から逃げる事をやめたルイズは、その不器用な手が自分の頭を撫でるのに任せた。
 思えば、父に頭を撫でられた事などなかった。父はいつも自分に対して厳しかったし、自分に魔法の
才能がなくてそれが原因であるとわかっていたルイズ自身も、子供として無邪気に、無条件に親に甘え
る事に対して引け目を感じていた。

「……お父様は、こんなことしなかったわ」
「ん? 何や、親父さんに頭撫でられた事もないんか」
「だって、お父様は私が嫌いだったもの。お母様も、姉様たちも」

 由緒正しいヴァリエール公爵家。魔法の使えない自分。居心地の悪さはいつも感じていた。
 その公爵家の娘であるという家柄によってしか自分を保てなかったのに、その家は私に対していつも
冷たかった。平民出身の召使いも、私の陰口を言っていたわ。
 そんなルイズの言葉を黙って聞いていたキンタロスは、ルイズの頭から手をどけ、語り始めた。

「魔法が使えるとか使えへんとか、そんな事で自分の子供を嫌いになる親なんかおらへん」
「あんたが平民だからそんな事を言えるの。私は……」
「親父さんもお袋さんも姉ちゃん達も、みんなお前を愛しとった。大切に思っとったはずや」

 いつになく熱の篭ったキンタロスの口ぶりに、ルイズは気になって訊いた。

「ねえ、あんたもしかして子供がいるの?」
「いや、忘れてもうた。でも親子ってのはそういうもんや」
「ふーん……でも遅かったわよ。もう、無邪気に親に甘えられる歳じゃないものね」
「……そうかも知れへんなぁ」

 固く結ばれたへの字口を更に引き締め、キンタロスは天を仰いだ。
 この小さな契約者の、ルイズの心の涙を拭ってやる事は、俺にはできひんのやろか……。

「今日はこの辺にしといて、明日また頑張ろか」

 取り繕うような響きのキンタロスの言葉に、ルイズは黙って頷いた。

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:50:15 ID:T0EdGnFN
ギャバンとは懐かしい支援

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:53:42 ID:NB6PfiXI
支援

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 18:58:44 ID:XbXtc599
相変わらず電王の人の文章はすさまじい
はっきりとトップクラスだと思ってる

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:02:14 ID:MopMN51E
あれ? 規制食らった?? 支援

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:02:20 ID:349jw165
もう投下終了なのかな?
キンタロスはやっぱ格好良い奴だな、ほんま泣けるで。

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:10:49 ID:TAW1d7t/
ここまでなのかな? 支援

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:14:17 ID:i6+U5ZsD
熱い 熱い 熱い 情けにホンマに泣けた〜

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:19:24 ID:1JQRP56h
予約状況ってどうなってるの?

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:20:08 ID:349jw165
現在はフリーかな?

866 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:20:36 ID:1JQRP56h
では投下します。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:21:23 ID:rw8Ot3BI
昨日のはスランプか、やっぱ電王の人は上手いわ〜

868 :ゼロに嵐の大爆発:2007/08/15(水) 19:22:52 ID:5kH3Fqrx
さるの規制に俺が泣いた。
後書きを落とそうとした時に規制喰らった俺の涙は拭われへん!

続きは明日か明後日か……早ければ今晩。
いやぁ、かーなーり気を楽に持って伸び伸びと書いてる所為か、筆が進みます。

869 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:25:37 ID:1JQRP56h
エアル全土を揺るがせたヴィントの動乱から半年。かのアルタイ公国による
ガルデローベ買収騒ぎからも3ヶ月の歳月を経て、ヴィントの街は戦争の傷跡
も癒え、人々は活気に溢れていた。道々には屋台が建ち並び、数々のアーケー
ドが花で彩られ親子連れが数多く道々を埋め尽くしている。風船を親にねだる
子供や、普段は忙しくて構ってやれないのだからと、屋台の商品を買い与えす
ぎて、母親に叱られる父親などのいじましい姿も見受けられる。共通するのは
いずれも笑顔、半年前の惨状を思えば信じられない光景だ。
 それというのも、今日行われるヴィントの王城『風華宮』の落成式の祭典故
の事。国民は仁君との誉れ高いマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム女王の
治世を祝い、共に国の復興を祝うべく、こうしてお祭り騒ぎの様相を呈してい
た。
 そんなヴィントの街中にあって、ビューネ自治区にあるオトメの養成学校で
、現在は女王マシロの仮宮でもある『ガルデローベ』のその部屋は、通常通り
の静けさを保っていた。部屋に居るのは五人の少女。いやさ、4人の少女と1
人の少年。すなわち、国王マシロとそのマイスターオトメであるアリカ・ユメ
ミヤ ニナ・ウォン エルスティン・ホー、そして国王たるマシロの許嫁であ
ったナギ前大公の妹であるアラシ女大公である。

「それにしても、アタシ達が出会ってからもう一年になるんだね。」

 そんなアリカの言葉に、一同は心から賛同する。

『旧風華宮における真白姫暗殺事件』
『女装して真白姫の影武者となったマシロのガルデローベへの編入』
『ナギ・ダイ・アルタイ大公の来訪とマシロの家出』
『シュバルツの首領であるミドリとの出会い』
『隠れ里である黒い谷訪問と養母レナ・セイヤーズとの再会』
 そして『即位式に始まるヴィントの動乱』
『真白姫復活』『古の魔神MAI』『HiME対オトメ』『ナギ大公の死と真祖フ
ミ復活』
『真白なる金剛石の継承』『セルゲイの騙し討ちによる真白なる金剛石の奪取

『明かされる媛星の力』『マシロの復活と真白なる金剛石のローブと剣の発現


 あまりにも多くのことがあった、とても多くの人たちと出会った、そして何
よりその事でみんな大きく成長した。愛を語らった人、意見を衝突させ刃を交
えた人、そして自分たちを庇って先に逝った人。全ては決して消えない、そん
な尊い記憶。
 自然、4人は神妙な面持ちとなる。それは4人だけの宝物だから。いや、一
人だけ4人以外で共有を許される仲間がいる。ヴィント動乱でマシロを庇い命
を落としたナギ大公の双子の妹アラシ・ダイ・アルタイ女大公だ。
 最初は『動乱が原因の財政難に陥ったガルデローベの債権を買い集めて買収
し、学園もろともマシロを差し押さえて虜とした敵』として出会った彼女。ふ
とした事から解った、兄への想い。そして共に危難を乗り越える事で掛け替え
のない友の一人となっていた。

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:26:32 ID:ZtHf5oeF
支援


871 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:26:37 ID:1JQRP56h

「でもさ、」

 唐突にマシロが切り出す。

「ボクっていつまで女装していればいいの?」
『!?』

 それは天地を揺るがす発言であった。それまでのホンワカとしていた空気が
一瞬にして張りつめる。アリカが、ニナが、エルスが、アラシが、驚愕と共に
表情を強ばらせる。

「だめだよ、マシロちゃんが女の子じゃなくなったらただのキモヲタだもん!


 外道義姉アリカが叫ぶ。

「アリカダメでしょ!ホントの事を言っちゃ。」

 嘘が下手なダメ人間ニナがつい肯定してしまう。

「わたしは、男でも女の子でもマシロ様であれば無問題ですわ。だってマシロ
様は性別を超越するほどキレイですもん。まあ、とりあえず髪の毛は切っちゃ
いやです。」

 ミーハー婦女子、スケベ少女エロスことエルスは、とても自分の欲望に正直
だった。

「まあ、最低でも成人までは女装を続ける必要はあるだろうな。何せお前は美
しい。皆もきっとソレを望むはずだ。一生女装を続けても、むしろ周りとして
は大喜びだろう。」

 いじめの帝王ナギ・ダイ・アルタイの双子の妹アラシは、そのいじめっ子の
血統が伊達ではないことを、こんなときも鮮やかに証明してのけた。鬼め。

「全く人ごとだと思ってヒドイよみんな!」

『いや、まったくもって我が事として結論に至りマシタ』

 マシロの魂からの叫びに、不謹慎ながらも4人は心からそう思ってしまう。
とにかくマシロという少年の美貌は異常なのだ。髪が短い時は、平々凡々の並
の容姿の一少年にしか見えないというのに、その双子の妹と瓜二つの顔立ちの
せいか、ロングにすると、そこらの少女が束になっても敵わぬ美少女ぶり。そ
して、今現在の様に完全にドレスアップしてメイクを施せば、もはやその姿は
神々しくすらある。まさに存在そのものが反則な少年だった。

「でも本当にステキ。え〜い」

 エルスが何時もの様に、マシロの背中に自分の胸を押し当てる。ムニッとし
た感触に、マシロはとたんに鼻血を大流出。それを見て元気が出たと大喜びな
エルス。

『ソレ元気だけど元気違いだって。』

 一同はそうため息を吐く。いや、ニナとアラシの二人が。残るアリカはどう
したかといえば、こっそりとマシロの背後に忍び寄り・・・・、

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:27:06 ID:rw8Ot3BI
マシロきゅん?支援

873 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:27:38 ID:1JQRP56h

「え〜い♪」

エルスに引き続き、第二次攻撃隊突撃とばかりに胸を押し当てた。あっけに取
られるニナ&アラシ。当のマシロはといえば、完全に昏倒してしまい、「ボク
は、ボクは・・・」とうなされている。人間、嬉しいことでも程が過ぎれば拷
問以外の何物でもない。マシロのその姿はそんな一例であった。

「二人とも、いい加減にしなさい。」

 アラシの叱責の声に、さすがに反省するエルス。しかしアリカは如何にも『
つまんない』という表情になると、おもむろにアラシの背後に回り込み、いき
なりその胸を鷲掴みにして、そのまま揉みほぐした。顔を赤らめ身もだえして
恥じるアラシにアリカが言い放った。

「こぉ〜んなのただのスキンシップだってぇ〜」

「だ、マズイでしょさすがにソレは」と引きはがそうとするニナ。「そ、そう
だよ、」と昏倒したマシロを抱えつつ、賛同を示しながらもアリカの指先から
目が離せず、ゴクリと唾をのむエルス。自然、二人の関心は、このまま行った
ら一体どれ程のアラシの怒りが降り注ぐのやらという一事に向けられていた。
だが、そんな二人の心配とはまた別の危機が彼女達を襲う事となる。切っ掛け
は、行くところまで行ってしまったアラシの大きすぎたあえぎ声。ニナの表情
が険しくなる。

「マズイ」
「え?」

 この後に及んで、自分がどういう事態を引き起こしたか、気が付いていない
アリカに、ニナが言い放つ。

「アナタねえ?私達がどうしてこんな所でコソコソとマシロ様の衣装変えやっ
ていたか忘れたの?」
「えっとぉ、学園のみんながぁ、マシロちゃんにあわよくばマスターになって
もらおうと押しかけてくるから♪うん、アタシあったまいい!」
「いや、バカでしょ。そこまで解るなら次にどんな事態が訪れるかはわかるわ
よね。」
「ニナちゃん、来たみたい・・・・。」

 エルスの言葉に耳を澄ませば、聞こえてきたのは地響きの様な足音の数々。
足音は津波の様に押し寄せ、ついに部屋の扉が大きく開かれる。そこに居るの
は、マイスター服に身を包む、卒業した筈の先代のトリアス+1『アカネ・ソワ
ール』『チエ・ハラード』『シホ・ユイイット』『ジュリエット・ナオ・チャ
ン』の4人の戦鬼に率いられた、コーラル&パールの悪鬼外道な乙女達。おそ
らく先代トリアス+1に関しては、絶対的に面白がって事を煽っていると言った
ところか。「やはり、在学中に一切のマシロ様への接触を妨害したのはマズか
ったかな」と考えるニナ。

「ふふふ、逃げ切れると思ったらそうは問屋がおろしませんのことよ、ニナす
ぁん。」
「いやあ、判断が甘いというか、ねえ。いくら卒業したからって、こういう他
国から国賓を招くような式典ともなれば、その護衛として普段は他国にいるボ
クらにだって招集がかかるのは当然じゃないか。」
「カズ君亡き今、私にはマシロ様しか居ないのよ!」
「くっくっく。さぁ〜てお楽しみタイムといこうじゃない?ねえ、ニナ」

 いたずら心満載のイヤ〜ンな笑みを貼り付けたOG4人組、そしてその背後
に控える殺気だった現パールの同級生達及びコーラルの後輩達。さしもの4人
もこの危機に表情が引き締まる。その時、あまりの騒音に気絶していたマシロ
が目を覚ました。

874 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:28:38 ID:1JQRP56h
「えっと・・・・・・。」

 目覚めたばかりで要領が掴めないマシロ。

「エルス、マシロ様の確保お願い。連中は私が引き受けるわ。」
「うん、解ったニナちゃん。」

 ニナが入り口に向かい駆けだした事で、大乱闘は火の手をあげた。ニナ達に
立ち向かうパールとコーラル達は決して一枚岩ではなく、一人一人があわよく
ばマシロを己のマスターにと考えるが故に、状況はバトルロワイヤルの状況を
呈している。
 マシロが、ヴィントブルームではなく、他国の国家元首であったらまた話は
違ったであろう。だが、ガルデローベと同様に数多のマイスターGEMを保持
するヴィントブルームの王であり、またこれまでは伝説の彼方の存在であった
、始まりのGEM『真白なる金剛石』と『漆黒の金剛石』という二つのGEM
を併せ持つ事で所持しうる力『媛星の力』を持つ存在であり、さらにマイスタ
ーを得ても、他国が口を挟むことが実質上不可能であるという特殊性が、未来
のオトメ達に希望を抱かせていたからと言えなくもない。
 ニナは在学中の生徒の中では群を抜いた力を持つ生徒で、一応マイスターで
はある。しかし、余りにも多勢に無勢だ。やがて一人二人と、ニナの隙を突い
てオトメ達はマシロに迫る。
 背後に残ったアリカに期待を寄せ、振り向いたニナが目にしたのは、アラシ
にヤクザキックで度付き回されるアリカの姿。「ああ、」と一瞬ガックリと倒
れそうな気持ちを堪え、エルスに声を掛けた。

「エルス!!」

 無言で頷くエルス。彼女は呆然とするマシロに囁く。

「この状況を納めるために、認証をお願いします。大丈夫ですよ、今ピアスに
填めているのはパールGEMですから。」

 彼女の言葉に、マシロはとりあえず大丈夫だろうと判断し、そのピアスにそ
っと口づけをした。

「エルスティン・ホー。真珠の石を持つ我が乙HiME(オトメ)よ我が名におい
て汝の力を解放する。」

 マシロの唱える聖韻によって呪縛を解かれたエルスは「マテリアライズ」の
声と共にパールローブを装着する。元来エルスティンは彩雲の薔薇綺石を持つ
マイスターであり、その戦闘技能は半年前にJEMを得て以来、エレメントを
使用した物を前提とした訓練を積み重ねてきている。だが、パールは学生用で
こそあるものの、エレメントはマイスターローブ同様に、各自の資質に特化し
たものが出現するため、与えるダメージこそ少なめだが、装着者は己の得意技
を思う存分振るうことができるのだ。

「クラックボール!」

 祖先伝来とも言えるエルスのエレメントが現出する。要はアメリカンクラッ
カーと呼ばれる物である。おおよそにしてオトメの武器であるエレメントとい
う物は常識の範疇とは別次元である。JEMというものは、己を装着する物に
最適な武器たり得る物をマテリアライズするわけであるが、その武器は、通常
武器と呼ばれる物だけではなく、果ては日用雑貨、あるいは玩具と、予想だに
しない物を現出させる事がままある。またその用法すらも常識では計りきれな
いという。弓を打撃武器とする戦闘法で数多の武勲を打ち立てた、例もまたそ
んざいするのだから。要は後に語られる事となる、ハルケギニア大陸のメイジ
達が召喚する使い魔と同様に、ただJEMは、その使い手たる主が最大の力を
発揮させるための相性だけを基準に現出させているのだ。

875 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:29:39 ID:1JQRP56h

 エルスティンは次から次にクラックボールを現出させると、色欲だかなんだ
か、マシロめがけて突進するなんだか目の血走ったオトメ達の四肢をクラック
ボールで次々に絡み取り拘束していった。しかし、マシロを背後に確保しなが
らの戦闘では、いくら実戦経験があるからと言って、完全に敵を排除出来るわ
けではない。このままでは埒があかないと判断したエルスは、オトメのもう一
つの力である『美力』による全方位攻撃で一気にカタを付けようと判断する。

「威力極小 美力!巨乳舞踏(バーストロンド)!」

 かけ声と共に、たぷ〜んと魅惑的なエルスのアンデスメロン級の二つのたわ
わな胸の実りが揺れる。その後の訪れるのは放射状の衝撃波の爆裂。刹那の静
寂と共に一瞬にして周囲に群がる数多の常軌を逸してしまった少女達の肉体が
盛大に爆風によって吹き飛ばされる。
 だがコレがイケなかった。うっかり身を乗り出してしまったマシロは、吹き
飛ぶオトメ達が跳ね返ってきたところに遭遇。出会い頭でマシロが衝突してし
まったのだ。悲鳴と共に弾き飛ばされたマシロは、柱の一つに頭を打ち付け昏
倒する。
 深い闇に意識が沈みつつある中で見たのは、自分の身を案じ駆け寄る三人の
オトメと一人の少女の姿であった。

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:30:27 ID:TORobl9Q
漫画版かよwwwwマシロくん支援

877 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:30:39 ID:1JQRP56h
 マシロが目を覚ましたとき、その周囲は闇に覆われていた。辺りを見回すマ
シロ。その時、少女の鈴の音のような声が響く。

「おお、賤民。死んでしまうとは情けない。」

 あまりといえばあんまりな言葉。と、ふと気付く。

「し、死んだって!?」

 マシロは慌てて声の方を振り向く。そこにあったのは、菫色の輝きをたたえ
た銀の髪に、湖のようにすんだ青い瞳。肌は雪の白さを連想させ、あくまで清
楚なその姿は、自分に酷似している。そんな少女はマシロの知る限り一人しか
いない。

「真白ちゃん?真白ちゃん、生きていたんだね。ねえ、一体ここは何処!?」

 慌ててまくし立てるマシロを真白姫はうんざりとした表情で見下すと、問答
無用で蹴り飛ばす。小さなうめき声と共に吹っ飛ぶマシロ。

「ええい、五月蠅いわ賤民!妾に気安う問いかけるではないわ。この愚か者め
が。まったくコレだから貴様は。」
 「・・・・やっぱり、お兄ちゃんって認めてくれないの?ヒドイよ賤民だなんて
。」

 そんな捨てられた子犬の様な眼差しで見つめられ続け、さすがの真白姫も良
心が咎めたのであろうか、大きくため息を吐くと、マシロの手を引いて立たせ
る。

「わかったからそんな目で見るのは止めよ、兄と認めてやろうではないか。と
りあえず兄上の置かれている状況を説明するぞ。よいな。」
「うん。」
「まず、我らがいるこの場所は生と死の狭間にある賽の河原とかリンポとか呼
ばれる処じゃ。まあ、此処にいるという事は、生死の狭間を彷徨っている状態
と考えれば良いじゃろう。今我々は魂だけの状態でここにおる。じゃが、魂だ
けの状態というのは不安定なものでな、やがては冥府、すなわち死後の世界に
渡ってそこの住人となるわけじゃ。」
 そこまで聞いたマシロは、あまりの内容に慌てて真白姫を見る。

「死後の世界だなんて、もう死んだも同然って事なの?」
「安心せい、死んだわけではない。」

 そんな兄の姿を滑稽と見たのか、真白姫はクスリと笑うと、兄の肩を慈しむ
かのように優しく撫でる。それは、生前は認められなかったとはいえ、この世
界でたった一人、自分と全く同じ血を持つ己の半身とでもいうべき存在相手な
らではの親愛の情の現れ。

「とりあえず続けさせてもらうぞ。
 まあ、先程死後の世界と言ったが、妾の様に特殊な霊力や魔力を持つものな
らば、冥府に一度入っても、この様に再び狭間の世界までは出てこれるし、肉
体の算段が付けば生き返ることすら可能なのじゃ。でだ、兄上の場合は肉体は
どうも生きているようなのじゃが、その肉体と此処にある魂のつながりが随分
と弱くなっているようでな、自然に現世に戻るのはおそらく不可能じゃろう。
生き返りたいのならば、自分で現世への扉を見つけなければならん。
 じゃが、このままではそれも不可能じゃ。魂だけの状態では、おっつけ冥府
に渡ることとなろう。無理にとどまり続ければ魂そのものが摩耗して消滅する
やもしれんからな。」

878 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:31:40 ID:1JQRP56h
 神妙な表情で真白姫の言葉を、一字一句漏らさぬように聞き続けるマシロ。
そんなマシロに真白姫は問う。

「兄上。そなたは生き返りたいか?そのために消滅を覚悟の上であがき続ける
か?それともこのまま妾と共に冥府に渡るか?どうじゃ、答えてみよ。」

 マシロは静かに目を閉じると言い放つ。

「ボクには待っていてくれる人たちが居る。守らなければならない誓いがある
。そして、なによりボクは生き返りたい。」

 真剣勝負に挑むかのような強い眼差しで問う妹の姿に、一瞬怯みかけるも気
合いを込め、強い意志を持って答えた。それが、不甲斐ない兄の為にやってき
てくれた、この妹に対するに値する唯一の返礼であるかのように。
 そしてそれを聞き、真白姫は満足そうに笑みを浮かべた。

「ならば、妾の力を譲り渡そう。
 もし、他の者の事ばかりだのと、綺麗事じみた言葉で自分が生きたいという
気持ちを誤魔化すようであれば、いっそ見殺しにしてやろうと思うておった。
だが、妹である妾に正直に己の気持ちを言ってくれた。満足じゃ。兄として認
めるに値する。
 故に兄上、妾にとって半身とでも言うべき兄上にこの力を託そう。」

「それじゃあ真白ちゃんが、」

 慌てるマシロに真白姫は、ただ優しく微笑み、

「何、元よりこの身は現在冥府に属するもの。そして死人たる妾が持っていて
も、何の役にも立たぬのだ。むしろ半身たる兄上に持っていてもらい、何事か
の役に立ててもらった方が、妾としても嬉しいのじゃ。ではな、兄上。次に逢
うのが遙かなる先の日であることを祈っているぞ。」

そう言い残すと霞がかかったようになり、やがてその姿は消えて行った。マ
シロは妹の名を唱えると、遙か彼方に見えてきた、光の方向へと歩き出した。
その光は、命の息吹に確かに満ちていた。


----

879 :真白なる使い魔  :2007/08/15(水) 19:32:40 ID:1JQRP56h
 トリスティン魔法学院の生徒、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・
ラ・ヴァリエールは、正念場を迎え、息を荒くしていた。執念とでも言うべき
か、そこには並々ならぬ集中力が垣間見える。そんな中、周囲の己を小馬鹿に
したヤジが飛び、彼女の心を傷つける。怒りに顔をしかめるルイズ。

『ルイズ、しっかりなさい。ここで何としても皆が息をのむような凄い使い魔
を召喚して、私のことを見返させてやらなきゃならないんだから。』

 深呼吸と共に、心の中でゆっくりと練り上げるかの様に、自分に言い聞かせ
るルイズ。意を決して、召喚のための自分だけの呪文を、その桜色の愛らしい
唇から解き放った。

「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ。気高く神聖で美しく高貴な、そし
て何者よりも強力な使い魔よ。私は心より求め、訴えるわ。我が導きに答えな
さい!」

 ルイズは言葉と共に、その細くしなやかな杖を振り下ろした。手応えは十分
あった。そう、杖へと伝わる力の流れが確かに感じられたのだ。呪文によって
導かれた現象は、即ち爆発。いつもと同様の爆発だ。だが、その爆発がいつも
の失敗魔法の爆発とは異なるものであることを、ルイズだけは確信していた。

『早く、早く土煙よ消えて。そして私の使い魔の姿を、その神聖で美しい筈の
その姿をみんなの前に現して!』

 ルイズは居ても立っても居られない気持ちで、土煙の晴れるのを待ち続けた
。そして薄れた土煙の中に見えたのは、人の形。果たして精霊か?はたまた亜
人かとやきもきする彼女は、次の瞬間、自分の目で確かに、『気高く神聖で美
しく高貴な』その使い魔の姿を捕らえ、ポトリとその愛用の杖を取り落とす。
 それは『気高く凛とした表情で高貴な装いに身を包んだ、神聖さすら感じさ
せる美しい容姿』の・・・・・・人間の女の子であった。
 
「えっとスミマセン、ここは何処なんでしょうか?」

 間抜けな表情で硬直している桃色の髪の少女ルイズ。そして状況が解らず平
然とした態度でそんなルイズに問いかけるのは、召喚されし紫銀の髪の高貴な
少女マシロ。
 それがこの二人の出会いであった。


(第二話に続く)

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:33:15 ID:TORobl9Q
ちょっとマシロくん死にやすすぎwww支援

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:36:23 ID:LTz/uVAQ
ガンパレードの人GJ
しかしこのルイズ、すごく、芝村です。

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:37:29 ID:349jw165
男の癖に雑誌付録フィギュアにまでなってしまうマシロくん。
その美しさは健在のようだな!

883 :ときメモ0:2007/08/15(水) 19:46:18 ID:JA4ttENd
こんばんわ。一応確認しましたが、投下予約ないですよね?

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:46:55 ID:349jw165
ばっちこーい。
がんがん支援するぜ。

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:48:28 ID:1JQRP56h
かむかむ

886 :ときメモ0:2007/08/15(水) 19:49:09 ID:JA4ttENd
「なぁ、相棒」
剣が、無いはずの口を開いた。
「なんだい、デルフリンガー?」
「お人よしが過ぎるんじゃないかい?嬢ちゃんの元に戻るだけの路銀は十分に貯まったろ?」
気の滅入りそうな雲天の下で、紺色の衣を纏った青年が小さく笑った。
「困っている人を放っては置けない。その性分だけが、ぼくの取り柄なんだよ」
「残った右腕が無くなるのも時間の問題だね、こりゃ」
剣が呆れたように呟いた。
青年は背を付けた廃屋の壁越しに、十数匹のオーク鬼を凛とした瞳で見つめている。
「……クロムウェルの思想は危険だ。何があろうともあの老人だけは取り除かなければならない、ルイズの為にも、トリステインの為にも。そんな気がするんだ。だから、剣の鍛練は欠かせないよ。光の精霊に頼ってばかりでは駄目だ。アルビオンで痛いくらいに、実感したよ」
「相棒はボランティアが好きなんだね」
「なんだよ、それ?今回だって、別に無償で奉仕してるわけじゃない。依頼を終えたら、きっちりと報酬はもらう」
剣はため息をつき、のんびりと言った。
「銅貨十枚で命を賭けるおバカさんはハルケギニア広しと言えど、お前さんくらいだよ。だから、『銅貨の良心』なんぞ、有り難くない二つ名が付いてまわるんだ」
青年はその言葉には応えず、『彼』を強く握りしめると、壁から踊り出て先頭を歩くオーク鬼に切り掛かった。荒縄で繋がれた人骨のネックレスを首にかけるオークの胴体が一瞬にして両断される。
味方を殺されたことに気付いたオーク鬼達は、すぐさま青年を囲むように散開した。
青年は、剣を構えたまま、オーク鬼達を冷たい視線で見据えた。
オーク鬼の背筋に冷たい汗が流れ、本能が、奴は危険だと訴えかける。
オーク鬼たちは顔を見合わせた。
いや、自分達が負けることなど有り得ない。目の前にいるのは人間の、それも隻碗の青年だ。剣を扱うということは、メイジですらない。
オーク鬼は咆哮あげ、一斉に襲い掛かる。それは、彼等の死が決定づけられた瞬間でもあった。


887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:49:48 ID:349jw165
しえーん

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:51:46 ID:bvg6qKEu
支援

889 :ときメモ0:2007/08/15(水) 19:52:21 ID:JA4ttENd
才人は中庭に向かうと、ゼロ戦に取り付いた。
後ろから、ルイズが彼の腰に抱き着く。
「どこに行くのよ!」
「タルブだ!」
「な、何しに行くのよ?」
「決まってるだろ!シエスタを助けに行くんだよ」
ルイズは才人の腕にしがみついた。振りほどこうとしても、がっしりとしがみついて離れない。
「駄目よ!今は戦争中なのよ!あんた、一人がいったってどうにもならないわ!」
「俺には零戦と破壊の一面鏡がある。それに前の使い魔だって、戦場に単身飛び込んだんだろ?だったら、なおさら、逃げるわけにはいかない!」
才人は決意の篭った声で言い放った。
ルイズが悲しみに顔を歪ませる。
「だけど、彼は死んだわ……!」
「俺は死なねぇよ」
「……彼もそう言った。ねえ、お願い。思い留めて」
ルイズは才人の手が震えていることに気付いた。
「やっぱり、怖いんでしょ。ばか、怖い癖に無理してかっこつけないで」
「怖いよ。ああ、無理してる。俺は死ぬことが怖くて仕方ない臆病者さ。だけど、死ぬのが怖いのなんて当然だろ。だれだってそうだ。その小波って奴も、絶対怖かったはずだ。だけど、俺と同じ何の変哲もない高校生が、そこまで勇気を示せたんだ。なら、俺にだってできる!」
ルイズの顔が崩れ、鳶色の瞳から涙が溢れ出した。
「もう嫌なの……。私の周りにいる人が死ぬだなんて、いや。……あんな苦しみ二度と味わいたくない。だから、お願い……」
「ルイズ、俺は必ず生きて帰る」
風防が閉じられ、穏やかな陽光に照らされる中、ゼロ戦は突き抜けるような青空に舞った。


890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:52:51 ID:1JQRP56h
しえ☆すた

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:52:59 ID:349jw165
支援

892 :ときメモ0:2007/08/15(水) 19:53:30 ID:JA4ttENd
才人は風防から顔を出して、眼下のタルブの村を見つめた。素朴で美しい村は跡形も無かった。全ての家屋は黒く焼け焦げ、ドス黒い煙が立ち上っている。
怒りに奥歯を噛み締めた。
草原を眺めると、そこはアルビオンの軍勢で埋まっていた。
この前、二人で草原を見つめていたときのことを思い出した。シエスタの言葉が蘇る。
『この草原、とても綺麗でしょう?これをサイトさんに見せたかったんです』
美しかった村のはずれの森に向かって、一騎の竜騎兵が炎を吐きかけた。
森が勢いよく延焼した。
唇を噛んだ。地の味が滲む。
「叩き落としてやる」
才人はノートパソコンを操作し、地獄の番犬サイバーファングを召喚した。
ルイズの話では、小波もサイバーファングを駆使したらしい。しかし、プログラム起動に必要なパスワードを知るのはきらめき高校電脳部員だけのはずだ。
彼も自分と同じきらめき高校の生徒だったのだろう。
同窓生の敵はとなければならない。
機体を捻らせ、タルブの村めがけて零戦が急降下を開始する。
サイバーファングは怒りの咆哮をあげると、アルビオン軍に向け疾走した。


893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:53:36 ID:lJQpixmt
時系列がよくわからん

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:55:23 ID:HnMR/lhN
支援
マテw このサイトも同じ世界出身カw

895 :ときメモ0:2007/08/15(水) 19:55:24 ID:JA4ttENd
才人は風防から顔を出して、眼下のタルブの村を見つめた。素朴で美しい村は跡形も無かった。全ての家屋は黒く焼け焦げ、ドス黒い煙が立ち上っている。
怒りに奥歯を噛み締めた。
草原を眺めると、そこはアルビオンの軍勢で埋まっていた。
この前、二人で草原を見つめていたときのことを思い出した。シエスタの言葉が蘇る。
『この草原、とても綺麗でしょう?これをサイトさんに見せたかったんです』
美しかった村のはずれの森に向かって、一騎の竜騎兵が炎を吐きかけた。
森が勢いよく延焼した。
唇を噛んだ。地の味が滲む。
「叩き落としてやる」
才人はノートパソコンを操作し、地獄の番犬サイバーファングを召喚した。
ルイズの話では、小波もサイバーファングを駆使したらしい。しかし、プログラム起動に必要なパスワードを知るのはきらめき高校電脳部員だけのはずだ。
彼も自分と同じきらめき高校の生徒だったのだろう。
同窓生の敵はとなければならない。
機体を捻らせ、タルブの村めがけて零戦が急降下を開始する。
サイバーファングは怒りの咆哮をあげると、アルビオン軍に向け疾走した。


896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:57:29 ID:L9E59kdO
あれ二重?支援

897 :ときメモ0:2007/08/15(水) 19:57:35 ID:JA4ttENd
三色の『レコン・キスタ』の旗を掲げ、静々と行進してくるアルビオン軍が見えた。彼等が唱歌するアルビオン軍歌が、その威容を不気味なものへと昇華させている。
生まれて初めて見る敵に、ユニコーンに跨がったアンリエッタは震えた。
しかし、恐怖の対象はそれだけにとどまらない。
アンリエッタは敵軍の上空に位置する大艦隊を見つめた。
その舷側が光る。艦砲射撃だ。何百発もの砲弾が重力の後押しを受け、トリステイン軍を襲った。
岩や馬や、人が一緒くたになって舞い上がる。
圧倒的な力を前にして、味方の兵が浮足立った。
アンリエッタの側に控えるマザリーニ卿が呟く。
「この砲撃が終わり次第、敵は一斉に突撃してくるでしょう。とにかく迎えうつしかありませんな」
「祖国の存亡を賭けたこの決戦、勝ち目はありますか?」
マザリーニは、度重なる砲撃によって、兵の間に同様が走りつつあるのを見届けた。
人間の勇気には限界がある。
しかし、幼く純粋な姫殿下に現実を突き付ける気にはなれなかった。
「五分五分、といったところでしょうな」
着弾。辺りが地震のように揺れた。
マザリーニは痛いぐらい状況を理解していた。
敵軍は空からの絶大な支援を受けた五万。
我が軍は砲撃で崩壊しつつある一万二千。
奇跡でも起きない限り勝ち目は、ない。

三つの奇跡が急速に接近しつつある事実を彼が知るよしも無かった。

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 19:59:13 ID:349jw165
支援

899 :ときメモ0:2007/08/15(水) 20:00:20 ID:JA4ttENd
二重やってしまいました。すいません。
投下終了です。
ご支援ありがとうございました。

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:01:07 ID:349jw165
最近は気になる所で切れまくってるなあ。
GJでした。

901 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:03:02 ID:kPwweX50
気になるところで切ったわしが来ましたよ、と。
投下よろしいかしらー?

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:04:14 ID:hZgdg75M
おっけー

903 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:05:13 ID:kPwweX50
じゃあ20:15あたりから投下開始します

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:05:37 ID:u0gsIr2c
ゼロのガンパレードさんの投下速度は異常


だがそれがいい・・・・。

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:15:00 ID:MPR89hEk
メモラーの人、GJ
ナルホド、ルーンがあった左手がなくなったから死んだとみなされたのか

そして猫の親友として我支援する

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:16:33 ID:3wM9EEBR
ガンパレHAEEEEEEE
支援

907 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:16:38 ID:kPwweX50

その猫の出現は唐突だった。
出現と同時にワルキューレを力づくで破壊し、
凱旋した将軍のような声で朗々と敵に向かって宣戦布告する。

風に揺れる赤い短衣。
日を反射して煌く首輪。
獅子か虎かと見まがうほどのその体躯。

世界観と言う世界観、その場にいる全ての者の常識をねじ伏せて、
傲岸不遜な大猫が、ヴェストリの広場に立っている。



/*/



その場で一番早く自己を取り戻したのは誰あろうギーシュ・ド・グラモンだった。
周囲を見渡し、貴族同士の決闘に口を挟んだであろう者が他に誰もいないのを確かめると、
眼前の大猫に愕然とした目を向ける。
ごくりと唾を飲み込む。
その猫の事は聞いてはいた。ゼロのルイズが呼び出した大猫の使い魔。
そのことを聞いた時、他人事ながらもそれは良かったと思ったことも憶えている。
だがそれはたとえ身体が大きくてもただの猫の筈であり、
人語を解したりワルキューレを破壊したりすることなどできるはずがなかった。

「猫……? 猫が、ルイズの使い魔風情が僕のワルキューレを破壊しただと!?」

事ここにいたり、ようやく周囲も状況が飲み込めた。
口々にざわめいてブータとワルキューレの成れの果てを見比べる。



/*/



タバサとマリコルヌが驚愕に目を見開いた。
風のメイジである二人には、眼前の光景がどれだけ非常識か解ったのだ。
物を吹き飛ばすことに関しては風の系統は専門家と言っていい。
だが、金属製のゴーレムを吹き飛ばし、
あまつさえ粉砕させるほどの衝撃を生み出すには、少なくともスクウェアクラスの魔法を使う必要がある。
それが風に関する魔法を使う者の常識だった。
だと言うのにあの使い魔は、ただ自身の力のみでそれを為したのだ。




908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:16:56 ID:V68LAS0F
実際どうなんだろ。火傷とかで皮膚を失ったりしても失効するんだろうか。

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:16:56 ID:LTz/uVAQ
ガンパレードの人GJ
しかしこのルイズ、すごく、芝村です。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:17:46 ID:N+5+QXK3
ねこと書くよりぬこと書いたほうが可愛さ二割増しに見える支援

911 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:19:18 ID:kPwweX50
/*/



キュルケは満足そうに微笑んで杖を収めた。
メイジの力を見るにはその使い魔を見よと言う。
今の使い魔の力を見れば、ルイズがどれだけの高みにいるかなど疑うことさえ馬鹿らしい。
胸の奥から喜びが沸いてくる。
それでこそルイズ。あたしの好敵手ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
使い魔の力を隠してたのは頭にくるけど、敵に手の内を見せる馬鹿はいない。
そう考えればそれはむしろ喜ばしいことなのだろう。
だって、それは彼女が自分を敵だと認めてくれているということなのだから。



/*/



周囲の混乱も気にかけず、老猫は胸を張って自らの名を口にした。

「我が名はブータ。ブータニアス・ヌマ・ブフリコラ。
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに仕える使い魔だ」

その名を聞いたルイズとシエスタが驚いて顔を見合わせた。
それはシエスタの曾祖父が語った伝説の名。
何百年の時を戦い続ける誇り高き猫族の大英雄。

「まさか、本人……いいえ、本猫だったの?」

声を震わせるルイズに頷きかけると、シエスタは一歩前に出て恭しく頭を垂れた。
神に仕える巫女のように厳かに口を開き、震える声で語りかける。

「不明をお許しください、猫岳の王、宝剣の使徒、アルゴーナウタイ、猫の神様」
「面を上げよ、我が伝説を伝える人の子よ。我らは同じ主に仕える同志なるぞ」

ありがとうございます、と礼を述べるシエスタの顔に、ブータは困惑と期待の色を見て取った。
それも然りか、と胸の奥で苦笑する。
我が伝承を知る者ならば、神族の何たるかを知る者なれば致し方ないことかも知れぬ。

「古の盟約は相互扶助を禁じてはおらぬ。
 また英雄族は特定の母体種族を持たぬゆえに内政干渉の禁には抵触しない」

独り言のように紡がれたそれに、シエスタは満面の笑みを浮かべて顔を上げた。

「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、それは偉大なる最強の力……聖なるを守るのが猫神族の勤め」
「然り。すでに星はその胸に燦然と輝きだした。あと一呼吸分の勇気が続けば、それは伝説に届くだろう」




912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:19:57 ID:NB6PfiXI
支援

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:21:01 ID:NB6PfiXI
支援

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:21:41 ID:DVqVDJkP
猫神族の英雄にして最後の戦神支援

915 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:22:01 ID:kPwweX50
/*/



「何してんだよ、ギーシュ!」
「そうだよ、はやくやっちまえ!」

周囲からの野次に、慌ててギーシュは手に持った薔薇を振り上げた。
確かに驚きはしたが、まだ勝敗が決まったわけではない。
自分が作れるワルキューレはあと六体。
如何に化け猫でも六方向から同時に攻撃すれば逃げることなど出来るはずがない。
六枚の花弁が六体の銅像に変わってブータを取り囲んだ。

「やれやれ、お灸を据えられねばわからんと見える」

呆れたように呟くと、上体を起こして二本足だけで起き上がり、
調子を確かめるように数度虚空に突きを入れた。
周囲で可愛い可愛いとはしゃぐ声を、ルイズがじと目で睨み付ける。
黙れ、そこの『洪水』。あれはわたしの使い魔だ。

「やってしまいなさい、ブータ!」

迷いはなかった。そこにはただ信頼だけがあった。
自分の使い魔の勝利を信じる思いだけがあった。
ルイズの声にブータは千の時、百の世界の向こうで仕えた懐かしい姫君を思い出した。
懐かしい過去が老猫に微笑みかけ、世界を超えて彼女の声を彼に届けた。
それはいつもの通り、“ぶんなぐりなさい、神々よ”であった。

「承知」

猫神族の王、ブータはにこやかに笑った。
毛がふかふかで目が大きい、立派な立派な戦神だった。
首輪から小鈴のような剣鈴を取り出し、 頭上で回転させる。
瞬く間に剣鈴が巨大化し、竜殺しの剣鈴となってブータの足元に突き立てられた。
それをつかんだところで不思議そうに首をかしげる。
体が軽い。具体的に言うと、首輪をもう一つ嵌めて、
クリサリスの帽子とジョニーの手袋を付けたくらいに身体能力が上がっている。
まぁ強くなる分にはいいだろうと気にしないことにした。
軽く素振りをすると厳かにギーシュに告げる。

「さぁ来るがいい若造。戦の厳しさを教育してやるとしようではないか」



/*/



遠見の鏡に映る情景を見ながら、
オールド・オスマンとコルベールは思い切り顎を落っことしていた。
猫が、剣を使っている。
頭を抱えて、会ったこともない始祖ブリミルと古文書の著者をののしる。
先ほどまでの自分たちの苦悩は一体なんだったのだ。





916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:22:11 ID:N+5+QXK3
カッコイイ
カッコイイけどやっぱりもふもふしたい支援

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:24:32 ID:MPR89hEk
ルーン修正は普通の第六世代約2人分だったのか、支援

918 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:25:17 ID:kPwweX50
/*/



タバサは目を見開いてその情景を見ていた。
舌が口蓋に張り付き、杖を掴んだ手が震える。
猫が剣を振るう。周囲はそのことだけに驚いているがタバサは違った。
本当に驚くべきはあの猫の剣術だ。
全く無駄のない、流れる舞踏のようなその動き。
シュヴァリエであり、数々の実戦を経験したタバサにして始めて見る剣術だった。
六体のワルキューレを翻弄し、その攻撃を全て無効化し、あまつさえ反撃する。
剣を振るったのは僅かに六度。
ただそれだけで猫は勝利した。
タバサは畏怖と共に使い魔のシルフィードから聞いた言葉を思い出した。
昨夜、幼い風韻竜は畏れに震える声で言ったのだ。

―――あの猫は、数多の竜を屠った戦神だと。



/*/



ギーシュは愕然とした。
剣を持った大猫が、瞬く間に自分のワルキューレを倒したのだ。
この世界の全て常識を覆し、理不尽にも自分の前に立ちふさがっている。
怖かった。何も考えることが出来なかった。
手から杖が落ちたことすら気づかなかった。

「さて若造、覚悟はいいか?」

言いながら剣を振りかぶろうとしたブータの前で突如として庭の土が盛り上がった。
一匹のジャイアントモールが、ギーシュを守るように大猫の前に立ちふさがる。
眉を顰めたブータが声をかけた。

「そこをどけ、ヴェルダンデ。望んで痛い目に会うこともなかろう」

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:27:04 ID:N+5+QXK3
はたからみると実に和むモグラとぬこの話し合い支援

920 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:27:16 ID:kPwweX50
気遣うような猫の声に、しかしモールはきっぱりと首を振った。
無言で自らの胸を叩き、そこにあるものが何かを主張する。

“我は世界の守りの守り、守りの守りの守り、守りの守りの守りの守り、守りはここに、この中に”

同調された感覚を通じ、ギーシュの耳に自らの使い魔の声が響く。
これは堪えた。
ギーシュは俯き、自らを恥じた。
使い魔さえもが主の誇りの為に戦おうとしているのに、自分は震えることしか出来ないのかと。
顔を上げ、猫の向こうにいるルイズを見た。
魔法が使えぬ身で自らの前に立ちふさがり、堂々と貴族を語った大嘘つきの少女を見た。
ルイズの瞳の向こうに、確かに尊敬する父の面影を見た。
ギーシュは胸を張り、拳を握り、奥歯をかみ締めると、
強張る足を無理やり動かしてヴェルダンデの前に出た。
目の隅に赤い髪の女性の姿を見つけ、頬を緩める。
一度だけ、噂話に聞いたことがある。
美貌に優れ、魔法にも長けたゲルマニアの魔女は、実はゼロのルイズを好敵手として見ているのだと。
聞いた時は一笑に付した噂だったが、ギーシュは今はっきりとその真実を理解した。

「僕の負けだ、使い魔よ」

図らずも、ギーシュは六年前のキュルケと同じ思いをルイズに抱いていた。

彼女のようになるのだと。

魔法が使えぬことを認め、その上で貴族とはなにかを教えてくれた少女のようになるのだと。



/*/



「勝ってしまいましたね」
「うむ……まさか、本当にガンダールヴだったとは」

杖を振って映像を消し、オールド・オスマンは唇をほころばせた。
心配事は山ほどある。
あの猫がガンダールヴだったのならば、それを呼び出したルイズは何者なのか。
あの猫のことが王宮に知れればどうなるか。
だがそれ以上にルイズの魔法が成功だったことが、
ルイズの心を傷つけずにすんだことがオスマンの心を軽くさせていた。

「驚きましたな、本当に猫の手を借りていたとは……」
「ミスタ・コルベール。きみ、やっぱりアホだろう」


921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:28:38 ID:ZtHf5oeF
> 「驚きましたな、本当に猫の手を借りていたとは……」
そのまんまじゃないか!

922 :ゼロのガンパレード:2007/08/15(水) 20:29:15 ID:kPwweX50
以上です。
次はデルフ君登場ですよ。
あじゅじゅしたー


923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:31:58 ID:ZIQbPP8C
>メイジの力を見るにはその使い魔を見よと言う。
でもよく考えたらキュルケのフレイムって全然活躍してねえよなw

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:34:29 ID:3wM9EEBR
ぬこかわいいよぬこ

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:34:55 ID:349jw165
フレイムはサラマンダー界ではもてもてだったんだよ。

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:36:47 ID:wi39V1MW
コッパゲ先生美味しすぎw
GJ!!

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:38:20 ID:lJQpixmt
>>923
ヴェルダンデは結構活躍してるのになw

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:39:42 ID:nZ8KU+pD
>>923
キュルケだって大して活躍してないからおk

929 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/15(水) 20:46:11 ID:GW+MIrDX
投下してもよろしいでしょうか?

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:49:35 ID:MPR89hEk
SIEN!!

931 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/15(水) 20:50:50 ID:GW+MIrDX
一一九
 
 夕日が沈む前に学院に帰り着き、馬丁に事情を説明してから馬を厩舎に戻した君たちは、寄宿舎へ向かう途中で意外な二人連れに出会う。
 ひとりは赤い髪、褐色の肌、艶めかしい肉体をもつ少女≪微熱のキュルケ≫だが、もうひとりの小柄な少女は、君にとって見慣れぬ顔だ。
 青い髪と白い肌をもち、いっさいの感情を浮かべぬ物静かな容貌で目立つところといえば、眼鏡のレンズ越しに輝く青い瞳くらいのものだろうか。
 ルイズやキュルケと同じく黒いマントをまとい、自らの身の丈よりも長大な杖を手にしている。
「おかえり、ヴァリエール。道中は大変だったわね、学院の馬を死なせちゃうなんて」
 動と静、赤と青、豊満と未熟―――あらゆる点で対照的なふたりのうち、口を開いたのはキュルケである。
「な、なんであんたがそんなこと知ってんのよ!」
 驚きの表情でルイズが言う。
 キュルケはそんなルイズの様子を満足そうに眺めながら、
「風竜に乗って、空から見てたのよ。タバサが快く協力してくれたから」と答え、隣に立つ小柄な少女の肩に手をやる。
「わたしのこと覗き見しながら、つけまわしてたの!?ツェルプストーの人間は悪趣味ね」
 ルイズの厭味を気にした様子もなく、キュルケは君のほうを見る。
「あたしが見張ってたのは、使い魔さんのほうよ。服を新調したのね。でも、あいかわらず硬派。ちゃらちゃらと着飾ったりせず実用本位で」
 君のほうに手を伸ばし、襟をつまむ。
「虚飾を嫌う野性的なところと、魔法を熱心に勉強する知的なところ。両方を併せ持つなんて、不思議な人ね。
あたしのまだ知らないタイプだわ…」
 そう言いながらキュルケは、両手を君の首の後ろに回し、顔を近づける。
「は、は、離れなさーい!」
 顔を真っ赤にしたルイズが、君とキュルケのあいだに割り込み、
「人の使い魔に、主人の面前で、なに恥知らずなことやってんの!」とまくし立てる。
「あら、あたしは素敵な殿方と、より深く知り合いたいだけよ」
「人の所有物に勝手に手を出すのをね、世間では、泥棒っていうのよ!」
 
 二人の口論に付き合いきれぬと一歩退いた君は、タバサと呼ばれた小柄な少女と目が合う。
 彼女はすぐに目をそらしてしまうが、君はこの無口な少女に少しだけ興味を覚える。
 君はタバサに話しかけてみるか(四へ)、ルイズとキュルケを仲裁してみるか(七八へ)、
それとも黙ってなりゆきを見守るか(二一三へ)?

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:51:34 ID:VHTSjGtF
ソーサリー支援

933 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/15(水) 20:52:29 ID:GW+MIrDX

 
 名を名乗りはじめましてと挨拶するが、少女は君をちらりと一瞥しただけで、すぐにそっぽを向いてしまう。
 君が彼女との会話をあきらめて、いまだに口喧嘩を続けているルイズとキュルケのほうに向き直ったところ、
「タバサ」と小さな声が聞こえる。
 彼女も名乗ってくれたようだが、それ以上の会話はない。
 先刻のキュルケの台詞から考えると、このルイズ以上に幼く見える少女が≪風竜≫と呼ばれる空飛ぶ怪物を従えているらしい。
 どうやら、外見からは想像できぬ魔法の実力をもつようだ。一四二へ。

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:52:31 ID:wi39V1MW
ガンパレードの次はソーサリーだと。俺を喜び死にさせるおつもりか支援。

935 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/15(水) 20:56:11 ID:GW+MIrDX
一四二
 
 ふたりの少女の言い争いは、まだ続いている。
「もっと感謝しなさいな、あなたの馬の仇、林から出てきたあの獣を退治したのは、あたしなのよ!」と自慢げにキュルケが言うと、
「誰もそんなこと頼んでないでしょ!ツェルプストーから恩を売られたって迷惑よ!」とルイズが返す。
 兵が言っていた獣の黒焦げ死体とは、どうやらキュルケの魔法によるものらしい。
 なぜそんなことをしたのだろうと考える君の隣で、タバサが
「世話焼き」と小さくつぶやく。
 その言葉の意味を考えようとした君は、
「おお!こちらでしたか、ミス・ヴァリエールの使い魔殿!」という声に振り返る。
 教師のコルベールだ。
 片手に古ぼけた本を持っているようだが、夕闇のなかでは表題までは見えない。
 
 口論をやめたルイズとキュルケ、相変わらずの態度のタバサの注目を浴びるなか、コルベールは力を貸してもらえないかと言うと、
君に古ぼけた本を手渡す。
 表紙を目にした君は、驚愕のあまり本を取り落としそうになる。
 表紙に書かれているのは君の故郷・アナランドの文字だ!
 
 君はあわてて驚きの表情を隠そうとするが、三人の少女とひとりの教師は、君の反応を見逃さない。
「その文字が読めるのですね!?オールド・オスマンでさえ見たこともないという、その文字を!藁にもすがる思いで、
遥かな異国から召喚されたという、あなたの協力を仰いでみたのですが、まさかあなたが≪エルフの魔法書≫を解読できるとは!」
 コルベールは興奮を隠さず、君に≪エルフの魔法書≫を読んでくれとせっつき、三人の少女は意外な展開にぼうっとしている。
 いや、タバサだけは違う。
「危険」と言うと、杖を両手で持ち直す。
 
 その言葉と同時に、君とコルベールの間の地面が突如盛り上がり、君たちふたりを弾き飛ばす!
 地面に背中を打ちつけた(体力点一を失う)君が起き上がって何があったかを確認すると、さっきまで立っていた場所に、人の背丈ほどもある
巨大な腕が地面から生えている。
 その腕は土の塊でできており、あの≪エルフの魔法書≫を太い指で器用につまむと、そのまま学院の城壁のほうへと素早く滑っていく。
 君は巨大な腕を追いかけるか(二四八へ)?
 それとも術を使うか?
 
 ROK・四○○へ
 WOK・三五二へ
 DIM・三三一へ
 BIG・三七五へ
 NIP・三三一へ

936 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/15(水) 20:58:56 ID:GW+MIrDX
二四八
 
 君は巨大な土の腕を城壁に追い詰めるが、腕は≪エルフの魔法書≫を頭上高く投げ上げる。
 本の飛んだ先を目で追うと、城壁に設けられた通廊の上に、黒い長衣をまとった人物が立っているのを目にする。
 頭巾を目深にかぶっているため、顔はわからない。 
 その人物は土の腕が投げた本を受け止めると身を翻し、城壁の反対側、学院の外に向かって飛び降りてしまう。
  
 あの本を、得体の知れぬ者の手に渡すわけにはいかない。
 そう決意した君が、黒い長衣の人物を追うために動こうとしたところで、ルイズ、キュルケ、タバサ、コルベールの四人が追いついてくる。 
「土のゴーレム…まさかあれが、≪土こねのフーシェ≫なの?」
「≪土塊(つちくれ)のフーケ≫」
 ルイズの間違いを即座にタバサが訂正する。
「やられた…本塔から持ち出したところを狙われるとは…」
 痛む腰をさすりながら、落胆した表情のコルベールが言う。
 未知の言語を解読する鍵が見つかったと思ったら、突然手許から奪われたのだ。
 知識を得ることを喜びとする彼にとっては、まさに痛恨事だろう。
 
 あの黒い長衣の人物は、近頃トリステイン全土を荒らしまわっている盗賊、≪土塊のフーケ≫というらしい。
 強大な≪土≫系統の魔法使いであり、魔法に関連した器物を好んで獲物に選ぶという。
 読めもしない文字で書かれているとはいえ、≪エルフの魔法書≫と名づけられた書物ならば、その価値は計り知れない、
とフーケは考えたのだろう。
 
 君はアナランドの魔法使いの義務として、あの本を奪回しなければならない。
 再び馬を借りて、フーケを追うか(八七へ)?
 ルイズたち四人の魔法使いに、なにか助力を仰ぐか(一六九へ)?
 どちらもいやなら、術を使ってもいい。
 
 FAR・三三九へ
 ZEN・三八三へ
 NIP・二九七へ
 ZIP・四一○へ
 TEL・二九七へ

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 20:59:55 ID:VHTSjGtF
今真剣にどの魔法を選ぶか考えてしまったw支援っ

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:00:26 ID:wi39V1MW
探したけど昔持ってたソーサリーが見つからないんだ支援

939 :ゼロの守護月天:2007/08/15(水) 21:02:17 ID:2SwnTEGu
ソーサリー支援
でもって次に予約します。

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:02:22 ID:XZxLe/Ef
小ネタ書いたんで投下予約しま〜す

941 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/15(水) 21:02:46 ID:GW+MIrDX
今回はここまでです。
主人公に惚れるキュルケとかフーケの存在とかの伏線が無く、
えらく唐突なのはパラグラフ選択のせいです。
けっして忘れていたわけではありますせん。
 
>>938
創土社から絶賛発売中!

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:06:06 ID:XZxLe/Ef
>>941
乙〜


943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:07:22 ID:MPR89hEk
マリ姉&岩男潤子支援

944 :ゼロの守護月天 1/2:2007/08/15(水) 21:08:04 ID:2SwnTEGu
そいじゃ、短めだけど投下始めますね。



 シャオの朝は早い。
朝日も顔を出し始める頃に、まだルイズが眠っているベットから抜け出る。
「それじゃ離珠、なにか起こったら連絡をお願いね」
『はいでし、シャオしゃま』
シャオは、自身に伝心の能力でメッセージを送ることができる連絡用の星神『離珠』を部屋に残して、ある場所へ向かった。


「おはようございます。シャオさん」
朝食の準備で慌しくなっている厨房で、シャオは顔見知りのメイドにあいさつをされる。
「あ、おはようございます。シエスタさん」
ギーシュとの一悶着を切欠に親しくなれたシエスタに、嬉しそうな表情でシャオは返事を返した。
 実はシエスタとは召喚された日の翌朝、厨房を借りに来たときにに会っていたのだが、その時のシエスタはシャオが月の精霊だということを知っていたのでやたらと恐れていた。
もちろん、そのことはこの厨房を取り仕切るマルトーも同じであった。
精霊は、たとえメイジであったとしても恐れと羨望の対象であり、魔法の使えない平民からしてみれば脅威その物だと言っても過言ではない。
それにトリスティンでも有数の名門貴族の少女がその主だからという理由もあった。
 だが、今ではシャオのほんわかとした雰囲気と性格、そしてなにより子供とは言え威張り腐った貴族をコテンパンに伸したことが効いたのか、かなり友好的になっている。
特にマルトーに関しては、彼女の作る『チュウカ料理』の教授を受ける程だし、友好の証と称して抱きつこうともする。
まぁ後者のほうは「マルトーさん、それはセクハラです!!」の言葉を合言葉に、他の連中が止めている。
 そして、シャオはシエスタに手伝って貰いながら"ルイズたち"の朝食の準備を始めた。

945 :ゼロの守護月天 2/2:2007/08/15(水) 21:09:26 ID:2SwnTEGu
「いつも思うんだけど、なんであんた達がわたしの部屋にいるの?」
今日も自分の部屋でシャオの作った料理を箸でつついているキュルケとタバサに、ルイズが訪ねる。
「彼女の料理が食べたいから」
目の前の料理を黙々と箸を進めていたタバサがぼそりと呟き、シャオに視線を向ける。
シャオは照れたように顔を少し赤らめている。
「うん、たしかにシャオの料理は美味しいから食べたくなるのも分かるけど・・・」
タバサの非常に共感できる答えにルイズが少し動揺していると、キュルケが追い討ちをかけるかのように一言だけ言う。
その一言はルイズにはまだ新しい記憶を呼び起こすには十分な威力を持っていた。
「ルイズ。あなた一人でこれ全部を食べきれるの?」
 その一言にルイズは完全にノックアウトされる。
初日に食べきるのに少々辛い量をムリヤリ食べきるはめになり、その後しばらくの間は歩くのさえ辛かったことを思い出してしまったからだ。
しかも、全部食べてもらえたことに気を良くしたのか、次に出されたときには料理の量が増えていたのだから堪ったもんではない。
「それにいいじゃない。食事は大勢で賑やかに食べるものよ」
キュルケは実に楽しそうに笑いながらルイズを説得していると、そのセリフにシャオも頷く。
「そうですよ、ご主人様。それに大勢で楽しく食卓を囲むことが美味しく食事をする秘訣なんです」
えっへん。とシャオは胸を張って自信満々に言うのであった。


「ところで皆さん、授業に行かなくてもいいのですか?」
食事も終わり、普段なら授業の始まっている頃になってもくつろいでいるルイズたちにシャオが訪ねる。
そんなシャオに、『なにを言ってるの?この子は』という表情をしているルイズとキュルケの代わりにタバサが答える。
「今日は虚無の曜日」
タバサのその一言に頭の上に『?』を浮かべているシャオに、今度は思い出したかのようにルイズが説明をする。
「そういえばまだシャオには教えていなかったわね。今日は虚無の曜日って言ってお休みの日なのよ」
そう言いつつルイズがカバンを持って立ち上がる。
見るとキュルケのほうも化粧が終わったようで、タバサも窓から自分の使い魔を呼んでいる。
「それじゃ、休日を楽しむためにも街へ行くわよ」


946 :ゼロの守護月天:2007/08/15(水) 21:11:15 ID:2SwnTEGu
一巻のラストを読み直してから、タバサに「俺の胃は宇宙だ」チックなイメージしか思い浮かばないのはなんでだろう?

そんなわけで投下終了です。
次のバトン渡しますね つ/

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:11:58 ID:ZtHf5oeF
シャオかわいいよかわいいよシャオ
支援

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:13:34 ID:XZxLe/Ef
>>946
乙〜

では投下しますけどもし次スレアンカーとった場合申し訳ありませんが
別の方でスレを立てていただければ幸いです。

949 :天外魔境U×ゼロ:2007/08/15(水) 21:15:33 ID:XZxLe/Ef
近くではウェールズ皇太子が胸を貫かれ絶命していた。
周りでは数少ない衛兵がウインド・ブレイクによって壁に叩きつけられて全員床に転がっていた。ルイズを守るようにワルドと対峙して白装束の娘が立っていた。
その後ろにはヴェルダンテによって地下から掘り進んでここまでたどり着いたキュルケ・タバサ・ギーシュが訳が分からないという風に困惑していた。
「ワルド!!なんでこんな事をするのよ!!」
涙を浮かべながら問いただすルイズの声にワルドは不敵な笑いを浮かべながら答えた。
「ルイズ『レコン・キスタ』を知っているかい?国境を越えた貴族の連盟なんだがね」
「あ、あなた貴族派だったの?」
真っ青になるルイズにワルドはにこやかに言葉を続ける。
「僕のルイズ。もう一度言わせて欲しい、君の力が必要なんだよ。君の力は今は隠れているがとても素晴らしいものなんだ・・・」
「嫌よ!!あなたは私が知ってるワルドじゃないわ!!アンリエッタ様を裏切って・・・ウェールズ様をこんな目にあわせて・・・」
ルイズは涙で言葉が続かなかった。ワルドはため息をつくと白装束の娘を睨み付けた。
「旅の間、ことごとく私の邪魔をしてくれたね『ガンダールヴ』貴様の力は先日の決闘でほぼ見切っているからな・・・貴様を倒してルイズを貰い受けるとしようか」
威圧するワルドに向かって白装束の娘は何故か微笑みながらこう答えるのであった。
「私の名前は絹。なぜ絹という名前かわかる?鬼が怒ると書いて『鬼怒』それが本当の名前!!私の身体に眠る鬼の力・・・今まで誰にも見せたことが無かったけど・・・もう、許せない!!」
絹はそう言うと両腕を繋いでいた『純潔の鎖』を引きちぎるのだった。
「私を怒らせた自分の愚かさを呪いながら死んで行きなさい!!」


950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:17:26 ID:99RbFpti
>>950さんスレたてよろ支援

951 :天外魔境U×ゼロ:2007/08/15(水) 21:17:51 ID:XZxLe/Ef
ワルドは雰囲気が変わったことに焦りを感じつつ素早く詠唱しようとした。
「ユビキタス・デル・・ぐあぁぁ」
ワルドは突然何かに杖を持つ腕を引き千切られそうな感覚に陥り途中で詠唱を止めてしまうのだった。
「ぐぅあぁぁぁぁぁぁぁ」
絹が何かを掴んだようにしていた手を振ると鈍い音と共にワルドの腕は引き千切られるのだった。
ワルドは血や肉片を撒き散らしながらルイズ達の元へヨロヨロと歩み寄りながら涙ながらに懇願するのだった。
「助けて・・助けてルイズ。あの娘を止めてくれ・・僕が悪かった・・もう二度とこんな事はしない・・目の前にも現れない・・・だからあの娘を・・止めてくれ・・・もう許して・」
「だめ!!」
絹が一喝する様に言うとゆっくり歩み寄り徐に腕を振るうのだった。
その瞬間、恐怖に歪んだワルドの顔半分を引き千切る。ワルドは声にならない絶叫を上げるのだったが、絹はそれでも手を休める事はなかった。
絹は手で何かを握るような仕草を見せる、それと同時にワルドの身体も何かに潰されるようになる。そして色々な物を撒き散らしながら潰れてしまうのだった。
ワルドが死んで正気に返った絹はルイズ達に静かに話しかけるのだった。
「こんな、恐ろしい姿を見て私の事嫌いになったでしょう?」
ルイズ達が押し黙る中絹はさらに続ける。
「これが、私の本当の姿。でも、こんな姿を見られたからにはもう生きて行けません」
ルイズにデルフリンガーを渡すと絹は悲しそうにこう続けた。
「最後に、あなた達に会えて・・・私、幸せでした・・・さようなら・・・」
その瞬間絹は自分の力でルイズ達をヴェルダンテの掘ったトンネルの出口付近まで送るのだった。


952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:18:31 ID:T0EdGnFN
お絹たんだー


>>950
お前絶対狙ってやったろ?んん?

953 :天外魔境U×ゼロ:2007/08/15(水) 21:19:23 ID:XZxLe/Ef

気がついたら出口付近に居たルイズ達は重苦しい雰囲気でした。その中で唐突に口を開いた者がいました。デルフリンガーでした。
「なぁ、ルイズ。絹の魂を受け止められるのはルイズだけだと言う事がまだわかんねぇのか?ルイズ、絹を助けてくれ!!ガンダールヴの剣として頼む!!絹が心を開いたときルイズとの絆もより固いものになるだろう。さぁ、頼む行ってくれ!!」
デルフリンガーの話を聞いてまずギーシュが立ち上がりました。
「手間のかかるお嬢さんだ。鬼とか人とか関係ないじゃないか。早くしないと城がもたない。女性一人の為に命を捨てるとは僕にふさわしい死に方だな」
「足、震えてる」
立ち上がったタバサの突っ込みにコケるギーシュを笑いながらキュルケが立ち上がる。
「ギーシュに任せておくのも不安だわ。私も命に代えても絹ちゃんを救い出してみせる」
そして最後に立ち上がったルイズはデルフリンガーを抱きしめ。
「じゃぁ、全員で助ける事で決定ね!!私の使い魔なんだから絶対に助け出すわ!!」



954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:19:57 ID:RDekdfhc
>>946
俺の胃は宇宙だ→大食い→「邪道喰いはやめるんだーっ!!」
と繋がる奴はこのスレだと多分俺だけ

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:20:04 ID:99RbFpti
>>952
狙わない狙わないだって前回スレ立て失敗したものorz支援
まぁ立ててきます

956 :天外魔境U×ゼロ:2007/08/15(水) 21:21:19 ID:XZxLe/Ef
あちこちから火の手が上がる城の中へ舞い戻ったルイズ達は絹の元へ駆け寄った。絹はルイズに力なく話しかる。
「ルイズ・・・こないでルイズ。この世に呼び出されて私は一人ぼっち・・・醜い鬼の姿を晒してしまい・・・もう私には生きる勇気も力もありません・・・どうか、このまま私を死なせてください」
「絹・・・」
ルイズは絹に歩み寄るとこう言いました。
「絹は一人なんかじゃない。私の使い魔・・いえ、私達の仲間なんだから!!絹が背負った悲しみや苦しみも全部まとめて今日から私が背負ってやるんだから!!どんな時にだって一緒に歩いていく・・・だから私について来て」
ルイズは絹の頭を胸に抱き寄せると力強くこう続けました。
「絹、運命なんて自分の力で幾らでも変えられるのよ!!絹、運命なんて!運命なんて!!糞っ食らえよ!!!」
ルイズは涙を滲ませながら絹に語りかけた。
「ごめんなさい。私が我侭でしたみんなの気持ちも考えずに自分勝手で・・・」
絹はルイズから少し離れると顔をまじまじと見ながら。
「こんな私でもあなたのお役に立てるのだったら、生きて生きて生き抜いてみます」


こうして、ルイズ達はなんとか絹を救出し無事アルビオンから脱出することが出来たのだった。



957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:23:02 ID:XToi4Cbr
ショートケーキをラップで丸めて喰ってくるかな

958 :950:2007/08/15(水) 21:24:12 ID:99RbFpti
規定数以上のスレがたってないので自分のIPじゃ無理だそうです……orz
>>965さんにお願いしてもよろしいでしょうか?

959 :天外魔境U×ゼロ:2007/08/15(水) 21:24:21 ID:XZxLe/Ef
投下以上で終了です。

ええ、続きません。後、訂正2箇所
呼び出されて→呼び出された
ルイズは涙を滲ませながら絹に語りかけた。→ルイズは涙を滲ませながら絹に語りかけたのだった。

スマソ

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:25:20 ID:aF0IyBqU
太巻きをおにぎりにしてだろう、さすがに水漬け汚いと思う

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:26:19 ID:3oWCEiCv
さてさてとな

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:26:38 ID:Tor118eB
もう遅いかもしれんけど支援
天外は零しかやったことないなぁ…
対ニニギ戦直前でデータ消えること三回、最後はSFが再起不能になったんだっけorz

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:26:39 ID:MI0vzwpV
これゲームまんまじゃね?

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:27:31 ID:1JQRP56h
鬼怒のイベント天外やったの随分昔なのでずっと思い出せなかったけど、読んでいて思い出せた。
ああ、ありがとう。

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:29:46 ID:pb267hAl
太巻きに霧吹き

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:40:40 ID:2SwnTEGu
50分になっても次スレが立たなかったら、俺が立ててくるよ。

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:40:42 ID:q+9WyYRJ
邪道喰いはよせー!

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:41:38 ID:XZxLe/Ef
え〜と、次スレ立つ気配が無いので
代理で立ててこようと思いますがいいでしょうか?

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:45:11 ID:3oWCEiCv
頼むでぇ

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:47:46 ID:XZxLe/Ef
次スレ立てました〜
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part37
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187182000/

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:50:57 ID:cEPIdbwR
>>970
乙、そして投下来ないようなら埋めの時期かな?

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:51:23 ID:L2l3hTs+
>>970も職人方もみんな乙!

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:52:22 ID:NoJSOlW4
遅レスだが田代ってジョニーって呼ばれてんの?

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:55:02 ID:/yx70gaT
>>971
<<上空の>>971!構わないから、ここに全弾投下するんだ!!>>

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:57:04 ID:9A2dzCjB
月天さん、休日に女の子どうしで町に繰り出す、実に和みますなGJっす。

天外は随分昔なので、ああ〜こんな子いたな〜って感じでした、実に懐かしかった、
しかしカブキや絹がどんな人物だったかは思い出したが卍丸がどんな奴だったか
思い出せない…

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:57:33 ID:3oWCEiCv
ルイズの悲惨パターン
召喚前に鏡の向こうから射殺される
危険な奴を召喚したために殺される
召喚した使い魔に逃げられるetcetc………

死亡END多いな

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 21:59:45 ID:G9yodcDz
ジョニーは田代の父親だったはず

田代は冷凍睡眠中だったはず

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:00:07 ID:cEPIdbwR
<<ま、待ってくれ>>974!俺は埋めと言っただけでまだ予定の半分も書き上げていないんだ!>>

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:00:29 ID:L2l3hTs+
>>976
召喚者(獣)が見えなくて契約できずなんてのもある

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:02:32 ID:1JQRP56h
なんか絶対契約したくないのを召喚ってパターンもちらほら>不幸

981 :ムスカ大佐:2007/08/15(水) 22:04:19 ID:3oWCEiCv
>>978
三分間待ってやる

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:04:53 ID:BSRPkM8X
何だかんだで、ルイズは皆に愛されてるんだね。…ネタキャラ的な意味で。

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:06:03 ID:KrC/aBHI
>>981
>>982
いろんな意味で吹いたw

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:06:22 ID:m7RRImPt
>>981
バルス!!

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:07:05 ID:cEPIdbwR
>>981
せ、せめて30分は・・・ええい、バルス!

986 :ムスカ大佐:2007/08/15(水) 22:08:45 ID:3oWCEiCv
時間だ答えを聞こう

目がぁ目がぁ!

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:08:59 ID:pmfagWmT
>>985
目をくらませるんだ! バルス!

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:13:45 ID:6XtjnvkC
バ☆ル☆ス

ガンパレの人w
猫神様の首輪×2+来須の帽子+田代の手袋とか訓練無しの第6世代でもゴブリンとガチバトルできるぞw

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:14:41 ID:V68LAS0F
>>990なら造作もない人が生身で召喚

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:17:28 ID:YxajX5fF
梅はうめー

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:17:58 ID:3wM9EEBR
>>991なら坂本ジュリエッタ召喚

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:18:46 ID:Tri6OPK2
992なら朱紗真悟召喚で鬱展開

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:18:46 ID:pmfagWmT
>>1000ならゲルハルト・フォン・バルシュタイン が召喚される

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:19:00 ID:gnmWSVKt
           _r‐、_ノ____.ノ} .ノ}   |
          _」::::_ノ ミ     `´/    | 
        / レ '´     ミミミミ.  >   | あのキャラがルイズに召喚されました part37
       /ミ: /     ∧       `r  | http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187182000/
         | /  / _ノi/  \ i   i i i } |                                     
     __ノ |  |/`<.   /\  | | |リ |                                     
   / / |  | r::‐::ュ` ´r‐::‐r‐ハ/レヘ  |__\/_ _,ハ_ __________
  (.  (   |  | `--''   `‐‐' { {   )    //   `Y´ ペチ
\. \ \  |  .ハミミ:    _   ミミノ i!  /  ///                                   
__,.>‐'  ノ/   }>r‐-´r‐‐ f´/  \ヽ_ / {_, }
 ( ミミ//  ミミ: /  ヽ/\/_\ミミミ }/\/     ん!
ー'  ミ (    /  __r‐、f/.:.:\}  /:.:.:./                                     
っ   / \   \/.:.:.:r=={=:ュ.:.:/   `ー'`ー-イ                                     
/  /    ヽ   \.:.:.:`ー ^ー'.:.{ i ミミ  >‐<´
、ミ / i   /    _/.:.ミ:.:.:.:.c.::.:.:.∨r‐‐ 、_>ハ/                                     
. V{     }  ,..ィ´/へ.:__,..ィユ.ュ‐:\.   /                                     
   \  レ /:.:/ / ̄iー^T 「.:.:!.:./\} (∨
     \ }‐イ く._」┐.:.:.:|.:.:i.イ  :: ト、_>                                     
    、_,ノノし'  ∨| └ヘ.二二| ミ::.|                                     
           |:::  |    |  :.|                                     
           |:-‐‐:|     .|  ::|                                     
           |   :|    .|  :|                                     


995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:19:08 ID:6XtjnvkC
>>1000ならこのスレに幸あれ。

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:19:27 ID:OcOWPDkx
>>999なら灰のゲシュペンスト召喚

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:19:59 ID:3oWCEiCv
1000なら超絶な美貌を持った医師降臨

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:20:05 ID:tZm6vQ7T
>>997ならデモンペイン召還

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:20:10 ID:KrC/aBHI
1000なら第47代アメリカ合衆国大統領をもう一度
もしくはGODHANDのドM(仕様はラスボス戦以降の両腕バージョン

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 22:20:12 ID:gj5dHHKM
>>1000なら魔太郎召喚。

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

466 KB
★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)