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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part35

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:10:40 ID:iFTOv9nP
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。




あの作品のキャラがルイズに召喚されました part34(前スレ)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186895549/




まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/



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    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!





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     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・ここは全年齢板よ。年齢制限に関わるものは避難所に来なさい。
    ノルノー゚ノjし      ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   /く{ {丈} }つ     ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   l く/_jlム! |      ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。
   レ-ヘじフ〜l


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2 :ゼロの御使い:2007/08/13(月) 19:15:37 ID:SzoZnpuc
やあ、小ネタなんだが投下していいかな?

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:15:42 ID:7ddzdjTY
現在、避難所の運営議論スレで18禁作品をクロス元にしたSSの扱いについて話し合いが行われています。
意見がある方は参加してください。

運営議論スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1184556091/l50

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:17:35 ID:iFTOv9nP
>>2
予約はないから進路は確保されてるだります

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:20:08 ID:GqU9crRy
          _ ,.. . .,, _
       ,. ィ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` ー 、
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.\ 木ノ下りんごが>>5ゲットだゾ
    /:./:./:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.ト、:.:.:.:.:.:.:.',
.   /:./:/:./:./:.i:.:.:.:i:.:.:.|:.:,::i "' 、:.:.〈_i',
   i:./:.i:.:.i:.:i:.:イ:.:.:.:i:.:.:.:!:.|i:|   'くハ〉
   |:i_,イ:.:!:.:i:.i |:.:.:.:i:.:.:/:.| i|    V/|:i
   |:.:./`T''二_ー-i__/i_|i リ  _ レ::|:|        ル>1ズ _ い、いきなりキスするなんて恥ずかしい!
   |:.:.|´ミ  ,ィtテミ-   _,ィテチ、 !ヽ|:.!      赤>2きん _ いつもお気楽でいいわよね
   |:.:.| 、'( ` 辷ソ`    .辷ソ` /ノノ|:|        >3ルモでポン _ 松竹とかいうナヨナヨ男がむかつくんだゾ!
   |:.:.|ゝ、_,      ,     ,'ノ:::|:|     >4ャナ _ メロンパンばかり食べてると太っちゃうゾ
   |:.i:|:,.-‐,ゝ、    _    .∠::::::::|:.!   グレーテ>6 _ 裏最萌の雪辱はいつか果たすゾ!
   ';i:.|  i  ', 、. __ ,.  ´, ヽー;|:.|    リリカル>7のは _ あの白い悪魔、やばすぎだゾ!
   /`'!.  |  ヽ   /  }  i i  ', !;|      >8ガレン _ アルとかいうジャンクは消毒だゾ!
  ノ    .|   \_  ,ノ   | i.  i        >9ぎ宮理恵 _ お仕事がんばってね、応援してるゾ
 く´    .|   ,ィ´'∨´`ゝ  レ'  .ト 、      ぴた>10 _ 赤ずきんと声優かぶりすぎ!
.  }     /`- ´く`ー-‐ヘ,シ'`ー!    }
 .〈`ヽ,,._ノ    ` '' ゛   .i    /
.  /`ー--/           ./ー-‐.´ノ
  i    i|           .ハ`ー ´',   

          11-1000には、私の手作り肉じゃがをご馳走するゾ!

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:20:43 ID:SzoZnpuc

 んじゃ、行くよ、単発小ネタだが……。
 今度はメジャーネタだ、原作レイプだけど。



 階段の上から聞こえてくる、硝子の鈴の様に涼やかな、声。

「わたしはエルフのビターシャル。
 お前達に告ぐ」

 細身の体躯、流れる金髪、尖った両耳。
 人間達が悪魔の如く恐れるエルフの青年は、そう言って侵入者達を見下ろしていた。

「……!」

 姿勢は一見隙だらけ――しかし、目や足の運びは明かに手練のそれ――ゆっくり階段を下りてくるビターシャルに対し、侵入者達の中から一人の男が前に立ち、手にした大太刀を蜻蛉に構える。

「去れ。我は戦いを好まぬ」

 睥睨すらせず、ただゆったりと涼やかな目で一同を眺め下ろすビターシャル。

「我等とて悪戯な争いは好まぬ。
 この城に幽閉されている親子を開放すると言うのであれば、我等はこの場を立ち去ろう」

 一人前に進み出た仮面の男がそう答えると、ビターシャルの細面に微かな歪みが生じた。
 あたかもそれが不本意だと言うような、そんな感情を一瞬で覆い隠し、エルフの若者は仮面の男にこう口を開く。

「すまぬがそれは無理だ。
 我は、その親子を“ここで守る”と言う約束をしてしまった。
 渡す訳には行かぬ」

「ならば立ち会う他あるまい。
 我にとて引けぬ訳はある」

 そして、エルフが発したそんな答えに、仮面の男はほうと息を吐いた。
 その四肢に力が篭もる。
 男はすうと息を吸い……裂帛。



7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:21:40 ID:iFTOv9nP
そっと支援

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:22:21 ID:7ddzdjTY
ビターシャルじゃなくてビダーシャルじゃないっけ?

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:23:13 ID:SzoZnpuc
「チェェストォーッ!」

 その雄叫びに、エルフすら一瞬気圧された。
 男は疾風の如き速さで、剣には遠い間合いを文字通り飛び越え、手にした大立ちを、一閃……。

「むぅッ!」

 しかし、その神速の一斬は、ビターシャルの手前で何かに受け止められた。
 青年の目の前に張り巡らされた不可視の障壁が、男の剣戟を受け撓む。
 そして、止まった男の体を、復元する障壁の反動が、凄まじい勢いで跳ね飛ばした。
 その力は不可視にして無音――その反発を察知できなかった男の体は、先の打ち込みに匹敵する速度で弾き飛ばされ、猛速で壁に叩きつけられ、落ちる。
 辛うじて受身は取ったようだが、その受けた打撃は相当のものがあっただろう。

「……。
 ほう、凄まじいな」

 だが、その衝撃にも大太刀を離さず、即座に立ち上がって再び構えを取る仮面の男の姿にビターシャルはそんな感嘆を漏らした。
 目の前の光景を目撃し、そして青年が言葉を放つまでに含まれた間は何を示すものか?
 驚きか、呆れか、それ以外の何かか、或いは、その全てか……。

「立ち去れ、蛮人の戦士よ。
 お前では、決して我に勝てぬ」

 だがエルフの顔にそんな色が浮かんだのはほんの一瞬。
 階下の侵入者達にそう続けるビターシャルに、仮面の男はしかし構えた大太刀を下ろさぬ。

「……人の創りし障壁が、人に斬れぬ道理が何処にあろうか。
 我はただ、打と意地を以って打ち貫くのみ!」

 そして場に走る、一瞬の沈黙。

「やれやれ、蛮人には物の道理も……」

 男の言葉に溢れる静かな気迫にほんの一瞬だけ呑まれ、しかしすぐ、そう息を吐いたエルフの青年。

「黙れッ!」

 その言葉を、男の叫びが遮った。

「そして聞けッ!」


      ゼロの使い魔掌編――我はウォーダン――


「我はウォーダンッ!
 ウォーダン・ユミルッ!
 悪を断つ剣なりッ!!
 幼子の前に続く道を無粋な壁で鎖さんとする者よッ!!
 この斬奸刀の一撃を以って、己が所業の愚かさを悟るがいい!!
 チェェェストォォォォォォォォォッ!!!」

 そして、再びの突進。
 その構えを脇構えに変え、大太刀の切っ先で地を擦るようにして、ウォーダンは走る。
 通常の鋼の刃なら切っ先を傷める愚行だが、ウォーダンの佩刀は『向こう側』のアースクレイドルにて回収されたゼンガーの参式の、操縦席内に残されていたゾルオリハルコニウムの大太刀をマシンセルが取り込んだものだ。
 ハルケギニアに来て更に固定化処置を受けたその不撓の刃は、痛むどころか階段に摩擦煙と一筋の溝とを残して、神速でビターシャルへと直走る。


10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:24:21 ID:SzoZnpuc
『……愚かな。
 如何に強力な一撃でも、精霊の壁を断つ事等出来はしない』

 ビターシャルがウォーダンを見据えると、塔の壁と言う壁から無数の石の手が生え始めた。
 手の発生速度は、ウォーダンの猛進程早くはなく、その動きは仮面の男を捕らえるには至らない……が、そもそもビターシャルには、突撃を手で押さえる積り等、毛頭無い。
 精霊の力で形作られた手は、幾度でも愚行を続けるだろうウォーダンが、障壁に跳ね飛ばされた所で取り押さえる為のものだ。
 エルフの不敗を支える反射の壁は、巨大なゴーレムの一撃や、風や火のスクエアメイジの渾身の一撃をすら跳ね返す力を持っている。
 それが如何な技量の持ち主とてただの人間の一斬に屈する訳は無かった。

 ……そう、一斬なら、それは屈しなかったのだ。

「ウォォォォォォォォォォォォォォーッ!」

 雄叫びと共に、剣閃が走る。
 地の抵抗から解き放たれたそれは、先程の上段に倍する速度で、ビターシャルを襲った。

 !!!

 だが、無音。
 精霊の壁は、先刻同様ウォーダンの星薙ぎすらをも受け止め、その力を跳ね返す。
 しかし、違うのはここからだった。

『……重いッ。
 だが、刃馬一体の斬撃の重さは、こんなものではなかったッ!』

 両足を大地に踏ん張り、仮面の戦士はその反動を受け止める。
 そして、反動をすら利用して刀身を加速し、連斬。
 斬撃の速さと強さに全てを注ぎ込む示現流とは全く異なる、むしろ中国武術の苗刀に近い動きで二撃目の太刀が障壁へと迫る。
 三撃目、四撃目、五撃目、六撃目……剣閃と反動の速さ鋭さは回を重ねるほど迅く、鋭く。

『……速いッ。
 だが、虎龍王の乱撃の速さ鋭さは、こんな物では無かったッ!!』

 繰り広げられるそれは、まさに、竜巻の如き斬撃の、怒涛!
 しかも恐るべき事に、ウォーダンの連斬は全て、寸分違わずただの一点を斬り付けていた。
 ウォーダンの強い怒りと、鋼の意思と、宿敵達の記憶とを受けて、その左手のルーンが眩く輝く。
 仮面の男が嵌めている手袋越しにすら認識できるその輝きは、その刃にかけられた『固定』を侵食しながら大太刀へと侵入し、それに呼応するかのようにその柄と刀身とが微かな光を発し脈動を始める……が、ウォーダンがそれに気付く事は無かった。

『打と意地を以って打ち貫く』

 ――担い手はただ、そう一身に念じて剣を振るうのみ。



11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:24:44 ID:PCDI2+Mn
ちょ、ウォーダンて!?支援

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:25:25 ID:7ddzdjTY
悪を断つ剣とか言ってると言うことは、スパロボかな

支援

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:25:25 ID:SzoZnpuc
「愚か者がッ!」

 そして、無心に剣を振るうウォーダンをただ呆然と眺めていたビターシャルは、目の前の光景を振り払うように、そう叫んだ――否、そう叫ばずにはいられなかった。

「何度斬り付けた所で、結果は同じだ!」

 叫びの内容とは裏腹に、今迄動きを見せなかった無数の手が、ウォーダンの背後に迫る。
 だが、それがウォーダンの元に到達する事はついに無かった。
 幾十か、幾百か……重なる斬撃の中、ウォーダンの手に伝わる感触が微妙に変化する。
 
「!?」

 そしてビターシャルは、驚きと共に張り巡らされた石の手を消した。

『精霊達が、戸惑い、驚いているッ!?』

 剣を振るうウォーダン以外の、誰が気付いただろう。
 それが、精霊の処理速度を、鍛え鍛えし武人の技が凌駕した、その瞬間だという事に……。
 そう、弥増すウォーダンの斬撃の速さは、既に『反射壁』の反応速度を越え初め、跳ね返そうと力を発している瞬間の硬壁に、真っ向から斬り付け始めていたのだ。
 精霊の反射壁は、相手の攻撃を受け止め、跳ね返すもの。
 受け止めた相手が、跳ね返される前に再度の攻撃を放ち、しかも、その攻撃が、壁の反射の力を発しようとしている部分に正確に叩き込まれ続ける等は、流石に想定外であった。

『クッ、目の前の男を侮ったか!』

 だが、そういった理由までは看破できず、しかし、このままでは反射壁を維持できないと気付いたビターシャルは、大半の精霊達から手を離すと、ただ目の前の、反射壁の維持のみに専心する。
 それは、ウォーダンも、ビターシャルも、どちらもそれを続けるしかない、文字通りの千日手……だが、ウォーダンも、ビターシャルも、そのどちらも現状を、悲観してはいなかった。
 ウォーダンは、自らのただの一念が、精霊の壁を切り裂けると信ずるが故に。
 ビターシャルは、自らより先に、運動量が多いウォーダンが力尽きると計算するが故に。
 二人の卓越した戦士は、ただ自らの技量を信じ、目の前の敵を陵駕せんと心血を注ぐ。
 そして、そんな時が更にどれだけ続いたのか?
 いつしか、左手に宿った輝きは、精神感応液体金属たるゾルオリハルコニウムの刀身を満たし、主の要望をルーンを介して受け取ったマシンセルの柄は、己が計算力の粋を生かし設計した新たな結晶核を輝きに乗せて刀身内に送り込む……そして全ての準備は整った。

『この斬撃の嵐の勢いをそのままに乗せて、最強最高の一撃を叩きつけろ』

 ルーンが伝えてきたマシンセルの応えに、仮面の男の口元に獰猛な笑みが浮かぶ。


14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:25:48 ID:iFTOv9nP
ウォーダンさん! ウォーダンさんじゃないですか!
ゼンガーとかウォーダンとかロアとかフォルカはスパロボの中でもゲームが違うと思うんだ

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:26:34 ID:SzoZnpuc
「刮目せよッ!」

 ひたすらに続く剣戟の風音に、ただ満たされていた空間をウォーダンの叫びが走った。
 回転する斬撃の動作を続けながら、ウォーダンの姿勢と刀身の軌跡が変わる。
 流れを留めない様滑らかに、しかし確実に斬撃が描き出す軌跡は、横一文字から縦へと変わっていった。
 そう、奥義『星薙ぎの太刀』からの円を描く横薙ぎの連撃が、加速を続け連撃を維持しながらも、最大の位置エネルギーを斬撃に注ぎ込める上段――示現流の魂とも言える蜻蛉へと、徐々に変化していく。
 そして、刃の軌跡が蜻蛉に重なるその瞬間、ウォーダンの手の中で大太刀の柄が伸び、鍔が開いた。

「斬ッ!」

 まるで、巨大な斬馬刀を思わせる形に変形した柄の先、不撓の刃が液体の様に流れ、薄く、広く広がっていく。
 それをルーンから伝わる心の奮え――即ち魔力――が満たし、刀身は膨張していった。

「艦ッ!」

 ウォーダンの、構えが蜻蛉に至った時、そこにあったのは薄緑色の刀身を持つ、刃渡りだけで2メイル以上はあろうかと言う巨大な豪刀!

「刀ッ!」

 それは、あらゆる武器を支配するガンダルーヴのルーンと、優れた計算能力を持つ成長する金属細胞マシンセル、精神感応液体金属ゾル・オリハルコニウムに、希代の担い手たるウォーダン・ユミルが折り合って生まれた、一種の奇跡であった。
 かつて、元の世界で敵対していたSRXチームの駆る特機、SRX――その最強の武装の一つであるZOソードの、人間版とも言うべきその巨大な刀が、ウォーダンの掌の中で雲耀にも満たぬ瞬間だけ、天に向かって直立する
 そして、現れた斬艦刀の威容にビターシャルが目を見開く暇も与えず、ヴォータンは神速で一歩、踏み込んだ。
 それは、今までのように加速を前提とした連撃の為の円斬とは異なる、そこで全ての威力を爆発させる為の直線の一撃。
 雪崩落ちるように振り下ろされる刃は、天井も何も触れる全てがバターどころか空気か何かの如くに通り抜け、不壊の反射壁へと接触……ウォーダンの心が形作ったその刃は、エルフの不敗を支える精霊の壁にすら、さくと食い込む。

「なっ!?」

 ビターシャルが驚きの声を上げ、慌て自分の右手で左手を握り締めようとする……が、それは少しばかり遅きに過ぎた。
 一瞬の抵抗だけを残し、斬艦刀はいとも容易く反射壁を両断する。
 そして、その常識外れに長すぎる刀身は、背後に離れ立つビターシャルの位置にまで到達し、左手を掴もうとしていた彼の右手の、手首から先を寸断した。

「我が斬艦刀に、絶てぬ物なしッ!」

 終われッ!


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:28:30 ID:SzoZnpuc
1.OGやってて、ゼンガー対ビターシャルがつい頭に浮かんでしまう。
2.ゼンガーだとあれなので、OGS版ウォーダンにしてみる
3.ウォーダン、生身でも絶対帯刀してるよねでデルフがいらない子
4.デルフ無しで反射壁をどうにかする方法を考えてみる
5.獅子王太刀のモーションを見て、アレの元の弟子のゼンガー=ウォーダンも連撃可かと思う
6.それだけじゃちょっと弱いので、刀をゾルオリハルコニウムにしてみる。
  親分の師匠の仕込み杖もゾルオリハルコニウム製だし、あれは精神感応金属だし、獅子王ブレードは普通に障壁貫通だからいいよね?
7.ビターシャルとの戦いの辺り読み返して、デルフ発言と魔法力辺りを読む。
 もしかして、あのルーンって、使い手の精神力を変換して肉体強化?
 武器にも通ってるっぽい?
8.もしかしてこれ、柄をマシンセル製とかにすれば、生身で天上(以下略)無敵剣斬艦刀出来ね?
9.どう見ても厨文章の原作レイプです。どうもありがとうございました。


 ……ウォーダンの刀の話とかで、微妙に本編の設定変えてます。
 後、通常モードの斬奸刀は誤変換じゃないです。
 では

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:30:31 ID:yCL1sNRK
奸計を企むものを打ち断ったのかウォーダンさん
しかし…これルイズもかなりの影響受けるよね
性格とか決め台詞的な意味で

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:31:36 ID:iFTOv9nP
「黙りなさい!」

「!?」

「そしてよく聞くといいわ。私の名はルイズ。ゼロのルイズ!」

こうですか、わかりません。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:42:18 ID:+00rGSC/
そういや、前スレ1000が素敵なことに。

1000 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/13(月) 19:39:07 ID:CxQVlQ/H
1000なら>>906が思い直して執筆開始

906 名前:新感覚本格派愉快型魔法少女[sage] 投稿日:2007/08/13(月) 18:19:49 ID:h8RHqV6r

「はぁい!お待たせみんな!愛と正義の執行者。カレイドピンクのプリズムメイクがはじまるわよ(はぁと)」

普段無感情なタバサでさえも、あまりにも痛々しいその光景を見ては顔を顰めざるを得なかった。



プロットは立てたもののここまで書いて断念した。
ルビー様を表現するのは平民にはとても畏れ多くて無理…

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:43:50 ID:4Okm8MF5
>>19
……つまり、ゼロのルイズのゼロは羞恥心ゼロになるト?
又は人間の尊厳ゼロw

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:43:51 ID:PCDI2+Mn
前スレ>>906に期待。


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:44:33 ID:Dn7NF2x7
ルイズ「お聞きなさいアルビオン軍!我が名はルイズ!ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールッ!虚無の術者なり!!
あんた達はこの虚無の魔法エクスプロージョンによりこの地に潰えるのだ!!」

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:44:59 ID:CxQVlQ/H
>>20
誰が上手いこと言えと(ry

前スレ>>906には凄く期待している

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:48:29 ID:3cSeduaE
ルイズ「我が名はルイズ!虚無を断つカレイドピンクなり!」
   「我がプリズムメイクに断つぬ物無し!」

こうか!?

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:49:10 ID:9SPiayv4
ええと……ホロウのカレイドルビーか?

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:50:04 ID:PCDI2+Mn
>>24
マテw全身全霊全力全開で待ちやがれマジカルステッキの精霊w

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:50:19 ID:7ddzdjTY
そういえばSSだけじゃなくて、
18禁作品に関する雑談も避難所向けなんだろうか

議論スレでその辺はっきりさせといた方がいいかも

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:52:27 ID:+00rGSC/
カレイドルビー
ttp://www.butaoni.com/item/151

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:53:28 ID:eadfzt4g
ルイズ「こ、これが高貴で、美しい、私の使い魔?」
???「ドーピングコンソメスープだ」

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:54:10 ID:4Okm8MF5
>>24
全並行世界から、全てを絶てるルイズの可能性を引っ張ってきたのかw

>>27
避難所のほうが良いカネ?

31 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 19:54:27 ID:gyTtPC5P
>>1
新スレ乙。

書き直し終了したんで、この後投下いいかな?

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:54:59 ID:TsdcAzVP
>>30
避難所向けだと思うぜ。
あれが呼ばれるならば、限りなく終わりの無いギャグになるだろうし。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:55:43 ID:7ddzdjTY
>>29
いっそ謎を喰う魔人召喚とか

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:56:38 ID:ZolWQaQ9
>>33
推理物もどきにしろと申すか

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:56:44 ID:PCDI2+Mn
映画版TF支援
昨日映画版TFの玩具買ってきた。ブラックアウトの相棒を。
映画見てないけどね。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:57:11 ID:cQGkM5+d
ご立派様とドスペラードは、全年齢対象作品が元ネタです

37 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 19:57:58 ID:gyTtPC5P
そんじゃ20時に投下します。
今回は前哨戦です。

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:58:13 ID:+00rGSC/
>>34
ことあるごとに警察に通報されるワルドと申したか。
(マリコルヌでも可)

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:58:17 ID:yCL1sNRK
来いー!

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:58:28 ID:4Okm8MF5
>>36
ご立派さまは凄すぎて、この板では耐え切れないと思う、物理的に。

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:58:39 ID:iFTOv9nP
>>36
でもその二つって、問答無用で避難所だよね。誰も疑問を抱かないレベルで。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:59:20 ID:3cSeduaE
宝石だから一番手にする可能性が高いのはギーシュか
・・・想像を絶する破壊力だから確かに避難所に行くぜ支援!

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:59:58 ID:4l/SvdY4
マリコルヌ召喚

44 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 19:59:59 ID:gyTtPC5P
学院長室に、ミスタ・コルベールの興奮した声が響く。
室外に佇むミス・ロングビルは耳を澄ませてみるものの、内で発せられるその声が洩れ聞こえる事は無かった。

「つまりオールド・オスマン! あれはマジックアイテムなどではなく、紛う事無き『銃』だったのですよ!」
「ふぅむ・・・・・・」

沸き立つ感情もそのままに叫ぶコルベールに、オールド・オスマンは得心がいったという様に頷く。
その様子にコルベールは、訝しげに目の前の老人を見た。

「・・・・・・驚かないのですね?」
「予想はしておったよ。あの引き金を見れば、誰だって銃を思い浮かべるわい・・・・・・尤もすぐに考え直すじゃろうがの」

苦笑しつつ答えるオスマンに、コルベールもまた曖昧な笑みを浮かべる。
このハルケギニアの人間が『あれ』を見たとして、銃だと断言出来る者が果たしてどれだけ居る事だろう。

「とにかく、ミスタ・コルベール。『火竜の息吹』の取り扱い方は極秘という事にしておいてくれ」
「勿論です。分析結果を示した書類は、同じチェストに入れておきます」
「頼むぞ。ところで、『破壊の槍』の方の分析はどうなっとるかの?」

その質問にコルベールは、打って変わって意気消沈した表情を浮かべる。

「殆ど進んでいません・・・・・・引き金を引こうにも、何らかの安全装置が掛かっているらしく・・・・・・」
「そうか」


45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:01:37 ID:iFTOv9nP
>>40
要するにドスペラードはエイジの痛々しさにこの板が耐え切れないというわけだな。精神的に

支援支援

46 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:01:50 ID:gyTtPC5P
口惜しげに語るコルベールとは対照的に、オスマンは何処かほっとした様に呟いた。
そしてコルベールを慰める様に、奇妙な言葉を発する。

「だが寧ろ、引き金を引かずに済んだ事は幸運かもしれんぞ、ミスタ・コルベール。もし君の研究室であれが放たれれば、今頃・・・・・・」
「失礼します」

オスマンの言葉を遮って入室してきたのは、室外で待機していたミス・ロングビル、そして汗だくで荒い息を吐くミセス・シュヴルーズだった。
その尋常ならざる様子に、室内の2人も一瞬で表情を引き締める。

「何事かね」
「ヴェストリの広場で・・・・・・生徒が・・・・・・決闘を・・・・・・」

意気も絶え絶えにシュヴルーズが吐き出した言葉に、オスマンは拍子抜けした様な表情を浮かべた。
コルベールも同様で、そんな事かといわんばかりに溜息を吐いている。

「なんじゃ・・・・・・暇人どもの馬鹿騒ぎか。放っておきなさい、その内飽きるじゃろ」
「グラモン・・・・・・ミス・ヴァリエールが・・・・・・」


47 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:03:40 ID:gyTtPC5P
呆れを隠そうともせずシュヴルーズを宥めようと言葉を発したオスマンだったが、当のシュヴルーズはそれが耳に入らないかの様に何かを呟いている。
それに気付いたロングビルが、もっと良く聴き取ろうと耳を近付けたその時、シュヴルーズが必死の形相で叫んだ。





「殺されます・・・・・・ミスタ・グラモンと、ミス・ヴァリエールが・・・・・・殺されてしまう!」



学院全体を揺らす地響きが轟いたのは、それと同時だった。





時は僅かに遡り、ヴェストリの広場。
キュルケとタバサが其処へと辿り着いた時、既にルイズとギーシュは広場の中央で敵と向かい合っていた。
遅かったか、と歯噛みするキュルケを余所に、2人は杖を構える。
そして敵は余裕を滲ませた笑みを浮かべ、風の系統が誇る悪夢の呪文を唱えた。

『ユビキタス・デル・ウィンデ・・・・・・』

瞬間、2つの人影が7つに分裂する。
一方の遍在は2体、さらに一方は3体。
本体も含め、計7体。
それが2人が相対する敵の数だった。

「あはは・・・・・・声も出ないか? 僕等に歯向かう事がどれだけ愚かな事か、今更解ったってところか」
「風は遍在する・・・・・・風の吹く所、何処と『ワルキューレッ!』なぁッ!?」


48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:04:17 ID:PCDI2+Mn
リアルギア支援

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:04:53 ID:uOBGMLz8
sien

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:05:20 ID:uEaO7RFU
支援します

51 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:05:24 ID:gyTtPC5P
見下す様な眼で2人を貶める敵。
しかしその御高説は、広場を覆いつくさんばかりの薔薇の花弁と共に現れた青銅の戦乙女達の突撃によって遮られた。
各々の得物を手に、果敢に敵へと襲い掛かる5体のワルキューレ。
その突進力に面食らった敵は態勢を崩すも、次の瞬間には1体のワルキューレが首を飛ばされる。
『エア・カッター』だ。

「チッ!」
「ファイアーボールッ!」

舌打ちするギーシュの横でルイズが『ファイアーボール』を唱えるも、失敗魔法の爆発は狙いが安定せず、命中したものは1発も無い。
周囲の生徒達から巻き起こる笑い。
しかしそれに狙われた当人は、その威力に内心肝を冷やしていた。

(何だ!? あれが・・・・・・失敗魔法だって? 冗談じゃない! あんなもの喰らったら、火傷どころじゃ・・・・・・!)

背筋を走った冷たい感覚に、彼はぶるりと震えた。
曲りなりにもトライアングルメイジ、瞬時に思考を切り替え、全力で敵を叩き潰すべく次の呪文を唱える。

「エア・ハンマー!」

その声と共に杖から暴力的なまでの突風が放たれ、それは未だに『ファイアーボール』を唱えていたルイズに直撃する。

「きゃっ!」
「ミス・ヴァリエ・・・・・・ぐぅッ!」
「お前もだッ!」


52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:06:54 ID:TsdcAzVP
戦闘ヘリコ支援

53 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:07:11 ID:gyTtPC5P
吹き飛ばされるルイズに気を取られたギーシュが、遍在を含めたもう一方の敵3体からの『エア・ハンマー』で壁に叩き付けられる。
地面へとずり落ちたギーシュは何処か内臓を傷めたのか、その口から咳と共に僅かな血を漏らした。
その姿に、ギャラリーの所々から微かな悲鳴が上がる。

「う・・・・・・ぐっ・・・・・・」
「どうした? 大口叩いた割には大した事が無いな。所詮ドットはこの程度か」
「な・・・・・・貴様・・・・・・僕の事を知って・・・・・・」

敵の言葉に含まれた『ドット』という単語に反応したギーシュ。
相手はどちらかといえば端整に見えるその顔に厭らしい笑みを浮かべ、勝ち誇った様に語りだした。
既に5体のワルキューレ全てが撃破されており、ルイズは気絶、ギーシュは負傷によって動けず、大方の勝敗は決した様に見える。

「知っているさ、グラモン家の末息子。兄弟に比べて随分と劣った出来らしいな」
「っ!」
「見栄を張るしかないグラモンの家には、女を誑かすしか能の無い失敗作がお似合いだよ」


54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:08:08 ID:uOBGMLz8
支援

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:08:53 ID:dBD3Rte8
支援


56 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:09:04 ID:gyTtPC5P
その言葉と同時、ギャラリーの一角が俄かに騒がしくなる。
見れば、食堂を出て部屋へと戻った筈のモンモランシーが、級友達に抑えつけられているではないか。
どうやら決闘の話を聞き付けて、居ても立ってもいられずに此処へと駆け付けてきたらしい。
そしてギーシュへの暴言に耐えられずに思わず飛び出そうとした所を、彼女が巻き込まれるのを防ごうとした級友達に抑えられているという訳である。
しかしその彼女の目の前で、ギーシュとルイズへの暴言は更に続く。

「おまけにヴァリエールの出来損ないとデキているとあってはな。まぁ、失敗作と出来損ない、お似合いではあるか」

楽しそうに声を張り上げる2人の脳裏には、ヴァリエール家とグラモン家の力など欠片も浮かんではいなかった。
実際に陰謀渦巻く王宮などに出れば、そんな命知らずな真似は決して出来ないだろう。
しかし彼等は未だ学生の身。
散々に自らの家名を盾にしてきたにも関わらず、魔法の才能で劣ると判断したルイズとギーシュに対し、自らと比べ遥か格下の相手であるかの様に振舞う。
結局のところ、彼等は井の中の蛙だった。

「どうした? 少しは反論したらどうか・・・・・・ねッ!」
「がっ!」

遍在の1体が、ギーシュの腹に蹴りを入れる。
少し離れた所では、相方の遍在がルイズを『レビテーション』で浮かし、壁へと叩き付けていた。
どうやら本気で動けなくなるまで痛め付けるつもりらしい。


57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:09:10 ID:PCDI2+Mn
最後の見せ場だな上級生支援

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:10:39 ID:iFTOv9nP
これは……死んだな。


上級生が

59 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:11:04 ID:gyTtPC5P
「ほらほらほらほらほらほらァ! 何とか言ったらどうだい、えぇ?」
「う、うああっ、ぐ、ぇえッ」
「・・・・・・なんだ、こっちはもう気絶してるぞ」

眼前で繰り広げられる余りの非道に、其処彼処から悲鳴が上がる。
血反吐を吐くギーシュを仰向けにし、その腹を繰り返し踏み付ける3体の遍在。
本体は少し離れた場所から、薄笑いを浮かべながらその様子を見守っている。
一方でその相方は気絶したらしきルイズを広場の中央へと放り出し、呼び出した己の使い魔を差し出した腕にとまらせて下卑た笑みを浮かべた。

「トーレスの仇を討たなければな・・・・・・なぁ、イルミー?」

主の呼びかけに応える様に、その腕にとまったオオワシが羽を広げつつ甲高く鳴き声を上げる。
そして主はその腕を掲げ、隠し切れない愉悦の表情を滲ませた。

「まぁ・・・・・・片目くらい無くても、楽しむ事は出来るだろう」

差し出した腕をルイズへと向け、余りにも非情な命令を使い魔に下す。

「抉り出せ、イルミー!」

その命令にイルミーは、一際高い鳴き声を上げて羽を打ち下ろし、意識の無いルイズへと向かうべく主の腕を離れた。
堪らずキュルケが、それに呼応してタバサが杖を構えた、その瞬間。



青銅の豪腕が、哀れな使い魔の体を握り潰していた。


60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:11:36 ID:sg2ebN7b
お前ら今輝いてるよ・・・
命の最後の炎を燃やしてな

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:12:32 ID:dBD3Rte8
こういうオリキャラは珍しいな
ギーシュやフーケと違って遠慮無くやりかえせるからいいね

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:12:34 ID:yCL1sNRK
青銅!
支援!

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:12:36 ID:PCDI2+Mn
上級生南無〜支援
とりあえず顔が判別できる程度には手加減してあげようぜブラックアウトさんよ。

64 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:13:12 ID:gyTtPC5P



「・・・・・・イルミー?」

目の前で起きた事を受け入れられず、呆然と呟く主。
そして我に返った瞬間、己の使い魔を握り潰した腕が自分の背後から伸びている事に気付いた。
若干離れた場所で、思わず踏み付ける脚の動きを中断していた3体の遍在の足元から、息も絶え絶えながら可笑しくて仕様が無いといった声が洩れる。

「本当は・・・・・・ヴェルダンデが見分けるのを待って・・・・・・仕掛けるつもりだったんだけど・・・・・・ね・・・・・・」
「な・・・・・・に?」

背後から抱きしめられる様にして押さえ付けられた彼は、ぼろぼろのギーシュから放たれる言葉に凍り付いた。
見れば自分の足元には小さな穴が開き、その中に小さな光る目らしき物が動いているのが見て取れるではないか。

「どれが本物か判らないから・・・・・・1つだけ異なるニオイを・・・・・・探させたんだ」
「お、お前・・・・・・」
「でもまさか・・・・・・『自分から』名乗り出てくれるなんてね」

その言葉に今度こそ遍在も含め、7つの人影が凍り付く。
ギーシュの言う通り、彼等はよりにもよって自らの行動で、どれが本体かを敵に教えてしまったのだ。


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:13:56 ID:yCL1sNRK
ヴェルダンデ支援

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:14:20 ID:iFTOv9nP
ギーシュ格好いいよギーシュ支援!
すげー! かっけーギーシュ!

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:14:28 ID:PCDI2+Mn
モグラGJ!支援

68 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:15:08 ID:gyTtPC5P

片や、1人安全な場所から遍在の行う暴行を眺めていた。
片や、呼び出した使い魔を自身の腕にとめた。

既に勝負は決したとの思い込みから来た、致命的な失策。
ギーシュは激しい暴行を受けながらも、決してそれを見落とさなかった。
最初のワルキューレを錬金した際に、演出を装って広場中にばら撒いた薔薇の花弁。
その中で敵本体に最も近い1枚から、ワルキューレを錬金したのだ。

「そして・・・・・・これが僕等の切り札だ」
「エア・カッター!」

ギーシュの言葉が終わるか否かというところで、ワルキューレの胴体が斜めに切り飛ばされる。
抱え込まれた人間が巻き込まれぬよう、絶妙な角度で射ち込まれた一撃。
それは遍在の1体が放ったものだった。
同時に勝ち誇った様な、嘲りの声が上がる。

「切り札だって? それはこの青銅のゴミ・・・・・・!」
「そう・・・・・・そうすると思ったよ」

『勝利への確信』に満ちた声は、ギーシュの『確実な勝利への確信』に満ちた声によって遮られる。
ワルキューレを切り飛ばした当の本人は、その内部から零れ落ちた無数の『石』を見て呆けた顔を晒していた。

「僕のワルキューレは・・・・・・中が空洞でね・・・・・・」

その無防備な相手に対しギーシュは、一片の慈悲も無く止めの声を発する。


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:15:16 ID:4LloQcGk
<<支援だ!>>

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:15:43 ID:7ddzdjTY
めずらしい、ちゃんと破壊の杖に当たるアイテムの使い方を解析してる

支援

71 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:17:00 ID:gyTtPC5P

「ヴェルダンデが集めたんだ・・・・・・それだけの石礫の中で・・・・・・『爆発』が起こったら・・・・・・どうなるだろうね・・・・・・!」
「やめっ・・・・・・」
「ミス・ヴァリエールッ!」

その瞬間、気絶したと思われていたルイズが跳ね起き、杖を構えて呪文を唱えた。



「錬金ッ!」



瞬間、石礫の1つが爆発を起こし、その爆風によって飛び散った周囲の石礫が敵本体を激しく打ち据えた。
防御する暇などある筈も無く、無数の破片を受けた彼は数メイルも吹き飛ばされて地面に転がる。
同時に、2体の遍在もその姿を消した。

「なっ!?」
「ヴェルダンデ!」

そして間を置かず、もう一方の本体の足が吸い込まれる様に地に沈む。
ウェルダンデが掘った落とし穴だ。
そしてこちらの背後にも、青銅の死神がその姿を現す。


72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:18:03 ID:dBD3Rte8
このギーシュさんになら俺、捧げてもいい

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:18:44 ID:YlcwNX04
近年稀に見る良いギーシュ支援

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:18:47 ID:4LloQcGk
<<FOX2!!FOX2!!>>

75 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:19:00 ID:gyTtPC5P

「あ・・・・・・あ・・・・・・」
「さて、ミス・ヴァリエール・・・・・・さっき彼は、僕等が何だって言ってたかな?」

仰向けに地に転がったまま薔薇の造花を咥えたギーシュが、ワルキューレへと杖を向けるルイズに問い掛けた。
遍在に囲まれ血を吐きつつも、その顔は何時も通りの気障な表情を浮かべている。
そして対するルイズの声もまた、何時も通りの気丈さに満ちたものだった。

「さあ・・・・・・忘れちゃったわ。でも別にいいんじゃない? 何せ・・・・・・」
「ああ、そう言えばそうだね。何せ・・・・・・」

前屈みになったワルキューレの首が落ち、中から無数の石礫が零れ落ちる。
自身の頭に当たるそれらの硬く冷たい感触に、首の無い戦乙女に抱きしめられた彼は絶望の表情を浮かべた。



『まともに喋る事も出来なくなるんだからねッ!』



そして『錬金』の呪文と共に、彼は石礫の暴風に呑み込まれた。


76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:19:11 ID:BvtOadK6
ギーシュさん! ギーシュさん!!

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:19:44 ID:PCDI2+Mn
すげぇ、格好良いよギーシュ
ストーン・ブラストは痛いよね打撃力20だし。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:20:03 ID:iFTOv9nP
これはいい『ギーシュさん』支援。ルイズもいいわぁ

79 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:21:00 ID:gyTtPC5P



「・・・・・・はぁ」
「ぐっ・・・・・・ふぅ」

呻き声と共に2人が身を起こし、互いの姿を見て笑みを浮かべた、その瞬間。
ヴェストリの広場に、耳を劈く様な歓声が上がった。

「ルイズッ! ルイズ、ルイズ、ルイズルイズルイズッ!」
「なっ、ちょ、キュルケッ・・・・・・ふみゃうっ!」
「嗚呼、ルイズ! やった、勝った、勝ったのよトライアングル2人に! 凄いわ!」
「むーっ、むーっ!」
「・・・・・・お美事」

駆け寄ってきたキュルケに熱烈な抱擁を受け、呼吸困難に陥るルイズ。
キュルケはルイズの額から滲む血が己の服を汚すのにも構わず、彼女を抱きしめたままくるくると回転する。
タバサはそんな2人を何処か羨ましそうに眺めつつ、心からの賛辞をルイズとギーシュに送った。
一方でギーシュは・・・・・・

「やあ、モンモランシー」
「・・・・・・」
「あ、あはは、見ていてくれたかい、僕の戦いを? いやあ、如何にトライアングルとはいえ、僕のワルキューレの前には・・・・・・」
「ギーシュ」
「はい」

ギーシュ、直立不動。
初めて王の前に立った新米騎士の様に、冷や汗を流しながら俯いたままのモンモランシーの言葉を待つ。
しかし続く言葉は予想していたような怒声ではなく、か細く震える涙声だった。


80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:21:51 ID:7ddzdjTY
支援

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:22:15 ID:4LloQcGk
お美事!
お美事にございまする!

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:22:57 ID:dBD3Rte8
いやー、良い意味で予想外の展開だな支援

83 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:23:00 ID:gyTtPC5P

「こんな・・・・・・こんな無茶して・・・・・・」
「・・・・・・」
「死んじゃうかと・・・・・・思ったじゃないっ・・・・・・」
「モンモランシー・・・・・・」
「もう・・・・・・こんな無茶・・・・・・しないでよっ・・・・・・」

しゃくり上げるモンモランシーの肩に、ギーシュはそっと手を置く。
そして泣き顔を上げたモンモランシーの耳元に口を近づけ、何事かを呟いた。
するとモンモランシーの顔が一瞬にして赤く染まり、次いでギーシュの頭を可愛らしく叩き始める。
ギーシュは笑いながらそれを宥めていたが、それらの声は周囲の止む事の無い歓声に掻き消されて誰の耳に入る事も無かった。



そして数分後、ルイズとギーシュは周囲の友人達に見守られながら、互いの健闘に賞賛の言葉を送り合っていた。

「まさかあそこまで上手くいくとはね・・・・・・アンタのワルキューレ、なかなかのものじゃない」
「ふっ、何を今更。しかしあんな作戦、よく思い付いたものだね」
「アンタがワルキューレの特徴を事細かに教えてくれたからよ・・・・・・その、感謝するわ」

そっぽを向いて言われたその言葉に、ギーシュは苦笑しながら手を差し出す。
それを眼にしたルイズも、一瞬戸惑いを見せたもののすぐに手を差し出し、2人は握手を交わした。
周囲からは再び割れんばかりの歓声が上がり、2人の顔にもまた笑みが浮かぶ。
そしてそんな2人にキュルケ、そしてモンモランシーが駆け寄ろうとして―――――


84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:23:29 ID:ql3nrk3y
今、上級生の死亡フラグがスゴイ勢いで立っているような気がする。

支援

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:24:19 ID:07rYMEEV
気がする? いいや立ったね!

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:24:24 ID:PCDI2+Mn
ああ、最後の輝きがいま……消える……支援

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:24:59 ID:dBD3Rte8
悪あがき支援

88 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:25:00 ID:gyTtPC5P





「エア・カッター!」



無数の風の刃が、2人を襲った。

「えっ!?」
「きゃあっ!」

咄嗟に腕で顔を庇う、キュルケとモンモランシー。
刃の暴風が通り過ぎ、腕を下ろして見た先に、ルイズとギーシュの姿があった。

「ルイズ・・・・・・」
「ギーシュ、良かっ・・・・・・」

無事らしき2人の姿に安心したのも束の間、周囲の生徒達は凍り付いた。



ルイズ、そしてギーシュの全身から、夥しい量の血が噴き出したのだから。



「ルイズ!」
「ギーシュ、ルイズ!」

動きを止めたのは一瞬の事。
すぐさまモンモランシーが駆け寄り、2人に治療を施そうとする。
しかし次の瞬間、その華奢な体が『エア・ハンマー』の暴風に吹き飛ばされ、床へと強かに打ち付けられた。

「モンモランシー!? くっ!」

キュルケ、タバサ。
そして複数の生徒達が杖を構えた先に、その2人は立っていた。
服は至る所が破け、全身から血を流してはいるものの、憎悪と殺意に濁ったその双眸は爛々と輝いている。


89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:25:06 ID:4l/SvdY4
ミ・ン・チ!ミ・ン・チ!

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:26:56 ID:dBD3Rte8
ああああ、ブラックアウトカモン!

支援

91 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:27:01 ID:gyTtPC5P

「アンタ達・・・・・・」
「出来損ない風情が・・・・・・調子に乗りやがってぇ!」
「殺してやる! 豚の相手など生温い! 切り刻んで鼠の餌にしてやる!」

怨嗟の叫びと共に、再び遍在がその姿を現す。
どうやら既に詠唱は済んでいたらしい。
そして2人のその言葉によって、キュルケの瞳に灼熱の憎悪と憤怒が燃え上がる。

「いいわ・・・・・・アンタ達はこの決闘を汚した・・・・・・此処から五体満足で帰れると思わない事ね・・・・・・!」

その背後ではタバサがその眼に絶対零度の怒りを浮かべ、無言で杖を構える。
意識の無いルイズとギーシュ、モンモランシーの周囲には級友達が集まり、何としても3人を守ろうと同じく杖を構えていた。
そして、ルイズ達を級友諸共切り刻もうと、7体の敵が詠唱に入った、その瞬間。





ヴェストリの広場上空を、轟音と共に巨大な影が飛び去った。


92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:27:12 ID:4LloQcGk
支援だ!

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:28:29 ID:Vi3Jr0Wh
こ・ま・ギ・レ ! ! こ・ま・ギ・レ ! !

支援

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:28:43 ID:PCDI2+Mn
航空支援キター!支援
単語が重なってるけど気にするな!

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:28:46 ID:4l/SvdY4
挽肉!挽肉!

96 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:29:03 ID:gyTtPC5P





広場に詰めた全員が空を見上げ、絶句する。
其処には金属の巨体から放たれた無数の火球が白い尾を引き、空中を白一色に覆い尽くしていた。
視線の遥か先には濃灰色の鉄塊が移り込み、既に点ほどの大きさになっているというその事実が、鉄塊の誇る異常なまでの速度と上昇力を示している。

しかし、ヴェストリの広場に居る者達が眼を奪われたのは、そんな事ではなく。

鉄塊の尾の下で、ゆっくりと閉じてゆく空洞から飛び出した何かが。
日の光を受けて鈍く輝く何かが。
生物の様で、決してそうではないと解る何かが。

白煙の層を突き破って広場へと落下してきたという事実だった。



そしてトリステイン魔法学院に、異形の咆哮が響き渡る。





これこそが、後に永く語り継がれる事となる『虚無の鋼鉄の使い魔』こと『動く兵器庫』、そしてその僕『鋼鉄の蠍』こと『地中の暗殺者』により引き起こされる数々の惨劇、その第一幕の始まりであった。



97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:29:03 ID:yCL1sNRK
本命来たああああああ!
支援!

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:29:08 ID:dBD3Rte8
キターー!

頼むからここで次回に続くなんてしないでねw 支援

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:29:11 ID:o3IKhoBV
これはいいろくでなしブルース支援

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:29:28 ID:07rYMEEV
来たぁー!!

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:29:33 ID:WHinC1PF
ブラックアウトきゃもーん

ミンチにしてやりなさい。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:30:11 ID:4LloQcGk
これからにござる・・・

これからに・・・

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:30:17 ID:4l/SvdY4
皆殺し!!皆殺し!!

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:30:19 ID:7ddzdjTY
支援

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:30:33 ID:sg2ebN7b
って、鋼鉄の蠍ってあいつも来てるのぉぉぉぉぉ!?
この世界に幸アレ支援

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:30:35 ID:PCDI2+Mn
昨日買ったスコルポノック支援!

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:30:36 ID:nXbZjxol
これは支援せざるをえない

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:31:25 ID:Vi3Jr0Wh
次回に続く...じゃないよね!?

そんな美味しい所でお預けなんてないよね!?ね!?

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:31:55 ID:dBD3Rte8
そういや、ブラックアウトの中に格納されてたっけ>スコルノポック

110 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/13(月) 20:32:05 ID:gyTtPC5P
投下終了。

ゼロの使い魔が置いてねえってのは百歩譲って不問としよう。
しかしトランスフォーマーの小説が置いてねえってのはどういう事だぁぁぁ〜〜〜?
地域一番の本屋のクセしてよぉぉぉ〜〜〜!!

続きは明日。


111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:32:53 ID:iFTOv9nP
明日が待てねぇ。
あ、明日ってことは0時過ぎってことですよね旦那

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:32:55 ID:+00rGSC/
たのしみだぁっぁぁぁぁぁ GJ!!

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:33:13 ID:PCDI2+Mn
良いところで引かれたぁぁぁっ!?
でも面白かったので明日に期待します。
作者さんふぁいとぉ

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:33:45 ID:07rYMEEV
まるでいいところでCMになるTVみたいだぜ…!

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:34:08 ID:YlcwNX04
これは良い寸止め
乙でした

116 :プロレス万歳:2007/08/13(月) 20:34:14 ID:c58/3Qnk
「この平民が!平民が!!平民がぁぁぁ!!!」
ルイズが召喚したのは平民
しかもパンツ一丁のマッチョな中年だった
心底がっかりしたルイズがそれでもコントラクト・サーヴァントを行おうとしたときにマ
ッチョ中年は言ったものだ
「魔法?使い魔?お嬢ちゃん、寝言は寝て言うもんだぜ?」
ブチ切れたルイズはハルケギニア早口言葉選手権でワールドチャンピョンになれそうな勢
いで呪文を唱え続ける
連続して起こる爆発に飲み込まれるマッチョ中年
「止めたほうがいい…」
「そうよねえ、自分の呼び出した使い魔殺しちゃったら下手したら留年だもの」
あきれたような口ぶりのキュルケ
タバサはふるふると首を横に振った
「ルイズの命が危ない」
「もう終わりかい?」
爆煙が晴れるとそこにはマッチョ中年が悠然と立っていた
あちこち焦げたり煤けたりしているがそれだけだ
「じゃあ今度は俺が攻める番だな!」
いきなりウエスタンラリアート
人形のように吹っ飛んだルイズを抱え上げてパワーボム
白目を剥いてピクピクと痙攣するルイズにストンピングの嵐
遂にピクリとも動かなくなったルイズを再度抱え上げて情け無用のツームストン・パイル
ドライバー
「何なのあれは…?」
ルイズを助けるのも忘れ唖然とした表情で呟くキュルケ
「キングオブデストロイ」
「修羅の門」29巻を読みながらタバサは言った

オワール

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:34:59 ID:sg2ebN7b
そういえば全スレのコンストラクトサーヴァントの洗脳で気になったことがあるんだけど
あれって召還した者としか契約できない縛りとかあるのかな?

118 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:35:19 ID:rWqhA6qe
>>110

乙でした!!

これから投下良いですか。


119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:36:48 ID:PCDI2+Mn
ちょ、まて。
破壊王(橋本慎也にあらず)はどうかと!
レオンよりはマシかもしれんが

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:36:49 ID:YlcwNX04
デストロイマジデストロイ

>117
他にも複数との契約とか出来るんじゃろか

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:37:20 ID:TsdcAzVP
>>117
明言はされてないけど、召喚した対象意外とも可能なんじゃないか?
ただ、召喚に成功した相手のほうが相性が良いとか

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:39:52 ID:PCDI2+Mn
ゼロ魔では召喚対象を送り返すことは出来ないわけだけど
そういえばサモンナイトでも送還術は失われてたことを思い出した
でもハルケギニアでは最初から術を作ってないっぽいよね。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:40:40 ID:yCL1sNRK
蒼炎を支援しつつ

>117
原作ではどうか知らないが
姉妹スレでは「イケメンを呼び出した途端キュルケに取られる」という話があったぞ

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:41:48 ID:boh5t82a
>>116
なんという弱い奴はプロレスラーじゃねえんだw

125 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:42:02 ID:rWqhA6qe


「やっとついたわね・・・」

ルイズが疲れた声を上げる。
2人が学校に戻ってきたときには、すでに辺りが暗くなっていた。
元々数十分で行けるような距離ではない。
更にカイトが馬に怯えてしまうため必然的に時間がかかってしまったのだ。

剣を買った後、彼女はもうひとつ物を買い与えようとしていた。

服である。

いくらなんでも同じボロボロの服だけというのは主人としてもいやだし、
カイトにひもじい思いをさせたくなかった。
だからルイズは自分の服と一緒にカイトの服も探しに行ったのだ。

カイトが服に関してはまったくの無関心だったため、かなり時間がかかってしまったが。

結局適当に平民の服を見繕って帰ろうとした時にはすでに日が暮れかけていた。
馬を元の場所に置いてきて、部屋の前に来たときに何かに気がついた。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:42:03 ID:07rYMEEV
召喚→問答無用で契約→一生のお付き合い
送還作る必要がなかったんだろうな。

127 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:43:04 ID:rWqhA6qe
「何かしら、これ」

それは封筒。
誰かが自分に手紙でも書いたのだろうか。
しかし彼女にはまったく心当たりがない。

部屋に入り中身を確認してみると・・・

 先日の件のことで謝罪がしたい。
 もし大丈夫だったら明日の夜、中庭に来てほしい。
 ・・・本当にすまなかった。 
 ギーシュ・ド・グラモン

 追伸 使い魔君へ
 もう一度君に決闘を申し込みたい。
 受けてほしい。

「ギーシュ!?」
それは先日、自分を散々に馬鹿にしてくれたギーシュだった。

あのギーシュが?私に謝罪?
何の冗談?

ルイズとしては何かの冗談かと思っていた。
まるで人が違うではないか。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:43:52 ID:o3IKhoBV
>>123
やはりキスなんかで一生の契約ができるのは間違っているのかもしれんね
どこぞの新宿EDよろしく心臓でも交換するのなら簡単に取られたり複数従える事もないだろうが

支援

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:43:54 ID:qAykrY4Q
>>117
不可能では無いと思うけどサモン・サーヴァントってメイジにとって相性の良い使い魔+実力に見合ったのが呼び出されるからね
サモン・サーヴァント以外で契約すると相性悪かったり実力に見合わなかったりするから基本的にはやらないんじゃね?

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:43:59 ID:UhV21rwZ
>>122
サイトの世界の文明レベルが上がって、次空間航行が可能になったら問題になったりしてな。
「ハルケギニア拉致被害者の会」とか。

131 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:44:08 ID:rWqhA6qe
混乱してきたルイズにさっきから黙っていたカイトは
デルフを背中から取り出し、

「ハアアアアア」
「何?」
「あー、『あいつはもう大丈夫』って言ってるぞ」
「?」

半ば投げやりにデルフが通訳をする。
ルイズとしては何が大丈夫なのか分からない。

(まあ、明日行ってみればわかるわよね)

夜ももう遅くなってきた。
今日はもう寝よう。

そう思った瞬間!

「ダーリン!!」

突如現れたキュルケによって眠気が吹っ飛んだ。

132 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:45:25 ID:rWqhA6qe
「何よいきなり!」
「あら、あなたに用事があるわけじゃないわ。
 用があるのはダーリンのほうよ」
「ダーリン?」
「ね〜、ダーリン」

いきなり入ってきて、カイトに抱きついたキュルケにルイズは当然怒った。
ライバルがいきなり自分の使い魔に色目を使い始めたのだ。
「ダ、ダーリンって何よ!?カイトにくっつかないで!!」
「あら、ダーリンはダーリンじゃない。それともなあに?嫉妬?」
「なっ!そ、そんなんじゃないわよ。わ、私はべつに・・・」
「なら、私が何をしても自由じゃない。ね、ダーリン。私プレゼントがあるの」

そう言ってキュルケは綺麗な剣を持ってきた。
デルフリンガーと見比べると天と地ほどの差がある。

キュルケはデルフを部屋に入ったときに見たので内心「勝った!」と思っていた。
そんなキュルケにカイトは一言。

「・・・ド#モ」

少しノイズが入ったが礼を言った。

133 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:46:28 ID:rWqhA6qe
そんなカイトを見てキュルケは満足そうに、

「それじゃ、今日のところは帰るわ。じゃあねダーリン。あとヴァリエールも」

取ってつけたかのようにルイズに挑発して帰っていった
カイトとしては昼のようなデルフとの問答は面倒くさかったし、前の世界の仲間にも言われたのだ。

「いいか!?女性がプレゼントをしてきたときはどんなものでもお礼を言う!!
 そしてあわよくばデートに誘うんだ!!」

言わずもがな、女好きの銃戦士である。
デートとは何か分からなかったので、カイトはとりあえず受け取ったのだ。

キュルケが居なくなったことで部屋には沈黙の空気が流れている。
ルイズは黙っていた。
それはカイトの先ほどの応対。
今朝のことを彼女は覚えていた。

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:48:05 ID:7ddzdjTY
支援

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:48:10 ID:PCDI2+Mn
>>130
サイトがリリカルなのはの世界出身ならありえるな、それ。
まあ、管理外世界出身ってことになるだろうけど。

136 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:48:16 ID:rWqhA6qe
自分が何か買い与えようとしたときには『アリ@トウ』
キュルケが剣をプレゼントしたときには『ド#モ』

この差は大きいんじゃないだろうか。
ルイズもうすうす感づいていた。
カイトは生まれたばかりではないのだろうかと。
当然外見を見れば、そんなことはないのだろうが。
どうしてもそう思ってしまうのだ。

カイトは純粋な子供。
だから感謝の言葉を使い分けたのはかなり差があるんじゃないか。

そんなことを考えながらカイトのほうを見る。
やはりカイトは不安そうに見ていた。

ふう、と彼女は息を吐くと、
「別に怒っては居ないわ」
ツェルプストーには腹が立つけどね、と彼女は付け加えた。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:48:46 ID:b1QQd6xn
>117
9巻のデルフの台詞から、召喚しなければ契約は出来ないと思われる。

138 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:49:17 ID:rWqhA6qe
それに、どうせキュルケが渡した剣はカイトには使えないのだ。
とりあえずここは大人として我慢しないと。
ルイズは姉になった気分だった。
これからも分からないことがあれば教えていこう。

まずは、

「いい?カイト。ツェルプストーに近づいちゃだめ」

ライバルの色目にカイトが引っかからないようにしないと。

こうして夜は更けていった・・・

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:50:15 ID:uEaO7RFU
支援

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:50:58 ID:PCDI2+Mn
カイト見てると和むのは何故だろう支援

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:51:10 ID:4l/SvdY4
つーかなのはって何様のつもりなの?
たかが人間が神にでもなったつもりで管理側に立ってるけどさ

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:51:25 ID:4Okm8MF5
支援

まず原作を読め、召喚は同じ世界のしか基本的に出来ない、ルイズは思いっきり例外。
契約は1人につき1体を召喚した対象に施せる(召喚時に有る程度下ごしらえアリ)対象が死なないと再契約と召喚は出来ない。

143 :蒼炎の使い魔:2007/08/13(月) 20:52:56 ID:rWqhA6qe
今回はここまでです。

カイト書いているのにあの双子の話が思い浮かんだ。
これが終わったら書いてみようかな。
いつになるか分からないけど。

ちなみにハセヲを書くという選択肢は俺にはない。

それでは。


144 :MtL:2007/08/13(月) 20:53:19 ID:pmQcFrHf
9時から投下予定ー

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:53:24 ID:YlcwNX04
支援しつつ
>137
複数回召喚して契約、なんて出来るんだろうか
もし無能とか召喚する前に、幼女ルイズがふざけて召喚召喚召喚したら
ちびサイトちびトニルンちびルブ揃い踏みとか

146 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/13(月) 20:54:13 ID:iFTOv9nP
んではMtLの次に予約です

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:54:48 ID:4l/SvdY4
>>147
でもルイズが前例を作ってしまったし
今まで同じ世界のものしか召喚できないと思われていただけで実際は可能なのかもしれない
可能性はあるんじゃない?


148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:54:53 ID:yCL1sNRK
カイトは和むな
なんか電話越しに頭を下げてる人の気分だ

149 :不滅の使い魔:2007/08/13(月) 20:54:54 ID:boh5t82a
乙。短いの投下させてもらうけど予定はない?

150 :MtL:2007/08/13(月) 20:55:28 ID:pmQcFrHf
>>149
ではお先にどうぞー

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:55:55 ID:PCDI2+Mn
MtL>ダブクロゼロ>不滅の三連携予約?

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:56:03 ID:O307/hhg
ブラックアウトってコレー?
ttp://blog108.fc2.com/t/tf1984/file/blackout.jpg

153 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/13(月) 20:56:44 ID:iFTOv9nP
不滅>MtL>ダブクロかな。不滅さん先にどうぞです

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 20:56:52 ID:b1QQd6xn
>145
使い魔は一人につき一体。
死ななきゃ召喚は成功しない。

155 :MtL:2007/08/13(月) 20:58:22 ID:pmQcFrHf
あ、投下予定が発表されてしまったか…
不味いなぁ、>>150は無しで、すみません

156 :不滅の使い魔:2007/08/13(月) 20:58:28 ID:boh5t82a
んじゃいきます。しかし次がMtLさんっすかw自分のが駄文に見えないか心配だ

コルベールがそれに気づいたのは、学院の午前中の授業の終わりごろ、昼休みも間近という頃だった。
自分が担当している午前中の授業は終わったので、それからライフワークとなっている機械いじりをずっと行っていた。
作業がひと段落ついたところで空腹を感じ、食堂へ向かおうとしたところ、ふと見ると宝物庫の扉が開いているのである。
コルベールは不思議に思った。あそこは貴重な秘宝、危険な宝を保管しておく場所であり、
そうそう足を踏み入れるところではない。大体普段は鍵もかかっており、特別な用事がなければ開けることさえ許されない。
一体誰が?そう思い、コルベールは宝物庫へ足を運んだ。
つん、と鼻に来る、閉鎖空間によくある特徴的な匂い。コルベールは薄暗い室内に誰かいるのか、と目をやる。
そしてその人は、あっさりと見つけることが出来た。
後姿しか見えないが、短く刈った髪にがっしりとした体つき、シャツを無雑作に着ている。
少なくとも、この辺りで見た覚えのない人間。それが宝を物色するかのように、中腰になっている。
コルベールの脳内に、ある一つの答えが出るのは当然と言えた。
すなわち、
「ど、どろぼーっ!!」
「どろぼう!?泥棒じゃない!トレジャーハンターだ!」
コルベールの叫びが気に入らなかったのか、男は一瞬で後ろを振り向き怒声を上げた。
しかし落ち着け、今の状況でそんなことを言っても意味がないだろう。
「ミスタ・コルベール!彼は泥棒じゃありません!」
後ろからいきなりかけられる声。コルベールが後ろを振り向くと、そこにいたのはコルベールも良く知っている女性だった。
「ミス・ロングビル?」
「彼はミス・ヴァリエールの召喚した使い魔です!」
言われてもう一度男に目をやる。薄暗くてよく見えなかったが、確かにそこで
この辺りでは見ない、赤を基調とした特徴的な服を羽織ろうとしているのは、
数日前に召喚された明石暁その人だった。

157 :MtL:2007/08/13(月) 20:59:26 ID:pmQcFrHf
あぅ、何という間の悪さ支援


158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:00:00 ID:7ddzdjTY
>泥棒じゃない!トレジャーハンターだ!

ファイナルファンタジー6の誰かもそんなこと言ってたな

支援

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:00:26 ID:yCL1sNRK
支援!

160 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:00:41 ID:e/wY4DJx
予約しても良いかな?

161 :不滅の使い魔:2007/08/13(月) 21:00:54 ID:boh5t82a
「…なるほど、宝物庫の目録を作ろうとしていたんですか」
「ええ、そうしたら彼が来て、手伝うから宝を見せて欲しいと言われたんです。
さすがに数も多いですし、別に盗みはしないだろうと思ったので手伝ってもらったんです」
ロングビルが説明し終わると、三人は安心のため息をついた。
もっとも、誤解が解けた安心、泥棒でなかった安心、大騒ぎにならなかった安心と、安心の内容は三者三様だったが。
「しかし、本当に面白いものばかり置いてありますね。それもこれほど大量にあるとは」
微妙に途切れた空気を変えるために、明石が会話を始める。
明石の言葉に、勘違いした恥ずかしさからか、小さくなっていたコルベールは顔を明るくした。
「そうだろう?ここの宝の中には、ハルケギニア全土にもそうそうないようなものがあるからね。
それも結構頻繁に宝を持ってきたりするから、目録を作るのも一苦労なんだ」
笑顔を見せるコルベール。やはり自分の学院のことを褒められると嬉しいのか、やけに饒舌になっている。
「一年程前にも学院長のオールド・オスマンが色んなものを持ってきてね。
なんでも危ないところを助けてもらった人から、預かってもらえないかと渡されたとか。
私には一体なんなのか分からないものばかりだったよ。『眩き槍』と『光の箱』と『秘宝の地図』
だったかな。確かオールド・オスマンはそう呼んでいたよ」
「秘宝の地図?」
途端に明石の目の色が変わる。こんな不思議な世界の宝物庫に安置されるような秘宝の地図。
一体どんなものが記されているのか、興味を引かれずにはいられなかった。
「その宝の地図、見せてもらっていいですか!?どこに置いてあるんです!?」
「え?ああ、別に構わないが、なにやら暗号めいた文で書かれてて読めないぞ」
「暗号!?すっごいわくわくするじゃないですか!ぜひみせてくださ」
「いたああああああああああ!!!」
耳をつんざかんばかりの大声に、三人が声の方向を向く。そこにいたのは明石の主人、ルイズだった。
「授業の時もいない!授業終わってもこない!いったいどこほっつき歩いてるのかと思ったら!」
「い、いや待てルイズ、落ち着け」
「やかましい!」
のし、のしと肩をいからせて歩いて近づくと、ルイズは明石の首筋をつかんで引っ張る。
その力と迫力はいくつもの戦いを潜り抜けてきた明石やコルベールも思わず冷や汗をかきそうになるほどだった。
「ちょっと待ってくれルイズ!宝の地図が!宝の地図が見たいんだ!」
「宝の地図!?知ったこっちゃ無いわよそんなの!さっさとついてきなさい!」
「俺の地図ーーー!!!」
泣きそうな声で絶叫する明石を引っ張っていくルイズ。
突然の出来事に、コルベールとロングビルは、彼らが視界から消えるまで、固まったままだった。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:01:00 ID:FfHmwHaC
>「どろぼう!?泥棒じゃない!トレジャーハンターだ!」

ロックかと思った

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:01:05 ID:zktKM8ja
支援支援

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:01:34 ID:uOBGMLz8
支援

165 :145:2007/08/13(月) 21:02:13 ID:YlcwNX04
>「どろぼう!?泥棒じゃない!トレジャーハンターだ!」
たいして変わらないよ!?支援

>142>154
あぁ、そうかそういやそうか
101匹きゅいきゅい大行進とかできないのか

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:02:51 ID:7ddzdjTY
24歳のくせに落ち着きが無いな支援

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:02:55 ID:gloQm/ij
カイトの人GJ!和んだよ。
そして不滅の人支援

168 :不滅の使い魔:2007/08/13(月) 21:03:00 ID:boh5t82a
明石を探すのに手間取り時間を食ってしまったため、時間が押していることを考え、
昼食を少し急ぎつつ取りながら、ルイズは考え事をしていた。
自分の使い魔の、明石のことである。
彼を召喚し、契約も行った。理想とはかなり、かなり違ってはいたが、初めて成功した魔法の成果なのだ、
嬉しくないはずがない。
だが、ここ数日彼と生活しているうちに、その『初めて成功した魔法』が本当に成功しているのか疑わしくなってきたのだ。
使い魔は主人に絶対服従、となるはずなのに、全くと言っていいほどその気配が見られない。
朝自分を起こし、朝食を摂ったら、それ以後はお構いなしで辺りを散策する。
他の生徒の使い魔に興味があるらしく、使い魔たちとじゃれあっていることも珍しくない。
授業が終わるとタバサから文字を教わっているらしい。タバサに明石の事を尋ねたらただ一言、
「子供みたいな人」と返してきた。覚えは早いらしいがその辺はどうでもいい。
問題は、主人である自分の事をほとんど考えずに、自分の興味の向くままに行動している、という点だ。
それどころか、たまに話すことになると「子供を躾けるのは大人の役目」とか考えていそうな対応をしてくる。
一体自分を何だと思っているのか。そう思うと腹の底から苛立ちがむくむくとわきあがってくる。
誰が主人で、自分がどういう立場にいるか躾けてやろう、と思い、色々と行動したこともある。
「使い魔に個室なんてないんだから床で寝てね」とやると、野宿は慣れているのかあっさり寝る。
次の日にはどこからか失敬してきた藁を布団がわりにして寝ていた。
「無礼な事をやる使い魔には食事抜き」とやると、本を読んで覚えたての山菜やら小動物やらを取ってきて、
料理長に料理してもらっていたのには絶句した。
結局、どんな躾けも、どういう状況にも適応する明石には効果がなかったのだ。
それを思い出してちょっと凹みつつ、ルイズは心の中で始祖プリミルに毒づいた。
(もう少し、もう少しだけでいいんで素直で従順な使い魔が来てほしかったんですが、プリミル様。
あたしにはそれすら贅沢ですかそうですか)
まあいいや。いつか必ずあいつを自分に従わせて、立派な魔法使いになってみせる。
あたしはまだ走り出したばかりなのよ、この果てしないメイジ坂を……
「君は自分が何をやったのかわかってるのかい!」
食堂に響く声に反応して、途端に硬直するルイズ。まさか明石がまたなにかやったのか、
一番最初にそんな考えが浮かんでくる自分がちょっと嫌になりながら、ルイズは辺りを見回す。
食堂の中心に人だかりが出来ており、そこでメイドを誰かが怒鳴りつけている。
見覚えのあるあの後姿は、同じクラスのギーシュ・ド・グラモンだ。
一体何をやってるのかと耳を傾ける。どうやらメイドの彼女が拾った香水のビンのせいでギーシュの二股がばれたらしい。
それで、八つ当たりに彼女を苛めている、というわけだ。
「…バカバカしい」
自業自得の典型だ、そう思うルイズ。ギーシュ本人もそう思ってるのだろうが、一旦始めると止められないのか、
どんどんメイドを追い詰めていく。メイドは今にも泣きそうになりながら必死に謝っている。
正直、見ていて愉快なものではなかった。
いい加減止めなきゃ。ルイズがそう決心して動こうとしたとき、
「その辺にしたらどうだ」
ギーシュの目の前に、メイドをかばうようにして、明石が立っていた。
「アカシさん!」
メイドは思わず驚きの声を上げていた。
「あ…のバカ!」
ルイズは思わず怒声を上げていた。


終わりです。なんか繋ぎで終わった感がします、すいません
次のギーシュ戦はどうしようか…一歩間違うと俺tueeeeeeeeeeになりそうだ

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:04:13 ID:7ddzdjTY
>まあいいや

前向きだなルイズ

支援

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:05:37 ID:4l/SvdY4
ミ・ン・チ!!ミ・ン・チ!!

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:06:24 ID:PCDI2+Mn
>>152
正解。6枚ローターのヘリコプターにトランスフォームします。
こっちの方が解りやすいかな?
ttp://members9.tsukaeru.net/ty1_toys/toys/MOV1_MD-01.htm

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:06:34 ID:iFTOv9nP
次はMtLさんですね。

MtL>ダブクロ>ブルージュ

173 :新感覚本格派愉快型魔法少女:2007/08/13(月) 21:06:35 ID:h8RHqV6r
前スレ>>906だが、前スレ>>1000の言いつけは、とりあえず善処する
物理的に今はいろいろ立て込んでるし、プロットも未完成だし、
なにより元々書く予定も無かったから超々々々遅筆になるだろうけど、
なるべく努力はしてみようとは思うが…誰か代わってくれ…


174 :MtL:2007/08/13(月) 21:07:27 ID:pmQcFrHf
では、投下開始しますー

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:07:31 ID:oLjTNHY5
つーか考えてみれば一般人にしても貧弱そうなサイトに比べれば、誰が呼び出されたって
そこそこ活躍できるよな…

176 :BOF:2007/08/13(月) 21:07:41 ID:ZerUbsyQ
ブレスの続き出来たんで投下予約したいんだけども
ブルージュさんの後だよね?

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:08:58 ID:boh5t82a
>>166
チーフは昔からファンだった作家さんが久しぶりに新刊出したからって
重要な会議忘れて読みふけったり、
「チーフから冒険取ったら何が残るの?」って聞かれてマジで凹むような
ナイスガイです

178 :MtL:2007/08/13(月) 21:09:29 ID:pmQcFrHf
マジシャン ザ ルイズ (2)心の傷

神聖アルビオン共和国皇帝クロムウェルの秘書ミス・シェフィールド。
彼女は今、一人女豹のように森を疾走している。
背後からは執拗な追跡者の影が迫る。
そういう意味では、今の彼女は女豹というよりは、狩人に追い立てられる兎そのものだ。

―はははは、どこへ行ったのかなミス・シェフィールド―

森の奥から楽しい追いかけっこに興じる子供のような、楽しそうな声。
どうやら彼女が先頃放ったガーゴイルは既に倒されたらしい。

ミス・シェフィールドはガリア国王ジョセフがレコン・キスタに送り込んだ間諜である。
いや、間諜という表現では適正ではない。
彼女こそ裏からクロムウェルを操り、強いてはレコン・キスタがアルビオン王国を打倒するという演目を用意した立役者であった。
ウェールズ王子が討たれ、無事アルビオンが貴族派の手で制圧されたのが暫く前のこと。
それまでは、何もかもが順調であった。

しかし、その思惑に異変が生じ始めたのが数日前のこと。
まずは、自分同様に、ガリア王国から送り込まれた他の工作員達との連絡が途絶したことが発端であった。
直ちにクロムウェルにこの件を問いただすべく面会を求めたが、これも断られた。
この時、この国を脱出していれば……彼女はそう後悔してやまない。
だが彼女は健気にも、狂い始めた歯車を元に戻そうと躍起になってしまった。
あらゆる手段、あらゆる情報網から、今アルビオンで何が起こっているのかを把握しようと勤めた。
そして知ってしまった、城に巣食っている、幽鬼の如き一団を。
その中には、シェフィールドの手駒であったはずのクロムウェルの姿も含まれていた。

不幸なことに、不用意なことに、彼女は更に一歩足を進めてしまった。

彼らを統べるものの存在を知ってしまった。
彼女の虚無の使い魔としての能力を持ってしても、理解の外にある存在のことを。


即座に城から脱出したシェフィールド。
しかし、すでに何もかも全てが遅すぎた。
彼女の脱走後、すぐに追跡を開始した『彼』。



「みいつけた」
そして、今に至る。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:12:18 ID:PCDI2+Mn
意外な人が退場!?支援

180 :MtL:2007/08/13(月) 21:12:54 ID:pmQcFrHf


彼女の目の前にいる男、ジャン・ジャック・ド・ワルド。
「折角君とそのご主人を招待する為に宴の準備をしていたというのに、逃げ出すなんてあんまりじゃないか」
久しぶりに出会った親愛なる友人に語りかけるような、穏やかな笑顔。
「ひっ…!」
シェフィールドは今来た道を取って返して走り始めた。
そして、その前方、木の陰から現れる男、ワルド。
「酷いなぁ、人を見て逃げ出そうとするなんて」
背後には先ほどのワルド。
道を外れて草むらの中に逃げ込もうとする。
草むらの先に、白い影―――ワルド。
「どうしたんだい?幽霊でも見たような顔をして」
「いや、いやあっ!」
三人のワルド、逃げ道は無いかと周囲を見回すシェフィールド。
草木の影から、池の中から、木の上に、空中に、
ワルド、ワルド、ワルド、ワルド。

風の遍在?
ありえない、彼はトライアングルクラスのはず、こんな数の遍在はありえない!
では幻術?それも無い、彼は確かにそこにいる。

シェフィールドの額のルーン文字が輝きだす。
目の前の存在を理解しようとする、目の前の存在から逃げる術を探そうとする。
しかし、彼女の持つミョズニトニルンの能力は『彼』を知る力を有していない。


―追いかけっこは満足したかい?―
こだまする様に、四方から響くワルドの声。
―君は予想以上に早く、知りすぎたんだ―
シェフィールドの歯が恐怖でガチガチと打ちならされる。
―それじゃあ―

                君の頭の中を見せてもらおうかな


「いやあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」







181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:13:39 ID:iFTOv9nP
ワルドこえぇぇぇぇぇぇ支援

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:14:28 ID:UhV21rwZ
>>141
一般人の感覚したらなのはさんも立派なテロリストです。
部隊での階級なんかも、いかにもそれっぽいよね。

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:14:34 ID:boh5t82a
MtLのワルドはなんか怪しかっこいいな支援

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:14:34 ID:gloQm/ij
くぱぁ……

支援

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:14:42 ID:CBF4PyF0
いったいなにが?支援

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:14:49 ID:ZolWQaQ9
なんかラスボスっぽいな

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:14:57 ID:yCL1sNRK
すっごいイヤな予感がするワルド来た

支援!

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:15:07 ID:vuar6C85
重バリスタ部隊で支援

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:15:35 ID:YlcwNX04
こういう怖いキャラは好きだなぁ支援
>池の中から
鼻から水入って咽てるワルドさん想像した

190 :MtL:2007/08/13(月) 21:16:22 ID:pmQcFrHf
ニューカッスルの城が落城してから二ヶ月が経過した頃、ルイズはトリステイン王宮に来るようにとの命令をうけた。


アンリエッタは、ウェールズ皇太子が亡くなられたことを酷く悲しみ、それ以来、度々体調を崩すようになっていた。
公務の合間を縫っては泣き、床については泣き、遂には公務の最中に泣き出すに至って、マザリーニ枢機卿もいよいよアンリエッタが尋常の状態ではないことに気付き、一切の公務を取りやめ、王女を半ば城に閉じ込めるような形で休養を取らせたのであった。

「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。ただ今参上いたしました」
「お入りなさい」

ルイズがアンリエッタの私室に通されると、そこには床に伏せったアンリエッタの姿があった。
アルビオンへの旅が終わってから、ルイズがアンリエッタに会うのは、これが初めてである。

あの事件の後、すぐにでも風竜シルフィードに乗ってアンリエッタ王女に手紙を届けるつもりのルイズであったのだが、例の光の柱の影響か、アルビオンから脱出し、トリステイン領内に入った頃には高熱を出し、やがては昏睡状態に陥ってしまったのだ。
すぐさまトリステイン魔法学院へと戻ったキュルケ達は、ルイズをベットに放り込み、交代しながらの看病を続けた。
この間、ウルザがオスマンに事情を説明し、手紙と風のルビーがアンリエッタの手元に届くように手配したのであった。

久しぶりに見たアンリエッタは、以前の健康的で薔薇のような美しさはなりを潜め、かわりに儚げな白百合の美しさが漂っていた。
「姫さま………おやつれに、なられましたね」
「ああ、ルイズ。私の大切なお友達…こんな姿ですみません。何せ皆、わたくしをここから出させて下さらないのですもの」
この段に至り、ルイズもマザリーニ枢機卿の意図を理解した。
今のアンリエッタに必要なのは、おべっかを使う貴族でも、政治的判断を述べる政治家でも無い、彼女を真に理解する友人なのだと。


「ウェールズ皇太子の、お話をしてくださらないかしら」
「…分かりました」

ルイズは全てを話した。
ウェールズとの出会いから、私室でのやり取り、その夜の晩餐会、そして、礼拝堂でのワルドの裏切り。
すべては二ヵ月前の、過去の出来事。
しかし、アンリエッタ王女の中では未だに現在の出来事なのであろうことは、容易に察することができた。

「わたくしが…わたくしがウェールズさまを殺したようなもの。わたくしがあの時ワルドを選びさえしなければ…」
「いいえ、違います、姫さま。
 ウェールズ皇太子は、例えあの場で殺されなくとも、きっと城に残ったに違いありません」
「なぜです!?なぜ!ウェールズさまは、亡命して下さらなかったのですか!?
 ルイズ!あなたはどうして彼に亡命してくださるように説得してくださらなかったの!」
「姫さま……やはり、皇太子に亡命をお勧めになったのですね」
「ええ、そうよ、死んで欲しくなかった!愛していたのですもの!」
泣き崩れるアンリエッタ、その痛ましい姿にルイズも目線をそらす。
「姫さま、私も皇太子に亡命を勧めました。けれど、皇太子は私に、姫様が亡命など勧めていなかったと仰いました」
「なぜ!?どうしてです!私はちゃんと書きました、書きましたのよ!?」
「………」
半狂乱になりながら、ルイズの肩を掴むアンリエッタ。
その美しい爪が、ルイズの肌に食い込み血を滴らせる。
「ウェールズさまは、わたくしを愛しておられなかったの!?
 わたくしよりも、名誉が大事だったの!?
 答えて!?答えなさい!ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール!!」
ルイズは堪えるように唇を噛み、真正面からアンリエッタの瞳を見返した。

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:16:33 ID:ZolWQaQ9
なのはさんは神でもテロリストでもありません
魔王です

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:17:15 ID:RkLMQi2p
チーフは冒険者養成学校に落ちた理由が人違いと分かってマジ喜びする大人気ない人だからなあ

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:18:17 ID:7ddzdjTY
支援

194 :MtL:2007/08/13(月) 21:19:48 ID:pmQcFrHf
「姫さま、皇太子は姫さまと、このトリステインに迷惑をかけぬ様に、国に残られる覚悟をなされたのです。
 決して、名誉を守るために残られようとした訳ではございません!」
思わず強く言い返され、呆然とするアンリエッタ。
「わたくしに、迷惑をかけない、ため………?」
「勇敢に戦い、勇敢に死んでいった、それだけを伝えて欲しいと、皇太子は仰られました」
それを聞き、アンリエッタはくしゃりを顔を歪め、ルイズの胸に顔を押し付ける。
「それでも…それでも生きて、欲しかった。生きて欲しかった!
 生きていてさえすれば!わたくし、わたくし!国だって捨てられるつもりでしたのに!!」
泣き崩れるアンリエッタ、その嗚咽を聞きながらじっと目を閉じる。
そうして、決心がついたルイズは、アンリエッタの肩を掴み、力任せに引き離した。
「姫さま、ご無礼いたします」
そう言いながら深々と頭を下げる。

その次の瞬間、ぱんっという音が響き、アンリエッタの頬にルイズの強烈な張り手が見舞われた。

「姫さまっ!皇太子は、皇太子は!愛する者を守る為に戦ったのです!
 それが王族の勤め、男の勤めだとして戦ったのです!
 それを、姫様はどうして分かろうとしないのです!
 皇太子は、立派に責任を果たしました!
 その皇太子を、どうして姫さまが問うことが出来ましょう!
 どうしてその強さを認めようと、しないのですか……っ!」

ただ呆けたようにルイズを見つめるアンリエッタ。
むしろ逆に泣き出してしまいそうな顔のルイズを見て、アンリエッタの心の中でも、一つの決着がついた気がした。

「私も……強く、なれるかしら」
「姫さまが、そう望むなら、きっと」
自嘲気味に呟くアンリエッタに、精一杯の力を込めながら、ルイズは返したのだった。


                       強さとは、心が流した涙の数で決まる
                         ―――ギーシュ回顧録第四篇

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:19:53 ID:PCDI2+Mn
まあ、そんなチーフだからこそキメるときは凄い格好良いんだけどね支援

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:21:13 ID:7ddzdjTY
またギーシュ回顧録かw

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:21:27 ID:iFTOv9nP
ココまで来ると読みたいなギーシュ回顧録w

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:22:01 ID:YlcwNX04
マジシャンの人GJ!
ギーシュ何であんなに泣いてるのに弱いん?

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:22:54 ID:ZolWQaQ9
GJ!

200 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/13(月) 21:23:06 ID:iFTOv9nP
投下しても大丈夫かな?

201 :MtL:2007/08/13(月) 21:23:25 ID:pmQcFrHf
投下終了ですー。
ワルドの野望(全国版)と取り乱したアンリエッタでお送りしましたー。

今回、MTG関連一切出てませんね…

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:23:31 ID:4l/SvdY4
トイレでは、紙を確認してから座る
 ―――ギーシュ回顧録第27篇

203 :ダブルクロス ゼロ 1/8:2007/08/13(月) 21:25:02 ID:iFTOv9nP
んではこちらも投下いきまする

「な〜るほどなぁ。れねげいどうぃるすってのにおーヴぁーど、しんどろーむって言うのか!」

 かちゃかちゃと金属を鳴らしてデルフリンガーが喋る。隼人は少しだけ陰鬱な表情で頷いた。

「ああ。俺がこの世界に持ち込んだ……違うか。持ち込んでしまった、化け物の力だ」
「そういうなよ相棒。確かに人間かって聞いたのは悪かった」
「……いや、いい。間違っちゃいないさ。普通の目から見れば正真正銘の化け物だと思うしな」
「だがよ、相棒」
「――だけど、俺は人間だよ。デルフリンガー」
「わかってらぁ」

 それと、デルフでいいぜ。相棒。
 隼人はその言葉に口元を緩ませた。この奇妙な剣は、どこか隼人を安心させる。
 最初は喋る剣なんて珍しい、と思って手に取ったのだが、これがなかなか面白い。
 すっとぼけた一面もあるが打てば響くような返答に、会話を弾ませた。
 どうやら持ち主の素性というか、中身を見ることができるらしい。だから隼人が手に取った瞬間、人とは違うということに気づいたのだろう。
 意思を持つ剣。それを見て頭に思い浮かべたのは賢者の石と呼ばれるレネゲイドクリスタルの事だ。

 レネゲイドクリスタル。
 それはどこかからか自然発生したのか、それとも誰かの手から作られたのか、何もかも定かではない「レネゲイドウィルスの結晶」である。

 その種類は数あれど、共通するのは途方もない力を秘めているという点に尽きる。
 そして賢者の石の中には、自らの「意思」を持つものまであるという。
 かつて共に戦ったこともある一人の少女を思い出す。聖音は普通の少女であったが、戦闘用人格という力を持っていた。
 ”シザーリオ”と呼ばれる人格は、本人曰く「レネゲイドの意思」だという。その意思が表聖音の人格を書き換え、オーヴァードとして戦うのだ。
 不確かなレネゲイドウィルス。しかしそこにも意思がある、のかもしれない。というのが現在の研究状況だ。
 武器に意思があるなんて、と思うが、レネゲイドウィルスもたいがい「意味のわからない存在」である。隼人は魔法の異常性を少しずつ理解してきた。

「しっかしすげぇなぁ相棒!」
「何がだよ、デルフ」
「俺ぁ5000年近く生きてきたが、おめの若さでここまで決意してる奴ぁ初めて見たぜ!」

 そういわれると少し照れる。
 とはいえあの戦いを生き延びたのだ。それくらいの覚悟を決めることすらできないのならば、自分が手にかけたあの数々の敵に顔を向けることなどできない。

 既に時刻は夜。ルイズも寝入っているというのに、隼人はずいぶんと遅くまでデルフと語り合っていた。
 その理由は、久方ぶりに何の隠し事もせずに会話していることにあるだろう。
 隼人はレネゲイドウィルスを蔓延させないためにも、下手にシンドロームを使うわけにはいかない。

 そして高崎 隼人として、この世界の”日常”を壊したくはないのだ。

 メイジという超常の力があるとはいえ、この世界の平常は保たれている。
 その中にレネゲイドウィルス、オーヴァードやジャームという非日常が入り込んだとき、彼女たちの日常は壊れてしまう。
 それが、怖い。無論それ以外の理由がある。彼女たちに化け物と呼ばれたくない、というのも本音のひとつだ。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:25:38 ID:vuar6C85
ルイズがビンタするシーンが今月の女王騎士物語とかぶって噴いた

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:25:43 ID:boh5t82a
GJ!もうギーシュがどんだけ立派な奴になるのかとw

>>202
ちょw

206 :ダブルクロス ゼロ 2/8:2007/08/13(月) 21:26:05 ID:iFTOv9nP
ageてしまった。すみませんorz
 何があろうとも”こちら側”の世界を知らせるわけにはいかない。
 魔法を学び、魔法を使い、必死に今を生きている。
 自分を呼び出したメイジ、ルイズはそんな人間だ。――魔法は使えないようなのだが。
 そんな彼女の”日常”を壊したくない。かつての楠森の時と同じだ。
 守ると決めた。隼人は静かにデルフリンガーの柄を強く握り締めた。
 それで内面が少し伝わったのだろう。デルフリンガーは軽く笑いながら聞いた。

「どうしたよ、相棒」
「ああ、”守ろう”って……また、誓っただけだ」
「そうかい」

 やはりデルフは嬉しそうに言った。

 ――い〜ぃ使い手だぁな。

 未だ振るわれたわけではない。
 しかしデルフリンガーは、五千年を生きたインテリジェンスソードはそれを確信した。




   ダブルクロス ゼロ  7




 時刻は少し遡り、ルイズとハヤトが武器屋を出たところに戻る。
 キュルケとタバサはルイズ達が武器屋から出て行くのを物陰から見ていた――正確に言うのならば、じっと見ていたのはキュルケだけだが。
 入ったときは手ぶらだったが、出て行くときは何やら剣をもって出てきた。しかも持っていたのはハヤトだ。
 あの決闘の時にも見たのだが、ハヤトの剣捌きは見事なものだった。
 本を読みながらも横目でその光景を見ていたタバサは無表情のまま成る程、と心の中で頷いた。

(あの剣捌きは見事。剣を買うのも納得)

 しかしそれ以上のものがあの剣技にはあった。
 ワルキューレを分断したときの剣速は確かにすさまじかった。が、斬った対象を結晶化させるなどと、聞いたことがない。
 トライアングルメイジであるタバサは魔法が発動したのならそれがわかる。だが結晶化した際、魔法を使った形跡はなかった。

 そうなるとあの現象は何なのか。
 本をよく読むタバサにはわかる。”あの現象が過去例にないものだというのがわかる”。

 使い魔のルーンによる力? それにしては強力すぎる。斬った箇所が結晶化するのなら、誰にもあの剣をとめることはできはしないだろう。
 ならばやはりメイジなのだろうか? それも否だ。
 最近、図書館にハヤトはよくやってくる。そしてタバサは彼に文字を教えていた。
 文字を知らない貴族などいない。メイジ全てが貴族というわけではないが、そこまでの教養がないのはおかしい。
 ならば彼は何者なのだろうか。タバサはハヤトに対して少しだけ興味が湧くが、本腰を入れてまで知ろうとは思わなかった。

「ゼロのルイズ! 剣を買って彼にアピールするなんて……私が狙ってるのを知って先にプレゼント攻撃!?」

 生意気ね〜っ! と憤慨している友人を見てタバサは少しだけため息をついた。もちろん、心の中で。

「タバサ! 私たちも剣を買うわよ!」
「…………」

 別にタバサは剣を買う気はないのだが、どんなものがおいてあるのか少し興味があるので、キュルケについていくことにした。



207 :ダブルクロス ゼロ 3/8:2007/08/13(月) 21:27:24 ID:iFTOv9nP


「おや、一日に二回も貴族様が来るとは珍しい!」

 店主らしき男が入ってきたキュルケ達を見て目を見開いた。こんな珍しい日は二度も続かないだろう。
 キュルケが店主と話し始めたのを見てタバサは店の中を見回した。
 様々な刀剣類。槍、または斧と、無数に武器が並んでいる。
 ある種壮観ともいえる光景を見て、タバサはちょっぴり感動した。本などで読むのとは違う、刃物に塗られた油と、鉄の臭いが鼻をついた。

「えぇ、えぇ。こちらをご覧ください」
「あら、ずいぶんと立派な剣ね」
「そうでしょう! これはゲルマニアにて高名なかの錬金術師――」

 店主がルイズに対して説明した事とまったく同じ台詞を繰り返す。キュルケはそれを興味深そうに聞いていた。
 タバサもそちらを見る。目に入ったのは刀身が1.5メイルもある大きな西洋剣だ。宝石などが散りばめられ、確かに豪華には見える。
 しかしタバサにはあまり興味が湧かなかった。見てくれだけの剣ということがわかったのだ。
 キュルケの目を見ると既に買うつもりのようだ。だが買うのをとめようとは思わない。そこは友人の好きにすることで――


「鈍らだな」


 ――一瞬にして背中に汗が噴き出る。タバサは知らずの内に杖を掴んでいた。
 ゆっくりと横を向けば、フードを目深に被り、黒いローブを纏った男が一人、いつの間にか立っていた。

(気づかなかった)

 店を見回したとき、人の影はなかった。扉が開いた様子もない。魔法が発動した気配も一切なかった。
 何者? と思っていると、店主やキュルケも驚いたようにフードの男を見ていた。

「言いがかりはよしてくださいな、旦那。というより、いつお入りに?」

 鈍らといわれて気分を害したのか、険悪な雰囲気をかもし出しながら店主が言った。
 それには答えずフードの男はゆったりとした歩調でカウンターに近づいていく。

「鈍らは鈍らだ。あんた、これを買う気か?」
「ええ、そうよ」

 面白いと感じたのか、キュルケは口元をチェシャ猫のように吊り上げた。それを見てフードの男も、かろうじて見える口元を歪める。

「やめたほうがいい。さっきの男に渡すつもりだろうが、あいつが持っていった剣が最上だ」

 さっきからずっといたような言い振りに、流石のタバサも無表情を崩し驚愕に目を開いた。
 その様子に気づいているのかいないのか、男は店主に話しかける。

「錬金術だか何だか知らないが鈍らだぞ、店主。気づかずに仕入れたのなら運がなかったな」
「ふざけないでくだせぇ。この立派な剣のどこが鈍らってんですか」
「証明してやろうか」

 そういって男はローブから手を出した。そしてその手には漆黒に塗られた西洋剣が握られている。
 その光景にタバサは、そしてキュルケは違和感を感じた。

 ――あの剣、一体いつ、何処から取り出した?

 ローブの中に鞘があるようには見えない。そして何よりその剣は”最初から握られていた”かのように存在した。


208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:27:41 ID:bzl/Cc/P
ほのぼのデルフ支援

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:28:06 ID:eCcxJqbv
ここでミョズニが脱落か
タイミング的には悪くないんじゃないかな
この後条約破ったり逆侵攻されたりガリヤの引き立て役にされるシナリオ予定だから
でも全員ゾンビにしてボスになろうってかなり思い切ったことしてるよねGJ支援


210 :ダブルクロス ゼロ 4/8:2007/08/13(月) 21:28:47 ID:iFTOv9nP
 それだけではない。タバサは剣を見た瞬間背筋が震えた。気づけば杖を握り締め、体中を緊張させ、何がおきても行動できるようになっている。
 黒い刀身は禍々しい空気を醸し出している。まるで血を吸って吸って吸って吸い尽くして、ついぞ黒に染まったような刀身。
 魔力は感じない。純粋な”血の気配”がその刀身から臭ってくる。キュルケもそれを感じたのか、顔を青ざめた。
 タバサやキュルケの様子など気にせず、男は軽く剣を振り上げ――

 振り下ろすモーションさえ見せずに、ゾンッという奇妙な音を立てて剣をカウンターごと切り裂いた。
 切り裂かれると同時に、”剣とカウンターの切り口が結晶のように砕けた”。

「「!?」」

 その光景には見覚えがある。だが、驚きのあまりタバサとキュルケは声を上げることができなかった。
 見覚えのない店主も驚愕した。何せ強固だという触れ込みで仕入れた剣があっさりと斬られたのだ。しかもカウンターまで。
 フードの男は「クッ」と笑い声のような声を上げ、くるりと身を翻した。

「あれ以上の剣はない。大人しく帰るんだな」

 そういって男は立ち去ろうとする。
 頭の中に何か違和感を感じる。タバサは全身を緊張させたまま男を呼び止めた。

「待って」
「…………?」

 男が立ち止まり、タバサの方を向く。
 目深に被られたフードのせいで目が見えない筈なのに、何故か恐ろしいものに睨まれたような感覚がある。
 体全体に威圧感を受けながら、それでもタバサは口を開いた。

「彼方は、誰」

 その言葉に男は暫し止まってから、タバサに背を向けて扉に手をかけた。
 ゆっくりと扉を開き、外に出る。完全に姿が消える寸前、小さく、それでも全員の耳に残るような声で呟いた。


「”ダインスレイフ”」


 バタン、と音を立てて扉が閉まった。タバサははじかれたように扉に向かい、やや乱暴に開いた。
 すぐさま外に出て周囲を見回す。しかし人の影は見つからなかった。
 不意に吹いた風がタバサの頬を撫でる。一筋頬に流れた汗がやけに冷たく感じた。
 男は消えた。まるで風に紛れる砂塵のように。

「タバサ!」

 キュルケが追いかけるように外に出てきた。店の外に立ち、周囲を見回すだけにとどまっているタバサを見、キュルケは安堵のため息をついた。
 そんなキュルケの様子を見てタバサは少しだけ申し訳なく感じた。

「もう、あんまり一人で突っ走らないでよね」

 だがキュルケはタバサに笑いかけながらそう言った。そのことにタバサも少しだけ安堵する。
 それで、あいつは? という問いかけの視線に、タバサはふるふると首を振った。

「いない。消えた」
「消えた? 魔法でもないのに」
「そう」

 消えたのだ。


211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:29:57 ID:L3o5sT24
支援

212 :ダブルクロス ゼロ 5/8:2007/08/13(月) 21:30:07 ID:iFTOv9nP


  ・  ・


 所変わって場面はトリステイン魔法学院の宝物庫前に移る。
 今巷を騒がせている盗賊、”土くれ”のフーケは難しい表情を浮かべながら宝物庫の壁を叩いていた。

「参ったねぇ。スクウェアクラスの”固定化”に分厚い壁、とあっちゃぁ、簡単に壊せそうにないじゃないか」

 此度の狙いはこの宝物庫である。見回りはほぼ居ないといっても過言ではないだろう。皆が皆油断しきっている。
 トリステインたるんどる。フーケは笑った。メイジだからという理由だけで彼らは自分を慢心する。
 表情を一変させてフーケは忌々しげに宝物庫の壁を叩いた。

「流石に慢心するだけはあるねぇ。さぁて、どうしたものか」

 彼女の目的は宝物庫の中にある「破壊の杖」と呼ばれる代物だ。何でも、その杖によればワイバーンなどは一撃で破壊してしまうという。
 そんなわけのわからない代物があるならば、やはり私が手にするしかないねぇ。
 再び口元を歪めて壁に手を当てる。静かに呟いて錬金を試すが、やはり効果は殆どない。

 フーケはトライアングルクラスのメイジだ。得意なのはゴーレムの生成。一番巨大なので、30メイル大のものを生み出すことが出来る。
 とはいえそれにもかなりの魔力を消費する。
 土を集め、圧縮し、魔力で各部を保護、自重で崩れぬようコーティング。さらにそれを鈍重ではなく、一定以上の速さで動かす。
 時には拳のみを鉄に錬金し、その破壊力をあげる。破壊されてもすぐさま土を集め再圧縮。フーケはその総てをこなすことが出来るのだ。
 ことゴーレム生成、制御のみにおいて見れば、フーケの実力はスクウェアに並ぶといっても過言ではないだろう。

 フーケは再び壁に手を当てる。しかし錬金は発動してもはじかれてしまう。
 ゴーレムによる一撃でも、完全に破壊は出来ないだろう。少し時間をかければ壊せるかもしれないが、流石にそれを見逃すほどここの教師は愚かではない。
 そうなれば自分の正体が知れる可能性もある。さてどうしたものかとフーケは……

「……いや、待ちなよ?」

 何事か閃いたのかフーケは壁を擦った。
 如何に固定化がかかっていようとも、何度もかけなおしをしなければ劣化してしまうのだろう、ざらざらと砂が落ちた。
 厚さがどれほどにあるかわからないが、これほど巨大な壁だ。如何にスクウェアクラスであろうとも、やはり劣化は存在する。
 これが例えばもっと小さな、薄い壁であったのならばスクウェアクラスの固定化で十分であっただろう。
 しかし宝物庫は広く、そして壁は分厚い。いつかけなおしているのかはわからないが、少なくともフーケは未だ見ていない。
 まさか、まさか、と思いながらフーケは壁を擦り続けた。砂がぱらぱらと地面に落ちる。
 かといってずっと擦っていれば削れて行くわけではない。だが重要なのは”壁から砂が漏れたこと”だ。
 零れ落ちたほんの少しの砂を手のひらの上に乗せ、魔法を唱える。
 そうすると、驚いたことにフーケの手のひらの上に乗せられた砂は見事なゴーレムとなっていた。

 作り出した手のひらゴーレムにブレイクダンスを躍らせながらフーケは考える。
 劣化した部分からはゴーレムが作れる。要するに錬金が効くということだ。
 しかし真正面から錬金を行ってもその効果は見えない。固定化に阻まれているのだ。
 だがひとたび固定化の状態から破壊されれば、スクウェアクラスの固定化がかかっていたとしてもフーケの手によって錬金が可能。
 暫しの思案。かかる時間。自分の実力。壁の崩壊を考える。
 少ししてからフーケは顔を上げた。その口元には笑みが、自信に溢れた笑みが浮かんでいる。


「ちょいと賭けに近いが、なんとかなりそうじゃないか」


213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:30:43 ID:PCDI2+Mn
ダインスレフきたー!?支援

214 :ダブルクロス ゼロ 6/8:2007/08/13(月) 21:31:17 ID:iFTOv9nP


 土くれのフーケ。盗賊に身をやつしてるとはいえ、その実力はトライアングルクラスに相当する。
 そして彼女の作るゴーレムは芸術の域に近い。30メイルのゴーレムはそれだけで脅威に値するだろう。
 土くれが笑う。静かに、声が漏れぬように。
 どれほど彼女はそこで思案していたのだろう。既に空には二つの月が浮かんでいた。
 宵闇がトリステイン魔法学院を覆う。その闇は、フーケの笑い声も覆い隠していた。

「あっつ!?」

 手のひらの上でブレイクダンスを踊っていたゴーレムによる摩擦で右手が火傷しかけた。
 宵闇はその悲鳴は隠してくれなかった。


  ・  ・


 次の日の昼。隼人は食事をとってからルイズに一言告げ、ヴェストリの広場にやってきていた。
 ちょっと試したいことがある、と告げたのだが、何故かルイズもついてきていた。

「試したいことって何?」
「ちょっとな」

 さっきからこうやって隼人は何をするかを明言しない。する必要がないからだ。

 これから隼人が試すのは”ワーディング”と呼ばれるオーヴァードが使える結界である。
 このワーディングは一般人を排斥し、体内にレネゲイドウィルスを宿し、オーヴァード、ないしジャームとして覚醒している人間しか動けない結界を張る。
 ワーディング内に囚われた人間は意識を失うか、そのワーディングにこめられた意思に応じた反応を取る。
 何なのよ、もう、とぼやくルイズに苦笑しながら、隼人は静かにワーディングを張った。

 ピンッと空気が張り詰める。

 想像通りならば今この状況でまともに動くことが出来るのは隼人だけのはずだ。大きさは半径5メートル。ルイズも射程範囲内に入っている。
 故にルイズは気を失いその場に崩れ落ちる。筈であった。

「……ねぇハヤト。何か空気が重くない?」

 ルイズは起きていた。しかも普通に動いていた
 ルイズは少々混乱していた。自分の使い魔に近寄ると、少しだけ空気が重く感じるのだ。

 だが一番混乱していたのは誰でもない、高崎 隼人その人である。

 まさかルイズは感染していた!? いや、でも無自覚の感染ならばワーディングの効果は十分のはず。
 楠森だって覚醒していたが自覚がなかったためワーディングの効果は受けていたし。
 っていうことはルイズは実は全部知っていてこの世界には最初からレネゲイドウィルスが!?

「おいおいおいおい落ち着け相棒」

 混乱した隼人を諌めたのは、先日購入したデルフであった。

「う、お、ああ、わりぃ」

 動揺を隠しきれない。まさかワーディングが効かないとは思ってもいなかった。
 しかしその割りにシンドロームのエフェクトは問題なく使うことが出来る。事実、あの決闘の際に隼人はエフェクトを使用した。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:32:00 ID:bzl/Cc/P
ちょっ、ゴーレムにブレイクダンスさせるフーケお茶目支援

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:32:18 ID:boh5t82a
ブレイクダンス踊るゴーレムかわいいな支援

217 :ダブルクロス ゼロ 7/8:2007/08/13(月) 21:32:31 ID:iFTOv9nP
 そしてワーディングも全く効果がないわけではないようだ。ルイズは「空気が重い」といっている。
 不安そうな表情を浮かべるルイズを見て、隼人はワーディングを解除した。

「……あ、あれ? 直ったみたい……ねぇハヤト。今何かした?」
「いや、わからないな」
「…………そう」

 やはり納得してなさそうな表情を浮かべるものの、ルイズは何も言わない。
 すまないな、とも思いつつ、隼人は顎に手を当てて再び思案し始めた。

(魔法を使うには魔力が必要、だっけか。もしかしてそれが関係しているのか?)

 世界は変わっても体内にあるレネゲイドウィルスは変わらない。
 ということは世界が違うからこそ、その世界に住む住人との差異が関係するはずだ。

(ともあれワーディングは効かない。となると、こいつを隠すのも一苦労か……)

 自身が化け物だと、オーヴァードだとばれないためにはどうするべきか。
 まず、死なないこと。
 オーヴァードは死んでも蘇る。自身が生きることを諦めない限り、彼らは死の淵から立ち上がる。
 それも無限には続けられない。蘇生を続ければレネゲイドは体を侵食し、いつしかその身をジャームへと変貌させるだろう。
 隼人は少しだけ自分のシンドロームに感謝した。自身の体を変質させたりすることはないからだ。
 もしこれがキュマイラなどであったら、隠すのは一苦労だっただろう。
 剣を作り出したとしても、まだ魔法というカテゴリで解決できる。その点、少しだけ隼人は気が楽になる。

(といっても気をつけないといけないことには変わりないんだけどな)

 失笑を浮かべてから、隼人はデルフを軽く振った。

 不意にいやな予感がした。


「だぁ〜りぃ〜〜〜ん」


 語尾にハートが乱舞していそうな言葉が聞こえる。
 瞬間、隼人は身をすくませ、ルイズは髪の毛を逆立てた。

「ちょっとキュルケ! 人の使い魔に何を抜かしてるのかしら?」

 ギロリ、と擬音がつきそうな勢いでルイズは声の元、キュルケを睨み付けた。
 しかしその視線を跳ね返すように立派な胸をそらし、口元に手を当ててわざとらしく笑うキュルケ。

「あ〜らあらあら、いたの? ゼロのルイズ。小さくて気づかなかったわ」
「――〜〜っ! そ、そそそ、そう。ささ、流石は野蛮なゲルマニアのににに人間ね。視野が狭くて、いいい嫌になるわね」

 口元をヒクヒクさせてルイズは皮肉を返す。流石にカチンときたのか、キュルケも額に青筋を浮かべた。

「ずいぶんといってくれるじゃない? ゼ・ロ・の・ルイズが」
「ごめんなさいねぇ。”鼻炎のキュルケ”」
「び・ね・つ・よ」

 キリキリキリキリ、と互いに歯軋りしつつ、両者は顔面を付き合わせる。

218 :ダブルクロス ゼロ 8/8:2007/08/13(月) 21:33:50 ID:iFTOv9nP
 そんな二人を見て隼人はため息をついた。

「仲がいいんだか悪いんだ、ガッ!?」

 聞こえないように呟いたつもりであったが、突如隼人の顔面が爆発した。見ればルイズの杖が振られている。
 彼女の魔法は失敗すると爆発する。というより、失敗しかしないので爆発しかしない。
 恐らく一瞬ですむようなコモンマジックを唱え、対象を見ずに爆発させたのだろう。やたらと手馴れているのは何故だろうか。

 文句を告げようと思ったが、また爆発を喰らうのはよろしくない。
 この世界に来て何度目かわからない苦汁を飲み込んで隼人は立ち上がった。

 と、くいくいと袖を引かれる感覚がある。そちらを向くと、いつも図書館で文字を教えてくれる青い髪の少女が居た。

「あー……えぇっと、いつも、図書館で」

 コクン、と頷く。頷いてから少女はポツリと独り言のように呟いた。

「タバサ」
「え? あ、名前か」

 頷く。

「俺は高崎 隼人だ」
「変な名前」

 その言葉に軽く項垂れる。名乗りを上げるたびに、こういわれるのだろうか。そう考えると憂鬱になるなーと隼人は自虐的に笑った。
 しかしタバサの無表情は変わらない。寧ろ何処か緊張した面持ちで隼人を見つめている。
 どうかしたのだろうか。と思っていると、タバサが口を開いた。

「質問」
「? 何だ?」

 少しも躊躇うことなくタバサは言葉を続けた。

「ワルキューレを切り裂いた、貴方の剣技につい――――」


 しかし、その言葉は轟音に遮られ、隼人の耳に届くことはなかった。

 何事かと轟音をした方向を見る。見て、隼人は信じられないものを見たといわんばかりに口を開いた。


「なんだありゃぁ……」


 そこには、30メートル近くの巨大な土の塊が――ゴーレムが拳を振り上げ、何処かの壁を殴りつけていた。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:34:18 ID:PCDI2+Mn
ステージ:マスクドヒーローズ支援

220 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/13(月) 21:35:00 ID:iFTOv9nP
以上です。なんか書くたびに長く、長く……
フーケのは自己解釈混じってるので変でも気にしないでねっ!!

というわけで次の方、どうぞです

221 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:36:16 ID:e/wY4DJx
ならば、投下の予告をば。
自重しろ、と言われたのならもはやそれは望むところでございます。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:36:58 ID:3U3sVBDS
>>220
乙乙。

ダブルクロス・リプレイってさり気なく変態多いし、呼び出したのは隼人で良かったねえという感じもひしひしw
ストライクの主人公のバカとかなら、呼び出されたらむしろ嬉々としそーな気がしたりもする。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:37:01 ID:gloQm/ij
ブレイクダンスするゴーレムとかもはや攻撃w
GJ!次の方カモン!

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:37:20 ID:yCL1sNRK
>>221
自愛しろ
支援

225 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:37:20 ID:e/wY4DJx
魔法学院の正門を通り、王女達の一行が入ってきた。
生徒達はそれに合わせて、杖を掲げる。
馬車が止まると、召使い達が駆けより、絨毯を降りてくる人物が進むべき道に敷く。

「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおなーりぃーっ!」

その声に対し、馬車の扉を開いて出てきたのは――
花にたとえれるような美しい少女ではなく、
灰色のローブに身を包んだやせっぽちの初老の男である。
これには流石の生徒達も失望。あからさまに侮蔑の目をしている。
だが、次に出てきた人物を見て歓声を上げる。
先に衛士が述べたように、彼女がトリステイン王国王女、アンリエッタである。
ブルーはその様子を眺めていた。他の生徒のように熱中して見ているのではなく。

「あれがトリステインの王女か」

隣にいるルイズに一応確認の意で問いかけるが、反応はない。
ルイズは顔を赤くして、何かを見つめていた。
気になり自らもその先へ視線を傾けると、そこには羽帽子を被った貴族の姿があった。
グリフォンにまたがっていた。余り見掛けたことはないが、此方では一般的なのだろうか?
その後特におかしい事などは起こらず、夜になった。

「ルイズ、どうかしましたか?」
返事はない。ルイズはあれからずっと変な調子だった。
ベッドに座り込むと俯いたまま出会ったかと思うと、
次には何も言わずに外に出て行き、
帰ってきたら「愛がアップ!」と叫んだり、
そのまま赤い顔をしてベッドに飛び込んだりと、
もはや変というか精神の病を疑うレベルの行動をしていた。
その妙な様子のルイズを眺めていると、ドアがノックされた。

226 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:38:25 ID:e/wY4DJx
「開いてますよ」

ルージュの声を聞くと、そのドアをノックした人物は
涼しげな感じのする声で言った。

「あ、あれ……?すいません、間違えました」

ドアのまえにいた人物は詫びると、そのまま去ったらしい。
音がなかったので解らなかったが。
そのまま、暫く時間がたつと、再びドアがノックされる。

「開いてますよ」
「すいません、ここはルイズ・フランソワーズの部屋ですよね?」

さっきの人物だったようだ。
中にいる人物も知らずに尋ねてきたのだろうか。
ルイズの方を見ると、なにやらはっとした顔をしていた。
妙な様子はもう無く、立ち上がるとドアに駆けより、開けた。
そこにいたのは頭巾を被った少女だった。

「あなたは」

その少女は大声を上げかけたルイズを、
人差し指を口に当てることで制止し、
マントの内側から杖を取り出すと、それを振った。
光の粉が周囲に舞う。
ルイズはその様子を見て呟いた。

「……ディティクト・マジック?」
「何処に耳が、目があるか解りませんからね」

227 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:39:30 ID:e/wY4DJx
その少女はそういって、頭巾を下ろす。
そこにあったのは、アンリエッタ王女であった。

「姫殿下!」

ルイズは慌てて膝をつく。

「久しぶりですね、ルイズ・フランソワーズ」

その後の話はよく聞いてなかった。
他人の思い出話など、大抵の場合は他人が聞いてもさして面白くない物である。
さらになにやら友情を深めているのかよくわからない二人の様子を見ていると、
なにやら心が冷静になっていく。
突然、アンリエッタに自分のことが言及されるまで、呆然としていた。

「そこの彼、あなたの恋人なのでしょう?
 私ったら懐かしくて、つい粗相をしてしまったみたいね」
「違います、彼は私の使い魔です」
「……使い魔?」

アンリエッタは、此方をじっくりと見てから再び言う。

「人にしか見えませんが」
「人ですから」

ルージュは返す。
そう返すと、アンリエッタはルイズの方を見て笑った。

「ルイズ・フランソワーズ。あなたは昔から少し変わってましたけど、
 今もそうみたいね」

それを言うまでは笑っていたが、
ため息をつくとだんだんと表情に影を落とす。

「姫様、どうかなされたんですか?」
「いえ、何でもないわ、嫌だわ、わたくしってば――」

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:39:52 ID:PCDI2+Mn
ちょっぴりへっぽこな行動してますよお二人様支援。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:40:06 ID:qMEMY9zM
支援
ルイズ「子作りしましょっ」

230 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:40:34 ID:e/wY4DJx
また友情の確かめ合いでも始まるのかと思って、
ルージュは考えることを取り敢えず止めた。
だが、暫くたって妙な流れになってきたので思考を再開した。
どうも、彼女はゲルマニアの皇帝に嫁ぐことになったらしい。
それはアルビオンの反逆勢力たる貴族派、レコンキスタに対抗するための同盟、
それを強固かつ確実な物にするためだという。
だが、その結婚を台無しにしてしまいうる一つの手紙が、
レコンキスタに滅亡寸前まで追いやられている王党派の元にあるらしい。
取り敢えずブルーは言った。

「それを取り返して来いと」
「恥ずかしいことですが、そう言うことになるのでしょう」
「……えーと……ブルー、姫様に失礼な口をきかないで頂戴」

そう言ってから、ルイズは真剣な表情をしてアンリエッタの方に向き直る。

「早速明日の朝にでもここを出発します」
「申し訳ありません。ルイズ・フランソワーズ。この恩には答えなくてはなりませんね」
「姫様、気にしなくて良いと言われたのは姫様でしょう?」
「……そうでしたね。少々お待ちいただけますか?」

というと、ルイズの机の上にあった羊皮紙とペンを使い、
手紙を書き始める。途中、何かを戸惑ったようだった。
ルイズがその様子をじっと見ていた。
手紙を書き終えると彼女はそれをルイズにそれを渡した。

「この手紙を、ウェールズ皇太子に渡してください。
 件の手紙を必ずや返していただけるはずです。
 そして、これもお持ち下さい」

彼女は自身の右手の薬指から、指輪を外すとそれもルイズに手渡した。

「母君から頂いた『水のルビー』です。
 旅の資金が心配ならば、これを路銀に換えてください」

ルイズが頭を下げる。

「この任務にはトリステインの未来がかかっています。
 あなた方の行く先に、始祖の祝福があらんことを祈ります」

231 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:41:55 ID:e/wY4DJx
薄暗い部屋に小さな音が聞こえる。
締め切られたその部屋は、どこか蒸し暑い。
その部屋のベッドの上に、二人の少女がいた。
少女の片方……緑色の髪をした彼女は、どこか人間離れした色気を放っている。
もしかしたら、この部屋の蒸し暑さには、
彼女のそれが混じっているのかも知れない。
彼女は、もう一人の少女に覆い被さるようにしていた。
そのもう一人の少女はと言えば、
少女と言うには少々幼すぎるかも知れない顔立ちと外見であった。
今は、その頬を朱く染めている。
緑色の髪の彼女――アセルスの手が、
青い髪の少女――タバサの朱くなっている頬に触れる。
タバサの口から言葉にならない声が漏れる。
アセルスはその様子をじっくりと見てから、タバサの頭を愛おしそうに撫でる。
タバサが潤んだ目でアセルスを見つめ返す。
それを妖しい微笑みで返してから、アセルスはタバサの濡
(省略されました。続きが読みたければ人数分ブリューナクください)

お解り頂いているとは思うが、全て半妖様の妄想である。
なお、この妄想はキュルケの三角蹴りによって中断される。
本能的にやばいと思ったらしい。
キュルケ、それで正解だ。君は正しいことをした。

「だめね……タバサをあれと一緒の場所に置いておくことは出来ないわ」

しかし、タバサを連れ出そうとしても理由無しに動いてはくれないだろう。
無理矢理連れ出すのも気が引ける。
どうしたものか――そう考えているキュルケの目に、
馬に乗り出掛けようとしている二人組の姿が映った。

「あれはダーリン?……どこかに行くのかしら……そうだわ!」

232 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:43:16 ID:e/wY4DJx
朝から、ギーシュは剣を振っていた。昨日とは剣を変えてみていた。
冷静に考えたら、ただ振るだけで剣の腕が身につくわけ無いではないか。
トレーニングにはなるかも知れないが。
と言うわけで、ギーシュは図書館で一通り調べ物をしたのだった。
何せ魔法学院の図書館だからそう言う物を探すのは少々骨が折れたが、
探せばある物だ。ついでに、『土』の魔法に関するいくつかの書物も調べた。
その結果として、ある程度の技と、『土』の魔法の応用を身につける事が出来た。
が、そこで止まる。

「ふむ。せっかく身につけたのだから試してみたいが。
 まさか決闘をするわけには行くまいしね……ん?あれはルイズとブルーじゃないか」

ルイズとブルーが、馬小屋から馬を連れ出し、なにやら準備をしていた。
どうも遠くに行くようだったが、ふむ、フーケの討伐に行った二人だ。
また学院長から秘密の任務でも請け負ったのだろうか?
ギーシュはある一つのことを思いつき、彼女たちに近づいていった。

「ルイズ、アルビオンまではどのぐらいかかるんだ?」
「馬で二日って所ね」
「遠いな」

そんな他愛もない話をしていたら、後ろから声がかかった。

「やあルイズ、またどっかにいくのかね?」

二人が振り返ると、そこには細身の剣を腰にぶら下げたギーシュが居た。

「ギーシュ、何してるのよ」
「いや、どこかに行くのなら、僕も連れて行って欲しいんだ」
「何でよ」
「また秘密の任務でも請け負ったのかと思ってね」

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:43:42 ID:zV6doKzj
支援

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:43:53 ID:PCDI2+Mn
半妖様本気で自重してください支援
でもいいぞもっとやれー

235 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:44:31 ID:e/wY4DJx
ギーシュがそう言うと、ルイズは慌てて返す

「……そ、そんなわけ無いじゃない。何を言っているのかしら?」
「ふむ。秘密の任務でないなら僕がついて行っても大丈夫な筈だね?」
「だ、だめよ!」
「だが途中まで同行するぐらいなら構わないだろう?
 一人では心細いからね」

食い下がるギーシュに、ルイズが言う。

「か、勝手についてくるなら好きにしなさいよ!」

それを聞いて、ギーシュが笑みを浮かべ返す。

「そうかい、ルイズ。
 所で、何処まで行くんだい?」
「アルビオンよ」
「へぇ?そんなところまで、準備は出来てるのかい?」
「見て解らない?」
「しかし、アルビオンは今危険なはずだ。
 大丈夫なのかね?」
「平気よ」

次に、ギーシュは変わらず自然な口調で聞いた。

「ところで、そんなところまで何をしにいくのかね?」
「手紙を取り返しに……あ」
「ふむ。やはり秘密の任務だったようだね」

ルイズは顔を赤くし、ギーシュは顔をほころばせる。
ブルーの顔には特に変化はなかった。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:45:08 ID:TsdcAzVP
半妖テラ自重www支援

237 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/13(月) 21:45:35 ID:e/wY4DJx
終わり。
あはははは。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:47:37 ID:101fyLHH
乙!でした

次はブレスの人かな?

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:47:41 ID:7ddzdjTY
立ち聞きしてない、しかもそれでいてついてくるギーシュって結構珍しいかも

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:49:24 ID:PCDI2+Mn
乙ですー
最近ギーシュが格好良い作品増えたなぁ
善哉善哉

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:49:32 ID:yCL1sNRK
どうしたことだ
ギーシュが頼りになりそうだぞ!?


242 :BOF:2007/08/13(月) 21:50:30 ID:ZerUbsyQ
アセルス自じゅry

前回、前・後編にすると言っていましたが
後編が長くなったので、中編と分けることにしました。今回は中編です。
それでは投下します。



243 :マロン名無しさん:2007/08/13(月) 21:50:42 ID:8tshyhGB
妖魔って瞬間移動が基本技能だったな。
どこまで移動可能なんだろう?リージョンは普通に移動していたし。
アセルスがその気になればキュルケを出し抜くことなど楽勝かもしれん。

244 :ブレスオブファイア0 1:2007/08/13(月) 21:52:03 ID:ZerUbsyQ

『ははは、逃げずにやってきたことだけは褒めてやろう!!』
『……スピリチュアル』
『げ、げぇーーッ!!ど、ドラゴンだってぇーー!?ギーシュ、逃げろ!!』
『うわーもうだめだー』
『ギーーシューーーー!?』

『残念だったな、オメェみてえなヒョロイのに振るわれる気はねぇぜ!』
『試し切りをさせてもらうぞ』
『あっ、オメ、聞いてねぇな!って、おでれーた……おめ、人間か?』
『それが気に入ったの?そんなのよりこっちの綺麗な剣にしなさいよ』
『うっせ、娘っ子!……なあ、お前さんそんなに俺を気に入ったのか?よしわかった、俺を買え!!
 使い手もこねーし飽き飽きしてたんだ、これからよろしくな兄ちゃん!!デルフって呼んでくれや!!』

『苦労して盗んだと思ったらただのボロ剣だってぇ?っち、期待はずれもいいとこだよ、何が神殺しの剣だい!
 もういい、あたしのゴーレムでお前ら全員ふみつ……』
『サーペント』
『ほあーーーー!?』
『きゅいきゅい!素敵なのね!!おっきぃのね!!ひゃん!寒いのね!!きゅいきゅい!!』
『……喋っちゃダメだってば』

『フハハハハ!このような狭い空間では変身もできまい!!彼女も巻き込んでしまうからな!!』
『デルフ』
『応よ!初めて名前呼んでくれたな兄ちゃん!!兄ちゃんは全く俺を使わねぇからな……』
『人の身となった竜に何が出来るというのだ!偏在に囲まれて死ぬがい……消えた!?
 ぐわぁああ!!い、一瞬にして斬りつけたというのか!?』
『まだだ』
『なぁッ!?のああああ!!見えん!!何故見えんのだ!?先住魔法か!?』
『テメーがノロマなだけさね。なぁ兄ちゃん』
『ふむ』
『ぎょぇあああああ!!』


245 :ブレスオブファイア0 2:2007/08/13(月) 21:53:25 ID:ZerUbsyQ

『ウェールズ、傷は浅いぞ!』
『ふふ、君も声を荒げる時があるんだね。ロン……君は、ヒトは醜く、汚い生き物だと言ったね?それは真実かもしれない。
 しかし私は、人はそんなに汚れていないと、そう思うのだよ』
『……ああ、そうだな』
『はは、よかった。君は不思議なやつだなぁ。君のほうがよっぽど王の器に……くっ、ごふッ!
 うっ、く……ああ、できることなら最後に、一目だけでも……アン、リ……愛、して――――――』
『うぇーるず、さ、ま……?』
『……行くぞ、ルイズ』

『姫様、ウェールズ皇太子は……』
『そうですか……殿方って勝手ですね。残される者の想いなど、考えていないのでしょうね』
『……ウェールズは最後、お前のことを愛していると言って、死んだ』
『そう、ですか……本当に、殿方って、かって……ひぐっ、ううッ――――』
『姫様……』

『で、これが竜の羽衣なわけね?』
『そうです!おじいちゃんはこれに乗って飛んできたんですよ』
『こんな鉄の塊りがホントに飛ぶの?』
『……多分、ですけど』
『まあ、ロンには必要ないわね。普通に飛べるし』
『はぅあ!?も、盲点でしたー!』

『共に往きましょうロン、背中を貸して。今度は嫌だなんて言わないわよね?』
『ああ、そうだな。俺はお前の使い魔だから、な』
『え?い、いいい今、何て?』
『何でもない』
『ちょ、待ちなさいよ!!』


246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:53:49 ID:JqYoCjpq
ソードマスターフォウル支援

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:54:16 ID:z5KtVjPu
ダイジェスト……?

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:54:42 ID:07rYMEEV
瞬間移動斬撃だもんなw支援

249 :ブレスオブファイア0 3:2007/08/13(月) 21:55:24 ID:ZerUbsyQ

『ディヤァアアアア!!タイラントォオオ!!』
『うひょー!すげーぜ兄ちゃん!高ぇーー!!怖ぇーー!!こらおでれーた!!』
『集中できないから黙ってなさい、唯でさえ空気薄いんだから』
『いやだってな、オレ全然使われないからいい加減寂し、ってヤメテーー!鞘に入れないで、アッ――――』
『高度を上げる、同時に仕掛けるぞ』
『エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ……』
『――――ダーク・パニッシュ!!!!』
『――――エクス・プロージョン!!!!』

『は、はは、ハはハハは!圧倒的じゃあないか!やはり君の力は世界を掴むことができるのだよ!
 ルイズゥゥゥゥ!!――――――――』
『さよなら、ワルド……』

『ウェールズ、お前は苦しんでいるのか?』
『ちょっとダーリン、まずいわよあの竜巻!!』
『こちらも同じ事をやればいい。タバサ、キュルケ、魔力を流せ。重属魔法を仕掛ける』
『ええ!?だからそれは王族じゃないと……』
『彼ならできる』
『タバサ!?……ああん、もう!!わかったわよ!!』
『兄ちゃんは魔法まで使えるのか、いやドラゴンの魔法だから先住魔法だな!すげぇ、力が集まって、うおっまぶしっ!』
『テラ・ブレイク!!』
『え?え?ふぇええええ!?』
『すごい。想像以上』
『……やりすぎじゃね?姫さん生きてんのか……?』

『この始祖の祈祷書って……』
『初代ミョズニトニルンによって作成されたものだろう。始祖の言葉を書き留めた形式なのだろうが、
 書き手が都合のいいように改竄した可能性もあるな。異教に奪われし聖地を取り戻すべく努力せよ、か』
『いったい、何故?』
『ヤツの臭いがする。腐ったヒトの臭いだ。ふん、読めたぞ。第四の使い魔。
 ブリミルに向こう側から召喚された生物を素材に使ったか、こちらで召喚された生物を使ったか、あるいは――――』
『何?聞こえないわ、なんて言ったの?』
『……いや、何でもない』


250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:56:45 ID:RkLMQi2p
ダイジェストと言うよりはルイズの印象に残った記憶だと思う

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:56:55 ID:07rYMEEV
第4の使い魔ユンナかよwやっべえぜwww

252 :ブレスオブファイア0 :2007/08/13(月) 21:57:25 ID:ZerUbsyQ

『では何故、私の村は焼かれたというのだ!?』
『火を放つ、という事は消し去りたい何かがあったという事だ。それが人であれ、物であれ、他の何かであれ……』
『貴様の同類のせいで村は焼かれたんだろう!!貴様と同じ化け物が潜んでいたせいでッ!!』
『ならば、お前の手の内にあるその剣で、この身を貫くがいい。
 その剣は、うつろうものがうつろわぬものにせめて一噛みと、磨いた牙だ。その牙で、殺せ』
『うるさいッ!やはり貴様は化け物だ!人の気持が解らぬ化け物だ!!私に貴様を殺せと言うのか!?この私に!貴様を!!
 出来るわけがないだろうが!!この化け物め!化け物め化け物め化け物め――――ッ!!』
『アニエス……』
『ううっ、うううっ……うああぁぁぁ……ッ』
『……死してなお、悲しみを創るというのか――――ユンナ』




――――――――思えば遠くに来たものだ。
目まぐるしく過ぎ去った日々を思い返し
ロンは、ゆっくりとその目を開けた。


ブレス オブ ファイア 0   〜虚無ろわざるもの〜   中編
                            



253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:57:30 ID:JqYoCjpq
初代ミョズニトニルンってまさか結局生き残った外道なあいつか?支援

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:57:37 ID:iFTOv9nP
デルフがいちいち面白い件について支援

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:57:43 ID:PCDI2+Mn
陛下格好良いなぁ。
後デルフ、強く生きろ。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:59:18 ID:yCL1sNRK
ショダイニョズニトニルンに、すっっっっっっっっっっっっっっっっっっごく嫌な予感がする支援。

257 :ブレスオブファイア0 5:2007/08/13(月) 21:59:41 ID:ZerUbsyQ

「ここが……聖地……」

ルイズの呟きに、ロンは肯首する。

「この下に、いるのね……」
「ああ、神がな。作り物の、だが」
「ヒトが創った神様、か。それは『記すことすらはばかられる』わね。
 私いろいろ考えたわ、ロン。そして解ったの。神様は神様の世界に居るべきだって。この世界の中に、神様はいらない」
「……その通りだ」

忌々しげに肉の枝を蹴飛ばしながら、ルイズは溜息をついた。

「はぁ、結局ヒトは夢を見すぎていたのかしら。長くて、儚い、神様の夢。神様に憧れる、信教っていう夢」
「ロマリアの者共を非難するつもりはないが、ヒトは何かを信じなければ生きていけないのだろう。
 彼らの言葉を借りるなら、これがどんなものであれ、神は神だということだ」
「見得ぬモノこそが美しいのにね。ビダーシャルの言ったとおり私は、ううん、人間はシャイターンだわ」

どくり、と地面が脈動する。
まるで何か、巨大な心臓が鼓動するかのような、そんな振るえだった。
それに併せて、肉の枝が伸びていく。
ルイズの身は虚無によって守られているが、ハルケギニア中に広がった肉の枝に対抗できるものは……多くはないだろう。
キュルケやタバサ達を筆頭とした強力なメイジをはじめ、エルフ達もしがらみを捨て、国を越え協力し合い
主要都市や民間人を守っているが、それも時間の問題だろう。
肉の枝は滅ぼすことが出来ないのだから。
共通の敵を得たことで、人間とエルフの数千年にも及ぶ争いに終止符が打たれ、和平が結ばれるとは。
何とも皮肉なモノだ、とルイズは思った。
滅びの時は近い。
しかし、その時は来ないのだと確信していた。
何故ならば、横に佇むこの頼もしい使い魔、いや仮り使い魔の青年が全てを打ち倒すと信じていたからだ。
ただ、その場にこの身を挟む余地がないことだけが、ルイズの胸を締め付けた。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:00:59 ID:07rYMEEV
ミョズニトニルンがユンナでその作品が第4のか…あの内臓ダンジョンの悪夢再びだったんだろうなあ。
そらあ記すことさえ…になるわ。

259 :ブレスオブファイア0 6:2007/08/13(月) 22:02:37 ID:ZerUbsyQ

「呪いが濃すぎるせいで、ここから先は私は入れないのよね?
 悔しいわ、本当に悔しい。ロンを見送ることしか出来ないなんて……」
「でぇーぃじょうぶだって!なんてったって天下無敵の名刀、デルフリンガー様が兄ちゃんにはついてんだからな!」
「もう、デルフったら。あ、そうだ!ロン、最後にしておきたいことがあるわ。
 あんたちょっと屈みなさい!時間は取らせないから」
「ああ、こうか?」
「ええ、いいわよ。あ、あと目も瞑りなさい」

言われて、ロンは素直に屈み、目を閉じた。

「今度は、避けないでよね」

ルイズのしなやかな指が頬を伝うのを感じる。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」



260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:04:58 ID:zPNLiJSo
 ダイナスレイフは真神かそれともステージ:エンドライの隼人か?


261 :ブレスオブファイア0 7:2007/08/13(月) 22:05:16 ID:ZerUbsyQ

――――――どれだけの時間が過ぎただろうか。
ロンにはそれがとても短くて、それでいて長い時間だったような気がした。
その時の中で左手の甲が熱くなったような気もしたが、口付けの衝撃に比べればどうでもいいことだった。

「……ふうっ。こっ、こここここ……」
「ニワトリか?」
「馬鹿!まったく、いい!?これで、あんたは私の使い魔になったんだから!
 ご主人様の言う事、聞かなくちゃいけないんだから!だから命令するわ!
 絶対、必ず、帰ってきなさい!!」
「……ルイズ」
「何よ!ご主人様の命令を聞けないっていうの!?」
「ルイズ」
「ダメよ、言いなさい!帰ってくるって!」
「……」
「帰ってくるって……言いなさい、よぉ……」

ロンは縋るルイズの手を剥がし、彼女に背を向けた。

「……行ってくる」
「馬鹿ぁぁぁ……」

歩みを、進める。
ルイズは滅多なことでは泣かなかった。
最後に脳裏に焼き付けたのは、その気丈だった彼女の泣き顔だったことが
何故かロンには、ひどく残念に思えた。


262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:05:20 ID:JqYoCjpq
ゲェェェ!俺のトラウマ再び支援

263 :ブレスオブファイア0 8:2007/08/13(月) 22:07:07 ID:ZerUbsyQ


聖地の地下。

歩みを、進める。
封印されし遺跡に張り巡らされた肉の枝を、神鉄の剣で斬り進んでいく。
ロンの右手には神殺しの剣が。
ロンの左手には魔法喰らいの剣が。
それぞれ握られていた。

「なあ、兄ちゃん」
「何だ、デルフ」
「今更だけどよ、兄ちゃんのことさ、相棒って呼んでもいいか?」
「好きにしろ」
「へへっ、あんがとよ!いや俺も運がよかったわ、最後にこんな最高な使い手にめぐり合えるなんてな!!」
「使い手?」
「あー、ガンダールヴっていってな、まあいいや。今となっちゃどうでもいいしな」

歩みを、進める。
道中、数多のよく解らない形をした怪異を切り伏せた。
終わりが見えない。

「身体が、軽い」
「へぇ、おでれーた!!冷血漢だとおもったらまぁ。熱い心を持ってんじゃねぇか!!」

歩みを、進める。
しかしどれほど進んでも、未だ終わりが見えない。
進むは、この先に待ち構えているものの胃袋か。

「そろそろか」
「ああ、ヤベェ気配がビンビン伝わってきてやがる」
「怖気づいたか?」
「へっ、冗談!!……っておでれーた、おいおい、軽口なんか叩いたの初めてじゃねえか?」
「……ふっ」
「ヒヒヒ、いいねぇ心強いねぇ。じゃあいっちょかましてやりますか!相棒!!」

歩みを、進める。
マガイ物の神を殺すために。
終わりの近づく肉の廊下を、竜と剣は唯々突き進んでいった。


264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:08:43 ID:07rYMEEV
この内臓ダンジョンの主は6000年間生き続けてるんだよな支援

265 :BOF:2007/08/13(月) 22:09:16 ID:ZerUbsyQ
以上で。
後編はちょっと間が空くかもです。ゴメンね

266 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:09:16 ID:zSH0tDH8
投下準備、そして支援。
前回の選択は多数決(3票)により、 「酒場≪躍る子羊亭≫・九六へ 」

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:10:34 ID:PCDI2+Mn
お疲れ様なのです。
そして支援!

268 :ドラ魔 ◆G7cjqMkpbg :2007/08/13(月) 22:10:44 ID:rEw9G7Ju
GJ!

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:10:49 ID:RkLMQi2p
ましかしてブリミル本人か支援

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:11:30 ID:boh5t82a

なんか最初のところでソードマスターヤマト思い出したよw
そして次の人支援

271 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:14:13 ID:zSH0tDH8
あら、順番は私からでよろしくって?

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:15:50 ID:ichvOw84
半妖様どこに寝泊りしてるんだ?
まさか学院の隣にいきなり針の城ができてたりしないよな?

273 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:16:27 ID:zSH0tDH8
では失礼して。
 
九六
 
 君は≪躍る子羊亭≫という、店名どおり後ろ足で立つ羊の看板が掛かった酒場を見つける。
 さっそく店に入ろうとする君を、ルイズは袖を引っぱって引き止め、
「ちょっと、あんた昼間からお酒なんて飲むつもり?」と疑いの眼差しで聞いてくる。
 酒場は多くの人々が集まる場所であるから、情報収集のために入るだけだと君は言うが、
「なんで情報収集が必要なのよ。だいたい、学院の外の世界の話が聞きたいのなら、出入りの業者にでも聞けばいいじゃないの」と、
納得しない。
 君は、あのスナタ猫の他にもカーカバードの怪物が、このトリステインの地で目撃されたかどうかが気になってここに来たのだが、
久しぶりに麦酒にありつきたいという思いも、まあ皆無ではない。
 亭主に少し話を聞いてすぐ戻ると言うが、ルイズは
「若く高貴な乙女であるご主人様を、こんな薄汚い通りで、ひとりぼっちにするつもり?」と言って、
あくまで君の袖を離さない。
 ならば一緒に入るかという君の提案は、ふざけるなと一蹴される。
どうやら酒場に入るのは、あきらめるほかないようだ。
 あらためて秘薬店≪水牛のスーシェの店≫へ行くか(六二へ)、それとも 武器と防具の店≪サンソン&ギヨタン商会≫へ行くか(一九二へ)?

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:16:41 ID:JqYoCjpq
>>272
違うの?

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:18:08 ID:boh5t82a
六二で支援

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:19:59 ID:PCDI2+Mn
>>272
てっきり女生徒の部屋を渡り歩いているのかと
もちろん美味しくいたd(五連携

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:19:59 ID:+N2DHLSZ
ソーサリーきたーーー
支援っ

278 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:20:01 ID:zSH0tDH8
六二
 
 君たちは薄暗い路地裏を歩いている。
先に立って歩くルイズは、
「このへんは汚いし、治安は悪いし、あんまり来たくないのよ」と言うが、靴紐一本を奪うのに平気で人を殺すような輩に溢れた、
あの罠の都カレーに比べればここは我が家のように安全だ。
 ≪水牛スーシェの店≫は、傾いた家屋が密集した地域の一角にあり、扉の上には立派な角をそなえた牛の頭の剥製が飾られている。
 扉を開けて薄暗い店内に踏み込むと、憂鬱そうな表情の痩せた男が顔をあげ、もごもごと挨拶らしき言葉をつぶやく。
 没落した貴族でも暴力の嫌いな者は、こういった商売で日々の糧を得ているらしい。
「あんたはメイジじゃないんだから、別に秘薬なんて使わないでしょ」というルイズの言葉を背に受けながら、君は店内を物色する。
 商品の大半は、得体の知れない護符や毒々しい色の液体が詰まった瓶など役に立つとも思えぬがらくたばかりだが、
なかには君が 魔法を使うときに必要となる品々も見受けられる。
 
 真珠の指環・金貨一五枚
 蜜蝋・金貨四枚
 太陽石・金貨八枚
 火の水・金貨五枚
 金縁の鏡・金貨八枚
 水晶玉・金貨一○枚
 
 予算のゆるすかぎり、自由に買い物をしてよい。
 君の金貨は店主に奇異の目で見られはするが、支払いに使っても問題はないようだ。
 買い物が終わった、またはなにも買う物がなかったのなら、店を出ること。二一一へ。

279 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:21:58 ID:zSH0tDH8
二一一
  
 君は次は武器屋を見てみたいと言うが、ルイズは暗くなる前に学院に戻ろうと主張する。
「あんな山猫、怖くなんかないけど、あんただって無用の危険は避けたいでしょ?」と言うが、
強気な言葉とはうらはらに、その眼には不安の影が見える。
 この街に来る途中で、あのような血まみれの惨事に巻き込まれたのだから、彼女が怯えるのも無理はない。
 名残惜しいが彼女に同意すると、君たち二人は門へと向かい、厩舎に預けていた馬を引っ張り出す。
 君は先に鞍に跨るとルイズの手をとり、自分の前へと座らせる。
 どちらが手綱をとるのかという君の問いに、 
「こういうときの男は、生まれが卑しくても騎士を気取るものでしょ。しっかり走らせなさいよ」とルイズは答える。
 
 君たちの乗る馬が学院へと通じる街道をしばらく進むと、向こうから兵士を乗せた数騎の軍馬が近づいてくる。
 猛獣出没の真否と、その犠牲になった馬の死体を確かめるべく出動した兵士たちが、戻ってきたのだろう。
 君は馬を彼らのそばに寄せ、捜索の首尾を尋ねる。一六一へ。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:23:55 ID:uGKvPi7j
ゲームブック支援

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:24:10 ID:PCDI2+Mn
あれえ?デルフ君完璧スルー!?支援

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:24:49 ID:+N2DHLSZ
支援

283 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:25:23 ID:zSH0tDH8
一六一
 
「たしかに林のところで、馬の死体を見つけた」
 隊長格の男は言う。
「肉のいちばん良いところだけを喰われていたよ。その獣は単独行動のようだな。群れだったらもっと喰い散らかされていたはずだ」
 君は、常に群れで行動するというスナタ猫の習性を思い出し、首をかしげる。
 ルイズはなにも言わず、うつむいている。
 あのときの恐怖を思い出してしまったのだろう。
 
「それで馬を埋めたあと、そこから少しはなれた草原で妙な死体を見つけた」
 男の話の思わぬ展開に君は聞き入る。
 その死体とは、黒焦げになった大型犬ほどの体格の獣のものであり、鋭い牙と爪をもっているが、狼でも熊でもないのは明らかだというのだ。
 どうやら、強大な魔法使いの≪火≫の呪文を受けたようだが、魔法学院の教師や生徒の仕業なのだろうか?
 男は最後に、
「その死体が、あんたたちの馬を襲った奴のなれの果てだと考えて、まず間違いないだろう。つまり、問題は早々と解決だ。
どこかの貴族様が、無償でそいつを退治してくださったというわけだ!」と笑って、
君たちと別れようとする。
 
 君は男を呼び止めて、ほかに質問をしてもいいし(四五へ)、学園への帰路を急いでもいい(六二へ)。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:29:21 ID:boh5t82a
あれ?六二上に出てきてね?支援

285 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:29:23 ID:zSH0tDH8
四五
 
 男はうるさそうに振り返る。
「なんだ?まだなにか、心配事でもあるのか?」
 この男は一刻も早く街に戻って、一杯やりたいのだろう。
 君はあとひとつだけ聞かせてくれ、と男に頼みこむ。
 何について質問する? 
  
 他にも奇妙な動物や幻獣を見なかったか・一二五へ
 一週間ほど前に見つかった謎の亜人の死体について・二二六へ
 オスマン学院長以上の力を持つ魔法使いを知らないか・一五四へ

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:31:35 ID:uOBGMLz8
支援

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:32:13 ID:+N2DHLSZ
六二あるね支援

288 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:32:26 ID:zSH0tDH8
ぐはぁ、>>283の「六二」は「六三」の、間違い…ッ!
ごめんなさい。 
 

二二六
 
「ああ、妙ちきりんなエルフの死体が見つかったって話だろ?俺もこの眼で見たわけじゃないが、きっと本物のエルフだろうな。
そもそも、エルフに会ったことのある奴なんてどこにも居ないんだ。痩せっぽちの醜い連中ってことも、あり得るよな」
 同意を求める男に、君は軽くうなずき先をうながす。
 男によると今では街じゅうが、死体が持っていた未知の言語で著された本の正体が≪エルフの魔法書≫だと判明した、
という噂で持ちきりだという。
 君もルイズも、学院の人間が本の解読に成功したなどという話は、聞いていない。
 解読にあたった魔法使いたちのなかに、よほど口の軽い者がいたのだろう。
 コルベールが冗談半分につけた仮称が、いつのまにか正式名称として噂になってしまっているとは!

 君は男に礼を言うと、学院に戻るべく馬を進める。一五四へ。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:32:55 ID:uOBGMLz8
支援

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:34:54 ID:uOBGMLz8
支援


291 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/13(月) 22:35:20 ID:zSH0tDH8
今回はこれで終了ですが、最後の「一五四」は「一一九」の間違いです。
曖昧なままスレに加わるからこうなる。
今回は選択肢投票はありません。
次回はタバサようやく登場予定。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:36:45 ID:yCL1sNRK
エルフの魔法書がすごいフラグな気がしてしょうがない
乙です

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:45:43 ID:101fyLHH
ソーサリーさん、ブレスさん乙でした。

神皇VS偽神 かー
超期待

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:53:10 ID:7Tgjex+e
前スレのルーン洗脳効果を読んでマップスから十鬼島ゲンを召喚したらどうなるんだろうなと思った
しかし既に銀河伝承族は召喚されてるんだよな

295 :ときめきメモリアル0:2007/08/13(月) 22:53:24 ID:zilOtnmD
話の転換期になるため、みじかいです。
投下、いいですか?

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:53:41 ID:+N2DHLSZ
ソーサリーさん乙です。
独特な語り口が最高にイイ。

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:53:54 ID:Vs4twFCI
今日も投下ラッシュで眼福眼福

それにしてもミンチが楽しみだw



魔法を封じる生き物が召喚されたら凄いことになるだろうな…
とりあえず飛んで教室に行こうとした奴らは全員地面に顔面ダイブだw

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:58:13 ID:ZISLks9W
いるだけで魔封じなキャラは少ないからな
マホトーンとかヴォーテクスとかスープーシャンとか使うのはすでに出てるけど

299 :ときめきメモリアル0:2007/08/13(月) 22:58:51 ID:zilOtnmD
「あんた、誰?」
抜けるような青空を背景に才人の顔をまじまじと覗き込んでいる少女が言った。その瞳に、今にも溢れそうな涙が浮かんでいる。
頭痛を感じた才人は頭を降りながら言った。
「誰って……。俺は平賀才人」
一滴の涙が透き通るような白い頬を伝った。
「なんで、成功しちゃうの?なんでよ?私はゼロのルイズでしょ?なんで、こんな時に限って……」
平賀才人と名乗る青年はどことなく彼に似ていた。だけど、彼ではない。
残酷な結果を突き付けられたルイズはとめどなく鳴咽を漏らした。
その光景を見守っていたキュルケは、ルイズにかける言葉も見つからず、沈痛な面持ちのまま俯くしかない。
サモン・サーヴァントの成功は、皮肉にも一つの事実を示唆していた。
それは、一度結ばれたはずの主従関係の消滅。つまり、小波の死である。
才人は目の前で泣き伏せる少女を呆然と見つめ続けた。
「なんで、こんな時に限って、ゼロじゃないのよ……」
ルイズが自嘲気味に呟く。

『ぼくは大丈夫』

彼の言葉は履行されることなく、いともあっさりと蹂躙されたのだ。


300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:59:03 ID:kHlR1WZI
>>295
今予約もないからばっちりだよー

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:59:49 ID:Vs4twFCI
>>295
ユー、投下しちまいなYO


鏡蟲くらいかのぅ…
居るだけで魔法を封じれるのは

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 22:59:50 ID:nDwHPUV8
>>297
クーヨンか

サモンのプニムってゼロ魔世界じゃ凶悪かね?
あれ物理ダメージ与えられない代わりに魔力にダイレクトアタックだから

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:00:49 ID:3B/CZ2wC
ここって、リクエストって聞いてくれますか

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:00:58 ID:ZISLks9W
>>302
近づいて攻撃できなきゃ意味がないじゃないか
クーヨンは使えるけど

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:02:10 ID:uOBGMLz8
いるだけで魔法を封じる……
禁涙境の怪物なんてのもいたな。大きすぎるけど……

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:02:18 ID:z5KtVjPu
>>303
もしかしたら…誰かの趣味とマッチすれば…可能性はなきにしもあらずだな
まあ自分で書いたほうが早いと思うけど

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:03:04 ID:NIvIDgOC
>>303
アンタが想像してる物語はアンタにしか書けんだろうさ。

そして小波死んだのか支援

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:03:58 ID:sl1sJbNe
クーヨンとかごくつぶしすぎるw

309 :ときめきメモリアル:2007/08/13(月) 23:04:06 ID:zilOtnmD
かつては名城と謳われたニューカッスルの城は惨状を呈していた。
生き残った者には絶望を感じさせ、死者に鞭打つような状況である。
城壁は度重なる砲撃と魔法攻撃で、瓦礫の山となり、無惨に焼け焦げた死体が転がっている。
この度、勝利を得た反乱軍勢、しかしながらその損害は想像の範疇を越えていた。
三百の王軍に対して、損害は四千。怪我人も合わせれば八千。しかも、その半分近くが、たった一人の戦士によって築かれた被害だった。彼は最後の一兵になりながらも、最後に至るまで果敢に剣を振るったのだ。
彼を始末したのは、反乱軍の指導者、クロムウェルだった。
クロムウェルの唱えた魔法『エクスプロージョン』により、彼の強き意志は吹き飛ばされた。
つまり、アルビオンで巻き起こった革命戦争の最終決戦、ニューカッスル攻城戦は百倍以上の軍に対して、自軍の二十倍にも上る損害を与えた戦い……、伝説となったのであった。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:04:25 ID:Lx1dz2ko
センチでメンタルなゲームのパート2が頭をよぎった俺が支援

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:04:26 ID:zV6doKzj
おわった?支援

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:05:04 ID:NIvIDgOC
クロムウェルが……エクスプロージョン?支援

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:06:02 ID:uyRbEa68
何かのマジックアイテムかな

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:06:09 ID:ZolWQaQ9
コナミぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっ!!!!!

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:07:25 ID:Pi+gpjxO
小波支援!!

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:07:47 ID:I0mpJkku
小波……

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:08:08 ID:+00rGSC/
上上下下右左右左BA支援

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:08:23 ID:YlcwNX04
ときメモってこんな熱いゲームだったのか…支援

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:09:02 ID:O307/hhg
皆乳革命を信じるんだ!支援

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:09:08 ID:2gTHV2zB
ここの作品、ブリミルをプリミルと間違えてる大杉
正しいのは"ブリミル"ブ・リ・ミ・ルな

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:09:33 ID:CxQVlQ/H
小波支援うわぁああああ

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:09:41 ID:NIvIDgOC
>>319
げげぇーっ、アンドヴァリの指輪!?ルートかもしれんぞ。

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:10:15 ID:gloQm/ij
明らかに英雄クラスの活躍
支援

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:10:36 ID:1i9yArBw
>>322
結奈様降臨だろ。支援

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:10:59 ID:3QEau9Rw
小波は星なったか。

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:11:38 ID:boh5t82a
コナミコマンド入力支援

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:14:05 ID:eCcxJqbv
コナミマン→殴る   支援

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:19:35 ID:PCDI2+Mn
サイトまで来てしまったかー…支援

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:19:41 ID:r5urdzLc
容姿が悪かろうが筋肉さえあればクリスマスパーティに参加してヒロインを落とせる
それがときめきメモリアル

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:20:38 ID:uqYkePMe
 しかし、この才人は気の毒だな。訳わからないまま呼ばれただけでなく、主人はがっくり来てるし周囲は葬式ムードだし。


331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:20:46 ID:cQGkM5+d
前作の主人公の葬式から始まるストーリー

どこのセングラ2ですか

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:21:02 ID:nDwHPUV8
>>308
いや、こう考えるんだ
奴さえ居れば名実共に(敵味方問わず魔法が…とクーヨン自体の戦闘力的に)ゼロの使い魔だと!

ルイズが体鍛えて銃とか持てば何とかなる・・・かなあ?
なんかモンモン最強伝説になりそうな気がしてならない

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:24:40 ID:YlcwNX04
ここまで居た堪れないサイトは見た事がない

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:24:50 ID:FTTLseJs
>>332

一話からバリバリ銃火器乱用、最終話でおもむろにルイズが魔法を使い


「忘れた?私は虚無の魔法使いなのよ」


ならばどう?

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:25:03 ID:Lx1dz2ko
>>328
ヒロイン……外井のことか

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:25:14 ID:ZolWQaQ9
あ、そういえばエピローグから始まったんだよなときメモ0
ってことは…

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:27:13 ID:sl1sJbNe
ベナレスの精気と月クレーターに張り巡らされた術全部吸い込んだからなあ
クーヨンが学園内にいるだけで授業が一切出来なくなるんじゃないか?

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:27:31 ID:sg2ebN7b
>336
そうだよ、小波は2年間ルイズの使い魔としていたはずなんだ・・・あれ?

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:28:29 ID:QtZScOom
>>334
誤射マリアのことかーー!!

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:28:51 ID:pmQcFrHf
クーヨンがボエエエエって叫んで、アルビオン大丈夫かなぁ

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:30:20 ID:eCcxJqbv
クーヨン呼んだら自分だけじゃなく学園全部をゼロメイジにするということで、さらに肩身が狭い思いをすると思うな
いややってることはすごいんですが
あと、魔法のかかってる建物もやばいでしょ。固定化とか杖とか祈祷書とかアルビオンとか

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:31:40 ID:YlcwNX04
>340
タイミング良く無能さんの城に落ちて色々上手く行きました、とか

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:32:35 ID:XKKE72aw
アルビオン墜落、固定化に頼った建築物も崩壊
水の治療が効かなくなって医療崩壊
精神破壊薬の効果が失効してタバサママン復活

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:32:52 ID:zPNLiJSo
小波もそうだけどデルフとニーシュもどうしたんだ

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:33:16 ID:EhwCxAxv
破滅の日か……

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:35:39 ID:3QEau9Rw
そういえば、アルビオンってすごく空気薄いと思うんだ…。
少なくとも富士山ぐらいの気圧しかないと思う。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:37:38 ID:nDwHPUV8
話し振っといてなんだけど

哭蛹(クーヨン)〜トリスティン最後の日〜と言う映画チックなタイトルが浮んできて吹いた

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:38:27 ID:XKKE72aw
つまり極寒の地アルビオン
流れる血が落ちる前に凍りつく世界

まぁ魔法世界だから謎の理屈で大丈夫だろう、別名ノボルは何も考えてません

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:38:28 ID:+00rGSC/
空気薄いと聞いて真っ先に 
マリポーサなフーケを連想しちまった。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:38:37 ID:Hv0BpwfV
>341
で、でるふ逃げてー!!(某作品の二の舞に)

351 :サテライト60:2007/08/13(月) 23:38:45 ID:CxQVlQ/H
投下予約しますー

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:39:56 ID:PCDI2+Mn
ふるふるふるムーン支援

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:40:53 ID:yCL1sNRK
支援するムーン

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:42:11 ID:ZolWQaQ9
>>350
上条当麻のことかーッ!!

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:42:59 ID:O307/hhg
>>352
一瞬そっちと混線したじゃないかw

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:43:32 ID:lkAbw2Jd
>>352
そういやその漫画の連載作品は一度も触れられてないな紫煙

357 :サテライト60-8:2007/08/13(月) 23:44:52 ID:CxQVlQ/H
ときめもの人、投下宣言ないけど大丈夫…だよね?

 こつこつ、という音にタバサは窓へ目を向けた。常日頃から他人を厭い、そして読書の時間をこよなく愛する彼女ではあったが、例外もいくつかある。
 そこにはタバサの予想通り、タバサの部屋の窓を必死に叩き続ける風韻竜のシルフィードが居た。彼女は落ち着いた動作で読みかけの本に栞を挿むと、杖で使い魔のために窓の鍵を開けた。
 そして、太陽がすっかり落ちてしまっていたことも理由の一つだろうか、彼女は些か乱暴な動作で窓を開け、狙ったように鼻を強く打ち付ける使い魔を見て溜飲を下げる。
「何?」
 言外に、こんな時間に、というニュアンスを込める。タバサの言葉は確かに伝わり辛いが、今に限って言えば、シルフィードは身を以て理解していた。鼻が痛かった。
「お姉さま! お外を見て!
 お月様が沢山、沢山! きゅいきゅい」
 タバサはおかしな事を言う己の使い魔を一瞬訝しんだが、栓の無い事、そう呟いて窓から顔を出した。
 そして息を止めた。

 雪風のタバサ、本名シャルロット・エレーヌ・オルレアンは、その痩躯に不釣合いな不幸を背負った少女だ。
 ガリアという一国の王族に生まれ、父は伯父に殺された。母は心を殺され、そして自身も汚れ仕事をこなす駒の一つとして従姉に使われている。
 だが、自分が体の良い道具として使われることも、本国に居場所がなくトリステインで一生徒をやっているのも、彼女にとって別段苦ではなかった。
 ただ、母の心の患いだけが愁いの因だったのだ。そしてタバサは今、かちかちと自分の脳の中で、何かが音を立てて組みあがっていくのを泰然と眺めていた。
 前提がある。
 彼女の母の心を直すためには、秘薬を、またはその精製法を見つけることが必要だ。マジックアイテムでもいい。事実、タバサが国境を越えて学院に入学したのは膨大なライブラリーを当てにしてのことでもある。
 前提を崩してしまう方法がある。
 力づくで無能王ジョゼフから王位を簒奪し、大本の秘薬、そしてあるであろう解毒薬を配下の者に持ってくるよう一言いえば良いのだ。
 しかし、若いながらもトライアングルであった(見があった)タバサにとって、王家が振るう組織力は強大であり、自らが他人に働きかけて対抗勢力を作ることは非現実的であった。己一人を鍛え上げ敵対するなどもっての他だ。
 しかし今、目前で、その怪物が猛威を振るっていた。
 あの一人は、組織に匹敵する。

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:45:29 ID:yCL1sNRK
支援いたす

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:45:46 ID:cQGkM5+d
ザ・ム−ン支援

360 :サテライト60-8:2007/08/13(月) 23:45:59 ID:CxQVlQ/H

「ムーン、月の良い夜にこんばんは」
 突然現れた胡乱な男が言った。己が組み上げたゴーレムの背に乗って、学院の庭を闊歩していた土くれのフーケだったが、予想外の遭遇に思わず思考の空白を作ってしまう。
 二人の間に無言が降りた。奇怪なムーンフェイスの容姿に驚き、そして今まさに犯罪行為に出ようとしていたところを見られたフーケと、幾日かぶりの食材を吟味していたムーンフェイスのそれぞれがお互いを観察しあう。
「私はこんばんは、と言っているのだけれどね」
 ふと、フーケの耳元から声が男の聞こえる。いつの間に接近を許したのか、と素早く目を走らせる彼女だったが、ムーンフェイスが最初の位置から動いていないことを確認して眉を跳ね上げる。
 今のは何だ。風に声を乗せる魔法でもあったのか。それともこの男は、あの悪趣味な遍在魔法の使い手だとでも言うのか。
「……こんばんはジェントルマン。不思議な被り物だね。
 あなた、メイジ?」
 いや、とフーケは思う。自分の口に出してみて気付いた。目の前の男は杖を持っていない。
 ならば問題はない。平民のどんな小細工も全て、ゴーレムの拳で叩き潰してしまえる自信がある。土でゴーレムを作るというありふれた魔法でありながら、自分の魔法は王都の全ての貴族を手玉に取ってきたのだ。
 それは己の魔法に対する自信であり、そしてその自信が過信や自惚れではないという自信だった。
「ムッ……。被り物といわれるのは、あまり愉快じゃないな」
 ムーンフェイスはそう言って自前の笑みから感情を抜き取った。一足先に相手の観察を終えたフーケの視線は不快だった。
 緩慢な動作でポケットから三日月型の小刀を取り出す。片手に持ったまま、ムーンフェイスは何をする訳でもなく佇んでみた。これは挑発だ。
「君は盗賊の土くれかな。その愚鈍なゴーレムの強さはどれほどの物やら」
「うるさいね。何がしたいのか知らないけどさ、さよなら」
 しかし、正面に立ったフーケも堂々としていた。
 ムーンフェイスがする何かを見守ることもせず、正面から飛ばされた唾を吐き返すこともせず、ただ淡々とゴーレムに拳を作らせた。彼女にとってそれは、土よりも軽くて、土よりも柔らかいだけの宝物庫の門の前に用意された壁にすぎない。
「知ってるかい、人間の体っていうのは、ぺしゃんこになるときはその辺の屑鉄とそう変わらない音が……音が……、あれ?」
「潰れるときは、人間なんかよりその屑鉄の方がよっぽど感情的な断末魔を上げるものだ。
 ……ムーン、君は少しセンスが足りていないな。土くれのフーケ」
 フーケはローブの奥でち、と舌を打った。どのような仕組みかは解らないが、目の前の男は片手で自分のゴーレムの拳を受け止めていた。
 憎いほどの怪力を、涼しい顔でさも当然のように見せている。一々気の障る男だ。フーケはそう毒づくと共に先ほどまでとは比べ物にならない程の警戒を用意した。
 冥土の土産の筈のリップサービスが、あろうことか殺し損ねた相手にセンスがないと非難されるだなんて、想像出来るはずがない。
「……ったく! なんだってのよ」
 不敵に笑う、何から何まで神経に障る男を睨めつける。彼女の勘がこれ以上ないほどに警告を鳴らしているのだ。まだ、まだ警戒が足りない。まだ足りない、まだ足りない。
 フーケは過去最高と言っても過言ではないほどに集中していた。あの敵から目を離すと危ない。耳の奥から聞こえる警告に従順になることは命を落とさずに生きるコツだ。
「あなた、一体何なのよ。私のゴーレムは最強だとか、そんなこと、そんなばかなこと、言うつもりはないけど」
 命一杯の力を目元に込めてムーンフェイスを観察する。あれを見失ってはいけない。あれを視界の外にやってはいけない。

 ぶれた。

 不味い。フーケは勢いのままに唇を噛み切った。そして必死に目元を擦る。目が病んできた。視界がはっきりとしない。フーケの目の中のムーンフェイスは、二次元のコマのようにぶれだしていった。
 月が欠けていく。
 月が満ちていく。
 うまく視点の定まらない彼女の目と呼応するように、左右に左右にとその男は増えていく。
「やられた! まさか私の気付かないうちに、眩惑系の秘薬か何かで」
 そこでぷつん、とフーケは事切れた。
 ディナーの時間の始まりには、いただきますの一言があれば事足りるのだ。
 59人のムーンフェイスは、一斉に食事を始めた。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:46:33 ID:nDwHPUV8
>>356
主人公が莫迦強くなってるからねぇ…敵のが強いけど
猫耳もーどより御伽祭りの主人公とか良いかと思ったけど駄目だ、彼は寿命が・・・orz

362 :サテライト60-8:2007/08/13(月) 23:47:33 ID:CxQVlQ/H

 耳に障る咀嚼音に我を取り戻したタバサは、慌てて使い魔に風の迷彩を解かぬまま戻るように言うと、急ぎで、しかし決して音は立てずに窓を閉めた。
 最後まで己の幻覚と勘違いしていたフーケは幸せだっただろう。正しく理解してしまったが故に慄いたタバサとは違う。しかし、そう、あれは酷く魅力的なものだった。
 彼女はゆっくりと、最後に目に焼きついた男の唇をなぞる。
 わ、た、し、は、ホ、ム、ン、ク、ル、ス、だ。
 禁忌の徒か。タバサは姿見を覗き込む。思ったとおりだ。唇は青白く毒々しい色をしている。そしてやはり、思ったとおりだった。頬はかつてないほどに赤く色づいている。
 タバサは興奮していた。
 本当に素晴らしいパフォーマンスだった。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:48:59 ID:njIPJ71o
フーケを食ったーーー!支援

364 :サテライト60:2007/08/13(月) 23:49:06 ID:CxQVlQ/H
ここまでです。失礼しました
その……タバサ、ホムンクルス信奉者フラグなんだ。すまない

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:49:13 ID:yCL1sNRK
食ったーーーーーーー!?

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:51:59 ID:Pi+gpjxO
乙です
フーケ食われたーーー

そして信奉者フラグキタ━━(゚∀゚)━━ッ!!!

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:55:22 ID:3QEau9Rw
GJ。
これはあれですか。
タバサパピヨン化フラグですか。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:55:55 ID:ZolWQaQ9
マチルダさあぁぁぁぁぁぁあん!!!

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:56:31 ID:PCDI2+Mn
>>367
蝶々マスクとビキニパンツ一丁なタバサを想像してエロスはほどほどにとか思ってしまったじゃないか畜生w

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:57:32 ID:lkAbw2Jd
食っちまったよ…すげぇ

>>367
どっちかってゆうと某姉弟じゃね

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 23:57:41 ID:YlcwNX04
フーケごちそうさま乙
蝶タバサ?!無表情蝶仮面で「パピ、ヨン♪」ですか

372 :サテライト60:2007/08/13(月) 23:57:49 ID:CxQVlQ/H
その、ええと、非常に言いにくいんだが
>>369といい友達になれそうな気がするんだ・・・

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:01:14 ID:PCDI2+Mn
>>370
>>372
オーケーわかった。
つまりきゅいきゅいと二人そろってビキニパンツ&マスクで
「ふたりはパピ♪キュア♪」なんだな?

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:01:47 ID:bmzshruX
魔法消去ならでたとこプリンセスのラピスとか。
魔法を打ち消すマジックイレイサー使い+王族+エルフ?(耳はとがってる)
いろんな意味でゼロ魔と絡める要素が多そうで

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:02:30 ID:RDHDVIAs
ブルーの人に触発されて、メタルアルカイザー召喚を執筆中。
近いうちに投下予定。

376 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/14(火) 00:02:44 ID:zktKM8ja
予約なければ投下いきまっす

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:03:48 ID:cgAE2i0r
投下前支援

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:04:20 ID:yCL1sNRK
支援いたす


379 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/14(火) 00:05:31 ID:oCX7fCiI
「いや……まさかミス・ロングビルがフーケじゃったとは……」

オールド・オスマンが髭を撫でている。
場所はトリステイン魔法学院学院長室。
フーケ討伐に成功した四人が、暗い夜道を記憶を辿りながら何とか戻ってくると
すっかり寝入っていたオスマンをたたき起こし、結果を報告したのだった。
ロングビルの案内でまっすぐ言って片道四時間であり
すっかり太陽の隠れた中、森を歩き、馬車で正確とはいえない道を走ったのだから
六時間以上かかった為、確かに子供ならば寝ていてもおかしくはない、というか
ほぼ徹夜状態だったのだろうオスマンを考えれば、同情の余地も沸こうというものなのだが
その、なんというか

「腹立つわよね」
「同感」

徹夜状態でも起きていたミスタ・コルベールやミセス・シュヴルーズ。ミスタ・ギトーがいたのだから尚更だ。
その三人は先ほどオスマンの立会いの下、宝物庫に取り戻した破壊の杖などを仕舞い込んでいた。
無論、遠見の鏡でそれらをオスマンは監視している。

「さて、と。
しかし見事じゃ。
君たちはフーケを捕まえ、破壊の杖を筆頭に様々な宝を取り戻してくれた。
既にフーケは城の衛士に引き渡したし、宝も今正に宝物庫に仕舞われている」

オスマンが鏡を見て満足そうに頷く。
ルイズ達も誇らしげに、礼をする。
レクスも胸に手を当て、礼をした。
オスマンは一人ずつ頭を撫で、ニコリと微笑む。

「既に君たちの『シュヴァリエ』爵位申請を宮廷に出しておいた。
とはいえ、ミス・タバサは既にシュヴァリエの爵位を持っておるからの。
今回は精霊勲章の授与を申請しておいた」

三人の顔がパァと輝く。

「本当ですか?」
「うむ、君たちはそのくらいのことをしたのじゃ。
当然じゃよ」

ほほ、と笑うオスマン。
レクスもルイズ達が嬉しそうな顔をしているのをみて、つられて笑う。
ふむ、とルイズもオスマンも意外そうな顔をした。
どちらかといえば、平民であるレクスに何も与えられないので、落ち込んでいるのかと思ったのだが

「レクス君、と言ったかな。
君は何かないかな?
残念ながら、平民故に称号や勲章を渡す事は出来んが」
「あ、いえ。大丈夫です」

頬をかくレクス。
称号や勲章といわれても、元々の世界では王子だったのだ。
この世界でのそれらに興味はないし、レクスにとってはゴーレムを倒す事が第一だった。
うむ、と頷くオスマン。

「いやしかし、よかった。
どれ、宝物庫の整理もそろそろ終わりそうじゃな」

オスマンが鏡を見る。
そこでは宝物庫に奪われた宝を仕舞い終えた三人が目録とにらめっこしつつ、応急処置として固定化の魔法をかけようとしていた。

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:07:26 ID:yCL1sNRK
支援っ


381 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第九話:2007/08/14(火) 00:08:04 ID:oCX7fCiI
だが、そこで惨劇は起こった。
突如ギトーが首から血を噴出し、倒れたのだ。
何が起こったのかわからず、声も出さずに倒れ行くギトー。
オスマンが目を見開く。
シュヴルーズの背中にナイフが刺さる。
一本、二本、三本。
流石にコルベールが動き、杖を構えるが――遅かった。
一人、二人、三人と現れた青い服を着込み、ベレー帽のような服と、口元を隠す布で顔を隠した男たちが
次々とコルベールにナイフで切りつけて行ったのだ。
かつて特殊部隊を率いたほどの強力なメイジであるコルベールだったが――対処しきれず、苦悶の声を出しながら倒れていった。
オスマンが三人の名を叫ぶ。
と、そこに一人の男が降り立った。
他の服装と似たような格好をしているが、老齢である事と、他者よりも筋肉が発達している。
それを見たオスマンがギリ、と歯噛みし、呟く。

「……暗殺隊、ギルマーダ……か!」

オスマンにギルマーダと呼ばれた男は宝物庫の壁を殴っていた。
だが流石に、あのフーケのゴーレムでも壊れぬ壁なのだ。
高々人間如きで壊れよう筈がない。
オスマンはそう判断し、急いであの三人を助けなければ、と立ち上がった。
だが――

轟音と共に、宝物庫の壁がギルマーダ達の方へと吹き飛んだ。
何事かとオスマンが鏡を食い入るように見る。
土煙が少しずつ晴れ、そこには

「ふぁ……ファット……」

オスマンが呆然と呟く。
壁から突き出た巨大な腕。
ルイズの髪と同じ愛らしい桃色、といえば同じ色ではあるが
禍々しさと、斑点のようにある赤色の模様が全く違う印象を与える。
易々と固定化をかけられた壁を貫いた腕は、しかしするすると縮むように再び壁へと吸い込まれていった。
ギルマーダがそれを見ると、すぐさま壁の中に入っていく。
続いて男たちも中へ入り、再び鏡の前へと姿を現した時にはオレンジ色に発光する玉を抱えていた。
それを見たオスマンは顔面を青くし、学院長室を飛び出して宝物庫へと向かう。
何事かと思ったレクス達もそれに続いたが――時は既に遅かった。
宝物庫にたどり着いた時には、既に倒れた三人がいるだけで、どこにも人影はなかったのだ――

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:08:44 ID:FmL9Fte+
>>372
えい、畜生!今まで以上に「愛を込め」にゃあいけなくなるじゃないかGJ!!

383 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第九話:2007/08/14(火) 00:09:36 ID:oCX7fCiI
――コルベール、ギトー、シュヴルーズの三人は運良く一命を取り留めた。
ギトーが一番重傷ではあったが、オスマンをはじめとするメイジによる集中治療が間に合ったのだ。
オスマンはひとまず安心した様子だったが、宝物庫の壁が崩され、更に奥の部屋が何もなくなっているのを確認すると
顔をどんどんと青ざめさせていった。
だがしかし、そこは年の功か。
すぐさま手紙をつづり、衛兵に何事か伝えさせると、ルイズ達を振り向いて言ったのだ。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:10:19 ID:lOdNJOed
>>320
多いか?
wikiの中を
http://www35.atwiki.jp/anozero/search
で検索しても2ページしかヒットしないよ

>>322
ゼロ魔原作での表記はアンドヴァリじゃなくてアンドバリみたい。
つづりから言うとアンドヴァリでよさそうなんだけどなぁ

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:10:19 ID:S5+owixT
>>373
あの姉弟なら、腹黒タバサと目の濁ったきゅいきゅいになっちゃいそうだ。
それと支援

386 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第九話:2007/08/14(火) 00:11:11 ID:oCX7fCiI
「……大魔王ファットバジャー、というのを知っておるかね?」

オスマンが呟いた。
コクリ、と四人が頷いた。
レクスはシェルドラドで召喚された現物を見たが――

「六千年前、始祖ブリミルが倒したのを皮切りに、何度か御伽噺に顔を出す化け物ですね」
「その通り。三百年ほど前にも現れ、当時のハルケギニアを大混乱に陥れた」

レクスは驚く。
ファットバジャーの話はレクスのいたシェルドラドにもあったし
それを扱うミラクルマスター、ポットにも出会った事がある。
だがこちらでは、ゾーンより這い出てきているというのか。
況して、シェルドラドでは大昔に何度も封印され倒され、とうとうポットの手により召喚獣となり
ゾーンへと送られたファットバジャーが、ここではまだ存在するというのか。

「まさか……それを封印したオーラの玉が……?」

今度はキュルケが驚く。
始祖ブリミルが作り出したとされる封印の玉。
だがブリミルが作り出した封印の玉も、ファットバジャーは何度か破り
ハルケギニアを混乱に落としいれ、再び封印される。
語り継がれる御伽噺とはそのようなものだ。
古い筋の家系には、かつてファットバジャーを倒すために戦った、という記録すら残っている。
オスマンが頷く。

「今はまだ、腕だけがオーラの玉から現れただけじゃろう。
しかし、ヒビが入り、割れ始めている事には違いない。
……くれぐれもこの事は他言無用にな。
事は既に国家規模の問題になっておる」

下手にばらせば、大混乱になりかねん、とオスマンは釘をさした。
だが、ともオスマンは思う。
既に、影響は出ているのだろう。
ファットバジャーは瘴気を撒き散らし、化け物を活性化させる。
先日に続いて宝物庫が荒らされたが、フーケの件とは違い、こればかりは学院にも公にする訳にはいかない。
暗殺者が現れた、とだけ言ったオスマンは、それに対抗するための戦闘で宝物庫が崩れた、と説明を行った。
そして、不要な動揺を与えないため、先週のレクスが召喚したドラゴン騒ぎで延期せざるを得なかった『フリッグの舞踏会』を行う事にしたのだ。
舞踏会の主役だという事で、動揺を隠しつつも出て行く三人。
レクスもそれに続いて出て行き、オスマンが学院長室に一人になって暫くした頃、ガサリと封筒を開けて呟いた。
コルベールがガンダールヴのルーンを報告しに来たときに持ってきた書物に挟まっていた封筒だ。
ファットバジャー復活、ガンダールヴのルーンを持つ使い魔。
偶然とは、思えないが――

「新・涙の密書……か」

オスマンは封筒を開き、中身を見る。
それは『イーヴァルディの勇者』として伝えられる御伽噺だった。
しかし、中身が少々違っていた。
光り輝く左手を持つ勇者という点では同じなのだが、最後の結末が記されているのだ。
イーヴァルディの勇者は、大魔王と相打ちになり、死を隠すために仲間の戦士たちに手厚く葬られたという者。
そして最後に記された物語の名は――『貝獣物語』

「この物語を綴ると共に、二度と大魔王が復活せぬことを祈る――か」

オスマンは封筒を仕舞いこんだ。
そして、遠見の鏡でホールの様子を見る。

「……一体、どうなるというのじゃ」

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:12:46 ID:AIYHSWdb
支援

388 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第九話:2007/08/14(火) 00:12:52 ID:oCX7fCiI
レクスはバルコニーで風に当たっていた。
既に舞踏会は始まっているが、早々にホールを抜け出してきたのだ。
大魔王ファットバジャー。
かつてレクスは、皇帝バザズーとの戦いの折に、大召喚師ポットの呼び出したファットバジャーを見ている。
ポットの呼び出したファットバジャーは、100Pというレッドドラゴンに勝るとも劣らない力だったが
ポットとの相性により、1000Pまでパワーを増幅させていた。
だが、とも思う。
恐らく、あれはゾーンに封印されたが故に処置なのだろう、と。
レッドドラゴンでパワーだけなら互角に持ち込める相手なら、シェルドラドを壊滅の危機には追いやりはしない。
そんな事を考えていると、デルフリンガーが話しかけてきた。
余談だが、レクスは武器屋の店主に、デルフリンガーが鞘に収められればおとなしくなる、というのを聞かされていなかった。
元々召喚剣を使っていたレクスは、剣を鞘に収めるという事をすっかり忘れ去っていたのだ。

「なぁ、相棒」
「なんだい?」
「相棒は、ダンスにいかねぇのかい?」
「や……ちょっと苦手で」

なんでぇ! とデルフリンガーが笑う。
豪華な食事は少し楽しんだし、お酒は余り飲む気にはなれなかった。
ふと、ホールが騒がしくなった。
キュルケとタバサは見かけたし、恐らくはルイズが来たのだろう、とレクスは思う。
だがルイズは余り気乗りしない様子でホールの誘いを断ると、レクスの方へ向かってきた。

「こりゃおでれーた。馬子にも衣装たーこのことだ!」
「るさいわね」

レクスは呆けていた。
ルイズがドレスを着た姿は、まさしく幻想的であったからだ。
酔っていればよかった、とレクスは思う。
恐らく今の自分は相当顔が赤いのだろう。
だが、ルイズは予想に反して、真面目な顔でレクスに聞いてきた。

「……ねぇ、レクス」

ぼそり、とルイズが呟く。
バルコニーの枠に背をもたれさせ、背伸びをして月を見上げる。
貴族にあるまじき行動だが、それでも様になると思うのは、彼女が芯から貴族だからだろうか。

「ファットバジャーって……強い、んでしょう?」

レクスは、どう答えて良いものか迷った。
確かに、かつて自分は皇帝バザズーを倒した。
その際、ファットバジャー、ダークドラゴン、ブラックアダムという三体の、100P召喚獣が合体した
暗黒魔竜という召喚獣を倒した事もある。
だが、それは、仲間と力をあわせた結果だった。
更に、今の自分は魔法力も肉体もシェルドラドの時より弱まっている。
そう、レクスは思う。
だが。だが、なのだ。

389 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第九話:2007/08/14(火) 00:14:27 ID:oCX7fCiI
「――大丈夫さ。
あの時、貝獣仙人様が言ってたじゃないか」

レクスは笑いながら、ぐ、と拳を握る。
一度でも勇者と呼ばれた以上。
そして何より、マスターを不安にさせる訳にはいかない。
レクスはそう思い、ルイズに笑いかける。
ふと、ルイズは思い出す。
貝獣仙人の呪文を使ったとき、あの妙な生き物が自分に言った言葉。
『選ばれし少女』
そうだ。自分はもう『ゼロ』のルイズではない。
そして目の前にいるのは、自分の召喚獣にして、火の貝の勇者なのだ。
勇者が魔王を倒すのは物語の定番ではないか。
それに、その勇者を呼び出した魔法使い、というのも悪くはない。

「……そうね。大丈夫よね」

ルイズはぐ、と背を伸ばし、レクスに指をつきつけた。
だが、すぐにその手をドレスの裾に伸ばし、優雅に一礼をする。

「ホールならぬ、バルコニーでございますが。
宜しければ私と一曲、踊っていただけませんか、プリンス」

レクスは驚きながらもその手をとった。

「喜んで、マスター」

自分らしくないな、とレクスは思ったが。まぁいいだろう。
風が吹き、ホールとバルコニーをつなぐカーテンがバタバタとはためき、二人の姿をホールから遮断した。
故に、そのダンスを見たのは、本人たちと唯一、デルフリンガーだけという事になる。
そして、余りその内容を描写するには野暮に過ぎるだろう。
ここは一つ、デルフリンガーの言葉を締めにしたいと思う。

「おでれーた。
長い間生きてきたが、剣と鞘みてーにぴったりと踊る主従は初めて見たや!」



おまけ

NGシーン

「ふぁ……ファット……」

オスマンが呆然と呟く。
壁から突き出た巨大な腕。
威厳を感じさせる、禍々しき腕はしかし

突き指したらしく、悶えていた。

390 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/14(火) 00:16:02 ID:oCX7fCiI
以上、第九話でした。
これにて一巻分終了となります。
それでは失礼しました。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:18:16 ID:yuTpBtNv
GJ!
っておまけのシーン、目に浮かぶよ!

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:20:01 ID:b2ultstG
GJ!
突き指でマジ吹いた。私のコーヒー返せw。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:20:36 ID:wDeRG+8C
ここにきて……ここにきてファットバジャーですか!?
なんというか、やばいやつが出てきましたね……他の貝がない現状でどうやって倒すんでしょうか。


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:21:15 ID:YuXwwpS7
>突き指したらしく、悶えていた。
青ベレー達が一生懸命引っ張ってたんだろうなぁGJ!

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:22:35 ID:ElQyQueU
書き殴りの小ネタだけどいいかな?

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:22:57 ID:yuTpBtNv
いいともー

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:23:14 ID:b2ultstG
小ネタ歓迎!
遠慮はいらんぜ

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:25:14 ID:B5HSromr
>>385
アンドバリ……「バ」と「ヴァ」は混在していることがよくあるから、そんなに気にならない。
それよりも個人的には、最後の文字が気になるんだが―――
ニーベルンゲンの指輪はアンドヴァラナウトだったと記憶しているんだがなぁ。

399 :小ネタ:2007/08/14(火) 00:26:43 ID:ElQyQueU
「宇宙の果てのどこかを彷徨う私のシモベよ……神聖で美しく、そして究極な使い魔よ。
 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに……答えなさい!」
 何の変哲もない使い魔召喚の詠唱。
 しかしそれで召喚されたのはどうみてもただの平民だった。
 いや、ただの平民だと皆が思っていた。その時までは。
 やり直しを要求するルイズ。周りの皆はルイズを嘲笑した。平民を召喚した、所詮はゼロのルイズだと。
 しかし次の瞬間、皆の声はかき消された。
 召喚された平民は、軽くパーマのかかった前髪を揺らし、地獄の底から轟くような声で憎々しげに叫んだ。
 その一瞬、皆の動きが止まり、その後笑いが起こった。笑い、というよりまさに字のごとく爆笑だった。
 しかし、再び声が消える。かき消された訳でない、自然と消えた。男の発した二文字、音にして四文字の言葉がそうした。
 それからは地獄絵図だった。
 男…だったものが他に召喚されたものに対して刀…というより杖のようなものを振り回し始めた。
 刺され、抜かれて飛び散る火花。悲鳴を上げ逃げ回る生徒、召喚獣。
 幾人かは魔法を唱えて対抗した。しかし無駄だった。
 唱える魔法を悉く無効化し、男は暴れ回る。
 一頻りの召喚獣――及び幾人かの魔法を唱えたもの――を撃破すると、鋭い光を発して男はここからいなくなった。
 ……あの場にいた者は皆語る。
 
 ゼロのルイズが黒い体で赤い瞳の魔王を召喚した、と。


400 :小ネタ:2007/08/14(火) 00:28:46 ID:ElQyQueU
よし、終わった。サンクス

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:29:00 ID:yuTpBtNv
誰だ!?誰が召喚されたんだ!?

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:29:29 ID:b2ultstG
50億全滅させた男かもしかしてー!?
…うんまあ、暴れるよなー、ヤツならば。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:29:37 ID:EzIXWwpf
ゴルゴムの仕業だ!

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:30:04 ID:yuTpBtNv
クライシスの仕業か!

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:30:57 ID:YuXwwpS7
そして最後は奇跡が起きて帰っていったのか

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:32:39 ID:21nPQZUZ
奴は普通にライドロンで帰れるぞ
あれはそもそも次元間移動のための乗り物だから

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:33:36 ID:yf5YWCmf
誰かわからん

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:34:03 ID:Sxjhnm1K
あの人は駄目だ
全ジャンルのキャラクターの中でもトップクラスの強さだから

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:34:30 ID:gc9o0tdI
元ネタさっぱり。わかる人wikiへの登録よろ…

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:35:23 ID:jNjblrmf
他の人の感想も合わしてやっとわかった。俺が始めて見た昭和最後のライダーじゃないか!

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:37:08 ID://+EFg5V
Black Rxかねぇ。見た事無いな

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:37:45 ID:FmL9Fte+
この流れなら言える!
原作版Blackから、ラストシーン後の南光太郎を召還、てのはどうだろう!?

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:39:04 ID:+5djapj1
この流れなら言える
俺はハカイダーが好きだ

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:41:54 ID:ITQWvV1g
とりあえずコピペ

当真大河≧Mr.MXYZPTLK>緒方次郎>天照大御神>小笠原周防
>南光太郎>エル・カンターレ>檜山夕姫>武公=Evenstar

(全能の壁)

>大十字九朗with旧神デモンベイン>ホーキング博士>《女帝》=弥勒菩薩
>死神ももえ=セーラームーン=エドガーwith軍神デモンベイン>ヴァーナー

(宇宙破壊の壁)

>飛鳥仁>超田弦>孫悟空(SF西遊記)>シートンwithスカイラーク
>D>那智武流>メビウスインフィニティ>無幻弥勒=河合恵

(銀河系規模の壁)

>ロック>ウルトラマンダイナ>ゴエモンwithゴエモンインパクト>工藤兵吾withナイトウォッチ
>宮本小十郎=パステルレッド>ダーク・シュナイダー>竹柴逢喜with虚神騎士
>ウルトラマン(デルタスター)>獅子王凱withジェネシック・ガオガイガー

(恒星破壊の壁)

>クォヴレー・ゴードンwithディス・アストラナガン>マイメロディ>王子
>牧島だんく>武者ウイングゼロ=ファーストガンダム大将軍>PC原人>鉄刃

(惑星破壊の壁)

>美堂蛮>天野銀次>天道総司>神聖衣星矢>孫悟空(ドラゴンボール)>瀬川耕司>八神和麻=ヨルン・コットゥ
>ラハール>ゴーゴーファイブwithブラックマックスビクトリーロボ>神敬介>仮面ライダーストロンガー

(超光速戦闘の壁)

>ヴァルストークファミリーwithヴァルザカード>ロック・コール>十六夜京也>新マン
>孫悟空(パタリロ西遊記!)>シャノン・カスール>ノノ>ウルトラマンマックス>秋せつら
>ノリコwithガンバスター=レナス・ヴァルキュリア>則巻アラレ>クスハ・ミズハwith龍虎王
>真壁一騎withマークザイン>イナズマン>ワルキューレ>フェイト・ラインゴッド
>勇者エックス>ディラン・ハントwithアンドロメダ・アセンダント
>ミリィ=植木耕助>メガレンジャーwithウイングメガボイジャー>リョウマwith真ゲッターロボ
(亜光速の壁)


415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:42:54 ID:U4wSTtIs
>>412
確か未来の自分と戦って自暴自棄になったんだっけ?


個人的にはシャドームーンがいいな。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:43:03 ID:ITQWvV1g
>五代雄介=ロラン・セアックwith∀ガンダム=神武了>伏義=無道刹那
>仮面ライダー1号=竜魔人ダイ>ルージュ>シュウジ・クロスwithモビルファイター・ヤマトガンダム
>リョウ・ルーツwithEx―Sガンダム>パタリロ>カズマ

(大規模破壊の壁)

>鴇羽舞衣>ルーシー>アムロwithガンダム>カミーユwithZガンダム>パニポニXターボR
>甲賀弦之介>日向咲=キン肉マン>スカイライダー=大門大>ドモン・カッシュwithゴッドガンダム
>ルフィ>ダンテ=グリッターティガ>甲斐刹那>神名綾人with真聖ラーゼフォン
>アポロwithソーラーアクエリオン>テッカマンブレード=ゾフィー

(核無効の壁)

>魔人幽助>ジューダス=碇シンジwithエヴァンゲリオン初号機>死なずの醍醐=日向仁withライジンオー
>ウッソ・エヴィンwithV2アサルトガンダム>乾巧>アトム>アベル・ナイトロード>アルファモン
>更級小春>ハミュッツ>ローズレッド・ストラウス>ジャバウォック>椿定光>戦国卍丸

(山破壊の壁)

>タケル(ビックリマン2000)=御子神みさを=シーザーwithバン・フライハイト+ジーク
>石神カムロ>覚醒ノブナガwith天龍光剣>フリオニール
>ゲイナー・サンガwithキングゲイナー>エルガイヤーwithスーパーオーキスwithネオガンダム=神野マヤウェル

(超耐久の壁)

>ゲイン・ビジョウwithエンペランザ>スーパージオン=ショウ・ザマwithビルバイン
>ティーダ=アーカード>空条承太郎>玄野計>山本大介>アルベルト=トト
>リュウ>テリーボガード>ヴェイグ>高町なのは=レッドマン>クロ>ゴジラ>上田虎之助

(巨大生物の壁)

>芥火ガンマ>ヴァン>K'>両儀式>オーフェン>蒼月潮>神野メイ>鵺野鳴介>墨村良守>νガンダム
>クリプト138with円盤>メタビー=カイム>ロト>ケンシロウ=ネイキッド・スネーク
>タイムスイーパー>仮面ライダーブレイド・キングフォーム=加藤鳴海>ターちゃん>シャナ>天道流珠菜
(超音速戦闘の壁)


417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:44:40 ID:ITQWvV1g
>レオン>ガッツ>村雨クナイ>ジュピター>緋村剣心>大河内三郎=鈴木ナナ
>ジェニー=ルパンV世=トレイン・ハートネット>ピクセル=スパイダーマンJ
>コンカー>前田慶次>高嶺竜児>ピーター・パーカー>沢渡憂作
>平賀才人>太田withパッソル改>上条当麻>遠野志貴>叶太輔>レノーラ

(思考発動の壁)

>迷企バサラ>閻魔あい>90式戦車>ジョーズ>ルルーシュ>シャーロックホームズ
>くにお=倉本駆馬>ラシャーヌ>タケル(タケル)>もょもと>武者頑駄無
>ゴルゴ13>西園弖虎>七原秋也>力丸>藤原拓海withハチロク=日向俊郎with REAR RF31

(車の壁)

>橘真麻>ジョニィ・ジョースターwith馬>ルギア>押足藤太
>亜想大介>久我山鏡>梅村二郎>スペランカー>橘なごみ

(銃の壁)

>トルネコ>キャッシュ>ピーノ>四方堂麻里亜>丹波文七>ペプシマン>金田一 一
>高原日勝>前田太尊>久里武志>井之頭五郎>バカ=キ=エル・ドグラ=メロス
>五代裕作with自転車>相模正人>夜神月>金田正太郎=クロノ>真中淳平>チャングム>道下正樹=笹原完士

(成人男性の壁)

>濱中アイ>芳山和子>小久保マサヒコ=トム・ソーヤー>ナージャ>ごん狐=伊藤千佳
>野原しんのすけ>パックマン=こぶた三男=ストレンジラブ博士>ミッフィー>白雪姫>涼宮ハルヒ
>範馬勇次郎>たいやきくん>一寸法師>こげぱん>梶原篤士>藪沢大地>田嶋良平

ウザかったらごめん。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:44:57 ID:ARrD5Ynl
正直言うが。
小ネタ書いてくれるのは嬉しいが読んでも正直元ネタがわからん奴が多い。
こっちの知識不足の可能性もあるがもう少し文章の中に情報を入れて欲しい。
調べたくても調べられない。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:45:11 ID:B5HSromr
コピペに文句つけても仕方がないが、
フリーザ様だってナメック星破壊したんだから、悟空にも普通に可能だろう。

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:45:20 ID:YuXwwpS7
>413
レコンキスタを語るワルドに「…お前が正義なら、俺は悪でいい」とか言うんじゃろか

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:46:37 ID:b2ultstG
>>420
それは映画版ハカイダーじゃね?
何か永い眠りから覚めたやつ。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:47:58 ID:fZ9n78gM
大河っていつの間にこれだけ強くなったんだ…もしかして運命と正義で強化された?

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:48:23 ID:BC7AbTcu
ブラックはきっと殺虫剤に弱いっ

424 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 00:49:00 ID:iuSxS1Bo
これは……投下してもいいのだろうか?

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:50:32 ID:HWl22d/R
孫悟空(ドラゴンボール)が美堂蛮と天野銀次に負けてるのに驚き
ってかほとんど分からんキャラばっかり…

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:51:41 ID:iAVQyjRh
ヒント:考察者の主観と信仰補正

>>424
スレが空いている、進路クリアーなのだー

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:52:01 ID:+5djapj1
>>420-421
ギルハカイダーもまぁ、嫌いじゃない
ハカイダーは甲乙つけ難いが、ワルド戦でその台詞はいいなぁ

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:52:42 ID:wR/9ke+f
>>399
自己満足で書きなぐるのはいいが少しは何を呼んだか分かるように書け
あと流れも何もなくただ暴れまわっただけでイミフすぎ

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:52:51 ID:Sxjhnm1K
>>425
最強スレ的考え方だからね

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:54:32 ID:yFtIU1iY
地味にサイトがランクに出てるのな…

431 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 00:54:36 ID:iuSxS1Bo
んじゃまあ投下いきますー

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:56:12 ID:gc9o0tdI
いえーい。支援支援

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:56:15 ID:T4dZlNT4
きたあああああああ

434 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 00:56:42 ID:iuSxS1Bo
「さーって、再びの鬼ごっこですかー……」
 こちらの世界で三度目の展開である。いい加減慣れるだろ、と言われるかもしれないが、それは間違いである。
 なにせ、今回は以前とは少し違うのだから。
 ちらりと後ろを見るが、背後から迫ってくる様子はない。今のうちに作戦を立てるべきだと、当麻は軽快に動かしていた足を止める。
 やみくもに逃げ回っていたらすぐに捕まってしまう。相手は闇の力を授かったような強さを誇るのだ。正直、ワープとかしてしまいそうな勢いを持っている。
 最悪の展開、正面衝突だけは避けたい。幻想殺し一本だけでは、あの魔王を止める事はできない。
(ただ逃げてたら廊下でバッタリ! って可能性があるよな……、となると誰かの部屋に匿ってもらうべきか)
 当麻は自分を匿ってくれそうな人物を思い浮かべる。
 キュルケ……はダメだ。確かタバサと一緒に帰郷しているので部屋には鍵がかかっているはず。
 ギーシュ……もダメだ。彼の部屋がわからない以上、どうしようもない。
(となると……)
 残された相手は一人。
 できる事ならあまりこういうのに関わらせたくない相手だが、
 やはり命より大事なものはない。
 当麻は僅かに費やした思考の後、再び走り始めた。

 少年は向かう、少女の元へ。
 その選択が最善でありながら、最悪の選択である事も気付かずに、
 ただ、走る。
 その姿は、
 まるで主人公がヒロインを守りにいくかのようであった。



「なるほどね〜、そういうことがあったのね……」
「当麻君には悪いことをしたね」
「もー……ちゃんと謝ってくださいね」
 シエスタは、帰ってきた二人に当麻との関係を勘違いさせないように説明をした。
 すでにある程度の予測を立てていた二人だが、やはり酷い事をしてしまったなと、再び実感するかのように落ち込む。
 ほんわかとしたシエスタの説教を終え、今度当麻に会ったら謝るという約束をした。となると、話が終わった今、話題を変えるには絶好の機会である。
 具体的に言うならば、
「そういえば、私たちがいない間なにやってたの?」
 シエスタと当麻との時間である。
 ビクッ、とシエスタの体が反応する。彼女は冷や汗を流し、焦りながらも、答えた。
「え、えっと、ふ、二人で世間話をしましたよー」

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:57:18 ID:AIYHSWdb
支援

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 00:58:51 ID:oIndS9cB
>>425
最強スレは作者がよくわからずに適当にしたことが有利になる
後何となく作った設定がとんでもない事もめずらしくない
他にもキャラでの相性とかもあるし高スペックでも上に行けない事もよくある

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:00:04 ID:AIYHSWdb
>>436
具体例をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:00:09 ID:+5djapj1
うっひょう支援するぜ!

439 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 01:01:32 ID:iuSxS1Bo
 この二人の洞察力は高い。先の出来事を説明したらシエスタの顔はきっと赤くなる。
 ただ身長を測るだけなのに、顔を赤くするのはおかしい。そこに二人が違和感を感じるのは明らかだ。
 だから、言わない。自分がそのようにはしたない子だと思われたくないから。
 しかし、
 洞察力が優れているのならば、シエスタが嘘をついているのを見破るのもまた当然の事である。
 金髪の子が話しかけた瞬間、体を震わす時点で疑いをかけたのだ。
「あんた、嘘ついてるわよね?」
「な、なんのことですかなー?」
 マニュアル通りのような対応の仕方に、二人はますます疑いの眼差しを向ける。
 あえて言わないという事は、
 何か裏があるに違いない。
「シエスタ、あんた言わないとわかってるでしょうね?」
「へ? な、なんのことですか〜」
「とぼけても無駄よ! あんたが何かしたなんてバレバレなんだから!」
 グイッと、金髪の子がシエスタの顔にと迫る。二人の吐息が、互いの皮膚へと直接感じるその距離に、思わず彼女は後ずさる。
「べ、別になにもないですから!」
 頬がいつの間にか赤くなっていた。何度もしつこく尋ねられたので、無理矢理思い出されたのだ。
「嘘おっしゃい! 吐け! 吐かないといろいろ――」
 瞬間、鍵を開けていた扉は勢いよく開かれた。
 ノックなどする暇なく、少年がなだれこんだ。


「と、当麻さん!?」
「悪いシエスタ。ちょい匿ってくれないか!?」
 同意を貰う事なく、当麻はベッドの下にある僅かの隙間に隠れる。
 様子からして、緊急事態が起こっているのは誰にでも判断できる。問題はなぜなのか、だ。
「と、トウマさん? 別に大丈夫ですけど一体なんで……?」
「あー話せば長くなるんだが、ルイズがめちゃめちゃキレて追われてるんだ」
 当麻の言葉に、ドキッと金髪の子が反応する。もちろん、シエスタが見逃すわけがない。
 攻守交代である。
「な・に・か。知ってるんですか〜?」
「いやーなんでもない。つかなにもないから安心して」
 シエスタが、本日二度目のお怒りモードに突入したので、金髪の子が慌てて両手を左右に振り、否定の言葉を並べる。
「嘘――」
「シエスタはここにいるかしら? いいわ何も言わなくても、わたしの視界にちゃんと入ってるから」
 しかし、その攻守も一度リセットされる。新たなお客が迎えた事で、そのような論争をする暇がなくなったからだ。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:03:24 ID:AIYHSWdb
支援

441 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 01:04:30 ID:iuSxS1Bo
 役者は揃った。
 構成も設定も決まっていない、ただ配役だけが決まっているお芝居が、
 今、始まる。


「ラ……ラ・ヴァリエール嬢、ど、どうしたのですか?」
 あまりの殺気の大きさに、シエスタ含めて三人のメイドは一歩だけ後退した。
 それでもシエスタは当麻の前に立ち、ルイズから彼を隠そうとしている。
 当麻がここにいないとわかれば、きっと向こうも退いてくれるはず。そう信じてシエスタが尋ねたのだが、
「あんたをぼこぼこにしにきたのよ」
 さらりと、まるで挨拶を交わすかのようにさらりと言った。
「はい……?」
 なぜそこで自分の名が出たのかわからないシエスタは、ルイズに確認を取る。
「あんたも、トウマと同罪。一緒に償ってもらうわよ。女の子だからって許されると思ったら大間違いよ」
「いえ……だからなんでそんなことに……?」
「わたしより胸が大きくてそれをトウマに見せびらかした罪」
 そんな罪ないですよ! と突っ込む少女に、もう話す事を終えたのか、ルイズは杖を取り出す。
 当麻はまずいと思う。このまま隠れ通せば大丈夫かと思ったのだが、標的をシエスタに変えられた。
 当麻自身はある程度耐性を持っている為、死ぬ事はないと思う。しかし、シエスタは違う。
 闘う事も何もできない女の子なのだ。そんな子が目の前の貴族に怯む事なく自分の前に立ち塞がっている。
 当麻さえ安全ならそれでいいかのように
 ギリッと奥歯を噛み締める。
 そう、そこは本来当麻が立つ位置なのだ。たとえそうじゃなくとも、シエスタの身を守るのは当麻なのだ。
 それなのに自分はなんだ?
 ただ黙ってここに隠れているのか?
 違う。当麻は断言する。そんな事をしたら、一生後悔するであろう。
(人の不幸を……勝手に背負うな!)
 考えるより前に足が動くとはこの事だろう。当麻は、ベッドの下から再び身を乗り出し、シエスタの前に立ち塞がった。


「と、トウマさん!?」
「わりいシエスタ、お前が関わっているなら別だ」
 ビキビキビキィ! とルイズのこめかみからあまり穏やかではない音がする。
「そう、あんたはその子を守る為にここに来てたのね、素晴らしいわ。なんていいお話なのかしら?」
「待って、だからなんでそんなに怒っているんですか!?」
「あんたの胸に聞いてみれば?」
 やはりダメだ。怒りは収まる所かむしろ増加している様子だ。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:05:52 ID:AIYHSWdb
支援

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:07:41 ID:ARrD5Ynl
そういえば水兵服があるって事はトリスティンに海軍がいるって事か。
支援

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:08:45 ID:oIndS9cB
支援しながら……と

>>437
例えば最強スレで最も多いレーザー。これがいい例
レーザーの弾速は光速なんだけどそれわかってる漫画家とか小説家なんてあまりいない
だからそれを避けたり、追い抜いたりすれば必然的に超光速になる

445 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 01:08:47 ID:iuSxS1Bo
 ルイズが足に力を入れた瞬間、シエスタの仲間である二人が当麻の前に立った。
 感心したかのように、ルイズは不敵な笑みを浮かべる。
「へぇ、仲間愛? 涙が出ちゃうわね」
 もちろんルイズの瞳からは何も出ていない。彼女の挑発に対抗すべく、金髪の子が口を開く。
「はっ、一人で挑んできたあんたには一生理解できないようね!」
 ギリッとルイズは奥歯を噛み締める。彼女の中での目標が変更された。まずは最初に小うるさい仲間を倒してから本命の方がいろいろと好都合だろう。
「さあ、トウマ君! 今のうちに逃げるんだ!」
「でも……!」
「でももへちまもないっ! こういうパターンになったら黙って行く!」
「ッ……」
 わかっている。ルイズに立ち向かうわけにはいかない。
 しかし、向こうは別である。二人の命が狙われている今、当麻達はルイズが落ち着きを取り戻すまで逃げ続ける必要があるのだ。
 そのためには逃げる時間が要る。たとえ僅かであろうと、距離を再び開かせないと意味がない。
 ならばと、二人がその役目を名乗り出てくれたのだ。
 しかし、それはかなり危険な行為でもある。あのルイズと相手をするのだ。無傷で帰ってはこれない。
 それだけ二人にとって、当麻とシエスタは大事な存在なのだろうか? 決まっている。そうでなければこのような事をするわけがない。
「いくぞ……シエスタ」
「え……? キャッ!」
 当麻はシエスタの腕を引っ張り、扉へと向かう。
「逃がさない!」
「だから! あんたはこっちの相手だっつーの!」
「簡単にやられると思ったら大間違いです!」
 ルイズが振り返る瞬間、二人のメイドが襲いかかった。



「とりあえず走るぞ!」
「え……あ、はい!」
 シエスタは想いを寄せている少年に腕を引っ張られ恥ずかしくなる。不安と喜びが混ざり合う中、少女は少年の背中を追い続ける。
「待ちなさい!!」
 叫び声と共に、後ろから勢いよくルイズが迫ってきた。どうやら、足止めの時間は僅かであったようだ。
 距離は二十メートルぐらいだろうか? しかし、曲がり角が少ないこの直線の廊下、逃げ切れる距離ではない。
 それに、シエスタはお世辞に言っても運動神経がよいとは言えない。このまま近づかれるのも再び時間の問題である。
 廊下を曲がり、一階と二階を繋ぐ階段を一気に駆け上がった。襲いかかる足の疲労をもろともせず、再び直線の廊下を走る。
 と、その時だ。

446 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 01:11:50 ID:iuSxS1Bo
 前方のとある部屋から声がした。
「え? どこ! どこどこ!」
 知っている声、数少ない当麻の知り合いである。
(このまま振り払える様子もない……ッ!)
 杭を足に刺すかのように急ブレーキをかけ、
(なら、第三者の説得が必要だ。つか最悪シエスタだけ助かるようにしなければ!)
 扉を開いた。
「ギーシュ! 頼みがあるんだ!」
 当麻とシエスタが室内に入ると、そこにはギーシュともう一人の女の子が立っていた。突然の事態に困惑している様子である。
「んなボサッとしちゃう時間はないんです!」
 当麻はシエスタを部屋の奥へと引っ張っていく。そこで、ようやく住人である二人の口が開いた。
「なにをやってるんだ君はぁ!?」
「ちょっと! なにわたしの部屋に入ってきてるのよ!」
 当麻がそんな文句を述べる二人に対応する暇がなかった。
 三人目が文句を言う代わりに扉を盛大に蹴ったからである。
「もう逃げれないわよ!」
 ルイズは当麻とシエスタの二人を見ると、ずかずかと部屋に入り込む。
「待ってくれ! 俺は構わんがシエスタは許してくれ!」
「いまさら許して貰おうと思ったら大間違いよ」
 と、ルイズは何かに気付いたのか、当麻達とは違う場所に置いてあるテーブルへと向かう。
 そこには、ワインとグラスが置かれていた。二つあるので、おそらくギーシュと女の子用なのだろう。
 すると、ルイズはグラスの中身を一気に飲み干した。
 女の子があっ! と叫んだが、誰も気がつかない。
「プハー、走ったら喉が渇くものね。さて、どっちから罰を与えようかしら?」
 手で口の汚れをを拭うと、当麻達へと視線を向けると……。

 キュンッ、と胸が鳴った。

「あ……れ……?」
 おかしい。ちょっと前まで怒りで感情が支配したはずなのに、いつの間にか変わっている。
 なぜだろう、なんでこんなに好きという想いが強くなっていくのだ?
 ルイズは思わずその人物の名を挙げた。
「シエ……スタ……」

顔が、真っ赤に染まっていた。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:14:05 ID:ARrD5Ynl
百合か!百合なのか?!支援

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:14:38 ID:AIYHSWdb
>>444
はい、ありがとうございます。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:14:50 ID:C4mGE2Mm
解除薬作る必要ないね!!!!支援

450 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/14(火) 01:14:51 ID:iuSxS1Bo
以上ですー

三日も空けてしまいすみませんでしたorz


451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:16:24 ID:T4dZlNT4
いきなり百合になったァ──!?

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:16:57 ID:wnAphhHe
>>443
アルビオンだ! アルビオンの水兵服の横流し品だ!

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:17:04 ID:+5djapj1
GJだが何と言う変化球wwwww

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:17:12 ID:AIYHSWdb
そういえばタバサ母も治せるのだろうか?

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:17:37 ID:jNjblrmf
>>450
おじゅじゅしたー
三日開いた程度気にするようなことじゃあございやせん

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:17:45 ID:Sxjhnm1K
ギャグで地球破壊とかしたさえ考察に含めるからなぁ

>>450
そのぐらいが普通というか早いくらいですよ

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:19:19 ID:HDJsncCY
GJ!だが今すぐ続きがよみたい
百合で引くなんて反則だぞw

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:19:49 ID:s3h53RGu
百合ktkr!?
そして三日も空けて〜は別に良いと思うんですよ。というか早いですから、異常に。
このスレの速度を比較対照にして考えてはいけないというか。
自分のペースでどうぞ、ゆっくり待てますから(汗

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:20:09 ID:AIYHSWdb
>>452
アルビオンにも海は無いと思う

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:20:44 ID:jpniXoq3
ルイズも色んな人を好きになるよな。人じゃないのもこのスレでは多いが
それはともかくgj


461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:21:34 ID:jNjblrmf
>>459
きっと空軍のことを海雲軍って言うn(ry

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:21:55 ID:gc9o0tdI
アルビオンじゃ空兵服とか言われてたりなあ

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:23:46 ID:TBAtXtlC
>いるだけで魔法を封じる……
円環少女の「沈黙」を初めとする地獄(地球)の住人は?
地球人全員が魔法を視覚やら聴覚やらで観測すると燃やしてしまう
(ただし壊してる当人には見えず聞こえず、壊した結果出る炎も見えない)
だからルイズを置いて飛んで帰ろうとしても炎を上げて飛べずに
「こいつらは何をやってるんだ?」となる。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:26:15 ID:jpniXoq3
これならルイズがシエスタも追っかけていった理由に説明がつくよね
メイドに香水の件で八つ当たりをしてぼこられたギーシュと、メイドへの百合な色恋沙汰で刃傷沙汰になったルイズ
うん、ハルケギニア始まったな

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:28:43 ID:wnAphhHe
>>459
原作4巻のP82を大音声で100回朗読するんだ。
そして、アニメのタルブ村攻防戦も合わせて参考にしたまえ。

・神聖アルビオン共和国空軍水兵の制服は「水兵服」
・市場で捕虜からの略奪品「水兵服」が3着1エキューで販売中

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:28:45 ID:+IJTA3yl
惑星破壊ならドラえもんにも出来る。
マーズ&ガイアーも可能

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:28:45 ID:s7ivpCvH
スレの流れと関係ないけどさ、風呂入ってて不意にREX 恐竜物語との
無謀なクロスが頭に浮かんだんだ。
でもあんまりな映像しか浮かばなかったからすぐ諦めたよ(´・ω・`)

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:31:21 ID:YaYQWM0E
>>463
しかし今度は、そういう魔法に対する根源的天敵みたいなキャラをなぜ魔法で召喚することができたのかという問題が。
ご都合主義といっちゃえばそれまでだけど。

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:32:55 ID:ARrD5Ynl
>>465
オゥ。見逃してたな。

空軍水兵…。
なんか矛盾を感じる…。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:34:59 ID:Sxjhnm1K
そろそろ中村等さん召喚されないかな〜

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:35:54 ID:fw6Ol5AT
ブラックアウトだけでなくスコルポノックも一緒に召還してたんですね、ルイズ…。
いよいよブラックアウトが正体を現すんですね。


472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:39:34 ID:EAsvaxQN
コンバット越前はまだかっ!待ってます

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:45:24 ID:sCva5A1X
あの人はゼロ魔の原作読んでなさげだったからなー
こんだけ間が空いたら熱も冷めたろうし、難しいだろ

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:47:02 ID:s3h53RGu
俺、今日劇場版トランスフォーマー見てからディセプティコン・ゼロの人の投下読むんだ……

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:49:40 ID:h5Rcb65B
そういや越前はここのトコ見かけないな

しかし戦国卍丸召喚ねえ。
なんかデルフが 大霊院デルフリンガー丸に強化改造されそうではないか

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:51:39 ID:PowkuCtV
474に脂肪フラグが…

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:54:28 ID:sbubI6FH
とらドラの高須竜児を……と思ったが
よくよく考えたら手乗りタイガーのがよっぽど凶悪なのであんま意味ないな
主人公の黒乳首をゴミレーズンよばわりするツンデレってどうなんよ

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:55:10 ID:lOdNJOed
>>470
等つながりで平均(たいらひとし)とか。
ジャスティ・ウエキ・タイラーでもいいけど

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 01:57:54 ID:PowkuCtV
そこで日本酒甲州仕込一斗樽召喚ですよ。


480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:01:34 ID:FmL9Fte+
マイナーなネタだが、星をも落とす魔王ヤマさん召還。
聖地に古き龍エキドナ様が封印されてるオチになりそうだが。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:04:12 ID:vRuqPQgO
>>478
タイラーがやってきたら、とりあえずハルケギニア大陸内の諸問題は
スーダラな展開のうちにいつのまにか解決しそうだな。


でも、あのおっさん、ロリコンなんだよなw


482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:04:56 ID:GJMjZUol
>>478
ルイズにパコパコ呼ばわりされるタイラーはしっくり来すぎるw

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:06:10 ID:h5Rcb65B
ときにどっちのタイラー?

富士見版?

484 :sage:2007/08/14(火) 02:08:52 ID:2wcx35wi
>480
むしろ鉄くんを召喚。おっかけてヤマさん登場。

シルフィード「きゅきゅ? ヤマさんから何か懐かしい匂いがするのねー」
ヤマ「ああ、彼のことかしら。……ナーガ?」

出現する古き竜ナーガ

ルイズ・キュルケ・ギーシュ「な、なによそれー!?」
シルフィード「きゅー! ご無礼お許しくださいなのね〜!」






……いかん、シルフィードの口調が某ヒャクメさまになってる

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:09:30 ID:YaYQWM0E
>>483
個人的に、ファミ通文庫版のタイラーは無しだ。
若々しくてイケメンなタイラーなんてタイラーじゃねえ!

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:11:40 ID:h5Rcb65B
その代わり富士見版タイラーは作者自身が 
「アレ人間じゃない。一つの自然災害」
と断言する扱いにくさだぞ。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:11:48 ID:GJMjZUol
一番動かしやすそうなのはアニメ版のタイラーだろうなぁ
強過ぎないし、さりとて個性は十分だし、何よりロリコンではない

488 :484:2007/08/14(火) 02:11:56 ID:2wcx35wi
ごめん、ageちゃった

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:14:40 ID:h5Rcb65B
>>484見て、GS美神の小龍姫とか召喚でいいかもとか思ってしまった。
あとワタルの竜王丸とか。

いわゆる普段龍の姿をとらない龍

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:16:31 ID:Ase7t0zH
>>489

プサン

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:16:59 ID:p4SIIij8
むしろ高笑いするほうのナーガが出てきてなあ。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:17:51 ID:YuXwwpS7
>489
ゴーレムだと思ったら竜だと言われ驚くルイズ
「しかも言葉を喋れるなんて…」
「うむ、他の言語も喋れるぞ」
そして各地の方言を喋り捲る竜神丸
あ、竜王丸じゃねぇ

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:19:10 ID:Ase7t0zH
ドラゴンクエストモンスターズ+からテリー召喚
魔王が大量に配下に

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:19:41 ID:yOTf3Os6
アモスは、モンスターか

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:19:56 ID:h5Rcb65B
エロゲ原作でなければ、ルドラサウム大陸からマギーホア(KD)召喚とかカミーラ召喚とか笑えそうだが。

カミーラ来たら、ギーシュ や ウェールズをかっさらいそう

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:20:03 ID:EAWSJmnz
竜王丸より龍神丸のほうが好きだな

>>490
なんつーか2chのせいかそいつが諸悪の根源に思えて仕方ない

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:21:05 ID:h5Rcb65B
ああ、龍神丸かワタルのは

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:23:36 ID:abtC+/r8
ルイズが白い柱を召喚
そして柱の中から最強魔王が・・・

レコンキスタ7万「うわーだめだー!(全滅)」

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:24:24 ID:EAEX6tpV
>>490ちょwww
マスタードラゴンww

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:24:31 ID:8L4/x+cR
そろそろ竜繋がりでリューナイトをですね(ry

ヒッテルとリューガンナー・デリンガー召還とか

501 :宵闇の使い魔:2007/08/14(火) 02:24:58 ID:CEYOriVj
ちょろっと小ネタ書いてみたんだが投下良いかな?
宵闇知ってる人がまだ起きて見てるか疑問だけどw

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:25:37 ID:h5Rcb65B
ラクウェル召喚できゅいきゅいがスーピイ君に改名?

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:26:12 ID:jNjblrmf
シバラク先生とか呼んだら面白そうとふと思った
あと龍神丸と声繋がりでZOEドロレスアイの主人公のオサン(ジェイムス)とか
おっさんキャラ呼ぶのってなかなかないし

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:26:47 ID:h5Rcb65B
安心しろ おいらが起きている 一応

505 :宵闇の使い魔:2007/08/14(火) 02:28:28 ID:CEYOriVj
では……
タイムリー?に爺さん召喚物ですw

『アーノルド・ラスキンwithクスィ・アンバー VS フーケwithゴーレム』

(前略)

ラスキンはルイズの隣りに立つと、頭を撫でてやりながら告げる。

「言ったはずだ。私は難儀している女性を捨て置くほど、浅ましくは無いと」
「ラスキン――?」
「下がっていたまえ。使い魔を信用する事も、主には必要な素質だ」

「わ、解ったけど――どうするのよ。あんなでかいの、幾ら貴方の剣でも――」
「心配ない。キュルケ君、タバサ君。頼んだぞ」

「え、えぇ――」「解った」
キュルケとタバサがルイズの手を引いて下がらせる。
流石に二人とも不安げな視線をラスキンに向けるが――

「Omnipotens Aeterne Deus,
 Oui totam Creaturum condisdisti in landom et honorom tuum ....」

彼の口から聞いた事の無い呪文が流れ出す。

「うそ、魔法!?」「なによアレ!」「ご、ゴーレム――?」

ラスキンを凄腕の老剣士だと思っていた三人が、そしてフーケが驚愕に表情を変える。
だがそれは彼の唱える魔法以上に、彼の背後に現れた魔法陣からゆっくりと競り上がって来る巨大な人形に向けられていた。

甲冑を着込んだ女性型。
通常の腕に加えて、更に後光を模したかのような背面ユニットに三対の腕を持つ姿はどこか神性を感じさせる。

ラスキンは一息に肩に飛び乗りってフーケに告げる。
「さあ来い、土くれよ。我が主の勇気に敬意を払い、全力で相手をしてやろう」

予想外の戦力に唇を噛むフーケ。
だが、フーケのゴーレムとは異なり、クスィ・アンバーは芸術品のような完成度でこそあるが、
細腕で破壊力があるようには見えない。
「ちッ――だがそんな玩具のような細腕で何が出来るッ!」

「偶神クスィ・アンバー。我が信念のかたちだ――見縊るな」
「くたばりぞこないの爺がッ」
フーケはゴーレムをクスィ・アンバーへと向けて走らせる。

「ふん。力とはこれ見よがしに振るうものではないわ――教育してやろう」

――貴方がそれを言うの?――

その場に居た誰もが思ったが、ラスキンの勢いに飲まれて口に出すものは居ない。
地響きを立てて突っ込んでくるゴーレム。
振り上げた腕が鋼鉄に変わる!

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:28:32 ID:+V38bD+E
>>502
時空定義エンジンがなければ魔法が・・・・

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:29:07 ID:d83h1Kys
>>503
リンクス家の親父は大好きだが…ネタになるのか?

>>492
むしろ粘土細工状態から開始のほうが

508 :宵闇の使い魔:2007/08/14(火) 02:29:55 ID:CEYOriVj
しかしラスキンはそれを見るとニヤリと老獪な笑みを浮かべて、呪文を唱えた。

――まだ何か出すのか!?――

それに気付いたフーケは、ゴーレムの動きを加速させる。
しかし、《アポート》によって巨大ロボサイズの刀が呼び出されると、
四対の腕がそれぞれ掴み、構える。

「動きが鈍い。所詮は土くれか――抜刀四連!」

斬ッ――!!!

「なんだって!?」
フーケの表情が驚愕に変わる。
ゴーレムに比肩しうるほどの巨大な身体が、高速の抜刀術を見せたのだ。

四振りの刀のうち三振りを砕きながらも、クスィ・アンバーには傷一つ無く――

「成敗!!」

ラスキンの宣言と共に、クスィ・アンバーが残った一振りの刀を納める。

チンッ――

鯉口が音を立てると同時に、ゴーレムに正中線が走り――真っ二つに崩れ落ちた。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:30:22 ID:jNjblrmf
>>507
ネタにするならやっぱドロレスの方かね…支援

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:31:58 ID:h5Rcb65B
ZONE OF ZEROのドロレス版は兇悪だろうなと思った事あるな。

支援!

511 :宵闇の使い魔:2007/08/14(火) 02:32:10 ID:CEYOriVj
以上。
夜中の勢いで書いたのでオチは無い。
反省はしている。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:32:16 ID:JRaHITGy
ラスキン翁は正義の人〜GJ!GJ!!GJ!!!

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:32:25 ID:8L4/x+cR
>>501
執筆はや!?
小ネタ期待してます
>>502
だがラクウェル召還しても世界の問題でドラグーン居ないと魔法が使えないから
魔法ジャンキーのラクウェルは駄目人間に……
あとすーぴぃ君は元々パン屋のマスコットだから
シルフィを改名まではしないんじゃないか?

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:37:39 ID:s3h53RGu
宵闇の人GJ。 巨大な敵相手が華の人ですからね。

>>476
パインサラダを食べるまでは死ねないな。

後、ラクウェルと言えばワイルドアームズシリーズにもそんな名前の人居たよね。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:38:47 ID:1jgz47Yd
>>502
ラクウェルと言われるとWA4の方を思い浮かべてしまう

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:40:08 ID:jNjblrmf
>>510
ADAよりも無邪気にえげつないことしそうだわなw

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:43:48 ID:yOTf3Os6
リファインゼータのバーニアに巻き込まれるぞ

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:46:51 ID:8L4/x+cR
宵闇氏GJ!
やっぱラスキン卿いいなあ

ただラスキン卿だととっとと契約解呪しちまいそうな気も……

すてプリからならラクウェルよりシャノンのが動かし安いだろうなーと思うんだがどうだろ?
卓越した剣士で元武器屋だしデルフとの相性も良いと思うんだが

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:50:30 ID:lOdNJOed
ゼータねぇ
ハマーン様とか見たいな
「俗物が!」とギーシュの頬を張るハマーン様。
女性とはいえ軍人なんだから才人と同じ程度かそれ以上には活躍できるはずだし

シエスタのひいじいちゃんは薔薇の騎士を気取ってたちょっと壊れかけの人で
竜の羽衣はザクIII改。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:51:57 ID:h5Rcb65B
宵闇氏堪能したさね。

>>518
まあ、マトモな長編ならシャノンだろうねえ。
まあ、沼の主様やってた竜機神を修復された状態で召喚とかも面白そうではあるけど。
(まあ、パワー調整して弱体化させないと使いづらいが)

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:51:58 ID:HmhxIbTC
ラスキン卿なら契約解除しつつも付き合ってくれそうだ
正義の人だから異世界であろうとも自らの信じる正義を執行するだろうし
あとこっぱげ先生がラスキン卿の知識を知れば師として敬いそうだ

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 02:55:58 ID:siq7QviC
ある意味異端な小ネタSSかもしれないが3時から投下したい。OK?

523 :宵闇の使い魔:2007/08/14(火) 02:57:12 ID:CEYOriVj
なかば苛められてるルイズを、難儀している女性は捨て置かない精神かなぁ
まぁ、クスィ・アンバーの再調整がムニャムニャな感じなので小ネタどまりでw



524 :THE ZERO OF DIS -虚空からの使い魔-:2007/08/14(火) 03:01:08 ID:siq7QviC
とりあえず行きます!



遥かなる未来を舞台に繰り広げられた全ての銀河を賭けた死闘。
その戦いの末にαナンバーズはついに霊帝ケイサル・エフィスを打ち破りまつろわぬ霊達の魔手から地球を、いや、銀河を救うことに成功した。
そして時の番人の使命を胸に旅立っていったクォヴレー、イデの力を発現させαナンバーズを元の時代へと送り届け未来に残ったイデオン
彼らの力が無ければこの戦いを制することはできなかっただろう。別れを惜しむ戦士達。
しかし…そんな彼らを最初に迎えたのは忘却の彼方、因果地平へと吹き飛ばされたはずのあの男であった…


もはや見ることは叶わぬかもしれないと誰もが思っていた青き星を眼下に安堵する戦士達だったが…疲弊しきった彼らに襲い掛かる突然の襲撃。
白い虫のような機体が飛交いαナンバーズ艦隊のカタパルトに攻撃を加えこれを完全に破壊する。
機体の発進を阻止した上で艦橋に狙いを定め静止するその機体はメギロートと言う。
そして後方に控える一機の機影…
「第三地獄、トロメア」
その機体のコックピットで一人の男が低い声でつぶやく。第三地獄トロメア、メギロートの制御による精確な攻撃を幾多の死角から大量の物量で行うものだ。
奇襲を仕掛けたのは、禍々しく蛇のようにのたうつ下半身の上に四本の異形の腕を持つた漆黒の巨人。地球側のコード名はブラック・デスクロス
文字通り死をもたらす黒き十字架とでも言ったところか、その真の名をジュデッカと言った

「ばかな……!イングラム教官の手で因果の果てまでぶっ飛ばされたはずのてめぇが……!」
αナンバーズの旗艦エルトリウムの艦橋からリュウセイ・ダテが苦々しく言った
「くくく……よくぞ霊帝を始末してくれた……よもやこれほどまでの力を有していたとはなSDF艦隊…いや、今はαナンバーズか」
男は不気味な四つ目の仮面の下に邪悪な笑みを浮かべあざ笑うように言い放つ
「てめぇが何故生きてやがる!ユーゼスッ!!」
「そう、私だ!!ユーゼス・ゴッツオだ!!因果の果てより再び戻ってきたのだ、クロスゲート・パラダイム・システムでな!!」
ロスゲート・パラダイム・システム、別名、時空因果律変動装置。ユーゼスが野望を果たす為に作り上げたもので、
限定された空間の因果律を自在にコントロールする事で、その中で己の思うままの世界を構築する装置である、
つまり限定空間内の神に等しい存在になれるということだ。そして恐ろしいことにこのシステムはこの性能でいまだ未完成なのだ。


「ならば何の目的で俺達の前に現れやがった!!」
「なんの目的だと?知れたことを、貴様らの力を貰い受けるためよ!霊帝を屠ったその力、かつての超神ゼストを上回るものとなろう!!」
再び現れたユーゼスの目的、それは未完成のクロスゲート・パラダイム・システムを霊帝を破った彼らの力で補完し完全な神へとなることだった。

機体の発進は不可能。仮に発進できたとしても霊帝との戦いで疲弊しきったαナンバーズではこのジュデッカが相手では絶望的である。状況は限りなく不利。
霊帝との死闘をも戦いぬいた彼らにすら絶望が走りかける…




「呆れたものね、まだ神になるだなんて下らない幻想を抱いていたなんて」


その場に突然不釣合いな少女の声が聞こえた


525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:01:35 ID:B10sbsdf
>>514
勿論、ステーキの話もしようぜ!

柿崎ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

526 :THE ZERO OF DIS -虚空からの使い魔-:2007/08/14(火) 03:02:21 ID:siq7QviC
その場に突然不釣合いな少女の声が聞こえた鳶色がかったブロンドの髪と黒いマントをなびかせ、鳶色の瞳でジュデッカを見据え生身のままで宇宙空間にたたずんでいた。

「貴様…何者だ……!!」
ユーゼスが仮面の下で不機嫌に眉をよせてつぶやく
生身のままで宇宙空間に浮いていると言う点では妙なところはあるがそれ以外はだだの小娘にすぎない。
だが、ユーゼスはこの少女が酷く気にかかる。

「あんた達に名乗る名は無い!……じゃなくて始めまして、そして久しぶりね……ユーゼス・ゴッツオ」
その少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは言った。
しかし始めましてと言っておいて久しぶりとはどう言う意味なのだろうか?
「何者かと聞いている!!」
ユーゼスがジュデッカの周りを飛交っていたメギロートをルイズにけしかけた。
メギロートは主の邪悪な意思に従い一斉に、そして瞬時にルイズの周りを包囲する。そしてレーザーの発射口から光が収束し彼女に狙いを定めた
「危ない!逃げろ、あんた!!」
リュウセイが叫ぶが時すでに遅し。リング型のレーザーが多方向から放たれルイズに打ち出された            
「大丈夫、安心しなさい。リュウセイ」
「え?」
名前も知らぬ謎の少女に自分の名を呼ばれ、リュウセイは驚きを隠せなかった。そして直後の光景を見てさらに絶句した。
メギロートの放ったリングレーザーはルイズに触れることなく彼女を囲むように形成された球体状の力場に阻まれ四散、
当のルイズは涼しい顔でそれを当然と言わんばかりに不適な笑みを浮かべている。
「念動フィールド安定。ふぅ……あんたも変わってないわね、リュウセイ」
ルイズがにこやかにリュウセイに微笑んだ
「あんた…一体…」
「私の名はルイズよ。始めまして、リュウセイ…もっともも私があんたに会うのはこれが初めてだけど、あんたは私に一度…いえあの人もいれると二度会ってるんだけどね」
「??」
リュウセイはルイズの謎掛けのような言葉にあっけにとられた表情で困惑する。
先ほどのユーゼスもそうだがこのルイズと言う少女、自分達と面識があるらしい。
「まあ普通分からないわよね……。なら、これならどうかしら?」
ルイズは指をパチンと鳴らす
「破砕なさい、ガン・ファミリア!」
ルイズの呼び声に答え彼女の両脇に次元を切り裂き漆黒の二機の機動砲台が現れその機動と火力を持って
襲ってきたメギロートを数機を瞬くまに殲滅させる。
「ガン・ファミリア…たしかそりゃイングラム教官の機体についてた……まさか!」
「そうか……!貴様はあの男の!」
ユーゼスも、リュウセイ彼女が何者であるかを理解した
ルイズは一つ深呼吸をすると鳶色の瞳を閉じて杖を頭上にかかげ静かに呪文を唱え始める
「虚空の果てに眠りし私の僕よ、神聖で美しく、そして強力な使い魔よ、 私は心より求め訴える……」
そして振り上げた杖を振り下ろし高らかに叫んだ
「我が導きに答えなさい!!虚空からの使者よ!!」






527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:02:49 ID:KH9ESDmd
久保支援 

528 :THE ZERO OF DIS -虚空からの使い魔-:2007/08/14(火) 03:05:17 ID:siq7QviC
杖が振り下ろされた瞬間に何も無い宇宙空間に大爆発が起こり空間に大穴を空ける。
そしてその内より腕組をして顔をうつむかせて舞い降りたのはまるで漆黒の天使を思わせる姿をした異形の巨人。
それはリュウセイ達の敵として立ちはだかった時には幾度となく煮え湯を飲まされ、
元のパイロットの洗脳が解けた際にはユーゼスを因果地平の彼方へと送った虚空からの使者
「ア、アストラナガン!!」
リュウセイがその機体の名を叫んだ
「あの男に成り代わり私を消しに来たか……!!三度(みたび)私の邪魔をするとはな、イングラム!!」
ユーゼスが忌々しげに言う。その仮面のため顔は見えないがその内は憎悪にかられた怒りの表情を浮かべていることだろう

ルイズがアストラナガンの開かれたコックピットに乗り込み機体を起動させる。
「いくわよ、アストラナガン!!」
ルイズの意思に答え、その真紅のカメラアイを光らせ背部の粒子波動エンジンが回り始める。
展開されたウイングバインダーから緑光の粒子を放出させ光の翼を広げたアストラナガンが稼動を開始した。

突如の予期せぬ来訪者に面食らったユーゼスだがすぐに平静を取り戻す。相手はあのアストラナガンと言えどこちらには改良型のジュデッカがる。
そうそう遅れをとることは無い筈と言うのがユーゼスの答えだ
「ふ……まあいい。貴様の機体に組み込まれたブラックボックスも我が物とし、システムを完成させてくれる!」

空間が無数に開かれの大量の機体が現れる、ゼカリア・ハバクク・エゼキエルバルマー帝国の運用する人型の兵器の数々。そして一際大きな次元の裂け目から巨大な質量の戦艦が現れた。
「たしかあれって…」
(ヘルモーズ、前にも話したがバルマー帝国の艦隊において旗艦を勤める超大型戦艦だ)
ルイズの呟きに答えたのは彼女の中に宿る精神体、イングラム・プリスケン。アストラナガンと契約したときにルイズの精神に現れた元この機体の主だ。
「……ユーゼスだけ倒せば終わりだと思ってたのに!聞いてないわよ!!おまけにアレ落とすとズフィルードってのがでてくるんでしょ!?」
(そう言うな、あの時のヘルモーズの残骸を直したのだろう。ズフィルードもあの時のように複数いないだけましだと思え)
ルイズは先ほどの雄姿も見る影も無くイングラムの抗議したが当のイングラムはどこ吹く風と言った所。もっともレコンキスタとの
戦いの中でもこの二人はこんな感じだった。つまりいつもの事だ、。

「よもや貴様一人でこれだけの機動兵器の相手は務まらぬだろう。終わりだ、虚空の使者よ!忌々しき輪廻は私の手で断ち切ってくれる!」





529 :THE ZERO OF DIS -虚空からの使い魔-:2007/08/14(火) 03:07:56 ID:siq7QviC
かしルイズはニヤリと不敵な笑みを浮かべユーゼスの問いを否定する
「誰がこの世界に来たのは私一人と言ったのかしら?」
「何だと…?」
「この世界に来たのは、私だけじゃないわ!私にも頼れる仲間ってのがいるのよ!!扉を開いてイングラム!!」
(ティプラーシリンダーにアクセス、開け、異界の門!)

アストラナガンの周囲に再び次元の裂け目が現れる。次元を揺るがし激しい光とともに現れたのは
赤、水色、茶色、青の色をした四機の機体。そのたたずまいはまるでそれぞれ火・風・土・水を模したようであった。
その中の燃え盛るような赤い機体からルイズに通信が入っる


「遅いじゃないのよルイズ!パーティー始まっちゃってるんじゃないの?」
「たった今始まったばっかりよキュルケ!お客様もこんなに沢山!」
「あらホント、嬉しいじゃないのよ。グランヴェールの力、とくと見せてあげるわ!」
炎の魔装機神グランヴェールを駆るキュルケが張り切って言う

「…これが、因果地平から来た時空の罪人……」
「そうよ。こういうのを倒すために私が、イングラムが、そしてアストラナガンがいるの。タバサ」
「サイバスター、出力良好。いつでも行ける……」
淡々とした物言いの風の魔装機神サイバスターパイロット、タバサ。冷静にジュデッカを見据え。静かに闘志を漲らせる。

「ひ、人型といい戦艦といい…。て、敵さんも中々の物みたいだね!ぼ…ぼ、僕とザムジードも腕が鳴るよ!」
「声、震えてるわよ?あんまり無茶しないようにね、ギーシュ」
土の魔装機神に搭乗するのはギーシュ。少々気後れしている様子に彼にルイズが心配そうに声をかけた
「ば、馬鹿を言ってはいけない!僕とてやる時はやるってところを見せなきゃね!!ザムジード!頼んだよ!!」
両手で顔をパンパンと叩きギーシュは気合をいれた(気力+10)

「ああ、これが貴方の倒すべき敵なのですね?ルイズ・フランソワーズ」
アストラナガンの後方に現れたのは水の魔装機神ガッデスと操主のアンリエッタ
「姫殿下、いかに私の使命とは言え恐れ多くもアンリエッタ様まで来て頂くのは……」
「それは言わない約束です。貴方とその黒き天使のおかげで私は…いえ、我々トリステインの者達は幾度と無く救われたのですから!
さあ、行きましょうガッデス!」


「貴様、魔装機神を……!」
再び苦々しくユーゼスが言い放つ。よもやルイズが魔装機神を引き連れて来るとは思いもしなかったのだろう。
「その通りよ。イングラムがSDF時代にサイバスターから失敬したデータと
アストラナガンとサイバスターとの交戦記録を元にイングラムとミスタ・コルベールがエルフの先住魔法、
そして虚無の魔法で作り上げたレプリカに過ぎないのだけれど。でも甘くみないことね。ただのレプリカと思ってたら痛い目見るわよ!」
彼女の言った通りの確かにこれらはレプリカに過ぎない。
しかしルイズと共に戦った友との絆とその魔力をもってすれば本家の魔装機神に決して劣ることは無いだろう。



互いに戦力は出揃った。今、ここに甦った時空の罪人と再びそれを討たんとする虚空からの使者の最期の戦いが始まる!!



とりあえず前々からこいつ召喚してみたかったですけど小ネタで精一杯…あと「それも私だ」が復活した理由とかルイズがなんでそれを
知ってたかはとくに考えてません


続くかも…


530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:09:26 ID:s7ivpCvH
小ネタは小ネタで終わらせときゃ後腐れもないのさ……

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:11:26 ID:LxSi7c4y
ルイズ格好ええ!
さあ、今すぐ続きを書く作業に戻るんだ!

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:11:36 ID:IXGnhW8T
じゃあ今度はわっちが落としていいかの?
このスレはじめてだけど……

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:13:26 ID:s3h53RGu
>>525
ならアレか、基地に残してきた恋人にプロポーズするとか突然言い出さないとダメか。

>>532
その一人称……香辛料と見て、良いって言うぜ。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:15:34 ID:IXGnhW8T
>>533
すまんの……狼の話じゃありんせん。
……そして書き終わった今になって気づいたんじゃが作品の登場人物でないんでちょっとしまったと思っとるんじゃ。

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:16:20 ID:GJMjZUol
>>529
本編はルイズがそこに至るまでの物語だとまさに天元突破!

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:16:32 ID:s3h53RGu
>>534
すまんかった。とりあえず道が空いているんで放り投げてみるのはどうか?

537 :伝説の使い魔:2007/08/14(火) 03:17:41 ID:IXGnhW8T
小ネタ
伝説の使い魔(悪い意味で)

「え……と」
 静まりかえったその場で、ルイズは召喚してしまった手前、その使い魔に近寄った。
 あまり近づきたくはなかった。
 女性なら本能的に距離をおく存在がそこにはいたからだ。
「おおっ!? なんだここは!」
「こ、ここはトリステイン魔法学院よ。それからあなたは私の使い魔なの」
 その男は半裸に下半身は黒タイツというエキセントリック極まりない格好をしていた。
 歳はコルベールに近いといっていい。頭も寂しくなりかけているのがうかがえる。
 お世辞にもナイスミドルとはいいがたい。
 平民らしいけれど……というか貴族にはまずみえないし、かといって平民とよんでいいものか。
 かけるべき言葉のみつからないルイズをきょとんと見つめていた半裸の平民は、次の瞬間何を思ったか突然その場にひっくり返った。
「おぅおああぁあああああああああーーーーーっ!!?」
 辺りに響き渡る叫び声。
 雄叫びか奇声か判別のつかない叫び。
「ぬおぅああぁああああ!」
 どったんばったんとのたうつように動き回ると、最後に見事な三点倒立を決める。
 一同、いったい目の前の男が何をしているのかまったく理解できない。半ばその破天荒な動きに唖然としてしまっている。
「あははは!」
 ことの成り行きを見守っていた者の中でキュルケのみがその様子に思わず笑ってしまう。
 と、その笑い声に反応したのか、男はその年齢からは想像のつかない俊敏さ(某害虫を連想させるマイナスな俊敏さ)で彼女のところへ走り寄ると、今度は彼女をその場にひきずり倒した。


538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:18:37 ID:s3h53RGu
……もしかして、あの素晴らしい言葉を言ったとは思えないあの芸人か。

539 :伝説の使い魔(下):2007/08/14(火) 03:18:41 ID:IXGnhW8T
「えっ!? ちょっと何……」
「テレビじゃ放送できないこと全部やってやるよ!」
 トリステイン魔法学院の人間には意味不明の言葉を叫びながら、悲鳴を上げる彼女の脚をつかむと、そのままジャイアントスイングをはじめる。
 彼女のスカートが遠心力でめくれ、その色っぽい下着が丸見えなのはおかまいなしだ。
「1クールのレギュラーより1回の伝説ーーーーっ!」
「いやああああああああ!!?」
 周囲がパニック状態になる中、一人の少女が回転させられている親友のもとへ歩いていく。
 水色の髪と、無表情が印象的な小柄な少女。タバサだった。
「ダメ」
 抑揚のない声で男に話しかけると、キュルケが放り投げられる。
 振り返った男は、今度はタバサを凝視した。
 無表情な少女と半裸黒タイツの男。
 奇妙な沈黙がその場を支配する。
「お……」
 男が小刻みにふるえながら何か言おうとしている。
「お前なんで笑ってないんだよ!?」
 タバサは珍しく目を丸くした。
 この使い魔の興味はどうやら自分の顔らしい。
 笑っていないと何か不都合でもあるのだろうか。
 タバサは首をかしげる。
「おぅし! 笑えない人を笑わすなら警察に捕まってもいい!」
 男はタバサの前でそう何かを覚悟すると、次の瞬間その黒タイツに手をかけた。
「伝説つくってやるよっ!!」
「っ!!!!??」
 タバサが硬直し、他の者は全員絶叫する。
「高ーく買いますアラジンですぅ! マンダイ書店でこれなんぼ!?」
 男はトランス状態のように意味不明の歌をうたいながら下半身丸出しで女子を追いかけ始めた。
 泣き叫び、蜘蛛の子を散らすように逃げまどう学院生たち。
 放心状態でその様子を見つめるルイズ。
 強力な魔法を使っているわけでも腕力が特別にあるわけでもないのに、学院はたった一人の平民に阿鼻叫喚の地獄絵図に変わっていた。
「取り押さえろぉ!!」
 ようやく我に返ったコルベールが数人の男子生徒とルイズの召喚した使い魔を取り押さえにかかる。
 今度は男が逃げる方になり、窓際に追い詰められる。
 しかし往生際悪く抵抗を続ける男。
「何だここは! トルコかっ!?」
 暴れながら男が叫ぶ。
「君はいったいなんなんだ!?」
 コルベールが思わず訪ねる。
 男は答えた。
「江頭2:50ですっ!」


(終)


(注)エガちゃんは以前、企画でトルコに行ったとき、笑いをとろうと全裸になったところ、それを見た群衆が暴徒化し、危うく殺されそうになった経験がある。


540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:19:28 ID:7b/OvbDY
なんか使い魔品評会でいきなり全裸になりそうな使い魔だだだ

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:20:25 ID:IXGnhW8T
ちょっと反省してる……
今度はちゃんとしたの書いてくる。
「ごっつええ感じ」のキャラとか。ごめんうそ。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:20:46 ID:wnAphhHe
プライベートで知人と出かけた北朝鮮でも捕まったからなw

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:21:37 ID:YuXwwpS7
エガっちでくるとは予想できんかったなーGJ!

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:22:56 ID:s3h53RGu
ここまで酷い召喚も久しぶりだなw
だけど何処で言ったかわからないが
「生まれたときから目が見えない人に、空の青さを伝えるとき何て言えばいいんだ?
 こんな簡単なことさえ言葉に出来ない俺は芸人失格だよ」
という言葉だけはガチだと思う俺。

545 :通常の名無しさんの3倍 :2007/08/14(火) 03:24:13 ID:InZz6/Z0
実名はやばくなかすか?

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:24:58 ID:yOTf3Os6
アニメキャラと違和感ないえがちゃんに雪印コーヒー噴いた

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:25:39 ID:B10sbsdf
あの人の芸人としてかける情熱は素直に見習える
昨今の下ネタや意味不明な行動でテレビに出る三流とは意気込みが違うよな

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:33:43 ID:IXGnhW8T
>>545
PPPするぞとかエガちゃん関連をみてるけど、こういうことをしても問題になるような方ではないかなと……
これが昨今の若手芸人とかならさすがに書けませんね。これもエガちゃんへの愛ゆえと思っていただければ(ファンなのさ)

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:33:51 ID:s3h53RGu
>>545
wikiに登録する時は某鼠のように伏せるとか?

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:34:10 ID:ZaDl8eyJ
>>503
あらゆる召喚キャラの中で最も珍妙なピンチに陥るな

電話がねえ!

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:39:35 ID:B10sbsdf
>>550
そんなクラーク・ケントのコントみたいなピンチ嫌やww
(時代が進んで電話BOXが見つからなくて変身場所を探して右往左往)

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:40:36 ID:abtC+/r8
エガちゃんだ!
みんなを笑わせる為なら死んでもいい!と言い切る芸人の鑑が召喚されたw

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:44:33 ID:YuXwwpS7
>549
江頭2:5○
とか

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:45:39 ID:9LwEvCPn
>>553
伏字になってねーよw

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:45:53 ID:ZaDl8eyJ
良く考えたら電話はあるんだったな
魔神山編辺りからあの世界携帯が普及し始めてた

ならあれか
「1000 10 0 っと。あーもしもし戦ちゃんいるゥ?」
電波が届かないところか電源が入っておりません

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:46:56 ID:dNd/hQT/
三次は別にスレ立てた方がよくないか?

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:54:25 ID:2wcx35wi
書いてみたんだけど、予約よろしいかしらー?

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:57:52 ID:9LwEvCPn
誰もいないよ支援

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 03:58:17 ID:YuXwwpS7
支援するのよ

560 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 03:59:15 ID:2wcx35wi






誰も空を見上げない時代には、空に穴が開く時がある。

古い伝説は言う。なぜならそう、空だって自分を見て欲しいと思う時があるからだ。

自分を見てもらうために、とりあえず世直しからはじめるのだと。








その男の出現は唐突だった。
迷宮のような造りになっているラ・ヴァリエール家の屋敷の中庭を全く迷わずに走りぬけ、庭の中心にある池に向かって疾駆する。
ぶっちゃけ、迷うはずなどありはしない。
なにしろ出現場所から目的地まで一直線に進んだのだから。
塀を乗り越え、屋敷を飛び越し、植え込みの上を走りぬけ、非常識なことに水の上さえ意にも介さず突き進む。
その姿に目を見張る小さなルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに笑いかけ、
軽やかに跳躍すると空中で身体をひねって彼女の乗る小船の舳先に着地した。

「やぁ、お姫さま」

しばらく黙り込んだあと、彼は懐から蒼いハンカチを取り出して彼女の頬に当てて涙を拭う。

「泣いているね。それはいけない。子供は笑っているべきだ。それが女の子ならば尚更だ」

蒼いハンカチをしまうと、同じ色の石のついたペンダントをルイズの首にかける。

「これはいずれ、君が君になる時に必要になるだろう。
 それは来るかどうか解らない未来の話だ。
 それは御伽噺で、夢物語で、誰もが笑うそんな話だ。
 永遠に来ないかも知れない明日の話だ。
 けれどそれはいつかやってくるだろう。
 御伽噺はいつだって、『めでたしめでたし』で終わるのだから」

男は一息にそれだけを言うと息を大きく吸い、そして吐いた。

「君に一つの呪文を教えよう。
 それは効果があるかもしれないしないかもしれない。
 物理法則も曲げられず、物理力も行使できず、主観にしか影響を及ぼさない。
 けれど最強にして不可能を可能にする万能の言葉だ」

目を白黒するルイズ。
幾らなんでも五歳か六歳の子供に語る言葉ではない。
しかしながら男は大真面目で、真剣で、ノリノリだった。

561 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 04:05:21 ID:2wcx35wi
「“それがどうした!”」

男の一喝。
ルイズは首を左右に振って他に誰もいないのを確認すると、
それが男の言う呪文であることにようやく思い至った。

「それは自分を騙すことしか出来ない嘘の言葉だ。
 世界中のどこにでもあるような嘘の言葉だ。
 そう、世界は嘘に満ちている。
 けれど嘘は嘘によって切り裂かれる。その時、最後に残るものこそが真実だ」

男が何を言っているかは解らない。
けれどルイズはその言葉を脳裏に刻みつけた。
会ったことも見たこともなく、妖しくて、胡散臭いことこの上ないが、
この男は自分の涙を拭いてくれて、首飾りをくれた。
言っていることは難しすぎて解らないが、どうやら自分を励ましてくれたらしい。
だからルイズはにこりと笑うと、彼女が尊敬してやまない自らの姉のように、
寝物語に聞いた昔話の中の母のように胸を張って言った。

「それが、どうした!」

男は満足げに笑うと、振り向いてルイズに背を向けた。

「以上、終わり。がんばれ」

世界観という世界観と、ルイズに背を向けたまま、男は前を真っ直ぐ見て優しく言った。

「……いいことを教えよう。世の中には、全ての損得を抜きで君の幸せを願う者がいる。
 君だけではない。どんな子供にもだ。……世の中には、全ての子供を守る守護者がいる。
 未来の護り手だ。それはただの人間で、ただの人間の集団で、ただの人間が作った物だが、
 ああ、結局現実なんてそんなものだ」

そして男は前を向いたまま、小さなルイズの心に何年も残る一言を告げた。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:06:32 ID:xReqkioy
支援

563 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 04:07:36 ID:2wcx35wi
「がんばれ、絶対に負けるな」

満面の笑みでそれに頷く小さな姫に頷き、男は爆走を開始した。

「介入終了、加速最大! 大逆転号転移開始、これより帰還する」

池の上を駆け抜け、植え込みの上を走り、屋敷を飛び越し、塀を乗り越えて疾駆する。
見る間に見えなくなった男に、ルイズはお礼の言葉を言っていなかったことを思い出した。
少し考え、小船を操作して岸に着くと屋敷に向かって歩き出す。
途中、植え込みの中を探す召使たちの声が耳に入った。

「ルイズお嬢様は難儀だねぇ」
「まったくだ。上の二人のお嬢様はあんなに魔法がおできになるって言うのに……」

今までならば悲しくて、悔しくて、歯噛みをするようなその声に、
しかし小さなルイズは微笑む余裕すらあった。
胸の奥には先ほど教えて貰った呪文があった。
物理法則も曲げられず、物理力も行使できず、主観にしか影響を及ぼさない、
けれど最強にして万能なる魔法の言葉があった。

「“それがどうした!”」




――――この日、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは彼女だけの魔法を手に入れた。


564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:07:46 ID:YuXwwpS7
好きだなぁガンパレの台詞って支援

565 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 04:08:52 ID:2wcx35wi
以上です。召喚は次の話で

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:11:32 ID:YuXwwpS7
ガンパレ作者さん乙

タバサだったら眼鏡半分に切って渡してたんだろうか

567 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/08/14(火) 04:12:22 ID:VkR50Ply
つまりアレですか
ルイズが絢爛舞踏に至ってしまうってことですか
答えてください支援

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:24:36 ID:YvWMOZoZ
>>468
それはすげえ今更じゃね?
触れるだけで幻想消せる上条当麻が召喚されてる以上考えるだけ無意味かと
そもそもその時の理屈が「右手以外が鏡に入ってから右手が触れたから鏡が消える前に通れた」だし
それじゃあどう頑張っても右手触れた瞬間鏡が消えて右手切断だっつの
従ってご都合主義でおk

569 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 04:25:14 ID:2wcx35wi
さすがに舞踏まではいかない……と思います。
その道を歩みはしますけれども。


570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:26:12 ID:yOTf3Os6

ガンパレの最強の魔法はNEPや精霊手じゃなくて、たった一人の為に世界を騙す嘘だからな
中断してたちえぞーを救う魔法をやってみる

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:27:50 ID:GJMjZUol
>>569
至っちゃって良いじゃん、其の先にある物も含めてさ

572 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 04:41:00 ID:2wcx35wi
まぁ、色々と考えてはいますので、気長にお待ちください。
一応、完結までのプロットは出来ていますので。
問題は書く時間が取れるかどうかで……orz

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:51:02 ID:OCxD+PUJ
ARMSとかスプリガンの人呼んだらおっそろしいことになりそうだよな
通りすがりのサラリーマンとか特に

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 04:52:22 ID:Hyl8chNr
そういやオーフェンの召喚はあるけどスレイヤーズのリナが召喚されるものって
見たことないな。

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 05:06:27 ID:1VZ+NTgh
話題がループするのはこれで何度目だろうな。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 06:12:04 ID:VaomP+sA
家畜に神などいないッ!

の人を召喚してみるとか

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 06:21:45 ID:mT9CKfXe
その使い魔は第一巻で死ぬな。で、ルイズは姓を偽って傭兵・・・あれ、それむしろフーケ?

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 06:22:32 ID:YuXwwpS7
>576
ヤプー?

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 06:25:37 ID:6ep1wI34
>>576
アルガスなんて召喚されても、早く死なないかなって感想しか抱けないぞw

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 06:50:53 ID:HmhxIbTC
予約無いみたいだから書いたの投下するぜ、俺は投下するぜ
そもそもSSとか書くの初めてだぜ

581 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/14(火) 06:52:59 ID:HmhxIbTC
第0話「呼ばれていいとも!」

ロードスという名の島がある。
引き篭もりたちが住まうクリスタニア大陸の北に位置し、誕生からして呪われており石化した破壊の女神が存在するためか戦乱が絶えず、魔境というべき土地が数多く存在しているため呪われた島と呼ぶものも多い。
大体五年後ぐらいに解放された島だの祝福された島だの呼ばれるようにはなるがこの話とは全く関係ないため割愛。

さて、クリスタニアの北に位置するロードスのそのまた北にアレクラストと呼ばれる大陸が存在する。
かつて世界を席巻した古代魔法王国カストゥールが繁栄した土地であり、今現在においても世界の中心と呼ぶべき大陸だ。
この大陸に存在するオーファンという国の首都に一軒の店がある。
青い小鳩亭、厄介ごと引き受けや遺跡発掘などを生業にする冒険者たちが集まる冒険者の店と呼ばれる一軒の店。
物語はこの小さな店から始まる、すぐ舞台変わるけど。


「マウナちゃーん、エール追加ねー」「こっちは枝豆ー」「俺はおあいそー」
「はーい!少々お待ちくださーい!」
割と繁盛している店内を切り盛りしているウェイトレスの女性、マウナが元気に声を返す。
邪魔にならぬよう纏め上げられた髪の間から覗く多少尖った耳を見れば彼女がハーフエルフだと分かるだろう。
「あー忙しい、だけどお店焼けちゃってから減った客足も戻ってきてるんだし、頑張らないとね。エキュー!これあそこのお客様に持っていって」
「はい!マウナさん!」

582 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/14(火) 06:54:44 ID:HmhxIbTC
「マウナちゃーん、エール追加ねー」「こっちは枝豆ー」「俺はおあいそー」
「はーい!少々お待ちくださーい!」
割と繁盛している店内を切り盛りしているウェイトレスの女性、マウナが元気に声を返す。
邪魔にならぬよう纏め上げられた髪の間から覗く多少尖った耳を見れば彼女がハーフエルフだと分かるだろう。
「あー忙しい、だけどお店焼けちゃってから減った客足も戻ってきてるんだし、頑張らないとね。エキュー!これあそこのお客様に持っていって」
「はい!マウナさん!」
マウナの指示に元気良く答えたもう一人のウェイトレスの少女……否、少年が注文の品を受け取り客へ運ぶ。
エキューと呼ばれた彼はウェイトレス姿が異常に似合っているが列記とした男だ、マウナの着替えを覗いたのがバレ罰として女装して働かされている。
「ああ、マウナさんは相変わらず可憐だ……特に尖った耳が」
「相変わらずだな、お前。たまには尖り耳と甘味以外に興味持ったらどうだ」
「全くです。エキュー!今度一緒にトレーニングしましょう!きっと病み付きになりますよ」
エルフ狂い、これはエキューを知るものならば誰でも知っていることだ。彼は兎角エルフやハーフエルフの尖った耳を好む。
そんな彼の趣味に茶々を入れたのは、どこか皮肉気な表情をした長身の青年とファリスの神官帽を被った天真爛漫な笑顔の少女の二人だ。
「遠慮しておくよ、イリーナのトレーニングに付き合ってたら次の日動けなくなるから」
「それは鍛え方が足りないからです、だからこそトレーニングを!」
ファリスの神官帽を被った少女、イリーナがテーブルを叩く。すると軽く叩いたかのように見えたにも関わらず大きな音がたち、テーブルに置かれた皿やコップが跳ね上がる。
「イリーナ!テーブル叩かないでって言ってるでしょ!壊れる!」
その音を聞きつけたマウナが大股でイリーナに詰め寄る。何せ店を再建して新しく購入したばかりのテーブルだ、壊れでもしたら大損害である。
「あぅ……ごめんなさい」
「そうだぞ、イリーナ。どこぞの半分エルフが機嫌悪くするからな。あ、レアな焼き鳥喰うの忘れてた“ティンダー”」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィス!!」
「怒ったマウナさんも可憐だぁ」
勢い余って物を壊しそうになって怒られたイリーナが謝り、長身の青年魔術師ヒースがマウナをいじめるためわざわざ発火魔法を使用しレアな焼き鳥を炙る。
マウナがティンダーもどきの詐欺にあったのは一年以上も前のことだ。
未だにそのネタをいじめに使ってくるヒースの頭をマウナは手にしたお盆で思いっきり殴り、そんなマウナにもエキューが見惚れる。
青い小鳩亭において非常に日常的な光景であった。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 06:56:09 ID:7/Kty2k5
支援

584 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/14(火) 06:56:57 ID:HmhxIbTC


「そういえばイリーナ、珍しいわね。いつものグレートソードは?」
イリーナは普段必ずと言っていいほど持ち歩いている身の丈ほどあるグレートソード。何故か今日は持っていないのでマウナは尋ねた。
「グレートソードならブルスさんに一度打ち直してもらうためにグードンに送りました。所々傷んで私の手入れだけじゃどうしようもない部分が出てきましたか……ら……」
「あーまぁ色々あったものね、流石に打ち直しの必要もって……何、それ」
唐突に、本当に唐突にイリーナの前に銀の鏡とも言うべきものが中空に現れた。何の脈略もなく突如現れた銀の鏡に二人は暫し呆然とし、その鏡に気付いた周囲の人々の間にもざわめきが広がる。
「ひ、ヒース兄さん!何ですかこれ!」
「あ?何ですかって何が……なんだこりゃあ!?」
イリーナの問いかけに先ほどマウナにお盆で殴られてからずっとテーブルに突っ伏していたヒースが顔を上げ、銀の鏡を見るなり素っ頓狂な声を出す。
「なんだこりゃってあんたも分からないの?いきなり出てきたんだけど」
「流石の俺様もこんな妙ちきりんな鏡は知らんぞ。……いや、もしかしてこいつは“ゲート”か?」
マウナが性格は兎も角非常に深い知識を持つヒースに尋ね、ヒースが推測を口にする。
「“ゲート”ってあれだよね。古代王国時代に作られた遠い場所と遠い場所を繋いで一瞬で移動できる門」
「おう、よく知ってたな。正確にはそれは付与魔術で魔法装置として固定化したもんだな、これは固定化する前の“ゲート”の魔法と見た。とはいえ本来の“ゲート”は俺の知識だと縦じゃなく床の上に横に現れるはずなんだが……」
意外に博識なエキューがヒースに確認する。ヒースも“ゲート”の存在に動揺しているのか普段の軽口や法螺が成りを潜め真面目に答えた 。
「って、ちょっと待ってよ!ということはこれから何か出てくる可能性があるってこと?いやー!変なのが出てきて暴れられたらまたお店が壊れるー!お母さんお父さん逃げてー!!」
「邪悪ですか?邪悪ですね!?むぅん、腕が鳴ります!!」
折角再建した店がまた壊れるかもしれないという事実に錯乱するマウナ。それに対しイリーナは勝手に出てくるものを邪悪と断定し、ボキ ボキと指の関節を鳴らす。
「はっはっは、出てくる何かを勝手に決め付けるのはよくないぞ馬鹿二人。まぁこの“ゲート”を作った強力な魔術師がいるのは間違いな いが……馬鹿!迂闊に触るなイリーナ!!」
銀の鏡が現れてから既に一分近く経っているのに未だに何かが現れる様子がないのに業を煮やしたのか、そろりそろりとイリーナが銀の鏡を触ろうとし、それを見たヒースが声を荒げる。
しかしその声が間に合わずほんの僅か指先が鏡に触れると突然イリーナの体が銀の鏡に引きずり込まれるかのように動いた。
「わっ、わっ!ひ、ヒース兄さん!これ変です!引きずり込まれそうです!っていうか耐えるの無理ー!!」
「だから触るなっつっただろうがー!」
首無し騎士の戦車の突撃を受け止め、ワイバーンを一刀の元に仕留めたイリーナの膂力を持ってしても耐え切れず銀の鏡に凄まじい勢いで引きず り込まれる。
「くそっ!」
ヒースは咄嗟に魔法の発動体である杖とイリーナの腕を掴んだ。無論、恐ろしい怪力のイリーナですら耐えられないというのに、割と力があるとは言えたった一人の力が増えたところでその勢いは止まらない。
エキューも咄嗟に腕を伸ばすが間に合わず、次の瞬間、銀の鏡と共にイリーナとヒースは青い小鳩亭からその姿を消した。
「イリーナ?ヒース?……嘘でしょ?」
唖然としたマウナの呟きが静まり返った店内に酷く響いた。

585 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/14(火) 06:59:40 ID:HmhxIbTC
とりあえずここまで、召喚された後は今晩にも上げるぜ
二回目の投稿で少し被ってる部分があるが気にしないでくれ、単なるコピペミスだ

推敲はしたけど誤字脱字等、または文法やら何やら突っ込みどころあったら遠慮せずにドシドシ突っ込んでくれ
ちなみに時期はミシェイル倒して暫くして青い小鳩亭が再建した辺りです

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:01:44 ID:oPmHD8VN
アレクラスト大陸でヒース、ヒース…?
混沌の大地に渡った侍従にそんな名前のがいた気がするが、別人だよなぁ

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:03:18 ID:4oEYC8Zc
ありそうでなかったソードワールドがついにきたか

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:11:01 ID:hq+blxcI
もしルルーシュが召喚されたらナナリーに会えなくなって発狂しそうじゃね?

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:13:00 ID:wnAphhHe
ナナリー召喚てネタを振ったヤツもいたが、盲目の病弱な少女を兄から引き離すとか、どんだけーw

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:16:46 ID:C2wpyH9X
イリーナはグレートソードなしか
デルフそのまま使うのか。
巨大化するのか

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:18:34 ID:4crZobb3
グレートソードなしの神官召還か…
あれ、デルフサイズ的にいらない子じゃね?

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:22:47 ID:hq+blxcI
>>589
ギアスのキャラが召喚されたら誰が一番まともだろうな

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:22:57 ID:YuXwwpS7
あぁ、またデルフ要らない子の予感
どう考えても爪楊枝扱いだよなぁ

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:23:56 ID:7/Kty2k5
グレソがなくてもまだ風林火山とロングボウと岩があるからな

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:32:39 ID:Z7rohZX+
ヒースは杖ありだから貴族扱いだろうな。
イリーナも一応神聖魔法は使えるし。

つか、これって10巻終了後でいいのかな?

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:35:22 ID:wVQAURKA
これはwktkせざるをえない



ティンダー!!

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:49:41 ID:HLuhcppn
このスレをみたせいで、原作を全部揃えてしまいました。
売り上げに貢献するとは憎いスレだぜ

598 :ときめきメモリアル0:2007/08/14(火) 07:59:31 ID:qLRYAll7
おはようございます。
きのう、中途半端なところで、なぜか書き込み出来なくなっちゃいました。
なので、この場を借りて、投下致します。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:01:18 ID:T4dZlNT4
きた

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:02:17 ID:4GNXZ/3h
やっと続きが読めるぜ支援

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:07:52 ID:GBRow1m5
ヒースってソーサラーレベル5か6だよな
SW世界的に有能な方だし、ゼロ世界的にもトライアングルぐらいの評価は貰えそうだな
イリーナも神聖魔法が先住とか言われそうだけど、信仰さえあれば誰でも使えるようになりますとか言われてルイズがファリスに入信しそうだ
イリーナがガンダールヴになって攻撃力と打撃力にプラス修正入ったり、ヒースがヴィンダールヴになって周囲の生物まとめて精神タンクにしたら俺TUEEEEEEEEE〜って次元じゃなくなるしな
つかワルド登場シーンとかで、
「怪しい奴、何者!? センスイービル!!」ペカ〜
とかgdgdなシーンが情景された

602 :ときめきメモリアル0:2007/08/14(火) 08:10:13 ID:qLRYAll7
『リメンバー タルブ!』(タルブの恨みを忘れるな!)

アルビオン軍による国内進行を許したトリステイン王国軍の合言葉である。
新生アルビオンは宣戦布告もせず、卑劣な奇襲攻撃によってトリステイン王国の西端に位置するタルブ地方を占領した。
トリステインとは同盟関係を結んであるはずのゲルマニアは、かの国から再三の援軍要請を受けつつも、つまらない言い訳を述べるだけで重い腰を上げなかった。
トリステイン王国が姫殿下は決意する。全軍投入をもって、祖国の存亡を賭けた決戦を挑むしかない。
寡兵のトリステイン軍戦線には、すでに綻びが生じ始めている。アルビオン軍はその間隙を突いて戦線背後に進行し、包囲網を築いては、トリステイン王国軍兵士を一人の残らず殲滅していった。


時を同じくして、一人の傭兵がハルケギニアにその名を轟かせた。
その傭兵は片腕の青年だった。彼は剣一本を担いで、諸国を渡り歩き、いかなる困難な依頼にも銅貨十枚と粗末な食事しか要求しない。
しかも、依頼を必ず達成させるときて、人々はいつしか彼のことを『銅貨の良心』と呼ぶようになった。

603 :ときめきメモリアル0:2007/08/14(火) 08:12:18 ID:qLRYAll7
一レス投下ですが、昨日の続きです。
今夜、その後を投下しますね。
あと、大前提なんですが、この物語は最初から一貫して『コメディー』です。
あ、ラブコメディーです。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:15:45 ID:4GNXZ/3h
GJ
続きがきてもやはり気になる所で切れているw

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:17:40 ID:T4dZlNT4
ハッ!こ、コメディーだったのか

GJ

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:23:38 ID:YuXwwpS7
>601
ルイズにお手本を見せようとして1ゾロ振りそうだ

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:28:52 ID:C2wpyH9X
その手本はおそらく遺失魔法スリープクラウドですね

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:39:08 ID:wVQAURKA
パラライズなら大丈夫



イリーナが満足するだけの剣あるかなー

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:52:10 ID:yYFjolf7
なんとなく今まで出されなかったジャンルを言ってみる

つ無乳

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:53:58 ID:iCVwwepM
デルフが売れない理由が口が悪いからじゃなく必要筋力が高すぎるからになればいい

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:55:08 ID:04EdrTvm
>>529
勝手にレプリカ作るんじゃねえよ。魔装機神舐めるな。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 08:57:09 ID:b2ultstG
デルフ、アニメなんかみてると一応大剣カテゴリに入れるくらいに大きいんだよなぁ。
172センチの才人が背負わないといけないくらいだし。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:02:04 ID:tIBZpjoa
172センチ…に見えねぇ!w
ルイズも実はけっこう身長あったりすんのか?

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:06:42 ID:C2wpyH9X
153サントと設定さえているからおそらく153センチ。
日本人の16歳の平均身長と比べるとかなーり低い。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:07:18 ID:fCPVGJtk
GOCのヒロとかロゼが召喚されたらどうなるかな?

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:09:41 ID:b2ultstG
アニメ版公式サイトより転載
ルイズ:153サント/B76、W53、H75
キュルケ:171サント/B94、W63、H95
タバサ:142サント/B68、W49、H67
シエスタ:162サント/B83、W60、H85
アンリエッタ:158サント/B84、W59、H85
モンモランシー:166サント/B80、W58、H79

意外とモンモンが背ぇ高いなぁ。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:11:50 ID:BiQsPF3Z
モンモン意外に胸あるな。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:13:39 ID:02RRGNXf
>>578
じゃあそれが名前の元ネタの異次元人とか
今だ!変身!北斗と南〜♪

>>615
ある意味似たような世界だから意外と馴染むんじゃない?
人魔エルフの対立とか、勇者は傀儡とか、アンチファンタジーな要素も面白く作用しそう
問題はネバーランドシリーズがマイナー過ぎることか

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:22:33 ID:CEYOriVj
>>616
モンモンが良い意味で無難な感じだなw

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:24:15 ID:4oEYC8Zc
全く、タバサは俺好みの体型だな……


ロリコンじゃないよ?

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:25:00 ID:h5Rcb65B
塊魂の王様召喚

「いやぁついついアルビオン島砕いちゃったテヘ まるで大地に抱かれたかのような感覚だったね。ホント。
そこでルイズにはご主人様の義務として塊つくってアルビオン島を復活させる義務が生まれたんだコレホント。
だって、使い魔の罪はご主人様の罪ダロ?」

622 :GTA-0:2007/08/14(火) 09:26:29 ID:ViGg7d3W
投下しても良いですか?

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:26:42 ID:h5Rcb65B
カムカム

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:27:12 ID:yOTf3Os6
私なら、ネバーランドからいろいろな意味で報われないジルを召喚するかな

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:27:49 ID:oPmHD8VN
ファッキンゴー

626 :GTA-0( 1:2007/08/14(火) 09:27:53 ID:ViGg7d3W
「き、君!?」
「勝手に喋るな。」
突きつけたナイフに力を入れ、警告する。
「うっ…。」
「あ、アンタ!今すぐコルベール先生を放しなさい!!」
ピンクが棒切れをこっちに向けて怒鳴っている。……威嚇なのか?
周りを見渡すと、他の連中も棒らしき物をこちらに向け敵意を露にしている。魔法使いにでもなったつもりか…。
……ついでに見たくない物まで見ちまった。俺の愛車の屋根が爆発でめくられた様になってやがる。


やはり連中は宗教団体か何からしい。それも武装集団だ。加えてこの人数。はっきり言ってヤバイ。
しかも構成員が恐らくはガキばかりだとは……世も末と言ったところか。
こんなイカれた連中の相手などゴメンだが、車で逃げようにも動かせるかどうか疑問だ。
防弾、防爆仕様の車体に、認めたくはないが穴を開けるような威力だ。色々イカれちまってるかもしれない。
……よく考えてみれば、そんな爆発を食らって無事ですむ筈がないな。悪運の強さは相変わらず、か。


とにかく、この場で唯一の大人、それも自分から教師などと言ってるから指導的立場であろうこいつを
人質…というよりは盾にしたまでは良かったが、下手をすると一緒に吹き飛ばされるかもしれないな。
そうでなくとも、既に俺の頭をライフルのレンズ越しに見ている奴が居るかもしれない。状況は最悪だ。
どちらにせよ、行動を起こさねば死あるのみ。とりあえずお決まりの「 アレ 」をやるか。


「おい、お前ら。」
周りの連中に聞こえるよう、でかい声で言う。
「妙な真似はするなよ。すればこの男を殺す。」
単純、かつ分かりやすい脅迫。大概の奴はこれで抵抗するのを止める。
連中の間に動揺が広がっていくのが分かる。この感じだと実戦経験はあまり無いらしいな。
これなら脚で逃げ切れるかもしれない。もちろん盾を引き連れてだが。



627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:28:02 ID:Ase7t0zH
>>616

サイズ書かれてもサッパリ浮かばねぇぜ
でもタバサとキュルケがまさしく凸凹コンビというのはよくわかった

628 :GTA-0( 2:2007/08/14(火) 09:29:11 ID:ViGg7d3W
逃げるにしても、ここが何処なのか知る必要がある。情報を得るため、禿げ…コルベールへの質問を開始する。
「ここはどこだ?」
「ここはトリステイン魔法…。」
「おい。」
コルベールの言葉を中断させる。魔法だと?この状況でまだ冗談が言えるらしい。
「質問には『 正直 』に答えろ。」
「で、ですから私は『 正直 』に…。」
どうやら真面目に答える気が無いらしい。なら答えたくなる様にするだけだ。
「ぐっ…!」
「コルベール先生!」
奴の首下の皮膚に、ナイフを更に密着させる。
「まだ死にたくないだろう?真面目に答えてくれよ。」
本当に真面目に答えて欲しいもんだ。質問を再開する。
「ここはどの州で、どの郡で、何と言う名前の町か答えろ。」
黙り込むコルベール。現実と妄想の間で頭が混乱しているのか?厄介だな。


「君は…。」
「あん?」
「いや、君に頼みがあるんだ。」
ようやく口を開いたかと思えば命乞いか。
「一度だけでいいから魔法を見てくれないか?」
脱力しそうになった。よりにもよってそれか。どうやら完璧にイカれているらしい。


まあいい、そこまで魔法に拘るなら見せてもらおうじゃないか。
「やってみろよ。それでどんな魔法を見せてくれるんだ。」
「人を浮かす魔法をお見せしよう。」
人を浮かす、ねえ。
「ミス、ヴァリエール」
「は、はい!?」
「今から君に『フライ』の魔法をかけるが宜しいかね?」
「わ、分かりました!」
フライ…捻りもクソも無い名前だな。
コルベールが呪文のような物を唱え始めた。まあ、お約束だな。
呪文を唱え終えたらしいコルベールはピンクに向かって杖を向ける。



……本当に浮きやがった。




629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:30:30 ID:oPmHD8VN
ファッキン支援

630 :GTA-0 ( 3/3:2007/08/14(火) 09:30:54 ID:ViGg7d3W
最初は細い糸か何かで浮かせているのかと思ったが、外で、何の装置も無いのにどうやって浮かせるんだ?
少なくとも、それ以外のトリックは知らないし分からない。
だが、これを「魔法です。」と言われて「はい、そうですか。」と答えるほど俺はバカではない。
「如何かな、これが魔法だよ。」
などと言ってきたコルベールに
「この程度で信じろと?」
と答えておいた。
「そうか、まだ信じてはもらえないか……。」
心底残念そうに言いながら、コルベールはピンクを地面に下ろすような動作をする。それっぽく見せる為の演技か。ご苦労な事だ。


「コルベール先生」
初めて聞く声にそちらを向くと、周りの連中より数歩前に出ているガキが居た。青髪のメガネで、ピンクと同じくチビだ。
「私の使い魔を呼ぶ許可を。」
使い魔?…ああ、ピンクがそんな単語を言ってたな。
「ミス・タバサ?いったい…。」
「彼に私の使い魔を見せれば全て納得する。」
納得、だと?
「なるほど…!ミス・タバサ、宜しく頼むよ!」
おいおい、何勝手に話を進めてやがる。そう言おうとする前に青髪が口笛を吹く。何の真似だ?


…ん、何だこの音は。しかもだんだん大きくなってやがる。この音…鳥の羽ばたきか?にしては大き…。
俺の思考はそこで中断した。



何故なら、馬鹿でかい鳥、いやドラゴンが現れたのだから。



これを「トリックだ。」などと片付ける事はできなかった。舞い上がる風、圧倒的な存在感。どうみても「 本物 」だ。
呆気にとられ、コルベールに突きつけていたナイフが下がるが最早どうでもいいことだ。突きつける理由が無くなったからな。
開放されたコルベールは咳払いをする。それに反応して顔を向けると、コルベールは笑顔でこう言った。
「今度こそ信用してくれたかね?」

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:32:52 ID:b2ultstG
がちがちのリアリスト支援


632 :GTA-0 ( 3/3:2007/08/14(火) 09:33:17 ID:ViGg7d3W
投下終了。
行間をwikiの方みたいに一行多くしてみました。
wiki登録してくれた方、参考にさせて頂きました&ありがとうございました。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:35:05 ID:b2ultstG
>>617
いやいや、基本的に欧米人体型だと考えるとモンモンはあれで胸が無いほうになるんじゃないか支援
原作でも『そんなに大きくない』みたいな扱いされてなかったか?

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:35:08 ID:oPmHD8VN
ファッキンGJ!
本当にGTAは地獄だぜーフゥハハー

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:37:25 ID:hVNhVKfG
>>589
ナイトメアのナナリーなら……

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:37:46 ID:yOTf3Os6
GJ
追ってはいないから頑張ってイキロ

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:44:13 ID:FqLLOqpZ
ウルトラセブンを召喚して巨大ゴーレムと闘うという夢を見た

寝る前にゼロ魔とセブンを連続で見たからかな………

638 :GTA-0 :2007/08/14(火) 09:45:30 ID:ViGg7d3W
すみません…15行目は

爆発を食らって[体]が無事ですむ筈がない

と脳内変換して下さい…。orz

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:49:35 ID:saBJF7P2
>567
答えてくださいって何だ?
気になるんなら待ってりゃいいだろ
先の展開を無理やり言わせんなよ、迷惑だろ

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:54:36 ID:p4SIIij8
>>501-508の宵闇の使い魔は、あれは連載中長編の外伝なのかな…
それとも完全独立の小ネタなのかな。
小ネタの場合タイトルがよくわからんですね。
元ネタしらないから判別が今ひとつ…わかる人wikiへお願い

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 09:58:53 ID:eDYHWqrI
>>601
イリーナがファイターレベル6、ヒースがソーサラー5ね。
まあ、普通に導師と騎士隊長レベルのキャラなんで、ゼロ魔世界でも学院の教師レベルってとこかと。どう考えても、このスレで呼ばれてるキャラとしては弱いほうですよ。
ヒースの使える最大威力の魔法でもブリザードだもの。

二人とも魔法使いではあるので、待遇はゼロ魔より良くなるか知らんけど、そんなもんでは?

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:01:40 ID:p4SIIij8
どっちも杖なしで詠唱可能なので先住魔法扱いされそうね。
いやヒースは杖手放す事は基本的にないか。ゲーム的には技能レベル-4判定だったよね。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:04:27 ID:02RRGNXf
>>637
4体のゴーレムかと思いきや合体!R30爆弾はどこだ!?とか?

ウルトラマンは40m、ゴーレムは30m
デスアーミーの時も話題になったけど、やっぱりゴーレムでけぇな

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:05:45 ID:FqLLOqpZ
>>643
それなんてキングジョー?w

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:05:54 ID:C2wpyH9X
とゆーか、ゴーレムの大きさを思い知った今、ウルトラマンのでかさを再認識してしまう。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:06:23 ID:cY9U8cHJ
ウルザの作者さん、ワルドはトライアングルメイジじゃなくてスクウェアメイジなんですが・・・。
意図がある演出ですか?

647 :641:2007/08/14(火) 10:06:30 ID:eDYHWqrI
すまん、sage忘れたorz

ヒースにはシェイプチェンジもあるしね。まあ器用に立ち回ればメイジを偽ることは出来そうだけど、イリーナには無理だ。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:06:52 ID:4oEYC8Zc
設定的だと集中しにくくなる。だっけ>杖なし

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:09:08 ID:b2ultstG
ヒースは他の発動体を持っていないから杖を手放すことは無いわな。
作中結局手に入れる機会が無かったんだよな。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:11:41 ID:7nhkCVVO
確かスゲーナから、腕輪型の発動体もらって、シルバーアクセサリー(ハルバード)を
、買ってたはず。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:13:51 ID:1ckvcmCv
>>618
異次元から超獣を地球に送り込もうとしたら、何かどっかに行っちゃって(・З・)アルェー? なヤプール様。

個人的にはバキシムが大好きだが、全方位ミサイル発射なベロクロンの方が派手で格好良いかも。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:16:09 ID:IU73MZVL
発動体無しでの魔法使用は達成値に−2のペナルティと出目の3と4も呪文が発動しなくなるだけだよ
ちなみにヒース腕輪の発動体と、吸血鬼退治の報酬ソーサラースタッフ持ってるはず

653 :宵闇の使い魔:2007/08/14(火) 10:16:36 ID:CEYOriVj
>>640
申し訳ない、その辺り考慮してなかった。
全独立の小ネタのつもりですた。

タイトルも長すぎるから、
『宵闇の使い魔IF ラスキンVSフーケ』くらいにして頂けると……orz

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:18:03 ID:ARrD5Ynl
>>643
フーケ戦はまず様子見にカプセル怪獣で相手をするのか。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:18:31 ID:Z7rohZX+
>>650
そういや、それ持ってたな。
今使ってる杖も、ソーサラースタッフでもウィザーズスタッフでもなかったから別に必要ないよね。

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:21:25 ID:oPmHD8VN
>>646
うあ、痛恨のミスです。
後でまとめの方を修正しておきます。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:22:03 ID:Ase7t0zH
カプセル怪獣って勝った事あったっけ?
どうにも様子見専用というか時間稼ぎというかそんなイメージが

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:23:59 ID:r4WKCfJs
ギーシュも薔薇の造花みたいな杖だし、杖(発動体)がロングスタッフ形状とは限らないんだよな。
タバサ以外のゼロキャラも形状としてはワンドだし、一見して杖を持ってないように見えるからってメイジじゃないって断定するSSが多い方がむしろ気になる。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:25:20 ID:p4SIIij8
>>658
そういや確かにそうだねぇ。
ルイズ達が持ってる小ぶりの杖なんて懐にすっぽり入るし

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:28:19 ID:8B9udw40
今予定がなければ投下しても宜しいでしょうか?

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:28:52 ID:b2ultstG
忘れてた。スゲーナからシルバーアクセ扱いで貰ってたな。
古代語魔法はかなり派手な身振りが必要だから流石に先住魔法扱いはされないと思う。
あと、神様の声届くのかねハルケギニアに。神様だから届いても文句はないが。

…ウルトラマンって50mくらいじゃなかったっけ?
とか思って調べたら初期設定は40m、タロウの時になぜか53mってなってるのな。

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:28:56 ID:caXH9ljE
>>657
基本的にダンが変身出来ないときの時間稼ぎで使われてるからね。
宇宙人の戦闘機くらいならウィンダムがビームで撃墜してる

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:29:12 ID:jNjblrmf
>>658
ネギまとかになると指輪状のもあるしな>杖
しかし、シバラク先生の電話のこと忘れてたw

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:29:29 ID:wnAphhHe
マチルダ姉さんは黒いパンティ(アニメ準拠)の中に小ぶりの杖の一本や二本は仕込んでいると見た!m9(`・ω・´)

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:30:46 ID:p4SIIij8
ドンゾー>>660

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:31:14 ID:eDYHWqrI
>>658
そういやワルドの杖もレイピアだっけ。
そこはまあ、私も納得できないけどお約束ってもんじゃないかな。どんな強キャラで、警戒しててもあっさり契約されるし。

……ところで、SWのルールに準拠するなら、普通に使い魔契約抵抗できるんじゃないか?

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:31:42 ID:8B9udw40
かつて、戦鬼と呼ばれた使い魔が居た。
頭頂高18.2メイルの巨体を持ち、破壊の大盾と呼ばれる攻防一体の武器を携えた強靱な

ゴーレムと、その使い手。
その最期の戦闘は、アルビオン軍7万による追撃戦に置いて、今も尚語られている。


「……ギーシュ、ルイズ様を頼んだ」
睡眠薬によってその意識を刈り取られたルイズを彼女の級友、ギーシュに託すと、ノリ

スは直ぐに踵を返す、その後に続くのは、くたびれきり、空色の塗装も一部朽ち始めた

巨体……MS07−B3グフカスタム。
「ノ……ノリス大佐!それではあなたが……!」
ギーシュも一応は男である、男であるが故に、彼はその肌で感じ取ってしまった。
ノリス・パッカードは、この漢はこの戦場を墓石にするつもりなのだと。
「いけません!今出れば回収はできなく……」
「……貴族に貴族の誇りがあるように、戦士には戦士の誇りがあるのだ、ギーシュ・ド

・グラモン、お前は夢を叶えた、立派なものだ」
大きな手、幾多の戦場を駆けたぼろぼろの手が、優しくギーシュの頭を撫でた
「兵達が一人でも多く脱出する事が我が主の望みなら、それを叶えて差し上げる事が軍

人として、使い魔としての自分の本懐!」
「大佐!」
声を遮るかのように、空色の巨人が動く。
ろくなメンテもできずあらゆる面に置いて本来の3割も力がだせないそれ。
彼の元居た世界でならそろそろ予備パーツ取り用にバラされていてもしかたのないそれ


戦士の矜持を叶えられる事に打ち震え、喜ぶかのように力強く歩を進める。
「グフカスタム、出るぞ!!」
漢の叫びが、それだけが、響いた。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:32:56 ID:Z7rohZX+
へっぽこだから、そこは抵抗ロールに一ゾロ振るんだよw

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:33:18 ID:b2ultstG
ノリス大佐キター!?
メンテできないのはきついよなぁ。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:33:27 ID:8B9udw40
「旗艦級1、戦列艦3、空母擬き3……1つは真上だ」
モニターに写る情報をチェックし、呟く
「艦載の飛龍にはメイジ……!?足の遅い脱出艇には……脅威となる!」
空色の巨人に気付いた飛龍隊の何人かが、急降下しながらエアブレイクを、ファイアーボールを放つ。
たかがゴーレム1機に何が出来るものか、そう舐めきった温い攻撃だ。
だからこそ、彼等は着弾点に何もない事に驚き。
自分たちの母艦に絡めた「鞭」を足場に使い、自分たちよりも高く舞い上がる巨人の姿に呆然とした。
「ひとぉつっ!!」
主帆をヒート剣で切り裂き、船底に蹴りを入れて風石を叩き落とす、これでこの空母は「沈んだ」も同然だ
早くも沈降し始める空母からワイアーを外し、すぐさま近くを飛んでいた戦列艦にワイアーを巻き付ける。
そして、跳躍。
「ぬゥン!!」
着地の勢いのままに腕を振り下ろし、ヒートワイアーに絡んだままの戦列艦を主力騎歩兵隊のど真ん中に着弾させる。
ワイアーを外し、回収後すぐ射出、グフは再び跳躍した。


「なんだ!?何が起こっているんだ!!?」
レキシントンの司令室に、クロムウェルの声が響く。
しかし、現状を的確に説明出来る人間がこの場所のどこにいようか?
「18メイルはある巨大なゴーレムが鞭1つで艦隊を手玉に取っています」
要約すればそうとしか言い様はないし、事実でもあるのだが……到底そんな事は認められなかった。
散開して被害を減らせ。いや散らばるのは各個撃破されるだけだ、密集して防御しよう
倍返しだぁーーーー!、散弾を使え敵は一体だ、いや使う砲弾は対艦用の弾だ、散弾で

はあの装甲は抜けない、全飛龍部隊は装備を対艦から対地に変更せよ
俺は、生きる!生きてアンと添い遂げる! どっちの弾を使うのかハッキリしろ!敵はもう目の前だぞ!
 いや敵艦が近くにいる、対地に換装した飛龍は対艦に戻せ
時間がありません、対地のまま艦隊を攻撃すべきです! このパーティーは30才以下

の未成年は参加できんのだよ
戦場は、混乱の様相を見せ始めていた。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:33:58 ID:p4SIIij8
>>666
1ゾロ連発でゼロ扱いされるヒースさんだ


672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:34:44 ID:jNjblrmf
やばい、震える山思い出した…ウッ紫煙

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:36:05 ID:8B9udw40
また一隻、戦列艦がグフカスタムのヒート剣に叩ききられて轟沈する。
「怯えろ!竦めぇ!持てる力を発揮出来ぬまま、死んで往けぇ!」
帆を失っても風石の力で浮き続ける船体に持ち上げられたまま、75ミリガトリングガンで最後の空母を蜂の巣にする
丁度出撃準備を整えた風龍とその乗り手が真っ二つに引き裂かれると同時に、防御用に積んであった弾薬が引火
空母は真っ二つに引きちぎれながら落ちていく。
まさにその姿は鬼神、7万の軍勢が何一つ成せぬまま恐慌状態に陥っている
「あ……あ……」
燃え落ちる、引きちぎられ、叩き付けられる。
砕け散り、焼き尽くされ、さしたる抵抗も出来ぬまま地上部隊をその道連れに落ちていく。
虎の子の艦隊が、トリステインを落とした後はゲルマニアの艦隊と渡り合うべき最強の艦隊が、ただ一体のゴーレムのために混乱状態に陥っている。


一方、グフカスタムの側も決して無事には済んでいなかった。
深刻でなかろうとも、ダメージは積み重なる、そして最悪の被害は最も重要な局面で叩き込まれる。
ヒートワイアーがついに損耗と負荷に耐えきれず引きちぎれた
運悪く接続部分にファイアーボールの直撃を喰らった肩パーツが脱落した、場当たり的に練金で作り出された青銅のコクピットハッチが歪んで落ちた。
「むぅ……!」
しかしそれよりもノリスを唸らせたのは……
「……ゴーレムか、全く持ってご苦労な事だ」
グフカスタムと同程度の大きさに作られた、1体のゴーレム
「ふ……ルイズ様、合流はできそうにありません……自分は、死に場所を見付けました

!」
ヒート剣に火がはいる、軽く腰を落とし、両手で剣を構える。
振り抜かれた拳を僅かなスウェーでかいくぐり、その腕を切り落とす。
「敵ゴーレム、足止めに成功しました!」
「天佑だ!全艦突撃!!トリステインのフネを全て沈めてやれ!」
それは、最悪の自乗だった。
ノリスがゴーレムに足止めされている、その僅かな間に最前線の艦隊が統率を取り戻し、紡錘陣を組んで漸く動き出したばかりの輸送艦群に突撃を敢行したのだ。
トリステインに残されたフネでは、その全てを押さえきる事はできない。
「いかんっ!!」
漸くその動きを止めたゴーレムに背を向け、跳躍しようとグフカスタムが身を屈める。
そして飛び上がるまでの刹那、極々短い、そんな言葉すら長すぎる一瞬に
「ぐぅっ!?」
吹き飛んだコクピットハッチのあった空間を裂いて、1本の矢が、ノーマルスーツ毎ノリスの胸を貫いた。
モニターの一部が拡大画像に切り替わり、その兵士を映し出す。
まだ幼い、少年兵と言って良い程度の傭兵が、がたがたと震えながら矢の無くなったボウガンを構えていた
「……見事!」

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:37:10 ID:eDYHWqrI
いかん、今までへっぽこの話をしていたせいでどうしてもノリス・ウェストイックの方の顔ががが支援

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:37:56 ID:80hPCucl
支援
ところでソードワールドのプリーストが神聖魔法使うには
神の声がきこえる必要があるんだっけ?

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:38:13 ID:8B9udw40
歴戦の老兵はそう口中で呟くと、愛機を、今まさに輸送艦をその射程に捉えようとしている戦列艦の前に飛び上がらせた。
目の前には、巨大な衝角。
だが避けない、もとより避けようなどとは思っていない。


「勝ったぞ!!」


ノリスの叫びをかき消すように、超巨大な質量が金属塊に激突する音が響き……
グフカスタムに残された最後の火器、35ミリ3連ガトリングガンが火を噴き……レキシントンを撃沈した。

 旗艦被撃沈、首脳部全滅。
それが、全ての部隊が見ている前で起こった。
一度は収まりかけた恐慌状態が再びアルビオン=レコン・キスタ軍を包む。
「撤退だ……!」
誰かが呟いた声は、暫定司令部からの戦略指揮と誤解され、全軍に通達された
即ち、「全軍撤退セヨ!」

深刻な被害を受け、誤報によって全軍が撤退を始めたアルビオン軍にトリステイン軍を追う意志はなく。
その日、大会戦は終わりを迎える。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:38:55 ID:7PE4HmJI
ノリスの操縦技術は神過ぎる
敵の戦闘機に鞭絡ませてターザンのごとく空飛びながら戦ったりするし

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:39:32 ID:p4SIIij8
>>675
うんそう。ついでにソーサラーとシャーマンは生まれ持った素質、となってた気がする

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:39:54 ID:8B9udw40
 ルイズが眠りから覚めた時、全ては終わっていた。
使い魔の安否を気遣う彼女にギーシュが指し示した先には……
胸部やや下……コクピットを中心に真っ二つに引き裂かれた空色の巨人と、枕を並べる

巨大戦艦の残骸。
そして……千切れ落ちた装甲の一部を使って作られた墓標。
かくして、トリステイン軍は脱出に成功し、大打撃を受けたアルビオン軍との睨み合い

期間はより長く取られる事になる。
歴史から、いや、戦略という観点から見ればこの戦鬼の働きさえ、戦場の一部に過ぎな

い。



尚、戦鬼の操縦者、ノリス=パッカード大佐は2階級特進し、少将とする。


                                                   ートリステイン軍首脳部記録より抜粋

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:41:34 ID:8B9udw40
と言うわけで投下終了です〜

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:43:27 ID:p4SIIij8
>>680
乙でーす。
小ネタのタイトルはどうしますか?

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:43:58 ID:cY9U8cHJ
>>664
うん。「中」に一本入っててもおかしくは無いと思うよ。杖取り上げられた時の為に
それぐらいしても違和感無し。ハァハァ

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:44:11 ID:8B9udw40
あ、忘れてた……じゃあタイトルは「ゼロの戦鬼」とでも付けてくだされば幸いなのです

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:49:18 ID:p4SIIij8
>>683
所々、行が変なところで途切れてたので、改行をある程度修正して登録させてもらいましたよ〜

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:51:18 ID:eDYHWqrI
>>675
古代魔法王国では異世界の存在は発見されてたけど、異世界行ったら神の声が聞こえないというようなことはなかったはず。
実際、異世界からきたデーモンどもも、フォーセリアと共通の暗黒魔法使ってるし、ちょっと違うけどファイブリアでも異世界で魔法使ってた気がする。

ただ、ケイオスランドのマイリーとかクリュオでの例もあるし、神様の声がまっとうに聞こえるかは疑問が残るかな。話の都合次第かと。
そも、ファイブリアはあまりにもかけ離れすぎてセルフパロディ世界になっちゃった話だしの。

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:54:55 ID:0lVG7IZl
>>歴史から、いや、戦略という観点から見ればこの戦鬼の働きさえ、戦場の一部に過ぎない。
なんだかぐっときた、たかが単機で変えられる戦況など存在しない…か
現実にもレッドバロンとかレミ・シュライネンみたいな
下手な漫画やアニメの化け物や超能力者が裸足で逃げ出しそうな怪物が実在したがそれも戦場の一部でしかなかったんだよなぁ

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:09:29 ID:+WlGg0rF
>>611
つ真・魔装機神

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:11:40 ID:80hPCucl
>>685
異世界で神の声が聞こえるのかという意味じゃなくって
神の声が聞こえる人がゴロゴロいるあの世界って
考えてみるとすごいなーという程度の書き込みでしたすいません


689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:12:15 ID:4boUCjdm
>>675
別世界だから聞こえないって事は無いはず。
一応、SW世界観で言うのならば、別世界も含めて神様が創った世界になる。
ただ、フォーセリアを完成させるさせないで戦争を起こしたぐらいだから、なにやら特別な価値があったみたい。


690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:14:37 ID:7rKXEHwt
>>658
フーケみたいに、マントを羽織ってない場合もあるからなあ。
判断材料は杖とマントかな支援

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:16:46 ID:h5Rcb65B
>>689
あれ?終末の巨人対策かなんかが戦争の原因でなかったっけ?
記憶違いなら申し訳ないが。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:17:49 ID:r4WKCfJs
>688
神と言っても絶対神じゃなくて人格神だからね。
言ってみれば凄まじい力をもった巨人でしかない。それが実在してて世界に影響を与えてて、自分に共感する人間には力を貸してるってだけ。
別に信者でもなんでもなくても、直接神に会いに行けば普通に会話できてしまう世界だしね。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:22:13 ID:Z7rohZX+
ゼロ魔原作は3巻くらいしか読んでないんだけど、
宗教的には確か、始祖ブリミルが最高神みたいな扱いなんだよね?

恩恵を受けてない平民は崇めてそうにないんだけど、土着宗教みたいなのは存在しないのかな。

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:24:58 ID:7rKXEHwt
ノリス、ここで死ぬのは惜しい男だ。


695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:27:51 ID:eDYHWqrI
>>693
エルフは精霊信仰っぽいな。

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:29:55 ID:r4WKCfJs
ブリミルも神格化がそこまでされてるかって言うと微妙だな。
魔法の開祖としての実在した偉人的な面ももってるし、対エルフ以外なにか教えのようなものを残してるわけでもないし、宗教としては成り立ってない気がする。
実在の偉人に肯定も否定もないでしょ。エルフですらブリミルが系統魔法を確立したことを否定してない。(だから敵視してるのだが)

むしろブリミルに力を与えたという神が何なのか気になるな。
始祖の祈祷書には神がブリミルに系統魔法を与えたと言うけれど、一体何者なのか。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:32:25 ID:+So6FJHa
>>690
普段着や旅装や室内着でも、貴族が着るべきドレス・コードが細かく決まっていて、それから
外れた場合はみんな平民扱いなんだよきっと。

と無理やり解釈してみる。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:32:33 ID:Ase7t0zH
宗教関係者持ち込んで(ハルケギニア的に)新興宗教が一大勢力を築くとかも楽しそうだな
ただ俺の宗教関係者イメージはアンデルセンやライカさんやハックルボーンやウルフウッドだったりするんだが

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:33:26 ID:fZ9n78gM
>>698
よく知らないがガイア教?

何でも無い。

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:36:05 ID:02RRGNXf
>>699
ちょwwwご立派なコクマの王の影響がまだ色濃く残っているのかwwwww

小ネタ投下、進路OK?

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:37:11 ID:Ase7t0zH
カモン

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:38:45 ID:w40M3le7
>>698
水兵服教の事カー

703 :ホヤ:2007/08/14(火) 11:41:05 ID:02RRGNXf
ウルトラシリーズ第2弾。ただし前回のZんと違ってかなりマイナー


「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ!神聖で美しくそして強力な使い魔よ!私は心より求め訴えるわ!
我が導きに応えなさい!」
 お決まりの叫びに従い、お決まりの爆発の中から、お決まり通り出てきた使い魔に掛ける第一声は。
「あんた誰、じゃなくて……えっと、何これ?」
 お決まりの台詞ではなかった。
 後にタバサは『円谷怪獣図鑑1966-2007 発行:M78星雲』というタイトルの本を片手にこう語る。
「ホヤ」

 丸い物体の表面から幾つもの四角い煙突状の穴が突き出たその見た目はまんまホヤである。
 しかし美味そうか?と聞かれたら10人中10人が不味いと答えそうな色合いをしていた。
 何しろ赤と青と紫が混じりあっているのだ。無節操なツェルプストーですらこれには手をつけないだろう。
 じゃなくて…
「どこが口なのかしら…」
 とりあえず片っ端から穴にキスをすれば…って、なんか卑猥ね。

 契約のために近付いたルイズや、ルーンに興味を示して近付いたコルベールが吸い込まれるという
ハプニングはあったものの、契約は無事終了した。なお、自力で脱出した二人に何が起こったのか
オスマンは尋ねたが、そのことについては決して語ろうとはしなかった。それどこか二人はガタガタと
震えるばかりでまともな話にはならず、唯一オスマンが聞き取れた単語も
「誕生日…円盤生物…全滅…」
という意味不明のものだった。
 よかったじゃん、マッキー2号みたいな変わり果てた姿にならなくて。

 後日、ギーシュとルイズの使い魔は決闘を行うことになった。といってもそのきっかけは使い魔が
小瓶を拾ったのではない、かといってメイドが拾ったわけでもない。
 先ほど述べたようにルイズの使い魔は見た感じホヤ、つまりは球体である。よって地上での移動手段は
転がるのが主な方法ということになる。それでローリングしていたところ、ギーシュの落とした小瓶を見事に
轢いたのだ。しかも中身はハシバミ草の香水。瞬く間に食堂は違う意味で酸鼻をきわめる阿鼻叫喚の
地獄絵図となり、加えてギーシュはケティとモンモンのウルトラダブルフラッシャーを受け2重に昏倒する
惨劇に挑むこととなってしまった。
 そして奇跡的に目覚めたギーシュは例によって例の如く使い魔に決闘を挑んだのだ。

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:44:51 ID:caXH9ljE
>>703
円盤は生物だったw支援

705 :ホヤ:2007/08/14(火) 11:45:25 ID:02RRGNXf
「ひょふん!ひぇっひょうひゃ!(諸君!決闘だ!)」
 鼻が詰まりきった状態で宣言するギーシュ。ギャラリーもタバサを除いては皆似たようなものだ。
「ひゅへ!ふぁるひゅーひぇ!(行け!ワルキューレ!)」
 7体のワルキューレが現れ、ルイズの使い魔を取り囲む。そして一気に斬りかかろうとし、そのまま硬直した。
「にゃ、にゃにごと!?(な、何事!?)」
 ギーシュの驚きを他所に、微動だにしないルイズの使い魔の周囲でワルキューレ達も彫像の如く動かない。
それどころか1体、また1体とその場で消えていく。
「ギーシュ」
 ルイズがにっこりと微笑む。ギーシュにはそれを見て「赤いアクマ」という単語を何故か連想し、嫌な予感に身を震わせた。
「な、何かな?」
 やっとまともになった声でなんとか答えると。
「貴方も見てきなさい」
 そしてギーシュもその場から消えた。

「こ、ここは何処だ!?」
 見渡す限りの平面。地平線まで何も無く、終わりもないかと錯覚するような異空間。空は暗闇に包まれているのに
大地はほの白く光っている。否、これは大地と空ではなく…
「ま、まさか。あいつの中なのか!?」
 ギーシュは思い出した。ルイズとコルベールが使い魔に吸い込まれて消えた事を。そしてあたりを見回して戦慄する。
先ほど消えたワルキューレが確かにそこにはあった。だがその姿は何だろうか。まるで巨大な何かに踏み潰されたように
ペシャンコになっているではないか。

ゴロゴロゴロゴロゴロ…

 ギーシュの耳に何かが転がる音が届く。反射的にその場を飛び退くと、自分が今いた場所をルイズの使い魔が
転がっていくのが見えた。追う暇も無く地平線の彼方へ逃げていくが、ギーシュは追わない。
「ふっ、今ので僕のワルキューレを踏み潰したっていうのか。しかし音にさえ気をつければあんな不意打ちなんて…」
 そこで真後ろで金属音が響く。後ろには潰されたワルキューレがいたはずだ、まだ動けたのか?
 そう思って振り向いたギーシュの視界を遮る何か。まるで巨大な…
「ちょwwwww」
 気付いたときには既に時遅し。哀れなギーシュは塊魂の気分を体験することとなった。

「あら、タバサ。私に用だなんて珍しいわね」
「私もブルトンの中を見たい」
「…あなたも物好きね」


ttp://www.youtube.com/watch?v=dQjIMyf0Rvo
ギーシュが喰らった技はこれの7:40あたりを参考に。技は面白いんだが如何せんブルトン本人が・・・
我ながら前回で燃え尽きた感がある。むぅ

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:48:24 ID:HFZvQfuo
ヒースとイリーナってどう見ても貴族とその従者にしか見えないから、
流石にコルベールも契約させないと思う。
だって、どう考えても問題行為。
もしウェールズやアンリエッタを召喚したら使い魔にしなければなら
ないのか? 常識で考えろって話だと思う。
でも、タバサがジョゼフを召喚。即時ミンチでやり直しは面白いかも。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:56:06 ID:w40M3le7
GJ
ぎーしゅへたれあわれw

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:57:35 ID:Ase7t0zH
虚無の使い手が虚無の使い魔として呼ばれる×4
四すくみ完成

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 11:58:01 ID:p4SIIij8
>>706
姫様召喚した小ネタのコッパゲは外道でしたなw


710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:01:57 ID:SMfUrCjY
ちょw ブルトンwwww
なんか、タバサは一人だけトラウマになりそうにない光景を見せてもらえそうな気がする

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:04:13 ID:DtyHcC+a
>>698 本願寺顕如とか?ハルケギニア全土で一向一揆。

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:09:34 ID:w40M3le7
教え広めるのに何十年かかるやら

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:17:43 ID:ARrD5Ynl
マクスウェルがウェールズを蘇らせる為にジェロニモンを
という電波がきた


714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:20:38 ID:ARrD5Ynl
ヤベッ。
マクスウェルじゃねえ。クロムウェルだ。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:22:35 ID:M37Oid0o
>>709
今読み返したけどなんだこの外道w
ネタとしてものごっつおもろいけどマジどう展開させた物やら見当つかんね<姫様召喚
18禁的にはあれこれ浮かんだりしてしまうのはアニメのアン様のエロさのせいだと思っておく。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:23:13 ID:02RRGNXf
怪獣酋長を見たらコルベール泣くだろうなぁ。あんなに毛を抜いて飛ばすんだものw

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:24:41 ID:T4dZlNT4
>>714
大司教乙

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:28:45 ID:caXH9ljE
メフィラス星人を召喚してハルケギニアの人の心に挑戦
「ルイズ君。君も魔法を使えるようにしてあげよう。
なんなら魔法以上の力を与えてあげてもいい。
だから私に『ハルケギニアをあげます』といいなさい」

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:34:40 ID:T4dZlNT4
>>714
「目標はアルビオン王国 ニューカッスル城!!
熱狂的再征服(レコンキスタ)を発動する!!」
「AMEN」「AMEN」

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:42:45 ID:+V38bD+E
>>718
私は、ハルケギニアの心が欲しかった

といって帰っていくわけですね?

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:43:00 ID:Ase7t0zH
ここでブライトライツ・ホーリーランドからG・G・スレイマンを召喚
「ハ、うるせえバカ黙れそして死ね」
言霊でその場にいる全員まとめて死亡
BadEnd

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:44:28 ID:80hPCucl
>>709
どこでしょうかさしつかえが無かったら教えていただきたいのですが

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:45:43 ID:qX/rHiqZ
以前から疑問なのだが、召喚した瞬間終わるようなキャラを上げてる人は何がいいたいんだろうか?

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:46:29 ID:p4SIIij8
>>722
まとめwiki小ネタの上から17番目。「ゼロの姫様」


725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:53:09 ID:h5Rcb65B
ところで宗教関係者でフォーセリアの司祭に考えが及んだとき(具体的にはグイズノ)、
ふと、タバサの母ちゃん治せるキャラって、どんなのいるかなとか思ったんだけど、
実際思い浮かばない。
なんかいるかねえ?

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:53:51 ID:/oQA/mTV
>>723
俺Tueeeeeeeeeeeeee!!!!!がしたいだけ

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:54:32 ID:d5BCRP0D
>>723
単純に出オチなんじゃね?

728 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/14(火) 12:55:12 ID:C2wpyH9X
突然ですが、投下してよろしいでしょうか

729 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 12:55:23 ID:Ajn/3pJE
投下してよいかしらー?

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:55:58 ID:JTOiFswJ
歩道が広いではないか、行け。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:56:01 ID:Ase7t0zH
>>723

1レスで終わる俺Tueeeeeeee!!

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:56:06 ID:Z7rohZX+
>>725
大小ニース、レイリアくらいもってくりゃ楽勝じゃね?

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:56:12 ID:+V38bD+E
さあ、来い

734 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/14(火) 12:56:18 ID:C2wpyH9X
うわ。だぶった
ゼロのガンパレードさんからどうぞ

735 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/14(火) 12:57:34 ID:C2wpyH9X
>730の人
歩道、すっごくせまかったです

736 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 12:57:53 ID:Ajn/3pJE
うわ、じゃあお言葉に甘えさせていただきます(ぺこり

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:58:34 ID:h5Rcb65B
まtteitaze

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:58:43 ID:Ase7t0zH
ガンパレード→魔法少女か? 支援

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 12:59:41 ID:p4SIIij8
>>725
母ちゃんおかしくしてるのが未だに毒の効果だっていうなら高レベルキュアポイズンでどうにかなりそう
魔法の効果消すならディスペルマジックだし。シャーマンのレストア・ヘルスなら一発な気もするので
どのキャラでもレベル次第でどうにかなっちゃいそうね。

ガンパレ&リリルイ支援支援

740 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 13:00:15 ID:Ajn/3pJE





空に穴が開いた。






/*/



視界を覆う土煙が晴れた時、彼は視界に映る情景に首を傾げた。
先ほどまでの自分は冒険艦に乗って星の海にいたはずだが、ここはどう見ても学園か修道院にしか見えない。
視線を巡らせば幾種類かの動物たちを侍らした人の子たちがこちらを窺っている。

「ゼロのルイズが成功した……なぁ、俺、夢でも見てるのかなぁ?」
「でも猫だぜ、どこかから拾ってきたんじゃないか? なんか服着てるし」
「ていうか、なんだあの大きさ」

ふむと頷き、口を開こうとして止めた。
ここがどんな世界か解らぬ以上、自分が喋れることを告げるのは得策ではない。
視界に入る動物たちの種類から第六世界群の内のどれかだとは思うが、それだけしか解らない。
悩んだ末、首輪の奥に隠された多目的結晶にインストールされたプログラムによりどの世界でも会話に不自由しない大猫は、
第二世界の言葉であるバルカラル語で目の前にいる桃色の髪の少女に呼びかけることにした。

「娘よ、少々尋ねるが……」




741 :T-0:2007/08/14(火) 13:00:43 ID:Rc0TzruQ
では、その後に投下を。

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:01:40 ID:p4SIIij8
T-0も来た!3連支援体制

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:02:08 ID:+V38bD+E
ガンパレード→魔法少女→T-0

ですね?

744 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 13:02:43 ID:Ajn/3pJE
/*/



呼びかけられた娘、すなわちルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは歓喜のあまり茫然自失していた。
生まれて初めて自分の魔法が成功したのである。
いつかその日が来ると信じてはいたが、実際にその日が来れば感慨もひとしおである。

「………………!」

無言で拳を握り締めて感動に打ち震える。
ニャオニャオと目の前の猫が鳴いていたのも気づかずに腕を振り上げては振り下ろすのを繰り返す。

「ああ、そろそろよろしいかな、ミス・ヴァリエール? さあ、『コントラクト・サーヴァント』を行いなさい」

ルイズの歓喜の踊り(?)を暖かい目で見ていたコルベールが呼びかけた。
教師らしい威厳を保とうとしているが、その顔には抑えきれぬ喜びの色がある。
手がかかる子ほど可愛いと言うが、彼にとってルイズはまさしくその典型だった。

(本当によくやりましたね、ミス・ヴァリエール)

心の内で思う。
ルイズは貴族の一員であるが魔法が使えない。
だが、それ故にこの魔法学院の誰よりも自分が貴族であることに誇りを持ち、貴族たらんと努力してきた。
民を守り、治めるに相応しい者として歩んできた。
無論それを認めない者もいる。魔法が使えぬ者の無駄な努力と嘲笑う者もいる。
けれどその度に彼女は『それがどうした』と言い続け、ついに今日この日を迎えたのだ。
ついに彼女は魔法を成功させたのだ。名実共に貴族となったのだ。
こんなに嬉しいことはなかった。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」

教え子の紡ぐ呪文を聞きながらその使い魔を観察する。
どこにでもいるような猫だが、しかし大きい。
成体の獅子や虎に比べても遜色のないその体躯に赤い短衣を羽織り、首輪をつけている。

(……ん?)

赤い短衣? 首輪?
つまり……野生ではない?

「五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」

……飼い主が、どこかにいる?
その事に思い至った時、ルイズはすでに大猫と口付けを交わしていた。





745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:02:45 ID:Ase7t0zH
ガンパレード魔法少女ターミネーター支援

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:03:10 ID:qX/rHiqZ
支援
って、ブータかよっ!w

747 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 13:04:47 ID:Ajn/3pJE
/*/



さて、バルカラル語での呼びかけを無視された大猫は途方にくれた。
この言葉が解らぬと言うことは、この少女は神族との接点を持っていないということだろう。
あるいはこの世界に神族が既にいないということも考えられる。
言葉を解する猫というものがこの世界でどんな地位にいるか解らぬ以上、自分の正体を隠すにこしたことはない。
悪魔の使いとして追いかけられるなら誤解だと言い切れるが、研究材料として追いかけられてはたまったものではないからだ。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」

考えているうちに桃色の髪の少女が近づいて来た。
その胸にある首飾り、蒼い石のついたそれに大猫の目がとまる。
それは大猫にとって非常に馴染み深いものだった。
目を細め、此度の件を画策したであろう古い知り合いを胸の中で罵った。
あやつめ、またしてもわしに介添え役をやらせるつもりか。

「五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」

むぎゅ、と押し付けられた唇に固まる。
この世界の女性は積極的なのだなと驚きはしたが、それでも若い女性に唇を許されるのは嫌いではない。
というかむしろ好きだ、大好きだ。英雄色を好む。

「契約は終わりよ。ルーンが刻まれるからじっとしていてね」

言いながら自分を抱きしめる少女に大猫は自ら顔をすり寄せた。
首飾りを近くで見たかったからで、他意はない。
すり寄せた顔が胸の部分に当たったのも偶然ならば、
少女の胸の薄さに、懐かしい誰かを思い出したのも偶然である。

「気のせいかしら。誰かに馬鹿にされた気がするわ」

気のせいだ。大猫は思った。
火の国の砦にいた電子の巫女姫を思い出したのは、この前脚に走る痛みの所為だ。
焼け付くような痛みに、キメラのレーザーを連想したからだ。
断じてお前の体型からではないぞ。いててててて。


748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:07:08 ID:fZ9n78gM
猫自重支援

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:07:45 ID:w40M3le7
猫族の英雄来たー航空支援

750 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 13:08:07 ID:Ajn/3pJE
/*/



大猫にルーンが刻まれるのを見ながらコルベールは微かに肩を竦めた。
例え飼い主が他にいても使い魔召喚の儀は神聖なもの。
ルイズだけ特例を認めるわけにもいかない。
飼い主が平民ならばその補償をしなければならないが、
幸いにして主人であるルイズは貴族の誇りを重んじる。
おそらく自分からその補償を進んでするであろうし、
飼い主が望むのならば召抱えて大猫の傍にいることを許すだろう。
貴族ならもっと簡単だ。この儀式の神聖さを知らぬ貴族などいない筈なのだから。

「コルベール先生!ちょっと見ていただけますか?」

ルーンを確認したルイズが言う。どうかしたのだろうか。
早速周りの生徒たちが
「やっぱり失敗かよ」
「ゼロだしな」
と言うのを尻目に大猫に近づいた。

「おや、これは珍しいルーンだね」
「ええ。わたしも見たことがなくて……先生もですか?」

うむ、と頷いて速やかにメモを取り、周囲に聞こえるように声を上げた。

「これは今後の課題としよう。ルーンが違えども君が使い魔を召喚し、契約できたことに違いはないのだからね」

不満そうな顔の生徒に内心で舌打ちする。隙あらば他人をあげつらうのが自称貴族のやることかね?

「さてと、じゃあ皆教室に戻るぞ」

杖を振って『フライ』の呪文を唱える。
性懲りもなくルイズを蔑む生徒たちの声が聞こえるが、
微かに眉を顰めただけで黙殺する。
注意しても聞かぬだろうし、何よりルイズ自身がそれを望まない。
あの誇り高い少女には、憐れみこそが最高の侮辱になるのだから。


751 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 13:10:16 ID:Ajn/3pJE
/*/



「ルイズ、お前は歩いて来いよ!」
「あいつ『フライ』はおろか『レビテーション』さえ出来ないんだぜ!」

宙から聞こえた声に、しかしルイズは怒らなかった。
ただ胸をそらして言っただけだった。

「それがどうした!」

大猫は目を細め、愉快そうに笑った。
なるほど、あいつが選んだのはこの気性ゆえか。
素晴らしい、それはいつだって「それがどうした」と言い続ける所から始まるのだから。
まさしくその通り。空を飛べなければ歩けば良い。ただそれだけのことではないか。
行くわよ、との声に足を速め、ルイズの前に回る。
きょとんとした顔の主に首を振って自らの背中を指し示した。

「乗れって言うの?」

そっとルイズがそこに腰を下ろすと走り出す。
下を見た女性徒の何人かが羨ましそうな顔をした。


752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:11:44 ID:p4SIIij8
大猫の背に揺られたい…うらやましい

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:13:33 ID:fZ9n78gM
今日投下する時間が無い可能性が高いから明日投下しよう支援

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:13:55 ID:r4WKCfJs
発言力を消費してブータニアスを航空支援

755 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 13:14:39 ID:Ajn/3pJE
以上です。
次は時系列を少し遡ってシエスタとルイズの話ですね。
では魔法少女さんどうぞー

756 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/14(火) 13:16:17 ID:C2wpyH9X
では、予約も押しているので投下させていただきます

757 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/14(火) 13:17:29 ID:C2wpyH9X
自分の部屋である学院長室でオールドオスマンはミスタ・コルベールの書いたルーンのスケッチを見ていた。
両の眉をよせ、髭をしごきながらうなっている。
「うーーーーむ」
大変真剣だ。
さっきまで、ミス・ロングビルに破廉恥な行いをした報復として激しい折檻を受けていた人物とは思えない。
そのミス・ロングビルは席を外してもらっているのでこの部屋にはいない。
この件は秘書に聞かせるには少し重大だ。
「ふむ、それでミスタ・コルベール、君はこのルーンからミス・ヴァリエールの使い魔を伝説の使い魔・ガンダールヴだ、というのかね」
「はい、これに記された物と全く同じルーンです。間違いありません」
「ふーーーむ」
オールドオスマンは再びうなり声を上げる。
コルベールの出した「始祖ブリミルの使い魔たち」は古くさい物ではあるが、それ故に過去のことに対しては信憑性のおける部分もある。
伝説の使い魔・ガンダールヴについては詳しい記録は残されていない。
しかし、いくつかの文献にわずかに残されていることがある。
曰く、始祖ブリミルの用いた使い魔である。
曰く、主人が長い呪文を詠唱している間その身を守ることに特化した存在である。
曰く、千人の軍隊を1人で壊滅させる。
曰く、並のメイジでは歯が立たない。
後一つの項目を思い出しオールドオスマンはさらに唸った。
「それでじゃ。ミスヴァリエールの使い魔はどんな物なんじゃね?」
ガンダールヴの姿形については全く伝えられていない。
だが、最後の項目はガンダールヴの姿形をある程度予想させる物でもある。
「たしか・・・こういう感じでしたな」
コルベールはノートにペンを走らせ、簡単なスケッチを描く。
「ふーーーーーむ」
スケッチを見たオールドオスマンはさらにさらに唸る。
「大きさはどのくらいなのかね?」
「だいたい、そのスケッチと同じくらいですね。ミス・ヴァリエールは肩に乗せていました」
「ふーーーーーーーーーーーーーむ」
フェレットのスケッチを凝視し、さらに唸る。
「のう、ミスタ・コルベール」
「はい」
オールドオスマンは顔を上げ、コルベールに目を向けた。
「メイジとしての君の能力には満足しておる」
「ありがとうございます」
「教育者としての君もなかなかだとおもうておる」
「ありがとうございます」
「研究者としては・・・まだ芽は出ておらんようじゃが、わしは見込みがあると思うておる」
「ありがとうございます」
「じゃがのう・・・」
オールドオスマンはスケッチを立てる。
机に上がってきた自分のネズミの使い魔・モートソグニルと大きさを比べる。
「のう、ミスタ・コルベール。伝説のガンダールヴはあらゆる武器を使いこなしたと言うぞ」
「はい、私もそう聞いています」
ミスタ・コルベールに見えるように立てたスケッチを一回転。
「この大きさと手・・・いや、前足では、あらゆる武器を使うのは無理じゃろう」
「・・・・・・」
学院長室は沈黙に支配された。


「なんでよー」
ルイズは濡れた布巾で机を拭いている。
教室で爆発を起こした罰の片付けをしているのだ。
「なんでよー」
壁が拭き終わったので次はドアに。
いつもの失敗ならこんな所まで煤がつくことはないが、今回はいつもより爆発が大きかった。
ドアそのものは壊れていないが黒くなっている。
「ねー、何でなの?ユーノ」
「え?」
新しい窓枠をはめていた人間の姿のユーノが振り返る。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:17:37 ID:w40M3le7
まな板魔法少女ルイズ支援

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:18:40 ID:fZ9n78gM
言いたいことはもっともだオスマン支援

760 :T-0:2007/08/14(火) 13:19:49 ID:Rc0TzruQ
お気遣い感謝。支援

761 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/14(火) 13:19:48 ID:C2wpyH9X
「だから、なんで魔法に失敗したかって聞いてるの!!」
布巾の水が辺りに飛ぶも気にせずにルイズはぶんぶん腕を振る。
「レイジングハートって私の魔法を手伝ってくれるんでしょ?それに、昨日は魔法使えてたのに何でまた使えなくなってるのよ!」
「えーと、たぶんそれはね・・・」
最後の窓枠をはめ終えたユーノが黒板の前に歩いていく。
チョークを一本持ち、黒板に文字を書きながら話す。
「昨日からルイズが成功した魔法は3つあるんだ。ジュエルシードの攻撃を防いだシールド、封印、それから念話の3つ」
黒板にシールド、封印、念話と書いていく。
「これらは僕らが使う魔法で発祥の世界の名前を取ってミッドチルダ式って呼ばれている」
3つを丸で囲んでその上にミッドチルダ式と書く。
「で、ルイズが失敗した魔法は2つ。コントラクト・サーヴァントと、さっきの錬金」
こんどはコントラクト・サーヴァント、錬金と書く。
「コントラクト・サーヴァントは成功したじゃない。ユーノにルーンだって刻まれてるし」
「でも、感覚の共有はできなかった。だから、不完全な成功なんだ」
「う・・・」
コントラクト・サーヴァント、錬金を丸で囲む。
「こっちの魔法は・・・なんて呼ぼうか」
「じゃあ、さっきと同じように世界の名前でハルケギニア式って呼ぶ?」
「うん、それにしよう」
それも黒板に書いていく。
「つまり、ルイズはミッドチルダ式の魔法には成功しているけど、ハルケギニア式の魔法は失敗か不完全な成功なんだ」
ユーノは黒板を叩きながら説明する。
「なんでよ?」
「レイジングハートには魔法をプログラムという形で組み込んであるんだ」
「ぷろぐらむ???」
ルイズの顔が?マークで埋まっていく。
「そうか、この世界にはプログラムという概念はないんだ。えーと・・・そう、レイジングハートは魔法の使い方を覚えてるんだ」
「それで?」
「使い方を知っている魔法だったら、ルイズのちょっとした呪文で発動させたり、ルイズが魔法を使うときに手伝ってくれるんだ」
「ふんふん」
「よく知らない魔法でも、知っている魔法との共通点を見つけ出してそこからなんとか魔法を成功させようとするんだ。ミッドチルダ式にも使い魔と契約する魔法があるから・・・」
「そうか、だからコントラクト・サーヴァントは中途半端に成功したのね」
「うん。でも、錬金はレンジングハートの知っている魔法との共通点が無かった。だから失敗したんだ」
「じゃ、じゃあ、レイジングハートに手伝ってもらってもハルケギニア式の魔法は使えないの?」
「そんなことはないよ。レイジングハートにプログラムって形でハルケギニア式の魔法を教えたら使えるようになると思うよ」
「じゃあ、ユーノ」
ルイズはユーノを指さす。
「レイジングハートに魔法を教えなさい」
「無理だよ」
「どうして!ユーノは、私の使い魔でしょ?これは命令よ」
「えーと・・・アクセス権限ってわかる?」
ルイズが首を振る。
ぶんぶん音がしそうだ。
「えーと・・・レイジングハートは僕の言うことはあんまり聞いてくれないんだ。
 でも、ルイズの言うことなら全力で果たそうとするんだ。
 魔法を教えるのも同じで、僕が言っても覚えてくれないけどルイズが言ったら覚えてくれるんだ。
 もちろん、さっき言ったプログラムって形で」
「だったら、私がそのプログラムっていうのが解ればいいのね?」
「そうだよ」
「教えて、そのプログラムって言うのを」
「いいけど・・・大変だよ。プログラムだけでなく他のいろんな事も知らないといけないし。ルイズが今まで勉強してたことと同じくらい大変な勉強になると思うよ」
それでも・・・
「やるわ。せっかく魔法が使えるようになったんのよ。絶対にやる」
ポケットに入れているレイジングハートをしっかり握りしめる。
「わかった。僕が知っていることを全部ルイズに教えるよ」
ユーノがルイズの目を見る。
そうやって真剣に見つめられて恥ずかしくなって来たルイズは視線をずらせた。
「と、当然よ。ユーノは私の使い魔なんだから」

762 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/14(火) 13:21:43 ID:C2wpyH9X
「と、当然よ。ユーノは私の使い魔なんだから」
心臓が少し高鳴っている。
なんとかごまかさないと。
「それから、ユーノは字を覚えて。その黒板に書いてあるの、私読めないわよ」
「あ・・・そうだね」
あわてるユーノを見てルイズは少し安心した。

突如ドアが開かれた。
「ルイズ、掃除終わっ・・・・」
扉を開けたキュルケがユーノを見つける。
「あーーーーー」
ユーノを指さすキュルケ。
ルイズは片足のスナップを聞かせて動かしてドアを閉めた。
キュルケの指先ギリギリで大きな音を響かせドアが閉まる。
「ユーノ、フェレットに戻って、早く早く」
「うん、わかった」
黒板の前でユーノは人間からフェレットへ。
ちょうど変身し終わったときに、キュルケがドアを開けてきた。
「ちょっと、ルイズ!」
怒っている。
「危ないでしょ、指はさんじゃったらどうするのよ!」
「ご、ごめんなさい。キュルケ。悪気はなかったの。偶然よ」
「それより」
キュルケが教室を見回す。
「やっぱり、あんた、男がいるじゃない。掃除手伝わせてたの?」
目つきがやたら鋭い。
「そそそ、そんなはずないでしょ。男なんていないわよ」
「おっかしいわねえ」
キュルケは黒板の前に歩く。
「ここ、今ユーノがいるところにたしかに、茶色いマント着けた男がいたのよ」
「気のせいでしょ。気のせい」
ばれてない。ばれているはずがない・・・たぶん。
「まあ、いいわ」
教室を三度見回したキュルケはやっと満足したのか出口に足を向けた。
「早く掃除、終わらせてしまいなさい」
キュルケは教室を出て行く。
フレイムがしばらくルイズ達を見ていたがすぐにキュルケを追って行った。
「ふー」「ふー」
ルイズとユーノは揃って息をついた。

****************************************

今回はここまでです。

では、続いてT-0さん。
どうぞ

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:25:31 ID:JTOiFswJ
この平和な雰囲気いいな。

764 :T-0:2007/08/14(火) 13:25:46 ID:Rc0TzruQ
では、予約組ラストで、投下します。



 目を開くと、摩訶不思議な光景が広がっていた。
 まず、ぱっと目に付いたのは周りの風景。広大な大地の幾千先まで所狭しとゴミの山が積み上がっている。
 網膜に入る光が極端に少ない、解りやすく言えば暗い。どうやら、今はまだ夜のようだ。
 ここは明らかに自分の眠っていた部屋ではない、もはやトリステインですらないことは寝ぼけ眼のルイズにも直に解った。
 しかし、なぜかルイズは慌てない。
 確かに、どう反応していいのか困る事態ではあるが、不思議とルイズの心は落ち着いていた。
 とりあえず、このままボーっとしていても仕方がないと考えたため、歩き出そうと一歩足を出してみる。
 
 そして、その始めの一歩でルイズの心の落ち着きは崩壊した。

 カシャン、と音がした。言うまでもなく、ルイズが一歩踏み出したところからだ。
 ルイズは最初気にしなかった。周りを見て、コレだけわけのわからない――鉄のように見える――ゴミが四散しているのだ、
 歩き続けていればゴミを踏んでしまう事ぐらいわかっていた。だからこの程度の雑音に心揺らされない覚悟はとっくにしていたのだった。
 だが、足に何かが引っかかれば、それを見てしまうのは人の性だろう。
 ルイズは足を止め、顔を俯かせて足元を覗き込み――――

「――――――――ッ!?」

 ――そして、息を止めた。冷たい汗が体中から一斉に噴き出した。
 ルイズの足元には土や泥で汚く塗られ、風化したようにボロボロに朽ち果てた頭蓋骨たちが転がっていた。

765 :T-0:2007/08/14(火) 13:27:13 ID:Rc0TzruQ
「ひっ!?」

 勢い良くのけぞったルイズは、その拍子に踵に引っかかった何かによって仰向けに転んだ。
 背中に硬いものがちくちく当たる感触がする。そこから当たる物が何か予想したルイズは、恐る恐る首を振り向かせる。
 そこにあったのも、やはり頭蓋骨だった。ただし、こちらのはルイズが圧し掛かったせいか所々欠けているものが多く、
 その破片がルイズの背中をつついていたのだ。
 気がつけば、ルイズは駆け出していた。

 ――どこに? 

 自問自答する、行く当てなど無い。
 それでも走らなければなれない気がした。そうしないと、この悪夢に精神がおかしくされそうだった。
 走り行く中で気づく。周りに積み上がる鉄のようなゴミ山の中に、人――正確には、『人だったもの』――が多々混じっていることに。
 引き千切られ、焼き焦がされ、皆絶望の顔のまま息絶えている。ひどいものでは、顔や体が一部なくなっている人もいた。
 途端に吐き気が襲った。どうしようもないそれを何とか止めようと空を見上げたとき、ルイズはこの世界の真理を見た気がした。 

「(――――夜なんかじゃない!)」

 空はどす黒い雲で覆われていた。
 暗黒の入り口と化した空を、奇妙な形の竜たちが爆音を轟かせて縦横無尽に行き交う。
 そこに生き物の影は一つとして見られなかった。真っ暗な夜の砂漠のように、冷たい風がルイズの肌に吹き込む。

 おぞましい惨状、ルイズは理解した。
 この悪夢から逃れる術は無いと――――それは確信に近かった。

 大慌てで踵を返し、再びがむしゃらに走った。もう、頭蓋骨を踏み砕こうが知ったことではない。
 そのとき、視線の先に一人の人間が立っていた。距離にしておよそ10メートル。
 助かった! ルイズは心の底から安堵した。誰かを見つけてこんなにうれしかったのは初めてだと思った。
 人間は男だったが、そんなことはどうでもいい。考える余裕すらない。
 出来る限り速く走り、息を切らした。距離にして後3メートルといったとき男が振り向く。
 反射的にルイズの足は止まった。前のめりに倒れ、滑るように頭蓋骨の絨毯の上を転がる。 

 男は、昨日召喚したあの男だった。
 無感情な鋭い目をルイズに落とし、闇を背景にして増幅させたあの威圧感をルイズに浴びせる。
 それだけならまだいいだろう。ルイズもまだ、耐えれたかもしれない。
 だが、彼女の繊細な意識は目の前の男の変化に、あっけなく弾け飛んだ。

 男の顔は右半分の皮膚がズル剥け、銀色に光る頭蓋骨と赤く光る眼光がルイズを見つめていた。


766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:27:50 ID:JTOiFswJ
ちょっと支援しますよ…

767 :T-0:2007/08/14(火) 13:29:29 ID:Rc0TzruQ
 ベッドから飛び起きた。
 それはもう盛大に。木枠が軋み、床を強く衝いた。
 額を拭うと、べたついた液体が手に張り付いた。寝ている間にぐっしょり汗をかいていたみたい。
 
「(無理無いわ。あんな悪夢、見たら誰でも絶対冷や汗かくわよ……)」

 心の中でごちると、不意にあの夢が思い出されて体が震えた。風は入ってないのに、なんだか冷風を身に受けた感じだ。 
 それになんだか心臓がうるさい。出来れば体が落ち着くまで部屋で寝て起きたかったが、あいにくと授業を休むわけにもいかない。
 大きく息を吸い、少しだけ気持ちを落ち着かせる。そして吐き出したときにはルイズの目に心が落ち着いた事を知らせる光が少ないながらにやどっていた。
 ベッドから降りて服を取りにいく。

「――むぎゅっ!」 

 その途中、あるはずの無いところにある何か大きな壁にぶつかった。 
 
「いた〜、なんなの?」
 
 片手で鼻っ柱を撫でるルイズはもてあますもう一方の手で黒い柱を触る。
 硬くて、とても重い。自分の力なんかじゃ到底動きそうも無い。
 ルイズの脳裏に次第に昨日の事が思い出されてきて、額から望まない汗がだらだらと溢れ出す。
 顔を上げたくないが、ぺたぺた柱を触る腕が上に登るときつい同時に顔も上に上がってしまい――――

「……………」 
「……………」

 直立不動に立ち、相変わらずの鋭い視線でルイズを見下ろしている男とばっちり目が合ってしまった。
 ルイズの中で時間が停止した。厳密に言えば、錯覚なのだが。

 機能停止したルイズの脳裏に、悪夢がよみがえる。
 特に鮮明に映えるラストシーン。ハッピーエンドではなく、ルイズ的にバッドエンドな夢物語。
 腰を下ろして目と鼻の先に移動した男の顔が、丁度ぴったりあの顔半分ただれた顔と一致してしまい、

「………………きゅぅ」

 ショックのあまり、白目をむいて、ルイズは倒れてしまった。 

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:29:37 ID:p4SIIij8
シュワちゃん支援

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:31:13 ID:qUGVIBX2
桃髪ロリとシュワちゃんの競演支援

770 :T-0:2007/08/14(火) 13:31:55 ID:Rc0TzruQ

「……え?」
 
 ルイズの間の抜けた声が部屋に木霊した。
 だが、目の前に立つ使い魔の男は依然として直立不動、無表情に鋭い視線を保っている。

 なぜルイズが間抜けな声をあげているのかといえば、理由はごく単純だ。
 気絶からしばらくして復活したルイズは(既に朝食はあきらめていた。間に合うわけが無い、と)とりあえず胸中でびくびくしながらも
 この使い魔のことを知ろうと名前を聞いてみたのだ。が、

「サイバーダインシステムズ・モデル101型 T-800」

 淡々とした口調で表情一つ崩さない使い魔の答えは聞いた事も無い単語で、とてもふざけているとしか思えないような名前だった。
 
「なに? さいばーだうん? 101型T-800って? ……それがあんたの名前なわけ?」
「そうだ」   
 
 即座に、あくまで淡々と機械的に答える使い魔。
 感情の篭っていない声は、普段のルイズなら苛立ちを感じるものがあったがこの状況と男の真面目な顔つきには
 それを通り越して呆れていた。
 仮に偽名を使っているとしてもこんな名前は無いでしょう。と、それどころか男に対して多少なりに“ヒいていた”。

「(今時馬だって使わないわよこんな名前。だいたい、型ってなによ? 物や武器じゃあるまいし……なんでそんな数字がついてるの?)」 

 両腕を組み、むむ〜っと頭を捻った。
 こいつ、実は何かまずい魔法薬でも飲んでるんじゃないのか? とも考えたが、それにしてはロレツがはっきりしてるし、
 常時やけに落ち着いた態度なのがその可能性が低い事を示している。  
 ルイズは今一度聞いてみた。ただし、今度の質問は問題を解くとき解らなかったら基本的なことに戻ってみるように、
 もっと遡った原点回帰、というか、根本的な質問をしてみた。

「あんた、人間じゃないの?」
「ああ」

 ……だめだ、こいつはやはり薬をやっている。
 ルイズはため息をついた、今までさまざまなため息をついてきたこと(主に魔法の失敗)があったが、
 今回は自分でも心底からの落胆の色がはっきり浮かんで見える。
 せっかく、やっとの思いで成功した召喚の儀式で誕生した使い魔が、ただの……ううん、薬中毒の平民だったなんて。 
 ルイズはこの瞬間、自分はやはり落ちこぼれ何だと思い込んだ。
 そして、全く事情を察してなさそうな使い魔に向かって、やけっぱちに言った。

「じゃあ、あんた一体何?」

 使い魔は珍しく即答しなかった。
 表情に変化は見られないが、どうやら返答に迷いを感じてるらしい。
 少しの沈黙の後、使い魔はやや感情を込めた声で、言った。

「俺はターミネーターだ」


771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:32:43 ID:azBE7+13
ターミネーターなら素手でも十分強いけどやっぱり銃器も欲しいよな。
魔法学院宝物庫に期待w

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:35:22 ID:OPaa9asu
ショットガンとオートバイが欲しいです、支援

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:35:22 ID:ARrD5Ynl
ショットガンかマシンガン辺りが欲しいな支援

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:35:35 ID:giNc1w/6
やっぱ皮膚を切り取って見せるんですか?

775 :T-0:2007/08/14(火) 13:36:00 ID:Rc0TzruQ
投下終了。やや短めですが気にしない……orz
平面進めてないけど気にしない……orz

それよりすみません。今さっき小ネタの見てみたらセリフかぶってる……orz
コネタ著者の方、申し訳ありませんでした。

最後に、支援感謝。

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:36:57 ID:h5Rcb65B
支援
>>771-773
あっても弾丸に余裕ありゃフーケにルイズ殺されちゃうよ。
って、T100居ればだいじょうぶか

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:43:13 ID:w40M3le7
支援、やっぱターミネーターにはショットガン

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 13:56:59 ID:yX7fJWFk
>>777
あとグラサンも欲しいな...無さそうだけど。

ところで魔法は効くんだろうか?ライトニングクラウドくらいしか効きそうな
ものなさげな気がするが(虚無除く)


779 :使い魔の夢:2007/08/14(火) 14:02:24 ID:KH9ESDmd
予約なさげですか?
無かったら五分後に投下します。  

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:02:58 ID:p4SIIij8
希金属の匂いを感じたヴェルダンデにたかられるシュワちゃんはきっと和む

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:05:34 ID:w40M3le7
SIEN!!

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:06:59 ID:eDYHWqrI
>>778
レビテーションで上空に持ち上げる→落とす→以下エンドレス
これでOK

783 :使い魔の夢 1/7 :2007/08/14(火) 14:08:19 ID:KH9ESDmd
『デルタ』
 確かにそいつはそう言った、まるで前からアレを知っているかのように。
 何よ? あんた、まだ私に隠している事があるわけ? こないだ話した事が全部じゃなかったの!?
 ねぇ、答えなさいよ!……って!?
「危ない! 」
 
 呆然と立ち尽したタクミ目掛けてゴーレムがその巨大な右手を振り下ろす!

 ルイズは即座に杖を掲げ、『ファイヤーボール』の呪文を唱えた。
 放たれたのはいつもの失敗魔法だったが、爆発によってゴーレムの右拳は粉々に吹き飛ばされた。
 その様子を見た『デルタ』が動揺してる内に、
 パニクってるタクミを引っぱたいて正気に戻し、手を引いて走り出した。

 ちょっと待ってよ、このまま逃げてどうするのよ? 
 あのゴーレムと『デルタ』って奴を何とかしないといけないんじゃないの?
 他のみんなは今品評会の会場にいるんだから、ここにいる私達だけでどうにかしないと。
 私とこいつの二人だけで……、私とこいつ……あ!

「あんた、ベルトは!? ベルトはどうしたのよ!? 」
「〜ッ、お前の部屋ん中だ! 」
 叩かれた頬をさすりながらタクミは答えた。
「ちゃんと付けてから外出なさいっていつも言ってるでしょうが、ホント使えないわね! 」
 タクミから手を離しルイズは立ち止まって、失った部分を再生させたゴーレムの方に向き直った。
 こいつの持ってる鉄砲の火力じゃアレには歯が立たない。自分が魔法でやるしかないのだ。
 
 その時『デルタ』は本塔の壁を手に持った銃で撃ち砕いて、宝物庫のある辺りへと入り込んでいった。 
 主の留守を守るかのように、ルイズたちに襲い掛かるゴーレム。

 迎え撃とうとするルイズをタクミが引き止めた。
「なにやってんだ、おい、逃げるぞ! 」
「放してよ! 何処に逃げるっていうのよ! 」
「今、俺たちがどうこうできる相手じゃねぇだろ! 」
 そうこう揉めているうちに、近くまで迫ったゴーレムの足が二人を踏み潰そうと―――

 間一髪、大きな何かが滑り込み、ルイズとタクミを掴んで、ゴーレムと地面の間をすり抜けた!
 
 気が付いた時には上空からゴーレムを見下ろす事ができた。
 何やら足で挟まれてるような間抜けな形なのは少し気に入らないけれど。
「……助かったわ……、え!? 」 
 すぐ上に見えたのは力強くはためかせた両の翼、空に溶け込めるぐらい透き通った青の巨体。
「これってウィンドドラゴン……! 」 

「そう」
 細くぼそっとした少女の声が聞こえた。どうやらこの竜の主のようだ。
 
「怪我はない? 」
 少女の声はやはり無機質なまま二人の安否を確認した。

784 :夜天の使い魔:2007/08/14(火) 14:09:34 ID:4GNXZ/3h
支援、そして次を予約させて貰うぜ

785 :使い魔の夢 2/7 :2007/08/14(火) 14:09:43 ID:KH9ESDmd
『星空に浮かぶ蝶の絵、確かに領収いたしました。 土くれのフーケ』

 声明の壁書と大きな穴が開いた宝物庫に学院中の教師達が集められたのは日が沈んだ頃の事だった。

「『土くれ』だと、遂にこの学院にまで手を伸ばしてきたのか! 」
「見張りの衛兵達は何をやっていたのだ!? 」
「衛兵などあてにならん! 所詮は平民ではないか! 
 それより見張り番のメイジは誰だったんだ!? 不審者の侵入など気にもしなかったのか!? 」
「わ、私です……」
「ミセス・シュヴルーズ! 泣いてあれの弁償ができるとお思いなのですか! 」
 彼等は口々に勝手な事を喚いて、責任の所在をシュヴルーズに追求しようとすると、

「これこれ。女性を苛めるものではない」
 それまで枢機卿と事の論議をしていたオールド・オスマンが秘書のミス・ロングビルを伴って現われた。
「オールド・オスマン! それで枢機卿は何と!? 」
「一通りの話を済ませたら王宮に報告するとだけ言ってな、帰って行きおった」
「それだけなのですか? 」  
「うむ。それだけじゃ」
 一瞬どよめきがあった後、オールド・オスマンはこほんと咳払いをして教師達を厳しい目で見回し、
「さて、先ほど誰が責任をとるかで揉めていたようだが、それは大きな間違いじゃ。
 君たちの中でいずれはこのようなことが起きると考えていた者はおったかのぅ?
 今回の一件を引き起こしたのは個人の不注意などではなく、
 魔法学院に賊は入ってこないだろうと鷹をくくっていた我等全員の思い上がりにこそある」
 教師達はお互い顔を見合わせ、恥ずかしそうに顔を伏せた。 
「ところで、犯行の現場を見ていたのは誰だね? 」
 再び咳をしてオールド・オスマンは尋ねた。
「この二人です」
 教師の誰かがさっと進み出て、自分の後ろに控えていた二人を指差した。

 ルイズが前に出た、巧もそばにいたが使い魔なので数には入っていない。
 そして、もう一人。
 青みがかった髪、ブルーの瞳、ルイズよりも小柄なメガネをかけた少女。
「おお、ミス・タバサか」
 巧達を助けた青い竜の主、タバサは、教師達にも一目置かれるような大物だったようだ。

 ルイズ達といち早く調査をしていたミス・ロングビルによって次のことが分かった。

 ゴーレムと『狂乱の環』を使い絵を盗んだ『土くれ』は
 そのまま馬で四時間ほどした所にある学院近くの森の廃屋に潜んでいるらしい。

 教師達は再びざわめき始めた。
『狂乱の環』を手にしてからの『土くれ』はやり手の魔法衛士を幾人も葬ってきている。 
 そんな強者と巨大なゴーレムが相手では自分達の実力でどうにもならないのではないか。
 王宮に報告し兵隊を差し向けてもらった方が確実だ、と。 
 
 弱気に成り下がっている一同を、オールド・オスマンが一喝した。
「ばかもの! 身にかかる火の粉を払えぬようで、何が貴族じゃ! これは魔法学院の問題じゃ!
 当然、我等で解決する! 今から捜索隊を編成する、我と思う物は杖を揚げよ! 」 

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:09:46 ID:1ckvcmCv
宝物庫にあるのは未来の兵器(プラズマキャノン)とかじゃね?

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:10:04 ID:ARrD5Ynl
φ支援

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:10:57 ID:p4SIIij8
夜天まで来た。夢支援

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:11:16 ID:AIYHSWdb
支援

790 :使い魔の夢 3/7 :2007/08/14(火) 14:11:26 ID:KH9ESDmd
「で、そんなこんながありましてゆらり揺られて馬車の上、と」
 歌う様に語ったのはデカ乳赤髪女、キュルケ。いつかはこいつのせいで飯抜きくらったんだっけな。
「何よ、嫌なら志願しなければ良かったじゃない」
 ルイズが腕を組んでつまらなそうに言った。
「ふん、あの時も言ったでしょう。あんたばっかにいいカッコはさせないわ」

 早朝、森の廃屋に向かう捜索隊の馬車には今五人の人間が乗っている。
 そのうちの三人は、オールド・オスマンが飛ばした檄によって、捜索隊に志願した学院の生徒達。

 一人目は真っ先に杖を揚げた『ゼロ』のルイズ。
 二人目はそれを受けて渋々と杖を揚げたキュルケ。二つ名は『微熱』。
 そして、
 助けられた恩がなかったら声を大にして言いたかった。何なんだよ、お前は、と。
 
 三人目――――、『雪風』のタバサ。
 
 このメガネをかけた小柄な少女がさっぱりわからない。
 出発の前後、ルイズを素通りして巧に『よろしく』と自分から挨拶したかと思えば、
 巧の方から声をかけるとそっぽを向けて何も言わずに遠くに行ってしまう始末。

 一体、こいつは何を考えてるんだ、俺の事をどう思っているんだ。
 
 これまで巧が出会ってきたのは、
 良くも悪くもストレートに自分を露わにする人間ばかりだったのでどうにも調子が狂う。

 考えても答えが出そうになかったので巧はルイズの方に目を向けた。
 今もキュルケと何かを言い争っている。これで何度目だ、飽きないなお前等。

 ルイズが捜索隊に志願している以上、使い魔である巧が同行するのは当然のことだった。
 まぁルイズが志願しなくても、巧は自分一人でも『土くれ』の捜索をするつもりだったのだが。

791 :使い魔の夢 4/7 :2007/08/14(火) 14:12:55 ID:KH9ESDmd
『土くれ』は『狂乱の環』……デルタギアを持っている。
 恐らく奴に太刀打ちできるのはファイズである自分だけだろう。
 これ以上被害が増える前に、何としてでも奴を止めなければならない。
 何故ここにあれがあるのかを考えるのはそれか…… 

 視線を感じた。荷台の端っこに座り込んだタバサの方からだ。
 手に持った本を読んでいるふりをして、
 巧とすぐ傍に置かれたファイズギアのケースを興味深そうに見つめている。
 こちらがそれに気付いたのが分かると、慌てて本に視線を向けて読書に集中し始めた。
 
「可愛いでしょう、あの子? ああいう初心な所が」
 いつの間にやら巧のすぐ横に来ていたキュルケが言った。
「お、お前……」
 初心ってなんだ、ていうか、そんなに近づくな。暑苦しいんだよ。
「タクミ……でよかったわよね。よく見ると結構いい顔してるじゃない。
 私も狙っちゃおうかしら? 」
「ツェルプストー! 人の使い魔に手を出さないでくれる! 」
 ルイズが般若のような顔をしてキュルケに詰め寄った。
「あら、ヴェリエール。あなたも彼にご執心な訳? 
 ま、そうよね。誰が見ても素敵ですものね、あたしのダーリンは」
「い、いつからそいつがあんたのダーリンになったのよ! 」
「運命によって出会い、結ばれる関係の二人には時間とかなんて意味がないのよ、お子様ルイズ」
「何が運命よ、て言うかね、誰がお子様なのよ、誰がー! 」

 また喧嘩か、ホントいい加減にしとけよお前等。そう言おうとしたとき、
 
「ここから先は徒歩で行きましょう」
 御者を勤めていた案内役のミス・ロングビルが馬車を止めて言った。


792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:14:06 ID:p4SIIij8
呼び出された使い魔はみんななんかしら何気に気苦労しているな…支援

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:14:10 ID:AIYHSWdb
支援

794 :使い魔の夢 5/7 :2007/08/14(火) 14:14:30 ID:KH9ESDmd
 深い森を抜け、一同は開けた場所に出た。森の中の空き地といった風情である。
 真ん中に廃屋が見えた。あれがフーケの隠れ家に違いない。
 
 五人は茂みに身を隠したまま、相談を始めた。
『土くれ』があの小屋の中にいるのならどうするべきか。
 まず作戦を提案したのはタバサであった。
 素早く動ける巧が偵察兼囮の役割をして、中にいるフーケを誘き出し、
 小屋から外に出た『土くれ』を残り全員の魔法の集中砲火で沈める奇襲策である。
 巧、ルイズ、キュルケの三人は無駄のない合理的なその作戦に賛同したが、
 一人待ったをかけた人物が居た。ミス・ロングビルである。
『狂乱の環』の鎧を纏ったフーケには囮一人ではたちどころにやられてしまうだろう。
 彼をフォローする形でメイジを一人同行させるべきである、と。
 そして、その補佐する役割を彼女自身が志願した。
 キュルケ、ルイズは自分が行くと言い張ったが、
 破壊力のある魔法を扱える生徒達三人には奇襲役として残ってもらいたいと言われると反論もできず、
 そのまま押し切られる形で巧とミス・ロングビルの二人が小屋に潜入することになった。
  
 小屋の中は部屋が一つしかなかった。
 人の気配もなければ、隠れられるような場所も見あたらなかった。
 もうここにはいないのだろうか? 
 
「これは……、盗まれた星空の蝶の絵、かしら」

 皆を呼ぼうかと考えていたその時、
 手がかりをさがしていたミス・ロングビルがチェストの中から何かを発見した。
 巧は近寄って額縁に収められた一枚のその絵を見た途端、視界が反転するような感覚がした。

 これは、
 
 これが『蝶』だと、『絵』だと。
 違う。全然違う。何もかもが違う。
 これは『絵』ではない……写真だ。
 この実在感は人の絵筆なんかで再現できるものではない。 
 映っているのも『蝶』なんかではない。
 特徴的なそのフォルム、微かに見える見覚えのあるロゴ。

 宇宙空間に浮かぶスマートブレインの人工衛星……! 

 何故、ここにコレがあるのか。誰が撮ったものなのか。
  
 目を皿にして注視した、そこに込められた全ての情報を掴むために。
 右隅に青い惑星の姿が見えた。さらに凝視する。
 雲に覆われて他は見えなかったが、昔、世界地図で見た西ヨーロッパが判別できた。
 これは地球だろうか。しかし、そうと思うには違和感があった。何故だろう。 

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:15:12 ID:AIYHSWdb
支援

796 :使い魔の夢 6/7 :2007/08/14(火) 14:16:34 ID:KH9ESDmd
「……これは、アルビオンでしょうか」  
 自分と同じように右隅を覗いたミス・ロングビルが言った。
「何で、そうだって分かるんだ? 」
「いえ、この浮遊大陸の形はアルビオンでしょう? 」
 
 あ。そうだ。
 
 地球で言うイギリスに当たる部分がこの写真にはなく、小さな形の浮島がぽつんと惑星の左端にあった。
 じゃあ、この写真に写っている惑星はハルケギニアなのか、だとしたら。
 全てが繋がる。俺や『土くれ』が何故ベルトを使って変身できたのか。
 このハルケギニアにもスマートブレインの人工衛星があると考えられたのなら。 

 だが、この衛星はどうやって……、

「そうやっていつまでも自分だけで納得してないでさ、アタシにもちゃんと教えとくれよ!
 この絵のコレは一体何なんだい! 」

 突然、赤い電撃を帯びた右手が飛んできた!
 
 身を捻らせて紙一重で回避する。 

「……あんた」

 後ずさり、奇襲をかけたそいつと距離をとった。

「……やっぱり、知っていたのかい。この先住魔法のこともさ」
  
 それまでの温和な表情を一変させ、猛禽類のような目つきをしたミス・ロングビルの姿がそこにあった。
 
「……あんたが『土くれ』だったのか」
「ま、そういうことになるね。学院の秘書は仮の姿。『土くれ』のフーケ、これがアタシの本当の姿さ」

 こいつがデルタ……

「そう構えないでくれよ、さっきのは気が立ってついやっちまったのさ。
 悪かった、謝るよ。こんな事するために二人きりになったわけじゃないんだ」
 両手をぶらつかせ、こちらの警戒を解かせようとする『土くれ』。
「何の為だ? 」
 こんな回りくどい真似をしなくても、いつでも自分達を好きにできた筈だ。
「二人で話をするためさ」
「……」
「単刀直入に言うよ。アタシと手を組まないかい? 」 
「お前と? 」
「そうさね。あんたも持ってるんだろう、変身できる『環』をね。
 そのあんたとこのアタシが手を組めば、どんな敵でも怖い物無しさ。
 女、金、酒、あらゆるお宝を好き放題奪い尽くすことができる。
 えばり腐った貴族の連中共をブチ殺していくのも悪くない、いくらでも手を貸すよ。
 あんたもあのガキンチョにはいい加減辟易してるんだろう? 悪い話じゃないと思うんだけど? 」 
 恍惚の表情を浮かべながら『土くれ』は語る。
 それでも、俺にはわかる。あんたの、あんたのその目は……
「無理すんな」
「無理? 誰が無理してるっていうんだい?」

「あんた、俺を倒したくてしょうがないって目をしてるぜ」

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:18:44 ID:p4SIIij8
しえっん。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:18:55 ID:4GNXZ/3h
やはりデルタギアは人を狂わせる支援

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:19:02 ID:AIYHSWdb
sien

800 :使い魔の夢 7/7 :2007/08/14(火) 14:19:04 ID:KH9ESDmd
「……………………」

『土くれ』は上半身をゆっくりとうな垂れさせてしばらく沈黙した後、 

「……そうかい、そう来るのかい」

 血走った目線を巧に向けて、

「……クックック、アハハハハハ、アーハッハッハッ! 」

 左手に持った杖を振り上げると、小屋の外の土から巨大なゴーレムを作り上げた!


「そうだね、遠くからの『錬金』になるからせいぜい二十メイル位のゴーレムだけどさ、
 あのお嬢さんたちのお相手するには充分じゃないかい? 」
「お前……! 」
「八割方はこんな事になると思ってたけど、実際なってみると結構来る物があるねぇ」
 そう言いながらフーケはマントを取り、身に付けたある物を巧に見せ付けるようにした。

「デルタのベルト! 」

 その腰に巻かれたのはデルタドライバー、右手には隠し持っていたデルタムーバー。

 このままの状態で勝てる相手じゃない。 
 
 巧は上着のジャケットを捲った、それを見てフーケが笑う。

「成る程ね、あんたも準備万端だったわけだ」

 ファイズドライバーが巧の腰に巻かれていた。
 
「ヘンシン」

 フーケがデルタムーバーを当て、音声入力を行う。 

 ポケットから出したファイズフォンにファイズコードを入力する。

『『Standing By』』

 二重に聞こえる電子音声のアナウンス。

「変身! 」 

 ファイズドライバーにファイズフォンをセットする。
 
 フーケもまた、デルタムーバーをデルタドライバーに差し込んだ。

『『Complete』』

 廃屋全体に赤と青の光が満ち溢れていく――――

 ファイズとデルタ。

 地球という名の小さな惑星の片隅で幾度となくぶつかり合った二本のベルトは、 

 異世界ハルケギニアの地において再び対峙する時を迎えた。

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:19:47 ID:8oxdDTP/
テファも変身してフーケと対決しないかなぁ支援

802 :使い魔の夢:2007/08/14(火) 14:20:59 ID:KH9ESDmd
以上です。
ちと色々と無理しすぎたかな?
支援、あじゅじゅしたー。

>夜天さん
お待たせしました、次ドゾー

803 :夜天の使い魔:2007/08/14(火) 14:21:49 ID:4GNXZ/3h
ファイズ対デルタ……これは期待せずにはいられない。
それでは25分から投下しま。

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:23:22 ID:w40M3le7
祝福の風に支援

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:24:20 ID:8oxdDTP/
「こッ……こいつはくせえーッ!なのフェイ以上の百合のにおいがプンプンするぜーーーッ!
 こんなシチュには出会ったことがねえほどになァーーーッ!
 環境で百合になっただと?ちがうねッ!こいつらは生まれついての百合だッ!」
、みたいな展開を期待支援

806 :夜天の使い魔1/5:2007/08/14(火) 14:25:09 ID:4GNXZ/3h
 −アンリエッタ姫殿下、来訪。
 その報せがオールド・オスマンの元に届いたのは初夏の一大行事、使い魔品評会が後一週間に迫った夜の日事だった。
「やれやれ、なんとも急な事じゃの」
「姫殿下は現在ゲルマニアをご訪問なされてると記憶しています。その帰りに当学院に足を伸ばされるご予定のようですな」
 嘆息するオスマンの言を次ぐコルベール。秘書であるミス・ロングビルが行方不明なって以来、
何故かオスマンは彼を雑用でこき使うようになった。
 理由を聞いたら「ほらお前さん、ミス・ロングビルと仲良う話してる事多かったじゃろ?」と筋の
通ってない答えが返ってきてだからどうした、と思ったのだが次に続いた言葉が「わしの秘書に
手を出すなんてちーっと許せんなーと言うか一緒にランチ食べに行ったりとかしたんじゃろ?
 わしが一人侘しくこの学長室で飯食ってる間に若い二人で楽しんでたんじゃろ? なんか
オスマン悔しいかなーって」。年甲斐も無く嫉妬かこのエロジジイ。
 
「書簡によれば品評会の見学が目的らしい。何故今年になっていきなりこのような行事に興味を持たれたのか、さっぱりわからんなあ」
 おどけた口調とは裏腹に、老人の目は笑っていない。猛禽のような鋭さを湛え、外に浮かぶ月を見やる。
 
 現在隣国アルビオンでは革命騒ぎが起きている。今は一国の内乱で事が住済んでいるが、
伝え聞く話によると彼らの目的はこのハルケギニアを統一する事だそうだ。なんとも大きく出たものだ。
 しかしそれは笑い事では無い。今のアルビオン王家が倒れれば、その矛先はすぐさまこのトリステインに向かうだろう。
メイジを数多く抱えてはいるが小国であるトリステインでは、ハルケギニアに名高い最強の空軍を抱えるアルビオンには到底太刀打ち出来まい。
だからこそのゲルマニアとの同盟。その為の王女訪問。
 そして「無能王」が治めるガリアはまるで動きが無いのが逆に不穏だ。何を企んでいるのか知れたものではない。
 今、世界は大きく動こうとしている。そのような時に一々一国の姫が来訪してくるのなら、ただの気紛れという事はあるまい。
「なんであれ、丁重にお出迎えせねばならんの」
 あまり年寄りに気苦労を背負わせるな、と再び溜息が漏れるオスマンだった。
 
 使い魔品評会。
 それはトリステイン魔法学院の二年生にとって最も重要な行事である。
その名の通り春先に行われた召喚の儀式によって呼び出された己の使い魔を、学院の教師生徒の皆々様にお披露目して見て貰おうという催しだ。
 しかしこれは単なる「どんな使い魔を召喚したか」を眺めるだけの鑑賞会では無い。
格言に曰く「メイジの実力を知りたいなら使い魔を見よ」と言われる通り、使い魔はメイジの鏡である。
どのような使い魔を喚んだかというのはそのメイジの実力そのものでもある。
強力な幻獣の類を喚んだとなればそれだけ実力が優れている事の証左となるだろう。要するに、己の実力を知らしめる良い機会と言う訳だ。
 ではそれらに少々見劣りするような使い魔−犬猫家畜の類等−を喚んでしまった者達はそれだけで挽回する機会が無いのか、と言えばそうでは無い。
さらに格言に曰く、「使い魔を使いこなしてこそ一人前のメイジである」。ただ強力な使い魔におんぶ抱っこではメイジの名が廃る。
その使い魔をどのように使いこなすか、使い魔ときちんと主従関係を結べているかというのも重要な点となってくる。
 それら二つの点を総合して品評し、見事最優秀とされた生徒には学院よりその証として煌びやかな杖が送られる。
宝石で装飾された美しいもので、誰もが手に入れたいと願う一品だ。
その為品評会が近付くと必死に使い魔に芸を仕込む二年生の姿が見られるのが魔法学院の風物詩となっていた。

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:25:45 ID:b2ultstG
オ・ー・ガ!オ・ー・ガ!支援
本モードでの和みっぷりは異常

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:26:03 ID:Z7rohZX+
リーンフォース支援。
しかし、このSSの世界観だと、ルイズが魔法使っても、蒐集した魔力(ページ)自体を消費したりはしないのかな?
フーケから蒐集したハルケギニアの魔法データを元に、ルイズ自身の魔力を消費してつかってるみたいだし。

809 :夜天の使い魔 2/5:2007/08/14(火) 14:26:14 ID:4GNXZ/3h
 使い魔品評会に向けて気焔を上げているのはルイズ・フランソワーズも例外では無い。
狙うは勿論杖の獲得。やるからには狙うは常に最上級が彼女の生き方である。
「狙うわよ一等賞!」
「……あんた正気?」
 中庭で叫んでたらキュルケに呆れられた。
「あのねヴァリエール、確かに喚んだ使い魔の質だけが勝負って訳じゃないけどね、幾らなんでも本で勝利を狙うのは無謀じゃないかしら。
だって本は喋る事も動く事も無いのよ? それでどうするつもり?」
 その問いに、よくぞ聞いてくれました、と言いたげに胸を反らせながらルイズは応えた。
「見なさいよこの美しい表紙! さんさんと輝く太陽を十字が照り返してまるで宝石のように光っているわ。
そしてなめらかな紙質は絹よりも素晴らしい触り心地。まさにハルケギニア一美しい使い魔と言っても過言では無いわ。
品評会では皆この本の魅力の前に平伏す事でしょう」
 −ああ、何時の間にかヴァリエールが使い魔馬鹿になってる。
 キュルケの頭を軽い頭痛が襲う。
 
 使い魔馬鹿とは、2年生に進級した生徒なら一度は誰でも陥る厄介な代物である。
召喚した使い魔と交流を深める内にどんどん親愛の情が深まっていって、遂には「私の使い魔が世界で一番!」という痛い思考に陥ってしまう事を指す。
まあ初めて使い魔を持ったメイジが罹患するはしかのようなものだと思ってもらえれば間違いないだろう。
 
 キュルケにだって覚えはある。
想像以上に立派な体躯をした火蜥蜴を呼び出せた喜び、つぶらな瞳にちろちろと見え隠れする炎の舌、きゅるきゅると言う可愛らしい鳴き声。
喚び出した当初はそりゃあもう可愛くて可愛くて仕方が無かった。しかし猫可愛がりとまでは行かなかった……はずだと思う。
少なくとも今のヴァリエール程には。
 
 現在のルイズの状態は完全にご愁傷様、と言うしかなかった。これは暫く放っておくしか無い。
この病の厄介な所は癒す術が時間しか存在しない事である。これは重症だから大分長引きそうね、と被りを振ったら
「嗚呼可愛いよ僕のヴェルダンデ! 溢れんばかりのその美貌! 君は最高だ! もはや存在そのものが芸術だよヴェルダンデ!」
と喚き散らす優男の姿が目に入り、さらに頭痛が増した。貴様もかギーシュ・ド・グラモン。
 
「そしてわたし達には切り札が存在するのよ。このパフォーマンスがあれば最早勝利は確定したも同然ね」
 さらに信じられない言葉を放つルイズの自信満々な様子に、キュルケ頭痛は最高潮に達した。
「……一体本に何をさせる気なのか知らないけど、一応見てあげるからやってごらんなさいな」
 杖を振るい人の大きさ程度の土ゴーレムを二体作るルイズ。その内一体は自らの横に、もう一体を10メイル程遠くに離して立たせる。
二体が所定の位置についた事を確認すると、脇で待機するゴーレムに己の使い魔を渡した。ゴーレムは主より本を受け取ると、大きく振りかぶり、そして−。
 
 振るう腕が唸りを上げる程全力で、投擲した。
 
 風切り音を立てながら激しく回転し、飛んでゆく本。高速で身を回すそれはさながら黒と金色を纏う円盤のようだった。
 10メイルの距離をあっと言う間に詰めると、最後には向こうに居たゴーレムの手で受け止められ勢いを失った。
「どう? 私の使い魔の体を張った壮絶なパフォーマンスは。驚きの余り声も出ないかしら?」
「確かに驚いているけど、多分あんたの想像してるのとはまったく違った驚きね」
「あら? 凄いと思わなかった?」
「いや、ある意味凄いとは思うけど……これって使い魔自身の能力と何か関係あるのかしら」
 どう見てもただ本をブン投げたようにしか見えない。


810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:27:05 ID:p4SIIij8
使い魔馬鹿www支援

811 :夜天の使い魔 3/5:2007/08/14(火) 14:27:17 ID:4GNXZ/3h
 そのキュルケの言に心外な、とでも言いたげにルイズは頬を膨らませた。
「普通の本をあんな風に投げたら途中でばらばらになっちゃうわよ。
私の本はそこいらの本とは違ってお行儀が良いから空中でばさばさ開いたりしないの、だからちゃんと最後まできちんと飛んでいられるのよ」
 うん、確かにそれは凄い、とキュルケは少し納得した。でもなんか論点ずらされているような、というかそもそも本の行儀って何よ?
 とりあえずぱちぱちと投げやりに手を叩いておいた。

「……あんた全然感心して無いでしょ」
「いいえそんな事ありませんわおほほほほ。結局ただ本を投げているだけじゃないなんて欠片程も思っていませんことよ?」
「はいはいお優しいお言葉感謝の極みでございますわ」
 ルイズはそんな態度のキュルケに甚く不満があった。
見事な主従のコンビネーションから繰り出される渾身の一芸だと言うのに、まったく関心した素振りが見られないではないか。
実は自信満々で披露したルイズであったので、その自尊心へのダメージは意外に大きかった。
 
 ただ単に本を放り投げるだけの詰まらないものに見えるこの芸は、その実彼女達の努力の末に到達した、見た目よりも奥の深いものであったからだ。
 最初ルイズは「本が空を飛ぶ」というハルケギニア中探しても絶対に無いこの現象を見せようと考えたのだが、
ただ空を飛ぶだけでは今一インパクトにかけるような気がした。
 とりあえず手で押して素早く飛ばそうとしてみた。ふよふよ〜と漂う本は一定距離を飛ぶと再びルイズの元へ戻ってくる。
「……派手さに欠けるわね」
 それならゴーレムに投げさせてみましょ、と試しに全力投擲させてみた。
 空を凄まじい速度で飛んでいった本はやがて視界から完全に消え、地平の彼方へと吸い込まれていった。
 −やばい、やりすぎた。
 やらずに後悔するよりやって後悔するがモットーの彼女であったがこの時は流石に反省した。自分の使い魔はもっと労わらないと。
 数分後、何事も無く本は自力で戻ってきた。その姿には傷一つ無い。
申し訳なかったのでぎゅーっと抱きしめて謝意を示してみたら何処か嬉しそうな感じを受けた。うん、本当に良い子だ。
 飛んで行き過ぎるならば受け止めれば良い。ルイズはそれをゴーレムをもう一体配置する事によって解決した。
 さらに主の創意工夫に報いようとしたのか、本が自発的に回転を始めた。
投擲中の回転は放り投げて起きたものではなく、実は本自身が回転していたのだった。まさに主従一丸となったコンビネーション。
 こうして、ルイズの望む「派手な飛行」は完成された。その見事な出来栄えにルイズもご満悦であった。まさに非の打ち所の無い完璧な芸。
 しかし彼女は必死になる余り重要な事を失念していた。
それは先程キュルケが言った通り、どう見てもただ単にゴーレムで本を放り投げているようにしか見えないと言う事だ。
普通にふよふよ本が浮いている方がよっぽど凄く見える。しかし既に己の使い魔が浮く事が日常となってしまっていたルイズはそれに気付かなかった。なんとも間抜けな話である。

(うう〜、驚きなさいよね、ツェルプストーの奴! こうなったら本当の切り札を見せるしかないようね)
 ルイズは奥の手を切る事にした。本来なら品評会でお披露目して場の話題を掻っ攫ってやろうと、当日までなるべく人には見せないようにするつもりだったが構わない。
このままキュルケに馬鹿にされるのは非常に悔しい。
「見てなさい、次はほんっとうのほんっとうに本気なんだから!」
 再びゴーレムに投擲体制を取らせ−さらに勢い良く投げる。
「ふふふ……今度のは凄いわよ。なにせあっちで受け止めなくても一人でに本が戻ってくるんだから。
空中で美しく描かれる曲線に皆が釘付け間違いなしね」
 この技は投げた本がくるりと輪を描いて手元に戻ってくるという彼女達最大最高の大技(自称)である。要するに、本で行うブーメランだ。
 しかし気合が入りすぎた為か、想定よりも勢い良く投げられた本は大きく大きく弧を描き、ルイズも考えなかったような場所に飛んでいってしまった。
「……戻ってくる気配が無いわよ、ルイズ」
 ……またやっちゃった? キュルケの呆れた声にルイズの頬をつう、と一筋汗が流れ去っていった。

812 :夜天の使い魔 4/5:2007/08/14(火) 14:28:21 ID:4GNXZ/3h
 皆が使い魔に芸を仕込む事に必死になっている中、まったくそれに興味を示さない者が居た。
 雪風の二つ名を持ち、幼いながらも強力な魔法の担い手である小柄なメイジ。その名はタバサと言った。
あからさまに偽名と判るその名だが、彼女の真実の名を知るものは誰も居ない。最も懇意としているキュルケですら知らぬ事だった。
また物静かで人を寄せ付けぬ雰囲気を発しており、常に本ばかり読んで居る為人付き合いも少なく、故に彼女は一人で過ごしている事が多かった。
 そんな彼女であったから、当然の如く今現在も一人喧騒を離れ、学園の隅の方で本を読んでいた。いや、正確には一人では無い。
彼女の傍らにその使い魔が寄り添っていたからだ。体躯は喚び出された使い魔の中でも一際大きく、堂々としていた。
それもそのはず、彼女の使い魔は風竜なのだから。まだ成体では無いとは言え、全長は7メイルにも及び見る物を圧倒する迫力があった。
 その口が開かれる。恐ろしげな咆哮が辺りに木霊すると思いきや−。
「きゅいきゅい! お姉さま、シルフィも何かして遊びたい」
 流れ出たのは少女のような可愛らしい声。そしてなんと、人語を話しているではないか。
人が飼う生き物を使い魔として契約した場合に人語を解するようになる例はあるが、龍がそうであるという話はまったく聞いた事は無い。
 詰まる所、シルフィードはただの竜では無かった。
人よりも高い知能を誇り強力な先住魔法をも用い、大空を自由に飛びまわりその吐息で敵を焼き尽くす強大な力を秘めた幻獣。既に絶滅したと言われる伝説の古代竜、韻竜であった。
「駄目」
 シルフィードの問いかけに素気無く答えるタバサ。シルフィードは不満そうに「うー」と一声唸るとさらに言葉を続けた。
「みんなあんなに楽しそうにしてるのにわたしだけじっとしてるなんてとても退屈だわ! ねえお姉さま、一緒にお空に散歩しに行きましょう!
 きっととっても気持ちいいのね、きゅい!」
 シルフィードはタバサの事を「お姉さま」と言って慕っていた。奇妙な事に、タバサよりも10倍以上の年月を重ね生きているのに彼女の事を姉のように思っているのだった。
実際、彼女の精神は子供のように奔放で自由でまっさらだったから、色々な辛酸を舐めて大人びていたタバサを年長者として敬うのも無理からぬ事であったのかもしれない。
 彼女はなんとか大好きな姉の気を引こうと必死に話しかける。しかしタバサは何処吹く風とただ本の頁を捲り行くのみだった。
 流石にちょっと悲しくなってくるシルフィード。
大好きなお姉さまと居られるだけでも嬉しいけど、本当は一緒に楽しい事がしたい、それが本音だった。ただ傍に居るだけで満足出来る程、彼女は成熟していなかった。
 しかし、自らの姉が頑固であるのは十分に承知していた。駄目というなら駄目、梃子でも意見を変えたりはしない。
仕方なしにそのままうなだれるしかなかった。
 しかしその時タバサからぽつりと一言。
「後でなら良い」
 ぱあっとシルフィードの顔が輝く。
「やったあ! お姉さま、大好きなのね!」
 風韻竜ははしゃぎまくった。その姿はとても伝説の竜と恐れられているとは思えない程無邪気で微笑ましいものだった。
 その時、やったやったと喝采する彼女の頭部に突っ込んでくる「何か」。加速により威力を備えたそれは十分に凶器と言えるものだった。
それは竜の巨体をもつんのめらせる程の勢いで彼女の後頭部にぶち当たった。
「ううう……痛いの」
 幼くとも竜、この程度でどうこうなるほどやわでは無い。しかし痛いものは痛かった。涙目できゅいきゅいと声を上げる。
 一体何が、と辺りを見た彼女の目に入ったのは一冊の本の姿であった。
「お姉さま! この本が飛んできたのね! きっとこれはわたしの可愛さにねたんだ誰かの陰謀よ! そうに違いないのね!」
 騒ぐ風韻竜に、元凶となった本をじっと観察するその主。タバサはそれに見覚えがあった。確かこれは−。
 かさ、と草を踏む音がする。思わずそちらを見るタバサとシルフィードはその音の主と思いっきり視線を交し合う事となった。
「竜が、しゃべってる?」
 果たして、そこに居たのはルイズ・フランソワーズであった。

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:29:14 ID:p4SIIij8
俺はやりすぎなルイズに支援しすぎるw

814 :夜天の使い魔 5/5:2007/08/14(火) 14:29:24 ID:4GNXZ/3h
 ルイズは遥か彼方へ吹っ飛んでいった使い魔を探しに行く事にした。
きっと放っておいても勝手に戻ってくるに違いないのだろうが、それはなんとも気まずい。
自分の不手際なのだから、きちんと責任を取らなくてはならない。それも主人としての義務だろうと思ったからだ。
 随分と遠くまでとばしちゃったな、と一時の感情に流されすぎた事に対し再び反省の念を持ちながら
本が飛んだであろう場所まで探しに来た所、タバサ達と鉢合わせしたと言う訳だ。
 
 シルフィードはあからさまにしまった、という表情になった。偶然とは言え、人語を話す所を聞かれてしまったのだ。
人前では話さないように、話せる事を知られないようにとタバサにきつく申し付けられているというのに。
 タバサの方もこれには困った。一先ずしらを切り通すしか無いだろう。
稚拙ではあるが「気のせい」と強固に主張すればなんとかなるかもしれない。まさか韻竜がこのような場所に居るなんて常識では考えられないのだから。
 
「きゅいきゅい! どうしようお姉さま、わたしの事ばれちゃった!」
 −おばか。
 タバサの目論見は一瞬で潰えた。そしてさらに悪い事に−。
「わっ、シルフィードが喋ってるわ!」
 ルイズの後を追ってきたキュルケに聞かれてしまった。これではもう誤魔化しようも無い。
 一方のルイズも常識外れの光景に驚き一瞬身を固まらせるが、すぐに聡明な頭脳が回り始め己に蓄えられた
知識を端から調べていって、目の前で起こった出来事の答えに行き当たった。
「もしかして、シルフィードって韻竜なの?」
 勉強熱心なルイズはその存在を知っていた。伝説と謳われ既に滅び去ったと言われている伝説の種族。
文字通り、生きた伝説を眼前としていた。
 タバサは観念したようにこくり、と肯き肯定した。そして一言告げる。
「お願い、秘密にして」
 彼女の静かな瞳が、一段と真剣身を帯びているように感じられた。
「勿論よ、あなたのお願いを聞かない訳が無いじゃない!」
 キュルケは即答した。友達にお願いと言われて逡巡するような性格はしていなかった。入学以来付き合いのある友達の願いなのだから、尚更だ。
「私だって構わないわ……タバサには、色々助けて貰った恩もあるし」
 ルイズだって恩人の頼みを断る程薄情では無い。
 それに聡明な彼女はすぐに何故秘密にしたがるかの理由を察した。
絶滅したと言われる風韻竜が姿を現したとなれば、アカデミーあたりはどんな手を尽しても手に入れたがるに違いない。
己の使い魔を護る為の措置としては実に妥当な判断だった。
「それにしても……伝説を引き当てちゃうなんてねえ、凄いじゃないタバサ!」
 ぎゅっとタバサを抱きしめて頭を撫で回すキュルケ。
 タバサは無言で杖を掲げると、ある一点を指し示した。
「あっちの方が凄い」
 その先にあったのは、ルイズが抱える彼女の奇妙な使い魔の姿だった。
「あれは凄いと言うか……変?」
「人の使い魔を変とか言うなーっ!」
 ルイズの甲高い叫び声が、辺り一面に木霊した。
 
 逃げるキュルケを、ルイズが追いかける。周りが幾ら騒がしくなっても、タバサは我関せずと本を読み続けている。
何時もと変わらぬ、同じ態度のように見えるけど。
「きゅい! お姉さま、ちょっと嬉しそうなのね!」
 何時もと変わらぬ氷の表情がほんの僅かだけ溶けている、シルフィードにはそんな風に感じられた。
それが、なんだか嬉しくて−シルフィードも釣られて笑い出すのだった。

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:30:05 ID:ARrD5Ynl
本のポイ捨てはいけません支援

816 :夜天の使い魔:2007/08/14(火) 14:31:18 ID:4GNXZ/3h
以上で投下終了。
日常描写を水増ししようとしたら何故かルイズが本を投げてきゅいきゅいにHITさせる話になった。
暑さで頭がおかしくなってきてるんじゃないかと自分を疑わざるを得ない。

相変わらず分量が短いんで、毎日投下しない分次からはもうちょっと長めにしたいなと思う次第。

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:31:21 ID:+5djapj1
夜天氏は日常を書くのがベラボウに上手いな支援

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:35:05 ID:b2ultstG
やっぱりほのぼのとした日常を描いてこその祝福の風!
まことに良いものを見せていただいてGJよのう!

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:38:18 ID:Z7rohZX+
投下乙。

ぶっ壊れた感のあるルイズと付き合いの良いリーンフォースワロスw

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:38:23 ID:T4dZlNT4
乙!
投げられることに関してリインがどう思ってんのか凄い気になる

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:39:41 ID:p4SIIij8
そのうち光るもの好きなカラスとかに持っていかれそうなのが心配w

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:42:37 ID:4GNXZ/3h
>>820
主とのスキンシップに大喜びのリインたん(年齢不詳)
ノリノリで回転しちゃったりするんだぜ?

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:53:52 ID:fZ9n78gM
みなさんGJでした

さて、次の作品来るまで全裸に靴下で正座して待機

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 14:59:17 ID:+5djapj1
せっかくだから俺は動く兵器庫と鋼鉄の蠍を待つぜ

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:00:20 ID:2M0+GF29
>>823
お前CCAアムロSSから来たなw

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:01:58 ID:w40M3le7
>>823
男がそれやると非常に精神汚染大だからティルトウエイトで吹き飛ばしておきます

私なら、果報は寝て待てなので寝て待ちます

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:03:44 ID:1rCIzO4T
>>823
ついでに蝶ネクタイと角度45度のブーメランパンツもな。

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:03:58 ID:4wYroi6e
誰かラムネスとかダサイダーとか

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:09:05 ID:1ckvcmCv
歩く兵器庫と地中の暗殺者マダー?

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:12:42 ID:fZ9n78gM
>>825
やっと突っ込んでくれる人が来たw
前に同じ事書いたら何故か理不尽に叩かれたんだぜ?

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:21:53 ID:7ajVSWjh
>>828
ラムネスならいけるかもな
奴なら魔法世界にもすぐ順応できるだろうし、女好きだし
問題はラムネが決してメジャーとは言えないところだ

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:29:29 ID:trIg+lQK
どっちのラムネだ?無印なら支援!
やっぱサムライオンだろw

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:34:23 ID:MSwoWdvv
>>755
グレーター招き猫シリーズを召喚って目論んでいたが、
もう使えないな

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:37:04 ID:vRuqPQgO
>>830
知らない人が見たら「なにキモいレスしてやがるんだ」としか思わないだろう。常考

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:50:12 ID:MMywJaHG
この流れなら言えるはず!

ラクス・クラインを召喚
フーケもワルドもジョゼフも皆クライン派になって世界は平和に…ならねえなw

836 :天使7:2007/08/14(火) 15:51:57 ID:fZ9n78gM
今投下できます?隙間時間こじ開けてきました
誰か予約いるのなら明日にします

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:52:44 ID:p4SIIij8
>>836
誰も予約はいってないでーすヨ

838 :天使7:2007/08/14(火) 15:54:26 ID:fZ9n78gM
それじゃあ投下させていただきますです

839 :天使7:2007/08/14(火) 15:56:06 ID:fZ9n78gM
 まだ朝のもやが晴れないような時間、ルイズ達は準備に取り掛かっていた。
 ちょっとした食糧、傷薬、予備衣服。荷物は最低限にしなければならない。
 その理由は、

「タバサ、準備いい?」
「もう来る」

 問いに対する簡潔な答とともに、タバサが上を杖で指差す。風が巻き起こり、もやを吹き飛ばす。
 そこに現れるは、風竜の幼生であり、タバサの使い魔シルフィード。これに乗って空から向かうつもりであった。馬より圧倒的に早いが、荷物を積むには少し向かないだろう。
 ましてや6人も乗ることを考えると、負担は減らした方がよいかもしれない。
 小さな竜が大地に降り立ち、一人二人とその背中に乗り込んでいく。

「あれ、ヒナはどこにいるのよ?」
「誰かに呼び出されてたみたいよ?」とキュルケが答えるが、
「おかしいわよ、それ」
「何でよ、ヴァリエール」
「ヒナミナは私達ぐらいしか知り合いがいないのよ?
 後はシエスタかミスタ・コルベールぐらいだろうけど、今の時間を考えたらやっぱりおかしいわ」

 と答えの無い問答になろうとしていた時、別の方向から答は飛んでくる。

「彼女なら、天界から呼び出しが来たとかで、後で追いつくから先に、って言ってたよ」
「ホントなの、ギーシュ?」
「何を言ってるのか意味が分からなかったけど、『そういえば分かります』ってね。
 それでこれを君に渡すように言われた。『貴方は見えないでしょうから、絶対このまま指を離さないで下さい』って」

 そうして見せられた、何かを掴んだような指の先には、一枚の真っ白な羽根があった。本人は何を掴んでいるか分かっていないようで、手にかかる力が心許無い。

「なるほど、そういう事ね」
「知ってるの、ユン?」
「天使の羽根は、その天使への意思伝達に使えるのよ。
 持っていればその天使の状況が大体分かるし、遠くでも天使側からだけど会話が出来るようになるのよ。ただ、信頼してる相手しか渡さない」
「そう……じゃ、ギーシュ。預かっておくわ」
「何が何だかよく分からないけど、役に立てて何よりだよ」

 やれやれと肩をすくめ、自分の座る場所へと移動するギーシュ。他の面々も移動し、いざ出発へ。

「目標、アルビオン! 行くわよ!」
「あんたが言ってどうするのよ、ヴァリエール!」
「……出発」

 ただ一人マイペースなタバサの声にシルフィードは反応し、やがて翼を広げて大空へと駆け上って行った。


 その姿を下から眺める、羽根帽子の男がいた。
 幻獣グリフォンにまたがり、貴族達からその優雅さにほうとため息を吐かれるようなその様子を見せる男は、飛んでいった竜を見上げてやれやれと肩をすくめた。
「まさか置いていかれるとはね」
 その名は魔法衛士隊隊長、ワルド子爵。アンリエッタよりルイズとの同行を頼まれていたのだが、生憎頼まれたのは姫がルイズに頼んだ後のこと。
 彼女はやはり友人だけでは心配になったのだろうが、ルイズはこの追加の同行者など知らないし、姫や子爵もまさか空を飛んでいくとは予想外だった為、起こしたすれ違いだった。

840 :天使7:2007/08/14(火) 15:58:34 ID:fZ9n78gM
 竜の姿は既に見えない。仕方ないと言いながらグリフォンを走らせるその顔は、奥に何かの企みを隠していた。


********************


 ルイズ達が飛び立った同時期、雛水は一人、学院の人気の無い場所にいた。
 呼ばれたまま向かった先に待っていたのは、天界とは関係無いだろう、と思わされるような男だった。
 中性的でアルカイックスマイルを浮かべた美青年の整った姿は、天使と言ってもいいかもしれない。
 だが、まず羽根が無い。そしてそれ以上に有り得ないことに、彼の衣服はとても奇怪なものだった。
 天使が着る装飾華美なものではなく、この世界で貴族が着るものでもなく、ましてや平民が着る服でもない。それは、『我々の世界に』よくある、学生の制服のような衣服だった。
 何者か分からない。怪しい。

「初めまして、と言うべきでしょうか、雛水さん」

 更に怪しい。初対面のはずの相手に名前を言われ、いつでも剣を抜けるよう身構える。

「やっと、この世界に来る事が出来ました。遊羽の状態は、どうですか?」
「あなたは、何者ですか? 何故天界の事を?」
「失礼。僕は……アタラ。アタラと、お呼びください。
 天界とは、関係ありますし……無いともいえます」

 スマイルを微塵も崩す事無く、何を考えているか分からない顔のまま、彼は名乗った。

「何故、遊羽の事を?」
「そうですね……彼女が帰れなくなったのは、僕も少し責任がありますから。
 まさか、他の世界に行っているとは思わなかった」
「他の世界?」
「うすうす気づいているでしょう。この世界が、我々の想像していた場所ではない事を」

 それは雛水も考えていた。彼女は去年試験を受けて一発合格したのだが、その時の世界―――現代地球と今の世界とは違いすぎる。

「原因は、今回の試験直前にこの惑星が『入れ替わった』ことに対応出来なかった事ですね。
 だから遊羽は、地球に行かずにこの、ハルケギニアに行ってしまった。天界との次元の壁が歪み、最近安定するまで帰還が出来なかった」
「入れ替わった?」
「はい、地球と、未来の地球―――いや、ハルケギニアが。
 詳しい事は省略しておきます。何故なら、それがロマンティックだからだそうです」

 意味が分からない。

「直接的には関係がありませんので、気に留めなくて結構です。
 ところで、遊羽はもう1ヶ月経つと思いますが、大丈夫ですか?」
「……」
「警戒しなくても大丈夫です。僕も、天使の羽根の事は知っています。
 そうですね……もし、彼女が黒い羽根になって苦しむ事があれば、これを飲ませてください」

 と渡されるのは、一つの布袋。中にはよく分からない薬草が山ほどと、小瓶が一つ入っていた。

「薬草は、食後に一回、それで痛みは抑えられる筈です。ある程度なので、治すわけではありません。進行を抑えるだけです。
 小瓶は、それだけしか作れませんでしたが、天使にも効く薬です。使い方は飲ませるだけです。
 地上での名前は、エ…エ…エリ…エー…すみません、忘れました」

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:59:22 ID:p4SIIij8
支援支援。あれゼロの天使試験は7話目?
wikiに5までしかないよ…誰か6話目を拾って登録お願い
俺過去ログ見れません。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 15:59:43 ID:jify0am3
なんか意味深な会話だな。
支援

843 :天使7:2007/08/14(火) 15:59:56 ID:fZ9n78gM
 驚く。特に前者、今までそんな薬があるとは、聞いた事が無い。たとえ和らげるだけでも、そんな薬があったとは。
 騙されているのか? いや、たかだか天使一人騙しても、利があるとは思えない。
 何を、考えている……?
 そんな葛藤を見切ったのか、アタラは軽く微笑んで話す。

「安心してください、神に誓いましょう。僕は、遊羽の味方です。
 神の名において、もう一度」

 宣誓をする姿に少なくとも悪意は感じられない。その感覚を信じる事にした。

「もう一つ、いいですか? 本当に―――天界へ帰るつもりですか?」
「当然です。何か問題でも?」
「いえ……何もありません。
 できれば、帰らないことをお勧めしたいのですが……」

 後半の呟きは、雛水には届かなかった。
 何を言ったのか疑問に思いながらも、雛水はアタラに別れを告げ、合流する為に空へ飛び立つ。
 その様子を見ても彼は驚きすら見せない。本当に天使のことを知っているような彼は、姿を消しながら呟いた。

「神に誓う、か。僕が神に誓うのは、皮肉としか言いようが無いですね」


********************


「わぁ、この竜、ヒナよりはやーい!」
 タバサやキュルケを除いて竜に乗る経験の少ないメンバーばかりだったが、中でも遊羽のはしゃぎっぷりは群を抜いていた。
「ヒナミナより速いって、どういう事?」
「昔、おんぶで空飛んでもらった事あるの。その時より速いって事よ」
「それは当たり前」

 平坦に喋るタバサのツッコミが痛かった。

「人間のサイズで人間乗せて飛ばしたら、遅いに決まってるじゃない」
「むしろ飛んだ方が凄いわ」
「うん、それは重いね」
「総ツッコミって酷くない!?」
あたしの味方はいないの? と周囲に同意を求め直すが、皆あっちの方に視線を外す。こっち見て。

「さて、今回の目的を確認するわよ。ヴァリエールは後で何を頼まれたか知らないけれど」

 ドキリと音が聞こえそうなぐらい分かりやすく動揺を隠さないルイズとギーシュを無視して、キュルケが仕切り出す。

「あたし達の当初の目的はアルビオンに上陸して、ユンとヒナミナを天界に帰す事。いいわね?
 まずは今日中にラ・ロシェールに到着、宿を取って、次の日に空からアルビオンへ。何か質問は?」
「ツェルプストー、天界って何だい? 僕とヴァリエールは―――」
「はいはい、そこらは後で説明してあげるわ。他には?」
「はぁい、キュルキュル先生!」
「先生は却下。はい次」
「何も聞かずにスルー!?」
「質問」
「はい、タバサ」
「もう一人、来るの?」

844 :天使7:2007/08/14(火) 16:01:37 ID:fZ9n78gM
 簡潔にまとめ過ぎた質問。つまりは、雛水は後から来ると言っていたが、どうやって追いついて来るのか、と長く友人をやっているキュルケは理解した。
 が、本人も知らないので丸投げした。

「どうなの? ヴァリエール」
「一応、ラ・ロシェールとアルビオンまでの大まかな地図と予定を書いて渡したわよ。
 空飛べるから、直線での道を教えたし」
「それだけじゃ、あたし達がどこにいるか分かんないでしょうが。予定は未定なんだから」
「あ、それなら大丈夫。ヒナぐらいの天使なら、他人の天使の波動を大体探知出来るから」

 そうでもないと、一つ一つが広い世界の中で、試験者を探し当てて監督する事は出来ない。
 尤も、街レベルは確実だが、そこから捜すのは苦労する必要がある。それを補正する為に、雛水は自分の羽根を探知機代わりにして渡した。
 その説明に事情を知る者は納得し、続いて誰も質問を発しない事を確認し、目的の細部を詰めて行く。

「ユン、ちゃんとアルビオンに着いたら帰り方は分かるのね?」
「あたしは知らないし、出来ないのよ。ヒナ任せだから」
「じゃあ保留。ヴァリエール、あんた私達に隠して用事あるみたいだけど、何なのよ?」

 再び動揺を隠せないルイズ。
 言いたいのは山々だし、わざわざついて来てくれたキュルケ達に言わないのは筋違いだと思ってはいるのだが、一方友人であり姫でもあるアンリエッタから、他言無用と釘を差されている。
 その葛藤を理解したのか、それとも先に話を進めた方が早いとしたのか、キュルケは比較的早く折れた。

「分かったわ、質問を変える。それは、ユンと同じくらい、大事な事なのね?」
 縦に頷く。
「それは、言えないのね?」
 縦に。
「両方ともやる気は、あるのね?」
 気合いを入れて、縦に一回。
「それさえ分かればいいわよ、質問終了」
「……ごめん、ツェルプストー」
「いいわよ。むしろ素直に謝るあんたが不気味よ」
「それはどういう意味よ!」
「……やれやれ」

 友人達の様子に肩をすくめるタバサに、竜はきゅいきゅい鳴くだけだった。


「ねぇ……ユン。結局試験って、どうなるのよ?」
「試験、かぁ……」

 今の今まで考えてなかった、と言わんばかりで、遊羽は反芻する。

「正直、今回は失敗かもね。幸せが何なのかって問いには、答えは出せなかったし。
 けど……」

 遊羽は周りの視線が集まる中、じっと目を閉じ、胸に手を当てて少しずつ言葉を作って行く。

「あたしは、この世界に来て、良かったって思ってる」
「ユン……」
「キュルキュルは賑やかだし、タバサっちは物知りだし」
「結局直らなかったわね、そのあだ名」
「……」
「デルフーは面白いし、ギーシュはおっちょこちょいだし」
「相棒、さびしーぜ!」
「お、おいおい……」
「それに、ルイズっちは優しかったし」

845 :天使7:2007/08/14(火) 16:02:39 ID:fZ9n78gM
「や、やめなさいよ。照れるじゃない」
「後、しーちゃんやレゥレゥ達にはお別れ言えなかったけど、それはお願いね」

 瞳を開き、ゆっくりと、頭の中に皆の姿を刻み込むように見つめ続ける。

「本当はもっと、人間していたかったけど。必ずお別れはあるから。
 あたし、みんなと会えて良かった。それが多分、あたしの幸せだと思う」

 遊羽は泣かない。天使は、あまり泣くようには出来ていない。
 その代わりのように、まずルイズが静かに涙を流す。
 もらい泣きして、理由も知らずギーシュが大声で泣いた。
 キュルケは落ち着かなさそうにふらふらして、タバサは俯いたり見つめたりを繰り返す。
 全員多少なりとも、彼女との別れを惜しんでいた。

「わっ……泣かれても困るわよ。まだ、今別れるんじゃ無いんだし」
「そう……そうね。まだ最後じゃないんだし。
 とことん、付き合うわ」

 涙を拭い、前を向く。
 皆の意志は、遠くアルビオンへと向かっていた。


**********************


 ノンストップ休み無しで飛行した甲斐あり、夕焼けが青く塗りつぶされようとしている刻限に、ルイズ一行はラ・ロシェールに到着した。

「シルフィード、ご苦労様。ゆっくり休んで」
 明日も頑張ってもらう風竜に各々が労いの言葉をかけ、とりあえずは高級な宿で一泊する事にした。
 全員がここまでの予定通りの行程に安堵している。破滅が、ひたひたと足音を立てて迫り来るのも知らずに。


 一旦各々は解散し、ルイズは遊羽と先に宿に入ることにした。
 貴族や金持ち御用達の宿を正面から見上げ、その大きさと飾られた調度品、彫刻や顔が映りそうな床に遊羽は圧倒された。

「凄いわねぇ……」
「ラ・ロシェールはトリステインとアルビオンを繋ぐ玄関口だからね。
 人の行きかう場所は、色々な物やお金が集まるしね。こういう高級建築も、少なからずあるわよ。
 天界には、派手な建物は無いの?」
「偉い天使の人が働く所は凄いけど、普段の住居は小さな一軒家が普通だから。
 天使は欲が少ないし、旅行がそもそもないから、大きな店とか宿屋ってのも無いし」

 右端から左端まで自ら光を発しそうな存在感の宿に、珍しいものを見た遊羽は目を輝かせ、


――――――あれ?


「さぁ、入るわよ、遊羽」
「…………」
「どーした、相棒?」
「……えっ? あ、うん、入ろっか」

 少し怪訝な顔をしたものの、ルイズはやっぱり疲れたのかしら、と気にする事無くチェックインに向かった。

846 :天使7:2007/08/14(火) 16:03:57 ID:fZ9n78gM
 二人の少女が宿に入ったところを、白仮面の男は遠くから、誰も気に止めない雑踏から見つめていた。
 それは偶然だったが、その偶然を利用するべく、見つめた。ただ何をするでもなく、見つめるだけ。
 それが目的だとでも言うように、男は二人の少女―――特に桃色の髪の方を集中的に確認し、続いて宿の名を覚えた後、何もせず、何も残さぬまま、マントを翻して消えた。
 去ったのでは無く、文字通り消えた。


 空に日の光が消え、宿が一番賑わう夜が訪れる。一階の酒場で多くの酔っ払いが賑わう中、今更ながら疲れが出て来たルイズ達五人はクタクタの状態でくつろいでいた。
 チェックインしただけのルイズと遊羽でそれだから、ショッピングに行ったキュルケとタバサ、ナンパをしにいったギーシュの元気の良さは何なんだと思わないでもなかった。
 尤も、今は全員疲れていたが。
「今日は早く寝て、明日に備えましょうか」
のそのそとスープを運ぶキュルケの提案に、反対する者はいなかった。

「……遊羽?」
 そんな中、ルイズは気付いた。全員大なり小なり食物を取っているのだが、遊羽が口に運ぶ様子が一切なかった。

「遊羽、どうしたのよ?さっきから全然食べてないじゃない」
「う、うーん……ちょっと食欲が無くて」
「少しは口に入れといた方がいいわよ」
「栄養は大切」
「そうね……じゃ、ちょっと食べ―――っ!」

 一度は掴んだスプーンが手から滑り落ち、スープの中に飛び込む。仲間の視線を一身に受け、頭をかきながら遊羽は照れて頭をかいた。

「あらら……やっぱり疲れてるのかな」
「まだ寝るまで時間はあるから、慌てないでゆっくり食べなさい」とは言ったものの、じわじわとルイズは言い知れぬ不安が訪れるのを感じた。


 それから30分ほど体をぼおっとさせ、周りが更に五月蠅くなった頃を機に、ようやく部屋に行くことを決心した。
 フロントから鍵を持って来ていたギーシュが、立ち上がった皆に鍵を手渡して行く。
「キュルケとタバサが相部屋で、僕は男一人で一部屋。ルイズとユンも相部屋でいいよね」
「いいわよ」
「ふぅ……今日はさっさと寝ましょ。竜に一日中乗るだけでも、疲れるのねぇ」
 それはその後ショッピングに行ったからじゃないのかと全員はキュルケに心中で突っ込むが、声を出す気力は無い。そんな事よりふかふかのベッドに飛び込みたい欲求が勝っていたのだ。

「タバサ、行きましょうか」
「ん」
「僕も失礼」
「私も……遊羽?」

 順々に立ち上がり、酒場から出て行こうとして、相方の気配がついて来ないのに気付く。
 振り返ると、遊羽は椅子から立ち上がってはいた。立ち上がったまま、立ち尽くして固まっていた。表情に色が無く、顔色が青を通り越して白ささえ感じる。
 ルイズの中で、先程感じた不安が急速に膨れ上がった。

「ユン! ちょっとユン! 大丈夫なの!?」
「な、何?」
「どうしたんだ?」

 駆け寄るルイズの尋常で無い様子に異変を読み取り、キュルケ達も踵を返して近寄る。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:05:44 ID:4GNXZ/3h
>何故なら、それがロマンティックだからだそうです
11ネタ自重www支援

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:06:12 ID:p4SIIij8
なんか急展開支援

849 :天使7:2007/08/14(火) 16:06:29 ID:fZ9n78gM
 最も近くにいたルイズが遊羽の頭、首筋などを触るが、体温は変に熱かったり冷たかったりはしない。だが、冷や汗をかく姿はとても普通では無い。

「おい! 相棒! 相棒!?」
「ユン! 起きてる!? 意識ある!?」

 何度かの呼び掛けに漸く気付いたように、遊羽はのっそりと瞳を主へと向け、


「……あ、ルイ、ズ――――――」


 瞼を落とし、糸の切れた人形のように崩れ落ちた。

「ルイズ! 何があったの!?」
「分かんないわよ!」
「これは……やべぇ! やべぇぞ! 娘っ子!」
「そんなの、見たら分かるわよ!」
「ただのやばいんじゃねぇ! 『絶対に』やばいんだよ! 相棒!」
「絶対に……っ!?」

 デルフの言葉に何か感づくモノがあったのか、ルイズは急いで遊羽の身体を裏返し、デルフをどけて―――持っていないときは背中で縛って固定していた―――背中を見ようとした。
 何をしているのか? そこにいた全員の考えが一致する。
 無理も無い。その中で、ルイズだけが知る事実が、そこにあるからだ。絶望かそうでないか、その分かれ道が。

「あ……」

 果たして、道は決まった。

「あ……うぁ……そんな……」

 思わず、呻き声となる。その場で叫んでしまいたかったが、不審に思われないが為に堪える事で、余計に苦しみを上げてしまった。
 答えは、出てしまった。


『試験終了後も地上に残れるのです。しかし―――全てが、程無くして死にました』

『兆候は、羽根が真っ黒になります。そして、全身に痛みが走るそうです』


 遊羽の背中には、ルイズしか見えない、見習い天使特有の小さな羽根があった。

 絹のような白さは何処へ消えたか、夜の闇より暗い黒へと、色を変えていた――――――。

-------------------------------------------------------------
以上です。
バッドエンド回避成功。正直サブタイトルにワルドって入れないほうがよかったかも知れぬ。
次に出るけどいらない子扱いになってるし、相性悪いし。けど出さないと意味ないし。

悩ましい。

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:12:58 ID:jify0am3
乙!ってバットエンド回避してるのこれ?w


851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:13:29 ID:p4SIIij8
乙です!
ゼロの天使試験、とりあえず7話目だけ先にwiki登録しました…

852 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 16:26:58 ID:Ajn/3pJE
進路クリアなら投下したいけどよいかしらー?

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:30:11 ID:p4SIIij8
オールグリーン。DOUZO- >>852

854 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 16:30:52 ID:Ajn/3pJE

もしもシエスタに「真の貴族とは誰か?」という問いを投げかければ彼女は迷わずただ一人の名前を告げるだろう。
彼女にとって恩人であり、憧れでもある名前を。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの名前を。
同僚や他の貴族に聞かれれば苦笑し、あるいは嘲笑されるであろうその名前を。
事実、口さがない学院の生徒たちが魔法が使えぬと言う一点を持ってルイズを嘲弄しているのを何度も見かけたことがある。
そんな時、彼女はいつも思うのだ。それがどうした、と。



/*/



思い出せる限りの一番最初は、名前を聞かれたことだった。
頼まれた洗濯物を部屋に届けた時、ルイズは彼女の名前を聞いた。
シエスタは魔法学院で働く召使いの一人であり、
貴族にとっては名すら覚えるに値しない平民である。
故に名を聞かれた時にシエスタは恐れた。自分は何か過ちをしでかしたのかと。
ところが、ルイズは言ったのだ。
謝罪し、頭を下げる彼女をむしろ不思議そうに見て、

「名前がわからないと、これから用事も頼めないじゃないの」

驚いたが、嬉しかった。
目の前の貴族は、平民に過ぎない自分を同じ人間として扱おうとしてくれる。
そんな貴族がいるということが嬉しかった。
夕飯も近かったのでスキップしながら厨房に入り、マルトー親方に報告する。

「まぁ、なんだ。貴族の中でもいい奴はいるって事だな」

うんうんと頷く親方に同意する。
横で
「ルイズってあのゼロだろ?」
「魔法が使えないから自分が貴族だって思ってないんじゃないのか?」
などと声が聞こえたがすぐに消えた。
親方が拳をさすっていたり、料理人が二人ほど頭を抱えていたような気もするが、些細なことと切って捨てた。




855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:32:54 ID:5fHyj2L+
待たせたな でっかい支援を落としてやる

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:33:12 ID:2kPru67c
マーカーガン支援

857 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 16:33:19 ID:Ajn/3pJE
/*/



二つ目は、ルイズの持つ首飾りだった。
蒼い石の嵌めこまれたそれは、ルイズが幼い頃に恩人に貰った物だという。
それとほぼ同じ首飾りをシエスタは持っていた。
ほぼというのは、蒼い石の色合いが幾分かシエスタの物の方がくすんでいるからだった。
ルイズのそれが『青』ならばシエスタの物は『藍』と言っていいだろう。
だがそれ以外に違いはなかった。
どこで手に入れたのかとルイズは問いかけたが、もうずいぶん前に亡くなった曾祖父の形見だと言う答えに肩を落とした。

「あの、これがどうかしたのですか」

あまりの気落ち振りにたまらず声をかける。

「……わたしは、あの人にお礼を言ってないの。だからシエスタがそれをどこで手に入れたのか解れば、もう一度会えると思ったんだけど……」

気長に探すわよと笑うルイズを見ながらシエスタは微笑んだ。
この人は本当に義理堅いのだなとそう思った。



/*/



そして最後の、そして最大の出来事は春の使い魔召喚の儀の少し前に起こった。
たまたま学院に勅使として訪れた貴族に見初められ、召抱えられることになったのだ。
幾ら風評が悪く、その悪趣味が知れ渡っていても貴族は貴族。
平民であるシエスタやマルトーにはどうすることも出来なかった。
ところが、どこから聞きつけたのかルイズがやってきて貴族の使いにこう言った。

「そこのシエスタはわたし付きの召使いで、学院を卒業したら一緒に屋敷に連れて行こうと思っていたの。ここは退いて頂けるかしら」

胡散臭げに使者は鼻を鳴らし、モット伯爵に逆らうおつもりですかと唇を歪めたが、
続くルイズの一言でその顔を強張らせた。

「それがどうした」

胸を張り、貴族のお手本のような姿勢でルイズは言った。

「そちらこそ、ヴァリエール公爵家に逆らうつもりなのかしら?」

それで全て方がついた。はっきり言って伯爵と公爵では格が違う。
貴族の使いは忌々しげに後悔なさるなと言ったが、それは少女の薄い胸板に弾かれて消えた。

曰く、“貴族に後悔はない”

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:33:20 ID:AIYHSWdb
支援

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:33:31 ID:p4SIIij8
一日二話は根性だなぁ。執筆速度加速支援

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:34:37 ID:2kPru67c
権力は使うためにあるのだ支援

861 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 16:35:48 ID:Ajn/3pJE
その夜、礼に訪れたマルトーとシエスタにルイズは気にするなと手を振った。
単に権力を笠に着て、平民なら何をしてもいいと思っている奴が嫌いなだけだと。
マルトーはそう言う小さな貴族の耳が微かに朱に染まっているのに気が付いた。

「でも、お貴族様と私たち平民では生まれからして違うんですから仕方ないと……」

「―――シエスタ」
 
ルイズが彼女の唇に指を当てて黙らせる。
そして小さな貴族は胸を張り、世の真理を民草に伝える女王のような表情でこう告げた。

「憶えておきなさい、シエスタ。貴族として生まれる人なんて誰もいないわ。人は自分の意思で貴族になるのよ」

それは誇り。
魔法が使えず、誰からも貴族として認められず、それでも貴族であろうとし続ける少女の誇りだった。
シエスタは思った。
例え世界の誰からも認められなくても、この人は本当の貴族なのだと。






/*/



後の世に伝えられる二人の伝説の、これが始まり。

それは諦めることを止めた、ある少女たちの物語――――










862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:36:33 ID:8oxdDTP/
女同士でもHな雰囲気になるのがガンパレのいいところ(ぇ
支援

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:37:15 ID:p4SIIij8
ルイズかっちょいいぞ支援

864 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 16:38:17 ID:Ajn/3pJE
以上です。
あじゅじゅしたー

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:38:59 ID:2kPru67c
芝村的スタンスだな。
こういうキャラは気持ちがいい!

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:40:10 ID:p4SIIij8
>>864
乙シュター

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:40:10 ID:+M/aTJ8l
ちょ、DODの人か?
GJだけどさーw

868 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 16:41:52 ID:Ajn/3pJE
いえ、DODの人とは別人です。
知り合いだけど

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:42:36 ID:p4SIIij8
ルイズの凛々しさクローズアップがいいなあ

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:42:54 ID:4crZobb3
GJ
ルイズとシエスタがオトウサンに救われたのか・・・
ってことはあれか、シエスタに専用機受領イベントがw

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:54:13 ID:MSwoWdvv
このルイズは最終的に絶技を使いそうだ。

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 16:59:21 ID:MSwoWdvv
ふと思ったが・・・・・・ブータは?

873 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 17:01:32 ID:Ajn/3pJE
過去話なので今回は出てないだけです。
次の話ではちゃんと出ますよー>ブータ

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:02:32 ID:6FGkNIZp
そうだよなぁ……あの人、娘かその婿に化け物機体送るのがデフォだもんなぁ。
でも、ルイズに送ると名前はどうなるのかね?

髪の毛がピンクだから炎鳥号とかか?



875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:05:04 ID:MSwoWdvv
>>873
あっ、過去回想だったんだ。
納得。

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:07:15 ID:9VIVASEs
GJ。ここまで性根がまっすぐしたルイズも久しぶりだ。
けど、「〜の知り合い」とかは言わない方が良いと思うよ。

877 :ゼロのガンパレード:2007/08/14(火) 17:08:07 ID:Ajn/3pJE
そうですね、書いてからしまったと思いました。気をつけます>知り合い

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:13:39 ID:MSwoWdvv
>>874
いや、ここはピンク=桃つながりで
業火号では?

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:25:36 ID:XE81wcfw
桃尻号で!

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:35:52 ID:wVQAURKA
大ハッタリ艦双成号で

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:46:47 ID:w40M3le7
WD沖縄でいいだろ

882 :断続SS『三人』:2007/08/14(火) 17:47:12 ID:ZZq4Lv7B
2レス投下

883 :断続SS『三人』(1/2):2007/08/14(火) 17:48:16 ID:ZZq4Lv7B
コルベール先生が大張り切りで自分の研究を説明するが、生徒の誰も興味を示さず、
教室がささやかにざわめいてる、そんないつもの授業風景の中。
「あかん…」
静かに授業を受けていたタバサの脇で、大阪が急に蒼ざめ、震えだした。
「何」
タバサが問うと、大阪はかたかたと全身を震わせながら答える。

「こびとさんが見える」

ははあ。なるほど、こびとさんが。
「はやてちゃんが、こびとさんとお話しとるのが見える」
タバサは大阪の額に手を当て、続いて自分の額に手を当てる。熱はないようだ。
当のはやての方向を見てみるが、とくに変わった様子はない。
「気のせい」
タバサはそれだけ言うと、コルベール先生の新発明とやらの解説に耳を傾ける。

(…連絡は…しゃあないなあ…)
(…ですぅ)
(…ちゃんとなのは…)
(…そうだと…)

「タバサちゃん!タバサちゃん!」
「何」
「今見えた!なんか本の上に立っとった!」
もう一度見るが、はやては何やら分厚い本を読んでいるだけのように見える。
「見間違い」
自分の使い魔の心の問題を本気で懸念材料として心配しつつ、授業に戻るタバサ。
大阪もしばらくは視線を宙にさ迷わせていたが、何かを見つけたのか教室の中をゆっくりと見回し始めた。

(じゃあ…ちょっと行って…)
(…世界…気いつけてな…)

「飛んだ!」
「授業中」
いいかげん静かにするべきだと、タバサは大阪の頭をぺしっとはたいた。
一応教室を見回してみたが、大阪の言うこびとさんとやらはどこにもいない。
「誰もいない」
「窓の外に飛んでったから、今はおらんけどすぐに戻ってくると思う」
「…戻って来たら話を聞く。今は静かに」
大阪は友達なので、タバサはとりあえず妥協しておく事にした。
そして結局大阪は授業中、それ以上騒ぐ事はなかった。

884 :断続SS『三人』(2/2):2007/08/14(火) 17:49:24 ID:ZZq4Lv7B
本日の授業が終わり、することがなくなったはやては広場の隅で何かを待っているようだ。

「絶対おると思うねん」
「何がおるん?」
「ちょっと、はやてがどうしたってのよ」
物陰からはやての様子を伺うのは、大阪と木乃香とルイズ。
「はやてちゃんは、こびとさんと秘密のお話をしている」
大阪の発言は、空気を固まらせるのに十分な威力を持っていた。
「あゆむちゃん…とうとうあっち側に行ってしもうたんやなあ…」
「ちょっとアレだとは思ってたけど…まさか本物だったとはね…」
「ちゃうねん」
あまりの反応に、さすがの大阪も少しへこんで何やらいいわけを始めた。
「あんな、それは…ちゃうねん。ちょっとな、他の人が見とらんだけやねん」
弁解する大阪の肩に、木乃香は優しく、本当に優しく手を置いて諭すように語る。
「あゆむちゃん…ウチも精神的なやまいを治したことはないけど…一緒に頑張ろうな?」
「ちゃうねん」
「何が違うのよ。大体、こびとさんが見えるのはあなただけなんだから…」
ルイズがそう話していたちょうどその時、ルイズの視界にとんでもないものが飛び込んできた。

こびとさんが、はやてに向かって一直線に飛んできたのだ。

「あーーーっ!!」
思わず声を上げるルイズを、大阪と木乃香は怪訝な顔で覗き込む。
「どうしたん?」
「あ…あ…」
ルイズの指差す先に、二人が思わず顔を向けた瞬間…

こびとさんは、いつのまにかこちらの目前にまで迫っていた!
「「「あーーーーーーーーっ!!」」」
「はじめまして!わたしは、リインフォース・ツヴァイって言います!リインちゃんとお呼びください!」
「「「喋ったーーーーーーーーーーーーーー!!」」」

その後、はやては事態の収拾に数時間を要した…

魔法学院は、今日も平和だった。

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:51:31 ID:eDYHWqrI
小人さん吹いた。こいつら面白すぎるw

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:54:15 ID:w40M3le7
さすが大阪だ

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:56:25 ID:8oxdDTP/
リ「マシュマロありますか?」
は「断固ないよ」
くらいGJ!!!

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 17:57:06 ID:p4SIIij8
「ちゃうねん。」に吹きまくってる俺がいる


889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:23:24 ID:wnAphhHe
ここの木之香は一条さん分入ってる『ネギま!?』バージョンの木之香だなw

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:36:38 ID:h5Rcb65B
こりゃ確かに小人さんじゃわい♪

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:53:05 ID:Ase7t0zH
あれは確かに小人さんだよなあ
シングルマザーよばわりされて唸るシュベルトクロイツなんて考えてないよ?ホントだよ?

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:55:50 ID:KSVKCwfI
以前、しもべの人(だったかな?)が書いたDTCがおもしろかったんで、
また書いてくれないかな〜。

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:08:01 ID:IairZeb+
短編投下します。

894 :雪風のパレット 1/6:2007/08/14(火) 19:09:28 ID:IairZeb+
「――正直、難しいだろうな。
 例え記憶が喪われたとしても、わずかなりにでも意思疎通が可能なら、
 それを足がかりにする事が出来たのだが……」

「――ふぅ。わかった、引き受けよう。君には私の母共々とても大きな借りがあるしな。
 だが、話を聞く限りでは、どうやらまずは理性を持たせるところから始めなければならないようだ。
 相当な長丁場になることだけは、覚悟しておいてくれ」



895 :雪風のパレット 2/6:2007/08/14(火) 19:10:30 ID:IairZeb+
27 days

あら珍しい、お客様かしら? うふふ、ようこそ可愛らしいお嬢さん。
何にも無い処だけれど、ゆっくりしていらしてね。
――ほら、シャルロットもご挨拶なさい。
…………あらあら。ごめんなさいね、この娘ったら人見知りが激しくて……。

――あら? お茶とケーキだわ。まあ、丁度三人分。きっとベルスランが気を利かせてくれたのね。
さぁお嬢さんも一緒にどうぞ。
せっかく久しぶりにいらしてくれたお客様ですもの、もっとお話したいわ。
このケーキは甘さ控えめで、シャルロットの大好物なの。私もよくシャルロットに作ってあげてるのよ。

まぁ、しばらくこの近辺に滞在なさるのね。
ええ、もちろん大歓迎よ。自分の家だと思っていつでもいらっしゃいな。
――ああ、その代わりシャルロットのお友達になってあげてくれないかしら?
近くに年の近いお友達がいなくて寂しい思いをしているのよ。この頃はすっかり引っ込み思案になっちゃって。
――まぁ、ありがとう! 貴女みたいな良い娘になら、この娘もきっと心を開いてくれると思うわ。

――あら、もうこんな時間だわ。残念ね、もっとお話を聞かせていただきたかったのに。
ここは本当に人が来ないから……。
今度は私の手作りのケーキを振舞って差し上げるわ。
だからまたお話しにいらして頂戴ね。

896 :雪風のパレット 3/6:2007/08/14(火) 19:11:49 ID:IairZeb+
28 days

あら! こんにちわお嬢さん、こっちにいらっしゃいな。今日は昨日と違うケーキがあるのよ。
このケーキは私の好みなのだけれど、シャルロットには甘過ぎるみたいであんまり食べてくれないの。
はしばみ草のサラダとかが好物なのよ、この娘。まだ子供なのに、渋い味覚をしていると思わない?
――でしょう! やっぱり貴女くらいの女の子なら、甘い物が好きなものよねぇ。
それにしても、今朝はケーキを焼いてみようと思ったのに、厨房が見当たらないの。
おかしいわねぇ。こんなに小さな自分のお家で迷うなんて。

――え? どれくらいの間、ここで暮らしているのかって?
……どれくらい、でしょうね。もう随分長い間ここで時間を過ごしているような気がするわ……。

……え?
……ええ……こちらから誘っておいて御免なさいね。すこし、気分が優れなくて……。


897 :雪風のパレット 4/6:2007/08/14(火) 19:12:59 ID:IairZeb+
32 days

あらお嬢さん、こんにちわ。今日も外はいい天気ね。
今日のお茶請けはクックベリーのパイよ。今日も話し相手になって頂戴な。
シャルロットも貴女のお話は毎日、すごく楽しみにしているのよ。勿論私もね。
それにしても、幾ら探しても厨房が見当たらないのよね。
ベルスランに尋ねてみても、よくわからなかったし……。
今日こそ二人に手作りのケーキを食べてもらおうと思っていたのに。

――え? この部屋から出たのか、ですって?
うふふ、いやぁねお嬢さん。私だってずうっと部屋に篭りっきりって訳じゃないわよ。
でも、そうね。確かに部屋から出たのは久しぶりかしら。おかげで少し迷っちゃったわ。

――でも、色々と懐かしい物が見つかったわ。本当に懐かしかった。
何で、こんなにも色々な事を忘れてしまっていたのかしら。
ついつい思い出にふけっちゃって、気がつけば日が沈んでしまっていたのよ。
ふふっ、ベルスランが探してくれなかったら、危うく自分の家で遭難するところだったかもね。
部屋に戻ったらシャルロットは泣いてしまうし、昨夜は本当に大変だったわ。

このお屋敷は私たちだけで暮らすには少し、広すぎるわね。
――そうだわ! 貴女もここで寝泊りなさいな。もうしばらくこのあたりにいるのでしょう?
あら、遠慮なんかしなくていいのよ。どうせ、部屋の殆どは全然使われていないんだから。
――決まりね! ほら、シャルロットも喜んでるわ!

それにしても、結局、厨房はどこにあるのかしら……?

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:13:03 ID:4boUCjdm
雪風支援

899 :雪風のパレット 5/6:2007/08/14(火) 19:14:09 ID:IairZeb+
40 days

ああお嬢さん、聞いて頂戴!
ついに厨房を見つけたのよ!
――それが部屋から全然すぐ近くだったの。
本当に、どうしてあんな何でもない場所を見つけられなかったのかしら……?
でもほら、見て頂戴! ほらっ、手作りのケーキよ!
やっと約束どおり、二人に食べさせてあげられるわ。

――え? その両手は大丈夫か……って?
あ、あら、やっぱり気付かれちゃうわよね。
随分久しぶりだったから、いざ作ろうとしたら、何だかその、調理器具や火を扱うのがすごく怖くなっちゃって……。
つい手が震えて何度か滑らせちゃったの。
ああでも大丈夫よ! すぐに勘は取り戻したし、怪我も大したことは無いから。
杖さえあればこんな傷、魔法ですぐに治せるわ。
さ、食べて頂戴!

本当に美味しそうに食べてくれたわね、お嬢さん。見ていて嬉しくなっちゃった。
でもやっぱりシャルロットは、このケーキは苦手みたいね。

――え? いつか必ず食べてくれる?
……そう、ね。その通り、だわ。
ええ、大丈夫。私は大丈夫よ。

900 :雪風のパレット 6/6:2007/08/14(火) 19:15:12 ID:IairZeb+
42 days

昨日、部屋でとても懐かしいものを見つけたわ。とてもとても懐かしいもの。
ずっと傍にあったのに、どうして見つける事が出来なかったのかしら……。
何だかとても長い間、悪い夢を見ていたみたい……。
いえ、悪い夢ではなかったわ。とても甘美で優しい夢……。
……聞いていい、お嬢さん? 私はどれくらいの間、夢を見ていたのかしら。

――そう。あれから、もうそんなにも……。

――え? 私に会わせたい人がいる?

…………ええ、会わせて頂戴。
大丈夫。もう、貴女の力を借りなくても、自分ひとりで現実と向き合えます。
向き合って、みせます。
今まで、本当にありがとう……。

――――――――――――――――

――――――――

――――





「そういえば……まだ貴女のお名前を伺っていませんでしたね。聞かせていただけませんか?」

「……ああ、私の名前は――――」

901 :雪風のパレット:2007/08/14(火) 19:16:26 ID:IairZeb+
以上。原作知らないとちょっとわけわかめかも。
タバサ母の設定少ないので割と都合よく改変してます。
RPGツクール製のアドベンチャーって名作多いと思う。


902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:16:39 ID:T4dZlNT4
…(´・ω・`)?

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:19:02 ID:iAVQyjRh
作風としてはいいんだけど、クロスオーバーにおいて具体的にどんな作品が元なのかを言わないと、
ただの一人よがりだけで終わってしまうので「マイナーだから」で逃げないで頂きたい。

とまれ乙

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:19:31 ID:BZlRiAey
つまんね。
っていうか理解不能。せめて避難所でやれよ。

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:20:39 ID:9zwq7jX1
元ネタは解らんかったけど、面白かった。GJ。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:21:11 ID:b2ultstG
フリーゲームとのクロスかな?
せめて最後にクロス元のタイトルくらいはつけてほしかった。
雰囲気は凄く良いと思うのだけど。

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:23:40 ID:sDn2yYSH
フリゲクロスって・・・・・そこらのネットのオリ小説とのクロスと変わらないだろうけど
そういうのってここではいいのだろうか

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:25:50 ID:2DXpmtvr
http://www.wikihouse.com/jakigan/index.php?FrontPage

ここの登場人物とのクロスみたいなもんかね。

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:26:09 ID:14u4bF3+
いくらなんでも、状況がスレタイからかけ離れすぎじゃろ。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:26:47 ID:qX/rHiqZ
かまわないとは思うけど、最初にクロス元は記してほしい
面白ければ、元ネタ調べたいし。

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:26:52 ID:9VIVASEs
>>907
流石にそういうのは理想郷とか投稿図書とかActionにいけば良いじゃなーいと思うね。

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:26:56 ID:YaYQWM0E
今回はまあいいとして、普通は避難所でやってもらいたいところだな。

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:28:00 ID:XIvOr03U
避難所か?こっちでいいように思うが

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:28:01 ID:9VIVASEs
……本スレで毒吐いてしまったorz

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:29:42 ID:w40M3le7
>>911
せめて伏字使おうよ


916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:30:15 ID:9VIVASEs
>>915
マジですまんかった……

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:30:15 ID:BRFR7OiV
>>901
うわーそのパレットか。
でも42daysまでマジでわからんかった。

懐かしいけど知らん人は置いてきぼりwww

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:31:29 ID:mbDmkhFw
>>913
スレタイもう一度読み返せば?

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:34:26 ID:XIvOr03U
別によくね?
細かいこと言い出すとキュルケ召喚とかギーシュ召喚とかもだめになるぜ?

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:35:19 ID:99YI+utp
これは誰が召喚したとかじゃないような希ガス

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:35:57 ID:/WlCau72
ああ、そういえば昔何食わぬ顔で自作のオリ小説とのクロス作品を投稿してたのがいたな

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:36:01 ID:mbDmkhFw
「召喚」にも「ルイズ」にも引っ掛かって無いだろうが
なんでもありにしたいのなら、別の板に立ってるゼロ魔SSスレにでも逝け

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:36:03 ID:wnAphhHe
>>919
荒らしに構っちゃダメ絶対。

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:37:58 ID:EzIXWwpf
一応コンシューマでも出てるみたいだな
>ttp://www.enterbrain.co.jp/digifami/products/fmn/index.html

まぁ好意的に解釈してこの主人公が召喚されて後々タバサ母の治療に当たった、
と解釈できなくもない

でも、確かにちょっと説明不足よね

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:38:19 ID:2hhijXbv
そういやこのスレでまだトーマスが一度も召還されてないな
あっ線路が無いから無理だな

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:39:17 ID:U4wSTtIs
しかしオナニー率高いなぁ。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:40:55 ID:w40M3le7
>>925
トーマス、ロマサガ3の商人のことか?

ジャングルフォーエヴァー

928 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 19:41:02 ID:S9f3b4UT
一巻分がもう直ぐ終わるって事で一気に詰めて書いた。
って事で、投下をしたいのだが、うっかり途中で950とか越えて踏んだら新スレ誰か変わりにお願いしますよ。
投下しながらそっちもとか多分無理。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:41:49 ID:2hhijXbv
>>927
そのトーマスじゃなくて、機関車のトーマスだよ

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:41:58 ID:e4uQg1N/
>>907
まあパレットはPSで商業用のゲームとしてリメイクされてるから
マイナーだけど

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:42:02 ID:HCfYUx0I
じゃあ爆熱が>>950の場合は>>951がたてるってことで

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:42:55 ID:w40M3le7
フライングザスカイ!!高く羽ばたけ!!大空をどこまでも支援!!!

933 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 19:45:43 ID:S9f3b4UT
 『破壊の杖』その正体は何とドモンと同じ世界よりの物でした。
 それは魔法を秘めた不可思議の存在ではなかったのです。
 その事実が指し示すは、元の世界との繋がり。それも今までの物よりも濃く強い事実。
 なんと! かつて、このハルケギニアの大地を踏みしめたファイターが存在したのです。
 さて、ついに判明するその偉大なるファイターとは何者なのでしょうか!?

 それでは、機動武闘伝Gガンダム外伝『爆熱の使い魔』へ、レディーッ・ゴー!!



 学院への帰りの道中。その際、馬車の御者はギーシュがかって出た。
 フーケは小屋の残骸の中に有ったロープで縛られ、風雲再起の馬上、ドモンの前に乗せられている。
 肉体的にはともかくとして、精神的にぐったりと疲れたのか、ルイズらは荷台で殆ど会話を交わさずに、空や流れる景色を眺めている。
 視界の隅でフーケが時々何か口を開き、それにドモンが答えている気もするのだが、それも気にもならず。


 学院長室で、オスマン氏は戻った一行の話しを聞いていた。最初何故か増えている人数に不思議そうな顔をしたが、『それも結構、ようやってくれた』笑って答えた。

 そして今、一向は呆然としていた。学院長オールド・オスマンのその言葉に!
 居酒屋で給仕のお姉さんのお尻を幾ら撫でても怒られず、そして彼女が美人だったので何も疑わずに秘書として採用した。その言葉に!
 オスマン氏はコルベール含む、その場全員の『死ねばいいのに』と念の篭もった視線に『魔法も使えるというもんで』と必死に真顔で誤魔化した。
 オスマン氏はしみじみと語る。今思えばあれもフーケの策だったと。その内容は明かに色仕掛けと判るものであり、ドモンと女性陣は揃って何で騙されるんだよと目で突っ込んだ。
 ギーシュは判らないでも無いと言った同情の視線を送っている。
 コルベールは何やらバツが悪そうだ。そう、彼は同じ手にやられ、宝物庫の壁の弱点の可能性に付いてフーケにぺらぺらと喋ってしまったのだから。

 そんな冷たい視線に気付き、オスマン氏は咳払いをしてどうにかその場を誤魔化そうとした。厳しい顔つきで決めてみても今更なのだが。
「さてと、君たちはよくぞフーケを捕まえ、『破壊の杖』を取り返してきた。
 フーケは頑丈な牢に放り込んで置いた、明日にでも城の衛士に引き渡す」
 そう、フーケは帰って直ぐに、本塔の上層階の一角にある、頑丈な『固定化』の壁に守られた牢へと繋がれたのである。

 労いの言葉に、頭を下げるドモン以外の五人が礼をした。
「『破壊の杖』も無事に宝物庫に収まった。一件落着じゃ。
 何でも倉庫の外壁にフーケにやられる前にヒビが入っとったらしくてな。
 ありえん事だと、皆気付いてもおらんかった。今後の管理の課題じゃな」
 ドモンはその言葉に、少し嫌な予感がした。そう言えば学生との連日の決闘の際、本塔にゴーレムを蹴りつけた気がする。
「まさか……な」
 考え込んだまま小さく呟いた。
「ん?どうしたのかね」
 その呟きにオスマン氏が気付いたらしく、ドモンに尋ねた。
「いや、何でもない。
 それはそうと、フーケは今後どうなるんだ?」
 誤魔化しておく方が得策と考え、兎に角思いついた適当な話題を振る。
「んー……言い辛いが。良くて遠島かのう」
「つまりはどういう事だ?」
「あんだけ貴族を騒がしたんじゃ。縛り首は逃れられん」
 オスマン氏は言葉を濁しながら、そう語った。
 そして生徒たちへと向き直り、一人ずつ頭を撫でた。
「君たちの、『シュヴァリエ』の爵位真性を、宮廷にだしておく。
 ミス・タバサは既に『シュヴァリエ』の爵位をもっているから、精霊勲章の授与を申請しておく」
 その言葉に五人の顔がぱあっと輝いた。
「ほんとうですか?」
「ほんとじゃ。いいのじゃ。君たちは、そのぐらいのことをしたんじゃから」
 ルイズは先程から、何故か憮然として立つドモンをちらっと見た。
「……オールド・オスマン。ドモンには、何もないんですか?」
「残念ながら、彼は貴族ではない」
「何も要らん」
 そのやり取りにドモンは、憮然とした表情のまま言い放った。


934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:45:52 ID:OglULkKt
東方だって同人だけどクロス書かれてるじゃん

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:45:59 ID:nyjTKe/9
爆熱支援

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:47:02 ID:HCfYUx0I
>>934
議論向けの話題だなぁ。


それはそうと支援

937 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 19:47:33 ID:S9f3b4UT
労いの言葉に、頭を下げるドモン以外の五人が礼をした。

労いの言葉に、ドモン以外の五人が礼をした。
修正がもろ抜かってたわー

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:49:42 ID:ARrD5Ynl
シャッフル支援

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:49:54 ID:gshANgby
>>926
シャドームーン召喚なんて厨臭いことぬかしてる奴が言っていい言葉じゃないなw

940 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 19:50:09 ID:S9f3b4UT
 一通り話しが済んだところで、オスマン氏はぽんぽんと手を打った。
「さてと、今日の夜は『フリッグの舞踏会』じゃ。このとおり、『破壊の杖』も戻ってきたし、予定どおり執り行う」
 キュルケの顔がぱっと輝いた。
「そうでしたわ!フーケの騒ぎで忘れておりました!」
「今日の舞踏会の主役は君たちじゃ。用意をしてきたまえ。
 せいぜい、着飾るのじゃぞ」
 どこか硬い雰囲気に包まれていたその場がぱっと明るくなる。
 キュルケはタバサの腕をぶんぶん振り回しながら、主役なんだからおめかしの手抜きは駄目よと騒いでいる。
 すっかり仲直りした雰囲気のギーシュとモンモランシーは手を取り合って躍るように喜んでいる。
 どうなるかと思ったけど付いて行って良かったとはしゃぐモンモランシーをギーシュはニコニコしながら見つめた。
 ただルイズは態度がおかしいドモンを心配そうに見つめた。
 さて、一通り喜びを表すと、五人は、礼をするとドアに向った。
「先に行っててくれ」
 ドモンの言葉に、少し立ち止ったルイズも部屋を出て行った。

 オスマン氏はドモンに向き直った。
「なにか、私に聞きたいことがおありのようじゃな」
「ああ」
 ドモンは頷いた。
「言ってご覧なさい。できるだけ力になろう。君に爵位を授けることはできんが、せめてのお礼じゃ」
 それからオスマン氏はコルベールに退室を促がした。わくわくしながらドモンの話しを待っていたコルベールは、がっくりとした顔になる。
 しかしドモンは別に構わんと言ってそれを静止した。
「まずは一つ目だが。フーケの刑はどうにもならんのか」
 その言葉にはオスマン氏もコルベールも黙って首を横に振った。
「ルールじゃからな……私らも同情心はあるよ。じゃがどうにもならん」
「そうか……。では本題だ。
 あの『破壊の杖』は何だ?あれはこの世界の物ではないだろう。
 引き渡す前に気付いたのだが、あれの端には俺の元いた世界の文字が刻まれていた。そもそもあれは魔法の杖などではないだろう」
 オスマン氏とコルベールの目が光った。
「ふむ。元いた世界とは?」
「俺はこの世界の人間ではない」
「本当かね?」
「ああ、俺と風雲再起はルイズの『召喚』で突然この世界に飛ばされた」
「なるほど。そうじゃったか……」
「あの『破壊の杖』もだが、以前城下町の武器屋で、俺の故国の古い時代の武器と思しき物を一度見かけた事もある。
 あれの出所は判らなかったが、あの『破壊の杖』の出所は判るか?」
 そこでコルベールが口をはさんできた。その武器屋に売っていた武器について、そして『破壊の杖』に刻まれていた模様は何という文字であるかと。
「あれは『飛』と刻まれている。恐らく持ち主の名か、関連する何かの名の一部だと思うが。
 特にあの系統の文字は俺の故国と、もう一国、その偏った地域で使われている、かなり限定された文字だ」
 コルベールはその説明をフムフムと言いながらメモした。
 オスマン氏は、ため息をついた。
「あれを私にくれたのは、私の命の恩人じゃ」
「フム……、で、そいつはどうなった?」
「判らん。三十年も前の話しじゃが、彼は何処かに旅立ってしまい。それ以降音沙汰は一切無い。東の方へ向ってみると言っておったかのう……」
「また東か……」
「三十年前、森を散策していた私は、ワイバーンに襲われた。そこを救ってくれたのが、あの『破壊の杖』の持ち主じゃ。
 颯爽と現れた彼はあの『破壊の杖』で、ワイバーンを見事叩き伏せたのじゃ。
 私は彼を学院に招き、礼を持ってもてなした。あれはその時彼が残していったものじゃ。」
「そいつの名は聞いてないのか?」
「聞いておるよ。変わった名をしておった」
「聞かせろ!」
 興奮したドモンはぐぐっと、オスマン氏に顔を寄せた。


941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:50:35 ID:9VIVASEs
がんばれドモンくん支援

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:52:11 ID:caXH9ljE
割と地球の品が流出してるよね支援

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:53:31 ID:w40M3le7
零戦すら流れ着いてくる世界ですから
がんばれドモンくんパーティー再支援

944 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 19:53:45 ID:S9f3b4UT
「んー……確かさいへろー……?
 ああそうじゃ、『サイ・フェイロン』と言っておった!」
「な、なんだと!」
 ドモンは驚いた。余りに知ったその名に。
 知らぬ筈があろうか、ドモンやその師マスターアジアと同じく、歴史上余りに限られた十一人。『ガンダム・ザ・ガンダム』の称号を持つ一人。
 第四回ガンダムファイト優勝者。そして友にしてシャッフルの同朋、サイ・サイシーの祖父。
 つまりは『飛』は飛龍、フェイロンの一文字。
 少林拳は棍の扱いも得意とする、特に友であるサイ・サイシーはその達人でもあった。
 あまりに凄いその驚き様に、オスマン氏がコルベールと顔を見合わせる。
「三十年前……七回大会の前の時期か、うーむ、ありえん話しではないか」

「ど、どうしたね?」
 恐る恐る尋ねてきたオスマン氏に、ドモンは、はっと我に返る。
「いやすまん。直接顔を併せた事は無いが、知った名だったのでな」
「な、なんじゃと!?」
 その言葉に今度はオスマン氏が驚く。
「有り触れた名と言えばそうだが、その者、丸坊主では無かったか?」
 ドモンは何故かコルベールを指差して、オスマン氏に問うた。
「確かに坊主頭じゃった。後、髭をたくわえておったな」
「ネオ・チャイナがどうとか言ってはいなかったか?」
「うむ、確かに聞いた事も無い国の名を言っておったな。
 確かにネオ・チャイナと聞いた記憶はある」
「では間違いない。年代的にも符合する」
「言われてみれば、今朝おぬしが言っておったガンダムファイターという言葉。
 彼を持て成して酒を飲んだ時に聞いた気もするのう」
「成る程、確かにあの男が手にすれば、只の棒も『破壊の杖』という訳か」
「ん、どういう事じゃね?」
「気付いてなかったのか。あれは特別な物ではない。只の棒だ。」
「ほえ?使うものが使えばとんでもない破壊力と、光る羽根の様な物を纏うて。
 何より持っておった剣も使わず、そっちを……?」
 オスマン氏は在りし日を思い出す。
 確かにあの時、サイ・フェイロンは持っていた『破壊の杖』でワイバーンを弾き飛ばし、光る羽根の様な何かを発しながら見事な蹴りを持って退けた。

「気にするな。異世界より訪れた命の恩人の持ち物であれば、何であれ秘宝で問題は無いだろう」
 少しぽかんとした顔で考え込むオスマン氏を見て更に続けた。
「それとだ、このルーンだが。『ガンダールヴ』というらしいな」
 その言葉に、コルベールが驚きの声を上げた。
「なんと、ご存知でしたか!」
「ああ、ちょいと知っている者がいてな。簡単な説明は聞いた」
 その言葉に、オスマン氏とコルベールが顔を見合わせ頷く。
「そう、間違いなく、それはガンダールヴの印。伝説の使い魔の印じゃよ。
 その伝説の使い魔はありとあらゆる『武器』を使いこなしたそうじゃ。
 手にしただけで、どんな武器も使い方を知りえたそうじゃ」
 ドモンは首をかしげた。
「今の所使い方を知った武器しか触った事がないから何とも言えんが、力が溢れ出してくるのは確かだ。
 しかし何故俺がその伝説の使い魔なんぞになったのか」
「わからん」
 オスマン氏はきっぱりと言った。
「そうか……」
「すまんの。ただ、もしかしたら、おぬしがこっちの世界にやってきたことと、そのガンダールヴの印は、何か関係しているのかもしれん」
「わからんと言えば、左の手のガンダールヴもですが、右の手の印もですぞ」
 コルベールが続けた。
「ガンダールヴの印は、古い書物を調べ見つける事ができたのですが、右の手のそれ。それは図書館だけでなく、学院に存在する、ありとあらゆる書物をあたっても存在せんのです」
 その言葉にドモンがふふっと笑った。
「見付かる訳がない。これは貴様等の言うルーンなどではない、キングオブハートの、シャッフルの紋章だ」
「それは何ですかな?」

945 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 19:56:13 ID:S9f3b4UT
 コルベールの問いにドモン曰く。

 それは、秩序の守り手。心有る最強の五人の手に現れる、邪なる存在を祓う生命の輝き。
 ドモンらの世界で古き時代より、幾度も大戦等の世の混乱を回避させてきた武闘集団、それ即ちシャッフル同盟であると。

 オスマン氏はその説明にフームと考え込んだ。
「実はのう、今このトリステインを始め、ハルケギニアの大地にはかつてない戦乱の影が迫っておる。
 もしかすればその事も何か関係しておるかもしれん」
 コルベールはドモンの言葉を熱心にメモし、何やらウンウン頷いている。
「おぬしがどういう理屈で、こっちの世界にやってきたのか、私なりにこれからも調べるつもりじゃ。
 だが何もわからなくても、恨まんでくれよ。なあに。こっちの世界も住めばみやこじゃ。嫁さんだって探してやる」
「そうはいかん。俺には帰りを待つ人がいるのだからな」
 ドモンはその言葉をきっぱりと切って捨てた。理屈など関係無く、帰らなければならないのだから。
「それにな、サイ・フェイロンという男。二十数年前にも存在した記録は確かあった筈だ。
 行方知れずで消息不明とは聞いてはいない」
「なんとっ!」
 オスマン氏は興奮して声を上げる。
「うむ、つまりは帰る手段はある筈だと言うこと」

「そうか、それは良かった。あの方は無事帰ることが出来たのじゃな」
 オスマン氏は、ドモンの帰還が可能という話し以上に、サイ・フェイロンが無事故郷へと帰る事が出来た事を喜んでいる様だ。
 少し涙ぐんですらいる。
「そうかそうか、帰れたか。東方へ向ったと聞いたので心配で心配で」
 ドモンは。オスマン氏が会話ができる状態ではないと見て、コルベールに尋ねる。
「東方とは何だ?」
「エルフの治める遥か東の土地。我々はロバ・アル・カリイエと呼んでいる。
 我々とエルフの関係は劣悪でね。その上エルフは先住魔法なる、我々に取っては殆ど未知の魔法体系を使いこなすのだ。
 それゆえに、東方へ向うという事は、死を意味するも同然に思われていたりもするのだよ」
 その説明に頭を捻る。幾度と聞いた先住魔法、そしてその言葉は大抵は畏怖と共にあった気もする。
 ともあれ、ドモンは協力者を得、帰還の前例を見つけ、希望。それが見えてきた。それだけでも大いなる進歩と言えよう。
「では何か進展が有ったら教えてくれ、俺のほうでも何か掴めば報告するとしよう」
 ドモンは良かった良かったを繰り返すオスマン氏に会釈し、又話しを聞かせてくれたまえと握手を求めてきたコルベールの手を握り返して退室した。

 退室し、廊下を歩き出したところで背中からデルフリンガーが話しかけてきた。
「いやー、驚きの話しだらけだったね。
 ちぃと気になったんだけどよ。そのシャッフルだか、キングオブハートだかの力が払う邪って何だ?」
「摂理に反する力と言ったところだ。命の有り様を捩じ曲げる様な物だとか」
「ふーん、なんか曖昧だあね。
 そうだ、それとあれだよあれ。最初に切り出したフーケの話し。ありゃどういうつもりだぁね」
 鍔をカタカタと鳴らし、デルフリンガーがどうしたんだと言う。
「あの女、根っからの悪人にも見えなかったのでな。どうにかならない物かと考えただけだ。
 しかし、国法が定まっているのならば仕方有るまい。奴も覚悟の上での仕事だったのだろう」
 そう言いつつも、とある日の彼女の笑顔がどうにも頭に付いて回るドモンであった。



946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:56:24 ID:9VIVASEs
ファラオガンダム4世と戦ったんだっけか支援

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:56:26 ID:caXH9ljE
ドモンといえば4コマのカップラーメンネタが浮かんでくる俺は異端なのかどうなのか支援

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:56:29 ID:HCfYUx0I
サイシーの師匠かよ支援
マンダラだと思ってました……

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:59:59 ID:h5Rcb65B
支援

950 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 20:00:02 ID:S9f3b4UT
 アルヴィーズの食堂の上の階が、大きなホールになっている。舞踏会はそこで行われていた。
 中では着飾った生徒や教師たちが、豪華な料理が盛られたテーブルの周りで歓談している。
 ギーシュは一人バルコニーの枠にもたれ、薔薇の造花で手遊びをしながら、空の双月を眺めてぼんやりしていた。
 先程まで一緒にいたモンモランシーは、今は女友達に囲まれ歓談している。
 小さな冒険談の主役の一人になれて彼女はご満悦の様だ。何よりギーシュが身をていして守ってくれた事が嬉しかった。
 先日の怒りなんかは何処かへ消し飛んだ様だ。
「僕もシュヴァリエか……けれど本当にこれで良いのかね?」
 今回殆ど何も出来なかった、その自分に納得が出来ない。
 貴族の誇りにかけて、巨大なゴーレムに立ち向かったルイズと比べても、自分は驚き逃げてしまった。それが情けない。
 先程、料理を運んでいたシエスタに『ドモンさんはいらっしゃらないのでしょうか?』と問われて以降ずっとこの調子である。
 自分は今日の主役の一人。何より男では唯一。モンモランシーと一緒の時はそうでもなかったが、一人いれば声をかけてくる女性も多い。
 しかし今日は何故かそれが嬉しくなかった。

 キュルケは暫らくドモンの姿を探していたが、どうしても見つけられなく今は誘いをかけてくる男に囲まれている。
 その笑顔の表情は、どこか作りものの様で、時々何かを探して目が泳ぐ。
 今日の事件の手柄は殆どあの人のもたらした物、なのにこの場にはいない。こう言う時は一緒に喜びを分かち合いたいのに。
 思考はぐるぐると周り、男達の声は何処か素通りしてしまう。

 キュルケに促がされ着飾ったタバサは、黒いパーティドレスに身を包み、しかししている事は……。
、テーブルの上いっぱいに集めてきた料理との格闘である。
 たまには声をかけて見ようかという男もいるようだが、近寄って話しができる雰囲気ではない。
 食を進めながら時折思う、目の前で見たあれは綺麗だったなと。純然たる力の黄金の熱き輝き。
 あの人は自分と同じ目。いや、同じ目をしていた事がある。それが何と無く判る。何かの答えを知っている目。乗り越えた人の目。
 それにしても昼間はシルフィードも興奮して大変だった。
『ドモンのあの力は、自分達と同じ大いなる精霊の力を知った物なの』としきりに語っていた。
 そのシルフィードが夜空を舞うのが、ちらっと視線を向けた窓枠の中に見えた。

 シルフィードは昼間から興奮しどうし。
 昼間ドモンが大渦を起こした時感じたのは、ただの力じゃなかった。
 集まってくる風が喜んでいた。精霊の声が共にあった。あれは自分たちとは違う方法で、自然に、精霊に通じている証拠。
 フレイムが言っていた、『きゅきゅっ!(兄貴は凄いんだぜ)』が良く判る。
 今、その不思議を知っている、もう“ひとり”と話しをしている。
 本来は大地を駆けるただの獣、幻獣などと比べて決して強くない存在なのに、とても強くて、もしかしたら風竜の自分よりも速き者。
 人のいう、風の精霊の名も持つ自分と同じく。名前に風の意をもつその者。
 シルフィードは風雲再起に興奮気味に幾度も幾度も話しかけた。



951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:00:29 ID:HCfYUx0I
しかし帰れる手立てがあるのか。どうなることやら支援
>>950スレたてよろー

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:01:02 ID:eNbhC9Pl
950支援

953 :951:2007/08/14(火) 20:01:34 ID:HCfYUx0I
はいおれーwwwwwwwww
立ててきます支援

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:01:53 ID:nyjTKe/9
>>951スレたてよろ支援

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:02:15 ID:caXH9ljE
前スレもよろーって言った人が立てることになったよね支援

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:02:19 ID:9VIVASEs
>>951
>>931を見る限り君が希望の星だ支援

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:03:06 ID:HCfYUx0I
>>955
まさか今回も自分が立てることになるとは思わなかったんだぜ?

ところでテンプレって今wikiにあるのでいいのかな。議論してるみたいだけど

958 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 20:03:15 ID:S9f3b4UT
 ルイズは、皆とは僅かに遅れてホールへと到着した。
 今晩は、この上なく気合をいれた。
 バレッタに纏めた桃色がかった髪の毛が、ふわふわと揺れ、明かりに照らされ煌いて、人々を魅了し視線を惹きつける。
 純白のパーティドレスが、肘までの白い手袋が、彼女の高貴さをこの上なく引き出し、胸元まで開いたドレスがつくりの小さな顔を宝石の様に輝かせる。

 ルイズの登場に、主役が揃った事を確認した楽士たちが、小さく、流れる様に音楽を奏で始めた。

 今までゼロとバカにしていた男たちが、ルイズのその美貌に次々と集まってくる。ダンスのお相手を是非自分にと。
 しかし、ルイズは誰の誘いにも乗らず、ゆっくりと辺りへと視線を廻らせる。
 されど、探す姿はどこにもあらず。

 バルコニーにギーシュの姿を見つけた。
 もしかしたら?そう思い歩を進める。
 その途中、美しく着飾ったモンモランシーが横を歩んでいる事に気付く。
「わたしの相手なんだから手を出さないでよ」
 彼女のその言葉に、心配しなくてもそんな趣味は無いとさらっと返す。

 こちらに気付いたギーシュが、薔薇の造花を片手に歩み寄ってきた。
 目の前で薔薇を振り、花びらを舞い散せ、そして彼は恭しくモンモランシーに手を差し伸べる。
 そしてルイズの表情に何か察したのか、そっと『師匠は、ドモンはこっちにはいないよ』と去り際に小さく声をかけた。
 二人は踊りながらホールの中央へと消えて行った。

 ルイズは小さくため息をついて、赤と青の月明かりが美しいバルコニーの席に一人座る。


 フーケは一人ため息をついた。鉄格子の嵌った小さな窓から、月明かりと、パーティの音楽が流れ込んでくる。
 何とか隠し通した一本の杖。しかし『錬金』の魔法は、この牢のどの部分にも歯が立たなかった。
 ヒビが入っていなければゴーレムも歯が立たないのは判っている。
 何より、昨日の今日。そんな事をしても瞬く間に鎮圧される事は目に見えている。
 いよいよ自分もお終いなのかねと思い、弱音がついつい零れる。
「はぁ……。もう仕送りはしてあげられないねぇ」
 かすかに聞こえる美しい音楽が、どうにも心を哀しくさせる。
 鉄格子の隙間から僅かに見える月を見上げる。
 その時、ふっと月明かりが姿を消した。
「曇ってきたのかい……はぁー、月明かりを楽しむ事も許されないのかね」
 ため息をついて愚痴る。
 意外な事に、その愚痴に返事が帰ってきた。
「弱気とは貴様らしくも無い」
 聞き覚えのある声に驚いてフーケは、窓へと駆け寄る。
 果たしてそれはドモンであった。

「あ、あんたそんな所で何をしてるのさ」
「どうにも気になってな、様子を見にきた」
 フーケは塔の上から垂らしたロープにぶら下るドモンの姿にため息をついた。
「敗者をからかいにきたのかい?」
「そのような下らん事を、この俺がするものか」
「わたしは全力でやって、それでもあっさりのされたんだ。
 放っておいてくれないか」
 フーケは何処か拗ねたように愚痴た。

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:03:17 ID:dpmqqxcF
爆熱が来ている!支援支援
つか俺ガンダムわかんないのに面白く読めてるので爆熱支援

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:03:53 ID:2M0+GF29
ガロードとティファはイチャイチャしているけどドモンはレインに殴られた、てネタがあったような。
支援

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:04:08 ID:h5Rcb65B
新テンプレ確定してない以上、現行のでいいんでない?

支援

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:04:24 ID:iUtXt7Tl
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1186804287/173-
夏厨達が避難所で必死になって吠えてますw

963 :951:2007/08/14(火) 20:05:06 ID:HCfYUx0I
んじゃ現行のテンプレでおったててきます支援。
拗ねるフーケ可愛いな……

964 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 20:05:45 ID:S9f3b4UT
「あれは貴様らしくも無いゴーレムだったぞ。
 確かに全力だったが、力み過ぎだった。
 あれでは、此処を襲ったときの方が手応えがあったというものだ」
 ドモンのその言葉に、フーケは不思議そうな顔をする。
「何処が悪かったってんだい?」
「貴様のゴーレムは、素早い再生能力もその戦力の内だろう。
 それが出来なくなった以上、連続攻撃で粉砕すればそれまで。
 ただ大きく硬いだけの物、他の奴ならまだしもこの俺の相手ではない」
「はっ。
 土くれのフーケが気張って鋼鉄なんかのゴーレムを作った時点で駄目だったって事かい。
 やれやれ……焦りすぎたのかしらね。わたしらしくもない。
 そう言えば噂は聞いたよ。あの子たち、わたしを捕らえた褒章として『シュヴァリエ』の爵位を貰えるそうじゃないか」
 フーケがやれやれとかぶりを振って座り込みながら話しを続ける。

 その時いきなり何かが投げ込まれた
「腹が減れば愚痴も増える。それでも食いながら、ちと後へ下がっていろ」
 それは紙包みであり、中身は何の変哲もないパンに適当な野菜やチーズが挟まれた物であった。
「こんな物なんか……って下がれってどういう事だい?」
 文句を言いながらもパンを手に、窓から覗くドモンを見る。
「逃がしてやろうと言っている」
「お、おい相棒いきなり何をッ!」
 その言葉にドモンの背のデルフリンガーが驚きの声を上げた。
「そうだよ。何寝惚けた事を言ってるんだい。
 わたしは、お情けで施しを受けるつもりは毛頭ないよ!」
 だがドモンは知った事かと言葉を続けた。
「あのゴーレム、出来は悪かったが、あの拳から貴様の迷いや哀しみといった想いが伝わってきた。この様な場所で終わる訳にはいかんのだろう?」
「伝わる?」
 フーケが何をわけの判らない事をと不思議そうな表情をした。
「武闘家たるもの、拳を合わせた相手の想いを、拳にてしるものだ」
 フーケは唖然とした。非常識なその言葉に。
「このままでは最悪縛り首なんだろう。
 帰りを待っている人がいるんじゃあないのか?」
 ドモンのその言葉に、フーケは想いを巡らし、ゆっくりと立ち上がる。
「言っとくけどね。ここの壁、ちょっとやそっとじゃ砕けはしないよ?
 恐らく、宝物庫の壁と同じだよ。分厚く頑丈な上に、強力な『固定化』が掛ってるんだ。悪い事は言わないから止めて置いた方がいいよ」
「心配無用だ。
 迂闊な事に、貴様の宝物庫破りの手助けをしてしまったのは、この俺なのだからな」
 その言葉にフーケは目を丸くした。
「じゃ、じゃああのヒビは?」
「ちょっとした事故だ。いくぞ下がっていろ!」


965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:06:40 ID:U4wSTtIs
>>939
ID変わってなかった(´・ω・`)

サーセン

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:07:05 ID:T6JNa7C7
きっとワルドは新デビル四天王だと思う支援。

967 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 20:08:06 ID:S9f3b4UT
 ドモンは壁を蹴り、ぶら下っているロープを手に夜空に舞う。
「たーりゃァ!」
 気合一撃、落下の力を利用して、壁へと蹴りを見舞う。
 しかしその蹴りは僅かに壁を揺らすのみであり、ヒビの一つも入らない。
「チッ、ロープにぶら下っていては力が入らんか」
 フーケが再び窓を覗く。
「ほら、やはり駄目じゃないか」
「やりようは幾らでもある」
「俺で斬ろうとか止めてくれよ?」
 デルフリンガーが慌てて鍔をカタカタ鳴らす。
「見せてやろう、流派東方不敗が最終奥義をな」
 言うやドモンはロープを肩に巻き付け、再び宙へと舞う。
 フーケは見た。美しく輝くドモンの手を。
 そして光り輝く掌が迫り来るのを……。

「きゅいっ!?」
 シルフィードは感じる。風の精霊が歓喜に湧くのを。いや、火も水も土も、あらゆる精霊が騒ぎ高揚している。
 その場に溢れる自然の力が一箇所に集まってゆく。
 本塔上層部近くの空へと。
 そしてシルフィードは初めての煌きを見た。
 どんなエルフも韻竜放った事のない、美しい精霊の光りを目にした。
「さっきの話しはあれなのね?きゅいきゅいっ」
 隣の風雲再起は、その言葉に鼻を鳴らして頷いた。


 フーケは掌の形に穴が空いた壁を見て、呆然としていた。
「監視の目は前もって誤魔化す手配はしてある。
 それに幸い、辺りは舞踏会で騒がしい。
 今程度の音は恐らく響いてはいまい。力を絞っておいたしな」
 瓦礫の上に立つドモンが辺りの様子を伺う。
「な、ななな、なに今の?」
「流派東方不敗最終奥義石破天驚拳だ」
 フーケはしばしぽかーんとしたあと、笑い出した。
「ホント、敵わないね。まだまだこんな奥の手まで隠してただなんて。
 それにしても本当に良いのかい?ここでわたしを逃して。
 あんたが逃がしたと判れば、問題じゃないのかい」
「貴様が魔法で逃げた事にでもしておけ。杖を一本奪い損ねていたのは事実だ。
 それに恐らく城への連絡は明朝だ。逃げられていれば勝手に言いつくろうだろう。盗られた物は取戻せて学院としてはそれで良い筈だ」
 フーケは『ま、それもそうだね』と頷き、壁に『残念、杖が一本残ってわ。土くれのフーケ』と、『錬金』で作ったチョークで書き込んだ。

「けど、これであの子たちの『シュヴァリエ』は無くなったね」
「あいつ等にはまだ早い。
 全て己の手で、己の力でもぎ取る、それが『シュヴァリエ』なのだろう」
「ははっ、中々厳しい意見だね」
 フーケは、外の様子を覗いながら立つドモンの瞳をまじまじと見た。
 近くで改めて見ると判る。ただのお情けで、今開放してくれようとしているのでは無いと。
 それは自分と同じ痛みも知っている者の輝き。しかしそれは余りに眩い。幾多の困難を哀しみを乗り越えた、痛みの先にある世界の輝き。
 又、ため息が出る。何度ため息をついているのだろうか。しかしこの輝きが拳から何かを感じる事ができる秘密なのかも知れないね、とフーケは思った。

「さて、さっさと行け。
 恐らく今晩中は大丈夫だろうが。急ぐに越した事は無い」
「判ったよ」
 フーケは崩れた壁際に立ち、杖を振るい『フライ』を唱える。
「最後に言っておく。盗みはもう止めておけ」
 それに振り返って笑顔で答えた。
「悪辣貴族がやらかしてる事にお仕置きをするのはどうだい?」
「フン、程々にして置けよ」
 とんっと床を蹴って飛び立つフーケに、ドモンは鼻で笑って答えた。


968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:08:09 ID:4GNXZ/3h
やはりドモンは格好良い支援

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:08:17 ID:w40M3le7
>>964
フーケフラグきたーって、ドモンは(たぶん)既婚者だろ

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:08:46 ID:HCfYUx0I
んげ、ホスト云々でたてられないorz
>>970あたりに任せてもよかですか? 次はPart36ですよ

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:09:23 ID:ARrD5Ynl
ここで天驚拳かwww支援

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:09:31 ID:9VIVASEs
>>970
間が悪いな……>>975辺りか。

しかし逃がしちゃって良いんだろうか支援

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:09:47 ID:e4uQg1N/
>>970
おまww

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:09:57 ID:HCfYUx0I
………>>980さんお願いします………orz

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:10:02 ID:caXH9ljE
>>970
これは笑っていいのかどうなのかw

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:10:34 ID:h5Rcb65B
イボルブ見る限り、ドモンって既婚者だよなぁ。

977 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 20:10:47 ID:S9f3b4UT
「おでれーたなぁ……、今回のは本当におでれーた。
 ありゃ先住の魔法みてーな物じゃねーか。いや例えじゃなくて本当にだ。
 先住魔法ってなー、精霊の力を借りるもんだ。それにそっくりだった」
「精霊とはなんだ?」
「自然に溢れる意思ある力だーね」
「成る程な」
 夜空を飛び去り闇に消えるフーケを見送りながら、ドモンとデルフリンガーは言葉を交わす。
「石破天驚拳とは自然天然の力を借り、それを結集し撃ち出す奥義」
「似てる訳か。
 しっかし、そんな奥義をこんな時に使っちまっていいのかね」
「こんな時だからこそだ。
 さて、ルイズにパーティに来るように言われている。急がねばなるまい」
 ドモンは、屋根に引掛けたロープを引っ張って外し、壁の穴から夜空へと飛び出した。
 途中、空中で興味深そうに飛んできたシルフィードに、地上よりこちらを見上げる風雲再起と使い魔たちに、内緒にして置けと声をかけつつ。


 ルイズはバルコニーで一人夜空を眺めていた。
 こんなに着飾ったのは何の為?そう自問自答を繰り返す。
 少なくとも、群がってきた男どもの為ではない。
 パーティの主役は美しくあるべき。そうなんだと心に思い直す。

 輝く二つの月を見上げる。しばしそのまま眺めていると、突然その月が姿を消した。
『え?』っと驚く。真っ赤なマントが夜空に翻り、夜風と共に自分の傍に舞い降りた。
 あの日、城下町で買ったあのマント。丈夫でとても良い物だったと嬉しそうにしてくれた真紅のマント。
「遅かったじゃないの」
 ルイズは、バレッタに纏めた髪を風になびかせながら、空より傍に降り立った己の使い魔に声をかける。
 少し不機嫌で、けれども待ち焦がれた喜びを秘めた声で。
「待たせたな」
 ドモンはただ簡潔に答え、『馬子にも衣装じゃねえか』と騒ぐデルフリンガーと刀を背より降ろし、適当な椅子に立てかけながらホールの中を覗く。
「ルイズは躍らないのか?」
 ホールの中で優美に躍る貴族たちを見、ルイズに向き直り、そう言った。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:11:11 ID:4boUCjdm
>>970。君のそれは笑うべきなのか嘆くべきなのか、僕には判断が付かないよ。

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:12:26 ID:9VIVASEs
>>976
既婚も何も、世界中が注目してる中で恋人に「お前が好きだ、お前が欲しい」とプロポーズした人ですよ。

980 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 20:12:50 ID:S9f3b4UT
「相手がいないのよ」
 ルイズは腕を組んでぷいっと顔を逸らす。
「やれやれ、使い魔の契約にダンスの相手とやらは入っているのか?」
 予想していなかった、そのセリフにルイズは小さく『え?』と驚く。
「貴族じゃないあんたが、
 ダ、ダンスなんかできるのかしら?」
 ルイズは顔を逸らしたまま、どこか慌てた声で言った。
「古今東西武芸百般、舞の類もこなせて当然。
 特にこの手のダンスはレインに仕込まれた」
 レインって誰?と聞き返そうと思ったが、ルイズは真っ赤にした顔を逸らしたまま、黙って手を差し伸べた。
「きゃっ、え?」
 身体が突然宙に浮く。それに驚き、声が可愛らしく零れる。
 気が付けば、ドモンに抱き抱えられ、バルコニーからホールの中央へと飛んでいた。
「お、おいっ」
 デルフリンガーの驚きの声が遠く離れていく。
 ホールの明かりが流れ星の様に尾を引いて見える。

 空舞う一瞬に、ルイズは思う。
 この無敵の使い魔は何時まで共にあってくれるのだろうかと。
 最初は半信半疑だったけど、その力を見ていけばいく程に、それは心の中で信じられる事実へと変わっていった。
 彼は放っておいても、何時かきっと元の世界へと帰っていくのだろう。
 無理だ、何て言葉は彼の前において無意味だ。自分の常識なんか、何もかもが叩き壊され、今までの狭量さを思い知らされたのだから。
 なればこそ、今この時だけはと想う。この共にいる一瞬一瞬を胸のうちにと。

 デルフリンガーはその様子をバルコニーに残され、眺め想う。
「相棒は本当に何でもありだぁね」
 フーケを逃がしてしまうわ、ダンスにあんな乱入の仕方をしてしまうわ。
 しかし、突然の乱入してきた、その力強くも流れる様なその舞いにホールの者達は魅入られ動きを止める。
 楽士たちもその流れに飲み込まれ、奏でる楽曲がスピーディーで力沸き立つものへと様変わる。
 動きを止めた者たちも、その曲に乗せられ流されてゆく。

「躍らせりゃ、主人の相手をつとめるどころか、あっという間に周りを巻き込んで手前の空気を作り上げちまう。
 なんてえ使い魔だ。おでれーた!」
 デルフリンガーはおでれーた!と繰り返しながら気付いた。
 そんなドモンを、ほっほっほと笑いながら見つめる、オールド・オスマンに。
 そしてその笑顔と視線にピンときた。
「あちゃー、相棒よお。フーケの事は多分勘付かれてる」



爆熱の使い魔 十章『戦士の軌跡! 双月の夜に輝く想い』

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:14:38 ID:dpmqqxcF
おおお、やっぱ爆熱おもしれー。乙乙

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:15:24 ID:HCfYUx0I
ど、どうしようw
>>975さん頼んでもよかですか?

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:16:05 ID:xSHXkvY8
俺いってこようか?

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:16:42 ID:99YI+utp
>>979
あれで結婚してなきゃ詐欺だよなw

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:16:48 ID:caXH9ljE
んじゃ俺いこうか?

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:18:02 ID:h5Rcb65B
>>984

婚約したけど入籍がマダとか。

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:18:53 ID:9VIVASEs
>>975氏に頼むのが一番かな? そろそろ厳しいし。

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:20:08 ID:HCfYUx0I
>>975氏よろしく頼みます。
すみません、なんか間が悪くてorz

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:21:16 ID:FFfDl8j6
爆炎の人GJ!!
ドモンかっこヨス

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:21:55 ID:yX7fJWFk
確か第4話(このSS)で

俺は妻帯者だ!

って言ってるから結婚してると思う。

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:21:58 ID:dNd/hQT/
俺ドモンになら抱かれてもいいww

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:22:19 ID:dpmqqxcF
975の人駄目だったら俺立てて見るよ。981で1番違いだったし

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:22:27 ID:oYlwtcOK
このドモンとオナニーのどこが違うのか

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:22:48 ID:BRFR7OiV
真流星胡蝶剣乙

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:22:56 ID:caXH9ljE
よし、立ててきた


あの作品のキャラがルイズに召喚されました part36
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187090443/l50

996 :爆熱の使い魔:2007/08/14(火) 20:23:18 ID:S9f3b4UT
やっとで終了
夏中に書けるだけの構想纏めて2巻分もどうにかしたい方向で
竜の羽衣辺りまではある程度は纏まってるんでどうにかなる筈。

取りあえずHCfYUx0I に萌えた

って事で新スレ乙です。

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:23:36 ID:xSHXkvY8
>>1000
なら何か短編書く

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:23:42 ID:AwlNXf0G
>995
乙。そして埋め

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:23:45 ID:9VIVASEs
>>995
乙。

そして1000ならアシュレー召喚

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:23:49 ID:iyEFLcRG
>>1000ならメイズ召喚。
……「爆熱」で「異世界召喚」と言うと、どうしてもこっちが頭に浮かんで来てしょうがない。

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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