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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part30

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:34:53 ID:9c7Xehds
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part29
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186405120/l50


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!


     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・ここは全年齢板よ。年齢制限に関わるものは避難所に来なさい。
    ノルノー゚ノjし      ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   /く{ {丈} }つ     ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   l く/_jlム! |      ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。
   レ-ヘじフ〜l



2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:38:15 ID:dg3v/NHX
>>1

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:41:51 ID:CVGBEPtk
 iゝ、                  λ
  ヽ ' , r- 、,へ、     ,へ   //
  r ', λ,イノ! -=>-─-'- 、i  ,イ ノ
 く_」ヽ, 'ゝ、i/´       `ヽイ_/
     ヽ、_ゝγ /    ヘ  ヽヘ、       >>1
       γ /.イ、__イ_ ハ i ハ ,.ゝ       乙
      i く / i ,.'- 、/ レー 」レノ.    呑 は
       !  i .从"""   ´`'i .iノ (⌒)  め い
      ,'  ,' .', '.、 ( ̄/ "ノi | ノ    ば い
     / / /r | >ー-rイ | i「~ ̄|.   わ
    .,' ,'   , ⌒ヽ_,>λ>| l|ヽ|i ̄(ヽ、  か
    /  レ /) 酒 ( く/ l>|.ノi.. L__(  i   る
   / ハ  ,'/⌒i  )  i!   〈ヽ、 ゝ ノ

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:44:21 ID:PXlaWOf1
戻ってみると新スレになってますね

レンタルルイズ、今投下できますか?

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:45:14 ID:7P3lhQC7
>>4
前スレがまだ使用できますよ

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:45:17 ID:778wju/k
いっちゃえいっちゃえ

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:45:50 ID:I0k2H7dJ
モンハン小ネタのひとが先かな?

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:46:05 ID:h+Bq5tl8
モンハンの別の人が先に居たような。>>1乙。

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:46:46 ID:PXlaWOf1
では前スレに投下してきます

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:48:39 ID:PXlaWOf1
すいませんリロードしてませんでした。
ではモンハンの人の次に投下させていただきます。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:52:57 ID:h+Bq5tl8
前スレ>>856氏、見ておられるならこちらに投下をどうぞ。

12 :ハルケギニアの騎士テッカマンゼロ:2007/08/08(水) 00:53:17 ID:GSp0xUru
レンタルルイズさんの次、よろしいですか?

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:58:15 ID:h+Bq5tl8
前スレ>>856氏の反応がないので、レンタルルイズ氏が投下しても構わないような気が。

予約状況
レンタル→テッカマン

予約?
前スレ>>856

14 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 00:59:03 ID:PXlaWOf1
10分後、何もなければ投下開始させていただきます

15 :未定:2007/08/08(水) 01:04:58 ID:f3vQtc/7
調子に乗って予約しても良いですか?

それとタイトル名どんなのが良いですかね

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:06:49 ID:h+Bq5tl8
予約状況
レンタル氏→テッカマン氏→未定氏

不明
前スレ>>856

>>15
自分で好きに決めて良いかと。

17 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:09:34 ID:PXlaWOf1
PCフリーズ
キーボード操作を受け付けたので再起動
メモ帳を開く
白紙・・・・・・・・・・・かと思ったら反応が遅いだけでゆっくりと文字が表示されました
では投下します

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:11:04 ID:7P3lhQC7
支援

メモ帳じゃなくて自動的に定期保存してくれるエディタで書いた方がいいんじゃないですか?

19 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:11:20 ID:PXlaWOf1
レンタルルイズ〜魔法使い、貸します!

「サモンサーヴァント!!」

詠唱、光、爆発、罵声、嘲笑、土煙り。
その土煙りが晴れた瞬間、彼女は狂喜しギャラリーは息をのんだ。
あのゼロのルイズが3mはあろうかというケルベロスを召喚したのだ。

「やった!!やったわ私!!」
「ふむ、流石だねミス・ヴァリエール、早速契約したま…」
「どうされたんですか?ミスタ・コルベール?」
「女の子だ…」
「は?」

「んう…ここは?」
「な、なによあんた!!」
「へ?お姉ちゃんこそだれ?ここは?お兄ちゃん社長は?お姉ちゃんは何してるの?」
「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。ここはトリスティン魔法学院。お兄ちゃん社長なんて知らないわ。私はそこのケルベロスを召喚してたのよ。あんたこそなんでこんなところにいるのよ?なにその格好?平民?」
「へいみん?私は巫女だよ?召喚?お姉ちゃんがオルトロスの飼い主さんなの?」
「違うわ、ご主人様よ!!今からそいつを使い魔にするの!!」

つかいま?猫屋敷さんみたいに?でも、依頼した人はトリス…なんかじゃなかったよね?召喚?かってに?……泥棒さん?ん〜…誘拐かな?

「お姉ちゃん」
「何よ?!」
「あのね、おるとろすさんはわたしたちアストラルがあずかってるの、だから、おねえちゃんのつかいまにはだめなの。それじゃあごうとうさんだよ?」
「な……!!!!」
「ぶふっ!!」
「な、なによキュルケ!!何がおかしいのよ!!」
「だって、珍しくあんたが成功した思ったら、ふふ、もうすでに人の使い魔を召還しちゃうなんて!!流石ゼロのルイズだわ!!」

どっと笑いが起きる。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:12:09 ID:XAbE5gLh
前スレじゃないの?

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:13:42 ID:h+Bq5tl8
支援

22 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:13:56 ID:PXlaWOf1
純粋なPCのスペックの問題っぽいので何使っても同じになってしまいそうです

「なによ!!それでも召喚したのはわたしよ?!契約してしまえばこっちのもんだわ!!」

「我名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!!」
「だめぇ!!」

とっさに振られた玉串は、確かに呪文を打ち消した。

「あれ?」
「何よ、やっぱりゼロのルイズじゃない!!」
「ち、違うわよ!!今のは確かに成功したわ!!」
「じゃあなんで成功してないのよ?」
「それは!!−−−」
「わがなはかつらぎみかん。いつつのちからをつかさどるぺんたごん!!このものにしゅくふくをあたえわれのつかいまとなせ!!」
「は?!?!」

どうしても盗まれてしまうなら、盗まれてしまう前に盗めなくしてしまえばいい。
みかんは優秀な魔法使いであった。
見よう見まねであったとしても、その魔法は成功したのだ。

「ちょ、あんたね!!」
「おるとろすさんはわたさないもん!!」
「ミス・ヴァリエール…」
「ミスタ・コルベール!!こいつ、わたしの使い魔を!!」
「そうなってしまったものは仕方ありません。それよりも、こうなるとその少女と契約しなくては留年ということに」
「そんな!!」

使い魔のルーンに苦しむオルトロスを心配するみかんの唇を奪うことはそう難しくはなく、右手に刻まれるルーンの激痛に少女が意識を保つことはあまりにも難しかった。

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:16:08 ID:7P3lhQC7
児童虐待?

支援

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:16:15 ID:MipdZIZb
支援


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:16:20 ID:8hFWjdie
レンタルマギカとやらの……みかんだっけか。支援。

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:16:25 ID:ssjlzStp
ルイズ外道ビッチ

27 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:16:29 ID:PXlaWOf1
みかんは空を見上げていた。
せっかくお兄ちゃん社長が就任してくれてすべてが丸く収まりそうだったという

のに異世界などに呼び出されてしまったのだから仕方ない。
しかも自分の位置づけは平民というよりかは奴隷。
そんな話を聞かされたのだから半べそで部屋を飛び出したとしてもしょうがない


ルイズは戻る手立てなどないと断言していたが、いくつもの魔術が存在する世界

からやってきたみかんはそんな話信用していなかった。
来れたのだから帰れる、魔術は万能ではない、完全に一方通行なものなどあるは

ずがない。
この先どうしようかと寝そべるオルトロスにもたれかかっているとメイドがやっ

て来た。

「あの…貴族様どうされたんですか?」
「え?」
「もう朝食の時間になってしまいますが?」
「私は貴族なんかじゃぁ…」
「でも、そのケルベロスさんは使い魔ですよね?」
「そうだけど…」
「でしたら魔法使い様ですよね?」
(………?)

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:17:19 ID:7P3lhQC7
支援

>>25
ああ、今度アニメがはじまるやつか。
内容は全然知らないけど……

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:17:55 ID:yb8IBbzv
改行ガヨミヅライデスヨ

30 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:18:16 ID:PXlaWOf1
ルイズの対応はある程度サイトに比べて多少冷ややかですが基本同じです


しばらく考えた後にみかんは理解した。
ルイズの言っていた『異世界だか何だか知らないけど貴族と平民を絶対的にに隔

てるものがある限りあんたは使い魔なんだから!!』という叫びの意味を。
てっきり血筋の話だと思っていたそうではない、『魔法が使えるかどうか』だっ

たのだ。
なるほど、とみかんは納得した。事実自分のいた世界でも魔術師としての有能性

で扱いは天と地程も違うのだ。
ではどうする?今からルイズに「実は自分は貴族でした」と明かすべきか?
いや、そんなことをすれば生活の保障がなくなってしまうではないか。
自分が魔法を行使できないことを真剣に悩んでいるルイズにこんなことを打ち明

けるべきではない。
敵に回してしまうかもしれない。

「ん〜ん、わたしはへいみんだよ?」
「平民?ああ!!ミス・ヴァリエールの使い魔ですね?」

今のところルイズは使い魔を似たい召喚したことになっている。
皆まさか平民の少女が使い魔と契約したとは思っていないのだ。
ルイズの契約が遅めに効果を発揮したのだろうと。

「…うん」
「こんなに小さいのに…」
「……」
「そうだ!!せめておいしいものをご馳走してあげます!!」
「え?」
「貴族様の残り物でよければまかないを出させてもらいますわ。ですから、元気

を出してくださいな」
「いいの?!」
「ええ、私達平民は支え合わなければいけませんもの」


31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:19:58 ID:7P3lhQC7
支援

今wikipediaで調べたらこのキャラの声、釘宮理恵でやんの。
同じ声で会話してんのか

32 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:20:24 ID:PXlaWOf1
アニメ化するからには結構有名な作品なのかと思ったのですがそうでもないのですね
次はもう少しみかんについて詳しく書きます


それは昼食時のこと

「あ、あんた!!姿が見えないと思ったら何お皿なんか運んでんのよ!!」
「わたしはシエスタお姉ちゃんのおてつだいをしてるの」
「だったら私の使い魔としての家事を済ませてからにしなさいよ!!」
「いや!!」
「この…!!」

ガシャン!!
唐突にワイングラスの割れる音が響く。

「「何?!」」

「君!!君のせいで女性二人を傷つけてしまったじゃないか!!」
「申し訳ありません…」

「シエスタお姉ちゃん!!」
「ん、何だね君は?こんな小さなメイド…メイドかその格好は?」
「わたしはみこだよ!!そんなことよりシエスタお姉ちゃんになにしてるの?!


「こいつが機転を利かせなかったせいで二人の女性が傷ついてしまったんだよ!

!」
「申し訳ありません!!」

しかし群衆の言い分は違った

「何言ってんだよ!!おまえが二股をかけてたのがいけなかったんだろ?」
「うるさい!!」

え?二股?機転を利かせる…?よくわかんないけど、悪いのはこの人なんだ!!

「このもやし〜〜!!」
「な、貴族に向かって何てことを!!」
「みかんちゃん!!貴族に逆らったら殺されてしまうわ!!」
「大丈夫だよシエスタお姉ちゃん、このおにいちゃんにはちゃんとあやまっても

らうんだから」
「何が大丈夫なもんかね!!この貴族である僕に逆らって!!僕に謝罪させるだ

と?決闘でもしようっていうのかね?」

瞬間、笑いが起きーー

「そうだよ」

静まり返った

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:20:43 ID:8hFWjdie
確かに文章がブツ切りになってたりするので専ブラ投下ならプレビューとかでチェックすると良いかも支援

34 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 01:20:52 ID:7kjkKfbJ
レンタルマギカで調べられた魔術の資料は尋常ないしえーん

後予約してもいいですかね?

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:21:39 ID:7P3lhQC7
支援

>>29
メモ帳からコピペした時、ウィンドウの右端の折り返してたところで
勝手に改行が入ることがあるね。

36 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:22:01 ID:PXlaWOf1
中の人が同じなの今気づいた
おでれぇーた


「みかんちゃん、ダメです決闘なんて!!」
「だいじょうぶ」
「あんたね!!平民が貴族に立ち向かって平気なわけないでしょ!!」
「だいじょうぶ」
「「だからーー」」
「おや、メイドにミス・ヴァリエール、今さら何をしているんだい?もう決闘を

始めたいのだけどね」
「あんたはちょっと黙って!!」
「ルイズお姉ちゃん」
「なによ!!」
「だいじょうぶ」
「…!!」

みかんには、絶対に負けない自信があった。
ルイズの説明した使い魔の特殊能力だと思われる不思議な力。
玉串を握るとルーンが光を放ち決壊の威力や範囲が数倍に膨れ上がるのだ。
これならたとえどんな魔術であっても打ち消すことができる。
しかも午後の授業が終わり決闘が始まるまでの間に厨房からこっそり持ち出した

塩を手持ちのものと混ぜて清め、学院全体に撒いておいたのだ。
さらに使い魔の情報も集めた。
気配を祓って行動したので誰にもばれてはいないはず。
魔術の戦いでは情報こそ最強の武器だ。
一番強そうなあの竜でさえ問題なく封じ込めるだろう。
あれだけの巨体だ。何かしらの魔術による支えなしには飛べるわけがない。
全てを払えば火も吹けないに違いない。
さらにこっちにはケルベロスがいる。
もし無事に結界を発動させられたならこの学園を支配したことになる。
しかしこちらの手のうちを堂々と晒すわけにはいかない。
あくまでもギーシュは、『魔法を使う暇もなくケルベロスに組み敷かれる』負け

方をする。
ケルベロスの参戦はもう決定事項だ。
ギーシェはケルベロスの火力を知らない。
せいぜいサラマンダー程度で後はただの大きな犬だと思っていたのだ。
まとめて始末してしまえばルイズを学院から追放できるかもしれないということ

で快く許可をした。
彼の中ではケルベロスさえ倒せば終わりだと考えているのは誰にでも分かった。
ルイズも状況を甘く考えていた。
みかんが強気なのは一重に『自分の』使い魔であるケルベロスを頼りにしてのこ

とであって、いざ決闘が始まる段階で自分がケルベロスを制すればみかんも諦め

ると思っていたのだ。
しかしケルベロスはみかんに従った。
ただ懐いてるだけとは思えないほど従順にみかんに寄り添うケルベロスを見てル

イズは焦りに焦ったが、もう遅い。

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:22:40 ID:UcT3ZDQ1
支援

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:22:45 ID:8hFWjdie
後、台詞だけで進められるとどうしても読みづらい気がする支援

予約状況
レンタル氏→テッカマン氏→未定氏→主氏

39 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 01:23:51 ID:nIe/F7D5
ならば私も投下予約を!


2時までには眠らないと明日きついんだけど…
重複スレに投下するってあり?

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:24:17 ID:oK3pgE+D
モスラーヤモスラー
ドゥンガンカサークヤンインドゥムー
ルストウィラード
アハンバハンバームヤン
ランダバンウーンラダン
トゥンジュカンラー
カサクヤーンム



召喚されないかなぁ……

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:24:38 ID:UcT3ZDQ1
支援


42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:24:44 ID:7P3lhQC7
支援

「トリスティン」じゃなくて「トリステイン」だよ。
あと一箇所「ギーシェ」になってるよ。

43 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:24:50 ID:PXlaWOf1
「それでは、始めようか」

その一言みかんが一歩前に出たことを合図に決闘は始まってしまった。
袖の中に手を突っ込みルーンも玉串も相手から見えないようにする。
玉串の形状は杖に近い。
最初みられた時はただの枝だと思われていたようだが、あまり四六時中握ってい

ればばれるだろうから隠しておいた。
ギーシュが造花のバラを使いワルキューレを作り出し、ケルベロスに特攻させる



(どうしよう?)

命令するまでもなくケルベロスはそれを飛んで回避してくれたが、ここからが問

題だ。
出現したゴーレムを見たみかんは頭を回転させ始める。
もっとも自然な勝ち方を考える。
流石にケルベロスごと自分を殺してしまうような魔術は使ってこないだろうとケ

ルベロスの後ろにいた作戦は当たった。
ケルベロスが着地すると同時にワルキューレもそっちを向いた。
おそらくワルキューレはケルベロスよりも遅い。
これならいける。
ギーシェを中心に結界を張りこれ以上の魔術の行使を封じる。
そしてケルベロスを走らせる。
ギーシェは魔法を唱えたが『ワルキューレが形をなす前に』杖をケルベロスに奪

い取られた。
ギーシェが青い顔で自分の杖をかみ砕いたケルベロスを見た後に、負けを認めた


ルイズやシエスタを含めた観客が「偶然勝っただけだ」と断言する中、ギーシェ

は土壇場で全力を出せなかった自分をひどく恥じていた。

以上です
SS投下が初めてなのでメモ帳で起きる改行の性質を今知りました
精進します



44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:26:44 ID:8hFWjdie
>>39
避難所の代理投下スレに投下して貰えたら代理投下しますけど……。
ダメであれば重複スレに投下ですかね。

予約状況
テッカマン氏→未定氏→主氏+しもべ氏

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:26:53 ID:tElrVBiU
書き物には紙copi Liteをおすすめする
一文字の変更でも自動保存・文字数表示と基本しっかりしてるんで

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:26:57 ID:7P3lhQC7
>>39
DAT落ち予防になるから個人的にはOKだけど、
この板の他のスレ住人から「2つスレ平行して使うつもりかよ」と冷ややかな目で見られるかも?

もし容量的に入るなら、前スレに投稿してほしいけど
しもべさんはいつも長く書いてくれてるから、たぶん入らないよね……

47 :未定:2007/08/08(水) 01:28:33 ID:f3vQtc/7
容量って一文字2Bだっけ?

48 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 01:30:10 ID:PXlaWOf1
読み返すと激しい誤字脱字の嵐ですね
投下前は完璧に見えたのに、反省

次の人支援


49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:30:46 ID:7P3lhQC7
>>47
全角文字はそう
半角文字は1Byte

50 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 01:31:08 ID:nIe/F7D5
今見たらけっこう短くて11KBだった。

484だからギリギリ…

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:31:23 ID:tElrVBiU
レンタルマギカはしらんが続きは気になるのでがんばってくれ

52 :ハルケギニアの騎士テッカマンゼロ:2007/08/08(水) 01:32:09 ID:GSp0xUru
ワルドの目の前で、信じられない光景が広がっていた。
急速上昇したルイズ――テッカマンゼロは怪物を次々と切り裂いていく。
剣や魔法をことごとく跳ね返す強固な外殻、風竜さえも凌駕するスピード、魔法衛士隊の精鋭たちでさえまるっきり歯が立たない化け物どもを。
子供の頃から知っている、あの小さなルイズが、だ。
「テックセッター……テッカマンゼロ。……あの力があれば」
ワルドは目をぎらつかせながら、戦いを見つめた。

テックランサーを回転させ、一直線に突っ込む。自身の数倍はあろうかというラダム獣の肉体に大穴が開く。
振り向きざまに分離させたテックランサーを投げつける。二本の刃はそれぞれ強固な外殻を引き裂き、二体のラダム獣を真っ二つにする。
いかに人間の力が及ばない相手であっても、テッカマンにとっては脅威ではなかった。
テックランサーが煌くたび、ラダム獣はその数を減らしていく。
しかし本当の強敵は別にいる。
テッカマンに改造された者は、他のテッカマンの存在を感知することができるのだ。
そしてその感覚がすぐ近くにいる別のテッカマンの存在を教えてくれた。

「来た!」
「やっぱり生きていたね、ゼロ」
「ギーシュ……テッカマンダガー!」
私はギーシュとそれほど仲がいいわけじゃなかった。
学年の同じ級友だけど、あまり話してもいない。ただ、キザで微妙に趣味が悪くて落ち着きがなくて詰めが甘い、という印象は残っているし、
顔も覚えている。ギーシュ・ド・グラモンという名前も知っている。
そんな相手と命のやり取りをすることになるなんて、考えたこともなかった。
彼は飛行型ラダム獣の上で、バラの花を振った。彼が魔法を使うときの杖は、あのバラの花だ。
振り方もキザで無駄に格好をつけている。そんなところも変わらない、以前のままの仕草だ。
けど……違う!
彼はもうギーシュじゃない。ギーシュはもう、あのときに死んだ。
あそこにいるのはテッカマンダガー、憎むべきラダムの尖兵で、私たちみんなの仇!

「魔法も使えず、ラダムを裏切った不完全なテッカマン。まさにゼロという名がふさわしいよ」
嘲笑するダガーの周りに七体の影が現れた。青銅の女戦士、ワルキューレ。
前と同じようにゼロの動きを止めてから始末するつもりなのだろう。
「行けっ!」
指揮棒よろしく、バラの花を向ける。同時に全てのワルキューレが一直線に突進してきた。
だが、ワンパターンな攻撃だった。
ダガーの最大の失敗は、以前のこの攻撃でゼロを倒しきれなかったことだ。
テッカマンになっても魔法が使える、この重大な事実を隠し続け、最後の最後、確実に倒せるときに、決め手として使うべきだったのだ。
ゼロ――ルイズの頭の中には、以前にやられた時のことが思い起こされている。
ワルキューレは確かに脅威だけど、その間に接近できればダガーは対応しきれない……!
「クラッシュイントルード!」
各部装甲が折りたたまれる。エネルギーフィールドに包まれたテッカマンゼロは超高速で突撃、次々とワルキューレを打ち破っていく。
「何!?」
「ダガー、これで!」
クラッシュイントルードはそのままラダム獣の上に陣取っていたダガーを弾き飛ばす。
ワルキューレの操作に集中していたダガーは反応が遅れ、直撃を喰らってしまう。
ダガーを跳ね飛ばした瞬間にゼロは折りたたまれた装甲を展開、強烈な空気の抵抗で身体がばらばらに千切れそうなほどの衝撃を受ける。
だが、これはチャンスなのだ。ダガーを倒す、千載一遇の。その一心で、ルイズは耐え抜く。
激しい空気抵抗がブレーキとなり、ゼロの身体はダガーの直上で停止した。バランスを崩し、ダメージに耐えながらもゼロは、
ダガーを貫かんとランサーを突き出す。


53 :ハルケギニアの騎士テッカマンゼロ:2007/08/08(水) 01:34:02 ID:GSp0xUru
絶対に外しようのない、必殺のタイミングの一撃。本来なら、ここでダガーの命は潰えていたはずだった。
しかし一瞬、ダガーの頭部にギーシュの顔が被って見えた。
キザな微笑を見せ、バラの花をくわえているギーシュ。確かあの時は召喚で現れたモグラと顔を見合わせていた。
「うっ!」
思わずルイズは目を逸らす。そのせいで、わずかに狙いがずれた。

鮮血が飛び散る。
真っ赤な血が視界に飛び込み、装甲にぽつぽつと赤い斑点をつくる。
殺……したの?
自分が望んだはずの事態。その結果にルイズは打ちのめされ、戦闘中だというのに茫然自失となり、空中で止まってしまう。

しかし、突き出されたランサーはダガーの回避行動とあいまって目標を外していた。
「うわあぁぁぁっ!」
顔を貫かれたダガーは動きを止めたゼロを蹴り飛ばし、顔を押さえて絶叫する。
彼の顔は右半分が痛々しく切り裂かれ、指の間からも血が流れ出している。
「ゼロ、よくも!」
ダガーは残された左目を憎悪で燃やした。しかし、さすがに状況が不利だと悟ったのだろうか、襲撃してきたラダム獣の生き残りを集結させ、
それらを囮として後退する。

蹴られたショックでやっと立ち直ったルイズは、後退するダガーを睨みつけた。
まだ、まだ間に合う!
ゼロは肩の装甲を展開させ、必殺の一撃の体勢に入る。
「ボル……!」
ここでも後退するダガーの後姿にギーシュの顔が重なって見えた。ここでボルテッカを放てば、間違いなく殺してしまう。
顔の知っている、どんな人間かも知っている相手を。何より自分のせいであんな姿へと変えてしまった級友を。
そんな思いが、彼女を一瞬躊躇させてしまうが、ルイズは首を振ってそれを振り払う。
あいつはラダム……ラダム! 
「ボルテッカァーッ!」
必殺の一撃が発射される。フェルミオンの奔流が幾多のラダム獣を飲み込んでいくが、所詮はタイミングを逸した一撃。ダガーには
かすりもせず、そのまま見失ってしまった。
追撃しようにも、ボルテッカを撃ったおかげで体力は限界だ。
ゆっくりと地上に降り立つ。地面に両足を置き、浮遊のための推進機関を停止させた。
途端にゼロは糸の切れたマリオネットのようにへたり込み、地面に両手を着く。同時に、テックセットも解除された。
そこにいるのはもはやラダム獣を手玉に取り、テッカマンダガーを追い詰めた戦士、テッカマンゼロではない。
ただ運命に翻弄されるだけの、小さな少女だ。


54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:36:01 ID:PXlaWOf1
支援

55 :ハルケギニアの騎士テッカマンゼロ:2007/08/08(水) 01:36:27 ID:GSp0xUru
「では何も知らない、覚えていないというのかね。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール?」
ルイズは何も答えない。ただ目を伏せ、じっとしている。
テックセットを解除したルイズは、すぐさま武装された兵士たちに包囲された。しかし彼女は何の抵抗も示さず、そのまま拘束された。
今はマザリーニ枢機卿じきじきの尋問を受けている。
「君がトリステイン魔法学院の生徒で、あのヴァリエール公爵家の息女だということは分かっている。ワルド子爵やミス・ロングビルの
証言からも明らかであり、君もそれは認めている。しかし、私の知りたいのはあの化け物たちのことだ」
そこで一息つき、ルイズの反応をうかがう。全く変わらなかった。
「君は化け物の事をラダムと呼び、君自身も姿を変えた。何か知っているのだろう」
何かに耐えるように目を伏せたまま、ただ静かに首を横に振る。マザリーニは嘆息しながらも、辛抱強く説得を続ける。
「君は知っているかな? 君のいた魔法学院を中心として、トリステインの半分は既に化け物によって占拠されてしまっている。
そうでない地域にもあの化け物たち、君の言うラダムは侵攻し、植物を植えつけている。これはトリステインだけの問題ではない。
既にハルケギニア全土に及んでいる。我々は何としてもラダムを駆逐し、このハルケギニアを取り戻さなければならない。だが、
情報はあまりにも少ない。教えてもらえないかね? 君の事、ラダムのこと、そして君の変身したテッカマンの事を。それに
、敵にも
君と同じようなテッカマンがいたね。どんな小さなことでも構わない。何か……」
「何も……覚えてません」
ルイズの反応は変わらない。それでも、マザリーニは諦めるようなことはしなかった。やっと、怪物――ラダムに対抗するための
手がかりを見つけたのだ。何があろうと諦めるわけにはいかない。しかしあまり強く迫るわけにもいかなかった。
ルイズ、テッカマンゼロは人間ではあるが、味方かどうかは分からない。下手なことをして彼女を敵に回しては、取り返しがつかない。
「では、何か欲しいものはないかね。君はあのラダムを蹴散らしてくれた。礼も含めて、可能な限り用意させよう」
マザリーニは作戦を変えることにした。見え見えの懐柔だが、何もしないよりはいい。
「……では、何か食べ物をいただけますか?」
ルイズは少し顔を赤らめながら、小さな声で言った。

程なくして、給仕と共にワルドが部屋に入ってきた。入れ替わるようにマザリーニ枢機卿は部屋を出て行く。
給仕も配膳を終えたら、一礼をして部屋を出て行った。
これで、部屋にいるのはルイズとワルドだけとなった。これも間違いなく懐柔策の一環だろう。
ワルドとルイズが昔馴染みであるなら、説得も情報を得るにも都合がいい。
それに気付いたルイズは、一心不乱に目の前の食事に手をつけた。テックセットのおかげで非常に空腹だったせいで、既にかなりの量
を平らげている。
「よく食べるね」
ルイズの食事を見ていたワルドは、感心したように呟いた。その言葉にルイズは手を止め、慌てる。
「す、すみませんワルド様! 目の前で何とはしたないことを……」
「いや、いいんだ。ちょっと驚いただけだよ。それに、そんな他人行儀はやめてくれないか? さっきみたいな感じで構わないよ」
「あれは、いきなりのことで動転してしまってあんな失礼な態度を……、申し訳ありません!」
「あれでいいんだよ。だって僕たちは婚約者じゃないか」


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:36:45 ID:7P3lhQC7
おおなんかワルドが野心を抱いている 支援

57 :ハルケギニアの騎士テッカマンゼロ:2007/08/08(水) 01:38:12 ID:GSp0xUru
「こ、婚約者だなんて親が勝手に決めたことじゃない!」
ついこのような口調になってしまった。しゃべって初めて、ワルドのペースに乗せられたことに気付く。
「おや、小さなルイズは僕のことが嫌いになってしまったのかい?」
短い沈黙、やがて聞き取れるか取れないかぎりぎりの小さな声でルイズが口を開いた。
「嫌いなわけ、ないじゃない」
「よかった。君に嫌われていたとしたら、ショックで死んでしまうところだったよ」
完全にワルドのペースだった。いかにテッカマンといえど、ルイズ自身はこの間まで学生だった、ただの少女だ。魔法衛士隊として、
貴族として酸いも甘いもかみ分けてきたワルドに勝てるはずがない。
ルイズは「テックセットはものすごく体力を使ってお腹が減るのよ」と言い訳がましいことを口にしてから、食事を再開する。
「それで、ワルドもやっぱりラダムのこと聞きに来たの?」
「枢機卿にはそう言われてきたけどね。僕の一番の目的は君と話がしたかったからだよ」
「え……そんな」
ルイズは顔を赤らめる。手応えを感じたワルドは立て続けに聞いた。
「それにしても驚いたよ。君が目の前で変身したのを見たときは。あれは一体何なんだい?」
「……その辺りは覚えてないわ。いつの間にかこのシステムボックスを持ってて、テックセットできるようになってたの。ラダムのことも同じで、何も知らないわ」
ここは嘘だった。あの悪夢を忘れられるわけがない。ただ、誰にも言いたくないだけだ。
そのままルイズは食事をも止め、何も言わなくなった。

口を閉ざしたルイズを前にして、突然ワルドが何かを思い出したかのように言った。
「そうだ。あとでヴァリエール公爵領を訪ねてみようか」
「えっ、無事なの!?」
「少なくともあの辺りにはまだラダムは確認されていないよ。僕のグリフォンなら、すぐに行けるさ」
「けど……無理よ」
「何でだい? ラダムのことなら大丈夫だよ。君があれだけ痛めつけたんだ。そんなすぐには襲ってこないよ」
「でも……」
渋るルイズだが、行きたがっている。ワルドの目には明らかだった。
「それに、君が生きていたんだ。魔法学院の者の生存は絶望的だといわれていたからね。ヴァリエール公爵様たちにも報告しなくちゃ。
きっと喜ぶよ」
返事がない。その隙にワルドは一方的に宣言する。
「よしっ、決まりだ。明日すぐに僕のグリフォンで行こうじゃないか」
「そ、そんな! 勝手に決めないでよ!」
「じゃあ、やめるかい?」
ワルドはわざと意地悪く言った。目を伏せたルイズは長い……長い沈黙のすえに顔を真っ赤にして小さく呟いた。
「……行くわよ」
それでも言われるがままで悔しいルイズは、苦し紛れの言い訳を口にする。
「でもワルドが言ったからじゃなくて、とうさまたちが心配だから行くだけなんだからね!」
「分かってるよ、僕の可愛いルイズ」
しかしワルドは動じることなく鷹揚に応える。その余裕に満ちた態度が、ルイズの顔をますます赤く染め上げた。



58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:39:17 ID:E1W54DTp
あまりに絶望的な状況に支援

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:39:59 ID:7P3lhQC7
実家が出てくるのか。
そういうのってここで初めて見るかも

60 :ハルケギニアの騎士テッカマンゼロ:2007/08/08(水) 01:40:41 ID:GSp0xUru
全ての始まりであり、今はラダムの本拠地となってしまった土地。
もともとはトリステイン魔法学院であった場所に戻ったダガーは、顔の右側を押さえつつ呪詛の言葉を吐いた。
「ゼロ……出来損ないが、この僕に!」
そこへどこからともなく遠雷のような声が響いた。その声にダガーは顔を上げる。
「やはりあなたでは、ゼロを倒しきれないようね」
口調は丁寧だが、圧倒的な威圧感。声だけで、その底知れない力と貫禄を感じさせる。
テッカマンオメガ。テッカマンの頂点に立つ存在であり、ラダムそのもの。低く抑えた声からは、性別はうかがい知れない。
「オメガ様、あなたは僕があのゼロに劣ると!?」
「こうして負けて戻ってきたことが、何よりの証拠よ。次は別の者にやらせるわ」
冷たく言い放たれる。それはダガーの自尊心、プライドを著しく傷つけた。
「待ってください、オメガ様! もう一度僕に機会を、この傷の礼をさせてください! 次こそはゼロを仕留めてみせます!」
声の端々から、復讐心がにじみ出ている。
「自信があるようね、分かりました。しかし、これが最後のチャンスよ。もはや失敗は許されません」
「はい。このバラに誓って」
ギーシュの姿へと戻ったダガーはバラを天へ掲げた。美しい顔は右目を失い、残された左目にも復讐の炎が宿る。
これなら、いけるかもしれない。
ダガーの様子を見たオメガは、見えない唇を歪ませた。




>>投下終了です。
  夜分遅くの支援、ありがとうございました。

61 :未定:2007/08/08(水) 01:42:12 ID:f3vQtc/7
テッカマンさんGJ。

……名前が思いつかんべさ

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:43:10 ID:P2havrdc
ゼロフロンティア・ブルー編、とか

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:43:47 ID:7P3lhQC7
>>60
乙ですー


>>61
「げろしゃぶ」か……「フーミン」だな!

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:45:32 ID:oK3pgE+D
GJでしたー


間違ってもイバリューダーは出ないよね?(スパロボW)

65 :フーミン:2007/08/08(水) 01:46:11 ID:f3vQtc/7
よーし。

ルイズは一つの目的と、企みを持っていた。
目的は使い魔と主人の関係を、はっきりと教えつけることである。
そのための企みの一つ。

(無駄に貧相な食事――)

生きるのに必須とも言える食べ物の差で、
単純に立場の差を示す。
更に、わざわざ食堂に連れてきて、
その差をはっきりと自覚させる。

(――完璧ね)

ルイズはそう考えていた。
事実、ブルーはあのスープっぽいものと、パンの欠片を見つめている。

「どうしたのブルー?早く食べないと冷めるわよ?」

などと、ちょっと馬鹿にするような口調で話しかけてみたりもする。
が、特に反応はない。と言うか、普通に食べている。

(……あれ?)

予定と違う。
本来なら、少し文句を言ってきたところに、
お情けで鳥の皮でも与えてやろう、位に思っていたのだが。
出来るだけ動揺を前に出さずに、話しかける。

「……ブルー、それで足りるの?」
「無い物は仕方がない」

予想していたものと違う反応が返って来て、
ルイズはちょっと焦りながら、

「いや、食事とか寝床を提供するとは言ったけど、
 これはちょっと酷いかな、なんて……あははは」
「クーロンの宿屋は金を取る割には飯は出ないし
 床で寝るのとそう変わらないベッドだったな」
「そ、そう……」

クーロンと言うところは知らないが、
これ以上待遇を悪くするのは流石に躊躇われたので、
ルイズは食事で立場の差を教え付けるのは諦めた。
ルイズの企み、失敗。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:47:12 ID:8hFWjdie
テッカマンの人GJ。しかしその喋り……まさかオメガはキュルケなのか。そしてフーミン支援。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:47:48 ID:7P3lhQC7
ちょw俺が悪かったw

支援

68 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 01:48:06 ID:f3vQtc/7
まあ嘘だが。


食事を終えると、ブルーはルイズの後に付いて教室にむかっていた。
教室に入ると、多種多様な生き物が居た。
恐らく、全て使い魔なのだろう。
ブルーはそう考えながら、周りを見回した。

「犬じゃないよ!クーンだよ!」

……何か聞こえた気がしたが気のせいだろう。
そうこうしているうちに、教師と思わしき女性が、扉を開けて入ってきた。
席に着こうとすると、

「ここはメイジの席。使い魔は座っちゃ駄目」

そうルイズに言われたが、ブルーは無視して座り込む。
ルイズは何も言ってこなかった。

「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね
 このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、
 様々な使い魔達を見るのがとても楽しみなのですよ」

シュヴルーズと言うらしい教師の声が響く。
そう言うと、辺りを見回し、ルイズとブルーを見てから、続けた。

「……おや、変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」

瞬間、生徒達が笑い出す。

「ゼロのルイズ!召喚できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」

その言葉に対し、ルイズは立ち上がり、澄んだ声で返した。

「ブルーは確かに私が召喚した使い魔よ」
「嘘つくな!『サモン・サーヴァント』が出来なかったんだろう?」

何が面白いのかは解らないが、教室中の生徒が笑い出す。
が、ルイズはその嘲笑を意にも介せず、返した。

「そう思いたいなら思えばいいわ」

いつもと違う反応に、笑っていた生徒達はお互いに顔を見合わせ、
疑問と驚きを含んだ表情を互いに見せ合う。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:49:01 ID:UcT3ZDQ1
支援

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:49:02 ID:P2havrdc
笑いを堪えきれず奇声を上げてしまったじゃまいかwww支援

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:49:36 ID:8hFWjdie
さりげなーくクーンがおる!?支援 後、しもべの人は結局どうするのじゃろう。

72 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 01:49:39 ID:f3vQtc/7
「……何があったんだルイズの奴」
「妙なものでも食べたんじゃないか?」

が、何故かそれには

「私は野良犬じゃないわよ!」

と返すルイズ。それを聞いて、
馬鹿にするような様子は抜きで、暖かい笑みを浮かべる生徒達。

「ああ、いつものルイズだ」
「やっぱルイズはこうじゃなくちゃな」

そんなことを言うクラスメイト達に、ルイズは怒りを爆発させた。

「どうゆう意味よっ!」

そんな様子を眺めていたシュヴルーズは、こんな事を呟いていた。

「良いクラスですねぇ……」

そう言いつつも、授業を進めるために杖を振り、
話を止めない生徒達のく口に粘土を押し付ける。

「仲が良いのは良いことですが、授業は静かに受けて下さい」

……笑っていた生徒達とは対照的に、キュルケはルイズの使い魔をじっと見つめていた。

「それでは、授業を始めますよ」

そう言い、杖を振ると教壇の上にいくつかの石が現れる。
ルイズは姿勢を正し、授業を受ける姿勢になった。
横を見ると、自分の使い魔も似たような姿勢で居るので、何かおかしかった。

「さて、私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。
 『土』系統の魔法を、これから一年皆さんに教えることになります。
 魔法の四大系統はご存じですね?えー……ミスタ・マリコルヌ」

「は、はい。ミセス・シュヴルーズ。『火』『水』『土』『風』の四つです!」

その言葉を受けて、シュヴルーズは軽く首を縦に振った。

「今は失われた『虚無』を合わせ、全部で五の系統があることは、
 その五つの系統の中でも、『土』は重要な位置を占めると私は考えます。
 それは私が『土』の系統のメイジだから、と言うわけではありません」

彼女は一度咳払いをし、間を取ってから続ける。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:50:10 ID:UcT3ZDQ1
支援

74 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 01:50:50 ID:f3vQtc/7
「『土』は万物の組成を司る、重要な系統なのです。
 この魔法がなければ、金属の精製は出来ませんし、
 石を加工して家を建てることも難しくなるでしょう。
 農業などにも利用されており、私達の生活にとって最も重要な系統であると言って、間違いはないと思います。
 ……さて!今から皆さんには、土系統の基本である、『錬金』を学んでもらいます。
 既に出来る人もいるでしょうが、その人達は再確認の意味を込めて、もう一度学んで下さい」

そう言うと、彼女は杖を振り上げ、短くルーンを唱えた。
すると石ころが光に包まれ、暫くたち光が収まると、
石ころは黄金色に輝く金属になっていた。
それを見て、キュルケが思わず少し大きな声で言う。

「ゴ、ゴールドですか先生」
「ただの真鍮ですよ、金を錬金出来るのは『スクウェア』クラスのメイジだけです。
 私はただの『トライアングル』ですから」

『土』系統については解った――少々誇張が入っていることもだが、
そもそもの基本的なことが全く解らないので、
ブルーは少し悪いと重いながらも隣にいるルイズに聞くことにした。

「ルイズ」
「何よ?」
「『スクウェア』とか『トライアングル』とはなんだ?」
「系統を足せる数の事よ。それでメイジのレベルが決まるの」
「それだけ解れば今は良い。後で詳しく教えてくれ」
「解ったわ」

その後暫く授業が続いている内に、シュヴルーズが発した一言によって空気が変化する。

「では、実際にやってもらいましょうか。……えーと、ミス・ヴァリエール?」

具体的には、緊張が張り詰めた。
生徒達がざわめき始める。

「はい」
「この石ころをあなたの望む金属に変えてみて下さい」

ざわめきはどよめきになり、
キュルケが先生に対し発言をした後でも、収まることはなかった。

「先生」
「なんですか?ミス・ツェルプストー」
「止めた方が良いです」
「どうしてですか?」
「危険です」

キュルケははっきりと、確信を持って言った。
この時だけは全員が黙り込み、その言葉に頷き同意する。

75 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 01:52:20 ID:nIe/F7D5
>>71
とりあえず2:10までに投下できるなら、眠気を抑えて投下する

76 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 01:52:23 ID:f3vQtc/7
「危険?どうしてですか?」
「ルイズを教えるのは初めてですよね?」
「ええ、ですけど彼女が努力家だと言うことは聞いています。
 さぁ、ミス・ヴァリエール、失敗を恐れずにやってご覧なさい」
「解りました」

ルイズには自信があった。
間違いなく優秀な使い魔を召喚したこと。
言うことはあまり聞かないが、彼が優秀であることは間違いはない。

使い魔の召喚、『サモン・サーヴァント』に成功したという事実が、
彼女に自信を与えていた。
自分でも成功するんだと。

だから、この錬金も成功するはずだと、彼女は信じ切っていた。

まぁ、客観的に見ればそれほど論理だった自信ではない。
その召喚でさえ、十回単位の失敗を経てようやく成功したのだから。

「……何だ?」

ブルーは教室の雰囲気が変わったのを感じ取り、疑問に思った。
ルイズが錬金を行うと何かまずいことでも起きるのだろうか?

ルイズが席にたち、教壇にむかっていく。
生徒達の悲鳴が聞こえてくる。
それは、ルイズが教壇に近づくほど、大きくなっているようだった。

(何が起こるんだ?)

ルイズが教壇の上に立つと、先ほどシュヴルーズがやったように、杖を振り上げる。
そして、ルーンを唱え……危険を察知したブルーが、『盾』の秘術を密かに使い、
ルイズが杖を振り下ろし、石ころが爆ぜた。

予め使われていた『盾』のおかげで、それほどの被害はない……と言いたいところだが、
爆音に驚いた使い魔達がなんか凄いことになっていたし、
『盾』を貫通したがれきや爆風で何人かの生徒が怪我をし、
『盾』が間に合わなかったシュヴルーズは黒こげになって昏倒し、痙攣を起こしていた。

がれきの中から煤だらけになったルイズが起き上がり、
周囲を見回すと、軽く言った。

「ちょっと失敗したわね」
「……そりゃまぁ、いつもに比べればちょっとだけど」

意外と冷静に被害を計っていたキュルケが言った。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:53:12 ID:7P3lhQC7
別によそ見したり私語をしてなくてもルイズに当たるんだな。

支援

78 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 01:53:41 ID:f3vQtc/7
終わり。
クーンが今後絡むかどうかは不明。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:53:43 ID:8hFWjdie
>>75 ラーサ。そして支援

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:54:11 ID:UcT3ZDQ1
しえん

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:55:04 ID:7P3lhQC7
>>78
乙です

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:55:17 ID:rE6mrKl4
今ブルーが使ったのって陽・秘・空術だけかな?

83 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 01:55:24 ID:7kjkKfbJ
てかそれだったらしもべさん先いいですよ?

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:55:49 ID:ox07RawI
やれやれ、このスレの作品はどれもこれもエドの人に到底及ばないな
セリフだけでもっと面白い話書いてみろよwwww

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:56:52 ID:lm3kZS+h
モンハン小ネタだけど、ちと力尽きていました
しもべの人が来るまで少し間があるようなので投下しま

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:57:38 ID:Dnuy2jq8
ブルーの人おじゅじゅじゅー

>>85
支援開始!

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 01:57:43 ID:8hFWjdie
クーンは他のモンスター倒して特技吸わないと強くなれないからなぁ……。

そして予約状況
主氏、しもべ氏?

88 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 01:58:27 ID:nIe/F7D5
>>79
サンクスです。というか上の発言は口調がえらそうだ!(がびーん)
眠気ゆえか…?

>>83
いえ、むしろ早めにお願いします。
いっそがっごっぞっと!1レスにできるだけ詰め込んで!
というのは冗談ですが、お早めにどうぞ

89 :モンモンとトトス:2007/08/08(水) 01:58:43 ID:lm3kZS+h
 モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシは困っていた。
 何故か?
 今しがた召喚した彼女の使い魔(予定)が目の前で壮絶なまでにのた打ち回っているからだ。
 ひれの付いた尾が地面を叩くと地響きが起こり、振り上げた頭が塔に当たるとその壁を砕く。

 びったんびったんびったんびったん

「流石私の使い魔、生きがいいわね」
「この状況でその発言はどうかと思うわ」

 明後日の方を見てそんな事を言うモンモランシーに級友のキュルケが突っ込む、それでも巨大な(30メイルほどはありそうな)魚の様な使い魔はビチビチのたうっていた、砂埃が舞い立ち美しい翠色の鱗もその輝きを失いつつある。
 本来ならば陸上であってもある程度の活動が可能なこの魚のような竜、ガノトトスがかくも苦しみのたうっているのは、深い水深に居たところをいきなり陸上に呼び出され肺兼用の浮き袋が急激に膨れ上がったせいだ。
 その辺の魚ならば『暴れることも出来ず、程なくご臨終』で終わるのだが、曲がりなりにも魚竜である彼の生命力は容易い死を許さなかった。
 しぶといのも考え物である。

「ちょっと大人しくなって来たんじゃない?」
「そりゃ魚を水から上げればいずれは大人しくなるでしょうよ」
「でもこれ、変な魚よね? 脚とか生えてるし」
「…そういう魚なのよ、きっと」

ぴたん…、ぴたん…、

激しくのたうっていた巨体も勢いを失いつつあった

「んじゃ、そろそろ『コントラクト・サーヴァント』といきますか」
「貴方…、こうなるのを待ってたわね」
「おほほほほ、この程度は頭を働かせないとね」

鼻歌交じりのスキップで頭の方に近づいてゆく

「うぇ」

歯茎と白目を剥き、舌を出してデロンとへたっているその顔は人食い鮫を数倍イカツクしたようなシロモノだ、さらに

「さ、魚臭ッ!」
「ま、魚だし」

太陽に暖められて猛烈に生臭くなっていた

「ほらほら、ブちゅっとやったんさい」
「貴方の使い魔なんだから、貴方がやりなさいよ!」
「あ、ほらでもさあ」
「何よ?」
「このままほっといて死んじゃったら、召喚のやり直しにならないかしら?」
「死体は貴方で片付けなさいよね」
「えーっ、貴方のお得意の火の魔法で…」
「いやよ!」

この後コントラクト・サーヴァントをすませ使い魔となったガノトトスが噴水に向かって必死でのたくり進み、水に漬かったまま丸まって動かなくなってしまうのは余談である。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:00:00 ID:OWEuNrgh
とりあえず前スレも使っちゃえば?
分量多くない人は特に

91 :モンモンとトトス:2007/08/08(水) 02:00:36 ID:lm3kZS+h
モンモンが元からかけ離れているのはお詫びします。

92 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:02:44 ID:7kjkKfbJ
>>88
む、では早めに投下すればいいのかな?
んではいきますね

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:03:49 ID:Dnuy2jq8
>>91
終わりでいいのかな?投下乙。悶々やたら打たれ強いなw

94 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 02:04:01 ID:nIe/F7D5
>>92
急かしているわけじゃなくて…
すいません。

95 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:05:03 ID:7kjkKfbJ
「で、今日は何用なんだ?」
「わからないわよ。ただ呼ばれただけなんだから」

 とある日、当麻とルイズはアンリエッタに王宮へと呼ばれた為、使者が乗り扱う馬車に運ばれていた。
 ある程度の速度は出ているのか、風がルイズを幾分気持ち良くさせる。朝早く起こされたのか、ふあっと小さな欠伸をかいた。

(さて……と)

 まだ覚醒しきれていない頭を回転し始める。一体どうすれば当麻の気を引く事ができるのだろうか?
 ルイズは最初、自分が告白する姿を思い浮かべた。しかし、なぜ主が使い魔に告白しなければならないのだ、と却下する。
 次に、デートに誘う姿を思い浮かべた。しかし、なぜこちらから誘わなければならないのだ、と却下する。
 う〜〜んと、真剣に沢山のアイデアをズラリと並べるのだが、その全てにできない理由をくっつけた。殆ど変わらないような理由を。
 あれもダメ……これもダメ……、と思わず呟いているルイズの姿を見て、当麻は心配そうに声をかけた。

「なあ……、大丈夫か?」
「うるさいわね! 今考え事してんのよ!」

 キッ、と睨みつけられた当麻に為す術はなかった。どうしようもないと感じたのか、仕方なく窓から景色を眺めこむ。
 一回だけちらっとルイズを見るが、かなり真剣に自分の世界に閉じこもっているようだ。
 なに考えているんだろうな〜と気になるが、次声をかけたら絶対にマズいと直感で判断した。
 王宮まで、後もう少し時間がかかるようだ。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:05:38 ID:Dnuy2jq8
>>94
ま、モンハンの人が終わったみたいだし、気にしなくていんじゃない?支援

97 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:06:16 ID:7kjkKfbJ
女王へと位を上げたアンリエッタの感想は、疲れるの一言であった。国のトップは玉座に腰掛けて部下の報告を受けるイメージがあったが、どうやら変える必要性がある。
 彼女の仕事は接客に始まって接客に終わると言っても過言ではない。むしろそれだけしかやっていない気がする。
 国内国外問わず、様々な客と出会う機会が格段に増えた。様々な客に出会うという事は、それこそ報告もあるが、訴え、要求、ご機嫌取り、外交、内容も充実である。しかも、それらを朝から晩まで一日中働く必要がある程の量だ。
 ただ話すだけであるならば、そこまで苦にはならない。しかし、彼女は女王なので、ある程度の威厳を見せなければならない。
 これが疲れるに尽きる。一応マザリーニが手伝ってはくれるが、受け答えには僅かな揺るぎを出してはならない。
 何もしらないお姫様という昔の自分が、何年も前に感じてしまう。それだけ、彼女の精神と肉体は疲れきっているのだ。

 しかし、次に自分の目の前に現れる客は違う。先のような対応をしなくてもいい上、その疲れも吹き飛ばしてくれそうな大事なお客さん。
 まだかまだかと同じ場所を何度も往復しては、なかなか針が進まない時計に愚痴をつけたりする。
 と、部屋の外で待機している呼び出しの声が聞こえた。客がこの場に到着したのである。
 アンリエッタは溢れる嬉しさを少しばかし我慢した。もう少しだけ女王の態度をとらなければ。
 無理矢理作った口調で、「通して」と言う。すると、固く閉ざされた扉がゆっくりと開いた。

 ルイズとその使い魔である当麻が、アンリエッタの元に現れる。畏まるかのように、ルイズは頭を下げる。
 扉がギィィィと、悲鳴をあげながら再び閉まる。瞬間アンリエッタは女王から、昔の姫に変わった。ルイズへと駆け寄るや否や、ギュッと抱きしめる。

「ルイズ! あなたに会えて嬉しいわ!」
 ルイズは頭を下げたまま、応える。
「姫さまではなく……、陛下とお呼びせねばいけませんね」
 ルイズの態度に、アンリエッタはもう! と少し呆れながらルイズの顔を無理矢理上げた。
「そのような他人行儀を申したら承知しませんよ。ルイズ・フランソワーズ。あなたはわたくしから最愛のお友達を取り上げてしまうつもりなの?」

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:06:37 ID:UcT3ZDQ1
支援n

99 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:07:26 ID:7kjkKfbJ
「ならば……、いつものように姫さまとお呼びいたしますわ」
「そうしてちょうだい。ねえルイズ、ホント女王になんてなるんじゃなかったわ。退屈は二倍。窮屈は三倍。そして気苦労は十倍よ」

 はあ、と友達の前で出したくもないため息が吐き出される。
 ここにいる存在価値があるかわからない当麻は、とりあえず壁に寄りかかって二人を眺めた。
 一方のルイズは黙った。このままアンリエッタが自分達を呼んだ理由について話すのかと思って……。
 しかし、アンリエッタの口が開く様子はなく、ただじっと見つめている。こちらの様子を伺うかのように、ただ、じっと。
 このままでは話が進まない。自分らと面会する時間も限りがある。
 何か雑談はないかしらと、ルイズは自分の頭の中にある思い出を探り寄せる。やはり、ここで話す内容とすれば一つしかない。

「このたびの戦勝のお祝いを、言上させてくださいまし」

 特に当たり障りのない話題、これならば大丈夫だとルイズは思った。
 すると、アンリエッタは何を思ったのか、突然ルイズの手を握った。まるで感謝をするかのように。

「あの勝利はあなたのおかげだものね。ルイズ」

 へ、と思わず口から出てしまった。当麻もポカンと口を開き驚いている。二人ともなぜそれを知っているのか? と、そう表情が訴えていた。
 アンリエッタはそんな二人に笑みがこぼれる。

「わたくしに隠し事はしなくても結構よ。ルイズ」
「ええと、わたしにはなんのことだが……」

 いやいや、と思わず当麻は突っ込んでしまう。とぼけるのはいいとして、もう少し上手く出来ないのだろうか?
 アンリエッタは、そんなルイズに報告書を手渡した。以前自分が読んだあの報告書である。
 読み終えた感想として、ルイズは観念したかのようにため息を吐いた。

「ここまでお調べ済みなのですか?」
「あれだけ派手な戦果をあげたのよ? 隠し通せるわけがないじゃないの」

 そう言われればそうだ。あんな奇跡とも言えるような事、奇跡で終わらせるわけがない。それよりも、自分達を調べ上げたトリステインの人間に感心を覚えた当麻に、アンリエッタは視線を向けた。
「敵の竜騎士隊を全滅させたのはあなたですよね? 厚く御礼を申し上げますわ」
「あー、俺は個人の問題を解決しただけだ。それがたまたまいい方向になったんだけだから、御礼を貰う立場じゃないぞ?」

100 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:08:38 ID:7kjkKfbJ
「いえ、あなたは救国の英雄ですわ。わたくし個人の意見を尊重するならばあなたを貴族にしてさしあげたいぐらいだけど……」

 残念ながら無理なのです、とどこか寂しげな表情を浮かべた。
 トリステインでは平民が貴族になれないと、キュルケが昔言っていたのをふと思い出した。
 と言っても、当麻にとって貴族になろうがならないだろうが気にする事ではない。

「あー別に問題ないぜ? てかそれだったら俺の分をルイズに上乗せしてさしてやってくれ」
 え? とこちらに振り向いてきたルイズに当麻は黙って頷いた。
(当麻がわたしに恩義を与えてくれるなんて……)
 言葉には絶対言えないが、ジャンプするぐらい内心では喜んだ。わがままなど一言も言わずに、その分を自分にあててくれと言ってくれた事が。
 しかし、すぐに気付く。
(でも……、使い魔だからかもしれないわ)
 どうやら、浮かれるにはまだ早いようだ。

「ええ、あなた達の戦果は、このトリステインはおろか、ハルケギニアの歴史の中でも類をみないほどのものです。本来ならルイズ、あなたには領地どころか小国を与え、大公の位をあたえてもよいくらい」
「そんな……わ、わたしはなにも……」
「あの光はあなたなのでしょう? ルイズ。城下では奇跡の光だ、などと噂されておりますが、わたくしは奇跡など信じませぬ。あの光が膨れ上がった場所に、あなたたちが乗っていたドラゴンは飛んでいた。あれはあなたなのでしょ?」

 アンリエッタがぐいっ、とこちらに迫ってくる。その真剣な眼差しに、ルイズはこれ以上隠せないと思えた。
 それに、最愛の友達であるからこそ、こうして騙しているのに心が痛んだ。
 最初の出だしをなんと言うべきか悩み、うじうじしたが、やがて少し躊躇いながらも「えっと……」と切り出した。
 それ以降は、自分が誰にも相談できなかった『始祖の祈祷書』について、一から語り始めた。
 『水のルビー』を嵌めたら始祖の祈祷書のページに古代文字が浮かび上がった事。そこに記された文字を読んだら、あの光が現れた事の二点を主に。

「それで姫さま、わたしは『虚無』の担い手なのでしょうか?」
 一番気になる質問をアンリエッタにぶつけた。恐らくだが、彼女ならば答えるに違いない。
「おそらく……」
 アンリエッタは続けた。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:08:43 ID:UcT3ZDQ1
支援

102 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:09:47 ID:7kjkKfbJ
「『水のルビー』と始祖の祈祷書は、始祖ブリミルがトリステインに遺した秘宝と指輪……。それにラ・ヴァリエール公爵家の祖は王の庶子。
 始祖の力を受け継ぐものは王家にあらわれると言い伝えられてきたので」

 実際に放ったことだしそう考えるのが正しいようね、と付け加えた。
 ルイズは思わずため息をつく。次にアンリエッタが何を言うか理解出来たからだ。

「これであなたに、勲章や恩賞を授けることができなくなった理由はわかるわね? ルイズ」
 小さく頷くルイズ。一方の当麻はなぜだかわからなかった。
「ん? どうしてなんだ?」
 アンリエッタは僅かに顔を伏せながら答えた。
「わたくしが恩賞を与えたら、ルイズの功績を世間のもとにさらしてしまうことになるでしょう。それは危険です。一国でさえももてあますほどの力なのです。
 ルイズの秘密を敵が知ったら、彼らはなんとしてでも彼女を手に入れようと躍起になるでしょう。敵の的になるのはわたくしだけで十分」

 淡々と話すアンリエッタに、当麻は少しだけ不快感を覚えた。自分だけがそうなるように、他人を助けるその思考が。

「敵は外部だけとは限りません。城の中にも……、あなたのその力を知ったら私欲のために利用しようとするものが必ずあらわれるでしょう」
 ルイズはいつも以上に緊張した顔で頷いた。
「だからルイズ、誰にもその力のことは話してはなりません。これはわたしと、あなたとの秘密よ」

 インデックスと共に暮らしてきた当麻だから、アンリエッタの言い分はわかる。わかるのだが、
 助けを求めるという事は、助けを求めた他人を巻き込む事を意味している。
 つまりはアンリエッタはルイズを巻き込ませたくない一心なのだ。
 だけど、それは間違っている。
 もし自分がルイズの立場だったら?
 当麻の知らない所で、アンリエッタが一人だけ何か事件に巻き込まれたら。相談もされず、一人のうのうと平和の中にいた自分をどれだけ責めるだろうか、と。
 絶対にそんな事はあってはならないのだ。それだけはやっぱり、最愛の友達だからこそやってはいけない。
 すると、考え込んでいたルイズが何か決心したかのように、アンリエッタを見つめた。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:10:39 ID:UcT3ZDQ1
支援

104 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:11:03 ID:7kjkKfbJ
 すると、考え込んでいたルイズが何か決心したかのように、アンリエッタを見つめた。
「おそれながら姫さまに、わたしの『虚無』を捧げたいと思います」
「いえ……、いいのです。あなたはその力のことを一刻も早く忘れなさい。二度と使ってはなりませぬ」
「神は……、姫さまをお助けするためにこの力を授けたはずなのです!」
 しかし、アンリエッタは首を振る。
「母が申しておしました。過ぎたる力は人を狂わせると。『虚無』の協力を手にしたわたくしがそうならぬと、誰が言いきれるのでしょうか?」

 ルイズは諦めない。二度も彼女は説得に失敗しているのだ。二回目はたまたま良い方向になったが、今回は違う。
 絶対に良くない方向へいくと何故だか確信を得た。
 だからこそ、ルイズは告げる。

「わたしは、姫さまと祖国のためにこの力と体を捧げなさいとしつけられ、信じて育って参りました。
 しかし、わたしの魔法は常に失敗して、ついた二つ名は『ゼロ』。嘲りと侮蔑の中、いつも口惜しさに体を震わせておりました」
 ルイズは自分の思いを届いてくれ! と言葉にする。
「しかし、そんなわたしに神は力を与えてくださいました。わたしはようやく自分の信じるものに、この力を使えるのであります。それでも陛下がいらぬとおっしゃるなら杖を陛下にお返しせねばなりません」
 アンリエッタに断る理由が浮かばなかった。


 二人は用事を終え、王宮から出た。
 とりあえず始祖の祈祷書がなければ『虚無』を発動できないため、そのまま授かる事になった。
 もっとも、口外はおろか、使用もできる限り避けるという約束が条件であるが。
 また、ルイズは仕事をする際の許可証を、当麻は宝石や金貨を恩賞として貰う事になった。
 街は戦勝祝いでワイワイガヤガヤと賑わっている。酔っ払いの兵士が顔を真っ赤にして乾杯! と叫び、再び酒の補充にかかった。

「つか賑わってるなー」
 当麻は目の前の騒ぎに、率直な感想を述べる。先程の話は少し重たかったので、気分が変わるにはうってつけの光景だ。
「ほんとね」
 ルイズの親は地方領主であったので、このような街は初めてだ。なので、周りに影響されてか、自分も楽しそうになってしまう。
「んじゃまあ、ちょっくら見に行きますか?」
 当麻の案に、否定する言葉はなかった。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:12:09 ID:lm3kZS+h
支援

106 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:12:10 ID:7kjkKfbJ
 二人はあまりの人の多さに手を繋ぐ事になった。異性と手を握るという行為に対して、二人は顔を赤くして黙々と歩き続ける。
 端から見れば初々しいカップルのようだ。
 当麻は一人悩んだ。いや、この気まずい状況を打破する為の秘策の言葉を考えているのだが、
 浮かばない。
 面白いぐらいに浮かばない。
 うがーッと、内なる当麻が両手で頭を抱えて悩み出す。結局の所、日常会話しか浮かばないのであったりするのも、まだまだ子供のようだ。

「あーほら、つか俺の世界でもこんなんあるんだぜ?」
「そうなの?」
「まあなー、学園祭ってな? ここよりめちゃくちゃ広い場所で屋台や露店が埋めつくされるんだよ」

 へぇ〜、とルイズは相槌をうった。
 無意識の内にルイズは当麻の手を強く握る。当麻が自分の世界について話すとなんだか寂しい気持ちに変わる。
 当麻は、いつか必ず帰っていく日がくるに違いない。だからこそ、そういう話になるとその事が思い出されるのだ。
 おめでたい時に、そんな思いはしたくなかった。
 今ぐらいは、せめてこの時ぐらいは楽しみたい。もっと自分を見て欲しい。そんな感情が自分の中で渦巻く。
 でも、それをよしとしない自分もまたいる。
 わたしは当麻の事が好きなの? そんな事ない。ただあのメイドに取られたくないだけだもん。
 言い聞かせ、周りを見渡す。何か、何かないだろうかと期待しながら探したそれは、いとも簡単に見つかった。

「ねえ」
「ん?」

 ルイズに呼ばれ、当麻は立ち止まる。見ると、どうやら宝石商がお目当てのようだ。指輪やネックレスなどが並べてある。
「んじゃあちょい覗いてみますか」
 そう言って、ルイズと一緒にそちらへと向かった。


 二人が近づくと、商人が客だと判断し、声をかける。

「おや! いらっしゃい! 見てください貴族のお嬢さん。珍しい石を取り揃えました。『錬金』で作られたまがい物じゃございませんよ」

 ルイズはちょこんとしゃがむと、並べてある品物を物色する。
 しかし、あまり出来はよくないようだ。貴族が身につけるには少し派手で、あまりお勧めはできない。
 それでも、ルイズは気にせず一つのペンダントを手にとった。貝殻を彫って作られた真っ白なペンダント。周りには見映えをよくしたいのか、大きい宝石が沢山嵌め込まれている。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:12:18 ID:UcT3ZDQ1
shien

108 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:13:54 ID:7kjkKfbJ
 しかし、それもまた適当に作られてるイメージが残る。宝石も、なんだか安物だと思ってしまう。
 それでも、ルイズは気に入ってしまった。こういったお祭りは初体験であったので、少しガードが緩くなったのである。

「欲しいのか?」

 当麻に視線を向けず頷く。おそらく目をキラキラと輝かしているのであろう。
 となると、やる事は一つしかないと当麻は思うと、商人に話かけた。

「ええと、いくらだ?」
「四エキューでございます」
 ルイズが驚きの表情でこちらを見るが、気にせずポケットから先程貰った金貨を取り出す。
「わりい四エキューってどれぐらいだ?」
 この国の通貨がわからないので、十枚ぐらい同じ金貨を商人に見せた。
「ひぃ、ふぅ、みぃ……これで四エキューです」
 一エキューである金貨を四枚当麻の手から取り上げると、商人は笑みを浮かべてありがとうございましたと、お決まりの言葉を言った。
 呆然と状況を理解するのに精一杯だったルイズの気持ちが、嬉しさで込み上がってくる。
 当麻が自分の為に買い物をしてくれたのだ。これを喜ばないで何を喜ぶ?
 一気に気持ちが最高潮にまで上がり、手に持っていたネックレスを早速首に巻いた。お似合いですよ、という商人の言葉などもう耳には入らない。

「似合うかな?」
「ん? ああ、似合ってるぞ」

 もっとも、当麻はこういった場面に出くわしたら、買ってやるべきであるというのを知っており、尚且つ今まで自分を養ってくれたお礼という意味である。
 決して、当麻がルイズを好きになったというわけではない。
 と、そんな当麻の目に何かが入り込む。
 隣の店、そこにはアルビオン軍からの分捕り品が並べられていた。
 剣や鎧、服や時計などがある中、当麻は一つの服に着目し、手に持った。ルイズが思わず尋ねる。

「どしたの? 服が欲しいならもっといいの買いなさいよ」
 しかし当麻は答えない。考え事に夢中であるから、だ。
(水兵服かー)

 そういえば、あれは水兵服からできたのだと聞いたのを思い出す。ならば、これから作れるのではないか?
 ちゃんと、当麻はシエスタの言葉を覚えていた。
 シエスタは可愛い服が欲しいと言っていた。当麻の中では、これはきっとかなり可愛い服であるとは思う。
 なんせ日本が誇るジャパニーズ文化の三種の神器である。多分こちらでも通じるに違いない。

109 :使い魔と主 ◆l.31uNGyUE :2007/08/08(水) 02:16:08 ID:7kjkKfbJ
 仕立てはルイズに後で頼んでみるかー、と思いながら、当麻は商人に尋ねる。

「これ、いくらっすか?」
「三着で一エキューさ」
当麻は一エキューがどれであるか早速理解できた。





以上です、
すみません、携帯からだと1024文字しか投下出来なくてつめこめないorz
後同じ文が二回繰り返してしまいました……

ようやくセーラー服イベントだぜorz

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:16:21 ID:UcT3ZDQ1
支援

111 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 02:22:01 ID:nIe/F7D5
それじゃ行きます

10話

 女王アンリエッタが突如王宮から姿を消した。
 警護をしていた衛兵を蹴散らし馬で駆け去ったのだ。ただちに王宮内にはかん口令がしかれ、出入りの業者から陳情に来ていた
地方貴族に至るまですべて留め置かれた。進入した形跡が皆無なことから、内部に協力者がいることは確実であったからだ。
 結果、高等法院のリッシュモン長官が逮捕された。女王が消えてからわずか5分後の、超スピード逮捕だった。
「なにこれ?待ち構えてたよね?」
 女王誘拐の報が入るとほぼ同時に突入してきた憲兵隊に組み伏せられながら、リッシュモンが叫んだ言葉である。実際憲兵隊は
ドアの外から窓の外、たんすや机の下、ベッドの脇にまで隠れていた。これは気づかなかったリッシュモンの落ち度であろう。
 その後、あっという間に腕を切り落とされたリッシュモンはピーピー泣きながら今回の事件について告白をした。だが、憲兵隊が聞き
たかったのはトリステイン内部にいるアルビオンへの協力者、内通者であったため右目まで失うはめになった。酷い。
 リッシュモンの供述に基づき、ただちに強襲したのは新設された銃士隊であった。逃げる暇など当然存在せず、スパイ網は一夜に
して壊滅した。
 それらの報告を聞きながら生きたここちがしていなかったのはマザリーニ枢機卿である。孔明の、
「女王は本日、お忍びで外出されます。これを機会に敵間諜を一網打尽にしようではないですか。」
という進言を聞き入れた結果がこの逮捕劇である。最終的には貴族28名を含む107名が獄に繋がれるという語り継がれる事件となっ
た。
 最初はアンリエッタの外出とは何事だろうと思っていた。やがて誘拐騒ぎが起きた。孔明の手による狂言だと思っていたが、入って
くる情報はアンリエッタ女王は本当に誘拐されたらしい、ということばかり。
 なぜ孔明はこの事件が起こることを知っていたのだ。女王様を囮に使うとはなにごとか、と憤ると同時にそれ以上に恐怖を感じてい
た。なぜならば、知っていたということは防ごうと思えば防げたわけである。ところがそれを行わぬばかりか、あえて囮に使った。これ
はすなわち、孔明にとってアンリエッタ王女はその程度の価値しかない人間である、ということを意味する。
 ひょっとすると孔明は神聖アルビオン以外の国の回し者では?それならば神聖アルビオンのスパイ網をバラバラにした理由もわか
る。現実に孔明はアンリエッタ王女誘拐犯の追撃を出すこと、一切まかり通らぬときつく厳命している。疑わぬ理由はない。
 だがその孔明は今宮殿にはいない。今日は出仕する日ではないからだ。
 念のためリッシュモンに孔明との関係を詰問する。首を振って何もないと泣くリッシュモンド。見るも哀れな姿に、正視に堪えずすぐに
牢獄から逃げ出すようにマザリーニは立ち去る。
 よく考えれば孔明ほどの人材をわざわざ他国にやる国はない気がする。これほどの人物、自国で使ったほうがよいに決まっている。
 考えれば考えるほど、孔明の正体がわからなくなるマザリーニであった。

「ようこそお越しくださいました。」
 誘拐されたアンリエッタを乗せた馬が走ること2時間あまり。たどり着いた先で彼女を出迎えたのは、年のころ30代半ばの聖職者の
格好をした男であった。快活な、澄んだ声をした男だ。
「…っ!あ、あなたは!?」
 そう、出迎えたのは紛れも泣く神聖アルビオン国皇帝、オリヴァー・クロムウェルその人であった。周囲には警護らしい大男と、数名
の護衛兵がいる。
「ウェールズさま、これは……いったい……」
 自分を抱きかかえた誘拐犯へ、何が起こっているのか信じられないといった視線を向けるアンリエッタ。そう、アンリエッタを誘拐した
犯人は、紛れもなくアルビオン国皇太子ウェールズ王子であった。
「昨晩言ったじゃないか。国内にいるぼくの協力者だよ。」
 にこにことアンリエッタに蕩けるような笑顔を向けるウェールズ。ついその笑顔に見とれてしまうアンリエッタ。
「ぼくはあの戦いで気づいたんだ。彼らレコン・キスタの思想こそ、われわれにふさわしいものだって。だからぼくと彼は友人になったん
だ。」
「でも……、でも、こんな……」
 横からクロムウェルが口を挟む
「驚き驚愕致し方ない汝姫君。私と彼は、あの戦いであらゆる垣根を超越千万、友人となったのです。皇太子は、私にハルケギニア
統一の手助けをしてくれると約束してくれました。」
 クロムウェルの言葉を受けてウェールズが頷く。
「その通りなんだ。だから、ぜひアンリエッタにも協力して欲しいんだ。」
「わたし、わからないわ。何がなんだか…。なにをしようとしているのか。」

112 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 02:23:01 ID:nIe/F7D5
 どこまでも優しい言葉でウェールズは告げた。
「わからなくていいよ。ただ、きみはあの誓いの言葉通り、行動すればいいんだ。覚えているだろう?水の精霊の前で、きみが口にし
た誓約の言葉を。」
「我はそのような誓約など知らぬぞ。」
 突然2人の間に割り込む冷たい声。何事か、と全員がそちらの方向へと振り向いた。
 声のした方向の木々がなぎ倒され、巨大な鉄のゴーレムが姿を現した。
 身の丈数十メイル。丸太のような太い腕、ドラム缶のような胴体。そして空に浮かぶ三日月のような頭部。
 そう、3つのしもべのひとつ、ポセイドンだ。
 右手に巨大なビンを持っている。声はそこからしたらしい。
「我はそのようなまがい物との誓約など聞き覚えはないぞ。なあ、命の鐘よ。」
 巨大なビンの中に人影が現れた。輝く宝石のような姿。すなわち水の精霊だ。ついてきたのかよ。
「否!?否否否否否否否ぁっ!?」
 命の鐘と呼ばれ、クロムウェルが激しく動揺する。目がぐるぐると動き回り、赤みを帯びている。
「あれが、命の鐘とやらを使いすぎた後遺症か。」
 ポセイドンの肩の上にバビル2世が現れた。風を受けて学生服と髪がたなびく。
「左様じゃ。あれはあらゆる生命を操る代わりに、使用者の魂を食らっていく魔性の鐘。やがてあの単なるものは心と身体を鐘に食い
尽くされ、その一部になる。命の鐘を扱えるは、同じく命の概念を持たぬ精霊か、あるいは命の鐘自身のみ。」
「曰く水精霊如何に参上!?貴様が如きは明鏡止水東方烈火!?思えば不戦は墨子が大儀!」
 すでに言語になっていない雄叫びを上げるクロムウェル。その顔はすでにクロムウェル自身のものから、別人へと変貌しつつある。
「もはやあの単なるものは限界。あとは命の鐘に食われるのを待つのみ。だが、あちらの単なるものの蘇生体は、命の鐘ある限り
存在し続ける。単なるものが食らい尽くされようとも、意思をもって動き続けるだろう。」
「つまり、あの偽者は、クロムウェルが死のうと消えぬということですか?」
 バビル2世の背後から、キセルを咥えた覆面男、白昼の残月が現れた。
 水の精霊が肯定の意を示す。
「どのようにすれば、消える?」
「単純だ、乳房を好む単なるものよ。ふたたび命を奪えばよい。」
「なにかいま余計な修飾語がついていたような気がしますが、了承しました!」
 残月が針を雨霰と放った。何百本もの針が、ウェールズを貫く。だが、ウェールズは倒れない。それどころか傷痕があっという間に
塞がっていくではないか。
「なにっ!?」
「無駄だよ。きみたちの攻撃では、ぼくを傷つけることはできない。」
 その攻撃を見て、アンリエッタの表情が変わった。
「見たでしょう!それは王子ではないわ!別の何かなのよ、姫様さま」
 ルイズたちがバビル2世とは逆の肩の上に現れた。
「お願いよ、ルイズ。杖を収めてちょうだい。わたしたちを行かせてちょうだい。」
「姫様!?」
 アンリエッタはにっこりと笑った。
「そんなことは知ってるわ。でも、それでもかまわない。わたしにとってウェールズさまは最愛の人。全てなの。たとえ人でなくなろう
とも、そんなことは関係ないわ。愛しているのよ!だから行かせてルイズ。」
 ぐはぁ、と残月が大きく仰け反った。
「ぅう……まるで胸を剣で突き刺されたような痛み。おそるべき魔法!」
「魔法じゃないだろう。」
 バビル2世が呆れたような声で言う。どう考えても引け目や懺悔の気持ちです。少しは悔い改めなさい。
「しかし、アンリエッタも胸が大きくなりましたな。うーむ……早まったでしょうか。」
 ブツブツと査定をおこなう残月に、もはや突っ込む気力すらないバビル2世。
「ところで、アンリエッタが愛しているのがあちらのウェールズならば、ここでそれを眺めている私は、一体全体何者なのでしょうか?」
「乳房好きの単なるものよ。誰が粗忽長屋をしろと言ったのだ。」
 さすがに水の精霊があきれ果てて言う。
「あの蘇生した単なるものは、命の鐘を扱っている単なるものが食われるか、死ぬまでは存在するはずだ。」
 水の精霊の言葉を受けて、バビル2世はクロムウェルと偽ウェールズを交互に見やる。
「なるほど。では優先すべきは命の鐘、ということだな。残月、本物の皇太子なら、偽者から姫を救い出してやっちゃあどうだい?」
「心得ました!たしかにあの乳は魅力!私に奪還はお任せください!」
 バビル2世と残月がポセイドンから飛び降りた。そのとき――
「うわあ!」
 突如襲い掛かってきた赤い突風をまともに食らって、バビル2世がポセイドンに叩きつけられた。ポセイドンも身体をよろめかせる。
「何者だ!?」

113 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 02:24:31 ID:nIe/F7D5
 突風のやってきた方向を見る残月。その目に飛び込んできたのは…
「ふん。アンリエッタを見張っていた甲斐があったというものだ。」
 ハートマークの髪形をした、モノクルの男だ。
「アンリエッタが何者かに連れられて出て行くので、もしやと思い後をつけたかいがあったな。」
 恰幅のいい老人が後ろから続いて現れる。
 バビル2世がくるくると回転しながら地面に降りたった。
「むう。あやつらは…」
 残月がうなり声をあげる。
「知っているのか、残月。」
 バビル2世の言葉に残月が頷いた。
「タルブの村の戦いにいた、アルビオン側の傭兵です。お気をつけください。あのモノクルの男、奇妙な魔法を使いますぞ!」
「ではアルビオンの味方か?」
 バビル2世の問いに、モノクルの男が首を横に振って答えた。
「否。断じて、否。我々はバビル2世、貴様に用があって来たのだ。」
「左様。我々の中に生じたエラーの原因を知るためにな。」
「バビル2世だと?」
 むっと、バビル2世が二人を睨みつける。
「ではヨミの部下か?」
 モノクル男が咥えていたなにかを地面にはき捨てた。
「それも違うな。」
「我らは地球監視者」
「「危険な人類を宇宙から抹消するために送り込まれたものだ!」」
 1人は大地を蹴り、1人は大きく飛び上がり、バビル2世に襲い掛かった。

「ビッグ・ファイアさま!」
 残月が叫び声をあげ、救援に向かおうとした。
「待て、残月!」
 同時に襲い掛かってきた地球監視者の攻撃を何とか避けて叫ぶバビル2世。
「いまはクロムウェル優先だ!ぼくがこの2人を抑えている間に、はやくクロムウェルを倒すんだ。」
 急ブレーキをかける残月。バビル2世とクロムウェルを何度か交互に見返し、覚悟を決めてクロムウェルに襲い掛かった。
「クロムウェルはすぐに始末します!それまで持ちこたえてください、ビッグ・ファイア様!」
 だが、水の壁が行く手を阻む。慌てて水を駆け上がり着地する残月。
「あの男が死ねば、ウェールズ様も死ぬというのならば……指一本触れさせません。」
 杖を握ったアンリエッタが、震えながら立ちすくんでいた。
 自業自得、という言葉が残月の脳裏をよぎった。

「ぐわあ!」
 モノクルの男、No.3と呼ばれている男の腕から放たれた赤い旋風・衝撃波をまともに食らって地面に転がるバビル2世。
 転がった先の地面が地割れを起こし、バビル2世を飲み込もうとする。
 腕の力で跳ね起き、それをかわすバビル2世。だがかわした先に即座に衝撃波が飛んでくる。
「なんて威力だ。吸収しきれない。」
 衝撃波を2つ3つまともに食らいながら、なんとか木の上に飛び乗ったバビル2世が呟く。その言葉を聞いてNo.3が不敵に笑う。
「どうした。それでも最強の超能力者か。」
「わしの念動力と、No.3の衝撃波能力。ともに貴様をはるかに凌駕しておる。」
 No.1が腕組みをして、バビル2世の横の木に飛び乗る。
「「そして2対1。今の貴様に勝ち目はないぞ!」」
 高らかにハモる二人の地球監視者。そしてNo.3が両腕を突き出した。
「最大パワーの衝撃波で、この世界から完全に消えうせろ、エラー原因よ!」
「――だが、それは少し卑怯じゃないかね?」
 No.3の耳元で何者かが囁く。穏やかで、優しい声だ。
「なにやつ!?」
 振り返らんとするNo.3の腕をマントが包みこむ。狙いを外された衝撃波が、空の彼方へと消え去った。
「この幻惑のセルバンテス、ビッグ・ファイア様に助太刀しようではないか。」
 セルバンテスは、マントを引き裂き飛び退いたNo.3へと、優雅に会釈をして言った。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:25:14 ID:UcT3ZDQ1
しえん

115 :ゼロのしもべ:2007/08/08(水) 02:26:13 ID:nIe/F7D5
「変態仮面さん。そっちをひきつけておいてね」
 タバサとキュルケが呪文を詠唱しながらアルビオン側の裏手から飛び出した。
 アンリエッタが残月に気をとられた間隙をついたのだ。目的はもちろんクロムウェルだ。
「あれを倒せばいいんだから、楽なものよね」
 そんなキュルケを横目に、残月は
「あの乳も捨てがたい。が、やはり清純に反比例する魅力の固まり、というものがベストだな!」
 などというあほなことを一瞬考えた。
「ワルキューレ!」
 ギーシュがワルキューレを召喚した。ワルドを葬った灼熱のワルキューレだ。
 たとえ水の壁がきても、これを盾に強行突破する腹積もりだ。上手く行けばクロムウェルに飛び掛ることもできるだろう。
「しまった!」
 ウェールズが叫び、杖を振り上げた。だがもう間に合わない。この距離では飛び掛るほうが先だ。
 そう、誰も判断したとき、クロムウェルに異変が起きた。
 目が完全に真っ赤になり、全身が膨れ上がった。そして鐘を取り出し、意味不明の呪文を唱える。
 その途端、ワルキューレが光の粒子となってボロボロと崩れ落ちていくではないか。あっというまに全てのワルキューレは、虚空へ
と消えてしまう。
「命の鐘を英雄本職!玩具で遊ぶは笑止千万! 我に楯突く向かうが者共!所業を背負えば現世に還る!聞けぃ!盛者必衰!!
命の鐘の響きあり!!」
 巨人が、現れたのだった。


以上です。
外伝のほうは投下できなくてしませんでした…。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:26:22 ID:UcT3ZDQ1
支援

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:26:53 ID:Dnuy2jq8
最後の支援…受け取って………

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:28:41 ID:7P3lhQC7
しもべの人、乙です!

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:38:04 ID:7P3lhQC7
しかしビンに入ってる水の精霊は想像するとちょっとかわいいかもしれない
いやでかすぎるか
机における大きさなら欲しい

そして残月のアホさのせいでアンリエッタがあんまりビッチっぽくない

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:42:42 ID:wKlK6Ax9
残月、自重ww、そしてバンデスおじさんキター!!
乳房を好む単なる者さんより異形な偽者の方がまだまともじゃ……って禁句かww。

121 :ゼロのレゾ:2007/08/08(水) 02:53:45 ID:xt2Pr6fw
懲りない男登場!!
ゼロのレゾNG登録&スルー推奨

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 02:55:48 ID:7P3lhQC7
そこまで言うほどひどい内容なら避難所に投下した方がいいのでは

123 :ゼロのレゾ:2007/08/08(水) 02:56:53 ID:xt2Pr6fw
了解、特攻する

124 :S”0”2-星の使い魔:2007/08/08(水) 03:18:05 ID:H45/tRvg
えっと……この場合、どうすればいいんでしょうか。
とりあえず予約?

ってか、明日仕事で明後日レポート提出なのに何やってるんだろう。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 03:19:38 ID:AkTH84ck
>>124
you投下しちゃいなよ

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 03:20:19 ID:xt2Pr6fw
避難所に空爆済み
どうぞ


127 :S”0”2-星の使い魔:2007/08/08(水) 03:22:20 ID:H45/tRvg
うむ、それでは僭越ながら。





「チキュウ? 聞いたこと無いわね」
「うん……なんて言ったら良いのかな。
 ここからは物凄く遠い場所、なんだと思う」
「成る程ね。まあ、確かに私もそんな国聞いたことないし、
 あんただってトリステインもハルケギニアも知らないみたいだしね」

 そう言ってルイズは肩を竦める。
 クロードはただ苦笑するばかりであった。

 クロードとて連邦士官学校卒のエリートである。
 その中のカリキュラムには当然、未開惑星保護条約に基づく遭難時の対応マニュアルも存在している。

 原則として原住民との接触は極力避けること。
 万一接触した場合、自分の素性は巧みに隠し通すこと。
 郷に入りては業に従い、相手の文化を尊重すること。etcetc……

 だが、これらの規制も実のところ今のクロードにとって、これらはあまり関係が無かった。
 言い方は悪いが、この程度の文明の住人を相手に、単語レベルで規制を行っても殆ど意味が無いからだ。
 宇宙を『遠い空』という概念でしか知らない相手に、どうやって地球のことを説明できようか。
 せいぜい必要なのは最後の一つと、核心部分と文明の利器を隠し通すことくらいである。
 そういう点では、クロードにとって不幸中の幸いだったかもしれない。

『お互いに名前も文化も知らないほど、遠い国からやってきた』
『何が起こったのかは自分でもよくわからない』

 この二点に論題を絞り込むことで、クロードはルイズを納得させることに成功した。
 まさか『遠いお空の星からやって来た光の勇者様』などと名乗るほど、クロードも阿呆ではない。

「で、その変わった格好はチキュウとやらの流行?」
「ファッションと言うわけでもないんだけど……
 まあ、そんなに珍しい服ってわけじゃないよ」
「あ、そう。って言うか、そんな風にキョロキョロと見回すのはやめなさい、田舎者丸出しよ」

 そんな風にして、取り留めもない会話を交わしながら歩を進める二人。

 実のところ、二人ともこれだけゆったりと会話を楽しむのは久しぶりのことだった。
 互いに事情こそ違え、周囲から孤立し続けてきた二人。
 通じ合うところがあるのか、少々構図は歪であれ、それなりの関係を築いているように見える。
 もっとも、これがそうそう一筋縄では行かないことは、読者諸兄には容易に予想できることであろうが。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 03:24:09 ID:H45/tRvg


「ふぅ……」
「ねえ、あんたさっきから変な呼吸ばっかりして、病気?」
「え? ああ、ごめん。空気がおいしくて」
「はあ? 何言ってるのよ、空気なんてどこも変わりないでしょ」
「そんなことないよ。少なくとも、僕の住んでたところはそうじゃなかった」

 そう言ってクロードは、これで今日何度目であろうか、胸一杯に空気を吸い込む。
 車をはじめとした各種排気ガスなどに汚染された大気に比べて、
 この穏やかな土と草の香りの何と心地よいことか。
 オフに自然散策を楽しむという同僚の気持ちが、少し理解できたような気がする。

「まあ、別に減るもんでなし、好きなだけ味わいなさい。
 どうせもう、そんな汚いところへ帰ることはないんだし」
「うん、そうする……って、え、何?」

 クロードの表情が凍りついた。

「あれ、言ってなかったかしら?
 私はサモン・サーヴァントであんたを使い魔として呼び出した。
 使い魔は主に一生をかけて仕えるの。あんたの場合、その左手にあるルーンがその証よ」

 事も無げに淡々と告げられるルイズの言葉に、クロードは一瞬パニックを起こす。
 そう、一瞬だけ。

「……あー……うん」
「……えらく物分りがいいわねえ。
 てっきり『ふざけんな!』とか『元の世界に帰せ!』とか『訴えてやる!』とでも言うと思ったけど。
 まあ、言われても帰さないし、帰しようもないんだけどね」

 なにやら勝手に何かを納得しているように頷くクロードと、それを見て怪訝そうに肩を竦めるルイズ。

 さて、実際問題として、彼女の言う『帰る』『帰れない』はクロードにとって全くもって問題にならない。
 現在、クロード・C・ケニー少尉は惑星ミロキニアの調査中に行方不明となり、捜索隊が出ているはずだ。
 彼の持つ通信機を捜索隊が探知し、座標を特定してしまえば、あとは転移装置でサヨウナラ。
 そこにこの世界の技術・魔法の出る幕は無いのである。
 もっとも、帰ったら帰ったで彼を待つのは軍法会議だろうが。

(命令違反に軽率な行動、過失による事故、それに未開惑星保護条約にも大当たり……
 これはクビにでも───いや、なるわけないか)

 フッと自嘲じみた笑みを浮かべるクロード。

 天下のロニキス・J・ケニーの息子が懲戒免職にでもなったとしたら、それはもう軍の一大スキャンダルである。
 せいぜい、上の便宜とやらで自宅謹慎辺りに落ち着くのが関の山だろう。
 或いは、行方不明期間の長さによっては、名誉の負傷や秘密任務でもでっち上げられるかもしれない。

 何にせよ、現状においてクロードに行動の選択権は無い。
 本音を言えば原住民との接触は避けたいところだったが、今更である。
 成り行きに任せるしかないのだ。

「……ちょっと! ねえちょっと、クロード! 聞いてるの!?」
「え、あ、ゴメン、ルイズ。どうしたの?」

 思考の袋小路から、ルイズの言葉で現実に引き戻される。
 すわ機嫌を損ねたか、と内心身構えるクロードであったが、意外なことにルイズは何も言ってこない。
 なにやら、あー、うー、だのと口篭ってもじもじしている。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 03:25:42 ID:H45/tRvg
(……こんな風にしてる分には、可愛いんだけどな)

 クロードの口元が緩む。
 もっとも、ここにおけるクロードにとっての『可愛い』というのは
 読者諸兄が連想するであろうそれとは若干のズレがあるのだが、それはとりあえず脇に置く。

 さて、クロードがそんなことを考えているうち、ルイズが沈黙を破って口を開いた。

「あんた、もしかして帰りたくないとか?
 その、故郷に嫌な思い出がある、とか……」
「……」

 クロードの返答は、沈黙。
 再び訪れる、気まずい間。

(し、しまったぁ……まずいこと聞いちゃったかな)

 自分の失敗を自覚するも、それを素直に表せない性格から二の句が次げなくなるルイズ。

「否定は、出来ないね」

 そう言ってクロードは星空を見上げる。
 自分の故郷の延長線───星の海を。
 その表情が思いのほか穏やかなことに、ルイズは内心驚いた。
 さっきまで、あんなに辛そうな顔してたくせに。

「でも、きっといずれ僕は地球に帰ることになると思う。
 地球は、僕の故郷だから。 故郷って、そういうものだと思うから」

 そう言い切って、ルイズに微笑みかけるクロード。 
 その笑顔は、本当に穏やかで、少しだけ寂しそうで。

 綺麗だと、思った。


「……」

     びしっ!

「あだっ!?」
「な〜に格好つけてんのよ、平民の癖に!
 フン、それに言ったでしょ、帰れないって!」

 杖でクロードの額を撲ち、鼻息も荒く踵を返すルイズ。
 少し赤くなった額をさすりながら、それが彼女なりの不器用な気遣いなのだろうとクロードは解釈した。

「……ありがとう、ルイズ」

 そう言ってクロードは何気なくふわふわとルイズの頭を撫でる。
 素直に、感謝の気持ちを込めて。

「こ、子ども扱いするなっ! 使い魔の癖に!」

 癇癪を起こすルイズと、笑って流すクロード。
 それはまるで、仲のいい兄妹のようで───



     ビシィ
            (えっ?)

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 03:27:34 ID:H45/tRvg
 ギ、ギ、ギ、ギ、ギ、と嫌ぁな擬音を鳴らしそうな動きで、クロードに向き直るルイズ。

『艦長! 周囲の空気の温度が、急激に低下していきます!』
『何だと!?』

「そう言えばあんた、年いくつ?」
「え? え、えっと、19だけど」



     ビシビシィッ!


 その背からはドス黒いオーラが湧き上がり、表情はまさしく修羅。

『温度の低下が危険域を突破! 駄目です、止まりません!』
『いかん、いかんですよ、このままでは!』

「私……16歳なのよね」
「え゛」



     ビシビシビシィィィッ!!


 事ここに至り、流石のクロードも己の失態に完全に気付いた。
 彼女の年齢を、かなり下方修正して見てしまっていた事に。

『周辺の空気、絶対零度に到達! 非常事態です!!』
『くっ……! 総員、対閃光、対ショック防御!』



 やばい、地雷だ。それも陽電子級の。






「あんた、私を何だと思ってたわけ?」
 ボス助けて。略してボスケテ。

「まさか、私を下級生か、それとも飛び級か何かだと勘違いしてたとか?」
 すいません、思ってました。

「私の胸が小さい? 私の胸がスモールゥ?」
 誰もそんなこと言ってません。



「ああああああのその、ゴゴゴゴメンルイへぷち────────ん!?」

 クロードの意識は、そこで途切れた。
 合掌。

131 :S”0”2-星の使い魔(ラスト):2007/08/08(水) 03:29:25 ID:H45/tRvg
 後にこの光景を遠巻きに眺めていた生徒たちは語る。

 曰く、ルイズは∞の軌道を描いていた。
 曰く、己を発狂寸前にまで追い込む苦行の果てに、あの技は実在する。
 曰く、埴輪幻人全滅だ。
 曰く、へそで投げる見事な虹であった。


 そしてこの時、クロードは時折ビクンビクンと痙攣しながら

『サ☆スーン☆クオリティ』
『ヴァリエール・ド・ミテモガイジン』
『そしてとし子は今』

 などと口走っていたという。

132 :S”0”2-星の使い魔:2007/08/08(水) 03:32:32 ID:H45/tRvg
以上、投下完了。
最後のアレは……アニメ版とゲーム版での違いも組み込むべきだったか。

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 03:43:46 ID:FyZHDwZZ
乙〜
本編は良かったよ、ラストは要らなくね?

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 06:38:47 ID:oCzoSdvk
冥府の女王風花真白様召還
救出後タバサはおとっつぁんの霊呼び出してもらい大喜び。

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:11:46 ID:BQRpwRND
ピタっと止まったな

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:14:41 ID:9So1+eY0
今までが今までだからな。
ちょっと開くと過疎ってるように感じるから不思議だ

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:19:31 ID:QQhdR168
一つ質問があるのですが
SSが書きたいけど今は携帯しかない…。
という状況なんですが、どうすればいいんでしょうか?
教えて下さい。


138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:20:58 ID:9So1+eY0
1.携帯でがんばる
2.ネットカフェに行く

他に手があったっけ

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:22:17 ID:Y/MjWK4S
3.パソコンを買う

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:27:39 ID:Fh6f+xRP
今なら6万も出せばモニタも込みでパソコン買えるしな

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:32:44 ID:m0wdpjeQ
4.代筆を頼む

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:35:41 ID:QQhdR168
うーむ。
金銭的都合を考えると携帯で頑張るしかないかな。
質問に答えてくださった皆さん、
ありがとうございます。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:53:11 ID:3PWtyaVx
テキスト書くだけだったら中古の叩き売り旧式ノートでも良いだろう
1万円前後の98ノートとか探せば有ると思うが

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 10:55:08 ID:QX3TtncK
大事なことを忘れてないか?
パソコンがあってもネットにつながなければ意味がない

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:06:17 ID:QQhdR168
言い忘れてましたが
>>144さんの言うとおり。
現在、パソコン買ってもネットに繋げれない環境なのです。
そういう意味も含めて、携帯なんです。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:08:52 ID:3PWtyaVx
携帯があるならアップの時だけ繋ぐのは簡単だろう
機種によっちゃデフォで接続可能なケーブルついてる。無くても携帯用のモデムも売ってる
別にプロバ契約を新規にしなくても繋げる方法とか大抵はあるよ

もしくはダイヤルアップモデムが大抵はデフォで付いてるからそれを利用するとかな

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:11:37 ID:pQeHdl+G
献血センターにはネットに繋げるパソコンおいてたけどあれはつかえないかな
いくまでが大変か

148 :天使:2007/08/08(水) 11:14:58 ID:Sq6NdF1l
予約無いみたいなので前の延長戦投下してよろしいですか?
用事無いと十回ぐらい確認、体調OK、文章保存確認したので予約キャンセルは今度こそ無いと思います。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:14:59 ID:gAuPPYKo
携帯しか無理ならちゃんと容量のわかる携帯専ブラ導入したら?

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:19:15 ID:9So1+eY0
投下よろしくってよ
きなさい

151 :天使5延長戦:2007/08/08(水) 11:22:13 ID:Sq6NdF1l
了解です。延長なので短いですが行きます。

********************


 そこは、厳格で重厚な空間だった。何の意志も無い者が紛れ込めば、居るだけで押し潰される様な空間。
 円形の床に天高く、いや天井も空すらも窺う事が出来ない程高い吹き抜けと内壁。その空気を作り出すのはその部屋自体では無く、床から伸びる12本の柱の遥か先に座る、12の人影だった。

「今回の天使試験もまた、残留者が出るのか」

 光差さぬその場所で、人影の顔と姿は分からない。だか聞こえた声は、それぞれがそれぞれ老獪なものを連想された。

「イレギュラーにつき比較的早く試験を中止したが、1名の受験者ならびに、その監督官と交信できぬそうだ」
「1ヶ月も近い。もしや……既に『知って』しまったのでは無いだろうな?」
「何処の世界にいるかは、分からぬのか?」
「それは判明した。地球……いや『ハルケギニア』か。戦乱が発生しやすい危険な世界らしい……有り得ん話では無いな」
「地上と天界のゲートはまだ2週間程かかるが、ようやく交信は届くとの事だ」
「ふむ……分かった。どうする?」

 一人が、聞くべき事は全て聞いたとばかりに話を打ち切り、問い掛ける。その問いすらも予定調和であるように、全員が一言の反論も質問も無く頷く。

「例えイレギュラーであろうとも、予定通りに万難は排する方向で行く。我は大天使雛水に帰還方法を指示する。ゲートを開く場所は後に知らせる。
 そして……奴等を待機させておけ」


********************


「レゥより話は聞いておる。いつも遊んでくれているそうだね」

 最近始まった訓練の合間に食堂で食事を取っていたある日、遊羽は同じく食堂に来たコルベールから「少し話があるのだが、いいかね?」と誘われ、コルベールの研究室にいた。
 部屋とも言いにくい、中も外もボロい堀っ建て小屋だった。

「あ、うん。レゥレゥとあたし、友達だし」

 レゥとは、つい最近学院内で姿が見られる少女であった。
 人間には存在しない銀髪を持つ事から、メイジでも平民でも使い魔でもない何かが学院をうろついている、と当初は噂が立っていたが、身元保証人となっているコルベールが特に隠す気も無かったのか、正体がはっきりするにつれ噂は噂止まりとなった。
 なお、試験や訓練の為に学院の様々な場所をうろついていた遊羽がレゥと遭遇し、友人となったいきさつは此処では割愛する。

「これからも、仲良くして欲しい。紅茶だが、いるかね?」
「え、遠慮します……」
 ほこりかカビか分からない匂いのする、ゴミか何か分からない物がわんさかある空間で、木の棚から出されたビーカーに入れた液体を飲める程、遊羽は冒険家では無かった。
「そうかね?ならいいが……」

 幾分残念そうに、自分で湯気がたってその茶を口につける。
 何か間違ってる気がしないでもない。

152 :天使5延長戦:2007/08/08(水) 11:24:45 ID:Sq6NdF1l
「こるべーるさん、レゥは?」
「ふむ、すまないが外で遊んでおいてくれないかね?
 話が終わったら、呼びに行こう」
「はーい!」

 銀髪のツインテールをした、レゥと呼ばれた少女は、無垢な子供の様に素直に部屋を出て行った。
 二人になり、暫し沈黙が支配する。
 だがそれほど長くは続かず、ほんの小休止だったと言わんばかりに、コルベールが先に口を開いた。

「君の事を、教えてくれないかね?
 最初に召喚された時には気付かなかったが、後々ディテクトマジック―――ものを調べる魔法と思ってくれるといい―――を使った時、ただの人間とは違う反応が見えた。
 教えてくれる範囲でいい―――背中の白いものを含めて」
「見えるの?」
「ぼんやりとだがね。その反応は、見える者が限られるという事か。教えては……くれないかね?」

 言わないのは言っても信じてもらえないだろうからで、特に隠す理由は無い。遊羽は対象者に話せる範囲で、説明をした。
 天使見習い。試験と対象者。期間。それらを話した後も、別段コルベールには軽い驚き以外のものは無かった。むしろ何故人間じゃないかの納得が上回っていた。

「ありがとう。非常に珍しい体験だった。まさか実在する天使を、目の当たりにする時が来ようとはね。
 じゃあ、次は私が質問に答えよう。何か聞くことはあるかね?」
「うーん、急に言われても分かんないわね……」
「例えば、左手のルーンについてはどうかね?」
「あんまり聞いても仕方ないかも。あ、1つあったわ」
「何かね?」
 少し思惑が外れたように、肩をすくめて尋ねる。
「レゥレゥって、コルベールさんの何?」

 その問いに、あからさまにコルベールは苦しい顔をした。皮肉にも、その顔は聖なる存在や神父に懺悔をするべきか迷う姿だった。

「レゥレゥって、見るからに銀髪じゃない? なのにコルベールさんって、ハゲてるけど残った髪の色、違うじゃない?」
「はっきりハゲと言うね……単なる預かり人と預かられ人だね。
 初めて見た時、彼女はボロボロで破れかけの薄い衣服だけで、取れた片腕を持ち、意識も薄弱だった。彼女になにが起こったのか分からないが、余程酷い何かに巻き込まれたのだろう。

 保護したところ、記憶、名前すらも無かった。姿、いや髪を見るだけで、まともな人間じゃ無いのは分かるだろう。
 銀髪など、生の髪は存在しない。まるで何も知らぬ赤子のように、心は純粋な子供のそれだった。初めは取りあえずのつもりで保護し、治療し、そしてそのままと言う関係だ。

 後に自分の名前と、『兄』がいるらしいと分かったが、それ以外はさっぱりだ。だから、私は彼女が帰れるようになるまで預かっているに過ぎない。それだけだ」

 話し終え、コルベールはビーカー内に残った液体を一気に飲み干す。
 そんなに時間は経っていなかった筈だが、入れた時はたっていた紅茶の湯気は、とうに無くなっていた。

「そう、なんだ」
「話は終わりかね? まだ聞きたいことがあれば答えましょう」
「うん、もういいよ」
「そうか。試験期間の間、この学院でゆっくり、いろいろ学んでいくといい。
 生徒だろうとその使い魔だろうと、学院にいるのは皆私の教え子だ」
「うん、ありがと」

153 :天使5延長戦:2007/08/08(水) 11:26:04 ID:Sq6NdF1l
 その後何となく取りとめも無い話をして、二人は時間が随分経っていた事に気づいた。
「おや、もうこんな時間だね。すまないが、レゥを迎えに行ってくれるかな。
 首を長くして待っているでしょう」
「オーケイ、任せて」

 緊迫したような重苦しいような空気は既に霧散し、当初のほこりとカビくさいそれへと戻った部屋から、遊羽は頼みを受けて出て行く。
 が、客が去ってもコルベールは動かず、目を閉じて物思いにふけながら呟いた。

「私は昔、罪を犯した。レゥを預かっているのは私の償いであり、エゴだ。
 それでも、こんな私がヒトを一人でも助けたいと思うのは、許されない事だろうか?」

 机の引き出しを開く。赤いルビーが入っているのを確認し、閉じた。


*********************


「ルイズ、頼みがあります。私に、暇を下さい」

 夜も更け、寝る間際。ルイズは雛水の突然の暇請いに、驚き過ぎて座っていたベッドから床に落ちた。

「痛い……」
「だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫よこれくらい……じゃなくて! 暇って突然どういう事!?」

 ぶつけた頭を押さえ、涙目で食ってかかるルイズを、夜中ですからお静かにと制して雛水が口を開く。

「昨日、あんな事を言ったばかりですが、帰れる目処がつきました」
「かえ、れる……?」
「天界の元老院―――地上の国王達の集まりのようなものです―――から、やっと指示が届きました」
「……」
「どうしました?」
「あっ、ん……続けて」
「一週間後以降に環境を整えておく故、準備が出来たのち、アルビオンという国にてゲートを開け、と」
「二つ、いい? どうしてここトリスティンではなく、アルビオンなの?」
「さぁ、分かりません。アルビオンに行けば、分かると」
「あと、そのゲートって、こっちから開けるの?」
「大天使以上なら、普通は開けます。今までの状況が異常だっただけで」

 後、何か話していた気がするが、ルイズの耳には入っていなかった。
 時期はもうすぐ一か月、問題はない。だが……どうしてこんなに、不安が襲うのだろう?
 何か、彼女達を帰しては行けない気がする。帰してしまうと、取り返しのつかない何かが……。
 それに、時期にしても何か都合が良過ぎる気がする。場所も怪しい。アルビオンに神とか聖地とかそういうものがあるとは、聞いたことが無い。

154 :天使5延長戦:2007/08/08(水) 11:31:25 ID:Sq6NdF1l
誤字
○トリステイン ×トリスティン 忘れてた。では続きを↓

 だがそれを理由だと言って引き止めるのは、寂しがっていると思われるかもしれない。それは恥ずかしい。
 素直になれないルイズは、「……そう、良かったわね」とだけ何とか口に出した。

「それで、使い魔の契約はどうなるの?」
「ゲートを通る際に、魔法の類いはディスペルされると言っていました。次の使い魔召喚に、問題は無いでしょう」

 帰る。その二文字が頭を跳ね回る。遊羽が助かる道が出来たというのに、それを素直に受け取れない自分がいた。
 人間と天使、古来より、永遠にそばにいるのは叶わぬ存在。それが自分の身には起こらぬと、誰が決めた?

(だけど……)

 約束した。決めたから。見届けると。
 だから、行こう。別れのその時まで、誇らしくあろう。

「私もついていくわ」
「ルイズも!? しかし……学院があります」
「別に今日明日発つ訳じゃないんでしょ? 数日中にオールド・オスマンに長期外出許可を申請するわ。
 それに……約束したしね。最後まで見届けるって」
「ルイズ……ありがとうございます」
「そうと決まれば、早く寝るわよ! 明日から準備するんだから」
「はい、おやすみなさい、ルイズ」
「おやすみ、ヒナミナ」


「……ユンは?」
「色々友達を作り、そこで泊まっているそうです。社交的ですから」
「そ、無事ならいいわ」


『第二部 ワルドとアルビオン編〜想い出にかわる君〜』

--------------------------------------------------------------------
以上です。上のほうの書き込みで検索したら初めてauで専ブラあったのを知った。
JaneDoeStyleで容量がどこに出るのか分からないから、他のにするか考えます。
何だかどんどん漫画から原作の方へ転がり込んでる、心が病んでるのかな。

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:37:31 ID:9So1+eY0
ついに帰ってしまうのか。
というか、なんかただでは帰れそうにないな。

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:47:01 ID:Fh6f+xRP
>>154
JaneDoeStyleだとスレ名のタブにマウスカーソル当てると現在の容量でるぞ

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:50:44 ID:rE6mrKl4
ていうか一番下のタブに常に表示されてると思うんだが
0 完了 [新〜:全〜]スレタイ [板名] バイト数 ってな感じで

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:51:23 ID:Sq6NdF1l
>>156
すまない、教えてくれてありがとう。ものごっつ盲点だった。
ヘルプで悩んでたのは何だったのだろう……

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:52:45 ID:Sq6NdF1l
>>157
本当だ、こっちもありがとうです。
いつも録画した番組見ながら専ブラ見てるから横幅を縮めてて気づかなかった

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:07:37 ID:7P3lhQC7
>>112
>「もはやあの単なるものは限界。あとは命の鐘に食われるのを待つのみ。だが、あちらの単なるものの蘇生体は、命の鐘ある限り
>存在し続ける。単なるものが食らい尽くされようとも、意思をもって動き続けるだろう。」



>「あの蘇生した単なるものは、命の鐘を扱っている単なるものが食われるか、死ぬまでは存在するはずだ。」

って矛盾してない?
結局クロムウェルが命の鐘に食われると、ウェールズ蘇生体は消えるのか消えないのか?

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:38:11 ID:E2UGSdLn
>>160
クロムウェルが命の鐘に食われるor死ぬことが、偽ウェールズを倒すための前提条件ってことだと思うけど

162 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/08(水) 12:42:53 ID:m0wdpjeQ
今投下大丈夫でしょうか?
いけそうでしたら12:45辺りに投下したいのですが

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:44:21 ID:9So1+eY0
いけますのでGOGO

164 :ダブルクロス ゼロ 1/4:2007/08/08(水) 12:45:29 ID:m0wdpjeQ
大丈夫っぽいので投下いきます。
目標、一日一投下……無理だな

 その攻撃はあまりに鋭く、激しく、そして素早かった。
 UGNチルドレンとして数多の戦いを潜り抜けた高崎隼人をもってして予測できるものではなかった。
 一瞬の停滞から強烈な衝撃を浴び、隼人はその一撃をほぼ無防備といっていい状態で食らった。

 よくよく周囲を見れば、他の人々はさまざまなものを盾にして今の衝撃を防いだようだ。
 しかし衝撃の中心地近くにいた女性は隼人と同じく直撃を受けたのだろう、大地に倒れ伏し昏倒していた。
 離れていた自分ですらかなりの衝撃だった。具体的に言うと顔が煤けたりする程度に。

(予測できなかった……はえぇ! 早すぎる!)

 ここまでの威力ならば溜めがあってもおかしくはない。否、”あの詠唱こそが既に溜めだったのか”。
 しかし目の前で実演されたものとはまるで結果が違っている。
 そこで隼人も理解した。これが、これこそが”ゼロ”なのだ。

 錬金を行え。そう言われて起こした結果があの攻撃。
 その攻撃を行ったピンク色の悪魔はかわいらしく舌を出して、言った。


「ちょっと失敗しちゃったわ」

「「「「何所がちょっとだ!?」」」」


 隼人と教室にいるメイジ達の心が一緒になった瞬間であった。
 無論「ちょっと、ちょっとよ! だって被害が少ないもの!」というルイズの叫びは無言でスルーされた。




   ダブルクロス ゼロ  3




「何よ」
「別に」

 言いたいことがあるならはっきり言いなさい。そのあと躾けてあげるから。
 そんな目つきをしながら睨まれては本音を隠さないといけないだろうが、と隼人は掃除しながら鼻息を荒く吐き出した。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:46:02 ID:7P3lhQC7
>>161
なるほど、クロムウェルが食われても、
存在し続けるけど、倒せるようにはなるってことか

166 :ダブルクロス ゼロ 2/4:2007/08/08(水) 12:46:32 ID:m0wdpjeQ

 掃除をしている理由は、と問われれば、

「ご主人さまであるルイズ様の不手際で教室が見事に愉快な状況になったので」

 と皮肉気に笑いながら答え、何か言いたげな眼をしている理由は、と問われれば、

「そういえばご主人さまはメイジで貴族と聞いたのですが魔法が使えないのはメイジなんでしょうか」

 と苦笑いを浮かべながら答えるだろう。

 無論、そんな事は言わない。多少思う程度だ。本音でもない、簡単な皮肉のようなものである。

 この世界に来たばかりで魔法のことは一切わからない隼人であったが、異能力――即ち自身も用いるオーヴァードの力として置き換えるとわかりやすい。
 ただそのまま置き換えるとシンドロームがむちゃくちゃなことになってしまう。
 ドット、ラインまでならなんとかなるが、トライアングル、スクウェアとなると三種以上のシンドロームが共存することになってしまう。
 というわけでこれはあくまでも暫定的な考え方なのだが、要するに火+火のラインメイジはサラマンダーのピュアブリードだ、と強引に考えればいいのだ。
 魔法使いに関して説明をしてくれたルイズはドットですらないから”ゼロ”と呼ばれている、らしい。

 だが魔法の常識を知らない隼人は考える。あの爆発は魔法ではないのか、と。

 魔法を自分の使う能力にあてはめて考えてみる。
 レネゲイドを使い、物質を変換させ、武器を作る。モルフェウスの能力であるインフィニティ・ウェポンはこうして使われる。
 魔力を使い、魔力を変えて、魔法を使う。というのが単純でわかりやすいと隼人は考える。
 その考えにあてはめると、あの爆発は「魔力を使い」「魔力を爆発する力に変えて」「爆発する魔法を使った」と考えられないだろうか。
 ルイズの場合は「変えて」というよりは「変わってしまい」というほうが正しいような気もするが(でないと錬金ではなく爆発させるのを狙った事になる)
 しかしそれを考えても口に出すことはない。何より自分は魔法に関して素人だし、間違っていたら恥ずかしい。
 第一、四つの属性でもないのなら、今しがた聞いた虚無という伝説の魔法の使い手になってしまう。

(俺を召還した人が実は異世界における伝説の魔法使いでした。ということは俺は伝説の使い魔様でした)

 なんて考え方は馬鹿らしすぎるだろう。あまりにも突飛かつありがちすぎる。
 やれやれ、とため息をついて隼人は掃除に集中した。終わらなければ飯も食えない。


 しかし誰が想像しただろう。その突飛かつありがちな考えが的を射ていたなどと。
 少なくともこの時点において、隼人はまったくもって思っていなかった。


 そんな事よりも今考えるべきは帰る方法だ。
 食堂では少々(どころではないが)険悪な雰囲気になったが、質問すればルイズはきちんと答えてくれた。

「あんた以外に召喚された平民がいるか、ですって? そんなのいるわけないじゃない、この犬」

 とりあえず犬と呼ぶのはやめろ、と言っておいた。
 付き合いは本当に、本当に短いのだが、ルイズは勤勉な人間だな、と隼人は思った。椿タイプである。
 ゼロのルイズ、と蔑まれ、魔法が使えないという現実。それでもルイズは魔法に関する勉強をやめないし、魔法を使うことをやめない。
 いつか魔法が使えると、自分がため込んだ知識をいつか有効活用できるのだと信じているのだ。
 その姿は過去の自身を少しだけ思い出させた。


167 :ダブルクロス ゼロ 3/4:2007/08/08(水) 12:47:36 ID:m0wdpjeQ

 ――プロジェクト・アダムカドモン。

 完全なる人、と目的とした、レネゲイドウィルスによるジャーム化に関する研究。
 その内の一つである「ダインスレイフ」という研究。レネゲイドの力を100%以上に引き出す、戦闘用人格の研究。隼人はその実験体の一つだった。

 記憶には残っていない。だがその奥底に思い出だけが残っていた。

 励ましてくれた年上の男女。自分より年下の少年、少女。同い年の仲間たち。
 実験体として生きてきた自分たちに、明日を迎える事が出来るのかどうか。毎日がその絶望に彩られていた。
 それでも、それでも自分は優しさに包まれていたのだ。
 最悪の実験体である自分を、同じように絶望に包まれた彼らが助けようと動いてくれていたのだ。
 だから頑張れた。だから生き延びた。だから、だから――


 ――だから、自分が皆を殺してしまった。


 強く眼を瞑って今は亡き人々に静かに黙祷を捧げる。どんな些細なことからでも、この事を思い出したらまず彼等の事を鮮明に思い出す。

「……ハヤト。どうかしたの?」

 その様子を見てルイズが話しかけてきた。涙は流れていない。だが泣いているように見えたのかもしれない。
 隼人は苦笑いを浮かべて何でもないと答えた。
 納得していないのかしばらく隼人を睨みつけていたが、ルイズはため息をついて諦めたように掃除を再開した。

 隼人は再び考える。
 自分はあの頃、生き延びるために、そして皆と生き残るために必死になってレネゲイドを制御しようとしていた。
 無論失敗もあった。その度に激痛が体を駆け巡り、人を傷つけ、自身を傷つけていた。
 ルイズもそうだ。彼女は必死になって魔法を使おうとしている。自身への嘲笑も跳ねのけ、自身が傷つく事も厭わずに。

 ただ、少しだけ疑問に思う。
 あの頃の自分は仲間のため、自分のためにレネゲイドを制御しようと必死だった。
 だがルイズはどうなのだろうか。自分のため、というのはもちろんある。だがそれだけでは逆境をはねのける力にはなりはしない。


 隼人には仲間がいた。では、彼女は何のためにあそこまで必死になれるのだろうか?



  ・  ・



「人の話を聞かないような使い魔は外で食べなさい」

 なかなかにご主人さまはドSだなぁ。なんて事を思いながら隼人はぐったりと座っていた。
 外で食え、といわれても食事が用意されてるわけではない。どうしたものかと思案していると、不意に話しかけられた。

「あのぅ、ここで何をなさってるのですか?」

168 :ダブルクロス ゼロ 4/4:2007/08/08(水) 12:48:41 ID:m0wdpjeQ
「へ? あー、ご主人さまに外で飯を食えっつわれてな。とはいえ何処で飯を食えばいいのかさっぱりで困ってるところだ」

 話しかけてきたのはメイドのような格好をした少女だ。コスプレかと思ったが、そういやここはファンタジーだったなと思い直す。
 その姿に驚きつつもなんとか実状を答える。誰にでもいいから不満をぶちまけたい気分だった。
 隼人の答えにメイド服の少女は少しだけ首を傾げてから、ああ、と合点がいったように面を挙げた。

「ヴァリエール卿に召喚された平民の方、ですか?」
「一応そうなるな……って、何で知ってるんだ?」

 あの場には自分とルイズ、そして彼女の学友と教師らしき人物しかいなかったが。
 ルイズが自分のことを吹聴するとは思えない。もしかしたら学友の誰かが漏らしたのかと思ったが、

「いえ、皆様が噂しているのを聞いたので……」

 漏らしたどころか結構な噂になっているようだ。参ったな、と隼人は頭をかいた。あまり目立つのは好きではないのだ。

「あの、それで……食事を外でとってこい、と?」
「ああ。でもさっき言ったとおりどうすりゃいいかさっぱりでな。どうしたもんかと思ってたんだよ」
「……賄いでよろしければ、いかがですか?」
「へ?」

 少し考えてから少女が言った。隼人は耳を疑い少女の目を見たが、どうにも嘘を言ってるようには見えない。
 悪いけども、いただいていいだろうか、と答えると、少女は嬉しそうに「はい!」と答えた。

 この世界に来て初めての癒し、というか優しさに触れ、隼人は少しだけ心の涙を流した。
 どんな場所にだって優しい人はいるもんだなぁ、と思いながら。


 こちらです、と言われて案内されたのは厨房であった。
 料理長であるマルトーと会話し、なぜか気に入られた隼人は朝とは比べ物にならないまともな、かつ美味しい料理にありつくことができた。

「いやー助かった! ありがとな、えーっと……」
「……? あ、私、シエスタといいます」
「シエスタ。有難う。ほんと助かった……あ、俺は高崎隼人だ」
「はい、よろしくお願いしますね。ハヤトさん」

 そういって微笑むシエスタに隼人は癒された。
 しかしもらいっぱなしというのは性に合わない。隼人は彼女の手伝いを申し出た。

「そんな。悪いですよ」
「飯食った俺が何もしないほうが悪いさ。手伝うよ」
「そ、そうですか……あ、ではデザートを運ぶのを手伝ってもらえますか?」
「お安い御用だ」

 軽く胸を叩いて給仕を手伝うことにした。
 シエスタが微笑みありがとうございますと答える。

(恩は返さないとな)

 しかし給仕をしている自分を見てルイズは何と言うだろうか。まぁいい、関係ないと割り切って隼人は立ち上がった。


 まさかこれが面倒な決闘に繋がるなどと、隼人は微塵も思ってはいなかった。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:50:29 ID:oCzoSdvk
しえ☆すた

170 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/08(水) 12:50:54 ID:m0wdpjeQ
以上です。
やばい。レネゲイドウィルスに関する話が書きたいのに書けない。
ていうかレネゲイドウィルスって粘液感染しましたっけ。
ダブルクロス世界だとすでにほぼ全人類が感染していて、という話だったので

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:53:03 ID:jWv+NFqS
投下乙です

粘液感染以前に、空気感染するゾw
目覚める確立は高く無いし、目覚めたとして大抵はジャームになるガ。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:54:47 ID:m0wdpjeQ
>>171
感染者がその場にいる、というだけで空気から伝播するのかなぁ? という疑問があったり。
エフェクトを使えばわからないけども……
まぁ飛行機爆発の事故でも死滅しないレトロウィルスだしなぁ

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:11:23 ID:MYv9xN8E
ゲームのルール的には、一部のエフェクトを一般人に使った時に感染する可能性がある、
となっているけど…そこら辺はGM(と書いて作者と読む)が決めればいいんじゃないだろうか。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:15:04 ID:m0wdpjeQ
結局は采配次第かぁ。
可能な限り納得いくような理由を考えておきます。
とりあえずルイズは感染済だな

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:19:35 ID:Sq6NdF1l
ウイルス話、私も書きたい。
だがそれをしてしまうと間違いなく世界が無茶苦茶になる罠。
準備だけして終わりそう。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:23:51 ID:m0wdpjeQ
純粋にレネゲイドウィルスが召喚されるというのも楽しそうですね
キュルケはサラマンダーピュアブリード、タバサはオルクス/ハヌマーンあたり?
ルイズがうかばねぇw
でも流石に避難所行きですかね

177 :夜天の使い魔:2007/08/08(水) 13:31:38 ID:Fx9gZy+j
今は空いているみたいなんで投下したいんだが良いかい?

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:33:01 ID:9EDWxa0r
かもんなう

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:33:15 ID:hWWy889a
支援しえーん♪

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:33:33 ID:lCNxsfda
イッチマイナー

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:34:20 ID:oCzoSdvk
かむかむ

182 :夜天の使い魔 1/7:2007/08/08(水) 13:34:32 ID:Fx9gZy+j
ではお目汚しながら失礼仕る。

 トリステイン魔法学院の長、オールド・オスマンの秘書にミス・ロングビ
ルという女性が居る。知的で物静かな雰囲気を持った女性で、スタイル
や顔立ちも麗しく男性教師の間ではかなり人気の高い人物だ。コルベー
ルなどは見た目にも判り易い程熱を上げているが、本人は色恋沙汰に
は興味が無いとばかりにそ知らぬ顔で日々を過ごしている。
 
「さてさて、どうしたもんかねえ」
 そんな彼女が今居るのは本塔の壁面、丁度宝物庫の辺りであろうか。
「フライ」の魔法を巧みに使いまるで壁を地面が如く扱い、重力に逆らい
そこに立っていた。余り目立たぬよう慎重に歩き回りながら、時折靴で壁
面を叩き何かを調べている様子であった。
「厚さ5メイルを越える壁なんて正気じゃないわ。作った奴の顔を拝んでみ
たいよ」
 一度顔を張り倒してやりたいね、と心の中で毒づいた。
「こんだけ強力な固定化がかかってたんじゃ錬金でちまちま掘っても埒が
開かないけど、ここまで厚いんじゃゴーレムで殴って壊すのにも無理があ
るし……まったく、物理衝撃が弱点? 固定化破るよりは簡単でマシかも
しれないけど、どっちもどっちって感じじゃないか」
 物騒な言葉を口走るロングビルの様相もまた、普段学院で見せている
ものとは違って、油断無い振る舞いと狡猾な表情を見せていた。
 
 ミス・ロングビルにはもう一つの顔があった。
 世間を騒がす大怪盗「土くれ」のフーケ、それが彼女のもう一つの名であ
る。錬金を巧みに用い貴族達から価値有る品々を盗み出す彼女はトリステ
インの貴族達から非常に恐れられていた。
 そんな彼女の次の狙いこそがトリステイン魔法学院。狙う品は「破壊の杖」
と呼ばれる稀少な杖だ。
 酒場で情報収集をしていた所でスケベジジイのオスマンに見初められて
いよく秘書になれたのは大きな幸運であったし、人の良いコルベールが宝
物庫の事について口を滑らせてくれたのも僥倖と言って良い。しかし幸運
もここまでのようだった。この先は「土くれ」としての経験と矜持、己の知恵
が物を言う領域。トリステイン一安全と言われる宝物庫と、トリステインを騒
がす怪盗との一騎打ちが今ここに始まった。
 
 この宝物庫に対する攻略法は三つ。
 一つ、オスマンの机から宝物庫の鍵を頂戴し、悠々と破壊の杖を持ち去る。
 この案は即座に却下した。このような盗み方、怪盗フーケには余りにもつま
らなくて相応しく無い。
 
 二つ目、錬金によって固定化を打ち破り進入、破壊の杖を持ち去る。
 実は錬金で穴を掘って侵入、というのは決して不可能ではなかった。どんな
に強力な固定化であろうと時間をかければ破る事は出来る。しかしこの場合
この時間が曲者で、類を見ない程強力な固定化に加えて5メイルもの距離を
錬金で打ち崩すのには非常に時間がかかると推測された。彼女の試算では、
目立たぬ深夜に毎日掘り進んで約一月はかかるだろう、という絶望的な数字
がはじき出されたのだ。そんなに時間をかけてちんたら仕事をしていたらどん
なにボンクラでも異常に気付く。よってこの案も却下。
 
 三つ目、物理衝撃で壁をぶち抜き、破壊の杖を持ち去る。
 彼女の作り出すゴーレムは約30メイル、城の城壁だって殴り壊せる破壊力を
持っている。しかしながら流石にこの常識外れの厚さの壁には分が悪い。一撃
でも殴れば辺りに衝撃音が響き渡り、一発でばれる。故にこの手法を取る場合
一撃必殺が求められた。だがこの壁を一撃で壊すのはトライアングルのフーケ
どころかスクエアクラスが作ったゴーレムですら不可能だろう。よってこれも却下
せざるを得ない。
 
「こりゃヤバイね、想像以上に厄介だよ」
 その日はとりあえず自棄酒して寝た。

183 :夜天の使い魔 2/7:2007/08/08(水) 13:35:37 ID:Fx9gZy+j
 巨大な土くれは再び破壊の風車と化した。今度は先程よりも一段と回転が速い。
 フーケが杖を振り上げる。息は上がり、明らかに限界が近付いていた。この一
撃で決まらなければ最早為す術は無い。
 しかし彼女の顔は笑っていた。それは勝利を確信した物の顔であった。目が語っ
ている、既に私は勝利している、と。
 フーケが杖を振り下ろす。まるでそれが巨人の拳であるが如く。
 そして再び破壊音と振動が学院を襲った。

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:35:55 ID:m0wdpjeQ
支援支援しえーん

185 :夜天の使い魔2/7:2007/08/08(水) 13:36:44 ID:Fx9gZy+j
ミスったorz もう一度二番目です


 八方塞がりの状況に陥ったフーケ。
 しかしこの程度で諦める彼女ではなかった。こんなの出来ません、なんて
甘っちょろい箱庭育ちの貴族みたいな事を言ってるようでは怪盗なんて務ま
らないのだ。

 その日、月明かりが照らす中、土の巨体と共にフーケは現れた。堂々と学
院の防壁を乗り越えると、本塔の宝物庫へと巨腕を伸ばす。その拳の先に
乗ったフーケは壁面が目的の場所だと確認すると、軽く杖を振った。
 その瞬間−驚くべき事に、強固なはずの壁面が土くれへと変わり、崩れ落
ちて行くではないか! 果たして、そこに開いたのは直径及び深さ各々約2メ
イルの穴であった。
 それを満足そうな面持ちで眺めるフーケであったが、それも束の間、直ぐに
次の段階へと駒を進める。
 
 ゴーレムを一歩後退させると、その拳を丸ごと鉄へと錬金する。拳の大きさ
だけで彼女の背丈を越える、そんな多量の土を鉄へと錬金するのは多大な精
神力を必要とした。体の力が萎えてゆく。
(しっかりおし、土くれのフーケ!)
 今ここで膝を折ったなら、なんの為に今まで雌伏してきたと言うのか。スケベ
ジジイのセクハラに耐えて耐えて耐え忍んで来たのはただ一瞬、この時の為
のはずだ。
(怪盗フーケの大仕事……しっかり見せ付けてやらなきゃね!)
 気力を振り絞りフーケはゴーレムに指令を飛ばす。
 ゴーレムは即座にそれに従った。己の腕をゆっくりと回転させる。巨大な鉄の
塊はごうんごうんと恐ろしい風きり音を立て、徐々にその速度を上げていった。
 
 疾走する馬車の車輪の如く、激しく回転したそれがはちきれんばかりの力を
蓄えた時−一気に穴の開いた壁面へと叩きつけられる。
 静かな夜闇の中響き渡る轟音。
 魔法学院の誰もが聞いた事の無いような、恐るべき破壊音であった。その衝撃
は音のみならず大地をも揺らし、安らかな眠りを享受していた者達は皆例外無く
そこから引き戻され、一体何事かと思考を停止させた。
 
 何物にも屈しない強固さを持った壁面に、亀裂が入る。びしり、という音と共に
放射状にそれが波及して行った。しかしまだ壁は崩れない。流石はトリステイン
一強固と謳われただけの事はある。
(一度で駄目なら、もう一度!)
 巨大な土くれは再び破壊の風車と化した。今度は先程よりも一段と回転が速い。
 フーケが杖を振り上げる。息は上がり、明らかに限界が近付いていた。この一
撃で決まらなければ最早為す術は無い。
 しかし彼女の顔は笑っていた。それは勝利を確信した物の顔であった。目が語っ
ている、既に私は勝利している、と。
 フーケが杖を振り下ろす。まるでそれが巨人の拳であるが如く。
 そして再び破壊音と振動が学院を襲った。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:37:05 ID:hWWy889a
支援支援支援しえーん…しえん?

187 :夜天の使い魔 3/7:2007/08/08(水) 13:37:51 ID:Fx9gZy+j
 一度目は眠りの中で聞かされたそれを、起きて聞くのは皆始めてであった
ろう、激しい振動と共に襲い来るそれに恐怖を感じ、誰もが己が身を抱きす
くめ恐怖に震えるしかなかった。
 しかし数少ない例外が居た。その内の一人こそがルイズである。大好きな
クックベリーパイをお腹一杯食べる夢を見ていた所、その幸福を打ち破られ
た哀れな被害者であった。
 目を覚まして何事か、と思案するのが一瞬。
 今のは夢だったと理解したのが次の一瞬。
 せっかく良い夢見てたのに!と怒り心頭したのが次の一瞬。
 何か尋常では無い事が起きて目を覚ましたとは理解したものの、一体それ
が何であるのか思案していた所……再び起こる破壊音。
 彼女の人生で未だ聞いた事の無い轟音に思わず耳を塞いだ。
「一体なんだって言うのよ、戦争でも始まったの?」
 即座に窓辺に寄り身を乗り出した。
「何これ……」
 ルイズが驚くのも無理は無い。見慣れた学院の本塔の壁は見るも無残に壊
されており、開いた壁面には巨大な土ゴーレムが手を差し入れていた。余りに
非日常的なその光景を前にただ驚く事しか出来ないルイズであったが、気を取
り直すとばっと部屋から躍り出た。
(何処の誰だか知らないけれど、一言文句でも言わなきゃあ腹の虫の収まりが
つかないわ!)
 彼女は己の感情の赴くままに駆け出した。
 
「破壊の杖、確かに領収致しました。土くれのフーケ、と」
 限界近い疲労も目的を達成した喜びの前には些細な事でしかなく、意気揚々
と己のサインを壁に刻み付けてゆくフーケ。
 今回の一件は単なる物取りに終わるものではない。トリステイン一強固な魔法
学院の宝物庫を破ったと言う事は、即ちトリステインの如何なる守りも彼女の前
には意味を成さないのと同義である。己の名に貴族が震え上がる様を想像する
と笑いが止まらない。
 破壊の杖を収められたケースを手にしたフーケはそのまま夜闇の中へ融ける
ように消えて行った。
 
 翌日、学院長室で烈火の如く怒り狂うオールド・オスマンの姿があった。難攻不
落と言われた宝物庫を破られただけでなく、彼にとって単なる宝以上の価値があ
る破壊の杖が盗まれたのだ。
「フーケの奴め……トライアングルクラスと言う噂じゃったが己の実力を隠しておっ
たのか。忌々しい盗賊め」
 老人はそう吐き捨てる。
 集められた教師達も風評を越えたフーケの働きに恐怖を感じていた。あの宝物庫
をゴーレムで破るなどスクエアクラスの力であっても困難だ。それをいとも容易くやっ
てのけたフーケは有数の土系統のメイジであるだろうと推測を膨らませていたからだ。

188 :夜天の使い魔 4/7:2007/08/08(水) 13:38:59 ID:Fx9gZy+j
 しかしこれは彼らのまったくの思い違いである。フーケは巷で噂されるよ
うにトライアングルクラスでしか無い。しかし彼女には一般的な貴族には無
い発想、創意工夫するという物の考え方が備わっていた。
 貴族というのは基本的に強者であり、戦場に立てば平民の兵を蹂躙し殺
し行く圧倒的な上位的存在である。その優位を当然と享受するが余り、彼
らは工夫を重ねるという考えを持っていなかった。彼らにとって強さとはかけ
合わせられる系統の数であり、それ故にドット・ライン・トライアングル・スクエ
アの序列は絶対なものであった。
 
 しかし元は貴族の出とは言え野に下り平民達と付き合う事も多いフーケは、
「同じ力でも用い方によって効果の程を上げる事が出来る」という事を実感し
ていた。
 今回彼女が取った作戦は、力押ししか出来ない貴族にとっては思考の範囲
外とも言える手法であった。
 まず行ったのは宝物庫壁面に対する錬金である。少しづつ削るように錬金
で壁を土に変え−夜が明ける前に石に錬金し今度は自分で固定化をかける。
こうすると一見まったく変化が無い様に装いながら「弱い固定化」の部分を作
り上げる事が出来るのだ。そしてその部分をゆっくりと広げていき、半月もの時
間をかけて2メイルもの穴を作り上げた。
 
 貴族はこういった気の長い作業を嫌う傾向にある。彼らにとって結果とは呪
文を唱えてすぐに出るものであって、そうでなければ失敗とみなす。だから最初
から人が通れる範囲を錬金しようとして「こんなに強い固定化がかかってたら
錬金しても無駄」という思考に行き着く。しかしまったく効かない訳では無い。ほ
んの少し、握りこぶし程度の量ならば確実に錬金をかける事が可能なのだ。そ
れを数多く、時間をかけて行えば……結果は既に出た通りである。
 
 だがこのやり方だけで掘り進むのには限界があった。手順としてまず壁面に
錬金、次に生じた土を外により分け目立たないように固定化、ある程度掘り進
んだら夜が明ける前に元に戻し再度錬金し固定化と非常に手間がかかる上、
どんどん外により分ける土の量が増えていくのが問題だった。彼女の精神力で
錬金しながら固定化を維持出来る分量と、壁面へと戻す作業時間を鑑み2メイ
ル掘るのが限度と見切りをつけ、この作業は終了した。
 
 掘り進むのが無理なら、ぶち破るしか無い。
 しかし例え3メイルに減じた壁の厚さであっても彼女のゴーレムで打ち抜くの
は困難だろう。威力が足りない。
 そう、足りないならば増せば良い。
 どうやって威力を増すか思案していた時、フーケが思い出したのはかつて共
に仕事をした事のある盗賊の事だった。彼はスリングと言われる道具を好んで
用いており、
「こいつをこうやって回して石を放るとな……まあこういう具合になる訳さ」
そう語って石を放った先には頭をかち割られ絶命するメイジの姿があった。
 このような道具で回転を加えてやる事により、素手で投げるのとは比べ物に
ならないような威力を持った投石を行う事が出来ると彼女は知った。

 それなら、ゴーレムの拳も同じようにしてやれば威力を増す事が出来るので
はないか?
 拳丸ごとを石ころに、腕をスリングに見立てて回転させてやれば、あの壁でも
打ち破る威力を出す事が可能では無いか?
 結果は周知の通りである。
 
 単純な力押ししか想定していない貴族に対し盗賊の知略がそれを上回り、フー
ケは見事破壊の杖を手にする事に成功したのだった。

189 :夜天の使い魔 5/7:2007/08/08(水) 13:40:04 ID:Fx9gZy+j
 さて次の日の朝、学長室では教師達の激しい責任の擦り付け合いが始まっ
ていた。「衛兵が無能なのが悪い」だとか「当直のミセス・シュヴルーズがサボっ
ていたのが悪い」だとか「本塔に近い部屋の奴は何故すぐに出てこなかったん
だ」とか散々な様相を呈していた。
 これでは埒が開かん、とオスマンが口を開いた。
「責任があると言うなら、この魔法学院に賊が侵入するはずが無いと驕ってい
たわしら全員にあるじゃろ」
 確かにそうだ、と渋々ながら皆納得した様子だった。確かに誰一人として想像
した事すら無かった。まさかこれだけのメイジが居る施設に堂々と侵入し真正面
から宝物庫を打ち破るような、そんな非常識な泥棒が居るなどとは。
「まずは犯行の現場を見ていた者達の話を聞こうかの。確か何人かの生徒が眼
にしていたとか?
「ええ、若干名ですが」
 コルベールが応える。
 
 現行当時、殆どのものが窓を覗く事すら出来ずただ震え上がっていたのみだっ
た。しかし何事にも例外は存在するもので、あの恐ろしい音が響く中勇気を以っ
てその光景を見届けた者達が数少ないながら存在した。その中には無謀にも外
に飛び出していったルイズを始め、キュルケやタバサの顔も見られた。2年生は
他には居らず、あとは3年生の生徒が何人かと言うところか。
 ちなみに、情けない事だが教師の中で目撃したものは皆無だった。中には調べ
物に夢中で気にならなかったという者まで居たとか。
 
「最も間近で犯人を見たのはミス・ヴァリエールだったそうじゃの。では彼女から詳
しく話を聞こうか」
 ルイズは一歩進み出ると、昨晩見た光景の事を放し始めた。
「まずとても大きな音で目が覚めました。今まで聞いた事が無いような音で……。
すぐに窓から外を見たら、巨大なゴーレムが腕を振り上げて本塔に殴りかかる所
でした。そしてまたあの大きな音がして、宝物庫の壁が壊れて……。わたしはすぐ
に部屋から飛び出しました。急いだんですけど、やっと外に出たときにはもうゴーレ
ムは学院から逃げ出そうとしていました。肩にはフードを被った黒いローブ姿のメ
イジが一人居たんですけど、後姿しか見えなかったのでどういった顔立ちをしてい
るかとかは判りませんでした。ゴーレムはしばらく歩いたかと思うといきなり崩れ始
めてしまいました。わたしもゴーレムの後をおいかけていたんですけど、その場に
あるのは土の塊ばかりでローブのメイジは影も形もなくて」

「ふむう……手がかりはまったく無し、と言ったところか」
 顎鬚を撫でながら思案するオスマンであったが、ふと何かに気付いたようにその
手を止める。
「ときにミス・ロングビルはどうしたね?」
「それが、朝から姿を見せませんで」
「この非常時に一体何をしておるんじゃ」
 だがその時、まるでその会話に合わせるかのように−ミス・ロングビルが学院長室
に飛び込んできた。
「ミス・ロングビル! この大事な時に一体何をしていたのですか!」
 そんな誹りもまるで気にせず、ロングビルはオスマンの前まで歩いてゆくと己が何
をしていたのか告げた。
「この大事な時だからこそ、迅速に行動を起こしていたのです。事がフーケの仕業と
知ってすぐ、私は調査を開始しました。奴も焦っていたのでしょう、あっさりと情報を手
に入れる事が出来ました」
「何が判ったというのじゃ、ミス・ロングビル」
「フーケの、居場所です」

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:41:08 ID:oCzoSdvk
しえ☆すた

191 :夜天の使い魔 6/7:2007/08/08(水) 13:41:10 ID:Fx9gZy+j
 フーケの居場所が割れた! この情報に室内が色めき立つ。
「近在の農民に聞き込んだところ、近くの森にある廃屋へと入って行く黒い
ローブの人物を見たそうです。おそらく、この人物こそがフーケでは無いか
と思うのですが」
「黒いローブ! 間違いありません、それがフーケです!」
 ルイズが叫ぶ。黒いローブ……そんな怪しい人物、フーケに違いない。
「して場所は」
「徒歩でおよそ半日、馬なら4時間程といったところでしょうか」
「すぐに王室に報告しましょう!すぐに兵隊を差し向けて貰わなくては!」
 あとは王室衛士隊が捕らえてくれるだろう、きっとすぐに破壊の杖も戻っ
てくるに違いない。そう思いながらコルベールは提言したが、
「馬鹿もん! そんな事してたら逃げられてしまうわ! 何より魔法学院の
宝が盗まれた以上これは魔法学院の問題じゃ。我らの手で解決せんでど
うする!」
 凄い剣幕でオスマンに怒られた。
 
 これだけの腕利きのメイジが揃っていながらたかが盗賊を取り逃がしたと
あっては魔法学院の沽券に関わる。また彼自身の問題として思い出深い品
である破壊の杖が王室に押さえられるというのは何としても避けたい。オス
マンが自らの手で事態を収拾しようとするのも無理からぬ事であった。
「では捜索隊を編成する。 我と思うものは杖を掲げよ!」
 しかしオスマンの声に応えるものは誰も居ない。
 相手はスクエアクラスのメイジであると予想された。そんな恐ろしい相手と
戦う事になるかもしれないのだ。教師だって人の子、自分の命は惜しかった。
 
(ええい、この腰抜けどもめ)
 発破をかけてやろう、そう思った刹那すっと杖が掲げられる。
「ミス・ヴァリエール!」
 杖を掲げたのはルイズであった。
「あなたは生徒じゃないですか! ここは教師に任せて……」
「でも誰も掲げないじゃなですか」
 窘める声にルイズはそう反論した。
「わたしは公爵家の娘です。このような狼藉、わたしの誇りと家名に賭けて見
過ごす事は出来ません」
 堂々とした口上にオスマンが「ほう……」と感嘆の声を漏らす。
 そしてさらに一本、杖が掲げられた。
「ミス・ツェルプストー! 貴方まで!」
「ヴァリエール家の者に遅れを取る訳には行きませんもの、ねえ?」
 不適な笑みを浮かべるキュルケ。
 さらに加わる杖が一本−タバサのものであった。
「タバサ、あんたまで来る事は無いのよ」
 そう言うキュルケにタバサは一言。
「心配」
 何時もの調子でそう答えるのみだった。
 そんな三人の様子を満足気に眺めるオスマン。
「宜しい。ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持つ優秀なメイジだと聞き
及んでおる。ミス・ツェルプストーとミス・ヴァリエールの二人は各々ゲルマニア
とトリステインの名門の出。盗賊如きに遅れを取る事はあるまい。魔法学院は
諸君等の努力と貴族の義務に期待する」
 三人は杖を掲げると「杖に賭けて」と唱和し、優雅に一礼する。
「では馬車を用意させよう。ミス・ロングビル、道案内を頼んだぞ」


192 :夜天の使い魔 7/7:2007/08/08(水) 13:42:25 ID:Fx9gZy+j
 こうして三人の学生と一人の秘書からなる捜索隊は結成された。
 学院より用意された馬車−というより荷車に近いものであったが−に乗り、
一路フーケが潜んでいるという廃屋へと向かう。

「しかしあんたも後先考えないわよねえ」
 キュルケは心底呆れたようにそう言った。
「魔法も満足に使えないのに何しようって言うのよ」
「あの状況で杖を掲げないなんて貴族の恥よ」
 への字口でルイズは応えた。彼女にしてみればあの状況で杖を掲げない
教師達が理解出来なかった。
(自分達の学校が襲われたのよ……自分達でどうにかしようと思わないなん
ておかしいわ!)
 真正面からゴーレムで宝物庫を襲うなんて、完全に魔法学院を馬鹿にして
いるとしか思えない。そこまでやられて臆病風に吹かれるような生き方はした
くない。何時だって誇り高く、それがルイズ・フランソワーズの生き方だ。
「はいはい、足手まといにだけはならないでねー、出来るなら邪魔しないよう
に馬車で大人しくしてて」
 馬鹿にしたようなキュルケの物言いに「なんですってええええええええええ
ええええ!」と怒り心頭のルイズ。
 
 一方キュルケは心の中で頭を抱えていた。
(本当に後先も何も考えてないんだからこの娘は!)
 気位の高さが災いして失敗をするのが何時ものルイズの行動パターンである。
これが授業程度なら笑いものにして済ます程度で終わるだろうが、今度の場合
は相手が相手である。場合によっては命に関わる。
(あたしとタバサでなんとかするしかないか)
 タバサの実力の程は知っている。なにせ全力で戦いあった事もある間柄だ。強
力な風の使い手であるタバサと火の使い手である自分と、その二人の力がフー
ケに通用するだろうか?
 力で劣っていても数では勝っている。その優位点を生かして立ち回るしかないだ
ろう。勿論ルイズが下手な事をしないように手綱をしっかりと握っていなければな
らない。
(これは予想してたよりも断然にハードな状況かも)
 段々眩暈がしてくるキュルケだった。
 
「そうだタバサ、この間はありがとう」
 キュルケに馬鹿にされて頬を膨らませていたルイズだったが、先日の事を思い出
しタバサに声をかける。
 一人本を読んでいたタバサは顔を上げると
「どういたしまして」
 と一言発すると再び本に目を落とした。
「あら、意外。ルイズとタバサって知り合いなの」
 キュルケから見て、この二人に接点があるとは想像もできなかった。
「この間図書館で調べものを手伝ってくれたの。とても助かったわ、本当にありがとう
タバサ」
 彼女は今度は顔を上げずにこくり、と小さく肯きそれに応える。
「タバサはねー、とっても良い子なんだから」
 キュルケはむぎゅーっとタバサに抱きつくと「良い子良い子」と頭を撫でる。
 ルイズから見たらキュルケとタバサが友達だと言う方がよっぽど意外に思えた。自由
奔放なキュルケと物静かなタバサ、まるで水と油のような二人。一体どうやって親交を
深めたんだろう? 疑問に思わずにはいられなかった。
 
 そうやって姦しく道中を進む内、鬱蒼とした森に道が差し掛かる。光の余り差し込まぬ
暗い光景が自然と恐怖を誘う。いよいよフーケが潜むという廃屋に近付いてきたようだ。
 ルイズは不安を振り払うように、ぎゅっと自らの使い魔を抱きしめた。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:43:15 ID:oCzoSdvk
しえ☆すた

194 :夜天の使い魔:2007/08/08(水) 13:45:53 ID:Fx9gZy+j
以上、投下終了。
そして言分けタイム。

・あの程度で知略とか笑わせんなYO!
→仰る通りですゴメンなさい。でもあの世界の貴族って馬鹿正直だからあれでも通じそうで怖い。

・ルイズの証言がムジュンしています!
→寝起きなんで記憶がちょっと曖昧なんです。

あと固定化関係は結構独自解釈入ってるからちょっとだけ目をつぶって欲しいなと思う次第。
実際ああやって掘れたら原作のフーケも苦労しなかったと思う。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:47:32 ID:hWWy889a
足りぬ足りぬは工夫が足りぬ、という言葉をこの世界のメイジに贈りたいですねGJ
フーケさんがんばったー

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:53:03 ID:JRpsmOpP
この流れでいくとシエスタのお爺さんは快男児か時間軸無視で春日恭二かとか
椿も登場してほしいとか(隼人×椿派です是非椿へのロイスはロイスのままで)?
破壊の杖はそのままで大丈夫だろうとか
あとは、是非チルドレンの特殊性を見せて欲しいとかとめどめもなく感想が出てきます



197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 13:53:04 ID:J0DS84Bg
ウイルス召喚ネタなら、いばらの王はどうだろう?

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:04:09 ID:pQeHdl+G
ウィルスじゃないけど緑の王からアレトゥーサとか
ハルケギニアが緑しかない大自然に早変わり

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:04:29 ID:hWWy889a
まとめwiki小ネタにTウイルス召喚というのがありましたな。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:09:47 ID:fWSQBZXu
シエスタの曾祖父さん、どうせ時間軸無視ならダイナストってのも……無いか。
やられ役の大御所春日恭二も出て欲しいとは思うけど、どう考えても亜人とか獣人扱いなんじゃなかろうか。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:12:04 ID:bmcH+WHN
形のないものが召喚されると大体ルイズが頑張る話になるよな

頑張るルイズは愛おしいのう

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:13:08 ID:pQeHdl+G
ジョジョの弓と矢の矢にはウィルスがあってそれに耐えた人間がスタンドを身に付けるとかなんとか
確か五部辺りでいってなかったっけ
ウィルスを原因に異能が発現するのって意外と多い?

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:14:24 ID:ryn46Wxw
キュルケがルイズに召喚されて百合にならないかなw

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:15:12 ID:jWv+NFqS
>>200
シエスタのおじいさんが春日恭二だったら、異世界で平和に暮らせて良かったねと
ちょっと良い話になりソウ。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:15:50 ID:fWSQBZXu
バビル二世にもウィルスが、って言うのはあったしなぁ。
ダブルクロスはそのあたりを下敷きに作られた作品なんでどうにも言えんが、ウィルス進化説とかでネタにした作家ってのは多いんじゃないかな。

206 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 14:17:45 ID:f3vQtc/7
今空いてるのかな?

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:18:50 ID:hWWy889a
昔からウイルスネタはそれなりに数があったと思うな。
パラサイト・イヴあたりから爆発的に増えた気もするけど。
ミトコンドリアはウイルスじゃないという突っ込みは不許可、自分でもわかってるからw。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:19:07 ID:fWSQBZXu
予約は無いはず
大丈夫だぜ

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:19:07 ID:dUNlHM2g
ウイルス進化とか言われてミキストリとか思い出したな

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:20:08 ID:UGGfnGI7
ブルー編はわざとルージュに負けて幻魔とかで減った最大LP回復させたなぁ支援

211 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 14:20:29 ID:f3vQtc/7
ミスタ・コルベールは今、学院長室に向けて疾走していた。
春の使い魔召喚の儀式の際に、召喚された青年。
彼の左手に刻まれたルーンについて調べた結果、
それについて記された本を見つけることが出来たのだ。
彼はその勢いのまま、学院長室に突入した。

「オールド・オスマン!」

まず最初に見たものは、華麗な浴びせ蹴りを繰り出していたミス・ロングビルと、
それを見事なまでに顔に喰らっているオスマンの姿であった。

コルベールは目をこすった。

そして改めて見てみると、ミス・ロングビルはいつもどうり机に座っていたし、
学院長にも何らおかしいところはない。
見間違いだったのだろう。
コルベールはそう思うことにし、そしてそれを思考の外にはじき出した。
彼が口を開くより先に、オスマンが言う。

「何じゃね?」
「大変です!」
「君の様子を見れば解る。だから何がじゃ。
 えーと、ミスタ……コ、コ……」
「コルベールです!」

そう言いながら、手に持っていた本を学院長に手渡す。

「『始祖ブリミルの使い魔』?これはまたずいぶんと
 古くさいものを引っ張り出してきたもんじゃな。
 で、これがどうしたんだね?」

そう言われると、コルベールはオスマンの手から本を奪い取るような形でとり、
あるページと、それに挟んでおいたスケッチを学院長に示す。

「これを見てください!」

それを見ると、オスマンは飄々とした態度を翻し、真剣な表情に変える。

212 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 14:22:00 ID:f3vQtc/7
ルイズの爆破の後片付けが終わったのは、昼休みの前だった。
二人とも体力はあまりない方だから、休み休みやっていたのだ。
術を使えば良かったのかも知れないが、
術力の消費を抑えるのと、爆発で所々にちょっと気になるヒビがあったので、
『フラッシュフラッド』で押しながす案は速攻で捨てた。

片付けを終えた二人は、食堂に向かっていた。
ブルーはルイズの二つ名の所以について考えていた。
『ゼロ』。魔法が成功しない。

「つまり、魔法がろくに成功しないから『ゼロ』と呼ばれている訳か?」

ルイズがその言葉を聞き、一瞬動きを止め、その後普段より低い声で返す。

「……そうよ」
「何で失敗するんだ?」
「知らないわよ」
「考えたことはないのか?」
「あるわよ!今だってそうよ。でも、結局何故なのか解ったことはないわ」

ブルーは、考え込み、
暫くすっかり忘れていた概念を思い出すと、それをルイズに告げようとした。
何故忘れていたかというと、その概念が自分に当てはまらなくなったからである。

「もしかしたら――」
「うるさいわね!」
「いや――」
「黙ってなさい!」

ルイズは怒ったらしい。
言いたいことを伝えきる前に、怒鳴り声で遮られてしまう。
これでは話しようがない。
そんな様子で二人とも黙り込んだまま、食堂に着いた。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:22:13 ID:JRpsmOpP
支援

214 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 14:24:02 ID:f3vQtc/7
そんなに量がない昼食をルイズよりかなり早く食べ終わると、
ブルーは一つのことを考えながら食堂の外をぶらついていた。
術力があまり回復しない。

朝は軽く流した考えだったが、
少ないとはいえ取った朝食でも、精々『盾』が数回使える程度しか回復しなかった。

「何故だ?」

やっぱり食事が悪いのだろうか。
そんなことを考えていると、突然声をかけられる。

「どうなさいました?」

そちらを見やると、大きな銀のトレイを持った少女が心配そうにブルーを見ていた。
ブルーは素っ気なく返す。

「何でもない」
「あなた、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔になったって言う……」
「……知ってるのか?」
「ええ、噂になってますし、その格好凄い目立ってますし」
「そうか」
「顔色が悪いみたいですけど、大丈夫ですか?」

どうやらこの少女は自分を心配しているらしい。
トレイを持っていると言うことは、食堂で働いているのだろうか?
上手くやれば食料を少し分けて貰えるかも知れない。
その瞬間、ブルーの脳裏にあるアイデアが到来する。

   \  __  /
   _ (m) _  ピコーン
      |ミ|
   / `´  \
     ( ゚∀゚)
    ノヽノ |   同情を誘う
     < <

これを『閃き』、と言う!

「いや、ろくな食事が取れてないだけだ」
「そうですか……なら、何か食べていきますか?
 余り物で作った料理ですけど」
「感謝する」

なかなかに外道である。

215 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 14:25:29 ID:f3vQtc/7
あの少女はシエスタと言うらしい。
その後ブルーはデザートの配膳を手伝うことになった。
流石に悪いと思い、自分から申し出たのだ。
銀のトレイに、ケーキが並んでいる。
それを運ぶだけなのだから、食事に対する労働としては悪くはない。
ケーキを配るのはシエスタがやってくれる。

突然、シエスタが別の方向に歩き出す。
そして落ちていた瓶を拾い上げると、

「あの、落とされましたよ?」

と、グループを作っていた少年達の内、
金色の巻き髪をした少年に話しかける。
その少年がポケットから瓶を落とすのはブルーも見ていたのだが、
その少年はこう答えた。

「それは僕のじゃない。何を言っているんだ?」

が、その瓶を見た彼の友人と思わしき生徒達が続けて言う。

「あれ?あの香水はもしかしてモンモランシーのじゃないのか?」
「そういや、その色はモンモランシーが作ってるやつと同じだな」
「それが君のポケットから落ちてきたと言うことはだギーシュ、君はモンモランシーと付き合ってるんだな!」

なにやら妙な展開になってきた。
その後、茶色のマントの少女がギーシュと呼ばれた少年にむかって歩いて行き、
幾つか言葉を交わした後、その少女が平手打ちをギーシュの頬にかまし、去っていく。
つぎに、去り際に上げた大声に反応したのか、遠くの席の巻き髪の少女も立ち上がり、
頬をさすっているギーシュに近寄る。

「モンモランシー、誤解だ。
 彼女とはちょっとラ・ロシェールの森まで遠乗りをしただけ――」

ギーシュが大きな声で言うが、
その言葉はモンモランシーとか言う少女の裏拳によって遮られる。

「ぶげぅ」

のけぞるギーシュに、モンモランシーは逆の手でもう一度裏拳。
いわゆる一つのスパークリングロールである。
体勢を崩したところに強烈な2打目を喰らい、
ギーシュは飛んだ。虹の如き軌道を描いて。

「うそつき!」

そして、そう言ってから去っていった。
かなり顔が腫れているギーシュを心配した友人達に助け起こされると、
近くでおろおろし、去ろうとしていたシエスタに、
格好を付けた風――顔が酷いことになっているので、全く様になっていないが、
そんな気障ったらしい仕草で話しかけた。

「待ちたまえ、君の軽率な行動のおかげで、二人のレディが傷ついた。
 この責任はどう取ってくれるのかね?」

一番傷ついてるのはお前だろう。
そう思いながらもブルーは何も言わなかった。
ただ、歩んでギーシュの方に向かうだけ。
そして、一言だけ言った。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:25:42 ID:J0DS84Bg
支援

217 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 14:27:22 ID:f3vQtc/7
終わり。

所で一つ聞きたいんだ……
次は自然とギーシュとの決闘になるわけだけど、
フルボッコと、まあまともに戦うのと、ネタ気味のどれが良いだろうか。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:29:39 ID:zeIXWNuw

個人的にはネタ気味に一票

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:30:16 ID:J0DS84Bg
投下乙です。
自分の中のブルーはフルボッコなイメージなんだ。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:30:50 ID:JRpsmOpP
乙 俺もネタ気味に一票

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:31:32 ID:UGGfnGI7

WPが普通に回復して技使えるならDSCに一票。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:33:43 ID:fWSQBZXu
どれでも良いが書きたい展開を書きたいように書くのが一番なんじゃないかと思う。
まぁ決闘シーンでも色々だし。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:35:48 ID:dUNlHM2g
作風に合った様に書くべきじゃ無いの?
ご機嫌うかがいして、一貫性持たずにあっちへふらふらこっちへふらふらなるのが一番不味い
色んなジャンルを内包して面白く書いて支持貰えるなんて少数の天才秀才位ですだよ

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:36:14 ID:Fh6f+xRP
そこは自分で考えて決めたほうがいいんじゃないかね
今後の展開もあるだろうし

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:37:48 ID:cyNdZItE
閃きに吹いたのは俺だけなのか
展開は作者さまが決めることでいいと思うが、キャライメージを重視してほしいな

226 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 14:39:29 ID:f3vQtc/7
トップロープとDSCを書きたかったんだけど
今後の展開考えたらとてもやばいことに気がついた。
おとなしく普通に戦わせることにします。

227 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 14:52:51 ID:PXlaWOf1
いまおK?

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:53:36 ID:9EDWxa0r
おkおk

229 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 14:55:05 ID:PXlaWOf1
レンタルルイズ〜魔法使い、貸します!2

あの決闘から数日が過ぎた午後の中庭。
使い魔達の団欒の時。
ギーシュは自分の未熟さを克服するのだと偉そうな態度を改めみかんを含む四人に謝罪した。
心を入れ替えたように日々努力する様は誰の目にも好印象であった。
みかんは相変わらずルイズの言うことを聞かないがオルトロスがみかんの言うことしか聞かないためにルイズは強気な態度を取ることができなくなっていた。
穂波から使い魔の従順性についての講義が役に立っている。
洗脳に近い形で人を好きになることが我慢できなかったみかんは定期的にルーンの効果を初期化しているのだ。
かといって全てを消したりはしない、この力はこの世界で必ず役に立つ。
シエスタや厨房の皆は自分達に当たらなくなったどころかむしろ優しくなったきれいなギーシュを見て貴族に対する考えを改め、みかんを我らの女神と称し食事を与えてくれるため

に食事には困らなくなったし、ルイズの部屋にはギーシュがお詫びにと送ってくれたベッドもある。
ルイズが癇癪を起したときはギーシュが部屋に泊めてくれる。
シエスタは文字を教えてくれるし図書館にもギーシュの口利きで出入りできるようになった。
正直元の世界に帰れるのもそう遠くなさそうだと安心し始めたみかんを脅かす存在がこんなにも身近にいるなど気づかなくとも仕方がない。
青い髪の少女、雪のように真っ白な肌の彼女はオルトロスとみかんの前に無言でやってきた。
「……」
無言の圧力。
「なぁに?お姉ちゃん?」
冷汗が流れる。
いったい何の用だというのか、悪い予感がしていた。

230 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 14:56:10 ID:PXlaWOf1
「あなた…」
「うん」
「メイジ?」
背筋が凍る。
「ちがうよ?わたしはみこだもん」
うまく笑えているだろうか?
どこで疑われたというのか?
「みこって何?」
「かみ様にお祈りする人」
「シスター?」
「そんなかんじかな」
「…魔法は使えないの?」
疑われている。
魔法を使えることを絶対的なステータスだと考えるこの人たちに自分の力は明かせない。
「つかえないよ?」
「…そう」
青い髪の少女はその場を去って行った。
「たすかったのかな?」
なぜ彼女は自分を疑ったのだろうか?
途端、フラッシュバック、ある日の授業風景。
『魔法を三つ足せるようになれば、誰が使った魔法かまで分かるように…』
状況を理解すると同時に焦る。
あの少女は違和感を感じているのだ。
確かにギーシュの魔法が発動していたはずだという違和感。
確かにルイズの契約は成功するはずだったという違和感。
しかし核心に至ってはいない。
「もっとしんちょうにならないとね、おるとろすさん」
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAA」
強すぎる力を持っていると分かればどんな扱いを受けるか分らない。

231 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 14:57:37 ID:PXlaWOf1
さらに数日後、早朝。
「ちょっとあんた!!どこ行くのよ!!」
ルイズの部屋から響き渡る絶叫。
「どこって…しょくどうだよ?」
みかんはずっとシエスタのお手伝いをしているので朝早くに部屋を出るのだが、今日はそうはいかなかった。
なぜか部屋の主が自分よりも早く起きていたのだ。
「あんたいつもどっか勝手に行くけどね、今日は絶対に一日中一緒にいなさい!!」
「なにかあるの?」
「今日はアンリエッタ王女がやって来る日なのよ!!」
なるほど、それは重要な日だ。
この国が王女を心酔しているのは図書館で知っていた。
しかし、
「それとわたしがいっしょにいなきゃいけないのって」
鬼のような剣幕が言葉を遮る。
「いいから一緒にいなさい!!いいわね!!」
「う、うん」
勢いに流されえてしまった。
「じゃ、じゃぁ、シエスタお姉ちゃんに今日はおてつだいできないって言ってくるね?」
「早く帰ってきなさいよ!!」
怯えるオルトロスをなだめながらみかんはびくびくと部屋を出た。
厨房にて今日のいきさつを話すと、シエスタが補足をしてくれた。
「ミス・ヴァリエールはアンリエッタ王女ととても仲がいいそうですよ?」
「そうなんだ…」
なるほど、と納得した。
キュルケが使い魔の自慢をしに来たことを思い出す。
使い魔とはステータスであり、なくてはならないもの。
王族であり旧友でもあるアンリエッタ王女が来るからあの剣幕なのか。
今日ぐらいはおとなしく言うことを聞いてあげようと決意した。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:57:45 ID:BQRpwRND
このルイズはちょっと性格悪いな支援

233 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 14:58:44 ID:PXlaWOf1
その日の夜。
ルイズの部屋にて。
今日はギーシュが部屋に来ている。
新しい杖が完成したからみかんにお披露目に来たのだ。
「どうだい?モンモランシーも褒めてくれたよ」
その杖をよく見る。
前よりも上等に出来上がっていることが分かる。
しかし、単純にそのことを褒めてはいけない。
平民である自分にそんなことが分かってはいけない。
「うん、すごくきれい!!」
「だろう?」
嬉しそうにしゃべるギーシュとは反対にルイズは怒りに堪えていた。
「ちょっと…」
「なんだい?ミス・ヴァリエール?」
「なんであんたが部屋にいんのよ!!」
「なんでって…恩人にお披露目に来たんじゃないか」
「自分の部屋でしなさいよ!!」
「いやぁ、みかんちゃんが今日は部屋から出られないというものでね」
「だったら明日にしなさいよ!!」
「今日見せたかったんだ」
「この…!!」
ルイズは切れそうになりながらも一歩手前で踏みとどまる。
みかんと仲のいいギーシュを邪険に扱えばみかんの気分を悪くしてしまう。
せめてアンリエッタ王女が学院からお帰りになるまではたえるしかない。
「それでもね」
コンコン
ノックの音に振り向くと、そこにはローブを目深に被った人が。
オルトロスがうなり声を上げる。
「誰だい?君は?ミス・ヴァリエール、知り合いかい?」
「知り合いも何も顔が見えなきゃ分からな…」
ローブの下の素顔。
見慣れた、しかし久しく会っていない顔。
気絶するギーシュ。
驚くみかん。
あくびをするオルトロス、そして。
「姫様!!」
ルイズの絶叫。

234 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 15:00:41 ID:PXlaWOf1
状況はそれから数分後、ギーシュが復活しアンリエッタが任務をたのんだ直後。
「そんな、姫様!!そんな重大な任務を私たちなんかに!!」
「いいえ、あなただからこそ頼みたいのです。唯一信頼できるあなたに。それに、あなたの使い魔と彼氏さんも」
「彼氏じゃありません!!」
「あらそうなの?」
「アンリエッタ王女」
「何かしら?ミスタ・ギーシュ」
「この命に代えてもその任務必ずや遂行して御覧にいれましょう!!」
「ちょっとあんた!!」
「心強いですわ」
「姫様!!」
「わたしもがんばる!!」
「gyaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
こうして、3人と一頭の任務は始まった。



以上です
次回、みかんが戦艦を落とします


235 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 15:02:50 ID:PXlaWOf1
鞭で叩いたりしていないのに悪者っぽく見えるのはなんでだろう?
ギーシュは善人街道まっしぐら

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:04:13 ID:3iMc89oN
乙です
なんかみかんがルイズの使い魔じゃなくてギーシュの妹にしか見えませんw

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:07:24 ID:+g7IPr3G
一巻序盤のルイズは普通に悪役だから問題無しと思われ

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:09:46 ID:1SDiFBJm
>>236
え?ギーシュの妹じゃなかったっけ?

239 :レンタルルイズ:2007/08/08(水) 15:17:06 ID:PXlaWOf1
wiki編集完了
みかんは皆の妹
兼俺の嫁

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:20:42 ID:6nENF8cm
>>239
         (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、    野 ロ こ
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)   郎 リ の
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  が コ
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < ! ン
     l::::::::::::::::::::::く(   r,J三;ヾ   )> く,
 〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=; {三●;= }  ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::ゝ≡三=イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:21:06 ID:3iMc89oN
>>238
このままときメモ0に続く第二のギーシュENDになるのを期待しているんだ、俺
使い魔を取られたルイズがジョゼフ化…

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:34:53 ID:4AC+SiDk
ぶしつけでスミマセンが右のページ数分けのリンク(目次)に作品を載せるにはどうすればいいんですか?

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:36:22 ID:6nENF8cm
メニュー2を編集するんだ。多分

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:45:18 ID:fWSQBZXu
編集から右メニューを編集でいけるはず、多分

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 15:46:45 ID:SG6r1+0o
>レンタルルイズ

すごく、下手糞です・・・

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:03:50 ID:08PsicFo
バクバクの実の能力を利用してちんこ食って自分に生やせば全てが解決するとか思った俺を誰か叱ってくれ

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:05:40 ID:hWWy889a
>>246
どうやって調達するんだそんなモンw。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:06:41 ID:UGGfnGI7
>>246
ジュリオやシェフィルード?だか食ってガンダールヴやウィンダールヴを、
ってのは考えたけどそれは気付かなかったw

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:09:31 ID:J0DS84Bg
.                         ,.-‐ 、         ,.- ´ ̄` ー 、
                        /   、 \.    /./ ./:.:. .:.:. ヽ
                        /    V. `ヘ、_/./:./V:./;.:.:.:.:.:.:i:.:ヽヽ
.                       /    ,ヘ    ヌ/ :i ハ:V:ハ:.:.:.:i:.:.i:.:. !: ',
                      /     i ,. \  { i .:.i Y⌒V,.i:.:.:,ム斗:./:. i
                      /,. -、   |( :.;.:.ゝ,(. | :.:.| ゝ- '`イ´ }り/リノ-―-、 埋めてやるっ
                    /i´ r-、`ー{ )ノ :.ハ v',.:.ハrェ 、._`= '/:./ハ     \
                   rVV-くV''ヽハiハ´.:.:.:.:|   ノ :.:.',`ー、二.).ノ:.(ノv-―、_  \
   ,. -、          ハ, r‐f⌒i:|  |:}  〉,.ヘ ):.:./ /´:.:.:.ノ` 、-_,ノヾ:. ';.:',   ヽ,    \
  /,r‐‐ヘ     ,. - ⌒`ヽく, `!  {::', i:{. /( y'´..⌒`´-、:./ <∧>--_,.ノ;: -"⌒ヽ,  \  ノ、,ス
.  {/./⌒ヽ,    .フ⌒::::::::::::::vノ`tノ::::ー'::`´::::´::::::::::::::::`ヾ(__ル,  /´:./       i   Yィvく r、!
  ク:/   {   /;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、;::`く 、.,!イ/ r ― 、   /      `\.、
. { ハ    `i  ,.不::/::::::::::::::::::::::::::::::::::>246::::::::::::::::::::::::::::::::::、ヾ、i,./   .|r -.,i  ,. ヘ,        \
  `ーi    i/ /::/::::::::::::::::::::::::::;ィ:::::::::::::::::::::::;::;::ト、:::::::::::::、\`丶、,r 、 ハ`_ノ /ィ   i
/⌒ヽ、 ,.<   /;イ:::::::::::::::::::::::/ |::;ィ:::::::::::::::::ハkく!ヾ::::::::::::::i\、  ): ソ   `"./   ,.ノ-、
i    i ',  \ '´i:::::::::::::::::::;:::/>.kハ:::::::::::::/⌒リヾ';:::::ハ;:::|   ./,.ノ ー -  { く` /v  ,〉ー- 、
    .|: ゝ   \'イ::::::::::::::::i:/i´  リ `|::::::;ィ;イ    ,}.∨`i∨  r-‐"  、_ _ `ー ',ノ  ,ハ    ヽ
    .|,.- \   ',i∨⌒N:::|' ,ゝ   ,!:::// ゝ、_,ノ= ゝソ  } /r、.ヽ      `,  (く.Y´ 〉    `
', /´二´    }   ',{  ソ ∨ ` `=彡|/    ==   ヽ /. Y/ ,.ノ,         ,`ー' /
 { { i    /    \ `i    にニニ

こんなんでいいか?

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:12:16 ID:NbBX1evl
そういう話は避難所でやるべきだと思うぞ。
ところで調達先はモット伯かワルド辺りかね?(ぉぃ

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:13:23 ID:eOBr6xMn
>>240
そういえば、ベアード様召喚は見たこと無かったな
ワルドがフルボッコにされそうだが

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:13:46 ID:4AC+SiDk
>>243,244の方
どうもありがとう御座います

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:13:57 ID:lalKpGge
原作読み直してるんだが
ルイズってシュヴァリエの年金2年分以上をカジノで使い込む女なんだな
しかも半分以上は女王から貰った経費だし残りもサイトが貰った女王からの報奨金だし
自分を有能だと思う無能者ほどたちの悪い物は無いな

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:17:05 ID:hWWy889a
カッとなりやすいのはヴァリエールの血筋っぽいからなー。
そう考えるとちいねえさまのあらあらうふふ特性がいかに奇跡的か良く解る。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:19:17 ID:pv5gipdZ
>>253
有能無能は抜きにしてギャンブルをやってはいけないタイプなのは確かだ。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:19:33 ID:J0DS84Bg
>254
アレはアレで黒化してそうで怖いんだが。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:20:24 ID:jWv+NFqS
>>254
アレは父親似だと思う。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:20:43 ID:TmCUPW23
>>256
あらあらうふふ

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:22:26 ID:gs1I/4ZO
>>256
それは色んなとこの二次創作のテンプレに脳が侵されているからだと思うw

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:23:11 ID:7P3lhQC7
>>251
ゼロのミーディアム 第一章-4に出てたりする

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:24:05 ID:jWv+NFqS
いや、バグベアー様は原作1巻からすでに登場済みじゃなかったっけ?

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:24:43 ID:KibmMesz
>>258
そのセリフを見ると、数年後には元気に泥棒になってるちぃ姉さまが脳裏をほうきに乗ってかっ飛ばしていくから困る。

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:29:02 ID:jwX8vUh8
ちぃ姉さまの髪をもふもふしたい…

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:30:57 ID:oCzoSdvk
ルイズがシャア(逆シャア後)を召還
シャア、「カトレアは私の母親になってくれる女性なんだぁ!!」と絶叫してルイズに吹っ飛ばされる。

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:36:24 ID:pQeHdl+G
バックベアード(もしくはバグベア)って実際何が出来るんだろう
以前周りの黒いうねうねは空間のヒビとか聞いてますますわけがわからなくなった

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:40:29 ID:5YxdIhh+
>>264
貴族達メイジに絶望し、アルビオン落としを敢行するシャアがうかんだ

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:41:51 ID:fWSQBZXu
元々のバグベアは後ろから付いてくる足音。
夜寝なかったりする悪い子供を襲ってくるっていう典型的なしつけ用の妖怪。
あんな格好になったのは水木しげるが気に入った造形をモチーフにして書いたからで、目玉だけとかいう伝承は無かったはず。

268 :剣狼の人:2007/08/08(水) 16:42:35 ID:hbHYWjGm
シャアはルイズのちい姉様とくっつきそうだなw
あの人は母性を求めているわけだし

かなり短いけど予約OK?

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:47:16 ID:oCzoSdvk
OK

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:48:25 ID:KibmMesz
>>267
バグベアとバックベアード様は全然の別モン。
バックベアードは光化学スモッグの妖怪で、たしかアメリカ妖怪の総大将。
バグベアはそれであってたと思う。

>>剣狼の人
予約と言わず投下へGO

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:48:49 ID:FyZHDwZZ
バグベアーでモンファのスエゾーを連想してしまった。
戦争終わるころにお亡くなりになる感じ

272 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/08(水) 16:49:47 ID:hbHYWjGm
まとめの人さん
これはルイズと剣狼伝説第二部-9にお願いします

痩せぎすの男に三人が連れていかれた先は立派な部屋だった
ガチャリとドアを開けると、そこには大きな水晶のついた杖ををいじっている空賊達の頭が居た
「おい、お前たち、頭の前だ。挨拶しろ」
痩せぎすの男につつかれる
ルイズは前に出て頭を睨んだが、頭はニヤッと笑った
「気の強い女は好きだぜ。さてと、名乗りな」
「その前に大使としての扱いを要求するわ。そうじゃなかったらあんた達なんか口をきくもんですか」
ルイズはとんがったとした態度と口調で言った
「王族派と言ったな」
「ええ、言ったわ」
「何しに行くんだ?」
「あんたらなんかに言うことじゃないわ」
頭はヒュウっと口笛を鳴らすと楽しそうな声で言った
「貴族派につく気はないかね?あいつらメイジを欲しがっている。礼金弾んでくれるだろうぜ」
「死んでもいやよ」
ルイズはそう言うとロムに寄り添った
この時、ルイズの体が震えていることにロムは気付いた

恐いのだ

ロムはルイズが弱い女の子だということを知っている
しかしそれでも困難に堂々と誇りを賭けて立ち向かおうとしている
自分の心の中にある大切な物を守ろうと戦っている
ロムはそんなルイズの姿が何時もより気高く見えた
「もう一度言う。貴族派につかねぇか?」
ルイズが顔を上げ、胸を張る
そして口を開こうとした所でロムが前に出た
「生憎だが、マスターはどうしても付かないと言っている。そっちから引いてもらおうか」
頭はじろりと鋭い眼光で睨んだ
「・・・・昼の一件といい、何なんだ?貴様は」
ロムは言った
「使い魔だ」
「使い魔?」
「そうだ」
すると頭は大声で笑い始めた
「トリステインの貴族は、気ばかり強くってどうしようもないな。まあ、どこぞの国の恥さらしよりは何百倍よりはマシか」


273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:52:05 ID:FyZHDwZZ
4円しかないぜ〜

274 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/08(水) 16:52:22 ID:hbHYWjGm
頭が笑いながら立ち上がる
ルイズ達は頭の豹変ぶりに驚き戸惑った
「失礼した。貴族に名乗らせるならこちらから名乗らなくてはな」
周りで控えていた空賊たちが一斉に直立になる
頭は突然カツラと思われる髪を剥ぎ、眼帯を取り外し、付け髭をはがした
そこに立っていたのは、海賊の頭ではなく凛々しい金髪の若者であった
「私はアルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官。いや、今は無力に等しいこんな肩書きよりこちらの方が通りがいいだろう」
男は威風堂々と名乗った
「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダー。アルビオン王国へようこそ大使殿」
ロムは目を見開いて驚き、ルイズは口をあんぐりと開けた


以上です
書ききれなかった分です一応


275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:57:42 ID:oCzoSdvk
ごくろ〜さま〜

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:01:16 ID:3i2SJtIL
だれか、ソルジャー・ブルーを召喚してくれ〜
ソルジャー・シンでもいいや。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:02:41 ID:KibmMesz
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}    逆に考えるんだ
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´   「誰も書かないんなら自分で書いちゃえ」と
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-〜、 ) |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ        考えるんだ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:03:47 ID:TmCUPW23
一瞬機甲猟兵かと思ったよ
切ないぜ土砂降りの涙の雨さ

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:04:01 ID:J0DS84Bg
>271
スエゾーは、影牢のトラップの方が印象的だった俺ガイル。

280 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 17:07:09 ID:f3vQtc/7
やたー!適度?にブルーがボコボコにされる決闘書けたよー!
技を閃きまくってるけどガンダールブ効果だと思って。

所で今予約ある?

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:08:08 ID:hbHYWjGm
>>278
あのOPは俺も好きだ・・・
機甲猟兵で思い出したけど思いきってキリコとATを召喚すればどうかねぇ

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:09:24 ID:aRW6g26+
スエゾーではなく「すえぞう」を召喚w

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:10:28 ID:GmtZF5XA
ポケモン召喚はあるけどデジモン召喚は無いのか

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:11:42 ID:FyZHDwZZ
デジモンは確かあったぞ他所で

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:11:51 ID:jWv+NFqS
>>281
キリコ単体で読んで、シエスタのおしい゛さんがバトリングの花形選手だったとかで
竜の羽衣の変わりに、タコのスコップでも……もとい、鉄の犬でも置いとくとか?

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:12:19 ID:/Ajkc4iE
サガフロのシステムだと達人になれば下級術は消費なしで使えたよな


287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:14:02 ID:J0DS84Bg
>285
陸戦兵器では意味がない罠。
破壊の杖ならぬ破壊のゴーレムとしてATを、竜の羽衣としてATキャリアーでいいんでないか? 

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:14:10 ID:oCzoSdvk
>>285
しぇんしぇ〜空戦で役に立ちません。
多分コベールのエンジン開発の役にも立たなそうだし。

そもそも整備がなぁ〜

まあ、ぶっちゃけロボ召還全般の問題点だがね。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:19:23 ID:NbBX1evl
遠慮なく投下どうぞ。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:19:42 ID:J0DS84Bg
>288
整備とか一切関係ないロボ
サイコアーマーゴーバリアリアン・・・・・・黒歴史から召喚されました。

291 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 17:20:17 ID:f3vQtc/7
用が入ったので帰ってきてから投下させて頂きます。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:20:20 ID:UrIs6xTx
ここでなぜか皆が言わない一言を言おう。

予約はない!

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:21:11 ID:UGGfnGI7
>>285
キリコって聞くと真っ先にブラックジャック先生が思い浮かぶ。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:21:36 ID:urb82RvI
竜の羽衣の代わりに、双角の獣とかなんとか呼ばれている
87式自走高射機関砲を…

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:21:52 ID:oCzoSdvk
なんか一週間前とはえらい差だよな。
あの頃ならそろそろ800かそこらに届いてたもん。

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:23:04 ID:UrIs6xTx
すれ違いでキャンセルされてしまった orz

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:24:17 ID:f3vQtc/7
一週間前ってまだID非表示の頃じゃなかったっけ

298 :MtL:2007/08/08(水) 17:24:19 ID:TmCUPW23
じゃあ投下しますねー。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:24:58 ID:eOBr6xMn
>>288
整備が要らないロボ系といえばドラ系とか
魔神英雄伝、魔動王、覇王大系、勇者系のいくつか
スーパーピンチはロボといって良いのかわからんし
ザ・ムーンは9人いないと動かないし
マグマ大使、魔神ガロンというのもあるか

ロボ系でDrスランプを考えたけどロボビタンDが無いと動けなくなるんだよな


300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:26:22 ID:Ce6VNMre
ロボ召喚の問題点は世界観を大幅にぶち壊すのに話自体は地味になる点だろう。
ロボを使ってまで戦う相手がフーケゴーレムと七万ぐらいしかないから
普段はパイロットのキャラで面白くできなくてはいけない。
バランスを取ろうとして敵にもロボを与えたらゼロ魔関係なくなるしね。

301 :MtL:2007/08/08(水) 17:28:15 ID:TmCUPW23
マジシャン ザ ルイズ (5)海無き港町ラ・ロシェール

ラ・ロシェール近くに無事不時着した羽ばたき飛行機械。
ウルザがそれを手際よくと折りたたみ、待つこと暫し。
空に二つの影。グリフォンとワイバーン。


「ミスタ・ウルザ!彼女達がついて来ていることをご存知だったのですか!?
 なぜ追い返さなかったのです!」
「落ち着きたまえワルド子爵。
 私も気付いたのは少し前のことだ。確信したのは奇襲後だがね。」

トリステイン魔法学院からつけて来たというタバサとキュルケ。
その処遇をどうするかで、ワルドとウルザの言い争い。
ワルドは追い返すべきだと主張。
一方のウルザは奇襲を受けた以上、タバサとキュルケの存在が敵に察知されたのは確実。それならば戦力として期待出来る以上、連れて行っても構わないと主張。
真っ向から対立する意見。


ルイズがグリフォンに騎乗するときもそうであったが、なぜこの二人はこんなにそりが合わないのだろう。
ウルザ、ワルド、共に普段は他人との軋轢を起こすタイプの人間ではない。
その二人が話を始めると、どうしてこうなってしまうのだろう。
ルイズは首を傾げるばかりである。

結局タバサとキュルケは連れて行くが、旅の目的を伝えない、という形で決着がついた。


ラ・ロシェールで一番上等な宿『女神の杵』亭に宿泊することにした一行は、その一階の酒場で、この後どうするかと話し合っていた。
別にアルビオンへ行ってどうする、といった話ではない。
空路を取った為、予定よりもかなり早くラ・ロシェールに到着したので、買い物にでも出ようかという算段である。

そこへ『桟橋』へ一人、乗船の交渉へ行っていたワルドが帰ってくる。
ワルドは席につくと困ったように、話を切り出した。
「アルビオンに渡る船は明後日にならないと、出ないそうだ」
「ええ!?急ぎの任務なのに……」
「つまり!今日一日はフリーってことね!おじさま、ショッピング、ショッピングに参りましょう!?」
「ふむ、なぜ船は明日にならないと出ないのかね?」
キュルケを無視してウルザ。応えてワルド。
「明日の夜は月が重なるだろう?『スヴェル』の月夜だ。その翌日の朝、アルビオンが最も、ラ・ロシェールに近づく」
山中の港町、月夜に関係して距離を変える陸地、果たしてアルビオンとはいかなる場所であるか、ウルザは考える。

「さて、それでは先に宿を取ってしまおう」
ワルドがそう口に出すと、ウルザが声をかける。
「そのことだがね、ワルド子爵。君が桟橋へ向かっている間にこちらで手続きを済ませておいた。
 部屋割りは、ミス・タバサ、ミス・キュルケが相部屋。ミス・ルイズ、ギーシュ君が相部屋。
 ……そして私と君が相部屋だ」
石膏のように固まるワルド。
「私は、ルイズの婚約者なのだが?」
「私もそういったのだがね、ミス・ルイズが君と自分はまだ結婚前だと言うのでね」
ワルドがギ、ギ、ギと首を動かしルイズを見る。
「………ルイズ?」
「子爵様、やはり、いけないわ、そんな…」
「そういうことだ、ワルド子爵。夜は年長者同士、仲良くしようではないか」
この時、淡々と話していたウルザの口元がにやりと笑ったように、ワルドは感じた。


302 :MtL:2007/08/08(水) 17:30:29 ID:TmCUPW23
その後、夜までの時間は各々自由時間という形で解散することとなった。
しかし、危険な任務ということもあり、自然と集団で行動するというのが暗黙の了解であったのだが、
「大事な話があるんだ。二人きりで話したい」
とのワルドの言で、ワルドとルイズだけは別行動をとるということとなった。

まだ日が残っている、しかし、暫くすれば夜の闇に包まれるであろう、桟橋。
「覚えているかい?あの日の約束……。君のお屋敷の中庭」
「あの、池に浮かんだ小船?」
あの夢の小船。
「君は、いつもご両親に叱られたあと、あそこで丸くなっていたね。まるで捨てられた子猫のように…」
「ほんとに、もう、変なことばかり覚えているのね」
「そりゃ覚えているさ。僕にとっては昨日の日のことのように思い出せるよ。
 君はいつもお姉さんと魔法の才能を比べられて、出来が悪いなんて言われていたね」
ルイズは恥ずかしそうに俯くことしか出来ない。
それでもワルドは楽しそうに続ける。
「でも僕は、それはずっと間違いだと思っていた。
 確かに君は不器用で、失敗ばかりだったけれど…誰にも無いオーラを放っていた。
 それは君の魅力だった。君が他人にはない特別な力を持っているからさ。
 僕だって並みのメイジじゃない、だからそれが分かるんだ」
「まさか…」
言いながら思い出す、以前、キュルケとどちらが買った剣をウルザが使うかを賭けて行った勝負。
その時に始めて成功した魔法、あの高揚感。不思議な感覚。
――――――そして、手のぬくもり。
「まさかじゃない。例えば、そう、君の使い魔」
「ミスタ・ウルザのこと?」
「そうだ。彼が武器を掴んだときに、左手に浮かび上がるルーン、あれはただのルーンじゃない。伝説の使い魔の印さ」
「伝説の?」
「そうさ、あれは『ガンダールヴ』の印だ。始祖ブリミルが用いたという、伝説の使い魔の印だ」
ワルドの目が、鋭く、妖しく光る。
「誰でも持てる使い魔じゃない。君はそれだけの力を持ったメイジなんだよ」
「………信じられないわ」
「君は偉大なメイジになるだろう。そう、始祖ブリミルのように、歴史に名を残すような、素晴らしいメイジになるに違いない。
 僕はそう予感している」
ワルドの熱病に冒されたような熱っぽい口調、ルイズの中に、小さな、棘の様な違和感。
「この任務が終わったら、僕と結婚しようルイズ」

突然のプロポーズ。
一瞬、何を言われたのかを理解出来ないルイズ。

「え……」
「僕は魔法衛士隊の隊長で終わるつもりは無い。
 いずれは、国を、このハルケギニアを動かすような貴族になりたいと思っている」
ルイズの顔を覗き込むように、距離を近づけるワルド。
「確かに、君をずっと放っておいたことは謝るよ。婚約者だなんて、言えた義理じゃないことも分かってる。
 でもルイズ、僕には君が必要なんだ」
ワルドがすっと、距離を離す。
「今、返事をくれとは言わないよ。
 でも、きっとこの旅が終わったら、君の気持ちは僕に傾むいているはずさ」


夕焼けの中、ワルドが背を向けて去ってゆく。
その背中を見ながら、ルイズはいつも見ている背中を思い出した。
どうしてワルドは優しくて、凛々しいのに……。ずっと憧れていたのに……。
結婚してくれと言われて、嬉しくないわけではない。
けれど、何かが心に引っかかる、引っかかったそれが、ルイズを前に進ませないのであった。


                     『人を殴る時は、せめて椅子をお使いください』
                          ―――荒くれの港町ラ・ロシェール 『金の酒樽亭』の張り紙

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:31:38 ID:lmPDzDqE
さりげなくウルザは鬼だと思いつつ支援

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:32:13 ID:TmCUPW23
投下終了です。
であー。

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:34:26 ID:5wbjYLal
乙事主

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:34:39 ID:oCzoSdvk
>>299

ザ・ムーンと聞いて 始祖の祈祷書の中身が般若心経だなんて妄想が・・・。

え〜と ルイズ サイト キュルケ タバサ ギーシュ マリコルヌ モンモランシー シエスタ コベール 
で、9人 途中から コベールに代わって ケティーってとこかな?

まあ、戦闘相手はロボというより、戦艦とか艦隊といった、デルフで戦えない相手だろうな。
存外コレ書いていて、巨大ロボでも武装が無いモノで戦艦相手に岩ぶん投げてとかならアリかもとか思ってしまった。

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:34:54 ID:pQeHdl+G
サイボーグ系の連中もやっぱり整備とかいるのかな
ナノマシン系ならセーフか?
ARMSから……ええと、キースグリーンあたりとか

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:37:25 ID:J0DS84Bg
>300
じゃぁ戦力的にバランスの取れそうなロボ、ロボコン召喚。
ガソリンはコルベール先生が作ってくれるから大丈夫だし。

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:39:46 ID:oCzoSdvk
ロボコンや浦沢義雄系キャラなら確かにOKかもな。
ネムリン呼んでルイズはスーパーヒロインに変身♪とか。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:42:09 ID:kTJvb6uJ
タバサがワイルドアームズから機竜ロンバルディア召喚なんて考えてしまった
3rd仕様なら4人乗りでサイト、ルイズ、キュルケ、タバサと人数もぴったりだし

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:42:42 ID:rdAkm8iS
>>294
普通に整備大変だろw

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:43:42 ID:oCzoSdvk
間違えた。ネモトマンはネムリンじゃなくてカミタマンだったわ(汗

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:46:44 ID:ZapPHJcE
>>300
相手方がインベーダーや恐竜帝国等のナマモノ系還べば良いんじゃね?

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:46:53 ID:ZO9gLA4p
SDガンダムとかならゼロ魔の世界観を崩さずにいけるかもな

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:50:46 ID:ulfUCWe8
PSPのゲーム煉獄のアダムも整備あんまり必要無いからいけそう
人物設定あんまり無いからほぼオリジナルになるのが問題だが

316 :断続SS『三人』:2007/08/08(水) 17:53:25 ID:SPyRKUG1
一レス投下

317 :断続SS『三人』:2007/08/08(水) 17:54:37 ID:SPyRKUG1
その日、魔法学院ではちょっとした騒ぎが巻き起こった。
生徒達がサモン・サーヴァントを行う使い魔召喚の儀式において、
三人の…そう、計三人の人間が召喚されてしまったからだ。

「はじめましてー。近衛木乃香といいますー」
「そ、そうか。僕はマリコルヌ、マリコルヌ・ド・グランドプレだ」
マリコルヌが呼び出したのは、見たことのない赤い服を着た少女。
使い魔としてはあきらかに不適格であるその少女を呼び出したマリコルヌは、しかし。
心の中で人生の凱歌を歌い上げ、始祖ブリミルに万雷の拍手を送った。

大きな目であたりをみまわし、男子生徒の顔を無駄に赤らめさせているのは、タバサの呼んだ使い魔。
青い服、これも見たことのない服を身に纏い、実に悠然とした態度で周囲を睥睨する。
ひとまわり見終わったあと、タバサに近づいて、頭を優しく撫でた。
「タバサちゃんはちっちゃいのに、榊さんにようにとるなあ」
サカキさんというのが何者なのかよくわからないが、どうやらほめられているような気がした。
なのでタバサは、撫でるがままにさせることにする。
「私の名前は春日歩。でもなー、皆関西弁やからっておーさかーおーさかーゆうねん」
撫でられる頭がぽかぽかしてきた。まるで心まで暖めるような…絶妙の撫でテクである。
タバサは、己の呼び出したこの使い魔が大好きになった。

そして最後の一人、ルイズが呼び出した使い魔は、
薄白い茶色の髪に青い瞳、十字をアレンジした金色の杖、背中には黒い羽を生やしていた。
ルイズは、期待を込めてその『天使』に問いかける。
「あ、あなたはその、もしかして…天使か何かなの?魔法とか使える!?」
目を輝かせて問うルイズに、『天使』は可笑しさを耐え切れないように噴き出し、答えた。
「あはは、私は別に天使やないけど…魔法とかは結構使えるんよ?」
「本当に!?すごいわ!」
ルイズは感動した。魔法が使える使い魔なんて聞いたこともない。
おそらく自分が最初の一人となるのだろう、ルイズの名は偉大なるメイジとして歴史に刻まれるのだ!
「私の名前は八神はやて。ルイズちゃん、これからよろしゅうな」
ぺこりと頭を下げ、差し出されたはやての手をしっかりとにぎりしめ、ルイズは感涙にむせび泣いた。

呼び出された『三人』は、吸い寄せられるように視線をからませて、挨拶を交わす。
「なんやよく分からんけど、お互い難儀なことになってしもうたなあ」
「つかいまーって、なにすればえーんやろか」
「今日からお世話になりますー」
「よろしゅーたのみまんがなー」
「はやてちゃんは、何で飛ぶのん?」
「ところでここってどこなんかな」

『三人』はしばし沈黙し、一つため息をついて、禁断の言葉を口に出してしまう。

「あかん…この配役にはじゅうだいな欠陥がある」
「誰が何を言っているのか。いまいち判別でけへん」
「しょーとすとーりーの限界やー」

二つの月の下でも、『三人』はペースを崩すことなく、自分らしさ満載で生きていくのでありましたとさ。

…続く?

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 17:59:40 ID:oCzoSdvk
つづけ(w

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:04:18 ID:B1O+nJ/b
これはヤバイw 続いたらカオスだが続いて欲しいなんて願ってしまうw
多分最強は大阪(なに

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:04:42 ID:HGMBwOGx
とりあえずはやてはルイズのバストアップに大きく貢献するに違いない

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:05:13 ID:oCzoSdvk
いやいや、セクハラ女王のはやても捨てがたい。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:06:59 ID:UGGfnGI7
主はやてを拉致られたヴァルケンズは大変な事になってそうだw

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:13:53 ID:oCzoSdvk
早速登録
でも続くかわかんねから小ネタで

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:19:39 ID:oCzoSdvk
しかし書き分けとなると、各キャラの性格からの行動や考え方で書き分けなきゃならんのかねえ?

え〜と

このか は 関西系名家のお嬢様いたずら大好き
大阪  は 単なる女子高生でおっとりというかワンテンポ遅れる感じ 
はやて は 結構熱血。知能犯かつセクハラ魔

・・・・イケそうじゃないか。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:24:02 ID:9Kyzon35
一レス投下いきます

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:25:39 ID:oCzoSdvk
かむかむ

327 :エーベルージュ0:2007/08/08(水) 18:25:53 ID:9Kyzon35
二人の伝説がいた。
一人は失われし『虚無の魔法』を手にした。
一人は失われし『創造の魔法』を手にした。
一人は祈祷書を求めた。
一人は巨木を求めた。
全ては世界を救う為に。

少年時代は性別を持たざるアンヘル民族。
彼等の血を受け継ぐトリステイン王国唯一の貴族、ヴァリエール家が末子、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが唱える召喚魔法の呼び声に、ナックが応えた。

中性の存在、ルイズ。
黒髪の少年、ナック。

エーベに語り継がれし赤き伝説。
始祖ブリミルに紡ぎ出されし夢の伝説。

二つの伝説が、今、邂逅する。



続かない

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:27:32 ID:oCzoSdvk
>中性の存在、ルイズ。

惨い!!

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:30:09 ID:6nENF8cm
>中性の存在、ルイズ。
そんな! 胸が小さいからって!!

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:31:26 ID:M0EaXpoB
>中性の存在、ルイズ。

わぁい。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:35:51 ID:UGGfnGI7
>少年時代は性別を持たざる
成長したら両性になると信じる!!

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:37:44 ID:7P3lhQC7
>>299
ドラ系って、ドラえもん?
ドラえもんは故障もするし定期整備も必要だよ

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:39:40 ID:Bl/YHBll
セロが使い魔

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:42:15 ID:oCzoSdvk
いや、ドラえもん系ロボはすでに来ているし。

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:44:15 ID:E1W54DTp
〉中性の存在
我々にはご褒美です

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:45:02 ID:UbsHT2HU
ポケモン491種をまとめてというのはどうか。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:49:42 ID:oCzoSdvk
>>336
ゼロの使い魔S と同じ欠点が・・・・。

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:54:35 ID:7P3lhQC7
>>336
知らない間にそんなに増えてるのか

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:54:39 ID:6nENF8cm
ルイズがこの春の使い魔召喚の儀を完全に終了させるには、491のポケモン総てにキスをしなければいけない!
逃げ出す前になんとかキスを出来た三匹とともに、今、ルイズの冒険の旅が始まる!!

っていうことか

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:59:01 ID:1stlZR/6
でもボールないからひどい大行進になるな。
そしてヴィンダールヴに全部持って行かれる最悪の結末に。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:59:37 ID:ki29QTKR
>399
GJ

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:59:53 ID:6nENF8cm
要するにポケモン全種とポケスペのレッドがヴィンダールヴで登場すればいいんだな

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:00:35 ID:oCzoSdvk
食費の問題もあるさ。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:01:07 ID:7P3lhQC7
元ネタ知らないなりに夜天の使い魔が面白かったから
Wikipediaでリインフォースって奴について調べて見たけど、
なんか所有者の命をも奪うとか物騒なことが書いてあるな。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:02:13 ID:BQRpwRND
エーベルージュ懐かしいw

つか、ときメモの人だろ、これw

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:04:22 ID:oCzoSdvk
ああ、リンカーコア(魔力の源みたいの)の収集をしていないと、
すでに接続している主からダイレクトに魔力を持っていくんだが、
負担が大きすぎて、原作の主である八神はやて(>>317)の場合、
下半身麻痺が進行して内臓もやられるとこだった。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:04:30 ID:UbsHT2HU
>>341
捕まえるって方向ならクリスタルの方が、とか言ってみる。
てか、ポケスペレッドが手持ちと共に出てきたら凶悪だよね。
確か平均LV80台だった気がする。

>>338
データ上はもう数種居るらしーよ。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:05:20 ID:ki29QTKR
いや、むしろ金銀とかでも出てきたモンスターボール師のおじいさんだろ。
所持ボールに限界のあるレッドよりも、よさげな木の実さえあればボールを作ってくれる彼の方が適任だ。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:07:41 ID:ZapPHJcE
>>347
496種だっけ?
伝説の世界の想像種とかやっちまった感が……

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:10:09 ID:TmCUPW23
3×3eyesの藤井八雲(序盤)
不死身だけを武器に頑張る

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:10:18 ID:f58pIsQ0
エーベルージュとは懐かしいw
魔法学院と言うネタではハリポタより早かったりするんだよね。

しかし、これだと初等部からのスタートになるのかな?

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:10:28 ID:UJfTFf+D
確か時空も空間も大地も海も空も全部ポケモンが司ってて更に世界もポケモンが生み出したって設定になったな

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:12:35 ID:+g7IPr3G
今投下OKですか?
ゼロとヲタ少女、ゆるーい使い魔の人じゃないけど、らきすたで短編書いてみました。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:13:23 ID:UbsHT2HU
調べてきたら493種の様子。
ってか、レス番>>341じゃなくて>>342だったw

>>348
確かにえらい数が居たら、何個ボール持っててもすぐ底を尽きそうですわな。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:14:26 ID:hbHYWjGm
らき☆すたカモン
新シャアのシンスレが面白いからこちらも期待

356 :もってけ!水兵ふく 1/2:2007/08/08(水) 19:16:27 ID:+g7IPr3G
使い魔品評会。
とある事情でアンリエッタ王女殿下も学院に姿を見せていたその日――革命は起こった。

別段、その瞬間に特別な何かが起こったという訳ではなかった。
起こった事を端的に書き記すなら、たったの一行で事足りる。

ただ、『四人の女が水兵ふく姿で歌い踊った』――それだけである。

本来なら、貴族連中の洗練された趣味から見れば、それは騒音同然の乱痴気騒ぎでしかなかった筈だった。
だが、水兵ふく姿の舞台の四人は観客の全てを問答無用で圧倒した。
かなりの勢いでネジのぶっ飛んだ歌だった。
そして歌っている四人のテンションも色んな意味でぶっ飛んでいた。
だが唯一つだけ言える事は。
あの瞬間、舞台に立つ四人は他の全てを圧倒し、魅了したという事だった。
何故なら、水兵ふくだからです。←証明終了。


ヤケクソ気味にいつ暴発するかわからない爆弾のような笑顔を振り撒く、名門貴族の三女。

王女目の前に青くなったり赤くなったりしながらも割と楽しそうに歌い踊る、四人中唯一の本職メイド。

どこか遠い故郷を見つめるような全てを達観した虚ろな笑みで機械的に踊り狂う、学院長付きの秘書。

そして一際ぶっ飛んだテンションで他の三人をリードする、一番小柄でどこかゆるい雰囲気を持った少女。


観客は、特に野郎どもは、水兵ふくの持つ新鮮かつ正体不明の魅力に、魂まで奪われていた。
教師陣は、何故か普段より幾分幼く見える秘書の倒錯的な魅力に、終始顔を緩ませっぱなしだったし、
生徒達の大半は、侮っていた同級生や気にも留めていなかったメイドの新たな一面に、速攻で陥落した。
特殊な趣味を持つ一部のお人は、長い髪の小柄な少女を凝視していた。

357 :もってけ!水兵ふく 2/2:2007/08/08(水) 19:17:34 ID:+g7IPr3G
いっぽう女性陣は女性陣で、居ても立ってもいられない気持ちに包まれていた。
これ使い魔の品評会なのよ!? 何でメイドと秘書がいるのよ!!
だけどそんな事はガン無視で、舞台上で世界の支配者の如く振舞っている(ように見える)四人を見て誰もがこう思うんだ!
あぁ畜生、私も混ざりたいってなッ!!

最初に、四人に加わって舞台に飛び出し踊りだしたのは、一番間近にいる王女だった。
そして、情熱的な性格を持つ赤い髪の美女と、半ば無意識の彼女に手を引かれた短髪の小柄な少女が舞台に加わる。
それらを皮切りに、次々と女性たちは踊りだす。

そして慣れないテンポに四苦八苦しながら踊る少女達を、至福の目で眺める男性陣。
このハルケギニアに、『萌え』という概念が誕生した、歴史的瞬間であった。



その後、誰が広めたのかは知らないが、トリスティンで水兵ふくが大流行した。
街行く女性は皆、水兵ふくを着用した。
貴族の女性たちも、最初は古い感性やプライドが邪魔をしたが、
王女アンリエッタが(側近の苦言も華麗にスルーで)あっさり着用すると、こぞって水兵ふくを求め出した。
時期を同じくして、トリスティン魔法学院の女生徒の制服は水兵ふくへと移行した。教師も生徒も満場一致の大賛成だった。
流行は更にエスカレートして、若い女性のみならず熟年以上の女性まで水兵ふくを求めだし、
最終的には男性までが水兵ふくを着て街を歩くようになった。無論下はズボンだったが。

そしていつしかトリスティンは、周辺諸国から『水兵ふくの都』とまで呼ばれるようになった。
ある意味全ての原因となった使い魔の少女は、どこぞの高所から水兵ふくだらけの王都を見下ろし、ゆる〜い笑顔で親指を突き出した。

「やっちゃったZE☆」

無論速攻で、主の全力ツッコミが入った事は言うまでも無い。


358 :もってけ!水兵ふく:2007/08/08(水) 19:18:45 ID:+g7IPr3G
短いけど、以上。
何で四巻だけ置いてないんだブックオフ。
水兵ふくだけははっきり覚えているんだが。

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:21:32 ID:eOBr6xMn
アレをやったのかwwww

次はハレ晴レか?

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:21:34 ID:uWNS/jeG
投下乙です。
タイトルからしてカワユス(*´д`*)

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:24:32 ID:t/saGXvx
エーベルージュとは懐かしすぎる。
確かサターンでやったな、俺の青春の思い出だよ。
つか、単語出るまですっかり忘れてたよ。当時、声優いっぱい使ってて豪華だった気がした。
三石のエーベルナイトを思い出したわ。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:24:59 ID:UbsHT2HU
乙ですー
絵で見たい光景ですなw

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:25:05 ID:kKCvMmp1
セーラー服のワルドは間違いなくキモイ

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:25:51 ID:UeLHdRlw
GJ
この発想は無かったわwww

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:27:29 ID:oCzoSdvk
>無論下はズボンだったが。

なんか釈然とせんがGJ!
ああGJだとも。

この調子で「ゼロとヲタ少女」が帰ってこないかななどと待望だ!!

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:28:06 ID:FyZHDwZZ
GJだったよ〜
次はブリトラ「ぺチャパイ」もステージで

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:28:20 ID:7P3lhQC7
らきすた本編は見たことないから本編にもあるのかもわからんが
やっちゃったZE!は「ソードマスターこなた」入ってる気がする

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:32:43 ID:vk2tIjVi
職人の皆さん乙。

…数日しかない休みに、家の中で色々な原作を読みあさりプロットを打つ俺。
ええい、タイピングの練習じゃいっ。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:36:49 ID:ryn46Wxw
>>327続かないのかよww
大人になると確か男か女に変わるんだよな

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:43:24 ID:UvQYJ/qb
>>313
ロボットの中の人だけで7万相手にお釣りがきそうな気がするのは何故だろう
あとその相手を召喚するとどう考えても碌な事にならないって、惑星切断とか

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:45:29 ID:08PsicFo
ホモ男に惚れて付き合うようになった場合男のままでいられるのか女になってしまうのかで本気で悩んだ覚えがある

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:46:04 ID:oCzoSdvk
『夜天の使い魔』『3人』 参考資料

新魔法戦騎リリカルはやてW
ttp://www.youtube.com/watch?v=Y8h5yriACfs

373 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 19:47:58 ID:urb82RvI
予約もなさそうですし、投下を始めますよ?
ちなみに前回の選択は多数決(得票数・1)で「MUD・二九六へ」。
一四に行ったら主人公の串刺しで終了してしまいますから。

374 :異世界BASARA:2007/08/08(水) 19:49:25 ID:cFYA3Tap
乙。久しぶりに自分も投下してよかですか?

375 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 19:51:04 ID:urb82RvI
二九六
 
 体力点一を失う。
 砂の持ち合わせはあるか?
 なければこの術の効果はないので、一六一へ戻って選びなおせ。
 
 君が青銅ゴーレムたちの足下の地面に砂を投げると、途端に地面が泡立ちはじめ、流砂が青銅ゴーレムの足をとらえる。
 六体の青銅ゴーレムは次々とその場に倒れ、重い青銅の躯体はみるみるうちに沈んでいく。
 あっという間にその姿は見えなくなり、やがて流砂は、もとの固い地面へと戻る。
 
「≪土≫系統だ!」
「杖もなしに、あれだけの魔法を…?」
 周りを囲んで見物していた生徒たちが、思いもよらぬ結果に驚きざわめくなか、君は決闘の相手であるギーシュを
正面から見据える。
 少年の顔は青ざめ、戦意を喪失しているのは誰の目にも明らかだ。
「き、君も≪土≫のメイジだったのか!?」
 ギーシュが震える声で問いかける。
 君はどう答える?
 
 この世界とは原理の異なる、異国の魔法の使い手だと打ち明けるか?・四五へ
 魔法の道具を武器にする平民だと答えるか?・一二五へ
 なにも答えず剣を構え、ギーシュに一撃を浴びせるか?・二二六へ

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:53:55 ID:KibmMesz
二二六支援

377 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 19:54:15 ID:urb82RvI
一二五
 
「君の国では、こんな恐ろしいマジック・アイテムを平民が使えるというのか。
どうりでメイジを恐れないわけだ」
 ギーシュは君に怯えながらも、非常に感心した様子だ。
 君が白刃をちらつかせながら、まだ決闘は終わっていないぞと言うと、
「もちろん、僕の負けだ!参った!」と慌てて茎だけになった薔薇を放り投げ、頭を下げる。
 先刻、理不尽に叱りつけたシエスタに謝罪するのかと尋ねると、
「あれは、完全に僕の八つ当たりだった。
貴族として恥ずべきことだ、すぐにでも謝罪しに行く」
 という答えが返ってくる。
 
 潔く敗北を認めたギーシュに対し、君は食堂での非礼を彼に詫びることにする。
 祖国の運命のかかった重大な任務の途中で突然、わけのわからぬ世界に連れ込まれた困惑と苛立ちが、君に食堂での
あの挑発的な言動をとらせたのだ。
 考えてみればもっと穏便に諌めることもできたのに、大人げない行為だと反省する。
 君の謙虚な態度にギーシュは感謝し、平民だがその魂は騎士だと君を褒めたたえ、握手を求める。
 貴重な知り合いができた。
 強運点二を加え、一五四へ。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:54:30 ID:oCzoSdvk
一二五でしえ☆すた

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:56:10 ID:7P3lhQC7
ギーシュ立派じゃん
支援

380 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 19:56:41 ID:urb82RvI
一五四
 
 食堂に戻って、ギーシュがシエスタに真剣に謝罪するのを見届けた君は、ギーシュに続いてその場を離れようとするが、
背後から呼び止められる。
「私なんかのために、本当にありがとうございます!」
 頬を紅く染めたシエスタが、君に何度も頭を下げる。
 君がギーシュ相手に決闘を行ったのは、半ば憂さ晴らしのためだったのだから、ここまで感謝されるとかえって心地悪い。
 たいしたことではないから気にするなと食堂を出ようとするのだが、シエスタは、ぜひ他の使用人たちにも会ってほしいと言う。
 君はシエスタの頼みを聞くか(一一九へ)?断って、ルイズの姿を探すか(二七八へ)?

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:57:04 ID:lmPDzDqE
このギーシュは素直なギーシュだな

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:57:33 ID:7P3lhQC7
主人を放置するのはまずい
二七八

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 19:57:47 ID:6nENF8cm
僕は綺麗なギーシュ支援

384 :DOD&M:2007/08/08(水) 19:58:22 ID:UeLHdRlw
支援、予約。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:00:11 ID:UcT3ZDQ1
支援

386 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 20:01:04 ID:urb82RvI
一一九
 
 シエスタに導かれ、君がやってきたのは食堂の裏手、調理場だ。
 昼食の時間が終わってまだまもないため、大皿、匙、グラスなど大量の食器が運び込まれ、水を張った大桶に漬けられている。
 食器が洗われているいっぽう、夕食の下ごしらえも行われているが、大半の料理人は手が空いているようだ。
 
 シエスタが料理長らしき太った中年の男に君を紹介し、事の顛末を説明すると、マルトーという名の料理長は狂喜し、他の料理人たちも歓声をあげる。
 彼らは以前から貴族の横暴を腹に据えかねており、魔法の道具を使ったとはいえ、一介の平民である君が貴族の魔法に打ち勝ったというのを、
わが事のように喜んでいるのだ。
 調理場は君を質問責めにするマルトーを中心に、お祭り騒ぎになる。
 マルトーは君の前に豪勢な料理とワインを並べ、好きなだけ食べてくれと言う。
 暖かな料理を口にした君は、食材の良さを抜きにしても、マルトーの料理の腕前は君の知る限りでは
最高のものだと確信する。
 今日まだ食事をしていなかったら体力点四を、すでにどこかで食べていれば体力点二を加えよ。
 
 マルトーは、君がギーシュの青銅ゴーレムを葬った、謎めいた魔法の道具を話題にあげる。
「そんな凄いものが、あんたの国じゃあ平民の手に渡っているのか」
 君が背嚢から出した砂の入った小瓶や竹笛、黒い仮面などを眺めつつ、唸るように言う。
「なあ、いくらでも出すから俺にも売ってくれよ!
貴族連中が癇癪を起こしたときの護身用に欲しいんだ」
 君は、右も左もわからないこの土地では、これらの魔法の道具が命綱も同然なので、残念ながら譲るわけにはいかないと答える。
 実際は、魔法使いの術と併用しなければなんの効果もあらわれないうえ、道具自体はハルゲキニアでも簡単に調達できそうなものばかりなのだが。
 
 なおも道具を買い取ろうと粘るマルトーとシエスタに食事の礼を述べ、君は足早に調理場を立ち去る。四○へ。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:01:39 ID:UcT3ZDQ1
支援

388 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 20:02:39 ID:urb82RvI
四○
 
 君は調理場を出て、午後の授業に出席しているはずのルイズを探すが、考えてみればどこになんの教室があるのかを君は知らない。
 五つの塔がそびえ立つ広大な学院内を、手当たり次第に探すわけにもいかないだろう。
 君は、誰か通りかかった人間に、教室の場所を尋ねるか(一八○へ)?
 それとも、寄宿舎のルイズの部屋まで戻り、彼女の帰りを待つか(一三三へ)?

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:02:50 ID:7P3lhQC7
支援

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:02:53 ID:UcT3ZDQ1
支援

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:04:09 ID:UcT3ZDQ1
支援

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:04:31 ID:7P3lhQC7
教室で自分だけ使い魔が居ないとルイズが辛いだろう
一八○

393 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 20:04:42 ID:urb82RvI
一八○
 
 本塔の周囲を歩き回る君は、ふたつのマントを羽織った人影を目にする。
 一人はやや頭の禿げ上がった、学者風の中年の魔法使い。
 昨日の草原の一件で、生徒たちを率いていた男だ。
 もう一人は、緑がかった髪と眼鏡が目立つ、美しく理知的な女だ。
 なにやら巻物の束を抱えている。
 君はどちらに話しかける?
 中年男(一三三)か、美女か(二七二)?

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:06:18 ID:UcT3ZDQ1
支援

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:06:35 ID:6nENF8cm
ハゲに話しかけるだろう支援

396 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/08(水) 20:06:58 ID:urb82RvI
はい、今回はここまでです。
ちなみに、コルベールもロングビルも、決闘でなにが起こったかを知っています。
それでは次のかた、どうぞ!

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:07:06 ID:7P3lhQC7
フーケと仲良くなれる展開の方が好きだ
二七二

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:08:11 ID:6nENF8cm
ここは技術的に興奮するハゲフラグだろう乙

399 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 20:09:41 ID:f3vQtc/7
予約しても良いのかな?

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:11:01 ID:6nENF8cm
BASARA→DOD&M→ブルー編かな?

401 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/08(水) 20:12:05 ID:Bl+IRbbs
ではこっちも予約させていただきます

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:14:50 ID:mf94LSc1
なんてことだ!こんなに支援しがいのあるコンボは初めてだ!

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:15:37 ID:7P3lhQC7
ウィキの中で「召還」となっていた部分を、
意図的にそう書いているであろう場所(ゼロの皇帝8)を除いて
全て「召喚」に書き換えました。

他に、自分だって意図して召還と書いていたのに、という方がいたら元に戻します。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:16:18 ID:/Ajkc4iE
おお、期待の作品が一挙に

405 :異世界BASARA 1/5:2007/08/08(水) 20:19:26 ID:cFYA3Tap
それじゃ投下しますよ。

「今日は町に行くわ」
虚無の曜日…日曜日にあたるこの日にルイズは幸村にこう言った。
「町…都でござるか!拙者、この世界の都をまだ見た事が無い故に楽しみでござる」
学院から出た事がない幸村にとっても、町に行く事には興味がある。
幸村は本当に楽しみといった感じだ。
「遊びに行くんじゃないのよ?服に下着に…いろいろ買わなくちゃいけないんだから…」
「…ルイズ殿、あまり無駄遣いするのは良くないと思うのだが…」


「………無駄遣い?」


幸村の一言で、ルイズの口調が突然変わった。
気のせいか、体から怒りのオーラが漂っているようにも見える。
突然の変化に幸村は戸惑い、声を掛けられない。
「…私の服を力任せに洗ってボロボロにして破いたり…」
「ぬぁっ!?」
「床やテーブルを拭いてて小火を起こして…カーペットを燃やしたり…」
「あ……あ…」
「馬鹿みたいに熱いお茶を淹れてティーカップをダメにしたのは…」
ルイズはゆっくり…ゆっくりと振り返る。

「一体何処の誰だったかしらああああぁぁぁぁっっっ!?」
「ももも申し訳ありませぬうぅっ!全てこの幸村でござったああぁー!!」
振り返ったルイズの顔を一言で表すなら…「般若」の如き形相。
もはや幸村に残されたのは土下座して謝る事だけだった。

そんなやり取りがあった後、2人はトリステインの城下町へとやって来た。
道幅は5メイル程しかないが、並んでいる露店に行き交う人々、洋風の建築物…初めて見る光景に幸村は目を輝かせていた。
「おおー!活気に溢れた、良い町にござるな!」
元いた世界でも、幸村はお館様と都に上洛する為に勇を振るっていた。
言わば都に来る事は彼にとって夢だったのだ。

だが今日はそれにしても人が多い。
見ると、一角に人が集まって賑やかな声が聞こえる。
「そういえば今日は何か催し物があったわね。だからって勝手に歩き回っちゃダメよ!」
「う、うむ…心得ましたぞ」
人だかりを後にし、目的の店へと2人は向かって行った。


その一角から「飯ー!!」という大声が聞こえているが、それはまた別の話…

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:20:34 ID:6nENF8cm
般若ルイズ可愛いよ般若ルイズ支援

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:20:44 ID:UcT3ZDQ1
支援

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:22:09 ID:UcT3ZDQ1
支援

409 :異世界BASARA 2/5:2007/08/08(水) 20:23:43 ID:cFYA3Tap
買い物は今のところ順調に進んでいる。
ただ、幸村が時折道に並ぶ露店に足を止めたりするのでその度に声を掛けなければいけないのが難儀だが。
「ルイズ殿、あれは何の店でござろうか?」
「あれは酒場よ…」
さらにこのように目についた物について色々と聞いてくるのだ。

(いっその事何処かの店に置いておこうかしら…)
買ったカーペットを幸村に持たせながらルイズはそんな事を考えていた。
さて、残るのは下着だけなのだが…この男を店に入れたらその場で鼻血を噴き出して倒れそうだ…
店の外で待たせた方がいいのだが、フラフラと何処かへ行ったりしないだろうか…

「ルイズ殿、あの店は何でござろうか?」
どうしようか考えていると、当の本人がまた質問をしてきた。
指差した方を見ると、狭い路地裏に剣をかたどった看板の店が目に付く。
「ああ、あれは武器屋よ。剣や槍を売っている店ね」
「武器屋…でござるか…」
そう呟きながら幸村は看板をジッと見ている。

「もしかして入りたいの?」
「うむ!拙者も武士、この世界の刀剣はどれ程のものか一度見ておきたい」
ルイズの口からしょうがないといった感じの溜め息が出た。
だがあの店で待たせておいた方が他に興味を持ったりしないかもしれない。
何より、折角来たのだから少しぐらいこの使い魔の頼みを聞いてやってもいいだろうと考えた。
「仕方ないわね…あそこでちょっと待ってなさい。でもおとなしくしているのよ!」


「いらっしゃ…」
久しぶりの来客かと思ったが、現れた客を見て店主は顔をしかめた。

(何じゃこの男は…)

店主が最初に目に付いたのは男の格好だった。
この世界の傭兵というのはガチガチの鎧に身を包んでいる。
ところが目の前の男は上半身に赤い袖なしの服(言わばライダースジャケット)を着ているだけ、半裸に近い。
が、格好は奇妙であっても背中に槍を携えているから傭兵か何かだろう。
それに久しぶりの客だから愛想ぐらいは良くしなければ…

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:23:48 ID:UcT3ZDQ1
支援

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:24:55 ID:mf94LSc1
カーペットはどうした支援

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:25:06 ID:7P3lhQC7
支援

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:27:34 ID:Bl+IRbbs
BASARA不審者多すぎ支援

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:28:55 ID:UcT3ZDQ1
支援

415 :異世界BASARA 3/5:2007/08/08(水) 20:29:01 ID:cFYA3Tap
そんな事を考えている店主を余所に、幸村は壁に掛かっている槍を見ている。
「いらっしゃい旦那!槍をご所望ですかい?」
そこへ店主が揉み手をしながらやって来た。
「…いや、これは結構だ……剣を見てもよいか?」
だが、その槍の出来が良くないのが分かったのか、今度は剣の方へと向かう。
それに、この世界の通貨を持っていないので買う事も出来ないのだが…

次に幸村は無造作に置いてある剣の内、1本を手に取った。
(あ!まずい、ありゃあ…)
慌てる店主など知らず、剣を鞘から抜き取る。
これは良い、所々に錆があるものの、刃自体はしっかりと鍛えられている。
「良い剣だな、中々の業物ではないか?」
と、幸村は素直に感想を述べた。
「へ、へぇ…でも旦那、それはちょっと…」
だが店主の様子はあまり良くない。これに何か問題でもあるのだろうか。
「如何がいたした?確かに古いが刀身は上出来…」

「おう兄ちゃん!中々見る目があるじゃねぇか!」

声が聞こえたのは突然だった。
そんな馬鹿な、この店には自分と店主しかいない筈だ。第三者などいない…

「ん?おでれーた!兄ちゃん使い手じゃねぇか!」

また聞こえた。今度は何処から聞こえたかはっきりと分かった。
自分が持っている剣からだ。
「こらデル公!客に失礼な口聞くんじゃねぇ!すいませんね旦那、どうもこいつは口が悪くて………旦那?」
「ありゃ?兄ちゃんどうした?顔色が悪いぜ?」

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:29:20 ID:WigDaYYy
ファイヤーミッション!
(火砲支援!)


417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:29:56 ID:UcT3ZDQ1
支援

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:30:27 ID:7P3lhQC7
武士なら弓矢も使えるよな

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:31:01 ID:UcT3ZDQ1
支援

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:31:36 ID:lmPDzDqE
武芸十八般支援

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:32:05 ID:UcT3ZDQ1
し円

422 :異世界BASARA 4/5:2007/08/08(水) 20:33:03 ID:cFYA3Tap
「あいつ…ちゃんとおとなしく待っているかしら…」
下着も買い、ルイズは武器屋のある路地裏を歩いていた。
最初は大丈夫だと思っていたが、やはり幸村を1人にした事が心配になったのだ。
「何も騒ぎを起こしてなきゃいいんだけど…」
しばらくして目的の店に到着したルイズ。すると、中から何か騒がしい声が聞こえてくる。

「だ、旦那止めてくだせぇ!そんなのでもうちの商品でさぁ!」
「ええい下がっておられよ!拙者がこの妖刀めを成敗してくれるわぁ!」

残念ながらルイズの不安は的中したようだ。
「ああもう!やっぱり1人にするんじゃなかった!」
勢いよく扉を開き店の中へ入る。
中では両手に槍を持った幸村を店主が必死になって押さえていた。
「ルイズ殿!?いかん!その剣に近づいてはならん!それは妖刀にござる!」
「お、おい嬢ちゃん!こいつの主人か!?何とかしてくれ!この兄ちゃん話を聞いてくれねぇんだよ!」
そして床を見ると、オンボロな剣が助けを求めている。

(何が妖刀よ…ただのインテリジェンスソードじゃない!)
幸村の世界では言葉を喋る剣など妖怪以外の何でもない。
そんな事は知らないルイズは、まだ店主に押さえられている幸村に近づいていく。
そして…
「耳を貸してはなりませぬぞルイズ殿!惑わして我等に憑くつもり…」

キーーーーーーーン!

「ぐ、ぐぬうぅぅぅあぁぁぁぁぁーっっ!!!!」
股間に強烈な蹴りの一撃をくれてやる。
流石の幸村も急所までは鍛える事が出来なかったようで、そのまま昏倒してしまった。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:33:39 ID:UcT3ZDQ1
支援

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:33:48 ID:6nENF8cm
知らずと股間が縮み上がった支援

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:34:44 ID:UcT3ZDQ1
支援

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:35:28 ID:1TrXlBRa
支援砲撃

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:35:38 ID:7P3lhQC7
必殺技だのバサラ技だのと称して炎みたいなオーラを出すやつがいる世界に居たくせに
喋る剣ごときでおおげさな

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:36:30 ID:UcT3ZDQ1
支援

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:37:06 ID:lmPDzDqE
忠勝さんの方がよっぽどアレな気もする支援

430 :異世界BASARA 5/5:2007/08/08(水) 20:37:29 ID:cFYA3Tap
「おとなしくしてろって言ったのに!どうしようもない使い魔なんだから!」
そう言うとまだ床で痙攣している幸村の足を掴み、店を後にしようとした。

「ちょっと待ちな嬢ちゃん!こんな所で使い手と巡り会えたんだ、俺を一緒に連れて行ってくれ!」
ところが、店を出ようとしたルイズを剣が引き止めた。
しかし、ルイズからしてみれば余計な出費が増えるだけである。それにこんなボロボロの剣が使えるように見えなかった。
「冗談じゃないわ!何であんたなんか連れて行かなくちゃいけないの!」
「んな固い事言うなって!その兄ちゃんも俺は業物だって言ってくれたぜ!」

「あの…あっしからもお願いします」
と、剣とのやり取りを聞いていた店主がおずおずと間に入ってきた。
「その、デル公は本当に口が悪くていつも店に来る客と喧嘩するんで困ってたんでさぁ」
「そんな事言われても…これいくらするのよ」
「新金貨100なんですが…この際30で結構ですぜ。こっちも厄介払いみたいなもんなので…」

結局、金貨30枚を払ってこのオンボロの剣を買い、2人は店を後にした。



ちなみにその後、武器屋に「赤くて半裸の人お断り」という張り紙が張られたそうな…
「どうしよう!それがし入れないんだって!」
「あなたは赤くないから大丈夫でしょ」

431 :異世界BASARA:2007/08/08(水) 20:38:42 ID:cFYA3Tap
これにて投下終了です。
ところで、オリジナルな話って避難所に投下した方が良かったんだっけ?

>427
まぁメカザビーとかいるからなぁ…

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:38:56 ID:UcT3ZDQ1
支援

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:47:05 ID:6nENF8cm
次はDOD&Mなだ支援

434 :DOD&M:2007/08/08(水) 20:48:12 ID:UeLHdRlw
んでぁ、投下予告。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:50:32 ID:pPp5nGol
前スレちゃんと埋めようよ

436 :DOD&M:2007/08/08(水) 20:51:26 ID:UeLHdRlw
そろそろ行きます。

 城まで辿り着いたアンヘルが目にしたのは、その片隅にある礼拝堂と思しき場所へと駆けるサイトの姿であった。

「あの小僧、一体何をしておる!」

 いつ戦火に巻き込まれるやも知れぬ状況である。それを、城の外の方面から中へと向かって走っているではないか。やはり何かあるのか? アンヘルは焦燥感に駆られ、羽ばたくスピードを上げた。ただ事では無い様なのは、鬼気迫るサイトの表情で理解できる。
 走るサイトに並び、アンヘルは地に降り立った。

「カイム! アンヘル!」

 思いもよらぬ乱入者に、サイトは目を丸くして立ち止まった。

「これはどういう状況ぞ? 心配だからと迎えに来たら、どうなっておるのだ……」
「悪い、説明してる暇はねぇんだ……このままじゃルイズが危ねえ!」
「何?」

 礼拝堂の方を睨みながら言うサイトを、アンヘルは目を細めて見た。どうやら嫌な予感と言う物が当たったらしい。ここに至ってもまた一悶着がある様だ。
 背にいるカイムを促すと、彼は分かっていると言う念を返し、そのままアンヘルの背から下りてサイトの隣に並んだ。

「ならばカイムを連れて行け。きっとおぬしの助けになる」
「……サンキュ。その怪我……外の奴等押し留めてくれてたんだろ? 何から何まですまねえ、この借りはいつかきっちり返すから、今は付いて来てくれ!」
「…………!」

 デルフリンガーを片手に駆け出すサイト。それに並走しながらカイムは腰の剣を抜いた。
 二呼吸の後、凄まじい身体能力を見せる二人は礼拝堂のドアを、自身の得物で同時にぶち破った。

「さて……我は遅れておるキュルケらを拾いに行くとでもするかな。やれやれ、世話の焼ける事だ」

 二人の背を見送り、アンヘルはそう呟くと身を翻して上空へと飛んだ。
 予想以上に先走ってしまっていたらしい。キュルケらに何事も無ければ良いが。そう思い、彼女は眼下を探る事に集中し始めた。

437 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 20:52:14 ID:FmCb1732
支援&予約

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:52:37 ID:HwGSvUZ5
DOD支援〜

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:53:03 ID:kKCvMmp1
支援

>>435
容量が500KBいってるから_だよ

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:53:26 ID:D8TWmn0I
>>435
500kbの容量制限というものがあってな。
1000行かなくてもそこで終わる。

441 :DOD&M:2007/08/08(水) 20:54:22 ID:UeLHdRlw
 踏み込んだ先でカイム達が見たのは、気を失っているルイズに向けて杖を振り上げるワルドの姿だった。祭壇の前には一人の男が胸から血を流して倒れている。

「よくここが分かったな? ガンダールヴ。余計な男まで付いて来た様だが……」
「てめぇっ!」

 杖が振り下ろされる刹那、飛び出したサイトがデルフリンガーの刀身によってそれを防いだ。見当違いの方向へ飛んだ『ライトニング・クラウド』が、礼拝堂の天井を砕き、風穴を空けた。目の前に降って来た瓦礫を剣で振り払いながら、カイムは考える。
 ――――あの男は、裏切り者か……!
 この世界に来てから未だかつてない程に、カイムの精神が昂ぶった。
 剣を腰だめにし、サイトに追従する様にしてワルドに飛び掛る。

「っと、二対一とはね。まぁ構わないが」

 カイムの剣は杖で受けきれぬと判断したワルドは、大きく後方に跳びずさり、『ウィンドブレイク』の魔法を放った。猛る突風が二人に向けて吹きすさぶ。
 少し動きに鈍りが見えるサイトの首根っこを掴み、カイムはそれを避けた。

「どうした。ガンダールヴともあろう者が、他人におんぶにだっこか?」
「うるせぇ! ルイズを裏切った野郎が好き勝手ほざくな!」
「おやおや、微妙に見当はずれな答えだな。――まぁいい。まずはカイム! 君にはこれでも食らって早々に退場願おうかっ!」

 ステップして微妙に体勢が崩れたカイムに対し、再び『ウィンドブレイク』が飛ぶ。
 ぐっと足に力を入れたカイムだったが、先ほどの戦闘で受けた太ももの傷が、彼に鋭い痛みを伝えた。思わず膝を突いたカイムは、苦悶の表情を浮かべ、咄嗟に目の前に剣を掲げる。

「させるかよっ!」

 そんな彼を助けたのは、デルフリンガーによって『ウィンドブレイク』を吸収し、突風を霧散させたサイトであった。それにより、刀身に浮き出た錆が剥がれ、今正に研ぎ澄まされたばかりの様な輝きをデルフリンガーは放っている。

「剣の癖に出し惜しみかよ……デルフ」
「六千年も生きてれば、物忘れしたって仕方ねーだろうよ、相棒。カイムの旦那、大丈夫かい?」
「…………」

 差し出されたサイトの手を取り、カイムはよろよろと立ち上がる。

「ただの剣では無いと思っていたが……そんな力を秘めていたとはな」

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:54:26 ID:UcT3ZDQ1
支援

443 :DOD&M:2007/08/08(水) 20:57:17 ID:UeLHdRlw
 苦々しげに言うワルドだが、その表情に浮かぶ余裕の色は消えてはいなかった。
 その余裕を消してやろうと、サイトはカイムに先行しワルドに飛び掛った。
 しかし、精彩を欠いているサイトの攻撃は一向に当たる気配が見えない。軽業師の様にサイトの剣を杖で捌きながら、ワルドは呪文の詠唱を組み上げていく。
 させるものかと、カイムも剣を携えワルドに斬りかかる。上段からの斬り下ろしは、身を捻りながら跳躍を果たしたワルドを捉える事叶わず、礼拝堂の床を削るばかりに終わった。

「二対一とその剣。さりとてこの『閃光』の優位は覆らぬ……ユビキタス・デル・ウィンデ……」

 着地後、祭壇の上に立ち杖を掲げたワルドは薄く笑い、呪文の詠唱を完成させた。
 一体、二体、三体、四体。ワルドの身体が分離し、本体と合わせ五体もの姿をそこに現した。

「分身!?」
「ただの分身ではないぞ? この風のユビキタス。一つ一つがそれぞれの意思を持ち、力を持つ。風は偏在するのだ……唯一の優位性がこれで失われたな、二人とも」

 分身の一体が、すっと懐から取り出した白い仮面を身に着けた。サイトの顔色が変わる。怒りと恐怖がない交ぜになった表情だ。

「てめぇは……あの時の……」
「いい表情だな、ガンダールヴ。以前以上の恐怖が君を襲っているだろう? この中の一人にさえ敵わなかった君だからな。そこのカイムとて同じ事、偏在を用いた僕にはとてもとても……」

 くつくつとこみ上げる笑いをこらえ、五体のワルドが同時に杖を構えた。
 確かあれはフーケのゴーレムに乗っていた者の姿ではないか? カイムは思い起こし、そこでギリリと歯を噛み鳴らした。
 裏切り者め、よくよくやってくれるではないか。カイムの顔に狂笑が浮かんだ。
 この時ばかりは、自分を解放する事に何ら遠慮しようと言う考えには至らなかった。
 心の奥底に秘めようと決意していた狂気をその身に漲らせ、カイムは剣を握る手に万力の如き力を篭める。

「五体の『エア・ニードル』、捌き切れるかな?」

 そう言って、杖に青白い光を浮かばせ、多方向から五体のワルドが二人に襲い来る。
 細かく振動する杖は、回転する空気の渦を纏ってそれを鋭利な切っ先へと変化させている。その剣戟をまともに剣で受け止めようとしたサイトだが、

「あれっ」

 またもカイムに首根っこを掴まれ、彼と同時に後方へと跳んだ。

「賢い選択だが……逃げていては勝てぬぞぉ!」

 追いすがった一体が、再び杖を振りかぶった時、

「……何?」

 彼にとって理解し得ぬ光景を目の前に、息を呑んだ。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:58:43 ID:UcT3ZDQ1
支援

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 20:59:00 ID:hWWy889a
カイムを怒らせたワルド南無支援

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:00:26 ID:MOANlSME
さよならワルド…

447 :DOD&M:2007/08/08(水) 21:00:44 ID:UeLHdRlw
 カイムが空中で振った剣から放たれた、三つの火炎弾の炸裂により、一体がその姿をかき消されたのだ。
 サイトは以前自分も扱ったことのあるそれを思い返し、喝采を上げた。

「そういやそれがあったじゃねえか!」

 カイムの剣に秘められし魔法――ブレイジングウィング。効果は見ての通りである。
 今のカイムに出し惜しみは無い。全身全霊でもって、ワルドを殺す事に意識を傾けている。

「魔法だと!? 貴様まさかメイジだったと言うのか……?」
「…………」
「……貸してくれるのか?」

 カイムは隣のサイトに自身の剣を手渡し、背中の鉄塊を抜き放った。よりよくワルドを殺す為の効率を考えると、以前ブレイジングウィングを使って見せたサイトにこれを持たせた方がいい。自分には、この鉄塊がある。
 ガンダールヴのルーンの力により、本来あり得ぬ膂力を発揮するサイトは、デルフリンガーとカイムの剣を両手に携え、構えを取った。

「おう、ちゃちな魔法は俺が全部吸い込んでやるからよ、そいつであの野郎を叩きのめしな」
「やってやるさ……この状況で、カイムには負けてられないんだよね」
「いい感じに心が奮えて来たじゃねーか。相棒、その調子だぜ」

 対するワルドは、先ほどの魔法がカイムの剣による能力だとは知らぬ為、カイムの行動は謎にしか映らない。

「バカがっ! むざむざ杖を手放す奴があるか!」

 残る四体のワルドが、同時に杖を向ける。
 だが、今度攻め込んだのはカイム達の方であった。サイトが先行し、向かい来る魔法のことごとくをデルフリンガーで打ち消す。


448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:02:00 ID:08PsicFo
ワルドさん
今まで本当に、本当にありがとうございました

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:02:39 ID:a3GVE6FC
なんという噛ませ犬ワルド

450 :DOD&M:2007/08/08(水) 21:03:39 ID:UeLHdRlw
「これでも喰らいやがれ!」

 そして、お返しとばかりにブレイジングウィングを放った。これも、あらゆる武器を操るガンダールヴのルーンの加護があってこそだ。
 驚愕に目を見開いた一体のワルドが、予想だにしなかった一撃をまともに受けてその姿を消した。
 残り三体。

「馬鹿な!? 一体これはどういう事だというのだ!?」
「…………!」

 理解不能な事態が立て続き、一種の恐慌状態に陥ったワルドは、手当たり次第に魔法を撃ち始めた。
 まともに狙いも付けぬ魔法など、今のサイトにとっては容易に回避し得る物。その粗方をサイトが打ち消した所で、その影からカイムが飛び出し、鉄塊による一撃で二体を同時に吹き飛ばした。
 残り一体。

「この、『閃光』が……よもや……」
「ルイズの気持ちを踏みにじり、ウェールズ皇太子の命を奪った罰だ!」
「…………!」

 残る本体は、サイトとカイムの二人による同時の袈裟斬りを受け、ごぼりと口から血を零して倒れた。
 二人はそれを見届け、乱れた息を整えながら礼拝堂の壁にもたれかかった。サイトはガンダールヴの力を消費し、カイムは先の乱戦からの連戦で、二人とも疲労の極致である。

「……そこまで激しく動いた覚えはないんだけどな……」
「ガンダールヴの力を使うってのはこういうもんだ。相棒はよくやった方だぜ」

 肩で息をするサイトに、デルフリンガーが労いの言葉をかける。
 ともあれ、これで決着だ。二人は安堵のせいか、そのままずるずると床に尻餅を付いた。
 その時、

「…………一人だけで、逝くものか…………!」
「ワルド!?」

 ワルドに勝った。その事実が二人の心に油断をもたらしたのは間違いではない。
 虫の息のワルドが、最後の力を振り絞ってルイズに杖を向けていたのだ。

「やめろぉ!」
「…………!」

 跳び上がる様にして立った二人だが、このままでは……!
 

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:03:41 ID:UcT3ZDQ1
支援

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:04:48 ID:BQRpwRND
ワルド死にそうだな支援

453 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 21:05:10 ID:FmCb1732
アンヘル姉さん支援

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:05:27 ID:yb8IBbzv
ワルドのワルあがき

455 :DOD&M:2007/08/08(水) 21:05:30 ID:UeLHdRlw
 心中に諦めが過ぎった瞬間の事である。

「な……!? がぁぁぁ!!」

 先ほど『ライトニングクラウド』によって空けられた天井の風穴から、メロン大の火球が飛び込んで来て、ワルドの身体を焼いたのだ。
 火炎に包まれ、断末魔を上げるワルドから、二人は視線を天井の穴に移した。

「間一髪であったな」
「ヒロインは遅れてやって来る、ってね」

 そこから覗く空には、悠然と佇むアンヘルと、その背に立ち、自身の杖にふぅっと息を吹きかけるキュルケの姿があった。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:05:42 ID:hWWy889a
ココまで徹底してボコられたワルドはそういないよーな支援

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:06:19 ID:heye5pKq
鉄塊ってベルセルクのアレを想像してたんだけど
ワルドが袈裟斬りされても動けるって事は違うのかな?支援

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:06:34 ID:kKCvMmp1
これほど自業自得という言葉が似合うワルドがいるとは

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:06:47 ID:6nENF8cm
なんという間一髪……っ
あれ? でもこれでワルド死んだ……これも遍在なんだっけ

460 :DOD&M:2007/08/08(水) 21:07:28 ID:UeLHdRlw
今回はここまで。死亡フラグを延々と立て続けたワルドさんの最後でした。
ワルドさん、本当に、本当にあじゅじゅしたー。
支援してくれた人もあじゅじゅしたー。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:07:28 ID:08PsicFo
そりゃまールイズ殺そうとしたんならキュルケにやられるのも当たり前だな支援

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:08:10 ID:MOANlSME
新アルビオン名物ワルドの丸焼き

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:10:19 ID:kKCvMmp1
あじゅじゅしたー

464 :夜天の使い魔:2007/08/08(水) 21:10:36 ID:Fx9gZy+j
GJ!
まあこのワルドさんならボッコにされても仕方ない。

そして投下予約をしておこうか。

465 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:10:47 ID:f3vQtc/7
投下予告。
※なんか術がゲームと少し違う効果になってる様な気がするので、
気にする人には謝ります。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:11:57 ID:A1wlx4BO
GJ!
最近気付いたんだが、ここでワルド死んでも物語的に問題なさそう。
必要になったら、アンドヴァリの指輪で操りゃいいしさ。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:11:58 ID:lmPDzDqE
>>465
裏解体新書の小説よりカオスにならなきゃ大丈夫さ!
支援する

468 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:12:44 ID:f3vQtc/7
「待て」

その言葉に、食堂が静まり返る―…と言うことはなく、
騒がしいままではあったが、その声は届いたようだった。

「……何だね君は」

ギーシュは顔を歪め、不機嫌な表情――顔が腫れているので、
口調からの推測だったが――と、不機嫌な口調で返した。
それに対しても平静を保ち、ブルーは言う。

「誰でも良いだろう」
「……そうか、君はたしか『ゼロ』のルイズが呼び出した平民だったな?
 平民が僕に何のようだ」
「お前が悪い」

いや、実に簡潔な発言だった。
解りやすく、また同時に間違っていなかったため、
周囲の者達もその言葉に乗り、ギーシュを笑い始めた。

「そうだギーシュ!お前が悪い!」
「二股をかけてたのはお前だからな!」
「恋人が居るだけで許せんのに二股をかけるとはどういう事だギーシュ!?」

一人だけ暗い感情を隠してないものが居たような気もするが。
平手打ちを喰らい、華麗な裏拳を決められ、
周囲から笑われたギーシュは、瓶を拾っただけのメイドより、
自分が笑われる原因となったこの生意気な平民に怒りの矛先を向けることにした。

「君は貴族に対する礼儀を知らないようだな?」
「知った事じゃないな」

ブルーがそう返すと、
ギーシュは芝居がかった仕草で続ける。
こういうときでさえギーシュは格好を付けることを忘れない。
それは賞賛に値することだとは思える。

「フン、ならばこの僕が君に礼儀を教えてあげよう。
 ヴェストリの広場に来たまえ!そこで平民と貴族の差を示してやる」
「別に構わん」

そう言うと出口へと歩き出す。
ギーシュの友人達がその後をついて行く。
震えていたシエスタが、暫く経ってから言う。

469 :無から来た使い魔:2007/08/08(水) 21:13:31 ID:ohWjCBPR
支援&林檎さんの次を予約

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:13:58 ID:heye5pKq
裏解体新書の麒麟が零姫を背に乗せてるイラスト見て麒麟×零姫の(自主規制)思い出した

471 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:13:57 ID:f3vQtc/7
「あ、あなた……殺されちゃうわ。平民が貴族に逆らったら……」
「大丈夫だ」

そう言ったものの、シエスタは青白い顔をしながら走り去ってしまった。
それと入れ違いになるように、ルイズが近寄ってくる。

「ブルー!何してんのよ!?」
「……どうもヴェストリの広場とやらに行かなければいけないみたいだが」

相変わらず平静を保つブルーとは対照的に、
ルイズは激昂しているようだった。

「そうじゃなくて!何で決闘の約束なんてしてるのよ〜!」
「決闘の約束だったのか?……まぁ、問題はないな」

そこで初めて決闘の約束をしたことに気付いたらしい。
その様子を見て少し呆れながらもルイズは続ける。

「あのね!……ちょっとこっち来なさい!」

途中で少し逡巡しながらも、ルイズはブルーの手をとって食堂から連れ出した。
間違いなく人の目が無い自分の部屋まで来てから、
ルイズは話し始める。

「……まぁ、この際だから決闘の約束の事には何にも言わないわ。
 だけど、どうやってギーシュと戦うつもり!?あれでもメイジよ!」
「術を使えば――」
「ほいほい使うなって今朝方言ったでしょ!」
「……そうだったな」
「……どうするのよ」

二人とも黙り込む。
結構長い間沈黙を保っていたが、そのうちルイズが言う。

「今なら謝れば、許して貰えるかも」
「何で謝るんだ?」
「……それはそうだけど、謝らないと許してはくれないわよ」

その言葉を受けて、考え込むブルー。
またしばらくの時間が過ぎる。
が、ブルーは突然何かを閃く。

「要するに術を使ってないように見せれば良いんだな?」
「……え?そんなこと出来るの?」
「やり辛いことは確かだが、出来る筈だ」

ブルーは自信というよりは確信を持った口調で言い放った。

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:14:04 ID:MOANlSME
支援

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:14:20 ID:UcT3ZDQ1
支援

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:15:04 ID:kKCvMmp1
支援

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:15:05 ID:Bl+IRbbs
支援支援

476 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:15:09 ID:f3vQtc/7
「諸君!決闘だ!」

ギーシュが両手を広げて叫ぶと、周囲から歓声が帰ってくる。
尚、顔はすでに治療済みである。
打撲ぐらいなら案外簡単に直せるのだろう。

「ギーシュが決闘するぞ!相手はルイズの使い魔だ!」

歓声に答えて、薔薇の造花を振ったり、
手を振り返しているギーシュに比べ、
ブルーは非常に落ち着いていた。
一通り歓声に答え終わったギーシュがブルーの方に向き直ると、
周りの観客にも聞こえるように語り始めた。

「まずは逃げずに来たことを褒めてやろうじゃないか、平民」
「逃げる必要もないな」
「……ふん、そんな口を利けるのも今の内だ!始めるぞ!」

ギーシュが薔薇の造花を振ると、
薔薇の花びらが宙に舞い、一体の女戦士の形をした銅像となった。
それがブルーの前に跪く。

「僕はメイジだ、だから当然魔法を使って戦う。
 まさか文句は無いね?」

その言葉に応えるように、跪くように座っていたその銅像が立ち上がる。

「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。
 僕が青銅のゴーレム、『ワルキューレ』が君の相手をしよう」

それに対し、ブルーは右手を前に突き出し、言う。

「そうか、なら俺は――」

〜〜〜〜

「良いかルイズ。
 使うのはたった二つの術だ。『剣』と『金貨』」
「……何よそれ?」
「見れば解る」

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:15:47 ID:UcT3ZDQ1
支援

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:15:54 ID:dYMzZxcD
>>457
いや、大体そのイメージで合ってる。読んでて、鉄塊でバラバラに吹き飛ぶワルドを想像したけど、まぁ職人さんが言ってる以上は無問題でしょう

479 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:16:25 ID:f3vQtc/7
〜〜〜〜

「俺は手品師だ」

と言って、何も持っていなかった右手に『金貨』を現す。
その言葉と、その『金貨』を見て、ギーシュは思わず言ってしまう。

「……は?」
「だから手品を使って戦う。問題はないな?」

そして、今度は『金貨』を消してみせる。
周囲が黙り込む。
そして、次の瞬間には笑い出す。

「ふ……はは、あっはっは!」
「おい聞いたか!手品でメイジに挑むらしいぜあの平民は」
「こいつは笑えるな!」

ルイズと、後二人……いや、四人だけが冷静に見つめていた。
ギーシュはと言うと、馬鹿にされたと思ったらしい。

「ふざけるのもそこまでだ!」

と言い、ワルキューレをけしかける。
それに対し、ブルーは両手を服の内側にしまい込む。
次の瞬間、笑いが一気に止まる。
手品を使って戦うといった平民は、懐からアホみたいな量のナイフを取り出した。

「このナイフの束からどうやって逃れる?」

それにしてもこのブルーノリノリである。
ともかく、ブルーはその『剣』を全てギーシュに向かって投げつける振りをする。
実際は投げている振りをしているだけで、『剣』の力で飛ばしているのだが。
自分に向かってくるナイフを見て、ギーシュは叫ぶ。

「ワ、ワルキューレ!」

青銅のゴーレムが重そうな外見にそぐわぬほど俊敏な動きをみせ、
ナイフを身体で受け止める。
それはブルーが『剣』を投げるのを止めるまで続いた。
ギーシュは冷や汗をかきながらも、続けた。

480 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:17:30 ID:f3vQtc/7
「は、はは……少しは焦ったが、所詮は僕のワルキューレの敵ではないな」

そして、再び薔薇を振り、6体のワルキューレを作り出す。
これで既に作られて居たワルキューレを含め、7体となった。

「……だが、剣を使うとは、どうも本気のようだね!
 なら僕も本気で相手をしてあげようじゃないか!
 七体全てのワルキューレを出そう!」

6体のワルキューレが、ブルーを囲むように近づいてくる。
一体はギーシュの近くに居た。
ナイフによる飛び道具を警戒しているのだろう。
ブルーも流石に焦り始める。
『剣』はギーシュに当たれば間違いなく致命傷を与えるが、
金属で出来たこのワルキューレとか言うゴーレムに対しては効果が薄い。
それが七体。ギーシュへの直接攻撃も警戒されている。
絶体絶命という奴であった。

(他の術を使えば――)

が、辺りを見回してみる。
ワルキューレを全員倒せるような術では、周囲にいる生徒達にすら死者を出すだろう。
「アカデミー」とやらの事を抜きでも、それは出来そうにない。
一体一体倒していったとしても、途中で術力が切れそうである。
ワルキューレを一撃で倒せるような術では、術力の消耗が大きい。

青銅の拳に殴られ、吹き飛ばされる。

「ぐっ……」

倒れていると、近い位置にいたワルキューレが追撃をかけてきた。
ゴーレムの足が、ブルーの左腕の骨を踏み砕いた。

「……ッ!」

激痛に耐えかねて転がるが、結果的にそれで距離が取れたようだ。
だが、状況が好転したわけではない。
ギーシュは勝利者の余裕をたっぷりと含ませて言ってくる。

「ふん、不遜な口をきいていた割には大したことはなかったね。
 もう終わらせるとしよう!」

ワルキューレ達が、一斉にブルーへと殺到した。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:18:08 ID:oCzoSdvk
しえ☆すた
別窓作業してたら夜天予約キター
ヴォルケン出るかな?

482 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:18:36 ID:f3vQtc/7
「オールド・オスマン」
扉の向こうから、ミス・ロングビルの声が聞こえてくる。

「なんじゃ?」
「ヴェストリの広場で、決闘が行われているようです。
 大騒ぎになっていますが、生徒達に邪魔されて止めることが出来ません」

それを聞いて、オスマンは呆れと嘆きを表へ出した。

「全く、あの馬鹿共が。
 暇があるならもっと有意義なことをしろってもんじゃ。
 で、誰が暴れてるんだね?」
「一人はギーシュ・ド・グラモンです」

オスマンは記憶の糸をたどり、顔と名前を一致させる。

「あのグラモンの所の馬鹿息子か。
 どうせ女がらみのトラブルじゃろ。で、相手は誰じゃ?」
「それが……メイジではなく、ミス・ヴァリエールの使い魔のようなのです」

オスマンは、隣にいたコルベールの方を向いた。
コルベールもまた、こっちを見返していた。
思うところは同じだったらしい。
外からの声が続けてくる。

「決闘を止めるために、『眠りの鐘』の使用許可を求めていますが……」

その声に対し、オスマンは即座に返した。

「アホウ。子供のケンカ如きで秘宝を使ってどうするんじゃ。
 放っておきなさい」
「わかりました」

ミス・ロングビルが去っていく足音が聞こえた。
オスマンは再びコルベールと顔を見合わせると、杖を振った。
壁に掛けられた鏡に、広場の様子が映し出される。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:18:55 ID:UcT3ZDQ1
支援

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:19:55 ID:UcT3ZDQ1
支援

485 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:19:55 ID:f3vQtc/7
ルイズは不安だった。
不安は、自らの使い魔が死にかけていると言うことだった。
どう考えてもそれが正しい。
しかも、何故か術を使おうとしない。
死にかけてまで、術を使わない理由にはならない。
自らの初めての成功の証が、消えてしまうことがこの上なく恐ろしかったのだ。
なので、目を閉じていた。
が、突如走った閃光が、閉じていた彼女の目を開かせる。

そこには、光り輝く剣を片手で構える使い魔の姿があった。

ブルーはある一つのことを閃いた。
ここに来てからというもの、やたらと閃いているような気がするが、
それは今はどうでも良い。丁度良い術があったのだ。
大規模ではなく他人を巻き込まず、
ワルキューレ達を一撃で倒せる訳ではないが、
防御も兼ね備えた術。
更に良いことに、術を使っているとは思われづらい。

左手は折れているようだったが、右手は動かせる。
問題はない。
フラッシュボムを上に投げる。
ここに来たときに大したものは持っていなかったが、
これはあった。

「《光の――」

詠唱を始めると同時に、閃光が走る。
その閃光を目を閉じたブルーは見る事はなかったが、
周囲の観客や、ギーシュの目を眩ますことは出来たようだ。

「―剣》!」

振り上げた右手に、《光の剣》を作り出す。

閃光によって、彼らは目を閉じた。
が、暫くして閃光は収まったことを知ると、彼らは目を開けた。
ボロボロにやられていた平民が、また剣を持っていた。
どうやらまだやるつもりらしい。
同じように閃光から立ち直ったギーシュが、芝居がかった口調で言う。

「……ふふ、褒めてあげよう。ここまでメイジに刃向かうとは、むしろ賞賛に値するね。
 だが、もうろくに動けないだろう」

そして、再びワルキューレ達を操り始める。
ワルキューレ達が再び、ブルーめがけて突撃する。

486 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:21:05 ID:f3vQtc/7
(……なんだ?)

ブルーは、自らの身体の異変を感じ取っていた。
身体が軽い。腕の痛みを感じない。
今、自分に襲いかかろうとしているワルキューレ達が遅く見える。
《光の剣》にはこのような効果はない。
だが、取り敢えず今は考えることは止め、目の前のゴーレムに向き直った。
身体を感じたままに動かす。
ワルキューレの拳を回転してかわし、そのまま斬る。
次に来たワルキューレを袈裟切りにする。
そして、返す刃の逆袈裟切りを身体ごと回転して繰り返し、残りの4体を切り捨てる。
ギーシュの眼が、驚愕に見開かれた。

「わ、ワルキューレッ!」
一瞬のうちに6体のワルキューレを斬られたギーシュが、
薔薇を振って巨大な剣を作り出し、残り一体となったゴーレムに持たせる。
ブルーはそれを見て、高く飛び上がった。
自分でも信じられないぐらい、高く飛んだので驚いたが、
落ち始めると、落下の力も加えて剣を振り下ろす。
迎撃する形で剣を振り上げたワルキューレを、大剣ごと縦に真っ二つにし、
その後剣を横に一閃し、ギーシュ……の持っていた薔薇だけを散らした。

腰を抜かして尻を付いたギーシュに、
ブルーは剣を突きつけて言った。

「まだ続けるか?」

その場に居た、本人を含めた誰もがギーシュの敗北を認めた。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:21:44 ID:UcT3ZDQ1
支援

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:21:46 ID:lmPDzDqE
でたー攻撃力80の剣を作り出し戦闘終了まで所持している剣技を使える光の剣

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:22:43 ID:kKCvMmp1
URYYYYYYYYYYY支援

490 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/08(水) 21:23:03 ID:f3vQtc/7
終わり。
悪のりしすぎた感がある。
ゲンさんでも一戦闘に四つ閃くとかあり得ない。
解りづらいかも知れないけど、
かすみ青眼、切り返し、払車剣、天地二段。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:23:36 ID:bzklFBad
GJ

ところで、
我妻由乃様、マナマナ様、空鍋様の3人そろい踏み召喚が読んでみt・・・
ごめんなさい、冗談です。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:24:47 ID:kKCvMmp1
おちゅかれー

>>491
むしろシエスタが黒シエスタ様に

493 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/08(水) 21:25:01 ID:Bl+IRbbs
では投下予告。
またも長くなった…

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:25:00 ID:rypbTOmp
ロザリオインペール?GJ

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:25:07 ID:lmPDzDqE
GJ!
サガフロ好きにはたまらん

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:26:24 ID:qwCbnOVx
>>491
どんなのか知らんのだがなんかやばいの?
特撮にたとえて教えてくれ

497 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:27:13 ID:Bl+IRbbs
……レッドドラゴン。
100パワードラゴンという、召喚獣の中でもハイレベルのパワーを持つ。
通常、召喚師との相性や、一握りの凶悪な召喚獣でもない限り、100パワーというのは最高クラスだ。
更に、人語を解すのは召喚獣共通だが――レッドドラゴンは、人語をしゃべる。
……ファルス。
90パワードラゴンという、超高熱線ブレスを吐く強力な火竜である。
人語こそ喋らないが、レクスにとって心強い召喚獣であり、移動手段としても優秀である。
……マグラン。
30パワーという、他の二匹に比べればパワーの面では劣るが
シェルドラドでは、森属性の召喚獣を全て焼き尽くす能力があった。
召喚術とは、これら召喚獣を、最大三体、天の場、右の場、左の場といったように呼び出す術の事である。
これだけで、ハルケギニアのサモン・サーヴァントとは決定的に違う。
だが、更に違う事といえば、その三体の相性によって
コンボ、と呼ばれる更なる力を引き出す事にあるのだ。
ドラゴンだけで三体呼べば、竜属性的相性組合(ドラゴンコンボ)といった具合に。
しかし、それを行うには召喚術に目覚める必要がある。
中には自らの作り出した兵器や、古代の兵器をよみがえらせ、コンボに使うものもいるのだ。
しかし、ギーシュは召喚術の使い手ではない。
故に、いくらゴーレムを作り出そうと、コンボが発動したレクスに勝てる筈がなかったの。
――もし、もしも、である。
ギーシュが召喚術に目覚めていたとしたなら――この勝負、レクスが負けていた。
ギーシュの呼び出したゴーレムが三体なら。
ギーシュが召喚術を覚えていたなら――同属性、同パワーの召喚獣三体で
『土属性同力量的相性組合』――フラッシュハリケーンコンボが完成していたはず、なのだ。
コンボとは、例え相手が伝説の幻獣であろうと、それ単体でなら勝る力量を引き出す技術。
そう思うと、レクスはギーシュに勝利した今でも、背中に冷や汗を浮かべるのだ。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:27:55 ID:bzklFBad
支援

>>496
特撮でどうやって説明しろと・・・

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:29:20 ID:kKCvMmp1
支援

500 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:30:17 ID:Bl+IRbbs
――時は遡り、トリステイン魔法学院、学院長であるオールド・オスマンの院長室。
ミスタ・コルベールの持ち出してきた本を巡り、オスマンとコルベールが顔をつき合わせていた。

「……確かに。そのルーンがスケッチ通りなのだとすれば、紛れもなくガンダールヴの紋章じゃな……」

オスマンがたっぷりと蓄えた、何度かトイレ掃除を行ってしまう髭をなでながら呟く。
コルベールが頷く。
先ほどから興奮が続いていたが、一通り説明を終えると落ち着いたのか、今は幾分引いたようだ。

「尤も、これでガンダールヴそのものじゃ、と決め付けるのは早計よの。
この本の記述が間違っておる可能性もある。暫くは様子見といこうではないか」

始祖の祈祷書を筆頭に、そもそも始祖ブリミルに関する記述は眉唾物が多いのだ。
既に神話となった話で、真実を探すほうが難しい。
――と、そこにノックの音が響いた。

「誰じゃ?」
「私です。オールド・オスマン」

コルベールがガンダールヴの話を持ってきたときに、下がらせた秘書、ミス・ロングビルがノックをした。
彼女は有能な秘書である。
一度下がらせた場、つまりは重要な話をしている部屋に、わざわざノックをするということは
それでも尚、火急の用事が出来た、という事なのだろう。
その判断は難しいところだが、その判断を正しいと言えるほど、オスマンはロングビルの能力を評価していた。
内容はヴェストリの広場で決闘を行っているものがいるため、教員から『眠りの鐘』の使用許可を求める声があがった、とのものだった。
これがスクウェアやトライアングルクラスのメイジによる決闘、というのであれば
確かに『眠りの鐘』を用いるのもやぶさかではないのだが、決闘をしているのが
ギーシュ・ド・グラモンと、ミス・ヴァリエールの使い魔程度では、意味がない。
そう判断して、放っておけとオスマンは指示を出した。
そして、慎重にロングビルの足音が去っていくのを確認してから

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:31:15 ID:qwCbnOVx
支援支援
>>498
いやすまん、わかりやすければなんでもいいよw

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:31:15 ID:d35zO6EU
特撮じゃ当てはまる奴いないな

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:31:32 ID:NTjtBXNw
ネコアルクが使い魔だったら、という電波を受信した。俺のギャグセンスでは再現できないので誰か頼む!

504 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:31:51 ID:Bl+IRbbs
「どれ……」

部屋の壁の鏡に、広場の様子を映したのだった。
――その驚きは如何程のものだっただろうか。
最初こそ劣勢そのものであり、途中は既に私刑の領域に入りかけた決闘でこそあったのだが
使い魔の少年が武器を取った途端、髪が赤く染まり――ありえない事に、サモン・サーヴァントを三回も行ったのだ。
否、それがサモン・サーヴァントなのかすらわからない。
あらゆる点で、サモン・サーヴァントの常識を覆しているからだ。
一人一匹の原則。どちらかが死ぬまで呼び出せないルール。
コントラクト・サーヴァントをしていない状態で召喚者の命令を聞く使い魔。
そして、オスマンですら見た事のない幻獣達。
レッドドラゴンの体躯は高さだけでもレクスの十倍、長さも二十メイルから三十メイルはあろうかという巨体だ。
アルビオンにも火竜と呼ばれる存在はいるが――これほど巨大ではない。
まるでフネの如き大きさだ。
その横のファルスというのも、火竜によく似てはいるが、額の宝石や、煌びやかに整えられた翼。
マグランにいたっては、ハルケギニアでは一体何に例えればいいのやらわからない。
ヴェストリの広場はその三体によって占拠されており、その三体が巻き起こす高熱で、灼熱地獄の様を呈している。
最初の二体を倒された後、慌てて一気に五体のゴーレムを作り出したギーシュだったが――
哀れ、今のギーシュは恐怖に支配され、杖を手放すどころか、失禁までしてしまう有様だ。
これではメイジどころか、軍人の息子としても能無しの烙印を押されてしまうだろう。

「オールド・オスマン! 眠りの鐘の使用許可を!」
「……仕方あるまい」

渋っている事態ではない。
今はおとなしいが、もしあの三匹が学院に牙を向けば、勝つかどうかすら危うい上に、勝ったとしても
それまでの被害が尋常ではないだろう。
――しかし、オールド・オスマンが今まさにその指示を出そうとした瞬間、不意に熱気が収まった。
二人は何事かと、鏡をじっくり見始める。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:32:18 ID:lmPDzDqE
>>496
ショッカーと本郷武みたいなものだと思うよ。
君が好きだから他の人の手に渡らないように改造しちゃう♪って感じの。
支援!

506 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:33:50 ID:Bl+IRbbs
ルイズは一体この感情をどう呼称すればいいのかと思っていた。
無能と思っていた傭兵が、実はサモン・サーヴァントの原則を覆すような大魔法を行い
挙句、その一匹は強大すぎる程のドラゴン。
一体自分はどんなメイジを呼び出したというのだ。
思い返せば、彼はハルケギニアという言葉すら聞いた事がなかったといっていた。
ならば、かの砂漠の向こう側にあるという東の国から来たのか――?
しかし、ルイズが恐怖を疑問で押さえつける間に、事態は変わっていった。
不意に熱気が消えたのだ。
先ほどまで灼熱地獄と言って良いほどの温度は急に春のうららかな気温に戻り
熱された空気が雨雲を呼び始める。
――レクスの髪が、黒く戻り始めていた。
と、重厚な声が、ルイズの頭に響いた。

『レクスよ。そして――我らを呼び出せし者、ルイズよ』

驚き、ルイズは三匹を見る。
マグラン、ファルスは既にジジ……と消えかけており、レッドドラゴンも先ほどまでの威圧感は少しずつ薄れている。

『火の貝に導かれし者よ。
今再び、我らを――』

そこまでだった。
スゥ、と。三匹がまるで光の粒子になったかのように、カードへと吸い込まれていったのだ。
同時にレクスがガクリと膝をつき、剣を支えにして呼吸を整えようとしている。
レクスの髪は、既に黒く戻っていた。
ルイズはしばし呆然としていたが――不意にレクスの持っていた剣が砕け散り、レクスが地面に倒れこむと、慌ててレクスの元へと走っていった。

507 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:35:35 ID:Bl+IRbbs
オスマンとコルベールは唸っていた。
掻き消えた三匹の所在もそうだが、あの使い魔の事だ。
ガンダールヴとは、ありとあらゆる武器を使いこなしたという存在。
故に、剣を持った途端に鬼神の如き力をみせ、ゴーレムを打ち倒したというのなら、まだ理解の範疇だった。
錬金で作り出した剣が石を切った、などという文句は腐るほどあるのだから。
しかし、使い魔の少年が使ったのは武器ではなく、その武器を介して呼び出した幻獣。
あれではまるで、ヴィンダールヴではないか。

「ミスタ・コルベール」
「ハッ」
「今見た事は一切他言無用じゃ。生徒にも伝えておきたまえ。
王宮にもれぬようにせよ。あのような力、爆弾を子供に与えるようなものじゃからな」

ハ、とコルベールは恭しく礼をする。
――恐らく、とオスマンは推測する。
ガンダールヴではあるのだろう、と。
彼は武器を持つまではボロ雑巾のように殴られていた。
傍から見ても、恐らく自分自身からしても絶望的な状況下ではあったのだろう。
しかし、武器を持った途端に強くなった。
もしや、ガンダールヴとはそもそも、幾つもの武器を巧みに操るのではなく――?

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:36:10 ID:kKCvMmp1
支援

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:37:31 ID:MiNJorhV
>>505
いや、それはおかしい。
特撮で例えると……草加雅人を女性化して、真里への依存と執着を数倍濃くしたって感じかな?
小説版555「異形の花々」を知ってるなら、ドラゴンオルフェノクこと木村沙耶を思い浮かべて貰えればOK。

510 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:37:46 ID:Bl+IRbbs
レクスが目を覚ますと、そこには三人の人間がいた。
一人はマスターであるルイズ。
もう一人はメイドであるシエスタ。
最後の一人は、料理長のマルトーであった。
しかし、ルイズはベッドに顔を突っ伏して寝息を立てており、マルトーは今まさに扉を開けて出ようとしていたところだった。
シエスタは目を覚ましたレクスに驚き、体は痛まないかと尋ねてきた。

「俺、は――?」
「五日も眠られていたんです。骨折がないのが不思議なくらいで……」

シエスタは悲しげに目を伏せた。
レクスの体には包帯が巻かれている。
聞けば、ルイズが教師を呼んで治癒の呪文をかけてくれたらしい。
だが、レクスほどの怪我ともなると、治癒の呪文でも治しきる事は難しかったらしく
包帯がグルグルと巻かれているのだといわれた。

(そっか、マスターが……)

レクスは少し嬉しくなった。
なんだかんだといいつつ、心根の優しい少女なのだ、と。気付いたからだ。

「――目ぇ覚ましたか」

だが、そこに冷たい声がふりかかってきた。
マルトーだ。
レクスはなんとなく、その原因がわかる気がした。
シエスタが必死にマルトーを見つめているが、これは仕方ない。

「てめぇ、メイジだったのか?」

マルトーは貴族を嫌う。
それは、同時に貴族である証拠の、メイジをも嫌うという事だ。
平民からみれば、系統立てた魔法で、サモン・サーヴァントの原則など知るはずがない。
ただ、レクスがドラゴンなどを召喚した、という事だけが事実として判明している。

「……違います、俺は。魔法を使えるけど、メイジじゃありません」
「あぁ? 魔法を使えないがメイジじゃないだと?」

マルトーの不機嫌さは更に度を増している。
レクスは暫く顔を伏せていたが、決心がついたのか、マルトーを見据え

「全部説明します。
俺の素性も、あれが何なのかも。
でもせめて、マスターにも教えさせてください。
マスターに教えないのは……なんていうか、卑怯だ」

その言葉に納得したのか、はたまたレクスの真剣な眼差しに理解を示したのか。
とりあえずマルトーは椅子に座り、ルイズの目覚めをまった。
既に時刻は夕食をとっくに過ぎており、マルトーの仕事は翌朝の仕込み程度だったのも幸いしたのだろう。
ルイズが起きたのは、それから一時間ほどの事だった。
目覚めたルイズは、レクスが起きたのに怒りながらも安心した様子で
しかし、レクスから説明をする、といわれると、マルトーと同じような不機嫌さを見せ始めた。

「――まず、俺は。トリステイン……いや、このハルケギニアの人間じゃありません」

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:38:55 ID:UvQYJ/qb
>>496
好きな男の足を折って監禁したりする人達です
支援

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:39:28 ID:bzklFBad
支援

>>496
えぇと、あれだよ。
子供の頃母親が死んだの彼氏役のせいだと思って首絞めたり、
カッターナイフを階段から落としていたりと暴行を繰り返していたら、
自分のせいだとわかってすっかりすっかり依存症になって、
彼氏役の行動を10分ごとに日記につけていて、
12人の未来が分かる日記を持ったもの同士の殺し愛に巻き込まれて、
彼氏役のためなら誰でも殺します!状態。
彼氏役に恋人が出来たら、首をつかんで帰ってよ!と叫び、
のこぎりで首の動脈を掻っ切る。
そして主人公を監禁して女装させて、性転換までさせる。

・・・うん、色々と混ざってるけどこんな感じ。

513 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:40:24 ID:Bl+IRbbs
レクスは一から説明し始めた。
かつて住んでいた幻大陸シェルドラドの事。
自らの立場、すなわち大地の国アースンの事。亡養父ガーフィル王の事。
――その仇にして、ザ・キング・カタストロフといわれた皇帝バザズーの事。
それを上回る最悪の宇宙犯罪者、エル・ボタスの事。
そして――火の貝の、勇者であるという話。
それらは荒唐無稽で、御伽噺そのものだった。
中でも貝獣と呼ばれる、摩訶不思議な生物については説明すら難しそうで――シエスタなど固まってしまったほどだ。
だが、それらを語るレクスの目には、死んだ父や、バザズー、エル・ボタスの被害にあった人々。
確実に流れたであろう血、そして踏み越えたであろう経験の光を宿していた。
レクスの話は二時間にも及んだが、最初の素性の方こそ訝しみながら聞いていたルイズとマルトーも
中盤、バザズーを倒す旅の辺りからは真剣な顔になり
レクスが、シェルドラドに呼ばれる前――本来の、本当の世界へ帰る事を拒み、シェルドラドに残ったという事を話し終えると
俯き、黙り込んでしまったのだ。

「……正直な話、信じられねぇ」

マルトーが、ぼそりと呟いた。
ルイズも同様だ。
正直なところ、今すぐにでもばかげた話だと断言して、この使い魔を鞭で殴り倒したいくらいだった。
だが、動けないほどに、レクスの話を信じてしまう自分がいる――そう、ルイズは思った。

「だが、お前の心意気はよぉく理解できた」

俯いていたマルトーだが、やおら顔を上げると、レクスを憤怒の形相で睨み――

「――お前は嘘つきだ。とんでもねぇ嘘つきだ!」

レクスがぐ、と言葉に詰まる。
確かに、嘘をついた事にはなるのだろう。
メイジではないと言ったのもそうだし、貴族でないというのもそうだ。
確かに嘘ではない。メイジではなく召喚師で、貴族ではなく、むしろ王子だ。
しかし、マルトーは言葉を続け

「――だが。お前はトリステインの誰よりもすげぇ奴だ。
レクス、俺はお前が好きになった。何時でも厨房に飯ぃ食いに来い!」

マルトーはその憤怒の形相を一点、笑顔でレクスの肩をバシバシと叩き始めた。
シエスタは明らかにほっとした様子で、レクスに決闘の前、食堂で逃げ出した事を詫びる。
レクスもそれを受け、マルトーに受け入れられた事を喜んでいた。
ただ一つ、ルイズが、未だに俯いたままだという事を除いて――――

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:40:35 ID:GbI8N4VI
>>512
長い、長すぎるよあんちゃん

支援

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:41:26 ID:bzklFBad
支援☆

516 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第四話:2007/08/08(水) 21:42:17 ID:Bl+IRbbs
以上です。
更に駆け足になったような気もしますが……
とりあえず、レクスの正体を一部にネタバラシ。

では次の方どうぞ

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:42:30 ID:qwCbnOVx
>>509
>>510
>>511
おk、大体把握した
つまり全員やばい方向に病んでるわけだな

支援

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:42:35 ID:08PsicFo
>>496
今週のジャンプのサイの親が三人いるようなもんだといえば一番近いんじゃないかと思う

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:43:10 ID:cePdT8yx
MTG歴=ウェザーライト号の冒険
だった俺としては一々カード調べなくていいから助かるわ
ところで水のルビーとかってパワー9?

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:43:59 ID:heye5pKq
王子を召喚ってヤバイ?これって外交問題?とか想像して保身を考えるルイズGJ!!
という妄想をry

521 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 21:44:59 ID:+IXiyySl
乙でしたー。
予約させていただきます。

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:45:22 ID:lmPDzDqE
乙ミラクル。
これから素性を知ったルイズがどんな態度になるのかミラクル気になります。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:45:29 ID:Fx9gZy+j
むむ、順番が良く判らない。
次は林檎→無から来た使い魔→夜天で良いんだろうか?

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:49:33 ID:9Fx+PoYt
GJでした。
マルトーは実に、実にいいキャラだ。頼りになる親父って素敵。
新参ですが『零』の使い魔さんの次を予約させていただきます。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:51:26 ID:xQbLCnHs
林檎→無から来た使い魔→夜天→『零』の使い魔→>>524

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:51:40 ID:eyPATekT
投下予約宣言はエデン→夜天→無→零崎→>>524(敬称略)になってるね。
無の人がエデン氏の次と宣言してるけど。

527 :無から来た使い魔:2007/08/08(水) 21:53:18 ID:ohWjCBPR
ごめんなさい夜天さんが前に予約してたの気づきませんでしたOTZ
ので>>526さんが正しいはずです

528 :夜天の使い魔:2007/08/08(水) 21:54:08 ID:Fx9gZy+j
>>527
んじゃー林檎さんの次に行かせて貰いますわ。

529 :ゼロの守護月天:2007/08/08(水) 21:56:34 ID:KibmMesz
MOZを読んでから、久しぶりにスーファミを引っ張りだして大貝獣物語2をやり始めた俺が参上。
ポットってどこに居たっけ?

まぁ、それはそうと>>524の次に予約しますね。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:57:51 ID:eyPATekT
5連携 林檎氏→夜天氏→無から氏→『零』氏→>>524氏→月天氏

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:58:51 ID:oCzoSdvk
夕方からスゴイコンボだ。

532 :MtL:2007/08/08(水) 21:59:13 ID:TmCUPW23
では月天氏の次に予約ー

533 :夜天の使い魔:2007/08/08(水) 22:00:14 ID:Fx9gZy+j
林檎氏来ないみたいなんで繰り上げ投下しちゃって良いだろうか?

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:01:52 ID:eyPATekT
>>533
Go Ahead!! しても良いと思うよ、渋滞してるし。

535 :夜天の使い魔 1/6:2007/08/08(水) 22:03:06 ID:Fx9gZy+j
ではちゃっちゃと投下しちまいます。


 森を貫く道は段々と細くなり、遂には馬車では通れなくなってしまった。
「ここからは徒歩で行きましょう」
 そう言って先に進むミス・ロングビルを先頭に三人は森の中へと入ってゆ
く。そうして暫く歩いただろうか、やがて一行の目の前に開けた場所が現れ
た。そこは中々に広々としており、大体学院の中庭と同じ位であろう。そして
その中央に廃屋はあった。屋根や壁は一目で判る程ぼろぼろで、長年手入
れをされていない様子であり、誰も住む者が居ない事を外観が物語っていた。

 四人は木陰に身を潜めながらその廃屋の様子を伺う。
「話によれば、あそこにフーケが潜伏していると」
 確かにここならば隠れ家には絶好だろう。誰もこんな場所に隠れているとは
思うまい。
 
「提案がある」
 そう言うとタバサはちょこんとその場に座り、落ちていた枝を用いて絵を描き
ながら己の考えを説明し始めた。
 まず偵察役が小屋の様子を探る。もし中にフーケが居たのなら偵察役は即
囮へと転じ、フーケを挑発。
 怒るフーケは囮役を倒さんとして外に出てくるはずだ。土系統のメイジが相手
を殺傷しようとするならゴーレムを作るのが一番である。それには土の豊富に
存在する室外に出る事が必須である。かならず外に出てくるはずだ。
 そうして外に飛び出てきたフーケに外で待機していた者が魔法の集中砲火を
浴びせフーケを無力化、これを捕らえるという寸法である。

「なら偵察役は私ね」
 ルイズがそう名乗り出た。
 彼女は自分がこの中で明らかに足手まといだと自覚していた。なら魔法も使え
ない自分が出来る精一杯の仕事をしようとそう考えていたのだ。そう考えていた
ルイズにとってまさにぴったりの役柄だった。
「……巧くやりなさいよ、ヴァリエール」
不機嫌そうにキュルケが言った。
「ふん、ツェルプストーに言われるまでも無いわ」
 答えるルイズもまた、不機嫌そうに言った。
 言われるまでもない、「ゼロ」だろうと巧くやってみせる。
 そう言葉が続いたように、キュルケには感じられた。

 ルイズは足音を殺しそっと廃屋に近付いていく。さっと薄汚い板壁に身を寄せると、
そこについている窓から中を覗き込んだ。
 部屋の中央には粗末なテーブルが置かれており、埃が降り積もっている様子か
らしてやはり人は住んでいないようだ。脇には椅子が転がっている。部屋の奥には
崩れて使い物にならないであろう暖炉と薪が幾つか。その薪の脇には木製の大き
なチェストが置かれている。こうやって見渡す限りでは人が居る様子は無いし、隠れ
られる場所もなさそうだった。
 
 ルイズは両手を掲げると交差させて皆にサインを送った。
 フーケ居らず、という事である。
 そのサインを受けて他の三人も小屋に近付いてきた。
 タバサがディテクト・マジックをドアに掛ける。
「罠は無いみたい」
「ならまずはこの家の中を調べてみましょ」
 キュルケの提案にルイズとタバサが肯いた。
 ミス・ロングビルだけは
「私は念のため辺りを偵察してきます」
と言って一人森の中へと入っていった。


536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:03:42 ID:UcT3ZDQ1
林檎氏が戻ってきたら優先して入れるということにしましょうか?

537 :夜天の使い魔 2/6:2007/08/08(水) 22:04:14 ID:Fx9gZy+j
 残る三人は廃屋の中へと足を踏み入れる。床に一歩踏み出すとに埃が舞っ
て、少女達の喉を苦しめた。
(これだけ埃が積もっているなら)
 ルイズは廃屋の床を見やる。彼女の予想した通り、床には何物かが出入りし
たかのような足跡が無数に残されていた。
「フーケ……かどうかは解からないけど、誰かが出入りしたのは間違いないわ
ね。しかも最近」
「そうみたいね」
 足跡はくっきりと残されていた。つまり最近誰かが出入りした、と言う事である。
 そしてその足跡はある場所へと伸びていた。
「どうやらこのチェストを置いたのは足跡の主みたい」
 足跡はドアから真っ直ぐチェストへと伸び、また折り返しほぼ同じ部分を踏んで
戻っていったようだった。
 キュルケが無造作にチェストへと向かう。彼女は木箱に鍵がかかっていない事
を確認するとその蓋に手を掛け、開ける。
「これは、どうやら大当たりかしら」
 キュルケはその中から何かを取り出す。それは鉄で作られた筒のようなもので
あった。
「それって破壊の杖!?」
 ルイズは思わず声を上げた。

 彼女が魔法学院に入学してすぐ、新入生達に学院にどういう施設があるか実際
に行って見学してみるという行事があった。勿論その施設の中に宝物庫も入って
おり、普段は拝む事の出来ない貴重な宝の数々を見る事が出来たのだった。中で
もこの破壊の杖はオールド・オスマンが得意気に解説をしたので良く覚えている。
「こいつは破壊の杖、と言ってのう」
 破壊の杖を片手の上機嫌で薀蓄を語り始めるオスマン。
「ワイバーンでもかるーく一撃で倒してしまえるようなすんごい魔法をなんと!無詠
唱で使えるというスグレモノじゃ」
 話を聞く生徒達がおお、と驚きの声を上げる。ワイバーンは竜種の中でも格下と
言える種であるが、それでも人の身では太刀打ちするのが困難な生き物である事
には変わりない。それを一撃、しかも無詠唱で倒すとはとんでも無いマジックアイテ
ムであった。
「まあ持ち主が死んでしまって使い方が解からないんじゃがの」
 一気に場の空気が盛り下がった。
 その様子にちょっとだけオスマンは泣いた。
 
 勿論、キュルケもタバサもその場に居たのでこれが破壊の杖である事は誰もが一
目で理解した。
「なんか拍子抜けねえ」
 キュルケの言う通りだと、ルイズもその考えに追従する。
 余りにもあっけなさ過ぎる。まるで、そうまるで−誰かがこうなるように仕組んだかの
ように。
 ルイズの脳裏に疑問が浮上したその刹那−。
 彼女達の居る小屋の屋根が吹き飛んだ。
「あれは……ゴーレム!」
 キュルケの叫びに釣られるように、ルイズは背後を振り向いた。その視界一杯に写
るのはまるで山のようにそびえ立つ、巨大な土ゴーレムの姿だった。巨体は空を覆い
隠し、まるで天が地になったかのような錯覚を引き起こす。間違いなく、それは昨夜学
院を襲ったゴーレムと同じものだとルイズには解かった。彼女は心の中で歯噛みした。
(やっぱりこれは、フーケの罠!)

538 :夜天の使い魔 3/6:2007/08/08(水) 22:05:20 ID:Fx9gZy+j
 その事態に即座に反応したのはタバサであった。
 素早く呪文を唱え、応戦する。
「ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ」
 ウィンディ・アイシクル。無数の氷に矢を作り出し攻撃する、タバサが最
も得意とする呪文の一つである。
 数十にも及ぶ氷の矢は主が命じるままに土巨人へと叩きつけられた。
勢い良く放たれたそれは表面を穿ち、めり込むものの−恐るべき巨体に
とっては左程問題ではなかったらしく、なんら損害を与えた素振りが見られ
なかった。
 
 続けてキュルケも魔法を放つ。
 直径50サントはあろうかという巨大な火球、フレイム・ボールの魔法だ。当
たれば人一人を焼き上げる事など造作も無い、キュルケの得意とする呪文
だった。
 しかし−身の丈30メイルはあるだろう巨体の前には、小さな石礫に等しく、
ゴーレムの表面を軽く焼き焦がすだけで終わった。

「無理よこんなの!」
 各々の最高とも言える魔法が、まるで通用しない。もはや手段は全て断た
れたに等しいと、キュルケは焦りを募らせる。フーケは真実風評通り、恐ろし
い実力者だと痛感させられた。
 
 ゴーレムが拳を振り上げる。人の身長程もあるそれが唸りを挙げて空へと
引き絞られていった。明確に、此方を狙っている動作だった。
「退却」
 その声を契機に、三人は弾けるように出口へと向かう。キュルケに至っては
邪魔だと言わんばかりに破壊の杖を放り投げて−鉄で出来ているだけあって
なかなかに重いのだ−脱兎の如く逃げ出した。
 三人が飛び出るや否や、拳が廃屋を貫く。廃屋はまるで紙の細工のように
あっけなく貫かれ、辺りにその残骸を散らしていった。

 キュルケは無意識のうちにごくり、と喉を鳴らす。もしあれが自分達に当たった
としたら、ひとたまりも無いだろう。体中の骨という骨がばらばらになって無残に
死ぬ様を想像したキュルケは、ぶるり、と身を振るわせた。そして今自分達は命
を賭けなければならない事態に直面していると、否応なしに理解した。
 まずは、距離をとらなければ。キュルケはひたすら全力で走る。まずは森の中
に紛れてしまえば、こちらの位置を確認し辛くなるはず。そう考えたのだ。
 
 一方のタバサも全力で走りながら上空を見やった。その視線の先に居たのは
彼女の使い魔、風龍シルフィードの姿であった。タバサは最悪の事態を見越して
密かに馬車の後方より追いかけさせていたのだ。
 風龍は主人の姿を見つけると一直線に滑空し地を目指す。そのの名に恥じぬ
風が舞うような美しさを感じさながら滑らかな動きでタバサの横に滑り寄る。タバ
サはその背に飛び乗ると次いで目に入ったキュルケの元へと向かった。
「乗って!」
 感情を余り見せない彼女の焦っている姿は、親友を自負するキュルケですら殆
どお目にかかった事は無い。事態は最悪に近い、その証左に相違無かった。
 キュルケは差し出された親友の手を取り風龍の背へと飛び乗る。次はルイズだ
−最後に残された一人の姿を探し視線を巡らす二人が彼女を見つけた時、各々
の目が驚愕に見開かれた。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:06:03 ID:UcT3ZDQ1
支援

540 :夜天の使い魔 4/6:2007/08/08(水) 22:06:25 ID:Fx9gZy+j
 その光景は余りにもばかばかしく、余りにも高潔で、余りにも彼女達の想
像の範疇から逸脱していた。思考は停止し、心はただ驚嘆を産み出すのみ
だった。
 
 150サント程しかない小柄な少女が、30メイルを越える巨人の前に立ってい
る。怯えの一つも見せず、堂々と。その右手には鉄の筒−破壊の杖を携え、
左手には彼女の使い魔が抱かれていた。その目に宿る覚悟は何物をも寄せ
付けぬ意思の光を湛えて、眼前の敵を見据え続ける。
 
 そこには如何なる不条理にも屈しないという誇りがあった。
 
「馬鹿……何やってるのよゼロのルイズ! あんたなんかにどうこう出来る相
手じゃないわ!」
 キュルケは知っていた。ルイズ・フランソワーズという少女が如何に誇り高く
生きようとしているのかを、良く知っていた。彼女は魔法という力で劣る分、何
者よりも誇り高く生きる事でそれを補おうとしている、そういう少女なのだと。
 しかしまさかここまでやるとは、予想を遥かに超える暴挙であった。最早勇気
を超えて蛮勇としか形容しようがない馬鹿げた行為でしか無かった。
「さっさとこっちに来なさい! 逃げるわよ!」

 だがルイズは動かなかった。
「もし」
 そしてキュルケの言葉を意に介さないように、己の言葉を続ける。
「もし破壊の杖が本当にオスマンの言うようなものなら……わたしでもこのゴー
レムを倒せるかもしれない」
「でもその杖、使い方が解からないんでしょ」
「どんなに奇妙な形でも杖は杖よ。ならきっとわたし達にも使えるはず」
 ルイズは破壊の杖を掲げると、高らかに叫ぶ。
「破壊の杖よ、その力を現しなさい!」
 しかし−ただ彼女声が空しく響くばかり。何も、起こりはしない。
 
 その行為を嘲笑うかのように土巨人の拳がルイズに迫る。
 間一髪、跳ね飛ぶように横っ飛びをしてそれをかわす。巨大な土の塊が轟音を
立てて思うよりもずっと速い速度で空を薙いで行く様は、ルイズの心に恐怖を湧
き上がらせた。
 しかし己の意地がそれに勝る。
(貴族たるもの、敵に後ろはみせないのよ!)
 小さな体を必死に動かし、次々と襲い来る拳をかわしながら懸命に破壊の杖を
振る。だが少女の努力空しく、破壊の杖は何も応えてはくれなかった。

 キュルケとタバサの二人を乗せたシルフィードは空へと舞い上がる。この状況で
ルイズを乗せるのは不可能だ。なんとかしてゴーレムの隙を作り、無理矢理背に
乗せて逃げるしかない。
 タバサが放つエア・ハンマーがゴーレムを襲った。巨大な風の戦槌が一瞬巨体を
怯ませた。
 さらにキュルケの作り出した駄目押しのファイヤーボールがその顔面を捉え、さら
に動きを止めんとする。
「もう気が済んだでしょルイズ! さあ、逃げるわよ!」
 キュルケの声には大きな焦りが含まれていた。
 余りにも真剣な声色に、ようやくルイズも諦める気になったのか、悔しそうに顔を歪
ませるとゴーレムから離れるように走り出そうとした。
 しかし、決断は一歩遅かった。
 怯まされたお返しとばかりの勢いで振りぬかれた土の拳が、遂にルイズの体を捉え
た。小さな体は空高く舞い上げられ−ただそのまま、どさりと地に落ちた。
「ルイズ!」
 キュルケの叫びが、深い森に木霊した

541 :夜天の使い魔 5/6:2007/08/08(水) 22:07:32 ID:Fx9gZy+j
 その光景を木陰に身を潜めながら眺める者が居た。
 ミス・ロングビル−土くれのフーケだ。
「どうやらアテが外れたみたいだね」
 やれやれ、とかぶりを振って小さく嘆息する。彼女の狙い、それは「着い
て来た三人に破壊の杖を使わせる」事にあった。破壊の杖を盗んだは良
いものの、この奇妙な鉄の筒状の杖の使い方がさっぱり解からなかった。
呪文を唱えても普通の杖の代わりにすらならない。どうやら何か特別な手
順を用いなければこの杖は効果を発揮しないらしい。なら知っている者に
聞くとしよう。
 
 彼女は一芝居打つ事にした。土くれのフーケの居場所が解かった、と。
単なるスケベジジイに見えるオスマンも実態は体面を重んじる貴族に他な
らない。そんな彼があそこまで派手な手段で盗みを働いた相手を野放しに
するとは考え辛かった。潰された面子を取り戻す為、必ず自らの手でこの破
壊の杖を取り返しに来るだろう、そう彼女は読んだ。
 予想外だったのは、想像以上に魔法学院の教師達が及び腰だった事だ。
トライアングルクラス以上のメイジも多数在籍しているのだから誰かは食い
ついてくるだろうと思ったのに、まさか一人も志願しないとは。フーケは口先
だけの教師陣に対し侮蔑の念を感じる事しか出来なかった。結局生徒が来
る事になったが、魔法学院の生徒だ、もしかしたら使い方を知っているかもし
れない。そう期待はしたものの−。
「やっぱり生徒じゃ駄目だったか。何とかして教師が付いてくるように仕向け
るべきだったのかもしれない」
 なにせ急遽仕掛けた罠だ、粗が在り過ぎた。破壊の杖がこんなに厄介な代
物だと知っていたなら、きちんと使用法も探りだせるように動けていたのに。
事前の情報収集がちょいと甘かったか、と反省をするフーケだった。
 
「さてこうなった以上、可哀想だけどあんた達を無事に帰す訳にゃ行かなくなっ
たよ」
 実に残念だ、とでも言うようにフーケは呟いた。今は緊急事態故に思考が巡っ
てはいないだろうが、一度落ち着いてしまえばあの三人がミス・ロングビルをフー
ケと結びつけて考えるのはほぼ間違いないだろう。何せ一人だけ行動が不審す
ぎる。
 だから不本意ではあるが−死んで貰わなければならない。勇敢な三人は怪盗
に立ち向かい、立派に勤めを果たして死んだ。自分は彼女達に助けられてなん
とか逃げ延びる事が出来た、そういう筋書きでなくてはならないのだ。
 フーケの顔が皮肉気な笑みを形作る。
(何時も死ぬのは誇りになんてしがみついている奴からなんだよ、お嬢ちゃん達)
 貴族は、誇りを貫く奴から死ぬ。生き残るのは、何時でも薄汚く立ち回る奴だけ
だ。彼女はその事を身に染みて理解していた。
 
 まずは地上に居る娘を人質にでも取ろうか? そうすれば否応無しに空の二人
もこちらに釘付けになるはず。あとはきっちり順番に始末を付けていけば何も問
題は無い。
 フーケは己のゴーレムに指示を出す。あの娘と捕まえろ、と。
 
 だが、その場に居る全ての者の思惑のズレが少しづつ重なっていって−事態は
最悪の展開を見せた。
 フーケはルイズがそのままゴーレムの攻撃を避け続けるだろうとと判断し、彼女
の行く先を遮るよう指令を出していた。
 キュルケとタバサはゴーレムに攻撃が通じないと見てその体制を崩す事に専念
した。そうやって、隙を作ろうとしたのだ。
 ルイズは、やっと観念して意地を張るのを止めた。そしてゴーレムから離れようと
駆け出した。
 その結果全てが重なって起きたのは−。
 ゴーレムは、そのバランスを大きく崩しながらも主の命を全うしようと手を伸ばした。
不自然な体制より伸ばされた腕は想定よりも遥かに加速をつけて、逃げ出そうとし
たルイズの体に吸い込まれるように動いていって。
 不幸にも、少女の体を空に舞い上げた。

542 :夜天の使い魔 6/6:2007/08/08(水) 22:08:50 ID:Fx9gZy+j
 まるで放り投げられた人形のように、呆気なく空に投げ出されていくルイ
ズの様子が、やけにゆっくりと見えた。恐ろしい程美しい放物線を描いて、
空から大地へと、ほんの一呼吸程度の時間だったはずなのに、それの何倍
もの時間もたったようであった。
 そして上空に居ながらもルイズの体が大地に叩きつけられる音が、キュル
ケの耳にははっきりと聞こえた。
「ルイズ!」
 ゆっくりと大地に血が広がっていくのが見える。目は虚ろで焦点があってお
らず、口からはごぼごぼと血を吐き出していた。力なく投げ出された肢体の内、
ただ手だけが時折ぴくぴくと僅かに、懸命に動こうとしている様子が見て取れた。
「ルイズ! 早く立ち上がって! 逃げるのよ!……タバサ、なんとかしてルイ
ズの近くに寄せて!」
 タバサは無言で肯く。
 シルフィードは懸命にルイズの元へと寄ろうとするが、襲い来るゴーレムの腕
がそれを許さない。
 一旦距離をとって仕切りなおそう、そう判断して間合いを広げるシルフィード。
 だが−十分に腕の届かない範囲にも関わらず、迫る土塊。不意を突かれ放た
れたそれを避けられたのは、タバサ自身の経験によるものが大きかっただろう。
ほんの少しでも判断が遅れていれば、二人と一匹は今頃地に叩きつけられてい
たはずだ。
 息つく暇も無く次ぎの土塊が彼女達を襲う。
「一体どうして!?」
 そこで二人は気付いた。
 ゴーレムの振り上げられた腕の、拳が無い。そしてもう一方の腕がぐるんと大き
く一回りし−拳が、飛んで来た。
 
 これは昨日フーケが行った宝物庫破壊法の応用であった。振り回した腕に蓄え
られた遠心力を持った拳を切り離し、投石器のようにして相手に放り投げ攻撃する。
土の塊とは言え十分に固められたそれは凶悪な殺傷能力を持っていた。失った拳
は地面から土を吸い上げて再生し、それによりほぼ無限に投擲を行う事が出来る
攻撃法であった。
 
 次々と迫る土塊に、最早為す術は無かった。
 タバサの戦闘経験が、撤退推奨の一言を告げている。攻める手段はなにも無く、
このまま回避行動を続けていても何れ落とされる。留まれば留まる程生存確率を
低下させてゆくと冷静に判断していた。
 でも、と心の奥底で声がする。キュルケはまだ諦めていない。彼女は誰かを見捨
てて逃げ出すような事は決してしないと。
 彼女は理性よりも心の声を選んだ。たった一人の友人の信頼を、裏切りたくはな
かった。
 
 キュルケは必死に声を張り上げる。魔法を使う事も忘れ、ただひたすらに呼びか
けた。切なる祈りのように、ただそれだけを繰り返した。
 そして、気付いてしまった。気付きたくない事実に、気付いてしまった。
(あのゴーレム……ルイズの方に向かっている!)
 ゴーレムは投擲を続けながらも、ゆっくりとルイズの元へと歩みを進めていった。
心は焦り、急いた。一刻も早く彼女を助け出し、この場から逃げ出したいと。しかし
現実は非情である。彼女らは空に釘付けにされ、ルイズは危機に瀕しようとしてい
た。やがてゴーレムが足を高く上げる。もう何をするかは明白であった。
「お願い……お願いだからやめてえええええええええええええ!」
 だが無常にも足は振り下ろされる。
 一瞬、攻撃が止み、その隙を逃さず、タバサは躊躇なく転進した。
「タバサ……戻って、ルイズが、ルイズが」
 キュルケの懇願に、タバサは諭すように応える。
「貴方にも判ってるはず。あれでは助からない」
 そう、あれだけ巨大なゴーレムに踏み潰されて生きている人間など、居ない。
 −ルイズ・フランソワーズは今、死んだのだ。

543 :エーベルージュ0:2007/08/08(水) 22:10:14 ID:9Kyzon35
予約、支援

544 :夜天の使い魔:2007/08/08(水) 22:10:16 ID:Fx9gZy+j
以上、投下終了。
なんかだらだらして先に進まなくて本当にゴメンって感じ。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:10:40 ID:IqW0Fzkg
良い場所でおあずけですか…
鬼GJ

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:11:04 ID:oCzoSdvk
支援映像
ttp://www.youtube.com/watch?v=6Ccn5MjtkSw

547 :無から来た使い魔:2007/08/08(水) 22:11:26 ID:ohWjCBPR
GJです!
そして、投下予告

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:12:50 ID:9Fx+PoYt
これは良い引き

549 :無から来た使い魔 1/4:2007/08/08(水) 22:13:06 ID:ohWjCBPR
「なっルイズが飛んできた!?」
「俺、夢見てるのかなぁ?」

 ルイズ達が学園に着くと先に戻っていた生徒達の多くは驚きの声を上げていたが、
赤い髪の生徒が、何故かいまだ浮かんだままのルイズに近づく、
「あら、ヴァリエール何時の間にフライを覚えたの?」
「こ・こんな、簡単なコモンルーンなんて最初から使えたわよツェルプストー」
「あら?それは初耳ねそれならなんで、今まで使わなかったの?」
「そ、それは、そう! 魔法に頼りっぱなしだと、体が鈍っちゃうからわざと使わなかったのよ!」
「じゃあ、なんで今は飛んでいるの?」
「それは、さっき呼び出した使い魔になめられないために、わたしの実力を示すためよ!」
「ふ〜ん」
「な、なによ! 本当なんだから!」
「まっ、いいわ。そういうことにしてあげるわ、そろそろ次の授業が始まるわよヴァリエール」
「解ってるわよ!」

 ルイズ達がそのような会話をしながら教室へ向かおうとしたが、ルイズはふと思いついたように、追いついてきたバッツに声をかける。
「あ、バッツ次の授業は使い魔と一緒に受けることは出来ないから、使い魔達の待機部屋に行っといて」
「あぁ、いいけど俺場所知らないぞ?」
「それならそこらへんにいる人間以外の、生き物追えば着くから適当に行きなさい」
「そんなアバウトで良いのか?」
「いいの!ああ、わたし時間無いんだから!」

 ルイズは言いたいことを言うと、他の生徒達の後を追い教室に入って行く。
取り残されたバッツは周りを見渡し、恐らく他人の使い魔であろう生き物達が集まっていく部屋へと向かった。
バッツが部屋に入るとそこには、使い魔であろう多くの幻獣、動物、魔物がひしめきあっていた。
比較的大きな部屋のはずなのだが、部屋にいるの使い魔達の中には大きい者も多く、全体的に窮屈そうになっていた。
バッツはできるだけ他の使い魔を刺激しないように、部屋の隅で休もうとするが部屋の隅にあった【あるもの】を見つけ、
子供のように目を輝かせ、その【あるもの】の元へと向かった。

 一方ルイズ(地面ギリギリに浮かんでいるため、先生はルイズが飛んでいることに気づいていない)は、召喚した使い魔との付き合い方の授業を受けていた。
元々召喚前からこの手の授業はあったのだが、実際に召喚が終わらないと、使い魔の世話のやり方を習っても
習った種類と違う使い魔が召喚されれば意味が無い事、また実際に召喚しないとわからない使い魔と視覚や聴覚の共有なども今回の授業で習うのだが、
ルイズが召喚したのは【人間】である、特に習わなくても使用人と同じ扱いで十分だと判断し、前半の授業はいつも真剣に学んでいる彼女にしては珍しく、
聞き流しながら受けていたが、授業の内容が使い魔との感覚の共有のやり方に移ったとき、周りの様子に変化が起きた。
「なんか音楽が聴こえるぞ?」
「え?お前もか?俺も聴こえるんだけど?」

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:13:46 ID:lmPDzDqE
夜天に気になるところでおあずけを食らってしまいGJを叫びつつ次を支援!

551 :無から来た使い魔 2/4:2007/08/08(水) 22:14:12 ID:ohWjCBPR
「でも、このピアノのパートいいわね」
「私は竜の鳴き声の所が良いと思うわ」
と、聴覚の共有に成功した生徒達は、なぜか自分の使い魔から音楽が聴こえ、そのままうっとりと聴き続ける。

しかし、ルイズや先生、元々音を聞けない種族や感覚の共有をしてはいけない種族を使い魔に召喚した生徒は、何が起こってるのか理解できない。
「えー、一部聞いていない生徒もいますが、今日の授業これで終了します。この後は使い魔に彼らの住む場所をきちんと教えてあげてください」

 担当の先生は面倒になったのか言うだけ言うとさっさと教室から出て行ってしまった。
音楽を聴いている生徒達は、聴こえなかった生徒達に授業が終わったことを教えられ、生徒達は自分の使い魔迎えに行くのであった。
そして生徒達が使い魔達がいる教室の近くに行くと、使い魔達が待っている教室の中から使い魔達の鳴き声とピアノの音が合唱のようになって聴こえてくる。
「一体あの教室の中はどうなってるんだろうね?」
「ああ、視界を共有しても他の使い魔の姿しか見えないから、あのピアノの音源はわからかったしな」

 思い思いのことを言いながら教室に入るとそこには合唱をしている使い魔達とその先頭で杖を指揮棒のように振るっている先生の姿があった。
しかもその先生が学園の中でも不気味な雰囲気と冷たい態度で生徒達から嫌われている疾風のギトーであった。
その光景に生徒達は一瞬フリーズたが、あわててギトーに声をかける。
「ミ、ミスタ・ギトー一体何を?」
「ああ、いや、使い魔たちが暴れないように監視しに教室に入ったら、
何故か使い魔達が合唱をしていたのでつい、楽師隊の指揮者のまねをしていたのだよ、ははは。
今年の使い魔たちはどうやら素晴らしい者達のようだな」

 ギトーは、ごまかすように生徒達を褒めると教室から出て行った。
また、使い魔達の合唱も自分達の主人を見つけたためすでに終わっていたが、ピアノの音は鳴り止まない。
そして生徒達は滅多に褒める事をしないギトーに褒められたことに喜び、そのきっかけとなった自分達の使い魔たちを褒めた。
 ルイズはそんな中自分の使い魔であるバッツを探す。
そして、バッツを見つけたルイズは唖然とする。
ルイズの視線の先には、何故か椅子に座らずにピアノを弾くバッツの姿があった。
「バッツ!あなた何やってるのよ!?」
「ん?ルイズか?いやピアノがあったからつい引いていたんだけど・・・もしかして勝手に弾いたらまずいんか?」
「ま、まぁ本来はダメだと思うけど、この周りの反応なら今回は特別に許されると思うけど・・・
ってそうじゃなくて、あなた何でピアノを弾けるのよ!?」
「いや、旅をしている時に酒場でなんとなく興味があって、弾いていたら自然と美味くなったとしかいえないが・・・」
「なっ、ピアノが酒場にあるってどんな大きな都市よ!?」
「へ?ピアノが無い酒場なんて探す方が大変だろ?」
「一体どんなところ旅すればそんな常識になるのよ!?」
「いや、どんなところと言われても、今まで旅していたところ、としか言いいようがないんだが・・・」
「じゃあ!今まで旅していたところを教えなさいよ!旅していたんだから地図くらい持ってるでしょ!?」

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:14:40 ID:UcT3ZDQ1
支援

553 :無から来た使い魔 3/4:2007/08/08(水) 22:15:28 ID:ohWjCBPR
「あ、ああ、いいけど・・・」
「けど、何よ?」
「いや、みんなこっち見てるぞ?」
「な!?」

 ルイズが周りを見渡すと、生徒達が自分達に注目していた。
元々ピアノ音源に対して興味があった事とルイズの声の大きさが合わさったためこの場にいる生徒達は全員ルイズ達を見る形になっていた。
「そ、それを先に言いなさい!は、話の続きはわたしの部屋でするわよ!」

 ルイズは顔を真っ赤にしながら、バッツを引っ張り走り去っていった。
ルイズの部屋に移動したルイズは床にバッツを座らせ、地図を出させる。
バッツが取り出した地図は国境線などは書かれていないが森や山などはとても正確に描かれており、
未開の土地であるはずの東の土地や【聖地】の正確な地形が描かれ、さらにアルビオンの大陸はリアルタイムで動いていた。
「な・な・な・・・」
「な?」
「なんなのよ!この地図はー!?何で東の正確な地図が出来てるのよ!?それにアルビオンもちゃんと動くなんて、どんな魔法よ!?」
「いや、俺もこの地図は拾いもんだから、詳細は知らないんだが・・・」
「ま、まぁ知らないならいいわ。それよりもあなたが旅をしてたのはどこら辺なの?」
「ん〜たぶん、ルイズの言う未開の土地当たりだと思うぞ」
「たぶんって何で断言できないの?」
「ああ、今まで自分でも気がつかなかったけど、俺少し記憶が無くなってるみたいで、この地図のどこら辺を旅してたか覚えてないみたいだ」

 無論このバッツの発言は嘘である。なぜ彼がこのような嘘をついたかはきちんと理由がある。
まず自分がこの世界の人間でないと自分で納得いく理由があっても、それがルイズが信じさせれるだけの証拠ならないことがあげられる。
 彼がこの世界が自分の居た世界でないと確信を持っている証拠は、今ルイズに見せている、彼が元いた世界の船の墓場で拾ったこの地図である。

 この地図は何故かガラフの世界に行った時、2つの世界が合体した(正確には戻った)時も、何故かその世界の世界地図に変化しており、
今回も自分が今まで旅をしていた世界とは似ても似つかない地図に変化していることこそ、この世界が彼が居た世界と別世界である証拠なのだが、
この事実を知っているのは彼だけで、たとえこの世界の人にこのことを説明してもこの事実を信じてもらえるどころか正気を疑われるだろう。
 
そして、記憶喪失と言ったのは、この世界の常識と自分の常識が食い違っていても、これを記憶喪失ということでごまかせると思ったからである。
「え、じゃあ薬とかの知識とか大丈夫なの!?」
「ああ、何故かそういった技術面の記憶は残ってるんだが、それをどうやって身に付けたか、どの村や町を旅してたか、とかが、ちとあやふやだな」
「ちょと!?それって大変なことじゃないの!?」
「いや、あやふやな記憶だけど、一緒に旅していた仲間の一人は名前だけしか憶えていない状態だったけど、そいつは旅に支障はでてなかったぞ?」
「旅に支障が無くてもわたしの使い魔として支障が出るじゃない!?」

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:15:42 ID:lmPDzDqE
支援だ支援だ

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:16:31 ID:+IXiyySl
支援です。

556 :無から来た使い魔 4/4:2007/08/08(水) 22:16:44 ID:ohWjCBPR
「ん〜、確かにそうかもしれないな、なぁルイズ」
「な、なによ。いきなり真剣な顔して」
「ああ、取りあえずここら辺の地域の常識を教えてくれないか?俺が旅していた地域と違うかもしれないしな」
「え、ええそれくらいいいわよ。わたしだって使い魔が変な行動取られるよりも先に釘させれるから丁度いいわね」

 そしてルイズはバッツに(ルイズの独断と偏見の多分に混じった)常識を教える。
バッツに教えた常識を大まかにまとめると、
1.世間の評価は魔法>>越えられない壁>>魔法以外の技術 である。
2.そして魔法が使えるのは貴族だけである。
3.その為、平民では貴族に決して勝てない。
4.またここは魔法学院ので貴族が多いが、身の回りを世話するための平民もいる。
5.キュルケという女性には近づいてはいけない。
と言った感じである。
 ルイズは説明を終えると、眠そうにしながらバッツに声をかける。
「ふぁ〜あ〜、そろそろ寝るから、脱がして」
「はぁ?ルイズ、何言ってるんだ!?」
「だから、寝巻きに着替えるんだから手伝え、って言ってるのよ?身の回りの事を使用人がいるなら、頼むのは当然でしょ?」
「いやいや、おかしいだろ!?普通そういうことを任せるにしても、女性の使用人だろ?」
「?何言ってるの貴方は、わたしの使い魔でしょ?使い魔なら犬とか猫とかと大差なんだから、犬や猫に裸を見られても恥ずかしくないでしょ?」
「いやいや、その理屈はおかしいだろ!?なら逆に聞くけど、変な触手とか一杯付いた使い魔に着替えとか手伝ってもらいたいか?」
「そりゃ、嫌に決まってるじゃない!でも貴方はただの人間でしょ?もしかして私に変な感情とか抱いてるの?」
「いや、それは無いけど・・・」
「なら問題ないじゃない?」
「・・・はぁ、了解しました」

 バッツはがっくりとうなだれながらルイズの着替えを手伝う。流石に下着を脱がすよう言われたときは断固拒否したが・・・
 そして着替えが終わると、
「じゃあ、私はもう寝るからその服と下着は明日バッツ洗っといてね」
「ああって、おい!服はともかく下着は無いだろ!?」
「じゃあ私の下着は汚いままで、いいというの?」
「いや、そうじゃなくて、それって使い魔の仕事でもないし、ましてや男の俺に頼むものじゃないだろ!?それこそ女性の使用人に頼めよ!」
「じゃあ、貴方が頼めばいいじゃない、洗濯の場所くらいなら明日教えてあげるから」
「っ解ったよ。で、俺は何処で寝ればいいんだ?」
「そこの床」
「はぁ?」
「だからそこの床で寝なさい」
「ルイズ、いくらなんでもそれは無いだろ?」
「じゃあ外で野宿する?」

 これらの行為はルイズが自分とバッツに上下関係をはっきりさせるための作戦であったのだが、
「ん、その方が床よりも休まりそうだな。
 洗濯物は明日の朝とりに行くから俺は外で寝るな」

 バッツはそう言うとそのまま外に出て行ってしまう。
「へ?何で・・・ あ!
 ・・・そういえばバッツって冒険者だったのよね、そりゃ野宿を選ぶじゃない!わたしのバカー」

 一人部屋に残されたルイズはベットの枕をポカポカ殴りそのまま疲れて眠るのであった。
一方バッツは学園の外に出ると適当な広場で道具袋からテント出し組み立ててその中で横になる。
 バッツはルイズから説明を受けたことを思い出すと、へたに自分が魔法使えることがばれると色々厄介なことになりそうだな、
と思い出来るだけ人前での魔法の使用は控えることを決心するのであった。

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:17:26 ID:Fx9gZy+j
しえーん

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:17:47 ID:eyPATekT
予約状況
5連携? (林檎氏→)『零』氏→>>524氏→月天氏→MtL氏

559 :無から来た使い魔:2007/08/08(水) 22:18:51 ID:ohWjCBPR
以上です
本当はタバサがシルフィードを叱るシーンを入れたかったが、
召喚したその日に名前があることと、叱るのは不自然だと思い自重しました。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:19:07 ID:kKCvMmp1
おちゅ

561 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 22:20:05 ID:FmCb1732
いけね。
飛びました?

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:20:11 ID:tElrVBiU
うむ、きっと俺みたいにゲーム開始時主人公の名前を決めるのに三日かけるようなやつもいるに違いない

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:20:36 ID:oCzoSdvk
どぞ林檎さん

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:21:10 ID:Fx9gZy+j
>>561
申し訳ねえ、お先に失礼させてもらいやんした

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:22:16 ID:lmPDzDqE
ハルケギニア内じゃ反則的な能力なバッツがこれからどうなるか気になりつつエデンの林檎を支援致す!

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:23:03 ID:5wbjYLal
林檎の一人文化革命が好きだ

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:23:15 ID:NnBupSFx
皆さん乙。
ROM専だったけど思い切って投下しようかと。
MtL氏の後に予約します。

多分こいつはまだ出てないはず。意外な事に。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:23:16 ID:6Cq6wdAg
>>562
え?それって普通じゃないのか?
取り説呼んで、イメージで名前を決めて、それでもイメージにそぐわなかったら、
はじめからやり直すぐらい誰でもやるだろ。

569 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 22:23:21 ID:FmCb1732
じゃあ九話行きます。


九話 『いいからとっとと林檎喰えやゴルァ』


 ルイズの日常はあまり代わり映えしない。
 実を観察したりカツ丼の取ってきた草などで秘薬を作ったり壊れたものを治したり銃を改良して暴発させてみたり。
 だが日課として行っている魔法の練習は、どれだけやっても上達はしなかった。
 正確には爆発の規模と精度ばかりが上達していく。
 腹立ち紛れに丸太を爆散させながら、自分の爆発魔法を記帳していた。
 一度見たことのあるコルベールの爆発魔法の記録を引っ張り出し、何度も何度も頭をかしげる。

 爆発とはエネルギーの暴走である。
 コルベールの説明を読み直しながらルイズは頭をかしげる。

 コルベールの爆発魔法『爆炎』は難易度は高いがその構造はいたって簡単だ。
 一定範囲内の空間の水分をそっくり燃焼用の油に変換し着火、その爆発をもう一つの火球を核に発言するというもの。
 トライアングル以上のメイジでなくてはできないものだが、火種と揮発性の高い油を一定空間にとどめることができればできなくもない。
 だがルイズの爆発はまるっきり違っていた。

 例えば『錬金』や『レビテーション』などによる爆発は、対象を中心に爆発が発生する。
 『フレイムボール』は目測が外れるとはいえ遠方で突如爆発が起こる。

 つまり自分は“爆発という現象そのもの”を発生させているのではないか?

 そう考えれば説明は付くのだ。
 錬金などは錬金現象の代わりに爆発が発生し、フレイムボールは爆発を撃ち出していると考える。
 それならば本来魔法力が霧散するだけのはずの失敗魔法が爆発することもうなずける。

 これはすなわち“自分は爆発という魔法の行使に成功していた”ということ。
 爆発そのものになるというボムボムの実を食べて以来、ルイズはフレイムボールなど発射魔法から起こる爆発を、ほぼ正確に着弾させられるようになっていた。
 己の感覚が爆発という現象そのものを認識しているということ。

 ならば自分は爆発する魔法しか使えないのか? だからボムボムの実なんて召喚しちゃったの?
 ちょっとブルーになった。

「ルイズ様〜また変な実ができてますよ〜」

 シエスタの声が聞こえる。
 これがこの後の少し変な事態を巻き起こすとは。


 シエスタにとって日常とは幸福のうちにあった。
 そんなことをルイズの服を洗いながら考える。
 家族のために奉公に出て早数年、今が自分の最もな時期ではなかろうか?
 洗濯を終え、最近の日課にしている素振りを始める。何故か武器を持っていると体が軽い。

 『ワシのひいひいばあさんは森のお姫様だったのよ』とうそぶく野性味あふれる祖父に教え込まれた“生き残る術”
 毒草薬草の見分け方から簡単の治療の方法、罠の張り方や臨時の棲家の確保方法、果ては傷の縫い方や動物の正しい捌き方まで、祖父にありとあらゆる生存技術を叩き込まれた毎日を思い出す。
 両親や兄弟と一緒にサバイバルな訓練をしながら、祖父の顔を思い浮かべた。

 軍人だったといっていた祖父は、自分の国がどういう状況かをある程度理解していたのかもしれない。
 ルイズと一緒にゲルマニアの話を聞きながら、自分のいるトリステインの危うさを知り、いまさらながら祖父に感謝する。
 寿命で旅立った祖父母を思い浮かべ、シエスタは黙々とルイズの作った鋼の棒を振る。

 ところで服の背中に羽飾りを縫い付けるのが趣味だったかぼちゃ料理の得意な祖母の変な挨拶は何だったのだろう?
 お上に逆らって“雲流し”にされたとか言ってたけど島流しの間違いじゃないのかしら?

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:23:35 ID:ohWjCBPR
>>561
同じくお先に失礼させてもらいました。
&林檎さん支援

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:24:01 ID:eyPATekT
予約状況
6連携 林檎氏→『零』氏→>>524氏→月天氏→MtL氏 →>>567

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:25:19 ID:UcT3ZDQ1
支援


573 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 22:25:22 ID:FmCb1732
 ちりちりと、左手の甲が熱を放つ。うっすら浮き出る蚯蚓腫れのようなもの。

 昼休みに悪魔の木の下でランチを、そう考えて見上げると四個実った悪魔の実。

「ルイズ様〜また変な実ができてますよ〜」

 この発見が騒動を巻き起こし、同時に騒動を解決する。


 キュルケにとってルイズといることはライフワークの一つだった。
 常に刺激を求めているキュルケにとって、その刺激を与えてくれるルイズとの交流はあらゆることに優先した。
 ルイズに依頼して作らせた長い杖の頭に埋め込まれた蓄炎鉱石を撫でながら、キュルケはフレイムを従えてルイズの小屋へ向かう。

「フレイムのうろこ五枚でこの杖はお買い得だったわ〜」

 今現在の悩みは、この好奇心を上回る魅力を持つ男がいないということのみ。
 スキップでもしそうな雰囲気で歩を進めるキュルケに、フレイムはかすかに呆れたような鼻息代わりの炎を吹く。

(主よ、もう少し慎みを持たれてはどうか?)

 人間並みの知性を持つフレイムは、ニュアンスはともかく細かい言葉が伝わらないことにため息をついた。

「ルイズ様〜また変な実ができてますよ〜」
「久しぶりに新種の実? これは見に行かなくちゃ!」
(ああ主よ、そういうことばかりしておられるから厄介ごとに巻き込まれるというのに……)

 伝わらないもどかしさに、フレイムは大量の黒い煙を噴出した。


 タバサにとってルイズに関わるということは己の目的の上でも必要なことであった。
 触れるだけですべての魔法を解析する『ミョスニトニルン』の能力、それは彼女の母の回復の助けになるかもしれないからだ。
 今日も今日とてタバサは、シルフィードで集めてくる珍しい薬草やキノコ、鉱物を手にルイズの元を訪れる。

「ルイズ様〜また変な実ができてますよ〜」

 悪魔の実、それを食べたものに一つだけ力を与える奇跡の植物。
 病人を治す可能性を求め、タバサはシルフィードの首を叩いた。


 ギーシュにとってかの食堂での決闘は彼を成長させる大きな一歩になった。
 どんなものでも使い方次第、それを教えられた一戦だった。

 決闘から戻ったとき、一番初めに感じたのは後悔の念だった。
 グラモンの男子ともあろうものが二人のレディを傷つけ、さらにその鬱憤をもう一人のレディに八つ当たりするとは!
 目の前にそのときの自分がいれば問答無用でワルキューレを叩き込んだだろう心持ちで、ギーシュは沈み込むしかなかった。
 その後すぐに二人に謝罪しシエスタにも深々と頭を下げた。その際食事に誘ってモンモランシーにフルボッコにされたのは君と僕だけの秘密だ!

 それからのギーシュはまるで人が変わったようだった。
 女癖の悪さこそ治りはしなかったが、魔法の研鑽に徹底的に没頭した。
 青銅とは何か、どういうものか、そう使うのが一番正しいのか。ワルキューレはまだまだ改良の余地があるはずだ。
 あれはどうだこれはどうだと試行錯誤を繰り返し、あるときはコルベールと、あるときはルイズたちと試行錯誤を繰り返しながら己を磨く日々。

 これでモンモランシーへのフォローを忘れないあたりがギーシュらしいというか何と言うか……
 モンモランシーの膝枕で午睡を楽しんだ後、ギーシュは自分でまとめた青銅に関するレポートを手直ししながらルイズの小屋へ向かう。
 立派な錬金炉がすえつけられており、土のメイジのギーシュとしては修練に最適だからだ。

「ルイズ様〜また変な実ができてますよ〜」

 メイドの声の方向に、ギーシュは歩を進めた。
 ヴェルダンデを後ろに従えて。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:26:38 ID:UcT3ZDQ1
支援

575 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 22:27:07 ID:FmCb1732

 新しく実ったその実は、あまりにも役に立たないものだった。
 もっとも流石にもう一度内臓バーンをする気はないルイズにとって、複数の身が手に入ることは研究材料になる、程度のものだったが。

「これは?」
「“ヒトヒトの実”よ」
「……名前から察するに“人間の能力”を得る実になるのかな?」
「その通り」
「……まったく持って使い道がないね」
「無意味」

 ため息をつきながらその実を棚に収める。

「ロギア系、ロギア系が欲しいのに……」
「おお、これはなかなかに効くね。肩こりが和らぐよ」
「そこっ! いきなり関係ないことをするな!」
「いたっ!」

 勝手に『しびれる蛇君試作五号・発展型』と書かれた機械を使い始めるギーシュに羽ペンがヒットする。
 ちなみのこの『しびれる蛇君試作五号・発展型』は、肩こりに悩むコルベールがコリを解消するためだけに改造したもので、肩や腰に貼り付けるパッドが付いている。

「痛いなまったく。まあそれはいいとしてルイズ、僕の新型をお披露目したい!」
「新型!?」
「ああ。見たまえ、これが新型のゴーレムさ」

 レイピアに手を掛けマントの裏に納めた短い、それでもしっかりグラモン家の家紋とバラの彫刻がされた青銅製のナイフを抜く。
 バラのときと同じように物理法則を無視してナイフが膨れ上がる。
 魔法が完成したとき、そこには無骨なゴーレムがあった。
 筋肉質のボディ、腰から下を覆うようにデザインされたズボン状の飾り、右手には重そうな鉈のような蛮刀、顔を覆うのは罪人の仮面。
 異様なまでの威圧感を放って、それはそこにあった。

「すごい……」
「視覚効果も考えてデザインしたんだ。名前はジークフリート、強そうだろう?」
「いつもみたいに鎧は着てないのね」
「よく考えたら全部青銅製なんだから鎧とか意味がないんだよね。見た目の怖さだけ気をつけて、後は中に詰めて頑丈さを上げたのさ」
「確かに怖いですねぇ」
「まあ他にも仕掛けはあるけどそれはそれ、ワルキューレと違って実戦向けにしたのさ」
「……この剣、ああなるほど、よくできてるわね」
「やっぱり君にはばれたか。まあいい、ミス・ロングビルはまだかな?」

 ざざっと音を立ててギーシュから引く。

「あ、あんた、あれだけ痛い目にあってまだ浮気するつもり? そりゃミス・ロングビルはお綺麗だけど……」
「今度はマダムキラーでも気取る気? いい加減になさいよ」
「最低です……」
「腐れ外道」
「何かひどくない!?」

 結局、同じ土のメイジで実力がはるか上の彼女に魔法を習うだけだと一時間かけて誠心誠意説明し、その間にキュルケに呼ばれたモンモランシーにフルボッコにされながらもギーシュはロングビルに魔法を教わっていた。

「ううむ、そういう使い方もありか。思いつかなかったなぁ」
「傭兵メイジにも知り合いがおりまして、こういう創意工夫においてはメイジは平民や実地の方には勝てませんわ」
「なるほどねぇ」
「……ところでミスタ・グラモン、ごまかせているおつもりか存じ上げませんが位置をずらしつつ胸を覗き込むのはおやめください」
「ギィィィィィイイイイイシュゥゥゥゥゥウウウウウ!」
「モ、モンモランシー、少し落ち着こう、君は笑ったほうがずっとチャーミンぐっはぁ!」


 いつもと変わりない毎日、いつもと変わりない。
 でもその次の朝、シエスタはルイズを起こしには来なかった。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:27:33 ID:ikE/9sqq
予約状況だけど、MtL氏の後には、>>543氏が先に入るんじゃない?

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:28:01 ID:08PsicFo
俺が今一番楽しみにしている作品支援

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:28:14 ID:UcT3ZDQ1
支援

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:28:28 ID:kKCvMmp1
しえん

580 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 22:29:02 ID:FmCb1732
九話は以上!

楽しんでくれる人がいてとてもうれしい。
十話はあの外道伯だよ〜

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:29:18 ID:lmPDzDqE
やべえ…シエスタが…連れていかれちゃう…

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:29:19 ID:tElrVBiU
シエスタに何が……

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:29:23 ID:UcT3ZDQ1
支援

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:29:24 ID:ZccdPzxl
エデン面白いなぁ。
これ待つだけで毎日が少し楽しくなってきたよ
支援支援

585 :567:2007/08/08(水) 22:29:25 ID:NnBupSFx
>>576
確認。
>>543氏の後に俺だね。

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:29:31 ID:6Cq6wdAg
純粋に金属の塊にするより、よろいを着ているというように、多層構造にしたほうが、
脆いかもしれないが、衝撃には強くなると思うのだが支援。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:29:51 ID:n9BLl2nP
最近Z.O.Zの人来ないなぁ
ネタ切れか?

588 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 22:30:36 ID:+IXiyySl
林檎氏乙です。
んじゃ、投下します。

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:31:05 ID:UcT3ZDQ1
支援

590 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 22:33:24 ID:+IXiyySl

図書室での惨劇の翌朝。
着替えるルイズは、後ろを向いている双識に尋ねた。

「ねえ、昨日の傷……大丈夫なの?」

「昨日の傷?」

「ほら、ギーシュのワルキューレに殴られた傷よ。あのとき凄い音がしたんだから」

ルイズの声に、心配そうな声色が混じる。

「大丈夫。ルイズちゃんに殴ったり蹴ったりされた傷の方が重傷だよ」

双識は軽い冗談を言ったつもりだった。
だがその軽い冗談は、ルイズの感情をいたく逆撫でしたらしい。
途端にルイズの機嫌が悪くなるのがわかった。

「あんたのことを心配した私が馬鹿だったわ!ソーシキ!あんた、今日食事抜き!」

頭がはっきりしてくるにつれ、双識は寝起きの自分を恨んだが、時すでに遅し。
粗食とはいえ、食事があるありがたみを、切に感じさせられる羽目になってしまった。
断続的に襲ってくる空腹に耐えながら、双識はふらふらと彷徨っていた。


591 :エーベルージュ0:2007/08/08(水) 22:34:01 ID:9Kyzon35
あれ?私の予約が……

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:34:04 ID:08PsicFo
あれ? ヒトヒトの実って前にでてなかったか?

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:34:47 ID:UcT3ZDQ1
支援

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:35:00 ID:eyPATekT
ぐは、予約状況誤記してすまなかった……。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:35:04 ID:7P3lhQC7
>>569
>もう一つの火球を核に発言するというもの

発言じゃなくて発現じゃない?

596 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 22:35:23 ID:+IXiyySl

「あの――」

いつの間にか、目の前にメイド服を着た少女が立っていた。双識はその少女に見覚えがあった。

「ああ、きみは……」

「シエスタ、です。ソーシキさん……でよろしかったですよね?」

名前を知っているということは、シエスタは、ヴェストリ広場での決闘を覗いていたのだろう。
それより、シエスタはどうして急に話しかけてきたりしたのだろうか。

「私に何か用かな?」

双識が問いかけると、シエスタは俯いて、話し始めた。

「はい……あのとき、助けてくれたソーシキさんを置いて、私、逃げてしまいました……そのことを謝りたくて……」

シエスタは決闘について、彼女なりの責任を感じているようだった。
それでわざわざ謝りに来た、ということなのだろう。根が律儀な性格のようだ。

「あれは私が酔狂でやったことだよ。きみはきみの職務を果たしただけなのだから、そんなに気に病む必要は無いさ」

なるべくシエスタを安心させるように、双識は励ます。
その甲斐あってか、憂鬱な表情をたたえていたシエスタの顔に、少し笑顔が戻った。

「……もしよろしければ、お礼も兼ねて、厨房でシチューでも召し上がっていかれませんか?
 ミス・ヴァリエールのお食事は量が……その、いささか少ないようですから」

その量がいささか少ない食事すら無く、飢えている双識にとっては、それは願っても無い提案だった。
一も二も無く、双識はシエスタの好意に甘えることにした。


597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:35:43 ID:5wbjYLal
ヒトヒトの実は
割と初期の段階に出ていましたな。

シエスタがイヌイヌの実でも食らってモッド泊を食い殺すのに期待

598 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 22:36:43 ID:+IXiyySl

厨房を訪れると、マルトーと名乗る、血色の良さそうな男が双識を喜色満面で出迎えた。
シエスタから聞いたのか、マルトーはヴェストリ広場での決闘のことを知っているようだった。

「シエスタのために、怪我までして貴族に立ち向かってくれたんだって?すまねえなあ」

やはり貴族――メイジというのは、平民にとっては畏怖、嫌悪の対象なのだろう。
マルトーの言葉の端々からは、貴族に対する根強い敵対心が伺えた。

「いやそれは成り行き上、仕方なく、というか――」

「それでも凄え!大した度胸じゃねえか!女のために体張るなんざ、漢の鑑だ!うちの若いもんにも見習わせたいくらいだぜ!」

「いや、だから――」

「ソーシキさん、そんな謙遜なさらないでください」

シチューを運んできたシエスタが、合いの手を入れる。正直、勘弁してほしかった。

「ま、これは心ばかりのお礼だ!たんと食べてくれ!」

豪快に笑うマルトーに苦笑しながら、双識はシチューを啜った。
賄いとは言っていたものの、それは文句のつけようが無いほど美味しかった。
何せ、この世界に着てから始めてのまともな食事である。空腹は最大の調味料、とはよく言ったものだ。
スープ皿は、あっという間に空になった。


599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:37:11 ID:EO3N/ppt
>>592
4話で出てますねw

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:37:27 ID:XAbE5gLh
>>587
287 名前:ZONE OF ZERO[sage] 投稿日:2007/07/28(土) 20:09:59 ID:???
今回ここまでです。

……っていうかこの先どうしよう。
ゼロ魔売っちゃったんだよなぁ。これ以降の展開あんまり覚えてない。
ブックオフで買い戻すか……。
-------------------------------------------------------------------
だそうだ
復帰が待ち遠しい

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:37:30 ID:9Kyzon35
>>594
あ、やっぱり、そうか。
どんまいw

602 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 22:38:31 ID:+IXiyySl

満腹になり人心地ついた双識は、背もたれに体重を預けて、久々に味わう満腹感に浸っていた。
厨房ではシエスタがハサミと思しきものを使って、硬いままのパスタを切っている。
双識の中で、違和感が首をもたげる。
――ハサミと思しきもの?

「あああああああっ!」

突然立ち上がった双識に驚いたシエスタが、小さく息を呑んだ。

「そ、それ!」

「ああ、このハサミですか?おととい、広場で拾ったんです。大きくて少し使いづらいけど、よく切れるんですよ」

双識の言わんとするところがわかったシエスタは、嬉しそうに手を動かす。大きな刃が小気味いい音を立てて閉じ、開く。
両刃式の和式ナイフを二振り、螺子で可動式に固定した合わせ刃物。
それは間違いなく、双識が長年愛用している凶器『自殺志願』だった。


603 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 22:40:22 ID:+IXiyySl

「シエスタちゃん。大変言いにくいんだが――それ、私が落とした物だと思う」

「あ……これ、ソーシキさんのだったんですか……勝手に使って、すみませんでした」

申し訳なさそうに、シエスタは言った。

「いやいや、見つかっただけで十分だよ」

シエスタから『自殺志願』を受け取り、握った。驚くほどにしっくりと手に馴染む。
ひとしきり状態を確認すると、双識は『自殺志願』を背広の内ポケットにしまった。

「ありがとうシエスタちゃん。てっきりもう無くなっていたと思ったんだが……おかげで助かったよ」

「いえ、私もソーシキさんに助けられましたし、お互い様です」

シエスタがはにかむように笑うと、すかさずマルトーが厨房から茶々を入れる。

「おうおうお二人さんよ!いい雰囲気じゃねえか!」

途端に白い頬を朱に染め、俯くシエスタ。「若いねえ」としたり顔でマルトーが頷いている。
気恥ずかしくなった双識は、早々に退散することにした。

「おう!もう行っちまうのか!」

「ええ、シチューごちそうさまでした」

マルトーの声を背に厨房を出た双識は、大きく伸びをする。風が心地良い。
こうして、少しずつ自分はハルケギニアに馴染んでいくのだろう。双識は漠然と思った。

(マルトー――合格)
(シエスタ――合格)
(第八話――了)


604 :エデンの林檎:2007/08/08(水) 22:40:27 ID:FmCb1732
なんと言うミス。
ハシバミ草をのどにつめて逝ってくる……

あとでWiki修正せねば

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:40:54 ID:uWNS/jeG
>>566
危険な響きにワロタw
アン様が戦車で民衆を轢き殺す姿がw

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:41:10 ID:Jo/BjI80
>>592
モデルが違うのかも


…「ヒトヒトの実 モデル美少女」とか思いついた俺はもう本格的に駄目かもしれん

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:41:44 ID:Ua3+8I/T
自殺志願でパスタ切っちゃらめええええ

608 :『零』の使い魔:2007/08/08(水) 22:42:03 ID:+IXiyySl
投下終了しました。
ご静聴、あじゅじゅしたー。


609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:42:26 ID:UcT3ZDQ1
支援

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:43:35 ID:TrfYpvIK
乙ですw

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:44:19 ID:xQbLCnHs
>>606
フレイムに食わせて古風な言葉使いをする、ドラゴニュートにするわけだな。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:44:27 ID:9Fx+PoYt
GJ!
いい感じでw合格者が増えてますね。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:46:01 ID:oCzoSdvk
>>606
マリコルヌが欲しがりそうだ。
ふくろう少女爆誕!

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:47:42 ID:pQeHdl+G
シエスタそのハサミ駄目だよ
多分丁寧に手入れされてるだろうけどそれ最低でも確実に100人以上斬ってるよ

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:49:46 ID:NnBupSFx
>>524氏いらっしゃる?

616 :ゼロの使い魔消失事件-事件編:2007/08/08(水) 22:51:08 ID:9Fx+PoYt
いますよー。投下させていただきます。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:51:29 ID:pQeHdl+G
そういや他の零崎は
総鉛製釘バット・愚神礼賛(シームレスバイアス)の零崎軋式
くらいしか思い出せないんだが他に扱う得物のハッキリしてるやつ誰がいた?

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:51:52 ID:+IXiyySl
支援。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:52:10 ID:9Kyzon35
乙です!
ありゃ、順番どんなかんじてしたっけ?

620 :ゼロの使い魔消失事件-事件編:2007/08/08(水) 22:52:40 ID:9Fx+PoYt
 ゼロのルイズが魔法を失敗し、爆発を起こす。当たり前の光景であり、そこには毛の先ほどの意外性もない。
 はずだった。

 『春の使い魔召喚の儀式』でサモン・サーヴァントを唱え、使い魔を呼び出す。
 メイジであれば誰もが通る道だが、例外がないわけではない。例えばここにいるルイズ。
 魔法を行使しようとしてもその成功率ゼロパーセント、ゆえにゼロのルイズ。
 フライ、ロック、レビテーション、コモンやルーンの違いに関わらず、全ての呪文が爆発に通じる。
 心無いクラスメイト達の期待にたがわず、大事な儀式でも爆発を起こす。
 向かう先は留年、退学、兎にも角にも不名誉な道だが、嘲笑う人間にとってはどうでもいいことだ。
 ただここに笑うネタがある。それで十分、十二分。
「おいおい、使い魔くらいまともに召喚してくれよ!」
「さすがはゼロのルイズだな」
「あなたには使い魔無しがお似合いよ!」
 ここでルイズからの苦しい反論があり、それをネタにもう一笑い、という流れに沿うはずだった。
 だが、当のルイズが動かない。爆発により巻き起こった土ぼこりを呆然と見つめていた。
 自然、からかうことに腐心していたクラスメイトもそちらを見る。
 笑いもからかいも無く黙って眺めていた級友達、慰める準備をしていたコルベールもそちらを見た。
 土ぼこりの向こうに茫としたシルエットが見える。
 はっきりとはしないが、二本の足で立っているようだ。
「亜人……?」
「まさか人間……?」
 一人ならぬ人間が息を呑んだ。一陣の旋風が土ぼこりを払う。
 皆のマントがバタバタとあおられ、女生徒のスカートがはためくも、目を逸らす者は一人としていない。
 ルイズの爆発によって起こされた土ぼこりが吹き飛ばされた先には――何もいなかった。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:53:28 ID:PlyJ2/rS
>>606
お前天才かも

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:53:31 ID:+IXiyySl
>>617
人識がナイフで、曲識が笛ですー。

犯人はヤス支援。

623 :ゼロの使い魔消失事件-事件編:2007/08/08(水) 22:54:12 ID:9Fx+PoYt
 一転、爆笑。
「やっぱりゼロはゼロだな!」
「まったく驚かせないでよね。紛らわしい」
 ルイズの双眸は驚愕に見開かれていた。普段は澄んだ桃色を湛えているその瞳は、掴みかけた成功を奪い取られた絶望の黒に塗り固められていた。
「違うのよ! たしかに召喚した! 手ごたえがあったのよ!」
 転々、爆笑。
「だっていたじゃない! みんな見たでしょ! そこに人影が!」
「光の加減でおかしなものが見えたんだろ」
「見間違いにすがるのはやめとけよ」
「いや、たしかに召喚は成功していたようだ」
 土ぼこりの跡を調べていたコルベールの一言に、場の空気が再度固まった。
「見たまえ、かすかではあるが足跡が残っている。これはミス・ヴァリエールが起こした爆発の後にできたものだ」
「それじゃミスタ・コルベール……わたしはサモンに成功していたんですか!?」
「そういうことになる」
 絶望は喜びへと転化しようとしたが、ルイズの理性が急転直下を押しとどめた。絶望は喜びではなく疑念に変わった。
 召喚に成功したというのなら、なぜ使い魔がいない?
 まわりの生徒達もざわめいている。
 使い魔に逃げられたとなれば格好の笑いの種だが、問題はその逃げ方だ。
 衆人環視の中、忽然と消え失せた。そんなことが可能で、あのシルエットの持ち主となると――
「音も無く消えるっておい……」
「エルフ……?」
「いや吸血鬼ってことも……」
「本当かよ……あのルイズが……」
 思い当たる存在を次々あげていくだけで、ささやかならぬ恐怖が蓄積されていく。
 不安げに囁きあう生徒達の心配が杞憂に終わらないであろうことを次なる発言者が念押しした。
「逃げていない」

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:55:00 ID:NnBupSFx
支援

予約状況
5連携 >>524氏→月天氏→MtL氏→エーベルージュ氏→>>567(俺)

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:55:28 ID:+3Asy4UQ
↓このステキな漫画に出てくる奴等をルイズが召還
http://www.kajisoku.com/archives/0012.html

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:55:41 ID:UcT3ZDQ1
透明人間? 支援

627 :ゼロの使い魔消失事件-事件編:2007/08/08(水) 22:55:54 ID:9Fx+PoYt
「……そうか。君は風のトライアングルだったね、ミス・タバサ」
 眼鏡をかけた少女がドラゴンの頭を撫でていた。
 次々変わる状況におびえているのか、使い魔のドラゴンが少女について離れない。
「風が動いていない」
 タバサの耳元でドラゴンが口を動かしているその様は、タバサという通訳を介してドラゴンの考えを語っているかのような滑稽さがあったが、それを笑う余裕がある者はこの場にいない。
「召喚された者が未だここに留まっているというのかね?」
「そう」
 動揺は揺れ返し、恐慌になろうとしていた。
「なんだよ! どういうことだよ!」
「ど、どこに隠れてるんだ!?」
「落ち着きたまえ! 皆、見ない顔はいないか周囲を確認しなさい」
 キュルケは杖を構えルイズの傍らへと移動した。さりげなくマリコルヌがついていく。強い者の周りが安全――風上との判断か。
 ギーシュは右手にモンモランシーを、左手にケティを抱え、落ち着かない様子で周囲を見回す。
 コルベールは油断無く生徒の顔を確認した。次いで召喚されたばかりの使い魔達を見る。
 ――おかしい。
 見知った顔しかない。教師の務めとして、召喚されたばかりの使い魔もきちんと把握している。
 この場にいないはずの存在、いてはならない存在がない。
「ちょっとルイズ! あなたが召喚した使い魔でしょ、責任とりなさい!」
 小声だが強い調子で話しかけた。キュルケの声が聞こえないはずはないのだが、ルイズは動かない。
「ルイズ?」
 キュルケの語調が弱くなり、語尾に疑問符がついた。
 いつでも魔法を使えるよう、杖を構えたままでルイズの顔を覗き見る。
 そこにあったものは……。
「ル、ルイズ……!?」

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:56:42 ID:UcT3ZDQ1
支援

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:57:03 ID:pQeHdl+G
>>622
サンクス
笛…笛?ぷあー

ともかく支援

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:57:44 ID:UcT3ZDQ1
支援


631 :ゼロの使い魔消失事件-事件編:2007/08/08(水) 22:58:01 ID:9Fx+PoYt
 高いプライドを持ち負けず嫌い、そのせいでコンプレックスに潰されかかっている。
 何かとつっかかってくるが、その方向性はいまいちずれている。
 空気は読めないが、他人のことを思いやることもできる。ただし余裕がある場合に限り。
 キュルケにとってのルイズは、危なっかしく目が離せない妹――ルイズに聞こうとキュルケ本人に聞こうと言下に否定されるだろうが――のような存在だった。
 だが、そこにはキュルケが見たことのないルイズがいた。
 異相? 異様? 違う。これは……異形。
 呆けているのではない。確固たる意思を持って半ば開かれ、半ば閉じられた口。
 怒りとも笑いともとれない角度で押さえつけられている柳眉。
 そしてその眼。平生の桃色でも絶望の黒でもない。そこには何も無い。『何も無い』があった。ただあった。
 眼球が零れ落ちる寸前まで瞼が押し広げられ、瞬き一つ無く……。
 キュルケは意識することなく一歩退いた。一歩退き、その事に気づいて戦慄した。
 使い魔がこの場から離れていないとすれば、召喚主であるルイズが誰よりも危険に晒されているということになる。
 ま、たまには恩を売ってやってもいいかもね……その程度の軽い気持ちでルイズの傍らに寄った。
 庇護すべき対象だったはずのルイズに恐怖した。その事実がキュルケを戦慄させる。
 この子は……この子は何だ? 何を見ている? 分からない。分からないことがたまらなく恐ろしい。
「おびえる必要はないよ」
 キュルケの肩に手が置かれた。
「ルイズちゃんは集中しているだけなんだ」
「集中……?」
 キュルケが振り返った先には女性用の下着をかぶった熊がいた。
「ここで使い魔をゲットしなくちゃ破滅が待ってる……追い詰められたルイズちゃんのインスピレーションがいつもの何倍も働いているんだ」
 二本足で立つ熊が訥々と、だが自信ありげに語る。
「あの悪い目つきはその印だよ。あの鋭い目から逃げられる犯人は一人もいないんだ」
 キュルケがふっと息をはいた。タバサとシルフィードは黙して動かない。
 ギーシュ達三人は震えている。マリコルヌは汗を拭った。コルベールは息を殺している。
「さあ始まるぞ。ルイズちゃんの名推理が……!」


632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:59:06 ID:UcT3ZDQ1
支援

633 :ゼロの使い魔消失事件-事件編:2007/08/08(水) 22:59:20 ID:9Fx+PoYt
<読者への挑戦状>
さあ、材料は全て揃った。
あなたは事の真相を見抜くことができるかな?

というわけで以上です。後日、解決編に続きます。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 22:59:22 ID:yb8IBbzv
一年のケティが何故召喚の儀式の場にいるのか支援

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:00:07 ID:NnBupSFx
ちょwww変態紳士wwww支援

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:01:25 ID:oCzoSdvk
しえ☆すた ドーピングコンソメスープ 支援

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:02:47 ID:BpxNq/UG
このキャラで解決編とか言われてもw

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:03:11 ID:BaZLCFnd
変態という名の紳士支援

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:03:36 ID:7P3lhQC7
つまりルイズはこういう目をしてるわけだな
ttp://zenith.sakura.ne.jp/blog/archives/2006/08/11/usami.jpg
ttp://image.blog.livedoor.jp/zapanet/imgs/b/8/b85b58cf.jpg

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:04:01 ID:pQeHdl+G
どっから沸いた支援

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:04:04 ID:369finLI
>女性用の下着をかぶった熊がいた。

お前やーーー!
支援

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:05:29 ID:+IXiyySl

「ギ、ギルガメッシュ!!」

「間に合った! このまま帰ったんじゃ、格好悪いまま歴史に残っちまうからな!」

「ふっ……何をごちゃごちゃと……お前から始末してやる!」

「上等だぜ!このギルガメッシュ様が……倒せるかな?!」

「ルイズ!お前のねえちゃん……強かったぜ!」
「……ちいねえさま……」

「タバサ!恋でもしてちったあ女らしくなりな」
「……」

「キュルケ!いつまでも友達をいたわる優しさを忘れるな」
「……」

「サイト!お前とは一度……1対1で勝負したかったぜ!いい友だちをもったな」
「……ギルガメッシュ……」

「死ね!」

「それは!こっちのセリフだぜ!!」


無から来た使い魔見てたらこんなの思いついた。
吊ってくる。

事件編、乙です。
クマ吉に期待。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:05:35 ID:d35zO6EU
変体という名の紳士www

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:05:37 ID:yb8IBbzv
そうか、何かと思ったらギャグ漫画日和かw

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:06:00 ID:uIsYsYwB
だめだ、くま吉君が自動的に脳内で、なぜかヘルカイザーになる

646 :ゼロの守護月天:2007/08/08(水) 23:06:08 ID:KibmMesz
犯人はお前だ○○○○!!

そんなわけで投下しますね。

647 :ゼロの守護月天 1/3:2007/08/08(水) 23:07:51 ID:KibmMesz
「うわ〜、とっても広いですね」
錬金爆破された教室の修繕が終わり、ルイズの後ろを付いて歩いていたシャオが感激の声をあげる。
「そっか、今日は部屋で朝食を食べたから教えていなかったわね。
ここは『アルヴィーズの食堂』って言って、そこに飾ってある小人の彫像が食堂の名前の由来なの」
鳶色の瞳をイタズラっぽく輝かせたルイズが説明を続ける。
「トリステイン魔法学院は魔法だけでなく、貴族としての教育も教えているの。
だからここも、それにふさわしいようにできているのよ。」
そう言うと、二年部の席へとルイズは腰を下ろした。
「本当は貴族以外は入っちゃダメなんだけど、シャオはわたしの使い魔だから特別。一緒にティータイムにしましょ」
そう言い、シャオを自分の座っているテーブルにシャオを招いた。


 ルイズとシャオがティータイムを過ごしていると、パーン!!という威勢のいい音が食堂内に響き渡った。
音のしたほうを見てみると、ギーシュが一年の女子に引っ叩かれて右ほほに赤い紅葉を作っていた。
「そこの給仕の持っている香水が、あなたのポケットから落ちたことがなによりの証拠ですわ。さようなら!」
そう言い残してその一年は食堂を出て行き、入れ替わるように今度はモンモラシーがギーシュに近寄っていく。
無論、顔は鬼の形相だ。
「ま、待ってくれモンモラシー。これは誤解だ。君はなにか勘違いをしている」
ギーシュは青ざめた表情でモンモラシーに言い訳をしようとしたが徒労に終わった。
今度は右ほほに紅葉を作られたからだ。
「うるさい。黙れ。この万年欲情バター犬。さ・よ・う・な・ら!!」
そう怒鳴りつけ去っていった。
 はたから見ていると哀れをマッハで通りすぎて滑稽でしかないが、このときはまだ笑いを零す者は誰もいなかった。


648 :ゼロの守護月天 2/3:2007/08/08(水) 23:09:32 ID:KibmMesz
「なんだか可哀想ですね、あの人」
 その一連の光景を遠くから見ていたシャオが思ったことをそのまま零す。
「同情なんてしちゃダメよ、シャオ。あーいうのを自業自得って言うの。彼氏を作るときには気をつけなさい」
ルイズは呆れ顔で今後のシャオのためにも、同情心を否定する。
 そんな会話をしていると、今度は別の意味でギーシュのいたほうが騒がしくなる。
再びそちらの方向を見てみると、なんとギーシュが近くにいた給仕にあろうことか八つ当たりをしているのだ。
「ったく、あんのバカは!!」
いきり立ったルイズは席を立ち、ギーシュの方へ向かった。

「ちょっとギーシュ、やめなさいよ!」
 二股がばれた原因を全部シエスタのせいにしようと八つ当たりをするギーシュに、ルイズは怒鳴りつけた。
「さっきのはどっからどう見ても、二股してたアンタが悪いんじゃない」
ルイズの的を射た正論に、ギーシュの友人達が笑いを上げる。
「その通りだギーシュ、二股してたお前が悪い!」「二股なんてするから天罰が下ったんだよ」「っつーか彼女を二人も作ってんじゃねぇ!一人よこしやがれ!!」
そんな笑い声に、ギーシュの顔がますます赤く染まる。
「ふん!ろくに魔法もが使えない『ゼロ』のくせにずいぶんと言ってくれるじゃないか」
頭に血の上ったギーシュは実に安い挑発をすると、まるで池の鯉の勢いでルイズは喰らい付いた。
「な、なんですって!自分の二股がばれたのを平民のせいにするような恥知らずに言われたくないわ!」

 さて、こうなってしまうともう止まらない。双方怒りによってまともな判断ができなくなっていた。
そしてその場の勢いもあったのだろう。ギーシュはとんでもないことを口に出す。
「君はどうやら礼儀がなっていないようだね。貴族の誇りに懸けて決闘だ!」
その一言で、食堂内が湧き立つ。
だがその一方で、ルイズは酷く慌てた。貴族同士の決闘は禁止されているからだ。
「ちょ、ちょっとギーシュ。自分がなにを言ったのか理解しているの?貴族間での決闘は禁止されているのよ」
その反応に、勝ち誇ったかのようにギーシュは宣言する。
「決闘を受けないんなら今すぐ謝ることだね。『あなた様の名誉を侮辱して大変申し訳ございませんでした、ギーシュ様』とね」

 そのセリフに、ルイズは苦虫を噛み潰したかのような表情で奥歯をかみ締める。
ここで謝ってしまえば、全てはそれで済む。
だが自分はなにも悪いことはしていない。
なのになんでこんなヤツに頭を下げなくてはいけないのだ。
そんな葛藤が彼女の脳裏で展開される。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:10:21 ID:+IXiyySl
シャオ支援。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:10:29 ID:UcT3ZDQ1
支援

651 :ゼロの守護月天 3/3:2007/08/08(水) 23:11:38 ID:KibmMesz
「ほらほら、どうするんだい?早く決めたまえ」
ギーシュが返事を催促してくる。
 彼にはわかっているのだ。ルイズが決闘を受けることがないことを。
ルイズは貴族としての体面に酷く忠実なのだ。故に自分からそれをやぶることはない。
それに、彼女には魔法が使えない。
これはメイジと1対1の決闘をするのに、とてつもなく広い差だ。
後はルイズが謝るのを待つだけだ。

 否、ギーシュは返事を待たずにもっと催促をすべきだったのだ。
なぜなら、一昨日まで彼女にはいなかった、彼女の守護者がいるのだから。

「待ちなさい。その決闘は私が引き受けます」
月の精霊の声が静かに響き渡る。
シャオの顔にはほんわかとした笑顔はなく、あらゆることから主人を守る『守護月天』としての凛々しくもあり、どこか儚げな表情があった。
「は?」
流石にギーシュも唖然となる。なにかの聞き間違いであると思いたかった。
だが、その願いは無常にも砕かれる
「その決闘は私が引き受けると言ったのです。守護月天は常に主人と共にある存在。
主人に申し付けられた決闘は、私に申し付けられた決闘と同じです」
シャオはそう、高らかに宣言した。
「お、おもしろい。ではヴェストリの広場で待っているぞ」
多少引きつった顔でそう言い残し、ギーシュは食堂を出て行った。

「ちょ、ちょっとシャオ。なんで貴女がギーシュの決闘を受けちゃうのよ」
ルイズは慌てながらも自分の使い魔に問う。
あの瞬間、非常に不服ではあるがその場を収めるために謝ろうとしたからだ。
シャオはそんなルイズに、いつもの優しい笑顔で答える。
「昨日も言いましたが、私は守護月天。あらゆることからあなたを守ることが役割です。
たとえそれが、世界中の人間でも。あなたの心を傷つける言葉からでも」
 そう言うと、シャオは近くで震えていたシエスタに広場の場所を聞き、食堂を出て行った。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:13:22 ID:UcT3ZDQ1
支援

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:15:20 ID:UcT3ZDQ1
支援

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:16:11 ID:pQeHdl+G
シャオはいい子だな支援

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:16:46 ID:UcT3ZDQ1
支援

656 :ゼロの守護月天 3/3:2007/08/08(水) 23:17:18 ID:KibmMesz
シャオに決闘やらせる理由がえらく無理矢理だけど無問題(のはず・・・)

以下、ちょっとした次回予告(?)

不幸とは、つねに複数になって襲い掛かってくる。
彼女がゴーレムにヘッドバットを喰らったのも、そんな連なった不幸が元凶なのだ。


お粗末さまでした。

657 :MtL:2007/08/08(水) 23:19:08 ID:TmCUPW23
月天さん乙でしたー。
それでは、バトンを受け取りましたので、投下しますー

658 :MtL:2007/08/08(水) 23:21:17 ID:TmCUPW23
マジシャン ザ ルイズ (6)行き過ぎた模擬戦

朝。
ルイズとギーシュが朝食をとる為に『女神の杵』亭の二階から一階に降りると、そこには重苦しい気配が充満していた。
既に着席しているウルザ、ワルド、キュルケ、タバサ、終止無言。
たまにキュルケを場を和ませようと口を開くが、会話が続かない。
ウルザとワルド、この二人が一階を包み込む陰の気の中心であるようだ。

多少、気後れを感じながらもルイズ、ギーシュもテーブルに着席する。
「え、ええと……皆、昨日は、ちゃんと眠れた?」
「ああ」―――ウルザ
「勿論だ」―――ワルド
「……ええ」―――タバサ
「え、ええ、ぐっすりよ。適度な睡眠は美容のために不可欠ですものね!」―――キュルケ

「「「「………………」」」」

再び、沈黙が世界を支配する。

「ちょっと、こっち来なさい」
「え?何よキュルケ」
キュルケがルイズの肩を掴んで立たせ、酒場の隅に連れて行く。

「何なのよあれは!まるでタバサが3人いるみたいじゃない!?」
「知らないわよ、そんなこと」
「何かおじさまもワルド子爵もピリピリしちゃってるし、タバサは相変わらずいつもの通りだし」

二人が視線をテーブルに向けると、テーブルに一人とり取り残されたギーシュが助けを求める視線でこちらを見ていた。

「とにかく、何かあんたが関係してるらしいから、責任持って解決なさいよ」
「そんなこと言っても、あの二人の仲が悪いのは私のせいじゃないわよっ!」



「ルイズ、君に介添え人を頼みたい」
「はあ?」と口を開けたまま固まるルイズ。
ウルザとワルドがどうして仲良く出来ないのかを、問いただすつもりで席に戻ってみれば、一番最初にかけられた言葉が、ワルドからのこの台詞である。
「この宿は昔、アルビオンからの侵攻に備える為の砦だったんだよ。中庭には練兵場がある。
 そこで僕とミスタ・ウルザが手合わせをするから、その介添え人を君に頼みたい」
「そういうことらしい、ミス・ルイズ。頼まれてくれるかな?」
「な、な、な…」
何でこんなに突然話が進んじゃってるのよ、と言いたいルイズ。
突然すぎる展開に言葉にならない。
「古きよき時代、貴族達はよくくだらないことで杖を抜きあったものさ。そう、女を取り合ったりね」


中庭の練兵場。
そこには二十歩ほど離れて向かい合っているウルザとワルド。
ウルザは右手にデルフリンガー、左手に杖を持ち構えている。
奇しくも、一方のワルドも右手に剣、左手に杖のスタイル。

659 :MtL:2007/08/08(水) 23:24:10 ID:TmCUPW23
練兵場にいるのは二人だけではない、ルイズ、キュルケ、タバサ、ギーシュも離れた場所で見守っている。
ルイズの手には、かつてキュルケがウルザに贈ったシュペー卿の剣。
「何でおじさまが、あんたの剣なんて持ってるのよ」
「知らないわよ、そんなこと」
呆れてものも言えない、どうにでもなれと不貞腐れているルイズである。

「ふふ、男というのはやっかいなものだね。強いか弱いか、それが気になると、どうにもならなくなる」
体の向きをルイズのほうに変えて、ワルド。
「彼の実力を試してみたくなったのさ」
「どうせ止めてって言ってもやるんでしょ、いいわ、あんた達、死ぬまでやってればいいのよ」
肩を竦めるワルド、嫌味なほどに絵になる。


「では、前口上はそんなところでいいのかね?ワルド子爵」
「………ぬかせっ!」

ワルドが素早く歩を詰める。
―――その速さはガンダールヴの力の後押しを受けたウルザにも匹敵。
勢いそのまま、ワルドの剣がウルザを突く。
ウルザ素早く半身後ろに下がり、ねじる様にして体ごと杖を払い、必殺の突きを逸らす。
反撃、ねじった体勢から反動をつけ、右手の剣を逆袈裟に切り上げる。
虚空。
払われた突きから、体勢を立て直すことなく斜めに体勢を沈ませて膝を付き、そのまま転がり距離を離すワルド。

立ち上がりを狙ってウルザの雷撃。
先読みしていたワルドがライトニング・クラウドの魔法で迎撃、相殺。

「す、凄い」
思わず感じたことが口に出るルイズ。
「突きを払って反撃したところまでは見えたんだけど、そこからがよく分からなかったわ」
「僕にはむしろ最初から何が起こっているか、全然分からないんだが」
「………」


距離を離した二人は、魔法戦の構えに入る。
呪文を完成させ、先制攻撃。枝分かれした多数の火の流れがワルドを狙う。
冷静に対処、分岐している炎の基点を狙い打つ、エア・ハンマー。
巨大な空気の塊に散らされる火炎、そのまま連続でエア・ハンマーを唱え叩きつけようとするワルド。
「魔力の乱れ/Force Spike!」
打ち消し呪文の連続詠唱によってエア・マンマーの半数を無力化。
残ったいくつか、軌道を予測済みのエア・ハンマーを横っ飛びに回避。
呪文妨害に怯むことなく、平面的な回避が困難な「ウインド・ブレイク」を行使。
ウルザ、素早く最も現在効果的な呪文を判断。
猛る風の瀑布、猛威が到達する直前に現れる熱石の壁。
豪烈なる風に、脆くも破壊される溶岩壁。
しかし、物理法則とは逆方向、ワルドに向かい爆発的に飛び散る。
ワルド、唱えていた呪文を攻撃から防御にとっさに切り替え、再びウインド・ブレイク。
赤熱した溶岩片が吹き散らされる。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:24:38 ID:n9BLl2nP
支援する!

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:25:36 ID:+IXiyySl
残念ながら、そうはいかないね支援

662 :MtL:2007/08/08(水) 23:27:09 ID:TmCUPW23
ワルドにとって、相手は自身の知識に無い魔法の使い手。
先読みにより、魔法戦を有利に運ぶことは困難。
再び魔法戦から接近戦へとスイッチを決断。

呪文の完成。
ワルドから分離する、もう一人のワルド。
地面スレスレ、極限まで低く、伸ばした体勢での横なぎの一閃。
ウルザ、低威力の赤マナ呪文、ショックによる迎撃。動きが止まればそれで良し。
直撃、掻き消える蜃気楼。
            気配―――上。
杖と剣、十字にて防御の体勢。
刹那の洞察。 影が、無い。

背後、冷やりとする感覚。



「そこまでよっ!!!!!!」



静止。その意外なる主……キュルケ。

「それ以上やったら、どちらかが死ぬわ」

ウルザ、その背後に、剣を突きの体勢のまま止めているワルド。


ウルザとワルド、二人の手合わせは、勝者ワルドという形で決着した。


「魔法衛士隊のメイジは戦闘に特化している
 これで、分かっただろうルイズ、彼では君を守れない」
ワルドからルイズへ、優劣の宣言がなされる。


                          手加減が出来ないですって?そりゃ病気ね
                             ―――虚無魔道師見習い ルイズ

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:28:16 ID:pQeHdl+G
懐かしくなってスレッショルド引っ張り出した支援

664 :MtL:2007/08/08(水) 23:29:59 ID:TmCUPW23
投下終了です。
MtGwikiが停止していて続きが書けません…困りましたー。

それでは、次の方どうぞー。

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:30:08 ID:xd6TgiAW
GJ!
ワルドってバカだよな、こんなことしても+にならないのに。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:31:01 ID:2L6vE2wT
やっぱり真っ向からだと分が悪いか。
つーか切れ気味の二人につられてルイズまで卑屈にwww

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:31:08 ID:wzqQ18y8
男にはそれでもやらなきゃならん時があるw

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:31:24 ID:+IXiyySl
MtLさん乙です。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:32:26 ID:n9BLl2nP


670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:32:34 ID:71TG5Obx
そもそもウルザはガチるタイプじゃないしな。いやガチでも強いけど

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:33:13 ID:eyPATekT
溶岩壁が何だか思い出せない……そして乙。後、ワルドが遍在と雷雲使ってる?

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:33:18 ID:pQeHdl+G
任務を前に(全力かどうかはともかく)本気で決闘とかワルドアホの子なんじゃないかと思う
かなり消耗するんじゃないか?


673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:37:07 ID:B1O+nJ/b
だがそれがワルドの良い所だとこの頃思えてきた>おバカな所w

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:37:20 ID:n9BLl2nP
確かにワルドはアホすぎるな
今回はキュルケが止めたが・・・

考えたらここでワルドを殺してしまうぐらい強い奴が召喚されたことはないのか…
ほとんど途中中断だしな

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:37:44 ID:9EDWxa0r
お決まりな悪役ほど必要なキャラかもね。
ウルザGJ!

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:39:09 ID:lmPDzDqE
>>485
レスが遅れたが、光の剣は装備している間だけ全ステータスに+10の補正がかかるみたいだ
これにガンダールヴが加算されると…

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:40:47 ID:pQeHdl+G
ワルドに勝てるくらいで手加減の三文字がはなから頭にない奴ならこの段階でワルド退場だよな
でもそうやっていざ考えるとそんなキャラが思い当たらない

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:40:47 ID:kKCvMmp1
あじゅじゅー

ここでワルドを殺すとなるとギーシュも殺ってるだろうしなぁ
そこまで殺る気マンマンなのにルイズの横暴さに耐えれるって
どんなヤツなんだろうか

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:40:56 ID:NnBupSFx
エーベルージュ氏、居ないのかな?
居ないんならもう少ししてから投下開始します。

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:42:26 ID:wzqQ18y8
そこで闘争大好きな旦那の出番
犬の餌だ!


681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:42:32 ID:UcT3ZDQ1
ワルドを殺せるキャラは召喚されたことあるけど、そんなに強いやつだと原作どおりに話が進まないんじゃ……

682 :ゼロの皇帝:2007/08/08(水) 23:44:38 ID:TztPOeET
予約します。

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:44:48 ID:9RqeTc3C
ああ、山の中だから赤い魔法以外は制限されるのか

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:45:38 ID:oCzoSdvk
>>681

ルイズ なのはさんを召還。
いや、「魔砲少女」ではなく「管理局の白い悪魔」でもなく・・・
『管理局の白い魔王、ヴィヴィオ付き』

きっとその破壊力は敵の前にルイズを撃破することでしょうて。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:45:43 ID:+PU5YES2
つーかなんだかんだで日常のなかで平気でひとをバシバシ殺す殺人鬼が使い魔の名目であろうとも野放しにされるわけなかろう

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:47:54 ID:pQeHdl+G
そういやウルザはどこまで呪文を使えるんだろう?
ゲームの設定上はプレイヤー=プレインズウォーカーだからウルザの存在した時系列にかぶってるブロックの呪文は全部使える可能性があるのかな

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:47:57 ID:w+hiMekz
空術ゲットのためなら麒麟も平気でぬっころすブルーが手加減するか微妙な気も

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:50:03 ID:NnBupSFx
エーベルージュ氏が今いらっしゃらないようなのでお先に失礼させていただきます。
6レス分投下したいんですがかまいませんねッ?!

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:51:30 ID:Dnuy2jq8
>>688
きさまっ!ジョジョスレ経験者かッ!よかろう、支援する!

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:52:17 ID:w+hiMekz
>>686とりあえずアーティファクト関連はだいたいできそう

691 :1/6:2007/08/08(水) 23:52:40 ID:NnBupSFx
どうも、こんにちは。
え、僕の名前ですか?それは多分、どうでもいい事だと思いますよ。
何しろ、僕の出番はここだけですから、名前を知る必要はないんです。

……名乗る必要があるなら、こっちの方でしょう。
見えますか?僕の周りを飛んでる4匹のカブトムシ。
見えるんなら結構。これはね、僕の『スタンド』です。
その名前は『ビートルズ』。好きなミュージシャングループから名前を取ったんですよ。
いいですよねぇ、ジャン=レノンって。

っと、失礼。話したいのはそう言う事じゃないんです。
話したいのは『スタンド』のことなんですよね、これが。
『スタンド』と言うのは、まあ平たく言えば超能力みたいなものです。
ここに来ている人達ならば『魔法』のお仲間だと思ってもらえればいいと思います。

違いがあるとすれば、この『スタンド』は、完全に個人の才能であり、1人1人形が違う事、
そして能力もたった一つである事、また、人型や霧、僕のような昆虫型など、様々なヴィジョンを持って具現化する事が挙げられます。
他にもややっこしいルール――スタンド使いにしかスタンドは見えないとか、傷つけられるのもスタンドだけとか、スタンドが傷つくと本体も傷つくとか――
色々あるんですが、どうでもいいんでここでは語りません。


僕のスタンドの能力。それは時間と次元を自由に移動出来る事。
このスタンド能力を使えば、別の次元、未来や過去を好きなだけ知る事が出来るんですよ。
もっとも、知る事が出来るだけで、他に何も出来ない非力なスタンドですけれどもね。

これからお話しするのは、僕が見たある平行世界の過去の話。
この世界において、娘を庇って壮絶に散った男の一つの可能性。
どうか、最後までつきあってください。

――ああ、そうそう、一番肝心なルールを伝えるのを忘れていました。
『スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う』。
これに例外はありません。たとえ……異世界に召喚されたとしても、ね。

   ■----------------------------------------------■

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:53:25 ID:pQeHdl+G
ルーンファクトリーから牧場主を呼ぼう
奴ならブロードソード一本でグレーターデーモン追い払う
タミタヤの魔法で殺す事はないから遠慮なく本気が出せる
それに料理出来るし
鍛冶も出来るし
アクセサリー作れるし
薬だって作れる
釣りに採掘伐採農耕と
あれなんだこの超人

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:53:30 ID:ec8NPQub
ジョジョ関連は専用スレあるよー

694 :2/6:2007/08/08(水) 23:53:48 ID:NnBupSFx

1989年、東京、空条邸。
この東京の真ん中にどんと鎮座するこの大きな日本屋敷。
ここは世界的に有名なロック・ミュージシャン『空条貞夫』の自宅である。

この家には、今はたった1人しか住んでいない。
主、空条貞夫は世界を巡るライブツアーに、その妻、空条ホリィは療養の為、祖母スージーQの家へ出かけている。
ここにいるのはたった1人。二人の息子、そして、『最強のスタンド使い』。
その名を『空条承太郎』と言う。


承太郎は自宅の長い廊下を1人歩いていた。
背丈はおおよそ2メートルほど。がっちりとした体格で、その瞳は何処までも鋭い。
服装は学ランと学帽。かつての『旅』の時ですら崩さなかったおきまりのスタイルだ。

彼は自室に入り、鞄の整理を始めた。
彼は、所謂『不良』のレッテルを貼られた男であるが、基本的には真面目な男だ。
特に、ここ半年ほど学校に行く事が出来なかったので、なおさら行かなければと言う意識は強い。
―― 一月前、空条承太郎は世界を救った。
これは比喩でもなんでもなく、ただ事実である。

敵の名は『DIO』!
百年以上前に不老不死の吸血鬼となった邪悪なる存在ッ!
彼は現代に蘇り、無敵のスタンド『世界』と沢山のスタンド使いの部下によって、世界を支配しようと目論んだのだッ!

しかし、その野望は承太郎とその仲間達によって阻止された。
『DIO』の影響によって倒れた母を救う為、そして、先祖からの因縁がある邪悪、『DIO』を倒す為、彼らは『DIO』に敢然と戦いを挑んだのだ。
そし、半年以上の長い旅を経て、一月前、承太郎はエジプトでDIOを滅ぼす事に成功したのだ。
もっとも、その戦いにおいて『けして戻っては来ないもの』を幾つもDIOに奪われたのであるが。

(花京院、アブドゥル、イギー――)
承太郎は静かに、散っていった仲間の事を思う。
彼らの葬儀は、ついこの前済ませた。
半年も空けていた学校は、追試を受けて何とか進級を認められた。
DIOの手下の残党と戦う必要もあるとは言え、そろそろ日常に戻っても良い頃合いだろう。

承太郎は鞄の整理を終え、振り向きながら立ち上がり――そこで、硬直した。
(鏡、だと?!)

目の前に、鏡があった。
中空にぽっかり浮かぶ、枠のない姿見だ。
さっきまで何処にもなかったはずの、鏡。

「新手のスタンド使い…!」

承太郎はそう判断した。
あるはずのない存在、それが自分の前に現れるのがどんな時か、彼はよく知っている。
それは敵と出会ったとき、新手のスタンド使いが襲い来るその時だ。

695 :るいずととら:2007/08/08(水) 23:53:52 ID:J//Xd7ba
支援。あと、皇帝さんの次かな?予約します。

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:54:50 ID:UcT3ZDQ1
支援

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:54:59 ID:Dnuy2jq8
っておい!本当にジョジョかよ?!専用スレがあるからそっちに来てくれ

698 :3/6:2007/08/08(水) 23:55:04 ID:NnBupSFx
>>693
なんだってェェー!
でもせっかくだからこっちで投下する。せめてこの話だけでも。


承太郎は冷静に判断する。現在、身体に異常はない。
襲ってくるのは誰だ?DIOの残党か?
この鏡の『能力』は?本体であるスタンド使いは何処にいる?

承太郎は拳を握りしめながら考える。
この鏡の能力は触れる事で発現するのか?
否、それならば積極的に当ててくるか、逆に気づきにくいところに仕込む方が早い。
ブービートラップである事は否定出来ないが、確実性には欠ける手だ。
この鏡に即効性はあるか?
否、自分はまだ無事だ。

ならば、答えは『一つ』!
何かアクションを起こされる前に『破壊』するッ!

「オラァッ!」

承太郎が拳を振るう。
拳が白金に輝き、ずるり、と拳の中から『何か』が現れたように見えて――

鏡と承太郎はこの世から消失した。


   ■----------------------------------------------■


どうんっ!

トリスティン魔法学院を今日何十度目かの大爆発が揺るがした。
ある程度離れた距離で起こった爆発にもかかわらず、校舎の窓ガラスがびりびりと振動し、耳が痛くなる。

「また失敗かよ」

誰かが呟いた。
使い魔召喚の儀式『サモン・サーヴァント』。
二年生に進級するときに行われる、通りいっぺんの儀式。
失敗なんかするはずがない。実際みんな成功した。たった1人の例外を除いて。
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール!『ゼロのルイズ』!おちこぼれのルイズ!
彼女だけはただ1人、一度も成功してはいない。

それでもルイズは諦めない。
杖を振るい、爆発に巻き込まれ、汚れ、時には傷つき、それでもまた杖を振るう。
そんな貴族にあるまじき泥臭い行いを、成功した同級生達は冷ややかに、あるいは笑い混じりに見つめる。
彼女の行いを真剣に見つめるのは、教師ミスタ・コルベールと友人のキュルケのみ。
笑わぬ、と言う点で言えば同級生のタバサも同一ではあった。
そして、時間は夕暮れ時。何十度目かの失敗の爆煙が儀式の広場を覆ったとき、
絶え間なき嘲笑の真ん中で、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールは、勝利を確信した!

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:55:07 ID:71TG5Obx
ジョジョスレ向けじゃないのか?支援

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:55:55 ID:UcT3ZDQ1
支援


701 :4/6:2007/08/08(水) 23:56:34 ID:NnBupSFx
(『掴んだ』わッ!今の手応えは確実に強力な使い魔を『掴んだ』ッ!
  そう、ワインを飲んだら酔いが回るって位確実よッ!)

 ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド

これまでの失敗とは違う、確かに強大な何かを掴んだその手応えに、ルイズは小さくガッツポーズを取った。
確かに掴んだ!あの、『黄金』にも似た白い輝きの感覚!
ルイズは期待に目を輝かせて煙の向こうを凝視し、そして落胆した。

そこにあるシルエット。それは間違いなく『人間』のものだったのだ。

人間?!まさか、『サモン・サーヴァント』で人間を?
そんなの、冗談じゃあない。普通じゃあない。また――失敗なの?!

そして煙が完全に晴れたとき、彼女の『使い魔』の姿はその場にいる全員に晒された!

人間だった。完膚無きまでに人間だった。
僅かに色の入った瞳、黒い髪、不必要にがっちりとした体格。
それは貴族ではない、平民の体格だと皆が思った。
服装は黒いローブ。それもあまりゆったりとしたものではない、変わった上着だった。
色は黒、ズボンも、被っている帽子も同じ色。使っている記事も同じなようだった。
顔つきは、鋼鉄を『風』の魔法の鋭い刃で削りだしたかのように精悍で力強く、
その瞳は僅かに翡翠の色を讃えているだけの黒い目にもかかわらず、まるで『黄金』のように光り輝く『決意』の光が燃えていた。

  ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …

皆、ルイズを馬鹿にしようと思った。
やっと成功したかと思ったら、出てきたのは人間。
それも下賤な平民のようじゃあないか!

だが、嗤えなかった。
あいつを笑う事が出来ない。あの使い魔を嗤えない。
ヤツには、そんな嘲笑を退ける『スゴ味』があるっ!

そいつは、僅かに動揺しながら周りを観察している。
じっくりと、何事も見逃さぬよう観察する。
そんな沈黙が長く続いたので――見物していた生徒が1人、ようやく嘲る事が出来るくらいに我を取り戻した。

「は、ははは、へ、平民じゃあないか――」
「それも身体ばっかりでっかいな、炭鉱労働者かなにかか?」
「さっすが『ゼロのルイズ』だ、失敗のスケールが違う!全く痺れぬ憧れぬぅ!」
「ド低能……おっと、クサレ脳味噌なルイズらしい話だなぁ!」

小さな嗤い声は、伝播し、広がり、爆発する。
僅かな例外を除いた、その場にいる全員が、ルイズを嗤い、嘲り、罵る。
ルイズは唇を噛みちぎり、絶え間なく血を流しながら、その心ない罵倒に、耐える、耐える、耐える――

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:56:46 ID:UeLHdRlw
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1186396449/
ジョジョスレはここやね。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:57:19 ID:9EDWxa0r
とらキターーーーーーーー!

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:58:32 ID:UcT3ZDQ1
>>699ここでも別に間違ってはいないと思う。支援

705 :5/6:2007/08/08(水) 23:58:31 ID:NnBupSFx
「やかましいっ!うっとおしいぞッ!」

どぉん!と声以外の音すら伴って、召喚された平民が吼えた。
広がった嗤い声はその一言でかき消され、押さえつけられ、霧散する。
生徒達に一瞬ですくみ上がり、ミスタ・コルベールは驚きに思わず身構え、キュルケは何故か思わず顔を赤くし、
何事にも動じぬタバサまでもが思わず読んでいた本をぱたりと締めた。


   ■----------------------------------------------■

承太郎は混乱していた。
一瞬の光と共に現れた煙が晴れてみれば、そこに家はなく、
奇妙な格好をしたガキ共に囲まれていて、そして……。

承太郎は僅かに空を見上げる。
夕暮れ時の、空。そこには彼が知るよりもずっと大きい月が、二つ並んでいる。

以前見た『太陽そっくりなスタンド』の亜種である事を疑うが、却下した。
あの距離感を見まがうはずもない。あの月は確かに、二つとも大気圏の外にある。

(ここはどこだ?)

考える。ひたすら考える。黙り込み、周りを観察しながら考える。
周りが騒がしくなってくる。自分に向けて、なにやら罵倒を浴びせているようだが――。
と、そこで気づいた。罵倒を向けられているのは自分ではない。
自分の目の前にいる人物に向けられているのだと、全員の視線を見て理解する。

目の前、遠巻きにしているガキ共と同じ格好の子供が1人。
桃色の髪に、気が強そうな顔をしている。
そいつは、耐えていた。唇をかみしめ、手を握りしめ、血を流しながら、必死に、泣かぬように。

とたんに、ムカムカしてくる。
彼はこういう、陰湿な光景を好む人間ではない。むしろ、嫌悪する。
彼は世間から『不良』のレッテルを貼られた人間ではあっても、その心は全く歪まぬ、『黄金の精神』の持ち主なのである。
だから、彼は。

「やかましいっ!うっとおしいぞッ!」

一喝して、黙らせた。

目の前の女に視線を戻せば、そいつはぽかんとこちらを見ている。
そいつに敵対の意思はないように見えたので、取りあえず注意から外す。
周りからも、殺気の類は感じないし、不自然な動きを見せるヤツも居なかった。
取りあえず警戒は続けながらも、承太郎はタバコを一本懐から取り出して、愛用のジッポで火を付けた。
煙を肺いっぱいに吸い込んで、吐く。タバコを吸いながらも、思考は止めない。
この状況はなんだ?スタンド攻撃の結果なのか?

706 :6/6:2007/08/09(木) 00:00:19 ID:NnBupSFx
「あの!もう一回召喚させてください!」
「それは駄目だ、ミス・ヴァリエール。
 二年生になった生徒は『使い魔』を召喚し、それによって専門課程を定める。
 それに変更は認められない。
 何故ならッ!この儀式は、『神聖な伝統』に基づいた儀式だからだッ!」
「でも、あれは平民です!」
「『伝統』を敬えッ!ミス・ヴァリエールッ!
 『平民』だとか……『人間』だとかッ!そんな事は、どうでもいいのだァーッ!」

目の前の女と、周りの人混みの中にいる男と言い争いをしている。
使い魔、召喚、儀式、平民。
いずれも、知ってはいるが聞き慣れないフレーズだ。
スタンドの発動条件に絡む――と言う訳でもないようだ。
何もかもが奇妙だった。二つの月、見知らぬ地、見知らぬ人間達。
全く訳が分からないが……承太郎は一つ、直感的に感じた。これは多分――。

目の前の女が、つかつかとこちらに歩み寄ってくる。
小さい女だ。歳は12、3歳か?
幼い顔を精一杯怒らせて、彼女はこちらの前に立った。
女は承太郎のタバコをつまみ取ると、そこらに投げ捨て踏みつぶす。

「ヤニ臭いのは嫌いよ。今後は吸わないで」

女はそう言う事を言うと、承太郎の肩を掴んで自分の身体を持ち上げて、顔を承太郎の顔に近づけた。
そして口の中でなにやら小さく呪文のような言葉を呟いて、そのまま――口づけるッ!

  ズ ギ ュ ウ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン !

慣れぬ仕草で口づけをしてきた少女を見ながら、承太郎は心の中で一つため息をついた。

(やれやれだぜ)

――承太郎は一つ、直感的に感じた。これは多分――
自分を、あのDIOとの戦いと同じような、『奇妙な冒険』に巻き込む、その第一歩なのだろうと。



 /l_______ _ _   
< To Be continued | |_| |_|
 \l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                                  ――――ジョジョの奇妙な冒険 第3.5部
                                              『ゼロサーヴァント・クルセイダーズ』――

『空条承太郎!貴族のルイズと会う ――(1)』 終わり

#---------------------------------------

>>702
ラウンジとは盲点。そっち行った方がいいのか。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:00:29 ID:KibmMesz
もちはもち屋。
ジョジョネタはジョジョスレで。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:01:15 ID:QWivtMEk
GJ!だけどせっかく専用スレあるんだからそっちを潤してあげなさい。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:01:50 ID:iQB2AZ5M
承りktkr
面白そうだから頑張って下さいな。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:02:28 ID:OlQkJdxf
専門のまとめページもあるんだしな。ジョジョスレ

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:02:33 ID:XAbE5gLh
【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚54人目】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1186396449/
●まとめサイト                         
http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1.html 
●避難所.
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9292/ 
この辺がジョジョ関係

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:03:22 ID:a1kcvKyv
存在を知らず、本人が今回だけ言ってるのにそう何度もしつこく言うことでもないかと。
関係ないが、ログがほぼ支援だけで埋まっている>>704の生き様に惚れた。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:03:55 ID:1uf04wss
スレ違いではないが専門スレのほうが盛り上がると思うぜよ

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:04:02 ID:zZjzg6wI
>>706
さあ、もう一度一話を投下しに行っておいで…

715 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:04:07 ID:TztPOeET
俺の番であってる?

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:04:21 ID:HwGSvUZ5
おーこれは面白そうだな!
続きが楽しみ。ってジョジョすれに移動するのかな?

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:04:26 ID:Z3iDtPJK
るろうに検診との誰か書いてくれる神希望!

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:05:02 ID:ibkk5XKq
ども、せっかくなんでそっちに移動しようかと思います。
ご迷惑おかけしました。

スピードワゴンはクールに去るぜ。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:05:37 ID:zZjzg6wI
るろうに検診…医者漫画か

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:05:48 ID:dO8m7NNs
みなが何度もいうのは期待しているからさ

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:06:08 ID:TmCUPW23
思いつきでひろゆきを召喚してしまいそうだったぜ

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:06:16 ID:6VD8NR5m
孤島の医者な

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:06:56 ID:9EDWxa0r
ジョジョスレの住人でもある俺にとっては嬉しい限りだぜ。
ようこそ。男の世界へ

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:07:12 ID:ZRUhfIG6
医者ならブラックジャック先生を。

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:07:16 ID:OlQkJdxf
>>722
るろうに検診だけに巡回医でね?

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:08:29 ID:hB8tXX4M
エーベルージュの人が来ないね。皇帝の人行っちゃってもいいんじゃない?

727 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:08:40 ID:RLsdrIeS
問題無さそうなのでいきます。

トリステイン魔法学院。今更言うまでもなく、貴族の子息子女が魔法や貴族として相応しい立ち振舞いを
学ぶ施設である。が、最近その学院内で一人の貴族ととある使い魔の行動がちょっとした話題になっている。

その理由は主に三つ。まず一つは、その貴族は当然魔法が使えるにもかかわらず、その使い魔といるときは殆ど
魔法を使っていないこと。もう一つは「貴族」が「使い魔」を指導しているのではなく、「使い魔」が「貴族」を
指導していること。最後の一つはその貴族と使い魔の間には何の契約も成立していない、つまりお互いの
自由意志に基づく物だということ。

要はここ最近ギーシュがジェラールにビッシビシにシゴかれているだけだ、とも言えなくもない。

勿論、お互いにメリットがあるからこそこの奇妙な師弟関係が成り立っている。ギーシュの側から見てみると、
自分の特技であり二つ名の由来となっているワルキューレの使い方の指導、特に複数を操り戦う場合の用兵術などは
革命的とも言えるほどの内容であり、学べば学ぶほど自分が強くなっていることが実感できているからだ。お世辞にも
魔法の才に長けているとは言いがたいギーシュからすれば尚の事、ありがたい。ただ、ギーシュ自身が剣を取り
稽古に励むというのはやはり貴族、メイジとしてのプライドからあまり歓迎したくはなかったが、錬金した剣を
ジェラールが片手でバキバキとへし折っていく姿を見てしまってはそんなことを言えるわけも無い。

ジェラールの側からすれば、己の中の幾星霜を掛けて培われてきた技術を朽ち果てさせること無く、一部とはいえ
それを受け継がせることはやはり嬉しいものである。それが多少出来の悪い弟子でも。しかし、その点についての
問題はかなり解決されていく。詳しくは後に述べるが、天賦の才を持った人物が新しく弟子に加わり、ついには
アバロン歴代最強の男をもってしても完成できなかったある技を蘇らせることに成功していくからだ。もう一つは
今のところジェラールの正体に一番近づいているのがギーシュであり、彼を監視する上でも手元においておくのが
上策であるためである。もっともギーシュからしたら、たまたまリヴァイヴァの中の人から余計なことを
聞いてしまったためであり、あの生き返る−と言うよりは二回死ぬ−体験は全く持って遠慮したいので、自分から
喋ることは無いのだろうが。
では、その指導内容を少し覗いてみよう。

728 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:11:17 ID:RLsdrIeS
その一:学科
「さて、前回の復習から行こうか。ギーシュ、お前は一度に最高七体のワルキューレを呼び出せる。ではその
割り振りはどのようにするべきだ?」
「はい!一度に呼び出すのは六体であり、そのうち一体は僕の護衛につけ、残り五体で戦うのがいいと思います!」
「その理由は?」

ちなみにジェラール、学科のときはギーシュに調達させたメガネ(無論伊達)をかけている。この皇帝、実に
ノリノリである。

「はい!七体全てを使わないのは戦闘中に予想外の事が起こってもいいように、余力を残しておくためです!
ただ、五体で戦うと言うのは、その…」
「はっはっは、そこは素直に「先生のやり方が五体一組だからです!」と言ってもかまわないぞ」
「はい…あの…すいません」
「まあいい。さて本日の内容は、その五体の配列−つまり陣形についてだ」
「はい!」

ギーシュの表情がお前は小学生かと言いたくなるぐらいに一気に明るくなる。この立ち直りの速さこそ、懲りずに
二股を繰り返す原動力なのかと感心してしまうジェラール。

「今日は基本を二つ。最初は五体全員を横一列に並べる物。これの利点は全員が平等であることだ。攻撃を
する順番も、攻撃を受ける確率も平等になる。しかし、これの欠点は言ってしまえば偶然に任せてしまう事であり、
それでは戦術も何もかも成り立たない。そこで次の陣形は五体を十字架のように配列する物だ。これの利点は
先頭に配置した者が最も攻撃を多く受けるので、他の者には被害が少ないと言うこと。ただ、これはそのまま
欠点とも言える。なぜだと思う?」
「はい!それは……先頭の耐久力が低いとすぐに陣形が成り立たなくなってしまうことです!」
「その通り。では、この事態を防ぐにはどうすればいいと思う?」
「え、えーと、その……わかりません」
「答えは簡単だ。耐久力の高いワルキューレを造れるようになれ。これはこれから陣形を学んでいく時重要に
なる。つまり、能力が同じワルキューレを造るのではなく、耐久力に優れた物、機動力に優れた物、攻撃力に
優れた物…それらをうまく組み合わせてこそ、陣形は最大限の効果を発揮する。これはお前の能力次第だから
精進するように………」


729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:12:59 ID:1uf04wss
われわれはインペリアル支援という陣形で戦う

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:13:08 ID:Lf/nH0lI
ラピッドストリーム支援

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:13:10 ID:ZRUhfIG6
アマゾンストライクはバランス崩してると思う支援

732 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:13:56 ID:RLsdrIeS
その二:実技1
「さて、今日は実技だが…前回やってみて分かったことがある。ギーシュ、もう少し体力つけろ。少し剣を
振り回したぐらいで息切れするようでは話にならん」
「いえ、普通メイジは剣なんか使わな…なんでもありません!」
「解ればよろしい。そこでだ、今日からは俺の代わりに新しく入った生徒と実技をしてもらう。…さ、こっちに」
「は、はい…」

そこに現れたのは……シエスタ。状況がよく飲み込めていない生徒二人にジェラールが今更説明する。

「実はシエスタに護身術の一つでも教えてあげる程度の考えだったんだが、この前の宴会の時、酔っ払った
若いコック相手に実に見事な体さばきを見せていたので、いっそのこと本格的に教えてみようと思ったわけだ。
さて、実技を始めるか。何か質問は?」
「あの…山ほどありますが、とりあえず一つだけ。女性に対して剣を振るうのは僕のポリシーに反するので、できません」
「そ、それにジェラールさん、私が貴族の方のお相手なんて…そんな恐れ多いことはちょっと…」

だがそんなことは想定の範囲内だと言わんばかりに説明していくジェラール。だったら最初に言っておけよ。

「まずギーシュ。安心しろ、お前のレベルではかすりもしないからおもいっきりやれ。次にシエスタ。大丈夫、
ギーシュは魔法を一切使わないから。それに何も攻撃しろとはこっちも言っていないので、不慮の事故も起こらない」
「しかしそれd」
「あ、何だそうなんですか、安心しました!」

当然このシエスタの発言はギーシュのプライドをいたく刺激したようで。

「君…それはどういうことかな。そんなに僕が弱いとでも言いたいのか?平民の癖に、ずいぶんと強気だね」
「……!い、いえ、そうではなくて、も、申し訳」
「おい、ギーシュ!!お前こそ何様のつもりだ!二人とも俺の弟子である以上対等の関係だ!平民だろうが
貴族だろうが、上士だろうが郷士だろうが白刃の下では平等、一番最初に言ったはずだぞ!それに俺は事実を
言ったまでだ。文句を言うなら一撃でも当ててからにしろ」

「…わかりました。シエスタ君、いくら刃引きしてあるとはいえ、本気で行かせてもらうよ」
「は、はい…あまり無理なさらないでくださいね」

この−シエスタからしてみれば親切のつもりだったのだが−発言がギーシュの心をさらに熱くする。

「バ、バカにするなぁ!そこへなおれ、手打ちにしてくれるわー!」

…勿論結果は一撃たりとも加えられずにヘロヘロになったギーシュがシエスタの目の前で倒れるという
貴族と平民の間としては画期的な絵と化している。

「な、なんでだ…なんで当たらないんだ…」
「あ、あの、大丈夫ですか?」
「いやー、シエスタは優しいなぁ。それにひきかえ…解ったか、ギーシュ。いくらワルキューレを強化しても
肝心のお前に武芸の心得が無ければどうにも成らん。おまえのイメージが貧困で、現実離れしていては折角の
能力も半減だ。わかったなら、今後さらに精進するように。しかしシエスタ、その見覚えのある動きは一体誰に?」
「あ、これは死んだお爺ちゃんが、奉公に出て行くならせめて身を護る手段ぐらい覚えていけと………」

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:15:43 ID:6VD8NR5m
私怨

734 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:15:56 ID:RLsdrIeS
その三:実技2
「今日はおさらいだ。ギーシュ、ワルキューレを出せ」
「はい!」

本日はこれまでの復習と言うことで、ワルキューレ×5VSジェラールの試合となっている。ギーシュの勝利
条件は時間制限内に自分を護っている六体目が破壊されなければ勝ち。ハンデとして、ジェラールは
剣を使い、技、術を一切使わない。…アレ?こいつガンダールヴだよな?武器持ってハンデ?まあいいや。

「さあ、いくぞ!」
「はい!」

そうして模擬戦が始まった。さすがにインペリアルクロスでこられてはなかなか手強い。ジェラールは自分の
教えがしっかりと根付いていることに多少の感慨を覚えつつ、攻撃のスピードを上げていく。

「よし、なかなかいいぞ。しかしこれからさらに速くなるが付いて来れるか?さあ袈裟切りを受け止めろ!
片手突きを弾け!逆胴をいなせ!もっと速く!さあ!パリィ!パリィパリィ!パリィパリィパリィ!!」
「なっ、はやっ、くそっ…!」

いくらハンデをつけようとも、陣形の恩恵があろうとも、剣レベルにして50近くの差があれば限界は
あっという間にやってくる。先頭のワルキューレは奮闘したものの、最後は見事な唐竹割りで一刀両断にされた。
ギーシュの緊張の糸もそこで途切れてしまったのか、それからはたいした抵抗もすることなく、六体目まで
流れるように斬られ、剣の錆と化した。

「まあこんなものか。最初にしては良くやったほうだが、もう少し集中力を磨くべきだな。もし俺が先頭を
無視して両サイドから攻撃したらどうするんだ?今回は律儀に攻めていったが、その辺の応用も考えておくように。
あと、なぜ反撃しない?俺に攻撃させたくなければ俺に防御させればいい。つまりロナウジーニョの攻撃力を
押さえるにはロナウジーニョに守備をさせればいい。守備に回ったロナウジーニョはロナウジーニョではない。
そういうことだ、わかったか?」

顔が青くなり、肩で息をし、ヒザがガクガクと震えている状態でもギーシュはこの質問をしなければならない。

「は、はい…ありがとうございました…ただ、一つ質問が…」
「なんだ?」
「ロナウジーニョって、誰ですか?」
「知らん。今とっさに思いついただけだ。他には?」
「い、いえ…」
「よし、今日はこれまで。ゆっくり休めよ」

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:16:49 ID:riW5KuRP
支援

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:17:25 ID:xcHKhBjh
パリィ支援

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:17:59 ID:XD+9j6UX
ロナウジーニョ!?支援

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:17:59 ID:+m7AdE4R
ジェラールちょっと落ち着けw

739 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:18:25 ID:RLsdrIeS
こうしてジェラールによる課外授業は終了する。順序としては学科→実技1→学科→実技2→学科として
進めていく。だがギーシュにとってこれがあまりにハードである為に、本来の授業中で爆睡してしまい危うく
留年しかけてしまうことになってしまったりするのだが、
それはまた、別の、お話。






「ねえキュルケ、一つ質問があるの」
「なに、ルイズ。…なんとなく想像はつくけど」
「あの男を召喚したのって、ギーシュじゃなくて私よね?」
「ええ、そのはずよ」
「じゃあなんで今回私の出番はここだけで、あのヘタレはあんなに目立っているのカナ?カナ?」
「…今はギーシュ萌えが流行り」
「ギーシュ萌え!?そんなもんあってたまるかぁ!そもそも今回のどこに萌えろっていうの!?」
「……蓼食う虫も好き好き」
「ま、まあルイズ、明日は虚無の曜日だし彼とショッピングにでも行って来れば?何か意外な一面が
見られるかもしれないわよ」
「そ、それもそうね。欲しい物を買い与えればアイツも誰が主人か思い出すでしょう。見てなさいよー、
ジェラール。目ん玉飛び出す物買ってやるわよー!」
「…なにかずれてるわよね」
「ずれてる。でも本人がいいのならそれでいい」

次回、デルフ登場。伝説の使い手と伝説の魔剣が邂逅する。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:19:26 ID:1uf04wss
目玉が飛び出すもの―――全身タイツか?

741 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:21:13 ID:RLsdrIeS
以上です。とらの人、どうぞ。カイジの続編でも大歓迎ですw

742 :るいずととら:2007/08/09(木) 00:21:44 ID:CpuBHIPy
すいません、カイジじゃないっす。投下

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:22:45 ID:Lf/nH0lI
目ん玉飛び出すかと思うほどの高性能=ワンダーバングルかも。それはともかく乙、そして支援
今予約状況ってどうなってたっけ

744 :るいずととら第三章:2007/08/09(木) 00:22:58 ID:CpuBHIPy
かつて名城と謳われたニューカッスルの城は無残に瓦礫と化していた。戦場跡には人間の体が焦げた臭いが立ちこめている。
風が死臭を運んだ。死体を避けながら瓦礫の間をぬって歩くワルドは、思わず顔を顰める。
スクウェア・クラスのメイジでありトリステイン魔法衛士隊のグリフォン隊隊長であったワルドには、もちろん戦場など珍しいものではない。

(だが、被害が二千とは多すぎる。それもすべて、あの一匹の幻獣によって壊滅的な打撃を受けたのだ……)

左腕がずきりと痛んだような気がして、ワルドは手を伸ばしかけた。ち、とワルドは己に向かって毒づいた。
ルイズの使い魔によって切断され、もはやそこには左腕はないのだ。
吐き気をもよおすような臭いを運ぶ風が吹くたびに、ワルドの左袖ははたはたと揺れた。

(それにしても、異様な光景だ)

ワルドの周りでは『レコン・キスタ』の兵士たちが黙々と瓦礫をどける作業を行っていた。誰一人として宝漁りなどするものがいない。
みな、『婢妖』に頭を乗っ取られ、人間ではなくなった兵士であった。見ると、片腕を吹き飛ばされたり、目が潰れた兵士も混じっていた。

(もはや血もでないのだろう。死体を操っているようなものだ)

むしろ兵士としてはよほど有用だな、とワルドは冷酷に呟いた。
自分がウェールズを刺した場所にたどり着いたワルドは、右手で杖を抜こうとした。すると、誰かが遠くからワルドに声をかけた。

「子爵! ワルド君! 我らが友人、ウェールズ皇太子は見つかったかね?」
「ただいま探索をさせるところでございます、閣下」

そう言ってワルドは一礼した。
近づいてくる男は三十代半ばだろうか、一見すると聖職者のような、緑色のローブとマントを身に付けている。
高い鷲鼻に碧眼、カールした金色の髪が丸い球帽の裾から覗いている。

「君の討ち取ったウェールズ皇太子の亡骸はぜひとも必要なのでね! 燃えてなければなお都合が良いがな。して、探索とはどうするつもりだね、子爵?」
「婢妖に血の臭いを追わせます。ウェールズの血が私の杖に残っていますので」

そう言いながら、ワルドはマントの下から婢妖を出した。ミス・シェフィールドに貸し与えられたものである。
婢妖はワルドの杖にからみつくようにして血の臭いを嗅いだ。そして、しばらく辺りを飛び回っていたが、やがて中庭の一端を指した。
なるほど、そこだけ土が掘り返され、小さな石が墓石代わりにのせられている。傍には花まで添えてあった。

「ウェールズはあそこに埋葬されています、オリヴァー・クロムウェル閣下。おそらくはルイズ・フランソワーズのやったことでしょう」
「そうか、心優しいことだな、君の元婚約者は! もっとも、するなら火葬にするべきだったな。埋葬したおかげで、墓石が我々の目印になったわけだ!」

閣下と呼ばれた男は、にかっと笑みを浮かべてワルドの肩を叩いた。
ワルドはわずかに頬を歪める。しかし、すぐに真顔に戻った。

「さて、我らが友人、ウェールズ皇太子にはもう一働きしてもらわなくてはな! 余としても死人に鞭打つようなまねはしたくないのだ。
 もっとも、彼はすこぶる協力的であってくれるはずだがな……」

軽口を叩くクロムウェルのローブの下から、びゅる、と何かが飛び出した。ワルドの婢妖より一回り大きいそれは、あっという間にウェールズの墓の下に潜りこんだ。
何かが蠢くような音が微かに聞こえてくる。満足そうに男はそれを眺めていた。

やがて……ウェールズ皇太子の白い腕が、ぼこりと土から突き出された。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:23:57 ID:6VD8NR5m
支援の極み アッー!

746 :るいずととら第三章:2007/08/09(木) 00:24:05 ID:CpuBHIPy

ルイズたちが魔法学院に帰還してから三日後、アンリエッタ王女とゲルマニア皇帝の婚姻が発表された。式は一ヵ月後である。
それに伴い、トリステイン王国と帝政ゲルマニアは軍事同盟を締結する運びとなった。
直後、アルビオンの新政府樹立の公布がなされ、新皇帝クロムウェルからの打診により両国との間に不可侵条約が結ばれた。
トリステイン魔法学院にも平和が戻り、ルイズも穏やかな生活に戻ることとなる――はずであった。


「――なのに、なな、なんでこんなことになるわけ!? とと、とらはいないし! 変なのは来るし!」

半泣きになってわめくルイズに、目の前の妖魔(としかルイズには見えなかった)が言う。

『お嬢さん、安心しろ〜。あたしたちは敵ではないぞう』
『ずーいぶん探したんだよぉ……60年も間違えるとはなーあ』
『じーさんが流れを読み間違えたせいだよう』
『ああっ、あたしゃ悪くないぞう!』

自分で会話を始める妖魔に、ルイズは頭を抱える。まったくもって散々な一日であった……。


朝……。
ルイズはぐっすりと眠っていた。それはもう、朝食の時間に間に合わないほどにぐっすりと眠っていたのであった。だから、目を覚ましたルイズは開口一番慌てふためきながら叫んだ。

「どど、どうして起こしてくれなかったのよ、とら――!」

寝ぼけ眼をこすりながら叫ぶルイズ。その予想に反して、とらからの返事はなかった。高くなった日が差し込んでくる部屋には静けさが漂っていた。
あれ、とら? どこ? と呟きながらルイズは部屋を見渡した。普段は、とらは夜には散歩に出かけ、朝になるとルイズの部屋に帰ってきてルイズを起こしてくれるのだが……

「とら? とら、どこー? ちょっと……出てきなさいよ、とら! もう!」

次第に不安になってキョロキョロとルイズは周りを見渡す。だが、いくら部屋の中を探してみても、自分の使い魔の姿はどこにもないのだった。
急に焦りはじめたルイズは、ベッドの下に押し込んであった古ぼけた鞘から、デルフリンガーを引っ張り出した。
鞘から抜かれた途端にデルフがまくし立てる。

「おうおい、娘っ子! 久しぶりに抜いてくれたと思ったら、あいかわらずちっせー胸――」
「黙りなさい」
「はい」

ルイズが鬼のような形相になってデルフリンガーを睨むと、インテリジェンスソードはピタリと軽口をやめた。


747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:25:37 ID:JCQMjLgL
支☆援

748 :るいずととら第三章:2007/08/09(木) 00:26:37 ID:CpuBHIPy

「デルフ、とらがどこ行ったのか知らない? 昨日の夜から帰っていないみたいなのよ」
「さぁね」
「……正直に言わないと溶かすわよ? あ、コラ?」

ドスの利いたルイズの脅しの言葉に、デルフリンガーは動揺した様子もない。

「ああ、溶かすなら溶かせよ、娘っ子。いっそせいせいするね」
「ど、どうしたのよ、デルフ」
「どうしたもこうしたも……うっ……うぐっ……うう」

突然、おいおいとデルフリンガーは泣き出して、ルイズが面食らってしまった。この涙らしき水は一体どこから出ているのだろう?

「娘っ子よ……わ、わかるか? 何百年もずっとずっと相棒を待ち続けて、とうとう見つけたときの俺の気持ちが! うぐっ……
 し、しかも、そいつは最強の使い手と来たもんだ! ああ、そうさ。俺は感動したね。こんな錆びた体でも、心が震えたよ」

う、とルイズは言葉に詰まる。なるほど、とらを引き当てたと言えば、デルフリンガーもルイズと立場は一緒かもしれない。

「それがどうだ。相棒ときたら、俺を使おうともしねぇ! うぐっ……畜生、俺はちゃーんと教えてやったんだ。『お前の心の奮えが俺を強くする』ってな!
 そ、そしたら相棒、なんて言ったと思うよ、娘っ子? よう! なんて言ったと思うよ!?」
「し、知らない」

これまでの不幸を全てぶつけてくるような剣幕のデルフリンガーに、ルイズは思わずたじろぐ。デルフリンガーは自嘲気味に続けた。

「相棒の奴……『獣にゃ心なんざねぇ』だってよ。そうさ、相棒は無敵だ、俺なんていらねぇのさ……さぁ、溶かすなら溶かせよ娘っ子! せいせいすらぁ!」

泣きながら大声で叫んだデルフは、それっきり、がっくりと黙り込んだ。ルイズも黙った。部屋には哀しい沈黙が立ち込めた。
やがて、寂しそうにデルフリンガーは呟いた。

「相棒の行き先はしらね。ここ二三日、鞘から抜かれてもいねえし」
「……そのうち、いいことがあるわ」

ルイズはそっと呟くと、優しくデルフリンガーを自分のベッドに下ろしてやった。

(とにかく、とらを探しにいかなきゃ……とらに限って、危険な目にあってたりなんかしないと思うけど……。そうだ、あのメイドに聞いてみよう)

手早くマントを羽織り、ルイズは部屋を出る。静かにドアを閉める時、デルフの押し殺した嗚咽が扉の向こうから聞こえていた……。

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:26:53 ID:mbrPg/71
時逆時順キタコレ。支援

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:27:58 ID:JCQMjLgL
デルフ……、不憫な子!

751 :るいとら ◆GA7h3CwsgE :2007/08/09(木) 00:28:32 ID:CpuBHIPy
ここまで。思ったとおり短かった……
あと

--------------------
書込み中・・・
--------------------
ERROR!
ERROR - 593 60 sec たたないと書けません。(1回目、59 sec しかたってない)


殺意を覚えた。さて、次の方どうぞー

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:31:00 ID:hB8tXX4M
お美事にござりまする

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:32:15 ID:iQB2AZ5M
>>745
北米版ワロタw


死援!

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:35:38 ID:hB8tXX4M
皇帝の人やとらの人みたいに、ユーモアを交えた文章も書きたいなぁ。
元ネタガチシリアスだとせいぜいほのぼのさせるまでだ。

755 :夜明けの使い魔:2007/08/09(木) 00:37:21 ID:gj3TVrro
投下予告、って今はどんな状況なんだろう?

756 :ルイズ!:2007/08/09(木) 00:40:07 ID:Lf/nH0lI
夜明けさんに同じく。今の状況はどうなってます?

757 :剣狼の人:2007/08/09(木) 00:41:01 ID:TD7Nn39N
今はどうなっている?

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:42:06 ID:hB8tXX4M
エーベリュージュの人が残ってるが、随分前から姿を見ない。
実質今は予約無し状態やね。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:43:29 ID:+m7AdE4R
次は夜明けさんだね

夜明け→ルイズ!→剣狼?

760 :夜明けの使い魔:2007/08/09(木) 00:43:35 ID:gj3TVrro
なら行かせてもらって構わないかな?

761 :ルイズ!:2007/08/09(木) 00:44:09 ID:Lf/nH0lI
どうぞ支援

762 :夜明けの使い魔 1/5:2007/08/09(木) 00:45:35 ID:gj3TVrro
 『土くれ』のフーケ、と言う盗賊がいる。
 土系統の魔法を得意とし、時には巨大なゴーレムで強引に侵入し、時には堅固な壁を土塊と変えてひそかに忍び込み、そうした変幻自在の手法をもって数多くの宝物を盗み出している。
 そのフーケが次の獲物として狙っていたのは、トリステイン魔法学院に秘蔵された『破壊の杖』と言われるマジックアイテムだ。
 ワイバーンすら一撃で落とす威力を持つと言われているそれを手に入れるために、学院に潜入もした。
 宝物庫は堅牢だ。
 その鍵を管理するオスマンは、そう簡単に手放したりしないだろう。
 得意の錬金で壁を土に変えてしまうか。
 いや、ここは魔法学院だ。
 壁に、錬金を防ぐ目的で固定化が掛かっていてもおかしくはない。というか、一度試したが効果なかった。
 どうやら相当に壁が分厚いようだが、いっそゴーレムで押し破るか。
 問題は目立つことと、やや時間が掛かりうることだ。
 狙い目は夜、あるいは誰も宝物庫の当たりに近付かないような日だ。
 そう考えて、プランを練っていたのだが。
 ある日、想定外の事態が起こった。
 正確には想定外の存在がやってきた、というところだろうか。
 戦艦『粉雪』と富嶽の人々。
 どうやら異国の人々らしく、見たことも聞いたこともないような物や生活習慣を有しているようだ。
 さらに言うと、その中に多少貴人が混ざっているらしい。
 たいてい貴人と言う物は価値のあるものを持っているものだ。
 ついでにそれも狙ってしまえ、と考えた。
 研究馬鹿のコルベールが未知の知識に感動してべらべらと長口舌を披露してくれたのがありがたい。
 光子魚雷だのネフィリム製だの、そのあたりはよく分からなかったが相当凄いものを積んでいるらしい。
 持って行かない手はないだろう。
 幸運なことに富嶽と言う国では魔法がそう一般的では無いらしく、『粉雪』にも魔法は掛かっていないそうだ。
 ならどうやって飛んでいるのか、とも思ったが、まあ知る必要もないだろう。
 重要なのは固定化の魔法が掛かっていないという事実である。
 ならば『破壊の杖』を狙うよりも簡単に様々な秘宝が奪えると言うものだ。
 そして、そんな風な画策をしていたフーケの目の前で。
 信じられないようなことが起こっていた。
 午前にも富嶽の人々との親善試合があった。
 それは基本的に鍛え上げた技と技がぶつかり合うような勝負で、不覚にも声援を飛ばしたりしてしまったのだが。
 目の前で行われている『親善試合』は、違った。
 技ではなく、武器で勝つ。
 それ自体は悪いことではない。
 フーケが驚いたのはそんなことではない。
 戦っていた片割れ、イリアが取り出した二つの黒い物。
 大きさはナイフほどだが刃は無い。
 武器とは到底思えなかったそれだが。
 弾丸を、射出していた。
 つまりは銃である。だが、そこまで小型化された銃と言うものをフーケは知らない。
 それだけでも驚きなのに、あろう事かその銃は弾丸を装填する動作も無しに二射目を打ち出したのだ。
 フーケは悟った。
 『粉雪』に何か兵器があるとして、それが如何な形をしているのかは恐らく自分には理解しがたい。
 取るに足らぬ物と断じた物がもしかすると恐るべき威力を秘めた兵器かもしれない。
 いかにも仰々しく恐ろしげな形をしていようとも、それはただの飾りにすぎないかもしれない。
 知識だ。知識が必要だ。
 そう判断して、フーケは富嶽の人々から知識をかき集めることを決心した。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:46:13 ID:6VD8NR5m
しぇん

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:46:41 ID:TD7Nn39N
ガチホモめ!
支援

765 :夜明けの使い魔 2/5:2007/08/09(木) 00:47:39 ID:gj3TVrro

 『親善試合』に勝利したイリアは、一躍その名を生徒達に知られることになった。
 その要因は主に、こんなに小さな少女がドットとは言えメイジに打ち勝ったとは、と言う賞賛によるものだ。
 生徒達に取り囲まれて、イリアは居心地悪げである。
 その様子を傍目に見ながら、ルイズは才人に問いかけている。
「ねえ。さっきの銃、何?」
 朝とは教師と生徒が入れ替わった形だ。
 ああ、この世界にも銃なんてあるんだ、と思いながら才人は応える。
「よく映画とかに出てくる奴だな。名前は知らないけど」
「何であんなに何発も撃てるの?」
「多分オートマチックだから何発も撃てるんだと思う。でも、俺に聞くよりあいつに聞いた方が早いぞ」
 生憎ながら才人はミリタリーマニアではない。
 銃の構造とかどうやって動いているかなんて知っているはずが無かった。
 だからこそのイリアに聞けと言う返答なのだが、ルイズはそれに落胆したようだ。
「……そういえば、あんたはああいうの持ってないの? 特別なことは出来ないって言ってたけど」
 才人は無言で首を振る。
 そう、と応えるルイズは更に落ち込んでいるようだ。
 まいった。
 才人としては如何ともしがたい。
 何に落ち込んでいるかも分からないし、どう言えば元気が出るのかもいまひとつ分からない。
 そこに、キュルケがやってきた。
 取り巻きはいないが、相変わらずの明るい笑顔でルイズに声を掛ける。
「こんなところでどうしたのよ。あっち、行かないの?」
 言いながら、イリアを指差す。
「行かない」
 ルイズはそう応えるが、キュルケはそうと頷いただけで離れようとしない。
 手近の椅子に腰掛けた。
 どうやら空気が気まずい感じだったのを見て来てくれたらしい。
 口には出さず、内心で感謝する。
 と。
 ずい、と上半身を乗り出して、キュルケは才人の耳元に口を近づけた。
 びくりと身体が強ばる。
 健全な青少年としては実に正常な反応だ。
 ふう、と耳に息を吹きかけるようにして、キュルケが囁く。
「あなたは何ができるの?」
 背筋に走る甘酸っぱいようなしびれるような感触を振り払いながら、その言葉の意味を考える。
 何ができるって、どう言う意味で?
 いまいち意味を掴みかねる。
「え、えーっと何が?」
 喉の奥から絞り出せたのは、その言葉だけだった。
 ふふ、と笑うキュルケ。
 頭が茹だりそうになる笑い声だ。
 ヤバイ、今なら何でも応えそうだ。
 そう、感じて。
「しらばっくれないで。知ってるのよ? あなたもあの船に乗ってたんでしょう?」
 一瞬でクールダウンした。

766 :夜明けの使い魔 3/5:2007/08/09(木) 00:48:49 ID:gj3TVrro
 それは才人にとって鬼門とも言える質問だ。
 確かに『粉雪』に乗っていた人々は、誰も彼もすさまじい。
 そう。
 ただ一人、才人を除いては。
 才人には富嶽の人々のように生きるために機械生命体や宇宙怪獣と戦った経験は無い。
 イリアやミステル、小澤のように世界を破壊するダスクフレアと戦ったことも当然無い。
 それなのに、そう言った力があることを期待されると言うのは、何というか、辛い。
 期待が重いのだ。
 信長は才人がフォーリナーだと言う。
 世界を崩壊へと導くダスクフレアに対する切り札だと。
 コルベールもそうだと信じている。
 だから、一体何ができるのかと期待のこもった目で問いかけてきた。
 キュルケはそれを知らないが、富嶽の人々の活躍を見て、そして才人に問いかけた。
 本当に、重い。
 期待しないでくれ、と叫びたい。
 才人には特別な力は無い。
 本当に信長やコルベールが言うような力があるならどれだけ良かったことか。
 胸に重りを乗せられたような陰鬱な気分だった。
「……別にないよ」
 ついさっきとは別の意味で、何とかそれだけを絞り出した。
「何よ、そんなに言いたくないの?」
 キュルケは言いつのるが、才人はただ首を振って返すだけだ。
 その顔をじっと見つめるキュルケ。
 才人も、キュルケも、そして傍らにいるルイズも無言だ。
 ほんの少し時間が流れて、キュルケは小さく息を吐いた。
「そう、本当に何もできないのね。聞いてごめんなさい」
 聞き耳をたてていたルイズがぴくりと反応するが、キュルケは気付かない。
 才人はただ、ごめんと応えた。
「良いわよ、別に。あたしが勝手に聞いたことだから」
 と。
 キュルケが言い終わる前に、たん、と足音を響かせてルイズが立ち上がっていた。
 ぐい、と才人の腕を引く。
「もう良いでしょ、キュルケ。午後の準備をしなきゃ。行きましょ、サイト」
「え、あ、おう」
 半ば強引に腕を引かれながら、サイトは立ち上がった。
 まだ早いじゃないと言うキュルケに、そんなこと無いわよと返してルイズは足を速める。
 引っ張られるがままに、サイトは連れて行かれることとなった。

767 :夜明けの使い魔 4/5:2007/08/09(木) 00:49:55 ID:gj3TVrro


「富嶽の積年の怨敵には、グレズと宇宙怪獣がおってのう」
 語る小澤瑞鶴の言葉を、コルベールは子細漏らさず聞こうと耳をそばだてる。
 その隣にはオスマンの秘書であるはずのロングビルの姿がある。
 授業が無いからと『粉雪』に向かおうとするコルベールが、途中で見かけたロングビルを誘ったのだった。
 とは言え、ロングビルは半ば飽きたようすである。
 コルベールも小澤も、気付いては居ないが。
「ことに恐ろしいのはグレズよ。生ある者すべて取り込んで機械に変えてしまうと言う恐ろしい力を持っておる。富嶽艦隊がどれだけその犠牲になったことか」
「機械に変える、とは?」
「うむ。グレズは総ての有機物は機械化し、一つの思念の下で動くことによって世界は王道楽土になるとか珍妙なことを言っておっての。
 その理論に従って、身体の内にあるグレズコアを用いて機械を増殖し、人も獣も鳥も魚も皆取り込んでしまうのじゃ」
 ほほう、と驚いたようにコルベールが唸る。
 その驚きを見てか、やや満足げな小澤。
 機械と言うものがいまいちイメージできないロングビルは微妙な顔である。
「そのグレズコアというのがまた凄い。『粉雪』に使っておる主発動機のごときエネルギーも引き出せるわ、死にかけた人間をも生かすわ。
 壊れた機械を修復してしまうことなども朝飯前よ。身体にグレズコアを埋め込んだ人間が一騎当千の働きをすることもままある。
 下手を踏むとグレズの同類と成り果てるが、まぁ使う者の運が良ければさして恐ろしくは無い。
 以前も信長様が一つ、海賊の長の娘にくれてやってのう。それはどうやら上手く扱うことができたそうなのじゃが。
 場合によってはそのグレズが統合意識とか言うのから抜け出して我らの友と振る舞うこともあるしのう」
 延々と喋ることばを聞きながら、それまで飽きた風情だったロングビルがぴくりと眉を動かした。
 横にいるコルベールもグレズへの興味は並々ならぬものだが、どこか違った方向性の興味を顔に浮かべている。
「その理論は、どのようなものなのですかな?」
 コルベールが小澤に問いかける。
 むう、と唸って小澤は首を振った。
「それがわしにもさっぱりでのう。モナドトルーパーとやらを開発した技師連中がおれば説明できたかもしれんが……すまぬのう」
 そうですか、とコルベールは引き下がる。
「まぁ、知らぬが吉かもしれぬよ。そもそもグレズも元は人のためと作られた物だったらしいが、気付けば人の敵よ。
 それにほれ、力と言うものは人を魅了する。富嶽にもグレズの力に魅入られたたわけがおっての、一度は世界が滅びる瀬戸際じゃった」
 世界が滅びる、と聞いてコルベールもロングビルも怪訝な顔だ。
 やや、スケールが大きすぎて上手く認識できない。
「そう言えば、そのグレズコアとやらはこの船に?」
 一つ、信長がくれてやったという台詞からの推測である。
 案の定、小澤はうむと頷いた。
「兵器庫の奥に厳重に封印しておるよ」
「そ、それを是非見せていただけませんか!」
 コルベールが勢い込んで言う。
 横のロングビルも、是非みたいですねとそれを煽る。
 だが、小澤は渋い顔だ。
「グレズコアはまっこと恐ろしい代物でのう。先ほど運が良ければと言ったが、その運が良い人間がどれだけいるか。
 一度封を逃れればこの地一帯、否、この星そのものが丸ごと機械に飲み込まれてしまいかねん。生憎じゃが、見せるわけにはいかんのう」
「そこまで言われるのなら……」
 渋々と、コルベールはグレズコアを諦める。
「うむ。あれは恐るべきものよ」
 だが、小澤もコルベールも、気づきはしない。
 傍らのロングビルが、何か獲物を定めた猫科の獣のように目を光らせたのを。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:50:32 ID:hB8tXX4M
支援にござる

769 :夜明けの使い魔 5/5:2007/08/09(木) 00:52:14 ID:gj3TVrro

 そして夜がやってくる。
 波乱のあった一日だが、夜ともなれば流石に静まっていた。
 羽織ったマントを脱ぎながら、ルイズは深く深く息を吐いた。
 ベッドの端に腰掛けて、『粉雪』から持ってきた布団を床に敷いている才人を見る。
 最初に感じた通り、もしかするとイリアやミステルと契約していた方が良かったのかもしれない。
 イリアはあんな戦闘の達人で、ギーシュをあっと言う間に倒してしまった。
 ミステルはトライアングルのメイジであるタバサと良い勝負を繰り広げたと言う。
 それに比べて、才人はどうだろうか?
「サイト、服を脱がせて」
 特別な力なんて欠片もない。
 見たこともないような武器を持ってるわけでもない。
 今も、顔を真っ赤にして大あわてだ。
「ね、早くして」
 言われて、才人は渋々とルイズの服に手を掛ける。
 直視しないよう、顔は逸らしたまま。
 期待していたような使い魔とは全然違う。
 強くもない。
 美しくもない。
 上着が外された。自分から動いて、袖を抜く。
 気高くもないし、それに第一人間だ。
 正直なところを言えば期待はずれも良いところ。
 キャミソールを引っ張られて、一瞬目をつむる。
 それでも、不思議と才人のことを嫌いにはならない。
 上半身に一糸まとわぬ姿になったルイズを見て、才人は慌てて振り向き深呼吸をする。不意打ちも良いところだろう。
 数秒の間を置いて、向き直る。
 当然顔は逸らしている。
 どうして嫌いにならないのかは、分からない。
 才人がスカートを脱がしやすいように、わずかに腰を浮かせる。
 ぷつん、とホックが外されて、スカートが引かれた。
 ……分からないっていうのは、嘘。
 膝元まで引っ張られて、ベッドに座り直す。
 本当は、分かっている。
 すとん、と落ちた。
 ただ、認めたく無いだけだ。
 才人は震える手を、ルイズの下着に伸ばす。
 本当に欲しかったのは、使い魔じゃなくてただ、自分を認めてくれる人、だなんて。
 震える指先が、ルイズの下着に掛かって。
 ルイズは、はっと気がついた。
 いつの間にかすっかり脱がされてしまっている。
 上着だけですませるつもりだったのに。
 顔が赤くなる。いくら使い魔でも、才人は間違いなく人間だ。最後まで、なんて。
 咄嗟に、才人の手に自分の手を重ねる。
「ありがとう、もう良いわ」
「お、お、おう。そそそ、そうだよな」
 顔が赤い。きっと真っ赤だ。そう思いながら、出来るだけ平然を装ってネグリジェに着替える。
 才人も、後ろを向いている。ふう、と息を吐く。
 ネグリジェに袖を通して、すぐにベッドに潜り込む。
 これ以上起きていたら、恥ずかしさに耐えきれない。
「もう、灯を消すわよ?」
「あ、おう」
 才人も床に敷かれた布団の中に潜り込んだ。
 それを見届けて、杖を振る。
 ふっと消える灯り。
 そして最後に、ルイズは一言。
「サイト、ありがと」
 そうして、一日は幕を閉じた。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:52:32 ID:riW5KuRP
支援

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:53:37 ID:+m7AdE4R
よき理解者支援

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:53:47 ID:JCQMjLgL
マ、マチルダさあぁん!グレズコアだけはめーなのよー!
ダスク化フラグ立ってそう……

773 :夜明けの使い魔 6/5:2007/08/09(木) 00:55:49 ID:gj3TVrro
本日の投下終了です。
今回は説明台詞が異常に多くなってしまったので、気に触る方もいるかもしれません。
申し訳ない!


前スレで色々言われてましたが、出来るなら避難所の方ででも、どこがダメだと感じたか言ってくださるとありがたいです。

774 :ルイズ!:2007/08/09(木) 00:57:35 ID:Lf/nH0lI
乙、そして6/5に思わずワロタwww
次、投下して大丈夫かな?

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:58:34 ID:dhujHh9E
異世界の人間が実際いたとして、何もできないといわれたからってあっさり引き下がるのもけっこう間抜けだよな
異世界人にとっては呼吸するのと変わらない様なあたりまえのことでも
また別の異世界人にとっては神の力のごとき所業だったりする可能性もあるわけなんだし

776 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:00:40 ID:dwnsNQeQ
予約できるのかな?
性格が掴みづらい……

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:01:35 ID:+m7AdE4R
明言されてるのはルイズ!→ブルーの順だね

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:04:25 ID:ZRUhfIG6
誰かテファ達にフーケ=マチルダさんの所業をバラス鬼展開書かないかなぁ支援

779 :剣狼の人:2007/08/09(木) 01:06:08 ID:TD7Nn39N
じゃあブルーの人の次で頼む

780 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:06:18 ID:Lf/nH0lI
では行きます。今回は残念ながらゼロ魔キャラの出番はナッシング
パタリロ!のキャラ説明を別項で加えるべきか、wikiのリンクでも貼るかした方がいいかな?

まだ避難所行きじゃないはずだ、まだ全年齢のはずだ・・・・・・多分



 ここ常春の国、マリネラは……
 「パタリローーーーー!!!!!」
 「マライヒさん!落ち着いてくださうぎゃあああああ!!!」
 「ああ!82号が殿下の盾にされた!」
 「早く黒タマネギ部隊、いやプラズマXを呼ぶんだ!」
 「カリメロ君、じゃなくてパタリロ君、素直に謝ろう!このままでは全滅だ!」
 「死ねぇ!」
 ごきゃあ!!
 「ぬわあああ!?」
 「殿下、ヒューイットさんにブリーカーを仕掛けてどうするんですか」
 「ロリコン幻人であるという理由だけで十分だ」
 今、未曾有の危機に襲われていた!

 「科学班!麻酔弾の用意はまだなのか!?」
 「おーい、持ってきたぞ」
 「よくやった……って、ん?」
 その麻酔弾?はどう見ても手術用の注射器で、しかも持ってきたタマネギはどう見ても手術中の医者の格好である。
 「さっきまで何をしていたんだ?」
 「93号の盲腸の再手術だけど」
 つまり、麻酔が必要だから持ってきた=93号は手術途中で放置されたということである。
 ついでに言うなら93号は以前も盲腸の手術途中で放置されたことがある。
 「返してこい」
 へーい、と言って“歩いて”帰っていく医者タマネギ。哀れな93号の退院の見通しはまだまだ当分先の事だろう。

 事の発端は数週間前に遡る。ある事件をきっかけに活動を休止していたテロ組織・タランテラの活動再開の情報が
確認され、タランテラと因縁の深いマリネラ・イギリス・アメリカ・ロシアで共同戦線を張ることになったのだ。
 で、いつも通りパタリロが敵味方関係なく掻き回して、マライヒがパタリロを殺して、ミハイルがなんとかカバー
して、ヒューイットが肝心なところでミスって、バンコランが美味しいところを持っていって、復活したパタリロに
ミハイルを除いた3人が粛清を加えてさあ帰ろう……としたところでバンコランが消えたのだ。
 最初は、というか当然誰もがパタリロの仕業だと思って詰問を始めたのだが、今回ばかりは濡れ衣なのでパタリロも
「何も知らない」と言うかと思いきや、
 「どうせバンコランの奴は今頃どこかの美少年と元気によろしくやってるんじゃないか」
と要らん爆弾発言をしたためマライヒが暴走。嫉妬と言う名の無限を超えた絶対勝利の力が炸裂し、かくして冒頭の誰
も挑みたくない惨劇が繰り広げられる事となったのだ。

 結局、麻酔弾を撃つ予定のヒューイットが昏倒してしまったので、スーパーロボット・プラズマXが現場に到着して
マライヒを取り押さえるまで被害は治まらなかった。この時の修繕費を補填しようと「ぼったくり大使館」の再現を行
ってまた吊るし上げられるのはまた別のお話。ちなみに治療費は各自負担である、ケチ。

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:08:38 ID:65dAtrLV
「お願い! 子供達にはどうか、どうか」
と口止を懇願するフーケと「聞こえんなぁ」と言い放つルイズということか

782 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:09:37 ID:Lf/nH0lI
 縄で縛り上げられて吊るされたマライヒとそれを呆れ顔で見上げるミハイルを背景に、事態の検証を始めたのだが。
 「それより殿下、本当に知らないんですか」
 部下の第一声が主君を疑ったものというのが、パタリロの日頃の行いを示しているというものだ。
 「失礼な、僕を疑うのか!」
 「何故やったんですか!」
 「太陽が眩しかったからなんだー!」
 パタリロの犯行を否定→自白の不可解自爆コンボが炸裂する。
 「者ども出あえ出あえー!曲者じゃー!」
 「ええい、放せ!武士の情けじゃあ!」
 「なりませぬ!殿中にござる!殿中にござる!」
 タマネギ達はタマネギ達でいつの間にか江戸時代スタイルに着替えて取り押さえにかかっている。
 
 「冗談はさておき」
 忠臣蔵を始めた主君から離れた位置にいたタマネギ達が冷静に議論を続ける。
 「あの様子じゃ殿下の仕業じゃないみたいだな」
 アホでケチでつぶれ饅頭でへちゃむくれで顔面殺虫剤ではあるが自分達の君主がどういう人物かタマネギ達は分かっ
ている自信……はまったく無いが、少なくとも今回はそうだと判断した。パタリロは悪戯を隠すような真似はしない、
むしろ周りを巻き込んで更に事を大きく悪化させるはずだからだ。はた迷惑な話である。
 ちなみにその君主は松の廊下事件の後に赤穂浪士の討ち入りによる池田屋事件を経てラスプーチン及びロシアをバッ
クにつけた朝廷と、暗殺を逃れてアメリカに亡命した蘇我入鹿の率いるペリー艦隊による睨み合いをしている。黒幕は
邪鬼王でアンドロメダ流国と昆虫人類の代理戦争らしい。どういう会話をすればそういう流れになるのか。
 「でもそうだとするとおかしいな」
 「おかしきゃ笑え」
 はっはっはっはっはっはっはっ。
 「笑うな!」
 「突っ込むな!」
 訂正、こいつらも全然冷静じゃなかった。いや冷静だからこそ手に負えないのかもしれない。まさにあの君主にしてこの部下あり、と言うべきか。

 ノリノリでボケとツッコミの永久機関を続けるアホ主従を見てミハイルは引き攣った笑いを浮かべた。出番の少ない彼にとってマリネラの頭まで常春のやりとりは馴染めないものなのだろう。馴染めたらそれはそれでまずいが。
 「まあ、とにかく……問題はそこなんだ」
 「どこだ」
 あらぬ方向に視線を向けるパタリロ。無視するのがベストなんだがパタリロとの付き合い方の経験が少ないミハイル
はそんな事も露知らず、律儀に最初から説明し直す。
 「だから問題は―――」
 「だからどこだ」
 何とか話を元に戻そうとするミハイルと、何となく話を脱線させようとするパタリロ。幾度かの繰り返しのあげく、
 「まったく君はどういう耳をしているんだ!」
 「こういう耳」
 「ぬがーーーーー!!」
と常套のボケをかまされ、さしもの「氷のミハイル」も烈火のごとく怒り(体温のことだけど)、毒塗りのダートが雨あ
られとパタリロの脳天に突き刺さる。が、致命傷にも関わらずパタリロはニヤニヤと不敵な表情を崩さない。
 「な、何!?」
 「ふっふっふっ、残像だ」
 背後から聞こえる声に振り向くが姿は見えない。視線を今しがた残像と言われた方向へ向けるとそこにはダートの突
き刺さった丸太……でなく身代わりにされたタマネギが倒れて痙攣していた。ひでぇ。
 パタリロの走る時のカサコソという音で周囲にいるのは分かるが姿が見えない、まさにゴキブリ走法!だがミハイル
とてKGBのエリート、レギュラー降板したとは言え負け続けるわけにはいかない。
 「バンコラン少佐に聞いた方法だけど、本当に効くのかな」
 そう言って懐から1円玉を取り出し、それを床に落とす。忠臣蔵騒動の喧騒の中ではチャリーンという子気味良い小
さな音が響くはずもない。ていうかまだ続いてたのか。
 が、カサコソという音が一瞬止まったかと思うと、ミハイルの前を一陣の風が吹き、ワンテンポ遅れてビュン!と風
を切って走る音が耳に届く。早すぎて音が追いついて無いのだ。
 「これは僕のものだー!誰にもやらないぞー!」
 超人的な身体能力と超人的なドケチぶりを披露して床の一円玉にへばり付く一国の王めがけて、毒塗りのダートが
あやまたず突き刺さった。

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:10:54 ID:scfbouUH
氷のミハイル懐かしいwww

784 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:13:57 ID:Lf/nH0lI
改行ミス発見
―――――――――――――――――――― 
 訂正、こいつらも全然冷静じゃなかった。いや冷静だからこそ手に負えないのかもしれない。まさにあの君主にして
この部下あり、と言うべきか。

 ノリノリでボケとツッコミの永久機関を続けるアホ主従を見てミハイルは引き攣った笑いを浮かべた。出番の少ない
彼にとってマリネラの頭まで常春のやりとりは馴染めないものなのだろう。馴染めたらそれはそれでまずいが。
――――――――――――――――――――
 「これはもう使えないな」
 「痔が、痔が治ったばかりの体にこれは……!」
 パタリロに突き刺さったダート……正確には突き刺さった場所を見てミハイルが呟く。どこに刺さったかは苦悶の台詞からお察し下さい。
 「で、どういう事か説明してもらうよ」
 やっと冷静さを取り戻したマライヒがナイフを片手にのた打ちまわるパタリロに詰め寄る。無論、マライヒとてナイ
フが効かないことは百も承知。なにせ頭を銃弾で貫かれても正露丸で直ってしまうのだから。痛めつける事が目的かと
いうとそうでもない。一時期はかなりどMな言動をしていたこともあったのだ、むしろ刺したら喜ぶかもしれない。で
は何が目的かというと、単なる憂さ晴らしである。
 「では説明しましょう」
 ころっと立ち直って手持ちの変装の1つ、シバイタロカ博士に変装するパタリロ。思わぬ切り替えの早さにマライヒ
とミハイルだけでなく、何故か明鏡止水の境地でアクシズを押し返そうとしていた赤穂浪士ことタマネギ達もずっこけ
る。引っ張って突き落とす、パタリロの持つ「高度な放置プレイ」の本領発揮である。

 シバイタロカ博士のよくわかる解説
 「マリネラの位置はバミューダ・トライアングルのど真ん中にあります。そのせいか時間と空間が歪んでいましてな、
大西洋上にも関わらず時差計算は日本と同経度になりますし、常春の気候になると言われております。バンコラン君の
消失もそれが原因でしょう。私の計算によりますと、さきほど彼がドアを開けようとした瞬間、偶然そこに時空の歪み
が出来たようで、それに吸い込まれてしまったのでしょう」

 「で、彼は無事なのだろうか」
 本題に戻るまでに物凄く精神的・肉体的に疲労したミハイルが諦観を抑えて質問する。
 「検討もつかないな。以前僕が平行世界に跳ばされた時は物理法則そのものが違っていた。バンコランが跳んだ先が
生物が生存できる環境である保障はない」
 パタリロも元に戻って珍しくシリアスに説明する。
 「じゃあ、バンコランは……!」
 「落ち着けマライヒ、絶望的であるとも限らない。少なくともこの世界からあまりにもかけ離れた世界に跳ぶとは思
えない。恐らくいくつかの共通点を残した世界にいるのだろう」
 ただ、と付け加える。
 「帰ってこれるかどうかと言うと、無理だろうな」
 いくら平行世界が可能性の分岐といえども、平行世界を超える技術を持った世界がある確率は限りなく低いだろう。
ましてバンコランは現実主義者。自分が異世界にいるなどと思うわけがない。思わなければ帰ることもない。
 「助けに行かないと!」
 「しかし、どうやって……」
 血色を変えるマライヒに疑問を挟むヒューイット。今頃目覚めたのか。
 「ふっふっふっ、僕を誰だと思ってる」
 と自信満々に胸をそらすパタリロ。パタリロは生身で異世界への転移はおろか時間移動さえ出来るのだが、タマネギ
を率いて悪事、でなく活動する必要が度々あったために誰でも移動可能な装置を開発していたのだ。先ほど言った「限
りなく低い確率」に自分のおかげで当選していたんだぞ?と言いたいのが見え見えのパタリロに対し、マライヒ達は顔
を見合わせると。
 「つぶれ饅頭」とマライヒ。
 「へちゃむくれ」とヒューイット。
 「顔面殺虫剤」とミハイル。
 「ケチで吝くてしみったれの吝嗇家」とタマネギ達。(全部同じ意味)
 容赦なくこき下ろした。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:15:19 ID:adrBbBCM
パタリロも一応全年齢漫画なんだけど…
ギーシュの操が…w

786 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:17:52 ID:Lf/nH0lI
今回はここまでです。そしてまた改行ミスorz
――――――――――――――――――――
 パタリロに突き刺さったダート……正確には突き刺さった場所を見てミハイルが呟く。どこに刺さったかは苦悶の
台詞からお察し下さい。
――――――――――――――――――――

人物紹介も今回はちょこっと

・パタリロ
 前世がパンドラ、愛読書が「人をおちょくる50の方法」、あとは本編の描写でどんな人物か判断出来るはず。一番
分かりやすい言い方をすれば「両津の同類」

・ジャック・バルバロッサ・バンコラン
 MI6の凄腕エージェントで「死神と契約している」と言われるくらい強い。実際はバルバロッサの姓は家庭事情か
ら名乗っていない。冷静な人物だけどかつて麻薬で親友を失ったので麻薬関係の捜査なると途端に激情になる。ダブル
オーエージェントらしくプレイボーイ、ただ相手は必ず美少年。つまりそういう人。超能力とか信じてない割りに超能
力者、ただし視線が合った相手を虜にするというはた迷惑過ぎる能力。

・マライヒ・ユスチヌフ
 元暗殺者の女性……的な美少年(♂)で、バンコラン(♂)の愛人。ナイフと格闘術に長けていて、推理に関しては
パタリロに引けをとらない天才ぶりを発揮する。♂なのに過去に2度妊娠して、2度目は出産している(1度目は死産、
というか出産直前の騒動の最中に胎児が「消えた」)。嫉妬深く、浮気を続けるバンコランは度々ズタズタにされている。
何だかんだでパタリロとはいい友人。宝石に目が無い。

・アーサー・ヒューイット
 CIAの腕利きエージェントにして射撃の名手。ノースダコタ州出身で「アメリカの千葉県民」と呼ばれる。重度のロ
リコンでCIA長官の娘に手を出したり、任務中に少女に気を取られて任務に失敗するなどの失態でよく左遷させられて
いる。それでもクビにならないのは彼がバンコランに匹敵するほど有能だからである。必殺技はロリータビーム。

・ミハイル
 S国(どう考えても旧ソ連)のエージェントで「氷のミハイル」の異名を持ち、バンコランやヒューイットとは仕事
上のライバル。異名の由来は自分の体温を零下32度まで自由に変えられる超能力から。有能なようだが危ない橋を渡る
のは嫌いらしく、バンコランの恨みを買う仕事は絶対に避けている。意外にも家族思いで、妊娠したマライヒを助けた
こともある。何故かパタリロをカリメロと呼んでしまう。

・タマネギ
 タマネギみたいな髪形とひし形の口をしたマリネラ国の中枢を担う役職についた人達。「20号」「ヨノスケ号」など
コードネームみたいな名前で呼び合う。相当なエリート軍人しかなれない重要な人材……なんだがパタリロが消耗品と
言い切る扱いのせいか、(重要度はともかく)労働環境はピラミッドの最底辺に位置する。有給は10年に1日。普通の
会社の日当が年収。パタリロの悪戯・発明の実験台兼被害者である。脱走・反抗するとパタリロが(その場で思いつい
た)厳罰に処せられる。今のところ一番非道なのが「さらしの刑」

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:18:57 ID:Q92Cqftc
そしてモンモンは婦女子となる!

788 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:21:01 ID:dwnsNQeQ
投下します。
ルー……の性格が掴めてないのは仕様。

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:21:41 ID:iQB2AZ5M
>>778
傭兵崩れの強盗どもすら記憶を奪うだけで怪我を治して帰してあげる優しいテファに
「マチルダ姉さんがお前の従兄弟を殺すのに一枚噛んでたんだよ」と教えてあげるのか?
マジ鬼畜w

790 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:22:36 ID:dwnsNQeQ
ルイズは安堵していた。
一時はどうなるかと思ったが、
剣を持ったとたんブルーが凄い動きをして、
ギーシュのゴーレムをバラバラにしてしまった。
彼女は自分のことのように喜びながら、ブルーに駆け寄る。

「ブルー!凄いじゃない!あなた剣も使えたの?」

そうブルーに語りかけたが、返事はない。

「……ちょっとブルー、返事ぐらいしなさいよ!」

そう言って掴みかかると、
彼はあっさり倒れてしまった。

「え?」
「ルイズ、彼は凄いと思うが、その怪我で動けるはず無いぞ。
 ……僕がやっておいて何だけど」

などと、平静は取り戻したものの、未だに立ち上がれないギーシュが言う。

「……ちょ、ちょっと誰か!ブルーを運ぶから手伝って!」

周りで呆然としていた生徒達が、その言葉でハッとして、
ブルーに『レビテーション』をかける。
そのままルイズは、ブルーに付き添って去っていった。
その後暫く観客達は留まっていたが、
そのうち彼らもその場を去っていった。

ギーシュも友人に支えられてその場を去る。

「…彼は何者なんだろうか」

ギーシュは、友人に問う。

「ただの平民では無さそうだな」
「そんなのは身でもって解ってるよ」

軽く返してきた友人に、
冗談交じりでギーシュは返した。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:23:08 ID:scfbouUH
どこまで全年齢で書けるか楽しみだw


792 :モンハンで書いてみようの人:2007/08/09(木) 01:23:32 ID:wmPQhpnj
支援しつつ、予約したい。
笑いを狙ってみたら、アンリエッタがおバカさん担った話をw
しかしアンリエッタもマザリーニもキャラが掴めんぜorz

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:23:57 ID:5m1QN/Mn
思うにテンプレにアクティブな関連スレとその纏めとかの一覧作るべきじゃあないかな
まあジョジョとヘルシングとローゼンとエヴァぐらいな気もするけど、ベイダー卿のまとめとかもあっても良いかもしれない。

794 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:23:58 ID:dwnsNQeQ
そんな様子を、『遠見の鏡』を使って除いていた二人が居た。
コルベールは声を抑えながらも、興奮を隠せない様子で話し出す。

「オールド・オスマン……あの青年、勝ってしまいました」
「うむ……やはり」
「ミスタ・グラモンはドットクラスのメイジとはいえ、普通の平民では勝てるはずもありません!
 あの動きと剣の腕、彼は間違いなく『ガンダールブ』かと!」
「少し静かにせい。しかし……」

オスマンの言葉は聞いているのか居ないのか、コルベールは騒ぎ立てる。

「さっそく王宮に報告して、指示を――」
「喝ッ!」

半ば暴走していたコルベールを、それより更に上の大声で止める。

「……落ち着いて話を聞かんか、ミスタ・カーネル」
「コルベールです。……それはともかく、王宮に指示を仰ぐべきでは?」
「それには及ばんよ」

オスマンは即答した。
が、コルベールはその事を疑問に思ったのか、問いかける。

「どうしてです?」

その質問を予め予測していたかのように、オスマンは即座に答えを返した。

「『ガンダールブ』はただの使い魔ではない」
「その通りです。主人の呪文の詠唱の隙を守るために、戦闘に特化した使い魔だと。
 特別と言うことは解っています、だからこそ―」
「だからこそ、あの戦争と金稼ぎと
 他人の足を引っ張ることしか出来ん王宮のボンクラ共に渡すわけにはいかんじゃろう」

酷い言い方だったが、コルベールは戦争がしょっちゅう起きているこの世界の現状を考え、
取り敢えず同意しておくことにした。

「ははぁ、なるほど」
「この件は他言無用じゃ。下手な手出しもせんようにな」
「はい、かしこまりました」

ふとオスマンは立ち上がると、窓に歩み寄ると、コルベールの方を向くこともなく語りかけた。

「時にミスタ・ルーベンス」
「コルベールです!……で、何でしょうか」
「彼は本当に剣だけで戦っているように見えたかね?」
「……剣以外は、あの閃光を放つ玉しか使ってないでしょう?」
「そうか、なら良い……そろそろ行ったらどうじゃ。
 君にも色々と用はあるじゃろ?」
「……は、それでは」

コルベールがドアを開け、去っていくのを察知してから、
オスマンは誰に聞かれるでもない独り言を言う。

「うちにまともな奴は居ないのかのぉ……
 あんな量のナイフが忽然と消えても何とも思っておらん……」

まぁ、色ボケとツンとデレと誇りが頭の大部分を占める貴族に、
そんなことを期待する時点で間違ってるのかも知れないが。

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:24:54 ID:ZRUhfIG6
>>789
理想的な展開だw

サイキックプリズン支援

796 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:25:43 ID:dwnsNQeQ
彼は目を覚ました。朝の光が窓から差し込んでいる。
起き上がってみると、自分の身体の所々に包帯がまかれ、
絆創膏が貼られているのを確認した。

思い出してみる。
一つのみの月が照らす、あの切り立った――
いやいや、確かにそれが最後ではあるが、それではない。

ギーシュとか言う少年が繰り出したゴーレムにボコボコにされ、
その後剣を持ったら途端に身体が軽くなり、
剣を流れるように扱って、勝利した。
そして、気絶した。

辺りを見回してみると、ルイズの部屋だった。
自分はどうやらルイズのベッドに寝かされているらしい。
そのルイズはと言うと、机で寝ていた。

左手を上げてみる。
そこには使い魔の証たるルーンが刻まれていた。
決闘の時はよくわからなかったが、
剣を持ったとき、確かにこのルーンは光り輝いていた気がする。

(g……u…nd…r…l……f……『ガンダールヴ』)

読んで見る。ルーンの知識はある。
読めたものの、意味が全くわからない。

(一文字違えば灰色の魔法使いと同じ読みだな)

そんなことを考えながら、左手を見つめていると、ノックの音がし、
暫く待つとドアが開き、少女が入ってきた。
シエスタとか言う少女である。
彼女は彼を見ると微笑み、パンと水の入ったお盆を彼の隣に置いた。

「シエスタさん?」
「目が覚めたんですね、ブルーさん」
「うん……ブルー?」
「……どうかしました?」
「…ああ、何でもないよ。……いや、なんでもない」

口調を直す。不自然ではあったが。
が、シエスタは特におかしいとは思ってないらしかった。
元々それほど話していたわけではない。
よく憶えて無くてもおかしくはないだろう。
考えていると、シエスタが話しかけてきた。

「あれからミス・ヴァリエールがこの部屋までブルーさんを運んできたんです。
 先生を呼んだりして、『治癒』の呪文をかけてもらったりして、大変だったんです」

自分……自分達には『命』の術があるのだから、
その気になれば怪我など致命傷ですら一瞬で治せるのだけど。
だが、あのまま目覚められない可能性もあったので、
素直な気持ちでルイズに感謝していた。

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:26:29 ID:OlQkJdxf
パタリロは、
「世界一の金持ちかつ金運があり蓄財が可能となった両津。ただし小銭を得る為なら大枚をはたくのも厭わぬという宿痾持ち」

の方がいいかも。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:26:45 ID:cJkTYR+O
>「時にミスタ・ルーベンス」
絵描きになっちゃたwww支援

799 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:27:30 ID:dwnsNQeQ
「『治癒』の呪文のための秘薬の代金は、ミス・ヴァリエールが出してくれました。
 だから心配しなくても大丈夫ですよ?」

黙り込んでいたので、お金の心配をしていたと思われたらしい。
……ちょっと待って。

「……お金ってどのぐらいかかるか知ってる?」
「えーと、まぁ、平民に出せるような金額じゃないのは確かですね……」
「困ったな、僕はお金を持ってないよ?」

確かクレジットは使えないはずである。
金の取引で莫大なクレジットがあったが、ここでは役に立たない。
元手として残して置いた金があれば話は別なのだろうが、
残念ながら、今それはここにはない。

「ミス・ヴァリエールが出してくれたのですから、あなたが心配しなくても大丈夫ですよ」
「それでも、何かお返しをしなきゃいけないだろう?……痛ッ」

左手に痛みが走る。

「あ、まだ動いちゃ駄目です!身体の方の傷は大したこと無かったんですけど、
 その左手の骨折は『治癒』でも直しきれなかったんです。安静にしていないと」
「不便だな」

……確かに不便だ。後で治しておこう。
が、今は止めと居た方が良いだろう。

「食事を持ってきました。食べてくださいね?」
「ありがとう……僕はどのぐらい寝てたのかな」

聞いてみるが、大体の予測は付けている。
ここに来てからは何故か回復が鈍いけど、
術力が結構回復しているから、大体2・3日って所だろう。

「三日間ずっと寝続けてました……」

ほら。

「厨房のみんなも心配してました。動けるようになったらこっちに顔を見せてくれますか?」
「構わないよ」

そう言ってから、視線を机で寝てるルイズに向ける。

「彼女は僕が寝てる間ずっと机で寝てたのかい?」
「いや、全然寝てませんよ?」
「え?」
「彼女が寝ずに看病してくれたんです。ずっとやってたから、疲れちゃったんじゃないでしょうか」
「そうか、彼女には感謝しなきゃならないね……」

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:27:36 ID:n0wEphW6
漆黒の闇に支援するがいい。

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:27:56 ID:TmGIbHLq
エナジーチェーンを最後まで愛用支援

802 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:28:36 ID:dwnsNQeQ
ルイズは夢を見ていた。
自らの使い魔と、それと同じ顔をした者が対峙している場面だった。
同じ顔をしていたその人は、よく似てはいたものの、
髪の色は銀というような色だったし、何か雰囲気というものが違っていた。
だが、似ている部分もあるような気がする。
それに、ブルーもなにか少し雰囲気が違うような気がする。

そうしているうちに、二人の間に何かが違う「空間」が作られるのを感じた。
何かが始まるようだ。

よく似た男も、術士のようだった。二人は互いに光の線の様な術を放ち合う。
互いにそれが当たりはしたものの、致命傷にはなっていないようだった。

今度は、「空間」が変わるのを感じた。
何か明るさを感じさせるような雰囲気になると、ブルーが詠唱を始めた。
とてつもない熱風が、その場にある全てのものを巻き込み、吹き飛ばし、溶かしていった。
当然、あの銀髪の術士もだった。

(……――!)

が、そのどう考えても死んだはずの青年が光の帯に包まれ、浮かび上がると、
光の帯が消えた後には無傷の青年がいた。

(なにがどうなってるの?)

夢にしては、何か現実味がありすぎるのだ。
目の前の光景が現実的かと言われたら、はっきりと否だが。

暫く、その戦いは続いた。勝ったのはブルーだった。
何をしたのかは解らなかったが、相手の術士が既に倒れていた。
そして、何故か死体を残すこともなく、その術士は消えた。
ブルーは、少しそこに留まっていたが、そのうち切り立った頂点から飛び降りてきた。

「俺は誰だ?」
(え?)

それが、声ではないとルイズには解った。
あえて言うのなら、それは心の声とでも言うべきもの。何故か理解できる。夢だからだろうか?
ルイズは興味が湧いた。何故か聞いてみたくなったのだ。
が、不思議なことに、ブルーしかいないはずなのに、さっき死んだ筈の青年の声も聞こえてくる。
それは会話をしているようにも思えた。

「ブルーなのか?ルージュなのか?」
「あの瞬間、ブルーの力が僕を貫いたとき、僕はブルーに吸収されたんだ」
「今、俺はブルーでありルージュだ。そして、理解した」
「最初から僕達は一つだったんだ!」
「何故キングダムは教えてくれなかったのか?」
「それを知らなければならない。帰ろうブルー」
「「――キングダムへ!」」

二つの声が合わさって聞こえたあと、ルイズの意識は一旦暗転し、今度は光に包まれた。

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:29:26 ID:Lf/nH0lI
>>797
的確すぎてグゥの音も出ませんwww

ルージュだったのか支援

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:29:28 ID:W72TQFiX
合体済みなのか

805 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:29:55 ID:dwnsNQeQ
ルイズが目を覚ました。

「ふぁ……ふわああぁ……」

ブルー(?)とシエスタは、欠伸の音に反応してルイズの方を向く。
ルイズも、彼らの方に向く。

(……あれ?)

何か違和感を感じる。
ルイズは何か言おうと思ったが、その前にブルー(?)が話しかけてくる。

「おはようルイズ」
「え、ええ、おはようブルー」
「看病していてくれたって、シエスタから聞いたよ。
 ありがとう。礼を言わせてもらうよ」
「そ、そうね、感謝しなさい」
「洗濯物とか溜まってるだろうからやっておくよ。どこにある?」
「え、えーと、あそこに……」
「シエスタ、洗濯が出来る場所に案内してくれないかな?」
「大丈夫なんですか?左手……」
「大丈夫。すぐ治るよ。それじゃルイズ、ゆっくり休んで」

そう言うと彼女の使い魔は、メイドを連れて彼女の部屋から出て行った。
そんな彼の様子を見て、ルイズはただ戸惑うことしかできなかった。

「……えぇ〜?」

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:30:42 ID:aKno+0Lh
時の君かわいいよ時の君
支援

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:31:00 ID:RktWs7+H
ルージュとブルー合体してブルージュ支援

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:31:12 ID:n0wEphW6
これが夢幻天支援流よ!

809 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:31:21 ID:dwnsNQeQ
間違いなく調子に乗りすぎたねこれ。
だけど、ブルーのままじゃキュルケがさ……
終わり。

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:32:39 ID:xcHKhBjh
あじゅずー

811 :剣狼の人:2007/08/09(木) 01:37:13 ID:TD7Nn39N
乙!では五分後投下

812 :モンハンで書いてみようの人:2007/08/09(木) 01:37:57 ID:wmPQhpnj
む? 次は誰か予約があるのだろうか? 
無いならば投下しますが……


813 :モンハンで書いてみようの人:2007/08/09(木) 01:38:58 ID:wmPQhpnj
ア〜入れ違いでした。剣狼さんお先にどうぞですw

814 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/09(木) 01:44:35 ID:TD7Nn39N
空賊の船、いやアルビオン空軍本国艦隊本艦『イーグル』号は王党派残党とその大使達を乗せて浮遊大陸アルビオンの海岸線を雲に隠れるように航海した
三時間ばかり進んで行くと大陸に突き出た岬とその突端でそびえ立つ大きな城が見えた
ウェールズは後甲板に立ったルイズ達にあれがニューカッスルの城だと説明した
しかしイーグル号は真っ直ぐに進まず大陸の下側に潜り込むような進路を取った
「なぜ、下に潜るのですか」
ウェールズは城の遥か上空を指差した
遠く離れた岬の突端の上から巨大な船が降下する
「叛徒どもの、船だ」
本当に巨大としかいいようがない禍々しい巨艦であった
長さはイーグル号のおよそ二倍はある
帆を何枚とはためかせ、ニューカッスルに向けて並ん砲門を一斉に開いた
斉射の振動がイーグル号まで伝わってくる
砲弾は城に着弾し、城壁を砕き、小さな火災を発生させた
「かつての本国艦隊旗艦、『ロイヤル・ソヴルン』号。叛徒どもが手中に収めてからは『レキシントン』と名前を変えている。やつらが初めて我々から勝利をもぎ取った戦地の名から取っているらしい」
ウェールズは微笑を浮かべて言った
「あの忌々しい艦は空からニューカッスルを封鎖している。備砲は両弦合わせ108門、おまけに竜騎兵まで積んである
あの艦からの反乱から全てが始まった因縁の艦さ
さて我々は大陸の下からニューカッスルに近づく。そこに我々しか知らない港があるのだ」

雲中を通り、大陸に出ると辺りは真っ暗になった
大陸が上にあるため日が指さない、オマケに雲の中で視界が0に等しい
簡単に上の大陸に座礁する危険があるので反乱軍は近づかないのだ、とウェールズは説明した
「地形図を頼りに測量と魔法の明かりだけで航海する事は王立空軍の航海士にとって造作もないことだ」
しばらく航海すると、マストに灯した魔法の灯りのなか、直径300メイルほどの穴がぼっかり開いているのが見えてきた
「一時停止」
「一時停止、アイ・サー」
「微速上昇」
「微速上昇アイ・サー」
掌帆士達がウェールズの命令を復唱すると、ゆるゆるとイーグル号は穴に向かって上昇していく
イーグル号の航海士が乗り込んだマリー・ガラント号も後に続く
ワルドが頷いた
「まるで空賊ですな。殿下」
「まるで空賊なのだよ。子爵。そう、奴等のせいでな」

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:45:37 ID:RIjKLleY
ブルーのままだとブルー編とレッド編で断片的に見える性格描写見る限り
人付き合いなんてしないでどんなに無茶でも一人で生きるやつだからな

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:46:25 ID:n0wEphW6
いい支援だ。

817 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/09(木) 01:46:48 ID:TD7Nn39N
穴に沿って上昇していくと、頭上に光が見えた
艦はニューカッスルの秘密の港に到着していた
ウェールズはルイズたちを促し艦から岸壁に引き寄せられたタラップに降りた
背の高い老メイジがウェールズの労をねぎらう
ウェールズが戦果を説明すると老メイジはおいおいと泣き出し、港の気は兵達の歓声に埋もれた
にっこりとウェールズは笑った
「これで王家の誇りと名誉を叛徒どもに示しつつ敗北出来るだろう」
「栄光ある敗北ですな!して、ご報告なのですが叛徒どもは明日の正午に攻城するということ」
「してみると間一髪とはまさにこのことだな。戦に間に合わねばこれは武人の恥だ」
ウェールズ達は心底楽しそうに笑いあっている
ルイズは敗北という言葉に顔色を変えた
つまり、死ぬと言うことだ
この人達はそれが怖くないのか?
「パリー、この方たちはトリステインからの大使だ。重要な用件で王国に参られた」
「これはこれは大使殿。殿下の侍従を仰せつかまつっておりまするパリーで御座います。たいしたもてなしはできませぬが今夜はささやかな祝宴が催されます。
是非とも出席くださいませ」

ルイズたちは、ウェールズに付き従い彼の部屋に向かっていった
部屋は王子のものとは思えない、とても質素なものであった
王子は椅子に腰かけると机の引き出しを開いた
そこには宝石が散りばめられた小箱
ウェールズは首からネックレスを外し、先についた小さな鍵を小箱の鍵穴に差し込み箱を開けた
蓋の内側にはアンリエッタの肖像が描かれている
ルイズがその箱を覗き込んでいることに気付いたウェールズははにかんで言った
「宝箱でね」
ウェールズは中にあった手紙を取り出すと愛しそうに口づけたあと、開いて読み始めた
何度もそうやって読まれたらしい手紙はくしゃくしゃであった
ウェールズは手紙を丁寧に畳むとそれをルイズに渡した
「このとおり、確かに」
「ありがとうございます」
ルイズは深々とおじきして受け取った
「明日の朝、非戦闘員を乗せたイーグル号がここを出港する。君達はそれに乗って帰りなさい」
「あの、殿下・・・・・。先程栄光ある敗北とおっしゃりましたが、王軍に勝ち目はないのですか?」
ルイズは躊躇うように問うとウェールズはあっさり答えた
「ないよ。我が軍は三百。敵軍は五万。我が軍に出来ることは勇敢な死を奴等に見せつける事だ」
「殿下の死も・・・・、それに」
ルイズが恐る恐る問うとウェールズは頷いた
「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだ」

このやり取りを見てロムは苦々しい思いで見ていた
皇太子は取り乱す所を見せない
死ぬという覚悟が出来ているのだ
自分が死んで悲しむ人がいるのに明日絶対に訪れる死を恐れていない
それはあまりにも辛い事だと言うことは、戦いに身を投じ、敵味方関わらず様々な死を見てきたロムは理解していた
思えば自分をかばって死んだ者は、彼の様な覚悟を持って死んでいったのかもしれない
「殿下・・・・、失礼をお許しください。恐れながら、申し上げたいことがございます」
「なんなりと、申してみよ」
「この、ただいまお預りした内容、これは・・・・」

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:47:17 ID:ijVr11sp
ブルー「名は?」
レッド「俺はレッドだ」
ブルー「やはりお前とは組まん!」
だもんなw

819 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/09(木) 01:48:21 ID:TD7Nn39N
「マスター、それは」
ロムはルイズをたしなめたがルイズはさらに尋ねた
「この任務をわたくしに仰せつけられた姫様のご様子は尋常ではございませんでした。そう、まるで恋人を案じるような
それに、先程の小箱の内蓋には姫様の肖像。手紙に接吻しなさった殿下の表情。もしや、姫様と殿下は」
ウェールズは微笑んで答えた
「君は従姉妹のアンリエッタと、この私が恋仲であると言いたいのかね?」
ルイズは頷いた

「恋文だよ。君の想像通りさ」

かつてウェールズとアンリエッタは始祖ブリミルの名の下に永久の愛を誓った
しかし始祖ブリミルに誓う愛は婚姻の際の誓いでなければならない
もしもこの恋文が、彼女の嫁ぎ先である帝政ゲルマニアの皇帝に渡れば、アンリエッタは重婚の罪を問われ、婚約は取消、同盟は成らず
トリステインは一国にて貴族派に立ち向かわなければならないのだ

「とにかく殿下と姫様は恋仲であらせられ」
「昔の話だ」
ルイズは熱っぽい口調でウェールズに言った
「殿下!亡命なされませ!」
「それはできんよ」
ウェールズは笑いながら言った
「殿下、これは私の願いではございませぬ!姫様の願いでございます!船でお渡しした手紙の末尾にあなたの亡命をお勧めになっているはずですわ!」
ルイズは剣幕を立てて言ったがウェールズは首を降った
「そのようなことは書かれていない」
「殿下!」
「私は王族だ!嘘はつかぬ」
ウェールズは苦しそうに言った
「アンリエッタは王女だ。自分の都合を、国の大事に優先させるわけがない」
ルイズは、ウェールズの意思が果てしなくかたいのを見て取った
ウェールズはアンリエッタを庇おうとしているのだった
アンリエッタが情に流された女と思われるのがイヤなのだろう
ウェールズはルイズの肩を叩いた
「君は正直な女の子だな。ラ・ヴァリエール嬢。正直で真っ直ぐでいい目をしている」
ルイズは寂しそうに俯いた
「忠告しよう。そのようでは大使は務まらなぬよ。しかしながら亡国への大使としては適任かも知れぬ。明日に滅ぶ政府は誰よりも正直だからね。名誉以外に守るものが無いからね」
机におかれた盆の上に載った、針を見つめた
どうやら時計のようだ
「そろそろ、パーティの時間だ。我ら王国が迎える最後の宴、是非とも出席してほしい」
ルイズたちは部屋の外に出た
ワルドは居残ってウェールズに一礼した
「まだ御用がおありかな?子爵」
「恐れながら、殿下にお願いしたい議がございます」
「なんなりとうかがおう」
ワルドはウェールズに自分の願いを語って聞かせた
「なんともめでたい話ではないか。喜んでそのお役目を引き受けよう」

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:49:40 ID:n0wEphW6
お前の支援はそんなものか!


821 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/09(木) 01:52:19 ID:TD7Nn39N
パーティは城のホールで行われた
明日自分達が滅びるというのに随分と華やかなパーティであった
王党派の貴族達はまるで園芸会のように着飾り、華やかに振る舞う
年老いたジェームズ一世が激励の言葉をかけると辺りは喧騒に包まれる
王党派の貴族達はルイズ達に明るく料理を進め陽気に冗談を言う
そしてアルビオン万歳と怒鳴って去って行くのであった
この様子を眺めていたロムは憂鬱になった
死を前にして明るく振る舞う人があまりにも悲しく見えた
そしてロムは無念であった
目の前でいる人々が救えそうで救えない、天空宙心拳は人を救う拳法ではなかったのか
ロムは自分が無力を恨んだ
ルイズはもっと思うことがあったらしく、ロムの顔を見ると寂しそうに去っていった
それをワルドが追い掛けていく
ロムが寂しく佇んでいるところにウェールズが声をかけてきた
「ラ・ヴァリエールの使い魔だね。しかし、人が使い魔とは珍しい。トリステインは変わった国だな」
ウェールズはそう言うと笑った
「トリステインでも珍しいそうです」
ロムが言った
「君と睨み合った時、気付いたことがある」
ウェールズは遠い目になる
「あの時、君はとても強い眼差しをしていた。今まで強い騎士やメイジを見てきたが、あの様に澄んで力強い目を持ったものは居なかった。
正直勝てる気がしなかったが君から身をひいてくれて助かった」
「・・・・それは、貴方が悪人では無いと思ったからです」
ウェールズが声をあげて笑うとロムはまた話始めた
「私は、彼女の使い魔になる前は多くの戦いを繰り広げて来ました。貴方達が誇りと命を賭けて反乱軍に立ち向かう気持ちもわかる
しかし、貴方達が生き延びればアルビオンはまた立て直せるかもしれない。それなのに何故死に向かおうとするのですか?」
ロムが語気を強めて言うとウェールズは遠くを見るような目で語り始めた
「我々の敵、『レコン・キスタ』は、ハルケギニアを統一しようとしている。『聖地』を取り戻すという『理想』を掲げてな
理想を掲げてるのはよい。しかし、あやつらはその為に流される民の血を考えぬ。荒廃するであろう国土を考えぬ。
だから私達は奴等に見せ付けなければならない。
ハルケギニアの王族が、弱敵では無いことを。これが我らに課せられた最後の義務だ。それに・・・・」
「それに?」
「私達の意思を後世に伝えなければならない。そうすればアルビオンは滅びない。形は滅びてもその意思は滅びない」
その一言にロムはクロノス族族長、父キライが死んだ日を思い出した
キライは死を賭して剣狼を自分に授けた
剣狼には今でも父の強い意志がこもってある
鍛えた拳には教えが
正義の為に悪を討てと、人を生かす為に邪悪を斬れと
自分が死んでも後世に意思は継がれる
クロノス存続の為に・・・・、生きとし生ける者の為に・・・・
ウェールズもまた、父と同じく長として、王としての意思を残そうとしていたのだ


822 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/09(木) 01:54:37 ID:TD7Nn39N
「アンリエッタ姫はどうなるのですか?貴方の事を愛しているはずだ。手紙にも亡命を勧めていた筈だ」
ウェールズは微笑んで言った
「愛するが故に、知らぬ振りをせねばならぬときがある。愛するが故に、身を引かねばならぬときがある。
私が亡命をすれば貴族派が攻め入る機会を与えてしまう」
それは愛が強いが故の答えだった
「すまない、今言った事はアンリエッタには告げないでくれたまえ。いらぬ心労は、美貌を害するからな。彼女は可憐な花のようだ。君もそう思うだろ?」
ロムは頷いた
出来れば彼女の悲しむ顔は見たくない
それでも、ウェールズの決心を翻す事は出来ない事を悟った
ウェールズは目をつむっていった
「君もまた、重いものを背負って戦っているのだろ?わかってくれ。ただ、これだけは伝えてくれ、ウェールズは勇敢に戦い、勇敢に死んだと」
ウェールズは再び座の宙心に入っていった

「私も欲しかったな。あの様な目を。狼のような目を」

ロムはこれ以上いるつもりがなくなって近くにいた給仕にどこで寝ればいいか尋ねた
部屋の場所を教えて貰うと後ろからワルドに肩を叩かれた
「君に言っておかねばならぬ」
「なんだ?」
「明日ルイズとここで結婚式をあげる」
思わずロムは目を見開いた
「こんな時にか?」
「ああ、是非とも僕達の婚姻の媒酌をあの勇敢なウェールズ皇太子にお願いしたくなってね。皇太子も快く引き受けた」
ロムは頷く
「君も出席するかね?」
「使い魔だからな、出席させてもらう。それと一つ俺からも言っていいか?」
「なんだい?珍しい」
ワルドが不思議そうな顔で言う
「話がある。出来れば人の居ないところで」
するとワルドがニコリと笑った
「では、地下室ならどうだ?あそこは確か今は見張りも居ない筈だ」


823 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/09(木) 01:56:08 ID:TD7Nn39N
ロムは剣狼を輝かせて暗い廊下を歩いた
その途中、窓が開いていて月が見えた
月の下で涙ぐむ少女が居た、ルイズだ
ロムに気付いたルイズはロムの胸に飛び込んでもたれかかった
「いやだわ・・・・、あの人たち、どうして死を選ぶの?わけわかんない。姫様が逃げてって言っているのにどうして・・・・、ウェールズ皇太子は死を選ぶの?」
「大事なものを守るためだ」
「なによそれ、愛する人よりも大事なものなんてあるの?私、もう一度説得してみるわ」
「駄目だ」
「どうしてよ?」
「任務を終わらせていない。これは君の仕事だ」
「・・・・早く帰りたい。こんな国嫌い、あの王子様はきっと残る人なんかどうでもいいんだわ」
そうじゃないとロムは言おうと思ったが言わなかった
ルイズは女の子だ、自分の言うこと、王子から聞いた事なんて意味がわからないだろう
いや解る必要がない
ルイズはそれからはっとした顔になってポケットから何かを出した
「・・・・これは?」
「さっき、お城の人から貰ったの。火傷の治療に効く水の魔法薬よ」
ルイズはそう呟きながらロムに腕を出すようにせがんだ
ロムが左腕の電撃にやられた部分を出すとルイズはむっとした顔になった
「もう・・・・、あなたいつまでそんな鎧を着ているの?」
「しょうがない一応、説明はしないが、そのまま塗ってくれ」
ルイズは納得いかない表情で薬を塗った
「・・・・どうしてそんな顔をするのよ。何かいけないことをした?」
「いや、別に」
「・・・・何なのよもう。はい、これで出来たわよ」
「すまない」
「いいのよ。・・・・ねぇロム?」
ルイズが口ごもりながら言った
「私が結婚するって、どう思う?」
「素敵な事じゃないか」
「でもね?まだ本気じゃないのよ。立派なメイジにはなれてないし・・・・。あんたの帰る方法も見つけてないし・・・・」
「大丈夫だ。俺が見届ける」
「大丈夫?本当に、本当に大丈夫?」
「ああ、そうと決まれば、早く寝ることだ」
「もう!なによ、使い魔の癖して主人を子供扱いして!」
ルイズはそう言うと自分の部屋に走って行った
「・・・・・・・・見届ける事は出来ないかもしれない。だが、もう泣かせはしないルイズ。俺はまた、悪を斬る剣になる。君を泣かせない為にも」

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:00:37 ID:a3EeO+bh
しえん

825 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/09(木) 02:01:33 ID:TD7Nn39N
ロムは長い階段を降りて暗い地下室に入った
そこは、囚人がいない牢獄であった
「ワルド、来ているのか?来ているのならば返事しろ」
ロムの声が牢獄でこだまする
「お前には色々聞きたいことがある。・・・・何故だ。あの時、桟橋で俺達を襲った仮面の男からは・・・・」
声が跳ね返ってきた
「・・・・返答次第では貴様を」
すると突然背中に気配を感じた
現れたのは、白仮面の男だった
ロムは無言でデルフリンガーを引き抜いた
「相棒・・・・、魔法には気を付けろよ・・・・」
「ああ、二度と喰らわん」
ロムと白仮面は同時に床を蹴った
ロムの剣が閃く!
・・・・何事もなかったように白仮面は上半身と下半身を間に真っ二つになった
「!っ馬鹿な!こんなにあっさりと・・・・」
「後ろだあーー!!」
デルフリンガーが叫ぶ、
後ろを振り向くと目と鼻の先に白仮面が立っていた
ロムは思いっきり腰を捻り横から薙ぎながら斬ろうとしたが
バリッ!
それと同時に背中に電撃が走る、その電撃のショックでロムは気絶してしまった
「あ、相棒、相棒!目を覚ましてくれ!相棒!」
「貴様は黙っておれ、サイレント」
白仮面が魔法を唱えると地下室全体が静寂の世界となった
(剣はここ立てかけとけば良い。そうすれば後の奴等が回収していくだろう。後は・・・・)
白仮面はロムに鋼鉄の手枷と足枷付けて、鎖を巻き付けて牢屋にぶちこんだ
(この枷は固定化の魔法がかかっている。これで貴様はもうここから出ることが出来ない。指を加えて死を待つがいいガンダールヴ・・・・・・・・)

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:01:45 ID:6VD8NR5m
吾郎くん 負けたほうが支援するというのはどうだい…

827 :剣狼の人:2007/08/09(木) 02:03:47 ID:TD7Nn39N
以上、
とうとう変な設定を作ってしまった
これからどんどん増えて行きますのでどうぞ宜しく

828 :モンハンで書いてみようの人:2007/08/09(木) 02:07:25 ID:wmPQhpnj
剣狼さん乙です。次は私と言う事でよろしいのかしら?

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:10:10 ID:IQTvWxdh
GJ
さっき思いついたんだが
「のだめカンタービレー」の野田恵
音楽以外能がないので常にルイズに折檻される。
「この馬鹿使い魔ー!!」
「ぎゃぽー!!」

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:11:30 ID:ijVr11sp
>>829
ぎゃぼーが言いたいだけだろwww

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:13:55 ID:GIsdLIIS
>>827
乙!ロム兄さん相変わらず弱いな。ツインブレード期待。
>>828
GO

832 :モンハンで書いてみよう 砦蟹編:2007/08/09(木) 02:15:27 ID:wmPQhpnj
大丈夫そうなので逝きます〜おバカなアンリエッタは好きですか?(なに


私ことマザリーニ枢機卿は目の前に降臨するその物体に反応を返すことが出来なかった。
出来る事があるとすれば数日前に自分がした進言を撤回したいと思った事くらいである。
進言の内容は『アンリエッタ王女の使い魔召喚の儀式の実施』。
これは構想中のゲルマニアとの同盟や、アルビオンでの貴族共の反乱を睨んだ示威行動。
ドラゴン等の上級使い魔を殿下が召喚してくれれば、嫁がせる時の価値が少しでも高くつくと思ったからだ。
勘違いしないで貰いたいが、私は常にトリステインの事を考えて行動している。
普通の使い魔でも異国に旅立つ殿下の心の支えになるやも知れないと言う思いもあった。

「使い魔を持つのは子供の頃から憧れだったんですの」

殿下もこの進言に同意して頂き、王宮から程近い広い草原で行事の一つとして行われる運びとなった。
だが余り大きく宣伝してカエルか何かだったら物笑いの種に成りかねない。
故にお披露目は後に取っておき、衛士隊や一部の貴族のみが見守るしめやかな儀式になったのだ。


だと言うのに……こんな『巨大な』使い魔では誤魔化しようが無い。
広すぎるほど取られた草原の一角を埋め尽くすように広がる魔法陣。
それが強い光を放ち誰もが一瞬目を逸らし、再び目を向ければ……見たことが無いほど巨大なドラゴンの頭骨が落ちていた。
それだけでも異常事態だ。もちろん使い魔が骨と言う事も有ってはならないスキャンダルだろう。
だがそちらの方がまだ良かったのではないか?と私は若干考えないでもない。

なんと頭骨が動き出したのだ。正確に言えば頭骨を被っていた『モノ』が動き出した。
頭骨を動かすのは強靭な六本の節足。その長さは真中で折り畳まれていても圧倒的。
前の一対の足は大木でも両断できそうなハサミになっている。
背中に頭骨の口等が向いており、本来ならば脳などが収まっている空洞部分から辺りを見渡しているのはこれまた巨大な複眼。
口は何でも噛み砕き食べる事ができそうな恐ろしいサイズの顎脚。大きく伸びた触覚が辺りを興味深そうに窺っている。

「なんだ……これは?」
「あら? マザリーニはこれを知らないのですか?」
「私はこのような生物はトンと存じません……殿下はご存知で?」

私はこれでも博識で知られている。ドラゴンの鱗の数から街娘の流行歌まで目を光らせてきたつもりだ。しかしながらこんな巨大な生物は知識に無い。
それを知っているとは……私は姫殿下を甘く見すぎたのかもしれない。


「これは……『カニ』です」
「はぁ?」

笑顔で不思議なことを言い出した姫殿下に私は思わず礼儀を忘れた疑問の声を上げてしまった……コイツ、頭大丈夫だろうか?


833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:16:12 ID:yXt3+Asb
そういや、ひろゆきとかFOXとかモナーとか、その辺の2ch物が召喚されたこと無いんだな

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:17:27 ID:yXt3+Asb
うわ、ごめ、しえ

835 :モンハンで書いてみよう 砦蟹編:2007/08/09(木) 02:17:46 ID:wmPQhpnj

「恐れながら殿下……カニは龍の頭骨など被っておりません。その前にあのような巨大な頭骨を被れるほど大きくないものと存じます」
「何を言っているのですか、枢機卿? 子供の頃ルイズと遊んだ小川に居たカニもこんな感じでしたよ?」

『そんな訳ねえだろうが!!』と叫んでしまうのを私は年よりも老けて見える顔を精一杯顰めて耐え抜いた。
これをカニだと信じて疑わない目の前の少女がこの国を背負っているのかと思うと、胃が痛くなってくる。

「しかしですな……小川にあのような大きさの生物は生息できないかと……」
「ならアレですね、海から来たんです。海は広いんですよ? マザリーニ」

ヤバイ……真面目にキレそう……このままでは見境無くこの愚かを通り越して不思議な王女殿下を正座させて説教してしまいそうだ。
そんな私の神経を逆撫でする様にカニ?が背負った頭骨が巨大な口を開き、咆哮を上げる。
咆哮? それは変だ……なにせ骨なのだ。動く筋肉も無ければ息を吸い込む器官も無い。
それが動いてなおかつ吼えるだと……本体の筋肉と癒着していて、背中には呼吸器系が……まさか一種の魔獣かナニカか?

「ギャ〜! ハサミが〜!」
「誰かが挟まれたぞ!」
「グリフォン隊のワルド子爵だ!」
「ルイズ……もし僕がカニから逃げられたら結婚しよう……グハッ!」
「ワルド〜!! ワルドが食べられた!!」

グラグラ歪む視界の向こうで、覚えがいい部下がカニっぽい何かに挟まれて、その大穴のような口に放り込まれている。
彼は閃光の二つ名を持つこの国でも一二を争う腕利きメイジだ。それが何の抵抗もできずに餌になったと言うのか?
この国が駄目なのか、あのカニっぽい何かが規格外に強いのか……

「あらあら、皆さん楽しそうですわね」

……駄目なのはコイツだ。先王には申し訳無いが、貴方の娘は色々と駄目です。

「じゃあコントラクト・サーヴァントをしてきますね?」
「……? ワルド子爵が口に放り込まれるのを見ていらっしゃらなかったですか?」
「見てましたよ? だからこそ契約するんです。今なら彼を吐き出してくれるかもしれません」

……ついでに一番強いのもこのトンチンカンな王女殿下のようだ。もうこの人が何を言っているのか理解できない。
友達と遊びに行くようなスキップで巨大なカニ(もうカニと言う事で良い)に向かっていく彼女を留める前に、私は余りのストレスに意識が吹き飛んだ。


836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:18:27 ID:Lf/nH0lI
支援ガオレンwww

837 :モンハンで書いてみよう 砦蟹編:2007/08/09(木) 02:19:14 ID:wmPQhpnj
「むぅ……」

「あっ! 目を覚ましましたか? マザリーニ」

薄っすらと開いた目には私を心配そうに覗き込んでいる殿下の美しいお顔が映った。
背中に有るのは柔らかいベッドの感触、外から差し込むのはオレンジ色の光。何処かで見たことがある室内の調度品から、自室であることが推測できる。

「突然気を失ってとても心配したのですよ?」
「申し訳ありません、殿下。どうやら年には勝てんようです」
「もう! まだまだ貴方には頑張ってもらわなければな今日はゆっくり休みなさい」

周りには誰も居らず、倒れたことを心配して付いてくれていたらしい殿下に、思わず私の口調も砕ける。
何時に無く穏やかな雰囲気に安息を感じていたのだが、嫌なことを思い出して顔を顰めた。
無視するにはその存在は大きすぎ、私はおっかなびっくり殿下に聞いてみた。

「殿下、その……先程の巨大なカニらしき生物はどうなりました?」
「アァ、彼女でしたら……」

彼女?……あれはメスだっただろうか? むしろ何でメスだと解ったのだろう?
不意に姫殿下は大窓を開け放たれ、何かの名前を叫ばれた。

「トリエラ〜」

その声に反応するのは、先程聞いた気がする骨を擦り合わせたような咆哮。
ヌッと伸びてきた人を千切れる程巨大なハサミ。そこには巨体に比例して大きな契約のルーンが浮かぶ。
さらに脚を伸ばしているのだろう、高い位置にあるこの部屋を悠々と見下ろす複眼まで覗く。

「トリエラったらお茶目さんで、中々ワルド子爵を吐き出してくれなかったんですのよ?」

殿下は差し出されたハサミを愛しそうに撫でまわし、さらにはチョコレートまで差し出す。
絶妙な力加減でチョコレートは壊れる事無く、ワルド子爵を飲み込んだ口へと運ばれた。

「□□□□□□□!!」
「まあ?……甘いモノが好きなのね? 今度はクッキーにしましょうか?」

喜びを表しているらしい呻き声に、殿下の楽しそうな声が重なり……私はもう一度意識を手放した。


ちなみにこの謎の巨大甲殻生物の名前はシェンガオレン。
歩くだけで地震を発生させ、背中に背負っているのは巨大な老山龍の頭骨。
ルートを決めて徘徊する性質があり、その進路上にあるものは村だろうと排除する。
だがそんな事はトリステインを纏めるマザリーニ枢機卿には関係が無く、問題はこの巨大生物の対処である。
『こんな巨大なカニっぽいものを連れた姫が嫁げるのだろうか?』
それが当面の間、彼の胃を痛める最大の要因と成った事は間違いない。


838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:20:46 ID:ijVr11sp
最大の攻撃手段がゲロだと知った時のマザリーニの反応が楽しみですw

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:21:07 ID:MfJghX1l
支援wwww

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:21:22 ID:GIsdLIIS
園崎詩援

841 :モンハンで書いてみよう 砦蟹編:2007/08/09(木) 02:21:34 ID:wmPQhpnj

後に『カニの惨劇』と呼ばれた戦がある。
攻め入ってきたのは不沈と歌われたレキシントン号を中心とした空中艦隊・竜騎士隊に援護されたアルビオン レコン・キスタの上陸軍三千人。
相対するのは空中からの援護が受けられないトリステイン軍二千人……とアンリエッタの使い魔であるカニ……っぽい何か、名前はトリエラ。
アンリエッタがカニっぽい何かを召喚したと言う情報はアルビオンまで届いていた。
だがその正確な大きさまでは伝わっていなかったのだ。ただ普通のカニよりも『僅かに大きい』と言う事しか……

だが実物を見てようやくレコン・キスタは大きな過ちに気が付いた。それは余りにもデカ過ぎたのだ。
何時もは折っている足を伸ばせば山程ある巨体は、メイジの魔法も戦艦の大砲も受け付けない頑強な甲殻に覆われている。
歩くだけで地震を起こすソレが進んでくるだけで上陸軍は総崩れ。
振り上げられたハサミは低く飛んでいた空中戦艦を容易く捕らえて引き千切り、背負っている竜骨の口からは強力な酸が吐き出し全てを溶かす。
ある種の虐殺とも取れる地獄絵図の形成に両軍問わず、カニ恐怖症を発祥する者が溢れた。
それと同時にトリステインには砦蟹シャンガオレン トリエラを崇める宗教が起こったりしたが、まあそれはどうでもいい話。

この優秀すぎるカニ……使い魔のお陰でアンリエッタは同盟を維持したまま戦略結婚を解消でき、幸せに暮らしたそうな?




842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:23:21 ID:Q92Cqftc
蟹すげえ支援

843 :モンハンで書いてみよう 後書き:2007/08/09(木) 02:24:07 ID:wmPQhpnj
最初はフルフルで『電撃喰らってなぜか優秀になったアンリエッタ』とか『モノブロス亜種が白銀で姫様っぽいな〜なアンリエッタ』を考えてたのに
なぜかシェンガオレンをカニだと言い切るオバカサンになりました。
私は断じてあれをカニとは認めませんw

以上ですw

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:24:45 ID:kl3UyDTv
大怪獣パニック映画支援
やっぱこの世界じゃサイズLLクラスの生き物は脅威だわ

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:25:58 ID:hB8tXX4M
GJ! だが、シャンガオレンじゃなくシェンガオレンだと補足しておくぜ!
すまん、揚げ足取りで。

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:26:09 ID:MfJghX1l
蟹って言うか、ヤドカリじゃね?wwww

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:26:48 ID:Q92Cqftc
確かに、あれは蟹ではない










ヤドカリだろうどう見ても

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:28:14 ID:ijVr11sp
モンハンいいなあw

ところで友達が興味深い説をブチ挙げてた。曰く、
「ゲリョスやイーオスは毒を吐く。やつらからは毒袋が剥げる。
 バサルモスは毒煙を出す。やつからは毒袋が剥げる。
 だがガブラスは毒を吐くが、やつからは毒袋を剥げない!
 つまり! ガブラスの毒は真の意味でのゲロだったんだよ!」

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:28:47 ID:Lf/nH0lI
モンハンから召喚されるモンスターの恐ろしさは異常
そんなモンスターに挑むハンターはもっと異常

>竜骨の口からは強力な酸が吐き出し
「口から強力な酸を」か「酸を吐き出して」のほうが前の文に合っているかもと余計な口出し

ともかくGJ!

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:29:59 ID:madyOmz1
GJ!
姫様がシェンを召喚してるならルイズはちびっこアカムトルムを育成中と妄想www

851 :モンハンで書いてみよう 後書き:2007/08/09(木) 02:30:51 ID:wmPQhpnj
シェンなのかシャンなのか……微妙に間違える今日この頃(なに
しかしいい加減ネタ切れです……長編に移行しようかな〜ゲリョス辺りでw

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:33:10 ID:MfJghX1l
火炎の雄雌竜とか…は駄目か
ネタが狭いし

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:34:35 ID:67l0FIUu
>>832 GJです。
観客していましたが、小説書いてみようと思います。
初心者なのでつたないとこもありますがよろしくです。
5分後の投下、いいですか?

854 :モンハンで書いてみよう 後書き:2007/08/09(木) 02:34:51 ID:wmPQhpnj
「強力な酸が」ではなくて「強力な酸を」が良いですな……ご指摘ありがとう。
そして何故か食べられたワルドは皆スルーの魔法を使うねw 可哀想な奴(涙
どうでもいいけどゲリョスとシェンガオレンの名前はとある所から引用してます。
解ったところで、特に良いことは無いけどねw(え〜

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:34:58 ID:hB8tXX4M
アイルー召喚物が頭に浮かぶ昨今。
連載抱えて無ければ思う存分書くのに!

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:34:58 ID:ua6S6GfD
>>851
是非読んでみたいww
特にゲリョスな点がグットwww

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:35:20 ID:ijVr11sp
ババコンガもダメかねえ。
うんこ投げとか放屁とか好かれようのない行動ばっかだもんなあ。

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:36:36 ID:hB8tXX4M
ゲリョス物には超期待。モンハンの人のおかげでゲリョスに萌えを感じた人間が言うw

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:37:13 ID:Q92Cqftc
コネタっていうか、プチネタ投下していいかな?

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:38:35 ID:Lf/nH0lI
>>853,859
YOU、投下しちゃいなYO

861 :モンハンで書いてみようの人:2007/08/09(木) 02:40:28 ID:wmPQhpnj
ゲリョスがカワイイと言う同士が居て嬉しいよ(ホロリ
そして投下しちゃえば良いと思う。
しかし書いているとIDでバレて支援とか雑談とかしにくいのが残念だぜ

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:40:32 ID:f9SOx/3h
サイレントの呪文って具体的にはどんな効果なんだろうか?
対象範囲(タバサが一巻で使ってたとき部屋全体にかけていたので範囲魔法だよな?)
の音をなくして音を立てさせないのか、
それとも唱えた本人の耳周辺の空気をいじって聞こえなくする(耳栓)のか。
もし前者なら決闘時にコレ使えば魔法以外に戦う手段を持たない奴(ギーシュとか)が
相手の場合呪文を唱えられなくなるから無敵になるよね?

863 :すごいよちゅるやさん:2007/08/09(木) 02:42:42 ID:Q92Cqftc
ちゅるや「ルイズちゃんルイズちゃん、スモークチーズはあるかい?」
ルイズ「駄目」
ちゅるや「にょろーん」

ちゅるや「シエスタちゃんシエスタちゃん、スモークチーズはあるかい?」
シエスタ「すいません……お料理で使っちゃいました」
ちゅるや「にょろーん」

ちゅるや「キュルケちゃんキュルケちゃん、スモークチーズはあるかい?」
キュルケ「……この間食べちゃったわね」
ちゅるや「にょろーん」

ちゅるや「タバたんタバたん、スモークチーズはあるかい?」
タバサ「…………」(ガン無視)
ちゅるや「にょろーん」

ちゅるや「ギーシュ君ギーシュ君、スモークチーズはあるかい?」
ギーシュ「あるけどルイズからあげないでって頼まれててね」
ちゅるや「にょろーん」

ちゅるや「モンモンモンモン、スモークチーズはあるかい?」
モンモン「名前を間違えるような人にはあげません」
ちゅるや「にょろーん」



864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:43:05 ID:yXt3+Asb
>>862
だったらタバサが戦闘で使ってるはずじゃね?

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:43:06 ID:hB8tXX4M
>>861
その、何だ。コテ外すだけで大分違う。自演さえしなければそう荒れはせんしな。
作家が雑談してはならん法も無い。と、空気作家が言うテスト。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:44:08 ID:yXt3+Asb
ガリガリ君吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:44:45 ID:wg3ID6/a
ゲリョスはセクシー

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:45:42 ID:W72TQFiX
モンモンモンのほうが良かったのではないか

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:49:17 ID:BX0eVCOL
モンモンモンか、良いセンスだ


光の巨人召喚は流石にアレだな
人間どうしの争いには首つっこまないだろうし

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:49:54 ID:7Bq1gKQG
ROM専だったがもう我慢できない!
小ネタを5分後に投下させていただきたい。

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:50:45 ID:W72TQFiX
ガドガードのガドとか召喚してほしいな
要するにゼロのことなんだけど

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:53:25 ID:ig0iBN0V
>>870
来いッ!

>>869
っ【イーヴルティガ】【ダークファウスト】【ダークメフィスト】【ダークザギ】【カオスヘッダー】

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:54:59 ID:L9PvHN4X
>>853=>>870でいいのかな?

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:56:02 ID:ig0iBN0V
……>>853氏無視してすまなかった。

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:57:06 ID:LaSeYPY/
>>869
何スレか前で挙がったけど、ガイア対アグルの再現、ノンマルトネタ、レオによるルイズへの修行
あとレコンキスタが邪神、根源破滅招来体、スペースビースト、ヤプールあたりと手を組んでいるのもありか

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:57:34 ID:Q92Cqftc
……>>853氏ごめんなさい

877 :870:2007/08/09(木) 02:58:08 ID:7Bq1gKQG
あ、スマン。
>>853がまだだったな。

あともう5分待とう。

878 :名無し改め双月の女神:2007/08/09(木) 02:58:26 ID:67l0FIUu
>>860感謝です。
では逝きます。


朝霧が深い森の中、一人の女性が道を行く。

ここはかつて女神が存在した、その世界では唯一の大陸、『テリウス』の

一国「デイン」国境付近に位置する森である。

(デインの地もこれで見納めね・・・。)

肩を覆う程のまっすぐで絹糸のような銀髪の女性は、別れを告げるであろう

故郷を思う。

女性の名はミカヤ。50年前、この地を救った英雄の一人、『暁の巫女』。

先代のデイン王国女王であった。

ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』



879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:59:43 ID:5m1QN/Mn
>>875
頭を燃やされたり突付かれたりするゾフィー兄さんとか餃子の王将とかが抜けてる

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:01:39 ID:L9PvHN4X
>>879餃子の王将って誰だよwFE支援

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:01:46 ID:ig0iBN0V
規制を弾くもの……書き込み……支援!

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:07:31 ID:yXt3+Asb
餃子の王将……kwsk

883 :sage:2007/08/09(木) 03:08:03 ID:whwC0+7y
>>841
>それと同時にトリステインには砦蟹シャンガオレン トリエラを崇める宗教が起こったりしたが、まあそれはどうでもいい話。

それってもしかして、クラブ&ピース?

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:09:38 ID:L9PvHN4X
>>883
名前欄じゃなくてメール欄にsageだ支援…むぅ、ひょっとして携帯投下か

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:11:02 ID:whwC0+7y
>>883
すみません。sageそこないました。

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:13:30 ID:u2os8vPo
まあそれはそれとして


だれがうまいこと(ry

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:15:29 ID:ig0iBN0V
反応がないな……。

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:18:38 ID:7Bq1gKQG
……もしかして終わりか?

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:18:40 ID:5m1QN/Mn
餃子の王将はだ
円谷でエイプリルフールに毎年やるネタで、今年もM78ってSNSネタがあってな
そのなかでメビウスがヒカリと餃子の王将神田店へ食いに行ったのよ
でタロウが餃と書き込んで一文字づつ繋げて餃子の王将ってやろうとしたんだが
ゾフィー兄さんが王と書いたところで21日間だれも繋げなくなって、無様にゾフィー兄さんが将と書き込んだ
そういうネタがあったんだ
間に空気が読めないヒカリの挨拶が挟まったりしててかなりカオス

全てオフィシャルネタってのが恐ろしい

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:19:40 ID:L9PvHN4X
代理も今のところ頼んでないようだ

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:22:00 ID:BX0eVCOL
>>889
流石兄さんだ、アバン先生と同じ声とは思えないくらいヘタレだぜ

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:30:12 ID:ig0iBN0V
>>870氏、行って良いんじゃないかな……。

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:32:27 ID:jjMU5xzj
30分以上経つけど避難所にも何の書き込みもないし、いいんじゃないカナ?

894 :滅びのルイズ:2007/08/09(木) 03:33:23 ID:7Bq1gKQG
じゃ、>>853には悪いが、行かせてもらうぜ
----------

 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの人生とは、
 這い寄る闇からの逃走劇も同然だった。

 魔法が使えないこと、身体が幼いこと、他人に認められないこと――。
 それら闇から逃れるため、ありとあらゆる努力を重ね、研磨し、足掻いた。

――それでも、何も変わらなかった。

 いくら呪文を知っていても、魔法は使えない。
 いくら健康になっても、身体は育たない。
 いくら貴族として立ち振る舞っても、誰も認めない。

 逃げても逃げても追ってくる闇――だが、幸か不幸か、今までそれに捕らわれる事は無かった。

 魔法が使えなくても、学園が自分を放り出すことは無かったし、
 身体が幼くても、どうしても気を引きたい相手などはいないし、
 他人が認めなくても、自分はれっきとした貴族だって分かっている。

 けれど、もうここまでだ。

 この学園では、2年生への進級するための儀式として、『使い魔の召喚』がある。
 今までに一度たりとも魔法を成功させたことの無い自分に、できるはずもない。

 案の定、呪文を唱える度に、地面を爆発させた。
 他の生徒たちの嘲笑が聞こえる。文句が聞こえる。罵倒が聞こえる。

――本当は、分かっていたのだ。

 魔法が使えなくては、進級できない。
 身体が幼くては、婚約者は去るかもしれない。
 他人が認めなくては、貴族にはなれない。

 それでも、足掻きたかった。
 ちっぽけな希望を抱き、この闇を打ち破り、この広い世界に歩みだしたかった。

 闇はすぐ後ろにいる。

 未来までも黒で覆い、光を奪おうとしている。

 お前は、何者にもなれないと、絶望を突きつけようと――





――そうして、その使い魔は現れた。

895 :滅びのルイズ:2007/08/09(木) 03:34:26 ID:7Bq1gKQG
 ルイズは、その使い魔を召喚したときのことを、一生忘れないだろう。

 その姿を目にした瞬間、自らを覆おうとしていた闇は、一瞬で消し飛んだ。
 灰色の世界に光が射し込み、自分を、世界を、輝かせる。

――もう、何も怖くない!

 魔法が使えなくても、この使い魔がいれば何でも出来る!
 身体が幼くても、この使い魔がいれば何も言わせない!
 他人に認められなくても、この使い魔がいれば何も要らない!

 ショボイ魔法などどうでもよくなり、
 チンケなコンプレックスは消え去り、
 周囲の視線は、畏怖と羨望の視線となった!

 吊り上っていた眼は、絶対なる意志を持ち、
 追い立てられるような歩きは、王者の余裕を持ち、
 張り詰めていた雰囲気は、覇王のようなカリスマあるものへと変わった!

 使い魔が自らと在る限り、
 自分に出来ないことなど無いのだと、
 自分は何処へでも行けると、ルイズは確信した!

――そう、ルイズは、果てしなく続く戦いの道(ロード)へ歩み始めたのだ!!



 喧嘩売って来た色ボケメイジを、ぶっ飛ばしてやった。

 悪名高い盗賊を、その僕の巨大なゴーレムごと吹き飛ばしてやった。

 国と自分を裏切った婚約者を、そのお仲間諸共消し飛ばしてやった!

 ルイズは止まらない。
 何者にもルイズは止められない!


――そして今!
 眼下には、卑劣にも条約を破り、攻め込んできたアルビオン軍が展開している。

「こないだ、アルビオンで躾けてやったというのに……まだ足りないらしいわね」

 虫けらを見るような目で――事実、そう思っているのだろう――白の国のゴミクズどもを眺める。

「ならば教えてやるわ……この、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールのいる、
 そして、我が最強のしもべのいる、このトリステイン王国に攻め込んできた、その愚かさを――!!」

 ルイズは緩やかに右手を上げる。
 それは、ルイズがしもべに敵の殲滅を指示する、号令なのだ――!

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:35:58 ID:ig0iBN0V
バーストストリーム支援だッ!

897 :双月の女神:2007/08/09(木) 03:36:03 ID:67l0FIUu
序章 『召喚(ミカヤの章)』

50年の月日を得ても衰えぬその美貌。

それは彼女の命の長さを示すもの。

神に近い姿で進化した知の民『ベオク』、獣の姿から進化した

力の民『ラグズ』の間に生まれた子供は長寿であり、生来から強い「力」

を持つ。

彼女の祖は古き時代に世界を救った英雄、ベオクの女剣士オルティナと鷺の

民エルラン。

故に女神の声を聞き、その身に女神の半身を映した。

もう一つの女神の半身がヒトの争いに怒り、裁きを持って滅ぼさんと

した時、『勇者』とその多くの仲間と共に立ち向かった。

激しくも悲しい、その戦いに打ち勝ち、女神が治める時代に終わりを

告げた。

その後、荒廃した故国の復興を長い年月をかけ、成し遂げるも王夫サザが

病に倒れ、息を引き取る。

(あの頃を共に生きた人達ももう、ほとんど残っていない。)

そして現在、任せられる者に王位を譲り、デインの地を後にしようとして

いた。

共に戦場を駆けた、数冊の魔道書と二本の杖。右手に持つ聖杖

『マトローナ』と共に。

898 :滅びのルイズ:2007/08/09(木) 03:36:37 ID:7Bq1gKQG
 ルイズは高らかに謳い上げる――破壊を告げる言葉を!

「滅 び の ッ !
 バ ァ ァ ァ ス ト ス ト リ ィ ィ ィ ィ ィ ム ッ ッ ! !」

 その瞬間――。
 青き眼の、白き最強龍は、口内から光を放つ――!
 それは、あらゆるものを滅ぼす、破壊の光――!!

「強 靭 ッ ! 無 敵 ッ ! 最 強 ォ ―― !!」

 光は全てを飲み込んでいく!
 戦艦を蹴散らし、ブチ壊し、滅茶苦茶にしていく!
 竜騎兵など蝿も同然!
 地べたを這いずるメイジや兵士どもなど、塵芥に等しい!

「粉 砕 ッ ! 玉 砕 ッ ! 大 ・ 喝 ・ 采 ―― !!」

 何が来ようと、何も恐れることは無い。
 我がしもべ、『青眼の白龍』の前には、全てが平伏すのだ――!

「ワハハハハハハハハハハ―――――!!」



 その後、ルイズは『滅び』の二つ名と、
 ありとあらゆる名誉を手にいれ、トリステイン最強の力として、君臨した。

 ルイズは最期まで魔法を使えなかった。
 ルイズは最期まで体系はお子様だった。
 ルイズは最期までメイジとは認められなかった。

 だが――

 ルイズは『力』を使えた。
 ルイズはあらゆる名家の男たちから誘いがあった。
 ルイズは至上最強の竜騎兵として認められた。

 そして、友も得た。

 ルイズは未来を切り裂き、幸せを手に入れた。

 そして、これからも、ルイズは止まらない!
 ルイズの踏み出した道――それが未来となるのだから――!

「ずっと私のターン!!」



『滅びのルイズ』…… 完

899 :双月の女神:2007/08/09(木) 03:37:48 ID:67l0FIUu
ごめんなさい。書き込んでいたんですが執筆が遅かったです(多謝)。



900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:39:47 ID:ig0iBN0V
>>899
乙……けどメモ帳なりなんなりに一度書ききってコピペで投下すると楽だと思うよ。

>>898
GJ。やっぱり最強と言われながらも結構負けてるアレだったかw

901 :滅びのルイズ:2007/08/09(木) 03:40:04 ID:7Bq1gKQG
以上。青眼の白龍召喚の小ネタでした。
そうだね。あの台詞言わせたかっただけだね。

>>896
即効でバレターッ!

>>853
アッー! スマン!


902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:40:13 ID:ua6S6GfD
社長ルイズwww
GJ!!

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:42:47 ID:xOhZHedn
言わせたかったのはバーストストリームなのかずっと私のターンなのかGJ!

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 03:54:00 ID:jjMU5xzj
バーストストリームバレバレだw

>>899
全部書ききってから投下宣言をしないと、順番を待ってる人の迷惑になるンだ。

905 :双月の女神:2007/08/09(木) 03:54:05 ID:67l0FIUu
>>900感謝です。
では続きを。

その時だった。

「え!?」

ミカヤの眼前に、銀色に磨きぬかれた鏡が現れたのは。

不可思議な魔力を放つそれは、まるで扉のようでもあった。

そこからは、「声」が聞こえる。

「使い魔・・・。」

その言葉に引っかかるものはあった。しかし、『鏡』から聞こえてくるであろう

少女らしき声は、切々と訴えている。

「・・・。」

ミカヤは杖を『鏡』に向けると、此方側から魔力を送り、「声」を

『鏡』の向こうへ届けるように語り掛ける。



906 :双月の女神:2007/08/09(木) 03:56:10 ID:67l0FIUu
>>904すみませんです。次回からはメモから貼り付けるようにします。
ごめんしてください。

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 04:06:44 ID:XOC0mYvu
>>854
今更ながらの遅レスだが…
>ゲリョスとシェンガオレンの名前
ががが自重。おいジョゼ山って呼んじゃうぞー。

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 04:16:56 ID:ig0iBN0V
まだ投下が続いているのかもしれないがもう470KB越えているので次スレへのリンクを。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part30(正確にはpart31)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186501003/l50

重複スレなので立てる必要は無し……。

909 :ゼロのしもべ:2007/08/09(木) 04:17:34 ID:+EGEK/mA
投下。今日はgdgdだ…

11話

 怨怨怨怨怨、と地鳴りとも鳴動ともつかぬ叫びをあげながら現れたのはポセイドンほどもある巨人。
 手は馬を握りつぶせるほどに大きく、足は並みの家ほどもある。
 血のように赤く、ギラギラと輝く目。大きく開かれた口。そして、右手に握られた巨大な鐘。
「なによ!これ」
 とつじょ現れた巨人を見上げてキュルケが叫ぶ。思わず足がすくむ大きさだ。
「命の鐘!」
 水の精霊がビンの内側に顔を寄せた。
「まずいぞ。あれは媒介としている単なるものを飲み込んでしまったのだ!」
「どういうことなの!?」
 モンモンが大声で問う。戦い向きではない水の魔法を得意とするため1人残っていたのだ。
「命の鐘は操者の生命を消費し力へ変えるというたのを覚えておるか?それの意味するところは、生命の消費量に応じて威力が変化
するということ。見よ、あの単なるものの周囲を!」
 護衛らしきメイジたちが、苦悶の表情を浮かべて立ち尽くしている。
「おそらく媒介となった単なるものの命残り少なく、出せる力が微弱であったのだろう。そしてそれを補うために、あのように他の単なる
ものから命を奪っておるのだ!ほれ、あの陣形を見るがよい。」
 クロムウェルを中心に、護衛の男たちは五芒星を描く陣形をとっていた。
「あのようにして複数の命を用い、強力な道術を発動させておるのだ。その力を受けた命の鐘が暴走し、核であるところの媒介である
単なるものを生きたまま飲み込んでしまったのだ。なにしろ命の鐘は生命が好物。それを食うことができる機会は数少ない。全ての
命を飲み込むまで、使用者となっている単なるものの命を失うわけにはいかぬからの。」
「えっと、つまり、ご馳走が目の前にあるからそれを食べ終えるまで自分が消えないように、あのおっさんの身体を守ってるってこと?」
「平たく言えばそうじゃ。」
 まるで雷電か、本部以蔵かという見事な解説者っぷりを見せ付けた水の精霊。なぜか威張っている。
 ドウン、という地面が揺れて波打つような大きな音がして、モンモンが慌ててそちらに顔を向けた。
 さきほどまでキュルケたちがいた場所を、巨大化したクロムウェルが踏みつけていた。その威力に地面が凹み、割れている。逃げ惑
っているギーシュたちの姿が見える。
「ああ、ギーシュ。愛してたわ…。」
 過去形でそんなことを呟くモンモンであった。

 大地が鳴動し、引き裂けた。
 大木がひき抜かれ、宙に浮く。
 岩や土砂が竜巻となり、あらゆるものを飲み込んでいく。
 地上に突如現れた2匹の竜が、当たるもの全てを巻き込みながら、相手の喉笛を噛み千切らんともつれ合っている。
 ここにおいてバビル2世と地球監視者は、精神動力を使って真正面からぶっつかったのだ。
 精神を集中し、超能力の力を最大限に使う、力と力の対決だった。
 ひるむことも、逃げることも許されない戦いだった。
 それは、波と波がぶつかり合い力のないほうはたちまち押し流される、そんな戦いだったのである。
 二つの力の渦が、あたりを阿鼻叫喚の地獄絵図に変えていく。あらゆるものが粉砕され、引き裂かれ、吹っ飛ばされていく。抗うこと
など誰ができようか、それは絶対無比の暴君なのだ。
 やがて、もつれ合う2匹の竜がウロボロスの蛇のごとく互いを飲み込みあい、一つに解け合って、ついには姿を消す。
 その中から、老人を背負った1人の少年が姿を現した。
 バビル2世だ。
 恐るべき能力を持つ地球監視者を真っ向勝負でねじ伏せたのであった。
「No.1!!」
 担ぎ上げられたNo.1を見て、No.3が叫び声をあげるNo.3。その隙をつきセルバンテスの拳がみぞおちを貫いた。身体をくの字に折り
曲げて、No.3が大地に膝をつく。
「ご苦労様です。ビッグ・ファイアさ…君。」
 全身をズタズタにされたセルバンテスが、近寄ってきたバビル2世を見てにっこりと微笑む。
「あなたのおかげです。」
 バビル2世が微笑み返した。
「あなたがそちらの男を抑えておいてくれたから、ぼくはこの老人に集中できたのです。」
 うめき声を上げるNo.1。どうやら、まだ息はあるようだ。
「信じられぬ……われわれ地球監視者が、超能力勝負で敗れるとは。」
 バビル2世をねめあげながら呟くNo.3。よほどショックだったのだろう。これまでセルバンテスと地球監視者のNo.3は全くの互角であ
った。いや、わずかにNo.3のほうがセルバンテスを凌駕していた。それが先ほどの攻撃は今までにないほどまともに食らった。それ
だけでも、No.3の受けた衝撃の大きさがわかるというものだ。

910 :双月の女神:2007/08/09(木) 04:17:58 ID:67l0FIUu
「私に呼びかける者へ、問います。」

その「声」が届いたのか、『鏡』の向こうの「誰か」が戸惑うような反応

が返ってくる。

「私を呼び、望むものは何ですか?」

その「誰か」は暫し、沈黙する。そして、意を決したように此方に答えを

返す。

その答えにふと、慈愛のこもった微笑を浮かべた。

「そう。それが答えなのね。」

その答えは彼女の、満足できる答えだった。

「あなたの召致に応じましょう。」

そう宣言すると、ミカヤは鏡の前へと歩みを進め―――

瞬間、彼女は光に包まれた。



光が晴れ、目を開けると、眼前には草原が広がり、突き抜けるような青い空。

そして、桃色の艶を持つブロンドの少女が見えた。

自身に呼びかけたのは、彼女であると確信し、こう名乗った。

「私はミカヤ。貴女の呼びかけに応えた者。

貴女と共に在り、共に生きることを誓いましょう。」

それが、彼女達の出会いだった。



911 :ゼロのしもべ:2007/08/09(木) 04:19:03 ID:+EGEK/mA
 手を使って、ようやっと立ち上がるNo.3。よろよろであるが、眼光は鷹のごとく鋭い。
「まだだ……まだわしが残っている…。」
 ようやっとのNo.3が腕を前に突き出す。先ほどの攻撃がよほどこたえているのだろう、ジジジッと線香花火のような衝撃波がわずか
に発生する。
 だが、その衝撃波は強引に消されてしまう。セルバンテスだ。セルバンテスがNo.3の手を掴んで、タバコの火でも消すように衝撃波
を押さえ込んでしまったのだ。
「いけないなあ、アル…いや、君。もはや勝負は完全についているじゃないか。まさかその身体で、我々2人を相手にするというのか
ね?」
 フッフッフッと嗤うセルバンテス。No.3がそんなセルバンテスを睨みつける。
「貴様……何者だ。素手で岩をも砕く打撃を受け止め、弾丸をものともせぬ我々の身体をここまで痛めつけるとは……。」
 この世界に、いままで貴様のようなメイジはいなかったぞ。とNo.3が言う。だがバンテスは嗤って答えない。
「もう……よい、No.3よ……。」
 バビル2世の肩の上から、息も絶え絶えに声がする。
「どのみち……われわれではバビル2世を攻撃することはできぬ……。さきほどの戦いで、それを思い知った……。」
 ズタボロになった顔を起こすNo.1。
「もはや抗う力も、気もありませぬ。降ろしてはいただけぬか……。」
 バビル2世はその言葉に頷いて、No.1を地面に座らせてやる。No.1がぺこりと頭を下げた。
「No.3よ。先ほど、わしがバビル2世と戦っていて気づいたことが一つある。それは、我々はバビル2世を攻撃すること自体が苦痛であ
る、ということじゃ。」
「どういうことだ?」
 No.3が当惑した表情を浮かべる。
「そのままの意味じゃ。わしが精神動力で攻撃を始めると、まず背中に寒気が走った。次に脂汗が全身に浮かび始め、息が苦しくな
っていく。最終的には意識が朦朧とし、全身を虚脱感が襲ったのだ。その間中、頭の中で声が響いておった。この男を攻撃してはな
らぬ。矛を収めよ、とな。」
 No.3が、馬鹿馬鹿しいとばかりにハッと息を吐いた。
「信じては折らぬようだな。では試してみるがよい。」
 No.1が座ったまま後ろに下がった。そんなNo.1をNo.3はジッと見ていたが、やがて決心して腕をバビル2世に向けた。
「こんな小僧を攻撃することに苦痛があるだと?馬鹿なことを…」
 それまでの経緯をジッと見ていたバビル2世は、避けるそぶりすら見せず棒立ちのままである。
「我々は人類を消滅させるために作られた人造人間だ。苦痛など感じるはずが。感じるはずが……。苦痛など……。苦痛………。」
 No.3の顔が青ざめていく。腕が震え、息が荒くなってゆく。やがて耐え切れなくなり、腕を下ろし地に伏せた。
「どういうことだ……。なぜ、なぜこのようなことが。あのタルブの村でNo.1が抱いたという違和感というのはこのことか……」
 ふむ、と首を捻るバビル2世。心を読むが、嘘を言っているわけではなさそうだ。この2人は、本当に自分を攻撃してはいけないと
思っているようだし、苦痛を感じているようだ。いったいなぜなのだろうか?
「地球監視者と言っていたが、それはいったいなんなのだ?」問うバビル2世。
「……はるかな昔。地球を訪れた宇宙人は、地球人の性質を調査しおののき震えた…。」
「極めて残忍であり、攻撃的。しかも進化速度が速い。」
「そのため、いずれ宇宙に進出すると考えた。」
「じゃが、このような性質を持った生き物。進出すれば他の惑星に悪影響を及ぼすことは間違いない。」
「進出しなくても、宇宙に悪影響を及ぼす可能性は高いと考えられた。しかし場合によっては宇宙に進出しない、または性質が穏やか
になるかもしれない。」
「そこで、じゃ。調査の結果、宇宙人はある結論を下した。」
「将来、万一にも地球人の性質が変わり、正しい方向へと変化するかもしれない。そこで地球を破壊できる威力を持った爆弾と、その
起爆スイッチである人造人間を1対(いっつい)製造し、海底に沈めたのだ。」
「地球人のように残虐でない宇宙人は、まだ罪が確定したわけでない人間を、他の生き物もろとも葬り去るのに抵抗感を抱いてい
た。そこでこのような方法をとったのじゃが…」
「まず、我々を含む6人の監視者が作られた。それぞれには1体ずつ神体と呼ばれる兵器を与えられた。」
「監視者の役割は3つ。人類の性質が穏やかなものに変化するか、あるいは宇宙へ進出するかどうか、についての監視。二つ目は、
危険性がなくなったときに、鍵である人造人間が目覚めないようにすること。最後の3つ目は…」

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 04:19:32 ID:n0wEphW6
禿しく亀だが、モンハンの作者GJ!

次回のモンスターも期待するぜ!


913 :ゼロのしもべ:2007/08/09(木) 04:20:07 ID:+EGEK/mA
>>910
まだ続いてたんですか…
すいません。残りは向こうに貼ります。

914 :双月の女神:2007/08/09(木) 04:20:52 ID:67l0FIUu
以上です。次からはしっかりメモから投下します。

>>894>>909混線しますた。ごめんしてください。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 04:21:11 ID:8t5foCWL
なんか投下がgdgdに・・・・支援

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 04:57:48 ID:zCGC3Gww
真ゴッドマーズ!支援

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 05:02:10 ID:jjMU5xzj
しもべは次スレに投下終了してるし>>910も終わってるよ。

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 06:32:35 ID:25rhgd+Z
忍者武芸長の影丸あたりが召喚されたら、平民を指揮してメイジ相手に戦争を仕掛けそう。
基本、食べ物や飲み水は自分で確保できるし、野宿も慣れてるから
わざわざ主人に確保してもらう必要はないし、そもそもルイズを主人とは認めないだろうし
まったく違う話になりそう。

同じ白土三平作品なら抜け人になった後、非人として奴隷並かそれ以下の生活を
送ったこともあるカムイあたりなら何とかルイズとやっていけるか?
でも、例の決闘のときに平民を思いっきり虐げてたギーシュはあっさり殺されそうだな。
そして、学校に居られなくなったカムイは再び放浪の旅へ……

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 06:39:12 ID:T/GvE4C8
でも、あの世界、機銃弾を受けまくっても命助かるからギーシュも案外助かりそうではある。

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 06:43:17 ID:iRq3gPRN
遅れたがモンハンの人GJ。
次はキュルケで書いてほしいなw
ルイズ×2、タバサ、アンリエッタときたので是非とも
ワルドでもおもしろそうだけど

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:15:34 ID:VesHRPsX
埋めちまうか

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:19:21 ID:N8OEyI73
>「ああ、ギーシュ。愛してたわ…。」
> 過去形でそんなことを呟くモンモンであった。

ちょ、諦め早いよモンモランシー


>「いけないなあ、アル…いや、君。

名前呼びそうになったな

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:28:40 ID:mIxDfVF4
とりあえず一話分書ききってから投下するべきだと思うんだ
あと投下終了宣言しないと混線するし
書きながら投下するのはやめようよ

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:32:57 ID:N8OEyI73
>>793
今ある「リンク」のページで十分じゃない?

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:39:52 ID:N8OEyI73
もしテンプレに入れるとしても、アニメSS総合スレとかヘルシングスレとかの
そのスレで連載されてる作品をウィキで預かってるスレだけでいいと思う。

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:54:25 ID:6soWZDmk
ume

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:59:40 ID:N8OEyI73
「もってけ!水兵ふく」「夜明けの使い魔-4」「小ネタ−伝承法」「モンハンで書いてみよう 狩人編」で
トリスティンと書かれていたところをトリステインとしました

「ゼロのしもべ第3部-6」「ゼロの守護月天 6」で
モンモラシーやモンモラシとなっていたところをモンモランシーやモンモランシとしました

「モンハンで書いてみよう 狩人編」で偏在となっていたところを遍在としました

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 09:59:40 ID:zZjzg6wI
朝、グレゴール・ザムザが目を覚ますと
女の子に召喚されていた

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:02:11 ID:mIxDfVF4
カフカか
埋め

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:03:11 ID:L9PvHN4X
AAで手早く埋めるのもいいが、雑談と報告(>>927みたいな)に使った方がいいか

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:08:20 ID:tDnALf3c
報告ってwikiスレのが良いんじゃない?
ここじゃ流れちゃうし。

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:10:55 ID:N8OEyI73
>>928
ただのセールスマンじゃなあ

>>931
こっちの方が作者さんの目に止まりやすいかと思って。
もし「それ意図した伏線としてわざとそう表記してたんですよ」
ということがあったなら困るから……。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:13:12 ID:tDnALf3c
あ、なるほど。確かに内容に関わる事だから目に付いた方が良いですなー
いっそ両方に書くのはどうだろうw

934 :しもべ中身@携帯:2007/08/09(木) 10:33:57 ID:BGLZ6m6h
>>927
お手数ですが、元にもどせますか?
モンモランシはたしか苗字だと記憶しています。
モンモランシー→個人名、モンモンをあらわすときに使う
モンモランシ→苗字、モンモランシ家、モンモランシ一族のように集団に使う

たしか自分はこう使い分けているはずですが…
もし、「いや、苗字違うよ」「間違って名前にーがたりないよ」という
場合はもちろん戻さなくて大丈夫です

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:33:59 ID:L9PvHN4X
その方が確実だぁね。しかし次スレの話だがキリコってあそこまでできるような能力だっけ?

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:39:49 ID:kRYjCde0
>>934
ライラ・ミラ・ライラやカクリコン・カクーラーみたくややこしい名前だな〜モンモン

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:41:32 ID:slRb0lwI
モンモラ「ン」シーの「ン」が抜けてったって話じゃなかったのか?

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:43:32 ID:N8OEyI73
>>931
そうだね、あっちにも書いておく

>>934
「モンモラシ家」→「モンモランシ家」の変更だったので、問題ないかと

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:53:27 ID:mIxDfVF4
モンモランシーのフルネームは
モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ
です
>>927の修正はモンモラシ→モンモランシとかのンの抜けの修正なので問題ないはず

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:54:46 ID:KlCfhP3l
>>932
ならば毒虫に変身した上で召喚
ザムザは人間の言葉が理解できるが人間はザムザの言葉が分からない…ってこれじゃ話が進まんな。

でもただの高校生であるサイトがああも活躍できる以上ルーンがあればなんとかなるかな。

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:57:25 ID:zZjzg6wI
題名はまんま『召喚』か

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:58:53 ID:F+UtCyM4
モンモランシーをモンモラシと誤記するのはきっと日本人なら聴いたことがあるオンモラキと混同しちゃったんだろうな
生粋の日本妖怪が召喚されるおどろおどろしいかんじの作品読んでみたい

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 10:59:57 ID:N8OEyI73
カフカはカフカでも風浦可符香とか

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:01:07 ID:FFneEFz+
>>942
聴いたことねえよwww

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:06:38 ID:mIxDfVF4
何を言うか
カフカって言えば浪花天使だろう!
足を洗え〜

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:07:11 ID:zZjzg6wI
>>943
「やだなあ。異世界に召喚なんて、そんな小説や漫画でしか見たことないことが
 私の身に起きる訳ないじゃないですか。これは夢ですよ」

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:18:02 ID:riW5KuRP
ところで、モンモランシーをモンモンランシーと覚えていたのは僕だけでしょうか?
サイトがモンモンと略すので……

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:35:48 ID:yEONxfXb
ハルケギニアとか色々覚えにくい名前があるゼロの使い魔の中でも
モンモランシーの名前が一番覚えにくいがするな

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:36:19 ID:3rpVbwoD
アンジェリカ,トリエラときたら次はヘンリエッタかと夢想してみたが、
ヘンリエッタをフランス語読みするとアンリエッタになるんだっけ?
リコ,ベアトリーチェはどんなモンスターの名前になるでスカw

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:42:56 ID:6RtMTOr0
ハルケギニアは「コッパゲの 頭は禿げる ニューギニア」で覚えればいいって避難所でー

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:48:29 ID:N8OEyI73
次スレはもう立っているので立てる必要はありません

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part30(正確にはpart31)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186501003/l50


952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 11:59:21 ID:yEONxfXb
じゃあ埋め作業でも

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:01:30 ID:T/GvE4C8
梅宇目埋め

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:02:34 ID:yEONxfXb
ギャオスも召喚されたことだ
次はレギオンでも

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:02:45 ID:n0wEphW6
>>945
『足洗邸の住人たち。』とは渋いね。

おいらは『義鷹』を召喚してほしいぜ!


956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:18:07 ID://flPsTX
いやいやここはタイムショッカーで

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:21:34 ID:XD+9j6UX
ここでケフカ
レコンキスタに対し川に毒を流し勝利

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:26:11 ID:HBaTVFlb
>>956
若い方か?それとも老いてる方か?
まあどっちも強いが。

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:34:19 ID:EByHvF4G
埋めるぜ

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:35:59 ID:T/GvE4C8
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 |   .:.丁7゙'\_\    \:!.:.:.:.:/ _, -ー'/__     |/        \ 埋めなさい
 |   .:.ト,!  _`二≧ュー'゙ } X≦弋:: ̄:::ノ ̄/           ヽ
. ∧   ∧´ ̄ヽ:::::::::ノ  ノ/    ゝ一'   |  /              l
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  .:.ヽ   ヽ                     | |   !    /   /   |
  .:.:.∧   ヽ,                 / |  l  /   /  /|ヽ
 .:.:.:.ノ ヽ   ヽ               /   }.   !-ー' 一 '´ ̄  /  \
.:.:.:.rー'::`:ト、   \     r一一っ   /ゝ一'∧  |        ,イ    /
.:.:/:::::::::::::| ヽ  .:.:>- 、  ̄    イ {.:.  / |´ `ト- 、_   //   〈
:/::::::::::::::/    .:.:.∧   弋 ー-ー ゙/  !.:.:.:.. ヽ ゝー゙            ヽ
::::::::::::/    .:.:.:/:::::ヽ   ヽ /   ヽ.:.:.:.:.:.:.:\

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:38:41 ID:IAT9K5gv
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962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:39:32 ID:EByHvF4G
一気に畳み掛ける!

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:41:53 ID:5BdIK7ue
コンセントレイト!

テ ン タ ラ フ ー !

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 12:52:29 ID:IAT9K5gv
           _r‐、_ノ____.ノ} .ノ}   |
          _」::::_ノ ミ     `´/    | 次スレ
        / レ '´     ミミミミ.  >   | あの作品のキャラがルイズに召喚されました part30(重複、実質31)
       /ミ: /     ∧       `r  | http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186501003/
         | /  / _ノi/  \ i   i i i } |                                     
     __ノ |  |/`<.   /\  | | |リ |                                     
   / / |  | r::‐::ュ` ´r‐::‐r‐ハ/レヘ  |__\/_ _,ハ_ __________
  (.  (   |  | `--''   `‐‐' { {   )    //   `Y´ ペチ
\. \ \  |  .ハミミ:    _   ミミノ i!  /  ///                                   
__,.>‐'  ノ/   }>r‐-´r‐‐ f´/  \ヽ_ / {_, }
 ( ミミ//  ミミ: /  ヽ/\/_\ミミミ }/\/     ん!
ー'  ミ (    /  __r‐、f/.:.:\}  /:.:.:./                                     
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、ミ / i   /    _/.:.ミ:.:.:.:.c.::.:.:.∨r‐‐ 、_>ハ/                                     
. V{     }  ,..ィ´/へ.:__,..ィユ.ュ‐:\.   /                                     
   \  レ /:.:/ / ̄iー^T 「.:.:!.:./\} (∨
     \ }‐イ く._」┐.:.:.:|.:.:i.イ  :: ト、_>                                     
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965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 13:01:42 ID:VesHRPsX
このレスで500KBになったらここの職人全員でリレーSSを書く

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 13:04:33 ID:a7Dl7y/B
埋め

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 13:07:57 ID:EByHvF4G
全力全開絶好調ッ

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 13:10:22 ID:1KDIrsS5
全力全壊で埋め!

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 13:11:24 ID:23aTLrfB
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